特表2021-518209(P2021-518209A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-518209(P2021-518209A)
(43)【公表日】2021年8月2日
(54)【発明の名称】離れて発泡する分配システム
(51)【国際特許分類】
   A47K 5/12 20060101AFI20210705BHJP
【FI】
   A47K5/12 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2020-550646(P2020-550646)
(86)(22)【出願日】2019年4月4日
(85)【翻訳文提出日】2020年9月18日
(86)【国際出願番号】US2019025763
(87)【国際公開番号】WO2019195536
(87)【国際公開日】20191010
(31)【優先権主張番号】62/653,617
(32)【優先日】2018年4月6日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】506190555
【氏名又は名称】ゴジョ・インダストリーズ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002321
【氏名又は名称】特許業務法人永井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チバレーラ, ニック イー
(57)【要約】
分配システムは、デッキ上方ノズル部分、流体を保持するための貯蔵部、泡ポンプ、マルチルーメン分配通路、および混合部分を含む。デッキ上方ノズル部分はディスペンサー出口を有し、カウンターの上に配置される。泡ポンプは、カウンターの下に配置され、貯蔵部と流体連通している少なくとも1つの液体ポンプチャンバ、少なくとも1つの空気ポンプチャンバ、およびポンプ出口を含む。マルチルーメン分配通路は、入口、出口、少なくとも1つの液体ルーメンおよび少なくとも2つの空気ルーメンを含む。入口はポンプ出口と流体連通しており、出口はディスペンサー出口と流体連通しており、少なくとも1つの液体ルーメンおよび少なくとも2つの空気ルーメンはそれぞれ、マルチルーメン分配通路の入口および出口と流体連通している。混合部分は、マルチルーメン分配通路とディスペンサー出口の間に配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
分配システムであって、
ディスペンサー出口を有するデッキ上方ノズル部分であって、カウンターの上方に配置されたデッキ上方ノズル部分と、
流体を保持するための貯蔵部と、
前記カウンターの下方に配置されたポンプであって、前記貯蔵部と流体連通する少なくとも1つの液体ポンプチャンバと、少なくとも1つの空気ポンプチャンバと、互いに分離した空気出口および液体出口を有するポンプ出口と、を備えるポンプと、
マルチルーメン分配通路であって、
前記ポンプ出口と流体連通する入口と、
前記ディスペンサー出口と流体連通する出口と、
前記入口および前記出口と流体連通する1つまたは複数の液体ルーメンと、
前記入口および前記出口と流体連通する1つまたは複数の空気ルーメンと、を備え、
前記1つまたは複数の空気ルーメンが単一の空気ルーメンである場合、前記単一の空気ルーメンが細長い断面を有し、
前記1つまたは複数の空気ルーメンが2つ以上の空気ルーメンである場合、前記2つ以上の空気ルーメンが細長い断面を持つ必要がなく、
前記1つまたは複数の液体ルーメンの断面積が、前記少なくとも1つの空気ルーメンの断面積の少なくとも3倍である、マルチルーメン分配通路と、
前記マルチルーメン分配通路と前記ディスペンサー出口の間に配置された混合チャンバと、
発泡カートリッジとを備える、分配システム。
【請求項2】
前記マルチルーメン分配通路が3つの空気ルーメンを備える、請求項1に記載の分配システム。
【請求項3】
前記1つまたは複数の液体ルーメンの断面積が、前記少なくとも1つの空気ルーメンの断面積の少なくとも4倍である、請求項1に記載の分配システム。
【請求項4】
前記1つまたは複数の空気ルーメンが、前記マルチルーメン管の周辺の周りに位置する、請求項1に記載の分配システム。
【請求項5】
前記1つまたは複数の空気ルーメンが円形断面を有する、請求項1に記載の分配システム。
【請求項6】
前記1つまたは複数の液体ルーメンが円形断面を有する、請求項1に記載の分配システム。
【請求項7】
前記ポンプが、1つの液体ポンプチャンバおよび3つの空気ポンプチャンバを含む、請求項1に記載の分配システム。
【請求項8】
前記ポンプが連続的に起動するマルチダイヤフラムポンプである、請求項1に記載の分配システム。
【請求項9】
前記発泡カートリッジの上流にある減少領域を有する導管をさらに備える、請求項1に記載の分配システム。
【請求項10】
分配システムであって、
ディスペンサー出口を有するデッキ上方ノズル部分であって、カウンターの上方に配置されたデッキ上方ノズル部分と、
流体を保持するための貯蔵部と、
前記カウンターの下方に配置されたポンプであって、前記貯蔵部と流体連通する少なくとも1つの液体ポンプチャンバと、複数の空気ポンプチャンバと、液体通路および空気通路を有するポンプ出口とを備え、前記ポンプ出口の前記液体通路が前記少なくとも1つの液体ポンプチャンバと流体連通しており、かつ前記複数の空気ポンプチャンバから封止されており、前記ポンプ出口の前記空気通路が前記複数の空気ポンプチャンバと流体連通しており、かつ前記少なくとも1つの液体ポンプチャンバから封止されている、ポンプと、
少なくとも2つの空気ルーメンおよび少なくとも1つの液体ルーメンを有するマルチルーメン分配通路であって、前記少なくとも2つの空気ルーメンが前記ポンプ出口の前記空気通路と流体連通しており、前記少なくとも1つの液体ルーメンが前記ポンプ出口の前記液体通路と流体連通しており、前記出口が前記ディスペンサー出口と流体連通している、マルチルーメン分配通路と、
混合部分であって、
前記混合部分が、前記マルチルーメン分配通路と前記ディスペンサー出口の間に配置されている、混合部分と、を備える分配システム。
【請求項11】
