(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-525988(P2021-525988A)
(43)【公表日】2021年9月27日
(54)【発明の名称】無線通信システムのためのドップラー遅延コードブックベースのプリコーディングおよびCSIレポート
(51)【国際特許分類】
H04B 7/0456 20170101AFI20210830BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20210830BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20210830BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20210830BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20210830BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20210830BHJP
【FI】
H04B7/0456 300
H04L27/26 114
H04B7/06 956
H04W72/04 136
H04W24/10
H04W16/28 130
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】86
(21)【出願番号】特願2020-567013(P2020-567013)
(86)(22)【出願日】2019年5月29日
(85)【翻訳文提出日】2021年1月26日
(86)【国際出願番号】EP2019064024
(87)【国際公開番号】WO2019229152
(87)【国際公開日】20191205
(31)【優先権主張番号】18175247.8
(32)【優先日】2018年5月30日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】500341779
【氏名又は名称】フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン
(74)【代理人】
【識別番号】100085660
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 均
(72)【発明者】
【氏名】グロスマン,マルクス
(72)【発明者】
【氏名】ラミレディ,ヴェンカテシュ
(72)【発明者】
【氏名】ランドマン,マルクス
(72)【発明者】
【氏名】スターシュン,バラタラージャン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067KK02
5K067KK03
(57)【要約】
無線通信システムにおいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを提供するための通信デバイスは、送信機から、時間変化周波数選択性MIMOチャネルを介して、無線信号を受信するためのトランシーバであって、無線信号は、いくつかのアンテナポートを含む基準信号構成によるダウンリンク基準信号と、基準信号構成を含むダウンリンク信号とを含む、トランシーバと、プロセッサとを備える。プロセッサは、特定の観測時間にわたって提供される無線チャネル上のダウンリンク基準信号の測定値を使用して、周波数ドメインにおける明示的なCSIを推定し、複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の送信側空間ビーム成分、複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の遅延成分、および複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上のドップラー周波数成分を含む1つ以上のコードブックに基づく複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダのためのドップラー遅延プリコーダ行列(W)を性能指標に基づいて選択し、明示的なCSIと、選択したドップラー遅延ビームプリコーダ行列(W)を有する複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダとを使用して、チャネル品質インジケータ(CQI)、および/またはプリコーダ行列インジケータ(PMI)、および/またはランクインジケータ(RI)のうちのいずれか1つ以上を計算し、CQIおよび/またはPMIおよび/またはRIのうちのいずれか1つ以上を含むCSIフィードバックを送信機にレポートし、PMIおよびRIは、構成されたアンテナポートのためのドップラー遅延ビーム3段階複合プリコーダ行列を示すために使用される。
【選択図】
図4
[この文献は図面を表示できません]
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを提供するための通信デバイスであって、
前記通信デバイスは、
送信機から、時間変化周波数選択性MIMOチャネルを介して、無線信号を受信するように構成されたトランシーバであって、前記無線信号は、いくつかのアンテナポートを含む基準信号構成によるダウンリンク基準信号と、前記基準信号構成を含むダウンリンク信号とを含む、トランシーバと、
プロセッサと
を備え、
前記プロセッサは、
―前記無線チャネル上の前記ダウンリンク基準信号の測定値を使用して、周波数ドメインにおける明示的なCSIを推定するように構成され、前記ダウンリンク基準信号は、特定の観測時間にわたって提供され、
―性能指標に基づいて、複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダのためのドップラー遅延プリコーダ行列(W)を選択するように構成され、前記ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダは、1つ以上のコードブックに基づき、前記1つ以上のコードブックは、
・前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の送信側空間ビーム成分、
・前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の遅延成分、および
・前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上のドップラー周波数成分
を含み、
―前記明示的なCSIと、前記選択されたドップラー遅延ビームプリコーダ行列(W)を有する前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダとを使用して、チャネル品質インジケータ(CQI)、および/またはプリコーダ行列インジケータ(PMI)、および/またはランクインジケータ(RI)のうちのいずれか1つ以上を計算するように構成され、
―前記CQIおよび/または前記PMIおよび/または前記RIのうちのいずれか1つ以上を含む前記CSIフィードバックを、前記送信機にレポートするように構成され、前記PMIおよび前記RIは、構成されたアンテナポートのための前記ドップラー遅延ビーム3段階複合プリコーダ行列を示すために使用される、
通信デバイス。
【請求項2】
前記ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダは、3つの別個のコードブックに基づき、前記3つの別個のコードブックは、
―前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの前記1つ以上の送信側空間ビーム成分のための第1のコードブック(Ω1)、
―前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの前記1つ以上の遅延成分のための第2のコードブック(Ω2)、および
―前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの前記1つ以上のドップラー周波数成分のための第3のコードブック(Ω3)
を含む、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項3】
前記ドップラー遅延プリコーダ行列(W)は、
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、ここで
―U
(l)は、l番目のレイヤについての偏波あたりのビームの数であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤおよびu番目のビームについての遅延の数であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目のビーム、およびd番目の遅延についてのドップラー周波数成分の数であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、d番目の遅延、u番目の空間ビーム、およびプリコーダのp番目(p=1,2)の偏波に関するサイズT×1のv番目のドップラー周波数ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、およびプリコーダのp番目の偏波に関するサイズS×1のd番目の遅延ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤに関するu番目の空間ビームであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、d番目の遅延、v番目のドップラー周波数、およびプリコーダのp番目の偏波に関するドップラー遅延係数であり、
