(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-523752(P2021-523752A)
(43)【公表日】2021年9月9日
(54)【発明の名称】手持ち式掃除機
(51)【国際特許分類】
A47L 5/24 20060101AFI20210813BHJP
A47L 9/00 20060101ALI20210813BHJP
A47L 9/10 20060101ALI20210813BHJP
A47L 9/16 20060101ALI20210813BHJP
【FI】
A47L5/24 A
A47L9/00 B
A47L9/00 101
A47L9/10 D
A47L9/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2020-551324(P2020-551324)
(86)(22)【出願日】2019年4月30日
(85)【翻訳文提出日】2020年9月16日
(86)【国際出願番号】CN2019085175
(87)【国際公開番号】WO2019210849
(87)【国際公開日】20191107
(31)【優先権主張番号】201820644756.3
(32)【優先日】2018年5月2日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201810409930.0
(32)【優先日】2018年5月2日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201810409924.5
(32)【優先日】2018年5月2日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201810410579.7
(32)【優先日】2018年5月2日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520360110
【氏名又は名称】ドリーミー テクノロジー(テンシン)リミテッド
【氏名又は名称原語表記】DREAME TECHNOLOGY (TIANJIN) LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100103872
【弁理士】
【氏名又は名称】粕川 敏夫
(74)【代理人】
【識別番号】100088856
【弁理士】
【氏名又は名称】石橋 佳之夫
(74)【代理人】
【識別番号】100149456
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 喜幹
(74)【代理人】
【識別番号】100194238
【弁理士】
【氏名又は名称】狩生 咲
(72)【発明者】
【氏名】ユー, ハオ
【テーマコード(参考)】
3B006
3B062
【Fターム(参考)】
3B006BA05
3B006BA06
3B006HA03
3B062AG08
3B062AH05
(57)【要約】
【課題】本発明の実施例は、掃除機に関し、手持ち式掃除機を開示する。
【解決手段】本発明では、手持ち式掃除機は、ダストガス分離ユニットと、気流発生ユニットと、電池パックアセンブリと、ハンドルとを含み、ダストガス分離ユニットには、前後方向に延在する縦方向軸線を限定する吸塵入口が設けられ、気流発生ユニットには、吸気側及び排気側が設けられ、吸気側は、ダストガス分離ユニットに連通し、手持ち式掃除機の外壁には、内外を貫通する排気口が設けられ、排気口は、ダストガス分離ユニットの排気側に連通し、排気口は、縦方向軸線に沿うダストガス吸入方向に少なくとも一部が気流発生ユニットを前へ超える。従来技術に比べて、送風機が発する熱を即時に排出でき、掃除機の使用時の送風機の温度を低下して、送風機の寿命を延ばすことができ、且つ掃除機の使用時に、排出される気流が直接使用者に吹き付けられることはない。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち式掃除機であって、
ダストガス分離ユニットと、気流発生ユニットと、電池パックアセンブリと、ハンドルとを含み、ダストガス分離ユニットには、前後方向に延在する縦方向軸線(X)が限定される吸塵入口が設けられ、前記気流発生ユニットには、吸気側及び排気側が設けられ、前記吸気側は、ダストガス分離ユニットに連通し、前記手持ち式掃除機の外壁には、内外を貫通する排気口が設けられ、前記排気口は、ダストガス分離ユニットの排気側に連通し、前記排気口は、前記縦方向軸線(X)に沿うダストガス吸入方向において少なくとも一部が気流発生ユニットを前へ超えるように設けられることを特徴とする手持ち式掃除機。
【請求項2】
前記気流発生ユニットの排気側は、排気通路により排気口に接続されることを特徴とする請求項1に記載の手持ち式掃除機。
【請求項3】
前記手持ち式掃除機には、ハウジングが設けられ、前記ハウジングは、前記気流発生ユニットの外周を被覆し、前記排気通路は、ハウジングと気流発生ユニットとの間の隙間によって形成され、前記気流発生ユニットの排気側から排出された気流は、排気通路を通過して、最終的に排気口から排出されることを特徴とする請求項2に記載の手持ち式掃除機。
【請求項4】
前記気流発生ユニットは、ダストガス吸入口の縦方向軸線(X)方向に沿って縦方向に設けられ、前記吸気側は、前記排気側の前方に位置することを特徴とする請求項1に記載の手持ち式掃除機。
【請求項5】
前記ハウジングは、前記手持ち式掃除機の外形表面の一部として設けられることを特徴とする請求項3に記載の手持ち式掃除機。
【請求項6】
前記排気通路は、第1風路と、第2風路とを含み、前記第1風路は、気流発生ユニットの後端に位置し、前記第2風路は、気流発生ユニットの外周に位置し、前記第2風路は、前記第1風路から折り曲げて気流発生ユニットの吸気側の方向へ延在し、前記気流発生ユニットの排気側からは、後方の第1風路へ気流が排出され、気流は、第1風路から第2風路へ流れて、最終的に排気口から排出されることを特徴とする請求項2に記載の手持ち式掃除機。
【請求項7】
前記気流発生ユニットとダストガス分離ユニットとの間は、吸気ダクトにより接続され、前記排気口は、少なくとも一部が前記吸気ダクトの外周に位置することを特徴とする請求項2に記載の手持ち式掃除機。
【請求項8】
フローガイドカバーをさらに含み、フローガイドカバーは、排気通路に連通し、且つ気流の下流において狭くなり、前記フローガイドカバーは、吸気ダクトを囲繞するように設けられることを特徴とする請求項7に記載の手持ち式掃除機。
【請求項9】
手持ち式掃除機であって、
ダストガス分離ユニットと、気流発生ユニットと、電池パックアセンブリと、気流発生ユニットと電池パックアセンブリとの間に設けられるハンドルとを含み、ダストガス分離ユニットには、前後方向に延在する縦方向軸線(X)が限定される吸塵入口が設けられ、前記ハンドルの軸線は、吸塵入口の縦方向軸線(X)に交差して一定の角度を形成し、前記気流発生ユニットとダストガス分離ユニットとの間は、吸気ダクトにより連通し、前記手持ち式掃除機の外壁には、気流発生ユニットが気流を外へ排出する排気口が設けられ、前記排気口は、前記吸気ダクトの外周の外壁に穿設され、前記ハンドルの軸線の投影は、前記排気口を通ることを特徴とする手持ち式掃除機。
【請求項10】
手持ち式掃除機であって、
ダストガス分離ユニットと、気流発生ユニットとを含み、ダストガス分離ユニットには、前後方向に延在する縦方向軸線(X)が限定される吸塵入口が設けられ、前記気流発生ユニットは、吸塵入口縦方向軸線(X)で定義された前後方向に沿って設けられる吸気側及び排気側を含み、前記吸気側は、排気側よりもダストガス分離ユニットに近接し、前記排気側は、送風機の後端周方向側から排気するように設けられ、前記排気側から排出された気流は、送風機の外周に沿って前へ流れて前記送風機の吸気側を超えることを特徴とする手持ち式掃除機。
【請求項11】
手持ち式掃除機であって、
掃除機ハウジングと、動力装置と、ダストカップとを含み、前記動力装置は、掃除機ハウジング内に配置され、前記掃除機ハウジングは、主ハウジングと、取付ハウジングとを含み、
前記主ハウジングは、前記動力装置を収容するために用いられ、前記取付ハウジングは、前記主ハウジングに接続され、前記ダストカップの筒壁には、係合部が設けられ、前記係合部は、前記取付ハウジングと互いに係着するために用いられ、
前記手持ち式掃除機は、押しボタンと、連動アセンブリとをさらに含み、前記連動アセンブリは、前記ダストカップ内に位置し、前記連動アセンブリは、前記押しボタンのトリガを前記係合部と前記取付ハウジングとの係着の解除に連動するために用いられ、前記係合部と前記取付ハウジングとが係着する方向は、前記ダストカップの軸心に垂直であることを特徴とする手持ち式掃除機。
【請求項12】
前記係合部は、前記ダストカップの筒壁に設けられる係合枠体と、前記係合枠体内に位置する係着具とを含み、前記係着具は、メインレバーと、前記メインレバーに接続されるスナップフィット群とを含み、
前記係合枠体の側面には、貫通溝が開設され、前記取付ハウジングは、前記係合枠体の前記貫通溝が設けられた前記側面を覆い、前記取付ハウジングには、係着ブロックが設けられ、前記スナップフィット群は、前記貫通溝を貫通し、且つ前記係着ブロックに係着することを特徴とする請求項11に記載の手持ち式掃除機。
【請求項13】
前記メインレバーは、前記係合枠体の長さ方向に沿って設けられ、前記貫通溝は、前記係合枠体の幅方向における2つの側面に開設され、前記スナップフィット群は、メインレバーに接続される収縮ロッドと、収縮ロッドに接続されるスナップフィットとを含み、
前記スナップフィットの一部は、前記貫通溝を通過して、前記係合枠体の外部に配置され、前記係着ブロックは、前記スナップフィットの前記係合枠体外に位置する部分に係着し、
前記メインレバーは、前記連動アセンブリによって引っ張られるために用いられ、前記収縮ロッドは、前記メインレバーに伴って変位し、且つ前記スナップフィットが完全に前記係合枠体内に位置するまで前記スナップフィットを引っ張るために用いられることを特徴とする請求項12に記載の手持ち式掃除機。
【請求項14】
前記係合枠体の側面には、2つの突起が設けられ、2つの突起の間に挿着通路が形成され、前記取付ハウジングには、挿着通路に対応する挿着具が設けられ、前記挿着通路及び挿着具は、前記係合枠体と前記取付ハウジングとを固定するために用いられることを特徴とする請求項13に記載の手持ち式掃除機。
【請求項15】
