特表2021-516302(P2021-516302A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2021-516302軌間可変車輪セット用の地面改軌施設
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-516302(P2021-516302A)
(43)【公表日】2021年7月1日
(54)【発明の名称】軌間可変車輪セット用の地面改軌施設
(51)【国際特許分類】
   E01B 26/00 20060101AFI20210604BHJP
   B61F 7/00 20060101ALI20210604BHJP
【FI】
   E01B26/00
   B61F7/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2020-570610(P2020-570610)
(86)(22)【出願日】2018年9月21日
(85)【翻訳文提出日】2020年9月9日
(86)【国際出願番号】CN2018106981
(87)【国際公開番号】WO2019196344
(87)【国際公開日】20191017
(31)【優先権主張番号】201810333101.9
(32)【優先日】2018年4月13日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】518232342
【氏名又は名称】中車青島四方机車車輛股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲碩▼
(72)【発明者】
【氏名】李 忠文
(72)【発明者】
【氏名】王 旭
(72)【発明者】
【氏名】▲喬▼ 青峰
(72)【発明者】
【氏名】于 大▲海▼
(57)【要約】
軌間可変車輪セット用の地面改軌施設であって、前記地面改軌施設は、平行に設けられた1対の支持レール(10)と、1対の前記支持レール(10)の内側に沿って順に設けられた1対の第1のガイドレール(20)、1対の軌間変更案内レール(30)、及び1対の第2のガイドレール(40)とを備え、前記第1のガイドレール(20)と前記軌間変更案内レール(30)との間にロック解除セクション(50)が設けられ、且つ前記ロック解除セクション(50)と前記軌間変更案内レール(30)との間にロック解除緊急ブレーキセグメント(51)が設けられ、前記軌間変更案内レール(30)と前記第2のガイドレール(40)との間にロックセクション(60)が設けられ、且つ前記ロックセクション(60)と前記第2のガイドレール(40)との間にロック緊急ブレーキセグメント(61)が設けられている。当該地面改軌施設は、従来の地面改軌施設おける潜在的な安全上の危険を排除し、大きな損失の発生を回避することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
平行に設けられた1対の支持レールと、1対の前記支持レールの内側に沿って順に設けられた1対の第1のガイドレールと、1対の軌間変更案内レールと、1対の第2のガイドレールとを備え、前記第1のガイドレールと前記軌間変更案内レールとの間にロック解除セクションが設けられ、且つ前記ロック解除セクションの後にロック解除緊急ブレーキセグメントが設けられ、前記軌間変更案内レールと前記第2のガイドレールとの間にロックセクションが設けられ、且つ前記ロックセクションの後にロック緊急ブレーキセグメントが設けられていることを特徴とする軌間可変車輪セット用の地面改軌施設。
【請求項2】
前記ロック解除セクションの最終セクションの近くにロック解除状態監視装置が設けられ、前記ロックセクションの最終セクションの近くにロック状態監視装置が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の軌間可変車輪セット用の地面改軌施設。
【請求項3】
前記ロック解除状態監視装置は、前記ロック解除セクションの最終セクションと対向する1対の前記支持レールの内部にそれぞれ設けられ、前記ロック状態監視装置は、前記ロックセクションの最終セクションと対向する1対の前記支持レールの内部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2に記載の軌間可変車輪セット用の地面改軌施設。
【請求項4】
前記軌間可変車輪セットは、車輪、車軸、及びロック機構を備え、前記車輪は、前記車軸の両端に設けられ、かつスプラインを介して前記車軸に接続され、前記ロック機構は、それぞれ前記車輪の外側に設けられ、かつ前記車軸の両端の軸箱部中に位置し、前記ロック機構は、前記車輪に接続され、軌間変更を実現するように、前記ロック機構により前記車輪のロック解除及びロックが実現されることを特徴とする請求項3に記載の軌間可変車輪セット用の地面改軌施設。
