特表2021-518788(P2021-518788A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2021-518788バスケットボールのシュートトレーニング装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-518788(P2021-518788A)
(43)【公表日】2021年8月5日
(54)【発明の名称】バスケットボールのシュートトレーニング装置
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/00 20060101AFI20210709BHJP
【FI】
   A63B69/00 504A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2020-558453(P2020-558453)
(86)(22)【出願日】2019年4月26日
(85)【翻訳文提出日】2020年10月20日
(86)【国際出願番号】CN2019084618
(87)【国際公開番号】WO2019206287
(87)【国際公開日】20191031
(31)【優先権主張番号】62/663,272
(32)【優先日】2018年4月27日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】518178213
【氏名又は名称】リアオ,チェン−イー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リアオ,チェン−イー
(57)【要約】
バスケットボールのシュートトレーニング装置(10)は、メインフレーム(12)と、垂直及び斜めレール(28、30)を有する第1の垂直レール構造(14)と、第1のスライドベース(16)と、第1のバスケットボール模倣部材(18)を含む。第1の垂直レール構造(14)は、メインフレーム(12)上に配置される。第1のスライドベース(16)は、第1の垂直レール構造(14)に沿ってスライドするように第1の垂直レール構造(14)に配置される。第1のバスケットボール模倣部材(18)は第1のスライドベース(16)に接続される。第1のバスケットボール模倣部材が、ユーザの手によって支えられ、次いで上方に推進されるとき、第1のスライドベース(16)は、第1の垂直レール構造(14)に沿ったセットショットを完成させるようにユーザの手をガイドするために、垂直レール(28)上の第1の初期位置から斜めレール(30)上のシュート位置にスライドする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バスケットボールのシュートトレーニング装置であって:
保持面上に立つためのメインフレームと;
メインフレーム上に配置される第1の垂直レール構造であって、前記第1の垂直レール構造は、垂直レール及び斜めレールを有し、前記斜めレールは前記垂直レールの上端に接続される、第1の垂直レール構造と;
第1のベース部材及び第1のアーム部材を有する第1のスライドベースであって、前記第1のベース部材は、前記第1の垂直レール構造を覆うとともに前記第1の垂直レール構造に沿ってスライドするように前記第1の垂直レール構造の第1の側面にスライド可能に接触し、前記第1のアーム部材は、前記第1のベース部材の外縁から延びる、第1のスライドベースと;
前記第1のアーム部材に接続される第1のバスケットボール模倣部材であって、前記第1の垂直レール構造の前記第1の側面は、前記第1のバスケットボール模倣部材に面する、第1のバスケットボール模倣部材と;
を有し、
前記第1のバスケットボール模倣部材がユーザの手によって支えられ、次いで上方に推進されるとき、前記第1のベース部材は、前記垂直レール上の第1の初期位置から前記斜めレール上のシュート位置までスライドし、前記垂直レールに対して旋回することなく前記垂直レールに接触し続け、前記第1の垂直レール構造に沿ってセットショットを完成させるように前記ユーザの手をガイドするために、前記第1のベース部材が前記第1の垂直レール構造に沿ってスライドするときに、前記第1のバスケットボール模倣部材を前記垂直レールに沿って真っ直ぐかつ上方に移動させ、次いで、前記斜めレールに沿って真っ直ぐかつ斜めに移動させる、
バスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項2】
前記メインフレームは、横フレーム部分及び前記保持面上に立つためのスタンディングフレーム部分を有し、前記横フレーム部分は、前記スタンディングフレーム部分に接続され、前記第1の垂直レール構造は、前記横フレーム部分上に配置される、
請求項1に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項3】
前記メインフレームから離間されるとともに前記スタンディングフレーム部分に接続される第2の垂直レール構造と;
前記第1のバスケットボール模倣部材が膝屈曲位置から前記第1の初期位置に上方に推進される期間中に前記第2の垂直レール構造に沿って前記膝屈曲位置から前記第1の初期位置に垂直に動くよう前記ユーザの胴体をガイドするために前記ユーザの胴体に取り付けるための前記第2の垂直レール構造にスライド可能に配置される胴体取り付け部材と;
をさらに有する、
請求項2に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項4】
前記メインフレームはさらに、前記スタンディングフレーム部分から横方向に延びるスタンディングベースを有する、
請求項2に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項5】
胴体取り付け部材と;
プーリ伝動装置と;
プーリアセンブリであって、前記プーリアセンブリの伝動により前記横フレーム部分及び前記胴体取り付け部材一緒に動かすように前記横フレーム部分及び前記胴体取り付け部材に接続される、プーリアセンブリと;
引っ張り力を提供するための前記プーリアセンブリに接続される引っ張り力印加装置と;
