特表2021-522316(P2021-522316A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2021-522316抗腫瘍療法で使用するためのデュアルATM及びDNA−PK阻害剤
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-522316(P2021-522316A)
(43)【公表日】2021年8月30日
(54)【発明の名称】抗腫瘍療法で使用するためのデュアルATM及びDNA−PK阻害剤
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20210802BHJP
   C07D 471/10 20060101ALI20210802BHJP
   C07D 491/107 20060101ALI20210802BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20210802BHJP
   C07D 487/20 20060101ALI20210802BHJP
   A61K 31/4747 20060101ALI20210802BHJP
   A61K 31/519 20060101ALI20210802BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20210802BHJP
   A61K 31/498 20060101ALI20210802BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20210802BHJP
   A61K 31/499 20060101ALI20210802BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20210802BHJP
   A61K 31/5377 20060101ALI20210802BHJP
   A61K 31/551 20060101ALI20210802BHJP
   A61K 31/4985 20060101ALI20210802BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20210802BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20210802BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20210802BHJP
【FI】
   C07D471/04 104Z
   C07D471/10 101
   C07D491/107CSP
   C07D471/04 117A
   C07D519/00 311
   C07D487/20
   C07D519/00 301
   A61K31/4747
   A61K31/519
   A61K31/437
   A61K31/498
   A61K31/506
   A61K31/499
   A61K31/497
   A61K31/5377
   A61K31/551
   A61K31/4985
   A61K45/00
   A61P35/00
   A61P43/00 121
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】668
(21)【出願番号】特願2021-506031(P2021-506031)
(86)(22)【出願日】2019年4月17日
(85)【翻訳文提出日】2020年12月21日
(86)【国際出願番号】CN2019083104
(87)【国際公開番号】WO2019201283
(87)【国際公開日】20191024
(31)【優先権主張番号】201810359447.6
(32)【優先日】2018年4月20日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】62/665,296
(32)【優先日】2018年5月1日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
2.CombiFlash
(71)【出願人】
【識別番号】520406533
【氏名又は名称】エクスラッド セラピューティクス,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】特許業務法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ヤオデ
(72)【発明者】
【氏名】フー,ジアンミン
(72)【発明者】
【氏名】スン,ユエ
(72)【発明者】
【氏名】ウー,グオシェン
(72)【発明者】
【氏名】ルー,アイジュン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,シュアン
(72)【発明者】
【氏名】グッドナウ,ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ギルマー,トナ
(72)【発明者】
【氏名】カスタン,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】キルシュ,デビッド
【テーマコード(参考)】
4C050
4C065
4C072
4C084
4C086
【Fターム(参考)】
4C050AA01
4C050AA04
4C050BB02
4C050BB04
4C050BB05
4C050CC04
4C050CC07
4C050DD02
4C050DD06
4C050EE02
4C050EE03
4C050FF02
4C050GG03
4C050HH04
4C065AA04
4C065AA05
4C065AA15
4C065AA17
4C065AA18
4C065BB01
4C065BB04
4C065BB10
4C065CC01
4C065CC09
4C065DD02
4C065DD03
4C065EE02
4C065HH01
4C065JJ01
4C065KK01
4C065KK09
4C065LL03
4C065LL07
4C065PP02
4C065PP12
4C072MM02
4C072MM10
4C072UU01
4C084AA19
4C084NA05
4C084NA14
4C084ZB26
4C084ZC75
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB05
4C086CB09
4C086GA02
4C086GA04
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA09
4C086GA10
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZB26
4C086ZC75
(57)【要約】
式(I)、(II)、及び(III)の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩は、本明細書で提供され、置換基は、本明細書に開示されているものである。これらの化合物、及びそれらを含む薬学的組成物は、腫瘍疾患の治療に有用である。
【化1】
[この文献は図面を表示できません]

【選択図】なし
[この文献は図面を表示できません]
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
またはその立体異性体、鏡像異性体、互変異性体、もしくはその混合物、
またはその薬学的に許容される塩であって、
式中、
m及びnが、それぞれ独立して、0、1、2、3、または4であり、
p及びqが、それぞれ独立して、0、1、2、または3であり、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
が、縮合シクリル、縮合ヘテロシクリル、縮合アリール、または縮合ヘテロアリールであり、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
が、単環式もしくは二環式環、単複素環式もしくは二複素環式環、アリール、またはヘテロアリールであり、
Yが、−(C(R1a)H−、−C(O)−、−O−、−N(R)−、−S(O)r−(rが0、1、または2である)、−S(O)(NR)−(tが1または2である)、−P(O)(R)−O−、−O−P(O)(R)−、P(O)(R)−N(R)−、−N(R)−P(O)(R)−、−CHF−、−CF−、−OC(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R)−または−N(R)C(O)−であり、
Mが、O、S、またはNRであり、
Uが、水素またはアルキルであり、
V、W、及びXが、それぞれ独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、ハロ、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたハロアルケニル、任意に置換されたハロアルコキシ、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリール、−R−CN、
−R−NO、−R−OR、−R−N(R)R、−O−R−N(R)R、−N=C(R)R、−S(O)、−OS(O)CF、−R−C(O)R
−C(S)R、−R−C(O)OR、−C(S)OR、−R−C(O)N(R)R、−C(S)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R
−N(R)C(O)OR、−N(R)C(S)OR、−N(R)C(O)N(R)R、−N(R)C(S)N(R)R、−N(R)S(O)
−N(R)S(O)N(R)R、−R−S(O)N(R)R、−O−P(O)(R)R、−O−P(O)RO(R)、−O−P(O)RN(R)R
−N(R)−P(O)(R)R、−N(R)−P(O)RO(R)、−N(R)−P(O)RN(R)R、−N(R)−P(O)O(R)N(R)R
−N(R)−P(O)N(R)RN(R)R、−N(R)C(=NR)R、−N(R)C(=NR)N(R)R、及び−N(R)C(=N−CN)N(R)Rからなる群から選択され、式中、各rが、独立して、0、1、または2であり、各tが、独立して、1または2であり、
あるいは、2つの隣接するV、またはW、またはXが、それらが直接結合している炭素環原子と一緒になって、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される縮合環を形成し、
Zが、C(R1a)またはNであり、
1aが、水素、任意に置換されたアルキル、ハロ、CN、NO、または−ORであり、
が、任意に置換されたアルキル、−OR、または−N(R)Rであり、
各R及びRが、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたアルコキシアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択されるか、
あるいは、R及びRがそれぞれ同じ窒素原子に結合している場合、R及びRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換されたヘテロシクリルまたは任意に置換されたヘテロアリールを形成し、
各Rが、直接結合または直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルケニレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキニレン鎖、または任意に置換されたヘテロシクリレンである、前記化合物。
【請求項2】
Yが、−(C(R1a)H)−、−O−、−N(R)−、−CHF−、または−CF−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Yが、−(C(R1a)H)−である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Mが、Oである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
1aが、水素、アルキル、ハロ、CN、または−ORである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
V、W、及びXが、それぞれ独立して、水素、任意に置換されたアルキル、ハロ、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリール、−R−N(R)R、−O−R−N(R)R、−N(R)S(O)、及び−N(R)S(O)N(R)Rからなる群から選択され、式中、各rが、独立して、0、1、または2であり、各tが、独立して、1または2であるか、
あるいは2つの隣接するV、またはW、またはXが、それらが直接結合している炭素環原子と一緒になって、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される縮合環を形成する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
V、W、及びXが、それぞれ独立して、水素、任意に置換されたアルキル、ハロ、任意に置換されたヘテロシクリル、−R−N(R)R、−O−R−N(R)R、−N(R)S(O)、及び−N(R)S(O)N(R)Rからなる群から選択され、式中、各rが、独立して、0、1、または2であり、各tが、独立して、1または2であるか、
あるいは2つの隣接するV、またはW、またはXが、それらが直接結合している炭素環原子と一緒になって、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される縮合環を形成する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項8】
式(II)の化合物、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
またはその立体異性体、鏡像異性体、互変異性体、またはその混合物であって、
式中、
m及びnが、それぞれ独立して、0、1、2、3、4であり、
pが、0、1、2、3であり、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
が、縮合シクリル、縮合ヘテロシクリル、縮合アリール、または縮合ヘテロアリールであり、
Yが、−(C(R1a)H)−であり、
Mが、Oであり、
Uが、水素またはアルキルであり、
Vが、ニトロ、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、ハロ、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたハロアルケニル、任意に置換されたハロアルコキシ、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリール、−R−CN、−R−NO
−R−OR、−R−N(R)R、−N=C(R)R、−S(O)(式中、rが、0、1、または2である)、−OS(O)CF、−R−C(O)R、−C(S)R
−C(RC(O)R、−R−C(O)OR、−C(S)OR、−R−C(O)N(R)R、−C(S)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(S)OR、−N(R)C(O)N(R)R、−N(R)C(S)N(R)R、−N(R)S(O)、−N(R)S(O)N(R)R、−R−S(O)N(R)R、−N(R)C(=NR)N(R)R、及び−N(R)C(=N−CN)N(R)Rからなる群から選択され、式中、各rが、独立して、0、1、または2であり、各tが、独立して、1または2であり、
Zが、C(R1a)またはNであり、
1aが、水素、アルキル、ハロ、CN、NO、または−ORであり、
が、アルキル、−OR、または−N(R)Rであり、
Sが、ハロ、ボロネート、またはボロン酸である、前記化合物。
【請求項9】
前記化合物が、
[この文献は図面を表示できません]
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[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
前記中間体が、
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
式(II)の化合物、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
またはその立体異性体、鏡像異性体、もしくは互変異性体、またはその混合物、
またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であって、
式中、
p及びqが、それぞれ独立して、0、1、2、または3であり、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
が、縮合シクリル、縮合ヘテロシクリル、縮合アリール、または縮合ヘテロアリールであり、
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
が、単環式もしくは二環式環、単複素環式もしくは二複素環式環、またはアリールもしくはヘテロアリールであり、
が、結合、NR、またはC(R1aであり、
Mが、O、S、またはNRであり、Uが、水素または任意に置換されたアルキルであるか、あるいは、M及びUが、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたヘテロシクリルを形成し、
V、W、及びXが、それぞれ独立して、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、ハロ、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたハロアルケニル、任意に置換されたハロアルコキシ、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリール、−R−CN,−R−NO、−R−OR、−R−N(R)R、−O−R−N(R)R、−N=C(R)R、−S(O)、−OS(O)CF、−R−C(O)R、−C(S)R、−R−C(O)OR、−C(S)OR、−R−C(O)N(R)R、−C(S)N(R)R、−N(R)C(O)R
−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(S)OR、−N(R)C(O)N(R)R、−N(R)C(S)N(R)R
−N(R)S(O)、−N(R)S(O)N(R)R、−R−S(O)N(R)R、−O−P(O)(R)R、−O−P(O)RO(R)、
−O−P(O)RN(R)R、−N(R)−P(O)(R)R、−N(R)−P(O)RO(R)、−N(R)−P(O)RN(R)R
−N(R)−P(O)O(R)N(R)R、−N(R)−P(O)N(R)RN(R)R、−N(R)C(=NR)R、−N(R)C(=NR)N(R)R、及び−N(R)C(=N−CN)N(R)R、からなる群から選択され、式中、各rが、独立して、0、1、または2であり、各tが、独立して、1または2であるか、またはV、W、及びXからなる群から選択される2つの隣接する基が、それらが直接結合している炭素環原子と一緒になって、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される縮合環を形成し、
が、C(R1a)またはNであり、
が、CまたはNであり、
各R1aが、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、ハロ、CN、NO、−OR、または−N(R)Rであり、
及びRの各々が、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたアルコキシアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択されるか、
あるいは、R及びRが、それぞれ同じ窒素原子に結合している場合、R及びRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換されたヘテロシクリルまたは任意に置換されたヘテロアリールを形成し、
各Rが、直接結合または直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルケニレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキニレン鎖、または任意に置換されたヘテロシクリレンであり、
及びRの各々が、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたアルコキシアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択されるか、あるいは、R及びRが、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたシクロアルキレンまたは任意に置換されたヘテロシクリレンを形成する、前記化合物。
【請求項12】
式(III)の化合物、
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
またはその立体異性体、鏡像異性体、もしくは互変異性体、またはその混合物、
またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物であって、
式中、
Mが、O、S、またはNRであり、Uが、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたヘテロアリール、または任意に置換されたアリールであり、
V、W、及びXが、それぞれ独立して、任意に置換されたアルキル、ハロ、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリール、−R−CN、−R−NO、−R−OR
−R−N(R)R、−O−R−N(R)R、−S(O)、−OS(O)CF、−R−C(O)R、−C(S)R、−R−C(O)OR、−C(S)OR
−R−C(O)N(R)R、−C(S)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(S)OR
−N(R)C(O)N(R)R、−N(R)C(S)N(R)R、−N(R)S(O)、−N(R)S(O)N(R)R、−N(R)−P(O)(R)R
−N(R)−P(O)RO(R)、−N(R)−P(O)RN(R)R、−N(R)−P(O)O(R)N(R)R、−N(R)−P(O)N(R)RN(R)R
−N(R)C(=NR)R、−N(R)C(=NR)N(R)R、及び−N(R)C(=N−CN)N(R)R、からなる群から選択され、式中、各rが、独立して、0、1、または2であり、各tが、独立して、1または2であるか、またはV、W、及びXからなる群から選択される2つの隣接する基が、それらが直接結合している炭素環原子と一緒になって、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される縮合環を形成し、
Zが、CまたはNであり、
及びRの各々が、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたアルコキシアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択されるか、
あるいは、R及びRが、それぞれ同じ窒素原子に結合している場合、R及びRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換されたヘテロシクリルまたは任意に置換されたヘテロアリールを形成し、
各Rが、直接結合または直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルケニレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキニレン鎖、または任意に置換されたヘテロシクリレンである、前記化合物。
【請求項13】
治療有効量の、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体または賦形剤と、を含む、薬学的組成物。
【請求項14】
腫瘍疾患または障害を治療する方法であって、治療有効量の、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を、治療を必要とする患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項15】
疾患または障害を治療する方法であって、治療有効量の、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を、治療を必要とする患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項16】
腫瘍疾患または障害を治療する方法であって、治療有効量の、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を、治療を必要とする患者に投与することを含み、前記患者が、放射線療法を受けている、前記方法。
【請求項17】
前記化合物が、前記放射線療法と同時に前記患者に投与される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記化合物が、放射線療法の前に前記患者に投与される、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記化合物が、放射線療法の後に前記患者に投与される、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記放射線療法が、外部、内部、近接照射療法、または全身曝露を含む、請求項16〜19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
腫瘍疾患または障害を治療する方法であって、治療有効量の、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を、治療を必要とする患者に投与するステップを含み、前記患者が、抗腫瘍剤を受けている、前記方法。
【請求項22】
前記抗腫瘍剤が、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、バルルビシン、イダルビシン、カリケアマイシン、またはPARP阻害剤である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記抗腫瘍剤が、抗腫瘍生物学的薬剤または免疫療法である、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記化合物が、前記抗腫瘍剤と同時に前記患者に投与される、請求項21〜23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項25】
前記化合物が、前記抗腫瘍剤の前に前記患者に投与される、請求項21〜23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記化合物が、前記抗腫瘍剤の後に前記患者に投与される、請求項21〜23のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
がんの治療のための医薬の製造における請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項28】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容される塩を治療有効量で投与することを含む、そのような治療を必要とする温血動物のための治療方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化合物及びそれらの薬学的に許容される塩、ならびに単剤療法として、または放射線療法、化学療法、及び/または免疫療法と組み合わせてがんを治療するためのそれらの使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
セリン−スレオニンキナーゼのPIKK(PI−3K様キナーゼ)ファミリーのいくつかのメンバーは、DNA損傷シグナル伝達の既知のメディエーターである。
【0003】
放射線療法(RT)は、がん患者の疾病の際のいくつかの時点ですべてのがん患者のうちの50%超の患者を治療するために使用される。多大な努力にもかかわらず、臨床放射線増感剤を開発するための以前のアプローチは、主に放射線に対する細胞応答の直接的な調節因子ではない非特異的経路を標的とした結果として、あまり効果的ではなかった。腫瘍疾患のための新しい療法が必要である。
【発明の概要】
【0004】
一般に、本発明は、式(I)の化合物、
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
またはその立体異性体、鏡像異性体、もしくは互変異性体、またはその混合物、
またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し、
式中、
m及びnは、それぞれ独立して、0、1、2、3、または4であり、
p及びqは、それぞれ独立して、0、1、2、または3であり、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
は、縮合シクリル、縮合ヘテロシクリル、縮合アリール、または縮合ヘテロアリールであり、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
は、単環式もしくは二環式環、単複素環式もしくは二複素環式環、またはアリールもしくはヘテロアリールであり、
Yは、−(C(R1a)H)−、−C(O)−、−O−、−N(R)−、−S(O)r−(rは、0、1、または2である)、−S(O)(NR)−(tは、1または2である)、
−P(O)(R)−O−、−O−P(O)(R)−、−P(O)(R)−N(R)−、−N(R)−P(O)(R)−、−CHF−、−CF−、−OC(O)−、−C(O)O−、−C(O)N(R)−、または−N(R)C(O)−であり、
Mは、O、S、またはNRであり、
Uは、水素またはアルキルであり、
V、W、及びXは、それぞれ独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、ハロ、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたハロアルケニル、任意に置換されたハロアルコキシ、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリール、−R−CN、−R−NO、−R−OR、−R−N(R)R、−O−R−N(R)R、−N=C(R)R、−S(O)、−OS(O)CF、−R−C(O)R、−C(S)R、−R−C(O)OR、−C(S)OR、−R−C(O)N(R)R、−C(S)N(R)R、−N(R)C(O)R
−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(S)OR、−N(R)C(O)N(R)R、−N(R)C(S)N(R)R
−N(R)S(O)、−N(R)S(O)N(R)R、−R−S(O)N(R)R、−O−P(O)(R)R、−O−P(O)RO(R)、
−O−P(O)RN(R)R、−N(R)−P(O)(R)R、−N(R)−P(O)RO(R)、−N(R)−P(O)RN(R)R
−N(R)−P(O)O(R)N(R)R、−N(R)−P(O)N(R)RN(R)R、−N(R)C(=NR)R、−N(R)C(=NR)N(R)R、及び−N(R)C(=N−CN)N(R)R、からなる群から選択され、式中、各rは、独立して、0、1、または2であり、各tは、独立して、1または2であり、
あるいは、2つの隣接するV、またはW、またはXは、それらが直接結合している炭素環原子と一緒になって、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される縮合環を形成し、
Zは、C(R1a)またはNであり、
1aは、水素、アルキル、ハロ、CN、NO、または−ORであり、
は、アルキル、−OR、または−N(R)Rであり、
及びRの各々は、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたアルコキシアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択されるか、
または、R及びRがそれぞれ同じ窒素原子に結合している場合、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換されたヘテロシクリルまたは任意に置換されたヘテロアリールを形成し、
各Rは、直接結合または直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルケニレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキニレン鎖、または任意に置換されたヘテロシクリレン(heterocyclylene)である。
【0005】
特に、ATM(血管拡張性失調症変異)及びDNA−PKキナーゼは、DNA破壊に対する細胞応答の重要な調節因子であり、これらの分子のいずれかを阻害すると、電離放射線に対する細胞の感受性が著しく増加する。したがって、放射線の有無にかかわらず、化学療法の有無にかかわらず、免疫療法の有無にかかわらず、ATM及びDNA−PKの作用の効果的な阻害剤は、腫瘍性腫瘍の治療に有効な療法を提供する。デュアルATM及びDNA−PK阻害剤での患者の治療は、放射線療法によるDNA損傷の修復を遅延または排除する手段である。結果として、低線量の電離放射線は、増強した治療効果を有し、それによって近くの非がん性組織へのより小さな損傷を引き起こす場合がある。
【0006】
それぞれ血管拡張性失調症変異(ATM)キナーゼ及びDNA依存性タンパク質キナーゼ(DNA−PK)をコードする、ATMまたはPRKDC遺伝子に機能喪失型変異を含むヒト及びマウスは、電離放射線に対して過敏性である。したがって、ATM及びDNA−PKキナーゼを一緒に阻害すると、いずれかのキナーゼを単独で阻害するよりも、放射線または他のDNA損傷剤に対して腫瘍細胞をより効果的に感作させるであろう。加えて、関連するキナーゼ、ATR及びmTORの阻害を最小化することは、このクラスのキナーゼの小分子阻害剤の毒性を低減するであろう。したがって、ATR及びmTORなどの他の関連するキナーゼの阻害を最小化する一方でATM及びDNA−PKのデュアル阻害を有する分子を開発した。そのような最適化された分子は、腫瘍細胞を放射線に感作させ、化学療法剤を選択するであろう。
【0007】
本発明の化合物の好ましいセットはまた、以下の構造を含んだ。
【0008】
本発明はまた、式(I)の化合物、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し、
式中、
m及びnは、それぞれ独立して、0、1、2、3、4であり、
p及びqは、それぞれ独立して、0、1、2、3であり、
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
は、縮合シクリル、縮合ヘテロシクリル、縮合アリール、または縮合ヘテロアリールであり、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
は、単環式もしくは二環式環、単複素環式もしくは二複素環式環、アリール、またはヘテロアリールであり、
Yは、−(C(R1a)H)−であり、
Mは、Oであり、
Uは、水素またはアルキルであり、
V、W、及びXは、それぞれ独立して、水素、任意に置換されたアルキル、ハロ、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリール、−R−CN、−R−NO、−R−OR
−R−N(R)R、−O−R−N(R)R、−S(O)、−OS(O)CF、−R−C(O)R、−C(S)R、−R−C(O)OR、−C(S)OR
−R−C(O)N(R)R、−C(S)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(S)OR
−N(R)C(O)N(R)R、−N(R)C(S)N(R)R、−N(R)S(O)、−N(R)S(O)N(R)R、−N(R)−P(O)(R)R
−N(R)−P(O)RO(R)、−N(R)−P(O)RN(R)R、−N(R)−P(O)O(R)N(R)R、−N(R)−P(O)N(R)RN(R)R
−N(R)C(=NR)R、−N(R)C(=NR)N(R)R、及び−N(R)C(=N−CN)N(R)R、からなる群から選択され、式中、各rは、独立して、0、1、または2であり、各tは、独立して、1または2であるか、または2つの隣接するV、もしくはW、もしくはXは、それらが直接結合している炭素環原子と一緒になって、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される縮合環を形成し、
Zは、C(R1a)またはNであり、
1aは、水素、アルキル、ハロ、CN、または−ORであり、
各R及びRは、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたアルコキシアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択されるか、
または、R及びRがそれぞれ同じ窒素原子に結合している場合、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換されたヘテロシクリルまたは任意に置換されたヘテロアリールを形成し、
各Rは、直接結合または直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルケニレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキニレン鎖、または任意に置換されたヘテロシクリレンである。
【0009】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(IA)の化合物、
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
すべての変数は、本明細書に説明されるとおりである。
【0010】
本発明はまた、式(II)の化合物、
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
またはその立体異性体、鏡像異性体、もしくは互変異性体、またはその混合物、
またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し、
式中、
p及びqは、それぞれ独立して、0、1、2、または3であり、
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
は、縮合シクリル、縮合ヘテロシクリル、縮合アリール、または縮合ヘテロアリールであり、
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
は、単環式もしくは二環式環、単複素環式もしくは二複素環式環、またはアリールもしくはヘテロアリールであり、
は、結合、NR、またはC(R1aであり、
Mは、O、S、またはNRであり、Uは、水素または任意に置換されたアルキルであるか、あるいは、M及びUは、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたヘテロシクリル(例えば、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
)を形成し、
V、W、及びXは、それぞれ独立して、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、ハロ、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたハロアルケニル、任意に置換されたハロアルコキシ、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリール、−R−CN,−R−NO、−R−OR、−R−N(R)R、−O−R−N(R)R、−N=C(R)R、−S(O)、−OS(O)CF、−R−C(O)R、−C(S)R、−R−C(O)OR、−C(S)OR、−R−C(O)N(R)R、−C(S)N(R)R、−N(R)C(O)R
−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(S)OR、−N(R)C(O)N(R)R、−N(R)C(S)N(R)R
−N(R)S(O)、−N(R)S(O)N(R)R、−R−S(O)N(R)R、−O−P(O)(R)R、−O−P(O)RO(R)、−O−P(O)RN(R)R、−N(R)−P(O)(R)R、−N(R)−P(O)RO(R)、−N(R)−P(O)RN(R)R、−N(R)−P(O)O(R)N(R)R、−N(R)−P(O)N(R)RN(R)R、−N(R)C(=NR)R、−N(R)C(=NR)N(R)R、及び−N(R)C(=N−CN)N(R)R、からなる群から選択され、式中、各rは、独立して、0、1、または2であり、各tは、独立して、1または2であるか、またはV、W、及びXからなる群から選択される2つの隣接する基は、それらが直接結合している炭素環原子と一緒になって、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される縮合環を形成し、
は、C(R1a)またはNであり、
は、CまたはNであり、
各R1aは、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、ハロ、CN、NO、−OR、または−N(R)Rであり、
及びRの各々は、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたアルコキシアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択されるか、
または、R及びRがそれぞれ同じ窒素原子に結合している場合、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換されたヘテロシクリルまたは任意に置換されたヘテロアリールを形成し、
各Rは、直接結合または直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルケニレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキニレン鎖、または任意に置換されたヘテロシクリレンであり、
及びRの各々が、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたアルコキシアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択されるか、または、R及びRが、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたシクロアルキレンまたは任意に置換されたヘテロシクリレンを形成する。
【0011】
本発明はまた、式(II)の化合物、
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し、
式中、
p及びqは、それぞれ独立して、0、1、2、または3であり、
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
は、縮合シクリル、縮合ヘテロシクリル、縮合アリール、または縮合ヘテロアリールであり、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
は、単環式もしくは二環式環、単複素環式もしくは二複素環式環、またはアリールもしくはヘテロアリールであり、
は、結合、NR、またはC(R1aであり、
MはOであり、Uは、水素または任意に置換されたアルキルであるか、あるいは、M及びUは、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたヘテロシクリル(例えば、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
)を形成し、
V、W、及びXは、それぞれ独立して、任意に置換されたアルキル、ハロ、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリール、−R−CN、−R−NO、−R−OR
−R−N(R)R、−O−R−N(R)R、−S(O)、−OS(O)CF、−R−C(O)R、−C(S)R、−R−C(O)OR、−C(S)OR
−R−C(O)N(R)R、−C(S)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(S)OR
−N(R)C(O)N(R)R、−N(R)C(S)N(R)R、−N(R)S(O)、−N(R)S(O)N(R)R、−N(R)−P(O)(R)R
−N(R)−P(O)RO(R)、−N(R)−P(O)RN(R)R、−N(R)−P(O)O(R)N(R)R、−N(R)−P(O)N(R)RN(R)R
−N(R)C(=NR)R、−N(R)C(=NR)N(R)R、及び−N(R)C(=N−CN)N(R)R、からなる群から選択され、式中、各rは、独立して、0、1、または2であり、各tは、独立して、1または2であるか、またはV、W、及びXからなる群から選択される2つの隣接する基は、それらが直接結合している炭素環原子と一緒になって、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される縮合環を形成し、
は、C(R1a)またはNであり、
は、CまたはNであり、
各R1aは、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、ハロ、CN、NO、−OR、または−N(R)Rであり、
及びRの各々は、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたアルコキシアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択されるか、
または、R及びRがそれぞれ同じ窒素原子に結合している場合、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換されたヘテロシクリルまたは任意に置換されたヘテロアリールを形成し、
各Rは、直接結合または直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルケニレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキニレン鎖、または任意に置換されたヘテロシクリレンであり、
及びRの各々は、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたアルコキシアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択されるか、または、R及びRは、それらが結合している原子と一緒に組み合わさって、任意に置換されたシクロアルキレンまたは任意に置換されたヘテロシクリレンを形成する。
【0012】
特定の実施形態において、Zは、Cである。さらなる実施形態において、Zは、C(R1a)である。
【0013】
いくつかの実施形態において、化合物は、式(IIA)の化合物、
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
すべての変数は、本明細書に説明されるとおりである。
【0014】
本発明はまた、式(III)の化合物、
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
またはその立体異性体、鏡像異性体、もしくは互変異性体、またはその混合物、
またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を提供し、
式中、
Mは、O、S、またはNRであり、Uは、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたヘテロアリール、または任意に置換されたアリールであり、
V、W、及びXは、それぞれ独立して、任意に置換されたアルキル、ハロ、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリール、−R−CN、−R−NO、−R−OR
−R−N(R)R、−O−R−N(R)R、−S(O)、−OS(O)CF、−R−C(O)R、−C(S)R、−R−C(O)OR、−C(S)OR
−R−C(O)N(R)R、−C(S)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(S)OR
−N(R)C(O)N(R)R、−N(R)C(S)N(R)R、−N(R)S(O)、−N(R)S(O)N(R)R、−N(R)−P(O)(R)R
−N(R)−P(O)RO(R)、−N(R)−P(O)RN(R)R、−N(R)−P(O)O(R)N(R)R、−N(R)−P(O)N(R)RN(R)R
−N(R)C(=NR)R、−N(R)C(=NR)N(R)R、及び−N(R)C(=N−CN)N(R)R、からなる群から選択され、式中、各rは、独立して、0、1、または2であり、各tは、独立して、1または2であるか、またはV、W、及びXからなる群から選択される2つの隣接する基は、それらが直接結合している炭素環原子と一緒になって、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される縮合環を形成し、
Zは、CまたはNであり、
及びRの各々は、独立して、水素、任意に置換されたアルキル、任意に置換されたアルケニル、任意に置換されたアルキニル、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたアルコキシアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールからなる群から選択されるか、
または、R及びRがそれぞれ同じ窒素原子に結合している場合、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、任意に置換されたヘテロシクリルまたは任意に置換されたヘテロアリールを形成し、
各Rは、直接結合または直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルケニレン鎖、直鎖状もしくは分岐鎖状の任意に置換されたアルキニレン鎖、または任意に置換されたヘテロシクリレンである。
【0015】
いくつかの実施形態において、化合物は、実施例のセクションに開示される化合物のうちのいずれか1つである。
【0016】
ある特定の実施形態において、Xは、任意に置換されたアルキル、ハロ、任意に置換されたハロアルキル、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリール、または−O−R−N(R)Rである。特定の実施形態において、Wは、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリール、−R−N(R)R、−S(O)、−OS(O)CF、−R−C(O)R、−C(S)R、−R−C(O)OR、−C(S)OR
−R−C(O)N(R)R、−C(S)N(R)R、−N(R)C(O)R、−N(R)C(S)R、−N(R)C(O)OR、−N(R)C(S)OR
−N(R)C(O)N(R)R、−N(R)C(S)N(R)R、−N(R)S(O)、−N(R)S(O)N(R)R、−N(R)−P(O)(R)R
−N(R)−P(O)RO(R)、−N(R)−P(O)RN(R)R、−N(R)−P(O)O(R)N(R)R、−N(R)−P(O)N(R)RN(R)R
−N(R)C(=NR)R、−N(R)C(=NR)N(R)R、及び−N(R)C(=N−CN)N(R)Rであり、式中、各rは、独立して、0、1、または2であり、各tは、独立して、1または2である。
【0017】
いくつかの実施形態において、Yは、−(C(R1a)H)−、−O−、−N(R)−、−CHF−、または−CF−である。さらなる実施形態において、Yは、−(C(R1a)H)−である。さらに別の実施形態において、MはOである。特定の実施形態において、R1aは、水素、アルキル、ハロ、CN、または−ORである。ある特定の実施形態において、V、W、及びXは、それぞれ独立して、水素、任意に置換されたアルキル、ハロ、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、任意に置換されたヘテロアリール、−R−N(R)R
−O−R−N(R)R、−N(R)S(O)、及び−N(R)S(O)N(R)Rからなる群から選択され、式中、各rは、独立して、0、1、または2であり、各tは、独立して、1または2であるか、あるいは2つの隣接するV、またはW、またはXは、それらが直接結合している炭素環原子と一緒になって、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される縮合環を形成する。他の実施形態において、V、W、及びXは、それぞれ独立して、水素、任意に置換されたアルキル、ハロ、任意に置換されたヘテロシクリル、−R−N(R)R、−O−R−N(R)R、−N(R)S(O)、及び−N(R)S(O)N(R)Rからなる群から選択され、式中、各rは独立して0、1、または2である。そして各tは独立して1または2;または2つの隣接するV、またはW、またはXは、それらが直接結合している炭素環原子と一緒になって、任意に置換されたシクロアルキル、任意に置換されたアリール、任意に置換されたヘテロシクリル、及び任意に置換されたヘテロアリールから選択される縮合環を形成する。
【0018】
別の態様において、本発明は、哺乳動物、好ましくはヒトまたはイヌにおけるがんの治療のための方法を提供し、方法は、本発明の治療有効量の化合物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む。いくつかの実施形態において、化合物は、放射線療法を受けている哺乳動物に投与される。
【0019】
別の態様において、本発明は、哺乳動物におけるがんの治療のための方法を提供し、方法は、本発明の治療有効量の化合物を、それを必要とする哺乳動物に投与することを含む。いくつかの実施形態において、化合物は、DNA損傷剤と組み合わせて哺乳動物に投与される。DNA損傷剤の非限定的な例は、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、バルルビシン、イダルビシン、カリケアマイシン、PARP阻害剤を含む。
【0020】
別の態様において、本発明は、本発明の化合物及び薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物を提供する。一実施形態において、薬学的組成物は、薬学的に許容される担体中に、動物、好ましくは哺乳動物の腫瘍性の疾患または障害を治療するのに有効な量で、本発明の化合物を含む。
【0021】
本発明の化合物は、併用療法で使用される場合、他の薬物療法の効力を増加させることができるか、または他の薬物療法に関連する有害事象の重症度及び/または頻度を低減させることができる。例えば、放射線の副作用(例えば、口腔もしくは胃腸粘膜炎、皮膚炎、間質性肺炎、または疲労)は、本発明の化合物を用いずに放射線療法を受けている患者に対して、本発明の化合物及び放射線療法を含む併用療法を受けている患者において低減され得る(例えば、有害事象の発生率は、少なくとも1%、5%、10%、または20%低減され得る)。追加的に、本発明の化合物を用いずに放射線療法を受けている患者に対して、本発明の化合物及び放射線療法を含む併用療法を受けている患者において低減し得る他の有害事象(例えば、有害事象の発生率は、少なくとも1%、5%、10%、または20%低減され得る)は、放射線の晩期障害、例えば、放射線誘発性肺線維症、心臓損傷、腸閉塞、神経損傷、血管損傷、リンパ浮腫、脳壊死、または放射線誘発性がんであり得る。同様に、化合物が別の抗がん剤(例えば、本明細書に説明されるもの)との併用療法で投与される場合、併用療法は、他の抗がん剤の用量が低下する場合でも、同じまたはさらに増加した腫瘍細胞死を引き起こす場合がある。したがって、他の抗がん剤の投与量を減らすと、他の抗がん剤によって引き起こされる有害事象の重症度が低減し得る。
【0022】
別の態様において、本発明は、上述のような、立体異性体、鏡像異性体、互変異性体もしくはその混合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物としての本発明の化合物の使用、あるいは、疾患の治療における使用のための医薬の調製における、上述のような、立体異性体、鏡像異性体、互変異性体もしくはその混合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物としての本発明の薬学的に許容される賦形剤及び化合物を含む薬学的組成物の使用に関する。いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、放射線療法と組み合わせて投与される。他の実施形態において、本発明の化合物は、DNA損傷剤と組み合わせて投与される。ある特定の実施形態において、疾患は、がんである。
【0023】
さらなる実施形態において、本明細書に開示される方法及び使用を使用して治療されるがんの例は、白血病及びリンパ腫−急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性巨核球性白血病、前骨髄球性白血病、赤白血病、リンパ芽球性T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、毛細胞白血病、慢性好中球性白血病、形質細胞腫、免疫芽球性大細胞白血病、マントル細胞白血病、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、リンパ芽球性T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫及び濾胞性リンパ腫を含むが、これらに限定されない。
【0024】
さらなる実施形態において、本明細書に開示される方法及び使用を使用して治療されるがんの例は、脳癌(例えば、星状細胞腫、神経膠腫、膠芽腫、髄芽腫、上衣腫)、膀胱癌、乳癌、中枢神経系癌、子宮頸癌、結腸癌、子宮内膜癌、食道癌、胃腸間質腫瘍、胃癌、頭頸部癌、頬癌、口腔癌、肝細胞癌、肺癌、黒色腫、中皮腫、鼻咽頭癌、神経芽細胞腫、骨肉腫、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、腎癌、唾液腺癌、肉腫、精巣癌、尿路上皮癌、外陰部癌、及びウィルムス腫瘍を含むが、これらに限定されない。
【0025】
さらなる実施形態において、本明細書に開示される方法及び使用を使用して治療されるがんの例は、転移及び転移性癌に限定されない。例えば、がんを治療するために本明細書に開示される方法及び使用は、原発腫瘍及び転移の両方の治療を含み得る。
【0026】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される方法及び使用は、放射線療法またはDNA損傷剤の投与前に、デュアルATM及びDNA−PK阻害剤での対象の前処理を含む。デュアルATM及びDNA−PK阻害剤での対象の前治療は、放射線療法後のDNA損傷の修復を遅延または排除する場合がある。
【0027】
放射線療法は、X線(光子)、60コバルトまたは他の放射性同位体からのガンマ線、中性子、電子、陽子、炭素イオン、ヘリウムイオン、及び他の荷電粒子を有する外部ビーム放射線療法を含むが、これらに限定されない。放射線療法はまた、小線源療法と、ガンマ線、アルファ粒子、ベータ粒子、オージェ電子、または192イリジウム、125ヨウ素、137セシウム、103パラジウム、32リン酸塩、90イットリウム、67ガリウム、211アスタチン、223ラジウム、及び他の放射性同位体を含む同位体から他の種類の放射性粒子を放出する放射性医薬品と、を含む。放射線療法はまた、131ヨウ素、90イットリウム、225アクチニウム、211アスタチン、67ガリウム、及び他の放射性同位体を含む放射性同位体に結合した抗体または小分子を用いた放射免疫療法(RIT)を含む。
【0028】
いくつかの実施形態において、併用療法は、ATM及びDNA−PK阻害剤ならびに抗腫瘍剤、例えば、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、アントラサイクリン、バルルビシン、イダルビシン、カリケアマイシン、PARP阻害剤(例えば、オラパリブ、ルカパリブ、ニラパリブ、ベリパリブ、タラゾパリブ)、同様に、当業者に既知の他の抗がん剤の対象への投与を含む。
【0029】
ある特定の実施形態において、併用療法は、ATM及びDNA−PK阻害剤と、イピリムマブ、オファツムマブ、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、デュルバルマブなどを含むがこれらに限定されない抗腫瘍免疫療法剤の、対象への投与を含む。
【0030】
本明細書に説明される併用療法において、ATM及びDNA−PK阻害剤は、他の薬物と同時にまたは連続して(例えば、前または後に)対象に投与され得る。
【発明を実施するための形態】
【0031】
定義
本明細書において使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的のためであり、制限するように意図されないことを理解されたい。さらに、本明細書に説明されるものと同様または同等の任意の方法、デバイス、及び材料は、本発明の実施または試験に使用され得るが、好ましい方法、デバイス、及び材料が、次に説明される。前述のものに加えて、本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用される場合、反対に指定されない限り、以下の用語は、次に示された意味を有する。
【0032】
「アミノ」は、−NHラジカルを指す。
【0033】
「シアノ」は、−CNラジカルを指す。
【0034】
「ヒドロキシル」は、−OHラジカルを指す。
【0035】
「イミノ」は、=NH置換基を指す。
【0036】
「ニトロ」は、−NOラジカルを指す。
【0037】
「オキソ」は、=O置換基を指す。
【0038】
「チオキソ」は、=S置換基を指す。
【0039】
「トリフルオロメチル」は、−CFラジカルを指す。
【0040】
「アルキル」は、1〜12個の炭素原子、好ましくは1〜8個の炭素原子または1〜6個の炭素原子を有し、単結合によって分子の残りに結合している、直鎖状、飽和、非環式、一価の炭化水素ラジカル、または分岐鎖状、飽和、非環式、一価の炭化水素ラジカル、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル(イソ−プロピル)、n−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルエチル(t−ブチル)、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシルなどを指す。任意に置換されたアルキルラジカルは、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、トリメチルシラニル、−OR14、−OC(O)−R14、−N(R14
−C(O)R15、−C(O)OR14、−C(O)N(R14、−N(R14)C(O)OR16、−N(R14)C(O)R16、−N(R14)S(O)16(tは1または2である)、−S(O)OR16(tは1または2である)、−S(O)16(pは0、1、または2である)及び−S(O)N(R14(tは1または2である)からなる群から独立して選択される、原子価が許せば、1、2、3、4、または5個の置換基によって任意に置換されるアルキルラジカルであり、各R14は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R15は、独立して、水素、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R16は、独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。
【0041】
「アルケニル」は、1つ、2つ、または3つの炭素−炭素二重結合を含み、2〜12個の炭素原子、好ましくは2〜8個の炭素原子を有し、単結合によって分子の残りに結合している、直鎖状、非環式、一価の炭化水素ラジカルまたは分岐鎖状、非環式、一価の炭化水素ラジカル、例えば、エテニル、プロプ−1−エニル、ブト−1−エニル、ペント−1−エニル、ペンタ−1,4−ジエニルなどを指す。任意に置換されたアルケニルラジカルは、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、トリメチルシラニル、−OR14、−OC(O)−R14、−N(R14、−C(O)R15、−C(O)OR14、−C(O)N(R14
−N(R14)C(O)OR16、−N(R14)C(O)R16、−N(R14)S(O)16(tは1または2である)、−S(O)OR16(tは1または2である)、−S(O)16(pは0、1、または2である)及び−S(O)N(R14(tは1または2である)からなる群から独立して選択される、原子価が許せば、1、2、3、4、または5個の置換基によって任意に置換されるアルケニルラジカルであり、各R14は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R15は、独立して、水素、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R16は、独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。
【0042】
「アルキニル」は、1つまたは2つの炭素−炭素三重結合、及び任意に、1つ、2つ、または3つの炭素−炭素二重結合を含み、2〜12個の炭素原子、好ましくは2〜8個の炭素原子を有し、単結合によって分子の残りに結合している、直鎖状、非環式、一価の炭化水素ラジカルまたは分岐鎖状、非環式、一価の炭化水素ラジカル、例えば、エチニル、プロプ−1−イニル、ブト−1−イニル、ペント−1−イニル、ペンタ−1−エン−4−イニルなどを指す。任意に置換されたアルキニルラジカルは、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、トリメチルシラニル、−OR14、−OC(O)−R14、−N(R14
−C(O)R15、−C(O)OR14、−C(O)N(R14、−N(R14)C(O)OR16、−N(R14)C(O)R16、−N(R14)S(O)16(tは1または2である)、−S(O)OR16(tは1または2である)、−S(O)16(pは0、1、または2である)及び−S(O)N(R14(tは1または2である)からなる群から独立して選択される、1、2、3、4、または5つの置換基によって任意に置換されるアルキニルラジカルであり、各R14は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R15は、独立して、水素、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R16は、独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。
【0043】
「アルキレン」または「アルキレン鎖」は、1〜12個の炭素原子を有する、直鎖状、非環式、飽和、二価の炭化水素鎖または分岐鎖状、非環式、飽和、二価の炭化水素鎖、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、n−ブチレンなどを指す。アルキレン鎖は、単結合を通じて結合している。アルキレン鎖の結合点は、アルキレン鎖内の同じ炭素原子上または異なる炭素原子上にあり得る。任意に置換されたアルキレン鎖は、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、トリメチルシラニル、−OR14、−OC(O)−R14
−N(R14、−C(O)R15、−C(O)OR14、−C(O)N(R14、−N(R14)C(O)OR16、−N(R14)C(O)R16、−N(R14)S(O)16(tは1または2である)、−S(O)OR16(tは1または2である)、−S(O)16(pは0、1、または2である)及び−S(O)N(R14(tは1または2である)からなる群から独立して選択される、原子価が許せば、1、2、3、4、または5つの置換基によって任意に置換されるアルキレン鎖であり、各R14は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R15は、独立して、水素、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R16は、独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。
【0044】
「アルケニレン」または「アルケニレン鎖」は、1、2、または3つの炭素−炭素二重結合を含み、2〜12個の炭素原子を有する、直鎖状、非環式、二価の炭化水素鎖または分岐鎖状、非環式、二価の炭化水素鎖、例えば、エテニレン、プロペニレン、n−ブテニレンなどを指す。アルケニレン鎖は、単結合を通じて結合している。アルケニレン鎖の結合点は、アルケニレン鎖内の同じ炭素原子上または異なる炭素原子上にあり得る。任意に置換されたアルケニレン鎖は、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、トリメチルシラニル、−OR14、−OC(O)−R14、−N(R14、−C(O)R15、−C(O)OR14、−C(O)N(R14、−N(R14)C(O)OR16
−N(R14)C(O)R16、−N(R14)S(O)16(tは1または2である)、−S(O)OR16(tは1または2である)、−S(O)16(pは0、1、または2である)及び−S(O)N(R14(tは1または2である)からなる群から独立して選択される、原子価が許せば、1、2、3、4、または5つの置換基によって任意に置換されるアルケニレン鎖であり、各R14は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R15は、独立して、水素、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R16は、独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。
【0045】
「アルキニレン」または「アルキニレン鎖」は、1つまたは2つの炭素−炭素三重結合、及び任意で1つ、2つ、または3つの炭素−炭素二重結合を含み、2〜12個の炭素原子を有する、直鎖状、非環式、二価、炭化水素鎖または分岐鎖状、非環式、二価炭化水素鎖、例えば、プロピニレン、n−ブチニレンなどを指す。アルキニレン鎖は、単結合を通じて結合している。アルキニレンの結合点は、アルキニレン鎖内の同じ炭素原子上または異なる炭素原子上にあり得る。任意に置換されたアルキニレン鎖は、ハロ、シアノ、ニトロ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、オキソ、トリメチルシラニル、−OR14、−OC(O)−R14、−N(R14、−C(O)R15、−C(O)OR14、−C(O)N(R14
−N(R14)C(O)OR16、−N(R14)C(O)R16、−N(R14)S(O)16(tは1または2である)、−S(O)OR16(tは1または2である)、−S(O)16(pは0、1、または2である)及び−S(O)N(R14(tは1から2である)からなる群から独立して選択される、1、2、3、4、または5つの置換基によって任意に置換されるアルキネレン鎖であり、各R14は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R15は、独立して、水素、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R16は、独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。
【0046】
「アルコキシ」は、式−ORのラジカルを指し、Rは、1〜12個の炭素原子を含む、上で定義されたアルキルラジカルである。任意に置換されたアルコキシラジカルのアルキル部分は、アルキルラジカルについて上で定義されたように任意に置換される。
【0047】
「アルコキシアルキル」は、式−R−O−Rのラジカルを指し、上で定義されたように、Rはアルキレンであり、Rはアルキルである。任意に置換されたアルコキシアルキルラジカルのアルキル及びアルキレン部分は、それぞれ、アルキルラジカル及びアルキレン鎖について上で定義されたように任意に置換される。
【0048】
「アラルキル」は、式R−Rのラジカルを指し、本明細書に説明されるように、Rはアルキレンであり、Rはアリールである。任意に置換されたアラルキルのアルキレン及びアリール部分は、それぞれ、アルキレン及びアリールについて本明細書に説明されるように任意に置換される。
【0049】
「アリール」は、6〜18個の炭素原子を含む芳香族単環式または多環式の炭化水素環系ラジカルを指し、多環式アリール環系は、二環式、三環式、または四環式環系である。アリールラジカルは、フルオレニル、フェニル、及びナフチルを含むが、これらに限定されない。任意に置換されたアリールは、アルキル、アケニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−R15−OR14、−R15−OC(O)−R14、−R15−N(R14、−R15−C(O)R14、−R15−C(O)OR14、−R15−C(O)N(R14、−R15−N(R14)C(O)OR16、−R15−N(R14)C(O)R16、−R15−N(R14)S(O)16(tは1または2である)、−R15−S(O)OR16(tは1または2である)、−R15−S(O)16(pは0、1、または2である)、及び−R15−S(O)N(R14(tは1または2である)からなる群から独立して選択される、1、2、3、4、または5つの置換基によって任意に置換されるアリールラジカルであり、各R14は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R15は、独立して、直接結合または直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキレンまたはアルケニレン鎖であり、各R16は、独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。
【0050】
「シクロアルキル」は、3〜15個の炭素原子、好ましくは3〜10個の炭素原子を有し、飽和または不飽和であり、単結合によって分子の残りに結合している、安定な非芳香族、単環式または多環式の炭化水素ラジカルを指す。多環式炭化水素ラジカルは、二環式、三環式、または四環式の環系である。不飽和シクロアルキルは、1つ、2つ、または3つの炭素−炭素二重結合及び/または1つの炭素−炭素三重結合を含む。単環式シクロアルキルラジカルは、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルを含む。多環式シクロアルキルラジカルは、例えば、アダマンチル、ノルボルニル、デカリニルなどを含む。任意に置換されたシクロアルキルは、アルキル、アルケニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、シアノ、ニトロ、オキソ、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、−R15−OR14、−R15−OC(O)−R14、−R15−N(R14、−R15−C(O)R14、−R15−C(O)OR14
