(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-524820(P2021-524820A)
(43)【公表日】2021年9月16日
(54)【発明の名称】ハイブリッド動力装置
(51)【国際特許分類】
B60K 6/24 20071001AFI20210820BHJP
F02B 61/00 20060101ALI20210820BHJP
B60K 6/48 20071001ALI20210820BHJP
B60K 6/387 20071001ALI20210820BHJP
B60W 10/02 20060101ALI20210820BHJP
B60W 20/20 20160101ALI20210820BHJP
B60W 20/40 20160101ALI20210820BHJP
B60K 6/365 20071001ALI20210820BHJP
B60K 6/50 20071001ALI20210820BHJP
【FI】
B60K6/24ZHV
F02B61/00 D
B60K6/48
B60K6/387
B60W10/02 900
B60W20/20
B60W20/40
B60K6/365
B60K6/50
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2020-504689(P2020-504689)
(86)(22)【出願日】2019年12月6日
(85)【翻訳文提出日】2020年1月27日
(86)【国際出願番号】CN2019123484
(87)【国際公開番号】WO2021003990
(87)【国際公開日】20210114
(31)【優先権主張番号】201910628659.4
(32)【優先日】2019年7月11日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520030523
【氏名又は名称】宿州市▲金▼堯健康科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】Suzhou Xinyao Health Technology Co., Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】特許業務法人コスモス国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100145517
【弁理士】
【氏名又は名称】宮原 貴洋
(72)【発明者】
【氏名】ケイ セツバイ
【テーマコード(参考)】
3D202
【Fターム(参考)】
3D202AA08
3D202BB37
3D202BB65
3D202CC41
3D202DD18
3D202EE01
3D202EE23
(57)【要約】
本発明は、ハイブリッド動力装置を開示し、該ハイブリッド動力装置は、動力ボックスを備え、前記動力ボックスの内部には、変換室が設けられ、前記変換室には、リミテッドスリップユニットが設けられ、前記リミテッドスリップユニットの内部には、エンジンケースが摺動可能に嵌合して接続され、前記エンジンケースの内部には、点火室が設けられ、前記点火室の内部には、ネイピアデルティックエンジン装置が設けられ、前記ネイピアデルティックエンジン装置の内部には、左右に延在している動力出力用の出力軸が設けられ且つ前記動力ボックスの右部の外側に位置し、前記エンジンケースの左側の端面には、開放スロットが設けられ、前記開放スロットの内部には、高速離脱装置が設けられ、伝動速度が高速になると、前記高速離脱装置により電気駆動との接続部分が切断される。本発明は、構造がシンプルであり、操作しやすく、遠心作用により低速電気駆動−高速オイル・ガス駆動の自動化装置が実現される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力ボックスを備えるハイブリッド動力装置であって、
前記動力ボックスの内部には、変換室が設けられ、前記変換室には、リミテッドスリップユニットが設けられ、前記リミテッドスリップユニットの内部には、エンジンケースが摺動可能に嵌合して接続され、前記エンジンケースの内部には、点火室が設けられ、前記点火室の内部には、ネイピアデルティックエンジン装置が設けられ、前記ネイピアデルティックエンジン装置の内部には、左右に延在している動力出力用の出力軸が設けられ且つ前記動力ボックスの右部の外側に位置し、前記エンジンケースの左側端面には、開放スロットが設けられ、前記開放スロットの内部には、高速離脱装置が設けられ、伝動速度が高速になると、前記高速離脱装置により電気駆動との接続部分が切断され、前記変換室の内部には、太陽遊星伝動ユニットが設けられ且つ前記リミテッドスリップユニットの左端に位置し、前記太陽遊星伝動ユニットは、前記ネイピアデルティックエンジン装置の開閉を制御し、前記太陽遊星伝動ユニットの左側には、遠心ロックレバー装置が設けられ、前記太陽遊星伝動ユニットの内部には、左右に延在している電力供給軸が設けられ、前記電力供給軸には、前記高速離脱装置に伝動接続される伝動噛合装置が設けられ、前記変換室の左端の内壁には、電動機が内嵌され且つ前記電力供給軸に伝動接続され、前記変換室の頂端の内壁には、前記遠心ロックレバー装置の上端に位置して遠心ロックレバー装置を制御するための係合装置が設けられ、速度が所定値になると遠心力により太陽遊星伝動ユニットがロックされ、回動部品が切り換えられ、ガソリン動力駆動になる、
