特表2021-521300(P2021-521300A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-521300(P2021-521300A)
(43)【公表日】2021年8月26日
(54)【発明の名称】コーティング組成物
(51)【国際特許分類】
   C09D 201/00 20060101AFI20210730BHJP
   C09D 7/61 20180101ALI20210730BHJP
   C09D 127/06 20060101ALI20210730BHJP
【FI】
   C09D201/00
   C09D7/61
   C09D127/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】42
(21)【出願番号】特願2020-555830(P2020-555830)
(86)(22)【出願日】2019年4月12日
(85)【翻訳文提出日】2020年10月12日
(86)【国際出願番号】EP2019059403
(87)【国際公開番号】WO2019197601
(87)【国際公開日】20191017
(31)【優先権主張番号】18305465.9
(32)【優先日】2018年4月13日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】319006807
【氏名又は名称】イメルテック ソシエテ パル アクシオン サンプリフィエ
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100123766
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 七重
(72)【発明者】
【氏名】ブリアンド アマンディーヌ
(72)【発明者】
【氏名】ドラーニ ヘレン
(72)【発明者】
【氏名】エルトン−レグリックス アナベル
(72)【発明者】
【氏名】バーシュタイフト リーベン
(72)【発明者】
【氏名】ベルタン エマニュエル
(72)【発明者】
【氏名】フリッツェン ペトラ
【テーマコード(参考)】
4J038
【Fターム(参考)】
4J038CD021
4J038CD022
4J038HA216
4J038HA286
4J038HA446
4J038HA526
4J038HA556
4J038MA14
4J038NA01
4J038PB04
4J038PB05
4J038PB07
4J038PC02
4J038PC06
(57)【要約】
TiO2を含まないコーティング組成物において使用するためのTiO2を含まないコーティング組成物およびミネラルブレンド。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミネラルブレンドおよびコーティング組成物の全質量に基づいて約1.0質量%以下のTiO2を含むコーティング組成物であって、ミネラルブレンドが:
艶消しミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは艶消しミネラル及び白化ミネラルとしての粉砕された炭酸カルシウム;および
乳白化ミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは乳白化ミネラル及び白化ミネラルとしての焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン
を含む、コーティング組成物。
【請求項2】
粉砕された炭酸カルシウムが少なくとも約2.0μmのd50を有する、請求項1に記載のコーティング組成物。
【請求項3】
焼成カオリンが少なくとも約0.5μmのd50を有する、請求項1または請求項2に記載のコーティング組成物。
【請求項4】
コーティング組成物の全質量に基づいて少なくとも約5質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含む、例えば、コーティング組成物の全質量に基づいて約5質量%〜約15質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載のコーティング組成物。
【請求項5】
コーティング組成物の全質量に基づいて少なくとも約10質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含む、例えば、コーティング組成物の全質量に基づいて約10質量%〜約25質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のコーティング組成物
【請求項6】
コーティング組成物の全質量に基づいて少なくとも約35質量%のミネラルブレンドを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載のコーティング組成物。
【請求項7】
約60%〜約90%のPVCを有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のコーティング組成物。
【請求項8】
ミネラルブレンドが、以下の群:乳白化ミネラルとしての含水カオリン、乳白化ミネラルおよび/または白化ミネラルとしての沈殿した炭酸カルシウム、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしての天然珪藻土、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしてのフラックス焼成珪藻土、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしてのタルク、艶消しミネラルとしての珪灰石、艶消しミネラルとしてのパーライト、艶消しミネラルとしてのマイカ、艶消しミネラルとしての石英、艶消しミネラルとしての緑泥石からの少なくとも1種のさらなるミネラルを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載のコーティング組成物。
【請求項9】
コーティング組成物の全質量に基づいて約10質量%〜約35質量%、例えば約15質量%〜約30質量%の乳白化ミネラルを含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載のコーティング組成物。
【請求項10】
コーティング組成物の全質量に基づいて約5質量%〜約25質量%、例えば約8質量%〜約20質量%の艶消しミネラルを含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載のコーティング組成物。
【請求項11】
コーティング組成物の全質量に基づいて約3質量%〜約25質量%、例えば約5質量%〜約20質量%の白化ミネラルを含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のコーティング組成物。
【請求項12】
ISO 6504−3による8m2/Lでの乳白度が、少なくとも約95.0%、例えば少なくとも約97.0%であり、およびISO 2813による湿潤フィルム厚さ100μmでの85°光沢が約7.0以下である塗料である、請求項1〜11のいずれか1項に記載のコーティング組成物。
【請求項13】
コーティング組成物、例えば請求項1〜12のいずれか1項に記載の塗料でコーティングされた基材。
【請求項14】
ミネラルブレンドの全質量に基づいて:
約10質量%〜約40質量%の間、例えば約10質量%〜約35質量%の間の、艶消しミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは艶消しミネラル及び白化ミネラルとしての炭酸カルシウム;
約20質量%〜約60質量%の間、例えば約20質量%〜約50質量%の間の、乳白化ミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは乳白化ミネラル及び白化ミネラルとしての焼成カオリン、例えば、フラッシュ焼成カオリン;および
約3.0質量%未満のTiO2
を含む、TiO2を含まない塗料において使用するためのミネラルブレンド。
【請求項15】
ミネラルブレンドの全質量に基づいて:
約35質量%〜約65質量%の間、例えば約45質量%〜約60質量%の間の乳白化ミネラル;
約10質量%〜約45質量%の間、例えば約15質量%〜約40質量%の間の艶消しミネラル;
約10質量%〜約45質量%の間、例えば約10質量%〜約35質量%の間の白化ミネラル;および
約3.0質量%未満のTiO2
を含む、TiO2を含まない塗料において使用するためのミネラルブレンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーティング組成物、例えば塗料、およびTiO2を実質的に含まないコーティング組成物で使用するためのミネラルブレンドを対象とする。
【背景技術】
【0002】
TiO2は、塗料または封止材などのコーティング組成物において、乳白化、艶消しおよび白化ミネラル充填剤として一般的に使用されている。目下の事情では、TiO2を実質的に含まないコーティング組成物、例えば塗料を製造することが望ましい。これは、TiO2の経費および認識される環境の影響に基づく。しかしながら、TiO2を実質的に含まないコーティング組成物は、典型的には、実質的な量のTiO2を含むコーティング組成物と比較して乳白度が低下する。高値の乳白度と低光沢とを組み合わせた実質的にTiO2を含まないコーティング組成物(例えば、艶消し塗料のための)を製造することは、特に難しいことも見出されている。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様によれば、本発明は、ミネラルブレンドおよびコーティング組成物の全質量に基づいて約1.0質量%以下のTiO2を含むコーティング組成物を対象とし、該ミネラルブレンドは:艶消しミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは艶消しミネラル及び白化ミネラルとしての粉砕された炭酸カルシウム;および乳白化ミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは乳白化ミネラル及び白化ミネラルとしての焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含む。
第2の態様によれば、本発明は、TiO2を実質的に含まない塗料を対象とし、該塗料は、ミネラルブレンドおよび結合剤を含み、ISO 6504−3による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば少なくとも約97.0%の乳白度;および、例えば、少なくとも約60%のPVCで、または少なくとも約70%のPVCで、ISO 2813による、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下の85°光沢;および任意に、1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0のL*、および/またはISO 11998による等級1もしくは2またはBS 3900によるタイプAもしくはBの耐摩耗性を有する。
第3の態様によれば、本発明は、本発明の第1および/または第2の態様によるコーティング組成物、例えば塗料を用いてコーティングされた基材を対象とする。
【0004】
第4の態様によれば、本発明は、TiO2を含まない塗料における、ISO 6504−3による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば少なくとも約97.0%の乳白度;および例えば、少なくとも約60%のPVCで、例えば、少なくとも約70%のPVCで、ISO 2813による、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下の85°光沢;および任意に、1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0のL*および/またはISO 11998による等級1もしくは等級2またはBS 3900によるタイプAもしくは耐摩耗性Bを有する、粉砕された炭酸カルシウムおよび焼成カオリン例えばフラッシュ焼成カオリンを含むミネラルブレンドの使用を対象とする。
第5の態様によれば、本発明は、TiO2を含まない塗料において使用するためのミネラルブレンドを対象とし、該ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて:約10質量%〜約40質量%の間、例えば約10質量%〜約35質量%の間の、艶消しミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは艶消しミネラル及び白化ミネラルとしての炭酸カルシウム;約20質量%〜約60質量%の間、例えば約20質量%〜約50質量%の間の、乳白化ミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは乳白化ミネラル及び白化ミネラルとしての焼成カオリン、例えば、フラッシュ焼成カオリン;および約3.0質量%未満のTiO2を含む。
第6の態様によれば、本発明は、TiO2を含まない塗料において使用するためのミネラルブレンドを対象とし、該ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて:約35質量%〜約65質量%の間、例えば約45質量%〜約60質量%の間の乳白化ミネラル;約10質量%〜約45質量%の間、例えば約15質量%〜約40質量%の間の艶消しミネラル;約10質量%〜約45質量%の間、例えば約10質量%〜約35質量%の間の白化ミネラル;および約3.0質量%未満のTiO2を含む。
【0005】
第7の態様によれば、本発明は、ミネラルブレンドおよびコーティング組成物の全質量に基づいて約1.0質量%以下のTiO2を含むコーティング組成物を対象とし、該ミネラルブレンドは、乳白化ミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは乳白化ミネラル及び白化ミネラルとしての焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含む。
第8の態様によれば、本発明は、ミネラルブレンドおよびコーティング組成物の全質量に基づいて約1.0質量%以下のTiO2を含むコーティング組成物を対象とし、該ミネラルブレンドは:乳白化ミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは乳白化ミネラル及び白化ミネラルとしての焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン;および少なくとも1種の艶消しミネラルを含む。
【0006】
第9の態様によれば、本発明は、ミネラルブレンドおよびコーティング組成物の全質量に基づいて約1.0質量%以下のTiO2を含むコーティング組成物を対象とし、該ミネラルブレンドは:乳白化ミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは乳白化ミネラル及び白化ミネラルとしての焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン;および以下の群:珪藻土(例えば、天然珪藻土またはフラックス焼成珪藻土)、タルク、パーライト、石英、マイカ、緑泥石、珪灰石から選択される少なくとも1種の艶消しミネラルを含む。
【発明を実施するための形態】
【0007】
驚くべきことに、乳白化ミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは乳白化ミネラル及び白化ミネラルとしての焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むミネラルブレンドを含み、実質的にTiO2を含まないコーティング組成物、例えば塗料は、実質的な量のTiO2を含む既知のコーティング組成物を使用して達成され得る性質と匹敵する高い光学的乳白度を低い光沢値との組み合わせで提供することができることが見出された。ミネラルブレンドが、焼成カオリンに加えて少なくとも1種の艶消しミネラルを含むことはあり得る。ミネラルブレンドが、艶消しミネラル、白化ミネラルまたは両方として、焼成カオリンに加えて、粉砕された炭酸カルシウムを含むことはあり得る。
コーティング組成物
コーティング組成物は塗料であることもある。塗料は、水系塗料または油系塗料であることができる。コーティング組成物はワニスであることもできる。コーティング組成物はプライマーであることもできる。コーティング組成物は封止材であることもできる。
コーティング組成物は、例えば、塗料は、実質的にTiO2を含まない。当業者は、実質的にTiO2を含まないコーティング組成物は、TiO2を全く含まないわけではなくて、なお若干のTiO2を含むこともあることを認識しているであろう。それにも拘わらず、実質的にTiO2を含まないコーティング組成物中に存在するTiO2の量は、典型的には閾値未満である。例えば、コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約1.0質量%未満のTiO2、または約0.5質量%未満のTiO2、または約0.1質量%未満のTiO2を含むこともある。ある実施形態では、コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、事実上0質量%のTiO2を含む。
【0008】
コーティング組成物は、典型的には、少なくともミネラルブレンドおよび結合剤を含む。コーティング組成物は、それに加えてミネラルブレンドがその中に分散される液体媒体を含むこともできる。液体媒体は、水を含むこともできる。それに加えてまたはあるいは、コーティング組成物は、1種または複数の以下の添加剤:レオロジー改変剤、増粘剤、粘度緩衝剤、溶媒、分散剤、消泡剤または泡立ち防止剤、殺生物剤、pH調節剤、抗凍結合着剤(anti−freeze coalescents)、不透明なポリマーを含むことができる。
【0009】
結合剤は結合剤樹脂を含むこともできる。適当な結合剤は、例えば、アクリル系エマルションおよびコポリマー(例えば、スチレンアクリル系エマルション)、塩素化されたポリマー(例えば塩化ビニル)、またはポリウレタン分散液等を含む。結合剤は、1種または複数の無機結合剤、例えば、シリケート、ホスフェート、ボレート等を含むこともできる。
