(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-519684(P2021-519684A)
(43)【公表日】2021年8月12日
(54)【発明の名称】自動ストローク長調整を有する接着剤およびシーラントミキサ
(51)【国際特許分類】
B01F 7/16 20060101AFI20210716BHJP
B01F 11/00 20060101ALI20210716BHJP
B01F 3/08 20060101ALI20210716BHJP
B01F 15/00 20060101ALI20210716BHJP
B01F 7/00 20060101ALI20210716BHJP
B01F 7/18 20060101ALI20210716BHJP
C09J 5/00 20060101ALI20210716BHJP
【FI】
B01F7/16 D
B01F11/00 A
B01F3/08 Z
B01F15/00 C
B01F7/00 A
B01F7/16 E
B01F7/18
C09J5/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2020-552409(P2020-552409)
(86)(22)【出願日】2019年3月28日
(85)【翻訳文提出日】2020年9月28日
(86)【国際出願番号】IB2019052530
(87)【国際公開番号】WO2019186446
(87)【国際公開日】20191003
(31)【優先権主張番号】15/939,713
(32)【優先日】2018年3月29日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】502328466
【氏名又は名称】ピーアールシー−デソト インターナショナル,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シング、ゴルディ
(72)【発明者】
【氏名】クシンスキー、ポール
【テーマコード(参考)】
4G035
4G036
4G037
4G078
4J040
【Fターム(参考)】
4G035AB36
4G035AB38
4G036AB04
4G037DA23
4G037EA04
4G037EA10
4G078AA30
4G078AB05
4G078BA05
4G078CA01
4G078CA13
4G078CA18
4G078CA19
4G078CA21
4G078DA01
4G078DB08
4J040JA01
4J040JA13
4J040PB01
(57)【要約】
接着剤およびシーラントカートリッジの異なるサイズおよび構成の自動ストローク長調整を含む接着剤およびシーラント用ミキサが開示される。ミキサ(10)は、混合インペラ(66)がカートリッジ(60)の頂部およびカートリッジ(60)の底部に到達したときを検出するためのセンサ(35,36)を含み、センサ(35,36)は、方向を逆にするための信号を主圧力シリンダ(20)に信号を送信する。ミキサ(10)のストローク長は、特定のカートリッジサイズに基づいて手動で選択する必要なく、自動的に調整される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接着剤またはシーラント用ミキサであって、
カートリッジ支持板と、
前記カートリッジ支持板上に配設され、内部に接着剤またはシーラントカートリッジの少なくとも一部分を受容するように構成および配置されたカートリッジホルダースリーブと、
前記カートリッジ支持板上に配設された感圧ハウジングと、
前記感圧ハウジング内で往復移動可能なピストンであって、前記感圧ハウジング内の上部ピストンチャンバおよび下部ピストンチャンバを画定している、ピストンと、
前記上部ピストンチャンバ内の上部付勢要素と、
前記下部ピストンチャンバ内の下部付勢要素と、
前記感圧ハウジング上に配設され、前記感圧ハウジング内の前記ピストンの位置を感知するように構成および配置された少なくとも1つの近接センサと、
前記ピストンに接続され、前記感圧ハウジングから延出可能なピストンロッドと、
主圧力シリンダであって、前記主圧力シリンダは、前記ピストンロッドに接続された、前記主圧力シリンダから延出可能な往復運動ロッドを含む、主圧力シリンダと、を備え、
前記往復運動ロッドの上方移動が、前記上部付勢要素によって前記ピストンに印加される力に抗して前記ピストンを前記上部ピストンチャンバの上端壁に向かって移動させ、前記往復運動ロッドの下方移動が、前記下部付勢要素によって前記ピストンに印加される力に抗して前記ピストンを前記下部ピストンチャンバの下端壁に向かって移動させる、ミキサ。
【請求項2】
前記上部付勢要素が、上部圧縮ばねを含み、前記下部付勢要素が、下部圧縮ばねを含む、請求項1に記載のミキサ。
【請求項3】
前記上部付勢要素が、前記上部ピストンチャンバ内に選択的に導入される加圧流体を含み、前記下部付勢要素が、前記下部ピストンチャンバ内に選択的に導入される加圧流体を含む、請求項1に記載のミキサ。
【請求項4】
前記加圧流体が、空気である、請求項3に記載のミキサ。
【請求項5】
前記カートリッジホルダーに配設された接着剤またはシーラントカートリッジをさらに備え、前記カートリッジが、
下端であって、前記下端を通る排出開口部を有する、下端と、
上部開放端と、
前記カートリッジ内に前記上部開放端を通って挿入された上部プランジャと、
前記排出開口部を通って摺動可能に延出可能な回転可能撹拌器ロッドと、
前記回転可能撹拌器ロッドの上端に取り付けられた混合インペラと、
前記回転可能撹拌器ロッドの下端に取り付けられたスピンドル取り付けディスクと、
前記下端と前記上部プランジャとの間の前記カートリッジ内の混合容積を少なくとも部分的に充填する接着剤またはシーラント材料と、を含む、請求項1に記載のミキサ。
