特表2021-515146(P2021-515146A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-515146(P2021-515146A)
(43)【公表日】2021年6月17日
(54)【発明の名称】コンベヤベルトのための接合装置
(51)【国際特許分類】
   F16G 3/08 20060101AFI20210521BHJP
【FI】
   F16G3/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2020-543302(P2020-543302)
(86)(22)【出願日】2019年2月22日
(85)【翻訳文提出日】2020年9月4日
(86)【国際出願番号】FR2019050406
(87)【国際公開番号】WO2019162628
(87)【国際公開日】20190829
(31)【優先権主張番号】18/51530
(32)【優先日】2018年2月22日
(33)【優先権主張国】FR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520298581
【氏名又は名称】エフピー ビジネス インベスト
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】タヴェルニエ,バーナード
(57)【要約】
本発明は、コンベヤベルト(2)の2つの端部(3)を接続するように意図された、コンベヤベルト(2)の接合装置(1)のための接合プレート(4)であって、接合装置(1)が、締結手段(5)によってコンベヤベルト(2)の端部(3)と一緒に固着された少なくとも2つの接合プレート(4)を備えるタイプのものであり、締結手段(5)が各々、頭部(5a)及び係留セクション(5b)を備え、接合プレート(4)が、締結手段(5)の頭部(5a)と協働する第1インターフェース(6)、及び締結手段(5)の係留セクション(5b)と協働する第2インターフェース(7)を備え、第1及び第2インターフェース(6、7)が、繰り返される一連のパターン(8)を形成するように配置されている点、及び各パラメータ(8)が、第2インターフェース(7)と同じ数の第1インターフェース(6)を有する点において注目に値する、接合プレート(4)に関する。
【選択図】図4B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのコンベヤベルト(2)の2つの端部(3)を接続するように意図された、コンベヤベルト(2)の接合装置(1)のための接合プレート(4)であって、前記接合装置(1)が、締結手段(5)によって前記コンベヤベルト(2)の前記端部(3)と一緒に締結された少なくとも2つの接合プレート(4)を備えるタイプのものであり、前記締結手段(5)が各々、頭部(5a)及び係留セクション(5b)を含み、
前記接合プレート(4)が、前記締結手段(5)の前記頭部(5a)と協働する第1インターフェース(6)、及び前記締結手段(5)の前記係留セクション(5b)と協働する第2インターフェース(7)、を備え、前記第2インターフェース(7)が、前記第1インターフェース(6)とは異なり、かつ少なくとも部分的に前記接合プレート(4)に組み込まれたインサートを備え、前記第1及び第2インターフェース(6、7)が、繰り返される一連のパターン(8)を形成するように配置されていることと、各パターン(8)が、第2インターフェース(複数可)(7)と同じ数の第1インターフェース(複数可)(6)を有することと、を特徴とする接合プレート(4)。
【請求項2】
少なくとも1つのコンベヤベルト(2)の2つの端部(3)を接続するように意図された、コンベヤベルト(2)の接合装置(1)のための接合プレート(4)であって、前記接合装置(1)が、ねじタイプ(51)の締結手段(5)によって前記コンベヤベルト(2)の前記端部(3)と一緒に締結された少なくとも2つの接合プレート(4)を備えるタイプのものであり、前記締結手段(5)が各々、頭部(5a)、及びねじ山(52)が設けられた係留セクション(5b)を備え、
前記接合プレート(4)が、前記締結手段(5)の前記頭部(5a)と協働する第1インターフェース(6)、及び前記締結手段(5)の前記係留セクション(5b)と協働する第2インターフェース(7)、を備え、前記第1及び第2インターフェース(6、7)が、繰り返される一連のパターン(8)を形成するように配置されていることと、各パターン(8)が、第2インターフェース(複数可)(7)と同じ数の第1インターフェース(複数可)(6)を有することと、を特徴とする接合プレート(4)。
【請求項3】
前記第1インターフェース(6)が、前記締結手段(5)の頭部(5a)を収容することができるカップ(62)を含む穴あきワッシャ(61)を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の接合プレート(4)。
【請求項4】
前記第2インターフェース(7)が、円筒形管状部分(71)を備え、前記円筒形管状部分(71)の内側円筒形表面(72)が、前記締結手段(5)の係留セクション(5b)と協働することができることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の接合プレート(4)。
【請求項5】