【請求項5】
前記ロック機構は、前記軸箱部中に設けられるロックピンを備え、前記ロックピンの上端はリターンスプリングに接続され、前記ロックピンの下端は前記軸箱部の底部から延び出していることを特徴とする請求項4に記載の軌間可変車輪セット用の地面改軌施設。
【請求項6】
前記ロックピンの底面は、その中心軸線の両側において中心軸線から両側の上方に傾斜した案内斜面として設けられていることを特徴とする請求項5に記載の軌間可変車輪セット用の地面改軌施設。
【請求項7】
前記支持レールは、前記支持レールの長手方向に沿って水平に設けられる軸箱部の支持面と、前記軸箱部の支持面に設けられる、前記ロック解除セクションと対向するロック解除開口溝と、前記軸箱部の支持面に設けられる、前記ロックセクションと対向するロック開口溝とを備え、前記ロック解除開口溝の溝底には、上向きに傾斜しているロック解除斜面が設けられ、前記ロック開口溝の溝底には、下向きに傾斜しているロック斜面が設けられ、前記ロック解除斜面、ロック斜面の傾斜角度は前記案内斜面の傾斜角度と一致することを特徴とする請求項6に記載の軌間可変車輪セット用の地面改軌施設。
【請求項8】
前記ロック解除状態監視装置は、前記ロック解除開口溝の最終セクションと対応し且つ前記軸箱部の支持面と連通する第1の縦孔と、前記ロック解除開口溝の最終セクションの溝底と連通する第1の水平孔とを備え、前記第1の縦孔内には第1の垂直方向変位センサーが設けられ、前記第1の水平孔内には第1の横方向変位センサーが設けられ、
前記ロック状態監視装置は、前記ロック開口溝の最終セクションと対応し且つ前記軸箱部の支持面と連通する第2の縦孔と、前記ロック開口溝の最終セクションの溝底と連通する第2の水平孔とを備え、前記第2の縦孔内には第2の垂直方向変位センサーが設けられ、前記第2の水平孔内には第2の横方向変位センサーが設けられ、
前記第1の垂直方向変位センサー、第1の横方向変位センサー、第2の垂直方向変位センサー、及び第2の横方向変位センサーは、いずれも制御器に信号で接続されていることを特徴とする請求項7に記載の軌間可変車輪セット用の地面改軌施設。
【請求項9】
前記第1の水平孔は、前記ロック解除開口溝の一方の側壁を水平に貫通し、前記第2の水平孔は前記ロック開口溝の一方の側壁を水平に貫通していることを特徴とする請求項8に記載の軌間可変車輪セット用の地面改軌施設。
【請求項10】
前記ロック機構は、内側スリーブ、転がり軸受、及び外側スリーブを更に備え、
前記内側スリーブ、転がり軸受、及び外側スリーブは、内から外に向かって順次にしっかり套接され、前記内側スリーブは前記車軸に隙間嵌めされ、前記外側スリーブは前記軸箱部の内表面に隙間嵌めされ、前記外側スリーブの外側の対向する両側には、それぞれ、前記外側スリーブの軸方向に沿って延びるボスが設けられ、前記ボスの長手方向に沿って間隔を置いて複数の凹溝が設けられ、前記軸箱部の内側壁には前記凹溝と1対1対応する凹弧面が設けられ、前記凹溝及び前記凹弧面で前記ロックピンのロック空間が限定されたことを特徴とする請求項5−9のいずれかに記載の軌間可変車輪セット用の地面改軌施設。
【請求項11】
前記ロックピンは、ピン本体を備え、前記ピン本体の一側には開口溝が設けられ、前記開口溝は前記ピン本体の径方向に沿って貫通し、前記開口溝内には、前記ピン本体の軸方向に沿って延びるラグが少なくとも1つ設けられ、前記ラグの上端は前記開口溝の溝頂に接続され、前記ラグの下端と前記開口溝の溝底との間に切り欠きが設けられ、前記ラグは前記凹溝に挿入するためのものであり、前記ピン本体の前記ラグの反対側は前記凹弧面中に挿入するためのものであることを特徴とする請求項10に記載の軌間可変車輪セット用の地面改軌施設。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(相互参照)
本出願は、2018年04月13日に提出された、発明の名称が「軌間可変車輪セット用の地面改軌施設」であり、出願番号が2018103331019である中国特許出願を引用し、その全体が参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願の実施例は、鉄道車両の軌間変更の技術分野に関し、特に、軌間可変車輪セット用の地面改軌施設に関する。
【背景技術】
【0003】
隣接する国での軌間の異なる軌道間の輸送要件を満たすために、現在、国境で車輪セットの内側の距離が異なる台車を交換する方法がよく採用されている。当該解決策は、コストが高く、長い時間がかかる。スペインと日本は、軌間の異なる軌道間で連続に走行することができる軌間可変な台車をそれぞれ発明した。且つ、それに対応して地面改軌施設が設けられ、軌間可変な台車が地面軌間変更施設を通過する時、軌間を自動的に変換させる。
