【実施例】
【0636】
中間体の調製
スキーム1に従う(1S)−1−(6−ブロモ−1−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)エタン−1−オール (Int−01)の調製。
【0637】
スキーム1:
【0638】
【化48】
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【0639】
工程1:5−ブロモ−N−tert−ブチル−3−フルオロ−2−ニトロアニリン (1b)の合成
5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−ニトロベンゼン (1a)(5.0g、21.0mmol)のDMSO(40.0mL)中における溶液に、2−メチルプロパン−2−アミン(1.54g、21.0mmol)およびCs
2CO
3(13.7g、42mmol)を添加した。反応を40℃で3時間撹拌した。TLC分析(石油エーテル)は、出発物質の消費を示した。反応をH
2O(20mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機相を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、SiO
2、0〜10% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−N−tert−ブチル−3−フルオロ−2−ニトロアニリン (1b)(5.5g、収率90%)が赤色の油として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.13 - 7.01 (m, 2H), 6.94 (dd, J = 1.9, 11.1 Hz, 1H), 1.40 (s, 9H)。
【0640】
工程2:(1S)−1−(6−ブロモ−1−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)エタン−1−オール (Int−01)の合成
5−ブロモ−N−tert−ブチル−3−フルオロ−2−ニトロアニリン (1b)(1.5g、5.2mmol)および(2S)−2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロパナール(1.94g、10.3mmol)のEtOH(30.0mL)およびDMSO(7.5mL)中における溶液に、Na
2S
2O
4(4.5g、25.8mmol)を添加した。反応を80℃で16時間撹拌した。TLC分析(EtOAc)は、出発物質の消費を示した。EtOAc(10mL)およびH
2O(5mL)を添加し、層を分離した。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機相を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、12g SiO
2、0〜20% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、(1S)−1−(6−ブロモ−1−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)エタン−1−オール (Int−01)(400mg、収率18%)が黄色の油として得られた。(C
19H
30BrFN
2OSi)に関するm/z (ESI)、431.1 (M+H)
+。
【0641】
スキーム2に従う6−ブロモ−2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロパン−2−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−02)の調製。
【0642】
スキーム2:
【0643】
【化49】
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【0644】
工程1:5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (2b)の合成
5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−ニトロベンゼン (1a)(25.0g、105mmol)およびイソプロピルアミン(8.95mL、105mmol)のDMSO(525mL)中における溶液を周囲温度で4日間撹拌し、その後その混合物を濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30% EtOAc/ヘプタン類)により精製すると、5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (2b)(20.3g、収率70%)が赤色/橙色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.07 - 6.98 (m, 2H), 6.89 (dd, J = 2.0, 11.1 Hz, 1H), 3.88 (dd, J = 6.4, 13.9 Hz, 1H), 1.26 - 1.13 (m, 6H)。(C
9H
10BrFN
2O
2)に関するm/z (ESI+)、278.1 (M+H)
+。
【0645】
工程2:6−ブロモ−2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロパン−2−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−02)の合成
5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (2b)(1.0g、3.2mmol)および2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−メチルプロパナール(655mg、3.2mmol)のEtOH(8.0mL)およびDMSO(2.0mL)中における溶液に、Na
2S
2O
4(2.82g、16.2mmol)を添加した。懸濁液を90℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物をH
2O(200mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。有機相を合わせてブライン(150mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(Biotage、40g SiO
2、1/10 EtOAc/石油エーテル)により精製すると、6−ブロモ−2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロパン−2−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−02)(1.2g、収率86%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.51 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.09 (dd, J = 1.5, 9.7 Hz, 1H), 5.62 (td, J = 7.0, 14.0 Hz, 1H), 1.85 (s, 6H), 1.71 - 1.60 (m, 6H), 0.92 (s, 9H), 0.21 - 0.17 (m, 6H)。
【0646】
スキーム3に従う6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−03)の調製。
スキーム3:
【0647】
【化50】
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【0648】
工程1:N−(5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロフェニル)オキセタン−3−アミン (3a)の合成
5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−ニトロベンゼン (1.5g、6.3mmol)(1a)のDMSO(15.0mL)中における溶液に、オキセタン−3−アミン(507mg、6.93mmol)およびCs
2CO
3(2.46g、7.56mmol)を添加した。反応を25℃で2時間撹拌した。TLC分析(1/4 EtOAc/石油エーテル)は、出発物質の消費を示した。反応をブライン(10mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。有機相を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、SiO
2、0〜30% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、N−(5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロフェニル)オキセタン−3−アミン (3a)(1.0g、収率55%)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.59 (br d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.04 (dd, J = 1.8, 10.8 Hz, 1H), 6.69 (s, 1H), 4.87 - 4.81 (m, 2H), 4.80 - 4.71 (m, 1H), 4.60 - 4.47 (m, 2H)。
【0649】
工程2:6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−03)の合成
N−(5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロフェニル)オキセタン−3−アミン (3a)(500mg、1.72mmol)のEtOH(16.0mL)およびH
2O(4.0mL)中における溶液に、アセトアルデヒド(2.0mL、8.6mmol)およびNa
2S
2O
4(1.5g、8.6mmol)を添加した。反応を密閉し、マイクロ波照射を用いて80℃で10時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費を示した。溶液を冷却し、EtOAc(40mL)およびH
2O(20mL)の間で分配した。層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−03)(100mg、収率20%)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.95 (s, 1H), 7.34 (br d, J = 10.0 Hz, 1H), 5.66 (br t, J = 5.5 Hz, 1H), 5.11 (br t, J = 7.7 Hz, 2H), 5.03 - 4.88 (m, 2H), 2.55 (s, 3H)。(C
11H
10BrFN
2O)に関するm/z (ESI+), 284.9 (M+H)。
【0650】
下の表中の中間体は、(1S)−1−(6−ブロモ−1−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)エタン−1−オール (Int−01)、6−ブロモ−2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロパン−2−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−02)および6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−03)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。以下の中間体は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0651】
【表1-1】
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【0652】
【表1-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0653】
【表1-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0654】
【表1-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0655】
スキーム4に従う[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]メタノール (Int−19)の調製。
スキーム4:
【0656】
【化51】
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【0657】
5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (2b)(994mg g、3.59mmol)、Na
2S
2O
4(3.12g、17.9mmol)およびグリコールアルデヒド二量体(517mg、4.30mmol)のEtOH/H
2O(4:1、50mL)中における混合物を、80℃で21時間撹拌した。混合物を濃縮し、H
2O(100mL)およびEtOAc(100mL)の間で分配した。層を分離し、水相をEtOAc(3×100mL)で抽出した。有機相を合わせて水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、40〜100% EtOAc/ヘプタン類)により精製すると、[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]メタノール (Int−19)(790mg、収率77%)が白色の蝋様の固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.81 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 10.1, 1.6 Hz, 1H), 5.71 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.95 (7重線, J = 6.8 Hz, 1H), 4.72 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 1.56 (d, J = 6.9 Hz, 6H);(C
11H
12BrFN
2O)に関する(APCI+)、286.8 (M+H)
+。
【0658】
スキーム5に従う6−ブロモ−4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−20)の調製。
【0659】
スキーム5:
【0660】
【化52】
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【0661】
[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]メタノール (Int−19)(590mg、2.05mmol)、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(1.21g、1.3mL、14.4mmol)およびp−TSA酸一水和物(35.4mg、0.205mmol)のTHF(21mL)中における溶液を、還流温度で4時間撹拌した。混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、20〜50% EtOAc/ヘプタン類)により精製すると、6−ブロモ−4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−20)(710mg、収率93%)が粘性の黄色の油として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.85 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.31 (dd, J = 10.1, 1.5 Hz, 1H), 4.95 - 4.85 (m, 2H), 4.77 - 4.72 (m, 2H), 3.81 - 3.73 (m, 1H), 3.56 - 3.49 (m ,1H), 1.74 - 1.61 (m, 2H), 1.58 (d, J = 6.9 Hz, 6H), 1.55 - 1.45 (m, 4H);(C
16H
20BrFN
2O
2)に関するm/z (APCI+)、370.9 (M+H)
+。
【0662】
スキーム6に従う6−ブロモ−4−フルオロ−2−(メトキシメチル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−21)の調製
スキーム6:
【0663】
【化53】
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【0664】
[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]メタノール (Int−19)(134mg、0.467mmol)の1,4−ジオキサン(4.67mL)中における溶液に、KOtPn(トルエン中25%、0.265mL、0.560mmol)を添加した。結果として得られた黒ずんだ反応混合物に、0℃においてMeI(66.2mg、0.029mL、0.467mmol)を添加した。15分後、LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。H
2O(5mL)を添加し、混合物をDCM(3×10mL)で抽出した。有機相を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(12g SiO
2、0〜100% EtOAc/ヘプタン類)により精製すると、(Int−21)(85mg、収率60%)が得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.50 (d, J = 1.47 Hz, 1H) 7.12 (dd, J = 9.54, 1.47 Hz, 1H) 4.91 (dt, J = 13.94, 6.97 Hz, 1H) 4.75 (s, 2H) 3.38 (s, 3H) 1.63 (d, J = 6.97 Hz, 6H)。
【0665】
スキーム7に従う6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−22)の調製
スキーム7:
【0666】
【化54】
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【0667】
工程1:5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (7a)の合成
5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (2b)(25.0g、90.2mmol)のMeOH(300mL)中における溶液に、飽和水性NH
4Cl(150mL)およびFe(25.2g、451mmol)を添加した。反応懸濁液を60℃に加熱し、この温度で3時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費を示した。反応懸濁液を濾過し、フィルターケーキをEtOAcで洗浄した。濾液を濃縮した。残留物をEtOAc(200mL)中で溶解させ、濾過した。濾液をH
2O(200mL)で洗浄した。水性洗浄液を合わせてEtOAc(2×200mL)で抽出した。有機相を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (7a)(21.0g、収率94%)が得られた。(C
9H
12BrFN
2)に関するm/z (ESI+)、246.7 (M+H)
+。
【0668】
工程2:6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−22)の合成
5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (7a)(3.86g、15.6mmol)のHC(OEt)
3(100mL)中における溶液を、150℃で15時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。溶液を室温まで冷却し、濃縮すると、6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−22)(4.02g、収率>99%)が黒色の油として得られ、それをそれ以上精製せずに用いた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.04 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 6.66 (dd, J = 2.0, 10.0 Hz, 1H), 6.54 (s, 1H), 3.69 - 3.56 (m, 1H), 1.15 (d, J = 6.2 Hz, 6H);(C
10H
10BrFN
2)に関するm/z (ESI+)、258.7 (M+H)
+。
【0669】
スキーム8に従う6−ブロモ−1−tert−ブチル−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール (Int−23)の調製
スキーム8:
【0670】
【化55】
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【0671】
6−ブロモ−1−tert−ブチル−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール (Int−23)の合成
4−ブロモ−N
2−tert−ブチルベンゼン−1,2−ジアミン (8a)(1.3g、5.35mmol)およびオルト酢酸トリエチル(8.7g、53.5mmol)の混合物を、148℃で1時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。溶液を室温まで冷却し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(20g SiO
2、20% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、6−ブロモ−1−tert−ブチル−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール (Int−23)(1.23g、収率95%)が黄色の油として得られた。(C
12H
15BrN
2)に関するm/z (ESI+)、268.7 (M+H)
+。
【0672】
スキーム9に従う6−ブロモ−5−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−24)の調製。
スキーム9:
【0673】
【化56】
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【0674】
工程1:5−ブロモ−4−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (9b)の合成
1−ブロモ−2,5−ジフルオロ−4−ニトロベンゼン (9a)(1.0g、4.2mmol)のTHF(10mL)中における懸濁液に、K
2CO
3(581、4.2mmol)およびi−PrNH
2(248mg、4.2mmol)を添加した。混合物を周囲温度で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応溶液をH
2O(30mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機相を合わせてブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、10% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−4−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (9b)(900mg、収率77%)が黄色固体として得られた。(C
9H
10BrFN
2O
2)に関するm/z (ESI+)、276.7 (M+H)
+。
【0675】
工程2:
5−ブロモ−4−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (9c)の合成
5−ブロモ−4−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (9b)(1.9g、6.9mmol)のMeOH(30mL)中における溶液に、飽和水性NH
4Cl(15mL)およびFe
0(1.9g、34.3mmol)を添加した。反応懸濁液を60℃で16時間一夜撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応懸濁液を濾過し、フィルターケーキをEtOH(50mL)で洗浄した。濾液を合わせてH
2O(100mL)で希釈し、EtOAc(2×80mL)で抽出した。有機相を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(40g SiO
2、1:2 EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−4−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (9c)(900mg、収率53%)が褐色のゴム状物質として得られた。(C
9H
12BrFN
2)に関するm/z (ESI+)、246.7 (M+H)
+。
【0676】
工程3:6−ブロモ−5−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−24)の合成
5−ブロモ−4−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (9c)(800mg、3.24mmol)およびオルト酢酸トリエチル(5.3g、32.4mmol)の混合物を、148℃で1時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の形成を示した。溶液を室温まで冷却し、濃縮した。残留物を100mgスケールで行われた並行する反応と合わせてフラッシュクロマトグラフィー(20g SiO
2、100% EtOAc)により精製すると、6−ブロモ−5−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−24)(500mg、収率51%)が得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.99 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.74 (spt, J = 6.9 Hz, 1H), 2.55 (s, 3H), 1.53 (d, J = 7.0 Hz, 6H);(C
11H
12BrFN
2)に関するm/z (ESI+)、270.9 (M+H)
+。
【0677】
下の表中の中間体は、6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−22)、6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−23)および6−ブロモ−5−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−24)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。以下の中間体は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0678】
【表2-1】
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【0679】
【表2-2】
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【0680】
スキーム10に従うtert−ブチル {[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]メチル}メチルカルバメート (Int−29)の調製。
【0681】
スキーム10:
【0682】
【化57】
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【0683】
5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (7a)(300mg、1.2mmol)およびtert−ブチル メチル(2−オキソエチル)カルバメート(421mg、2.43mmol)のEtOH(4.0mL)およびDMSO(1.0mL)中における溶液に、Na
2S
2O
4(1.1g、6.1mmol)を添加した。懸濁液を80℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物を濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(Biotage、20g SiO
2、25% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル {[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]メチル}メチルカルバメート (Int−29)(400mg、収率82%)が黄色の油として得られた。(C
17H
23BrFN
3O
2)に関するm/z (ESI+)、401.6 (M+H)
+。
【0684】
下の表中の中間体は、tert−ブチル {[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]メチル}メチルカルバメート (Int−29)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。以下の中間体は、
当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0685】
【表3】
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【0686】
スキーム11に従う6−ブロモ−4−フルオロ−N−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキサミド (Int−32)の調製。
スキーム11:
【0687】
【化58】
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【0688】
工程1:エチル 6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキシレート (11a)の合成
5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (7a)(1.0g、4.05mmol)および2−オキソ酢酸エチル(1.65g、8.09mmol)のEtOH(20.0mL)およびDMSO(5.0mL)中における溶液に、Na
2S
2O
4(3.5g、20.2mmol)を添加した。懸濁液を80℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物をH
2O(15mL)で希釈し、EtOAc(15mL)で抽出した。有機相を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、25% EtOAc/ヘプタン類)により精製すると、エチル 6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキシレート (11a)(500mg、収率38%)が固体として得られた。(C
13H
14BrFN
2O
2)に関するm/z (ESI+)、328.7 (M+H)
+。
【0689】
工程2:6−ブロモ−4−フルオロ−N−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキサミド (Int−32)の合成
エチル 6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキシレート (11a)(200mg、0.608mmol)、DIPEA(236mg、1.82mmol)およびMeNH
2(22.6mg、0.729mmol)のDMA(8.0mL)中における混合物を80℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物をEtOAc(15mL)で希釈し、H
2O(15mL)で洗浄した。有機相を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた物質を、48mgのエチル 6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキシレートを用いて行われた並行する反応の生成物と合わせて、6−ブロモ−4−フルオロ−N−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキサミド (Int−32)(200mg、収率83%)が得られた。(C
12H
13BrFN
3O)に関するm/z (ESI+)、313.7 (M+H)
+。
【0690】
スキーム12に従う6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキサミド (Int−33)の調製
スキーム12:
【0691】
【化59】
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【0692】
エチル 6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−カルボキシレート (11a)(200mg、0.608mmol)を、アンモニアのMeOH中における溶液(7.0N、15mL)中で溶解させ、85〜90℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物を室温まで冷却し、濃縮すると、(Int−33)(190mg、収率>99%)が固体として得られた。(C
11H
11BrFN
3O)に関するm/z (ESI+)、299.7 (M+H)
+。
【0693】
スキーム13に従うtert−ブチル {1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−メチルプロパン−2−イル}カルバメート (Int−34)の調製。
【0694】
スキーム13:
【0695】
【化60】
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【0696】
工程1:tert−ブチル (4−{4−ブロモ−2−フルオロ−6−[(プロパン−2−イル)アミノ]アニリノ}−2−メチル−4−オキソブタン−2−イル)カルバメート (13a)の合成
5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (7a)(1.1g、4.5mmol)のピリジン(10.0mL)中における撹拌溶液に、3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタン酸(967mg、4.5mmol)およびEDCI(1.7g、8.9mmol)を0℃においてN
2の雰囲気下で添加した。混合物を25℃で4時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。溶液をH
2O(20mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機相を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、0〜50% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−メチルプロパン−2−アミン (13a)(1.6g、収率81%)が白色固体として得られた。(C
19H
29BrFN
3O
3)に関するm/z (ESI+)、446.1 (M+H)
+。
【0697】
工程2:1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−メチルプロパン−2−アミン (13b)の合成
この反応は、3つの並行するバッチで行われた。固体1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−メチルプロパン−2−アミン (13a)(600mg、1.8mmol)に、HClの溶液(1,4−ジオキサン中4.0M、10.0mL)を添加した。混合物をマイクロ波照射の下で130℃で15分撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。3つの反応バッチを合わせ、濃縮して乾燥させた。残留物をH
2O(10mL)中で溶解させ、その混合物をNH
4OHでpH約9に塩基性化した。混合物をEtOAc(3×15mL)で抽出した。有機相を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−メチルプロパン−2−アミン (13b)(1.2g、収率>99%)が得られた。(C
14H
19BrFN
3)に関するm/z (ESI+)、329.9 (M+H)
+。
【0698】
工程3:tert−ブチル {1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−メチルプロパン−2−イル}カルバメート (Int−34)の合成
1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−メチルプロパン−2−アミン (13b)(1.2g、3.7mmol)のDCM(20mL)中における溶液に、DIPEA(473mg、3.7mmol)およびBoC
2O(958mg、4.4mmol)を0℃で添加した。溶液を25℃で18時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応をH
2O(15mL)で希釈し、層を分離した。水層をDCM(3×15mL)で抽出した。有機相を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、0〜51% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル {1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−メチルプロパン−2−イル}カルバメート (Int−34)(1.6g、収率>99%)が褐色固体として得られた。(C
19H
27BrFN
3O
2)に関するm/z (ESI+)、430.0 (M+H)
+。
【0699】
下の表中の中間体は、tert−ブチル {1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−メチルプロパン−2−イル}カルバメート (Int−34)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の中間体は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0700】
【表4】
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【0701】
スキーム14に従う6−ブロモ−4−フルオロ−2−(オキセタン−2−イル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−36)の調製。
スキーム14:
【0702】
【化61】
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【0703】
工程1:N−{4−ブロモ−2−フルオロ−6−[(プロパン−2−イル)アミノ]フェニル}オキセタン−2−カルボキサミド (14a)の合成
5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (7a)(1.0g、4.05mmol)のDMF(10.0mL)中における溶液に、オキセタン−2−カルボン酸(413mg、4.05mmol)を添加した。次いで、DIPEA(1.6g、12.1mmol)およびHATU(2.3g、6.1mmol)を添加し、その混合物を16時間撹拌した。TLC分析(25% EtOAc/石油エーテル)は、出発物質の消費を示した。溶媒を真空中で除去した。残留物を飽和水性Na