−R15−C(O)N(R14、−R15−N(R14)C(O)OR16、−R15−N(R14)C(O)R16、−R15−N(R14)S(O)16(tは1または2である)、−R15−S(O)OR16(tは1または2である)、−R15−S(O)16(pは0、1、または2である)及び−R15−S(O)N(R14(tは1または2である)からなる群から独立して選択される、1、2、3、4、または5つの置換基によって任意に置換されるシクロアルキルラジカルであり、各R14は、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R15は、独立して、直接結合または直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキレンまたはアルケニレン鎖であり、各R16は、独立して、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。
【0051】
「シクロアルキレン」は、3〜15個の炭素原子、好ましくは3〜10個の炭素原子を有し、飽和または不飽和であり、2つの単結合によって分子の残りに結合している、安定な非芳香族、単環式または多環式の炭化水素ラジカルを指す。任意に置換されたシクロアルキレンは、シクロアルキルについて本明細書に説明されるように置換されるシクロアルキレンである。
【0052】
「縮合」は、本発明の化合物の既存の環構造に縮合した、本明細書に説明される任意の環系を指す。縮合環系がヘテロシクリルまたはヘテロアリールである場合、縮合環系の一部となる既存の環構造上の任意の炭素原子は、窒素原子で置き換えられることができる。
【0053】
「ハロ」は、ハロゲン置換基:ブロモ、クロロ、フルオロ、及びヨードを指す。
【0054】
「ハロアルキル」は、上で定義されたように、1つ以上のハロゲン置換基によってさらに置換されるアルキルラジカルを指す。ハロアルキルに含まれるハロ置換基の数は、1から、ハロ置換基(例えば、パーフルオロアルキル)での置き換えのために利用可能な水素原子の総数までである。ハロアルキルの非限定的な例は、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1−フルオロメチル−2−フルオロエチル、3−ブロモ−2−フルオロプロピル、1−ブロモメチル−2−ブロモエチルなどを含む。任意に置換されたハロアルキルについて、ハロアルキルラジカルのアルキル部分の炭素原子に結合した水素原子は、任意に置換されたアルキルについて上で定義されたように置換基で任意に置き換えられることができる。
【0055】
「ハロアルケニル」は、上で定義されたように、1つ以上のハロ置換基によってさらに置換されているアルケニルラジカルを指す。ハロアルケニルに含まれるハロ置換基の数は、1から、ハロ置換基(例えば、パーフルオロアルケニル)での置き換えのために利用可能な水素原子の総数までである。ハロアルケニルの非限定的な例は、2,2−ジフルオロエテニル、3−クロロプロプ−1−エニルなどを含む。任意に置換されたハロアルケニルについて、ハロアルケニルラジカルのアルケニル部分の炭素原子に結合した水素原子は、任意に置換されたアルケニル基について上で定義されたように置換基で任意に置き換えられ得る。
【0056】
「ハロアルキニル」は、上で定義されたように、1つ以上のハロ置換基によってさらに置換されているアルキニルラジカルを指す。ハロアルキニルに含まれるハロ置換基の数は、1から、ハロ置換基(例えば、パーフルオロアルキニル)での置き換えのために利用可能な水素原子の総数までである。ハロアルキニルの非限定的な例は、3−クロロプロプ−1−イニルなどを含む。ハロアルキニルラジカルのアルキニル部分は、アルキニル基について上で定義されたように、追加的に任意に置換され得る。
【0057】
「ヘテロアリールアルキル」は、式−R−Rのラジカルであり、本明細書に説明されるように、Rはアルキレンであり、Rはヘテロアリールである。任意に置換されたヘテロアリールアルキルのアルキレン及びヘテロアリール部分は、それぞれ、アルキレン及びヘテロアリールについて本明細書に説明されるように任意に置換されている。
【0058】
「ヘテロシクリル」は、2〜12の炭素数を有し、窒素、酸素、リン、及び硫黄からなる群から独立して選択される合計1〜6個のヘテロ原子を含む、安定な3〜18員の非芳香族環系ラジカルを指す。ヘテロシクリルラジカルは、単環式、二環式、三環式、または四環式の環系である。二環式、三環式、または四環式のヘテロシクリルは、縮合、スピロ、及び/または架橋環系である。ヘテロシクリルラジカルは、飽和または不飽和であり得る。不飽和ヘテロシクリルは、1つ、2つ、または3つの炭素−炭素二重結合及び/または1つの炭素−炭素三重結合を含む。任意に置換されたヘテロシクリルは、アルキル、アルケニル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、シアノ、オキソ、チオキソ、ニトロ、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、−R15−OR14、−R15−OC(O)−R14、−R15−N(R14、−R15−C(O)R14
−R15−C(O)OR14、−R15−C(O)N(R14、−R15−N(R14)C(O)OR16、−R15−N(R14)C(O)R16、−R15−N(R14)S(O)16(tは1または2である)、−R15−S(O)OR16(tは1または2である)、−R15−S(O)16(pは0、1、または2である)、及び−R15−S(O)N(R14(tは1または2である)からなる群から独立して選択される、1、2、3、4、または5つの置換基によって任意に置換されるヘテロシクリルラジカルであり、各R14は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R15は、独立して、直接結合または直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキレンまたはアルケニレン鎖であり、各R16は、独立して、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。ヘテロシクリルラジカル中の窒素、炭素、または硫黄原子は、任意に酸化され得る(置換基が、オキソであり、ヘテロ原子上に存在する場合)。窒素原子は任意に四級化され得る(置換基が、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、−R15−OR14、−R15−OC(O)−R14、−R15−N(R14、−R15−C(O)R14
−R15−C(O)OR14、−R15−C(O)N(R14、−R15−N(R14)C(O)OR16、−R15−N(R14)C(O)R16、−R15−N(R14)S(O)16(tは1または2である)、−R15−S(O)OR16(tは1または2である)、−R15−S(O)16(pは0、1、または2である)、及び−R15−S(O)N(R14(tは1または2である)であり、R15が直鎖状または分岐鎖状のアルキレンまたはアルケニレン鎖であり、R14及びR16が上で定義されたようである)。任意に置換されたヘテロシクリルラジカルの例は、アゼチジニル、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、及び1,1−ジオキソ−チオモルホリニルを含むが、これらに限定されない。
【0059】
「ヘテロシクリレン」とは、1つの水素原子が原子価で置き換えられたヘテロシクリルを指す。任意に置換されたヘテロシクリレンは、ヘテロシクリルについて本明細書に記載されるように任意に置換されている。
【0060】
「ヘテロアリール」とは、少なくとも1つの芳香環を含み、1〜17個の炭素原子の炭素数を有し、窒素、酸素、及び硫黄からなる群から独立して選択される合計1〜10個のヘテロ原子を含む、5〜18員の環系ラジカルを指す。ヘテロアリールラジカルは、単環式、二環式、三環式、または四環式の環系である。二環式、三環式、または四環式ヘテロアリールラジカルは、縮合及び/または架橋環系である。任意に置換されたヘテロアリールは、アルキル、アルケニル、アルコキシ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルケニル、シアノ、オキソ、チオキソ、ニトロ、オキソ、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキル、−R15−OR14、−R15−OC(O)−R14、−R15−N(R14、−R15−C(O)R14、−R15−C(O)OR14
−R15−C(O)N(R14、−R15−N(R14)C(O)OR16、−R15−N(R14)C(O)R16、−R15−N(R14)S(O)16(tは1または2である)、−R15−S(O)OR16(tは1または2である)、−R15−S(O)16(pは0、1、または2である)、及び−R15−S(O)N(R14(tは1または2である)からなる群から独立して選択される、1、2、3、4、または5つの置換基によって任意に置換されるヘテロアリールラジカルであり、各R14は、独立して、水素、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールであり、各R15は、独立して、直接結合または直鎖状または分岐鎖状のアルキレンまたはアルケニレン鎖であり、各R16は、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールである。ヘテロアリールの少なくとも1つの環が芳香族のままであるという条件で、ヘテロシクリルラジカル中の窒素、炭素、または硫黄原子は、任意に酸化され得る(置換基が、オキソであり、ヘテロ原子上に存在する場合)。ヘテロアリール中の少なくとも1つの環は芳香族のままであるという条件で、窒素原子は、任意に四級化され得る(置換基が、アルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、−R15−OR14、−R15−OC(O)−R14、−R15−N(R14、−R15−C(O)R14、−R15−C(O)OR14、−R15−C(O)N(R14
−R15−N(R14)C(O)OR16、−R15−N(R14)C(O)R16、−R15−N(R14)S(O)16(tは1または2である)、−R15−S(O)OR16(tは1または2である)、−R15−S(O)16(pは0、1、または2である)、及び−R15−S(O)N(R14(tは1または2である)であり、R15は直鎖状または分岐鎖状アルキレンまたはアルケニレン鎖であり、R14及びR16は上記で定義した通りである場合)。任意に置換されたヘテロアリールラジカルの例は、アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、ベンジンドリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル、1,4−ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソキサゾリル、ナフチル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、2−オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、1−フェニル−1H−ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、キヌクリジニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル及びチオフェニル(すなわち、チエニル)を含むが、これらに限定されない。
【0061】
本明細書に開示される本発明はまた、異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられる1つ以上の原子によって同位体標識されている式(I)のすべての薬学的に許容される化合物を包含するように意味される。開示される化合物中に組み込まれ得る同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素、及びヨウ素の同位体、例えば、それぞれ、H、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、及び125Iを含む。これらの放射標識された化合物は、例えば、ATM及びDNA−PK酵素上の作用部位もしくは作用様式、またはATM及びDNA−PK酵素上の薬理学的に重要な作用部位に対する結合親和性を特徴付けることによって、化合物の有効性を決定または測定することを助けるのに有用であり得る。ある特定の同位体標識された式(I)の化合物、例えば、放射性同位体を組み込むものは、薬物及び/または基質組織分布研究に有用である。放射性同位体トリチウム、すなわち、H及び炭素−14、すなわち、14Cは、それらの組み込みの容易さ及び即時検出手段を考慮して、この目的に特に有用である。
【0062】
重水素、すなわち、Hなどのより重い同位体での置換は、より大きな代謝安定性、例えば、増加したインビボ半減期のまたは低下した投与量要件から生じるある特定の治療上の利点をもたらす場合があり、したがって、いくつかの状況では、好ましい場合がある。
【0063】
11C、18F、15O及び13Nなどのポジトロン放出同位体での置換は、基質受容体占有を検査するためのポジトロン放出断層撮影(PET)研究において有用であり得る。同位体標識された式(I)の化合物は、一般に、当業者に既知の従来の技法によって、または前に用いられた標識されていない試薬の代わりに適切な同位体標識された試薬を使用する、以下に記述される実施例及び調製に記載されるものに類似するプロセスによって、調製され得る。
【0064】
本明細書に開示される本発明はまた、開示される化合物のインビボ代謝生成物を包含するように意味される。そのような生成物は、主に酵素プロセスによる、例えば、投与される化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、エステル化などから生じることができる。したがって、本発明は、本発明の化合物を、その代謝生成物を生じるのに十分な期間、哺乳動物と接触させることを含むプロセスによって生成される化合物を含む。そのような生成物は、典型的には、本発明の放射標識された化合物を検出可能な用量で、ラット、マウス、モルモット、イヌ、サル、またはヒトなどの動物に投与することと、代謝が生じるのに十分な時間をおくことと、その変換生成物を尿、血液、または他の生物学的試料から単離することと、によって特定される。
【0065】
「安定な化合物」及び「安定な構造」は、反応混合物からの有用な純度までの単離、及び有効な治療薬への製剤化に耐えるために十分に頑強である化合物を示すように意味される。
【0066】
「哺乳動物」は、ヒトと、実験動物及び家庭用ペットなどの家畜(例えば、ネコ、イヌ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ウサギ)、ならびに野生動物などの非家畜の両方と、を含む。
【0067】
「任意の」または「任意に」は、その後に説明される状況の事象が起こり得るか、または起こり得ないことと、その説明が、該事象または状況が起こる場合及びそれが起こらない場合を含むことと、を意味する。例えば、「任意に置換されたアリール」は、アリールラジカルが置換され得るか、または置換され得ないことと、説明が置換されたアリールラジカル及び置換を有しないアリールラジカルの両方を含むことと、を意味する。
【0068】
「薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤」は、限定なく、ヒトまたは家畜における使用が許容されるものとして米国食品医薬品局から承認を受けている、任意の補助剤、担体、賦形剤、滑剤、甘味剤、希釈剤、保存剤、色素/着色剤、風味向上剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、懸濁化剤、安定剤、等張化剤、溶媒、または乳化剤を含む。
【0069】
「薬学的に許容される塩」は、酸付加塩及び塩基付加塩の両方を含む。
【0070】
薬学的に許容される酸付加塩は、遊離塩基の生物学的有効性及び特性を保持し、生物学的または他の点で望ましくないものでなく、例えば、これらに限定されないが、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、これらに限定されないが、酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4−アセトアミド安息香酸、ショウノウ酸、カンファー−10−スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、炭酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラミン酸、ドデシル硫酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、グルタル酸、2−オキソ−グルタル酸、グリセロリン酸、グリコール酸、馬尿酸、イソ酪酸、乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、プロピオン酸、ピログルタミン酸、ピルビン酸、サリチル酸、4−アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、ウンデシレン酸などの有機酸を用いて形成される、これらの塩を指す。
【0071】
「薬学的に許容される塩基付加塩」は、遊離酸の生物学的有効性及び特性を保持し、かつ生物学的または他の点でも望ましくないものでないそれらの塩を示す。これらの塩は、遊離酸への無機塩基または有機塩基の付加から調製される。無機塩基に由来する塩は、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウム塩などを含むが、これらに限定されない。好ましい無機塩は、アンモニウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、及びマグネシウム塩である。有機塩基に由来する塩は、一級、二級及び三級アミン、天然置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、ならびに塩基性イオン交換樹脂、例えば、アンモニア、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、デアノール、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リシン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、ベネタミン、ベンザチン、エチレンジアミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N−エチルピペリジン、ポリアミン樹脂などの塩を含むが、これらに限定されない。特に好ましい有機塩基は、イソプロピルアミン、ジエチルアミン、エタノールアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、コリン及びカフェインである。
【0072】
多くの場合、結晶化は、本発明の化合物の溶媒和物を生成する。本明細書で使用される場合、「溶媒和物」という用語は、1つ以上の溶媒分子と共に本発明の化合物のうちの1つ以上の分子を含む凝集体を指す。溶媒は水であり得、その場合、溶媒和物は、水和物であり得る。あるいは、溶媒は、有機溶媒であり得る。したがって、本発明の化合物は、一水和物、二水和物、半水和物、セスキ水和物、三水和物、四水和物などを含む水和物、同様に、対応する溶媒和形態として存在し得る。本発明の化合物は真の溶媒和物であり得る一方、他の場合では、本発明の化合物は、単に不定水を保持するか、または水といくつかの不定溶媒の混合物である場合がある。
【0073】
「薬学的組成物」は、本発明の化合物の製剤、及び生物活性化合物の哺乳動物、例えば、ヒトへの送達のために当技術分野で一般に受け入れられる媒体を指す。そのような媒体は、そのためのすべての薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む。
【0074】
「治療有効量」は、哺乳動物、好ましくはヒトに投与される場合、哺乳動物、好ましくはヒトまたはイヌにおいて、以下に定義されるように治療を行うのに十分である本発明の化合物の量を指す。「治療有効量」を構成する本発明の化合物の量は、化合物、状態及びその重症度、投与様式、ならびに治療される哺乳動物の年齢に応じて変動するが、自身の知識及び本開示に関心を有する当業者によって日常的に決定され得る。
【0075】
本明細書で使用される「治療すること」または「治療」は、目的の疾患または状態を有する哺乳動物、好ましくはヒトにおける目的の疾患または状態の治療に及び、
(i)特に、そのような哺乳動物が状態になりやすいが、まだそれを有していると診断されていない場合、哺乳動物において疾患または状態が発生するのを防ぐこと、
(ii)疾患または状態を阻害すること、すなわち、その発症を阻止すること、
(iii)疾患または状態を緩和すること、すなわち、疾患または状態の退行を引き起こすこと、または
(iv)疾患または状態から生じる症状を緩和すること、すなわち、根底にある疾患または状態に対処することなく痛みを緩和することを含む。本明細書で使用される場合、「疾患」及び「状態」という用語は、交換可能に使用され得るか、または特定の病弊または状態が既知の原因物質を有することができないという点で異なる場合があり(そのため、病因はまだ解明されていない)、したがって、それは、まだ疾患として認識されていないが、望ましくない状態または症候群としてのみ認識されており、特定の症状のセットは、臨床医によって多かれ少なかれ特定されている。
【0076】
本発明の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩は、1つ以上の非対称中心を含むことができ、したがって、絶対立体化学に関して、(R)−もしくは(S)−として、または(D)−もしくは(L)−として、アミノ酸に対して定義され得る鏡像異性体、ジアステレオマー、及び他の立体異性体形態を生じさせることができる。本発明は、すべてのそのような可能な異性体、同様にそれらのラセミ形態及び任意に純粋な形態を含むように意味される。光学的に活性な(+)及び(−)、(R)−及び(S)−、または(D)−及び(L)−異性体は、キラルシントンもしくはキラル試薬を使用して調製され得るか、または従来の技法、例えば、クロマトグラフィー及び分別再結晶を使用して分割され得る。個々の鏡像異性体の調製/単離のための従来技法は、好適な光学的に純粋な前駆体からのキラル合成、または、例えば、キラル高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)を使用する、ラセミ体(または塩もしくは誘導体のラセミ体)の分割を含む。本明細書に説明される化合物がオレフィン二重結合または他の幾何学的不斉中心を含む場合、かつ別段指定されない限り、化合物はE及びZ幾何異性体の両方を含むことが、意図される。同様に、すべての互変異形態はまた、含まれるように意図される。
【0077】
「立体異性体」は、同じ結合によって結合した同じ原子からなるが、互換性のない異なる三次元構造を有する化合物を指す。本発明は、様々な立体異性体及びそれらの混合物を企図し、「鏡像異性体」を含み、これは、分子が互いに重ね合わせることができない鏡像である2つの立体異性体を指す。
【0078】
「互変異性体」は、分子の1つの原子から同じ分子の別の原子への陽子シフトを指す。本発明は、任意の該化合物の互変異性体を含む。
【0079】
また、本発明の範囲内に、式(I)の中間化合物、ならびに前述の種及びその晶癖のすべての多形がある。
【0080】
一実施形態において、式(I)の化合物が提供され、式中、化合物は、以下からなる群から選択される:
【表1】
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【0081】
本発明の化合物の調製
本発明の化合物は、当技術分野で既知の方法及び技法を使用して調製され得る。これらの化合物を合成するための好適なプロセスは、実施例に提供されている。一般に、式(I)の化合物は、以下に説明されるスキームに従って調製され得る。これらの反応の出発物質の供給源も、説明されている。
【0082】
保護基は、当業者に既知であり本明細書に説明される標準的な技法に従って、本発明の化合物の調製において添加または除去され得る。保護基の使用は、Greene,T.W.and P.G.M.Wuts,Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis(2006),4th Ed.,Wileyに詳細に説明されている。保護基はまた、Wang樹脂または2−クロロトリチルクロリド樹脂などのポリマー樹脂であり得る。
【0083】
本発明の化合物のそのような保護された誘導体は、それ自体で薬理学的活性を有しない場合があるが、それらは哺乳動物に投与され、その後、体内で代謝されて薬理学的に活性な本発明の化合物を形成することができることが、当業者に理解されるであろう。
【0084】
調製されているとして以下に説明され遊離塩基または酸の形態で存在し得る化合物のすべては、適切な無機または有機塩基または酸での処理によって、それらの薬学的に許容される塩に変換され得る。以下で調製される化合物の塩は、標準的技法によってそれらの遊離塩基または酸の形態に変換され得る。本発明の化合物のすべての多形、非晶質形態、無水物、水和物、溶媒和物及び塩は、本発明の範囲内にあることが意図されていることが理解される。さらに、酸またはエステル基を含む本発明のすべての化合物は、当業者に既知の方法によって、または本明細書に説明される方法によって、それぞれ、対応するエステルまたは酸に変換され得る。
【0085】
これらの化合物の多くの調製の一般的な表現は、以下のスキーム1に示される。化合物は、分子のさまざまな成分のカップリングによって調製される:ハロ置換化合物3(または2’)のボロン酸またはホウ酸塩化合物2(3’)との鈴木カップリング。本発明の化合物の合成を提供するために、さらなる反応が必要な場合があるか、または必要でない場合もある。本発明の特定の化合物の調製は、以下のスキームに示される。
【0086】
【化18】
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【0087】
スキーム1
アリール−アリールカップリング反応では、ハロゲンは、ヨード、ブロモ、またはクロロ、好ましくはブロモまたはヨードであり得る。この方法では、鈴木カップリング反応条件を使用して、ハロゲン置換はアリール置換に変換され得る。この方法の条件は、Modern Arene Chemistry 2002,53−106における「The Suzuki reaction with arylboron compounds in arene chemistry」と題された文献においてA.Suzukiによってレビューされている多くの出版物に開示されている。この反応を実施する際に、鈴木反応で従来の好適な条件のうちのいずれかが、利用され得る。一般に、鈴木カップリング反応は、この反応のために任意の従来の有機溶媒と弱い無機または有機塩基とを利用するパラジウム触媒などの遷移金属触媒の存在下で実施される。好ましい有機溶媒の中には、極性非プロトン性溶媒がある。本発明の化合物を調製する際に、任意の従来の極性非プロトン性溶媒が、利用され得る。好適な溶媒は、慣習的であり、特に、ジメトキシエタンなどの高沸点溶媒である。弱無機塩基は、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムなどの炭酸塩または重炭酸塩であり得る。有機塩基は、トリエチルアミンなどのアミンであり得る。
【0088】
【化19】
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【0089】
スキーム2
具体的には、式(I)におけるスピロシクロプロプリル環の構築は、スキーム2に実証されている。出発物質4は、市販され得るか、または文献に記載された方法に従って当業者によって調製され得るかのいずれかである。化合物4のマロン酸tert−ブチルメチル(5)との反応は化合物6を提供し、酸性条件下で処理すると、脱炭酸生成物7が得られる。スピロシクロプロピル基は、アルケンエステル7の、これらに限定されないが、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中、カリウムtert−ブトキシドなどの強塩基の存在下でヨウ化トリメチルスルホキソニウムを0℃から周囲温度で使用して、シクロプロピル化合物9を提供することなどのシクロプロパン化法を用いた反応によって生成される。化合物9におけるニトロ基は、これらに限定されないが、鉄などの還元試薬を使用してアミノ基に還元されて、アミノ中間体10を提供する。化合物10を、これらに限定されないが、ナトリウムtert−ブトキシドなどの強塩基で処理して、環化スピロシクロプロピル化合物11を得た。
【0090】
【化20】
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【0091】
スキーム3
具体的には、他のスピロオキシインドール中間体15は、スキーム3に示されるように合成される。シクリルまたはヘテロシクリル置換エステル12は、これらに限定されないが、テトラヒドロフランなどの無水溶媒中、低温で、これらに限定されないが、リチウムジイソプロピルアミドなどの強塩基で処理されて、出発物質4と反応し、市販されるか、または中間体13を提供するための方法を説明した文献に従って当業者によって調製されるかのいずれかである。中間体13は、これらに限定されないが、鉄などの還元試薬によって還元されて、環化してオキシインドール化合物14をインサイツで提供する、対応するアミノ中間体を与える。したがって、化合物14(またはスキーム2からの中間体11)は、次いで、これらに限定されないが、N,N−ジメチルホルムアミドまたはテトラヒドロフラン中などの極性溶媒中で、これらに限定されないが、炭酸カリウムまたは水素化ナトリウムなどの塩基の存在下で、アルキル化試薬でN−アルキル化される、それにより、スピロオキシンドール中間体15を生成する。
【0092】
【化21】
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【0093】
スキーム4
具体的には、本発明の式(I)の化合物は、スキーム4に示すように合成することができる。市販の5−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロピリジン(16)は、これらに限定されないが、水素化ナトリウムなどの強塩基の存在下で求核試薬XH(17)と反応して、中間体18を提供する。パラジウム触媒条件下で、ホウ酸塩19が調製され得、次いで、スピロ中間体15と反応してクロスカップリング生成物20を提供する。化合物20におけるニトロ基は、これらに限定されないが、鉄などの還元試薬を使用してアミノ基に還元されて、中間体21を提供する。21の異なる塩化スルホニル(22)との反応は、式(I)の化合物の合成を提供する。
【0094】
【化22】
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【0095】
スキーム5
具体的には、本発明の式(I)の化合物はまた、スキーム5に示されるように合成され得る。化合物18のニトロ基は、これらに限定されないが、鉄などの還元試薬を使用してアミノ基に還元されて、中間体23を提供する。23の異なる塩化スルホニル(22)との反応は、スルホンアミド中間体24を提供し、パラジウム触媒下で対応するホウ酸塩25に変換される。ホウ酸塩25は、鈴木反応条件下でハロ化合物15と結合して、式(I)の化合物を提供することができる。
【0096】
スキーム4及びスキーム5では、クロスカップリング化合物はまた、例えば、スキーム6に示されるような、ハロゲン及びボロン酸塩/ボロン酸置換パターンを反転させている成分との鈴木カップリング化学を使用して合成され得る。
【0097】
【化23】
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【0098】
スキーム6
具体的には、本発明の式(I)の化合物はまた、スキーム6に示されるように合成され得る。ハロ化合物15は、パラジウム触媒下でその対応するホウ酸塩26に変換され得る。ホウ酸塩26は、鈴木反応条件下でハロ化合物24と結合して、式(I)の化合物を提供することができる。
【0099】
【化24】
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【0100】
スキーム7
具体的には、本発明の式(I)の化合物はまた、スキーム7に示されるように合成され得る。アミノ化合物23は、塩化カルボキシル化合物27と反応して、アミド化合物28を提供することができる。化合物28は、パラジウム触媒下で対応するホウ酸塩29に変換され得る。ホウ酸塩29は、鈴木反応条件下でハロ化合物15と結合して、式(I)の化合物を提供する。
【0101】
本発明の方法の実施において、有効量の本発明の化合物のうちのいずれか1つまたは本発明の化合物のうちのいずれかの組み合わせまたはそれらの薬学的に許容される塩は、単独で、または組み合わせてのいずれかで、当技術分野で既知の通常の許容される方法のうちのいずれかを介して投与される。したがって、化合物または組成物は、経口(例えば、頬腔)、舌下、非経口(例えば、筋肉内、静脈内、または皮下)、直腸(例えば、坐剤または洗浄による)、経皮的(例えば、皮膚エレクトロポレーション)、または吸入(例えば、エアロゾルによる)によって、錠剤及び懸濁液を含む、固体、液体または気体の投与量の形態で投与され得る。投与は、連続療法を伴う単一単位剤形で、または自由な単回投与療法で行われ得る。治療用組成物はまた、パモ酸などの親油性塩と組み合わされた油乳濁液または分散液の形態、または皮下または筋肉内投与のための生分解性徐放性組成物の形態であり得る。
【0102】
その組成物の調製に有用な薬学的担体は、固体、液体、または気体であり得る。したがって、組成物は、錠剤、ピル、カプセル、坐剤、粉末、腸溶コーティングまたは他の保護された製剤(例えば、イオン交換樹脂への結合または脂質−タンパク質小胞への包装)、徐放性製剤、溶液、懸濁液、エリキシル、エアロゾルなどの形態を取ることができる。担体は、例えば、ピーナッツ油、大豆油、鉱物油、ゴマ油などの石油、動物、野菜、または合成起源のものを含むさまざまな油から選択され得る。水、生理食塩水、水性デキストロース、及びグリコールは、特に(血液と等張である場合)注射可能な溶液のために好ましい液体担体である。例えば、静脈内投与のための製剤は、固体の有効成分(複数可)を水に溶解して水溶液を生成することと、溶液を滅菌することと、によって調製される、有効成分(複数可)の滅菌水溶液を含む。好適な薬学的賦形剤は、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、ゼラチン、麦芽、コメ、小麦粉、チョーク、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、乾燥脱脂乳、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなどを含む。組成物は、保存剤、安定剤、湿潤剤または乳化剤、浸透圧を調整するための塩、緩衝液などの、従来の医薬添加剤に供され得る。適切な薬学的担体及びそれらの配合物は、E.W.MartinによるRemington′s Pharmaceutical Sciencesにおいて説明されている。そのような組成物は、いずれにせよ、レシピエントへの適切な投与のための適切な剤形を調製するために、好適な担体と共に有効量の活性化合物を含むであろう。
【0103】
本発明の化合物の用量は、例えば、投与様式、対象の年齢及び体重、ならびに治療される対象の状態などの多くの要因に依存し、最終的には主治医または獣医によって決定されるであろう。主治医または獣医によって決定されるそのような量の活性化合物は、本明細書において、及び特許請求の範囲において、「有効量」と呼ばれる。
【0104】
次に、本発明は、以下の実施例でさらに説明されるが、例示のみを意図しており、本発明の範囲を限定するものではない。
【実施例】
【0105】
試薬を、Aldrich、Sigma、TCI(Shanghai)Development、Chembon Pharmaceutical Co.,Ltd、Zhangjiagang Aimate Huaxue Youxiangongsi、Changzhou Qinuo BioTech Co.Ltd、及びShanghai Weiyuan Fine Fluorine Technology Development Co.,Ltdまたは以下に示される他の供給業者から購入し、さらなる精製なく使用した。加熱のためにマイクロ波照射を使用した反応を、Biotage Initiator+を使用して行った。マルチミリグラムのマルチグラムスケールへの精製を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーの溶出などの当業者に既知の方法によって行った。分取フラッシュカラムクロマトグラフィーの精製も、いくつかの場合では、Biotage CombiFlashシステムで溶出された使い捨て充填済みシリカゲルカラム(Welch/Agela)の使用によって影響を受ける場合があった。
【0106】
化合物の同一性及び純度を判断する目的のために、典型的には、オートサンプラーを備えたAgilent 1100シリーズHPLCで正イオン検出モードにおけるエレクトロスプレーイオン化を用いたWaters ZQ(商標)プラットフォームからなる分析用LC−MS(液体クロマトグラフィー/質量分析)システムを使用した。カラムは、通常、Water Xterra MS C18、3.0×50mm、5μmであった。流量は1mL/分であり、注入体積は10μLであった。UV検出は、210〜400nmの範囲であった。移動相は、溶媒A(水に加えて0.06%トリフルオロ酢酸)及び溶媒B(アセトニトリルに加えて0.05%トリフルオロ酢酸)からなり、0.7分間100%溶媒Aの勾配を、3.75分間にわたって100%溶媒Bに変更し、1.1分間にわたって維持し、次いで、0.2分間100%溶媒Aに戻した。
【0107】
いくつかの分離について、超臨界流体クロマトグラフィーの使用も役立つ場合がある。超臨界流体クロマトグラフィーの分離を、Mettler−Toledo Minigramシステムを使用して、以下の典型的な条件で実行した:100bar、30℃、2.0mL/分超臨界流体COにおける40%MeOHで12mmのADカラムを溶出させた。塩基性アミノ基を有する分析物の場合では、0.2%イソプロピルアミンを、メタノール修飾剤に添加した。
【0108】
式(I)の多くの化合物も、当業者に周知の方法を使用して、逆相HPLCによって精製した。いくつかの場合では、分取HPLC精製を、島津分取HPLCシステムに接続されたGilson215コレクターとLeap自動注入装置を制御するPE Sciex 150EX Mass Specを使用して行った。化合物を、陽イオン検出においてMS検出を使用して、溶出ストリームから収集した。C−18カラムからの化合物の溶出(2.0×10cm、20mL/分で溶出した)は、溶媒(A)0.05%トリフルオロ酢酸/水及び溶媒(B)0.035%トリフルオロ酢酸/アセチルニトリルの10分間にわたる適切な線形グラデーションモードを使用して影響を受けた。HPLCシステムへの注入のために、粗試料を、メタノール、アセチルニトリル、及びDMSOの混合物に溶解した。
【0109】
化合物を、Bruker ADVANCE III HD 400MHz分光計またはBruker AVANCE 300MHz分光計のいずれかを使用してH−NMRによって特徴付けた。
【0110】
略語の一覧
DCE 1,2−ジクロロエタン
DCM ジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EtOAc 酢酸エチル
HOAc 酢酸
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
MeI ヨウ化メチル
MeOH メチルアルコール
MW マイクロ波
NMP 1−メチル−2−ピロリジノン
rt 周囲温度
TBDMS tert−ブチル−ジメチルシリル
TEA トリエチルアミン
トリフルオロ酢酸 トリフルオロ酢酸
TEMPO 2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシ
THF テトラヒドロフラン
【0111】
好ましい中間体の調製
中間体A
【化25】
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【0112】
1−(tert−ブチル)3−メチル2−(6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)マロン酸塩:無水N,N−ジメチルホルムアミド(500mL)中の1−tert−ブチル3−メチルプロパンジオエート(26.1g、150mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(6.40g、160mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)で、窒素雰囲気下、0℃で1時間処理し、続いて、6−ブロモ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(28.8g、100mmol)を添加した。得られた混合物を、周囲温度で3時間撹拌した。反応を、塩化アンモニウムの飽和水溶液(300mL)によってクエンチし、水(2.00L)で希釈した。混合物を、酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中で5%〜20%酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡褐色の固体(34.4g、81%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ9.38(s,1H),8.36(d,J=2.0Hz,1H),8.13(d,J=9.0Hz,1H),7.99(dd,J=9.0,1.9Hz,1H),5.59(s,1H),3.85(s,3H),1.47(s,9H);MS:[(M+1)]=425.05,427.05。
【0113】
【化26】
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【0114】
2−(6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)酢酸メチル:1−tert−ブチル3−メチル2−(6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)プロパンジオエート(34.4g、80.9mmol)を、1,4−ジオキサン(800mL)中の4MのHCl(g)で90℃で3時間処理した。周囲温度まで冷却した後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、酢酸エチル(300mL)及び水(200mL)で取り、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液で中和した。有機層を、収集し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜15%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の固体(23.7g、91%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ9.43(s,1H),8.30(d,J=2.1Hz,1H),8.14(d,J=8.9Hz,1H),8.01(dd,J=9.0,2.0Hz,1H),4.47(s,2H),3.80(s,3H);MS:[(M+1)]=324.95,326.95。
【0115】
【化27】
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【0116】
メチル2−(6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)アクリレート:メチル2−(6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)アセテート(18.3g、56.3mmol)の撹拌混合物に対して、無水トルエン(450mL)中の炭酸カリウム(15.7g、113mmol)及びヨウ化N,N,N−トリエチルベンゼナミニウム(20.6g、67.6mmol)を周囲温度でパラホルムアルデヒド(11.0g、366mmol)に添加した。得られた混合物を、ゆっくりと(20分にわたって)80℃に温め、80℃でさらに1時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(17.0g、90%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ9.55(s,1H),8.23−8.09(m,2H),8.01(dd,J=9.0,2.1Hz,1H),7.01(s,1H),5.89(s,1H),3.81(s,3H);MS:[(M+1)]=336.95,338.95。
【0117】
【化28】
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【0118】
1−(6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)シクロプロパン−1−カルボン酸メチル:無水テトラヒドロフラン(600mL)中のヨウ化トリメチルスルホキソニウム(16.6g、75.7mmol)の懸濁液に、ナトリウムtert−ブトキシド(8.50g、75.7mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、周囲温度で0.5時間撹拌し、続いて、メチル2−(6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)プロプ−2−エノエート(17.0g、50.4mmol)を0℃で少しずつ添加した。得られた混合物を、周囲温度で3時間撹拌した。反応を、塩化アンモニウムの飽和水溶液(100mL)によってクエンチし、水(500mL)で希釈した。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜15%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(9.30g、53%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ9.27(s,1H),8.48(d,J=2.1Hz,1H),8.15(d,J=9.0Hz,1H),7.99(dd,J=9.0,2.1Hz,1H),3.72(s,3H),2.15(ddd,J=9.9,7.2,4.4Hz,1H),2.02−1.87(m,1H),1.32(ddd,J=10.0,7.5,4.5Hz,1H),1.10(ddd,J=10.0,7.3,4.8Hz,1H);MS:[(M+1)]=351.00,353.00。
【0119】
【化29】
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【0120】
1−(3−アミノ−6−ブロモキノリン−4−イル)シクロプロパン−1−カルボン酸メチル:酢酸(250mL)中の1−(6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)シクロプロパン−1−カルボン酸メチル(9.30g、26.5mmol)の溶液に、鉄粉(14.8g、265mmol)を、周囲温度で添加した。周囲温度で1時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(6×100mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル(300mL)及び水(200ml)で取った。有機層を、分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡褐色の固体(8.20g、97%)として得た:H NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.50(s,1H),7.93(d,J=2.2Hz,1H),7.73(d,J=8.7Hz,1H),7.43(dd,J=8.8,2.2Hz,1H),5.93(s,2H),3.54(s,3H),1.99−1.89(m,1H),1.83−1.73(m,1H),1.20−1.08(m,2H);MS:[(M+1)]=321.05,323.05。
【0121】
【化30】
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【0122】
8’−ブロモスピロ[シクロプロパン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:テトラヒドロフラン(600mL)中の1−(3−アミノ−6−ブロモキノリン−4−イル)シクロプロパン−1−カルボン酸メチル(8.20g、25.5mmol)の溶液を、ナトリウムtert−ブトキシド(12.3g、128mmol)で、周囲温度で2時間処理した。反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(300mL)によってクエンチした。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(3×300mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(7.00g、95%)として得た:H NMR(300MHz,DMSO−d)δ11.11(s,1H),8.71(s,1H),7.95(d,J=9.0Hz,1H),7.70(dd,J=9.0,2.1Hz,1H),7.59(d,J=2.1Hz,1H),2.32(q,J=4.4Hz,2H),1.70(q,J=4.3Hz,2H);MS:[(M+1)]=289.0,291.0。
【0123】
【化31】
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【0124】
8’−ブロモ−3’−メチルスピロ[シクロプロパン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:無水N,N−ジメチルホルムアミド(60.0mL)中の8−ブロモ−2,3−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(3.00g、10.4mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(540mg、13.5mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)で0℃で1時間処理し、続いて、ヨードメタン(1.80g、12.5mmol)を添加した。得られた混合物を、周囲温度でさらに1時間撹拌した。反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)によってクエンチし、水(500mL)で希釈した。沈殿した固体を、濾過によって収集し、水(3×50.0mL)で洗浄して、表題化合物をオフホワイトの固体として得た:(2.90g、92%):H NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.96(s,1H),7.99(d,J=9.1Hz,1H),7.73(dd,J=9.0,2.1Hz,1H),7.63(d,J=2.2Hz,1H),3.41(s,3H),2.38(q,J=4.5Hz,2H),1.76(q,J=4.4Hz,2H);MS:[(M+1)]=303.9,305.9。
【0125】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表2】
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注:a、反応条件:1)DMF、NaH、0℃〜周囲温度、30分;2)2−ヨードプロパン、55℃、3時間。
【0126】
中間体A5
【化32】
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【0127】
6−ブロモ−4−メチル−3−ニトロキノリン:HCl(気体)/1,4−ジオキサン(110mL、4M)及び水(11.0mL)中の1−tert−ブチル3−メチル2−(6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)プロパンジオエート(9.40g、22.1mmol)の溶液を、90℃で5時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH=8に塩基性化した。水層を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜5%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(5.46g、93%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.26(s,1H),8.60(d,J=2.0Hz,1H),8.13−8.05(m,2H),2.85(s,3H);MS:[(M+1)]=267.05,269.05。
【0128】
【化33】
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【0129】
6−ブロモ−4−メチルキノリン−3−アミン:メタノール(60.0mL)及び水(6.00mL)中の6−ブロモ−4−メチル−3−ニトロキノリン(2.15g、8.05mmol)、塩化アンモニウム(2.13g、39.8mmol)及び鉄粉(2.26g、40.3mmol)の混合物を、80℃で3時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜5%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(1.65g、86%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ8.44(s,1H),7.98(d,J=2.1Hz,1H),7.80(d,J=8.8Hz,1H),7.49(dd,J=8.9,2.1Hz,1H),3.88(s,2H),2.36(s,3H);MS:[(M+1)]=236.95,238.95。
【0130】
【化34】
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【0131】
tert−ブチル(6−ブロモ−4−メチルキノリン−3−イル)カルバメート:tert−ブチルアルコール(50.0mL)中の6−ブロモ−4−メチルキノリン−3−アミン(1.56g、6.58mol)及びジ−tert−ブチルジカルボネート(2.15g、10.0mmol)の混合物を、60℃で36時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、水(100mL)で希釈し、次いで、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(1.83g、83%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.04(s,1H),8.09(d,J=2.0Hz,1H),7.92(d,J=8.8Hz,1H),7.73−7.65(m,1H),6.58(s,1H),2.52(s,3H),1.53(s,9H);MS:[(M+1)]=337.00,339.00。
【0132】
【化35】
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【0133】
tert−ブチル(6−ブロモ−4−メチルキノリン−3−イル)(メチル)カルバメート:N,N−ジメチルホルムアミド(40.0mL)中のtert−ブチル6−ブロモ−4−メチルキノリン−3−イルカルバメート(1.78g、5.28mol)の溶液を、水素化ナトリウム(275mg、6.86mmol、60%が鉱物油に分散した)で0℃で30分間処理し、続いて、ヨードメタン(899mg、6.33mmol)を添加した。周囲温度で2時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(10.0mL)でクエンチした。得られた混合物を、水(300mL)で希釈し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中4%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(1.82g、99%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.66(s,1H),8.18(d,J=2.1Hz,1H),8.01(d,J=8.9Hz,1H),7.83−7.76(m,1H),3.25(s,3H),2.54(s,3H),1.33(s,9H),1.25(s,1H);MS:[(M+1)]=351.20,353.20。
【0134】
【化36】
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【0135】
tert−ブチル(6−ブロモ−4−(ブロモメチル)キノリン−3−イル)(メチル)カルバメート:テトラクロロメタン(50.0mL)中のtert−ブチルN−(6−ブロモ−4−メチルキノリン−3−イル)−N−メチルカルバメート(700mg、1.99mmol)の溶液に、周囲温度でボラニリデン(スルファニル)アミン(141mg、2.39mmol)及びアゾジイソブチロニトリル(49.1mg、0.30mmol)を添加した。70℃で5時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中10%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(410mg、48%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ8.67(s,1H),8.26(d,J=2.0Hz,1H),8.02(d,J=9.0Hz,1H),7.81(dd,J=9.0,2.0Hz,1H),14.73(s,2H),3.30(s,3H),1.31(s,9H);MS:[(M+1)]=428.30,430.80。
【0136】
【化37】
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【0137】
1−((6−ブロモ−3−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)キノリン−4−イル)メチル)シクロブタン−1−カルボン酸エチル:無水テトラヒドロフラン(15.0mL)中のビス(プロパン−2−イル)アミン(424mg、4.19mmol)の溶液に、n−ブチルリチウム(1.70mL、4.19mmol、ヘキサン中2.5M)を窒素雰囲気下、−78℃で添加した。得られた混合物を、−30℃で30分間撹拌し、続いて、シクロブタンカルボン酸エチル(537mg、4.19mmol)を−78℃で添加した。−78℃で30分間撹拌した後、上記の混合物に、無水テトラヒドロフラン(3mL)中のtert−ブチル(6−ブロモ−4−(ブロモメチル)キノリン−3−イル)(メチル)カルバメート(150mg、0.35mmol)の溶液を−30℃で添加した。得られた混合物を、0℃でさらに30分間撹拌した。反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(5.00mL)でクエンチした。得られた混合物を、水(50.0mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×20.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLCによって精製して(石油エーテル/酢酸エチル=1/1、体積/体積)、表題化合物をオフホワイトの固体(82.7mg、50%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ8.68(s,1H),8.20(s,1H),7.86−7.74(m,2H),4.25−4.03(m,2H),3.49(s,2H),2.57(s,3H),2.43−2.27(m,2H),2.11−1.80(m,4H),1.17(t,J=6.8Hz,3H);MS:[(M+1)]=477.15,479.15。
【0138】
【化38】
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【0139】
9−ブロモ−4−メチル−1,4−ジヒドロ3H−スピロ[ベンゾ[f][1,7]ナフチリジン−2,1’−シクロブタン]−3−オン:HCl(g)/1,4−ジオキサン(20.0mL、4M)中の1−((6−ブロモ−3−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)キノリン−4−イル)メチル)シクロブタン−1−カルボン酸エチル(109mg、0.23mmol)の混合物を、周囲温度で30分間撹拌した。反応混合物を、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の固体(63mg、84%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ8.79(s,1H),8.18(d,J=2.0Hz,1H),7.98(d,J=8.9Hz,1H),7.73(dd,J=8.9,2.1Hz,1H),3.57(s,3H),3.40(s,2H),2.68−2.52(m,2H),2.11(dd,J=9.9,6.3Hz,2H),1.88(dd,J=11.5,6.8Hz,2H);MS:[(M+1)]=331.00,333.00。
【0140】
中間体A6
【化39】
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【0141】
1−((6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ)シクロプロパン−1−カルボン酸メチル:テトラヒドロフラン中(60.0mL)中の6−ブロモ−4−クロロ−3−ニトロキノリン(2.00g、6.96mmol)、1−アミノシクロプロパン−1−カルボン酸メチル(1.60g、13.9mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.80g、13.9mmol)の混合物を、60℃で1時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜17%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(2.50g、99%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.08(s,1H),8.89(s,1H),8.84(d,J=2.1Hz,1H),7.96(dd,J=8.9,2.1Hz,1H),7.84(d,J=8.9Hz,1H),3.73(s,3H),1.41(s,2H),1.30(s,2H);MS:[(M+1)]=366.05,368.05。
【0142】
【化40】
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【0143】
1−((6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)(メチル)アミノ)シクロプロパン−1−カルボン酸メチル:N,N−ジメチルホルムアミド(30.0mL)中の1−((6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)アミノ)シクロプロパン−1−カルボン酸メチル(2.50g、6.83mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(410mg、10.2mmol、60%が鉱物油に分散した)を0℃で添加し、続いて、ヨードメタン(1.5g、10.2mmol)を添加した。周囲温度で1時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)でクエンチした。得られた混合物を、水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中3%〜50%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(1.50g、58%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.86(s,1H),8.45(d,J=2.5Hz,1H),7.83(dd,J=8.9,2.5Hz,1H),7.54(d,J=9.0Hz,1H),3.80(s,3H),3.57(s,3H),1.46(d,J=3.4Hz,2H),1.09(d,J=3.7Hz,2H);MS:[(M+1)]=379.95,381.95。
【0144】
【化41】
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【0145】
9’−ブロモ−1’−メチル−1’,4’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロプロパン−1,2’−ピラジノ[2,3−c]キノリン]−3’−オン:酢酸(30.0mL)中の1−((6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)(メチル)アミノ)シクロプロパン−1−カルボン酸メチル(600mg、1.58mmol)の溶液に鉄粉(881mg、15.8mmol)を周囲温度で添加した。得られた混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(6×100mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH=8に塩基性化した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタン及びn−ヘキサン(体積/体積=1/1)を用いた研和によって精製して、表題化合物を黄色の固体(450mg、82%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ10.08(s,1H),8.07(d,J=2.5Hz,1H),7.59(dd,J=9.1,2.5Hz,1H),7.24(d,J=9.1Hz,1H),6.61(s,1H),3.46(s,3H),1.51(q,J=3.6Hz,2H),0.99(q,J=3.6Hz,2H);MS:[(M+1)]=318.00,320.00。
【0146】
【化42】
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【0147】
9’−ブロモ−1’,4’−ジメチル−1’,4’−ジヒドロ−3’H−スピロ[シクロプロパン−1,2’−ピラジノ[2,3−c]キノリン]−3’−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)中の9−ブロモ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−スピロ[シクロプロパン−1,2−ピラジノ[2,3−c]キノリン]−3−オン(60.0mg、0.19mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(10.0mg、0.25mmol、60%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で1時間撹拌し、続いて、ヨードメタン(36.0mg、0.25mmol)を0℃で添加した。25℃でさらに1.5時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)でクエンチし、水(100mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLCによって精製して(DCM/MeOH=15/1、体積/体積)、表題の化合物を黄色の固体(45.0mg、72%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.32(s,1H),7.49(d,J=9.0Hz,1H),6.91(s,1H),6.18(s,1H),3.50(s,3H),3.15(s,3H),1.78(q,J=3.8Hz,2H),1.55(q,J=3.8Hz,2H);MS:[(M+1)]=332.00,334.00。
【0148】
中間体A8
【化43】
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【0149】
8’−ブロモ−3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]5’−オキシド:トリクロロメタン(20.0mL)中の8−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(200mg、0.66mmol)の撹拌混合物に、3−クロロ過安息香酸(171mg、0.99mmol)を窒素雰囲気下、25℃で添加した。25℃で4時間撹拌した後、反応を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20.0mL)及び飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(20.0mL)でクエンチした。得られた混合物を、トリクロロメタン(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(60.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜5%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(150mg、72%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.92(s,1H),8.47(d,J=9.4Hz,1H),7.75(dd,J=9.4,1.9Hz,1H),7.61(d,J=2.0Hz,1H),3.30(s,3H),2.36−2.30(m,2H),1.71(q,J=4.5Hz,2H);MS:[(M+1)]=318.80,320.80。
【0150】
中間体A9
【化44】
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【0151】
7−ブロモ−3−((1−メチル−1Hピラゾール−3−イル)アミノ)−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン:ジクロロメタン(20.0mL)中の3−アミノ−7−ブロモ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(170mg、0.71mmol)(公開された文献に従って調製された:PCT Int.Appl.,2015192761,23 Dec 2015)及び1−メチル−3−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(221mg、1.06mmol)の溶液に、酢酸銅(193mg、1.06mmol)及びピリジン(112mg、1.42mmol)を周囲温度で添加した。空気雰囲気下、周囲温度で3日間撹拌した後、得られた混合物を、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチルを用いた分取TLCによって精製して、表題化合物を無色の固体(100mg、42%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ9.19(s,1H),9.02(d,J=2.1Hz,1H),7.52(d,J=9.8Hz,1H),7.40(dd,J=9.5,2.1Hz,1H),7.25(d,J=2.3Hz,1H),7.02(s,1H),5.91(d,J=2.3Hz,1H),3.85(s,3H);MS:[(M+1)]=320.10,322.10。
【0152】
中間体A10
【化45】
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【0153】
−(5−ブロモピリミジン−2−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン:テトラヒドロフラン(20.0mL)中の5−ブロモ−2−クロロピリミジン(500mg、2.58mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(668mg、5.17mmol)及び(3−アミノプロピル)ジメチルアミン(528mg、5.17mmol)の混合物を、40℃で1時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜17%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(660mg、99%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.34(s,2H),7.49(t,J=5.7Hz,1H),3.24(q,J=6.6Hz,2H),2.52−2.42(m,5H),2.28(s,6H),1.68(p,J=7.1Hz,2H);MS:[(M+1)]=259.10,261.10。
【0154】
中間体A11
【化46】
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【0155】
3−((5−ブロモピリミジン−2−イル)オキシ)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン:無水テトラヒドロフラン(15.0mL)中の3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(347mg、3.36mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(135mg、3.36mmol、60%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で1時間撹拌し、続いて、5−ブロモ−2−クロロピリミジン(500mg、2.58mmol)を0℃で添加した。25℃でさらに1.5時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(5.00mL)でクエンチした。得られた混合物を、水(50.0mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中7%〜10%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(640mg、96%)として得た:H NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.78(s,2H),4.36(t,J=6.1Hz,2H),3.22−3.14(m,2H),2.76(s,6H),2.20−2.09(m,2H);MS:[(M+1)]=260.10,262.10。
【0156】
中間体A12
【化47】
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【0157】
−(5−ブロモピリジン−2−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン:アセトニトリル(30.0mL)中の(3−アミノプロピル)ジメチルアミン(1.00g、9.78mmol)、5−ブロモ−2−フルオロピリジン(1.60g、9.09mmol)及び炭酸カリウム(2.60g、18.8mmol)の混合物を、80℃で4時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中3%〜10%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の油(260mg、12%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ8.08(dd,J=2.5,0.7Hz,1H),7.44(dd,J=8.9,2.5Hz,1H),6.31(dd,J=8.8,0.7Hz,1H),5.46(s,1H),3.34(t,J=5.8Hz,2H),2.49(t,J=6.6Hz,2H),2.31(s,6H),1.82(p,J=6.6Hz,2H);MS:[(M+1)]=258.10,260.10。