ことを特徴とするハイブリッド動力装置。
【請求項2】
前記リミテッドスリップユニットは、前記変換室の内壁に固定して接続され上下に対称的となる支持台を備え、前記支持台の内部には、対称中心側に近い制限室が設けられ、前記制限室の内部には、ストップリングが摺動可能に嵌合して接続され、前記ストップリングの内側には、エンジンケースが固定して接続され、前記エンジンケースの内部には、ネイピアデルティックエンジン装置及び前記高速離脱装置が設けられ、前記エンジンケースの左端の端面には、前記点火室に連通している開口が設けられ、前記支持台の左端の端面には、環状板が固定して接続され、前記環状板には、貫通孔が設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド動力装置。
【請求項3】
前記ネイピアデルティックエンジン装置は、前記点火室の左端の内壁に回動可能に嵌合して接続され左右に延在している出力軸を備え、前記出力軸には、前記動力ボックスの左側の外部に位置するスプライン溝が設けられ、前記出力軸には、前記点火室の内部に位置するフレームが回動可能に嵌合して接続され、前記フレームの内部には、エンジン室が設けられ、前記出力軸の右端の末端には、前記エンジン室の内部に位置するターンテーブルが設けられ、前記ターンテーブルの左端の端面には、固定ピンが設けられ、前記固定ピンには、3ピース弁が回動可能に嵌合して接続され、前記エンジン室の内部には、ピストンチューブが設けられ、前記ピストンチューブの内部には、ピストン室が設けられ、前記ピストン室の右端の内壁には、外界に連通して接続された3つのオイルパイプが設けられ、前記ピストン室の内部には、前記オイルパイプに対応して前記点火室の内部まで貫通しているスパークプラグが設けられ、前記ピストン室には、3枚のヒンジ板がヒンジ連結され、前記ヒンジ板は、前記弁にヒンジ連結されている、
ことを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載のハイブリッド動力装置。
【請求項4】
前記高速離脱装置は、前記開放スロットの右端の内壁に設けられ左右に延在している従動軸を備え、前記従動軸の左端の末端には、従動カプリングディスクが設けられ、前記開放スロットには、前記従動軸の上下端に位置し且つ対称的となる遠心プッシュブロックが摺動可能に嵌合して接続され、前記従動軸と前記遠心プッシュブロックの相互近接側には、復位バネが押し当てられて接続され、前記遠心プッシュブロックの相互近接側には、主動プッシュロッドが固定して接続され、前記主動プッシュロッドには、前記伝動噛合装置の内部に位置する半円状プッシュブロックが設けられる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド動力装置。
【請求項5】
前記太陽遊星伝動ユニットは、前記変換室の内部に回動可能に嵌合して接続され左右に延在している電力供給軸を備え、前記電力供給軸の右端の末端には、伝動噛合装置が伝動接続され、前記電力供給軸には、前記伝動噛合装置の左端に位置する太陽歯車が設けられ、前記電力供給軸には、前記太陽歯車の左端の内部に位置する遊星キャリアが設けられ、前記遊星キャリアには、前記太陽歯車に噛合して接続され且つ上下に対称的となる遊星歯車が設けられ、上端の前記遊星歯車の右端の端面には、遊星軸が設けられ、前記遊星軸には、前記貫通孔の内部に位置するスレッドキャップがネジ接続され、前記スレッドキャップの右端の端面には、スタートレバーが回動可能に嵌合して接続され、前記遊星キャリアの左側には、上下に対称的となるロック溝が設けられ、前記電力供給軸には、移動ブロックがネジ接続され、前記移動ブロックには、前記ロック溝に当接して接続されるロックレバーが設けられ、前記移動ブロックと前記変換室の相互近接側の内壁には、ねじりバネが押し当てられて接続され、前記変換室の内部には、前記遊星歯車に噛合して接続されるためのリングギヤが設けられ、前記リングギヤの左端には、前記遠心ロックレバー装置が固定して接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド動力装置。
【請求項6】
前記遠心ロックレバー装置は、前記遠心ボックスを備え、前記遠心ボックスの内部には、遠心室が設けられ、前記遠心室の内部には、スライダーが摺動可能に嵌合して接続され、前記スライダーと前記遠心室の相互近接側には、引張バネが押し当てられて接続され、対称中心から離れた前記スライダー側には、左右に対称的であり且つ上下に延在している接続ロッドが固定して接続され、前記接続ロッドには、前記係合装置の内部に位置するロックレバーが設けられる、
ことを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド動力装置。
【請求項7】
前記伝動噛合装置は、前記切り替えボックスを備え、前記切り替えボックスの内部には、切り替え室が設けられ、前記切り替え室の右端の内壁には、上下に対称的であり且つ左右に延在している従動プッシュロッドが摺動可能に嵌合して接続され、前記従動プッシュロッドの左端の内部には、前記半円状プッシュブロックに当接して接続される従動プッシュブロックが設けられ、前記従動プッシュロッドの右端には、前記変換室の内部に位置する主動軸接続ディスクが設けられ、前記主動軸接続ディスクと前記切り替えボックスの相互近接側には、止めバネが押し当てられて接続される、
