(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-517075(P2021-517075A)
(43)【公表日】2021年7月15日
(54)【発明の名称】マークまたは切断するプロセスを補助するためのツール
(51)【国際特許分類】
B25H 7/04 20060101AFI20210618BHJP
B26B 29/06 20060101ALI20210618BHJP
【FI】
B25H7/04 A
B26B29/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
【全頁数】37
(21)【出願番号】特願2020-548672(P2020-548672)
(86)(22)【出願日】2019年2月25日
(85)【翻訳文提出日】2020年10月9日
(86)【国際出願番号】DK2019050072
(87)【国際公開番号】WO2019174688
(87)【国際公開日】20190919
(31)【優先権主張番号】PA201800115
(32)【優先日】2018年3月12日
(33)【優先権主張国】DK
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520347362
【氏名又は名称】アングル.デザイン エーピーエス
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】フライターグ,ニールス
【テーマコード(参考)】
3C061
【Fターム(参考)】
3C061AA27
(57)【要約】
所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツールを開示する。ツールは、縦軸を有するロッド部材と、ロッド部材に回転可能に取り付けられるプレート部材とを備える。ツールは、ロッド部材及びプレート部材に取り外し可能に取り付けられるアームを備える。プレート部材は、ジョイントと、ロッド部材とプレート部材との間に磁力を提供するように構成される1つ以上の磁気構造または磁化可能構造とを備える構造によってロッド部材に回転可能に取り付けられる。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツール(2)であって、
縦軸(X)を有するロッド部材(4)と、
前記ロッド部材(4)に回転可能に取り付けられるプレート部材(6)と、
前記ロッド部材(4)及び前記プレート部材(6)に取り外し可能に取り付けられるアーム(16)と、を備え、
前記プレート部材(6)は、ジョイント(44,42,42’,40,40’)を備える構造(40,40’,42,42’,44,80)によって前記ロッド部材(4)に回転可能に取り付けられ、
1つ以上の磁気構造または磁化可能構造(42,42’,80)は、前記ロッド部材(4)と前記プレート部材(6)との間に磁力を提供するように構成され、
1つ以上の磁気構造または磁化可能構造は前記アーム(16)と前記プレート部材(6)との間に磁力を提供するように構成され、
前記プレート部材(6)は、対応する受容部(42,42’)内に挿入される円筒形ピン部材(44)を備えるピボットジョイント(40,40’,42,42’,44,80)によって前記ロッド部材(4)に回転可能に取り付けられ、それによって、前記円筒形ピン部材(44)は、少なくとも部分的に、磁気材料または磁化可能材料で作られた平面構造(80)によって囲まれ、前記受容部(42,42’)は、前記平面構造(80)と接触するように配置及び構成され、前記平面構造(80)及び前記受容部(42,42’)は、前記平面構造(80)及び前記受容部(42,42’)が磁力によって相互に引き付けられることを確実にする材料で作られ、それによって、さらに、前記ピン部材(44)は前記ロッド部材に取り付けられ、孔を有する前記対応する構造は前記プレート部材(6)に設けられ、前記プレート部材(6)は前記プレート部材(6)の前記縦軸(Y)に沿って配置される穴(40,40’)が設けられ、それによって、追加穴(38,38’,38’’,38’’’)は前記プレート部材(6)に設けられ、前記追加穴(38,38’,38’’,38’’’)は前記プレート部材(6)の前記縦軸(Y)に対して対称的に設けられることを特徴とする、ツール(2)。
【請求項2】
前記ツール(2)は前記ロッド部材(4)に取り外し可能に取り付けられる設定デバイス(12)を備え、前記設定デバイス(12)は、前記設定デバイス(12)に移動可能に取り付けられる固定部材(14)を備えることを特徴とする、請求項1に記載のツール(2)。
【請求項3】
前記ツール(2)は、前記ロッド部材(4)に取り外し可能に取り付けられる角度設定デバイス(8)を備えることを特徴とする、請求項1〜2のいずれか1項に記載のツール(2)。
【請求項4】
前記角度設定デバイス(8)は、前記ロッド部材(4)に設けられる対応する係合構造(66)とロックして係合するように構成される係合構造(62)を備えるロック構造(54)を備えることを特徴とする、請求項3に記載のツール(2)。
【請求項5】
溝(28)は、前記ロッド部材(4)の長さに沿って、好ましくは前記ロッド部材(4)の全長に沿って延在することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のツール(2)。
【請求項6】
前記ツール(2)は、前記ロッド部材(4)の対応する取り付け構造(18)と係合するように適合される取り付け構造(22)が設けられる追加ロッド部材(4’)を備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のツール(2)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツールを開示する。本発明は、より具体的には、所定の長さ及び所定の角度になるように、プレート等の構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツールに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、建築の目的のためにプレート構造を使用する必要があるとき、通常、構造の長さを短くし、及び/または構造の隣接する側部の間の角度の間を変化させる必要がある。したがって、いくつかのツールは、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するために提案されている。一般的に、これらのツールは、測定ロッドと、測定ロッドに回転可能に取り付けられるプレート部材とを備える。一般的に、先行技術のツールは、プレート部材がロッド部材に永久的に取り付けられる場合、組み立て及び分解が困難であり時間がかかる、または多くの空間を占有する。この理由のために、先行技術のツールはユーザが利用しやすくない。
【0003】
先行技術のツールは国際公開第2014/121698号に開示され、スライダーが溝の長さに沿って移動するように提供及び適合される縦方向の貫通溝をそれぞれ備える定規のセットが開示され、それによって、各スライダーはプラグポストと反対側のソケット穴とを備え、それにより、一方のスライドのプラグポストは、隣接するスライダーのソケット穴内に導入され、ソケット穴と組み立てられるのを維持し得、それによって、磁石は、隣接するスライダーの間の磁力によって接続を維持するためのソケット穴に設けられる。スライダーが磁力によって強く相互接続される一方、定規はそうではなく、ひいては相互に対して摺動すること及び回ることの両方を行い得るために、ツールは線を引くまたは切断するのに使用できない。
【0004】
米国特許第5438761号明細書では、三角測量構成が開示されており、定規は第2の伸長部材に摺動自在に接続され、磁気部材はスライダー部材と定規との間に接触を維持するために設けられる。アームは伸長部材と定規との間に設けられるが、定規及び伸長部材から容易に着脱できない。
【0005】
米国特許出願公開第2003/041467号明細書では、一方の斜辺足の2つの対向端で移動可能ジョイントと、2つの非斜辺脚を一緒に留めるために第3のジョイントで磁気挿入部がある開閉式ジョイントとを備える折り畳み式三角形が示されている。いったん磁気挿入部が第3のジョイントで接合すると、三角形は動かなくなり、角度の調節ができなくなる。
【0006】
米国特許第5603164号明細書では、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツールが示されており、ツールは、縦軸を有するロッド部材と、ロッド部材に回転可能に取り付けられるプレート部材と、ロッド部材に取り付けられ、プレート部材に取り付けられるアームとを備え、プレート部材はジョイントを備える構造によってロッド部材に回転可能に取り付けられる。このツールは、分解または再組み立てが容易にできない。
【0007】
したがって、先行技術の上述の不利点を減らすまたはなくすツールの必要性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第2014/121698号
【特許文献2】米国特許第5438761号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2003/041467号明細書
【特許文献4】米国特許第5603164号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツールを提供することであり、ツールは組み立て及び分解することが容易に及び速くなり、ツールは分解するときに多くの空間を占有しない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的は、請求項1に定義されるようなツールによって達することができる。好ましい実施形態は従属下位クレームに定義され、以下の記述に説明され、添付図に示される。
【0011】
本発明に従ったツールは、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツールであり、ツールは、縦軸を有するロッド部材と、ロッド部材に回転可能に取り付けられるプレート部材とを備え、ツールはロッド部材及びプレート部材に取り外し可能に取り付けられるアームを備え、プレート部材は、ジョイントと1つ以上の磁気構造または磁化可能構造とを備える構造によってロッド部材に回転可能に取り付けられ、1つ以上の磁気構造または磁化可能構造はロッド部材とプレート部材との間に磁力を提供するように構成され、1つ以上の磁気構造または磁化可能構造はアームとプレート部材との間に磁力を提供するように構成され、プレート部材はプレート部材の対応する受容部内に挿入される円筒形ピン部材を備えるピボットジョイントによってロッド部材に回転可能に取り付けられる。円筒形ピン部材は少なくとも部分的に磁気材料または磁化可能材料で作られたロッドの平面構造によって囲まれ、プレート部材の受容部は平面構造と接触するように配置及び構成され、ロッドの平面構造及びプレート部材の受容部は平面構造及び受容部が磁力によって相互に引き付けられることを確実にする材料で作られることが好ましい。
【0012】
これによって、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツールを提供することが可能であり、ツールは組み立てる及び分解することが容易に及び速くなる。
【0013】
ツールは、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するために使用されることが意図される。ツールは、所定の様式で石膏ボードまたは合板を切断するために、それらをマークアップするために使用できる。ツールは、また、誘導構造としてプレート部材を使用することによって、プレートを切断するために使用され得、切断ツールは、プレート部材の側部に沿ってプレートを移動させることによって切断するために使用できる。
【0014】
ツールは、縦軸を有するロッド部材と、ロッド部材に回転可能に取り付けられるプレート部材とを備える。ロッド部材は任意の適切なサイズ及び幾何学形状を有し得る。ロッド部材は一定断面積を有する細長い構造であり得る。ロッド部材は基本的な箱型であり得る。
