(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-524195(P2021-524195A)
(43)【公表日】2021年9月9日
(54)【発明の名称】遠隔制御装置用衛生ケース
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20210813BHJP
A61L 2/18 20060101ALN20210813BHJP
A61L 101/06 20060101ALN20210813BHJP
【FI】
H04Q9/00 371A
A61L2/18
A61L101:06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2020-563954(P2020-563954)
(86)(22)【出願日】2019年5月17日
(85)【翻訳文提出日】2020年11月18日
(86)【国際出願番号】IB2019054087
(87)【国際公開番号】WO2019220401
(87)【国際公開日】20191121
(31)【優先権主張番号】102018000005505
(32)【優先日】2018年5月18日
(33)【優先権主張国】IT
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520438305
【氏名又は名称】ルカ ラモンダ
【氏名又は名称原語表記】RAMONDA, Luca
(71)【出願人】
【識別番号】520438316
【氏名又は名称】ジョルジュ マブリディス
【氏名又は名称原語表記】MAVRIDIS, Georgios
(71)【出願人】
【識別番号】520438327
【氏名又は名称】ウィリアム ベリナ
【氏名又は名称原語表記】BELLINA, William
(71)【出願人】
【識別番号】520438338
【氏名又は名称】マッシモ クラピス
【氏名又は名称原語表記】CRAPIS, Massimo
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100221899
【弁理士】
【氏名又は名称】高倉 みゆき
(72)【発明者】
【氏名】ルカ ラモンダ
(72)【発明者】
【氏名】ジョルジュ マブリディス
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム ベリナ
(72)【発明者】
【氏名】マッシモ クラピス
【テーマコード(参考)】
4C058
5K048
【Fターム(参考)】
4C058AA30
4C058BB07
4C058JJ07
4C058JJ23
5K048HA12
(57)【要約】
本発明は遠隔制御装置用衛生ケース(1)に関し、遠隔制御装置用衛生ケース(1)は、遠隔制御装置(5)を完全に又は実質的に完全に覆うように構成される第1の包装材(8)と、第1の包装材(8)を完全に又は実質的に完全に覆うように第1の包装材(8)の外側に固定され、第1の包装材(8)から永久的に取り外し可能である第2の包装材(9)と、を備える。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
遠隔制御装置(2a、2b)を完全に又は実質的に完全に覆うように構成される第1の包装材(8)を備え、
前記第1の包装材(8)を完全に又は実質的に完全に覆うように前記第1の包装材(8)の外側に固定され、前記第1の包装材(8)から永久的に取り外し可能である第2の包装材(9)を備えることを特徴とする、遠隔制御装置用衛生ケース(1)。
【請求項2】
前記第2の包装材(9)が接着及び/又は溶接によって前記第1の包装材に固定されることを特徴とする、請求項1に記載のケース(1)。
【請求項3】
前記第2の包装材(9)が連結要素(10)によって前記第1の包装材(8)に固定されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のケース(1)。
【請求項4】
前記連結要素(10)の永久的な破壊によって前記第1の包装材(8)からの前記第2の包装材(9)の永久的な取り外しが行われることを特徴とする、請求項3に記載のケース(1)。
【請求項5】
前記第2の包装材(9)が消毒物質で含浸/処理されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のケース(1)。
【請求項6】
前記第2の包装材(9)が前記第1の包装材(8)の外面(8a)に取り外し可能に固定される1つ以上の層又はフィルムを含み、前記第1の包装材(8)を完全に覆うことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のケース(1)。
【請求項7】
