(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-519670(P2021-519670A)
(43)【公表日】2021年8月12日
(54)【発明の名称】汎用電子歯科装置
(51)【国際特許分類】
A61C 1/02 20060101AFI20210716BHJP
A61C 1/06 20060101ALI20210716BHJP
A61C 1/07 20060101ALI20210716BHJP
A61C 5/50 20170101ALI20210716BHJP
【FI】
A61C1/02 E
A61C1/06
A61C1/07 Z
A61C5/50
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2021-501103(P2021-501103)
(86)(22)【出願日】2019年3月28日
(85)【翻訳文提出日】2020年10月28日
(86)【国際出願番号】FR2019050712
(87)【国際公開番号】WO2019186072
(87)【国際公開日】20191003
(31)【優先権主張番号】1852803
(32)【優先日】2018年3月30日
(33)【優先権主張国】FR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520377440
【氏名又は名称】アポリナ
(74)【代理人】
【識別番号】110001656
【氏名又は名称】特許業務法人谷川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラグランジュ,バチスト
(72)【発明者】
【氏名】デュトイト,ピエール
【テーマコード(参考)】
4C052
【Fターム(参考)】
4C052AA06
4C052AA13
4C052GG07
4C052GG19
4C052GG24
(57)【要約】
本発明による押圧制御式の汎用電子歯科装置(1)は細長い本体(2)から構成され、その内部に、電動モータまたは電動減速機(5)を供給して押圧軸(6)を駆動可能にするバッテリ(3)が配置され、押圧軸は、一連の接続エンドピース(10)に帰属して細長い本体(2)の内部でロックされる接続エンドピース(10a〜10j)と協働するように構成され、各エンドピース(10a〜10j)が、一方では、細長い本体(2)の内部への固定用の固定手段(13)を含み、他方では、電子基板(4)にあらかじめ組み込まれた制御プログラムの1つを始動可能な、エンドピース接続時に作動される認識手段(12)を含み、電子基板は上記本体内部に収容され、細長い本体(2)の外面に配置された制御ボタン(7)に接続されており、エンドピース(10a〜10j)の所定の制御プログラムに応じて電動モータまたは電動減速機(5)を制御することにより上記エンドピースを制御する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長い本体(2)から構成され、その内部に、電動モータまたは電動減速機(5)を供給して押圧軸(6)を駆動可能にするバッテリ(3)が配置され、前記押圧軸は、一連の接続エンドピース(10)に帰属して前記細長い本体(2)の内部でロックされる接続エンドピース(10a〜10j)と協働するように構成され、前記エンドピース(10a〜10j)の各々が、一方では、前記細長い本体(2)の内部への固定用の固定手段(13)を含み、他方では、電子基板(4)にあらかじめ組み込まれた制御プログラムの1つを始動可能な、エンドピース接続時に作動される認識手段(12)を含み、前記電子基板が前記本体の内部に収容され、この基板が前記細長い本体(2)の外面に配置された制御ボタン(7)に接続されており、前記エンドピース(10a〜10j)の所定の制御プログラムに応じて前記電動モータまたは電動減速機(5)を制御することにより前記エンドピースを制御することを特徴とする押圧制御式の汎用電子歯科装置。
【請求項2】
前記細長い本体(2)が、作業端部から最も離れた端部側にほぼ円筒形の輪郭を有する第1のスペース(2a)を含み、前記スペースがカバー(2b)により閉じられて、その下部でバッテリ(3)を受容することを特徴とする請求項1に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項3】
前記第1のスペース(2a)の上部は、電動モータまたは電動減速機(5)と押圧軸(6)の上にくるように細長い輪郭を有する制御電子基板(4)をバッテリ(3)の上に設置かつ固定可能であり、前記細長い本体(2)の外側上部に配置された制御ボタン(7)と協働するようにされることを特徴とする請求項2に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項4】
前記細長い本体(2)は、前記第1のスペース(2a)の延長線上にガイドベース(2c)を含み、前記ガイドベースは、前記押圧軸(6)の駆動を保証する電動モータまたは電動減速機(5)を前記バッテリ(3)の延長線上に配置可能であることを特徴とする請求項2に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項5】
前記電気モータまたは電動減速機(5)は、前記押圧軸(6)に前記モータの回転応力を伝達して押圧軸が並進移動できるように、結合要素(8)を介して前記押圧軸(6)と協働する駆動軸(5a)を含むことを特徴とする請求項1に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項6】
前記結合要素(8)は、電動モータまたは電動減速機(5)の駆動軸(5a)が内部に固定される第1の内側ボア(8b)を含むスリーブ(8a)から構成され、その一方で前記スリーブ(8a)は前記第1のボア(8b)の延長線上に第2の内側ボア(8c)を含み、前記第2の内側ボアがねじ切りされていて、前記装置(1)の前記押圧軸(6)を構成する保護管(6b)に外周で結合されるねじ切りロッド(6a)と協働することを特徴とする請求項5に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項7】
前記制御電子基板(4)に接続される振動装置(11)を前記押圧軸(6)の下に含み、対応するエンドピース(10a〜10j)の内部への波動の拡散を可能にする、請求項1に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項8】
前記認識手段(12)が、前記電子基板(4)に配置された光センサ(4a1)により分析されるコード(12a)から構成され、前記細長い本体(2)内にロックされるエンドピース(10a〜10j)に対応するプログラムを始動可能である、請求項1に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項9】
前記認識手段(12)が、遠隔センサにより分析されるTagまたはRfidコードの、前記円筒本体(100)の外面への印刷から構成されることを特徴とする請求項1に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項10】
前記認識手段(12)が、前記エンドピース(10a〜10j)の周辺に配置された端子領域(12b)から構成され、前記電子基板(4)に配置されたスイッチ(4a2)を作動させて、前記細長い本体(2)内にロックされるエンドピース(10a〜10j)に対応するプログラムを始動可能であることを特徴とする請求項1に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項11】
前記バッテリ(3)の保持および充電を保証する再充電ベースへの前記装置の設置を可能にする充電手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項12】
前記細長い本体(2)への設置時に前記接続エンドピース(10a〜10j)の各々をあらかじめ角度的に位置決めする誤作動防止装置(20)を含むことを特徴とする請求項1に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項13】
前記誤作動防止装置(20)が、中空の円筒本体(100)の外周にある平面部(20a、20c、20e)により形成されることを特徴とする請求項12に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項14】
前記平面部(20a、20c、20e)が、前記中空の円筒本体(100)の外側に至る延長部(20b、20d、20f)を有することを特徴とする請求項12に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項15】
