【実施例】
【0235】
(実施例)
本明細書で使用される略語は下記に定義される。定義されていないいずれの略語も、一般的に受け入れられているそれらの意味を伝えることを意図している。
【0236】
(略語)
【表1】
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【0237】
(一般手順)
全ての出発材料及び溶媒は、市販品由来であるか、文献に従い調製されたかのいずれかにより得られた。特記しない限り、全ての反応物は攪拌した。有機溶液は、通常通り無水硫酸マグネシウムで脱水した。水素化は、Thales H-cubeフロー式反応装置により、表記された条件下で行った。
【0238】
カラムクロマトグラフィーは、充填済みシリカ(230〜400メッシュ、40〜63um)カートリッジを提示された量で使用して行った。SCXはSupelco社から購入し、使用前に1M塩酸で処理した。特記しない限り、精製するための反応混合物は、最初にMeOHで希釈し、数滴のAcOHで酸性にした。この溶液をそのままSCXにかけ、MeOHで洗浄した。次に0.7MのNH
3のMeOH溶液で洗って目的材料を溶出させた。
【0239】
(分取逆相高速液体クロマトグラフィー)
(分取HPLC)
(酸性分取)
Waters X-Select CSHカラムC18、5um(19×50 mm)、流速28 mL/分、0.1%v/vギ酸含有H
2O-MeCNグラジエント、6.5分で溶出し、254nmでUV検出を使用した。
(塩基性分取)
Waters X-Bridge PrepカラムC18、5um(19×50 mm)、流速28 mL/分、10 mMのNH
4HCO
3-MeCNグラジエント、6.5分で溶出し、254nmでUV検出を使用した。
【0240】
(分析法)
(LCMS分析法用の逆相HPLC条件)
(HPLC酸性:酸性LCMS 4分(5〜95%))
分析用LCMSを、Waters X-Select CSH C18、2.5um、4.6×30 mmカラムを使用し、0.1%ギ酸のMeCN溶液を0.1%ギ酸水溶液でグラジエント溶出して実行した。0.1%ギ酸のMeCN溶液の5〜95%グラジエントは0.00〜3.00分は2.5 mL/分で行い、3.01〜3.5分は4.5 mL/分でフラッシュした。5%MeCNへのカラム平衡化を、3.60〜4.00分に2.5 mL/分で行った。UVスペクトルの溶出ピークを、Agilent 1260 Infinity VWDを使用して254nmで測定した。マススペクトルを、Agilent 6120 MSDを使用して、ポジティブ/ネガティブ切り替えを行いながら測定した。
【0241】
(HPLC塩基性:塩基性LCMS 4分(5〜95%))
分析用LCMSを、Waters X-Select BEH C18、2.5um、4.6×30 mmカラムを使用し、MeCNを10mM炭酸水素アンモニウム水溶液でグラジエント溶出して実行した。MeCNの5〜95%グラジエントは0.00〜3.00分は2.5 mL/分で行い、3.01〜3.5分は4.5 mL/分でフラッシュした。5%MeCNへのカラム平衡化を、3.60〜4.00分に2.5 mL/分で行った。UVスペクトルの溶出ピークを、Agilent 1260 Infinity VWDを使用して254nmで測定した。マススペクトルを、Agilent 6120 MSDを使用して、ポジティブ/ネガティブ切り替えを行いながら測定した。
【0242】
(UPLC分析法用の逆相HPLC条件)
(UPLC酸性:酸性UPLC 3分)
分析用UPLC/MSを、Waters Acquity CSH C18、1.7um、2.1×30 mmカラムを使用し、0.1%ギ酸のMeCN溶液を0.1%ギ酸水溶液でグラジエント溶出して実行した。グラジエントは出発点の5%MeCNを0.0〜0.11分保持する構成とした。5〜95%グラジエントは0.11〜2.15分で行い、2.15〜2.56分でフラッシュした。5%MeCNへのカラム平衡化を、2.56〜2.83分で行った。UVスペクトルの溶出ピークを、Acquity PDAを使用して測定し、マススペクトルを、Acquity QDa検出器を使用して、ESI pos/neg切り替えを行いながら記録した。
【0243】
(UPLC2酸性:酸性UPLC 1分)
分析用UPLC/MSを、Waters Acquity CSH C18、1.7um、2.1×30 mmカラムを使用し、0.1%ギ酸のMeCN溶液を0.1%ギ酸水溶液でグラジエントして実行した。グラジエントは、出発点の5%MeCNを0.0〜0.08分保持する構成とした。5〜95%グラジエントは0.08〜0.70分で行い、0.7〜0.8分でフラッシュした。5%MeCNへのカラム平衡化を、0.8〜0.9分で行った。UVスペクトルの溶出ピークを、Acquity PDAを使用して測定し、マススペクトルを、Acquity QDa検出器を使用して、ESI pos/neg切り替えを行いながら記録した。
【0244】
(UPLC塩基性:塩基性UPLC 3分)
分析用UPLC/MSを、Waters Acquity BEH C18、1.7um、2.1×30 mmカラムを使用し、MeCNを10 mM炭酸水素アンモニウム水溶液でグラジエント溶出して実行した。グラジエントは、出発点の5%MeCNを0.0〜0.11分保持する構成とした。5〜95%グラジエントは0.11〜2.15分で行い、2.15〜2.56分でフラッシュした。5%MeCNへのカラム平衡化を、2.56〜2.83分で行った。UVスペクトルの溶出ピークを、Acquity PDAを使用して測定し、マススペクトルを、Acquity QDa検出器を使用して、ESI pos/neg切り替えを行いながら記録した。
【0245】
(UPLC2塩基性:塩基性UPLC 1分)
分析用UPLC/MSを、Waters Acquity BEH C18、1.7um、2.1×30 mmカラムを使用し、MeCNを10 mM炭酸水素アンモニウム水溶液でグラジエント溶出して実行した。グラジエントは、出発点の5%MeCNを0.0〜0.08分保持する構成とした。5〜95%グラジエントは0.08〜0.70分で行い、0.7〜0.8分でフラッシュした。5%MeCNへのカラム平衡化を、0.8〜0.9分で行った。UVスペクトルの溶出ピークを、Acquity PDAを使用して測定し、マススペクトルを、Acquity QDa検出器を使用して、ESI pos/neg切り替えを行いながら記録した。
カラム温度は、全実施で40℃であった。注入容量は3uL、流速は0.77 mL/分である。PDAスキャンは全実施で、210〜400nmである。
【0246】
(キラル分析法用の順相HPLC条件)
キラルIC3法:キラルHPLC(Diacel Chiralpak IC、5um、4.6×250 mm、1.0 mL/分、25〜70%EtOH(0.2%TFA)にイソヘキサン(0.2%TFA)溶液を使用。
キラルIC4法:キラルHPLC(Diacel Chiralpak IC、5um、4.6×250 mm、1.0 mL/分、40%EtOH(0.2%TFA)に4:1ヘプタン/クロロホルム(0.2%TFA)混合溶液を使用。
キラルIC5法:キラルHPLC(Diacel Chiralpak IC、5um、4.6×250 mm、1.0 mL/分、20%EtOH(0.2%TFA)にイソヘキサン(0.2%TFA)溶液を使用。
【0247】
(キラル分析法用の逆相HPLC条件)
キラルIC6法:キラルHPLC(Diacel Chiralpak IC、5um、4.6×250 mm、1.0 mL/分、50%MeCN(0.1%ギ酸)に(0.1%ギ酸)水溶液を使用。
キラルIC7法:キラルHPLC(Diacel Chiralpak IC、5um、4.6×250 mm、1.0 mL/分、5〜95%MeCN(0.1%ギ酸)に(0.1%ギ酸)水溶液を使用。
【0248】
(
1H NMR分光法)
1H NMRスペクトルを、Bruker Avance III分光計で400 MHzを、又はBruker Avance IIIHD分光計で500 MHzを、残留非重水素化溶媒を参照として使用して求め、特記しない限り、DMSO-d6で実施した。
【0249】
(中間体の調製)
公知の合成中間体は、市販品由来であるか、出版された文献手順を使用して入手した。追加的な中間体は、本明細書に記載された代表的合成プロセスにより調製した。
方法1〜10(本明細書で後に言及する)又はA〜Nのいずれも、式(I)の化合物の合成に使用できる。例えば、X=N、Y=CR
2かつZ=CR
3である化合物の使用を示すスキームはまた、X、Y及びZは特許請求の範囲で定義されたとおりである化合物の合成に使用できる。
【0250】
(ジエステル中間体の調製)
1-(tert-ブチル)3-メチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)マロネートINTC1
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
NaH(60wt%鉱油中、5.10g、128 mmol)を氷冷、攪拌中のtert-ブチルメチルマロネート(20.5 mL、121 mmol)のTHF(160 mL)溶液へ少量ずつ添加した。反応物を、0℃で20分間、次に室温で60分間、水素の発生が終了するまで攪拌した。次に2,4-ジクロロピリミジン(10g、67.1 mmol)を添加し、得られた混合物を70℃で3時間攪拌した。反応物を放冷し、NH
4Cl(飽和水溶液、500 mL)及びEtOAc(500 mL)間で分割し、2相を分離して、有機相を相分離装置に通した。疎生成物を、シリカゲル(220gカラム、0〜30%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、1-tert-ブチル3-メチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)マロネート(13.1g、44.3 mmol、66%収率)を透明な淡黄色油として得た。Rt 2.09分(HPLC酸性);m/z 230(M+H-tBu)
+(ES
+)及び287(M+H)
+(ES
+);
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0251】
1-(tert-ブチル)3-メチル2-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)マロネートINTC2
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
NaH(60wt%鉱油中、0.575g、14.4 mmol)を、攪拌中のtert-ブチルメチルマロネート(2.23 mL、13.2 mmol)のDMF(20 mL)溶液へ少量ずつ添加した。反応物を、室温でN
2雰囲気下10分間、水素の発生が終了するまで攪拌した。反応物を0℃まで放冷し、2,4-ジクロロ-5-フルオロピリミジン(2.0g、12.0 mmol)を添加した。得られた混合物を、ゆっくりと室温で18時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮した。疎生成物を、シリカゲル(40gカラム、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、1-tert-ブチル3-メチル2-(2-クロロ-5-フルオロピリミジン-4-イル)マロネート(1.96g、5.47 mmol、46%収率)を無色透明油として得た。Rt 1.42分(HPLC酸性);m/z 305(M+H)
+(ES
+);
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
1-(tert-ブチル)3-メチル2-(2-クロロ-5-メチルピリミジン-4-イル)マロネートINTC3
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
NaH(60wt%鉱油分散液、0.466g、11.7 mmol)を、氷冷、攪拌中のtert-ブチルメチルマロネート(1.97 mL、11.7 mmol)のTHF(10 mL)溶液へ少量ずつ添加した。反応物を、室温で10分間攪拌した。次に、2,4-ジクロロ-5-メチルピリミジン(1.0g、6.13 mmol)を添加し、得られた混合物を、70℃で2時間攪拌した。反応物を放冷し、NH
4Cl飽和水溶液(10 mL)及びEtOAc(10 mL)間で分割し、2相を分離して、有機相を相分離装置に通した。疎生成物を、シリカゲル(12gカラム、0〜30%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、1-tert-ブチル3-メチル2-(2-クロロ-5-メチルピリミジン-4-イル)マロネート(1.40g、4.41 mmol、72%収率)を無色油として得た。Rt 1.39分(HPLC酸性);m/z 201(M-Boc+H)
+(ES
+);
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0253】
1-tert-ブチル3-メチル2-(2-クロロ-6-メチルピリミジン-4-イル)マロネートINTC54
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
INTC1と同様に、市販の2,4-ジクロロ-6-メチルピリミジン及びtert-ブチルメチルマロネートを使用して調製し、1-tert-ブチル3-メチル2-(2-クロロ-6-メチルピリミジン-4-イル)マロネート(61%収率)を透明油として得た。Rt 1.39 (UPLC塩基性);m/z 301(
35Cl M+H)
+(ES
+);
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0254】
1-tert-ブチル3-メチル2-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)マロネートINTC55
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
INTC1と同様に、市販の2,4-ジクロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン及びtert-ブチルメチルマロネートを使用して調製し、1-tert-ブチル3-メチル2-(2-クロロ-6-(トリフルオロメチル)ピリミジン-4-イル)マロネート(67%収率)を透明油として得た。Rt 1.34 (UPLC塩基性);m/z は観察されなかった。
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
ジメチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-2-メトキシマロネートINTC56
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
INTC1と同様に、2,4-ジクロロピリミジン及びジメチル2-メトキシマロネートを使用して調製し、ジメチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-2-メトキシマロネート(79%収率)を無色透明油として得た。Rt 1.55 (HPLC酸性);m/z 275(
35Cl M+H)
+(ES
+);
1H NMRは記録せず。材料は、更なる特性決定無しに、直接次の段階で使用した。
【0256】
ジメチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-2-イソプロピルマロネートINTC57
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
INTC1と同様に、2,4-ジクロロピリミジン及びジメチル2-イソプロピルマロネートを使用して調製し、ジメチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-2-イソプロピルマロネート(98%収率)を赤色ガム状物質として得た。Rt 0.64 (UPLC、酸性2);m/z 286(
35Cl M+H)
+(ES
+);
1H NMRは記録せず。材料は、更なる特性決定無しに、直接次の段階で使用した。
【0257】
(クロロピリミジン類の脱カルボキシル化)
メチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)アセテートINTC4
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
TFA(55.3 mL、717 mmol)を、氷冷、攪拌中の1-tert-ブチル3-メチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)マロネートINTC1(12.1g、42.2 mmol)のDCM(50 mL)溶液へ滴下した。反応物を、25℃で1時間攪拌し、次に真空(減圧)で濃縮した。残留物をEtOAc(200 mL)に溶解させ、NaHCO
3(200 mL)で塩基性にしてから有機相を単離して相分離装置に通し、溶媒を真空(減圧)で除去した。疎生成物を、シリカゲル(220gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、メチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)アセテート(7.12g、37.8 mmol、90%収率)を淡黄色油として得た。Rt 1.16分(HPLC酸性);m/z 187(M+H)
+(ES
+);
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
(方法A:クロロピリミジン等のクロロヘテロ環類の脱カルボキシル化)
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
TFA(10当量)を、氷冷、攪拌中のマロネート誘導体(1当量)のDCM(15容積)溶液へ滴下した。反応容器を、室温で18時間攪拌し、次に濃縮した。疎生成物を、順相クロマトグラフィーで精製した。
【0259】
(表1:下記中間体は、方法Aに従い調製した。)
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0260】
(アルキル化)
メチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-2-メチルプロパノエートINTC7
【化74】
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MeI(0.24 mL、3.89 mmol)を、攪拌中のメチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)アセテートINTC4(0.29g、1.55 mmol)及びK
2CO
3(0.644g、4.66 mmol)のアセトン(5 mL)懸濁液へ添加した。反応容器を密封し、60℃で18時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、水(40 mL)を添加してからDCM(2×40 mL)で抽出した。有機相を乾燥し(相分離装置)、真空(減圧)で濃縮した。疎生成物を、シリカゲル(24gカラム、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、メチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-2-メチルプロパノエート(0.25g、1.11 mmol、71%収率)を、透明な淡黄色液体として得た。Rt 1.70分(HPLC酸性);m/z 215(M+H)
+(ES
+);
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0261】
メチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)プロパノエートINTC8
【化76】
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MeI(14.1 mL、225 mmol)を、攪拌中のメチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)アセテートINTC4(10.37g、45.0 mmol)及びK
2CO
3(31.1g、225 mmol)のアセトン(150 mL)懸濁液へ添加した。反応混合物を60℃で40時間N
2雰囲気下で攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、得られた混合物をEtOAcで希釈して濾過した。無機相をEtOAcで洗浄し、濾液を真空(減圧)で濃縮した。疎生成物を、シリカゲル(220gカラム、0〜30%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、メチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)プロパノエート(1.27g、5.00 mmol、11%収率)を、副産物として得た。Rt 0.89分(UPLC酸性);m/z 201(M+H)
+(ES
+).
