(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-525824(P2021-525824A)
(43)【公表日】2021年9月27日
(54)【発明の名称】発火装置
(51)【国際特許分類】
C10L 11/04 20060101AFI20210830BHJP
【FI】
C10L11/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2020-569135(P2020-569135)
(86)(22)【出願日】2019年2月6日
(85)【翻訳文提出日】2021年1月25日
(86)【国際出願番号】GB2019050311
(87)【国際公開番号】WO2020002867
(87)【国際公開日】20200102
(31)【優先権主張番号】1810504.9
(32)【優先日】2018年6月27日
(33)【優先権主張国】GB
(31)【優先権主張番号】1812511.2
(32)【優先日】2018年7月31日
(33)【優先権主張国】GB
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520483936
【氏名又は名称】ホット ボックス ストーブス リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ニール,オリバー ジャスティン
【テーマコード(参考)】
4H015
【Fターム(参考)】
4H015AA13
4H015AB01
4H015AB05
4H015BA12
4H015CA01
4H015CA05
4H015CB04
(57)【要約】
本発明は、可燃性容器(200)に位置付けられた可燃性燃料要素(340、350、460、462、464)のスタック、及び可燃性着火要素(450)を備えた、発火装置を提供する。可燃性容器(200)は、その中に位置付けられた引火性着火要素に着火するための少なくとも1つのアパーチャ(202)を設けるよう構成される。部品のキット、及びキットを組み立てる方法も提供される。
【選択図】
図3g
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発火のための装置であって、
可燃性燃料要素のスタック、及び可燃性容器の中に位置付けられた引火性着火要素を備え、前記可燃性容器は、その中の前記引火性着火要素に着火するための、少なくとも1つのアパーチャを設けるよう構成される、装置。
【請求項2】
前記容器は、前記少なくとも1つのアパーチャを選択的に設けるよう構成された開放可能部を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのアパーチャは、前記着火要素の下方に位置付けられる、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記着火要素は少なくとも2本の前記燃料要素によって支持される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記着火要素は、前記容器のベース領域に位置付けられた、離隔された第1の対の前記燃料要素の上方の、中間保持要素の上に位置付けられる、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
離隔された前記第1の対の前記燃料要素は、前記容器のベース領域に配設された、ベース保持要素に位置付けられる、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記中間保持要素は、前記第1の対の前記燃料要素の上で直角に向けて位置付けられた、離隔された第2の対の前記燃料要素間に支持される、請求項5または6に記載の装置。
【請求項8】
前記中間保持要素は、前記着火要素を前記第2の対の前記燃料要素間に位置付けるためのチャネルを画定する、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記中間保持要素は、ベース部と、一対の細長い保持部とを備え、前記保持部は、前記容器内の所定の位置及び向きで、前記第2の燃料要素の各々1つと係合かつ保持するために、互いに相反する方向に外側に延びる、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
別の可燃性燃料要素が第2の層の上に位置付けられ、前記スタックの別の層を形成し、各層の前記燃料要素は離隔され、隣接の層の前記燃料要素に対して実質的に直角に向けられる、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