前記平面部(20c)が、前記中空の円筒本体(100)の外周に対する肉厚部として設けられることを特徴とする請求項12に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項16】
前記平面部(20e)が、前記中空の円筒本体(100)の厚み内にへこんで形成されることを特徴とする請求項12に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項17】
前記制御ボタン(7)が、細長い輪郭を有する肉薄横長形状のブレード(7a)から構成され、前記本体(2)の上部に取り付けられて、前記押圧軸(6)により貫通される接続領域の上に至り、ユーザに対してその手の位置に応じた容易な使用を保証することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項18】
前記接続エンドピース(10a〜10j)の各々が、内側ボア(100a)を含む中空の円筒本体(100)から構成され、その外周に、4分の1回転バヨネットシステムから構成されたロック手段(13)を含み、前記円筒本体(100)に設けられたその凸部(13a)または溝が、前記細長い本体(2)の内壁に設けられた窪み(13b)または突起とそれぞれ協働することを特徴とする請求項1に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項19】
前記接続エンドピース(10a〜10j)の各々が、内側ボア(100a)を含む中空の円筒本体(100)から構成され、その外周に、弾性変形システム(13c)から構成されたロック手段(13)を含み、前記ロック手段は、少なくとも2個の弾性ブレード(13d)を前記円筒本体(100)の外周に含み、これらのブレードが、前記接続エンドピース(10a〜10j)の固定時に、前記細長い本体(2)に設けられた係合輪郭を持つ窓(13e)に収容されることを特徴とする請求項1に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項20】
前記接続エンドピース(10a〜10j)の各々が、内側ボア(100a)を含む中空の円筒本体(100)から構成され、前記円筒本体の外周に、磁石システム(13f)から構成されたロック手段(13)を含み、前記ロック手段は、前記円筒本体(100)の末端でその外周に、磁気充電された金属リング(13g)を含み、前記金属リングは、前記細長い本体(2)の内部に固定される磁気充電された金属リング(13h)で磁化されることを特徴とする請求項1に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項21】
前記中空の円筒本体(100)の前記内側ボア(100a)が、前記押圧軸(6)を前記接続エンドピース(10a〜10j)内に通過かつ導入可能にする第1の開口部(100b)を前記ロック手段(13)の側に含むことを特徴とする請求項18から20のいずれか一項に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項22】
単純麻酔または振動麻酔を実施するための接続エンドピース(10a)の前記中空の円筒本体(100)が、前記第1の開口部(100b)の反対側に、前記内側ボア(100a)の内部に通じる小径の穴(100d)を中央に有するねじ切りヘッド(100c)を含み、前記ねじ切りヘッド(100c)がニードルホルダ(14)を固定可能にし、そのニードルの一部(14a)が前記穴(100d)と協働して前記ボア(100a)の内部に通じて、麻酔液を満たしたカプセル(15)と密封式に協働し、前記カプセルは、前記接続エンドピース(10a)が前記細長い本体(2)の内部にロックされたとき前記押圧軸(6)に接触する押圧ロッド(15a)を備えることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項23】
前記接続エンドピース(10a)の前記中空の円筒本体(100)が、その外周に鞘(100e)を含み、前記鞘が開放位置と閉鎖位置との間でスライドして前記ねじ切りヘッド(100c)を覆い、前記ニードルホルダ(14)を保護可能であることを特徴とする請求項22に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項24】
複合材料の注入用の接続エンドピース(10b)の前記中空の円筒本体(100)が、前記第1の開口部(100b)の反対側に第2の開口部(110a)を含み、前記第2の開口部は、長手方向のロッド(110d)に結合されるピストン(110c)を前記内側ボア(100a)の内部に設置かつガイド可能であり、前記ロッドの周囲にはスプリング(110e)が配置され、前記ロッド(110d)が、前記開口部(100b)の反対側で、前記中空の円筒本体(100)に結合される二重注入口の形状の本体(110f)を貫通し、複合材料を含むカプセル(16)を設置かつ固定可能にすることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項25】
複合材料の注入用の接続エンドピース(10b)の前記中空の円筒本体(100)が、前記第1の開口部(100b)の反対側にシングル注入口の形状の本体(120a)を含み、前記シングル注入口の形状の本体は、二重混合物カプセル(17)を設置かつ固定するために前記ピストン(110c)の前記ロッド(110d)により貫通される単一の受容スペース(120b)を有することを特徴とする請求項24に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項26】
シリコーン注入用の接続エンドピース(10c)の中空の円筒本体(100)が、前記第1の開口部(100b)の反対側に、クランク管(130a)の輪郭を有する延長部を含み、一方で前記第2の開口部(110b)は、前記エンドピース(10c)へのシリコーン充填後、前記接続エンドピースが前記細長い本体(2)に接続されるときに前記押圧軸(6)と協働するプランジャキャップ(130b)を用いて閉鎖されることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項27】
液体注入用のエンドピース(10d)の前記中空の円筒本体(100)が、前記第1の開口部(100b)の反対側に、小径の直線管(140a)に沿って構成されて使い捨てヘッド(18)を密封式にはめ込み可能な延長部を含むことを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項28】
前記使い捨てヘッド(18)が、液体を拡散可能にするごく小径の毛細管(18b)により延長されるスリーブ(18a)から構成されることを特徴とする請求項27に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項29】
振動処置用の接続エンドピース(10e)の前記中空の円筒本体(100)が、前記第1の開口部(100b)の反対側に、注入口(150a)に沿って構成された延長部を含み、その自由端が、前記装置の振動装置(11)からの振動を正確な領域に伝達可能にする小球(150b)を支持していることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項30】
2成分複合材料の注入用の接続エンドピース(10f)の前記中空の円筒本体(100)が、前記第1の開口部(100b)の反対側に逆U字形の横長開口部(111b)を有する注入口(111a)を含み、この開口部の内部に、前記接続エンドピース(10f)のピストン(110c)により作動される2個の並列ピストン(19a、19b)を含む2成分カプセル(19)がクリック係止されることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項31】
振動により歯と歯の間の隙間にやすりをかけるための接続エンドピース(10g)の前記中空の円筒本体(100)が、前記固定手段(13)および前記認識手段(12)の反対側で支持ヘッド(112a)に結合され、前記支持ヘッドが、前記円筒本体の水平軸に対して垂直に2個の平行な対向分枝(112b、112c)を含んで、前記電子歯科装置(1)の振動装置(11)を介して振動する研磨ベルト(112e)を設置かつ固定可能にすることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項32】