【請求項6】
前記上部付勢要素が、上部圧縮ばねを含み、前記下部付勢要素が、下部圧縮ばねを含み、前記混合インペラが前記カートリッジ内の前記接着剤またはシーラント材料を通過するとき、前記上部圧縮ばねおよび下部圧縮ばねの各々が実質的に圧縮されない、請求項5に記載のミキサ。
【請求項7】
前記下部圧縮ばねが、前記混合インペラと前記上部プランジャとの間の接触時に圧縮され、前記上部圧縮ばねが、前記混合インペラと前記カートリッジの前記下端との間の接触時に圧縮される、請求項6に記載のミキサ。
【請求項8】
前記ミキサが、前記撹拌器ロッドの前記スピンドル取り付けディスクが解放可能に固定される回転可能スピンドルをさらに含み、
前記回転可能スピンドルの回転が、前記撹拌器ロッドの回転を引き起こし、
前記回転可能スピンドル、撹拌器ロッド、および混合インペラに対して垂直方向に移動させ、それにより前記カートリッジに含有される前記接着剤またはシーラント材料を通して前記混合インペラをストロークさせるための、前記主シリンダケース、前記感圧ハウジング、カートリッジ支持板、カートリッジホルダースリーブ、およびカートリッジに対する前記往復運動ロッドの往復運動移動、請求項5に記載のミキサ。
【請求項9】
前記ミキサインペラが前記上部プランジャに接触すると、前記ピストンが、前記下部付勢要素によって提供される付勢力に抗して前記感圧ハウジング内で下方に押し下げられ、前記混合インペラが前記カートリッジの前記下端に接触すると、前記ピストンが、前記上部付勢要素によって提供される付勢力に抗して前記感圧ハウジング内で上方に押し上げられる、請求項8に記載のミキサ。
【請求項10】
前記少なくとも1つの近接センサが、
前記上部ピストンチャンバの上端壁に隣接して配設された上部近接センサと、
前記下部ピストンチャンバの下端壁に隣接して配設された下部近接センサと、を含み、
前記上部近接センサは、前記混合インペラと前記カートリッジの前記下端との接触時に前記ピストンが前記上部付勢要素に抗して上方に移動するときに前記ピストンを検出し、前記下部近接センサは、前記混合インペラと前記上部プランジャとの接触時に前記ピストンが前記下部付勢要素に抗して下方に移動するときに前記ピストンを検出する、請求項9に記載のミキサ。
【請求項11】
接着剤またはシーラント混合アセンブリであって、
カートリッジ支持板と、
前記カートリッジ支持板上に配設された接着剤シーラントカートリッジと、
前記カートリッジ支持板に接続された感圧ハウジングと、
前記感圧ハウジング内で往復移動可能なピストンであって、前記感圧ハウジング内の上部ピストンチャンバおよび下部ピストンチャンバを画定する、ピストンと、
前記上部ピストンチャンバ内の上部付勢要素と、
前記下部ピストンチャンバ内の下部付勢要素と、
前記感圧ハウジング上に配設され、前記感圧ハウジング内の前記ピストンの位置を感知するように構成および配置された少なくとも1つの近接センサと、
前記ピストンに接続され、前記感圧ハウジングから延出可能なピストンロッドと、
主圧力シリンダであって、前記主圧力シリンダは、前記ピストンロッドに接続された、前記主圧力シリンダから延出可能な往復運動ロッドを含み、前記往復運動ロッドの上方移動が、前記上部付勢要素によって前記ピストンに印加される力に抗して前記ピストンを前記上部ピストンチャンバの上端壁に向かって移動させ、前記往復運動ロッドの下方移動が、前記下部付勢要素によって前記ピストンに印加される力に抗して前記ピストンを前記下部ピストンチャンバの下端壁に向かって移動させる、主圧力シリンダと、を備え、
前記接着剤またはシーラントカートリッジが、
下端であって、前記下端を通る排出開口部を有する、下端と、
上部開放端と、
前記カートリッジ内に前記上部開放端を通って挿入された上部プランジャと、
前記排出開口部を通って摺動可能に延出可能である回転可能撹拌器ロッドと、
前記回転可能撹拌器ロッドの上端に取り付けられた混合インペラと、
前記回転可能撹拌器ロッドの下端に取り付けられたスピンドル取り付けディスクと、
前記下端と前記上部プランジャとの間の前記カートリッジ内の混合容積を少なくとも部分的に充填する接着剤またはシーラント材料と、を含む、アセンブリ。
【請求項12】
接着剤またはシーラントカートリッジミキサと共に使用するための感圧位置感知システムであって、
カートリッジ支持板上に配設された感圧ハウジングと、
前記感圧ハウジング内で往復移動可能なピストンであって、前記感圧ハウジング内の上部ピストンチャンバおよび下部ピストンチャンバを画定している、ピストンと、
前記上部ピストンチャンバ内の上部付勢要素と、
前記下部ピストンチャンバ内の下部付勢要素と、
前記感圧ハウジング上に配設され、前記感圧ハウジング内の前記ピストンの位置を感知するように構成および配置された少なくとも1つの近接センサと、
前記ピストンに接続され、前記感圧ハウジングから延出可能なピストンロッドと、
主圧力シリンダであって、前記ピストンロッドに接続された、主圧力シリンダから延出可能な往復運動ロッドを含む、主圧力シリンダと、を備え、
前記往復運動ロッドの上方移動が、前記上部付勢要素によって前記ピストンに印加される力に抗して前記ピストンを前記上部ピストンチャンバの上端壁に向かって移動させ、前記往復運動ロッドの下方移動が、前記下部付勢要素によって前記ピストンに印加される力に抗して前記ピストンを前記下部ピストンチャンバの下端壁に向かって移動させる、感圧位置感知システム。
【請求項13】
前記上部付勢要素が、上部圧縮ばねを含み、前記下部付勢要素が、下部圧縮ばねを含む、請求項12に記載の感圧位置感知システム。
【請求項14】
前記主圧力シリンダが、
前記主圧力シリンダ内に加圧空気を導入して前記ピストンロッドを上方に押し上げるための下部加圧空気入口と、
前記主圧力シリンダ内に加圧空気を導入して前記ピストンロッドを下方に押し下げるための上部加圧空気入口と、を含む、請求項12に記載の感圧位置感知システム。