適当な分散剤は、ポリアクリレート分散剤、例えば、ポリアクリレートアンモニウム塩を含む。
適当な泡立ち防止剤および消泡剤は、例えば、界面活性剤のブレンド、リン酸トリブチル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルに加えて脂肪アルコール、脂肪酸石鹸、シリコーンエマルションおよび他のシリコーン含有組成物、ワックスおよびミネラル油中の無機粒子、乳化された炭化水素およびこの機能を実施するために市販されている他の化合物のブレンドを含む。
【0010】
適当な殺生物剤は、例えば、酸化殺生物剤、例えば、塩素ガス、二酸化塩素ガス、次亜塩素酸ナトリウム、次亜臭素酸ナトリウム、過酸化水素、過酢酸、臭化/次亜塩素酸ナトリウムアンモニウムなど、または非酸化殺生物剤、例えば、GLUT(グルタルアルデヒド、CAS番号90045−36−6)、ISO(CIT/MIT)(イソチアゾリノン、CAS番号55956−84−9&96118−96−6)、ISO(ビット/MIT)(イソチアゾリノン)、ISO(ビット)(イソチアゾリノン、CAS番号2634−33−5)、DBNPA、BNPD(ブロノポール)、NaOPP、カルバメート、THIONE(Dazomet)、EDDM−ジメタノール(O−ホルマール)、HT−トリアジン(N−ホルマール)、THPS−テトラキス(O−ホルマール)、TMAD−ジウレア(N−ホルマール)、メタホウ酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、チオシアネート、有機イオウ、安息香酸ナトリウム、およびこの機能のために市販されている他の化合物などを含む。
【0011】
適当なレオロジー改変剤または増粘剤は、セルロース誘導体のレオロジー改変剤、例えば、ミクロフィブリル化されたセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースまたはそれらの混合物を含む。適当な非セルロース誘導体のレオロジー改変剤は、エマルションコポリマー、ジシアナミド、トリオール、ポリオキシエチレンエーテル、尿素、硫酸化されたヒマシ油、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、およびケイ酸ナトリウムの1種または複数を含む。
適当な合着剤はエステルアルコールを含む。
【0012】
コーティング組成物は、1種または複数の顔料(TiO2以外)を含むこともできる。顔料は、コーティング組成物例えば塗料の基本的な着色、白色かまたは色の濃淡を提供する物質である。用語「顔料」は、液体媒体、すなわち溶媒に分散されたときに、色に加えて、塗料の一部または全ての所望の性質、例えば、乳白度、硬度、耐久性および腐蝕抵抗などを提供することができる、微細に粉砕された、天然または合成、無機または有機の不溶性粒子を含む。適当な顔料は、カーボンブラック、硫酸カルシウム、酸化鉄、および銅−錯体フタロブルーを含むが、これらに限定されない。色をつけるための他の適当な顔料は、当業者には直ちに明らかであろう。
コーティング組成物、例えば塗料は、染料をさらに含むこともできる。顔料である粉末と染料である粉末との間の区別は、溶解度を基準にすると一般的に考えられている:顔料は不溶で材料中に分散され、染料は可溶であるかまたは使用されるときに溶液中にある。
不透明なポリマー添加剤の例、例えば中空球の不透明なポリマー添加剤は、The Dow Chemical Companyから入手できるROPAQUE(商標)である。
【0013】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約25質量%、例えば少なくとも約30質量%、または少なくとも約40質量%、または少なくとも約41質量%の液体媒体(例えば、水)および添加剤を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約70質量%以下、例えば約65質量%以下、または約60質量%以下、または約56質量%以下の液体媒体(例えば、水)および添加剤を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約25質量%〜約70質量%、例えば約30質量%〜約65質量%、または約35質量%〜約60質量%、または約41質量%〜約56質量%の液体媒体(例えば、水)および添加剤を含むことができる。
【0014】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて少なくとも約20質量%、例えば少なくとも約25質量%、または少なくとも約30質量%、または少なくとも約35質量%のミネラルブレンドを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約75質量%以下、例えば約70質量%以下、または約65質量%以下、または約60質量%以下、または約55質量%以下、または約50質量%以下、または約48質量%以下のミネラルブレンドを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約20質量%〜約75質量%、例えば約30質量%〜約65質量%、または約35質量%〜約50質量%、または約35質量%〜約48質量%のミネラルブレンドを含むことができる。
【0015】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約30質量%、例えば少なくとも約35質量%、または少なくとも約40質量%、または少なくとも約44質量%のミネラルブレンドおよび結合剤を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約75質量%以下、例えば約70質量%以下、または約65質量%以下、または約60質量%以下、または約59質量%以下のミネラルブレンドおよび結合剤を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約30質量%〜約75質量%、例えば約35質量%〜約70質量%、または約40質量%〜約65質量%、または約40質量%〜約65質量%、または約44質量%〜約60質量%、または約44質量%〜約59質量%のミネラルブレンドおよび結合剤を含むことができる。
顔料体積濃度(PVC)は、固体粒子の体積と固体粒子に固体(すなわち、非揮発性)結合剤を加えた合計体積との比であり、パーセンテージで表される。
コーティング組成物は、少なくとも約60%、例えば、少なくとも約65%、または少なくとも約70%、または少なくとも約75%、または少なくとも約80%、または少なくとも約85%、または少なくとも約90%の顔料体積濃度(PVC)を有することができる。コーティング組成物は、約60%〜約90%、例えば、約70%〜約90%、または約70%〜約85%、または約70%〜約80%、または約75%〜約80%のPVCを有することができる。
【0016】
コーティング組成物は、臨界顔料体積濃度(CPVC)を超えるPVCを有することもできる。コーティング組成物は、CPVCの少なくとも約110%、例えば、CPVCの少なくとも約120%、またはCPVCの少なくとも約130%、またはCPVCの少なくとも約140%、またはCPVCの少なくとも約150%、またはCPVCの少なくとも約160%のPVCを有することもできる。そのような実施形態では、コーティング組成物は、CPVCの約200%以下、例えば、CPVCの約175%以下のPVCを有することもできる。
コーティング組成物は、例えば塗料は、缶、桶、瓶またはポーチなどの容器中で提供され得る。容器は、コーティング組成物を含有するために適当な任意の材料、例えば、金属、プラスチックおよび/またはガラスなどから形成され得る。したがって、コーティング組成物は、缶入りの塗料として提供され得る。
【0017】
ミネラルブレンド
ミネラルブレンドは、典型的には、少なくとも焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含む。焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン、それは、典型的には、乳白化ミネラル、白化ミネラル、または両方として存在する。
ミネラルブレンドは、粉砕された炭酸カルシウムも含むことができる。粉砕された炭酸カルシウムは、典型的には、艶消しミネラルまたは白化ミネラルまたは両方として存在する。
【0018】
ミネラルブレンド中のミネラルは、典型的には、粒子状形態で存在する。特に断らない限り、ミネラルについて本明細書で言及される粒子サイズの性質は、周知の様式で、水性媒質中に完全に分散された状態にある粒子状ミネラルの沈降により、例えば、Micromeritics Instruments Corporation、Norcross、Georgia、USA(ウェブサイト:www.micromeritics.com)により供給される、本明細書では「Micromeritics Sedigraph 5100ユニット」と称されるSedigraph 5100機を使用して、ストークスの法則の適用に基づいて測定される。そのような機械は、当技術分野で「球体換算直径」(e.s.d.)と称されるサイズを有する粒子の、所与のe.s.d.値未満の質量による累積パーセンテージの測定およびプロットを提供する。平均粒子サイズd50は、粒子の50質量%がそのd50値未満の球体換算直径を有するように決定される粒子のe.s.d.の値である。d90値は、粒子の90質量%がそのd90値未満のe.s.d.を有する値である。粒子サイズの性質は、ISO 13317−3、またはそれと同等の任意の方法に従って決定され得る。
【0019】
あるいは、言明されている場合には、本明細書で無機粒子状材料について言及される粒子サイズの性質は、周知の当技術分野で利用されているレーザー光散乱の従来方法により、例えば、Malvern Instruments Ltdにより供給されるMalvern Mastersizer S機を使用して(または本質的に同じ結果を生ずる他の方法により)またはMicrotrac,Incから入手できるMicrotracレーザー回折機を使用して測定されるものである。レーザー光散乱技法では、粉末、懸濁液およびエマルション中における粒子のサイズは、Mie理論の適用に基づいて、レーザービームの回折を使用して測定され得る。そのような機械は、当技術分野で「球体換算直径」(e.s.d)と称される、所与のe.s.d値未満のサイズを有する粒子の体積による累積パーセンテージの測定およびプロットを提供する。平均粒子サイズd50は、粒子の50体積%がそのd50値未満の球体換算直径を有するように決定される粒子のe.s.d.の値である。d90値は、粒子の90体積%がそのd90値未満のe.s.d.を有する値である。粒子サイズの性質は、ISO 13320−1、またはそれと同等の任意の方法に従って決定され得る。
炭酸カルシウム
炭酸カルシウムは、粉砕された炭酸カルシウム(GCC)および沈殿した炭酸カルシウム(PCC)を包含する。
【0020】
粉砕された炭酸カルシウムは、大理石、石灰石、ドロマイトおよび白亜などの資源からの粉砕された天然に生じる炭酸カルシウムを含むことができる。粉砕された炭酸カルシウムは、塊状の粒子形態を有することができる。粉砕された炭酸カルシウムの粒子は非多孔性であってもよい。
【0021】
沈殿した炭酸カルシウムは、炭酸カルシウムが焼成されて酸化カルシウム(「生石灰」)を生じ、それが次に水と振盪されて水酸化カルシウムの水性スラリーを生じ、その水酸化カルシウムが最終的に二酸化炭素含有ガスで炭酸化されて沈殿した炭酸カルシウムを生ずるプロセスにより調製され得る。沈殿した炭酸カルシウムは粉砕されることもある。沈殿した炭酸カルシウムの粒子は、形態において多孔性であることもある。
【0022】
ミネラルブレンドは、中に存在する粉砕された炭酸カルシウムが、少なくとも約1.0μmの、例えば、少なくとも約1.5μm、または少なくとも約2.0μm、または少なくとも約2.5μm、または少なくとも約3.0μm、または少なくとも約3.5μm、または少なくとも約4.0μm、または少なくとも約4.5μm、または少なくとも約5.0μm、または少なくとも約6.0μm、または少なくとも約7.0μm、または少なくとも約8.0μm、または少なくとも約9.0μm、または少なくとも約10.0μm、または少なくとも約11.0μmのd50を有することもできる。それに加えてまたはあるいは、粉砕された炭酸カルシウムは、約30.0μm以下、例えば、約25.0μm以下、または約20.0μm以下、または約15.0μm以下、または約11.0μm以下、または約7.0以下μm、または約5.0μm以下のd50を有することもできる。
粉砕された炭酸カルシウムは、約1.0μm〜約5.0μm、例えば、約1.5μm〜約4.0μm、または約2.0μm〜約4.0μm、例えばおよそ2.7μmのd50を有することもできる。
粉砕された炭酸カルシウムは、約2.0m2/g〜約8.0m2/g、例えば、約2.5〜約7.0m2/g、または約3.0〜約6.0m2/g、例えばおよそ4.4m2/gの表面積を有することもできる。
例えば、粉砕された炭酸カルシウムは、約2.0μm〜約4.0μmのd50および約3.0〜約6.0m2/gの表面積を有することができる。
ミネラルの表面積は、DINISO 9277に従って、例えばMicromeriticsから入手され得るTrisTar機械を使用して、BET窒素吸収により測定され得る。
【0023】
粉砕された炭酸カルシウムは、約1.0μm〜約10.0μm、例えば、約2.0μm〜約8.0μm、または約3.0μm〜約7.0μm、または約4.0μm〜約5.0μm、例えばおよそ4.7μmのd50を有することができる。
粉砕された炭酸カルシウムは、約0.5〜約5.0m2/g、例えば、約0.5〜約3.0m2/g、または約1.0〜約2.5m2/g、例えばおよそ1.7m2/gの表面積を有することができる。
例えば粉砕された炭酸カルシウムは、約4.0μm〜約5.0μmのd50および約1.0〜約2.5m2/gの表面積を有することができる。
粉砕された炭酸カルシウムは、約1.0μm〜約12.0μm、例えば、約3.0μm〜約10.0μm、または約4.0μm〜約8.0μm、または約5.0μm〜約7.0μm、例えばおよそ6.5μmのd50を有することができる。
粉砕された炭酸カルシウムは、約0.3m2/g〜約4.0m2/g、例えば、約0.5〜約2.5m2/g、または約0.5〜約2.0m2/g、例えばおよそ1.3m2/gの表面積を有することができる。
例えば粉砕された炭酸カルシウムは、約5.0μm〜約7.0μmのd50および約0.5〜約2.0m2/gの表面積を有することができる。
粉砕された炭酸カルシウムは、約3.0μm〜約20.0μm、例えば、約5.0μm〜約18.0μm、または約7.0μm〜約15.0μm、または約9.0μm〜約12.0μm、例えばおよそ11.0μmのd50を有することができる。
粉砕された炭酸カルシウムは、約0.3m2/g〜約4.0m2/g、例えば、約0.5〜約2.5m2/g、または約0.5〜約2.0m2/g、例えばおよそ1.3m2/gの表面積を有することができる。
例えば、粉砕された炭酸カルシウムは、約9.0μm〜約12.0μmのd50および約0.5〜約2.0m2/gの表面積を有することができる。
【0024】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて少なくとも約1質量%、例えば少なくとも約5質量%、または少なくとも約10質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約60質量%以下、例えば約50質量%以下、または約40質量%以下、または約35質量%以下の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約5質量%〜約60質量%、例えば約10質量%〜約50質量%、または約10質量%〜約40質量%、または約10質量%〜約35質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。
【0025】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約1質量%、例えば少なくとも約2質量%、または少なくとも約3質量%、または少なくとも約4質量%、または少なくとも約5質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約30質量%以下、例えば約25質量%以下、または約20質量%以下、または約15質量%以下の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約1質量%〜約30質量%、例えば約5質量%〜約25質量%、または約5質量%〜約20質量%、または約5質量%〜約15質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。
ミネラルブレンドは、粉砕された炭酸カルシウムを2通り以上の異なる形態で含むこともあり、例えば、粉砕された炭酸カルシウムは、2通り以上の異なる粒子サイズ(例えばd50)を有する。ミネラルブレンドは、粉砕された炭酸カルシウムを3通り以上の異なる形態で含むこともあり、例えば、粉砕された炭酸カルシウムは3通り以上の異なる粒子サイズ(例えばd50)を有する。
【0026】
ミネラルブレンドは:約1.0μm〜約10.0μm、例えば、約3.0μm〜約6.0μmの第1のd50を有する粉砕された炭酸カルシウム;および約5.0μm〜約20.0μm、例えば、約8.0μm〜約15.0μmの第2のd50を有する粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。ミネラルブレンドは、約4.7μmの第1のd50を有する粉砕された炭酸カルシウムおよび約11.0μmの第2のd50を有する粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。
ミネラルブレンドは:約1.0μm〜約10.0μm、例えば、約3.0μm〜約6.0μmの第1のd50、および約0.5〜約5.0m2/gの表面積を有する粉砕された炭酸カルシウム;および約5.0μm〜約20.0μm、例えば、約8.0μm〜約15.0μmの第2のd50、および0.3〜4.0m2/gの表面積を有する粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。ミネラルブレンドは、約4.7μmの第1のd50および約1.7m2/gの表面積を有する粉砕された炭酸カルシウムならびに約11.0μmの第2のd50および約1.3m2/gの表面積を有する粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。