振動による研磨用の接続エンドピース(10i)の前記中空の円筒本体(100)が、その延長線上かつ前記固定手段(13)および前記認識手段(12)の反対側で支持ヘッド(113a)に結合され、前記支持ヘッドがその中心に内側ボア(113b)を含み、前記電子歯科装置(1)の振動装置(11)を介して振動する尖った輪郭の研磨コーナー―部(113c)を設置かつ固定可能にすることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項33】
歯茎の振動処置用の接続エンドピース(10h)の中空の円筒本体(100)が、その延長線上かつ前記固定手段(13)および前記認識手段(12)の反対側で支持ヘッド(113a)に結合され、前記支持ヘッドがその中心に内側ボア(113b)を含み、前記電子歯科装置(1)の振動装置(11)を介して振動する先端部(113d)を設置かつ固定可能にすることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項34】
振動による歯管の歯髄治療用の接続エンドピース(10j)の前記中空の円筒本体(100)が、その延長線上でかつ前記固定手段(13)および前記認識手段(12)の反対側で、支持ヘッド(114a)に結合され、前記支持ヘッドが、その一端で前記円筒本体の水平軸方向に対して垂直な方向に固定軸(114b)を含み、前記固定軸が、前記電子歯科装置(1)の振動装置(11)を介して振動する円錐形の輪郭のプラスチックニードル(114c)をはめ込み可能にすることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項35】
前記細長い本体(2)の内部に、応力をつなぐ要素(200)を含み、その一端が、電動モータまたは電動減速機(5)に固定され、他端が自由端であって、前記細長い本体(2)の内部に固定するために対応する接続エンドピース(10a〜10j)の固定手段(13)と協働する固定手段(201)を含むことを特徴とする請求項1に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項36】
前記応力をつなぐ要素(200)が、電動モータまたは電動減速機(5)を収容可能にする第1の内側ボア(202)を含む円筒スリーブ(210)から構成されることを特徴とする請求項35に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項37】
前記円筒スリーブ(210)が、その外周かつ前記第1の内側ボア(202)の位置に、前記電動モータまたは電動減速機(5)に前記応力をつなぐ要素(200)を固定する固定手段(211)を含むことを特徴とする請求項35に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項38】
前記円筒スリーブ(210)が、前記第1の内側ボア(202)の延長線上に第2の内側ボア(203)を含み、前記第2の内側ボアが、前記応力をつなぐ要素(200)の自由端位置で第3の内側ボア(204)に通じ、前記第3の内側ボアの内部に、対応する接続エンドピース(10a〜10j)を固定するための前記固定手段(201)が配置されることを特徴とする請求項35および36に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項39】
前記固定手段(201)は、第3のボア(204)の内面で、対応する接続エンドピース(10a〜10j)の円筒本体(100)に設けられた係合形状の溝と協働してバヨネットロックシステムを形成する突起(205)から構成されることを特徴とする請求項18および38に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項40】
前記第2の内側ボア(203)が、前記押圧軸(6)に結合される保護管(6b)の並進ガイドを行う輪郭を有することを特徴とする請求項6および38に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項41】
前記円筒スリーブ(210)が、その外周に少なくとも1つの平面部(206)を有し、前記平面部が、前記細長い本体(2)の内面に設けられた係合形状のボス(209)と協働して、前記応力をつなぐ要素(200)がその水平軸を中心として回転駆動されないようにすることを特徴とする請求項1および36に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項42】
前記応力をつなぐ要素(200)が絶縁材料から形成されることを特徴とする請求項35に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項43】
前記応力をつなぐ要素(200)が金属材料から形成されることを特徴とする請求項35に記載の汎用電子歯科装置。
【請求項44】
一方では、前記歯科装置(1)の内部への固定用の固定手段(13)を含み、他方では、接続エンドピースの接続時に作動されて前記装置の制御プログラムの1つを始動可能にする認識手段(12)を含むことを特徴とする汎用電子歯科装置のための接続エンドピース。
【請求項45】
請求項18から22のいずれか一項に記載の特徴を備えた中空の円筒本体(100)を含むことを特徴とする、請求項23に記載の汎用電子歯科装置用の接続エンドピース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば生体材料または麻酔薬を入れた様々なカプセルを配置可能にする押圧制御式の汎用電子歯科装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ピストル、ペン、または注射器の形状を有する各種の手動式、電気式のアプリケータが知られている。
【0003】
手動式のアプリケータは、米国特許第4295828号明細書と米国特許第5306417号明細書からはピストル形状のもの、あるいは仏国特許第2535206号明細書と米国特許第4693684号明細書からはペン形状のものが知られている。これらは、一方では、付与すべき材料に応じて交換される様々なヘッドを受容可能であり、他方では、医師が押圧機構(systeme de poussee)を多少とも強く押すことによって付与力(force d’application)が発生する機械的な押圧システムから構成される。
【0004】
米国特許第3395704号明細書と米国特許第6159161号明細書に記載された電気式のアプリケータに関しては、これらは、たとえばもっぱら麻酔液だけを付与可能な単一の押圧力を有する押圧装置から一般に構成されていることに気づく。
【0005】
多数のアプリケータが存在し、これらは3つの大きなカテゴリーすなわちピストル、注射器、あるいはまたペンを形成するアプリケータに分類されうる点に注目される。
【0006】
ピストルまたは注射器の形状を有するアプリケータは、人間工学的な問題を提起することが確認されてあり、その結果、:
・医師とその患者が快適でない;
・付与不良による処置の品質低下;
・診察室内で場所を取り(収納物が多すぎる)、診察室の適正な整理整頓に影響し、著しい時間損失となる。
【0007】
ピストルまたは注射器の形状のアプリケータを使用すると、姿勢が不安定になることが多々発生し、すなわち
→手が付与領域から離れる;
→歯科医にとって支点がない;
→手首が前腕の延長線上にない(手根管が挟まれる)
→肘の関節が閉じて体から離れ、肩が開いてしまう。
→ケアする領域が正しく見えるようにするために頭がねじれる。この動きを補正するにはバランスをとることを余儀なくされる。
したがって、医師は、次のような筋肉骨格系疾患(TMS)を完全に患う対象(panel)となる:
レ 頸部痛
レ 回線筋腱板損傷
レ 上腕骨外側上顆炎
レ 肘頭と上腕骨内側上顆の間の陥凹部における尺骨神経の圧迫
レ フローゼアーケード(橈骨側トンネル部)における橈骨神経の圧迫
レ 手と指の伸筋の腱炎
レ 手と指の屈筋の腱炎
レ ドケルバン病
レ 手根骨症候群
レ ギヨン管内の尺骨神経の圧迫
レ 器具の振動によって生じるレイノー症候群
レ 器具の振動によって生じる周辺神経疾患
レ 肘、手首、指の関節症
これらの不調は歯科外科医の職業では早々に出現する。なぜなら歯科外科医の70%がたった3年の実務を経ただけで上腕部の痛みを訴えているからである。
他方で、今日知られている器具全体による虫歯に対する完全なケアシーケンスを調べると、不適切な器具類の使用が原因と思われる一連の不具合が認められる。
医師がこうしたケアプロトコルを実現する場合、次のような不具合に気づく:
・歯科医は作業エリアよりも口の外で多くの時間をかけている。