少なくとも1つの別の保持要素を備え、前記少なくとも別の層の前記燃料要素が、互いに対して、かつ前記容器に対して実質的に移動するのを防止する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つの別の保持要素は、前記別の層の離隔された前記燃料要素間に位置付けられた、垂直に向けられた複数の保持部を備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つの別の保持要素は、上部を備え、前記上部から各保持部は延び、前記上部は少なくとも1つのアパーチャを有する、請求項11または12に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つの別の保持要素は可燃性である、請求項11〜13のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記容器は、前記容器の側壁に予め形成されるか、または形成可能な少なくとも1つの別のアパーチャを備える、請求項1〜14のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記容器は、予め形成されるか、または形成可能な少なくとも1つの穴を有する蓋を備える、請求項1〜15のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
発火の装置を組み立てるための部品のキットであって、
スタックを作るための、複数の可燃性燃料要素と、
前記スタックに含めるための、引火性着火要素と、
前記スタックが中に位置付けられたときに、前記引火性着火要素に着火するための、少なくとも1つのアパーチャを設けるよう構成される、可燃性容器と
を備える、キット。
【請求項18】
前記容器内で所望の位置及び向きで、前記スタックの前記燃料要素の少なくとも1つの層を実質的に保持するための、少なくとも1つの保持要素を備える、請求項17に記載のキット。
【請求項19】
発火装置を組み立てる方法であって、
可燃性燃料要素のスタック、及び引火性着火要素を可燃性容器に位置付けるステップを含み、前記可燃性容器は、その中に位置付けられた前記引火性着火要素に着火するための、少なくとも1つのアパーチャを設けるよう構成される、方法。
【請求項20】
前記容器に位置付けられた少なくとも2本の前記燃料要素によって、前記着火要素を支持するステップを含み、支持する前記燃料要素は、離隔され、かつ前記容器の少なくとも1つのアパーチャの各側、または選択的に前記少なくとも1つのアパーチャを設けるよう構成された容器の開放可能部の各側に位置付けられる、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記容器のベース上に位置付けられて離隔された第1の対の前記燃料要素の、上方における中間保持要素に、前記着火要素を位置付けるステップを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の対の前記燃料要素の上で直角に向けて位置付けられ、離隔された前記第2の対の前記燃料要素間で、前記中間保持要素を支持するステップを含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記燃料要素の別の層を、前記第2の層の上に位置付けるステップを含み、各別の層における前記燃料要素は離隔され、隣接する層の前記燃料要素に対して実質的に直角に向けられる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
少なくとも1つの別の保持要素をスタックの中に位置付け、互いに対して、かつ前記容器に対して前記別の層の少なくとも前記燃料要素が、実質的に移動するのを防止するステップを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記容器の蓋を閉鎖するステップを含む、請求項19〜24のうちいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発火のための装置に関する。詳細には本発明は、排他的ではないが、迅速、安全、かつ効果的に、様々な異なる用途で火をつけるための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
木材を燃やす従来のストーブは、煙道配管によって好適に煙道に接続された、一般に鋼鉄または鋳鉄である閉鎖された金属製の火室と、燃焼プロセス中に火室の中に引き込まれる空気の量を選択的に調節するための、1つまたは複数の制御部と、を含む。このようなストーブは一般的に、暖房及び/または調理のために、丸太または木材由来のバイオマス燃料などの木材燃料を燃やすために使用されるが、石炭及び/または泥炭も使用される。
【0003】
通常、木材を燃やすストーブに火をつけることは、ストーブの火格子または火床の上に乾燥した発火材を配置すること、及びこれらに紙または焚き付け材を使用して火をつけて、火室を加熱し、煙道の機能を補助するために煙突を温めることを含む。一旦発火材が良好に燃えると、割木の大きい片が加えられて、安定した火床を作り出し、その後効果的かつ安定した火が得られたときに、より大きい丸太が加えられる。他の火をつける方法は、離隔された一対の丸太の間にチャネルを作り出すこと、紙または焚き付け材をチャネルに位置付けること、及びチャネルの上に発火材のブリッジを形成することを伴う、「トップダウン」方式を含む。しかし多くの人は、木材を燃やすストーブ、複数燃料ストーブ、焚火、バーベキュー、ピザ用オーブン、炉、またはキャンプファイアにおいて、首尾よく火をつけることに奮闘し続けている。初めから非効果的に燃える火は、過剰な煙を生成することになり、それはエネルギーを浪費して大気汚染を生じさせ、その排煙はクレオソートで満たされ、重大な火災被害となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
