(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-520966(P2021-520966A)
(43)【公表日】2021年8月26日
(54)【発明の名称】調理器具用の取り外し可能なハンドル
(51)【国際特許分類】
A47J 45/07 20060101AFI20210730BHJP
A47J 37/10 20060101ALI20210730BHJP
A47J 36/16 20060101ALI20210730BHJP
【FI】
A47J45/07 A
A47J37/10
A47J36/16 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2021-504551(P2021-504551)
(86)(22)【出願日】2019年4月10日
(85)【翻訳文提出日】2020年12月4日
(86)【国際出願番号】CA2019000060
(87)【国際公開番号】WO2019195917
(87)【国際公開日】20191017
(31)【優先権主張番号】3,001,400
(32)【優先日】2018年4月13日
(33)【優先権主張国】CA
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520394218
【氏名又は名称】アンサンブル インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】サーヴァイテ,ジェフリー
(72)【発明者】
【氏名】ハーサキー,クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】スワンソン,エリザベス ケイト
【テーマコード(参考)】
4B055
4B059
【Fターム(参考)】
4B055AA01
4B055BA38
4B055CA42
4B055CA48
4B059BC15
(57)【要約】
本発明は、細長いハンドル部を有する取り外し可能な調理器具ハンドルに関する。細長いハンドル部は、第1の端部および第2の端部を有し、ハンドル部の第1の端部には、調理器具容器上の取付点への取り外し可能な取付手段、および取り外し可能なハンドルを取付点に係止するための係止手段がある。調理器具容器上の取付点は、調理器具容器の側壁に取り付けられた垂下部と、垂下部の上縁部にあり、調理器具容器の側壁から外側に延在するフランジとを有するブラケットを備える。非円形の細長い開口部は、フランジを貫通して中央に位置し、全体的に長手方向軸が調理器具容器の側壁に対して略平行であるように配向される。開口部は、ハンドル上の取り外し可能な取付手段と係合するようなサイズおよび形状を有する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理器具容器上の取付点への取り外し可能な取付のための取り外し可能なハンドルであって、
第1の端部および第2の端部を有する細長いハンドル部を備え、前記ハンドル部の前記第1の端部には、前記調理器具容器上の前記取付点への取り外し可能な取付手段、および前記取り外し可能なハンドルを前記取付点に係止するための係止手段があり、前記調理器具容器上の前記取付点は、前記調理器具容器の側壁に取り付けられた垂下部と、前記垂下部の上縁部にあり、前記調理器具容器の前記側壁から外側に延在するフランジとを有するブラケットを備え、前記フランジを貫通して中央に位置する非円形開口部が設けられ、前記開口部は、前記ハンドル上の前記取り外し可能な取付手段と係合するようなサイズおよび形状を有し、前記取付点への前記取り外し可能な取付手段は、上面ならびに底面および第1の端部ならびに第2の端部を有する水平本体部を備え、前記第1の端部に隣接する前記本体部の前記底面には、前記本体部の厚肉部分があり、前記厚肉部分は、前記フランジ上の前記非円形開口部とぴったりと合うようなサイズおよび形状を有し、水平タブ部が前記本体部の前記厚肉部分の底面から外側に延在して、前記厚肉本体部分が前記フランジの前記非円形開口部内に位置するときに前記調理器具容器に向かって前記フランジの前記底面の下に延在し、前記取り外し可能なハンドルを前記取付点に係止するための前記係止手段は、係止解除位置から、前記係止バーの端部が前記フランジの前記底面の下方に位置し、前記底部と接触する係止位置へと水平方向に移動可能である細長い係止バーを備える、取り外し可能なハンドル。
【請求項2】
前記非円形開口部は、細長い形状であり、全体的に長手方向軸が前記調理器具容器の前記細長いハンドル部の長手方向軸に対して垂直であるように配向される、請求項1に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項3】
前記取り外し可能なハンドルは、さまざまなサイズおよび重量の調理器具容器に接続するようにサイズ設定され、適合される、請求項1または請求項2に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項4】
前記細長い係止バーは、前記係止位置へと付勢される、請求項1または請求項2に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項5】
前記アクチュエータは、ユーザの指との係合を可能にするようなサイズおよび形状を有する、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項6】
前記アクチュエータは、前記アクチュエータの偶発的なトリガを防止し、かつ前記調理器具容器上の前記取付点からの前記取り外し可能なハンドルの偶発的な離脱を防止するために、ユーザの親指を自然に置いた位置の外側に配置される、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項7】
前記細長い係止バーは、前記細長い係止バーに接続された前記アクチュエータによって作動されたときに、前記ハンドル部内の軸方向チャネル内で移動可能である、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項8】
ステムが、前記軸方向チャネルと連通し前記アクチュエータに接続される前記細長いハンドル部の前記底面のスロットを貫通して、前記細長いロックバーから垂下する、請求項7に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項9】
前記アクチュエータ上のトリガ部は、ユーザの指が前記調理器具容器に近づき過ぎるのを防止するのに十分な高さを有する、請求項8に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項10】
前記細長いハンドル部は、前記第1の端部から前記第2の端部まで真っ直ぐである、請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項11】
前記細長いハンドル部は、その長さに沿って湾曲している、請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項12】
前記水平本体部は、単純な締結具または複数のねじを用いて、前記細長いハンドル部内の前記スロット内に固定される、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項13】
前記水平本体部の前記底面は、面取り縁を有する、請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項14】
前記水平体部の前記厚肉本体部分の前記底面は、面取り縁を有する、請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項15】
前記水平本体部の前記水平タブの前記底面は、面取り縁を有する、請求項1〜請求項14のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項16】
前記細長いハンドル部は、耐熱伝導性材料から製造される、請求項1〜請求項15のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項17】
前記細長いハンドル部は、高温ナイロンから製造される、請求項16に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項18】