遠隔制御装置(2a、2b)のアクセス開口部(11)を備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のケース(1)。
【請求項8】
前記アクセス開口部(11)を完全に又は実質的に完全に閉鎖するように構成される閉鎖システム(12)を備えることを特徴とする、請求項7に記載のケース(1)。
【請求項9】
前記閉鎖システムが、前記アクセス開口部(11)の境界部付近で前記第1の包装材(8)の内面(8b)上に配置される接着剤層(12)を備え、前記閉鎖システムは前記境界部が閉鎖位置で固着されることを可能にするように構成され、前記アクセス開口部(11)を恒久的に閉鎖し、又は、前記閉鎖システムがカーソルを有し又は有さないジッパー(16)を備えることを特徴とする、請求項8に記載のケース(1)。
【請求項10】
前記第1の包装材(8)から前記第2の包装材(9)を取り外すのを容易にする把持要素(14)を備えることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のケース(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遠隔制御装置用衛生ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
現在一般的に利用されている建物、すなわち、例えばホテルの部屋、病院等のように複数の利用者が利用するように構成された建物において、有線又は無線の遠隔制御装置を使用し、テレビ、ラジオ、ベッド傾斜装置、カーテン開閉器、空調システム等のような電気又は電子装置を遠隔制御することが知られている。
【0003】
典型的にはこのような共用建物を入れ替わりで利用する利用者がこのような遠隔制御装置を取り扱うが、このような遠隔制御装置を次の利用者が使用する前に適切に洗浄又は衛生処理していない場合には、それ以前の使用中に遠隔制御装置上に付着したかもしれない細菌、バクテリア、ウイルス、又は他の病原体が次の利用者に伝染するおそれがある。
【0004】
既知の研究では、実際にテレビの遠隔制御装置がホテルの部屋において最も細菌汚染がある領域であることを確認している。
【0005】
このような問題を回避しようとするために、例えば既知の特許文献1があり、これは遠隔制御装置用ケースを記載する。遠隔制御装置用ケースは少なくとも1つのキーパッドを含む遠隔制御装置全体を実質的に被覆するコーティング包装材を備え、コーティング包装材は少なくとも部分的に透明であり、遠隔制御装置のキーパッドに配置してキーパッドを視認可能にすることができる少なくとも1つのセクタを含む。ケースは少なくとも1つの被覆要素を含み、被覆要素は実質的にセクタにおいてコーティング包装材に取り外し可能に結合され、被覆要素がコーティング包装材から取り外されるまでキーパッドが見えないように構成されている。
【0006】
被覆要素があると、利用者はキーパッドを見ることができない。そのため、利用者は
遠隔制御装置を自由に使用できるようにするために被覆要素を取り外さなければならない。このようにして、利用者はそれまで被覆要素に被覆されていた領域が前の利用者に取り扱われていないことを確認する。
【0007】
しかしながら、引用文献1に記載の既知の解決策は、複数の利用者が使用するように構成される遠隔制御装置を使用する場合の衛生状態を確保する課題を解決しない。実際に、このような既知の解決策はキーパッド上の包装材領域のみの衛生状態を確保し、被覆要素によって保護する一方で、包装材の残りの部分は汚染のおそれに曝されたままである。
【0008】
実際に、第1の利用者は被覆要素を使用することなく装置を制御する、つまり被覆要素を取り外すことなく遠隔制御装置を取り扱う、例えば遠隔制御装置を動かすことができる。この場合、遠隔制御装置を使用しなければならない第2の利用者が被覆要素を取り外しても、被覆要素に元々覆われていない包装材領域上に付着したかもしれない細菌、バクテリア、ウイルス、又は他の病原体と接触することになり、したがってこの取り外しは第2の利用者を保護するのに効果的でない。例えば、遠隔制御装置を使用する建物の清掃員がケースに挿入するために、ケースの被覆要素に覆われていない領域を取り扱わなければならないという事実も汚染のおそれを強調する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】イタリア特許出願公開第20120282号明細書(MO2012A0000282)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は前述の欠点を回避し、特にこのようなケースが以前既に取り扱われていた場合であっても、遠隔制御装置の利用者に衛生的な状態での使用を保証することができる遠隔制御装置用衛生ケースを得ることである。
