(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
手持ち型ツール:本出願は、手持ち型ツールを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、上面及び底面、第1長手端部及び第2長手端部、第1側方端部及び第2側方端部、並びに円周縁を有する細長いシートを備える。円周縁は、後縁、前縁、第1側縁、及び第2側縁を有する。細長いシートはまた、延びる少なくとも1つの上向き折り曲げ線、第2上向き折り曲げセグメント、及び接続セグメントを有する。細長いシートはまた、第1下向き折り曲げ線及び第2下向き折り曲げ線を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の目的は、製造を容易でコスト効率の高いものとできる、ユーザの使い勝手及び環境への配慮が向上した形状の安定した手持ち型ツールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様によると、手持ち型ツールを形成するためのブランクが提供される。ブランクは、平らで、細長い形状を有する。ブランクは、特に、長手方向対称軸に対して基本的に対称な形状を有することができる。以下において、別途指定のない場合は、対称又は対称的配置とは、ブランクの対称軸に対して対称又は対称的配置であることを指す。
【0008】
ブランクは、上面と、上面に対向する底面と、第1長手端部と、第2長手端部と、第1側方端部と第2側方端部とを備える。ブランクの円周切断縁は、第1長手端部の後縁と、第2長手端部の前縁と、第1側方端部の第1側縁と、第2側方端部の第2側縁とを有する。
【0009】
ブランクはさらに、ブランクの側縁間に延びる少なくとも1つの基本的に連続的な上向き折り曲げ線を、第1上向き折り曲げセグメントと、第2上向き折り曲げセグメントと、接続セグメントと共に有する。上向き折り曲げセグメントは、ブランクの側縁の各端点から内向きに斜角で延び、ブランクの前縁に向かって長手方向に沿って向き、とがっておらず、少なくとも部分的に曲線形状の頂点を提供する。
【0010】
この文脈における「基本的に連続的」とは、途切れ又は断絶によって分離された連続的なセクションを有してもよいラインを意味する。
【0011】
上向き折り曲げ線の配置によって、長手方向に沿ったブランクの3つの主要部は区別でき、それらは、後縁から側縁の上向き折り曲げ線の直線セグメントの端点に延びるハンドル部、前縁の先端から頂点に延びる機能部、及びハンドル部と機能部との間の中間部である。
【0012】
機能部の形状は、ツールの具体的な目的及び/又は顧客の意図次第でカスタマイズ及び大きく異なってもよい。
【0013】
特に、ブランクの機能部は、スプーン又はスコップ、シャベル、漏斗、等のスプーンのようなツールを形成するために基本的に滑らか又は曲線的な輪郭線を有してもよい。
【0014】
機能部はまた、フォーク又は様々な形状のフォークのようなツールを形成するためのフォークの歯を付けられた輪郭線を有してもよい。
【0015】
機能部はさらに、ブランクからストレーナ又はフィルタを形成するための異なる数及びサイズの穴又は穿孔を有してもよい。
【0016】
ブランクはさらに、下向き折り曲げ線と、上向き折り曲げ線と、後縁との間に延びる中央領域又は中央レーンだけでなく、後縁と第1上向き折り曲げセグメントとの間に延びる第1下向き折り曲げ線と、後縁と第2上向き折り曲げセグメントとの間に延びる第2下向き折り曲げ線とを有する。
【0017】
折り曲げ線は、所定の方法でブランクを折り曲げる又は折り畳むことを容易にする折り曲げ補助として機能して、ブランクの折り畳みを容易にして所望の形状を有する手持ち型ツールを形成する。
【0018】
下向き折り曲げ線と、上向き折り曲げ線と、後縁との間に延びる中央領域によって、下向き折り曲げ線の間に、折り曲げ線のない細長い中央レーンが形成される。ツールが形成された後、折り畳まれた状態で中央レーンはブランクの2つの下向き折り曲げ部間に支持構造として機能し、ツールに特定の安定性を与える細長い高平部を形成又は構築するため、中央レーンはツールの安定性に寄与する。
【0019】
鈍な及び少なくとも部分的に曲線形状の頂点は、圧力をツールの正面の部分から頂点の境界に亘って分散するために機能する。これは、圧縮応力によってブランクが損傷する危険性を減少できることを意味する。頂点における鋭い縁によって人を負傷させる危険性も減少できる。
【0020】
他の実施形態では、ブランクの後縁に2つのウイングが設けられるように、第1下向き折り曲げ線は、後縁と第1側縁との間に延び、第2下向き折り曲げ線は、後縁と第2側縁との間に延びる。
【0021】
ブランクの後縁の角部ウイングは、手持ち型ツールの快適なハンドルを形成するために使用できる。
【0022】
下向き折り曲げ線は、接続部分の中央領域が広がるように配置されてもよい。特に、下向き折り曲げ線のそれぞれ1つは、基本的に直線の長手セグメントと湾曲セグメントとを有してもよく、湾曲セグメントは中央領域又は中央レーンの広がりを形成する。ブランクの後縁と頂点との間の領域の下向き折り曲げ線の直線セグメントの長手方向配置は、この領域に対してとりわけ良好な保護を提供し、これはツールの支持構造又は背骨部として機能する。
【0023】
下向き折り曲げ線の直線セグメントは、ブランクの後縁まで延びてもよい。下向き折り曲げ線の直線セグメントをブランクの後縁まで延ばすことは、下向き折り畳み線に沿って、特に後縁の領域において、正確に折り畳むことを容易にする。
【0024】
下向き折り曲げ線の直線セグメントの終了する後縁の点又は複数の点において、後縁に1以上の刻み目を設けることができる。
【0025】
下向き折り曲げ線の端部における刻み目は、後縁におけるブランクの折り曲げを実質的に容易にできる。
【0026】
同時に、頂点の広がりは、頂点領域における局所的な応力を抑制するように機能するため、より安定したツールとなる。
【0027】
第1上向き折り曲げセグメントと第2上向き折り曲げセグメントとの間の角度は、20°乃至66°、さらに具体的には、26°乃至35°の範囲内で選択されてもよい。
【0028】
この範囲内の上向き折り曲げセグメント間の角度を選択することにより、多種多様のカスタマイズされた便利なツールが形成できる。
【0029】
下向き折り曲げ線のそれぞれ1つは、頂点に隣接する各接点における上向き折り曲げ線と接触してもよい。
【0030】
頂点付近の下向き折り曲げ線と上向き折り曲げ線との間の接点を設けることで、頂点領域の管理された折り畳み性の向上によってブランクからツールを形成することが容易にできる。
【0031】
接点において、上向き折り曲げ線と各下向き折り曲げ線との間の角度は、基本的に鉛直又は60°乃至90°、さらに具体的には、80°乃至90°の範囲内にあってもよい。接点における上向き折り曲げ線と各下向き折り曲げ線との間の角度を選択又は事前に規定することにより、鋭角を有する折り畳みを構築することが回避でき、頂点領域におけるブランクの管理可能な折り畳み性が向上できる。
【0032】
鈍な及び少なくとも部分的に曲線的な頂点は、基本的に滑らかな形状を有してもよい。特に、頂点は、円形状又は丸角を有する平らな先端を有してもよい。頂点の滑らかな形状は、頂点領域における局所的応力極大値が減少できるように、ブランクにおける張力分布を緩和できる。
【0033】
少なくとも1つの折り曲げ線は、ブランクの少なくとも1つの表面上に形成された基本的に連続的な折り曲げ溝によって設けられてもよい。
【0034】
ブランクの基本材料次第では、溝を形成する異なる技術が適用できる。
【0035】
特に、溝は、ブランクの各表面に刻み目を入れてもコイニング加工をしてもよい。溝は、圧力、切削の適用やレーザアブレーション等によって形成されてもよい。
【0036】
ブランクに溝を刻印又は型押しすることにより、折り曲げ線の所望のパターンを容易に設けることができる。
【0037】
下向き折り曲げ線については、溝はブランクの上面に設けられてもよい。
【0038】
ブランクの上面に溝を設けることにより、ブランクが折り曲げ線に沿って下向きに特に容易に折り曲げ可能又は折り畳み可能となるように、ブランクを折り曲げ線に沿って脆弱にできる。
【0039】
上向き折り曲げ線については、溝はブランクの底面に設けられることができる。
【0040】
ブランクの底面に溝を設けることにより、ブランクが折り曲げ線に沿って上向きに特に容易に折り曲げ可能又は折り畳み可能となるように、ブランクを折り曲げ線に沿って脆弱にできる。
【0041】
折り曲げ線のための溝は、1乃至5、さらに具体的には、2乃至4であるアスペクト比、すなわち、幅に対するその深さの比率を有する曲線的な又は基本的に矩形の外形を有していてもよい。刻印の深さは、選択された材料次第で、ブランクの厚さの10乃至30パーセントの範囲内にある。
【0042】
少なくとも1つの折り曲げ線はまた、折り曲げ線の所定の進路に沿った追加的な材料層を設けること、とりわけ、印刷することによって形成されてもよい。ブランクの基本材料のものとは異なる一般的に機械的特性を有することができる追加的な材料層を設けることにより、ブランクが他の方向によりも一方向により容易に折り曲げ可能となって、それにより、ブランクの折り曲げ又は折り畳みを容易にするように、ブランクの折り曲げ性が局所的に修正できる。
【0043】
溝の外形及び正確な寸法は、一般的に、選択した材料、厚さ、及びブランクの目的次第である。
【0044】
ブランクは、少しだが例を挙げると、特に、食品医薬品局(FDA)、持続可能な林業イニシアティブ(SFI)、森林管理協議会(FSC)、米国試験材料協会(ASTM)によって認可又は認定された、堆肥化可能及び/又はリサイクル可能な材料からなってもよい。以下は、考えられる材料の非網羅的な一覧である。
− FSC/SFI認定 − 堆肥化可能性及びリサイクル可能性に適合したASTM D6868。このような材料(例えば、セルロースナノファイバー − NCF/ミクロフィブリル化 − MFC紙)は、耐久性、撥水性、及び耐引裂性である、
− 無BPA(ビスフェノールA)、無ラテックス、TPR(熱可塑性ゴム)及びTPE(熱可塑性エラストマー)、
− −103°F乃至500°Fの広い温度耐性範囲を特徴とする高品質食品等級シリコーン(SR/LSR)、エラストマー。くっつかず、無毒性で、伸張性が高く、可撓性で、圧縮永久ひずみが低い。さらに、無臭で、味がなく、耐かび及び細菌性で、疎水性である。
【0045】
ブランク材料は、少しだが例を挙げると、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)、マイクロラティス、ダイニーマ、ポリプロピレン(PP)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリカーボネイト(PC)、ナノチューブからなることもできる。
【0046】
特に、紙系のブランクについては、材料は、230g/m
2乃至350g/m
2又は250g/m
2乃至400g/m
2の範囲の材料面密度を有することができる。
【0047】
紙系のブランク材料については、紙目の向きをブランクの長手方向に対して基本的に平行に選択できる。
【0048】
紙目の長手配向によって、ブランクから形成されるツールのロバスト性を高めることができる。
【0049】
異なる位置で、及び特にハンドル部、すなわち、ブランクの後縁と側縁の端点との間において、基本的に曲線的で及び/又は細長い形状の隆起部又はバンプを設けることができる。
【0050】
バンプ又は隆起部によって、ツールのロバスト性が向上できる。さらに、ブランクのハンドル部にバンプ又は隆起部を設けることにより、ツールをしっかりと握ることができるように、ツールのハンドルのグリップを向上できる。
【0051】
ブランクは、後縁におけるブランクの幅が機能部の幅よりも小さくなるように、基本的にテーパー形状を有してもよい。特に、側縁は、後縁のブランクの幅が、特に前縁の先端と頂点との間における機能部の最大幅よりも小さくなるように、対称軸に対して斜角で配置されている基本的に直線なセグメントを有することができる。
【0052】
ブランクのこのようなテーパー形は、結果として一般的により狭いハンドル及びより広い機能部を有するツールとなる。同時に、テーパー形は、ブランクの製造中に、材料を節約するために使用されてもよい。特に、同じワークシートからのブランクの大量生産において、互い違いに配向されているブランクを切り取ることは、ブランクがテーパー形状の場合、相当な材料の節約につながることができる。
【0053】
実施形態によっては、追加の折り曲げ線が、基本的に折り曲げ線に対して平行に設けられる。特に、追加の下向き折り曲げ線は、中央レーンの領域において対称軸に対して平行に延びることができる。
【0054】
追加の折り曲げ線を設けることにより、折り曲げは、折り曲げ線のそれぞれにおける曲げ角、従って、ブランクの応力が軽減するように、複数の下向き折り曲げ線に亘って共有されてもよい。
【0055】
さらに、折り畳んで手持ち型ツールを形成するための、基本的に平らな、細長い形状を有するブランクが提供される。ブランクは、特にブランクのハンドル部において、2つの折り曲げ可能側方ウイング、ブランクの長手方向対称軸に沿って配置される中央レーン又は中央レーン領域、及び中央レーンの一端を部分的に回避する弓形部を有する。弓形部は、特に、機能部又は形成されるツールの機能部分を少なくとも部分的に有する。
【0056】
中央レーンと弓形部との間に、上向き折り曲げ線の頂点が形成されるように、側方ウイング及び中央レーンは、下向き折り曲げ線により少なくとも部分的に区切られ、弓形部は、上向き折り曲げ線により中央レーン及び側方ウイングから区切られる。特に、中央レーンに対する、ブランクの平面からの側方ウイングの折り曲げは、弓形部の円周に沿った引張応力及び弓形部の頂点領域の圧縮応力となる。
【0057】
実施形態によっては、中央チャネル又は背骨部は、中央レーン又はブランクの側方ウイングの折り曲げ過程における中央レーン領域から形成される。
【0058】
側方ウイングの折り曲げに起因する引張応力及び圧縮応力のため、弓形部の平面形状は、エネルギー的に好ましくないが、初期平面からの手作業による弓形部の先端の一方又は他の方向への傾け等の機械的な変動は、応力の少なくとも部分的な解放につなげることが可能で、それによってツールの安定した3次元形状へと導くことができる。
【0059】
特に、ブランクは、後縁及び先端を有してもよく、中央レーンは、後縁と頂点との間の領域に延びて、後縁及び/又は頂点に到達できる。
【0060】
上向き折り曲げ線は、頂点でブランクの側縁にある端点を接続する2つの上向き折り曲げセグメントを有してもよい。特に、上向き折り曲げセグメントは、基本的に左右対称に配置され及び基本的に連続的な直線セグメントとして形成できる。
【0061】
端点と頂点との間の上向き折り曲げ線の直線部により、ツールを形成するためのブランクを折り曲げることにより導入される材料の応力が軽減できる。
【0062】
ブランクの平面から離れるように側方ウイングを同時に動かすことで、側縁にある端点が側方ウイングと共に動かされる又は引っ張られる。このことは、端点がブランクの平面、特に中央レーンの平面を離れ、ブランクの対称軸に対し垂直な平面で基本的に動き、弓形部の変形を生じるということを意味する。
【0063】
端点は形成されたツールの状態で端点が接しているかどうかをチェックすることにより、側方ウイングが正しく折り曲げられたかを確認するために役立つことができる。
【0064】
頂点は、滑らかな、少なくとも部分的に曲線的又は区分的に曲線的な形状を有することができる。頂点のこのような形状により、ユーザを負傷させてしまう危険性だけでなく、ブランク材料の局所的な張力を減少できる。
【0065】
中央レーンは、頂点付近の端部で広帯域を有することができる。
【0066】
頂点における中央レーンが広帯域化することで、中央レーンは、弓形部の側方からの圧縮応力に抵抗する頂点のための広い支持部を提供する。
【0067】
特に、頂点における中央レーンの広帯域化及び頂点の鈍な又は曲線形状によって、頂点近辺における圧縮応力によってブランクが損傷する危険性が軽減されるように、弓形部の正面の部分からの圧力が、頂点の境界に亘って分散する。
【0068】
ブランク、特にブランクの側方ウイングには、マグネットが備えられていてもよい。特に、磁性体のストライプは、ブランクの側方ウイングに積層すること又は埋め込むことができる。
【0069】
側方ウイング内のマグネットは、ツールが実際に使用されていない場合であっても、側方ウイング同士をまとめる又は折り畳まれた状態に保持できるので、ユーザによって曲げ力がかけられることがない。
【0070】
他の態様によると、手持ち型ツールを形成するためのブランクを製造する工程が提供される。この工程は、ワークシートのワークピースの平らなシートを提供することを含む。
【0071】
ワークシートについては、本態様による製造工程に適切で、特にブランクから形成されるツールの任意の目的に応じた用途に適切である任意の材料が使用できる。
【0072】
ワークシートは、特に、紙系、シリコーン系、金属系等であることができる。
【0073】
特に、ワークシートは、特に面密度が230g/m
2乃至350g/m
2の範囲である紙を含むが、これに限定されない、堆肥化可能及び/又はリサイクル可能なFDA認可の食品安全性材料からなることができる。
【0074】
工程はさらに、基本的に対称な細長い形状のブランクが切り取られるように、所定のパターンに応じてワークピースを切断することだけでなく、ワークピースのワークピースの所定の位置に、下向き折り曲げ線の形態及び少なくとも1つの上向き折り曲げ線の形態の折り曲げ補助を設けることを含む。上向き折り曲げ線に沿って及び下向き折り曲げ線に沿ってブランクを折り曲げることにより、所定の形状の手持ち型ツールが形成される。
【0075】
ワークピースからブランクを切り出すには、型抜き処理が使用されてもよい。型抜き処理は、型抜きツールを使用して同じ形状の多数のピースを切ることに特に適している。
【0076】
折り曲げ線は、ワークシートの刻印又は型押しにより表面溝を設けることで形成されてもよい。ブランクを切り出す及び/又は溝を設けるには、レーザー切断を使用してもよい。レーザー切断を使用することで、切断パターンが容易に調整又は修正できる。
【0077】
溝を型押しすることは、一定のデザインを有するブランクの大量生産には特に適切である。
【0078】
同じワークシートから互い違いに配向されたブランクを切り出すことにより、テーパー形状のブランクの場合、相当量のワークシート材料が節約できる。
【0079】
ワークピースは、ブランクの長手方向軸に基本的に平行な紙目の配向を有する紙から成ってもよい。
【0080】
紙目の長手方向配向により、ブランクから形成されるツールのロバスト性が向上できる。
【0081】
工程はさらに、ブランクに隆起部を形成することを含んでもよい。隆起部又はバンプは、手持ち型ツールの追加的なロバスト性のために機能でき、ユーザが掴む及び保持するためのグリップも向上できる。バンプは、ブランクに型押し又は空押しできる。このように、バンプは、容易に形成できる。
【0082】
工程はさらに、ブランクの1以上の補強層の形態の補強部を設けることを含んでもよい。特に、補強層は、ツールの形成又は使用中に応力にさらされるブランクの重要部位に設けられるシリコーン、金属、又はプラスチックからなることができる。
【0083】
補強部は、埋め込み層、すなわち、ワークシート材料内に埋め込まれている材料層を有してもよい。補強層は、成形、特に押し出し成形されたシリコーン層を有してもよい。
【0084】
補強部は、ブランクに形成されたバンプと同様、1以上のエンボス加工構造を有してもよい。
【0085】
工程はさらに、ブランクに色マークを付けることを含んでもよい。特に、色マークは、使用を容易にするための機能部だけでなく、折り畳み線をマーク付けするために使用できる。
【0086】
工程は、1つのワークピースから2以上のブランクが作成されるバッチ処理として行われてもよい。
【0087】
バッチ又はバルク処理を使用することで、ブランクを製造するために必要な時間及び材料を減らすことができる。
【0088】
特に、バッチ処理では、隣接するブランクが反対方向を向きつつ、ブランクが互いに平行に配置されるように、ワークピースからブランクが作成されてもよい。
【0089】
このような配置により、テーパー形状を有するブランクの場合、より多くのブランクがワークピースの同じ領域に並んで収容できる。
【0090】
他の態様によると、第1態様によるブランクを折り畳むことにより形成される手持ち型ツールが提供される。
【0091】
特定の形状及び寸法は、選択される材料次第なだけでなく、ツールの具体的なデザイン及び目的次第で異なってもよい。
【0092】
特に、ブランクの具体的なデザイン次第で、少し例を挙げると、ティースプーン、コーヒースプーン、デザートスプーン、サラダスプーン、テイスティングスプーン、スープスプーン、大型スプーンのような異なる種類のスプーンが形成されてもよい。同様に、それ相応にブランクを設計することで、膨大な種類の調理器具又はフォークのようなツールを形成できてもよい。
【0093】
機能部の折り曲げ方向を変化させることで、漏斗又は少し例を挙げると、ヨーグルト、シャーベット、豆腐等の柔らかい食品用の器具として使用可能な「反転スプーン」が形成できてもよい。側方ウイングである中央レーンの平面に対して機能部の前方部が同じ方向に折り曲げられると、エネルギー的に有益な安定した構成が実現できるので、このような反転ツールはロバスト性と形状安定性によっても特徴付けられている。
【0094】
手持ち型ツールを形成するためのブランクが後述される。言い換えると、ブランクは折り畳まれて、所望の手持ち型ツールを形成できる。手持ち型ツールの一例はカップである。一般的には、カップは、ボウル、容器、又はスコップを指すこともできる。
【0095】
ブランクは、平らで細長いシートを有する。
【0096】
平らで細長いシートは、2つの対向する主要面、すなわち上面と底面とを有する。
【0097】
シートはまた、第1側方端部及び第2側方端部だけでなく、第1長手端部及び第2長手端部を有する。第1長手端部は、第2長手端部の反対に位置する。第1側方端部は、第2側方端部の反対に位置する。
【0098】
シートはまた、円周縁を有する。円周縁は、第1長手端部に設けられている後縁、第2長手端部に設けられている前縁、第1側方端部に設けられている第1側縁、及び第2側方端部に設けられている第2側縁を有する。
【0099】
さらに、平らで細長いシートは、部分的にスタジアム形状の部分を有する。
【0100】
部分的スタジアム形状部を参照すると、環状上向き折り曲げ線、第1直線下向き折り曲げ線、及び第2直線下向き折り曲げ線を有する。
【0101】
環状上向き折り曲げ線の第1端部は、第1直線下向き折り曲げ線の第1端部の隣に配置されるが、環状上向き折り曲げ線の第2端部は、第2直線下向き折り曲げ線の第1端部の隣に配置される。第1直線下向き折り曲げ線の第2端部は、第2直線下向き折り曲げ線の第2端部の隣に配置される。
【0102】
機能的なことに、環状上向き折り曲げ線、第1直線下向き折り曲げ線、及び第2下向き直線折り曲げ線のこの配置は、手持ち型ツールのカップの容器部を形成するために折り曲がる部分的スタジアム形状部を可能にする。
【0103】
容器部は、コーン部を有する。環状折り曲げ線は、鈍な頂点を有するコーン部を提供する。換言すると、鈍な頂点は、容器の耐久性を高めるように機能し、手持ち型ツールの容器部のユーザを切ることがない。
【0104】
平らで細長いシートは、多くの場合、矩形部を有する。
【0105】
矩形部は、少なくとも1つの長手下向き折り曲げ線、及び少なくとも1つの横方向上向き折り曲げ線を少なくとも1つの対応する横方向下向き折り曲げ線と共に有する。
【0106】
詳細には、長手下向き折り曲げ線、横方向上向き折り曲げ線、及び横方向下向き折り曲げ線は、多くの場合、直線である。
【0107】
長手下向き折り曲げ線は、後縁から前縁の方向に向かって延びる又は広がる。
【0108】
横方向上向き折り曲げ線は、長手下向き折り曲げ線から第1側縁へと延びるが、横方向下向き折り曲げ線は、長手下向き折り曲げ線から第2側縁へと延びる。横方向上向き折り曲げ線はまた、対応する横方向下向き折り曲げ線と整列する。
【0109】
機能的なことに、長手下向き折り曲げ線、横方向上向き折り曲げ線、及び横方向下向き折り曲げ線は、矩形部が折れ曲がることを可能にして、矩形部が折れ曲がって手持ち型ツールのハンドル部を形成するような、配置である。
【0110】
上向き折り曲げ線は、多くの場合、ブランクの底面に設けられた分割線を有する。分割線は、ブランクの折り曲げ又は折り畳みを容易にして所望の手持ち型ツールを形成するための狭い中空チャネル、折り曲げ溝、又は狭い細長い凹部領域を指す。分割線の深さ及び幅は、多くの場合、材料、厚さ、及びブランクの目的に従って適応する。
【0111】
同様に、下向き折り曲げ線は、上面に設けられている分割線を有することができる。
【0112】
矩形部は、一対以上のフラップ部打ち抜き線を有することができる。これらの切断線は、ブランクの部分が折れ曲がることを可能にする。使用時には、これらの部分が容器部の側部を支持するフラップ部として機能するように、上記部分は折れ曲がる。
【0113】
ある1つの実装において、矩形部はさらに、一対だけの切断線を有する。
【0114】
他の実装では、矩形部は二対の切断線を有する。
【0115】
直線長手下向き折り曲げ線は、1つの直線長手下向き折り曲げ線セグメントを有することができる。これは、多くの場合、細いブランクに設けられる。
【0116】
直線長手下向き折り曲げ線はまた、互いに近接して設けられる2つの直線長手下向き折り曲げ線セグメントを有することができる。これは、多くの場合、厚いブランクに設けられる。二重折り曲げ線セグメントは、厚いブランクを容易に折り曲げることを可能にする。
【0117】
直線横方向上向き折り曲げ線は、1つだけの直線横方向上向き折り曲げ線セグメントを有することができるが、直線横方向下向き折り曲げ線は、1つだけの対応する直線横方向下向き折り曲げ線セグメントを有する。これらの2つの線−セグメントは、手持ち型ツールのハンドル部を形成するためにブランクが折れ曲がることを可能にする。
【0118】
代替的に、直線横方向上向き折り曲げ線は、2つの直線横方向上向き折り曲げ線セグメントを有することができるが、直線横方向下向き折り曲げ線は、2つの対応する直線横方向下向き折り曲げ線セグメントを有する。
【0119】
ある1つの実装において、2つの直線横方向上向き折り曲げ線セグメントは、互いに近接して設けられるが、2つの対応する直線横方向下向き折り曲げ線セグメントもまた、互いに近接して設けられる。この配置は、多くの場合、厚いブランクのために提供され、これらの線セグメントは、厚いブランクが容易に折れ曲がることを可能にする。
【0120】
他の実装において、2つの直線横方向上向き折り曲げ線セグメントは、互いから離れて設けられるが、2つの対応する直線横方向下向き折り曲げ線セグメントもまた、互いから離れて設けられる。この配置は、ブランクのハンドル部を形成するためにブランクの細長い部分がブランクの2つの部分で折れ曲がることを可能にする。
【0121】
