特表2021-523004(P2021-523004A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-523004(P2021-523004A)
(43)【公表日】2021年9月2日
(54)【発明の名称】生成的調香システム
(51)【国際特許分類】
   B01F 15/02 20060101AFI20210806BHJP
   B65C 9/46 20060101ALI20210806BHJP
   B65C 9/26 20060101ALI20210806BHJP
   B67D 3/00 20060101ALI20210806BHJP
   B01F 15/00 20060101ALI20210806BHJP
   B01J 4/02 20060101ALI20210806BHJP
【FI】
   B01F15/02 A
   B65C9/46
   B65C9/26
   B67D3/00 Z
   B01F15/00 Z
   B01J4/02 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2021-513368(P2021-513368)
(86)(22)【出願日】2019年5月7日
(85)【翻訳文提出日】2021年1月5日
(86)【国際出願番号】US2019031217
(87)【国際公開番号】WO2019217490
(87)【国際公開日】20191114
(31)【優先権主張番号】62/668,224
(32)【優先日】2018年5月7日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】520438431
【氏名又は名称】セントロニックス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ダーリンク,フレデリック
(72)【発明者】
【氏名】メーウウェノアード,シー.エム.ジェー.
【テーマコード(参考)】
3E082
3E095
4G037
4G068
【Fターム(参考)】
3E082AA10
3E082BB01
3E082CC03
3E082CC04
3E095BA09
3E095CA02
3E095DA63
3E095DA72
3E095DA76
4G037AA02
4G037EA10
4G068AA02
4G068AA06
4G068AB11
4G068AC17
4G068AD47
4G068AE01
4G068AF31
(57)【要約】
生成的調香システムは、ユーザーからの入力に基づき、独自の特注の香り(フレグランス、香水)をリアルタイムで作成するために使用され得る。本システムは、飲料、アルコール、ジュース、薬剤、ローション、シャンプーおよび他の製品などの、他の独自の特注処方を作成するためにも利用され得る。生成的調香システムは、入力受信機、入力プロセッサ、複数の香り、複数のディスペンサ、コンベヤーベルト、複数の動きセンサー、容器、ラベル、キャップ、および少なくとも1つのサウンド出力装置を有し得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームと、
入力受信機と、
入力プロセッサと、
複数の香りと、
複数のディスペンサと、
コンベヤーベルトと、
複数の動きセンサーと、
容器と
を備え、
前記複数のディスペンサ、前記コンベヤーベルト、および前記複数の動きセンサーは、前記フレームに取り付けられ、
前記入力受信機はデータを受信し、
前記データは、アンケート回答、ユーザー入力データ、ソーシャルメディアベースのデータ、生体フィードバック、株式取引ベースのデータ、天候ベースのデータ、個人的感情ベースのデータ、スポーツベースのデータ、サウンドベースのデータ、匂いベースのデータ、センサーベースのデータ、画像ベースのデータ、およびそれらの組合せから成る群から選択され、
前記入力プロセッサは前記データを計算して、前記複数の香りの各々の量を含有する配合を決定し、
前記複数の香りの各々前記の量は、前記複数のディスペンサから前記容器に分注され、
前記容器は前記コンベヤーベルト上で運ばれて、前記複数のディスペンサの各々から前記複数の香りの各々を受け取るために前記容器が移動可能に位置付けられるのを可能にし、かつ
前記複数の動きセンサーは前記容器を前記コンベヤーベルト上で誘導する、
生成的調香システム。
【請求項2】
前記コンベヤーベルトは、
パックと、
複数のクリートと
を備え、
前記パックは、前記容器を保持するように構成され、かつ
前記複数のクリートは前記パックを保持するように構成される、
請求項1に記載の生成的調香システム。
【請求項3】
ラベルプリンタ
をさらに備え、
前記入力プロセッサはラベルのための情報を生成し、かつ
前記ラベルプリンタは前記ラベルを印刷する、
請求項1に記載の生成的調香システム。
【請求項4】
ラベルアプリケータ
をさらに備え、
前記ラベルアプリケータは前記ラベルを前記容器に貼り付ける、
請求項3に記載の生成的調香システム。
【請求項5】
ディスペンサマニホールドをさらに含み、
前記ディスペンサマニホールドは、前記複数のディスペンサが前記複数の香りを前記容器に同時に分注するのを可能にするために前記複数のディスペンサを保持するように構成される、