【0015】
プレート部材は任意の適切なサイズ及び幾何学形状を有し得る。プレート部材は一定断面積を有する細長い構造であり得る。プレート部材は平箱として成形され得る。プレート部材は対称であることで利点をもたらし得る。プレート部材は長方形断面を有し得る。
【0016】
ツールは、ロッド部材及びプレート部材に取り外し可能に取り付けられるアームを備える。本発明に従った好ましい実施形態では、アームはロッド部材及びプレート部材に回転可能に取り付けられる。
【0017】
アームは、ジョイントと、アームとプレート部材との間に磁力を提供するように構成される1つ以上の磁気構造または磁化可能構造とを備える構造によってプレート部材に回転可能に取り付けられ得る。
【0018】
これによって、ツールは、速く及び容易な様式で組み立てられ及び設定されることができる。
【0019】
プレート部材は、ジョイントと、ロッド部材とプレート部材との間に磁力を提供するように構成される1つ以上の磁気構造または磁化可能構造とを備える構造によってロッド部材に回転可能に取り付けられる。
【0020】
磁力は、ロッド部材及びプレート部材が磁力によって一緒に保持されることを確実にする。さらに、磁力は、プレート部材へのロッド部材の取り付けを容易にする。
【0021】
プレート部材は対応する受容部内に挿入される円筒形ピン部材を備えるピボットジョイントによってロッド部材に回転可能に取り付けられることで利点をもたらし得る。
【0022】
これによって、ロッド部材はプレート部材に容易に取り付けできる。さらに、安定性の高い及び信頼性のある構成を提供できる。
【0023】
本発明の一実施形態では、ピン部材はロッド部材に取り付けられ、孔を有する対応する構造はプレート部材に設けられる。
【0024】
本発明の別の実施形態では、ピン部材はプレート部材に取り付けられ、孔を有する対応する構造はロッド部材に設けられる。
【0025】
円筒形ピン部材は少なくとも部分的に磁気材料または磁化可能材料で作られた構造(好ましくは平面構造)によって囲まれ、受容部は構造と接触するように配置及び構成され、構造及び受容部は、構造及び受容部が磁力によって相互に引き付けられることを確実にする材料で作られることで利点をもたらし得る。
【0026】
これによって、プレート部材にロッド部材を取り付ける単純で、信頼性があり、ユーザが利用しやすい方法を提供することが可能である。
【0027】
ツールはロッド部材に取り外し可能に取り付けられる設定デバイスを備え、設定デバイスは設定デバイスに移動可能に取り付けられる固定部材を備えることで有益になり得る。
【0028】
これによって、設定デバイスはロッド部材上の所望の位置に配置され、それによって、プレート部材は所定の様式で構造をマークまたは切断するために使用できる。
【0029】
設定デバイスは設定デバイスに回転可能に取り付けられる固定部材を備え得る。
【0030】
ツールは、ロッド部材(例えば、ロッド部材に設けられる溝)に摺動可能に取り付けられる設定デバイスを備えることで利点をもたらし得る。
【0031】
設定デバイスは、プレート部と、プレート部に回転可能に取り付けられるL形固定部材とを備えることで利点をもたらし得る。
【0032】
これによって、L形固定部材はマークまたは切断される構造の端部と係合して当接できる。これによって、切断またはマークされる構造は設定デバイスに対して固定位置に維持できる。
【0033】
設定デバイスは凹部が設けられるプレート部を備えることと、L形固定部材はL形固定部材の少なくとも一部が凹部に配置される位置になるように構成されることとにより利点をもたらし得る。
【0034】
固定部材がプレート部の端部を通って、凹部を通って、及びさらにL形固定部材に設けられる孔を通って延在するシャフトによって設定デバイスのプレート部に回転可能に取り付けられることで有益になり得る。
【0035】
ツールは、ロッド部材に取り外し可能に取り付けられる角度設定デバイスを備えることで利点をもたらし得る。
【0036】
これによって、角度設定デバイスは、ロッド部材上でアームの取り付け位置を変化させるために使用できる。したがって、ロッド部材とプレート部材との間の角度は、角度設定デバイスを使用することによって変化し得る。
【0037】
ツールは、ロッド部材に摺動可能に取り付けられる角度設定デバイスを備えることで利点をもたらし得る。
【0038】
これによって、角度設定デバイスは、ロッド部材の長さに沿って、例えば、ロッド部材の長さに沿って延在するロッド部材に設けられる溝に沿って、角度設定デバイスを摺動させることによって、ロッド部材上でアームの取り付け位置を変化させるために使用できる。したがって、ロッド部材とプレート部材との間の角度は、角度設定デバイスを摺動させることによって変化し得る。
【0039】
角度設定デバイスはロッド部材に設けられる対応する係合構造と(ロックして)係合するように構成される係合構造を備えるロック構造を備えることで利点をもたらし得る。
【0040】
これによって、ロック構造は、角度設定デバイスを1つ以上の所定位置にロッド部材に固定するために使用できる。これは、1つ以上の所定の角度設定が他よりも頻繁である場合に利点をもたらし得る。
【0041】
ロック構造は、雌部として形成されロッド部材に設けられる対応する係合構造によって受容されるように構成される雄部として形成される係合構造を備えることで利点をもたらし得る。
【0042】
これによって、単純及び信頼性のある構成を提供できる。
【0043】
本発明に従った一実施形態では、ロック構造はロッド形ピン部材として形成される係合構造を備え、ロック構造は角度設定デバイスの別の構造に摺動可能に取り付けられる。
【0044】
これによって、使用するのに容易である単純、強力、及び信頼性のある構成を提供することが可能である。
【0045】
角度設定デバイスは、つまみねじと、つまみねじの中央部の支持構造上に載るように構成される支持脚を備えるロック構造とを備え、支持脚を受容するように適合されるいくつかの孔は支持構造に設けられることで利点をもたらし得る。
【0046】
これによって、単純な手段を使用することによって、支持構造に対してロック構造を変位させることが可能である。
【0047】
ロック構造がロック構造の縦軸に沿って(ロッド部材に向かって)変位するとき、孔は支持脚を受容するように構成されることで有益になり得る。
【0048】
ロック構造は角度設定デバイスに回転可能に配置されることと、支持構造の孔はその縦軸を中心とするロック構造の回転により支持脚を孔と係合させることができるように配置されることと、によって利点をもたらし得る。
【0049】
これによって、使用するのに容易である単純構成を提供することが可能である。
【0050】
ロッド部材は第1のスケール部が設けられることで利点をもたらし得る。第1のスケール部は、ロッド部材の縦軸またはロッド部材に垂直な方向に対するプレート部材の角度位置を示すように設けられ得る。第1のスケール部は、プレート部材からロッド部材上に取り付けられる設定デバイスまでの距離を示すために設けられ得る。
【0051】
ロッド部材は第2のスケール部が設けられることで利点をもたらし得る。第2のスケール部は、ロッド部材の縦軸またはロッド部材に垂直な方向に対するプレート部材の角度位置を示すように設けられ得る。第2のスケール部は、プレート部材からロッド部材上に取り付けられる設定デバイスまでの距離を示すために設けられ得る。
【0052】
本発明に従った一実施形態では、第1のスケール部はロッド部材とプレート部材との間の角度を示す。
【0053】
本発明の一実施形態では、第1のスケール部は、90度と、ロッド部材とプレート部材との間の角度との差を示す。本実施形態では、ロッド部材とプレート部材との間の角度が90度である場合、第1のスケール部は0の値を示す。
【0054】
角度設定デバイスは、第1のスケール部上で、(90度に対する)角度または角変位を示すように適合されるポインタを含むことで利点をもたらし得る。
【0055】
ロッド部材は所定位置に1つ以上の凹部が設けられることで有益になり得る。
【0056】
これらの所定位置は所定の角度位置(例えば、ポインタが例えばいくつかの所定の値に対応する所定角度の値を示す角度位置)に対応することで利点をもたらし得る。
【0057】
ロッド部材は、所定角度の値でいくつかの凹部を含み得る。これによって、容易に及びユーザが利用しやすいように、角度設定デバイスをこれらの所定の角度位置(例えば、0度、11.25度、22.5度、及び45度)に設定することが可能である。
【0058】
本発明に従った好ましい実施形態では、ツールは、ロッド部材に摺動可能に取り付けられる角度設定デバイスを備える。角度設定デバイスは、溝の底部に設けられる対応する受容構造(凹部または孔)と係合するために、変位するように構成されるピンを有するノブを備える。
【0059】
溝は、ロッド部材の長さに沿って、好ましくはロッド部材の全長に沿って延在することで利点をもたらし得る。
【0060】
これによって、容易な様式で、1つ以上の構造をロッド部材に摺動可能に取り付け、これらの構造をロッド部材に締めることが可能である。
【0061】
ツールは、ロッド部材の溝に摺動可能に配置される1つ以上の摺動ブロックを備えることで有益になり得る。
【0062】
これによって、摺動ブロックは溝に配置され、1つ以上の構造(例えば、角度設定デバイス及び設定デバイス)を所定位置に位置付けるために摺動可能に変位できる。
【0063】
プレート部材は、プレート部材の縦軸に沿って配置される穴が設けられることで利点をもたらし得る。
【0064】
これによって、プレート部材を回し(プレート部材を180度回転させ)、さらに、プレート部材をロッド部材に取り付けることが可能である。
【0065】
追加穴はプレート部材に設けられ、追加穴はプレート部材の縦軸に対して対称的に設けられることで有益になり得る。
【0066】
これによって、プレート部材を回し(プレート部材を180度回転させ)またはプレート部材を変位させ、さらに、プレート部材をアーム部材に取り付けることが可能である。
【0067】
ツールは、ロッド部材の対応する取り付け構造と係合するように適合される取り付け構造が設けられる追加ロッド部材を備えることで利点をもたらし得る。
【0068】
これによって、ロッド部材の長さは延在できる。これは、長いプレート等の長い構造を扱うとき利点をもたらし得る。
【0069】
ロッド部材は、ロッド部材の遠位端に配置される受容部が設けられ得る。受容部は、ロッド部材の隣に配置される追加ロッド部材の対応する挿入部を受容するように適合され得る。
【0070】
これによって、追加ロッド部材4によって、ロッド部材を伸長することが可能である。
【0071】
追加ロッド部材は第1のスケール部及び第2のスケール部が設けられ得る。第1のスケール部はロッド部材とプレート部材との間の角度を示し得る。本発明の一実施形態では、第1のスケール部は、90度と、ロッド部材とプレート部材との間の角度との差を示す。
【0072】
ロッド部材は任意の適切な材料で生成され得る。ロッド部材はプラスチック材料、木材で、または金属(例えば、アルミニウムまたはスチール)で生成されることで利点をもたらし得る。
【0073】
プレート部材は任意の適切な材料で生成され得る。プレート部材はプラスチック材料、木材で、または金属(例えば、アルミニウムまたはスチール)で生成されることで利点をもたらし得る。
【0074】
本発明は、下記に本明細書で与えられる詳細な説明からより十分に理解される。添付図は単なる例示として与えられ、ひいては、その図は本発明に限定されるわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【
図1A】本発明に従ったツールの概略的な斜視上面図を示す。
【
図1B】本発明に従ったツールのロッド部材の概略上面断面図を示す。
【
図2A】本発明に従ったツールの別の斜視上面図を示す。
【
図2B】
図2Aに示されるツールの設定デバイスの拡大図を示す。
【
図2C】
図2Aに示されるツールのプレート部材に取り付けられるアームの拡大図を示す。