2CO
3(100mL)で希釈した。溶液をEtOAc(2×100mL)で抽出した。有機相を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、N−{4−ブロモ−2−フルオロ−6−[(プロパン−2−イル)アミノ]フェニル}オキセタン−2−カルボキサミド (14a)(1.5g、収率100%)が得られ、それを直接次の工程に用いた。
【0704】
工程2:3−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−ヒドロキシプロピル アセテート (14b)の合成
N−{4−ブロモ−2−フルオロ−6−[(プロパン−2−イル)アミノ]フェニル}オキセタン−2−カルボキサミド (14a)(1.5g、4.5mmol)のAcOH(20mL)中における褐色の溶液を、110℃で1.5時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と生成物の質量の形成を示した。混合物を濃縮して乾燥させると、3−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−ヒドロキシプロピル アセテート (14b)(1.5g、収率62%)が得られ、それをそれ以上精製せずに直接次の工程に用いた。(C
15H
18BrFN
2O
3)に関するm/z (ESI+)、374.9 (M+H)
+。
【0705】
工程3:1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−1,3−ジオール (14c)の合成
3−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−ヒドロキシプロピル アセテート (14b)(1.5g、2.8mmol)のMeOH(30mL)中における褐色の溶液に、K
2CO
3を添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と生成物の質量の形成を示した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(Biotage、40g SiO
2、0〜30% MeOH/EtOAc)により精製すると、1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−1,3−ジオール (14c)(660mg、収率44%、2工程)が淡褐色固体として得られた。(C
13H
16BrFN
2O
2)に関するm/z (ESI+)、332.9 (M+H)
+。
【0706】
工程4:6−ブロモ−4−フルオロ−2−(オキセタン−2−イル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−36)の合成
1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−1,3−ジオール (14c)(600mg、1.81mmol)およびTEA(275mg、2.72mmol)のDCM(5.0mL)およびTHF(5.0mL)中における溶液に、0℃においてMsCl(208mg、7.25mmol)のDCM中における溶液を滴加した。2時間後、固体のt−BuOK(813mg、7.25mmol)を一度に添加した。結果として得られた溶液を、室温で2時間撹拌した。TLC分析(EtOAc)は、出発物質の消費を示した。反応を濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(Biotage、EtOAc、Rf約0.5)により精製すると、6−ブロモ−4−フルオロ−2−(オキセタン−2−イル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−36)(300mg、収率53%)が褐色のゴム状物質として得られた。
【0707】
スキーム15に従う6−ブロモ−4−フルオロ−2−(オキセタン−2−イル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−37)の調製。
スキーム15:
【0708】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0709】
工程1:tert−ブチル (2−{4−ブロモ−2−フルオロ−6−[(プロパン−2−イル)アミノ]アニリノ}−2−オキソエチル)カルバメート (15a)の合成
5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (7a)(504mg、2.4mmol)、N−(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(393mg、2.2mmol)およびHATU(1.2g、3.1mmol)のTHF(10.0mL)中における溶液に、0℃においてDIPEA(0.72mL、4.1mmol)を添加した。混合物を0℃で30分間、次いで室温で18時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の完全な消費を示した。反応混合物を水で停止させ、次いでEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機相を合わせてブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、12g SiO
2、0〜100% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル (2−{4−ブロモ−2−フルオロ−6−[(プロパン−2−イル)アミノ]アニリノ}−2−オキソエチル)カルバメート (15a)(810mg、収率98%)が泡状固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.06 (s, 1H), 7.22 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 6.64 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.60 (s, 1H), 4.98 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 3.68 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.62 (dd, J = 6.6, 13.8 Hz, 1H), 1.40 (s, 9H), 1.13 (d, J = 6.2 Hz, 6H);(C
16H
23BrFN
3O
3)に関するm/z (APCI+)、404.0、406.1 (M+H)
+。
【0710】
工程2:tert−ブチル {[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]メチル}カルバメート (Int−37)の合成
tert−ブチル (2−{4−ブロモ−2−フルオロ−6−[(プロパン−2−イル)アミノ]アニリノ}−2−オキソエチル)カルバメート (15a)(809mg、2.0mmol)のAcOH(4.0mL)中における溶液を、90℃で3.5時間撹拌した。LCMS分析は、いくらかの残留する出発物質を示した。反応を100℃でさらに2.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、12g SiO
2、0〜100% EtOAc/ヘプタン類)により精製すると、tert−ブチル {[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]メチル}カルバメート (Int−37)(547mg、収率70%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.79 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.51 (br. s., 1H), 7.28 (dd, J = 1.3, 10.1 Hz, 1H), 4.97 - 4.78 (m, 1H), 4.45 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 1.53 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 1.39 (s, 9H);(C
16H
21BrFN
3O
2)に関する(APCI+)、388.0 (M+H)
+。
【0711】
スキーム16に従うtert−ブチル {1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エチル}カルバメート (Int−38)の調製:
スキーム16:
【0712】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0713】
工程1:tert−ブチル (1−{4−ブロモ−2−フルオロ−6−[(プロパン−2−イル)アミノ]アニリノ}−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート (16a)の合成
5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (7a)(900mg、3.2mmol)のDMF(8.0mL)中における溶液に、N−(tert−ブトキシカルボニル)アラニン、DIPEA(1.26g、9.7mmol)およびHATU(1.85g、4.9mmol)を添加した。混合物を周囲温度で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物を濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、30〜50% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル (1−{4−ブロモ−2−フルオロ−6−[(プロパン−2−イル)アミノ]アニリノ}−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート (16a)(1.14g、収率84%)が白色固体として得られた。
【0714】
工程2:tert−ブチル {1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エチル}カルバメート (Int−38)の合成
tert−ブチル (1−{4−ブロモ−2−フルオロ−6−[(プロパン−2−イル)アミノ]アニリノ}−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート (16a)(4.4g、10.5mmol)のAcOH(20mL)中における混合物を、120℃で2時間撹拌した。溶液をEtOAc(50mL)で希釈し、H
2O(50mL)で抽出した。水溶液にTHF(100mL)およびBoC
2O(1.09g、5.0mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。TLC分析は、中間体の消費を示した。溶液をH
2O(30mL)で希釈し、EtOAc(30mL)で抽出した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、25% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、tert−ブチル {1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エチル}カルバメート (Int−38)(1.1g、収率26%)がゴム状固体として得られた。(C
17H
23BrFN
3O
2)に関するm/z (ESI+)、401.7 (M+H)
+。
【0715】
下の表中の中間体は、tert−ブチル {1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エチル}カルバメート (Int−38)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の中間体は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0716】
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【0717】
スキーム17に従う(1R)−1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (Int−40)の調製。
【0718】
スキーム17:
【0719】
【化64】
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【0720】
5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (7a)(5.74g、23.2mmol)および(2R)−2−ヒドロキシプロパン酸(17.4g、193mmol)の混合物を、82℃で44時間撹拌した。その黒ずんだ粘性の混合物を、DCM(100mL)および飽和NaHCO
3(250mL)の撹拌混合物中に注意深く添加した(ガス発生)。その2相混合物を、周囲温度でガス発生が止まるまで撹拌した。層を分離し、水相をDCM(2×100mL)で抽出した。有機相を合わせてMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、20〜80% MTBE/ヘプタン類)により精製した。生成物を含有する画分を、まず最小限の体積まで濃縮することによりさらに精製した。結果として生じた残留物を、少量のMTBE中で溶解させ、次いで等量のヘプタン類中で希釈した。溶液を超音波処理し、沈殿させた。結果として得られた懸濁液を、ごく少量の溶媒が残るまで濃縮した。上清をデカンテーションして除いた。固体を10% MTBE/ヘプタン類で、続いてヘプタン類ですすぎ、次いで真空下で乾燥させると、(1R)−1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (Int−40)(4.97g、収率71%)が黄褐色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.79 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.26 (dd, J = 1.5, 10.1 Hz, 1H), 5.71 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 5.17 - 5.00 (m, 2H), 1.62 - 1.51 (m, 9H);(C
12H
14BrFN
2O)に関するm/z (APCI+) 300.8 (M+H)
+。
【0721】
下の表中の中間体は、(1R)−1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (Int−40)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。以下の中間体は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0722】
【表6】
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【0723】
スキーム18に従う1−[6−ブロモ−1−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (Int−43)の調製
スキーム18
【0724】
【化65】
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【0725】
工程1:N−{4−ブロモ−2−[(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)アミノ]−6−フルオロフェニル}−2−ヒドロキシプロパンアミド (18b)の合成
5−ブロモ−N
1−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)−3−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン (18a)(スキーム7におけるように調製された、1.0g、3.5mmol)および2−ヒドロキシプロパン酸(10.0mL)の混合物を、85℃で16時間撹拌した。LCMSは、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。H
2O(15mL)およびEtOAc(15mL)を添加し、混合物を0℃に冷却した。混合物を50%水性NaOHでpH約7に調整した。層を分離した。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(20g SiO
2、0〜50% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、N−{4−ブロモ−2−[(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)アミノ]−6−フルオロフェニル}−2−ヒドロキシプロパンアミド (18b)(1.0g、収率84%)が黒ずんだ油として得られた。(C
12H
14BrF
3N
2O
2)に関するm/z (ESI)、356.6 (M+H)
+。
【0726】
工程2:1−[6−ブロモ−1−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1− (Int−43)の合成
N−{4−ブロモ−2−[(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)アミノ]−6−フルオロフェニル}−2−ヒドロキシプロパンアミド (18b)(1.0g、3.0mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中における溶液を、マイクロ波照射しながら130℃で15分撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。溶液を濃縮して乾燥させた。残留物をH
2O(3mL)中で溶解させ、次いで水性NH
4OH(1mL)でpH約8に塩基性化した。溶液をEtOAc(3×5mL)で抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、1:1 EtOAc/石油エーテル)により精製すると、(Int−43)(400mg、収率42%)が黒ずんだ油として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.47 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.16 (dd, J = 1.5, 9.5 Hz, 1H), 6.31 - 5.98 (m, 1H), 5.14 (br dd, J = 6.8, 10.3 Hz, 2H), 3.69 - 3.58 (m, 1H), 1.83 - 1.70 (m, 6H);(C
12H
12BrF
3N
2O)に関するm/z (ESI)、338.7 (M+H)
+。
【0727】
スキーム19に従う6−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−44)の調製。
スキーム19:
【0728】
【化66】
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【0729】
5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (7a)およびジフルオロ酢酸無水物(1.47mL、11.8mmol)のAcOH(4.6mL)中における混合物を、90℃で3時間撹拌した。溶媒を蒸発により除去した。残留物をDCM(30mL)中に溶解させた。混合物を1.0N水性NaOHでpH約8〜9に調整し、層を分離した。有機層をブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、12g SiO
2、0〜50% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、6−ブロモ−2−(ジフルオロメチル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−44)(523mg、収率72%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.02 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.63 - 7.28 (m, 2H), 5.04 - 4.84 (m, 1H), 1.60 (d, J = 6.8 Hz, 6H);(C
11H
10BrF
3N
2)に関するm/z (APCI+)、309.1 (M+H)
+。
【0730】
スキーム20に従う6−ブロモ−1−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール (Int−45)の調製。
スキーム20:
【0731】
【化67】
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【0732】
工程1:N−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−N’−tert−ブチルメタンイミドアミド (20b)の合成
4−ブロモ−2,6−ジフルオロアニリン (20a)(5.00g、24.0mmol)、トリエチルアミン(4.86g、6.7mL、48.1mmol)およびN−tert−ブチルホルムアミド(2.92g、3.2mL、28.8mmol)のPhMe(50mL)中における溶液を、0℃においてPOCl
3(5.53g、3.36mL、36.1mmol)で処理した(内部温度を20℃未満に維持した)。混合物を、周囲温度で15時間撹拌し、次いで水性Na
2CO
3(80mL)で停止した。有機層を収集した。水層をEtOAc(3×30mL)で抽出した。有機相を合わせてブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をEtOAc(5mL)および石油エーテル(40mL)中で懸濁し、10分間スラリー化し、濾過により収集すると、N−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−N’−tert−ブチルメタンイミドアミド (20b)(4.50g、収率64%)が黄色固体として得られた。(C
11H
13BrF
2N
2)に関するm/z (ESI+)、292.6 (M+H)
+。
【0733】
工程2:6−ブロモ−1−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール (Int−45)の合成
N−(4−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−N’−tert−ブチルメタンイミドアミド (20b)(4.50g、15.5mmol)のDMF(40mL)中における溶液に、KOtBu(2.60g、23.2mmol)を添加し、混合物を80℃で14時間撹拌した。H
2O(100mL)を添加し、その混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機相を合わせてブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物を2段階で、まずフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、20% EtOAc/石油エーテル)により、次いでPhenomenex Synergi Max−RPカラム(250×80mm、10μm粒径、25℃のカラム温度)上での分取HPLCにより精製し、それを35〜65% MeCN/H
2O(+0.225%ギ酸)で、80mL/分の流速で溶離すると、6−ブロモ−1−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール (Int−45)(1.5g、収率36%)が灰色固体として得られた。(C
11H
12BrFN
2)に関するm/z (ESI+)、270.9 (M+H)
+。
【0734】
下の表中の中間体は、6−ブロモ−1−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール (Int−45)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の中間体は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0735】
【表7】
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【0736】
スキーム21に従うtert−ブチル 3−(6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート (Int−47)の調製。
【0737】
スキーム21:
【0738】
【化68】
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【0739】
6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール (21a)(271mg、1.18mmol)およびtert−ブチル 3−ヨードアゼチジン−1−カルボキシレート (670mg、2.37mmol)のDMF(5.9mL)中における溶液に、K
2CO
3(491mg、3.55mmol)を添加した。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、SiO
2上に装填した。粗製の物質をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100% EtOAc/ヘプタン)により精製すると、位置異性体の混合物が得られた。これらの化合物を、続いてWaters SFC 200 Glacier/Two ZymorSPHER HADPカラム(150×21.1mm I.D.、5μm粒径)上での分取SFCにより分離し、それを10〜35% MeOH/CO
2(100bar、35℃)で、80mL/分の流速で溶離すると、tert−ブチル 3−(6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート (Int−47)(106mg、収率23%)が固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.55 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.34 (dd, J = 1.5, 10.1 Hz, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.48 - 4.37 (m, 2H), 4.28 (dd, J = 5.1, 10.0 Hz, 2H), 2.56 (s, 3H), 1.46 (s, 9H);(C
16H
19BrFN
3O
2)に関するm/z (APCI+)、384.0 (M+H)
+。
【0740】
スキーム22に従う6−ブロモ−2,4−ジメチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−48)の調製。
スキーム22:
【0741】
【化69】
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【0742】
6−ブロモ−2,4−ジメチル−1H−ベンズイミダゾール (22a)(250mg、1.11mmol)の無水DMF(8.0mL)中における溶液に、2−ヨードプロパン(189mg、1.11mmol)およびNaH(鉱油中60%分散物、222mg、5.55mmol)を添加した。その反応混合物を、周囲温度で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応をH
2O(3mL)で停止し、次いで真空下で濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、70% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、6−ブロモ−2,4−ジメチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−48)(260mg、収率88%)が得られた。(C
12H
15BrN
2)に関するm/z (ESI+)、268.8 (M+H)
+。
【0743】
下の表中の中間体は、6−ブロモ−2,4−ジメチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−48)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の中間体は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴なって合成された。
【0744】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0745】
スキーム23に従うtert−ブチル [1−(6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)プロパン−2−イル]カルバメート (Int−50)の調製。
【0746】
スキーム23:
【0747】
【化70】
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【0748】
6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール (23a)(500mg、2.18mmol)の無水THF(15.0mL)中における溶液に、固体のt−BuOK(294mg、2.62mmol)を添加した。混合物を、周囲温度で10分間撹拌した後、1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロパン−2−イル メタンスルホネート(888mg、3.51mmol)を添加した。混合物を、Arの雰囲気下で60℃で17時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の約50%の消費を示した。反応を室温まで冷却し、追加のt−BuOK(122mg、1.09mmol)を添加し、続いて追加の1−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]プロパン−2−イル メタンスルホネート(730mg、1.46mmol)を添加した。混合物を、60℃で18時間撹拌した。LCMS分析は、約65%の変換を示した。混合物をH
2O(30mL)で希釈し、DCM(3×15mL)で抽出した。有機相を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の混合物をフラッシュクロマトグラフィー(20g SiO
2、10〜65% EtOAc/石油エーテル)により精製した。所望の生成物を含有する画分を収集し、YMC−Actus Triart C18カラム(150x40mm、5μm粒径)上での分取HPLCにより再精製し、それを33〜73% MeCN/H
2O(0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、tert−ブチル [1−(6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)プロパン−2−イル]カルバメート (Int−50)(112mg、収率16%)が得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.58 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.08 (dd, J = 11.1, 1.6 Hz, 1H), 4.48 (s, 1H), 4.21 (td, J= 16.1, 14.5, 6.9 Hz, 2H), 4.06 (p, J= 7.0 Hz, 1H), 2.63 (s, 3H), 1.28 - 1.20 (m, 12H);(C
16H
21BrFN
3O
2)に関するm/z (ESI+)、387.8 (M+H)
+。
【0749】
スキーム24に従うtert−ブチル [1−(6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)プロパン−2−イル]カルバメート (Int−49)の調製。
【0750】
スキーム24:
【0751】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0752】
6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−22)(500mg、1.94mmol)のTHF(20.0mL)中におけるN
2雰囲気下の溶液を、ドライアイス/アセトン浴で−65℃に冷却した。LDAの溶液(THF中2.0M、1.94mL、3.89mmol)を滴加した。反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した後、シクロプロピルメチルケトン(327mg、3.89mmol)を添加した。−65℃で1時間後、LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量への変換を示した。反応混合物を飽和水性NH
4Cl(10mL)で停止した。相を分離した。水相をEtOAc(3×15mL)で抽出した。有機相を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、1:3 EtOAc/石油エーテル)により精製すると、[1−(6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−1−イル)プロパン−2−イル]カルバメート (Int−51)(420mg、収率63%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.52 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 1.5, 9.7 Hz, 1H), 5.46 - 5.22 (m, 1H), 3.71 (s, 1H), 1.72 (s, 3H), 1.67 (dd, J = 6.1, 6.8 Hz, 6H), 1.41 - 1.30 (m, 1H), 0.77 - 0.67 (m, 1H), 0.64 - 0.53 (m, 2H), 0.52 - 0.44 (m, 1H);(C
15H
18BrFN
2O)に関するm/z (ESI+)、340.7 (M+H)
+。
【0753】
スキーム24に従う(4R)−7−ブロモ−9−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ベンズイミダゾール (Int−50)の調製。
【0754】
スキーム25:
【0755】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0756】
工程1:(5R)−4−(5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロフェニル)−5−メチルモルホリン−3−オン (25a)の合成
(5R)−5−メチルモルホリン−3−オン(500mg、4.34mmol)のDMF(10.0mL)中における溶液に、NaH(鉱油中60%分散物、208mg、5.21mmol)を添加した。反応懸濁液を周囲温度で30分間撹拌し、次いで5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−ニトロベンゼン (1a)(1.03mg、4.34mmol)を添加した。反応懸濁液を1時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費を示した。H
2O(2mL)を添加し、反応懸濁液を濃縮して乾燥させた。残留物をEtOAc(80mL)中に溶解させ、H
2O(60mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、1:3 EtOAc/石油エーテル)により精製すると、(5R)−4−(5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロフェニル)−5−メチルモルホリン−3−オン (25a)(760mg、収率53%)が淡黄色固体として得られた。(C
11H
10BrFN
2O
4)に関するm/z (ESI+)、334.3 (M+H)
+。
【0757】
工程2:(5R)−4−(2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロフェニル)−5−メチルモルホリン−3−オン (25b)の合成
(5R)−4−(5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロフェニル)−5−メチルモルホリン−3−オン (25a)(760mg、2.28mmol)のEtOH(16.0mL)およびH
2O(4.0mL)中における溶液に、Fe
0(637mg、11.4mmol)およびNH
4Cl(610mg、11.4mmol)を添加した。反応懸濁液を、80℃においてN
2雰囲気下で4時間撹拌した。LCMS分析は、完全な出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物を濾過し、濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、1:3 EtOAc/石油エーテル)により精製すると、(5R)−4−(2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロフェニル)−5−メチルモルホリン−3−オン (25b)(420mg、収率61%)が褐色のゴム状物質として得られた。(C
11H
12BrFN
2O
2)に関するm/z (ESI+)、303.1 (M+H)
+。
【0758】
工程3:(4R)−7−ブロモ−9−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ベンズイミダゾール (Int−52)の合成
(5R)−4−(2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロフェニル)−5−メチルモルホリン−3−オン (25b)(420mg、1.39mmol)のAcOH(6.0mL)中における溶液を、110℃で2時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物を濃縮して乾燥させた。残留物をEtOAc(50mL)中で溶解させ、水性飽和NaHCO
3(30mL)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、(4R)−7−ブロモ−9−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ベンズイミダゾール (Int−52)(360mg、収率91%)が淡黄色固体として得られた。(C
11H
10BrFN
2O)に関するm/z (ESI+)、286.6 (M+H)
+。
【0759】
下の表中の中間体は、(4R)−7−ブロモ−9−フルオロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ベンズイミダゾール (Int−52)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。以下の中間体は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴なって合成された。
【0760】
【表9-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0761】
【表9-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0762】
スキーム26に従う7−ブロモ−9−フルオロ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ベンズイミダゾール (Int−57)の調製。
【0763】
スキーム26:
【0764】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0765】
工程1:2−(5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロアニリノ)−2−メチルプロパン−1−オール (26a)の合成