をさらに有する、
請求項2に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項6】
アームガイドベースが、前記第1の垂直レール構造の前記第1の側面上に配置されるとともに前記第1のスライドベースの下に位置し、前記アームガイドベースは、その上に離間された2つのガイドシートであって、それらの間に置かれた前記ユーザの前腕を前記ユーザの上腕と同じ垂直面に拘束するための、2つのガイドシートを有する、
請求項1に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項7】
前記2つのガイドシートは、前記アームガイドベース上に移動可能に配置され、前記第1の垂直レール構造は、前記ユーザの前腕を前記ユーザの上腕と同じ垂直面で整列させるために前記ユーザに対して前記2つのガイドシートの位置を調整するように、前記横フレーム部分に対して左右移動可能にかつ前後に旋回可能である、
請求項6に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項8】
前記第1のバスケットボール模倣部材は、前記ユーザの指がフォロースルー動作を完成させるように、前記第1のベース部材が前記斜めレール上の前記シュート位置にスライドするときに、前記ユーザの指が特定の角度で前記第1のバスケットボール模倣部材を回転させることを可能にするために、前記第1のアーム部材に回転可能に接続される、
請求項1に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項9】
第2のベース部材及び第2のアーム部材を有する第2のスライドベースであって、前記第2のベース部材は、前記第1の垂直レール構造に沿ってスライドするために前記第1のベース部材の反対側に前記第1の垂直レール構造の第2の側面上にスライド可能に配置され、前記第2のアーム部材は、前記第2のベース部材から延びる、第2のスライドベースと;
前記第2のアーム部材に接続される第2のバスケットボール模倣部材と;
をさらに有し、
前記第2のバスケットボール模倣部材が、前記ユーザの手によって支えられ、次に上方に推進されるとき、前記第2のベース部材は、前記第1の垂直レール構造に沿ってフックショットを完成させるように前記ユーザの手をガイドするために、前記垂直レール上の第2の初期位置から前記斜めレール上のフック位置までスライドする、
請求項1に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項10】
前記第2のバスケットボール模倣部材は、前記ユーザの指にフォロースルー動作を完成させるように、前記第2のベース部材が前記斜めレール上の前記フック位置にスライドするときに、前記ユーザの指が特定の角度で前記第2のバスケットボール模倣部材を回転させることを可能にするために、前記第2のアーム部材に回転可能に接続される、
請求項9に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項11】
前記第1のバスケットボール模倣部材が、前記第1のバスケットボール模倣部材の重量のために、前記斜めレール上の前記シュート位置から前記垂直レール上の前記第1の初期位置までスライドして戻るとき、前記第1のスライドベースにブレーキをかけるための前記第1のスライドベース上に配置されるブレーキ装置をさらに有する、
請求項1に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項12】
前記第1のスライドベースは、前記第1の垂直レール構造に対して旋回され、前記ブレーキ装置は、屈曲アーム及びブレーキパッドを有し、前記屈曲アームは、前記第1のベース部材から延び、前記ブレーキパッドは、前記屈曲アームの下端に配置され、前記第1のスライドベースは、前記第1のバスケットボール模倣部材が支えられていないときに前記第1の初期位置で前記第1のスライドベースを停止させるために、前記ブレーキパッドを前記第1の垂直レール構造に接触させるように、前記第1のバスケットボール模倣部材の重量のために前記屈曲アームと協働して前記第1の垂直レール構造に対して旋回し、前記第1のスライドベースは、前記第1のバスケットボール模倣部材が前記ユーザの手によって上方に推進されるとき、前記ブレーキパッドを前記第1の垂直レール構造から分離させるように、前記屈曲アームと協働して前記第1の垂直レール構造に対して旋回する、
請求項11に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項13】
前記斜めレールは、前記垂直レールに対する前記斜めレールの傾斜角を調整するために、前記垂直レールの前記上端に対して旋回される、
請求項1に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項14】
前記メインフレームは、伸縮ロッド及び前記保持面に立つための底部プレートを有し、前記伸縮ロッドは、前記第1のバスケットボール模倣部材の高さを調整するために、前記第1の垂直レール構造及び前記底部プレートに伸縮自在に接続される、
請求項1に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項15】
前記第1のバスケットボール模倣部材に移動可能に配置される少なくとも1つの指取り付け装置をさらに有する、
請求項1に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項16】
リニアガイドレールが前記第1のバスケットボール模倣部材に形成され、前記指取り付け装置は、前記リニアガイドレール内にスライド可能に配置されるスライドブロックを有する、
請求項15に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項17】
少なくとも1つのアーク形状のガイドレールが前記第1のバスケットボール模倣部材に形成され、前記指取り付け装置は、前記アーク形状のガイドレールに沿ってスライド可能である、
