特表2021-518496(P2021-518496A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-518496(P2021-518496A)
(43)【公表日】2021年8月2日
(54)【発明の名称】防塵用マスク及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20210705BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20210705BHJP
   B01D 46/00 20060101ALI20210705BHJP
【FI】
   A41D13/11 Z
   A62B18/02 B
   A41D13/11 H
   B01D46/00 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2020-556279(P2020-556279)
(86)(22)【出願日】2019年4月12日
(85)【翻訳文提出日】2020年11月13日
(86)【国際出願番号】KR2019004421
(87)【国際公開番号】WO2019199103
(87)【国際公開日】20191017
(31)【優先権主張番号】10-2018-0043224
(32)【優先日】2018年4月13日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0032522
(32)【優先日】2019年3月21日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】517331538
【氏名又は名称】ジャン,デ ス
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,デ ス
【テーマコード(参考)】
2E185
4D058
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA16
2E185CB16
2E185CC34
4D058JA04
4D058QA03
4D058QA19
4D058SA20
4D058UA25
(57)【要約】
本発明による防塵用マスクは、使用者の顔面を覆い、内面と前記使用者の顔面の間に、使用者の呼吸器による呼吸が行われる空間である呼吸空間を形成するマスク本体と、前記マスク本体の前方で、マスク本体の外面の一側に結合され、フィルタ材質からなる外面を経由しながら、汚染物質が除去された外部空気が内部に満たされる密閉した袋状のエアフィルター部と、前記マスク本体とエアフィルター部の結合部に設けられ、吸気時、前記エアフィルター部内の空気を前記呼吸空間に供給するように動作する吸気弁部と、前記マスク本体の外面の他側に設けられ、呼気時、前記呼吸空間内の空気を外部に排出するように動作する排気弁部とを含み、前記エアフィルター部は、マスク本体の外面から離隔して結合されて、前記エアフィルター部とマスク本体の間には、外部空気が流動する空気通路が形成されることを特徴とする。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の顔面を覆い、内面と前記使用者の顔面の間に、前記使用者の呼吸器による呼吸が行われる空間である呼吸空間を形成するマスク本体と、
前記マスク本体の前方で、前記マスク本体の外面の一側に結合され、フィルタ材質からなる外面を経由しながら、汚染物質が除去された外部空気が内部に満たされる密閉した袋状のエアフィルター部と、
前記マスク本体と前記エアフィルター部の結合部に設けられ、吸気時、前記エアフィルター部内の空気を前記呼吸空間に供給するように動作する吸気弁部と、
前記マスク本体の外面の他側に設けられ、呼気時、前記呼吸空間内の空気を外部に排出するように動作する排気弁部とを含み、
前記エアフィルター部は、前記マスク本体の外面から離隔して結合されて、前記エアフィルター部と前記マスク本体の間には、外部空気が流動する空気通路が形成されることを特徴とする、防塵用マスク。
【請求項2】
前記エアフィルター部は、前記マスク本体の前方に配置される第1のフィルター部材と、前記マスク本体と前記第1のフィルター部材の間に配置され、前記第1のフィルター部材と枠部が互いに接合して、前記密閉した袋状を形成する第2のフィルター部材とを含み、
前記第1のフィルター部材は、前記エアフィルター部の前方から流入される外部空気に含まれた汚染物質を除去し、前記第2のフィルター部材は、前記空気通路から流入される外部空気に含まれた汚染物質を除去することを特徴とする、請求項1に記載の防塵用マスク。
【請求項3】
前記第2のフィルター部材の中央部には、前記エアフィルター部の内部空間に連通する第1の吸気孔と、前記第1の吸気孔の枠から突出した管状の第1の結合部材が形成され、
前記マスク本体の外面の一側には、前記呼吸空間に連通する第2の吸気孔と、前記第2の吸気孔の枠から突出した管状の第2の結合部材が形成され、
前記エアフィルター部は、前記第1の結合部材と前記第2の結合部材の結合により、前記マスク本体に結合され、
前記吸気弁部は、前記第1の結合部材又は前記第2の結合部材の中途に設けられることを特徴とする、請求項2に記載の防塵用マスク。
【請求項4】
前記エアフィルター部は、前記第1の結合部材の内径に形成される結合溝と、前記結合溝に対応する形状で前記第2の結合部材の外径に形成された結合突起との結合により、前記マスク本体に着脱可能に結合され、
前記吸気弁部は、前記第2の結合部材の中途に形成された網状の弁座と、吸気時に開弁されるように、前記弁座に安着される吸気弁と、前記弁座の一側に前記吸気弁を固定する固定部材とを含むことを特徴とする、請求項3に記載の防塵用マスク。
【請求項5】
前記マスク本体は、外部空気が流入しない不通気性であり、外面には、前記エアフィルター部との隔離距離を維持するためのリブ形状のスペーサが複数個突設することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の防塵用マスク。
【請求項6】
更に、前記マスク本体の枠に結合された密着部材と、
前記エアフィルター部の両端部に結合した着用紐とを含み、
前記着用紐を用いて、前記使用者が防塵用マスクを着用する場合、前記マスク本体の枠は、前記密着部材により前記使用者の顔面に密着され、前記エアフィルター部の枠は、前記使用者の顔面から離隔して、前記空気通路を維持することを特徴とする、請求項5に記載の防塵用マスク。
【請求項7】
密閉した袋状のエアフィルター部を成形する第1のステップと、
外面に形成された吸気孔と排気孔にそれぞれ吸気弁部と排気弁部が結合したドーム形状のマスク本体を成形する第2のステップと、
前記マスク本体の前方で、前記マスク本体の外面に前記エアフィルター部を結合する第3のステップとを含み、
前記第1のステップは、ドーム形状の第1のフィルター部材を成形する第1−1のステップと、中央部に貫通孔が形成されたドーム形状の第2のフィルター部材を成形する第1−2のステップと、前記第1のフィルター部材と前記第2のフィルター部材の枠部を互いに接合して、内部に前記第1のフィルター部材と前記第2のフィルター部材を経由して流入された外部空気が満たされる空間が形成された密閉した袋状を成形する第1−3のステップとを含むことを特徴とする、防塵用マスクの製造方法。