前記ダストカップには、上開口が開設され、前記掃除機ハウジングは、接続ハウジングをさらに含み、前記接続ハウジングは、主ハウジングに接続され、前記接続ハウジングには、接続口が開設され、前記接続口は、前記ダストカップの上開口に係合し、
前記手持ち式掃除機は、濾過装置をさらに含み、前記濾過装置は、第1濾過部と、第2濾過部とを含み、
前記ダストカップ内には、第1取付部が設けられ、前記第1濾過部は、第1取付部により前記ダストカップ内に取り付けられ、前記接続ハウジング内には、第2取付部が設けられ、前記第2濾過部は、第2取付部により前記接続ハウジング内に取り付けられ、前記第1濾過部は、前記第2濾過部に当接することを特徴とする請求項14に記載の手持ち式掃除機。
【請求項16】
前記第1取付部は、リング状をなし、前記第1濾過部と前記ダストカップとの間に位置しており、内輪取付部と外輪取付部とを含み、前記内輪取付部と前記外輪取付部とは、互いに係合し、
前記内輪取付部と前記第1濾過部とは、係着係合し、前記外輪取付部は、前記ダストカップの内壁に係着係合することを特徴とする請求項15に記載の手持ち式掃除機。
【請求項17】
前記連動アセンブリは、前記第2取付部に設けられ、前記押しボタンは、押圧部とトリガ部とを含み、
前記連動アセンブリは、順次に接続される第1接続具、伝動具及び第2接続具を含み、前記第1接続具は、前記トリガ部に接続され、前記第2接続具は、前記係着具のメインレバーに接続されることを特徴とする請求項15に記載の手持ち式掃除機。
【請求項18】
前記手持ち式掃除機は、ダストカップに設けられる吸着ノズルをさらに含み、前記押しボタンは、前記吸着ノズルに位置し、前記トリガ部と前記第1接続具とは、いずれも前記吸着ノズル内に位置することを特徴とする請求項17に記載の手持ち式掃除機。
【請求項19】
前記伝動具は、伝動ワイヤであり、前記第1接続具は、トリガ部による駆動で前記伝動ワイヤの一端を引っ張るために用いられ、前記第2接続具は、伝動ワイヤによる駆動で前記メインレバーを引っ張るために用いられることを特徴とする請求項17に記載の手持ち式掃除機。
【請求項20】
前記第1濾過部は、提げ手が設けられ、前記提げ手は、前記内輪取付部を引っ張って前記外輪取付部と分離させるために用いられることを特徴とする請求項16に記載の手持ち式掃除機。
【請求項21】
手持ち式掃除機であって、
電源と、スイッチと、送風機と、送風機の吸気側に接続される吸気ダクトとを含み、前記電源は、前記吸気ダクトの外壁に貼り付けられ、前記電源とスイッチと送風機との三者は、互いに電気的に接続されることを特徴とする手持ち式掃除機。
【請求項22】
前記電源は、複数の電池であり、前記吸気ダクトの断面は、円形をなし、複数の前記電池は、前記吸気ダクトの外壁にリング状に分布することを特徴とする請求項21に記載の手持ち式掃除機。
【請求項23】
前記吸気ダクトの外壁には、複数の前記電池を取り付けるための第1固定具及び第2固定具が設けられ、前記第1固定具及び前記第2固定具は、それぞれ複数の前記電池の長さ方向の両端に位置して対向設置され、複数の前記電池は、前記第1固定具と前記第2固定具との間に取り付けられるとともに、順次に直列接続されることを特徴とする請求項22に記載の手持ち式掃除機。
【請求項24】
前記手持ち式掃除機は、前記送風機を収容するためのハウジングと、ハウジングに接続されるハンドルと、前記ハンドルに接続される台座とをさらに含み、前記スイッチは、前記ハンドル内に取り付けられることを特徴とする請求項21に記載の手持ち式掃除機。
【請求項25】
前記ハンドルと前記台座とは、いずれも中空に設けられることを特徴とする請求項24に記載の手持ち式掃除機。
【請求項26】
前記台座の底部には、排気口が開設され、前記排気口は、前記送風機の排気側から出たガスを排出するために用いられることを特徴とする請求項25に記載の手持ち式掃除機。
【請求項27】
手持ち式掃除機であって、
掃除機の集塵カップに取り外し可能に接続されるハウジングと、
前記集塵カップ内に周回して設けられ、ダストを濾過するためのストレーナと、
前記集塵カップ内に設けられ、前記ストレーナに囲まれるサイクロン分離器と、を含み、
前記ハウジング内には、さらにフィルタエレメントを配置するための収容チャンバを有し、前記収容チャンバは、前記ハウジングと前記集塵カップとが取り外し可能に接続された後に、前記サイクロン分離器の上方に位置することを特徴とする手持ち式掃除機。
【請求項28】
前記手持ち式掃除機は、前記ストレーナを固定するための固定枠をさらに含み、
前記集塵カップ内には、前記固定枠を固定するためのブラケットが設けられることを特徴とする請求項27に記載の手持ち式掃除機。
【請求項29】
前記ブラケットは、リング状をなし、前記集塵カップに固定接続される外輪部と、前記外輪部に対向設置される内輪部と、前記外輪部と前記内輪部とを接続する本体部とを含み、前記内輪部は、前記固定枠を固定するために用いられることを特徴とする請求項28に記載の手持ち式掃除機。
【請求項30】
前記本体部は、前記外輪部から前記内輪部までの方向に沿って前記集塵カップの底部に向かって傾斜して延在し、
前記固定枠は、前記ストレーナを固定するための固定部と、前記固定部に接続され且つ前記内輪部に囲まれる受け部とを含み、前記受け部は、前記固定部から離れる方向に向かって傾斜して延在し、且つ、前記受け部の傾斜方向は、前記本体部の傾斜方向に一致し、且つ、前記受け部は、前記内輪部にも当接することを特徴とする請求項29に記載の手持ち式掃除機。
【請求項31】
前記サイクロン分離器は、気流をサイクロン気流に形成するためのサイクロン分離器本体と、前記分離器本体を取り囲んで支持するとともに、前記サイクロン分離器本体に固定される側壁とを含み、且つ前記サイクロン分離器本体には、前記気流を前記サイクロン分離器本体に進入させるための吸気口が設けられ、
前記手持ち式掃除機は、前記固定枠に接続され且つ前記側壁を支持するための支持板をさらに含むことを特徴とする請求項28に記載の手持ち式掃除機。
【請求項32】
前記手持ち式掃除機は、前記サイクロン分離器本体を位置決めるための位置決め板群をさらに含み、前記位置決め板群は、前記固定枠に固定接続されることを特徴とする請求項31に記載の手持ち式掃除機。
【請求項33】
前記位置決め板群は、
前記サイクロン分離器本体の頂部を覆い、且つ前記固定枠に当接する蓋板と、
前記固定枠に固定される位置決め板と、を含み、
前記位置決め板には、前記蓋板を貫通し、且つ前記サイクロン分離器主体内に挿入される複数の位置決め管が設けられ、且つ、各前記位置決め管は、前記サイクロン分離器本体によって形成されたサイクロン気流を収容チャンバへ排出するために用いられることを特徴とする請求項32に記載の手持ち式掃除機。
【請求項34】
前記手持ち式掃除機は、前記ハウジングに設けられ且つ前記フィルタエレメントを固定するための固定ロッドをさらに含み、前記固定ロッドは、前記フィルタエレメントに挿入されることを特徴とする請求項27に記載の手持ち式掃除機。
【請求項35】
前記手持ち式掃除機は、前記収容チャンバ内に設けられ、前記フィルタエレメントをカバーするための固定カバーと、前記ハウジングに接続され、前記固定カバーに当接するための当接柱とをさらに含み、
前記固定カバー内には、前記フィルタエレメントを固定するための固定ロッドが設けられ、前記固定ロッドは、前記フィルタエレメントに挿入されることを特徴とする請求項27に記載の手持ち式掃除機。
【請求項36】
前記フィルタエレメントは、ヘパフィルタであることを特徴とする請求項27に記載の手持ち式掃除機。
【請求項37】
前記手持ち式掃除機は、排気側に連通する排気口が設けられ、前記排気口は、少なくとも一部が吸気側よりもダストガス分離ユニットに近接することを特徴とする請求項10に記載の手持ち式掃除機。
【請求項38】
前記排気側から排出された気流は、前へ流れて前記送風機の吸気側を超えてから、さらに気流発生ユニットの外周に沿って排気側方向に向かって後ろへ流れて排出され、前記手持ち式掃除機は、排気側に連通する排気口が設けられ、前記排気口は、前記気流発生ユニットの後方の排気側に近接するように設けられることを特徴とする請求項10に記載の手持ち式掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は掃除機に関し、特に手持ち式掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
手持ち式掃除機は、コンパクトであり、携帯及び使用が非常に便利であり、小さい空間内での使用に適する。手持ち式掃除機は、通常、ハウジング、気流発生ユニット、濾過装置、集塵筒及び吸着ノズルを含み、気流発生ユニットは抽気し、ダストを含んだ空気は、吸着ノズルを通って集塵筒に入り、そして、濾過装置に濾過され、大部分のダストは、集塵筒に残され、空気は、濾過装置を通った後、気流発生ユニットにより外気に排出される。
【0003】
従来の手持ち式掃除機では、気流発生ユニットが作動することにより、ダストを吸引する吸引力が提供され、掃除機の吸塵口は、気流発生ユニットの吸気側に連通し、吸塵口から入った気流は、気流発生ユニットの吸気側を通って気流発生ユニットの排気側から排出され、さらに掃除機のケースにおける排気口から排出される。ところで、本発明者は、掃除機の使用中、気流発生ユニットが常に作動し、気流発生ユニットが発熱してしまうが、従来の掃除機の排気口が気流発生ユニットの排気側に設けられ、気流が気流発生ユニットの排気側に排出されてから直接的に掃除機の排気口から排出され、気流発生ユニットに生じた熱が即時に排出することができず常にハウジング内にあることによって、掃除機の使用時、ハウジング内における熱が溜まり、気流発生ユニットの温度が絶えずに上昇して、気流発生ユニットの使用寿命に影響を与えると見出した。
【0004】
中国特許公告第CN208640587U号の特許には、濾過装置、送風機及び電池パックを含む手持ち式掃除機が開示され、そして、電池パック及び送風機は、ハンドルの上下両側に設けられ、送風機から排出された気流は、手持ち式掃除機の後端の尾部に近接する位置から排出される。関連する構成については、中国特許公告第CN105615772B号の特許を参照可能であり、手持ち式掃除機が開示され、電池パックは、送風機と同様にハンドルの上下両側に設けられ、電池パック及び送風機は、ハンドルの上下両側に設けられるが、CN208640587U号の特許とは逆に、送風機から排出された気流は、同様に手持ち式掃除機の後端の尾部に近接する位置から排出され、このようにすると、排気口は、使用者からの距離が近く、送風機から排出された気流は、使用者に向けて吹き出され、ユーザの体験に影響を与える。
【0005】