【0027】
ミネラルブレンドは:約1.0μm〜約10.0μm、例えば、約3.0μm〜約6.0μmの第1のd50を有する、約10質量%〜約35質量%、例えば約15質量%〜約30質量%、例えば約23質量%の粉砕された炭酸カルシウム;および約5.0μm〜約20.0μmの、例えば、約8.0μm〜約15.0μmの第2のd50を有する、約1質量%〜約15質量%、例えば約5質量%〜約10質量%、例えば約8質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。ミネラルブレンドは、約23質量%の、約4.7μmの第1のd50を有する粉砕された炭酸カルシウム、および約8質量%の、約11.0μmの第2のd50を有する粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。
コーティング組成物は:約1質量%〜約20質量%、例えば約5質量%〜約15質量%、例えば約11質量%の、約1.0μm〜約10.0μm、例えば、約3.0μm〜約6.0μmの第1のd50を有する粉砕された炭酸カルシウム;および約1質量%〜約10質量%、例えば約2質量%〜約6質量%、例えば約4質量%の、約5.0μm〜約20.0μm、例えば約8.0μm〜約15.0μmの第2のd50を有する粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。コーティング組成物は、約11質量%の、約4.7μmの第1のd50を有する粉砕された炭酸カルシウムおよび約4質量%の、約11.0μmの第2のd50を有する粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。
【0028】
炭酸カルシウムは、表面が改変された炭酸カルシウム(MCC)も包含することができる。MCCは、典型的には、粉砕された炭酸カルシウムを(例えば、水溶性酸および気体のCO2で処理された水性ミネラルスラリーの形態で)処理加工して粒子形状および表面構造の改変、特に増大した表面空孔率を誘発することにより形成される。ある実施形態では、ミネラルブレンドおよびコーティング組成物は、MCCを含む。ある実施形態では、ミネラルブレンドおよびコーティング組成物は、MCCを含まない。すなわち、ミネラルブレンドおよび/またはコーティング組成物は、実質的に(例えば、完全に)MCCを含まなくてもよい。
【0029】
カオリン
カオリンは、含水カオリンおよび焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを包含する。カオリンは、化学式Al2Si25(OH)4を有する層化されたケイ酸クレイミネラルである。含水カオリンは結合水を保持する。焼成カオリンは、含水カオリンを、およそ650°Cでまたはそれより上で加熱して結合水を除去することにより形成され得る。カオリンの焼成は、完結するためには、典型的には数分〜数時間かかる。フラッシュ焼成カオリンは、含水カオリンのフラッシュ焼成により、典型的には2〜3秒でまたは1秒未満でも形成される(急速焼炉中で)。
【0030】
ミネラルブレンド中に存在する焼成カオリンは、少なくとも約0.5μm、例えば、少なくとも約0.6μm、または少なくとも約0.7μm、または少なくとも約0.8μm、または少なくとも約0.9μm、または少なくとも約1.0μm、または少なくとも約1.1μmのd50を有することができる。それに加えてまたはあるいは、焼成カオリンは、約5.0μm以下、例えば約4.0μm以下、または約3.0μm以下、または約2.0μm以下、または約1.6μm以下のd50を有することができる。ミネラルブレンド中に存在する焼成カオリンは、約0.5μm〜約5.0μm、例えば、約0.6μm〜約4.0μm、または約0.7μm〜約3.0μm、または約0.7μm〜約2.0μm、または約0.7μm〜約1.1μmのd50を有することができる。
例えば、焼成カオリンは、約1.1μmのd50を有する焼成カオリンである;および/または焼成カオリンは約1.6μmのd50を有するフラッシュ焼成カオリンである。
焼成カオリンは、約6.0m2/g〜約15.0m2/g、例えば、約8.0〜約13.0m2/g、または約9.0〜約12.0m2/g、例えばおよそ10.5または約11.0m2/gの表面積を有することができる。
例えば、焼成カオリンは、約0.7μm〜約2.0μmのd50および約9.0〜約12.0m2/gの表面積を有することができる。
焼成カオリンは、多孔性粒子形態を有することもできる。焼成カオリンの粒子は、典型的には外部孔を有する。フラッシュ焼成カオリンの粒子は、典型的には、外部孔および内部孔を有する。
【0031】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約10質量%、例えば少なくとも約15質量%、または少なくとも約20質量%、または少なくとも約23質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約80質量%以下、例えば約70質量%以下、または約60質量%以下、または約50質量%以下の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約10質量%〜約80質量%、例えば約15質量%〜約70質量%、または約20質量%〜約60質量%、または約20質量%〜約50質量%、または約23質量%〜約50質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むことができる。
【0032】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約4質量%、例えば少なくとも約6質量%、または少なくとも約8質量%、または少なくとも約10質量%、または少なくとも約11質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約40質量%以下、例えば約35質量%以下、または約30質量%以下、または約25質量%以下の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約4質量%〜約40質量%、例えば約6質量%〜約35質量%、または約8質量%〜約30質量%、または約10質量%〜約25質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むことができる。
【0033】
ミネラルブレンドは:ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約10質量%〜約80質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン;およびミネラルブレンドの全質量に基づいて、約5質量%〜約60質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。ミネラルブレンドは:ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約15質量%〜約70質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン;およびミネラルブレンドの全質量に基づいて、約10質量%〜約50質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。ミネラルブレンドは:ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約20質量%〜約50質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン;およびミネラルブレンドの全質量に基づいて、約10質量%〜約40質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。ミネラルブレンドは:ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約23質量%〜約50質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン;およびミネラルブレンドの全質量に基づいて、約10質量%〜約35質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。
【0034】
コーティング組成物は:コーティング組成物の全質量に基づいて約4質量%〜約40質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン;およびコーティング組成物の全質量に基づいて、約1質量%〜約30質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。コーティング組成物は:コーティング組成物の全質量に基づいて、約6質量%〜約35質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン;およびコーティング組成物の全質量に基づいて、約5質量%〜約25質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。コーティング組成物は:コーティング組成物の全質量に基づいて、約8質量%〜約30質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン;およびコーティング組成物の全質量に基づいて約5質量%〜約20質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。コーティング組成物は:コーティング組成物の全質量に基づいて、約10質量%〜約25質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン;およびコーティング組成物の全質量に基づいて、約5質量%〜約15質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含むことができる。
【0035】
ミネラルブレンドは:ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約10質量%〜約35質量%、例えば約15質量%〜約30質量%、例えば約23質量%の、約1.0μm〜約10.0μm、例えば、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウム;および、約10質量%〜約80質量%、例えば約15質量%〜約70質量%、または約20質量%〜約60質量%、または約20質量%〜約50質量%、または約23質量%〜約50質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むことができる。
コーティング組成物は:コーティング組成物の全質量に基づいて、約1質量%〜約20質量%、例えば約5質量%〜約15質量%、例えば約11質量%の、約1.0μm〜約10.0μm、例えば、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウム;および約4質量%〜約40質量%、例えば約6質量%〜約35質量%、または約8質量%〜約30質量%、または約10質量%〜約25質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むことができる。
ミネラルブレンドは:ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約1質量%〜約50質量%、例えば約5質量%〜約40質量%、または約10質量%〜約35質量%の、約0.5μm〜約5.0μm、例えば約1.0μm〜約3.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウム;および、約10質量%〜約80質量%、例えば約15質量%〜約70質量%、または約20質量%〜約60質量%、または約30質量%〜約60質量%、または約40質量%〜約60質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むことができる。
【0036】
コーティング組成物は:コーティング組成物の全質量に基づいて、約1質量%〜約20質量%、例えば約4質量%〜約18質量%、または約5質量%〜約15質量%の、約1.0μm〜約10.0μm、例えば、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウム;および約5質量%〜約40質量%、例えば約10質量%〜約30質量%、または約12質量%〜約25質量%、または約16質量%〜約24質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むことができる。
ミネラルブレンドは:ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約10質量%〜約35質量%、例えば約15質量%〜約30質量%、例えば約23質量%の、約1.0μm〜約10.0μm、例えば、約3.0μm〜約6.0μmの第1のd50を有する粉砕された炭酸カルシウム;約1質量%〜約15質量%、例えば約5質量%〜約10質量%、例えば約8質量%の、約5.0μm〜約20.0μm、例えば、約8.0μm〜約15.0μmの第2のd50を有する粉砕された炭酸カルシウム;および約10質量%〜約80質量%、例えば約15質量%〜約70質量%、または約20質量%〜約60質量%、または約20質量%〜約50質量%、または約23質量%〜約50質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むことができる。
【0037】
コーティング組成物は:コーティング組成物の全質量に基づいて、約1質量%〜約20質量%、例えば約5質量%〜約15質量%、例えば約11質量%の、約1.0μm〜約10.0μm、例えば、約3.0μm〜約6.0μmの第1のd50を有する粉砕された炭酸カルシウム;約1質量%〜約10質量%、例えば約2質量%〜6質量%、例えば約4質量%の、約5.0μm〜約20.0μm、例えば、約8.0μm〜約15.0μmの第2のd50を有する粉砕された炭酸カルシウム;および約4質量%〜約40質量%、例えば約6質量%〜約35質量%、または約8質量%〜約30質量%、または約10質量%〜約25質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むことができる。
【0038】
他のミネラル
ミネラルブレンドは、焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン、および粉砕された炭酸カルシウム以外の1種または複数のミネラルを含むこともできる。例えば、ミネラルブレンドは、粉砕された炭酸カルシウムおよび焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンに加えて、1種または複数の他のミネラルを含むこともできる。ミネラルブレンドは、少なくとも1種のさらなるミネラル、例えば、少なくとも2種のさらなるミネラル、または少なくとも3種のさらなるミネラル、または少なくとも4種のさらなるミネラル、または少なくとも5種のさらなるミネラルを含むことができる。少なくとも1種のさらなるミネラル、例えば、少なくとも2種のさらなるミネラル、または少なくとも3種のさらなるミネラル、または少なくとも4種のさらなるミネラル、または少なくとも5種のさらなるミネラルが、以下の群:含水カオリン、沈殿した炭酸カルシウム、天然珪藻土、フラックス焼成珪藻土、タルク、珪灰石、パーライト、マイカ、石英、緑泥石から選択され得る。
例えば、ミネラルブレンドは、粉砕された炭酸カルシウムおよび焼成カオリンに加えて、パーライトおよび珪藻土(例えば、天然珪藻土またはフラックス焼成珪藻土)から選択される少なくとも1種のミネラルを含むこともできる。
【0039】
例えば、ミネラルブレンドは、粉砕された炭酸カルシウムおよび焼成カオリンに加えて、含水カオリン、沈殿した炭酸カルシウム、天然珪藻土、フラックス焼成珪藻土、タルク、珪灰石、パーライト、マイカ、石英、緑泥石から選択された少なくとも2種のミネラルを含むことができる。
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約3.0質量%未満のTiO2、例えば、約2.0質量%未満、または約1.0質量%未満のTiO2を含むことができる。ミネラルブレンドは、TiO2を実質的に含まなくてもよい。
【0040】
含水カオリンは、少なくとも約0.2μm、例えば、少なくとも約0.3μm、または少なくとも約0.4μm、または少なくとも約0.5μm、または少なくとも約0.6μm、または少なくとも約0.7μmのd50を有することができる。それに加えてまたはあるいは、含水カオリンは、約5.0μm以下、例えば、約4.0μm以下、または約3.0μm以下、または約2.0μm以下、または約1.0μm以下、または約0.7μm以下のd50を有することができる。含水カオリンは、約0.2μm〜約5.0μm、例えば、約0.5μm〜約2.0μmのd50を有することができる。含水カオリンは、約0.7μmのd50を有することができる。
含水カオリンは、約8.0m2/g〜約20.0m2/g、例えば、約10.0〜約18.0m2/g、または約12.0〜約16.0m2/g、例えばおよそ14.0m2/gの表面積を有することができる。
例えば含水カオリンは、約0.5μm〜約2.0μmのd50および約13.0〜約15.0m2/gの表面積を有することができる。
【0041】
沈殿した炭酸カルシウムは、少なくとも約0.5μm、例えば、少なくとも約1.0μm、または少なくとも約1.2μm、または少なくとも約1.4μm、または少なくとも約1.5μmのd50を有することができる。それに加えてまたはあるいは、沈殿した炭酸カルシウムは、約5.0μm以下、例えば、約4.0μm以下、または約3.0μm以下、または約2.0μm以下、または約1.5μm以下のd50を有することができる。沈殿した炭酸カルシウムは、約0.5μm〜約5.0μm、例えば、約1.0μm〜約3.0μmのd50を有することができる。沈殿した炭酸カルシウムは、約1.5μmのd50を有することができる。
