【実施例】
【0210】
実施例及び一般的な合成
以下の実施例及び予言的合成方法は、上記の発明を製造及び使用する方法をより完全に説明するのに役立つ。これは決して本発明の真の範囲を限定するのに役立つのではなく、むしろ例示目的で提示されることが理解される。別段指定しない限り、以下の略語は、以下の意味を有する。略語が定義されていない場合、それはその一般に受け入れられている意味を有する。
【0211】
【0212】
さらに、本発明の様々な化合物は、一実施形態では、以下に記載される一般合成経路によって製造してもよい:
【0213】
【化28】
[式中、X、Y及びR
2は、本明細書に定義される。]
【0214】
スキーム2
【0215】
【化29】
[式中、Y'は、本明細書中、上に定義される。]
【0216】
機器の説明
1H NMRスペクトルは、Varian又はBruker分光計で記録した。化学シフトは、百万分率(ppm、δ単位)で表わされる。結合定数はヘルツ(Hz)単位におけるものである。分裂パターンは、見かけの多重性を示しており、s(シングレット(一重線))、d(ダブレット(二重線))、t(トリプレット(三重線))、q(カルテット(四重線))、quint(クインテット(五重線))、m(マルチプレット(多重線))、br(ブロード(広幅))と表わされる。
【0217】
分析的低分解能LCMSを得るための代表的な機器及び条件は、以下に記載される。
【0218】
機器:
SQ検出器を備えたWaters Acquity UPLC-MSシステム
【0219】
MS条件:
走査モード: 交互のポジティブ/ネガティブエレクトロスプレー
走査範囲: 125〜1200 amu
走査時間: 150 msec
走査間遅延: 50 msec
【0220】
LC条件:
UPLC分析は、Phenomenex Kinetex 1.7um 2.1×50mm XB-C18カラムで40℃で実施した。
0.2uLのサンプルを、PLNO(ニードルオーバーフィルを用いた部分ループ(partial loop with needle overfill))注入モードを使用して注入した。
【0221】
用いた勾配は以下であった:
移動相A: 水+0.2%v/vギ酸
移動相B: アセトニトリル+0.15%v/vギ酸
【0222】
時間 %A %B 流速
0.00分 95 5 1ml/分
1.1分 1 99 1ml/分
1.5分 1 99 1ml/分
【0223】
UV検出は、40Hzにおける210〜350nm走査からの合計吸光度シグナルによって提供された。
【0224】
機器の説明
1H NMRスペクトルは、Varian分光計で記録した。化学シフトは、百万分率(ppm、δ単位)で表わされる。結合定数はヘルツ(Hz)単位におけるものである。分裂パターンは、見かけの多重性を示しており、s(シングレット(一重線))、d(ダブレット(二重線))、t(トリプレット(三重線))、q(カルテット(四重線))、quint(クインテット(五重線))、m(マルチプレット(多重線))、br(ブロード(広幅))と表わされる。
【0225】
分析的低分解能質量スペクトル(MS)は、Waters(Acquity)で記録した。以下に記載される条件を用いた。
【0226】
MS条件:
機器: Waters SQD
シリアルナンバー: F06SQD018N
走査モード: 交互のポジティブ/ネガティブエレクトロスプレー
走査範囲: 125〜1200 amu
走査時間: 150msec
走査間遅延: 50msec
【0227】
LC条件:
UPLC分析は、Phenomenex Kinetex 1.7um 2.1×50mm XB-C18カラムで40℃で実施した。
0.2uLのサンプルを、PLNO(ニードルオーバーフィルを用いた部分ループ(partial loop with needle overfill))注入モードを使用して注入した。
【0228】
用いた勾配は以下であった:
移動相A: 水+0.2%v/vギ酸
移動相B: アセトニトリル+0.15%v/vギ酸
【0229】
時間 %A %B 流速
0.00分 95 5 1ml/分
1.1分 1 99 1ml/分
1.5分 1 99 1ml/分
【0230】
UV検出は、40Hzにおける210〜350nm走査からの合計吸光度シグナルによって提供された。
【0231】
実施例1: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルテトラデカノエート
【0232】
【化30】
【0233】
ステップA: (2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イルアセテート。窒素雰囲気下のねじ蓋式ガラス圧力容器中の無水MeCN(10mL)中の2-フルオロ-9H-プリン-6-アミン(0.545g、3.56mmol)の懸濁液を、トリメチルシリル2,2,2-トリフルオロ-N-(トリメチルシリル)アセトイミデート(1.89ml、7.12mmol)で処理し、油浴中で撹拌しながら80℃まで加熱した。45分後、固体の大部分が溶解した。溶液を、MeCN(9mL)中に溶解した(4S,5R)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-5-エチニルテトラヒドロフラン-2,4-ジイルジアセテート(1.14g、2.37mmol、Org. Lett., Vol. 13, No. 19, 2011に従って調製)で処理し、続いて、新たに調製した0.2Mトリフルオロメタンスルホン酸/MeCN(2.37ml、0.474mmol)(2.5mLのMeCN中に44μLのトリフル酸を溶解することによって調製)で処理した。温度を80℃で維持した。80℃で1.5時間後、LCMSは、完全な反応を示した。溶液を室温まで冷却し、1M HCl水溶液(3mL)の添加によってクエンチした。混合物を短時間撹拌した後、飽和NaHCO
3水溶液とEtOAcとの間で分配し、相を分離した。水相をEtOAc(2×)で抽出した。合わせたEtOAc溶液を、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧で濃縮して、黄褐色の固体を得た。この材料をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%EtOAc/DCM)に供し、より高いR
f成分を単離して、表題化合物(0.63g、46%)を白色の固体として得た。C
30H
32FN
5O
4SiについてのLCMS (ESI) m/z計算値: 573.2. 実測値: 574.4 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.10 (s, 1H), 7.59 - 7.67 (m, 4H), 7.26 - 7.45 (m, 6H), 6.39 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 5.91 (dd, J = 7.0, 5.5 Hz, 1H), 3.97 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 3.86 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 3.05 - 3.18 (m, 2H), 2.64 - 2.74 (m, 1H), 2.14 (s, 3H), 0.97 - 1.04 (m, 9H).