【請求項15】
前記下部加圧空気入口を通して、または前記上部加圧空気入口を通して、前記加圧空気を選択的に導入するためのコントローラをさらに備える、請求項14に記載の感圧位置感知システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接着剤およびシーラント用ミキサに関するものであり、より具体的には、接着剤およびシーラントカートリッジの異なるサイズおよび構成のための自動ストローク長調整を有するミキサに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の接着剤およびシーラントミキサ、例えば航空宇宙産業で利用されるシーラントミキサは、カートリッジ内で別個の成分を一緒に混合するために使用されている。カートリッジは、往復運動プラットフォーム上に配設され、インペラを備えた回転撹拌器ロッドは、カートリッジの内側を通して付勢され、それによって接着剤またはシーラント成分を一緒に混合するものである。カートリッジは、異なるサイズおよび構成であり、オペレータは、上部に配設される特定のカートリッジに基づいてミキサを手動で構成する。したがって、ストローク長は、混合インペラがカートリッジの頂部および底部に到達するときに、回転撹拌器ロッドの方向を切り替えるために、特定のカートリッジサイズを手動で選択することによって変更することができる。これにより、必要な入力が不適切な混合を引き起こし得るというオペレータエラーが発生する可能性があるため、生産プロセスの制御に問題が生じる。また、適切なサイズが選択されておらず、機械のセットアップ、およびカートリッジ内の接着剤またはシーラントが外観上均質に見えない場合、ミキサの誤動作が認識される可能性がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明の態様は、接着剤またはシーラント用ミキサであって、カートリッジ支持板と、カートリッジ支持板上に配設され、内部に接着剤またはシーラントカートリッジの少なくとも一部分を受容するように構成および配置されたカートリッジホルダースリーブと、カートリッジ支持板上に配設された感圧ハウジングと、感圧ハウジング内で往復移動可能なピストンであって、感圧ハウジング内の上部ピストンチャンバおよび下部ピストンチャンバを画定している、ピストンと、上部ピストンチャンバ内の上部付勢要素と、下部ピストンチャンバ内の下部付勢要素と、感圧ハウジング上に配設され、感圧ハウジング内のピストンの位置を感知するように構成および配置された少なくとも1つの近接センサと、ピストンに接続され、感圧ハウジングから延出可能なピストンロッドと、ピストンロッドに接続され、主圧力シリンダから延出可能な往復運動ロッドを含む主圧力シリンダと、を備え、往復運動ロッドの上方移動は、上部付勢要素によってピストンに印加される力に抗してピストンを上部ピストンチャンバの上端壁に向かって移動させ、往復運動ロッドの下方移動は、下部付勢要素によってピストンに印加される力に抗してピストンを下部ピストンチャンバの下端壁に向かって移動させる、ミキサを提供する。
【0004】
本発明の別の態様は、接着剤またはシーラント混合アセンブリであって、カートリッジ支持板と、カートリッジ支持板と、カートリッジ支持板上に配設された接着剤シーラントカートリッジと、カートリッジ支持板に接続された感圧ハウジングと、感圧ハウジング内で往復移動可能なピストンであって、感圧ハウジング内の上部ピストンチャンバおよび下部ピストンチャンバを画定している、ピストンと、上部ピストンチャンバ内の上部付勢要素と、下部ピストンチャンバ内の下部付勢要素と、感圧ハウジング上に配設され、感圧ハウジング内のピストンの位置を感知するように構成および配置された少なくとも1つの近接センサと、ピストンに接続され、感圧ハウジングから延出可能なピストンロッドと、ピストンロッドに接続され、主圧力シリンダから延出可能な往復運動ロッドを含む主圧力シリンダであって、往復運動ロッドの上方移動は、上部付勢要素によってピストンに印加される力に抗してピストンを上部ピストンチャンバの上端壁に向かって移動させ、往復運動ロッドの下方移動は、下部付勢要素によってピストンに印加される力に抗してピストンを下部ピストンチャンバの下端壁に向かって移動させる、主圧力シリンダと、を備え、接着剤またはシーラントカートリッジが、下端であって、下端を通る排出開口部を有する、下端と、上部開放端と、カートリッジ内に上部開放端を通って挿入された上部プランジャと、排出開口部を通って摺動可能に延出可能である回転可能撹拌器ロッドと、回転可能撹拌器ロッドの上端に取り付けられた混合インペラと、回転可能撹拌器ロッドの下端に取り付けられたスピンドル取り付けディスクと、下端と上部プランジャとの間のカートリッジ内の混合容積を少なくとも部分的に充填する接着剤またはシーラント材料と、を含む、アセンブリを提供する。
【0005】
本発明のさらなる態様は、カートリッジ支持板上に配設された感圧ハウジングと、感圧ハウジング内で往復移動可能なピストンであって、感圧ハウジング内の上部ピストンチャンバおよび下部ピストンチャンバを画定している、ピストンと、上部ピストンチャンバ内の上部付勢要素と、下部ピストンチャンバ内の下部付勢要素と、感圧ハウジング上に配設され、感圧ハウジング内のピストンの位置を感知するように構成および配置された少なくとも1つの近接センサと、ピストンに接続され、感圧ハウジングから延出可能なピストンロッドと、ピストンロッドに接続され、主圧力シリンダから延出可能な往復運動ロッドを含む主圧力シリンダと、を提供し、往復運動ロッドの上方移動は、上部付勢要素によってピストンに印加される力に抗してピストンを上部ピストンチャンバの上端壁に向かって移動させ、往復運動ロッドの下方移動は、下部付勢要素によってピストンに印加される力に抗してピストンを下部ピストンチャンバの下端壁に向かって移動させる。
