【実施例】
【0127】
本発明は、以下の具体的実施例を参照してさらに説明される。これらの実施例は例示の目的のためのみであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではないことが理解されるべきである。以下の実施例中に特定の条件が記載されていない実験手順は、一般的に、かかる反応の従来の条件に従うか、又は製造者により推奨される条件に従う。別段に示されない限り、パーセント及び部は重量による。別段に示されない限り、液体の比は体積による。
【0128】
以下の実施例において使用される材料及び試薬は、別段に特定されない限り、市販されている。
【0129】
以下の実施例において、
1H-NMRスペクトルは、Bluker AVHD 400MHz又はBluker AVHD 500MHz核磁気共鳴分光計上で記録され;
13C-NMRスペクトルは、Bluker AVHD 500MHz又はBluker AVHD 600MHz核磁気共鳴分光計上で記録され(化学シフトはδ(ppm)で示される);質量スペクトルは、Waters UPLC H-Class+QDa (ESI)及びAgilent 1260_6120(ESI)質量分析計上で記録され;逆相分取HPLC分離は、Waters UV誘導全自動精製システム(Xbridge Prep C18 5μm OBDカラム)上で実施した。キラル分取HPLCは、Elite P230分取勾配システム(中国)及びSFC分取システム(Thar Prep-80)上で実施した。
【0130】
化学式で表される試薬の化学名又は略号は以下のとおりである:
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【0131】
中間体の合成
中間体5:6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成
【0132】
【化14】
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【0133】
ステップ1:2-ブロモ-N-(2,6-ジブロモピリジン-3-イル)プロパンアミド(2)の合成
【0134】
【化15】
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【0135】
乾燥した500mLの三つ首フラスコ中に、2,6-ジブロモピリジン-3-アミン(1)(20g、0.08mol)、炭酸ナトリウム(8.4g、0.08mol)及び200mLのジクロロメタンを連続的に加え、その後2-ブロモプロピオニルブロミド(10mL、0.09mol)を滴下添加した。反応を室温で12時間実施した。反応の完了(TLCにより検出した)後、150mLの飽和塩化アンモニウム溶液をゆっくりと加えた。混合物をジクロロメタン(150mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタンで溶出する)上で精製し、2-ブロモ-N-(2,6-ジブロモピリジン-3-イル)プロパンアミド(2)(15.4g、0.04mol)を得た。LCMS:m/z 386.8, 388.8(M+H)。
【0136】
ステップ2:2-(シクロプロピルアミノ)-N-(2,6-ジブロモピリジン-3-イル)プロパンアミド(3)の合成
【0137】
【化16】
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【0138】
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、2-ブロモ-N-(2,6-ジブロモピリジン-3-イル)プロパンアミド(2)(5g、13mmol)、シクロプロピルアミン(1.1g、19mmol)及び40mLのアセトニトリルを連続的に加え、その後DIEA(5g、33mmol)を加えた。次いで、反応を80℃で15時間実施した。反応の完了(TLCにより検出した)後、反応混合物を濃縮した。水を加え、混合物をジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1〜5:1)上で精製し、2-(シクロプロピルアミノ)-N-(2,6-ジブロモピリジン-3-イル)プロパンアミド(3)(2.5g、7mmol)を得た。LCMS:m/z 361.8, 363.8, 365.7(M+H)。
【0139】
ステップ3:6-ブロモ-4-シクロプロピル-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(4)の合成
【0140】
【化17】
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【0141】
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、2-(シクロプロピルアミノ)-N-(2,6-ジブロモピリジン-3-イル)プロパンアミド(3)(2.5g、7mmol)、DIEA(1.8g、14mmol)及び20mLのDMFを連続的に加え、反応を150℃で18時間実施した。反応の完了(TLCにより検出した)後、反応混合物を濃縮した。水を加え、混合物をジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物6-ブロモ-4-シクロプロピル-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(4)(1.8g、6mmol)を得、これを次のステップで直接使用した。LCMS:m/z 281.9, 283.9(M+H)。
【0142】
ステップ4:6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成
【0143】
【化18】
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【0144】
乾燥した50mLの三つ首フラスコ中に、6-ブロモ-4-シクロプロピル-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(4)(1.8g、6mmol)と10mLのDMFを加え、その後水素化ナトリウム(0.72g、18mmol)を添加し、反応を窒素雰囲気下に0℃で0.5時間実施した。次いで、ヨウ化メチル(0.8mL、12mmol)を滴下添加し、反応を室温でさらに1時間実施した。反応の完了(TLCにより検出した)後、100mLの飽和塩化アンモニウム溶液をゆっくりと加え、混合物をジクロロメタン(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)上で精製し、6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)(1.5g、5mmol)を得た。LCMS:m/z 298.0(M+H);
1HNMR(400MHz, DMSO):δ7.23(d, J= 8.1 Hz, 1H)、7.00(d, J=8.1 Hz, 1H)、4.15(q, J=6.9 Hz, 1H)、3.21(s,3H)、2.70-2.56(m, 1H)、1.19(d, J=6.9 Hz, 3H)、1.01-0.87(m, 1H)、0.75-0.55(m, 2H)、0.52-0.36(m, 2H)。
【0145】
中間体6:6-ブロモ-4-シクロペンチル-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(6)の合成
【0146】
【化19】
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【0147】
中間体6を、2,6-ジブロモピリジン-3-アミン(1)及びシクロペンチルアミンから出発して、中間体4の合成手順と同様に調製した。
【0148】
中間体7:6-ブロモ-4-シクロペンチル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(7)の合成
【0149】
【化20】
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【0150】
中間体7を、中間体6から、中間体5の合成手順と同様に調製した。
【0151】
中間体11:(R)-6-ブロモ-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(11)の合成
【0152】
【化21】
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【0153】
ステップ1. メチルN-(6-ブロモ-3-ニトロピリジン-2-イル)-D-アラニンエステル(10)の合成
【0154】
【化22】
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【0155】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物8(2.0g、7.0mmol)、化合物9(1.47g、10.5mmol)、炭酸ナトリウム(1.48g、14.0mmol)及びエタノール(30mL)を室温で連続的に加え、反応物を撹拌下で60℃に2時間加熱した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を室温に冷却し、濾過した。濾過ケーキをエタノール(20mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮して、メチルN-(6-ブロモ-3-ニトロピリジン-2-イル)-D-アラニンエステル(10)(2.12gの粗製物、黄色油状物)(収率:100%)を得、これを次の反応で直接使用した。
【0156】
ステップ2. (R)-6-ブロモ-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(11)の合成
【0157】
【化23】
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【0158】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物10(2.12g、7.0mmol)、還元用鉄粉(1.92g、35mmol)及び酢酸(15mL)を室温で連続的に加え、反応物を撹拌下で70℃に2時間加熱した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を室温に冷却し、濾過した。濾過ケーキをジクロロメタン(40mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮して残留物を得、これをカラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=1:20)上で精製し、生成物(R)-6-ブロモ-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(11)(620mg、黄色固体)(収率:37%)を得た。LCMS:m/z 241.9, 243.9(M+H)。
【0159】
中間体13:Tert-ブチル(R)-6-ブロモ-1,3-ジメチル-2-カルボニル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-4(1H)-カルボキシレート(13)の合成
【0160】
【化24】
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【0161】
ステップ1. (R)-6-ブロモ-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(12)の合成
【0162】
【化25】
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【0163】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物11(450mg、1.86mmol)とDMF(4mL)を室温で加えた。反応物を窒素ガスで3回パージし、-40℃に冷却した。水素化ナトリウム(60%、75mg、1.86mmol)を加え、反応物を30分間撹拌した。ヨウ化メチル(264mg、1.86mmol)を加え、反応物を-40℃で1時間継続した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、10mLの水を加え、混合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=1:20)により精製し、(R)-6-ブロモ-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(12)(320mg、白色固体、ee:100%)(収率:67%)を得た。LCMS:m/z 255.9, 257.9(M+H)。
【0164】
ステップ2. Tert-ブチル(R)-6-ブロモ-1,3-ジメチル-2-カルボニル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-4(1H)-カルボキシレート(13)の合成
【0165】
【化26】
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【0166】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体12(270mg、1.05mmol)、ジ-tert-ブチルジカーボネート(343mg、1.57mmol)、トリエチルアミン(212mg、2.1mmol)、N,N-ジメチル-4-アミノピリジン(64mg、0.52mmol)及びテトラヒドロフラン(20mL)を室温で連続的に加え、反応物を撹拌下で60℃に16時間加熱した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物を10mLの水に加え、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=1:20)により精製し、tert-ブチル(R)-6-ブロモ-1,3-ジメチル-2-カルボニル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-4(1H)-カルボキシレート(13)(210mg、白色固体)(収率:56%)を得た。LCMS:m/z 299.9, 301.9(M+H-56)。
【0167】
中間体14:(R)-4-アセチル-6-ブロモ-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(14)の合成
【0168】
【化27】
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【0169】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体12(250mg、0.97mmol)とN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)を室温で加えた。反応物を窒素ガスで3回パージし、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(60%、59mg、1.45mmol)を加え、反応物を1時間撹拌した。塩化アセチル(83mg、1.07mmol)を加え、反応物を0℃で1時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、10mLの水を加え、混合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=1:20)により精製し、(R)-4-アセチル-6-ブロモ-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(14)(190mg、黄色固体)(収率:66%)を得た。LCMS:m/z 297.9, 299.9(M+H)。
【0170】
中間体15:(R)-6-ブロモ-4-エチル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(15)の合成
【0171】
【化28】
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【0172】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体12(250mg、0.97mmol)とN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)を室温で加えた。反応物を窒素ガスで3回パージし、0℃に冷却した。水素化ナトリウム(60%、78mg、1.94mmol)を加えた。1時間後、ヨウ化エチル(2.1g、14.8mmol)を加え、反応物を0℃で1時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、20mLの水を加え、混合物を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=1:20)により精製し、(R)-6-ブロモ-4-エチル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(15)(190mg、黄色固体)(収率:69%)を得た。LCMS:m/z 284.0, 285.9(M+H)。
【0173】
中間体16:(R)-6-ブロモ-1,3,4-トリメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(16)の合成
【0174】
【化29】
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【0175】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体11(550mg、2.27mmol)とDMF(6mL)を室温で加えた。反応物を窒素ガスで3回パージし、-40℃に冷却した。水素化ナトリウム(60%、363mg、9.08mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。ヨウ化メチル(3.22g、22.7mmol)を加え、反応物を-40℃で1時間撹拌した。反応の完了(TLCにより検出した)後、10mLの水を加え、混合物を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:5)により精製し、(R)-6-ブロモ-1,3,4-トリメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(16)(505mg、白色固体、ee:97.5%)(収率:82%)を得た。LCMS:m/z 269.9, 271.9(M+H)。
【0176】
中間体22:(R)-6-ブロモ-1,3-ジメチル-4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オンの合成
【0177】
【化30】
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【0178】
ステップ1. メチル(S)-2-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)プロピオネート(18)の合成
【0179】
【化31】
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【0180】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物17(1.5g、6.36mmol)、無水ジクロロメタン(50mL)を加え、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(23g、80.8mmol)と2,6-ジメチルピリジン(8.7g、80.8mmol)を0℃で滴下添加した。添加後、反応混合物を0℃で20分間撹拌した。水(100mL)を加え、混合物をジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:10)により精製し、メチル(S)-2-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)プロピオネート(18)(8g、茶色油状物)(粗製物、収率:44%)を得た。
1H NMR (CDCl
3, 400mHz) 5.27(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.88(s,3H)、1.74(d, J=6.8 Hz, 3H)。
【0181】
ステップ2. メチルN-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-D-アラニンエステル(19)の合成
【0182】
【化32】
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【0183】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体18(8g、77mmol)、無水ジクロロメタン(50mL)、4-アミノテトラヒドロピラン(0.642g、6.36mmol)及びトリエチルアミン(1.3g、12.72mmol)を室温で連続的に加えた。混合物を1時間撹拌した。水(100mL)を加え、混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:1)により精製し、メチルN-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-D-アラニンエステル(19)(1.1g、黄色油状物)(粗製物、収率:92%)を得た。LCMS:m/z 188.0(M+H)。
【0184】
ステップ3. (R)-N-(2,6-ジブロモピリジン-3-イル)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)プロパンアミド(20)の合成
【0185】
【化33】
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【0186】
窒素雰囲気の保護下で、化合物1(0.5g、1.98mmol)と無水クロロホルム(30mL)を乾燥した100mLの三つ首丸底フラスコ中に加え、混合物を0℃に冷却した。トリメチルアルミニウム(2N、5mL、10mmol)を滴下添加し、反応混合物を15分間撹拌した。中間体19を加え、反応混合物を撹拌下で70℃に2時間加熱した。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、水(40mL)を滴下添加し、混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:1)により精製し、(R)-N-(2,6-ジブロモピリジン-3-イル)-2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)アミノ)プロパンアミド(20)(0.6g、黄色油状物)(粗製物、収率:74%)を得た。LCMS:m/z 405.9, 407.6(M+H)。
【0187】
ステップ4. (R)-6-ブロモ-3-メチル-4-(4-テトラヒドロピラニル)-3,4-ピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(21)の合成
【0188】
【化34】
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【0189】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体20(0.6g、1.47mmol)、ジメチルスルホキシド(20mL)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.9g、14.74mmol)を加えた。反応混合物を撹拌下で140℃に16時間温めた。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、水(40mL)を加え、混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:1)により精製し、(R)-6-ブロモ-3-メチル-4-(4-テトラヒドロピラニル)-3,4-ピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(21)(0.31g、黄色油状物)(粗製物、収率:64%)を得た。LCMS:m/z 325.8, 327.8(M+H)。
【0190】
ステップ5. (R)-6-ブロモ-1,3-ジメチル-4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(22)の合成
【0191】
【化35】
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【0192】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体21(0.3g、0.92mmol)、DMF(10mL)を加えた。混合物を0℃に冷却した。水素化ナトリウム(60%、55mg、1.38mmol)を加え、反応混合物を10分間撹拌した。ヨウ化メチル(261mg、1.84mmol)を滴下添加し、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。水(30mL)を加え、混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:3)により精製し、(R)-6-ブロモ-1,3-ジメチル-4-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(22)(0.3g、茶色油状物)(収率:96%)を得た。LCMS:m/z 339.9,341.9(M+H)。
【0193】
中間体25:6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3,8-トリメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(25)の合成
【0194】
【化36】
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【0195】
中間体25を、2,6-ジブロモ-4-メチルピリジン-3-アミン(24)から出発して、中間体5の合成手順と同様に調製した。
【0196】
2,6-ジブロモ-4-メチルピリジン-3-アミン(24)の合成
【0197】
【化37】
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【0198】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物23(2.0g、18.5mmol)、NBS(6.58g、37mmol)とDMF(10mL)を室温で連続的に加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、30mLの水を加え、混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:5)により精製し、2,6-ジブロモ-4-メチルピリジン-3-アミン(24)(2.89g、薄黄色固体)(収率:58%)を得た。LCMS:m/z 266.8(M+H)。
【0199】
中間体26:6-ブロモ-4-シクロプロピル-8-フルオロ-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロキノキサリン-2(1H)-オン(26)の合成
【0200】
【化38】
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【0201】
中間体26を、4-ブロモ-2,6-ジフルオロアニリンから、中間体5の合成手順と同様に調製した。
【0202】
中間体29:6-ブロモ-1,3-ジメチル-1H-ピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(29)の合成
【0203】
【化39】
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【0204】
ステップ1:メチル2-((6-ブロモ-3-ニトロピリジン-2-イル)オキシ)プロピオネート(27)の合成
【0205】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0206】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物8(2g、7.14mmol)、化合物26(743mg、7.14mmol)、炭酸カリウム(1.97g、14.28mmol)及びアセトニトリル(20mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で80℃に16時間加熱し、室温に冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=20:1)により精製し、メチル2-((6-ブロモ-3-ニトロピリジン-2-イル)オキシ)プロピオネート(27)(770mg、薄黄色固体)(収率:35%)を得た。LCMS:m/z 306.8(M+H)。
【0207】
ステップ2:6-ブロモ-3-メチル-1H-ピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(28)の合成
【0208】
【化41】
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【0209】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物27(0.77g、2.53mmol)、酢酸(20mL)及び鉄粉(0.71g、12.67mmol)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で80℃に2時間加熱し、高温濾過(filtered hot)した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物を水に溶解した。混合物を5N水酸化ナトリウム水溶液でpH9に調整し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製し、6-ブロモ-3-メチル-1H-ピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(28)(0.4g、白色固体)を得た(収率:65%)を得た。LCMS:m/z 242.8(M+H)。
【0210】
ステップ3:6-ブロモ-1,3-ジメチル-1H-ピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(29)の合成
【0211】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0212】
乾燥した50mLの丸底フラスコ中に、中間体28(0.35g、1.45mmol)、炭酸カリウム(0.31g、2.17mmol)、ヨウ化メチル(0.39g、2.89mmol)及びアセトニトリル(15mL)を室温で連続的に加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物を50mLの水に加え、混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、6-ブロモ-1,3-ジメチル-1H-ピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(29)(0.4g、白色固体、粗製物、純度:93%)を得た。LCMS:m/z 258.7(M+H)。
【0213】
中間体32:5-(4-クロロフェニル)ピロリジン-2-オン(32)の合成
【0214】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0215】
ステップ1:エチル4-(4-クロロフェニル)-4-オキソブチレート(31)の合成
【0216】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
乾燥した250mLの丸底フラスコ中に、化合物30(3g、14.15mmol)、98%濃硫酸(4g、42.45mmol)及びエタノール(20mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で16時間加熱還流した。この混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。50mLの水を残留物に加え、混合物を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、エチル4-(4-クロロフェニル)-4-オキソブチレート(31)(3.3g、白色固体)(収率:97%)を得た。LCMS:m/z 240.06, 262.9(M+Na)。
【0218】
ステップ2. 5-(4-クロロフェニル)ピロリジン-2-オン(32)の合成
