特表2021-517109(P2021-517109A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2021-517109遺品として使用可能なクレイベースの感情的組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-517109(P2021-517109A)
(43)【公表日】2021年7月15日
(54)【発明の名称】遺品として使用可能なクレイベースの感情的組成物
(51)【国際特許分類】
   C04B 33/13 20060101AFI20210618BHJP
   B28B 1/30 20060101ALI20210618BHJP
【FI】
   C04B33/13
   B28B1/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2020-566326(P2020-566326)
(86)(22)【出願日】2018年12月13日
(85)【翻訳文提出日】2020年8月19日
(86)【国際出願番号】ES2018070803
(87)【国際公開番号】WO2019122475
(87)【国際公開日】20190627
(31)【優先権主張番号】U201731541
(32)【優先日】2017年12月19日
(33)【優先権主張国】ES
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520314881
【氏名又は名称】ナーボン,エセ.エレ.
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ナーボン プリエト,ガブリエル
(72)【発明者】
【氏名】サンチェス−ギタール ロペス−バレラ,フランシスコ ラモン
(72)【発明者】
【氏名】テルエル サイス,アントニオ
【テーマコード(参考)】
4G052
【Fターム(参考)】
4G052DA02
4G052DB12
4G052DC06
(57)【要約】
本発明は、(i)クレイと、(ii)ヒト、動物、または植物を起源とする生物学的材料のサンプルと、を含む組成物に関する。さらに、本発明は、感情的物体もしくは記念的物体または遺品を製造するための上記組成物の使用に関する。本発明の組成物の目的は、上記組成物を含む物体と当該物体を獲得するユーザとの間に感情的結合を生じさせることである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)クレイと、
(b)対象に由来する生物学的サンプルであって、乾燥している当該生物学的サンプルと、
を含んでいる、感情的組成物。
【請求項2】
上記対象は、生きている対象である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
上記対象は、死亡した対象である、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
上記クレイは、
ホワイトクレイ、石灰質土器ペースト、ドロマイト、フェルドスパー、カオリナイト、ハロイサイト、イライト、クロライト、バーミキュライト、モンモリロナイト、セピオライト−パリゴルスカイト、およびそれらの組み合わせ;
を含むリストから選択される、請求項1から3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
上記クレイは、ホワイトクレイである、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
上記生物学的サンプルは、
微粉化毛髪、微粉化組織、微粉化角膜、微粉化角膜に由来する組織、微粉化爪、微粉化歯、凍結乾燥DNA−シリカ、および非凍結乾燥DNA、または微粉化植物組織;
の内から選択される、請求項1から5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
上記生物学的サンプルは、微粉化毛髪である、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
上記生物学的サンプルは、凍結乾燥DNA−シリカである、請求項6に記載の組成物。
【請求項9】
上記生物学的サンプルは、非凍結乾燥DNAである、請求項6に記載の組成物。
【請求項10】
上記クレイの重量パーセンテージは、最終組成物に対して90%から95%までの範囲である、請求項1から9のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項11】
上記生物学的サンプルの重量パーセンテージは、最終組成物に対して5%から10%までの範囲である、請求項1から10のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項12】
