(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-516979(P2021-516979A)
(43)【公表日】2021年7月15日
(54)【発明の名称】スクレーパロック構成体
(51)【国際特許分類】
A23G 9/22 20060101AFI20210618BHJP
【FI】
A23G9/22
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-548800(P2020-548800)
(86)(22)【出願日】2019年3月13日
(85)【翻訳文提出日】2020年10月23日
(86)【国際出願番号】GB2019050700
(87)【国際公開番号】WO2019175578
(87)【国際公開日】20190919
(31)【優先権主張番号】1803973.5
(32)【優先日】2018年3月13日
(33)【優先権主張国】GB
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520348082
【氏名又は名称】705 エスアールエル
【氏名又は名称原語表記】705 SRL
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100179947
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 晃太郎
(72)【発明者】
【氏名】アリステア ジョン メルドラム
(72)【発明者】
【氏名】ジョバンニ コッポラ
【テーマコード(参考)】
4B014
【Fターム(参考)】
4B014GB18
4B014GP04
4B014GT16
4B014GT21
(57)【要約】
本発明は、容器内に位置するパドル2およびスクレーパディスク1に関する。パドル2およびスクレーパディスク1が容器内にあって作動モードで回転しているときには、パドル2およびスクレーパディスク1を取り外すことができない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクレーパディスクのためのロック構成体であって、前記構成体は、ディスクのリセス中に係合する作動位置へと横方向にバイアス力を与えられ、それによって前記ディスクが駆動機構にロックされるロックピンと、前記ロックピンの上方に配置された前記駆動機構のリリースピンと、前記ロックピンの上方の前記ディスクのスロットと、を備え、前記ディスクと前記リリースピンとがリフトによって互いに相対的に変位可能であり、それによって使用時に、前記リリースピンは前記スロットを前記ロックピンに向かって貫通し、前記リリースピンが前記ロックピンの傾斜面に角度を付けて係合し、前記傾斜面上のリセス内で前記リリースピンが駆動することによって、前記ロックピンが前記傾斜面の前記角度に応じて横方向の前記バイアス力に抗して横方向に変位し、その結果前記ロックピンが前記ディスクから取り外されて、前記ディスクが解放される、ロック構成体。
【請求項2】
前記ディスクが解放されると、前記リリースピンと前記ロックピンとの間の係合が保持される、請求項1に記載の構成体。
【請求項3】
前記ディスクがブレードも備える、請求項1または請求項2に記載の構成体。
【請求項4】
横方向のバイアス力が機械的ばねによって供給される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の構成体。
【請求項5】
前記リリースピンは固定されており、前記ディスクは前記リリースピンに向かうリフトによって変位可能である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の構成体。
【請求項6】
前記リリースピンは、前記リリースピンが下向きに突出する台部に成形または成型される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の構成体。
【請求項7】
前記ディスクおよび前記リリースピンのリフトによる相対的な変位は、バイアス力に抗する横方向の変位に対して実質的に垂直である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の構成体。
【請求項8】
前記リリースピンの端部および/または前記ロックピンの前記傾斜面は、前記ロックピンのバイアス力に抗する横方向の変位を促進するために必要な動きを可能にするように成形および構成される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の構成体。
【請求項9】
前記傾斜面は、横方向の変位に対して45度を超える角度〜直角を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の構成体。
【請求項10】
前記構成体が、パッケージ又はボウル内にアイスクリームのような菓子を形成するための装置の一部である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の構成体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクレーパ構成体に関し、特に菓子製造装置と共に使用するためのスクレーパロック構成体に関する。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではない。
【背景技術】
【0002】
冷凍菓子および冷菓には、乳製品アイスクリームおよび非乳製品アイスクリーム、ジェラート、ソルベ、シャーベット、ムース、フローズンヨーグルトならびにスラッシュ飲料が含まれるが、これらに限定されない。これらの菓子は、大量に製造することができる。しかしながら、新鮮に、かつ家庭環境において0.5〜2リットルの少量で菓子を製造したいという要望がある。このような小さなバッチには、使い易い装置、すなわちクリーニングと共に組み立てと分解が容易である装置を意味するものである、が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