―P
(l)は、すべてのプリコーダレイヤの平均の総送信電力が1になるように保証するためのスカラー正規化係数である、請求項1または2に記載の通信デバイス。
【請求項4】
前記ドップラー遅延ビームプリコーダは、2段階プリコーダ
W
(l)=W
(1,l)W
(2,l)∈N
t・T・S×1
によって表され、ここで
[この文献は図面を表示できません]
であって
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であり、
w
(2、l)は、複素ドップラー遅延ビーム結合係数を含み、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であって、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、d番目の遅延、u番目の空間ビーム、およびプリコーダのp番目(p=1,2)の偏波に関するサイズT×1のv番目のドップラー周波数ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、およびプリコーダのp番目の偏波に関するサイズS×1のd番目の遅延ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤに関するu番目の空間ビームであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、d番目の遅延、v番目のドップラー周波数、およびプリコーダのp番目の偏波に関するドップラー遅延係数であり、
―P
(l)は、すべてのプリコーダレイヤの平均の総送信電力が1になるように保証するためのスカラー正規化係数である、請求項1または2に記載の通信デバイス。
【請求項5】
―前記第1のコードブック(Ω
1)は、ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を選択するためのサイズN
1N
2×O
1,1N
1O
1,2N
2の第1のオーバーサンプリングされたDFTコードブック行列を含み、ここでN
1およびN
2は、それぞれアンテナポートの第1および第2の数を指し、O
1,1およびO
1,2は、オーバーサンプリング係数を指し、O
1,1∈{1,2,3,..}およびO
1,2∈{1,2,3,..}であり、
―前記第2のコードブック(Ω
2)は、遅延ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を選択するためのサイズS×SO
2の第2のオーバーサンプリングされたDFTコードブック行列を含み、ここでSは、構成されたサブバンド/PRBまたはサブキャリアの数を指し、O
2は、オーバーサンプリング係数O
2=1,2,...を指す
請求項1〜4のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項6】
―前記第1のコードブック(Ω
1)は、ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を選択するためのサイズN
1N
2×O
1,1N
1O
1,2N
2の第1のオーバーサンプリングされたDFTコードブック行列を含み、ここでN
1およびN
2は、それぞれアンテナポートの第1および第2の数を指し、O
1,1およびO
1,2は、オーバーサンプリング係数を指し、O
1,1∈{1,2,3,..}およびO
1,2∈{1,2,3,..}であり、
―前記第2のコードブック(Ω
2)は、遅延ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を選択するためのサイズS×SO
2の第2のオーバーサンプリングされたDFTコードブック行列を含み、ここでSは、構成されたサブバンド/PRBまたはサブキャリアの数を指し、O
2は、オーバーサンプリング係数O
2=1,2,...を指し、
―前記第3のコードブック(Ω
3)は、ドップラー周波数ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を選択するためのサイズT×TO
3の第3のオーバーサンプリングされたDFTコードブック行列を含み、ここでTは、観測時間中のタイムインスタンスの数を指し、O
3は、オーバーサンプリング係数O
3=1,2,...を指す
請求項1〜5のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項7】
前記通信デバイスは、前記送信機から受信したCSIレポート構成に従った前記CSIフィードバックを前記送信機にレポートするように構成され、前記CSIレポート構成は、例えば以下の値、すなわち
―cri−RI−PMIDD−CQI、
―cri−RI−PMIDy−CQI、
―cri−RI−PMIDr−CQI、
―cri−RI−LI−PMIDD−CQI、
―cri−RI−LI−PMIDy−CQI、
―cri−RI−LI−PMIDr−CQI、
―cri−RI−PMIDD、
―cri−RI−PMIDy、
―cri−RI−PMIDr
のうちの少なくとも1つを含むパラメータReportQuantityを含み、ここで前記PMI量は、
―PMIDD−遅延およびドップラー周波数成分構成を含むPMI値、
―PMIDy−ドップラー周波数成分を除く遅延成分構成のみを含むPMI値、および
―PMIDr−遅延成分を除くドップラー周波数成分構成のみを含むPMI値
と定義される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項8】
前記通信デバイスは、無線リソース制御(RRC)レイヤまたは物理レイヤ(L1)パラメータを使用して前記送信機から以下の値、すなわち
―遅延成分コードブック(Ω2)の構成のためのSの値、および
―前記第1のコードブック(Ω1)の構成のためのパラメータN1、N2
を受信するように構成される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項9】
前記通信デバイスは、無線リソース制御(RRC)レイヤまたは物理レイヤ(L1)パラメータを使用して前記送信機から以下の値、すなわち
―遅延およびドップラー周波数成分コードブック(Ω2、Ω3)の構成のためのSおよびTの値、および
―前記第1のコードブック(Ω1)の構成のためのパラメータN1、N2、およびオーバーサンプリング係数O1,1およびO1,2
を受信するように構成される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項10】
前記空間ビーム成分は、以下のように構成され、すなわち
―ビームの数U(l)がレイヤ間で同一でなく、あるいは
―ビームの数U(l)が、U(l)=U,∀lとなるようにすべてのレイヤについて同一である
ように構成される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項11】
前記遅延成分は、以下のように構成され、すなわち
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスが、ビーム、レイヤ、および偏波インデックスごとに異なってよく、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスが、ビームおよびレイヤインデックスごとに異なり、偏波インデックス間で同じままであってよく、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスが、すべてのビーム、レイヤ、および偏波インデックスについて同一であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスが、すべてのビームおよびレイヤインデックスについて同一であり、偏波インデックス間で異なってよく、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスが、すべてのビームおよび偏波インデックスについて同一であり、レイヤインデックス間で異なり、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスが、すべてのビームインデックスについて同一であり、レイヤおよび偏波インデックス間で異なり、
―遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
が、ビームおよびレイヤインデックスに依存し、あるいは
―遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
が、ビームインデックスに依存し、すべてのレイヤインデックスについて同一のまま、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
が、すべてのビームインデックスについて同一であるが、レイヤごとに異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
が、すべてのビームインデックスおよびレイヤインデックスについて同一、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である
ように構成される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項12】
