特表2021-522044(P2021-522044A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-522044(P2021-522044A)
(43)【公表日】2021年8月30日
(54)【発明の名称】顔ツール
(51)【国際特許分類】
   A61H 15/00 20060101AFI20210802BHJP
   A63B 23/03 20060101ALI20210802BHJP
【FI】
   A61H15/00 390Z
   A63B23/03
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2021-508341(P2021-508341)
(86)(22)【出願日】2019年4月24日
(85)【翻訳文提出日】2020年11月4日
(86)【国際出願番号】IB2019053370
(87)【国際公開番号】WO2019207495
(87)【国際公開日】20191031
(31)【優先権主張番号】102018000004957
(32)【優先日】2018年4月27日
(33)【優先権主張国】IT
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520418374
【氏名又は名称】ジャーダ スバルビ
【氏名又は名称原語表記】SBALBI, Giada
(71)【出願人】
【識別番号】520418385
【氏名又は名称】クリスティーナ ツェノーニ
【氏名又は名称原語表記】ZENONI, Cristina
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100221899
【弁理士】
【氏名又は名称】高倉 みゆき
(72)【発明者】
【氏名】ジャーダ スバルビ
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100BB01
4C100CA20
4C100DA02
4C100DA04
(57)【要約】
ツールの長手方向寸法に対応する長手方向(X−X)、ツールの幅方向寸法に対応する横方向寸法(Y−Y)、及びツールの厚さに対応する垂直方向(Z−Z)に延在する、顔及び首の筋肉を緊張させるツールであって、複数の別個筐体(11;111)を含む容器(10;110)と、容器(10;110)のそれぞれの筐体内に各々単独で収容される一連の重り(20;120)と、を有するツールを提供する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔及び/又は首の表在筋を緊張させるツールであって、前記表在筋は前記ツールの長手方向寸法に対応する長手方向(X−X)、前記ツールの幅方向寸法に対応する横方向(Y−Y)、及び前記ツールの垂直厚さ方向にそれぞれ延在し、
前記ツールは、
・複数の別個筐体(11;111)を含む容器(10;110)と、
・前記容器(10;110)のそれぞれの筐体内に各々単独で収容される一連の重り(20;120)と、を備え、
前記重りを収容する各筐体の少なくとも1つの外面が、仰臥位で横たわる使用者の前記顔及び/又は首の特定の領域上に載るときに前記ツールの安定した位置決めを確実にするのに適した材料で作られる位置決め要素(50)を有することを特徴とする、ツール。
【請求項2】
前記容器(10)が、閉鎖底部(11a)及び可逆的な閉鎖手段(30)を講じる口部(11b)を有する袋(11)形状の筐体を有することを特徴とする、請求項1に記載のツール。
【請求項3】
前記容器(110)が2つの半殻(110a、110b)を備え、各半殻は、それぞれの重り(20;120)の体積の一部を収容し、他方の半殻(110a、110b)のそれぞれの凹部(111a、111b)と結合すると前記容器(110)のそれぞれの筐体を形成するように構成される、凹部(111a、111b)に細分化されることを特徴とする、請求項1に記載のツール。
【請求項4】
筐体(11;111)の前記横方向(Y−Y)に平行に延在する側部(11c;111c)が、隣接する筐体の横方向側部周りの相対回転の自由度を許容するよう構成されるヒンジ手段(40;140)によって前記隣接する筐体の対応する側部に固定され、これらのヒンジ手段は好ましくは各筐体と前記長手方向において隣接する筐体との間に配置される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のツール。
【請求項5】
前記容器(10、110)の筐体の長手方向側部と前記横方向(Y−Y)において隣接する筐体の反対側の長手方向側部とを前記横方向(Y−Y)に接合するように構成される長手方向軸線(X−X)を有するヒンジ(240)を備え、前記長手方向軸線周りの前記隣接する筐体の相対回転自由度を可能にし、好ましくは前記ツールが各筐体と前記横方向において隣接する筐体との間に長手方向軸線を有するヒンジ(240)を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載のツール。
【請求項6】
前記容器が織物材料で作られ、袋の閉鎖手段(30)及び/若しくは前記筐体のヒンジ手段(40)が可逆的な固定/閉鎖を確実にするように構成されるステッチ、ジップファスナー又はVelcro(登録商標)ストリップ又はフックの形状であることを特徴とする、請求項2又は4又は5に記載のツール。
【請求項7】