【請求項8】
前記第3のステップは、前記第2のフィルター部材に形成された貫通孔の枠から突出した管状の第1の結合部材と、前記マスク本体に形成された前記吸気孔の枠から突出し、前記吸気弁部が中途に設置された管状の第2の結合部材とを互いに結合する方式で行われ、
前記エアフィルター部は、前記マスク本体の外面から離隔して結合されて、前記エアフィルター部と前記マスク本体の間には、外部空気が流動する空気通路が形成されることを特徴とする、請求項7に記載の防塵用マスクの製造方法。
【請求項9】
使用者の顔面に密着されるマスク本体と、前記マスク本体の外側に着脱可能に結合される袋状のエアフィルター部とを備える防塵用マスクの製造方法であって、
シート形状のフィルター部材を用意する第1のステップと、
前記フィルター部材の一側に吸気孔を形成する第2のステップと、
前記フィルター部材を、前記吸気孔が形成された領域である第1の領域と、残りの領域である第2の領域とに区分し、前記第1の領域の長さよりも前記第2の領域の長さが長いように、前記フィルター部材を折る第3のステップと、
前記第1の領域と前記第2の領域の外側端部が互いに接する部分である枠部を接合させて、内部に袋状の空間を形成することで、前記エアフィルター部を製造する第4ステップとを含むことを特徴とする、防塵用マスクの製造方法。
【請求項10】
更に、前記第2のステップは、前記吸気孔の枠にリング形状の部材を結合するステップを含むことを特徴とする、請求項9に記載の防塵用マスクの製造方法。
【請求項11】
更に、前記第2のステップは、前記第1の領域において、前記吸気孔の外側の一部を硬化させて、第1の支持部を形成するステップを含み、
前記吸気孔は、前記第1の領域の中央部に形成されることを特徴とする、請求項9に記載の防塵用マスクの製造方法。
【請求項12】
前記第4ステップは、
前記第1の領域と前記第2の領域が折られる部分で、前記第1の領域と前記第2の領域の外側端部が互いに接する部分である第1の枠部と、前記第1の枠部と対向する前記第1の領域と前記第2の領域の外側端部が互いに接する部分である第2の枠部とをそれぞれ接合する第1の接合ステップと、
前記第1の接合ステップにおいて接合されない残りの枠部を接合する第2の接合ステップとを含むことを特徴とする、請求項9〜11のいずれか一項に記載の防塵用マスクの製造方法。
【請求項13】
更に、前記第4ステップにおいて、枠部が接合された前記フィルター部材の上端部と下端部をそれぞれ、前記第1の領域に形成された前記吸気孔を覆う方向に折る第5ステップを含むことを特徴とする、請求項12に記載の防塵用マスクの製造方法。
【請求項14】
更に、前記第5ステップにおいて、前記第2の領域の折り部分を硬化させて、第2の支持部を形成する第6ステップを含むことを特徴とする、請求項13に記載の防塵用マスクの製造方法。
【請求項15】
シート形状のフィルター部材を用意する第1のステップと、
前記フィルター部材の一側に吸気孔を形成する第2のステップと、
前記フィルター部材を、前記吸気孔が形成された領域である第1の領域と、残りの領域である第2の領域とに区分し、前記第1の領域の長さよりも前記第2の領域の長さが長いように、前記フィルター部材を折る第3のステップと、
前記第1の領域と前記第2の領域の外側端部が互いに接する部分である枠部を接合させて、内部に袋状の空間を形成し、前記吸気孔の下部の一側で、前記第1の領域と前記第2の領域の一部を互いに接合させて、排気孔領域を形成する第4ステップと、
前記排気孔領域に排気孔を形成する第5ステップとを含むことを特徴とする、防塵用マスクの製造方法。
【請求項16】
前記第2のステップは、前記吸気孔の枠にリング形状の第1の部材を結合するステップを更に含み、
前記第5ステップは、前記排気孔の枠にリング形状の第2の部材を結合するステップを更に含むことを特徴とする、請求項15に記載の防塵用マスクの製造方法。
【請求項17】
更に、前記リング形状の第1の部材が結合した前記吸気孔に吸気弁部を結合し、
前記リング形状の第2の部材が結合した前記排気孔に排気弁部を結合する第6ステップを含むことを特徴とする、請求項16に記載の防塵用マスクの製造方法。
【請求項18】
密閉した袋状のマスク本体と、
前記マスク本体の両端部に結合した着用紐とを含み、
前記マスク本体は、請求項15〜17のいずれか一項に記載の製造方法により製造されることを特徴とする、防塵用マスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防塵用マスク及びその製造方法に関し、より詳しくは、枠が使用者の顔面に密着されるマスク本体と、前記マスク本体の外側に着脱可能に結合され、浄化した外部空気が満たされる密閉した袋状のエアフィルター部を別に備えることで、吸気時は、前記浄化した外部空気を使用者に供給し、呼気時に発生する空気は外部に排出させることで、呼吸に際して、外部空気に含まれた汚染物質の吸入を防止し、且つ、マスク着用による呼吸不便を最小化することができる防塵用マスク及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術によるマスクは、主に、汚染物質ろ過用の布を用いて、使用者の顔面を覆う構造からなるが、このようなマスクは、ろ過用の布が使用者の口鼻のような呼吸器に密着するため、呼吸が不便なだけでなく、汚染物質が容易に透過されるという不都合があった。
【0003】
そこで、このような従来技術の問題点を解決するために、近年は、下記の特許文献1に開示されているように、マスクの前面や側面付近に防塵用フィルタを装着して、前記防塵用フィルタでフィルタリングされた空気のみを使用者が吸入する、防毒面と類似した構造の防塵マスクが開発されている。
【0004】
しかし、このような防塵マスクの場合、構造が複雑で且つ価格が高いだけでなく、形状が防毒面に類似しているため、産業現場の作業者や一般の使用者が着用する場合、活動性に制約を与えるため、実用性が落ちるという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開実用新案第2009−0010452号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、枠が使用者の顔面に密着されるマスク本体と、前記マスク本体の外側に着脱可能に結合され、浄化した外部空気が満たされる密閉した袋状のエアフィルター部を別に備えることで、吸気時は、前記浄化した外部空気を使用者に供給し、呼気時に発生する空気は外部に排出させることで、簡単な構造によっても、呼吸に際して、外部の汚染物質の吸入を防止するだけでなく、マスク内部で吸入空気と排出空気が混合することを最小化することで、マスク着用による呼吸不便を格段に低減させる防塵用マスク及びその製造方法を提供することである。
【0007】