【0219】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物31(2.8g、11.67mmol)、酢酸アンモニウム(9g、116.70mmol)及びメタノール(80mL)を室温で連続的に加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、その後シアノ水素化ホウ素ナトリウム(2.4g、38.50mmol)を加えて50℃に加熱し、16時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。100mLの水を残留物に加え、混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)により精製し、5-(4-クロロフェニル)ピロリジン-2-オン(32)(1.05g、灰色固体)(収率:46%)を得た。LCMS:m/z 195.9(M+H)。
【0221】
中間体33:5-(4-フルオロフェニル)ピロリジン-2-オン(33)の合成
【0222】
【化46】
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【0223】
中間体33を、4-(4-フルオロフェニル)-4-オキソ酪酸から出発して、中間体32の5-(4-クロロフェニル)ピロリジン-2-オンの合成手順と同様に調製した。
【0224】
中間体41:5-(p-トリル)ピロリジン-2-オン(41)の合成
【0225】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0226】
ステップ1:ジエチル2-(4-メチルベンジリデン)マロネート(36)の合成
【0227】
【化48】
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【0228】
乾燥した500mLの丸底フラスコ中に、化合物34(10.0g、83.3mmol)、化合物35(14.67g、91.67mmol)、ピペリジン(0.708g、8.33mmol)、酢酸(1g、16.67mmol)及びエタノール(150mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で90℃に3時間加熱し、室温に冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:20)により精製し、ジエチル2-(4-メチルベンジリデン)マロネート(36)(15.1g、無色液体)(収率:69%)を得た。LCMS:m/z 262.9(M+H)。
【0229】
ステップ2. ジエチル2-(4-メチルフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキシレート(37)の合成
【0230】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0231】
乾燥した500mLの丸底フラスコ中に、トリメチルスルホキソニウムヨージド(12.68g、57.63mmol)とDMSO(100mL)を室温で連続的に加えた。水素化ナトリウム(2.3g、60%、57.63mmol)をゆっくりと加えた。反応混合物を30分間撹拌し、その間、温度を0〜10℃に制御した。次いで、混合物を室温に温めた。中間体36(15.1g、57.63mmol)を滴下添加し、混合物を16時間撹拌した。反応混合物を水(200mL)の添加によりクエンチし、酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製し、生成物のジエチル2-(4-メチルフェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキシレート(37)(9.8g、無色液体)(収率:62%)を得た。LCMS:m/z 276.9(M+H)。
【0232】
ステップ3. 2-(4-メチルフェニル)-1-(エトキシカルボニル)シクロプロパン-1-カルボン酸(38)の合成
【0233】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0234】
乾燥した500mLの丸底フラスコ中に、中間体37(9.8g、35.5mmol)、エタノール(100mL)及び1N水酸化ナトリウム水溶液(46mL、46.16mmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。水(50mL)を残留物に加えた。混合物を、6N塩酸でpH3〜4に調整し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、2-(4-メチルフェニル)-1-(エトキシカルボニル)シクロプロパン-1-カルボン酸(38)(8.3g、白色固体)(収率:94%)を得た。LCMS:m/z 248.9(M+H)。
【0235】
ステップ4. エチル4-アジド-4-(4-メチルフェニル)ブチレート(39)の合成
【0236】
【化51】
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【0237】
乾燥した250mLの丸底フラスコ中に、中間体38(4g、16.13mmol)、アジ化ナトリウム(1.26g、19.35mmol)、塩化アンモニウム(1.2g、22.58mmol)、2-メトキシエタノール及び水(10:1、22mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で120℃に16時間加熱した。水(100mL)を加え、混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=10:1)により精製し、エチル4-アジド-4-(4-メチルフェニル)ブチレート(39)(3.37g、無色液体)(収率:84%)を得た。LCMS:m/z 205.0 (M-42)。
【0238】
ステップ5. エチル4-アミノ-4-(4-メチルフェニル)ブチレート(40)の合成
【0239】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0240】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体39(2g、8.1mmol)、10%Pd/C(400mg)及びエタノール(10mL)を室温で連続的に加えた。この混合物を、1気圧の水素下に室温で16時間撹拌し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、エチル4-アミノ-4-(4-メチルフェニル)ブチレート(40)(1.63g、無色液体)(収率:91%)を得た。LCMS:m/z 222.0(M+H)。
【0241】
ステップ6. 5-(4-メチルフェニル)ピロリジン-2-オン(41)の合成
【0242】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0243】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体40(1.63g、7.37mmol)、2N水酸化ナトリウム溶液(5.5mL、11.06mmol)及びメタノール(20mL)を室温で連続的に加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。50mLの水を加えた。この混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)により精製し、5-(4-メチルフェニル)ピロリジン-2-オン(41)(1g、白色固体)(収率:77%)を得た。LCMS:m/z 176.0(M+H)。
【0244】
中間体44:5-(2,4-ジフルオロフェニル)ピロリジン-2-オン(44)の合成
【0245】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0246】
中間体44を、2,4-ジフルオロベンズアルデヒドから出発して、以下のアジド還元ステップにおける反応条件が異なることを除き、中間体41の5-(p-トリル)ピロリジン-2-オンの合成手順と同様に調製した。
【0247】
エチル4-アミノ-4-(2,4-ジフルオロフェニル)ブチレート(43)の合成
【0248】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物42(3g、11.14mmol)、トリフェニルホスフィン(3.5g、13.37mmol)及びDCM(50mL)を室温で連続的に加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、その後減圧下で濃縮した。THF(10mL)及び水(1mL)を残留物に加えた。反応混合物を撹拌下で70℃に16時間温め、その後濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:1)により精製し、エチル4-アミノ-4-(2,4-ジフルオロフェニル)ブチレート(43)(6g、白色固体)(純度:20%)を得た。LCMS:m/z 243.9(M+H)。
【0250】
中間体45:5-(ピリジン-2-イル)ピロリジン-2-オン(45)の合成
【0251】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
中間体45を、ピリジルアルデヒドから出発して、中間体44の5-(2,4-ジフルオロフェニル)ピロリジン-2-オンの合成手順と同様に調製した。
【0253】
中間体46:5-(ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-オン(46)の合成
【0254】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
中間体46を、ニコチンアルデヒドから出発して、中間体44の5-(2,4-ジフルオロフェニル)ピロリジン-2-オンの合成手順と同様に調製した。
【0256】
中間体47:5-(ピリジン-4-イル)ピロリジン-2-オン(47)の合成
【0257】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
中間体47を、イソニコチン酸アルデヒドから出発して、中間体44の5-(2,4-ジフルオロフェニル)ピロリジン-2-オンの合成手順と同様に調製した。
【0259】
中間体53:Tert-ブチル2-オキソ-4-フェニルイミダゾリジン-1-カルボキシレートの合成
【0260】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0261】
ステップ1. Tert-ブチル(2-ヒドロキシ-2-フェネチル)カルバメート(49)の合成
【0262】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
乾燥した250mLの一つ首反応フラスコ中に、化合物48(5g、36mmol)と無水テトラヒドロフラン(50mL)を加え、その後、ジ-tert-ブチルジカーボネート(8.75g、40mmol)を、0℃でゆっくりと滴下添加した。混合物を室温に温め、1時間撹拌した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮し、粗製のtert-ブチル(2-ヒドロキシ-2-フェネチル)カルバメート49(8.64g、黄色液体)を得、これを次のステップで直接使用した。LCMS:m/z 259.9(M+23)。
【0264】
ステップ2. Tert-ブチル2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-2-フェニルエチルカルバメート(51)の合成
【0265】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0266】
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、中間体49(8.64g、36mmol)、無水テトラヒドロフラン(100mL)、トリフェニルホスフィン(12.42g、47mmol)及びフタルアミド(50)(5.36g、36mmol)を加えた。混合物をアルゴンガスで3回パージし、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(9.58g、47mmol)を、0℃でゆっくりと滴下添加した。反応混合物を、撹拌下で室温に2時間温めた。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:5)により精製し、粗製のtert-ブチル2-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-2-フェニルエチルカルバメート(51)(6.7g、白色固体)を得、これを次のステップで直接使用した。LCMS:m/z 267.0(M-99)。
【0267】
ステップ3. Tert-ブチル(2-アミノ-2-フェネチル)カルバメート(52)の合成
【0268】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0269】
乾燥した250mLの丸底フラスコ中に、化合物51(6.7g、18mmol)、メタノール(30mL)及びヒドラジン水和物(3.6g、91mmol、80重量%)を連続的に加えた。混合物を撹拌下で60℃に12時間温めた。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮し、tert-ブチル(2-アミノ-2-フェネチル)カルバメート52(4.3g、黄色液体、粗製物)を得、これを次のステップで直接使用した。LCMS:m/z 237.0。
【0270】
ステップ4. Tert-ブチル2-カルボニル-4-フェニルイミダゾリジン-1-カルボキシレート(53)の合成
【0271】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0272】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体52(4.3g、18mmol)、乾燥ジクロロメタン(40mL)及びN,N'-カルボニルジイミダゾール(4.13g、25mmol)を加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、分取高性能液体クロマトグラフィー(カラム:Gemini-C18、150×21.2mm、5μm;移動相:ACN-H
2O(0.1%FA)、勾配:40〜50)により精製し、tert-ブチル2-カルボニル-4-フェニルイミダゾリジン-1-カルボキシレート(53)(1.7g、白色固体)(4ステップにわたる総収率:17%)を得た。LCMS:m/z 284.8(M+23)。
1H NMR (DMSO-d
6, 400mHz):δ 7.92(s,1H)、7.44-7.31(m, 5H)、4.77-4.71(m, 1H)、4.18(t, J=10Hz, 1H)、3.42(dd, J=10.4, 6.4 Hz, 1H)、1.45(s, 9H)。
【0273】
中間体56:1-(4-クロロフェニル)ピラゾリジン-3-オン(56)の合成
【0274】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0275】
乾燥した100mLの一つ首反応フラスコ中に、化合物54(3g、16.07mmol)と無水ピリジン(50mL)を加え、化合物55(2.34g、18.4mmol)を、0℃でゆっくりと滴下添加した。混合物を撹拌下で室温に4時間温め、その後撹拌下で100℃に8時間温めた。反応の完了後、混合物をジクロロメタンで希釈し、2N塩酸溶液を氷浴下でゆっくりと滴下添加し、pHを2に調整した。有機相を分離し、飽和ブライン(40mL×2)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:1)により精製し、1-(4-クロロフェニル)ピラゾリジン-3-オン(56)(0.6g、茶色固体)(収率:18.7%)を得た。LCMS:m/z 196.9(M+H)。
【0276】
中間体57:3-ヒドロキシ-3-フェニルイソインドリン-1-オン(57)の合成
【0277】
【化65】
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【0278】
乾燥した250mLの丸底フラスコ中に、フタルイミド(50)(3.0g、20.4mmol)とジクロロメタン(100mL)を室温で連続的に加えた。混合物を0℃に冷却し、臭化フェニルマグネシウム溶液(THF中1N溶液、61mL、61mmol)をゆっくりと滴下添加した。混合物を0℃で3時間撹拌した。水(300mL)を加え、混合物を酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製し、3-ヒドロキシ-3-フェニルイソインドリン-1-オン(57)(4.3g、白色固体)(収率:93%)を得た。LCMS:m/z 248.0(M+23)。
【0279】
中間体58:3-フェニルイソインドリン-1-オン(58)の合成
【0280】
【化66】
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【0281】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体57(4.3g、19.11mmol)とジクロロメタン(50mL)を室温で連続的に加えた。混合物を-40℃に冷却し、BF
3-Et
2O(10mL)とEt
3SiH(6.65g、57.33mmol)をゆっくりと加えた。添加後、混合物を室温に温め、16時間撹拌した。反応の完了後、混合物を、飽和重炭酸ナトリウム溶液でpH6に調整し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、生成物の3-フェニルイソインドリン-1-オン(58)(1.2g、白色固体)(収率:30%)を得た。LCMS:m/z 210.0(M+H)。
【0282】
中間体61:1-(4-クロロフェニル)-1,2-ジヒドロ-3H-インダゾール-3-オン(61)の合成
【0283】
【化67】
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【0284】
ステップ1. N'-(4-クロロフェニル)-2-ヨードベンゾヒドラジド(60)の合成
【0285】
【化68】
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【0286】
乾燥した100mLの一つ首反応フラスコ中に、化合物54(1.44g、8.06mmol)、無水DMF(40mL)、化合物59(2g、8.06mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.19g、8.86mmol)、1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.7g、8.86mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(0.983g、8.06mmol)を加えた。この混合物を室温で5時間撹拌した。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、反応混合物を氷水混合物に注ぎ入れ、大量の白色固体を沈殿させ、濾過した。濾過ケーキを水(50mL×2)で洗浄した。結果として得られた粗固体を酢酸エチル(10mL)と石油エーテル(30mL)の混合物溶液で洗浄し、N'-(4-クロロフェニル)-2-ヨードベンゾヒドラジド(60)(1.6g、白色固体)(収率:55%)を得た。LCMS:m/z 372.8, 374.8(M+H)。
【0287】
ステップ2. 1-(4-クロロフェニル)-1,2-ジヒドロ-3H-インダゾール-3-オン(61)の合成
【0288】
【化69】
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【0289】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体60(0.6g、1.61mmol)、DMSO(20mL)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(0.283g、3.22mmol)、炭酸カリウム(0.444g、3.22mmol)及びヨウ化銅(0.306g、1.61mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(50mL×2)で洗浄して、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、酢酸エチル(10mL)と石油エーテル(30mL)の混合物溶液で洗浄し、1-(4-クロロフェニル)-1,2-ジヒドロ-3H-インダゾール-3-オン(61)(0.17g、白色固体)(収率:18.4%)を得た。LCMS m/z 244.9, 246.9(M+H)。
【0290】
中間体66:7-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[3,4-b]ピリジン-5-オン(66)の合成
【0291】
【化70】
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【0292】
ステップ1:N-(2-(tert-ブチルアミノ)-1-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-カルボニルエチル)-2-クロロ-N-(4-メトキシベンジル)ナイアシンアミド(64)の合成
【0293】
【化71】
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【0294】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物62(1.58g、10mmol)、化合物63(1.42g、10mmol)、2-イソシアノ-2-メチルプロパン(830mg、10mmol)、(4-メトキシフェニル)メチルアミン(1.37g、10mmol)及びメタノール(60mL)を室温で連続的に加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮し、N-(2-(tert-ブチルアミノ)-1-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-カルボニルエチル)-2-クロロ-N-(4-メトキシベンジル)ナイアシンアミド(64)(粗製物5.02g、白色固体)(収率:100%)を得、これを次の反応で直接使用した。LCMS:m/z 501.9(M+H)。
【0295】
ステップ2:7-(2,4-ジフルオロフェニル)-6-(4-メトキシベンジル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[3,4-b]ピリジン-5-オン(65)の合成
【0296】
【化72】
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【0297】
乾燥した250mLの丸底フラスコ中に、中間体64(5.02g、10mmol)、炭酸カリウム(2.76g、20mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)を、室温で連続的に加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、撹拌下で110℃に24時間加熱した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を室温に冷却し、30mLの水を加え、混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=1:20)により精製し、7-(2,4-ジフルオロフェニル)-6-(4-メトキシベンジル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[3,4-b]ピリジン-5-オン(65)(1.9g、白色固体)(収率:52%)を得た。LCMS:m/z 367.0(M+H)。
【0298】
ステップ3:7-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[3,4-b]ピリジン-5-オン(66)の合成
【0299】
【化73】
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【0300】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体65(900mg、2.46mmol)、硝酸セリウムアンモニウム(3.37g、6.15mmol)及びアセトニトリル/水(10mL/10mL)を室温で加えた。混合物を撹拌下で80℃に24時間加熱した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、逆相クロマトグラフィー(0.1%トリフルオロ酢酸、移動相:アセトニトリル及び水)により精製し、7-(2,4-ジフルオロフェニル)-7-ヒドロキシ-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[3,4-b]ピリジン-5-オン(66)(230mg、白色固体)(収率:35%)を得た。LCMS:m/z 263.0(M+H)。
【0301】
実施例A1:4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-6-(2-オキソ-5-フェニルピロリジン-1-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A1)の合成
【0302】
【化74】
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【0303】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、5-フェニルピロリジン-2-オン(67)(100mg、0.62mmol、Shanghai Shuya Pharmaceutical Technology Co., Ltd.から購入)、中間体5(184mg、0.62mmol)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(110mg、1.24mmol)、ヨウ化銅(118mg、0.62mmol)、炭酸セシウム(403mg、1.24mmol)及び1,4-ジオキサン(10mL)を室温で連続的に加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、その後撹拌下で100℃に4時間加熱した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。10mLの水を加え、混合物を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=1:20)により精製し、実施例A1の表題生成物(200mg、黄色油状物)(収率:85.8%)を得た。
【0304】
次いで、キラル分離(超臨界流体クロマトグラフィー、SFC)を実施した:最初にジアステレオマーを分離し(キラルカラム:OD-H、溶離液:70%CO
2 + 30%MeOH(0.2%DEA));その後、エナンチオマーを分離した(キラルカラム:AS-H、溶離液:70%CO
2 + 30%IPA(0.2%DEA))。4種の異性体が得られた:
【0305】
A1-P1-1:LCMS:m/z 377.0(M+H);
1H-NMR (CDCl
3, 400mHz):7.71(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.26-7.18(m, 5H)、7.06(d, J=8.5 Hz, 1H)、5.75(dd,J=8.0,3.6 Hz, 1H)、4.04(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.25(s,3H)、2.90-2.79(m, 1H)、2.69-2.58(m, 2H)、2.08-1.95(m, 2H)、1.00(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.94-0.86(m, 1H)、0.66-0.57(m, 1H)、0.55-0.42(m, 2H)。
【0306】
A1-P1-2:LCMS:m/z 377.0(M+H);
1H-NMR (CDCl
3, 400mHz):7.81(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.27-7.17(m, 5H)、7.08(d, J=8.5 Hz, 1H)、5.78(dd,J=8.0,3.5 Hz, 1H)、4.05(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.27(s,3H)、2.94-2.77(m, 1H)、2.71-2.56(m, 2H)、2.08-1.94(m, 2H)、0.99(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.92-0.83(m, 1H)、0.65-0.57(m, 1H)、0.55-0.42(m, 2H)。
【0307】
A1-P2-1:LCMS:m/z 377.0(M+H);
1H-NMR (CDCl
3, 400mHz):7.80(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.29-7.14(m, 5H)、7.09(d, J=8.5 Hz, 1H)、5.95(m, 1H)、4.09(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.26(s, 3H)、2.81-2.69(m, 1H)、2.68-2.53(m, 2H)、2.48-2.41(m, 1H)、2.04-1.96(m, 1H)、1.21(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.58-0.50(m, 1H)、0.44-0.36(m, 1H)、0.35-0.26(m, 1H)、-0.14- -0.23(m, 1H)。
【0308】
A1-P2-2:LCMS:m/z 377.0(M+H);
1H-NMR (CDCl
3, 400mHz):7.78(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.29-7.14(m, 5H)、7.10(d, J=8.5 Hz, 1H)、5.96(m, 1H)、4.10(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.26(s, 3H)、2.82 -2.71(m, 1H)、2.68-2.54(m, 2H)、2.51-2.42(m, 1H)、2.05-1.96(m, 1H)、1.22(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.60-0.52(m, 1H)、0.46-0.37(m, 1H)、0.37-0.28(m, 1H)、-0.12- -0.22(m, 1H)。
【0309】
実施例A1の合成と同様に、一般合成スキームAに従って以下の実施例を合成した:
【0310】
【表1】
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【0311】
実施例A18:4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-6-(2-オキソ-5-フェニルイミダゾリジン-1-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A18)の合成
【0312】
【化75】
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【0313】
ステップ1. Tert-ブチル3-(4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-6-イル)-2-オキソ-4-フェニルイミダゾリジン-1-カルボキシレート(68)の合成
【0314】
【化76】
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【0315】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体53(0.5g、1.9mmol)、1,4-ジオキサン(30mL)、中間体5(0.56g、1.9mmol)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(0.334g、3.8mmol)、炭酸セシウム(1.235g、3.8mmol)及びヨウ化銅(0.361g、1.9mmol)を加えた。混合物を撹拌下で100℃に4時間加熱した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:1)により精製し、tert-ブチル 3-(4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-6-イル)-2-オキソ-4-フェニルイミダゾリジン-1-カルボキシレート(68)(0.7g、白色固体)(収率:77%)を得た。LCMS:m/z 477.7(M+H)。
【0316】
ステップ2. 4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-6-(2-オキソ-5-フェニルイミダゾリジン-1-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A18)の合成