前記容器(110)がプラスチック又はゴム材料で、好ましくはシリコーン材料で作られていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のツール。
【請求項8】
前記筐体の閉鎖手段(30)及び/又はヒンジ手段(40;140;240)が、超音波溶接、接着等の手段によって形成され、安定し変更不可能な固定/閉鎖を製造可能である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のツール。
【請求項9】
前記重り(20;120)が、円柱形、平行六面体、卵形又は類似の形状を有することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のツール。
【請求項10】
安定した位置決め要素(50)が、接着剤材料で作られ、又は前記ツールが載っている前記使用者の前記顔及び/又は首の前記領域若しくは区域に十分な把持を確保するような摩擦係数を有する材料を含み、好ましくは前記位置決め要素が前記容器(110)の外面のプラスチック又はゴム材料によって形成される、請求項1〜9のいずれか一項に記載のツール。
【請求項11】
前記重り(20;120)は少なくとも部分的に内部が中空であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のツール。
【請求項12】
前記重り(20;120)のうち1つ以上が、
・前記横方向に細長い一様な円柱形及び/又は、
・横方向寸法(Y−Y)に実質的に対応する長手方向寸法(X−X)を有する一様な円柱形及び/又は、
・前記横方向(Y−Y)に細長い一様な平行六面体及び/又は
・前記長手方向寸法に実質的に対応する横方向寸法を有する一様な平行平面体
の形状のうち1つを有することを特徴とする、請求項7に記載のツール。
【請求項13】
前記重りが前記横方向(Y−Y)において様々な長さを有し、及び/又は前記重り(20;120)が様々なグラム重量を有することを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のツール。
【請求項14】
前記重りが前記容器内に対称的に配置され、又は前記重りが他の全ての重りよりも軽量の端部重り(21)と、前記端部重りよりもグラム重量の大きい中間重り(22)と、前記他の全ての重りよりもグラム重量の大きい中央重り(23)とで配置されていることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のツール。
【請求項15】
前記ツールが「L」字形状を有することを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載のツール。
【請求項16】
前記ツールが中空長方形(310)形状を有することを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載のツール。
【請求項17】
請求項1〜16の1つに記載のツールを少なくとも2つ含むことを特徴とする、請求項1に記載の前記顔及び首の筋肉を緊張させるツールキット(400)。
【請求項18】
・前記横方向(Y−Y)に細長い一様な円柱形又は平行六面体の形状を有する重りを有する第1のツール、及び/又は
・前記横方向(Y−Y)に様々な長さを有する円柱形又は平行六面体の形状を有する重りを有する第2のツール、及び/又は
・請求項16に記載の第3のツール、及び/又は
・請求項15に記載の第4のツール、
を少なくとも備える、請求項17に記載のツールキット。
【請求項19】
請求項1〜12のいずれか一項に記載の1つ以上のツールを用いる前記顔及び/又は首の美容治療方法であって、
a)前記使用者の身体を仰臥位にする位置決めステップと、
b)前記顔/首の特定の区域に前記ツールの少なくとも1つを装着する装着ステップと、
c)前記ツールを装着した前記顔及び/又は首の異なる部分に対して1つ以上の運動を行い、対応する表在筋に作用させる運動実行ステップと、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項20】
前記装着ステップb)が前記顔又は首の特定の部分に特定のツールを装着するステップを含み、前記ツールが、
・前記使用者の前記首に装着される一様な長さの重りを有する帯状ツール及び/又は
・前記使用者の額に装着するより長い中央重りを有する帯状ツール及び/又は
・前記使用者の頬に装着するL字形状ツール及び/又は
・前記使用者の口周りに装着される中空長方形形状を有する帯状ツール
を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記ステップc)が、
・額/まぶたに対する、
1.「イライラしている、又は怒っている」という様子を真似し、前記額と眉をひそめてしかめ面をし、
2.眉を上げて目を大きく開く運動、
・頬骨/まぶたに対する、
1.前記口を大きく開いて「O」の形にし、直後に非常に広い「A」の形にし、
2.口角を「微笑む」ように持ち上げ、唇をしっかり閉じたまま、前記目を細め、
3.1と2とを前記顔の両側で繰り返す運動
・口に対する、
キスをするように前記唇をすぼめて突き出す運動、
・首に対する、
頭部を静止させて前記口角を下向きにする運動、
のうち1つ以上を含むことを特徴とする、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
