【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
【0007】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
【0008】
(式中、mは1又は2であり、
Lは
【0009】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
【0010】
から選択され、
T
1はN及びC(R
43)から選択され、
R
2はH及びC
1−6アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−6アルキル基は1、2又は3個のR
bで置換されていてもよく、
R
3はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、C
1−6アルキル基及びC
1−3アルコキシ基から選択され、前記C
1−6アルキル基及びC
1−3アルコキシ基は1、2又は3個のR
cで置換されていてもよく、
R
41、R
42、R
43、R
44及びR
45はそれぞれ独立して、H、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH及びC
1−3アルキル基から選択され、前記C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
dで置換されていてもよく、
R
5はR
51、C
3−10シクロアルキル基及び3〜6員ヘテロシクロアルキル基から選択され、ただし、前記C
3−10シクロアルキル基及び3〜6員ヘテロシクロアルキル基は1、2又は3個のR
1で置換されていてもよく、
R
51はC
1−10アルキル基及びC
1−6ヘテロアルキル基から選択され、前記C
1−10アルキル基及びC
1−6ヘテロアルキル基は1、2又は3個のR
eで置換されていてもよく、
R
1はそれぞれ独立して、H、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、C
1−6アルキル基、−COO−C
1−6アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−6アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−6アルキル基、−COO−C
1−6アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−6アルキル基は1、2又は3個のR
aで置換されていてもよく、
R
aはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、C
1−3アルキル基及びC
1−3アルコキシ基から選択され、ただし、前記C
1−3は1、2又は3個のRで置換されていてもよく、
R
bはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
R
cはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH及びC
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3は1、2又は3個のRで置換されていてもよく、
R
dはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
R
eはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
Rはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
前記C
1−6ヘテロアルキル基及び3〜6員ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、−NH−、−O−、−S−及びNから独立して選択されたヘテロ原子又はヘテロ原子団を1、2、3又は4個含む。)。
【0011】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
aはCl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH及び−OCH
3から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0012】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
cはCl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0013】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
1はそれぞれ独立して、H、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、C
1−3アルキル基、−COO−C
1−3アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3アルキル基、−COO−C
1−3アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
aで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0014】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
1はそれぞれ独立して、H、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、CH
3、Et、
【0015】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
【0016】
及び
【0017】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
【0018】
から選択され、ただし、前記CH
3、Et、
【0019】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
【0020】
及び
【0021】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
【0022】
は1、2又は3個のR
aで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0023】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
1はそれぞれ独立して、H、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、CH
3、CF
3、Et、−CH
2−COOH、−CH
2−OCH
3、−(CH
2)
2−COOH、
【0024】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0025】
及び
【0026】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0027】
から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0028】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
2はH及びC
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
bで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0029】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
2はH、CH
3及びEtから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0030】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
3はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2及びC
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
cで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0031】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
3はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CH
3、CF
3及びEtから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0032】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
41、R
42、R
43、R
44及びR
45はそれぞれ独立して、H、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及び−COOHから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0033】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
51はC
1−7アルキル基及びC
1−6ヘテロアルキル基から選択され、前記C
1−7アルキル基及びC
1−6ヘテロアルキル基は1、2又は3個のR
eで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0034】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
51はC
1−7アルキル基及びC
1−3ヘテロアルキル基から選択され、前記C
1−7アルキル基及びC
1−3ヘテロアルキル基は1、2又は3個のR
eで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0035】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
51はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
【0036】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0037】
及び
【0038】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0039】
から選択され、前記メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
【0040】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0041】
及び
【0042】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0043】
は1、2又は3個のR
eで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0044】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
51は