請求項1に記載の生成的調香システム。
【請求項6】
前記複数のディスペンサは真空可撓性容器である、請求項1に記載の生成的調香システム。
【請求項7】
キャッピングシステムをさらに備え、
前記キャッピングシステムはキャップを前記容器に固定する、
請求項1に記載の生成的調香システム。
【請求項8】
サウンド出力装置をさらに備え、
前記入力プロセッサは前記データを計算してサウンドを生成し、かつ
前記サウンド出力装置は前記サウンドを出力する、
請求項1に記載の生成的調香システム。
【請求項9】
複数の出口ステーションをさらに備える、請求項1に記載の生成的調香システム。
【請求項10】
容器ディスペンサをさらに備え、
前記容器ディスペンサは前記容器を前記コンベヤーベルト上に分配する、
請求項1に記載の生成的調香システム。
【請求項11】
視覚的出力装置をさらに備える、請求項1に記載の生成的調香システム。
【請求項12】
前記複数の香りは香水成分である、請求項1に記載の生成的調香システム。
【請求項13】
前記複数の香りは、アルコール飲料成分、ノンアルコール飲料成分およびそれらの組合せから成る群から選択された飲料成分である、請求項1に記載の生成的調香システム。
【請求項14】
前記複数の香りは、液状個人向け製品成分である、請求項1に記載の生成的調香システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は2018年5月7日に出願された米国仮出願第62/668,224号に対する優先権を主張し、それは参照により全体として本明細書に組み込まれる。
【0002】
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
適用なし
【0003】
配列表、テーブル、またはコンピュータプログラムリスティングコンパクトディスク付表の参照
適用なし
【背景技術】
【0004】
本発明は、ユーザーからの入力に基づき、独自の特注の香り(フレグランス、香水)をリアルタイムで作成するためのシステムに関する。本システムは、飲料、アルコール、ジュース、薬剤、ローション、シャンプーおよび他の製品などの他の独自の特注の処方を作成するためにも利用され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態では、生成的調香システムは、入力受信機、入力プロセッサ、混合要素、複数の香り、複数の香りディスペンサ、コンベヤーベルト、複数の動きセンサー、容器、容器ディスペンサ、ラベルメーカー、キャップ、および少なくとも1つのサウンド出力装置を含む。他の実施形態はサウンド出力装置を有していない。本記述では、香りは制限することを意図されておらず、香り、フレグランス、香水、香味料、異なる味の液体、および他の同様の流体を指し得る。入力受信機は入力データを受信する。データは、アンケート回答、ユーザー入力データ、ソーシャルメディアベースのデータ、生体フィードバック、株式取引ベースのデータ、天候ベースのデータ、個人的感情ベースのデータ、スポーツベースのデータ、サウンドベースのデータ、匂いベースのデータ、センサーベースのデータ、画像ベースのデータ、およびそれらの組合せから成る群から選択される。入力プロセッサは、データを分析し、データに基づいて構成を生成する。入力プロセッサ内のアルゴリズムは、その構成を使用して、複数の香りの各々の量を含有する配合を決定する。複数の香りの各々の量は、複数の香りディスペンサから容器に分注される。容器は、コンベヤーベルト上で運ばれて、複数の香りディスペンサの各々から複数の香りの各々を受け取るために容器が移動可能に位置付けられるのを可能にする。複数の動きセンサーは容器をコンベヤーベルト上で誘導する。入力プロセッサはラベル用の情報を生成する。ラベルが容器に貼られる。キャップが容器に固定される。入力プロセッサはデータを計算してサウンドを生成する。少なくとも1つのサウンド出力装置がサウンドを出力する。
【0006】
本発明の一実施形態では、生成的調香システムは以下を含む、
【0007】
フレーム、入力受信機、入力プロセッサ、複数の香り、複数のディスペンサ、コンベヤーベルト、複数の動きセンサー、および容器。複数のディスペンサ、コンベヤーベルト、および複数の動きセンサーは、フレームに取り付けられる。入力受信機はデータを受信する。データは、アンケート回答、ユーザー入力データ、ソーシャルメディアベースのデータ、生体フィードバック、株式取引ベースのデータ、天候ベースのデータ、個人的感情ベースのデータ、スポーツベースのデータ、サウンドベースのデータ、匂いベースのデータ、センサーベースのデータ、画像ベースのデータ、およびそれらの組合せから成る群から選択される。入力プロセッサはデータを計算して、複数の香りの各々の量を含有する配合を決定する。複数の香りの各々の量は、複数のディスペンサから容器に分注される。容器は、コンベヤーベルト上で運ばれて、複数のディスペンサの各々から複数の香りの各々を受け取るために容器が移動可能に位置付けられるのを可能にする。複数の動きセンサーは容器をコンベヤーベルト上で誘導する。
【0008】