請求項1〜17のいずれか一項に記載のツールを前記顔の美容治療に使用する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顔及び首の表在筋を緊張させる少なくとも1つのツール、並びに前記少なくとも1つのツールを用いた顔及び/又は首の美容治療方法に関する。
【背景技術】
【0002】
加齢によって人体の筋肉が弛緩し、特定の場合には、顔の筋肉のしわ、袋の形成、眼瞼皮膚弛緩症等をもたらすことが知られている。
【0003】
美容顔治療の技術分野では、顔の表情筋を一時的に抑制し、表情ジワの形成を減少させるように構成された物質を使用することも知られている。
【0004】
これらの物質は皮下注射のような侵襲的手法によって投与され、専門家、有資格者及び任命担当者による処置を必要とする。
【0005】
上記の投与に伴うリスクに加えて、これらの製品は経時的に限定された効果しか有さず、複数回の投与が必要であるため、アレルギー反応を引き起こすおそれがある。
【0006】
上記に加えて、例えば特許文献1及び2に記載されているような顔筋を緊張させるツールも知られており、各特許文献は様々な頭部及び顔の構造で装着できるように弾性的に変形可能であり、ストラップを保持することによって使用者の頭部に対して保持される布製マスクを例示する。既知のマスクは顔の特定の領域に特異的かつ選択的に装着することができず、したがって単一の筋肉に対して的確に装着できないという点で実質的な欠陥を有する。さらに既知のマスクは顔の一部の筋肉の膨張運動に抵抗して作用し、顔及び首の深部筋肉並びに関節によるより大きな力を必要とする。このマスクは、使用者が起立して着用使用する。
【0007】
特許文献3には使用者の額に装着するバンドが記載されており、使用者の頭部上下回転運動中に首に作用する重量を増加させ、首の深部筋肉を強化する。
【0008】
特許文献4には身体の任意の部分に固定されるように構成され、様々なグラム重量との組合せ手段を設けるVelcro(登録商標)又は類似のタイプの保持固定手段を設けるバンドが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第4,189,141号明細書
【特許文献2】米国特許第2,882,892号明細書
【特許文献3】米国特許第4,195,833号明細書
【特許文献4】米国特許第4,632,389号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって提起される技術的課題は、人工製品の投与及び/又は外科手術を必要とせず長期にわたって効果が持続する、しわ、袋の形成、眼瞼皮膚弛緩症等を防止するような顔及び/又は首の筋肉に緊張効果を生じさせることが可能な器具を開発することである。
【0011】
この課題に関連して、これらの器具は小型で製造及び組み立てが容易で安価であり、専門家でない使用者を含む任意の使用者によって、及び美容センター、ジム等の構造物内で自律的に使用しやすいことも要求される。
【課題を解決するための手段】
【0012】
これらの結果は本発明によれば、請求項1の特徴的構成による顔及び首の筋肉を緊張させるツールによって、及び請求項18の特徴的構成による本発明の1つ以上のツールを用いた顔及び/又は首の美容治療方法によって達成される。
【0013】
本出願人は驚くべきことに、仰臥位で横たわっている使用者の顔又は首上にツールが置かれているときに当該区域上の安定した位置決め要素の把持作用のみを利用するこれらの特徴的構成を有するツールが、顔及び/又は首上の当該区域の表在筋系を刺激し、深部筋肉及び関節又は刺激がいかなる有益な美的効果をもたらさない筋肉に力を加えることなく、表在筋に真皮を支持可能にさせ、緊張化、引き締め及びリフトアップ効果を生じさせ、結果として表皮が徐々に弛緩し、加齢の兆候を目に見える形で減少させることを発見した。
【0014】
本発明はさらに、請求項16の特徴的構成によるツールキットに関する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明によるツールの重り用容器の第1の例示的な実施形態の正面図である。
図2図1による容器の平面図である。
図3図1による容器用重りの第1の例示的な実施形態の斜視図である。
図4】組立ツールの斜視図である。
図5図4の平面V−Vに沿った断面図である。
図6】本発明によるツールの第2の実施形態の分解斜視図である。
図7】組立状態の図6によるツールの斜視図である。
図8図7の平面VIII−VIIIに沿った概略断面図である。
図9】特に使用者の首に装着するよう構成される、本発明によるツールのさらなる実施形態の概略図である。
図10】特に使用者の首に装着するよう構成される、本発明によるツールのさらなる実施形態の概略図である。
図11】特に使用者の首に装着するよう構成される、本発明によるツールのさらなる実施形態の概略図である。
図12】特に使用者の額に装着するよう構成される、本発明によるツールのさらなる実施形態の概略図である。
図13】特に使用者の額に装着するよう構成される、本発明によるツールのさらなる実施形態の概略図である。
図14】特に使用者の額に装着するよう構成される、本発明によるツールのさらなる実施形態の概略図である。
図15】特に使用者の額に装着するよう構成される、本発明によるツールのさらなる実施形態の概略図である。
図16】特に使用者の頬に装着するよう構成される、本発明によるツールのさらなる実施形態の斜視図である。
図17】特に使用者の口に装着するよう構成される、本発明によるツールのさらなる実施形態の斜視図である。
図18】ツールによって生成され、使用者の顔の様々な表面に作用する力線の概略グラフである。