上記対象は、ヒトまたは動物である、請求項1から11のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項13】
ベーキングされており、固体状であり、かつ、グレーズの外層をさらに含んでいる、請求項1から12のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項14】
上記グレーズの層が、エポキシ樹脂、感光性樹脂、またはそれらの任意の組み合わせの内から選択された樹脂である、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか1項に記載の組成物を含んでいる、部材または像。
【請求項16】
請求項13または14に記載の組成物を含んでおり、かつ、サポート上に圧着されている、部材または像。
【請求項17】
上記部材または上記像は、3次元的である、請求項15または16に記載の部材または像。
【請求項18】
3次元の部材または像を得るための3Dプリンタ用のインクとしての、請求項1から12のいずれか1項に記載の組成物の使用。
【請求項19】
上記3次元の部材または像は、遺品である、請求項18に記載の使用。
【請求項20】
セラミックの部材または像としての、請求項1から14のいずれか1項に記載の組成物の使用。
【請求項21】
遺品としての、請求項20に記載の組成物の使用。
【請求項22】
既にグレージングされた3次元の部材もしくは像、またはセラミックの像が、対応するサポート上に圧着される、請求項18または20に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、(i)クレイと、(ii)ヒト、動物、または植物を起源とする生物学的材料のサンプルと、を含む組成物に関する。さらに、本発明は、感情的物体もしくは記念的物体(emotional or commemorative object)、または遺品(遺物,聖遺物箱)(reliquary)を製造するための上記組成物の使用に関する。
【0002】
本発明の組成物の目的は、(i)上記組成物を含む物体と、(ii)当該物体を獲得するユーザとの間に、感情的結合(emotional bond)を生じさせることである。
【0003】
[本発明の背景]
現在では、特に人またはペットが亡くなった場合に、生体への記念(敬意)と思い出とを込めてデザインされた様々な製品が存在している。当該製品は、伝統的には、記憶されるべき愛する者の毛髪、歯、および他のパーツ(部分)または組織を使用して製作されている。
【0004】
しかしながら、これまでのところ、異なる形態または表現様式(presentations)において、愛する人の「エッセンス(本質)」に基づく組成物は開発されていない。
【0005】
[本発明の説明]
本発明は、(i)少なくとも1つのクレイと、(ii)生きているまたは死んでいる(生死を問わない)対象に由来する生物学的サンプルであって、乾燥している当該生物学的サンプルと、の混合物を含む組成物を提供する。上記組成物の目的は、感情的物体または遺品を製造することである。
【0006】
従来技術に記載された組成物の残余物(rest)と比較して、本発明の感情的組成物を使用することによって得られる利点は、(i)そのカスタマイズ性(customisability)と、(ii)組成物と当該組成物から圧縮手段を含んで形成された物体との両方の均一な外観と、である。別の利点は、生きているまたは死んでいる対象に由来する生体物質(すなわち、上記組成物の一部)を保存できることである。このことは、(i)上記対象と、(ii)上記感情的組成物を着用または所有する人との間に、感情的結合を生じさせる。
【0007】
従って、本発明の第1の態様は、感情的組成物に関する。上記感情的組成物は、
(a)クレイと、
(b)対象に由来する生物学的サンプルであって、乾燥している当該生物学的サンプルと、
を含んでいることによって、特徴付けられている。
【0008】
本発明の好ましい実施形態では、上記対象は、生きている対象である。
【0009】
本発明の別の好ましい実施形態では、上記対象は、死亡または死去した(deceased)対象である。
【0010】
上記感情的組成物の好ましい実施形態では、上記クレイが0.02ミリメートル未満の粒子サイズ(粒径)を有していることによって、後者が特徴付けられている。この好ましい実施形態は、3Dプリンタインクとして使用される最適な粒子サイズを有する適切な組成物を得るために適している。これらの粒子サイズによれば、遺品の組成物が、4バールの圧力での3Dプリンタの加圧チャンバからの押出(押出成型)(extrusion)に対して最適化されるからである。
【0011】
別の好ましい実施形態では、上記クレイが、
ホワイトクレイ(白土)、石灰質土器ペースト、ドロマイト(苦灰石,白雲石)、フェルドスパー(長石)、カオリナイト(高陵石)、ハロイサイト、イライト、クロライト(緑泥石)、バーミキュライト(蛭石)、モンモリロナイト(モンモリロン石)、セピオライト(海泡石)−パリゴルスカイト、およびそれらの任意の組合せ;