【0045】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0046】
及び
【0047】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0048】
から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0049】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
5はR
51、C
3−8シクロアルキル基及び5〜6員ヘテロシクロアルキル基から選択され、ただし、前記C
3−8シクロアルキル基及び5〜6員ヘテロシクロアルキル基は1、2又は3個のR
1で置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0050】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
5はR
51、シクロヘキシル基、テトラヒドロピラニル基、ピペリジル基及びビシクロ[2.2.2]オクチル基から選択され、ただし、前記シクロヘキシル基、テトラヒドロピラニル基、ピペリジル基及びビシクロ[2.2.2]オクチル基は1、2又は3個のR
1で置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0051】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
5はR
51、
【0052】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0053】
及び
【0054】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0055】
から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0056】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
5は
【0057】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0058】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0059】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0060】
及び
【0061】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0062】
から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0063】
本発明の式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記構造単位
【0064】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0065】
は
【0066】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0067】
及び
【0068】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0069】
から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0070】
上記式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩は式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩から選択される。
【0071】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0072】
(式中、mは1又は2であり、
Lは
【0073】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0074】
から選択され、
T
1はN及びC(R
43)から選択され、
R
2はH及びC
1−6アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−6アルキル基は1、2又は3個のR
bで置換されていてもよく、
R
3はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、C
1−6アルキル基及びC
1−3アルコキシ基から選択され、前記C
1−6アルキル基及びC
1−3アルコキシ基は1、2又は3個のR
cで置換されていてもよく、
R
41、R
42、R
43、R
44及びR
45はそれぞれ独立して、H、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH及びC
1−3アルキル基から選択され、前記C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
dで置換されていてもよく、
R
5はR
51、C
3−10シクロアルキル基及び3〜6員ヘテロシクロアルキル基から選択され、ただし、前記C
3−10シクロアルキル基及び3〜6員ヘテロシクロアルキル基は1、2又は3個のR
1で置換されていてもよく、
R
51はC
1−7アルキル基及びC
1−6ヘテロアルキル基から選択され、前記C
1−7アルキル基及びC
1−6ヘテロアルキル基は1、2又は3個のR
eで置換されていてもよく、
R
1はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、C
1−6アルキル基、−COO−C
1−6アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−6アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−6アルキル基、−COO−C
1−6アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−6アルキル基は1、2又は3個のR
aで置換されていてもよく、
R
aはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、C
1−3アルキル基及びC
1−3アルコキシ基から選択され、ただし、前記C
1−3は1、2又は3個のRで置換されていてもよく、
R
bはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
R
cはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH及びC
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3は1、2又は3個のRで置換されていてもよく、
R
dはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
R
eはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
Rはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
前記C
1−6ヘテロアルキル基及び3〜6員ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、−NH−、−O−、−S−及びNから独立して選択されたヘテロ原子又はヘテロ原子団を1、2、3又は4個含む。)。
【0075】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
aはCl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH及び−OCH
3から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0076】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
cはCl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0077】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
1はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、C
1−3アルキル基、−COO−C
1−3アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3アルキル基、−COO−C
1−3アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
aで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0078】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
1はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、CH
3及びEtから選択され、ただし、前記CH
3及びEtは1、2又は3個のR
aで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0079】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
1はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、CH
3、Et、−CH
2−COOH、−CH
2−OCH
3及び−(CH
2)
2−COOHから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0080】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
2はH及びC
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
bで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0081】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
2はH、CH
3及びEtから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0082】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
3はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2及びC
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
cで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0083】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
3はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CH
3、CF
3及びEtから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0084】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