前記マルチルーメン分配通路が3つの空気ルーメンを有する、請求項10に記載の分配システム。
【請求項12】
前記液体ルーメンの断面積が、前記少なくとも2つの空気ルーメンの断面積の少なくとも4倍である、請求項10に記載の分配システム。
【請求項13】
前記ポンプが連続的に起動するマルチダイヤフラムポンプである、請求項10に記載の分配システム。
【請求項14】
分配システムであって、
ディスペンサー出口を有するノズル部分と、
流体を保持するための貯蔵部と、
連続的に起動するマルチダイヤフラム泡ポンプであって、
液体ポンプチャンバを有する液体ポンプダイヤフラムであって、前記液体ポンプチャンバが前記貯蔵部と流体連通している、液体ポンプダイヤフラムと、
複数の空気ポンプダイヤフラムであって、各空気ポンプダイヤフラムが空気ポンプチャンバを有する、複数の空気ポンプダイヤフラムと、
液体通路および空気通路を有するポンプ出口であって、前記液体通路が前記液体ポンプチャンバと流体連通しており、前記空気通路が前記空気ポンプチャンバと流体連通している、ポンプ出口と、
前記液体ポンプダイヤフラムおよび前記複数の空気ポンプダイヤフラムを連続的に起動するための作動機構と、
少なくとも1つの液体ルーメンおよび少なくとも2つの空気ルーメンを有するマルチルーメン分配通路であって、前記少なくとも2つの空気ルーメンが前記ポンプ出口の前記空気通路と流体連通しており、前記少なくとも1つの液体ルーメンが前記ポンプ出口の前記液体通路と流体連通しており、前記マルチルーメン分配通路が前記空気通路および前記液体通路を前記ディスペンサー出口と流体連通させる、マルチルーメン分配通路と、を備える連続的に起動するマルチダイヤフラム泡ポンプと、
前記マルチルーメン分配通路と前記ディスペンサー出口の間に配置された混合部分と、を備える分配システム。
【請求項15】
前記マルチルーメン分配通路が、少なくとも1つの液体ルーメンおよび少なくとも3つの空気ルーメンを備える、請求項14に記載の分配システム。
【請求項16】
前記泡ポンプが3つの空気ポンプチャンバを含む、請求項14に記載の分配システム。
【請求項17】
前記混合部分が少なくとも1つの混合チャンバを含む、請求項14に記載の分配システム。
【請求項18】
前記混合部分が、前記導管の大部分よりも小さい直径を有する減少部分を含む導管を備える、請求項14に記載の分配システム。
【請求項19】
前記混合部分が前記カウンターの上方に配置されている、請求項14に記載の分配システム。
【請求項20】
前記作動機構が揺動板を備える、請求項14に記載の分配システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本出願は、2018年4月6日に出願され、「FOAM−AT−A−DISTANCE DISPENSING SYSTEMS」と題された米国仮出願番号第62/653,617号の優先権および利益を主張し、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
石鹸、消毒剤およびローションディスペンサーなどのディスペンサーシステムは、ディスペンサーの作動に伴い選択された量の液体をユーザーに提供する。カウンター据付システムは多くの場合、カウンターの下に位置する空気ポンプおよび液体ポンプ、ならびにカウンターの上に位置する出口ノズルを有する。従来のシステムでは、空気および液体は、一般的にカウンターの下で混合されて泡を形成し、それが長い分配管内に押し上げられてカウンターの上に分配される。分配と次回分配の間に長い時間がある場合、分配管内の泡が壊れて、菅の下部に液体が形成される。次の分配イベントの際、ユーザーは
【発明の概要】
【0003】
例示的分配システムは、デッキ上方ノズル部分、流体を保持するための貯蔵部、泡ポンプ、マルチルーメン分配通路、および混合部分を含む。デッキ上方ノズル部分はディスペンサー出口を有し、カウンターの上に配置される。泡ポンプは、カウンターの下に配置され、貯蔵部と流体連通している少なくとも1つの液体ポンプチャンバ、少なくとも1つの空気ポンプチャンバ、およびポンプ出口を含む。マルチルーメン分配通路は、入口、出口、少なくとも1つの液体ルーメンおよび少なくとも2つの空気ルーメンを含む。入口はポンプ出口と流体連通しており、出口はディスペンサー出口と流体連通しており、少なくとも1つの液体ルーメンおよび少なくとも2つの空気ルーメンはそれぞれ、マルチルーメン分配通路の入口および出口と流体連通している。混合部分は、マルチルーメン分配通路とディスペンサー出口の間に配置されている。
【0004】
別の例示的分配システムは、デッキ上方ノズル部分、流体を保持するための貯蔵部、泡ポンプ、マルチルーメン分配通路、および混合部分を含む。デッキ上方ノズル部分はディスペンサー出口を有し、カウンターの上に配置される。泡ポンプは、カウンターの下に配置され、貯蔵部と流体連通している少なくとも1つの液体ポンプチャンバ、複数の空気ポンプチャンバ、ならびに液体通路および空気通路を有するポンプ出口を含む。ポンプ出口の液体通路は、少なくとも1つの液体ポンプチャンバと流体連通し、複数の空気ポンプチャンバから封止されており、ポンプ出口の空気通路は複数の空気ポンプチャンバと流体連通し、少なくとも1つの液体ポンプチャンバから封止されている。マルチルーメン分配通路は、少なくとも1つの空気ルーメン、少なくとも1つの液体ルーメン、および出口を有する。少なくとも1つの空気ルーメンは、ポンプ出口の空気通路と流体連通しており、少なくとも1つの液体ルーメンは、ポンプ出口の液体通路と流体連通している。マルチルーメン分配通路の出口は、ディスペンサー出口と流体連通している。混合部分は、マルチルーメン分配通路とディスペンサー出口の間に配置されている。
【0005】