ことを特徴とする請求項1又は5に記載のハイブリッド動力装置。
【請求項8】
前記係合装置は、係合ブロックを備え、前記係合ブロックの内部には、内向きに開口したスライド室が設けられ、前記係合ブロックの内部には、前記スライド室に連通して接続され且つ中心対称である係合溝が設けられ、前記係合溝の内壁には、バッファブロックが固定して接続され、前記バッファブロックには、テープ状トラックブロックが設けられ、前記係合溝の内部には、左右対称であるスライド柱が摺動可能に嵌合して接続され、前記スライド柱の間には、受力板が固定して接続され、前記スライド柱には、掴みレバーが回動可能に嵌合して接続され、前記掴みレバーには、前記テープ状トラックブロックに当接して接続されるローラが設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド動力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動力エネルギーの技術分野に関し、具体的には、一種のハイブリッド動力装置である。
【背景技術】
【0002】
ハイブリッド動力は、自動車がガソリン駆動と電気駆動の2種の駆動方式を用いることを指す。車両は、起動又は停止するときに、モータだけで駆動され、所定の速度に達しないと、エンジンが作動しないため、エンジンを常に最適な作動状態に保持でき、動力特性に優れ、排出量が低いという利点がある。
【0003】
現在、市販のハイブリッド動力駆動装置では、動力の切り替えには手動による制御が必要であり、使用するときに操作者による切り替えの遅延によりエネルギー動力が浪費されることがある。さらに、従来の切り替え操作方式には、電子センサの信号制御が使用され、遅延性があり、且つセンサが壊れやすいので切り替え不能を引き起こしやすい。したがって、かかる産業では、動力切り替えの自動化・機械化が可能なハイブリッド入力装置が利用される傾向になり、本発明は、上記問題を解決できる装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国特許出願公開第102862469号明細書
【0005】
本発明は、車輪に接続されるハイブリッド動力駆動装置を提供し、この駆動装置は、前遊星歯車セットの太陽歯車、前遊星歯車セットの遊星歯車、前遊星歯車セットの外リングギヤ、後遊星歯車セットの太陽歯車、後遊星歯車セットの遊星歯車、後遊星歯車セットの外リングギヤ、前後遊星歯車セットがともに使用する遊星キャリアの二重遊星歯車セット、エンジン、第1モータ、第2モータ、差動装置、第1クラッチ、第2クラッチを備える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、従来技術の欠陥を解決できるハイブリッド動力装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、一種のハイブリッド動力装置を開示し、該ハイブリッド動力装置は、動力ボックスを備え、前記動力ボックスの内部には、変換室が設けられ、前記変換室には、リミテッドスリップユニットが設けられ、前記リミテッドスリップユニットの内部には、エンジンケースが摺動可能に嵌合して接続され、前記エンジンケースの内部には、点火室が設けられ、前記点火室の内部には、ネイピアデルティックエンジン装置が設けられ、前記ネイピアデルティックエンジン装置の内部には、左右に延在している動力出力用の出力軸が設けられ且つ前記動力ボックスの右部の外側に位置し、前記エンジンケースの左側端面には、開放スロットが設けられ、前記開放スロットの内部には、高速離脱装置が設けられ、伝動速度が高速になると、前記高速離脱装置が電気駆動との接続を切断し、前記変換室の内部には、太陽遊星伝動ユニットが設けられ且つ前記リミテッドスリップユニットの左端に位置し、前記太陽遊星伝動ユニットは、前記ネイピアデルティックエンジン装置の開閉を制御し、前記太陽遊星伝動ユニットの左側には、遠心ロックレバー装置が設けられ、前記太陽遊星伝動ユニットの内部には、左右に延在している電力供給軸が設けられ、前記電力供給軸には、前記高速離脱装置に伝動接続される伝動噛合装置が設けられ、前記変換室の左端の内壁には、電動機が内嵌され且つ前記電力供給軸に伝動接続され、前記変換室の頂端の内壁には、前記遠心ロックレバー装置の上端に位置して遠心ロックレバー装置を制御するための係合装置が設けられ、速度が所定値になると遠心力により太陽遊星伝動ユニットがロックされ、回動部品が切り換えられ、ガソリン動力駆動になる。
【0008】
好ましくは、前記リミテッドスリップユニットは、前記変換室の内壁に固定して接続される上下に対称的となる支持台を備え、前記支持台の内部には、対称中心側に近い制限室が設けられ、前記制限室の内部には、ストップリングが摺動可能に嵌合して接続され、前記ストップリングの内側には、エンジンボックスが固定して接続され、前記エンジンボックスの内部には、ネイピアデルティックエンジン装置及び前記高速離脱装置が設けられ、前記エンジンボックスの左端の端面には、前記点火室に連通している開口が設けられ、前記支持台の左端の端面には、環状板が固定して接続され、前記環状板には、貫通孔が設けられ、変位することなく回動することを確保する。
【0009】