【0006】
本発明のこれらおよび他の態様は、以下の説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の一実施形態による、自動ストローク長調整を有する接着剤およびシーラントミキサの等角図である。
【
図4】本発明の一実施形態による、接着剤およびシーラントミキサの使用中にストローク長を自動的に調整するための構成要素の部分概略側面図である。
図4において、撹拌器ロッドおよび混合インペラは、接着剤またはシーラントを含有するカートリッジに対して中間位置または中央位置に位置付けられる。
【
図5】本発明の一実施形態による、接着剤およびシーラントミキサの使用中にストローク長を自動的に調整するための構成要素の部分概略側面図である。
図5において、撹拌器ロッドおよび混合インペラは、カートリッジ内の最も上の位置にある。
【
図6】本発明の一実施形態による、接着剤およびシーラントミキサの使用中にストローク長を自動的に調整するための構成要素の部分概略側面図である。
図6において、撹拌器ロッドおよび混合インペラは、カートリッジ内の最も下の位置にある。
【
図7】本発明の一実施形態による、カートリッジ支持板、内部にカートリッジを設置したカートリッジホルダースリーブ、および感圧ハウジングの底面等角図である。
【
図8】本発明の一実施形態による、自動ストローク長調整を有する接着剤およびシーラント混合物の構造的構成要素および動作特徴を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1〜
図3は、本発明の一実施形態による、ストローク高さを自動的に調整することができる接着剤およびシーラントミキサ10を示す。ミキサ10は、ベース12、ハウジング14、およびプラットフォーム16を含む。スピンドル18は、プラットフォーム16上に回転可能に配設される。加圧空気入口アセンブリ15がハウジング16に設けられている。
【0009】
図3に最も明確に示すように、ミキサ10は、主圧力シリンダ20から延出可能な往復運動ロッド22を有する主圧力シリンダ20を含む。下部加圧空気入口24は、主圧力シリンダ20の底部の近くに設けられ、上部加圧空気入口26は、主圧力シリンダ20の頂部の近くに設けられている。加圧空気が下部加圧空気入口24を通して供給されると、往復運動ロッド22は、主圧力シリンダ20から上方に押し上げられる。逆に、加圧空気が上部加圧空気入口26を通して供給されると、往復運動ロッド22は、主圧力シリンダ20に下方に押し下げられる。2つの平行ガイドロッド28がハウジング内に配設され、ガイドスリーブ29がガイドロッド28上に摺動的に配設される。カートリッジ支持板30は、ガイドスリーブ29に接続されている。
図3の矢印によって示されるように、カートリッジ支持板30は、ガイドロッド28に沿って上下に垂直に移動可能である。
【0010】
図1および
図3に示すように、感圧ハウジング32は、カートリッジ支持板30上に固定して配設される。主圧力シリンダ20から延在する往復運動ロッド22は、カップリング44によってハウジング32内に延在するピストンロッド42と係合する。以下により完全に説明されるように、ピストンロッド42は、感圧ハウジング32の内部を移動するピストン40に接続される。
【0011】
図1〜
図3に示すように、カートリッジホルダースリーブ50は、カートリッジ支持板30上に固定して配設され、カートリッジ押出機52は、カートリッジホルダースリーブ50の頂部に挿入される。
図1および
図2に示すように、接着剤またはシーラントカートリッジ60は、カートリッジホルダースリーブ50内に保持され、その下端はカートリッジホルダースリーブ50から下方に延在する。以下により完全に説明されるように、撹拌器ロッド68は、接着剤/シーラントカートリッジ60内で回転可能かつ摺動可能に移動可能である。下部スピンドル取り付けディスク69は、スピンドル取り付けディスク69をスピンドル18にしっかりと保持しながら、撹拌器ロッド68を回転させるために、撹拌器ロッド68の底部に固定され、プラットフォーム16上で回転スピンドル18と係合する。
【0012】
図4〜
図6は、本発明の一実施形態による、自動ストローク調整機構の特徴を示す。カートリッジ60は、カートリッジ押出機52によってカートリッジホルダースリーブ50に固定して配設される。押出機52は、スリーブ50内のスロット51およびカートリッジ押出機52に固定されたピン53を含むバヨネット配設によって、カートリッジホルダースリーブ50に取り外し可能に取り付けられる。
図4〜
図6には、一組のバヨネット配設スロット51およびピン53が見られるが、カートリッジホルダースリーブ50の周囲に別のバヨネット配設スロットおよびピンが180°設けられてもよい。
【0013】
図4〜
図6にさらに示すように、接着剤/シーラントカートリッジ60は、カートリッジ排出開口部63を有するドーム型下端62を有する。カートリッジ60はまた、カートリッジ60の内部に上部プランジャ65が挿入される開放上端64を有する。ドーム型下端62と上部プランジャ65との間のカートリッジ60内の容積は、カートリッジ60内の混合容積であって、それらの使用前に混合を必要とする接着剤またはシーラント製剤を含有する混合容積を画定する。以下により完全に説明されるように、接着剤およびシーラント組成物は、当業者に既知の任意の製剤を含み得る。撹拌器ロッド68は、カートリッジ排出開口部63を通ってカートリッジ60の混合容積内に延在し、その頂端に配設された混合インペラ66を有する。
【0014】