従来の手持ち式掃除機は、使用後、濾過装置及びダストカップを洗浄する必要があり、従来技術では、通常、濾過装置全体を上へ引上げて、濾過装置をダストカップから取り外して、さらに、濾過装置及びダストカップをそれぞれ洗浄する。濾過装置を引っ張る操作は、煩雑でかつ手間がかかり、また、濾過装置が上下に揺れるため、表面に付着したダストを空気に逃しやすく、ダストが飛散してしまう。
【0006】
手持ち式掃除機は、一般的に電池を用いて送風機の回動を駆動し、電池が通常手持ち式掃除機のハンドル内又はハンドルと台座との間に取り付けられ、送風機に電気的に接続される。電池が大きめな電力で動作すると、大きな熱が生じ、電池の表面温度が高くなりすぎて、不安全な要因が発生してしまうため、手持ち式掃除機電池の電力が一般的に低く、送風機の低効率によって、掃除効果及び掃除効率の面で望ましくない。
【0007】
従来の手持ち式掃除機は、サイクロン分離器がストレーナの上方に設けられ、且つハウジング中に設けられ、フィルタエレメントがサイクロン分離器中に配置され、空間の制限によって、小型の濾過綿しか用いることができず、掃除機の長期使用後に、残存したダストがフィルタエレメントを詰まらせ、フィルタエレメントの濾過効果に影響を与えるため、フィルタエレメントを洗浄や交換する必要がある。しかし、フィルタエレメントがサイクロン分離器中に設けられるため、取り外しが面倒であり、洗浄が困難である。また、サイクロン分離器がストレーナの上方に位置するため、掃除機全体の空間が大きくなり、ユーザ体験度が悪く、且つ掃除機内での他の素子の配置が整列にできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施形態は、送風機に発散する熱が即時に排出可能であり、掃除機の使用時の送風機の温度を低下させて、送風機の寿命を延ばすことができ、且つ掃除機の使用時に、排出される気流が直接的に使用者に向けて吹き出されない手持ち式掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記技術的問題を解決するために、本発明の実施形態は、手持ち式掃除機を提供し、当該手持ち式掃除機は、ダストガス分離ユニットと、気流発生ユニットと、電池パックアセンブリと、ハンドルとを含み、ダストガス分離ユニットには、前後方向に延在する縦方向軸線(X)が限定される吸塵入口が設けられ、前記気流発生ユニットには、吸気側及び排気側が設けられ、前記吸気側は、ダストガス分離ユニットに連通し、前記手持ち式掃除機の外壁には、内外を貫通する排気口が設けられ、前記排気口は、ダストガス分離ユニットの排気側に連通し、前記排気口は、前記縦方向軸線(X)に沿うダストガス吸入方向において少なくとも一部が気流発生ユニットを前へ超えるように設けられ、送風機の排気側から排出された気流は前へ流れて送風機の吸気側を超えてから外へ排出される。
【0010】
本発明の実施形態は、手持ち式掃除機をさらに提供し、当該手持ち式掃除機は、ダストガス分離ユニットと、気流発生ユニットと、電池パックアセンブリと、気流発生ユニットと電池パックアセンブリとの間に設けられるハンドルとを含み、ダストガス分離ユニットには、前後方向に延在する縦方向軸線(X)が限定される吸塵入口が設けられ、前記ハンドル軸線は、吸塵入口の縦方向軸線(X)に交差して一定の角度を形成し、前記気流発生ユニットとダストガス分離ユニットとの間は、吸気ダクトにより連通し、前記手持ち式掃除機の外壁には、気流発生ユニットが気流を外へ排出する排気口が設けられ、前記排気口は、前記吸気ダクトの外周の外壁に穿設され、前記ハンドル軸線の投影は、前記排気口を通る。
【0011】
本発明の実施形態は、手持ち式掃除機をさらに提供し、当該手持ち式掃除機は、ダストガス分離ユニットと、気流発生ユニットとを含み、ダストガス分離ユニットには、前後方向に延在する縦方向軸線(X)が限定される吸塵入口が設けられ、前記気流発生ユニットは、吸塵入口縦方向軸線(X)で定義された前後方向に沿って設けられる吸気側及び排気側を含み、前記吸気側は、排気側よりもダストガス分離ユニットに近接し、前記手持ち式掃除機には、排気側に連通する排気口が設けられ、前記排気口は、少なくとも一部が吸気側よりもダストガス分離ユニットに近接するように設けられる。
【0012】
本発明の実施形態は、従来技術に対して、ダストガスが吸塵入口から入ってダストガス分離ユニットを通り、分離されたガスが、気流発生ユニットの吸気側に入り、気流発生ユニットの排気側から排出され、手持ち式掃除機の外壁には、内外を貫通する排気口が設けられ、排気口は、ダストガス吸入口の縦方向軸線Xに沿うダストガス吸入方向に少なくとも一部が送風機の吸気側を前へ超えるように設けられる。これにより、気流が排気口から流れ出るとき、気流発生ユニットの外周を通過して、気流発生ユニットに生じる熱を共に運び去り、送風機の温度を低下し、送風機の寿命を延ばすことができる。なお、気流が手持ち式掃除機の後端の尾部に近接する位置から排出されず、気流の排出時に使用者から離れ、ユーザの体験を向上させる。
【0013】
また、前記気流発生ユニットとダストガス分離ユニットとは、吸気ダクトにより接続され、前記排気口は、少なくとも一部が前記吸気ダクトの外周に位置する。
【0014】
また、前記気流発生ユニットの排気側は、排気通路により排気口に接続される。
【0015】
また、前記手持ち式掃除機には、ハウジングが設けられ、前記ハウジングは、前記気流発生ユニットの外周を被覆し、前記排気通路は、ハウジングと気流発生ユニットとの間の隙間によって形成され、前記気流発生ユニットの排気側から排出された気流は、排気通路を通って、最終的に排気口から排出される。
【0016】
また、前記気流発生ユニットは、ダストガス吸入口の縦方向軸線(X)方向に沿って縦方向に設けられ、前記吸気側は、前記排気側の前方に位置する。
【0017】
また、前記ハウジングは、前記手持ち式掃除機の外形表面の一部として設けられる。
【0018】
また、前記排気通路は、第1風路と、第2風路とを備え、前記第1風路は、気流発生ユニットの後端に位置し、前記第2風路は、気流発生ユニットの外周に位置し、前記第2風路は、前記第1風路から折り曲げて気流発生ユニットの吸気側の方向へ延在し、前記気流発生ユニットの排気側からは、後方の第1風路へ気流が排出され、気流は、第1風路から第2風路へ流れて、最終的に排気口から排出される。これにより、第1風路1と第2風路との間に、1つの迂回セクションが形成され、気流が排気側から排出された後、まず第1風路を通り、そして第2風路を通ってから排気口から排出され、また、気流が第1風路から第2風路に入る過程では、気流が、第1風路と第2風路との間に形成された迂回セクション内で衝突し、緩衝するため、気流の排気口から排出される際のエネルギーを低下させ、掃除機が作動時に生じる騒音を軽減し、ユーザの使用体験を向上させる。
【0019】
また、フローガイドカバーをさらに含み、フローガイドカバーは、排気通路に連通し、且つ気流の下流において狭くなり、前記フローガイドカバーは、排気口を囲繞するように設けられる。これにより、気流の流れの方向をガイドする。
【0020】
本発明の実施形態の目的は、手持ち式掃除機を提供することにあり、当該手持ち式掃除機は、洗浄時に取り外しがより便利になり、そして、取り外し時にダストがこぼれにくい。
【0021】
上記目的に達成するために、本発明の実施形態は、手持ち式掃除機を提供し、掃除機ハウジングと、動力装置と、ダストカップとを含み、前記動力装置は、掃除機ハウジング内に配置され、前記掃除機ハウジングは、主ハウジングと、取付ハウジングとを含み、前記主ハウジングは、前記動力装置を収容するために用いられ、前記取付ハウジングは、前記主ハウジングに接続され、前記ダストカップの筒壁には、係合部が設けられ、前記係合部は、前記取付ハウジングと互いに係着するために用いられ、前記手持ち式掃除機は、押しボタンと、連動アセンブリとをさらに含み、前記連動アセンブリは、前記ダストカップ内に位置し、前記連動アセンブリは、前記押しボタンのトリガを前記係合部と前記取付ハウジングとの係着の解除に連動するために用いられ、前記係合部と前記取付ハウジングとが係着する方向は、前記ダストカップの軸心に垂直である。
【0022】
本発明の実施形態は、従来技術に対して、手持ち式掃除機では、押しボタンを押すことにより、係合部と取付ハウジングとの係着を解除して、ダストカップを掃除機ハウジングとの係合から離脱させることができる。これによって、ダストカップを水平方向に取り外して洗浄することが可能となる。取り外しの手段が省力であり、且つ濾過装置が変位することがなく、取り外し時に、ダストがこぼれにくい。
【0023】
また、前記係合部は、前記ダストカップの筒壁に設けられる係合枠体と、前記係合枠体内に位置する係着具とを含み、前記係着具は、メインレバーと、前記メインレバーに接続されるスナップフィット群とを含み、前記係合枠体の側面には、貫通溝が開設され、前記取付ハウジングは、前記係合枠体の前記貫通溝が設けられた前記側面を覆い、前記取付ハウジングには、係着ブロックが設けられ、前記スナップフィット群は、前記貫通溝を貫通し、且つ前記係着ブロックに係着する。
【0024】
また、前記メインレバーは、前記係合枠体の長さ方向に沿って設けられ、前記貫通溝は、前記係合枠体の幅方向における2つの側面に開設され、前記スナップフィット群は、メインレバーに接続される収縮ロッドと、収縮ロッドに接続されるスナップフィットとを含み、前記スナップフィットの一部は、前記貫通溝を通過して、前記係合枠体の外部に配置され、前記係着ブロックは、前記スナップフィットの前記係合枠体外に位置する部分に係着し、前記メインレバーは、前記連動アセンブリによって引っ張られるために用いられ、前記収縮ロッドは、前記メインレバーに伴って変位し、且つ前記スナップフィットが完全に前記係合枠体内に位置するまで前記スナップフィットを引っ張るために用いられる。連動アセンブリがトリガされると、収縮ロッドは、前記スナップフィットを引っ張って取付ハウジングとの係合を解除することができる。
【0025】
また、前記係合枠体の側面には、2つの突起が設けられ、2つの突起の間に挿着通路が形成され、前記取付ハウジングには、挿着通路に対応する挿着具が設けられ、前記挿着通路及び挿着具は、前記係合枠体と前記取付ハウジングとを固定するために用いられる。係合枠体と取付ハウジングとは、挿着により係合され、係着と異なる方向にダストカップを固定する。
【0026】