【0011】
本発明の別の目的は、使いやすい遠隔制御装置用衛生ケースを提供することである。
【0012】
本発明のさらなる目的は、様々なタイプの遠隔制御装置と組み合わせて使用することができる遠隔制御装置用衛生ケースを作ることである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明によるこれら及び他の目的は、遠隔制御装置用衛生ケースを作ることによって達成される。遠隔制御装置用衛生ケースは、遠隔制御装置を完全に又は実質的に完全に覆うように構成される第1の包装材と、第1の包装材を完全に又は実質的に完全に覆うように第1の包装材の外側に固定される第2の包装材と、を備え、このような第2の包装材は第1の包装材から永久的に取り外し可能である。
【0014】
有利には第2の包装材の取り外しの前に、第2の包装材が好ましくは「殻」又は「表皮」のように、第1の包装材、特に第1の包装材の外面を完全に又は実質的に完全に覆う。
【0015】
第2の包装材は第1の包装材、特に第1の包装材の外面を完全に又は実質的に完全に覆い、このような第2の包装材を取り外す前に第1の包装材の外面が細菌、ウイルス、バクテリア又は他の病原体と接触することを防止する。
【0016】
第2の包装材は第1の包装材を完全に覆い、第1の包装材から完全に取り外すことができるので、これは完全な衛生状態を確保する解決策である。実際、以前にケースを取り扱っていた人が誰であろうと、利用者が第2の包装材を取り外して第1の包装材内に絶対的な衛生状態で閉じられていた遠隔制御装置を使用できれば十分である。実際第2の包装材が取り外されるまでは、第2の包装材の外面がそれ以前に接触したかもしれない細菌、ウイルス、バクテリア、及び他の病原体から、第2の包装材が第1の包装材を完全に保護し、したがって第2の包装材が下にある第1の包装材の完全な衛生状態を確保する。
【0017】
本特許出願において「実質的に完全に覆う」という表現は、物体(例えば遠隔制御装置、包装材)の全体を覆うことを意味するが、多量の細菌、ウイルス、バクテリア、又は可能性のある病原体を通過させる危険性がないほど非常に小さい領域(例えば非常に小さいサイズ、特に1ミリメートル未満の穴又は開口部に起因する)を除外する可能性があることを強調しなければならない。
【0018】
有利には、第2の包装材の取り外しの前に、第2の包装材が「殻」又は「表皮」のように第1の包装材を完全に覆う。
【0019】
有利には第2の包装材が第1の包装材から取り外された後は、第2の包装材を第1の包装材上に再び固定することができない。
【0020】
このようにして第2の包装材が汚染された後に第2の包装材が取り外され、その後例えば誤って第1の包装材に再び貼り付けられる危険性を回避する。
【0021】
有利には第2の包装材を接着及び/又は溶接によって第1の包装材に固定することができる。
【0022】
好ましい実施形態では、第2の包装材は取り外すと永久的な変形及び/又は破壊及び/又は機械的劣化及び/又は美的劣化を引き起こすような構造及び/又は材料で作られ、このような第2の包装材を再使用できなくする。
【0023】
好ましい実施形態では、第2の包装材は第1の包装材の外面を(「殻」又は「表皮」のように)完全に覆う層又はフィルム(又は複数の層及び/又はフィルム)から作ることができる。好ましくはこのような層又はフィルムを例えば取り外し可能な接着剤によって第1の包装材の外面に固定し、このような層又はフィルムの取り外しは好ましくは層又はフィルムの永久的な変形及び/又は破壊及び/又は機械的劣化及び/又は美的劣化を引き起こし、その後層又はフィルムを第1の包装材上に再び固定すること又はより一般的に再使用されることを防止する。
【0024】
さらなる有利な実施形態では、第2の包装材を連結要素によって第1の包装材に固定することができる。この場合好ましくは連結要素の永久的な破壊によって、第1の包装材からの第2の包装材の永久的な取り外しを行う。
【0025】
好ましくは可能な連結要素が弱化構造を有し、その破壊を容易にするように構成される。
【0026】
好ましい実施形態では、可能な連結要素を第1の包装材及び第2の包装材と共に一体として(すなわち、単一の本体として)作る。好ましくは連結要素と、第1の包装材と第2の包装材とを共成形によって作る。
【0027】
有利には第1の包装材を適切な密度のプラスチック材料から作り、細菌又はバクテリアを通過させない。
【0028】
好ましくは、第1の包装材を生分解性、再生利用可能な非生分解性又は非再生利用タイプのポリエチレン(PE)又は別のプラスチック材料から作ることができる。
【0029】
有利には第2の包装材を適切な密度のプラスチック材料から作り、細菌又はバクテリアを通過させない。