【0317】
【化77】
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【0318】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体68(0.7g、1.4mmol)、DCM(5mL)及び無水ギ酸(5mL)を加えた。混合物を50℃で2時間撹拌した。反応の完了後、混合物を室温に冷却し、飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH10に調整し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-6-(2-オキソ-5-フェニルイミダゾリジン-1-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A18)(粗製物0.47g)を得、ここで0.17gをキラル高性能分取クロマトグラフィーにより精製して分離し、化合物A18-P1(24.4mg、白色固体)、A18-P2(19.2mg、白色固体)、A18-P3(22.1mg、白色固体)及びA18-P4(8.9mg、白色固体)(収率:85%)を得た。
【0319】
キラル分離条件(SFC):カラム:OD-H、溶離液:70%CO
2 + 30%MeOH、流速:12.5ml/分で、A18-P1及びA18-P4をそれぞれ得;カラム:AD-H、溶離液:70%CO
2 + 30%EtOH(0.2%DEA)、流速:12.5ml/分で、A18-P2及びA18-P3をそれぞれ得た。
【0320】
A18-P1:LCMS:m/z 377.9(M+H);
1H NMR (DMSO-d
6, 400mHz):δ7.53(d, J=8.8 Hz, 1H)、7.32 - 7.22(m, 5H)、7.21 - 7.15(m, 2H)、5.65(dd, J=9.2, 4.4 Hz, 1H)、3.95 - 3.86(m, 2H)、3.15(s, 3H)、3.10(dd, J=9.2, 4.4 Hz, 1H)、2.01 - 1.93(m, 1H)、1.01 - 0.92(m, 1H)、0.85(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.62 - 0.55(m, 1H)、0.50 - 0.41(m, 2H)。
【0321】
A18-P2:LCMS:m/z 377.9(M+H);
1H NMR (DMSO-d
6, 400mHz):δ7.53(d, J=8.8 Hz, 1H)、7.32 - 7.22(m, 5H)、7.21 - 7.15(m, 2H)、5.65(dd, J=9.2, 4.4 Hz, 1H)、3.95 - 3.86(m, 2H)、3.15(s, 3H)、3.10(dd, J=9.2, 4.4 Hz, 1H)、2.01 - 1.93(m, 1H)、1.01 - 0.92(m, 1H)、0.85(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.62 - 0.55(m, 1H)、0.50 - 0.41(m, 2H)。
【0322】
A18-P3:LCMS:m/z 377.9(M+H);
1H NMR (DMSO-d
6, 400mHz):δ7.60(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.33 - 7.26(m, 3H)、7.23 - 7.16(m, 3H)、7.09(s, 1H)、5.80(dd, J=9.2, 4.4 Hz, 1H)、3.97 - 3.87(m, 2H)、3.16(s, 3H)、3.03(dd, J=9.2, 4.4 Hz, 1H)、2.45 - 2.38(m, 1H)、1.09(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.52 - 0.43(m, 1H)、0.38 - 0.27(m, 2H)、-0.40 - -0.48(m, 1H)。
【0323】
A18-P4:LCMS:m/z 377.9(M+H);
1H NMR (DMSO-d
6, 400mHz):δ7.60(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.33 - 7.26(m, 3H)、7.23 - 7.16(m, 3H)、7.09(s, 1H)、5.80(dd, J=9.2, 4.4 Hz, 1H)、3.97 - 3.87(m, 2H)、3.16(s, 3H)、3.03(dd, J=9.2, 4.4 Hz, 1H)、2.45 - 2.38(m, 1H)、1.09(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.52 - 0.43(m, 1H)、0.38 - 0.27(m, 2H)、-0.40 - -0.48(m, 1H)。
【0324】
実施例A19:4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-6-(3-メチル-2-オキソ-5-フェニルイミダゾリジン-1-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A19)の合成
【0325】
【化78】
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【0326】
乾燥した100mLの三つ首フラスコ中に、A18(0.3g、0.79mmol)とDMF(10mL)を加えた。次いで、水素化ナトリウム(0.063g、1.5mmol)とヨウ化メチル(0.338g、2.3mmol)を0℃でゆっくりと加えた。混合物を室温に温め、4時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液によりクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(30mL×2)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、キラル高性能分取クロマトグラフィーにより精製して分離し、化合物A19-P1(55.3mg、白色固体)、A19-P2(41.9mg、白色固体)、A19-P3(23mg、白色固体)及びA19-P4(25.6mg、白色固体)(収率:46.7%)を得た。
【0327】
キラル分離条件(SFC):カラム:OD-H、溶離液:70%CO
2 + 30%IPA(0.2%DEA)、流速:12.5ml/分で、A19-P1及びA19-P4をそれぞれ得;カラム:AD-H、溶離液:70%CO
2 + 30%EtOH(0.2%DEA)、流速:12.5ml/分で、A19-P2及びA19-P3をそれぞれ得た。
【0328】
A19-P1:LCMS:m/z 392.0(M+H);
1H NMR (DMSO-d
6, 400mHz):δ7.55(d, J=8.8 Hz, 1H)、7.34 - 7.25(m, 5H)、7.23 - 7.17(m, 1H)、5.61(dd, J=9.6, 4.4 Hz, 1H)、3.97 - 3.87(m, 2H)、3.20(dd, J=8.8, 4.4 Hz, 1H)、3.15(s, 3H)、2.81(s, 3H)、2.02 - 1.94(m, 1H)、1.02 - 0.94(m, 1H)、0.85(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.63 - 0.55(m, 1H)、0.53 - 0.45(m, 1H)、0.42 - 0.37(m, 1H)。
【0329】
A19-P2:LCMS:m/z 391.9(M+H);
1H NMR (DMSO-d
6, 400mHz):δ7.55(d, J=8.8 Hz, 1H)、7.34 - 7.25(m, 5H)、7.23 - 7.17(m, 1H)、5.61(dd, J=9.6, 4.4 Hz, 1H)、3.97 - 3.87(m, 2H)、3.20(dd, J=8.8, 4.4 Hz, 1H)、3.15(s, 3H)、2.81(s, 3H)、2.02 - 1.94(m, 1H)、1.02 - 0.94(m, 1H)、0.85(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.63 - 0.55(m, 1H)、0.53 - 0.45(m, 1H)、0.42 - 0.37(m, 1H)。
【0330】
A19-P3:LCMS:m/z 392.0(M+H);
1H NMR (DMSO-d
6, 400mHz):δ7.62(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.33 - 7.28(m, 3H)、7.23 - 7.18(m, 3H)、5.76(dd, J=8.8, 3.2 Hz, 1H)、3.99 - 3.94(m, 1H)、3.89(t, J=8.8 Hz, 1H)、3.17(s, 3H)、3.16 - 3.13(m, 1H)、2.77(s, 3H)、2.45 - 2.38(m, 1H)、1.09(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.52 - 0.45(m, 1H)、0.37 - 0.27(m, 2H)、-0.39 - -0.48(m, 1H)。
【0331】
A19-P4:LCMS:m/z 392.0(M+H);H NMR (DMSO-d
6, 400mHz):δ7.62(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.33 - 7.28(m, 3H)、7.23 - 7.18(m, 3H)、5.76(dd, J=8.8, 3.2 Hz, 1H)、3.99 - 3.94(m, 1H)、3.89(t, J=8.8 Hz, 1H)、3.17(s, 3H)、3.16 - 3.13(m, 1H)、2.77(s, 3H)、2.45 - 2.38(m, 1H)、1.09(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.52 - 0.45(m, 1H)、0.37 - 0.27(m, 2H)、-0.39 - -0.48(m, 1H)。
【0332】
実施例A20:(3R)-1,3-ジメチル-6-(2-オキソ-5-フェニルピロリジン-1-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A20)の合成
【0333】
【化79】
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【0334】
ステップ1. tert-ブチル(3R)-1,3-ジメチル-2-オキソ-6-(2-オキソ-5-フェニルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-4(1H)-カルボキシレート(69)の合成
【0335】
【化80】
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【0336】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体13(188mg、0.53mmol)、化合物67(85mg、0.53mmol)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(93mg、1.06mmol)、ヨウ化銅(101mg、0.53mmol)、炭酸セシウム(345mg、1.06mmol)及び1,4-ジオキサン(5mL)を室温で連続的に加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、撹拌下で100℃に4時間加熱した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=1:20)により精製し、tert-ブチル(3R)-1,3-ジメチル-2-オキソ-6-(2-オキソ-5-フェニルピロリジン-1-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-4(1H)-カルボキシレート(69)(140mg、黄色固体)(収率:60%)を得た。LCMS:m/z 437.0(M+H)。
【0337】
ステップ2. (3R)-1,3-ジメチル-6-(2-オキソ-5-フェニルピロリジン-1-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A20)の合成
【0338】
【化81】
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【0339】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体69(140mg、0.32mmol)とジクロロメタン(4mL)を室温で連続的に加え、その後EtOH中塩酸の33%溶液(2mL)を加えた。混合物を4時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、得られた残留物を減圧下で濃縮し、(3R)-1,3-ジメチル-6-(2-オキソ-5-フェニルピロリジン-1-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オンA20(108mg、黄色固体)(収率:100%)を得た。LCMS:m/z 337.0(M+H)。
【0340】
キラル分離条件(SFC):カラム:OJ-H、溶離液:70%CO
2 + 30%MeOH、流速:12.5mL/分;一般的なHPLC分離条件:カラム:Gemini-C18 150×21.2mm、5um;移動相:ACN-H
2O(0.5%FA)、勾配:30-35。
【0341】
A20-P1:LCMS:m/z 337.0(M+H);
1H NMR (CDCl
3, 400mHz) 7.36-7.28(m, 3H)、7.25 - 7.19(m, 3H)、7.05(d, J=8.0 Hz, 1H)、5.70(s, 1H)、4.19(q, J=6.4 Hz, 1H)、3.27(s, 3H)、2.82-2.72(m, 1H)、2.69 - 2.60(m, 2H)、2.05-1.97(m, 1H)、1.47(d, J=6.6 Hz, 3H)。
【0342】
A20-P2:LCMS:m/z 337.0(M+H);
1H NMR (CDCl
3, 400mHz) 7.67(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.32 - 7.27(m, 2H)、7.20(t, J=8.8 Hz, 3H)、7.07(d, J=8.4 Hz, 1H)、5.72(d, J=4.8 Hz, 1H)、4.46(brs, 1H)、4.06(q, J=6.4 Hz, 1H)、3.26(s, 3H)、2.84 - 2.70(m, 1H)、2.67 - 2.52(m, 2H)、2.05 - 1.94m, 1H)、1.36(d, J=6.6 Hz, 3H)。
【0343】
実施例A21:6-(2-(4-フルオロフェニル)-5-オキソピロリジン-1-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(A21)の合成
【0344】
【化82】
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【0345】
乾燥した50mLの丸底フラスコ中に、中間体33(100mg、0.56mmol)、中間体29(143mg、0.56mmol)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(98mg、1.12mmol)、ヨウ化銅(67mg、0.56mmol)、リン酸カリウム(237mg,1.12mmol)及び1,4-ジオキサン(10mL)を室温で連続的に加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、撹拌下で100℃に16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製し、6-(2-(4-フルオロフェニル)-5-オキソピロリジン-1-イル)-1,3-ジメチル-1H-ピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(A21)(220mg、白色固体)を得た。LCMS:m/z 355.8(M+H)。
【0346】
キラル分離条件(SFC):カラム:OD-H、溶離液:70%CO
2 + 30%IPA(DEA)、流速:12.5mL/分で、A21-P1、A21-P2、A21-P3及びA21-P4をそれぞれ得た。
【0347】
A21-P1:LCMS:m/z 355.9(M+H);
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz) δ 7.85(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.53(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.29(dd, J=8.4, 5.4 Hz, 2H)、7.01(t, J=8.6 Hz, 2H)、5.76(dd, J=8.0, 4.0 Hz, 1H)、4.81(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.31(s, 3H)、2.79-2.84(m, 1H)、2.71 -2.59(m, 2H)、1.96-2.03(m, 1H)、1.51(d, J=6.8 Hz, 3H)。
【0348】
A21-P2:LCMS:m/z 355.9(M+H);
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz)
δ7.82(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.52(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.28(dd, J=8.4, 5.4 Hz, 2H)、7.01(t, J=8.6 Hz, 2H)、5.73(dd, J=8.0, 4.6 Hz, 1H)、4.81(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.29(s, 3H)、2.88-2.74(m, 1H)、2.72-2.58(m, 2H)、2.07-1.91(m, 1H)、1.45(d, J=6.8 Hz, 3H)。
【0349】
A21-P3:LCMS:m/z 355.9(M+H);
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz)δ7.85(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.51(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.28(dd, J=8.2, 5.4 Hz, 2H)、7.01(t, J=8.6 Hz, 2H)、5.75(dd, J=8.0, 4.0 Hz, 1H)、4.79(q, J=6.4 Hz, 1H)、3.30(s, 3H)、2.88-2.74(m, 1H)、2.71-2.58(m, 2H)、2.04-1.91(m, 1H)、1.50(d, J=6.8 Hz, 3H)。
【0350】
A21-P4:LCMS:m/z 355.9(M+H);
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz) δ7.82(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.52(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.28(dd, J=8.4, 5.4 Hz, 2H)、7.01(t, J=8.6 Hz, 2H)、5.73(dd, J=8.0, 4.6 Hz, 1H)、4.81(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.30(s, 3H)、2.90-2.73(m, 1H)、2.74-2.58(m, 2H)、2.09-1.92(m, 1H)、1.45(d, J=6.8 Hz, 3H)。
【0351】
実施例A22:4-シクロプロピル-6-(2-(4-フルオロフェニル)-5-オキソピロリジン-1-イル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A22)の合成
【0352】
【化83】
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【0353】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、中間体33(0.08g、0.496mmol)、1,4-ジオキサン(30mL)、中間体5(0.144g、0.496mmol)、炭酸セシウム(0.24g、0.744mmol)、Pd
2dba
3(0.044g、0.0496mmol)及びX-Phos(0.044g、0.0992mmol)を連続的に加えた。混合物をアルゴンガスで3回パージし、100℃に温め、12時間撹拌した。反応の完了後、混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。結果として得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=2:1)により精製し、4-シクロプロピル-6-(2-(4-フルオロフェニル)-5-オキソピロリジン-1-イル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A22)を得た。ラセミ体を、キラル高性能分取クロマトグラフィーにより精製して分離し、A22-P1(6.4mg、白色固体)、A22-P2(10.7mg、薄黄色固体)、A22-P3(6.2mg、白色固体)及びA22-P4(18mg、白色固体)(収率:21%)を得た。
【0354】
キラル分離条件(SFC):カラム:OJ-H、溶離液:70%CO
2 + 30%EtOH(0.2%DEA)、流速:12.5mL/分で、A22-P1及びA22-P4をそれぞれ得;カラム:OD-H、溶離液:70%CO
2 + 30%MeOH(0.2%DEA)、流速:12.5mL/分で、A22-P2及びA22-P3をそれぞれ得た。
【0355】
A22-P1:LCMS:m/z 394.7(M+H);
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz):δ7.63(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.33 - 7.23(m, 3H)、7.07(t, J=8.8 Hz, 2H)、5.72 - 5.66(m, 1H)、3.97(q, J=6.4 Hz, 1H)、3.16(s, 3H)、2.76 - 2.68(m, 1H)、2.63 - 2.54(m, 2H)、2.04 - 1.97(m, 1H)、1.88 - 1.79(m, 1H)、0.99 - 0.86(m, 1H)、0.87(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.64 - 0.56(m, 1H)、0.53 - 0.45(m, 1H)、0.43 - 0.36(m, 1H)。
【0356】
A22-P2:LCMS:m/z 394.9(M+H);
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz):δ7.68(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.35(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.21 - 7.17(m, 2H)、7.11(t, J=8.8 Hz, 2H)、5.89 - 5.85(m, 1H)、4.00(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.18(s, 3H)、2.69 - 2.54(m, 3H)、2.48 - 2.42(m, 1H)、1.85 - 1.76(m, 1H)、1.10(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.57 - 0.42(m, 2H)、0.42 - 0.34(m, 1H)、-0.30 - -0.38(m, 1H)。
【0357】
A22-P3:LCMS:m/z 394.7(M+H);
1H NMR (DMSO-d
6, 300 MHz):δ7.68(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.35(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.21 - 7.17(m, 2H)、7.11(t, J=8.8 Hz, 2H)、5.89 - 5.85(m, 1H)、4.00(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.18(s, 3H)、2.69 - 2.54(m, 3H)、2.48 - 2.42(m, 1H)、1.85 - 1.76(m, 1H)、1.10(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.57 - 0.42(m, 2H)、0.42 - 0.34(m, 1H)、-0.30 - -0.38(m, 1H)。
【0358】
A22-P4:LCMS:m/z 394.8(M+H);
1H NMR (DMSO-d
6, 300 MHz):δ7.63(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.33 - 7.23(m, 3H)、7.07(t, J=8.8 Hz, 2H)、5.72 - 5.66(m, 1H)、3.97(q, J=6.4 Hz, 1H)、3.16(s, 3H)、2.76 - 2.68(m, 1H)、2.63 - 2.54(m, 2H)、2.04 - 1.97(m, 1H)、1.88 - 1.79(m, 1H)、0.99 - 0.86(m, 1H)、0.87(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.64 - 0.56(m, 1H)、0.53 - 0.45(m, 1H)、0.43 - 0.36(m, 1H)。
【0359】
実施例A22と同様に、以下の実施例を、一般的合成手順Bに従って合成した:
【0360】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0361】
実施例A1の合成と同様に、以下の実施例を、一般的合成手順Aに従って合成した:
【0362】
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0363】
中間体70:6-ブロモ-1,3-ジメチル-4-(オキセタン-3-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(70)の合成
【0364】
【化84】
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【0365】
中間体70を、オキセタン-3-アミンから出発して、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製した。
【0366】
中間体71:6-ブロモ-4-(2-ヒドロキシエチル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(71)の合成
【0367】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0368】
中間体71を、2-アミノエタン-1-オールから出発して、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製した。
【0369】
中間体72:4-ベンジル-6-ブロモ-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(72)の合成
【0370】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0371】
中間体72を、ベンジルアミンから出発して、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製した。
【0372】
中間体73:6-ブロモ-4-シクロペンチル-1-エチル-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(73)の合成
【0373】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
中間体73を、ヨウ化エチルから出発して、中間体7の6-ブロモ-4-シクロペンチル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(7)の合成手順と同様に調製した。
【0375】
中間体76:3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(76)の合成
【0376】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
ステップ1. 3-ピリジンマグネシウムブロミド(74)の合成
【0378】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0379】
乾燥した500mLの三つ首フラスコ中に、3-ブロモピリジン(10g、63.29mmol)と乾燥テトラヒドロフラン(50mL)を、氷水浴下で加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、テトラヒドロフラン中の塩化イソプロピルマグネシウム-塩化リチウム錯体の溶液(1.3M、97mL、126.58mmol)を加えた。混合物をゆっくりと室温に温め、5時間撹拌した。この溶液を次の反応で直接使用した(0.42M)。
【0380】
ステップ2. 3-ヒドロキシ-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(75)の合成
【0381】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0382】
乾燥した500mLの三つ首フラスコ中に、フタルアミド50(3g、21.1mmol)と乾燥ジクロロメタン(150mL)を、氷水浴下で加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、テトラヒドロフラン中の74の溶液(0.42M、150mL、63.29mmol)を加えた。この混合物をゆっくりと室温に温め、16時間撹拌した。反応の完了後、水(200mL)を加えた。不溶性物質を沈殿させ、濾過した。濾過ケーキをカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により精製し、3-ヒドロキシ-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン75(2.02g、茶色固体)(収率:42%)を得た。LCMS:m/z 226.9(M+H)。
【0383】
ステップ3. 3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(76)の合成
【0384】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0385】
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、75(1.56g、6.9mmol)、ジクロロメタン(20mL)、トリフルオロ酢酸(5mL)及びトリエチルシラン(2.4g、20.7mmol)を室温で連続的に加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、撹拌下で40℃に16時間加熱し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)により精製し、3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン76(800mg、白色固体)(収率:55%)を得た。LCMS:m/z 210.9(M+H)。
【0386】
中間体79:7-ブロモ-1-シクロプロピル-2,4-ジメチル-1,2-ジヒドロピリド[4,3-b]ピラジン-3(4H)-オン(79)の合成
【0387】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
中間体79を、以下のような3-アミノ-4,6-ジブロモピリジン(78)から出発して、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製した:
【0389】
【化93】