1H-NMRデータは記録せず。
【0262】
(方法B:アルキル化)
【化77】
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塩基(2.5〜5当量)を、氷冷、攪拌中の、メチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)アセテート(1当量)と、DMF又はアセトン(10容積)等の適切な非プロトン性極性溶媒との混合物へ添加した。20分後、ハロゲン化アルキル(1〜5当量)を添加した。反応容器を0℃で30分間、次に室温で2時間攪拌した。反応物をNH
4Cl(水溶液)又は1MのHCl(水溶液)でクエンチし、20分間攪拌し、次にEtOAcで抽出した。有機相を乾燥し(相分離装置)、濃縮した。疎生成物を、順相クロマトグラフィーで精製した。
【0263】
(表2:下記中間体は、方法Bに従い調製した。)
【表3】
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【0264】
(2,6-ジクロロピリミジン類のS
NAr)
メチル2-(2-クロロ-6-メトキシピリミジン-4-イル)-2-メチルプロパノエートINTC65
【化78】
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N
2雰囲気下、0℃で攪拌中のメチル2-(2,6-ジクロロピリミジン-4-イル)-2-メチルプロパノエートINTC64(0.77g、2.78 mmol)のMeOH(10 mL)溶液へ、5.4Mのナトリウムメトキシド(MeOH)(0.6 mL、3.24 mmol)を添加した。混合物を0℃で30分間、次に室温で更に30分間攪拌した。次に反応物を真空(減圧)で濃縮した。疎生成物を、シリカゲル(40gカラム、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、メチル2-(2-クロロ-6-メトキシピリミジン-4-イル)-2-メチルプロパノエート(0.54g、1.72 mmol、62%収率)を、白色固体として得た。Rt 1.35分(UPLC酸性);m/z 245(
35Cl M+H)
+(ES
+);
【化79】
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【0265】
(アルキル化を経由したヘテロ環形成)
メチル4-(2-クロロピリミジン-4-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキシレートINTC52
【化80】
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0℃のメチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)アセテートINTC4(2.0g、10.7 mmol)のDMF(10 mL、10.7 mmol)溶液へ、NaOH(0.986g、24.6 mmol)を添加した。反応混合物を0℃で20分間攪拌し、次に1-ブロモ-2-(2-ブロモエトキシ)エタン(1.8 mL、12.9 mmol)を添加した。反応物を、室温で23時間攪拌した。反応混合物を1MのHCl(水溶液、53.6 mL、53.6 mmol)で酸性にしてからDCM(70 mL)で抽出した。相分離装置カートリッジを使用して、2相を分離し、水相を更にDCM(2×50 mL)で抽出した。一緒にした有機相を真空(減圧)で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(80gカラム、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、メチル4-(2-クロロピリミジン-4-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキシレート(1.83g、5.57 mmol、52%収率)を、黄色油として得た。Rt 1.56分(HPLC酸性);m/z 257(
35Cl M+H)
+(ES
+);
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0266】
(エノラートS
NArを経由したヘテロ環形成)
1-tert-ブチル4-メチル4-(2-クロロピリミジン-4-イル)ピペリジン-1,4-ジカルボキシレートINTC66
【化82】
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LiHMDS(1.61 mL、1.61 mmol)を氷冷、攪拌中の1-tert-ブチル4-メチルピペリジン-1,4-ジカルボキシレート(340 mg、1.40 mmol)及び2,4-ジクロロピリミジン(200 mg、1.34 mmol)のTHF(10 mL)溶液へ一度に添加した。反応混合物を室温まで温め、2時間攪拌した。反応物をNaH
2PO
4(水溶液、1M、3 mL)の添加によりクエンチした。生成物をDCM(2×10 mL)で抽出した。一緒にした有機性抽出液を、疎水相分離装置で乾燥させて真空(減圧)で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(24gカラム、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、1-tert-ブチル4-メチル4-(2-クロロピリミジン-4-イル)ピペリジン-1,4-ジカルボキシレート(315 mg、0.66 mmol、49%収率)を、無色油として得た。Rt 2.29分(HPLC酸性);m/z 255(
35Cl M-Boc+H)
+(ES
+);
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0267】
1-tert-ブチル3-メチル3-(2-クロロピリミジン-4-イル)アゼチジン-1,3-ジカルボキシレートINTC67
【化84】
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INTC66と同様に、1-tert-ブチル3-メチルアゼチジン-1,3-ジカルボキシレート及び2,4-ジクロロピリミジンをトルエン中で使用して調製し、1-tert-ブチル3-メチル3-(2-クロロピリミジン-4-イル)アゼチジン-1,3-ジカルボキシレート(7%収率)を淡黄色油として得た。Rt 2.12分(HPLC塩基性);m/z 272(
35Cl M-tBu+H)
+(ES
+);
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0268】
(クロロピリミジン類の加水分解)
2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-4-メトキシブタン酸リチウムINTC68
【化86】
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メチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-4-メトキシブタノエートINTC60(479 mg、1.96 mmol)のTHF(5 mL)及びMeOH(2.5 mL)溶液へ、LiOH(56 mg、2.35 mmol)の水(3 mL)溶液を添加した。反応混合物を、室温で72時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-4-メトキシブタン酸リチウム(441 mg、1.49 mmol、76%収率)を、無色固体として得た。Rt 1.34分(HPLC酸性);m/z 231(遊離酸として
35Cl M+H)
+(ES
+);
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0269】
(カップリング(スルホンアミド化))
1-(tert-ブチル)3-メチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)マロネートINTC17
【化88】
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20 mL容器へ、シクロプロパンスルホンアミド(0.254g、2.09 mmol)、Cs
2CO
3(1.14g、3.49 mmol)、1-tert-ブチル3-メチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)マロネートINTC1(0.50g、1.74 mmol)及びジオキサン(2 mL)を投入した。この混合物を、脱気した(N
2、5分)。別の20 mL容器内で、[Pd(アリル)Cl]
2(16 mg、0.044 mmol)、tBuXPhos(74 mg、0.174 mmol)及びジオキサン(1 mL)をN
2雰囲気下で5分間攪拌し、次に最初の容器に添加した。得られた反応混合物を、N
2雰囲気下で60℃、2.5時間加熱した。混合物を室温まで放冷し、H
2O(2 mL)で希釈し、次に1MのHCl(水溶液、5 mL)で注意深くpH4まで酸性にした。残留物をEtOAc(2×20 mL)で抽出し、有機相を相分離装置に通して濾過し、溶媒を真空(減圧)で除去した。黄色残留物をTBME(10 mL)でトリチュレート(貧溶媒添加微細晶析)して濾過し、TBME(10 mL)で洗浄し、1-tert-ブチル3-メチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)マロネート(0.394g、1.05 mmol、60%収率)を白色固体として得た。Rt 1.87分(HPLC酸性);m/z 372(M+H)
+(ES
+);
【化89】
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互変異性体の8:2混合物。
【0270】
(方法C:芳香族ハロゲン化物からのスルホンアミド類の形成)
【化90】
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2-クロロピリミジン中間体(1当量)、スルホンアミド(1.2当量)及び塩基(2当量)をジオキサン(40容積)中に溶解した。その混合物を脱気し(N
2、5分)、次に触媒(5 mol%)を添加した。得られた混合物を窒素雰囲気下で90℃、2時間加熱した。その混合物を濾過し、EtOAc又はDCMで洗浄し、得られた濾液を濃縮した。粗生成物を順相クロマトグラフィー又は、適切な溶媒を使用したトリチュレーション(貧溶媒添加微細晶析)により精製した。
【0271】
(表3:下記中間体は、方法Cに従い調製した。)
【表4】
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【0272】
(脱カルボキシル化)
メチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)アセテート2,2,2-トリフルオロアセテートINTC33
【化91】
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TFA(1 mL、13.0 mmol)を、氷冷、攪拌中の1-tert-ブチル3-メチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)マロネートINTC17(0.27g、0.73 mmol)のDCM(2 mL)溶液へ滴下した。反応容器を、室温で2時間攪拌し、真空(減圧)で濃縮し、メチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)アセテート2,2,2-トリフルオロアセテート(0.29g、0.68 mmol、93%収率)を黄色固体として得た。Rt 0.79分(HPLC塩基性);m/z 272(M+H)
+(ES
+);
【化92】
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互変異性体の1:1混合物。
【0273】
(方法D:スルホンアミド基を有するピリミジン類の脱カルボキシル化)
【化93】
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TFA(10当量)を、氷冷、攪拌中のマロネート誘導体(1当量)のDCM(15容積)溶液へ滴下した。反応容器を、室温で18時間攪拌し、次に真空(減圧)で濃縮した。疎生成物を、順相クロマトグラフィーで精製した。
【0274】
(表4:下記中間体は、方法Dに従い調製した。)
【表5】
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【0275】
(加水分解)
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタン酸カリウムINTC37
【化94】
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メチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエートINTC35(2.4g、7.22 mmol)のTHF(80 mL)溶液をTMSOK(2.26g、15.9 mmol)で処理した。反応混合物を室温で18時間攪拌した。得られた懸濁液を真空(減圧)で濃縮して、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタン酸カリウム (3g、6.49 mmol、90%収率)を淡黄色固体として得た。Rt 0.19分(UPLC塩基性);m/z 286(M+H)
+(ES
+)、遊離酸としてイオン化;
【化95】
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NHプロトンは観察されなかった。
【0276】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-4-メトキシブタン酸カリウムINTC38
【化96】
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メチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-4-メトキシブタノエートINTC36(0.23g、0.69 mmol)のTHF(5 mL)溶液をTMSOK(0.22g、1.54 mmol)で処理した。反応混合物を室温で18時間攪拌した。得られた懸濁液をMeOH(2 mL)でクエンチし、次に真空(減圧)で濃縮して、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-4-メトキシブタン酸カリウム(0.33g、0.65 mmol、94%収率)を淡赤色固体として得た。Rt 0.14分(UPLC塩基性);m/z 316(M+H)
+(ES
+)、遊離酸としてイオン化;
【化97】
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互変異性体の混合物。
【0277】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)酢酸カリウムINTC39
【化98】
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メチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)アセテート(600 mg、2.212 mmol)INTC33のTHF(12 mL)溶液をTMSOK(624 mg、4.87 mmol)で処理した。反応混合物を室温で18時間攪拌した。得られた懸濁液を真空(減圧)で濃縮して、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル) 酢酸カリウム(1.069g、2.208 mmol、定量的収率)を淡黄色固体として得た。Rt 0.14分(UPLC酸性);m/z 258(M+H)
+(ES
+)、遊離酸としてイオン化;
【化99】
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CH
2及びNHシグナルは観察されなかった。
【0278】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)-5-フルオロピリミジン-4-イル)酢酸INTC40
【化100】
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メチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)-5-フルオロピリミジン-4-イル)アセテート(0.49g、1.457 mmol)INTC34のMeOH(5 mL)及び水(2 mL)溶液へ、LiOH(0.105g、4.37 mmol)を添加し、室温で18時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、疎生成物を、RP Flash C18(40gカラム、0〜50%MeCN/水0.1%ギ酸)のクロマトグラフィーで精製し、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)-5-フルオロピリミジン-4-イル)酢酸(0.44g、0.991 mmol、68%収率)を、黄色固体として得た。Rt 0.65分(UPLC酸性);m/z 276(M+H)
+(ES
+);
【化101】
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CO
2Hは観察されなかった。
【0279】
4-(6-エトキシピラジン-2-イル)-N-(4-メトキシベンジル)アニリンINTC41
【化102】
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4-(6-エトキシピラジン-2-イル)アニリンINTD18(0.1g、0.465 mmol)及び4-メトキシベンズアルデヒド(0.085 mL、0.697 mmol)のDCM(3 mL)溶液へ、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.148g、0.697 mmol)を添加した。反応物を、室温で16時間攪拌した。反応物へNaHCO
3飽和水溶液(20 mL)を加え、水相をDCM(3×20 mL)で抽出し、一緒にした有機相を真空(減圧)で濃縮した。疎生成物を、シリカゲル(24gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、4-(6-エトキシピラジン-2-イル)-N-(4-メトキシベンジル)アニリン(0.174g、0.467 mmol、定量的収率)を、白色固体として得た。Rt 1.68分(UPLC塩基性);m/z 336(M+H)
+(ES
+).
【化103】
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【0280】
tert-ブチル3-((4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)(4-メトキシベンジル)アミノ)-3-オキソプロパノエートINTC42
【化104】
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HATU(0.289g、0.760 mmol)を、攪拌中の4-(6-エトキシピラジン-2-イル)-N-(4-メトキシベンジル)アニリンINTC41(0.17g、0.507 mmol)、3-(tert-ブトキシ)-3-オキソプロピオン酸(0.1 mL、0.649 mmol)及びTEA(0.21 mL、1.507 mmol)のDCM(5 mL)溶液へ添加した。得られた反応物を、室温で1時間攪拌した。反応混合物を水(20 mL)で希釈し、DCM(3×20 mL)で抽出した。一緒にした有機性抽出液を乾燥し(相分離装置)、溶媒を減圧下で除去した。疎生成物を、シリカゲル(24gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル3-((4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)(4-メトキシベンジル)アミノ)-3-オキソプロパノエート(0.2g、0.377 mmol、74%収率)を、無色透明なガム状物質として得た。Rt 1.74分(UPLC塩基性);m/z 478(M+H)
+(ES
+);
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0281】
tert-ブチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-3-((4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)(4-メトキシベンジル)アミノ)-3-オキソプロパノエートINTC43
【化106】
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NaH(60%鉱油分散液)(0.034g、0.838 mmol)を、攪拌中のtert-ブチル3-((4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)(4-メトキシベンジル)アミノ)-3-オキソプロパノエートINTC42(0.2g、0.419 mmol)のTHF(4 mL、0.419 mmol)溶液へ添加した。反応物を、室温で10分間攪拌し、次に2,4-ジクロロピリミジン(0.087g、0.586 mmol)を添加した。得られた混合物を、N
2雰囲気下、70℃で2時間攪拌した。反応混合物を塩水(20 mL)でクエンチした。水相をDCM(3×50 mL)で抽出し、乾燥し(相分離装置)、真空(減圧)で濃縮した。疎生成物を、シリカゲル(24gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-3-((4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)(4-メトキシベンジル)アミノ)-3-オキソプロパノエート(0.13g、0.189 mmol、45%収率)を無色透明なガム状物質として得た。Rt 1.86分(UPLC塩基性);m/z 591(M+H)
+(ES
+);
【化107】
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【0282】
2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)-N-(4-メトキシベンジル)アセトアミドINTC44
【化108】
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TFA(0.234 mL、3.03 mmol)を、氷冷、攪拌中のtert-ブチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-3-((4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)(4-メトキシベンジル)アミノ)-3-オキソプロパノエートINTC43(0.13g、0.189 mmol)のDCM(20 mL)溶液へ滴下した。反応容器を25℃で7時間攪拌し、次に注意深くNaHCO
3(20 mL)で塩基性にした。水相をDCM(2×20 mL)で抽出し、乾燥し(相分離装置)、溶媒を減圧下で除去した。疎生成物を、シリカゲル(24gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)-N-(4-メトキシベンジル)アセトアミド(0.05g、0.092 mmol、49%収率)を、無色透明なガム状物質として得た。Rt 1.62分(UPLC酸性);m/z 490(M+H)
+(ES
+);
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)-N-(4-メトキシベンジル)ブタンアミドINTC45
【化110】
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ヨウ化エチル(0.410 mL、5.10 mmol)を、攪拌中の2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)-N-(4-メトキシベンジル)アセトアミドINTC44(0.5g、1.021 mmol)及び炭酸カリウム(0.705g、5.10 mmol)のアセトン(5 mL)混合物へ添加した。反応容器を60℃まで加熱し、N
2雰囲気下で18時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、水(40 mL)で希釈し、DCM(3×40 mL)で抽出した。有機相を一緒にして乾燥し(相分離装置)、真空(減圧)で濃縮した。疎生成物を、シリカゲル(40gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)-N-(4-メトキシベンジル)ブタンアミド(0.31g、0.539 mmol、53%収率)を、透明な淡黄色ガム状物質として得た。Rt 2.73分(HPLC酸性);m/z 519(M+H)
+(ES
+);
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0284】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)-N-(4-メトキシベンジル)ブタンアミドINTC46
【化112】
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20 mL容器へ、シクロプロパンスルホンアミド(0.078g、0.646 mmol)、Cs
2CO
3(0.351g、1.08 mmol)、2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)-N-(4-メトキシベンジル)ブタンアミドINTC45(0.31g、0.539 mmol)及びジオキサン(10 mL)を投入した。混合物をN
2で5分脱気した。Pd-174(0.012g、0.016 mmol)を添加し、次に混合物を80℃で1時間、次に100℃で7時間加熱した。更にシクロプロパンスルホンアミド(0.078g、0.646 mmol)及びPd-174(0.012g、0.016 mmol)を添加し、混合物を100℃で更に3時間加熱した。反応混合物をNH
4Cl飽和水溶液(40 mL)でクエンチし、DCM(3×40 mL)で抽出し、乾燥し(相分離装置)、真空(減圧)で濃縮した。疎生成物を、シリカゲル(40gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)-N-(4-メトキシベンジル)ブタンアミド(0.18g、0.269 mmol、50%収率)を、濃黄色ガム状物質として得た。Rt 1.65分(UPLC酸性);603.6(M+H)
+(ES
+);
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
tert-ブチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-3-((4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)(4-メトキシベンジル)アミノ)-3-オキソプロパノエートINTC47
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
20 mL容器へ、シクロプロパンスルホンアミド(0.074g、0.610 mmol)、Cs
2CO
3(0.331g、1.017 mmol)、tert-ブチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)-3-((4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)(4-メトキシベンジル)アミノ)-3-オキソプロパノエートINTC43(0.3g、0.508 mmol)及びジオキサン(10 mL)を投入した。この混合物を気体注入攪拌した(N
2、5分)。別の20 mL容器内へ、[Pd(アリル)Cl]
2(4.68 mg、0.013 mmol)、tBuXPhos(0.022g、0.051 mmol)及びジオキサン(2 mL)を投入した。混合物をN
2雰囲気下で5分間攪拌し、次に最初の混合物へ添加した。得られた混合物を、N
2雰囲気下で60℃、4時間加熱した。更にシクロプロパンスルホンアミド(0.074g、0.610 mmol)、続いてPd-174(11.00 mg、0.015 mmol)を添加した。次にこの混合物を、80℃で1時間加熱した。反応混合物を、NH
4Cl飽和水溶液(40 mL)でクエンチし、DCM(3×20 mL)で抽出し、乾燥し(相分離装置)、真空(減圧)で濃縮した。疎生成物を、シリカゲル(40gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-3-((4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)(4-メトキシベンジル)アミノ)-3-オキソプロパノエート(0.1g、0.130 mmol、26%収率)を、白色固体として得た。Rt 2.51分(HPLC塩基性);m/z 675(M+H)
+(ES
+).
【0286】
(PMB保護)
メチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエートINTC48
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
1-(ブロモメチル)-4-メトキシベンゼン(0.470 mL、3.34 mmol)を、攪拌中のメチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエート(1g、3.34 mmol)INTC35及びK
2CO
3(0.46g、3.34 mmol)がDMF(20 mL)中にある不均一混合物へ添加した。得られた反応混合物を、室温で18時間攪拌し、次に水(200 mL)中に注いでEtOAc(3×50 mL)で抽出した。有機性抽出液を水(100 mL)及び塩水(100 mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、溶媒を真空(減圧)で除去した。疎生成物を、シリカゲル(40gカラム、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、メチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエート(844 mg、1.95 mmol、58%収率)を、無色油として得た。Rt 2.43分(HPLC酸性);m/z 420(M+H)
+(ES
+);
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0287】
1-tert-ブチル3-メチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-(2-メトキシエチル)マロネートINTC79
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
INTC48と同様に、1-tert-ブチル3-メチル2-(2-メトキシエチル)-2-(2-(メチルスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)マロネートINTC73及び1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼンを使用して調製し、1-tert-ブチル3-メチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-(2-メトキシエチル)マロネート(65%収率)を無色油として得た。Rt 2.55分(HPLC酸性);m/z 524(M+H)
+(ES
+);
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0288】
ジメチル2-イソプロピル-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)マロネートINTC80
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
INTC48と同様に、ジメチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-イソプロピルマロネートINTC78及び1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼンを使用して調製し、ジメチル2-イソプロピル-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)マロネート(28%収率)を無色油として得た。Rt 0.72分(UPLC、酸性2);m/z 492(M+H)
+(ES
+);
1H NMRは記録せず。
【0289】
(PMB保護されたスルホンアミドの脱カルボキシル化)
メチル4-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエートINTC81
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
HCl(4Mジオキサン溶液)(0.44 mL、14.51 mmol)を、攪拌中の1-tert-ブチル3-メチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-(2-メトキシエチル)-マロネートINTC79(8.0g、14.5 mmol)のDCM(100 mL)溶液へ添加し、得られた反応混合物を、50℃で4時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、粗生成物を、シリカゲル(220gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、メチル4-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエート(2.47g、5.54 mmol、38%収率)を、無色油として得た。Rt 2.13分(HPLC酸性);m/z 424(M+H)
+(ES
+);
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
メチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-3-メチルブタノエートINTC82
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
水(0.11 mL、6.11 mmol)中のジメチル2-イソプロピル-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)マロネートINTC80(2.79g、5.68 mmol)のDMSO(7 mL)溶液へ、塩化リチウム(0.29g、6.81 mmol)を添加した。反応混合物を、140℃で1時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAc(100 mL)及び水(100 mL)で希釈した。2相を分割し、有機相を更に水(100 mL)、水/塩水(1:1、50 mL)及び飽和塩水(50 mL)で洗浄した。有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過して、シリカ(10g)上で濃縮した。疎生成物を、シリカゲル(40gカートリッジ、0〜30%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、メチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-3-メチルブタノエート(2.00g、3.69 mmol、65%収率)を、無色のガム状物質として得た。Rt 0.70分(UPLC、酸性2);m/z 434(M+H)
+(ES
+);
1H NMRは記録せず。
【0291】
(PMB保護されたスルホンアミド類のアルキル化)
メチル4-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-メチルブタノエートINTC83
【化123】
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方法Bを採用し、メチル4-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエートINTC81をNaH及びMeIとDMF中で使用して、メチル4-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)メチルスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-メチルブタノエート(89%収率)を、無色油として得た。Rt 2.20分(HPLC酸性);m/z 438(M+H)
+(ES
+);
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0292】
メチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-メチルブタノエートINTC84
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
方法Bを採用し、メチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエートINTC48をK
2CO
3及びMeIとDMF中で使用して、メチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-メチルブタノエート(39%収率)を、無色のガム状物質として得た。Rt 2.57分(HPLC酸性);m/z 434(M+H)
+(ES
+);
【化126】
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(1HはDMSOでは不明瞭だった。)
【0293】
(フッ素化)
メチル2-フルオロ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエートINTC49
【化127】
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−78℃のメチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエートINTC48(400 mg、0.95 mmol)のTHF(10 mL)溶液へ、LHMDS(1.19 mL、1.19 mmol、1MのTHF溶液)を5分かけて滴下した。得られた混合物を室温まで温め、1時間攪拌した。溶液を再度、−78℃まで冷却し、N-フルオロ-N-(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンアミド(376 mg、1.19 mmol)のTHF(3 mL)溶液を5分かけて滴下した。得られた混合物を室温まで温め、1時間攪拌した。溶液をNaHCO
3飽和水溶液(100 mL)及びEtOAc(100 mL)で希釈し、2相を分離した。水相をEtOAc(2×50 mL)で抽出した。一緒にした有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過して溶媒を真空(減圧)で除去した。疎生成物を、シリカゲル(24gカラム、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、メチル2-フルオロ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエート(390 mg、0.865 mmol、91%収率)を、透明油として得た。Rt 2.48分(HPLC酸性);m/z 438(M+H)
+(ES
+);
【化128】
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【0294】
(エナンチオリッチなINTC49は、下記方法を使用して調製できる。)
-40℃のメチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエートINTC48(0.066g、0.157 mmol)のTHF(2.5 mL)溶液へ、LHMDS(0.189 mL、0.189 mmol)を5分かけて滴下した。得られた混合物を室温まで温め、1時間攪拌した。(-)-シンコニジン(0.069g、0.236 mmol)及びSelectfluor(0.072g、0.205 mmol)のMeCN(2.5 mL)第二溶液を調製し、室温で30分間攪拌した。次に、このフッ素化試薬の溶液を-40℃に冷却し、脱プロトン化されたエステル溶液を5分かけて滴下した。反応混合物を-40℃で1時間攪拌し、冷却浴効果が2時間かけて失効して室温となるまで温めた。反応混合物を室温で20時間攪拌した。反応混合物をNaHCO
3飽和水溶液 (10 mL)及びEtOAc(20 mL)で希釈した。2相を分離し、有機相を更にNaHCO
3飽和水溶液(10 mL)で、次に1MのHCl(水溶液、10 mL)で洗浄した。一緒にした有機相を乾燥し(MgSO
4)、濾過して真空(減圧)で濃縮した。疎生成物を、シリカゲル(4gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、メチル2-フルオロ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエート(0.024g、0.052 mmol、33%収率)を、無色油として得た。Rt 0.70分(UPLC2酸性);m/z 438(M+H)
+(ES
+);
【化129】
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【0295】
メチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-フルオロブタノエートINTC177
【化130】
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メチル2-フルオロ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエートINTC49(24 mg、0.055 mmol)のDCM(5 mL)溶液へ、TFA(0.5 mL、6.49 mmol)を添加した。反応混合物を、室温で3時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、得られた茶色の残留物をシリカゲル(4gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、メチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-フルオロブタノエート(18 mg、0.053 mmol、97%収率)を無色油として得た。Rt 0.55分(UPLC2酸性);m/z 318(M+H)
+.