また、本発明の他の目的は、前記エアフィルター部が、マスク本体の外面から一定の距離離隔して設置されることで、前記エアフィルター部の前方だけでなく、エアフィルター部とマスク本体の間の離隔空間によって形成される空気通路を通じても、外部空気がエアフィルター部内に流入されるようにすることで、前記エアフィルター部内に外部空気が流入される面積が格段に増加して、使用者の呼吸不便を更に低減することができる防塵用マスク及びその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記のような目的を達成するために、本発明による防塵用マスクは、使用者の顔面を覆い、内面と前記使用者の顔面の間に、使用者の呼吸器による呼吸が行われる空間である呼吸空間を形成するマスク本体と、前記マスク本体の前方で、マスク本体の外面の一側に結合され、フィルタ材質からなる外面を経由しながら、汚染物質が除去された外部空気が内部に満たされる密閉した袋状のエアフィルター部と、前記マスク本体とエアフィルター部の結合部に設けられ、吸気時、前記エアフィルター部内の空気を前記呼吸空間に供給するように動作する吸気弁部と、前記マスク本体の外面の他側に設けられ、呼気時、前記呼吸空間内の空気を外部に排出するように動作する排気弁部とを含み、前記エアフィルター部は、マスク本体の外面から離隔して結合されて、前記エアフィルター部とマスク本体の間には、外部空気が流動する空気通路が形成されることを特徴とする。
【0009】
また、本発明による防塵用マスクの製造方法は、密閉した袋状のエアフィルター部を成形する第1のステップと、外面に形成された吸気孔と排気孔にそれぞれ吸気弁部と排気弁部が結合したドーム形状のマスク本体を成形する第2のステップと、前記マスク本体の前方で、前記マスク本体の外面に前記エアフィルター部を結合する第3のステップとを含み、前記第1のステップは、ドーム形状の第1のフィルター部材を成形する第1−1のステップと、中央部に貫通孔が形成されたドーム形状の第2のフィルター部材を成形する第1−2のステップと、前記第1のフィルター部材と第2のフィルター部材の枠部を互いに接合して、内部に前記第1のフィルター部材と第2のフィルター部材を経由して流入された外部空気が満たされる空間が形成された密閉した袋状を成形する第1−3のステップとを含むことを特徴とする。
【0010】
更に、本発明による防塵用マスクの製造方法は、使用者の顔面に密着されるマスク本体と、前記マスク本体の外側に着脱可能に結合される袋状のエアフィルター部とを備える防塵用マスクの製造方法であって、シート形状のフィルター部材を用意する第1のステップと、前記フィルター部材の一側に吸気孔を形成する第2のステップと、前記フィルター部材を、前記吸気孔が形成された領域である第1の領域と、残りの領域である第2の領域とに区分し、前記第1の領域の長さよりも第2の領域の長さが長いように、前記フィルター部材を折る第3のステップと、前記第1の領域と第2の領域の外側端部が互いに接する部分である枠部を接合させて、内部に袋状の空間を形成することで、前記エアフィルター部を製造する第4ステップとを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
以上で説明したように、本発明による防塵用マスク及びその製造方法は、枠が使用者の顔面に密着されるマスク本体と、前記マスク本体の外側に着脱可能に結合され、浄化した外部空気が満たされる密閉した袋状のエアフィルター部を別に備えることで、吸気時は、前記浄化した空気を使用者に供給し、呼気時に発生する空気は外部に排出するため、簡単な構造によっても、呼吸に際して、外部汚染物質の吸入を防止することができる。
【0012】
また、本発明による防塵用マスク及びその製造方法は、前記のような構造により、前記マスク本体と使用者の顔面の間に形成される密閉空間である呼吸空間内で、吸入空気と排出空気が互いに混合することを最小化することができるだけでなく、吸気時に、エアフィルター部内に予め満たされている浄化した空気を吸入する方式であるため、呼吸する度に、マスク本体の通気孔を介して外部空気を吸入しなければならない従来技術と比較すると、マスク着用による呼吸不便を更に低減することができる。
【0013】
更に、本発明による防塵用マスク及びその製造方法は、前記エアフィルター部が、マスク本体の外面から一定の距離離隔して設置されて、エアフィルター部の前方だけでなく、エアフィルター部とマスク本体の間の離隔空間により形成される空気通路を通じても、外部空気が前記エアフィルター部内に流入されるため、エアフィルター部内へ外部空気が流入される面積が格段に増加することで、使用者の呼吸不便を更に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の第1実施例による防塵用マスクの全体構成を示す斜視図である。
図2図2は、図1における防塵用マスクの着用状態を示す図である。
図3図3は、図2のA−A部に沿う断面図である。
図4図4は、図3における“a”部の拡大図である。
図5図5は、図3における“b”部の拡大図である。
図6図6は、図1における防塵用マスクの動作状態を説明するための図である。
図7図7は、図1における防塵用マスクの製造方法を説明するための工程図である。
図8図8は、本発明の第2実施例による図1におけるエアフィルター部を製造する方法を説明するための工程図である。
図9図9は、本発明の第3の実施例による図1におけるエアフィルター部を製造する方法を説明するための図である。
図10図10は、本発明の第3の実施例による図1のエアフィルター部の使用状態を説明するための図9におけるB−B部の断面図である。
図11図11は、本発明の第4実施例による図1のエアフィルター部を製造する方法を説明するための図である。
図12図12は、本発明の第4実施例による図1のエアフィルター部の使用状態を説明するための図11におけるC−C部の断面図である。
図13図13は、本発明の第5実施例による防塵用マスクの構成を示す斜視図である。
図14図14は、図13における防塵用マスクの着用状態を示す図である。
図15図15は、図14におけるD−D部に沿う断面図である。
図16図16は、本発明の第5実施例による防塵用マスクの製造方法を説明するための工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下では、本発明の好適な実施例を、添付の図面を用いて具体的に説明する。
【実施例1】
【0016】
本実施例による防塵用マスクは、図1図3に示しているように、使用者の顔面(F)を覆い、内面と使用者の顔面(F)の間に呼吸空間20を形成するマスク本体10と、前記マスク本体10の前方で、マスク本体10の外面の一側に結合されるエアフィルター部30と、吸気時、前記エアフィルター部30内の空気を前記呼吸空間20へ供給し、呼気時、前記呼吸空間20内の空気を外部に排出させる空気案内部材40、50とを含む。
【0017】
ここで、前記マスク本体10は、通常のマスクと同様に、外部空気に含まれた黄砂、粉じん、微細ホコリなどの汚染物質が直接使用者の呼吸器に流入することを防止する機能を働くものであって、綿、不織布などの布材質や、シリコンやポリエステルなどの合成樹脂材質などからなる。
【0018】
また、前記マスク本体10は、必要によって、枠部が使用者の顔面(F)に容易に密着するように、使用者の顔面(F)の屈曲によって変形した形状を維持することができる形状記憶素材などを用いて構成してもよい。
【0019】