別の例示的分配システムは、デッキ上方ノズル部分、流体を保持するための貯蔵部、連続的に起動するマルチダイヤフラム泡ポンプ、マルチルーメン分配通路、および混合部分を含む。デッキ上方ノズル部分はディスペンサー出口を有し、カウンターの上に配置される。泡ポンプはカウンターの下に配置され、液体ポンプダイヤフラム、複数の空気ポンプダイヤフラム、ポンプ出口、および作動機構を含む。液体ポンプダイヤフラムは、貯蔵部と流体連通する液体ポンプチャンバを有し、各空気ポンプダイヤフラムは空気ポンプチャンバを有する。ポンプ出口は液体通路および空気通路を有し、液体通路は液体ポンプチャンバと流体連通しており、空気通路は空気ポンプチャンバと流体連通している。作動機構は、液体ポンプダイヤフラムおよび空気ポンプダイヤフラムを連続的に起動するように構成されている。液体ポンプダイヤフラムおよび空気ポンプダイヤフラムの連続的な起動は、空気ポンプダイヤフラムがポンプ出口に1回分または複数回分の空気を送り出す前に、液体ポンプダイヤフラムが少なくとも部分量の液体をポンプ出口に送り出すようになっている。マルチルーメン分配通路は、少なくとも1つの空気ルーメン、少なくとも1つの液体ルーメン、および出口を有する。少なくとも1つの空気ルーメンは、ポンプ出口の空気通路と流体連通しており、少なくとも1つの液体ルーメンは、ポンプ出口の液体通路と流体連通している。マルチルーメン分配通路の出口は、ディスペンサー出口と流体連通している。混合部分は、マルチルーメン分配通路とディスペンサー出口の間に配置されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、流体分配システムの例示的実施形態の概略図である。
図2図2は、流体分配システム用のデッキ上方ノズル部分の例示的実施形態の側面図である。
図3図3は、流体分配システム用の流体通路のポンプの例示的実施形態および流体通路の例示的実施形態の一部分の斜視図である。
図4図4は、図3のポンプのための3つのポンプチャンバを示す、ポンプの一部分の例示的実施形態の斜視図である。
図5図5は、図3のポンプのためのポンプ出口の例示的実施形態の斜視図である。
図6図6は、図3のポンプのための液体ポンプ部分の例示的実施形態の断面図である。
図7図7は、図3のポンプのための空気ポンプ部分の例示的実施形態の別の断面図である。
図8図8は、図2のデッキ上方ノズル部分の部分断面図である。
図9図9は、図3のポンプによって送り出される液体および空気を図2のデッキ上方ノズル部分に送達するためのマルチルーメン管または分配通路の例示的実施形態の斜視図である。
図10図10は、空気および液体を送達するためのマルチルーメン分配通路の追加的な例示的実施形態の断面図である。
図11図11は、空気および液体を送達するためのマルチルーメン分配通路の追加的な例示的実施形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
発明を実施するための形態は、本発明の例示的な実施形態を説明しており、いかなる場合も特許請求の範囲を制限することを意図していない。実際に、本発明は、例示的実施形態よりも広く、それらによって制限されず、特許請求の範囲で使用される用語は、それらの完全な通常の意味を有する。一つの例示的実施形態の特徴および構成要素は、他の例示的な実施形態に組み込まれてもよい。本出願の範囲内の発明は、例示的な実施形態に示されるものよりも、追加の特徴を含むか、または特徴が少ない場合がある。
【0008】
図1は、外部充填流体ディスペンサー20および外部再充填容器90を含む例示的な流体分配システム10を概略的に示す。例示的ディスペンサー20は、(ハウジング41内に配置された)デッキ下方貯蔵部30および分配機構40、マルチルーチン分配通路33および発泡カートリッジ62によって貯蔵部30に接続された出口ポート63を有するデッキ上方スパウトまたはノズル部分60、ならびに供給通路35によって貯蔵部30に接続された外部供給ポート70を含む。
【0009】
分配機構40は、ユーザーインターフェース(図80に概略的に示す)のユーザー操作に応答して、貯蔵部30からマルチルーチン分配通路33を通った出口ポート63への流体の流れを泡の形態で送り出す、またはその他の方法で促進する働きをする。ユーザーインターフェース80は、例えば、手動で押すことができるハンドバーもしくはプランジャー、電気スイッチ係合ボタン、または「ハンズフリー」の音声、光学式、動作、または近接センサーを含む、任意の適切な手動、電気機械、または電子作動機構を含みうる。概略的に図示した例では、ディスペンサー20は、電子ユーザーインターフェース80(例えば、ボタンまたは「ハンズフリー」センサー)と回路通信し、分配機構40と回路通信しているコントローラ50を含む。コントローラ50がユーザーインターフェース80から作動信号を受信すると、コントローラは、分配機構40の動作を開始して、貯蔵部30からマルチルーメン分配通路33および発泡カートリッジ62を通して出口ポート63へ流体を分配する。流体分配システム10は、流体分配システムの再充填を監視および制御するように構成された様々な構成要素を含むことができ、これらの構成要素は任意の適切な形態を取ることができる。例示的な分配システムは、「Systems and Methods For Monitoring And Controlling Dispenser Fluid Refill」と題する米国特許公開第2017/0190563号に記載されており、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本明細書に開示される本発明の概念を組み込むために改変されうる追加的な例示的分配システムは、例えば、「Under−Counter Mount Foam Dispensing Systems With Permanent Air Compressors And Refill Units for Same」、米国特許出願公開第2014/0124540号を含み、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0010】