【化131】
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エナンチオマー混合物としての生成物を、Chiral IC7法HPLCにより分析した;Rt 29.08分(10%)及び29.75分(90%)。
【0296】
(リチウム塩形成)
2-フルオロ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタン酸リチウムINTC50
【化132】
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メチル2-フルオロ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタノエートINTC49(1.45g、3.31 mmol)のTHF(15 mL)及びMeOH(7.5 mL)溶液へ、LiOH(0.091g、3.81 mmol)の水(5 mL)溶液を添加した。反応混合物を、室温で3時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、得られた黄色油をMeCN(10 mL)で回収し、真空(減圧)で濃縮して、2-フルオロ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタン酸リチウム (1.46g、3.30 mmol、定量的収率)を淡黄色泡状体として得て、更なる精製無しに使用した。Rt 0.95分(UPLC塩基性);m/z 424(COOHとしてイオン化、M+H)
+(ES
+);
【化133】
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【0297】
(方法H:ヘテロ芳香族エステル類のベンジル位フッ素化)
【化134】
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ヘテロ芳香族エステル(1当量)のTHF(10容積)溶液を−78℃まで冷却し、LiHMDS(1.25当量、1MのTHF溶液)を添加した。反応混合物を次に室温まで1時間温めた。溶液を−78℃まで冷却し、NSFI(1.25当量)のTHF溶液又は固体を滴下し、次に室温まで2時間温めた。溶液をNaHCO
3飽和水溶液で希釈し、生成物をEtOAcで抽出した。粗生成物を順相クロマトグラフィーで精製した。
【0298】
(表5:下記中間体は、方法Hに従い調製した。)
【表6】
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【0299】
メチル2-フルオロ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-3-メチルブタノエートINTC86
【化135】
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−78℃のメチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-3-メチルブタノエートINTC82(1.50g、3.46 mmol)の無水THF(30 mL)溶液へ、LiHMDS(1MのTHF溶液)(4.15 mL、4.15 mmol)を滴下した。反応混合物を−78℃で5分間、次に室温まで温め1時間攪拌し、次に−78℃まで再度冷却した。次にSelectfluor(1.90g、5.10 mmol)のMeCN(30 mL)溶液を、反応混合物へ5分かけて滴下した。反応混合物を室温まで温め、1時間攪拌し、次にNaHCO
3飽和水溶液(5 mL)を添加した。次に反応混合物を、真空(減圧)で部分的に濃縮し(約10 mLまで)、次にEtOAc(100 mL)及びNaHCO
3飽和水溶液(100 mL)を添加した。2相を分離し、有機相を飽和塩水(50 mL)で洗浄した。その有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過してシリカ(15g)上で濃縮した。疎生成物を、シリカゲル(40gカートリッジ、0〜60%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、メチル2-フルオロ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-3-メチルブタノエート(680 mg、1.48 mmol、43%収率)を、黄色ガム状物質として得た。Rt 0.72分(UPLC、酸性2);m/z 452(M+H)
+(ES
+);
【化136】
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【0300】
(カリウム塩形成)
2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-3-メチルブタン酸カリウムINTC87
【化137】
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INTC37と同様に、メチル2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-3-メチルブタノエートINTC82及びカリウムトリメチルシラノラートを使用して調製し、2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-3-メチルブタン酸カリウム(99%収率)を淡黄色固体として得た。Rt 1.59分(HPLC塩基性);m/z 420(M+H)
+(ES
+);
1H NMRは記録せず。
【0301】
(チオエーテルを経由するジフルオロ誘導体)
エチル2,2-ジフルオロ-2-(2-(メチルスルホニル)ピリミジン-4-イル)アセテートINTC100
【化138】
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エチル2,2-ジフルオロ-2-(2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)アセテート(240 mg、0.97 mmol)のMeOH(8 mL)及び水(5 mL)懸濁液をオキソン(Oxone)(1.19g、1.93 mmol)で処理し、3時間激しく攪拌した。DCM(10 mL)を添加し、2相を相分離装置で分割し、更にDCM(2×5 mL)で抽出した。一緒にした有機相をシリカ(1g)上で濃縮し、疎生成物を、シリカゲル(12gカラム、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、エチル2,2-ジフルオロ-2-(2-(メチルスルホニル)ピリミジン-4-イル)アセテート(80 mg、0.28 mmol、29%収率)を無色のガム状物質として得て、そのままにした。Rt 0.52(UPLC酸性);m/z 281(M+H)
+(ES
+);
【化139】
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【0302】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸INTC101
【化140】
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シクロプロパンスルホンアミド(40 mg、0.33 mmol)及びエチル2,2-ジフルオロ-2-(2-(メチルスルホニル)ピリミジン-4-イル)アセテートINTC100(80 mg、0.29 mmol)のDMF(1 mL)溶液を、NaH(60wt%鉱油中)(14 mg、0.35 mmol)で処理し、室温で5分間攪拌後、60℃で6時間温めた。1MのHCl(10 mL)を添加し、反応混合物をEtOAc(4×10 mL)で抽出した。有機相を一緒にし、Na
2SO
4で乾燥し、濾過してシリカ(500 mg)上で濃縮した。疎生成物を、シリカゲル(4gカラム、0〜5%MeOH/DCM)のクロマトグラフィーで精製し、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2,2-ジフルオロ酢酸(80 mg、0.136 mmol、48%収率)を茶色固体として得た。Rt 0.49(UPLC酸性);m/z 294(M+H)
+(ES
+);NMRデータ取得せず。
【0303】
(選択された構成ブロックのアミド形成)
(表6:下記中間体は、式(I)の化合物の合成のために次に記載された方法1〜4に従い調製した。)
【表7】
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【0304】
(リチウム塩形成)
リチウム(4-(カルボキシラート(メトキシ)メチル)ピリミジン-2-イル)(シクロプロピルスルホニル)アミドINTC99
【化141】
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攪拌中のジメチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-メトキシマロネート(0.50g、1.25 mmol)INTC75のMeOH(15 mL)混合物を、LiOH(0.10g、4.18 mmol)の水(5 mL)溶液で処理した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、リチウム(4-(カルボキシラート(メトキシ)メチル)ピリミジン-2-イル)(シクロプロピルスルホニル)アミド(0.4g、1.19 mmol、95%収率)を茶色固体として得た。Rt 0.18分(UPLC塩基性);m/z 288遊離酸として(M+H)
+(ES
+);
1H NMRは取得せず。
【0305】
(ピリジン核部分)
(スルホニルクロリド類を経由するスルホン化)
エチル2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリジン-2-イル)アセテートINTC102
【化142】
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エチル2-(6-アミノピリジン-2-イル)アセテート(2g、11.10 mmol)及びDMAP(0.136g、1.11 mmol)のピリジン(9.0 mL)溶液を0℃へ冷却した。次にシクロプロパンスルホニルクロリド(1.12 mL、11.10 mmol)を滴下した。溶液をゆっくりと室温まで温め、18時間攪拌した。反応混合物をMeOH(10 mL)でクエンチし、真空(減圧)で濃縮した。粗生成物をC18-RPシリカゲル(80gカラム、0〜50%MeCN/水0.1%ギ酸)のクロマトグラフィーで精製し、エチル2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリジン-2-イル)アセテート(1.35g、4.70 mmol、42%収率)を、淡茶色油として得た。Rt 0.95分(UPLC酸性);m/z 285(M+H)
+(ES
+).NMRデータ取得せず。
【0306】
(アルキル化)
エチル2-(6-ブロモピリジン-2-イル)-2-メチルプロパノエートINTC103
【化143】
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t-BuOK(0.115g、1.02 mmol)を、氷冷、攪拌中のエチル2-(6-ブロモピリジン-2-イル)アセテート(0.100g、0.41 mmol)のTHF(1.5 mL)溶液へ添加した。30分後、MeI(2MのTBME溶液、0.82 mL、1.64 mmol)を滴下した。反応混合物を室温まで温め、18時間攪拌した。反応混合物をMeOH(1 mL)でクエンチし、真空(減圧)で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(24gカラム、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、エチル2-(6-ブロモピリジン-2-イル)-2-メチルプロパノエート(0.06g、0.21 mmol、51%収率)を、無色透明液体として得た。Rt 1.54分(UPLC酸性);m/z 273(
79BrM+H)
+(ES
+);
【化144】
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【0307】
エチル2-(6-ブロモピリジン-2-イル)ブタノエートINTC104
【化145】
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LiHMDS(1MのTHF溶液)(2.25 mL、2.25 mmol)を、−78℃で攪拌中のエチル2-(6-ブロモピリジン-2-イル)アセテート(0.5g、2.05 mmol)のTHF(10 mL)溶液へ添加した。1時間後、EtI(0.182 mL、2.25 mmol)を同じ温度で滴下し、反応物を室温まで温め、18時間攪拌した。反応物を、EtOAc(20 mL)及びNH
4Cl飽和水溶液(20 mL)間で分割し、有機相を相分離装置に通し、溶媒を真空(減圧)で除去した。粗生成物をシリカゲル(40gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、エチル2-(6-ブロモピリジン-2-イル)ブタノエート(0.35g、1.27 mmol、62%収率)を、淡黄色液体として得た。Rt 2.30分(HPLC酸性);m/z 272(
79BrM+H)
+(ES
+);
【化146】
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【0308】
(アルキル化を経由したヘテロ環形成)
エチル4-(6-ブロモピリジン-2-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキシレートINTC105
【化147】
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【0309】
INTC52と同様に、市販のエチル2-(6-ブロモピリジン-2-イル)アセテート(2.51g、10.28 mmol)及び1-ブロモ-2-(2-ブロモエトキシ)エタンを使用して調製し、エチル4-(6-ブロモピリジン-2-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキシレート(52%収率)を透明油として得た。Rt 1.42分(UPLC塩基性);m/z 314(
79BrM+H)
+(ES
+);
【化148】
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【0310】
(方法I:バックワルドカップリング:スルホニル化)
【化149】
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【0311】
2-ブロモピリジン中間体(1当量)、スルホンアミド(1.2当量)及び塩基(2当量)を、ジオキサン(40容積)中に溶解させた。混合物を脱気し(N
2、5分)、次に触媒(5 mol%)を添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間加熱した。混合物を濾過し、EtOAc又はDCMで洗浄し、得られた濾液を濃縮した。粗生成物を順相クロマトグラフィーで精製した。
【0312】
(表7:下記中間体は、方法Iに従い調製した。)
【表8】
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【0313】
(方法J:加水分解)
【化150】
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2MのLiOH(水溶液、2当量)を、エステル(1当量)のMeOH(3容積)及びTHF(3容積)溶液へ添加し、得られた反応混合物を50℃で2時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、次に1MのHCl(水溶液)でpH3まで酸性にした。溶液をEtOAcで抽出し、有機相を相分離装置に通して溶媒を除去した。化合物を疎生成物の状態で、又は逆相クロマトグラフィーで精製してから使用した。
【0314】
(表8:下記中間体は、方法Jに従い調製した。)
【表9】
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【0315】
(ピラジン核部分)
(エステル形成)
メチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)アセテートINTC112
【化151】
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塩化チオニル(1.15 mL、15.65 mmol)を、0℃で冷却、攪拌中の2-(6-クロロピラジン-2-イル)酢酸(2.70g、15.65 mmol)のMeOH(50 mL)溶液へ滴下した。添加後、反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、疎残留物をDCM(100 mL)で希釈し、NaHCO
3飽和水溶液(2×100 mL)、及び塩水(100 mL)で逐次的に洗浄した。有機性抽出液を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、溶媒を真空(減圧)で除去し、メチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)アセテート(2.63g、13.67 mmol、87%収率)を茶色油として得た。Rt 1.25分(HPLC酸性);m/z 187(
35Cl M+H)
+(ES
+);
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
メチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)-2-メトキシアセテートINTC121
【化153】
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INTC112と同様に、2-(6-クロロピラジン-2-イル)-2-メトキシ酢酸INTC120を使用して調製し、メチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)-2-メトキシアセテート(3.35g、15.31 mmol、96%収率)を透明な黄色油として得た。Rt 1.33分(HPLC塩基性);m/z 217(
35Cl M+H)
+(ES
+)、NMRデータは記録せず。
【0317】
(ジエステル中間体の調製)
1-tert-ブチル3-メチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)マロネートINTC113
【化154】
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INTC1と同様に、市販の2,6-ジクロロピラジンを使用して調製し、1-tert-ブチル3-メチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)マロネート(78%収率)を無色透明油として得た。Rt 2.18分(HPLC酸性);m/z 286(
35Cl M+H)
+(ES
+);
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0318】
ジメチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)-2-メトキシマロネートINTC114
【化156】
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INTC1と同様に、ジメチル2-メトキシマロネート及び2,6-ジクロロピラジンを使用して調製し、ジメチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)-2-メトキシマロネート(33%収率)を無色透明油として得た。Rt 1.65分(HPLC酸性);m/z 275(
35Cl M+H)
+(ES
+);
【化157】
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【0319】
(ピラジン中間体のアルキル化)
(表9:下記中間体は、前記方法Bに従い調製した。)
【表10】
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【0320】
(TFA脱カルボキシル化)
エチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)-4-メトキシブタノエートINTC118
【化158】
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方法Aと同様に、1-tert-ブチル3-エチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)-2-(2-メトキシエチル)マロネートINTC115を使用して調製し、エチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)-4-メトキシブタノエート(2.49g、8.65 mmol、71%収率)を淡紫色油として得た。Rt 0.59分(UPLC、塩基性2);m/z 259(
35Cl M+H)
+(ES
+);
【化159】
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【0321】
(加水分解)
2-(6-クロロピラジン-2-イル)-2-メトキシ酢酸INTC120
【化160】
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攪拌中のジメチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)-2-メトキシマロネートINTC114(4.54g、16.53 mmol)のTHF(40 mL)及び水(10 mL)混合物を、2MのNaOH水溶液(4 mL、8.00 mmol)で処理した。反応混合物を室温で66時間攪拌した。更に2MのNaOH水溶液(5当量)を添加し、混合物を2時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、粗生成物をRP Flash C18(80gカラム、5〜50%MeCN/10 mM炭酸水素アンモニウム)のクロマトグラフィーで精製し、2-(6-クロロピラジン-2-イル)-2-メトキシ酢酸(3.67g、16.30 mmol、99%収率)を、白色固体として得た。Rt 1.06分(HPLC酸性);m/z 203(
35Cl M+H)
+(ES
+);
【化161】
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1の交換性プロトンは観察されなかった。
【0322】
2-(6-クロロピラジン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル酪酸INTC131
【化162】
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エチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチルブタノエートINTC119(1.93g、7.08 mmol)のEtOH(2 mL)及びTHF(15 mL)溶液へ、LiOH(0.203g、8.49 mmol)の水(5 mL)溶液を添加した。反応物を、室温で18時間攪拌した。更にLiOH(0.068g、2.83 mmol)の水(5 mL)溶液を添加し、反応混合物を室温で4時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、得られた残留物を1MのHCl(50 mL)を使用して酸性にした。生成物を、EtOAc(3×50 mL)を使用して抽出し、一緒にした有機系液体を乾燥し(MgSO
4)、真空(減圧)で濃縮して2-(6-クロロピラジン-2-イル)-4-メトキシ-2-メチル酪酸(1.92g、5.98 mmol、84%収率)を暗い茶色油として得て、更なる精製無しに使用した。Rt 0.95分(UPLC酸性);m/z 245(
35Cl M+H)
+(ES
+);
【化163】
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【0323】
2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-イル)酪酸INTC132
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
INTC131と同様に、メチル2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-イル)ブタノエートINTC126を使用して調製し、2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-イル)酪酸(59%収率)を無色のガム状物質として得た。Rt 1.35分(HPLC酸性);m/z 286(M+H)
+(ES
+);
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-イル)-2-フルオロ酪酸INTC133
【化166】
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INTC131と同様に、メチル2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-イル)-2-フルオロブタノエートINTC130を使用して調製し、2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-イル)-2-フルオロ酪酸(95%収率)を濃赤色ペースト状物質として得た。Rt 0.89分(UPLC酸性);m/z 304(M+H)
+(ES
+);
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-イル)-2-メトキシ酢酸INTC134
【化168】
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INTC131と同様に、メチル2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-イル)-2-メトキシアセテートINTC128を使用して調製し、2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-イル)-2-メトキシ酢酸(24%収率)を淡い黄褐色固体として得た。Rt 1.06分(HPLC酸性);m/z 288(M+H)
+(ES
+);
【化169】
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【0326】
(アルキル化を経由したヘテロ環形成)
メチル4-(6-クロロピラジン-2-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキシレートINTC123
【化170】
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INTC52と同様に、メチル2-(6-クロロピラジン-2-イル)アセテートINTC112を使用して調製し、メチル4-(6-クロロピラジン-2-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキシレート(12%収率)を黄色油として得た。Rt 1.05分(UPLC酸性);m/z 257(
35Cl M+H)
+(ES
+);
【化171】
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【0327】
(ピラジン中間体のフッ素化)
(表10:下記中間体は、前記方法Hに従い調製した。)
【表11】
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【0328】
(選択された構成ブロックのアミド形成)
(表11:下記中間体は、式(I)の化合物の合成用に先に記載された方法1〜10の類似法に従い調製した。)
【表12】
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【0329】
(2,6-ピリミジン核)
N-(2-クロロピリミジン-4-イル)シクロプロパンスルホンアミドINTC138
【化172】
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2,4-ジクロロピリミジン(15g、101 mmol)のアセトニトリル(250 mL)懸濁液へ、シクロプロパンスルホンアミド(14.64g、121 mmol)及びK
2CO
3(27.8g、201 mmol)を添加した。得られた混合物を、攪拌しながら18時間還流した。混合物を、ゆっくりと氷冷6MのHCl(水溶液、100 mL)へ激しく攪拌しながら注ぎ、次にEtOAc(100 mL)で希釈した。二相系混合物を濾過し、2相を分離し及び水相をEtOAc(3×50 mL)で抽出した。一緒にした有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過してシリカ上で濃縮し、次にシリカゲル(330gカラム、50〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、白色固体を得た。その固体を水(50 mL)からトリチュレートし、次にMeCN(30 mL)と真空(減圧)下で共沸させてN-(2-クロロピリミジン-4-イル)シクロプロパンスルホンアミド(11.68g、49.5 mmol、49%収率)を白色固体として得た。Rt 0.79分(UPLC酸性);m/z 234(
35Cl M+H)
+(ES
+);
【化173】
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【0330】
N-(2-クロロピリミジン-4-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミドINTC139
【化174】
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攪拌中のN-(2-クロロピリミジン-4-イル)シクロプロパンスルホンアミドINTC138(11.68g、50.0 mmol)のDMF(50 mL)溶液へ、K
2CO