更に、本実施例による前記マスク本体10は、吸気に際して、後述するように、汚染物質が除去された状態でエアフィルター部30に満たされた外部空気のみが、前記呼吸空間20に流入するように、合成樹脂のような不通気性材質からなることが望ましく、不織布のような布材質からなる場合は、外面がシリコンのような不通気性材質でコーティングされるのが望ましい。
【0020】
また、前記マスク本体10の枠部には、使用者の顔面(F)に更に密着させるために、密着部材12を設けることができ、前記のような構成により、前記マスク本体10の内部で、使用者の呼吸器による呼吸がなされる空間である前記呼吸空間20は、外部(マスク本体の外部)と分離される密閉空間として構成することができる。
【0021】
一方、前記エアフィルター部30は、マスク本体10の前方で、マスク本体10の外面の一側に結合され、外部に露出した外面を介して、外部空気が内部空間35に満たされることになる。
【0022】
このため、前記エアフィルター部30の外面は、外部空気に含まれた汚染物質をフィルタリングするフィルタ材質からなり、外部空気は、エアフィルター部30の外面を経由しながら、汚染物質が除去された状態で、前記エアフィルター部30の内部空間35に満たされる。
【0023】
また、前記エアフィルター部30は、後述するような方式で、マスク本体10の外面の一側に着脱可能に結合され、前記マスク本体10と対向する背面が、マスク本体10の外面から所定の距離離隔して設置されることで、前記エアフィルター部30とマスク本体10の間には、外部空気が流動する空気通路36が設けられる。
【0024】
この場合、前記マスク本体10の外面には、前記エアフィルター部30との隔離距離を維持するためのリブ形状のスペーサ11が複数個突設している。
【0025】
前記のような構成により、本実施例による防塵用マスクは、前記エアフィルター部30がマスク本体10の外面から一定の距離離隔して設置されることで、エアフィルター部30の前方だけでなく、エアフィルター部30とマスク本体10の間の離隔空間により形成される空気通路36を通じても、外部空気が前記エアフィルター部30内に流入されるため、エアフィルター部30内に外部空気が流入する面積が格段に増加することになる。
【0026】
そこで、本実施例による防塵用マスクは、外部空気が流入する面積が増加した分ほど、前記エアフィルター部30の内部空間35に外部空気が容易に満たされるため、従来技術のマスクに比べて、マスク着用による使用者の呼吸不便を低減することができる。
【0027】
ここで、前記エアフィルター部30は、同一機能を働く範囲内では、様々な形状からなることができるが、前記マスク本体10の外面形状に対応する形状からなるのが望ましい。
【0028】
本実施例では、一例として、前記マスク本体10の外面は、使用者の顔面(F)の前方方向に膨らむドーム形状に構成し、前記エアフィルター部30は、外部に露出する前面とマスク本体10の外面と対向する背面がそれぞれ、前記使用者の顔面(F)の前方方向に膨らむドーム形状をなすように形成しているが、前記エアフィルター部30の内部空間35の確保のために、前記エアフィルター部30の前面と背面の曲率は、異にして構成するのが望ましい。
【0029】
また、前記エアフィルター部30は、袋状の単一部材からなることができるが、本実施例では、成形の便宜のために、前記エアフィルター部30は、前記マスク本体10の前方に配置される第1のフィルター部材31と、前記マスク本体10と前記第1のフィルター部材31の間に配置される第2のフィルター部材32とを含む。
【0030】
ここで、前記第1のフィルター部材31と第2のフィルター部材32は、枠部が互いに接合して第1の接合部33aを形成することで、上述したような密閉した袋状をなすことになり、前記第1及び第2のフィルター部材31、32の接合は、熱接合方式、超音波融着方式、又は接着剤を用いて具現することができる。
【0031】
上述したような構成により、前記第1のフィルター部材31は、前記エアフィルター部30の前方から流入される外部空気に含まれた汚染物質を除去し、前記第2のフィルター部材32は、前記空気通路36から流入される外部空気に含まれた汚染物質を除去することになる。
【0032】
また、前記第2のフィルター部材32の内面には、第1及び第2のフィルター部材31、32の内面が互いに接触して、外部空気が満たされる内部空間35が食い込まれることを防止するため、複数の離隔突起32dが突設され、前記離隔突起32dは、必要によって、第1のフィルター部材31の内面に形成されるか、又は、第1及び第2のフィルター部材の内面にいずれも形成可能である。
【0033】
また、前記離隔突起32dは、必要によって、本実施例とは異なり、別の部材からなり、前記第1のフィルター部材31と第2のフィルター部材32の間に介在して設けてもよい。
【0034】
また、前記離隔突起32dは、必要によって、バネなどのように弾性力を持つ素材や形状からなることで、吸気時、前記内部空間35の空気が呼吸空間20に流入されながら、前記第1のフィルター部材31と第2のフィルター部材32の間の間隔が狭くなった後(すなわち、前記内部空間の体積が減少した後)、前記離隔突起32dの弾性復元力によって、前記第1のフィルター部材31と第2のフィルター部材32の間の間隔が再度増加して、外部空気の流入がより容易になるようにすることもできる。
【0035】
この場合、前記離隔突起32dの端部は、前記第1のフィルター部材31と第2のフィルター部材32の間の間隔が狭くならない状態(すなわち、吸気時ではなく、正常状態)で、対向するフィルター部材(本実施例の場合、第1のフィルター部材)の内面と接触するようにすることもできる。
【0036】
また、前記第1のフィルター部材31と第2のフィルター部材32の場合も、素材や形状が弾性力を持つようにすることで、吸気により、前記内部空間35の体積が減少する方向に変形した後に、自体の弾性復元力により、前記内部空間35の体積が増加する方向に形状が再度復元することで、外部空気の流入を容易にすることができる。
【0037】
また、後述するように、エアフィルター部30とマスク本体10とを結合し、吸気時、エアフィルター部30の内部空間35に満たされた空気を呼吸空間20に供給するために、図4に示しているように、前記第2のフィルター部材32の中央部には、エアフィルター部30の内部空間35に連通する第1の吸気孔32aと、前記第1の吸気孔32aの枠から外側に突出した管状の第1の結合部材32bとが設けられる。
【0038】
ここで、前記第1の結合部材32bの内径には、後述するように、マスク本体10との結合のために、結合溝32cが形成される。
【0039】
また、前記第1の結合部材32bは、熱接合方式、超音波融着方式、又は接着剤を用いる方式により、前記第1の吸気孔32aの枠部に堅固に結合されるが、必要によっては、交替可能であるように、着脱可能な方式で結合することもできる。
【0040】
また、前記エアフィルター部30の両端部には、着用紐60を結合するために、前記第1のフィルター部材31と第2のフィルター部材32を部分的に接合した第2の接合部33bが形成され、本実施例では、一例として、前記第2の接合部33bが、エアフィルター部30の両端部でそれぞれ、第1の接合部33aと連結して形成されている。
【0041】