・器具を変える必要があるたびに、自分の前の台に置くことができなかった器具が置かれている背後の作業台の方を振り返るために外傷性の脊柱回転を行う。
・患者が口を閉じている間、引き出しの中を探すために定期的に集中力を切らし、治療部位が唾で汚染される。
・たった1本の虫歯をケアするために最大8個の器具を探さなければならない。
・付与タッチを全く感じないので自分の動作コントロールがうまくいかない。
【0008】
同様に、歯科診察室の収益性の経済的な問題が歯科外科医の実務につきまとうようになったことが指摘される。
【0009】
歯科外科医は診察室のあらゆる管理段階で時間を節約するためのプロトコルを絶えず最適化しようとしている。目標は、各々にとって快適になるようにアシスタントとよりよく連携しながらアームチェアでの作業を最適化することにある。
【0010】
そのため、一方では、治療行為に必要なすべての器具全体をカセット内にまとめておき、他方では、同行為に必要な消耗品全体をトレイにまとめておくことはごく簡単である。
【0011】
上記行為に対応するカセットやトレイは作業面に配置される。すべての設備がこの2つの容器内にあるので、医師とアシスタントは引き出しの中の器具を探さなくてすむ。
【0012】
ところで、ピストルまたは注射器型の現行のアプリケータは、ひどくかさばるのでカセット内に組み込むことができない。
【0013】
さらに、システムが増えると診察室はいっぱいになってしまう。そうすると、医師によるケア時もアシスタントによる器具の洗浄時も組織的な動作にマイナスの影響が及ぼされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明による押圧制御式の汎用電子歯科装置は、器具のケアシーケンスと本質的な処置品質とを同時に高めるために最適化された。
【0015】
同様に、本発明による押圧制御式の汎用電子歯科装置の設計は、器具の取扱いサイクル内に完全に組み込まれて、歯科現場の全体的な機能を最適化するとともに、無視できない収益性の利得を導くことができるように構成された。
【0016】
さらに、本発明の目的は、同様に、汎用電子歯科装置用の接続エンドピースに関する。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明による押圧制御式の汎用電子歯科装置は細長い本体から構成され、その内部に、電動モータまたは電動減速機を供給して押圧軸を駆動可能にするバッテリが配置され、上記押圧軸が、一連の接続エンドピースに帰属してペン状の細長い本体の内部でロックされる接続エンドピースと協働するように構成され、各エンドピースが、一方では、細長い本体の内部への固定用の固定手段を含み、他方では、電子基板にあらかじめ組み込まれた制御プログラムの1つを始動可能な、エンドピース接続時に作動される認識手段を含み、電子基板が上記本体の内部に収容され、この基板が細長い本体の外面に配置された制御ボタンに接続されており、上記エンドピースの所定の制御プログラムに応じて電動モータまたは電動減速機を制御することによりエンドピースを制御する。
【0018】
本発明による電子歯科装置は細長い本体を含み、この本体は、作業端部から最も離れた端部側にほぼ円筒形の輪郭を有する第1のスペースを含み、このスペースがカバーにより閉じられて、その下部でバッテリを受容する。
【0019】
本発明による電子歯科装置は第1のスペースの上部を含み、この上部は、電動モータまたは電動減速機と押圧軸の上にくるように細長い輪郭を有する制御電子基板をバッテリの上に設置かつ固定可能であり、細長い本体の外側上部に配置された制御ボタンと協働するようにされている。
【0020】
本発明による電子歯科装置は細長い本体を含み、この本体は、第1のスペースの延長線上にガイドベースを含み、ガイドベースは、押圧軸の駆動を保証する電動モータまたは電動減速機をバッテリの延長線上に配置可能である。
【0021】
本発明による電子歯科装置は電気モータまたは電動減速機を含み、この電気モータまたは電動減速機は、押圧軸にモータの回転応力を伝達して押圧軸が並進移動できるように、結合要素を介して押圧軸と協働する駆動軸を含む。
【0022】
本発明による電子歯科装置は結合要素を含み、この結合要素は、内部に電動モータまたは電動減速機の駆動軸が固定される第1の内側ボアを含むスリーブから構成され、その一方でスリーブは第1のボアの延長線上に第2の内側ボアを含み、第2の内側ボアがねじ切りされていて、上記装置の押圧軸を構成する保護管(doight de gant)に外周で結合されるねじ切りロッドと協働する。
【0023】
本発明による電子歯科装置は、制御電子基板に接続される振動装置を押圧軸の下に含み、対応するエンドピースの内部への波動の拡散を可能にする。
【0024】
本発明による電子歯科装置は認識手段を含み、認識手段は、電子基板に配置された光センサにより分析されるコードから構成され、細長い本体内にロックされるエンドピースに対応するプログラムを始動可能である
本発明による電子歯科装置は、遠隔センサにより分析されるTagまたはRfidコードの、円筒本体外面への印刷から構成される認識手段を含む。
【0025】
本発明による電子歯科装置は認識手段を含み、この認識手段が、上記エンドピースの周辺に配置された端子領域(plots)から構成され、電子基板に配置されたスイッチを作動させて、細長い本体内にロックされるエンドピースに対応するプログラムを始動可能である。
【0026】
本発明による電子歯科装置は、バッテリの保持および充電を保証する再充電ベースへの上記装置の設置を可能にする接続(connexion)手段を含む。
【0027】
本発明による電子歯科装置は、細長い本体への設置時に接続エンドピースの各々をあらかじめ角度的に位置決めする誤作動防止装置を含む。
【0028】
本発明による電子歯科装置は、中空の円筒本体の外周にある平面部により形成される誤作動防止装置を含む。
【0029】
本発明による電子歯科装置は、中空の円筒本体の外側に至る延長部を平面部が有する誤作動防止装置を含む。
【0030】
本発明による電子歯科装置は、中空の円筒本体の外周に対する肉厚部として平面部が設けられた誤作動防止装置を含む。
【0031】
本発明による電子歯科装置は、中空の円筒本体の厚み内にへこんで形成される誤作動防止装置を含む。
【0032】
本発明による電子歯科装置は、細長い輪郭を有する肉薄横長形状のブレードから構成された制御ボタンを含み、この制御ボタンが上記本体の上部に取り付けられて、押圧軸により貫通される接続領域の上に至り、ユーザに対してその手の位置に応じた容易な使用を保証する。
【0033】
本発明による電子歯科装置は、内側ボアを含む中空の円筒本体からそれぞれ構成された接続エンドピースを含み、その外周に、4分の1回転バヨネットシステムから構成されたロック手段を含み、円筒本体に設けられた凸部または溝が、細長い本体の内壁に設けられた窪みまたは突起とそれぞれ協働する。
【0034】
本発明による電子歯科装置は、内側ボアを含む中空の円筒本体からそれぞれ構成された接続エンドピースを含み、その外周に、弾性変形システムから構成されたロック手段を含み、このロック手段が少なくとも2個の弾性ブレードを円筒本体の外周に含み、これらのブレードが、接続エンドピースの固定時に、細長い本体に設けられた係合輪郭を持つ窓に収容される。
【0035】
本発明による電子歯科装置は、内側ボアを含む中空の円筒本体からそれぞれ構成された接続エンドピースを含み、その外周に、磁石システムから構成されたロック手段を含み、このロック手段は、円筒本体の末端でその外周に、磁気充電された金属リングを含み、この金属リングが、細長い本体の内部に固定される磁気充電された金属リングで磁化される。
【0036】
本発明による電子歯科装置は、中空の円筒本体の内側ボアがロック手段の側に第1の開口部を含み、押圧軸を接続エンドピースに通過かつ導入可能にする接続エンドピースを含む。
【0037】
本発明による電子歯科装置は、単純麻酔または振動麻酔を実施するための接続エンドピースを含み、その中空の円筒本体が、第1の開口部の反対側に、内側ボアの内部に通じる小径の穴を中央に有するねじ切りヘッドを含み、このねじ切りヘッドがニードルホルダを固定可能にし、そのニードルの一部が上記の穴と協働してボアの内部に通じ、麻酔液を満たしたカプセルと密封式に協働し、カプセルは、接続エンドピースが細長い本体の内部にロックされたとき押圧軸に接触する押圧ロッドを備える。
【0038】
本発明による電子歯科装置は、単純麻酔または振動麻酔を実施するための接続エンドピースを含み、その中空の円筒本体が、その外周に鞘を含み、この鞘は、開放位置と閉鎖位置との間でスライドしてねじ切りヘッドを覆い、ニードルホルダを保護可能である。