41、R
42、R
43、R
44及びR
45はそれぞれ独立して、H、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及び−COOHから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0085】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
51はC
1−6アルキル基及びC
1−3ヘテロアルキル基から選択され、前記C
1−6アルキル基及びC
1−3ヘテロアルキル基は1、2又は3個のR
eで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0086】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
51はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
【0087】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0088】
及び
【0089】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0090】
から選択され、前記メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
【0091】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0092】
及び
【0093】
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0094】
は1、2又は3個のR
eで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0095】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
51は
【0096】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0097】
及び
【0098】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0099】
から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0100】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
5はR
51、C
3−8シクロアルキル基及び5〜6員ヘテロシクロアルキル基から選択され、ただし、前記C
3−8シクロアルキル基及び5〜6員ヘテロシクロアルキル基は1、2又は3個のR
1で置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0101】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
5はR
51、シクロヘキシル基、テトラヒドロピラニル基、ピペリジル基及びビシクロ[2.2.2]オクチル基から選択され、ただし、前記シクロヘキシル基、テトラヒドロピラニル基、ピペリジル基及びビシクロ[2.2.2]オクチル基は1、2又は3個のR
1で置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0102】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
5はR
51、
【0103】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0104】
及び
【0105】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0106】
から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0107】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
5は
【0108】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0109】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0110】
及び
【0111】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0112】
から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0113】
本発明の式(II−A)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記構造単位
【0114】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0115】
は
【0116】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0117】
及び
【0118】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0119】
から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0120】
上記式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩は式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩から選択される。
【0121】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0122】
(式中、mは1又は2であり、
Lは
【0123】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0124】
から選択され、
T
1はN及びC(R
43)から選択され、
R
2はH及びC
1−6アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−6アルキル基は1、2又は3個のR
bで置換されていてもよく、
R
3はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、C
1−6アルキル基及びC
1−3アルコキシ基から選択され、前記C
1−6アルキル基及びC
1−3アルコキシ基は1、2又は3個のR
cで置換されていてもよく、
R
41、R
42、R
43、R
44及びR
45はそれぞれ独立して、H、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH及びC
1−3アルキル基から選択され、前記C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
dで置換されていてもよく、
R
5はR
51、C
3−6シクロアルキル基及び3〜6員ヘテロシクロアルキル基から選択され、ただし、前記5〜6員シクロアルキル基及び3〜6員ヘテロシクロアルキル基は1、2又は3個のR
1で置換されていてもよく、
R
51はC
1−6アルキル基及びC
1−6ヘテロアルキル基から選択され、前記C
1−6アルキル基及びC
1−6ヘテロアルキル基は1、2又は3個のR
eで置換されていてもよく、
R
1はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、C
1−6アルキル基、−COO−C
1−6アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−6アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−6アルキル基、−COO−C
1−6アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−6アルキル基は1、2又は3個のR
aで置換されていてもよく、
R
aはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、C
1−3アルキル基及びC
1−3アルコキシ基から選択され、ただし、前記C
1−3は1、2又は3個のRで置換されていてもよく、
R
bはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
R
cはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH及びC
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3は1、2又は3個のRで置換されていてもよく、
R
dはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
R
eはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
Rはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
前記C
1−6ヘテロアルキル基及び3〜6員ヘテロシクロアルキル基はそれぞれ、−NH−、−O−、−S−及びNから独立して選択されたヘテロ原子又はヘテロ原子団を1、2、3又は4個含む。)。
【0125】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
aはCl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH及び−OCH
3から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0126】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
cはCl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0127】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
1はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、C
1−3アルキル基、−COO−C
1−3アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3アルキル基、−COO−C
1−3アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
aで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0128】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
1はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、CH
3及びEtから選択され、ただし、前記CH
3及びEtは1、2又は3個のR
aで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0129】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
1はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、CH
3、Et、−CH
2−COOH及び−CH
2−OCH
3から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0130】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
2はH及びC
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
bで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0131】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
2はH、CH
3及びEtから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0132】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
3はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2及びC
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
cで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0133】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
3はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CH
3、CF
3及びEtから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0134】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
41、R
42、R
43、R
44及びR
45はそれぞれ独立して、H、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及び−COOHから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0135】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
51はC
1−3アルキル基及びC
1−3ヘテロアルキル基から選択され、前記C
1−3アルキル基及びC
1−3ヘテロアルキル基は1、2又は3個のR
eで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0136】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
51はメチル基、エチル基、プロピル基及びイソプロピル基から選択され、前記メチル基、エチル基、プロピル基及びイソプロピル基は1、2又は3個のR
eで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0137】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
51は
【0138】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0139】
から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0140】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
5はR
51、C
5−6シクロアルキル基及び5〜6員ヘテロシクロアルキル基から選択され、ただし、前記5〜6員シクロアルキル基及び5〜6員ヘテロシクロアルキル基は1、2又は3個のR
1で置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0141】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
5はR
51、シクロヘキシル基、テトラヒドロピラニル基及びピペリジル基から選択され、ただし、前記シクロヘキシル基、テトラヒドロピラニル基及びピペリジル基は1、2又は3個のR
1で置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0142】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
5はR
51、
【0143】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0144】
及び
【0145】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0147】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
5は
【0148】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0149】
及び
【0150】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0151】
から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0152】
本発明の式(II−B)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記構造単位
【0153】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0154】
は
【0155】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0156】
及び
【0157】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0158】
から選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0159】
上記式(II)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩は式(I)で示される化合物又はその薬学的に許容される塩から選択される。
【0160】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0161】
(式中、Lは
【0162】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0163】
から選択され、
E
1は−O−、−S−及び−NH−から選択され、
R
1はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、C
1−6アルキル基、−COO−C
1−6アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−6アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−6アルキル基、−COO−C
1−6アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−6アルキル基は1、2又は3個のR
aで置換されていてもよく、
R
2はH及びC
1−6アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−6アルキル基は1、2又は3個のR
bで置換されていてもよく、
R
3はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、C
1−6アルキル基及びC
1−3アルコキシ基から選択され、前記C
1−6アルキル基及びC
1−3アルコキシ基は1、2又は3個のR
cで置換されていてもよく、
R
41、R
42、R
43、R
44及びR
45はそれぞれ独立して、H、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH及びC
1−3アルキル基から選択され、前記C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
dで置換されていてもよく、
R
aはCl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH及びC
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3は1、2又は3個のRで置換されていてもよく、
R
bはCl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
R
cはCl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH及びC
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3は1、2又は3個のRで置換されていてもよく、
R
dはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、
Rはそれぞれ独立して、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択される。)。
【0164】
本発明の式(I)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
aはCl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0165】
本発明の式(I)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
cはCl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及びCOOHから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0166】
本発明の式(I)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
1はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、C
1−3アルキル基、−COO−C
1−3アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3アルキル基、−COO−C
1−3アルキル基及び−C
1−3アルキル基−COO−C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
aで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0167】
本発明の式(I)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
1はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、CH
3及びEtから選択され、ただし、前記CH
3及びEtは1、2又は3個のR
aで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0168】
本発明の式(I)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
1はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN、COOH、CH
3及びEtから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0169】
本発明の式(I)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
2はH及びC
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
bで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0170】
本発明の式(I)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
2はH、CH
3及びEtから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0171】
本発明の式(I)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
3はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2及びC
1−3アルキル基から選択され、ただし、前記C
1−3アルキル基は1、2又は3個のR
cで置換されていてもよく、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0172】
本発明の式(I)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
3はH、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CH
3及びEtから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0173】
本発明の式(I)で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩に係る一部の実施の形態において、上記R
41、R
42、R
43、R
44及びR
45はそれぞれ独立して、H、Cl、F、Br、I、OH、NH
2、CN及び−COOHから選択され、ほかの変量は本発明に定義されているとおりである。
【0174】
本発明にはまた、上記各変量を任意に組み合わせてなる実施の形態が含まれている。
【0175】
本発明の一部の実施の形態において、上記化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩は、
【0176】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0178】
から選択される。
【0179】
(式中、R
1、R
2、R
3、R
41、R
42、R
43、R
44、R
45及びR
51は本発明に定義されているとおりである。)
【0180】
本発明はまた、下記の式で示される化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
【0181】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0182】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0183】
本発明の一部の実施の形態において、上記化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩は、
【0184】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0185】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0186】
から選択される。
【0187】
本発明はまた、有効成分として、治療有効量の上記化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物を提供する。
【0188】
本発明はまた、上記化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩の、核タンパク質阻害剤の薬物を製造するための使用を提供する。
【0189】
本発明はまた、上記化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩の、核タンパク質阻害剤としての使用を提供する。
【0190】
本発明はまた、核タンパク質を抑制する方法であって、当該治療又は予防を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに治療有効量の上記化合物、又はその立体異性体、その薬学的に許容される塩およびその上記医薬組成物を投与することを含む方法を提供する。
【0191】
本発明はまた、核タンパク質阻害剤として使用される上記化合物、又はその立体異性体、その薬学的に許容される塩およびその上記医薬組成物を提供する。
【0192】
本発明の一部の実施の形態において、上記の使用は、核タンパク質阻害剤の薬物がHBV感染関連疾患を治療又は予防するための薬物であることを特徴とする。
【0193】
本発明はまた、上記化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩の、HBV感染関連疾患を治療又は予防するための薬物の製造における使用を提供する。
【0194】
本発明はまた、上記化合物、又はその立体異性体、又はその薬学的に許容される塩の、HBV感染関連疾患の治療又は予防における使用を提供する。
【0195】
本発明はまた、HBV感染関連疾患を治療する方法であって、当該治療又は予防を必要とする哺乳動物、好ましくはヒトに治療有効量の上記化合物、又はその立体異性体、その薬学的に許容される塩およびその上記医薬組成物を投与することを含む方法を提供する。
【0196】
本発明はまた、HBV感染関連疾患を治療又は予防するための上記化合物、又はその立体異性体、その薬学的に許容される塩およびその上記医薬組成物を提供する。
【0197】
(定義及び説明)
本明細書では、特に断りのない限り、後述の用語及び表現はすべて下記の意味で使用される。ある特定の用語又は表現は、特別に定義されていない場合、不確実または不明確と判断されるべきではなく、通常の意味に従って理解すべきである。本明細書で記載されている商品名は、かかる商品またはその有効成分を指す。
【0198】
ここで用いる用語「薬学的に許容される」とは、化合物、材料、組成物及び/又は剤形は、信頼できる医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激性、アレルギー性反応又はほかの問題や合併症がなく、ヒトや動物の組織と接触して使用することに適し、合理的な利益/リスク比に見合ったことを意味する。
【0199】
用語「薬学的に許容される塩」とは、本発明で見出された特定の置換基を有する化合物と、比較的無毒性の酸または塩基とを用いて調製される本発明の化合物の塩を意味する。本発明の化合物が、相対的に酸性の官能基を含むとき、純粋溶液または好適な不活性溶媒中で、十分量の塩基を係る化合物の中性の形態と接触させることによって、塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン、もしくはマグネシウムの塩、または類似の塩が包含される。本発明の化合物が、相対的に塩基性の官能基を含むとき、純粋溶液または好適な不活性溶媒中で、十分量の酸を係る化合物の中性の形態と接触させることによって、酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩は、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸水素イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸水素イオン、ヨウ化水素酸または亜リン酸などの無機酸の塩、ならびに酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸などの有機酸の塩が挙げられ、さらに、アミノ酸(例えばアルギニンなど)の塩、およびグルクロン酸などの有機酸の塩も含まれる。本発明のある特定の化合物は、塩基性の官能基及び酸性の官能基を含むため、任意の塩基付加塩または酸付加塩に変換されることが可能である。
【0200】
本発明の化合物は特定の幾何又は立体異性体形態で存在し得る。本発明では、このような化合物のすべて、例えば、シスおよびトランス異性体、(−)−及び(+)−エナンチオマー、(R)−及び(S)−エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、及びそのラセミ混合物並びに他の混合物、例えば、エナンチオマー又はジアステレオマーリッチな混合物のような混合物はすべて本発明に含まれるものとする。アルキル基などの置換基では、他の不斉炭素原子が存在してもよい。このような異性体およびこれらの混合物はすべて、本発明に含まれるものとする。
【0201】
特に断りのない限り、用語「エナンチオマー」又は「光学異性体」とは、互いに鏡像関係にある立体異性体を指す。
【0202】
特に断りのない限り、用語「シスおよびトランス異性体」又は「幾何異性体」は、二重結合又は環を形成する炭素原子の単結合が自由に回転できないことによって引き起こされたものである。
【0203】
特に断りのない限り、用語「ジアステレオマー」とは、分子が2つ以上のキラル中心を有し、且つ分子間が鏡像関係にない立体異性体を指す。
【0204】
特に断りのない限り、「(D)」又は「(+)」は右旋性を示し、「(L)」又は「(−)」は左旋性を示し、「(DL)」又は「(±)」はラセミを示す。
【0205】
特に断りのない限り、くさび形実線結合
【0206】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0207】
及びくさび形破線結合
【0208】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0209】
で1つの立体中心の絶対配置を示し、直線実線結合
【0210】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0211】
及び直線破線結合
【0212】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0213】
で立体中心の相対配置を示し、波線
【0214】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0215】
でくさび形実線結合
【0216】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
又はくさび形破線結合
【0218】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0219】
を示し、又は波線
【0220】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0221】
で直線実線結合
【0222】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0223】
及び直線破線結合
【0224】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0225】