請求項15に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項18】
前記第1のバスケットボール模倣部材に移動可能に配置される手首取り付け装置をさらに有する、
請求項1に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項19】
前記第1のスライドベースは、前記第1のアーム部材に旋回可能に接続される制限ロッドをさらに有し、前記制限ロッドは、前記第1のバスケットボール模倣部材の制限スロットを介して前記第1のバスケットボール模倣部材に貫入し、前記第1のバスケットボール模倣部材の回転を制限するように、前記第1のバスケットボール模倣部材に旋回可能に接続される、
請求項1に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項20】
前記第1のバスケットボール模倣部材は、半球形アダプタであり、前記半球形アダプタは、トレーニング用バスケットボール模倣部材と一致するように前記第1のアーム部材に対して旋回可能に接続される、
請求項1に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項21】
バスケットボールのシュートトレーニング装置であって:
保持面上に立つためのメインフレームと;
前記メインフレーム上に配置される第1の垂直レール構造であって、前記第1の垂直レール構造は、垂直レール及び斜めレールを有し、前記斜めレールは前記垂直レールの上端に接続される、第1の垂直レール構造と;
前記第1の垂直レール構造の第1の側面上にスライド可能に配置される第1のバスケットボール模倣部材と;
を有し、
前記第1のバスケットボール模倣部材が、ユーザの手によって支えられ、次いで上方に推進されるとき、前記第1のバスケットボール模倣部材は、前記第1の垂直レール構造に沿ってセットショットを完成させるように前記ユーザの手をガイドするために、前記垂直レール上の初期位置から前記斜めレール上のシュート位置にスライドして、前記垂直レールに沿って真っ直ぐかつ上方に移動し、次いで前記斜めレールに沿って真っ直ぐかつ斜めに移動する、
バスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項22】
前記第1の垂直レール構造は、中空レール管であり、前記第1のバスケットボール模倣部材は、前記第1の垂直レール構造に沿ってスライド可能であるように、前記第1の垂直レール構造内に移動可能に配置される、
請求項21に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【請求項23】
第1のベース部材及び弾性コネクタを有する第1のスライドベースであって、前記第1のベース部材は、前記第1の垂直レール構造を覆うとともに前記第1の垂直レール構造に沿ってスライドするように前記第1の垂直レール構造の前記第1の側面にスライド可能に接触し、前記弾性コネクタは、前記第1のベース部材の外縁から延びる、第1のスライドベースと;
前記弾性コネクタを介して前記第1のベース部材に接続される手首取り付け装置と;
をさらに有する、
請求項21に記載のバスケットボールのシュートトレーニング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連技術]
本開示は、2018年4月27日に出願された米国特許出願第62/663,272号の優先権利益を主張する非仮出願の一部であり、その内容は、その全体が参照により援用される。
【0002】
本発明は、バスケットボールのシュートトレーニング装置に関し、より具体的には、垂直レール構造に沿ってセットショットを完成させるようにユーザの手をガイドする(guiding)ためのバスケットボールのシュートトレーニング装置に関する。
【背景技術】
【0003】
一般に、適切なシュート技術はバスケットボール選手がバスケットにバスケットボールをシュートするのに役立ち得る。1つの重要な技術は、適切な手首の動きである。バスケットボール選手がバスケットボールをシュートする際には、バスケットボール選手は手首を曲げ(cock)、バスケットボールを空中からバスケットに押し込む必要がある。しかし、バスケットボールをシュート中に、バスケットボール選手が上腕と同じ垂直面に前腕(lower arm)を正しく位置決めする(position)ことができない場合、適切な手首の動きだけでは不十分である。従って、適切な手首の動きと適切な腕の動きの両方を発達させるためにバスケットボール選手をトレーニングするための装置をどのように設計するかは、バスケットボールのシュートトレーニングにおいて重要な課題の一つである。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、バスケットボールのシュートトレーニング装置を提供する。バスケットボールのシュートトレーニング装置は、メインフレーム、第1の垂直レール構造、第1のスライドベース、及び第1のバスケットボール模倣部材を含む。メインフレームは、保持面上に立つために使用される。第1の垂直レール構造は、メインフレーム上に配置される。第1の垂直レール構造は、垂直レール及び斜めレールを有する。斜めレールは垂直レールの上端に接続される。第1のスライドベースは、第1のベース部材及び第1のアーム部材を有する。第1のベース部材は、第1の垂直レール構造を覆う(jackets)とともに第1の垂直レール構造に沿ってスライドするように第1の垂直レール構造の第1の側面にスライド可能に接触する。第1のアーム部材は、第1のベース部材の外縁(outer edge)から延びる。第1のバスケットボール模倣部材は、第1のアーム部材に接続される。第1の垂直レール構造の第1の側面は、第1のバスケットボール模倣部材に面する。第1のバスケットボール模倣部材がユーザの手によって支えられ、次いで上方に推進される(propelled)とき、第1のベース部材は、垂直レール上の第1の初期位置から斜めレール上のシュート位置までスライドし、垂直レールに対して旋回する(pivoting)ことなく垂直レールに接触し続け、第1のベース部材が第1の垂直レール構造に沿ってスライドするときに、ユーザの手をガイドして第1の垂直レール構造に沿ってセットショットを完成させるように、第1のバスケットボール模倣部材を垂直レールに沿って真っ直ぐかつ上方に移動させ、次いで、斜めレールに沿ってまっすぐかつ斜めに移動させる。