【0039】
本発明による電子歯科装置は、複合材料の注入用の接続エンドピースを含み、その中空の円筒本体が、第1の開口部の反対側に第2の開口部を含み、第2の開口部は、長手方向のロッドに結合されるピストンを内側ボアの内部に設置かつガイド可能であり、ロッドの周囲にはスプリングが配置され、ロッドが、開口部の反対側で、中空の円筒本体に結合される二重注入口(double bec)の形状の本体を貫通し、複合材料を含むカプセルを設置かつ固定可能にする。
【0040】
本発明による電子歯科装置は複合材料の注入用の接続エンドピースを含み、その中空の円筒本体が、第1の開口部の反対側にシングル注入口の形状の本体を含み、シングル注入口の形状の本体は、二重混合物カプセルを設置かつ固定するためにピストンのロッドにより貫通される単一の受容スペースを有する。
【0041】
本発明による電子歯科装置は、シリコーン注入用の接続エンドピースを含み、その中空の円筒本体が、第1の開口部の反対側に、クランク管の輪郭を有する延長部を含み、一方で第2の開口部は、接続エンドピースへのシリコーン充填後、接続エンドピースが細長い本体に接続されるときに押圧軸と協働するプランジャキャップを用いて閉鎖される。
【0042】
本発明による電子歯科装置は液体注入用の接続エンドピースを含み、その中空の円筒本体が、第1の開口部の反対側に、小径の直線管に沿って構成されて使い捨てヘッドを密封式にはめ込み可能な延長部を含む。
【0043】
本発明による電子歯科装置は液体注入用の接続エンドピースを含み、その使い捨てヘッドが、液体を拡散可能にするごく小径の毛細管により延長されるスリーブから構成される。
【0044】
本発明による電子歯科装置は振動処置用の接続エンドピースを含み、その中空の円筒本体が、第1の開口部の反対側に、注入口に沿って構成された延長部を含み、その自由端が、上記装置の振動装置からの振動を正確な領域に伝達可能にする小球を支持している。
【0045】
本発明による電子歯科装置は、2成分複合材料の注入用の接続エンドピースを含み、その中空の円筒本体が、第1の開口部の反対側に逆U字形の横長開口部を有する注入口を含み、この開口部の内部に、接続エンドピースのピストンにより作動される2個の並列ピストンを含む2成分カプセルがクリック係止される。
【0046】
本発明による電子歯科装置は、振動により歯と歯の間の隙間にやすりをかけるための接続エンドピースを含み、その中空の円筒本体が、固定手段および認識手段の反対側で支持ヘッドに結合され、支持ヘッドが、円筒本体の水平軸に対して垂直に2個の平行な対向分枝を含んで、電子歯科装置の振動装置を介して振動する研磨ベルトを設置かつ固定可能にする。
【0047】
本発明による電子歯科装置は、振動による研磨用の接続エンドピースを含み、その中空の円筒本体が、その延長線上かつ固定手段および認識手段の反対側で支持ヘッドに結合され、支持ヘッドがその中心に内側ボアを含み、電子歯科装置の振動装置を介して振動する尖った輪郭の研磨コーナー部(coin)を設置かつ固定可能にする。
【0048】
本発明による電子歯科装置は、歯茎の振動処置用の接続エンドピースを含み、その中空の円筒本体が、その延長線上かつ固定手段および認識手段の反対側で支持ヘッドに結合され、支持ヘッドがその中心に内側ボアを含み、電子歯科装置の振動装置を介して振動する先端部(pointe)を設置かつ固定可能にする。
【0049】
本発明による電子歯科装置は、細長い本体の内部に、応力をつなぐ要素を含み、その一端が電動モータまたは電動減速機に固定され、他端が自由端であって、細長い本体の内部に固定するために対応する接続エンドピースの固定手段と協働する固定手段を含む。
【0050】
本発明による電子歯科装置は、応力をつなぐ要素を含み、この要素が、電動モータまたは電動減速機を収容可能にする第1の内側ボアを含む円筒スリーブから構成される。
【0051】
本発明による電子歯科装置が円筒スリーブを含み、この円筒スリーブが、その外周かつ第1の内側ボアの位置に、応力をつなぐ要素を電動モータまたは電動減速機に固定する固定手段を含む。
【0052】
本発明による電子歯科装置は、第1の内側ボアの延長線上に第2の内側ボアを有する円筒スリーブを含み、第2の内側ボアが、応力をつなぐ要素の自由端位置で第3の内側ボアに通じ、第3の内側ボアの内部に、対応する接続エンドピースを固定するための固定手段が配置される。
【0053】
本発明による電子歯科装置が円筒スリーブを含み、その固定手段が、第3のボアの内面で、対応する接続エンドピースの円筒本体に設けられた係合形状の溝と協働してバヨネットロックシステムを形成する突起から構成される。
【0054】
本発明による電子歯科装置が円筒スリーブを含み、その第2の内側ボアが、押圧軸に結合される保護管の並進ガイドを行う輪郭を有する。
【0055】
本発明による電子歯科装置は、外周に少なくとも1つの平面部を有する円筒スリーブを含み、平面部が、細長い本体の内面に設けられた係合形状のボスと協働して、応力をつなぐ要素がその水平軸を中心として回転駆動されないようにする。
【0056】
本発明による電子歯科装置は、絶縁(isolant)材料で形成された、応力をつなぐ要素を含む。
【0057】
本発明による電子歯科装置は、金属材料で形成された、応力をつなぐ要素を含む。
【0058】
本発明による電子歯科装置は、振動による歯管の歯髄治療用の接続エンドピースを含み、その中空の円筒本体が、その延長線上でかつ固定手段および認識手段の反対側で、支持ヘッドに結合され、支持ヘッドが、その一端で円筒本体の水平軸方向に対して垂直な方向に固定軸を含み、固定軸が、電子歯科装置の振動装置を介して振動する円錐形の輪郭のプラスチックニードルをはめ込み可能にする。
【0059】
本発明による電子歯科装置は、一方では、この歯科装置の内部への固定用の固定手段を含み、他方では、接続エンドピースの接続時に作動されて装置の制御プログラムの1つを始動可能にする認識手段を含む。
【0060】
限定的ではなく例として挙げられた添付図面に関する以下の説明から、本発明と、本発明が有する特徴ならびに本発明により得られる長所とがよりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【
図1】本発明による汎用電子歯科装置を示す斜視図である。
【
図2】本発明による汎用電子歯科装置を手に持ったところを示す図である。
【
図3】本発明による汎用電子歯科装置を手に持ったところを示す図である。
【
図4】本発明による汎用電子歯科装置を示す断面図である。
【
図5】本発明による汎用電子歯科装置を示す断面図である。
【
図6】本発明による汎用電子歯科装置の細長い本体の内部で接続エンドピースの認識手段を示す断面図である。
【
図7】本発明による汎用電子歯科装置を用いた単純麻酔または振動麻酔を実施するための接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図8】本発明による汎用電子歯科装置を用いた単純麻酔または振動麻酔を実施するための接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図9】本発明による汎用電子歯科装置を用いた単純麻酔または振動麻酔を実施するための接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図10】本発明による汎用電子歯科装置を用いた単純麻酔または振動麻酔を実施するための接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図12】本発明による汎用電子歯科装置を用いた複合材料の注入(injection)用の接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図13】本発明による汎用電子歯科装置を用いた複合材料の注入用の接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図14】本発明による汎用電子歯科装置を用いた複合材料の注入用の接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図15】本発明による汎用電子歯科装置へのシリコーン注入用の接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図16】本発明による汎用電子歯科装置を用いた液体注入用の接続エンドピースを示す分解組立斜視図である。
【
図17】本発明による汎用電子歯科装置を用いた振動伝達用の接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図18】本発明による複合材料注入用の接続エンドピースの変形実施形態を示す斜視図である。