【0234】
ステップB: (2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-オール。1:1のTHF/MeOH(4mL)中の(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-イルアセテート(0.62g、1.08mmol)の撹拌溶液に、25%NaOMe/MeOH(3滴)を添加した。得られた溶液を室温で撹拌した。30分後、LCMSは完全な反応を示した。溶液を氷酢酸(5滴)で処理し、減圧で乾燥するまで濃縮した。残渣を8:2のクロロホルム/iPrOHと半飽和NaHCO
3水溶液との間で分配し、相を分離させた。水相を、8:2のクロロホルム/iPrOHの2回の追加部分で抽出した。合わせた有機溶液をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧で乾燥するまで濃縮して、表題化合物(0.52g、91%)を白色の固体として得た。C
28H
30FN
5O
3SiについてのLCMS (ESI) m/z計算値: 531.2. 実測値: 532.3 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.17 (s, 1H), 7.53 - 7.66 (m, 4H), 7.22 - 7.45 (m, 6H), 6.32 (dd, J = 7.8, 3.1 Hz, 1H), 5.01 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.87 (q, J = 11.3 Hz, 2H), 3.05 (s, 1H), 2.90 - 2.99 (m, 1 H), 2.63 - 2.72 (m, 1H), 0.94 (s, 9H).
【0235】
ステップC: 9-((2R,4S,5R)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-5-エチニル-4-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)-2-フルオロ-N-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)-9H-プリン-6-アミン。DCM(8mL)中の(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-2-エチニルテトラヒドロフラン-3-オール(0.510g、0.959mmol)の撹拌懸濁液に、硝酸銀(0.489g、2.88mmol)、2,4,6-トリメチルピリジン(0.766ml、5.76mmol)、及び(クロロ(4-メトキシフェニル)メチレン)ジベンゼン(0.889g、2.88mmol)を添加した。得られたオレンジ色の懸濁液を室温で撹拌した。2時間後、LCMSは完全な反応を示した。混合物をEtOAcで希釈し、セライトで濾過して固体を除去した。濾液を10%クエン酸水溶液(2×)、飽和NaHCO
3水溶液(2×)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧で濃縮して、淡黄色の泡状物を得た。この材料をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%EtOAc/ヘキサン)に供して、表題化合物(1.00g、97%)を白色の泡状物として得た。C
68H
62FN
5O
5SiについてのLCMS (ESI) m/z計算値: 1075.5. 実測値: 1076.7 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.12 - 7.62 (m, 35H), 6.98 (s, 1H), 6.74 - 6.82 (m, 4H), 6.22 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 4.75 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 3.93 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 3.86 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 3.77 (s, 3H), 3.75 (s, 3H), 2.77 (s, 1H), 1.71 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 0.87 (s, 9H).
【0236】
ステップD: ((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール。THF(8mL)中の9-((2R,4S,5R)-5-(((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)-5-エチニル-4-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)-2-フルオロ-N-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)-9H-プリン-6-アミン(0.99g、0.92mmol)の撹拌溶液に、1M TBAF/THF(1.38ml、1.38mmol)を滴下添加によって添加した。得られた溶液を室温で撹拌した。1時間後、LCMSは完全な反応を示した。溶液を氷酢酸(0.10mL)で処理し、減圧で濃縮した。残渣をMeOH/DCMに溶解し、乾燥するまで再び濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%EtOAc/ヘキサン)に供し、表題化合物(0.623g、81%)を白色の固体として得た。C
52H
44FN
5O
5についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 837.3. 実測値: 838.6 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.04 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.47 - 7.54 m, 4H), 7.12 - 7.38 (m, 20H), 6.79 - 6.88 (m, 4H), 6.04 (t, J = 6.3 Hz, 1H), 5.15 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 4.47 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 3.84 (s, 1H), 3.69 (s, 3H), 3.67 (s, 3H), 3.49 - 3.57 (m, 1H), 3.38 - 3.47 (m, 1H), 1.63 - 1.72 (m, 1H), 1.49 - 1.58 (m, 1H).
【0237】
ステップE: ((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メチルテトラデカノエート。0℃の無水DCM(1mL)中の((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(25mg、0.030mmol)及びDMAP(1.8mg、0.015mmol)の撹拌溶液に、TEA(12.5μl、0.090mmol)、続いてDCM(0.10mL)中のテトラデカノイルクロリド(8.1mg、0.033mmol)の溶液を添加した。得られた溶液を0℃で10分間撹拌し、次いで、室温まで温めた。反応の進行をTLC(シリカゲル、8:2EtOAc/ヘキサン)によってモニターした。3つ全ての試薬(上と同じ量)の2つの追加部分を、t=30分及びt=1時間に添加した。これにより、出発材料は、新しいより高いRf成分へ完全に変換された。溶液を減圧で乾燥するまで濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜100%EtOAc/ヘキサン)に供して、表題化合物(30mg、96%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.12 - 7.64 (m, 25H), 7.02 (br s, 1H), 6.79 (d, J = 8.2 Hz, 4H), 6.02 - 6.13 (m, 1H), 4.60 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 4.05 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 3.78 (s, 3H), 3.72 - 3.74 (m, 3H), 2.82 (s, 1H), 2.15 - 2.27 (m, 1H), 1.92 - 2.12 (m, 2H), 0.58 - 1.80 (m, 26H).