【0030】
好ましくは、第2の包装材を生分解性、再生利用可能な非生分解性又は非再生利用タイプのポリエチレン(PE)又は別のプラスチック材料から作ることができる。
【0031】
好ましい実施形態では、第2の包装材は例えば「AMUCHINA」(登録商標)という商品名で知られる物質のような消毒物質で含浸/処理される。
【0032】
好ましい実施形態では、ケースが封筒状の構成を有し、より好ましくは矩形平面、場合によっては面取り又は丸みを帯びた境界部を有する。
【0033】
有利にはケースが柔軟性を有し、必ずしも必要ではないが、好ましくは弾性的に変形可能な構造を有し、様々なタイプ及びサイズの遠隔制御装置により良く適応する。
【0034】
好ましい実施形態では、第1の包装材が封筒状の構成を有し、より好ましくは矩形平面、場合によっては面取り又は丸みを帯びた境界部を有する。
【0035】
好ましくは第1の包装材が柔軟性を有し、必ずしも必要ではないが、好ましくは弾性的に変形可能な構造を有し、様々なタイプ及びサイズの遠隔制御装置により良く適応する。
【0036】
好ましい実施形態では、第2の包装材が封筒状の構成を有し、より好ましくは矩形平面、場合によっては面取り又は丸みを帯びた境界部を有し、「殻」又は「表皮」のように第1の包装材を完全に又は実質的に完全に覆うように配置される。
【0037】
好ましくは第2の包装材が柔軟性を有し、必ずしも必要ではないが、好ましくは弾性的に変形可能な構造を有し、様々なタイプ及びサイズの遠隔制御装置により良く適応する。
【0038】
さらなる有利な実施形態では、第2の包装材が第1の包装材の外面に取り外し可能に固定される1つ以上の層又はフィルムを含み、「殻」又は「表皮」のように第1の包装材を完全に覆う。
【0039】
有利には、ケースが遠隔制御装置のアクセス開口部を含む。好ましくはケースがこのようなアクセス開口部を完全に又は実質的に完全に閉鎖するように構成される閉鎖システムを備える。好ましい実施形態では、このような閉鎖システムがカーソルの有無にかかわらず接着剤及び/又はジッパーを含む。より好ましくは、このような閉鎖システムが接着剤層を備え、接着剤層はアクセス開口部の境界部付近で第1の包装材の内面上に配置されてこのような境界部を閉鎖位置に固着することを可能にするように構成され、アクセス開口部を永久的に閉鎖する。好ましくは、ケースが接着剤層の取り外し可能な保護要素を備え、このような取り外し可能な保護要素を取り外す前にアクセス開口部の接着による閉鎖を防止するように構成される。好ましくは、取り外し可能な保護要素がプラスチック材料の帯状部を含む。
【0040】
ケースが封筒状構造を有する有利な場合には、好ましくはアクセス開口部をこのような封筒の周囲端部に形成することができる。
【0041】
さらなる有利な実施形態では、このような第2の包装材の取り外し可能な領域によって第2の包装材を第1の包装材に固定することができ、例えば取り外し可能な接着剤又は溶着によって、好ましくはアクセス開口部の境界部において第1の包装材の外面を覆うように固定することができる。
【0042】
好ましい実施形態では、ケースが好ましくは第2の包装材上に配置される把持要素を備え、第1の包装材から第2の包装材を取り外すのを容易にする。より好ましくは、このような把持要素は第2の包装材の外面から突出する舌部を備える。
【0043】
有利には第1の包装材が、第1の包装材に挿入される遠隔制御装置のキーパッド上に被さるように構成される透明領域を含む。
【0044】
必ずしも必要ではないが、好ましくは第1の包装材は完全に透明である。
【0045】
好ましい実施形態では、第2の包装材が第1の包装材の透明領域上に少なくとも部分的に被さる少なくとも1つの遮蔽領域を含み、ケース内に挿入される遠隔制御装置のキーパッドを少なくとも部分的に隠し、及び/又は第2の包装材が第1の包装材に固定されている間は遠隔制御装置のキーパッドを自由に使用できないようにする。
【0046】
さらなる有利な実施形態では、第2の包装材の可能な遮蔽領域が不透明又は部分的に不透明であり、ケースに挿入する遠隔制御装置のキーパッドを少なくとも部分的に隠し、及び/又は第2の包装材が第1の包装材に固定されている間は遠隔制御装置のキーパッドを自由に使用できないようにする。
【0047】
好ましくは、第2の包装材の可能な遮蔽領域が第2の包装材の可能な遮蔽領域上に配置される1つ以上の表示文及び/又は画像を含み、ケースに挿入する遠隔制御装置のキーパッドを少なくとも部分的に隠し、及び/又は第2の包装材が第1の包装材に固定されている間は遠隔制御装置のキーパッドを自由に使用できないようにするようにする。好ましくは、可能な1つ以上の表示文及び/又は画像が第2の包装材の取り外しに関する少なくとも1つの指示を含む。
【0048】