前記ドップラー周波数成分は、以下のように構成され、すなわち
―
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値、例えばドップラー周波数DFTベクトルのインデックスは、ビーム、遅延、レイヤ、および偏波インデックス間で異なり、
―
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値、例えばドップラー周波数DFTベクトルのインデックスは、ビーム、遅延、およびレイヤインデックス間で異なるが、偏波インデックス間では同一のままであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値、例えばドップラー周波数DFTベクトルのインデックスは、すべてのビームおよび遅延インデックスについて同一であり、レイヤおよび偏波インデックス間で異なってよく、
―
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値、例えばドップラー周波数DFTベクトルのインデックスは、すべてのビーム、遅延、および偏波インデックスについて同一であり、レイヤインデックス間で異なってよく、
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、ビームインデックス、遅延インデックス、およびレイヤインデックスに依存し、あるいは
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
であるように、すべてのビーム、遅延、およびレイヤインデックスについて同一であり、あるいは
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、すべてのビームインデックスおよびすべての遅延インデックスについて同一であるが、レイヤインデックス間で異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数ベクトルの数
[この文献は図面を表示できません]
は、すべてのビームインデックスについて同一であるが、遅延およびレイヤインデックス間で異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、すべてのビームインデックスおよびレイヤインデックスについて同一であるが、遅延インデックス間で異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、U個のビームについて異なり、すべての遅延およびレイヤインデックスについて同一であり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、ビームおよび遅延インデックス間で異なり、すべてのレイヤインデックスについて同一であり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、ビームおよびレイヤインデックス間で異なり、すべての遅延インデックスについて同一であり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である
ように構成される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項13】
―前記明示的なCSIは、次元N×S×Tの3次元チャネルテンソル
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、Sは構成されたサブバンド/PRBまたはサブキャリアの数であり、Tは観測時間中のタイムインスタンスの数であり、N=N
r・N
1・N
2・Pであり、前記チャネルテンソルの第1、第2、および第3の次元は、前記時間変化周波数選択性MIMOチャネルの空間、周波数、および時間成分をそれぞれ表し、あるいは
―前記明示的なCSIは、次元N
r×N
t×S×Tの4次元チャネルテンソル
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、ここでN
t=N
1・N
2・Pであり、Hの第1および第2の次元は、前記時間変化周波数選択性MIMOチャネルの受信側および送信側の空間成分をそれぞれ表し、Hの第3および第4の次元は、前記チャネルの周波数および時間成分をそれぞれ表す、
請求項1〜12のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項14】
前記プロセッサは、ドップラー遅延プリコーダ行列(W)を、例えば、前記ドップラー遅延プリコーダ行列Wおよび多次元チャネルテンソルHの関数である相互情報I(W;H)についての性能指標に基づいて選択するように構成される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項15】
前記プロセッサは、T個のタイムインスタントについて前記選択された複合ドップラー遅延ビームプリコーダ行列W(l)(l=1,..,L)および多次元チャネルテンソルHの前記通信デバイスにおける平均のブロックエラー率block_error_rate(H|W(l)(l=1,..,L))を最適化する広帯域CQIを選択するように構成される、請求項14に記載の通信デバイス。
【請求項16】
前記プロセッサは、
―第1のステップにおいて、多次元チャネルテンソルHからチャネルモデルのパラメータを直接推定するために、あるいはMIMOチャネルテンソルHからパラメータ化されていない形式でH(t、w)の係数を直接計算するために、高分解能パラメータ推定アルゴリズムを使用するように構成され、
―第2のステップにおいて、パラメータ化およびプリコードされた時間変化MIMOチャネルモデルの周波数ドメイン応答を
Hprec(t,w)=H(t,w)[W(1)(t,w),W(2)(t,w),...,W(L)(t,w)]
として計算するために、パラメータ化されたチャネルモデルおよび選択されたドップラー遅延ビーム複合プリコーダW(l)(l=1,..,L)を使用するように構成され、
ここで[H(t,w)]i,jの(i,j)エントリ=hi,j(t,w)であり、W(l)(t,w)はW(l)のt番目のブロックおよびw番目の列であり、
―第3のステップにおいて、1つ以上の将来のタイムインスタントの1つ以上のCQI値を計算するために、パラメータ化およびプリコードされたMIMOチャネルモデル応答を使用するように構成される、
請求項1〜13のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項17】
前記プロセッサは、
―タイムインスタント/スロットn+KのCQI値を予測するように構成され、ここでnは現在のタイムインスタント/スロットを指し、Kは現在のタイムインスタント/スロットnに対する相対的な時間差を示し、
―前記K個の予測CQI値を平均CQI値だけ減らすことにより、差分予測CQI値を計算するために、前記K個の予測CQI値を使用するように構成される、
請求項1〜16のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項18】
前記通信デバイスは、CQI予測のために前記通信デバイスによって使用される値Kが割り当てられたパラメータCQI−PredictionTimeを含むCSIレポート構成を受信するように構成される、請求項17に記載の通信デバイス。
【請求項19】
前記CSIフィードバックが前記PMIを含む場合に、前記プロセッサは、少なくとも2成分のPMIをレポートするように構成され、
―第1のPMIは、選択されたベクトル
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
を示し、
―第2のPMIは、前記通信デバイスから前記送信機へのビーム結合係数を示す、
請求項1〜18のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項20】
前記CSIフィードバックが前記PMIを含む場合に、前記プロセッサは、少なくとも2成分のPMIをレポートするように構成され、
―第1のPMIは、選択されたベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、
[この文献は図面を表示できません]
、および
[この文献は図面を表示できません]
を示し、
―第2のPMIは、前記通信デバイスから前記送信機への結合係数を示す、
請求項1〜19のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項21】
前記CSIフィードバックが前記PMIを含む場合に、前記プロセッサは、少なくとも2成分のPMIをレポートするように構成され、
―第1のPMIは、選択されたベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、
[この文献は図面を表示できません]
、および
[この文献は図面を表示できません]
を示し、
―第2のPMIは、前記通信デバイスから前記送信機への
[この文献は図面を表示できません]
のドップラー遅延ビーム結合係数を示す、
請求項1〜20のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項22】
前記プロセッサは、
―3要素セットの形態で前記第1の成分のPMIを表すように構成され、ここで各々の3要素(u,d,v)は、選択された空間ビームベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、選択された遅延ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、および選択されたドップラー周波数ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