3(13.82g、100 mmol)及び1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(8.13 mL、60.0 mmol)を、室温で逐次的に添加した。反応混合物を、室温で3時間攪拌し、次に40℃で18時間加熱した。追加的な1-(クロロメチル)-4-メトキシベンゼン(2.03 mL、15.0 mmol)を添加し、得られた混合物を40℃で18時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、水(200 mL)へ注ぎ、EtOAc(100 mL)で希釈した。2相を分離し、水相をEtOAc(3×50 mL)で抽出した。一緒にした有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空(減圧)で除去した。粗生成物をシリカゲル(330gカラム、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、白色固体を得た。固体をMeCN(20 mL)からトリチュレートし、N-(2-クロロピリミジン-4-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド(8.4g、23.50 mmol、47%収率)を白色粉末として得た。Rt 1.41分(UPLC塩基性);m/z 354(
35Cl M+H)
+(ES
+);
【化175】
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【0331】
1-tert-ブチル3-エチル2-(4-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-2-イル)マロネートINTC140
【化176】
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tert-ブチルエチルマロネート(1.41 mL、7.46 mmol)のDME(25 mL)溶液へ、Cs
2CO
3(4.86g、14.92 mmol)及びN-(2-クロロピリミジン-4-イル)-N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミドINTC139(2.4g、6.78 mmol)を逐次的に添加し、得られた混合物を90℃で24時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、NH
4Cl飽和水溶液(100 mL)へ注ぎ、EtOAc(50 mL)で希釈した。2相を分離し、水相をEtOAc(3×30 mL)で抽出した。一緒にした有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空(減圧)で除去した。粗生成物をシリカゲル(220gカラム、0〜70%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、1-tert-ブチル3-エチル2-(4-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-2-イル)マロネート(1.67g、3.14 mmol、46%収率)を黄色油として得た。Rt 1.67分(UPLC酸性);m/z 507(M+H)
+(ES
+);
【化177】
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【0332】
1-tert-ブチル3-エチル2-エチル-2-(4-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-2-イル)マロネートINTC141
【化178】
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1-tert-ブチル3-エチル2-(4-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-2-イル)マロネートINTC140(2.96g、5.85 mmol)のDMF(40 mL)溶液へ、K
2CO
3(1.780g、12.88 mmol)及びEtI(0.52 mL、6.44 mmol)を逐次的に添加した。得られた混合物を60℃で2時間激しく攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、NH
4Cl飽和水溶液(150 mL)へ注ぎ、EtOAc(50 mL)で希釈した。2相を分離し、水相をEtOAc(2×30 mL)で抽出した。一緒にした有機相を、半飽和性塩水(50 mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空(減圧)で除去した。粗生成物をシリカゲル(120gカラム、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、1-tert-ブチル3-エチル2-エチル-2-(4-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-2-イル)マロネート(2.63g、4.39 mmol、75%収率)を、明るい黄色油として得た。Rt 1.82分(UPLC酸性);m/z 534(M+H)
+(ES
+);
【化179】
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【0333】
エチル2-(4-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-2-イル)ブタノエートINTC142
【化180】
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1-tert-ブチル3-エチル2-エチル-2-(4-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-2-イル)マロネートINTC141(3.0g、5.06 mmol)のDCM(40 mL)溶液へ、TFA(15.59 mL、202 mmol)を添加した。得られた溶液を室温で18時間攪拌した。その溶液をNaHCO
3飽和水溶液(200 mL)へ注ぎ、DCM(50 mL)で希釈した。2相を分離し、水相をDCM(2×50 mL)で抽出した。12MのHClでpH4になるように再調整し、水相をDCM(3×50 mL)で抽出した。一緒にした有機相をNa
2SO
4で乾燥し、濾過し、溶媒を真空(減圧)で除去した。粗生成物をシリカゲル(120gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、エチル2-(4-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-2-イル)ブタノエート(1.74g、3.85 mmol、76%収率)を、無色油として得た。Rt 1.56分(UPLC酸性);m/z 434(M+H)
+(ES
+);
【化181】
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1のCHプロトンは、DMSOピークでは不明瞭だった。
【0334】
N-(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)-2-(4-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-2-イル)ブタンアミドINTC143
【化182】
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方法2を採用して、5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-アミンINTD33(449 mg、2.08 mmol)及びエチル2-(4-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-2-イル)ブタノエートINTC142を使用して調製し、N-(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)-2-(4-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-2-イル)ブタンアミド(11%収率)を無色油として得た。Rt 1.70分(UPLC酸性);m/z 604(M+H)
+(ES
+);
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
(ベンズアミドピリミジン中間体)
(スルホニル化)
N-(4-シアノピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミドINTC144
【化184】
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下記方法Cを採用して、2-クロロピリミジン-4-カルボニトリル、シクロプロパンスルホンアミドをCs
2CO
3、tBuXPhos及び[Pd(アリル)Cl]
2と共にジオキサン中で使用して調製し、N-(4-シアノピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド(88%収率)を淡橙色固体として得た。Rt 0.70分(UPLC酸性);m/z 225(M)+(ES
+);
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0336】
(ニトリル還元)
tert-ブチル((2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)メチル)カルバメートINTC145
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
0℃のN-(4-シアノピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミドINTC144(0.5g、2.23 mmol)のMeOH(20 mL)懸濁液へ、二炭酸ジ-tert-ブチル(0.973g、4.46 mmol)、続いて塩化ニッケル(II)6水和物(0.029g、0.223 mmol)を添加した。次にNaBH
4(0.675g、17.8 mmol)を、30分かけて少量ずつ添加し、各分割部はその前の添加による泡立ちが治まってから添加した。反応混合物を、室温で18時間攪拌した。反応物を、N-(2-アミノエチル)-1,2-エタンジアミン(0.5 mL、4.50 mmol)の添加によりクエンチし、1.5時間室温で攪拌した。反応混合物を濃縮乾燥し、得られた橙色の残留物をEtOAc(50 mL)及び水(50 mL)中に溶解した。2相を分離し、水相(pH8)をNH
4Cl飽和水溶液(50 mL)を使用して中和し、生成物を、EtOAc(50 mL)を使用して抽出した。水相へ1MのHCl(水溶液)を少量ずつ添加して、更にpH4まで酸性にした。生成物を、EtOAc(50 mL)を使用して抽出した。一緒にした有機系液体を乾燥し(相分離装置)、真空(減圧)で濃縮した。粗生成物をシリカ上で濃縮し、シリカゲル(24gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル((2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)メチル)カルバメート(85 mg、0.207 mmol、9%収率)を無色透明なガラス状体として得た。Rt 0.98分(UPLC酸性);m/z 350(M+Na)+(ES
+);
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
(アルキル化)
メチル1-(2-クロロピリミジン-4-イル)シクロプロパンカルボキシレートINTC146
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
メチル2-(2-クロロピリミジン-4-イル)アセテート(3g、16.08 mmol)のDMF(40 mL)溶液へ、NaOH(1.93g、48.2 mmol)を添加した。得られた混合物を15分間室温で攪拌し、次に1,2-ジブロモエタン(2.77 mL、32.2 mmol)を滴下し、室温で3時間攪拌した。混合物をNH
4Cl飽和水溶液(100 mL)へ注ぎ、EtOAc(40 mL)で希釈した。2相を分離し、水相をEtOAc(2×40 mL)で抽出した。一緒にした有機相を乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、溶媒を真空(減圧)で除去した。粗生成物をシリカゲル(120gカラム、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、メチル1-(2-クロロピリミジン-4-イル)シクロプロパンカルボキシレート(1.78g、8.12 mmol、51%収率)を、無色油として得た。Rt 1.05分(UPLC塩基性);m/z 213(M+H)
+(ES
+);
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0338】
(加水分解)
1-(2-クロロピリミジン-4-イル)シクロプロパンカルボン酸INTC147
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
方法Jと同様に、メチル1-(2-クロロピリミジン-4-イル)シクロプロパンカルボキシレートINTC146を使用して調製し、1-(2-クロロピリミジン-4-イル)シクロプロパンカルボン酸(定量的収率)を無色固体として得た。Rt 0.83分(UPLC酸性);m/z 199(M+H)
+(ES
+).NMRデータは記録せず。
【0339】
(クルチウス)
tert-ブチル(1-(2-クロロピリミジン-4-イル)シクロプロピル)カルバメートINTC148
【化191】
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1-(2-クロロピリミジン-4-イル)シクロプロパンカルボン酸INTC147(1.85g、9.31 mmol)のtert-ブタノール(15 mL)及びトルエン(15 mL)溶液へ、Et
3N(1.49 mL、10.3 mmol)及びDPPA(2.23 mL、9.78 mmol)を逐次的に添加した。得られた混合物を90℃で4時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、NaHCO
3飽和水溶液(50 mL)及びEtOAc(30 mL)で希釈した。2相を分離し、水相をEtOAc(3×20 mL)で抽出した。一緒にした有機相を乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、溶媒を真空(減圧)で除去した。粗生成物をシリカゲル(120gカラム、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル(1-(2-クロロピリミジン-4-イル)シクロプロピル)カルバメート(1.02g、3.33 mmol、36%収率)を、無色固体として得た。Rt 1.26分(UPLC酸性);m/z 270(M+H)
+(ES
+).
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0340】
1-(2-ブロモピリミジン-4-イル)プロパン-1-オンINTC149
【化193】
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2-ブロモピリミジン(17.91g、113 mmol)の無水THF(150 mL)溶液を−60℃まで冷却した。1Mのリチウムマグネシウム2,2,6,6-テトラメチルピペリジン-1-イドジクロリド(THF/トルエン溶液)(180 mL、169 mmol)を1時間かけて滴下した。得られた溶液を−55℃で3時間攪拌し、次にN-メトキシ-N-メチルプロピオンアミド(11g、94 mmol)の無水THF(20 mL)溶液を得られた懸濁液へ滴下した。反応混合物を−40℃まで温め、30分後にゆっくりと−40℃から室温まで18時間かけて温めた。反応混合物を氷浴で冷却し、次に5%クエン酸(水溶液、80 mL)を注意深く滴下してクエンチした。混合物を塩水(150 mL)で希釈し、有機相を分離した。水相を更にDCM(3×100 mL)で抽出し、一緒にした有機相を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、次に真空(減圧)で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(330gカラム、0〜10%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、1-(2-ブロモピリミジン-4-イル)プロパン-1-オン(11.39g、50.8 mmol、54%収率)を、黄色固体として得た。Rt 1.74分(HPLC塩基性);m/z 215(
79BrM+H)
+(ES
+).
【化194】
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【0341】
N-(1-(2-ブロモピリミジン-4-イル)プロピリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドINTC150
【化195】
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Ti(O-i-Pr)
4(30.1 ml、103 mmol)を、(R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(7.3g、60.2 mmol)、(S)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(5.9g、48.7 mmol)及び1-(2-ブロモピリミジン-4-イル)プロパン-1-オンINTC149(11.5g、51.3 mmol)の混合物へ添加した。次に反応混合物を70℃で10時間加熱した。反応混合物を氷浴で冷却し、THF(200 mL)で希釈し、塩水(50 mL)で滴下処理した。混合物を、15分間攪拌し、次にセライト(celite)(80g)を通して濾過し、THF(1L)で溶出させた。濾液を真空(減圧)で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(330gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、N-(1-(2-ブロモピリミジン-4-イル)プロピリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(12.87g、39.6 mmol、77%収率)(E及びZ異性体の混合物)を、淡黄色固体として得た。Rt 1.79及び2.12分(HPLC塩基性);m/z 318(
79BrM+H)
+(ES
+).NMRデータ取得せず。
【0342】
(スルホキシイミンの還元)
N-(1-(2-ブロモピリミジン-4-イル)プロピル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドINTC151
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
N-(1-(2-ブロモピリミジン-4-イル)プロピリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドINTC150(10g、30.8 mmol)のTHF(200 mL)及び水(2 mL)溶液を−50℃(外部浴温)まで冷却し、次に水素化ホウ素ナトリウム(1.2g、31.7 mmol)で処理した。反応混合物を10分間攪拌し、次に室温まで温めた。1時間後、NaHCO
3飽和水溶液(20 mL)を添加し、反応混合物を20分間攪拌した。混合物を1NのHCl(水溶液)でpH5となるように酸性にし、次に真空(減圧)で濃縮した。水相をDCM(3×80 mL)で抽出し、一緒にした有機相を乾燥し(相分離装置)、真空(減圧)で濃縮して、N-(1-(2-ブロモピリミジン-4-イル)プロピル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(7.2g、20.9 mmol、68%収率)を、橙色のガム状物質、ジアステレオマーの1:3混合物として得た。Rt 1.63及び1.77分(HPLC塩基性);m/z 320(M+H)
+(ES
+).NMRデータは取得せず。
【0343】
(第二のR
4/R
5基へのグリニャール型導入)
N-(2-(2-ブロモピリミジン-4-イル)ブタン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドINTC152
【化197】
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N-(1-(2-ブロモピリミジン-4-イル)プロピリデン)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドINTC150(100 mg、0.314 mmol)のTHF(100 mL)溶液へ、−78℃でMeMgBr(0.13 mL、0.38 mmol)を5分かけて滴下した。得られた混合物を室温まで温め、1時間攪拌し、次にNH
4Cl飽和水溶液(50 mL)の添加によりクエンチした。生成物をEtOAc(2×100 mL)で抽出し、乾燥し(MgSO
4)、濾過して溶媒を真空(減圧)で除去した。粗生成物をシリカゲル(40gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、N-(2-(2-ブロモピリミジン-4-イル)ブタン-2-イル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(0.107g、0.321 mmol、定量的収率)を、無色透明なガム状物質、単一のジアステレオマーとして得た。Rt 1.95分(HPLC酸性);m/z 332(
79BrM+H)
+(ES
+).
【化198】
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【0344】
(芳香族ハロゲン化物からのスルホンアミド形成)
(表12:下記中間体は、前述の方法Cに従い調製した。)
【表13】
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【0345】
(脱保護:Boc)
N-(4-(1-アミノシクロプロピル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド塩酸塩INTC156
【化199】
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tert-ブチル(1-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)シクロプロピル)カルバメートINTC153(200 mg、0.564 mmol)のジオキサン(2 mL)溶液へ、HCl(4Mのジオキサン溶液)(1.41 mL、5.64 mmol)を添加し、得られた溶液を室温で18時間攪拌した。溶媒を真空(減圧)で除去し、N-(4-(1-アミノシクロプロピル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド塩酸塩(164 mg、0.564 mmol、定量的収率)を、わずかに黄色の固体として得、更なる精製無しに使用した。Rt 0.39分(UPLC酸性);m/z 255(M+H)
+(ES
+).NMRデータ取得せず。
【0346】
N-(4-(アミノメチル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド塩酸塩INTC157
【化200】
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INTC156と同様に、tert-ブチル((2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)メチル)カルバメートINTC145を使用して調製し、N-(4-(アミノメチル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド塩酸塩(70 mg、0.225 mmol、88%収率)を、淡黄色固体として得た。Rt 0.13分(UPLC酸性);m/z 229(M+H)
+(ES
+).NMRデータ取得せず。
【0347】
(スルホキシイミン類の脱保護)
1-(2-クロロピリミジン-4-イル)プロパン-1-アミンINTC158
【化201】
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N-(1-(2-ブロモピリミジン-4-イル)プロピル)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミドINTC151(7.2g、22.48 mmol)のTHF(30 mL)溶液を4NのHClのジオキサン(2.9 mL、95 mmol)溶液及びMeOH(1.0 mL)で処理し、次に室温で3時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、次にNaHCO
3飽和水溶液(100 mL)で塩基性にした。生成物をDCM(3×80 mL)で抽出し、一緒にした有機相を乾燥し(相分離装置)、真空(減圧)で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(80gカラム、0〜10%(0.7Mのアンモニア/MeOH)/DCM)のクロマトグラフィーで精製し、1-(2-クロロピリミジン-4-イル)プロパン-1-アミン(1.34g、6.01 mmol、27%収率)を、透明な茶色油として得た。Rt 0.75分(UPLC塩基性);m/z 172(
35Cl M+H)
+(ES
+).
【化202】
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反応中にBr-Cl交換が観察された。
【0348】
N-(4-(2-アミノブタン-2-イル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド塩酸塩INTC159
【化203】
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INTC158と同様に、N-(4-(2-(1,1-ジメチルエチルスルフィンアミド)ブタン-2-イル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミドINTC154を使用して調製し、N-(4-(2-アミノブタン-2-イル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド塩酸塩(92%収率)を、黄色固体として得た。Rt 0.41分(UPLC塩基性);m/z 271(M+H)
+(ES
+).
【化204】
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【0349】
(還元アミノ化)
1-(2-ブロモピリミジン-4-イル)プロパン-1-アミンINTC160
【化205】
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2,2,2-トリフルオロ酢酸、アンモニウム塩(6.09g、46.5 mmol)及び1-(2-ブロモピリミジン-4-イル)プロパン-1-オンINTC149(500 mg、2.32 mmol)のTHF(20 mL、244 mmol)懸濁液を、45℃で15分間攪拌し、透明な黄色溶液としてから室温まで冷却した。追加の2,2,2-トリフルオロ酢酸アンモニウム塩(1.8g、13.7 mmol)を添加した。NaHB(OAc)
3(985 mg、4.65 mmol)を添加し、反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で約10 mLまで減量し、EtOAc(50 mL)で希釈し、2MのNa
2CO
3水溶液(2×50 mL)で洗浄した。次に有機相をSi-トシル酸(10g)と共に攪拌し、濾過し、EtOAc(2×50 mL)及びMeOH(2×50 mL)で洗浄し、0.7MのNH
3のMeOH溶液で溶出して、1-(2-ブロモピリミジン-4-イル)プロパン-1-アミン(227 mg、0.99 mmol、43%収率)を、橙色の油として得た。Rt 0.69分(UPLC塩基性);m/z 216(
79BrM+H)
+(ES
+).
【化206】
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NH
2は観察されなかった。
【0350】
(オキシム形成)
N-(4-(1-(メトキシイミノ)プロピル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミドINTC161
【化207】
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O-メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(170 mg、2.04 mmol)、N-(4-プロピオニルピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミドINTC155(500 mg、1.96 mmol)及びピリジン(0.35 mL、4.33 mmol)のEtOH(4 mL)懸濁液を、18時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、次にEtOAc(20 mL)で回収し、1MのHCl(15 mL)及び塩水(15 mL)で洗浄した。有機相を乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、シリカ(3g)上で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(12gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、N-(4-(1-(メトキシイミノ)プロピル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド(428 mg、1.43 mmol、70%収率)を、黄色ガム状物質として得た。Rt 0.60分(UPLC、塩基性2);m/z 285(M+H)
+(ES
+).