分配機構40は、例えば、ピストンポンプ、ダイヤフラムポンプ、回転ポンプなどの容積型ポンプであってもよい。特定の実施形態では、分配機構40は、連続的に起動するマルチダイヤフラムポンプであってもよい。連続的に作動するマルチダイヤフラムポンプの例示的な実施形態は、2017年2月10日に出願され、「HIGH QUALITY NON−AEROSOL HAND SANITIZING FOAM」と題された米国非仮出願番号第15/429,389号;2016年12月5日に出願され、「SEQUENTIALLY ACTIVATED MULTI−DIAPHRAGM FOAM PUMPS, REFILL UNITS AND DISPENSER SYSTEMS」と題された米国非仮出願番号第15/369,007号;2016年11月18日に出願され、「SEQUENTIALLY ACTIVATED MULTI−DIAPHRAGM FOAM PUMPS, REFILL UNITS AND DISPENSER SYSTEMS」と題された米国非仮特許出願番号第15/355,112号;2016年11月14日に出願され、「IMPROVED FOAMING CARTRIDGE」と題された米国非仮出願番号第15/350,190号;2016年11月21に出願され、「FOAM DISPENSING SYSTEMS, PUMPS AND REFILL UNITS HAVING HIGH AIR TO LIQUID RATIOS」と題された米国非仮出願番号第15/356,795号;および2017年4月6日に出願され、「SEQUENTIALLY ACTIVATED MULTI−DIAPHRAGM FOAM PUMPS, REFILL UNITS AND DISPENSER SYSTEMS」と題された、米国非仮出願番号第15/480,711号に示され、開示されており、それぞれはその全体が本明細書に組み込まれる。
【0011】
図2を参照すると、例示的分配システムのデッキ上方ノズル部分60の例示的実施形態が図示されている。デッキ上方ノズル部分60は、ハウジング201、分配出口63、分配出口63と流体連通しているマルチルーメン分配通路33、デッキ上方取付面203、デッキ下方取付面205、デッキ下方取付面とデッキ上方取付面の間に延びるねじ付導管207、およびユーザーインターフェース80を有する。ノズル部分60がカウンターに固定されると、デッキ下方面205は、カウンター(図示せず)の底面と係合し、デッキ上方面203は、カウンターの上面と係合し、導管207はカウンターを通って延びる。
【0012】
マルチルーメン分配通路33は、マルチルーメン分配通路33の一部分がカウンター(図示せず)の下にあり、マルチルーメン分配通路33の一部分がカウンターの上にあるように、ハウジング201の端の近くの泡カートリッジ(図示せず)の近傍から、ハウジング201を通り、導管207を通り、デッキ下方面205を通ってポンプ40(図3)へと延びる。マルチルーメン分配通路33は、ポンプ40を介して、分配システム(例えば、図1の分配システム10の貯蔵部30)と流体連通している。
【0013】
図3〜7は、空気および液体の両方をポンプ出口302から、マルチルーメン分配通路33に別々に送り出するように構成された例示的ポンプ40の実施形態を示す。図3は、ポンプ40の斜視図であり、図4はダイヤフラム組立品310の斜視図であり、図5はポンプ40の上面斜視図であり、図6および図7はポンプ40の断面図である。
【0014】
ポンプ40は、ハウジング301、モーター350、ハウジング内に配置されたダイヤフラム組立品310、弁座308、およびポンプ出口302を含むカバー303を含む。ポンプ40はまた、液体ポンプチャンバ412と流体連通している液体入口304、ならびに第一および第二の空気ポンプチャンバ414、416と流体連通している空気入口を含む。さまざまな実施形態で、液体入口304は、分配システム(例えば、図1の分配システム10の貯蔵部30)の液体貯蔵部に接続されている。ポンプ40は、1つの液体ポンプチャンバおよび2つの空気ポンプチャンバを有するように示されているが、ポンプ40は異なる数の液体ポンプチャンバおよび空気ポンプチャンバを有してもよい。いくつかの実施形態では、複数の液体ポンプチャンバがあり、いくつかの実施形態では、3つ以上の空気ポンプチャンバがあり、好適な実施形態では、例えば、ポンプ40は、1つの液体ポンプチャンバおよび3つの空気ポンプチャンバという4つのポンプチャンバを有してもよい。4つのポンプチャンバを有する例示的ポンプが、「Sequentially Activated Multi−Diaphragm Foam Pumps, Refill Units and Dispenser Systems」と題された米国特許出願第15/480,711号に公開されており、これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0015】
図2および3を参照すると、マルチルーメン分配通路33は、ポンプ出口302に接続され、ポンプ出口と流体連通しており、ポンプ40は、泡の形態で分配出口63から排出される前に、泡混合カートリッジ62を有する混合チャンバ(表示せず)に近接するマルチルーメン分配通路33の端部で空気および液体が混合されるように、ポンプ出口302を通り、マルチルーメン分配通路33を通って、液体および空気を別々に送り出すように構成されている。いくつかの実施形態では、混合カートリッジは1つまたは複数のスクリーン、バッフル、スポンジ、不織布材料またはこれに類するものを含む。いくつかの実施形態では、2つ以上のスクリーン、バッフル、スポンジ、または不織布材料片は混合カートリッジ62内に位置する。いくつかの実施形態では、2つ以上のスクリーン、バッフル、またはスポンジが提供される場合、それらの間に空間がある。いくつかの実施形態では、不織布材料は混合カートリッジ内に位置し、スクリーンは不織布材料の下流に位置する。
【0016】
より具体的に図4〜7を参照すると、ポンプ40は、液体ポンプダイヤフラム432、第一の空気ポンプダイヤフラム434、および第二の空気ポンプダイヤフラム436を含む、連続的に起動するマルチダイヤフラムポンプである。液体ポンプダイヤフラム432は液体ポンプチャンバ412を有し、第一の空気ポンプダイヤフラム434は第一の空気ポンプチャンバ414を有し、第二の空気ポンプダイヤフラム436は、第二の空気ポンプチャンバ416を有する。いくつかの実施形態では、液体ポンプチャンバ412は、約0.02ml〜約0.1mlの容積を有してもよい。空気ポンプチャンバ414、416は、約0.05ml〜約0.5mlの容積を有してもよい。特定の実施形態では、液体ポンプチャンバ412の容積は、空気ポンプチャンバ414、416の容積よりも小さい。液体ポンプチャンバ412および空気ポンプチャンバ414、416の容積は、ポンプ出口302を通して送り出される液体および空気(または液体/空気比)の望ましい量に基づいて選択される。