また、前記ダストカップには、上開口が開設され、前記掃除機ハウジングは、接続ハウジングをさらに含み、前記接続ハウジングは、主ハウジングに接続され、前記接続ハウジングには、接続口が開設され、前記接続口は、前記ダストカップの上開口に係合し、前記手持ち式掃除機は、濾過装置をさらに含み、前記濾過装置は、第1濾過部と、第2濾過部とを含み、前記ダストカップ内には、第1取付部が設けられ、前記第1濾過部は、第1取付部により前記ダストカップ内に取り付けられ、前記接続ハウジング内には、第2取付部が設けられ、前記第2濾過部は、第2取付部により前記接続ハウジング内に取り付けられ、前記第1濾過部は、前記第2濾過部に当接する。ダストカップが水平に取り外されると、それに伴って、濾過装置におけるダストカップ内にある部分も取り外されることができる。
【0027】
また、前記第1取付部は、リング状をなし、前記第1濾過部と前記ダストカップとの間に位置しており、内輪取付部と外輪取付部とを含み、前記内輪取付部と前記外輪取付部とは、互いに係合し、前記内輪取付部と前記第1濾過部とは、係着係合し、前記外輪取付部は、前記ダストカップの内壁に係着係合する。ダストカップ内に取り付けられる第1濾過部も取り外し可能であり、ユーザは、第1濾過部を洗浄することができる。
【0028】
また、前記連動アセンブリは、前記第2取付部に設けられ、前記押しボタンは、押圧部とトリガ部とを含み、前記連動アセンブリは、順次に接続される第1接続具、伝動具及び第2接続具を含み、前記第1接続具は、前記トリガ部に接続され、前記第2接続具は、前記係着具のメインレバーに接続される。
【0029】
また、前記手持ち式掃除機は、ダストカップに設けられる吸着ノズルをさらに含み、前記押しボタンは、前記吸着ノズルに位置し、前記トリガ部と前記第1接続具とは、いずれも前記吸着ノズル内に位置する。吸着ノズルが把持しやすく、押しボタンが吸着ノズルに位置するため、押圧がより便利になる。
【0030】
また、前記伝動具は、伝動ワイヤであり、前記第1接続具は、トリガ部による駆動で前記伝動ワイヤの一端を引っ張るために用いられ、前記第2接続具は、伝動ワイヤによる駆動で前記メインレバーを引っ張るために用いられる。
【0031】
また、前記第1濾過部は、提げ手が設けられ、前記提げ手は、前記内輪取付部を引っ張って前記外輪取付部と分離させるために用いられる。提げ手を設けることで、より便利に第1濾過部を取り外すことができる。
【0032】
本発明の目的は、手持ち式掃除機を提供することにあり、発熱する電源を放熱させることができる。これにより、大きな電力の電源が動作時に安全な温度を保つことができ、手持ち式掃除機は、大きな電力の電源を選択使用することができ、さらにより優れた洗浄効果及び洗浄効率を得ることができる。
【0033】
上記技術的課題を解決するために、本発明は、手持ち式掃除機を提供し、当該手持ち式掃除機は、電源と、スイッチと、送風機と、送風機の吸気側に接続される吸気ダクトとを含み、前記電源は、前記吸気ダクトの外壁に貼り付けられ、前記電源とスイッチと送風機との三者は、互いに電気的に接続される。
【0034】
本発明の実施形態は、従来技術に対して、電源が送風機の吸気ダクトの外壁に位置し、手持ち式掃除機の動作時に、電源が給電して発熱し、吸気ダクト内に気流が通過し、ダクト内における気流がダクトの外壁に貼り付けられる電源と熱交換し、気流が熱を帯びて排出され、吸気ダクト内において気流が絶えずに電源を放熱させるため、手持ち式掃除機は、大きな電力の電源を選択使用することができ、動作時に安全な温度を保つことができ、さらにより優れた洗浄効果及び洗浄効率を得ることができる。
【0035】
また、前記電源は、複数の電池であり、前記吸気ダクトの断面は、円形をなし、複数の前記電池は、前記吸気ダクトの外壁にリング状に分布する。吸気ダクトの外壁にリング状に分布することにより、電池の放熱をより均一にすることができ、放熱効果がより優れる。
【0036】
また、前記吸気ダクトの外壁には、複数の前記電池を取り付けるための第1固定具及び第2固定具が設けられ、前記第1固定具及び前記第2固定具は、それぞれ複数の前記電池の長さ方向の両端に位置して対向設置され、複数の前記電池は、前記第1固定具と前記第2固定具との間に取り付けられるとともに、順次に直列接続される。第1固定具と第2固定具により、電池が吸気ダクトの外壁に取り付けられ、また、複数の電池が直列接続されることにより、さらに電源の電力を増加させて、手持ち式掃除機の洗浄効果及び洗浄効率を向上させる。
【0037】
また、前記手持ち式掃除機は、前記送風機を収容するためのハウジングと、ハウジングに接続されるハンドルと、前記ハンドルに接続される台座とをさらに含み、前記スイッチは、前記ハンドル内に取り付けられる。
【0038】
また、前記ハンドルと前記台座とは、いずれも中空に設けられる。中空に設けられることにより、手持ち式掃除機全体の重量を軽減するとともに、手持ち式掃除機の重心を上に移動させ、ユーザの操作時により便利になる。
【0039】
また、前記台座の底部には、排気口が開設され、前記排気口は、前記送風機の排気側から出たガスを排出するために用いられる。送風機の排気側から排出されたガスは、連続的にハウジング、ハンドル及び台座を通過して空気に排出され、ガスは、ハウジング、ハンドル及び台座において衝突及び緩衝して、気流が排気口から排出されるときのエネルギーを低下させ、手持ち式掃除機の動作時の騒音を低減させ、ユーザの使用体験を向上させる。
【0040】
本発明の実施形態の目的は、手持ち式掃除機を提供し、当該掃除機のフィルタエレメントの取り外しが便利になり、且つ掃除しやすく、掃除機がダストを濾過する強さを保つとともに、当該掃除機の体積を小さくする。
【0041】
上記技術的課題を解決するために、本発明の実施形態は、手持ち式掃除機を提供し、当該手持ち式掃除機は、掃除機の集塵カップに取り外し可能に接続されるハウジングと、前記集塵カップ内に周回して設けられ、ダストを濾過するためのストレーナと、前記集塵カップ内に設けられ、前記ストレーナに囲まれるサイクロン分離器とを含み、前記ハウジング内には、さらにフィルタエレメントを配置するための収容チャンバを有し、前記収容チャンバは、前記ハウジングと前記集塵カップとが取り外し可能に接続された後、前記サイクロン分離器の上方に位置する。
【0042】
本発明の実施形態は、従来技術に対して、ハウジングが集塵カップに取り外し可能に接続され、ストレーナが集塵カップ内に設けられ、サイクロン分離器が集塵カップ内に設けられ、且つハウジング内に収容チャンバを有し、フィルタエレメントが収容チャンバ内に設けられてサイクロン分離器の上方に位置するため、ハウジングが集塵カップから取り外されると、サイクロン分離器が集塵カップ内にあり、フィルタエレメントがハウジング内に位置し、直接的にフィルタエレメントを掃除することが可能であり、掃除が便利にある。これにより、掃除機は、長期間に使用中、ダストを濾過する効果が優れることを保ち、ダストで目詰まり、使用に影響することがない。また、サイクロン分離器が、ストレーナに囲まれて集塵カップに設けられることにより、サイクロン分離器が掃除機の他の空間を占めず、掃除機の体積を小さくし、ユーザの体験を向上させる。また、当該掃除機の体積が小さいため、掃除機の内部における各素子間の配列がより整然となり、掃除機の内部の設置がより整然である。また、フィルタエレメントがハウジングに配置されるため、体積のより大きいフィルタエレメントを配置することができ、当該掃除機のダストの濾過能力を向上させる。
【0043】
また、前記手持ち式掃除機は、前記ストレーナを固定するための固定枠をさらに含み、
前記集塵カップ内には、前記固定枠を固定するためのブラケットが設けられる。固定枠によりストレーナを固定し、ブラケットにより固定枠を固定することで、ストレーナが集塵カップ内に固定される。
【0044】
また、前記ブラケットは、リング状をなし、前記集塵カップに固定接続される外輪部と、前記外輪部に対向設置される内輪部と、前記外輪部と前記内輪部とを接続する本体部とを含み、前記内輪部は、前記固定枠を固定するために用いられる。
【0045】
また、前記本体部は、前記外輪部から前記内輪部までの方向に沿って前記集塵カップの底部に向かって傾斜して延在し、前記固定枠は、前記ストレーナを固定するための固定部と、前記固定部に接続され且つ前記内輪部に囲まれる受け部とを含み、前記受け部は、前記固定部から離れる方向に向かって傾斜して延在し、且つ、前記受け部の傾斜方向は、前記本体部の傾斜方向に一致し、且つ、前記受け部は、前記内輪部にも当接する。本体部と受け部とがいずれも傾斜して設けられ、且つ傾斜方向が一致し、受け部が内輪部にも当接するため、本体部が受け部を受けて固定し、さらに固定枠が集塵カップ内に固定される。
【0046】
また、前記サイクロン分離器は、気流をサイクロン気流に形成するためのサイクロン分離器本体と、前記分離器本体を取り囲んで支持するとともに、前記サイクロン分離器本体に固定される側壁とを含み、且つ前記サイクロン分離器本体には、前記気流を前記サイクロン分離器本体に進入させるための吸気口が設けられ、前記手持ち式掃除機は、前記固定枠に接続され、且つ前記側壁を支持するための支持板をさらに含む。これにより、支持板によりサイクロン分離器を集塵カップ内に支持する。
【0047】
また、前記手持ち式掃除機は、前記サイクロン分離器本体を位置決めるための位置決め板群をさらに含み、前記位置決め板群は、前記固定枠に固定接続される。これにより、位置決め板群により、サイクロン分離器が集塵カップ内に位置決められる。
【0048】
また、前記位置決め板群は、前記サイクロン分離器本体の頂部を覆い、且つ前記固定枠に当接する蓋板と、前記固定枠に固定される位置決め板とを含み、前記位置決め板には、前記蓋板を貫通し、且つ前記サイクロン分離器主体内に挿入される複数の位置決め管が設けられ、且つ、各前記位置決め管は、前記サイクロン分離器本体によって形成されたサイクロン気流を収容チャンバへ排出するために用いられる。位置決め板が固定枠に固定され、位置決め板における位置決め管が蓋板を貫通してサイクロン分離器に挿入されるため、サイクロン分離器を位置決めさせて集塵カップ内に固定する。
【0049】
また、前記手持ち式掃除機は、前記ハウジングに設けられ且つ前記フィルタエレメントを固定するための固定ロッドをさらに含み、前記固定ロッドは、前記フィルタエレメントに挿入される。これにより、固定ロッドによりフィルタエレメントがハウジング内に固定される。
【0050】
また、前記手持ち式掃除機は、前記収容チャンバ内に設けられ、前記フィルタエレメントをカバーするための固定カバーと、前記ハウジングに接続され、前記固定カバーに当接するための当接柱とをさらに含み、前記固定カバー内には、前記フィルタエレメントを固定するための固定ロッドが設けられ、前記固定ロッドは、前記フィルタエレメントに挿入される。これにより、フィルタエレメントがハウジング中に固定される。