【化208】
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【0351】
N-(4-(1-アミノプロピル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミドINTC162
【化209】
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N-(4-(1-(メトキシイミノ)プロピル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド(428 mg、1.51 mmol)INTC161の7MのNH
3のMeOH(4 mL)溶液を、Pd-C10%担持活性炭(charcoal)(10 mg)で処理し、5barで1時間水素化した。反応混合物をセライト(celite)を通して濾過し、DCM(30 mL)で溶出させ、次に真空(減圧)で濃縮し、N-(4-(1-アミノプロピル)ピリミジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド(380 mg、1.19 mmol、79%収率)を、オフホワイト固体として得た。Rt 0.44分(HPLC塩基性);m/z 257(M+H)
+(ES
+).NMRデータ取得せず。
【0352】
(HATUアミドカップリング)
(表13:下記中間体は、式(I)の化合物の合成のために次に記載された方法1に従い調製した。)
【表14】
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【0353】
(ベンズアミドピラジン類)
(クルチウス)
tert-ブチル(1-(6-クロロピラジン-2-イル)プロピル)カルバメートINTC169
【化210】
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INTC148と同様に、市販の2-(6-クロロピラジン-2-イル)酪酸を使用して調製し、tert-ブチル(1-(6-クロロピラジン-2-イル)プロピル)カルバメート(6%収率)を無色固体として得た。Rt 2.15分(HPLC酸性);m/z 272(
35Cl M+H)
+(ES
+).
【化211】
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【0354】
(グリニャール)
N-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピラジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミドINTC172
【化212】
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メチル6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-カルボキシレートINTC170(3.00g、11.7 mmol)のTHF(30 mL)溶液を0℃まで冷却し、次にMeMgBr(3.0MのEt
2O溶液)(18 mL、54.0 mmol)を15分間かけて滴下し、次に反応混合物を室温まで温めた。反応混合物を室温で18時間攪拌した。反応混合物を、更に40℃で24時間加熱した。反応混合物を氷浴で冷却し、1MのHCl(水溶液、60 mL)を注意深く添加した。水相をEtOAc(4×500 mL)で抽出した。有機相を一緒にし、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過してシリカ(10g)上で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(40gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、N-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピラジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド(340 mg、1.30 mmol、11%収率)を、茶色ガム状物質として得た。Rt 0.24分(UPLC、酸性2);m/z 258(M+H)
+(ES
+).
【化213】
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【0355】
(リッター)
2-クロロ-N-(2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-イル)プロパン-2-イル)アセトアミドINTC173
【化214】
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N-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピラジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミドINTC172(330 mg、1.28 mmol)及び2-クロロアセトニトリル(0.65 mL、10.3 mmol)のAcOH(0.75 mL、13.1 mmol)混合物を氷浴で冷却し、次にH
2SO
4(0.82 mL、15.4 mmol)を滴下した。次に反応物を、50℃まで温めて18時間攪拌した。溶液を氷水(30 mL)へ注ぎ、EtOAc(3×30 mL)で抽出し、有機相を一緒にし、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、シリカ(2g)上で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(12gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、2-クロロ-N-(2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-イル)プロパン-2-イル)アセトアミド(100 mg、0.294 mmol、19%収率)を、黄色ガム状物質として得た。Rt 0.98分(HPLC酸性);m/z 333(
35Cl M+H)
+(ES
+).
【化215】
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【0356】
(Boc除去)
N-(6-(1-アミノプロピル)ピラジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド塩酸塩INTC174
【化216】
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INTC156と同様に、tert-ブチル(1-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-イル)プロピル)カルバメートINTC171を使用して調製し、N-(6-(1-アミノプロピル)ピラジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド塩酸塩(85 mg、0.276 mmol、42%収率)を、無色固体として得た。Rt 0.58分(HPLC塩基性);m/z 257(M+H)
+(ES
+).
【化217】
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【0357】
(チオ尿素類の脱保護)
N-(6-(2-アミノプロパン-2-イル)ピラジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミドINTC175
【化218】
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2-クロロ-N-(2-(6-(シクロプロパンスルホンアミド)ピラジン-2-イル)プロパン-2-イル)アセトアミド(100 mg、0.30 mmol)INTC173のEtOH(1.3 mL)懸濁液を、チオ尿素(23 mg、0.302 mmol)、続いてAcOH(0.35 mL、6.11 mmol)で処理し、次に加熱して1時間還流した。反応混合物を室温まで放冷し、次に真空(減圧)で濃縮した。次にこれを注意深く0.7MのNH
3のMeOH(5 mL)溶液で処理し、濃縮した。粗生成物をRP Flash C18(12gカラム、0〜25%MeCN/10 mM炭酸水素アンモニウム)のクロマトグラフィーで精製し、N-(6-(2-アミノプロパン-2-イル)ピラジン-2-イル)シクロプロパンスルホンアミド(63 mg、0.23 mmol、78%収率)を、無色固体として得た。Rt 0.37分(HPLC塩基性);m/z 257(M+H)
+(ES
+).
【化219】
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3×交換性Hは観察されなかった。
【0358】
(アミン中間体の調製)
(方法E:ハロアニリンのヘテロ芳香族ボロネートとの鈴木カップリング)
【化220】
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Ar1-X(1当量)及びAr2-Z(1当量)の、溶媒(3容積)及び塩基(2.5当量)溶液を脱気し(N
2、5分)、40℃まで加熱し、そこでPd触媒(3 mol%)を添加し、その反応混合物を更に脱ガスし(N
2、5分)、次に90℃で90分間加熱した。反応混合物を室温まで放冷した。一般的には、求められる化合物はカラムクロマトグラフィーで精製した。
【0359】
(方法F:ヘテロ芳香族ハロゲン化物とアニリンボロネートとの鈴木カップリング)
【化221】
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Pd触媒(5 mol%)を、脱ガスした(N
2、5分)Ar1-X(1当量)、Ar2-Z(1当量)及び塩基(3当量、6.85 mmol)の溶媒(3容積)溶液へ添加した。次に溶液を更に脱ガスし(N
2、5分)、次に90℃で2時間加熱し、次に室温まで放冷した。一般的には、求められる化合物をカラムクロマトグラフィーで精製した。
【0360】
(方法G:連続的なボロネート形成及び鈴木カップリング)
【化222】
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Bispin(1.1当量)及びKOAc(4当量)を、Ar1-Hal(1当量)のジオキサン(5容積)溶液へ添加した。反応物を60℃まで加熱し、脱ガスした(N
2、5分)。PdCl
2(dppf)(5 mol%)を反応混合物へ添加し、温度を上昇させて90℃、1時間反応させた。反応混合物を次に室温まで放冷し、Ar2-Hal(1当量)のジオキサン(3容積)溶液を添加し、続いてK
2CO
3(4当量)の水(2容積)溶液を添加した。次に温度を上昇させ、90℃で18時間反応させた。反応物を室温まで冷却し、水性処理を実施し、疎化合物を順相クロマトグラフィーで精製した。
【0361】
(アニリン)
(表14:下記中間体は、方法E、F又はGに従い調製した。)
【表15】
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【0362】
2-クロロ-6-(プロパ-1-エン-2-イル)ピラジンINTD60
【化223】
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2,6-ジクロロピラジン(1.0g、6.71 mmol)及び4,4,5,5-テトラメチル-2-(プロパ-1-エン-2-イル)-1,3,2-ジオキサボロラン(1.13g、6.72 mmol)のジオキサン(60 mL)溶液を、2MのK
2CO
3(水溶液、8.4 mL、16.8 mmol)で処理し、次に脱ガスし(N
2、5分)、40℃まで加熱した。PdCl
2(dppf)-DCM付加物(274 mg、0.336 mmol)を添加し、更に混合物を脱ガスし(N
2、5分)、次に反応物を70℃で1時間加熱した。反応物を室温まで放冷し、次に1MのHCl(水溶液、40 mL)及びEtOAc(40 mL)で処理した。これをセライト(celite)に通し、2相を分離し、水相を更にEtOAc(2×20 mL)で抽出した。有機相を一緒にし、乾燥し(MgSO
4)、濾過し、シリカ(4g)上で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(24gカラム、0〜15%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、2-クロロ-6-(プロパ-1-エン-2-イル)ピラジン(1.0g、3.75 mmol、56%収率)を、茶色ガム状物質として得た。Rt 1.96分(HPLC酸性);m/z は観察されなかった。
【化224】
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【0363】
5-(6-(プロパ-1-エン-2-イル)ピラジン-2-イル)ピリジン-2-アミンINTD61
【化225】
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2-クロロ-6-(プロパ-1-エン-2-イル)ピラジンINTD60(1g、3.75 mmol)及び5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン-2-アミン(1.65g、7.50 mmol)のジオキサン(60 mL)溶液を2MのK
2CO
3(水溶液、7.5 mL、15.00 mmol)で処理し、次に脱ガス(N
2、5分)し、40℃まで加熱した。PdCl
2(dppf)-DCM付加物(0.306g、0.375 mmol)を添加し、混合物を更に脱ガス(N
2、5分)し、反応物を70℃で1時間加熱した。反応物を室温まで放冷し、次に濃縮した(約10 mLまで)。これを次に1MのHCl(水溶液、37.5 mL)及びEtOAc(40 mL)で処理し、セライト(celite)を通して濾過し、EtOAc(50 mL)で溶出した。2相を分割し、有機相を廃棄した。次に水相へ固体Na
2CO
3を添加してpH10とし、次にEtOAc(3×50 mL)で抽出した。有機相を一緒にし、乾燥し(MgSO
4)、濾過し、シリカ(5g)上で濃縮し、粗生成物をシリカゲル(24gカラム、30〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、5-(6-(プロパ-1-エン-2-イル)ピラジン-2-イル)ピリジン-2-アミン(320 mg、1.43 mmol、38%収率)を、オフホワイト固体として得た。Rt 0.98分(HPLC酸性);m/z 213(M+H)
+(ES
+);
【化226】
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【0364】
4-(6-イソプロピルピラジン-2-イル)アニリンINTD62
【化227】
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4-(6-(プロパ-1-エン-2-イル)ピラジン-2-イル)アニリンINTD52(380 mg、1.44 mmol)のMeOH(10 mL)溶液を、H-Cube flow水素化装置(10%Pd/C、30×4 mm、完全水素、25℃、1 mL/分)を使用して水素化した。反応混合物を濃縮し、4-(6-イソプロピルピラジン-2-イル)アニリン(296 mg、1.37 mmol、95%収率)を、橙色油として得た。Rt 1.74分(HPLC塩基性);m/z 214(M+H)
+(ES
+);
【化228】
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【0365】
2-メトキシ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラジンINTD63
【化229】
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2-ブロモ-6-メトキシピラジン(500 mg、2.65 mmol)の1,4-ジオキサン(15 mL)溶液へ、bispin(739 mg、2.91 mmol)及びKOAc(1.04g、10.58 mmol)を逐次的に添加した。得られた混合物を脱気(N
2)し、PdCl
2(dppf)-CH
2Cl
2付加物(108 mg、0.132 mmol)を添加した。得られた混合物を110℃で2.5時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、セライト(celite)を通して濾過し、溶媒を真空(減圧)で除去した。粗生成物をシリカゲル(24gカートリッジ、0〜50%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製した。残留物をEtOAc(20 mL)に溶解し、水(3×10 mL)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥し濾過し、真空(減圧)で濃縮して2-メトキシ-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピラジン(281 mg、0.845 mmol、32%収率)を、淡い黄褐色固体として得た。
【化230】
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【0366】
(方法K:鈴木カップリング)
【化231】
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ボロン酸(1当量)、アリールハロゲン化物(1.05当量)及びCs
2CO
3(3当量)のジオキサン(40容積)及び水(6容積)の混合溶液を脱気(N
2、5分)した。PdCl
2(dppf)-CH
2Cl
2(5 mol%)を添加し、反応物を更に脱ガスし(N
2)、次に90℃で18時間加熱した。反応混合物を、セライト(celite)を通して濾過し、水性処理を実施し、続いて順相クロマトグラフィーで精製した。
【0367】
(表15:下記中間体は、方法Kに従い調製した。全てのアリール-ハロゲン化物は、市場入手可能である。)
【表16】
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【0368】
(方法L:TFAでのエステル脱保護)
【化232】
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エステル(1当量)のDCM(20容積)溶液をTFA(10当量)で処理し、室温で3時間攪拌した。反応混合物を次に濃縮し、MeOH及びMeCNと共沸させた。更なる精製は行わなかった。
【0369】
(方法M:塩基でのエステル脱保護)
【化233】
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エステル(1当量)のTHF/MeOH(4/1容積)混合溶液をLiOH(2.2〜6当量)で処理し、室温と50℃の範囲内で、3時間から18時間の間攪拌した。有機溶媒を真空(減圧)で除去し、次に1MのHClで酸性にし、EtOAcで抽出した。有機相を一緒にし、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮した。生成物は更なる精製は行わずに、直接、その次の段階で使用した。
【0370】
(方法N:カリウム塩形成)
【化234】
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エステル(1当量)のTHF(4容積)溶液をTMSOK(1当量)で処理し、室温で2時間攪拌し、次に反応混合物を濾過し、イソヘキサンで洗浄した。生成物は更なる精製は行わずに、直接、その次の段階で使用した。
【0371】
(表16:下記中間体は、方法L〜Nに従い調製した。)
【表17】
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【0372】
(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)メタノールINTD84
【化235】
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(5-ブロモピリジン-2-イル)メタノール(1.00g、5.32 mmol)、Bispin(1.5g、5.91 mmol)及びKOAc(1.6g、16.0 mmol)のジオキサン(20 mL)懸濁液を30℃に加熱し、次に脱ガスした(N
2)。PdCl
2(dppf)-CH
2Cl
2(0.217g、0.266 mmol)を添加し、反応混合物を90℃で2時間加熱した。反応混合物を40℃まで冷却した時に2-クロロ-6-エトキシピラジン(900 mg、5.68 mmol)、Cs
2CO
3(3.47g、10.6 mmol)及び水(5 mL)を添加した。混合物を脱気し(N
2)、次にPdCl
2(dppf)-CH
2Cl
2(0.217g、0.266 mmol)を添加し、混合物を再び脱ガスした(N
2)。次に反応混合物を90℃で18時間まで加熱した。反応混合物を部分的に濃縮し(約5 mLまで)、次に水(20 mL)及びEtOAc(50 mL)で回収し、セライト(celite)を通し、EtOAc(20 mL)で溶出した。2相を次に水(20 mL)で希釈して分割した。有機相を塩水(30 mL)で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、濾過し、シリカ(5g)上で濃縮した。粗生成物をシリカ(40gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)メタノール(675 mg、2.86 mmol、54%収率)を、茶色固体として得た。Rt 1.24分(HPLC酸性);m/z 232(M+H)
+(ES
+);
【化236】
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【0373】
5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピコリンアルデヒドINTD85
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)メタノールINTD84(375 mg、3.18 mmol)のCH
2Cl
2(15 mL)溶液を二酸化マンガン(3g、34.5 mmol)で処理した。反応物を4時間室温で攪拌し、次にセライト(celite)を通して濾過し、シリカ(4g)上で濃縮した。粗生成物をシリカ(24gカートリッジ、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピコリンアルデヒド(309 mg、1.32 mmol、42%収率)を、無色固体として得た。Rt 1.85分(HPLC酸性);m/z 230(M+H)
+(ES
+);
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピコリン酸INTD86
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピコリンアルデヒドINTD85(302 mg、1.32 mmol)のDMF(5 mL)溶液をオキソン(oxone)(1.02g、1.66 mmol)で処理した。反応混合物を室温で4日間攪拌した。反応混合物を水(10 mL)で希釈して濾過した。次に濾液をEtOAc(10 mL)で回収し、40℃まで加熱して、流動自在な懸濁液を得た。これへ次にイソヘキサン(10 mL)滴下処理し、室温まで冷却し、濾過して5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピコリン酸(240 mg、0.93 mmol、71%収率)を、無色固体として得た。Rt 1.45分(HPLC酸性);m/z 246(M+H)
+(ES
+);
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
【0375】
(実施例の調製)
(アミド形成)
(方法1:HATUを使用したアミドカップリング)
【化241】
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攪拌中の、酸又はカリウム塩(1当量、X=H又はK)及びDIPEA(6当量)のDMF(15vol)懸濁液へ、アニリン(1当量)及びHATU(1.5当量)を添加した。反応物を室温で18時間攪拌し、次に真空(減圧)で濃縮した。MeOH及び2MのNaOH(水溶液)を添加した。混合物を30分間攪拌し、次に真空(減圧)で濃縮した。水相を1MのHCl(水溶液)でpH6酸性にし、生成物をDCMで抽出した。有機相を一緒にし、乾燥し(相分離装置)、真空(減圧)で濃縮した。
粗生成物は、逆相若しくは順相クロマトグラフィー、又はその両方の組み合わせにより精製した。
【0376】
N-(4-(5-クロロピリジン-3-イル)フェニル)-2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタンアミドP1
【化242】
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4-(5-クロロピリジン-3-イル)アニリンINTD8(0.117g、0.573 mmol)及びHATU(0.327g、0.859 mmol)を、攪拌中の2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタン酸カリウムINTC37(0.265g、0.573 mmol)及びDIPEA(0.60 mL、3.44 mmol)のDMF(6 mL)懸濁液へ添加した。反応物を室温で18時間攪拌し、次に真空(減圧)で濃縮した。疎材料をMeOH(20 mL)に溶解し、2MのNaOH(水溶液)(20 mL)を添加した。混合物を30分間攪拌し、次に真空(減圧)で濃縮した。水相を1MのHCl(水溶液)(40 mL)でpH6酸性にし、生成物をDCM(3×20 mL)で抽出した。有機相を一緒にし、乾燥し(相分離装置)、真空(減圧)で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(12gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)、続いてRP Flash C18(5〜75%MeCN/水0.1%ギ酸)のクロマトグラフィーで精製し、N-(4-(5-クロロピリジン-3-イル)フェニル)-2-(2(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタンアミド(0.158g、0.318 mmol、56%収率)を、白色固体として得た。Rt 1.36分;m/z 472(M+H)