本発明のさらに別の実施形態では、コンベヤーベルトは、パック(puck)および複数のクリート(cleat)を含む。パックは、容器を保持するように構成される。複数のクリートはパックを保持するように構成される。
【0009】
本発明の別の実施形態では、生成的調香システムは、ラベルプリンタをさらに含む。入力プロセッサはラベルのための情報を生成する。ラベルプリンタはラベルを印刷する。
【0010】
本発明のさらに別の実施形態では、生成的調香システムは、ラベルアプリケータをさらに含む。ラベルアプリケータはラベルを容器に貼り付ける。
【0011】
本発明の別の実施形態では、生成的調香システムは、ディスペンサマニホールドをさらに含む。ディスペンサマニホールドは複数のディスペンサを保持するように構成されて、複数のディスペンサが複数の香りを容器に同時に分注するのを可能にする。
【0012】
本発明のさらに別の実施形態では、複数のディスペンサは真空可撓性容器である。
【0013】
本発明の別の実施形態では、生成的調香システムは、キャッピングシステムをさらに含む。キャッピングシステムはキャップを容器に固定する。
【0014】
本発明のさらに別の実施形態では、生成的調香システムは、サウンド出力装置をさらに含む。入力プロセッサはデータを計算してサウンドを生成する。サウンド出力装置はサウンドを出力する。
【0015】
本発明の別の実施形態では、生成的調香システムは、複数の出口ステーションをさらに含む。
【0016】
本発明のさらに別の実施形態では、生成的調香システムは、容器ディスペンサをさらに含む。容器ディスペンサは容器をコンベヤーベルト上に分配する。
【0017】
本発明の別の実施形態では、生成的調香システムは、視覚的出力装置をさらに含む。
【0018】
本発明のさらに別の実施形態では、複数の香りは香水成分である。
【0019】
本発明の別の実施形態では、複数の香りは、アルコール飲料成分、ノンアルコール飲料成分およびそれらの組合せから成る群から選択された飲料成分である。
【0020】
本発明のさらに別の実施形態では、複数の香りは、液状個人向け製品成分である。
【0021】
他の実施形態は、ディスプレイ、モバイル機器ディスプレイ、プロジェクタ、およびその他などの、少なくとも1つの視覚的出力装置を含み得る。かかる実施形態では、入力プロセッサはデータを計算して、少なくとも1つの視覚的出力装置上に表示できる、画像、または他の視覚的出力を生成し得る。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、ユーザーが、入力データ、例えば、その時のユーザーの感情、特定のサウンドまたは音楽、画像、および他のデータ、に基づき個人に合わせた香水をリアルタイムで作成するのを可能にするために使用できる。異なる実施形態では、本発明は、アルコール飲料を作成するため、またはノンアルコール飲料を作成するために、ユーザーからのデータに基づき個人に合わせたカクテルを作成するために使用できる。それらの実施形態では、香りディスペンサは飲料、香味料、ジュースなどを含み得る。本発明のシステムは、小売業環境、バー、食品施設、期間限定スタンドでも、および工業環境における使用のためにスケーリングできる。それは、特定の個人または少人数の個人のグループ向けの販売のために、ごく少量の香水、飲料、および他の液体量の混合を可能にする。
【0023】
本発明の利点および特徴は、以下の説明を添付の図面と併せて読むとより良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の実施形態の斜視図である。
図2】本発明の一実施形態の部分斜視図である。
図3】本発明の一実施形態の部分斜視図である。
図4】本発明の一実施形態の部分斜視図である。
図5】本発明の一実施形態の部分斜視図である。
図6】本発明の一実施形態のスクリーンショットである。
図7】本発明の一実施形態の略図である。
図8】本発明の一実施形態の略図である。
図9】本発明の一実施形態の略図である。
図10】本発明の一実施形態の略図である。
図11】本発明の一実施形態の部分斜視図である。
図12】本発明の一実施形態の部分斜視図である。
図13】本発明の一実施形態の部分斜視図である。
図14】本発明の一実施形態の部分斜視図である。
図15】本発明の一実施形態の部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
明瞭にするために、全ての参照番号が全ての図に含まれているわけではないかもしれない。
【0026】
図面は、入力受信機120、入力プロセッサ130、複数の香り140、複数の香りディスペンサ150、コンベヤーベルト160、複数の動きセンサー170、容器180、容器ディスペンサ、ラベル192、キャップ210、少なくとも1つのサウンド出力装置220、および少なくとも1つの視覚的出力装置240を含む生成的調香システム100を示す。
【0027】