沈殿した炭酸カルシウムは、約6.0m2/g〜約14.0m2/g、例えば、約8.0〜約12.0m2/g、または約9.0〜約11.0m2/g、例えばおよそ10.0m2/gの表面積を有することができる。
例えば粉砕された炭酸カルシウムは、約1.0μm〜約3.0μmのd50および約9.0〜約11.0m2/gの表面積を有することができる。
【0042】
天然珪藻土は、レーザー光散乱により決定される、少なくとも約0.5μm、例えば、少なくとも約1.0μm、または少なくとも約5.0μm、または少なくとも約10.0μmのd50を有することができる。それに加えてまたはあるいは、天然珪藻土は、レーザー光散乱により決定される、約25.0μm以下、例えば、約20.0μm以下、または約18.0μm以下、または約16.0μm以下、または約14.0μm以下のd50を有することができる。天然珪藻土は、レーザー光散乱により決定される、約5.0μm〜約20.0μmのd50、例えば、約5.0μm〜約15.0μm、または約10.0μm〜約15.0μmのd50を有することができる。天然珪藻土は、レーザー光散乱により決定される、約12.0μmのd50を有することができる。
【0043】
フラックス焼成珪藻土は、レーザー光散乱により決定される、少なくとも約1.0μm、例えば、少なくとも約5.0μm、または少なくとも約10.0μm、または少なくとも約12.0μm、または少なくとも約15.0μmのd50を有することができる。それに加えてまたはあるいは、フラックス焼成珪藻土は、レーザー光散乱により決定される約30.0μm以下、例えば、約25.0μm以下、または約20.0μm以下、または約17.0μm以下、または約15.0μm以下のd50を有することができる。フラックス焼成珪藻土は、レーザー光散乱により決定される、約1.0μm〜約30.0μm、例えば、または約10.0μm〜約20.0μmのd50を有することができる。フラックス焼成珪藻土は、レーザー光散乱により決定される、約15.0μmのd50を有することができる。フラックス焼成珪藻土は、約0.3m2/g〜約4.0m2/g、例えば、約0.5〜約3.0m2/g、または約1.0〜約3.0m2/g、例えばおよそ2.0m2/gの表面積を有することができる。
例えばフラックス焼成珪藻土は、レーザー光散乱により決定される、約10.0μm〜約20.0μmのd50および約0.5〜約3.0m2/gの表面積を有することができる。
【0044】
フラックス焼成珪藻土は、レーザー光散乱により決定される少なくとも約20.0μmのd90を有することができる。それに加えてまたはあるいは、フラックス焼成珪藻土は、レーザー光散乱により決定される約50.0μm以下のd90を有することができる。フラックス焼成珪藻土は、レーザー光散乱により決定される約20.0μm〜約50.0μmのd90を有することができる。
【0045】
タルクは、少なくとも約1.0μm、例えば、少なくとも約5.0μm、または少なくとも約8.0μm、または少なくとも約9.0μm、または少なくとも約9.4μmのd50を有することができる。それに加えてまたはあるいは、タルクは、約30.0μm以下、例えば、約25.0μm以下、または約20.0μm以下、または約15.0μm以下、または約10.0μm以下、または約9.4μm以下のd50を有することができる。タルクは、約1.0μm〜約30.0μm、例えば、約5.0μm〜約15.0μmのd50を有することができる。タルクは、約9.4μmのd50を有することができる。
タルクは、約1.0m2/g〜約6.0m2/g、例えば、約1.5〜約4.0m2/g、または約2.0〜約3.0m2/g、例えばおよそ2.7m2/gの表面積を有することができる。
例えばタルクは、約5.0μm〜約15.0μmのd50および約1.5〜約4.0m2/gの表面積を有することができる。
【0046】
「タルク」により、水和ケイ酸マグネシウムで構成された、またはそれを含むミネラルが意味される。タルクは、構造的におよび化学的に同様なミネラルの緑泥石を含むこともできる。ある実施形態では、タルクは、タルクの全質量に基づいて、少なくとも約1質量%、例えば、または少なくとも約5質量%、または少なくとも約10質量%、または少なくとも約20質量%、または少なくとも約30質量%、または少なくとも約35質量%の緑泥石を含むことができる。ある実施形態では、タルクは、タルクの全質量に基づいて、約90質量%以下、例えば約80質量%以下、または約70質量%以下、または約65質量%以下の緑泥石を含むことができる。ある実施形態では、タルクは、タルクの全質量に基づいて、約1質量%〜約90質量%、例えば約10質量%〜約80質量%、または約35質量%〜約65質量%の緑泥石を含むことができる。
【0047】
珪灰石は、レーザー光散乱により決定される、少なくとも約1.0μm、例えば、少なくとも約2.0μm、または少なくとも約3.0μm、または少なくとも約4.0μm、または少なくとも約4.5μmのd50を有することができる。それに加えてまたはあるいは、珪灰石は、レーザー光散乱により決定される、約20.0μm以下、例えば、約15.0μm以下、または約10.0μm以下、または約6.0μm以下、または約5.0μm以下、または約4.5μm以下のd50を有することができる。珪灰石は、レーザー光散乱により決定される、約1.0μm〜約20.0μm、例えば、約2.0μm〜約6.0μmのd50を有することができる。珪灰石は、レーザー光散乱により決定される約4.5μmのd50を有することができる。
珪灰石は、約1.0m2/g〜約6.0m2/g、例えば、約1.5〜約5.0m2/g、または約2.0〜約4.0m2/g、例えばおよそ3.0m2/gの表面積を有することができる。
例えば珪灰石は、約2.0μm〜約6.0μmのd50および約2.0〜約4.0m2/gの表面積を有することができる。
【0048】
珪灰石は、レーザー光散乱により決定される少なくとも約10.0μmのd90を有することができる。それに加えてまたはあるいは、珪灰石は、レーザー光散乱により決定される約30.0μm以下、例えば、約20.0μm以下のd90を有することができる。珪灰石は、レーザー光散乱により決定される約10.0μm〜約30.0μm、例えば、約10.0μm〜約20.0μmのd90を有することができる。
【0049】
パーライトは、レーザー光散乱により決定される、少なくとも約5.0μm、例えば、少なくとも約10.0μm、または少なくとも約15.0μm、または少なくとも約20.0μm、または少なくとも約25.0μmのd50を有することができる。それに加えてまたはあるいは、パーライトは、レーザー光散乱により決定される、約50.0μm以下、例えば、約40.0μm以下、または約30.0μm以下、または約25.0μm以下のd50を有することができる。パーライトは、レーザー光散乱により決定される、約5.0μm〜約50.0μm、例えば、約20.0μm〜約30.0μmのd50を有することができる。パーライトは、レーザー光散乱により決定される約25.0μmのd50を有することができる。
パーライトは、約1.0m2/g〜約8.0m2/g、例えば、約3.0〜約7.0m2/g、または約4.0〜約5.0m2/g、例えばおよそ4.7m2/gの表面積を有することができる。
例えばパーライトは、レーザー光散乱により決定される約20.0μm〜約30.0μmのd50および約3.0〜約7.0m2/gの表面積を有することができる。
【0050】
マイカは、少なくとも約5.0μm、例えば、少なくとも約10.0μm、または少なくとも約15.0μm、または少なくとも約18.0μm、または少なくとも約20.0μmのd50を有することができる。それに加えてまたはあるいは、マイカは、約50.0μm以下、例えば、約40.0μm以下、または約30.0μm以下、または約25.0μm以下、または約22.0μm以下、または約20.0μm以下のd50を有することができる。マイカは、約5.0μm〜約50.0μm、例えば、約15.0μm〜約25.0μm。マイカは、約20.0μmのd50を有することができる。
マイカは、少なくとも約30.0μmのd90を有することができる。それに加えてまたはあるいは、マイカは、約40.0μm以下のd90を有することができる。マイカは、約30.0μm〜約40.0μmのd90を有することができる。
石英は、少なくとも約5.0μm、例えば、少なくとも約10.0μm、または少なくとも約15.0μm、または少なくとも約18.0μm、または少なくとも約20.0μmのd50を有することができる。それに加えてまたはあるいは、石英は、約50.0μm以下、例えば、約40.0μm以下、または約30.0μm以下、または約25.0μm以下、または約22.0μm以下、または約20.0μm以下のd50を有することができる。石英は、約5.0μm〜約50.0μm、例えば、約15.0μm〜約25.0μmのd50を有することができる。石英は、約20.0μmのd50を有することができる。
石英は、少なくとも約30.0μmのd90を有することができる。それに加えてまたはあるいは、石英は、約40.0μm以下のd90を有することができる。石英は、約30.0μm〜約40.0μmのd90を有することができる。
【0051】
緑泥石は、少なくとも約5.0μm、例えば、少なくとも約10.0μm、または少なくとも約15.0μm、または少なくとも約18.0μm、または少なくとも約20.0μmのd50を有することができる。それに加えてまたはあるいは、緑泥石は、約50.0μm以下、例えば、約40.0μm以下、または約30.0μm以下、または約25.0μm以下、または約22.0μm以下、または約20.0μm以下のd50を有することができる。緑泥石は、約5.0μm〜約50.0μm、例えば、約15.0μm〜約25.0μmのd50を有することができる。緑泥石は、約20.0μmのd50を有することができる。
緑泥石は、少なくとも約20.0μm、例えば、少なくとも約30.0μmのd90を有することができる。それに加えてまたはあるいは、緑泥石は、約40.0μm以下のd90を有することができる。緑泥石は、約20.0μm〜約40.0μm、例えば、約30.0μm〜約40.0μmのd90を有することができる。
【0052】
含水カオリンは、平板状の粒子形態を有することができる。沈殿した炭酸カルシウムは、多孔性の粒子形態を有することができる。天然珪藻土は、多孔性の粒子形態を有することができる。フラックス焼成珪藻土は、多孔性および/または円板形の粒子形態を有することができる。タルクは、平板状の粒子形態を有することができる。珪灰石は、針状の粒子形態を有することができる。パーライトは、3D粒子形態(例えば、湾曲した壊れた「卵殻」のような構造)を有することができる。マイカは、平板状および/または塊状の粒子形態を有することができる。石英は、平板状および/または塊状の粒子形態を有することができる。緑泥石は、平板状および/または塊状の粒子形態を有することができる。
【0053】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約25質量%以下、例えば約20質量%以下、または約18質量%以下の含水カオリンを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約5質量%、例えば少なくとも約10質量%の含水カオリンを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約5質量%〜約25質量%、例えば約10質量%〜約20質量%、または約10質量%〜約18質量%の含水カオリンを含むことができる。
【0054】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約30質量%以下、例えば約25質量%以下、または約23質量%以下の沈殿した炭酸カルシウムを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約4質量%、例えば少なくとも約5質量%、または少なくとも約6質量%の沈殿した炭酸カルシウムを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約4質量%〜約30質量%、例えば約5質量%〜約25質量%、または約6質量%〜約23質量%の沈殿した炭酸カルシウムを含むことができる。
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約11質量%以下の天然珪藻土を含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約5質量%、例えば少なくとも約10質量%、または少なくとも約11質量%の天然珪藻土を含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約5質量%〜約20質量%、例えば約10質量%〜約15質量%、または約10質量%〜約15質量%の天然珪藻土を含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約11質量%の天然珪藻土を含むことができる。
【0055】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約25質量%以下、例えば約20質量%以下、または約19質量%以下のフラックス焼成珪藻土を含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約10質量%、例えば少なくとも約15質量%、または少なくとも約18質量%、または少なくとも約19質量%のフラックス焼成珪藻土を含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約10質量%〜約25質量%、例えば約15質量%〜約20質量%、または約18質量%〜約20質量%のフラックス焼成珪藻土を含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約19質量%のフラックス焼成珪藻土を含むことができる。
【0056】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約40質量%以下、例えば約35質量%以下、または約30質量%以下、または約27質量%以下のタルクを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約4質量%、例えば少なくとも約5質量%、または少なくとも約6質量%、または少なくとも約8質量%のタルクを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約4質量%〜約40質量%、例えば約5質量%〜約35質量%、または約6質量%〜約30質量%、または約8質量%〜約27質量%のタルクを含むことができる。
【0057】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約40質量%以下、例えば約35質量%以下、または約30質量%以下、または約25質量%以下の珪灰石を含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約10質量%、例えば少なくとも約15質量%、または少なくとも約20質量%、または少なくとも約25質量%の珪灰石を含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約10質量%〜約40質量%、例えば約15質量%〜約35質量%、または約20質量%〜約30質量%の珪灰石を含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約25質量%の珪灰石を含むことができる。
【0058】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約15質量%以下、例えば約10質量%以下、または約5質量%以下、または約4質量%以下のパーライトを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約1質量%、例えば少なくとも約2質量%、または少なくとも約3質量%、または少なくとも約4質量%のパーライトを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約1質量%〜約15質量%、例えば約2質量%〜約10質量%、または約3質量%〜約5質量%のパーライトを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約4質量%のパーライトを含むことができる。
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約35質量%以下、例えば約30質量%以下、または約25質量%以下のマイカを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約5質量%、例えば少なくとも約10質量%、または少なくとも約15質量%のマイカを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約5質量%〜約35質量%、例えば約10質量%〜約30質量%、または約15質量%〜約25質量%のマイカを含むことができる。
【0059】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約35質量%以下、例えば約30質量%以下、または約25質量%以下の石英を含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約5質量%、例えば少なくとも約10質量%、または少なくとも約15質量%の石英を含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約5質量%〜約35質量%、例えば約10質量%〜約30質量%、または約15質量%〜約25質量%の石英を含むことができる。
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約45質量%以下、例えば約40質量%以下、または約35質量%以下、または約30質量%以下、または約25質量%以下の緑泥石を含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約5質量%、例えば少なくとも約10質量%、または少なくとも約15質量%の緑泥石を含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約5質量%〜約45質量%、例えば約10質量%〜約30質量%、例えば約15質量%〜約25質量%の緑泥石を含むことができる。