を示す。
【0226】
特に断りのない限り、化合物に例えば炭素−炭素二重結合、炭素−窒素二重結合及び窒素−窒素二重結合等の二重結合構造が含まれ、且つ二重結合上の各原子に2個の異なる置換基が結合している場合(窒素原子を含む二重結合では、窒素原子上の1対の孤立電子対が結合している1個の置換基と見なされる。)、当該化合物における二重結合上の原子とその置換基を波線
【0227】
【化68】
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【0228】
で結合すると、当該化合物の(Z)異性体、(E)異性体又は2種の異性体の混合物を表す。例えば、下式(A)は、当該化合物が式(A−1)又は式(A−2)の単一の異性体の形態で存在し、又は式(A−1)及び式(A−2)という2種の異性体の混合物の形態で存在することを表す。下式(B)は、当該化合物が式(B−1)又は式(B−2)の単一の異性体の形態で存在し、又は式(B−1)及び式(B−2)という2種の異性体の混合物の形態で存在することを表す。下式(C)は、当該化合物が式(C−1)又は式(C−2)の単一の異性体の形態で存在し、又は式(C−1)及び式(C−2)という2種の異性体の混合物の形態で存在することを表す。
【0229】
【化69】
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【0230】
本発明の化合物は特異的であり得る。特に断りのない限り、用語「互変異性体」又は「互変異性体形態」とは、室温下で、異なる官能基の異性体が動的平衡状態にあり、迅速に互いに変換できるものを指す。(例えば、溶液中で)互変異性体が可能であれば、互変異性体の化学的平衡に達し得る。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピック互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれる。)は、例えばケトエノール異性化及びイミンエナミン異性化等プロトンの移動による相互変換体を含む。原子価異性体(valence tautomer)は、結合電子の再結合による相互変換体を含む。また、ケトエノール異性化の具体例として、ペンタン−2,4−ジオンと4−ヒドロキシペント−3−エン−2−オンの2つの互変異性体間の互変異性化が挙げられる。
【0231】
特に断りのない限り、用語「1つの異性体リッチ」、「異性体リッチ」、「1つのエナンチオマーリッチ」又は「エナンチオマーリッチ」とは、そのうちの1つの異性体又はエナンチオマーの含有量が100%未満であり、且つ当該異性体又はエナンチオマーの含有量が60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上であることをいう。
【0232】
特に断りのない限り、用語「異性体過剰」又は「エナンチオマー過剰」とは、2つの異性体又は2つのエナンチオマーの相対パーセンテージの差を指す。例えば、1つの異性体又はエナンチオマーの含有量が90%であり、残りの1つの異性体又はエナンチオマーの含有量が10%である場合、異性体又はエナンチオマー過剰(ee値)が80%である。
【0233】
キラル合成又はキラル剤あるいは他の従来技術によって光学活性な(R)−と(S)−異性体及びDとL異性体を調製することができる。本発明の化合物の1つのエナンチオマーを得たい場合、不斉合成あるいはキラル補助剤の誘導体化によって調製することができる。ここで、得られたジアステレオマー混合物を分離し、且つ補助基が切断されることによって、純粋なエナンチオマーを提供することができる。あるいは、分子に塩基性官能基(例えばアミノ基)又は酸性官能基(例えばカルボキシル基)が含まれる場合、適当な光学活性な酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成した後、当業界公知の方法によって、ジアステレオマーを分離し、純粋なエナンチオマーを回収する。なお、エナンチオマー及びジアステレオマーの分離は、通常、クロマトグラフィーによって行い、上記クロマトグラフィーは、キラル固定相を用い、且つ化学誘導法と併用してもよい(例えば、アミンからアミノギ酸塩を生成する)。
【0234】
本発明の化合物は、前記化合物を構成する1つの又は多数の原子に非天然存在割合の同位元素原子を含んでもよい。例えば、放射性同位元素、例えばトリチウム(
3H)、ヨウ素−125(
125I)又はC−14(
14C)で化合物を標識することができる。さらに、例えば、重水素で水素を置換して重水素化医薬品を形成することができる。重水素と炭素から構成される結合は、通常の水素と炭素から構成される結合よりも強力であり、非重水素化医薬品に比べ、重水素化医薬品は毒性や副作用を低減し、薬物安定性を向上させ、治療効果を高め、薬物の生物学的半減期を延長するなどのメリットを有する。本発明の化合物のすべての同位元素組成の変化は、放射性であるか否かにかかわらず、すべて本発明の範囲内に含まれる。
【0235】
「ていてもよい」又は「任意に」とは、述べる事象又は状態が発生する可能性はあるが、必ずしも発生しないことを意味する。しかも、当該表現には、前記事象又は状態が発生した場合及び前記事象又は状態が発生しない場合が含まれる。
【0236】
用語「置換される」とは、特定の原子上の任意の1つ又は多数の水素原子が置換基に置換されたことを指す。重水素及び水素の変異体を含み、特定の原子の原子価状態が正常であり、置換された後の化合物が安定であればよい。置換基がケトン基(即ち、=O)である時、2つの水素原子が置換されたことを意味する。ケトンの置換は、アリール基で発生しない。用語「置換されていてもよい」とは、置換されていてもよく、置換されていなくてもよいことを意味する。特に断りのない限り、置換基の種類及び数は、化学的に実現可能であれば任意であってもよい。
【0237】
化合物の組成又は構造で何らの変量(例えばR)が1個以上含まれる場合、それぞれ独立して定義される。したがって、例えば、1つの基が0〜2個のRで置換される場合、前記基は最大で2個のRで置換されていてもよく、且つすべてのRが各々独立している定義を有する。また、置換基及び/又はその変異体の組み合わせが、このような組み合わせにより安定した化合物が生成される場合に限って許される。
【0238】
1個の置換基が欠如している場合、当該置換基が存在せず、例えばA−Xでは、Xが欠如している場合、当該構造が実質上Aであることを意味する。例示されている置換基は、どの原子により置換される基に結合されるか明記されていない場合、このような置換基は任意の原子により結合されることができ、例えばピリジル基は置換基として、ピリジン環上の任意の炭素原子により置換される基に結合されることができる。
【0239】
例示されている結合基は結合方向が示されていない場合、その結合方向が任意であることを意味する。例えば、
【0240】
【化70】
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【0241】
における結合基Lが−M−W−であり、この場合、−M−W−は左から右への読取り順番と同じ方向に沿って環Aと環Bを結合して
【0242】
【化71】
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【0243】
を構成してもよく、左から右への読取り順番とは逆な方向に沿って環Aと環Bを結合して
【0244】
【化72】
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【0245】
を構成してもよい。前記結合基、置換基及び/又はその変異体の組み合わせが、このような組み合わせにより安定した化合物が生成される場合に限って許される。
【0246】
特に断りのない限り、環上の原子の数は通常、環員数として定義される。例えば、「5〜7員環」とは5〜7個の原子が環状に配置されていることを意味する。
【0247】
特に断りのない限り、「3〜10員環」とは、3〜10個の環原子から構成されるシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基又はヘテロシクロアルケニル基。前記環は単環式を含み、また、スピロ環、融合環及び架橋環などの二環式又は多環式も含む。特に断りのない限り、前記環は独立してO、S及びNから選択された1、2又は3個のヘテロ原子を含んでいてもよい。前記3〜10員環は、3〜10員、3〜9員、3〜8員、3〜7員、3〜6員、3〜5員、4〜10員、4〜9員、4〜8員、4〜7員、4〜6員、4〜5員、5〜10員、5〜9員、5〜8員、5〜7員、5〜6員、6〜10員、6〜9員、6〜8員及び6〜7員環等を含む。用語「5〜7員ヘテロシクロアルキル基」はピペリジル基等を含むが、フェニル基を含まない。用語「環」はさらに、少なくとも1個の環を含む環系を含み、環系における「環」は全て独立して上記の定義を有する。
【0248】
特に断りのない限り、「5〜6員環」は5〜6個の環原子から構成されるシクロアルキル基、ヘテロシクロアルキル基、シクロアルケニル基、ヘテロシクロアルケニル基、シクロアルキニル基、ヘテロシクロアルキニル基、アリール基又はヘテロアリール基を含む。前記環は単環式を含み、また、スピロ環、融合環及び架橋環などの二環式又は多環式も含む。特に断りのない限り、前記環は独立してO、S及びNから選択された1、2又は3個のヘテロ原子を含んでいてもよい。前記5〜6員環は5員、6員環等を含む。「5〜6員環」は、例えばフェニル基、ピリジル基及びピペリジル基等を含む。また、用語「5〜6員ヘテロシクロアルキル基」はピペリジル基等を含むが、フェニル基を含まない。用語「環」はさらに、少なくとも1個の環を含む環系を含み、環系における「環」は全て独立して上記の定義を有する。
【0249】
特に断りのない限り、本発明では、用語「5〜6員ヘテロアリール環」と「5〜6員ヘテロアリール基」は置き換えて使用されることができる。用語「5〜6員ヘテロアリール基」は5〜6個の環原子から構成される共役π電子系を持つ単環式基を指し、そのうち、1、2、3又は4個の環原子が独立してO、S及びNから選択されたヘテロ原子であり、残りが炭素原子である。また、窒素原子は第四級アンモニウム化されていてもよく、窒素及び硫黄ヘテロ原子は酸化されていてもよい(つまり、NO及びS(O)
pでもよい。ただし、pは1又は2である。)。5〜6員ヘテロアリール基は、ヘテロ原子又は炭素原子により分子の他の部分に結合されることができる。前記5〜6員ヘテロアリール基は5員及び6員ヘテロアリール基を含む。前記5〜6員ヘテロアリール基の実例として、ピロリル基(N−ピロリル基、2−ピロリル基及び3−ピロリル基等を含む。)、ピラゾリル基(2−ピラゾリル基及び3−ピラゾリル基等を含む。)、イミダゾリル基(N−イミダゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基及び5−イミダゾリル基等を含む。)、オキサゾリル基(2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基及び5−オキサゾリル基等を含む。)、トリアゾリル基(1H−1,2,3−トリアゾリル基、2H−1,2,3−トリアゾリル基、1H−1,2,4−トリアゾリル基及び4H−1,2,4−トリアゾリル基等)、テトラゾリル基、イソキサゾリル基(3−イソキサゾリル基、4−イソキサゾリル基及び5−イソキサゾリル基等)、チアゾリル基(2−チアゾリル基、4−チアゾリル基及び5−チアゾリル基等を含む。)、フリル基(2−フリル基及び3−フリル基等を含む。)、チエニル基(2−チエニル基及び3−チエニル基等を含む。)、ピリジル基(2−ピリジル基、3−ピリジル基及び4−ピリジル基等を含む。)、ピラジニル基又はピリミジニル基(2−ピリミジニル基及び4−ピリミジニル基等を含む。)を含むが、これらに限定されるものではない。