ここで、前記着用紐60は、使用者の耳や頭にかけて着用される紐又はバンド形状からなり、本実施例では、前記着用紐60を使用者の耳にかけて着用することにした。
【0042】
このように、前記着用紐60を用いて、使用者が防塵用マスクを着用する場合、前記マスク本体10の枠は、前記密着部材12により、前記使用者の顔面(F)に密着され、前記エアフィルター部30の枠(すなわち、本実施例の場合、第1の接合部)は、前記使用者の顔面(F)から離隔して、前記空気通路36を維持することができる。
【0043】
一方、前記空気案内部材40、50は、エアフィルター部30の内部空間35に満たされた外部空気を前記呼吸空間20に案内・遮断する吸気弁部40と、前記呼吸空間20内の空気を外部に案内・遮断する排気弁部50とからなる。
【0044】
前記吸気弁部40と排気弁部50の設置のために、前記マスク本体10の外面の一側には、前記呼吸空間20に連通する第2の吸気孔41と、前記第2の吸気孔41の枠から突出した管状の第2の結合部材42とが設けられ、前記マスク本体10の外面の他側には、前記呼吸空間20に連通する排気孔51と、前記排気孔51の枠から突出した管状の排気弁ハウジング部材52とが設けられる。
【0045】
本実施例の場合、一例として、前記第2の吸気孔41は、第1の吸気孔32aに対応する位置に形成されるように、マスク本体10の中央部に設けられ、前記排気孔51は、マスク本体10の下部に設けられる。
【0046】
ここで、前記第2の結合部材42の外径には、前記結合溝32cに対応する形状の結合突起42aが設けられ、前記結合溝32cと結合突起42aの結合によって、前記第1及び第2の結合部材32b、42が結合することで、前記エアフィルター部30がマスク本体10に着脱可能に結合される。
【0047】
この場合、前記結合溝32cと結合突起42aは、環状からなり、必要によって、円周方向に沿って互いに離隔して形成された複数の溝−突起構造からなることもできる。
【0048】
前記のような構成により、前記エアフィルター部30の内部空間35に満たされた外部空気は、管状からなる第1及び第2の結合部材32b、42の結合部を介して、前記呼吸空間20に連通することになる。
【0049】
ここで、前記吸気弁部40は、前記マスク本体10とエアフィルター部30の結合部、すなわち、前記第1及び第2の結合部材32b、42の結合部に設けられて、吸気時、前記エアフィルター部30内の空気を前記呼吸空間20に供給するように働き、本実施例では、一例として、前記吸気弁部40を第2の結合部材42の中途に設けているが、必要によっては、前記第1の結合部材32bの中途に設けてもよい。
【0050】
本実施例の場合、前記吸気弁部40は、前記第2の結合部材42の中途に形成された網状の吸気弁座40aと、吸気時に開くように、前記吸気弁座40aに安着される吸気弁40bと、前記吸気弁座40aの一側に前記吸気弁40bを固定する吸気弁固定部材40cとを含む。
【0051】
前記のような構成により、前記吸気弁40bは、図6の(a)に示すように、吸気時は、使用者の呼吸器の吸入力によって開弁され、図6の(b)に示しているように、呼気時は、使用者の呼吸器から排出される空気の圧力と自体の弾性力によって閉弁されるように作動する。
【0052】
このために、前記吸気弁40bは、後述する排気弁50bと同様に、ある程度の弾性復元力を持つ材質又は構造からなるのが望ましい。
【0053】
また、前記排気弁部50は、呼気時、前記呼吸空間20内の空気を外部に排出するように動作され、このため、前記排気弁部50は、前記排気弁ハウジング部材52の中途に形成された網状の排気弁座50aと、呼気時に開弁されるように、前記排気弁座50aに安着される排気弁50bと、前記排気弁座50aの一側に前記排気弁50bを固定する排気弁固定部材50cとを含む。
【0054】
前記のような構成により、前記排気弁50bは、図6の(a)に示しているように、吸気時は、使用者の呼吸器の吸入力と自体の弾性力により閉弁され、図6の(b)に示しているように、呼気時は、使用者の呼吸器から排出される空気の圧力により開弁されるように作動され、排気弁50bにより排出される呼気空気は、空気通路36を介して外部へ排出される。
【0055】
本実施例では、一例として、前記吸気弁40bと排気弁50bがそれぞれ、中央部が吸気弁座40aと排気弁座50aに固定したフリップバルブの形態で構成しているが、同一の機能を行う範囲内では、前記吸気弁40bと排気弁50bは、様々な形態で具現可能である。
【0056】
図7は、図1における防塵用マスクの製造方法を説明するための工程図である。本発明による防塵用マスクの場合、まず、ドーム形状の第1のフィルター部材31と第2のフィルター部材32を成形する(S1、S2)。
【0057】
ここで、前記ステップS1及びS2は、前記第1及び第2のフィルター部材31、32が不織布などのフィルタ材質からなる場合、熱成形方式で行われ、前記ステップS2の場合、熱成形前後に、第2のフィルター部材32に第1の吸気孔32aを打ち抜く工程と、前記第1の吸気孔32aの枠部に熱接合方式などにより、前記第1の結合部材32bを結合する工程とを更に行う。
【0058】
また、前記ステップS1とS2が完了すると、前記第1及び第2のフィルター部材31、32の枠部を互いに接合して、第1の接合部33aを形成することで、密閉した袋状のエアフィルター部30を形成することになり(S3)、前記第1及び第2のフィルター部材31、32の接合は、前述したように、熱接合方式、超音波融着方式、又は接着剤を用いる方式などで行われる。
【0059】
また、前記ステップS3では、着用紐60を結合するために、エアフィルター部30の両端部に、第2の接合部33bを形成する工程と、前記第2の接合部33bに着用紐60を結合する工程とを行うことになる。
【0060】
一方、上述したように、ステップS1〜S3が完了すると、マスク本体10を成形することになるが(S4)、前述したように、前記マスク本体10がシリコンなどのような不通気性の合成樹脂材質からなる場合、前記ステップS4は、通常の射出工程により具現される。
【0061】
また、前記マスク本体10が不織布などの布材質からなる場合は、熱成形などにより、マスク本体10をドーム形状に製作した後、前記マスク本体10の外面を不通気性材質でコーティングする工程を更に行う。
【0062】
ここで、前記ステップS4は、マスク本体10の成形前後に、第2の吸気孔41と排気孔51を打ち抜く工程を更に行うことになる。
【0063】
また、前記ステップS4が完了すると、前記第2の吸気孔41と排気孔51の枠部にそれぞれ、第2の結合部材42と排気弁ハウジング部材52を結合することで、マスク本体10に吸気弁部40と排気弁部50を結合することになる(S5)。
【0064】
この場合、管状からなる前記第2の結合部材42と排気弁ハウジング部材52の中途にはそれぞれ、吸気弁部40と排気弁部50が設けられるが、前記第2の結合部材42及び吸気弁部40と、排気弁ハウジング部材52及び排気弁部50とはそれぞれ、前記第2の吸気孔41と排気孔51の枠部に結合できるように一体化したモジュール形状に提供するのが望ましい。
【0065】