【0004】
しかしながら、列車が従来の地面改軌施設を通過する時、ロック解除セクションを通過してから改軌セクションに直接入り、ロック解除が成功したかどうかについて、対応する検出方法がなく、ロック解除が失敗した後の緊急対策がなく、一旦、ロック解除が失敗し、この時列車が改軌セクションに直接入ると、軌間可変車輪セットが損傷し、大きな損失が発生してしまう。それに対応して、列車がロックセクションに入った後正常にロックされているかどうかについても、対応する検出手段がなく、ロックが失敗した後の緊急対策がないため、現在の地面改軌施設は大きな潜在的な安全上の危険が存在している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、従来技術又は関連技術中に存在する技術課題の少なくとも1つを解決することを目的とする。
【0006】
本出願の実施例の目的は、列車は一旦ロック解除又はロックが失敗した後容易に緊急ブレーキを行い、従来の地面改軌施設おける潜在的な安全上の危険を排除する軌間可変車輪セット用の地面改軌施設を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記技術課題を解決するために、本出願の実施例は軌間可変車輪セット用の地面改軌施設を提供し、地面改軌施設は、平行に設けられた1対の支持レールと、1対の支持レールの内側に沿って順に設けられた1対の第1のガイドレール、1対の軌間変更案内レール、及び1対の第2のガイドレールとを備え、第1のガイドレールと軌間変更案内レールとの間にロック解除セクションが設けられ、且つロック解除セクションの後にロック解除緊急ブレーキセグメントが設けられ、軌間変更案内レールと第2のガイドレールとの間にロックセクションが設けられ、且つロックセクションの後にロック緊急ブレーキセグメントが設けられている。
【0008】
そのうち、ロック解除セクションの最終セクションの近くにロック解除状態監視装置が設けられ、ロックセクションの最終セクションの近くにロック状態監視装置が設けられている。
【0009】
そのうち、ロック解除状態監視装置は、ロック解除セクションの最終セクションと対向する1対の支持レールの内部にそれぞれ設けられ、ロック状態監視装置は、ロックセクションの最終セクションと対向する1対の支持レールの内部にそれぞれ設けられている。
【0010】
そのうち、軌間可変台車には、1対の軌間可変車輪セットが設けられ、軌間可変車輪セットは、車輪、車軸、及びロック機構を備え、車輪は、車軸の両端に設けられ、かつスプラインを介して車軸に接続され、ロック機構は、それぞれ車輪の外側に設けられ、かつ車軸の両端の軸箱部中に位置し、ロック機構は、車輪に接続され、軌間変更を実現するように、ロック機構により車輪のロック解除及びロックが実現される。
【0011】
そのうち、ロック機構は、軸箱部中に設けられるロックピンを備え、ロックピンの上端はリターンスプリングに接続され、ロックピンの下端は軸箱部の底部から延び出している。
【0012】
そのうち、ロックピンの底面は、その中心軸線の両側において中心軸線から両側の上方に傾斜した案内斜面として設けられている。
【0013】
そのうち、支持レールは、支持レールの長手方向に沿って水平に設けられる軸箱部の支持面と、軸箱部の支持面に設けられる、ロック解除セクションと対向するロック解除開口溝と、軸箱部の支持面に設けられる、ロックセクションと対向するロック開口溝とを備え、ロック解除開口溝の溝底には、上向きに傾斜しているロック解除斜面が設けられ、ロック開口溝の溝底には、下向きに傾斜しているロック斜面が設けられ、ロック解除斜面、ロック斜面の傾斜角度は案内斜面の傾斜角度と一致する。
【0014】
そのうち、ロック解除状態監視装置は、ロック解除開口溝の最終セクションと対応し且つ軸箱部の支持面と連通する第1の縦孔と、ロック解除開口溝の最終セクションの溝底と連通する第1の水平孔とを備え、第1の縦孔内には第1の垂直方向変位センサーが設けられ、第1の水平孔内には第1の横方向変位センサーが設けられている。
【0015】
ロック状態監視装置は、ロック開口溝の最終セクションと対応し且つ軸箱部の支持面と連通する第2の縦孔と、ロック開口溝の最終セクションの溝底と連通する第2の水平孔とを備え、第2の縦孔内には第2の垂直方向変位センサーが設けられ、第2の水平孔内には第2の横方向変位センサーが設けられている。
【0016】
第1の垂直方向変位センサー、第1の横方向変位センサー、第2の垂直方向変位センサー、及び第2の横方向変位センサーは、いずれも制御器に信号で接続されている。
【0017】
そのうち、第1の水平孔は、ロック解除開口溝の一方の側壁を水平に貫通し、第2の水平孔はロック開口溝の一方の側壁を水平に貫通している。