さらなる有利な実施形態では、第2の包装材の可能な遮蔽領域の剛性及び/又は厚さを増大させ、第2の包装材が第1の包装材に固定されている間はケースに挿入する遠隔制御装置のキーパッドを自由に使用できないようにする。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【
図1】遠隔制御装置をケースに挿入する前の遠隔制御装置及び本発明によるケースの概略平面図である。
【
図2】
図1の遠隔制御装置及びケースの側面図である。
【
図3】遠隔制御装置をケースに挿入中の
図1の遠隔制御装置及びケースの側面図である。
【
図4】遠隔制御装置をケースに完全に挿入した
図1の遠隔制御装置及びケースの側面図である。
【
図5】第1の包装材から第2の包装材を取り外している間の
図1の遠隔制御装置及びケースの側面図である。
【
図6】第1の包装材から第2の包装材を取り外すさらなるステップ中の
図1の遠隔制御装置及びケースの側面図である。
【
図7】第2の包装材を完全に取り外した状態の、
図1のケースに挿入した遠隔制御装置の側面図である。
【
図8】遠隔制御装置を使用中の
図1の遠隔制御装置及びケースの側面図である。
【
図9】第2の包装材を取り外した状態の、本発明によるケースに挿入した有線遠隔制御装置の概略平面図である。
【
図10】
図9の遠隔制御装置及びケースの側面図である。
【
図11】本発明によるケースのさらなる実施形態に挿入した遠隔制御装置の概略平面図である。
【
図12】第2の包装材を取り外す前の、本発明によるケースのさらなる実施形態に挿入した遠隔制御装置の概略平面図である。
【
図13】第2の包装材を取り外す様々なステップにおける
図12の遠隔制御装置及びケースの概略平面図である。
【
図14】第2の包装材を取り外す様々なステップにおける
図12の遠隔制御装置及びケースの概略平面図である。
【
図15】第2の包装材を取り外す様々なステップにおける
図12の遠隔制御装置及びケースの概略平面図である。
【
図16】本発明によるケースのさらなる変形実施形態の概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
本発明による遠隔制御装置用衛生ケースの特徴及び利点は、添付の概略図を参照して、限定の目的ではなく例として与えられる以下の説明からより明らかになるであろう。
【0051】
添付の図面を参照すると、遠隔制御装置用衛生ケースの全体を符号1で示している。
図1〜
図8、及び
図11〜
図15は、電気又は電子装置の遠隔制御に使用可能な無線式の符号2aで示す遠隔制御装置の第1の例を図示する。
図8の非限定的な例では遠隔制御装置2aによって遠隔制御可能な電子機器はテレビ3であるが、図示していない別の実施形態では例えばラジオ、コンピュータ、傾斜ベッド、カーテン開閉装置、エアコン制御装置等であってもよい。
【0052】
例えば
図9及び
図10に例示するさらなる実施形態では、符号2bで示す遠隔制御装置は有利には有線式、即ち、遠隔制御装置2bを介して制御される電気又は電子装置(図示せず)に接続するケーブル4を設けるものでもよい。
【0053】
いずれにしても、本発明は無線遠隔制御装置及び有線遠隔制御装置の両方で使用できることを強調する。
【0054】
無線式2a及び有線式2bの両方の遠隔制御装置は、好ましくは電気機械式及び/又は「タッチ」タイプの1つ以上のキー6を備えるキーパッド5を備え、このキーパッドを作動させる、例えばキーパッド5を押すことにより、
図8に指7を概略的に示している利用者は遠隔制御装置によって遠隔操作する装置の1つ以上の機能を作動させることができる。例えばこのような装置がテレビ3である場合には、キーパッド5によりチャネルの変更、音量の増大等をさせることができる。
【0055】
例えば遠隔制御装置がベッドの傾斜を制御するものである場合、キーパッド5はこのような傾斜を制御するキーを備えることができる。
【0056】
ケース1は遠隔制御装置2a又は2bを完全に又は実質的に完全に収容するように構成される第1の包装材8を備える。
【0057】
有利には第1の包装材8はケース1の中に挿入する遠隔制御装置2a、2bのキーパッド5上に被さるように構成される少なくとも1つの透明領域80を含み、利用者がキーパッド5を見ることができる。
【0058】
必ずしも必要ではないが、有利には第1の包装材は完全に透明である。
【0059】
ケース1は第1の包装材8を完全に又は実質的に完全に覆うように第1の包装材8の外側に固定される第2の包装材9からなり、このような第1の包装材8から永久的に取り外し可能である。
【0060】
有利には第2の包装材9の取り外し前に、第2の包装材は「殻」又は「表皮」のように第1の包装材8、特にその外面8aを完全に覆う。
【0061】