様々な異なる用途において、効果的かつ着実な方法で、迅速かつ安全に発火させるための装置を提供することが、本発明における特定の実施形態の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によると、発火させるための装置が提供され、それは、
可燃性燃料要素のスタック、及び可燃性容器の中に位置付けられた引火性着火要素を備え、この可燃性容器は、その中の引火性着火要素に着火するための、少なくとも1つのアパーチャを設けるよう構成される。
【0006】
任意選択で、容器は、少なくとも1つのアパーチャを選択的に設けるよう構成された、開放可能部を備える。
【0007】
任意選択で、少なくとも1つのアパーチャは、着火要素の下方に位置付けられる。
【0008】
任意選択で、着火要素は少なくとも2本の燃料要素によって支持される。
【0009】
任意選択で、着火要素は、容器のベース領域に位置付けられた、離隔された第1の対の燃料要素の上方において、中間保持要素の上に位置付けられる。
【0010】
任意選択で、離隔された第1の対の燃料要素は、容器のベース領域に配設された、ベース保持要素に位置付けられる。
【0011】
任意選択で、中間保持要素は、第1の対の燃料要素の上で、第1の対の燃焼要素に対して直角に向けられた、離隔された第2の対の燃料要素間に支持される。
【0012】
任意選択で、中間保持要素は、着火要素を第2の対の燃料要素間に位置付けるための、チャネルを画定する。
【0013】
任意選択で、中間保持要素は、ベース部と、一対の細長い保持部とを備える。この一対の細長い保持部は、容器内の所定の位置及び向きで、第2の燃料要素の各々1本を係合かつ保持するために、互いに相反する方向に外側に延びる。
【0014】
任意選択で、別の可燃性燃料要素が第2の層の上に位置付けられ、スタックの別の層を形成する。各層の燃料要素は離隔され、隣接の層の燃料要素に対して実質的に直角に向けられる。
【0015】
任意選択で、装置は少なくとも1つの別の保持要素を備え、少なくとも別の層の燃料要素が、互いに対して、かつ容器に対して実質的に移動するのを防止する。
【0016】
任意選択で、少なくとも1つの別の保持要素は、別の層の離隔された燃料要素間に位置付けられ、かつ垂直に向けられた複数の保持部を備える。
【0017】
任意選択で、少なくとも1つの別の保持要素は、そこから各保持部が延びる上部を備え、この上部には少なくとも1つのアパーチャを有する。
【0018】
任意選択で、少なくとも1つの別の保持要素は可燃性である。
【0019】
任意選択で、容器は、容器の側壁に予め形成されるか、または形成可能な少なくとも1つの別のアパーチャを備える。
【0020】
任意選択で、容器は蓋を備え、この蓋の中に、予め形成されるか、または形成可能な少なくとも1つの穴を有する。
【0021】
本発明の第2の態様によると、発火させるための装置を組み立てるための部品のキットが提供され、それは、
スタックを作るための、複数の可燃性燃料要素と、
スタックに含むための、引火性着火要素と、
スタックが中に位置付けられたときに、引火性着火要素に着火するための、少なくとも1つのアパーチャを設けるよう構成された、可燃性容器と
を備える。
【0022】
任意選択で、キットは、スタックにおける上記の燃料要素の少なくとも1つの層を、容器内で所望の位置及び向きに実質的に保持するための、少なくとも1つの保持要素を備える。
【0023】
本発明の第3の態様によると、発火させるための装置を組み立てるための方法が提供され、それは、
可燃性燃料要素のスタック及び引火性着火要素を、可燃性容器の中に位置付けるステップを含む。この可燃性容器は、その中の引火性着火要素に着火するための、少なくとも1つのアパーチャを設けるよう構成される。
【0024】
任意選択で、この方法は、容器の中に位置付けられた少なくとも2本の燃料要素によって、着火要素を支持するステップを含む。支持する燃料要素は離隔され、容器の少なくとも1つのアパーチャの各側、または選択的に少なくとも1つのアパーチャを設けるよう構成された容器の開放可能部の各側に、位置付けられる。
【0025】
任意選択で、この方法は、容器のベースに位置付けられて離隔された第1の対の燃料要素の、上方における中間保持要素に、着火要素を位置付けるステップを含む。
【0026】
任意選択で、この方法は、中間保持要素を、第1の対の燃料要素に対して直角に向けて位置付けられた、離隔された第2の対の燃料要素間に支持するステップを含む。
【0027】
任意選択で、この方法は、上記の燃料要素の別の層を、第2の層の上に位置付けるステップを備え、別の層における各々の燃料要素は離隔され、隣接する層の燃料要素に対して実質的に直角に向けられる。
【0028】
任意選択で、この方法は、少なくとも1つの別の保持要素をスタックの中に位置付け、別の層の少なくとも燃料要素が、互いに対して、かつ容器に対して動くのを実質的に防止するステップを含む。
【0029】
任意選択で、この方法は、容器の蓋を閉鎖するステップを含む。
【0030】
次に本発明の特定の実施形態を、添付の図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】容器に位置付けるための、可燃性燃料要素のスタック及び引火性燃料要素を示す図である。
【
図2】
図1に示されるスタックを包含する箱を示す図である。
【
図3a】スタックを形成するために、容器内に位置付けるためのベース保持要素を示す図である。
【
図3b】スタックの第1の層を形成するために、