少なくとも1つのコンベヤベルト(2)の2つの端部(3)を接続するように意図された、コンベヤベルト(2)のための接合装置(1)であって、前記接合装置が、前記コンベヤベルト(2)の前記端部の別個の側(3a、3b)を各々が被覆するように構成された少なくとも2つの接合プレート(4)を備え、それにより、前記コンベヤベルト(2)が前記2つの接合プレート(4)の間に配置され、前記接合プレート(4)が、接合プレート(4)、前記コンベヤベルト(2)の前記端部(3)のうちの1つ、次いで、もう一方の接合プレート(4)をそれぞれ横断するように配列された締結手段(5)によって一緒に締結されており、前記締結手段(5)が各々、頭部(5a)及び係留セクション(5b)を含み、前記接合プレート(4)が、前記締結手段(5)の前記頭部(5a)と協働する第1インターフェース(6)、及び前記締結手段(5)の前記係留セクション(5b)と協働する第2インターフェース(7)、を備え、前記接合装置(1)が、前記接合プレート(4)が先行する請求項のいずれかに一項に従い、かつ前記接合プレート(4)が互いに噛み合うように配列されていることを特徴とする接合装置(1)。
【請求項6】
前記接合プレート(4)の各々が、第2インターフェース(7)と同じ数の第1インターフェース(6)を備えることを特徴とする、請求項5に記載の接合装置(1)。
【請求項7】
前記接合プレート(4)が同一であることを特徴とする、請求項5又は6に記載の接合装置(1)。
【請求項8】
前記2つの接合プレート(4)の前記パターン(8)が、所定のピッチだけオフセットされていることを特徴とする、請求項5又は6に記載の接合装置。
【請求項9】
前記接合プレート(4)の各々が、同じ側の前記コンベヤベルト(2)の別個の端部(3)を各々が被覆するように構成された第1及び第2対向するウィング(41、42)を備え、前記第1ウィング(41)が一意に、第1インターフェース(6)を備え、第2ウィング(42)が一意に、第2インターフェース(7)を備えることを特徴とする、請求項6〜8のいずれか1項に記載の接合装置(1)。
【請求項10】
請求項1〜4のいずれか1項に従って接合プレート(4)を製造するための方法であって、前記方法が少なくとも、
−連続した一連の接合プレート(4)をベルトの形態で製造する工程と、
−そのように製造された前記ベルトから、所定の寸法に従って、接合プレート(4)を切断する工程と、を含むことを特徴とする、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベヤベルトの端部を接続するように意図された、コンベヤベルトのための接合装置に関する。簡略化の目的で、コンベヤベルトという用語は、本説明において、慣例より、コンベヤベルトの意味だけでなく、駆動ベルトの意味も有する。
【背景技術】
【0002】
石炭、鉱石、工業用製品、もしくは農業用製品などの種々の材料又は種々の製品を輸送するために使用される、バンドコンベヤとも呼ばれるコンベヤベルトが知られている。これらのコンベヤベルトは、適切な長さと幅の強化エラストマー又は強化合成材料で作製されたベルトからなり、それらの端部を、装着前又は装着後に、リターンローラー及びアイドラーローラーを備える支持及び駆動装置上で一緒に接続する必要がある。多くの場合、これらの装置はまた、コンベヤベルトを正しく緊張させることを目的として、緊張部材を備える。
【0003】
これまで、コンベヤベルトの端部のこの連接を行うために、さまざまな手段が使用されてきた。元来、そして今日でも、ベルトが強化加硫エラストマーで構成される場合、加硫が使用される。端部を一緒に合わせたときに互いに適用される相補的な輪郭を各端部に作成するように意図された準備作業の後、周知のように、熱及び圧力の入力により加硫が行われる。加硫の代わりは、冷却結合である。
【0004】
別の既知の連接手段は、金属プレートから切断された略U字型のクリップを使用し、クリップが、ナックルで接続された上部プレートと下部プレートとを備え、これらのクリップが、ナックルが突き出るような方法、及びシリーズを他のシリーズのナックルの間に差し込むことができるような方法で、接続するコンベヤベルトの両端部にまたがる2つのシリーズで締結され、次に、連接及びヒンジ付けロッドが、それらによって、2つの端部を接続する一方で、一種のヒンジを形成するような方法で、差し込まれたナックルの内側を通過する、という事実にある。コンベヤベルトの端部にクリップを締結するために使用される既知の手段は、アイゼン、リベット、ねじなどのステム締結手段にある。
【0005】
直近の過去では、コンベヤベルトの片側の端部と反対側の端部とにそれぞれ配置され、かつ上記端部上に締結された、概して、強化エラストマー又は強化合成材料で作製された平坦な連接要素を用いる接合装置が提案されており、本装置は、接続することを伴う。かかる接合装置の例は、特許EP−0827575−B1及びEP−1163459−B1に記載されている。
【0006】
これらの装置は、上部プレートと下部プレートとを備え、任意選択で、中央部分によって接続されている。これらの下部プレートと上部プレートは、それらを中央部分に対して、又は代わりに接合装置が中央部分を有していない場合には、装着時にこの目的のために設けられた空間に対してほぼ当接させることにより、内部でコンベヤベルトのそれぞれの端部と係合するように適合された空間を有する。
【0007】
換言すれば、これらの接合装置は、対向する締結ウィングの2つの対を備え、コンベヤベルトの端部は、同じ対の2つのウィング間にそれぞれ導入される。
【0008】
コンベヤベルトの端部で接合プレートを形成する下部部分と上部部分の締結は、概して、リベット、スパイク、アイゼン、ねじ−ナットシステムによって、又は代わりにウィング間で係合したコンベヤベルトの外側の平坦な表面に対する、ウィングの冷却結合もしくは平坦な加硫によって行われる。これらの接合装置は、可撓性かつ弾性の材料から、例えば、加硫ゴム製から、又はポリウレタンなどの合成材料から作製され、それらは概して、組み込まれた強化材を含む。
【0009】
提案される接合装置は、概して、長手方向に拡張性を有する強化材、例えば、織物が埋め込まれた可撓性かつ弾性の材料から作製されている。
【0010】
長手方向は、慣例によるものであり、かつ本説明全体にわたる開示の便宜性及び明確さのために、コンベヤベルトの長手方向であり、コンベヤベルト上に装着する必要があるような考慮される操作装置にも当てはまる。横方向は、このように定義された長手方向と直角をなし、接合装置の寸法に関係なく、分離されていると見なされる。