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【0390】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、2,4-ジブロモ-5-ニトロピリジン(500mg、1.78mmol)、酢酸(12mL)及び鉄粉(500mg、8.93mmol)を連続的に加えた。混合物を撹拌下で60℃に3時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、濾過した。濾過ケーキを酢酸(5mL×3)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製し、3-アミノ-4,6-ジブロモピリジン78(350mg、淡黄色固体)(収率:78%)を得た。LCMS:m/z 252.7(M+H)。
【0391】
中間体80:6-ブロモ-4-シクロプロピル-1-エチル-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[3,2-b]ピラジン-2(1H)-オン(80)の合成
中間体80を、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製し、ヨウ化エチルを最終ステップの出発物質として使用した。
【0392】
【化94】
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【0393】
中間体82:3-ベンジルイソインドリン-1-オン(82)の合成
【0394】
【化95】
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【0395】
ステップ1. 3-ベンジリデンイソインドリン-1-オン(81)の合成
【0396】
【化96】
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【0397】
乾燥した50mLの三つ首フラスコ中に、フタルアミド50(1.47g、10mmol)、ベンズアルデヒド(4.48g、30mmol)、亜鉛粉(5.1g、80mmol)及び80mLのテトラヒドロフランを連続的に加えた。窒素ガスの保護下で、無水四塩化チタン(7.56g、40mmol)を0℃で少しずつ加えた。次いで、混合物を50℃で4時間攪拌した。反応の完了(TLCにより検出した)後、50mLの水を反応混合物にゆっくりと加えた。この混合物を酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(100mL×3)で洗浄して、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して粗製物を得、これを最終的にカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=30%〜60%)により精製し、E,Z混合の3-ベンジリデンイソインドリン-1-オン(81)(480mg)(収率:20%)を得た。
【0398】
ステップ2. 3-ベンジルイソインドリン-1-オン(82)の合成
【0399】
【化97】
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【0400】
乾燥した50mLの三つ首フラスコ中に、E,Z混合の3-ベンジリデンイソインドリン-1-オン81(480mg、2.2mmol)、Pd/C(59mg、0.05mmol)及び5mLのメタノールを連続的に加えた。反応をH
2の保護下に50℃で一晩実施した。反応の完了後、混合物を濾過し、濾過ケーキを大量のメタノールで洗浄した。濾液を遠心乾燥し、3-ベンジルイソインドリン-1-オン82(400mg)(収率:80%)を得た。
1HNMR (CDCl
3, 400MHz):δ 6.75-7.35(m,9H)、4.78(t,1H)、3.19(d,1H)、2.13(d,1H)。
【0401】
実施例A1の合成と同様に、以下の実施例を、一般的合成手順A(Cs
2CO
3はK
2CO
3に置き換えた)に従って合成した:
【0402】
【表4】
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【0403】
実施例A1の合成と同様に、以下の実施例を、一般的合成手順A(Cs
2CO
3はK
3PO
4に置き換えた)に従って合成した:
【0404】
【表5】
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【0405】
実施例A22と同様に、以下の実施例を、一般的合成手順Bに従って合成した:
【0406】
【表6】
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【0407】
実施例A22と同様に、以下の実施例を、一般的合成手順B(Cs
2CO
3はK
3PO
4に置き換えた)に従って合成した:
【0408】
【表7】
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【0409】
実施例A1の合成と同様に、以下の実施例を、一般的合成手順Aに従って合成した:
【0410】
【表8】
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【0411】
中間体83:6-ブロモ-1-デューテロメチル-3-メチル-4-シクロプロピル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(83)の合成
【0412】
【化98】
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【0413】
中間体83を、ヨウ化デューテロメチル(deuteromethyl iodide)から出発して、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製した。
【0414】
中間体84:6-ブロモ-1-フルオロメチル-3-メチル-4-シクロプロピル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(84)の合成
【0415】
【化99】
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【0416】
中間体84を、フルオロクロロメタンから出発して、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製した。
【0417】
中間体91:6-ブロモ-4-シクロプロピル-7-フルオロ-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(91)の合成
【0418】
【化100】
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【0419】
ステップ1:2-ブロモ-5-フルオロピリジン-3-アミン(86)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物85(1.0g、4.52mmol)、鉄粉(1g)及び酢酸(50mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で80℃に2時間加熱した。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)を残留物に加え、混合物を酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:10)により精製し、2-ブロモ-5-フルオロピリジン-3-アミン86(800mg、白色固体)(収率:92%)を得た。LCMS:m/z 190.9/192.9(M+H)。
【0420】
ステップ2:2,6-ジブロモ-5-フルオロピリジン-3-アミン(87)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物86(800mg、4.19mmol)、アセトニトリル(30mL)及びN-ブロモスクシンイミド(745mg、4.19mmol)を氷浴下で連続的に加えた。混合物を0℃で2時間撹拌した。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、2,6-ジブロモ-5-フルオロピリジン-3-アミン87(1.2gの粗製物、薄黄色固体)を得た。LCMS:m/z 270.7(M+H)。
【0421】
ステップ3:2-ブロモ-N-(2,6-ジブロモ-5-フルオロピリジン-3-イル)プロパンアミド(88)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物87(1.2g、4.4mmol)、アセトニトリル(50mL)、化合物2-ブロモプロピオニルブロミド(1.15g、5.3mmol)及び炭酸カリウム(1.2g、8.69mmol)を氷浴下で連続的に加えた。混合物を撹拌下で室温に1時間温めた。反応の完了(TLCによりモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮し、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、2-ブロモ-N-(2,6-ジブロモ-5-フルオロピリジン-3-イル)プロパンアミド88(1.8gの粗製物、黄色固体)を得た。LCMS:m/z 404.5/406.5(M+H)。
【0422】
ステップ4:2-(シクロプロピルアミノ)-N-(2,6-ジブロモ-5-フルオロピリジン-3-イル)プロパンアミド(89)の合成
乾燥した50mLの密封管中に、化合物88(1.8g、0.004mol)、アセトニトリル(10mL)、シクロプロピルアミン(1.0g、0.017mol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.15g、0.009mol)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で80℃に1時間温めた。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:10)により精製し、2-(シクロプロピルアミノ)-N-(2,6-ジブロモ-5-フルオロピリジン-3-イル)プロパンアミド89(1.3g、白色固体)(収率:77%)を得た。LCMS:m/z 381.7(M+H)。
【0423】
ステップ5:6-ブロモ-4-シクロプロピル-7-フルオロ-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(90)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物89(1.0g、0.0026mol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.0g、0.0079mol)及びジメチルスルホキシド(30mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で120℃に16時間温めた。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(200mL×3)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:5)により精製し、6-ブロモ-4-シクロプロピル-7-フルオロ-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン90(560mg、白色固体)(収率:71%)を得た。LCMS:m/z 299.8/301.8(M+H)。
【0424】
ステップ6:6-ブロモ-4-シクロプロピル-7-フルオロ-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(91)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物90(300mg、1.0mmol)、テトラヒドロフラン(20mL)及び水素化ナトリウム(160mg、3.9mmol)を氷浴下で連続的に加えた。混合物を氷浴下で30分間撹拌した。ヨウ化メチル(284mg、2mmol)を加え、混合物を撹拌下で室温に16時間温めた。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、氷水(50mL)の添加により混合物をクエンチし、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:7)により精製し、6-ブロモ-4-シクロプロピル-7-フルオロ-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン91(200mg、白色固体(収率:63.7%)を得た。LCMS:m/z 313.9/315.9(M+H)。
【0425】
中間体92:6-ブロモ-4-シクロプロピル-1-トリフルオロエチル-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(92)の合成
【0426】
【化101】
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【0427】
中間体92を、ヨウ化トリフルオロメチルから出発して、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製した。
【0428】
中間体93:6-ブロモ-4-(1-メチルシクロプロピル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(93)の合成
【0429】
【化102】
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【0430】
中間体93を、メチルシクロプロピルアミンから出発して、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製した。
【0431】
中間体94:6-ブロモ-4-シクロプロピル-1-フルオロエチル-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(94)の合成
【0432】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0433】
中間体94を、1-フルオロエチルヨージドから出発して、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製した。
【0434】
中間体95:6-ブロモ-4-シクロプロピル-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-メチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(95)
【0435】
【化104】
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【0436】
中間体95を、ジフルオロエチルヨージドから出発して、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製した。
【0437】
中間体96:6-ブロモ-4-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(96)
【0438】
【化105】
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【0439】
中間体96を、トリフルオロエチルアミンから出発して、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製した。
【0440】
中間体97:6-ブロモ-4-(2-フルオロエチル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(97)
【0441】
【化106】
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【0442】
中間体97を、2-フルオロエチルアミンから出発して、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製した。
【0443】
中間体98:6-ブロモ-4-イソプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(98)
【0444】
【化107】
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【0445】
中間体98を、イソプロピルアミンから出発して、中間体5の6-ブロモ-4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(5)の合成手順と同様に調製した。
【0446】
中間体105:(R)-2-ブロモ-5,7,8-トリメチル-7,8-ジヒドロピリミジン-6(5H)-オン(105)の合成
【0447】
【化108】
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【0448】
ステップ1:メチルN-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-D-アラニンエステル(100)の合成
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、化合物99(5g、24.63mmol)、ベンゼン(75mL)及び無水メタノール(50mL)を室温で連続的に加え、(ジアゾメチル)トリメチルシラン(n-ヘキサン中2M溶液、17.3mL)をゆっくりと滴下添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、メチルN-(tert-ブトキシカルボニル)-N-メチル-D-アラニンエステル100(淡黄色油状物、5.3g)を得、これを次の反応で直接使用した。LCMS:m/z 240.1(M+Na)。
【0449】
ステップ2:メチルN-メチル-D-アラニンエステル塩酸塩(101)の合成
乾燥した100mLの一つ首フラスコ中に、化合物100(5.3g、24.63mmol)及びジクロロメタン(40mL)を室温で連続的に加え、33%塩酸アルコール溶液(20mL)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を減圧下で濃縮し、メチルN-メチル-D-アラニンエステル塩酸塩101(黄色油状物、3.7g)を得、これを次の反応で直接使用した。LCMS:m/z 118.2(M+H)。
【0450】
ステップ3:メチルN-(2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)-N-メチル-D-アラニンエステル(102)の合成
乾燥した100mLの一つ首フラスコ中に、化合物101(3.56g、23.1mmol)、トリエチルアミン(3.12g、30.8mmol)及びジクロロメタン(60mL)を室温で連続的に加え、その後、化合物2,4-ジクロロ-5-ニトロピリミジン(3.0g、15.4mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を室温に冷却し、20mLの水を加え、この混合物を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:10)により精製し、メチルN-(2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)-N-メチル-D-アラニンエステル102(1.7g、黄色油状物)(収率:40%)を得た。LCMS:m/z 275.0(M+H)。
【0451】
ステップ4:(R)-2-クロロ-7,8-ジメチル-7,8-ジヒドロピリミジン-6(5H)-オン(103)の合成
乾燥した100mLの一つ首フラスコ中に、化合物102(1.65g、6mmol)と酢酸(20mL)を室温で連続的に加え、還元用鉄粉(1.68g、30mmol)を加えた。混合物を70℃に加熱し、2時間撹拌し、濾過した。濾過ケーキをメタノールで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮して(R)-2-クロロ-7,8-ジメチル-7,8-ジヒドロピリミジン-6(5H)-オン103(黄色油状物、980mg)を得、これを次の反応で直接使用した。LCMS:m/z 213.0(M+H)。
【0452】
ステップ5:(R)-2-クロロ-5,7,8-トリメチル-7,8-ジヒドロピリミジン-6(5H)-オン(104)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物103(500mg、2.34mmol)とアセトニトリル(10mL)を室温で加え、炭酸セシウム(1.5g、4.68mmol)とヨウ化メチル(665mg、4.68mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製し、(R)-2-クロロ-5,7,8-トリメチル-7,8-ジヒドロピリミジン-6(5H)-オン104(450mg、白色固体)(収率:84%)を得た。LCMS:m/z 226.8(M+H)。
【0453】
ステップ6:(R)-2-ブロモ-5,7,8-トリメチル-7,8-ジヒドロピリミジン-6(5H)-オン(105)の合成
乾燥した75mLのガラス製密封管中に、化合物104(430mg、1.89mmol)とアセトニトリル(15mL)を室温で加え、トリメチルブロモシラン(1.45g、9.45mmol)を加えた。混合物を80℃に加熱し、16時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。酢酸エチルと水を残留物に加えた。相を分離し、水性相を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製し、(R)-2-ブロモ-5,7,8-トリメチル-7,8-ジヒドロピリミジン-6(5H)-オン105(380mg、黄色固体)(収率:74%)を得た。LCMS:m/z 271.0, 273.0(M+H)。
【0454】
中間体112:7-(エチルスルフィニル)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(112)の合成
【0455】
【化109】
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【0456】
ステップ1:メチル2-ブロモ-6-フルオロベンゾエート(107)の合成
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、化合物106(16g、73mmol)、ベンゼン(50mL)及び無水メタノール(30mL)を室温で連続的に加えた。この混合物を0℃に冷却し、その後(ジアゾメチル)トリメチルシラン(n-ヘキサン中2M溶液、54.7mL)をゆっくりと滴下添加した。混合物を窒素ガスで1回パージし、0℃で1時間撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:10)により精製し、メチル2-ブロモ-6-フルオロベンゾエート107(無色油状物、16.1g)(収率:95%)を得た。
【0457】
ステップ2:メチル2-ブロモ-6-(エチルチオ)ベンゾエート(108)の合成
乾燥した250mLの一つ首フラスコ中に、化合物107(5.0g、21.46mmol)とテトラヒドロフラン(70mL)を室温で連続的に加え、その後ナトリウムエタンチオラート(2.16g、25.75mmol)を加えた。混合物を撹拌下で16時間加熱還流した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物に30mLの水を加え、混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:20)により精製し、メチル2-ブロモ-6-(エチルチオ)ベンゾエート108(4.6g、無色油状物)(収率:78%)を得た。LCMS:m/z 296.8, 298.7(M+Na);RT=1.499分(2.5分)。
【0458】
ステップ3:2-ブロモ-6-(エチルチオ)安息香酸(109)の合成
乾燥した250mLの一つ首フラスコ中に、化合物108(4.6g、16.72mmol)、メタノール(30mL)及び4N水酸化ナトリウム水溶液(30mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で70℃に16時間加熱した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、有機溶媒を減圧下で濃縮した。残留物をpH3〜4に調整し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、2-ブロモ-6-(エチルチオ)安息香酸109(4.1g、黄色固体)(収率:94%)を得た。LCMS:m/z 258.8, 260.8(M-H);RT=1.271分(2.5分)。
【0459】
ステップ4:2-(((tert-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)-6-(エチルチオ)安息香酸(110)の合成
乾燥した100mLの三つ首フラスコ中に、化合物109(4.1g、15.7mmol)と無水テトラヒドロフラン(50mL)を室温で連続的に加えた。混合物を-70℃に冷却し、その後n-ブチルリチウム(n-ヘキサン中2.4M溶液、14.4mL、34.54mmol)をゆっくりと滴下添加した。混合物を-70℃で1時間撹拌し、化合物5(3.62g、17.26mmol)を加えた。混合物を-70℃でさらに2時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、混合物を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。水性相を合わせ、凍結乾燥して、2-(((tert-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)-6-(エチルチオ)安息香酸110(粗製物12g、無機塩を含む、黄色固体)を得、これを次の反応で直接使用した。LCMS:m/z 392.8(M+H);RT=1.088分及び1.120(2.5分)。
【0460】
ステップ5:7-(エチルチオ)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(111)の合成
乾燥した250mLの丸底フラスコ中に、化合物110(12g、粗製物)とメタノール中の水素化塩素の4M溶液(100mL)とを室温で加えた。この混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を添加することによりpH8〜9に調整し、その後酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、酢酸エチルで洗浄し、濾過した。濾過ケーキを乾燥させて、7-(エチルチオ)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン111(507mg、白色固体)(2ステップにわたる収率:11%)を得た。LCMS:m/z 271.1(M+H);RT=1.187分(2.5分)。
【0461】
ステップ6:7-(エチルスルフィニル)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(112)の合成
乾燥した100mLの一つ首フラスコ中に、化合物111(300mg、1.11mmol)とジクロロメタン(20mL)を室温で加えた。混合物を0℃に冷却し、m-クロロペルオキシ安息香酸(364mg、2.1mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)を加え、混合物をジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残留物を、分取高性能液体クロマトグラフィー(移動相:アセトニトリル及び水)により精製し、7-(エチルスルフィニル)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン112(70mg、白色固体)(収率:22%)を得た。LCMS:m/z 286.9(M+H);RT=0.761分及び0.811分(2.5分)。
【0462】
中間体116:3-(6-フルオロピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(116)の合成
【0463】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0464】
ステップ1:6-フルオロ-3-ピリジンマグネシウムブロミド(114)の合成
乾燥した500mLの三つ首フラスコ中に、113(6g、34.09mmol)と乾燥テトラヒドロフラン(10mL)を氷水浴下で加えた。混合物を窒素ガスで3回パージした。テトラヒドロフラン中の臭化イソプロピルマグネシウム-塩化リチウム錯体の溶液(1.3M、39mL、51.13mmol)を加えた。混合物を撹拌下で50℃に4時間加熱した。結果として得られた6-フルオロ-3-ピリジンマグネシウムブロミド114の溶液を、次の反応で直接使用した(0.7M)。
【0465】
ステップ2:3-ヒドロキシ-3-(6-フルオロピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(115)の合成
乾燥した500mLの三つ首フラスコ中に、フタルイミド(1.67g、11.36mmol)と乾燥ジクロロメタン(50mL)を氷水浴下で加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、前のステップで得られたテトラヒドロフラン中の114の溶液(0.7M、50mL、34.09mmol)を加えた。混合物を撹拌下で室温に16時間温めた。反応が完了した後、水(100mL)を加えた。不溶物を沈殿させ、濾過した。濾過ケーキをカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)により精製し、3-ヒドロキシ-3-(6-フルオロピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン115(11g、純度:25%、茶色油状物)を得た。LCMS:m/z 244.0, 244.9(M+H);RT=1.222分(2.5分)。
【0466】
ステップ3:3-(6-フルオロピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(116)の合成
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、115(10g、純度:25%、10.24mmol)、ジクロロメタン(50mL)、トリフルオロ酢酸(10mL)及びトリエチルシラン(3.56g、30.73mmol)を室温で連続的に加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、撹拌下で40℃に16時間加熱した。反応の完了後、混合物を5N NaOH溶液でpH10〜11に調整し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)により精製し、3-(6-フルオロピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン116(1.68g、淡茶色固体)(収率:64%)を得た。LCMS:m/z 228.1, 228.9(M+H);RT=1.264分(2.5分)。
【0467】
中間体124:1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-インダゾール-3-オン(124)の合成
【0468】
【化111】
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【0469】
ステップ1:5-ヒドラジノ-2-メチルピリジン(118)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物117(3g、27.52mmol)と濃塩酸(20mL)を室温で連続的に加えた。混合物を0℃に冷却した。亜硝酸ナトリウム(1.96g、28.35mmol)を加え、混合物を0.5時間撹拌した。濃塩酸(10mL)中の塩化スズ二水和物(12.44g、55.04mmol)の溶液を0℃で滴下添加した。添加後、混合物を室温に温め、2時間撹拌した。反応の完了後、混合物を、水酸化ナトリウムの5N溶液でpH8〜9に調整し、酢酸エチル(50mL×4)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、5-ヒドラジノ-2-メチルピリジン118(1.0g、茶色液体)、粗製物を得た。
【0470】
ステップ2:Tert-ブチル2-(6-メチルピリジン-3-イル)ヒドラジン-1-カルボキシレート(119)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物118(1g、8.13mmol)、テトラヒドロフラン(40mL)及びジ-tert-ブチルジカーボネート(1g、8.13mmol)を室温で連続的に加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により精製し、tert-ブチル2-(6-メチルピリジン-3-イル)ヒドラジン-1-カルボキシレート119(1.4g、黄色液体)(2ステップにわたる収率:23%)を得た。LCMS:m/z 223.1, 224.2(M+H);RT=0.847分(2.5分)。