図19】ツールによって生成され、使用者の顔の様々な表面に作用する力線の概略グラフである。
図20】使用者の首/顔の様々な対応する区域に装着される様々なツールの装着図である。
図21】使用者の首/顔の様々な対応する区域に装着される様々なツールの装着図である。
図22】使用者の首/顔の様々な対応する区域に装着される様々なツールの装着図である。
図23】使用者の首/顔の様々な対応する区域に装着される様々なツールの装着図である。
図24】本発明によるツールを備えるキットの斜視図である。
図25】二重の回転自由度を有する本発明によるツールの詳細を上方から見た斜視図である。
図26】互いに直交するヒンジ周りで曲げられた、本発明によるツールの斜視図である。
図27】互いに直交するヒンジ周りで曲げられた、本発明によるツールの斜視図である。
図28】本発明によるツール用の部分的に中空の重りの斜視図である。
図29】本発明によるツール用重りのさらなる例示的な実施形態の斜視図である。
図30】本発明によるツール用重りのさらなる例示的な実施形態の斜視図である。
図31】本発明によるツール用重りのさらなる例示的な実施形態の斜視図である。
図32】本発明の方法による運動を行う前の人の額の図である。
図33】本発明の方法による運動を行った後の人の額の図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
さらなる詳細は、添付の図面を参照して提供する本発明の主題の非限定的な実施形態の例の以下の説明から得ることができる。
【0017】
説明を容易にするために、また限定的な意味を持たないように、3つの基準軸線のセットを仮定する。すなわち、ツールの長手方向寸法に対応する長手方向X−X、ツールの幅方向寸法に対応する横方向Y−Y、及び他の2つの方向に直交し、ツールの厚さ寸法ならびに図に慣習的に示される前部分A及び後部分Pに対応する上下方向Z−Z、である。
【0018】
これらの定義に基づいて、顔及び/又は首の筋肉を緊張させる本発明によるツールの好ましい例は、本質的に以下を備える。
・複数の別個筐体を備える容器10。
・容器10の各筐体内に単独で収容される一連の重り20。
【0019】
第1の実施形態では、容器10は、閉鎖底部11aと、可逆的な閉鎖手段30を講じる口部11bとを有する袋11形状の筐体を有する。
【0020】
各袋11の横方向Y−Yに平行に延在する側部11cは、前記横方向側部周りの回転自由度を許容するように構成されるヒンジ手段40によって、隣接する袋の対応する側部に固定されている。
【0021】
ツールの好ましい実施形態によれば、重り20は様々なグラム重量で作られ、使用時に対応する筋肉に様々な作用を生じさせる。
【0022】
例えば、図3に示すように、より軽量な端部重り21と、端部重りよりもグラム重量の大きい中間重り22と、他の全ての重りよりもグラム重量の大きい中央重り23と、を有する対称的な実施形態を想定する。
【0023】
以下でより明確に明らかになるように、必要に応じていずれの場合にも重りとその配置を組み合わせることが可能である。
【0024】
図1〜3に示される実施形態のツールを組み立てるために、重り20を開口部11aから対応する袋11の内側に挿入し、その後袋を閉鎖手段40によって閉鎖する。。
【0025】
図4及び図5に示すように、使用可能な組立ツールは長手方向X−Xに細長いストリップ形状であり、互いにヒンジ結合され、各々がその内側に関連する重りを有する複数のポケット11を備える。
【0026】
図6は本発明によるツールのさらなる実施形態を示し、容器110が2つの半殻110a、110bを備え、各々は、それが収容されなければならないそれぞれの重り120の体積の半分の割合又はそろった異なる割合に対応する体積を有する凹部111a、111bに分割されている。
【0027】
各凹部111a、111bの横方向Y−Yに平行に延在する側部111cは、前記共通の横方向側部周りのシートの相対回転自由度を許容するように構成されるヒンジ手段140によって、隣接する凹部の対応する側部に固定されている。
【0028】
図6に示す実施形態では、前記ヒンジ手段140が薄いストリップ141を備えており、その材料の柔軟性により、必要な相対回転自由度を確保している。
【0029】
前記ストリップ141は、連続及び/又は不連続であってもよい。
【0030】
ツールの組立については、重り120を半殻のそれぞれの凹部の内側に挿入し、半殻を他の半殻上に置き、容器に使用する材料のタイプに適した技術を用いて半殻を共に固定してツールを閉鎖する。
【0031】
袋の実施形態11及び半殻の実施形態111の両方において、容器10、110を以下によって作ることができると想定する。
・袋閉鎖手段30及びヒンジ手段40の両方を、安全であるが可逆的な閉鎖を確実にすることができるステッチ、ジップファスナー又はVelcro(登録商標)ストリップによって実現し得る織物材料。又は代替的に、
・袋閉鎖手段30及びヒンジ手段40の両方を超音波溶接、接着、フック等によって実現することができ、この場合は特にぴったりの形状が必要とされる用途に適した変更不可能の安定した構成をもたらすプラスチック又はゴム材料、特にシリコーン材料。
【0032】
様々なタイプのケースを製造可能であるということは、アレルギーを有する使用者に代替物を提供できることも出来ることを意味する。
【0033】
図示されているように、重りは以下の形状をとることができると想定する。