前記アクチュエータは、高温ナイロンで構成される、請求項1〜請求項17のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項19】
前記ステムは、ステンレス鋼で構成される、請求項18に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項20】
前記細長い係止バーは、ステンレス鋼で構成される、請求項1〜請求項19のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項21】
前記水平本体部は、ステンレス鋼で構成される、請求項1〜請求項20のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【請求項22】
前記フランジは、ステンレス鋼で構成される、請求項1〜請求項21のいずれか一項に記載の取り外し可能なハンドル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的には、取り外し可能な調理器具ハンドル(または取り外し可能なハンドル)の改良設計に関する。
【背景技術】
【0002】
取り外し可能なハンドルを有する調理器具、より具体的には、取り外し可能な調理器具ハンドルは、調理器具のよりコンパクトで、有効で効率的な収納を可能にするために使用される。取り外し可能なハンドルの調理器具は、典型的には、異なるサイズの一組の容器と、容器のフランジと接続する取付端部を有する取り外し可能なハンドルとで構成される。取り外し可能なハンドルは、受容可能な取付点を有する全ての容器に対して該ハンドルを使用することができるので、スペースおよびお金を節約するための効率的な方法として使用される。
【0003】
既知の取り外し可能なハンドルは、取付点との接続が緩くなり、ハンドルが係合されたときに容器の望ましくない動きを引き起こす。
【0004】
既知の取り外し可能なハンドル上の係止/係止解除ボタンの通常の位置は、ユーザが通常、親指を置くハンドルの上面に位置し、したがって、偶発的な離脱を生じやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、対応する容器への取付点においてユーザフレンドリかつ確実な接続を形成する取り外し可能なハンドルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態では、調理器具容器上の取付点への取り外し可能な取付のための取り外し可能なハンドルは、細長いハンドル部を備える。細長いハンドル部は、第1の端部および第2の端部を有し、ハンドル部の第1の端部には、調理器具容器上の取付点への取り外し可能な取付手段、および取り外し可能なハンドルを取付点に係止するための係止手段がある。調理器具容器上の取付点は、調理器具容器の側壁に取り付けられた垂下部と、垂下部の上縁部にあり、調理器具容器の側壁から外側に延在するフランジとを有するブラケットを備える。非円形の細長い開口部は、フランジを貫通して中央に位置し、全体的に長手方向軸が細長いハンドル部の長手方向軸に対して略垂直であり、調理器具容器の側壁に対して略平行であるように配向される。開口部は、ハンドル上の取り外し可能な取付手段と係合するようなサイズおよび形状を有する。
【0007】
取付点への取り外し可能な取付手段は、上面ならびに底面および第1の端部ならびに第2の端部を有する水平本体部を備える。第1の端部に隣接する本体部の底面には、本体部の厚肉部分があり、前記厚肉部分は、フランジ上の開口部とぴったりと合うようなサイズおよび形状を有し、図示されている実施形態では、フランジの底面の下方に延在する。図示されている実施形態の水平本体部の第1の端部において、水平タブ部が、本体部の厚肉部分の底面から外側に延在して、厚肉本体部分がフランジ上の開口部内に位置するときにフランジの底面の下に延在する。
【0008】
本発明の一実施形態では、取り外し可能なハンドルは、取り外し可能なハンドルを確実に定位置で保持するのを助けると同時に、容易な取り外しを可能にするための係止機構を用いて、取付点に接続する。
【0009】
取り外し可能なハンドルを確実に定位置で保持するのを助けると同時に容易な取り外しを可能にする係止機構は、係止解除位置から係止位置へと水平方向に移動可能な細長い係止バーを備え、係止位置では、係止バーの端部は、取付点のフランジの底面の下方に位置してフランジの底面と接触し、細長い係止バーは係止位置へと付勢される。
【0010】
細長い係止バーを係止解除位置から係止位置へと水平方向に移動させるための手段は、アクチュエータを備え、アクチュエータは、アクチュエータの偶発的な動きを防止し、かつ調理器具容器上の取付点からの取り外し可能なハンドルの偶発的な離脱を防止するために、ユーザの親指を自然に置いた位置から離れて配置される。アクチュエータのトリガ部は、ユーザの指との係合を可能にするようなサイズおよび形状を有する。アクチュエータ上のトリガ部は、ユーザの手が調理器具容器に近づき過ぎるのを防止するのに十分な高さを有する。
【0011】
取り外し可能なハンドルは、スペースを節約し、係合されたときに容器と確実にかつ強固に接続するために使用され得る。
【0012】
取り外し可能なハンドルは多用途性を提供する。つまり、該調理器具容器は、ハンドルを取り外すことができることにより、ユーザはテーブル上および冷蔵庫内における表面積を節約することができるため、食事作りおよび食事の提供または貯蔵の両方に使用され得る。
【0013】
別の実施形態では、調理器具容器上の取付点への取り外し可能な取り付けのための取り外し可能なハンドルは、細長いハンドル部を備え、細長いハンドル部は、第1の端部および第2の端部を有する。ハンドル部の第1の端部には、調理器具容器上の取付点への取り外し可能な取付手段、および取り外し可能なハンドルを取付点に係止するための係止手段がある。調理器具容器上の取付点は、調理器具容器の側壁に取り付けられた垂下部と、垂下部の上縁部にあり、調理器具容器の側壁から外側に向かって延在するフランジとを有するブラケットを備える。中央に位置する非円形開口部は、フランジを貫通して設けられる。開口部は、ハンドル上の取り外し可能な取付手段と係合するようなサイズおよび形状を有する。取付点への取り外し可能な取付手段は、上面ならびに底面および第1の端部ならびに第2の端部を有する水平本体部を備える。第1の端部に隣接する本体部の底面には、本体部の厚肉部分がある。厚肉部分は、フランジ上の非円形開口部とぴったり合うようなサイズおよび形状を有する。水平タブ部は、本体部の厚肉部分から外側に延在して、厚肉本体部分がフランジ上の非円形開口部内に位置するときに調理器具容器に向かってフランジの底面の下に延在する。取り外し可能なハンドルを取付点に係止するための係止手段には、係止解除位置から係止位置へと水平方向に移動可能な細長い係止バーが設けられ、係止バーの端部はフランジの底面の下方に位置し、フランジの底面と接触する。
【0014】
本発明のさらなる特徴は、以下の詳細な説明の中で説明される、または明らかになるであろう。
【0015】
本発明をより明確に理解できるように、本発明の好適な実施形態を、添付図面を参照しながら、例として詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】容器の取付点に接続され係合された、本発明に係る取り外し可能なハンドルの一実施形態の概略斜視図である。
【
図2】
図1の取り外し可能なハンドルおよび取付点の組立図である。
【
図3】
図1に示されている取り外し可能なハンドルおよび取付点の上面図である。
【
図4】
図3の線A−Aに沿った取り外し可能なハンドルおよび取付点の断面図である。
【
図5】
図3の取り外し可能なハンドルおよび取付点の正面図である。
【
図6】
図3の取り外し可能なハンドルおよび取付点の右側面図である。
【
図7】
図3の取り外し可能なハンドルおよび取付点の底面斜視図である。
【
図8】本発明に係る、調理器具容器へ接続するように意図されたより堅牢な取り外し可能なハンドルおよびブラケットの形態の取付点の組立図である。
【
図9】取付点に接続された
図8の取り外し可能なハンドルの上面図である。
【
図10】
図9の線A−Aに沿った取り外し可能なハンドルおよび取付点の断面図である。
【0017】