【0250】
特に断りのない限り、用語「アルキル基」は直鎖状又は分岐鎖状の飽和炭化水素基を表す。一部の実施の形態において、前記アルキル基はC
1−12アルキル基であり、ほかの実施の形態においては、前記アルキル基はC
1−6アルキル基であり、ほかの実施の形態においては、前記アルキル基はC
1−3アルキル基である。一価(例えば、メチル基)、二価(例えば、メチレン基)又は多価(例えば、メチン基)であってもよい。アルキル基の実例として、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n−プロピル基及びイソプロピル基を含む。)、ブチル基(n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基及びt−ブチル基を含む。)、ペンチル基(n−ペンチル基、イソペンチル基及びネオペンチル基を含む。)、ヘキシル基等を含むが、これらに限定されるものではない。例えば、用語「C
1−10アルキル基」は1〜10個の炭素原子から構成される直鎖状又は分岐鎖状の飽和炭化水素基を表すものである。前記C
1−10アルキル基は、C
1−10、C
1−9、C
1−8、C
1−6、C
1−5、C
1−4、C
1−3、C
1−2、C
2−6、C
2−4、C
10、C
8、C
7、C
6及びC
5アルキル基等を含むが、これらに限定されるものではない。一価(例えば、メチル基)、二価(例えば、メチレン基)又は多価(例えば、メチン基)であってもよい。C
1−12アルキル基の実例として、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n−プロピル基及びイソプロピル基を含む。)、ブチル基(n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基及びt−ブチル基を含む。)、ペンチル基(n−ペンチル基、イソペンチル基及びネオペンチル基を含む。)、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等を含むが、これらに限定されるものではない。例えば、用語「C
1−6アルキル基」は1〜6個の炭素原子から構成される直鎖状又は分岐鎖状の飽和炭化水素基を表すものである。前記C
1−6アルキル基は、C
1−5、C
1−4、C
1−3、C
1−2、C
2−6、C
2−4、C
6及びC
5アルキル基等を含むが、これらに限定されるものではない。一価(例えば、メチル基)、二価(例えば、メチレン基)又は多価(例えば、メチン基)であってもよい。C
1−6アルキル基の実例として、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n−プロピル基及びイソプロピル基を含む。)、ブチル基(n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基及びt−ブチル基を含む。)、ペンチル基(n−ペンチル基、イソペンチル基及びネオペンチル基を含む。)、ヘキシル基等を含むが、これらに限定されるものではない。例えば、用語「C
1−3アルキル基」は1〜3個の炭素原子から構成される直鎖状又は分岐鎖状の飽和炭化水素基を表すものである。前記C
1−3アルキル基は、C
1−2及びC
2−3アルキル基等を含むが、これらに限定されるものではない。一価(例えば、メチル基)、二価(例えば、メチレン基)又は多価(例えば、メチン基)であってもよい。C
1−3アルキル基の実例として、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n−プロピル基及びイソプロピル基を含む。)等を含むが、これらに限定されるものではない。
【0251】
用語「ヘテロアルキル基」自体あるいは他の用語と併用される場合は、一定の数の炭素原子と少なくとも1個のヘテロ原子又はヘテロ原子団から構成され、安定した直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基原子団又はその組成物を示す。一部の実施の形態において、ヘテロ原子はB、O、N及びSから選択され、そのうち、窒素及び硫黄原子は酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子は第四級アンモニウム化されていてもよい。ほかの実施の形態においては、ヘテロ原子団は−C(=O)O−、−C(=O)−、−C(=S)−、−S(=O)、−S(=O)
2−、−C(=O)N(H)−、−N(H)−、−C(=NH)−、−S(=O)
2N(H)−及び−S(=O)N(H)−から選択される。一部の実施の形態において、前記ヘテロアルキル基はC
1−6ヘテロアルキル基であり、ほかの実施の形態においては、前記ヘテロアルキル基はC
1−3ヘテロアルキル基である。ヘテロ原子又はヘテロ原子団は、当該アルキル基と分子の他の部分との結合位置を含むヘテロアルキル基の任意の内部位置に配置されてもよいが、用語「アルコキシ基」、「アルキルアミノ基」及び「アルキルチオ基」(又はチオアルコキシ基)は、慣用表現であり、それぞれ、1個の酸素原子、アミノ基又は硫黄原子を通して分子の他の部分に結合するアルキル基を示す。ヘテロアルキル基の実例として、−OCH
3、−OCH
2CH
3、−OCH
2CH
2CH
3、−OCH
2(CH
3)
2、−CH
2−CH
2−O−CH
3、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−NHCH
2CH
3、−N(CH
3)(CH
2CH
3)、−CH
2−CH
2−NH−CH
3、−CH
2−CH
2−N(CH
3)−CH
3、−SCH
3、−SCH
2CH
3、−SCH
2CH
2CH
3、−SCH
2(CH
3)
2、−CH
2−S−CH
2−CH
3、−CH
2−CH
2、−S(=O)−CH
3、−CH
2−CH
2−S(=O)
2−CH
3を含むが、これらに限定されるものではない。最大で2個のヘテロ原子が連続であってもよく、例えば−CH
2−NH−OCH
3が挙げられる。
【0252】
特に断りのない限り、用語「アルコキシ基」はそれぞれ1個の酸素原子を通して分子の他の部分に結合するアルキル基を示す。特に断りのない限り、C
1−6アルコキシ基は、C
1、C
2、C
3、C
4、C
5及びC
6のアルコキシ基を含む。一部の実施の形態において、前記アルコキシ基はC
1−3アルコキシ基である。アルコキシ基の実例として、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基及びS−ペントキシ基を含むが、これらに限定されるものではない。例えば、用語「C
1−3アルコキシ基」は1個の酸素原子を通して分子の他の部分に結合し、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を示す。前記C
1−3アルコキシ基は、C
1−2、C
2−3、C
3及びC
2アルコキシ基等を含むが、これらに限定されるものではない。C
1−3アルコキシ基の実例として、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(n−プロポキシ基及びイソプロポキシ基を含む。)等を含むが、これらに限定されるものではない。
【0253】
特に断りのない限り、C
n−n+m又はC
n−C
n+mはn〜n+m個の炭素を有するいずれか1つの具体的な場合を含み、例えば、C
1−12はC
1、C
2、C
3、C
4、C
5、C
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、及びC
12を含み、n〜n+mのうちのいずれか1つの範囲も含み、例えば、C
1−12はC
1−3、C
1−6、C
1−9、C
3−6、C
3−9、C
3−12、C
6−9、C
6−12、及びC
9−12等を含む。同様の理由により、n員〜n+m員は環上の原子の数がn〜n+m個であることを意味し、例えば、3〜12員環は、3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、及び12員環を含み、n〜n+mのうちのいずれか1つの範囲も含み、例えば、3〜12員環は3〜6員環、3〜9員環、5〜6員環、5〜7員環、6〜7員環、6〜8員環、及び6〜10員環等も含む。
【0254】
特に断りのない限り、「シクロアルキル基」はいかなる安定した環状アルキル基を含み、単環式、二環式又は三環式系を含み、そのうち、二環式及び三環式系は、スピロ環、融合環及び架橋環を含む。一部の実施の形態において、前記シクロアルキル基はC
3−8シクロアルキル基であり、ほかの実施の形態においては、前記シクロアルキル基はC
3−6シクロアルキル基であり、ほかの実施の形態においては、前記シクロアルキル基はC
5−6シクロアルキル基である。一価、二価又は多価であってもよい。これらシクロアルキル基の実例として、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ノルボルニル基、[2.2.2]ジシクロオクタン、[4.4.0]ジシクロデカン等を含むが、これらに限定されるものではない。例えば、「C
3−10シクロアルキル基」は、3〜10個の炭素原子から構成される飽和環状炭化水素基を示し、単環式、二環式又は三環式系を含み、そのうち、二環式及び三環式系は、スピロ環、融合環及び架橋環を含む。前記C
3−10シクロアルキル基は、C
3−8、C
3−6、C
3−5、C
4−10、C
4−8、C
4−6、C
4−5、C
5−8又はC
5−6等を含むが、これらに限定されるものではない。一価、二価又は多価であってもよい。C
3−10シクロアルキル基の実例として、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ノルボルニル基、[2.2.2]ジシクロオクタン、[4.4.0]ジシクロデカン等を含むが、これらに限定されるものではない。例えば、「C
3−8シクロアルキル基」は、3〜8個の炭素原子から構成される飽和環状炭化水素基を示し、単環式及び二環式系を含み、そのうち、二環式系は、スピロ環、融合環及び架橋環を含む。前記C
3−8シクロアルキル基は、C
3−6、C
3−5、C
4−8、C
4−6、C
4−5、C
5−8又はC
5−6シクロアルキル基等を含むが、これらに限定されるものではない。一価、二価又は多価であってもよい。C
3−8シクロアルキル基の実例として、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ノルボルニル基、[2.2.2]ジシクロオクタン等を含むが、これらに限定されるものではない。
【0255】