5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−ニトロベンゼン (1a)(8.0g、33.6mmol)のDMF(30mL)中における黄色の溶液に、K
2CO
3(9.3g、67.2mmol)および2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール(3.0g、33.6mmol)を添加した。混合物を、80℃で1時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を室温に冷却し、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、80g SiO
2、15% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2−(5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロアニリノ)−2−メチルプロパン−1−オール (26a)(7.0g、収率68%)が黄色固体として得られた。(C
10H
12BrFN
2O
3)に関するm/z (ESI+)、307.0 (M+H)
+。
【0766】
工程2:2−(2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロアニリノ)−2−メチルプロパン−1−オール (26b)の合成
2−(5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロアニリノ)−2−メチルプロパン−1−オール (26a)(7.0g、22.8mmol)のEtOH(50mL)中における溶液に、飽和水性NH
4Cl(10mL)およびFe
0(6.36mg、114mmol)を添加し、混合物を80℃で1時間撹拌した。TLC分析は、出発物質の消費を示した。混合物を濾過し、濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、80g SiO
2、30% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2−(2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロアニリノ)−2−メチルプロパン−1−オール (26b)(5.4g、収率86%)が黒色の油として得られた。(C
10H
14BrFN
2O)に関するm/z (ESI+)、277.0、279.0 (M+H)
+。
【0767】
工程3:2−[6−ブロモ−2−(クロロメチル)−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2−メチルプロパン−1−オール (26c)の合成
2−(2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロアニリノ)−2−メチルプロパン−1−オール (26b)(1.8g、6.5mmol)および2−クロロ−1,1,1−トリエトキシエタン(1.5g、9.7mmol)のAcOH(10.0mL)中における黄色の溶液を、55℃で8分間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と生成物の質量の形成を示した。室温に冷却した後、反応混合物をより小さいスケール(5×100mg)で行われた並行する反応と合わせた。合わせた反応混合物を飽和水性NaHCO
3で塩基性化してpH約7〜8に調整し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機相を合わせてブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、40g SiO
2、30% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2−[6−ブロモ−2−(クロロメチル)−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2−メチルプロパン−1−オール (26c)(2.0g、収率72%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.90 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 1.3, 9.8 Hz, 1H), 5.41 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 5.18 (s, 2H), 3.87 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 1.78 (s, 6H)。(C
12H
13BrClFN
2O)に関するm/z (ESI+)、336.9 (M+H)
+。
【0768】
工程4:7−ブロモ−9−フルオロ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ベンズイミダゾール (Int−57)の合成
2−[6−ブロモ−2−(クロロメチル)−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2−メチルプロパン−1−オール (26c)のTHF(5.0mL)中における溶液に、t−BuOK(251mg、2.23mmol)を0℃で添加した。溶液を、0℃で30分間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物をH
2O(10mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。有機相を合わせてブライン(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、30% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、7−ブロモ−9−フルオロ−4,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ベンズイミダゾール (Int−57)(420mg、収率94%)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.47 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 1.5, 9.5 Hz, 1H), 4.98 (s, 2H), 3.84 (s, 2H), 1.67 (s, 6H);(C
12H
12BrFN
2O)に関するm/z (ESI+)、298.7 (M+H)
+。
【0769】
スキーム27に従う7−ブロモ−9−フルオロ−2,4,4−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]ベンズイミダゾール (Int−58)の調製。
【0770】
スキーム27:
【0771】
【化74】
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【0772】
2−[6−ブロモ−2−(クロロメチル)−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]−2−メチルプロパン−1−オール (26c)(500mg、1.49mmol)およびDIPEA(578mg、4.47mmol)のMeCN(5.0mL)中における溶液に、MsCl(256mg、2.23mmol)を滴加した。添加後、結果として得られた溶液を室温まで温まらせ、1時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。その溶液にDIPEA(963mg、7.45mmol)およびメチルアミン塩酸塩(201mg、2.98mmol)を添加した。結果として得られた溶液を、60℃で14時間撹拌した。LCMS分析は、メシレート中間体の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物を濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、30% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、7−ブロモ−9−フルオロ−2,4,4−トリメチル−1,2,3,4−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]ベンズイミダゾール (Int−58)(200mg、収率43%)が黄色のゴム状物質として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.46 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.11 (dd, J = 1.4, 9.6 Hz, 1H), 3.77 (s, 2H), 2.68 (s, 2H), 2.50 (s, 3H), 1.67 (s, 6H);(C
13H
15BrFN
3)に関するm/z (ESI+)、314.0 (M+H)
+。
【0773】
スキーム28に従う7−ブロモ−9−フルオロ−1,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ベンズイミダゾール (Int−59)の調製。
【0774】
スキーム28:
【0775】
【化75】
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【0776】
工程1:2−(5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロアニリノ)プロパン−1−オール (28a)の合成
5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−ニトロベンゼン (1a)(4.0g、16.8mmol)のDMF(40.0mL)中における溶液に、K
2CO
3(4.65g、33.6mmol)および2−アミノプロパン−1−オール(1.26g、16.9mmol)を添加した。混合物を80℃で1時間撹拌した。TLC分析(3:1 石油エーテル/EtOAc)は、出発物質の消費を示した。室温に冷却した後、反応混合物をH
2O(150mL)で希釈し、EtOAc(2×150mL)で抽出した。有機相を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、2−(5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロアニリノ)プロパン−1−オール (28a)(4.7g、収率93%)が黄色の油として得られた。(C
9H
10BrFN
2O
3)に関するm/z (ESI+)、294.6 (M+H)
+。
【0777】
工程2:2−[6−ブロモ−2−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロパン−1−オール (28b)の合成
2−(5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロアニリノ)プロパン−1−オール (28a)(1.3g、3.3mmol)および2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロパナール(1.0g、5.3mmol)のEtOH(10.0mL)およびDMSO(3.0mL)中における黄色の溶液に、Na
2S
2O
4(2.9g、16.4mmol)を添加した。懸濁液を80℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物を濃縮してEtOHを除去した。溶液をEtOAc(100mL)で希釈し、H
2O(50mL)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、25% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2−[6−ブロモ−2−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロパン−1−オール (28b)(1.0g、収率71%)が白色固体として得られた。(C
18H
28BrFN
2O
2Si)に関するm/z (ESI+)、432.8 (M+H)
+。
【0778】
工程3:2−[6−ブロモ−4−フルオロ−2−(1−ヒドロキシエチル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロパン−1−オール (28c)の合成
2−[6−ブロモ−2−(1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロパン−1−オール (28b)(1.0g、2.32mmol)のTHF(5.0mL)中における溶液に、TBAF(1.2g、4.64mmol)を周囲温度で添加した。1時間後、TLC分析(100% EtOAc)は、出発物質の消費を示した。反応溶液をEtOAc(100mL)で希釈し、H
2O(2×50mL)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、80% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2−[6−ブロモ−4−フルオロ−2−(1−ヒドロキシエチル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロパン−1−オール (28c)(400mg、収率54%)が白色固体として得られた。(C
12H
14BrFN
2O
2)に関するm/z (ESI+)、316.7 (M+H)
+。
【0779】
工程4:7−ブロモ−9−フルオロ−1,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ベンズイミダゾール (Int−59)の合成
2−[6−ブロモ−4−フルオロ−2−(1−ヒドロキシエチル)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロパン−1−オール (28c)(400mg、1.26mmol)およびTsOH(434mg、2.52mmol)のPhMe(5.0mL)中における溶液を、120℃で16時間撹拌した。その溶液に飽和水性NaHCO
3(20mL)を添加した。混合物をEtOAc(2×100mL)で抽出した。有機相を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、80〜90% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、7−ブロモ−9−フルオロ−1,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−a]ベンズイミダゾール (Int−59)(300mg、収率80%、ジアステレオ異性体混合物)が黄色の油として得られた。(C
12H
12BrFN
2O)に関するm/z (ESI+)、298.7 (M+H)
+。
【0780】
スキーム29に従う6−ブロモ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンゾトリアゾール (Int−60)の調製。
スキーム29:
【0781】
【化76】
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【0782】
4−ブロモ−N
2−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (29a)(3.00g、13.1mmol)の臭化水素酸(H
2O中2.0M、30mL)中における溶液に、亜硝酸ナトリウム(1.36g、19.6mmol)のH
2O(15mL)中における溶液を0℃で添加した。反応混合物を、この温度で30分間撹拌し、次いで2時間の期間をかけて周囲温度まで温まらせた。反応混合物を飽和水性Na
2CO
3(150mL)中に注ぎ、EtOAc(2×150mL)で抽出した。有機相を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、6−ブロモ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンゾトリアゾール (Int−60)(2.50g、収率80%)が褐色の油として得られた。(C
9H
10BrN
3)に関するm/z (ESI+)、239.6 (M+H)
+。
【0783】
スキーム30に従う2−(5−ブロモ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)プロパン−2−オール (Int−61)の調製。
スキーム30:
【0784】
【化77】
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【0785】
5−ブロモ−2−メチル−2H−インダゾール (30a)(300mg、1.42mmol)のTHF(10.0mL)中における撹拌溶液に、LDA(THF中2.0M、2.13mL、4.26mmol)を−78℃で添加した。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで−78℃に冷却した。アセトン(124mg、2.14mmol)をその反応混合物に−78℃で添加した。次いで反応を周囲温度まで温まらせ、18時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を飽和水性NaHCO
3(10mL)で停止し、層を分離した。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機相を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、0〜100% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2−(5−ブロモ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)プロパン−2−オール (Int−61)(120mg、収率31%)が無色の油として得られた。(C
11H
13BrN
2O)に関するm/z (ESI+)、270.9 (M+H)
+。
【0786】
スキーム31に従う5−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−2H−インダゾール (Int−62)の調製
スキーム31:
【0787】
【化78】
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【0788】
2−(5−ブロモ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)プロパン−2−オール (Int−61)のDCM(10mL)中における撹拌溶液に、TFA(847mg、7.43mmol)およびEt
3SiH(846mg、7.43mmol)を0℃で添加した。混合物を25℃で36時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費を示した。反応をH
2Oで停止し、飽和水性NaHCO
3でpH約8に調整し、DCM(3×10mL)で抽出した。有機相を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、4g SiO
2、0〜100% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−2H−インダゾール (Int−62)(140mg、収率74%)が黄色の油として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.91 - 7.88 (m, 1H), 7.50 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.12 (s, 3H), 3.40 (td, J = 7.2, 14.2 Hz, 1H), 1.49 (d, J = 7.0 Hz, 6H);(C
11H
13BrN
2)に関するm/z (ESI+)、252.8 (M+H)
+。
【0789】
スキーム32に従う9−ブロモ−7−フルオロ−1,1−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−b]インダゾール (Int−61)の調製。
スキーム32:
【0790】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0791】
工程1:2−(5−ブロモ−7−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)エタン−1−オール (32b)の合成
5−ブロモ−7−フルオロ−1H−インダゾール (32a)(2.5g、11.6mmol)のMeOH(10.0mL)中における溶液に、NaOMe(1.26g、23.3mmol)および2−ブロモエタン−1−オール(2.0g、11.6mmol)をN
2の雰囲気下で添加した。結果として生じた溶液を85℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した。TLC分析(1:1 EtOAc/石油エーテル)は、出発物質の部分的な消費を示した。反応混合物を濃縮して乾燥させ、フラッシュクロマトグラフィー(ISCO、80g SiO
2、0〜100% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2−(5−ブロモ−7−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)エタン−1−オール (32b)(950mg、収率32%)が白色固体として得られた。(C
9H
8BrFN
2O)に関するm/z (ESI+)、260.8 (M+H)
+。
【0792】
工程2:2−[5−ブロモ−7−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−2H−インダゾール−3−イル]プロパン−2−オール (32c)の合成
2−(5−ブロモ−7−フルオロ−2H−インダゾール−2−イル)エタン−1−オール (32b)(550mg、2.12mmol)のTHF(10.0mL)中における溶液を、N
2でパージし、次いでLDAの溶液(THF中2.0M、2.34mL、4.67mmol)を−78℃で添加した。溶液を−10℃で30分間撹拌し、次いで冷却して−78℃に戻した。その溶液にアセトン(247mg、4.25mmol)を添加した。結果として得られた溶液を室温で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の完全な消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応をH
2O(30mL)で停止し、EtOAc(50mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、50〜70% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2−[5−ブロモ−7−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−2H−インダゾール−3−イル]プロパン−2−オール (32c)(490mg、収率73%)が無色の油として得られた。
【0793】
工程3:9−ブロモ−7−フルオロ−1,1−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−b]インダゾール (Int−63)の合成
2−[5−ブロモ−7−フルオロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−2H−インダゾール−3−イル]プロパン−2−オール (32c)(490mg、0.61mmol)のPhMe(10.0mL)中における溶液に、p−TSA(210mg、1.22mmol)を0℃で添加した。混合物を120℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物を濃縮して乾燥させ、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、50% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、9−ブロモ−7−フルオロ−1,1−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1H−[1,4]オキサジノ[4,3−b]インダゾール (Int−63)(100mg、収率55%)が黄色の油として得られた。(C
12H
12BrFN
2O)に関するm/z (ESI+)、298.6 (M+H)
+。
【0794】
スキーム33に従うtert−ブチル [2−(5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)プロパン−2−イル]カルバメート (Int−64)の調製。
【0795】
スキーム33:
【0796】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0797】
工程1:5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−2H−インダゾール (33a)の合成
5−ブロモ−7−フルオロ−1H−インダゾール (32a)(550mg、2.12mmol)のEtOAc(30.0mL)中における溶液に、トリメチルオキソニウム テトラフルオロボレート(trimethyloxonium tertrafluoroborate)(1.97g、13.3mmol)を添加した。結果として得られた溶液を、周囲温度で5時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応溶液をH
2O(20mL)で希釈し、EtOAc(100mL)で抽出した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、40g SiO
2、20〜25% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−2H−インダゾール (33a)(1.6g、収率68%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.45 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.22 (dd, J = 1.3, 11.0 Hz, 1H), 4.20 (s, 3H);(C
8H
6BrFN
2)に関するm/z (ESI+)、230.9 (M+H)
+。
【0798】
工程2:N−[2−(5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)プロパン−2−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド (33b)の合成
5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−2H−インダゾール (33a)(1.0g、4.4mmol)のPhMe(10mL)中における溶液に、LDAの溶液(THF中2.0M、2.6mL、5.24mmol)を−78℃で添加した。反応混合物を、−78℃で1時間撹拌した。次いで2−メチル−N−(プロパン−2−イリデン)プロパン−2−スルフィンアミド(704mg、4.4mmol)をその反応混合物に−78℃で添加した。反応混合物を室温に温まらせ、24時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の完全な消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を飽和水性NH
4Cl(10mL)の添加により停止させ、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機相を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、30〜40% MeOH/EtOAc)により精製すると、N−[2−(5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)プロパン−2−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド (33b)(420mg、収率25%)が黄色のゴム状物質として得られた。(C
15H
21BrFN
3OS)に関するm/z (ESI+)、392.0 (M+H)
+。
【0799】
工程3:2−(5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)プロパン−2−アミン (33c)の合成
N−[2−(5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)プロパン−2−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド (33b)(420mg、1.08mmol)のMeOH(5.0mL)中における黄色の溶液に、濃HCl(1.0mL)を室温で添加した。反応混合物を2時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をDCM(10mL)中で溶解させ、TEA(2mL)を添加した。混合物を20分間撹拌した。反応溶液をDCM(2×20mL)で抽出した。有機相を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、2−(5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)プロパン−2−アミン (33c)(300mg、収率97%)が黄色固体として得られた。(C
11H
13BrFN
3)に関するm/z (ESI+)、268.9 (M+H)
+。
【0800】
工程4:tert−ブチル [2−(5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)プロパン−2−イル]カルバメート (Int−64)の合成
2−(5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−2H−インダゾール−3−イル)プロパン−2−アミン (33c)(300mg、0.75mmol)のTHF(3.0mL)中における黄色の溶液に、飽和水性NaHCO
3(3.0mL)およびBoC
2O(659mg、3.0mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。反応溶液をH
2O(10mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機相を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、EtOAc/石油エーテル)により精製すると、(Int−64)(240mg、収率82%)が黄色の油として得られた。(C
16H
21BrFN
3O
2)に関するm/z (ESI+)、387.6 (M+H)
+。
【0801】
スキーム34に従う5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−2H−インダゾール (Int−65)の調製。
スキーム34:
【0802】
【化81】
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【0803】
工程1:5−ブロモ−7−フルオロ−3−ヨード−2−メチル−2H−インダゾール (34a)の合成
5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−2H−インダゾール (33a)(500mg、2.18mmol)のDCM(10.0mL)中における溶液に、ビス(トリフルオロアセトキシ)ヨードベンゼン(1.13g、2.62mmol)およびピリジン(259mg、3.27mmol)を添加した。混合物を30℃で30分間撹拌し、次いでI
2(556mg、2.62mmol)を添加した。混合物を30℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、次いで濾過した。濾液を濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、40g SiO
2、30〜40% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−7−フルオロ−3−ヨード−2−メチル−2H−インダゾール (34a)(700mg、収率90%)が淡黄色固体として得られた。(C
8H
5BrFIN
2)に関するm/z (ESI+)、354.8 (M+H)
+。
【0804】
工程2:5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−3−(プロパ−1−エン−2−イル)−2H−インダゾール (34b)の合成
5−ブロモ−7−フルオロ−3−ヨード−2−メチル−2H−インダゾール (34a)(400mg、1.13mmol)、イソプロペニルボロン酸ピナコールエステル(189mg、1.13mmol)、K
2CO
3(467mg、3.38mmol)およびPd(dppf)Cl
2(82.5mg、0.113mmol)の1,4−ジオキサン(6.0mL)およびH
2O(1.0mL)中における混合物を、N
2の雰囲気下で100℃で3時間撹拌した。反応懸濁液は黒色になった。LCMS分析は、完全な出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。懸濁液をEtOAc(50mL)で希釈し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、30% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−3−(プロパ−1−エン−2−イル)−2H−インダゾール (34b)(270mg、収率89%)が黄色の油として得られた。(C
11H
10BrFN
2)に関するm/z (ESI+)、268.9 (M+H)
+。
【0805】
工程3:5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−2H−インダゾール (Int−65)の合成
5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−3−(プロパ−1−エン−2−イル)−2H−インダゾール (34b)(270mg、1.0mmol)およびRh(PPh
3)
3Cl(92.8mg、0.1mmol)のMeOH(10.0mL)およびTHF(10.0mL)中における溶液に、H
2を注入してかき混ぜ、次いで50psiの圧力のH
2下で50℃において16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物を濃縮して乾燥させ、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、1:1 EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−7−フルオロ−2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−2H−インダゾール (Int−65)(300mg、収率>99%)が淡褐色のゴム状物質として得られた。(C
11H
10BrFN
2)に関するm/z (ESI+)、270.8 (M+H)
+。
【0806】
スキーム35に従う6−ブロモ−1−(プロパン−2−イル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (Int−66)の調製。
スキーム35:
【0807】
【化82】
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【0808】
工程1:5−ブロモ−N
3−(プロパン−2−イル)ピリジン−2,3−ジアミン (35b)の合成
5−ブロモピリジン−2,3−ジアミン (35a)(2.51g、13.4mmol)およびアセトン(1.2mL、16mmol)のi−PrOAc(20mL)中における溶液に、TFA(2.25mL、29.3mmol)およびNaBH(OAc)
3(4.25g、20mmol)を0℃で添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。EtOAc(50mL)を添加して反応を停止させた。混合物を飽和水性NaHCO
3(40mL)およびブライン(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(40g SiO
2、0〜65% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−N
3−(プロパン−2−イル)ピリジン−2,3−ジアミン (35b)(2.7g、収率89%)が褐色のゴム状物質として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.28 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.97 (br. s., 1H), 3.55 (td, J = 6.1, 12.3 Hz, 1H), 1.15 (d, J = 6.2 Hz, 6H);(C
8H
12BrN
3)に関するm/z (APCI)、230.1、232.2 (M+H)
+。
【0809】
工程2:6−ブロモ−1−(プロパン−2−イル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (Int−66)の合成
5−ブロモ−N
3−(プロパン−2−イル)ピリジン−2,3−ジアミン (35b)(1.5g、6.52mmol)およびAC
2O(30.8mL、32.6mmol)のAcOH(12.5mL)中における混合物を、90℃で一夜撹拌した。溶媒を蒸発により除去した。残留物をDCM(50mL)中で溶解させ、水性NaOH(1.0N)でpH約8〜9に調整した。有機層を集め、ブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(24g SiO
2、10% MeOH/EtOAc)により精製すると、6−ブロモ−1−(プロパン−2−イル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (Int−66)(866mg、収率52%)が薄褐色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.42 - 8.32 (m, 2H), 4.76 (td, J = 6.9, 13.8 Hz, 1H), 2.61 (s, 3H), 1.54 (d, J = 7.0 Hz, 6H);(C
9H
10BrN
3)に関するm/z (APCI)、254.2、256.1 (M+H)
+。
【0810】
スキーム36に従う5−クロロ−2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (Int−67)の調製。
スキーム36:
【0811】
【化83】
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【0812】
K
2CO
3(4.1g、29.8mmol)のDMSO(6.0mL)中におけるスラリーに、5−クロロ−2−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (36a)(1.0g、5.7mmol)および2−ブロモプロパン(2.8mL、29.8mmol)を添加した。混合物を室温で20時間撹拌し、60℃でさらに1時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成(位置異性体の約4:1混合物)を示した。混合物をH
2O(25mL)およびEtOAc(25mL)の間で分配した。水層をEtOAc(3×25mL)で抽出した。有機層を合わせてH
2O(2×25mL)およびブライン(25mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、SiO