同様の参照番号は、異なる図面において同様の構成要素を示すために使用されている。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1を参照すると、本発明に係る1組の容器内の1つの調理器具容器に取り付けられた状態で示された取り外し可能なハンドルの一実施形態は、全体が1で示されている。図示されている実施形態の取り外し可能なハンドル1は、対応する調理器具のサイズ範囲に応じて変化し得る長さおよび幅を有する細長いハンドル部2を備える。細長いハンドル部2は、第1の端部5および第2の端部6を有する。図示されている実施形態は、ハンドル部2が第1の端部5から第2の端部6まで真っ直ぐな形で示されているが、端から端までわずかに湾曲していてもよい。細長いハンドル部2の第1の端部5には、対応する調理器具容器4上の取付点3に対する取り外し可能な取付手段(全体が2Aで示されている)、および取り外し可能なハンドル1を取付点3に係止するための係止手段がある。
【0019】
調理器具容器4上の取付点3は、調理器具容器4の側壁7に取り付けられた垂下部10と、垂下部10の上縁部9にあり、調理器具容器4の側壁7から外側に延在するフランジ8とを有するブラケット30から成る。中央に位置する非円形開口部11は、フランジ8を貫通して設けられる。図示されている実施形態の開口部11は、細長い形状であり、全体的に長手方向軸が細長いハンドル部の長手方向軸に対して垂直であり、調理器具容器4の側壁7に対して略平行であるように配向される。開口部11は、ハンドル上の取り外し可能な取付手段と係合するようなサイズおよび形状を有する。
【0020】
図2、
図3、および
図3の線A−Aに沿った取り外し可能なハンドルおよび取付点の断面図である
図4を参照すると、対応する調理器具容器4上の取付点3への取り外し可能な取付手段2A、および取り外し可能なハンドルをハンドル部2の第1の端部5に隣接して位置する取付点に係止するための係止手段がある。取付点3への取り外し可能な取付手段2Aは、上面13ならびに底面14および第1の端部15ならびに第2の端部16を有する水平本体部12を備える。
【0021】
第1の端部15に隣接する本体部12の底面14には、本体部12の厚肉部分17があり、前記厚肉部分17は、フランジ8上の開口部11とぴったりと合うようなサイズおよび形状を有し、図示されている実施形態では、フランジ8の底面18の下方に延在する。第1の端部15、厚肉部分17、および開口部11の幅は、取付点に対する取り外し可能なハンドルの任意の揺れ、左右の揺動、または意図しない横方向の動きを最小限に抑えるようなサイズおよび形状を有する。図示されている実施形態では、細長い開口部11の長さは幅の約2倍であり、細長い開口部11は丸い角部を有し、本体部12の第1の端部15および厚肉部分17の幅はフランジ8の幅より狭い。厚肉部分17の水平断面は、フランジ8の開口部11の中にぴったりと収まるように、開口部11と同じ形状を有し、開口部11よりもわずかに小さい。水平タブ部19は、本体部12の厚肉部分17の底面14に隣接する本体部12の第1の端部15から外側に延在して、厚肉本体部分17がフランジ8上の開口部11内に位置するときに、調理器具容器4に向かってフランジ8の底面18の下に延在する。
【0022】
図2を参照すると、本体部12の第2の端部16には、取り外し可能なハンドルを取付点3に係止するための係止手段(全体が2Bで示されている)を収容するための開口部21を有する垂下ガイドフランジ20がある。取り外し可能なハンドルを取付点3に係止するための係止手段2Bは、細長い係止バー22を備え、係止バー22は、係止解除位置から、係止バー22の端部23がフランジ8の底面18の下方に位置し、フランジ8の底面18と接触する係止位置へと、ガイドフランジ20内の開口部21を通って水平方向に移動可能である。
図4に最もわかりやすく示されているように、ハンドル部2内の軸方向チャネル31により、細長い係止バー22は係止解除位置から係止位置へと水平方向に移動することが可能になる。チャネル31の端部に位置するばね24は、細長い係止バー22を係止位置へと付勢する。
【0023】
アクチュエータ25は、細長い係止バー22の底面に位置し、ハンドル部2の下に垂下することにより、アクチュエータ25を引き戻して細長い係止バー22を係止解除位置へと移動させ、取り外し可能なハンドル1を取り外すことができるようになっている。アクチュエータ25は、アクチュエータ25の偶発的な動きを防止し、かつ調理器具容器4上の取付点3からの取り外し可能なハンドル1の偶発的な離脱を防止するために、ユーザの親指を自然に置いた位置から離れて細長いハンドルの底部に配置される。アクチュエータ25を引き戻すことができるように、ハンドル部2の底面には、軸方向チャネル31と連通するスロット22Aがある。ステム26は、細長い係止バー22から下方に、ハンドル部2の底面のスロット22Aを貫通して延在している。ステム26の遠位端27には、ユーザの指と係合することができるようなサイズおよび形状のトリガ部28がある。アクチュエータ上のトリガ部28は、ユーザの手が調理器具容器4に近づき過ぎるのを防止するのに十分な高さを有する。
【0024】
取付点3への取り外し可能な取付手段2Aは、任意の適切な手段によってハンドル部2に締結される。図示されている実施形態では、タブ32は、水平本体部12の第2の端部16から外側に延在し、ハンドル部2の第1の端部5内の対応するサイズのスロット29に収まるようなサイズおよび形状を有する(
図4を参照)。タブ32は、任意の好適な締結具または接着剤によってスロット29内に固定される。
【0025】
フランジ8内の開口部11および本体部12の厚肉部分17は、確実な接続を形成するようなサイズおよび形状を有する必要がある。図示されている実施形態では、上述したように、本体部12の第1の端部15および厚肉部分17の幅は、フランジ8の幅よりも狭い。厚肉部分17の水平断面は、フランジ8内の開口部11の中にぴったりと収まるように、開口部11と同じ形状を有し、開口部11よりもわずかに小さい。取り外し可能なハンドル1を取付点3に取り付けるために、水平タブ部19および本体部12の厚肉部分17は、水平タブ部19がフランジ8の底面18の下に延在するように、傾斜してフランジ8上の開口部11へと挿入される。同時に、アクチュエータ25のトリガ部28は、本体部12の底面がフランジ8の上面に接触することができるように、引き戻される。フランジ8の底面の下に水平タブ部19を有する取り外し可能なハンドル1は、本体部12の厚肉部分17が開口部11の中にぴったりと配置された状態で、上側本体部12がフランジ8の上面に載るように、下げられる。トリガ部28は、その後、外され、細長い係止バー22は、スロット22Aの端部22Bに対してアクチュエータ25が止まった状態で、ロック解除位置から、フランジ8の底面の下の係止位置へのばね付勢によって水平方向に移動する。
【0026】
ハンドル1は、フランジ8の下の係止位置から係止解除位置へと細長い係止バー22を引くアクチュエータ25のトリガ部28を引くことによって、容器4から外される。図示されている実施形態では、ハンドル1は、その後、水平タブ部19および本体部12の厚肉部分17がフランジ8上の開口部11から外れるように傾斜して上方へ持ち上げられる。この実施形態では、トリガ部28は引き戻されるが、ハンドル1が上向きに傾斜していなければ、ハンドル1は外れない。これは、この実施形態では、容器4を持ち上げている間に確実にハンドル1が偶発的に外れることがないようにするための安全機能である。
【0027】
図示されている実施形態では、水平本体部12、細長い係止バー22、およびブラケット30は、ステンレス鋼から製造される。アクチュエータおよび細長いハンドル部2は、非熱伝導性材料、例えば、ベークライト(登録商標)のような高温ナイロンから製造される。
【0028】
図8〜
図10を参照すると、全体が100で示され、より大きな調理器具との使用に潜在的に適応した少しロバストな設計を有する、本発明に係る取り外し可能なハンドルの別の実施形態が示されている。図示されている実施形態の取り外し可能なハンドル100は、対応する調理器具のサイズ範囲に応じて変化し得る長さおよび幅を有する細長いハンドル部102を備える。細長いハンドル部102は、第1の端部105および第2の端部106を有する。図示されている実施形態は、ハンドル部102が第1の端部105から第2の端部106まで真っ直ぐな形で示されているが、端から端までわずかに湾曲していてもよい。細長いハンドル部102の第1の端部105には、対応する調理器具容器(図示せず)上の取付点103に対する取り外し可能な取付手段、および取り外し可能なハンドル100を取付点103に係止するための係止手段がある。