特に断りのない限り、用語「ヘテロシクロアルキル基」自体又は他の用語と一緒に使用される場合は、それぞれ環状の「ヘテロアルキル基」を示し、単環式、二環式又は三環式系を含み、そのうち、二環式及び三環式系は、スピロ環、融合環及び架橋環を含む。また、当該「ヘテロシクロアルキル基」について、ヘテロ原子はヘテロシクロアルキル基と分子の他の部分との結合位置を占めることができる。一部の実施の形態において、前記ヘテロシクロアルキル基は4〜6員ヘテロシクロアルキル基であり、ほかの実施の形態においては、前記ヘテロシクロアルキル基は5〜6員ヘテロシクロアルキル基である。ヘテロシクロアルキル基の実例として、アゼチジニル基、オキセタニル基、チエタニル基、ピロリジニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロチエニル基(テトラヒドロチオフェン−2−イル及びテトラヒドロチオフェン−3−イル等を含む。)、テトラヒドロフラニル基(テトラヒドロフラン−2−イル等を含む。)、テトラヒドロピラニル基、ピペリジル基(1−ピペリジル基、2−ピペリジル基及び3−ピペリジル基等を含む。)、ピペラジニル基(1−ピペラジニル基及び2−ピペラジニル基等を含む。)、モルホリニル基(3−モルホリニル基及び4−モルホリニル基等を含む。)、ジオキサニル基、ジチアジニル基、イソキサゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、1,2−オキサジニル基、1,2−チアジニル、ヘキサヒドロピリダジニル基、ホモピペラジニル基、ホモピペリジル基又はオキサシクロヘプタン基を含むが、これらに限定されるものではない。例えば、用語「3〜6員ヘテロシクロアルキル基」自体又は他の用語と一緒に使用される場合は、それぞれ3〜6個の環原子から構成される飽和環状基を示し、その1、2、3又は4個の環原子が独立してO、S及びNから選択されたヘテロ原子であり、残りが炭素原子である。また、窒素原子は第四級アンモニウム化されていてもよく、窒素及び硫黄ヘテロ原子は酸化されていてもよい(つまり、NO及びS(O)
pでもよい。ただし、pは1又は2である。)。単環式及び二環式系を含み、そのうち、二環式系は、スピロ環、融合環及び架橋環を含む。また、当該「3〜6員ヘテロシクロアルキル基」について、ヘテロ原子はヘテロシクロアルキル基と分子の他の部分との結合位置を占めることができる。前記3〜6員ヘテロシクロアルキル基は、4〜6員、5〜6員、4員、5員及び6員ヘテロシクロアルキル基等を含むが、これらに限定されるものではない。3〜6員ヘテロシクロアルキル基の実例として、アゼチジニル基、オキセタニル基、チエタニル基、ピロリジニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロチエニル基(テトラヒドロチオフェン−2−イル及びテトラヒドロチオフェン−3−イル等を含む。)、テトラヒドロフラニル基(テトラヒドロフラン−2−イル等を含む。)、テトラヒドロピラニル基、ピペリジル基(1−ピペリジル基、2−ピペリジル基及び3−ピペリジル基等を含む。)、ピペラジニル基(1−ピペラジニル基及び2−ピペラジニル基等を含む。)、モルホリニル基(3−モルホリニル基及び4−モルホリニル基等を含む。)、ジオキサニル基、ジチアジニル基、イソキサゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、1,2−オキサジニル基、1,2−チアジニル、ヘキサヒドロピリダジニル基、ホモピペラジニル基又はホモピペリジル基等を含むが、これらに限定されるものではない。例えば、用語「4〜6員ヘテロシクロアルキル基」自体又は他の用語と一緒に使用される場合は、それぞれ4〜6個の環原子から構成される飽和環状基を示し、その1、2、3又は4個の環原子が独立してO、S及びNから選択されたヘテロ原子であり、残りが炭素原子である。また、窒素原子は第四級アンモニウム化されていてもよく、窒素及び硫黄ヘテロ原子は酸化されていてもよい(つまり、NO及びS(O)
pでもよい。ただし、pは1又は2である。)。単環式及び二環式系を含み、そのうち、二環式系は、スピロ環、融合環及び架橋環を含む。また、当該「4〜6員ヘテロシクロアルキル基」について、ヘテロ原子はヘテロシクロアルキル基と分子の他の部分との結合位置を占めることができる。前記4〜6員ヘテロシクロアルキル基は、5〜6員、4員、5員及び6員ヘテロシクロアルキル基等を含むが、これらに限定されるものではない。4〜6員ヘテロシクロアルキル基の実例として、アゼチジニル基、オキセタニル基、チエタニル基、ピロリジニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロチエニル基(テトラヒドロチオフェン−2−イル及びテトラヒドロチオフェン−3−イル等を含む。)、テトラヒドロフラニル基(テトラヒドロフラン−2−イル等を含む。)、テトラヒドロピラニル基、ピペリジル基(1−ピペリジル基、2−ピペリジル基及び3−ピペリジル基等を含む。)、ピペラジニル基(1−ピペラジニル基及び2−ピペラジニル基等を含む。)、モルホリニル基(3−モルホリニル基及び4−モルホリニル基等を含む。)、ジオキサニル基、ジチアジニル基、イソキサゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、1,2−オキサジニル基、1,2−チアジニル、ヘキサヒドロピリダジニル基、ホモピペラジニル基又はホモピペリジル基等を含むが、これらに限定されるものではない。例えば、用語「5〜6員ヘテロシクロアルキル基」自体又は他の用語と一緒に使用される場合は、それぞれ5〜6個の環原子から構成される飽和環状基を示し、その1、2、3又は4個の環原子が独立してO、S及びNから選択されたヘテロ原子であり、残りが炭素原子である。また、窒素原子は第四級アンモニウム化されていてもよく、窒素及び硫黄ヘテロ原子は酸化されていてもよい(つまり、NO及びS(O)
pでもよい。ただし、pは1又は2である。)。単環式及び二環式系を含み、そのうち、二環式系は、スピロ環、融合環及び架橋環を含む。また、当該「5〜6員ヘテロシクロアルキル基」について、ヘテロ原子はヘテロシクロアルキル基と分子の他の部分との結合位置を占めることができる。前記5〜6員ヘテロシクロアルキル基は、5員及び6員ヘテロシクロアルキル基を含む。5〜6員ヘテロシクロアルキル基の実例として、ピロリジニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロチエニル基(テトラヒドロチオフェン−2−イル及びテトラヒドロチオフェン−3−イル等を含む。)、テトラヒドロフラニル基(テトラヒドロフラン−2−イル等を含む。)、テトラヒドロピラニル基、ピペリジル基(1−ピペリジル基、2−ピペリジル基及び3−ピペリジル基等を含む。)、ピペラジニル基(1−ピペラジニル基及び2−ピペラジニル基等を含む。)、モルホリニル基(3−モルホリニル基及び4−モルホリニル基等を含む。)、ジオキサニル基、ジチアジニル基、イソキサゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、1,2−オキサジニル基、1,2−チアジニル、ヘキサヒドロピリダジニル基、ホモピペラジニル基又はホモピペリジル基等を含むが、これらに限定されるものではない。
【0256】
用語「薬学的に許容される担体」とは、本発明の有効量の活性物質を送達することができ、活性物質の生理活性を妨害せず、且つホストや患者への毒性副作用がないいかなる製剤又は担体媒質を意味する。代表的な担体は、水、油、野菜とミネラル、クリームベース、ローションベース、軟膏ベース等を含む。これらのベースは、懸濁化剤、増粘剤、浸透促進剤などを含む。これらの製剤は化粧品又は局所適用医薬品分野において周知されているものである。
【0257】
用語「賦形剤」とは、通常、有効な医薬組成物を配合するのに必要な担体、希釈剤及び/又は媒質を意味する。
【0258】
用語「含む(comprise)」又は「含有(comprise)」及び例えばcomprises又はcomprising等の変形はオープン且つ非排他的な意味を有し、つまり、「を含むが、これらに限定されるものではない」と理解されるべきである。
【0259】
用語「治療」とは、疾患又はこの疾患に関連する1つ又は複数の症状を改善又は根絶するために、本発明に記載の化合物又は製剤を投与することを指し、且つ、
(i)疾患又は疾患の状態への抑制、即ちその進行への抑制、
(ii)疾患又は疾患の状態の緩和、即ち該疾患又は疾患の状態の軽減、
を含む。
【0260】
用語「予防」とは、疾患又はこの疾患に関連する1つ又は複数の症状を予防するために、本発明に記載の化合物又は製剤を投与することを指し、且つ、疾患又は疾患の状態、特に哺乳動物が罹っていることが診断されていないが、罹りやすいものである疾患の状態の、哺乳動物における発生の予防を含む。
【0261】
薬物又は薬理学的に活性な薬剤について、「有効量」もしくは「治療有効量」とは、無毒性で、所望の効果をもたらすに足る薬物または薬剤の使用量を意味する。本発明における経口剤型に関して、組成物における1種の活性物質の「有効量」とは、該組成物における別の活性物質と併用するときに所望の効果を達成するのに必要な使用量を意味する。有効量は人によって異なり、受容者の年齢及び一般状況に依存し、活性物質の種類にも依存する。個々のケースにおける適切な有効量は、当業者が通常の実験によって決めることができる。
【0262】
用語「有効成分」、「治療剤」、「活性物質」又は「活性剤」とは、標的障害、疾患又は病症を有効に治療できる化学物質を意味する。
【0263】
本発明の化合物は、当業者に熟知されている多くの合成方法により調製されることができ、以下に例示されている発明を実施するための形態、それと他の化学合成方法とを組み合わせてなる実施の形態、及び当業者に熟知されている同等の方法が含まれる。好ましい実施の形態は、本発明の実施例を含むが、これらに限定されるものではない。
【0264】
本発明で使用される溶媒は市販品である。本発明では、以下の略語を使用する。すなわち、aqは水を示し、HATUはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファートを示し、EDCは1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩を示し、m−CPBAは3−クロロペルオキシ安息香酸を示し、eqは当量、等量を示し、CDIはカルボニルジイミダゾールを示し、DCMはジクロロメタンを示し、PEは石油エーテルを示し、DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルを示し、DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを示し、DMSOはジメチルスルホキシドを示し、EtOAcは酢酸エチルを示し、EtOHはエタノールを示し、MeOHはメタノールを示し、CBzはベンジルオキシカルボニルを示し、アミンの保護基の一種であり、BOCはtert−ブチルカルボニルを示し、アミンの保護基の一種であり、HOAcは酢酸を示し、NaCNBH
3はシアノ水素化ホウ素ナトリウムを示し、r.t.は室温を示し、O/Nは一晩中を示し、THFはテトラヒドロフランを示し、Boc
2Oはジ−tert−ブチルジカーボネートを示し、TFAはトリフルオロ酢酸を示し、DIPEAはジイソプロピルエチルアミンを示し、SOCl
2は塩化チオニルを示し、CS
2は二硫化炭素を示し、TsOHはp−トルエンスルホン酸を示し、NFSIはN−フルオロ−N−(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンイミドを示し、NCSはN−クロロスクシンイミドを示し、n−Bu
4NFはフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムを示し、iPrOHは2−プロパノールを示し、mpは融点を示し、LDAはリチウムジイソプロピルアミドを示し、POCl
3はオキシ塩化リンを示し、LiHMDSはリチウムヘキサメチルジシラジドを示し、DCEはジクロロエタンを示し、DIEAはN,N−ジイソプロピルエチルアミンを示し、MTBEはメチルtert−ブチルエーテルを示し、TEAはトリエチルアミンを示し、DIPEAはN,N−ジイソプロピルエチルアミンを示し、LLOQは定量下限を示す。