【
図2D】
図2Aに示されるツールのロッド部材に取り付けられるプレート部材の拡大図を示す。
【
図2E】
図2Aに示されるツールの角度設定デバイスの拡大図を示す。
【
図3A】プレートの端部に取り付けられる固定部材を伴う設定デバイスの拡大図を示す。
【
図3B】本発明に従ったツールの角度設定デバイスの概略断面図を示す。
【
図4A】本発明に従ったツールの角度設定デバイスの断面図を示し、角度設定デバイスはロックピンがロッド部材に設けられる凹部の上方を上昇する構成である。
【
図4B】別の構成で
図4Aに示される角度設定デバイスの断面図を示す。
【
図4C】ロックピンがロッド部材の対応する凹部に係合する構成で
図4A及び
図4Bに示される角度設定デバイスの断面図を示す。
【
図4D】ロッド部材と、ロッド部材に摺動可能に取り付けられる角度設定デバイスとの上面断面図を示す。
【
図5A】本発明に従ったツールの角度設定デバイスの斜視拡大図を示し、角度設定デバイスはロックピンがロッド部材に設けられる凹部の上方を上昇する構成である。
【
図5B】ロックピンがロッド部材に設けられる凹部に係合する別の構成で
図5Aに示される角度設定デバイスの斜視拡大図を示す。
【
図6A】第1のプレートを切断するために使用される本発明に従ったツールの概略上面図を示す。
【
図6B】別のプレートを切断するために使用される
図6Aに示されるツールの概略上面図を示す。
【
図7A】本発明に従ったプレート部材の概略端面図を示す。
【
図7B】本発明に従ったロッド部材の概略端面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0076】
ここで、本発明の好ましい実施形態を示す目的のために詳細に図面を参照すると、本発明のツール2は
図1に示される。ツール2は、所望の長さ及び角度になるようにプレートを切断するために使用されることが意図される。
【0077】
図1Aは、本発明に従ったツール2の概略的な斜視上面図を示す。ツール2は、縦軸Xを有するロッド部材4と、ロッド部材4に着脱可能に取り付けられるプレート部材6とを備える。プレート部材6はロッド部材4の縦軸Xに垂直に延在する縦軸を有する。したがって、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度αは90度である。
【0078】
ロッド部材4は、ロッド部材4の全長に沿って延在する中央に配置される溝28が設けられる。ロッド部材4は、第1のスケール部24及び第2のスケール部26が設けられる。第1のスケール部24は、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度を示す。本発明の一実施形態では、第1のスケール部24は、90度と、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度との差を示す。本実施形態では、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度が90度である場合、第1のスケール部24は0の値を示す。
図1では、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度αは90度である。
【0079】
プレート部材6は、長方形を有し、直線側部Sが設けられる。直線側部Sは、例えば、
図1に示されるマーキングツール48またはフライス盤82,82’を使用することによって、切断線を示すために使用されるように構成される。代替として、直線側部Sは、切断手順を補助する(例えば、石膏ボードをナイフで切断する)ために使用できる。直線側部Sはプレート部材6の縦軸Yに平行に延在する。プレート部材6は、プレート部材6の縦軸Yに沿って延在する誘導部材76が設けられる。誘導部材76は一定断面積(例えば、長方形断面)を有し得、この理由として、誘導部材76は押し出しによってプレート部材を生成することを可能にするだろうためである。例えば、プレート部材は、プレート部材が固定断面外形を有するとき、押出プロセスを適用することによって、アルミニウムで生成され得る。誘導部材76はフライス加工プロセスまたは切断プロセスを誘導するように構成される。
【0080】
アーム16は、プレート部材6及びロッド部材4に回転可能に搭載される。アーム16は、溝28に摺動可能に配置される角度設定デバイス8に回転可能に取り付けられる。角度設定デバイス8は、角度設定デバイス8をロッド部材4に締めるように構成される回転ノブ10を備える。角度設定デバイス8は、第1のスケール部24上で、(90度に対する)角度または角変位を示すように適合されるポインタ20を含む。
【0081】
設定デバイス12は、ロッド部材4の溝28に摺動可能に取り付けられる。設定デバイス12は、プレート部32と、設定デバイス12のプレート部32に回転可能に取り付けられる固定部材14とを備える。設定デバイス12は、設定デバイス12からプレート部材6の側部Sまでの距離を設定するために、ロッド部材4上の任意の所望の位置に配置されるように構成される。したがって、ツール2は、設定デバイス12から所定距離においてプレート構造(図示しない)を切断またはマークするために使用できる。同時に、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度αを調節するために、角度設定デバイス8の位置を調節することが可能である。
【0082】
ロッド部材4は、ロッド部材の遠位端に配置される受容部18が設けられる。受容部18は、ロッド部材4の隣に配置される追加ロッド部材4’の対応する挿入部22を受容するように適合される。これによって、追加ロッド部材4’によって、ロッド部材4を伸長することが可能である。追加ロッド部材4’は、第1のスケール部24’及び第2のスケール部26’が設けられ得る。第1のスケール部24’は、ロッド部材4’とプレート部材6との間の角度を示す。本発明の一実施形態では、第1のスケール部24’は、90度と、ロッド部材4’及びプレート部材6との間の角度との差を示す。
【0083】
ロッド部材4,4’は任意の適切な材料で生成され得る。ロッド部材4,4’を金属(例えば、アルミニウムまたはステンレス鋼)で生成されることで利点をもたらし得る。プレート部材6は、金属、プラスチック、木材、または中質繊維板を含む任意の適切な材料で生成され得る。プレート部材6は透明材料で生成され得る。
【0084】
図1Bは、本発明に従ったツール2のロッド部材4の概略上面断面図を示す。ロッド部材4はセンチメートルスケールが設けられる第2のスケール部26を含む。ロッド部材4は、さらに、取り付け構造が搭載される中央に配置される溝28を備える。対応するプレート部材を正しい位置に取り付けることを確実にするために、取り付け構造をこの位置に永久的に固定し得る。
【0085】
取り付け構造は、磁気材料で作られた周辺円板部材80から突出する円筒形ピン部材44を備える。ピン部材44を基底構造(例えば、摺動ブロック)のねじ部にねじ締めすることを可能にするために、係合溝はピン部材44に設けられ得る。円板部材80は、円板部材80の外径よりもわずかに大きい内径を有する孔に配置される。のりまたは弾力構造は、円板部材80と円板部材80を囲む孔との間の間隔78に設けられ得る。円板部材80は、プレート部材に中央に配置される穴を囲む周辺構造を磁気的に引き付け及びそれに接して支えるように構成される(
図2D参照)。これによって、プレート部材が周辺構造と円板部材80との間で磁力によって適所に保持できるように、ロッド部材4をプレート部材に取り付けることが可能である。
【0086】
図2Aは、本発明に従ったツール2の別の概略的な斜視上面図を示す。ツール2は、基本的に、
図1に示されるものに対応する。ツール2は、プレート状プレート部材6と、プレート部材6に回転可能に取り付けられるロッド部材4とを備える。アーム16は、プレート部材6及びロッド部材4に回転可能に取り付けられ、ロッド部材4とプレート部材6との間に延在する。アーム16は、ロッド部材4に中央に配置される溝に摺動可能に取り付けられる角度設定デバイスに回転可能に取り付けられる。ロッド部材4の長さに沿ってアーム16を摺動させることによって、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度を変化させることが可能である。設定デバイス12は、ロッド部材4の溝に摺動可能に配置される。これによって、設定デバイス12を使用して、設定デバイス12から所定距離においてプレート部材の側部に沿ってプレートをマークまたは切断するために、設定デバイス12の位置を変化させることが可能である。プレート部材6は、プレート部材6の長さに沿って延在する誘導部材76が設けられる。誘導部材76はフライス加工プロセスまたは切断プロセスを誘導するように構成される。
【0087】
図2Bは、
図2Aに示されるツールの設定デバイス12の拡大図を示す。設定デバイス12は、ロッド部材4の溝28に配置される摺動ブロック34に回転可能に取り付けられるノブ30を備える。設定デバイス12は貫通孔が設けられるプレート部32を備え、ノブ30の一部は貫通孔を通って延在する。設定デバイス12は、さらに、プレート部32に回転可能に取り付けられるL形固定部材14を備える。
【0088】
図2Cは、
図2Aに示されるツールのプレート部材6に取り付けられるアーム16の拡大図を示す。アーム16は、アーム16の端部に設けられる対応する円筒形孔内に回転可能に取り付けられる円筒形ピン部材36によって、プレート部材6に回転可能に取り付けられる。ピン部材36は、追加穴38’に対応する穴(図示しない)の中に挿入される。プレート部材6は、さらに、磁気材料または磁化可能材料から作られた周辺構造42によって囲まれる穴40を備える。これによって、ロッド部材4は、ピン部材(
図2Dに示される44)を穴40に挿入することによって、プレート部材に回転可能に取り付けできる。穴40はプレート部材6の縦軸Yに沿って配置される。プレート部材6の穴がプレート部材6の縦軸Yに対して対称的に配置されるため、プレート部材6は180度回転でき、さらに、ロッド部材4及びアーム16に嵌合する。プレート部材6は長方形の一定断面積を有する誘導部材76が設けられることが分かり得る。
【0089】
図2Dは、
図2Aに示されるツール2のロッド部材4に取り付けられるプレート部材6の拡大図を示す。ロッド部材4は、周辺構造42’によって囲まれる穴内に挿入される円筒形ピン部材44によってプレート部材6に回転可能に取り付けられることが分かり得る。磁気材料または磁化可能材料で作られた周辺構造42’を適用することによって、プレート部材6が周辺構造42’とピン部材44を囲むロッド部材4上の当接構造との間に磁力によって適所に保持できるように、ロッド部材4をプレート部材6に取り付けることが可能である。プレート部材6は、アーム部材のピン部材を受容するように適合される追加穴38’’,38’’’を備えることが分かり得る(
図2C参照)。プレート部材6は第1の高さ(厚さ)を有する中央部Mを含み、中央部はより低い高さ(薄い厚さ)を有する側部S,S’によって囲まれる。プレート部材6は長方形の一定断面積を有する誘導部材76が設けられることが分かり得る。
【0090】
図2Eは、
図2Aに示されるツール2の角度設定デバイス8の拡大図を示す。角度設定デバイス8はねじ部が設けられるシャフトを有するノブ10を備え、ねじ部はロッド部材4に設けられる溝28に配置される摺動ブロック34’に設けられる対応するねじ孔に係合する。ノブ10のシャフト46はアーム部材16に設けられる孔を通って延在する。したがって、ノブ10は角度設定デバイス8を締めるために使用でき、これによって、ロッド部材4に角度設定デバイス8を固定位置に固定する。さらに、角度設定デバイス8の位置は、ロッド部材の溝28に沿って角度設定デバイス8を摺動させることによって変化し得、これは、摺動ブロックが溝28に摺動可能に配置されているためである。
【0091】