・横方向に細長い一様な円柱形(図3、9)。及び/又は
・長手方向寸法に実質的に対応する長手方向寸法を有する一様な円柱形(図10)。及び/又は、
・横方向に細長い一様な平行六面体(図6、7)。及び/又は、
・長手方向寸法に実質的に対応する横方向寸法を有する一様な平行六面体(図11)。
【0034】
長手方向寸法に実質的に対応する横方向寸法を有する2つの実施形態は、ツールが作用する凹面又は凸面がどのようなものであっても下の筋肉1と接触する重量の分配を確実に改善する必要がある場合に好ましい(図18、19)。
【0035】
本発明の好ましい実施形態によれば、特に(図25)長手方向寸法及び横方向寸法が実質的に一致する重り形状では、容器10、110の少なくとも1つの筐体の長手方向側部及び隣接する筐体の反対側の長手方向側部を横方向Y−Yに共に接合するように構成される長手方向軸線X−Xを有するさらなるヒンジ240と、好ましくは横方向に隣接する各筐体の各対間のヒンジと、を設けることも想定する。したがってこれらの構成では、ツールが横方向軸線Y−Yを有するヒンジ140と、長手方向軸線X−Xを有するヒンジ240とを有し、第2の回転自由度を可能にし、特に、下の筋肉上での正確な位置決めを確実にするためにツールを下の実質的に球形の形状に適合させる必要があり、ツールを様々な延長線に沿って変形させなければならない領域(図26、27)に有用である。
【0036】
さらなる実施形態(図12〜15)によれば、重りが円柱形、平行六面体、卵形又は類似の形状を有するか否かにかかわらず、中央重り123がツールの他の重りに対して前部分Aに向かって突出し、側部重りの対応する長さよりも横方向に長いことを想定する。
【0037】
本発明によるツール210のさらなる実施形態によれば、前記ツールは、鼻に沿って通る横方向軸線Y?Yに平行な軸線に対して対称である右側要素210D又は左側要素210Sとして装着使用可能な、倒立L字(図16)として形成し得ることを想定する。
【0038】
上記に加えて、重りはそれらの外形とは無関係に、少なくとも部分的に内部が中空であってもよく、したがって筋肉との適切な接触表面、及び特定の用途/人に対する重量の正確な規定の両方を確保することも想定する(図28)。
【0039】
図12図13及び図15に示すように、重りを収容するポケット/袋の少なくとも1つの外面が要素50を有することも想定され、要素50は取り組み区域内に置かれたときにツールの安定した位置決めを確実にするのに適した材料で作られている。
【0040】
前記安定した位置決め要素50は、例えばストリップ形状、タグ形状、又は使用者の特定の領域に装着するのに適した他の形状の接着剤材料で作ることができる。
【0041】
好ましくはこれらの位置決め要素は、使用者の顔及び/又は首の領域又は区域にそれらが単に載っているだけで十分な把持を確保するような摩擦係数を有する材料を含む。好ましくはこの位置決め要素は、前記容器110の外面と同じプラスチック又はゴム状材料で作られる。
【0042】
本発明による重りを有するツールは、実際には、従来技術のマスク又は他の運動器具の場合に通常生じる、それらを装着又は保持可能にする手段を必要としない。
【0043】
本発明による重り付きツールはツールを使用者に固定するベルト又はストラップのような(能動的又は受動的な)保持手段がないことを特徴とするが、仰臥位で横たわっている使用者の顔又は首にツールを置いたときに、当該区域上の安定した位置決め要素の把持作用(及び重力)のみを利用して作用する。
【0044】
これにより、以下を含む多くの利点が生じる。
・ツールが当該顔又は首の区域の筋肉系によってのみ直接動かされる自由重り系を形成する。
・容器の位置決め要素の把持力及び重力のみが使用され、ツールは、特定の装着領域/装着区域に重量力を集中可能にする。
【0045】
このようにして、筋肉系特に主動筋のみを刺激する(保持手段で固定した重りを使用する場合のように、関節系も拮抗筋も刺激しない)。さらに、このツールは(咬筋のような)深部筋肉を刺激せず、当該顔及び/又は首区域の表在筋のみを刺激する。
【0046】
隣接する2つ以上の筐体間にヒンジがあることで、重りは位置決め要素の把持作用の助けを借りて仰臥位の使用者の顔又は首に常にしっかりと押し付けられたままで、様々な程度の動きを可能にする容器内に収容されるため、ツールはその表在筋が運動する特定の顔又は首区域により容易に適合することができる。
【0047】
重りの最終重量及び重りの好ましい形状、並びにツールが組立後に有するべき総重量に応じて、様々な特定の重りの材料を使用して重りを作ることができると想定する。
【0048】
本発明によれば、ツールの様々な好ましい実施形態は、特定の用途のために機能的に構成されることを想定する。特に以下のようなものがある。
・一様な長さの重りを有するストリップ(図4、7)は、使用者の首への装着に特に適している(図20)。
・中央重りがより長いストリップ(図12〜15)は、使用者の額への装着に特に有用である(図21)。
・L字形状ツール(図16)は、使用者の頬への装着に特に適している(図22)。
・中空長方形310(図17)形状のストリップは、使用者の口周りへの装着に特に適している(図23)。
【0049】
各ツールはまた、例えば図29〜31に示されるように、様々な形状及び重量を有する筐体及び重りを備えてもよい。また、対応する下の筋肉に対するより効果的な作用のために前記重りを適切に組み合わせてもよい。
【0050】
本発明はさらに、顔及び首の筋肉を緊張させるキット400に関するものであり、このキットは以下の少なくとも2つ、好ましくは全てを備える。