ある特定の実施形態では、ミキサ10を使用して、最初にカートリッジ60に導入された接着剤またはシーラント製剤の2つの成分を混合することができる。カートリッジ60内の成分の混合は、カートリッジ60の一端から他端までその上に配設された回転撹拌器ロッド68およびインペラ66をストロークさせることによって達成される。撹拌器ロッド68は、カートリッジ60の前端または分配端63を通してカートリッジ60内に挿入され、インペラ66と係合し、インペラ66は、最初にカートリッジ60内に設けられ得、混合動作が完了した後にカートリッジ60内に残ってもよい。混合が完了すると、撹拌器ロッド68はインペラ66から係合解除され得、撹拌器ロッド68は、カートリッジ60の分配端63を通して取り外され得る。
【0015】
カートリッジ60内のストローク距離は、インペラ66が下端62と上部プランジャ65との間で移動する距離によって画定される。典型的なストローク距離は、特定のカートリッジのサイズに応じて、2〜8インチ、例えば3〜6インチの範囲であり得る。
【0016】
図4〜
図6にさらに示すように、撹拌器ロッド68の下端は、回転可能スピンドル18に解放可能に取り付けられる下部スピンドル取り付けディスク69を含む。当業者によって理解されるように、1つ以上のピンまたは他の好適な種類の取り付け手段を使用して、下部スピンドル取り付けディスク69を回転可能スピンドル18の上面に対して固定し、それと共に回転させることができる。
【0017】
図7は、カートリッジ押出機52をカートリッジホルダースリーブ50の上部に取り外し可能に固定するためのバヨネット配設スロット51およびピン53配置の追加の詳細を示す。
図7はまた、回転スピンドル18に配設された既知の設計の2つの上方延在ピン(図示せず)を受容する2つの穴を有する下部スピンドル取り付けディスク69の底部を示す。
【0018】
図4〜
図7に示されているように、感圧ハウジング32は、カートリッジ支持板30に固定して配設されている。感圧ハウジング32の内部容積は、ピストン40によって分離された上部ピストンチャンバ33および下部ピストンチャンバ34を画定する。ピストン40は、主圧力シリンダ20の往復運動ロッド22の上端にカップリング44によって取り付けられるピストンロッド42に接続される。上部圧縮ばね46は、上部ピストンチャンバ33内のピストン40の上に設けられている。下部圧縮ばね48は、下部ピストンチャンバ44内のピストン40の下に設けられている。以下でより完全に説明するように、ピストン40が
図4に示す中間位置から
図5に示す最も下の位置および
図6に示す最も上の位置に移動するにつれて、混合インペラ66がカートリッジ60のドーム型下端62またはカートリッジ60内の上部プランジャ65のいずれかに接触すると、圧縮ばね46および48が代替的に圧縮される。ばね力を使用する代わりに、領域33および34における抵抗力として作用する加圧空気を利用することができる。
【0019】
図4〜
図6にさらに示すように、上部近接センサ35は、上部ピストンチャンバ33の頂部壁の近くの感圧ハウジング32の側壁内に設けられている。下部近接センサ36は、下部ピストンチャンバ34の下端壁の近くの感圧ハウジング32の側壁に設けられている。上部近接センサ35および下部近接センサ36は、当業者に既知の任意の好適な設計のものであり得る。任意選択の上部加圧空気通路37は、上部ピストンチャンバ33と流体連通する感圧ハウジング32の上部を通過する。任意選択の下部加圧空気通路38は、下部ピストンチャンバ34と流体連通する感圧ハウジング32の下部を通過する。
図4〜
図7に示すように、上部近接センサ35および下部近接センサ36ならびに任意選択の上部加圧空気通路37および下部加圧空気通路38は、上部および下部センサならびに圧力継手39に設けられている。空気通路37および38は、ある特定の実施形態において能動的に使用されるのではなく、受動的に使用され得る。
【0020】
図4に示される中間位置において、混合インペラ66は、カートリッジ支持板30、カートリッジホルダースリーブ50、およびカートリッジ60の垂直固定混合インペラ66および撹拌器ロッド68に対する相対垂直移動を通して、カートリッジ60に含有される接着剤またはシーラント製剤を通って押し通される。接着剤またはシーラント材料を通るそのような中間移動の間、インペラ66上の接着剤またはシーラント材料によって印加される抵抗力は、上部圧縮ばね46または下部圧縮ばね48を相当量だけ圧縮するために必要な力よりも小さい。したがって、ピストン40は、インペラ66が接着剤またはシーラント材料を通って移動するときに、上部近接センサ35および下部近接センサ36から軸方向に離れた中央位置で感圧ハウジング32内に保持される。
【0021】
しかしながら、
図5に示すように、混合インペラ66がカートリッジ60の内側の上部プランジャ65に接触すると、カートリッジ支持板30のさらなる下方移動は、下部圧縮ばね48をピストン40の下の領域で圧縮させ、それによって、ピストン40が下部近接センサ36に隣接する。以下でより完全に説明するように、この位置では、下部近接センサ36は、往復運動ロッド22の下方ストロークを停止させ、その方向を逆にするための信号をコントローラ70に送信する。
【0022】
図6に示すように、混合インペラ66がカートリッジ60のドーム型下端62に接触すると、カートリッジ支持板30のさらなる上方移動は、上部圧縮ばね46を上部ピストンチャンバ33内のピストン40の上の領域で圧縮させる。そのような圧縮により、ピストン40は、上部近接センサ35の隣の位置において、上部ピストンチャンバ33の頂端壁の近くを移動することが可能になる。この位置において、トリガ信号は、上部近接センサ35からコントローラ70に送信され、往復運動ロッド22の上方ストロークを停止させ、その方向を逆にする。空気圧は、圧力ハウジング32からの入力に基づいて、コントローラ70によって入口24から入口26に切り替えられ得る。
【0023】
図4〜
図6に示される実施形態では、圧力ハウジング32内のピストン40が、