好ましくは、前記ネイピアデルティックエンジン装置は、前記点火室の左端の内壁に回動可能に嵌合して接続される左右に延在している出力軸を備え、前記出力軸には、前記動力ボックスの左側の外部に位置するスプライン溝が設けられ、前記出力軸には、前記点火室の内部に位置するフレームが回動可能に嵌合して接続され、前記フレームの内部には、エンジン室が設けられ、前記出力軸の右端の末端には、前記エンジン室の内部に位置するターンテーブルが設けられ、前記ターンテーブルの左端の端面には、固定ピンが設けられ、前記固定ピンには、3ピース弁が回動可能に嵌合して接続され、前記エンジン室の内部には、ピストンチューブが設けられ、前記ピストンチューブの内部には、ピストン室が設けられ、前記ピストン室の右端の内壁には、外界に連通して接続された3つのオイルパイプが設けられ、前記ピストン室の内部には、前記オイルパイプに対応して前記点火室の内部まで貫通しているスパークプラグが設けられ、前記ピストン室には、3枚のヒンジ板がヒンジ連結され、前記ヒンジ板は、前記弁にヒンジ連結され、それにより、3シリンダの動力により起動され、効率が向上する。
【0010】
好ましくは、前記高速離脱装置は、前記開放スロットの右端の内壁に設けられ左右に延在している従動軸を備え、前記従動軸の左端の末端には、従動カプリングディスクが設けられ、前記開放スロットには、前記従動軸の上下端に位置し且つ対称的となる遠心プッシュブロックが摺動可能に嵌合して接続され、前記従動軸と前記遠心プッシュブロックの相互近接側には、復位バネが押し当てられて接続され、前記遠心プッシュブロックの相互近接側には、主動プッシュロッドが固定して接続され、前記主動プッシュロッドには、前記伝動噛合装置の内部に位置する半円状プッシュブロックが設けられ、高速の場合は、電力に接続される部分が切断される。
【0011】
好ましくは、前記太陽遊星伝動ユニットは、前記変換室の内部に回動可能に嵌合して接続され左右に延在している電力供給軸を備え、前記電力供給軸の右端の末端には、伝動噛合装置が伝動接続され、前記電力供給軸には、前記伝動噛合装置の左端に位置する太陽歯車が設けられ、前記電力供給軸には、前記太陽歯車の左端の内部に位置する遊星キャリアが設けられ、前記遊星キャリアには、前記太陽歯車に噛合して接続され且つ上下に対称的となる遊星歯車が設けられ、上端の前記遊星歯車の右端の端面には、遊星軸が設けられ、前記遊星軸には、前記貫通孔の内部に位置するスレッドキャップがネジ接続され、前記スレッドキャップの右端の端面には、スタートレバーが回動可能に嵌合して接続され、前記遊星キャリアの左側には、上下に対称的となるロック溝が設けられ、前記電力供給軸には、移動ブロックがネジ接続され、前記移動ブロックには、前記ロック溝に当接して接続されるロックレバーが設けられ、前記移動ブロックと前記変換室の相互近接側の内壁には、ねじりバネが押し当てられて接続され、前記変換室の内部には、前記遊星歯車に噛合して接続されるためのリングギヤが設けられ、前記リングギヤの左端には、前記遠心ロックレバー装置が固定して接続され、それにより、装置の動力が連通している。
【0012】
好ましくは、前記遠心ロックレバー装置は、前記遠心ボックスを備え、前記遠心ボックスの内部には、遠心室が設けられ、前記遠心室の内部には、スライダーが摺動可能に嵌合して接続され、前記スライダーと前記遠心室の相互近接側には、引張バネが押し当てられて接続され、対称中心から離れた前記スライダー側には、左右に対称的であり且つ上下に延在している接続ロッドが固定して接続され、前記接続ロッドには、前記係合装置の内部に位置するロックレバーが設けられ、それにより、回動部品の自動切り替えが実現される。
【0013】
好ましくは、前記伝動噛合装置は、前記切り替えボックスを備え、前記切り替えボックスの内部には、切り替え室が設けられ、前記切り替え室の右端の内壁には、上下に対称的であり且つ左右に延在している従動プッシュロッドが摺動可能に嵌合して接続され、前記従動プッシュロッドの左端の内部には、前記半円状プッシュブロックに当接して接続される従動プッシュブロックが設けられ、前記従動プッシュロッドの右端には、前記変換室の内部に位置する主動軸接続ディスクが設けられ、前記主動軸接続ディスクと前記切り替えボックスの相互近接側には、止めバネが押し当てられて接続され、それにより、低速伝動部分が連通している。
【0014】
好ましくは、前記係合装置は、係合ブロックを備え、前記係合ブロックの内部には、内向きに開口したスライド室が設けられ、前記係合ブロックの内部には、前記スライド室に連通して接続され且つ中心対称である係合溝が設けられ、前記係合溝の内壁には、バッファブロックが固定して接続され、前記バッファブロックには、テープ状トラックブロックが設けられ、前記係合溝の内部には、左右対称であるスライド柱が摺動可能に嵌合して接続され、前記スライド柱の間には、受力板が固定して接続され、前記スライド柱には、掴みレバーが回動可能に嵌合して接続され、前記掴みレバーには、前記テープ状トラックブロックに当接して接続されるローラが設けられ、それにより、固定が補助される。
【発明の効果】
【0015】