図1図5に示すように、本発明の一実施形態は、フレーム110に取り付けられた複数の香りディスペンサ150を含む。同様にフレーム110に取り付けられているのは、コンピュータおよび関連周辺機器などの入力プロセッサ130である。周辺機器は、ディスプレイ、キーボード、スピーカー(サウンド出力装置220)およびラベルメーカー(ラベルプリンタ190)を含むが、それらに制限されない。ユーザーは入力プロセッサ130に入力データを提供して処方を生成し得る(生成された処方は「生成(generation)」とも呼ばれる)。代替として、処方(または生成)は、入力プロセッサ130にリモートで提供されたか、または入力プロセッサ130によって周辺環境から受信された、入力データから生成され得る。その処方(または生成)を用いて、独自の特注の香りまたは香水を作ることができる。容器180はコンベヤーベルト160上に(例えば、容器ディスペンサによって自動的に、ユーザーもしくはオペレーターによって、または他の手段によって)置かれて、香りディスペンサ150の各々の下をそれらに沿って移動し得る。各香りディスペンサ150は1つの香りを含む。容器180がコンベヤーベルト160に沿って移動するにつれて、容器180は、配合に従い、香りディスペンサ150からの香りで充填される。容器180が充填された後、キャップ210が容器180の上に置かれる。次いで、ラベル192が、その特定の容器180および処方(または生成)に対してラベルメーカー190によって生成される。図面では構成要素はフレーム110に取り付けられて示されているが、本発明は全ての構成要素がフレーム110に取り付けられていることを要求しない。複数のディスペンサ150、コンベヤーベルト160、および複数の動きセンサー170はフレーム110に取り付けられるが、しかし、他の構成要素、例えば、入力受信機120、入力プロセッサ130、ラベルプリンタ190、サウンド出力装置220および視覚的出力装置240などは、フレーム110に取り付けられる必要はない。例えば、情報は、サウンド出力装置220に無線で送信され得、サウンド出力装置220はフレーム110に取り付けられていない可能性がある。
【0028】
図2に示されるとおり、ラベル192上には特定の生成(または処方)を表す特定のコードが印刷されている。コードはデジタルまたは物理フォーマットにでき、それは数字、テキスト、2Dもしくは3Dバーコード、QRコードまたは同様のものにできる。固有のコードはユーザーが特定の香り処方をいつでも−処方が初めて生成された直後に、またはその後に、再現するのを可能にする。ユーザーは固有のコードを他者と共有して、彼らが香りの同じ処方を再現するのを可能にできる。固有のコードは特定のユーザーと関連付けることができ、例えば、ユーザーもしくは他者によって作成された香水の販売のための、メンバーシップ、ポイントプログラム、コミュニティプログラム、アフィリエートプログラム、キャッシュバック(またはロイヤルティ)など、様々な目的のために使用できる。
【0029】
図5は、香りディスペンサ150を示す。香りディスペンサ150は、弁および流量計を含み得る。コンピュータは、弁および流量計を含む香りディスペンサ150を制御して、各香りの適量を分注する。香りディスペンサ150は異なる香り(単一成分または化合物、ニートオイル(キャリアを含まない)または溶液中)を含む。各香りディスペンサ150は、エッセンシャルオイル(ニート、キャリアを含まない)などの、純粋な香り、またはキャリア、もしくは他の香料基剤とのオイルの混合物を含み得る。例えば、図面に示される実施形態では、香りディスペンサ150は、キャリア(香料基剤)と事前に混合された香りを含み、次のように名前が挙げられる:動物系、エーテル、フローラル、グリーン、ルミナス(Luminous)、ソイル(Soil)、ウェット、ウッディ、および柑橘系(Zest)。本システムは、もっと多くの香り、および異なる香りの入ったもっと多くの香りディスペンサ150を含み得る。香りディスペンサ150内の香りは、独自のものであり得るか、パフューム(フレグランス)ホイールに基づき得るか、または任意の他の香りであり得る。
【0030】
異なる実施形態では、香りディスペンサ150は、他の液体、例えば、異なるジュース、アルコール飲料、香味料、健康補助食品、ならびにその他、健康および美容製品および原料を含み得る。
【0031】
図2は、ラベルプリンタ190およびラベル192を示す。
【0032】
図6は視覚的出力装置240からのスクリーンショットを例示しており、香り用の生成(または生成された処方)を示す。その配合に基づいて、香りが分注される。例えば、ウッディ3.38%;グリーン12.84%;エーテル7.43%;ウェット0.00%;ソイル12.16%;柑橘系12.84%;動物系6.76%;フローラル33.11%;およびルミナス11.49%。
【0033】
図10は、生成的調香システム100の様々なフィードバックループの可能性を示す。
【0034】
本発明の一実施形態では、香りは、それらの特性または特徴に従い、いくつかのカテゴリ(「特徴カテゴリ」)で記述され得る。例示的な特徴カテゴリが次の表に例示される。表に例示されるように、特徴カテゴリは、数値、テキスト、カラー ピッカー、地理的座標、または前述の組合せによって表現され得る。
【表1】
【0035】
特徴カテゴリは入力データのタイプに依存する。いくつかの特徴カテゴリは複数のタイプの入力データに適用できる。例えば、時間的カテゴリ(例えば、入力データの持続性を記述する)は、サウンド(音声)、視覚入力(光、色など)、およびその他に適用できる。
【0036】