ブランクは、直線横方向上向き折り曲げ線と対応する直線横方向下向き折り曲げ線との間の交点に設けられる刻み目を有することができる。刻み目は、ブランクの材料厚さを含むように作用する。ブランクが折り曲げられると、折り曲げられた領域は、多くの場合、特に角部において拡大する。この拡大は、ブランクの折り曲げを防ぐことができる。刻み目は、拡大領域を受けて、ブランクのより容易な折り曲げを可能にする役割を果たす。
【0122】
刻み目は、多くの場合、ブランクの上述の拡大領域を受けるために効率的な台形形状である。
【0123】
ブランクは、多くの場合、第1直線上向き折り曲げ線セグメント及び第2直線上向き折り曲げ線セグメントを有する。
【0124】
第1直線上向き折り曲げ線セグメントは、環状上向き折り曲げ線から第1側縁に延びる。同様に、第2直線上向き折り曲げ線セグメントは、環状上向き折り曲げ線から第2側縁の方向に向かって延びる。
【0125】
第1直線上向き折り曲げ線セグメント及び第2直線上向き折り曲げ線セグメントは、手持ち型ツールの容器部を形成するための部分的スタジアム形状部のより容易な折り曲げを可能にする。
【0126】
ブランクは、シリコーン材料又は食品等級の紙材を含むことができるが、他の材料もまた可能である。
【0127】
上述のブランクを折り畳むことで形成される手持ち型ツールが後述される。
【0128】
本出願の一態様によると、手持ち型ツール、すなわちスプーン又は鋤を形成するための成形されたブランクが提供される。成形ブランクは、所定の間隔によって分離された2つの一般的な平坦部を有する。
【0129】
成形ブランクは、圧力を使用した処理により形作られる又は形成される。処理は、加熱及び/又は乾燥工程を含むことができる。処理の例として、パルプ成形が挙げられる。
【0130】
詳細には、成形ブランクは、細長いシートを有する。
【0131】
細長いシートは、上面及び上面に対向して設けられている底面を有する。シートはまた、第1長手端部及び第1長手端部に対向して設けられている第2長手端部、並びに第1側方端部及び第1側方端部に対向して設けられている第2側方端部を有する。
【0132】
細長いシートはまた、第1長手端部に設けられている後縁、第2長手端部に設けられている前縁、第1側方端部に設けられている第1側縁、及び第2側方端部に設けられている第2側縁を有する円周縁を有する。
【0133】
細長いシートはまた、ブランクの2つの対向する側縁間に延びる折り曲げ兼接続ストリップを有する。折り曲げ兼接続ストリップは、折り曲げることが意図される。言い換えると、折り曲げ兼接続ストリップは折り曲げ可能である。折り曲げ兼接続ストリップは、ブランクが折り畳まれて手持ち型ツールを形成する前にはまだ折り曲げられていない。
【0134】
折り曲げ兼接続ストリップは、第1ストリップセグメント、第2ストリップセグメント、及び接続ストリップセグメントを有する。接続ストリップセグメントの一端は、第1ストリップセグメントの一端に接続されるが、接続ストリップセグメントの他端は、第2ストリップセグメントの一端に接続される。
【0135】
第1ストリップセグメント及び第2ストリップセグメントは、ブランクの側縁の各端点から内方へと斜角で延び、ブランクの前縁へと長手方向に沿って向く。接続ストリップセグメントは、少なくとも部分的に曲線形状を有する鈍な頂点として機能する。
【0136】
細長いシートはまた、後縁と第1ストリップセグメントとの間に延びる第1下向き折り曲げ線及び後縁と第2ストリップセグメントとの間に延びる第2下向き折り曲げ線を有する。
【0137】
折り曲げ兼接続ストリップ及び前縁は、第1の一般的な平坦部を囲むが、折り曲げ兼接続ストリップ及び後縁は、第2の一般的な平坦部を囲む。
【0138】
第1平坦部は、第1平面に設けられるが、第2の一般的な平坦部は、第2平面に設けられる。第2平面は、第1平面から所定の間隔によって分離される。
【0139】
この分離は、ツールを形成するためにブランクのより容易な折り畳みを可能にする。上記分離は、バンクの側方を互いに向けて押すだけの1つの動きで、スプーンを形成するためにユーザがバンクを折り曲げることを可能にする。
【0140】
折り曲げ線は、多くの場合、ブランクの片側に設けられる。これらの折り曲げ線は、1つのモールドを使用して、1工程で、形成できる。折り曲げ線を形成するための突起部を有するたった1つのモールドのみが必要となる。これは、2つのモールドを使用して、2以上の工程をかけて折り曲げ線を形成する他の方法とは異なる。この処理は、同じモールドを使用して折り曲げ線が形成されるため、結果としてコストの節約及びこれらの折り曲げ線の正確な配置をもたらす。
【0141】
本出願の他の態様によると、手持ち型ツール、すなわちスプーン又は鋤を形成するためのさらなる成形ブランクが提供される。成形ブランクは、2つの一般的な平坦部を有する。一方の平坦部は、折り曲げられて容器部として機能し、他方の平坦部は、折り曲げられてスプーンのハンドル部として機能する。
【0142】
詳細には、成形ブランクは、細長いシートを有する。
【0143】
細長いシートは、上面及び上面に対向して設けられている底面を有する。シートはまた、第1長手端部及び第1長手端部に対向して設けられている第2長手端部、並びに第1側方端部及び第1側方端部に対向して設けられている第2側方端部を有する。
【0144】
細長いシートはまた、第1長手端部に設けられている後縁、第2長手端部に設けられている前縁、第1側方端部に設けられている第1側縁、及び第2側方端部に設けられている第2側縁を有する円周縁を有する。
【0145】
細長いシートはまた、ブランクの2つの対向する側縁間に延びる折り曲げ兼接続ストリップを有する。折り曲げ兼接続ストリップは、第1ストリップセグメント、第2ストリップセグメント、及び接続ストリップセグメントを有する。
【0146】
第1ストリップセグメント及び第2ストリップセグメントは、ブランクの側縁の各端点から内方へと斜角で延び、ブランクの前縁へと長手方向に沿って向く。接続ストリップセグメントは、少なくとも部分的に曲線形状を有する鈍な頂点として機能する。
【0147】
細長いシートはまた、後縁と第1ストリップセグメントとの間に延びる第1下向き折り曲げ線、及び後縁と第2ストリップセグメントとの間に延びる第2下向き折り曲げ線を有する。
【0148】
折り曲げ兼接続ストリップ及び前縁は、第1の一般的な平坦部を囲むが、折り曲げ兼接続ストリップ及び後縁は、第2の一般的な平坦部を囲む。
【0149】
第1平坦部は、折り曲げられて容器部として機能し、第2平坦部は、折り曲げられてスプーンのハンドル部として機能する。
【0150】
容器部は、食品を混ぜて提供するために使用できる。容器部はまた、食品又は液体をすくって保持するために使用できる。ハンドル部は、スプーンを保持するためにユーザによって使用される。
【0151】
成形ブランクの形状は、ツールを形成するためにブランクのより容易な折り畳みを可能にする。上記形状はバンクの側方を互いに向けて押すだけの1つの動きで、スプーンを形成するためにユーザがバンクを折り曲げることを可能にする。
【0152】
ブランクは、上述の1以上の他の特性を有することができる。
【0153】
一対のスプーン静止溝及びハンドル係止スリットを有するスプーンブランクが後述される。
【0154】
本出願は、折り畳んでスプーンを形成するための第1スプーンブランクを提供する。
【0155】
一般的には、スプーンは、おたま、シャベル、及び鋤を指すこともできる。
【0156】
ブランクは、細長いシートを有する。シートは、多くの場合、折り畳まれてスプーンを形成する前は一般的に平らである。
【0157】
細長いシートは、上面及び上面に対向して設けられている底面、第1長手端部を第1長手端部に対向して設けられている第2長手端部と共に、並びに第1側方端部を第1側方端部に対向して設けられている第2側方端部と共に有する。
【0158】
シートはまた、円周縁を有する。円周縁は、第1長手端部に設けられている後縁、第2長手端部に設けられている前縁、第1側方端部に設けられている第1側縁、及び第2側方端部に設けられている第2側縁を有する。
【0159】
細長いシートはまた、ブランクの側縁間に延びる折り曲げ兼接続ストリップを有する。折り曲げ兼接続ストリップは、第1ストリップセグメント、第2ストリップセグメント、及び接続ストリップセグメントを有する。
【0160】
第1ストリップセグメント及び第2ストリップセグメントは、ブランクの側縁の各端点から内方へと斜角で延び、これらはブランクの前縁へと長手方向に沿って向く。
【0161】
接続ストリップセグメントは、鈍な頂点を提供し、接続ストリップセグメントは第1ストリップセグメント及び第2ストリップセグメントに接続される。
【0162】
細長いシートはまた、後縁と第1ストリップセグメントとの間に延びる第1下向き折り曲げ線及び後縁と第2ストリップセグメントとの間に延びる第2下向き折り曲げ線を有する。
【0163】
一般的には、これらの下向き折り曲げ線は、上向き折り曲げ線と置き換えることができる。
【0164】
ブランクは、下向き折り曲げ線に沿って下向き方向に容易に折り曲げることができる。別の表現では、下向き折り曲げ線に接続されたブランクの部分は容易に下向きに折り曲げることができる。同様に、ブランクは上向き折り曲げ線に沿って、上向き方向に容易に折り曲げることができる。
【0165】
折り曲げ兼接続ストリップ及び前縁は、第1の一般的な平坦部を囲むが、折り曲げ兼接続ストリップ及び後縁は、第2の一般的な平坦部を囲む。
【0166】
第1平坦部は、折り曲がってスプーンの容器部を形成するために設けられるが、第2平坦部は、折り曲がってスプーンのハンドル部を形成するために設けられる。
【0167】
細長いシートは、一対のスプーン静止溝及び少なくとも一対のハンドル係止スリットを有する。
【0168】
1つのスプーン静止溝は第1側縁に設けられるが、他のスプーン静止溝は細長いシートの第2側縁に設けられる。ブランクが折り畳まれてスプーンを形成すると、ユーザはボウル又はカップの縁にスプーンを載せることができ、ここでスプーン静止溝は縁によってサポートされる。
【0169】
スプーン静止溝は、使用されていない際にスプーンがサポートされることを可能にするため、スプーンを清潔に保てるという点で便利である。
【0170】
一対のうちの1つのハンドル係止スリットは、第1側縁に設けられるが、一対のうちの他のハンドル係止スリットは、細長いシートの第2側縁に設けられる。ブランクが折り畳まれてスプーンを形成すると、ユーザは、続いて、各ハンドル係止スリットを互いに連結させることができる。相互連結は、ブランクの各部分を互いに固定し、これらの部分は、続いて、スプーンのハンドラー部を形成する。
【0171】
ハンドル係止スリットはまた、頑丈なハンドル部を提供するために便利である。
【0172】
本出願の一態様では、第1及び第2下向き折り曲げ線は、ブランクの片側に配置される。これにより、これらの折り曲げ線が1つのモールドを使用して1工程で形成されることを可能にする。このことは、続いて、コスト削減及び折り曲げ線の位置付けの正確性又は精度を高めるように機能する。
【0173】
丸首部ハンドル係止スリットを有するスプーンブランクが説明される。
【0174】
本出願は、折り畳んでスプーンを形成するための第2スプーンブランクを提供する。
【0175】
第2スプーンブランクと第1スプーンブランクとは同様の部分を有する。
【0176】
ブランクは、細長いシートを有する。シートは、折り畳まれてスプーンを形成する前は平らであることができる。
【0177】
細長いシートは、丸首部及び少なくとも一対のハンドル係止スリットを有する。
【0178】
丸首部は、シートの容器部とハンドル部との間に設けられる。丸首部は、スプーンを形成するためにブランクの容易な折り曲げを可能にする。
【0179】
一対のうちの1つのハンドル係止スリットは、第1側縁に設けられるが、一対のうちの他のハンドル係止スリットは、細長いシートの第2側縁に設けられる。ブランクが折り畳まれてスプーンを形成すると、ユーザは、続いて、各ハンドル係止スリットを互いに連結させることができる。相互連結は、ブランクの各部分を互いに固定し、これらの部分は、続いて、スプーンのハンドラー部を形成する。ハンドル係止スリットは、頑丈なハンドル部を提供するために便利である。
【0180】
スプーン静止溝及び一対ハンドル係止スリット並びにフィンガーハンドル部を有するフィンガースプーンブランクが後述される。
【0181】
本出願は、折り畳んでフィンガースプーンを形成するための第3スプーンブランクを提供する。
【0182】
第3スプーンブランクと第1スプーンブランクとは同様の部分を有する。ブランクは、多くの場合、平らである細長いシートを有する。
【0183】
シートは、ユーザの指を受け入れるように適応しているハンドル部を有する。ブランクが折り畳まれてスプーンを形成すると、ハンドル部も折り畳まれ、ここでハンドル部は中空内側部分を有する。中空内側部分は、ユーザの指を受け入れるように構成される。中空内側部分は、指の周囲をぴったりと囲み、指でスプーンを動かすことを可能にする。
【0184】
細長いシートはまた、第1側縁及び第2側縁に設けられている一対以上のハンドル係止スリットを有する。
【0185】
細長いシートはまた、第1側縁及び第2側縁に設けられている一対のスプーン静止溝を有する。
【0186】
穴があけられた折り曲げ線/折り曲げ線セグメントを有するスプーンブランクが後述される。
【0187】
本出願は、折り畳んでスプーンを形成する第4スプーンブランクを提供する。
【0188】
第4スプーンブランクと第1スプーンブランクとは同様の部分を有する。ブランクは、細長いシートを有する。シートは、多くの場合、折り畳まれてスプーンを形成する前は、平らである。
【0189】
シートは、第1下向き(又は上向き)折り曲げ線及び第2下向き(又は上向き)折り曲げ線を有する。第1下向き折り曲げ線及び第2下向き折り曲げ線はそれぞれ、複数の穿孔を有する。各穿孔は、開口部又は貫通/止まり穴を指す。
【0190】
穿孔は、各折り曲げ線周囲でブランクの容易な折り曲げ部分を可能にする。これは、特にブランクが厚い場合に役立つ。ブランクは、頑丈なスプーンを提供するために厚くあることができる。
【0191】
ブランクの第1ストリップセグメント及び第2ストリップセグメントはまた、複数の穿孔を有する。
【0192】
細長いシートはまた、第1側縁及び第2側縁に設けられている一対のスプーン静止溝を有することができる。
【0193】
細長いシートはまた、第1側縁及び第2側縁に設けられている一対以上のハンドル係止スリットを有することができる。
【0194】
フォーク静止溝及び取り扱い係止スリットを有するフォークブランクが後述される。
【0195】
本出願は、折り畳んでフォークを形成するための第1フォークブランクを提供する。
【0196】
細長いシートは、上面及び上面に対向して設けられている底面、第1長手端部を第1長手端部に対向して設けられている第2長手端部と共に、並びに第1側方端部を第1側方端部に対向して設けられている第2側方端部と共に有する。
【0197】
シートはまた、円周縁を有する。円周縁は、第1長手端部に設けられている後縁、第2長手端部に設けられている前縁、第1側方端部に設けられている第1側縁、及び第2側方端部に設けられている第2側縁を有する。
【0198】
細長いシートはまた、ブランクの側縁間に延びる折り曲げ兼接続ストリップを有する。折り曲げ兼接続ストリップは、第1ストリップセグメント、第2ストリップセグメント、及び接続ストリップセグメントを有する。
【0199】
第1ストリップセグメント及び第2ストリップセグメントは、ブランクの側縁の各端点から内方へと斜角で延び、これらはブランクの前縁へと長手方向に沿って向く。
【0200】
接続ストリップセグメントは、鈍な頂点を提供し、接続ストリップセグメントは、第1ストリップセグメント及び第2ストリップセグメントに接続される。
【0201】
細長いシートはまた、後縁と第1ストリップセグメントとの間に延びる第1下向き(又は上向き)折り曲げ線及び後縁と第2ストリップセグメントとの間に延びる第2下向き(又は上向き)折り曲げ線を有する。
【0202】
折り曲げ兼接続ストリップ及び前縁は、第1の一般的な平坦部を囲むが、折り曲げ兼接続ストリップ及び後縁は、第2の一般的な平坦部を囲む。
【0203】
第1平坦部は、折り曲げてフォークの突起部を形成するために設けられるが、第2平坦部は、折り曲げてフォークのハンドル部を形成するために設けられる。
【0204】
前縁は、フォークの突起を画定するための1以上のスロットを有する。
【0205】
細長いシートはまた、第1側縁及び第2側縁に設けられている一対のフォーク静止溝を有する。ブランクが折り畳まれてフォークを形成すると、ユーザはボウル又はカップの縁にフォークを載せることができ、ここでフォーク静止溝が縁によってサポートされる。
【0206】
フォーク静止溝は、使用されていない際にフォークがサポートされることを可能にするため、フォークを清潔に保てるという点で便利である。
【0207】
細長いシートはまた、第1側縁及び第2側縁に設けられている一対以上のハンドル係止スリットを有する。
【0208】
丸首部及び取り扱い係止スリットを有するフォークブランクが後述される。
【0209】
本出願は、折り畳んでフォークを形成するための第2フォークブランクを提供する。
【0210】
第2フォークブランクと第1フォークブランクとは同様の部分を有する。
【0211】
ブランクは、細長いシートを有する。細長いシートは、容器部とハンドル部との間に設けられる丸首部を有する。細長いシートはまた、第1側縁及び第2側縁に設けられている一対以上のハンドル係止スリットを有する。
【0212】
フォーク静止溝、一対のハンドル係止スリット、及びフィンガーハンドル部を有するフィンガーフォークブランクが後述される。
【0213】
本出願は、折り畳んでフォークを形成するための第3フォークブランクを提供する。
【0214】
第3フォークブランクと第1フォークブランクとは同様の部分を有する。ブランクは、細長いシートを有する。
【0215】
シートは、ユーザの指を受け入れるように適応しているハンドル部を有する。ブランクが折り畳まれてフォークを形成すると、ハンドル部も折り畳まれ、ここでハンドル部は中空内側部分を有する。中空内側部分は、ユーザの指を受け入れるように構成される。中空内側部分は、指の周囲をぴったりと囲み、指でフォークを動かすことを可能にする。
【0216】
細長いシートはまた、細長いシートの第1側縁及び第2側縁に設けられている少なくとも一対のハンドル係止スリットを有する。
【0217】
細長いシートはまた、第1側縁及び第2側縁に設けられている一対のフォーク静止溝を有することができる。
【0218】
穴があけられた折り曲げ線/折り曲げ線セグメントを有するフォークブランクが後述される。
【0219】
本出願は、折り畳んでフォークを形成するための第4フォークブランクを提供する。
【0220】
第4フォークブランクと第1フォークブランクとは同様の部分を有する。ブランクは、細長いシートを有する。
【0221】
細長いシートは、第1下向き(又は上向き)折り曲げ線及び第2下向き(又は上向き)折り曲げ線を有する。第1下向き折り曲げ線及び第2下向き折り曲げ線はそれぞれ、複数の穿孔を有する。
【0222】
穿孔は、各折り曲げ線周囲でブランクの容易な折り曲げ部分を可能にする。これは、特にブランクが厚い場合に役立つ。ブランクは、頑丈なスプーンを提供するために厚くあることができる。
【0223】
ブランクの第1ストリップセグメント及び第2ストリップセグメントはまた、複数の穿孔を有することができる。
【0224】
細長いシートはまた、第1側縁及び第2側縁に設けられている一対のスプーン静止溝を有することができる。
【0225】
細長いシートはまた、第1側縁及び第2側縁に設けられている一対以上のハンドル係止スリットを有することができる。
【0226】
下向き折り曲げ線は、ブランクの少なくとも1つの表面の折り曲げ溝により設けることができる。
【0227】
同様に、折り曲げ兼接続ストリップは、ブランクの少なくとも1つの表面の折り曲げ溝により設けることができる。
【0228】
第1折り曲げ線及び第2折り曲げ線は、多くの場合、ブランクの同じ側方に設けられている。これにより、これらの折り曲げ線が1つのモールドを使用して1工程で形成されることを可能にし、結果として、コストを低減し、これらの折り曲げ線をブランクに配置することとなる。
【0229】
フィンガースプーン/フォークブランクを有するカバーを有する容器が後述される。
【0230】
本出願は、容器を提供する。容器は、上述のブランクの1つとして提供されている少なくとも1つの部分を有するカバーを有する。
【0231】
本出願の一態様では、ブランクはカバーに取り付けられている。
【0232】
箱の表面の一部がスプーン/フォークブランクを有する箱が後述される。
【0233】
本出願は、外表面を有する箱を提供する。表面の少なくとも一部は、上述のスプーン/フォークブランクとして提供される。
【発明の効果】
【0234】
本願の目的は、製造を容易でコスト効率の高いものとできる、ユーザの使い勝手及び環境への配慮が向上した形状の安定した手持ち型ツールを提供することにある。
【発明を実施するための形態】
【0236】
以下の説明では、本出願の実施形態を説明するために詳細が提供される。当業者には明らかであろうが、実施形態はこのような詳細なしで実施されてもよい。
実施形態のいくつかのパーツは類似したパーツを有する。類似パーツは同じ名称又はアルファベット記号若しくはプライム記号を有する類似のパーツ番号を有してもよい。1つのパーツの説明が、適切な場合、他の類似パーツにも参照により適用され、これにより、本開示を制限することなくテキストの繰り返しを減少させる。
【0237】
図1及び2は、実施形態による折り畳んで手持ち型ツールを形成することが意図されるブランク1を示す。
【0238】
ブランク1は折り畳んで手持ち型ツールを形成することが意図され、平らで、細長く、基本的に対称な形状を有し、その対称軸Aは図面において一点鎖線として示される。
【0239】
ブランク1は、上面2、上面2に対向する底面3、第1側縁4、第1側縁4に対向する第2側縁4’、前縁5、及び後縁6を有する。
【0240】
ブランク1は、基本的に3つの部分を有し、ハンドル部7、機能部8、及びハンドル部7を機能部8に繋げる中間部9を有する。
【0241】
ブランク1はまた、所望の形状を有する手持ち型ツールを形成するために事前に定められた方法でブランク1を折り曲げる又は折り畳むことを容易にするための下向き折り曲げ線10及び10’並びに上向き折り曲げ線11の形態の折り曲げ補助を有する。
【0242】
破線として示される上向き折り曲げ線11は、ブランクの2つの対向する縁4と4’との間に延びる滑らかで連続的なラインの形状を持ち、2つの基本的に直線の上向き折り曲げセグメント12及び12’から成る。直線上向き折り曲げセグメントの1つ1つは、上向き折り曲げセグメント12及び12’の両方がブランク1の機能セグメント8で鈍な頂点を形成する中央又は接続セグメント13で接続するように、ブランク1のハンドル部7の各側縁4及び4’からブランク1の対称軸Aに対して斜角で中間部9を通って機能部8へと延びる。
【0243】
特定の実施形態次第では、頂点13の形状は異なってもよい。
図1の実施形態では、頂点は、約5mmの曲率半径を有する本質的に円形の形状を有する。
【0244】
下向き折り曲げ線10は、ブランク1の後縁6から頂点13へと延びる直線セグメント14及び14’をそれぞれが有する実線で示される2つの左右対称に配置される滑らかで連続的なライン、及び頂点13の近辺にて上向き折り曲げ線11の各接点16で1つ1つが終了する下向き折り曲げ線10の湾曲部15を有する。
【0245】
下向き折り曲げ線10の直線セグメント14及び14’は、後縁6から頂点13へと延びるストライプが形成されるように、対称軸Aの付近で両側において長手方向に延びている。
【0246】
本実施形態では、直線部15は互いに及びブランク1の対称軸Aに対し平行である。このように、中心ストライプ又は中央チャネルは、下向き折り曲げ線10の湾曲部15によって中央チャネルが幅広くなる頂点領域を除いて、その全長に亘って基本的に一定の幅を有する。
【0247】
接点16にて、上向き折り曲げ線11は下向き折り曲げ線10に基本的に垂直に位置する。
【0248】
実施形態によっては、接点16での上向き折り曲げ線11と下向き折り曲げ線10との間の角度は60°乃至90°、さらに具体的には80°乃至90°の間である。
【0249】
上向き折り曲げ線11の上向き折り曲げセグメント12及び12’は約26°の角度を形成又は構築する。
【0250】
ツールの長さは約130mmであるが、その幅は約40mmである。ハンドル部7、中間部9、及び機能部はそれぞれ約40mm、63mm、及び27mmの長さを有する。
【0251】
ツールの目的及びデザイン次第では、上向き折り曲げ線11の上向き折り曲げセグメント12と12’との間の角度は、とりわけ、約20°乃至約66°で異なってもよい。
【0252】
上向き折り曲げ線11の頂点13及び下向き折り曲げ線10の湾曲部15は、頂点13と略同一の曲率半径を有する円状湾曲を示す。本実施形態の曲率半径は約5mmである。
【0253】
ブランク1のハンドル部7では、基本的に丸い形状の隆起部又はバンプ17が設けられる。
【0254】
下向き折り曲げ線10の直線セグメント14及び14’の端部にて、ブランク1の後縁6に刻み目18が設けられている。後縁6は、基本的に直線で、丸角19を有する。丸角の曲率の半径は約2mmである。
【0255】
ブランク1の側縁4は、直線であり、後縁6でのブランク1の幅がブランク1の機能部8の幅より小さくなるようにブランクの対称軸Aに対して僅かに傾斜している。
【0256】
本実施形態では、前縁5は、湾曲径が機能部8の幅に等しい円形状を有する。
【0257】
後縁における刻み目18の深さは約2mmである。
【0258】
ブランク1の長さは約130mmで最大幅は40mmである。
【0259】
中間部9に隣接するハンドル部7では、細長い横断構造20が設けられている。
【0260】
本実施形態では、横断構造20は、ブランク1の対称軸Aに垂直に位置する細長いバンプの形状で設けられている。
【0261】
折り曲げ線10、10’、及び11は、ブランクの表面に刻みこまれた折り曲げ溝として形成される。
【0262】
下向き折り曲げ線10及び10’の場合、折り曲げ溝はブランク1の上面2に設けられている。
【0263】
上向き折り曲げ線11の場合、折り曲げ溝はブランク1の底面3に設けられている。
【0264】
特定の実施形態次第では、ハンドル部及び/又は折り曲げ補助の認識を容易にするために、バンプ及び/又は折り曲げ補助に色マークが設けられてもよい。
【0265】
本実施形態では、ブランク1は、食品医薬品局(FDA)により認可される紙からできた使い捨てスプーン用のブランクである。紙の面密度は約300乃至約400g/m
2である。
【0266】
ブランクの基本材料として、紙、厚紙、金属、シリコーン、又は他の適切な材料等の様々な材料を使用してもよい。
【0267】
とりわけ、ブランクは堆肥化可能な及び/又はリサイクル可能なFDA認可の食品に安全な材料からなってもよく、特に面密度が約200g/m
2乃至約350g/m
2の範囲内にある紙、及び面密度が約350g/m
2乃至約500g/m
2の範囲内にある紙が含まれるが、これらに限らない。
【0268】
折り曲げ刻印の深さ及び幅は、全般的に材料、厚さ、及びブランクの目的次第である。
【0269】
ブランク1は、折り曲げ線10及び11に沿って手作業で折り曲げることにより、手持ち型ツールへと容易に形作ることができる。
【0270】