2上に直接濃縮した。粗製の物質をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、80〜100% EtOAc/ヘプタン類)により精製すると、5−クロロ−2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (Int−67)(950mg、収率76%)が最初に溶離する位置異性体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.85 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.84 (p, J = 7.0 Hz, 1H), 2.68 (s, 3H), 1.69 (d, J = 7.0 Hz, 6H);(C
10H
12ClN
3)に関するm/z (APCI)、209.9 (M+H)
+。
【0813】
スキーム37に従う6−ブロモ−1−(プロパン−2−イル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (Int−68)の調製。
スキーム37:
【0814】
【化84】
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【0815】
工程1:N−tert−ブチル−6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン (37b)の合成
2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン (37a)のPhMe(30mL)中における溶液に、2−メチルプロパン−2−アミン(3.8g、51.8mmol)を0℃で添加した。黄色の溶液を室温で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、100% 石油エーテル)により精製すると、N−tert−ブチル−6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン (37b)(4.7g、収率79%)が黄色固体として得られた。(C
9H
12ClN
3O
2)に関するm/z (ESI)、229.9 (M+H)
+。
【0816】
工程2:N
2−tert−ブチル−6−クロロピリジン−2,3−ジアミン (37c)の合成
N−tert−ブチル−6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−アミン (37b)(4.7g、20.5mmol)のEtOH(200mL)中における溶液に、飽和水性NH
4Cl(60mL)およびFe
0(5.7g、102mmol)を添加した。混合物を60℃で3時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物を濾過し、濃縮してEtOHを除去した。混合物をH
2O(100mL)で希釈し、EtOAc(200mL)で抽出した。有機層を合わせて無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、N
2−tert−ブチル−6−クロロピリジン−2,3−ジアミン (37c)(3.9g、収率95%)が黒色の油として得られ、それをそれ以上精製せずに用いた。(C
9H
14ClN
3)に関するm/z (ESI)、199.9 (M+H)
+。
【0817】
工程3:3−tert−ブチル−5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (Int−68)の合成
N
2−tert−ブチル−6−クロロピリジン−2,3−ジアミン (37c)(3.0g、15.0mmol)およびCH(OEt)
3(4.5g、30.0mmol)のPhMe(40.0mL)中における黒色の混合物に、p−TSA一水和物(286mg、1.5mmol)を添加した。混合物を、110℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物を飽和水性NaHCO
3(60mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、3−tert−ブチル−5−クロロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン (Int−68)が黒色固体として得られ、それをそれ以上精製せずに用いた。(C
10H
12ClN
3)に関するm/z (ESI)、209.8 (M+H)
+。
【0818】
スキーム38に従う(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)の調製。
スキーム38:
【0819】
【化85】
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【0820】
工程1:tert−ブチル (3R,4R)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート (38b)の合成
tert−ブチル (3R,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート (38a)(13.0g、60.1mmol)のDCM(100mL)および飽和Na
2CO
3(100mL)中における溶液に、クロロギ酸ベンジル(24.1mL、72.1mmol、PhMe中50%)を0℃で滴加した。混合物を4時間撹拌し、次いで有機相を収集した。水相をDCM(2×100mL)で抽出した。有機相を合わせてH
2O(2×100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜60% EtOAc/ヘキサン類)により精製すると、tert−ブチル (3R,4R)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート (38b)(18.0g、収率85%)が淡黄色の油として得られた。(C
18H
26N
2O
5)に関するm/z (ESI+)、251.3 (M+H-Boc)
+。
【0821】
工程2:ベンジル [(3R,4R)−3−ヒドロキシ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート (38c)の合成
tert−ブチル (3R,4R)−4−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(38b)(18.0g、51.4mmol)およびHClのEtOH中における溶液(EtOH中1.25M、123mL、154mmol)を、周囲温度で6時間撹拌し、次いで濃縮した。残留物をEtOAc(100mL)で希釈した。飽和水性NaHCO
3(100mL)を添加し、その混合物を0℃に冷却した。塩化メタンスルホニル(6.5mL、83.9mmol)を滴加し、混合物をこの温度で4時間撹拌した。層を分離し、水層をEtOAc(2×100mL)で抽出した。有機相を合わせてH
2O(2×100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をペンタンで摩砕処理すると、ベンジル [(3R,4R)−3−ヒドロキシ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート (38c)(12.0g、収率71%)が白色固体として得られた。(C
14H
20N
2O
5S)に関するm/z (ESI+)、329.4 (M+H)
+。
【0822】
工程3:(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)の合成
ベンジル [(3R,4R)−3−ヒドロキシ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]カルバメート (38c)(12.0g、36.5mmol)のDCM:MeOH(5:4、180mL)中における溶液を、15% Pd/C(0.583g、5.48mmol)の存在下で、水素のバルーンの下で周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、メタノール(100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮すると、(Int−69)(6.41g、収率90%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 3.83 (ddd, J = 11.6, 5.0, 2.2 Hz, 1H), 3.73 (ddt, J = 12.3, 4.8, 2.5 Hz, 1H), 3.46 (td, J = 9.8, 5.0 Hz, 1H), 2.89 - 2.75 (m, 5H), 2.58 (dd, J = 11.6, 10.1 Hz, 1H), (ddt, J = 13.1, 5.0, 2.7 Hz, 1H) 1.66 - 1.54 (m, 1H);(C
6H
14N
2O
3S)に関するm/z (APCI+)、195.0 (M+H)
+;[α]D -19° (c 0.1、MeOH)。
【0823】
スキーム39に従う(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (2S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパン酸塩 (Int−70)の調製
スキーム39:
【0824】
【化86】
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【0825】
工程1:1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩(39b)の合成
tert−ブチル 3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート (39a)(150g、819mmol)にHClの溶液(MeOH中4.0N、500mL)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費を示した。反応を濃縮して乾燥させると、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩(39b)(97.9g、収率>99%)が得られ、それをそれ以上精製せずに用いた。
1H NMR (400 MHz, D
2O) δ 5.96 (tdd, J = 1.7, 3.9, 10.5 Hz, 1H), 5.80 - 5.61 (m, 1H), 3.65 (br s, 2H), 3.31 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.49 - 2.28 (m, 2H)。
【0826】
工程2:1−(メタンスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン (39c)の合成
1,2,3,6−テトラヒドロピリジン塩酸塩(39b)(97.9g、818mmol)のDCM(1.0L)中におけるスラリーに、TEA(248g、2.5mol)を添加した。混合物を0〜5℃に冷却し、次いで塩化メタンスルホニル(112g、982mmol)でゆっくりと1滴ずつ処理し、反応温度を20℃未満に維持した。添加後、その混合物を室温でさらに16時間撹拌した。H
2O(1L)をゆっくりと添加することにより反応を停止させた。相を分離した。水層をDCM(1.5L)で抽出した。有機性物質を合わせて飽和水性NH
4Cl(500mL)、飽和水性NaHCO
3(500mL)、飽和水性NH
4Cl(500mL)およびブライン(500mL)で連続して洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。結果として生じた黄色固体をDCM/石油エーテル(1:15、500mL)で摩砕処理した。固体を濾過により収集し、真空下で乾燥させると、1−(メタンスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン (39c)(116g、収率88%)が淡黄色固体として得られ、それをそれ以上精製せずに用いた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.86 (dtd, J =1.7, 4.0, 8.1 Hz, 1H), 5.71 (dtd, J =1.2, 3.4, 8.5 Hz, 1H), 3.76 (5重線, J = 2.8 Hz, 2H), 3.37 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.81 (s, 3H), 2.26 (tt, J = 2.9, 5.7 Hz, 2H)。
【0827】
工程3:3−(メタンスルホニル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン (39d)の合成
1−(メタンスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン (39c)(116g、720mmol)のDCM(1.5L)中における溶液に、m−CPBA(175g、863mmol)を一部ずつ添加した。混合物を周囲温度で48時間撹拌した。TLC分析は、出発物質の消費を示した。不均一な混合物を濾過して固体を除去した。濾液を飽和水性Na
2CO
3(1.0L)で塩基性化し、飽和水性Na
2SO
3(1.5L)で洗浄した。水層をDCM(2×1.5L)で抽出した。有機性物質を合わせてブラインで洗浄し(1.5L)、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、3−(メタンスルホニル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン (39d)(120g、収率94%)が淡黄色固体として得られ、それをそれ以上精製せずに用いた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 3.84 (ddd, J = 1.0, 3.6, 14.3 Hz, 1H), 3.57 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.36 (dd, J = 2.0, 3.7 Hz, 1H), 3.34 - 3.26 (m, 2H), 3.09 (ddd, J=4.7, 8.4, 12.9 Hz, 1H), 2.82 (s, 3H), 2.21 - 2.04 (m, 2H)。
【0828】
工程4:(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール(2S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパン酸塩(Int−70)の合成
3−(メタンスルホニル)−7−オキサ−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタン (39d)(10.0g、56mmol)のMeCN(100mL)中における溶液に、LiBr(1.96g、22.6mmol)およびNH
4OH(14.1g、113mmol)を添加した。混合物を周囲温度で48時間撹拌した。TLC分析(1:1 石油エーテル/EtOAc)は、残留する出発物質を示した。反応混合物を40℃に温め、この温度で36時間撹拌した。TLC分析(1:1 石油エーテル/EtOAc)は、出発物質の消費を示した。反応を濃縮して乾燥させると、rac−(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール(11g、粗製)が得られた。rac−(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール(11g)を含有する粗製の混合物をMeOH(120mL)中で溶解させ、その混合物を、溶液が透明になるまで温めて還流させた。混合物を室温まで冷却し、(2S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパン酸 (9.41g、56.6mmol)のMeOH(30mL)中における溶液を添加した。溶液は、濁った状態になり、続いて膨大な沈殿が生じた。混合物を還流状態で10分間撹拌し、次いでゆっくりと室温まで放冷した。溶液を室温で16時間撹拌した。沈殿を濾過により収集した。固体をMeOH(30mL)中で溶解させ、10分間還流状態で撹拌した。溶液をゆっくりと室温に冷却した。結果として生じた沈殿を濾過により収集すると、(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール(2S)−2−ヒドロキシ−3−フェニルプロパン酸塩(Int−70)(5.0g、収率25%)が白色固体として得られた。鏡像体過剰率(97%ee)を、対応するN−CBz保護された誘導体に関して、Chiralpak AS−3カラム(4.6×150mm、3μm粒径、35℃)を用いたキラルSFCにより決定し、それを5〜40% EtOH/CO
2(+0.05%ジエチルアミン)で、2.5mL/分の流速で溶離した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 7.35 - 7.13 (m, 5H), 4.14 (dd, J = 3.5, 8.2 Hz, 1H), 3.89 (ddd, J = 2.1, 5.0, 11.7 Hz, 1H), 3.83 - 3.73 (m, 1H), 3.60 (dt, J = 5.1, 10.0 Hz, 1H), 3.13 (dd, J = 3.4, 13.8 Hz, 1H), 2.98 (ddd, J = 4.5, 9.8, 12.1 Hz, 1H), 2.92 - 2.77 (m, 5H), 2.69 - 2.56 (m, 1H), 2.18 - 2.02 (m, 1H), 1.78 - 1.60 (m, 1H)。
【0829】
実施例の調製
実施例1 (スキームA−1):(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームA−1:
【0830】
【化87】
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【0831】
工程1:4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−1)の合成
6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−46)(90g、331.95mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(126g、498mmol)、AcOK(80g、815.15mmol)、トリシクロヘキシルホスフィン(14g、49.8mmol)およびPd(OAc)
2(7.45g、33.2mmol)のDMSO(1.0L)中における懸濁液にN
2を注入してかき混ぜ、次いで100℃で16時間撹拌した。TLC分析(1:1 石油エーテル/EtOAc)は、出発物質の完全な消費を示した。黒色の懸濁液をH
2O(3.0L)中に注ぎ、EtOAc(2×3L)で抽出した。有機相を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(Biotage、1.0kg、0〜40% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−1)(77g、収率73%)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.69 (s, 1H), 7.33 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 4.77 - 4.61 (m, 1H), 2.65 (s, 3H), 1.65 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 1.36 (s, 12H);(C
17H
24BFN
2O
2)に関するm/z (ESI+)、319.2 (M+H)
+。
【0832】
工程2:6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−2)の合成
4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−1)(300mg、0.943mmol)、2,4,5−トリクロロピリミジン(259mg、0.16mL、1.41mmol)およびK
2CO
3(260mg、1.89mmol)の1,4−ジオキサン(9mL)およびH
2O(3mL)中における混合物に、N
2を注入して5分間かき混ぜた。Pd(PPh
3)
4(54.5mg、0.047mmol)を添加し、その混合物にN
2を注入してさらに10分間かき混ぜた。混合物を90℃で16時間撹拌した後、周囲温度に冷却し、H
2O(15mL)で希釈し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。有機相を合わせてブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。この粗製の混合物に、100mgスケールで類似の様式で行われた反応からの第2の粗製の混合物を添加した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、100% EtOAc)により精製すると、6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−2)(420mg、収率98%)が得られた。(C
15H
13N
4FCl
2)に関するm/z (ESI+)、338.9 (M+H)
+。
【0833】
工程3:(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A1)の合成
6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−2)(210mg、0.619mmol)のDMSO(5mL)中における黄色の懸濁液に、DIPEA(240mg、0.331mL、1.86mmol)および(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)(241mg、1.24mmol)を添加した。混合物を120℃で16時間撹拌し、次いでH
2O(20mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。有機相を合わせてブライン(20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物を、Agela Durashell C18カラム(150×25mm、5μm粒径;カラム温度25℃)を用いる分取HPLCにより精製し、それを34〜54% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A1)(54.7mg、収率19%)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.41 (s, 1H), 8.02 - 7.79 (m, 1H), 7.54 - 7.27 (m, 2H), 5.24 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.86 - 4.71 (m, 1H), 3.86 - 3.74 (m, 1H), 3.60 (br d, J = 9.5 Hz, 2H), 3.53 - 3.45 (m, 1H), 2.94 - 2.79 (m, 4H), 2.69 - 2.59 (m, 4H), 2.07 (s, 1H), 1.62 - 1.46 (m, 7H);(C
21H
26ClFN
6O
3S)に関するm/z (ESI+)、497.3 (M+H)
+。
【0834】
下の表中の実施例は、(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A1)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴なって合成された。必要であれば、単一の鏡像異性体を得るために鏡像異性体の分離が、当該技術で知られている標準的な方法、例えばキラルSFCまたはHPLCの下で実施された。
【0835】
【表10-1】
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【0836】
【表10-2】
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【0837】
【表10-3】
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【0838】
【表10-4】
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【0839】
【表10-5】
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【0840】
【表10-6】
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【0841】
【表10-7】
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【0842】
【表10-8】
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【0843】
【表10-9】
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【0844】
【表10-10】
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【0845】
【表10-11】
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【0846】
【表10-12】
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【0847】
【表10-13】
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【0848】
【表10-14】
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【0849】
【表10-15】
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【0850】
【表10-16】
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【0851】
【表10-17】
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【0852】
実施例A37 (スキームA−2):(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)ピペリジン−3−オールの調製
スキームA−2:
【0853】
【化88】
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【0854】
tert−ブチル (3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート (A−3)(実施例A1におけるように調製された、1.25g、2.49mmol)のDCM(10mL)中における溶液を、TFA(10mL)で処理し、次いで周囲温度で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、粗製の残留物をDCM(10mL)中に溶解させた。pHをNH
4OHにより約7〜8に調整した。生成物を水(20mL)で抽出した。水相をDCM(3×15mL)で洗浄した。白色固体が水層中で形成され、それを濾過により収集すると、(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)ピペリジン−3−オール (実施例A37)(880mg、収率88%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.47 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.73 - 7.57 (m, 1H), 7.51 - 7.39 (m, 1H), 5.69 - 5.62 (m, 1H), 4.90 - 4.72 (m, 1H), 4.43 - 4.30 (m, 1H), 4.08 - 3.93 (m, 1H), 3.90 - 3.77 (m, 1H), 3.50 - 3.39 (m, 2H), 3.07 - 2.96 (m, 1H), 2.95 - 2.82 (m, 1H), 2.63 (s, 3H), 2.28 - 2.15 (m, 1H), 1.74 - 1.64 (m, 1H), 1.59 (d, J = 6.8 Hz, 6H);(C
20H
24F
2N
6O)に関するm/z (ESI+)、403.1 (M+H)
+。
【0855】
実施例A38 (スキームA−3):(3R,4R)−4−[(4−{1−[(2R)−1−アミノプロパン−2−イル]−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}−5−クロロピリミジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームA−3:
【0856】
【化89】
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【0857】
tert−ブチル {(2R)−2−[6−(5−クロロ−2−{[(3R,4R)−3−ヒドロキシ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]プロピル}カルバメート (A−4)(実施例A1におけるように調製された、130mg、0.212mmol)のMeOH(2.5mL)中における溶液に、HClの溶液(1,4−ジオキサン中4.0M、2.5mL)を0℃で滴加した。添加後、反応溶液を室温で2時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を濃縮して乾燥させた。残留物をDuraShellカラム(150×25mm、5μm粒径)上での分取HPLCにより精製し、それを7〜37% MeCN/H
2O(+0.05% HCl)で、30mL/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−[(4−{1−[(2R)−1−アミノプロパン−2−イル]−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}−5−クロロピリミジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A38)(39.5mg、収率34%)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.39 (s, 1H), 8.06 - 7.97 (m, 1H), 7.67 - 7.52 (m, 1H), 5.06 - 4.79 (m, 1H), 3.81 - 3.70 (m, 1H), 3.66 - 3.54 (m, 3H), 3.51 - 3.43 (m, 1H), 3.42 - 3.33 (m, 1H), 2.85 (s, 3H), 2.82 - 2.77 (m, 1H), 2.74 (s, 3H), 2.68 - 2.56 (m, 1H), 2.05 - 1.96 (m, 1H), 1.64 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.58 - 1.45 (m, 1H);(C
21H
27ClFN
7O
3S)に関するm/z (ESI+)、512.2 (M+H)
+。
【0858】
下の表中の実施例は、(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール ((3R,4R)-4-({5-hloro-4-[4-fluoro-2-methyl-1-(propan-2-yl)-1H-benzimidazol-6-yl]pyrimidin-2-yl}amino)-1-(methanesulfonyl)piperidin-3-ol)(実施例A37)(スキームA−2)および(3R,4R)−4−[(4−{1−[(2R)−1−アミノプロパン−2−イル]−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}−5−クロロピリミジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A38)(スキームA−3)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。必要であれば、単一の鏡像異性体を得るために、鏡像異性体の分離が、当該技術で知られている標準的な方法、例えばキラルSFCまたはHPLCの下で実施された。
【0859】
【表11-1】
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【0860】
【表11-2】
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【0861】
【表11-3】
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【0862】
【表11-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0863】
【表11-5】
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【0864】
【表11-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0865】
【表11-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0866】
【表11-8】
[この文献は図面を表示できません]
【0867】
【表11-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0868】
【表11-10】
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【0869】
実施例A60 (スキームA−4):1,5−アンヒドロ−3−[(4−{1−tert−ブチル−4−フルオロ−2−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}−5−クロロピリミジン−2−イル)アミノ]−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトールの調製
スキームA−4
【0870】
【化90】
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【0871】
1,5−アンヒドロ−3−[(4−{1−tert−ブチル−2−[(1R)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル]−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}−5−クロロピリミジン−2−イル)アミノ]−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (A−5)(実施例A1におけるように調製された、70.0mg、0.121mmol)のMeOH(1.0mL)中における溶液に、HCl(1,4−ジオキサン中4.0N、3.0mL)を0℃で滴加した。溶液を30℃で4時間撹拌した。TLC分析は、出発物質の消費を示した。溶液をNH
4OHでpH約9に塩基性化し、次いで濃縮して乾燥させた。残留物をBoston Uni C−18カラム(40×150mm、5μm粒径)上での分取HPLCにより精製し、それを13〜53% MeCN/H
2O(+0.05% HCl)で、60mL/分の流速で溶離した。物質をDuraShellカラム(150×25mm、5μm粒径)上での分取HPLCにより再精製し、それを27〜47% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、1,5−アンヒドロ−3−[(4−{1−tert−ブチル−4−フルオロ−2−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}−5−クロロピリミジン−2−イル)アミノ]−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例A60)(4.2mg、収率8%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.41 (s, 1H), 8.04 (br s, 1H), 7.54 - 7.32 (m, 1H), 5.53 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.28 - 5.20 (m, 1H), 4.95 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.86 - 3.76 (m, 3H), 3.50 (br d, J = 1.2 Hz, 1H), 3.03 (br t, J = 10.3 Hz, 1H), 2.07 (s, 1H), 2.01 - 1.91 (m, 1H), 1.88 (s, 9H), 1.67 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.56 - 1.44 (m, 1H);1個のプロトンが溶媒のピークにより不明瞭;(C
22H
27ClFN
5O
3)に関するm/z (ESI+)、464.1 (M+H)
+。
【0872】
下の表中の実施例は、1,5−アンヒドロ−3−[(4−{1−tert−ブチル−4−フルオロ−2−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}−5−クロロピリミジン−2−イル)アミノ]−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例A60)の合成に関して用いられた方法(スキームA−4)に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0873】
【表12-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0874】
【表12-2】
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【0875】
【表12-3】
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【0876】
実施例A67 (スキームA−5):1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[1−(2,2−ジフルオロエチル)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトールの調製
スキームA−5
【0877】
【化91】
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【0878】
1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[1−(2,2−ジフルオロエチル)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (A−6)(実施例A1におけるように調製された、200mg、0.33mmol)のTHF(10.0mL)中における黄色の溶液に、TBAF(174mg、0.67mmol)を室温で添加した。混合物を2時間撹拌し、その時点でLCMS分析は、完全な出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を濃縮した。残留物をEtOAc(50mL)中で溶解させ、H
2O(2×50mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をDuraShellカラム(150×25mm、5μm粒径)上での分取HPLCにより精製し、それを26〜46% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[1−(2,2−ジフルオロエチル)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例A67)(34.2mg、収率21%)が白色固体として得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.42 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.56 - 7.34 (m, 2H), 6.41 (tt, J = 55.9, 4.3 Hz, 1H), 5.98 (s, 1H), 5.04 (td, J = 14.0, 4.2 Hz, 2H), 4.93 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 3.88 - 3.74 (m, 3H), 3.55 - 3.46 (m, 1H), 3.03 (t, J = 10.4 Hz, 1H), 2.04 - 1.83 (m, 1H), 1.68 (d, J = 1.8 Hz, 6H), 1.56 - 1.42 (m, 1H);1個のプロトンが溶媒のピークにより不明瞭;(C