以下でより良く説明されるように、有利には第2の包装材9が第1の包装材8から取り外されると、第2の包装材9は第1の包装材8に再び固定することができない。
【0062】
有利には第1の包装材8は適切な密度のプラスチック材料から作られ(例えば、0.005mm〜1mmの厚さを有することができる)、細菌又はバクテリアを通過させない。好ましくは第1の包装材8は生分解性、再生利用可能な非生分解性又は非再生利用タイプのポリエチレン(PE)又は別のプラスチック材料から作られる。
【0063】
有利には第2の包装材9も適切な密度のプラスチック材料から作られ(例えば、0.005mm〜1mmの厚さを有することができる)、細菌又はバクテリアを通過させず、好ましくは生分解性、再生利用可能な非生分解性又は非再生利用タイプのポリエチレン(PE)又は別のプラスチック材料から作られる。必ずしも必要ではないが、有利には第2の包装材9は例えば「AMUCHINA」(登録商標)という商品名で知られる物質のような消毒物質で含浸又は処理される。
【0064】
好ましい実施形態では、第2の包装材9を接着及び/又は溶接によって第1の包装材8に固定する。
【0065】
例えば、第2の包装材9は第1の包装材8の外面8aを(「殻」又は「表皮」のように)完全に覆う層又はフィルムから作ることができる。このような層又はフィルムを例えば取り外し可能な接着剤によってこのような外面8aに固定し、このような層又はフィルムの取り外しは層又はフィルムの永久的な変形及び/又は破壊及び/又は機械的劣化及び/又は美的劣化を引き起こし、その後層又はフィルムを第1の包装材8に再び固定すること又はより一般的に再使用されることを防止する。
【0066】
例えば
図1〜
図8に示すさらなる有利な実施形態では、第2の包装材9を連結要素10によって第1の包装材8に固定することができる。有利には連結要素10を代替的に又は組み合わせて、例えば接着のようなさらなる固定手段を設けることができる。
【0067】
例えば、第2の包装材9は第1の包装材8の外面8aを完全に覆う層又はフィルムから作ることができ、このような層又はフィルムを取り外し可能な接着剤を介してこのような外面8aに固定し、さらに連結要素10、例えば第1の包装材8を第2の包装材9に接合するプラスチック材料のフラップによって第1の包装材8に固定する。
【0068】
好ましくは、連結要素10は、第1の包装材8の外面8aを第2の包装材9の内面9bに接合し、第2の包装材9が第1の包装材8を完全に覆うときに第2の包装材9によって完全に覆われるように配置され、第2の包装材9はまた、第2の包装材9を取り外す前に第2の包装材9の外面9aに接触する可能性のある細菌、ウイルス、バクテリア、又は他の病原体との接触から連結要素10を保護する。
【0069】
有利には連結要素10の永久的な破壊によって、第1の包装材8からの第2の包装材9の永久的な取り外しを行う。
【0070】
例えば
図6及び
図7を参照すると、このような第2の包装材9を第1の包装材8から永久的に取り外すために第1の包装材8から離れる方向に第2の包装材9の牽引力を作用させることにより、一旦連結要素10の極限引張強度を超えると連結要素10が破壊し、その結果第2の包装材9を第1の包装材8から永久的に取り外す。
【0071】
必ずしも必要ではないが、好ましくは連結要素10は連結要素10の破壊を容易にするように構成される弱化構造を有する。例えば連結要素10は連結要素10に沿って穴が一連に整列する破壊ミシン目を有することができ、引き裂きに対する抵抗を低減する。
【0072】
必ずしも必要ではないが、好ましくは連結要素10は第1の包装材8及び第2の包装材9と一体に作られ、例えばこのような3つの要素の共成形によって、又は連結要素10を第1の包装材及び第2の包装材上に重ね成形することによって、それらを一緒に連結する。
【0073】
有利にはケース1は封筒状の構成を有し、好ましくは矩形平面、場合によっては面取り又は丸みを帯びた境界部を有する。
【0074】
好ましくはケース1は柔軟性を有し、必ずしも必要ではないが、有利には弾性的に変形可能な構造を有し、様々なタイプ及びサイズの遠隔制御装置により良く適応する。
【0075】
好ましい実施形態では、第1の包装材8は封筒状の構成を有し、好ましくは矩形平面、場合によっては面取り又は丸みを帯びた境界部を有する。
【0076】
好ましくは第1の包装材8は柔軟性を有し、必ずしも必要ではないが、有利には弾性的に変形可能な構造を有し、様々なタイプ及びサイズの遠隔制御装置により良く適応する。
【0077】
好ましい実施形態では、第2の包装材9は封筒状の構成を有し、より好ましくは矩形平面、場合によっては面取り又は丸みを帯びた境界部を有し、「殻」又は「表皮」のように第1の包装材を完全に又は実質的に完全に覆うように配置される。
【0078】