図3aのベース保持要素に位置付けられ、離隔された第1の対の木材燃料要素を示す図である。
【
図3c】スタックの第2の層を形成するために、第1の対の木材燃料要素の上に位置付けられ、離隔された第2の対の木材燃料要素を示す図である。
【
図3d】第2の木材燃料要素の上及び間に位置付けるための、中間保持要素を示す図である。
【
図3e】中間保持要素の上、かつ第2の対の木材燃料要素間に位置付けられた、引火性着火要素を示す図である。
【
図3f】スタックの第3及び第4の層を形成するための、離隔された第3及び第4の木材燃料要素のセットを示す図である。
【
図3g】スタックの第5の層を形成するために、第4の層の上に位置付けられ、離隔された別の対の木材燃料要素、及びスタックの上部を貫通して位置付けられた上部保持要素を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1に示されるように、本発明の特定の実施形態によると、細長く水平方向に向けられた木材ベースの複数の燃料要素が、ジェンガ(登録商標)スタイル構成で配置され、立方体状のスタック100を形成する。各燃料要素は、約100〜120mmの長さで、約20×20mmの正方形断面を有する。しかし各燃料要素は、火をつける特定の用途のための、任意の好適な長さ及び断面、ならびにサイズであってよい。適切には、各燃料要素は、松材、モミ材、または杉材などの軟木である。
【0033】
スタック100は、
図2に示される立方体状の箱200など、対応するサイズ及び形状の可燃性容器の中に位置付けられるようにサイズ及び形状が決められ、それによって中にしっかりと包含され、搬送中、保管中、及び使用中の、過剰な移動/崩れるのを防止する。スタック100は、容器200のベースに位置付けるための、離隔され実質的に平行である一対の燃料要素102、104を備え、それによって、容器の側壁204の窓202及びベース206近くは、一対のベースの燃料要素102、104間に位置付けられる。ベースの燃料要素102、104の上に支持されるのは、例えば固形燃料焚き付け材などの引火性着火要素106である。これは、着火及び燃焼を促進させるため、可燃性の木材ベースの燃料要素に関して比較的引火しやすい。引火性燃料要素/促進剤106は、ヘキサミンを含み得るか、または代替として、高い引火性材料もしくは石油化学製品ベースの要素に由来しない、天然成分を含み得る。引火性燃料要素/促進剤106は、実質的にディスク形状で、約100〜200mmの径、及び約6〜8mmの厚さを有するが、正方形、矩形、三角形、楕円形などの様々な形状/サイズを有し得る。または、スタックの可燃性燃料要素のサイズ/形状/断面に対応し得る。複数、適切には3本の離隔された可燃性木材ベースの燃料要素108が、引火性燃料要素106の上に配置され、離隔されたベース燃料要素102、104に対して実質的に直角に向けられる。適切には各層3本である別の層の離隔された可燃性燃料要素110、112は、スタック100を形成するよう提供され、各層の要素は、上下に位置付けられて隣接した層に対して、実質的に直角に向けられる。スタック100の層の数は、容器200の高さに対応し得る。
【0034】
搬送中、保管中、または使用中に、実質的に水平に向けられた各層の燃料要素の、移動/崩れるのを防止するために、1つまたは複数の実質的に垂直に向けられた保持要素114が、水平に配置された燃料要素の層間の空隙を通過するよう設けられ得る。保持要素114は、可燃性または非可燃性であり得る。それらはスタックに残されてもよく、または装置が使用される前に除去及び廃棄されてもよい。例えば、保持要素114は実質的に可燃性であってもよく、下方の層の燃料要素に対して実質的に直角の向きに、スタックの頂部に配置される前に、除去され得る。それによって、スタックの最上層が形成される。代替として、容器は、その中に位置付けられた燃料要素をしっかりと保持するよう形状が決められ、搬送中、保管中、及び使用中に燃料要素が移動するのを防止し得る。別の代替として、容器の1つまたは複数の領域は、その内面から延びてスタックと係合し、搬送中、保管中、及び使用中に燃料要素が移動/崩れるのを防止し得る。別の代替として、カラーまたはスリーブなどの少なくとも1つの支持要素は、スタックの一部の周りに係合して、搬送中、保管中、または使用中に燃料要素が移動するのを防止し得る。このような支持要素は可燃性で、装置に火をつけるときに、その場に残されるか、または装置に火をつける前に装置から除去され得る。
【0035】
図2に示されるように、可燃性容器200は、適切にはスタック100のサイズ及び形状に対応した内側サイズ及び形状を有する箱である。スタック100は、可燃性燃料要素102、104、108、110、112、及び引火性燃料要素106が、例えば好適な接着剤によって共に固定されるように配置され得る。それによってスタック100は、組立中に持ち上げて、容器の中に降ろされ得る。代替として、スタック100は、個々の構成要素を中に順次位置付けることによって、容器の中に配置され得る。スタック100は、窓202が一対のベース燃料要素102、104の間に位置付けられるように、容器の中に位置付けられる。望ましくは、これはユーザが例えばマッチまたはシガレットライターなどからの生の火を容器の内側に直接、離隔された支持/ベース燃料要素102、104によって容器のベースの上方に持ち上げられた、引火性燃料要素106の下に位置付けるのを可能にする。窓202も、十分な空気量を効果的に容器の中及びスタックの下に引き込むのを可能にし、引火性燃料要素の上方に位置付けられた可燃性燃料要素の、効果的かつ迅速な着火及び燃焼を保証する。引火性燃料要素106を、支持/ベース燃料要素102、104の少なくとも1つの層の上に支持することで、望ましい「トップダウン」方式によってスタックのより長い燃焼、及び後で火が配されることになる、さらに多くの燃料要素に効果的に着火することを可能にする。この配置は、空気が下からスタックを通過して流れることも可能にする。