+(ES
+);
【化243】
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【0377】
(方法2:エステルからAlMe
3を介したアミドカップリング)
【化244】
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氷冷したアニリン(2当量)のトルエン(40容積)溶液へ、AlMe
3(2.0Mのヘプタン溶液、2当量)を添加した。混合物をこの温度で5分間、次に室温で10分間攪拌した。この溶液へ、エステル(1当量)を一度に添加し、得られた混合物を、80℃で2時間、加熱攪拌した。反応混合物を氷浴で冷却し、注意深くMeOH(10容積)でクエンチした。20分間攪拌後、混合物をDCM/MeOH混合物(10容積)で希釈し、セライト(celite)を通して濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物を逆相又は順相クロマトグラフィーで精製した。
【0378】
1-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)シクロペンタンカルボキサミドP2
【化245】
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氷冷した4-(6-エトキシピラジン-2-イル)アニリンINTD18(0.099g、0.461 mmol)のトルエン(4 mL)溶液へ、AlMe
3(2.0Mのトルエン溶液)(0.307 mL、0.615 mmol)を添加した。混合物をこの温度で5分間、次に室温で20分間攪拌した。この溶液へ、メチル1-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)シクロペンタンカルボキシレートINTC29(0.1g、0.307 mmol)を一度に添加し、得られた混合物を、100℃で3時間、N
2雰囲気下で加熱攪拌した。反応混合物を、注意深くMeOH(2 mL)でクエンチした。20分間攪拌後、混合物をMeOH(50 mL)で希釈し、セライト(celite)(5g)を通して濾過し、濾液を真空(減圧)で濃縮した。粗生成物をRP Flash C18(25〜75%MeCN/水0.1%ギ酸)のクロマトグラフィーで精製し、1-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)シクロペンタンカルボキサミド(0.053g、0.099 mmol、32%収率)を、白色固体として得た。Rt 1.59分(UPLC酸性);m/z 509(M+H)
+(ES
+);
【化246】
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【0379】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-メトキシピラジン-2-イル)フェニル)-2-メチルプロパンアミドP3
【化247】
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4-(6-メトキシピラジン-2-イル)アニリンINTD1(101 mg、0.501 mmol)を、氷冷したAlMe
3(2Mヘプタン溶液)(0.33 mL、0.668 mmol)のトルエン(4 mL)溶液へ添加した。混合物をこの温度で5分間、次に室温で10分間攪拌した。メチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-メチルプロパノエートINTC21(100 mg、0.334 mmol)を一度に添加し、得られた混合物を、100℃で2時間加熱した。反応混合物を、氷浴で冷却し、注意深くMeOH(10 mL)でクエンチした。20分間攪拌後、混合物をDCM/MeOHの混合液(10 mL、1:1)で希釈し、セライト(celite)を通して濾過し、溶媒を除去して、橙色の油を得た。粗生成物をシリカゲル(24gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-メトキシピラジン-2-イル)フェニル)-2-メチルプロパンアミド(37 mg、0.077 mmol、23%収率)を、淡いベージュ色固体として得た。Rt 2.03分(HPLC酸性);m/z 469(M+H)
+(ES
+);
【化248】
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【0380】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-メチル-N-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)フェニル)プロパンアミドP4
【化249】
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氷冷した4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アニリンINTD7(0.119g、0.501 mmol)のトルエン(4 mL)及びTHF(2 mL)溶液へ、AlMe
3(2.0Mヘプタン溶液)(0.334 mL、0.668 mmol)を添加した。混合物をこの温度で5分間、次に室温で10分間攪拌した。この溶液へ、メチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-メチルプロパノエートINTC21(0.1g、0.334 mmol)を一度に添加し、得られた混合物を、80℃で2時間、密封容器内で加熱攪拌した。反応混合物を、氷浴で冷却し注意深くMeOHでクエンチした。20分間攪拌後、混合物をDCM/MeOHの混合液で希釈し、セライト(celite)を通して濾過し、濾液を真空(減圧)で濃縮した。粗生成物をRP Flash C18(5〜75%MeCN/水0.1%ギ酸)のクロマトグラフィーで精製し、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-メチル-N-(4-(5-(トリフルオロメチル)-ピリジン-3-イル)フェニル)プロパンアミド(0.109g、0.205 mmol、61%収率)を、白色固体として得た。Rt 2.17(HPLC酸性);m/z 506(M+H)
+(ES
+);
【化250】
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【0381】
2-メチル-N-(2-メチル-4-(6-メチルピラジン-2-イル)フェニル)-2-(2-(メチルスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)プロパンアミドP5
【化251】
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氷冷した4-(6-クロロピラジン-2-イル)-2-メチルアニリンINTD26(0.549 mmol、121 mg)のトルエン(2 mL)溶液へ、AlMe
3(0.55 mL、1.098 mmol、2.0Mヘプタン溶液)を添加した。混合物をこの温度で5分間、次に室温で10分間攪拌した。この溶液へ、メチル2-メチル-2-(2-(メチルスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)プロパノエートINTC19(100 mg、0.366 mmol)を一度に添加し、得られた混合物を、90℃で2時間、加熱攪拌した。反応物を、0℃まで冷却し、1MのHCl(5 mL)を添加し、残留物をEtOAc(2×20 mL)で抽出した。一緒にした有機性抽出液を相分離装置に通し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をRP Flash C18(0〜100%MeCN/水0.1%ギ酸)のクロマトグラフィーで精製し、2-メチル-N-(2-メチル-4-(6-メチルピラジン-2-イル)フェニル)-2-(2-(メチルスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)プロパンアミド(78.9 mg、0.170 mmol、47%収率)を、オフホワイト固体として得た。Rt 1.74(HPLC酸性);m/z 441(M+H)
+(ES
+);
【化252】
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【0382】
4-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキサミドP115
【化253】
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5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-アミンINTD33(0.14g、0.66 mmol)のトルエン(3.0 mL、28.2 mmol)溶液へ、0℃で、AlMe
3(0.66 mL、1.32 mmol、2.0Mのヘプタン溶液)を添加した。反応混合物を0℃で5分間、次に室温で10分間攪拌した。メチル4-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキシレートINTC53(0.15g、0.44 mmol)を一度に添加し、反応混合物を95℃で1時間加熱し、次に0℃まで冷却した。反応混合物を1MのHCl(5 mL)でクエンチし、EtOAc(10 mL)で希釈した。2相を分離し、水相を更にEtOAc(2×10 mL)を使用して抽出した。一緒にした有機相をMgSO
4で乾燥し、濾過し、真空(減圧)で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(12gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、4-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)テトラヒドロ-2H-ピラン-4-カルボキサミド(0.022g、0.040 mmol、9%収率)を、白色固体として得た。Rt 1.31分(UPLC酸性);m/z 526(M+H)
+(ES
+);
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
(方法2b:エステルからDABAL-Me
3を介したアミドカップリング)
【化255】
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エステル(1当量)及びアニリン(1.5当量)のトルエン(30容積)溶液へ、DABAL-Me
3(1.5当量)を添加し、得られた混合物を100℃で4時間加熱した。反応混合物を0℃まで冷却し、1MのHCl(水溶液、20容積)を注意深く添加してクエンチした。水相をEtOAc(3×20容積)で抽出した。一緒にした有機相を1MのHCl(水溶液、2×10容積)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、真空(減圧)で濃縮した。粗生成物を逆相又は順相クロマトグラフィーで精製した。
【0384】
(方法3:T3Pを使用した、カリウム塩からのアミドカップリング)
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
ピリジン(10当量)に続いてT3P(50wt%DMF溶液、2当量)を、攪拌中のアミン(1.1当量)及び2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタン酸カリウム(1当量)のDMF(16容積)溶液へ添加した。得られた反応物を室温で24時間攪拌した。疎反応混合物を、真空(減圧)で濃縮し、次にNH
4Cl(飽和水溶液)で希釈し、DCMで抽出した。一緒にした有機性抽出液を乾燥し(相分離装置)、溶媒を除去した。粗生成物を逆相又は順相クロマトグラフィーで精製した。
【0385】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(2-フルオロ-4-(ピラジン-2-イル)フェニル)ブタンアミドP6
【化257】
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T3P(50wt%DMF溶液)(1.120 mL、1.546 mmol)を、攪拌中の2-フルオロ-4-(ピラジン-2-イル)アニリンINTD23(154 mg、0.773 mmol)、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタン酸カリウムINTC37(250 mg、0.773 mmol)及びピリジン(0.313 mL、3.87 mmol)のDMF(1 mL)懸濁液へ添加した。得られた反応物を室温で18時間攪拌した。水(5 mL)を添加して新たに形成された沈殿物を濾過した。生成物をDCM(10 mL)中に溶解させて回収し、真空(減圧)で濃縮した。粗生成物を分取HPLC(20〜50%MeCN/水0.1%ギ酸)により精製し、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(2-フルオロ-4-(ピラジン-2-イル)フェニル)ブタンアミド(32 mg、0.069 mmol、9%収率)を無色粉末として得た。Rt 1.15分(UPLC酸性);m/z 457(M+H)
+(ES
+);
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
【0386】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)フェニル)ブタンアミドP7
【化259】
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T3P(50wt%DMF溶液)(0.78 mL、1.082 mmol)を、攪拌中の2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタン酸カリウムINTC37(250 mg、0.541 mmol)及び4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アニリンINTD7(129 mg、0.541 mmol)のピリジン(0.13 mL、1.623 mmol)及びDMF(3 mL)懸濁液へ添加した。得られた反応物を室温で18時間攪拌した。疎反応混合物をNH
4Cl飽和水溶液(10 mL)で希釈し、DCM(3×10 mL)で抽出した。一緒にした有機性抽出液を乾燥し(相分離装置)、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をシリカゲル(0〜10%MeOH/DCM)のクロマトグラフィーで精製し、続いてRP Flash C18(15〜75%MeCN/水0.1%ギ酸)のクロマトグラフィーで精製し、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)フェニル)ブタンアミド(19 mg;0.036 mmol;7%収率)を得た。Rt 1.44(UPLC酸性);m/z 506(M+H)
+(ES
+);
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
【0387】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)フェニル)アセトアミドP8
【化261】
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T3P(50wt%DMF溶液)(0.343 mL、0.474 mmol)を、攪拌中の2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)酢酸カリウムINTC39(100 mg、0.237 mmol)、4-(6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)アニリンINTD19(56.7 mg、0.237 mmol)及びピリジン(0.096 mL、1.185 mmol)のDMF(1 mL)懸濁液へ添加した。得られた反応物を室温で18時間攪拌した。水(5 mL)を添加して新たに形成された沈殿物を濾過して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲル(0〜10%MeOH/DCM)のクロマトグラフィーで精製し、続いて分取HPLC(5〜95%MeCN/水0.1%ギ酸)のクロマトグラフィーで精製し、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)フェニル)アセトアミド(10 mg、0.021 mmol、9%収率)を黄色粉末として得た。Rt 1.31分(UPLC酸性);m/z 479(M+H)
+(ES
+);
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
(方法4:T3Pを使用した、リチウム塩からのアミドカップリング)
N-(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)-2-フルオロ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタンアミドINTC51
【化263】
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2-フルオロ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタン酸リチウムINTC50(0.50g、1.17 mmol)のDMF(5 mL)溶液へ、0℃で5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-アミンINTD33(0.30g、1.40 mmol)、続いてピリジン(0.57 mL、7.01 mmol)及びT3P(50wt%DMF溶液)(1.69 mL、2.34 mmol)を添加した。反応混合物を0℃で2時間、次に室温まで温めて20時間攪拌した。反応混合物を0℃まで冷却し、更にT3P(50wt%DMF溶液)(0.5 mL、0.69 mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間、次に室温で3時間攪拌した。反応混合物をNH
4Cl飽和水溶液(45 mL)で希釈し、得られた沈殿物を濾過で単離し、水(2×20 mL)で洗浄した。得られた黄色沈殿物をDCM(30 mL)及びMeOH(30 mL)に溶解し、シリカ上で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(24gカラム、0〜60%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、N-(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)-2-フルオロ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタンアミド(0.274g、0.433 mmol、37%収率)を、無色油として得た。Rt 1.84分(UPLC酸性);m/z 622(M+H)
+(ES
+);
【化264】
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【0389】
(方法5:アミド脱保護及び/又は脱カルボキシル化を介したNH-アミド形成)
【化265】
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保護されたアミドのDCM溶液へ、TFA(88当量)及びトリフリン酸(1〜6当量)の混合物を添加し、混合物を室温で18〜36時間攪拌し、次に真空(減圧)で濃縮した。粗生成物をシリカゲルのカラムクロマトグラフィー又はRPクロマトグラフィーで精製した。
【0390】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)ブタンアミドP105
【化266】
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2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)-N-(4-メトキシベンジル)ブタンアミドINTC46(0.18g、0.299 mmol)の、TFA(2 mL、26.0 mmol)及びDCM(2 mL)混合溶媒の溶液を、25℃で18時間攪拌した。反応物を50℃で2時間加熱した。反応物へトリフリン酸(0.027 mL、0.299 mmol)を添加し、混合物を25℃で2時間攪拌した。反応混合物を濃縮し、次に1NのHCl(水溶液)(20 mL)で希釈した。水相をDCM(3×20 mL)で抽出し、乾燥し(相分離装置)、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をRP Flash C18(24gカラム、5〜75%MeCN/水0.1%ギ酸)のクロマトグラフィーで精製し、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)ブタンアミド(0.02g、0.041 mmol、14%収率)を、白色固体として得た。Rt 2.23分(HPLC酸性);483(M+H)
+(ES
+).
【0391】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)アセトアミドP18
【化267】
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tert-ブチル2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-3-((4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)(4-メトキシベンジル)アミノ)-3-オキソプロパノエートINTC47(0.1g、0.148 mmol)の、TFA(1 mL、12.98 mmol)及びDCM(20 mL) 混合溶媒の溶液へ、トリフリン酸(0.039 mL、0.445 mmol)を添加した。混合物を25℃で18時間攪拌した。更にトリフリン酸(0.039 mL、0.445 mmol)を添加し、混合物を25℃で更に18時間攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲル(12gカラム、0〜10%MeOH/DCM)のクロマトグラフィーで精製し、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(4-(6-エトキシピラジン-2-イル)フェニル)アセトアミド(0.03g、0.063 mmol、42%収率)を、淡黄色固体として得た。Rt 1.98分(HPLC酸性);m/z 455(M+H)
+(ES
+).
【0392】
(方法6:スルホンアミド類の脱保護)
【化268】
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【0393】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)-2-フルオロブタンアミドP112
【化269】
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TFA(0.28 mL、3.70 mmol)を、攪拌中のN-(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)-2-フルオロ-2-(2-(N-(4-メトキシベンジル)シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)ブタンアミドINTC51(115 mg、0.185 mmol)のDCM(10 mL)溶液へ添加し、得られた反応混合物を室温で4時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、粗生成物をシリカゲル(12gカラム、0〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)-2-フルオロブタンアミド(77 mg、0.15 mmol、81%収率)を、白色固体として得た。Rt 2.28分(HPLC酸性);m/z 502(M+H)
+(ES
+);
【化270】
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【0394】
ラセミ体P112を、Diacel Chiralpak ICカラム(20%EtOHを含む[4:1ヘプタン:クロロホルム(0.2%TFA)])を使用したキラル分取HPLCにより分割し、下記を得た。
(P112エナンチオマー1:生成物の立体化学は特定されていない(P113)。)
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)-2-フルオロブタンアミド;Rt 2.28分(HPLC酸性);m/z 502(M+H)
+(ES
+);
【化271】
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生成物をキラルIC3法HPLCにより分析した;Rt=10.47分、254nmで測定したエナンチオマー過剰率100%。
(P112エナンチオマー2:生成物の立体化学は特定されていない(P114)。)
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(5-(6-エトキシピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)-2-フルオロブタンアミド;Rt 2.28分(HPLC酸性);m/z 502(M+H)
+(ES
+);
【化272】
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生成物をキラルIC3法HPLCにより分析した;Rt=14.24分、254nmで測定したエナンチオマー過剰率100%。
【0395】
(方法7:芳香族クロリドからのスルホニル化)
【化273】
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2-クロロ-ヘテロ芳香族中間体(1当量)、スルホンアミド(1.2当量)及び塩基(2当量)を、ジオキサン(40容積)に溶解した。混合物を脱気し(脱気及びN