に関連付けられ、前記3要素セットは、i
1=[i
1,1,i
1,2,i
1,3]によって表され、ここでi
1は前記第1のPMI成分を表し、i
1,1は前記空間ビームに関する前記選択されたDFTベクトルのインデックスを示し、i
1,2は前記選択された遅延ベクトルのインデックスを示し、i
1,3は前記選択されたドップラー周波数ベクトルのインデックスを示し、
―コードブック手法を使用して前記ドップラー遅延ビーム結合係数を量子化するように構成され、ここで前記量子化されたドップラー遅延ビーム結合係数は、i
2、すなわち前記第2のPMI成分によって表され、
―前記2つのPMI成分を前記送信機にレポートするように構成される、
請求項21に記載の通信デバイス。
【請求項23】
前記プロセッサは、
―3要素セットの形態で前記第1の成分のPMIを表すように構成され、ここで各々の3要素(u,d,v)は、選択された空間ビームベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、選択された遅延ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、および選択されたドップラー周波数ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
に関連付けられ、前記3要素セットは、i
1=[i
1,1,i
1,2,i
1,3]によって表され、ここでi
1は前記第1のPMI成分を表し、i
1,1は空間ビームに関する前記選択されたDFTベクトルのΣ
lU
(l)インデックスを示し、i
1,2は前記選択された遅延ベクトルの
[この文献は図面を表示できません]
インデックスを示し、i
1,3は前記選択されたドップラー周波数ベクトルの
[この文献は図面を表示できません]
インデックスを示し、
―コードブック手法を使用して前記ドップラー遅延ビーム結合係数を量子化するように構成され、ここで前記量子化されたドップラー遅延ビーム結合係数は、i
2、すなわち前記第2のPMI成分によって表され、
―前記2つのPMI成分を前記送信機にレポートするように構成される、
請求項19〜22のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項24】
前記複素ドップラー遅延係数
[この文献は図面を表示できません]
をコードブック手法で量子化するために、各々の係数は、
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、ここで
―
[この文献は図面を表示できません]
は、偏波、ビーム、遅延、ドップラー周波数に依存する振幅係数であり、Nビットで量子化され、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、BPSK、またはQPSK、または8PSK、または任意の他の高次PSKコンステレーションによって表される位相を表し、
ここで各係数は、実数部および虚数部によって
[この文献は図面を表示できません]
と表され、ここで
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
は、それぞれNビットで量子化される、請求項1〜23のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項25】
前記CSIフィードバックは、ランクインジケータ(RI)をさらに含み、
前記プロセッサは、送信のための前記RIをレポートするように構成され、前記RIは、前記ドップラー遅延ビームプリコーダ行列W(l)(l=1,..,L)に関して選択され、ドップラー遅延ビームプリコードされた時間変化周波数選択性MIMOチャネルによってサポートされる平均のレイヤ数を指す、請求項1〜24のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項26】
前記通信デバイスは、ビーム形成されたCSI−RSのCQIおよび/またはRIおよび/またはPMIのいずれかをレポートするための上位レイヤを介したCSI−RSレポート構成で構成され、前記第1のコードブック行列内のベクトルは、N1N2長の列ベクトルによって表され、ここでm番目のベクトル(m=1,...,N1N2)は、m番目の位置にただ1つの1を含み、他の位置にゼロを含む、請求項1〜25のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項27】
前記通信デバイスは、例えばCSI−RS−BurstDurationと呼ばれ、前記ダウンリンク基準信号の時間ドメイン反復を、例えば前記ダウンリンク基準信号が反復される連続スロットの数に関して表す上位レイヤ(例えば、RRC)パラメータを含むCSI−RSリソース構成を受信するように構成される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項28】
前記通信デバイスは、CQI、および/またはRI、および/またはPMIの計算のために、前記送信機がドップラー遅延ビームプリコーダをv=Lのレイヤについてアンテナポート{1000,1008+v−1}のPDSCH信号に
[この文献は図面を表示できません]
と適用すると仮定し、ここで
[x
(t,0)(i),...,x
(t,v−1)(i)]
Tは、PDSCHシンボルのシンボルベクトルであって、P∈{1,2,4,8,12,16,24,32}であり、
x
(t,u)(i)は、タイムインスタントtにおけるレイヤuのi番目のシンボルであり、
y
(t,u)(i)は、タイムインスタントtにおいてアンテナポートuで送信されるプリコードされたシンボルであり、
W(t,i)=[W
(1)(t,i),...,W
(L)(t,i)]は、予測されたプリコーダ行列であり、
(l)(t,i)は、W
(l)のt番目のブロックおよびi番目の列である、請求項1〜27のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項29】
ビームの数U(l)がすべてのレイヤについて同一であり、したがってU(l)=U,∀lである、請求項1〜28のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項30】
遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
が、レイヤインデックスに依存する、請求項1〜29のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項31】
前記遅延成分構成が、前記送信機から前記通信デバイスへの上位レイヤシグナリング、例えばRRCまたはMACシグナリングを介して構成され、あるいは前記遅延構成が、前記通信デバイスによって事前に知られている、請求項1〜30のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項32】
前記ビーム構成が、前記送信機から前記通信デバイスへの上位レイヤシグナリング、例えばRRCまたはMACシグナリングを介して構成され、あるいは前記ビーム構成が、前記通信デバイスによって事前に知られている、請求項1〜31のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項33】
前記ドップラー周波数成分構成が、前記送信機から前記通信デバイスへの上位レイヤシグナリング、例えばRRCまたはMACシグナリングを介して構成され、あるいは前記ドップラー周波数成分構成が、前記通信デバイスによって事前に知られている、請求項1〜32のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項34】
前記DFTコードブック行列の前記オーバーサンプリングされた要素O1,1、O1,2および/またはO2および/またはO3が、前記通信デバイスによって知られてよい、請求項1〜33のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項35】
前記通信デバイスは、レポートのための前記チャネル品質インジケータ(CQI)を選択し、CQIレポートが前記通信デバイスにおいて構成される場合に、前記通信デバイスは、信号対干渉および雑音比(SINR)、平均ビットエラーレート、平均スループット、などの特定の性能指標に基づく好ましいCQIをレポートする、請求項1〜34のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項36】
前記第1のコードブック(Ω1)は、ポート選択コードブックを表し、前記第1のコードブックの各ベクトルは、ただ1つの1と、その他の場所のゼロとを含む、請求項1〜35のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項37】
前記第1のコードブック(Ω1)は、ポート選択コードブックを表し、前記第1のコードブックの各ベクトルは、ただ1つの1と、その他の場所のゼロとを含む、請求項1〜36のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項38】