【
図19】本発明による複合材料注入用の接続エンドピースの変形実施形態を示す斜視図である。
【
図20】本発明による振動式やすり用の接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図21】本発明による振動式やすり用の接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図22】本発明による研磨ヘッドを有する接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図23】本発明による研磨ヘッドを有する接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図24】本発明による振動伝達用の接続エンドピースの変形実施形態を示す斜視図である。
【
図25】本発明による振動伝達用の接続エンドピースの変形実施形態を示す斜視図である。
【
図26】本発明による歯髄治療用の接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図27】本発明による歯髄治療用の接続エンドピースを示す斜視図である。
【
図28】本発明による汎用電子歯科装置への設置時に各接続エンドピースの事前の角方向の配置を保証する誤作動防止装置の第1の変形実施形態を示す斜視図である。
【
図29】本発明による汎用電子歯科装置への設置時に各接続エンドピースをあらかじめ角度的に位置決めする誤作動防止装置の第2の変形実施形態を示す斜視図である。
【
図30】本発明による汎用電子歯科装置への設置時に各接続エンドピースをあらかじめ角度的に位置決めする誤作動防止装置の第3の変形実施形態を示す斜視図である。
【
図31】本発明による汎用電子歯科装置の細長い本体の内部への各接続エンドピースのロック手段の変形実施形態を示す図である。
【
図32】本発明による汎用電子歯科装置の細長い本体の内部への各接続エンドピースのロック手段の変形実施形態を示す図である。
【
図33】本発明による汎用電子歯科装置の細長い本体の内部への各接続エンドピースのロック手段の変形実施形態を示す図である。
【
図34】本発明による汎用電子歯科装置の細長い本体の内部への各接続エンドピースのロック手段の変形実施形態を示す図である。
【
図35】本発明による汎用電子歯科装置の細長い本体の内部において、応力をつなぐ要素の配置を示す図である。
【
図36】本発明による汎用電子歯科装置の細長い本体の内部において、応力をつなぐ要素の配置を示す図である。
【
図37】本発明による汎用電子歯科装置の細長い本体の内部において、応力をつなぐ要素の配置を示す図である。
【
図38】本発明による汎用電子歯科装置の細長い本体の内部において、応力をつなぐ要素の配置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
図1から
図5では、ペンタイプの押圧制御式の汎用電子歯科装置1を示し、この装置は、長手方向の軸XX’により支持された細長い本体2を含み、細長い本体は、作業端部から最も離れたその端部側に、カバー2bにより閉じられるほぼ円筒形の輪郭の第1のスペース2aを有する。
【0063】
第1のスペース2aは、電子歯科装置1を給電可能にするバッテリ3をその下部で受容するように構成されている。バッテリ3は、細長い本体の軸XX’を中心としてセンタリングされるようにスペース2aの内部に配置される。
【0064】
第1のスペース2aの上部は、バッテリにより直接供給される制御電子基板4をバッテリ3の上に設置かつ固定可能である。
【0065】
細長い本体2は、第1のスペース2aの延長線上に、長手方向の軸XX’に沿って配置可能なガイドベース2cを含み、また、バッテリ3の延長線上に、長手方向の軸XX’に沿って押圧軸6を駆動させる電気モータまたは電動減速装置5を含む。
【0066】
制御電子基板4は、電動モータまたは電動減速機5と押圧軸6の上にくるように細長い輪郭を有し、細長い本体2の上部、特に電子歯科装置1の作業端部位置に配置された制御ボタン7と協働するようにされる。
【0067】
制御ボタン7は細長い形状の輪郭を有し、ユーザが手の配置に応じて簡単に使うことができる(
図2および
図3)。制御ボタン7は、押圧軸6により貫通される接続エリアの上にくるように本体2の上部に設置される肉薄横長ブレード7aから構成されていることに気づく。
【0068】
制御電子基板4は、電動モータまたは電動減速機5に接続され、この基板に記録された制御プログラムに応じてこれを制御する。
【0069】
電子基板4は、現在、異なる密度を有する物質で処置および/または注入をユーザが実施できるようにする異なる6つの制御プログラムを含み、以下を実施する:
−麻酔
−振動麻酔
−高密度複合材料の注入
−流動性の複合材料の注入
−注入なしの振動のみ
−液体注入
電動モータまたは電動減速機5は、結合要素8を介して押圧軸6と協働する駆動軸5aを含み、結合要素は、軸XX’を中心とする上記モータの回転応力を押圧軸6に伝達して、押圧軸が軸XX’に沿って並進移動できるようにする。
【0070】
このため、結合要素8は、電動モータまたは電動減速機5の駆動軸5aが内部に固定される第1の内側ボア8bを含むスリーブ8aから構成される。
【0071】
結合要素8のスリーブ8aは、第1の内側ボア8bの延長線上に第2の内側ボア8cを含み、第2の内側ボアはねじ切りされていて、電子歯科装置1の押圧軸6を構成する保護管6bに外周で結合されるねじ切りロッド6aと協働する。
【0072】
押圧軸6の保護管6bは、電子歯科装置1の細長い本体2の内部で並進ガイドされ、この装置を軸XX’に沿って移動させる。
【0073】
細長い本体2は、その内部の作業端位置かつ押圧軸6の上に窓2dを含み、この窓は、電子制御基板4に結合されるセンサ4aへの通路を開放する。
【0074】
電子歯科装置1は、バッテリ3の保持および充電を保証する再充電ベースに装置を設置可能にする充電手段(図示せず)を含む。限定的ではない例として、電子歯科装置1の充電手段は誘導方式とすることができる。
【0075】
電子歯科装置1は、押圧軸6の延長線上で上記の細長い本体2の内部にロックされる一連の接続エンドピース10を含む。
【0076】
図5では、制御電子基板4に接続される振動装置11を、押圧軸6の下でかつ接続エンドピース10の付近に含む押圧制御電子歯科装置1を示した。
【0077】
振動装置11は、特定の処置を確実に行うために、あるいは、たとえば麻酔薬の拡散時に、接続エンドピースの内部で波動を拡散してエンドピースを振動させる。
【0078】
振動装置11は、接続エンドピース10のタイプと、電子基板4に内蔵される関連制御プログラムとに応じて作動される。
【0079】
一連の接続エンドピース品10は、現時点では以下から構成されている:
・麻酔を実施するための接続エンドピース10a
・複合材料の注入用の接続エンドピース10b
・シリコーン注入用の接続エンドピース10c
・液体注入用の接続エンドピース10d
・振動処置用の接続エンドピース10e
・2成分複合材料注入用の接続エンドピース10f
・歯と歯の間の隙間の振動式やすり用の接続エンドピース10g
・歯茎の振動処置用の接続エンドピース10h
・振動研磨用の接続エンドピース10i
・振動による歯管の歯髄治療用の接続エンドピース10j
各接続エンドピース10a〜10jは、内側ボア100aを含む中空の円筒本体100から構成され、その外周に、歯科装置1の押圧軸6の付近にある細長い本体2の内部に設けられたへこみと協働するロック手段13を含む(
図31〜
図34)。
【0080】
ロック手段13は、たとえば1/4回転バヨネットシステムから構成され、円筒本体100から延在するその凸部13aが、細長い本体2の内壁に形成された係合形状の窪み13bと協働する(
図31)。バヨネットシステムは逆転可能であり、すなわち、本発明の目的を変えることなしに、細長い本体2に突起が配置される一方で円筒本体100内に窪みまたは溝が形成される。
【0081】
第1の変形実施形態によれば、ロック手段13は、弾性変形可能なシステム13cから構成され、このシステムは、少なくとも2個の弾性ブレード13dを円筒本体100の外周に含み、これらのブレードは、接続エンドピース10a〜10jの固定時に、電子歯科装置1の細長い本体2に設けられた係合輪郭を持つ窓13eに収容される(
図32、
図33)。
【0082】
第2の変形実施形態によれば、ロック手段13は、磁石システム13fから構成可能であり、このシステムは、円筒本体100の末端でその外周に、磁気充電された金属リング13gを含み、この金属リングは、電子歯科装置1の細長い本体2の内部に固定される磁気充電された金属リング13hで磁化される(