【0011】
長手方向のこのタイプの接合装置の強化のこの拡張性は、コンベヤベルト上に装着された操作装置が、急速な劣化につながる過度な摩耗又は疲労なしに、コンベヤベルトのルート上の湾曲部分、つまり、駆動ローラー、リターンローラー、及び緊張ローラー上の通路を繰り返し横断することを可能にするとう目的を有する。実際、この操作中、接合装置の上部部分は牽引力を受けるが、接合装置の下部部分(つまり、ローラーの外側表面に向かって向けられている)は圧縮力を受け、これらの部分のルートの違いにより、これらのルートは、接合装置の厚さによって変化する曲率半径に正比例する。これらの応力は、下部部分と上部部分とで明らかに異なり、これらの接合装置の耐摩耗性をさらに向上させるために、上部部分に、下部部分のものよりも大きな拡張性を与えることが知られている。
【0012】
このタイプのコンベヤベルト接合部では、中央部分を次に展開させて、それにより、下部及び上部プレートから係脱させ、下部プレートと上部プレートとの間で接合部の所定の位置に置かれたコンベヤベルトの第1端部に当接する、装着時に使用される独立したスペーサを使用するための余地を残し、次いで、これらのスペーサが、コンベヤベルトの第2端部を所定の位置に置く前に取り外される。
【0013】
実際、接合装置は、成形又は射出によって生産され、下部及び上部プレート、ならびに中央部分が単一部品で形成された「H」字型の構造を有していた。それらの製造のために、これには、現場で遭遇するコンベヤベルトの厚さと同じ数の金型を必要とし、したがって、非常に少量のシリーズで製造する必要があり、これにより、原価、製造費、保管費、及び流通費が増加した。
【0014】
この問題、つまり、さまざまな厚さのコンベヤベルトに対応する必要のある多数の金型及び成形製品の問題は特に、上述のように、3つの別個の部分、単一部品を形成する上部左右のウィングを構成する部分、単一部品を形成する下部左右のウィングを構成する部分、及び「H」字型の輪郭の中央バーに対応する中間部分であって、この中間部分がスペーサを形成する、中間部分で接合装置を生産することによって解決された。
【0015】
かかる構成では、2つの下部プレートと上部プレートを分離して製造することが可能になり、各々は、それらが受ける力(圧縮/牽引力)及び関連する応力に適合するように構成されている。
【0016】
例えば、下部プレートは、駆動ローラー又はリターンローラーの通路を損傷することなく受けるように配列されており、考慮される接合装置が装着されたコンベヤベルトの端部で駆動又は返戻され、下部プレートが、ベルトを駆動するために、これらの部材と直接接触する。
【0017】
上部プレートは、その部分が、コンベヤベルト上で輸送される種々の材料又は種々の製品と直接接触するためのものである。さらに、上部プレートはまた、概して、スクレーパーで掃引される。
【発明の概要】
【0018】
本発明の目的は、このタイプの既存の接合部の展開に対応し、かつ費用の低減をさらに保証して、原価、製造費、保管費、及び流通費を低下させることを可能にする、解決策を提案することであり、これは、明らかに、得られる製品の品質になんら悪影響を与えない、つまり、接合装置の品質と強度を維持しながら、又はさらには改善しながら、これらの締結手段の卓越性を保証する。
【0019】
この目的のために、本発明は、コンベヤベルトの2つの端部を接続するように意図された、コンベヤベルトの接合装置のための接合プレートであって、接合装置が、締結手段によってコンベヤベルトの端部と一緒に締結された少なくとも2つの接合プレートを備えるタイプのものであり、締結手段が各々、頭部、及び係留セクション、例えば、頭部の反対側の係留端部を備え、接合プレートが、締結手段の頭部と協働する第1インターフェース、及び締結手段の係留セクションと協働する第2インターフェース、を備え、第2インターフェースが、第1インターフェースとは異なり、かつ少なくとも部分的に接合プレートに組み込まれたインサートを備え、第1及び第2インターフェースが、繰り返される一連のパターンを形成するように配置されていることと、各パターンが、第2インターフェース(複数可)と同じ数の第1インターフェース(複数可)を有することと、が注目されるものである、接合プレートに関する。
【0020】
本発明はまた、代替的な任意選択の相補的な解決策、つまり、コンベヤベルトの2つの端部を接続するように意図された、コンベヤベルトの接合装置のための接合プレートであって、接合装置が、締結手段によってコンベヤベルトの端部と一緒に締結された少なくとも2つの接合プレートを備えるタイプのものであり、締結手段が各々、頭部、及びねじ山が設けられた係留セクションを備え、接合プレートが、締結手段の頭部と協働する第1インターフェース、及び締結手段の係留セクションと協働する第2インターフェース、を備え、第1及び第2インターフェースが、繰り返される一連のパターンを形成するように配置されていることと、各パターンが、第2インターフェース(複数可)と同じ数の第1インターフェース(複数可)を有することと、が注目されるものである、接合プレートに関する。
【0021】
これらの代替案のうちの一方又は他方による、かかる接合プレートは、特に、上部接合プレート及び下部接合プレートの両方として使用することができるという利点を有する。このようにして、単一のタイプの接合プレートを製造することが可能になり、従来技術では、同じタイプの締結インターフェースを各々が有する2つの異なる接合プレートはもはや存在しない。
【0022】
「インターフェース」という用語は、2つの要素間の協働を確立することを可能にするように構成された要素又は手段を意味するように解釈される。
【0023】
さらに、接合プレートは、概して、連続するベルト又はいくつかの連続する接合プレートのベルトの一部から切断される。したがって、かかる構成では、第1及び第2インターフェースが異なるという事実にもかかわらず、同じ接合ベルト又は接合プレートのベルトの一部から、下部接合プレート及び対応する上部接合プレートを製造することが可能である。