【0158】
中間体A13
【化48】
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【0159】
2−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)プロパン−2−オール:無水テトラヒドロフラン(10.0mL)中の5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−カルボン酸メチル(580mg、2.36mmol)(公開された文献に従って調製された:PCT Int.Appl.,2016044662,24 Mar 2016)の溶液に、臭化メチルマグネシウム(7.10mL、7.07mmol、テトラヒドロフラン中1M)を、0℃で滴下した。周囲温度で1時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(10.0mL)でクエンチした。得られた混合物を、水(100mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(4×50.0mL)。組み合わされた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(500mg、87%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.10(d,J=2.4Hz,1H),7.73(d,J=2.4Hz,1H),4.01(s,3H),1.58(s,6H);MS:[(M+1)]=246.10,248.10。
【0160】
中間体A14
【化49】
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【0161】
2−(5−ブロモピリジン−3−イル)プロパン−2−オール:この化合物を、文献に従って調製した:PCT Int.Appl.,2012097039,19 Jul 2012):H NMR(400MHz,CDCl)δ8.68−8.63(m,1H),8.60−8.55(m,1H),8.03(t,J=2.0Hz,1H),1.61(s,6H);MS:[(M+1)]=215.80,217.80。
【0162】
中間体A15
【化50】
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【0163】
2−(5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−イル)プロパン−2−オール:無水テトラヒドロフラン(30.0mL)中の5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−カルボン酸メチル(1.00g、3.99mmol)の溶液に、臭化メチルマグネシウム(12.0mmol、テトラヒドロフラン中1M)を0℃で添加した。25℃で1.5時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(5.00mL)で0℃でクエンチした。得られた混合物を、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(930mg、93%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.45(d,J=2.5Hz,1H),8.30(d,J=2.5Hz,1H),5.62(s,1H),1.57(s,6H);MS:[(M+1)]=250.10,252.10。
【0164】
中間体A16
【化51】
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【0165】
5−ブロモ−2−メトキシ−3−(フェニルチオ)ピリジン:N,N−ジメチルホルムアミド(20.0mL)中の5−ブロモ−3−ヨード−2−メトキシピリジン(1.00g、3.19mmol)及びベンゼンチオール(386mg、3.50mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(153mg、3.82mmol、60%が鉱物油に分散した)及びヨウ化銅(I)(121mg、0.64mmol)を、周囲温度で添加した。窒素雰囲気下、120℃で4時間撹拌した後、得られた溶液を、周囲温度まで冷却した。得られた混合物を、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中9%〜11%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(750mg、80%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.97(d,J=2.3Hz,1H),7.53−7.38(m,5H),7.08(d,J=2.3Hz,1H),4.00(s,3H);MS:[(M+1)]=296.10,298.10。
【0166】
【化52】
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【0167】
5−ブロモ−2−メトキシ−3−(フェニルスルホニル)ピリジン:ジクロロメタン(30.0mL)中の5−ブロモ−2−メトキシ−3−(フェニルチオ)ピリジン(650mg、2.19mmol)の溶液に、3−クロロ過安息香酸(947mg、5.49mmol)を0℃で添加した。得られた混合物を、周囲温度で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中9%〜11%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(600mg、84%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ8.48(d,J=2.5Hz,1H),8.33(d,J=2.4Hz,1H),8.02−7.92(m,2H),7.69−7.46(m,3H),3.89(s,3H);MS:[(M+1)]=328.00,330.00。
【0168】
中間体A17
【化53】
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【0169】
5−ブロモ−2−クロロ−3−(1−フェニルエトキシ)ピリジン:無水テトラヒドロフラン(20.0mL)中の5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−オール(1.00g、4.80mmol)、1−フェニルエタン−1−オール(0.64g、5.28mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.51g、5.76mmol)の溶液に、ジイソプロピルアゾジホルメート(1.16g、5.76mmol)を、0℃で滴下した。窒素雰囲気下、25℃で2時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(1.00mL)でクエンチした。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の油(190mg、13%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.98(d,J=2.1Hz,1H),7.42−7.25(m,5H),7.15(d,J=2.0Hz,1H),5.32(q,J=6.4Hz,1H),1.72(d,J=6.4Hz,3H);MS:[(M+1)]=312.00,314.00。
【0170】
中間体A18
【化54】
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【0171】
3−ブロモ−5−イソプロポキシピリジン1−オキシド:ジクロロメタン(50.0mL)中の3−ブロモ−5−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン(1.00g、4.63mol)の溶液(Journal of Medicinal Chemistry,52(14),4126−4141;2009において報告された手順に従って調製された)に、3−クロロ過安息香酸(1.60g、9.26mmol)を0℃で添加した。25℃で16時間撹拌した後、反応を、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(30.0mL)でクエンチした。得られた混合物を、ジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、2Nの水酸化ナトリウム水溶液(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(1.00g、94%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.02(s,1H),7.92(s,1H),7.04(s,1H),4.51(p,J=6.0Hz,1H),1.37(d,J=6.0Hz,6H);MS:[(M+1)]=232.05,234.05。
【0172】
【化55】
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【0173】
5−ブロモ−2−クロロ−3−イソプロポキシピリジン:三塩化ホスホロイル(20.0mL)中の3−ブロモ−5−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン−1−イウム−1−オレート(900mg、3.88mmol)の溶液を、4時間還流した。反応混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン(20.0mL)で希釈した。得られた混合物を、氷水(100mL)中に注ぎ、酢酸エチル(3×120mL)で抽出した。組み合わされた有機層を減圧下で濃縮し、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中の1%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(660mg、68%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ8.06(d,J=2.0Hz,1H),7.34(dd,J=2.1,0.6Hz,1H),4.66−4.49(m,1H),1.44(d,J=6.1Hz,6H);MS:[(M+1)]=250.00,252.00。
【0174】
【化56】
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【0175】
3−((5−ブロモ−3−イソプロポキシピリジン−2−イル)オキシ)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン:テトラヒドロフラン(15.0mL)中の3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(247mg、2.40mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(120mg、2.99mmol、60%が鉱物油に分散した)で、0℃で30分間処理し、続いて、5−ブロモ−2−クロロ−3−(プロパン−2−イルオキシ)ピリジン(300mg、1.20mmol)を添加した。密封された管において100℃で3時間撹拌した後、反応を、0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(2.00mL)でクエンチした。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中5%〜12%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(220mg、58%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.75(d,J=2.1Hz,1H),7.16(d,J=2.1Hz,1H),4.43(dt,J=38.2,6.3Hz,3H),2.63(s,2H),2.09(s,2H),1.36(d,J=6.1Hz,6H);MS:[(M+1)]=317.15,319.15。
【0176】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表3】
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【0177】
中間体A19
【化57】
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【0178】
5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−N−イソプロピルピリジン−3−アミン:無水テトラヒドロフラン(50.0mL)中の5−ブロモ−2−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]ピリジン−3−アミン(500mg、1.82mol)の溶液を、水素化ナトリウム(200mg、5.02mol、60%が鉱物油に分散した)で0℃で30分間処理し、続いて、2−ヨードプロパン(620mg、3.65mmol)を添加した。60℃で1時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)でクエンチした。得られた混合物を、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜9%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(320mg、56%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.34(d,J=2.1Hz,1H),6.88(d,J=2.1Hz,1H),4.93(d,J=8.5Hz,1H),4.27(t,J=6.4Hz,2H),3.59(dp,J=8.4,6.3Hz,1H),2.85(s,2H),2.50(s,6H),2.01(p,J=6.7Hz,2H),1.14(d,J=6.3Hz,6H);MS:[(M+1)]=316.10,318.10。
【0179】
中間体A20
【化58】
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【0180】
3−((5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)オキシ)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン:無水テトラヒドロフラン(20.0mL)中の5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−オール(500mg、2.40mmol)、トリフェニルホスフィン(944mg、3.60mmol)及び3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(322mg、3.12mmol)の溶液に、ジイソプロピルアゾジホルメート(873mg、4.32mmol)を、0℃で滴下した。さらに4時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(1.00mL)でクエンチした。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜10%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(460mg、66%)として得た:H NMR(300MHz,DMSO−d6)δ8.33−8.19(m,2H),4.35(t,J=6.6Hz,2H),3.18(d,J=3.7Hz,2H),2.34(t,J=7.0Hz,2H),2.13(s,6H),1.86(p,J=6.9Hz,6H)。MS:[(M+1)]=292.95,294.95。
【0181】
中間体A21
【化59】
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【0182】
3−((3−ブロモ−5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン:無水テトラヒドロフラン(120mL)中の3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(4.00g、38.3mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(1.75g、43.7mmol、60%が鉱物油に分散した)で、窒素雰囲気下、0℃で0.5時間処理し、続いて、3−ブロモ−2−クロロ−5−ニトロピリジン(7.00g、29.5mmol)を添加した。25℃でさらに2時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(40.0mL)でクエンチした。得られた混合物を、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜10%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を赤色の油(8.60g、96%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ8.99(d,J=2.5Hz,1H),8.63(d,J=2.5Hz,1H),4.60(t,J=6.1Hz,2H),2.98(s,2H),2.67(s,6H),2.34(s,2H);MS:[(M+1)]=303.95,305.95。
【0183】
【化60】
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【0184】
ジメチル((3−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)オキシ)プロピル))アミン:1,4−ジオキサン(50.0mL)及び水(2.50mL)中の3−((3−ブロモ−5−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン(1.00g、3.29mmol)、フェニルボロン酸(601mg、4.93mmol)及び炭酸カリウム(909mg、6.58mmol)の溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(380mg、0.33mmol)を窒素雰囲気下で添加した。80℃で5時間撹拌した後、反応混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜9%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(800mg、81%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.03(d,J=2.8Hz,1H),8.40(d,J=2.8Hz,1H),7.59−7.56(m,2H),7.49−7.41(m,3H),4.54(t,J=6.5Hz,2H),2.43(t,J=7.4Hz,2H),2.25(s,6H),2.01−1.93(m,2H);MS:[(M+1)]=302.05。
【0185】
【化61】
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【0186】
6−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−フェニルピリジン−3−アミン:酢酸(40.0mL)中のジメチル((3−(5−ニトロ−3−フェニルピリジン−2−イル)オキシ)プロピル))アミン(800mg、2.65mmol)の溶液に、鉄粉(1.48g、26.6mmol)を添加した。25℃で1時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(6×80.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH=8に塩基性化した。得られた混合物を酢酸エチル(3×150mL)で抽出し、組み合わされた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中7%〜10%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の油(500mg、70%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ7.64(d,J=2.9Hz,1H),7.57(d,J=2.6Hz,1H),7.54−7.48(m,2H),7.44−7.32(m,3H),4.33(t,J=6.3Hz,2H),2.72(t,J=7.4Hz,2H),2.43(s,6H),2.14−1.99(m,2H);MS:[(M+1)]=272.05。
【0187】
【化62】
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【0188】
3−((5−ヨード−3−フェニルピリジン−2−イル)オキシ)−N,N−ジメチルプロパン−1−アミン:水(4.00ml)及び濃硫酸(0.50mL、9.38mmol)中の6−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−5−フェニルピリジン−3−アミン(300mg、1.11mmol)の溶液に、亜硝酸ナトリウム(91.5mg、1.33mmol、水中1.00mL)の溶液を、0℃で添加した。得られた混合物を、0℃で30分間撹拌し、続いて、ヨウ化カリウム(404mg、2.43mmol、水中2.00mL)を添加した。0℃で1時間、周囲温度でさらに30分間撹拌した後、反応混合物を、飽和炭酸ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチル(3×50.0ml)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中3%〜9%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(140mg、34%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.39(d,J=2.2Hz,1H),8.05(d,J=2.3Hz,1H),7.61−7.56(m,2H),7.49−7.43(m,2H),7.43−7.38(m,1H),4.34(t,J=6.3Hz,2H),3.09(t,J=7.8Hz,2H),2.73(s,6H),2.10−2.01(m,2H);MS:[(M+1)]=383.10。
【0189】
中間体A22
【化63】
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【0190】
5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ニコチン酸メチル:テトラヒドロフラン(50mL)中の3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(1.2g、10mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(0.4g、10mmol、60%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で添加し、続いて、5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−カルボン酸メチル(2.0g、8.0mmol)を添加した。25℃でさらに1.5時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチした。得られた混合物を、水(200mL)で希釈し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜12%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(0.97g、27%)として得た:MS:[(M+1)]=316.95,318.95。
【0191】
【化64】
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【0192】
5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ニコチン酸:テトラヒドロフラン(30.0mL)及び水(3.00mL)中の5−ブロモ−2−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]安息香酸メチル(100mg、0.32mmol)の撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(50.6mg、1.27mmol)を添加した。混合物を、40℃で3時間撹拌した。混合物を、希塩酸でpH=7に中和した。得られた溶液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中25%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(30.0mg、32%)として得た:MS:[(M+1)]=302.95,304.95。
【0193】
【化65】
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【0194】
5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ニコチンアミド:N,N−ジメチルホルムアミド(30.0mL)中の5−ブロモ−2−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]ピリジン−3−カルボン酸(470mg、1.55mmol)の溶液に、重炭酸アンモニウム(368mg、4.65mmol)、トリエチルアミン(470mg、4.65mmol)及びO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.88g、2.33mmol)を添加した。得られた混合物を、50℃で3時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中17%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(270mg、58%)として得た:MS:[(M+1)]=302.00,304.00
【0195】
中間体A23
【化66】
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【0196】
3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−スルホン酸ナトリウム:ジクロロメタン(25.0mL)中の1,2,3,4−テトラヒドロキノリン(5.00g、37.5mmol)の溶液に、クロランスルホン酸(1.30g、11.3mmol、ジクロロメタン3.30mL中)を、0℃で1時間にわたって滴下した。さらに0.5時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。水(14.0mL)中の炭酸ナトリウム(1.60g、15.1mol)を、残渣に添加した。次いで、混合物をジエチルエーテル(3×100mL)で抽出し、水層を減圧下で濃縮した。残渣を、減圧下で乾燥させて、表題化合物を黄色の固体(2.81g、粗製物)として得て、さらに精製することなく次のステップで使用した。
【0197】
【化67】
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【0198】
1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−スルホニルクロリド:トルエン(40.0mL)中の1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−スルホン酸ナトリウム(1.88g、7.99mmol)の溶液に、五塩化リン(1.70g、7.99mmol)を、窒素雰囲気下で添加した。100℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を、0℃まで冷却した。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮して、表題の化合物を、ガム(1.60g、粗製物)として得て、さらに精製することなく次のステップで使用した。
【0199】
【化68】
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【0200】
N(5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−イル)−3,4−ジヒドロキノリン−1(2H)−スルホンアミド:ピリジン(40.0mL)中の5−ブロモ−2−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]ピリジン−3−アミン(770mg、2.81mmol)及びN,N−4−ジメチルアミノピリジン(34.3mg、0.28mmol)の撹拌溶液に、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−スルホニルクロリド(1.30g、5.62mmol)を、周囲温度で添加した。窒素雰囲気下、25℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜12%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(220mg、17%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.82(d,J=2.3Hz,1H),7.79(d,J=2.2Hz,1H),7.41−7.35(m,2H),7.26(d,J=8.7Hz,1H),6.37(d,J=8.2Hz,1H),4.29(t,J=6.2Hz,2H),3.36−3.30(m,2H),2.72(t,J=6.2Hz,2H),2.56−2.47(m,2H),2.37(s,6H),1.97−1.86(m,2H),1.25(t,J=3.6Hz,2H);MS:[(M+1)]=469.10,471.10。
【0201】
中間体A24
【化69】
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【0202】
N−(5−ブロモ−2−(3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ)ピリジン−3−イル)−N,6−ジメチルピリジン−3−スルホンアミド:N,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)中のN−(5−ブロモ)−2−(3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ)ピリジン−3−イル)−6−メチルピリジン−3−スルホンアミド(150mg、0.32mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(19.2mg、0.48mmol、60%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で1時間撹拌し、続いて、ヨードメタン(63.6mg、0.45mmol)を0℃で添加した。25℃でさらに1.5時間撹拌した後、反応を、メタノール(1.00mL)でクエンチした。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜12%のメタノールで溶出させて、表題化合物をオフホワイトの固体(32mg、21%)として得た:H NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.66(d,J=2.3Hz,1H),8.30(d,J=2.4Hz,1H),7.96(d,J=2.4Hz,1H),7.91(dd,J=8.2,2.5Hz,1H),7.49(d,J=8.2Hz,1H),3.93(t,J=6.7Hz,2H),3.14(s,3H),2.58(s,3H),2.25−2.17(m,4H),2.12−2.05(m,2H),1.50−1.41(m,4H),1.40−1.32(m,4H);MS:[(M+1)]=483.20,485.20。
【0203】
中間体A25
【化70】
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【0204】
8’−ブロモ−2’−クロロスピロ[シクロペンタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]:オキシ塩化リン(7.00mL)中の8−ブロモ3H−スピロ[シクロペンタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(400mg、1.26mmol)の混合物を、115℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中30%〜50%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(90.0mg、22%)として得た:MS:[(M+1)]=333.10,335.10。
【0205】
【化71】
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【0206】
2−((8’−ブロモスピロ[シクロペンタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’−イル)アミノ)エタン−1−オール:1,4−ジオキサン(4.00mL)中の8’−ブロモ−2’−クロロスピロ[シクロペンタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン](90.0mg、0.27mmol)の撹拌溶液に、エタノールアミン(32.8mg、0.54mmol)を、周囲温度で滴下した。得られた混合物を、50℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて、10mMのNHHCO)、移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜30%、15分;30%〜52%、15分;52%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm。所望の生成物を含む画分を、56%Bで収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(80.0mg、83%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.95(s,1H),7.98(d,J=9.0Hz,1H),7.86(d,J=2.2Hz,1H),7.59(dd,J=9.0,2.1Hz,1H),5.33(s,1H),3.95−3.88(m,2H),3.72(t,J=4.6Hz,2H),2.49−2.29(m,4H),2.15−2.03(m,4H);MS:[(M+1)]=360.05,362.05。
【0207】
【化72】
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【0208】
8’−ブロモ−N−(2−クロロエチル)スピロ[シクロペンタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’−アミン:トリクロロメタン(5.00mL)中の2−((8’−ブロモスピロ[シクロペンタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’−イル)アミノ)エタン−1−オール(80.0mg、0.22mmol)の撹拌混合物に、塩化スルホニル(150mg、1.11mmol)を、周囲温度で滴下した。得られた混合物を、65℃で1時間撹拌した。得られた混合物を、真空下で濃縮した。残渣を、分取TLCによって精製して(石油エーテル/EtOAc=3/1、体積/体積)、表題化合物をオフホワイトの固体(72.0mg、86%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.01(s,1H),8.05(d,J=9.1Hz,1H),7.89(d,J=2.1Hz,1H),7.63(dd,J=9.1,2.1Hz,1H),3.99(s,2H),3.90(s,2H),2.51−2.32(m,4H),2.26−2.12(m,4H);MS:[(M+1)]=378.05,380.05。
【0209】
【化73】
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【0210】
2’−ブロモ−8’,9’−ジヒドロスピロ[シクロペンタン−1,11’−イミダゾ[1’,2’:1,5]ピロロ[2,3−c]キノリン]:N,N−ジメチルホルムアミド(3.00mL)中の8’−ブロモ−N−(2−クロロエチル)スピロ[シクロペンタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’−アミン(72.0mg、0.19mmol)の溶液に、炭酸カリウム(52.6mg、0.38mmol)を周囲温度で添加した。85℃で3時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLCによって精製して(DCM/MeOH=7/1、体積/体積)、表題化合物を淡黄色の固体(22.0mg、34%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.49(s,1H),7.95(d,J=9.0Hz,1H),7.91(d,J=2.2Hz,1H),7.59(dd,J=9.0,2.2Hz,1H),4.35(t,J=8.8Hz,2H),3.82(t,J=8.8Hz,2H),2.42−2.33(m,2H),2.31−2.20(m,4H),2.20−2.10(m,2H);MS:[(M+1)]=342.10,344.10。
【0211】
中間体B
【化74】
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【0212】
2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド:N,N−ジメチルホルムアミド(200mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロ安息香酸(10.0g、42.7mol)及びメトキシ(メチル)アミン塩酸塩(5.40g、55.6mmol)の溶液に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(17.8g、47.0mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(12.2g、94.0mmol)を0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で16時間撹拌した。反応を水(1.50L)でクエンチし、得られた混合物を酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜17%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡橙色の固体(11.4g、97%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ7.27−7.22(m,2H),3.60(s,3H),3.33(s,3H);MS:[(M+1)]=277.00,279.00。
【0213】
【化75】
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【0214】
1−(2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロフェニル)エタン−1−オン:テトラヒドロフラン(400mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(16.8g、60.6mmol)の溶液に、ブロモ(メチル)マグネシウム(198mL、593mmol、テトラヒドロフラン中3M)を、−78℃で滴下した。得られた混合物を、25℃で1時間撹拌した。反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(10.0mL)によってクエンチし、0℃で水(800mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜3%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(8.10g、58%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.76(d,J=2.1Hz,1H),7.55(dt,J=11.0,1.8Hz,1H),7.20(s,2H),2.55(d,J=1.5Hz,3H);MS:[(M+1)]=231.95,233.95。
【0215】
【化76】
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【0216】
(E)−N’−(2−アセチル−4−ブロモ−6−フルオロフェニル)−N,N−ジメチルホルムイミダミド:N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(6.00mL)中の1−(2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロフェニル)エタン−1−オン(182mg、0.78mmol)の溶液を、110℃で3時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、さらに精製することなく直接次のステップで使用した:MS:[(M+1)]=287.00,289.00。
【0217】
【化77】
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【0218】
6−ブロモキノリン−4−オール:テトラヒドロフラン(250mL)中の(E)−N−(2−アセチル−4−ブロモ−6−フルオロフェニル)−N,N−ジメチルメタンイミダミド(10.0g、34.8mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(1.70g、42.5mmol、60%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で少しずつ添加した。さらに5時間25℃で撹拌した後、反応を、メタノール(10.0mL、加えて1.00mLの酢酸)によってクエンチした。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜5%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をベージュ色の固体(3.40g、45%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ12.04(s,1H),7.99(s,1H),7.91(d,J=10.6Hz,2H),6.14(d,J=7.4Hz,1H);MS:[(M+1)]=242.10,244.10。
【0219】
【化78】
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【0220】
6−ブロモ−8−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−オール:プロピオン酸(40.0mL)中の6−ブロモ−8−フルオロキノリン−4−オール(3.40g、14.2mmol)の溶液に、濃硝酸(2.10、21.3mmol、65重量/重量%)を周囲温度で添加した。得られた混合物を、130℃で16時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。生成物を、ジクロロメタン(150mL)の添加によって沈殿させた。沈殿した固体を、濾過によって収集し、ジクロロメタン(3×20.0mL)で洗浄して、表題化合物を淡褐色の固体(2.80g、68%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.36(br,1H),8.96(s,1H),8.14(dd,J=2.1Hz,1H),8.07(dd,J=10.2,2.2Hz,1H);MS:[(M+1)]=287.00,289.00。
【0221】
【化79】
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【0222】
6−ブロモ−4−クロロ−8−フルオロ−3−ニトロキノリン:三塩化ホスホロイル(20.0mL)中の6−ブロモ−8−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−オール(1.50g、5.20mmol)の溶液に、トリエチルアミン(2.60g、26.1mmol)を、0℃で滴下した。得られた混合物を、25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、真空下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン(100mL)で希釈し、氷/水(200g)中にゆっくりと注いだ。水層を、ジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜10%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(2.80g、68%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.26(s,1H),8.39(d,J=1.7Hz,1H),7.78(dd,J=8.9,2.0Hz,1H);MS:[(M+1)]=305.00,307.00。
【0223】
【化80】
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【0224】
1−(6−ブロモ−8−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:無水テトラヒドロフラン(30.0mL)中のビス(プロパン−2−イル)アミン(368mg、3.63mmol)の溶液を、n−ブチルリチウム(1.50mL、22.7mmol、ヘキサン中2.50M)で、窒素雰囲気下、−78℃で1時間処理し、続いて、シクロブタンカルボン酸メチル(415mg、3.63mmol)を2分間にわたって添加した。−78℃でさらに1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(20.0mL)中の6−ブロモ−4−クロロ−8−フルオロ−3−ニトロキノリン(555mg、1.82mmol)の溶液を、反応混合物に滴下した。得られた混合物を、周囲温度にゆっくり温めた。周囲温度で2時間撹拌した後、反応を、−30℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(5.00mL)によってクエンチした。得られた混合物を水(150mL)で希釈し、有機層を分離した。水層を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜10%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を橙色の固体(220mg、31%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.13(s,1H),7.83(t,J=1.7Hz,1H),7.66(dd,J=8.9,2.0Hz,1H),3.81(s,3H),3.11−2.99(m,2H),2.57−2.46(m,2H),1.93−1.81(m,2H);MS:[(M+1)]=383.00,385.00。
【0225】
【化81】
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【0226】
8’−ブロモ−6’−フルオロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:酢酸(20.0mL)中の1−(6−ブロモ−8−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(220mg、0.57mmol)の溶液に、鉄粉(321mg、5.74mmol)を、周囲温度で添加した。周囲温度で16時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(6×20.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLCによって精製して(DCM/MeOH=15/1、体積/体積)、表題化合物を淡黄色の固体(134mg、72%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ10.87(s,1H),8.68(s,1H),8.19(d,J=1.8Hz,1H),7.75(dt,J=10.3,1.4Hz,1H),2.87−2.74(m,2H),2.49−2.31(m,4H);MS:[(M+1)]=321.10,323.10。
【0227】
【化82】
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【0228】
8’−ブロモ−6’−フルオロ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(15.0mL)中の8−ブロモ−6−フルオロ−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(134mg、0.42mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(25.0mg、0.63mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で1時間撹拌し、続いて、ヨードメタン(77.0mg、0.54mmol)を添加した。25℃でさらに1.5時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(5.00mL)によってクエンチした。得られた混合物を、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLCによって精製して(DCM/MeOH=20/1、体積/体積)、表題化合物を淡黄色の固体(52.0mg、38%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.92(s,1H),8.22(s,1H),7.78(dd,J=10.5,2.0Hz,1H),3.31(s,3H),2.85−2.79(m,2H),2.57−2.52(m,4H);MS:[(M+1)]=335.10,337.10。
【0229】
中間体C
【化83】
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【0230】
1−(6−メトキシ−3−ニトロ−1,5−ナフチリジン−4−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:シクロブタンカルボン酸メチル(620mg、5.43mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(20.0mL)中の新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド(5.43mmol)で、窒素雰囲気下、−78℃で1時間処理し、続いて、8−クロロ−2−メトキシ−7−ニトロ−1,5−ナフチリジン(1.00g、4.17mmol)(PCT Int.Appl.,2013118086,15 Aug 2013において報告された手順に従って調製された)を2分間にわたって少しずつ添加した。0℃でさらに1時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)によりクエンチし、水(150mL)で希釈した。混合物を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜10%の酢酸エチルで溶出させて、表題化合物を黄色の固体(3.26g、49%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.00(s,1H),8.26(d,J=9.1Hz,1H),7.23(d,J=9.1Hz,1H),4.01(s,3H),3.71(s,3H),3.11−3.02(m,2H),2.63−2.46(m,3H),1.96−1.78(m,1H);MS:[(M+1)]=318.30。
【0231】
【化84】
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【0232】
2’−メトキシスピロ[シクロブタン−1,9’−ピロロ[2,3−c][1,5]ナフチリジン]−8’(7’H)−オン:酢酸(20.0mL)中の1−(6−メトキシ−3−ニトロ−1,5−ナフチリジン−4−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(1.50g、4.73mmol)の溶液に、鉄粉(1.85g、33.1mmol)を、周囲温度で添加した。周囲温度で3時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル(5×200mL)で取り、ブライン(3×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜3%のメタノールで溶出させて、表題化合物を淡黄色の固体(1.18g、98%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.71(s,1H),8.58(s,1H),8.22(d,J=9.1Hz,1H),7.06(d,J=9.1Hz,1H),4.17(s,3H),3.14−3.04(m,2H),2.81−2.66(m,3H),2.55−2.44(m,1H);MS:[(M+1)]=256.10。
【0233】
【化85】
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【0234】
2’−メトキシ−7’−メチルスピロ[シクロブタン−1,9’−ピロロ[2,3−c][1,5]ナフチリジン]−8’(7’H)−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)中の2−メトキシ−7,8−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,9−ピロロ[2,3−c]1,5−ナフチリジン]−8−オン(1.30g、5.09mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(265mg、6.62mmol、60%が鉱物油に分散した)で、窒素雰囲気下、0℃で30分間処理し、続いて、ヨードメタン(940mg、6.62mmol)を2分間にわたって添加した。周囲温度でさらに40分間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)によってクエンチし、水(150mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜5%のメタノールで溶出させて、表題化合物を淡黄色の固体(1.29g、94%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.48(s,1H),8.22(d,J=9.1Hz,1H),7.07(d,J=9.1Hz,1H),4.18(s,3H),3.37(s,3H),3.12−3.00(m,2H),2.85−2.70(m,1H),2.70−2.62(m,2H),2.56−2.41(m,1H);MS:[(M+1)]=270.10。
【0235】
【化86】
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【0236】
2−ヒドロキシ−7−メチル−7,8−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,9−ピロロ[2,3−c]1,5−ナフチリジン]−8−オン:臭化水素酸(12.0mL、水中40%)中の2’−メトキシ−7’−メチルスピロ[シクロブタン−1,9’−ピロロ[2,3−c][1,5]ナフチリジン]−8’(7’H)−オン(1.00g、3.70mmol)の溶液を、窒素雰囲気下、110℃で3時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、水酸化アンモニウムで中和した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相クロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、330g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び10mMのNH・HO);移動相B:アセトニトリル;流量:65mL/分;勾配(B%):5%〜20%、8分;20%〜27%、10分;27%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:18分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄褐色の固体(220mg、24%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ10.31(s,1H),8.57(s,1H),7.95(d,J=9.7Hz,1H),6.51(d,J=9.7Hz,1H),4.46−4.39(m,2H),3.68(s,3H),3.08(t,J=6.2Hz,2H),2.04(p,J=6.0Hz,2H);MS:[(M+1)]=256.20。
【0237】
【化87】
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【0238】
7−メチル−8−オキソ−7,8−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,9−ピロロ[2,3−c]1,5−ナフチリジン]−2−イルトリフルオロメタンスルホネート:ピリジン(1.00mL)中の2−ヒドロキシ−7−メチル−7,8−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,9−ピロロ[2,3−c]1,5−ナフチリジン]−8−オン(20.0mg、0.078mmol)の撹拌溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(29.0mg、0.10mmol)を、周囲温度で滴下した。得られた混合物を、周囲温度で4時間撹拌した。得られた混合物を、水(10.0mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(5×30.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中4%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(16.0mg、53%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.86(s,1H),8.56(d,J=8.9Hz,1H),7.28(d,J=8.9Hz,1H),4.55−4.45(m,2H),3.81(d,J=1.1Hz,3H),3.18(t,J=6.3Hz,2H),2.18(p,J=6.0Hz,2H);MS:[(M+1)]=388.50
中間体D
【化88】
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【0239】
6−メトキシ−3−ニトロ−1,7−ナフチリジン−4−オール:濃硫酸(10.0mL、98%)及び濃硝酸(5.00mL、65%)中の6−メトキシ−1,7−ナフチリジン−4−オール(4.80g、27.2mmol)の溶液(ACS Medicinal Chemistry Letters,6(4),434−438;2015によって報告された手順に従って調製された)の溶液を、60℃で3時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、氷/水(1.00L)で希釈した。沈殿した固体を、濾過により収集し、水(4×50.0mL)で洗浄した。得られた固体を、赤外光下で乾燥させて、表題化合物を黄色の固体(3.00g、50%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.31(s,1H),9.23(s,1H),8.84(s,1H),7.41(d,J=0.9Hz,1H),5.10(s,3H),3.96(s,3H);MS:[(M+1)]=222.10。
【0240】
【化89】
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【0241】
4−クロロ−6−メトキシ−3−ニトロ−1,7−ナフチリジン:−N,N−ジメチルホルムアミド(60.0mL)中の6−メトキシ−3−ニトロ−1,7−ナフチリジン−4−オール(3.00g、13.6mmol)の溶液に、三塩化ホスホロイル(10.0mL、107mmol)を0℃で添加した。25℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、氷/水(500mL)中に注いだ。混合物を、ジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜25%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(2.00g、62%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.33(s,1H),9.05(s,1H),7.47(d,J=0.8Hz,1H),4.14(s,3H);MS:[(M+1)]=240.25。
【0242】
【化90】
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【0243】
1−(6−メトキシ−3−ニトロ−1,7−ナフチリジン−4−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:テトラヒドロフラン(4.00mL)中のシクロブタンカルボン酸メチル(0.62g、5.43mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(40.0mL)中の新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド(5.43mmol)で、窒素雰囲気下、−78℃で1時間処理し、続いて、4−クロロ−6−メトキシ−3−ニトロ−1,7−ナフチリジン(1.00g、4.17mmol)を2分間にわたって少しずつ添加した。周囲温度でさらに1時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)によってクエンチし、水(80.0mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜20%の酢酸エチルで溶出させ、表題化合物を紫色の固体(409mg、31%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.32(d,J=0.8Hz,1H),9.07(s,1H),7.07(d,J=0.8Hz,1H),4.03(s,3H),3.70(s,3H),2.94−2.74(m,3H),2.61−2.54(m,2H),2.35−2.25(m,1H);MS:[(M+1)]=318.30。
【0244】
【化91】
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【0245】
8’−メトキシスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c][1,7]ナフチリジン]−2’(3’H)−オン:酢酸(6.00mL)中の1−(6−メトキシ−3−ニトロ−1,7−ナフチリジン−4−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(409mg、1.29mmol)の溶液に、鉄粉(504mg、9.02mmol)を周囲温度で添加した。周囲温度で3時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(6×100mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜10%のメタノールで溶出させて、表題化合物を紫色の固体(180mg、55%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ10.84(s,1H),9.12(d,J=0.8Hz,1H),8.58(s,1H),7.31(d,J=0.8Hz,1H),4.03(s,3H),2.88−2.76(m,2H),2.55−2.39(m,4H);MS:[(M+1)]=256.20。
【0246】
【化92】
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【0247】
8’−メトキシ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c][1,7]ナフチリジン]−2’(3’H)−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(5.00mL)中の8−メトキシ−3H−スピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]1,7−ナフチリジン]−2−オン(180mg、0.71mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(42.3mg、1.06mmol、60%が鉱物油に分散した)で、窒素雰囲気下、0℃で0.5時間処理し、続いて、ヨードメタン(130mg、0.92mmol)を添加した。周囲温度でさらに0.5時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム(20.0mL)によってクエンチし、水(150mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中6%のメタノールで溶出させて、表題化合物を紫色の固体(186mg、98%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.16(d,J=0.8Hz,1H),8.83(s,1H),7.33(d,J=0.9Hz,1H),4.04(s,3H),3.30(s,3H),2.88−2.78(m,2H),2.50−2.42(m,4H);MS:[(M+1)]=270.10。
【0248】
【化93】
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【0249】
8’−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c][1,7]ナフチリジン]−2’(3’H)−オン:8−メトキシ−3−メチルスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]1,7−ナフチリジン]−2−オン(100mg、0.37mmol)を、塩化水素(20.0mL、1,4−ジオキサン中4M)で、空気雰囲気下、100℃で5時間処理した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜25%のメタノールで溶出させて、表題化合物を淡黄色の固体(70.0mg、74%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.78(s,1H),8.74(s,1H),6.98(s,1H),4.46−4.42(m,2H),3.73(s,3H),2.99(t,J=6.3Hz,2H),2.13−2.06(m,2H);MS:[(M+1)]=256.10。
【0250】
【化94】
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【0251】
3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c][1,7]ナフチリジン]−8’−イルトリフルオロメタンスルホネート:ピリジン(3.00mL)中の8−ヒドロキシ−3−メチルスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]1,7−ナフチリジン]−2−オン(65.0mg、0.26mmol)の撹拌溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(94.0mg、0.33mmol)を、周囲雰囲気下、周囲温度で滴下した。さらに5時間撹拌した後、得られた混合物を、水(10.0mL)で希釈し、酢酸エチル(5×30.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(ジクロロメタン中の6%メタノール)により精製して、表題化合物を黄色の固体(50.0mg、51%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.19(s,1H),9.14(s,1H),8.06(s,1H),4.51(t,J=5.9,2H),3.83(s,3H),3.07(t,J=6.2Hz,2H),2.13(p,J=6.0Hz,2H);MS:[(M+1)]=388.05。
【0252】
中間体E
【化95】
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【0253】
2−アミノ−5−ブロモ−4−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド:N,N−ジメチルホルムアミド(900mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−4−フルオロ安息香酸(30.0g、128mmol)及びメトキシ(メチル)アミン塩酸塩(19.0g、193mmol)の溶液に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(54.0g、141mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(41.0g、321mmol)を、0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、水(3.00L)で希釈し、酢酸エチル(3×1.00L)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×1.00L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜17%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(25.0g、71%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ7.49(d,J=7.7Hz,1H),6.60(d,J=11.0Hz,1H),3.59(s,3H),3.32(s,3H);MS:[(M+1)]=277.00,279.00。
【0254】
【化96】
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【0255】
1−(2−アミノ−5−ブロモ−4−フルオロフェニル)エタン−1−オン:無水テトラヒドロフラン(625mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−4−フルオロ−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(25.0g、90.2mmol)の溶液に、ブロモ(メチル)マグネシウム(90.2mL、271mmol、テトラヒドロフラン中3M)を、−78℃で滴下した。得られた混合物を、0℃で3時間撹拌した。反応を、0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(50.0mL)によってクエンチし、水(1.00L)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×250mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜9%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(11.0g、53%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.87(d,J=7.6Hz,1H),6.41(d,J=10.4Hz,1H),2.54(s,3H);MS:[(M+1)]=232.00,234.00。
【0256】
【化97】
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【0257】
6−ブロモ−7−フルオロシンノリン−4−オール:塩酸(65.0mL、6N)中の1−(2−アミノ−5−ブロモ−4−フルオロフェニル)エタン−1−オン(5.00g、21.5mmol)の溶液を、周囲温度で1時間撹拌し、続いて、亜硝酸ナトリウムの溶液(1.49g、21.6mmol、水中13.0mL)を0℃〜5℃で滴下した。さらに4時間撹拌した後、混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中3%〜12%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(3.00g、58%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.65(s,1H),8.28(d,J=7.5Hz,1H),7.82(s,1H),7.48(d,J=9.3Hz,1H);MS:[(M+1)]=243.00,245.00。
【0258】
【化98】
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【0259】
6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロシンノリン−4−オール:濃硫酸(10.0mL、98%)及び濃硝酸(5.00mL、65%)中の6−ブロモ−7−フルオロシンノリン−4−オール(3.00g、12.3mmol)の溶液を、周囲雰囲気下、60℃で3時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、氷/水(1.00L)で希釈した。沈殿した固体を、濾過により収集し、水(4×50.0mL)で洗浄した。得られた固体を赤外光下で乾燥させて、表題化合物を黄色の固体として得た(1.20g、34%):H NMR(400MHz,CDOD)δ8.59(d,J=7.1Hz,1H),7.57(d,J=8.6Hz,1H);MS:[(M+1)]=288.00,290.00。