【0471】
ステップ3:5-ヒドラジノ-2-メチルピリジン塩酸塩(120)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物119(1.4g、6.25mmol)とメタノール中4N塩化水素(20mL)を室温で連続的に加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮し、5-ヒドラジノ-2-メチルピリジン塩酸塩 120(1g、茶色固体)(収率:99%)を得た。LCMS:m/z 123.1, 124.2(M+H);RT=0.180分(2.5分)。
【0472】
ステップ4:2-インドベンゾイルクロリド(122)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物121(775mg、3.13mmol)、無水ジクロロメタン(40mL)、塩化オキサリル(2.0g、15.65mmol)及びN,N’-ジメチルホルムアミド(0.2mL)を室温で連続的に加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、減圧下で濃縮し、2-インドベンゾイルクロリド122(1.2g、白色固体)(収率:99%)を得た。LCMS:m/z 262.0, 262.9(M+H);RT=1.443分(2.5分)。
【0473】
ステップ5:2-インド-N'-(6-メチルピリジン-3-イル)ベンゾヒドラジド(123)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物122(775mg、3.13mmol)、無水テトラヒドロフラン(40mL)、化合物120(0.5g、3.13mmol)及びトリエチルアミン(948mg、9.39mmol)を室温で連続的に加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をHPLCにより精製し、2-インド-N'-(6-メチルピリジン-3-イル)ベンゾヒドラジド123(185mg、茶色液体)(収率:17%)を得た。LCMS:m/z 353.0, 354.0(M+H);RT=0.950分(2.5分)。
【0474】
ステップ6:1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-インダゾール-3-オン(124)の合成
乾燥した50mLの丸底フラスコ中に、化合物123(185mg、0.522mmol)、ジメチルスルホキシド(4mL)、N,N'-ジメチルエチレンジアミン(93mg、1.044mmol)、炭酸カリウム(144mg、1.044mmol)及びヨウ化銅(100mg、0.522mmol)を室温で連続的に加えた。混合物をアルゴンガスで3回パージし、室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をHPLCにより精製し、1-(6-メチルピリジン-3-イル)-1,2-ジヒドロ-3H-インダゾール-3-オン124(50mg、黄色液体)(収率:42%)を得た。LCMS:m/z 225.1, 226.1(M+H);RT=1.056分(2.5分)。
【0475】
実施例A1の合成と同様に、以下の実施例を、一般的合成手順A(Cs
2CO
3はリン酸カリウムに置き換えた)に従って合成した:
【0476】
【表9】
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【0477】
中間体127:3-(ピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン(127)の合成
【0478】
【化112】
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【0479】
ステップ1:2-(((tert-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-4-イル)メチル)安息香酸(126)の合成
乾燥した100mLの三つ首フラスコ中に、化合物125(1g、4.97mmol)と無水テトラヒドロフラン(40mL)を連続的に加えた。混合物をアルゴンガスで3回パージし、乾燥氷浴を用いて-60℃に冷却した。N-ブチルリチウム(4.5mL、ヘキサン中2.4M溶液)をゆっくりと滴下添加した。反応系を撹拌下で1時間-60℃に維持した。無水テトラヒドロフラン中の化合物2(1.04g、4.97mmol)の溶液をゆっくりと滴下添加した。混合物を撹拌下で室温に1時間温めた。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、反応混合物を水に注ぎ入れ、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。水性相を減圧下で濃縮し、粗製の2-(((tert-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-4-イル)メチル)安息香酸126(2g、白色固体)(収率:121%)を得た。LCMS:m/z 332.8(M+H);RT=1.164分(2.5分)。
【0480】
ステップ2:3-(ピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン(127)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物126(2g、6.02mmol)とメタノール中の水素化塩素の溶液(4mol/L、20mL)を加えた。混合物を室温で12時間撹拌した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮した。残留物に水(20mL)を加えた。この混合物を、飽和重炭酸ナトリウム溶液でpH8に調整し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により精製し、3-(ピリジン-4-イル)イソインドリン-1-オン127(0.24g、白色固体)(収率:19%)を得た。LCMS:m/z 211.1(M+H);RT=0.928分(2.5分)。
【0481】
以下の実施例A58及びA59を、実施例A1の合成と同様に合成した。
【0482】
【表10】
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【0483】
中間体134:7-(メチルスルフィニル)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(134)の合成
【0484】
【化113】
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【0485】
ステップ1:メチル2-ブロモ-6-フルオロベンゾエート(129)の合成
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、化合物128(16g、73mmol)、ベンゼン(50mL)及び無水メタノール(30mL)を室温で連続的に加えた。混合物を0℃に冷却した。(ジアゾメチル)トリメチルシラン(n-ヘキサン中2M溶液、54.7mL)をゆっくりと滴下添加した。混合物を0℃で1時間撹拌し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:10)により精製し、メチル2-ブロモ-6-フルオロベンゾエート129(無色油状物、16.1g)(収率:95%)を得た。
【0486】
ステップ2:メチル2-ブロモ-6-(メチルチオ)ベンゾエート(130)の合成
乾燥した250mLの一つ首フラスコ中に、化合物129(6.0g、25.75mmol)とテトラヒドロフラン(60mL)を室温で連続的に加え、その後ナトリウムチオメトキシド(1.98g、28.32mmol)を加えた。混合物を撹拌下で4時間加熱還流した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。30mLの水を残留物に加え、混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:25)により精製し、メチル2-ブロモ-6-(メチルチオ)ベンゾエート130(1.87g、無色油状物)(収率:29%)を得た。
【0487】
ステップ3:2-ブロモ-6-(メチルチオ)安息香酸(131)の合成
乾燥した250mLの一つ首フラスコ中に、化合物130(1.87g、7.16mmol)、メタノール(30mL)及び4N水酸化ナトリウム水溶液(30mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で70℃に16時間加熱した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮し、1N塩酸でpH3〜4に調整し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、2-ブロモ-6-(メチルチオ)安息香酸131(1.2g、白色固体)(収率:68%)を得た。LCMS:m/z 245.0, 247.0(M-H);RT=1.195分(2.5分)。
【0488】
ステップ4:2-(((t-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)-6-(メチルチオ)安息香酸(132)の合成
乾燥した100mLの三つ首フラスコ中に、化合物131(1.0g、4.05mmol)と無水テトラヒドロフラン(20mL)を室温で連続的に加えた。混合物を-70℃に冷却し、n-ブチルリチウム(n-ヘキサン中2.4M溶液、3.7mL、8.91mmol)をゆっくりと滴下添加した。混合物を-70℃で1時間撹拌し、化合物3-t-ブチルスルフィニルイミノピリジン(850mg、4.05mmol)を加えた。この混合物を、-70℃でさらに2時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、混合物を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。水性相を合わせ、凍結乾燥させて、2-(((t-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)-6-(メチルチオ)安息香酸132(粗製物4g、無機塩を含む、黄色固体)を得、これを次の反応で直接使用した。LCMS:m/z 378.7(M+H);RT=1.143分及び1.176分(2.5分)。
【0489】
ステップ5:7-(メチルチオ)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(133)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物132(3.9g、粗製物)と4M塩化水素メタノール溶液(40mL)を室温で加えた。混合物を16時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。残留物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH8〜9に調整し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製し、7-(メチルチオ)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン133(480mg、黄色固体)(2ステップにわたる収率:39%)を得た。LCMS:m/z 256.9(M+H);RT=0.982分(2.5分)。
【0490】
ステップ6:7-(メチルスルフィニル)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(134)の合成
乾燥した100mLの一つ首フラスコ中に、化合物133(300mg、1.17mmol)とジクロロメタン(15mL)を室温で加えた。混合物を0℃に冷却し、m-クロロペルオキシ安息香酸(384mg、2.22mmol)を加えた。混合物を2時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)を加え、混合物をジクロロメタン(20mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、減圧下で濃縮し、7-(メチルスルフィニル)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン134(180mg、白色固体)(収率:56%)を得た。LCMS:m/z 272.8(M+H);RT=0.425及び0.452分(2.5分)。
【0491】
実施例A60:4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-6-(4-(メチルスルフィニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A60)の合成
【0492】
【化114】
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【0493】
乾燥した500mLの一つ首フラスコ中に、化合物134(6g×4バッチ、23.4mmol×4バッチ)、化合物5(6.92g×4バッチ、23.4mmol×4バッチ)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(2.1g×4バッチ、2.3mmol×4バッチ)、4,5-ビスジフェニルホスフィン-9,9-ジメチルキサンテン(2.7g×4バッチ、4.6mmol×4バッチ)、炭酸セシウム(15.2g×4バッチ、46.8mmol×4バッチ)及び1,4-ジオキサン(200mL×4バッチ)を室温で連続的に加えた。窒素ガスの保護下で、混合物を撹拌下で90℃に16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)により精製し、4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-6-(4-(メチルスルフィニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オンA60(24.8g、黄色固体)(収率:56%)、及び28.9gの不純生成物(純度約70%)を得た。詳細なHNMRデータについては、リストを参照のこと。
【0494】
実施例A61、A62及びA63:
(3R)-1,3,4-トリメチル-6-(4-(メチルチオ)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A61)の合成、
(3R)-1,3,4-トリメチル-6-(4-(メタンスルホニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A62)の合成、
(3R)-1,3,4-トリメチル-6-(4-(メチルスルフィニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A63)の合成
【0495】
【化115】
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【0496】
ステップ1:(3R)-1,3,4-トリメチル-6-(4-(メチルチオ)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A61)の合成
乾燥した100mLの一つ首フラスコ中に、化合物133(300mg、1.17mmol)、化合物2(316mg、1.17mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(165mg、0.18mmol)、4,5-ビスジフェニルホスフィン-9,9-ジメチルキサンテン(208mg、0.36mmol)、炭酸セシウム(761mg、2.34mmol)及び1,4-ジオキサン(20mL)を室温で連続的に加えた。窒素ガスの保護下で、混合物を撹拌下で100℃に16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製し、(3R)-1,3,4-トリメチル-6-(4-(メチルチオ)-3-カルボニル-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オンA61(450mg、黄色固体)(収率:86%)を得た。LCMS:m/z 445.8(M+H);RT=1.278分。
【0497】
ステップ2:
(3R)-1,3,4-トリメチル-6-(4-(メタンスルホニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A62)の合成;
(3R)-1,3,4-トリメチル-6-(4-(メチルスルフィニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A63)の合成
乾燥した100mLの一つ首フラスコ中に、化合物A61(450mg、1.0mmol)とジクロロメタン(20mL)を室温で加えた。混合物を0℃に冷却し、その後m-クロロペルオキシ安息香酸(432mg、2.5mmol)を加えた。この混合物を0℃で2時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)を加え、混合物をジクロロメタン(20mL×2)で抽出した。有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製し、(3R)-1,3,4-トリメチル-6-(4-(メタンスルホニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A62)(20mg、黄色固体)と、(3R)-1,3,4-トリメチル-6-(4-(メチルスルフィニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A63)(190mg、黄色固体)を得た。
LCMS:m/z 477.7(M+H);RT=1.152分(2.5分)。[A62]
LCMS:m/z 461.8(M+H);RT=1.110分(2.5分)。[A63]
【0498】
ステップ3:(3R)-1,3,4-トリメチル-6-(4-(メタンスルホニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A62)の分割
キラル分割条件(SFC):
キラルカラム:AD-H
移動相:70%二酸化炭素 + 30%イソプロパノール(0.2%ジエチルアミン)
流速:40g/分
【0499】
ステップ4:(3R)-1,3,4-トリメチル-6-(4-(メチルスルフィニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A63)の分割
キラル分割条件(SFC):
キラルカラム:AD-H
移動相:70%二酸化炭素 + 30%イソプロパノール(0.2%ジエチルアミン)
流速:40g/分
【0500】
化合物A60〜A63のデータは以下のとおりであり、後続の実施例A64〜66は、実施例A60、A60、A62、A63に従って合成した。
【0501】
【表11】
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【0502】
中間体138:3-(5-フルオロピリジン-2-イル)イソインドリン-1-オン(138)の合成
【0503】
【化116】
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【0504】
ステップ1:(5-フルオロピリジン-2-イル)マグネシウムブロミド(136)の合成
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、マグネシウム(1.7g、71mmol)、塩化リチウム(1.5g、35.5mmol)及び乾燥テトラヒドロフラン(50mL)を氷水浴下で加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、テトラヒドロフラン中の水素化ジイソプロピルアルミニウム(DIBAL)の溶液(1.0M、0.3mL、0.3mmol)を0℃で加えた。混合物を0℃で2時間撹拌した。化合物135(5g、28.4mmol)を加え、この混合物をさらに2時間撹拌した。結果として得られた(5-フルオロピリジン-2-イル)マグネシウムブロミド136の溶液を、次の反応で直接使用した。
【0505】
ステップ2:3-(5-フルオロピリジン-2-イル)-3-ヒドロキシイソインドリン-1-オン(137)の合成
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、化合物50(1.04g、7.1mmol)と乾燥ジクロロメタン(30mL)を加えた。混合物を窒素ガスで3回パージした。テトラヒドロフラン中の化合物136の溶液(50mL、28.4mmol)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮し、3-(5-フルオロピリジン-2-イル)-3-ヒドロキシイソインドリン-1-オン137(10g、塩を含む粗製物、茶色固体)を得た。LCMS:m/z 244.8(M+H);RT=1.213分(2.5分)。
【0506】
ステップ3:3-(5-フルオロピリジン-2-イル)イソインドリン-1-オン(138)の合成
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、化合物137(10g、7.1mmol)、ジクロロメタン(50mL)、トリフルオロ酢酸(20mL)及びトリエチルシラン(20mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で40℃に16時間加熱した。反応の完了後、この混合物を5N NaOH溶液でpH8〜9に調整し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製し、3-(5-フルオロピリジン-2-イル)イソインドリン-1-オン138(収率:55%)を得た。LCMS:m/z 228.9(M+H);RT=1.265分(2.5分)。
【0507】
中間体142:3-(ピリジン-2-イル)イソインドリン-1-オン(142)の合成
【0508】
【化117】
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【0509】
ステップ1:2-ピリジニルマグネシウムブロミド(140)の合成
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、マグネシウム(1.9g、79.13mmol)、塩化リチウム(1.68g、39.56mmol)及び乾燥テトラヒドロフラン(80mL)を氷水浴下で加えた。混合物を窒素ガスで3回パージした。テトラヒドロフラン中の水素化ジイソプロピルアルミニウムの溶液(1.0M、0.32mL、0.32mmol)を0℃で加えた。混合物を10分間撹拌した。次いで、139 1(5g、31.65mmol)を0℃で加え、混合物を0℃で2時間撹拌した。結果として得られた2-ピリジニルマグネシウムブロミド140の溶液を、次の反応で直接使用した。
【0510】
ステップ2:3-ヒドロキシ-3-(ピリジン-2-イル)イソインドリン-1-オン(141)の合成
乾燥した500mLの三つ首フラスコ中に、フタルイミド(1.2g、7.91mmol)と乾燥ジクロロメタン(50mL)を、氷水浴下で加えた。混合物を窒素ガスで3回パージした。テトラヒドロフラン中の140の溶液(0.4M, 80mL、31.65mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮し、3-ヒドロキシ-3-(ピリジン-2-イル)イソインドリン-1-オン141(10g、塩を含む粗製物、茶色油状物)を得た。LCMS:m/z 226.0, 226.9(M+H);RT=1.103分(2.5分)。
【0511】
ステップ3:3-(ピリジン-2-イル)イソインドリン-1-オン(142)の合成
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、141(10g、7.91mmol)、ジクロロメタン(60mL)、トリフルオロ酢酸(10mL)及びトリエチルシラン(10mL)を室温で連続的に加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、その後撹拌下で40℃に16時間加熱した。反応の完了後、混合物を、5N NaOH溶液でpH10〜11に調整し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製し、3-(ピリジン-2-イル)イソインドリン-1-オン142(1g、淡茶色固体)(収率:60%)を得た。LCMS:m/z 210.1, 210.9(M+H);RT=1.153分(2.5分)。
【0512】
A1の合成法に従って、以下の実施例を合成した。
【0513】
【表12】
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【0514】
以下の実施例を、実施例A1に従い、Cs
2CO
3の代わりにK
3PO
4を用いて調製した。
【0515】
【表13】
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【0516】
実施例A72:5-(4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-6-イル)-4-(ピリジン-3-イル)-4,5-ジヒドロ-6H-チエノ[2,3-c]ピロール-6-オン(A72)の合成
【0517】
【化118】
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【0518】
ステップ1. (E)-2-メチル-N-(ピリジン-3-イルメチレン)プロパン-2-スルフィンアミド(144)の合成
乾燥した500mLの三つ首反応フラスコ中に、化合物143(16g、149.5mmol)、無水ジクロロメタン(300mL)及びR-t-ブチルスルフィンアミド(18.1g、149.5mmol)を加えた。この混合物を、氷塩浴を用いて0℃に冷却した。混合物をアルゴンガスで3回パージし、チタン酸テトラエチル(136g、598.1mmol)を少しずつ加えた。添加後、混合物を撹拌下で40℃に12時間温めた。反応の完了後、反応混合物を水に注ぎ入れ、大量の白色固体を沈殿させた。反応物を濾過し、濾液をジクロロメタン(500mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(300mL×2)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、(E)-2-メチル-N-(ピリジン-3-イルメチレン)プロパン-2-スルフィンアミド144(24g、黄色液体)(収率:76%)を得た。LCMS:m/z 210.9(M+H);RT=1.299分(2.5分)。
【0519】
ステップ2:3-(((tert-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)チオフェン-2-カルボン酸(145)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物3(3.2g、25mmol)と無水テトラヒドロフラン(50mL)を連続的に加えた。混合物をアルゴンガスで3回パージし、乾燥氷浴を用いて-60℃に冷却した。次いで、n-ブチルリチウム(50mL、ヘキサン中2.4M溶液)をゆっくりと滴下添加した。反応系を撹拌下で-60℃に3時間維持した。混合物を-78℃に冷却した後、無水テトラヒドロフラン(40mL)中の化合物144(5.25g、25mmol)の溶液をゆっくりと滴下添加した。添加後、混合物を自然に室温に温め、2時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を塩化アンモニウム水溶液に注ぎ入れ、減圧下で濃縮し、凍結乾燥させて、粗製の3-(((tert-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)チオフェン-2-カルボン酸145(4g、黄色液体)(収率:47.6%)を得た。LCMS:m/z 339.0(M+H);RT=1.16分及び1.19分(2.5分)。
【0520】
ステップ3:3-(アミノ(ピリジン-3-イル)メチル)チオフェン-2-カルボン酸(146)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物145(4g、11.8mmol)、無水メタノール(10mL)及びメタノール(20mL)中4M HClを連続的に加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮し、粗製の3-(アミノ(ピリジン-3-イル)メチル)チオフェン-2-カルボン酸146(4g、黄色油状物)(収率:148%)を得た。LCMS:m/z 234.8(M+H);RT=0.451分(2.5分)。
【0521】
ステップ4:4-(ピリジン-3-イル)-4,5-ジヒドロ-6H-チエノ[2,3-c]ピロール-6-オン(147)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物146(2.5g、10.6mmol)、N,N-ジメチルホルムアミド(30mL)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.12g、32mmol)及び1-プロピルリン酸無水物(酢酸エチル中50%溶液、20.3g、32mmol)を連続的に加えた。添加後、混合物を40℃で6時間撹拌した。反応の完了後、混合物を水で希釈し、酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(50mL×2)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)により精製し、4-(ピリジン-3-イル)-4,5-ジヒドロ-6H-チエノ[2,3-c]ピロール-6-オン147(0.4g、黄色固体)(収率:17.4%)を得た。LCMS:m/z 216.9(M+H);RT=0.889分(2.5分)。
【0522】
ステップ5:5-(4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-6-イル)-4-(ピリジン-3-イル)-4,5-ジヒドロ-6H-チエノ[2,3-c]ピロール-6-オン(A72)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物147(0.2g、0.92mmol)、1,4-ジオキサン(20mL)、化合物5(0.27g、0.92mmol)、リン酸カリウム(0.39g、1.84mmol)、ヨウ化銅(0.17g、0.92mmol)及びN,N'-ジメチルエチレンジアミン(0.16g、1.84mmol)を連続的に加えた。混合物をアルゴンガスで3回パージし、撹拌下で100℃に4時間温めた。反応の完了後、混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた粗製物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製し、5-(4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-6-イル)-4-(ピリジン-3-イル)-4,5-ジヒドロ-6H-チエノ[2,3-c]ピロール-6-オンA72を得た。そのラセミ体を、キラル高性能分取クロマトグラフィーにより精製して分離し、化合物A72-P1(2.2mg、黄色固体)、A72-P2(14.5mg、黄色固体)、A72-P3(7.7mg、黄色固体)及びA72-P4(13.8mg、黄色固体)(収率:9.6%)を得た。
キラル分離条件は以下のとおりである(SFC)(A72-P1及びA72-P4):
カラム:AD-H、溶離液:70%CO
2 + 30%MeOH、流速:12.5mL/分
キラル分離条件は以下のとおりである(SFC)(A72-P2及びA72-P3):
カラム:AD-H、溶離液:70%CO
2 + 30%IPA(0.2%DEA)、流速:12.5mL/分
【0523】
A72-P1
LCMS:m/z 431.6(M+H);RT=1.409分(2.5分)。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz):δ8.67(s, 1H)、8.42(d, J=4.0 Hz, 1H)、8.09(d, J=4.0 Hz, 1H)、7.73(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.58(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.36(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.28 - 7.25(m, 1H)、7.14(d, J=4.0 Hz, 1H)、6.66(s, 1H)、4.04 - 3.99(m, 1H)、3.18(s, 3H)、2.14 - 2.08(m, 1H)、1.18 - 1.13(m, 1H)、0.89(d, J=8.0 Hz, 3H)、0.71 - 0.66(m, 1H)、0.58 - 0.53(m, 1H)、0.51 - 0.46(m, 1H).