図34)。
【0083】
中空の円筒本体100の内側ボア100aは、押圧軸6を接続エンドピース10a〜10j内に通過かつ導入可能にする開口部100bをロック手段13の側に含み、円筒本体の反対の端部位置で、対応する接続エンドピースに含まれる物質を抽出(extraire)できるようにされている。
【0084】
図6では、認識手段12を含む各接続エンドピース10a〜10jの中空の円筒本体100の部分を示した。認識手段は、電子歯科装置1の細長い本体2の内部に接続エンドピースを接続するときに作動され、電子基板4にあらかじめ組み込まれた制御プログラムの1つを始動することができる。
【0085】
そのため、中空の円筒本体100は、その外周でかつロック手段13の間に認識手段12を含み、認識手段は、接続エンドピースのロック時に、細長い本体2に設けられた窓2dの正面に配置されて電子制御基板4のセンサ4aと接触する。
【0086】
認識手段12は、円筒本体100の外面に印刷されたコード12aから構成可能であり、接続エンドピース10a〜10jのロック位置で、電子制御基板4に配置された光センサ4a
1により識別かつ読み取られる。
【0087】
図示されていない別の変形実施形態によれば、認識手段12は、遠隔センサにより分析されるTagまたはRfidコードの、円筒本体100の外面への印刷から構成可能である。
【0088】
変形実施形態では、認識手段12は、円筒本体100の外周に直線状または星形に配置された端子領域12bから構成可能であり、その少なくとも1つは、接続エンドピース10a〜10jが細長い本体2の内部でロック位置にあるとき、対応するスイッチ4a
2と接触する(
図6および
図7)。
【0089】
図7から
図10では、本発明による電子歯科装置1による単純麻酔または振動麻酔を実施するための接続エンドピース10aを示した。
【0090】
接続エンドピース10aの中空の円筒本体100は、第1の開口部100bの反対側に、内側ボア100aの内部に通じる小径の穴100dを中央に有するねじ切りヘッド100cを含む。ねじ切りヘッド100cはニードルホルダ14を固定可能にし、そのニードルの一部14aが穴100dと協働してボア100aの内部に通じる。
【0091】
中空の円筒本体100は、その外周に鞘100eを含み、この鞘が開放位置と閉鎖位置との間でスライドして、ねじ切りヘッド100cを覆い、ニードルホルダ14を保護可能である。
【0092】
円筒本体100は、内側ボア100aの内部でねじ切りヘッド100cの延長線上に、穴100dにより貫通される円筒支持部100fを含み、麻酔液を満たされて押圧ロッド15aを備えたカプセル15を密封固定可能である。
【0093】
カプセル15がその支持部100fに固定されたとき、カプセルは、同様に、円筒本体100のねじ切りヘッド100cにあらかじめ取り付けられたニードルホルダ14の部分14aと協働する。
【0094】
細長い本体2の内部にエンドピース10aを取り付ける前に、押圧軸6に円筒プランジャ100hを配置することが必要である。円筒プランジャは、カプセル15の押圧ロッド15aと直接接触して、押圧軸6の並進移動時にニードルホルダ14を介して、カプセルに含まれている麻酔物質を排出(ejection)可能にする。
【0095】
図11と
図12では、本発明による電子歯科装置1を用いた複合材料の注入用の接続エンドピース10bを示した。
【0096】
接続エンドピース10bの中空の円筒本体100は、第1の開口部100bの反対側に第2の開口部110aを含み、この第2の開口部は、長手方向のロッド110dに結合されるピストン110cを内側ボア100aに設置可能であり、ロッドの周囲には、休止位置でピストンを円筒本体100の内部に保持可能なスプリング110eが配置される。
【0097】
中空の円筒本体100は、第1の開口部100bの反対側で、ピストン110cのロッド110dを通過可能にする穴110hが中央に穿孔されたショルダ110gを備えた、二重注入口の形状の本体110fに結合される。
【0098】
二重注入口の形態を呈する本体110fは、複合材料を収容した標準カプセル16の設置かつ固定用の穴110hにセンタリングされた2個の受容スペース110iと110jを含む。
【0099】
カプセル16を備える接続エンドピース10bが電子歯科装置1の細長い本体2の内部に固定され、押圧軸6が、電子基板4により制御される電動モータまたは電動減速機5により作動されるとき、第1の開口部110bを介して中空の円筒本体100の内部にカプセルが入り、ピストン110cと接触する。
【0100】
押圧軸6は、中空の円筒本体100の内部でピストン110cを並進移動可能にし、ピストンのロッド110dが、注入口110fの形状を呈する本体に設けられた穴110hを介してカプセル16と接触する。ロッド110dは、スペース110iと110jに保持されるカプセル16に押圧力を及ぼし、内部に収容されている複合材料を抽出させる。
【0101】
図13と
図14に示した変形実施形態では接続エンドピース10bが示されており、その中空の本体100が、穴110hにセンタリングされた単一の受容スペース120bを有する注入口の形状の本体120aに結合され、この受容スペースにピストン110cのロッド110dが貫通して二重混合物カプセル17を設置かつ固定する。
【0102】
図15では、本発明による電子歯科装置1を用いたシリコーン注入用の接続エンドピース10cを示した。
【0103】
接続エンドピース10cの中空の円筒本体100は、開口部100bの反対側に、クランク輪郭を有する小径の管130aの輪郭を呈する延長部を含む。
【0104】
中空の円筒本体100は、第1の開口部110bによりシリコーンまたは他のあらゆるペースト物質で充填される。その後、中空の円筒本体100は、プランジャキャップ130bを用いて閉じられ、このプランジャキャップは、接続エンドピースが細長い本体2に接続されたとき、押圧軸6の応力下で内側ボア100aの内部で移動可能である。
【0105】
押圧軸6が電動モータまたは電動減速機5により制御され、電子基板4が中空の円筒本体100の内部でキャップ130bを移動させ、シリコーンを圧縮して、シリコーンがクランク管130aの自由端位置で出られるようにする。
【0106】
図16では、本発明による電子歯科装置1を用いた液体注入用の接続エンドピース10dを示した。
【0107】
接続エンドピース10dの中空の円筒本体100は、開口部100bの反対側に、小径の直線管140aに沿って構成されて使い捨てヘッド18を密封式にはめ込み可能な延長部を含む。
【0108】
使い捨てヘッド18は、正確な付与を可能にするごく小径の毛細管18bにより延長されるスリーブ18aから構成される。
【0109】
中空の円筒本体100は、開口部110bにより液体を充填され、その後、プランジャキャップ140bにより閉鎖される。
【0110】
プランジャキャップ140bは、電子歯科装置1の細長い本体2への接続エンドピース10dの固定時に押圧軸6の自由端へのプランジャキャップのクリック係止を可能にする固定手段140cを含む。
【0111】
押圧軸6は電動モータまたは電動減速機5により制御され、電子基板4は、中空の円筒本体100の内部でキャップ140bを移動して液体を圧縮可能であり、直線管140aの自由端の位置および使い捨てヘッド18の位置で液体が出られるようにされている。
【0112】
図17では、本発明による電子歯科装置1の振動を伝達可能な接続エンドピース10eを示した。
【0113】
接続エンドピース10eの中空の円筒本体100は、第1の開口部100bの反対側に、注入口150aに沿って構成された延長部を含み、その自由端が、電子歯科装置1の振動装置11からの振動を正確な領域に伝達可能にする小球150bを支持している。
【0114】
図18と
図19では、複合材料の注入用の変形実施形態を示しており、本発明によるその接続エンドピース10fは、上記のピストン装置110cが内部でガイドされる中空の円筒本体100を含む。
【0115】
中空の円筒本体100は、2成分カプセル19がクリック係止される逆U字形の横長開口部111bを有する注入口111aに、その一端で結合される。
【0116】
このカプセル19は、プレート19cにより接続される2個の並列ピストン19a、19bを有するという特徴を有しており、カプセルの内部に収容される2成分を確実に混合するには、これらを同時に作動させることが必要である。
【0117】