【0017】
ポンプ40は、3つのポンプダイヤフラム432、434、436を含むダイヤフラム組立品310を含む。ダイヤフラム組立品310は、例えば、天然ゴム、EPDM、シリコーンゴムTPE、TPV、ビニールなどで作製されうる。ダイヤフラム組立品310は、液体入口304が液体ポンプチャンバ412と流体連通し、空気入口306が空気ポンプチャンバ414、416と流体連通するように、ハウジング301に取り付けられる。いくつかの実施形態では、各空気ポンプチャンバ414、416は、同一の空気入口306と流体連通している。その他の実施形態では、ポンプ40は複数の空気入口306を含み、各空気入口は単一の空気ポンプチャンバ414、416と流体連通している(図7に示す)。ダイヤフラム組立品310は、ポンプチャンバが陰圧を有する時(すなわち、ポンプチャンバが拡張している時)、空気または液体がそれぞれのポンプチャンバ412、414、416に入ることを可能にし、ポンプチャンバが陽圧を有する時(すなわち、ポンプチャンバが圧縮している時)、バルブ418は閉位置のままとなる一方向入口弁418A、418B及び418Cを含む。特定の実施形態では、一方向入口弁418A、418Bおよび418Cは、ダイヤフラム組立品310と同じ材料で作られた可撓性のタブによって形成されるフラッパーバルブである。しかし、一方向入口弁418A、418Bおよび418Cは、ポンプチャンバが陰圧を有する時、空気または液体がポンプチャンバ412、414、416に入ることを可能にする任意の適切な形態を取ることができ、ポンプチャンバが陽圧を有する時、閉位置のままとなる。いくつかの実施形態では、一方向入口弁は、ダイヤフラム組立品とは別々である。ダイヤフラム組立品310は、例えば、「SEQUENTIALLY ACTIVATED MULTI−DIAPHRAGM FOAM PUMPS, REFILL UNITS AND DISPENSER SYSTEMS」と題する、20016年11月18日出願の米国特許仮出願第15/355,112号、または「SEQUENTIALLY ACTIVATED MULTI−DIAPHRAGM FOAM PUMPS, REFILL UNITS AND DISPENSER SYSTEMS」と題する、2017年4月6日出願の米国特許仮出願第15/480,711号に記載のものなど、任意の適切な形態を取ることができ、これらのそれぞれは、その全体が本明細書に組み込まれる。
【0018】
ポンプ40は、一方向出口弁623A、623B、623Cを受けるように構成されたポンプチャンバ出口609A、609B、609Cを含む弁座308を含みうる。液体ポンプチャンバ412の圧縮が、対応するポンプチャンバ出口609Aを通りポンプ出口302を通る液体の移動を引き起こし、かつ空気ポンプチャンバ414、416の圧縮が、対応するポンプチャンバ出口609B、609Cを通りポンプ出口302を通る空気の移動を引き起こすように、ポンプチャンバ出口609A、609B、609Cはポンプ出口33と流体連通している。一方向出口弁623A、623B、623Cは通常閉じており、液体および空気がポンプチャンバ出口609A、609B、609Cを通ってポンプチャンバ412、414、416に入るのを防止する。弁座308、ポンプチャンバ出口609A、609B、609C、および一方向出口弁623A、623B、623Cは、例えば、米国特許出願公開第2017/0135532号に記載される任意の形態など、任意の適切な形態を取ることができ、これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0019】
図5〜7を参照すると、カバー303は、ポンプチャンバ出口609A、609B、609Cがポンプ出口302と流体連通するように、弁座308に取り付けられている。ポンプ出口302は液体通路520および空気通路522を含み、またカバー303および弁座308は、液体ポンプチャンバ412に対応するポンプチャンバ出口609Aがポンプ出口302の液体通路520と流体連通するように、かつ各空気ポンプチャンバ414、416に対応するポンプチャンバ出口609B、609Cがポンプ出口302の空気通路522と流体連通するように、取り付けられている。加えて、カバー303および弁座308は、空気ポンプチャンバ414、416がポンプ出口302の液体通路520と流体連通していないように、かつ液体ポンプチャンバ412がポンプ出口302の空気通路522と流体連通していないように取り付けられている。つまり、液体通路520は空気ポンプチャンバ414、416から封止され、空気通路522は液体ポンプチャンバ412から封止されている。
【0020】
図6および7を参照すると、カバー303および弁座308のうちの少なくとも1つは、液体ポンプチャンバ412を空気通路522から封止して分離し、空気ポンプチャンバ414、416を液体通路520から封止して分離する壁部分641を含む。図示した実施形態では、壁部分641は、ポンプ出口302の液体通路520と流体連通し、ポンプ出口302の空気通路522と流体連通していない開口部721を有する。図5〜7を参照すると、図示した的実施形態では、ポンプ出口302は、マルチルーメン分配通路33(図2および3)を受けるように構成された領域523を含む。マルチルーメン分配通路33は液体部分(例えば、図9の液体ルーメン901)および空気部分(例えば、図9の空気ルーメン903)を含み、マルチルーメン分配通路33は、空気通路522が分配通路の空気部分と流体連通するように、かつポンプ出口302の液体通路520が分配通路の液体部分と流体連通するように、ポンプ出口302の領域523に挿入される。特定の実施形態では、空気通路522は、空気通路522から液体ポンプチャンバ412を封止する壁641(図6および7)を越えて空気通路522が延びないように成形される。図示した実施形態では、空気通路522は、ダイヤフラム組立品310、弁座308およびカバー303がポンプハウジング301に取り付けられた時に、空気ポンプチャンバ414、416に近接して位置付けられた丸みのある形状(図5に示す)を有する。しかし、空気通路522は、空気通路522から液体ポンプチャンバ412を封止する壁641を越えて延びない任意のその他の適切な形態を取ることができる。