【0024】
さらに、かつ当業者の偏見に反して、接合プレートの各々が第1及び第2インターフェースを有する構成は、保守を妨げない。実際、従来技術では、締結手段はすべて同じ方向に向けられており、頭部がベルトの上部側からアクセス可能であり、これは、そこへのアクセスを容易にするためであった。本発明の範囲内で、コンベヤベルトの端部が駆動ローラー、リターンローラー、又は緊張ローラーのレベルに位置していない位置では、コンベアベルトの2つの側、下部及び上部へのアクセスを有することが可能であり、これにより、任意のメンテナンス作業へのアクセスが可能になることが判明している。
【0025】
さらに、かつ再び当業者の偏見に反して、上部接合プレート上の第2インターフェースの統合により、その弾性が低下し、タップ付きインサートが接合プレート自体により大きなバルクを有することを確認することができると期待され得る。試験により、これは事実ではなく、これが接合プレートの拡張性にいかなる大きな影響も与えず、強化材の拡張性への影響もさらに少なかったことを示すことを可能にした。
【0026】
特定の構成では、パターンは、第1及び第2サブパターンを含み、第2パターンは、第1パターンと相補的であり、第1及び第2インターフェースは、交互に連続して繰り返される第1及び第2サブパターンの交互の連続を形成するように配置されている。
【0027】
かかる構成では、接合プレートは、互いに噛み合って接合装置を一緒に形成することができるように、同じ特徴を有する別の接合プレートと重ね合わせることができる。
【0028】
相補的かつ/又は代替的な構成では、接合プレートは、同じ側でコンベヤベルトの異なる端部を各々が被覆するように構成された第1及び第2の対向するウィングを備え、上記ウィングの各々は、第1及び/又は第2インターフェースの配置によって規定されるサブパターンを備え、これらのウィングのうちの一方のサブパターンは、これらのウィングのうちのもう一方のサブパターンと相補的である。「相補的」という用語は、2つのサブパターンを各々が規定するインターフェースの配置が、上記ウィングを分離する接合プレートの中央軸に対して対称であるが、ウィング上の第1インターフェースの位置は、もう一方のウィング上の第2インターフェースの位置に対応する。
【0029】
好ましくは、第1ウィングは一意に、第1インターフェースを備え、第2ウィングは一意に、第2インターフェースを備えるこれは、接合プレートをコンベヤベルトの片側端部に締結することにより、締結手段が所与のウィングに対して同様の向きを有し、ひいては、オペレーターがこれらの締結手段を上記ウィング上に所定の位置に置くように向きを変更しなくてもよいため、オペレーターによる接合プレートの導入を大幅に単純化すると仮定すると、特に有利である。
【0030】
好ましくは、第1及び/又は第2インターフェースはインサートを備え、インサートは少なくとも部分的に接合プレートに組み込まれる。
【0031】
有利な構成では、第1インターフェースは追加部分を含む。つまり、第1インターフェースは、接合プレートに組み込まれておらず、第2インターフェースは、少なくとも部分的に接合プレートに組み込まれたインサートを含む。
【0032】
この場合、追加部分は、締結手段が横断するように適合されたオリフィスなどの、第1インターフェースを形成する接合プレートのインターフェースゾーンの相補性及び/又は強化を提供するように配列される。
【0033】
技術的構成によれば、第1インターフェースは、締結手段の頭部を収容することができるカップを含む穴あきワッシャを備える。したがって、かかる構成では、第1インターフェースを形成するワッシャは、締結手段が横断するように適合された接合プレートのオリフィスの周りに関連付けられて、かつオリフィスの相補物として追加部分を形成する。代替的に、又は代わりに、第1種々のインターフェースが同じ接合プレートと一緒に組み込まれている場合に組み合わせて、これらのワッシャを接合プレートに組み込む、つまり、例えば、接合プレートを形成する加硫ゴムなどの可撓性かつ弾性の材料に埋め込むこともできる。
【0034】
有利には、第2インターフェースは、円筒形管状部分を備え、円筒形管状部分の内側円筒形表面は、締結手段の係留セクションと協働することができる。
【0035】
別の態様によれば、本発明はまた、コンベヤベルトの2つの端部を接続するように意図された、コンベヤベルトのための接合装置であって、接合装置が、コンベヤベルトの端部の別個の側を各々が被覆するように構成された少なくとも2つの接合プレートを備え、それにより、上記コンベヤベルトが2つの接合プレートの間に配置され、接合プレートが、接合プレート、コンベヤベルトの端部のうちの1つ、次いで、もう一方の接合プレートをそれぞれ横断するように配列された締結手段によって一緒に締結されており、締結手段が各々、頭部、及び係留セクション、例えば、頭部の反対側の係留端部を含み、接合プレートが、締結手段の頭部と協働する第1インターフェース、及び締結手段の係留セクションと協働する第2インターフェース、を備え、接合装置が、接合プレートが上述の特徴のすべて又はそれらの一部を有すること、及び接合プレートが互いに噛み合うように配列されていること、という点で注目に値するものである、接合装置に関する。
【0036】
接合装置を構成する接合プレートが同じパターンでありながら、コンベアベルトの端部の接合を可能にするために相補的であることにより製造されると仮定すると、かかる接合装置により、費用を低減して、原価、製造費、保管費、及び流通費を低下することが可能になる。
【0037】
特定の技術的構成によれば、接合プレートの各々は、第2インターフェースと同じ数の第1インターフェースを備える。
【0038】
例示的な実施形態によれば、接合プレートは同一である。
【0039】