【0260】
【化99】
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【0261】
6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロシンノリン−4−オール:N,N−ジメチルホルムアミド(25.0mL)中の6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロシンノリン−4−オール(1.20g、4.17mmol)の溶液に、三塩化ホスホロイル(3.20g、20.9mmol)を0℃で添加した。25℃で5時間撹拌した後、得られた混合物を、氷/水(250mL)中に注いだ。混合物を、ジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中10%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(1.00g、80%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ8.90(d,J=6.7Hz,1H),8.51(d,J=8.3Hz,1H);MS:[(M+1)]=305.95,307.95。
【0262】
【化100】
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【0263】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]シンノリン]−2’(3’H)−オン:テトラヒドロフラン(5.00mL)中のシクロブタンカルボン酸メチル(0.48g、4.24mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(43.0mL)中の新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド(4.24mmol)で、窒素雰囲気下、−78℃で1時間処理し、続いて、6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロ−3−ニトロシンノリン(1.00g、3.26mmol)を−78℃で2分間にわたって添加した。周囲温度でさらに2時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸(10.0mL)に溶解させ、続いて、鉄粉(1.00g、17.8mmol)を添加した。周囲温度で16時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(6×100mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で取った。得られた混合物を、酢酸エチル(3×20.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×20.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、N,N−ジメチルホルムアミド(6.00mL)に溶解させ、続いて、水素化ナトリウム(22.3mg、0.56mmol、60%が鉱物油に分散した)及びヨードメタン(68.7mg、0.48mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。周囲温度でさらに2時間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(10.0mL)を加えることにより反応をクエンチし、水(50.0mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×20.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(10.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中5%のメタノールで溶出させ、表題化合物を淡黄色の固体(102mg、9%)とした:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.68(d,J=7.0Hz,1H),8.33(d,J=9.4Hz,1H),3.45(s,3H),3.19−3.15(m,2H),2.56−2.43(m,4H);MS:[(M+1)]=336.10,338.10。
【0264】
中間体F
【化101】
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【0265】
8’−ブロモ−3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]5’−オキシド:トリクロロメタン(25.0mL)中の8−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(1.50g、4.70mmol)の撹拌溶液に、3−クロロ過安息香酸(2.50g、14.2mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で少しずつ添加した。窒素雰囲気下、周囲温度でさらに16時間撹拌した後、反応を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜8%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(850mg、54%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.83(s,1H),8.52(s,1H),8.48(d,J=9.3Hz,1H),8.39(d,J=2.0Hz,1H),7.79(dd,J=9.4,2.0Hz,1H),3.20(s,3H),2.89−2.76(m,2H),2.49−2.43(m,3H),2.43−2.31(m,1H);MS:[(M+1)]=333.10,335.10。
【0266】
【化102】
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【0267】
4’−アミノ−8’−ブロモ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:トリフルオロトルエン(8.00mL)及びトリクロロメタン(10.0mL)中の8−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2,5−ジオン(664mg、2.00mmol)の撹拌溶液に、t−ブチルアミン(1.17mg、16.0mmol)を0℃で滴下し、4−メチルベンゼンスルホニル4−メチルベンゼン−1−スルホネート(2.60g、8.00mmol)を5〜12℃の温度を保ちながら少しずつ添加した。得られた混合物を、10℃で30分間撹拌し、続いて、トリフルオロ酢酸(4.00mL)を添加した。70℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。混合物を、50%水酸化ナトリウム溶液でpH=9に塩基性化した。得られた混合物を、酢酸エチル(5×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜5%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(135mg、21%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.12(d,J=2.0Hz,1H),7.59−7.48(m,2H),3.43(s,3H),2.76(dd,J=11.9,6.9Hz,2H),2.49−2.30(m,4H);MS:[(M+1)]=332.10,334.10。
【0268】
中間体G
【化103】
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【0269】
3−メトキシシクロブタン−1−カルボン酸メチル:N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中の3−ヒドロキシシクロブタン−1−カルボン酸メチル(14.0g、0.11mol)酸化銀(50.0g、0.22mol)及びヨードメタン(30.5g、0.22mol)の混合物を、45℃で16時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、水(1.00L)で希釈し、ジエチルエーテル(6×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×200mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(10.0g、65%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ3.75(p,J=7.3Hz,1H),3.59(s,3H),3.11(s,3H),2.75−2.61(m,1H),2.47−2.38(m,2H),2.00−1.89(m,2H)。
【0270】
【化104】
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【0271】
1−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−3−メトキシシクロブタン−1−カルボン酸メチル:無水テトラヒドロフラン(100mL)中の新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド(10.6mmol)の溶液に、3−メトキシシクロブタン−1−カルボン酸メチル(1.53g、10.6mmol)を、−78℃で添加した。さらに1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(5.00mL)中の6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン(2.50g、8.18mmol)の溶液を、5分間にわたって添加した。得られた混合物を、0℃にゆっくりと温め、次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)によってクエンチした。得られた混合物を水(1.00L)で希釈し、有機層を分離した。水層を、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜50%の酢酸エチルで溶出させて、表題化合物を褐色のシロップ(720mg、21%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.25(s,1H),8.31(d,J=7.3Hz,1H),8.17(d,J=9.3Hz,1H),4.16−4.13(m,1H),3.71(s,3H),3.11(s,3H),2.47−2.38(m,2H),2.00−1.89(m,2H);MS:[(M+1)]=413.2,415.2。
【0272】
【化105】
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【0273】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−メトキシスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:酢酸(10.0mL)中の1−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−3−メトキシシクロブタン−1−カルボン酸メチル(720mg、1.74mmol)の溶液に、鉄粉(681mg、12.2mmol)を添加した。得られた混合物を、周囲温度で3時間撹拌した。得られた混合物を、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(4×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜30%の酢酸エチルで溶出させて、表題化合物を淡黄色の固体(550mg、89%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.93(s,0.45H),8.88(d,J=7.2Hz,0.55H),8.84(s,1H),8.78(s,0.55H),8.27(d,J=7.0Hz,0.45H)7.92(d,J=9.3Hz,1H),4.67(p,J=6.7Hz,0.45H),4.53(p,J=6.7Hz,0.55H),3.48(d,J=6.6Hz,3H),3.07−2.83(m,4H);MS:[(M+1)]+=351.00,353.00。
【0274】
【化106】
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【0275】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−メトキシ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−3−メトキシ−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(550mg、1.56mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(81.4mg、2.04mmol 60%鉱物油に分散した)で、0℃で0.5時間処理し、続いて、ヨードメタン(265mg、1.87mmol)を、0℃で2分間にわたって滴下した。周囲温度でさらに1時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)によってクエンチし、水(150mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜10%の酢酸エチルで溶出させ、表題化合物を黄色の固体(500mg、87%)として得た:MS:[(M+1)]=365.10,367.10。
【0276】
【化107】
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【0277】
シス−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−メトキシ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:8−ブロモ−7−フルオロ−3−メトキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(500mg、1.07mmol)を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:[カラム:CHIRALPAK IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン/ジクロロメタン(体積/体積=3/1加えて0.1%ジエチルアミン);移動相B:EtOH;流量:20.0mL/分;勾配:13分で30 B%;検出器:UV220/254nm;RT1:8.78分;RT2:11.34分]。所望の生成物を含む画分を、収集し、減圧下で濃縮して、シス−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−メトキシ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(RT2:11.34分)をオフホワイトの固体(165mg、33%)として:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.93(s,1H),8.29(d,J=7.3Hz,1H),8.03(d,J=10.0Hz,1H),4.61(p,J=7.0Hz,1H),3.30(s,6H),2.93(dd,J=13.1,8.5Hz,2H),2.60(dd,J=13.5,6.8Hz,2H);MS:[(M+1)]=365.10,367.10、及びトランス−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−メトキシ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(RT1:8.78分)をオフホワイトの固体(200mg、40%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.92(s,1H),8.79(d,J=7.5Hz,1H),8.02(d,J=10.2Hz,1H),4.40−4.32(m,1H),3.33(s,3H),3.30(s,3H),2.84−2.70(m,4H);MS:[(M+1)]=365.10,367.10。
【0278】
【化108】
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【0279】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:ジクロロメタン(20.0mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−メトキシ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(900mg、2.46mmol)の撹拌溶液に、三臭化ホウ素(24.6mL、24.6mmol、ジクロロメタン中1M)を、窒素雰囲気下、−78℃で滴下した。得られた混合物を、自発的に周囲温度に温めた。さらに2時間撹拌した後、混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。水層を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜5%のメタノールで溶出させた。所望の生成物を含む画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(530mg、62%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.96−8.89(m,1.6H),8.32(d,J=7.4Hz,0.4H),8.05−7.98(m,1H),5.99(d,J=6.5Hz,0.6H),5.73(d,J=5.7Hz,0.4H),4.92(h,J=7.5Hz,0.4H),4.70(h,J=7.0Hz,0.6H),3.31(s,1.4H),3.29(s,1.6H),2.98−2.87(m,0.6H),2.81−2.67(m,2.4H),2.65−2.55(m,0.6H);MS:[(M+1)]=351.00,353.00。
【0280】
【化109】
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【0281】
シス−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:8−ブロモ−7−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(270mg)を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:[カラム:CHIRALPAK IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン/ジクロロメタン(体積/体積=3/1加えて0.1%ジエチルアミン);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:19分で30 B%;検出器:UV220/254nm;RT1:10.52分;RT2:17.38分]。所望の生成物を含む画分を、収集し、減圧下で濃縮して、トランス−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(RT1:10.52分)を、淡黄色の固体(98.0mg、37%)として:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.94(d,J=7.5Hz,1H),8.90(s,1H),8.01(d,J=10.1Hz,1H),5.98(s,1H),4.70(s,1H),3.29(s,3H),2.82−2.69(m,4H);MS:[(M+1)]=351.00,353.00、及びシス−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(RT2:17.38分)を、淡黄色の固体(65.0mg、24%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.92(s,1H),8.32(d,J=7.3Hz,1H),8.02(d,J=10.0Hz,1H),5.73(d,J=5.7Hz,1H),4.91(p,J=6.9Hz,1H),3.31(s,3H),2.97−2.78(m,2H),2.65−2.54(m,2H);MS:[(M+1)]=351.00,353.00。
【0282】
【化110】
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【0283】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’,3(3’H)−ジオン:ジクロロメタン(40.0mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−3−ヒドロキシ−3−メチルスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(2.00g、5.70mmol)の溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(3.62g、8.54mmol)を、0℃で添加した。25℃で5時間撹拌した後、反応を、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(体積/体積=1/1)(50mL)の混合物によってクエンチした。得られた混合物を、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜5%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(1.65g、83%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.01(s,1H),8.29(d,J=7.3Hz,1H),8.04(d,J=10.1Hz,1H),4.09−4.00(m,2H),3.60−3.50(m,2H);MS:[(M+1)]=349.00,351.00。
【0284】
【化111】
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【0285】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−3−(フェニルアミノ)スピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:1,2−ジクロロエタン(5.00mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’,3(3’H)−ジオン(100mg、0.29mmol)の溶液に、アニリン(80.0mg、0.86mmol)及び酢酸(18.0mg、0.29mmol)を、窒素雰囲気下、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、周囲温度で2時間撹拌し、続いて、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(304mg、1.43mmol)を添加した。得られた混合物を、25℃でさらに16時間撹拌した。反応を、水(20.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、酢酸エチル(5×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜4%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(45.0mg、37%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.96−8.91(m,1.4H),8.56(d,J=7.4Hz,0.6H),8.08−8.00(m,1H),7.19−7.11(m,2H),6.70−6.58(m,3H),4.61−4.52(m,0.6H),4.45−4.37(m,0.4H),3.34(s,1.2H),3.33(s,1.8H),3.18(dd,J=13.3,8.4Hz,1.2H),2.93(dd,J=12.8,7.8Hz,0.8H),2.83−2.75(m,0.8H),2.57(dd,J=13.4,6.6Hz,1.2H);MS:[(M+1)]=426.05,428.05。
【0286】
【化112】
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【0287】
シス−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−3−(ピペリジン−1−イル)スピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン及びトランス−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−3−(ピペリジン−1−イル)スピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:1,2−ジクロロエタン(3.00mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’,3(3’H)−ジオン(100mg、0.29mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、周囲温度でピペリジン(49.0mg、0.57mmol)及び酢酸(18.0mg、0.29mmol)を添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、周囲温度で2時間撹拌し、続いて、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(304mg、1.43mmol)を添加した。得られた混合物を、25℃でさらに16時間撹拌した。反応を、水(20.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、酢酸エチル(5×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLCにより精製して(DCM/MeOH=20/1、体積/体積)、シス−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−3−(ピペリジン−1−イル)スピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(高極性)を、黄色の固体(40.0mg、34%)として:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.70(s,1H),8.40(d,J=7.1Hz,1H),7.89(d,J=9.4Hz,1H),3.97−2.85(m,1H),3.39(s,3H),3.10(dd,J=13.4,8.5Hz,2H),2.84−2.66(m,6H),1.84(s,4H),1.60(s,2H);MS:[(M+1)]=418.20,420.20、及びトランス−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−3−(ピペリジン−1−イル)スピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(低極性)を、黄色の固体(24.3mg、21%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.73(d,J=7.5Hz,1H),8.66(s,1H),7.83(d,J=9.5Hz,1H),3.39(s,3H),3.2−3.16(m,1H),2.81(dd,J=13.3,7.9Hz,2H),2.69(dd,J=13.5,5.9Hz,2H),2.43(s,4H),1.85−1.77(m,4H),1.62−1.60(m,2H);MS:[(M+1)]=418.20,420.20。
【0288】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表4】
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注:a:2つの異性体は、以下の条件で逆相クロマトグラフィーによって分離された:[カラム:球状C18カラム、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:50mL/分;Bの勾配:5%〜30%、4分、30%〜73%23分、73%、5分、73%〜95%3分、95%、4分;検出器:254nm]。シス異性体:RT:29分;トランス異性体:RT:31分;b:1つのトランス異性体のみが得られた;その他:2つの異性体は、分取TLCによって分離された(DCM/MeOH=20/1、体積/体積)。シス異性体:高極性、トランス異性体:低極性。
【0289】
【化113】
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【0290】
8’−ブロモ−3−エトキシ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(5.00mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−ヒドロキシ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(200mg、0.57mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(30.0mg、0.74mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)で、窒素雰囲気下、0℃で0.5時間処理し、続いて、ヨードエタン(115mg、0.74mmol)を添加した。25℃でさらに1時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(2.00mL)によってクエンチし、水(30.0mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜5%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(40.0mg、19%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.96(d,J=7.3Hz,0.6H),8.66(d,J=5.8Hz,1H),8.27(d,J=7.2Hz,0.4H),7.85(t,J=9.3Hz,1H),4.74(p,J=7.2Hz,0.35H),4.56(p,J=6.9Hz,0.7H),3.59(q,J=6.9Hz,2H),3.37(d,J=4.8Hz,3H),3.02−2.77(m,4H),1.43−1.29(m,3H);MS:[(M+1)]=379.00,381.00。
【0291】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表5】
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注:a:2つの異性体は、以下の条件で逆相クロマトグラフィーによって分離された:[カラム:球状C18カラム、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:50mL/分;Bの勾配:5%〜33%、4分、30%〜40%、6分、40%〜68%、28分、68%、3分、68%〜85%、5分、85%、3分、85%〜95%、3分、95%、4分検出器:UV254nm];シス異性体:RT:38分;トランス異性体:RT:46分
中間体H
【化114】
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【0292】
1−(tert−ブチル)3−メチル3−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アゼチジン−1,3−ジカルボキシレート:無水テトラヒドロフラン(110mL)中の新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド(137mmol)の溶液に、テトラヒドロフラン(100mL)中の1−tert−ブチル−3−メチルアゼチジン−1,3−ジカルボキシレート(29.3g、137mmol)の溶液を、−78℃で添加した。1時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(100mL)中の6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン(32.0g、105mmol)の溶液を、反応混合物に20分間にわたって添加した。得られた混合物を、ゆっくりと0℃に温めた。反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)によってクエンチし、水(800mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜20%の酢酸エチルで溶出させて、表題化合物を淡黄色の固体(25.0g、49%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.35(s,1H),8.21(d,J=9.3Hz,1H),8.14(d,J=7.1Hz,1H),4.18−4.11(m,2H),3.87−3.74(m,2H),3.66(s,3H),1.37(s,9H);MS:[(M+1)]=484.20,486.20。
【0293】
【化115】
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【0294】
1−(tert−ブチル)3−メチル3−(6−ブロモ−3−ニトロキノリン−4−イル)アゼチジン−1,3−ジカルボキシレート。表題化合物を、上記の手順に従って橙色の固体(1.90g、58%)として調製した:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.32(s,1H),8.14(d,J=8.9Hz,1H),7.98(dd,J=9.0,2.0Hz,1H),7.65(d,J=2.1Hz,1H),4.75(d,J=8.0Hz,2H),4.14(d,J=7.1Hz,2H),3.90(s,3H),1.37(s,9H);MS:[(M+1)]=466.20,468.20。
【0295】
【化116】
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【0296】
tert−ブチル8’−ブロモ−7’−フルオロ−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−1−カルボキシレート:酢酸(300mL)中の1−tert−ブチル3−メチル3−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)アゼチジン−1,3−ジカルボキシレート(12.0g、24.8mmol)の溶液に、鉄粉(9.69g、174mmol)を、周囲温度で添加した。周囲温度で3時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、水(200mL)で取り、酢酸エチル(4×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜5%のメタノールで溶出させて、表題化合物をオフホワイトの固体(10.4g、99%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ11.02(br,1H),8.71(s,1H),8.24(d,J=7.3Hz,1H),8.03(d,J=10.1Hz,1H),4.29(d,J=9.0Hz,2H),4.21(d,J=9.0Hz,2H),1.49(s,9H);MS:[(M+1)]=422.20,424.20。
【0297】
【化117】
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【0298】
tert−ブチル8’−ブロモ−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−1−カルボキシレート。上記の手順に従って無色の固体(780mg、88%)として調製した:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ11.01(br,1H),8.70(s,1H),8.12(s,1H),8.02(d,J=9.0Hz,1H),7.80(d,J=9.1Hz,1H),4.30(d,J=8.8Hz,2H),4.22(d,J=9.0Hz,2H),1.51(s,9H);MS:[(M+1)]=404.20,406.20。
【0299】
【化118】
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【0300】
tert−ブチル8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−1−カルボキシレート:N,N−ジメチルホルムアミド(100mL)中のtert−ブチル8−ブロモ−7−フルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−1−カルボキシレート(4.22g、9.99mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(0.52g、13.0mmol、60%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、周囲温度で1時間撹拌し、続いて、ヨードメタン(1.70g、12.0mmol)を添加した。周囲温度でさらに1時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)によってクエンチし、水(1.00L)で希釈した。沈殿した固体を、濾過により収集し、水(3×30.0mL)及びヘキサン(2×30.0mL)で洗浄した。得られた固体を、赤外光下で乾燥させて、表題化合物を淡黄色の固体(3.93g、90%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.71(s,1H),8.47(d,J=7.0Hz,1H),7.94(d,J=9.1Hz,1H),4.54(d,J=9.1Hz,2H),4.31(d,J=9.0Hz,2H),3.40(s,3H),1.56(s,9H);MS:[(M+1)]=436.15,438.15。
【0301】
【化119】
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【0302】
tert−ブチル8’−ブロモ−3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−1−カルボキシレート。表題化合物を、上記の手順に従って無色の固体(289mg、92%)として調製した:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.94(s,1H),8.13(d,J=2.2Hz,1H),8.05(d,J=9.0Hz,1H),7.81(dd,J=9.1,2.2Hz,1H),4.33−4.17(m,4H),3.31(s,3H),1.50(s,9H);MS:[(M+1)]=418.20,420.20。
【0303】
【化120】
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【0304】
8−ブロモ−7−フルオロ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン:ジクロロメタン(100mL)中のtert−ブチル8−ブロモ−7−フルオロ−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−1−カルボキシレート(3.93g、9.01mmol)及びトリフルオロ酢酸(20.0mL)の溶液を、周囲温度で5時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH=8に塩基性化した。得られた混合物を、酢酸エチル(6×300mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(3.00g、99%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.56(d,J=7.7Hz,1H),8.92(s,1H),8.02(d,J=10.2Hz,1H),4.18(d,J=7.5Hz,2H),3.59(d,J=7.5Hz,2H),3.29(s,3H);MS:[(M+1)]=335.95,337.95。
【0305】
【化121】
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【0306】
8’−ブロモ−3’−メチルスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:上記の手順に従って無色の固体として調製した:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.36(s,1H),8.89(s,1H),8.01(d,J=9.0Hz,1H),7.78(d,J=9.0Hz,1H),4.18(d,J=8.0Hz,2H),3.61(d,J=7.6Hz,2H),3.29(s,3H);MS:[(M+1)]=317.95,319.95。
【0307】
【化122】
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【0308】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−1−フェニルスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:ジクロロメタン(20.0mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(253mg、0.75mmol)、トリエチルアミン(229mg、2.26mmol)及びピリジン(179mg、2.26mmol)の混合物に、フェニルボロン酸(183mg、1.51mmol)及び酢酸銅(273mg、1.51mmol)を添加した。得られた混合物を、空気雰囲気下、25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、真空下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜4%のメタノールで溶出させた。所望の生成物を含む画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(100mg、33%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.05(d,J=7.3Hz,1H),8.73(s,1H),7.96(d,J=9.2Hz,1H),7.35(dd,J=8.4,7.3Hz,2H),6.94(t,J=7.4Hz,1H),6.72−6.66(m,2H),4.39(q,J=7.0Hz,4H),3.40(s,3H);MS:[(M+1)]=412.10,414.10。
【0309】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表6】
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【0310】
【化123】
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【0311】
8’−ブロモ−1−(2−クロロフェニル)−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:アセトニトリル(9.00mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(150mg、0.45mmol)及びトリエチルアミン(136mg、1.34mmol)の撹拌混合物に、酢酸銅(81.0mg、0.45mmol)及び2−(2−クロロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(320mg、1.34mmol)を添加した。得られた混合物を、酸素雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜3%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(50.0mg、26%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.32(d,J=7.5Hz,1H),8.73(s,1H),7.88(d,J=9.4Hz,1H),7.35(dd,J=8.0,1.5Hz,1H),6.94(t,J=8.0Hz,1H),6.80(d,J=8.8Hz,1H),4.58−4.48(m,4H),3.40(s,3H);MS:[(M+1)]=446.05,448.05。
【0312】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表7】
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【化124】
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【0313】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−1−(ピリミジン−2−イル)スピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(5.00mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(120mg、0.36mmol)及び2−クロロピリミジン(41.0mg、0.36mmol)の撹拌溶液に、フッ化カリウム(42.0mg、0.72mmol)を、窒素雰囲気下、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、90℃で4時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、混合物を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:55mL/分;勾配(B):5%〜22%、4分;22%〜45%、20分;45%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(24.0mg、17%)として得た:H NMR(400MHz,CD3OD)δ8.87(s,1H),8.62(d,J=7.3Hz,1H),8.51(d,J=4.9Hz,1H),7.92−7.78(m,2H),7.34(s,1H),4.61−1.51(m,4H),3.40(s,3H);MS:[(M+1)]=414.10,416.10。
【0314】
一般的手順1
【化125】
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【0315】
エタノール(8.00mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(100mg、0.30mmol)及びアルデヒド(1.50mmol)の撹拌溶液に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(94.0mg、1.50mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、25℃で3時間撹拌した。得られた混合物を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:(カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:50mL/分;勾配(B):5%〜20%、6分;20%〜50%、30分;50%〜95%、5分;95%、5分;検出器:UV254nm。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、対応する生成物を無色の固体として得た。
【0316】
一般的手順2
【化126】
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【0317】
エタノール(8.00mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(100mg、0.30mmol)及びケトン(1.50mmol)の撹拌溶液に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(94.0mg、1.50mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、50℃で3時間撹拌した。得られた混合物を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:(カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:50mL/分;勾配(B):5%〜20%、6分;20%〜50%、30分;50%〜95%、5分;95%、5分;検出器:UV254nm)。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、対応する生成物を無色の固体として得た。
【0318】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表8】
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【0319】
【化127】
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【0320】
8’−ブロモ−1−シクロプロピル−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:メタノール(1.50mL)及びエタノール(1.50mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(100mg、0.30mmol)の溶液に、(1−エトキシシクロプロポキシ)トリメチルシラン(314mg、1.80mmol)、4A分子篩(50.0mg)、酢酸(180mg、3.00mmol)及びシアノ水素化ホウ素ナトリウム(94.0mg、1.50mmol)を、順次添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、75℃で16時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた懸濁液を、濾過した。濾過したケーキを、酢酸エチル(3×15.0mL)で洗浄した。濾液を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH=8に塩基性化し、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜4%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の固体(30.0mg、27%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.56(d,J=7.6Hz,1H),8.65(s,1H),7.80(d,J=9.6Hz,1H),3.88(d,J=7.2Hz,2H),3.75(d,J=7.0Hz,2H),3.37(s,3H),2.04(s,1H),0.54(d,J=7.7Hz,4H);MS:[(M+1)]=376.05,378.05。
【0321】
【化128】
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【0322】
8’−ブロモ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:エタノール(8.00mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−3−メチルスピロ[アゼチジン−3,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(100mg、0.30mmol)及び2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(319mg、1.49mmol)の撹拌混合物に、重炭酸ナトリウム(50.0mg、0.60mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜5%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(35.0mg、30%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.61(d,J=7.8Hz,1H),8.93(s,1H),8.01(d,J=10.2Hz,1H),6.13(tt,J=55.8,3.8Hz,1H),3.84(d,J=7.7Hz,2H),3.68(d,J=7.7Hz,2H),3.29(s,3H),3.13(td,J=16.5,3.9Hz,2H);MS:[(M+1)]=418.00,420.00。
【0323】
【化129】
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【0324】
8’−ブロモ−3’−メチル−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)スピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:エタノール(12.0mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−3−メチルスピロ[アゼチジン−3,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(195mg、0.62mmol)及び2,2−2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(711mg、3.06mmol)の撹拌混合物に、重炭酸ナトリウム(103mg、1.23mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、80℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜2%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(110mg、45%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ9.54(d,J=2.1Hz,1H),8.78(s,1H),7.97(d,J=9.1Hz,1H),7.78(dd,J=9.1,2.2Hz,1H),3.97(d,J=7.6Hz,2H),3.88(d,J=7.7Hz,2H),3.49−3.35(m,5H);MS:[(M+1)]=400.00,402.00。
【0325】
一般的手順3
【化130】
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【0326】
ジクロロメタン(5.00mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(50.0mg、0.15mmol)及びトリエチルアミン(30.0mg、0.30mmol)の撹拌溶液に、アシル塩化物(0.30mmol)を、0℃で添加した。得られた混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。反応を、0℃でメタノール(0.50mL)によってクエンチした。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜4%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、対応する生成物をオフホワイトの固体として得た。
【0327】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表9】
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【0328】
中間体64及び65
【化131】
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【0329】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−1−カルボニトリル:ジクロロメタン(8.00mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(200mg、0.60mmol)及びトリエチルアミン(0.21mL、1.50mmol)の混合物に、シアン臭化物(95.0mg、0.90mmol、ジクロロメタン1.00mL中)を、0℃で滴下した。得られた混合物を、0℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜5%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(200mg、94%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.72(s,1H),8.68(d,J=7.0Hz,1H),7.92(d,J=9.2Hz,1H),4.83(d,J=7.8Hz,2H),4.50(d,J=7.9Hz,2H),3.40(s,3H);MS:[(M+1)]=361.00,363.00。
【0330】
【化132】
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【0331】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−1−(2H−テトラゾール−5−イル)スピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(15.0mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−1−カルボニトリル(200mg、0.55mmol)の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(72.0mg、1.11mmol)及び塩化アルミニウム(23.0mg、0.17mmol)を、アルゴン雰囲気下、周囲温度で添加した。得られた混合物を、アルゴン雰囲気下、120℃で30分間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、混合物を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、330g;移動相A:水(加えて5mMのAcOH);移動相B:アセトニトリル;流量:80mL/分;勾配:20分で38%Bから58%B;検出器:UV254nm]。所望の生成物を含む画分を、48%Bで収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(100mg、45%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.00(s,1H),8.68(d,J=7.5Hz,1H),8.08(d,J=10.1Hz,1H),4.52(d,J=8.6Hz,2H),4.39(d,J=8.6Hz,2H),3.31(s,3H);MS:[(M+1)]=404.00,406.00。
【0332】
【化133】
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【0333】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−1−(2−メチル−2H−テトラゾール−5−イル)スピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン及び8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−1−(1−メチル−1H−テトラゾール−5−イル)スピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(5.00mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−3−メチル−1−(1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(60.0mg、0.15mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(8.00mg、0.18mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)を、アルゴン雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、アルゴン雰囲気下、0℃で10分間撹拌し、続いて、ヨードメタン(105mg、0.75mmol、テトラヒドロフラン2.00mL中)を、0℃で滴下した。周囲温度でさらに1時間撹拌した後、反応を、水(1.00mL)の添加によってクエンチした。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配:20分で40%Bから60%B;検出器:UV254nm]。所望の生成物を含む画分を、49%Bで収集し、減圧下で濃縮して、8−ブロモ−7−フルオロ−3−メチル−1−(2−メチル−2H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オンを、オフホワイトの固体(18.0mg、29%)として得た:MS:[(M+1)]=417.95,419.95。所望の生成物を含む画分を、52%Bで収集し、減圧下で濃縮して、8−ブロモ−7−フルオロ−3−メチル−1−(1−メチル−1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)−2,3−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オンを、オフホワイトの固体(35mg、57%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.99(s,1H),8.77(d,J=7.5Hz,1H),8.08(d,J=10.1Hz,1H),4.49(d,J=8.5Hz,2H),4.34(d,J=8.5Hz,2H),4.28(s,3H),3.31(s,3H);MS:[(M+1)]=417.95,419.95。
【0334】
中間体H66
【化134】
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【0335】
(R)−8’−ブロモ−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:メタノール(1.50mL)及びエタノール(1.50mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(40.0mg、0.12mmol)及び(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルバルデヒド(92.9mg、0.71mmol)の撹拌混合物に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(15.0mg、0.24mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、50℃で30分間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、メタノール(1.00mL)及び塩酸(4.00mL、1N)に溶解させ、周囲温度で30分間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、さらに精製することなく次のステップで使用した:MS:[(M+1)]=410.20,412.20。
【0336】
中間体H67
【化135】
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【0337】
(S)−8’−ブロモ−1−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[アゼチジン−3,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:メタノール(1.50mL)及びエタノール(1.50mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[アゼチジン−3,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(40.0mg、0.12mmol)及び(4R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−カルバルデヒド(93.0mg、0.71mmol)の撹拌混合物に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(15.0mg、0.24mmol)を、周囲温度で少しずつ添加した。得られた混合物を、50℃で1時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、メタノール(1.00mL)及び塩酸(4.00mL、1N)に溶解させ、周囲温度で30分間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、さらに精製することなく次のステップで使用した:MS:[(M+1)]=410.20,412.20。
【0338】
【化136】
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【0339】
3,3−ジフルオロシクロブタン−1−カルボン酸メチル:ジクロロメタン(230mL)中の3−オキソシクロブタン−1−カルボン酸メチル(5.00g、39.0mmol)の撹拌溶液に、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(6.29g、39.0mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で滴下した。周囲温度で16時間撹拌した後、反応を、0℃で飽和重炭酸ナトリウム水溶液によってクエンチした。得られた混合物を、ジクロロメタン(8×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の油(5.50g、94%)として得た。
【0340】
【化137】
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【0341】
3−メチルシクロブタン−1−カルボン酸デシル:ジクロロメタン(30.0mL)中の3−メチルシクロブタン−1−カルボン酸(1.00g、8.76mmol)及び1−デカノール(2.08g、13.1mmol)の撹拌溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(2.52g、13.1mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(107mg、0.88mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、25℃で16時間撹拌し、水(30.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、ジクロロメタン(3×30.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜8%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(1.82g、82%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ4.10−4.02(m,2H),3.15−2.85(m,1H),2.52−2.36(m,1H),2.35−2.26(m,2H),1.90−1.78(m,2H),1.67−1.58(m,2H),1.37−1.21(m,14H),1.12(d,J=6.5Hz,1H),1.05(d,J=6.5Hz,2H),0.88(t,J=6.7Hz,3H)。
【0342】
【化138】
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【0343】
3,3−ジメチルシクロブタン−1−カルボン酸デシル:表題化合物を、淡黄色の油として上記の手順に従って調製した:H NMR(400MHz,CDCl)δ4.05(t,J=6.7Hz,2H),3.04(p,J=8.9Hz,1H),2.11−2.01(m,2H),2.01−1.90(m,2H),1.66−1.57(m,2H),1.37−1.21(m,14H),1.15(s,3H),1.09(s,3H),0.88(t,J=6.7Hz,3H)。
【0344】
【化139】
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【0345】
3−ベンジリデンシクロブタンカルボン酸メチル:ジメチルスルホキシド(80.0mL)中のベンジルトリフェニルホスホニウムクロリド(15.2g、39.0mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(1.72g、42.9mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)で、窒素雰囲気下、25℃で0.5時間処理し、続いて、3−オキソシクロブタン−1−カルボン酸メチル(5.00g、39.0mmol)を、周囲温度で2分間にわたって滴下した。50℃で4時間撹拌した後、得られた混合物を、周囲温度まで冷却した。反応を、0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)によってクエンチし、水(150mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜6%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(2.00g、26%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.33−7.27(m,2H),7.20−7.15(m,3H),6.16(q,J=2.3Hz,1H),3.73(s,3H),3.44−3.06(m,5H);MS:[(M+1)]=203.20。
【0346】
【化140】
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【0347】
3−ベンジルシクロブタンカルボン酸メチル:メタノール(10.0mL)中の3−(フェニルメチリデン)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(1.00g、4.94mmol)の撹拌溶液に、無水Pd/C(100mg、木炭上10%のパラジウム)を、窒素雰囲気下、周囲温度で添加した。水素雰囲気下、周囲温度で16時間撹拌した後、得られた混合物を、濾過した。濾過したケーキを、メタノール(3×20.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(913mg、91%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.30−7.24(m,2H),7.21−7.11(m,3H),3.67(d,J=1.9Hz,3H),3.15−2.90(m,1H),2.79−2.67(m,2H),2.56−2.42(m,1H),2.41−2.24(m,2H),2.06−1.97(m,2H);MS:[(M+1)]=205.10。
【0348】
【化141】
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【0349】
3−エチリデンシクロブタン−1−カルボン酸デシル:ジメチルスルホキシド(300mL)中の臭化エチルトリフェニルホスホニウム(17.3g、46.5mmol)の溶液に、カリウムt−ブトキシド(4.94g、44.1mmol)を、14℃で少しずつ添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、25℃で0.5時間撹拌し、続いて、3−オキソシクロブタン−1−カルボン酸デシル(8.00g、31.5mmol)を、14℃で2分間にわたって滴下した。25℃で4時間撹拌した後、反応を、0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、水(1.00L)で希釈し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜5%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の油(1.70g、21%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ5.18(qp,J=7.2,2.6Hz,1H),4.09(t,J=6.7Hz,2H),3.10(tt,J=9.2,7.2Hz,1H),2.96−2.79(m,4H),1.67−1.58(m,2H),1.49(dq,J=6.0,2.0Hz,3H),1.39−1.20(m,14H),0.88(t,J=6.7Hz,3H)。
【0350】
【化142】
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【0351】
3−エチルシクロブタン−1−カルボン酸デシル:メタノール(10.0mL)中の3−エチリデンシクロブタン−1−カルボン酸デシル(700mg、4.94mmol)の撹拌溶液に、無水Pd/C(70.0mg、木炭上10%のパラジウム)を、窒素雰囲気下、周囲温度で添加した。水素雰囲気下、周囲温度で16時間撹拌した後、得られた混合物を、濾過した。濾過したケーキを、メタノール(3×20.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(666mg、95%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ4.10−4.02(m,2H),3.10−2.87(m,1H),2.40−2.22(m,2H),2.16−2.03(m,1H),1.91−1.76(m,2H),1.67−1.56(m,2H),1.48−1.21(m,16H),0.92−0.75(m,6H)。