前記ドップラー遅延プリコーダ行列(W)は、前記1つ以上の送信側空間ビーム成分のための第1のコードブックおよび前記ドップラー遅延プリコーダ行列の前記1つ以上の遅延成分のための第2のコードブックに基づく、請求項1〜37のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項39】
無線通信システムにおいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを提供するための通信デバイスであって、
前記通信デバイスは、例えばCSI−RS−BurstDurationと呼ばれる、上位レイヤ(例えば、RRC)パラメータなどのパラメータを含むCSI−RSリソース構成などの基準信号リソース構成を受信するように構成され、前記パラメータは、例えばダウンリンク基準信号が反復される連続スロットの数に関して、前記ダウンリンク基準信号の時間ドメイン反復を表し、
前記通信デバイスは、前記反復されるダウンリンク基準信号に基づいて前記CSIフィードバックを決定し、前記決定したCSIフィードバックをレポートするように構成される、
通信デバイス。
【請求項40】
通信デバイスを含む無線通信システムにおける送信機であって、
前記送信機は、
チャネル状態情報(CSI)フィードバックを前記送信機へと提供するために請求項1〜39のいずれか一項に記載の1つ以上の通信デバイスと無線通信するための複数のアンテナを有するアンテナアレイと、
前記アンテナアレイに接続されるプリコーダであって、前記プリコーダは、前記アンテナアレイの1つ以上のアンテナにビーム形成重みのセットを適用して、前記アンテナアレイによって1つ以上の送信ビームまたは1つ以上の受信ビームを形成する、プリコーダと、
―いくつかのCSI−RSアンテナポートと、ダウンリンク基準信号の時間ドメイン反復を、例えば前記ダウンリンク基準信号が反復される連続スロットの数に関して表す、例えばCSI−RS BurstDurationと呼ばれるパラメータとを含むCSI−RS構成による前記ダウンリンク基準信号(CSI−RS)、および前記CSI−RS構成を含むダウンリンク信号を、前記通信デバイスへと送信し、
―前記通信デバイスから複数のCSIレポートを含むアップリンク信号を受信する
ように構成されたトランシーバと、
―前記複数のCSIレポートから少なくとも2成分プリコーダ行列識別子およびランクインジケータを抽出し、
―前記PMIの第1の成分および第2の成分を使用して前記アンテナポートに適用されるドップラー遅延ビームプリコーダ行列を構築し、構築したプリコーダ行列に応じたビーム形成重みを決定する
ように構成されたプロセッサと
を備える、送信機。
【請求項41】
QT個の将来のタイムインスタントのプリコーダ行列の予測を容易にするために、前記プロセッサは、前記ドップラー周波数DFTベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を長さQTのベクトル
[この文献は図面を表示できません]
へと巡回的に拡張するように構成され、巡回拡張は、
[この文献は図面を表示できません]
によって定められ、
ここで
[この文献は図面を表示できません]
であり、
l番目のレイヤおよびq番目(q=1、..、QT)のタイムインスタントの予測されたプリコーダ行列は、
[この文献は図面を表示できません]
によって与えられ、
ここで
[この文献は図面を表示できません]
は
[この文献は図面を表示できません]
のq番目のエントリである、請求項40に記載の送信機。
【請求項42】
請求項1〜39のいずれか一項に記載の少なくとも1つの通信デバイスと、
請求項40または41に記載の少なくとも1つのBSと
を含む、無線通信ネットワーク。
【請求項43】
前記通信デバイスおよび前記送信機は、
―モバイル端末、または
―固定端末、または
―セルラーIoT−UE、または
―IoTデバイス、または
―地上ベースのビークル、または
―空中ビークル、または
―ドローン、または
―移動基地局、または
―ロードサイドユニット、または
―建物、または
―マクロセル基地局、または
―スモールセル基地局、または
―ロードサイドユニット、または
―UE、または
―リモート無線ヘッド、または
−AMF、または
―SMF、または
―コアネットワークエンティティ、または
―NRもしくは5Gコアコンテキストにおけるネットワークスライス、または
―アイテムもしくはデバイスが前記無線通信ネットワークを用いて通信を行うことを可能にする任意の送信/受信ポイント(TRP)であって、前記アイテムもしくはデバイスは、前記無線通信ネットワークを用いて通信を行うネットワーク接続機能を備える、任意の送信/受信ポイント(TRP)
のうちの1つ以上を含む、請求項42に記載の無線通信ネットワーク。
【請求項44】
無線通信システムにおいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを提供するための方法であって、
前記方法は、
送信機から、時間変化周波数選択性MIMOチャネルを介して、無線信号を受信するステップであって、前記無線信号は、いくつかのアンテナポートを含む基準信号構成によるダウンリンク基準信号と、前記基準信号構成を含むダウンリンク信号とを含む、受信するステップと、
前記無線チャネル上の前記ダウンリンク基準信号の測定値を使用して、周波数ドメインにおける明示的なCSIを、通信デバイスにおいて推定するステップであって、前記ダウンリンク基準信号は、特定の観測時間にわたって提供される、推定するステップと、
性能指標に基づいて、複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダのためのドップラー遅延プリコーダ行列(W)を選択するステップであって、前記ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダは、1つ以上のコードブックに基づき、前記1つ以上のコードブックは、
・前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の送信側空間ビーム成分、
・前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の遅延成分、および
・前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上のドップラー周波数成分
を含む、選択するステップと、
前記明示的なCSIと、前記選択されたドップラー遅延ビームプリコーダ行列(W)を有する前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダとを使用して、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーダ行列インジケータ(PMI)、およびランクインジケータ(RI)のうちの1つ以上を、前記通信デバイスにおいて計算するステップと、
前記CQI、前記PMI、および前記RIのうちの1つ以上を含む前記CSIフィードバックを、前記通信デバイスから前記送信機にレポートするステップであって、前記PMIおよび前記RIは、構成されたアンテナポートのための前記ドップラー遅延ビーム3段階複合プリコーダ行列を示すために使用される、レポートするステップと
を含む、方法。
【請求項45】
通信デバイスと送信機とを含む無線通信システムにおける送信のための方法であって、
前記方法は、
いくつかのCSI−RSアンテナポートと、ダウンリンク基準信号の時間ドメイン反復を、例えば前記ダウンリンク基準信号が反復される連続スロットの数に関して表す、例えばCSI−RS BurstDurationと呼ばれるパラメータとを含むCSI−RS構成による前記ダウンリンク基準信号(CSI−RS)、および前記CSI−RS構成を含むダウンリンク信号を、通信デバイスへと送信するステップと、
前記送信機において、前記通信デバイスから複数のCSIレポートを含むアップリンク信号を受信するステップと、
前記送信機において、前記複数のCSIレポートから少なくとも2成分プリコーダ行列識別子およびランクインジケータを抽出するステップと、
前記送信機において、前記PMIの第1の成分および第2の成分を使用して前記アンテナポートに適用されるドップラー遅延ビームプリコーダ行列を構築するステップと、
前記構築されたプリコーダ行列に応じて、前記送信機のアンテナアレイに接続されたプリコーダのビーム形成重みを決定するステップと
を含む、方法。
【請求項46】
コンピュータ上で実行されたときに請求項44または45に記載の方法を実行する命令を格納したコンピュータ可読媒体を含む非一時的なコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信の分野に関し、より具体的には、ドップラー遅延コードブックベースのプリコーディングおよびチャネル状態情報(CSI)レポートを使用するプリコーディングを採用する無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図1が、コアネットワーク102と無線アクセスネットワーク104とを含む一例の地上波無線ネットワーク100の概略図である。無線アクセスネットワーク104は、複数の基地局gNB
1〜gNB
5を含むことができ、各基地局は、それぞれのセル106
1〜106