【0238】
ステップF: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルテトラデカノエート。0℃の無水DCM(1.2mL)中の((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メチルテトラデカノエート(29mg、0.028mmol)の撹拌溶液に、ギ酸(106μl、2.77mmol)を添加した。得られた溶液を0℃で10分間撹拌し、次いで、室温まで温めた。反応の進行をHPLCによってモニターした。2時間後、LCMSは、所望の生成物の、両方のモノMMTr誘導体との混合物を示した。溶液を、追加の0.20mLのギ酸で処理した。さらに1時間後、LCMSは、完全な反応を示した。溶液をMeOHで希釈し、次いで、減圧で乾燥するまで濃縮した。残渣をRP-HPLC精製(C18、0.1%FAを含む50〜100%MeCN/水)に供して、表題化合物(9.7mg、70%)を白色の固体として得た。C
26H
38FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 503.3. 実測値: 504.4 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.25 (s, 1H), 7.72 - 7.95 (m, 2H), 6.21 (dd, J = 7.6, 3.7 Hz, 1H), 5.78 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.62 - 4.72 (m, 1H), 4.39 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 4.06 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 3.61 (s, 1H), 2.69 - 2.81 (m, 1H), 2.40-2.46 (m, 1H, 重複するDMSOピーク), 2.05 - 2.27 (m, 2H), 1.04 - 1.44 (m, 22H), 0.82 (t, J = 6.4 Hz, 3H).
【0239】
実施例2: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルヘプタノエート
【0240】
【化31】
【0241】
ステップA: ((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メチルヘプタノエート。DCM(0.6mL)中の((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(38mg、0.045mmol)、ヘプタン酸(0.013mL、0.091mmol)及びDMAP(5.54mg、0.045mmol)の撹拌溶液に、周囲温度で、EDC(26.1mg、0.136mmol)、続いてDIPEA(0.040mL、0.227mmol)を添加した。45分後のLCMSは、完全な反応を示した。混合物を濃縮し、次いで、シリカゲル(4gのカラム、0〜100%ヘキサン/EtOAc)で精製して、無色の残渣を得た。C
59H
56FN
5O
6についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 949.4. 実測値: 950.6 (M+1)
+.
【0242】
ステップB: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルヘプタノエート。DCM(1.0mL)中の((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メチルヘプタノエート(37.5mg、0.039mmol、87%収率)の撹拌溶液に、ギ酸(1.0mL)を添加した。得られたオレンジ色の溶液を、1時間撹拌し、次いで濃縮した。残渣をシリカゲル(0〜10%DCM/MeOH)で精製して、表題化合物(12.9mg、70%)を白色の残渣として得た。C
19H
24FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 405.2. 実測値: 406.3 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.27 (s, 1H), 8.00 - 7.74 (m, 2H), 6.23 (dd, J=3.9, 8.2 Hz, 1H), 5.80 (d, J=5.5 Hz, 1H), 4.76 - 4.66 (m, 1H), 4.42 (d, J=11.7 Hz, 1H), 4.08 (d, J=11.7 Hz, 1H), 3.64 (s, 1H), 2.84 - 2.74 (m, 1H), 2.56 - 2.42 (m, 1H, 重複するDMSOピーク), 2.28 - 2.05 (m, 2H), 1.49 - 1.32 (m, 2H), 1.27 - 1.10 (m, 6H), 0.81 (t, J=6.8 Hz, 3H).
【0243】
実施例3: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルデカノエート
ステップAでデカン酸を使用することを除いて、実施例2と同様の方法で表題化合物を製造した。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d4) δ 8.16 (s, 1H), 6.30 (dd, J=3.3, 8.0 Hz, 1H), 4.96 - 4.81 (m, 1H, 重複する水ピーク), 4.48 (d, J=11.7 Hz, 1H), 4.25 (d, J=11.7 Hz, 1H), 3.17 (s, 1H), 2.96 - 2.87 (m, 1H), 2.72 - 2.62 (m, 1H), 2.31 - 2.14 (m, 2H), 1.55 - 1.40 (m, 2H), 1.35 - 1.16 (m, 12H), 0.89 (t, J=7.0 Hz, 3H). C
22H
30FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 447.2. 実測値: 448.3 (M+1)
+.
【0244】
実施例4: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-プロピルペンタノエート
ステップAで2-プロピルペンタン酸を使用することを除いて、実施例2と同様の方法で表題化合物を製造した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.28 (s, 1H), 7.99 - 7.73 (m, 2H), 6.25 (dd, J=4.1, 8.0 Hz, 1H), 5.81 (d, J=4.7 Hz, 1H), 4.73 - 4.63 (m, 1H), 4.39 (d, J=11.7 Hz, 1H), 4.08 (d, J=11.7 Hz, 1H), 3.63 (s, 1H), 2.88 - 2.80 (m, 1H), 2.54 - 2.42 (m, 1H, 重複するDMSOピーク), 2.27 - 2.17 (m, 1H), 1.45 - 1.21 (m, 4H), 1.20 - 0.99 (m, 4H), 0.79 - 0.69 (m, 6H). C
20H
26FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 419.2. 実測値: 420.3 (M+1)
+.
【0245】
実施例5: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルイコサノエート
ステップAでイコサン酸を使用することを除いて、実施例2と同様の方法で表題化合物を製造した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.26 (s, 1H), 7.97 - 7.74 (m, 2H), 6.23 (dd, J=3.9, 7.8 Hz, 1H), 5.79 (d, J=5.5 Hz, 1H), 4.75 - 4.66 (m, 1H), 4.41 (d, J=11.7 Hz, 1H), 4.08 (d, J=12.1 Hz, 1H), 3.63 (s, 1H), 2.82 - 2.74 (m, 1H), 2.54 - 2.41 (m, 1H, 重複するDMSOピーク), 2.28 - 2.09 (m, 2H), 1.46 - 1.08 (m, 34H), 0.89 - 0.82 (m, 3H). C
32H
50FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 587.4. 実測値: 588.5 (M+1)
+.