【0352】
【化143】
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【0353】
3−フェノキシシクロブタン−1−カルボン酸メチル:無水テトラヒドロフラン(50.0mL)中の3−ヒドロキシシクロブタン−1−カルボン酸メチル(4.00g、30.7mmol)、トリフェニルホスフィン(6.45g、24.6mmol)及びフェノール(2.31g、24.6mmol)の溶液に、ジイソプロピルアゾジホルメート(4.97g、24.6mmol)を、0℃で滴下した。窒素雰囲気下、55℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の油(3.80g、60%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.27(t,J=7.9Hz,2H),6.94(t,J=7.3Hz,1H),6.79(d,J=7.9Hz,2H),4.90(p,J=6.6Hz,1H),3.74(s,3H),3.23−3.13(m,1H),2.79−2.68(m,2H),2.52−2.41(m,2H)。
【0354】
【化144】
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【0355】
7−(tert−ブチル)2−メチル 7−アザスピロ[3.5]ノナン−2,7−ジカルボキシレート:N,N−ジメチルホルムアミド(50.0mL)中の7−(tert−ブトキシカルボニル)−7−アザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸(1.50、5.57mmol)及び炭酸セシウム(2.72g、8.35mmol)の混合物に、ヨードメタン(1.03g、7.26mmol)を、窒素雰囲気下、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、水(400mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(1.44g、91%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ3.68(s,3H),3.39−3.32(m,2H),3.32−3.24(m,2H),3.09(p,J=8.8Hz,1H),2.06(d,J=8.9Hz,4H),1.60−1.55(m,2H),1.55−1.49(m,2H),1.45(s,9H);MS:[(M+1)]+=284.20。
【0356】
【化145】
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【0357】
3−(2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシシクロブタン−1−カルボン酸メチル:無水テトラヒドロフラン(390mL)中の1−ブロモ−2−フルオロベンゼン(6.83g、39.0mmol)の溶液を、n−ブチルリチウム(15.6mL、39.0mmol、ヘキサン中2.50M)で、−78℃で1時間処理し、続いて、3−オキソシクロブタン−1−カルボン酸メチル(5.00g、39.0mmol)を添加した。得られた混合物を、内部温度が0℃に温まるまで、窒素雰囲気下で、さらに1時間撹拌した。反応を、−10℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(30.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、水(500mL)で希釈し、分離した。水層を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中3%〜17%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の油(2.00g、23%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.43(td,J=7.9,1.8Hz,1H),7.33−7.28(m,1H),7.17−7.04(m,2H),3.75(s,3H),3.07−2.88(m,3H),2.68−2.62(m,2H)。
【0358】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表10】
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【0359】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表11】
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【0360】
【化146】
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【0361】
3−(2−フルオロフェニル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:トリフルオロ酢酸(10.0mL)及びジクロロメタン(10.0mL)中の3−(2−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシシクロブタン−1−カルボン酸メチル(2.00g、8.92mmol)の溶液に、トリエチルシラン(5.19g、44.6mmol)を、15℃で滴下した。得られた溶液を、周囲温度で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を水(30.0mL)及び酢酸エチル(30.0mL)で取った。水層を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜10%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(400mg、22%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.43(td,J=7.9,1.8Hz,1H),7.33−7.28(m,1H),7.17−7.04(m,2H),3.75(s,3H),3.07−2.88(m,3H),2.68−2.62(m,2H)。
【0362】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表12】
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【0363】
【化147】
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【0364】
3−フルオロ−3−(ピリジン−3−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:ジクロロメタン中(22.0mL)の3−ヒドロキシ−3−(ピリジン−3−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(1.54g、7.43mmol)の撹拌溶液に、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(1.92g、11.9mmol)を、アルゴン雰囲気下、−78℃で滴下した。混合物を、−78℃から0℃まで1時間撹拌した。反応を、0℃で飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜3%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を赤色の油(1.26g、82%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.75(d,J=9.9Hz,1H),8.60(d,J=4.8Hz,1H),7.81(d,J=8.0Hz,1H),7.36(dd,J=8.0,4.9Hz,1H),3.73(s,3H),3.53(p,J=8.8Hz,1H),2.89(dd,J=24.1,8.7Hz,4H);MS:[(M+1)]=210.20。
【0365】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表13】
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【0366】
【化148】
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【0367】
3−(ピリジン−3−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:メタノール(40.0mL)及びギ酸(2.00mL)中の3−フルオロ−3−(ピリジン−3−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(1.26g、6.02mmol)の撹拌溶液に、無水Pd/C(1.26g、11.8mmol、木炭上10%のパラジウム)を、窒素雰囲気下、周囲温度で添加した。得られた混合物を、水素雰囲気下、35℃で16時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをメタノール(4×20.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜3%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(1.05g、91%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.16(s,1H),7.81(d,J=7.9Hz,1H),7.74(d,J=7.9Hz,1H),7.43(s,1H),3.85(p,J=8.8Hz,0.7H),3.77(s,2H),3.71(s,1H),3.54(p,J=9.2Hz,0.3H),3.24−3.15(m,1H),2.81−2.63(m,2H),2.52−2.40(m,2H);MS:[(M+1)]=192.10。
【0368】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表14】
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注:化合物4及び5を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって分離し、石油エーテル中1%〜35%の酢酸エチルで溶出させた。化合物4:低極性、化合物5:高極性。
【0369】
中間体I
【化149】
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【0370】
1−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−3−(2−フルオロフェニル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:無水テトラヒドロフラン(25.0mL)中のジイソプロピルアミン(302mg、2.98mmol)の溶液に、n−ブチルリチウム(1.19mL、2.98mmol、ヘキサン中2.50M)を、窒素雰囲気下、−78℃で添加した。得られた混合物を、−20℃から−15℃まで1時間撹拌し、続いて、3−(2−フルオロフェニル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(621mg、2.99mmol)を、−78℃で2分間にわたって滴下した。−78℃でさらに1時間撹拌した後、6−ブロモ−5−クロロ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン(700mg、2.29mmol)を、反応混合物に少しずつ添加した。得られた混合物を、周囲温度にゆっくり温めた。周囲温度で2時間撹拌した後、反応を、−30℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、水(150mL)で希釈し、分離した。水層を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮し、石油エーテル中1%〜9%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(270mg、25%)として得た:MS:[(M+1)]=477.10,479.10。
【0371】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表15】
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注:化合物9及び10を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRAL ART Cellulose−SB、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン(加えて0.1%ジエチルアミン);移動相B:i−PrOH;流量:20mL/分;勾配:10分で50Bから50B;検出器:UV220/254nm;RT1:6.79分(化合物10);RT2:8.25分(化合物9)。
【0372】
【化150】
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【0373】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(2−フルオロフェニル)スピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:酢酸(5.00mL)中の1−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−3−(2−フルオロフェニル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(270mg、0.57mmol)の溶液に、鉄粉(222mg、3.96mmol)を、周囲温度で添加した。25℃で1時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(6×100mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜6%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(230mg、98%)として得た:MS:[(M+1)]=415.10,417.10。
【0374】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表16】
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注:a:化合物18及び19を、以下の条件で逆相クロマトグラフィーによって分離した:[カラム:球状C18カラム、20〜40μm、330g;移動相A:水(加えて5mMのAcOH);移動相B:アセトニトリル;流量:80mL/分;移動相Bの勾配:20分で55%Bから75%B;検出器:UV254nm]。シス異性体:より遅く溶出した異性体;トランス異性体:より速く溶出した異性体;b:化合物20及び21を、以下の条件で逆相クロマトグラフィーによって分離した:[カラム:球状C18カラム、20〜40μm、330g;移動相A:水(加えて5mMのAcOH);移動相B:アセトニトリル;流量:80mL/分;移動相Bの勾配:5%〜60%、15分、60%〜66%、6分、66%、5分、66%〜69%、3分、69%、4分、69%〜95%3分、95%、5分;検出器:UV254nm]。シス異性体:より速く溶出した異性体;トランス異性体:より遅く溶出した異性体。
【0375】
【化151】
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【0376】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(2−フルオロフェニル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ3−(2−フルオロフェニル)−3H−スピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(156mg、0.38mmol)に水素化ナトリウム(15.0mg、0.38mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で1時間撹拌し、続いて、ヨードメタン(64.0mg、0.45mmol)を、0℃で2分間にわたって添加した。25℃でさらに1.5時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜5%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(70.0mg、44%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.78(s,1H),8.58(d,J=7.2Hz,0.6H),8.50(d,J=7.2Hz,0.4H),7.94−7.84(m,1H),7.46−7.28(m,3H),7.18−7.04(m,1H),4.56(p,J=9.5Hz,1H),3.42(s,1.2H),3.44(s,1.8H),3.28−3.06(m,4H);MS:[(M+1)]=429.00,431.00。
【0377】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表17】
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【0378】
中間体J
【化152】
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【0379】
3−(1H−ピラゾール−1−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:N,N−ジメチルホルムアミド(34.0mL)中の1H−ピラゾール(2.34g、34.3mmol)の溶液に、3−クロロシクロブタン−1−カルボン酸メチル(1.70g、11.4mmol)及び炭酸カリウム(6.32g、45.8mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、80℃で16時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、濾過した。濾過したケーキを、酢酸エチル(3×10mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーにより精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、330g;移動相A:水(加えて10mmolのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:80mL/分;勾配:20分で35%Bから60%B;検出器:UV220nm]。所望の生成物を含む画分を、45%Bで収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(1.00g、49%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.57(m,0.3H),7.55−7.48(m,1H),7.41(m,0.3H),6.26(dd,J=11.5,2.1Hz,1H),5.04(m,0.3H),4.75(m,0.7H),3.74(d,J=11.4Hz,3H),3.22(m,0.3H),3.03−2.83(m,1.7H),2.85−2.70(m,4H);MS:[(M+1)]=181.20。
【0380】
【化153】
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【0381】
1−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−3−(1H−ピラゾール−1−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:テトラヒドロフラン(23.0mL)中の3−(1H−ピラゾール−1−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(600mg、3.33mmol)の溶液を、リチウムジイソプロピルアミド(3.30mL、3.33mmol、テトラヒドロフラン中1M)で、−78℃で1時間処理し、続いて、6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン(1.12g、3.66mmol)を添加した。0℃でさらに1時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(30.0mL)によってクエンチし、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:カラム:C18カラム、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて5mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:60mL/分;勾配:30分で60%Bから80%B;検出器:UV254nm。所望の生成物を含む画分を、75%Bで収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(25.0mg、2%)として得た:MS:[(M+1)]=449.20,451.20。
【0382】
【化154】
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【0383】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(1H−ピラゾール−1−イル)スピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:酢酸(10.0mL)中の1−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−3−(1H−ピラゾール−1−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(25.0mg、0.056mmol)の溶液に、鉄粉(31.1mg、0.56mmol)を添加した。反応を、周囲温度で16時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:カラム:C18カラム、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて5mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:60mL/分;勾配:30分で60%Bから80%B;検出器:UV254nm。所望の生成物を含む画分を、75%Bで収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(20.0mg、93%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ10.00(s,1H),8.89(s,1H),7.97(s,1H),7.86(d,J=1.7Hz,1H),6.35(t,J=1.9Hz,1H),5.42(s,1H),3.77(s,2H),3.16(s,2H);MS:[(M+1)]=387.00,389.00。
【0384】
【化155】
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【0385】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−3−(1H−ピラゾール−1−イル)スピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(5.00mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−3−(1H−ピラゾール−1−イル)−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(20.0mg、0.052mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(2.69mg、0.067mmol、60%が鉱物油に分散した)で、0℃で30分間処理し、続いて、ヨードメタン(11.0mg、0.077mmol)を添加した。得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム水溶液(2.00mL)によってクエンチした。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:カラム:C18カラム、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:60mL/分;勾配:30分で90%Bから95%B;検出器:UV254nm。所望の生成物を含む画分を、95%Bで収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(17.0mg、82%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ10.10(s,1H),8.71(s,1H),8.13(s,1H),7.85(d,J=1.8Hz,1H),7.53(d,J=2.2Hz,1H),6.33(t,J=2.0Hz,1H),5.42(s,1H),3.75(s,2H),3.43(s,3H),3.14(s,2H);MS:[(M+1)]=400.95,402.95。
【0386】
中間体K
【化156】
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【0387】
シス−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−4−イル)スピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:シス−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(100mg、0.23mmol)を、塩化水素(50.0mL、1,4−ジオキサン中4M)で、100℃で5時間処理した。周囲温度まで冷却した後、反応混合物を、減圧下で濃縮した。残渣をジクロロメタン及びメタノール(100mL、体積/体積=10/1)に再溶解させた。得られた混合物を、水酸化アンモニウムで中和した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜25%のメタノールで溶出させて、表題化合物を淡黄色の固体(70.0mg、73%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ11.46(s,1H),8.94(d,J=2.7Hz,1H),8.52(d,J=7.4Hz,1H),8.06(dd,J=10.0,2.6Hz,1H),7.40(d,J=6.8Hz,1H),6.57(dd,J=6.8,1.7Hz,1H),6.44(s,1H),4.07(p,J=9.2Hz,1H),3.32(s,3H),3.08(dd,J=13.3,10.3Hz,2H),2.79−2.72(m,2H);MS:[(M+1)]=428.00,430.00。
【0388】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表18】
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【0389】
中間体L
【化157】
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【0390】
3−(ヒドロキシメチル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:無水テトラヒドロフラン(65.0mL)中の3−メチリデンシクロブタン−1−カルボン酸メチル(12.0g、95.1mmol)(PCT Int.Appl.,2017127430,27 Jul 2017によって報告された手順に従って調製された)の溶液に、ボラン(35.2mL、35.2mmol、テトラヒドロフラン中1M)を、−10℃で滴下した。得られた混合物を、25℃で4時間撹拌し、続いて、メタノール(2.00mL)を添加した。−10℃で15分間撹拌した後、水酸化ナトリウム溶液(13.6mL、40.9mmol、3M)及び過酸化水素溶液(10.0g、100mmol、34重量/重量%)を、0℃で順番に添加した。得られた混合物を、25℃で2時間撹拌した。反応を、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(50.0mL)によってクエンチし、水(150mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(8.6g、63%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ3.75−3.63(m,4H),3.59(d,J=6.2Hz,1H),3.17−2.97(m,1H),2.62−2.24(m,3H),2.11−2.01(m,2H)。
【0391】
【化158】
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【0392】
3−(メトキシメチル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:N,N−ジメチルホルムアミド(25.0mL)中の3−(ヒドロキシメチル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(2.50g、17.3mmol)、ヨードメタン(4.90g、34.7mmol)及び酸化銀(6.10g、26.0mmol)の混合物を、45℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、周囲温度まで冷却し、減圧下で濾過した。濾過したケーキを、テトラヒドロフラン(3×20.0mL)で洗浄した。濾液を、水(250mL)で希釈し、ジエチルエーテル(6×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(2.50g、90%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ3.59(d,J=8.9Hz,3H),3.37−3.31(m,1H),3.26−3.19(m,4H),3.17−3.00(m,1H),2.48−2.38(m,1H),2.25−2.13(m,2H),1.99−1.84(m,2H)。
【0393】
【化159】
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【0394】
1−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−3−(メトキシメチル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:テトラヒドロフラン(4.00mL)中の3−(メトキシメチル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(2.42g、15.3mmol)の溶液を、無水テトラヒドロフラン(150mL)中の新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド(15.3mmol)で、−78℃で1時間処理し、続いて、6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン(3.60g、11.8mmol)を添加した。得られた混合物を、0℃にゆっくりと温めた。0℃に1時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム(30.0mL)によってクエンチし、水(800mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中3%〜20%の酢酸エチルで溶出させて、表題化合物を黄色の油(901mg、18%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.34−9.22(m,1H),8.31(dd,J=7.3,1.9Hz,1H),8.16(dd,J=9.3,2.1Hz,1H),3.72(s,2H),3.69(s,3H),3.67−3.59(m,3H),3.25(s,3H),2.75−2.58(m,2H);MS:[(M+1)]=427.20,429.20。
【0395】
【化160】
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【0396】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(メトキシメチル)スピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:酢酸(20.0mL)中の1−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−3−(メトキシメチル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(0.90g、2.11mmol)の溶液に、鉄粉(1.17g、21.1mmol)を、周囲温度で添加した。周囲温度で1時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(6×50.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜5%のメタノールで溶出させて、表題化合物を黄色の固体(721mg、94%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ10.79(br,1H),9.04(d,J=7.5Hz,0.4H),8.70−8.65(m,1H),8.38(d,J=7.5,0.6H),7.95−7.88(m,1H),3.71−3.62(m,3H),3.46(s,0.8H),3.29(s,1.2H),3.13−3.02(m,1H),2.92−2.72(m,2H),2.33−2.16(m,2H);MS:[(M+1)]=365.20,367.20。
【0397】
【化161】
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【0398】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(メトキシメチル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−3−(メトキシメチル)−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(400mg、1.10mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(65.7mg、1.64mmol、60%鉱物油中に分散した)で、窒素雰囲気下、0℃で0.5時間処理し、続いて、ヨードメタン(202mg、1.42mmol)を添加した。周囲温度でさらに40分間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム(30.0mL)によってクエンチし、水(100mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1〜2%のメタノールで溶出させて、表題化合物を黄色の固体(402mg、97%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.18(d,J=7.4Hz,0.5H),8.70−8.65(m,1H),8.42(d,J=7.4Hz,0.5H),7.90−7.83(m,1H),3.83(s,1.5H),3.69(s,1.5H),3.46(s,1H),3.29(s,1H),3.10−3.06(m,1H),2.92−2.72(m,2H),2.63−2.46(m,2H);MS:[(M+1)]=379.20,381.20。
【0399】
【化162】
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【0400】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:無水ジクロロメタン(20.0mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(メトキシメチル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(0.41g、1.08mmol)、15−クラウン−5(1.43g、6.49mmol)及びヨウ化ナトリウム(325mg、2.16mmol)の撹拌混合物に、三臭化ホウ素(10.8mL、10.8mmol、ジクロロメタン中1M)を、窒素雰囲気下、−30℃で滴下した。窒素雰囲気下、0℃で3時間撹拌した後、混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)でクエンチした。水層を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜3%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(0.27g、69%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.22(d,J=7.2Hz,0.4H),8.66(d,J=10.3Hz,1H),8.40(d,J=7.2Hz,0.6H),7.87(t,J=9.2Hz,1H),4.04(d,J=5.8Hz,1.2H),3.90−3.83(m,0.8H),3.37(d,J=2.8Hz,3H),3.24−3.15(m,1H),3.14−3.06(m,0.8H),2.89(dd,J=13.4,10.0Hz,1.2H),2.67(dd,J=13.9,6.3Hz,1.2H),2.51(td,J=9.4,2.7Hz,0.8H);MS:[(M+1)]=365.00,367.00。
【0401】
【化163】
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【0402】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−3−カルバルデヒド:ジクロロメタン(5.00mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(200mg、0.55mmol)の溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(465mg、1.10mmol)を、0℃で添加した。25℃で4時間撹拌した後、反応を、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL、体積/体積=1/1)によってクエンチした。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中5%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(110mg、56%)として得て、さらに精製することなく次のステップで使用した:MS:[(M+1)]=363.00,365.00。
【0403】
【化164】
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【0404】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(1−ヒドロキシエチル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:テトラヒドロフラン(5.00mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−3−カルバルデヒド(110mg、0.30mmol)の溶液に、ブロモ(メチル)マグネシウム(0.90mL、0.90mmol、エチルエーテル中1M)を、窒素雰囲気下、−30℃で滴下した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、0℃で2時間撹拌した。反応を、0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(5.00mL)によってクエンチし、水(20.0mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×20.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×20.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(ジクロロメタン中5%のメタノール)によって精製して、表題化合物を黄色の固体(57.0mg、50%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.22(d,J=7.2Hz,0.6H),8.65(d,J=10.9Hz,1H),8.37(d,J=7.2Hz,0.4H),7.89−7.90(m,1H),4.10−4.00(m,1H),3.37(d,J=2.9Hz,3H),3.20−3.11(m,1H),3.05(td,J=10.5,3.7Hz,1H),2.92−2.82(m,1H),2.65−2.55(m,1H),2.53−2.41(m,1H),1.28−1.23(m,3H);MS:[(M+1)]=379.20,381.20。
【0405】
【化165】
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【0406】
3−アセチル−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:ジクロロメタン(5.00mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(1−ヒドロキシエチル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(57.0mg、0.15mmol)の溶液に、Dess−Martinペルヨージナン(128mg、0.30mmol)を、0℃で添加した。25℃で4時間撹拌した後、反応を、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL、体積/体積=1/1)の混合物によってクエンチした。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中5%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(50.0mg、88%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.74(d,J=7.2Hz,0.6H),8.67(d,J=5.0Hz,1H),8.31(d,J=7.2Hz,0.4H),7.85(dd,J=21.0,9.5Hz,1H),4.16−3.98(m,1H),3.37(d,J=13.1Hz,3H),3.19−3.05(m,2H),3.01−2.91(m,1H),2.75−2.67(m,1H),2.34(d,J=23.6Hz,3H);MS:[(M+1)]=377.10,379.10。
【0407】
【化166】
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【0408】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:無水テトラヒドロフラン(5.00mL)中の3−アセチル−8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(50.0mg、0.13mmol)の溶液に、ブロモ(メチル)マグネシウム(0.40mL、0.40mmol、ジエチルエーテル中1M)を、窒素雰囲気下、−30℃で滴下した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、0℃で2時間撹拌した。反応を、0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(5.00mL)によってクエンチし、水(20.0mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×20.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×20.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(ジクロロメタン中5%のメタノール)によって精製して、表題化合物を黄色の固体(25.0mg、48%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.29(d,J=7.5Hz,0.7H),8.65(d,J=15.0Hz,1H),8.35(d,J=6.8Hz,0.3H),7.90−7.77(m,1H),3.38(d,J=2.8Hz,3H),3.11−2.75(m,4H),2.50−2.41(m,1H),1.28(d,J=8.8Hz,6H);MS:[(M+1)]=393.20,395.20。
【0409】
中間体M
【化167】
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【0410】
3−(エトキシメチル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:N,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)中の3−(ヒドロキシメチル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(0.92g、6.38mmol)、ヨードエタン(2.99g、19.1mmol)及び酸化銀(2.22g、9.58mmol)の混合物を、45℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、周囲温度まで冷却し、濾過した。濾過したケーキを、テトラヒドロフラン(3×20.0mL)で洗浄した。濾液を、水(150mL)で希釈し、ジエチルエーテル(6×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(1.00g、91%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ4.19−4.01(m,2H),3.76−3.58(m,5H),3.10−2.99(m,1H),2.64−2.25(m,5H),2.15−2.00(m,3H)。
【0411】
【化168】
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【0412】
1−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−3−(エトキシメチル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:テトラヒドロフラン(5.00mL)中の3−(エトキシメチル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(660mg、3.83mmol)の溶液を、無水テトラヒドロフラン(38.0mL)中の新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド(3.83mmol)で、−78℃で1時間処理し、続いて、6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン(900mg、2.95mmol)を添加した。0℃でさらに1時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)によってクエンチし、水(100mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜10%の酢酸エチルで溶出させて、表題化合物を黄色の油(174mg、14%)として得た:MS:[(M+1)]=441.20,443.20。
【0413】
【化169】
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【0414】
8’−ブロモ−3−(エトキシメチル)−7’−フルオロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:酢酸(8.00mL)中1−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)−3−(エトキシメチル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(174mg、0.39mmol)の溶液に、鉄粉(220mg、3.94mmol)を、周囲温度で添加した。周囲温度で1時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(6×50.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜5%のメタノールで溶出させて、表題化合物を黄色の固体(116mg、78%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.05(d,J=7.3Hz,0.25H),8.76(d,J=7.4Hz,0.75H),8.44(d,J=7.1Hz,0.5H),8.31(br,0.25H),8.16(br,0.5H),7.89(dd,J=9.4,3.1Hz,0.75H),3.94−3.89(m,2H),3.61−3.55(m,2H),3.47−3.11(m,1H),2.83−2.75(m,2H),2.61−2.54(m,2H),1.43−1.39(m,3H);MS:[(M+1)]=379.20,381.20。
【0415】
【化170】
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【0416】
8’−ブロモ−3−(エトキシメチル)−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(5.00mL)中の8−ブロモ−3−(エトキシメチル)−7−フルオロ−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(116mg、0.31mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(18.4mg、0.46mmol、60%が鉱物油に分散した)で、窒素雰囲気下、0℃で0.5時間処理し、続いて、ヨードメタン(56.5mg、0.39mmol)を2分間にわたって添加した。周囲温度でさらに40分間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム(5.00mL)によってクエンチし、水(50.0mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜2%のメタノールで溶出させて、表題化合物を黄色の油(120mg、99%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.03(d,J=7.1Hz,0.4H),8.67(d,J=5.9Hz,1H),8.44(d,J=7.1Hz,0.6H),7.90−7.83(m.1H),3.90−3.80(m,2H),3.68−3.57(m,2H),3.39(d,J=4.6Hz,3H),3.23(p,J=9.1Hz,1H),3.14−3.06(m,0.8H),2.88(dd,J=13.3,9.7Hz,1.2H),2.56(dd,J=13.4,6.6Hz,1.2H),2.48(dd,J=12.2,9.1Hz,0.8H),1.43(t,J=7.0Hz,1.2H),1.29(t,J=7.0Hz,1.8H);MS:[(M+1)]=393.10,395.10。
【0417】
中間体M1
【化171】
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【0418】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−3−(フェノキシメチル)スピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:無水テトラヒドロフラン(3.00mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(50.0mg、0.14mmol)、トリフェニルホスフィン(72.0mg、0.28mmol)及びフェノール(20.0mg、0.21mmol)の溶液に、ジイソプロピルアゾジホルメート(56.0mg、0.28mmol)を、0℃で滴下した。周囲温度で16時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜4%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(40.0mg、67%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.94(d,J=7.1Hz,0.4H),8.67(s,1H),8.45(d,J=7.1Hz,0.6H),7.95−7.89(m,1H),7.39−7.29(m,2H),7.06−6.95(m,3H),4.43(d,J=7.5Hz,1.2H),4.14(d,J=2.9Hz,0.8H),3.47−3.30(m,4H),3.26(t,J=6.4Hz,0.8H),2.97(t,J=11.4Hz,1.2H),2.71−2.53(m,2H);MS:[(M+1)]=441.20,443.20。
【0419】
中間体M2
【化172】
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【0420】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(イソプロポキシメチル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:無水N、N−ジメチルホルムアミド(3.00mL)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(70.0mg、0.19mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(23.0mg、0.56mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)で、窒素雰囲気下、0℃で1時間処理し、続いて、2−ヨードプロパン(326mg、1.92mmol)を0℃で2分間にわたって少しずつ添加した。25℃でさらに2時間後、上記混合物に水素化ナトリウム(23.0mg、0.56mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)を、0℃で2分間にわたって少しずつ添加した。得られた混合物を、周囲温度でさらに16時間撹拌した。反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(5.00mL)によってクエンチし、水(50.0mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(ジクロロメタン中6%のメタノール)によって精製して、表題化合物を黄色の油(16.0mg、21%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.91(s,1H),8.75(d,J=7.4Hz,0.5H),8.43(d,J=7.4Hz,0.5H),8.03(t,J=9.0Hz,1H),3.80−3.70(m,1.5H),3.63(p,J=6.0Hz,0.5H),3.53(d,J=3.4Hz,1H),3.30(d,J=6.5Hz,3H),3.27−3.19(m,0.5H),3.10−2.98(m,0.5H),2.90(t,J=10.8Hz,1H),2.80(dd,J=13.0,9.5Hz,1H),2.37−2.25(m,2H),1.31(d,J=6.2Hz,3H),1.15(d,J=6.1Hz,3H);MS:[(M+1)]=407.10,409.10。
【0421】
中間体N
【化173】
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【0422】
8’−ブロモ−3−((ジメチルアミノ)メチル)−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:ジメチルアミン(5.00mL、水中33重量/重量%)中の8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−3−カルバルデヒド(60.0mg、0.17mmol)の撹拌溶液に、酢酸(10.0mg、0.17mmol)を、添加した。得られた混合物を、周囲温度で2時間撹拌し、続いて、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(42.0mg、0.66mmol)を周囲温度で添加した。さらに3時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(ジクロロメタン中10%のメタノール)により精製して、表題化合物を黄色の固体(40.0mg、62%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.66(d,J=3.1Hz,1.5H),8.33(d,J=7.2Hz,0.5H),7.85(dd,J=9.5,8.0Hz,1H),3.45(s,2H),3.37(d,J=3.8Hz,3H),3.13(s,1H),3.03−2.64(m,6H),2.65−2.46(m,4H);MS:[(M+1)]=392.10,394.10。
【0423】
中間体O
【化174】
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【0424】
8’−(5−アミノ−6−(3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:1,4−ジオキサン(8.00mL)中の3−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(262mg、0.72mmol)の溶液に、水(2.00mL)、5−ブロモ−2−[3−(ジメチルアミノ)アゼチジン−1−イル]ピリジン−3−アミン(150mg、0.55mmol)、炭酸ナトリウム(70.4mg、0.66mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(Pd(PPh、96.0mg、0.08mmol)を添加した。窒素雰囲気下、80℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜10%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(143mg、61%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ8.68(s,1H),8.40(d,J=2.0Hz,1H),8.10(d,J=8.9Hz,1H),7.99(d,J=2.0Hz,1H),7.89(dd,J=9.1,1.9Hz,1H),7.73−7.51(m,1H),7.40(d,J=2.0Hz,1H),4.25(t,J=7.6Hz,2H),3.96(t,J=7.1Hz,2H),3.38(s,3H),3.29−3.19(m,J=6.4Hz,1H),3.04−2.87(m,2H),2.74−2.57(m,J=26.9,17.6,7.9Hz,4H),2.26(s,6H);MS:[(M+1)]=429.35。
【0425】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表19】
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【0426】
中間体P
【化175】
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【0427】
2−アミノ−5−ブロモ−4−フルオロ安息香酸:N,N−ジメチルホルムアミド(2.00L)中の2−アミノ−4−フルオロ安息香酸(200g、1.29mol)の溶液に、N,N−ジメチルホルムアミド(1.00L)中のN−ブロモスクシンイミド(230g、1.29mol)の溶液を、−10℃で1時間にわたって添加した。さらに1時間撹拌した後、混合物を、飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液(300mL)によってクエンチし、水(10.0L)で希釈した。沈殿した固体を、濾過により収集し、水(3×1.00L)で洗浄した。濾過したケーキを、赤外光下で乾燥させて、表題化合物を淡黄色の固体(227g、76%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.86(d,J=8.2Hz,1H),6.67(d,J=11.5Hz,1H);MS:[(M+1)]=234.05,236.05。
【0428】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表20】
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【0429】
【化176】
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【0430】
2−アミノ−5−ブロモ−4−フルオロ安息香酸塩酸塩:2−アミノ−5−ブロモ−4−フルオロ安息香酸(227g、970mmol)を、塩化水素(2.50L、1,4−ジオキサン中4M)で、周囲温度で5時間処理した。混合物を濾過し、濾過したケーキを、ジエチルエーテル(2×1.00L)で洗浄し、真空下で乾燥させて、表題化合物を無色の固体(250g、96%)として得た:MS:[(M+1)]=234.05,236.05。
【0431】
【化177】
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【0432】
5−ブロモ−4−フルオロ−2−((2−ニトロビニル)アミノ)安息香酸:パートA:水(500mL)中の水酸化ナトリウム(141g、3.51mol)の撹拌溶液に、ニトロメタン(113mL、1.85mol)を、内部温度を25〜30℃で維持するように滴下した。添加が完了した後、冷却浴を除去し、温度を70℃〜80℃に自発的に増加させ、赤色の溶液を得た。次いで、混合物を25℃まで冷却した。得られた赤色溶液を、注意深く氷(288g)及び濃塩酸(288mL)の混合物に注いで、パートAを得た。
【0433】
パートB:濃塩酸(614mL)及び水(3.50L)中の2−アミノ−5−ブロモ−4−フルオロ安息香酸塩酸塩(190g、703mmol)の懸濁液に、添加した(パートA)。得られた混合物を、周囲温度で16時間撹拌した。沈殿した固体を、濾過によって収集し、水(500mL)及びメタノール(500mL)で洗浄した。得られた固体を、赤外光下で16時間乾燥させて、表題化合物を黄色の固体(197g、92%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ14.14(br,1H),13.01(d,J=13.2Hz,1H),8.22(d,J=7.9Hz,1H),8.02(dd,J=13.3,6.5Hz,1H),7.92(d,J=11.4Hz,1H),6.82(d,J=6.4Hz,1H);MS:[(M+1)]=305.00,307.00。
【0434】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表21】
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【0435】
【化178】
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【0436】
6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−オール:無水酢酸(700mL)中の5−ブロモ−4−フルオロ−2−[[(E)−2−ニトロエテニル]アミノ]安息香酸(139g、456mmol)の混合物を、溶解が完了するまでゆっくりと70℃に加熱した。得られた混合物を、40℃まで冷却し、続いて、酢酸カリウム(53.7g、547mmol)を添加した。得られた混合物を、30分でゆっくりと140℃に加熱した。140℃でさらに45分間撹拌した後、反応混合物を、周囲温度まで冷却した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸(100mL)で研和した。沈殿した固体を、濾過により収集し、酢酸(125mL)、水(100mL)及びメタノール(150mL)で洗浄した。固体を赤外光下で16時間乾燥させて、表題化合物を褐色の固体(68g、53%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ13.12(s,1H),9.25(s,1H),8.45(d,J=7.5Hz,1H),7.64(d,J=9.3Hz,1H);MS:[(M+1)]=287.00,289.00。
【0437】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表22】
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【0438】
【化179】
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【0439】
6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン:三塩化ホスホロイル(600mL)中の6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−オール(68.0g、237mmol)の混合物に、トリエチルアミン(30.5mL、390mmol)を、周囲温度で滴下した。得られた混合物を、120℃で2時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、ジクロロメタン(300mL)と氷/水(300g)との間で取った。水層を、ジクロロメタン(5×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(65g、91%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.45(s,1H),8.77(d,J=7.3Hz,1H),8.25(d,J=9.4Hz,1H);MS:[(M+1)]=305.00,307.00。
【0440】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表23】
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【0441】
【化180】
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【0442】
1−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル:テトラヒドロフラン(5.00mL)中のシクロブタンカルボン酸メチル(0.73g、6.38mmol)の溶液を、テトラヒドロフラン(45.0mL)中の新たに調製したリチウムジイソプロピルアミド(6.38mmol)で、窒素雰囲気下、−78℃で1時間処理し、続いて、6−ブロモ−4−クロロ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン(1.50g、4.91mmol)を2分にわたって少しずつ添加した。周囲温度でさらに1時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(60.0mL)によってクエンチし、水(120mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×60.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜2%の酢酸エチルで溶出させて、表題化合物を無色の固体(240mg、13%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.14(s,1H),8.20(d,J=7.2Hz,1H),7.90(d,J=8.8Hz,1H),3.84(s,3H),3.12−2.99(m,1H),2.58−2.48(m,3H),1.91−1.83(m,1H),1.45−1.27(m,1H);MS:[(M+1)]=383.17,385.17。
【0443】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表24】
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【0444】
【化181】
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【0445】
8’−ブロモ−7’−フルオロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:酢酸(10.0mL)中の1−(6−ブロモ−7−フルオロ−3−ニトロキノリン−4−イル)シクロブタン−1−カルボン酸メチル(240mg、0.63mmol)及び鉄粉(350mg、6.26mmol)の混合物を、周囲温度で18時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過したケーキを酢酸エチル(5×100mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜2%のメタノールで溶出させて、表題化合物を淡黄色の固体(100mg、50%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ10.75(s,1H),8.68(s,1H),8.52(d,J=7.5Hz,1H),7.98(d,J=10.1Hz,1H),2.90−2.75(m,2H),2.50−2.37(m,4H);MS:[(M+1)]=321.15,323.15。
【0446】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表25】
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【0447】
【化182】
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【0448】
8’−ブロモ−7’−フルオロ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:N,N−ジメチルホルムアミド(10.0mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(100mg、0.31mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(19.9mg、0.50mmol、60%が鉱物油に分散した)で、窒素雰囲気下、30分間、0℃で処理し、続いて、ヨードメタン(66.3mg、0.47mmol)を添加した。周囲温度でさらに40分間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(10.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×20.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLCによって精製して(DCM/MeOH=20/1、体積/体積)、表題化合物を無色の固体(102mg、98%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ8.78(s,1H),8.61(d,J=7.4Hz,1H),7.85(d,J=9.8Hz,1H),3.36(s,3H),2.94−2.85(m,2H),2.72−2.61(m,3H),2.56−2.48(m,1H);MS:[(M+1)]=335.00,337.00。
【0449】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表26】
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【0450】
中間体Q
【化183】
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【0451】
tert−ブチル3−メチル−3−(ピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボキシレート:トルエン(50.0mL)中のtert−ブチル3−オキソピロリジン−1−カルボキシレート(5.00g、27.0mmol)の溶液に、ピペリジン(2.50g、29.7mmol)及び1H−1,2,3−トリアゾール(2.20g、32.4mmol)を、窒素雰囲気下、周囲温度で添加した。得られた混合物を、ディーンスタークトラップを介して水を収集しながら6時間還流した。得られた混合物を、周囲温度まで冷却し、続いて、臭化メチルマグネシウム(108mL、108mmol、テトラヒドロフラン中1M)を、0℃で30分間にわたって添加した。反応混合物を、周囲温度でさらに1時間撹拌した。反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(30.0mL)によってクエンチし、水(200mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜5%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(2.30g、32%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ3.55−3.45(m,1H),3.35(d,J=10.0Hz,4H),3.15(t,J=9.6Hz,1H),2.59(q,J=5.8,5.3Hz,2H),2.45(t,J=7.0Hz,2H),1.92−1.82(m,2H),1.61(p,J=5.6Hz,4H),1.45(s,12H);MS:[(M+1)]=269.40。
【0452】
【化184】
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【0453】
1−(3−メチルピロリジン−3−イル)ピペリジン二塩酸塩:tert−ブチル3−メチル−3−(ピペリジン−1−イル)ピロリジン−1−カルボン酸ブチル(2.44g、9.09mmol)を、塩化水素(50.0mL、1,4−ジオキサン中4M)で、窒素雰囲気下、周囲温度で1時間処理した。得られた混合物を、減圧下で濃縮して、表題化合物を赤色の固体(2.12g、97%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ3.87(d,J=12.5Hz,1H),3.76−3.67(m,1H),3.57−3.44(m,3H),3.37(d,J=12.3Hz,1H),3.28−3.16(m,2H),2.65(q,J=10.6Hz,1H),2.38−2.29(m,1H),2.17−1.92(m,4H),1.87(d,J=14.0Hz,1H),1.62−1.48(m,4H);MS:[(M+1)]=169.20。