とりわけ、折り曲げ線10、10’、及び11に沿ってブランク1の異なる面に設けられた折り曲げ刻印により、ブランク1は、下向き折り曲げ線10に沿って下向きに、上向き折り曲げ線11に沿って上向きに折り曲げることが特に容易である。
【0271】
折り曲げ線10、10’及び11は、ブランク1の対称軸Aに対し左右対称に配置される2つの側方ウイング30、対称軸Aに沿った中心チャネルに対応する中央レーン31、及び機能部8を含み、中間部9まで延びて頂点13を部分的に回避する弓形部32を有するブランク1の4つの分離した領域を画定する。側方ウイング30は、ブランク1の後縁6からハンドル部7及び中間部9にわたって頂点13まで延びる。ブランクの側縁4において側方ウイング30及び弓形部は、上向き折り曲げ線11の端点である各端点21及び21’で接する。
【0272】
下向き折り曲げ線10は、側方ウイング30と中央レーン31との境界を画定する。
【0273】
ブランク1を手持ち型ツールへと形作るために、ブランク1の側方ウイング30は中央レーン31に対して下向き(見ている人から離れる方向)に折り曲げられる。側方ウイング30の下向きの動きは、下向き動作矢印記号33で示される。
【0274】
同時に、側方ウイング30を中央レーン31に対して下向きに折り曲げる又は折り畳むことで、下向き折り畳み線10に沿ってブランク1を折り畳んだ結果として生じる2つの縁の間に存在する、中央レーン31に沿う隆起した高平部が形成される。
【0275】
中央レーン31の形状安定性により、折り曲げ処理の初期では、ブランクの長手寸法は基本的に同じままで、端点21及び21’はブランク1の対称軸A又は中央レーン31に対し基本的に垂直に動く。これは、弓形部32の外周に沿って引張応力又は張力が蓄積することを意味し、これは前縁5及び側縁に沿って各端点21及び21’まで延びる。弓形部32の外周に沿った引張応力は曲がった矢印40で示される。
【0276】
同時に、側方ウイング30の下向きの折り曲げによって、側縁4の端点21及び21’も、動かされて又は引っ張られて下げられる。これは、端点21及び21’は、図面の面、すなわち中央レーン31の面を残して、下へ動き、基本的にブランクの対称軸Aに垂直な平面において移動して、結果的に弓形部32を変形させることを意味する。
【0277】
実際に、ウイング30によって端点21及び21’を引っ張り下げることで、弓形部32は、平面又は基本的に2次元の物体であることをやめ、代わりに3次元の物体になる。
【0278】
上向き折り曲げ線11に沿った側縁の形成により、中央レーン31はツールの形状安定キャリア構造を提供する。ツールがスプーンとして提供される場合、使用時に、中央レーン31は側縁と共に、ユーザの口や口唇が切れてしまうことを防ぐように機能する。
【0279】
ウイング30の下向きの折り曲げを続けることで、弓形部32の外周に沿った引張応力が増加して、ブランク1の先端22を中央レーン31に対し頂点13に向かって引っ張り、結果として頂点13の領域に基本的に軸方向の圧縮力(広い矢印41で示される)が生じる。
【0280】
頂点13における中央レーン31の広がり及び頂点13のテーパー形状により、弓形部32の正面の部分からの圧縮力は、頂点13の境界における圧縮応力が減少するように、頂点13の幅まで分布する。
【0281】
頂点13における圧縮応力の減少により、頂点13又は頂点領域の破損が回避できる。
【0282】
側方ウイング30の折り曲げによって引き起こされた引張応力及び中央圧縮応力によって、正面の部分の平面形状は、正面の部分又は先端22は中央レーン31の平面に残ったままであるのだが、エネルギー的に不安定となる。
【0283】
機能部8の先端22を手動で上方に傾けることにより、弓形部32の正面の部分は上方にひっくり返ることができ、安定した位置を取ることができ、この状態で張力線40に沿う円周張力は最小となる。弓形部32の正面の部分の上向きの動きは上向き動作矢印記号34で示される。
【0284】
上方にひっくり返った後、弓形部32の正面の部分、従って、機能部8は、安定した位置を取る。
【0285】
特に、上方にひっくり返ることで、弓形部32の正面の部分、機能部8はカップの形状を得て、頂点13がカップの最深点となり、ブランク1は本実施形態では小さなスプーンである形状の安定したツールとなる。
【0286】
側方ウイングが折り下げられたままにされる限り、特に、手でツールを保持することによって折り下げられたままにされる限り、この最終形状からの偏差はいかなるものも、エネルギー的に好ましくない。これは、弓形部32の迂回に沿った引張応力を増加させるためである。
【0287】
このように、中央レーン31に対して側方ウイング30を下向きに折り畳むことで、形状の安定した手持ち型ツールが形成される。
【0288】
バンプ17及び横断構造20は、ユーザがツールをより容易に取り扱うためのグリップ構造又は把持部として機能できる。
【0289】
図1のブランクは、容易に製造できる。まず、紙、厚紙、プラスチック、金属、又は任意の適切な材料から成る平らなワークシート又はワークピースが提供される。
【0290】
折り曲げ線は、ブランクの特定の実施形態に対応する所定の位置において、ブランク材料のブランクシートに刻み目を入れてもコイニング加工をしてもよい。
【0291】
バンプ17及び横断構造20は、適切な形状の2つの相補型ツールの間でワークシートを押圧することで、エンボス加工又は型押しされてもよい。実施形態によっては、バンプ及び/又は横断構造は、ワークシートに空押しされてもよい。
【0292】
ブランク1は、特に型抜きによって、ワークシートから切り抜かれる。
【0293】
折り曲げ線10及び11、バンプ17、横断構造20、並びに/又は型抜きの形成は、1枚のパネルから1を超えるブランクが形成されるように、ワークシートのより大きなエリアで行われることができる。このようなバッチ又はバルク生産は、製造工程において時間とコストを節約できる。
【0294】
上述の作業のうちの少なくとも1つを行うために、圧延機、とりわけ、型抜きローラが使用されてもよい。
【0295】
実施形態によっては、特に中央レーン31の、1以上の補強層が設けられる。
【0296】
補強は、中央レーンに沿って設けられる追加の材料層として形成されてもよい。追加の材料層は金属、熱可塑性プラスチック、又は熱硬化性材料から成ってもよい。ブランク1の上面2又は底面3上に積層、特に接着されてもよい。実施形態によっては、補強は、ブランク1内に埋め込まれる。
【0297】
補強は、ブランク材料に埋め込まれた又はブランク材料の表面の1つに適用された繊維から成ってもよい。
【0298】
特別な実施形態では、
図1のブランク1は、折り畳まれていない又は平らなブランク1がしおりとしての機能を果たせるように折り曲げ線又は型抜き線を有する。広告又は役立つ情報をブランク1に印刷することも可能なため、そのようなデータにブランク1のユーザを素早く容易にアクセスさせることができる。
【0299】
図3は、折り畳んで手持ち型ツールを形成するためのブランク1aの概略上面図を示す。
【0300】
図3のブランク1aは、他の実施形態によるその構造的及び機能的パーツにおいて基本的に
図1の実施形態に対応する。
【0301】
図1の実施形態に対する1つの相違は、ブランク1aの特有の形状にあり、特に頂点13及び先端22の形状にある。さらに、
図1と異なることとして、下向き折り曲げ線10の直線セグメント14が平行でなく、ブランク1aの後縁6にある1つの刻み目18で接する。
【0302】
下向き折り曲げ線10の構成により、中央レーン31は後縁6に向かうにつれ狭まり、後縁6において基本的に1本の線となる。
【0303】
頂点13は平らな先端及び丸角を有する。下向き折り曲げ線10と上向き折り曲げ線11との間の接点16は、上向き折り曲げ線11の直線セグメント12の頂点の丸角から若干離れている。上向き折り曲げ線11の直線セグメント12間の角度は、約22度である。
【0304】
ブランク1aはまた、横断構造20及びバンプ17を有する。本実施形態のバンプ17は、細長く、横方向に向いている。
【0305】
バンプ17及び横断構造20は、使用しやすいようにハンドル部を指し示すために色付けされる。
【0306】
ブランク1aの特定形状は、ブランク1aから形成される手持ち型ツールの特定形状に起因する。
図3のブランク1aから形成されるツールはすくう又はかき集めるといったタスクに適するようにする広い平らな先端を有することが想定される。
【0307】
頂点の広い平らな形状は、浅く広いカップを形成できる。広い平らな形状はまた、
頂点における圧縮応力を減少させることに役立ってもよく、ツールの機能部の所望の3次元形状を得ることにも役立ってもよい。
【0308】
中央レーン31の後縁6に向かう狭まりは、ツールの大量生産中に材料を節約することに役立ちうる。特に、ブランク1aのテーパー形状のおかげで、互い違いに配向させて配置することにより、より多くのブランク1aを同じエリアに並んで収容できるため、1つのワークピースからより多くのブランクが作成できる。
【0309】
後縁において主要レーン31を狭めることで弱められた高平部又は中央支持構造は、最大圧縮応力が頂点13の領域にある状態で、主要な張力は中間部9及び機能部8に分散されるため、ツールの全体的な安定性を著しく悪化させることはない。
【0310】
図4及び5はブランク1bを示す。ブランク1bは、折り畳んで、さらなる実施形態による手持ち型ツールを形成することが意図される。
【0311】
前述の実施形態と対照的に、
図3のブランク1bは、ブランク1bの対称軸Aに平行な直線の形状の2つの追加の下向き折り畳み線10a及び10a’を有する。追加の折り畳み線10a及び10a’は頂点13における各接点16からブランク1bの後縁6における各刻み目18まで延びる。
【0312】
追加の折り畳み線10a及び10a’はより強力な中央レーン31を提供するように機能する。
【0313】
頂点13は、
図1の実施形態と比較して若干狭い。上向き折り曲げ線11の直線セグメント12間の角度は約31.50度である。
【0314】
ブランク1bのハンドル部7では、
図3の実施形態と同様に、複数の細長い横断バンプ17に色マークが設けられる。
【0315】
前述の実施形態と異なり、機能部8は、ツールの特定の目的又は使用目的のために基本的に定められた、曲線的で、若干細長い、又は楕円形状を有する。この場合、形成されるツールは、先端22のより鋭い形状と、追加の下向き折り畳み線10及び10’とによって、例えば、硬いアイスクリーム等のより硬い物質を取り扱うために適切なスプーンである。
【0316】
図6及び7は、ブランク1cを示す。使用時には、ブランク1cは折り畳んで他の実施形態による手持ち型ツールを形成する。
【0317】
図6のブランク1cは、その構造的及び機能的パーツにおいて基本的に
図1の実施形態に対応する。
【0318】
図1と異なることとして、ブランク1cは、細長く、若干の楕円形状を有する特殊形状の機能部8を有する。この特定形状の理由は、このブランク1cから形成されるツールは、特定のタイプのスプーンであり、伝統的な散蓮華に類似している。
【0319】
ハンドル部7は、ブランク1cの最も広い部分に比べると狭くなっている。ブランク1cの最も広い部分は、機能部8により近い中間部9にある。
【0320】
上向き折り曲げ線11の直線セグメント12間の角度は約30.5度である。
【0321】
ツールの長さは約130mm、最も広い部分及び後縁6の幅は、それぞれ、約40mm及び35mmである。ハンドル部7、中間部9、及び機能部は、それぞれ、約40mm、60mm、及び30mmの長さを有する。
【0322】
中央レーン31は、中央レーン31のエリアに黒色のストライプで示される追加の補強部50を有する。
【0323】
補強部50はエンボス加工により形成される。一般的には、補強部50はまたデボス加工により形成されることもできる。
【0324】
伝統的な散蓮華の特徴は、その典型的な形状と割合を除けば、スプーン、つまり、より正確にはスプーンのカップの浅さである。カップの浅さは、とりわけ、スプーンの使用時に、スプーンの内容物を急速に冷却することを可能にするという利点を有する。
【0325】
伝統的な散蓮華とは異なることとして、
図6のブランク1cから作られたスプーンのカップは、平らな底面を有しない。その代わりにカップの最深部は頂点13により画定される。
【0326】
ハンドル部の狭さは、結果的に弓形部8の円周に沿ったより小さな引張応力、つまり、当初の平面形状からの弓形部の変形がより小さくなる。このように、カップの浅い形状は容易に実現できる。
【0327】
図8及び9はブランク1dを示す。ブランク1dは折り畳んでさらなる実施形態による手持ち型ツールを形成するために使用される。本実施形態は、
図6の実施形態に基本的に対応し、より大きな散蓮華を形成するためのブランク1dを表す。特に、機能部8及び中間部9は、
図6の実施形態よりも幅が広い。
【0328】
上向き折り曲げ線11の直線セグメント12と12’との間の角度は約34.50度である。
【0329】
ツールの長さは約130mm、最も広い部分及び後縁6の幅は、それぞれ、約50mm及び35mmである。ハンドル部7、中間部9、及び機能部の長さは、それぞれ、約40mm、60mm、及び30mmである。
【0330】
中央レーン31は、ブランク1dの対称軸Aに沿って設けられた補強層の形態で追加の補強部50を有する。
【0331】
紙から成るブランク1dの場合、補強部50は、強力な中央レーン31を提供できる空押しを使用して設けることができる。
【0332】
図10は折り畳んで他の実施形態による手持ち型ツールを形成するためのブランク1eの概略上面図を示す。
【0333】
図10のブランク1eは、
図1の実施形態に基本的に対応するが、機能部8の前方部において主に異なる。特に、前縁5の輪郭線は、機能部8に3つの歯が形成されるようにブランク1eの対称軸Aに対して軸方向に左右対称に配置される2つの凹部51を示す。弓形部32の先端22は同時にフォークの歯の中央歯の先端である。
【0334】
ブランク1eからツールを形成した後、これらの歯はフォークの歯として機能し、ツール自体はフォークとして使用できる。
【0335】
図11は折り畳んで他の実施形態による手持ち型ツールを形成するためのブランク1fの概略上面図を示す。
【0336】
図11のブランク1fは、
図3の実施形態に基本的に対応するが、ブランク1fの機能部8の前方部の形状において主に異なる。特に、前縁5の輪郭線は、機能部8に3つの歯が形成されるようにブランク1fの対称軸Aに対して左右対称に配置される2つの凹部51を示す。弓形部32の先端22は同時にフォークの歯の中央歯の先端である。
図3の実施形態と同様に、先端22は平らであり、従って、機能部8の中央歯もまた平らである。
【0337】
図11に示されるブランク1fから手持ち型ツールを形成することは、フォークとしてもスプーンとしてもの両方で使用できる広い歯を有するツールとなり、例えば、ケーキ、アイスクリーム、スパゲティ等を食べるために使用され得る。
【0338】
図12は、折り畳んでさらなる実施形態による手持ち型ツールを形成するためのブランク1gの概略上面図を示す。
【0339】
図12のブランク1gは
図4の実施形態に基本的に対応するが、ブランク1gの機能部8の前方部の形状において主に異なる。特に、前述の2つの実施形態と同様に、前縁5の輪郭線は、機能部8に3つの歯が形成されるようにブランク1gの対称軸Aに対して左右対称に配置される2つの凹部51を示す。弓形部32の先端22は同時にフォークの歯の中央歯の先端である。前述の2つの実施形態と対照的に、3つの歯はとがっている。そのため、
図12に示されるブランク1gから手持ち型ツールを形成すると、結果的に鋭い歯を有するフォークとなる。とりわけ、鋭い歯と中央レーンにおける補強構造とによって、フォークは、園芸用土(flower soil)のような比較的硬い物質又は硬いアイスクリームのような硬い食べ物等を扱うために使用することができる。
【0340】
図13は、折り畳んで他の実施形態による手持ち型ツールを形成するためのブランク1hの概略上面図を示す。
【0341】
ブランク1hの機能部8では、
図10の実施形態の歯と同様の3つの歯が形成される。
【0342】
図13の実施形態の特徴は、特に
図10の実施形態と比較すると、より広い中央レーン31と平らな頂点13である。さらに、上向き折り曲げ線11の直線セグメント12間の角度は、約35.25度である。これは比較的広い角度であり、結果的により短い中間部9と、より長いハンドル部7となる。さらに、中央レーン31には、中央レーン31の黒一色で示される補強部50が設けられている。
【0343】
図13のブランク1hからツールを形成すると、特に硬い物質を扱うために使用できる特定の形状のフォークとなる。実際に、中央レーン31の補強部50及びより長いハンドル部7は、ツールに損傷を与えることなく、特に大きな力をツールにかけることを可能にする。
【0344】
図14は折り畳んでさらなる実施形態による手持ち型ツールを形成するためのブランク1iの概略上面図を示す。
【0345】
本実施形態は、散蓮華に類似したスプーンを形成するためのブランク1iを示す
図6の実施形態に基本的に対応する。しかしながら、
図14のブランク1iは、機能部8の前方部において、3つの歯を形成する2つの凹部51を有する。このように、ブランク1iを折り畳むことにより、基本的に散蓮華に似ているがフォークとして使用できるツールが形成できる。
【0346】
図15及び16は、折り畳んで他の実施形態による手持ち型ツールを形成することが意図されるブランク1jを示す。
【0347】
前述の実施形態と異なり、側方ウイング30が対称軸Aの両側でハンドル部7及び中間部9まで延びることに加えて、
図15に示されるブランク1jは、2つの角部ウイング60又はブランク1jの後縁6に隣接する2つハンドル部角部の角部ウイングを有する。ハンドルウイング60は、2つのハンドル折り曲げ線61により各側方ウイング30から区切られている。ハンドル折り曲げ線61は、ブランク1jの後縁6からブランク1jの各側縁4及び4’の各端点21及び21’へと延びる。ハンドル折り曲げ線61は、ハンドルウイング60の折り曲げを容易にし、特に、下向き動作記号33で示されるように、見ている人から離れる方向へと平面図形から折り下げられる。
【0348】
図15のブランク1jの基本材料はシリコーンである。その基本材料であるシリコーンによって、ブランク1jは、信頼性のあるシリコーン系調理器具等の耐久性のあるシリコーン系ツールへと形成されることができる。
【0349】
図16に見られるように、ブランク1jはまた、対称軸Aに沿ったブランク1jの暗い部分で示される埋め込み金属シート31aの形態の補強部を有する中央レーン31を有する。これは、対称軸Aに沿って、頂点13から後縁6に向かって延び、後縁6に到達する前にハンドル部7で止まる。使用時には金属シート31aは、中央レーン31を硬直させて安定化できる。言い換えると、中央レーン31は、より多い重量又は応力に耐えることができる。
【0350】
中央レーン31及びハンドルウイング60のこの構成により、後縁6のハンドルウイング60間のハンドル部の一部は、ツールが形成された後も折り畳まれないままであることができる。このように、一種の「体積効果」を有する快適なハンドルを形作ることができる。
【0351】
さらに、
図15の実施形態は、ハンドル部7、特に、ハンドルウイング60に補強部を有する。これはハンドルウイング60内の暗い三角形で示される。本実施形態では、ハンドルウイングの補強部は押し出し成形シリコーンから成る。実施形態によっては、補教部は中央レーン31の領域及びハンドルウイング60内でブランク1jに埋め込まれた1以上の金属層を有してもよい。
【0352】
他の実施形態では、補強部は、特に、頂点13又はツールを使用する時にユーザが握るハンドル部の近辺の、中央レーン31のような、特に増加した負担にさらされる位置において、ブランク1j上に積層された表面層を有してもよい。
【0353】
前方部の先端22が基本的に平らとなるように前縁5は直線である。
【0354】
ツールの長さは約160mmで、幅は約40mmである。ハンドル部7、中間部9、及び機能部は、それぞれ、約50mm、80mm、及び40の長さを有する。
【0355】
上向き折り曲げ線11の直線セグメント12間の角度は、約25.90度である。
【0356】
寸法、特に、中間部9及び機能部8の長さも、上向き折り曲げ線11の直線セグメント12間の角度も、ツールの目的に大きく依存して異なってもよい。
【0357】
ツールの長さは約160mm、及び幅は約40mmである。ハンドル部7、中間部9、及び機能部は、それぞれ、約50mm、80mm、及び30mmの長さを有する。中央レーン31の幅は約4mmである。
【0358】
ブランク1jはまた、グリップ構造又は把持部を有する。本実施形態の把持部は、突出したシリコーンの細長い構造体又はストライプの形態で設けられる。
【0359】
実施形態によっては、有色のパターンを有する把持部がハンドル部7に設けられる。把持部の色のパターン及び形状は、ツールの特定のデザイン次第で異なってもよい。
【0360】
図17は、
図15のブランクの変形型の断面図を示す。
図17は、シリコーン材料から成るブランク1jaを示す。ブランク1jaは、中央レーン31を補強するために拡大した本体を有する、中央レーン31を有する。
【0361】
図18は、
図15のブランクの他の変形型の断面図を示す。
図18は、ブランク1jbを示す。ブランク1jbは、中央レーン31を補強するための中央レーン31の本体の外面に取り付けられた金属シート31bを有する中央レーン31を有する。
【0362】
図19は、折り畳んでさらなる実施形態による手持ち型ツールを形成するためのブランク1kの概略上面図を示す。
【0363】
図19に示されるブランク1kは、その本質的特徴において
図15の実施形態に対応するが、特に、ハンドル部7及び機能部のデザインにおいていくつかの相違も示す。ハンドル部7のバンプ17は丸い又はドット形状である。
【0364】
前方部又は機能部8の先端22が基本的に丸くなるように前縁5は円形状を有する。
【0365】
ツールの長さは約110mmで、幅は約40mmである。ハンドル部7、中間部9、及び機能部は、それぞれ、約50mm、30mm、及び30mmの長さを有する。中央レーン31の幅は約2mmである。
【0366】
上向き折り曲げ線11の直線セグメント12間の角度は、約66.00度である。
【0367】
その寸法及び形状によって、折り畳まれた状態のブランク1kは、アイスクリーム又は米用の小さなスコップとして、又はセグメント8を他方の方向に折り曲げることでおたまとして使用することに特に適したツールとなる。
【0368】
実施形態によっては、ブランク1kは、使いやすくするために磁化金属板を有する。
【0369】
図20は、折り畳んで他の実施形態による手持ち型ツールを形成するためのブランク1lの概略上面図を示す。
【0370】
図20の実施形態は
図19の実施形態から、ハンドル部7におけるバンプの長さ方向の配向及び寸法で異なる。
【0371】
ツールの長さは約140mmで、幅は約40mmである。ハンドル部7、中間部9、及び機能部は、それぞれ、約50mm、60mm、及び30mmの長さを有する。中央レーン31の幅は約4mmである。
【0372】
上向き折り曲げ線11の直線セグメント12間の角度は、約34.10度である。
【0373】
ブランク1lのこのような寸法及び形状は、ブランク1lを、おたま、スコップ、ヘラ、漏斗、鋤、又はシャベルとして使用できるツールの形成に向いたものにする。
【0374】
図21は、折り畳んで他の実施形態による手持ち型ツールを形成するためのブランク1mの概略上面図を示す。
【0375】
本実施形態は、
図20の実施形態に対応するが、機能部8の形状において主に異なる。特に、機能部8の先端22は、ブランク1mが基本的に丸角を有する矩形の形状となるように、平らである。
【0376】
このようなブランク1mから形成されるツールは、ヘラ、スクレーパー、漏斗、鋤、又はシャベルとしての使用用途に特に適している。
【0377】
図22は、折り畳んでさらなる実施形態による手持ち型ツールを形成するためのブランク1nの概略上面図を示す。
【0378】
図22のブランク1nは、
図19の実施形態に基本的に対応するが、機能部8の形状及び割合において主に異なる。具体的には、機能部8はより長く、機能部8の先端22は、曲線的な楕円形状を有する。機能部8では、複数の穴70が設けられている。穴のうちの1つは頂点13の先端に設けられている。
【0379】
補強部を有する中央レーン31は、ブランク1nの対称軸Aに沿って、頂点13及び後縁6に到達することなく中間部9及びハンドル部7まで延びる。
【0380】
ツールの長さは約140mmで、幅は40mmである。ハンドル部7、中間部9、及び機能部は、それぞれ、約50mm、50mm、及び40mmの長さを有する。中央レーン31の幅は、約2mmである。
【0381】
上向き折り曲げ線11の直線セグメント12間の角度は約41度である。
【0382】
頂点における穴70は、応力を解放させるために機能でき、ツールの形成を容易にできる。
【0383】
特定の形状及び穴70は、ブランク1nをストレーナ、スコップ等として使用できるツールの形成に特に向いたものにする。
【0384】
複数の穴70は、ブランク1nで打ち抜きできる。穴は基本的に丸く、約1.5mm径を有する。
【0385】
穴の直径は、ツールの目的次第で、特に、1mm乃至3mmの範囲内で異なることができる。
【0386】
ある実施形態では、穴のない機能部8及び頂点13が提供される。穴のない実施形態では、中央レーン及び中央レーン31の補強部が頂点13へと延びることができる。このような実施形態で形作られたツールは、例えば、ヘラ、スコップ、又はおたまとして使用できる。
【0387】
図23は、実施形態によるブランクの作成のための可能性のあるパネル配置を模式的に示す。
【0388】
図23の上部には、
図3の実施形態によるブランクの列が示される。上側の列におけるブランクは、互い違いの配向に配置される。具体的には、2番目のブランクは全て、その機能部が上向きでそのハンドル部が下向きに向けられている。
【0389】
図23の下部には、上側ブランクと同じ横方向を有する矩形ブランクの列が示される。
【0390】
図23からわかるように、上側の列のブランクのテーパー形状によって、同じ領域により多くのブランクが配置できる。
【0391】
このように、上記で説明される設計の技術的重要性と共に、ブランクのテーパー形状は、製造の観点からも利点がある。特に、ブランクの大量生産において、隣接するブランクをワークシートで互い違いに配向することにより、ワークシート材料及び製造のコストを節約できる。このように、ブランクのテーパー形状により、大量生産におけるワークシート材料の10%を超える節約が容易に実現できる。
【0392】
本例では、11.25%の材料の節約が実現された。
【0393】
より小さなパネルでの大量生産であっても、すなわち、より小さなワークピースの場合でも、ブランクの互い違いの配向は多大な節約に導くことができる。
【0394】
製造工程の実施形態によっては、2つのブランクが1枚のワークピース又はワークシートから作成及び打ち抜きされる。ブランクのテーパー形状より、ブランクの特定のデザイン次第で約6%までの材料節約が実現できる。
【0395】
図24乃至37は、ブランクの異なる実施形態をその初期状態及び折り畳まれた状態を異なる視点から示す。
【0396】