【0246】
実施例6: (9Z,12Z,15Z)-((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルオクタデカ-9,12,15-トリエノエート
ステップAでリノレン酸を使用することを除いて、実施例2と同様の方法で表題化合物を製造した。
1H NMR (400 MHz, MeOH-d
4) δ 8.15 (s, 1H), 6.30 (dd, J=3.5, 7.8 Hz, 1H), 5.43 - 5.22 (m, 6H), 4.95 - 4.81 (m, 1H, 重複する水ピーク), 4.48 (d, J=12.1 Hz, 1H), 4.26 (d, J=12.1 Hz, 1H), 3.17 (s, 1H), 2.95 - 2.87 (m, 1H), 2.83 - 2.77 (m, 4H), 2.71 - 2.62 (m, 1H), 2.31 - 2.14 (m, 2H), 2.12 - 2.00 (m, 4H), 1.56 - 1.41 (m, 2H), 1.37 - 1.15 (m, 8H), 0.96 (t, J=7.6 Hz, 3H). C
30H
40FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 553.3. 実測値: 554.4 (M+1)
+.
【0247】
実施例7: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルアセテート
【0248】
【化32】
【0249】
ステップA: ((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メチルアセテート。室温で窒素下で撹拌したTHF(2mL)中の((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(150mg、0.179mmol)及びAc
2O(0.034mL、0.358mmol)の溶液に、DIEA(0.063mL、0.358mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。LCMSは完全な反応を示した。反応混合物を真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EA=1:1)に供して、所望の生成物(92mg、76%)を白色の固体として得た。C
54H
46FN
5O
6についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 879. 実測値: 880 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.09 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.51 (dt, J = 8.2, 1.4 Hz, 4H), 7.33 - 7.16 (m, 20H), 6.89 - 6.83 (m, 4H), 6.15 (dd, J = 7.9, 3.6 Hz, 1H), 4.72 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 4.10 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 3.95 (s, 1H), 3.71 (d, J = 12.3 Hz, 6H), 3.65 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 2.10 - 2.06 (m, 1H), 2.00 - 1.95 (m, 1H), 1.91 (s, 3H).
【0250】
ステップB: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルアセテート。DCM(2mL)及びTFA(0.200mL)中の((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メチルアセテート(92mg、0.105mmol)の溶液を、室温で窒素下で撹拌した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。LCMSは完全な反応を示した。反応をMeOH(5mL)でクエンチし、真空下で濃縮した。残渣をRP-HPLC(C18、0.1%ギ酸を含むMeCN/水)によって精製して、所望の生成物(11.4mg、32%)を得た。C
14H
14FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 335. 実測値: 336 (M+1)
+,
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.16 (s, 1H), 6.31(dd, J = 7.9, 3.7 Hz, 1H), 4.87 - 4.85 (m, 1H), 4.46 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.27 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.17 (s, 1H), 2.91 - 2.85 (m, 1H), 2.69 - 2.62 (m, 1H),1.97 (s, 3H).
【0251】
実施例8: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルプロピオネート
【0252】
【化33】
【0253】
ステップA: ((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メチルプロピオネート。((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(200mg、0.239mmol)を、DCM(5mL)に溶解した。TEA(0.100mL、0.716mmol)及びDMAP(14.6mg、0.119mmol)を添加し、次いで、塩化プロピオニル(24.3mg、0.263mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で一晩撹拌した。LCMSは完全な反応を示した。溶媒を真空下で除去した。残渣を分取TLC(PE:EtOAc=2:1)に供して、所望の生成物(200mg、89%)を黄色の油状物として得た。C
55H
48FN
5O
6についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 893. 実測値: 894 (M+1)
+.
【0254】
ステップB: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルプロピオネート。((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メチルプロピオネート(200mg、0.224mmol)を、DCM(2mL)及びTFA(0.200mL)に溶解し、室温で0.5時間撹拌した。LCMSは完全な反応を示した。反応混合物をMeOH(5mL)で希釈し、真空下で濃縮した。残渣をRP-HPLC(C18、0.1%ギ酸を含むMeCN/水)によって精製して、生成物(37.4mg、48%)を得た。C
15H
16FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 349. 実測値: 350 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4): 8.16 (s, 1H), 6.32 - 6.29 (m, 1H), 4.88 - 4.85 (m, 1H), 4.48 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.26 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.17 (s, 1H), 2.90 - 2.87 (m, 1H), 2.67-2.64 (m, 1H), 2.34 - 2.21 (m, 2H), 1.02 (t, J = 8.0 Hz, 3H).
【0255】
実施例9: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルブチレート
【0256】
【化34】
【0257】
ステップAで塩化プロピオニルの代わりに塩化ブチリルを用いて、実施例8に従って表題化合物を調製した。C
16H
18FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 363. 実測値: 364 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.15 (s, 1H), 6.30 (dd, J = 8.0, 3.6 Hz, 1H), 4.89 - 4.88 (m, 1H), 4.48 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.24(d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.17 (s, 1H), 2.97 - 2.94 (m, 1H), 2.67 - 2.63 (m, 1H), 2.30 - 2.12 (m, 2H), 1.53 - 1.50 (m, 2H), 0.86 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
【0258】
実施例10: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルペンタノエート
【0259】
【化35】
【0260】
ステップAで塩化プロピオニルの代わりに塩化ペンタノイルを用いて、実施例8に従って表題化合物を調製した。C
17H
20FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 377. 実測値: 378(M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.28 (s, 1H), 7.87 (br, 2H), 6.24 (dd, J = 8.0, 3.9 Hz, 1H), 5.80 (d, J = 5.4Hz, 1H), 4.74 - 4.69 (m, 1H), 4.43 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 4.09 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.64 (s, 1H), 2.83 - 2.78 (m, 1H), 2.49 - 2.44 (m, 1H), 2.27 - 2.08 (m, 2H), 1.45 - 1.33 (m, 2H), 1.24 - 1.14 (m, 2H), 0.80 (t, J = 7.3Hz, 3H).