【0029】
調理器具容器上の取付点103は、調理器具容器の側壁に取り付けられた垂下部110と、垂下部110の上縁部109にあり、調理器具容器の側壁から外側に延在するフランジ108とを有するブラケット130を備える。中央に位置する非円形開口部111は、フランジ108を貫通して設けられる。図示されている実施形態の開口部111は、細長い形状であり、全体的に長手方向軸が細長いハンドル部の長手方向軸に対して垂直であり、調理器具容器の側壁に対して略平行であるように配向される。開口部111は、ハンドル上の取り外し可能な取付手段と係合するようなサイズおよび形状を有する。
【0030】
図9および
図9の線A−Aに沿った取り外し可能なハンドルおよび取付点の断面図である
図10を参照すると、対応する調理器具容器上の取付点103への取り外し可能な取付手段(全体が102Aで示されている)、および取り外し可能なハンドルをハンドル部102の第1の端部105に隣接して位置する取付点103に係止するための係止手段(全体が102Bで示されている)がある。取付点103への取り外し可能な取付手段102Aは、上面113ならびに底面114および第1の端部115ならびに第2の端部116を有する水平本体部112を備える。水平本体部の底面114は、開口部111へのより滑らかな進入のための面取り縁114Aを有する。
【0031】
第1の端部115に隣接する本体部112の底面114には、本体部112の厚肉部分117があり、前記厚肉部分117は、フランジ108上の開口部11とぴったりと合うようなサイズおよび形状を有し、図示されている実施形態では、フランジ108の底面118の下方に延在し、開口部111へのより滑らかな進入のための面取り縁117Aを有する。第1の端部115、厚肉部分117、および開口部111の幅は、取付点に対する取り外し可能なハンドルの任意の揺れ、左右の揺動、または意図しない横方向の動きを最小限に抑えるようなサイズおよび形状を有する。図示されている実施形態では、細長い開口部111の長さは幅の約2倍であり、細長い開口部111は丸い角部を有し、本体部112の第1の端部115および厚肉部分117の幅はフランジ108の幅より狭い。厚肉部分117の水平断面は、フランジ108の開口部111の中にぴったりと収まるように、開口部11と同じ形状を有し、開口部111よりもわずかに小さい。水平タブ部119は、本体部112の厚肉部分117の底面114に隣接する本体部112の第1の端部115から外側に延在して、厚肉本体部分117がフランジ108上の開口部111内に位置するときに、調理器具容器に向かってフランジ108の底面118の下に延在する。水平タブ部119は、開口部111へのより滑らかな進入のための面取り縁119Aを有する。
【0032】
図8および
図10を参照すると、本体部112の第2の端部116には、取り外し可能なハンドルを取付点103に係止するための係止手段102Bを収容するための開口部121を有する垂下ガイドフランジ120がある。取り外し可能なハンドルを取付点103に係止するための係止手段102Bは、細長い係止バー122を備え、係止バー122は、係止解除位置から、係止バー122の端部123がフランジ108の底面118の下方に位置し、フランジ108の底面118と接触する係止位置へと、ガイドフランジ120内の開口部121を通って水平方向に移動可能である。
図10に最もわかりやすく示されているように、ハンドル部102内の軸方向チャネル131により、細長い係止バー122は係止解除位置から係止位置へと水平方向に移動することが可能になる。チャネル131の端部に位置するばね124は、細長い係止バー122を係止位置へと付勢する。
【0033】
アクチュエータ125は、細長い係止バー122の底面に位置し、ハンドル部102の下に垂下することにより、アクチュエータ125を引き戻して細長い係止バー122を係止解除位置へと移動させ、取り外し可能なハンドル100を取り外すことができるようになっている。アクチュエータ125を引き戻すことができるように、ハンドル部102の底面には、軸方向チャネル131と連通するスロット122Aがある。ステム126は、細長い係止バー122から下方に、ハンドル部102の底面のスロット122Aを貫通して延在している。ステム126の遠位端127には、ユーザの指と係合することができるようなサイズおよび形状のトリガ部128がある。
【0034】
取付点への取り外し可能な取付手段は、任意の適切な手段によってハンドル部102に締結される。図示されている実施形態では、タブ132は、水平本体部112の第2の端部116から外側に延在し、ハンドル部102の第1の端部105の対応するサイズのスロット129に収まるようなサイズおよび形状を有する(
図10を参照)。タブ132は、任意の好適な締結具または接着剤によってスロット129内に固定される。図示されている実施形態では、2つの締結具133、134は、タブ132をスロット129内で保持する。
【0035】
フランジ108内の開口部111および本体部112の厚肉部分117は、確実な接続を形成するようなサイズおよび形状を有する必要がある。図示されている実施形態では、上述したように、本体部112の第1の端部115および厚肉部分117の幅は、フランジ108の幅よりも狭い。厚肉部分117の水平断面は、フランジ108内の開口部111の中にぴったりと収まるように、開口部11と同じ形状を有し、開口部111よりもわずかに小さい。取り外し可能なハンドル100を取付点103に取り付けるために、水平タブ部119および本体部112の厚肉部分117は、水平タブ部119がフランジ108の底面118の下に延在するように、傾斜してフランジ108上の開口部111へと挿入される。同時に、アクチュエータ125のトリガ部128は、本体部112の底面がフランジ108の上面に接触することができるように、引き戻される。フランジ108の底面の下に水平タブ部119を有する取り外し可能なハンドル100は、本体部112の厚肉部分117が開口部111の中にぴったりと配置された状態で、上側本体部112がフランジ108の上面に載るように、下げられる。トリガ部128は、その後、外され、細長い係止バー122は、ロック解除位置から、フランジ108の底面の下の係止位置へのばね付勢によって水平方向に移動する。
【0036】
ハンドル100は、フランジ108の下の係止位置から係止解除位置へと細長い係止バー122を引くアクチュエータ125のトリガ部128を引くことによって、容器から外される。ハンドル100は、その後、水平タブ部119および本体部112の厚肉部分117がフランジ108上の開口部111から外れるように傾斜して上方へ持ち上げられる。
【0037】
図示されている実施形態では、水平本体部112、細長い係止バー122、およびブラケット130は、ステンレス鋼から製造される。アクチュエータおよび細長いハンドル部102は、非熱伝導性材料、例えば、ベークライト(登録商標)のような高温ナイロンから製造される。
【0038】
特定の実施形態に関連して本発明の原理が示され、説明されているが、そのような実施形態は、上述の説明から明らかなように、一例であって、限定的なものではなく、本発明の特定の態様は、図面に示されている特定の詳細によって制限されるものではないことを理解されたい。他の修正および応用、または均等物が、当業者に想起されるであろう。上述の明細書内で使用される「有する」、「備える」ならびに「含む」および類似の用語は、「随意選択の」または「を含み得る」という意味で使用され、「必須の」の意味として使用されていない。しかしながら、本発明の構成の多くの変更、修正、変形および他の用途ならびに応用は、本明細書および添付図面を考察した後に当業者に明らかになるであろう。本発明の精神および範囲から逸脱しない全てのそのような変更、修正、変形および他の用途および応用は、以下の請求項によってのみ限定される本発明によって網羅されるものとみなす。本開示の範囲は、本明細書内で示されている実施形態に限定されることを意図するものではなく、単数形の要素の言及は、特に明記されていない限り、「1つおよび唯一の」の意味を指すのではなく、むしろ「1つまたは複数」の意味を示すものとする。当業者に周知のまたは後に知られるようになる、本開示全体を通して記載されている実施形態の要素の全ての構造的および機能的均等物は、参照によって本明細書に明確に組み込まれ、請求項によって包含されるものとする。
【手続補正書】