図3Aは、プレート50の端部に取り付けられる固定部材14を有する設定デバイス12の拡大図を示す。設定デバイス12はL形固定部材14を備える凹部が設けられるプレート部32を備え、L形固定部材14は、プレート部32の端部を通って、凹部を通って、及びさらにL形固定部材14に設けられる孔を通って延在するシャフト52によってプレート部32に回転可能に取り付けられる。設定デバイス12は、プレート部32に設けられる貫通孔を通って延在する係合構造(例えば、ロッド部材4の溝28に配置される基底摺動ブロックに設けられる対応するねじ孔に係合するねじ式ロッド構造)を有するノブ30を備える。設定デバイス12の位置は、ノブ30を回転させることによって、ロッド部材4に固定できる。同様に、設定デバイス12の位置はノブ30のねじを緩め、ロッド部材4の溝28に沿って設定デバイス12を摺動することによって変化し得る。ロッド部材4が角度指標(度単位で測定)で第1のスケール部24を含むことと、ロッド部材4がプレート部材(図示しない)の遠位側部までの距離を示す第2のスケール部26(センチメートル単位で測定)を含むこととが分かり得る。
図3Aでは、設定デバイス12は約94センチメートルの距離に設定される。したがって、ツールは、プレート50の端面からの94センチメートルの距離で、プレート部材(図示しない)の遠位側部でマーキングを行うために設定される。
【0092】
角度設定デバイス8は、ロッド部材4に摺動可能に取り付けられる。角度設定デバイス8は、溝28の底部に設けられる対応する受容構造(凹部または孔)と係合するために、変位するように構成されるピンを有するノブ10を備える。設定デバイス8は、設定デバイス8を摺動ブロック34’にねじ締めすることによって、角度設定デバイス8をロッド部材4に固定するように構成されるつまみねじ56を備える。これは、ねじ部を基底摺動ブロック34’に設けられる対応するねじ式受容部にねじ締めすることによって達成し得る。
【0093】
設定デバイス8は、ロッド部材4に回転可能に取り付けられるプレート部材(図示しない)に対して、ロッド部材4の相対角変位を示すポインタ20を含む。第1のスケール部24は、ロッド部材4がそれに取り付けられるプレート部材(図示しない)に垂直に延在する場合にポインタ20によって示される角度が0であるように設けられる。ロッド部材4とプレート部材(図示しない)との間の角度が10度だけ(90度から100度に)増加する場合、ポインタは第1のスケール部24で10度を示すだろう。
図3Aでは、角度は約0度である。したがって、ツールは、マーキングラインの角度とプレート50の端部の角度との間の差が約0度であるように、プレート部材(図示しない)の遠位側部でマーキングを行うために設定される。
【0094】
設定デバイス8は
図3Bに詳細に示されるロック構造54を有するノブ10を備える。アーム16は、設定デバイス8によってロッド部材4に取り付けられる。
【0095】
図3Bは、本発明に従ったツールの角度設定デバイス8の概略断面図を示す。角度設定デバイス8は、基本的に、
図3Aに示されるものに対応する。角度設定デバイス8は、中央に配置される貫通孔64が設けられるつまみねじ56として形成される外側構造を有するノブ10を備える。角度設定デバイス8は、加えて、ロック構造54の縦軸Zに平行に延在する支持脚58,58’が設けられる中央に配置されるロック構造54を備える。
【0096】
図3Bでは、支持脚58,58’はつまみねじ56の支持部によって支持される。しかしながら、つまみねじ56の支持部は支持脚58,58’を受容するように構成される複数の孔が設けられ、それによって、ロック構造54は基底ロッド部材4に向かって(縦軸Zに沿って)垂直に変位する。つまみねじ56は、対応する係合構造(図示しない)によって基底摺動ブロック34’にねじ締めされるように構成される。ピン62はロッド部材4に設けられる凹部66で変位し、角度設定デバイス8はロッド部材4に固定される。ピン62はロック構造54の中央部60に取り付けられる。
【0097】
アーム16は摺動ブロック34’に回転可能に取り付けられ、孔を囲むリング部材68を備え、ピン62は孔を通って変位するように適合される。
【0098】
ロッド部材4は、所定角度の値でいくつかの凹部66を含み得る。これによって、容易に及びユーザが利用しやすいように、角度設定デバイス8をこれらの所定の角度位置(例えば、0度、11.25度、22.5度、及び45度)に設定することが可能である。
【0099】
図3Bが概略的例示であることと、角度設定デバイス8のつまみねじ56を摺動ブロック34’に固定するように適合される係合構造を図示しないこととを強調することは重要である。これらの係合構造は、つまみねじ56及び摺動ブロック34’に設けられる対応するねじ式円筒形構造として形成され得る。
【0100】
図4Aは、本発明に従ったツールの角度設定デバイス8の断面図を示し、角度設定デバイス8はロックピン64がロッド部材4に設けられる凹部66の上方を上昇する構成である。
図4Bは別の構成で
図4Aに示される角度設定デバイス8の断面図を示し、
図4Cはロックピン62がロッド部材4の対応する凹部66に係合する構成で
図4A及び
図4Bに示される角度設定デバイス8の断面図を示す。ピン62はロック構造54の縦軸Zに沿って移動している。
【0101】
図4Aに示される構成では、ロック構造54はロッド部材4に設けられる凹部66と係合しない。したがって、摺動ブロック34’はロッド部材4の溝及び長さに沿って摺動できる。つまみねじ56の係合構造(図示しない)が摺動ブロック34’の対応する係合構造に係合する場合、角度設定デバイス8はロッド部材4に固定され得る。
【0102】
図4A及び
図4Bを比較するとき、ロック構造54がロック構造54の縦軸Zに対して回転していることと、支持脚58,58’がつまみねじ56の中央部に設けられる孔(図示しない)によって部分的に受容されていることとが分かり得る。
図4Bでは、ピン62はロッド部材に寄り掛かっている。本構成では、摺動ブロックはロッド部材4の長さに沿って摺動し得る。
【0103】
図4Cでは、ピン62はロック構造54の縦軸Zに沿って移動しており、支持脚58,58’はつまみねじ56の中央部の孔によって十分に受容されている。したがって、ロックピン62はロッド部材4の凹部66に係合する。したがって、角度設定デバイス8及びノブ10はロッド部材4に固定される。ロック構造54は、支持脚58,58’をつまみねじ56の中央部の支持構造上に配置するために、ロック構造54の縦軸Zに沿って上向きにロック構造54を変位させ、その後、ロック構造54の縦軸Zを中心にロック構造54を回転させることによって、ロッド部材4の凹部66との係合から外されることができる。
【0104】
図4Dは、ロッド部材4と、ロッド部材4に摺動可能に取り付けられる角度設定デバイス8との上面断面図を示す。ロッド部材4は、プレート部材(図示しない)の縦軸(図示しない)に垂直な方向に対して、ロッド部材4の角変位を示す第1のスケール部24を含むことが分かり得る。ロッド部材4は、さらに、センチメートルスケールが設けられる第2のスケール部26を含む。中央に配置される溝28はロッド部材4の長さに沿って延在する。
【0105】
角度設定デバイス8は、ロック構造54を囲むつまみねじ56を有するノブ10に摺動可能に搭載される中央に配置されるロック構造54を備える。アーム16は、前述に言及した角変位を示すポインタ20が設けられる摺動ブロック34’によって、ロッド部材4に回転可能に及び摺動可能に取り付けられる。
【0106】
図5Aは、本発明に従ったツールの角度設定デバイス8の斜視拡大図を示し、角度設定デバイス8はロックピン64がロッド部材4に設けられる凹部の上方を上昇する構成である。他方では、
図5Bは、ロックピンがロッド部材4に設けられる凹部に係合する構成で
図5Aに示される角度設定デバイス8の斜視拡大図を示す。
【0107】
図5Aでは、支持脚58,58’がつまみねじ56の中央部の支持構造74に載ることと、孔72が支持構造74に設けられることとが分かり得る。ポインタ20は、ロッド部材4とプレート部材(図示しない)に垂直な方向との間の角度が0度であることを示す。
【0108】
図5Bでは、支持脚58,58’が、つまみねじ56の中央部の支持構造の孔内に部分的に挿入されることが分かり得る。したがって、ロック構造54は、ロック構造54の縦軸Zに沿って下向きに変位している。ロックピン(
図4A、
図4B、または
図4C参照)がロッド部材4の凹部の上方に位置付けられる場合、ロックピンは凹部によって受容され、角度設定デバイス8はこの位置に固定される。角度設定デバイス8は、ロック構造54及びロックピンを持ち上げ、ロック構造54を回転させることによってロック解除構成になり得、これにより、支持脚58,58’は(
図5Aに示されるような)支持構造74に載る。
【0109】
図6Aは第1のプレート50を切断するために使用される本発明に従ったツール2の概略上面図を示し、
図6Bは別のプレート50を切断するために使用される
図6Aに示されるツール2の概略上面図を示す。
【0110】
ツール2は、ロッド部材4の長さに沿って延在する溝が設けられるロッド部材4を備える。さらに、ツール2は、対応する穴を通って延在するピン部材44によってロッド部材4に回転可能に取り付けられるプレート部材6を備える。したがって、ピン部材44は、ロッド部材4とプレート部材6との間で角度αだけ変化させるためにプレート部材が回転し得るシャフトを構成する。
【0111】
ツール2は、ピン部材36によってプレート部材6に及びロッド部材4に取り付けられる角度設定デバイス8によってロッド部材4に、回転可能に取り付けられるアーム16を備える。設定デバイス12は、ロッド部材4上に移動可能に搭載される。設定デバイス12はプレート50に接して支え、これによって、プレート50の端部からプレート部材6までの距離d
2を画定する。設定デバイス12をロッド部材4上の関連位置に位置付けることによって、距離d
2を画定することが可能である。
【0112】
図6Bに分かり得るように、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度βはロッド部材4の長さに沿って角度設定デバイス8を変位させることによって変化し得る。さらに、設定デバイス12の位置を変化させることによって、
図6Bに示される第1の距離d
1及び第2の距離d
2を変化させることが可能である。
【0113】
ツール2が所望の位置/設定に設定されているとき、切断ツール70(例えば、ナイフ)によってプレート50を切断する、またはマーキングツール(例えば、鉛筆)によってプレート50をマークすることが可能である。
【0114】
プレート部材6は、プレート部材6の全長に沿って延在する誘導部材76が設けられることが分かり得る。
【0115】
図7Aは、本発明に従ったプレート部材6の概略端面図を示す。プレート部材6は長方形の一定断面積を有する誘導部材76が設けられることが分かり得る。ゴムで作られた弾力部材84はプレート部材6の側部Sに取り付けられる。ゴムで作られた弾力部材84は、プレートが(例えば、丸のこぎりを使用することによって)切断手順中に擦り切れることを防止する。弾力部材84はプレート部材6に着脱可能に取り付けられる。これによって、弾力部材84は摩耗した場合に交換できる。弾力部材84はプレート部材6に設けられる受容溝内に挿入される。
【0116】
反対側部S’は任意の追加構造が設けられていない。この反対側部S’は、ナイフによって構造(例えば、石膏ボード)を切断するときに、またはマーキングツール(例えば、鉛筆)を使用するときに使用されるように適合される。
【0117】
図7Bは、本発明に従ったプレート部材4の概略端面図を示す。ロッド部材4の長さに沿って延在する溝は、ロッド部材4の中央に設けられる。摺動ブロック34は溝内に挿入されている。アーム16は、つまみねじ56及びロック構造54を有する角度設定デバイス8によって、ロッド部材4に取り付けられる。ロッド部材6の溝のベースプレート86は、所定の角度位置に対応する所定位置(例えば、ポインタ(図示しない)が、例えば、0度、11.25度、22.5度、及び45度等のいくつかの所定の値に対応する所定角度の値を示す角度位置)で1つ以上の凹部が設けられる。角度設定デバイス8は、角度設定デバイス8を所定の角度位置にロックするために、凹部内に挿入されるように配置及び構成されるピン部材(図示しない)を備える。