ある構成によれば、2つの接合プレートのパターンは、所定のピッチだけオフセットされている。
【0040】
有利には、接合プレートの各々は、同じ側のコンベヤベルトの別個の端部を各々が被覆するように構成された第1及び第2対向するウィングを備え、第1ウィングは一意に、第1インターフェースを備え、第2ウィングは一意に、第2インターフェースを備える。第1及び第2インターフェースの垂直位置合わせが対応する締結手段の向きを決定するので、コンベヤベルトの所与の端部の締結手段が同じように向けられると仮定すると、これにより、コンベヤベルトの端部への締結時に接合装置を所定の位置に置くことを単純化することが可能になる。
【0041】
この構成では、接合プレートの2つのウィングの各々は、同じタイプのインターフェース、第1又は第2インターフェースを有する。これは、接合プレートの製造に関して特に有利である。実際、上記接合プレートは、好ましくは、連続的な方法で製造され、同じ製造ゾーンにおいて、一方の側には、第1インターフェースを2つのウィングのうちの一方に所定の位置に置くことができる器具を、もう一方の側には、第2インターフェースを2つのウィングのうちの一方に所定の位置に置くことができる別の器具を配置することが可能である。この操作は、同時に2人で、手動で行うこともできる。したがって、生産中、2つの操作を連続的にではなく同時に行うことができるので、製造ラインが特に最適化され、製造時間が低下する。
【0042】
特定の構成によれば、締結手段は、頭部、及びねじ山が設けられた係留セクションを有する、ねじを含む。
【0043】
別の態様によれば、本発明はまた、前述の特徴のすべて又は一部を有する接合プレートを製造するための方法であって、少なくとも以下の工程を含むことが注目に値する、方法に関する。
−連続した一連の接合プレートをベルトの形態で製造する工程
−そのように製造された上記ベルトから、所定の寸法に従って、接合プレートを切断する工程。
【0044】
かかる製造方法は、いくつかの連続する接合プレートの連続製造を可能にするという点で特に有利である。次いで、下部及び上部接合プレートは、そのように製造された同じベルト又はベルトの一部から切断される。
【図面の簡単な説明】
【0045】
本発明の他の特徴及び利点は、例として一意に与えられる以下の説明を、添付の図面を参照して読むことにより明らかになるであろう。
図1】上から見た、従来技術の接合装置の平面図。
図2】さまざまな構成要素を分解図で表す、接合装置の図1の断面A−Aに沿った長手方向断面図。
図3A】上から見た、本発明の実施形態による接合装置の平面図。
図3B図3Aの接合装置の長手方向断面図。
図4A】上から見た、本発明の別の実施形態による接合装置の平面図。
図4B図4Aの接合装置の長手方向断面図。
図5】本発明の別の実施形態による接合装置の斜視図。
図6】実施形態による締結手段の断面図。
図7A】異なる実施形態による第1及び第2インターフェースによって形成されたパターンの概略図。
図7B】異なる実施形態による第1及び第2インターフェースによって形成されたパターンの概略図。
図7C】異なる実施形態による第1及び第2インターフェースによって形成されたパターンの概略図。
図7D】異なる実施形態による第1及び第2インターフェースによって形成されたパターンの概略図。
【発明を実施するための形態】
【0046】
これらの図のすべてにおいて、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の部材又は部材のセットを示す。
【0047】
図1は、従来技術による接合装置1の上から見た平面図であり、接合装置1の上部接合プレート4を示している。
【0048】
接合装置を組み立てるための手段の例を構成するねじ5の頭部5aにも注目することができる。
【0049】
切り欠き11a及び11bは、織られたテキスタイルタイプの2つのタイプの強化材を示しており、強化材11aでは、布帛は、その横糸、又はその代わりに縦糸が、接合装置1の少なくともほぼ長手方向に向けられるような方法で配置されている。
【0050】
慣例により、接合装置1の長手方向Xは、本明細書において、コンベヤベルト2の長手方向Xに対応することが想起され、接合装置1は、接続するコンベヤベルト2の端部3に装着される。接合装置1の横方向Yは、同じ慣例によれば、長手方向Xと直角をなす。この慣習は、これらの2つの方向における接合装置1の実際の寸法が何であれ適用される。
【0051】
図1の接合装置は、次の3つの要素、上部接合プレート4を形成する要素、接合プレート4の中央部分の下に位置する中間要素9であって、上部接合プレート4の下で、接続するコンベアベルトの端部の縁を区切る2つの中央ねじ5の両側に位置する2つの点線以外は図1では見えない、中間要素9、及び図1では見えない下部接合プレート4を形成する要素であって、中間要素9の下で、かつ上部接合プレート4を形成する要素の下に位置する、要素で構成されている。
【0052】
図2の分解図は、以下のものを連続的に示している。
−締結手段5を形成する組み立てねじ51、
−上部接合プレート4a、
−上部接合プレート4に組み込まれたインサート6、
−垂直軸Zに沿って垂直に配置された、組み込まれた貫通ソケットを含む中間要素9、
−タップ付きインサート7を含む下部プレート3。
【0053】
ねじ51の頭部5aを受容するように配列されたインサート6は、一般的な方法では、穴あきワッシャ61の形態であり、穴あきワッシャ61は、穴あきワッシャ61の穴を通過するように意図された、ねじ5の頭部5aを収容することができるカップを備える。中央インサート6’は、一般的な方法では、インサート6と同様であるが、中央管状部分を備え、中央管状部分の内側円筒形表面は、対応するねじ5の非常に小さなクリアランスでの通過を可能にすることができ、したがって、このねじは、インサート6’にねじ込まれない。インサート6’の中央管状部分は、上部接合プレート4の下部表面から突き出ている。