【提出日】2020年5月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全般的には、取り外し可能な調理器具ハンドル(または取り外し可能なハンドル)の改良設計に関する。
【背景技術】
【0002】
取り外し可能なハンドルを有する調理器具、より具体的には、取り外し可能な調理器具ハンドルは、調理器具のよりコンパクトで、有効で効率的な収納を可能にするために使用される。取り外し可能なハンドルの調理器具は、典型的には、異なるサイズの一組の容器と、容器のフランジと接続する取付端部を有する取り外し可能なハンドルとで構成される。取り外し可能なハンドルは、受容可能な取付点を有する全ての容器に対して該ハンドルを使用することができるので、スペースおよびお金を節約するための効率的な方法として使用される。
【0003】
既知の取り外し可能なハンドルは、取付点との接続が緩くなり、ハンドルが係合されたときに容器の望ましくない動きを引き起こす。
【0004】
既知の取り外し可能なハンドル上の係止/係止解除ボタンの通常の位置は、ユーザが通常、親指を置くハンドルの上面に位置し、したがって、偶発的な離脱を生じやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、対応する容器への取付点においてユーザフレンドリかつ確実な接続を形成する取り外し可能なハンドルを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態では、調理器具容器上の取付点への取り外し可能な取付のための取り外し可能なハンドルは、細長いハンドル部を備える。細長いハンドル部は、第1の端部および第2の端部を有し、ハンドル部の第1の端部には、調理器具容器上の取付点への取り外し可能な取付手段、および取り外し可能なハンドルを取付点に係止するための係止手段がある。調理器具容器上の取付点は、調理器具容器の側壁に取り付けられた垂下部と、垂下部の上縁部にあり、調理器具容器の側壁から外側に延在するフランジとを有するブラケットを備える。非円形の細長い開口部は、フランジを貫通して中央に位置し、全体的に長手方向軸が細長いハンドル部の長手方向軸に対して略垂直であり、調理器具容器の側壁に対して略平行であるように配向される。開口部は、ハンドル上の取り外し可能な取付手段と係合するようなサイズおよび形状を有する。
【0007】
取付点への取り外し可能な取付手段は、上面ならびに底面および第1の端部ならびに第2の端部を有する水平本体部を備える。第1の端部に隣接する本体部の底面には、本体部の厚肉部分があり、前記厚肉部分は、フランジ上の開口部とぴったりと合うようなサイズおよび形状を有し、図示されている実施形態では、フランジの底面の下方に延在する。図示されている実施形態の水平本体部の第1の端部において、水平タブ部が、本体部の厚肉部分の底面から外側に延在して、厚肉本体部分がフランジ上の開口部内に位置するときにフランジの底面の下に延在する。
【0008】
本発明の一実施形態では、取り外し可能なハンドルは、取り外し可能なハンドルを確実に定位置で保持するのを助けると同時に、容易な取り外しを可能にするための係止機構を用いて、取付点に接続する。
【0009】
取り外し可能なハンドルを確実に定位置で保持するのを助けると同時に容易な取り外しを可能にする係止機構は、係止解除位置から係止位置へと水平方向に移動可能な細長い係止バーを備え、係止位置では、係止バーの端部は、取付点のフランジの底面の下方に位置してフランジの底面と接触し、細長い係止バーは係止位置へと付勢される。
【0010】
細長い係止バーを係止解除位置から係止位置へと水平方向に移動させるための手段は、アクチュエータを備え、アクチュエータは、アクチュエータの偶発的な動きを防止し、かつ調理器具容器上の取付点からの取り外し可能なハンドルの偶発的な離脱を防止するために、ユーザの親指を自然に置いた位置から離れて配置される。アクチュエータのトリガ部は、ユーザの指との係合を可能にするようなサイズおよび形状を有する。アクチュエータ上のトリガ部は、ユーザの手が調理器具容器に近づき過ぎるのを防止するのに十分な高さを有する。
【0011】
取り外し可能なハンドルは、スペースを節約し、係合されたときに容器と確実にかつ強固に接続するために使用され得る。
【0012】
取り外し可能なハンドルは多用途性を提供する。つまり、該調理器具容器は、ハンドルを取り外すことができることにより、ユーザはテーブル上および冷蔵庫内における表面積を節約することができるため、食事作りおよび食事の提供または貯蔵の両方に使用され得る。
【0013】
別の実施形態では、調理器具容器上の取付点への取り外し可能な取り付けのための取り外し可能なハンドルは、細長いハンドル部を備え、細長いハンドル部は、第1の端部および第2の端部を有する。ハンドル部の第1の端部には、調理器具容器上の取付点への取り外し可能な取付手段、および取り外し可能なハンドルを取付点に係止するための係止手段がある。調理器具容器上の取付点は、調理器具容器の側壁に取り付けられた垂下部と、垂下部の上縁部にあり、調理器具容器の側壁から外側に向かって延在するフランジとを有するブラケットを備える。中央に位置する非円形開口部は、フランジを貫通して設けられる。開口部は、ハンドル上の取り外し可能な取付手段と係合するようなサイズおよび形状を有する。取付点への取り外し可能な取付手段は、上面ならびに底面および第1の端部ならびに第2の端部を有する水平本体部を備える。第1の端部に隣接する本体部の底面には、本体部の厚肉部分がある。厚肉部分は、フランジ上の非円形開口部とぴったり合うようなサイズおよび形状を有する。水平タブ部は、本体部の厚肉部分から外側に延在して、厚肉本体部分がフランジ上の非円形開口部内に位置するときに調理器具容器に向かってフランジの底面の下に延在する。取り外し可能なハンドルを取付点に係止するための係止手段には、係止解除位置から係止位置へと水平方向に移動可能な細長い係止バーが設けられ、係止バーの端部はフランジの底面の下方に位置し、フランジの底面と接触する。
【0014】
本発明の別の実施形態は、取り外し可能なハンドルを備える調理器具容器を提供する。一実施形態は、調理器具容器のセット内の調理器具容器を提供し、取り外し可能なハンドルは、セット内のさまざまなサイズおよび重量の調理器具容器に接続するようにサイズ設定され、適合される。この実施形態において、調理器具容器は、積み重ね可能な調理器具容器のセットのうちの1つである。調理器具容器は、ベース部と、ベース部から延びる周辺側壁とを含み、取り外し可能なハンドルは、調理器具容器上の取付点への取り外し可能な取り付けに適合されている。調理器具容器上の取付点は、調理器具容器の側壁に取り付けられた垂下部と、垂下部の上縁部にあり、調理器具容器の側壁から外側に延在するフランジと、を有するブラケットを備える。フランジを貫通して中央に位置する非円形開口部が設けられ、前記開口部は、ハンドル上の取り外し可能な取付手段と係合するようなサイズおよび形状を有し、前記開口部は、細長い形状であり、全体的に、取り外し可能なハンドルの長手方向軸が細長いハンドル部の長手方向軸に対して垂直である。取り外し可能なハンドルは、第1および第2の端部を有する細長いハンドル部を備える。ハンドル部の第1の端部には、調理器具容器上の取付点への取り外し可能な取付手段と、取り外し可能なハンドルを取付点に係止するための係止手段がある。取付点への取り外し可能な取付手段は、上面ならびに底面および第1の端部ならびに第2の端部を有する水平本体部を備える。第1の端部に隣接する本体部の底面には、本体部の垂下厚肉部分がある。厚肉部分は、フランジ上の非円形開口部とぴったりと合うようなサイズおよび形状を有し、水平本体部の周囲の底面はフランジの上面に対して配置され、水平タブ部が本体部の厚肉部分の底面から外側に延在し、厚肉本体部分がフランジの非円形開口部内に位置するときに調理器具容器に向かってフランジの底面の下に延在する。取り外し可能なハンドルを取付点に係止するための係止手段は、係止解除位置から、係止バーの端部がフランジの底面の下方に位置し、底部と接触する係止位置へとアクチュエータによって水平方向に移動可能である細長い係止バーを備える。一実施形態は、係止位置へと付勢される取り外し可能なハンドル上に細長い係止バーを提供する。一実施形態は、ユーザの指との係合を可能にするようなサイズおよび形状を有し、アクチュエータの偶発的なトリガを防止し、かつ調理器具容器上の取付点からの取り外し可能なハンドルの偶発的な離脱を防止するために、細長い係止バーの底面のユーザの親指を自然に置いた位置の外側に配置され、細長いハンドル部の下に垂下するアクチュエータも提供する。