【符号の説明】
【0118】
2 ツール
4,4’ ロッド部材
6 プレート部材
8 角度設定デバイス
10 ノブ
12 設定デバイス
14 固定部材
16 アーム
18 受容部(雌部)
20 ポインタ
22 挿入部(雄部)
24,24’,26,26’ スケール部
28 溝
30 ノブ
32 プレート部
34,34’ 摺動ブロック
36 ピン部材
38,38’,38’,38’’’ 孔
40,40’ 孔
42,42’ 周辺構造
44 ピン部材
46 シャフト
48 マーキングツール
50 プレート
52 シャフト
54 ロック構造
56 つまみねじ
58,58’ 支持脚
60 中央部
62 ピン
64 孔
66 凹部
68 リング部材
70 切断ツール
72 孔
74 支持構造
76 誘導部材
78 間隔
80 円板部材
82,82’ フライス盤
84 弾性部材
86 ベースプレート
X,Y,Z 軸
S,S’ 側部
M 中央部
α,β 角度
d
1,d
2 距離
【手続補正書】
【提出日】2020年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツールを開示する。本発明は、より具体的には、所定の長さ及び所定の角度になるように、プレート等の構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツールに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、建築の目的のためにプレート構造を使用する必要があるとき、通常、構造の長さを短くし、及び/または構造の隣接する側部の間の角度の間を変化させる必要がある。したがって、いくつかのツールは、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するために提案されている。一般的に、これらのツールは、測定ロッドと、測定ロッドに回転可能に取り付けられるプレート部材とを備える。一般的に、先行技術のツールは、プレート部材がロッド部材に永久的に取り付けられる場合、組み立て及び分解が困難であり時間がかかる、または多くの空間を占有する。この理由のために、先行技術のツールはユーザが利用しやすくない。
【0003】
先行技術のツールは国際公開第2014/121698号に開示され、スライダーが溝の長さに沿って移動するように提供及び適合される縦方向の貫通溝をそれぞれ備える定規のセットが開示され、それによって、各スライダーはプラグポストと反対側のソケット穴とを備え、それにより、一方のスライドのプラグポストは、隣接するスライダーのソケット穴内に導入され、ソケット穴と組み立てられるのを維持し得、それによって、磁石は、隣接するスライダーの間の磁力によって接続を維持するためのソケット穴に設けられる。スライダーが磁力によって強く相互接続される一方、定規はそうではなく、ひいては相互に対して摺動すること及び回ることの両方を行い得るために、ツールは線を引くまたは切断するのに使用できない。
【0004】
米国特許第5438761号明細書では、三角測量構成が開示されており、定規は第2の伸長部材に摺動自在に接続され、磁気部材はスライダー部材と定規との間に接触を維持するために設けられる。アームは伸長部材と定規との間に設けられるが、定規及び伸長部材から容易に着脱できない。
【0005】
米国特許出願公開第2003/041467号明細書では、一方の斜辺足の2つの対向端で移動可能ジョイントと、2つの非斜辺脚を一緒に留めるために第3のジョイントで磁気挿入部がある開閉式ジョイントとを備える折り畳み式三角形が示されている。いったん磁気挿入部が第3のジョイントで接合すると、三角形は動かなくなり、角度の調節ができなくなる。
【0006】
米国特許第5603164号明細書では、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツールが示されており、ツールは、縦軸を有するロッド部材と、ロッド部材に回転可能に取り付けられるプレート部材と、ロッド部材に取り付けられ、プレート部材に取り付けられるアームとを備え、プレート部材はジョイントを備える構造によってロッド部材に回転可能に取り付けられる。このツールは、分解または再組み立てが容易にできない。
【0007】
したがって、先行技術の上述の不利点を減らすまたはなくすツールの必要性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第2014/121698号
【特許文献2】米国特許第5438761号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2003/041467号明細書
【特許文献4】米国特許第5603164号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツールを提供することであり、ツールは組み立て及び分解することが容易に及び速くなり、ツールは分解するときに多くの空間を占有しない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的は、請求項1に定義されるようなツールによって達することができる。好ましい実施形態は従属下位クレームに定義され、以下の記述に説明され、添付図に示される。
【0011】
本発明に従ったツールは、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツールであり、ツールは、縦軸を有するロッド部材と、ロッド部材に回転可能に取り付けられるプレート部材とを備え、ツールはロッド部材及びプレート部材に取り外し可能に取り付けられるアームを備え、プレート部材は、ジョイントと1つ以上の磁気構造または磁化可能構造とを備える構造によってロッド部材に回転可能に取り付けられ、1つ以上の磁気構造または磁化可能構造はロッド部材とプレート部材との間に磁力を提供するように構成され、1つ以上の磁気構造または磁化可能構造はアームとプレート部材との間に磁力を提供するように構成され
る。
【0012】
これによって、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツールを提供することが可能であり、ツールは組み立てる及び分解することが容易に及び速くなる。
【0013】
ツールは、所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するために使用されることが意図される。ツールは、所定の様式で石膏ボードまたは合板を切断するために、それらをマークアップするために使用できる。ツールは、また、誘導構造としてプレート部材を使用することによって、プレートを切断するために使用され得、切断ツールは、プレート部材の側部に沿ってプレートを移動させることによって切断するために使用できる。
【0014】
ツールは、縦軸を有するロッド部材と、ロッド部材に回転可能に取り付けられるプレート部材とを備える。ロッド部材は任意の適切なサイズ及び幾何学形状を有し得る。ロッド部材は一定断面積を有する細長い構造であり得る。ロッド部材は基本的な箱型であり得る。
【0015】
プレート部材は任意の適切なサイズ及び幾何学形状を有し得る。プレート部材は一定断面積を有する細長い構造であり得る。プレート部材は平箱として成形され得る。プレート部材は対称であることで利点をもたらし得る。プレート部材は長方形断面を有し得る。
【0016】
ツールは、ロッド部材及びプレート部材に取り外し可能に取り付けられるアームを備える。本発明に従った好ましい実施形態では、アームはロッド部材及びプレート部材に回転可能に取り付けられる。
【0017】
アームは、ジョイントと、アームとプレート部材との間に磁力を提供するように構成される1つ以上の磁気構造または磁化可能構造とを備える構造によってプレート部材に回転可能に取り付けられ得る。
【0018】
これによって、ツールは、速く及び容易な様式で組み立てられ及び設定されることができる。
【0019】
プレート部材は、ジョイントと、ロッド部材とプレート部材との間に磁力を提供するように構成される1つ以上の磁気構造または磁化可能構造とを備える構造によってロッド部材に回転可能に取り付けられる。
【0020】
磁力は、ロッド部材及びプレート部材が磁力によって一緒に保持されることを確実にする。さらに、磁力は、プレート部材へのロッド部材の取り付けを容易にする。
【0021】
プレート部材は対応する受容部内に挿入される円筒形ピン部材を備えるピボットジョイントによってロッド部材に回転可能に取り付けられることで利点をもたらし得る。
【0022】
これによって、ロッド部材はプレート部材に容易に取り付けできる。さらに、安定性の高い及び信頼性のある構成を提供できる。
【0023】
本発明の一実施形態では、ピン部材はロッド部材に取り付けられ、孔を有する対応する構造はプレート部材に設けられる。
【0024】
本発明の別の実施形態では、ピン部材はプレート部材に取り付けられ、孔を有する対応する構造はロッド部材に設けられる。
【0025】
円筒形ピン部材は少なくとも部分的に磁気材料または磁化可能材料で作られた構造(好ましくは平面構造)によって囲まれ、受容部は構造と接触するように配置及び構成され、構造及び受容部は、構造及び受容部が磁力によって相互に引き付けられることを確実にする材料で作られることで利点をもたらし得る。
【0026】
これによって、プレート部材にロッド部材を取り付ける単純で、信頼性があり、ユーザが利用しやすい方法を提供することが可能である。
【0027】
ツールはロッド部材に取り外し可能に取り付けられる設定デバイスを備え、設定デバイスは設定デバイスに移動可能に取り付けられる固定部材を備えることで有益になり得る。
【0028】
これによって、設定デバイスはロッド部材上の所望の位置に配置され、それによって、プレート部材は所定の様式で構造をマークまたは切断するために使用できる。
【0029】
設定デバイスは設定デバイスに回転可能に取り付けられる固定部材を備え得る。
【0030】
ツールは、ロッド部材(例えば、ロッド部材に設けられる溝)に摺動可能に取り付けられる設定デバイスを備えることで利点をもたらし得る。
【0031】
設定デバイスは、プレート部と、プレート部に回転可能に取り付けられるL形固定部材とを備えることで利点をもたらし得る。
【0032】
これによって、L形固定部材はマークまたは切断される構造の端部と係合して当接できる。これによって、切断またはマークされる構造は設定デバイスに対して固定位置に維持できる。
【0033】
設定デバイスは凹部が設けられるプレート部を備えることと、L形固定部材はL形固定部材の少なくとも一部が凹部に配置される位置になるように構成されることとにより利点をもたらし得る。
【0034】
固定部材がプレート部の端部を通って、凹部を通って、及びさらにL形固定部材に設けられる孔を通って延在するシャフトによって設定デバイスのプレート部に回転可能に取り付けられることで有益になり得る。
【0035】
ツールは、ロッド部材に取り外し可能に取り付けられる角度設定デバイスを備えることで利点をもたらし得る。
【0036】
これによって、角度設定デバイスは、ロッド部材上でアームの取り付け位置を変化させるために使用できる。したがって、ロッド部材とプレート部材との間の角度は、角度設定デバイスを使用することによって変化し得る。
【0037】
ツールは、ロッド部材に摺動可能に取り付けられる角度設定デバイスを備えることで利点をもたらし得る。
【0038】
これによって、角度設定デバイスは、ロッド部材の長さに沿って、例えば、ロッド部材の長さに沿って延在するロッド部材に設けられる溝に沿って、角度設定デバイスを摺動させることによって、ロッド部材上でアームの取り付け位置を変化させるために使用できる。したがって、ロッド部材とプレート部材との間の角度は、角度設定デバイスを摺動させることによって変化し得る。
【0039】
角度設定デバイスはロッド部材に設けられる対応する係合構造と(ロックして)係合するように構成される係合構造を備えるロック構造を備えることで利点をもたらし得る。
【0040】