図5に示される下部位置から
図6に示される上部位置まで移動する距離は、典型的には、1〜8インチ、例えば、2または3〜5または6インチであり得る。
【0024】
図4〜
図6に示すように、上部加圧空気通路37および下部加圧空気通路38は、上部ピストンチャンバ33および下部ピストンチャンバ34を加圧してピストン40に対する付勢力を提供するために、感圧ハウジング32に任意選択的に含まれてもよい。通路37および38を通して供給される空気圧または代替的な油圧は、上りストロークから下りストロークへの方向の変化をトリガするために使用されるよりも高くてもよく、逆もまた同様である。したがって、上部ピストンチャンバ33および下部ピストンチャンバ34内の圧力は、主ストロークシリンダの移動からの力に対抗するために使用され得る。ストロークシリンダが混合されているカートリッジの端部に当たると、圧力および/または圧縮ばね付勢が過大に作用し、この過大な作用は上部近接センサ35および下部近接センサ36によって感知される。したがって、上部圧縮ばね46および下部圧縮ばね48に加えて、またはその代わりに、圧空または油圧が通路37および38を通して感圧ハウジング32内に提供されてもよい。
【0025】
自動ストローク調整は、主圧力シリンダ20がストローク方向に発生する力を感知し、ストロークがカートリッジアセンブリの物理的限界に達したときに力を急上昇させる必要があるときに方向を切り替えることに基づいて行われる。ミキサは、撹拌器ロッドとインペラがカートリッジ内で上下に移動してカートリッジの下部ドーム側に接触したとき、かつ上部プランジャに接触したときに受ける内部カートリッジ抵抗を使用してカートリッジのサイズを自動的に検出する。力の感知は、ばね、空気圧、または圧空、油圧、電子的、または任意の他の好適な感知手段を使用することによって行うことができる。
【0026】
カートリッジ60に含有される接着剤およびシーラント製剤は、2成分(「2K」)組成物を含むことができる。本明細書で使用される場合、「2成分組成物」(または「2K組成物」)は、反応性成分の少なくとも一部が、混合されると、周囲またはわずかな熱条件下などの外部エネルギー源から活性化することなく容易に反応して硬化する接着剤またはシーラント組成物を指す。当業者は、接着剤またはシーラント組成物の2つの成分が互いに別々に保管され、組成物を塗布する直前に混合されることを理解している。
【0027】
2K組成物の第1の成分は、エポキシ、ポリスルフィド、ポリチオエーテルなどの1つ以上のエポキシ含有化合物を含み得る。接着剤またはシーラント組成物は、第1の成分と化学的に反応する第2の成分、例えば二酸化マンガン、ジクロメートポリスルフィド、エポキシなどをさらに含む。本明細書で使用される場合、「硬化する」、「硬化された」という用語、または同様の用語は、本明細書に記載の接着剤組成物と関連して使用される場合、接着剤またはシーラント組成物を形成する成分の少なくとも一部が架橋して接着剤層または結合を形成することを意味する。第2の成分は、硬化物質、硬化剤、および/または架橋剤と呼ばれる場合がある。
【0028】
図8は、本発明の一実施形態による、ミキサの動作特徴を概略的に示すフロー図である。上記のように、主圧力シリンダ20は、往復運動ロッド22がベース12から上方に延在する状態で、ベース12に固定的に取り付けられる。回転スピンドル18は、プラットフォーム16によって支持され、その頂端に取り付けられたインペラを有する回転撹拌器ロッドの底部と係合する。
図8にさらに示されるように、回転撹拌器ロッド68は、カートリッジ支持板30上にカートリッジホルダースリーブによって配設される接着剤/シーラントカートリッジ内に延在する。ピストン40は、感圧ハウジングの下部ピストンチャンバ34および上部ピストンチャンバ33の内部を往復移動する。上部近接センサ35および下部近接センサ36は、ピストン40が上部ピストンチャンバ33の頂部に、または下部ピストンチャンバ34の底部にいつ位置付けられるかを検出するために使用される。
【0029】
図8にさらに示すように、加圧空気15は、主圧力シリンダ20に選択的に供給されて往復運動ロッド22を上方または下方に移動させ、これは、ピストン40ならびに上部ピストンチャンバ33および下部ピストンチャンバ34を通って作用し、カートリッジ支持板30の上方または下方への移動をもたらす。ある特定の実施形態では、加圧空気15はまた、任意選択で、(上部加圧空気通路37によって)上部ピストンチャンバ33に、かつ(下部加圧空気通路38によって)下部ピストンチャンバ34に供給されてもよい。単一の加圧空気源15を
図8に示すが、主圧力シリンダ20に所望の空気圧レベルおよびシーケンス、ならびに所望の圧力レベルおよびシーケンスを上部ピストンチャンバ33および下部ピストンチャンバ34に提供するために、単一または複数の加圧空気源が任意の好適な方法で構成され得ることを理解されたい。
【0030】
図8にさらに示すように、コントローラ70は、上部近接センサ35および下部近接センサ36から信号を受信する。コントローラ70は、主圧力シリンダ20に供給する加圧空気アセンブリ15、および任意選択で上部ピストンチャンバ33および下部ピストンチャンバ34に供給する加圧空気源15と通信する。コントローラ70はまた、回転スピンドル18と通信する。従来の機械論理を使用して、内部圧力感知信号からの入力に基づいて機械の移動をシーケンスすることができる。論理は、圧空回路もしくは電子回路、またはこれら2つの組み合わせを用いて実装することができる。例えば、圧空論理は、主圧力シリンダ20の下部加圧空気入口24または上部加圧空気入口26、回転スピンドル18、および感圧ハウジング32に導入される任意選択の空気圧のいずれかを通って加圧空気を導入するためのアクチュエータを制御するために使用され得る。