・一様な長さの重りを有する第1の帯状ツール。
・より長い中央重りを有する第2の帯状ツール。
・第3のL字形状ツール。
・中空長方形310形状の第4のツール。
【0051】
キットは図24に例として示されており、収納ボックスを有し、その裏地は正しい包装のための単一ツールの形状を再現する。しかし、任意の他の適切な形状を用いてツールを包装することも可能である。
【0052】
特定の構成される首及び/又は顔の対応する領域にツールを装着することは、特定の下の筋肉の緊張を改善し、魅力のない皮膚袋、眼瞼組織のたるみの形成及び/又は眼瞼皮膚弛緩症を防止するように構成される運動を行うための準備ステップである。
【0053】
本発明によるツールを使用する美容方法は、これらのうち1つ以上の運動によって真皮を支持する筋肉を緊張させることができ、結果として加齢の兆候を目に見える形で減少させる。重量負荷を上げることにより、表層筋(筋原線維)の収縮成分は体積を増加させるだけでなく、筋原線維の数及び筋原線維補充能力(「共収縮」として知られる)も増加させる。これにより筋肉に真皮を支持可能にさせ、緊張化、引き締め、リフトアップの美的効果を生じさせ、結果として表皮が徐々に弛緩し、加齢の徴候を目に見える形で減少させる。
【0054】
したがって本発明はまた、ツールを装着する様々な部分に対して上述の専用ツールを使用する特定の技術を想定し、これらの技術は、以下のステップを含む本発明による美容治療方法の一部を形成する。
a)身体を仰臥位に配置するステップ、
b)顔/首の対応する特定の区域に特別に構成される特定のツール、特に、
・使用者の首周りに一様な長さの重りを有するストリップ、
・使用者の額の上により長い中央重りを有するストリップ、
・使用者の頬にL字形状のツール、
・使用者の口周りに中空長方形形状として形成されるストリップ、
を装着するステップ、
c)顔と首の様々な部分に対して対応する筋肉にストレスを与えるように構成される1つ以上の特定の運動を行うステップ。
【0055】
そのような運動の好ましい例は、以下の額/まぶた、頬骨/まぶた、口及び首の運動を含むことができる。
【0056】
・額/まぶた
上まぶたのたるみを防止し、及び/又は顔上部の弾力を回復し、及び/又はしわの形成を防止するには以下の運動が特に好ましい。
1.「イライラしている、又は怒っている」という様子を真似し、額と眉をひそめてしかめ面をする。
2.眉を上げて目を大きく開く。
【0057】
・頬骨/まぶた
頬骨の輪郭及び高さを改善し、及び/又は顔の外形を改善するには、以下の運動が特に好ましい。
1.口を大きく開いて「O」の形にし、直後に非常に広い「A」の形にする。
2.口角を「微笑む」ように持ち上げ、唇をしっかり閉じたまま、目を細める。
3.これを顔の両側で繰り返し、いわゆる「カラスの足跡」にする。
【0058】
・口
しわ(いわゆる「バーコード」)の予防又は軽減には、以下の運動が特に好ましい。
キスをするように唇をすぼめて突き出す。
【0059】
・首
首周りの皮膚の緩み及び/又は二重顎の形成を防止するには、以下の運動が特に好ましい。
頭部を静止させて口角を下向きにする。
【0060】
好ましくは、この方法は運動を実行する以下の規則を含む。
d)以下の手順で特定の運動を繰り返す。
【0061】
<1−2−3ヵ月目>
【0062】
1+2+3+4週目−等張性運動
手順C1:
1+3+5日目:単一領域の取り組み(1つの動きにつき30回繰り返す)
・1日目=額及びまぶた
・3日目=頬骨及びカラスの足跡
・5日目=唇及び首
2+4+6日目:顔全体の取り組み(1つの動きにつき10回繰り返す)
・2日目=額、頬骨、唇、首の順に単一運動を実行する
・4日目=繰り返し
・6日目=繰り返し
7日目=休息
【0063】
5+6+7+8週目−等尺性運動
繰り返し手順C1:
1+3+5日目:単一領域の取り組み(動きを10秒間保持−10回繰り返す。回復時間:5秒間)
・1日目=額及びまぶた
・3日目=頬骨及びカラスの足跡
・5日目=唇及び首
2+4+6日目:顔全体の取り組み(動きを10秒間保持−5回繰り返す。回復時間:5秒間)
・2日目=額、頬骨、唇、首の順に単一運動を実行する
・4日目=繰り返し
・6日目=繰り返し
7日目=休息
【0064】
9週目−エクセントリック等張性運動
繰り返し手順C1:
1+3+5日目:単一領域の取り組み(動きを30回繰り返す)
・1日目=額及びまぶた
・3日目=頬骨及びカラスの足跡
・5日目=唇及び首
2+4+6日目:顔全体の取り組み(動きを10回繰り返す)
・2日目=額、頬骨、唇、首の順に単一の運動を実行する
・4日目=繰り返し
・6日目=繰り返し
7日目=休息
【0065】
10週目−パルストレーニング
繰り返し手順C1:
1+3+5日目:単一領域の取り組み(30秒ごとに15回の動きを3回繰り返す)
・1日目=額及びまぶた
・3日目=頬骨及びカラスの足跡
・5日目=唇及び首
2+4+6日目:顔全体の取り組み(動きを15回繰り返す)
・2日目=額、頬骨、唇、首の順に単一運動を実行する
・4日目=繰り返し
・6日目=繰り返し
7日目=休息
【0066】
11週目−インターバルトレーニング
繰り返し手順C1:
1+3+5日目:単一領域の取り組み(10秒間の動きを10回行う。回復時間:5秒間)
・1日目=額及びまぶた
・3日目=頬骨及びカラスの足
・5日目=唇及び首
2+4+6日目:顔全体の取り組み(10秒間の動きを5回行う。回復時間:5秒間)
・2日目=額、頬骨、唇、首の順に単一運動を実行する