を含むリストから選択されることによって、上記感情的組成物が特徴付けられている。
【0012】
より好ましい実施形態では、上記クレイがホワイトクレイであることによって、上記感情的組成物が特徴付けられている。
【0013】
別の好ましい実施形態では、上記生物学的サンプルが、以下のリストから、すなわち、
微粉化毛髪(微粉化された毛髪)、微粉化組織(微粉化された組織)、微粉化角膜(微粉化された角膜)、微粉化角膜に由来する組織、微粉化爪(微粉化された爪)、微粉化歯(微粉化された歯)、凍結乾燥DNA(凍結乾燥されたDNA)−シリカ、および非凍結乾燥DNA(凍結乾燥されていないDNA)(non-lyophilised DNA);
の内から選択されることによって、上記感情的組成物が特徴付けられている。
【0014】
より好ましい実施形態では、上記生物学的サンプルが微粉化毛髪であることによって、上記感情的組成物が特徴付けられている。
【0015】
別のより好ましい実施形態では、上記生物学的サンプルが凍結乾燥DNA−シリカであることによって、上記感情的組成物が特徴付けられている。
【0016】
別のより好ましい実施形態では、上記生物学的サンプルが非凍結乾燥DNAであることによって、上記感情的組成物が特徴付けられている。
【0017】
別の好ましい実施形態では、上記クレイの重量パーセンテージが、最終組成物に対して90%から95%までの範囲であることによって、上記感情的組成物が特徴付けられている。
【0018】
別の好ましい実施形態では、上記生物学的サンプルの重量パーセンテージが、最終組成物に対して5%から10%までの範囲であることによって、上記感情的組成物が特徴付けられている。
【0019】
別の好ましい実施形態では、上記死亡した対象がヒトまたは動物であることによって、上記感情的組成物が特徴付けられている。
【0020】
別の好ましい実施形態では、上記感情的組成物がベーキング(焼成,加熱乾燥)されており、固体状であり、かつ、グレーズ(釉薬)の外層(c)をさらに含んでいることによって、上記感情的組成物が特徴付けられている。上記グレーズの外層は、(i)セラミックの部材(element)もしくは像(フィギュア,構造物)(figure)、または、(ii)3Dプリントによって得られる3次元の像もしくは部材として、上記組成物を使用するために適している。上記グレーズは、上記ベーキングプロセスにおいて生じたポア(孔隙)を、当該グレーズによって塞ぐために添加される。これにより、(i)最終的なセラミックの部材もしくは像、または、(ii)3Dプリントによって得られる3次元の像もしくは部材に対し、均一性および剛性を提供することができる。上記グレーズは、従来のオーブン中において800℃から900℃までの範囲の温度によって上記感情的組成物をベーキングした後に、従来のオーブン中において1000℃から1060℃までの範囲の温度による第2のベーキングが行われる前に添加される。
【0021】
上記組成物のさらに好ましい実施形態では、上記グレーズは、以下のリストから、すなわち、
エポキシ樹脂、感光性樹脂、またはそれらの任意の組み合わせ;
の内から選択される樹脂である。
【0022】
別の好ましい実施形態では、上記感情的生物学的サンプルのサイズに対する上記クレイの粒子サイズが、構造内に大型のポアが発生することを防ぐサイズであることによって、上記感情的組成物が特徴付けられている。これにより、セラミック物体の脆弱性を最小限に抑え、上記感情的生物学的サンプルを含むセラミック物体の適切な圧縮を実現できる。その結果、当該セラミック物体の層間剥離または破壊を防ぐことができる。
【0023】
本発明の別の態様は、本発明の説明に係る組成物を含む部材または像に関する。
【0024】
本発明の別の態様は、グレーズの外層を含む組成物を含んでおり、かつ、サポート(支持体)上に取り付けられている部材または像に関する。上記グレーズの外層は、好ましくは、以下のリストから、すなわち、
エポキシ樹脂、感光性樹脂、またはそれらの任意の組み合わせ;
の内から選択される樹脂(レジン)である。
【0025】
本発明の好ましい実施形態は、部材または像である。上記部材または上記像は、3次元的である。
【0026】
本発明の感情的組成物の別の態様は、3次元の部材または像を得るための3Dプリンタ用のインクとしての、上記感情的組成物の使用である。
【0027】
好ましくは、3次元の部材または像は、遺品である。
【0028】
本発明の感情的組成物の別の態様は、セラミックの部材または像としての、上記感情的組成物の使用である。
【0029】
本発明の感情的組成物の別の態様は、遺品としての、上記感情的組成物の使用である。
【0030】
より好ましい実施形態は、対応するサポート上に取り付けられている、既にグレージングされた(艶出しされた)(glazed)3次元の部材もしくは像またはセラミックの像の使用である。
【0031】