【0031】
コントローラ70または本明細書で特定の機能を実行するための手段として表現される任意の他の要素に関して、そのような要素は、例えば、その機能を実行する要素の組み合わせを含む、その機能を実行する任意の方法を包含することが意図される。さらに、本発明は、そのようなミーンズ・プラス・ファンクション・クレームによって定義され得るように、様々な列挙される手段によって提供される機能が、添付の特許請求の範囲によって定義される方法で組み合わされ、まとめられるという事実に存在する。したがって、そのような機能を提供することができる任意の手段は、本明細書に示される手段と同等と見なされ得る。
【0032】
様々な実施形態において、様々なモデルまたはプラットフォームを使用して、本発明のある特定の態様を実施することができる。例えば、ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)モデルまたはアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)モデルは、ソフトウェアアプリケーションをユーザに通信するためのソフトウェアアプリケーション配信モデルとして採用され得る。そのようなソフトウェアアプリケーションは、例えば、インターネット接続を介してダウンロードされ、独立して(例えば、ラップトップまたはデスクトップコンピュータシステムにダウンロードされて)、またはサードパーティサービスプロバイダを介して(例えば、サードパーティウェブサイトを介してアクセスされて)動作することができる。加えて、クラウドコンピューティング技術が本発明の様々な実施形態に関連して採用され得る。
【0033】
さらに、本実施形態に関連付けられたプロセスは、コンピュータなどのプログラマブル機器によって実行され得る。プログラマブル機器にプロセスを実行させるために採用され得るソフトウェアまたは他の命令セットは、コンピュータシステム(不揮発性)メモリなどの任意の記憶デバイスに記憶され得る。さらに、プロセスのうちの一部は、コンピュータシステムが製造されるときに、またはコンピュータ可読メモリ記憶媒体を介してプログラムされ得る。
【0034】
本明細書に記載されるある特定のプロセス態様は、コンピュータまたはコンピュータシステムにプロセスステップを実行するように指示するコンピュータ可読メモリ媒体(複数可)に記憶される命令を使用して実行され得ることも理解され得る。コンピュータ可読媒体は、例えば、ディスケット、読み取り専用および読み取り/書き込み両方の種類のコンパクトディスク、光ディスクドライブ、ならびにハードディスクドライブなどのメモリデバイスを含み得る。コンピュータ可読媒体はまた、物理的、仮想的、永続的、一時的、半永続的、および/または半一時的であり得るメモリストレージを含み得る。メモリおよび/または記憶コンポーネントは、揮発性または不揮発性メモリ、取り外し可能または取り外し不可能メモリ、消去可能または消去不可能メモリ、書き込み可能または書き換え可能メモリなどのデータを記憶することができる任意のコンピュータ可読媒体を使用して実装され得る。
【0035】
「コンピュータ」、「コンピュータシステム」、「コンピューティング装置」、「コンポーネント」、または「コンピュータプロセッサ」は、例えば、限定されないが、プロセッサ、マイコン、ミニコンピュータ、サーバ、メインフレーム、ラップトップ、パーソナルデータアシスタント(PDA)、無線電子メールデバイス、スマートフォン、携帯電話、電子タブレット、携帯電話、ページャ、ファックスマシン、スキャナ、あるいはデータを送信、処理、および/もしくは受信するように構成された任意の他のプログラマブルデバイスまたはコンピュータ装置であってもよい。本明細書に開示されるコンピュータシステムおよびコンピュータベースのデバイスは、情報を取得、処理、および通信する際に使用されるある特定のソフトウェアアプリケーションを記憶するためのメモリおよび/または記憶コンポーネントを含み得る。そのようなメモリは、開示される実施形態の動作に関して内部または外部であり得ることを理解されたい。様々な実施形態では、「ホスト」、「エンジン」、「ローダ」、「フィルタ」、「プラットフォーム」、または「コンポーネント」は、様々なコンピュータもしくはコンピュータシステムを含み得るか、またはソフトウェア、ファームウェア、および/もしくはハードウェアの合理的な組み合わせを含み得る。ある特定の実施形態では、「モジュール」は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の合理的な組み合わせを含み得る。
【0036】
一般に、本明細書に記載の様々な実施形態、またはそのコンポーネントもしくは部分が、ソフトウェア、ファームウェア、および/もしくはハードウェア、またはそのモジュールの多くの異なる実施形態で実装され得ることは、当業者には明らかであろう。本実施形態の一部を実装するために使用されるソフトウェアコードまたは専用の制御ハードウェアは、本発明を限定するものではない。コンピュータソフトウェアおよび他のコンピュータ実装命令のためのプログラミング言語は、実行前にコンパイラまたはアセンブラによって機械言語に翻訳されてもよく、かつ/またはインタプリタによって実行時に直接翻訳されてもよい。そのようなソフトウェアは、例えば、磁気または光学記憶媒体などの任意の種類の好適なコンピュータ可読媒体(複数可)に記憶され得る。したがって、実施形態の動作および挙動は、実際のソフトウェアコードまたは専用のハードウェアコンポーネントを具体的に参照することなく説明される。かかる具体的な参考文献がなくとも、当業者が、合理的な努力を払い、過度の実験を行わずに、本明細書の説明に基づいて本発明の実施形態を実装するためのソフトウェアおよび制御ハードウェアを設計することができることが明確に理解されるため、実行可能である。
【0037】