特徴カテゴリの値(例えば、数値、テキスト、色など)は、様々な入力データパラメータの測定または分析に基づき、入力プロセッサ130によって計算される。例えば、サウンド入力に対する特徴カテゴリは、以下の表に示されるように、パラメータによって特性化され得る:
【表2】
【0037】
個々の香りは、特定の香りが特徴カテゴリに対する特定の記述と相関するように、関連性において特徴カテゴリに従って分類され得る。例えば、特定の香りは、時間的特徴カテゴリに対する特定の値と相関し得る。本発明の範囲内で、特徴カテゴリは、香りとのそれらの関連において香り記述子と呼ばれる。次の表は、サウンド入力データに対する香り記述子(特徴カテゴリ)をそれらの関連付けられた香りと共に示す。香りは、表中に記述されるとおりに順序付けされる(すなわち、一番上の香りはスケールの「最も多くの」部分を表す)。
【表3】
【0038】
入力受信機120は、ユーザーから、環境から、別の装置から、またはそれ自身の格納データから入力データを受信できる。例えば、ユーザーは、タイプ入力、文書のスキャン、システムへのファイルのアップロード、マイクロホンに向かって話すこと、および他の様々な方法によって、入力を提供できる。入力受信機120は、環境からの入力データ、例えば、雑音および光のレベル、音楽、無線周波数なども、収集できる。入力データはまた、無線通信経由でのモバイル機器など、別の装置を経由して、またはデータを含むネットワークもしくはインターネット位置からも、入力受信機120に提供できる。入力プロセッサ130は、ディスプレイ、キーボード、タッチパッド、スタイラス、および他の周辺機器などの、周辺機器を備えたコンピュータであり得る。入力受信機120は入力データを受信、感知、測定または検出するための様々な器具類、例えば、マイクロホン、温度センサー、明暗センサー、カラーセンサー、無線周波数センサー、スペクトル分析装置、可聴周波数分析装置、視覚システムおよびカメラ、顔認識、マイクロホン、テキスト認識、音声認識、画像認識、生体センサー、ならびに多数のその他など、も含み得る。いくつかの実施形態では、1つの装置が入力受信機120および視覚的出力装置240の両方として機能し得、例えば、タッチスクリーン機能を有するモニターである。
【0039】
自律生成的香り作成プロセスのための一実施形態では、入力受信機120は、以前に作成された香りの生成(または処方)からも勝手に入力データを受信できる。かかる実施形態は、内部的に提供された入力データに基づき、外部入力なしで新しい香り処方を連続的に生成するように構成され得る。
【0040】
入力データは、アンケート回答、選択された価格範囲、選択された成分(例えば、特定の香り、香りのカテゴリ、自然または合成など)ユーザー入力データ、ソーシャルメディアベースのデータ、生体フィードバック、財務データ、株式取引ベースのデータ、天候ベースのデータ、個人的/感情ベースのデータ、スポーツベースのデータ、サウンドベースのデータ、香り(複数可)ベースのデータ、センサーベースのデータ、画像ベースのデータ、およびそれらの組合せであり得る。ユーザーはモバイルアプリケーションを利用してデータを生成し得る。例えば、モバイルアプリケーションは、ユーザーが回答を提供するアンケートを有し得る。回答は次いで、入力プロセッサ130に送信される。追加として、ユーザーは入力プロセッサ130に直接データを入力し得る。代替として、入力プロセッサ130はデータを、ソーシャルメディアベースのデータ、生体フィードバック、株式取引ベースのデータ、天候ベースのデータ、個人的感情ベースのデータ、スポーツベースのデータ、サウンドベースのデータ、香り(複数可)ベースのデータ、センサーベースのデータ、または画像ベースのデータの形で受信し得る。
【0041】
入力プロセッサ130は入力データを取り込み、それを分析する。例えば、サウンド入力データに対して、入力プロセッサ130は、そのサウンドを記述する様々なパラメータ(「サウンド記述子」)、例えば、総エネルギー、音の大きさ、スペクトル減少、スペクトル拡散、スペクトル歪み、知覚的スペクトル変化、調和エネルギー、雑音エネルギー、ノイジネス、非調和性、知覚的スペクトル中心、シャープネススペクトル平坦性、調和エネルギー、およびその他など、を測定できる。例えば、サウンド入力データに関して、入力プロセッサ130は、歌の文脈を解析し得る。視覚入力データ(例えば、画像(複数可)、ビデオ(複数可)、周囲のもの(複数可)など)に対して、入力プロセッサ130は、異なる色の存在および量、色相、明暗、光度、場面内に何があるか、人々の存在および数、画像は都市または自然環境のものか、ならびに他の様々な指標(「視覚記述子」)に関して、データを分析し得る。人々(画像または環境内にかかわらず)に関して、入力プロセッサ130は、顔の表情および感情を分析し、性別、民族性、人種、年齢など(「個人記述子」)を評価して値を(例えば、スライディングスケール上に)割り当て得る。テキスト入力に関して、入力プロセッサ130は、ソース、文脈およびそれとの任意の既知の関連を分析し得る。
【0042】