【0036】
図2に示される容器200の窓202は、実質的にスロットが作られ、ベース縁部領域208から側壁204及びベース206の中に延びる。窓202は、適切には従来のシガレットライターを使用して焚き付け材106にアクセスするのを可能にするよう構成され、そのため、容器の外側に着火させてスタックの初期燃焼を作り出す必要はない。さらに、窓202は、空気を容器のこのポイントに引き込むのに役立ち、焚き付け材の初期燃焼、及び容器の中に包含された燃料のその後の燃焼を補助する。窓202は、側壁及びベースの実質的に中央に位置付けられる。しかし、窓202は、側壁204のみに位置付けられてもよく、及び/または中央からずらされてもよい。別の代替として、複数の窓が、容器のベースの近くに設けられ得る。例えば、第1の窓は、引火性燃料要素106に着火するために、容器の第1の壁に設けられ、第2の窓は、第1の壁に対向する別の壁に設けられ得る。これは、ユーザが引火性燃料要素に着火すること、ならびに/または迅速かつ効果的な着火及び燃焼させるために、さらなる空気の取入れをもたらすことを可能にし得る。窓202は常に開放され得るか、または代替として、搬送中及び保管中は閉じられるが、使用のために開放可能となり得る。例えば、容器の一部は、ユーザが窓、例えば折込ラインの周りで可動の閉鎖部などを開けるか、引き離すか、または剥がすことによって、開放可能となり得る。代替として、中に窓を設けるために、開放可能部は脆弱で、スコアラインまたは目打ちラインなどを介して、ユーザによって容器の壁から完全もしくは部分的に除去し得る。引き出し用芯などが、窓を介して引火性燃料要素106に火をつける補助のために設けられ得る。
【0037】
例えば穴、スロット、目打ちラインなどの、1つまたは複数の別のアパーチャが、容器の壁に設けられ、迅速かつ効果的な着火及び燃焼のために、さらなる空気の取入れをもたらし得る。狭く細長いスロット及び/または約1〜5mm幅の小さい穴など、1つまたは複数の比較的小さいアパーチャは、空気を燃焼中の容器の中に吸い込んで空気を加速させるために望ましい場合がある。
【0038】
容器200は、適切には再生段ボールまたは実質的に硬質紙など、可燃性材料で作られ、開放された上部領域を有し得るか、または蓋210を含み得る。蓋210は、組み立て中にスタック100が容器の中に位置付けられた後に閉鎖できる。蓋210は、1つまたは複数のアパーチャを含み、煙突として作用して、燃焼ガスが容器から排出されるのを可能にし得る。容器の外面は、製品名/会社名、ロゴ、登録商標、及び/または取扱説明などの絵図を含み得る。容器200は、適切には約120×120×120mmであるが、本発明の特定の実施形態による燃料要素のスタックを包含するための、好適な任意のサイズ及び形状とし得る。適切には、容器は、火格子または火床の上に位置付けられたときの安定のために、実質的に平坦なベースを有する。
【0039】
本発明の実施形態は、
図3a〜
図5に示される。
【0040】
図3aに示されるように、ベース支持/保持要素300は、
図2に示されるような容器のベースに位置付けられる。ベース保持要素300は、段ボールなど可燃性材料の実質的に矩形のシートから、切断及び折ることによって形成される。シートは、適切には約97mmの幅、及び約177mmの長さである。第1の折込ライン302は、シートの第1の端部領域の近く(例えばシートの第1の端部から約40mm)に作り出され、第2の折込ライン304は、シートの第2の端部領域の近く(例えばシートの第2の端部から約40mm)に作り出される。側方に離隔された4つの切断部306、308、310、312は、各折込ラインを横断して作られる。これら切断部は、約30mmの長さである。最内部の切断部308、310は、約37mmだけ離隔される。最外部の切断部306、312は、シートの外縁部から約10mmだけ離される。これらの折込部は、各端部領域が上方に折り込まれ、実質的に平坦かつ水平のベース部318に対して実質的に垂直方向に向けられた、2つの垂直端部314、316を形成するのを可能にする。各折込ラインを横断する切断部は、内側に折り込むことによって、保持部320、322、324が形成されるのを可能にする。2つの空間が、木材燃料要素を受け入れて保持するようサイズが決められた、保持部間に形成される。これらの空間は、約20mm幅である。第1の折込ラインにおける空間は、中に位置付けられた木材燃料が、互いに、かつ容器の対応する側壁と実質的に平行となるよう、第2の折込ラインにおける空間と整合される。各保持部320、322、324は、垂直に向けられた面330及び水平に向けられた面332を提供する。装置の組立中に、ベース保持要素300は、箱状の容器のベースの中に摺動可能に位置付けられ、それによって、ベース部304は容器の平坦ベースと係合し、垂直端部314、316は、容器の側部におけるそれぞれの内面に対して係合する。