これによって、ロック構造は、角度設定デバイスを1つ以上の所定位置にロッド部材に固定するために使用できる。これは、1つ以上の所定の角度設定が他よりも頻繁である場合に利点をもたらし得る。
【0041】
ロック構造は、雌部として形成されロッド部材に設けられる対応する係合構造によって受容されるように構成される雄部として形成される係合構造を備えることで利点をもたらし得る。
【0042】
これによって、単純及び信頼性のある構成を提供できる。
【0043】
本発明に従った一実施形態では、ロック構造はロッド形ピン部材として形成される係合構造を備え、ロック構造は角度設定デバイスの別の構造に摺動可能に取り付けられる。
【0044】
これによって、使用するのに容易である単純、強力、及び信頼性のある構成を提供することが可能である。
【0045】
角度設定デバイスは、つまみねじと、つまみねじの中央部の支持構造上に載るように構成される支持脚を備えるロック構造とを備え、支持脚を受容するように適合されるいくつかの孔は支持構造に設けられることで利点をもたらし得る。
【0046】
これによって、単純な手段を使用することによって、支持構造に対してロック構造を変位させることが可能である。
【0047】
ロック構造がロック構造の縦軸に沿って(ロッド部材に向かって)変位するとき、孔は支持脚を受容するように構成されることで有益になり得る。
【0048】
ロック構造は角度設定デバイスに回転可能に配置されることと、支持構造の孔はその縦軸を中心とするロック構造の回転により支持脚を孔と係合させることができるように配置されることと、によって利点をもたらし得る。
【0049】
これによって、使用するのに容易である単純構成を提供することが可能である。
【0050】
ロッド部材は第1のスケール部が設けられることで利点をもたらし得る。第1のスケール部は、ロッド部材の縦軸またはロッド部材に垂直な方向に対するプレート部材の角度位置を示すように設けられ得る。第1のスケール部は、プレート部材からロッド部材上に取り付けられる設定デバイスまでの距離を示すために設けられ得る。
【0051】
ロッド部材は第2のスケール部が設けられることで利点をもたらし得る。第2のスケール部は、ロッド部材の縦軸またはロッド部材に垂直な方向に対するプレート部材の角度位置を示すように設けられ得る。第2のスケール部は、プレート部材からロッド部材上に取り付けられる設定デバイスまでの距離を示すために設けられ得る。
【0052】
本発明に従った一実施形態では、第1のスケール部はロッド部材とプレート部材との間の角度を示す。
【0053】
本発明の一実施形態では、第1のスケール部は、90度と、ロッド部材とプレート部材との間の角度との差を示す。本実施形態では、ロッド部材とプレート部材との間の角度が90度である場合、第1のスケール部は0の値を示す。
【0054】
角度設定デバイスは、第1のスケール部上で、(90度に対する)角度または角変位を示すように適合されるポインタを含むことで利点をもたらし得る。
【0055】
ロッド部材は所定位置に1つ以上の凹部が設けられることで有益になり得る。
【0056】
これらの所定位置は所定の角度位置(例えば、ポインタが例えばいくつかの所定の値に対応する所定角度の値を示す角度位置)に対応することで利点をもたらし得る。
【0057】
ロッド部材は、所定角度の値でいくつかの凹部を含み得る。これによって、容易に及びユーザが利用しやすいように、角度設定デバイスをこれらの所定の角度位置(例えば、0度、11.25度、22.5度、及び45度)に設定することが可能である。
【0058】
本発明に従った好ましい実施形態では、ツールは、ロッド部材に摺動可能に取り付けられる角度設定デバイスを備える。角度設定デバイスは、溝の底部に設けられる対応する受容構造(凹部または孔)と係合するために、変位するように構成されるピンを有するノブを備える。
【0059】
溝は、ロッド部材の長さに沿って、好ましくはロッド部材の全長に沿って延在することで利点をもたらし得る。
【0060】
これによって、容易な様式で、1つ以上の構造をロッド部材に摺動可能に取り付け、これらの構造をロッド部材に締めることが可能である。
【0061】
ツールは、ロッド部材の溝に摺動可能に配置される1つ以上の摺動ブロックを備えることで有益になり得る。
【0062】
これによって、摺動ブロックは溝に配置され、1つ以上の構造(例えば、角度設定デバイス及び設定デバイス)を所定位置に位置付けるために摺動可能に変位できる。
【0063】
プレート部材は、プレート部材の縦軸に沿って配置される穴が設けられることで利点をもたらし得る。
【0064】
これによって、プレート部材を回し(プレート部材を180度回転させ)、さらに、プレート部材をロッド部材に取り付けることが可能である。
【0065】
追加穴はプレート部材に設けられ、追加穴はプレート部材の縦軸に対して対称的に設けられることで有益になり得る。
【0066】
これによって、プレート部材を回し(プレート部材を180度回転させ)またはプレート部材を変位させ、さらに、プレート部材をアーム部材に取り付けることが可能である。
【0067】
ツールは、ロッド部材の対応する取り付け構造と係合するように適合される取り付け構造が設けられる追加ロッド部材を備えることで利点をもたらし得る。
【0068】
これによって、ロッド部材の長さは延在できる。これは、長いプレート等の長い構造を扱うとき利点をもたらし得る。
【0069】
ロッド部材は、ロッド部材の遠位端に配置される受容部が設けられ得る。受容部は、ロッド部材の隣に配置される追加ロッド部材の対応する挿入部を受容するように適合され得る。
【0070】
これによって、追加ロッド部材4によって、ロッド部材を伸長することが可能である。
【0071】
追加ロッド部材は第1のスケール部及び第2のスケール部が設けられ得る。第1のスケール部はロッド部材とプレート部材との間の角度を示し得る。本発明の一実施形態では、第1のスケール部は、90度と、ロッド部材とプレート部材との間の角度との差を示す。
【0072】
ロッド部材は任意の適切な材料で生成され得る。ロッド部材はプラスチック材料、木材で、または金属(例えば、アルミニウムまたはスチール)で生成されることで利点をもたらし得る。
【0073】
プレート部材は任意の適切な材料で生成され得る。プレート部材はプラスチック材料、木材で、または金属(例えば、アルミニウムまたはスチール)で生成されることで利点をもたらし得る。
【0074】
本発明は、下記に本明細書で与えられる詳細な説明からより十分に理解される。添付図は単なる例示として与えられ、ひいては、その図は本発明に限定されるわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【
図1A】本発明に従ったツールの概略的な斜視上面図を示す。
【
図1B】本発明に従ったツールのロッド部材の概略上面断面図を示す。
【
図2A】本発明に従ったツールの別の斜視上面図を示す。
【
図2B】
図2Aに示されるツールの設定デバイスの拡大図を示す。
【
図2C】
図2Aに示されるツールのプレート部材に取り付けられるアームの拡大図を示す。
【
図2D】
図2Aに示されるツールのロッド部材に取り付けられるプレート部材の拡大図を示す。
【
図2E】
図2Aに示されるツールの角度設定デバイスの拡大図を示す。
【
図3A】プレートの端部に取り付けられる固定部材を伴う設定デバイスの拡大図を示す。
【
図3B】本発明に従ったツールの角度設定デバイスの概略断面図を示す。
【
図4A】本発明に従ったツールの角度設定デバイスの断面図を示し、角度設定デバイスはロックピンがロッド部材に設けられる凹部の上方を上昇する構成である。
【
図4B】別の構成で
図4Aに示される角度設定デバイスの断面図を示す。
【
図4C】ロックピンがロッド部材の対応する凹部に係合する構成で
図4A及び
図4Bに示される角度設定デバイスの断面図を示す。
【
図4D】ロッド部材と、ロッド部材に摺動可能に取り付けられる角度設定デバイスとの上面断面図を示す。
【
図5A】本発明に従ったツールの角度設定デバイスの斜視拡大図を示し、角度設定デバイスはロックピンがロッド部材に設けられる凹部の上方を上昇する構成である。
【
図5B】ロックピンがロッド部材に設けられる凹部に係合する別の構成で
図5Aに示される角度設定デバイスの斜視拡大図を示す。
【
図6A】第1のプレートを切断するために使用される本発明に従ったツールの概略上面図を示す。
【
図6B】別のプレートを切断するために使用される
図6Aに示されるツールの概略上面図を示す。
【
図7A】本発明に従ったプレート部材の概略端面図を示す。
【
図7B】本発明に従ったロッド部材の概略端面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0076】
ここで、本発明の好ましい実施形態を示す目的のために詳細に図面を参照すると、本発明のツール2は
図1に示される。ツール2は、所望の長さ及び角度になるようにプレートを切断するために使用されることが意図される。
【0077】
図1Aは、本発明に従ったツール2の概略的な斜視上面図を示す。ツール2は、縦軸Xを有するロッド部材4と、ロッド部材4に着脱可能に取り付けられるプレート部材6とを備える。プレート部材6はロッド部材4の縦軸Xに垂直に延在する縦軸を有する。したがって、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度αは90度である。
【0078】
ロッド部材4は、ロッド部材4の全長に沿って延在する中央に配置される溝28が設けられる。ロッド部材4は、第1のスケール部24及び第2のスケール部26が設けられる。第1のスケール部24は、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度を示す。本発明の一実施形態では、第1のスケール部24は、90度と、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度との差を示す。本実施形態では、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度が90度である場合、第1のスケール部24は0の値を示す。
図1では、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度αは90度である。
【0079】
プレート部材6は、長方形を有し、直線側部Sが設けられる。直線側部Sは、例えば、
図1に示されるマーキングツール48またはフライス盤82,82’を使用することによって、切断線を示すために使用されるように構成される。代替として、直線側部Sは、切断手順を補助する(例えば、石膏ボードをナイフで切断する)ために使用できる。直線側部Sはプレート部材6の縦軸Yに平行に延在する。プレート部材6は、プレート部材6の縦軸Yに沿って延在する誘導部材76が設けられる。誘導部材76は一定断面積(例えば、長方形断面)を有し得、この理由として、誘導部材76は押し出しによってプレート部材を生成することを可能にするだろうためである。例えば、プレート部材は、プレート部材が固定断面外形を有するとき、押出プロセスを適用することによって、アルミニウムで生成され得る。誘導部材76はフライス加工プロセスまたは切断プロセスを誘導するように構成される。
【0080】
アーム16は、プレート部材6及びロッド部材4に回転可能に搭載される。アーム16は、溝28に摺動可能に配置される角度設定デバイス8に回転可能に取り付けられる。角度設定デバイス8は、角度設定デバイス8をロッド部材4に締めるように構成される回転ノブ10を備える。角度設定デバイス8は、第1のスケール部24上で、(90度に対する)角度または角変位を示すように適合されるポインタ20を含む。
【0081】
設定デバイス12は、ロッド部材4の溝28に摺動可能に取り付けられる。設定デバイス12は、プレート部32と、設定デバイス12のプレート部32に回転可能に取り付けられる固定部材14とを備える。設定デバイス12は、設定デバイス12からプレート部材6の側部Sまでの距離を設定するために、ロッド部材4上の任意の所望の位置に配置されるように構成される。したがって、ツール2は、設定デバイス12から所定距離においてプレート構造(図示しない)を切断またはマークするために使用できる。同時に、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度αを調節するために、角度設定デバイス8の位置を調節することが可能である。