・4日目=繰り返し
・6日目=繰り返し
7日目=休息
【0067】
12週目−最大の繰り返し回数
C1を単一領域で取り組む(各動きに対して最大の繰り返し回数、すなわち可能な限り多くの回数を行い、結果をメモする)
1+2+3+4+5+6日目
・1日目=額(運動1)
・2日目=額(運動2)
・3日目=右頬骨
・4日目=左頬骨
・5日目=口(キスの動き)
・6日目=首
7日目=休息
【0068】
<4ヵ月目>
−重量増加
【0069】
1週目(準備運動+等張性トレーニング)
1+3+5日目:単一領域の取り組み
(旧重りを使用して10回の動きを3回繰り返す。回復時間:5秒。新重りを使用して動きを15回繰り返す)
・1日目=額及び瞼まぶた
・3日目=頬骨及びカラスの足跡
・5日目=唇及び首
2+4+6日目:顔全体の取り組み
(旧重りを使用して動きを15回繰り返す。新重りを使用して動きを15回繰り返す)
・2日目=額、頬骨、唇、首の順に単一運動を実行する
・4日目=繰り返し
・6日目=繰り返し
7日目=休息
【0070】
2週目(準備運動+等尺性トレーニング)
1+3+5日目:単一領域の取り組み
(旧重りを使用して動きを10秒間保持−5回繰り返す。回復時間:5秒間。新重りを使用して動きを5秒保持−10回繰り返す。回復時間:5秒間)
・1日目=額及まぶた
・3日目=頬骨及びカラスの足跡
・5日目=唇及び首
2+4+6日目:顔全体の取り組み
(旧重りを使用して動きを5秒間保持−5回繰り返す。回復時間:5秒間。新重りを使用して動きを5秒間保持−5回繰り返す。回復時間:5秒間)
・2日目=額、頬骨、唇、首の順に単一運動を実行する
・4日目=繰り返し
・6日目=繰り返し
7日目=休息
【0071】
3週目(インターバルトレーニング)
1+3+5日目:単一領域の取り組み
(旧重りを使用して5秒間の活動を10回繰り返す。回復時間:5秒間。新重りを使用して5秒間の活動を10回繰り返す。回復時間:5秒間)
・1日目=額及びまぶた
・3日目=頬骨及びカラスの足跡
・5日目=唇及び首
2+4+6日目:顔全体の取り組み
(旧重りを使用して5秒間の活動を5回繰り返す。回復時間:5秒間。新重りを使用して5秒間の活動を5回繰り返す。回復時間:5秒間)
・2日目=額、頬骨、唇、首の順に単一運動を実行する
・4日目=繰り返し
・6日目=繰り返し
7日目=休息
【0072】
4週目
C1を単一領域で取り組む。
各動きに対して最大の繰り返し回数、すなわち可能な限り多くの回数を行い、結果をメモする(旧重りに関しては12週目で得られたものからの向上を確認する)
1+2+3+4+5+6日目
・1日目=額(運動1)+額(運動2):旧重り
・2日目=右側頬骨+左側頬骨:旧重り
・3日目=口+首:旧重り
・4日目=額(運動1)+額(運動2):新重り
・5日目=右側頬骨+左側頬骨:新重り
・6日目=口+首:新重り
7日目=休息
【0073】
方法全体を完全に実行するために、以下のことも想定する。
・「1−2−3ヵ月目」サイクルは、新重りを装着/使用するたびに繰り返す。
・「4ヵ月目」サイクルは、1つの重りからより重い/新重りに変更するたびに実行する。
・「維持」サイクル(以下でさらに説明する)は、好ましくは最終重りに達したときにのみ実行する。
【0074】
顔の特定の領域を対象とした運動を行う前(図32)及び後(図33)の人の額を示す添付の図面32及び33に図示されるように、本発明による方法を実行する試験によりその有効性を実証した。
【0075】
詳細には、35〜50歳までの多数の人が、1、2及び3ヵ月間の様々な段階を経て、3ヵ月のトレーニングサイクルを受けた。
【0076】
1+2+3+4週目−等張性運動
順序C1
5+6+7+8週目−等尺性運動
繰り返し順序C1
9週目−エクセントリック等張性運動
繰り返し順序C1
10週目−パルストレーニング
繰り返し順序C1
11週目−インターバルトレーニング
繰り返し順序C1
12週目−最大の繰り返し回数
【0077】
ここで完全に参照される上記段落を参照されたい。
【0078】
結果は、初期状態(図32に示す)から最終状態(図33に示す)にかけて、額のしわが大幅に減少していることを明確に見ることができる。
【0079】
さらなる好ましい態様によれば、本発明による美容方法のステップc)は、顔及び/又は首の表在筋の緊張性を維持する1つ以上の運動を含むか、又はそれによって形成してもよい。そのような運動の好ましいサイクルを以下に詳細に説明する。
【0080】
<維持>
1ヶ月目
準備運動400g、取り組み600g
【0081】
1週目
等張性運動
準備運動を20回繰り返す(400g)
3×20回繰り返す(600g)、回復時間10秒間
・単一領域の取り組み:
1日目:額
3日目:頬骨
5日目:唇及び首
・顔全体の取り組み:2日目、4日目、6日目
7日目:休息
【0082】
2週目
等尺性運動
10秒間の活動×5回繰り返す(400g)、回復時間5秒間
20秒間の活動×8回繰り返す(600g)、回復時間10秒間
・単一領域の取り組み:
1日目:額
3日目:頬骨
5日目:口及び首
・顔全体の取り組み:2日目、4日目、6日目
7日目:休息
【0083】
3週目
等尺性運動
20回繰り返す(400g)
3×20回繰り返す(600g)、回復時間10秒間
・単一領域の取り組み:
1日目:額
3日目:頬骨
5日目:唇及び首
エクセントリック運動(できるだけ早く)
20回繰り返す(400g)
40回繰り返す(600g)
・顔全体の取り組み:2日目、4日目、6日目
7日目:休息
【0084】