ここで、前記第2の吸気孔41と排気孔51の枠部にそれぞれ、第2の結合部材42と排気弁ハウジング部材52を結合する工程は、前記マスク本体10が合成樹脂材質からなる場合は、一例として、インサート射出方式により具現され、前記マスク本体10が不織布のような布材質からなる場合は、熱接合方式、超音波融着方式、又は接着剤を用いる方式などにより具現される。
【0066】
また、必要によっては、前記吸気弁部40が内部に設置された第2の結合部材42と、前記排気弁部50が内部に設置された排気弁ハウジング部材52は、後で交替が可能であるように、それぞれ、前記第2の吸気孔41と排気孔51の枠部に凹凸方式や締まりばめ方式などを用いて、着脱可能な構造で結合することができる。
【0067】
上述したように、ステップS1〜S3と、S4〜S5によりそれぞれ、エアフィルター部30とマスク本体10の成形が完了すると、結合溝32cと結合突起42aの結合によって、前記第1の結合部材32bと第2の結合部材42を結合することで、前記マスク本体10の前方に、前記エアフィルター部30を着脱可能に結合させる。
【0068】
また、本実施例では、ステップS1〜S3により、エアフィルター部30を成形した後に、マスク本体10を成形する場合を説明したが、必要によっては、マスク本体10を先に成形してもよい。
【実施例2】
【0069】
本実施例の場合、前記第1実施例と同様に、防塵用マスクの全体的な構成は同一であり、単に、エアフィルター部30を製造する方法に差異があり、以下では、第1実施例と同一の構成要素については、同一の符号を付し、重複した説明は省略することにする。
【0070】
図8は、本発明の第2の実施例による図1のエアフィルター部を製造する方法を説明するための工程図である。
【0071】
本発明の第1実施例によるエアフィルター部30の製造方法は、まず、シート形状のフィルター部材31、32を用意した後、前記フィルター部材31、32の一側に、吸気孔32aを形成する(S10)。
【0072】
ここで、前記フィルター部材31、32は、後述するように、長手方向に沿って仮想の折り線(FL)に沿って、吸気孔32aが形成された第1の領域(A1)と、残りの部分である第2の領域(A2)とに区分され、前記第1の領域(A1)と第2の領域(A2)は、長さを互いに異にして区分するのが望ましい。
【0073】
このために、本実施例では、図8に示しているように、第1の領域(A1)の長さ(L1)よりも、第2の領域(A2)の長さ(L2)が長いようにしており、一例として、前記第2の領域(A2)の長さ(L2)が、第1の領域(A1)の長さ(L1)の約1.1倍〜1.5倍となるようにした。
【0074】
ここで、前記第1の領域(A1)は、前記第1実施例で説明した第2のフィルター部材32を形成し、前記第2の領域(A2)は、第1のフィルター部材31を形成することになる。
【0075】
また、前記吸気孔32aは、マスク本体10の吸気弁部40に対応する位置に形成され、本実施例では、一例として、前記吸気孔32aが前記第1の領域(A1)の中央部に形成される。
【0076】
また、前記ステップS10では、前記第1の領域(A1)において、吸気孔32aの外側の一部を硬化して、第1の支持部32cを形成するステップを更に含み、前記第1の支持部32cの形成は、一例として、熱成形又は超音波成形方式により、前記第1の領域の特定の部位を加熱して硬化させる方式、又はフィルムなどを前記特定の部位に接合する方式などで行われる。
【0077】
また、上述したように、フィルムなどを前記特定の部位に接合する方式の場合、前記フィルムは、フィルター部材31、32と同じ素材であるか、フィルター部材31、32よりも硬度の大きい材質からなるのが望ましい。
【0078】
本実施例の場合、一例として、前記第1の支持部32cは、吸気孔32aの外側に形成されたリング形状、吸気孔32aの上下左右に形成されたバー形状、又はこれらの組み合わせからなるようにした。
【0079】
前記ステップS10が完了すると、前記吸気孔32aの枠にリング形状の部材を結合するステップを行うことになり(S20)、前記リング形状の部材は、前述したように、前記吸気孔32aの枠から外側へ突出した管状の第1の結合部材32bであり得る。
【0080】
前記ステップS20が完了すると、前記仮想の折り線(FL)に沿って、第1の領域(A1)と第2の領域(A2)を互いに対向するように折るステップを行い(S30)、この場合、前述したように、前記第2の領域(A2)の長さ(L2)が、第1の領域(A1)の長さ(L1)よりも長くなるようになる。
【0081】
また、前記ステップS30により、互いに対向するように折り畳まれた第1の領域(A1)と第2の領域(A2)はそれぞれ、前記第1実施例で説明した第2のフィルター部材32と第1のフィルター部材31とを形成することになる。
【0082】
また、前記ステップS30が完了すると、前記第1の領域(A1)と第2の領域(A2)の外側端部が互いに接する部分である枠部を接合して、第1の接合部33aを形成することになり(S40、S50)、前記接合工程は、熱接合方式、超音波接合方式、又は接着剤を用いた接合方式などによって具現される。
【0083】
このように、第1の領域(すなわち、第2のフィルター部材)と第2の領域(すなわち、第1のフィルター部材)の枠部接合により、第1の接合部33aが形成されると、前記第2の領域(A2)の長さが更に長いため、第2の領域(A2)の中央部は、全体として外側に膨らむドーム形状を呈することになる。
【0084】
そこで、前記第1の領域(A1)と第2の領域(A2)は、内部に袋状の空間が形成されたエアフィルター部30を設けることができる。
【0085】
ここで、前記枠部接合ステップは、単一の工程により行うこともできるが、エアフィルター部30内の空間が安定して形成されるように、前記第1の領域(A1)と第2の領域(A2)の長手方向(すなわち、図8のステップS40、図面において、吸気孔の上部と下部方向)の枠部をまず接合した後に、残りの枠部を接合する方式で行うことができる。
【0086】
本実施例では、一例として、前記枠部接合工程が、第1の接合ステップ(S40)と、第2の接合ステップ(S50)とに区分して行われるようにした。
【0087】
この場合、前記第1の接合ステップ(S40)では、前記第1の領域(A1)と第2の領域(A2)が折られる部分において、第1の領域(A1)と第2の領域(A2)の外側端部が互いに接する部分である第1の枠部33cと、前記第1の枠部33cに対向する第1の領域(A1)と第2の領域(A2)の外側端部が互いに接する部分である第2の枠部33dとを、それぞれ先に接合することになる。
【0088】
また、前記第2の接合ステップ(S50)では、前記第1の接合ステップで接合されない残りの枠部を接合して、先に接合された第1及び第2の枠部33c、33dと共に、全体として第1の接合部33aを形成することになり、この場合、前記ステップS50では、吸気孔32aの左右領域を所定のエアフィルター部30の形状に成形するステップを更に含む。
【0089】
このように、枠部の接合工程であるステップS40とS50が完了すると、エアフィルター部30の両側に、着用紐60を結合するステップ(S60)を行うことになり、前記ステップS60では、前記第1実施例で説明したように、エアフィルター部30の両側に、着用紐60が結合されるための第2の接合部33bが更に設けられる。