【0082】
ロッド部材4は、ロッド部材の遠位端に配置される受容部18が設けられる。受容部18は、ロッド部材4の隣に配置される追加ロッド部材4’の対応する挿入部22を受容するように適合される。これによって、追加ロッド部材4’によって、ロッド部材4を伸長することが可能である。追加ロッド部材4’は、第1のスケール部24’及び第2のスケール部26’が設けられ得る。第1のスケール部24’は、ロッド部材4’とプレート部材6との間の角度を示す。本発明の一実施形態では、第1のスケール部24’は、90度と、ロッド部材4’及びプレート部材6との間の角度との差を示す。
【0083】
ロッド部材4,4’は任意の適切な材料で生成され得る。ロッド部材4,4’を金属(例えば、アルミニウムまたはステンレス鋼)で生成されることで利点をもたらし得る。プレート部材6は、金属、プラスチック、木材、または中質繊維板を含む任意の適切な材料で生成され得る。プレート部材6は透明材料で生成され得る。
【0084】
図1Bは、本発明に従ったツール2のロッド部材4の概略上面断面図を示す。ロッド部材4はセンチメートルスケールが設けられる第2のスケール部26を含む。ロッド部材4は、さらに、取り付け構造が搭載される中央に配置される溝28を備える。対応するプレート部材を正しい位置に取り付けることを確実にするために、取り付け構造をこの位置に永久的に固定し得る。
【0085】
取り付け構造は、磁気材料で作られた周辺円板部材80から突出する円筒形ピン部材44を備える。ピン部材44を基底構造(例えば、摺動ブロック)のねじ部にねじ締めすることを可能にするために、係合溝はピン部材44に設けられ得る。円板部材80は、円板部材80の外径よりもわずかに大きい内径を有する孔に配置される。のりまたは弾力構造は、円板部材80と円板部材80を囲む孔との間の間隔78に設けられ得る。円板部材80は、プレート部材に中央に配置される穴を囲む周辺構造を磁気的に引き付け及びそれに接して支えるように構成される(
図2D参照)。これによって、プレート部材が周辺構造と円板部材80との間で磁力によって適所に保持できるように、ロッド部材4をプレート部材に取り付けることが可能である。
【0086】
図2Aは、本発明に従ったツール2の別の概略的な斜視上面図を示す。ツール2は、基本的に、
図1に示されるものに対応する。ツール2は、プレート状プレート部材6と、プレート部材6に回転可能に取り付けられるロッド部材4とを備える。アーム16は、プレート部材6及びロッド部材4に回転可能に取り付けられ、ロッド部材4とプレート部材6との間に延在する。アーム16は、ロッド部材4に中央に配置される溝に摺動可能に取り付けられる角度設定デバイスに回転可能に取り付けられる。ロッド部材4の長さに沿ってアーム16を摺動させることによって、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度を変化させることが可能である。設定デバイス12は、ロッド部材4の溝に摺動可能に配置される。これによって、設定デバイス12を使用して、設定デバイス12から所定距離においてプレート部材の側部に沿ってプレートをマークまたは切断するために、設定デバイス12の位置を変化させることが可能である。プレート部材6は、プレート部材6の長さに沿って延在する誘導部材76が設けられる。誘導部材76はフライス加工プロセスまたは切断プロセスを誘導するように構成される。
【0087】
図2Bは、
図2Aに示されるツールの設定デバイス12の拡大図を示す。設定デバイス12は、ロッド部材4の溝28に配置される摺動ブロック34に回転可能に取り付けられるノブ30を備える。設定デバイス12は貫通孔が設けられるプレート部32を備え、ノブ30の一部は貫通孔を通って延在する。設定デバイス12は、さらに、プレート部32に回転可能に取り付けられるL形固定部材14を備える。
【0088】
図2Cは、
図2Aに示されるツールのプレート部材6に取り付けられるアーム16の拡大図を示す。アーム16は、アーム16の端部に設けられる対応する円筒形孔内に回転可能に取り付けられる円筒形ピン部材36によって、プレート部材6に回転可能に取り付けられる。ピン部材36は、追加穴38’に対応する穴(図示しない)の中に挿入される。プレート部材6は、さらに、磁気材料または磁化可能材料から作られた周辺構造42によって囲まれる穴40を備える。これによって、ロッド部材4は、ピン部材(
図2Dに示される44)を穴40に挿入することによって、プレート部材に回転可能に取り付けできる。穴40はプレート部材6の縦軸Yに沿って配置される。プレート部材6の穴がプレート部材6の縦軸Yに対して対称的に配置されるため、プレート部材6は180度回転でき、さらに、ロッド部材4及びアーム16に嵌合する。プレート部材6は長方形の一定断面積を有する誘導部材76が設けられることが分かり得る。
【0089】
図2Dは、
図2Aに示されるツール2のロッド部材4に取り付けられるプレート部材6の拡大図を示す。ロッド部材4は、周辺構造42’によって囲まれる穴内に挿入される円筒形ピン部材44によってプレート部材6に回転可能に取り付けられることが分かり得る。磁気材料または磁化可能材料で作られた周辺構造42’を適用することによって、プレート部材6が周辺構造42’とピン部材44を囲むロッド部材4上の当接構造との間に磁力によって適所に保持できるように、ロッド部材4をプレート部材6に取り付けることが可能である。プレート部材6は、アーム部材のピン部材を受容するように適合される追加穴38’’,38’’’を備えることが分かり得る(
図2C参照)。プレート部材6は第1の高さ(厚さ)を有する中央部Mを含み、中央部はより低い高さ(薄い厚さ)を有する側部S,S’によって囲まれる。プレート部材6は長方形の一定断面積を有する誘導部材76が設けられることが分かり得る。
【0090】
図2Eは、
図2Aに示されるツール2の角度設定デバイス8の拡大図を示す。角度設定デバイス8はねじ部が設けられるシャフトを有するノブ10を備え、ねじ部はロッド部材4に設けられる溝28に配置される摺動ブロック34’に設けられる対応するねじ孔に係合する。ノブ10のシャフト46はアーム部材16に設けられる孔を通って延在する。したがって、ノブ10は角度設定デバイス8を締めるために使用でき、これによって、ロッド部材4に角度設定デバイス8を固定位置に固定する。さらに、角度設定デバイス8の位置は、ロッド部材の溝28に沿って角度設定デバイス8を摺動させることによって変化し得、これは、摺動ブロックが溝28に摺動可能に配置されているためである。
【0091】
図3Aは、プレート50の端部に取り付けられる固定部材14を有する設定デバイス12の拡大図を示す。設定デバイス12はL形固定部材14を備える凹部が設けられるプレート部32を備え、L形固定部材14は、プレート部32の端部を通って、凹部を通って、及びさらにL形固定部材14に設けられる孔を通って延在するシャフト52によってプレート部32に回転可能に取り付けられる。設定デバイス12は、プレート部32に設けられる貫通孔を通って延在する係合構造(例えば、ロッド部材4の溝28に配置される基底摺動ブロックに設けられる対応するねじ孔に係合するねじ式ロッド構造)を有するノブ30を備える。設定デバイス12の位置は、ノブ30を回転させることによって、ロッド部材4に固定できる。同様に、設定デバイス12の位置はノブ30のねじを緩め、ロッド部材4の溝28に沿って設定デバイス12を摺動することによって変化し得る。ロッド部材4が角度指標(度単位で測定)で第1のスケール部24を含むことと、ロッド部材4がプレート部材(図示しない)の遠位側部までの距離を示す第2のスケール部26(センチメートル単位で測定)を含むこととが分かり得る。
図3Aでは、設定デバイス12は約94センチメートルの距離に設定される。したがって、ツールは、プレート50の端面からの94センチメートルの距離で、プレート部材(図示しない)の遠位側部でマーキングを行うために設定される。
【0092】
角度設定デバイス8は、ロッド部材4に摺動可能に取り付けられる。角度設定デバイス8は、溝28の底部に設けられる対応する受容構造(凹部または孔)と係合するために、変位するように構成されるピンを有するノブ10を備える。設定デバイス8は、設定デバイス8を摺動ブロック34’にねじ締めすることによって、角度設定デバイス8をロッド部材4に固定するように構成されるつまみねじ56を備える。これは、ねじ部を基底摺動ブロック34’に設けられる対応するねじ式受容部にねじ締めすることによって達成し得る。
【0093】
設定デバイス8は、ロッド部材4に回転可能に取り付けられるプレート部材(図示しない)に対して、ロッド部材4の相対角変位を示すポインタ20を含む。第1のスケール部24は、ロッド部材4がそれに取り付けられるプレート部材(図示しない)に垂直に延在する場合にポインタ20によって示される角度が0であるように設けられる。ロッド部材4とプレート部材(図示しない)との間の角度が10度だけ(90度から100度に)増加する場合、ポインタは第1のスケール部24で10度を示すだろう。
図3Aでは、角度は約0度である。したがって、ツールは、マーキングラインの角度とプレート50の端部の角度との間の差が約0度であるように、プレート部材(図示しない)の遠位側部でマーキングを行うために設定される。
【0094】
設定デバイス8は
図3Bに詳細に示されるロック構造54を有するノブ10を備える。アーム16は、設定デバイス8によってロッド部材4に取り付けられる。
【0095】
図3Bは、本発明に従ったツールの角度設定デバイス8の概略断面図を示す。角度設定デバイス8は、基本的に、
図3Aに示されるものに対応する。角度設定デバイス8は、中央に配置される貫通孔64が設けられるつまみねじ56として形成される外側構造を有するノブ10を備える。角度設定デバイス8は、加えて、ロック構造54の縦軸Zに平行に延在する支持脚58,58’が設けられる中央に配置されるロック構造54を備える。
【0096】
図3Bでは、支持脚58,58’はつまみねじ56の支持部によって支持される。しかしながら、つまみねじ56の支持部は支持脚58,58’を受容するように構成される複数の孔が設けられ、それによって、ロック構造54は基底ロッド部材4に向かって(縦軸Zに沿って)垂直に変位する。つまみねじ56は、対応する係合構造(図示しない)によって基底摺動ブロック34’にねじ締めされるように構成される。ピン62はロッド部材4に設けられる凹部66で変位し、角度設定デバイス8はロッド部材4に固定される。ピン62はロック構造54の中央部60に取り付けられる。
【0097】
アーム16は摺動ブロック34’に回転可能に取り付けられ、孔を囲むリング部材68を備え、ピン62は孔を通って変位するように適合される。
【0098】
ロッド部材4は、所定角度の値でいくつかの凹部66を含み得る。これによって、容易に及びユーザが利用しやすいように、角度設定デバイス8をこれらの所定の角度位置(例えば、0度、11.25度、22.5度、及び45度)に設定することが可能である。
【0099】
図3Bが概略的例示であることと、角度設定デバイス8のつまみねじ56を摺動ブロック34’に固定するように適合される係合構造を図示しないこととを強調することは重要である。これらの係合構造は、つまみねじ56及び摺動ブロック34’に設けられる対応するねじ式円筒形構造として形成され得る。
【0100】
図4Aは、本発明に従ったツールの角度設定デバイス8の断面図を示し、角度設定デバイス8はロックピン64がロッド部材4に設けられる凹部66の上方を上昇する構成である。
図4Bは別の構成で
図4Aに示される角度設定デバイス8の断面図を示し、
図4Cはロックピン62がロッド部材4の対応する凹部66に係合する構成で
図4A及び
図4Bに示される角度設定デバイス8の断面図を示す。ピン62はロック構造54の縦軸Zに沿って移動している。
【0101】