4週目
重り上昇運動
200gで25回繰り返す
400gで20回繰り返す
600gで15回繰り返す
800gで10回繰り返す
重り変化回復時間(5秒間)
・単一領域の取り組み:
1日目:額
3日目:頬骨
5日目:口及び首
・顔全体の取り組み:2日目、4日目、6日目
7日目:休息
【0085】
2ヶ月目
準備運動600g、取り組み800g
【0086】
1週目
等張性運動
準備運動を20回繰り返す(600g)
3×20回繰り返す(600g)、回復時間10秒間
・単一領域の取り組み:
1日目:額
3日目:頬骨
5日目:唇及び首
・顔全体の取り組み:2日目、4日目、6日目
7日目:休息
【0087】
2週目
等尺性運動
10秒間の活動×5回繰り返す(600g)、回復時間5秒間
20秒間の活動×8回繰り返す(800g)、回復時間10秒間
・単一領域の取り組み:
1日目:額
3日目:頬骨
5日目:口及び首
・顔全体の取り組み:2日目、4日目、6日目
7日目:休息
【0088】
3週目
パルス運動
20回繰り返す(600g)
3×20回繰り返す(800g)、回復時間10秒間
・単一領域の取り組み:
1日目:額
3日目:頬骨
5日目:口及び首
パルス運動
20回繰り返す(600g)
40回繰り返す(800g)
・顔全体の取り組み:2日目、4日目、6日目
7日目:休息
【0089】
4週目
パルス運動
20回繰り返す(600g)
40回繰り返す(800g)
・単一領域の取り組み:
1日目:額
3日目:頬骨
5日目:口及び首
運動及びインターバル
20秒間の活動(600g)
20秒間の活動×5セット(800g)、回復時間5秒間
・顔全体の取り組み:2日目、4日目、6日目
7日目:休息
【0090】
3ヶ月目
準備運動800g、取り組み1kg
【0091】
1週目
等張性運動
準備運動を20回繰り返す(800g)
3セット×20回繰り返す(1kg)、回復時間10秒間
・単一領域の取り組み:
1日目:額
3日目:頬骨
5日目:唇及び首
・顔全体の取り組み:2日目、4日目、6日目
7日目:休息
【0092】
2週目
等尺性運動
10秒間の活動×5回繰り返す(800g)、回復時間5秒間
20秒間の活動×8回繰り返す(1kg)、回復時間10秒間
・単一領域の取り組み:
1日目:額
3日目:頬骨
5日目:唇及び首
等尺性運動
5秒間の活動×5回繰り返す(800kg)、回復時間5秒間
20秒間の活動×4回繰り返す(1kg)、回復時間10秒間
・顔全体の取り組み:2日目、4日目、6日目
7日目:休息
【0093】
3週目
重り上昇
400gで25回繰り返す
600gで20回繰り返す
800gで15回繰り返す
1kgで10回繰り返す
重り変化回復時間
・単一領域の取り組み:
1日目:額
3日目:頬骨
5日目:口及び首
重り上昇
1000gで15回繰り返す
800gで15回繰り返す
600gで15回繰り返す
重り変化回復時間
・顔全体の取り組み:2日目、4日目、6日目
7日目:休息
【0094】
4週目
60秒間の連続した動きで顔全体の取り組み、回復時間20秒間
1、2、3、4、5、6日目
7日目:休息
【0095】
4ヶ月目
準備運動400g、取り組み600g
【0096】
1週目
等張性運動
準備運動を20回繰り返す(400g)
3セット×20回繰り返す(600g)、回復時間10秒間
・単一領域の取り組み:
1日目:額
3日目:頬骨
5日目:唇及び首
等張性運動
準備運動を20回繰り返す(400g)
40回繰り返す(600g)
・顔全体の取り組み:2日目、4日目、6日目
7日目:休息
【0097】
2週目
・単一領域の取り組み:
1日目:額
2日目:頬骨
3日目:口及び首
等尺性運動
10秒間の活動×5回繰り返す(400g)、回復時間5秒間
20秒間の活動×8回繰り返す(600g)、回復時間10秒間
等尺性運動
5秒間の活動×5回繰り返す(400kg)、回復時間5秒間
20秒間の活動×4回繰り返す(600g)、回復時間10秒間
・顔全体の取り組み:2日目、4日目、6日目
7日目:休息
【0098】
3週目
・単一領域の取り組み:
最大限の努力
1日目:額(上向きの動き、目を広く開ける)
2日目:額(下向きの動き、額にしわを寄せる)
3日目:頬
4日目:口(キス)
5日目:口(微笑み)
6日目:首
7日目:休息
【0099】
4週目
顔全体の取り組み
等張性運動
1日目:200gで30回繰り返す
2日目:400gで30回繰り返す
3日目:600gで30回繰り返す
4日目:800gで30回繰り返す
5日目:1000gで30回繰り返す
6日目:600gで30回繰り返す
7日目:休息
【0100】
したがって本発明によるツール及び方法を用いることにより、人工製品の投与及び/又は外科手術を行う必要なく、関節の努力なしに、長期にわたって効果が持続する、しわ、袋の形成、眼瞼弛緩症等を防止及び/又は低減させるような顔の筋肉の緊張効果を得ることが可能であることは明らかである。
【0101】
加えてツールは、顔又は首の様々な意図する区域に適合することができる自由重り系を形成し、小さい寸法を有し、製造及び組み立てが容易であり、専門家でない使用者を含む任意の使用者によって、及び美容センター、ジム等のような構造物内で自律的に使用しやすい。
【0102】
本発明の多数の実施形態及び多数の好ましい実施例に関連して説明したが、本特許の保護範囲は以下の特許請求の範囲によってのみ決定されることが理解される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
【国際調査報告】