【0005】
さらに、本発明は、バスケットボールのシュートトレーニング装置を提供する。バスケットボールのシュートトレーニング装置は、メインフレーム、第1の垂直レール構造、及び第1のバスケットボール模倣部材を含む。メインフレームは、保持面上に立つために使用される。第1の垂直レール構造は、メインフレーム上に配置される。第1の垂直レール構造は、垂直レール及び斜めレールを有する。斜めレールは垂直レールの上端に接続される。第1のバスケットボール模倣部材は、第1の垂直レール構造の第1の側面上にスライド可能に配置される。第1のバスケットボール模倣部材がユーザの手で支えられ、次いで上方に推進されるとき、第1のバスケットボール模倣部材は、第1の垂直レール構造に沿ってセットショットを完成させるようにユーザの手をガイドするために、垂直レール上の初期位置から斜めレール上のシュート位置にスライドして、垂直レールに沿って真っ直ぐかつ上方に移動し、次いで斜めレールに沿って真っ直ぐかつ斜めに移動する。
【0006】
本発明のこれら及び他の目的は、種々の図面に示されている好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後に、当業者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態に係るバスケットボールのシュートトレーニング装置の図である。
図2】胴体取り付け部材を装着し、第1のバスケットボール模倣部材を膝屈曲位置で支えるユーザの側面図である。
図3】第2の垂直レール構造に沿って第1の初期位置に垂直に移動するために、ユーザの胴体をガイドする図2の胴体取り付け部材の側面図である。
図4】斜めレール部分のシュート位置にスライドした図3の第1のベース部材の側面図である。
図5】本発明の別の実施形態による第1のスライドベース上に配置されているブレーキ装置の側面図である。
図6】ブレーキ装置を第1の垂直レール構造から分離させるための、第1の垂直レール構造に対して旋回する第1のスライドベースの側面図である。
図7】本発明の別の実施形態による、第2のバスケットボール模倣部材を支えるユーザのシュートハンドの側面図である。
図8図7の第2のバスケットボール模倣部材を上方に推進してフックショットを完成させるユーザのシュートハンドの側面図である。
図9】本発明の別の実施形態によるバスケットボールのシュートトレーニング装置の側面図である。
図10図9のバスケットボールのシュートトレーニング装置の正面図である。
図11図9の第1の垂直レール構造、第1のスライドベース、及び第1のバスケットボール模倣部材の拡大図である。
図12】本発明の別の実施形態による、制限ロッドを介して第1のアーム部材に接続されている第1のバスケットボール模倣部材の側面図である。
図13図9の第1のバスケットボール模倣部材上に移動可能に配置されている指取り付け装置及び手首取り付け装置の図である。
図14】第1のバスケットボール模倣部材上に移動可能に配置されている、図13の指取り付け装置及び手首取り付け装置の上面図である。
図15】本発明の別の実施形態による、第1のバスケットボール模倣部材上に移動可能に配置されている図13の指取り付け装置の上面図である。
図16】本発明の別の実施形態による、アーク形状のガイドレールに沿ってスライド可能である図13の指取り付け装置の上面図である。
図17】本発明の別の実施形態による、第1のアーム部材に接続されているバスケットボール模倣部材の側面図である。
図18】本発明の別の実施形態による、弾性コネクタに接続されている手首取り付け装置の側面図である。
図19】本発明の別の実施形態によるバスケットボールのシュートトレーニング装置の図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
なお、本発明の一実施形態に係るバスケットボールのシュートトレーニング装置10の図である図1を参照されたい。図1に示すように、バスケットボールのシュートトレーニング装置10は、メインフレーム12と、第1の垂直レール構造14と、第1のスライドベース16と、第1のバスケットボール模倣部材18と、第2の垂直レール構造20と、胴体取り付け部材22とを含む。メインフレーム12は、スタンディングフレーム部分24と、横(transverse)フレーム部分26とを有する。横フレーム部分26は、スタンディングフレーム部分24に接続され、スタンディングフレーム部分24は、バスケットボールのシュートトレーニング装置10が、ユーザ(例えばバスケットボールプレーヤ)が便利に操作するために、保持面上に安定して配置されることができるように、保持面(例えば、接地平面)上に立つために使用される。第1の垂直レール構造14は、横フレーム部分26上に配置され、垂直レール28と垂直レール28の上端Pに接続された斜めレール30とを有する。この実施形態では、斜めレール30は、好ましくは、垂直レール28の上端Pに対して旋回され(例えば、ヒンジによって、しかしそれに限定されない)、その結果、ユーザは、垂直レール28に対する斜めレール30の斜角を調整することによって、そのシュート角度を適切に調整することができる。
【0009】
第1のスライドベース16は、第1のベース部材32及び第1のアーム部材34を有する。第1のベース部材32は、第1の垂直レール構造14に沿ってスライドするために、第1の垂直レール構造14の第1の側面S上にスライド可能に配置される。第1のアーム部材34は、第1のベース部材32から延びる。第1のバスケットボール模倣部材18は、ユーザがシュート動作を実行するためにそのシュートする手によって第1のバスケットボール模倣部材18を支えるために、第1のアーム部材34に接続されている。実際の適用では、第1のバスケットボール模倣部材18の重量は、筋肉トレーニング目的を達成するために、第1のバスケットボール模倣部材18に詰め物(fillers)(例えば、水又は砂)を加えることによって増加させることができる。