【0454】
中間体R
【化185】
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【0455】
7’−フルオロ−3’−メチル−8’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:1,4−ジオキサン(20.0mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(500mg、1.49mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(758mg、2.98mmol)の溶液に、酢酸カリウム(586mg、5.97mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(Pd(dppf)Cl−CHCl、183mg、0.22mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜2%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の固体(510mg、90%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.76(d,J=6.2Hz,1H),8.66(s,1H),7.77(d,J=10.5Hz,1H),3.36(s,3H),2.94−2.74(m,4H),2.74−2.55(m,2H),1.27(s,12H);MS:[(M+1)]=383.20。
【0456】
中間体S
【化186】
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【0457】
tert−ブチル(2−((5−ブロモ−3−((2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)エチル)スルホンアミド)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)(イソプロピル)カルバメート:ピリジン(40.0mL)中のtert−ブチル(2−((3−アミノ−5−ブロモピリジン−2−イル)オキシ)エチル)(イソプロピル)カルバメート(1.00g、2.67mmol)の撹拌溶液に、2−(1,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−−1H−イソインドール−2−イル)エタン−1−スルホニルクロリド(1.10g、4.01mmol)を、周囲温度で少しずつ添加した。得られた混合物を、周囲温度で3時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。得られた混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30.0mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮して、粗生成物をオフホワイトの固体(1.30g、粗製物)として得た:MS:[(M+1)]=611.20,613.20。
【0458】
【化187】
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【0459】
tert−ブチル(2−((3−((2−アミノエチル)スルホンアミド)−5−ブロモピリジン−2−イル)オキシ)エチル)(イソプロピル)カルバメート:tert−ブタノール(50.0mL)中のtert−ブチル(2−((3−((2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)エチル)スルホンアミド)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)(イソプロピル)カルバメート(1.30g、2.13mmol)の撹拌溶液に、ヒドラジン水和物(665mg、10.6mmol、水中80重量/重量%)を、周囲温度で滴下した。得られた混合物を、85℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜20%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(800mg、79%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.38(d,J=2.1Hz,1H),7.29(d,J=2.1Hz,1H),4.16(s,2H),4.00(s,1H),3.34(s,2H),3.19(t,J=5.9Hz,2H),3.03(t,J=6.0Hz,2H),1.40(s,9H),1.10(d,J=6.7Hz,6H);MS:[(M+1)]=481.00,483.00。
【0460】
【化188】
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【0461】
tert−ブチル(2−((5−ブロモ−3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)スルホンアミド)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)(イソプロピル)カルバメート:ホルマリン(5.00mL、38%)及びエタノール(5.00mL)中のtert−ブチル(2−((3−((2−アミノエチル)スルホンアミド)−5−ブロモピリジン−2−イル)オキシ)エチル)(イソプロピル)カルバメート(800mg、1.66mmol)の撹拌混合物に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(209mg、3.32mmol)を、周囲温度で少しずつ添加した。得られた混合物を、50℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中3%〜20%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(500mg、59%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.26(s,1H),7.78(d,J=2.2Hz,1H),7.61(d,J=2.2Hz,1H),4.35(s,2H),4.17(s,1H),3.32(d,J=12.8Hz,4H),2.91(t,J=6.5Hz,2H),2.37(s,6H),1.39(s,9H),1.06(d,J=6.7Hz,6H);MS:[(M+1)]=509.15,511.15。
【0462】
【化189】
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【0463】
N−(5−ブロモ−2−(2−(イソプロピルアミノ)エトキシ)ピリジン−3−イル)−2−(ジメチルアミノ)エタン−1−スルホンアミド:ギ酸(10.0mL)及びジクロロメタン(10.0mL)中のtert−ブチル(2−((5−ブロモ−3−((2−(ジメチルアミノ)エチル)スルホンアミド)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)(イソプロピル)カルバメート(500mg、0.98mmol)の溶液を、周囲温度で16時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で分取HPLCによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、330g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%のNH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:65mL/分;勾配(B%):5%〜20%,10分;20%〜37%、22分;37%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:32分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(300mg、75%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.59(d,J=6.8Hz,2H),4.36(t,J=5.2Hz,2H),3.22−3.12(m,1H),3.08(t,J=6.6Hz,4H),2.68(t,J=7.4Hz,2H),2.18(s,6H),1.16(d,J=6.3Hz,6H);MS:[(M+1)]=409.10,411.10。
【0464】
中間体T及びT1
【化190】
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【0465】
5−ブロモ−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)−3−ニトロピリジン:無水テトラヒドロフラン(200mL)中の(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メタノール(6.60g、49.9mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(2.02g、50.6mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で1時間撹拌し、続いて、5−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロピリジン(10.0g、42.1mmol)を0℃で添加した。25℃でさらに2時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(20.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、水(150mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜5%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(8.60g、62%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.71(d,J=2.3Hz,1H),8.66(d,J=2.3Hz,1H),4.56−4.48(m,1H),4.48−4.36(m,2H),4.07(dd,J=8.5,6.3Hz,1H),3.81(dd,J=8.4,6.0Hz,1H),1.30(d,J=10.8Hz,6H);MS:[(M+1)]=333.00,335.00。
【0466】
【化191】
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【0467】
5−ブロモ−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−アミン:酢酸(290mL)中の5−ブロモ−2−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ]−3−ニトロピリジン(8.60g、25.8mmol)の溶液に、鉄粉(14.4g、258mmol)を、周囲温度で添加した。25℃で1時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(6×100mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜30%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(7.20g、92%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.37(d,J=2.2Hz,1H),7.02(d,J=2.2Hz,1H),5.28(s,2H),4.40(p,J=5.8Hz,1H),4.25(dd,J=5.5,1.7Hz,2H),4.08(dd,J=8.5,6.5Hz,1H),3.80(dd,J=8.5,6.1Hz,1H),1.34(s,3H),1.29(s,3H);MS:[(M+1)]=303.00,305.00。
【0468】
【化192】
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【0469】
N−(5−ブロモ−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド:ピリジン(55.0mL)中の5−ブロモ−2−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ]ピリジン−3−アミン(2.00g、6.60mmol)の撹拌溶液に、メタンスルホニルクロリド(1.13g、9.90mmol)を、周囲温度で滴下した。得られた混合物を、25℃で3時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜30%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(1.88g、75%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.45(s,1H),8.09(d,J=2.2Hz,1H),7.78(d,J=2.3Hz,1H),4.44(p,J=5.9Hz,1H),4.30(d,J=5.7Hz,2H),4.08(dd,J=8.5,6.4Hz,1H),3.85(dd,J=8.6,5.7Hz,1H),3.10(s,3H),1.34(s,3H),1.29(s,3H);MS:[(M+1)]=381.00,383.00。
【0470】
【化193】
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【0471】
N−(5−ブロモ−2−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド:エタノール(20.0mL)中のN−(5−ブロモ−2−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド(2.50g、6.56mmol)の溶液に、4−メチルベンゼン−1−スルホン酸(1.10g、6.39mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、50℃で1時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜2%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(2.00g、90%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.76(s,1H),7.63(d,J=2.3Hz,1H),5.07(s,1H),4.26(dd,J=10.8,3.9Hz,1H),4.11(dd,J=10.8,6.6Hz,2H),3.87−3.80(m,1H),3.46(dd,J=5.8,2.9Hz,2H),2.93(s,3H);MS:[(M+1)]=341.00,343.00。
【0472】
【化194】
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【0473】
N−(5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシ−3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド及びN−(5−ブロモ−2−(3−ヒドロキシ−2−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド:ジクロロメタン(15.0mL)中のN−(5−ブロモ−2−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド(500mg、1.47mmol)の溶液に、ジブチルスタンナノン(73.0mg、0.29mmol)、トリエチルアミン(297mg、2.93mmol)及び4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(280mg、1.47mmol)を、0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で1時間撹拌し、続いて、ピペリジン(430mg、5.05mmol)を、周囲温度で添加した。25℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して:[カラム:球状C18、20〜40μm;120g;移動相A:水(加えて10mMのトリフルオロ酢酸);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜23%、16分;23%、4分;23%〜26%、3分;26%、2分;26%〜95%;5分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt1:15分;Rt2:20分]、N−(5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシ−3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド(Rt1:15分)(66.5mg、17%):H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.86(s,1H),7.68(d,J=2.3Hz,1H),4.27(dd,J=10.2,2.6Hz,1H),4.08−3.96(m,2H),2.98(s,3H),2.49−2.31(m,6H),1.48(p,J=5.4Hz,4H),1.41−1.32(m,2H);MS:[(M+1)]=408.00,410.00;及びN−(5−ブロモ−2−(3−ヒドロキシ−2−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド(Rt2:20分)(94mg、23%):H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.64(d,J=2.6Hz,1H),7.37(d,J=2.5Hz,1H),4.31(dd,J=12.9,3.5Hz,1H),3.95(dt,J=6.7,3.3Hz,1H),3.56(dd,J=13.0,8.7Hz,1H),3.09(s,3H),2.41(s,2H),2.35−2.26(m,4H),1.48(q,J=4.7Hz,4H),1.36(q,J=5.7Hz,2H);MS:[(M+1)]=408.00,410.00を得た。
【0474】
中間体U
【化195】
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【0475】
3−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール:無水テトラヒドロフラン(170mL)中の2,2−ジフルオロプロパン−1,3−ジオール(PCT Int.Appl.,2011071716,16 Jun.2011によって報告された手順に従って調製された)の撹拌溶液(1.70g、15.2mol)に、水素化ナトリウム(688mg、17.2mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で少しずつ添加した。得られた混合物を、25℃で2時間撹拌し、続いて、5−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロピリジン(3.40g、14.3mmol)を、0℃で添加した。25℃で1時間撹拌した後、得られた溶液を、0℃で飽和塩化アンモニウム水溶液(25.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(2.71g、61%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.49(p,J=2.1Hz,1H),4.80(t,J=11.6Hz,1H),4.05(t,J=12.5Hz,1H);MS:[(M+1)]=312.95 314.95。
【0476】
【化196】
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【0477】
3−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピルトリフルオロメタンスルホン酸塩:ジクロロメタン(40.0mL)中の3−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール(1.20g、3.83mmol)及びトリエチルアミン(194mg、1.92mmol)の溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(10.8g、38.3mmol)を、0℃で滴下し、0℃で8時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜3%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(1.33g、78%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.52(d,J=2.3Hz,1H),8.48(d,J=2.3Hz,1H),4.83(dt,J=22.5,11.2Hz,4H)。
【0478】
【化197】
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【0479】
5−ブロモ−2−(2,2−ジフルオロ−3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ)−3−ニトロピリジン:テトラヒドロフラン(20.0mL)中の3−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピルトリフルオロメタンスルホネート(600mg、1.35mmol)の撹拌溶液に、ピペリジン(230mg、2.70mmol)を、周囲温度で滴下した。25℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜5%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(434mg、85%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.46(d,J=2.1Hz,1H),8.44(d,J=2.5Hz,1H),4.78(t,J=11.6Hz,2H),2.91(t,J=13.2Hz,2H),2.56(s,4H),1.50(s,4H),1.43−1.34(m,2H);MS:[(M+1)]=380.05 382.05。
【0480】
【化198】
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【0481】
5−ブロモ−2−(2,2−ジフルオロ−3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ)ピリジン−3−アミン:酢酸(20.0mL)中の3−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピルトリフルオロメタンスルホネート(450mg、1.18mmol)の溶液に、鉄粉(661mg、11.8mmol)を、周囲温度で添加した。25℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(5×100mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、飽和炭酸ナトリウム(50.0mL)でpH=8に塩基性化した。得られた混合物を、酢酸エチル(4×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜5%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(409mg、99%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.56(d,J=1.9Hz,1H),7.01(s,1H),4.63(t,J=12.9Hz,2H),3.90(s,2H),2.84(t,J=14.0Hz,2H),2.55(s,4H),1.55(s,4H),1.42−1.35(m,2H);MS:[(M+1)]=350.05,352.05。
【0482】
【化199】
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【0483】
N−(5−ブロモ−2−(2,2−ジフルオロ−3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド:ピリジン(10.0mL)中の5−ブロモ−2−(2,2−ジフルオロ−3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ)ピリジン−3−アミン(409mg、1.09mmol)及びN,N−ジメチルピリジン−4−アミン(13.3mg、0.11mmol、)の撹拌溶液に、メタンスルホニルクロリド(241mg、2.10mol)を、周囲温度で滴下した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm;330g;移動相A:水(加えて10mMのトリフルオロ酢酸);移動相B:アセトニトリル;流量:65mL/分;勾配(B%):5%〜5%、5分;5%〜25%、3分;25%〜41%、20分;41%〜95%;2分;95%、5分;検出器:254nm;Rt:18.5分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮した。残渣を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50.0mL)でpH=8に塩基性化し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(224mg、45%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.99(s,1H),7.95(d,J=1.8Hz,1H),4.72(t,J=13.4Hz,2H),3.05(s,3H),2.83(s,2H),2.54(s,4H),1.56(s,4H),1.42(s,2H);MS:[(M+1)]=428.05,430.05。
【0484】
中間体V
【化200】
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【0485】
5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド:ステップa.チオニルクロリド(3.90mL、53.8mmol)を、撹拌し、かつ0〜7℃で混合物の温度を維持しながら、水(23.0mL)に10分間にわたって滴下した。得られた溶液を、銅(I)塩化物(14.3mg、0.11mmol)を混合物に添加する前に、1時間撹拌した。得られた黄緑色の溶液を、−3℃に冷却した。ステップb.塩酸(12.6mL、水中37重量/重量%)中の5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−アミン(2.60g、12.5mmol)の溶液に、水(3.60mL)中の亜硝酸ナトリウム(930mg、13.5mmol)の溶液を、−5〜0℃で10分間にわたって添加した。得られたスラリーを、−2℃で10分間撹拌した。ステップc.ステップbからのスラリーを、−5℃まで冷却し、反応混合物の温度を−3〜0℃に維持しながら、ステップaから得られた溶液に20分間にわたって添加した(ステップbからのスラリーを、添加を通じて−5℃に維持した)。0℃でさらに75分間撹拌した後、沈殿した固体を、濾過によって収集し、氷水で洗浄した。濾過したケーキを真空下で乾燥させて、表題化合物を淡橙色の固体(2.78g、77%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.77(d,J=2.3Hz,1H),8.55(d,J=2.3Hz,1H)。
【0486】
【化201】
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【0487】
5−ブロモ−2−クロロ−N−メチルピリジン−3−スルホンアミド:ジクロロメタン(20.0mL)中の5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(1.00g、3.44mmol)及び塩酸メタンアミン(279mg、4.13mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.67g、16.5mmol)を、添加した。得られた溶液を、周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(10.0mL)、水(10.0mL)及びブライン(10.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中3%〜11%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(471mg、48%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.64(d,J=2.4Hz,1H),8.53(d,J=2.4Hz,1H),5.11(s,1H),2.73(d,J=5.3Hz,3H);MS:[(M+1)]=284.95,286.95。
【0488】
【化202】
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【0489】
5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−N−メチルピリジン−3−スルホンアミド:無水テトラヒドロフラン(8.00mL)中の3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(71.0mg、0.68mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(28.0mg、0.68mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で0.5時間撹拌し、続いて、5−ブロモ−2−クロロ−N−メチルピリジン−3−スルホンアミド(150mg、0.53mmol)を0℃で添加した。密封された管において70℃でさらに2時間撹拌した後、反応を、クエン酸(2mL、水中1M)によってクエンチした。得られた混合物を、水(50.0mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×20.0mL)、水(2×20.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を、淡黄色の固体(150mg、82%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.32(d,J=2.6Hz,1H),8.26(d,J=2.6Hz,1H),4.47(d,J=6.1Hz,2H),2.64(s,2H),2.53(s,3H),2.34(s,6H),2.04(s,2H);MS:[(M+1)]=352.10,354.10。
【0490】
中間体W
【化203】
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【0491】
5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−スルホンアミド:ジクロロメタン(25.0mL)中の5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−スルホニルクロリド(4.46g、15.3mol)の撹拌溶液に、アミン水和物(25.0mL、水中28%NH)を、0℃で滴下した。得られた混合物を、周囲温度で3時間撹拌した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を橙色の固体(2.61g、63%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.65(d,J=2.7Hz,1H),8.54(d,J=2.6Hz,1H),5.31(s,2H);MS:[(M+1)]=270.95,272.95。
【0492】
【化204】
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【0493】
5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−スルホンアミド:無水テトラヒドロフラン(50.0mL)中の5−ブロモ−2−クロロピリジン−3−スルホンアミド(780mg、2.87mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(173mg、4.31mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)で、窒素雰囲気下、0℃で0.5時間処理し、続いて、3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(386mg、3.73mmol)を0℃で添加した。得られた混合物を、密封された管において80℃で2時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、反応を、0℃でクエン酸(5.00mL、水で2M)によってクエンチした。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm;120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜27%、3分;27%〜30%、2.5分;30%;6.5分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:5.5分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡褐色の固体(380mg、40%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ8.39(d,J=2.4Hz,1H),8.23(d,J=2.5Hz,1H),4.53(t,J=5.9Hz,2H),2.59(t,J=7.0Hz,2H),2.29(s,6H),2.09−1.95(m,2H);MS:[(M+1)]=338.00,340.00。
【0494】
中間体X
【化205】
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【0495】
5−ブロモ−2−(クロロメチル)ニコチン酸エチル:トリクロロメタン(8.00)中の5−ブロモ−2−メチルピリジン−3−カルボン酸エチル(2.00g、8.19mmol)及びベンズアミド(50.0mg、0.41mmol)の溶液に、トリクロロ−1,3,5−トリアジナン−2,4,6−トリオン(5.20g、22.4mmol)を、添加した。75℃で16時間撹拌した後、得られた混合物を、周囲温度まで冷却した。反応を、10%炭酸ナトリウム水溶液(10.0mL)によってクエンチした。得られた混合物をトリクロロメタン(4×30.0mL)で抽出した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2×20.0mL)、水(2×20.0mL)及びブライン(3×20.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過及び濃縮後、残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜2%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(1.80g、79%)として得た:MS:[(M+1)]=277.95,279.95。
【0496】
【化206】
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【0497】
5−ブロモ−2−((2−(ジメチルアミノ)エトキシ)メチル)ニコチン酸:無水テトラヒドロフラン(10.0mL)中の2−(ジメチルアミノ)エタン−1−オール(606mg、6.80mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(248mg、6.20mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で30分間撹拌し、続いて、5−ブロモ−2−(クロロメチル)ニコチン酸エチル(574mg、2.06mmol)を0℃で20分間にわたって添加した。25℃でさらに16時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(2.00mL)によってクエンチした。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm;120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):2%〜2%、3分;2%〜5%、3分;5%〜15%;10分;15%〜95%、5分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:12分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(128mg、21%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.50(d,J=2.3Hz,1H),7.99(d,J=2.2Hz,1H),4.82(s,2H),3.51(t,J=6.0Hz,2H),2.42(t,J=6.0Hz,2H),2.15(s,6H);MS:[(M+1)]=303.00,305.00。
【0498】
【化207】
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【0499】
tert−ブチル(5−ブロモ−2−((2−(ジメチルアミノ)エトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)カルバメート:tert−ブタノール(10.0mL)中の5−ブロモ−2−((2−(ジメチルアミノ)エトキシ)メチル)ニコチン酸(600mg、1.98mmol)及びトリエチルアミン(601mg、5.94mmol)の溶液に、ジフェニルホスホリルアジド(ジフェニルホスホルアジデート)(1.09g、3.96mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、25℃で1時間撹拌した。100℃で5時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm;330g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%のNH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:65mL/分;勾配(B%):5%〜40%、8分;40%〜56%、15分;56%〜72、10分;72%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:33.5分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の油(580mg、79%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.04(s,1H),8.43(d,J=2.1Hz,1H),8.31(d,J=2.1Hz,1H),4.59(s,2H),3.55(t,J=5.6Hz,2H),2.46(t,J=5.6Hz,2H),2.19(s,6H),1.49(s,9H);MS:[(M+1)]=374.10,376.10。
【0500】
【化208】
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【0501】
5−ブロモ−2−((2−(ジメチルアミノ)エトキシ)メチル)ピリジン−3−アミン:トリフルオロ酢酸(1.00mL)及びジクロロメタン(7.00mL)中のtert−ブチル(5−ブロモ−2−((2−(ジメチルアミノ)エトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)カルバメート(580mg、1.55mol)の溶液を、周囲温度で5時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2.00mL)でpH=8に塩基性化した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm;330g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%のNH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:65mL/分;勾配(B%):5%〜25%、5分;25%〜40%、15分;40%〜95%;2分;95%;3分;検出器:UV254nm;Rt:18分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(360mg、85%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.74(d,J=2.1Hz,1H),7.19(d,J=2.1Hz,1H),4.44(s,2H),3.51(t,J=5.7Hz,2H),2.43(t,J=5.7Hz,2H),2.15(s,6H);MS:[(M+1)]=274.00,276.00。
【0502】
【化209】
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【0503】
N−(5−ブロモ−2−((2−(ジメチルアミノ)エトキシ)メチル)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド:ピリジン(5.00mL)中の5−ブロモ−2−((2−(ジメチルアミノ)エトキシ)メチル)ピリジン−3−アミン(192mg、0.70mmol)の撹拌溶液に、メタンスルホニルクロリド(121mg、1.05mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、周囲温度で6時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm;120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%のNH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜20%、10分;20%〜40%、8分;40%〜95%;2分;95%、5分;検出器:254nm;Rt:10分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(131mg、53%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.87(d,J=2.1Hz,1H),7.81(d,J=2.1Hz,1H),4.47(s,2H),3.78(t,J=5.4Hz,2H),3.29(t,J=5.4Hz,2H),2.79(s,6H),2.74(s,3H);MS:[(M+1)]=351.95,353.95。
【0504】
中間体Y
【化210】
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【0505】
6−ブロモ−3−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピラジン−2−アミン。テトラヒドロフラン(20.0mL)中の3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(0.70g、7.20mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(0.30g、7.20mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)で、窒素雰囲気下、0℃で0.5時間処理し、続いて、6−ブロモ−3−クロロピラジン−2−アミン(1.00g、4.80mmol)を添加した。密封された管において80℃でさらに12時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(3.00mL)でクエンチし、水(20.0mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(5×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×20.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中の30%メタノールで溶出させて、表題化合物を黄色の油(500mg、38%)として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.46(s,1H),5.04(br,2H),4.39(t,J=5.4Hz,2H),2.45(t,J=5.4Hz,2H),2.28(s,6H),1.97(m,2H);MS:[(M+1)]=275.15,277.15。
【0506】
【化211】
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【0507】
N−(6−ブロモ−3−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピラジン−2−イル)メタンスルホンアミド。ピリジン(20.0mL)中の6−ブロモ−3−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]ピラジン−2−アミン(500mg、1.82mmol)の撹拌混合物に、メタンスルホニルクロリド(625mg、5.45mmol)を、周囲温度で添加した。混合物を、65℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm;330g;移動相A:水(加えて10mMのトリフルオロ酢酸);移動相B:アセトニトリル;流量:70mL/分;勾配(B%):5%、3分;5%〜19%、15分;19%、10分;19〜95%;3分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:19分]。所望の画分を収集して、表題化合物を淡褐色の固体(20mg、3%)として得た:MS:[(M+1)]=353.00,355.00。
【0508】
中間体AA
【化212】
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【0509】
tert−ブチルN−(2−ヒドロキシエチル)−N−(プロパン−2−イル)カルバメート:メタノール(300mL)中の2−[(プロパン−2−イル)アミノ]エタン−1−オール(40.0g、388mmol)の溶液に、ジ−tert−ブチルジカルボネート(127g、586mmol)を、0℃で滴下した。得られた混合物を、周囲温度で2時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中0%〜4%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の油(65.0g、82%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ4.17(m,1H),3.71(t,J=5.4Hz,2H),3.30(t,J=5.4Hz,2H),1.47(s,9H),1.12(d,J=6.8Hz,6H)。
【0510】
【化213】
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【0511】
tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]エチル]−N−(プロパン−2−イル)カルバメート:無水テトラヒドロフラン(250mL)中のtert−ブチルN−(2−ヒドロキシエチル)−N−(プロパン−2−イル)カルバメート(15.4g、75.8mmol)の溶液を、水素化ナトリウム(3.30g、82.1mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)で、窒素雰囲気下、0℃で1時間処理し、続いて、5−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロピリジン(15.0g、63.2mmol)を0℃で2分間にわたって添加した。25℃でさらに2時間後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(50.0mL)によってクエンチし、水(500mL)で希釈した。水層を、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜18%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(18.0g、71%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.42(d,J=2.4Hz,1H),8.37(d,J=2.4Hz,1H),4.57(t,J=6.3Hz,2H),4.32(m,1H),3.51(t,J=6.3Hz,2H),1.47(s,9H),1.15(d,J=6.9Hz,6H);MS:[(M+1)]=404.00,406.00。
【0512】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表27】
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【0513】
【化214】
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【0514】
tert−ブチルN−[2−[(3−アミノ−5−ブロモピリジン−2−イル)オキシ]エチル]−N−(プロパン−2−イル)カルバメート:酢酸(150mL)中のtert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]エチル]−N−(プロパン−2−イル)カルバメート(15.0g、37.1mmol)の溶液に、鉄粉(20.7g、371mmol)を、周囲温度で添加した。周囲温度でさらに1時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(4×100mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(12.0g、86%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ7.40(d,J=2.2Hz,1H),7.04(d,J=2.2Hz,1H),4.40(t,J=6.3Hz,2H),4.25−3.99(m,1H),3.52(t,J=6.3Hz,2H),1.46(s,9H),1.17(d,J=6.8Hz,6H);MS:[(M+1)]=374.10,376.10。
【0515】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表28】
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【0516】
中間体AA19
【化215】
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【0517】
5−ブロモ−3−ニトロ−2−(プロプ−2−エン−1−イルオキシ)ピリジン:無水テトラヒドロフラン(200mL)中のプロプ−2−エン−1−オール(3.20g、55.2mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(2.28g、56.9mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、周囲温度でさらに1時間撹拌し、続いて、5−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロピリジン(10.0g、42.1mmol)を0℃で2分間にわたって添加した。周囲温度でさらに2時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(50.0mL)によってクエンチし、水(500mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜18%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(7.10g、66%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.43(d,J=2.4Hz,1H),8.40(d,J=2.4Hz,1H),6.14−6.00(m,1H),5.49(dt,J=17.2,1.6Hz,1H),5.32(dt,J=10.6,1.5Hz,1H),5.01(dd,J=5.4,1.5Hz,2H);MS:[(M+1)]=259.00,261.00。
【0518】
【化216】
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【0519】
2−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)アセトアルデヒド:テトラヒドロフラン(200mL)及び水(200mL)中の5−ブロモ−3−ニトロ−2−(プロプ−2−エン−1−イルオキシ)ピリジン(10.0g、38.6mmol)及び過ヨウ素酸ナトリウム(20.6g、96.5mmol)の撹拌溶液に、酸化オスミウム(VIII)(10.0mL、0.39mmol、100mLの水中1.00g)を、0℃で添加した。得られた混合物を、周囲温度で2時間撹拌した。反応を、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(10.0mL)によってクエンチし、水(300mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中の50%酢酸エチルで10分以内に迅速に溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(9.50g、95%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ9.74(s,1H),8.48(d,J=2.3Hz,1H),8.39(d,J=2.3Hz,1H),5.07(s,2H);MS:[(M+1)]=260.90,262.90。
【0520】
【化217】
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【0521】
N−(2−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)エチル)−2,2,2−トリフルオロエタン−1−アミン:エタノール(25.0mL)中の2−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)アセトアルデヒド(2.00g、7.66mmol)及び2,2,2−トリフルオロエタン−1−アミン(1.52g、15.2mmol)の撹拌溶液に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(963mg、15.3mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、周囲温度で16時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中3%〜35%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の油(406mg、16%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.49−8.39(m,2H),4.58(t,J=5.1Hz,2H),3.33(q,J=9.3Hz,2H),3.20(t,J=5.1Hz,2H);MS:[(M+1)]=344.00,346.00。
【0522】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表29】
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【0523】
【化218】
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【0524】
tert−ブチル(2−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)エチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバメート:メタノール(10mL)中のN−(2−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)エチル)−2,2,2−トリフルオロエタン−1−アミン(400mg、1.16mmol)及びジ−tert−ブチルピロ炭酸(376mg、1.74mmol)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(118mg、1.16mmol)を、周囲温度で滴下した。得られた混合物を、周囲温度で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中3%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(330mg、54%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.44(d,J=2.9Hz,2H),4.59(dt,J=9.8,5.0Hz,2H),4.14−4.03(m,2H),3.78(dt,J=9.6,5.0Hz,2H),1.46(s,9H);MS:[(M+1)]=444.00,446.00。
【0525】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表30】
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【0526】
【化219】
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【0527】
tert−ブチル(2−((3−アミノ−5−ブロモピリジン−2−イル)オキシ)エチル)(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバメート:酢酸(5mL)中のtert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]エチル]−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)カルバメート(330mg、0.74mmol)の溶液に、鉄粉(415mg、7.43mmol)を、周囲温度で添加した。1時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(6×80mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で取った。得られた混合物を、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜10%の酢酸エチルで溶出させて、表題化合物を黄色の油(202mg、66%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.59(d,J=2.1Hz,1H),7.06(d,J=2.1Hz,1H),4.55(3,J=5.5Hz,2H),4.16−3.96(m,2H),3.93−3.84(m,2H),1.46(s,9H);MS:[(M+1)]=414.15,416.15。
【0528】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表31】
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【0529】
中間体AA22
【化220】
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【0530】
3−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)プロパン−1−オール:無水テトラヒドロフラン(340mL)中の3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(107mg、1.03mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(1.40g、35.0mmol、60重量/重量%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で30分間撹拌し、続いて、5−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロピリジン(6.78g、28.6mmol)を0℃で20分間にわたって添加した。25℃でさらに2時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(50.0mL)によってクエンチし、水(150mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(6×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の油(4.70g、60%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.44(d,J=2.4Hz,1H),8.41(d,J=2.3Hz,1H),4.65(t,J=5.9Hz,2H),3.87(t,J=5.7Hz,2H),2.09(p,J=5.8Hz,2H);MS:[(M+1)]=276.90,278.90
【化221】
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【0531】
3−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)プロピルメタンスルホネート:ピリジン(25.0mL)中の3−[(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ]プロパン−1−オール(2.00g、7.22mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(1.24g、10.8mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、25℃で40分間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を橙色の固体(1.80g、71%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.44(d,J=2.0Hz,1H),8.40(d,J=2.0Hz,1H),4.61(t,J=5.9Hz,2H),4.47(t,J=6.0Hz,2H),3.03(s,3H),2.28(p,J=6.0Hz,2H);MS:[(M+1)]=354.95,356.95。
【0532】
【化222】
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【0533】
5−ブロモ−2−(3−(4−フルオロピペリジン−1−イル)プロポキシ)−3−ニトロピリジン:アセトニトリル(10.0mL)中の4−フルオロピペリジン塩酸塩(308mg、2.21mmol)の溶液に、5−ブロモ−2−(3−ブロモプロポキシ)−3−ニトロピリジン(500mg、1.47mmol)及び炭酸カリウム(366mg、2.65mmol)を、添加した。得られた混合物を、50℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中20%〜50%の酢酸エチルで溶出させて、表題化合物を淡褐色の油(350mg、66%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ8.52(d,J=2.3Hz,1H),8.51(d,J=2.4Hz,1H),4.74−4.57(m,1H),4.53(t,J=6.2Hz,2H),2.68−2.56(m,4H),2.46(s,2H),2.06−1.99(m,2H),1.96−1.78(m,4H);MS:[(M+1)]=362.05,364.05
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表32】
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【0534】
【化223】
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【0535】
5−ブロモ−2−(3−(4−フルオロピペリジン−1−イル)プロポキシ)ピリジン−3−アミン:酢酸(2.00mL)中の5−ブロモ−2−[3−(4−フルオロピペリジン−1−イル)プロポキシ]−3−ニトロピリジン(350mg、0.97mmol)及び鉄粉(270mg、4.83mmol)の混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過したケーキを酢酸エチル(3×40.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20.0mL)で取った。得られた混合物を、酢酸エチル(5×20.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(10.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜2%のメタノールで溶出させて、表題化合物を淡褐色の固体(280mg、87%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.54(d,J=2.0Hz,1H),6.97(d,J=2.1Hz,1H),4.73(d,J=48.8Hz,1H),4.35(t,J=6.3Hz,2H),2.61(dt,J=21.0,12.4Hz,6H),2.05−1.82(m,6H);MS:[(M+1)]=332.10,334.05
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表33】
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【0536】
中間体AA28
【化224】
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【0537】
1−(3−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)プロピル)ピペリジン−3−オール:アセトニトリル(12.0mL)中の3−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)プロピルメタンスルホネート(900mg、2.53mmol)及びトリエチルアミン(513mg、5.07mmol)の撹拌溶液に、ピペリジン−3−オール(769mg、7.60mmol)を、周囲温度で添加した。窒素雰囲気下、80℃で4時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜3%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の油(568mg、66%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.42(d,J=2.4Hz,1H),8.37(d,J=2.4Hz,1H),4.54(td,J=6.3,2.0Hz,2H),3.89(s,1H),2.66(s,5H),2.38(s,1H),2.15−2.00(m,2H),1.90(s,1H),1.62(s,3H);MS:[(M+1)]=360.00,362.00。
【0538】
【化225】
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【0539】
5−ブロモ−2−(3−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロポキシ)−3−ニトロピリジン:N,N−ジメチルホルムアミド(17.0mL)中の1−(3−((5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)オキシ)プロピル)ピペリジン−3−オール(650mg、1.80mmol)及びN,N−4−ジメチルアミノピリジン(66.1mg、0.54mmol)の溶液に、1H−イミダゾール(246mg、3.61mmol)及びtert−ブチルジメチルシリルクロリド(1.09g、7.22mmol)を、添加した。得られた混合物を、25℃で16時間撹拌した。得られた溶液を、水(300mL)で希釈した。得られた混合物を、酢酸エチル(4×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の油(731mg、86%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.41(d,J=2.4Hz,1H),8.36(d,J=2.4Hz,1H),4.52(t,J=6.4Hz,2H),3.68(s,1H),2.89(d,J=10.6Hz,1H),2.76(d,J=11.1Hz,1H),2.54(t,J=6.3Hz,2H),2.06−1.96(m,2H),1.92−1.80(m,3H),1.68(d,J=13.4Hz,1H),1.50(d,J=13.6Hz,1H),1.29−1.14(m,1H),0.88(s,9H),0.06(s,6H);MS:[(M+1)]=473.80,475.80。
【0540】
【化226】
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【0541】
5−ブロモ−2−(3−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロポキシ)ピリジン−3−アミン:エタノール(8.00mL)及び水(2.00mL)中の5−ブロモ−2−(3−(3−(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン−1−イル)プロポキシ)−3−ニトロピリジン(731mg、1.54mmol)の溶液に、次亜硫酸ナトリウム(1.34g、7.70mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、45℃で1時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%のNH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜20%、4分;20%〜25%、5分;25%、3分;25%〜95%;3分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:15分。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(646mg、95%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.55(d,J=2.4Hz,1H),6.98(d,J=2.4Hz,1H),4.73(s,2H),4.35(t,J=6.6Hz,2H),3.91(s,1H),2.91(d,J=10.5Hz,1H),2.78(d,J=10.9Hz,1H),2.56(s,2H),2.06−1.97(m,6H),1.77−1.70(m,1H),1.30−1.19(m,1H),0.90(s,9H),0.08(s,6H);MS:[(M+1)]=444.15,446.15。
【0542】
中間体BB
【化227】
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【0543】
tert−ブチル3−((2−メトキシエチル)(メチル)アミノ)アゼチジン−1−カルボキシレート:1,2−ジクロロエタン(35.0mL)中の(2−メトキシエチル)(メチル)アミン(1.00g、11.2mmol)、tert−ブチル3−オキソアゼチジン−1−カルボキシレート(1.60g、9.35mmol)及び酢酸(562mg、9.35mmol)の撹拌溶液に、トリアセトキシボロヒドリド(2.97g、14.0mmol)を、周囲温度で少しずつ添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜5%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(2.20g、96%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ3.96−3.87(m,2H),3.82(dd,J=8.8,5.5Hz,2H),3.47(t,J=5.5Hz,2H),3.35(s,3H),3.29−3.12(m,1H),2.50(t,J=5.5Hz,2H),2.21(s,3H),1.43(s,9H);MS:[(M+1)]=245.40。
【0544】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した(BB−1−1)。
【表34】
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【0545】
【化228】
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【0546】
N−(2−メトキシエチル)−N−メチルアゼチジン−3−アミン塩酸塩:tert−ブチル−3−[(2−メトキシエチル)(メチル)アミノ]アゼチジン−1−カルボキシレート(2.50g、10.2mmol)を、塩化水素(10mL、1,4−ジオキサン中4M)で、25℃で1時間処理した。得られた混合物を、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(1.40g、95%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ3.96−3.87(m,2H),3.82(dd,J=8.8,5.5Hz,2H),3.47(t,J=5.5Hz,2H),3.35(s,3H),3.29−3.12(m,1H),2.50(t,J=5.5Hz,2H),2.21(s,3H),1.43(s,9H);MS:[(M+1)]=145.10。
【0547】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した(BB−2−1)。
【表35】
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【0548】
【化229】