【実施例3】
【0090】
図9は、本発明の第3の実施例による図1のエアフィルター部を製造する方法を説明するための図であり、図10は、本発明の第3の実施例による図1のエアフィルター部の使用状態を説明するための図である。
【0091】
本実施例の場合も、第1実施例と同様に、防塵用マスクの全体的な構成は同一であり、単に、エアフィルター部30を製造する方法に差異があるだけで、以下では、第1実施例と同一の構成要素に対しては、同一の符号を付し、重複した説明は、省略することにする。
【0092】
前記で説明した第1及び第2実施例による製造方法で製造されたエアフィルター部30の場合、全体形状がマスク本体10を覆うように、上下左右に広げた形状であるだけでなく、袋状の内部空間35により、第1のフィルター部材31(すなわち、第2の領域)が外側にドーム形状に突出した形状であるため、製品の保管や包装のための空間を相対的に大きく求めるという不都合がある。
【0093】
そこで、本発明の第3の実施例と後述する第4実施例によるエアフィルター部30の製造方法は、内部に袋状の内部空間35が設けられるように成形されたエアフィルター部30を、保管や包装が容易であるようにコンパクトに折り畳む工程を更に含むことを特徴とする。
【0094】
まず、本発明の第3の実施例によるエアフィルター部の製造方法のうち、ステップS110〜S130は、前記で説明した第2の実施例のステップS10〜S30と同一の工程からなるため、ここでは、重複した説明は省略する。
【0095】
前記ステップS130が完了すると、第2の実施例のステップS40とS50で説明したことと同様に、第1の領域(A1)と第2の領域(A2)の第1の枠部33cと第2の枠部33dを先に接合した後(S140)、前記ステップS140で接合されない吸気孔32aの左右側の残りの枠部を接合して、全体として、第1の接合部33aを形成することになる(S150)。
【0096】
前記ステップS140とS150が完了すると、前記枠部が接合された第1及び第2のフィルター部材31、32の上端部と下端部をそれぞれ、前記第1の領域(すなわち、第2のフィルター部材)に形成された吸気孔32aを覆う方向に折るステップを行う(S160、S170、S180)。
【0097】
ここで、前記第1及び第2のフィルター部材31、32の上端部と下端部とは、図面において、吸気孔32aの上部と下部をそれぞれ意味し、前記上端部と下端部はそれぞれ、図面において、仮想線として表示した折り線に沿って、矢印方向に折ることになる。
【0098】
また、本実施例では、一例として、第1及び第2のフィルター部材31、32の下端部が先に折られた後に、その上に上端部が重なる場合を説明したが、必要によっては、上端部がまず折られた後に、下端部が折られるように構成してもよい。
【0099】
また、前記第1及び第2のフィルター部材31、32の上端部と下端部が折られる部位の両端部には、前記上端部と下端部の折り状態が安定して維持されるように、第3の接合部31a、31bをそれぞれ、局所的に形成することもでき、前記第3の接合部31a、31bの形成方法は、前記で説明した第1及び第2の接合部33a、33bの形成方法と同様である。
【0100】
また、前記ステップS180が完了すると、エアフィルター部30の両側に着用紐60を結合するステップ(S190)を行い、前記ステップS190では、前述したように、エアフィルター部30の両側に、着用紐60を結合するための第2の接合部33bが更に設けられる。
【0101】
本発明の第3の実施例により製造されたエアフィルター部30の場合、使用者がエアフィルター部30をマスク本体10に結合する前、又は、マスク本体10から分離した後には、図10の(a)に示しているように、上端部と下端部を折ることができるので、吸気孔32aの上下方向の長さが格段に減るだけでなく、第1のフィルター部材31の突出量も減るため、保管や包装が容易であるというメリットがある。
【0102】
また、前記エアフィルター部30をマスク本体10に結合する場合は、図10の(b)と(c)に示しているように、折られている部分を順次展開して使えば良いが、この場合、第1のフィルター部材31は、折られた部分が展開されながら前方外側(すなわち、図面の左側方向)に突出することになり、第2のフィルター部材32は、マスク本体10の方向(すなわち、図面の右方向)に引かれることになる。
【0103】
そこで、前記第1及び第2のフィルター部材31、32の間に設けられる袋状の内部空間35が正常に拡張されることで、前記第1及び第2の実施例で説明したようなエアフィルター部30としての機能を働くことになる。
【実施例4】
【0104】
図11は、本発明の第4実施例による図1のエアフィルター部を製造する方法を説明するための図であり、図12は、本発明の第4実施例による図1のエアフィルター部の使用状態を説明するための図である。
【0105】
本実施例の場合も、前記第1実施例と同様に、防塵用マスクの全体的な構成は同一であり、単に、エアフィルター部30を製造する方法に差異があるので、以下では、第1実施例と同一の構成要素に対しては、同一の符号を付し、重複した説明は、省略することにする。
【0106】
本発明の第4実施例によるエアフィルター部30の製造方法は、前述した第3の実施例と全体的な工程が同一であるが、前記第1及び第2のフィルター部材31、32の上端部と下端部をそれぞれ折るステップ(S270、S280)において差異がある。
【0107】
そこで、ステップS210〜S260は、第3の実施例のステップS110〜S160と同様であるため、ここでは、重複した説明は省略することにする。
【0108】
一方、ステップS260が完了すると、ステップS270では、第1及び第2のフィルター部材31、32の下端部を折った後に、第2の領域(すなわち、第1のフィルター部材)の折り部分を硬化させて、第2の支持部31cを形成することになり、ステップS280では、第1及び第2のフィルター部材31、32の上端部を折った後に、第2の領域(すなわち、第1のフィルター部材)の折り部分を硬化させて、第2の支持部31dを形成することになる。
【0109】
ここで、前記第1及び第2のフィルター部材31、32の上端部と下端部を折る場合、前述したように、第1の領域(A1)と第2の領域(A2)は、長さに差があるため、折り部分において、第1の領域の端部よりも相対的に長さの長い第2の領域の端部が更に外側に位置することになるので、第2の領域(A2)の端部のみを硬化させて、前記第2の支持部31c、31dを形成することができる。
【0110】
このように、第2の領域(A2)の折り部分を硬化させる場合、図12に示しているように、折られた第1及び第2のフィルター部材31、32の上端部と下端部を展開する場合、前記第2の支持部31c、31dが、横方向のリブのような機能を働くことで、第1のフィルター部材31がマスク本体10の方向(すなわち、図面の右方向)に接近することを防止するため、第1のフィルター部材31と第2のフィルター部材32の間に形成される袋状の内部空間35が、更に安定して維持される。
【実施例5】
【0111】
図13は、本発明の第5実施例による防塵マスクの構成を示す斜視図であり、図14は、図13における防塵マスクの着用状態を示す図である。