【0261】
実施例11: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルノナノエート
【0262】
【化36】
【0263】
ステップAで塩化プロピオニルの代わりに塩化ノナノイルを用いて、実施例8に従って表題化合物を調製した。C
21H
28FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 433. 実測値: 434 (M+1)
+,
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.15 (s, 1H), 6.30 (dd, J = 8.0, 3.5 Hz, 1H), 4.88 - 4.86 (m, 1H), 4.47 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.17 (s, 1H), 2.90 - 2.88 (m, 1H), 2.69 - 2.64 (m, 1H), 2.24 - 2.20 (m, 2H), 1.48 - 1.46 (m, 2H), 1.30 - 1.22 (m, 10H), 0.88 (t, J = 6.9 Hz, 3H).
【0264】
実施例12: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルウンデカノエート
【0265】
【化37】
【0266】
ステップAで塩化プロピオニルの代わりに塩化ウンデカノイルを用いて、実施例8に従って表題化合物を調製した。C
23H
32FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 461. 実測値: 462 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.92 (s, 1H), 6.33 - 6.30 (m, 1H), 6.03 (br, 2H), 4.77 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 4.45 (s, 2H), 2.99 - 2.93 (m, 1H), 2.71 (s, 1H), 2.69 - 2.64 (m, 1H), 2.41 - 2.28 (m, 2H), 1.60 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 1.32 - 1.19 (m, 14H), 0.88 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
【0267】
実施例13: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルトリデカノエート
【0268】
【化38】
【0269】
ステップA: ((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メチルトリデカノエート。
室温で撹拌したDMF(5mL)中のトリデカン酸(77mg、0.358mmol)の溶液に、DMAP(109mg、0.895mmol)及びEDC(172mg、0.895mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(150mg、0.179mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。LCMSは完全な反応を示した。反応混合物をEtOAcで希釈し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(EtOAc:PE=1:1)に供して、所望の生成物(120mg、64%)を白色の固体として得た。C
65H
68FN
5O
6についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 1033. 実測値: 1035 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.67 (s, 1H), 7.65 - 7.48 (m, 3H), 7.44 - 7.27 (m, 23H), 6.81 (dd, J
= 2.6, 9.0 Hz, 3H), 6.11 (dd, J
= 3.0, 7.9 Hz, 1H), 4.59 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 4.34 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 4.19 - 4.04 (m, 1H), 3.79 - 3.70 (m, 6H), 2.85 (s, 1H), 2.27 - 2.24 (m, 1H), 2.05 - 1.95 (m, 1H), 1.76 - 1.63 (m, 2H), 1.49 - 1.38 (m, 2H),1.30 - 1.18 (m, 18H), 0.90 (t, J = 6.8 Hz, 3H).
【0270】
ステップB: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルトリデカノエート。
DCM(5mL)及びTFA(0.5mL)中の((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メチルトリデカノエート(100mg、0.097mmol)の溶液を、室温で3時間撹拌した。LCMSは完全な反応を示した。反応混合物をメタノール(5mL)で希釈し、真空下で濃縮した。残渣をRP-HPLC(C18、0.1%ギ酸を含むMeCN/水)によって精製して、所望の生成物(27mg、56%)を白色の固体として得た。C
25H
36FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 489. 実測値: 490 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.15 (s, 1H), 6.30 (dd, J = 3.6, 8.0 Hz, 1H), 4.97 - 4.85 (m, 1H), 4.70 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.16 (s, 1H), 2.93 - 2.87 (m, 1H), 2.70 - 2.62 (m, 1H), 2.30 - 2.14 (m, 2H), 1.54 - 1.16 (m, 20H), 0.91 - 0.87 (m, 3H).
【0271】
実施例14: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルペンタデカノエート
【0272】
【化39】
【0273】
ステップAでトリデカン酸の代わりにペンタデカン酸を用いて、実施例13に従って表題化合物を調製した。C
27H
40FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 517. 実測値: 518 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.26 (s, 1H), 7.85 (br, 2H), 6.24 (dd, J = 3.6, 8.0 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.73 - 4.67 (m, 1H), 4.41 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.08 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.63 (s, 1H), 2.81 - 2.75 (m, 1H), 2.48 - 2.43 (m, 1H), 2.27 - 2.10 (m, 2H), 1.40 - 1.16 (m, 24H), 0.87 - 0.83 (m, 3H).
【0274】
実施例15: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルヘプタデカノエート
【0275】
【化40】
【0276】
ステップAでトリデカン酸の代わりにヘプタデカン酸を用いて、実施例13に従って表題化合物を調製した。C
29H
44FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 545. 実測値: 546 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.15 (s, 1H), 6.31 - 6.29 (m, 1H), 4.89 - 4.87 (m, 1H), 4.47 (d, J = 12.0 Hz,1H), 4.25 (d, J = 12.0 Hz,1H), 3.17 (s, 1H), 2.94 - 2.88 (m, 1H), 2.70 - 2.62 (m, 1H), 2.30 - 2.15 (m, 2H), 1.53 - 1.47 (m, 2H), 1.34 - 1.24 (m, 26H), 0.91 - 0.88 (m, 3H).
【0277】
実施例16: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルテトラコサノエート
【0278】
【化41】
【0279】
ステップAで塩化プロピオニルの代わりに塩化テトラコサノイルを用いて、実施例8に従って表題化合物を調製した。C
76H
90FN
5O
6についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 1188. 実測値: 1189 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.65 (s, 1H), 7.66 - 7.48 (m, 3H), 7.44 - 7.21 (m, 23H), 6.85 - 6.78 (m, 3H), 6.11 (dd, J = 3.1, 7.9 Hz, 1H), 4.60 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 4.34 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 4.13 - 4.06 (m, 1H), 3.86 - 3.72 (m, 6 H), 2.85 (s, 1H), 2.45 - 2.34 (m, 1H), 2.29 - 2.22 (m, 1H), 1.68 - 1.58 (m, 2H), 1.47 - 1.40 (m, 2H),1.35 - 1.27 (m, 40H), 0.91 (t, J = 6.7 Hz, 3H).