入力データの分析に基づき、入力受信機120は入力データの記述を作成する。記述は数値、テキストまたは両方であり得る。例えば、サウンド入力データに関して、入力プロセッサ130は、サウンド入力データの特徴を記述するいくつかのカテゴリに数値を割り当てる。かかるカテゴリは1)時間的特徴、2)エネルギー特徴、3)知覚的特徴および4)調和特徴であり得る。特徴の各カテゴリに割り当てられる数値は、サウンド特徴カテゴリ表に記載のとおり、各特徴カテゴリを表す適切なサウンド記述子の分析に基づく。同様にその表に記載のとおり、数値は、サウンド入力データ内に存在する各特徴のレベルを表す。例えば、時間的特徴カテゴリに対する数値は、最も持続するものから最も持続しないものまでのスケール上でのサウンド入力データを表す(例えば、高い数字は長く持続するサウンドを表し、他方、低い数字は短い音を表し得る、またはその逆)。
【0043】
同様に、画像(または他の視覚)入力データに関して、入力プロセッサ130は、視覚記述子、および人々が存在する場合には個人記述子に基づき、いくつかの特徴カテゴリに数値を割り当てることにより、入力データの記述を作成する。それらの特徴カテゴリは、輝度、色相、カラーパレット、コントラスト、人々、自然、および人々が存在する場合は、感情を含み得る。
【0044】
数値に加えて、または数値の代わりに、入力プロセッサ130は、入力データにテキスト記述子を割り当て得る。例えば、テキスト記述子は、「明るい(bright)」、「青い」、「速い」、「アレグロの(allegro)」、「暖かい」、「感情的な」、「悲しい」、「緑の」、「灰色の」、「日当たりの良い(sunny)」、「森林」、「野生の」、「不調和」、「美しいメロディーの(melodic)」、および多数のその他、などの記述的な語を含み得る。入力プロセッサ130はまた、入力に基づき、追加のテキスト記述子を前の文中の例示的なテキスト記述子にも関連付け得る。例えば、「灰色の」記述子は追加の記述子「鈍い(dull)」および/または「リスク回避的な」と関連付けられ得る。
【0045】
入力プロセッサ130によって実行された分析に基づき、アルゴリズムは入力データ記述子を香り記述子(すなわち、特徴カテゴリ)と相関させて、異なる香り(単一成分または化合物)の混合のための「レシピ」(処方、または生成とも呼ばれる)を作成する。特徴カテゴリの記述(数値、テキスト、またはその他)に基づき、アルゴリズムは異なる香りおよび分注すべき各香りの量を選択する。例えば、長く持続するサウンド入力データ(例えば、時間的特徴カテゴリ内)に対して、アルゴリズムプロセッサは、事前にプログラムされたアルゴリズムに基づいて「エーテル」香り、および量を選択し得る。同じサウンドに対する調和的、知覚的、およびエネルギー特徴カテゴリに基づき、アルゴリズムプロセッサは、次の香り、ウッディ、グリーン、エーテル、ウェット、ソイル、柑橘系、動物系、フローラルおよびルミナスの異なる量を選択し得、図6に例示されるようなレシピとなる。
【0046】
入力プロセッサ130およびアルゴリズムは、次の図(図7としても示されている)のフローチャートに例示されるように動作し得る:
【表4】
【0047】
前述のアルゴリズムでは、上記の香りを記述する特徴カテゴリ例表中に例示されているサウンド特徴カテゴリに従って、入力データ音声ファイルが選択されて分析される。分析は、各特徴カテゴリに対する構成となる。一例では、各特徴カテゴリ構成は、「プール(pool)」、「インデックス(index)」、および「液滴(drop)」から成る。各特徴カテゴリに対する構成は、単一の構成に組み合わされ、それは次いで香りの新しい生成(または処方)として保存される。
【0048】
上の図に例示されたアルゴリズムを具現化するシステムは、いくつか(例えば、3)の入力データ音声ファイルをいくつかの既存の事前に格納された音声ファイル(例えば、一実施形態では、450)から(ランダムに、または別の方法で)選択し得る。既存の音声ファイルはもっと少数のファイル(例えば、50ファイル)のプールに分けられる。プールの各々は、特定の香りを含む特定の香りディスペンサ150と関連付けられる。
【0049】
サウンド記述子の各々に対して、アルゴリズムは次のステップを実行し得る:
1)各サウンド記述子に対してどのプールからファイルを選択すべきかを決定する。これは構成内の「プール」値である。
2)選択されたプールからファイルを選択する。これは「インデックス」値である。
3)各サウンド記述子に対して香り配合中の液滴数を計算する。
【0050】
一例では、フレグランスの生成を作成するためのプロセスは、3つの入力音声ファイルをランダムに選択することによって始まる。もっと多いか、またはもっと少ない入力音声ファイルも選択され得る。また、音声ファイルはユーザーによって選択され得、入力受信機120によって(例えば、ファイルとして、またはマイクロホンを通して)受信され得る。
【0051】