【0051】
また、前記フィルタエレメントは、ヘパフィルタである。ヘパフィルタは、気流におけるダストを濾過する効果がより優れ、且つ交換せずに洗浄して再利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
一つ又は複数の実施例はそれに対応する図面中の画像により例示的に説明され,これらの例示的な説明は実施例を限定するものではなく、図面において同一の参照番号を有する要素は類似の要素として表され、特に断らない限り、図面中の図面は比例制限を構成しない。
【0053】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る手持ち式掃除機の構成概略図である。
【
図2】本発明の第2実施形態に係る手持ち式掃除機の構成概略図である。
【
図3】本発明の第3実施形態に係る手持ち式掃除機の構成概略図である。
【
図4】第4実施形態に係る手持ち式掃除機の全体概略図である。
【
図11】連動アセンブリと外輪取付部の構成概略図である。
【
図12】連動アセンブリと押しボタン、連動アセンブリとメインレバーの接続概略図である。
【
図13】第5実施形態に係る手持ち式掃除機の構成概略図である。
【
図16】本発明の第6実施形態に係る手持ち式掃除機の全体構成概略図である。
【
図17】本発明の第6実施形態に係るサイクロン分離器が固定枠に固定される場合の断面図である。
【
図18】本発明の第6実施形態に係るサイクロン分離器の構成概略図である。
【
図19】本発明の第6実施形態に係るサイクロン分離器が固定枠に固定される場合の構成概略図である。
【
図20】本発明の第6実施形態に係る位置決め板の構成概略図である。
【
図21】本発明の第7実施形態に係る手持ち式掃除機の全体構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
本発明の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、図面を参照しながら本発明の各実施形態について詳細に説明する。しかしながら、当業者であれば理解されるように、本発明の各実施形態において、読者が本願をよりよく理解するために多くの技術的詳細が提案されている。ただし、これらの技術的詳細や、以下の各実施形態に基づく種々の変形や修正がなくても、本願で特許請求している技術的解決手段を実現することができる。
【0055】
本発明は、手持ち式掃除機であり、
図1に示すように、当該手持ち式掃除機は、気流発生ユニットと、ダストガス分離ユニット10と、電池パックアセンブリ20と、使用者が手持ち式掃除機を手持ちして支持するためのハンドル30とを含み、電池パックアセンブリ20は、気流発生ユニットに給電することで負圧気流を生じさせるためのものであり、ダストガス分離ユニット10には、ダストガス吸入口が設けられ、ダストガスがダストガス吸入口を通ってダストガス分離ユニット10内に吸入され、ダストガス分離ユニット10によってダストガスが分離された後、気流が気流発生ユニットから排出され、ダストガス吸入口に縦方向軸線Xが設けられる。本願において、気流がダストガス吸入口から吸塵される方向を前方として定義し、また、気流発生ユニットが送風機2とされる。
【0056】
図1に示すように、送風機2には、吸気側4及び排気側6が設けられ、ダストガスが吸塵入口から手持ち式掃除機に入ってダストガス分離ユニット10を通り、分離されたガスが送風機2の吸気側4から入り、送風機2の排気側6から排出され、手持ち式掃除機の外壁には、内外を貫通するとともに送風機2の排気側6から流れ出る気流を外へ排出するための排気口5が設けられ、ここで、排気口5が、ダストガス分離ユニット10と気流発生ユニットとの間の外壁に設けられ、ここで、排気口5は、ダストガス吸入口の縦方向軸線Xに沿うダストガス吸入方向に前へ少なくとも一部が送風機2の吸気側4を超えるように設けられ、且つ当該排気口5は、縦方向軸線Xと同一の直線に位置してもよいし、排気口5は、縦方向軸線Xの上方又は下方に位置してもよく、ここで、モータの排気側6は、モータから後向きに排気するか又は周方向に排気するなどの異なる形式に設置してもよく、異なる実施の需要に応じて自由に選択することが可能である。
【0057】
図1に示すように、手持ち式掃除機は、ダストガス分離ユニット10と送風機2吸気口側に、連通する吸気ダクトが設けられ、また、排気側6には、排気口5に連通する排気通路3が設けられる。ここで、排気通路3は、ダクトであってもよいし、ケースで送風機2を覆い、ケースと送風機2との間の隙間により形成されてもよい。吸気ダクトはダクトであってもよく、或いは、ケースで送風機2を覆い、ケースと送風機2との間の隙間により形成されてもよい。
【0058】
本発明は、ケースを用いて風路を形成する態様について、詳しく説明する。手持ち式掃除機は、送風機外側に設けられ、送風機との間に排気通路を形成するハウジング1を含み、送風機は、このハウジング1中に設けられ、ハウジング1と送風機との間に、気流が通過するための排気通路3が形成され、排気側6は、排気通路3に連通する。排気通路3は、排気口5に連通し、送風機2が動作時に生じる気流は、排気側6から排気通路3内に排出され、排気通路3を通って排気口5から排出される。
【0059】
上記内容より容易にわかるように、ハウジング1内に排気通路3が設けられ、送風機2の排気側6が排気通路3に連通し、且つ手持ち式掃除機には、排気通路3に連通する排気口5が開設されるため、送風機2の動作時に、気流は、吸気側4から入った後、排気側6から排出され、排気側6から排出された気流が再び排気通路3内に入り、最終的に排気口5から排出される。送風機2の吸気側4がダストガス吸入口の縦方向軸線Xに沿う方向に排気側6の前方に設けられ、排気通路3が送風機2の外周に設けられるため、気流は、送風機2によって発生した熱を共に運び去り、熱が風路内に蓄積されず、送風機2の温度を低下させ、送風機2の寿命を延ばす。ここで、ハウジング1の1つの実施形態は、ハウジング1が、送風機2と係合した後に、手持ち式掃除機内に取り付けられるように設けられ、或いは、このハウジング1が直接手持ち式掃除機の外形表面の一部を構成するように設けられ、このようにすると、構成を簡略化し、材料を節約することができる。
【0060】
具体的に、
図1に示すように、ハウジング1は、送風機2の排気側6に対向設置される側壁11と、側壁11に接続されるハウジング壁12とを含み、ハウジング壁12は、側壁11の周囲を取り囲んで送風機2との間に排気通路3を形成し、且つ側壁11は、送風機2の吸気側4の方向に向かって延在する。
【0061】
本実施形態では、
図1に示すように、ハウジング1は、手持ち式掃除機の外形表面の一部として設けられ、排気口5は、前記ハウジング壁12に開設され、排気側6は、側壁11に対向設置される。排気通路3は、第1風路31と第2風路32とを含み、側壁11の送風機2の排気側6に対向する一方側に、少なくとも一部が送風機2の排気側6と互いに間隔をあけて、気流が通過するための第1風路31を形成し、ハウジング壁12と送風機2が互いに間隔をあけて、第1風路31に連通する第2風路32を形成し、且つ第2風路32が送風機2の吸気側4の方向に向かって延在し、ここで、吸気側2と排気側6は、いずれも通気孔であってもよい。送風機2の動作時に、排気側6から排出された気流は、第1風路31から第2風路32に入り、ハウジング1における排気口5から排出される。これにより、第1風路31と第2風路32との間に1つの迂回セクションが形成される。このようにすると、気流が送風機2の排気側6から排出される場合、先に第1風路31を通り、そして第2風路32を通ってから排気口5から排出され、気流が第1風路31から第2風路32に入る過程では、気流が、第1風路31と第2風路32との間に形成される迂回セクション内で衝突して緩衝するため、気流が排気口5から排出されるときのエネルギーを低下させて、掃除機が動作時に生じる騒音を軽減し、ユーザの使用体験を向上させる。
【0062】
また、
図1に示すように、手持ち式掃除機は、支持フレーム7をさらに含み、支持フレーム7は、ハウジング1内に設けられて、送風機2を固定するために用いられる。支持フレーム7は、送風機2の排気側6と側壁11を互いに隔てて第1風路31を形成するために用いられる。これにより、気流は、第1風路31を通って第2風路32へ流れ、送風機2の外周の熱を共に運び去り、排気口5から排出され、且つ、気流は、第1風路31に曲がって第2風路32に入ることで、気流は、徐々に弱まり、排気口5から掃除機の外部に排出される。
【0063】
さらに、
図1に示すように、送風機2をハウジング1内に固定するために、支持フレーム7は、ヘッド側フレーム71とテール側フレーム72とを含み、ヘッド側フレーム71は、送風機2の吸気側4に設けられ、テール側フレーム72は、送風機2の排気側6に設けられ、ヘッド側フレーム71とテール側フレーム72とは、互いに係合して送風機2を固定するために用いられる。本実施形態では、第2風路32は、送風機2を取り囲み、排気口5は、送風機2の排気側6から吸気側4の方向に送風機2から離れて設けられてもよく、気流は、第2風路32に流れて排気口5から排出される。これにより、気流が送風機2の排気側6から出た後、掃除機の第1風路31及び第2風路32において緩衝して排出され、騒音を軽減させ、送風機2の周りを通過して、送風機2から放出される熱を運び出す。ヘッド側フレーム71には吸気ダクトが一体成型され、このようにして、送風機とダストガス分離ユニット10を接続しやすく、組立プロセスが節約される。
【0064】
本発明の第2実施形態は、手持ち式掃除機に関する。本実施形態は、第1実施形態とほぼ同様に、本実施形態では、
図2に示すように、送風機2の排気側6から排出された気流が直接第2風路32に流れ込み、第2風路は、送風機2の外部に沿って吸塵入口の方向に延在し、第2風路32は、排気口5に連通し、このように、送風機2の排気側6から排出された気流は、送風機2の外部を通る際、送風機2によって発生した熱を共に運び去り、熱が風路内に蓄積されず、送風機2の温度を低下させて、送風機2の寿命を延ばす。
【0065】
図2に示すように、上記2つの実施形態に係る手持ち式掃除機は、フィルタエレメント8が設けられてもよい。フィルタエレメント8が排気通路3内に設けられるとともに、排気口5に位置することで、気流が完全に二次濾過された後、排気口5から排出される。フィルタエレメント8は、ハウジング1の内壁と、形状が一致し、リング状をなす構成が好ましく、このように、第2風路32から流れ出た気流が完全にストレーナに濾過されて排気口5から排出される。手持ち式掃除機は、排気通路3に連通し、第2風路32内での気流の流れ方向を集めるためのフローガイドカバー9をさらに含む。フローガイドカバー9には、第2風路32にマッチングする第1フローガイド部91と吸塵入口方向に延在して窄まる第2フローガイド部92とが設けられ、第2フローガイド部92は、吸気ダクトを取り込むとともに、複数の接続筋により吸気ダクトに接続される。