21H
23ClF
3N
5O
3)に関するm/z (ESI+)、486.0 (M+H)
+。
【0879】
下の表中の実施例は、1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[1−(2,2−ジフルオロエチル)−4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例A67)の合成に関して用いられた方法(スキームA−5)に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0880】
【表13】
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【0881】
実施例A69 (スキームA−6):(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[2−(ジフルオロメチル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームA−6:
【0882】
【化92】
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【0883】
6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−2−(ジフルオロメチル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−7)(実施例A1におけるように調製された、49.6mg、0.132mmol)のTHF(1.32mL)中における溶液に、(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)(38.5mg、0.198mmol)、Cs
2CO
3(129mg、0.397mmol)、Pd(OAc)
2(6mg、0.0264mmol)およびrac−BINAP(17mg、0.0264mmol)を添加した。混合物にN
2を注入して10分間かき混ぜ、次いでマイクロ波照射しながら80℃で105分間撹拌した。LCMS分析は、完全な出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応をMeOHで希釈し、次いでフィルターディスク(0.2μm)を通して濾過した。物質をNacalai Cosmosil 3−ヒドロキシフェニル結合カラム(150×20mm)上での分取SFCにより精製し、それを12〜23% MeOH/CO
2で、85mL/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[2−(ジフルオロメチル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A69)(33.1mg、収率47%)が固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 80℃) δ = 8.43 (s, 1H), 8.10 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 7.57 - 7.23 (m, 3H), 5.14 - 5.02 (m, 1H), 4.97 (br. s., 1H), 3.90 - 3.75 (m, 2H), 3.73 - 3.63 (m, 2H), 3.55 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 2.89 - 2.86 (s, 3H), 2.78 - 2.66 (m, 1H), 2.18 - 2.08 (m, 1H), 1.68 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 1.63-1.59 (m, 1H);(C
21H
24ClF
3N
6O
3S)に関するm/z (APCI)、533.0 (M+H)
+。
【0884】
実施例A70 (スキームA−7):(3R,4R)−4−({5−エチル−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームA−7:
【0885】
【化93】
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【0886】
6−(2−クロロ−5−エチルピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール(A−8)(実施例A1におけるように調製された、80.0mg、0.240mmol)の2−メチル−2−ブタノール(6mL)中における溶液を、Cs
2CO
3(157mg、0.481mmol)および(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)(60.7mg、0.312mmol)で処理し、N
2を注入してかき混ぜた。クロロ−2−(ジメチルアミノメチル)−フェロセン−1−イル−(ジノルボルニルホスフィン)パラジウム (SK−CC02−A)(14.6mg、0.024mmol)を添加し、混合物に再度N
2を注入してかき混ぜた。反応混合物を、120℃で16時間撹拌した。粗製の混合物を30mgスケールで類似の様式で行われた第2反応と合わせて濃縮した。残留物を水(30mL)およびEtOAc(30mL)の間で分配した。水相をEtOAc(30mL)で抽出した。有機相を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物を2段階で、まず分取TLC(SiO
2、10:1 DCM/MeOH、R
f=0.5)により、次いでXbridgeカラム(150×30mm、10μm粒径、カラム温度25℃)を用いる分取HPLCにより精製し、それを15〜55% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−({5−エチル−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A70)(25.4mg、収率22%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.27 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.12 (br d, J = 11.5 Hz, 1H), 6.99 (br d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.24 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 4.84 - 4.75 (m, 1H), 3.81-3.74 (m, 1H), 3.65 - 3.55 (m, 2H), 3.49 - 3.44 (m, 1H), 2.89 (s, 3H), 2.87 - 2.81 (m, 1H), 2.71 - 2.64 (m, 1H), 2.61 (s, 3H), 2.59 - 2.54 (m, 2H), 2.12 - 2.04 (m, 1H), 1.57 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 1.54 - 1.45 (m, J = 10.0 Hz, 1H), 1.04 (t, J = 7.5 Hz, 3H);(C
23H
31FN
6O
3S)に関するm/z (ESI+)、491.1 (M+H)
+。
【0887】
下の表中の実施例は、(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[2−(ジフルオロメチル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A70)(スキームA−6)および(3R,4R)−4−({5−エチル−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A65)(スキームA−7)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0888】
【表14-1】
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【0889】
【表14-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0890】
【表14-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0891】
【表14-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0892】
【表14-5】
[この文献は図面を表示できません]
【0893】
【表14-6】
[この文献は図面を表示できません]
【0894】
【表14-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0895】
実施例A87 (スキームA−8):(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームA−8
【0896】
【化94】
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【0897】
(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (A−9)(実施例A69におけるように調製された、88mg、0.15mmol)のMeOH(3.0mL)中における0℃の溶液に、HClの溶液(1,4−ジオキサン中4.0N、0.55mL、2.2mmol)を添加した。2.5時間後、LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物を濃縮して乾燥させた。残留物をPrinceton Ha−モルホリンカラム(150×21.1mm、5μm粒径、カラム温度35℃)上での分取SFCにより精製し、それを22〜50% MeOH/CO
2で、60mL/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A87)(15mg、収率20%)が白色固体として得られた。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ 8.42 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.52 - 7.31 (m, 2H), 5.73 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 5.20 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.02 (7重線, J = 7.0 Hz, 1H), 4.77 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.86 - 3.75 (m, 1H), 3.68 - 3.56 (m, 2H), 3.53 - 3.46 (m, 1H), 2.94 - 2.80 (m, 4H), 2.71 - 2.60 (m, 1H), 2.06 (s, 1H), 1.66 - 1.47 (m, 7H);(C
21H
26ClFN
6O
4S)に関するm/z (ESI+)、512.8 (M+H)
+。
【0898】
実施例A88 (スキームA−9):(3R,4R)−4−({4−[1−(アゼチジン−3−イル)−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−5−フルオロピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームA−9:
【0899】
【化95】
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【0900】
tert−ブチル 3−[6−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]アゼチジン−1−カルボキシレート (A−10)(実施例A1におけるように調製された、75.0mg、0.170mmol)、(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)(50.1mg、0.258mmol)、Pd(OAc)
2(7.73mg、0.034mmol)、rac−BINAP(21.4mg、0.034mmol)およびCs
2CO
3(168mg、0.516mmol)のTHF(1.7mL)中における溶液を、マイクロ波照射下で80℃で30分間撹拌した。混合物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100% EtOAc/ヘプタン類)により精製した。生成物を含有する画分を濃縮し、DCM(5mL)中に溶解させ、HCl(1,4−ジオキサン中4.0M、1.0mL)で処理した。混合物を周囲温度で4時間撹拌した。溶液を濃縮し、粗製の残留物をPhenomenex Gemini NX C18カラム(150×21.2mm、5μm粒径)上での分取HPLCにより精製し、それを20〜100% MeCN/H2O(+10mM NH
4OAc)で、40mL/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−({4−[1−(アゼチジン−3−イル)−4−フルオロ−2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−5−フルオロピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A88)(76mg、収率89%)が固体として得られた。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ 8.70 (s, 1H), 8.47 - 8.29 (m, 1H), 7.64 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.43 (s, 1H), 4.27 - 3.87 (m, 4H), 3.79 (s, 1H), 3.71 - 3.54 (m, 2H), 3.50 (s, 1H), 3.01 - 2.78 (m, 5H), 2.68 (t, J = 10.3 Hz, 1H), 2.56 (d, J = 1.4 Hz, 3H), 2.12 (s, 1H), 1.62 - 1.43 (m, 1H);(C
21H
25F
2N
7O
3S)に関するm/z (APCI+)、494.2 (M+H)
+。
【0901】
実施例A89 (スキームA−10):(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームA−10:
【0902】
【化96】
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【0903】
工程1:6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−11)の合成
6−ブロモ−4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−03)(63.0mg、0.220mmol)、B
2Pin
2(84.2mg、0.331mmol)、KOAc(65.1mg、0.663mmol)およびPdCl
2(dppf)(18.0mg、0.022mmol)の1,4−ジオキサン(1.1mL)中における混合物に10分間N
2を注入してかき混ぜ、次いでマイクロ波中で90℃で1時間加熱した。混合物を周囲温度に冷却し、PdCl
2(PPh
3)
2(7.71mg、0.011mmol)、水性Na
2CO
3(2.0M、0.33mL、0.659mmol)および2,4,5−トリクロロピリミジン(60.5mg、37.8uL、0.330mmol)を加えた。混合物に10分間窒素を注入してかき混ぜ、次いでマイクロ波中で110℃で70分間加熱した。混合物を水(2mL)およびEtOAc(2mL)の間で分配した。水相をEtOAc(3×2mL)で抽出した。有機相を合わせて濃縮すると、6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−11)が得られ、それをそれ以上精製せずに用いた。(C
15H
11Cl
2FN
4O)に関するm/z (APCI+)、352.8 (M+H)
+。
【0904】
工程2:(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A89)の合成
粗製の6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−11)を、THF(1.8mL)中で溶解させた。(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)(64.4mg、0.331mmol)、Pd(OAc)
2(9.9mg、0.044mmol)、rac−BINAP(27.5mg、0.044mmol)およびCs
2CO
3(216mg、0.663mmol)を添加し、その混合物に10分間N
2を注入してかき混ぜた。混合物をマイクロ波照射を用いて90℃で1.5時間撹拌した。混合物を周囲温度に冷却し、DMSOで希釈し、0.2ミクロンフィルターディスクを通して濾過した。粗製の物質をPrinceton HA−モルホリンカラム(150×21.1mm、5μmカラム粒径、35℃のカラム温度)を用いる分取SFCにより精製し、それを15〜50% MeOH/CO
2 (+10mM NH
3)で、80g/分の流速で溶離し、物質をDiacel DC pak SFC−B(150×21.1mm、5μm粒径、35℃のカラム温度)を用いる分取SFCにより再精製し、それを18〜45% MeOH/CO
2で、80g/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A89)(15.9mg、2工程にわたる収率14%)が白色固体として得られた。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6,75 ℃
) δ 8.40 (s, 1H), 8.35 (b s, 1H), 7.49 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 5.76 - 5.71 (m, 1H), 5.16 (td, J = 7.6, 2.7 Hz, 2H), 5.09 - 5.04 (m, 2H), 5.01 (b s, 1H), 3.85 - 3.78 (m, 1H), 3.70 - 3.62 (m, 2H), 3.55 - 3.50 (m, 1H), 2.91 - 2.85 (m, 4H), 2.72 - 2.66 (m, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.15 - 2.10 (m, 1H), 1.62 - 1.46 (m, 1H);(C
21H
24ClFN
6O
4S)に関するm/z (APCI+)、510.8 (M+H)
+。
【0905】
実施例A90 (スキームA−11):(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームA−11
【0906】
【化97】
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【0907】
バイアルに6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンズイミダゾール (A−12)(実施例A89に従って調製された、121mg、0.25mmol)、(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)(73.6mg、0.38mmol)、Pd(OAc)
2(11.3mg、0.051mmol)、rac−BINAP(31.4mg、0.051mmol)、Cs
2CO
3(247mg、0.76mmol)およびTHF(2.5mL)を添加した。混合物をマイクロ波照射を用いて80℃で30分間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物をSiO
2上で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(ISCO、12g SiO
2、0〜100% EtOAc/ヘプタン類)により精製した。生成物を含有する画分を濃縮した。残留物をMeOH(5mL)中で溶解させ、HCl(1,4−ジオキサン中4.0N、1.0mL)で処理し、混合物を周囲温度で16時間一夜撹拌した。LCMS分析は、部分的な出発物質の消費を示した。HClの追加の分割量(1,4−ジオキサン中4.0N、1.0mL)を添加した。混合物を6時間撹拌し、その時点でLCMS分析は出発物質の消費を示した。混合物を濃縮し、Princeton HA−モルホリンカラム(150×21.1mm、5μm粒径、カラム温度35℃)を用いる分取SFCにより精製し、それを80g/分で14〜50% MeOH/CO
2で溶離すると、(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A90)(17mg、収率12%)がゴム状物質として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.46 (s, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.58 - 7.41 (m, 2H), 5.93 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 5.49 (q, J = 9.1 Hz, 2H), 5.21 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.82 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 3.81 (s, 1H), 3.68 - 3.56 (m, 2H), 3.49 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 2.94 - 2.77 (m, 4H), 2.72 - 2.61 (m, 1H), 2.02 (s, 1H), 1.60 - 1.44 (m, 1H);(C
20H
21ClF
4N
6O
4S)に関するm/z (ESI+)、522.9 (M+H)
+。
【0908】
実施例A91 (スキームA−12):(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームA−12
【0909】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0910】
2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロパン−2−イル)−6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−13)(実施例A89におけるように調製された、294mg、0.590mmol)、(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)(149mg、0.767mmol)およびDIPEA(0.55mL、2.95mmol)のDMSO(2.8mL)中における混合物を、90℃で18時間撹拌した。結果として得られた溶液を周囲温度に冷却し、水(30mL)およびEtOAc(30mL)の間で分配した。層を分離し、水相をEtOAc(5×30mL)で抽出した。有機相を合わせて水(3×20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。結果として生じた黄色の泡状物質をTHF中で溶解させ、0℃に冷却し、TBAF(THF中1.0M、1.2mL、1.2mmol)で処理した。結果として得られた溶液を周囲温度に温まらせ、2.5時間撹拌した後、濃縮した。残留物をZymorSpher HADPカラム(150×21.2mm、5μm粒径、40℃カラム温度)を用いる分取SFCにより精製し、それを18% MeOH/CO
2で、90mL/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A91)(137mg、収率43%)が固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 80 ℃) δ 8.39 (s, 1H), 7.98 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.40 (dd, J = 11.8, 1.3 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.80 (h, J = 6.8 Hz, 1H), 5.56 (s, 1H), 4.97 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 3.87 - 3.78 (m, 1H), 3.71 - 3.63 (m, 2H), 3.57 - 3.51 (m, 1H), 2.93 - 2.85 (m, 4H), 2.75 - 2.67 (m, 1H), 2.16 - 2.09 (m, 1H), 1.70 (s, 6H), 1.63 (d, J = 7.0 Hz, 7H);(C
23H
30ClFN
6O
4S)に関するm/z (APCI+)、540.8 (M+H)
+。
【0911】
実施例A92 (スキームA−13):(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[1−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール
スキームA−13
【0912】
【化99】
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【0913】
バイアルに2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−1−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール (A−14)(実施例A89に従って調製された、81mg、0.16mmol)、(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)(46.7mg、0.24mmol)、Pd(OAc)
2(7.2mg、0.032mmol)、rac−BINAP(20.0mg、0.032mmol)、Cs
2CO
3(157mg、0.48mmol)およびTHF(1.6mL)を添加した。混合物をマイクロ波中で80℃において30分間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物をSiO
2上に濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(ISCO、12g SiO
2、0〜100% EtOAc/ヘプタン類)により精製した。生成物を含有する画分を濃縮し、MeOH(5.0mL)中で溶解させた。混合物をHCl(1,4−ジオキサン中4.0N、2.0mL)で処理し、周囲温度で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物を濃縮して乾燥させ、次いでChiralPak AS−Hカラム(100×4.6mm、3μm粒径)を用いるキラルSFCにより精製し、それを5〜60% MeOH/CO
2で、4.0mL/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[1−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A92)(7.4mg、収率8%)が最初に溶離する画分として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 80 ℃) δ 8.41 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.47 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.52 (td, J = 55.3, 3.7 Hz, 1H), 5.65 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 5.40 - 5.26 (m, 1H), 4.97 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 4.83 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.87 - 3.76 (m, 1H), 3.72 - 3.62 (m, 2H), 3.59 - 3.51 (m, 1H), 2.95 - 2.84 (m, 4H), 2.75 - 2.66 (m, 1H), 2.17 - 2.09 (m, 1H), 1.75 (d, J = 7.1 Hz, 3H), 1.65 - 1.54 (m, 1H);(C
21H
24ClF
3N
6O
4S)に関するm/z (ESI+)、522.9 (M+H)
+;[α]
D22 = -26.5 (c=0.1M、MeOH)。
【0914】
実施例A93 (スキームA−14):(3R,4R)−4−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリミジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームA−14:
【0915】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0916】
工程1:5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (A−16)の合成
この変換は、4つの並行するバッチで行われた。5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−ニトロベンゼン (A−15)(100g、420.2mmol)のMeCN(2L)中における溶液に、i−PrNH
2(27.5g、441.2mmol)を20〜25℃(氷浴冷却)で添加すると、黄色の反応溶液が得られた。結果として得られた混合物を、35℃で60時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物を濃縮して乾燥させた。4つの並行する反応からの粗製の残留物を合わせてフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜2% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (A−16)(350g、収率75%)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.09 - 7.00 (m, 2H), 6.90 (dd, J = 11.1, 2.0 Hz, 1H), 3.94 - 3.84 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.3 Hz, 6H);(C
9H
10BrFN
2O
2)に関するm/z (ESI+)、247.0 (M+H)
+;
19F NMR (377 MHz, DMSO-d
6) δ -116.9。
【0917】
工程2:5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (A−17)の合成
AcOH(2L)およびt−AmylOH(2L)の撹拌混合物に、5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (A−16)(200g、721mmol)を35℃で添加した。Fe
0(282g、5.05mol)を25〜35℃(氷浴冷却)で一部ずつ添加した。結果として得られた混合物を35℃で16時間撹拌すると、灰白色のスラリーが得られた。TLC分析(1:9 EtOAc/石油エーテル、R
f = 0.8、UV254)は、出発物質の消費を示した。混合物をEtOAc(2L)およびH
2O(2L)で希釈した。混合物を、固体のNa
2CO
3をゆっくりと添加することにより中和した。スラリーを濾過し、混合物を分離した。水層をEtOAc(3×1L)で抽出した。有機層を合わせて飽和水性NaHCO
3(2×1L)およびブライン(2×1L)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、150gの5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (A−16)を用いる同一の様式の並行する反応と合わせた。混合物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜25% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (A−17)(230g、収率74%)が褐色の油として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 6.55 (dd, J = 10.0, 2.1 Hz, 1H), 6.38 - 6.34 (m, 1H), 4.93 - 4.41 (m, 3H), 3.55 (7重線, J = 6.2 Hz, 1H), 1.14 (d, J= 6.3 Hz, 6H);
19F NMR (377 MHz, DMSO-d
6) δ -132.8;(C
9H
10BrFN
2O
2)に関するm/z (ESI+)、247.0 (M+H)
+。
【0918】
工程3:(1R)−1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (Int−40)の合成
5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (A−17)(200.0g、809.4mmol)および(2R)−2−ヒドロキシプロパン酸(605.1g、6.72mol)の混合物を25℃から85℃に加熱し、次いで85℃で16時間撹拌した。TLC分析(1:1 EtOAc/石油エーテル)、R
f = 0.5、UV254)は、出発物質の消費を示した。反応混合物を25℃に冷却し、EtOAc(1L)およびH
2O(1L)で希釈した。混合物を水性NaOH(50%、〜300mL)でpH約8〜9に塩基性化し、氷浴で冷却することにより内部温度を30℃未満で維持した。混合物を分離し、水層をEtOAc(2×1L)で抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物にMTBE(400mL)および石油エーテル(200mL)を添加した。沈殿が形成された。結果として生じたスラリーを25℃で1時間撹拌した。スラリーを濾過し、フィルターケーキを石油エーテル(2×80mL)で洗浄した。フィルターケーキを真空中で乾燥させると、(1R)−1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (Int−40)(150g、収率62%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.80 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.27 (dd, J = 10.1, 1.5 Hz, 1H), 5.74 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 5.17 - 5.00 (m, 2H), 1.63 - 1.49 (m, 9H)。
【0919】
工程4:(1R)−1−[4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (A−18)の合成
(1R)−1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (Int−40)(150.0g、498.1mmol)、B
2Pin
2(164.4g、647.5mmol)、PdCl
2(dppf)(18.2g、24.9mmol)およびKOAc(146.6g、1.49mmol)の1,4−ジオキサン(1.2L)中における撹拌混合物を、25℃から90℃まで加熱した。反応混合物をN
2下で90℃において3時間撹拌した。TLC分析(1:1 EtOAc/石油エーテル、R
f = 0.46、UV254)は、出発物質の消費を示した。反応混合物を25℃に冷却し、H
2O(800mL)で停止した。混合物を真空中で濃縮して1,4−ジオキサンを除去した。残留物を濾過し、フィルターケーキをEtOAc(2×100mL)で洗浄した。濾液をEtOAc(2×800mL、400mL)で抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、1:5 EtOAc/石油エーテル − 100% EtOAc)により精製すると、(1R)−1−[4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (A−18)(160g、収率92%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.73 (s, 1H), 7.35 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 5.17 (5重線, J = 6.4 Hz, 1H), 4.95 (sept, J = 7.0 Hz, 1H), 4.10 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 1.70 - 1.63 (m, 9H), 1.36 (s, 12H);(C
18H
26BFN
2O
3)に関するm/z (ESI+)、348.9 (M+H)
+。
【0920】
工程5:(1R)−1−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (A−19)の合成
この変換は、2つの並行するバッチで実施された。(1R)−1−[4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (A−18)(80g、230mmol)、2,4,5−トリクロロピリミジン(54.7g、299mmol)、Pd(PPh
3)
4(26.5g、22.9mmol)およびK
2CO
3(63.5g、459mmol)の1,4−ジオキサン(600mL)およびH
2O(250mL)中における撹拌混合物に、N
2を注入してかき混ぜた。混合物をN
2下で90℃で3時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物を室温に冷却し、H
2O(500mL)で希釈した。2つの並行する反応を合わせ、濃縮して1,4−ジオキサンを除去した。残留物を濾過し、フィルターケーキをEtOAc(2×150mL)で洗浄した。混合物を分離した。有機層をブライン(2L)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、1:5 EtOAc/石油エーテル → 100% EtOAc)により精製した。生成物を含有する画分を約400mLまで濃縮し、結果として沈殿が生じた。固体を濾過により集めた。フィルターケーキを石油エーテル(200mL)で洗浄し、真空中で乾燥させると、(1R)−1−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (A−19)(70g、収率39%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.68 (s, 1H), 7.98 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.59 (dd, J = 1.3, 11.3 Hz, 1H), 5.19 (5重線, J = 7.0 Hz, 1H), 4.96 (sept, J = 6.8 Hz, 1H), 3.11 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 1.75 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.71 (d, J = 7.0 Hz, 6H);(C