【0041】
図3bに示されるように、第1の対の木材燃料要素340は、次にベース保持要素300の保持部320、322、324の間に設けられた空間に位置付けられる。各空間は、木材燃料要素が、ベース保持要素300に対して全く、または最小限しか移動しないよう、中に保持されるようにサイズが決められる。第1の対の木材燃料要素340は、可燃性燃料要素のスタックにおける第1の層を形成し、ベース保持要素300にしっかりと位置付けられ、それらの容器内における位置及び向きが、組立中、保管中、搬送中、及び最終の使用中に実質的に固定されるのを保証する。第1の対の木材燃料要素340は、窓を備えた容器の側壁、またはユーザによって窓が形成される側壁から離され、それによって、以下でさらに説明するように、マッチまたは点火用ろうそくを容器の内側の中に挿入して、引火性燃料要素に火をつけるのを可能にする。
【0042】
図3cに示されるように、離隔された第2の対の木材燃料要素350は次に、燃料要素340の第1の対に対して直角に向けられるように、第1の対の木材燃料要素340の上に位置付けられる。各第2の燃料要素350は、ベース保持要素300の端部314、316のそれぞれ1つに接触して位置付けられ、任意選択で、第1の燃料要素340の高さが保持部より低いかまたは等しい場合に、保持部320、322、324の水平面332の上に位置付けられる。
【0043】
図3dに示されるように、次に中間保持要素400は、離隔された木材燃料要素350の第2の層の上に位置付けられる。
図4に示されるように、中間保持部材400は、例えば段ボールなどの可燃性材料シートから、4つの離隔された折込ライン402、404、406、408を中に作り出すことによって形成される。3面切断部が、内側折込ラインの各々から外側に延び、かつ各々の外側折込ラインを横断して、シートに作られ、一対の保持部410、412を作り出すのを可能にする。保持部410、412は、中間保持要素400の実質的に平坦なベース部414から、反対方向に外側に延びる。ウィング部416、418は、内側及び外側折込ラインに沿って折り込むことによって形成され、それによってアパーチャを伴うチャネルを形成し、そこで保持部材が切断によって形成される。これらのアパーチャは、空気及び燃焼ガスが、容器のベースから、組み立てられたスタックを通って吹き上がり、効果的な燃焼を促進する。各細長い保持部410、412は、保持部を外側折込ライン402、408に沿って折り込むことによって形成される端部領域を含む。各端部領域には、保持部の残り部分に対して、例えば直角などの角度が付けられる。各ウィング部416、418の上部420は、ベース部414と実質的に平行であり、各ウィング部416、418の内面422は、実質的に角度が付けられ、テーパーが付けられたチャネルを画定する。ベース部414の長さは、各ウィング部の上面の長さ未満である。組立中、
図3dに示されるように、中間保持要素300は、離隔された第2の層の木材燃料要素350の上に位置付けられ、それによって、ベース部414は、第1の対の木材燃料要素340の上に載り、各ウィング部416、418の上部420は、第2の対の木材燃料要素のそれぞれの上に載る。各保持部410、412の端部領域の外面は、第2の対の木材燃料要素450のそれぞれの内面と係合し、容器の側壁に接触して押し付け/保持し、組立中、保管中、搬送中、または最終の使用中に、これら燃料要素のいかなる移動も排除/最小限に抑える。
【0044】
図3eに示されるように、ヘキサミンベースの焚き付け材またはワックスで固められた軟木スタンドなど、細長い引火性着火要素450が、中間保持要素300によって画定されたチャネルに位置付けられる。引火性要素450の端部は、チャネルのベースを越えて延び、中間保持要素400は、容器のベースに設けられた、または形成された窓の上方に着火要素を位置付ける。この配置は、適切には、容器の窓を介して挿入された炎が、効果的に着火要素に火をつけるのを可能にする。着火要素を第1の層の木材燃料要素340の上方に位置付けることは、下方の窓から容器の中に、空気を強制的に引き込み、特により薄い中間保持要素400が燃やされ、その一体性が弱体化するとき、着火要素がまだ燃えている場合に下方の燃料要素340の第1の層の上に落ちるよう、効果的な「トップダウン」方式を作り出す。
【0045】
図3fに示されるように、離隔された第3及び第4の層460、462の木材燃料要素は、隣接する層の燃料要素が互いに対して直角に向けられ、ジェンガ(登録商標)スタイルのスタックを形成するよう、第2の層の燃料要素の上に位置付けられる。
【0046】
図3gに示されるように、離隔された別の対の木材燃料要素464が、第4の層の上に位置付けられ、スタックの第5の層を形成する。第5の層は、第4の層に対して直角に向けられ、別の燃料要素464の対の各々は、容器のそれぞれの壁に接触して位置付けられる。次に上部保持要素500は、スタックにおける上部の中央の中に位置付けられ、各燃料要素を、第3、第4、ならびに第5の層の、所望の位置及び向きに保持して、それによって組立中、保管中、搬送中、及び最終の使用中に、これらの燃料要素のいかなる移動も除去/最小限に抑える。