【0018】
そのうち、ロック機構は、内側スリーブ、転がり軸受、及び外側スリーブを更に備える。
【0019】
内側スリーブ、転がり軸受、及び外側スリーブは、内から外に向かって順次にしっかり套接され、内側スリーブは車軸に隙間嵌めされ、外側スリーブは軸箱部の内表面に隙間嵌めされ、外側スリーブの外側の対向する両側には、それぞれ、外側スリーブの軸方向に沿って延びるボスが設けられ、ボスの長手方向に沿って間隔を置いて複数の凹溝が設けられ、軸箱部の内側壁には凹溝と1対1対応する凹弧面が設けられ、凹溝及び凹弧面でロックピンのロック空間が限定された。
【0020】
そのうち、ロックピンは、ピン本体を備え、ピン本体の一側には開口溝が設けられ、開口溝はピン本体の径方向に沿って貫通し、開口溝内には、ピン本体の軸方向に沿って延びるラグが少なくとも1つ設けられ、ラグの上端は開口溝の溝頂に接続され、ラグの下端と開口溝の溝底との間に切り欠きが設けられ、ラグは凹溝に挿入するためのものであり、ピン本体のラグの反対側は凹弧面中に挿入するためのものである。
【発明の効果】
【0021】
従来技術に比べて、本出願の技術案は以下の利点を有する。
【0022】
本出願の実施例に係る軌間可変車輪セット用の地面改軌施設は、従来の地面改軌施設に基づいて、ロック解除セクションの後にロック解除緊急ブレーキセグメントが設けられており、ロック解除が成功しない場合、車両は、ロック解除緊急ブレーキセグメントでブレーキすることができ、ロック解除されていない車輪セットが改軌セクションに入ることで、車両及び地面改軌施設に損傷を与え、安全上の事故を引き起こすことを回避することができる。同時に、ロックセクションの後にロック緊急ブレーキセグメントが設けられており、ロックが成功しない場合、車両は、ロック緊急ブレーキセグメントでブレーキすることができ、ロックの失敗してしまう車両による安全上の事故を回避することができる。
【0023】
なお、本出願の実施例では、ロック解除セクションの最終セクションの近くに、ロック解除が成功したかどうかを監視するためのロック解除状態監視装置が設けられており、ロックセクションの最終セクションの近くに、ロックが成功したかどうかを監視するためのロック状態監視装置が設けられており、これにより、ドライバーがロック解除又はロックが成功したかどうかを正確に判断することに役に立ち、次に対応する緊急ブレーキを実行するかどうかの正確な根拠を提供し、安全上の事故の発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】は本出願の実施例の軌間可変車輪セット用の地面改軌施設の全体構造の上面図である。
図2図2(a)、図2(b)はそれぞれ本出願の実施例における軌間可変車輪セットが第1のガイドレールを通過している側面図及び正面図である。
図3図3(a)、図3(b)はそれぞれ本出願の実施例における軌間可変車輪セットが軌道低下セクションを通過している側面図及び正面図である。
図4図4(a)、図4(b)はそれぞれ本出願の実施例における軌間可変車輪セットがロック解除セクションを通過している側面図及び正面図である。
図5図5(a)、図5(b)はそれぞれ本出願の実施例における軌間可変車輪セットが軌間変更案内レールに入った直後の側面図及び正面図である。
図6図6(a)、図6(b)はそれぞれ本出願の実施例における軌間可変車輪セットが軌間変更案内レールを出た直後の側面図及び正面図である。
図7図7(a)、図7(b)はそれぞれ本出願の実施例における軌間可変車輪セットがロックセクションを通過している側面図及び正面図である。
図8図8(a)、図8(b)はそれぞれ本出願の実施例における軌間可変車輪セットが軌道持上げセクションに入った直前の側面図及び正面図である。
図9図9(a)、図9(b)はそれぞれ本出願の実施例における軌間可変車輪セットが軌道持上げセクションを通過している側面図及び正面図である。
図10図10(a)、図10(b)はそれぞれ本出願の実施例における軌間可変車輪セットが第2のガイドレールを通過している側面図及び正面図である。
図11図11は本出願の実施例のロック解除状態監視装置の設置位置の模式図である。
図12図12は本出願の実施例のロック状態監視装置の設置位置の模式図である。
図13図13は本出願の実施例の軌間可変車輪セットの軸方向断面模式図である。
図14図14は本出願の実施例のロックピンの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面及び実施例を参照しながら、本出願の具体的な実施形態を詳細に説明する。以下の実施例は、本出願を説明するためのものに過ぎず、本出願の範囲を制限するためのものではない。
【0026】