5によって概略的に表される基地局を囲む特定のエリアにサービスを提供する。基地局は、セル内のユーザにサービスを提供するように設けられている。基地局BSという用語は、5GネットワークにおいてはgNBと称され、UMTS/LTE/LTE−A/LTE−A ProにおいてはeNBと称され、その他のモバイル通信規格においては単にBSと称される。ユーザは、固定デバイスまたはモバイルデバイスであってよい。さらに、無線通信システムは、基地局またはユーザに接続するモバイルIoTデバイスまたは固定のIoTデバイスによってアクセスされ得る。モバイルデバイスまたはIoTデバイスは、物理デバイス、ロボットまたは自動車などの地上ビークル、有人の空中ビークルまたは無人の空中ビークル(UAV)などの空中ビークル(後者はドローンとも呼ばれる)、建物、ならびに他のアイテムまたはデバイスを含むことができ、これらに電子機器、ソフトウェア、センサ、アクチュエータ、などのほか、これらのデバイスが既存のネットワークインフラストラクチャにおいてデータを収集および交換することを可能にするネットワーク接続機能が埋め込まれている。
図1は、セルが5つだけである例示的な図を示しているが、無線通信システムは、さらに多くのそのようなセルを含むことができる。
図1は、セル106
2内に位置しており、基地局gNB
2によってサービスされるユーザ機器(UE)とも呼ばれる2つのユーザUE
1およびUE
2を示している。別のユーザUE
3が、基地局gNB
4によってサービスされるセル106
4内に示されている。矢印108
1、108
2、および108
3が、ユーザUE
1、UE
2、およびUE
3から基地局gNB
2、gNB
4へのデータの送信または基地局gNB
2、gNB
4からユーザUE
1、UE
2、UE
3へのデータの送信のためのアップリンク/ダウンリンク接続を概略的に表している。さらに、
図1は、セル106
4内の2つのIoTデバイス110
1および110
2を示しており、これらは固定デバイスまたはモバイルデバイスであってよい。IoTデバイス110
1は、矢印112
1によって概略的に表されるように、基地局gNB
4を介して無線通信システムにアクセスし、データを受信および送信する。IoTデバイス110
2は、矢印112
2によって概略的に表されるように、ユーザUE
3を介して無線通信システムにアクセスする。それぞれの基地局gNB
1〜gNB
5を、例えばS1インターフェースを介し、
図1において「コア」を指している矢印によって概略的に表されているそれぞれのバックホールリンク114
1〜114
5を介して、コアネットワーク102に接続することができる。コアネットワーク102を、1つ以上の外部ネットワークに接続することができる。さらに、それぞれの基地局gNB
1〜gNB
5の一部またはすべてを、例えばS1またはX2インターフェースあるいはNRのXNインターフェースを介し、
図1において「gNB」を指している矢印によって概略的に表されているそれぞれのバックホールリンク116
1〜116
5を介して、互いに接続することができる。
図1に示される無線ネットワークまたは通信システムは、2つの異なるオーバーレイネットワーク、すなわちマクロセルからなり、各々のマクロセルが基地局gNB
1〜gNB
5のようなマクロ基地局を含むマクロセルのネットワークと、フェムトまたはピコ基地局のようなスモールセル基地局(
図1には示されていない)のネットワークとを有する異種ネットワークにより構成されている。
【0003】
データ送信のために、物理リソースグリッド(physical resource grid)を使用することができる。物理リソースグリッドは、さまざまな物理チャネルおよび物理信号がマッピングされるリソース要素のセットを含むことができる。例えば、物理チャネルは、ダウンリンクおよびアップリンクペイロードデータとも呼ばれるユーザ固有のデータを搬送する物理ダウンリンクおよびアップリンク共有チャネル(PDSCH、PUSCH)、例えばマスター情報ブロック(MIB)およびシステム情報ブロック(SIB)を搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、例えばダウンリンク制御情報(DCI)を搬送する物理ダウンリンクおよびアップリンク制御チャネル(PDCCH、PUCCH)、などを含むことができる。アップリンクの場合、物理チャネルは、ひとたびUEがMIBおよびSIBを同期および取得したならばネットワークにアクセスするためにUEによって使用される物理ランダムアクセスチャネル(PRACHまたはRACH)をさらに含むことができる。物理信号は、基準信号またはシンボル(RS)、同期信号、などを含むことができる。リソースグリッドは、時間ドメインにおいて10ミリ秒などの特定の持続時間を有し、周波数ドメインにおいて所与の帯域幅を有するフレームまたは無線フレームを含むことができる。フレームは、例えば1ミリ秒の長さを有する2つのサブフレームなど、所定の長さの特定の数のサブフレームを有することができる。各々のサブフレームは、巡回プレフィックス(CP)の長さに応じて、6個または7個のOFDMシンボルの2つのスロットを含むことができる。また、フレームは、例えば、短縮された送信時間間隔(sTTI)を利用する場合や、ほんの数個のOFDMシンボルを含むミニスロット/非スロットベースのフレーム構造を利用する場合に、より少数のOFDMシンボルで構成されてもよい。
【0004】
無線通信システムは、直交周波数分割多重化(OFDM)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、あるいはDFT−s−OFDMなどのCPを有しても、有さなくてもよい任意の他のIFFTベースの信号などの周波数分割多重化を使用する任意のシングルトーンシステムまたはマルチキャリアシステムであってよい。例えばフィルタバンクマルチキャリア(FBMC)、一般化周波数分割多重化(GFDM)、またはユニバーサルフィルタ処理マルチキャリア(UFMC)など、多元接続のための非直交波形などの他の波形を、使用してもよい。無線通信システムは、例えば、LTE−Advanced pro規格あるいは5GまたはNR(New Radio)規格に従って動作することができる。
【0005】
図1に示される無線通信ネットワークにおいて、無線アクセスネットワーク104は、それぞれがマクロ基地局とも呼ばれるプライマリ基地局を含んでいるプライマリセルのネットワークを含む異種ネットワークであってよい。さらに、スモールセル基地局とも呼ばれる複数のセカンダリ基地局を、各々のマクロセルに設けることができる。上述の地上波無線ネットワークに加えて、衛星などの宇宙のトランシーバおよび/または無人航空機システムなどの空中のトランシーバを含む非地上波無線通信ネットワークも存在する。非地上波無線通信ネットワークまたはシステムは、例えばLTE−advanced pro規格あるいは5GまたはNR(new radio)規格に従って、
図1を参照して上述した地上波システムと同様のやり方で動作することができる。
【0006】
図1に概略的に示されている無線通信システムなどの無線通信システムにおいて、マルチアンテナ技術を、例えばLTEまたはNRに従って使用して、ユーザデータレート、リンク信頼性、セルカバレッジ、およびネットワーク容量を改善することができる。マルチストリームまたはマルチレイヤ伝送をサポートするために、通信システムの物理レイヤにおいて線形プリコーディングが使用される。線形プリコーディングは、データのレイヤをアンテナポートにマッピングするプリコーダ行列によって実行される。プリコーディングを、データ伝送を目的の受信機へと空間的に向ける/集中させる技術であるビームフォーミングの一般化と見なすことができる。データを送信アンテナポートにマッピングするためにgNBにおいて使用されるプリコーダ行列は、チャネル状態情報(CSI)を使用して決定される。
【0007】
LTEまたは新たな無線技術(New Radio)(5G)などの上述の通信システムにおいて、ダウンリンク信号は、データ信号、ダウンリンクDLを含む制御信号、制御情報(DCI)、および種々の目的に使用されるいくつかの基準信号またはシンボル(RS)を搬送する。gNodeB(あるいは、gNBまたは基地局)は、いわゆる物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)ならびに物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)または拡張PDCCH(ePDCCH)を介して、データおよび制御情報(DCI)をそれぞれ送信する。さらに、gNBのダウンリンク信号は、LTEにおける共通RS(CRS)、チャネル状態情報RS(CSI−RS)、復調RS(DM−RS)、および位相トラッキングRS(PT−RS)を含む1つまたは複数の種類のRSを含むことができる。CRSは、DLシステム帯域幅部分にて送信され、データまたは制御情報を復調するためのチャネル推定を取得するためにユーザ機器(UE)において使用される。CSI−RSは、CRSと比較して時間および周波数ドメインにおいて低い密度で送信され、UEにおいてチャネル推定/チャネル状態情報(CSI)の取得に使用される。DM−RSは、それぞれのPDSCHの帯域幅部分においてのみ送信され、UEによってデータの復調に使用される。gNBにおける信号のプリコーディングのために、非プリコーディングCSI−RSおよびビームフォーミングCSI−RSレポートなど、いくつかのCSI−RSレポート機構が導入されている(参考文献[1]を参照)。非プリコーディングCSI−RSにおいては、CSI−RSポートとgNBのアンテナアレイのトランシーバユニットTXRUとの間の1対1のマッピングが利用される。したがって、非プリコーディングCSI−RSは、異なるCSI−RSポートが同じビーム方向およびビーム幅を有するセル全体のカバレッジを提供する。ビームフォーミング/プリコーディングされたUE固有または非UE固有のCSI−RSの場合、ビームフォーミング操作が、大きなゲインを異なる方向に有し、したがってセル全体のカバレッジを有さないいくつかの狭いビームを有するように、単一または複数のアンテナポートに適用される。