【0015】
本発明のさらなる特徴は、以下の詳細な説明の中で説明される、または明らかになるであろう。
【0016】
本発明をより明確に理解できるように、本発明の好適な実施形態を、添付図面を参照しながら、例として詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】容器の取付点に接続され係合された、本発明に係る取り外し可能なハンドルの一実施形態の概略斜視図である。
【
図2】
図1の取り外し可能なハンドルおよび取付点の組立図である。
【
図3】
図1に示されている取り外し可能なハンドルおよび取付点の上面図である。
【
図4】
図3の線A−Aに沿った取り外し可能なハンドルおよび取付点の断面図である。
【
図5】
図3の取り外し可能なハンドルおよび取付点の正面図である。
【
図6】
図3の取り外し可能なハンドルおよび取付点の右側面図である。
【
図7】
図3の取り外し可能なハンドルおよび取付点の底面斜視図である。
【
図8】本発明に係る、調理器具容器へ接続するように意図されたより堅牢な取り外し可能なハンドルおよびブラケットの形態の取付点の組立図である。
【
図9】取付点に接続された
図8の取り外し可能なハンドルの上面図である。
【
図10】
図9の線A−Aに沿った取り外し可能なハンドルおよび取付点の断面図である。
【0018】
同様の参照番号は、異なる図面において同様の構成要素を示すために使用されている。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1を参照すると、本発明に係る1組の容器内の1つの調理器具容器に取り付けられた状態で示された取り外し可能なハンドルの一実施形態は、全体が1で示されている。図示されている実施形態の取り外し可能なハンドル1は、対応する調理器具のサイズ範囲に応じて変化し得る長さおよび幅を有する細長いハンドル部2を備える。細長いハンドル部2は、第1の端部5および第2の端部6を有する。図示されている実施形態は、ハンドル部2が第1の端部5から第2の端部6まで真っ直ぐな形で示されているが、端から端までわずかに湾曲していてもよい。細長いハンドル部2の第1の端部5には、対応する調理器具容器4上の取付点3に対する取り外し可能な取付手段(全体が2Aで示されている)、および取り外し可能なハンドル1を取付点3に係止するための係止手段がある。
【0020】
調理器具容器4上の取付点3は、調理器具容器4の側壁7に取り付けられた垂下部10と、垂下部10の上縁部9にあり、調理器具容器4の側壁7から外側に延在するフランジ8とを有するブラケット30から成る。中央に位置する非円形開口部11は、フランジ8を貫通して設けられる。図示されている実施形態の開口部11は、細長い形状であり、全体的に長手方向軸が細長いハンドル部の長手方向軸に対して垂直であり、調理器具容器4の側壁7に対して略平行であるように配向される。開口部11は、ハンドル上の取り外し可能な取付手段と係合するようなサイズおよび形状を有する。
【0021】
図2、
図3、および
図3の線A−Aに沿った取り外し可能なハンドルおよび取付点の断面図である
図4を参照すると、対応する調理器具容器4上の取付点3への取り外し可能な取付手段2A、および取り外し可能なハンドルをハンドル部2の第1の端部5に隣接して位置する取付点に係止するための係止手段がある。取付点3への取り外し可能な取付手段2Aは、上面13ならびに底面14および第1の端部15ならびに第2の端部16を有する水平本体部12を備える。
【0022】
第1の端部15に隣接する本体部12の底面14には、本体部12の厚肉部分17があり、前記厚肉部分17は、フランジ8上の開口部11とぴったりと合うようなサイズおよび形状を有し、図示されている実施形態では、フランジ8の底面18の下方に延在する。第1の端部15、厚肉部分17、および開口部11の幅は、取付点に対する取り外し可能なハンドルの任意の揺れ、左右の揺動、または意図しない横方向の動きを最小限に抑えるようなサイズおよび形状を有する。図示されている実施形態では、細長い開口部11の長さは幅の約2倍であり、細長い開口部11は丸い角部を有し、本体部12の第1の端部15および厚肉部分17の幅はフランジ8の幅より狭い。厚肉部分17の水平断面は、フランジ8の開口部11の中にぴったりと収まるように、開口部11と同じ形状を有し、開口部11よりもわずかに小さい。水平タブ部19は、本体部12の厚肉部分17の底面14に隣接する本体部12の第1の端部15から外側に延在して、厚肉本体部分17がフランジ8上の開口部11内に位置するときに、調理器具容器4に向かってフランジ8の底面18の下に延在する。
【0023】
図2を参照すると、本体部12の第2の端部16には、取り外し可能なハンドルを取付点3に係止するための係止手段(全体が2Bで示されている)を収容するための開口部21を有する垂下ガイドフランジ20がある。取り外し可能なハンドルを取付点3に係止するための係止手段2Bは、細長い係止バー22を備え、係止バー22は、係止解除位置から、係止バー22の端部23がフランジ8の底面18の下方に位置し、フランジ8の底面18と接触する係止位置へと、ガイドフランジ20内の開口部21を通って水平方向に移動可能である。
図4に最もわかりやすく示されているように、ハンドル部2内の軸方向チャネル31により、細長い係止バー22は係止解除位置から係止位置へと水平方向に移動することが可能になる。チャネル31の端部に位置するばね24は、細長い係止バー22を係止位置へと付勢する。
【0024】
アクチュエータ25は、細長い係止バー22の底面に位置し、ハンドル部2の下に垂下することにより、アクチュエータ25を引き戻して細長い係止バー22を係止解除位置へと移動させ、取り外し可能なハンドル1を取り外すことができるようになっている。アクチュエータ25は、アクチュエータ25の偶発的な動きを防止し、かつ調理器具容器4上の取付点3からの取り外し可能なハンドル1の偶発的な離脱を防止するために、ユーザの親指を自然に置いた位置から離れて細長いハンドルの底部に配置される。アクチュエータ25を引き戻すことができるように、ハンドル部2の底面には、軸方向チャネル31と連通する
係止バースロット22Aがある。ステム26は、細長い係止バー22から下方に、ハンドル部2の底面の
係止バースロット22Aを貫通して延在している。ステム26の遠位端27には、ユーザの指と係合することができるようなサイズおよび形状のトリガ部28がある。アクチュエータ上のトリガ部28は、ユーザの手が調理器具容器4に近づき過ぎるのを防止するのに十分な高さを有する。
【0025】
取付点3への取り外し可能な取付手段2Aは、任意の適切な手段によってハンドル部2に締結される。図示されている実施形態では、タブ32は、水平本体部12の第2の端部16から外側に延在し、ハンドル部2の第1の端部5内の対応するサイズのスロット29に収まるようなサイズおよび形状を有する(
図4を参照)。タブ32は、任意の好適な締結具または接着剤によってスロット29内に固定される。
【0026】
フランジ8内の開口部11および本体部12の厚肉部分17は、確実な接続を形成するようなサイズおよび形状を有する必要がある。図示されている実施形態では、上述したように、本体部12の第1の端部15および厚肉部分17の幅は、フランジ8の幅よりも狭い。厚肉部分17の水平断面は、フランジ8内の開口部11の中にぴったりと収まるように、開口部11と同じ形状を有し、開口部11よりもわずかに小さい。取り外し可能なハンドル1を取付点3に取り付けるために、水平タブ部19および本体部12の厚肉部分17は、水平タブ部19がフランジ8の底面18の下に延在するように、傾斜してフランジ8上の開口部11へと挿入される。同時に、アクチュエータ25のトリガ部28は、本体部12の底面がフランジ8の上面に接触することができるように、引き戻される。フランジ8の底面の下に水平タブ部19を有する取り外し可能なハンドル1は、本体部12の厚肉部分17が開口部11の中にぴったりと配置された状態で、上側本体部12がフランジ8の上面に載るように、下げられる。トリガ部28は、その後、外され、細長い係止バー22は、
係止バースロット22Aの端部22Bに対してアクチュエータ25が止まった状態で、ロック解除位置から、フランジ8の底面の下の係止位置へのばね付勢によって水平方向に移動する。
【0027】