【0524】
A72-P2
LCMS:m/z 431.7(M+H);RT=1.403分(2.5分)。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz):δ8.67(s, 1H)、8.42(d, J=4.0 Hz, 1H)、8.09(d, J=4.0 Hz, 1H)、7.73(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.58(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.36(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.28 - 7.25(m, 1H)、7.14(d, J=4.0 Hz, 1H)、6.66(s, 1H)、4.04 - 3.99(m, 1H)、3.18(s, 3H)、2.14 - 2.08(m, 1H)、1.18 - 1.13(m, 1H)、0.89(d, J=8.0 Hz, 3H)、0.71 - 0.66(m, 1H)、0.58 - 0.53(m, 1H)、0.51 - 0.46(m, 1H)。
【0525】
A72-P3
LCMS:m/z 431.8(M+H);RT=1.308分(2.5分)。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz):δ8.70(s, 1H)、8.44(d, J=4.0 Hz, 1H)、8.08(d, J=4.0 Hz, 1H)、7.73(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.64(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.42(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.34 - 7.27(m, 1H)、7.22(d, J=4.0 Hz, 1H)、6.83(s, 1H)、4.05 - 4.00(m, 1H)、3.20(s, 3H)、2.60 - 2.56(m, 1H)、1.13(d, J=4.0 Hz, 3H)、0.62 - 0.56(m, 2H)、0.46 - 0.40(m, 1H)、-0.31 - -0.37(m, 1H)。
【0526】
A72-P4
LCMS:m/z 431.8(M+H);RT=1.320分(2.5分)。
1H NMR (DMSO-d
6, 400 MHz):δ8.70(s, 1H)、8.44(d, J=4.0 Hz, 1H)、8.08(d, J=4.0 Hz, 1H)、7.73(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.64(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.42(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.34 - 7.27(m, 1H)、7.22(d, J=4.0 Hz, 1H)、6.83(s, 1H)、4.05 - 4.00(m, 1H)、3.20(s, 3H)、2.60 - 2.56(m, 1H)、1.13(d, J=4.0 Hz, 3H)、0.62 - 0.56(m, 2H)、0.46 - 0.40(m, 1H)、-0.31 - -0.37(m, 1H)。
【0527】
実施例A73:4-シクロプロピル-6-(4-(エチルスルフィニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A73)の合成
【0528】
【化119】
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【0529】
ステップ1:メチル2-ブロモ-6-フルオロベンゾエート(149)の合成
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、化合物148(16g、73mmol)、ベンゼン(50mL)及び無水メタノール(30mL)を室温で連続的に加えた。混合物を0℃に冷却した。(ジアゾメチル)トリメチルシラン(n-ヘキサン中2M溶液、54.7mL)をゆっくりと滴下添加した。混合物を窒素ガスで1回パージし、0℃で1時間撹拌し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:10)により精製し、メチル2-ブロモ-6-フルオロベンゾエート149(無色油状物、16.1g)(収率:95%)を得た。
【0530】
ステップ2:メチル2-ブロモ-6-(エチルチオ)ベンゾエート(150)の合成
乾燥した250mLの一つ首フラスコ中に、化合物149(5.0g、21.46mmol)とテトラヒドロフラン(70mL)を室温で連続的に加え、その後ナトリウムエタンチオラート(2.16g、25.75mmol)を加えた。混合物を撹拌下で16時間加熱還流した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物に、30mLの水を加え、混合物を酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:20)により精製し、メチル2-ブロモ-6-(エチルチオ)ベンゾエート150(4.6g、無色油状物)(収率:78%)を得た。LCMS:m/z 296.8, 298.7(M+Na);RT=1.499分(2.5分)。
【0531】
ステップ3:2-ブロモ-6-(エチルチオ)安息香酸(151)の合成
乾燥した250mLの一つ首フラスコ中に、化合物150(4.6g、16.72mmol)、メタノール(30mL)及び4N水酸化ナトリウム水溶液(30mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で70℃に16時間加熱した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、有機溶媒を減圧下で濃縮した。残留物をpH3〜4に調整し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、2-ブロモ-6-(エチルチオ)安息香酸151(4.1g、黄色固体)(収率:94%)を得た。LCMS:m/z 258.8, 260.8(M-H);RT=1.271分(2.5分)。
【0532】
ステップ4:2-(((tert-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)-6-(エチルチオ)安息香酸(152)の合成
乾燥した100mLの三つ首フラスコ中に、化合物151(4.1g、15.7mmol)と無水テトラヒドロフラン(50mL)を室温で連続的に加えた。混合物を-70℃に冷却し、n-ブチルリチウム(n-ヘキサン中2.4M溶液、14.4mL、34.54mmol)をゆっくりと滴下添加した。混合物を-70℃で1時間撹拌した。化合物5(3.62g、17.26mmol)を加え、混合物を-70℃でさらに2時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)を加え、混合物を酢酸エチル(50mL×2)で抽出した。水性相を合わせ、凍結乾燥させて、2-(((tert-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)-6-(エチルチオ)安息香酸152(粗製物12g、無機塩を含む、黄色固体)を得、これを次の反応で直接使用した。LCMS:m/z 392.8(M+H);RT=1.088分及び1.120(2.5分)。
【0533】
ステップ5:7-(エチルチオ)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(153)の合成
乾燥した250mLの丸底フラスコ中に、化合物152(12g、粗製物)とメタノール中の水素化塩素の4M溶液(100mL)とを室温で加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH8〜9に調整し、酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、酢酸エチルで洗浄し、濾過した。濾過ケーキを乾燥させ、7-(エチルチオ)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン153(507mg、白色固体)(2ステップにわたる収率:11%)を得た。LCMS:m/z 271.1(M+H);RT=1.187分(2.5分)。
【0534】
ステップ6:7-(エチルスルフィニル)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(154)の合成
乾燥した100mLの一つ首フラスコ中に、化合物153(300mg、1.11mmol)とジクロロメタン(20mL)を室温で加えた。混合物を0℃に冷却した。M-クロロペルオキシ安息香酸(364mg、2.1mmol)を加えた。この混合物を2時間撹拌した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)を加え、混合物をジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残留物をHPLC(移動相:アセトニトリル及び水)により精製し、7-(エチルスルフィニル)-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン154(70mg、白色固体)(収率:22%)を得た。LCMS:m/z 286.9(M+H);RT=0.761分及び0.811分(2.5分)。
【0535】
ステップ7:4-シクロプロピル-6-(4-(エチルスルフィニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A73)の合成
乾燥した50mLの一つ首フラスコ中に、化合物154(70mg、0.17mmol)、化合物5(50mg、0.17mmol)、N,N-ジメチルエチレンジアミン(30mg、0.34mmol)、ヨウ化銅(32mg、0.17mmol)、リン酸カリウム(108mg、0.51mmol)及び1,4-ジオキサン(8mL)を室温で連続的に加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、撹拌下で100℃に5時間加熱した。この混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製し、4-シクロプロピル-6-(4-(エチルスルフィニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オンA73(40mg、黄色固体)を得た。LCMS:m/z 501.7(M+H);RT=1.201分及び1.213分(2.5分)。
【0536】
ステップ8:4-シクロプロピル-6-(4-(エチルスルフィニル)-3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-2-イル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A73)の分割
キラル分割条件(SFC):
A73-P1及びA73-P2
キラルカラム:AD-H
移動相:70%二酸化炭素 + 30%イソプロパノール(0.2%ジエチルアミン)
流速:40g/分
A73-P3及びA73-P4
キラルカラム:IB
移動相:70%二酸化炭素 + 30%エタノール(0.2%ジエチルアミン)
流速:40g/分
A73-P5、A73-P6、A73-P7及びA73-P8
キラルカラム:AD-H
移動相:70%二酸化炭素 + 30%イソプロパノール(0.2%ジエチルアミン)
流速:40g/分
【0537】
A73-P1:LCMS:m/z 501.8(M+H);RT=1.213分(2.5分)。
1H NMR (400 MHz、CDCl
3) δ8.11(d, J=7.2 Hz, 1H)、7.89(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.78(t, J=6.8 Hz, 1H)、7.70 - 7.60(m, 1H)、7.49 - 7.44(m, 1H)、7.26 - 7.23(m, 3H)、7.13(d, J=8.4 Hz, 1H)、6.86(s, 1H)、4.13(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.47 - 3.40(m, 1H)、3.29(s, 3H)、3.11 - 3.06(m, 1H)、2.59 - 2.52(m, 1H)、1.34(t, J=7.2 Hz, 3H)、1.22(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.72 - 0.57(m, 2H)、0.48 - 0.41(m, 1H)、-0.02 - -0.08(m, 1H)。
【0538】
A73-P2:LCMS:m/z 501.8(M+H);RT=1.214分(2.5分)。
1H NMR (400 MHz、CDCl
3) δ 8.12(s, 1H)、7.80 - 7.72(m, 2H)、7.48 - 7.38(m, 2H)、7.26 - 7.25(m, 3H)、7.14(d, J=8.2 Hz, 1H)、6.87(s, 1H)、4.14(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.38 - 3.32(m, 1H)、3.28(s, 3H)、3.10 - 3.06(m, 1H)、2.62 -2.56(m, 1H)、1.25(t, J=7.2 Hz, 3H)、1.22(d, J=6.4 Hz, 3H)、0.91 - 0.82(m, 2H)、0.75 - 0.69(m, 1H)、0.51 - 0.44(m, 1H)。
【0539】
A73-P3:LCMS:m/z 501.8(M+H);RT=1.213分(2.5分)。
1H NMR (400 MHz、CDCl
3)
δ 8.75(s, 1H)、8.58(s, 1H)、8.14(d, J=7.8 Hz, 1H)、7.91(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.79(t, J=7.8 Hz, 1H)、7.53 - 7.43(m, 2H)、7.15(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.06 - 6.98(m, 1H)、6.88(s, 1H)、4.12(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.49 - 3.42(m, 1H)、3.29(s, 3H)、3.12 - 3.05(m, 1H)、2.58 - 2.52(m, 1H)、1.35(t, J=7.4 Hz, 3H)、1.22(d, J=6.4 Hz, 3H)、0.72 - 0.65(m, 1H)、0.60 - 0.52(m, 1H)、0.50 - 0.43(m, 1H)、-0.03 -0.11(m, 1H)。
【0540】
A73-P4:LCMS:m/z 501.8(M+H);RT=1.213分(2.5分)。
1H NMR (400 MHz、CDCl
3)
δ 8.84(s, 1H)、8.53(s, 1H)、8.12(d, J=7.6 Hz, 1H)、7.80 - 7.73(m, 2H)、7.57 - 7.37(m, 3H)、7.14(d, J=8.4 Hz, 1H)、6.85(s, 1H)、4.14(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.38 - 3.32(m, 1H)、3.28(s, 3H)、3.03 - 2.96(m, 1H)、2.61 - 2.55(m, 1H)、1.26(t, J=6.4 Hz, 3H)、1.22(d, J=6.4 Hz, 3H)、0.82 - 0.67(m, 2H)、0.50 - 0.43(m, 1H)、0.10 - 0.05(m, 1H)。
【0541】
A73-P5:LCMS:m/z 502.1(M+H);RT=1.324分(2.5分)。
1H NMR (400 MHz、CDCl
3)
δ 8.12(d, J=7.6 Hz, 1H)、7.91(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.77(t, J=7.6 Hz, 1H)、7.47 - 7.30(m, 2H)、7.26 - 7.22(m, 3H)、7.08(d, J=8.4 Hz, 1H)、6.68(s, 1H)、4.12(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.50 - 3.42(m, 1H)、3.27(s, 3H)、3.17 - 3.09(m, 1H)、2.29 - 2.20(m, 1H)、1.36(t, J=7.4 Hz, 3H)、1.13 - 1.09(m, 1H)、1.05(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.80 - 0.73(m, 1H)、0.66 - 0.60(m, 1H)、0.59 - 0.52(m, 1H)。
【0542】
A73-P6:LCMS:m/z 502.2(M+H);RT=1.327分(2.5分)。
1H NMR (400 MHz、CDCl
3)
δ 8.12(d, J=7.6 Hz, 1H)、7.91(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.76(t, J=7.6 Hz, 2H)、7.44 - 7.37(m, 2H)、7.26 - 7.25(m, 2H)、7.08(d, J=8.4 Hz, 1H)、6.68(s, 1H)、4.12(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.49 - 3.41(m, 1H)、3.27(s, 3H)、3.16 - 3.08(m, 1H)、2.28 - 2.22(m, 1H)、1.36(t, J=7.4 Hz, 3H)、1.12 - 1.08(m, 1H)、1.05(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.79 - 0.73(m, 1H)、0.66 - 0.59(m, 1H)、0.58 - 0.52(m, 1H)。
【0543】
A73-P7:LCMS:m/z 502.1(M+H);RT=1.312分(2.5分)。
1H NMR (400 MHz、CDCl
3)
δ 9.43(s, 1H)、8.71(d, J=5.0 Hz, 1H)、8.21(d, J=7.8 Hz, 1H)、7.96 - 7.83(m, 2H)、7.81(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.77 - 7.70(m, 1H)、7.47(d, J=7.0 Hz, 1H)、7.12(d, J=8.4 Hz, 1H)、6.89(s, 1H)、4.22(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.47 - 3.39(m, 1H)、3.28(s, 3H)、3.14 - 3.05(m, 1H)、2.38 - 2.32(m, 1H)、1.33(t, J=7.2 Hz, 3H)、1.25 - 1.20(m, 1H)、1.11(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.91 - 0.83(m, 1H)、0.69 - 0.56(m, 2H)。
【0544】
A73-P8:LCMS:m/z 502.2(M+H);RT=1.325分(2.5分)。
1H NMR (400 MHz、CDCl
3)
δ 8.13(d, J=7.6 Hz, 1H)、7.83(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.77(t, J=7.6 Hz, 1H)、7.37(d, J=7.4 Hz, 2H)、7.26 - 7.23(m, 3H)、7.09(d, J=8.4 Hz, 1H)、6.71(s, 1H)、4.13(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.41 - 3.33(m, 1H)、3.27(s, 3H)、3.05 - 2.97(m, 1H)、2.40 - 2.32(m, 1H)、1.29(t, J=7.2 Hz, 3H)、1.15 - 1.10(m, 1H)、1.05(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.83 - 0.74(m, 1H)、0.68 - 0.52(m, 2H)。
【0545】
中間体157及び157a:6-フルオロ-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(157)及び4-フルオロ-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(157a)の合成
【0546】
【化120】
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【0547】
ステップ1:2-(((t-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)-5-フルオロ安息香酸(156)及び2-(((t-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)-3-フルオロ安息香酸(156a)
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物155(500mg、2.29mmol)、化合物2(482mg、2.29mmol)及び乾燥テトラヒドロフラン(15mL)を室温で連続的に加えた。混合物を-78℃に冷却し、テトラヒドロフラン中のn-ブチルリチウムの溶液(2.4M、2.1mL、5.03mmol)を滴下添加した。添加後、混合物を撹拌下で16時間自然に室温に温めた。反応混合物を水(50mL)に注ぎ入れ、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(20mL×3)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、混合生成物2-(((t-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)-5-フルオロ安息香酸(156)と2-(((t-ブチルスルフィニル)アミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)-3-フルオロ安息香酸(156a)(770mg、黄色固体)(収率:96%)を得た。LCMS:m/z 350.1, 350.9(M+H);RT=1.180分(2.5分)。
【0548】
ステップ2:6-フルオロ-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(157)及び4-フルオロ-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(157a)
乾燥した50mLの丸底フラスコ中に、化合物156と156aの混合物(770mg、2.20mmol)とメタノール中のクロロヒドリドの溶液(4.0M、15mL)を室温で連続的に加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製し、混合生成物6-フルオロ-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(157)と4-フルオロ-3-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(157a)(130mg、淡茶色固体)(収率:25%)を得た。LCMS:m/z 228.0, 229.0(M+H);RT=1.057分(2.5分)。
1H NMRは、得られた生成物が、157と157aの(約3:2の比の)混合物であったことを示した。
【0549】
以下の実施例を、実施例A1に従って合成した。
【0550】
【表14】
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【0551】
実施例A78:(4-シクロプロピル-6-(1-(4-フルオロフェニル)-5-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-3-オキソイソインドリン-2-イル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A78)の合成
【0552】
【化121】
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【0553】
ステップ1:(2,4-ジメチルフェニル)(4-フルオロフェニル)メタノール(159)
乾燥した100mLの三つ首フラスコ中に、化合物158(4g、29.8mmol)と乾燥テトラヒドロフラン(100mL)を室温で連続的に加え、その後テトラヒドロフラン中の化合物2の溶液(1.0M、33mL、32.79mmol)を加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、室温で16時間撹拌した。反応の完了後、メタノール(20mL)の添加により混合物をクエンチし、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=10:1)により精製し、(2,4-ジメチルフェニル)(4-フルオロフェニル)メタノール159(3.24g、黄色液体)(収率:47%)を得た。LCMS:m/z 230.1, 213.0(M-17);RT=1.659分(2.5分)。
【0554】
ステップ2:4-(4-フルオロベンゾイル)イソフタル酸(160)
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物159(3.24g、14.1mmol)、KMnO
4(15.58g、98.6mmol)、t-ブチルアルコール(80mL)及び水(80mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で80℃に16時間加熱した。この混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物に水(50mL)を加えた。混合物を1N水性塩酸でpH3〜4に調整し、白色固体を沈殿させた。混合物を濾過し、濾過ケーキを乾燥させて、4-(4-フルオロベンゾイル)イソフタル酸160(2.9g、白色液体)(収率:71%)を得た。LCMS:m/z 288.0, 289.0(M+H);RT=1.325分(2.5分)。
【0555】
ステップ3:ジメチル4-(4-フルオロベンゾイル)イソフタレート(161)
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物160(2.9g、10.06mmol)とメタノール(100mL)を室温で連続的に加え、塩化チオニル(3.59g、30.18mmol)を氷浴下で滴下添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮し、ジメチル4-(4-フルオロベンゾイル)イソフタレート161(2.6g、黄色液体)(収率:81%)を得た。LCMS:m/z 316.1, 317.0(M+H);RT=1.652分(2.5分)。
【0556】
ステップ4:ジメチル(E)-4-((4-フルオロフェニル)(メトキシイミノ)メチル)イソフタレート(162)
乾燥した150mLの密封管中に、化合物161(1.4g、4.42mmol)、メトキシアミン塩酸塩(3.67g、44.2mmol)及びエタノール(20mL)を加えた。混合物を撹拌下で100℃に16時間加熱した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮した。残留物に50mLの水を加え、混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、ジメチル(E)-4-((4-フルオロフェニル)(メトキシイミノ)メチル)イソフタレート162(1.2g、黄色液体)(収率:79%)を得た。LCMS:m/z 345.1, 346.0(M+H);RT=1.649分(2.5分)。
【0557】