【0066】
さらに、フィルタエレメント8は、ヘパフィルタであり、ヘパフィルタは、ハウジングの排気通路3内に取り囲まれて設けられる。ヘパフィルタの濾過能力がより強いため、ヘパフィルタに濾過された気流は、より清潔になる。
【0067】
手持ち式掃除機の好ましい実施形態では、ハンドル30は、電池パックアセンブリ20と気流発生ユニットとの間に設けられ、ハンドル30の軸線は、電池パック、及びダストガス分離ユニット10と気流発生ユニットの吸気側を連通する吸気ダクトを貫通し、他の実施形態では、電池パックアセンブリ20と気流発生ユニットとは、ハンドル30の同一側に位置して設けられる。
【0068】
本発明の別の実施形態は、手持ち式掃除機に関し、当該手持ち式掃除機は、ダストガス分離ユニット、気流発生ユニット、電池パックアセンブリ、及び気流発生ユニットと電池パックアセンブリとの間に設けられるハンドルを含み、ダストガス分離ユニットには、前後方向に延在する縦方向軸線を限定する吸塵入口が設けられ、ハンドル軸線は、吸塵入口の縦方向軸線に交差して一定の角度を形成し、気流発生ユニットとダストガス分離ユニットとの間は、吸気ダクトにより連通し、手持ち式掃除機の外壁には、気流発生ユニットが気流を外へ排出する排気口が設けられ、排気口は、吸気ダクト外周の外壁に穿設され、ハンドルの軸線の投影は、排気口を通過する。
【0069】
本発明の別の実施形態は、手持ち式掃除機に関し、当該手持ち式掃除機は、ダストガス分離ユニット及び気流発生ユニットを含み、ダストガス分離ユニットには、前後方向に延在する縦方向軸線を限定する吸塵入口が設けられ、気流発生ユニットは、吸塵入口の縦方向軸線によって定義された前後方向に設けられる吸気側及び排気側を含み、吸気側は、排気側よりもダストガス分離ユニットに近接し、手持ち式掃除機には、排気側に連通する排気口が設けられ、排気口は、少なくとも一部が吸気側よりもダストガス分離ユニットに近接するように設けられる。
【0070】
図3に示すように、本発明の第3実施形態は、手持ち式掃除機に関し、当該手持ち式掃除機は、ダストガス分離ユニット及び気流発生ユニットを含み、ダストガス分離ユニットには、前後方向に延在する縦方向軸線を限定する吸塵入口が設けられ、気流発生ユニットは、吸塵入口縦方向軸線に定義された前後方向に設けられる吸気側及び排気側を含み、気流発生ユニットの外側には、ハウジングが覆われ、ハウジングは、気流発生ユニットを軸方向隔離して気流発生ユニットの両側に位置する排気通路を形成し、気流発生ユニットの排気側は、その一方側に向けて連通し、即ち、本実施形態の排気通路となり、気流発生ユニットの排気側から排出された気流は、吸気側方向へ延在して吸気側を超えてから、他方側のその流通する気流発生器の外周まで流れて排気側方向へ流れ、このように、排気口が気流発生器の後端寄りに設けられてもよく、同様に、気流発生器が排出した気流により気流発生器の熱を奪うことができ、また、排気距離を伸ばし、騒音を軽減し、具体的に、
図3における気流の流れの概略図が参照可能である。
【0071】
本発明の第4実施形態は、手持ち式掃除機に関する。
図4と
図5に示すように、当該手持ち式掃除機は、掃除機ハウジング1、動力装置2、濾過装置3及びダストカップ4を含み、また、動力装置2は、掃除機ハウジング1内に配置される。ダストカップ4には、吸着ノズル5が設けられ、吸着ノズル5は、ダストを吸着するために用いられ、ダストを携帯するガスは、吸着ノズル5からダストカップ4に入り、そして濾過装置3を通って動力装置2に入り、動力装置2を介して排出される。
【0072】
なお、
図6に示すように、本実施形態に係る掃除機ハウジング1は、主ハウジング11、接続ハウジング12及び取付ハウジング13を含み、主ハウジング11は、動力装置2を配置するために用いられ、接続ハウジング12は、主ハウジング11に接続され、接続ハウジング12は、柱状をなし、その下開口がダストカップ4の上開口に係合し、取付ハウジング13は、主ハウジング11に接続され、ダストカップ4を取り付けるために用いられ、ダストカップ4の側壁には、係合部6が設けられ、係合部6と取付ハウジング13とは、互いに係着する。吸着ノズル5には、押しボタン51が設けられ、無論、押しボタン51は、手持ち式掃除機における他の部位に設けられてもよく、本実施形態は、押しボタン51が吸着ノズル5に設けられることを例として説明する。ダストカップ4内には、連動アセンブリ7が設けられ、連動アセンブリ7は、押しボタン51のトリガと、係合部6と取付ハウジング13との係着の解除とを連動する。即ち、押しボタン51を押圧することにより、ダストカップ4を取付ハウジング13から取り外すことができ、取り外しの操作が非常に便利である。なお、係合部6と取付ハウジング13との係着方向は、ダストカップ4の軸心OO´に垂直であり、係合部6と取付ハウジング13との係合を解除すると、ダストカップ4は、取付ハウジング13から離れるいずれかの方向に沿って水平に取り外すことができる。
【0073】
本実施形態では、
図7に示すように、係合部6は、係合枠体61と、係合枠体61内に位置する係着具62とを含み、
図8を参照すると、取付ハウジング13は、係合枠体61を覆い、係着具62は、係合枠体61の長さ方向に設けられるメインレバー621と、メインレバー621に接続されるスナップフィット群622とを含み、メインレバー621は、係合枠体61の中部に位置し、スナップフィット群622は、メインレバー621に接続される収縮ロッド6221と、収縮ロッド6221に接続されるスナップフィット6222とを含み、取付ハウジング13におけるスナップフィット6222に対応する位置には、係着ブロック131が設けられ、
図7と
図8を参照すると、係合枠体61の両側に、いずれも貫通溝611が開設され、スナップフィット6222は、貫通溝611を貫通し、且つ係着ブロック131に係着し、係着方向は水平に設けられる。
図7に示すように、ダストカップ4が鉛直方向に落下することを防止するために、係合枠体61には、2つの突起が設けられ、2つの突起の間に、水平方向に沿う挿着通路612が形成され、
図9を参照すると、取付ハウジング13には、挿着具132が設けられ、係合枠体61と取付ハウジング13とは、挿着係合し、ダストカップ4が鉛直方向に固定されるようになり、また、挿着通路612と挿着具132との挿着係合は、さらに、ダストカップ4の取り外し方向が挿着方向に沿うことを限定している。
【0074】
上記からわかるように、ダストカップ4を取り外すとき、
図6に示すように、まず押しボタン51を押圧することで、係合枠体61と取付ハウジング13との係合が離脱して、ユーザは、ダストカップ4を挿着具132の挿着方向に取り出すことができ、ダストカップ4は水平に取り外されるため、筒内のダストがが上下に振れてダストが溢れてしまうことがない。
【0075】
なお、
図5に示すように、濾過装置3は、通常体積が大きく、一部がダストカップ4内に配置され、水平にダストカップ4を取り外す際、濾過装置3は、ダストカップ4の取り外しを阻害する。本実施形態に係る濾過装置3は、第1濾過部31と第2濾過部32とを含み、第1濾過部31は、第1取付部8によりダストカップ4内に取り付けられ、第2濾過部32は、第2取付部9により接続ハウジング12内に取り付けられる。第1濾過部31と第2濾過部32、及び第1取付部8と第2取付部9は、いずれも当接し、ダストカップ4を水平に取り外す際、第1濾過部31と第1取付部8とは、いずれもダストカップ4とともに取り外され、ダストカップ4を阻害することが回避される。
【0076】
ここで、
図10に示すように、第1取付部8は、リング状をなし、内輪取付部81と外輪取付部82とを含み、前記外輪取付部82は、ダストカップ4の内壁に係着係合し、内輪取付部81は、第1濾過部31に係着係合し、外輪取付部82の下端は、テーパー形状をなして下へ延在し、同様に、内輪取付部81における外輪取付部82のテーパー形状部811に対応する部位は、テーパー形状部811であり、外輪取付部82のテーパー形状部811と内輪取付部81のテーパー形状部811とは、互いに係合し、内輪取付部81及び第1濾過部31のダストカップ4における位置が保証される。内輪取付部81には、さらに提げ手が設けられ、提げ手により、内輪取付部81及び第1濾過部31を一緒に上へ引っ張ることができ、内輪取付部81と外輪取付部82を分離させ、ダストカップ4の取り外しが完了後、さらに第1濾過部31を取り外す。
【0077】
本実施形態では、
図11に示すように、連動アセンブリ7は、外輪取付部82に設けられ、連動アセンブリ7は、押しボタン51と係合部6にそれぞれ接続され、連動アセンブリ7は、押しボタン51のトリガと、係合部6と取付ハウジング13との係着の解除とを連動するために用いられる。ここで、
図12に示すように、押しボタン51は、押圧部511とトリガ部512とを含み、連動アセンブリ7は、順次に接続される第1接続具71、伝動具及び第2接続具73を含み、第1接続具71は、トリガ部512に接続され、第2接続具73は、係着具62のメインレバー621に接続され、本実施形態では、伝動具は、伝動ワイヤ72であり、無論、本実施形態では、伝動ワイヤ72を例として説明したが、具体的に限定しない。
【0078】
ここで、押圧部511は、吸着ノズル5の外部に露出し、ユーザが押圧するために用いられ、トリガ部512と押圧部511とは、一体に設置され、第1接続具71に当接し、ユーザが押圧部511を押圧する際、一体に設置されたトリガ部512は、それに伴い回動して、第1接続具71を押し、第1接続具71は、吸着ノズル5内における平台にヒンジ接続され、第1接続具71は、トリガ部512に押されてヒンジ接続点の周りに回動し、伝動ワイヤ72の一端を引っ張り、
図11を参照すると、伝動ワイヤ72は、ダストカップ4軸心の周りに、外輪取付部82の側壁に貼り付けて設けられ、
図12に示すように、伝動ワイヤ72の他端は、係着具62のメインレバー621に接続され、伝動ワイヤ72は、メインレバー621を引っ張って上昇させ、