図24乃至33の中央上部には、折り畳まれていない又は初期状態の各実施形態によるブランクの上面図が示される。
【0397】
上側の列の左側には、各ツールの上面図が示される。上側の列の右側には、ツールの底面図が示される。
【0398】
図24乃至37の下部には、異なる視角での形成されたツールの斜視図が示される。
【0399】
図24乃至33に示される実施形態は、上記
図1乃至14の実施形態に対応する。
【0400】
図34乃至37に示される実施形態は、
図15乃至22に示される実施形態に基本的に対応するが、いくつかの重要な変形例も含まれる。
【0401】
特に、
図11乃至15の実施形態と異なり、
図27乃至30の実施形態は補強部を備える。実施形態が紙を使用して作成される場合、空押しを使用して補強部を設けることができる。実施形態がシリコーン材料を使用して作成される場合、押し出し成形シリコーンを使用して補強部を設けることができる。補強部を有するこの領域は、暗く、特に頂点からハンドル部まで延びる三角形の領域として図面に示される。
【0402】
実施形態によっては、押し出し成形ゴムが補強部として使用される。
【0403】
さらに、
図34乃至37の実施形態において、対称軸Aに沿って延びるストライプの形態の中央レーンがなくなっている。その代わりに、中央レーン又は中央チャネルが側方ウイングの折り畳みと共に作成される。中央レーンと同様に、中央チャネル又はチューブは同じ支持作用を有し、ツールのロバスト性に貢献する。
【0404】
実施形態によるブランクから形成されるツールは、ブランクの機能部の折り曲げ方向を変化させることで、一般的に簡単に修正又は変更できることも言及する価値がある。特に、機能部の前方部が側方ウイングである中央レーンの平面に対して同じ方向に折り曲げられると、エネルギー的に有益な安定した構成も実現できる。
【0405】
図38乃至47は、
図1のブランクの変形型であるブランクを示す。
【0406】
図38は、折り畳んでハンドル付きの所望のカップを形成する薄いブランク81を示す。
【0407】
一般的には、カップはボウル、容器、又はスコップを指すこともできる。
【0408】
薄いブランク81は、複数の分割線85及び複数のバンプ87を有する細長いシート83を有する。分割線85及びバンプ87は、シート83の表面に位置付けられる。
【0409】
各分割線85は、ブランク81を折り曲げ又は折り畳んで所望のカップを形成することを容易にするための狭い中空チャネル、折り曲げ溝、又は狭く細長い凹んだ領域を有する。分割線の深さ及び幅は、材料、厚さ、及びブランク81の目的に従って適合する。
【0410】
細長いシート83は、基本的に平らで、その長手方向軸に対称である。シート83は、
図44に示されるように、上面83Tを、上面83Tに対向して設けられている底面83Bと共に有する。シート83はまた、
図38に示されるように、第1側縁83S1を、第1側縁83S1に対向して設けられている第2側縁83S2と共に、及び前縁83Fを、前縁83Fに対向して設けられている後縁83Rと共に有する。
【0411】
分割線85は、ブランク83の上面83Tに配置できる。このような上面分割線は、下向き折り曲げ線とも呼ばれる。同様に、分割線85はブランク83の底面83Bに配置できる。このような底面分割線は、上向き折り曲げ線とも呼ばれる。
【0412】
前縁83F及び後縁83Rは、シート83の長手端に配置される。前縁83Fは、後縁83Rに接続される第1側縁83S1に接続される。後縁83Rは、前縁83Fに接続される第2側縁83S2に接続される。
【0413】
シート83はまた、
図43に示されるように、半円部102、第1矩形部104、第2矩形部106、及び第3矩形部108を有する。半円部102は、第2矩形部106の隣に配置される第1矩形部104の隣に配置される。第2矩形部106は、第3矩形部108の隣に配置される。
【0414】
半円部102及び第1矩形部104は、部分的なスタジアム部を形成する。一般的に矩形形状を有する部分的スタジアム部は、3つの直線及び1つの環状線を有する。
【0415】
半円部102は、円弧縁102A及び直線縁102Sを有する。円弧縁102Aの端部は、直線縁102Sの各端部の隣に配置される。
【0416】
第1矩形部104は、第1長縁104L1を、第1長縁104L1に対向して配置される第2長縁104L2と共に、及び第1短縁104S1を、第1短縁104S1に対向して配置される第2短縁104S2と共に有する。第1長縁104L1の第1端部は、第1短縁104S1の第1端部の隣に配置される。第1短縁104S1の第2端部は、第2長縁104L2の第1端部の隣に配置される。第2長縁104L2の第2端部は、第2短縁104S2の第1端部の隣に配置される。第2短縁104S2の第2端部は、第1長縁104L1の第2端部の隣に配置される。
【0417】
第1矩形部104と同様に、第2矩形部106は、第1長縁106L1を、第2長縁106L2と共に、及び第1短縁106S1を、第2短縁106S2と共に有する。
【0418】
第1矩形部104と同様に、第3矩形部108は、第1長縁108L1を、第2長縁108L2と共に、及び第1短縁108S1を、第2短縁108S2と共に有する。
【0419】
半円部102を参照すると、円弧縁102Aは前縁83Fの隣に配置される。直線縁102Sは、第1矩形部104の第1長縁104L1の隣に配置される。
【0420】
第1矩形部104を参照すると、第1短縁104S1は第1側縁83S1の隣に配置される。第2短縁104S2は、第2側縁83S2の隣に配置される。第2長縁104L2は、第2矩形部106の第1長縁106L1の隣に配置される。
【0421】
第2矩形部106を参照すると、第1短縁106S1は第1側縁83S1の隣に配置される。第2短縁106S2は第2側縁83S2の隣に配置される。第2長縁106L2は第3矩形部108の第1長縁108L1の隣に配置される。
【0422】
第3矩形部108を参照すると、第1短縁108S1は第1側縁83S1の隣に配置される。第2短縁108S2は第2側縁83S2の隣に配置される。第2長縁108L2は後縁83Rの隣に配置される。
【0423】
半円部102の直線縁102S、第1矩形部104の長縁104L1及び104L2、第2矩形部106の長縁106L1及び106L2、第3矩形部108の長縁108L1及び108L2は、同じ長さである。
【0424】
第1矩形部104の第1短縁104S1、第2矩形部106の第1短縁106S1、及び第3矩形部108の第1短縁108S1は、これらが直線を形成するように配置される。
【0425】
同様に、第1矩形部104の第2短縁104S2、第2矩形部106の第2短縁106S2、及び第3矩形部108の第2短縁108S2は、これらが直線を形成するように配置される。
【0426】
分割線85を参照すると、これらは一連の長手方向分割線、一連の横方向分割線、及び一連の対角分割線を有する。
【0427】
長手方向分割線は、短谷状背骨部とも呼ばれる第1長手方向折り曲げ線を含む。長手方向分割線は、第2長手方向折り曲げ線及び第3長手方向折り曲げ線も有する。
【0428】
詳細には、第1長手方向折り曲げ線は、環状折り曲げ線セグメント110C及び第1直線折り曲げ線セグメント110S1を第2直線折り曲げ線セグメント110S2と共に有する。
【0429】
環状折り曲げ線セグメント110Cは底面83Bに配置されるが、第1直線折り曲げ線セグメント110S1及び第2直線折り曲げ線セグメント110S2は上面83Tに配置される。環状折り曲げ線セグメント110Cの第1端部は、第1直線折り曲げ線セグメント110S1の第1端部の隣に配置される。第1直線折り曲げ線セグメント110S1の第2端部は、第2直線折り曲げ線セグメント110S2の第1端部の隣に配置される。第2直線折り曲げ線セグメント110S2の第2端部は、環状折り曲げ線セグメント110Cの第2端部の隣に配置される。第1直線折り曲げ線セグメント110S1及び第2直線折り曲げ線セグメント110S2は小角を形成する。環状折り曲げ線セグメント110Cは、半円部102の直線縁102Sの途中位置に配置される。第1直線折り曲げ線セグメント110S1の第2端部及び第2直線折り曲げ線セグメント110S2の第1端部は、第2矩形部106の第1長縁106L1の途中位置に配置される。
【0430】
第2長手方向折り曲げ線は、上面83Tに配置される直線折り曲げ線セグメント112を有する。直線折り曲げ線セグメント112は、第2矩形部106の第1長縁106L1の途中位置から第2長縁106L2の途中位置まで延びる。
【0431】
第3長手方向折り曲げ線は、上面83Tに配置される直線折り曲げ線セグメント114を含む。直線折り曲げ線セグメント114は、第1長縁108L1の途中位置から第3矩形部108の第2長縁108L2の途中位置まで延びる。
【0432】
横方向分割線は、第1直線折り曲げ線セグメント116、第2直線折り曲げ線セグメント118、第3直線折り曲げ線セグメント120、及び第4直線折り曲げ線セグメント122を有する。
【0433】
詳細には、第1直線折り曲げ線セグメント116は、底面83Bに配置され、第1側縁83S1の隣に配置される第2矩形部106の第1長縁106L1の一端から第2矩形部106の第1長縁106L1の途中位置まで延びる。
【0434】
第2直線折り曲げ線セグメント118は、上面83Tに配置され、第2矩形部106の第1長縁106L1の途中位置から、第2側縁83S2の隣に配置される第2矩形部106の第1長縁106L1の一端まで延びる。
【0435】
第3直線折り曲げ線セグメント120は、底面83Bに配置され、第1側縁83S1の隣に配置される第3矩形部108の第1長縁108L1の一端から第3矩形部108の第1長縁108L1の途中位置まで延びる。
【0436】
第4直線折り曲げ線セグメント122は、上面83Tに配置され、第3矩形部108の第1長縁108L1の途中位置から、第2側縁83S2の隣に配置される第3矩形部108の第1長縁108L1の一端まで延びる。
【0437】
一連の対角分割線は第1直線折り曲げ線セグメント124及び第2直線折り曲げ線セグメント126を有する。
【0438】
詳細には、第1直線折り曲げ線セグメント124は、底面83Bに配置され、半円部102の直線縁102Sの途中位置から、第1側縁83S1に配置される第1矩形部104の第2長縁104L2の一端まで延びる。
【0439】
第2直線折り曲げ線セグメント126は、底面83Bに配置され、半円部102の直線縁102Sの途中位置から、第2側縁83S2に配置される第1矩形部104の第2長縁104L2の一端に向かって延びる。
【0440】
第2直線折り曲げ線セグメント126の一端は、半円部102の直線縁102Sの途中位置に配置される。第2直線折り曲げ線セグメント126の他端は、直線縁102Sの途中位置と第2側縁83S2に配置される第1矩形部104の第2長縁104L2の一端との間の途中位置あたりにある一点に配置される。
【0441】
バンプ87に関して、それらはブランク81の第1隆起部及び第2隆起部に配置される。
【0442】
第1隆起部は、直線折り曲げ線セグメント112だけでなく、第1長縁106L1の一部、第2長縁106L2の一部、及び第2矩形部106の第2短縁106S2に囲まれている。
【0443】
第2隆起部は、直線折り曲げ線セグメント114の直線折り曲げ線セグメントだけでなく、第1長縁108L1の一部、第2長縁108L2の一部、及び第3矩形部108の第2短縁108S2に囲まれている。
【0444】
湾曲線又は丸角130が、第1側縁83S1の隣に配置される第3直線折り曲げ線セグメント120の一端に設けられている。
【0445】
湾曲線又は丸角132が、第4直線折り曲げ線セグメント122の一端の隣に配置される第3直線折り曲げ線セグメント120の一端に設けられている。
【0446】
湾曲線又は丸角134もまた、第2側縁83S2の隣に配置される第4直線折り曲げ線セグメント122の他端に設けられている。
【0447】
長いハンドル付きのカップを形成するためのある1つの実装において、薄い材料から成るブランク81は、長さが約285mm、幅が約120mmである。
【0448】
半円部102は、半径が約60mmである。
【0449】
第1矩形部104を参照すると、第1短縁104S1及び第2短縁104S2は、長さが約60mmで、第1長縁104L1及び第2長縁104L2は、長さが約120mmである。
【0450】
第2矩形部106を参照すると、第1短縁106S1は、長さが約82.5mmで、第2短縁106S2は、長さが約83.0mmであるが、第1長縁106L1及び第2長縁106L2は、長さが約120mmである。
【0451】
第3矩形部108を参照すると、第1短縁108S1は、長さが約80.0mm、第2短縁108S2は、長さが約82.0mm、第1長縁108L1は、長さが約120mm、及び第2長縁108L2は、長さが約118mmである。
【0452】
対角分割線の第1直線折り曲げ線セグメント124は、第1側縁83S1に対し約45度の角度を形成する。
【0453】
短いハンドルを有するカップを形成するためのある1つの実装において、薄い材料から成るブランク81は、長さが約243.5mm、幅が約120mmである。半円部102は、半径が約60mmである。
【0454】
第1矩形部104を参照すると、第1短縁104S1及び第2短縁104S2は、長さが約60mmで、第1長縁104L1及び第2長縁104L2は、長さが約120mmである。
【0455】
第2矩形部106を参照すると、第1短縁106S1は、長さが約59.0mmで、第2短縁106S2は、長さが約60.0mmであるが、第1長縁106L1及び第2長縁106L2は、長さが約120mmである。
【0456】
第3矩形部108を参照すると、第1短縁108S1は、長さが約57.0mmで、第2短縁108S2は、長さが約59.0mmで、第1長縁108L1は、長さが約120mmで、第2長縁108L2は、長さが約118mmである。
【0457】
対角分割線の第1直線折り曲げ線セグメント124は、第1側縁83S1に対し約45度の角度を形成する。
【0458】
ブランク81は、ポリプロピレンペレットから押出された食品等級の合成紙を使用して作成される。合成紙は、1平方メートルあたり約250グラム(GSM)乃至約350GSMの重量値を有する。
【0459】
一般的には、ブランク81はまた、折り畳み式ボール紙(FBB)、漂白硫酸塩ボード(SBS)、アイボリー原紙等の他の食品等級材料を使用して作成できる。FBB、SBS、及びアイボリー原紙は約200GSM乃至400GSMの重量値を有することができる。外側の長手方向分割線を参照する。
【0460】
機能的なことに、ブランク81は、手作業で折り畳んで、
図39乃至42に示されるカップを形成できる。
【0461】
分割線85は、ブランク81のパーツを異なる所定の方向へと折り曲げて、カップを形成することが意図される。
【0462】
半円部102及び第1矩形部104は、折り畳んで、カップの容器部を形成することが意図される。
【0463】
第2矩形部106及び第3矩形部108は、折り畳んで、カップのハンドル部を形成することが意図される。
【0464】
第1直線折り曲げ線セグメント124、環状折り曲げ線セグメント110C、及び第2直線折り曲げ線セグメント126は、カップのユーザを切ってしまわないように、滑らかなラインを形成するように適応する。
【0465】
丸角は、カップのユーザを切らないように安全性を提供するように機能する。丸角はまた、耐久性を増加させるように機能し、より頑丈な構造を提供するように機能する。これは、より破損や損傷を受けやすい尖角とは異なる。
【0466】
一般的には、カップは、能動的又は機能的な上側でスプーンとして、能動的な底側でスコップとして、能動的な底側でスクレーパーとして、又は能動的な底側で漏斗として機能できる。
【0467】
図45、46、及び47は、ブランク81を折り畳んでハンドル付きカップを形成する方法を示す。
【0468】
方法は、
図45及び46に示される矢印A1で示される直線折り曲げ線セグメント112及び114に沿って平らなブランク81を折り畳む工程を含む。これは、半円部102及び第1矩形部104を折り畳んで、容器部を形成しながら、第2矩形部106及び第3矩形部108を折り畳んで、カップの初期ハンドル部を形成する。
【0469】
この後、ブランク81は、
図45、46、及び47に示される矢印A2で示される直線折り曲げ線セグメント118に沿って折り畳まれる。容器部は、その後、ハンドル部に対して鋭角で傾けられる。
【0470】
ブランク81は、その後、
図45、46、及び47に示される矢印A3で示される直線折り曲げ線セグメント122に沿って折り畳まれる。言い換えると、ハンドル部は直線折り曲げ線セグメント122で折り曲げられる。
【0471】
第3矩形部108は、後に、
図47に示される矢印A4で示される折り畳まれた第1矩形部104によって形成されるスリットに挿入され、ここで、第2矩形部106及び第3矩形部108は、折り曲げられて配置されて、カップの最終的なハンドル部を形成する。
【0472】
図48乃至57は、
図1及び38のブランクの他の変形型であるブランクを示す。
【0473】
図48は、折り畳んでハンドル付きカップを形成するための厚いブランクを示す。
図48の厚いブランクと
図38のブランクとは同様の部分を有する。
【0474】
図48は、折り畳んでハンドル付きの所望のカップを形成するための厚いブランク181を示す。
【0475】
厚いブランク181は、複数の分割線185及び複数のバンプ187を有する細長いシート183を有する。分割線185及びバンプ187はシート183の表面に位置している。
【0476】
細長いシート183は、基本的に平らで、その長手方向軸に対し対称である。シート183は、上面183Tを、上面183Tに対向して設けられている底面183Bと共に有する。シート183はまた、
図48に示されるように、第1側縁183S1を、第1側縁183S1に対向して設けられている第2側縁183S2と共に、及び前縁183Fを、前縁183Fに対向して設けられている後縁183Rと共に有する。
【0477】
シート183はまた、半円部202、第1矩形部204、第2矩形部206、及び第3矩形部208を有する。半円部202は、第2矩形部206の隣に配置される第1矩形部204の隣に配置される。第2矩形部206は、第3矩形部208の隣に配置される。
【0478】
半円部202は、円弧縁202A及び直線縁202Sを有する。円弧縁202Aの端部は、直線縁202Sの各端部の隣に配置される。
【0479】
第1矩形部204は、第1長縁204L1を第1長縁204L1に対向して配置される第2長縁204L2と共に、及び第1短縁204S1を第1短縁204S1に対向して配置される第2短縁204S2と共に有する。
【0480】
第1矩形部204と同様に、第2矩形部206は、第1長縁206L1を第2長縁206L2と共に、及び第1短縁206S1を第2短縁206S2と共に有する。
【0481】
第1矩形部204と同様に、第3矩形部208は、第1長縁208L1を第2長縁208L2と共に、及び第1短縁208S1を第2短縁208S2と共に有する。
【0482】
分割線185を参照すると、長手方向分割線、一連の横方向分割線、及び一連の対角分割線を有する。
【0483】
長手方向分割線は、長手方向折り曲げ線を有する。長手方向分割線は、長谷状背骨部とも呼ばれる。
【0484】
詳細には、長手方向折り曲げ線は、環状折り曲げ線セグメント210C及び第2直線折り曲げ線セグメント210S2と共に第1直線折り曲げ線セグメント210S1を有する。環状折り曲げ線セグメント210Cが、底面183Bに配置されるが、第1直線折り曲げ線セグメント210S1及び第2直線折り曲げ線セグメント210S2は、上面183Tに配置される。環状折り曲げ線セグメント210Cの第1端部は、第1直線折り曲げ線セグメント210S1の第1端部の隣に配置される。第1直線折り曲げ線セグメント210S1の第2端部は、第2直線折り曲げ線セグメント210S2の第1端部の隣に配置される。第2直線折り曲げ線セグメント210S2の第2端部は、環状折り曲げ線セグメント210Cの第2端部の隣に配置される。
【0485】
第1直線折り曲げ線セグメント210S1の第1端部及び第2直線折り曲げ線セグメント210S2の第2端部は、約2mmの間隔で分離される。第1直線折り曲げ線セグメント210S1の第2端部は、第2直線折り曲げ線セグメント210S2の第1端部に接している。
【0486】
第1直線折り曲げ線セグメント210S1及び第2直線折り曲げ線セグメント210S2は、小角を形成する。環状折り曲げ線セグメント210Cは、半円部202の直線縁202Sの途中位置に配置される。第1直線折り曲げ線セグメント210S1の第2端部及び第2直線折り曲げ線セグメント210S2の第1端は、第2矩形部206の第2長縁206L2の途中位置に配置される。第1直線折り曲げ線セグメント210S1及び第2直線折り曲げ線セグメント210S2の第1端は、半円部202の直線縁202Sの途中位置あたりから、第1矩形部204を横切り、第2矩形部206を横切り、第3矩形部208を横切り、延びる。
【0487】
横方向分割線は、一対の第1直線折り曲げ線セグメント216A及び216B、一対の第2直線折り曲げ線セグメント218A及び218B、一対の第3直線折り曲げ線セグメント220A及び220B、並びに一対の第4直線折り曲げ線セグメント222A及び222Bを有する。
【0488】
詳細には、第1直線折り曲げ線セグメント216A及び216Bは、底面183Bに配置される。これらは、第1側縁183S1の隣に配置される第2矩形部206の第1長縁206L1の一端の近辺から第2矩形部206の第1長縁206L1の途中位置の近辺まで延びる。第1直線折り曲げ線セグメント216A及び216Bは、基本的に互いに対して平行で近接して配置される。
【0489】
第2直線折り曲げ線セグメント218A及び218Bは、上面183Tに配置される。これらは、第2矩形部206の第1長縁206L1の途中位置の近辺から第2側縁183S2の隣に配置される第2矩形部206の第1長縁206L1の一端の近辺まで延びる。第2直線折り曲げ線セグメント218A及び218Bは、基本的に互いに対して平行で近接して配置される。
【0490】
第3直線折り曲げ線セグメント220A及び220Bは、底面183Bに配置される。これらは、第1側縁183S1の隣に配置される第3矩形部208の第1長縁208L1の一端の近辺から第3矩形部208の第1長縁208L1の途中位置の近辺まで延びる。第3直線折り曲げ線セグメント220A及び220Bは、基本的に互いに対して平行で近接して配置される。
【0491】
第4直線折り曲げ線セグメント222A及び222Bは、上面183Tに配置される。これらは、第3矩形部208の第1長縁208L1の途中位置の近辺から第2側縁183S2の隣に配置される第3矩形部208の第1長縁208L1の一端の近辺まで延びる。第1直線折り曲げ線セグメント222A及び222Bは、基本的に互いに対して平行で近接して配置される。
【0492】
一連の対角分割線は、第1直線折り曲げ線セグメント224及び第2直線折り曲げ線セグメント226を有する。
【0493】
詳細には、第1直線折り曲げ線セグメント224は、底面183Bに配置され、半円部202の直線縁202Sの途中位置から第1側縁183S1に配置される第1矩形部204の第2長縁204L2の一端まで延びる。
【0494】
第2直線折り曲げ線セグメント226は、底面183Bに配置され、半円部202の直線縁202Sの途中位置から延びて、第2側縁183S2に配置される第1矩形部204の第2長縁204L2の一端の方向へ延びる。
【0495】
第2直線折り曲げ線セグメント226の一端は、半円部202の直線縁202Sの途中位置に配置される。第2直線折り曲げ線セグメント226の他端は、直線縁202Sの途中位置と第2側縁183S2に配置される第1矩形部204の第2長縁204L2の一端との間の途中位置あたりにある一点に配置される。
【0496】
バンプ187に関して、それらはブランク181の第1隆起部及び第2隆起部に配置される。
【0497】
第1隆起部は、長手方向折り曲げ線の直線折り曲げ線セグメント210S2だけでなく、第1長縁206L1の一部、第2長縁206L2の一部、及び第2矩形部206の第2短縁206S2に囲まれている。
【0498】
第2隆起部は、長手方向折り曲げ線の直線折り曲げ線セグメント210S2だけでなく、第1長縁208L1の一部、第2長縁208L2の一部、及び第3矩形部208の第2短縁208S2に囲まれている。
【0499】
第1台形刻み部又は開口部228が、第2直線折り曲げ線セグメント218A及び218Bの端部の近辺に配置される第1直線折り曲げ線セグメント216A及び216Bの端部に設けられている。
【0500】
第2台形刻み部230が、第4直線折り曲げ線セグメント222A及び222Bの端部の近辺に配置される第3直線折り曲げ線セグメント220A及び220Bの端部に設けられている。
【0501】
長いハンドル付きのカップを形成するためのある1つの実装において、ブランク181は、長さが約285mmで、幅が約120mmである。半円部202は、半径が約60mmである。
【0502】
第1矩形部204を参照すると、第1短縁204S1及び第2短縁204S2は、長さが約60mmで、第1長縁204L1及び第2長縁204L2は、長さが約120mmである。
【0503】
第2矩形部206を参照すると、第1短縁206S1は長さが約80.5mm、第2短縁206S2は、長さが約81.5mm、第1長縁206L1及び第2長縁206L2は、長さが約120mmである。第2矩形部206の中央部分は幅が約81.0mmである。
【0504】
第3矩形部208を参照すると、第1短縁208S1は、長さが約77.3mm、第2短縁208S2は、長さが約77.8mm、及び第1長縁208L1は、長さが約120mmである。第3矩形部208の中央部分は幅が約80.0mmである。
【0505】
対角分割線の第1直線折り曲げ線セグメント224は、第1側縁183S1に対して約45度の角度を形成する。環状折り曲げ線セグメント210Cは約3mmの最小径を有する。第1直線折り曲げ線セグメント210S1及び第2直線折り曲げ線セグメント210S2は、一端で最小約2mm及び他端で約0mmの分離間隔を有する。
【0506】
短いハンドル付きのカップを形成するためのある1つの実装において、ブランク181は、長さが約243.5mmからで、幅が約120mmである。
【0507】
半円部202は、半径が約60mmである。
【0508】
第1矩形部204を参照すると、第1短縁204S1及び第2短縁204S2は、長さが約60mmで、第1長縁204L1及び第2長縁204L2は、長さが約120mmである。
【0509】
第2矩形部206を参照すると、第1短縁206S1は、長さが約60.0mm、第2短縁206S2は、長さが約60.5mm、第1長縁206L1及び第2長縁206L2は、長さが約120mmである。
【0510】
第3矩形部208を参照すると、第1短縁208S1は、長さが約56.5mm、第2短縁208S2は、長さが約57.0mm、第1長縁208L1は、長さが約120mmである。第3矩形部208の中央部分は、幅が約59.0mmである。
【0511】
対角分割線の第1直線折り曲げ線セグメント224は、第1側縁183S1に対して約45度の角度を形成する。環状折り曲げ線セグメント210Cは約3mmの最小径を有する。第1直線折り曲げ線セグメント210S1及び第2直線折り曲げ線セグメント210S2は、一端で最小約2mm及び他端で約0mmの分離間隔を有する。