好ましくは第2の包装材9は柔軟性を有し、必ずしも必要ではないが、有利には弾性的に変形可能な構造を有し、様々なタイプ及びサイズの遠隔制御装置により良く適応する。
【0079】
添付の図に示されていない有利な変形実施形態では、第2の包装材9は第1の包装材8の外面8aに取り外し可能に固定される1つ以上の層又はフィルムを含み、第1の包装材8を完全に又は実質的に完全に覆うことができる。
【0080】
有利にはケース1は遠隔制御装置2a、2bを挿入するアクセス開口部11を含む。
【0081】
ケース1が封筒状構造を有する場合には、有利にはアクセス開口部11をこのような封筒の周囲端部に形成することができる。
【0082】
図示されていない更なる有利な実施形態では、アクセス開口部11をケース1の様々な位置に形成することができる。
【0083】
好ましくは、ケース1はアクセス開口部11を完全に又は実質的に完全に閉鎖するように構成される閉鎖システムを備える。
【0084】
本特許出願において「アクセス開口部を実質的に完全に閉鎖する」という表現は、開口部を完全に閉鎖することを意味し、大量の細菌、ウイルス、バクテリア、又は可能性のある病原体を通過させる危険性がないほど非常に小さい領域(好ましくは最大寸法1ミリメートル未満)を除外する可能性があることを強調する。
【0085】
有利にはアクセス開口部11の閉鎖システムはカーソルの有無にかかわらず接着剤及び/又はジッパーを含むことができる。
【0086】
例えば
図3bに概略的に例示する例示的な実施形態では、このような閉鎖システムは有利には接着剤層12を備え、接着剤層12はアクセス開口部11の境界部付近で第1の包装材8の内面8b上に配置される。接着剤層12はこのような境界部を閉鎖位置(例えば、
図4に示すように)に固着することを可能にし、アクセス開口部11を永久的に閉鎖する。
【0087】
有利にはケース1は接着剤層12の取り外し可能な保護要素13を備えることができ、このような取り外し可能な保護要素13を取り外す前のアクセス開口部11の接着による閉鎖を防止するように構成される。
【0088】
有利には取り外し可能な保護要素13はプラスチック材料の帯状部を含むことができる。
【0089】
図9及び
図10に例示する例示的な実施形態では、ケース1の柔軟性によりアクセス開口部11の境界部はアクセス開口部11の境界部を閉鎖してケーブル4を包み込むことができ、ケーブル4がケース1から出ることを可能にすると同時に、遠隔制御装置2bをケース1内に完全に又は実質的に完全に閉じることを確実にする。
【0090】
図11に概略的に示すさらなる実施形態では、アクセス開口部11の閉鎖システムは、第1の包装材8上のこのようなアクセス開口部11に配置されるジッパー16又は任意の既知の固定手段を含むことができる。
図11の例示的な実施形態ではジッパー16にはカーソルを設けていないが、図示されていないさらなる有利な実施形態ではジッパー16にカーソルを設けることができ、ジッパーの閉鎖を容易にするように構成される。
【0091】
図12〜
図15に概略的に示すさらなる有利な実施形態では、第2の包装材9をこのような第2の包装材の取り外し可能な領域17を介して第1の包装材8に固定することができ、例えば取り外し可能な接着剤を介して、有利にはアクセス開口部11の境界部において外面8aを覆うように固定することができる。
【0092】
図12〜
図15に概略的に例示するように、このような有利な実施形態では、例えば無線式の遠隔制御装置2a(ただし有線式の遠隔制御装置2bの場合も同様)をケース1に挿入し、アクセス開口部11をアクセス開口部11に設ける閉鎖システム(例えば、カーソルの有無にかかわらず、接着剤及び/又はジッパー)を介して閉鎖すると、第2の包装材9の取り外し可能領域な17を例えば弱化領域18で引き裂き、第1の包装材8の外面8aから例えば引っ張って分離させることによって、第2の包装材9自体の残りの部分から取り外すことができる。この時点で例えば
図14及び
図15に例示するように、第2の包装材9を取り外し、遠隔制御装置2aを第1の包装材8によって保護されたままにできる。
【0093】
有利にはケース1は第1の包装材8から第2の包装材9を取り外すのを容易にするように構成される把持要素を備えることができる。
【0094】
好ましくは、把持要素は第2の包装材9の外面9aから突出する舌部14を備える。
【0095】
例えば
図16に示す有利な変形実施形態では、第2の包装材9が第1の包装材8の透明領域80上に少なくとも部分的に被さる少なくとも1つの遮蔽領域15を含み、ケース1内に挿入する遠隔制御装置2a、2bのキーパッド5を少なくとも部分的に隠し、及び/又はこのような第2の包装材9が第1の包装材8に固定されている間は遠隔制御装置2a、2bのキーパッド5を自由に使用できないようにする。