【0054】
インサート7は各々、中央管状部分を備え、中央管状部分の内側円筒形表面は、タップ付きであり、タップにねじ込まれたねじ51を受容することができ、上記中央管状部分は、接合装置1の下部接合プレート4の上部表面から突き出ている。下部プレートの中央インサート7’は、インサート7と同様である。
【0055】
図3A及び3Bはそれぞれ、上から見た、本発明の実施形態による接合装置1の平面図、及びこの接合装置1の長手方向断面図を例示している。
【0056】
接合装置1は、締結手段5によってコンベヤベルト2の端部3と一緒に締結されるように構成された2つの接合プレート4を備え、締結手段5は各々、頭部5a、及び頭部5aとは反対の係留端部を形成する係留セクション5bを備える(図6参照)。
【0057】
本接合装置の接合プレート4の各々は、締結手段5の頭部5aと協働する第1インターフェース6、及び締結手段5の係留セクション5bと協働する第2インターフェース7、を備える。
【0058】
別個の第1及び第2インターフェース6、7は、接合プレート4の各々の上に、繰り返される一連のパターン8を形成するように配置され、各パターン8は、第2インターフェース7と同じ数の第1インターフェース6を有する。
【0059】
接合装置1の接合プレート4は、互いに噛み合うように配列されている。つまり、上記接合装置1の接合部の組み立てられた位置では、
−接合プレート4の第1インターフェース6の各々が垂直方向に、上記接合装置1のもう一方の接合プレート4の第2インターフェース7に面している(逆もまた然り)、
−接合プレートの第2インターフェース7の各々が垂直方向に、上記接合装置1のもう一方の接合プレート4の第1インターフェース6に面している、
−そのため、接合プレート及びコンベアベルト2の端部のうちの一方を横断する締結手段5のうちの一方によって一緒に締結することができ、各締結手段5が、一対の対向する第1及び第2インターフェースと協働する、つまり、2つの接合プレート4と噛み合うように垂直方向に位置合わせされる。
【0060】
パターン8は、インターフェース6、7の位置の関数として決定される。かかる接合プレート4を備えた接合装置1は、特に、接合プレート4を上部接合プレート4又は下部接合プレート4として無差別に使用することができるという利点を有する。
【0061】
実際、接合プレートは、概して、ベルト又はベルトの一部の主方向に沿って延在するいくつかの連続する接合プレートの連続ベルト又はベルトの一部から切断され、この主方向は、コンベヤベルトの横方向Yに対応する。接合プレート4は、そのように製造された上記ベルト又はベルトの一部から、所定の寸法に従って、接合プレート4を切断した後に得られる。所定の長さから切断された寸法は、ベルト又はベルトの一部の主伸長方向に沿って、端部を接続及び連結する必要があるコンベヤベルト1の幅に対応するように選択され、接合プレート4の各々は、コンベヤベルト2の全幅にわたって延在する。
【0062】
接合プレート4に沿って、その主伸長方向に沿って、つまり、コンベヤベルト2の横軸Yに沿って繰り返される一連のパターン8のおかげで、ならびに各パターン8が第2インターフェース7と同じ数の第1インターフェース6を有するという事実により、次に製造された同じベルト又はベルトの一部から下部及び上部接合プレート4を形成することが可能である。
【0063】
このようにして、かかる解決策は、原価、製造費、保管費、及び流通費の低減を提供し、得られる製品の品質になんら悪影響を与えない。
【0064】
さらに、かかる解決策の適用により、接合プレートに組み込まれた強化材の伸張性は、製造された同じベルト又はベルトの一部から形成されているため、下部プレートであるか上部接合プレートであるかにかかわらず、同じであることが保証される。
【0065】
有利には、強化材(概して、テキスタイルタイプのもの)は、10%〜25%、好ましくは15%〜20%の拡張性を有するように構成される。拡張性とは、強化材の伸長能力を意味するように解釈され、つまり、10〜25%の拡張性は、少なくとも10%〜最大25%の伸長に耐え、かつ破損又は損傷しないように構成されていることを意味する。
【0066】
強化材のこの拡張性、つまり、この長手方向の弾性伸長は、強化材が埋め込まれている可撓性かつ弾性の材料(加硫ゴム、ポリウレタンなどの合成ゴムなど)のものよりも低い拡張性を有すると仮定すると、接合プレート自体の拡張性も決定する。長手方向のかかる拡張性は、下部接合プレート及び上部接合プレートの両方によって受ける応力に対する耐性の最善の妥協案を保証する。
【0067】
この実施形態(図3A及び図3Bを参照)では、第1インターフェース6は、追加部分を形成するワッシャ61を備え、上記ワッシャは、関連付けられた締結手段5の頭部5aによって上記ワッシャ61に加えられる圧力によって接合プレート4に対して固定的に維持されている。この圧力により、接合プレート4を構成する材料の弾性変形がもたらされ、それにより、ワッシャ61は、ワッシャ61及び締結手段の頭部5aが両方とも接合装置の締結位置で、接合プレート4の関連付けられた表面と同一平面になるように、上記接合プレートの凹部に収容されるようになる。ここで単純な弾性変形によって作成されたこの凹部を、接合プレート4の製造中に、締結手段5が横断するように設けられたオリフィスの周りの、上記接合プレート4内の事前に区切られた空洞によって区切ることもでき、この空洞は、ワッシャ61を受容して収納するように配列され、これは、第1インターフェース6の各々のためのものである。
【0068】
さらに、この実施形態では、第2インターフェース7は、インサート70を備え、第2インターフェース7のインサート70は、対応する接合プレート4に組み込まれ、特に、接合プレート4を構成する材料に埋め込まれているが、それにもかかわらず、接合プレートに対して接合装置1の内側に向かって(つまり、組み立てられた位置にある接合ベルトが位置する側に向かって)突出している。インサート70のこの突出部もまた、好ましくは、接合プレート4を構成する材料に埋め込まれている。
【0069】
より詳細な方法では、
−第1インターフェース6は、締結手段5の頭部5aを収容することができるカップ62を含む穴あきワッシャ61を備え、
−第2インターフェース7は、円筒形管状部分71を備え、円筒形管状部分71の内側円筒形表面72は、締結手段5の係留セクション5bと協働することができる。
【0070】
さらに、この実施形態では、2つの接合プレートは、同一であり、上記接合プレート4の各々は、第2インターフェース7と同じ数の第1インターフェース6を備える。
【0071】
より具体的には、図3A及び図3Bに例示されるこの実施形態では、接合プレート4の各々は、接合プレート4が同じ側に配置されているので、同じ側でコンベヤベルト2の異なる端部を各々が被覆するように構成された第1及び第2長手方向に対向するウィング41、42を備え、ウィングのうちの一方は、コンベヤベルト2の端部のうちの一方の片側3aを被覆するように構成され、ウィングのうちのもう一方は、接続するコンベヤベルト2の反対側の端部3の同じ側3aを被覆するように構成されている。
【0072】
上記ウィング41、42の各々は、第1及び/又は第2インターフェース6、7の幾何学的配置によって規定されるサブパターン8a、8bを備え、上記ウィングのうちの一方41のサブパターン8aは、上記ウィングのうちのもう一方42のサブパターン8bと相補的である。
【0073】
「相補的」という用語は、2つのサブパターン8a、8bの各々を規定するインターフェース6、7の配置は、上記ウィング41、42を分離する接合プレート4の中央軸Δ’(図3A参照)に対して対称であるが、ウィング41上の第1インターフェース6の位置は、もう一方のウィング42上の第2インターフェース7の位置に対応する(逆もまた然り)ということを意味するように解釈される。
【0074】
図3A及び図3Bに例示される実施形態は、正確な理解を可能にするための単純な実施例であり、各ウィング41、42は、インターフェースの単一の列を備え、
−ウィングのうちの一方41は、接合プレート4の伸長の主方向に沿って、つまり、接合装置1の横方向Yに沿って延在する第1インターフェース6の列を有し、第1インターフェース6は、それ自体の上にサブパターン8aを形成し、
−ウィングのうちの一方42は、接合プレート4の伸長の主方向に沿って、つまり、接合装置1の横方向Yに沿って延在する第2インターフェース7の列を有し、第2インターフェース7は、それ自体の上にサブパターン8bを形成する。
【0075】
この実施形態のパターン8は、長手方向Xに沿って位置合わせされたサブパターン8a及び8bによって形成されている。これらの2つのサブパターンは相補的であり、第1ものと同一であり同じパターン8を有する第2接合プレート4を、互いに噛み合わせるために、その上に重ね合わせることができる。
【0076】
そうするために、この実施形態では、上部接合プレート4が下部接合プレート4の方向とは反対の方向に向けられ、それにより、接合プレート4のうちの一方のウィング41がもう一方の接合プレート4のもう一方のウィング42に面するのであれば十分である。
【0077】
換言すれば、この実施形態では、組み立てられた状態で接合位置にある中央長手方向軸Δ(図3B参照)に対する接合装置1の2つの接合プレート4間には中心対称がある。
【0078】
例えば、図7Aに例示される特定の代替例では、インターフェースの列の各々は、接合装置1の横方向Yに沿って一連の交互に並んだ第1及び第2インターフェース6、7で構成され得、同一のインターフェースは、接合装置1の長手方向Xに沿って位置合わせされ、次いで、パターン8は、
−第1及び第2インターフェース6、7を有する列の一部によって形成された第1サブパターン8aと、
−第1及び第2インターフェース6、7をそれぞれ有する列の一部によって形成された第2サブパターン8bと、を備え、
第2パターン8bは、ここでは、接合プレート4の中央軸Δ’(図7A参照)に対して第1パターン8aと対称であり、第1及び第2インターフェース6、7は、交互に連続して繰り返される第1及び第2サブパターン8a、8bの交互の連続を形成するように配置されている。
【0079】
この構成では、接合プレート4は、接合装置1を一緒に形成するために、同じ特徴を有する別の接合プレートと重ね合わせることができる。
【0080】
この場合、接合装置の2つの接合プレート4のパターン8は、相補的であるために、所定のピッチp(図7A参照)だけオフセットされている。この実施例では、ピッチは、接合装置1の横方向Yに沿ってパターンの半分に対応しており、そのため、接合プレート4の各第1インターフェースは、対応する接合装置1のもう一方の接合プレートの第2インターフェースと垂直方向に並んで配置されている。
【0081】
締結手段5は、図3A及び図3Bには例示されていない。上記締結手段5は、典型的には、頭部5a、及びねじ山52が設けられた係留セクション5bを有する、ねじ51を含む。それらは図6に詳細に例示されている。
【0082】
図4A及び4Bはそれぞれ、上から見た、本発明の実施形態による接合装置1の平面図、及びこの接合装置1の長手方向断面図を例示している。
【0083】
この実施形態は、ウィング41、42の各々が2つの列のインターフェースを備える点で、図3A及び図3Bに例示される第1実施形態とは本質的に異なる。
【0084】
より具体的には、接合プレート4の各ウィング41、42は、2つの列のインターフェースを備え、
−ウィングのうちの一方41は、接合プレート4の伸長の主方向に沿って、つまり、接合装置1の横方向Yに沿って延在する2つの実質的に平行な列の第1インターフェース6を有し、2つの長手方向に隣接する第1インターフェース6は一緒になってサブパターン8aを形成し、