ステップ5:メチル1-(4-フルオロフェニル)-3-オキソイソインドリン-5-カルボキシレート(163)
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物162(1g、2.895mmol)、亜鉛粉(1.88g、28.95mmol)及び酢酸(40mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で90℃に1時間加熱した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:1)により精製し、メチル1-(4-フルオロフェニル)-3-オキソイソインドリン-5-カルボキシレート163(0.9g、白色固体)(純度91%)を得た。LCMS:m/z 285.0, 286.0(M+H);RT=1.431分(2.5分)。
【0558】
ステップ6:メチル2-(4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-6-イル)-1-(4-フルオロフェニル)-3-オキソイソインドリン-5-カルボキシレート(164)
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物163(290mg、1.01mmol)、化合物5(300mg、1.01mmol)、N,N-ジメチルエチレンジアミン(178mg、2.02mmol)、ヨウ化銅(193mg、1.01mmol)、炭酸カリウム(279mg、2.02mmol)及び1,4-ジオキサン(15mL)を室温で連続的に加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、撹拌下で100℃に16時間加熱した。反応の完了後、混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。20mLの水を残留物に加え、混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、メチル2-(4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-6-イル)-1-(4-フルオロフェニル)-3-オキソイソインドリン-5-カルボキシレート164(300mg、黄色固体)(収率:59%)を得た。LCMS:m/z 500.2, 501.0(M+H);RT=1.650分(2.5分)。
【0559】
ステップ7:2-(4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-6-イル)-1-(4-フルオロフェニル)-3-オキソイソインドリン-5-カルボン酸(A77)
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物164(300mg、0.6mmol)、水酸化リチウム水溶液(1N、2.4mL、2.4mmol)及びテトラヒドロフラン(6mL)を室温で連続的に加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮した。10mLの水を残留物に加えた。混合物を1N水性塩酸でpH3〜4に調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、2-(4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-6-イル)-1-(4-フルオロフェニル)-3-オキソイソインドリン-5-カルボン酸A77(200mg、黄色固体)(収率:68%)を得た。LCMS:m/z 486.2, 487.0(M+H);RT=1.510分(2.5分)。
【0560】
結果として得られた2-(4-シクロプロピル-1,3-ジメチル-2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-6-イル)-1-(4-フルオロフェニル)-3-オキソイソインドリン-5-カルボン酸(A77)の一部を、以下のとおりに分割した:
キラル分離条件(SFC):
カラム:AD-H、溶離液:70%CO
2 + 30%EtOH(DEA)、流速:12.5mL/分で、A77-P1、A77-P2、A77-P3及びA77-P4をそれぞれ得た。
【0561】
A77-P1:LCMS:m/z 486.2, 486.7(M+H);RT=1.504分(2.5分)。
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz)
δ 8.55(s, 1H)、8.28(d, J=7.8 Hz, 1H)、7.92(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.50(d, J=7.8 Hz, 1H)、7.42 - 7.32(m, 3H)、7.03(t, J=8.6 Hz, 2H)、6.77(s, 1H)、4.13(dd, J=12.8, 6.0 Hz, 1H)、3.31(s, 3H)、2.42-2.35(m, 1H)、1.26 - 1.17(m, 1H)、1.03(d, J=6.6 Hz, 3H)、0.82-0.80(m, 1H)、0.64 - 0.49(m, 1H)。
【0562】
A77-P2:LCMS:m/z 486.2, 487.1(M+H);RT=1.513分(2.5分)。
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz) δ 8.54(s, 1H)、8.27(d, J=8.2 Hz, 1H)、7.92(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.50(d, J=7.6 Hz, 1H)、7.39 - 7.31(m, 3H)、7.03(t, J=8.4 Hz, 2H)、6.77(s, 1H)、4.13(dd, J=14.4, 7.4 Hz, 1H)、3.31(s, 3H)、2.44 - 2.34(m, 1H)、1.28 - 1.17(m, 1H)、1.03(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.85 - 0.76(m, 1H)、0.65 - 0.52(m, 1H)。
【0563】
A77-P3:LCMS:m/z 486.2, 486.7(M+H);RT=1.499分(2.5分)。
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz)
δ 8.53(s, 1H)、8.27(d, J=8.2 Hz, 1H)、7.81(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.57(d, J=8.2 Hz, 1H)、7.42-7.37(m, 3H)、7.04(t, J=8.6 Hz, 2H)、6.89(s, 1H)、4.15(dd, J=13.4, 6.4 Hz, 1H)、3.31(s, 3H)、2.73 - 2.64(m, 1H)、1.23(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.94-0.87(m, 2H)、0.79 - 0.65(m, 1H)、0.55 - 0.45(m, 1H)、0.08-0.02(m, 1H)。
【0564】
A77-P4:LCMS:m/z 486.2, 486.6(M+H);RT=1.499分(2.5分)。
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz) δ 8.53(s, 1H)、8.27(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.81(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.56(d, J=8.2 Hz, 1H)、7.43-7.37(m, 3H)、7.04(t, J=8.5 Hz, 2H)、6.89(s, 1H)、4.15(dd, J=14.2, 7.2 Hz, 1H)、3.31(s, 3H)、2.73 - 2.64(m, 1H)、1.23(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.97 - 0.85(m, 1H)、0.78-0.70(m, 1H)、0.54 - 0.45(m, 1H)、0.10 - 0.01(m, 1H)。
【0565】
ステップ8:(4-シクロプロピル-6-(1-(4-フルオロフェニル)-5-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-3-オキソイソインドリン-2-イル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A78)
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物A77(95mg、0.195mmol)、化合物11(24mg、0.234mmol)、酢酸エチル中の1-プロピルリン酸無水物の溶液(50%、0.5mL、0.29mmol)、トリエチルアミン(59mg、0.585mmol)及びジクロロメタン(10mL)を室温で連続的に加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。得られた残留物を分取クロマトグラフィー(CAN-H
2O(0.1%TFA)=30〜40)により精製し、(4-シクロプロピル-6-(1-(4-フルオロフェニル)-5-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-3-オキソイソインドリン-2-イル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オンA78(30mg、白色固体)を得た。LCMS:m/z 568.2, 568.6(M+H)。
【0566】
4-シクロプロピル-6-(1-(4-フルオロフェニル)-5-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-3-オキソイソインドリン-2-イル)-1,3-ジメチル-3,4-ジヒドロピリド[2,3-b]ピラジン-2(1H)-オン(A78)の分割
キラル分離条件(SFC):
カラム:IB-H、溶離液:70%CO
2 + 30%IPA(DEA)、流速:12.5mL/分で、A78-P3及びA78-P4をそれぞれ得た。
【0567】
A78-P3(白色固体、0.91mg)
LCMS:m/z 568.2, 568.9(M+H);RT=1.279分(2.5分)。
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz) δ 7.95(s, 1H)、7.82(d, J=8.6 Hz, 1H)、7.68(d, J=7.8 Hz, 1H)、7.57(d, J=7.8 Hz, 1H)、7.46 - 7.36(m, 2H)、7.04(t, J=8.6 Hz, 1H)、6.88(s, 1H)、4.15(dd, J=13.8, 7.2 Hz, 1H)、3.84-0.75(m, 1H)、3.55 - 3.44(m, 2H)、3.31(s, 3H)、2.70-2.65(m, 1H)、2.63 - 2.41(m, 4H)、2.35(s, 3H)、1.23(d, J=6.9 Hz, 3H)、0.94-0.87(m, 1H)、0.80 - 0.67(m, 1H)、0.53 - 0.41(m, 1H)、0.12 - -0.06(m, 1H)。
【0568】
A78-P4(白色固体、2.63mg)
LCMS:m/z 568.2, 568.7(M+H);RT=1.278分(2.5分)。
1H NMR (CD
3OD, 400 MHz) δ 7.95(s, 1H)、7.82(d, J=8.2 Hz, 1H)、7.69(d, J=8.4 Hz, 1H)、7.57(d, J=7.8 Hz, 1H)、7.43 - 7.35(m, 3H)、7.04(t, J=8.6 Hz, 2H)、6.88(s, 1H)、4.15(dd, J=11.8, 5.4 Hz, 1H)、3.95 - 3.74(m, 2H)、3.58 - 3.45(m, 2H)、3.31(s, 3H)、2.76 - 2.48(m, 5H)、2.39(s, 3H)、1.23(d, J=6.8 Hz, 3H)、0.93-0.89(m, 1H)、0.80 - 0.68(m, 1H)、0.54 - 0.40(m, 1H)、0.09 - -0.01(m, 1H)。
【0569】
中間体170:メチル1-(4-フルオロフェニル)-3-オキソイソインドリン-4-カルボキシレート(170)の合成
【0570】
【化122】
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【0571】
ステップ1:(2,3-ジメチルフェニル)(4-フルオロフェニル)メタノール(166)
乾燥した100mLの三つ首フラスコ中に、化合物165(0.5g、3.73mmol)と乾燥テトラヒドロフラン(10mL)を室温で連続的に加え、その後テトラヒドロフラン中の臭化テトラフルオロフェニルマグネシウムの溶液(1.0M、7.5mL、7.46mmol)を加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、室温で16時間撹拌した。反応の完了後、混合物をメタノール(10mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=5:1)により精製し、(2,3-ジメチルフェニル)(4-フルオロフェニル)メタノール 166(750mg、無色液体)(収率:87%)を得た。LCMS:m/z 230.1, 213.0(M-17);RT=1.607分(2.5分)。
【0572】
ステップ2:3-(4-フルオロベンゾイル)フタル酸(167)
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物166(0.75g、3.26mmol)、KMnO
4(3.6g、22.8mmol)、t-ブチルアルコール(25mL)及び水(25mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で80℃に16時間加熱し、その後濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。水(50mL)を残留物に加えた。混合物を6N水性塩酸でpH3〜4に調整し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、3-(4-フルオロベンゾイル)フタル酸167(0.84g、無色液体)(純度:90%)を得た。LCMS:m/z 288.0, 270.8(M-18);RT=1.318分(2.5分)。
【0573】
ステップ3:ジメチル3-(4-フルオロベンゾイル)フタレート(168)
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物167(0.84g、2.91mmol)とメタノール(15mL)を室温で連続的に加え、塩化チオニル(2.06g、17.5mmol)を氷浴下で滴下添加した。混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮し、ジメチル3-(4-フルオロベンゾイル)フタレート168(1.8g、茶色液体)(純度:50%)を得た。LCMS:m/z 316.1, 284.8(M-32);RT=1.544分(2.5分)。
【0574】
ステップ4:ジメチル(E)-3-((4-フルオロフェニル)(メトキシイミノ)メチル)フタレート(169)
乾燥した100mLの密封管中に、化合物168(0.6g、1.893mmol)、メトキシアミン塩酸塩(1.57g、18.93mmol)及びエタノール(20mL)を加えた。混合物を撹拌下で95℃に16時間加熱した。反応の完了後、混合物を減圧下で濃縮し、40mLの水を残留物に加えた。混合物を酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、ジメチル(E)-3-((4-フルオロフェニル)(メトキシイミノ)メチル)フタレート169(0.65g、黄色液体)(収率:99%)を得た。LCMS:m/z 345.1, 346.0(M+H);RT=1.607分(2.5分)。
【0575】
ステップ5:メチル1-(4-フルオロフェニル)-3-オキソイソインドリン-4-カルボキシレート(170)
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物169(0.65g、1.882mmol)、亜鉛粉(1.22g、18.82mmol)及び酢酸(40mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で90℃に1時間加熱した。この混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:1)により精製し、メチル1-(4-フルオロフェニル)-3-オキソイソインドリン-4-カルボキシレート170(0.4g、黄色固体)(収率:74%)を得た。LCMS:m/z 285.0, 286.0(M+H);RT=1.379分(2.5分)。
【0576】
中間体171:3-(4-フルオロフェニル)-7-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)イソインドリン-1-オン(171)の合成
【0577】
【化123】
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【0578】
乾燥した100mLの三つ首フラスコ中に、170(500mg、1.754mmol)とテトラヒドロフラン(15mL)を室温で連続的に加え、ジエチルエーテル中の臭化メチルマグネシウムの溶液(3.0M、1.5mL、4.386mmol)を氷浴下で滴下添加した。混合物を窒素ガスで3回パージし、室温で16時間撹拌した。反応の完了後、混合物をメタノール(15mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:2)により精製し、3-(4-フルオロフェニル)-7-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)イソインドリン-1-オン171(180mg、淡茶色固体)(収率:36%)を得た。LCMS:m/z 258.1, 258.8(M+H);RT=1.382分(2.5分)。
【0579】
中間体176:メチル3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-4-カルボキシレート(176)の合成
【0580】
【化124】
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【0581】
ステップ1:(2,3-ジメチルフェニル)(ピリジン-3-イル)メタノール(172)の合成
乾燥した500mLの三つ首フラスコ中に、化合物65(2.12g、15.82mmol)と乾燥ジクロロメタン(50mL)を加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、テトラヒドロフラン中の化合物74の溶液(150mL、63.29mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=40:1)により精製し、(2,3-ジメチルフェニル)(ピリジン-3-イル)メタノール172(2.2g、粗製物、黄色固体)を得た。LCMS:m/z 214.1(M+H);RT=1.143分(2.5分)。
【0582】
ステップ2:3-ニコチノイルフタル酸(3-nicotinoylphthalic acid)(173)の合成
乾燥した250mLの一つ首フラスコ中に、化合物172(5.1g、23.9mmol)、t-ブチルアルコール(50mL)、水(50mL)及び過マンガン酸カリウム(37.7g、239mmol)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で80℃に16時間加熱し、その後室温に冷却し、濾過した。濾過ケーキをメタノール(100mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮して3-ニコチノイルフタル酸173(粗製物6.4g、黄色固体)を得、これを次の反応で直接使用した。LCMS:m/z 272.1(M+H);RT=1.045分(2.5分)。
【0583】
ステップ3:ジメチル3-ニコチノイルフタレート(174)の合成
乾燥した250mLの一つ首フラスコ中に、化合物173(6.4g、23.6mmol)と無水メタノール(50mL)を加え、塩化スルホキシド(10mL)を加えた。混合物を撹拌下で2時間加熱還流し、その後減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製し、ジメチル3-ニコチノイルフタレート174(1.6 g)(2ステップにわたる収率:22%)を得た。LCMS:m/z 299.9(M+H);RT=1.209分(2.5分)。
【0584】
ステップ4:ジメチル(Z)-3-((メトキシイミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)フタレート(175)の合成
乾燥した125mLのガラス密封管中に、化合物174(1.6g、5.35mmol)、O-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(4.5g、53.5mmol)及びエタノール(40mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で90℃に16時間加熱した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。残留物を水で希釈し、ジクロロメタン(30mL×2)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製し、ジメチル(Z)-3-((メトキシイミノ)(ピリジン-3-イル)メチル)フタレート175(1.3g、黄色油状物)(収率:74%)を得た。LCMS:m/z 329.0(M+H);RT=1.372分(2.5分)。
【0585】
ステップ5:メチル3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-4-カルボキシレート(176)の合成
乾燥した100mLの一つ首フラスコ中に、化合物175(500mg、1.52mmol)、亜鉛粉(790mg、12.16mmol)及び酢酸(8mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で100℃に2時間加熱した。反応の完了(TLCプレート上でモニターした)後、水(20mL)を加え、混合物をジクロロメタン(20mL×2)で抽出した。有機相を合わせ、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により精製し、メチル3-オキソ-1-(ピリジン-3-イル)イソインドリン-4-カルボキシレート176(160mg、白色固体)(収率:39%)を得た。LCMS:m/z 268.8(M+H);RT=0.938分(2.5分)。
【0586】
中間体181:メチル3-カルボニル-1-フェニルイソインドリン-4-カルボキシレート(181)の合成
【0587】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0588】
ステップ1. (2,3-ジメチルフェニル)(フェニル)メタノール(177)の合成
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、化合物165(3.0g、22.4mmol)と乾燥テトラヒドロフラン(100mL)を加えた。混合物を-78℃に冷却し、フェニルリチウム(n-ブチルエーテル中2N溶液、13mL、26mmol)を滴下添加した。滴下添加の完了後、混合物を-78℃で1時間撹拌した。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を氷水(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(100mL*3)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、濾過して、濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=20:1)により精製し、(2,3-ジメチルフェニル)(フェニル)メタノール177(3.69g、白色固体)を得た。(収率:77.8%)。LCMS:m/z 194.9(M-H
2O+H);RT=1.581分(2.5分)。
【0589】
ステップ2. 3-ベンゾイルフタル酸(178)
乾燥した250mLの一つ首フラスコ中に、化合物177(3.69g、0.017mol)、t-ブチルアルコール(50mL)、水(50mL)及び過マンガン酸カリウム(27.5g、0.17mol)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で80℃に18時間加熱した。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を室温に冷却し、濾過した。濾過ケーキをメタノール(100mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮して3-ベンゾイルフタル酸178(粗製物 6.0g、白色固体)を得、これを次の反応で直接使用した。LCMS:m/z 268.9(M-H);RT=1.146分(2.5分)。
【0590】
ステップ3. ジメチル3-ベンゾイルフタレート(179)の合成
乾燥した250mLの一つ首フラスコ中に、化合物178(5.0g、粗製物)、無水メタノール(50mL)及び塩化スルホキシド(10mL)を加えた。混合物を撹拌下で70℃に18時間加熱した。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製し、ジメチル3-ベンゾイルフタレート179(1.53g、白色固体)を得た。LCMS:m/z 320.7(M+H);RT=1.509分(2.5分)。
【0591】
ステップ4. ジメチル(E)-3-((メトキシイミノ)(フェニル)メチル)フタレート(180)の合成
乾燥した125mLのガラス密封管中に、化合物179(1.9g、6.37mmol)、O-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(5.3g、63.8mmol)及びエタノール(30mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で90℃に18時間加熱した。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。酢酸エチルの添加により残留物を溶解し、濾過した。濾液を濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製し、ジメチル(E)-3-((メトキシイミノ)(フェニル)メチル)フタレート180(2.3g、無色油状物)を得た。LCMS:m/z 327.7(M+H);RT=1.590分(2.5分)。
【0592】
ステップ5. メチル3-オキソ-1-フェニルイソインドリン-4-カルボキシレート(181)の合成
乾燥した100mLの一つ首フラスコ中に、化合物180(1.0g、3.058mmol)、亜鉛粉(1988mg、30.58mmol)及び酢酸(50mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で100℃に6時間加熱した。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を濾過した。濾液を濃縮し、酢酸エチルで希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液でpH7〜8に調整した。有機相を合わせ、濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製し、メチル3-オキソ-1-フェニルイソインドリン-4-カルボキシレート181(650mg、薄黄色固体)(収率:79.6%)を得た。LCMS:m/z 267.9(M+H);RT=1.365分(2.5分)。
【0593】
以下の実施例を、実施例A78の合成スキームと同様に合成した。
【0594】
【表15】