図5に示されるように、上部保持要素500は、実質的に正方形の上部502、及び上部502の各隅部から下方に延びた複数の細長い脚部504を含む。各脚部504は、保持要素の隅部を画定し、それによって燃料要素のそれぞれの面と係合するために、互いに対して実質的に直角に向けられた2つの保持面を提供する。上部502は中央アパーチャ506を含み、煙突として作用して、空気がスタックを通って上方に流れるのを可能にし、例えば煙などの燃焼ガスを、燃えているスタックから容器の頂部の開口部に向けて誘導する。上部保持要素500は、例えば段ボールなどの可燃性材料シートから形成され、その各側部は、上部に対して直角になるよう下方に折り込まれ、隅部脚部の各々を形成する。任意選択で、各脚部の2つの側部は、装置の組立中に移動して離れないよう、例えばタブまたはテープもしくは接着剤によって互いに接続され得る。適切には、正方形の上部502は約56×56mm、各側部は約50mmの長さである。各脚部の側部は約17mmの幅で、隣接する脚部間の空間は約22mmである。上部502のアパーチャ506は、約32mmの径である。脚部間の空間または空隙は、上部へは延びず、それによって、上部保持部材500の平坦な上面を、燃料要素464の上層によって画定された平面上または平面近くに位置付ける。これは、例えば容器が逆さにされた場合、特に保管中及び搬送中に、上部保持部材500の、スタックにおける軸方向の移動が制限されるのを保証する。この状況において、スタックに対する上部保持部材の軸方向の移動は、容器の蓋によって制限され、第3、第4、及び第5の層における燃料要素が、それらの所望の位置及び向きに保持され続けるのを保証する。
【0047】
図3a〜
図5に示されたスタックを包含するための好適な容器は、
図2に示された容器と同一、または類似する。適切には、容器は、同寸法の6つの側部、及び閉鎖可能な蓋を有し、実質的に箱状である。容器の内寸法は、組み立てられたスタックの外側の制限値と実質的に同じであり、それによって、保持要素と組み合わせて、組立中、保管中、搬送中、及び使用中に、スタックが容器の中で崩れない/動き回らないことを保証する。開口部は、開口部が引火性着火要素450の端部領域の直下となるよう、適切には容器の壁の下部に予め設けられるか、またはユーザによって作り出すことが可能である。開口部は、容器のベースの中に延びてもよく、または延びなくてもよい。容器は、引火性着火要素の一方または両端の領域に着火するための開口部を設けるよう構成され得る。すなわち開口部は、容器の一方または両端側に、予め設けられるか、またはユーザによって作り出すことが可能であり得る。開口部を、容器の両端側の下部に設けることによって、一方または両端部において着火要素に火をつけることを可能にし、さらには空気を、両端側からスタックの底部の中に引き込むことを可能にする。
【0048】
したがって本発明における特定の実施形態は、迅速かつ安全に、様々な異なる用途において、効果的かつ着実な方法で発火させるための装置を提供する。装置は予め組み立てられ、そのためにユーザが好適な火を起こす必要性、または好適な火を起こすための任意の知識を有する必要性を排除する。装置は包含され、それによって燃料要素を可能な限りスタックの中に残すよう保証し、その着火及び燃焼効果を最大にする。装置は、その燃料要素のスタックにおける効果的な着火及び燃焼を促進する方法で、組み立てられる。装置は、環境にやさしいように、最小の煙及び煤で清潔に開始するのを保証する。装置は、望ましくない大量の不燃焼灰の源となる、従来の火をつける方法で使用される大量の新聞紙の必要性を排除する。装置は包含され、その要素は所望の位置及び向きに保持され、組立中、保管中、搬送中、または最終の使用中に、それらの燃料要素のいかなる移動も排除/最小限に抑える。組み立てられた装置のサイズ及び形状は、効果的な運搬及び保管も可能にする。
【手続補正書】
【提出日】2021年6月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発火のための装置であって、
可燃性容器内に位置付けられた細長い可燃性燃料要素の少なくとも3つの層を含むスタックであって、そのベース領域の近辺には少なくとも1つのアパーチャが設けられており、各層の燃料要素は離隔され、隣接する層の燃料要素に対して実質的に直角に向けて位置付けられているスタックと、
前記アパーチャおよび前記スタックの第1の層の燃料要素の上方に引火性着火要素を位置付けるように構成された中間保持要素に支持される引火性着火要素と、を備え、
前記第1の層の燃料要素は、前記容器内の第1の所定の位置および向きに保持するために前記容器のベース領域に位置付けられたベース保持要素内に位置付けられ、前記中間保持要素は、前記スタックの第2の層の燃料要素の間で、かつ前記スタックの第3の層の下方に前記着火要素を支持するようにさらに構成されていることを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記容器は、前記少なくとも1つのアパーチャを選択的に設けるよう構成された開放可能部を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記中間保持要素は、前記着火要素を支持し、前記着火要素を前記第2の層の燃料要素間に位置付けるためのチャネルを画定する、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記中間保持要素は、ベース部と、一対の細長い保持部とを備え、前記保持部は、容器内の第2の所定の位置及び向きで、前記第2の層の燃料要素の各々1つと係合かつ保持するために、互いに相反する方向に外側に延びる、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第1の所定の向きは、前記第2の所定の向きと実質的に直角である、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の所定の向きは、第1の壁と実質的に平行であり、前記第1の壁は、少なくとも1つのアパーチャを有する、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記第1の所定の位置は、前記第1の壁と離隔されている、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