本出願の実施例の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づく方位又は位置関係であり、本出願の実施を便利に又は簡単に説明するためのものに過ぎず、示された装置又は素子が必ず特定の方位にあり、特定の方位において構成されて操作されると明示又は暗示するものではないので、本出願の実施例に対する限定であると理解されるべきではない。なお、「第1の」、「第2の」、「第3の」などの用語は説明するためものであり、相対的な重要性を明示又は暗示すると理解されるものではない。
【0027】
本発明の説明において、明確な規定と限定がない限り、「取り付け」、「互いに接続」、「接続」の用語の意味は広く理解されるべきである。例えば、固定接続や、着脱可能な接続や、あるいは一体的な接続でも可能であり、機械的な接続や、電気的な接続でも可能であり、直接接続することや、中間媒体を介して互いに間接接続することや、2つの素子の内部の連通でも可能である。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本出願の実施例での具体的な意味を理解することができる。
【0028】
本出願の実施例の説明において、特に明記しない限り、「複数」、「複数本」、「複数組」とは、2つ又は2つ以上を意味する。
【0029】
図1−14に示すように、本出願の実施例に係る軌間可変車輪セット用の地面改軌施設であり、前記地面改軌施設は、平行に設けられた1対の支持レール10と、1対の前記支持レール10の内側に沿って順に設けられた1対の第1のガイドレール20、1対の軌間変更案内レール30、及び1対の第2のガイドレール40とを備え、前記第1のガイドレール20と前記軌間変更案内レール30との間にロック解除セクション50が設けられ、且つ前記ロック解除セクション50の後にロック解除緊急ブレーキセグメント51が設けられ、具体的には、ロック解除緊急ブレーキセグメント51は、ロック解除緊急ブレーキ用のガイドレールである。本出願の実施例では、ロック解除緊急ブレーキセグメント51は支持レール10おけるロック解除斜面とロック斜面との間の空きセクションに設けられる。ロック解除が成功しない場合、車両は、ロック解除緊急ブレーキセグメント51でブレーキすることができ、ロック解除されていない車輪セットが改軌セクションに入ることで、車両及び地面改軌施設に損傷を与え、安全上の事故を引き起こすことを回避することができる。前記軌間変更案内レール30と前記第2のガイドレール40との間にロックセクション60が設けられ、且つ前記ロックセクション60の後にロック緊急ブレーキセグメント61が設けられ、具体的には、ロック緊急ブレーキセグメント61は、ロック緊急ブレーキ用のガイドレールである。本出願の実施例では、ロック緊急ブレーキセグメント61は第2のガイドレール40に設けられ、即ち、第2のガイドレール40の開始セクションはロック緊急ブレーキセグメント61として使用される。ロックが成功しない場合、車両は、ロック緊急ブレーキセグメント61でブレーキすることができ、ロックの失敗した車両による安全上の事故を回避することができる。
【0030】
本出願の実施例では、図2(a)、図2(b)〜図10(a)、図10(b)に示すように、第1のガイドレール20から第2のガイドレール40までの軌間可変車輪セット80の軌間変更過程の全体を示す。前記ロック解除セクション50の最終セクションの近く(ロック解除が終了しようとする位置)に軌間可変車輪セット80がロック解除セクション50を通過してロック解除が成功したかどうかを監視するためのロック解除状態監視装置が設けられ、前記ロックセクション60の最終セクションの近くに(ロックが終了しようとする位置)に軌間可変車輪セット80がロックセクション60を通過してロックが成功したかどうかを監視するためのロック状態監視装置が設けられることで、次にロック解除緊急ブレーキセグメント51及びロック緊急ブレーキセグメント61に入った際、対応する緊急ブレーキを実行する必要があるかどうかの正確な根拠を提供し、安全上の事故の発生を回避することができる。例えば、ロック解除状態監視装置はロック解除が失敗したことを検知したとき、地上システムに信号を送信し、その後のロック解除緊急ブレーキセグメント51で緊急ブレーキを行う旨をドライバーに通知することにより、ロック解除の失敗した車両が改軌セクションに入ることで、車輪セット及び地面改軌施設に損傷を与えることを回避し、安全上の事故の発生を回避することができる。
【0031】
具体的には、地面改軌施設の全体のレイアウトに影響を与えないとともに、ロック解除状態監視装置及びロック状態監視装置の損傷を防止し、且つ取り付けを容易にするために、前記ロック解除状態監視装置は、前記ロック解除セクション50の最終セクションと対向する1対の前記支持レール10の内部に設けられ、前記ロック状態監視装置は、前記ロックセクション60の最終セクションと対向する1対の前記支持レール10の内部に設けられている。