本明細書に記載されるシステムおよび方法の様々な実施形態は、異なるコンポーネント間の通信を促進するために、データを転送するために、またはリソースおよび情報を共有するために、1つ以上の電子コンピュータネットワークを採用し得る。そのようなコンピュータネットワークは、光ファイバ、イーサネット、無線LAN、HomePNA、電力線通信、またはG.hnなど、ネットワーク内のデバイスを相互接続するために使用されるハードウェアおよびソフトウェア技術に従って分類され得る。
【0038】
コンピュータネットワークは、アクティブネットワーク、クライアントサーバ、またはピアツーピア機能アーキテクチャなどのネットワークの要素またはコンポーネント間の機能的関係に基づいて特徴付けられ得る。コンピュータネットワークは、例えば、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スターバスネットワーク、または階層トポロジネットワークなどのネットワークトポロジーに従って分類され得る。コンピュータネットワークはまた、デジタルネットワークおよびアナログネットワークなどのデータ通信に採用される方法に基づいて分類され得る。
【0039】
本明細書で採用されるように、アプリケーションサーバは、他のアプリケーションによって使用されるためにビジネスロジックおよびビジネスプロセスを公開するためにAPIをホストするサーバであり得る。アプリケーションサーバは、主にウェブベースのアプリケーションを提供してもよく、一方、他のサーバは、例えば、セッション開始プロトコルサーバとして実行してもよく、またはテレフォニーネットワークで動作してもよい。
【0040】
一部の実施形態は、様々な動作を実行する機能コンポーネント、ソフトウェア、エンジン、および/またはモジュールを含むように示され、説明され得るが、そのようなコンポーネントまたはモジュールは、1つ以上のハードウェアコンポーネント、ソフトウェアコンポーネント、および/またはそれらの組み合わせによって実装され得ることが理解され得る。
【0041】
本明細書に記載されるフローチャートおよび方法は、様々な実装形態の機能および動作を示す。ソフトウェアに具現化される場合、各ブロック、ステップ、またはアクションは、指定された論理関数(複数可)を実装するためのプログラム命令を含むコードのモジュール、セグメント、または一部を表し得る。プログラム命令は、コンピュータシステム内の処理コンポーネントなどの好適な実行システムによって認識可能な数値命令を含むプログラミング言語または機械コードで書かれた人間が読み取れるステートメントを含むソースコードの形態で具現化され得る。ハードウェアに具現化される場合、各ブロックは、指定された論理機能(複数可)を実装するための回路または一部の相互接続回路を表し得る。
【0042】
本明細書で使用される場合、「含む(including)」、「含有する(containing)」、および同様の用語は、本出願の文脈において「含む(comprising)」と同義であることが理解され、したがって、オープンエンドであり、追加の非記載または非列挙の要素、材料、相、または方法ステップの存在を除外しない。本明細書で使用される場合、「からなる」は、任意の不特定の要素、材料、相、または方法ステップの存在を除外するために、本出願の文脈において理解される。本明細書で使用される場合、「から本質的になる」は、該当する場合、特定の要素、材料、相、または方法ステップを含み、また、本発明の基本的または新規の特徴に物質的に影響を及ぼさない任意の不特定の要素、材料、相、または方法ステップを含むように、本出願の文脈において理解される。
【0043】
上記の説明の目的のために、本発明は、相反することが明示的に指定されている場合を除き、様々な代替的な変形およびステップシーケンスが想定され得ることを理解されたい。さらに、任意の動作実施例以外、または別途示される場合、例えば、本明細書および特許請求の範囲で使用される構成要素の量を表すすべての数は、すべての場合において、「約」という用語によって修飾されているものとして理解されるべきである。したがって、そうでないことが示されない限り、記載される数値パラメータは、本発明によって取得される所望の特性に応じて変化し得る近似値である。最低限でも、かつ同等物の原則の適用を制限しようとするものではなく、各数値パラメータは、少なくとも報告された有意な桁の数を考慮し、かつ通常の四捨五入技法を適用することによって解釈されるべきである。
【0044】
本明細書に列挙される任意の数値範囲は、その中に包含されるすべてのサブ範囲を含むことが意図されていることを理解されたい。例えば、「1〜10」の範囲は、列挙された最小値1から列挙された最大値10の間(列挙された値を含む)、すなわち、1以上の最小値および10以下の最大値を有する、すべてのサブ範囲を含むことが意図される。
【0045】
本出願では、単数形の使用は、別段の明記がない限り、複数形を含み、複数形は単数形を包含する。加えて、本出願では、「および/または」がある特定の例で明示的に使用され得るが、別段の明記がない限り、「または」の使用は、「および/または」を意味する。本出願では、冠詞「a」、「an」、および「the」は、明示的かつ明白に1つの参照に限定されない限り、複数の参照を含む。
【0046】
本発明によって提供される自動ストローク長調整は、ミキサが自動的にカートリッジの端部まで一貫してかつ確実に通じるため、オペレータのミスを低減または排除する。したがって、シーラント塗布および混合比が重要な問題である場合、機体製品ラインにおける品質の問題に対処できる。
【0047】
本発明の特定の実施形態は、例示の目的で上述されているが、添付の特許請求の範囲に定義される本発明から逸脱することなく、本発明の詳細について多数の変形が行われ得ることは、当業者には明らかであろう。
【国際調査報告】