【0021】
図6および図7を参照すると、例示的ポンプ40は、モーター650、モーターシャフト652、揺動板654、揺動板ピン656、および偏心揺動板駆動部658を含む。モーター650はモーターシャフト652を駆動し、これがモーターシャフト652を回転させる。モーターシャフト652の回転は偏心揺動板駆動部658の回転を引き起こし、偏心揺動板駆動部658の回転は、揺動板ピン656を円形経路に沿って移動させ、これが揺動板654を波打たせる。ポンプダイヤフラム432、434、436は、揺動板654の外側部分に接続される。揺動板654が波打つと、揺動板654の外側部分が上向き方向と下向き方向の間を移動し、これは圧縮状態と拡張状態の間でポンプダイヤフラム432、434、436を移動させ、揺動板654の波打ちによって、ポンプダイヤフラムが連続的に圧縮される。結果として、ポンプ40の動作の一つの順序は、3つのポンプダイヤフラム432、434、436のそれぞれによる1つのポンプを含む。特定の実施形態では、液体ポンプダイヤフラム432が、動作順序で最初に動作し、その後、空気ポンプダイヤフラム434、436の連続動作が続く。モーター650、モーターシャフト652、揺動板ピン656、および偏心揺動板駆動部658は、例えば、米国特許出願公開第2017/0135532号に記載された任意の形態など、任意の適切な形態を取ってもよく、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。代替的な実施形態では、ポンプ40を連続的に起動するために揺動板を使用するのではなく、その他任意の適切な作動機構を使用して、ポンプ40を連続的に起動することができる。
【0022】
図6および7をさらに参照すると、(図7に示す)拡張状態から(図6に示す)圧縮状態への液体ポンプダイヤフラム432の移動は、液体ポンプチャンバ412から、対応するポンプチャンバ出口609Aを通り、壁部分641の開口部721を通って、ポンプ出口302の液体通路520内に液体を移動させる。その後、揺動板654は、液体ポンプダイヤフラム432を拡張状態に戻させ、液体ポンプチャンバ412の容積の拡張のために、液体ポンプチャンバ412内に陰圧が生じる。液体ポンプチャンバ412内のこの陰圧は、液体ポンプダイヤフラム432の次の圧縮がポンプ出口603の液体通路520を通った液体の移動を引き起こすように、液体貯蔵部から液体入口304を通り、対応する一方向入口弁418を通過して、液体ポンプチャンバ412内に液体を移動させる。
【0023】
液体ポンプダイヤフラム432と同様に、拡張状態から圧縮状態への第一の空気ポンプダイヤフラム434の移動は、第一のポンプチャンバ414から対応するポンプチャンバ出口609Bを通り、ポンプ出口302の空気通路522内への空気の移動を引き起こす。その後、揺動板654は、空気ポンプダイヤフラム434を拡張状態に戻させ、第一の空気ポンプチャンバ414の容積の拡張のために、第一の空気ポンプチャンバ414内に陰圧が生じる。第一の空気ポンプチャンバ414内のこの陰圧は、第一の空気ポンプダイヤフラム434の次の圧縮がポンプ出口603の空気通路522を通る空気の移動を引き起こすように、空気入口306を通り、対応する一方向入口弁418Bを通過して、第一の空気ポンプチャンバ414内に空気を移動させる。第二の空気ポンプダイヤフラム436および第二の空気ポンプチャンバ416は図6および図7には示されていないが、当然のことながら、第二の空気ポンプダイヤフラム436および第二の空気ポンプチャンバ416は、第一の空気ポンプダイヤフラム434および第一の空気ポンプチャンバ414と類似した方法で、揺動板654によって移動される。図示した実施形態では、ポンプ40は、各空気ポンプチャンバ414、416に対応する空気入口306を含む。その他の実施形態では、単一の空気入口は、空気がハウジング301の開放領域601の中に流れ込むことができるように、ハウジング301を通って延び、空気ポンプチャンバ414、416は、空気ポンプダイヤフラム434、436の拡張が、開放領域601から対応する一方向弁418を通過し、対応するポンプチャンバ414、416内への空気の移動を引き起こすように、開放領域601と流体連通している。
【0024】
ポンプ40の一連の動作は、1ショットの液体がポンプ出口302の液体通路520を通って移動することに続いて、連続的な2ショットの空気がポンプ出口302の空気通路522を通って移動することを含む。図示した実施形態は、1つの液体ポンプダイヤフラムおよび2つの空気ポンプダイヤフラムを含むポンプ40を示すが、ポンプ40は、任意の適切な数の液体ポンプダイヤフラムおよび空気ポンプダイヤフラムを含みうることを理解すべきである。加えて、図示した実施形態は、ポンプ40が連続的に起動するダイヤフラムポンプであることを示すが、任意の適切な泡ポンプを分配システム10に使用しうることを理解すべきである。例えば、ポンプは、1つまたは複数の液体ポンプチャンバおよび1つまたは複数の空気ポンプチャンバを有するピストンポンプとすることができる。
【0025】
図8および9を参照すると、特定の実施形態では、マルチルーメン分配通路33は、1つまたは複数の液体ルーメン901および2つ以上の空気ルーメン903を有するマルチルーメン管である。マルチルーメン分配通路33は、(図3に示す)ポンプ出口302および(図2および図8に示す)分配出口63と流体連通している。マルチルーメン分配通路33は、2つ以上の空気ルーメン903が、ポンプ出口302の空気通路522(図5〜7)と流体連通するように、かつ1つまたは複数の液体ルーメン901がポンプ出口302の液体通路520(図5〜7)と流体連通するように、ポンプ40に接続される。結果として、ポンプ40は、2つ以上の空気ルーメン903を通して空気を送り出し、1つまたは複数の液体ルーメン901を通して液体を送り出す。