2で3回充填)、次に触媒(10 mol%)を添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下90℃で2時間加熱した。混合物を室温まで冷却し、NH
4Cl飽和水溶液(80容積)及びDCM(80容積)で希釈した。2相を分離し、水相を更にDCM(2×80容積)で抽出した。一緒にした有機相を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、真空(減圧)で濃縮した。粗生成物を順相クロマトグラフィー又は、適切な溶媒を用いたトリチュレーションにより精製した。
【0396】
(方法8:1-クロロ-N,N,2-トリメチルプロパ-1-エン-1-アミンを使用したアミドカップリング)
【化274】
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1-クロロ-N,N,2-トリメチルプロパ-1-エン-1-アミン(2当量)を、カルボン酸(1当量)のDCM(20容積)溶液へ添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、残留物をDCM(20容積)に再溶解し、ピリジン(2 mL)を添加し、続いて適切なアミン(1.1当量)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌した。水性処理を行い、粗生成物を、順相クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、又は適切な溶媒からのトリチュレーションにより精製した。
【0397】
(方法9:鈴木ArBr)
【化275】
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Ar1-Br(1当量)のジオキサン(10容積)懸濁液へ、アリールボロン酸又はエステル(1当量)及びK
2CO
3(2当量)の水(5容積)溶液を添加した。得られた懸濁液を脱気(N
2、5分)した。PdCl
2(dppf)-CH
2Cl
2付加物又は他の適切な触媒(10 mol%)を添加し、反応混合物を80℃で2時間攪拌した。次に反応混合物を室温まで冷却した。水性処理を行い、粗生成物を順相クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー又は、適切な溶媒からのトリチュレーションにより精製した。
【0398】
(方法10:遊離酸とT3P)
【化276】
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ピリジン(10当量)、続いてT3P(50wt%DMF溶液、2当量)を、攪拌中のアミン(1.1当量)及びカルボン酸(1当量)のDMF(16容積)溶液へ添加した。得られた反応物を室温で24時間攪拌した。疎反応混合物を真空(減圧)で濃縮し、次にNH
4Cl(飽和水溶液)で希釈し、DCMで抽出した。一緒にした有機性抽出液を乾燥し(相分離装置)、溶媒を除去し、粗生成物を逆相又は順相クロマトグラフィーで精製した。
【0399】
(表17:実施例P9〜P115、P117〜P225の調製法及び特性データ)
【表18】
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【0400】
2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(5-(6-イソプロピルピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)-2-メチルプロパンアミドP116
【化277】
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2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-2-メチル-N-(5-(6-(プロパ-1-エン-2-イル)ピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)プロパンアミドP122(77 mg、0.161 mmol)のMeOH/DCM(4:1、10 mL)溶液を、H-Cube flow水素化装置(10%Pd/C、30×4 mm、完全水素、25℃、1 mL/分)を使用して水素化した。粗生成物をシリカゲル(12gカラム、50〜100%EtOAc/イソヘキサン)のクロマトグラフィーで精製し、2-(2-(シクロプロパンスルホンアミド)ピリミジン-4-イル)-N-(5-(6-イソプロピルピラジン-2-イル)ピリジン-2-イル)-2-メチルプロパンアミド(21 mg、0.043 mmol、27%収率)を、白色固体として得た。Rt 2.22分(HPLC酸性);m/z 482(M+H)
+(ES
+);
【化278】
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【0401】
(生物学的実施例)
(生物学的実施例1−ヒトCTPS1酵素阻害)
重要な対象に対して発明された化合物の酵素阻害活性を、ADP-Glo(商標)Maxアッセイ(Promega社、英国)を使用して決定した。ヒトCTPS1用アッセイを、50 mMのTris、10 mMのMgCl
2、0.01%Tween-20を含み、pHが8.0の1×アッセイバッファ内で、適宜行った。最後に、使用直前にL-システインを1×アッセイバッファへ添加し、最終的な濃度を2 mMにした。全ての試薬は、特記しない限りSigma-Aldrich社製である。ヒト完全長の活性C末端FLAG-His
8-tag CTPS1
【化279】
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は、Proteros biostructures GmbHから入手した。
【0402】
(アッセイ手順)
3×ヒトCTPS1タンパク質を、1×アッセイバッファ中で調製し、反応に必要な最終的な作業タンパク質濃度とした。ウェル当たり2uL容積の3×ヒトCTPS1タンパク質を、ウェル当たり2uLの3×試験化合物(適切な最終的3×化合物に対する1×アッセイバッファで調製された化合物濃度は、実験でその化合物用に設計された濃度応答曲線に対応する)と、10分間25℃で混合した。次に酵素反応を、ウェル容積当たり2uLの予備混合した基質ミックス(ADP-Glo(商標)MaxkitのUltraPureATP (0.31 mM)、GTP(0.034 mM)、UTP(0.48 mM)及びL-グルタミン(0.186 mM))の添加で開始し、混合物を、25℃、密封プレート条件、500回転/分(rpm)の定常攪拌状態での、反応に特定されている直線相(linear phase)内の適切な時間て、インキュベートした。ADP-Glo(商標)Max試薬を、60分かけて添加し(ウェル当たり6μL)、次にADP-Glo(商標)Max現像(development)剤を60分かけて添加し(ウェル当たり12uL)、その後マイクロプレートリーダー(EnVision(登録商標)Multilabel Reader、Perkin Elmer社)で信号を検出した。アッセイの過程でのそれぞれの試薬の添加に続き、アッセイプレートを30秒、500rpmでパルス遠心分離にかけた。
【0403】
全ての例で、酵素はATPをADPへ転換し、その後ADP-Glo(商標)Max試薬が、反応系に残存する内在性ATPを全て枯渇させた。そしてADP-Glo(商標)Max検出試薬が、酵素的に生成されたADPを元のATPへ転換し、酵素ルシフェラーゼ用のルシフェリンと共にATPは基質として使用されて、検出可能な発光となる光が生成する。測定される発光信号は、酵素反応で生成したADP量に直接的に比例し、化合物処理によってこの信号が減少することは、酵素阻害を示す。それぞれの化合物濃度によって引き起こされた阻害割合は、下記方程式を使用して計算した:
【数1】
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。
【0404】
次に阻害割合を化合物濃度に対してプロットして、得られた濃度−応答曲線から50%阻害濃度(IC
50)を決定した。
試験した全ての式(I)の化合物のデータを、下記に示す。
【0405】
(表18:有効範囲でグループ化したヒトCTPS1酵素阻害データ(±はIC
50が>10〜20マイクロモルの範囲を示し、+はIC
50が>1〜10マイクロモルの範囲を示し、++はIC
50が>0.1〜1マイクロモルの範囲を示し、+++はIC
50が≦0.1マイクロモルを示す。))
【表19】
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【0406】
試験した全ての本発明の化合物は、このアッセイでCTPS1酵素の阻害を示すことが認められた。その結果、これらの化合物は、CTPS1の阻害に有用であると期待されるだろう。本発明の化合物は又、研究ツール、例えばCTPSアッセイでの使用に有用であると期待されるだろう。
【0407】
(生物学的実施例2−ラピッドファイヤー(RapidFire)/MSベースの酵素選択度アッセイ)
(ラピッドファイヤー/MS分析による、ヒトCTPS1対CTPS2選択度評価)
重要目的である標的アイソフォームそれぞれに対する酵素阻害活性を、最適化したラピッドファイヤー高処理質量分析法(RF/MS)アッセイフォーマットを使用して、本発明の化合物のために決定できるだろう。ヒトCTPS1及びCTPS2両方のためのRF/MSアッセイは、50 mMのHEPES(Merck社)、20 mMのMgCl
2、5 mMのKCl、1 mMのDTT、0.01%Tween-20から構成され、pHが8.0のアッセイバッファ内で適宜行うことができる。ヒト完全長の活性C末端FLAG-His-tag CTPS1
【化280】
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は、Proteros biostructures GmbHから入手できる。ヒト完全長の活性C末端FLAG-His-Avi tagged CTPS2
【化281】
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は、HarkerBio.社から得ることができる。
【0408】
(アッセイ手順)
ヒトCTPS(1又は2)タンパク質を、1×アッセイバッファ中で調製して、反応に必要な最終作業タンパク質濃度とすることができる。ウェル当たり2uL容積の2×CTPS(1又は2)タンパク質を、アコースティック(ECHO)分注を使用して40nLの化合物と混合し、10分間25℃でインキュベートできる。それぞれのアイソフォーム酵素反応は、次にウェル当たり2uLの2×基質ミックスのアッセイバッファ溶液を添加して開始できる。hCTPS1用:ATP(0.3 mM)、UTP(0.2 mM)、GTP(0.07 mM)及びL-グルタミン(0.1 mM)。hCTPS2用:ATP(0.1 mM)、UTP(0.04 mM)、GTP(0.03 mM)及びL-グルタミン(0.1 mM)。それぞれの混合物は、25℃での反応に特定されている直線相内で、アイソフォーム当たり適切な時間量でインキュベートすることができる。60uL容積の停止液(1%ギ酸及び0.5uM
13C
9-
15N
3-CTPのH
2O溶液)を添加し、その直後にプレートをヒートシールして10分間4,000rpmで遠心分離することができる。遠心分離に続いて、プレートを、分析用に、API4000三連四重極質量分光計(RF/MS)に接続しているAgilent ラピッドファイヤーマイクロ流体固相抽出システムにかけることができる。
【0409】
全ての例で、酵素はUTPをCTPへ転換する。高度に特異的で感度の高い多重反応検出(MRM)MS法は、酵素反応生成物、CTP、及び安定な同位体標識された生成物標準
13C
9-
15N
3-CTPの検出のために最適化できる。データ分析の読み取り値は、生成物CTP及び内部標準
13C
9-
15N
3-CTPのピーク面積の間の割合として計算できる。記録データのために、下記方程式が使用できる:
【数2】
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(R=比/読み取り値、P=生成物シグナル面積、IS=内部標準シグナル面積)
。
【0410】
それぞれのスクリーニングプレート用に、ネガティブ(DMSO)及びポジティブコントロール値の平均値を使用して、個々のアッセイウィンドウ(S/B)及びZ'値を計算した。個々のコントロール値の中央値を使用して、下記方程式に従い阻害割合を計算した:
【数3】
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(I=阻害、R
neg=ネガティブコントロール読み取り値の中央値、R
pos=ポジティブコントロール読み取り値の中央値、R
sample=サンプル読み取り値)。
次に阻害割合を化合物濃度に対してプロットして、得られた濃度−応答曲線から50%阻害濃度(IC
50)を決定した。
【0411】
続いて、CTPS1及びCTPS2間の倍数(Fold)選択度を、次の方程式に従い計算した:
【数4】
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。
所定の式(I)の化合物を、上記アッセイで試験した。試験した全ての化合物データを下記に示す。
【0412】
(表19: グループ化した選択度データ2〜30倍(+)、>30〜60倍(++)、又は>60倍(+++))
【表20】
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【0413】
生物学的実施例2に記載されたアッセイで試験した全ての化合物は、CTPS1の選択度がCTPS2の少なくとも2倍であることが確認され、多数の化合物はCTPS1の選択度が60倍を超えるものであった。特に、これら化合物は、選択的なCTPS1化合物が有用であるような疾患の治療への用途を持つことが期待されるであろう。
【0414】
本明細書及び下記特許請求の範囲全体を通して、文脈が別の意味を要求しない限り、用語「含む」、並びに「含まれる」及び「含んでいる」等のバリエーションは、記載された整数、段階、整数のグループ、又は段階のグループを含み、かつ、他の整数、段階、整数のグループ若しくは段階のグループのいずれを排除するものではないことと理解される。
【0415】
本明細書及び特許請求の範囲がその一部を形成する出願は、後のいずれの出願に関しても優先権主張の基礎として使用できる。そのような後の出願の特許請求の範囲は、本明細書で記載された特徴又は特徴の組み合わせのいずれをも対象とできる。それらは、生成物、組成物、プロセス、又は使用クレームの形でもよく、限定するものではない例として例えば、下記クレームも含むことができる。
【0416】
本明細書に引用された全ての文献は、特許及び特許出願を含みそれらに限定されるものではなく、本明細書で引用により組み込まれており、あたかもそれぞれ個々の文献が、本明細書で完全に記載されているかのように、具体的かつ個別的に示されているかのように、参照により本明細書に組み込まれている。
【0417】
(本発明の条項)
条項1.式(I)の化合物:
【化282】
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(式中、
Aは、次の構造を有するアミドリンカーであり:-C(=O)NH-又は-NHC(=O)-;
XはN又はCHであり;
YはN又はCR
2であり;
ZはN又はCR
3であり;
但し、X又はZの少なくとも1個がNの場合にはYはNではなく;
R
1は、C
1-5アルキル、シクロアルキルが任意でCH
3により置換されているC
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキル、又はCF
3であり;
R
2は、H、ハロ、C
1-2アルキル、OC
1-2アルキル、C
1-2ハロアルキル又はOC
1-2ハロアルキルであり;
R
3は、H、ハロ、CH
3、OCH
3、CF
3又はOCF
3であり;
但し、R
2及びR
3の少なくとも1個はHであり;
R
4及びR
5はそれぞれ独立して、H、C
1-6アルキル、C
1-6アルキルOH、C
1-6ハロアルキル、C
0-2アルキレンC
3-6シクロアルキル、C
0-2アルキレンC
3-6ヘテロシクロアルキル、C
1-3アルキレンOC
1-3アルキルであるか、又はR
4及びR
5はそれらが結合している炭素原子と共にC
3-6シクロアルキル若しくはC
3-6ヘテロシクロアルキルを形成し;かつ
Aが-NHC(=O)-の場合:
R
4及びR
5は、ハロ、OC
1-6ハロアルキル、OC
0-2アルキレンC
3-6シクロアルキル、OC
0-2アルキレンC
3-6ヘテロシクロアルキル、OC
1-6アルキル、及びNR
21R
22から追加的に選択されてもよく;
Ar1は6員環のアリール又はヘテロアリールであり;
Ar2は6員環のアリール又はヘテロアリールであって、アミドに関してパラ位でAr1へ結合しており;
R
10は、H、ハロ、C
1-3アルキル、C
1-2ハロアルキル、OC
1-2アルキル、OC
1-2ハロアルキル、又はCNであり;
R
11は、H、F、Cl、C
1-2アルキル、CF
3、OCH
3又はCNであり;
R
12は、Ar1に関してオルト又はメタ位でAr2へ結合しており、かつR
12は、H、ハロ、C
1-4アルキル、C
2-4アルケニル、C
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキル、OC
1-4アルキル、OC
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキル、C
1-4ハロアルキル、OC
1-4ハロアルキル、ヒドロキシ、C
1-4アルキルOH、SO
2C
1-2アルキル、C(O)N(C
1-2アルキル)
2、NHC(O)C
1-3アルキル、又はNR
23R
24であり;かつ
Aが-NHC(=O)-の場合:
R
12は、CN、OCH
2CH
2N(CH
3)
2、及び、Ar2への結合点に位置する1個の窒素を含むC
3-6ヘテロシクロアルキルから追加的に選択されてもよく、又はR
12はそれが結合している窒素原子と共にN-オキシド(N
+-O
-)を形成してもよく;
R
13は、H又はハロであり;
R
21は、H、C
1-5アルキル、C(O)C
1-5アルキル、C(O)OC
1-5アルキルであり;
R
22は、H又はCH
3であり;
R
23は、H又はC
1-2アルキルであり;並びに
R
24は、H又はC
1-2アルキルである)、
又は、その塩及び/若しくは溶媒和物、並びに/又はそれらの誘導体。
【0418】
条項2.下式の化合物である条項1記載の化合物:
【化283】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
1は、C
1-5アルキル、又はシクロアルキルが任意でCH
3により置換されているC
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキルであり;
R
3は、H、ハロ、又はCH
3であり;
R
4及びR
5はそれぞれ独立して、H、ハロ、C
1-6アルキル、C
1-3アルキレンOC
1-3アルキルであるか、又はR
4及びR
5はそれらが結合している炭素原子と共にC
3-6シクロアルキル若しくはC
3-6ヘテロシクロアルキルを形成し;
Ar1は6員環のアリール又はヘテロアリールであり;
Ar2は6員環のアリール又はヘテロアリールであって、アミドに関してパラ位でAr1へ結合しており;
R
10は、H、ハロ、C
1-2アルキル、OC
1-2アルキル、OC
1-2ハロアルキル、又はCNであり;
R
11は、H、F、CH
3、又はOCH
3であり;及び
R
12は、Ar1に関してオルト又はメタ位でAr2へ結合しており、かつR
12は、H、ハロ、C
1-4アルキル、OC
1-4アルキル、OC
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキル、CN、C
1-4ハロアルキル、OC
1-4ハロアルキルである)、
又は、その塩及び/若しくは溶媒和物、並びに/又はそれらの誘導体。
【0419】
条項3.式(I)の条項1記載の化合物:
【化284】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
1は、C
1-5アルキル、又はシクロアルキルが任意でCH
3により置換されているC
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキルであり;
R
3は、H、ハロ、又はCH
3であり;
R
4及びR
5はそれぞれ独立して、H、C
1-6アルキル、C
1-3アルキレンOC
1-3アルキルであるか、又はR
4及びR
5はそれらが結合している炭素原子と共にC
3-6シクロアルキルを形成し;
Ar1は6員環のアリール又はヘテロアリールであり;
Ar2は6員環のアリール又はヘテロアリールであって、アミドに関してパラ位でAr1へ結合しており;
R
10は、H、ハロ、C
1-2アルキル、OC
1-2アルキル、OC
1-2ハロアルキル、又はCNであり;
R
11は、H、F、CH
3、又はOCH
3であり;及び
R
12は、Ar1に関してオルト又はメタ位でAr2へ結合しており、かつR
12は、H、ハロ、C
1-4アルキル、OC
1-4アルキル、OC
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキル、CN、C
1-4ハロアルキル、OC
1-4ハロアルキルである);
又は、その塩及び/若しくは溶媒和物、並びに/又はそれらの誘導体。
【0420】
条項4.式(I)の条項1記載の化合物:
【化285】
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(式中、
Aは、次の構造を有するアミドリンカーであり:-C(=O)NH-又は-NHC(=O)-;
XはN又はCHであり;
YはN又はCR
2であり;
ZはN又はCR
3であり;
但し、X又はZの少なくとも1個がNの場合にはYはNではなく;
R
1は、C
1-5アルキル、又はシクロアルキルが任意でCH
3により置換されているC
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキルであり;
R
2は、H、C
1-2アルキル、又はC
1-2ハロアルキルであり;
R
3は、H、ハロ、又はCH
3であり;
但し、R
2及びR
3の少なくとも1個はHであり;
R
4及びR
5はそれぞれ独立して、H、C
1-6アルキル、又はC
1-3アルキレンOC
1-3アルキルであるか、又はR
4及びR
5はそれらが結合している炭素原子と共にC
3-6シクロアルキル若しくはC
3-6ヘテロシクロアルキルを形成し;かつ
Aが-NHC(=O)-の場合:
R
4及びR
5は、ハロ及びOC
1-6アルキルから追加的に選択されてもよく;
Ar1は6員環のアリール又はヘテロアリールであり;
Ar2は6員環のアリール又はヘテロアリールであって、アミドに関してパラ位でAr1へ結合しており;
R
10は、H、ハロ、C
1-3アルキル、C
1-2ハロアルキル、OC
1-2アルキル、OC
1-2ハロアルキル、又はCNであり;
R
11は、H、F、CH
3、又はOCH
3であり;
R
12は、Ar1に関してオルト又はメタ位でAr2へ結合しており、かつR
12は、H、ハロ、C
1-4アルキル、OC
1-4アルキル、C
1-4ハロアルキル、OC
1-4ハロアルキル、C
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキル、OC
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキル、CN、又はC
2-4アルケニルであり;及び
R
13はHである);
又は、その塩及び/若しくは溶媒和物、並びに/又はそれらの誘導体。
【0421】
条項5.Aは、-C(=O)NH-である、条項1又は4記載の化合物。
条項6.Aは-NHC(=O)-である、条項1又は4記載の化合物。
条項7.XはNである、条項1又は4〜6いずれか1項記載の化合物。
条項8.XはCHである、条項1又は4〜6いずれか1項記載の化合物。
条項9.YはNである、条項1、4〜6又は8いずれか1項記載の化合物。
条項10.YはCR
2である、条項1又は4〜8いずれか1項記載の化合物。
条項11.ZはNである、条項1、4〜8又は10いずれか1項記載の化合物。
条項12.ZはCR
3である、条項1又は4〜10いずれか1項記載の化合物。
【0422】
条項13.XはNであり、YはCR
2であり、かつZはNである、条項1又は4〜12いずれか1項記載の化合物。
条項14.XはNであり、YはCR
2であり、かつZはCR
3である、条項1又は4〜12いずれか1項記載の化合物。
条項15.XはCHであり、YはNであり、かつZはCR
3である、条項1又は4〜12いずれか1項記載の化合物。
条項16.XはCHであり、YはCR
2であり、かつZはCR
3である、条項1又は4〜12いずれか1項記載の化合物。
条項17.XはCHであり、YはCR
2であり、かつZはNである、条項1又は4〜12いずれか1項記載の化合物。
【0423】
条項18.R
1はC
1-5アルキルである、条項1〜17いずれか1項記載の化合物。
条項19.R
1は、シクロアルキルが任意でCH
3により置換されているC
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキルである、条項1〜17いずれか1項記載の化合物。
条項20.R
1はC
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキルである、条項19記載の化合物。
条項21.R
1は、シクロアルキルがCH
3により置換されているC
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキルである、条項19記載の化合物。
条項22.R
1は、任意でCH
3により置換されているC
3-5シクロアルキルである、条項19〜21いずれか1項記載の化合物。
条項23.R
1は、任意でCH
3により置換されているC
1アルキレンC
3-5シクロアルキルである、条項19〜21いずれか1項記載の化合物。
条項24.R
1は、任意でCH
3により置換されているC
2アルキレンC
3-5シクロアルキルである、条項19〜21いずれか1項記載の化合物。
条項25.R
1はシクロプロピル、結合部位でCH
3により置換されているシクロプロピル、シクロブチル、メチル、又はエチルである、条項1〜24いずれか1項記載の化合物。
条項26.R
1はシクロプロピル、メチル、又はエチルである、条項25記載の化合物。
条項27.R