【0280】
実施例17: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルウンデカ-9-イノエート
【0281】
【化42】
【0282】
ステップA: 10,11-ジブロモウンデカン酸。0℃で撹拌したCHCl
3(7mL)中のウンデカ-10-エン酸(2.00g、10.9mmol)の溶液に、CHCl
3(9mL)中の臭素の溶液(0.590mL、11.4mmol)を5℃未満で添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。LCMSは完全な反応を示した。反応混合物を飽和Na
2S
2O
3(2×)、飽和NaCl(1×)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、所望の生成物(3.6g、94%)を黄色の油状物として得た(4℃で保存すると、油は凝固する)。C
11H
20Br
2O
2についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 342. 実測値: 341 (M-1)
-.
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 11.39 (br, 1H), 4.32 - 4.01 (m, 1H), 3.87 (dd, J = 10.2, 4.4 Hz, 1H), 3.64 (t, J = 10.0 Hz, 1H), 2.37 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.24 - 2.04 (m, 1H), 1.93 - 1.74 (m, 1H), 1.74 - 1.50 (m, 3H), 1.50 -1.25 (m, 9H).
【0283】
ステップB: ウンデカ-9-イン酸。105℃で窒素下で撹拌したジメチルスルホキシド(1.5mL)中の10,11-ジブロモウンデカン酸(500mg、1.45mmol)の溶液に、KOH(424mg、7.56mmol)を添加した。反応混合物を105℃で3.5時間撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。混合物をMTBEで希釈し、1M HCl水溶液で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、所望の生成物(310mg、粗製)を黒色の油状物として得た。C
11H
18O
2についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 182. 実測値: 181 (M-1)
-.
1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ 2.38 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 2.14 (m, 2H), 1.80 (t, J = 2.6 Hz, 2H), 1.51 - 1.44 (m, 2H), 1.36 (s, 8H).
【0284】
ステップC: ((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メチルウンデカ-9-イノエート。
室温で撹拌したDMF(3mL)中のウンデカ-9-イン酸(174mg、0.960mmol)の溶液に、EDC(229mg、1.19mmol)、及びDMAP(146mg、1.19mmol)を添加した。反応混合物を30℃で2時間撹拌した。((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メタノール(200mg、0.240mmol)を、混合物に添加した。混合物を30℃で一晩撹拌した。LCMSは完全な反応を示した。ブラインを添加し、混合物をEtOAc(4×)で抽出した。有機相を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE/EtOAc=1:1)に供して、所望の生成物(130mg、48%)を黄色の固体として得た。C
63H
60FN
5O
6についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 1001. 実測値: 1002 (M+1)
+.
1H NMR (300 MHz, クロロホルム-d) δ 7.86 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.54 (d, J = 7.5 Hz, 3H), 7.35 - 7.30 (m, 16H), 7.26 - 7.24 (m, 2H), 6.90 - 6.77 (m, 7H), 6.16 - 6.08 (m, 1H), 4.82 - 4.73 (m, 1H), 4.63 - 4.55 (m, 1H), 4.34 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 3.83 - 3.80 (m, 6H), 3.76 (s, 1H), 3.00 - 2.93 (m, 1H), 2.69 - 2.60 (m, 1H), 2.39 - 2.35 (m, 2H), 2.17 - 2.11 (m, 2H), 1.83 - 1.79 (m, 3H), 1.69 - 1.63 (m, 4H),1.51 - 1.46 (m, 4H), 1.34 - 1.32 (m, 2H).
【0285】
ステップD: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルウンデカ-9-イノエート。DCM(2mL)及びTFA(0.200mL)中の((2R,3S,5R)-2-エチニル-5-(2-フルオロ-6-(((4-メトキシフェニル)ジフェニルメチル)アミノ)-9H-プリン-9-イル)-3-((4-メトキシフェニル)ジフェニルメトキシ)テトラヒドロフラン-2-イル)メチルウンデカ-9-イノエート(200mg、0.200mmol)の溶液を、室温で30分間撹拌した。LCMSは完全な反応を示した。混合物をメタノール(5ml)で希釈し、真空下で濃縮した。残渣をRP-HPLC(C18、0.1%ギ酸を含むMeCN/水)によって精製して、所望の生成物(21.2mg、23%)を白色の固体として得た。C
23H
28FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 457. 実測値: 458(M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.15 (s, 1H), 6.29 (dd, J = 8.0, 3.5 Hz, 1H), 4.88 - 4.86 (m, 1H), 4.68 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.17 (s, 1H), 2.96 - 2.88 (m, 1H), 2.68 - 2.64 (m, 1H), 2.26 - 2.18 (m, 2H), 2.08-2.04 (m, 2H), 1.71 (t, J = 2.6 Hz, 3H), 1.71-1.40 (m, 6H), 1.26-1.18 (m, 4H).
【0286】
実施例18: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルオクタデカ-9-イノエート
【0287】
【化43】
【0288】
ステップAでトリデカン酸の代わりにオクタデカ-9-イン酸を用いて、実施例13に従って表題化合物を調製した。C
30H
42FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 555. 実測値: 556 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, CD3OD): 8.15 (s, 1H), 6.32 - 6.29 (m, 1H), 4.87 - 4.86 (m, 1H), 4.48 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.17 (s, 1H), 2.91 - 2.88 (m, 1H), 2.68 - 2.64 (m, 1H), 2.31 - 2.14 (m, 2H), 2.10-2.09 (m, 4H), 1.49 - 1.23 (m, 22H), 0.90 - 0.87 (m, 3H).