図8を参照すると、収縮ロッド6221は、メインレバー621とともに上昇し、スナップフィット群622は、係合枠体61内に設けられるストッパブロック623をさらに含み、ストッパブロック623は、収縮ロッド6221に当接し、収縮ロッド6221は、弾性ロッドであり、収縮ロッド6221が上昇すると、ストッパブロック623によってメインレバー621に近づき、スナップフィット6222が引っ込むように駆動し、スナップフィット6222が係合枠体61内に完全に引っ込むと、スナップフィット6222と係着ブロック131との係合が解除され、さらにダストカップ4が掃除機ハウジング1に取り付けられることが解除される。
【0079】
なお、押圧部511は、吸着ノズル5に弾性的にヒンジ接続され、これによって、押圧が終了後、押しボタン51が自動的にトリガ待ち状態に戻ることができる。
【0080】
上記よりわかるように、ダストカップ4を取り外す際、押しボタン51の押圧部511を押圧すると、押しボタン51のトリガ部512がトリガされ、トリガ部512が、連動アセンブリ7により係合部6の係着具62のメインレバー621が上へ移動するように引っ張り、係着具62の収縮ロッド6221が、メインレバー621とともに上へ移動すると同時に、ストッパブロック623の作用下で、スナップフィット6222を駆動して係合枠体61内に退避させ、取付ハウジング13と係合部6との係合が解除され、ユーザは、吸着ノズル5を手で持ち、挿着通路612の長さ方向、即ち水平方向ににダストカップ4を引っ張ることができ、ダストカップ4内に取り付けられる第1濾過部31が、ダストカップ4とともに取り外され、押しボタン51を押圧することで、ダストカップ4を水平に取り外すことが可能であり、取り外しが便利になり、また、濾過装置3の揺れが回避されて、ダストが溢れ出ることを防止できる。なお、内輪取付部81と提げ手が設けられることにより、第1濾過部31の取り外しと洗浄が便利になる。
【0081】
本発明の第5実施形態は、手持ち式掃除機に関し、
図13に示すように、当該手持ち式掃除機は、送風機3、送風機3を収容するハウジング4、ハンドル5及び台座6を含み、
図14を参照すると、手持ち式掃除機の内部には、電源及びスイッチ2が設けられており、スイッチ2をオンにすると、電源が送風機3に給電し、送風機3が動作して、手持ち式掃除機に吸力を提供する。
【0082】
図14に示すように、送風機3は、吸気側31及び排気側32を含み、手持ち式掃除機は、吸気ダクト7をさらに含み、吸気ダクト7は、吸気側31に接続され、即ち、手持ち式掃除機に吸入される気流は、吸気ダクト7を通って送風機3に入り、気流は、送風機3を経過してから排気側32を通って排出される。本実施形態では、電源は、複数の電池1であり、無論、電源は、他の給電装置であってもよく、本実施形態は、特別に限定されない。吸気ダクト7の断面は、円形状をなし、複数の電池1は、リング状に吸気ダクト7の外壁に分布し、吸気ダクト7の外壁に貼り付ける。
【0083】
なお、
図15に示すように、ハンドル5は、中空に設けられ、スイッチ2は、ハンドル5内に設けられ、スイッチ2、電源及び送風機3は、直列接続されて閉回路を形成し、ハンドル5には、押しボタン51が設けられ、ユーザが押しボタン51を押圧すると、スイッチ2をトリガすることが可能であり、閉回路をオンにし、電源が送風機3に給電し、手持ち式掃除機が動作を開始する。
【0084】
なお、手持ち式掃除機の動作時、吸気ダクト7の外壁に貼り付けた複数の電池1が熱を生じて、電池1の表面の温度が上昇し、それと同時に、吸気ダクト7内に気流が通過し、吸気ダクト7の外壁に貼り付けられた電池1は、吸気ダクト7内における気流と熱交換を行うことができ、熱を気流に伝達し、熱を帯びる気流は、送風機3を通って空気が送入され、吸気ダクト7を通った気流は、電池1の生じる一部の熱を排出することができ、吸気ダクト7内における連続的な気流は、複数の電池1を継続的に放熱することができ、電池1の表面の温度を低下させ、本実施形態では、電池1の電力が大きく、動作時に生じる熱が多いが、吸気ダクト7内における気流による放熱作用で、複数の電池1が動作時にその表面温度を安全な範囲内に維持することができ、危険が発生することがなく、大きな電力の電池1により、掃除機の洗浄効率及び洗浄能力を向上させて、ユーザの使用体験を向上させる。
【0085】
また、
図15に示すように、手持ち式掃除機は、吸気ダクトの外壁に設けられる第1固定具81と第2固定具82とを含み、第1固定具81と第2固定具82とは、複数の電池1を吸気ダクトの外壁に設けるために用いられ、第1固定具81と第2固定具82とは、それぞれ電池1の長さ方向にける両側に位置して対向設置され、複数の電池1は、第1固定具81と第2固定具82との間に位置し、順次に直列接続される。ここで、任意の隣接する2つの電池1の正極方向は逆であり、第1固定具81と第2固定具82とは、いずれも絶縁材料であり、且つ両者はいずれも複数の組合せガイド板が設けられ、複数の組合せガイド板は、配列して設けられ、組合せガイド板は、隣接する2つの電池1の正極及び負極を電気的に接続するための電気的に接続される正極ガイド板及び負極ガイド板を含んで、これによって、複数の電池1が直列接続されるようになり、複数の電池1の直列接続により、電源電力の向上を図り、洗浄電力及び洗浄効率をさらに向上させ、吸気ダクト7内における気流の放熱作用によって、複数の直列接続される電池1は、動作時にその表面温度を安全な範囲内に保持することができ、危険を生じることがない。
【0086】
なお、
図14に示すように、台座6も中空に設けられ、手持ち式掃除機のハンドル5及び台座6の中空設置により、手持ち式掃除機の全体重量を低下させるとともに、手持ち式掃除機の重心を上へ移動させる。これによって、ユーザが手持ち式掃除機を操作する際に、より便利になる。
【0087】
なお、
図14に示すように、台座6の底部には、排気口9が開設され、送風機3から排出されたガスは、連続的にハウジング4、ハンドル5及び台座6を通過し、そして排気口9から排出され、送風機3から排出されたガスが高い流速を有するため、直接排入されると、空気が大きな騒音を有するが、ガスがハウジング4、ハンドル5及び台座6を通過する際、衝突や緩衝が発生し、排気口9から排出されたガスの速度が低下し、騒音が小さくなり、ユーザの使用体験をさらに向上させる。
【0088】
本実施形態に係る手持ち式掃除機は、電源を吸気ダクト7の外壁に取り付けることにより、電源に継続的に放熱可能であり、電源に大きな電力を選択することができ、手持ち式掃除機の洗浄効率及び洗浄能力を向上させる。台座6に排気口9が開設されることにより、送風機3から排出されたガスを緩衝させて、ガスの排出時の騒音を低下させる。
【0089】
本発明の第6実施形態は、手持ち式掃除機に関し、
図16に示すように、当該手持ち式掃除機は、ハウジング1、ストレーナ2及びサイクロン分離器3を含む。ハウジング1は、掃除機の集塵カップ4に取り外し可能に接続される。ストレーナ2は、集塵カップ4内に取り囲まれて設けられて、ダストを濾過するために用いられる。サイクロン分離器3は、集塵カップ4内に設けられ、ストレーナ2に取り囲まれる。ハウジング1内には、フィルタエレメント13を配置するための収容チャンバ5をさらに有し、収容チャンバ5は、ハウジング1と集塵カップ4とが取り外し可能に接続された後、サイクロン分離器3の上方に位置するために用いられる。
【0090】
上記内容から容易にわかるように、ハウジング1が集塵カップ4に取り外し可能に接続され、ストレーナ2が集塵カップ4内に設けられ、サイクロン分離器3が集塵カップ4内に設けられ、且つハウジング1内に収容チャンバ5を有し、フィルタエレメント13が収容チャンバ5内に設けられサイクロン分離器3の上方に位置するため、ハウジング1が集塵カップ4から取り外された後、サイクロン分離器3が集塵カップ4内にあり、フィルタエレメント13がハウジング1内に位置し、直接的にフィルタエレメント13を掃除することが可能であり、掃除が便利になる。これにより、掃除機が長期間使用中に、ダストを濾過する効果が優れ、ダストで目詰まりして使用に影響することがない。また、サイクロン分離器3がストレーナ2に取り囲まれて集塵カップ4中に設けられるため、サイクロン分離器3が当該掃除機の空間を占めず、掃除機の体積を小さくし、ユーザの体験を向上させる。また、当該掃除機の体積が小さいため、掃除機内部における各素子間の配列がより整然であり、掃除機の内部設置がより整然になる。また、フィルタエレメント13がハウジング1中に配置されることにより、体積のより大きいフィルタエレメント13を配置することができ、当該掃除機ダストの濾過能力を向上させる。
【0091】
また、
図16に示すように、手持ち式掃除機は、固定枠6とブラケット7とをさらに含み、固定枠6は、ストレーナ2を固定するために用いられ、ブラケット7は、集塵カップ4内に設けられて、固定枠6を固定するために用いられる。固定枠6がストレーナ2を固定して、ブラケット7が固定枠6を固定することによって、ストレーナ2が集塵カップ4内に固定されるようになる。
【0092】
さらに、
図16及び
図17に示すように、ブラケット7は、リング状をなし、集塵カップ4に固定接続される外輪部71、外輪部71に対向設置される内輪部72、及び外輪部71と内輪部72を接続する本体部73を含み、内輪部72は、固定枠6を固定するために用いられる。
【0093】
具体的に、
図16及び
図17に示すように、本体部73は、外輪部71から内輪部72までの方向に沿って集塵カップ4の底部に向かって傾斜して延在する。固定枠6は、ストレーナ2を固定するための固定部61と、固定部61に接続され、且つ内輪部72に取り囲まれる受け部62とを含み、受け部62は、固定部61から離れる方向に向かって傾斜して延在し、且つ受け部62の傾斜方向は、本体部73の傾斜方向に一致し、受け部62は、内輪部72にも当接する。本体部73と受け部62とがいずれも傾斜して設けられ、且つ傾斜方向が一致し、受け部62が内輪部72にも当接するため、本体部73は、受け部62を受けて固定し、さらに固定枠6は、集塵カップ4内に固定されるようになる。
【0094】
さらに、
図17、
図18及び
図19に示すように、サイクロン分離器3は、気流をサイクロン気流に形成するためのサイクロン分離器本体31と、分離器本体を取り囲んで支持し、サイクロン分離器本体31に固定される側壁32とを含み、且つ、サイクロン分離器本体31には、気流がサイクロン分離器本体31に入るための吸気口8が設けられる。手持ち式掃除機は、固定枠6に接続され、且つ側壁32を支持するための支持板18をさらに含む。このように、支持板18によってサイクロン分離器3が集塵カップ4内に支持される。本実施形態では、サイクロン分離器3が集塵カップ中に位置決められるように、支持板18には、側壁32が挿入するための溝17が設けられる。このように、側壁32が溝17に挿入されることにより、サイクロン分離器3を位置決めして固定する。