ハンドル1は、フランジ8の下の係止位置から係止解除位置へと細長い係止バー22を引くアクチュエータ25のトリガ部28を引くことによって、容器4から外される。図示されている実施形態では、ハンドル1は、その後、水平タブ部19および本体部12の厚肉部分17がフランジ8上の開口部11から外れるように傾斜して上方へ持ち上げられる。この実施形態では、トリガ部28は引き戻されるが、ハンドル1が上向きに傾斜していなければ、ハンドル1は外れない。これは、この実施形態では、容器4を持ち上げている間に確実にハンドル1が偶発的に外れることがないようにするための安全機能である。
【0028】
図示されている実施形態では、水平本体部12、細長い係止バー22、およびブラケット30は、ステンレス鋼から製造される。アクチュエータおよび細長いハンドル部2は、非熱伝導性材料、例えば、ベークライト(登録商標)のような高温ナイロンから製造される。
【0029】
図8〜
図10を参照すると、全体が100で示され、より大きな調理器具との使用に潜在的に適応した少しロバストな設計を有する、本発明に係る取り外し可能なハンドルの別の実施形態が示されている。図示されている実施形態の取り外し可能なハンドル100は、対応する調理器具のサイズ範囲に応じて変化し得る長さおよび幅を有する細長いハンドル部102を備える。細長いハンドル部102は、第1の端部105および第2の端部106を有する。図示されている実施形態は、ハンドル部102が第1の端部105から第2の端部106まで真っ直ぐな形で示されているが、端から端までわずかに湾曲していてもよい。細長いハンドル部102の第1の端部105には、対応する調理器具容器(図示せず)上の取付点103に対する取り外し可能な取付手段、および取り外し可能なハンドル100を取付点103に係止するための係止手段がある。
【0030】
調理器具容器上の取付点103は、調理器具容器の側壁に取り付けられた垂下部110と、垂下部110の上縁部109にあり、調理器具容器の側壁から外側に延在するフランジ108とを有するブラケット130を備える。中央に位置する非円形開口部111は、フランジ108を貫通して設けられる。図示されている実施形態の開口部111は、細長い形状であり、全体的に長手方向軸が細長いハンドル部の長手方向軸に対して垂直であり、調理器具容器の側壁に対して略平行であるように配向される。開口部111は、ハンドル上の取り外し可能な取付手段と係合するようなサイズおよび形状を有する。
【0031】
図9および
図9の線A−Aに沿った取り外し可能なハンドルおよび取付点の断面図である
図10を参照すると、対応する調理器具容器上の取付点103への取り外し可能な取付手段(全体が102Aで示されている)、および取り外し可能なハンドルをハンドル部102の第1の端部105に隣接して位置する取付点103に係止するための係止手段(全体が102Bで示されている)がある。取付点103への取り外し可能な取付手段102Aは、上面113ならびに底面114および第1の端部115ならびに第2の端部116を有する水平本体部112を備える。水平本体部の底面114は、開口部111へのより滑らかな進入のための面取り縁114Aを有する。
【0032】
第1の端部115に隣接する本体部112の底面114には、本体部112の厚肉部分117があり、前記厚肉部分117は、フランジ108上の開口部11とぴったりと合うようなサイズおよび形状を有し、図示されている実施形態では、フランジ108の底面118の下方に延在し、開口部111へのより滑らかな進入のための面取り縁117Aを有する。第1の端部115、厚肉部分117、および開口部111の幅は、取付点に対する取り外し可能なハンドルの任意の揺れ、左右の揺動、または意図しない横方向の動きを最小限に抑えるようなサイズおよび形状を有する。図示されている実施形態では、細長い開口部111の長さは幅の約2倍であり、細長い開口部111は丸い角部を有し、本体部112の第1の端部115および厚肉部分117の幅はフランジ108の幅より狭い。厚肉部分117の水平断面は、フランジ108の開口部111の中にぴったりと収まるように、開口部11と同じ形状を有し、開口部111よりもわずかに小さい。水平タブ部119は、本体部112の厚肉部分117の底面114に隣接する本体部112の第1の端部115から外側に延在して、厚肉本体部分117がフランジ108上の開口部111内に位置するときに、調理器具容器に向かってフランジ108の底面118の下に延在する。水平タブ部119は、開口部111へのより滑らかな進入のための面取り縁119Aを有する。
【0033】
図8および
図10を参照すると、本体部112の第2の端部116には、取り外し可能なハンドルを取付点103に係止するための係止手段102Bを収容するための開口部121を有する垂下ガイドフランジ120がある。取り外し可能なハンドルを取付点103に係止するための係止手段102Bは、細長い係止バー122を備え、係止バー122は、係止解除位置から、係止バー122の端部123がフランジ108の底面118の下方に位置し、フランジ108の底面118と接触する係止位置へと、ガイドフランジ120内の開口部121を通って水平方向に移動可能である。
図10に最もわかりやすく示されているように、ハンドル部102内の軸方向チャネル131により、細長い係止バー122は係止解除位置から係止位置へと水平方向に移動することが可能になる。チャネル131の端部に位置するばね124は、細長い係止バー122を係止位置へと付勢する。
【0034】
アクチュエータ125は、細長い係止バー122の底面に位置し、ハンドル部102の下に垂下することにより、アクチュエータ125を引き戻して細長い係止バー122を係止解除位置へと移動させ、取り外し可能なハンドル100を取り外すことができるようになっている。アクチュエータ125を引き戻すことができるように、ハンドル部102の底面には、軸方向チャネル131と連通する
係止バースロット122Aがある。ステム126は、細長い係止バー122から下方に、ハンドル部102の底面の
係止バースロット122Aを貫通して延在している。ステム126の遠位端127には、ユーザの指と係合することができるようなサイズおよび形状のトリガ部128がある。
【0035】
取付点への取り外し可能な取付手段は、任意の適切な手段によってハンドル部102に締結される。図示されている実施形態では、タブ132は、水平本体部112の第2の端部116から外側に延在し、ハンドル部102の第1の端部105の対応するサイズのスロット129に収まるようなサイズおよび形状を有する(
図10を参照)。タブ132は、任意の好適な締結具または接着剤によってスロット129内に固定される。図示されている実施形態では、2つの締結具133、134は、タブ132をスロット129内で保持する。
【0036】
フランジ108内の開口部111および本体部112の厚肉部分117は、確実な接続を形成するようなサイズおよび形状を有する必要がある。図示されている実施形態では、上述したように、本体部112の第1の端部115および厚肉部分117の幅は、フランジ108の幅よりも狭い。厚肉部分117の水平断面は、フランジ108内の開口部111の中にぴったりと収まるように、開口部11と同じ形状を有し、開口部111よりもわずかに小さい。取り外し可能なハンドル100を取付点103に取り付けるために、水平タブ部119および本体部112の厚肉部分117は、水平タブ部119がフランジ108の底面118の下に延在するように、傾斜してフランジ108上の開口部111へと挿入される。同時に、アクチュエータ125のトリガ部128は、本体部112の底面がフランジ108の上面に接触することができるように、引き戻される。フランジ108の底面の下に水平タブ部119を有する取り外し可能なハンドル100は、本体部112の厚肉部分117が開口部111の中にぴったりと配置された状態で、上側本体部112がフランジ108の上面に載るように、下げられる。トリガ部128は、その後、外され、細長い係止バー122は、ロック解除位置から、フランジ108の底面の下の係止位置へのばね付勢によって水平方向に移動する。
【0037】
ハンドル100は、フランジ108の下の係止位置から係止解除位置へと細長い係止バー122を引くアクチュエータ125のトリガ部128を引くことによって、容器から外される。ハンドル100は、その後、水平タブ部119および本体部112の厚肉部分117がフランジ108上の開口部111から外れるように傾斜して上方へ持ち上げられる。