本発明の有益な効果は、以下のとおりである。本発明は、構造がシンプルで、操しやすく、太陽遊星歯車の構造特性を利用して低速の場合に固定遊星歯車によりリングギヤを駆動し、遠心力作用と組み合わせて速度が所定値に上がるとリングギヤをロックし遊星歯車により駆動して、ネイピアデルティックエンジン装置を点火するものであり、ネイピアデルティックエンジン装置は、スペースを最適化させるとともにオイル・ガス転化効率を高め、出力端の高速回動を実現し、遠心力で電気駆動とオイル・ガス駆動との接続部分を制御することで、自体の切り替えの自動化を実現し、低速の場合は電気駆動、高速の場合はオイル・ガス駆動を行い、それにより、手動による切り替えの場合の浪費及び電子伝動部材の安定性低下の問題を解決し、さらに、装置は、弾性的に初期状態に回復でき、再利用が可能であり、中国の道路状況に適合し、市場価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【0016】
説明の便宜のため、本発明は、下記特定実施例及び図面にて詳細に説明する。
【
図1】本発明におけるハイブリッド動力装置全体の構造模式図である。
【
図2】
図1のネイピアデルティックエンジン装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、
図1−
図4を参照しながら本発明を詳しく説明するが、説明の便宜のため、以下に記載の方位については、以下に説明される上、下、左、右、前、後の方向は、
図1の投影関係に基づく上、下、左、右、前、後の方向と一致するように定義される。
【0018】
本発明は、ハイブリッド動力装置を開示し、該ハイブリッド動力装置は、動力ボックス10を備え、前記動力ボックス10の内部には、変換室11が設けられ、前記変換室11には、リミテッドスリップユニットが設けられ、前記リミテッドスリップユニットの内部には、エンジンケース24が摺動可能に嵌合して接続され、前記エンジンケース24の内部には、点火室23が設けられ、前記点火室23の内部には、ネイピアデルティックエンジン装置が設けられ、前記ネイピアデルティックエンジン装置の内部には、左右に延在している動力出力用の出力軸27が設けられ且つ前記動力ボックス10の右部の外側に位置し、前記エンジンケース24の左側端面には、開放スロット25が設けられ、前記開放スロット25の内部には、高速離脱装置が設けられ、伝動速度が高速になると、前記高速離脱装置により電気駆動との接続部分が切断され、前記変換室11の内部には、太陽遊星伝動ユニットが設けられ且つ前記リミテッドスリップユニットの左端に位置し、前記太陽遊星伝動ユニットは、前記ネイピアデルティックエンジン装置の開閉を制御し、前記太陽遊星伝動ユニットの左側には、遠心ロックレバー装置が設けられ、前記太陽遊星伝動ユニットの内部には、左右に延在している電力供給軸44が設けられ、前記電力供給軸44には、前記高速離脱装置に伝動接続される伝動噛合装置が設けられ、前記変換室11の左端の内壁には、電動機43が内嵌され且つ前記電力供給軸44に伝動接続され、前記変換室11の頂端の内壁には、前記遠心ロックレバー装置の上端に位置して遠心ロックレバー装置を制御するための係合装置が設けられ、速度が所定値になると遠心力により太陽遊星伝動ユニットがロックされ、回動部品が切り換えられ、ガソリン動力駆動になる。
【0019】
好適には、前記リミテッドスリップユニットは、前記変換室11の内壁に固定して接続され上下対称となる支持台34を備え、前記支持台34の内部には、対称中心側に近い制限室33が設けられ、前記制限室33の内部には、ストップリング32が摺動可能に嵌合して接続され、前記ストップリング32の内側には、エンジンケース24が固定して接続され、前記エンジンケース24の内部には、ネイピアデルティックエンジン装置及び前記高速離脱装置が設けられ、前記エンジンケース24の左端の端面には、前記点火室23に連通している開口70が設けられ、前記支持台34の左端の端面には、環状板35が固定して接続され、前記環状板35には、貫通孔36が設けられ、それにより、変位することなく回動することが確保される。
【0020】
好適には、前記ネイピアデルティックエンジン装置は、前記点火室23の左端の内壁に回動可能に嵌合して接続され左右に延在している出力軸27を備え、前記出力軸27には、前記動力ボックス10の左側の外部に位置するスプライン溝28が設けられ、前記出力軸27には、前記点火室23の内部に位置するフレーム26が回動可能に嵌合して接続され、前記フレーム26の内部には、エンジン室71が設けられ、前記出力軸27の右端の末端には、前記エンジン室71の内部に位置するターンテーブル51が設けられ、前記ターンテーブル51の左端の端面には、固定ピン53が設けられ、前記固定ピン53には、3ピース弁52が回動可能に嵌合して接続され、前記エンジン室71の内部には、ピストンチューブ48が設けられ、前記ピストンチューブ48の内部には、ピストン室49が設けられ、前記ピストン室49の右端の内壁には、外界に連通している3つのオイルパイプ47が設けられ、前記ピストン室49の内部には、前記オイルパイプ47に対応して前記点火室23の内部まで貫通しているスパークプラグ31が設けられ、前記ピストン室49には、3枚のヒンジ板50がヒンジ連結され、前記ヒンジ板50は、前記弁52にヒンジ連結され、それにより、3重シリンダの動力により起動され、効率が向上する。
【0021】
好適には、前記高速離脱装置は、前記開放スロット25の右端の内壁に設けられ左右に延在している従動軸56を備え、前記従動軸56の左端の末端には、従動カプリングディスク57が設けられ、前記開放スロット25には、前記従動軸56の上下端に位置し且つ対称的となる遠心プッシュブロック30が内摺動可能に嵌合して接続され、前記遠心プッシュブロック30と前記従動軸56の相互近接側には、復位バネ29が押し当てられて接続され、前記遠心プッシュブロック30の相互近接側には、主動プッシュロッド61が固定して接続され、前記主動プッシュロッド61には、前記伝動噛合装置の内部に位置する半円状プッシュブロック55が設けられ、高速の場合は、電力に接続される部分が切断される。