【0026】
図示した実施形態では、マルチルーメン分配通路33は、1つの液体ルーメン901を含む。その他の実施形態では、マルチルーメン分配通路33は、2つ以上の液体ルーメンを含みうる。図示した実施形態では、マルチルーメン分配通路33は、3つの空気ルーメン903を含む。その他の実施形態では、マルチルーメン分配通路33は、2つ以下の空気ルーメンを含むことができる。その他の実施形態では、マルチルーメン分配通路33は、4つ以上の空気ルーメンを含むことができる。例えば、マルチルーメン分配通路33は、2つの空気ルーメン、3つの空気ルーメン、4つの空気ルーメン、5つの空気ルーメンなどを有することができる。複数の空気ルーメンは、圧力を失うことなく、望ましい量の空気が分配通路を通って移動するのを可能にするため、2つ以上の空気ルーメン903を有するマルチルーメン分配通路33は有利である。これと比較して、単一の大きな空気ルーメンは、マルチルーメン分配通路33の長さにわたって圧力を減少させることになる。特定の実施形態では、ポンプ40およびマルチルーメン分配通路33は、分配された発泡混合物が約5:1〜約20:1の空気と液体の比を有するように構成されている。例えば、液体ポンプチャンバ412および空気ポンプチャンバ414、416の容積は、発泡混合物の望ましい空気と液体の比に基づいて選択されうる。
【0027】
いくつかの実施形態では、マルチルーメン分配通路33は円形断面形状を有する。いくつかの実施形態では図9に示すように、空気通路903は、マルチルーメン分配通路33の周辺に近接して位置する。
【0028】
図10は、別のマルチルーメン分配通路33Aの例示的実施形態を示す。マルチルーメン分配通路33Aは円形断面を有し、液体通路1001を含む。液体通路1001は円形断面を有する。液体通路1001は、マルチルーチン通路装置33Aの中心からオフセットされている。加えて、マルチルーメン分配通路33Aは、単一の空気通路1003を含む。単一の空気通路1003は細長い断面を有する。この例示的実施形態では、空気通路1003は「三日月」形状を有する。いくつかの実施形態では、液体通路1001の円形断面は、液体通路1001がポンプ液体出口および/または混合チャンバ上の環状突起部の周りにシールを形成することを可能にする。加えて、いくつかの実施形態では、マルチルーメン分配通路33Aの円形外部表面は、ポンプ空気出口および/または混合チャンバとの容易なシールを可能にする。
【0029】
図11は、別のマルチルーメン通路33Bの例示的実施形態を示す。マルチルーメン分配通路33Bは円形断面を有し、液体通路1101を含む。液体通路1101は円形断面を有する。液体通路1101の中心は、マルチルーチン通路装置33Bの中心と整列している。加えて、マルチルーメン分配通路33Bは、複数の空気通路1103を含む。空気通路1103は円形断面を有する。空気通路1103は、液体通路1101の周りに位置する。いくつかの実施形態では、液体通路1101の円形断面は、液体通路1101がポンプ液体出口および/または混合チャンバ上の環状突起部の周りにシールを形成することを可能にする。加えて、いくつかの実施形態では、マルチルーメン分配通路33Bの円形外部表面は、ポンプ空気出口および/または混合チャンバとの容易なシールを可能にする。
【0030】
いくつかの実施形態では、液体通路および空気通路は、円形断面形状を有する。いくつかの実施形態では、液体通路および空気通路は、楕円形の断面形状を有する。いくつかの実施形態では、液体通路は細長い断面形状を有し、空気通路は円形断面形状を有する。
【0031】
いくつかの実施形態では、空気通路の断面積は、液体通路の断面積の50%未満であり、40%未満を含み、30%未満を含み、25%未満を含む。いくつかの実施形態では、液体通路および2つ以上の空気通路は円形断面形状を有し、空気通路のそれぞれの直径は、液体通路の直径の50%未満であり、40%未満を含み、30%未満を含み、25%未満を含み、10%未満を含む。いくつかの実施形態では、液体通路の断面積は、空気通路の1つまたは複数の断面積の約5倍より大きい。いくつかの実施形態では、液体通路の断面積は、空気通路の1つまたは複数の断面積の約4倍より大きい。いくつかの実施形態では、液体通路の断面積は、空気通路の1つまたは複数の断面積の約3倍より大きい。いくつかの実施形態では、液体通路の断面積は、空気通路の1つまたは複数の断面積の約2倍より大きい。
【0032】
いくつかの実施形態では、液体通路901は円形断面を有し、約0.1インチ〜0.16インチの直径を有する。 いくつかの実施形態では、液体通路901は円形断面を有し、約0.11インチ〜0.14インチの直径を有する。いくつかの実施形態では、液体通路901は円形断面を有し、約0.12インチ〜0.13インチの直径を有する。
【0033】
いくつかの実施形態では、液体通路は約0.01〜約0.02平方インチの断面積を有する。いくつかの実施形態では、液体通路は約0.012〜約0.018平方インチの断面積を有する。いくつかの実施形態では、液体通路は約0.014〜約0.016平方インチの断面積を有する。
【0034】
いくつかの実施形態では、空気通路は円形断面を有し、空気通路は約0.01インチ〜0.08インチの直径を有する。いくつかの実施形態では、空気通路は円形断面を有し、約0.02インチ〜0.07インチの直径を有する。いくつかの実施形態では、空気通路は円形断面を有し、約0.03インチ〜0.06インチの直径を有する。いくつかの実施形態では、空気通路は円形断面を有し、約0.035インチ〜0.05インチの直径を有する。
【0035】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の空気通路は、約0.0005〜約0.004平方インチの断面積を有する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の空気通路は、約0.001〜約0.0035平方インチの断面積を有する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の空気通路は、約0.0015〜約0.0030平方インチの断面積を有する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の空気通路は、約0.0018〜約0.0025平方インチの断面積を有する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の空気通路は、約0.002〜約0.0055平方インチの断面積を有する。