【0032】
本出願の実施例では、前記軌間可変車輪セット80は、車輪81、車軸82、及びロック機構を備え、前記車輪81は、前記車軸82の両端に設けられて、スプラインを介して前記車軸82に接続され、トルクが容易に伝達されるとともに、車輪81が車軸82に沿って容易に摺動する。前記ロック機構は前記車輪81の外側にそれぞれ設けられ、且つ前記車軸82の両端の軸箱部90中に位置し、前記ロック機構は前記車輪81に接続される。前記第1のガイドレール20の前記軌間変更案内レール30に面する一端は下向きに傾斜している第1の傾斜面からなる軌道低下セクション21として設けられ、軌間可変車輪セット80は当該軌道低下セクション21を通過する時、車輪81による支持から軸箱部10による支持へ変更し、次のロック解除に準備しており、軌間を変更する時、ロック解除が成功した後、車輪81はロック機構を連動させて一緒に移動し、この時、ロック機構は軸箱部90に沿って移動し、変更しようとする軌間まで移動すると、ロックされる。前記第2のガイドレール40の前記軌間変更案内レール30に面する一端は上向きに傾斜している第2の傾斜面からなる軌道持上げセクション41として設けられ、軌間の変更が完了した後の軌間可変車輪セット80は、当該軌道持上げセクション41を通過した後、再び車輪81による支持となり、ロック機構により車輪81のロック解除及びロックが実現され、軌間変更を容易に行うことができる。
【0033】
具体的には、前記ロック機構は、前記軸箱部90中に設けられるロックピン86を備え、前記ロックピン86の上端はリターンスプリング85に接続され、前記ロックピン86の下端は前記軸箱部90の底部から延び出しており、リターンスプリング85の上端は軸箱部90中における支持座に接続され、リターンスプリング85の下端はロックピン86の上端に締結して外嵌され、リターンスプリング85は、ロック時のロックピン86にロック力を提供し、ロック解除時、リターンスプリング85を圧縮することでロック解除を行う。地面改軌施設のロックセクション60及びロック解除セクション50によってロックピン86に作用力を加えることで、ロックピン86の伸縮を実現して、ロック及びロック解除を行う。
【0034】
さらに、前記ロックピン86の底面は、その中心軸線の両側において中心軸線から両側の上方に傾斜した案内斜面865と設けられ、案内斜面865の向きは支持レール10の長手方向と同じである。
【0035】
そのうち、前記支持レール10は、支持レール10の長手方向に沿って水平に設けられる軸箱部90の支持面と、前記軸箱部90の支持面上に設けられる、前記ロック解除セクション50と対向するロック解除開口溝と、前記軸ボックス箱体90の支持面に設けられる、前記ロックセクション60と対向するロック開口溝とを備え、前記ロック解除開口溝の溝底には、上向きに傾斜しているロック解除斜面100が設けられ、前記ロック開口溝の溝底には、下向きに傾斜しているロック斜面110が設けられ、好ましくは、ロック解除開口溝及びロック開口溝の開口が支持レール10の幅方向の中部に位置し、前記ロック解除斜面100、ロック斜面110の傾斜角度は前記案内斜面865の傾斜角度と一致する。軌間を変更する時、軸箱部90は当該軸箱部90の支持面に支持され、ロックピン86は軸箱部90の下方において当該ロック解除斜面100を通過し、一方の側の案内斜面865はロック解除斜面100と合わせられ、ロックピン86は上向きの作用力を受けて徐々に持ち上げられ、ロック解除が完了する。ロックピン86が当該ロック斜面110を通過する時、他方の側の案内斜面865はロック斜面110と合わせられ、ロックが完了するまで、ロックピン86はそれ自体の重力及びリターンスプリング85の下向きの力の作用下で当該下向きに傾斜しているロック斜面110に沿って徐々に下へ移動する。
【0036】
本出願の実施例では、図11に示すように、前記ロック解除状態監視装置は、前記ロック解除開口溝の最終セクション(即ち、ロック解除セクション50の最終の部分であって、ロック解除緊急ブレーキセグメント51の前)と対応し且つ前記軸箱部90の支持面と垂直に連通する第1の縦孔120と、前記ロック解除開口溝の最終セクションの溝底と水平に連通する第1の水平孔130とを備え、前記第1の縦孔120内には第1の垂直方向変位センサーが設けられ、前記第1の水平孔130内には第1の横方向変位センサーが設けられている。
【0037】