【0038】
図示されている実施形態では、水平本体部112、細長い係止バー122、およびブラケット130は、ステンレス鋼から製造される。アクチュエータおよび細長いハンドル部102は、非熱伝導性材料、例えば、ベークライト(登録商標)のような高温ナイロンから製造される。
【0039】
特定の実施形態に関連して本発明の原理が示され、説明されているが、そのような実施形態は、上述の説明から明らかなように、一例であって、限定的なものではなく、本発明の特定の態様は、図面に示されている特定の詳細によって制限されるものではないことを理解されたい。他の修正および応用、または均等物が、当業者に想起されるであろう。上述の明細書内で使用される「有する」、「備える」ならびに「含む」および類似の用語は、「随意選択の」または「を含み得る」という意味で使用され、「必須の」の意味として使用されていない。しかしながら、本発明の構成の多くの変更、修正、変形および他の用途ならびに応用は、本明細書および添付図面を考察した後に当業者に明らかになるであろう。本発明の精神および範囲から逸脱しない全てのそのような変更、修正、変形および他の用途および応用は、以下の請求項によってのみ限定される本発明によって網羅されるものとみなす。本開示の範囲は、本明細書内で示されている実施形態に限定されることを意図するものではなく、単数形の要素の言及は、特に明記されていない限り、「1つおよび唯一の」の意味を指すのではなく、むしろ「1つまたは複数」の意味を示すものとする。当業者に周知のまたは後に知られるようになる、本開示全体を通して記載されている実施形態の要素の全ての構造的および機能的均等物は、参照によって本明細書に明確に組み込まれ、請求項によって包含されるものとする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り外し可能なハンドルを備える調理器具容器であって、
a)前記調理器具容器は、ベース部および前記ベース部から延びる周辺側壁を有し、前記取り外し可能なハンドルは、前記調理器具容器上の取付点への取り外し可能な取り付けに適合されており、前記調理器具容器上の前記取付点は、前記調理器具容器の前記側壁に取り付けられた垂下部と、前記垂下部の上縁部にあり、前記調理器具容器の前記側壁から外側に延在するフランジとを有するブラケットを備え、前記フランジを貫通して中央に位置する非円形開口部が設けられ、前記開口部は、前記ハンドル上の取り外し可能な取付手段と係合するようなサイズおよび形状を有し、前記開口部は、細長い形状であり、全体的に、取り外し可能なハンドルの長手方向軸が細長いハンドル部の長手方向軸に対して垂直であり、
b)前記取り外し可能なハンドルは、第1および第2の端部を有する前記細長いハンドル部を備え、前記ハンドル部の前記第1の端部には、前記調理器具容器上の前記取付点への取り外し可能な取付手段と、前記取り外し可能なハンドルを前記取付点に係止するための係止手段があり、
i)前記取付点への前記取り外し可能な取付手段は、上面ならびに底面および第1の端部ならびに第2の端部を有する水平本体部を備え、前記第1の端部に隣接する前記本体部の前記底面には、前記本体部の下垂厚肉部分があり、前記厚肉部分は、前記フランジ上の前記非円形開口部とぴったりと合うようなサイズおよび形状を有し、前記水平本体部の周囲の底面はフランジの上面に対して配置され、水平タブ部が前記本体部の前記厚肉部分の底面から外側に延在し、前記厚肉本体部分が前記フランジの前記非円形開口部内に位置するときに前記調理器具容器に向かって前記フランジの底面の下に延在し、
ii)前記取り外し可能なハンドルを前記取付点に係止するための前記係止手段は、係止解除位置から、前記係止バーの端部が前記フランジの前記底面の下方に位置し、前記底部と接触する係止位置へとアクチュエータによって水平方向に移動可能である細長い係止バーを備える、調理器具容器。
【請求項2】
前記調理器具容器は、調理器具容器のセット内の1つであって、
前記取り外し可能なハンドルは、前記セット内のさまざまなサイズおよび重量の調理器具容器に接続するようにサイズ設定され、適合される、請求項1に記載の調理器具容器。
【請求項3】
前記調理器具容器のセットは、積み重ね可能である、請求項2に記載の調理器具容器。
【請求項4】
前記取り外し可能なハンドル上の前記細長い係止バーは、前記係止位置へと付勢される、請求項1または請求項2に記載の調理器具容器。
【請求項5】
前記アクチュエータは、ユーザの指との係合を可能にするようなサイズおよび形状を有し、前記アクチュエータの偶発的なトリガを防止し、かつ前記調理器具容器上の前記取付点からの前記取り外し可能なハンドルの偶発的な離脱を防止するために、前記細長い係止バーの底面のユーザの親指を自然に置いた位置の外側に配置され、前記細長いハンドル部の下に垂下する、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の調理器具容器。
【請求項6】
前記細長い係止バーは、前記細長い係止バーに接続された前記アクチュエータによって作動されたときに、前記ハンドル部内の軸方向チャネル内で移動可能である、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の調理器具容器。
【請求項7】
ステムが、前記軸方向チャネルと連通し前記アクチュエータに接続される前記細長いハンドル部の前記底面の係止バースロットを貫通して、前記細長いロックバーから垂下する、請求項6に記載の調理器具容器。
【請求項8】
前記アクチュエータ上のトリガ部は、ユーザの指が前記調理器具容器に近づき過ぎるのを防止するのに十分な高さを有する、請求項7に記載の調理器具容器。
【請求項9】
前記細長いハンドル部は、前記第1の端部から前記第2の端部まで真っ直ぐである、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の調理器具容器。
【請求項10】
前記細長いハンドル部は、その長さに沿って湾曲している、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の調理器具容器。
【請求項11】
本体部タブは、前記水平本体部の前記第2の端部から外側に延在し、前記ハンドル部の前記第1の端部の対応するサイズのスロットに合うようなサイズおよび形状を有し、単純な締結具または複数のねじを用いて、固定される、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の調理器具容器。
【請求項12】
前記水平本体部の前記底面は、面取り縁を有する、請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の調理器具容器。
【請求項13】
前記水平体部の前記厚肉本体部分の前記底面は、面取り縁を有する、請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の調理器具容器。
【請求項14】
前記水平本体部の前記水平タブの前記底面は、面取り縁を有する、請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の調理器具容器。
【請求項15】
前記細長いハンドル部は、耐熱伝導性材料から製造される、請求項1〜請求項14のいずれか一項に記載の調理器具容器。
【請求項16】
前記細長いハンドル部は、高温ナイロンから製造される、請求項15に記載の調理器具容器。
【請求項17】
前記アクチュエータは、高温ナイロンで構成される、請求項1〜請求項16のいずれか一項に記載の調理器具容器。
【請求項18】
前記ステムは、ステンレス鋼で構成される、請求項17に記載の調理器具容器。
【請求項19】
前記細長い係止バーは、ステンレス鋼で構成される、請求項1〜請求項18のいずれか一項に記載の調理器具容器。
【請求項20】
前記水平本体部は、ステンレス鋼で構成される、請求項1〜請求項19のいずれか一項に記載の調理器具容器。
【請求項21】
前記フランジは、ステンレス鋼で構成される、請求項1〜請求項20のいずれか一項に記載の調理器具容器。
【請求項22】
請求項1に記載の調理器具容器と共に使用するための取り外し可能なハンドルであって、前記調理器具容器が調理器具容器のセット内の1つであり、前記取り外し可能なハンドルが、前記セット内のさまざまなサイズおよび重量の調理器具容器に接続するようにサイズ設定され、適合される、取り外し可能なハンドル。
【国際調査報告】