【0512】
機能的なことに、ブランク181は、手作業で折り畳まれて、
図49乃至52に示されるカップを形成できる。
【0513】
半円部202及び第1矩形部204は、折り畳んで、カップの容器部を形成することが意図される。
【0514】
第2矩形部206及び第3矩形部208は、折り畳んで、カップのハンドル部を形成することが意図される。
【0515】
分割線185は、ブランク181の部分を異なる所定の方向へと折り曲げて、カップを形成することが意図される。
【0516】
平行で近接した直線折り曲げ線セグメント216A及び216Bは、ブランク181の各厚いパーツをより容易に折り畳むことを可能にする。
【0517】
同様に、平行で近接した直線折り曲げ線セグメント220A及び220B並びに平行で近接した直線折り曲げ線セグメント222A及び222Bは、ブランク181の各厚いパーツをより容易に折り畳むことを可能にする。
【0518】
ほぼ平行で近接した折り曲げ線セグメント210S1及び210S2は、ブランク181の各厚いパーツをより容易に折り畳むことを可能にする。
【0519】
これらの台形刻み部228及び230は、ブランク181の各厚い部分をより容易に折り畳むことを可能にする。
【0520】
台形刻み部228及び230は、ブランク181の材厚を含むように作用する。ブランク181が折り曲げられる際、多くの場合、折り曲げ領域、特に角部は、拡大する。この拡大は、ブランク181の折れ曲がりを防ぐことができる。台形刻み部228及び230は、拡大領域を受け付けるように機能し、ブランク181をより容易に折り曲げることを可能にする。
【0521】
折り畳まれた状態では、これらの台形刻み部228及び230はまた、しっかりとして安定したカップの構造及び安定したそのスタンドの構造を可能にする。
【0522】
図55、56、及び57は、ブランク81を折り畳んで、ハンドル付きカップを形成する方法を示す。
【0523】
方法は、
図55及び56に示される矢印A1−1により示される直線折り曲げ線セグメント210S1及び210S2に沿って平らなブランク181を折り畳む工程を含む。半円部202及び第1矩形部204は、続いて、折り畳まれて、容器部を形成するが、第2矩形部206及び第3矩形部208は、折り畳まれて、カップの初期ハンドル部を形成する。
【0524】
この後、ブランク181は、
図55、56、及び57に示される矢印A2−1により示される直線折り曲げ線セグメント218A及び218Bに沿って折り畳まれる。容器部は、続いて、ハンドル部に対して鋭角で傾けられる。
【0525】
ブランク181は、続いて、
図55、56、及び57に示される矢印A3−1により示される直線折り曲げ線セグメント222A及び222Bに沿って折り畳まれる。別の表現では、ハンドル部は直線折り曲げ線セグメント222A及び222Bで折り曲げられる。
【0526】
第3矩形部208は、後に、
図57に示される矢印A4−1で示される折り畳まれた第1矩形部204によって形成されるスリットに挿入される。言い換えると、第2矩形部206及び第3矩形部208は、折り曲げられて配置されて、カップの最終的なハンドル部を形成する。
【0527】
図58乃至67は、
図1及び38のブランクの変形型であるブランクを示す。
【0528】
図58は、折り畳んで、スタンド付きの所望のカップを形成するための薄いブランク381を示す。ブランク381と
図38のブランク81とは同様の部分を有する。同様の部分は、同一又は同様のパーツ番号であってもよい。
【0529】
一般的には、カップは、ボウル、容器、又はスコップを指すこともできる。
【0530】
薄いブランク381は、複数の分割線385、複数のバンプ387、及び2つのフラップ部388A及び388Bを有する細長いシート383を有する。分割線385及びバンプ387はシート383の表面に位置する。
【0531】
細長いシート383は、基本的に平らで、その長手方向軸に対し対称である。シート383は、
図64に示されるように、上面383Tを、上面383Tに対向して設けられている底面383Bと共に有する。シート383はまた、
図58に示されるように、第1側縁383S1を、第1側縁383S1に対向して設けられている第2側縁383S2と共に、及び前縁383Fを、前縁383Fに対向して設けられている後縁383Rと共に有する。
【0532】
前縁383F及び後縁383Rは、シート383の長手方向端部に配置される。前縁383Fは、後縁383Rに接続される第1側縁383S1に接続される。後縁383Rは、前縁383Fに接続される第2側縁383S2に接続される。
【0533】
シート383はまた、
図63に示されるように半円部402、第1矩形部404、第2矩形部406、第3矩形部408、及び第4矩形部409を有する。半円部402は、第2矩形部406の隣に配置される第1矩形部404の隣に配置される。第2矩形部406は、第4矩形部409の隣に配置される第3矩形部408の隣に配置される。
【0534】
半円部402は、円弧縁402A及び直線縁402Sを有する。円弧縁402Aの端部は、直線縁402Sの各端部の隣に配置される。
【0535】
第1矩形部404は、第1長縁404L1を、第1長縁404L1に対向して配置される第2長縁4104L2と共に、及び第1短縁404S1を、第1短縁404S1に対向して配置される第2短縁404S2と共に有する。
【0536】
第1矩形部404と同様に、第2矩形部406は、第1長縁406L1を第2長縁406L2と共に、及び第1短縁406S1を第2短縁406S2と共に有する。
【0537】
第1矩形部404と同様に、第3矩形部408は、第1長縁408L1を第2長縁408L2と共に、及び第1短縁408S1を第2短縁408S2と共に有する。
【0538】
第1矩形部404と同様に、第4矩形部409は、第1長縁409L1を第2長縁409L2と共に、及び第1短縁409S1を第2短縁409S2と共に有する。
【0539】
分割線385を参照すると、これらは一連の長手方向分割線、一連の横方向分割線、及び一連の対角分割線を有する。
【0540】
長手方向分割線は、第1長手方向折り曲げ線及び第2長手方向折り曲げ線、第3長手方向折り曲げ線、並びに第4長手方向折り曲げ線を有する。
【0541】
詳細には、第1長手方向折り曲げ線は、環状折り曲げ線セグメント410C及び第1直線折り曲げ線セグメント410S1を第2直線折り曲げ線セグメント410S2と共に有する。
【0542】
環状折り曲げ線セグメント410Cは、底面383Bに配置されるが、第1直線折り曲げ線セグメント410S1及び第2直線折り曲げ線セグメント410S2は、上面383Tに配置される。環状折り曲げ線セグメント410Cの第1端部は、第1直線折り曲げ線セグメント410S1の第1端部の隣に配置される。第1直線折り曲げ線セグメント410S1の第2端部は、第2直線折り曲げ線セグメント410S2の第1端部の隣に配置される。第2直線折り曲げ線セグメント410S2の第2端部は、環状折り曲げ線セグメント410Cの第2端部の隣に配置される。第1直線折り曲げ線セグメント410S1及び第2直線折り曲げ線セグメント410S2は、小角を形成する。環状折り曲げ線セグメント410Cは、半円部402の直線縁402Sの途中位置に配置される。第1直線折り曲げ線セグメント410S1の第2端部及び第2直線折り曲げ線セグメント410S2の第1端部は、第2矩形部406の第1長縁406L1の途中位置に配置される。
【0543】
第2長手方向折り曲げ線は、上面383Tに配置される直線折り曲げ線セグメント412を有する。直線折り曲げ線セグメント412は、第1長縁406L1の途中位置から第2矩形部406の第2長縁406L2の途中位置まで延びる。
【0544】
第3長手方向折り曲げ線は、上面383Tに配置される直線折り曲げ線セグメント414を有する。直線折り曲げ線セグメント414は、第1長縁408L1の途中位置から第3矩形部408の第2長縁408L2の途中位置まで延びる。
【0545】
第4長手方向折り曲げ線は、上面383Tに配置される直線折り曲げ線セグメント415を有する。直線折り曲げ線セグメント415は、第1長縁409L1の途中位置から第3矩形部409の第2長縁409L2の途中位置まで延びる。
【0546】
横方向分割線を参照すると、これらは第1直線折り曲げ線セグメント416、第2直線折り曲げ線セグメント418、第3直線折り曲げ線セグメント420、及び第4直線折り曲げ線セグメント421を有する。横方向分割線はまた、第5直線折り曲げ線セグメント422及び第6直線折り曲げ線セグメント423を有する。
【0547】
詳細には、第1直線折り曲げ線セグメント416は、底面383Bに配置されており、第1側縁383S1の隣に配置される第2矩形部406の第1長縁406L1の一端から、第2矩形部406の第1長縁406L1の途中位置まで延びる。
【0548】
第2直線折り曲げ線セグメント418は、上面383Tに配置されており、第2矩形部406の第1長縁406L1の途中位置から第2側縁383S2の隣に配置される第2矩形部406の第1長縁406L1の一端まで延びる。
【0549】
第3直線折り曲げ線セグメント420は、底面383Bに配置されており、第1側縁383S1の隣に配置される第3矩形部408の第1長縁408L1の一端から第3矩形部408の第1長縁408L1の途中位置まで延びる。
【0550】
第4直線折り曲げ線セグメント421は、上面383Tに配置されており、第3矩形部408の第1長縁408L1の途中位置から第2側縁383S2の隣に配置される第3矩形部408の第1長縁408L1の一端まで延びる。
【0551】
第5直線折り曲げ線セグメント422は、底面383Bに配置されており、第1側縁383S1の隣に配置される第4矩形部409の第1長縁409L1の一端から第4矩形部409の第1長縁409L1の途中位置まで延びる。
【0552】
第6直線折り曲げ線セグメント423は、上面383Tに配置されており、第4矩形部409の第1長縁409L1の途中位置から第2側縁383S2の隣に配置される第4矩形部409の第1長縁409L1の一端まで延びる。
【0553】
一連の対角分割線を参照すると、これらは第1直線折り曲げ線セグメント424及び第2直線折り曲げ線セグメント426を有する。
【0554】
詳細には、第1直線折り曲げ線セグメント424は、底面383Bに配置されており、半円部402の直線縁402Sの途中位置から第1側縁383S1に配置される第1矩形部404の第2長縁404L2の一端に延びる。
【0555】
第2直線折り曲げ線セグメント426は、底面383Bに配置されており、半円部402の直線縁402Sの途中位置から延び、第2側縁383S2に配置される第1矩形部404の第2長縁404L2の一端に向かって延びる。
【0556】
第2直線折り曲げ線セグメント426の一端は、半円部402の直線縁402Sの途中位置に配置される。第2直線折り曲げ線セグメント426の他端は、直線縁402Sの途中位置と第2側縁383S2に配置される第1矩形部404の第2長縁404L2の一端との間の途中位置あたりにある一点に配置される。
【0557】
第4矩形部409は、上述のフラップ部388A及び388Bを有する。
【0558】
フラップ部388Aは、第4矩形部409の第1半部に位置するが、フラップ部388Bは、第4矩形部409の第2半部に位置する。
【0559】
フラップ部388Aは、直線分割線388AS、第1直線切断線388AC1、及び第2直線切断線388AC2を有する。直線分割線388AS、第1直線切断線388AC1、及び第2直線切断線388AC2は、三角形を形成するように配置される。詳細には、直線分割線388ASの第1端部は第1直線切断線388AC1の第1端部に接続される。第1直線切断線388AC1の第2端部は、第2直線切断線388AC2の第1端部に接続される。第2直線切断線388AC2の第2端部は、直線分割線388ASの第2端部に接続される。
【0560】
同様に、フラップ部388Bは、直線分割線388BS、第1直線切断線388BC1、及び第2直線切断線388BC2を有する。
【0561】
ブランク381が紙を使用して提供される場合、第1直線切断線388AC1及び第2直線切断線388AC2には、一本の打ち抜き線が設けられる。
【0562】
バンプ387に関しては、ブランク381の隆起部に配置される。
【0563】
隆起部は、直線折り曲げ線セグメント414だけでなく、第1長縁408L1の一部、第2長縁408L2の一部、及び第3矩形部408の第2短縁408S2によって囲まれている。
【0564】
スタンド付きカップを形成するためのある1つの実装において、薄いブランク381は、長さが約285mmで、幅が約120mmである。半円部402は、半径が約60mmである。第1矩形部404は、幅が約60mmで、長さが約120mmである。第2矩形部406は、幅が約45.5mm乃至約46.0mmで、長さが約120mmである。第3矩形部408は、幅が約59.5mm乃至約60.0mmで、長さが約120mmである。第4矩形部409は、幅が約58.0mm乃至約59.0mmで、長さが約120mmである。対角分割線の第1直線折り曲げ線セグメント424は、第1側縁383S1に対して約45度の角度を形成する。
【0565】
機能的なことに、ブランク381は、手作業で折り畳まれて、
図59乃至62に示されるスタンド付きカップを形成できる。
【0566】
分割線385は、ブランク381のパーツを異なる所定の方向に折り曲げて、カップを形成することが意図される。
【0567】
半円部402及び第1矩形部404は、折り畳んで、カップの容器部を形成することが意図される。
【0568】
第2矩形部406、第3矩形部408、及び第4矩形部409は、折り畳んで、カップの容器部のためのスタンド又はサポートを形成することが意図される。
【0569】
フラップ部388A及び388Bは、飛び出して又は折り畳んで、カップの容器部の側方に対する追加的なサポートを提供することが意図される。
【0570】
特別な実施形態において、特に、カップが水切りざるとして動作する際、半円部402は、カップ内の液体を切るための複数の穴を有する。
【0571】
他の実施形態では、半円部402は、カップ内の液体の容積を示すための複数の計測線を有する。
【0572】
図65、66、及び67は、スタンド付きカップを形成するためのブランク381を折り畳む方法を示す。
【0573】
方法は、平らなブランク381を、
図65及び66に示される矢印A1−2により示される直線折り曲げ線セグメント412、414、及び415に沿って折り畳む工程を含む。これにより、半円部402及び第1矩形部404が折り畳まれ、容器部が形成されるが、第2矩形部406、第3矩形部408、及び第4矩形部409も折り畳まれ、カップの初期ハンドル部が形成される。
【0574】
この後、ブランク381は、
図65、66、及び67に示される矢印A2−2によって示される、直線折り曲げ線セグメント416及び418に沿って折り畳まれる。容器部は、続いて、ハンドル部に対して鋭角で傾けられる。
【0575】
ブランク381は、続いて、
図65、66、及び67に示される矢印A3−2によって示される、直線折り曲げ線セグメント420及び421に沿って折り畳まれる。ハンドル部は、続いて、直線折り曲げ線セグメント420及び421で折り曲げられる。
【0576】
ブランク381は、続いて、
図65、66、及び67に示される矢印A4−2によって示される、直線折り曲げ線セグメント422及び423に沿って折り畳まれる。ハンドル部は、続いて、直線折り曲げ線セグメント422及び423で折り曲げられる。
【0577】
第4矩形部409は、後に、
図67に示される矢印A5−2によって示される、折り畳まれた第1矩形部404によって形成されるスリットに挿入される。第2矩形部406、第3矩形部408、及び第4矩形部409は、折り曲げられ、配置されて、カップの最終的な部分を形成する。
【0578】
これに従い、フラップ部388A及び388Bは、
図60に示されるように、外向きに折り畳まれる。
【0579】
図68乃至79は、
図1及び38のブランクの他の変形型であるブランクを示す。
【0580】
図68は、折り畳んで、ハンドルなしの所望のカップを形成する薄いブランク481を示す。
【0581】
一般的には、カップはボウル、容器、又はスコップを指すこともできる。
【0582】
薄いブランク481は、複数の分割線485、複数のバンプ487、及び2つのフラップ部488A及び488Bを有する細長いシート483を有する。分割線485及びバンプ487は、シート483の表面に位置する。
【0583】
各分割線485は、ブランク481を折り曲げる又は折り畳むことを容易にして、所望のカップを形成するための狭い中空チャネル、折り曲げ溝、又は狭く細長い凹部領域を有する。分割線の深さ及び幅は、材料、厚さ、及びブランク481の目的に従って適応する。
【0584】
細長いシート483は、基本的に平らで、その長手方向軸に対し対称である。シート483は、
図76に示されるように、上面483Tを、上面483Tに対向して設けられている底面483Bと共に有する。シート483はまた、
図68に示されるように、第1側縁483S1を、第1側縁483S1に対向して設けられている第2側縁483S2と共に、及び前縁483Fを、前縁483Fに対向して設けられている後縁483Rと共に有する。
【0585】
分割線485は、シート483の上面483T又は底面483Bに配置できる。
【0586】
前縁483F及び後縁483Rは、シート483の長手方向の端部に配置される。前縁483Fは、後縁483Rに接続される第1側縁483S1に接続される。後縁483Rは、前縁483Fに接続される第2側縁483S2に接続される。
【0587】
シート483はまた、
図75に示される、半円部502、第1矩形部504、及び第2矩形部506を有する。半円部502は、第2矩形部506の隣に配置される第1矩形部504の隣に配置される。
【0588】
半円部502は、円弧縁502A及び直線縁502Sを有する。円弧縁502Aの端部は、直線縁502Sの各端部の隣に配置される。
【0589】
第1矩形部504は、第1長縁504L1を、第1長縁504L1に対向して配置される第2長縁504L2と共に、及び第1短縁504S1を、第1短縁504S1に対向して配置される第2短縁504S2と共に有する。第1長縁504L1の第1端部は、第1短縁504S1の第1端部の隣に配置される。第1短縁504S1の第2端部は、第2長縁504L2の第1端部の隣に配置される。第2長縁504L2の第2端部は、第2短縁504S2の第1端部の隣に配置される。第2短縁504S2の第2端部は、第1長縁504L1の第2端部の隣に配置される。第1長縁504L1、第2長縁504L2、第1短縁504S1、及び第2短縁504S2は、基本的に直線である。
【0590】
第1矩形部504と同様に、第2矩形部506は、第1長縁506L1を第2長縁506L2と共に、及び第1短縁506S1を第2短縁506S2と共に有する。
【0591】
半円部502を参照すると、円弧縁502Aは、前縁483Fの隣に配置される。直線縁502Sは、第1矩形部504の第1長縁504L1の隣に配置される。
【0592】
第1矩形部504を参照すると、第1短縁504S1は、第1側縁483S1の隣に配置される。第2短縁504S2は、第2側縁483S2の隣に配置される。第2長縁504L2は、第2矩形部506の第1長縁506L1の隣に配置される。
【0593】
第2矩形部506を参照すると、第1短縁506S1は、第1側縁483S1の隣に配置される。第2短縁506S2は、第2側縁483S2の隣に配置される。第2長縁506L2は、後縁483Rの隣に配置される。
【0594】
半円部502の直線縁502S、第1矩形部504の長縁504L1及び504L2、及び第2矩形部506の長縁506L1及び506L2は同じ長さを有する。
【0595】
第1矩形部504の第1短縁504S1及び第2矩形部506の第1短縁506S1は、これらが基本的にわずかな屈曲を有する直線を形成するように配置される。言い換えると、第1短縁506S1は、第1短縁504S1に対して小さな傾斜を有する。
【0596】
同様に、第1矩形部504の第2短縁504S2及び第2矩形部506の第2短縁506S2は、これらが基本的にわずかな屈曲を有する直線を形成するように配置される。言い換えると、第2短縁506S2は、第2短縁504S2に対して小さな傾斜を有する。
【0597】
分割線485を参照すると、これらは、一連の長手方向分割線、一連の横方向分割線、及び一連の対角分割線を有する。
【0598】
長手方向分割線は、第1長手方向折り曲げ線及び第2長手方向折り曲げ線を有する。
【0599】
詳細には、第1長手方向折り曲げ線は、環状折り曲げ線セグメント510C及び第1直線折り曲げ線セグメント510S1を第2直線折り曲げ線セグメント510S2と共に有する。
【0600】
環状折り曲げ線セグメント510Cは、底面483Bに配置されるが、第1直線折り曲げ線セグメント510S1及び第2直線折り曲げ線セグメント510S2は、上面483Tに配置される。環状折り曲げ線セグメント510Cの第1端部は、第1直線折り曲げ線セグメント510S1の第1端部の隣に配置されて、当接している。第1直線折り曲げ線セグメント510S1の第2端部は、第2直線折り曲げ線セグメント510S2の第1端部の隣に配置されて、当接している。第2直線折り曲げ線セグメント510S2の第2端部は、環状折り曲げ線セグメント510Cの第2端部の隣に配置されて、当接している。第1直線折り曲げ線セグメント510S1及び第2直線折り曲げ線セグメント510S2は、小角を形成する。環状折り曲げ線セグメント510Cは、半円部502の直線縁502Sの途中位置に配置される。第1直線折り曲げ線セグメント510S1の第2端部及び第2直線折り曲げ線セグメント510S2の第1端は、第2矩形部506の第1長縁506L1の途中位置に配置される。
【0601】
第2長手方向折り曲げ線は、上面483Tに配置される直線折り曲げ線セグメント512を有する。直線折り曲げ線セグメント512は、第1長縁506L1の途中位置から第2矩形部506の第2長縁506L2の途中位置まで延びる。
【0602】
横方向分割線に関しては、これらは第1直線折り曲げ線セグメント516及び第2直線折り曲げ線セグメント518を有する。
【0603】
詳細には、第1直線折り曲げ線セグメント516は、底面483Bに配置されており、第1側縁483S1の隣に配置される第2矩形部506の第1長縁506L1の一端から第2矩形部506の第1長縁506L1の途中位置まで延びる。
【0604】
第2直線折り曲げ線セグメント518は、上面483Tに配置されており、第2矩形部506の第1長縁506L1の途中位置から第2側縁483S2の隣に配置される第2矩形部506の第1長縁506L1の一端まで延びる。
【0605】
一連の対角分割線に関しては、これらは第1直線折り曲げ線セグメント524及び第2直線折り曲げ線セグメント526を有する。
【0606】
詳細には、第1直線折り曲げ線セグメント524は、底面483Bに配置されており、半円部502の直線縁502Sの途中位置から第1側縁483S1に配置される第1矩形部504の第2長縁504L2の一端まで延びる。
【0607】
第2直線折り曲げ線セグメント526は、底面483Bに配置されており、半円部502の直線縁502Sの途中位置から延び、第2側縁483S2に配置される第1矩形部504の第2長縁504L2の一端に向かって延びる。
【0608】
第2直線折り曲げ線セグメント526の一端は、半円部502の直線縁502Sの途中位置に配置される。第2直線折り曲げ線セグメント526の他端は、直線縁502Sの途中位置と、第2側縁483S2に配置される第1矩形部504の第2長縁504L2の一端との間の途中位置あたりにある一点に配置される。
【0609】
第4矩形部506は、上述のフラップ部488A及び488Bを有する。
【0610】
フラップ部488Aは、第2矩形部506の第1半部に位置するが、フラップ部488Bは、第2矩形部506の第2半部に位置する。
【0611】
フラップ部488Aは、U字状切断線488AUを含む。切断線488AUは、打ち抜き処理を使用して作られる。
【0612】
いくつかの直線折り曲げ線セグメント540を有する複数の分割線は底面483Bに配置される。これらは、第1側縁483S1に配置される、U字状切断線488AUと第1矩形部504の第2長縁504L2の一端との間に延びる。これらはまた、U字状切断リンク488AUと第2矩形部506の第2長縁506L2の途中位置との間に延びる。分割線の数は、ブランク481の材料次第である。
【0613】
同様に、フラップ部488Bは、U字状切断線488BUを有する。切断線488BUは、打ち抜き処理を使用して作られる。
【0614】
いくつかの直線折り曲げ線セグメント542を有する複数の分割線は上面483Tに配置される。これらは、U字状切断リンク488BUと、第2矩形部506の第2長縁506L2の途中位置との間に延びる。これらはまた、第2側縁483S2に配置される、U字状切断線488BUと、第1矩形部504の第2長縁504L2の一端との間に延びる。
【0615】
直線折り曲げ線セグメント540及び542は、フラップ部488A及び488Bをブランク481の部分に係止するためのフラップ部488A及び488Bの容易な挿入を可能にする。直線折り曲げ線セグメント540及び542はまた、フラップ部488A及び488Bの係止からの容易なアンロック又は取り外しを可能にする。
【0616】
バンプ487に関して、これらはブランク481の隆起部に配置される。
【0617】
隆起部は、直線折り曲げ線セグメント512だけでなく、第1長縁506L1の一部、第2長縁506L2の一部、及び第2矩形部506の第2短縁506S2によって囲まれる。
【0618】
バンプ487は、フラップ部488A及び488Bに配置される。これらバンプ487は、フラップ部488A及び488Bの容易な摩擦グリップを可能にする。
【0619】
バンプ487は、紙から成るブランクを空押しすることによって作成できる。バンプ487はシリコーン又はゴム材料から成るブランクに、スタッド打ち又は取り付けできる。
【0620】
湾曲縁又は丸角530が、第1側縁483S1の隣に配置される第1直線折り曲げ線セグメント516の一端に設けられる。
【0621】
同様に、湾曲縁又は丸角532は、第2側縁483S2の隣に配置される第2直線折り曲げ線セグメント518の一端に設けられる。
【0622】
湾曲縁又は丸角534はまた、後縁483Rの隣に配置される直線折り曲げ線セグメント512の一端に設けられる。
【0623】
カップを形成するためのある1つの実装において、ブランク481は、長さが約179mmで、幅が約120mmである。半円部502は、半径が約60mmである。第1矩形部504は、幅が約60mm及び長さが約120mmである。第2矩形部506は、幅が約57.0mmで、長さが約120mmである。対角分割線の第1直線折り曲げ線セグメント524は、第1側縁483S1に対して約45度の角度を形成する。
【0624】
機能的なことに、ブランク481は、手作業で折り畳まれて、
図69乃至74及び77及び79に示されるカップを形成できる。
【0625】
分割線485は、異なる所定の方向に向けてブランク481の部分を折り曲げて、カップを形成することが意図される。
【0626】
半円部502及び第1矩形部504は、折り畳んで、カップの容器部を形成することが意図される。