本発明において、「感情的組成物(情緒的組成物)」(emotional composition)とは、生きているまたは死んでいる(死去した)対象から単離された生物学的サンプルを含む任意の組成物を意味すると理解されている。
【0032】
本発明において、「生物学的サンプル」(biological sample)とは、任意のヒトもしくは動物、または植物材料の、四肢(limbs)もしくは四肢の一部、組織、毛髪、爪、歯、DNAもしくは凍結乾燥DNAから得られる、任意の湿潤サンプルまたは乾燥サンプルを意味すると理解されている。ヒト、動物、または植物については、生死を問わない。この生物学的サンプルは、乾燥させられ、マイクロメートルサイズに粉砕される。この微粉化は、クライオジェニックミル(極低温粉砕機)によって実行されてよい。試料の有機特性を考慮すると、このプロセスは、本発明の組成物の基材(ベース)とサイズおよび外観に関して好適な特性を有する最終組成物とを得るために、経済的(手ごろ)かつ有益な方法であるため、当該プロセスは有利である。
【0033】
本発明において、「対象」(subject)とは、ヒト、動物、または植物(vegetable)を意味すると理解されている。
【0034】
本明細書において、「凍結乾燥DNA−シリカ」(lyophilised DNA-silica)とは、当業者に公知の技術によってDNAが抽出され、その後、シリカ内において凍結乾燥のプロセスに供される任意の生物学的サンプルを意味すると理解されている。
【0035】
本発明において、「クレイ(粘土)」(clay)とは、0.002ミリメートル未満の粒子サイズを有するフィロシリケートまたは任意の他の凝集ミネラル(凝集無機物,凝縮鉱物)(agglomerating mineral)の任意の粒子または断片(破片)を意味すると理解されている。
【0036】
本発明において、「フィロシリケート」(phyllosilicate)とは、非常に多様な環境において一般的であり、完全な基材剥離(perfect basal exfoliation)の存在から生じる葉状(leafy)(phyllon = leaf)または薄片状(flaky)の形質(habit)を共通の構成(特徴)として有するミネラルを含む、シリケート(ケイ酸塩)のサブクラスを意味すると理解されている。フィロシリケートは、空間の2つの方向において無限次元の四面体層が自身の構造中に存在することによって生じる。これらの化合物の化学式は、(Si2−アニオンを常に含んでいる。
【0037】
明細書および特許請求の範囲の全体にわたって、「含む」(comprises)という文言およびその変形語は、他の技術的構成、付加物(添加物)(additives)、コンポーネント(成分)、またはステップを排除することを意図していない。当業者であれば、本発明の他の目的、利点、および構成は、部分的には説明から、また部分的には本発明の実施から生じるであろう。以下の例(実施例)および図面は、例示の目的で提供されており、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0038】
[本発明の好ましい実施形態]
以下、本発明の目的に関する好ましい実施形態について、詳細な説明を提示する。
【0039】
<3Dプリントおよびその後のグレージングによって得られた、クレイおよび毛髪から作製された像の調製>
組成物に適切な堅牢性(consistency)を付与すべく、添加物製造プロセスに応じた適切なプラスチックテクスチャを得るために、30gのホワイトクレイは、約5%の割合でアルコールと混合される必要がある。このテクスチャは、あまりに高密度(too dense)でもなく、かつ、あまり流動性が高すぎる(too liquid)こともない。この混合物が、チューブ内へと導入される。
【0040】
一方、微粉化毛髪は、クレイの全質量に対し10%の割合で、補助チューブ内へと導入される。クレイと毛髪との塊(mass)が、この目的のために設計されたシリンジ内へと導入される。そして、両方の成分が、ブレンダを用いて混合される。
【0041】
続いて、プリント(印刷)を実行するために毛髪とクレイとの混合物がチューブ内に導入され、対応するガラス基材上にピース(小片)が作製される。プリントが完了したら、ピースを約8〜12時間に亘り乾燥させる。
【0042】
ピースが完全に乾燥すると、約15時間を要する第1のベーキングが実行される。この第1のベーキングにおいて到達する最高温度は、850℃である。
【0043】
ピースは、ペイントブラシの補助により、当該ピースの表面全体をコーティングすることによって艶出しされる。そして、第2のベーキングが実行される。第2のベーキングにおいて、グレーズは、クレイの表面上において溶融(融解)する。このプロセスは、12時間を要し、最高温度は1030℃に達する。
【0044】
最後に、既にグレージングされたピースが、対応するサポート上に取り付けられる。
【国際調査報告】