【0060】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約10質量%以下、または約8.5質量%以下の含水カオリンを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約1質量%、例えば少なくとも約3質量%、または少なくとも約5質量%の含水カオリンを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約1質量%〜約20質量%、例えば約3質量%〜約10質量%、または約5質量%〜約8.5質量%の含水カオリンを含むことができる。
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約13質量%以下、または約11質量%以下の沈殿した炭酸カルシウムを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約1質量%、例えば少なくとも約2質量%、または少なくとも約3質量%の沈殿した炭酸カルシウムを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約1質量%〜約20質量%、例えば約2質量%〜約15質量%、または約3質量%〜約11質量%の沈殿した炭酸カルシウムを含むことができる。
【0061】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約10質量%以下、例えば約5質量%以下、または約4質量%以下の天然珪藻土を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約1質量%、例えば少なくとも約2質量%、または少なくとも約3質量%、または少なくとも約4質量%の天然珪藻土を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約1質量%〜約10質量%、例えば約2質量%〜約5質量%、または約3質量%〜約5質量%の天然珪藻土を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約4質量%の天然珪藻土を含むことができる。
【0062】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約10質量%以下、または約9質量%以下のフラックス焼成珪藻土を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約1質量%、例えば少なくとも約5質量%、または少なくとも約8質量%、または少なくとも約9質量%のフラックス焼成珪藻土を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約1質量%〜約20質量%、例えば約5質量%〜約15質量%、または約8質量%〜約10質量%のフラックス焼成珪藻土を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約9質量%のフラックス焼成珪藻土を含むことができる。
【0063】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約12質量%以下、または約11.9質量%以下のタルクを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約1質量%、例えば少なくとも約2質量%、または少なくとも約3質量%、または少なくとも約4質量%のタルクを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約1質量%〜約20質量%、例えば約2質量%〜約15質量%、または約3質量%〜約12質量%、または約4質量%〜約11.9質量%のタルクを含むことができる。
【0064】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約25質量%以下、例えば約20質量%以下、または約15質量%以下、または約12質量%以下の珪灰石を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約1質量%、例えば少なくとも約5質量%、または少なくとも約8質量%、または少なくとも約10質量%、または少なくとも約12質量%の珪灰石を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約1質量%〜約25質量%、例えば約5質量%〜約20質量%、または約10質量%〜約15質量%の珪灰石を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約12質量%の珪灰石を含むことができる。
【0065】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約15質量%以下、例えば約10質量%以下、または約5質量%以下、または約3質量%以下、または約2質量%以下のパーライトを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約0.5質量%、例えば少なくとも約1質量%、または少なくとも約1.5質量%、または少なくとも約1.8質量%のパーライトを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約0.5質量%〜約15質量%、例えば約0.5質量%〜約10質量%、または約0.5質量%〜約5質量%、または約1質量%〜約5質量%、または約1.8質量%〜約2質量%のパーライトを含むことができる。
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約12質量%以下、または約10質量%以下のマイカを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約3質量%、例えば少なくとも約5質量%、または少なくとも約10質量%のマイカを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約3質量%〜約20質量%、例えば約5質量%〜約15質量%のマイカを含むことができる。
【0066】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約20質量%以下、例えば約15質量%以下、または約12質量%以下、または約10質量%以下の石英を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約3質量%、例えば少なくとも約5質量%、または少なくとも約10質量%の石英を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約3質量%〜約20質量%、例えば約5質量%〜約15質量%の石英を含むことができる。
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約35質量%以下、例えば約30質量%以下、または約25質量%以下、または約20質量%以下、または約15質量%以下、または約10質量%以下の緑泥石を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約3質量%、例えば少なくとも約5質量%、または少なくとも約10質量%の緑泥石を含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約3質量%〜約35質量%、例えば約5質量%〜約25質量%、または約5質量%〜約20質量%、または約5質量%〜約15質量%の緑泥石を含むことができる。
ミネラルブレンド中のミネラルは、コーティング組成物に加えられたときに、それらの光学的性質に応じて、乳白化、艶消しおよび/または白化ミネラルとして分類され得る。
【0067】
当業者は、あるミネラルは、乳白化、艶消しおよび/または白化性質の1つまたは複数を有し、それ故、乳白化、艶消しおよび/または白化ミネラルの1つまたは複数として分類され得る(換言すれば、乳白化、艶消しおよび白化ミネラルは重なり合う群である)ことを認識するであろう。例えば、沈殿した炭酸カルシウムは、乳白化ミネラルとして、および白化ミネラルとして分類され得て、コーティング組成物中に存在する場合、沈殿した炭酸カルシウムは、乳白剤および白化剤の両方として二重目的に役立つこともできる。そのような二重または三重目的のミネラルの存在を考慮に入れるために、本明細書および添付の請求項全体を通して、例えば、X質量%の乳白化ミネラルを含むコーティング組成物またはミネラルブレンドが言及される場合に、値Xは、艶消しおよび/または白化ミネラルでもあるこれらの乳白化ミネラルを含む組成物またはブレンド中の全乳白化ミネラルの質量に基づいて決定される。同様に、例えば、Y質量%の艶消しミネラルを含むコーティング組成物またはミネラルブレンドが言及される場合に、値Yは、乳白化および/または白化ミネラルでもあるこれらの艶消しミネラルを含む組成物またはブレンド中の全艶消しミネラルの質量に基づいて決定され、例えば、Z質量%の白化ミネラルを含むコーティング組成物またはミネラルブレンドが言及される場合に、値Zは、乳白化および/または艶消しミネラルでもあるこれらの白化ミネラルを含む組成物またはブレンド中の全白化ミネラルの質量に基づいて決定される。組成物またはブレンド中の各個のミネラルは、それ故、X、YおよびZの2つ以上に寄与することができる(例えば、沈殿した炭酸カルシウムは、存在する場合、XおよびZの両方に寄与するであろう)。したがって、X+Y+Zの合計値が、矛盾なく、100以上であることが可能である(すなわち、コーティング組成物またはミネラルブレンド中の任意の個々のミネラルの量または全ミネラルの合計量が、100質量%を超えることを意味しないで)。
【0068】
含水カオリンは、乳白化ミネラルとして提供され得る。沈殿した炭酸カルシウムは、乳白化ミネラルおよび/または白化ミネラルとして提供され得る。天然珪藻土は、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとして提供され得る。フラックス焼成珪藻土は、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとして提供され得る。タルクは、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとして提供され得る。珪灰石は、艶消しミネラルとして提供され得る。パーライトは、艶消しミネラルとして提供され得る。マイカは、艶消しミネラルとして提供され得る。石英は、艶消しミネラルとして提供され得る。緑泥石は、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとして提供され得る。
【0069】
ミネラルブレンドは、以下の群:
乳白化ミネラルとしての含水カオリン、乳白化ミネラルおよび/または白化ミネラルとしての沈殿した炭酸カルシウム、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしての天然珪藻土、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしてのフラックス焼成珪藻土、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしてのタルク、艶消しミネラルとしての珪灰石、艶消しミネラルとしてのパーライト、艶消しミネラルとしてのマイカ、艶消しミネラルとしての石英、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしての緑泥石;
から、少なくとも1種のミネラル(例えばまたは、少なくとも2種のミネラル、または少なくとも3種のミネラル、または少なくとも4種のミネラル、または少なくとも5種のミネラル)を含むことができる。
ミネラルブレンドが、粉砕された炭酸カルシウムおよび焼成カオリンに加えて、群:パーライト、珪灰石、タルク、天然珪藻土、フラックス焼成珪藻土、石英、マイカ、緑泥石から選択される少なくとも1種のさらなる艶消しミネラルを含むことはあり得る。
例えば、ミネラルブレンドは、粉砕された炭酸カルシウムおよび焼成カオリンに加えて、パーライトおよび珪藻土(例えば、フラックス焼成珪藻土または天然珪藻土)から選択される少なくとも1種の艶消しミネラルを含むことができる。
例えば、ミネラルブレンドは、粉砕された炭酸カルシウムおよび焼成カオリンに加えて、パーライト、珪灰石、タルク、天然珪藻土、フラックス焼成珪藻土、石英、マイカ、緑泥石から選択される少なくとも2種の艶消しミネラルを含むことができる。
【0070】
種々のミネラルの乳白化、艶消しおよび/または白化の性質が粒子サイズに依存することはあり得る。約5.0μm以下のd50を有する粉砕された炭酸カルシウムは、典型的には白化である。約5.0μmを超えるd50を有する粉砕された炭酸カルシウムは、典型的には白化および艶消しの両方である。約10.0μmを超えるd50を有する粉砕された炭酸カルシウムは、典型的には艶消しである。
【0071】
ミネラルブレンド中に存在する乳白化ミネラルは、各々少なくとも約0.1μm、例えば、または少なくとも約0.3μm、または少なくとも約0.5μmのd50を有することができる。ミネラルブレンド中に存在する乳白化ミネラルは、各々約20.0μm以下、例えば、約15.0μm以下、または約10.0μm以下、または約5.0μm以下、または約3.0μm以下のd50を有することができる。ミネラルブレンド中に存在する乳白化ミネラルは、各々約0.1μm〜約20.0μm、例えば、約0.1μm〜約15.0μm、または約0.1μm〜約10.0μm、または約0.3μm〜約5.0μm、または約0.5μm〜約3.0μmのd50を有することができる。乳白化ミネラルの1種が天然またはフラックス焼成珪藻土であれば、そのミネラルについて、d50はレーザー光散乱により決定される。
【0072】
ミネラルブレンド中に存在する艶消しミネラルは、各々、少なくとも約1.0μm、例えば、または少なくとも約2.0μm、または少なくとも約3.0μm、または少なくとも約4.0μmのd50を有することができる。ミネラルブレンド中に存在する艶消しミネラルは、各々、約50.0μm以下、例えば、または約40.0μm以下、または約30.0μm以下のd50を有することができる。ミネラルブレンド中に存在する艶消しミネラルは、各々、約1.0μm〜約50.0μm、例えば、または約2.0μm〜約40.0μm、または約3.0μm〜約30.0μm、または約4.0μm〜約30.0μmのd50を有することができる。乳白化ミネラルの1種が、天然またはフラックス焼成珪藻土、または珪灰石、またはパーライトであれば、そのミネラルについてのd50は、レーザー光散乱により決定される。
【0073】
ミネラルブレンド中に存在する白化ミネラルは、各々、少なくとも約0.5μm、例えば、または少なくとも約1.0μm、または少なくとも約1.5μm、または少なくとも約2.0μm、または少なくとも約2.5μmのd50を有することができる。ミネラルブレンド中に存在する白化ミネラルは、各々、約10.0μm以下、例えば、または約9.0μm以下または約8.0μm以下、または約7.0以下μm、または約6.5μm以下、または約6.0μm以下、または約5.0μm以下、または約2.5μm以下のd50を有することができる。ミネラルブレンドは中に存在する白化ミネラルは、各々、約0.5μm〜約10.0μm、例えば、または約1.0μm〜約8.0μm、または約2.0μm〜約7.0μm、または約2.5μm〜約6.5μmのd50を有することができる。
ミネラルブレンド中に存在する白化ミネラルは、典型的には少なくとも85、例えば、少なくとも88、または少なくとも90のISO輝度を有する。ISO輝度は、ISO 2470に従って決定され得る。
【0074】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約20質量%、例えば少なくとも約25質量%、または少なくとも約30質量%、または少なくとも約35質量%、または少なくとも約40質量%、または少なくとも約45質量%の乳白化ミネラルを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約70質量%以下、例えば約65質量%以下、または約60質量%以下の乳白化ミネラルを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約20質量%〜約70質量%、例えば約35質量%〜約65質量%、例えば約45質量%〜約60質量%の乳白化ミネラルを含むことができる。
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約5質量%、例えば少なくとも約10質量%、または少なくとも約15質量%の艶消しミネラルを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約55質量%以下、例えば約50質量%以下、または約45質量%以下、または約40質量%以下の艶消しミネラルを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約5質量%〜約50質量%、例えば約10質量%〜約45質量%、例えば約15質量%〜約40質量%の艶消しミネラルを含むことができる。
【0075】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、少なくとも約5質量%、例えば少なくとも約12質量%、または少なくとも約15質量%の白化ミネラルを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約65質量%以下、例えば約55質量%以下、または約45質量%以下、または約40質量%以下、または約35質量%以下の白化ミネラルを含むことができる。ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて、約5質量%〜約55質量%、例えば約10質量%〜約45質量%、例えば約10質量%〜約35質量%の白化ミネラルを含むことができる。
【0076】
したがって、コーティング組成物は、以下の群:
乳白化ミネラルとしての含水カオリン、乳白化ミネラルおよび/または白化ミネラルとしての沈殿した炭酸カルシウム、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしての天然珪藻土、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしてのフラックス焼成珪藻土、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしてのタルク、艶消しミネラルとしての珪灰石、艶消しミネラルとしてのパーライト、艶消しミネラルとしてのマイカ、艶消しミネラルとしての石英、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしての緑泥石;
から、少なくとも1種のミネラル(例えば1種のミネラル、または2種のミネラル、または3種のミネラル、または4種のミネラル、または5種のミネラル)を含むことができる。
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約5質量%、例えば少なくとも約10質量%、または少なくとも約15質量%の乳白化ミネラルを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約45質量%以下、例えば約40質量%以下、または約35質量%以下、または約30質量%以下の乳白化ミネラルを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約5質量%〜約45質量%、例えば約10質量%〜約40質量%、または約10質量%〜約35質量%、または約15質量%〜約30質量%の乳白化ミネラルを含むことができる。
【0077】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約1質量%、例えば少なくとも約3質量%、または少なくとも約5質量%、または少なくとも約8質量%の艶消しミネラルを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約40質量%以下、例えば約35質量%以下、または約30質量%以下、または約25質量%以下、または約20質量%以下の艶消しミネラルを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約1質量%〜約40質量%、例えば約3質量%〜約35質量%、または約5質量%〜約30質量%、または約5質量%〜約25質量%、または約8質量%〜約20質量%の艶消しミネラルを含むことができる。
【0078】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約1質量%、例えば少なくとも約2質量%、または少なくとも約3質量%、または少なくとも約4質量%、または少なくとも約5質量%の白化ミネラルを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約40質量%以下、例えば約35質量%以下、または約30質量%以下、または約25質量%以下、または約20質量%以下の白化ミネラルを含むことができる。コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて、約1質量%〜約40質量%、例えば約3質量%〜約30質量%、または約3質量%〜約25質量%、または約5質量%〜約20質量%の白化ミネラルを含むことができる。
【0079】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて:約10質量%〜約30質量%、例えば約15質量%〜約25質量%、または約20質量%〜約25質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する);約1質量%〜約10質量%、例えば約2質量%〜約6質量%のパーライト;約15質量%〜約40質量%、例えば約20質量%〜約35質量%のタルク;約15質量%〜約40質量%、例えば約20質量%〜約35質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する);および約10質量%〜約30質量%、例えば約15質量%〜約25質量%の含水カオリンを含む(例えば、それらからなる)ことができる;ここで、ミネラルブレンド中の各前記ミネラルの量は、前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100になるように選択される。
【0080】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて:約10質量%〜約30質量%、例えば約15質量%〜約25質量%、または約20質量%〜約25質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する);約1質量%〜約10質量%、例えば約2質量%〜約6質量%のパーライト;約15質量%〜約35質量%、例えば約20質量%〜約30質量%の珪灰石;約15質量%〜約40質量%、例えば約20質量%〜約35質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する);約1質量%〜約15質量%、例えば約2質量%〜約10質量%の沈殿した炭酸カルシウム;および約5質量%〜約25質量%、例えば約10質量%〜約20質量%の含水カオリンを含む(例えば、それらからなる)ことができる;ここで、ミネラルブレンド中の各前記ミネラルの量は、前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100になるように選択される。
【0081】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて:約10質量%〜約50質量%、例えば約20質量%〜約40質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約10質量%〜約30質量%、例えば約15質量%〜約25質量%の、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウムおよび約1質量%〜約15質量%、例えば約5質量%〜約10質量%の、約5.0μm〜約15.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウム);約1質量%〜約10質量%、例えば約2質量%〜約6質量%のパーライト;約1質量%〜約15質量%、例えば約5質量%〜約10質量%のタルク;約10質量%〜約35質量%、例えば約20質量%〜約25質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する);約1質量%〜約12質量%、例えば約4質量%〜約8質量%の沈殿した炭酸カルシウム;および約5質量%〜約25質量%、例えば約10質量%〜約20質量%の含水カオリンを含む(例えば、それらからなる)ことができる;ここで、ミネラルブレンド中の各前記ミネラルの量は、前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100になるように選択される。
【0082】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて:約10質量%〜約50質量%、例えば約20質量%〜約40質量%、または約25質量%〜約35質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約4.0μm〜約9.0μmのd50を有する);約1質量%〜約10質量%、例えば約2質量%〜約6質量%のパーライト;約5質量%〜約30質量%、例えば約10質量%〜約25質量%のタルク;および約30質量%〜約70質量%、例えば約40質量%〜約60質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する)を含む(例えば、それらからなる)ことができる;ここで、ミネラルブレンド中の各前記ミネラルの量は、前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100になるように選択される。
【0083】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて:約10質量%〜約50質量%、例えば約20質量%〜約40質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約10質量%〜約30質量%、例えば約15質量%〜約25質量%の、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウムおよび約1質量%〜約15質量%、例えば約5質量%〜約10質量%の、約5.0μm〜約15.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウム);約1質量%〜約10質量%、例えば約2質量%〜約6質量%のパーライト;約1質量%〜約15質量%、例えば約4質量%〜約10質量%のタルク;約10質量%〜約35質量%、例えば約15質量%〜約30質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン(例えば、約1.0μm〜約2.0μmのd50を有する);約10質量%〜約35質量%、例えば約15質量%〜約30質量%の沈殿した炭酸カルシウム;および約5質量%〜約25質量%、例えば約10質量%〜約20質量%の含水カオリンを含む(例えば、それらからなる)ことができる;ここで、ミネラルブレンド中の各前記ミネラルの量は、前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100になるように選択される。
【0084】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて:約10質量%〜約50質量%、例えば約20質量%〜約40質量%、または約25質量%〜約35質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約1.0μm〜約3.5μmのd50を有する);約10質量%〜約30質量%、例えば約15質量%〜約25質量%のフラックス焼成珪藻土;および約20質量%〜約70質量%、例えば約30質量%〜約60質量%、または約40質量%〜約60質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する)を含む(例えば、それらからなる)ことができる;ここで、ミネラルブレンド中の各前記ミネラルの量は、前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100になるように選択される。
【0085】
ミネラルブレンドは、ミネラルブレンドの全質量に基づいて:約5質量%〜約25質量%、例えば約10質量%〜約20質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約1.0μm〜約3.5μmのd50を有する);約10質量%〜約50質量%、例えば約20質量%〜約40質量%の、マイカ、石英、および緑泥石、またはそれらの混合物(例えば、ミネラル合体ロイコフィルライト(leucophyllite))の1種または複数;約5質量%〜約20質量%、例えば約8質量%〜約15質量%の天然珪藻土;および約30質量%〜約60質量%、例えば約40質量%〜約50質量%の焼成カオリン(例えば、約0.3μm〜約1.1μmのd50を有する)を含む(例えばそれからなる)ことができて;ここで、ミネラルブレンド中の各前記ミネラルの量は、前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100になるように選択される。
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約1質量%〜約20質量%、例えば約5質量%〜約15質量%、または約8質量%〜約14質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する);約0.5質量%〜約5質量%、例えば約1質量%〜約3質量%のパーライト;約5質量%〜約20質量%、例えば約10質量%〜約15質量%のタルク;約5質量%〜約20質量%、例えば約10質量%〜約15質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する);および約5質量%〜約15質量%、例えば約6質量%〜約10質量%の含水カオリンを含むことができる。コーティング組成物中の各前記ミネラルの量は、典型的には、コーティング組成物中における前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100未満であるように選択される。
【0086】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約1質量%〜約20質量%、例えば約5質量%〜約15質量%、または約8質量%〜約14質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する);約0.5質量%〜約5質量%、例えば約1質量%〜約3質量%のパーライト;約5質量%〜約20質量%、例えば約10質量%〜約15質量%のタルク;約5質量%〜約20質量%、例えば約10質量%〜約15質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する);および約5質量%〜約15質量%、例えば約6質量%〜約10質量%の含水カオリンを含むことができる。コーティング組成物中の各前記ミネラルの量は、典型的には、コーティング組成物中における前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100未満であるように選択される。
【0087】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約1質量%〜約20質量%、例えば約5質量%〜約15質量%、または約8質量%〜約14質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する);約0.5質量%〜約5質量%、例えば約1質量%〜約3質量%のパーライト;約5質量%〜約20質量%、例えば約10質量%〜約15質量%の珪灰石;約5質量%〜約20質量%、例えば約10質量%〜約15質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する);約0.5質量%〜約10質量%、例えば約1質量%〜約5質量%の沈殿した炭酸カルシウム;および約1質量%〜約15質量%、例えば約5質量%〜約10質量%の含水カオリンを含むことができる。コーティング組成物中の各前記ミネラルの量は、典型的には、コーティング組成物中における前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100未満であるように選択される。
【0088】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約5質量%〜約30質量%、例えば約10質量%〜約20質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約5質量%〜約20質量%、例えば約8質量%〜約15質量%の、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウム、および約1質量%〜約8質量%、例えば約2質量%〜約6質量%の、約5.0μm〜約15.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウム);約0.5質量%〜約5質量%、例えば約1質量%〜約3質量%のパーライト;約1質量%〜約8質量%、例えば約2質量%〜約6質量%のタルク;約5質量%〜約20質量%、例えば約8質量%〜約15質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する);約5質量%〜約20質量%、例えば約8質量%〜約15質量%の沈殿した炭酸カルシウム;および約1質量%〜約10質量%、例えば約3質量%〜約7質量%の含水カオリンを含むことができる。コーティング組成物中の各前記ミネラルの量は、典型的には、コーティング組成物中における前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100未満であるように選択される。
【0089】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約5質量%〜約25質量%、例えば約8質量%〜約20質量%、または約10質量%〜約18質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約4.0μm〜約9.0μmのd50を有する);約0.5質量%〜約5質量%、例えば約1質量%〜約3質量%のパーライト;約2質量%〜約15質量%、例えば約5質量%〜約12質量%のタルク;および約10質量%〜約35質量%、例えば約18質量%〜約30質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する)を含むことができる。コーティング組成物中の各前記ミネラルの量は、典型的には、コーティング組成物中における前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100未満であるように選択される。
【0090】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約5質量%〜約30質量%、例えば約10質量%〜約20質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約5質量%〜約20質量%、例えば約8質量%〜約15質量%の、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウム、および約1質量%〜約8質量%、例えば約2質量%〜約6質量%の、約5.0μm〜約15.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウム);約0.5質量%〜約5質量%、例えば約1質量%〜約3質量%のパーライト;約1質量%〜約8質量%、例えば約2質量%〜約6質量%のタルク;約5質量%〜約20質量%、例えば約8質量%〜約15質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン(例えば、約1.0μm〜約2.0μmのd50を有する);約5質量%〜約20質量%、例えば約8質量%〜約15質量%の沈殿した炭酸カルシウム;および約1質量%〜約10質量%、例えば約3質量%〜約7質量%の含水カオリンを含むことができる。コーティング組成物中の各前記ミネラルの量は、典型的には、コーティング組成物中における前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100未満であるように選択される。