【0096】
有利な実施形態では、第2の包装材9の遮蔽領域15は不透明又は部分的に不透明であり、ケース1内に挿入する遠隔制御装置2a、2bのキーパッド5を少なくとも部分的に隠し、及び/又はこのような第2の包装材9が第1の包装材8に固定されている間は遠隔制御装置2a、2bのキーパッド5を自由に使用できないようにする。
【0097】
必ずしも必要ではないが、好ましくは遮蔽領域15は遮蔽領域15上に配置される1つ以上の表示文及び/又は画像を含み、ケース1内に挿入する遠隔制御装置2a、2bのキーパッド5を少なくとも部分的に隠し、及び/又はこのような第2の包装材9が第1の包装材8に固定されている間は遠隔制御装置2a、2bのキーパッド5を自由に使用できないようにする。
【0098】
好ましくは、このような1つ以上の表示文及び/又は画像は第2の包装材9の取り外しに関する少なくとも1つの指示を含み、このような指示は例えば遠隔制御装置を使用する前に第2の包装材9を取り外さなければならないという指示を含むことができる。
【0099】
さらなる有利な実施形態では、遮蔽領域15の剛性及び/又は厚さを増大させ、第2の包装材9が第1の包装材8に固定されている間はケース1に挿入する遠隔制御装置2a、2bのキーパッド5を自由に使用できないようにする(例えば、遮蔽領域15の厚さが増大することでキーパッドを自由に取り扱うことができなくなるため)。このような剛性及び/又は厚さの増大は、例えば第2の包装材9の内側又は上方に剛性プラスチック材料からなる挿入物を配置することで達成することができる。
【0100】
図示されていない更なる有利な変形実施形態では、遮蔽領域15があるかどうかにかかわらず第1の包装材8及び/又は第2の包装材9は1つ以上の表示文及び/又は図面を保持し、例えば商品名若しくはロゴ及び/又はケース1を使用する操作命令を示すことができ、これは例えば使用前に第2の包装材9を取り外す命令、又は第2の層が存在しない場合(例えば、前の利用者によって既に取り外されているため)に新しいケース1を要求する命令等である。
【0101】
本発明によるケース1の操作は以下の通りである。
【0102】
遠隔制御装置を設置する建物を清掃し、新しい利用者を受け入れる準備をするときはいつでも、清掃及び/又は準備担当者は遠隔制御装置2a、2b上に既に存在する可能性のあるケースを取り外し、本発明によるケース1内にアクセス開口部11を介して遠隔制御装置2a、2bを挿入し、遠隔制御装置2a、2bがケース1内で完全に又は実質的に完全に閉じられることを確認する。
【0103】
次に、例えば
図1〜
図10を参照して、ケース1に存在する閉鎖システムを介してアクセス開口部9を閉鎖し、保護要素13を取り外し、次いで接着剤層12上のアクセス開口部11の境界部を閉鎖し、閉鎖状態でアクセス開口部11の境界部を封止する。
図11に例示するさらなる実施形態では、ジッパー16の作用でアクセス開口部を閉鎖することができる。
【0104】
このような状態で遠隔制御装置2a、2bはケース1によって完全に閉じられる。遠隔制御装置2bが有線式の場合にはケーブル4のみがケース1から出てくる。
【0105】
新しい利用者がケース1内に閉じられた遠隔制御装置2a、2bを使用しようとするとき、遠隔制御装置2a、2bを使用する前に例えば把持要素14に作用して、前もって第1の包装材8及び遠隔制御装置2a、2bを完全に閉じていた第2の包装材9を取り外す。
【0106】
一旦取り外されると、例えば第2の包装材9の取り外し中に劣化するため、及び/又は第1の包装材8に接合していた可能性のある連結要素10を第2の包装材9の取り外し中に破壊するため、第2の包装材9を第1の包装材8に再び固定することができない。
【0107】
第2の包装材9が存在することで第2の包装材9を取り外す前にその下にある第1の包装材8の外面8aが保護され、その結果、第2の包装材9を取り外す前にケースを取り扱う可能性があっても、第1の包装材8の外面8aは可能性のある細菌、バクテリア、ウイルス、又は他の病原体と接触する危険性がない。
【0108】
必ずしも必要ではないが、有利には第2の包装材9は遮蔽領域15を有し、この場合利用者は遠隔制御装置を自由に使用できるようにするために第2の層9を取り外さなければならない。このようにして利用者が使用前に第2の層9を取り外すことを忘れる危険性を低減する。
【0109】
以上の説明から本発明の対象装置の特徴は明らかであり、同様に相対的な利点も明らかである。
【0110】
最後に、このように着想した装置は全て本発明に包含される多数の修正及び変形を受けることができることは明らかである。さらに、詳細な内容の全てを技術的に均等な要素に置き換えることができる。実際には、使用する材料及びサイズは技術的要件に応じていかなるものであってもよい。
【国際調査報告】