【0010】
さらに、第2の垂直レール構造20は、メインフレーム12から離間され、スタンディングフレーム部分24に接続される。胴体取り付け部材22は、ユーザがシュート動作を行うときのユーザの姿勢安定性を改善するために、第2の垂直レール構造20に沿って垂直に動くようユーザの胴体をガイドするように、ユーザの胴体に取り付けるために第2の垂直レール構造20にスライド可能に配置される。この実施形態では、胴部取り付け部材22は、着用可能な装置(例えば、着用可能なベスト)であってもよいが、これに限定されない。すなわち、別の実施形態では、本発明は、ユーザの胴体に取り付けることができる他の取り付け装置(例えば、ラップショルダーハーネス)を採用することができる。なお、バスケットボールのシュートトレーニング装置10の機械的設計を簡略化するために、第2の垂直レール構造20及び胴部取り付け部材22は省略可能な構成要素とすることができる。
【0011】
さらに、図1に示すように、シュートする手によって第1のバスケットボール模倣部材18を支え、次に第1のバスケットボール模倣部材18を上方に推進させながら、ユーザが、前腕を上腕と同じ垂直面に適切に位置決めできることを確実にするために、バスケットボールのシュートトレーニング装置10は、アームガイドベース36をさらに含むことができる。アームガイドベース36は、第1の垂直レール構造14の第1の側面Sに配置され、第1のスライドベース16の下に位置する。アームガイドベース36は、2つのガイドシート38であって、それらの間に置かれたユーザの前腕をユーザの上腕と同じ垂直面に拘束するために、その上に離間された2つのガイドシート38を有する。実際の適用では、ユーザが、同じ垂直面でユーザの前腕をユーザの上腕と整列させるように、ユーザに対する2つのガイドシート38の位置を都合よく調整することができるように、2つのガイドシート38をアームガイドベース36上に移動可能に配置することができ、第1の垂直レール構造14を横フレーム部分26に対して左右移動可能にかつ前後に旋回可能にすることができる。2つのガイドシート38をアームガイドベース36上に移動可能に配置するとともに第1の垂直レール構造14を横フレーム部分26に移動可能かつ旋回可能に配置するための機械的設計の関連する説明については、従来技術では一般的に見られ、ここでは省略する。さらに、別の実施形態では、垂直レール28は、ユーザが第1の垂直レール構造14に沿ったセットショットをよりスムーズに完成するのを助けるために、図1に示すような直線レールの代わりにアーク形状のレールであってもよい。
【0012】
バスケットボールのシュートトレーニング装置10の動作に関するより詳細な説明が、以下のように提供される。図2図3、及び図4を参照されたい。図2は、胴体取り付け部材22を装着し、第1のバスケットボール模倣部材18を膝屈曲位置で支えるユーザの側面図である。図3は、第2の垂直レール構造20に沿って第1の初期位置に垂直に移動するために、ユーザの胴体をガイドする図2の胴体取り付け部材22の側面図である。図4は、斜めレール30上のシュート位置にスライドしている図3の第1のベース部材32の側面図である。ユーザが胴体取り付け部材22を装着した後、ユーザは、前腕40を2つのガイドシート38の間に置き、第1のバスケットボール模倣部材18をシュートする手42によって支え、次に、ユーザの前腕40を同じ垂直面(すなわち、図2に示すXZ平面)でユーザの上腕44と位置合わせするために、適切に第1の垂直レール構造14を左右に動かすとともに第1の垂直レール構造14を前後に旋回させることにより、ユーザに対する2つのガイドシート38の位置を調整することができる。その後、ユーザは、バスケットボールのシュートのための図2に示すような膝屈曲位置で準備完了(ready action)動作を実行するために膝を曲げることができる。続いて、胴体取り付け部材22は、ユーザが膝を伸ばしたときに、図2に示す膝屈曲位置から第2の垂直レール構造20に沿って図3に示すように第1の初期位置まで垂直に動くようにユーザの胴体をガイドし、次に、ユーザは、第1のバスケットボール模倣部材18をシュートする手42によって上方に推進させて、第1のベース部材32を、垂直レール28上の図3に示す第1の初期位置から斜めレール30上の図4に示すシュート位置までスライドさせることができる。
【0013】
なお、本実施形態では、ユーザの指がフォロースルー動作を完成させることができるように、第1のベース部材32が斜めレール30上の図4に示すシュート位置にスライドするときに、ユーザの指が特定の角度(例えば、30°であるが、これに限定されない)で反時計回りに第1のバスケットボール模倣部材18を回転させることを可能にするために、第1のバスケットボール模倣部材18は第1のアーム部材34に(例えば、第1のバスケットボール模倣部材18を第1のアーム部材34にねじりばねで接続することによって)回転可能に接続されることができる。
【0014】
このようにして、バスケットボールのシュートトレーニング装置10は、ユーザのシュートする手42をガイドして、前腕40が上腕44と同じ垂直面に位置決めされる場合に、第1の垂直レール構造14に沿ったセットショットを完成させることができるので、バスケットボールのシュートトレーニング装置10は、バスケットボールをバスケットにうまくシュートするための適切な手首の動きと適切なアームの動きの両方を発達させるようにユーザをトレーニングし、ユーザが前述のバスケットボールのシュートトレーニングプロセスを繰り返し実行するときに、動きの規制目的を達成することができる。
【0015】