16H
15Cl
2FN
4O)に関するm/z (ESI+)、368.8 (M+H)
+。
【0921】
工程6:(3R,4R)−4−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリミジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A93)の合成
この変換は、2つの並行するバッチで実施された。(1R)−1−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (A−19)(50g、135mmol)および(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)のDMSO(350mL)中における撹拌溶液に、DIPEA(85.7g、664mmol)を添加した。反応混合物を60℃で56時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。2つの並行する反応を合わせ、セライトのパッドを通して濾過した。濾液を撹拌している飽和水性NaHCO
3(2L)中に注いだ。混合物をDCM(3×2L)で抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をEtOAc(2L)中で溶解させた。スルフヒドリルシリカゲル(Accela、20g、0.7〜1.4mmol/g)を添加し、その混合物を30℃で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、1:10 EtOAc/石油エーテル → 100% EtOAc)により精製した。生成物をEtOH(200mL)およびH
2O(800mL)中で溶解させ、次いで濃縮してEtOHを除去した。水溶液を凍結乾燥により乾燥させた。固体を真空下で50℃において48時間乾燥させると、(3R,4R)−4−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリミジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例A93)(95g、収率67%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, 80℃, DMSO-d
6) δ 8.40 (s, 1H), 7.99 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.42 (dd, J = 11.8, 1.3 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.50 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 5.23 (7重線, J = 6.9 Hz, 1H), 5.16 - 5.07 (m, 1H), 4.97 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 3.88 - 3.77 (m, 1H), 3.73 - 3.62 (m, 2H), 3.58 - 3.52 (m, 1H), 2.94 - 2.86 (m, 4H), 2.76 - 2.68 (m, 1H), 2.17 - 2.08 (m, 1H), 1.69 - 1.54 (m, 10H);(C
22H
28ClFN
6O
4S)に関するm/z (ESI+)、526.8 (M+H)
+;[α]
D22= -11.4 (c=0.1、MeOH)。
【0922】
実施例A94 (スキームA−15):1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトールの調製
スキームA−15:
【0923】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0924】
工程1:5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (A−16)の合成
この反応は、3つの並行するバッチにおいて実施された。5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−ニトロベンゼン (A−15)(166g、697mmol)のTHF(1.7L)中における撹拌溶液に、i−PrNH
2(41.2g、697mmol)およびCs
2CO
3(455g、1.40mol)を15〜30℃で添加した。添加の際に発熱が検出された。反応混合物を30℃で6時間撹拌した。TLC分析(100% 石油エーテル、UV254、R
f = 0.35)は、出発物質の消費を示した。3つの反応バッチを合わせた。合わせた混合物を濾過し、濾液を真空下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜2% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (A−16)(420g、収率72%)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.09 - 7.00 (m, 2H), 6.90 (dd, J = 11.1, 2.0 Hz, 1H), 3.94 - 3.84 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.3 Hz, 6H);(C
9H
10BrFN
2O
2)に関するm/z (ESI+)、276.1 (M+H)
+。
【0925】
工程2:5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (A−17)の合成
この反応は、2つの並行するバッチにおいて実施された。5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (A−16)(210g、758mmol)のMeOH(1.8L)中における撹拌溶液に、H
2O(0.9L)中のNH
4Cl(81.1g、1.52mol)およびFe
0粉末(212g、3.79mol)を15℃で添加した。結果として得られた混合物を68℃(内部温度)に加熱し、同じ温度で8時間撹拌した。TLC分析(10% EtOAc/石油エーテル、UV254、R
f = 0.8)は、出発物質の消費を示した。2つの反応バッチを室温まで冷却し、合わせた。2つの反応混合物を合わせ、濾過した。フィルターケーキをMeOH(3×500mL)で洗浄した。濾液を真空下で濃縮してMeOHのほとんどを除去した。結果として生じた水性混合物をEtOAc(3×1L)で抽出した。有機層を合わせてブライン(2×800mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン(A−17)(350g、収率88%)が紫色固体として得られ、それをそれ以上精製せずに用いた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 6.55 (dd, J = 10.0, 2.1 Hz, 1H), 6.38 - 6.34 (m, 1H), 4.93 - 4.41 (m, 3H), 3.55 (7重線, J = 6.2 Hz, 1H), 1.14 (d, J= 6.3 Hz, 6H);
19F NMR (377 MHz、DMSO-d
6) δ -132.8;(C
9H
12BrFN
2)に関するm/z (ESI+)、246.6 (M+H)
+。
【0926】
工程3:(1R)−1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (Int−20)の合成
2Lの三つ口丸底フラスコに、(2R)−2−ヒドロキシプロパン酸(951g、9.71mol)を15℃で添加し、化合物を85℃(内部温度)に加熱した。その撹拌溶液に、85℃で5−ブロモ−3−フルオロ−N
1−(プロパン−2−イル)ベンゼン−1,2−ジアミン (A−17)(300g、1.21mol)を一部ずつ添加した。結果として得られた混合物を、85℃(内部温度)で40時間撹拌すると、紫色の反応溶液が得られた。TLC分析(1:2 EtOAc/石油エーテル、UV254、R
f = 0.8)は、出発物質の消費を示した。反応混合物を室温に冷却し、THF(1.5L)で希釈した。混合物を氷水浴冷却を用いて10〜15℃において飽和水性LiOHでpH約8に調整した。混合物をMTBE(3×1.5L)で抽出した。有機層を合わせてブライン(2×800mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液を真空下で濃縮すると、(1R)−1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (A−18)(330g、収率90%)が褐色固体として得られ、それをそれ以上精製せずに次の工程に用いた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.80 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.27 (dd, J = 10.1, 1.5 Hz, 1H), 5.74 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 5.17 - 5.00 (m, 2H), 1.63 - 1.49 (m, 9H);
19F NMR (376 MHz、DMSO-d
6) δ -126.3;(C
12H
14BrFN
2O)に関するm/z (ESI+)、302.6 (M+H)
+。
【0927】
工程4:1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オン (A−20)の合成
化合物(1R)−1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (Int−20)(365g、1.21mol)のCHCl
3(3L)中における撹拌溶液に、活性化MnO
2(738g、8.48mol)を室温で添加した。反応混合物を58℃(内部温度)に加熱し、同じ温度で16時間撹拌した。TLC分析(1:2 EtOAc/石油エーテル、UV254、R
f = 0.3)は、出発物質の消費を示した。反応混合物を室温に冷却し、セライトのパッドを通して濾過した。フィルターケーキをEtOAc(3×500mL)で洗浄し、濾液を真空下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜30% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オン (A−20)(362g、収率99%)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.54 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 9.5, 1.5 Hz, 1H), 5.82 (7重線, J = 7.0 Hz, 1H), 2.79 (s, 3H), 1.56 (d, J = 7.0 Hz, 6H);
19F NMR (377 MHz, DMSO-d
6) δ -124.1;(C
12H
12BrFN
2O)に関するm/z (ESI+)、300.6 (M+H)
+。
【0928】
工程5:2−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−21)の合成
この反応は、2つの並行するバッチにおいて実施された。1−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オン (A−20)(165g、552mmol)のTHF(1.7L)中における溶液を脱気し、N
2で3回パージした。撹拌溶液を、氷−ブライン浴冷却を用いて0〜5℃(内部温度)に冷却し、MeMgBr(Et
2O中3.0M、221mL)の溶液を滴加した。添加の間、紫色の溶液は灰色のスラリーに変わった。結果として得られた混合物を、氷−ブライン浴冷却を用いて0〜5℃で3時間撹拌した。TLC分析(20% EtOAc/石油エーテル、UV254、R
f = 0.8)は、出発物質の消費を示した。反応混合物を氷−ブライン浴冷却を用いて0〜5℃でゆっくりと飽和水性NH
4Cl(400mL)で停止し、次いで室温で1時間撹拌した。2つの反応バッチを合わせ、EtOAc(1L)で希釈した。有機層を分離した。水層をEtOAc(2×1L)で抽出した。有機層を合わせてMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜50% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−21)(316g、収率91%)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.49 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.08 (dd, J = 9.7, 1.5 Hz, 1H), 5.45 (7重線, J = 7.0 Hz, 1H), 2.87 (s, 1H), 1.77 (s, 6H), 1.63 (d, J = 7.0 Hz, 6H);
19F NMR (377 MHz、DMSO-d
6) δ -126.3;(C
13H
16BrFN
2O)に関するm/z (ESI+)、314.7 (M+H)
+。
【0929】
工程6:2−[4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−22)の合成
3Lの三つ口丸底フラスコに、2−[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−21)(300g、952mmol)、B
2Pin
2(290g、1.14mol)、Pd(dppf)Cl
2(34.8g、47.6mmol)、KOAc(280g、2.86mol)および1,4−ジオキサン(2L)を入れた。反応混合物を脱気し、N
2で3回パージした。反応混合物を90℃(内部温度)に加熱し、この温度で3時間撹拌すると、橙色のスラリーが得られた。TLC分析(1:2 EtOAc/石油エーテル、UV254、R
f = 0.4)は、出発物質の消費を示した。反応混合物を室温に冷却し、濾過した。濾液をEtOAc(2L)で希釈し、ブライン(2×1L)で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、10〜50% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、2−[4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−22)(210g、収率61%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3 ) δ 7.77 (s, 1H), 7.34 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 5.41 (7重線, J = 6.9 Hz, 1H), 3.10 (s, 1H), 1.79 (s, 6H), 1.69 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 1.36 (s, 12H);
19F NMR (377 MHz, DMSO-d
6) δ -129.5;(C
13H
16FN
2O)に関するm/z (ESI+)、362.9 (M+H)
+。
【0930】
工程7:2−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−23)の合成
この反応は、2つの並行するバッチにおいて実施された。化合物2−[4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−22)(100g、276mmol)およびNa
2CO
3(87.8g、828mmol)の1,4−ジオキサン(1L)およびH
2O(300mL)中における混合物に、2,4,5−トリクロロピリミジン(67.2g、359mmol)を添加した。混合物を脱気し、N
2で3回パージした。Pd(PPh
3)
4(31.9g、27.6mmol)を添加し、その混合物を脱気し、N
2で3回パージした。反応混合物を100℃で予熱した油浴中に置き、90℃(内部温度)で24時間撹拌した。LCMSは、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を室温に冷却した。2つの反応混合物を合わせた。合わせた混合物を濾過し、真空下で濃縮して1,4−ジオキサンを除去した。残留物をEtOAc(1L)で希釈し、有機層を収集した。水層をEtOAc(3×1L)で抽出した。有機層を合わせてMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、1:5 石油エーテル/DCM中0〜50% EtOAc)により精製した。生成物を含有する画分を真空下で約200mLに濃縮し、同時に白色固体が沈殿した。懸濁液を濾過し、フィルターケーキを石油エーテル(2×300mL)で洗浄した。フィルターケーキを集め、真空下で乾燥させると、2−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−23)(112g)が得られた。濾液を濃縮し、残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、1:5 石油エーテル/DCM中0〜50% EtOAc)により再精製した。生成物を含有する画分を真空下で約50mLまで濃縮し、追加の生成物が沈殿した。懸濁液を濾過し、フィルターケーキを石油エーテル(2×100mL)で洗浄した。フィルターケーキを集め、真空下で乾燥させると、2−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−23)(41g)の追加のバッチが得られた。生成物のバッチを合わせて、2−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−23)(153g、収率71%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.01 (s, 1H), 8.06 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.41 (dd, J = 11.5, 1.3 Hz, 1H), 5.85 - 5.72 (m, 2H), 1.67 (s, 6H), 1.61 (d, J = 7.0 Hz, 6H);
19F NMR (377 MHz, CDCl
3) δ -128.2;(C
17H
17Cl
2FN
4O)に関するm/z (ESI+)、383.0 (M+H)
+。
【0931】
工程8:1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例A94)の合成
2Lの三つ口丸底フラスコに、2−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−23)(112g、292mmol)、3−アミノ−1,5−アンヒドロ−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール 塩酸塩(51.6g、336mmol)およびMeCN(1.1L)を入れた。DIPEA(132g、1.02mol、178mL)を室温で添加した。反応混合物を80℃(内部温度)に加熱し、同じ温度で40時間撹拌すると、褐色の溶液が得られた。LCMS分析は、残留する出発物質を示した。追加の3−アミノ−1,5−アンヒドロ−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール 塩酸塩(6.73g、43.8mmol)を80℃(内部温度)で添加し、反応を80℃(内部温度)でさらに10時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、真空下で濃縮した。残留物を1:1 EtOAc/H
2O(1.5L)中で溶解させた。いくらかの固体が沈殿した。EtOH(100mL)を添加した。有機層を集め、水層をEtOAc(2×500mL)で抽出した。有機層を合わせてH
2O(2×300mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。濾液にスルフヒドリルシリカゲル(Accela、8g、0.7〜1.4mmol/g)を添加した。結果として得られた混合物を室温で1時間撹拌し、次いでセライトのパッドを通して濾過した。スルフヒドリルシリカゲルによる処理を同一の様式で繰り返し、濾液を濃縮して乾燥させた。粗製の残留物をMeCN(500mL)中で室温において16時間スラリー化した。懸濁液を濾過し、フィルターケーキをMeCN(2×100mL)で洗浄した。フィルターケーキを再度MeCN(300mL)で室温において6時間スラリー化した。混合物を濾過し、フィルターケーキをMeCN(2×100mL)で洗浄した。フィルターケーキを集め、真空下で乾燥させ、次いで乾燥オーブン中で乾燥させると(45℃で20時間、50℃で64時間)、1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例A94)(90g、収率66%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, 80℃, DMSO-d
6) δ 8.38 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.43 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.80 (7重線, J = 7.0 Hz, 1H), 5.56 (s, 1H), 4.71 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 3.91 - 3.79 (m, 3H), 3.61 - 3.52 (m, 1H), 3.41 - 3.31 (m, 1H), 3.12 - 3.07 (m, 1H), 2.09 - 2.00 (m, 1H), 1.70 (s, 6H), 1.67 - 1.52 (m, 7H);
19F NMR (377 MHz, CDCl
3) δ -127.2;(C
22H
27ClFN
5O
3)に関するm/z (ESI+)、464.2 (M+H)
+;[α]
D22= -12.6 (c=0.2、MeOH)。
【0932】
スキームA−16の代わりの2−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−23)の調製
【0933】
【化102】
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【0934】
工程1:1−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オン (A−19)の合成
(1S)−1−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (A−19)(3.86g、10.5mmol)のDMSO(130mL)中における溶液に、Et
3N(10.6g、105mmol)を添加した。三酸化硫黄ピリジン錯体(10g、62.7mmol)を添加し、混合物を周囲温度で撹拌した。4時間後、LCMS分析は、約10%の残留する出発物質を示した。追加の三酸化硫黄ピリジン錯体(4.7g)を添加した。1時間後、LCMS分析は、出発物質の消費を示した。混合物をH
2OおよびEtOAcの間で分配した。水層をEtOAc(3×)で抽出した。有機層を合わせてH
2Oで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、80g SiO
2、10〜40% EtAOc/ヘプタン)により精製すると、1−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オン (A−24)(3.1g、収率80%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.06 (s, 1H), 8.20 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.55 (dd, J = 11.4, 1.3 Hz, 1H), 5.77 (7重線, J = 7.1 Hz, 1H), 2.79 (s, 3H), 1.61 (d, J = 7.0 Hz, 6H);(C
16H
13Cl
2FN
4O)に関するm/z (APCI)、366.8 (M+H)
+。
【0935】
工程2:2−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−23)の合成
1−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オン (A−24)(3.1g、8.7mmol)のTHF(87mL)中における溶液を、N
2の雰囲気下で0℃に冷却した。臭化メチルマグネシウムの溶液(Et
2O中3.0M、4.0mL、12mmol)を滴加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を飽和水性NH
4Clで停止し、EtOAcおよびH
2Oの間で分配した。水層をEtOAc(2×)で抽出した。有機性物質を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、80g SiO
2、20〜60% EtOAc/ヘプタン)により精製すると、2−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]プロパン−2−オール (A−23)(3.11g、収率93%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.01 (s, 1H), 8.06 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.41 (dd, J = 11.5, 1.3 Hz, 1H), 5.85 - 5.72 (m, 2H), 1.67 (s, 6H), 1.61 (d, J = 7.0 Hz, 6H);(C
17H
17Cl
2FN
4O)に関するm/z (APCI)、382.8 (M+H)
+。
【0936】
実施例B1 (スキームB):4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−2−{[(3R,4R)−3−ヒドロキシ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]アミノ}ピリミジン−5−カルボニトリルの調製
スキームB:
【0937】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0938】
工程1:4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−2−(メチルスルファニル)ピリミジン−5−カルボニトリル (B−1)の合成
4−クロロ−2−(メチルスルファニル)ピリミジン−5−カルボニトリル(150mg、0.808mmol)、4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−1)(257mg、0.808mmol)およびK
2CO
3(335mg、2.42mmol)の1,4−ジオキサン(15.0mL)およびH
2O(2.1mL)中における混合物に、Pd(t−Bu
3P)
2(41.3mg、0.0808mmol)を添加した。反応にN
2を注入してかき混ぜ、次いで80℃で1時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物を、85.7mgの4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−1)を用いて同一の様式で行われた第2反応と合わせた。混合物をEtOAc(20mL)で希釈し、H
2O(5mL)で洗浄した。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(Biotage、SiO
2、1:1 石油エーテル/EtOAc)により精製すると、4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−2−(メチルスルファニル)ピリミジン−5−カルボニトリル (B−1)(280mg、収率76%)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.78 (s, 1H), 8.31 - 8.22 (m, 1H), 7.82 - 7.72 (m, 1H), 2.71 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 2.67 - 2.64 (m, 1H), 1.72 (d, J = 6.8 Hz, 6H);(C
17H
16FN
5S)に関するm/z (ESI)、342.0 (M+H)
+。
【0939】
工程2:4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−2−(メタンスルフィニル)ピリミジン−5−カルボニトリル (B−2)の合成
4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−2−(メチルスルファニル)ピリミジン−5−カルボニトリル (B−1)(200mg、0.586mmol)のTHF(9.0mL)およびH
2O(4.5mL)中における溶液に、オキソン(540mg、0.879mmol)を10℃で添加した。結果として生じた混合物を、同じ温度で1.5時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を、80mgの4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−2−(メチルスルファニル)ピリミジン−5−カルボニトリル (B−1)を用いて同一の様式で行われた並行する反応と合わせた。合わせた溶液をEtOAc(20mL)で希釈し、ブライン(10mL)で洗浄した。水層をEtOAc(4×10mL)で抽出した。有機層を合わせてブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−2−(メタンスルフィニル)ピリミジン−5−カルボニトリル (B−2)(250mg、収率85%)が灰白色固体として得られ、それをそれ以上精製せずに用いた。(C
17H
16FN
5OS)に関するm/z (ESI)、358.3 (M+H)
+。
【0940】
工程3:4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−2−{[(3R,4R)−3−ヒドロキシ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]アミノ}ピリミジン−5−カルボニトリル (実施例B1)の合成
4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−2−(メタンスルフィニル)ピリミジン−5−カルボニトリル (B−2)(120mg、0.336mmol)および(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)のTHF(15.0mL)中における混合物に、Na
2CO
3(71.2mg、0.672mmol)を添加した。結果として生じた混合物を、65℃で12時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物をEtOAc(30mL)で希釈し、H
2O(10mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。有機層を合わせてブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を分取TLC(SiO
2、10:1 DCM/MeOH、R
f = 0.55)により精製した。物質をさらにYMC−Actus Triart C18カラム(150×30mm、5μm粒径)を用いる分取HPLCにより精製し、それを8〜48% MeCN/H
2O(+0.225%ギ酸)で溶離すると、4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−2−{[(3R,4R)−3−ヒドロキシ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]アミノ}ピリミジン−5−カルボニトリル (実施例B1)(50mg、収率31%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.82 - 8.74 (m, 1H), 8.43 - 8.32 (m, 1H), 8.21 - 8.11 (m, 1H), 7.59 - 7.48 (m, 1H), 5.35 - 5.28 (m, 1H), 4.88 - 4.76 (m, 1H),4.05 - 3.90 (m, 1H), 3.70 - 3.59 (m, 2H), 3.56 - 3.47 (m, 1H), 2.91 - 2.81 (m, 4H), 2.71 - 2.59 (m, 4H), 2.10 - 1.95 (m, 1H), 1.65 - 1.51 (m, 7H);(C
23H
27FN
6O
3S)に関するm/z (ESI)、488.1 (M+H)
+。
【0941】
下の表の実施例は、4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−2−{[(3R,4R)−3−ヒドロキシ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]アミノ}ピリミジン−5−カルボニトリル (実施例B1)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0942】
【表15】
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【0943】
実施例C1 (スキームC−1):(3R,4R)−4−({4−[5−クロロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−5−フルオロピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームC−1:
【0944】
【化104】
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【0945】
工程1:2−クロロ−4−(2−クロロ−5−フルオロ−4−ニトロフェニル)−5−フルオロピリミジン (C−2)の合成
1−ブロモ−2−クロロ−5−フルオロ−4−ニトロベンゼン (C−1)(0.5g、1.97mmol)の1,4−ジオキサン(10.0mL)中における溶液に、KOAc(579mg、5.9mmol)およびB
2Pin
2(749mg、2.95mmol)を添加した。混合物にN
2を注入してかき混ぜ、次いでPdCl
2(dppf)を添加した。混合物を、マイクロ波照射を用いて70℃で30分間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費とボロン酸エステルへの変換を示した。混合物に2,4−ジクロロ−5−フルオロピリミジン、水性Na
2CO
3(2.0M、2.95mL)およびPdCl
2(dppf)(80mg、0.1mmol)を添加した。混合物を、マイクロ波照射を用いて50℃で2時間撹拌した。LCMS分析は、ボロン酸エステルの消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物を、100mgの1−ブロモ−2−クロロ−5−フルオロ−4−ニトロベンゼン (C−1)を用いて同一の様式で行われた並行する反応と合わせた。合わせた混合物をEtOAcおよびH
2Oの間で分配した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、SiO
2上に濃縮した。粗製の物質をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、40g SiO
2、0〜30% EtOAc/ヘプタン類)により精製すると、2−クロロ−4−(2−クロロ−5−フルオロ−4−ニトロフェニル)−5−フルオロピリミジン (C−2)(120mg、収率20%)が灰白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) 9.19 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 8.53 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 11.0 Hz, 1H);(C
10H
3Cl
2F
2N
3O
2)に関するm/z (ESI)、304.7 (M+H)
+。
【0946】
工程2:5−クロロ−6−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (C−3)の合成
2−クロロ−4−(2−クロロ−5−フルオロ−4−ニトロフェニル)−5−フルオロピリミジン (C−2)(55mg、0.018mmol)およびi−PrNH
2(0.016mL、0.018mmol)のDMSO(1mL)中における混合物を、マイクロ波照射を用いて50℃で1.5時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費を示した。室温に冷却した後、混合物をEtOH(0.5mL)で希釈し、アセトアルデヒド(39.6mg、0.05mL、0.899mmol)およびNa
2S
2O
4(156mg、0.899mmol)で処理した。混合物を80℃で16時間一夜撹拌した。LCMS分析は、所望の生成物の質量の形成を示した。混合物を濃縮してEtOHを除去した。残留しているDMSO中の溶液を、飽和水性NaHCO
3に滴加した。結果として生じた黄色固体を濾過により集め、H
2Oで洗浄した。固体をDCM/MeOH中に溶解させ、濃縮すると、5−クロロ−6−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (C−3)(28mg、収率46%)が得られ、それをそれ以上精製せずに用いた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.05 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 4.79 (spt, J = 6.8 Hz, 1H), 2.62 (s, 3H), 1.55 (d, J = 7.0 Hz, 6H)。(C
10H
3Cl
2F
2N
3O
2)に関するm/z (ESI)、304.7 (M+H)
+。
【0947】
工程3:(3R,4R)−4−({4−[5−クロロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−5−フルオロピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例C1)の合成
5−クロロ−6−(2−クロロ−5−フルオロピリミジン−4−イル)−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (C−3)(28mg、0.083mmol)のTHF(1.0mL)中における溶液に、(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)(24.1mg、0.124mmol)およびCs
2CO
3(81mg、0.25mmol)を添加した。混合物にN
2を注入してかき混ぜ、次いでPd(OAc)
2(3.71mg、0.0165mmol)およびrac−BINAP(10mg、0.0165mmol)を添加した。混合物を80℃に一夜加熱した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物をEtOAcおよびH
2Oの間で分配した。水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせてMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をHA−モルホリンカラム(150×21.1mm、5μm粒径、35℃カラム温度)を用いる分取SFCにより精製し、それを10〜50% MeOH/CO