各サウンド記述子に対してプールを選択するために、アルゴリズムは次のように動作する。アルゴリズムは、入力音声ファイルの各々に対するサウンド記述子に関して平均を計算する。この計算は、最高の平均値を有する1つのファイル、最低の平均値を有する1つのファイル、および最高と最低との間の値を有する1つのファイルという結果になる。最高値と最低値との間の差が所定の数で割られる。この例では、所定の数は9で、上で例示された、サウンド記述子の数またはサウンド入力データに対する各香りカテゴリ内の香りの数に対応する。中間値(middle value)が中央値(median)を下回る場合、アルゴリズムは9のこのスケール上で中央値を下回る最初の整数を選択する。中間値が中央値を上回る場合、アルゴリズムは9のこのスケール上で中央値を上回る最初の整数を選択する。この数は、アルゴリズムが特定のサウンド記述子に対してどのプールからファイルを選択するかを決定する。アルゴリズムは、各サウンド記述子に対してプールを選択するこのプロセスを繰り返す。各プールは特定の香りディスペンサ150(または香り)と関連付けられる。
【0052】
各サウンド記述子に対してインデックス(例えば、選択されたファイルのプール内のファイルに対応する番号)を選択するために、アルゴリズムは次のように動作する。アルゴリズムは、入力音声ファイルの各々に対するサウンド記述子の中央値を計算する。アルゴリズムは次いで、各サウンド記述子に対して最高中央値から最低中央値を引き、その結果でファイル数を割り、そのため除算の結果は、最高中央値が最高のあり得るインデックス(すなわち、ファイル番号)に対応し、最低中央値が最低のインデックス(すなわち、最低のファイル番号、例えば、0または1)に対応するスケールを提供するようになる。スケールを決定するために、例えば、アルゴリズムは、X、Y番号ペア(最高中央値、最高インデックス)および(最低中央値、最低インデックス)によって定義されるデカルト(例えば、X,Y)座標系上に直線を決定し得る。次のステップで、アルゴリズムは、以前に計算された中央値の新しい中央値(「Median.new」)を計算する。3つの中央値(すなわち、3つの入力音声ファイル)がある例では、Median.newは中間値になるであろう。次にアルゴリズムは、Median.newを上で計算されたスケール(最高中央値が最高インデックスに対応し、最低中央値が最低インデックスに対応する)にマッピングすることによりMedian.newが対応するインデックス(ファイル番号)を決定する。結果として生じる番号はインデックスを表し、プール内のファイルに対応する。
【0053】
各サウンド記述子に対して液滴数(例えば、上の、プールによって決定された特定の香りの量)を選択するために、アルゴリズムは次のように動作する。アルゴリズムは、各サウンド記述子に対する平均値(上で計算されたとおり)の平均(値z)を計算する。次に、アルゴリズムは、このサウンド記述子に対する最大値および最小値であった可能性があるもののプール内のファイル数(例えば、50)のスケール上にzをマッピングする。アルゴリズムは、上で計算された選択されたインデックス(例えば、音声ファイル番号)からzを引き、結果として生じる数を絶対数に変換する。結果として生じる絶対数xは、各サウンド記述子に対する香りの液滴数を表す。
【0054】
各サウンド記述子に対する構成を、前述のようにプール、インデックス、および液滴を決定することにより計算した後、アルゴリズムは、個々の構成を組み合わせる。アルゴリズムは、全てのサウンド記述子に対するx(すなわち、液滴)値を加算して、現在生成されたフレグランス(すなわち、生成)の処方内のサウンド記述子ごとに割合を計算する。各プールは特定の香りディスペンサ150と関連付けられているので、各プール(すなわち、香り)と関連付けられた液滴は処方に対する総液滴量の割合として計算される。所望の量を正しい比率で混ぜ合わせることができるように、この割合は、各香り記述子に対する香りディスペンサ150ごとに成分(例えば、香り)の容積の絶対量に計算される。
【0055】
入力プロセッサ130およびアルゴリズムは、次のフローチャート(図8としても示されている)に従って、入力データを香りと相関させるようにもプログラムできる。
【表5】
【0056】
複数の香り140の各々の量は、複数の香りディスペンサ150から容器180に分注される。容器180はコンベヤーベルト160上で運ばれて、複数の香りディスペンサ150の各々から複数の香り140の各々を受け取るために容器180が移動可能に位置付けられるのを可能にする。複数の動きセンサー170は容器180をコンベヤーベルト160上で誘導する。入力プロセッサ130はラベル192のための情報および固有のコードを生成する。ラベル192は容器180に貼られる。キャップ210が容器180に固定される。
【0057】
次のチャート(図9としても示されている)は、各香りの特定量を分注するための例示的なアルゴリズムを示す。
【表6】
【0058】
別の実施形態では、本システムはユーザーが香りを特定のサウンドに変換するのを可能にできる。本実施形態では、入力プロセッサ130はデータを計算してサウンドを生成する。少なくとも1つのサウンド出力装置220はサウンドを出力する。入力プロセッサ130は香り特性をサウンド特性に翻訳する。香り特性は(1)寿命、(2)物理的存在、(3)スタイリスティック、および(4)形状/美学を含む。寿命は香りの持続性または揮発性である。寿命はサウンド特性(a)総エネルギー、(b)音の大きさ、および(c)スペクトル減少に翻訳され得る。物理的存在は、香りの拡散である。物理的存在はサウンド特性(a)スペクトル拡散、(b)スペクトル歪み、および(c)知覚的スペクトル変化に翻訳され得る。スタイリスティックは、その破壊性と比較した香りの心地良さである。スタイリスティックはサウンド特性(a)調和エネルギー、(b)雑音エネルギー、(c)ノイジネス、および(d)非調和性に翻訳され得る。形状/美学は、香りの形状、例えば、線形、シャープな、または丸みのある液体など、である。形状/美学は、サウンド特性(a)知覚的スペクトル中心、(b)シャープネス、(c)スペクトル平坦性、および(d)調和エネルギーに翻訳され得る。入力プロセッサ130は、香り特性に基づいて翻訳されるサウンド特性に基づきサウンド出力装置220を通してサウンドを出力する。