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【0549】
tert−ブチル3,3−ジフルオロ−[1,4’−ビピペリジン]−1’−カルボキシレート:N,N−ジメチルホルムアミド(20mL)中の3,3−ジフルオロピペリジン塩酸塩(1.00g、6.35mmol)及びtert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(1.26g、6.35mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.082g、0.63mmol)を、周囲温度で添加した。反応混合物を、窒素下、50℃で2時間撹拌した。反応混合物を、周囲温度まで冷却し、続いて、酢酸(0.38g、6.35mmol)及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(3.36g、15.9mmol)を添加し、反応混合物を、窒素下、50℃で5時間撹拌した。上記の溶液を、飽和重炭酸ナトリウム(30.0mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜9%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(0.70g、36%)として得た:MS:[(M+1)]=305.3。
【0550】
【化230】
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【0551】
3,3−ジフルオロ−1,4’−ビピペリジン塩酸塩:HCl(g)/1,4−ジオキサン溶液(15.0mL)中のtert−ブチル3,3−ジフルオロ−[1,4−ビピペリジン]−1−カルボキシレート(0.70g)の溶液を、周囲温度で1時間撹拌した。沈殿した固体を、濾過により収集し、1,4−ジオキサン(3×20.0mL)で洗浄して、表題化合物を無色の固体(0.50g、90%)として得た:MS:[(M+1)]=205.2。
【0552】
【化231】
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【0553】
1’−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−3,3−ジフルオロ−1,4’−ビピペリジン(BB−1):テトラヒドロフラン(40.0mL)中の3,3−ジフルオロ−1,4−ビピペリジン塩酸塩(0.50g、2.08mmol)及び5−ブロモ−2−クロロ−3−ニトロピリジン(0.49g、2.08mmol)の撹拌溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.67g、5.19mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、3時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中3%〜9%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(0.50g、59%)として得た:MS:[(M+1)]=405.10,407.10
以下の中間体を、中間体BB−1の調製のための上記の手順に従って調製した。
【表36】
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【0554】
【化232】
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【0555】
5−ブロモ−2−(4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−アミン:酢酸(92.1mL)中の1−(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)−N,N−ジメチルピペリジン−4−アミン(6.80g、20.7mmol)の溶液に、鉄粉(11.5g、206mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、周囲温度で2時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(3×100mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を飽和炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で取り、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜4%のメタノールで溶出させて、タイル化合物を灰色の固体(5.68g、92%)として得た:H NMR(300MHz,DMSO−d)δ7.56(d,J=2.2Hz,1H),7.08(d,J=2.2Hz,1H),5.09(s,2H),3.35(d,J=13.3Hz,1H),2.56(dd,J=12.3,2.3Hz,1H),2.20(s,6H),1.79(d,J=12.4Hz,2H),1.58(qd,J=11.9,3.7Hz,2H);MS:[(M+1)]=299.10,301.10。
【0556】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表37】
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【0557】
中間体CC
【化233】
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【0558】
N−(5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−イル)スルホンアミド:
一般的手順A:ピリジン(10mL)中のアミン(1.0mmol)の溶液に、周囲温度で4−ジメチルアミノピリジン(0.1mmol)及び対応する塩化スルホニル(1.2mmol)を、添加した。得られた溶液を、65℃で16時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1〜20%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、スルホンアミドを得た。
【0559】
一般的手順B:ピリジン(10mL)中のアミン(1.0mmol)の溶液に、対応する塩化スルホニル(1.2mmol)を、周囲温度で添加した。得られた溶液を、周囲温度で16時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1〜20%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、スルホンアミドを得た。
【0560】
以下の中間体を、上記の手順Aに従って調製した。
【表38】
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【0561】
以下の中間体を、上記の手順Bに従って調製した。
【表39】
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注:CC100〜CC103、CC114〜CC139、反応条件:塩化スルホニル(1.5当量)、DMAP、Py、60℃、16時間。
【0562】
中間体CC104
【化234】
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【0563】
tert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−3−ヨードピリジン−2−イル)オキシ]エチル]−N−イソプロピルカルバメート:無水テトラヒドロフラン(300mL)中の5−ブロモ−3−ヨードピリジン−2−オール(10.0g、33.3mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(11.4g、43.3mmol)、tert−ブチルN−(2−ヒドロキシエチル)−N−イソプロピルカルバメート(8.80g、43.3mmol)及びイソプロピルアゾジホルメート(8.80g、43.4mmol)を、0℃で滴下した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、周囲温度でさらに16時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜10%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の油(14.0g、87%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.14(s,2H),4.43(t,J=6.4Hz,2H),4.38−3.96(m,1H),3.50(t,J=6.4Hz,2H),1.49(s,9H),1.19(d,J=6.8Hz,6H);MS:[(M+1)]=484.95,486.95。
【0564】
【化235】
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【0565】
tert−ブチル(2−((5−ブロモ−3−((1−メチルエチル)スルホンアミド)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)(イソプロピル)カルバメート:トルエン(125mL)中のtert−ブチル(2−((5−ブロモ−3−ヨードピリジン−2−イル)オキシ)エチル)(イソプロピル)カルバメート(5.00g、10.3mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(1.80g、3.10mmol)及びプロパン−2−スルホンアミド(1.50g、12.4mmol)の混合物に、リン酸三カリウム(10.9g、51.5mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム−クロロホルム付加物(1.10g、1.10mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、アルゴン雰囲気下、100℃で48時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、濾過した。濾過したケーキを、酢酸エチル(3×20.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(1.90g、39%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.94(d,J=2.1Hz,1H),7.89(d,J=2.2Hz,1H),4.44(t,J=6.3Hz,2H),4.11(m,1H),3.48(t,J=6.3Hz,2H),3.27(p,J=6.8Hz,1H),1.48(s,9H),1.41(d,J=6.8Hz,6H),1.14(d,J=6.8Hz,6H);MS:[(M+1)]=480.20,482.20。
【0566】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表40】
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【0567】
中間体CC107
【化236】
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【0568】
N−(5−ブロモ−2−[2−[(プロパン−2−イル)アミノ]エトキシ]ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド:ジクロロメタン(5.00mL)中のtert−ブチルN−[2−[(5−ブロモ−3−メタンスルホンアミドピリジン−2−イル)オキシ]エチル]−N−(プロパン−2−イル)カルバメート(3.00g、6.63mmol)の溶液を、塩化水素(20.0mL、1,4−ジオキサン中4M)で、周囲温度で40分間処理した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30.0mL)でpH=8に塩基性化した。得られた混合物を、酢酸エチル(6×200mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜10%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(1.20g、50%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.68(d,J=2.3Hz,1H),7.61(d,J=2.3Hz,1H),5.75(s,1H),4.36(t,J=5.2Hz,2H),3.15(p,J=6.5Hz,1H),3.07(t,J=5.1Hz,2H),2.84(s,3H),1.15(d,J=6.4Hz,6H);MS:[(M+1)]=352.10,354.10。
【0569】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表41】
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【0570】
中間体DD
【化237】
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【0571】
一般的手順:ピリジン(10mL)中のアミン(1.0mmol)の溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(0.1mmol)及び対応する塩化スルファモイル(5.0mmol)を、周囲温度で添加した。得られた溶液を、65℃で16時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1〜20%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を得た。
【0572】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表42】
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【0573】
中間体EE
【化238】
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【0574】
tert−ブチル(5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−イル)カルバメート:tert−ブタノール(60.0mL)中の5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−アミン(2.00g、7.30mmol)の溶液に、ジ−tert−ブチルジカルボネート(2.40g、10.9mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、60℃で16時間撹拌した。混合物を、周囲温度まで冷却した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜7%のメタノールで溶出させて、表題化合物を淡褐色の油(1.59g、57%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.48(s,1H),7.78(d,J=2.3Hz,1H),7.18(s,1H),4.39(t,J=6.4Hz,2H),2.45(t,J=7.2Hz,2H),2.28(s,6H),1.99(p,J=6.7Hz,2H),1.54(s,9H);MS:[(M+1)]=373.6,375.6。
【0575】
【化239】
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【0576】
tert−ブチル(2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)カルバメート:N,N−ジメチルホルムアミド(70.0mL)中のtert−ブチル(5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−イル)カルバメート(0.96g、2.57mmol)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(1.31g、5.14mmol)の溶液に、酢酸カリウム(1.01g、10.3mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(0.38g、0.51mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌し、次いで、周囲温度まで冷却した。
【0577】
上記の混合物に、水(10.0mL)、炭酸カリウム(0.56g、4.11mmol)、8’−ブロモ−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(0.65g、2.05mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.36g、0.31mmol)を添加した。窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜10%のメタノールで溶出させて、表題化合物を褐色の固体(0.97g、71%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ8.82(s,1H),8.64(s,1H),8.43(d,J=2.0Hz,1H),8.22−8.15(m,2H),7.89(dd,J=8.9,2.0Hz,1H),7.24(s,1H),4.54(t,J=6.4Hz,2H),3.38(s,3H),3.02−2.85(m,2H),2.82−2.58(m,6H),2.43(s,6H),2.19−2.12(m,2H),1.57(s,9H);MS:[(M+1)]=532.2。
【0578】
【化240】
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【0579】
8’−(5−アミノ−6−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−イル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:トリフルオロ酢酸(10.0mL)及びジクロロメタン(60.0mL)中のtert−ブチル(2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)カルバメート(0.97g、1.82mmol)の溶液を、周囲温度で1時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、重炭酸ナトリウムの飽和水溶液でpH=8に塩基性化した。得られた混合物を、酢酸エチル(4×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の固体(0.60g、77%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.63(s,1H),8.35(d,J=2.0Hz,1H),8.18(d,J=8.8Hz,1H),7.95(d,J=2.2Hz,1H),7.79(dd,J=8.9,2.0Hz,1H),7.25(d,J=2.2Hz,1H),4.49(t,J=6.5Hz,2H),4.01(s,2H),3.38(s,3H),2.99−2.85(m,2H),2.81−2.60(m,3H),2.60−2.40(m,3H),2.30(s,6H),2.11−1.99(m,2H);MS:[(M+1)]=432.2。
【0580】
中間体EE1
【化241】
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【0581】
8’−(6−(3−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)プロポキシ)−5−ニトロピリジン−3−イル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:1,4−ジオキサン(15.0mL)中の5−ブロモ−2−[3−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)プロポキシ]−3−ニトロピリジン(300mg、0.85mmol)の溶液に、水(1.50mL)、3−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(404mg、1.11mmol)、炭酸カリウム(118mg、0.85mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(Pd(PPh、197mg、0.17mmol)を、添加した。窒素雰囲気下、85℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(CHCl/MeOH=18/1、体積/体積)によって精製して、表題化合物を黄色の固体(350mg、81%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.74(d,J=2.6Hz,1H),8.69(s,1H),8.25(d,J=9.4Hz,2H),8.19(s,1H),7.68(d,J=8.8Hz,1H),4.31(t,J=6.6Hz,2H),3.58(t,J=11.7Hz,4H),3.39(s,3H),2.95−2.73(m,5H),2.69(t,J=6.3Hz,2H),2.58−2.47(m,1H),2.01(p,J=6.1Hz,2H);MS:[(M+1)]=509.50,511.50。
【0582】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表43】
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【0583】
【化242】
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【0584】
8’−(5−アミノ−6−(3−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)プロポキシ)ピリジン−3−イル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:酢酸(3.00mL)中の8−[6−[3−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)プロポキシ]−5−ニトロピリジン−3−イル]−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(70.0mg、0.14mmol)の溶液に、鉄(76.7mg、1.37mmol)を、周囲温度で添加した。周囲温度で1時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(6×10.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜5%のメタノールで溶出させて、表題化合物を褐色の固体(40.0mg、61%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.63(s,1H),8.27−8.20(m,2H),7.73(d,J=9.2Hz,1H),7.24(s,1H),6.95(d,J=2.2Hz,1H),4.23(t,J=6.8Hz,2H),4.07−3.56(m,4H),3.38(s,3H),2.99−2.67(m,7H),2.61−2.48(m,1H),2.07−1.97(m,2H);MS:[(M+1)]=479.53。
【0585】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表44】
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【0586】
例示的化合物の合成:
【化243】
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【0587】
一般的手順:ピリジン(10mL)中のアミン(1.0mmol)の溶液に、4−ジメチルアミノピリジン(0.1mmol)及び対応する塩化スルホニルまたは塩化スルファモイル(5.0mmol)を、周囲温度で添加した。得られた溶液を、約65℃の周囲温度で16時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCOまたはHCOOH);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜20%、7分;20%〜27%、8分;27%〜95%、2分;95%、5分;検出器:UV254nm。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、遊離塩基またはギ酸塩として所望の実施例化合物を得た。
【0588】
HCl塩の調製:希釈したHCl水溶液(1.0mmol、0.008M)及びアセトニトリル(3.0mL)中の遊離アミン(1.0mmol)の溶液を、凍結乾燥して、HCl塩を得た。
【0589】
以下の実施例化合物を、上記の手順に従って合成した。
【表45】
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【0590】
以下の中間体を、上記の手順に従って合成した。
【表46】
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【0591】
以下の実施例を、上記の手順に従って合成した。
【表47】
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【0592】
実施例368
【化244】
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【0593】
1,1−ジフルオロ−N−(5−(7’−フルオロ−3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−2−(2−(イソプロピルアミノ)エトキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド:ジクロロメタン(6.00mL)中のtert−ブチルN−(2−[[3−(ジフルオロメタンスルホンアミド)−5−[7−フルオロ−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8−イル]ピリジン−2−イル]オキシ]エチル)−N−(プロパン−2−イル)カルバメート(10.0mg、0.015mmol)の溶液を、トリフルオロ酢酸(1.00mL)で、窒素雰囲気下、周囲温度で1時間処理した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:(カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて0.05%ギ酸);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜28%、5分;28%〜45%、15分;45%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm)。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(3.00mg、35%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.87(s,1H),8.64(s,1H),8.27(d,J=8.2Hz,1H),7.96(d,J=12.1Hz,1H),7.90(s,1H),6.37(t,J=14.8Hz,1H),4.59−4.51(m,2H),3.49−3.42(m,2H),3.31(s,3H),2.91−2.82(m,2H),2.60−2.52(m,4H)2.47−2.40(m,1H),1.28(d,J=6.4Hz,6H);MS:[(M+1)]=564.30。
【0594】
以下の条件での分取HPLC精製:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCOまたはHCOOH);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜20%、7分;20%〜27%、8分;27%〜95%、2分;95%、5分;検出器:UV254nm。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、遊離塩基またはギ酸塩として所望の実施例化合物を得た。
【0595】
HCl塩またはメシレートの調製:希釈したHCl(メタンスルホン酸)水溶液(1.0mmol、0.008M)及びアセトニトリル(3.0mL)中の遊離アミン(1.0mmol)の溶液を、凍結乾燥して、対応する塩を得た。
【0596】
以下の実施例を、上記の手順に従って調製した。
【表48】
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【0597】
【化245】
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【0598】
一般的手順:1,4−ジオキサン(20mL)中の中間体24(1.0当量)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0当量)の溶液に、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(0.1当量)及び酢酸カリウム(4当量)を、添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌し、次いで、周囲温度まで冷却した。反応混合物に、水(5.0mL)、中間体15(0.7当量)、炭酸カリウム(2.0当量)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.1当量)を、窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、0.1%のアンモニアを有するジクロロメタン中1%〜10%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、所望の化合物を得た。
【0599】
以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製された化合物について:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCOまたはHCOOHまたはCFCOOH)。移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜20%、7分;20%〜27%、8分;27%〜95%、2分;95%、5分;検出器:UV254nm。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、遊離塩基またはギ酸塩またはトリフルオロ酢酸塩として所望の実施例化合物を得た。
【0600】
HCl塩の調製:希釈したHCl水溶液(1.0mmol、0.008M)及びアセトニトリル(3.0mL)中の遊離アミン(1.0mmol)の溶液を、凍結乾燥して、HCl塩を得た。
【0601】
以下の実施例化合物を、上記の手順に従って合成した。
【表49】
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【0602】
注:1.実施例385及び386を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IC、2×25cm、5μm;移動相A:メチルtert−ブチルエーテル(加えて0.1%ジエチルアミン);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:13分で30%B;検出器:UV220/254nm;実施例385、RT1:8.78分;実施例386、RT2:11.34分
2.実施例387及び388を、次の条件で分取HPLCによって分離した:カラム:XBridge分取OBD C18カラム30×150mm、5μm;移動相A:HO(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:60mL/分;勾配:11分で25%Bから35%B;検出器:UV220nm;実施例387、RT1:8.93分;実施例388、RT2:9.98分
3.実施例393及び394を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.1%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH 流量:20mL/分;勾配:20分で30%B;検出器:UV254/220nm;実施例393、RT1:13.28分;実施例394、RT2:16.15分
4.実施例395及び396を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.1%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:27分で30%B;検出器:UV254/220nm;実施例395、RT1:17.34分;実施例396、RT2:22.33分
5.実施例456及び457を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:Chiralpak IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:10分で30%B;検出器:UV220/254nm;実施例457、RT1:5.35分;実施例456、RT2:7.23分
6.実施例400及び401を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IE、2×25cm、5μm;移動相A:メチルtert−ブチルエーテル(加えて0.1%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:19分で10%B;検出器:UV220/254nm;実施例400、RT1:11.59分;実施例401、RT2:15.89分
7.実施例402及び403を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IE、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン(加えて0.1%ジエチルアミン);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;Gradient:50%19分でB;検出器:UV220/254nm;実施例403、RT1:11.68分;実施例402、RT2:15.99分
8.実施例416及び417を、以下の条件で分取HPLCによって分離した:カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜35%、5分;35%〜55%、30分;55%〜95%;3分;95%、5分;検出器:UV254nm;より速く溶出した異性体としての実施例416、一方で、より遅く溶出される異性体としての実施例417。
9.実施例420及び421を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:23分で50%B;検出器:UV254/220nm;実施例420、RT1:13.96分;実施例421、RT2:20.45分
10.実施例422及び423を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IE、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン(加えて0.1%ジエチルアミン);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:19分で10%B;検出器:UV220/254nm;実施例422、RT1:11.59分;実施例423、RT2:15.89分
11.実施例424及び425を、以下の条件で分取HPLCによって分離した:カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%、2分;5%〜25%、8分;25%〜46%、12分;46%、8分;46%〜95%;3分;95%、2分;検出器:UV254nm;より速く溶出した異性体としての実施例424(RT1:24分);より遅く溶出した異性体としての実施例425(RT2:28分)。
12.実施例428及び429を、以下の条件で分取HPLCによって分離した:カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配:20分で30%B−50%B;検出器:UV254nm;より速く溶出した異性体としての実施例429:より遅く溶出した異性体としての実施例428。
13.実施例436及び437を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:15分で70%B;検出器:UV220/254nm;実施例436、RT1:9.23分;実施例437、RT2:12.34分
14.実施例438及び439を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IG、20×250mm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:メタノール:ジクロロメタン=1:1;流量:20mL/分;勾配:15分で15%B;検出器:UV220/254nm;実施例439、RT1:9.59分;実施例438、RT2:12.53分
15.実施例440及び441を、以下の条件で分取HPLCによって分離した:カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配:20分で30%B−50%B;検出器:UV254nm;より速く溶出した異性体としての実施例441:より遅く溶出した異性体としての実施例440。
16.実施例442及び443を、以下の条件で分取HPLCによって分離した:カラム:XBridge Shield RP18 OBDカラム、30×150mm、5μm。移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:60mL/分;勾配:17分で15Bから30B;検出器:UV254/220nm;より速く溶出した異性体としての実施例443;より遅く溶出した異性体としての実施例442。
17.実施例418及び419を、以下の条件で分取HPLCによって分離した:カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜35%,5分;35%〜55%、30分;55%〜95%;3分;95%、5分;検出器:UV254nm;より速く溶出した異性体としての実施例418、一方で、より遅く溶出した異性体としての実施例419。
18.実施例426及び427を、以下の条件で分取HPLCによって分離した:カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜35%,5分;35%〜55%、30分;55%〜95%;3分;95%、5分;検出器:UV254nm;より速く溶出した異性体としての実施例426、一方で、より遅く溶出した異性体としての実施例427。
19.実施例459及び460を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IG、20×250mm、5μm;移動相A:ヘキサン(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:18mL/分;勾配:27分で50%B;検出器:UV220/254nm;実施例460、RT1:12.27分;実施例459、RT2:23.09分
20.実施例461及び462を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:CHIRALPAK IG、2×25cm、5μm。移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:10分で30%B;検出器:UV254/220nm;実施例462、RT1:5.77分;実施例461、RT2:8.94分
21.実施例447及び448を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:Chiralpak IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:23分で40%B;検出器:UV220/254nm;実施例448、RT1:13.44分;実施例447、RT2:18.78分
22.実施例454及び455を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:Chiralpak IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:25分で30%B;検出器:UV220/254nm;実施例454、RT1:17.09分。実施例455、RT2:21.45分
23.実施例450及び451を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:Chiralpak IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:17分で30%B;検出器:UV220/254nm;実施例451、RT1:10.64分;実施例450、RT2:14.72分
24.実施例404及び405を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IF、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:16mL/分;勾配:18分で50%B;検出器:UV254/220nm;実施例405、RT1:11.52分;実施例404、RT2:14.23分
25.実施例406及び407を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:Chiralpak IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:20分で30%B;検出器:UV220/254nm;実施例406、RT1:12.42分;実施例407、RT2:18.15分
26.実施例408及び409を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:14分で30%B;検出器:UV220/254nm;実施例409、RT1:12.08分;実施例408、RT2:18.21分
27.実施例410及び411を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:14分で30%B;検出器:UV220/254nm;実施例410、RT1:8.25分;実施例411、RT2:12.65分
28.実施例412及び413を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:CHIRALPAK IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:7.8分で30%B;検出器:UV220/254nm;実施例412、RT1:6.00分;実施例413、RT2:7.14分
29.実施例452及び453を、以下の条件で分取キラルHPLCによって分離した:カラム:Chiralpak IC、2×25cm、5μm;移動相A:ヘキサン:ジクロロメタン=3:1(加えて0.2%イソプロピルアルコール);移動相B:EtOH;流量:20mL/分;勾配:21分で30%B;検出器:UV220/254nm;実施例452、RT1:13.29分;実施例453、RT2:18.16分
【0603】
【化246】
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【0604】
一般的手順:1,4−ジオキサン(20mL)中の中間体15(1.0当量)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(2.0当量)の溶液に、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(0.1当量)及び酢酸カリウム(4.0当量)を、添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌し、次いで、周囲温度まで冷却した。反応混合物に、窒素雰囲気下で、水(5.0mL)、中間体24(0.7当量)、炭酸カリウム(2.0当量)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.1当量)を、添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、0.1%のアンモニアを有するジクロロメタン中1%〜10%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、所望の化合物を得た。
【0605】
以下の実施例化合物を、上記の手順に従って調製した。
【表50】
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【0606】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表51】
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【0607】
実施例361
【化247】
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【0608】
N−(5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−2−(6−メチル−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミドギ酸塩:メタノール(4.00mL)中のN−(2−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミドギ酸塩(30.0mg、0.05mmol)の溶液に、周囲温度でホルマリン溶液(21.5mg、0.27mmol、水中38%)を添加した。得られた混合物を、25℃で2時間撹拌し、続いて、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(6.80mg、0.11mmol)を添加した。25℃でさらに2時間撹拌した後、得られた混合物を、以下の条件で分取HPLCによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて0.05%ギ酸);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜16%、4分;16%〜26%、5分;26%、5分;26%〜95%;3分;95%;3分;検出器:UV254nm;Rt:10分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(22.0mg、72%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.81(s,1H),8.66(d,J=2.1Hz,1H),8.35(s,1H),8.18(s,1H),8.14(d,J=8.9Hz,1H),7.97(d,J=10.8Hz,2H),3.99(d,J=12.7Hz,4H),3.67(s,2H),3.31(s,3H),3.06(s,3H),2.95(d,J=9.9Hz,2H),2.61−2.52(m,5H),2.19(s,3H),1.58(d,J=8.5Hz,1H);MS:[(M+1)]=519.15。
【0609】
以下の実施例を、上記の手順に従って調製した。
【表52】
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【0610】
実施例223及び264の合成
【化248】
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【0611】
2−アミノ−N−(2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)エタン−1−スルホンアミド(実施例223):tert−ブタノール(7.00mL)中のN−(2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)−2−(1,3−ジオキソイソインドリン−2−イル)エタン−1−スルホンアミド(実施例261)(330mg、0.49mmol)の撹拌溶液に、ヒドラジン水和物(7.00mL、水中80重量/重量%)を、周囲温度で滴下した。得られた混合物を、85℃で6時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣に、水酸化ナトリウム(7.00mL、1N)を、周囲温度で滴下した。得られた混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で分取HPLCによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%NH.HO);移動相B:アセトニトリル。流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜25%、10分;25%〜40%、20分;40%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:17分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(90.0mg、34%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.81(s,1H),8.35(d,J=2.0Hz,1H),8.14(d,J=8.9Hz,1H),8.01(s,1H),7.92(dd,J=8.9,2.0Hz,1H),7.87(s,1H),4.31(t,J=6.7Hz,2H),3.31(s,3H),3.19(s,2H),3.11−3.06(m,2H),2.90−2.82(m,2H),2.64−2.52(m,4H),2.48−2.42(m,2H),2.26(s,6H),1.98−1.89(m,2H);MS:[(M+1)]=539.25。
【0612】
2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)エタン−1−スルホンアミド(実施例264):ギ酸(15.0mL)中の2−アミノ−N−(2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)エタン−1−スルホンアミド(120mg、0.22mmol)の撹拌溶液に、ホルマリン(15.0mL、37%)を、窒素雰囲気下、周囲温度で滴下した。得られた混合物を、窒素雰囲気下で3時間還流した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で分取HPLCによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%NH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜20%、15分;20%〜40%、25分;40%〜95%;5分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:22分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(58.0mg、46%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.83(s,1H),8.37(d,J=2.0Hz,1H),8.32(d,J=2.3Hz,1H),8.16(d,J=8.8Hz,1H),8.08(d,J=2.3Hz,1H),7.96(dd,J=9.0,1.9Hz,1H),4.41(t,J=6.3Hz,2H),3.31(s,3H),3.30(t,J=7.2Hz,2H),2.94−2.85(m,2H),2.71(t,J=7.3Hz,2H),2.65(t,J=6.6Hz,2H),2.62−2.52(m,4H),2.35(s,6H),2.16(s,6H),2.03−1.96(m,2H);MS:[(M+1)]=567.25。
【0613】
実施例269
【化249】
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【0614】
【化250】
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【0615】
1−(ブト−3−イン−1−イル)ピペリジン:アセトニトリル(150mL)中のピペリジン(5.00g、58.7mmol)及び4−ブロモブト−1−イン(15.6g、118mmol)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(47.8g、147mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、16時間還流した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをアセトニトリル(3×20.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、酢酸エチル(100mL)に再溶解させ、水(3×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の油(3.92g、49%)として得た:MS:[(M+1)]=138.10。
【0616】
【化251】
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【0617】
5−ブロモ−2−(4−(ピペリジン−1−イル)ブト−1−イン−1−イル)ピリジン−3−アミン:N,N−ジメチルホルムアミド(40.0mL)中の1−(ブト−3−イン−1−イル)ピペリジン(1.09g、7.94mmol)及び2,5−ジブロモピリジン−3−アミン(2.00g、7.94mmol)の撹拌混合物に、トリエチルアミン(18.0mL、178mmol)、銅(I)ヨウ化物(76.0mg、0.40mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(279mg、0.40mmol)を、窒素雰囲気下、周囲温度で添加した。得られた混合物を、25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜9%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の固体(960mg、40%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.95(d,J=2.0Hz,1H),7.14(d,J=2.1Hz,1H),4.61(s,2H),2.81(s,4H),2.64(s,4H),1.71(s,4H),1.43(s,2H);MS:[(M+1)]=308.10,310.10。
【0618】
【化252】
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【0619】
tert−ブチルN−[5−ブロモ−2−[4−(ピペリジン−1−イル)ブト−1−イン−1−イル]ピリジン−3−イル]−N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]カルバメート:ジクロロメタン(36.0mL)中の5−ブロモ−2−[4−(ピペリジン−1−イル)ブト−1−イン−1−イル]ピリジン−3−アミン(900mg、2.92mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(179mg、1.46mmol)及びジ−tert−ブチルジカルボネート(6.37g、29.2mmol)の混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜9%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡褐色の固体(1.05g、71%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.54(d,J=2.1Hz,1H),7.64(d,J=2.1Hz,1H),2.67(s,4H),2.45(s,4H),1.57(s,6H),1.41(s,18H);MS:[(M+1)]=508.20,510.20。
【0620】
【化253】
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【0621】
tert−ブチルN−[(tert−ブトキシ)カルボニル]−N−(5−{3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル}−2−[4−(ピペリジン−1−イル)ブト−1−イン−1−イル]ピリジン−3−イル)カルバメート:水(1.00mL)及び1,4−ジオキサン(6.00mL)中のtert−ブチルN−[5−ブロモ−2−[4−(ピペリジン−1−イル)ブト−1−イン−1−イル]ピリジン−3−イル]−N−[(tert−ブトキシ)カルボニル]カルバメート(200mg、0.39mmol)及び3−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(215mg、0.59mmol)の溶液に、炭酸ナトリウム(84.0mg、0.79mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(68.0mg、0.06mmol)を、添加した。窒素雰囲気下、80℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、周囲温度まで冷却した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜9%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡褐色の固体(200mg、77%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ8.95(d,J=2.1Hz,1H),8.78(s,1H),8.56(d,J=2.0Hz,1H),8.32(d,J=2.1Hz,1H),8.23(d,J=8.9Hz,1H),8.02(dd,J=9.0,2.0Hz,1H),3.39(s,3H),3.02(q,J=9.9,8.1Hz,2H),2.83−2.48(m,12H),1.66(p,J=5.7Hz,4H),1.55−1.48(m,2H),1.44(s,18H);MS:[(M+1)]=666.40。
【0622】
【化254】
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【0623】
tert−ブチルN−[(tert−ブトキシ)カルボニル]−N−(5−{3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル}−2−[4−(ピペリジン−1−イル)ブチル]ピリジン−3−イル)カルバメート:エタノール(5.00mL)中のtert−ブチルN−[(tert−ブトキシ)カルボニル]−N−(5−[3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8−イル]−2−[4−(ピペリジン−1−イル)ブト−1−イン−1−イル]ピリジン−3−イル)カルバメート(50.0mg、0.08mmol)、トリエチルアミン(0.10mL)、及び酸化白金(IV)(13.6mg、0.06mmol)の混合物を、水素雰囲気下、周囲温度で4時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをメタノール(2×5.00mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮して粗生成物を得て、さらに精製することなく直接次のステップで使用した。H NMR(400MHz,CDOD)δ8.96(d,J=2.0Hz,1H),8.78(s,1H),8.54(s,1H),8.23(d,J=8.9Hz,1H),8.18(d,J=2.1Hz,1H),8.01(d,J=8.4Hz,1H),3.39(s,3H),3.12−2.92(m,6H),2.83(t,J=7.2Hz,2H),2.77−2.50(m,4H),1.91−1.75(m,8H),1.64(s,2H),1.47(s,18H);MS:[(M+1)]=670.40。
【0624】
【化255】
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【0625】
8’−(5−アミノ−6−(4−(ピペリジン−1−イル)ブチル)ピリジン−3−イル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:tert−ブチルN−[(tert−ブトキシ)カルボニル]−N−(5−[3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8−イル]−2−[4−(ピペリジン−1−イル)ブチル]ピリジン−3−イル)カルバメート(150mg、0.22mmol)を、塩化水素(6.00mL、1,4−ジオキサン中4M)で、周囲温度で30分間処理した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で分取HPLCによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%NH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%6分;5%〜20%、2分;20%〜35%、15分;35%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:13.5分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(96.0mg、92%)として得た:MS:[(M+1)]=470.40。
【0626】
【化256】
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【0627】
N−(5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−2−(4−(ピペリジン−1−イル)ブチル)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド:ピリジン(6.00mL)中の8’−(5−アミノ−6−(4−(ピペリジン−1−イル)ブチル)ピリジン−3−イル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(150mg、0.32mmol)及びメタンスルホニルクロリド(73.0mg、0.64mmol)の溶液を、周囲温度で0.5時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で分取HPLCによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%NH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:50mL/分;勾配(B%):0%、6分;0%〜20%、2分;20%〜35%、15分;35%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:15.4分]。所望の生成物を含む画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(6.20mg、4%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ8.78(d,J=2.0Hz,1H),8.59(d,J=2.0Hz,1H),8.56(d,J=1.9Hz,1H),8.24−8.21(m,2H),8.04(d,J=9.1Hz,1H),3.42(s,3H),3.07−2.95(m,13H),2.77−2.66(m,4H),1.88(t,J=7.3Hz,2H),1.84−1.75(m,6H),1.67−1.60(m,2H);MS:[(M+1)]=548.20。
【0628】
実施例271
【化257】
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【0629】
5−ブロモ−N,N−ジメチルピリジン−2−アミン:N,N−ジメチルホルムアミド(140mL)中のジメチルアミン塩酸塩(4.90g、60.1mmol)、5−ブロモ−2−フルオロピリジン(7.00g、39.8mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(12.3g、95.1mmol)の混合物を、40℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、水(500mL)で希釈し、酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(7.60g、95%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.17(d,J=2.5Hz,1H),7.49(dd,J=9.0,2.5Hz,1H),6.41(d,J=9.0Hz,1H),3.06(s,6H);MS:[(M+1)]=201.00,203.00。
【0630】
【化258】
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【0631】
N,N−ジメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン:1,4−ジオキサン(200mL)中の5−ブロモ−N,N−ジメチルピリジン−2−アミン(4.00g、19.9mol)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(10.1g、39.8mmol)の溶液に、酢酸カリウム(7.81g、79.6mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(1.46g、1.99mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜8%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、次のステップで直接使用される表題化合物(粗製物)を得た。MS:[(M+1)]=249.1
【化259】
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【0632】
5−ブロモ−N,N−ジメチル−[2,3−ビピリジン]−3,6−ジアミン:水(1.00mL)及び1,4−ジオキサン(5.00mL)中の2,5−ジブロモピリジン−3−アミン(1.00g、3.97mol)及びN,N−ジメチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−アミン(1.50g、6.03mol)の溶液に、炭酸ナトリウム(63.0mg、0.60mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(46.0mg、0.04mmol)を、添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、80℃で6時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをメタノール(3×10.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で分取HPLCによって精製して:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%NH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%、5分;5%〜22%,2分;22%〜40%、20分;40%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:14.7分]、表題化合物を淡褐色の固体(150mg、13%)として得た:MS:[(M+1)]=293.00,295.00。
【0633】
【化260】
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【0634】
N−[5−ブロモ−6−(ジメチルアミノ)−[2,3−ビピリジン]−3−イル]メタンスルホンアミド:ピリジン(6.00mL)中の5−ブロモ−N,N−ジメチル−[2,3−ビピリジン]−3,6−ジアミン(120mg、0.41mmol)及びメタンスルホニルクロリド(93.8mg、0.82mmol)の溶液を、周囲温度で4時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で分取HPLCによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%NH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜22%、6分;22%〜40%、20分;40%〜95%;2分;95%、5分;検出器:254nm;Rt:12.5分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(40.0mg、27%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ8.80(d,J=2.1Hz,1H),8.44(d,J=2.5Hz,1H),8.32−8.27(m,1H),7.90(dd,J=9.2,2.5Hz,1H),6.79(d,J=8.9Hz,1H),3.22(s,6H),3.14(s,3H);MS:[(M+1)]=371.00,373.00。
【0635】
【化261】
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【0636】
N−(6’−(ジメチルアミノ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−[2,3’−ビピリジン]−3−イル)メタンスルホンアミド(実施例271)。1,4−ジオキサン(2.00mL)中の3−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(58.9mg、0.16mmol)の溶液に、N−[5−ブロモ−6−(ジメチルアミノ)−[2,3−ビピリジン]−3−イル]メタンスルホンアミド(40.0mg、0.11mmol)、水(0.40mL)、炭酸ナトリウム(17.1mg、0.16mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(12.5mg、0.01mmol)を、添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%NH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%、6分;5%〜25%、2分;25%〜40%、15分;40%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:14.4分]。所望の生成物を含む画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(37.4mg、66%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.58(br,1H),9.02(s,1H),8.88(s,1H),8.70(d,J=2.0Hz,1H),8.51(d,J=2.0Hz,1H),8.23−8.21(m,2H),8.09−8.06(m,2H),6.77(d,J=8.8Hz,1H),3.33(s,3H),3.12(s,6H),3.07(s,3H),3.03−2.99(m,2H),2.59−2.40(m,4H);MS:[(M+1)]=529.15
【0637】
実施例276及び285
【化262】
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【0638】
【化263】
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【0639】
tert−ブチル3−アミノ−5−ブロモ−3’,6’−ジヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−1’(2’H)−カルボキシレート:トルエン(20.0mL)、エタノール(6.00mL)及び水(1.20mL)中の2,5−ジブロモピリジン−3−アミン(2.00g、7.94mmol)及びtert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−カルボキシレート(2.90g、9.38mmol)の溶液に、炭酸ナトリウム(3.40g、32.1mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(900mg、0.78mmol)を添加した。窒素雰囲気下、90℃で3時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中5%〜50%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の油(1.60g、57%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.09(s,1H),7.26(s,1H),6.12(s,1H),4.16−4.08(m,2H),3.69(t,J=5.6Hz,2H),2.59(s,2H),1.49(s,9H);MS:[(M+1)]=354.00,356.00。
【0640】
【化264】
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【0641】
5−ブロモ−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3−アミン:ジクロロメタン(45.0mL)中のtert−ブチル3−アミノ−5−ブロモ−3’,6’−ジヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−1’(2’H)−カルボキシレート(1.60g、4.52mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(9.00mL)を、周囲温度で添加した。混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製して:[カラム:球状C18、20〜40μm、330g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%NH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:65mL/分;勾配(B%):5%〜25%、4分;25%〜35%、10分;35%〜95%、3分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:14分]、表題化合物を淡黄色の固体(600mg、53%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ7.80(d,J=2.0Hz,1H),7.27(d,J=2.0Hz,1H),6.02−5.98(m,1H),3.44(q,J=3.0Hz,2H),3.06(t,J=5.8Hz,2H),2.41−2.35(m,2H);MS:[(M+1)]=254.0,256.0。