2で、80g/分の流速で溶離した。物質をNacalai Cosmosil 3−ヒドロキシフェニルカラム(150×20mm、5μm粒径、35℃カラム温度)を用いる分取SFCにより再精製し、それを12〜50% MeOH/CO
2で、80g/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−({4−[5−クロロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−5−フルオロピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例C1)(16mg、収率38%)が固体として得られた。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6, 75 ℃) δ 8.35 - 8.33 (m, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 6.84 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.13 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.78 - 4.72 (m, 1H), 2.86 - 2.81 (m, 4H), 2.69 - 2.63 (m, 1H), 2.57 (s, 3H), 2.14 - 2.09 (m, 1H), 1.59 - 1.43 (m, 7H);4つのプロトンが残留する溶媒のピークにより不明瞭。(C
21H
26ClFN
6O
3S)に関するm/z (ESI)、496.9 (M+H)
+。
【0948】
実施例C2 (スキームC−2):1,5−アンヒドロ−3−({4−[2−(アゼチジン−3−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−5−クロロピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトールの調製
スキームC−2:
【0949】
【化105】
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【0950】
(C−4)(実施例C1におけるように調製された、155.0mg、0.22mmol)、3−アミノ−1,5−アンヒドロ−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール(49.8mg、0.324mmol)およびDIPEA(126mg、0.173mmol、0.973mmol)のDMSO(2mL)中における溶液を、80℃に16時間一夜加熱した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物をSiO
2上に直接装填し、フラッシュクロマトグラフィー(ISCO、12g SiO
2、0〜100% EtOAc/ヘプタン類)により精製した。生成物を含有する画分を濃縮し、DCM(5mL)中に溶解させ、HClの溶液(1,4−ジオキサン中4.0N、1.0mL)で処理した。15分後、LCMS分析は、所望の生成物への変換を示した。反応を濃縮して乾燥させた。残留物をChiralPak ICカラム(21×250mmカラム、10μm粒径、35℃カラム温度)を用いる分取SFCにより精製し、それを60% MeOH/CO
2(+10mM NH
3)で、82mL/分の流速で溶離すると、1,5−アンヒドロ−3−({4−[2−(アゼチジン−3−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]−5−クロロピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例C2)(72mg、収率72%)が固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, 80 ℃) δ 8.39 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.45 (d, J = 11.7 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.78 - 4.58 (m, 2H), 4.39 - 4.29 (m, 1H), 4.15 - 3.99 (m, 2H), 3.92 - 3.77 (m, 5H), 3.66 - 3.52 (m, 2H), 3.39 - 3.31 (m, 1H), 2.09 - 1.97 (m, 1H), 1.64 - 1.53 (m, 7H);(C
22H
26ClFN
6O
2)に関するm/z (ESI)、461.1 (M+H)
+。
【0951】
実施例D1 (スキームD−1):(3R,4R)−4−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームD−1:
【0952】
【化106】
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【0953】
工程1:(1S)−1−[6−(2,5−ジクロロピリジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (D−2)の合成:
(1S)−1−[4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (D−1)(実施例A1におけるように調製された、650mg、1.87mmol)のH
2O(2.0mL)および1,4−ジオキサン(7.0mL)中における溶液に、2,5−ジクロロ−4−ヨードピリジン(562mg、2.05mmol)、Na
2CO
3(396mg、3.73mmol)およびPd(PPh
3)
4(216mg、0.187mmol)を添加した。反応混合物をN
2の雰囲気下で90℃で撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、40g SiO
2、2:1 石油エーテル/EtOAc)により精製すると、(1S)−1−[6−(2,5−ジクロロピリジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (D−2)(490mg、収率71%)が淡黄色固体として得られた。(C
17H
16Cl
2FN
3O)に関するm/z (ESI+)、368.0 (M+H)
+。
【0954】
工程2:(3R,4R)−4−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例D1)の合成:
(1S)−1−[6−(2,5−ジクロロピリジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (D−2)(390mg、1.06mmol)、(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)(411mg、2.12mmol)、Cs
2CO
3(1.04g、3.18mmol)およびBrettphos−Pd−G3(96mg、0.106mmol)の1,4−ジオキサン(4.0mL)およびDMF(2.0mL)中における不均一な混合物に、N
2を3分間注入してかき混ぜ、次いで110℃で4時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を濾過し、濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、40g SiO
2、0〜15% MeOH/EtOAc)により精製し、次いでXtimate C18カラム(250×80mm、10μm粒径)を用いる分取HPLCにより再精製し、それを30〜50% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離した。HPLC分析は、鏡像異性体純度のいくらかの衰え(erosion)(93%ee)を見出した。物質をDiacel Chiralpak AD−Hカラム(250×30mm、5μm粒径)を用いるキラル分取SFCにより再精製し、それを45% IPA/CO
2(+0.1% NH
3)で、50mL/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例D1)(40.1mg、収率7%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6 + D
2O) δ 7.99 (br s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.07 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 6.62 (s, 1H), 5.13 - 5.02 (m, 2H), 3.70 - 3.66 (m, 1H), 3.65 -3.45 m, 3H), 2.85 - 2.80 (m, 4H), 2.70 - 2.62 (m, 1H), 2.05 2.00 (m, 1H), 1.59 - 1.4 (m, 10H);(C
23H
29ClFN
5O
4S)に関するm/z (ESI+)、525.8 (M+H)
+。
【0955】
実施例D2 (スキームD−2):1,5−アンヒドロ−3−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリジン−2−イル)アミノ]−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトールの調製
スキームD−2:
【0956】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0957】
(1S)−1−[6−(2,5−ジクロロピリジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (D−3)(実施例D1におけるように調製された、680mg、1.85mmol)、3−アミノ−1,5−アンヒドロ−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール(324mg、2.77mmol)、BINAP(92mg、0.148mmol)、t−BuONa(532mg、5.54mmol)およびPd
2(dba)
3(84.6mg、0.092mmol)のPhMe(15.0mL)中における懸濁液に、N
2を注入して3分間かき混ぜ、次いで110℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、40g SiO
2、0〜20% MeOH/EtOAc)により精製した。物質をXtimate C18カラム(250×80mm、10μm粒径)を用いる分取HPLCにより再精製し、それを30〜50% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、1,5−アンヒドロ−3−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリジン−2−イル)アミノ]−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例D2)(67mg、収率8%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.06 (s, 1H), 7.58 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 11.5, 1.3 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.65 (s, 1H), 5.74 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 5.24 - 5.01 (m, 3H), 3.84 - 3.71 (m, 3H), 3.08 (dd, J = 9.5, 10.8 Hz, 1H), 2.06 - 1.98 (m, 1H), 1.64 - 1.55 (m, 9H), 1.44 - 1.33 (m, 1H);2つの水素は残留する溶媒のピークにより不明瞭;(C
22H
26ClFN
4O
3)に関するm/z (ESI+)、449.1 (M+H)
+。
【0958】
下の表の実施例は、1,5−アンヒドロ−3−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリジン−2−イル)アミノ]−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例D2)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0959】
【表16】
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【0960】
実施例D4 (スキームD−3):(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームD−3:
【0961】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0962】
(D−4)(実施例D1におけるように調製された、78mg、0.24mmol)、(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)(41mg、0.27mmol)、Pd(OAc)
2(3.4mg、0.015mmol)およびrac−BINAP(9.45mg、0.73mmol)の溶液にホスファゼン塩基P
2−Etを添加すると、明るい橙色の反応溶液が得られた。混合物にN
2を注入してかき混ぜ、次いで110℃で16時間一夜撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を濃縮して乾燥させた。残留物をZymorSPHER HADPカラム(150×21.1mm、5μm粒径、35℃カラム温度)を用いる分取SFCにより精製し、それを12〜50% MeOH/CO
2で、80g/分の流速で溶離した。物質をPhenomenex Gemini−NX C18カラム(150×21mm、5μm粒径)を用いる分取HPLCにより再精製し、それを15〜70% MeCN/H
2O(+10nM NH
4OAc)で、40mL/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例D4)(20mg、収率21%)が固体として得られた。
1H NMR (600 MHz, DMSO-d
6) δ 8.08 (s, 1H), 8.00 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.81 (s, 1H), 5.28 - 5.24 (m, 1H), 4.82 (7重線, J = 6.7 Hz, 1H), 3.80 - 3.73 (m, 1H), 3.61 - 3.52 (m, 2H), 3.49 - 3.44 (m, 1H), 2.95 - 2.87 (m, 4H), 2.72 (dd, J = 11.4, 8.7 Hz, 1H), 2.63 (s, 3H), 2.15 - 2.10 (m, 1H), 1.67 (dd, J = 6.8, 1.6 Hz, 6H), 1.48 - 1.40 (m, 1H);(C
21H
27ClN
6O
3S)に関するm/z (APCI+)、478.9 (M+H)
+。
下の表の実施例は、(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[2−メチル−3−(プロパン−2−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル]ピリジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例D4)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0963】
【表17】
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【0964】
実施例D6 (スキームD−4):(3R,4R)−4−{[4−(1−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−6−イル)−5−クロロピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−3−オールの調製
スキームD−4:
【0965】
【化109】
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【0966】
tert−ブチル (3R,4R)−4−{[4−(1−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−6−イル)−5−クロロピリジン−2−イル]アミノ}−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート (D−5)(実施例D1におけるように調製された、3.4g、5.9mmol)のDCM(20.0mL)中における溶液に、HClの溶液(EtOAc中1.0M、50mL)を添加した。18時間後、LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を濃縮して乾燥させた。固体をH
2O(50mL)中で溶解させ、EtOAc(50mL)で洗浄した。水層を凍結乾燥させると、(3R,4R)−4−{[4−(1−tert−ブチル−4−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−6−イル)−5−クロロピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−3−オール 塩酸塩(実施例D6)(2.7g、収率99%)が黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, D
2O) δ 9.35 (s, 1H), 8.12 (d, J = 0.6 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.56 (dd, J = 10.3, 1.2 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H), 4.02 - 3.92 (m, 2H), 3.63 - 3.48 (m, 2H), 3.17 (td, J = 12.9, 3.3 Hz, 1H), 3.05 (dd, J = 12.7, 9.8 Hz, 1H), 2.42 - 2.34 (m, 1H), 1.98 - 1.79 (m, 10H);(C
21H
25ClFN
5O)に関するm/z (ESI+)、418.2 (M+H)
+。
【0967】
実施例E1 (スキームE−1):(3R,4R)−4−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームE−1:
【0968】
【化110】
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【0969】
工程1:(1S)−1−[6−(2,5−ジクロロピリジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (E−1)の合成:
5−クロロ−2−フルオロ−4−ヨードピリジン(200mg、0.78mmol)、(3S,4S)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)(181mg、0.93mmol)およびDIPEA(301mg、0.415mL、2.33mmol)のDMSO(3.9mL)中における溶液を、100℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応をSiO
2上に直接装填し、フラッシュクロマトグラフィー(ISCO、12g SiO
2、0〜100% EtOAc/ヘプタン類)により精製すると、(3S,4S)−4−[(5−クロロ−4−ヨードピリジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (E−1)(147mg、収率44%)がゴム状物質として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.93 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 4.85 - 4.73 (m, 1H), 4.01 - 3.90 (m, 1H), 3.85 - 3.74 (m, 1H), 3.67 - 3.58 (m, 2H), 3.44 (p, J= 6.7 Hz, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.77 (dd, J= 12.2, 2.8 Hz, 1H), 2.68 - 2.52 (m, 1H), 2.14 - 2.08 (m, 1H), 1.75 - 1.56 (m, 1H);(C
11H
15ClIN
3O
3S)に関するm/z (ESI+)、431.8 (M+H)
+。
【0970】
工程2:(3R,4R)−4−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例E1)の合成:
(3S,4S)−4−[(5−クロロ−4−ヨードピリジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (E−1)(147mg、0.341mmol)の1,4−ジオキサン(4.7mL)中における溶液に、4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (A−1)(108mg、0.341mmol)、水性Na
2CO
3(2.0M、0.51mL)、PdCl
2(PPh
3)
2(12mg、0.017mmol)およびH
2O(0.4mL)を添加した。混合物を95℃で5時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応をセライトを通して濾過し、濃縮した。物質をDCPak SFC−Bカラム(150×21.2mm、5μm粒径、カラム温度35℃)を用いる分取SFCにより精製し、それを25〜35% MeOH/CO
2で、62mL/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリジン−2−イル)アミノ]−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例E1)(66mg、収率39%)が白色固体として得られた。
1H NMR (700 MHz, DMSO-d
6) δ 8.06 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.03 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.64 (s, 1H), 5.29 (br. s, 1H), 4.83 - 4.76 (m, 1H), 3.78 - 3.71 (m, 1H), 3.60 - 3.50 (m, 2H), 3.48 - 3.41 (m, 1H), 2.95 - 2.87 (m, 4H), 2.74 - 2.68 (m, 1H), 2.60 (s, 3H), 2.14 - 2.09 (m, 1H), 1.56 (d, J= 6.8 Hz, 6H), 1.46 - 1.39 (m, 1H);(C
22H
27ClFN
5O
3S)に関するm/z (APCI)、495.9 (M+H)
+。
【0971】
実施例F1 (スキームF−1):メチル (3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートの調製
スキームF−1:
【0972】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0973】
(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)ピペリジン−3−オール (実施例A37)(スキームA−1におけるように調製された、50mg、0.12mmol)およびTEA(18.9mg、0.186mmol)のDCM(3.0mL)中における溶液に、0℃においてクロロギ酸メチル(11.7mg、0.124mmol)を滴加した。反応を室温で30分間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。溶液を濃縮した。残留物をH
2O(20mL)およびEtOAc(20mL)の間で分配した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を、50mgの(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)ピペリジン−3−オール (実施例A37)を用いて同一の様式で行われた並行する反応から得られた第2バッチと合わせた。混合物をDuraShellカラム(150×25mm、5μm粒径)を用いる分取HPLCにより精製し、それを22〜72% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、メチル (3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート (実施例F1)(48mg、収率42%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.43 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 8.13 (br s, 1H), 7.61 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.11 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.87 - 4.75 (m, 1H), 4.08 - 3.75 (m, 3H), 3.60 (s, 3H), 3.51 - 3.45 (m, 1H), 3.01 - 2.67 (m, 2H), 2.63 (s, 3H), 2.10 - 1.92 (m, 1H), 1.59 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 1.45 -1.30 (m, 1H);(C
22H
26F
2N
6O
3)に関するm/z (ESI)、461.4 (M+H)
+。
【0974】
下の表中の実施例は、メチル (3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート (実施例F1)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。必要であれば、単一の鏡像異性体を得るために、鏡像異性体の分離が、当該技術で知られている標準的な方法、例えばキラルSFCまたはHPLCの下で実施された。
【0975】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【0976】
実施例F4 (スキームF−2):(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−メチルピペリジン−3−オールの調製
スキームF−2:
【0977】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0978】
(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)ピペリジン−3−オール (実施例A37)(スキームA−1におけるように調製された、50mg、0.12mmol)のMeOH(3mL)中における溶液に、パラホルムアルデヒド(100mg、1.11mmol)およびNaBH
3CN(100mg、1.59mmol)を添加した。結果として生じた溶液を、室温で30分間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。溶液を濾過し、濾液を50mgの(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−メチルピペリジン−3−オール (実施例A37)を用いて同一の様式で行われた並行する反応と合わせ、濃縮した。残留物をAgela Durashell C18カラム(150×20mm、5μm粒径)を用いる分取HPLCにより精製し、それを0〜38% MeCN/H
2O(0.225%ギ酸)で、25mL/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−メチルピペリジン−3−オール ギ酸塩(実施例F4)(60.2mg、収率58%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.42 (d, J= 4.1 Hz, 1H), 8.21 - 8.13 (m, 2H), 7.61 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 5.22 - 4.57 (m, 2H), 3.65 - 3.52 (m, 2H), 2.99 - 2.88 (m, 1H), 2.81 - 2.72 (m, 1H), 2.63 (s, 3H), 2.24 (s, 3H), 2.08 - 1.85 (m, 3H), 1.64 - 1.42 (m, 7H);(C
21H
26F
2N
6O)に関するm/z (ESI)、417.1 (M+H)
+。
【0979】
下の表中の実施例は、(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−メチルピペリジン−3−オール (実施例F4)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0980】
【表19-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0981】
【表19-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0982】
実施例F8 (スキームF−3):(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(エタンスルホニル)ピペリジン−3−オールの調製
スキームF−3:
【0983】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0984】
(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)ピペリジン−3−オール (F−1)(スキームA−1におけるように調製された、70mg、0.152mmol)およびNaHCO
3(204mg、2.43mmol)のEtOAc(1.0mL)およびH
2O(1.0mL)中における混合物を、0℃に冷却した。塩化エタンスルホニル(20.8mg、0.162mmol)のEtOAc(1.0mL)中における溶液を10分間の期間をかけて滴加した。反応を0℃で16時間撹拌した。LMCS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応層を分離した。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をDuraShellカラム(150×25mm、5μm粒径)を用いる分取HPLCにより精製し、それを28〜48% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(エタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例F8)(7mg、収率8%)が白色固体として得られた。
1H NMR (500 MHz, CD
3OD) δ 8.61 ( br. s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.70 - 7.55 ( br. m, 1H), 5.81 - 5.72 (m, 1H), 5.30 - 5.25 (m, 2H), 5.22 - 5.17 (m, 2H), 3.96 - 3.90 (m, 1H), 3.88 - 3.82 (m, 1H), 3.73 - 3.66 (m, 2H), 3.11 - 3.03 (m, 2H), 3.02 - 2.95 (m, 1H), 2.83 - 2.77 (m, 1H), 2.63 (s, 3H), 2.26 - 2.17 (m, 1H), 1.68 - 1.58 (m, 1H), 1.39 - 1.27 (m, 3H);(C
22H
26ClFN
6O
4S)に関するm/z (ESI)、525.3 (M+H)
+。
【0985】
下の表中の実施例は、(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(オキセタン−3−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(エタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (実施例F8)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴なって合成された。必要であれば、単一の鏡像異性体を得るために、鏡像異性体の分離が、当該技術で知られている標準的な方法、例えばキラルSFCまたはHPLCの下で実施された。
【0986】
【表20-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0987】
【表20-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0988】
【表20-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0989】
実施例F16 (スキームF−4):1−[(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エタン−1−オンの調製
スキームF−4:
【0990】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0991】
(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)ピペリジン−3−オール トリフルオロアセテート (実施例A37)(300mg、0.581mmol)およびトリエチルアミン(226mg、0.31mL、2.24mmol)のDCM(5mL)中における撹拌溶液に、AC
2O(152mg、0.14mL、1.49mmol)を添加した。混合物を周囲温度で2時間撹拌した後、水(10mL)で希釈し、DCM(3×10mL)で抽出した。有機相を合わせてブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をAgela Durashell C18カラム(150×25mm、5μm粒径、25℃カラム温度)を用いる分取HPLCにより精製し、それを15〜55% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、1−[(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]エタン−1−オン (実施例F16)(22.0mg、収率9%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.43 (br s, 1H), 8.13 (br s, 1H), 7.61 (br d, J = 12.0 Hz, 1H), 7.28 - 7.13 (m, 1H), 5.18 - 5.01 (m, 1H), 4.89 - 4.75 (m, 1H), 3.91 - 3.70 (m, 2H), 3.18 - 2.75 (m, 2H), 2.69 - 2.60 (m, 3H), 2.33 (br s, 1H), 2.01 (br d, J = 4.3 Hz, 4H), 1.59 (br d, J = 6.5 Hz, 7H), 1.36 (br d, J = 14.1 Hz, 1H);(C
22H
26F
2N
6O
2)に関するm/z (ESI+)、445.4 (M+H)
+。
【0992】
実施例F17 (スキームF−5):1−[(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]−2−ヒドロキシエタン−1−オンの調製
スキームF−5:
【0993】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0994】
DMF(4.0mL)中の(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)ピペリジン−3−オール トリフルオロアセテート (実施例A37)(50mg、0.12mmol)およびグリコール酸(9.45mg、0.124mmol)に、DIPEA(48.2mg、0.373mmol)およびHATU(70.9mg、0.186mmol)を添加した。混合物を周囲温度で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物をH
2O(20mL)および飽和水性NaHCO
3(20mL)で洗浄した。水層を合わせてEtOAc(20mL)で抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をDuraShellカラム(150×25mm、5μm粒径)を用いる分取HPLCにより精製し、それを12〜52% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、1−[(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]−2−ヒドロキシエタン−1−オン (実施例F17)(8mg、収率14%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.44 (t, J = 4.0 Hz, 1H), 8.14 (br s, 1H), 7.62 (br d, J = 12.0 Hz, 1H), 7.32 - 7.21 (m, 1H), 5.15 (dd, J = 4.8, 9.3 Hz, 1H), 4.83 (7重線, J = 6.9 Hz, 1H), 4.56 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.33 (br d, J = 9.3 Hz, 1H), 4.17 - 4.04 (m, 2H), 4.04 - 3.81 (m, 2H), 3.73 - 3.40 (m, 2H), 3.10 - 2.95 (m, 1H), 2.63 (s, 3H), 2.09 - 1.97 (m, 1H), 1.60 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 1.48 - 1.33 (m, 1H);(C
22H
26F
2N
6O
3)に関するm/z (ESI+)、461.3 (M+H)
+。
【0995】
下の表中の実施例は、1−[(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]−2−ヒドロキシエタン−1−オン (実施例F17)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【0996】
【表21-1】
[この文献は図面を表示できません]
【0997】
【表21-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0998】
【表21-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0999】
実施例F23 (スキームF−6):1−[(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]−2−(メチルアミノ)エタン−1−オンの調製
スキームF−6:
【1000】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【1001】
(F−2)(実施例F17におけるように調製された、160mg、0.279)のDCM(10.0mL)およびTFA(10.0mL)中における溶液に。混合物を周囲温度で1時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応溶液を濃縮して乾燥させた。残留物をMeOH(5mL)中で溶解させ、NH