【0627】
フラップ部488A及び488Bは、ユーザが容器部を容易にロック及びアンロックできるようにするタブを形成することが意図される。
【0628】
丸角530、532、及び534は、カップのユーザを切らないように安全性を提供することが意図される。
【0629】
図77、78、及び79は、ブランク481を折り畳んで、ハンドルなしのカップを形成する方法を示す。
【0630】
方法は、平らなブランク481を、
図77及び78に示される矢印A1−3により示される直線折り曲げ線セグメント512に沿って折り畳む工程を含む。これにより、容器部を形成するために半円部502及び第1矩形部504を折り畳みつつ、カップの初期ハンドル部を形成するために第2矩形部506を折り畳む。
【0631】
この後、ブランク481は、
図77、78、及び79に示される矢印A2−3によって示される直線折り曲げ線セグメント518に沿って折り畳まれる。容器部は、続いて、ハンドル部に対して鋭角で傾けられる。
【0632】
第2矩形部506は、続いて、矢印A3−3に示されるように折り曲げられ、ここで、フラップ部488A及び488Bは、
図79に示されるタブを形成する。
【0633】
タブは、後に、
図79に示される、矢印A4−3により示されるように、折り畳まれた第1矩形部504によって形成されるスリットに挿入される。
【0635】
図80は、折り畳んで、ハンドルなしの所望のカップを形成するための厚いブランク481’を示す。
【0636】
ブランク481’は、
図68のブランク481に類似する。ブランク481’と、ブランク481とは、プライム又はアルファベット記号で同じ名称又は類似の名称で類似のパーツを有する。
【0637】
厚いブランク481’は、複数の分割線485を有する細長いシート483を有する。
【0638】
細長いシート483は、基本的に平らで、その長手方向軸に対し対称である。シート483は、上面483Tを、上面483Tに対向して設けられている底面483Bと共に有する。シート483はまた、第1側縁483S1を、第1側縁483S1に対向して設けられている第2側縁483S2と共に、及び前縁483Fを、前縁483Fに対向して設けられている後縁483Rと共に有する。
【0639】
分割線485を参照すると、これらは、一連の長手方向分割線及び一連の横方向分割線を有する。
【0640】
長手方向分割線は、環状折り曲げ線セグメント510C’及び第1直線折り曲げ線セグメント510S1’を第2直線折り曲げ線セグメント510S2’と共に有する一連の第1長手方向折り曲げ線を有する。
【0641】
環状折り曲げ線セグメント510C’は、底面483Bに配置されるが、第1直線折り曲げ線セグメント510S1’ 及び第2直線折り曲げ線セグメント510S2’は、上面483Tに配置される。
【0642】
第1直線折り曲げ線セグメント510S1’及び第2直線折り曲げ線セグメント510S2’は、基本的に相互に平行である。
【0643】
環状折り曲げ線セグメント510C’は、半円部502の直線縁502Sの途中位置に配置される。環状折り曲げ線セグメント510C’の第1端部は、第1直線折り曲げ線セグメント510S1’の第1端部の隣に配置される。第1直線折り曲げ線セグメント510S1’の第2端部は、後縁483Rの途中位置付近に配置される。同様に、環状折り曲げ線セグメント510C’の第2端部は、第2直線折り曲げ線セグメント510S2’の第1端部の隣に配置される。第2直線折り曲げ線セグメント510S2’の第2端部は、後縁483Rの途中位置の隣に配置される。
【0644】
横方向分割線に関しては、これらは、一対の第2直線折り曲げ線セグメント518A及び518Bだけでなく、一対の第1直線折り曲げ線セグメント516A及び516Bも有する。
【0645】
詳細には、第1直線折り曲げ線セグメント516A及び516Bは、基本的に平行で、互いに近接して位置付けられている。第1直線折り曲げ線セグメント516A及び516Bは、底面483Bに配置されており、これらは、第1側縁483S1の隣に配置される第2矩形部506の第1長縁506L1の一端から第2矩形部506の第1長縁506L1の途中位置まで延びる。
【0646】
第2直線折り曲げ線セグメント518A及び518Bは、基本的に平行で、互いに近接して位置付けられている。第2直線折り曲げ線セグメント518A及び518Bは、上面483Tに配置されており、これらは、第2矩形部506の第1長縁506L1の途中位置から第2側縁483S2の隣に配置される第2矩形部506の第1長縁506L1の一端に延びる。
【0647】
台形刻み部又は開口部550’は、一対の第1直線折り曲げ線セグメント516A及び516Bが一対の第2直線折り曲げ線セグメント518A及び518Bと接する領域に設けられる。
【0648】
機能的なことに、直線折り曲げ線セグメント510S1’及び510S2’は、厚いブランク481’をより容易に折り畳むことを可能にする追加の折り曲げ線を提供する。
【0649】
同様に、一対の第2直線折り曲げ線セグメント518A及び518Bだけでなく、第1直線折り曲げ線セグメント516A及び516Bは、厚いブランク481’をより容易に折り畳むことを可能にする追加の折り曲げ線を提供する。
【0650】
図81乃至88は、
図58のブランクの変形型を示す。
【0651】
図81は、折り畳んで、スタンド付きの所望のカップを形成するための薄いブランク381−1を示す。ブランク381−1と
図38のブランク381とは、同様の部分を有する。同様の部分は、同一又は同様のパーツ番号を有してもよい。
【0652】
薄いブランク381−1は、2つのフラップ部388A−1及び388B−1を有する細長いシート383−1を有する。
【0653】
シート383−1はまた、
図63に示されるように、半円部402、第1矩形部404、第2矩形部406、第3矩形部408、及び第4矩形部409を有する。
【0654】
詳細には、第4矩形部406は、上述のフラップ部388A−1及び388B−1を有する。
【0655】
フラップ部388A−1は、第4矩形部406の第1半部に位置するが、フラップ部388B−1は、第4矩形部406の第2半部に位置する。
【0656】
フラップ部388A−1は、直線分割線388AS−1、第1直線切断線388AC1−1、及び第2直線切断線388AC2−1を有する。直線分割線388AS−1、第1直線切断線388AC1−1、及び第2直線切断線388AC2−1は、三角形を形成するように配置される。詳細には、直線分割線388AS−1の第1端部は、第1直線切断線388AC1−1の第1端部に接続される。第1直線切断線388AC1−1の第2端部は、第2直線切断線388AC2−1の第1端部に接続される。第2直線切断線388AC2−1の第2端部は、直線分割線388AS−1の第2端部に接続される。
【0657】
同様に、フラップ部388B−1は、直線分割線388BS−1、第1直線切断線388BC1−1、及び第2直線切断線388BC2−1を有する。
【0658】
ブランク381−1が紙を使用して提供される場合、第1直線切断線388AC1−1及び第2直線切断線388AC2−1には、一本の打ち抜き線が設けられる。
【0659】
機能的なことに、フラップ部388A−1及び388B−1は、飛び出して又は折り畳んで、カップのための追加的なサポートを提供することが意図される。
【0660】
図86、87、及び88は、ブランク381−1を折り畳んで、スタンド付きカップを形成する方法を示す。
【0661】
方法は、
図81に示されるようにフラップ部388A−1及び388B−1を外向きに折り畳む工程を含む。
【0662】
図89乃至92は、折り畳んで手持ち型ツール、すなわちスプーン又はスコップを形成することが意図される成形ブランク1pを示す。ブランク1pは、外部圧縮力を受けない。
【0663】
成形ブランク1pは
図1及び38のブランクの変形型であり、成形ブランク1pと
図1及び38のブランクとは同様の部分を有する。
【0664】
図89でよく見られるように、成形ブランク1pは、対称軸Aを有する細長く、基本的に対称なシートを有する。
【0665】
図89乃至92でよく見られるように、シートは、前縁5と前縁5に対向して設けられている後縁6だけでなく、主要上面2と主要上面2に対向して設けられている主要底面3、及び第1側縁4と第1側縁4に対向して設けられている第2側縁4’を有する。第1側縁4の第1端部は、後縁6の第1端部の隣に配置される。後縁6の第2端部は、第2側縁4’ の第1端部の隣に配置される。第2側縁4’の第2端部は、前縁5の第1端部の隣に配置される。前縁5の第2端部は、第2側縁4の第2端部の隣に配置される。
【0666】
図89を参照すると、シートは、第1シート部9−1pを第2シート部9−2pと共に、及び折り曲げ兼接続ストリップ11pを有する。第1シート部9−1pは、 第2シート部9−2pに一体的に接続される折り曲げ兼接続ストリップ11pに一体的に接続される。
図90及び91に見られるように、第1シート部9−1pの平面はまた、所定の間隔dによって第2シート部9−2pの平面から分離される。言い換えると、第2シート部9−2pは、第1シート部9−1pに対して、隆起又は上昇している。
【0667】
シート部9−1p及び9−2pは、平らに又は折り曲げることができる大きな薄肉部を指す。
【0668】
図89を参照すると、折り曲げ兼接続ストリップ11pは、2つの基本的な直線ストリップセグメント12p及び12p’並びに基本的な環状ストリップセグメント13pを有する。直線ストリップセグメント12p及び12p’は、折り曲げ兼接続ストリップ11pが軸A周囲で対称となるように環状ストリップセグメント13pに接続される。環状ストリップセグメント13pは、頂点とも呼ばれる。
【0669】
詳細には、直線ストリップセグメント12pの第1端部は、第1側縁4の隣に配置される。直線ストリップセグメント12pは、側縁4から対称軸Aに向かって延びる。直線ストリップセグメント12pは、側縁4に対して鋭角に配置される。直線ストリップセグメント12pの第2端部は、環状ストリップセグメント13pの第1端部の隣に配置される。直線ストリップセグメント12pの第2端部及び環状ストリップセグメント13pの第1端部は、接点16に配置される。
【0670】
同様に、直線ストリップセグメント12p’の第1端部は、第2側縁4’の隣に配置される。直線ストリップセグメント12p’は、側縁4’ から対称軸Aに向かって延びる。直線ストリップセグメント12p’は、側縁4’に対して鋭角に配置される。直線ストリップセグメント12p’の第2端部は、環状ストリップセグメント13pの第2端部の隣に配置される。直線ストリップセグメント12p’の第2端部及び環状ストリップセグメント13の第2端部は、接点16’に配置される。
【0671】
第2シート部9−2pを参照すると、折り曲げ線10p及び10p’を有している。折り曲げ線10p及び10p’は、成形ブランク1pの後縁6と環状ストリップセグメント13pとの間に延びる。折り曲げ線10p及び10p’は、上面2に配置される。
【0672】
折り曲げ線10pは、2つの直線折り曲げ線セグメント14p1及び14p2を湾曲折り曲げ線セグメント15pと共に有する。直線折り曲げ線セグメント14p1の第1端部は、後縁6の隣に配置される。直線折り曲げ線セグメント14p1の第2端部は、湾曲折り曲げ線セグメント15pの第1端部の隣に配置される。湾曲折り曲げ線セグメント15pの第2端部は、接点16の隣に配置される。湾曲折り曲げ線セグメント15pの第2端部はまた、直線折り曲げ線セグメント14p2の第1端部の隣に配置される。直線折り曲げ線セグメント14p2の第2端部は、後縁6の隣に配置される。
【0673】
同様に、折り曲げ線10p’は、2つの直線折り曲げ線セグメント14p1’及び14p2’並びに湾曲折り曲げ線セグメント15p’を有する。直線折り曲げ線セグメント14p1’の第1端部は後縁6の隣に配置される。直線折り曲げ線セグメント14p1’の第2端部は、湾曲折り曲げ線セグメント15p’の第1端部の隣に配置される。湾曲折り曲げ線セグメント15p’の第2端部は、接点16’の隣に配置される。湾曲折り曲げ線セグメント15p’の第2端部はまた、直線折り曲げ線セグメント14p2’の第1端部の隣に配置される。直線折り曲げ線セグメント14p2’の第2端部は、後縁6の隣に配置される。
【0674】
直線折り曲げ線セグメント14p1及び14p2並びに直線折り曲げ線セグメント14p1’及び14p2’は、ブランク1pに対して長手方向に延びる。
【0675】
直線折り曲げ線セグメント14p1及び14p2は、対称軸Aの第1側方に配置されるが、直線折り曲げ線セグメント14p1’及び14p2’は、第1側方に対向する対称軸Aの第2側方に配置される。直線折り曲げ線セグメント14p1及び14p2並びに直線折り曲げ線セグメント14p1’及び14p2’は、直線折り曲げ線セグメント14p2及び14p2’並びに湾曲折り曲げ線セグメント15p及び15p’並びに環状ストリップセグメント13pが、後縁6から環状ストリップセグメント13pに延びるストライプ又はチャネルを囲うように、対称軸Aに近接及び平行して配置される。
【0676】
チャネルは、湾曲折り曲げ線セグメント15p及び15p’が対称軸Aからさらに離れて分離していく頂点領域を除いて、基本的にその全長に亘って一定の幅を有する。
【0677】
使用時には、成形ブランク1pの形状は圧力によって変化できる。言い換えると、成形ブランク1pは、可撓性である。外部の圧力又は力、具体的には外部圧縮力なしで、ブランク1pは、
図89乃至92に示される形状を有する。この形状は、所定の圧縮力が成形ブランク1pにかけられると変化できる。
【0678】
折り曲げ線10p’は、溝又はチャネルを有し、ここで溝は2つの対向部と接続する。一方の部分は、他方の部分に対して溝周囲で屈曲又は回転できる。
【0679】
第1シート部9−1pと折り曲げ兼接続ストリップ11pとの間の接続部又は接合部は折り曲げ線として機能する。第1シート部9−1pは、折り曲げ兼接続ストリップ11pに対して折り曲げ線周囲で屈曲又は回転できる。
【0680】
同様に、第2シート部9−2pと折り曲げ兼接続ストリップ11pとの間の接続部又は接合部はまた、折り曲げ線として機能する。第2部9−2pは、折り曲げ兼接続ストリップ11pに対して折り曲げ線周囲で屈曲又は回転できる。
【0681】
パルプモールドを使用してブランク1pを作成する方法が後述される。パルプモールドは、繊維の熱プレス又は熱成形とも呼ばれる。
【0682】
細ワイヤメッシュが最初に提供される。モールドとして機能するワイヤメッシュは、真空ポンプ付きのチャンバに接続され、ワイヤメッシュは液体戻りプールの上に吊るされる。ワイヤメッシュは、ブランク1pの上側又は露出表面の形状を有し、表面は折り曲げ線を有する。
【0683】
その後、食品安全性湿式繊維状スラリーが、下からワイヤメッシュにスプレーされる。繊維状スラリーは、食品安全性繊維を使用して作成される。
【0684】
真空ポンプは、続いて、スラリーをワイヤメッシュにぴったりと引き込み、ここで、ワイヤメッシュを通してスラリーの水分を真空チャンバ内に引き込みながら、スラリーの繊維はワイヤメッシュの全て又は殆どの隙間及び空間を埋める。ワイヤメッシュを通る気流が繊維によって十分に閉塞されたら、余分なスラリーはリサイクルのために戻りプールへと落下する。
【0685】
ワイヤメッシュは、ワイヤメッシュによって形作られた繊維と共に、後に繊維を乾燥させる領域に移動し、ここで乾燥した繊維は、ブランク1pを形成する。
【0686】
この後、ワイヤメッシュは乾燥したブランク1pから分離される。
【0687】
ある1つの実装において、パルプモールドにより作成されたブランクは、少なくとも1ミリ(mm)の厚さを有する。
【0688】
パルプモールドは、ブランクを作成するために使用されるデザイン設計されたカスタマイズモールドに従ってブランクの折り曲げ線を持ち上げる又は下げながら、ブランクのボウル部及びハンドル部を持ち上げることができる。これらの持ち上げられた部分と下げられた部分は使い勝手を良くする。言い換えると、これらの部分はブランクを容易に折り畳むことを可能にする。ユーザは、単純にブランクをつまんで、ブランクを折り畳めば、フォーク又はスプーン等の所望のツールを形成できる。
【0689】
パルプモールドにより作成されたブランクは、精密エンボス加工及びデボス加工等の様々な方法によって、ブランディング又は説明の組み込むも可能である。
【0690】
このブランクは、ブランクを作成するために使用される材料の可撓性及び薄さによって、梱包時は基本的に平らなままであることができる。
【0691】
パルプモールドは、多くの場合きちんと画定され、滑らかな表面を有する薄肉製品又はブランクの作成を可能にする。
【0692】
さらなる実装においては、ブランクは、熱成形を使用して作成される。モールドはブランク又は製品を形成しつつ、モールドはまた、成形製品をプレスするために熱を作り、高密度化する。製品は、加熱されたオーブンで乾燥されることとは反対に、後に、その完成形で加熱されたモールドから押し出される。このような製品は、多くの場合、プラスチック材料の外観を持ちつつ、製造工程は製品の精密な形成を可能にする。
【0693】
ブランクは、多くの場合、折り曲げ線がブランクの同じ側に配置されるように、設計される。これにより、同じモールドを使用して、折り曲げ線(及びいかなるシワ及び穿孔)が作成できる。さらに、2つのモールドでなく、1つのモールドが使用されてこれらの折り曲げ線が作成されるため、折り曲げ線の配置は正確である。
【0694】
一般的には、ブランクは、異なる材料の成形及び/又は注入成形をはじめとする様々な方法論を使用して作成できる。この例としては、FDA認可の食品等級(リサイクル可能な)シリコーン/ゴムが挙げられる。
【0695】
ブランクまた、シリコーン等の異なる他の材料から作成でき、材料の本来の強度及びブランクにより作成されるツールの目的に応じて様々な厚さを有することができる。
【0696】
他の実施形態では、1枚の紙が提供される。この後、モールドを使用してシートをプレスし、第1シート部9−1pを、ブランク1pの持ち上げられた第2シート部9−2pと共に形成する。これに続いて、折り曲げ線10p及び10p’は、折り目付けを使用して、紙に設けられ、完成形のブランク1pを形成する。熱も加えて、持ち上げられた第2シート部9−2pを形成することもできる。
【0697】
ブランク1pは、第1シート部9−1pの平面が第2シート部9−2pの平面から分離することで、ブランク1pのより容易な折り畳みを可能にしてスプーンを形成する点で利点を提供する。
【0698】
ユーザは、ただバンク1pを折り曲げるだけで、1つの動きによりスプーンを形成できる。ユーザは、側縁4及び4’を互いに向かって押し当てる。折り曲げ兼接続ストリップ11pは、第1シート部9−1pが、第1シート部9−1pと折り曲げ兼接続ストリップ11pとの間に設けられる折り曲げ線又は接合部周囲で折れ曲がる又は回転することを可能及び容易にする。同様に、折り曲げ兼接続ストリップ11pはまた、第2シート部9−2pが、第2部9−2pと折り曲げ兼接続ストリップ11pとの間に設けられる折り曲げ線又は接合部周囲で折れ曲がる又は回転することを可能及び簡略化する。
【0699】
要約すれば、ブランクは第1扁平部、第2扁平部、及び接続部を有する。第1扁平部は、第1扁平部が第2扁平部に対して持ち上がるように第2扁平部が接続する接続部に接続される。
【0700】
2つの扁平部の間の持ち上がり又は分離は、異なる方法を使用して形成できる。各方法は、例えば、圧力の適用、真空若しくは吸着の適用、及び/又は熱の適用等の異なる工程段階を有することができる。
【0701】
ブランクを参照すると、持ち上がりの高さは、ブランクの材料に従って選択できる。概して、高さは、ブランクの厚さを超える必要がある。
【0702】
ブランクは、紙材又は金属材又は他の食品安全性材料から作成できる。
【0703】
使用時、持ち上げられた部分は、多くの場合、ハンドル/ブリッジ部として機能するように選択される。
【0704】
図93及び94は、折り畳んで、手持ち型ツール、すなわちスプーン又はスコップを形成することが意図される成形ブランク1qを示す。
【0705】
成形ブランク1qは、
図89のブランクの変形型である。成形ブランク1qと
図89のブランクとは同様の部分を有する。
【0706】
図93でよく見られるように、成形ブランク1qは、対称軸Aを有する細長く、基本的に対称なシートを有する。
【0707】
図94でよく見られるように、シートは、主要上面2及び主要上面2に対向して設けられている主要底面3を有する。
図93でよく見られるように、シートはまた、前縁5及び前縁5に対向して設けられている後縁6だけでなく、第1側縁4及び第1側縁4に対向して設けられている第2側縁4’を有する。
【0708】
図94を参照すると、シートは、第1シート部9−1pを第2シート部9−2pと共に、及び折り曲げ兼接続ストリップ11pを有する。第1シート部9−1pは、第2シート部9−2pに一体的に接続される折り曲げ兼接続ストリップ11pに一体的に接続される。
【0709】
第1シート部9−1pは、折り曲げられて、スプーンの容器部として機能する。第2シート部9−2pは、折り曲げられて、スプーンのハンドル部として機能する。
【0710】
折り曲げ兼接続ストリップ11pは、2つの基本的な直線ストリップセグメント12p及び12p’並びに基本的な環状ストリップセグメント13pを有する。直線ストリップセグメント12p及び12p’並びに環状ストリップセグメント13pは、
図89に示される。直線ストリップセグメント12p及び12p’は、折り曲げ兼接続ストリップ11pが軸A周囲で対称的となるように、環状ストリップセグメント13pに接続される。環状ストリップセグメント13pはまた、頂点とも呼ばれる。
【0711】
第2シート部9−2pを参照すると、折り曲げ線10p及び10p’を有する。折り曲げ線10p及び10p’は、
図89に示される。折り曲げ線10p及び10p’は、成形ブランク1qの後縁6と環状ストリップセグメント13pとの間に延びる。折り曲げ線10p及び10p’は、上面2に配置される。
【0712】
折り曲げ線10pは、2つの直線折り曲げ線セグメント14p1及び14p2を湾曲折り曲げ線セグメント15pと共に有する。同様に、折り曲げ線10p’は、2つの直線折り曲げ線セグメント14p1’及び14p2’並びに湾曲折り曲げ線セグメント15p’を有する。湾曲折り曲げ線セグメント15p及び15’は、
図89及び93に示される。
【0713】
直線折り曲げ線セグメント14p1及び14p2並びに直線折り曲げ線セグメント14p1’及び14p2’は、ブランク1qに対して長手方向に延びる。
【0714】
ブランク1qは、上面2及び底面3に折り目を付けること及び底面3にデボス加工することにより形成される。
【0715】
図95は、ブランク1qの実施形態を示し、ブランク1qは、上面2及び底面3をデボス加工することにより形成される。
【0716】
図96は、ブランク1qの他の実施形態を示し、ブランク1qは、上面2及び底面3に折り目を付けることにより形成される。
【0717】
ブランク1qは、成型ブランク1qの形状が、ブランク1qのより容易な折り畳みを可能にしてスプーンを形成する点で利点を提供する。ユーザは、ただバンク1qを折り曲げて、側縁4及び4’を互いに向かって押し当てることによる1つの動きでスプーンを形成できる。
【0718】
図97乃至127は、複数のスプーンブランクを示し、各ブランクは、折り畳んでスプーンを形成することが意図される。
【0719】
図97乃至109は、第1の複数のスプーンブランクを示し、各ブランクは、一対のスプーン静止溝及びハンドル係止スリットを有する。
【0720】
図97及び98は、
図1及び38のブランクの変形型であるブランクを示す。
図97のブランクと
図1及び38のブランクとは同様の部分を有する。
【0721】
図97は、スプーン静止溝及びスプーンハンドル係止スリットを有する薄いブランク681を示し、ここで、折り畳まれていないブランク681は平らであり、折り畳んで、スプーンを形成することが意図される。
【0722】
一般的には、ブランク681の寸法はまた、おたま、シャベル、鋤、又は他のツールを形成するように適応可能である。
【0723】
薄いブランク681は、複数の分割線685を有する細長いシート683を有する。分割線685は、シート683の主要面に位置する。
【0724】
各分割線685は、ブランク681の折り曲げ又は折り畳みを容易にして所望のスプーンを形成するための狭い中空のチャネル、折り曲げ溝、又は狭く細長い凹部領域を有する。分割線の深さ及び幅は、材料、厚さ、及びブランク681の目的に従って適応する。
【0725】
詳細には、折り畳まれていない細長いシート683は、基本的に平らで、その長手方向軸に対して対称である。
【0726】
シート683は、上面を、上面に対向して設けられている底面と共に有する。シート683はまた、第1側縁683S1を、第1側縁683S1に対向して設けられている第2側縁683S2と共に、及び前縁683Fを、前縁683Fに対向して設けられている後縁683Rと共に有する。
【0727】
前縁683F及び後縁683Rは、シート683の長手端部に配置される。前縁683Fは、後縁683Rに接続される第1側縁683S1に接続される。後縁683Rは、前縁683Fに接続される第2側縁683S2に接続される。
【0728】
さらに、シート683はまた、
図98に示されるように、ボウル部702、第1ハンドル部704、及び第2ハンドル部706を有する。ボウル部702は、第2ハンドル部706の隣に配置される第1ハンドル部704の隣に配置される。
【0729】
ボウル部702は、基本的に又は主に直線の縁702Aを、縁702Aに対向して配置される基本的に直線の縁702Cと共に、及び基本的に直線の縁702Bを、縁702Bに対向して配置される基本的に直線の縁702Dと共に有する。縁702Aの第1端部は、縁702Bの第1端部の隣に配置される。縁702Bの第2端部は、縁702Cの第1端部の隣に配置される。縁702Cの第2端部は、縁702Dの第1端部の隣に配置される。縁702Dの第2端部は、縁702Aの第2端部の隣に配置される。
【0730】
ボウル部702と同様に、第1ハンドル部704は、基本的に直線の縁704Aを、基本的に直線の縁704Cと共に、及び基本的に直線の縁704Bを、基本的に直線の縁704Dと共に有する。
【0731】
ボウル部702と同様に、第2ハンドル部706は、基本的に直線の縁706Aを、基本的に直線の縁706Cと共に、及び基本的に直線の縁706Bを、基本的に直線の縁706Dと共に有する。
【0732】
ボウル部702を参照すると、縁702Aは、前縁683Fの隣に配置される又は前縁683Fの一部である。縁702Dは、第1側縁683S1の隣に配置される又は第1側縁683S1の一部である。縁702Bは、第2側縁683S2の隣に配置される又は第2側縁683S2の一部である。縁702Cは、第1ハンドル部704の縁704Aに対して配置される。
【0733】
第1ハンドル部704を参照すると、縁704Dは、第1側縁683S1の隣に配置される。縁704Bは、第2側縁683S2の隣に配置される。縁704Cは、第2ハンドル部706の縁706Aに対して配置される。
【0734】
第2ハンドル部706を参照すると、縁706Dは、第1側縁683S1の隣に配置される。縁706Bは、第2側縁683S2の隣に配置される。縁706Cは、後縁683Rに対して配置される。
【0735】