図12に示すように、前記ロック状態監視装置は、前記ロック開口溝の最終セクション(即ち、ロックセクション60の最終の部分であって、ロック緊急ブレーキセグメント61の前)と対応し且つ前記軸箱部90の支持面と垂直に連通する第2の縦孔140と、前記ロック開口溝の最終セクションの溝底と水平に連通する第2の水平孔150とを備え、前記第2の縦孔140内には第2の垂直方向変位センサーが設けられ、前記第2の水平孔150内には第2の横方向変位センサーが設けられている。
【0038】
前記第1の垂直方向変位センサー、第1の横方向変位センサー、第2の垂直方向変位センサー、及び第2の横方向変位センサーは、いずれも制御器に信号で接続されており、収集された軸箱部90及びロックピン86の位置信号を制御器に送信するために使用され、制御器は制御命令をドライバーに送り、且つ第1の垂直方向変位センサー、第1の横方向変位センサー、第2の垂直方向変位センサー、及び第2の横方向変位センサーはレーザ変位センサーであることが好ましい。
【0039】
本出願の実施例に係るロック解除状態監視装置及びロック状態監視装置の動作原理は以下のとおりである。第1の横方向変位センサーがロックピン86を検出したとき、車輪セットは当該状態監視装置の検出位置にあることを示す。この時、両側の第1の垂直方向変位センサーはいずれも軸箱部90を検出したとき、ロック解除が成功したことを示し、逆に、一側又は両側の第1の垂直方向変位センサーはいずれも軸箱部90を検出していないと、ロックピン86の行き詰まり等の原因で、軸箱部90が持ち上げられ、ロック解除が失敗したことを示す。ロック解除が失敗した場合、地上システムの制御器に信号を送信し、その後のロック解除緊急ブレーキセグメント51で緊急ブレーキを行う旨をドライバーに通知する。これにより、ロック解除の失敗した車両が改軌セクションに入ることで車輪セット及び地面改軌施設に損傷を与えることを回避し、安全上の事故の発生を回避することができる。
【0040】
第2の垂直方向変位センサーは軸箱部90を検出したとき、車輪セットは当該状態監視装置の検出位置にあることを示す。この時、両側の第2の横方向変位センサーはいずれもロックピン86の存在を検出したとき、ロックが成功したことを示し、逆に、一側又は両側の第2の横方向変位センサーはいずれもロックピン86を検出していないと、ロックピン86の行き詰まり、ロックピン86のリターンスプリング85が故障したなどの原因で、ロックピン86が落下できなく、ロックが失敗したことを示す。ロックが失敗したとき、地上システムの制御器に信号を送信し、その後のロック緊急ブレーキセグメント61で緊急ブレーキを行う旨をドライバーに通知する。これにより、ロックの失敗した車両が巨大な潜在的な安全上の危険を伴い地面改軌設備から外れることを回避し、安全上の事故の発生を回避することができる。
【0041】
具体的には、前記第1の水平孔130は、前記ロック解除開口溝の一方の側壁を水平に貫通し、前記第2の水平孔150は、前記ロック開口溝の一方の側壁に水平に貫通している。
【0042】
具体的には、図13に示すように、前記ロック機構は、内側スリーブ(図示せず)、転がり軸受84、及び外側スリーブ83を更に備えてもよい。
【0043】
前記内側スリーブ、転がり軸受84、及び外側スリーブ83は、内から外に向かって順次にしっかり套接され、前記内側スリーブは前記車軸82に隙間嵌めされ、前記外側スリーブ83は前記軸箱部90の内表面に隙間嵌めされ、前記外側スリーブ83の外側の対向する両側には、それぞれ、前記外側スリーブ83の軸方向に沿って延びるボス831が設けられ、前記ボス831の長手方向に沿って間隔を置いて複数の凹溝832が設けられ、前記軸箱部90の内側壁には前記凹溝832と1対1対応する凹弧面91が設けられ、前記凹溝832及び前記凹弧面91で前記ロックピン86のロック空間が限定された。具体的には、ロックピン86がロック空間に挿入される時、ロックピン86は、一方の部分が凹溝832中に位置し、他方の部分が凹弧面91と合わせられ、外側スリーブ83は軸箱部90に対して位置が固定され、ロックが実現され、この時、車輪81は車軸82に対して位置が固定され、軌間を変更する必要がある場合、ロックピン86は、外力の作用下で所在するロック空間から外れ、ロック解除が実現される。本実施例では、好ましくは、上向きの押し力でロックピン86をロック空間から外し、この時、軌間変更案内レール30により車輪81を押して車軸82に沿って外側又は内側に移動させる。具体的な実施形態は、軌間変更案内レール30での案内溝が角度を持って設けられ、例えば、案内溝の間の角度は段々大きくなり、あるいは段々小さくなる。車輪81は、当該案内溝を通過する時、内向き又は外向きの押し付け力を受け、それと伴い外側スリーブ83が連動されて軸箱部90及びロックピン86に対して移動し、変更された軌間と対応するロック空間がロックピン86の真下まで移動したとき、ロックピン86は、それ自体の重力及び下向きの力の作用下で当該ロック空間に挿入され、車輪81の軌間の変更が完了する。