【0289】
実施例19: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチルピバレート
【0290】
【化44】
【0291】
ステップAでヘプタン酸の代わりにピバル酸を用いて、実施例2に従って表題化合物を調製した。C
17H
20FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 377.2. 実測値: 378.2 (M+1)
+.
1H NMR (400MHz, DMSO-d
6) δ = 8.28 (s, 1H), 8.02 - 7.68 (m, 2H), 6.25 (dd, J = 4.1, 8.0 Hz, 1H), 5.82 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.72 - 4.63 (m, 1H), 4.38 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 4.07 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 3.64 (s, 1H), 2.87 - 2.78 (m, 1H), 2.53 - 2.39 (m, 1H, 重複するDMSOピーク), 1.06 (s, 9H).
【0292】
実施例20: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル2,2-ジメチルペンタノエート
【0293】
【化45】
【0294】
ステップAでヘプタン酸の代わりに2,2-ジメチルペンタン酸を用いて、実施例2に従って表題化合物を調製した。C
19H
24FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 405.4. 実測値: 406.6 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4) δ 8.14 (s, 1H), 6.32 (dd, J = 3.8, 8.1 Hz, 1H), 4.88 - 4.82 (m, 1H), 4.39 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 3.15 (s, 1H), 3.05 - 2.97 (m, 1H), 2.71 - 2.96 (m, 1H), 1.46 - 1.30 (m, 2H), 1.18 - 1.06 (m, 8H), 0.81 - 0.71 (m, 3H).
【0295】
実施例21: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-ブチルオクタノエート
【0296】
【化46】
【0297】
ステップAでヘプタン酸の代わりに2-ブチルオクタン酸を用いて、実施例2に従って表題化合物を調製した。C
24H
34FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 475.6. 実測値: 476.4 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.25 (s, 1H), 7.80 (br s, 2H), 6.25 (dd, J = 4.1, 7.9 Hz, 1H), 5.76 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.74 - 4.63 (m, 1H), 4.37 (dd, J = 2.7, 11.8 Hz, 1H), 4.11 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 3.60 - 3.58 (m, 1H), 2.88 - 2.76 (m, 1H), 2.56 - 2.41 (m, 1H, 重複するDMSOピーク), 2.27 - 2.13 (m, 1H), 1.50 - 0.97 (m, 16H), 0.86 - 0.69 (m, 6H).
【0298】
実施例22: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-ヘキシルデカノエート
【0299】
【化47】
【0300】
ステップAでヘプタン酸の代わりに2-ヘキシルデカン酸を用いて、実施例2に従って表題化合物を調製した。C
28H
42FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 531.7. 実測値:532.5 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.24 (s, 1H), 7.79 (br s, 2H), 6.24 (dd, J = 4.2, 8.0 Hz, 1H), 5.76 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.72 - 4.61 (m, 1H), 4.36 (dd, J = 1.5, 11.8 Hz, 1H), 4.12 (dd, J = 1.2, 11.7 Hz, 1H), 3.58 - 3.57 (m, 1H), 2.86 - 2.73 (m, 1H), 2.57 - 2.43 (m, 1H, 重複するDMSOピーク), 2.27 - 2.14 (m, 1H), 1.48 - 0.97 (m, 24H), 0.88 - 0.77 (m, 6H).
【0301】
実施例23: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル2-メチルヘプタノエート
【0302】
【化48】
【0303】
ステップAでヘプタン酸の代わりに2-メチルヘプタン酸を用いて、実施例2に従って表題化合物を調製した。C
20H
26FN
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 419.4. 実測値: 420.3 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.27 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.82 (br s, 2H), 6.25 (dd, J = 4.1, 7.9 Hz, 1H), 5.78 (dd, J = 1.2, 5.5 Hz, 1H), 4.77 - 4.61 (m, 1H), 4.41 (dd, J = 4.9, 11.8 Hz, 1H), 4.10 (dd, J = 1.5, 11.8 Hz, 1H), 3.62 - 3.61 (m, 1H), 2.87 - 2.77 (m, 1H), 2.54 - 2.44 (m, 1H, 重複するDMSOピーク), 2.38 - 2.24 (m, 1H), 1.50 - 1.39 (m, 1H), 1.31 - 1.06 (m, 7H), 1.04 - 0.92 (m, 3H), 0.86 - 0.71 (m, 3H).
【0304】
実施例24: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル3,3,3-トリフルオロプロパノエート
【0305】
【化49】
【0306】
ステップAで塩化プロピオニルの代わりに3,3,3-トリフルオロプロパノイルクロリドを用いて、実施例8に従って表題化合物を調製した。C
15H
13F
4N
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 403. 実測値: 404 (M+1)
+.
1H NMR (300 MHz, メタノール-d
4): 8.14 (s, 1H), 6.33 - 6.30 (m, 1H), 4.87 - 4.85 (m, 1H), 4.58 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.35 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.38 - 3.30 (m, 2H), 3.20 (s, 1H), 2.90 - 2.87 (m, 1H), 2.68 - 2.63 (m, 1H).
【0307】
実施例25: ((2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン-2-イル)メチル3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロパノエート
【0308】
【化50】
【0309】
ステップAでトリデカン酸の代わりに3,3,3-トリフルオロ-2,2-ジメチルプロパン酸を用いて、実施例13に従って表題化合物を調製した。C
17H
17F
4N
5O
4についてのLCMS (ESI) m/z計算値: 431. 実測値: 432 (M+1)
+.
1H NMR (400 MHz, メタノール-d
4): 8.14 (s, 1H), 6.34 - 6.31 (m, 1H), 4.82 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.54 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.35 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.19 (s, 1H), 3.99 - 2.95 (m, 1H), 2.69 - 2.62 (m, 1H), 1.35 (d, J = 4.0 Hz, 6H).