−ウィングのうちのもう一方42は、接合プレート4の伸長の主方向に沿って、つまり、接合装置1の横方向Yに沿って延在する2つの実質的に平行な列の第2インターフェース7を有し、2つの長手方向に隣接する第2インターフェース7は一緒になってサブパターン8bを形成する。
【0085】
図3A及び3Bにあるように、ウィングの各々の2つの列は、パターン8が必ずしも接合プレート4の矩形部分によって形成されないように、互い違いに配置されている。
【0086】
図5は、本発明の別の実施形態による接合装置1の斜視図を例示している。
【0087】
この実施形態は、ウィングの各々が3つの列のインターフェースを備える点で、図3A及び3Bに例示される第1実施形態とは本質的に異なる。
【0088】
より具体的には、接合プレート4の各ウィング41、42は、3つの列のインターフェースを備え、
−ウィングのうちの一方41は、接合プレート4の伸長の主方向に沿って、つまり、接合装置1の横方向Yに沿って延在する3つの列の第1インターフェース6を有し、長手方向に実質的に位置合わせされた3つの隣接する第1インターフェース6は一緒になってサブパターン8aを形成し、
−ウィングのうちのもう一方42は、接合プレート4の伸長の主方向に沿って、つまり、接合装置1の横方向Yに沿って延在する3つの列の第2インターフェース7を有し、長手方向に実質的に位置合わせされた3つの隣接する第2インターフェース7は一緒になってサブパターン8bを形成する。
【0089】
ウィングの各々の3つの列は、接合位置にある接合プレート4に締結手段によって伝達される力を均質な方法で広げるように、互い違いに配置されている。
【0090】
図6は、本特許出願による締結手段5の実施例の垂直面にそった断面図であり、締結手段5によってねじ込まれたアセンブリを形成するねじ51を含み、締結手段5は、上部接合プレート4、コンベヤベルト2の端部3、及び下部接合プレート4を備える。
【0091】
ねじ51の頭部5aを受容するように配列された第1インターフェース6は、オリフィスによって穴があけられたワッシャ61を有し、ワッシャ61は、このオリフィスの周りに、穴あきワッシャ61の上記オリフィスを通過するように意図された、ねじ5の頭部5aを収容することができるカップを備える。
【0092】
第2インターフェース7は、インサート70を備え、インサート70は、管状部分71を備え、その内側円筒形表面は、タップ付きであり、そこにねじ込むために、バレルねじのねじ山51を受容し、ねじ51の係留セクション5bを形成することができる。インサート70の管状部分71は、接合装置1の下部接合プレート4の内側表面に対して突出している。
【0093】
図7A図7B図7C、及び図7Dは、異なる実施形態による第1及び第2インターフェース6、7によって形成されたパターンの概略例を例示しており、それらのパターンは、接合プレート4上の一連のかかるパターンを、第1ものに面して配置され得る別の接合プレート4の一連の同じパターンと噛み合わせることができるように構成されている。
【0094】
これらの図7A図7Dでは、第1及び第2インターフェース6、7は、それらを理解しやすくするために、円で囲まれた番号1及び2でそれぞれ概略的に示されていることに留意されたい。
【0095】
図7Dの実施例でより詳細に例示されているように、中央軸に沿った2つのウィングの間には、第1及び第2インターフェース6、7の列が介在し得ることにも留意されたい。
【0096】
ただし、中央軸にインターフェースがない場合、つまり、このゾーンにいかなるインターフェースもない場合、これにより、2つのウィング間にインターフェースがない中央ゾーンが定義され、この場所での接合装置の弾性が向上し、その機械的強度が向上する。実際、中央軸に沿ったある列のインターフェースは、初発性の破損をより少ない程度に抑えるのに有利である場合がある。
【0097】
かかる構成では、接合プレート4は、接合装置1を一緒に形成するために、同じ特徴を有する別の接合プレートと重ね合わせることができる。そうするために、この実施形態では、上部接合プレート4が下部接合プレートの方向とは反対の方向に向けられ、それにより、接合プレート4のうちの一方のウィング41がもう一方の接合プレート4のもう一方のウィング42に面するだけでなく、接合装置の2つの接合プレート4が、相補的であるように、所定のピッチpだけオフセットされていれば十分である。この実施例では、ピッチは、接合装置1の横方向Yに沿ってパターンの半分に対応しており、そのため、接合プレート4の各第1インターフェース6は、対応する接合装置1のもう一方の接合プレート4の第2インターフェース7と垂直方向に並んで配置されている。
【0098】
さらに、図7Bは、第2パターン8bがここでは相補的であり、接合プレート4の中央軸Δ’に対して第1パターン8aともはや対称ではないという点で、図7Aの実施形態とは実質的に異なる例示的な実施形態を例示している。
【0099】
本発明は、一実施例として上述されている。当業者は、本発明の異なる代替的な実施形態を、ただし、本発明の範囲を超えることなく、行うことができることが理解される。
【0100】
例えば、採石場又は他の使用場所での用途に応じて、種々の材料又は種々の製品を輸送するための距離を考慮すると、同じバンドコンベヤ又はコンベヤを一緒にするか、又は上述の接合装置によって一緒に接続されたいくつかのコンベヤベルトの接合によって形成することができる。
【0101】
さらに、同じ機能を保証しつつ、ねじ以外の締結手段を使用することができることが理解される。
【0102】
インターフェースの列数も、所望の用途の機能に応じて変化し得る。
【0103】
最後に、パターンは異なる場合があることが理解される。概して、接合プレート4は、それが何であれ同じパターンから得られ、かつ上記接合プレートが互いに噛み合うことができるように構成されている。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
【国際調査報告】