【0044】
そのうち、図14に示すように、前記ロックピン86は、ピン本体861を備え、前記ピン本体861の一側には開口溝862が設けられ、前記開口溝862は前記ピン本体861の径方向に沿って貫通し、前記開口溝862内には、前記ピン本体861の軸方向に沿って延びるラグ863が少なくとも1つ設けられ、好ましくは、2つの平行なラグ863が設けられ、これにより、単一のラグ863の力受けの状況を改善し、信頼性を向上させることができる。前記ラグ863の上端は前記開口溝862の溝頂に接続され、前記ラグ863の下端と前記開口溝862の溝底との間に切り欠き864が設けられ、前記ラグ863は前記凹溝832に挿入するためのものであり、前記ピン本体861の前記ラグ863の反対側は前記凹弧面91中に挿入するためものである。軌間を変更する時、外側スリーブ83の両側に位置するロックピン86は、同時にロック解除斜面100を通過し、ピン本体861は上向きの作用力を受けて徐々に持ち上げられて、下から上へ凹溝832から外れ、ロック解除が完了する。まず、ラグ863は下から上へ凹溝832から外れ、凹溝832の上方まで移動し、この時、ラグ863の下方の切り欠き864は2つの凹溝832の間のボス831の位置に対向し、この時、車輪81に軌間変更案内レール30で左向き又は右向きの外力が加わると、外側スリーブ83は車輪81とともに移動し、ボス831は、切り欠き864に係入されて切り欠き864に沿って移動し、別の凹溝832の位置に移動するまで、ラグ863の下端はボス831の面に支持される。外側スリーブ83の両側に位置するロックピン86は、同時にロック斜面110を通過する時、ラグ863は当該凹溝832中に挿入されるまで、ピン本体861は、それ自体の重力及びリターンスプリング85の下向きの力の作用下で当該下向きに傾斜しているロック斜面110に沿って徐々に下へ移動して、ロックが完了して、軌間の変更が完了する。
【0045】
上記の実施例から、本出願の実施例は、ロック解除セクション50の後にロック解除緊急ブレーキセグメント51を設置することにより、車両は、ロック解除緊急ブレーキセグメント51でブレーキすることができ、ロック解除されていない車輪セットが改軌セクションに入ることで、車両及び地面改軌施設に損傷を与え、安全上の事故を引き起こすことを回避することができ、同時に、ロックセクション60の後にロック緊急ブレーキセグメント61を設置することにより、車両は、ロック緊急ブレーキセグメント61でブレーキすることができ、ロックの失敗した車両による安全上の事故を回避することができることが分かる。
【0046】
なお、本出願の実施例では、ロック解除セクション50の最終セクションの近くに、ロック解除が成功したかどうかを監視するためのロック解除状態監視装置が設けられており、ロックセクション60の最終セクションの近くに、ロックが成功したかどうかを監視するためのロック状態監視装置が設けられているため、ドライバーがロック解除又はロックが成功したかどうかを正確に判断することに役に立ち、次に対応する緊急ブレーキを実行するかどうかの正確な根拠を提供し、安全上の事故の発生を回避し、安全保障を提供することができる。
【0047】
以上に説明した内容は、本出願の好適な実施例に過ぎず、本出願を制限するものではなく、本出願の精神及び原則の範囲内で実施した変更、同等の交換、改善などは、本出願の保護の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0048】
10 支持レール
20 第1のガイドレール
21 軌道低下セクション
30 軌間変更案内レール
40 第2のガイドレール
41 軌道持上げセクション
50 ロック解除セクション
51 ロック解除緊急ブレーキセグメント
60 ロックセクション
61 ロック緊急ブレーキセグメント
80 軌間可変車輪セット
81 車輪
82 車軸
83 外側スリーブ
831 ボス
832 凹溝
84 転がり軸受
85 リターンスプリング
86 ロックピン
861 ピン本体
862 開口溝
863 ラグ
864 切り欠き
865 案内斜面
90 軸箱部
91 凹弧面
100 ロック解除斜面
110 ロック斜面
120 第1の縦孔
130 第1の水平孔
140 第2の縦孔
150 第2の水平孔
図1
図2(a)】
図2(b)】
図3(a)】
図3(b)】
図4(a)】
図4(b)】
図5(a)】
図5(b)】
図6(a)】
図6(b)】
図7(a)】
図7(b)】
図8(a)】
図8(b)】
図9(a)】
図9(b)】
図10(a)】
図10(b)】
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】