【0091】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約5質量%〜約30質量%、例えば約10質量%〜約20質量%、または約12質量%〜約18質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約1.0μm〜約3.5μmのd50を有する);約4質量%〜約15質量%、例えば約6質量%〜約12質量%のフラックス焼成珪藻土;および約10質量%〜約35質量%、例えば約15質量%〜約30質量%、または約20質量%〜約30質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する)を含むことができる。コーティング組成物中の各前記ミネラルの量は、典型的には、コーティング組成物中における前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100未満であるように選択される。
【0092】
コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約1質量%〜約10質量%、例えば約3質量%〜約7質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約1.0μm〜約3.5μmのd50を有する);約5質量%〜約15質量%、例えば約8質量%〜約12質量%のマイカ、石英、および緑泥石の1種または複数、またはそれらの混合物(例えば、ミネラル合体ロイコフィルライト);約1質量%〜約10質量%、例えば約2質量%〜約6質量%の天然珪藻土;および約5質量%〜約30質量%、例えば約10質量%〜約20質量%の焼成カオリン(例えば、約0.3μm〜約1.1μmのd50を有する)を含むことができる。コーティング組成物中の各前記ミネラルの量は、典型的には、コーティング組成物中における前記ミネラルの質量パーセンテージの合計が100未満であるように選択される。
【0093】
コーティング組成物の性質
コーティング組成物、例えば塗料は、ISO 6504−3による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば、または少なくとも約96.0%、または少なくとも約97.0%、または少なくとも約97.5%、または少なくとも約98.0%の乳白度を有することができる。
コーティング組成物、例えば塗料は、ISO 6504/1による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば、または少なくとも約96.0%、または少なくとも約97.0%、または少なくとも約97.5%の乳白度を有することができる。
コーティング組成物、例えば塗料は、ISO 2813に従って測定されて、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下、または約6.0以下、または約5.5以下、または約5.0以下、または約4.5以下、または約4.0以下、または約3.5以下、または約3.0以下の85°光沢を有することができる。
【0094】
コーティング組成物、例えば塗料は、例えば、少なくとも約60%のPVCで、または少なくとも約65%のPVCで、または少なくとも約70%のPVCで、または少なくとも約75%のPVCで、ISO 2813に従って測定されて、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下、または約6.0以下、または約5.5以下、または約5.0以下、または約4.5以下、または約4.0以下、または約3.5以下、または約3.0以下の85°光沢を有することができる。
コーティング組成物、例えば塗料は、例えば約95%以下、または約90%以下、または約85%以下、または約80%以下のPVCで、ISO 2813に従って測定されて、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下、または約6.0以下、または約5.5以下、または約5.0以下、または約4.5以下、または約4.0以下、または約3.5以下、または約3.0以下の85°光沢を有することができる。
【0095】
コーティング組成物、例えば塗料は、1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約90.0、例えば、少なくとも約91.0、または少なくとも約92.0、または少なくとも約93.0、または少なくとも約94.0、または少なくとも約95.0、または少なくとも約96.0のL*を有することができる。
コーティング組成物、例えば塗料は、1500μmの濡れたフィルム厚さでの、約5.0以下、例えば、約4.0以下、または約3.0以下、または約2.9以下のb*を有することができる。ある実施形態では、コーティング組成物、例えば塗料は、少なくとも約0.5、例えば、少なくとも約1.0、または少なくとも約1.5、または少なくとも約2.0のb*を有する。
*およびb*は、CIE L***色空間スケール上の色成分値である。L*は白色度の尺度である。b*は黄色度の尺度である。L*およびb*は、Datacolourモデル600分光光度計を使用して測定され得る。
【0096】
コーティング組成物、例えば塗料は、ISO 11998による等級1の耐摩耗性を有することができる。あるいは、コーティング組成物、例えば塗料は、ISO 11998による耐摩耗性で等級2を有することができる。ISO 11998による耐摩耗性の等級1を有するコーティング組成物は、典型的には、200サイクルで5μm未満の耐摩耗性を有する。ISO 11998による耐摩耗性の等級2を有するコーティング組成物は、典型的には、200サイクルで5μm〜20μmの耐摩耗性を有する。コーティング組成物、例えば塗料は、BS 3900によるタイプAで耐摩耗性を有することができる。コーティング組成物、例えば塗料は、BS 3900によるタイプBの耐摩耗性を有することができる。BS 3900によるタイプAの耐摩耗性を有するコーティング組成物は、典型的には、200サイクルで5mg/cm2以下の耐摩耗性を有する。BS 3900によるタイプBで耐摩耗性を有するコーティング組成物は、典型的には、200サイクルで、5mg/cm2を超える耐摩耗性を有する。
【0097】
ある実施形態では、コーティング組成物は:ISO 6504−3による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば少なくとも約97.0%の乳白度;および、例えば、少なくとも約60%のPVCで、ISO 2813に従って測定されて、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下の85°光沢;および任意に、1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0のL*、および/またはISO 11998による等級1もしくは等級2またはBS 3900によるタイプAもしくはBの耐摩耗性を有する塗料である。
【0098】
ある実施形態で、コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約1質量%〜約20質量%、例えば約5質量%〜約15質量%、または約8質量%〜約14質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する);約0.5質量%〜約5質量%、例えば約1質量%〜約3質量%のパーライト;約5質量%〜約20質量%、例えば約10質量%〜約15質量%のタルク;約5質量%〜約20質量%、例えば約10質量%〜約15質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する);および約5質量%〜約15質量%、例えば約6質量%〜約10質量%の含水カオリンを含み;ISO 6504−3による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば、少なくとも約97.0%、または少なくとも約98.0%の乳白度;および例えば、少なくとも約60%のPVCで、ISO 2813に従って測定されて、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下、例えば、約6.0以下、または約5.0以下の85°光沢;および任意に、1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0、例えば、少なくとも約96.0のL*、および/またはISO 11998による等級1もしくは等級2またはBS 3900によるタイプAもしくはBの耐摩耗性を有する。
【0099】
ある実施形態では、コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約1質量%〜約20質量%、例えば約5質量%〜約15質量%、または約8質量%〜約14質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する);約0.5質量%〜約5質量%、例えば約1質量%〜約3質量%のパーライト;約5質量%〜約20質量%、例えば約10質量%〜約15質量%のタルク;約5質量%〜約20質量%、例えば約10質量%〜約15質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する);および約5質量%〜約15質量%、例えば約6質量%〜約10質量%の含水カオリンを含み;ISO 6504−3による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば、少なくとも約97.0%、または少なくとも約98.0%の乳白度;および例えば、少なくとも約60%のPVCで、ISO 2813に従って測定されて、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下、例えば、約6.0以下、または約5.0以下の85°光沢;および任意に、1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0、例えば、少なくとも約96.0のL*、および/またはISO 11998による等級1もしくは等級2またはBS 3900によりタイプAもしくはBの耐摩耗性を有する。
【0100】
ある実施形態では、コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約1質量%〜約20質量%、例えば約5質量%〜約15質量%、または約8質量%〜約14質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する);約0.5質量%〜約5質量%、例えば約1質量%〜約3質量%のパーライト;約5質量%〜約20質量%、例えば約10質量%〜約15質量%の珪灰石;約5質量%〜約20質量%、例えば約10質量%〜約15質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する);約0.5質量%〜約10質量%、例えば約1質量%〜約5質量%の沈殿した炭酸カルシウム;および約1質量%〜約15質量%、例えば約5質量%〜約10質量%の含水カオリンを含み;ISO 6504−3による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば、少なくとも約97.0%、または少なくとも約98.0%の乳白度;および例えば、少なくとも約60%のPVCで、ISO 2813に従って測定されて、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下、例えば、約6.0以下、または約5.0以下の85°光沢;および任意に、1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0、例えば、少なくとも約96.0のL*、および/またはISO 11998による等級1もしくは等級2またはBS 3900によりタイプAもしくはBの耐摩耗性を有する。
【0101】
ある実施形態では、コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約5質量%〜約30質量%、例えば約10質量%〜約20質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約5質量%〜約20質量%、例えば約8質量%〜約15質量%の、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウム、および約5.0μm〜約15.0μmのd50を有する、約1質量%〜約8質量%、例えば約2質量%〜約6質量%の粉砕された炭酸カルシウム);約0.5質量%〜約5質量%、例えば約1質量%〜約3質量%のパーライト;約1質量%〜約8質量%、例えば約2質量%〜約6質量%のタルク;約5質量%〜約20質量%、例えば約8質量%〜約15質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する);約5質量%〜約20質量%、例えば約8質量%〜約15質量%の沈殿した炭酸カルシウム;および約1質量%〜約10質量%、例えば約3質量%〜約7質量%の含水カオリンを含み;ISO 6504−3による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば、少なくとも約97.0%、または少なくとも約98.0%の乳白度;および例えば、少なくとも約60%のPVCで、ISO 2813に従って測定されて、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下、例えば、約6.0以下、または約5.0以下の85°光沢;および任意に、1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0、例えば、少なくとも約96.0のL*;および/またはISO 11998による等級1もしくは等級2またはBS 3900によりタイプAもしくはBの耐摩耗性を有する。
【0102】
ある実施形態では、コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約5質量%〜約25質量%、例えば約8質量%〜約20質量%、または約10質量%〜約18質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約4.0μm〜約9.0μmのd50を有する);約0.5質量%〜約5質量%、例えば約1質量%〜約3質量%のパーライト;約2質量%〜約15質量%、例えば約5質量%〜約12質量%のタルク;および約10質量%〜約35質量%、例えば約18質量%〜約30質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する)を含み;ISO 6504−3による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば、少なくとも約97.0%、または少なくとも約98.0%の乳白度;および例えば、少なくとも約60%のPVCで、ISO 2813に従って測定されて、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下、例えば、約6.0以下、または約5.0以下の85°光沢;および任意に、1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0、例えば、少なくとも約96.0のL*;および/またはISO 11998による等級1もしくは等級2またはBS 3900によりタイプAもしくはBの耐摩耗性を有する。
【0103】
ある実施形態では、コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約5質量%〜約30質量%、例えば約10質量%〜約20質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約5質量%〜約20質量%、例えば約8質量%〜約15質量%の、約3.0μm〜約6.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウムおよび約1質量%〜約8質量%、例えば約2質量%〜約6質量%の、約5.0μm〜約15.0μmのd50を有する粉砕された炭酸カルシウム);約0.5質量%〜約5質量%、例えば約1質量%〜約3質量%のパーライト;約1質量%〜約8質量%、例えば約2質量%〜約6質量%のタルク;約5質量%〜約20質量%、例えば約8質量%〜約15質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン(例えば、約1.0μm〜約2.0μmのd50を有する);約5質量%〜約20質量%、例えば約8質量%〜約15質量%の沈殿した炭酸カルシウム;および約1質量%〜約10質量%、例えば約3質量%〜約7質量%の含水カオリンを含み;ISO 6504−3による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば、少なくとも約97.0%、または少なくとも約98.0%の乳白度;および例えば、少なくとも約60%のPVCで、ISO 2813に従って測定されて、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下、例えば、約6.0以下、または約5.0以下の85°光沢、;および任意に、1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0、例えば、少なくとも約96.0のL*;および/またはISO 11998による等級1もしくは等級2またはBS 3900によりタイプAもしくはBの耐摩耗性を有する。