ボウル部702の縁702D、第1ハンドルボウル部704の縁704D、及び第2ハンドル部706の縁706Dは、直線上に整列又はあるように配置される。
【0736】
同様に、ボウル部702の縁702B、第1ハンドルボウル部704の縁704B、第2ハンドル部706の縁706Bは、直線上にあるように配置される。
【0737】
さらに、シート683はまた、一対のスプーン静止溝735G1及び735G2を有する。スプーン静止溝735G1及び735G2はまた、特定の実装例ではフォーク静止溝と呼ばれる。スプーン静止溝735G1は、第1側縁683S1に沿って配置され、第1ハンドル部704と第2ハンドル部706との間に配置される。
【0738】
他のスプーン静止溝735G2は、第2側縁683S2に沿って配置され、第1ハンドル部704と第2ハンドル部706との間に配置される。
【0739】
スプーン静止溝735G1及び735G2は、内向きに湾曲又はテーパー型に湾曲している。言い換えると、これらは直線ではない。スプーン静止溝735G1及び735G2のこの湾曲は、特にブランク681が折り畳まれて所望のスプーンを形成する際に、これらがスプーン静止溝735G1及び735G2の裂けを防ぐように機能するように構成又は設計される。つまり、スプーン静止溝735G1及び735G2の湾曲は、裂けに抵抗するように機能する。
【0740】
第2ハンドル部706は、2つの相補型ハンドル係止スリット740S1及び740S2を有する。ハンドル係止スリット740S1は、縁706Dに沿って配置されるが、他のハンドル係止スリット740S2は縁706Bに沿って配置される。
【0741】
分割線685は、一連の中央長手方向分割線、一連の外側長手方向分割線、及び一連の対角分割線を有する。
【0742】
中央長手方向分割線を参照すると、これらは谷状背骨部とも呼ばれる。
図97に見られるように、長手方向折り曲げ線は、短折り曲げ線セグメント710S及び第1長折り曲げ線セグメント710L1を第2長折り曲げ線セグメント710L2と共に有する。短折り曲げ線セグメント710S、第1長折り曲げ線セグメント710L1、及び第2長折り曲げ線セグメント710L2は、基本的に又は主として直線である。第1長折り曲げ線セグメント710L1及び第2長折り曲げ線セグメント710L2は、同じ長さである。第1長折り曲げ線セグメント710L1及び第2長折り曲げ線セグメント710L2は、短折り曲げ線セグメント710Sより長い。
【0743】
短折り曲げ線セグメント710Sは、底面に配置されるが、第1長折り曲げ線セグメント710L1及び第2長折り曲げ線セグメント710L2は、シート683の上面に配置される。折り曲げ線セグメント710Sの第1端部は、第1長折り曲げ線セグメント710L1の第1端部の隣に配置される。第1長折り曲げ線セグメント710L1の第2端部は、第2長折り曲げ線セグメント710L2の第1端部の隣に配置される。第2長折り曲げ線セグメント710L2の第2端部は、短折り曲げ線セグメント710Sの第2端部の隣に配置される。
【0744】
第1長折り曲げ線セグメント710L1は、第2長折り曲げ線セグメント710L2に対して小角で配置される。短折り曲げ線セグメント710Sは、ボウル部702の縁702Cの中央部に配置される。第1長折り曲げ線セグメント710L1の第2端部及び第2長エンド線セグメント710L2の第1端は、第2ハンドル部706の縁706Cの途中位置に配置される。
【0745】
一連の対角分割線を参照すると、これらは第1直線折り曲げ線セグメント724及び第2直線折り曲げ線セグメント726を有する。
【0746】
詳細には、第1直線折り曲げ線セグメント724は、シート683の底面に配置され、短折り曲げ線セグメント710Sの一端から第1側縁683S1付近に配置される第1ハンドル部704の第2長縁704Cの一端へと延びる。
【0747】
対角分割線の第1直線折り曲げ線セグメント724は、第1側縁683S1に対して約30度の角度を形成する。
【0748】
同様に、第2直線折り曲げ線セグメント726は、シート683の底面に配置され、短折り曲げ線セグメント710Sの他端から第2側縁683S2付近に配置される第1ハンドル部704の第2長縁704Cの他端まで延びる。
【0749】
対角分割線の第2直線折り曲げ線セグメント726は、第2側縁683S2に対して約30度の角度を形成する。
【0750】
外側長手方向分割線を参照すると、これらは第1長手直線折り曲げ線730L1及び第2長手直線折り曲げ線730L2を有する。第1長手直線折り曲げ線730L1は、第2長手直線折り曲げ線730L2に対して平行に配置される。
【0751】
第1長手直線折り曲げ線730L1は、第1直線折り曲げ線セグメント724の一端から第2ハンドル部706の縁706Cまで延びる。第1直線折り曲げ線セグメント724の一端は、スプーン静止溝735G1付近に配置される。
【0752】
同様に、第2長手直線折り曲げ線730L2は、第2直線折り曲げ線セグメント726の一端から第2ハンドル部706の縁706Cへと延びる。第2直線折り曲げ線セグメント726の一端は、スプーン静止溝735G2付近に配置される。
【0753】
特別な実施形態では、特にブランク681が厚い又は硬い場合、長折り曲げ線セグメント710L1及び710L2だけでなく、直線折り曲げ線セグメント724及び726等の分割線685は、部分的な穿孔線を有して、ブランク681の折り曲げを補助する。部分的な穿孔線は、貫通した小さなスリット、穴、又は止まり穴のいずれかを有する。
【0754】
ある1つの実装において、考えるブランク681は、400GSMを超える紙材を有してもよい。
【0755】
機能的なことに、ブランク681は、手作業で折り畳み、スプーンを形成することが意図される。
【0756】
ボウル部702は、折り畳み、スプーンの容器を形成することが意図される。
【0757】
第1ハンドル部704及び第2ハンドル部706は、折り畳み、スプーンのハンドルを形成することが意図される。
【0758】
分割線685は、ブランク681の部分が、スプーンを形成するために異なる所定の方向へと折れ曲がることを可能にする。
【0759】
詳細には、第1直線折り曲げ線セグメント724、短折り曲げ線セグメント710S、第2直線折り曲げ線セグメント726は、ブランク681の各部分が、スプーンの容器を形成するために曲がることを可能にする。
【0760】
第1長手直線折り曲げ線730L1、第2長手直線折り曲げ線730L2、第1長折り曲げ線セグメント710L1、及び第2長折り曲げ線セグメント710L2は、ブランク681の各部分が、スプーンのハンドルを形成するために折れ曲がることを可能にする。
【0761】
第1直線折り曲げ線セグメント724、短折り曲げ線セグメント710S、及び第2直線折り曲げ線セグメント726は、これらのセグメント724、710S、及び726が滑らかなラインを形成してスプーンのユーザを切らないように適応している湾曲部を有する。言い換えると、滑らかなラインは、ユーザを切る恐れのある鋭角を有しない。
【0762】
第1長折り曲げ線セグメント710L1は、ハンドルを補強するために、第2長折り曲げ線セグメント710L2に対して小角配置される。別の表現では、第1長折り曲げ線セグメント710L1及び第2長折り曲げ線セグメント710L2のこの配置は、ハンドルが折れ曲がることを防止する。
【0763】
ハンドル係止スリット740S1及び740S2は、ハンドルが頑丈に又は固定されるように形成されるように、互いに相互連結するために使用される。言い換えると、ハンドル係止スリット740S1及び740S2は、ロック機構として機能する。
【0764】
スプーン静止溝735G1及び735G2は、スプーンがカップ又はボウルに掛けられるようにカップ又はボウルの縁に配置されることが意図される。スプーン静止溝735G1及び735G2は、縁がスプーンを支持できるようにする。
【0765】
つまり、ブランクは、容器部、ハンドル部、及び容器部とハンドル部との間に位置する2つの切り離し部を有する。
【0766】
切り離し部は、スプーン静止溝として機能する。2つの切り離し部もまた、ブランクを、ブランクの長手方向軸に沿って容易に折り畳み可能にする。言い換えると、切り離し部は、ブランクの各部分を第1長手直線折り曲げ線730L1及び第2長手直線折り曲げ線730L2の周囲で容易に折り畳み可能にする。
【0767】
ハンドル部は、ロック機構を有する。ロック機構は、ハンドル係止スリットを有する。ハンドル部は、折り畳んで手持ち型ツールのハンドルを形成することが意図されるが、ロック機構は、折り畳まれた部分が互いに固定されるようにハンドル部の折り畳まれた部分をロックするように機能する。
【0768】
図99は、
図99の矢印により示される
図97のブランク681を折り畳む工程を示す。
【0769】
図100乃至104は、折り畳まれてスプーンを形成するためのブランク681の異なる視点を示す。
【0770】
図105乃至109は、ブランクを示す。これらのブランクは、平らで、折り畳んでスプーンを形成することが意図される。これらのブランクは、
図97のブランクの変形型である。
図105乃至107のブランクと
図97のブランクとは同様の部分を有する。
【0771】
図105は、
図97のブランクの変形型であるブランク681−1を示す。ブランク681−1と
図97のブランクとは同様の部分を有する。ブランク681−1は、湾曲している前縁683Fを有する。
【0772】
図106は、
図97のブランクの変形型であるブランク681−2を示す。ブランク681−2と
図97のブランクとは同様の部分を有する。
【0773】
ブランク681−2は、第1側縁683S1まで延びる第1直線折り曲げ線セグメント724及びブランク681−2の第2側縁683S2まで延びる第2直線折り曲げ線セグメント726を有する。ブランク681−2はまた、ブランク681−2の長手方向軸に対して平行に配置される、第1長折り曲げ線セグメント710L1及び第2長折り曲げ線セグメント710L2を含む。
【0774】
図107は、
図97のブランクの変形型であるブランク681−3を示す。ブランク681−3及び
図97のブランクは同様の部分を有する。
【0775】
ブランク681−3は、湾曲した前縁683F並びに一対のさらに相補型のハンドル係止スリット740S1及び740S2を有する。ブランク681−3はまた、一対の第1長折り曲げ線セグメント710L1及び一対の第2長折り曲げ線セグメント710L2を有する。一対の第1長折り曲げ線セグメント710L1及び一対の第2長折り曲げ線セグメント710L2は、ブランク681−3の長手方向軸に対して平行である。
【0776】
図108は、ブランク681−3Aを示す。ブランク681−3Aは、平らであり、折り畳んでスプーンを形成することが意図される。ブランク681−3Aは、
図97のブランクの変形型である。ブランク681−3Aと
図97のブランクとは同様の部分を有する。
【0777】
図109は、ブランク681−3Bを示す。ブランク681−3Bは、平らであり、折り畳んでスプーンを形成することが意図される。ブランク681−3Bは、
図97のブランクの変形型である。ブランク681−3Bと
図97のブランクとは同様の部分を有する。
【0778】
図110乃至122は、第2の複数のスプーンブランクを示し、各ブランクは丸首部及びハンドル係止スリットを有する。
【0779】
図110は、平らであり、折り畳んでスプーンを形成することが意図されるブランク681−4を示す。ブランクは、
図97のブランクの変形型である。
図110のブランク及び
図97のブランクは同様の部分を有する。
【0780】
ブランク681−4は、ブランク681−4のハンドル部750Hとボウル部又は容器部750Bとの間に配置される丸首部750Nを有する。首部750Nは、ボウル部750Bの幅よりも小さな幅を有する。ブランク681−4はまた、ハンドル係止スリット740S1及び740S2を有する。さらに、ブランク681−4は、湾曲した前縁683Fを有する。
【0781】
図111乃至116は、
図110のブランクの変形型であるブランクを示す。
【0782】
図111は、
図110のブランクの変形型であるブランク681−4Aを示す。ブランク681−4Aと
図110のブランクとは同様の部分を有する。
【0783】
ブランク681−4Aは、一対のさらなるハンドル係止スリット740S1及び740S2を有する。ハンドル係止スリット740S1及び740S2は、ブランク681−4Aの内側部に配置される。ブランク681−4Aはまた、2つの平行な長折り曲げ線セグメント710L1及び710L2を有する。
【0784】
図112は、
図110のブランクの変形型であるブランク681−4Bを示す。ブランク681−4Bと
図110のブランクとは同様の部分を有する。
【0785】
ブランク681−4Bは、一対の他の異なるハンドル係止スリット740S1及び740S2を有する。ブランク681−4Bはまた、2つの平行な長折り曲げ線セグメント710L1及び710L2を有する。
【0786】
図113は、
図110のブランクの変形型であるブランク681−4Cを示す。ブランク681−4Cと
図110のブランクとは同様の部分を有する。
【0787】
ブランク681−4Cは、一対の平行な第1長折り曲げ線セグメント710L1及び一対の平行な第2長折り曲げ線セグメント710L2を有する。ブランク681−4Cはまた、一対の異なるハンドル係止スリット740S1及び740S2も有する。
【0788】
図114は、
図110のブランクの変形型であるブランク681−4Dを示す。ブランク681−4Dと
図110のブランクとは同様の部分を有する。
【0789】
ブランク681−4Dは、さらなる第1ハンドル係止スリット740S1及びさらなる第2ハンドル係止スリット740S2を有する。さらなる第1ハンドル係止スリット740S1は、ブランクの縁683S1に配置されるが、さらなる第2ハンドル係止スリット740S2は、ブランクの内側部に配置される。ブランク681−4Dはまた、一対の平行な第1長折り曲げ線セグメント710L1及び一対の平行な第2長折り曲げ線セグメント710L2も有する。さらに、ブランク681−4Dはまた、一対の平行な第1長折り曲げ線セグメント710L1及び一対の平行な第2長折り曲げ線セグメント710L2も有する。第1長折り曲げ線セグメント710L1の端部は互いに接続される。第2長折り曲げ線セグメント710L2の端部は互いに接続される。これらの線セグメント710L1及び710L2は、ブランク681−4Dの後縁683Rまで延びない。
【0790】
図115は、
図110のブランクの変形型であるブランク681−4Eを示す。ブランク681−4Eと
図110のブランクとは同様の部分を有する。
【0791】
ブランク681−4Eはまた、一対の平行な第1長折り曲げ線セグメント710L1及び一対の平行な第2長折り曲げ線セグメント710L2を有する。これらの線セグメント710L1及び710L2は、ブランク681−4Eの後縁683Rに延びる。
【0792】
図116は、
図110のブランクの変形型であるブランク681−4Fを示す。ブランク681−4F及び
図110のブランクは同様の部分を有する。
【0793】
ブランク681−4Fはまた、一対の平行な第1長折り曲げ線セグメント710L1及び一対の平行な第2長折り曲げ線セグメント710L2を有する。第1長折り曲げ線セグメント710L1の端部は、互いに接続されていない。第2長折り曲げ線セグメント710L2の端部は、互いに接続されていない。これらの線セグメント710L1及び710L2は、ブランク681−4Fの後縁683Rまで延びない。
【0794】
図117は、
図110のブランクの変形型であるブランク681−4Gを示す。
【0795】
図118は、
図110のブランクの変形型であるブランク681−4Hを示す。
【0796】
図119は、
図110のブランクの変形型であるブランク681−4Iを示す。
【0797】
図120は、
図110のブランクの変形型であるブランク681−4Jを示す。
【0798】
図121は、
図110のブランクの変形型であるブランク681−4Kを示す。
【0799】
図122は、
図110のブランクの変形型であるブランク681−4Lを示す。
【0800】
図123乃至127は、第3の複数のスプーンブランクを示し、各ブランクは一対のスプーン静止溝及びハンドル係止スリットを有する。
【0801】
図123は、
図97のブランクの変形型であるブランク681−5を示す。ブランク681−5と
図97のブランクとは同様の部分を有する。
【0802】
ブランク681−5は、いくつかの対の相補型ハンドル係止スリット740S1及び740S2並びに一対のスプーン静止溝735G1及び735G2を有する。
【0803】
図124は、
図97のブランクの変形型であるブランク681−5Aを示す。ブランク681−5Aと
図97のブランクとは同様の部分を有する。
【0804】
図125は、
図97のブランクの変形型であるブランク681−6を示す。ブランク681−6と
図97のブランクとは同様の部分を有する。
【0805】
ブランク681−6は、複数の刻み目18を有するハンドル部及び穴又は開口部760を有するボウル部を有する。
【0806】
図126は、
図97のブランクの変形型であるブランク681−7を示す。ブランク681−7と
図97のブランクとは同様の部分を有する。
【0807】
ブランク681−7は、不連続の第1長手直線折り曲げ線730L1及び不連続の第2長手直線折り曲げ線730L2を有する。不連続の線は、多数の線セグメントを有し、各線セグメントの端部が、隣接する線セグメントの端部の隣に配置されるという点において、線セグメントは互いに接合せず、互いに整列する。
【0808】
図127は、
図97のブランクの変形型であるブランク681−8を示す。
【0809】
ブランク681−8は、連続的な第1長手直線折り曲げ線730L1及び連続的な第2長手直線折り曲げ線730L2を有する。
【0810】
図128乃至154は、複数のフォークブランクを示し、各ブランクは、折り畳んでフォークを形成することが意図される。フォークは、突起部及びハンドル部を有する。一般的なには、フォークの代わりに、ブランクはまた、他のツールだけでなく、フォーク兼スプーン、フォーク兼スコップ、ヘラ、又はこてを形成するように適応できる。
【0811】
図128乃至138はまた、第1の複数のフォークブランクも示し、各ブランクは、一対のフォーク静止溝及びハンドル係止スリットを有する。
【0812】
図128は、ブランク681Fを示す。折り畳まれていないブランク681Fは平らで、折り畳んでフォークを形成することが意図される。ブランク681Fは、
図97のブランク681の変形型であり、ブランク681Fと
図97のブランク681とは同様の部分を有する。
【0813】
ブランク681Fは、フォークの異なる突起又は歯766を画定するためのスロット763を有する前縁683Fを有する。ブランク681Fはまた、一対のフォーク静止溝735G1及び735G2並びに一対のハンドル係止スリット740S1及び740S2を有する。
【0814】
図129は、異なるブランク681−1Fを示す。折り畳まれていないブランク681−1Fは、平らで、折り畳んでフォークを形成することが意図される。ブランク681−1Fは、
図105の対応するブランク681−1の変形型である。ブランク681−1Fと
図105の対応するブランク681−1とは同様の部分を有する。
【0815】
図130は、
図130において矢印により示されるブランク681−1Fを折り畳む工程を示す。
【0816】
図131乃至135は、折り畳まれてフォークを形成するブランク681−1Fの異なる視点を示す。
【0817】
図136及び137は、異なるブランク681−2F及び681−3Fを示す。折り畳まれていないブランク681−2F及び681−3Fは平らで、折り畳んでフォークを形成することが意図される。ブランク681−2F及び681−3Fは、
図106及び107の対応するブランク681−2及び681−3の変形型である。ブランク681−2F及び681−3Fと
図106及び107の対応するブランク681−2及び681−3とは、同様の部分を有する。
【0818】
図138は、ブランク681−3BFを示す。折り畳まれていないブランク681−3BFは、平らで、折り畳んでフォークを形成することが意図される。ブランク681−3BFは、
図109の対応するブランク681−3Bの変形型である。ブランク681−3BF及び
図109の対応するブランク681−3Bは同様の部分を有する。
【0819】
図139乃至150は、第2の複数のフォークブランクを示し、各ブランクは、丸首部及びハンドル係止スリットを有する。
【0820】
図139は、ブランク681−4Fを示す。折り畳まれていないブランク681−4Fは、平らで、折り畳んでフォークを形成することが意図される。ブランク681−4Fは、
図110のブランク681−4の変形型である。ブランク681−4Fと
図110の対応するブランク681−4とは同様の部分を有する。
【0821】
ブランク681−4Fは、フォークの異なる突起766を画定するためのスロット763を有する前縁683Fを有する。ブランク681−4Fはまた、一対のハンドル係止スリット740S1及び740S2を有する。ブランク681−4Fはまた、ブランク681−4Fのハンドル部750Hと突起部750Pとの間に配置される丸首部750Nを有する。首部750Nは、突起部750Pの幅よりも小さな幅を有する。
【0822】
図140乃至145は、異なるブランク681−4AF、681−4BF、681−4CF、681−4DF、681−4EF、及び681−4FFを示す。折り畳まれていないブランク681−4AF、681−4BF、681−4CF、681−4DF、681−4EF、及び681−4FFは、平らで、折り畳んでフォークを形成することが意図される。ブランク681−4AF、681−4BF、681−4CF、681−4DF、681−4EF、及び681−4FFは、
図111乃至116の対応するブランク681−4A、681−4B、681−4C、681−4D、681−4E、及び681−4FFの変形型である。ブランク681−4AF、681−4BF、681−4CF、681−4DF、681−4EF、及び681−4FFと、
図111乃至116の対応するブランク681−4A、681−4B、681−4C、681−4D、681−4E、及び681−4FFとは同様の部分を有する。
【0823】
図146乃至150は、異なるブランク681−4HF、681−4IF、681−4JF、681−4KF、及び681−4LFを示す。折り畳まれていないブランク681−4HF、681−4IF、681−4JF、681−4KF、及び681−4LFは、平らで、折り畳んでフォークを形成することが意図される。ブランク681−4HF、681−4IF、681−4JF、681−4KF、及び681−4LFは、
図118乃至122の対応するブランク681−4H、681−4I、681−4J、681−4K、及び681−4Lの変形型である。ブランク681−4HF、681−4IF、681−4JF、681−4KF、及び681−4LFと、
図118乃至122の対応するブランク681−4H、681−4I、681−4J、681−4K、及び681−4Lとは同様の部分を有する。
【0824】
図151乃至154は、第3の複数のフォークブランクを示し、各ブランクは一対のフォーク静止溝及びいくつかのハンドル係止スリットを有する。
【0825】
図151は、ブランク681−5Fを示す。折り畳まれていないブランク681−5Fは、平らで、折り畳んでフォークを形成することが意図される。ブランク681−5Fは、
図123のブランク681−5の変形型である。ブランク681−5Fと
図123のブランク681−5は同様の部分を有する。
【0826】
ブランク681−5Fは、フォークの異なる突起766を画定するためのスロット763を有する前縁683Fを有する。ブランク681−5Fはまた、ハンドル係止スリット740S1及び740S2だけでなく、フォーク静止溝735G1及び735G2を有する。
【0827】
図152は、
図125のブランク681−6の変形型であるブランク681−6Fを示す。ブランク681−6Fと
図125のブランク681−6とは同様の部分を有する。
【0828】
ブランク681−6Fは、フォークの異なる突起766を画定するためのスロット763を有する前縁683Fを有する。
【0829】
図153は、
図126のブランク681−7の変形型であるブランク681−7Fを示す。ブランク681−7Fと
図126のブランク681−7とは同様の部分を有する。
【0830】
ブランク681−7Fは、フォークの異なる突起766を画定するためのスロット763を有する前縁683Fを有する。
【0831】
図154は、
図127のブランク681−8の変形型であるブランク681−8Fを示す。ブランク681−8Fと
図127のブランク681−8とは同様の部分を有する。
【0832】
ブランク681−8Fは、フォークの異なる突起766を画定するためのスロット763を有する前縁683Fを含む。
【0833】
図155乃至167は、
図97乃至154のブランクのための、ロック機構として機能する、異なるハンドル係止スリット740S1及び740S2を示す。
【0834】
図168乃至172は、複数の箱を示し、各箱は少なくとも2つの
図97乃至154のブランクを有する、
【0835】
図168は、
図142の複数のブランク681−4CFを有する側壁774を有する紙箱770を示す。ブランク681−4CFは折り畳んでフォークを形成することが意図される。
【0836】
言い換えると、側壁774の部分は、ブランク681−4CFとして機能するように適応する。これらの部分の外縁は、これらの部分が側壁774から容易に取り外すことができるように穴があけられており、これらの部分は折り畳まれて、所望のフォークを形成できる。
【0837】
一般的には、ブランク681−4CFは、折り畳んでフォークを形成するための
図128乃至154のブランクの1つ又は折り畳んでスプーンを形成するための
図97乃至127のブランクの1つと置き換えることができる。
【0838】
図169は、第1フラップ783及び第2フラップ786を有する他の紙箱780を示し、第1フラップ783は、折り畳んでスプーンを形成するための
図97のブランク681を有し、第2フラップ786は、折り畳んでフォークを形成するための
図111のブランク681Fを有する。
【0839】
詳細には、第1フラップ783の部分は、ブランク681として機能するように適応する。この部分の外縁は、この部分が第1フラップ783から容易に取り外すことができるように穴があけられている。続いてその部分は折り畳まれて、所望のスプーンを形成できる。
【0840】
同様に、第2フラップ786の部分は、ブランク681Fとして機能するように適応する。この部分の外縁は、この部分が第2フラップ786から容易に取り外すことができるように穴があけられている。続いてその部分は折り畳まれて、所望のフォークを形成できる。
【0841】
一般的には、ブランク681は、
図97乃至127のブランクの1つと置き換えることができる。ブランク681Fは、
図128乃至154のブランクの1つと置き換えることができる。
【0842】
図170は、カバー792を有する箱790を示す。カバー792は、
図105のスプーンブランク681−1及び
図129のフォークブランク681−1Fを有する。
【0843】
図171は、前面797を有する箱795を示す。前面797は、