1はシクロプロピルである、条項26記載の化合物。
条項28.R
1はCF
3である、条項1〜17いずれか1項記載の化合物。
【0424】
条項29.R
2はHである、条項1〜28いずれか1項記載の化合物。
条項30.R
2は、F、Cl又はBr等のハロ、例えばCl若しくはBrである、条項1〜28いずれか1項記載の化合物。
条項31.R
2は、CH
3等のC
1-2アルキルである、条項1〜28いずれか1項記載の化合物。
条項32.R
2は、OCH
3等のOC
1-2アルキルである、条項1〜28いずれか1項記載の化合物。
条項33.R
2は、CF
3等のC
1-2ハロアルキルである、条項1〜28いずれか1項記載の化合物。
条項34.R
2は、OCF
3等のOC
1-2ハロアルキルである、条項1〜28いずれか1項記載の化合物。
【0425】
条項35.R
3はHである、条項1〜34いずれか1項記載の化合物。
条項36.R
3はハロである、条項1〜34いずれか1項記載の化合物。
条項37.R
3はフルオロである、条項36記載の化合物。
条項38.R
3はCH
3である、条項1〜34いずれか1項記載の化合物。
条項39.R
3はOCH
3である、条項1〜34いずれか1項記載の化合物。
条項40.R
3はCF
3である、条項1〜34いずれか1項記載の化合物。
条項41.R
3はOCF
3である、条項1〜34いずれか1項記載の化合物。
条項42.R
2及びR
3の少なくとも1個はHである、条項1〜41いずれか1項記載の化合物。
【0426】
条項43.R
4はHである、条項1〜42いずれか1項記載の化合物。
条項44.R
4はC
1-6アルキルである、条項1〜42いずれか1項記載の化合物。
条項45.R
4はメチル又はエチルである、条項44記載の化合物。
条項46.R
4はC
1-6アルキルOHである、条項1〜42いずれか1項記載の化合物。
条項47.R
4は、CF
3等のC
1-6ハロアルキルである、条項1〜42いずれか1項記載の化合物。
条項48.R
4はC
0-2アルキレンC
3-6シクロアルキルである、条項1〜42いずれか1項記載の化合物。
条項49.R
4はC
0-2アルキレンC
3-6ヘテロシクロアルキルである、条項1〜42いずれか1項記載の化合物。
条項50.R
4はC
1-3アルキレンOC
1-3アルキルである、条項1〜42いずれか1項記載の化合物。
条項51.R
4はC
2アルキレンOC
1-3アルキルである、条項50記載の化合物。
条項52.R
4はCH
2CH
2OCH
3である、条項51記載の化合物。
【0427】
条項53.R
4はハロである、条項1〜42いずれか1項記載の化合物。
条項54.R
4はフルオロである、条項53記載の化合物。
条項55.R
4は、OC
1-4ハロアルキル等のOC
1-6ハロアルキルである、条項1又は6〜42いずれか1項記載の化合物。
条項56.R
4は、OC
0-2アルキレンC
3-6シクロアルキルである、条項1又は6〜42いずれか1項記載の化合物。
条項57.R
4は、OC
0-2アルキレンC
3-6ヘテロシクロアルキルである、条項1又は6〜42いずれか1項記載の化合物。
条項58.R
4は、OC
1-6アルキル、特にOC
1-4アルキルである、条項1、4又は6〜42いずれか1項記載の化合物。
条項59.R
4はNR
21R
22である、条項1又は6〜42いずれか1項記載の化合物。
【0428】
条項60.R
21は、H、CH
3、C(O)CH
3、C(O)OCH
3又はC(O)Otert-ブチルである、条項59記載の化合物。
条項61.R
22は、H等のH又はCH
3である、条項59記載の化合物。
条項62.R
21はC(O)OCH
3かつR
22はH、R
21はC(O)CH
3かつR
22はH、R
21及びR
22は両方ともCH
3、又はR
21及びR
22は両方ともHである、条項59〜61いずれか1項記載の化合物。
【0429】
条項63.R
4は、H、C
1-6アルキル、C
1-6アルキルOH、C
1-6ハロアルキル、C
0-2アルキレンC
3-6シクロアルキル、C
0-2アルキレンC
3-6ヘテロシクロアルキル、C
1-3アルキレンOC
1-3アルキルであるか、又はR
4及びR
5はそれらが結合している炭素原子と共にC
3-6シクロアルキル若しくはC
3-6ヘテロシクロアルキルを形成する、条項1〜42いずれか1項記載の化合物。
条項64.R
4はハロ、OC
1-6ハロアルキル、OC
0-2アルキレンC
3-6シクロアルキル、OC
0-2アルキレンC
3-6ヘテロシクロアルキル、OC
1-6アルキル、又はNR
21R
22である、条項1〜42いずれか1項記載の化合物。
【0430】
条項65.R
5はHである、条項1〜64いずれか1項記載の化合物。
条項66.R
5はC
1-6アルキルである、条項1〜64いずれか1項記載の化合物。
条項67.R
5はメチル又はエチルである、条項66記載の化合物。
条項68.R
5はC
1-6アルキルOHである、条項1〜64いずれか1項記載の化合物。
条項69.R
5はCF
3等のC
1-6ハロアルキルである、条項1〜64いずれか1項記載の化合物。
条項70.R
5はC
0-2アルキレンC
3-6シクロアルキルである、条項1〜64いずれか1項記載の化合物。
条項71.R
5はC
0-2アルキレンC
3-6ヘテロシクロアルキルである、条項1〜64いずれか1項記載の化合物。
条項72.R
5は、C
2アルキレンOC
1-3アルキル等のC
1-3アルキレンOC
1-3アルキル、例えばCH
2CH
2OCH
3である、条項1〜64いずれか1項記載の化合物。
【0431】
条項73.R
5はハロである、条項1〜64いずれか1項記載の化合物。
条項74.R
5はフルオロである、条項73記載の化合物。
条項75.R
5は、OC
1-4ハロアルキル等のOC
1-6ハロアルキルである、条項1又は6〜64いずれか1項記載の化合物。
条項76.R
5は、OC
0-2アルキレンC
3-6シクロアルキルである、条項1又は6〜64いずれか1項記載の化合物。
条項77.R
5は、OC
0-2アルキレンC
3-6ヘテロシクロアルキルである、条項1又は6〜64いずれか1項記載の化合物。
条項78.R
5は、OC
1-6アルキル、特にOC
1-4アルキルである、条項1、4又は6〜64いずれか1項記載の化合物。
条項79.R
5は、NR
21R
22である、条項1又は6〜64いずれか1項記載の化合物。
【0432】
条項80.R
21は、H、CH
3、C(O)CH
3、C(O)OCH
3又はC(O)Otert-ブチルである、条項79記載の化合物。
条項81.R
22は、H等のH又はCH
3である、条項79記載の化合物。
条項82.R
21はC(O)OCH
3かつR
22はH、R
21はC(O)CH
3かつR
22はH、R
21及びR
22は両方ともCH
3、又はR
21及びR
22は両方ともHである、条項79〜81いずれか1項記載の化合物。
【0433】
条項83.R
5は、H、C
1-6アルキル、C
1-6アルキルOH、C
1-6ハロアルキル、C
0-2アルキレンC
3-6シクロアルキル、C
0-2アルキレンC
3-6ヘテロシクロアルキル、C
1-3アルキレンOC
1-3アルキルであるか、又はR
4及びR
5はそれらが結合している炭素原子と共にC
3-6シクロアルキル若しくはC
3-6ヘテロシクロアルキルを形成する、条項1〜64いずれか1項記載の化合物。
条項84.R
5は、ハロ、OC
1-6ハロアルキル、OC
0-2アルキレンC
3-6シクロアルキル、OC
0-2アルキレンC
3-6ヘテロシクロアルキル、OC
1-6アルキル又はNR
21R
22である、条項1〜64いずれか1項記載の化合物。
【0434】
条項85.R
4及びR
5は、両方ともHである、条項1〜84いずれか1項記載の化合物。
条項86.R
4及びR
5は、両方ともメチルである、条項1〜84いずれか1項記載の化合物。
条項87.R
4及びR
5は、両方ともエチルである、条項1〜84いずれか1項記載の化合物。
条項88.R
4及びR
5は、両方ともフルオロである、条項1〜84いずれか1項記載の化合物。
条項89.R
4はエチルかつR
5はHである、条項1〜84いずれか1項記載の化合物。
条項90.R
4はフルオロかつR
5はエチルである、条項1〜84いずれか1項記載の化合物。
条項91.R
4はCH
2CH
2OCH
3かつR
5はHである、条項1〜84いずれか1項記載の化合物。
【0435】
条項92.R
4及びR
5はS立体配座で配置される、条項89〜91いずれか1項記載の化合物。
条項93.R
4及びR
5はそれらが結合している炭素原子と共にC
3-6シクロアルキルを形成する、条項1〜42いずれか1項記載の化合物。
条項94.R
4及びR
5はそれらが結合している炭素原子と共に、シクロペンチル環等のシクロプロピル環又はシクロペンチル環を形成する、条項93記載の化合物。
条項95.R
4及びR
5はそれらが結合している炭素原子と共に、ヘテロシクロヘキシル等のC
3-6ヘテロシクロアルキル、例えばテトラヒドロピラナルを形成する、条項1〜42いずれか1項記載の化合物。
【0436】
条項96.Ar1はフェニルである、条項1〜95いずれか1項記載の化合物。
条項97.Ar1は2-ピリジルである、条項1〜95いずれか1項記載の化合物。
条項98.Ar1は3-ピリジルである、条項1〜95いずれか1項記載の化合物。
条項99.Ar2は3-ピリジルである、条項1〜98いずれか1項記載の化合物。
条項100.Ar2は2,5-ピラジニルである、条項1〜98いずれか1項記載の化合物。
【0437】
条項101.R
10はHである、条項1〜100いずれか1項記載の化合物。
条項102.R
10は、フルオロ又はクロロ等のハロである、条項1〜100いずれか1項記載の化合物。
条項103.R
10はC
1-3アルキルである、条項1〜100いずれか1項記載の化合物。
条項104.R
10は、CH
3等のC
1-2アルキルである、条項103記載の化合物。
条項105.R
10は、CF
3等のC
1-2ハロアルキルである、条項1〜100いずれか1項記載の化合物。
条項106.R
10は、OCH
3等のOC
1-2アルキルである、条項1〜100いずれか1項記載の化合物。
条項107.R
10は、OCF
3等のOC
1-2ハロアルキルである、条項1〜100いずれか1項記載の化合物。
条項108.R
10はCNである、条項1〜100いずれか1項記載の化合物。
【0438】
条項109.R
11はHである、条項1〜108いずれか1項記載の化合物。
条項110.R
11はFである、条項1〜108いずれか1項記載の化合物。
条項111.R
11はClである、条項1〜108いずれか1項記載の化合物。
条項112.R
11はC
1-2アルキルである、条項1〜108いずれか1項記載の化合物。
条項113.R
11はCH
3である、条項112記載の化合物。
条項114.R
11はCF
3である、条項1〜108いずれか1項記載の化合物。
条項115.R
11はOCH
3である、条項1〜108いずれか1項記載の化合物。
条項116.R
11はCNである、条項1〜108いずれか1項記載の化合物。
【0439】
条項117.R
12はHである、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
条項118.R
12は、フルオロ又はクロロ等のハロである、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
条項119.R
12は、CH
3等のC
1-4アルキルである、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
条項120.R
12は、C
2-4アルケニルである、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
条項121.R
12は、C
0アルキレンC
3シクロアルキル等のC
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキルである、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
条項122.R
12は、メトキシ、エトキシ又はイソプロポキシ等のOC
1-4アルキルである、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
条項123.R
12は、OC
0アルキレンC
3シクロアルキル等のOC
0-2アルキレンC
3-5シクロアルキルである、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
【0440】
条項124.R
12は、CF
3等のC
1-4ハロアルキルである、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
条項125.R
12は、OCH
2CF
3又はOCHF
2等のOC
1-4ハロアルキルである、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
条項126.R
12はOHである、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
条項127.R
12はC
1-4アルキルOHである、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
条項128.R
12はSO
2C
1-2アルキルである、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
条項129.R
12はNHC(O)C
1-3アルキルである、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
【0441】
条項130.R
12はNR
23R
24である、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
条項131.R
23は、H又はCH
3等のH又はC
1-2アルキルである、条項130記載の化合物。
条項132.R
24は、CH
3又はエチル等のH又はC
1-2アルキルである、条項130又は131記載の化合物。
条項133.R
23はHかつR
24はエチル、又は、R
23はCH
3かつR
24はCH
3である、条項130〜132いずれか1項記載の化合物。
【0442】
条項134.R
12はCNである、条項1、4又は6〜116いずれか1項記載の化合物。
条項135.R
12は、OCH
2CH
2N(CH
3)
2である、条項1又は6〜116いずれか1項記載の化合物。
条項136.R
12は、Ar2への結合点に位置する1個の窒素を含むC
3-6ヘテロシクロアルキルである、条項1又は6〜116いずれか1項記載の化合物。
条項137.R
12は、それが結合している窒素原子と共にN-オキシド(N
+-O
-)を形成する、条項1又は6〜116いずれか1項記載の化合物。
条項138.R
12は、C(O)N(C
1-2アルキル)
2である、条項1〜116いずれか1項記載の化合物。
【0443】
条項139.R
13はHである、条項1〜138いずれか1項記載の化合物。
条項140.R
13はフルオロ又はクロロ等のハロ、例えばフルオロである、条項1〜138いずれか1項記載の化合物。
条項141.R
1がメチルの場合、少なくとも1個のR
4、R
5、R
10、R
11、R
12及びR
13はH以外である、条項1〜140いずれか1項記載の化合物。
【0444】
条項142.いずれかのC
3-6ヘテロシクロアルキル環、例えば唯1個のC
3-6ヘテロシクロアルキル環内の、少なくとも1個、例えば唯1個の窒素原子が、C
1-4アルキル、C(O)H、C(O)C
1-4アルキル、C(O)OC
1-4アルキル、C(O)OC
1-4アルキルアリール、例えばC(O)OBz等、C(O)NHC
1-4アルキル、C(O)NHC
1-4アルキルアリール、例えばC(O)NHBz等、Fmoc基、C(O)C
1-4ハロアルキル、C(O)OC
1-4ハロアルキル、又はC(O)NHC
1-4ハロアルキル、例えばC(O)OtBu、によって置換されている、条項1〜141いずれか1項記載の化合物。
条項143.全てのC
3-6ヘテロシクロアルキル環内の、全ての窒素原子は置換されていない、条項1〜141いずれか1項記載の化合物。
【0445】
条項144.いずれかのC
3-6ヘテロシクロアルキル環、例えば唯1個のC
3-6ヘテロシクロアルキル環内の、少なくとも1個、例えば唯1個の硫黄原子が、例えば1個の酸素原子によって置換されてS=Oを形成するか、それとも2個の酸素原子によって置換されてS(O)
2を形成している、条項1〜143いずれか1項記載の化合物。
条項145.全てのC
3-6ヘテロシクロアルキル環内の、全ての硫黄原子は置換されていない、条項1〜143いずれか1項記載の化合物。
【0446】
条項146.実施例P1〜P111の化合物。
条項147.実施例P112〜P115の化合物。
条項148.実施例P116〜P225の化合物。
【0447】
条項149.式(II)の化合物:
【化286】
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(式中、R
1、R
3、R
4及びR
5は、前記条項定義のものであり、Rは、H、C
1-6アルキル(例えば、メチル及びエチル)若しくはベンジルである)、
又は、その医薬として許容し得る塩等の塩。
【0448】
条項150.式(III)の化合物:
【化287】
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(式中、Ar1、Ar2、R
10、R
11及びR
12は、前記条項定義のものである)、又は、その医薬として許容し得る塩等の塩。
【0449】
条項151.式(XX)の化合物:
【化288】
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(式中、Ar1、Ar2、R
1、R
3、R
4、R
5、R
10、R
11及びR
12は、前記条項定義のものであり、Pは、パラメトキシベンジル等の窒素保護基である)、又は、その医薬として許容し得る塩等の塩。
【0450】
条項152.式(XXIV)の化合物:
【化289】
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(式中、Ar1、Ar2、R
1、R
3、R
4、R
5、R
10、R
11及びR
12は、前記条項定義のものであり、Pは、パラメトキシベンジル等の窒素保護基である)、又は、その医薬として許容し得る塩等の塩。
【0451】
条項153.式(II)の化合物:
【化290】
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(式中、R
1、X、Y、Z、R
4及びR
5は、前記条項定義のものであり、Rは、H、C
1-6アルキル(例えば、メチル及びエチル)若しくはベンジルである)、又は、その医薬として許容し得る塩等の塩。
【0452】
条項154.式(III)の化合物:
【化291】
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(式中、R
10、R
11、R
12及びR
13は、前記条項定義のものである)、又は、その医薬として許容し得る塩等の塩。
【0453】
条項155.式(XX)の化合物:
【化292】
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(式中、Ar1、Ar2、R
1、X、Y、Z、R
4、R
5、R
10、R
11、R
12及びR
13は、前記条項定義のものであり、Pは、パラメトキシベンジル等の窒素保護基である)、又は、その医薬として許容し得る塩等の塩。
【0454】
条項156.式(XXIV)の化合物:
【化293】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Ar1、Ar2、R
1、X、Y、Z、R
4、R
5、R
10、R
11、R
12及びR
13は、前記条項定義のものであり、Pは、パラメトキシベンジル等の窒素保護基である)、又は、その医薬として許容し得る塩等の塩。
【0455】
条項157.式(XXXI)の化合物:
【化294】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Ar1、Ar2、X、Y、Z、R
4、R
5、R
10、R
11、R
12及びR
13は、前記条項定義のものである)、又は、その医薬として許容し得る塩等の塩。
【0456】
条項158.式(XXXXII)の化合物:
【化295】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1、X、Y、Z、R
4及びR
5は、前記条項定義のものである)、又は、その医薬として許容し得る塩等の塩。
【0457】
条項159.式(XXXXIII)の化合物:
【化296】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、Ar1、Ar2、R
10、R
11、R
12及びR
13は、前記条項定義のものである)、又は、その医薬として許容し得る塩等の塩。
【0458】
条項160.式(LI)の化合物:
【化297】
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(式中、Ar1、Ar2、R
4及びR
5は、前記条項定義のものであり、XはCl若しくはBrである)、又は、その医薬として許容し得る塩等の塩。
【0459】
条項161.式(LVIII)の化合物:
【化298】
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(式中、R
1、Ar1、X、Y、Z、R
4及びR
5は、前記条項定義のものである)、又は、その医薬として許容し得る塩等の塩。
【0460】
条項162.INTC1〜INTC177の化合物、又は、それらの医薬として許容し得る塩等の塩。
条項163.INTD1〜INTD86の化合物、又は、それらの医薬として許容し得る塩等の塩。
条項164.それぞれのヘテロシクロアルキルは、特定数の炭素原子を含む完全飽和炭化水素環であって、それを通してシクロアルキル基が結合している炭素原子を含むものでも良いが、その場合は環内の少なくとも1個の炭素原子はN、S又はO等のヘテロ原子で置き換わっている、条項1〜161いずれか1項記載の化合物。
【0461】
条項165.医薬品として使用するための、条項1〜148又は164いずれか1項記載の化合物。
条項166.対象におけるCTPS1の阻害に使用するための、条項165記載の化合物。
条項167.対象におけるT細胞及び/又はB細胞増殖を低下させるために使用するための、条項165記載の化合物。
条項168.乾癬又は扁平苔癬等の炎症性皮膚疾患;ステロイド抵抗性急性GVHD等の急性及び/若しくは慢性GVHD;急性リンパ増殖症候群(ALPS);全身性エリテマトーデス、ループス腎炎若しくは皮膚ループス;若しくは、移植の治療又は予防に使用するための、条項165記載の化合物。
条項169.重症筋無力症、多発性硬化症、及び強皮症/全身性硬化症の治療又は予防に使用するための、条項165記載の化合物。
【0462】
条項170.条項1〜148又は164いずれか1項記載の化合物の有効量を、対象へ投与することを含む、対象におけるCTPS1阻害方法。
条項171.対象におけるCTPS1阻害のための医薬品の製造における、条項1〜148又は164いずれか1項記載の化合物の使用。
条項172.癌治療に使用するための、条項165記載の化合物。
条項173.それを必要とする対象へ、条項1〜148又は164いずれか1項記載の化合物を投与することにより、対象の癌を治療する方法。
条項174.対象における癌治療のための医薬品の製造における、条項1〜148又は164いずれか1項記載の化合物の使用。
条項175.前記癌は、血液系癌である、条項172記載の化合物、条項173記載の方法、又は条項174記載の使用。
条項176.前記血液系癌は、急性骨髄性白血病、血管免疫芽細胞性T細胞リンパ腫、B細胞急性リンパ芽球性白血病、スウィート症候群、T細胞非ホジキンリンパ腫(ナチュラルキラー/T細胞リンパ腫、成人T細胞白血病/リンパ腫、腸疾患型T細胞リンパ腫、肝脾性T細胞リンパ腫及び皮膚性T細胞リンパ腫を含む)、T細胞急性リンパ芽球性白血病、B細胞非ホジキンリンパ腫(バーキットリンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、辺縁帯リンパ腫を含む)、有毛細胞白血病、ホジキンリンパ腫、リンパ芽球性リンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、粘膜関連リンパ組織リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、形質細胞骨髄腫、原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、慢性骨髄増殖性障害(慢性骨髄性白血病、原発性骨髄線維症、本態性血小板血症、真性多血症等)、並びに慢性リンパ球性白血病、からなる群から選択される、条項175記載の化合物、方法又は使用。
条項177.前記癌は、膀胱癌、乳癌、黒色腫、神経芽細胞腫、悪性胸膜中皮腫、及び肉腫等の、非血液系癌であり、例えば乳癌及び黒色腫である、条項172記載の化合物、条項173記載の方法、又は条項174記載の使用。
【0463】
条項178.対象における、脈管の損傷又は手術からの回復を促進し、新生内膜及び再狭窄に関連する罹患率及び死亡率を減少させる、条項165記載の化合物の使用
条項179.それを必要とする対象へ、条項1〜148又は164いずれか1項記載の化合物を投与することにより、対象における、脈管の損傷又は手術からの回復を促進し、新生内膜及び再狭窄に関連する罹患率及び死亡率を減少させる方法。
条項180.対象における、脈管の損傷又は手術からの回復を促進し、新生内膜及び再狭窄に関連する罹患率及び死亡率を減少させるための医薬品の製造における、条項1〜148又は164いずれか1項記載の化合物の使用。
条項181.条項1〜148又は164いずれか1項記載の化合物を含む、医薬組成物。
条項182.ヒト対象へ適用される、条項165〜180いずれか1項記載の、化合物、方法又は使用。
条項183.更に医薬として許容し得る活性な1又は複数の成分と共に適用される、条項165〜182いずれか1項記載の、化合物、方法、使用又は組成物。
条項184.皮膚、眼又は消化管へ局所的に適用される、条項165〜183いずれか1項記載の、化合物、方法、使用又は組成物。
条項185.天然同位体である、条項1〜148又は164いずれか1項記載の化合物
【0464】
(参考文献)
【化299】
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