【0022】
好適には、前記太陽遊星伝動ユニットは、前記変換室11の内部に回動可能に嵌合して接続され左右に延在している電力供給軸44を備え、前記電力供給軸44の右端の末端には、伝動噛合装置が伝動接続され、前記電力供給軸44には、前記伝動噛合装置の左端に位置する太陽歯車45が設けられ、前記電力供給軸44には、前記太陽歯車45の左端の内部に位置する遊星キャリア39が設けられ、前記遊星キャリア39には、前記太陽歯車45に噛合して接続され且つ上下に対称的となる遊星歯車37が設けられ、上端の前記遊星歯車37の右端の端面には、遊星軸20が設けられ、前記遊星軸20には、前記貫通孔36の内部に位置するスレッドキャップ21がネジ接続され、前記スレッドキャップ21の右端の端面には、スタートレバー22が回動可能に嵌合して接続され、前記遊星キャリア39の左側には、上下に対称的となるロック溝46が設けられ、前記電力供給軸44には、移動ブロック41がネジ接続され、前記移動ブロック41には、前記ロック溝46に当接して接続されるロックレバー40が設けられ、前記移動ブロック41と前記変換室11の相互近接側の内壁には、ねじりバネ42が押し当てられて接続され、前記変換室11の内部には、前記遊星歯車37に噛合して接続されるリングギヤ19が設けられ、前記リングギヤ19の左端には、前記遠心ロックレバー装置が固定して接続され、それにより、装置の動力が連通している。
【0023】
好適には、前記遠心ロックレバー装置は、前記遠心ボックス17を備え、前記遠心ボックス17の内部には、遠心室69が設けられ、前記遠心室69の内部には、スライダー16が摺動可能に嵌合して接続され、前記スライダー16と前記遠心室69の相互近接側には、引張バネ18が押し当てられて接続され、対称中心から離れた前記スライダー16側には、左右に対称的であり且つ上下に延在している接続ロッド38が固定して接続され、前記接続ロッド38には、前記係合装置の内部に位置するロックレバー15が設けられ、それにより、回動部品の自動切り替えが実現される。
【0024】
好適には、前記伝動噛合装置は、前記切り替えボックス62を備え、前記切り替えボックス62の内部には、切り替え室54が設けられ、前記切り替え室54の右端の内壁には、上下に対称的であり且つ左右に延在している従動プッシュロッド60が摺動可能に嵌合して接続され、前記従動プッシュロッド60の左端の内部には、前記半円状プッシュブロック55に当接して接続される従動プッシュブロック72が設けられ、前記従動プッシュロッド60の右端には、前記変換室11の内部に位置する主動軸接続ディスク58が設けられ、前記主動軸接続ディスク58と前記切り替えボックス62の相互近接側には、止めバネ59が押し当てられて接続され、それにより、低速伝動部分が連通している。
【0025】
好適には、前記係合装置は、係合ブロック12を備え、前記係合ブロック12の内部には、内向きに開口したスライド室14が設けられ、前記係合ブロック12の内部には、前記スライド室14に連通して接続され且つ中心対称である係合溝13が設けられ、前記係合溝13の内壁には、バッファブロック66が固定して接続され、前記バッファブロック66には、テープ状トラックブロック67が設けられ、前記係合溝13の内部には、左右対称であるスライド柱64が摺動可能に嵌合して接続され、前記スライド柱64の間には、受力板68が固定して接続され、前記スライド柱64には、掴みレバー63が回動可能に嵌合して接続され、前記掴みレバー63には、前記テープ状トラックブロック67に当接して接続されるローラ65が設けられ、それにより、固定が補助される。
【0026】
本発明に係るハイブリッド動力装置では、初期状態であるとき、前記主動軸接続ディスク58は、前記従動カプリングディスク57に当接して接続され、前記スタートレバー22は、前記点火室23の内部に入り込まれておらず、前記スライダー16は、前記遠心室69の略対称中心側に位置し、それにより、前記ロックレバー15は、前記スライド室14の内部にあり、前記電動機43は停止し、各部品は、非作動状態になる。
【0027】
本発明に係るハイブリッド動力装置を利用して作動する際に、前記電動機43を起動させて前記電力供給軸44が前記太陽歯車45を回動させるように駆動し、それにネジ接続される前記移動ブロック41を左へ摺動させ、前記遊星キャリア39が前記ロック溝46を介して前記遊星歯車37による駆動を限制し、前記太陽歯車45が前記遊星歯車37に噛合して接続されて回動することにより前記リングギヤ19を駆動するため、前記電力供給軸44は、回動して前記切り替えボックス62における主動軸接続ディスク58を介して前記従動カプリングディスク57を駆動し、前記従動カプリングディスク57は、従動軸56を介して前記エンジンケース24を回動駆動し、前記出力軸27が低速で回動するようにし、速度が所定値になると、前記スライダー16は、遠心力の作用により前記係合ブロック12へ摺動し、それにより前記ロックレバー15は、前記スライド室14から前記係合溝13の内部にスライドし、且つ前記受力板68に当接して接続され、前記受力板68の摺動により前記ローラ65は、前記テープ状トラックブロック67による作用を受けて前記ロックレバー15を補助的に固定し、それによって、前記リングギヤ19を固定して前記遊星歯車37による駆動を行うことが実現され、前記遊星軸20にネジにより嵌合して回動する前記スレッドキャップ21は、右へスライドして前記点火室23の内部に伸びて前記スタートレバー22と前記スパークプラグ31を当接させて接続し、スパークプラグ31が起動されてオイル・ガスを点火し、ガスの爆発により前記弁52が圧縮されて押されて回動し、前記固定ピン53の回動により前記ターンテーブル51は、前記出力軸27を高速で回動させて出力を行い、それとともに、前記エンジンケース24は高速で回動して、遠心力により前記遠心プッシュブロック30が遠心端から離れるように駆動し、前記主動プッシュロッド61を介して前記半円状プッシュブロック55が前記従動プッシュブロック72との当接接続を解除するまで移動するように駆動し、前記止めバネ59は、弾性的に回復して前記従動プッシュロッド60が左へ摺動するように駆動され、前記主動軸接続ディスク58は、前記従動カプリングディスク57と離脱し、それによって、高速になると、オイル・ガス駆動と電気駆動の接続が自動的に切断され、装置が保護される。
【0028】
本発明に係るハイブリッド動力装置が作動を停止する際に、外部の制動装置は、前記出力軸27を停止し、前記電動機43は停止し、前記復位バネ29は、弾性的に回復して前記遠心プッシュブロック30が円心端へ移動するように駆動され、それによって、前記半円状プッシュブロック55と前記従動プッシュブロック72は、再度当接して接続され、前記従動プッシュロッド60により前記主動軸接続ディスク58及び前記従動カプリングディスク57は当接して接続され、前記引張バネ18は、弾性的に回復して前記スライダー16を介して、前記ロックレバー15が前記スライド室14の内部へスライドするように駆動される。
【0029】
本発明の有益な効果は、以下のとおりである。本発明は、構造がシンプルであり、操しやすく、太陽遊星歯車の構造特性を利用して低速の場合に固定遊星歯車によりリングギヤを駆動し、遠心力作用と組み合わせて速度を所定値に上げるとリングギヤをロックし遊星歯車により駆動して、ネイピアデルティックエンジン装置を点火するものであり、ネイピアデルティックエンジン装置は、占有空間を最適化させるとともにオイル・ガス転化効率を高め、出力端の高速回動を実現し、遠心力で電気駆動とオイル・ガス駆動との接続部分を制御することで、自体の切り替えの自動化を実現し、低速の場合は電気駆動、高速の場合はオイル・ガス駆動を行い、それにより、手動による切り替えの場合の浪費及び電子伝動部材の安定性低下の問題を解決し、さらに、装置は、弾性的に初期状態に回復でき、再利用が可能であり、中国の道路状況に適合し、市場価値が高い。
【0030】
以上の形態に基づいて、当業者は、本発明の範囲内で作動モードに応じてさまざまな変更を行うことができる。
【手続補正書】
【提出日】2021年8月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力ボックスを備えるハイブリッド動力装置であって、
前記動力ボックスの内部には、変換室が設けられ、前記変換室には、リミテッドスリップユニットが設けられ、前記リミテッドスリップユニットの内部には、エンジンケースが摺動可能に嵌合して接続され、前記エンジンケースの内部には、点火室が設けられ、前記点火室の内部には、ネイピアデルティックエンジン装置が設けられ、前記ネイピアデルティックエンジン装置の内部には、左右に延在している動力出力用の出力軸が設けられ且つ前記動力ボックスの右部の外側に位置し、前記エンジンケースの左側端面には、開放スロットが設けられ、前記開放スロットの内部には、高速離脱装置が設けられ、伝動速度が高速になると、前記高速離脱装置により電気駆動との接続部分が切断され、前記変換室の内部には、太陽遊星伝動ユニットが設けられ且つ前記リミテッドスリップユニットの左端に位置し、前記太陽遊星伝動ユニットは、前記ネイピアデルティックエンジン装置の開閉を制御し、前記太陽遊星伝動ユニットの左側には、遠心ロックレバー装置が設けられ、前記太陽遊星伝動ユニットの内部には、左右に延在している電力供給軸が設けられ、前記電力供給軸には、前記高速離脱装置に伝動接続される伝動噛合装置が設けられ、前記変換室の左端の内壁には、電動機が内嵌され且つ前記電力供給軸に伝動接続され、前記変換室の頂端の内壁には、前記遠心ロックレバー装置の上端に位置して遠心ロックレバー装置を制御するための係合装置が設けられ、速度が所定値になると遠心力により太陽遊星伝動ユニットがロックされ、回動部品が切り換えられ、ガソリン動力駆動になる、
ことを特徴とするハイブリッド動力装置。
【請求項2】
前記リミテッドスリップユニットは、前記変換室の内壁に固定して接続され上下に対称的となる支持台を備え、前記支持台の内部には、対称中心側に近い制限室が設けられ、前記制限室の内部には、ストップリングが摺動可能に嵌合して接続され、前記ストップリングの内側には、エンジンケースが固定して接続され、前記エンジンケースの内部には、ネイピアデルティックエンジン装置及び前記高速離脱装置が設けられ、前記エンジンケースの左端の端面には、前記点火室に連通している開口が設けられ、前記支持台の左端の端面には、環状板が固定して接続され、前記環状板には、貫通孔が設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド動力装置。
【請求項3】