【0008】
時分割複信(TDD)を採用する無線通信システムにおいては、チャネルの対称性ゆえに、チャネル状態情報(CSI)が基地局(gNB)において利用可能である。しかしながら、周波数分割複信(FDD)を使用する場合、チャネルの対称性が存在しないため、チャネルをUEにおいて推定し、gNBにフィードバックしなければならない。
図2が、LTEリリース8によるコードブックベースのプリコーディングを使用するMIMO DL伝送のブロックベースモデルを示している。
図2は、基地局200(gNB)、ユーザ機器(UE)202、および基地局200とユーザ機器202との間の無線データ通信のための無線チャネルなどのチャネル204を、概略的に示している。基地局は、複数のアンテナまたはアンテナ素子を有するアンテナアレイANT
Tと、データベクトル208およびコードブック210からのプリコーダ行列Fを受信するプリコーダ206とを含む。チャネル204を、チャネルテンソル/行列212によって表すことができる。ユーザ機器202は、アンテナあるいは複数のアンテナまたはアンテナ素子を有するアンテナアレイANT
Rを介してデータベクトル214を受信する。ユーザ機器202と基地局200との間のフィードバックチャネル216が、フィードバック情報を伝送するために設けられる。Rel.15までの3GPPの以前のリリースは、UEにおけるCSI推定のためのいくつかのダウンリンク基準シンボル(CSI−RSなど)の使用をサポートしている。FDDシステム(Rel.15まで)において、UEにおいて推定されたチャネルはgNBに暗黙的にレポートされ、ここでUEによってフィードバックチャネルを介して送信されるCSIは、ランクインデックス(RI)、プリコーディング行列インデックス(PMI)、およびチャネル品質インデックス(CQI)(および、Rel.13からのCRI)を含み、gNBにおけるプリコーディング行列ならびに送信されるシンボルの変調次数およびコーディング方式(MCS)の決定を可能にする。PMIおよびRIは、「コードブック」と呼ばれる事前に定義された一連の行列Ωからプリコーディング行列を決定するために使用される。コードブックは、例えばLTEによれば、ルックアップテーブルであってよく、テーブルの各々のエントリに行列を含み、UEからのPMIおよびRIが、使用すべきプリコーダ行列がテーブルのどの行および列から得られるかを決定する。プリコーダおよびコードブックは、N
1個の二重偏波(dual-polarized)アンテナ(合計でN
t=2N
1個のアンテナ)を有する1次元均一線形アレイ(ULA)またはN
1N
2個の位置に二重偏波アンテナ(合計でN
t=2N
1N
2個のアンテナ)を有する2次元均一平面アレイ(UPA)を備えたRel.15までのgNB用に設計されている。ULAは、電波を水平(方位角)方向においてのみ制御することができ、したがってgNBにおいて方位角のみのビームフォーミングが可能である一方で、UPAは、全次元(FD)MIMOとも称される垂直(仰角)方向および水平(方位角)方向の両方における送信ビームフォーミングをサポートする。コードブックは、例えばFD−MIMOなどの大規模アンテナアレイの場合、アレイのアレイ応答ベクトルを使用して空間的に分離された電磁送信/受信ビームを形成するビーム形成重みのセットであってよい。アレイのビーム形成重み(「アレイステアリングベクトル」とも呼ばれる)は、放射を特定の方向へと送信(または、特定の方向から取得)するためにアンテナへと供給される信号(または、アンテナから受信される信号)に適用される振幅ゲインおよび位相調整である。プリコーダ行列のコンポーネントは、コードブックから取得され、PMIおよびRIが、コードブックを「読み取り」、プリコーダを取得するために使用される。アレイステアリングベクトルを、ULAまたはUPAが信号送信に使用される場合、2D離散フーリエ変換(DFT)行列の列によって表すことができる。
【0009】
3GPP New Radio Rel.15のタイプIおよびタイプIIのCSIレポート方式において使用されるプリコーダ行列は、周波数ドメインにおいて定義され、2段階構造:F(s)=F
1F
2(s),s=0...,S−1(参考文献[2]を参照)を有し、ここでSはサブバンドの数を表す。行列F
1は、インデックスsに依存しない広帯域行列であり、DFTコードブック行列
[この文献は図面を表示できません]
から選択されたU個の空間ビームフォーミングベクトル(いわゆる空間ビーム)
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
【0010】
行列F
2(s)は、s番目に構成されたサブバンドについてF
1で定義されたビームを選択/結合/共位相化する選択/結合/共位相化行列である。
【0011】
例えば、ランク1の送信およびタイプIのCSIレポートに関して、F
2(s)は、[2]によって二重偏波アンテナアレイについて
[この文献は図面を表示できません]
と与えられ、ここで
[この文献は図面を表示できません]
は、1であるu番目の位置を除き、すべての位置にゼロを含む。このようなe
uの定義は、アンテナアレイの各々の偏波についてu番目のベクトルを選択し、それらを両方の偏波にまたがって結合させる。さらに、δ
1は、アンテナアレイの2番目の偏波についての量子化された位相調整である。
【0012】
例えば、ランク1の送信およびタイプIIのCSIレポートの場合、F
2(s)は、[2]によって二重偏波アンテナアレイについて
[この文献は図面を表示できません]
と与えられ、ここでp
uおよびδ
u、u=1,2,・・・,2Uは、それぞれ量子化された振幅係数および位相ビーム結合係数である。
【0013】
ランクRの送信の場合、F
2(s)はR個のベクトルを含み、各ベクトルのエントリは、単一または複数のビームを各々の偏波内で結合し、あるいは両方の偏波にまたがって結合するように選択される。
【0014】
行列F
1およびF
2(s)の選択は、現在のチャネル状態の知識に基づいてUEによって実行される。選択された行列は、RIおよびPMIの形態でCSIレポートに含まれ、gNBにおいて次の送信時間間隔のためにマルチユーザプリコーダを更新するために使用される。
【0015】
暗黙的なフィードバック方式について[2]で説明されている現在のCSIレポート形式の固有の欠点は、RIおよびPMIが、現在のチャネル状態の情報しか含んでいないことである。したがって、CSIレポートレートは、チャネルが変化していないと見なされる時間期間を定義するチャネルコヒーレンス時間に関連する。これは、UEが移動せず、あるいはゆっくりと移動する準静的なチャネル状況であれば、チャネルコヒーレンス時間が長く、CSIをあまり頻繁に更新する必要がないことを意味する。しかしながら、例えばマルチパスチャネル環境においてUEの動きが大きいためにチャネル状態が急速に変化する場合、チャネルコヒーレンス時間は短くなり、送信信号は、ドップラー周波数拡散によって引き起こされる深刻なフェージングに直面する。このようなチャネル状態の場合、CSIを頻繁に更新する必要があり、フィードバックのオーバーヘッドが大きくなる。とりわけ、マルチユーザをさらに指向するであろう将来のNRシステム(Rel.16)の場合、きわめて動的なチャネルの状況におけるユーザからの多数のCSIレポートが、通信システムの全体的な効率を大幅に低下させると考えられる。
【0016】
この問題を克服するために、時間の経過に伴うチャネルの変化を考慮するいくつかの明示的なCSIフィードバック方式が提案されている(参考文献[3]を参照)。ここで、明示的なCSIとは、UEにおけるプリコーダ選択のためのコードブックを必要とせずに、UEからgNBへと明示的なチャネル係数をレポートすることを指す。これらの方式は、共通して、UEにおいてマルチパス伝搬チャネルの支配的なチャネルタップのパラメータおよびそれらの時間変化を推定する。例えば、[3]においては、各々のチャネルタップが、サブチャネルタップの合計としてモデル化され、各々のサブタップは、ドップラー周波数シフトおよびパスゲインでパラメータ化される。各々のチャネルタップについて推定されたパラメータが、基地局にフィードバックされ、基地局において、ダウンリンクプリコーディングの前に、時間ドメインベースのチャネル予測のためのチャネルモデルと共に使用される。明示的なCSIを利用できるようにすることで、とりわけゆっくりと変化するチャネルにおいて、暗黙ベースのチャネルフィードバックと比べてフィードバックチャネルのオーバーヘッドが増加するが、これは望ましくない。
【0017】
例えば、国際公開第2018/052255号パンフレットが、周波数ドメインチャネル行列、共分散行列、またはチャネル行列の固有ベクトルに適用される主成分分析(PCA)を使用する無線通信システムのチャネルを表すための明示的なCSIの取得に関する。したがって、2次元アレイおよびCSIレポートの構成を備えた基地局におけるダウンリンク信号のプリコーディングのためのコードブック手法が提案される。しかしながら、この提案のCSIレポート方式の固有の欠点は、ユーザからのCSIレポートが、現在のMIMOチャネルの状態/実現に関する選択されたCQI、PMI、およびRIについての情報しか含まず、小規模なチャネルフェージングによって引き起こされる時間の経過に伴うチャネル変動を考慮していないことである。したがって、ユーザが急速にフェージングするチャネル状態に直面する場合、頻繁なCSI更新が必要になり、時間の経過とともに大きなフィードバックオーバーヘッドが発生する。さらに、この提案のCSIレポート方式は、レイヤごとに1つのビームのPMIフィードバックに制限されているため、CSIの精度が制限され、マルチユーザMIMOでのCSI取得には不充分である。