図123の複数のスプーンブランク681−5を有する。箱は開いた状態であり、箱内に物体を受け入れるためにその開口部が開いている。
【0844】
図172は、箱795を示し、箱795は閉じた状態である。
【0845】
図173乃至183は、複数のフィンガースプーンブランクを示し、各ブランクは、折り畳んで、フィンガースプーンを形成することが意図される。各ブランクは、一対のスプーン静止溝、一対のハンドル係止スリット、及びボウル又は容器部を有するフィンガーハンドル部を有する。フィンガーハンドル部は、ユーザの指を受けるために適応する。使用時には、ユーザは、自身の指をフィンガーハンドル部に挿入し、フィンガースプーンを動かす。
【0846】
これらのフィンガースプーンブランクは、平らで、折り畳んで、フィンガースプーンを形成することが意図される。これらのフィンガースプーンブランクは、
図97のスプーンブランクの変形型である。これらのフィンガースプーンブランク及び
図97のスプーンブランクは同様の部分を有する。
【0847】
図173は、
図109のブランク681−3Bの変形型であるフィンガースプーンブランク881−1を示す。フィンガースプーンブランク881−1とブランク681−3Bとは同様の部分を有する。
【0848】
フィンガースプーンブランク881−1は、一対のスプーン静止溝735G1及び735G2、一対のハンドル係止スリット740S1及び740S2、及びフィンガーハンドル部を有する。
【0849】
図174は、
図174において矢印で示されるように、さらなるフィンガースプーンブランク981−1Aを折り畳む工程を示す。フィンガースプーンブランク981−1Aは、ブランク881−1の変形型である。
【0850】
図175、176、177、178、179、及び180は、折り畳んでフィンガースプーンを形成するためのブランク881−1Aの異なる視点を示す。
【0851】
図181は、ブランク881−1の変形型であるフィンガースプーンブランク881−2を示す。スプーンブランク881−2及びブランク881−1は同様の部分を有する。ブランク881−2は、平坦な前縁を有する。
【0852】
図182は、ブランク881−1の変形型であるフィンガースプーンブランク881−3を示す。スプーンブランク881−3及びブランク881−1は同様の部分を有する。ブランク881−3は、曲線的な前縁を有する。
【0853】
図183は、ブランク881−1の変形型であるフィンガースプーンブランク881−4を示す。スプーンブランク881−4及びブランク881−1は同様の部分を有する。ブランク881−4は、曲線的な前縁を有する。
【0854】
図184乃至195は、複数のフィンガーフォークブランクを示し、各ブランクは、折り畳んで、フィンガーフォークを形成することが意図される。各ブランクは、一対のフォーク静止溝及び一対のハンドル係止スリットを含む。ブランクはまた、突起部及びユーザの指を受け付けるために適応したフィンガーハンドル部を有する。
【0855】
使用時には、ユーザは、自身の指をフィンガーハンドル部に挿入し、フィンガーフォークを動かす。ボウル部は、食品を混ぜる又は提供するために使用される。ボウル部は、食品又は液体をすくって保持するために使用できる。
【0856】
これらのフィンガーフォークブランクは、平らで、折り畳んでフィンガーフォークを形成することが意図される。これらのフィンガーフォークブランクは、
図128のフォークブランクの変形型である。これらのフィンガーフォークブランク及び
図128のフォークブランクは同様の部分を有する。
【0857】
図184は、
図138のブランク681−3BFの変形型であるフィンガーフォークブランク881−1Fを示す。フィンガーフォークブランク881−1Fとブランク681−3BFとは同様の部分を有する。
【0858】
フィンガーフォークブランク681−1Fは、フォークの異なる突起766を画定するためのスロット763を有する前縁683Fを有する。フィンガーフォークブランク881−1Fは、一対のフォーク静止溝735G1及び735G2、一対のハンドル係止スリット740S1及び740S2、並びにフィンガーハンドル部を有する。詳細には、フィンガーハンドル部は、ユーザの指を受け入れるために適用する内側中空部を有する。
【0859】
図185は、
図185における矢印により示されるフィンガーフォークを形成するためにフィンガーフォークブランク881−1Fを折り畳む工程を示す。
【0860】
図186、187、188、189、190、及び191は、折り畳まれて、フィンガーフォークを形成するフィンガーフォークブランク881−1Fの異なる視点を示す。
【0861】
折り畳むことによりブランク881−1Fのハンドル係止スリット740S1及び740S2が、互いに連結することが可能となる。ハンドル係止スリット740S1及び740S2は、相互連結によってブランク881−1Fの側縁683S1及び683S2が動き、互いに対して若干傾斜することを可能にするように、湾曲している。
【0862】
使用時には、ユーザは、
図192に示されるように、自身の指をフィンガーフォークのフィンガーハンドル部に挿入し、フィンガーフォークを動かす。
【0863】
互いに対してわずかに動く側縁683S1及び683S2は、ハンドル部が適応して指を受け入れることを可能にする。ハンドル部は、指の周りに密接に巻き付くことができ、その結果、ぴったりとした又はしっかりとしたフィットがもたらされる。
【0864】
図193は、
図181のブランク881−2の変形型であるフィンガーフォークブランク881−2Fを示す。ブランク881−2Fとブランク881−2とは同様の部分を有する。ブランク881−2Fは、フォークの異なる突起766を画定するためのスロット763を有する前縁683Fを有する。
【0865】
図194は、
図182のブランク881−3の変形型であるフィンガーフォークブランク881−3Fを示す。ブランク881−3Fとブランク881−3とは同様の部分を有する。ブランク881−3Fは、フォークの異なる突起766を画定するためのスロット763を有する前縁683Fを有する。
【0866】
図195は、
図183のブランク881−4の変形型であるフィンガーフォークブランク881−4Fを示す。ブランク881−4F及びブランク881−4は同様の部分を有する。ブランク881−4Fは、フォークの異なる突起766を画定するためのスロット763を有する前縁683Fを有する。
【0867】
図196乃至205は、複数の容器を示す。これらの容器は同様の部分を有する。これらの容器はまた、
図173乃至195の少なくとも1つのブランクを有する。
【0868】
図196は、カバー902を有する容器又は箱900を示す。
図97に見られるように、カバー902は、
図194のフィンガーフォークブランク881−3Fを有する。フィンガーフォークブランク881−3Fは、カバー902に一体化して接続されて又はカバー902に取り付けられて提供できる。
【0869】
図198は、カバー907を有する容器905を示す。
図199に見られるように、カバー9807は、
図182のフィンガースプーンブランク881−3を有する。
【0870】
図200は、カバー912を有する容器910を示す。
図201に見られるように、カバー912は
図184のフィンガーフォークブランク881−1Fを有する。
【0871】
図202は、カバー917を有する容器915を有する。
図203に見られるように、カバー917は、
図181のフィンガースプーンブランク881−2を有する。
【0872】
図204は、カバー922を有する容器920を有する。
図205に見られるように、カバー922は、フィンガースプーンブランク及びフィンガーフォークブランクを有する。フィンガースプーンブランクは、
図183のブランク881−1の変形型である。フィンガーフォークブランクは、
図184のブランク881−1Fの変形型である。
【0873】
図206乃至209は、複数のスプーンブランクを示し、各ブランクは、直線折り曲げ線及び/又は折り曲げ線セグメントだけでなく、一対のスプーン静止溝及びハンドル係止スリットを有し、折り曲げ線及び/又は折り曲げ線セグメントの部分は穴があけられている。
【0874】
図206は、平らで、折り畳んで、スプーンを形成することが意図されるスプーンブランク981−1を示す。スプーンブランク981−1は、
図97のブランクの変形型である。スプーンブランク981−1と
図97のブランクとは同様の部分を有する。
【0875】
ブランク981−1は、スプーン静止溝735G1及び735G2並びにハンドル係止スリット740S1及び740S2を有する。ブランク981−1はまた、長手直線折り曲げ線730L1及び730L2だけでなく、直線折り曲げ線724及び726、長折り曲げ線セグメント710L1及び710L2を有する。
【0876】
これらの折り曲げ線724及び726、線セグメント710L1及び710L2、並びに直線折り曲げ線730L1及び730L2は、穿孔Pを有する。穿孔Pは、開口部又は貫通穴を指す。
【0877】
穴があけられた折り曲げ線724は、折り曲げ線724に取り付け又は配置されるブランク981−1の部分を容易に折り曲げることを可能にする。これらの部分は、ブランク981−1が折り畳まれて、スプーンを形成する際に折り曲げられる。同様に、穴があけられた折り曲げ線726並びに穴があけられた折り曲げ線730L1及び730L2は、スプーンを形成するために、ブランク981−1の各部分を容易に折り曲げることを可能にする。
【0878】
折り曲げが容易であることは、特にブランク981−1が厚く、厚みがブランク981−1を硬くして、折り曲げ難くしている場合に、役立つ。
【0879】
さらに、穿孔は、さらなるコスト節約を可能にする。一例として、底面の折り目付け、穿孔、及び打ち抜きが1つのツールで1つの処理において達成できる。任意の上面の折り目付けは、穴があけられた線及び底面の折り目付けに置き換えることもできる。これは、続いて、製造コストの節約を可能にし、必要な唯一の工程は、裂けに対して抵抗のあるブランクの背骨部及び頂点セグメントを形成するための折り曲げ線をブランクに設けることである。
【0880】
つまり、ブランク981−1の穿孔、ブランク981−1の折り目付け、及び折り曲げ線を有するスプーンブランクを形成するための打ち抜きは、同じモールドを使用して、同じ処理工程で行うことができる。これは、穿孔が最小限のコスト又は追加のコストなしで行うことができることを意味する。このことは、ブランク981−1が低コストで作成されることを可能にするために役立つ。
【0881】
図207は、平らで、折り畳んでスプーンを形成することが意図される他のスプーンブランク981−2を示す。スプーンブランク981−2は、
図109のブランクの変形型である。スプーンブランク981−2と
図109のブランクとは同様の部分を有する。
【0882】
スプーンブランク981−2は、狭い幅を有するスプーン静止溝735G1’及び735G2’を有する。さらに、ブランク981−2はまた、一対の長折り曲げ線セグメント710L1及び一対の長折り曲げ線セグメント710L2を有する。長折り曲げ線セグメント710L1の両方及び長折り曲げ線セグメント710L2の両方は、穿孔Pを有する。
【0883】
穴があけられた長折り曲げ線セグメント710L1及び710L2は、スプーンブランク981−2の各部分の容易な折り曲げを可能にして、スプーンを形成する。
【0884】
図208は、平らで、折り畳んで、スプーンを形成することが意図されるスプーンブランク981−3を示す。スプーンブランク981−3は、
図109のブランクの変形型である。スプーンブランク981−3及び
図109のブランクは同様の部分を有する。
【0885】
ブランク981−3は、狭い幅を有するスプーン静止溝735G1’及び735G2’を有する。ブランク981−3はまた、一対の長折り曲げ線セグメント710L1及び一対の長折り曲げ線セグメント710L2だけでなく、直線折り曲げ線724及び726を有する。
【0886】
特に、折り曲げ線724のセグメント及び折り曲げ線726のセグメントは、穿孔Pを有する。外側長折り曲げ線セグメント710L1の長いセグメントは穿孔Pを有するが、外側長折り曲げ線セグメント710L2の長いセグメントは穿孔Pを有する。
【0887】
穴があけられた折り曲げ線724及び726並びに穴があけられた長折り曲げ線セグメント710L1及び穴があけられた長折り曲げ線セグメント710L2は、ブランク981−3の各部分の容易な折り曲げを可能にして、スプーンを形成する。
【0888】
図209は、平らで、折り畳んで、スプーンを形成することが意図される、さらなるスプーンブランク981−4を示す。スプーンブランク981−4は、
図109のブランクの変形型である。スプーンブランク981−4と
図109のブランクとは同様の部分を有する。
【0889】
ブランク981−4は、狭い幅を有するスプーン静止溝735G1’及び735G2’を有する。ブランク981−3はまた、一対の長折り曲げ線セグメント710L1及び一対の長折り曲げ線セグメント710L2だけでなく、直線折り曲げ線724及び726を有する。
【0890】
特に、折り曲げ線724のセグメント及び折り曲げ線726のセグメントは、穿孔Pを有する。外側長折り曲げ線セグメント710L1の短いセグメントは穿孔Pを有するが、外側長折り曲げ線セグメント710L2の短いセグメントは穿孔Pを有する。
【0891】
穴があけられた折り曲げ線724及び726並びに穴があけられた長折り曲げ線セグメント710L1及び穴があけられた長折り曲げ線セグメント710L2は、ブランク981−3の各部分の容易な折り曲げを可能にして、スプーンを形成する。
【0892】
穴があけられたセグメントの長さは、材料及びブランク981−3の厚さに従って調整できる。
【0893】
要約すれば、ブランクは、いくつかの重要な線、角度、曲率、及び特に頭蓋脊椎骨状構造を有するため、構造、強度、及び耐久性を有する。これらの特性は、必要とされる割合で引き起こされ、互いに関連して一体的に必要な動力を作り出す機能を提供する。
【0894】
ブランクはボウル部、首部、及びハンドル部を有し、これらは人間の支持構造、すなわち、主要部に環椎及び椎軸の組み合わせを有する脊柱又は脊椎に似ており、これらは一緒にブランクの「頭蓋脊椎骨」部分を形成する。
【0895】
ブランクがスプーンを形成するために適応している場合、「環椎の前弓」部を有するスプーンの基部にある鈍な頂点は、スプーンの首部の「頭蓋脊椎骨」部に半凸状縁を作成する。使用時には、これは、スプーンの首部に対して、スプーンのハンドル部の「棘突起」(脊椎)部及び「関節柱」部を形成するために安定性を増加させるだけでなく、力及び圧力を向ける及び分散させるように機能させる。
【0896】
ハンドル部の肩部の側方をほんの少しのつまむと、スプーンのボウル部が生じる又は形成され、片面で逆方向に上昇し、交換可能に他面でスコップ部が形成される。
【0897】
ブランクの主要な特性は、ハンドル部の一対の折り曲げ線の端部にある一対の湾曲部(ボウル部の「アーチ」)である。上向き折り曲げ線の頂点及び下向き折り曲げ線の湾曲部は、側方に一対の環状曲線(「アーチ」)を、及びスプーンの首部に半凸縁を形成する。
【0898】
つまり、ブランクの環椎及び軸椎の組み合わせは、スプーンの基部の中央の上向き折り曲げ線の頂点に「環椎の前弓」部と共に強力な「半凸縁」を作成する「頭蓋脊椎骨」として機能する。
【0899】
首部の一対の環状曲線及び「半凸縁」は、隆起して、ボウル部の基部のための頑丈な構造を形成する。
【0900】
一対の環状曲線の「半凸縁」は、スプーンの首部だけでなく、ボウル部の基部に、力、強度、及び圧力を均衡に分散することを可能にする。環椎及び椎軸のこの「半凸縁」は、スプーンの強力な基部に対して及び首部及びハンドル部(私たちの頭蓋骨及び首に似ており、環椎及び椎軸は動きの柔軟性を可能にするだけでなく、頭蓋骨を保持することにおいて極めて重要である)にとって重要な特性である。
【0901】
同様に重要なこととして、これらの一対の湾曲部(「アーチ」)の端点(「横断処理部」)は、直線端点と比較すると、膨大な圧力インパクトを頂点の正面接触点からそらす。湾曲部(「アーチ」)の転換端点(「横断処理部」)は、直線端点が耐えることができない頂点の接触点での裂けを防止する。
【0902】
一対の折り曲げ線の端部における湾曲部(「アーチ」)は、対である。これら無しでは、「半凸縁」は形成不能で、従って、脆弱なスプーンとなる。
【0903】
環状曲線及び「半凸縁」を有するブランクの連続的な方向の折り曲げ線は、ユーザによって容易に紙スプーンの「外観が損なわれること」及び/又は変形を招くことの防止において特に重要である。厚いストックを折り曲げることの困難性以外にも、紙目は決して真に直線角度(180°)でも直角(90°)でもないため、精密な方向線なしには、紙スプーンの形成の管理は困難である。
【0904】
ブランクの「頭蓋脊椎骨」部は、「棘突起」直線の脇で平行にある2つの直線折り曲げ線によって形成された「関節柱」の中央の一対の直線折り曲げ線で形成されたハンドル部の「棘突起」部を具体化する。
【0905】
人間の脊柱と同様に、スプーンの首部にある「半凸縁」からスプーンのハンドル部の縁までの4つの直線折り曲げ線を有する2つの「支柱/コラム」によって補強されたブランクの強度及び耐久性は、1つの「脊椎」で提供され、強固で頑丈な使いやすい手持ち型ツールを可能にする。
【0906】
ブランクの他の主要な特性は、形成するにあたって力が接する広い頂点である。環状又は角の丸い台形頂点に関して、この鈍な「環椎の前弓」の広い頂点における反力の接触は、ボウル部の首部及び基部の「半凸縁」に対して及び「半凸縁」からエネルギー/強度/圧力を分散する。
【0907】
慎重に構造化された「環椎の前弓」頂点は、ボウル部の中央基部を、スプーンの首部にある「半凸縁」と共に、最も強い形態に変化させて、それ自体の重量の数倍を超える体積/重量内容量を頑丈に含む、有する、及び/又は支持する(驚異的な重量及び/又は様々な内容物を頭で支える人間の能力に類似する)。
【0908】
ブランクは、多形態及び多機能なツールとして機能する。
【0909】
ブランクのボウル部を参照すると、ボウル部は、環状又は角の丸い台形であることができる、広い鈍な頂点を有する一種の環椎の前弓によって形成される。ボウル部は十分な深さを有し、それにより、スプーン、スコップ、漏斗、又はバターナイフとしての機能を果たすための多機能性を提供可能となる。深さはまた、スプーンが可能とするような、液体又は半流動体の食品や、非常に小さな又は粉末状の固形物をはじめとする様々な内容物をボウル部が保持することを可能にする。
【0910】
ブランクの首部を参照すると、ヒンジがない。これは、1さじの内容物を容易に消費可能にする子どもの安全に配慮した食器として機能できる。これは、ハンドル部から首部まで及びボウル部まで構造的に頑丈で、しっかりと支持される。これは、使用者にとって使いやすい。
【0911】
首部は、そのスプーン側に逆流することを構造的に防ぐ。ブランクは、ツールの各側に、2つよりも多くの明確な使用方法を提供するその環椎頂点の前弓に環状曲線を有する。片側は、漏れ/後方に流れる恐れなく液体を保持するスプーン又はおたまであることができる。他方側は、液体が流れて通ることを可能にするスコップ又は漏斗であることができる。
【0912】
首部は、多数の内容量及び容積をそれ自体の重量の数倍支えることの安定性及び容易さを提供する。ブランクの部分を持ち上げると、一対の湾曲部(「アーチ」)によって形成される「頭蓋脊椎骨」部が均等に力を分散し、負荷及び圧力を均等にし、これによって安定したスプーンの首部及び基部が形成される。このことは、それ自体よりも数倍重たい容積を有する内容のバリエーションを容易に支えるその能力において非常に重要なポイントである。
【0913】
ブランクのハンドル部を参照すると、ハンドル部の力が、その「頭蓋脊椎骨」部から接続し向けられているほど強い。中央で「棘突起」部を形成する一対の下向き折り曲げ線は、他の一対の下向き折り曲げ線により形成される「関節柱」によってさらに強化される。次に、これらは、形成時にハンドル部で準3段階傾斜を形成する。
【0914】
ハンドル部の上面の3段階傾斜は、ハンドル部に対し恐るべき強固な3重脊椎を形成する。この強固な「3重脊椎」上面付近ハンドル部は、保持することが快適な実用的で頑丈なスプーンを形成する。スプーンハンドル部の3列傾斜は、管理の容易さをユーザに提供する。頑丈なハンドル部はさらに、使用に適するよりよいグリップのために様々な摩擦スタッド又は溝で入手可能である。
【0915】
紙を使用してブランクを形成する際に、「折り目を付けること(scoring)」という言葉は、「シワを付けること(creasing)」という言葉と置き換えることができるということに注意する。
【0916】
紙は、1平方メートル当たり約250グラム(gsm)乃至約500gsmの重量であることができる。
【0917】
上記の実施形態はまた、項目リストにまとめられている特性又は要素の下記のリストで説明できる。項目リストに開示された、特性の各組み合わせは、それぞれ、本出願の他の特性と組み合わせることができる独立した主題と見なされる。
【0918】
1.手持ち型ツールを形成するためのブランク(1p)であって、
細長いシートを備え、
前記細長いシートは、
上面(2)と、前記上面(2)に対向して設けられている底面(3)と、
第1長手端部と、前記第1長手端部に対向して設けられている第2長手端部と、
第1側方端部と、前記第1側方端部に対向して設けられている第2側方端部と、
前記第1長手端部に設けられている後縁(6)と、前記第2長手端部に設けられている前縁(5)と、前記第1側方端部に設けられている第1側縁(4)と、前記第2側方端部に設けられている第2側縁(4’)とを有する円周縁と、
を有し、
前記細長いシートはさらに、
前記ブランク(1p)の前記側縁(4及び4’)間に延び、第1ストリップセグメント(12p)と、第2ストリップセグメント(12p’)と、(部分的に環状の)接続ストリップセグメント(13p)とを有する折り曲げ兼接続ストリップ(11p)を有し、前記第1ストリップセグメント(12p)及び前記第2ストリップセグメント(12p’)は、前記ブランク(1p)の前記側縁(4及び4’)の各端点から内向きに斜角で延び、前記ブランク(1p)の前記前縁(5)に向かって長手方向に沿って向き、前記接続ストリップセグメント(13p)は(鈍な)頂点を提供し(前記頂点は少なくとも部分的に丸まった形状を有し)、
前記細長いシートはさらに、
前記後縁(4)と前記第1ストリップセグメント(12p)との間に延びる第1下向き折り曲げ線(10p)と、
前記後縁(4)と、前記第2ストリップセグメント(12p’)との間に延びる第2下向き折り曲げ線(10p’)と、
を有し、
第1平坦部(9−1p)を囲む前記折り曲げ兼接続ストリップ(11p)及び前記前縁(5)は、第1平面に設けられ、
第2平坦部(9−2p)を囲む前記折り曲げ兼接続ストリップ(11p)及び前記後縁(6)は、第2平面に設けられ、
前記第2平面は、前記第1平面から所定の間隔(d)によって分離される、ブランク(1p)。
【0919】
2.手持ち型ツールを形成するためのブランク(1q)であって、
細長いシートを備え、
前記細長いシートは、
上面(2)と、前記上面(2)に対向して設けられている底面(3)と、
第1長手端部と、前記第1長手端部に対向して設けられている第2長手端部と、
第1側方端部と、前記第1側方端部に対向して設けられている第2側方端部と、
前記第1長手端部に設けられている後縁(6)と、前記第2長手端部に設けられている前縁(5)と、前記第1側方端部に設けられている第1側縁(4)と、前記第2側方端部に設けられている第2側縁(4’)とを有する円周縁とを有し、
前記細長いシートはさらに、
前記ブランク(1q)の前記側縁(4及び4’)間に延び、第1ストリップセグメント(12p)と、第2ストリップセグメント(12p’)と、接続ストリップセグメント(13p)とを有する折り曲げ兼接続ストリップ(11p)を有し、前記第1ストリップセグメント(12)及び前記第2ストリップセグメント(12’)は、前記ブランク(1q)の前記側縁(4及び4’)の各端点から内向きに斜角で延び、前記ブランク(1q)の前記前縁(5)に向かって長手方向に沿って向き、(鈍な)頂点を提供し(前記頂点は少なくとも部分的に曲線形状を有し)、
前記細長いシートはさらに、
前記後縁(4)と前記第1ストリップセグメント(12p)との間に延びる第1下向き折り曲げ線(10p)と、前記後縁(4)と前記第2ストリップセグメント(12p’)との間に延びる第2下向き折り曲げ線(10p’)と、
を有し、
第1平坦部(9−1p)を囲む前記折り曲げ兼接続ストリップ(11p)及び前記前縁(5)は、第1平面に設けられ、
第2平坦部(9−2p)を囲む前記折り曲げ兼接続ストリップ(11p)及び前記後縁(6)は、第2平面に設けられ、
前記第1平坦部(9−1p)は、折り曲げられて、容器部として機能し、前記第2平坦部(9−2p)は、折り曲げられて、前記手持ち型ツールのハンドル部として機能する、ブランク(1q)。
【0920】
3.項目1又は2に記載のブランクであって、
前記下向き折り曲げ線(10及び10’)と、前記上向き折り曲げ線(11)と、前記後縁(4)との間に中央領域(31)が延び、
前記下向き折り曲げ線(10)は、前記中央レーン(31)の広帯域化が前記接続部分(13)に設けられるように配置される、ブランク。
【0921】
4.項目1乃至3の1つに記載のブランクであって、
前記第1上向き折り曲げセグメント(12)と第2上向き折り曲げセグメント(12’)との間の前記角度は、20°乃至66°、さらに具体的には、26°乃至35°の範囲内にある、ブランク。
【0922】
5.項目1乃至4の1つに記載のブランクであって、
前記下向き折り曲げ線(10及び10’)のぞれぞれは、前記接続部分(13)に隣接する各接点(16)で前記上向き折り曲げ線(11)と接する、ブランク。
【0923】
6.項目5に記載のブランクであって、
前記接点(16)にて、前記上向き折り曲げ線(11)と前記下向き折り曲げ線(10及び10’)それぞれとの間の前記角度は、基本的に鉛直又は60°乃至90°の間、さらに具体的には、80°乃至90°の間である、ブランク。
【0924】
7.項目1乃至6の1つに記載のブランクであって、
少なくとも1つの前記折り曲げ線(10及び11)は、前記ブランクの少なくとも1つの表面上の折り曲げ溝によって提供される、ブランク。
【0925】
8.項目1乃至7の1つに記載のブランクであって、
前記ブランクの前記後縁(4)と、前記側縁(4及び4’)の端点との間に隆起部(17)が設けられる、ブランク。
【0926】
9.項目1乃至8の1つに記載のブランクであって、
前記ブランクは、前記後縁(6)における前記ブランクの前記幅は、前記前縁(5)の前記先端と前記接続部分(13)との間の前記ブランクの前記幅よりも小さくなるように、基本的にテーパー形状である、ブランク。
【0927】
10.項目1乃至9の1つに記載のブランクを折り畳むことで形成される手持ち型ツール。
【0928】
上述の詳細な説明にて、少なくとも1つの実施形態例が提示されたが、膨大な数のバリエーションが存在することが理解されるべきである。実施形態例又は複数の実施形態例は、単に例であり、いかなる場合も、本開示の範囲、適用性、又は構成を制限する意図はないとも理解されるべきである。むしろ、上述の詳細な説明は、実施形態例又は複数の実施形態例を実行するために便利な指針を当業者に提供するであろう。