前記ネイピアデルティックエンジン装置は、前記点火室の左端の内壁に回動可能に嵌合して接続され左右に延在している出力軸を備え、前記出力軸には、前記動力ボックスの左側の外部に位置するスプライン溝が設けられ、前記出力軸には、前記点火室の内部に位置するフレームが回動可能に嵌合して接続され、前記フレームの内部には、エンジン室が設けられ、前記出力軸の右端の末端には、前記エンジン室の内部に位置するターンテーブルが設けられ、前記ターンテーブルの左端の端面には、固定ピンが設けられ、前記固定ピンには、3ピース弁が回動可能に嵌合して接続され、前記エンジン室の内部には、ピストンチューブが設けられ、前記ピストンチューブの内部には、ピストン室が設けられ、前記ピストン室の右端の内壁には、外界に連通して接続された3つのオイルパイプが設けられ、前記ピストン室の内部には、前記オイルパイプに対応して前記点火室の内部まで貫通しているスパークプラグが設けられ、前記ピストン室には、3枚のヒンジ板がヒンジ連結され、前記ヒンジ板は、前記弁にヒンジ連結されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド動力装置。
【請求項4】
前記高速離脱装置は、前記開放スロットの右端の内壁に設けられ左右に延在している従動軸を備え、前記従動軸の左端の末端には、従動カプリングディスクが設けられ、前記開放スロットには、前記従動軸の上下端に位置し且つ対称的となる遠心プッシュブロックが摺動可能に嵌合して接続され、前記従動軸と前記遠心プッシュブロックの相互近接側には、復位バネが押し当てられて接続され、前記遠心プッシュブロックの相互近接側には、主動プッシュロッドが固定して接続され、前記主動プッシュロッドには、前記伝動噛合装置の内部に位置する半円状プッシュブロックが設けられる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のハイブリッド動力装置。
【請求項5】
前記太陽遊星伝動ユニットは、前記変換室の内部に回動可能に嵌合して接続され左右に延在している電力供給軸を備え、前記電力供給軸の右端の末端には、伝動噛合装置が伝動接続され、前記電力供給軸には、前記伝動噛合装置の左端に位置する太陽歯車が設けられ、前記電力供給軸には、前記太陽歯車の左端の内部に位置する遊星キャリアが設けられ、前記遊星キャリアには、前記太陽歯車に噛合して接続され且つ上下に対称的となる遊星歯車が設けられ、上端の前記遊星歯車の右端の端面には、遊星軸が設けられ、前記遊星軸には、貫通孔の内部に位置するスレッドキャップがネジ接続され、前記スレッドキャップの右端の端面には、スタートレバーが回動可能に嵌合して接続され、前記遊星キャリアの左側には、上下に対称的となるロック溝が設けられ、前記電力供給軸には、移動ブロックがネジ接続され、前記移動ブロックには、前記ロック溝に当接して接続されるロックレバーが設けられ、前記移動ブロックと前記変換室の相互近接側の内壁には、ねじりバネが押し当てられて接続され、前記変換室の内部には、前記遊星歯車に噛合して接続されるためのリングギヤが設けられ、前記リングギヤの左端には、前記遠心ロックレバー装置が固定して接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド動力装置。
【請求項6】
前記遠心ロックレバー装置は、遠心ボックスを備え、前記遠心ボックスの内部には、遠心室が設けられ、前記遠心室の内部には、スライダーが摺動可能に嵌合して接続され、前記スライダーと前記遠心室の相互近接側には、引張バネが押し当てられて接続され、対称中心から離れた前記スライダー側には、左右に対称的であり且つ上下に延在している接続ロッドが固定して接続され、前記接続ロッドには、前記係合装置の内部に位置するロックレバーが設けられる、
ことを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド動力装置。
【請求項7】
前記伝動噛合装置は、前記切り替えボックスを備え、前記切り替えボックスの内部には、切り替え室が設けられ、前記切り替え室の右端の内壁には、上下に対称的であり且つ左右に延在している従動プッシュロッドが摺動可能に嵌合して接続され、前記従動プッシュロッドの左端の内部には、半円状プッシュブロックに当接して接続される従動プッシュブロックが設けられ、前記従動プッシュロッドの右端には、前記変換室の内部に位置する主動軸接続ディスクが設けられ、前記主動軸接続ディスクと前記切り替えボックスの相互近接側には、止めバネが押し当てられて接続される、
ことを特徴とする請求項1又は5に記載のハイブリッド動力装置。
【請求項8】
前記係合装置は、係合ブロックを備え、前記係合ブロックの内部には、内向きに開口したスライド室が設けられ、前記係合ブロックの内部には、前記スライド室に連通して接続され且つ中心対称である係合溝が設けられ、前記係合溝の内壁には、バッファブロックが固定して接続され、前記バッファブロックには、テープ状トラックブロックが設けられ、前記係合溝の内部には、左右対称であるスライド柱が摺動可能に嵌合して接続され、前記スライド柱の間には、受力板が固定して接続され、前記スライド柱には、掴みレバーが回動可能に嵌合して接続され、前記掴みレバーには、前記テープ状トラックブロックに当接して接続されるローラが設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド動力装置。
【国際調査報告】