3・H
2Oで処理してpH約7〜8に調整した。溶液を濃縮した。残留物をDuraShellカラム(150×25mm、5μm粒径)を用いる分取HPLCにより精製し、それを22〜42% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、1−[(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]−2−(メチルアミノ)エタン−1−オン (実施例F23)(35.2mg、収率27%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.43 (t, J= 4.1 Hz, 1H), 8.13 (br s, 1H), 7.61 (br d, J = 12.1 Hz, 1H), 7.31 - 7.11 (m, 1H), 5.10 (br d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.82 (td, J = 6.8, 13.8 Hz, 1H), 4.11 - 3.65 (m, 3H), 3.60 - 3.38 (m, 2H), 3.26 - 2.98 (m, 3H), 2.70 - 2.53 (m, 4H), 2.27 (d, J = 1.3 Hz, 3H), 2.02 (br s, 1H), 1.59 (d, J = 6.8Hz, 6H), 1.45 - 1.29 (m, 1H);(C
23H
29F
2N
7O
2)に関するm/z (ESI+)、474.5 (M+H)
+。
【1002】
下の表中の実施例は、1−[(3R,4R)−4−({5−フルオロ−4−[4−フルオロ−2−メチル−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]−2−(メチルアミノ)エタン−1−オン (実施例F23)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。必要であれば、単一の鏡像異性体を得るために、鏡像異性体の分離が、当該技術で知られている標準的な方法、例えばキラルSFCまたはHPLCの下で実施された。
【1003】
【表22-1】
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【1004】
【表22-2】
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【1005】
【表22-3】
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【1006】
【表22-4】
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【1007】
【表22-5】
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【1008】
実施例F33 (スキームF−7):2−[(3R,4R)−4−{[4−(3−tert−ブチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−5−クロロピリジン−2−イル]アミノ}−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]−N−メチルアセトアミドの調製
スキームF−7:
【1009】
【化117】
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【1010】
(3R,4R)−4−{[4−(3−tert−ブチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−5−クロロピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−3−オール(実施例D3におけるように調製された、100mg、0.249mmol)のEtOH(6.0mL)中における溶液に、2−ブロモ−N−メチルアセトアミド(56.7mg、0.374mmol)およびNaHCO
3の飽和水溶液(3.0mL)を添加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。TLC分析(1:3 MeOH/EtOAc)は、出発物質の消費を示した。混合物をH
2O(10mL)で希釈し、EtOAc(20mL)で抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をDuraShellカラム(150×25mm、5μm粒径)を用いる分取HPLCにより精製し、それを21〜41% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、2−[(3R,4R)−4−{[4−(3−tert−ブチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−5−イル)−5−クロロピリジン−2−イル]アミノ}−3−ヒドロキシピペリジン−1−イル]−N−メチルアセトアミド (実施例F33)(45.5mg、収率39%)が白色固体として得られた。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d
6) δ 8.54 (s, 1H), 8.17 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.72 (br d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.85 - 6.80 (m, 2H), 4.91 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.60 - 3.49 (m, 2H), 2.91 (d, J = 2.0 Hz, 2H), 2.89 - 2.85 (m, 1H), 2.68 (br d, J = 11.1 Hz, 1H), 2.62 (d, J = 4.7 Hz, 3H), 2.18 - 2.09 (m, 1H), 2.06 - 1.98 (m, 2H), 1.80 (s, 9H), 1.50 - 1.39 (m, 1H);(C
23H
30ClN
7O
2)に関するm/z (ESI+)、472.2 (M+H)
+。
【1011】
実施例G1 (スキームG−1):1−[6−(5−クロロ−2−{[(3R,4R)−3−ヒドロキシ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オン
スキームG−1:
【1012】
【化118】
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【1013】
工程1:1−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オン (G−2)の合成
1−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オール (G−1)(実施例A1におけるように調製された、500mg、1.35mmol)のCHCl
3(10mL)中における溶液に、MnO
2(824mg、9.48mmol)を添加した。混合物を50℃で6時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物を濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(Biotage、SiO
2、25% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、1−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オン (G−2)(480mg、収率97%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.73 (s, 1H), 8.10 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.64 (dd, J = 1.3, 10.9 Hz, 1H), 6.06 - 5.92 (m, 1H), 2.93 (s, 3H), 1.71 (d, J = 7.1 Hz, 6H);(C
16H
13Cl
2FN
4O)に関するm/z (ESI+)、367.0 (M+H)
+。
【1014】
工程2:1−[6−(5−クロロ−2−{[(3R,4R)−3−ヒドロキシ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オン (実施例G1)の合成
1−[6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オン (G−2)(100mg、0.272mmol)のDMSO(5.0mL)中における溶液にDIPEA(106mg、0.817mmol)および(3R,4R)−4−アミノ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (Int−69)を添加した。混合物を70℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物をH
2O(30mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を分取TLC(SiO
2、50% EtOAc/石油エーテル、R
f = 0.4)により精製すると、1−[6−(5−クロロ−2−{[(3R,4R)−3−ヒドロキシ−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−4−イル]アミノ}ピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]エタン−1−オン (実施例G1)(58.2mg、収率41%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.47 (s, 1H), 8.21 - 8.03 (m, 1H), 7.67 - 7.41 (m, 2H), 5.86 - 5.72 (m, 1H), 5.23 (d, J= 4.6 Hz, 1H), 3.88 - 3.75 (m, 1H), 3.68 - 3.56 (m, 2H), 3.53 - 3.44 (m, 1H), 2.90 (s, 3H), 2.87 - 2.81 (m, 1H), 2.79 (s, 3H), 2.66 - 2.60 (m, 1H), 2.14 - 1.98 (m, 1H), 1.61 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 1.57 - 1.45 (m, 1H);(C
22H
26ClFN
6O
4S)に関するm/z (ESI+)、525.2 (M+H)
+。
【1015】
実施例H1 (スキームH−1):1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[2−(クロロメチル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトールの調製
スキームH−1:
【1016】
【化119】
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【1017】
工程1:5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (A−16)の合成
5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−ニトロベンゼン (A−15)(35.0g、147mmol)のTHF(700mL)中における溶液に、i−PrNH
2(8.7g、147mmol)およびCs
2CO
3(57.5g、176mmol)を添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応をH
2O(300mL)で希釈し、EtOAc(3×300mL)で抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (A−16)(40.0g、収率98%)が赤色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.09 - 6.98 (m, 2H), 6.89 (dd, J = 1.9, 11.1 Hz, 1H), 6.17 (s, 1H), 3.88 (br d, J = 7.5 Hz, 1H), 1.19 (d, J = 6.4 Hz, 6H);(C
9H
10BrFN
2O
2)に関するm/z (ESI+)、276.7 (M+H)
+。
【1018】
工程2:[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]メタノール (H−1)の合成
5−ブロモ−3−フルオロ−2−ニトロ−N−(プロパン−2−イル)アニリン (A−16)(40.0g、144mmol)のEtOH/H
2O(4:1、700mL)中における溶液に、1,4−ジオキサン−2,5−ジオール(20.8g、173mmol)およびNa
2S
2O
4(126g、722mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間還流状態で撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物をH
2O(100mL)で希釈し、EtOAc(3×300mL)で抽出した。有機層を合わせて飽和水性NaHCO
3で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]メタノール (H−1)(19.0g、収率46%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 7.81 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 1.5, 10.0 Hz, 1H), 5.72 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 5.01 - 4.87 (m, 1H), 4.72 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 1.56 (d, J = 6.8 Hz, 6H);(C
11H
12BrFN
2O)に関するm/z (ESI+)、286.8 (M+H)
+。
【1019】
工程3:6−ブロモ−4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−20)の合成
[6−ブロモ−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]メタノール (H−1)(19.0g、66.2mmol)のTHF(250mL)中における溶液に、p−TSA(1.7g、6.62mmol)およびDHP(22.3g、265mmol)を添加した。混合物を90℃で4時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応をH
2O(100mL)で希釈し、EtOAc(3×150mL)で抽出した。有機層を合わせてNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2、0〜100% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、6−ブロモ−4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (Int−20)(18.0g、収率73%)が淡黄色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 7.85 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.31 (dd, J = 1.5, 10.1 Hz, 1H), 4.97 - 4.84 (m, 2H), 4.78 - 4.68 (m, 2H), 3.83 - 3.71 (m, 1H), 3.57 - 3.46 (m, 1H), 1.72 - 1.63 (m, 2H), 1.57 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 1.53 - 1.46 (m, 4H);(C
16H
20BrFN
2O
2)に関するm/z (ESI+)、372.6 (M+H)
+。
【1020】
工程4:4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (H−2)の合成
6−ブロモ−4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (H−2)(8.0g、21.6mmol)、B
2Pin
2(6.6g、25.9mmol)およびKOAc(6.3g、64.6mmol)の1,4−ジオキサン(160mL)中における懸濁液に、PdCl
2(dppf)(0.788g、1.08mmol)をN
2下で添加した。混合物をN
2下で80℃において16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。混合物を室温に冷却し、セライトを通して濾過し、濃縮して乾燥させた。残留物をH
2O(150mL)中で溶解させ、EtOAc(3×150mL)で抽出した。有機性物質を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(360g SiO
2、0〜100% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (H−2)(9.4g、収率73%)が黄色の溶液として得られた。(C
22H
32BFN
2O
4)に関するm/z (ESI+)、419.1 (M+H)
+。
【1021】
工程5:6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (H−3)の合成
4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (H−2)(6.0g、14.3mmol)、2,4,5−トリクロロピリミジン(3.95g、21.5mmol)およびK
2CO
3(3.96g、28.7mmol)の1,4−ジオキサン(90mL)およびH
2O(30mL)中における混合物を、N
2で5分間脱気した。Pd(PPh
3)
4(829mg、0.717mmol)を添加し、その混合物をさらに10分間脱気した。反応をN
2下で90℃において16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応を室温に冷却し、H
2O(30mL)で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(40g SiO
2、0〜60% EtOAc/石油エーテル)により精製すると、6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (H−3)(7.4g、収率99%)が白色固体として得られた。(C
22H
32BFN
2O
4)に関するm/z (ESI+)、461.0 (M+H)
+。
【1022】
工程6:1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (H−4)の合成
6−(2,5−ジクロロピリミジン−4−イル)−4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール (H−3)(2.3g、19.8mmol)のDMSO(150mL)中における溶液に、DIPEA(10.6g、82.4mmol)および3−アミノ−1,5−アンヒドロ−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール(7.2g、16.5mmol)を添加した。混合物を120℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応溶液をH
2O(200mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。有機層を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(360g SiO
2、0〜10% MeOH/DCM)により精製すると、1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (H−4)(4.8g、収率56%)が黄色固体として得られた。(C
25H
31ClFN
5O
4)に関するm/z (ESI+)、520.1 (M+H)
+。
【1023】
工程7:1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (H−5)の合成
1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−{[(オキサン−2−イル)オキシ]メチル}−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (H−4)(4.7g、9.2mmol)のMeOH(40.0mL)中における溶液に、HClの溶液(1,4−ジオキサン中4N、10.0mL)を0℃で滴加した。溶液を20℃で1時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応混合物を濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(80g SiO
2、1:10 MeOH/DCM)により精製すると、1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (H−5)(3.2g、収率80%)が黄色の油として得られた。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 1.77 - 1.78 (m, 1H) 1.80 (dd, J = 6.90, 2.89 Hz, 5H) 2.06 - 2.16 (m, 1H) 3.18 - 3.27 (m, 1H) 3.44 - 3.54 (m, 1H) 3.65 (s, 1H) 3.99 (br dd, J=11.29, 5.02 Hz, 3 H) 5.07 (s, 2H) 5.21 (s, 2H) 7.92 (d, J = 11.04 Hz, 1H) 8.36 (s, 1H) 8.49 (s, 1H);(C
20H
23ClFN
5O
3)に関するm/z (ESI+)、436.2 (M+H)
+。
【1024】
工程8:1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[2−(クロロメチル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (H−6)の合成
1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (H−5)(800mg、1.8mmol)のDCM(10mL)中における溶液に、TEA(557mg、5.5mmol)を添加した。混合物を0℃に冷却し、塩化メタンスルホニル(328mg、2.2mmol)で一滴ずつ処理した。混合物を周囲温度で3時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費を示した。反応をH
2Oで洗浄した。水層をDCM(3×10mL)で抽出した。有機性物質を合わせてブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮すると、1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[2−(クロロメチル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (H−6)(800mg、収率96%)が得られ、それをそれ以上精製せずに用いた。(C
20H
22Cl
2FN
5O
2)に関するm/z (ESI+)、454.1 (M+H)
+。
【1025】
工程9:1,5−アンヒドロ−3−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)メチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリミジン−2−イル)アミノ]−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例H1)の合成
1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[2−(クロロメチル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (H−6)(100mg、0.22mmol)のMeCN(2.0mL)中における溶液に、3−メチルアゼチジン−3−オール(19.2mg、0.22mmol)、NaI(33.0mg、0.22mmol)およびDIPEA(142mg、1.1mmol)を添加した。混合物をN
2の雰囲気下で25℃で3時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応溶液をH
2O(5mL)で洗浄した。水層をDCM(3×5mL)で抽出した。有機層を合わせてブライン(10mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製の残留物をYMC Triartカラム(30×150mm、7μm粒径)を用いる分取HPLCにより精製し、それを30〜50% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、1,5−アンヒドロ−3−[(5−クロロ−4−{4−フルオロ−2−[(3−ヒドロキシ−3−メチルアゼチジン−1−イル)メチル]−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}ピリミジン−2−イル)アミノ]−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例H1)(23.5mg、収率21%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.35 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.49 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 5.16 (app p, J = 7.0 Hz, 1H), 4.03 - 3.87 (m, 5H), 3.61 (dt, J = 4.8, 9.4 Hz, 1H), 3.48 (dt, J = 2.2, 11.7 Hz, 1H), 3.30 - 3.27 (m, 2H), 3.24 - 3.19 (m, 1H), 3.18 - 3.14 (m, 2H), 2.19 - 2.08 (m, 1H), 1.68 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 1.67 - 1.59 (m, 1H), 1.46 (s, 3H);(C
24H
30ClFN
6O
3)に関するm/z (ESI+)、505.2 (M+H)
+。
【1026】
下の表中の実施例は、1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[2−(クロロメチル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例H1)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴って合成された。
【1027】
【表23-1】
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【1028】
【表23-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1029】
【表23-3】
[この文献は図面を表示できません]
【1030】
実施例H8 (スキームH−2):1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−2−{[(プロパン−2−イル)アミノ]メチル}−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール
スキームH−2:
【1031】
【化120】
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【1032】
工程1:1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[2−(ジヒドロキシメチル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (H−7)の合成
(3R,4R)−4−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−1−(メタンスルホニル)ピペリジン−3−オール (H−5)(900mg、2.1mmol)およびMnO
2(2.7g、31mmol)のMeOH(20.0mL)中における混合物を、60℃で16時間撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費を示した。反応を濾過し、フィルターケーキをMeOH(20mL)で洗浄した。濾液を濃縮して乾燥させた。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(ISCO、20g SiO
2、1:10 MeOH/DCM)により精製すると、1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[2−(ジヒドロキシメチル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (H−7)(162mg、収率26%)が無色の油として得られた。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 1.69 (t, J = 5.77 Hz, 7H) 2.00 - 2.23 (m, 1H) 3.18 - 3.26 (m, 1H) 3.50 (br d, J = 2.26 Hz, 1H) 3.63 (td, J = 9.29, 5.02 Hz, 1H) 3.98 (br. dd, J = 11.29, 4.52 Hz, 3H) 5.44 - 5.53 (m, 1H) 5.88 (s, 1H) 7.53 (br d, J = 11.54 Hz, 1H) 8.07 (s, 1H) 8.37 (s, 1H);(C
20H
23ClFN
5O
4)に関するm/z (ESI+)、452.2 (M+H)
+。
【1033】
工程2:1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−2−{[(プロパン−2−イル)アミノ]メチル}−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例H8)の合成
1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[2−(ジヒドロキシメチル)−4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (H−7)(50mg、0.11mmol)およびi−PrNH
2(12.7mg、0.215mmol)のMeOH(5.0mL)中における溶液に、AcOH(6.4mg、0.107mmol)を添加した。周囲温度で2時間撹拌した後、NaBH
3CN(13.5、0.215mmol)を添加し、その混合物を16時間一夜撹拌した。LCMS分析は、出発物質の消費と所望の生成物の質量の形成を示した。反応をNa
2CO
3水溶液(1.0M、5mL)中に注ぎ、DCM(3×5mL)で抽出した。有機層を合わせてブライン(15mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物をXtimate C18カラム(250×80mm、10μm粒径)を用いる分取HPLCにより精製し、それを35〜55% MeCN/H
2O(+0.05% NH
4OH)で、25mL/分の流速で溶離すると、1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−2−{[(プロパン−2−イル)アミノ]メチル}−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例H8)(10.9mg、収率21%)が白色固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.37 (s, 1H) 8.05 (s, 1H) 7.51 (d, J = 11.8 Hz, 1H) 5.05 - 5.17 (m, 1H) 4.15 (s, 2H) 3.90 - 4.03 (m, 3H) 3.64 (m, 1H) 3.50 (m, 1H) 3.13 - 3.26 (m, 1H) 2.85 -2.95 (m, 1H) 2.15 (m, 1H) 1.71 (d, J = 7.0 Hz, 6H) 1.66 (m, 1H) 1.16 (d, J = 6.2 Hz, 6H);(C
23H
30ClFN
6O
2)に関するm/z (ESI+)、477.1 (M+H)
+。
【1034】
下の表中の実施例は、1,5−アンヒドロ−3−({5−クロロ−4−[4−フルオロ−1−(プロパン−2−イル)−2−{[(プロパン−2−イル)アミノ]メチル}−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]ピリミジン−2−イル}アミノ)−2,3−ジデオキシ−D−トレオ−ペンチトール (実施例H8)の合成に関して用いられた方法に従って合成された。下記の実施例は、当業者が実現できるであろう例示された手順に対する重要ではない変更または置換を伴なって合成された。
【1035】
【表24-1】
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【1036】
【表24-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1037】
生物学的アッセイおよびデータ
CDK4/サイクリンD1移動度シフトアッセイ
CDK4/サイクリンD1アッセイの目的は、蛍光ベースの微少流体移動度シフトアッセイを用いることにより小分子阻害剤の存在下での阻害(%阻害、K
iappおよびK
i値)を評価することである。CDK4/サイクリンD1は、基質ペプチド5−FAM−Dyrktide(5−FAM−RRRFRPASPLRGPPK)(SEQ ID NO:1)へのホスホリル転移を伴うATPからのADPの産生を触媒する。移動度シフトアッセイは、キナーゼ反応の後に蛍光標識されたペプチド(基質およびリン酸化された生成物)を電気泳動的に分離する。基質および生成物の両方が、測定され、これらの値の比率は、LabChip EZリーダーにより基質の生成物への%変換を生成するために使用される。典型的な反応溶液は、2% DMSO(±阻害剤)、10mM MgCl
2、1mM DTT、3.5mM ATP、0.005% TW−20、3μM 5−FAM−Dyrktide、3nM(活性部位)活性化CDK4/サイクリンD1をpH7.5の40mM HEPES緩衝液中に含有していた。
【1038】
活性化CDK4/サイクリンD1(2007 E1/2008 +PO4)に関する阻害剤のK
iの決定は、酵素および阻害剤を反応混合物中で22℃で18分間プレインキュベーションした後ATPの添加(50μLの最終反応体積)により開始された。反応は、195分後に50μLの30mM EDTAの添加により停止された。K
iの決定は、酵素濃度を変数としたモリソン式に当てはめられた阻害剤濃度の関数としての分画速度のプロットからなされた。
【1039】
CDK6/サイクリンD3移動度シフトアッセイ
CDK6/サイクリンD3アッセイの目的は、蛍光ベースの微少流体移動度シフトアッセイを用いることにより小分子阻害剤の存在下での阻害(%阻害、K
iappおよびK
i値)を評価することである。CDK6/サイクリンD3は、基質ペプチド5−FAM−Dyrktide(5−FAM−RRRFRPASPLRGPPK)(SEQ ID NO:1)へのホスホリル転移を伴うATPからのADPの産生を触媒する。移動度シフトアッセイは、キナーゼ反応の後に蛍光標識されたペプチド(基質およびリン酸化された生成物)を電気泳動的に分離する。基質および生成物の両方が、測定され、これらの値の比率は、LabChip EZリーダーにより基質の生成物への%変換を生成するために使用される。典型的な反応溶液は、2% DMSO(±阻害剤)、2%グリセロール、10mM MgCl
2、1mM DTT、3.5mM ATP、0.005% Tween−20(TW−20)、3μM 5−FAM−Dyrktide、4nM(活性部位)活性化CDK6/サイクリンD3をpH7.5の40mM HEPES緩衝液中に含有していた。
【1040】
活性化CDK6/サイクリンD3(LJIC−2009G1/2010 +PO4)に関する阻害剤のK
iの決定は、酵素および阻害剤を反応混合物中で22℃で18分間プレインキュベーションした後ATPの添加(50μLの最終反応体積)により開始された。反応は、95分後に50μLの30mM EDTAの添加により停止された。K
iの決定は、酵素濃度を変数としたモリソン式に当てはめられた阻害剤濃度の関数としての分画速度のプロットからなされた。
【1041】
CDK4およびCDK6の移動度シフトアッセイに関して、Morrison, J. F. (1969) Kinetics of the reversible inhibition of enzyme-catalysed reactions by tight binding inhibitors, Biochimica et biophysica acta 185, 269-286;およびMurphy, D. J. (2004) Determination of accurate KI values for tight-binding enzyme inhibitors: an in silico study of experimental error and assay design, Analytical biochemistry 327, 61-67も参照。
【1042】
ホスホ−セリン 795 Rb ELISAアッセイ
JEKO−1またはMV4−11細胞を、それぞれ1ウェルあたり15,000または20,000細胞で、100μLの増殖培地中で播き、37℃、5%CO
2で一夜インキュベートした。次の日に、化合物を10mMの最大用量から11点の3倍希釈曲線のためにDMSO中で系列希釈した。化合物を、中間的に増殖培地中に1:200希釈した後、細胞上での0.1% DMSO中10μM〜0.1nMの終濃度のために細胞上で1:5希釈した。JEKO−1およびMV4−11細胞を37℃、5%CO
2で一夜処理した。細胞を氷上で100μL/ウェルのCST溶解緩衝液中で溶解させ、4℃で一夜のインキュベーションのために予めコートされブロッキングされた抗ホスホ−Ser795 Rb ELISAプレートに移した。プレートを洗浄して残留する未結合の細胞性タンパク質を除去し、総Rb検出抗体を37℃で90分間添加した。洗浄して未結合の総Rb抗体を除去した後、HRPタグ化抗体を37℃で30分間結合させた。洗浄して未結合のHRP抗体を除去した後、Glo基質試薬を添加し、光から保護して5〜10分間インキュベートした。プレートを発光モードで読み取り、IC
50値を計算した。
【1043】
生物学的活性
本発明の代表的な化合物に関する生物学的活性データが、表6において提供されている。CDK4およびCDK6のインビトロKi(nM)データは、熱量測定アッセイを用いて提供された。CDK4およびCDK6の細胞ベースのIC
50(nM)データは、CDK4およびCDK6に関して、JEKO−1およびMV4−11細胞におけるホスホRb S795 ELISAアッセイを用いて提供された。
【1044】
【表25-1】
[この文献は図面を表示できません]
【1045】
【表25-2】
[この文献は図面を表示できません]
【1046】
【表25-3】
[この文献は図面を表示できません]
【1047】
【表25-4】
[この文献は図面を表示できません]
【1048】
本明細書において引用された全ての刊行物および特許出願は、参照によりそのまま本明細書に援用される。当業者には、特定の変更および修正が添付された特許請求の範囲の精神または範囲から逸脱することなくそれに対してなされることができることは、明らかであろう。