【0095】
なお、
図16及び
図17に示すように、手持ち式掃除機は、サイクロン分離器本体31を位置決めするための位置決め板群をさらに含み、位置決め板群は、固定枠6に固定接続される。位置決め板群は、蓋板9及び位置決め板10を含む。蓋板9は、サイクロン分離器本体31の頂部を覆い、且つ固定枠6に当接する。位置決め板10は、固定枠6に固定され、位置決め板10には、蓋板9を貫通し且つサイクロン分離器3の主体内に挿入される複数の位置決め管11が設けられ、また、各位置決め管11は、サイクロン分離器本体31によって形成されるサイクロン気流を収容チャンバ5に排出するために用いられる。位置決め板10が固定枠6に固定され、位置決め板10における位置決め管11が蓋板9を貫通してサイクロン分離器3に挿入されるため、サイクロン分離器3が集塵カップ4内に位置決め固定される。
【0096】
具体的に、
図18に示すように、当該手持サイクロン分離器3は、使用時に、掃除機によって吸入された気流がストレーナ2に濾過されてから、吸気口8からサイクロン分離器本体31に入り、サイクロン分離器本体31内には、複数のテーパ体チャンバ12を有し、気流がテーパ体チャンバにサイクロン気流を形成する。なお、それぞれのテーパ体チャンバに1つの位置決め管11が挿入され、サイクロン気流は、位置決め管11により排出されてフィルタエレメント13に入る。
【0097】
本実施形態では、
図19及び
図20に示すように、位置決め板10が固定枠6に固定され、且つ組立や取り外しが便利になるように、位置決め板10は、固定枠6に係合固定される。位置決め板10は、頂板101と側板102との2つの部分に分けられ、位置決め管11は、頂板101に設けられ、側板102には、溝16が設けられ、固定枠6の側面には、溝16に挿入するバンプ14が設けられる。取付時に、位置決め管11は、蓋板9を貫通してサイクロン分離器3に挿入され、固定枠6におけるバンプ14は、溝16に挿入されることによって、位置決め板10は、固定枠6に固定され、また、サイクロン分離器3も位置決め板10に固定される。
【0098】
また、
図16に示すように、手持ち式掃除機は、ハウジング1に設けられ且つフィルタエレメント13を固定するための固定ロッド15をさらに含み、固定ロッド15は、フィルタエレメント13に挿入される。このように、固定ロッド15により、フィルタエレメント13がハウジング1内に固定される。また、本実施形態では、フィルタエレメント13は、ヘパフィルタであってもよい。ヘパフィルタの気流におけるダストを濾過する効果はより優れ、且つ、洗浄後に、再利用が可能であり、交換する必要がない。
【0099】
本発明の第7実施形態は、手持ち式掃除機に関し、当該手持ち式掃除機は、フィルタエレメント13の収容チャンバ5での固定形態は、第6実施形態と異なり、
図21に示すように、手持ち式掃除機は、収容チャンバ5内に設けられてフィルタエレメント13をカバーするための固定カバー19と、ハウジング1に接続されて固定カバー19に当接するための当接柱20とをを含む。固定カバー19内には、フィルタエレメント13を固定するための固定ロッド21が設けられ、固定ロッド21は、フィルタエレメント13に挿入される。
【0100】
上記各実施形態は、本発明を実施するための具体的な実施例であって、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変形が可能であることは当業者に理解されるところである。
【手続補正書】
【提出日】2020年9月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち式掃除機であって、
ダストガス分離ユニットと、気流発生ユニットと、電池パックアセンブリと、ハンドルとを含み、ダストガス分離ユニットには、前後方向に延在する縦方向軸線(X)が限定される吸塵入口が設けられ、前記気流発生ユニットには、吸気側及び排気側が設けられ、前記吸気側は、ダストガス分離ユニットに連通し、前記手持ち式掃除機の外壁には、内外を貫通する排気口が設けられ、前記排気口は、ダストガス分離ユニットの排気側に連通し、前記排気口は、前記縦方向軸線(X)に沿うダストガス吸入方向において少なくとも一部が気流発生ユニットを前へ超えるように設けられることを特徴とする手持ち式掃除機。
【請求項2】
前記気流発生ユニットの排気側は、排気通路により排気口に接続されることを特徴とする請求項1に記載の手持ち式掃除機。
【請求項3】
前記手持ち式掃除機には、ハウジングが設けられ、前記ハウジングは、前記気流発生ユニットの外周を被覆し、前記排気通路は、ハウジングと気流発生ユニットとの間の隙間によって形成され、前記気流発生ユニットの排気側から排出された気流は、排気通路を通過して、最終的に排気口から排出されることを特徴とする請求項2に記載の手持ち式掃除機。
【請求項4】
前記気流発生ユニットは、ダストガス吸入口の縦方向軸線(X)方向に沿って縦方向に設けられ、前記吸気側は、前記排気側の前方に位置することを特徴とする請求項1に記載の手持ち式掃除機。
【請求項5】
前記ハウジングは、前記手持ち式掃除機の外形表面の一部として設けられることを特徴とする請求項3に記載の手持ち式掃除機。
【請求項6】
前記排気通路は、第1風路と、第2風路とを含み、前記第1風路は、気流発生ユニットの後端に位置し、前記第2風路は、気流発生ユニットの外周に位置し、前記第2風路は、前記第1風路から折り曲げて気流発生ユニットの吸気側の方向へ延在し、前記気流発生ユニットの排気側からは、後方の第1風路へ気流が排出され、気流は、第1風路から第2風路へ流れて、最終的に排気口から排出されることを特徴とする請求項2に記載の手持ち式掃除機。
【請求項7】
前記気流発生ユニットとダストガス分離ユニットとの間は、吸気ダクトにより接続され、前記排気口は、少なくとも一部が前記吸気ダクトの外周に位置することを特徴とする請求項2に記載の手持ち式掃除機。
【請求項8】
フローガイドカバーをさらに含み、フローガイドカバーは、排気通路に連通し、且つ気流の下流において狭くなり、前記フローガイドカバーは、吸気ダクトを囲繞するように設けられることを特徴とする請求項7に記載の手持ち式掃除機。
【請求項9】
手持ち式掃除機であって、
ダストガス分離ユニットと、気流発生ユニットと、電池パックアセンブリと、気流発生ユニットと電池パックアセンブリとの間に設けられるハンドルとを含み、ダストガス分離ユニットには、前後方向に延在する縦方向軸線(X)が限定される吸塵入口が設けられ、前記ハンドルの軸線は、吸塵入口の縦方向軸線(X)に交差して一定の角度を形成し、前記気流発生ユニットとダストガス分離ユニットとの間は、吸気ダクトにより連通し、前記手持ち式掃除機の外壁には、気流発生ユニットが気流を外へ排出する排気口が設けられ、前記排気口は、前記吸気ダクトの外周の外壁に穿設され、前記ハンドルの軸線の投影は、前記排気口を通ることを特徴とする手持ち式掃除機。
【請求項10】
手持ち式掃除機であって、
ダストガス分離ユニットと、気流発生ユニットとを含み、ダストガス分離ユニットには、前後方向に延在する縦方向軸線(X)が限定される吸塵入口が設けられ、前記気流発生ユニットは、吸塵入口縦方向軸線(X)で定義された前後方向に沿って設けられる吸気側及び排気側を含み、前記吸気側は、排気側よりもダストガス分離ユニットに近接し、前記排気側は、送風機の後端周方向側から排気するように設けられ、前記排気側から排出された気流は、送風機の外周に沿って前へ流れて前記送風機の吸気側を超えることを特徴とする手持ち式掃除機。
【請求項11】
手持ち式掃除機であって、
掃除機ハウジングと、動力装置と、ダストカップとを含み、前記動力装置は、掃除機ハウジング内に配置され、前記掃除機ハウジングは、主ハウジングと、取付ハウジングとを含み、
前記主ハウジングは、前記動力装置を収容するために用いられ、前記取付ハウジングは、前記主ハウジングに接続され、前記ダストカップの筒壁には、係合部が設けられ、前記係合部は、前記取付ハウジングと互いに係着するために用いられ、
前記手持ち式掃除機は、押しボタンと、連動アセンブリとをさらに含み、前記連動アセンブリは、前記ダストカップ内に位置し、前記連動アセンブリは、前記押しボタンのトリガを前記係合部と前記取付ハウジングとの係着の解除に連動するために用いられ、前記係合部と前記取付ハウジングとが係着する方向は、前記ダストカップの軸心に垂直であることを特徴とする手持ち式掃除機。
【請求項12】
前記係合部は、前記ダストカップの筒壁に設けられる係合枠体と、前記係合枠体内に位置する係着具とを含み、前記係着具は、メインレバーと、前記メインレバーに接続されるスナップフィット群とを含み、
前記係合枠体の側面には、貫通溝が開設され、前記取付ハウジングは、前記係合枠体の前記貫通溝が設けられた前記側面を覆い、前記取付ハウジングには、係着ブロックが設けられ、前記スナップフィット群は、前記貫通溝を貫通し、且つ前記係着ブロックに係着することを特徴とする請求項11に記載の手持ち式掃除機。
【請求項13】
前記メインレバーは、前記係合枠体の長さ方向に沿って設けられ、前記貫通溝は、前記係合枠体の幅方向における2つの側面に開設され、前記スナップフィット群は、メインレバーに接続される収縮ロッドと、収縮ロッドに接続されるスナップフィットとを含み、
前記スナップフィットの一部は、前記貫通溝を通過して、前記係合枠体の外部に配置され、前記係着ブロックは、前記スナップフィットの前記係合枠体外に位置する部分に係着し、
前記メインレバーは、前記連動アセンブリによって引っ張られるために用いられ、前記収縮ロッドは、前記メインレバーに伴って変位し、且つ前記スナップフィットが完全に前記係合枠体内に位置するまで前記スナップフィットを引っ張るために用いられることを特徴とする請求項12に記載の手持ち式掃除機。
【請求項14】
手持ち式掃除機であって、
掃除機の集塵カップに取り外し可能に接続されるハウジングと、
前記集塵カップ内に周回して設けられ、ダストを濾過するためのストレーナと、
前記集塵カップ内に設けられ、前記ストレーナに囲まれるサイクロン分離器と、を含み、
前記ハウジング内には、さらにフィルタエレメントを配置するための収容チャンバを有し、前記収容チャンバは、前記ハウジングと前記集塵カップとが取り外し可能に接続された後に、前記サイクロン分離器の上方に位置することを特徴とする手持ち式掃除機。
【請求項15】
前記手持ち式掃除機は、前記ストレーナを固定するための固定枠をさらに含み、
前記集塵カップ内には、前記固定枠を固定するためのブラケットが設けられることを特徴とする請求項14に記載の手持ち式掃除機。
【国際調査報告】