さらに、第1のベース部材32は、第1のバスケットボール模倣部材18がユーザのシュートする手42によって支持されていない間に、第1のバスケットボール模倣部材18の重量のために、斜めレール30上のシュート位置から垂直レール28上の第1の初期位置までスライドして戻ることができるので、本発明は、第1のバスケットボール模倣部材18が速く落下してユーザに誤ってダメージを与えるのを効率的に防止するために、第1のベース部材32を第1の初期位置で停止させるブレーキ設計をさらに採用することができる。すなわち、バスケットボールのシュートトレーニング装置10は、第1のベース部材32が斜めレール30上のシュート位置から垂直レール28上の第1の初期位置までスライドするして戻るときに、第1のスライドベース16にブレーキをかけるための第1のスライドベース16上に配置されるブレーキ装置46をさらに含むことができる。
【0016】
例えば、図5及び図6を参照されたい。図5は、本発明の別の実施形態による第1のスライドベース16上に配置されたブレーキ装置46の側面図である。図6は、ブレーキ装置46を第1の垂直レール構造14から分離させるために、第1の垂直レール構造14に対して旋回している第1のスライドベース16の側面図である。なお、本実施形態及び前述した実施形態の両方に記載した構成要素は、類似の構造又は機能を有する構成要素であり、ここでは、関連する説明を省略する。
【0017】
図5及び図6に示すように、この実施形態では、第1のスライドベース16は、第1の垂直レール構造14に対して旋回することができ、ブレーキ装置46は、屈曲アーム48及びブレーキパッド50を含むことができる。屈曲アーム48は、第1のベース部材32から延びる。ブレーキパッド50は、屈曲アーム48の下端に配置される。従って、図5に示すように、第1のスライドベース16は、第1のバスケットボール模倣部材18が支えられていないときに第1の初期位置で第1のスライドベース16を停止させるために、ブレーキパッド50を第1の垂直レール構造14に接触させるように、第1のバスケットボール模倣部材18の重量のために屈曲アーム48と協働して第1の垂直レール構造14に対して旋回することができる。他方、図6に示すように、第1のバスケットボール模倣部材18がユーザのシュートする手42によって上方に推進されるとき、第1のスライドベース16は、屈曲アーム48と協働して第1の垂直レール構造14に対して旋回し、ブレーキパッド50を第1の垂直レール構造14から分離させるので、ユーザは第1のバスケットボール模倣部材18を上方に推進し続けることができる。前述のブレーキ設計により、バスケットボールのシュートトレーニング装置10の作動安全性を大幅に向上させることができる。
【0018】
バスケットボールのシュートトレーニング装置10は、フックショットトレーニング機能をさらに有することができることに留意されたい。図7及び図8を参照されたい。図7は、本発明の別の実施形態による、第2のバスケットボール模倣部材52を支えるユーザのシュートする手42の側面図である。図8は、図7の第2のバスケットボール模倣部材52を上方に推進してフックショットを完成させるユーザのシュートする手42の側面図である。なお、本実施形態及び前述した実施形態の両方に記載した構成要素は、類似の構造又は機能を有する構成要素であり、ここでは、関連する説明を省略する。
【0019】
図7及び図8に示すように、この実施形態では、バスケットボールのシュートトレーニング装置10は、さらに、第2のバスケットボール模倣部材52及び第2のスライドベース54を含むことができる。第2のスライドベース54は、第2のベース部材56及び第2のアーム部材58を有する。第2のベース部材56は、第1の垂直レール構造14に沿ってスライドするために、第1のベース部材32の反対側に第1の垂直レール構造14の第2の側面S上にスライド可能に配置される。第2のアーム部材58は、第2のベース部材56から延びる。第2のバスケットボール模倣部材52は、ユーザが、フック動作を実行するために、第2のバスケットボール模倣部材52をシュートする手で支えることができるように、第2のアーム部材58に接続することができる。実際の適用では、第2のバスケットボール模倣部材52の重量は、筋肉トレーニング目的を達成するために、第2のバスケットボール模倣部材52に詰め物(例えば、水又は砂)を加えることによって増加させることができる。
【0020】
さらに、この実施形態では、第2のバスケットボール模倣部材52は、ユーザの指にフォロースルー動作を完成させるために、第2のベース部材56が斜めレール30上の図8に示すフック位置にスライドするときに、ユーザの指が特定の角度(例えば、30°ではあるが、これに限定されない)で第2のバスケットボール模倣部材52を回転させることを可能にするために、(第2のバスケットボール模倣部材52を第2のアーム部材58にねじりばねで接続することによって)第2のアーム部材58に回転可能に接続することができる。
【0021】
なお、上述のアーム位置決め設計は、ユーザのシュートする手で第2のバスケットボール模倣部材52を支え、次にそれを上方に推進する間に、ユーザの前腕をユーザの上腕と同じ垂直面で位置決めするために、この実施形態にも適用することができる。関連する説明は、前述の実施形態による類推により考えられることができ、本明細書では省略する。
【0022】
このようにして、ユーザは、そのシュートする手42によって第2のバスケットボール模倣部材52を支え、次に、そのシュートする手42によって上方に推進し、第1の垂直レール構造14に沿ってフックショットを完成させるように、第2のベース部材58を、垂直レール28上の図7に示す第2の初期位置から斜めレール30上の図8に示すフック位置までスライドさせることができる。従って、バスケットボールのシュートトレーニング装置10は、バスケットにバスケットボールをうまく引っ掛ける(hooking)ための適切な手首動作と適切な腕動作の両方を発達させるようにユーザをトレーニングし、ユーザが前述のバスケットボールフッキングトレーニングプロセスを繰り返すときに
動きの規制目的を達成することができる。
【0023】
さらに、図9〜11を参照されたい。図9は、本発明の別の実施形態によるバスケットボールのシュートトレーニング装置100の側面図である。図10は、図9のバスケットボールのシュートトレーニング装置100の正面図である。図11は、図9の第1の垂直レール構造14、第1のスライドベース16、及び第1のバスケットボール模倣部材18の拡大図である。なお、本実施形態で説明した構成要素及び前述の構成要素は、類似の構造又は機能を有する構成要素を表すものであり、本明細書では、関連する説明は省略する。