菓子を製造するのに必要な撹拌のために菓子を内側に押し込むべく、スクレーピング(scraping)によって菓子を混合してエアレーションするためのブレードを備えるスクレーパディスクを提供することが知られている。菓子の成分は、包装用カートンまたはボウル内に位置する。その後、菓子の成分が、一方の端部でディスクおよびブレードによって混合される。菓子が製造されると、過剰に複雑な動作なしで、ディスク及びブレードを簡単に取り外し可能であることが理想的であろう。単純に垂直方向に取り外すことが理想的である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の態様によるスクレーパロック構成体は、以下の請求項1において定義されている。本発明の態様の他の特徴は、請求項1に従属する請求項において概説されている。
【0005】
本発明の態様の実施形態を、添付の図面を参照する場合のみの例として説明する
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】ロックピンがパドル上のカラー内に位置して外れを防止する作動位置にある、パドルおよびスクレーピングディスクを示す図である。
【
図2】ロックカラーがパドルカラーから係合解除されてパドルおよびスクレーパディスクの取り外しを可能にする、非作動位置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の態様は、パドルおよびスクレーパディスクを駆動機構にロックする機構の使用に関する。このロック機構により、確実に、パドルおよびスクレーパが作動位置にある間はパドルおよびスクレーパを取り外し不能であり、機械が非作動状態(菓子が製造されておらず、スクレーパ/パドルが回転していない状態)にあるときにはパドルおよびスクレーパディスクのロックを解除可能である。
【0008】
本発明の態様によって、現在入手可能な家庭用に使用されているアイスクリームメーカーと比較して、はるかに短い時間で、冷凍菓子/冷菓の作り立てのポーションをオンデマンドで調整可能である。現在利用可能な家庭用アイスクリームメーカーは、ボタンを押して手動で取り外さなければならないパドルを備える。本発明の構成体によって、使用時の自然な位置を利用することによりパドルおよびスクレーパディスクを自由に取り外し可能なシステムが提供される。
【0009】
本発明の構成体の態様は、クリックインアンドアウト(click in and out)機構を使用する。インアウト機構によって、パドルがスクレーパディスク内の作動位置にあるときにのみロックピンによる作動が可能であり、非作動位置にあるときには、パドルおよびスクレーパディスクを取り外すことができる。
【0010】
図面に見られるように、本発明の態様によれば、パドル2およびスクレーパディスク1は、ばね4として機能する材料によって圧縮状態に保持されたピン3により、所定の位置にロックされる。パドルがパッケージ(図示せず)と係合すると、ばね4またはバイアス力が、パドルおよびスクレーパディスクをロックする。パドル2およびスクレーパディスク1は、この作動位置(
図1参照)に保持される。
【0011】
パドル2およびスクレーパディスク1が非作動位置まで共にリフトされると、駆動ヘッド上の突起6は、スロット5または窓部を通してロックピン3と係合することができる。この係合7が、ロックピン3に付勢力を加える。これによって、ピン3がパドルカラー8から外れ、パドル2およびスクレーパディスク1を取り外すことが可能になる。
【0012】
このような状況下で、パドル2およびスクレーパディスク1は、その作動位置にあるときには取り外すことができない。したがって、本発明の態様は、パドル2とスクレーパディスク1との組み合わせに関するものである。機械が作動位置(
図1)にあるときには、パドル2およびスクレーパディスク1は所定の位置にロックされる。非作動位置(
図2)おいては、パドル2およびスクレーパディスク1が、リフトすることによってロック解除されて、取り外しおよびクリーニングが可能になる。
【0013】
本発明の態様によれば、リフト量は約7lmmの距離を超える。しかしながら、パッケージまたはチャンバの寸法が変更された場合には、これが増減する可能性がある。リフトの距離は、パドルの長さに関連する。パドルをパッケージから取り除く必要があり、その結果、パッケージをシステムから取り除くことができるように、駆動ヘッドを移動して遠ざけることを可能にするためである。
【0014】
典型的には、本発明の態様によれば、ブレードに特定の下向きの力を与えてブレードをパッケージに入れる機械的ばねなどである、下向きのバイアス力はない。この構成体は、重力、すなわちブレードの質量、スクレーパディスクの質量、および重力下で下向きにカートンまたはボウル内に作用する駆動機構の部品の質量に依存する。しかしながら、パッケージの壁に対して下向きにばね付勢されるパドルを提供可能であると想定される。このような状況下では、下向きの力を供給すること、またロック機構さえ提供することに利点がある場合がある。ロック機構は、すべての部品(パッケージおよびパドル)を相互にしっかりと固定して保持し、かつ、冷却チャンバの角度がばね付勢されるシステムに対して作用するように、すべての部品を冷却チャンバに対してしっかりと固定して保持する。
【0015】
パドルおよびスクレーパディスクは、チルド菓子と一緒には留まるのではなく、図示のように、典型的には機械の右手側に移動されて離される。そのため、包装用カートンを、その中に菓子を入れたまま、手動で取り外すことができる。
【0016】
ロックピンの表面のための駆動角度は、ロック係合の距離が5.5mmのオーダーで、約30度である。しかしながら、角度、変位距離及び他の要因についての特定の選択は、特定の実施形態において何が必要であるかに左右されると理解されよう。
【符号の説明】
【0017】
1 スクレーパディスク
2 パドル
3 ロックピン
4 ばね機構
5 スロット
6 ピン
7 係合
8 軸方向の動き
【国際調査報告】