【0036】
図8を参照すると、マルチルーメン分配通路33は、マルチルーメン分配通路33が分配出口63と流体連通するように、デッキ上方ノズル部分60のハウジング201を通って延びる。特定の実施形態では、混合部分801は、マルチルーメン分配通路33と分配出口63の間に配置されている。混合部分801は、空気および液体がマルチルーメン分配通路33を出た後に混合されることを可能にするように構成されている。図示した実施形態では、混合部分801は、第一の混合チャンバ811、導管813、および第二の混合チャンバ815を含む。液体および空気は、空気が液体内に向けられるように、第一の混合チャンバ811でマルチルーチン分配通路33を出て、これが気泡を含む発泡混合物を生じさせる。いくつかの実施形態では、第一の混合チャンバ811は、方向を変化させること、および導管813の単一の穴に向かって集まることによって液体および空気が混合されるように構成されている。特定の実施形態では、第一の混合チャンバ811は、発泡混合物中に大きな気泡が形成されるようにサイズ調整される。発泡混合物が第一の混合チャンバ内に形成された後、発泡混合物は導管813を通って移動する。特定の実施形態において、導管813はエルボー部分812を含み、これは発泡混合物を違う方向に向け、液体および空気をさらに混合する。いくつかの随意の実施形態では、導管813は、直径が減少した減少部分814を含み、これは発泡混合物にベンチュリ効果を生じさせる。この減少部分814は、さらなる乱流を発生させ、発泡混合物をさらに増強する。いくつかの実施形態では、導管813は、発泡混合物の気泡が減少部分814を通って移動した後に拡張するように構成されている。発泡混合物が導管813を通って移動した後、発泡混合物は、導管813よりも大きな直径を有する第二の随意の混合チャンバ815に入り、発泡混合物をさらに増強する。混合部分801は、本発明の例示的実施形態である。しかしながら、液体が空気と混合されて発泡混合物を生成することを可能にする任意の適切な混合部分を使用できることが理解されるべきである。
【0037】
いくつかの実施形態では、発泡カートリッジ62は、分配通路と分配出口63の間に配置されている。図示した実施形態では、混合部分801からの発泡混合物が発泡カートリッジ62に入り、豊かな泡を作り出して分配出口63を通って分配されるように、発泡カートリッジ62は、混合部分801と分配出口63の間に配置される。カートリッジ803は、発泡混合物と相互作用して豊かな泡を作り出す開放混合領域によって分離された1つまたは複数のスクリーンを含むことができる。1つの例示的実施形態では、発泡カートリッジは、発泡混合物と相互作用して豊かな泡を作り出すように構成された2つのスクリーンを含む。いくつかの実施形態では、発泡カートリッジ803は、発泡混合物と相互作用して豊かな発泡体を作り出す1つまたは複数のスポンジを含むことができる。発泡カートリッジの例示的実施形態は、米国特許出願公開第2014/0367419号に示され、記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0038】
いくつかの実施形態では、液体通路は第一の管内にあり、空気通路は1つまたは複数の別個の管内に位置する。いくつかの実施形態では、分配通路および管を互換的に使用することができ、したがって、マルチルーメン通路はマルチルーメン管としうる。
【0039】
本発明のさまざまな発明の態様、概念および特徴は、例示的な実施形態と組み合わせて実施されるものとして本明細書で説明および図示されてもよく、これらのさまざまな態様、概念および特徴は、多くの代替的実施形態で、個々に、またはさまざまな組み合わせおよびサブコンビネーションのいずれかで、使用されてもよい。本明細書に明示的に除外されない限り、こうしたすべての組み合わせおよびサブコンビネーションは、本発明の範囲内であることが意図されている。さらに、本発明のさまざまな態様、概念、および特徴に関するさまざまな代替実施形態、例えば、代替材料、構造、構成、方法、デバイスおよびコンポーネント、形成、適合、および機能に関する代替物などが本明細書で記載され得るが、そのような記載は、現在公知であるか、または後に開発されるかに関わらず、利用可能な代替的実施形態の完全なまたは網羅的なリストであることを意図していない。当業者であれば、このような実施形態が本明細書に明示的に開示されていない場合であっても、本発明の範囲内での本発明の態様、概念または特徴のうち一つまたは複数を追加の実施形態に容易に採用し、使用することができる。
【0040】
さらに、本発明のいくつかの特徴、概念または態様は、好ましい配置または方法であるとして本明細書に説明され得るが、こうした説明は、明示的に述べられない限り、こうした特徴が必要とされるまたは必要であることを示唆する意図はない。さらに、例示的または代表的な値および範囲は、本開示の理解を助けるために含めることができるが、このような値および範囲は、限定的意味で解釈されるべきではなく、明示的に述べられている場合に限り、重要な値または範囲であることを意図している。さらに、さまざまな態様、特徴および概念は、発明性がある、または発明の一部を形成するものとして本明細書に明示的に識別され得るが、このような識別は排他的であるように意図されておらず、むしろそのようなものとして、または特定の発明の一部として明示的に識別されることなく、本明細書で完全に説明される発明の態様、概念、および特徴があり得る。例示的方法またはプロセスの説明は、すべての場合に必要とされるすべてのステップの包含に限定されず、明示的に述べられていない限り、ステップが提示される順序は、必要とされるまたは必要であると解釈されるものでもない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】