別の可燃性燃料要素が第3の層の上に位置づけられ、前記スタックの少なくとも1つの別の層を形成する、請求項4から7のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
少なくとも1つの別の保持要素を備え、少なくとも第3の層の燃料要素が、互いに対して、かつ前記容器に対して実質的に移動するのを防止する、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つの別の保持要素は、少なくとも第3の層の離隔された燃料要素間に位置付けられた、垂直に向けられた複数の保持部を備える、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの別の保持要素は、上部を備え、前記上部から各保持部は延び、前記上部は少なくとも1つのアパーチャを有する、請求項9または10に記載の装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つの別の保持要素は可燃性である、請求項9から11のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記容器は、前記容器の別の側壁に予め形成されるか、または形成可能な少なくとも1つの別のアパーチャを備える、請求項1から12のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記容器は、予め形成されるか、または形成可能な少なくとも1つの穴を有する蓋を備える、請求項1から13のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
発火装置を組み立てる方法であって、
可燃性容器のベース領域にベース保持要素を位置づけるステップであって、前記ベース領域は近傍に少なくとも1つのアパーチャを有するように構成されているステップと、
前記ベース保持要素の中に、離隔された細長い可燃性燃料要素の第1の層を位置づけて、前記容器内の第1の所定の位置および向きに保持するステップと、
前記第1の層の上に、離隔された細長い可燃性燃料要素の第2の層を位置づけるステップと、
前記第2の層の燃料要素の上に中間保持要素を位置づけるステップと、
引火性着火要素を、アパーチャや前記第1の層の燃料要素より上方で、かつ前記第2の層の燃料要素の間に位置づけるように、前記引火性着火要素を前記中間保持要素に保持させるステップと、
前記第2の層の上に、離隔された細長い可燃性燃料要素の第3の層を位置づけ、離隔された可燃性燃料要素からなる少なくとも3つの層を含むスタックを提供するステップであって、各層の燃料要素は、隣接する層の燃料要素に対して実質的に直角に向けて位置付けられていることを特徴とするステップと、を含む方法。
【請求項16】
前記第1の層の燃料要素は、前記容器の少なくとも1つのアパーチャの各側、または選択的に少なくとも1つのアパーチャを設けるよう構成された前記容器の開放可能部の各側に位置付けられる、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の層の燃料要素のそれぞれを、前記中間保持要素の一対の細長い保持部分のそれぞれ一方に係合させて、燃料要素を前記容器内の第2の所定の位置および向きに保持するステップを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の所定の向きは、前記第2の所定の向きと実質的に直角である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の所定の向きは、第1の壁と実質的に平行であり、前記第1の壁は、少なくとも1つのアパーチャを有する、請求項18に記載の方法
【請求項20】
前記第1の所定の位置は、前記第1の壁と離隔されている、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
離隔された燃料要素の少なくとも1つの別の層を、前記燃料要素の第3の層の上に位置づけるステップを含む、請求項15から20のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
少なくとも1つの別の保持要素をスタックの中に位置付け、互いに対して、かつ前記容器に対して少なくとも前記第3の層の燃料要素が、実質的に移動するのを防止するステップを含む、請求項15から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記容器の蓋を閉鎖するステップを含む、請求項15から22のうちいずれか一項に記載の方法。
【国際調査報告】