図4Aに示される構成では、ロック構造54はロッド部材4に設けられる凹部66と係合しない。したがって、摺動ブロック34’はロッド部材4の溝及び長さに沿って摺動できる。つまみねじ56の係合構造(図示しない)が摺動ブロック34’の対応する係合構造に係合する場合、角度設定デバイス8はロッド部材4に固定され得る。
【0102】
図4A及び
図4Bを比較するとき、ロック構造54がロック構造54の縦軸Zに対して回転していることと、支持脚58,58’がつまみねじ56の中央部に設けられる孔(図示しない)によって部分的に受容されていることとが分かり得る。
図4Bでは、ピン62はロッド部材に寄り掛かっている。本構成では、摺動ブロックはロッド部材4の長さに沿って摺動し得る。
【0103】
図4Cでは、ピン62はロック構造54の縦軸Zに沿って移動しており、支持脚58,58’はつまみねじ56の中央部の孔によって十分に受容されている。したがって、ロックピン62はロッド部材4の凹部66に係合する。したがって、角度設定デバイス8及びノブ10はロッド部材4に固定される。ロック構造54は、支持脚58,58’をつまみねじ56の中央部の支持構造上に配置するために、ロック構造54の縦軸Zに沿って上向きにロック構造54を変位させ、その後、ロック構造54の縦軸Zを中心にロック構造54を回転させることによって、ロッド部材4の凹部66との係合から外されることができる。
【0104】
図4Dは、ロッド部材4と、ロッド部材4に摺動可能に取り付けられる角度設定デバイス8との上面断面図を示す。ロッド部材4は、プレート部材(図示しない)の縦軸(図示しない)に垂直な方向に対して、ロッド部材4の角変位を示す第1のスケール部24を含むことが分かり得る。ロッド部材4は、さらに、センチメートルスケールが設けられる第2のスケール部26を含む。中央に配置される溝28はロッド部材4の長さに沿って延在する。
【0105】
角度設定デバイス8は、ロック構造54を囲むつまみねじ56を有するノブ10に摺動可能に搭載される中央に配置されるロック構造54を備える。アーム16は、前述に言及した角変位を示すポインタ20が設けられる摺動ブロック34’によって、ロッド部材4に回転可能に及び摺動可能に取り付けられる。
【0106】
図5Aは、本発明に従ったツールの角度設定デバイス8の斜視拡大図を示し、角度設定デバイス8はロックピン64がロッド部材4に設けられる凹部の上方を上昇する構成である。他方では、
図5Bは、ロックピンがロッド部材4に設けられる凹部に係合する構成で
図5Aに示される角度設定デバイス8の斜視拡大図を示す。
【0107】
図5Aでは、支持脚58,58’がつまみねじ56の中央部の支持構造74に載ることと、孔72が支持構造74に設けられることとが分かり得る。ポインタ20は、ロッド部材4とプレート部材(図示しない)に垂直な方向との間の角度が0度であることを示す。
【0108】
図5Bでは、支持脚58,58’が、つまみねじ56の中央部の支持構造の孔内に部分的に挿入されることが分かり得る。したがって、ロック構造54は、ロック構造54の縦軸Zに沿って下向きに変位している。ロックピン(
図4A、
図4B、または
図4C参照)がロッド部材4の凹部の上方に位置付けられる場合、ロックピンは凹部によって受容され、角度設定デバイス8はこの位置に固定される。角度設定デバイス8は、ロック構造54及びロックピンを持ち上げ、ロック構造54を回転させることによってロック解除構成になり得、これにより、支持脚58,58’は(
図5Aに示されるような)支持構造74に載る。
【0109】
図6Aは第1のプレート50を切断するために使用される本発明に従ったツール2の概略上面図を示し、
図6Bは別のプレート50を切断するために使用される
図6Aに示されるツール2の概略上面図を示す。
【0110】
ツール2は、ロッド部材4の長さに沿って延在する溝が設けられるロッド部材4を備える。さらに、ツール2は、対応する穴を通って延在するピン部材44によってロッド部材4に回転可能に取り付けられるプレート部材6を備える。したがって、ピン部材44は、ロッド部材4とプレート部材6との間で角度αだけ変化させるためにプレート部材が回転し得るシャフトを構成する。
【0111】
ツール2は、ピン部材36によってプレート部材6に及びロッド部材4に取り付けられる角度設定デバイス8によってロッド部材4に、回転可能に取り付けられるアーム16を備える。設定デバイス12は、ロッド部材4上に移動可能に搭載される。設定デバイス12はプレート50に接して支え、これによって、プレート50の端部からプレート部材6までの距離d
2を画定する。設定デバイス12をロッド部材4上の関連位置に位置付けることによって、距離d
2を画定することが可能である。
【0112】
図6Bに分かり得るように、ロッド部材4とプレート部材6との間の角度βはロッド部材4の長さに沿って角度設定デバイス8を変位させることによって変化し得る。さらに、設定デバイス12の位置を変化させることによって、
図6Bに示される第1の距離d
1及び第2の距離d
2を変化させることが可能である。
【0113】
ツール2が所望の位置/設定に設定されているとき、切断ツール70(例えば、ナイフ)によってプレート50を切断する、またはマーキングツール(例えば、鉛筆)によってプレート50をマークすることが可能である。
【0114】
プレート部材6は、プレート部材6の全長に沿って延在する誘導部材76が設けられることが分かり得る。
【0115】
図7Aは、本発明に従ったプレート部材6の概略端面図を示す。プレート部材6は長方形の一定断面積を有する誘導部材76が設けられることが分かり得る。ゴムで作られた弾力部材84はプレート部材6の側部Sに取り付けられる。ゴムで作られた弾力部材84は、プレートが(例えば、丸のこぎりを使用することによって)切断手順中に擦り切れることを防止する。弾力部材84はプレート部材6に着脱可能に取り付けられる。これによって、弾力部材84は摩耗した場合に交換できる。弾力部材84はプレート部材6に設けられる受容溝内に挿入される。
【0116】
反対側部S’は任意の追加構造が設けられていない。この反対側部S’は、ナイフによって構造(例えば、石膏ボード)を切断するときに、またはマーキングツール(例えば、鉛筆)を使用するときに使用されるように適合される。
【0117】
図7Bは、本発明に従ったプレート部材4の概略端面図を示す。ロッド部材4の長さに沿って延在する溝は、ロッド部材4の中央に設けられる。摺動ブロック34は溝内に挿入されている。アーム16は、つまみねじ56及びロック構造54を有する角度設定デバイス8によって、ロッド部材4に取り付けられる。ロッド部材6の溝のベースプレート86は、所定の角度位置に対応する所定位置(例えば、ポインタ(図示しない)が、例えば、0度、11.25度、22.5度、及び45度等のいくつかの所定の値に対応する所定角度の値を示す角度位置)で1つ以上の凹部が設けられる。角度設定デバイス8は、角度設定デバイス8を所定の角度位置にロックするために、凹部内に挿入されるように配置及び構成されるピン部材(図示しない)を備える。
【符号の説明】
【0118】
2 ツール
4,4’ ロッド部材
6 プレート部材
8 角度設定デバイス
10 ノブ
12 設定デバイス
14 固定部材
16 アーム
18 受容部(雌部)
20 ポインタ
22 挿入部(雄部)
24,24’,26,26’ スケール部
28 溝
30 ノブ
32 プレート部
34,34’ 摺動ブロック
36 ピン部材
38,38’,38’,38’’’ 孔
40,40’ 孔
42,42’ 周辺構造
44 ピン部材
46 シャフト
48 マーキングツール
50 プレート
52 シャフト
54 ロック構造
56 つまみねじ
58,58’ 支持脚
60 中央部
62 ピン
64 孔
66 凹部
68 リング部材
70 切断ツール
72 孔
74 支持構造
76 誘導部材
78 間隔
80 円板部材
82,82’ フライス盤
84 弾性部材
86 ベースプレート
X,Y,Z 軸
S,S’ 側部
M 中央部
α,β 角度
d
1,d
2 距離
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の様式で構造をマークまたは切断するプロセスを補助するためのツール(2)であって、
縦軸(X)を有するロッド部材(4)と、
前記ロッド部材(4)に回転可能に取り付けられるプレート部材(6)と、
前記ロッド部材(4)及び前記プレート部材(6)に取り外し可能に取り付けられるアーム(16)と、を備え、
前記プレート部材(6)は、ジョイント(44,42,42’,40,40’)を備える構造(40,40’,42,42’,44,80)によって前記ロッド部材(4)に回転可能に取り付けられ、
1つ以上の磁気構造または磁化可能構造(42,42’,80)は、前記ロッド部材(4)と前記プレート部材(6)との間に磁力を提供するように構成され、
1つ以上の磁気構造または磁化可能構造(42,42’,80)は前記アーム(16)と前記プレート部材(6)との間に磁力を提供するように構成されることを特徴とする、ツール(2)。
【請求項2】
前記プレート部材(6)は、対応する受容部(42,42’)内に挿入される円筒形ピン部材(44)を備えるピボットジョイント(40,40’,42,42’,44,80)によって前記ロッド部材(4)に回転可能に取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載のツール(2)。
【請求項3】
前記円筒形ピン部材(44)は少なくとも部分的に磁気材料または磁化可能材料で作られた構造(80)(好ましくは平面構造(80))によって囲まれ、前記受容部(42,42’)は前記構造(80)と接触するように配置及び構成され、前記構造(80)及び前記受容部(42,42’)は、前記構造(80)及び前記受容部(42,42’)が磁力によって相互に引き付けられることを確実にする材料で作られることを特徴とする、請求項2に記載のツール(2)。
【請求項4】
前記ツール(2)は前記ロッド部材(4)に取り外し可能に取り付けられる設定デバイス(12)を備え、前記設定デバイス(12)は、前記設定デバイス(12)に移動可能に取り付けられる固定部材(14)を備えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のツール(2)。
【請求項5】
前記ツール(2)は、前記ロッド部材(4)に取り外し可能に取り付けられる角度設定デバイス(8)を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のツール(2)。
【請求項6】
前記角度設定デバイス(8)は、前記ロッド部材(4)に設けられる対応する係合構造(66)とロックして係合するように構成される係合構造(62)を備えるロック構造(54)を備えることを特徴とする、請求項5に記載のツール(2)。
【請求項7】
溝(28)は、前記ロッド部材(4)の長さに沿って、好ましくは前記ロッド部材(4)の全長に沿って延在することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のツール(2)。
【請求項8】
前記プレート部材(6)は前記プレート部材(6)の前記縦軸(Y)に沿って配置される穴(40,40’)が設けられることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のツール(2)。
【請求項9】
追加穴(38,38’,38’’,38’’’)は前記プレート部材(6)に設けられ、前記追加穴(38,38’,38’’,38’’’)は前記プレート部材(6)の前記縦軸(Y)に対して対称的に設けられることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載のツール(2)。
【請求項10】
前記ツール(2)は、前記ロッド部材(4)の対応する取り付け構造(18)と係合するように適合される取り付け構造(22)が設けられる追加ロッド部材(4’)を備えることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載のツール(2)。
【国際調査報告】