このため、接続エンドピース10fのロッド110dに結合されるピストン110cは、歯科装置1により並進移動し、このロッド110dの自由端がカプセル19のプレート19cに当接して2個のピストン19a、19bを同時に移動させる。
【0118】
図20と
図21では、本発明による振動式やすりを可能にする接続エンドピース10gを示した。
【0119】
接続エンドピース10gの中空の円筒本体100は、固定手段13と認識手段12の反対側で支持ヘッド112aに結合され、この支持ヘッドが、円筒本体の水平軸に対して垂直に2個の平行な対向分枝112b、112cを含む。
【0120】
2個の平行な対向分枝112b、112cは、それらの自由端の位置に、研磨ベルト112eを設置かつ固定可能にする固定手段112dをそれぞれ有する。
【0121】
接続エンドピース10gが電子歯科装置1の内部に固定されると、認識手段12は、研磨ベルト112eを振動させる電子歯科装置の振動装置11の動作を開始することができる。
【0122】
研磨ベルト112eを備えたこの接続エンドピース10gによって、歯科外科医は、歯の治療詰め物(pansement)の余剰物にやすりをかけ、あるいは歯と歯の間をクリーニングすることができる。
【0123】
図22と
図23では、本発明による研磨ヘッド付きの接続エンドピース10iを示した。
【0124】
接続エンドピース10iの中空の円筒本体100は、その延長線上かつ固定手段13と認識手段12の反対側で支持ヘッド113aに結合され、支持ヘッドがその中心に内側ボア113bを含み、尖った輪郭の研磨コーナー部113cを設置かつ固定可能にする。
【0125】
接続エンドピース10iが電子歯科装置1の内部に固定されると、認識手段12は、尖った輪郭のシリコーンブレード113cを振動させる電子歯科装置の振動装置11の動作を開始することができる。
【0126】
尖った輪郭のシリコーンブレード113cを備えたこの接続エンドピース10iによって、歯科外科医は、歯と歯の間の隙間を振動によりクリーニングすることができる。
【0127】
図24と
図25では、本発明による振動伝達用の接続エンドピース10hの1つの変形実施形態を示した。
【0128】
接続エンドピース10hの中空の円筒本体100は、その延長線上かつ固定手段13と認識手段12の反対側で支持ヘッド113aに結合され、支持ヘッドは、先端部113dを設置かつ固定可能にする内側ボア113bをその中心に含む。
【0129】
先端部113dは、外科医が歯にアクセスしやすい湾曲した輪郭を有することができる。
【0130】
接続エンドピース10hが電子歯科装置1に固定されると、認識手段12は、先端部113dを振動させる電子歯科装置の振動装置11の動作を開始することができる。
【0131】
先端部113dを備えたこの接続エンドピース10hによって、歯科外科医は歯冠を押さえて振動させ、それらの設置を改善することができる。
【0132】
図26と
図27では、本発明による振動による歯髄失活改善用の接続エンドピース10jを示した。
【0133】
接続エンドピース10jの中空の円筒本体100は、その延長線上かつ固定手段13と認識手段12の反対側で支持ヘッド114aに結合され、この支持ヘッドは、その一端で円筒本体の水平軸方向に対して垂直な方向に固定軸114bを含む。
【0134】
固定軸114bは、その延長線上で円錐形の輪郭のプラスチックニードル114cをはめ込むことができる。
【0135】
接続エンドピース10jが電子歯科装置1の内部に固定されると、認識手段12は、円錐形の輪郭のプラスチックニードル114cを振動させる電子歯科装置の振動装置11の動作を開始することができる。
【0136】
円錐形の輪郭のプラスチックニードル114cを備えたこの接続エンドピース10jによって、歯科外科医は、歯髄治療時にあらかじめ穿孔された歯管の内部に近づいて歯管に振動を伝達し、余分なセメントを除去することができる。
【0137】
図28〜
図30では、電子歯科装置1への設置時に各接続エンドピース10をあらかじめ角度的に位置決めする誤作動防止装置20の様々な変形実施形態を示した。
【0138】
各々の誤作動防止装置20は、各接続エンドピース10の中空の円筒本体100の周辺で、特に、固定手段13と認識手段12を支持する同じエリアに配置される。
【0139】
誤作動防止装置20によって、各接続エンドピース10をあらかじめ角度的に位置決め可能であり、それによって、固定手段13と認識手段12が、電子歯科装置1の内部に配置された係合要素とそれぞれ協働し、接続エンドピース10を固定かつ認識可能にする。
【0140】
図28は、中空の円筒本体100の外周にある平面部20aによりたとえば形成可能な誤作動防止装置20の第1の変形実施形態を示している。
【0141】
平面部20aは、中空の円筒本体100の外側に至る延長部20bを含むことができる。
【0142】
図29は、中空の円筒本体100の外周に対して肉厚部にある平面部20cによりたとえば形成可能な誤作動防止装置20の第2の変形実施形態を示している。
【0143】
平面部20cは、中空の円筒本体100の外側に至る延長部20dを含むことができる。
【0144】
図30は、中空の円筒本体100の厚み内に窪んで形成された平面部20eによりたとえば形成可能な誤作動防止装置20の第3の変形実施形態を示している。
【0145】
平面部20eは、中空の円筒本体100の外側に至る延長部20fを含むことができる。
【0146】
図35〜
図38は、応力をつなぐ要素200を細長い本体2の内部に配置することから主に構成される電子歯科装置1の1つの変形実施形態を示している。
【0147】
応力をつなぐ要素200は、接続エンドピース10a〜10jを電動モータまたは電動減速機5に直接接続することができる。実際、電子歯科装置1に固定された接続エンドピース10a〜10jに応じて、電動モータまたは電動減速機5は0〜200ニュートンの応力を発生することが必要である。
【0148】
押圧力が大きい場合、この押圧力を受ける接続エンドピース10a〜10jを電子歯科装置1内に完全にロックして電動モータまたは電動減速機5と押圧軸6とからなるアセンブリに結合することがぜひ必要である。
【0149】
このため、応力をつなぐ要素200は、その一端に、電動モータまたは電動減速機5に固定可能にする固定手段211を含み、その一方で他端は自由端であって、対応する接続エンドピース10a〜10jの固定手段13と協働する固定手段201を含み、細長い本体2の内部への接続エンドピースのロックを保証する。
【0150】
応力をつなぐ要素200は、電動モータまたは電動減速機5を収容可能な第1の内側ボア202を含む円筒スリーブ210から構成される。
【0151】
円筒スリーブ210は、その外周で第1の内側ボア202の位置に固定手段211を含み、この固定手段は2個の対向するボア207からたとえば構成され、電動モータまたは電動減速機5の本体に止められる締め付けねじ208をボアに設置して応力をつなぐ要素200を動かないようにすることができる。
【0152】
円筒スリーブ210の固定手段211は、円筒スリーブ210の外周で少なくとも1つの平面部206により補完可能にされ、平面部は、細長い本体2の内面に設けられた係合形状のボス209と協働し、接続エンドピース10a〜10jを内部に固定する際に、応力をつなぐ要素200がその水平軸を中心として回転駆動されないようにする。
【0153】
円筒スリーブ210は、第1の内側ボア202の延長線上に第2の内側ボア203を含み、第2の内側ボアが、応力をつなぐ要素200の自由端位置で第3の内側ボア204に通じ、第3の内側ボアの内部に、対応する接続エンドピース10a〜10jを固定するための固定手段201が配置される。
【0154】
固定手段201は、第3のボア204の内面で、対応する接続エンドピース10a〜10jの円筒本体100に設けられた係合形状の溝と協働してバヨネットロックシステムを形成する突起205から構成される。
【0155】
第2の内側ボア203は、押圧軸6に結合される保護管6bの並進ガイドを行う輪郭を有する。
【0156】
応力をつなぐ要素200は、様々な絶縁または非絶縁材料、特にアルミニウム等の金属材料から製造可能である。
【0157】
同様に、電子歯科装置1のこの実施形態では、細長い本体2が、制御ボタン7の反対側に、制御プログラムにより提案されるメニューを変えるためのボタン2hと、使用される様々なメニューをたとえば表示するスクリーン2iとをそれぞれ受容可能な2個の窪み2f、2gを含み、ボタンとスクリーンは電子基板4に接続される。
【0158】
さらに、上記の説明は例としてのみ挙げられ、発明の範囲を少しも制限するものではなく、記載された実施の細部を他のあらゆる同等物により代替しても発明の範囲を逸脱しないことはいうまでもない。
【国際調査報告】