【0112】
また、図15は、図14におけるD−D部に沿う断面図であり、図16は、本発明の第5実施例による防塵用マスクの製造方法を説明するための工程図である。
【0113】
前記第1実施例〜第4実施例では、防塵用マスクが、袋状のエアフィルター部30とマスク本体10からなる場合について説明したが、前記実施例により製造されたエアフィルター部は、その自体で、マスク本体の機能を働くようにすることができる。
【0114】
本発明の第5実施例は、これに関連するものであり、本実施例による防塵用マスクは、密閉した袋状のマスク本体330と、前記マスク本体330の両端部に結合される着用紐360とを含む。
【0115】
このように構成される本実施例による防塵用マスクの製造方法を具体的に説明すると、まず、シート形状のフィルター部材331、332を用意した後、前記フィルター部材331、332の一側に、吸気孔332aを形成する(S310)。
【0116】
ここで、前記フィルター部材331、332は、前記第2の実施例と同様に、仮想の折り線(FL)に沿って、吸気孔332aが形成された第1の領域(A1)と残りの部分である第2の領域(A2)とに区分することができ、前記第1の領域(A1)と第2の領域(A2)は、長さを互いに異にして区分するのが望ましい。
【0117】
また、第2の実施例と同様に、前記第1の領域(A1)は、前記第1実施例で説明した第2のフィルター部材332を形成することになり、前記第2の領域(A2)は、第1のフィルター部材331を形成することになる。
【0118】
また、前記ステップS310では、第2実施例と同様に、前記第1の領域(A1)で吸気孔332aの外側の一部を硬化させて、第1の支持部332cを形成するステップを更に含む。
【0119】
前記ステップS310が完了すると、前記吸気孔332aの枠にリング形状の部材を結合するステップを行い(S320)、前記リング形状の部材は、前記第1及び第2実施例でのように、前記吸気孔332aの枠から外側に突出した管状の第1の結合部材332bであり得る。
【0120】
前記ステップS320プが完了すると、前記仮想の折り線(FL)に沿って、第1の領域(A1)と第2の領域(A2)を互いに対向するように折るステップを行い(S330)、この場合、前述したように、前記第2の領域(A2)の長さ(L2)が、第1の領域(A1)の長さ(L1)よりも長くなるようになる。
【0121】
また、前記ステップS330により互いに対向するように折られた第1の領域(A1)と第2の領域(A2)はそれぞれ、前記第1実施例で説明した第2のフィルター部材332と第1のフィルター部材331とを形成することになる。
【0122】
また、前記ステップS330が完了すると、第2実施例のステップS40と同一の工程(重複した説明は省略する)によって、互いに長さが異なって折られたフィルター部材の第1の領域(A1)と第2の領域(A2)の第1の枠部333cと第2の枠部333dを接合するステップを行う(S340)。
【0123】
ついで、前記ステップS340において、接合されない吸気孔332aの左右側の残りの枠部を接合して、全体として第1の接合部333aを形成することで、密閉した袋状のマスク本体330を形成することになる(S350)。
【0124】
また、前記ステップS350では、前記吸気孔332aの下部の一側で、前記第1の領域(すなわち、第2のフィルター部材)と第2の領域(すなわち、第1のフィルター部材)の一部を互いに接合させて、排気孔領域333eを更に形成し、この場合、前記第1の接合部333aと排気孔領域333eの形成は、順次実行しても、同時実行してもよい。
【0125】
また、前記ステップS350では、前記第1実施例で説明したように、吸気孔332aの左右領域を、所定のマスク本体330の形状に成形するステップを更に含むことができる。
【0126】
このように、ステップS340とS350が完了すると、前記排気孔領域333eに排気孔351を形成し(S360)、前記排気孔351の枠に、リング形状の部材である第3の結合部材353を結合するステップを行う(S370)。
【0127】
ここで、前記リング形状の第3の結合部材353は、管状の結合部材であって、前述したように、吸気孔332aの枠から外側に突出する管状の第1の結合部材332bと同様に、後述するように、排気弁部350の結合が行われる。
【0128】
また、上述したステップを経て、前記第1の領域(A1)と第2の領域(A2)により形成される袋状のマスク本体330は、前記実施例におけるエアフィルター部30とその形状や製造方法が同様であるが、その自体としてマスク本体の機能を働くことになる。
【0129】
そこで、前記吸気孔332aが形成された第2のフィルター部材332(すなわち、第1の領域)は、使用者の顔面に向かうことになり、これと対向する第1のフィルター部材331(すなわち、第2の領域)は、外側に向かうことになる。
【0130】
また、前記ステップS370が完了すると、前記マスク本体330の両側に着用紐360を結合するステップ(S380)を行い、前記ステップS380では、前述したように、マスク本体330の両側に着用紐360を結合するための第2の接合部333bを更に設ける。
【0131】
また、図面には示していないが、本実施例による防塵用マスクの製造方法は、前記吸気孔332aと排気孔351にそれぞれ、第1実施例で説明した吸気弁部340と排気弁部350を結合するステップを更に行うことができ、前記吸気弁部340と排気弁部350の構成は、第1実施例で説明したことと同様である。
【0132】
ここで、前記第1の結合部材332bと吸気弁部340の結合は、前記第1実施例と同様に、前記第1の結合部材332bと吸気弁部340の第2の結合部材(図示せず)に形成された結合溝(図示せず)−結合突起(図示せず)の結合によって行われる。
【0133】
また、前記第3の結合部材353と排気弁部350の結合も、前述した吸気弁部340の結合と同様に、前記第3の結合部材353と排気弁ハウジング部材(図示せず)に形成された結合溝(図示せず)−結合突起(図示せず)の結合により行われることになる。
【0134】
この場合、前記吸気弁部340と排気弁部350の結合工程は、ステップS370又はS380の以後に行うことができ、前記ステップを経る場合、本実施例による防塵用マスクは、マスク本体330に、吸気弁部340と排気弁部350が結合した状態で製造されて、使用者に提供される。
【0135】
また、本実施例による防塵用マスクは、必要によっては、前記着用紐360が結合されたマスク本体330と、前記吸気弁部340及び排気弁部350が別に提供されることで、使用者が使用するに際して、前記マスク本体330に前記吸気弁部340と排気弁部350を直接結合して使用するように構成することもできる。
【0136】
また、本実施例による防塵用マスクの製造方法は、必要によっては、前記第3の実施例と第4実施例と同様に、吸入孔332aの上端部と下端部を順次折る工程を更に含むことができ、これは、前述した前記実施例と同一の工程であるため、ここでは、重複した説明は省略することにする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】