【0024】
図9〜11に示すように、バスケットボールのシュートトレーニング装置100は、メインフレーム12、第1の垂直レール構造14、第1のスライドベース16、第1のバスケットボール模倣部材18、胴体取り付け部材102、及びプーリ伝動装置104を含む。メインフレーム12は、スタンディングフレーム部分24と、横フレーム部分26とを有する。横フレーム部分26は、第1のバスケットボール模倣部材18を所望の高さに調整するために、スタンディングフレーム部分24に沿って上下にスライド可能である(例えば、第1のバスケットボール模倣部材18は、ユーザの額又は鼻と整列するように調整されることができる)。メインフレーム12はさらに、スタンディングベース25を有することができる。スタンディングベース25は、ユーザがその上に立ってバスケットボールのシュートトレーニング装置100の関連トレーニング動作を実行することを可能にするために、スタンディングフレーム部分24から横方向に延びる。第1の垂直レール構造14は、横フレーム部分26上に配置され、垂直レール28と、垂直レール28に接続された斜めレール30とを有する。この実施形態では、斜めレール30は、好ましくは、垂直レール28に対する斜めレール30の傾斜角(好ましくは10°〜30°)を調整することによってユーザがそのシュート角度を適切に調整できるように、垂直レール28に(例えば、ヒンジによってだが、これに限定されない)旋回可能に接続される。さらに、第1の垂直レール構造14は、横フレーム部分26に対する第1の垂直レール構造14の傾斜角度(好ましくは45°〜90°)を調整することによって、ユーザが好都合にシュート角度を調整できるように、(図11に示すように)横フレーム部分26に対して前方に旋回可能であることができる。
【0025】
なお、本実施形態では、第1のスライドベース16は、本発明により提供されるバスケットボールのシュートトレーニング装置100の構造設計を簡略化するための省略可能な構成要素である。例えば、別の実施形態では、第1の垂直レール構造は、中空レール管であり得、第1のバスケットボール模倣部材は、第1のバスケットボール模倣部材を第1のスライドベースを伴わずに第1の垂直レール構造に沿ってスライドさせるように、第1の垂直レール構造内に移動可能に配置され得る。
【0026】
角度制限設計は、第1のバスケットボール模倣部材18及び第1のアーム部材34にさらに適用され得ることが言及されるべきである。例えば、図12に示すように、第1のスライドベース16は、第1のアーム部材34に旋回可能に接続される制限(limiting)ロッド17をさらに有することができる。制限ロッド17は、第1のバスケットボール模倣部材18の制限スロット19を介して第1のバスケットボール模倣部材18に貫入し、ユーザが第1のバスケットボール模倣部材18を手から滑り落とすのを効率的に防止するために第1のバスケットボール模倣部材18の回転を適当な角度範囲(好ましくは30°〜60°)で制限するように、第1のバスケットボール模倣部材18に旋回可能に接続される。
【0027】
実際の適用では、ユーザが第1のバスケットボール模倣部材18に正しい位置で確実に指を置くことができることを確実にするために、第1のバスケットボール模倣部材18に取り付け(attachment)設計をさらに適用することができる。図13〜14に示すように、バスケットボールのシュートトレーニング装置100は、少なくとも1つの指取り付け装置106(好ましくは、図14に示す3つの面ファスナーストラップ、ただし、これらに限定されない)と、手首取り付け装置108(好ましくは、図13に示すリストバンド、ただし、これに限定されない)とをさらに含むことができる。指取り付け装置106及び手首取り付け装置108は、第1のバスケットボール模倣部材18上に移動可能に配置される。例えば、図13及び図14に示すように、指取り付け装置106を、スライドブロック107を介してリニアガイドレール110に沿ってスライド可能にするように、第1のバスケットボール模倣部材18は、その上に形成されたリニアガイドレール110を有することができ、指取り付け装置106は、リニアガイドレール110内にスライド可能に配置されるスライドブロック107を有することができる。このようにして、ユーザは、指取り付け装置106に指(例えば、人差し指、中指、薬指)をそれぞれ取り付け、手首を手首取り付け装置108に取り付け、ユーザが第1のバスケットボール模倣部材18をシュートする手で持ち上げる間に指を所望の角度に広げるのを助けるために、指取り付け装置106及び手首取り付け装置108を正しい位置に調整することができる。
【0028】
注目すべきことに、図15に示すように、本発明は、さらに、ユーザが第1のバスケットボール模倣部材18に指を正しい位置により確実に置くことができることを確実にするように、ユーザの人差し指、中指、及び薬指を第1のバスケットボール模倣部材18にそれぞれ取り付けるために、2つの指取り付け装置106を利用することができる。さらに、図16に示すように、別の実施形態では、1本の指に対するそれぞれの2つの指取り付け装置106は、指取り付けのための調整をより柔軟かつ便利にするように、2つのアーク形状のガイドレール112に沿ってスライド可能であることができる。
【0029】
さらに、図9に示すように、胴体取り付け部材102は、プーリ伝動装置104に接続されるとともに、ユーザがシュート動作を行う際のユーザの姿勢安定性を改善するために、垂直に動くようにユーザの胴体をガイドするためにユーザの胴体に取り付けられている。この実施形態では、胴体取り付け部材102は、ユーザの胴体に取り付けることができる着用可能なベルト装置(例えば、図9に示すようなラップショルダーハーネス)であることができる。さらに、図9〜10に示すように、プーリ伝動装置104は、スタンディングフレーム部分24上に配置され、プーリアセンブリ114と、引っ張り力印加装置116(好ましくは、図9に示す7つの引っ張りばね117からなるが、これに限定されず、本発明が、プーリアセンブリ114を複数のウェイトプレートに接続するなど、引っ張り力を提供するための他の設計を採用することができることを意味する)とを含む。プーリアセンブリ114は、横フレーム部分26及び胴取り付け部材102をプーリアセンブリ114の伝達により互いに移動させるように、横フレーム部分26及び胴取り付け部材102にそれぞれ接続される。プーリアセンブリ114のプーリ伝動設計に関して、関連する説明は、従来技術において一般的に見られ、本明細書では省略する。