【0310】
抗HIV活性
PSVアッセイ
偽型ウイルスアッセイ(PSV)を使用して、化合物の効力を評価した。NL4-3プロウイルス[エンベロープのオープンリーディングフレーム(ORF)における変異、及びnef ORFの代わりにルシフェラーゼレポーター遺伝子を含有する]を含有するプラスミド、及び様々なHIV gp160エンベロープクローンについてのORFを含有するCMVプロモーター発現プラスミドの同時トランスフェクションによって、複製欠損ウイルスを生成した。採取したウイルスを少量のアリコートにおいて-80℃で保存し、ウイルスの力価を測定して、抗ウイルスアッセイのための頑強なシグナルを生成した。
【0311】
HIV侵入のための主要な受容体であるヒトCD4、並びに感染のための標的細胞としてHIV侵入に必要とされる共受容体であるヒトCXCR4若しくはヒトCCR5のいずれかを発現するように安定して形質転換されたU373細胞を使用することによって、PSVアッセイを実施した。目的分子(HIVの小分子阻害剤、HIVの中和抗体、HIVの抗体-薬物コンジュゲート阻害剤、HIVのペプチド阻害剤、及び様々な対照を含むが、これらに限定されない)を、組織培養培地に希釈し、段階希釈によって希釈して、濃度の用量範囲を生成することができ、これは実施例1について実施した。この用量範囲をU373細胞に適用し、事前に製造された偽型ウイルスを添加した。培養の3日後に生成されたルシフェラーゼシグナルの量を使用して、偽型ウイルス感染のレベルを反映した。IC50、すなわち、阻害剤を含有しない感染からPSV感染を50%低減するのに必要とされる阻害剤の濃度(実施例1)を計算した。細胞毒性を測定するアッセイを並行して実施して、確実に、阻害剤について観察された抗ウイルス活性が、標的細胞の生存率の低減と識別可能であるようにした。IC
50値は、各化合物について3〜4倍段階希釈を使用した10点の用量反応曲線から決定し、これは、>1000倍の濃度範囲に及ぶ。
【0312】
これらの値は、標準の4パラメーターロジスティック方程式を使用して、モル化合物濃度に対してプロットされる:
【0313】
y=((Vmax*x^n)/(K^n+x^n))+Y2
[式中、
Y2=最小のy n=勾配係数
Vmax=最大のy x=化合物濃度[M]
K=EC
50]
【0314】
得られたデータを表4及び5に示す。実施例1〜6について表5に示されるIC
50値は、表5に示される平均値を計算するために使用されるデータ複製の数がより多いため、表4における類似した値とわずかに異なると考えられる。
【0315】
【表4】
【0316】
【表5】
【0317】
抗ウイルス持続性アッセイ
PSVアッセイは、各化合物の抗ウイルス持続性を決定するように適合させた。このアッセイは、細胞において2日間活性を残存する、すなわち、化合物の除去から48時間後に、用量依存的に細胞のPSV感染を防止する各化合物の能力を評価する。U373細胞の二重のプレートを、37℃で6時間、小分子阻害剤の段階希釈で処理した。1×PBSで細胞を2回洗浄することによって、化合物を細胞から除去した。ベースライン群(すなわち、洗浄直後又は0時間)について、調製したPSVで細胞を感染させ、3日間培養した。実験群(48時間)について、培養培地を、洗浄した細胞に添加し、プレートを37℃で48時間インキュベートする。培養の2日後、調製したPSVを細胞に添加し、混合物を3日間培養した。培養後に生成されたルシフェラーゼシグナルの量を使用して、各化合物についてベースライン群(0時間)及び実験群(48時間)における偽型ウイルス感染のレベルを反映した。IC
50、すなわち、阻害剤を含有しない感染からPSV感染を50%低減するのに必要とされる阻害剤の濃度を計算した。48及び0時間で決定されたIC
50の比である持続性指数、及びEFdA[(2R,3S,5R)-5-(6-アミノ-2-フルオロ-9H-プリン-9-イル)-2-エチニル-2-(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン-3-オール]と比較した持続性指数の倍率変化を、表2に示す。
【0318】
データの統計分析及びグラフ化は、JMP 13.2.1(SAS Institute, Cary, NC)で実施した。4パラメーターロジスティックヒルモデル(four-parameter logistic Hill Model)を、それぞれの化合物、時点及び実行(run)について別々に、%阻害及びlog
10濃度値に適合させた。パイロット実験は、2つの独立した実験実行を含み、後のフォローアップ実験は4つの実行を含んだ。R
2に基づく品質管理基準、及び4つ全てのパラメーター推定値の95%信頼区間範囲を使用して、不十分な適合度の曲線を除外した。逆予測(inverse prediction)を使用して、50%阻害に対応するlog
10濃度(log
10IC50*)を得て、以下の式を使用して、それぞれの化合物及び実行について、log
10持続性指数を計算した: log
10持続性指数=log
10IC50*
48時間-log
10IC50*
0時間。次に、化合物についての固定効果及び実験実行についての変量効果を用いて、線形混合効果モデルをlog
10持続性指数値に適合させ、その後、陽性対照EFdAのlog
10持続性指数を他の試験化合物のlog
10持続性指数と比較する事後対比を行った。次いで、推定されたLS平均及び差を、10
推定値を介して元のスケールに逆変換し、持続性指数及び倍率変化としてそれぞれ報告した。未処理p値を報告した。実施例1、4、5、6及びEFdAについての抗ウイルス持続性データを表6に示す。EFdA及び実施例5についてのt=0からt=48時間へのIC
50曲線シフトを、
図1A及び1Bに示す。
図1A及び1Bにおける曲線は、上記のようにそれぞれの実行について別々の適合ではなく、反復実行にわたる単一曲線適合から得た。
【0319】
【表6】