【0642】
【化265】
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【0643】
2−(5−ブロモ−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン:酢酸(20.0mL)中の5−ブロモ−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3−アミン(500mg、1.97mmol)及び1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−1,3−ジオン(379mg、2.56mmol)の溶液を、125℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20.0mL)でpH=8に塩基性化した。得られた混合物を、酢酸エチル(6×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜6%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(300mg、40%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ8.73(s,1H),8.09(s,1H),7.97(d,J=3.8Hz,2H),7.90(dd,J=5.5,3.2Hz,2H),5.72(s,1H),3.15(s,2H),2.97−2.90(m,2H),2.48(s,2H);MS:[(M+1)]=384.00,386.00。
【0644】
【化266】
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【0645】
2−(5−ブロモ−1’−メチル−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン:メタノール(15.0 mL)中の2−(5−ブロモ−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3−イル)イソインドリン−1,3−ジオン(400mg、1.04mmol)、酢酸(0.10mL)及びホルマリン(101mg、1.25mmol、37重量/重量%)の溶液に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(131mg、2.08mmol)を、0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中3%〜10%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(300mg、73%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.87(d,J=2.2Hz,1H),8.36(d,J=2.2Hz,1H),8.05−8.00(m,2H),8.00−7.95(m,2H),5.80(s,1H),2.86−2.57(m,9H);MS:[(M+1)]=398.00,400.00。
【0646】
【化267】
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【0647】
5−ブロモ−1’−メチル−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3−アミン:ヒドラジン水和物(6.00mL、水中85%)及びtert−ブタノール(6.00mL)中の2−[5−ブロモ−1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ−[2,4−ビピリジン]−3−イル]−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1,3−ジオン(300mg、0.75mmol)の溶液を、85℃で1時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、330g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%NH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:65mL/分;勾配(B%):5%〜28%、4分;28%〜38%、8分;38%〜95%、2分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:17分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(120mg、60%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.80(d,J=2.0Hz,1H),7.22(d,J=1.9Hz,1H),6.03(s,1H),5.36(s,2H),3.00(d,J=3.2Hz,2H),2.54(t,J=5.7Hz,2H),2.44(s,2H),2.27(s,3H);MS:[(M+1)]=268.00,270.00。
【0648】
【化268】
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【0649】
N−(5−ブロモ−1’−メチル−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3−イル)メタンスルホンアミド:ピリジン(20.0mL)中の5−ブロモ−1’−メチル−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3−アミン(100mg、0.37mmol)の撹拌溶液に、メタンスルホニルクロリド(64.1mg、0.56mmol)を、周囲温度で滴下した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、25℃で6時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%NH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜20%、5分;20%〜58%、5分;58%〜95%、2分;95%、5分;検出器:254nm;Rt:13分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(80.0mg、62%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.14(d,J=3.9Hz,1H),7.84(s,1H),6.69(s,1H),3.56(s,2H),3.09(s,2H),2.88(s,3H),2.70(s,2H),2.66(s,3H);MS:[(M+1)]=346.00,348.00。
【0650】
【化269】
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【0651】
N−(1’−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3−イル)メタンスルホンアミド:1,4−ジオキサン(15.0mL)中のN−(5−ブロモ−1’−メチル−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3−イル)メタンスルホンアミド(200mg、0.58mmol)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(440mg、1.73mmol)の溶液に、酢酸カリウム(227mg、2.31mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(94.3mg、0.12mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、さらに精製することなく次のステップで使用した。MS:[(M+1)]=394.20
【化270】
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【0652】
N−(1’−メチル−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3−イル)メタンスルホンアミド:1,4−ジオキサン(7.00mL)及び水(0.70mL)中のN−(1’−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3−イル)メタンスルホンアミド(57.0mg、0.14mmol)及び8−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(36.8mg、0.12mmol)の溶液に、炭酸ナトリウム(18.4mg、0.17mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)(34.0mg、0.03mmol)を、添加した。窒素雰囲気下、80℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%NH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜24%、4分;24%〜35%、10分;35%、3分;35%〜95%、4分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:18分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を橙色の固体(12.2mg、17%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.38(s,1H),8.86(s,1H),8.81(s,1H),8.45(s,1H),8.18(d,J=8.9Hz,1H),8.08(s,1H),8.00(d,J=9.0Hz,1H),3.33−3.24(m,1H),3.03(s,3H),3.02−2.89(m,4H),2.68−2.55(m,2H),2.51(s,3H),2.30(s,3H),2.16(t,J=11.9Hz,2H),1.91(q,J=12.4Hz,2H),1.74(d,J=12.9Hz,2H);MS:[(M+1)]=504.30
【0653】
【化271】
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【0654】
N−(5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−2−(1−メチルピペリジン−4−イル)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド:メタノール(5.00mL)中のN−(1’−メチル−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−1’,2’,3’,6’−テトラヒドロ−[2,4’−ビピリジン]−3−イル)メタンスルホンアミド(100mg、0.20mmol)の撹拌溶液に、無水酸化白金(IV)(22.5mg、0.10mmol)を、窒素雰囲気下、周囲温度で添加した。得られた混合物を、水素雰囲気下、周囲温度で6時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをメタノール(3×20.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%NH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜24%、5分;24%〜30%、5分;30%〜95%、2分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:15分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を橙色の固体(54.6mg、55%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.39(s,1H),8.86(s,1H),8.82(s,1H),8.45(s,1H),8.18(d,J=8.8Hz,1H),8.08(d,J=2.4Hz,1H),8.00(d,J=9.0Hz,1H),3.03(s,3H),2.95(t,J=10.3Hz,4H),2.59−2.51(m,5H),2.55(s,3H),2.30(s,3H),2.16(t,J=11.8Hz,2H),1.98−1.84(m,2H),1.78−1.66(m,2H);MS:[(M+1)]=506.25
【0655】
実施例376及び377の合成
【化272】
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【0656】
5−ブロモ−2−(プロプ−2−エン−1−イルオキシ)ピリジン−3−アミン:酢酸(30.0mL)中の5−ブロモ−3−ニトロ−2−(プロプ−2−エン−1−イルオキシ)ピリジン(2.00g、7.72mmol)の溶液に、鉄粉(4.30g、77.2mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、周囲温度で1時間撹拌した。得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(4×50.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中20%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(1.56g、89%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.38(d,J=2.0Hz,1H),7.02(d,J=2.0Hz,1H),6.13−5.99(m,1H),5.41(dt,J=17.3,1.8Hz,1H),5.31(s,2H),5.22(dt,J=10.4,1.7Hz,1H),4.79(dt,J=4.9,1.7Hz,2H);MS:[(M+1)]=229.10,231.10。
【0657】
【化273】
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【0658】
N−[5−ブロモ−2−(プロプ−2−エン−1−イルオキシ)ピリジン−3−イル]メタンスルホンアミド:ピリジン(30.0mL)中の5−ブロモ−2−(プロプ−2−エン−1−イルオキシ)ピリジン−3−アミン(1.00g、4.37mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(700mg、6.11mmol)を、添加した。得られた混合物を、周囲温度で3時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中1%〜25%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(1.18g、88%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.50(s,1H),8.09(d,J=2.3Hz,1H),7.80(d,J=2.3Hz,1H),6.14−6.03(m,1H),5.44(dq,J=17.3,1.7Hz,1H),5.26(dq,J=10.5,1.5Hz,1H),4.86(dt,J=5.3,1.6Hz,2H),3.10(s,3H);MS:[(M+1)]=307.00,309.00。
【0659】
【化274】
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【0660】
N−[5−ブロモ−2−(2−オキソエトキシ)ピリジン−3−イル]メタンスルホンアミド:テトラヒドロフラン(10.0mL)及び水(10.0mL)中の5−ブロモ−2−(プロプ−2−エン−1−イルオキシ)ピリジン−3−アミン(1.00g、4.36mmol)及び過ヨウ素酸ナトリウム(1.07g、8.73mmol)の撹拌混合物に、オスミウム(VIII)酸化物(1.70mL、0.065mmol、100mLの水に1.00g)を、0℃で添加した。得られた混合物を、周囲温度で2時間撹拌した。反応を、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(10.0mL)によってクエンチした。得られた混合物を、ジクロロメタン(3×30.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中50%の酢酸エチルで10分以内に迅速に溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物(700mg、粗製物)を淡黄色の油として得て、さらに精製することなく次のステップで使用した:MS:[(M+1)]=309.00,311.00。
【0661】
【化275】
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【0662】
N−(5−ブロモ−2−(2−(シクロプロピルアミノ)エトキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド:エタノール(20.0mL)中のN−(5−ブロモ−2−(2−オキソエトキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド(700mg、粗製物)及びシクロプロパンアミン(370mg、6.47mmol)の撹拌溶液に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(204mg、3.24mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、45℃で1時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中2%〜6%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物をオフホワイトの固体(300mg、53%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.95(d,J=2.2Hz,1H),7.93(d,J=2.2Hz,1H),4.51(t,J=5.2Hz,2H),3.49(s,1H),3.16(t,J=5.2Hz,2H),3.07(s,3H),2.25−2.20(m,1H),0.60−0.51(m,2H),0.49−0.47(m,J=9.1,5.0Hz,2H);MS:[(M+1)]=350.1,352.1。
【0663】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表53】
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【0664】
【化276】
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【0665】
N−(2−(2−(シクロプロピルアミノ)エトキシ)−5−(7’−フルオロ−3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド塩酸塩:1,4−ジオキサン(7.00mL)中のN−[5−ブロモ−2−[2−(シクロプロピルアミノ)エトキシ]ピリジン−3−イル]メタンスルホンアミド(85.0mg、0.24mmol)の溶液に、水(1.00mL)、7−フルオロ−3−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(130mg、0.34mmol)、炭酸ナトリウム(38.6mg、0.36mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、(Pd(PPh4、42.1mg、0.036mmol)を、添加した。窒素雰囲気下、85℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(DCM/MeOH=15/1、体積/体積)によって精製して、表題化合物を黄色の固体(80.0mg、63%)として得た:MS:[(M+1)]=526.3。希釈したHCl水溶液(25.3mL、0.12mmol、0.0046M)及びアセトニトリル(3.00mL)中のN−[2−[2−(シクロプロピルアミノ)エトキシ]−5−[7−フルオロ−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8−イル]ピリジン−3−イル]メタンスルホンアミド(80.0mg、0.15mmol)の溶液を、直接凍結乾燥して、表題化合物を淡黄色の固体(82.4mg、96%)として得た:H NMR(400MHz,CDOD)δ8.80(s,1H),8.43(d,J=8.0Hz,1H),8.36(d,J=2.1Hz,1H),8.25(d,J=1.8Hz,1H),7.88(d,J=11.9Hz,1H),4.79(t,J=5.1Hz,2H),3.69(t,J=5.1Hz,2H),3.38(s,3H),3.15(s,3H),3.00−2.89(m,3H),2.75−2.66(m,2H),2.66−2.52(m,2H),1.04−0.95(m,4H);MS:[(M+1)]=526.3。
【0666】
以下の化合物を、上記の手順に従って調製した。
【表54】
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【0667】
実施例559の合成
【化277】
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【0668】
5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−ニトロ安息香酸メチル:濃硫酸(6.40mL)中の5−ブロモ−2−ヒドロキシ安息香酸メチル(3.00g、13.0mmol)の混合物に、濃硝酸(1.39g、65%)及び濃硫酸(2.00mL)の混合物を、5℃未満で撹拌しながら滴下した。得られた混合物を、5℃で3時間撹拌した。反応混合物を、氷/水(200mL)に注いだ。沈殿した固体を、濾過によって収集し、冷水(3×10.0mL)で洗浄し、真空で乾燥して、表題化合物をオフホワイトの固体(2.20g、62%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ11.88(s,1H),8.28(d,J=2.5Hz,1H),8.24(d,J=2.6Hz,1H),4.03(s,3H);MS:[(M+1)]=276.10,278.10。
【0669】
【化278】
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【0670】
5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−3−ニトロ安息香酸メチル:無水テトラヒドロフラン(90.0mL)中の5−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−ニトロ安息香酸メチル(2.20g、7.97mmol)、3−(ジメチルアミノ)プロパン−1−オール(1.00g、9.56mmol)及びトリフェニルホスフィン(2.52g、9.56mmol)の溶液に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.93g、9.56mmol)を、0℃で滴下した。25℃で2時間撹拌した後、反応を、水(1.00mL)によってクエンチした。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜10%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(1.86g、65%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.12(d,J=2.6Hz,1H),8.01(d,J=2.6Hz,1H),4.14(t,J=6.5Hz,2H),3.95(d,J=2.3Hz,4H),2.43(t,J=7.3Hz,2H),2.24(s,7H),1.97(p,J=6.7Hz,2H);MS:[(M+1)]=361.00,363.00。
【0671】
【化279】
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【0672】
3−アミノ−5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)安息香酸メチル:酢酸(20.0mL)中の5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−3−ニトロ安息香酸メチル(1.20g、3.32mmol)の溶液に、鉄粉(1.50g、26.9mmol)を、周囲温度で添加した。25℃で1時間撹拌した後、得られた混合物を濾過し、濾過したケーキをテトラヒドロフラン(4×50.0mL)で洗浄した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中1%〜10%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を黄色の固体(1.00g、91%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.21(d,J=2.4Hz,1H),6.95(d,J=2.4Hz,1H),4.84(br,2H),3.98(t,J=5.8Hz,2H),3.87(s,3H),2.56(t,J=6.7Hz,2H),2.27(s,6H),1.96(p,J=6.0Hz,2H);MS:[(M+1)]=331.10,333.10。
【0673】
【化280】
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【0674】
5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−3−(メチルスルホンアミド)安息香酸メチル:ピリジン(25.0mL)中の3−アミノ−5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)安息香酸メチル(950mg、2.89mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(493mg、4.30mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(35.0mg、0.29mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、25℃で45分間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜25%、5分;25%〜45%、25分;45〜65%、10分;65%〜95%;3分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:18分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を褐色の固体(400mg、35%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ7.92(d,J=1.9Hz,1H),7.50(d,J=2.0Hz,1H),4.08(t,J=5.6Hz,2H),3.88(s,3H),2.98(s,3H),2.87(s,2H),2.60(s,6H),2.06(p,J=6.2Hz,2H);MS:[(M+1)]=409.00,411.00。
【0675】
【化281】
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【0676】
2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−3−(メチルスルホンアミド)安息香酸メチル:1,4−ジオキサン(18.0mL)中のメチル5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−3−(メチルスルホンアミド)安息香酸メチル(400mg、0.98mmol)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(497mg、1.96mmol)の溶液に、酢酸カリウム(3.85g、3.91mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(160mg、0.20mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、8−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(279mg、0.88mmol)、水(3.00mL)、炭酸ナトリウム(124mg、1.17mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(136mg、0.12mmol)を、添加した。窒素雰囲気下、80℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜20%、5分;20%〜40%、25分;40〜65%、10分;65%〜95%;3分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:22分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(300mg、55%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.83(s,1H),8.42(s,1H),8.19(d,J=2.2Hz,1H),8.15(d,J=9.0Hz,1H),7.94(d,J=8.6Hz,1H),7.49(s,1H),4.07(t,J=5.8Hz,2H),3.86(s,3H),3.31(s,3H),3.13−3.04(m,2H),2.93(s,3H),2.91−2.83(m,2H),2.74(s,6H),2.63−2.54(m,4H),2.10−2.02(m,2H);MS:[(M+1)]=567.25。
【0677】
実施例399の合成
【化282】
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【0678】
2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−3−(メチルスルホンアミド)安息香酸:テトラヒドロフラン(16.0mL)中の2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−3−(メチルスルホンアミド)安息香酸メチル(460mg、0.81mmol)の撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(195mg、4.87mmol)及び水(4.00mL)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、50℃で3時間撹拌した。得られた混合物を、酢酸(1.00mL)で中和した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、330g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜25%、5分;25%〜45%、25分;45〜65%、10分;65%〜95%;3分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:20分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(320mg、72%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.84(s,1H),8.41(s,1H),8.17(d,J=8.8Hz,1H),7.99(d,J=2.3Hz,1H),7.94(d,J=9.0Hz,1H),7.81(d,J=2.3Hz,1H),4.07(t,J=5.7Hz,2H),3.31(s,3H),3.18(t,J=5.6Hz,2H),3.08(s,3H),2.88(q,J=9.7,8.9Hz,2H),2.80(s,6H),2.65−2.52(m,4H),2.20−2.12(m,2H);MS:[(M+1)]=553.30。
【0679】
実施例449の合成
【化283】
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【0680】
2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−3−(メチルスルホンアミド)ベンズアミド:N,N−ジメチルホルムアミド(3.00mL)中の2−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]−3−メタンスルホンアミド−5−[3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8−イル]安息香酸(40.0mg、0.07mmol)及びトリエチルアミン(14.6mg、0.14mmol)の撹拌溶液に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(41.3mg、0.11mmol)を、窒素雰囲気下、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、周囲温度で0.5時間撹拌し、続いて、重炭酸アンモニウム(28.6mg、0.36mmol)を添加した。40℃でさらに3時間撹拌した後、得られた混合物を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜22%、4分;22%〜40%、20分;40%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:15分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(21.2mg、54%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.83(s,1H),8.42(s,1H),8.16(d,J=8.9Hz,1H),8.09(s,1H),7.95(d,J=9.0Hz,1H),7.81(s,1H),7.49(d,J=2.2Hz,2H),4.04(t,J=5.6Hz,2H),3.31(s,3H),3.04−2.98(m,2H),2.96(s,3H),2.87(q,J=9.6Hz,2H),2.66(s,6H),2.64−2.52(m,4H),2.68−2.01(m,2H);MS:[(M+1)]=552.30。
【0681】
以下の実施例を、上記の手順に従って調製した。
【表55】
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【0682】
実施例563の合成
【化284】
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【0683】
N−(3−シアノ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)フェニル)メタンスルホンアミド:ジクロロメタン(2.00mL)中の2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−3−(メチルスルホンアミド)ベンズアミド(40.0mg、0.07mmol)及びトリエチルアミン(33.0mg、0.33mmol)の撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸無水物(30.5mg、0.15mmol)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。25℃で3時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO及び0.05%NH.HO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜30%、6分;30%〜50%、25分;50%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:15分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(35.2mg、91%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.85(s,1H),8.41(s,1H),8.24(s,1H),8.15(d,J=8.9Hz,1H),7.96(d,J=9.1Hz,1H),7.55(s,1H),4.16(t,J=5.8Hz,2H),3.31(s,3H),3.27(t,J=6.8Hz,2H),2.94−2.86(m,5H),2.86(s,6H),2.62−2.53(m,4H),2.21−2.13(m,2H);MS:[(M+1)]=534.35。
【0684】
実施例295及び296の合成
【化285】
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【0685】
N−(5−ブロモ−2−(オキシラン−2−イルメトキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド:ジクロロメタン(15.0mL)中のN−[5−ブロモ−2−(プロプ−2−エン−1−イルオキシ)ピリジン−3−イル]メタンスルホンアミド(500mg、1.63mmol)の撹拌溶液に、メタクロロ過安息香酸(562mg、3.26mmol)を、0℃で少しずつ添加した。25℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm;330g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:65mL/分;勾配(B%):5%〜23%、6分;23%〜43%、15分;43%〜95%;2分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:15分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(500mg、96%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.09(d,J=2.3Hz,1H),7.80(d,J=2.3Hz,1H),4.64(dd,J=12.1,2.7Hz,1H),4.13(dd,J=12.2,6.4Hz,1H),3.40−3.35(m,1H),3.12(s,3H),2.85−2.81(m,1H),2.78(dd,J=5.1,2.7Hz,1H);MS:[(M+1)]=322.95,324.95。
【0686】
【化286】
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【0687】
N−(5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)−2−ヒドロキシプロポキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド:メタノール(12mL)中のN−(5−ブロモ−2−(オキシラン−2−イルメトキシ)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド(300mg、0.93mmol)及びジメチルアミン(4M)の混合物を、密封された管において80℃で2時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮して、2つの中間体の混合物を得た:MS:[(M+1)]=368.05,370.05。
【0688】
【化287】
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【0689】
N−(2−(3−(ジメチルアミノ)−2−ヒドロキシプロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミド:1,4−ジオキサン(6.00mL)中の上記混合物(75.0mg、0.20mmol)の溶液に、3−メチル−8−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(111mg、0.31mmol)、水(1.00mL)、炭酸ナトリウム(25.9mg、0.24mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)−パラジウム(0)(35.3mg、0.03mmol)を、添加した。窒素雰囲気下、80℃で1時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、以下の条件で逆相フラッシュクロマトグラフィーによって精製した:[カラム:球状C18、20〜40μm、5um;120g;移動相A:水(加えて10mMのNHHCO);移動相B:アセトニトリル;流量:45mL/分;勾配(B%):5%〜25%、8分;25%〜45%、20分;47%〜95%;3分;95%、5分;検出器:UV254nm;Rt:17分]。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を無色の固体(25.0mg、24%、より速く溶出する異性体)として:H NMR(400MHz,CDOD)δ8.74(s,1H),8.51(d,J=1.9Hz,1H),8.37(d,J=2.3Hz,1H),8.27(d,J=2.3Hz,1H),8.18(d,J=8.9Hz,1H),8.00(dd,J=9.0,2.1Hz,1H),4.53(dd,J=11.0,3.6Hz,1H),4.37(dd,J=11.1,6.3Hz,1H),4.27−4.20(m,1H),3.39(s,3H),3.08(s,3H),3.00(q,J=9.2,8.2Hz,2H),2.76−2.61(m,6H),2.44(s,6H);MS:[(M+1)]=526.30、及びN−(2−(2−(ジメチルアミノ)−3−ヒドロキシプロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)メタンスルホンアミドを無色の固体(24.0mg、24%、より遅く溶出する異性体)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.02(br,1H),8.81(s,1H),8.27(d,J=1.9Hz,1H),8.14(d,J=8.8Hz,1H),8.04(s,1H),7.94(s,1H),7.91−7.63(m,1H),5.03(d,J=5.2Hz,1H),4.56−4.53(m,1H),4.01−3.98(m,1H),3.72−3.66(m,1H),3.31(s,6H),3.15(s,3H),2.92−2.85(m,2H),2.56−2.60(m,1H),2.55(s,3H),2.41−2.35(m,2H);MS:[(M+1)]=526.30。
【0690】
実施例7の合成
【化288】
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【0691】
I−(5−ブロモ−2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)ピリジン−3−イル)ベンズアミド:ジクロロメタン(10.0mL)中の5−ブロモ−2−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]ピリジン−3−アミン(500mg、1.82mmol)の溶液に、塩化ベンゾイル(512mg、3.66mmol)及びトリエチルアミン(370mg、3.66mmol)を、0℃で添加した。得られた溶液を、周囲温度で2時間撹拌した。次いで、反応を、水(20mL)によってクエンチし、EtOAc(3×100mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(3×100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中0%〜4%のメタノールで溶出させて、N−[5−ブロモ−2−[3−(ジメチルアミノ)プロポキシ]ピリジン−3−イル]ベンズアミドを無色の固体(300mg、43%)として得た:H NMR(300MHz,DMSO−d)δ9.66(s,1H),8.38(d,J=2.4Hz,1H),8.10(d,J=2.4Hz,1H),7.97−7.92(m,2H),7.66−7.47(m,3H),4.35(t,J=6.4Hz,2H),2.45(t,J=7.1Hz,2H),2.18(s,6H),1.90(p,J=6.8Hz,2H);MS:[(M+1)]=378.3,380.3。
【0692】
実施例151の合成
【化289】
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【0693】
rac−5−ブロモ−2−メトキシ−3−(フェニルスルフィニル)ピリジン:ジクロロメタン(12.0mL)中の5−ブロモ−2−メトキシ−3−(フェニルスルファニル)ピリジン(986mg、3.33mmol)の溶液に、3−クロロ過安息香酸(642mg、3.16mmol)を、0℃で添加した。0℃で2時間撹拌した後、混合物を、飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(20.0mL)でクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20.0mL)、飽和ブライン(50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中20%の酢酸エチルでシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を黄色の固体(700mg、68%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ8.30(d,J=2.4Hz,1H),8.21(d,J=2.4Hz,1H),7.79−7.68(m,2H),7.52−7.41(m,3H),3.92(s,3H);MS:[(M+1)]=312.10,314.10。
【0694】
【化290】
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【0695】
rac−N−((5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)(オキソ)(フェニル)−l6−スルファネイリデン)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド:ジクロロメタン(10.0mL)中のrac−5−ブロモ−2−メトキシ−3−(フェニルスルフィニル)ピリジン(700mg、2.24mmol)、フェニル−λ−ヨーダンジイルジアセテート(1.16g、3.59mmol)、ジロジウム四酢酸(99.1mg、0.22mmol)及び酸化マグネシウム(343mg、8.52mmol)の溶液に、トリフルオロアセトアミド(507mg、4.48mmol)を、25℃で添加した。40℃で16時間撹拌した後、混合物を、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣を石油エーテル中20%の酢酸エチルでシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を黄色の固体(150mg、16%)として得た:H NMR(300MHz,CDCl)δ8.62(d,J=2.4Hz,1H),8.41(d,J=2.4Hz,1H),8.14−8.04(m,2H),7.77−7.65(m,1H),7.65−7.54(m,2H),3.88(s,3H);MS:[(M+1)]=422.80,424.80。
【0696】
【化291】
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【0697】
rac−2,2,2−トリフルオロ−N−((2−メトキシ−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)(オキソ)(フェニル)−l6−スルファネイリデン)アセトアミド:水(1.00mL)及び1,4−ジオキサン(4.00mL)中の3’−メチル−8’−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)スピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン(102mg、0.28mmol)及びrac−N−((5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)(オキソ)(フェニル)−l6−スルファネイリデン)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(100mg、0.24mmol)の粗製物の溶液に、炭酸カリウム(65.3mg、0.47mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(27.3mg、0.02mmol)を、添加した。窒素雰囲気下、80℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、石油エーテル中40%の酢酸エチルでシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を得て、表題化合物を黄色の固体(50.0mg、37%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.92(d,J=2.4Hz,1H),8.77(d,J=2.4Hz,1H),8.70(s,1H),8.43(d,J=2.0Hz,1H),8.32(d,J=8.8Hz,1H),8.17−8.12(m,2H),7.87(dd,J=8.8,2.0Hz,1H),7.59−7.42(m,3H),3.99(s,3H),3.40(s,3H),2.98−2.87(m,2H),2.87−2.66(m,2H),2.62−2.49(m,1H);MS:[(M+1)]=581.00。
【0698】
【化292】
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【0699】
rac−8’−(6−メトキシ−5−(フェニルスルホンイミドイル)ピリジン−3−イル)−3’−メチルスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2’(3’H)−オン:メタノール(1.00mL)及びテトラヒドロフラン(3.00mL)中のrac−2,2,2−トリフルオロ−N−((2−メトキシ−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)(オキソ)(フェニル)−l6−スルファネイリデン)アセトアミド(50.0mg、0.09mmol)の溶液に、炭酸カリウム(47.6mg、0.34mmol)を、25℃で添加した。25℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、酢酸エチル(30.0mL)で希釈し、水(3×30.0mL)、飽和ブライン(20.0mL)で洗浄した。有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、ジエチルエーテル(15.0mL)で研和し、減圧下で乾燥させて、表題化合物を無色の固体(28.0mg、68%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ8.94(d,J=2.4Hz,1H),8.88(s,1H),8.80(d,J=2.5Hz,1H),8.46(d,J=2.0Hz,1H),8.22(d,J=8.8Hz,1H),8.08−8.01(m,3H),7.69−7.64(m,1H),7.62−7.56(m,2H),5.32(s,1H),3.89(s,3H),3.01−2.91(m,2H),2.61−2.51(m,4H);MS:[(M+1)]=485.10。
【0700】
実施例21及び27の合成
【化293】
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【0701】
N−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−N−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゼンスルホンアミド:テトラヒドロフラン(30.0mL)中のN−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−−イル)ベンゼンスルホンアミド(686mg、2.00mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(96.0mg、2.40mmol、60%が鉱物油に分散した)を、窒素雰囲気下、0℃で添加した。得られた混合物を、25℃で1時間撹拌し、続いて、[2−(クロロメトキシ)エチル]トリメチルシラン(367mg、2.20mmol)を0℃で添加した。25℃でさらに1.5時間撹拌した後、反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(3.00mL)でクエンチした。得られた混合物を、水(30.0mL)で希釈し、酢酸エチル(3×20.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、石油エーテル中2%〜3%の酢酸エチルで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の油(564mg、60%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.15(d,J=2.4Hz,1H),7.73(d,J=2.4Hz,1H),7.66(dd,J=8.3,1.3Hz,2H),7.61−7.51(m,1H),7.46(t,J=7.8Hz,2H),5.04(s,2H),3.73−3.69(m,2H),3.49(s,3H),0.99−0.86(m,2H),0.02(s,9H);MS:[(M+1)]=473.20,475.20。
【0702】
【化294】
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【0703】
N−(2−メトキシ−5−(2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)−N−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゼンスルホンアミド:1,4−ジオキサン(40.0mL)中のN−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−N−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゼンスルホンアミド(564mg、1.19mmol)及び4,4,5,5−テトラメチル−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(454mg、1.79mmol)の溶液に、酢酸カリウム(468mg、4.77mmol)及びビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(87.2mg、0.12mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。周囲温度まで冷却した後、水(2.00mL)、炭酸カリウム(95.5mg、0.69mmol、1.98当量)、8−ブロモ−2,3−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(100mg、0.35mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(137mg、0.12mmol)を、上記の混合物に添加した。窒素雰囲気下、80℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(DCM/MeOH=13/1、体積/体積)によって精製して、表題化合物を淡黄色の固体(128mg、62%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.78(s,1H),8.40(d,J=2.4Hz,1H),8.21(d,J=8.8Hz,1H),7.90(d,J=2.4Hz,1H),7.77−7.69(m,3H),7.59(t,J=7.6Hz,1H),7.48(dd,J=15.6,8.7Hz,4H),5.13(s,2H),3.78(t,J=8.2Hz,2H),3.59(s,3H),2.32(q,J=4.6Hz,2H),2.03(q,J=4.5Hz,2H),0.98−0.89(m,2H),0.02(s,9H);MS:[(M+1)]=603.20。
【0704】
【化295】
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【0705】
N−(5−(3’−(シアノメチル)−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−2−メトキシピリジン−3−イル)−N−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゼンスルホンアミド:N,N−ジメチルホルムアミド(5.00 mL)中のN−(2−メトキシ−5−(2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)−N−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゼンスルホンアミド(20.0mg、0.033mmol)、2−ブロモアセトニトリル(4.80mg、0.04mmol)及び炭酸カリウム(9.20mg、0.07mmol)の混合物を、30℃で4時間撹拌した。得られた溶液を、水(10.0mL)で希釈し、酢酸エチル(3×30.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(DCM/MeOH=15/1、体積/体積)によって精製して、表題化合物を黄色の固体(18mg、85%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.43(d,J=16.1Hz,1H),7.96(s,1H),7.71(d,J=8.3Hz,2H),7.58−7.45(m,2H),7.34(t,J=7.9Hz,2H),7.10(t,J=7.5Hz,1H),7.01(d,J=8.2Hz,2H),5.12(s,3H),4.95(s,1H),3.78(t,J=7.9Hz,2H),3.59(d,J=17.2Hz,3H),2.61−2.55(m,2H),2.36−2.28(m,2H),0.93−0.89(m,2H),0.01(s,9H);MS:[(M+1)]=642.30。
【0706】
以下の中間体を、上記の手順に従って調製した。
【表56】
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【0707】
【化296】
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【0708】
N−(5−(3’−(シアノメチル)−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−2−メトキシピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド:トリフルオロ酢酸(0.30mL)及びジクロロメタン(3.00mL)中のN−(5−(3’−(シアノメチル)−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−2−メトキシピリジン−3−イル)−N−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ベンゼンスルホンアミド(20.0mg、0.03mmol)の溶液を、25℃で16時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。得られた混合物を、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(50.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(DCM/MeOH=15/1、体積/体積)によって精製して、表題化合物を黄色の固体(9.80mg、62%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.03(s,1H),8.37(s,1H),8.11(d,J=8.6Hz,1H),7.94(s,1H),7.80−7.75(m,3H),7.62(s,1H),7.50−7.43(m,3H),7.38(d,J=2.1Hz,1H),5.23(s,2H),3.77(s,3H),2.47−2.41(m,2H),1.94−1.87(m,2H);MS:[(M+1)]=512.20。
【0709】
以下の実施例を、上記の手順に従って調製した。
【表57】
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【0710】
実施例138の合成
【化297】
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【0711】
rac−N−(5−ブロモ−2−(1−オキシドチオモルホリノ)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド:ジクロロメタン(50.0mL)中のN−(5−ブロモ−2−チオモルホリノピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド(1.00g、2.41mmol)の溶液に、3−クロロ過安息香酸(417mg、2.41mmol)を、0℃で添加した。周囲温度で2時間撹拌した後、反応を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20.0mL)及び飽和亜硫酸ナトリウム水溶液(20.0mL)でクエンチした。得られた混合物を、ジクロロメタン(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中5%〜9%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(980mg、95%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.12(d,J=2.2Hz,1H),7.99(d,J=2.2Hz,1H),7.91−7.83(m,2H),7.67−7.58(m,1H),7.53(dd,J=8.3,6.9Hz,2H),7.40(s,1H),3.74−3.62(m,2H),3.05−2.93(m,2H),2.87−2.66(m,4H);MS:[(M+1)]=429.95,431.95。
【0712】
【化298】
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【0713】
rac−N−(5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−2−(1−オキシドチオモルホリノ)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド:1,4−ジオキサン(20.0mL)中のrac−N−(5−ブロモ−2−(1−オキシドチオモルホリノ)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド(600mg、1.39mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(708mg、2.79mmol)の溶液に、酢酸カリウム(547mg、5.58mmol)及びビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(102mg、0.14mmol)を、周囲温度で添加した。得られた混合物を、窒素雰囲気下、90℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、周囲温度まで冷却した。水(2.00mL)、炭酸カリウム(385mg、2.79mmol)、8−ブロモ−3−メチル−2,3−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1−ピロロ[2,3−c]キノリン]−2−オン(442mg、1.39mmol)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(80.5mg、0.07mmol)を、上記の混合物に添加した。窒素雰囲気下、80℃で2時間撹拌した後、得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取TLC(DCM/MeOH=10/1、体積/体積)によって精製して、表題化合物を無色の固体(600mg、74%)として得た:H NMR(400MHz,CDCl)δ8.69(s,1H),8.49(d,J=2.2Hz,1H),8.41(d,J=1.9Hz,1H),8.31(d,J=8.8Hz,1H),8.19(d,J=2.2Hz,1H),7.91(dd,J=7.1,1.7Hz,2H),7.81(dd,J=8.9,1.9Hz,1H),7.66−7.58(m,1H),7.52(dd,J=8.4,7.0Hz,2H),3.79(t,J=11.9Hz,2H),3.40(s,3H),3.10−2.98(m,4H),2.98−2.66(m,7H),2.65−2.52(m,1H);MS:[(M+1)]=588.05。
【0714】
【化299】
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【0715】
rac−N−(2−(1−イミノ−1−オキシド−1λ−チオモルホリノ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド:ポリリン酸(5.00mL)中のrac−N−(5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−2−(1−オキシドチオモルホリノ)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド(250mg、0.43mmol)の溶液に、アジ化ナトリウム(83.0mg、1.28mmol)を、周囲温度で添加した。60℃で6時間撹拌した後、反応を、0℃で飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20.0mL)でクエンチした。得られた混合物を、水(50.0mL)で希釈し、酢酸エチル(3×50.0mL)で抽出した。組み合わされた有機層を、ブライン(2×30.0mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過後、濾液を、減圧下で濃縮した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、ジクロロメタン中9%〜17%のメタノールで溶出させた。所望の画分を、収集し、減圧下で濃縮して、表題化合物を淡黄色の固体(100mg、39%)として得た:MS:[(M+1)]=603.10。
【0716】
【化300】
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【0717】
rac−N−(2−(1−イミノ−1−オキシド−1λ−チオモルホリノ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド塩酸塩:HCl(水溶液)(0.005M)(46.0mL、0.23mmol)及びアセトニトリル(15.0mL)中のrac−N−(2−(1−イミノ−1−オキシド−1λ−チオモルホリノ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド(140mg、0.23mmol)の溶液を、凍結乾燥して、表題化合物を淡黄色の固体(144.2mg、98%)として得た:H NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.99(s,1H),8.86(s,1H),8.66(d,J=2.1Hz,1H),8.27(s,1H),8.16(d,J=8.9Hz,1H),7.91−7.77(m,4H),7.71−7.55(m,3H),3.77(d,J=14.1Hz,2H),3.66(br,4H),3.31(s,3H),3.21−3.15(m,2H),2.91−2.78(m,2H),2.63−2.52(m,4H);MS:[(M+1)]=603.10。
【0718】
実施例140の合成
【化301】
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【0719】
N,N−ジメチル−3−((5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)−3−(フェニルスルホンアミド)ピリジン−2−イル)オキシ)プロパン−1−アミン酸化物:ジクロロメタン(20.0mL)中のN−(2−(3−(ジメチルアミノ)プロポキシ)−5−(3’−メチル−2’−オキソ−2’,3’−ジヒドロスピロ[シクロプロパン−1,1’−ピロロ[2,3−c]キノリン]−8’−イル)ピリジン−3−イル)ベンゼンスルホンアミド及び3−クロロ過安息香酸(18.6mg、0.11mmol)の混合物を、25℃で1.5時間撹拌した。得られた混合物を、減圧下で濃縮した。残渣を、分取HPLCによって精製して、表題化合物を黄色の固体(14.1mg、28%)として得た:H NMR(300MHz,DMSO−d)δ8.86(s,1H),8.06(d,J=8.8Hz,1H),7.92(s,1H),7.79(dd,J=6.7,2.9Hz,2H),7.69(d,J=8.9Hz,1H),7.63(s,1H),7.52−7.43(m,4H),7.32(s,1H),4.28(t,J=6.2Hz,2H),3.66(t,J=7.6Hz,2H),3.41(s,3H),3.36(s,6H),2.33−2.16(m,4H),1.80(q,J=3.9Hz,2H);MS:[(M+1)]=574.20。
【0720】
化合物ATM及びDNA−PK阻害のアッセイ。
【0721】
細胞ウエスタンアッセイにおけるATM:
MCF−7乳癌細胞を、384ウェルプレート(Corning、#356663)中に10,000細胞/ウェル、ウェルあたり25μLの密度で午前中にプレートする。翌日、ピンツール(Echo 550)を使用して、対応する濃度の化合物を添加し、最終的な最高濃度は1μM、3倍段階希釈、合計10用量である。次いで、エトポシド(Sigma、#E1383)を、100μM最終濃度まで添加する。37℃で1時間インキュベートする。25μLの固定溶液(8%パラホルムアルデヒド)を周囲温度で20分間添加することによって、細胞を固定する。0.1%のTritonX−100を含む1倍のPBS(リン酸緩衝生理食塩水)での5回の洗浄のために、細胞を透過処理する。各洗浄は、5分間である。次いで、50μLのOdysseyブロッキング緩衝液(LI−COR、#927−40000)を、周囲温度で1.5時間振とうしながら384ウェルプレートに添加することによって、細胞をブロックする。ブロッキング緩衝液を除去し、20μLの抗pKAP1抗体(Bethyl Laboratories、#A300−767A)(1/2000)溶液を384ウェルプレートの各ウェルに添加し、次いで、4℃で一晩インキュベートする。翌日、プレートを1倍のPBST(0.1%のTween−20を含む1倍のPBS)で5回洗浄する。次いで、DNA染色DRAQ5(CST、#4084L)(1/5,000)を含む20μLの二次抗体(IRDye 800CWヤギ抗ウサギIgG、LI−COR、#926−32211)(1/5,000)溶液を、384プレートの各ウェルに添加し、暗所で穏やかに振とうしながら1時間インキュベートする。細胞を、暗所で穏やかに振とうすることを使用して、周囲温度で1倍のPBST(0.1%のTween−20を含む1倍のPBS)で5回洗浄する。最後の洗浄後、洗浄液を除去し、プレートを薄いペーパータオルの上に裏返しに置き、1000rpmで1分間遠心分離して、すべての洗浄緩衝液を吸収する。湿った糸くずの出ない紙でプレートの底をきれいにする。最良の結果のために、ODYSSEY CLx(LI−COR)を使用してプレートをすぐにスキャンする。
【0722】
DNA−PK酵素結合免疫吸着アッセイ:
1日目、96ウェルプレート(ThermoFisher、カタログ番号442404)を、GST−p53(1−101)ペプチド(Pharmaronによって精製された、BCS部門)で各ウェル3μgのGST−p53を0.1MのNaCO/NaHCO、pH9.6で希釈することによってコーティングする。プレートを4℃で一晩インキュベートする。2日目、コーティング緩衝液を除去し、PBST(0.1%のTween−20を含む1倍のPBS)で2回洗浄する。次に、DNA−PK酵素溶液(Invitrogen、#PR9107A、最終的なDNA−PK濃度は0.1μg/mLである)、段階希釈化合物(最終最高濃度は100nMである、3倍段階希釈、合計10用量)及びATP溶液(最終ATP濃度は20μMである)を、96ウェルプレートに添加する。プレートを25℃で1時間インキュベートする。次いで、PBST(0.1%のTween−20を含む1倍のPBS)で3回洗浄する。プレートを、PBST及び1%のBSAで4℃で一晩ブロックする。3日目、PBST(0.1%のTween−20を含む1倍のPBS)で4回洗浄する。次いで、Phospho−p53一次抗体(Cell Signaling Technology、#9286、Phospho−p53(Ser15)(16G8)マウスmAb)(1/1000)を、各ウェルに添加する。プレートで密封し、プレートを37℃で1時間インキュベートする。PBST(0.1%のTween−20を含む1倍のPBS)で4回洗浄し、100μLのHRP結合二次抗体(Cell Signaling Technology、#7076、抗マウスIgG、HRP結合抗体)(1/1000)を各ウェルに添加する。テープで密封し、プレートを37℃で30分間インキュベートする。PBST(0.1%のTween−20を含む1倍のPBS)で4回洗浄し、100μLのTMB(Cell Signaling Technology、#7004)基質を各ウェルへ添加する。テープで密封し、プレートを37℃で10分間インキュベートする。次いで、100μLの停止液(Cell Signaling Technology、#7002)を各ウェルに添加する。プレートを450nmで読み取り、吸収を検出する。
【0723】
いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、以下の表に列挙された化合物からなる群から選択される。
【0724】
アッセイ結果
アッセイ効力範囲:
* IC50<0.5nM;
** 0.5nM<IC50<1nM;
*** 1nM<IC50<100nM。
****IC50>100nM
【表58】
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【0725】
特定の実施形態の変形がなされても添付の特許請求の範囲内にあるため、本発明は上記の本発明の特定の実施形態に限定されないことが、理解されるべきである。
【国際調査報告】
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