【0059】
本発明の一実施形態では、図15に示されるように、ディスペンサ150は金属容器、真空可撓性容器(袋)150a、または金属容器内の真空可撓性容器150aであり得る。真空可撓性容器150aは、香りの気化および/または酸化を防ぐのに役立つ。真空可撓性容器150aは、金属容器内に吊るされ得、その油圧コネクタ、弁および栓に起因して容易に交換可能である。ディスペンサ150は、ディスプレイなどの出力装置を装備して、豊富な情報をユーザーに与えることができる。これは、ユーザー情報、香り情報、マシン状態情報、オーディオビジュアル、(スキャン可能な)グラフィックスなど、を含み得るが、それらに制限されない。
【0060】
本発明の一実施形態では、図11および図12に示されるように、ディスペンサマニホールド200は、円形パターンの8つのディスペンサ150としてディスペンサマニホールド200上に構成され得る。ディスペンサの針は90°の角度まで曲げられ得、針先はマニホールド200の中央に円形パターンで連結する。これは、複数のディスペンサ150が同時に使用されるのを可能にして、分注時間を速める。これは、8つのディスペンサを円形パターンで備えた代表的な実施形態であり、本発明の範囲はこの実施形態に制限されない。例えば、正方形パターンの4つのディスペンサがあり得る。
【0061】
本発明の一実施形態では、図13および図14に示されるように、容器180がその中に存在するパック162を保持するためにクリート164を備えたコンベヤーベルト160が使用される。さらに、クリート164はコンベヤーベルト160の安定した位置増分を維持する。パック162は、その境界内に容器180の任意の形状を保持するために任意の特定の形状に成形できる。
【0062】
本発明の一実施形態では、異なるサイズおよび形状のキャップ210を吸収し得るキャッピングシステムが使用され得る。ファンネリングゲートシステムが正しいキャップ210を複数のキャップマガジンから提供し得る。キャップマガジンはキャップ210を補充するか、または所望のキャップサイズに取り換えるために容易に交換し得る。線形アクチュエータに連結されたグリッパーアームがキャップ210を容器180へと誘導しながら、機械的に開くファンネルは、ミスト噴霧器キャップ210の浸漬管が容器180の開口部に入るのを確実にした後にキャップ210の頭部を容器180の上に運ぶために広がる。キャップ210は、前述し、図13に示されるように、浸漬管のあるミスト噴霧器キャップであり得る。代替として、キャップ210は、図3に示されるように、噴霧器機能のないものではない可能性がある。
【0063】
本発明の一実施形態では、キャップ210を容器180に水密に取り付けるために圧着ツールが使用され得る。これは、キャップのミスト噴霧器の上部にクロージャ(closure)を取り付けるスリーブプレス(sleevepress)および/またはシステムで伸ばされ得る。
【0064】
本発明の一実施形態では、複数の出口ステーション230が生成的調香システム100上に設置される。コンベヤーベルト160は容器180を所望の出口ステーション230に誘導し得る。出口ステーション230はアクチュエータを備えて、容器180をコンベヤーベルト160から取り除き得る。これは本発明が複数のユーザーによって使用されるのを容易にする。出口ステーション230は、情報をユーザーに与えるためにディスプレイなどの出力装置を備え得る。
【0065】
本発明は例示的な実施形態を参照して説明されているが、当業者には、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更、省略、および/または追加が行われ得、同等物がその要素の代わりに使用され得ることが理解されるであろう。加えて、特定の状況または材料を、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の教示に適応させるために、多数の改変が行われ得る。それ故、本発明は、本発明を実施するために企図された最良の形態として開示される特定の実施形態に制限されるのではなく、本発明は添付のクレームの範囲内に含まれる全ての実施形態を含むことが意図される。その上、第1、第2などの用語の任意の使用は特に明記しない限り、いかなる順序または重要性も意味せず、むしろ第1、第2などの用語は1つの要素を別の要素と区別するために使用される。
図1
図2
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図5
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【国際調査報告】