【0104】
ある実施形態では、コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約5質量%〜約30質量%、例えば約10質量%〜約20質量%、または約12質量%〜約18質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約1.0μm〜約3.5μmのd50を有する);約4質量%〜約15質量%、例えば約6質量%〜約12質量%のフラックス焼成珪藻土;および約10質量%〜約35質量%、例えば約15質量%〜約30質量%、または約20質量%〜約30質量%の焼成カオリン(例えば、約0.5μm〜約1.5μmのd50を有する)を含み;、ISO 6504−3による、8m2/Lでの少なくとも約95.0%、例えば、少なくとも約97.0%、または少なくとも約98.0%の乳白度;および例えば、少なくとも約60%のPVCで、ISO 2813に従って測定されて、100μmの濡れたフィルム厚さでおn、約7.0以下、例えば、約6.0以下、または約5.0以下の85°光沢;および任意に、1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0、例えば、少なくとも約96.0のL*;および/またはISO 11998による等級1もしくは等級2またはBS 3900によりタイプAもしくはBの耐摩耗性を有する。
【0105】
ある実施形態では、コーティング組成物は、コーティング組成物の全質量に基づいて:約1質量%〜約10質量%、例えば約3質量%〜約7質量%の粉砕された炭酸カルシウム(例えば、約1.0μm〜約3.5μmのd50を有する);約5質量%〜約15質量%、例えば約8質量%〜約12質量%のマイカ、石英、および緑泥石、またはそれらの混合物の1種または複数(例えば、ミネラル合体ロイコフィルライト);約1質量%〜約10質量%、例えば約2質量%〜約6質量%の天然珪藻土;および約5質量%〜約30質量%、例えば約10質量%〜約20質量%の焼成カオリン(例えば、約0.3μm〜約1.1μmのd50を有する)を含み;ISO 6504−3による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば、少なくとも約97.0%、または少なくとも約98.0%の乳白度;および例えば、少なくとも約60%のPVCで、ISO 2813に従って測定されて、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下、例えば、約6.0以下、または約5.0以下の85°光沢;および任意に、1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0、例えば、少なくとも約96.0のL*;および/またはISO 11998による等級1もしくは等級2またはBS 3900によるタイプAもしくはBの耐摩耗性を有する。
【0106】
調製方法
ミネラルブレンド中のミネラルは、当技術分野で当業者に周知の技法、例えば、細分(例えば、破砕、粉砕、摩砕)、分級(例えば、流体力学的選択、スクリーニングおよび/または篩い)および乾燥から選択される技法を使用して調製することができる。粉砕された炭酸カルシウムは、炭酸カルシウムの天然の供給源から、粉砕とそれに続き得る、所望の粒子サイズ分配を有する製品を得るための、粒子サイズ分級ステップにより得られる。カオリンは、同じようにして得て、その後焼成され得る。ミネラルは、自家的に、すなわち、ミネラルの粒子自体間の摩滅によるか、またはあるいは、粉砕されるべきミネラル粒子と異なる材料の粒子を含む粒子状粉砕媒質の存在で、粉砕され得る。
【0107】
コーティング組成物、例えば塗料は、例えば、ミネラルブレンドの成分を、適当な量(所望の組成に応じて)で、液体媒体(例えば、水)、結合剤および任意の所望の添加剤と組み合わせる、例えば、混合するおよび処理加工することにより調製することができる。種々の成分が、混合または摩砕により、または高速分散槽中で、予め混合された成分が、回転軸に取り付けられた円形の歯羽による高速撹拌にかけられて処理加工され得る。
基材
基材は、製造の物品であってもよい。例えば、基材は、手細工の部材、家具の部材、媒体(例えば媒体本体)、遠洋航海の容器、または配管であることもある。
基材は表面であることもある。例えば、基材は、構造要素の表面、例えば、住居平面の内壁または外壁、天井または床、外側のフェンス、飾り等であることもある。
【0108】
基材をコーティングする方法
コーティング組成物、例えば塗料は、当業者には明らかであろうコーティング技法の1種または複数、例えば、基材上にコーティング組成物材を塗装もしくはスプレー−コーティングするか、または基材をコーティング組成物中に浸すことにより、基材に適用され得る。
【0109】
疑義を避けるために、本発明の適用は、以下の番号付けされた段落で記載された対象物に向けられる:
1.ミネラルブレンドおよびコーティング組成物の全質量に基づいて、約1.0質量%以下のTiO2を含み、ミネラルブレンドが:
粉砕された炭酸カルシウムを、艶消しミネラル、白化ミネラルまたは両方として、および
焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを、乳白化ミネラル、白化ミネラルまたは両方として
含むコーティング組成物。
2.粉砕された炭酸カルシウムが少なくとも約2.0μmのd50を有する、番号付けされた段落1によるコーティング組成物。
3.焼成カオリンが少なくとも約0.5μmのd50を有する、番号付けされた段落1または番号付けされた段落2によるコーティング組成物。
4.コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約5質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含む、任意の先行する番号付けされた1段落によるコーティング組成物。
5.コーティング組成物の全質量に基づいて、約5質量%〜約15質量%の粉砕された炭酸カルシウムを含む、番号付けされた段落4によるコーティング組成物。
6.コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約10質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含む、任意の先行する番号付けされた1段落によるコーティング組成物。
7.コーティング組成物の全質量に基づいて、約10質量%〜約25質量%の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含む、番号付けされた段落6によるコーティング組成物。
8.コーティング組成物の全質量に基づいて、少なくとも約35質量%のミネラルブレンドを含む、任意の先行する番号付けされた1段落によるコーティング組成物。
【0110】
9.ミネラルブレンドが、以下の群:乳白化ミネラルとしての含水カオリン、乳白化ミネラルおよび/または白化ミネラルとしての沈殿した炭酸カルシウム、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしての天然珪藻土、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしてのフラックス焼成珪藻土、艶消しミネラルおよび/または乳白化ミネラルとしてのタルク、艶消しミネラルとしての珪灰石、艶消しミネラルとしてのパーライト、艶消しミネラルとしてのマイカ、艶消しミネラルとしての石英、艶消しミネラルとしての緑泥石から選択される少なくとも1種のさらなるミネラルを含む、任意の先行する番号付けされた1段落によるコーティング組成物。
10.コーティング組成物の全質量に基づいて、約10質量%〜約35質量%、例えば約15質量%〜約30質量%の乳白化ミネラルを含む、任意の先行する番号付けされた1段落によるコーティング組成物。
11.コーティング組成物の全質量に基づいて、約5質量%〜約25質量%、例えば約8質量%〜約20質量%の艶消しミネラルを含む、任意の先行する番号付けされた1段落によるコーティング組成物。
12.コーティング組成物の全質量に基づいて、約3質量%〜約25質量%、例えば約5質量%〜約20質量%の白化ミネラルを含む、任意の先行する番号付けされた1段落によるコーティング組成物。
13.結合剤をさらに含む、任意の先行する番号付けされた1段落によるコーティング組成物。
14.(i)少なくともCPVC、または(ii)少なくとも約130.0%のCPVC、または(iii)少なくとも約150.0%のCPVCのPVCを有する、番号付けされた段落13によるコーティング組成物。
【0111】
15.塗料であり、
ISO 6504−3による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば少なくとも約97.0%の乳白度;および
例えば、少なくとも約60%のPVCで、ISO 2813による、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下の85°光沢;および任意に、
1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0のL*、および/またはISO 11998による等級1もしくは等級2またはBS 3900によりタイプAまたはタイプBの耐摩耗性
を有する、番号付けされた段落13または番号付けされた段落14によるコーティング組成物。
【0112】
16.TiO2を実質的に含まない塗料であって、ミネラルブレンドおよび結合剤を含み、および
ISO 6504−3による、8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば少なくとも約97.0%の乳白度;および
例えば、少なくとも約60%のPVCで、ISO 2813による、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下の85°光沢;および任意に、
1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0のL*、および/またはISO 11998による等級1もしくは等級2またはBS 3900によるタイプAまたはタイプBの耐摩耗性
を有する塗料。
17.番号付けされた段落1〜16の任意の1段落による、コーティング組成物、例えば塗料でコーティングされた基材。
【0113】
18.ISO 6504−3による、18.8m2/Lでの、少なくとも約95.0%、例えば少なくとも約97.0%の乳白度;および
例えば、少なくとも約60%のPVCで、ISO 2813による、100μmの濡れたフィルム厚さでの、約7.0以下の85°光沢;および任意に、
1500μmの濡れたフィルム厚さでの、少なくとも約95.0のL*、および/またはISO 11998による等級1もしくは等級2またはBS 3900によるタイプAもしくはタイプBの耐摩耗性
を有する、TiO2を含まない塗料における、粉砕された炭酸カルシウムおよび焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリンを含むミネラルブレンドの使用。
【0114】
19.TiO2を含まない塗料において使用するためのミネラルブレンドであって、ミネラルブレンドの全質量に基づいて:
艶消しミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは艶消しミネラル及び白化ミネラルとしての、約10質量%〜約40質量%の間、例えば約10質量%〜約35質量%の間の炭酸カルシウム;
乳白化ミネラル又は白化ミネラルとしての、或いは乳白化ミネラル及び白化ミネラルとしての、約20質量%〜約60質量%の間、例えば約20質量%〜約50質量%の間の焼成カオリン、例えばフラッシュ焼成カオリン;および
約3.0質量%未満のTiO2
を含むミネラルブレンド。
【0115】
20.TiO2を含まない塗料において使用するためのミネラルブレンドであって、ミネラルブレンドの全質量に基づいて:
約35質量%〜約65質量%の間、例えば約45質量%〜約60質量%の間の乳白化ミネラル;
約10質量%〜約45質量%の間、例えば約15質量%〜約40質量%の間の艶消しミネラル;
約10質量%〜約45質量%の間、例えば約10質量%〜約35質量%の間の白化ミネラル;および
約3.0質量%未満のTiO2
を含むミネラルブレンド。
【実施例】
【0116】
以下の例の各々において、表1、2、3、および4が参照され、そこで:
表1は、6例のミネラルブレンドのミネラル組成物を提供する(ミネラルブレンドの全質量に基づいて、質量%で);
表2は、表1の6例のミネラルブレンドを使用して作製された7例の塗料(塗料組成物の全質量に基づいて、質量%で)の組成を提供する;
表3は、乳白度(ISO 6504−3およびISO 6504/1標準に従って測定された)、85°光沢、CIELABのL*およびb*、および耐摩耗性の等級(BS 3900標準に従って測定された)の表2の7例の塗料の各々についての測定値を提供する;および
表4は、表1〜3で参照される独占専有のミネラル製品またはブレンドの各々について、ミネラル組成物、平均粒子サイズ(すなわち、星印(*)によって標識されていない限り、レーザー光散乱により決定されるsedigraphにより決定されるd50)、それらのBET表面積、粒子形態およびミネラル役割を提供する。
【0117】
(塗料の実施例1)
塗料の実施例1を、ミネラルブレンドの例1(表1で示した組成を有する)と、水、25%アンモニア(NH3)溶液、消泡剤BYK−024、分散剤Ecodis(商標)P90、殺生物剤Acticide(登録商標)MBS、セルロース増粘剤Natrosol(商標)250HR、アクリル系結合剤樹脂Acronal(登録商標)S790、合着性のTexanol(商標)および結合性の増粘剤Acrysol(商標)TT−935ER(50%水溶液として提供される)とを、表2で表された比率で組み合わせることにより調製した。
塗料の実施例1の乳白度、85°光沢、CIELABのL*およびb*、および耐摩耗性を測定して表3に示す。
【0118】
(塗料の実施例2)
塗料の実施例2を、ミネラルブレンドの例2(表1に示した組成を有する)と、水、25%アンモニア(NH3)溶液、消泡剤BYK−024、分散剤Ecodis(商標)P90、殺生物剤Acticide(登録商標)MBS、セルロース増粘剤Natrosol(商標)250HR、アクリル系結合剤樹脂Acronal(登録商標)S790、合着性のTexanol(商標)および結合性の増粘剤Acrysol(商標)TT−935ER(50%水溶液で提供される)とを、表2で示した比率で組み合わせることにより調製した。
塗料の実施例2の乳白度、85°光沢、CIELABのL*およびb*、および耐摩耗性を測定して表3に示す。
【0119】
(塗料の実施例3A)
塗料の実施例3Aを、ミネラルブレンドの例3(表1に示した組成を有する)と、水、25%アンモニア(NH3)溶液、消泡剤BYK−024、分散剤Ecodis(商標)P90、殺生物剤Acticide(登録商標)MBS、セルロース増粘剤Natrosol(商標)250HR、アクリル系結合剤樹脂Acronal(登録商標)S790、合着性のTexanol(商標)および結合性の増粘剤Acrysol(商標)TT−935ER(50%水溶液で提供される)とを、表2に示した比率で組み合わせることにより調製した。
塗料の実施例3Aの乳白度、85°光沢、CIELABのL*およびb*、および耐摩耗性を測定して表3に示す。
【0120】
(塗料の実施例3B)
塗料の実施例3Bを、ミネラルブレンドの例3(表1で示した組成を有する)と、水、25%アンモニア(NH3)溶液、消泡剤BYK−024、分散剤Ecodis(商標)P90、殺生物剤Acticide(登録商標)MBS、セルロース増粘剤Natrosol(商標)250HR、アクリル系結合剤樹脂Acronal(登録商標)S790、合着性のTexanol(商標)および結合性の増粘剤Acrysol(商標)TT−935ER(50%水溶液で提供される)とを、表2に示した比率で組み合わせることにより調製した。
塗料の実施例3Bの乳白度、85°光沢、CIELABのL*およびb*、および耐摩耗性を測定して表3に示した。
【0121】
(塗料の実施例4)
塗料の実施例4を、ミネラルブレンドの例4(表1に示した組成を有する)と、水、25%アンモニア(NH3)溶液、消泡剤BYK−024、分散剤Ecodis(商標)P90、殺生物剤Acticide(登録商標)MBS、セルロース増粘剤Natrosol(商標)250HR、アクリル系結合剤樹脂Acronal(登録商標)S790、合着性のTexanol(商標)および結合性の増粘剤Acrysol(商標)TT−935ER(50%水溶液で提供される)とを、表2で示した比率で組み合わせることにより調製した。
塗料の実施例4の乳白度、85°光沢、CIELABのL*およびb*、および耐摩耗性を測定して表3に示した。
【0122】
(塗料の実施例5)
塗料の実施例5を、ミネラルブレンドの例5(表1に示した組成を有する)と、水、25%アンモニア(NH3)溶液、消泡剤BYK−024、分散剤Ecodis(商標)P90、殺生物剤Acticide(登録商標)MBS、セルロース増粘剤Natrosol(商標)250HR、アクリル系結合剤樹脂Acronal(登録商標)S790、合着性のTexanol(商標)および結合性の増粘剤Acrysol(商標)TT−935ER(50%水溶液で提供される)とを、表2で示した比率で組み合わせることにより調製した。
塗料の実施例5の乳白度、85°光沢、CIELABのL*およびb*、および耐摩耗性を測定して表3に示す。
(塗料の実施例6)
塗料の実施例6を、ミネラルブレンドの例6(表1で示した組成を有する)と、水、25%アンモニア(NH3)溶液、消泡剤BYK−024、分散剤Ecodis(商標)P90、殺生物剤Acticide(登録商標)MBS、セルロース増粘剤Natrosol(商標)250HR、アクリル系結合剤樹脂Acronal(登録商標)S790、合着性のTexanol(商標)および結合性の増粘剤Acrysol(商標)TT−935ER(50%水溶液で提供される)とを、表2に示した比率で組み合わせることにより調製した。
塗料の実施例6の乳白度、85°光沢、CIELABのL*およびb*、および耐摩耗性を測定して表3に示す。
【0123】
【表1】
【0124】
【表2】
【0125】
【表3】
【0126】
【表4】
【国際調査報告】