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【0595】
以下の実施例を、実施例A1の合成と同様に合成した。
【0596】
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【0597】
中間体181a:2-ブロモ-5-シクロプロピル-7,8-トリメチル-7,8-ジヒドロピリミジン-6(5H)-オン(181a)
【0598】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0599】
中間体181aを、シクロプロピルアミンから出発して、(R)-2-ブロモ-5,7,8-トリメチル-7,8-ジヒドロピリミジン-6(5H)-オン(105)の合成法と同様に調製した。
【0600】
中間体184:3-ヒドロキシ-3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)イソインドリン-1-オン(184)
【0601】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0602】
乾燥した50mLの丸底フラスコ中に、182(3.0g、13.4mmol)、マグネシウムチップ(0.33g、13.73mmol)、テトラヒドロフラン(50mL)、水素化ジイソブチルアルミニウム(1mL)及びヨウ素(1粒)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で40℃に1時間加熱した。マグネシウムチップは徐々に消失した。その後、この混合物を室温に冷却した。化合物50(0.49g、3.35mmol)を加えた。混合物を室温で12時間撹拌し、減圧下で濃縮して3-ヒドロキシ-3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)イソインドリン-1-オン 184(2.1g、黄色油状物)を得、これをさらに精製することなく次の反応で直接使用した。LCMS:m/z 293.9(M+H);RT=1.311分(2.5分)。
【0603】
中間体185:3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)イソインドリン-1-オン(185)の合成
100mLの丸底フラスコ中に、184(2.1g、粗生成物)、ジクロロメタン(30mL)、トリフルオロ酢酸(3mL)及びトリエチルシラン(15mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で40℃に16時間温め、反応の完了後、この混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、溶離液系(酢酸エチル:石油エーテル=1:1)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、3-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)イソインドリン-1-オン185(780mg、オフホワイト色固体)(2ステップにわたる総収率:79.5%)を得た。
【0604】
以下の実施例を、実施例A1の合成と同様に合成した。
【0605】
【表17】
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【0606】
実施例A105:(7R)-2-(1-(6-フルオロピリジン-3-イル)-3-オキソイソインドリン-2-イル)-5,7-ジメチル-5H-ピリミド[4,5-b][1,4]オキサジン-6(7H)-オン(A105)の合成
【0607】
【化128】
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【0608】
ステップ1:メチル(R)-2-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)オキシ)プロピオネート(187)の合成
乾燥した250mLの丸底フラスコ中に、化合物186(6.0g、0.031mol)、化合物2(3.25g、0.031mol)、炭酸カリウム(8.53g、0.062mol)及びテトラヒドロフラン(100mL)を室温で連続的に加えた。反応物を室温で16時間撹拌した。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:4)により精製し、メチル(R)-2-((2-クロロ-5-ニトロピリミジン-4-イル)オキシ)プロピオネート187(3g、薄黄色油状物)(収率:37%)を得た。LCMS:m/z 261.8(M+H);RT=1.495分(2.5分)。
【0609】
ステップ2:(R)-2-クロロ-7-メチル-5H-ピリミド[4,5-b][1,4]オキサジン-6(7H)-オン(188)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物187(2g、7.66mmol)、鉄粉(1.0g)及び酢酸(30mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で80℃に2時間加熱した。反応の完了(TLCによりモニターした)後、反応系を減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:3)により精製し、(R)-2-クロロ-7-メチル-5H-ピリミド[4,5-b][1,4]オキサジン-6(7H)-オン188(1.5g、白色固体)(収率:98%)を得た。LCMS:m/z 199.9(M+H);RT=1.181分(2.5分)。
【0610】
ステップ3:(R)-2-クロロ-5,7-ジメチル-5H-ピリミド[4,5-b][1,4]オキサジン-6(7H)-オン(189)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物188(1.0g、5.02mmol)、アセトニトリル(50mL)、炭酸カリウム(2.08g、15.07mmol)及びヨウ化メチル(1.43g、10.07mmol)を氷浴下で連続的に加えた。混合物を撹拌下で室温に16時間温めた。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:2)により精製し、(R)-2-クロロ-5,7-ジメチル-5H-ピリミド[4,5-b][1,4]オキサジン-6(7H)-オン189(1.0g、白色固体)(収率:93%)を得た。LCMS:m/z 213.9(M+H);RT=1.221分(2.5分)。
【0611】
ステップ4:(R)-2-ブロモ-5,7-ジメチル-5H-ピリミド[4,5-b][1,4]オキサジン-6(7H)-オン(190)の合成
乾燥した100mLの密封管中に、化合物189(1.3g、6.07mmol)、アセトニトリル(20mL)及び化合物6(4.65g、30.4mmol)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で80℃に16時間温めた。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:1)により精製し、(R)-2-ブロモ-5,7-ジメチル-5H-ピリミド[4,5-b][1,4]オキサジン-6(7H)-オン190(1.0g、白色固体)(収率:63.8%)を得た。LCMS:m/z 257.9/259.8(M+H);RT=1.241分(2.5分)。
【0612】
ステップ5:(7R)-2-(1-(6-フルオロピリジン-3-イル)-3-オキソイソインドリン-2-イル)-5,7-ジメチル-5H-ピリミド[4,5-b][1,4]オキサジン-6(7H)-オン(A105)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物190(80mg、0.31mmol)、化合物8(101mg、0.44mmol)、リン酸カリウム(164mg、0.77mmol)、N
1,N
2-ジメチルエタン-1,2-ジアミン(68mg、0.77mmol)、ヨウ化銅(88mg、0.46mmol)及び1,4-ジオキサン(20mL)を室温で加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、撹拌下で100℃に16時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、プレTLC(純粋酢酸エチル)により精製し、(7R)-2-(1-(6-フルオロピリジン-3-イル)-3-オキソイソインドリン-2-イル)-5,7-ジメチル-5H-ピリミド[4,5-b][1,4]オキサジン-6(7H)-オンA105(70mg)を得た。
【0613】
(7R)-2-(1-(6-フルオロピリジン-3-イル)-3-オキソイソインドリン-2-イル)-5,7-ジメチル-5H-ピリミド[4,5-b][1,4]オキサジン-6(7H)-オン(A105)の分割
A105のキラル分割により、A105-P1:26mg(白色固体)、A126-P2:16mg(白色固体)を得た。
分割条件:
キラルカラム:OJ-H
移動相:70%二酸化炭素 + 30% エタノール(0.2%ジエチルアミン)
流速:40g/分
【0614】
A105-P1:LCMS:m/z 405.7(M+H);RT=1.372分(2.5分)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.39(s, 1H)、8.35(s, 1H)、7.89(d, J=8.0 Hz, 1H)、7.75-7.65(m, 2H)、7.62-7.56(m, 1H)、7.39(d, J=7.6 Hz, 1H)、7.08(d, J=8.8 Hz, 1H)、6.69(s, 1H)、5.15(q, J=7.6 Hz, 1H)、3.23(s, 3H)、1.52(d, J=6.8 Hz, 3H)
【0615】
A105-P2:LCMS:m/z 405.7(M+H);RT=1.369分(2.5分)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ8.39(s, 1H)、8.35(s, 1H)、7.90(d, J=7.6 Hz, 1H)、7.76-7.66(m, 2H)、7.63-7.57(m, 1H)、7.40(d, J=7.6 Hz, 1H)、7.08(d, J=8.8 Hz, 1H)、6.69(s, 1H)、5.16(q, J=6.8 Hz, 1H)、3.23(s, 3H)、1.52(d, J=6.8 Hz, 3H)
【0616】
以下の実施例を、実施例A105の合成と同様に合成した。
【0617】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【0618】
中間体191:(R)-6-ブロモ-1-エチル-3-メチル-1H-ピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(191)の合成
【0619】
【化129】
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【0620】
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物65(0.23mg、0.92mmol)、アセトニトリル(20mL)、炭酸カリウム(0.254g、1.84mmol)及びヨウ化エチル(1.28g、12.72mmol)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で70℃に4時間温めた。この混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製し、(R)-6-ブロモ-1-エチル-3-メチル-1H-ピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-2(3H)-オン191(0.18g、黄色固体)(収率:72%)を得た。LCMS:m/z 270.0, 270.7(M+H)。
【0621】
中間体192:(R)-6-ブロモ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-3-メチル-1H-ピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(192)の合成
【0622】
【化130】
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【0623】
中間体192を、ヨウ化トリフルオロエチルから出発して、(R)-6-ブロモ-1-エチル -3-メチル-1H-ピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(191)の合成法と同様に調製した。
【0624】
中間体196:(R)-7-ブロモ-2,4-ジメチル-2H-ピリド[4,3-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(196)の合成
【0625】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0626】
ステップ1:メチル(R)-2-((2-ブロモ-5-ニトロピリジン-4-イル)オキシ)プロピオネート(194)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物193(1.7g、6.77mmol)、化合物2(1.06g、10.19mmol)、テトラヒドロフラン(50mL)及びカリウムtert-ブトキシド(1.52g、13.57mmol)を室温で連続的に加えた。反応物を撹拌下で50℃に16時間温めた。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:10)により精製し、メチル(R)-2-((2-ブロモ-5-ニトロピリジン-4-イル)オキシ)プロピオネート194(700mg、薄黄色油状物)(収率:38%)。LCMS:m/z 304.9/307.0(M+H);RT=1.528分(2.5分)を得た。
【0627】
ステップ2:(R)-7-ブロモ-2-メチル-2H-ピリド[4,3-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(195)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物194(900mg、2.95mmol)、鉄粉(1.0g)及び酢酸(20mL)を室温で連続的に加えた。反応物を撹拌下で80℃に2時間温めた。反応の完了(TLCによりモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:5)により精製し、(R)-7-ブロモ-2-メチル-2H-ピリド[4,3-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン195(400mg、白色固体)(収率:56%)を得た。
【0628】
ステップ3:(R)-7-ブロモ-2,4-ジメチル-2H-ピリド[4,3-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン(196)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物195(300mg、1.23mmol)、テトラヒドロフラン(20mL)及び水素化ナトリウム(197mg、4.92mmol)を氷浴下で連続的に加えた。混合物を氷浴下で30分間撹拌した。ヨウ化メチル(351mg、2.47mmol)を加え、混合物を撹拌下で室温に16時間温めた。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を氷水(50mL)の添加によりクエンチし、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:5)により精製し、(R)-7-ブロモ-2,4-ジメチル-2H-ピリド[4,3-b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン196(300mg、白色固体)(収率:63.7%)を得た。LCMS:m/z 257.0/259.0(M+H);RT=1.629分(2.5分)。
【0629】
中間体201:(R)-6-ブロモ-7-フルオロ-1,3-ジメチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(201)の合成
【0630】
【化132】
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【0631】
ステップ1:メチル(R)-2-((5-フルオロ-3-ニトロピリジン-2-イル)オキシ)プロピオネート(198)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物197(5.0g、0.02mol)、化合物2(9.4g、0.09mol)、炭酸カリウム(9.3g、0.067mol)及びアセトニトリル(50mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で90℃に48時間温めた。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:10)により精製し、メチル(R)-2-((5-フルオロ-3-ニトロピリジン-2-イル)オキシ)プロピオネート198(2.0g、薄黄色油状物)(収率:36.0%)を得た。LCMS:m/z 245.0(M+H);RT=1.532分(2.5分)。
【0632】
ステップ2:(R)-7-フルオロ-3-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(199)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物198(2g、8.2mmol)、鉄粉(1.0g)及び酢酸(30mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で80℃に2時間温めた。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(80mL)で希釈し、酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:3)により精製し、(R)-7-フルオロ-3-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2(3H)-オン199(1.0g、白色固体)(収率:66.7%)を得た。LCMS:m/z 183.0(M+H);RT=0.708分(2.5分)。
【0633】
ステップ3:(R)-6-ブロモ-7-フルオロ-3-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(200)の合成
室温において、乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、化合物199(780mg、4.3mmol)を加え、その後N-ブロモスクシンイミド(4.6g、25.8mmol)とN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)を少しずつ加えた。混合物を撹拌下で100℃に16時間温めた。反応の完了(TLCによりモニターした)後、混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。有機相を合わせ、飽和ブライン(200mL×2)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:4)により精製し、(R)-6-ブロモ-7-フルオロ-3-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2(3H)-オン200(1.0g、白色固体)(収率:89.3%)を得た。LCMS:m/z 260.9/263.0(M+H);RT=1.397分(2.5分)。
【0634】
ステップ4:(R)-6-ブロモ-7-フルオロ-1,3-ジメチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2(3H)-オン(201)の合成
乾燥した100mLの丸底フラスコ中に、氷浴下で、化合物200(300mg、1.0mmol)、アセトニトリル(30mL)、炭酸カリウム(529mg、3.8mmol)及びヨウ化メチル(816mg、5.75mmol)を連続的に加えた。混合物を撹拌下で室温に16時間温めた。反応の完了(LCMSによりモニターした)後、混合物を減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:石油エーテル=1:5)により精製し、(R)-6-ブロモ-7-フルオロ-1,3-ジメチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2(3H)-オン201(550mg、白色固体)を得た。LCMS:m/z 275.0/277.0(M+H);RT=1.484分(2.5分)。
【0635】
中間体205:3-(6-メチルピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(205)の合成
【0636】
【化133】
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【0637】
ステップ1:(6-メチルピリジン-3-イル)マグネシウムブロミド(203)の合成
乾燥した100mLの三つ首フラスコ中に、マグネシウム(1.14g、47.5mmol)、塩化リチウム(998mg、23.75mmol)及び乾燥テトラヒドロフラン(50mL)を室温で加えた。混合物を窒素ガスで3回パージし、テトラヒドロフラン中の水素化ジイソプロピルアルミニウムの溶液(1.0M、0.2mL、0.2mmol)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。化合物202(3.26g、19mmol)を加えた。混合物を撹拌下で40℃に3時間温めて、(6-メチルピリジン-3-イル)マグネシウムブロミド203の溶液を得、これを室温に冷却後、次の反応で直接使用した。
【0638】
ステップ2:3-ヒドロキシ-3-(6-メチルピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(204)の合成
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、化合物203(698mg、4.75mmol)と乾燥ジクロロメタン(20mL)を加えた。混合物を窒素ガスで3回パージした。テトラヒドロフラン中の化合物50の溶液(50mL、19mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、減圧下で濃縮して、3-ヒドロキシ-3-(6-メチルピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン204(5g、塩を含む粗製物、茶色固体)を得た。LCMS:m/z 241.1(M+H);RT=0.973分(2.5分)。
【0639】
ステップ3:3-(6-メチルピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン(205)の合成
乾燥した250mLの三つ首フラスコ中に、化合物204(5g粗製物、4.75mmol)、ジクロロメタン(50mL)、トリフルオロ酢酸(20mL)及びトリエチルシラン(20mL)を室温で連続的に加えた。混合物を撹拌下で40℃に16時間加熱した。反応の完了後、混合物を、5N NaOH溶液でpH8〜9に調整し、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)により精製し、3-(6-メチルピリジン-3-イル)イソインドリン-1-オン205(950mg、黄色固体)(収率:89%)を得た。LCMS:m/z 225.2(M+H);RT=1.037分(2.5分)。
【0640】
実施例A105の合成と同様に、以下の実施例を、一般的合成手順A(Cs
2CO
3はK
2CO
3に置き換えた)に従って合成した:
【0641】
【表19】
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【0642】
作用実施例:In vitro酵素活性アッセイ
本実施例において、ブロモドメインタンパク質BRD4 BD1に対する本発明の化合物の半数阻害活性(IC
50)を測定した。
【0643】
1. アッセイの方法
本発明の化合物を、均一時間分解蛍光法(Homogeneous Time-Resolved Fluorescence)(HTRF)により、BRD4 BD1に対する阻害活性について試験した。
【0644】
2. 試薬、消耗材及び装置:
このアッセイにおいて使用したタンパク質BRD4 BD1は、Active Motif社(カタログ31380)から購入し;ストレプトアビジンXL-665(#610SAXLA)及びEPIgeneous結合ドメインキットA(#62BDAPEG)は、いずれもCisbio Bioassays社から購入し;[Lys(5,8,12,16)Ac] H4(1-21)-ビオチン(#64989)、[Lys(5,8,12,16)Ac] H4(1-25)は、Anaspec社から入手し;OTX015及びABBV-075は、Selleckchem Co.社から購入した。384ウェルProxiPlate(#6008280)は、Perkinelmer Co.社から購入した。Laboratoryマイクロプレートリーダー(Envision 2104)は、PerkinElmer Co.社から入手した。アッセイ中で使用した水は、Millipore-Q純水であった。
【0645】
3. 化合物の製剤化
試験化合物の10mM DMSOストック溶液をDMSO中で1mMに希釈し、その後、使用のため結合ドメイン希釈バッファー(Cisbio Bioassays社から購入した)中で10倍希釈した(最終系におけるDMSO濃度は0.1%であった)(1:5勾配で5つの濃度を含む)。
【0646】
4. アッセイプロトコル:1バッチ、2反復
1) 5μLの試験化合物を、45μLの結合ドメイン希釈バッファーに移した。
2) 2μLの10x 化合物(4μLの結合ドメイン希釈バッファー:陽性対照;6μLの酵素バッファー(Cisbio Bioassays社から購入):陰性対照)を、反応プレートに移した。
3) 4μLの5xBRD 4(1)を反応プレートに加えた(最終系において30nM)。
4) 4μLの5x[Lys(5,8,12,16)Ac] H4(1-21)-ビオチンを反応プレートに加え、このプレートをフィルムで覆い、37℃で30分間インキュベートした。
5) SA-XL665(2x)と抗-H3K9me0-Eu(K)(2x)の検出混合物を、検出バッファー(Cisbio Bioassays社から購入)中で調製した。
6) 10μLの検出混合物(2
X)を各ウェルに加え、室温で3時間インキュベートした。マイクロプレートリーダーEnvisionにより、以下のパラメーターを用いてmp値を読んだ:
【0647】
【表20】
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【0648】
5. 結果
本発明の実施例の化合物は全て、ブロモドメインタンパク質BRD4 BD1に対する1μM以下の(好ましくは、ブロモドメインタンパク質BRD4 BD1に対する100nM以下の)阻害活性データ(IC
50)を有する。例えば、ブロモドメインタンパク質BRD4 BD1に対する本発明の一部の化合物の阻害活性データ(IC
50)は以下の表に示され、表中:
Aは、本化合物のIC
50が10nM以下であったことを表し;
Bは、本化合物のIC
50が10nM超且つ100nM以下であったことを表し;
Cは、本化合物のIC
50が100nM超且つ1μM以下であったことを表す。
【0649】
【表21】
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【0650】
本出願の化合物が優れたBRD阻害活性を有し、このため新たな且つ有効な治療選択肢を提供することが理解され得る。
【0651】
本出願において言及される全ての文献は、その全体が、それらが個別に列挙されているかのように参照により本明細書中に組み込まれる。さらに、本開示に基づけば、本発明に対する様々な変更又は改変は当業者に明らかであり、且つこれらの均等な形態も、本出願に付属する特許請求の範囲により定義される範囲内に入ることが理解されるものとする。