【0030】
ユーザが胴体取り付け部材102を着用した後、ユーザは、第1のバスケットボール模倣部材18をシュートする手で支えることができる。その後、ユーザは膝を曲げてバスケットボールをシュートするための準備完了動作を行うことができた。続いて、胴体取り付け部材102は、ユーザが膝を伸ばしたときに、垂直に動くようにユーザの胴体をガイドすることができ(このプロセスの間に、引っ張り力印加装置116の張力は、胴体及び足の筋肉のトレーニング目的を達成するために増大させることができる)、次に、ユーザは、第1のバスケットボール模倣部材18をユーザのシュートする手によって上方に押し上げて、セットショットを完成させるために第1のベース部材32を垂直レール28から斜めレール30にスライドさせることができる。
【0031】
実際の適用では、図9〜10に示すように、本発明は、さらに、第1のバスケットボール模倣部材18を独立して所望の高さに調整する(例えば、第1のバスケットボール模倣部材18は、ユーザの額又は鼻と位置合わせするように調整することができる)ために横フレーム部分26をスタンディングフレーム部分24に沿って上下にスライドして駆動するように、プーリアセンブリ114の鋼製ケーブル長さを調整するためにプーリアセンブリ114に接続されることになる車輪ハンドル装置118を利用することができる。
【0032】
さらに、本発明は、他のバスケットボール模倣設計を採用することができる。例えば、本発明の別の実施形態による第1のアーム部材34に接続された第1のバスケットボール模倣部材18’の側面図である図17を参照されたい。図17に示すように、第1のバスケットボール模倣部材18’は好ましくは、(好ましくは、第1のアーム部材34に対して半球形アダプタを水平方向に回転可能にするために回転ベアリング35によって)第1のアーム部材34に旋回可能に接続された半球形アダプタであることができる。このように、ユーザは、シュートする手11を正しいシュート位置に正確に移動させるようにユーザをガイドするために、半球形アダプタと整合するようにユーザのシュートする手11によって、トレーニング用バスケットボール模倣部材(例えば、図15に示すような第1のバスケットボール模倣部材18)を持ち上げることができる。
【0033】
さらに、弾性コネクタ120(例えば、バネ又はゴム棒)に接続されている手首取り付け装置108の側面図である図18に示すように、手首取り付け装置108(好ましくは、手首バンドであるが、これに限定されない)は、ユーザが手首を手首取り付け装置108に取り付け、次に、シュートする手によって第1のバスケットボール模倣部材18を持ち上げる間に、バスケットボールをバスケットにシュートするための適切な手首動作及び適切なアーム動作を発達させるようにユーザをトレーニングするために、弾性コネクタ120を介して第1のベース部材32に接続される。
【0034】
なお、メインフレーム設計は、メインフレームの構造設計を簡略化するために、前述の実施形態に限定されない。例えば、本発明の別の実施形態によるバスケットボールのシュートトレーニング装置200の図である図19を参照されたい。この実施形態及び前述の実施形態で言及された構成要素は、類似の構造又は機能を有する構成要素を表しており、ここでは関連する説明は省略する。図19に示すように、バスケットボールのシュートトレーニング装置200は、メインフレーム202と、第1の垂直レール構造14と、第1のスライドベース16と、第1のバスケットボール模倣部材18とを含む。この実施形態では、メインフレーム202は、底部プレート204と伸縮(telescopic)ロッド206とを含む。底部プレート204は、ユーザ(例えばバスケットボールプレーヤ)が好都合に操作するためにバスケットボールのシュートトレーニング装置200が保持面上に安定して配置されることができるように、保持面(例えば接地面)上に立つために使用される。伸縮ロッド206は、第1のバスケットボール模倣部材18を所望の高さに調整するために、第1の垂直レール構造14及び底部プレート204に伸縮自在に接続されている(例えば、第1のバスケットボール模倣部材18は、ユーザの額又は鼻と位置合わせするように調整することができる)。さらに、この実施形態では、本発明は、さらに、第1の垂直レール構造14及び伸縮ロッド206に接続される車輪ハンドル装置208を利用することができる。このようにして、ユーザは、第1のバスケットボール模倣部材18を便利に自分の体型に従って適切な位置に調整するために、メインフレーム202に対して前後に移動するように第1の垂直レール構造14を駆動するために、車輪ハンドル装置208を回転させることができる。伸縮ロッド206の伸縮構造設計及び車輪ハンドル装置208の駆動機械設計についての関連する説明については、従来技術でにおいて一般的に理解されており、本明細書では省略する。
【0035】
当業者は、本発明の教示を保持しつつ、装置及び方法の多くの修正及び変更を行うことができることを容易に理解するであろう。従って、上記の開示は、添付の特許請求の範囲の範囲によってのみ限定されると解釈されるべきである。
図1
図2
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図5
図6
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図8
図9
図10
図11
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【国際調査報告】