【0018】
さらに、時間の経過に伴うチャネルの変化を追跡するために、基準信号を、時間的に拡散させる必要がある。現在の3GPP NRの仕様[1]においては、シングルショットCSI−RSが、特定のタイムスロットに設定されている。CSI−RSのこのようなスロットは、定期的に送信され、あるいはオンデマンドでトリガされる。NZP−CSI−RS、CSI−IM、またはCSI−SSBリソースセット[2]を参照できるCSI−RSリソースセットの構成は、以下の上位レイヤパラメータを使用して実行される(参考文献[4]を参照):
・CSI−ResourceConfig−リソースセット構成は、リソースセットで構成されたリソースのID、周期性に関する各CSI−RSリソースのタイプ、およびそれらが構成されている帯域幅部分で構成される。
・CSI−ResourcePeriodicityAndOffset−CSI−RSのスロット数およびオフセットに関するCSI−RSリソースの周期性に言及する。
・CSI−RS−ResourceMapping−CSI−RSリソースがマップされる時間周波数マップのリソース要素、CSI−RSポートの数、マップされた基準シンボルに使用されるCDMタイプ、ならびに周波数ドメインにおける基準シンボルの占有の密度および帯域幅に言及する。
―frequencyDomainAllocation
―nrofPorts
―firstOFDMSymbolInTimeDomain
―firstOFDMSymbolInTimeDomain2
―cdm−Type
―density
―freqBand
【0019】
CSI−RS設計は、リンク適応(変調およびコーディング方式−MCS)ならびに特定のチャネル実現/スナップショットからのプリコーディング行列の選択のためにCSIを取得するために使用可能であるが、MIMOチャネルのドップラー周波数成分を推定するためにチャネルの時間変化を追跡することはできない。
【0020】
以上の箇所における情報は、あくまでも本発明の背景の理解を高めるためのものにすぎず、したがって当業者に既に知られた先行技術を形成しない情報を含んでいる可能性があることに、注意されたい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
本発明の目的は、チャネルの時間変化の追跡を可能にするCSIレポートのための改善された手法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
この目的は、独立請求項に定義される主題によって達成される。
実施形態が、従属請求項に定義される。
【0023】
次に、本発明の実施形態を、添付の図面を参照してさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】無線通信システムの一例の概略図を示している。
【
図2】LTEリリース8によるコードブックベースのプリコーディングを使用するMIMO DL送信のブロックベースのモデルを示している。
【
図3】本明細書に記載の本発明の教示に従って動作することができる送信機と本明細書に記載の本発明の教示に従って動作することができる複数の受信機との間で情報を通信するための無線通信システムの概略図である。
【
図4】本発明の実施形態によるCSIパラメータの構成、CSI測定、複合プリコーダ行列計算、およびCSIレポートを説明するフロー図である。
【
図5(a)】周期が10スロットであり、繰り返しがないCSI−RSを示している(CSI−RS−BurstDurationが設定されておらず、あるいはCSI−RS−BurstDuration=0である)。
【
図5(b)】周期が10スロットであり、繰り返しが4スロットであるCSI−RSを示している(CSI−RS−BurstDuration=4)。
【
図6】一実施形態によるCSI−RS−BurstDuration情報要素を示している。
【
図7】次元N×S×Tの周波数ドメインチャネルテンソル(3次元アレイ)Hを示している。
【
図8】サイズN
t・T×Sの複合ドップラー遅延ビームプリコーダ行列を示している。
【
図9】ビームあたりの遅延の数が等しく、遅延およびビームあたりのドップラー周波数成分の数が等しいと仮定したレイヤ1送信のビーム、遅延、およびドップラー周波数成分に関するフィードバックインデックスを示している。
【
図10】N
1=4、N
2=2、P=2の例示的な構成について、gNBにおけるl番目のレイヤのプリコーダのコードブックベースの構成、およびl番目のレイヤのプリコーダのアンテナポート(AP)との関連付けを示している。
【
図11】本発明の手法に従って説明されるユニットまたはモジュールならびに方法の各ステップを実行できるコンピュータシステムの例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下において、本発明の好ましい実施形態を、添付の図面を参照してさらに詳細に説明するが、添付の図面において、同じまたは類似の機能を有する要素は、同じ参照符号によって参照される。
【0026】
本発明の実施形態は、上述したように、基地局などの送信機またはトランシーバと、モバイル端末または固定端末あるいはIoTデバイスなどの通信デバイス(受信機)またはユーザとを含む
図1または
図2に示したような無線通信システムまたはネットワークにおいて実現されてよい。
図3が、基地局などの送信機200と、基地局200によってサービスされるUEなどの複数の通信デバイス202
1から202
nとの間で情報を通信するための無線通信システムの概略図である。基地局200およびUE202は、無線リンクなどの無線通信リンクまたはチャネル204を介して通信することができる。基地局200は、1つ以上のアンテナANT
Tまたは複数のアンテナ素子を有するアンテナアレイと、信号プロセッサ200aとを含む。UE202は、1つ以上のアンテナANT
Rまたは複数のアンテナを有するアンテナアレイと、信号プロセッサ202a
1、202a
nと、トランシーバ202b
1、202b
nとを含む。基地局200およびそれぞれのUE202は、本明細書に記載の本発明の教示に従って動作することができる。
【0027】
<ユーザ機器>
本発明は、無線通信システムにおいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを提供するための通信デバイス202を提供し、この通信デバイス202は、
送信機200から、時間変化周波数選択性MIMOチャネル204を介して、無線信号を受信するように構成されたトランシーバ202bであって、無線信号は、いくつかのアンテナポートを含む基準信号構成によるダウンリンク基準信号と、基準信号構成を含むダウンリンク信号とを含む、トランシーバ202bと、
プロセッサ(202a)と
を備え、
プロセッサ(202a)は、
―無線チャネル204上のダウンリンク基準信号の測定値を使用して、周波数ドメインにおける明示的なCSIを推定するように構成され、ウンリンク基準信号は、特定の観測時間にわたって提供され、
―性能指標(performance metric)に基づいて、複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダのためのドップラー遅延プリコーダ行列(W)を選択するように構成され、ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダは、1つ以上のコードブックに基づき、1つ以上のコードブックは、
・複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の送信側空間ビーム成分、
・複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の遅延成分、および
・複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上のドップラー周波数成分
を含み、
―明示的なCSIと、選択されたドップラー遅延ビームプリコーダ行列(W)を有する複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダとを使用して、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーダ行列インジケータ(PMI)、およびランクインジケータ(RI)のうちの1つ以上を計算するように構成され、
―CQIおよび/またはPMIおよび/またはRIのうちのいずれか1つ以上を含むCSIフィードバックを、送信機200にレポートするように構成され、
PMIおよびRIは、構成されたアンテナポートのためのドップラー遅延ビーム3段階複合プリコーダ行列を示すために使用される。
【0028】
本発明は、無線通信システムにおいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを提供するための通信デバイス202を提供する。通信デバイス202は、例えばCSI−RS−BurstDurationと呼ばれる上位レイヤ(例えば、RRC)パラメータなどのパラメータを含むCSI−RSリソース構成などの基準信号リソース構成を受信し、パラメータは、例えばダウンリンク基準信号が反復される連続スロットの数に関して、ダウンリンク基準信号の時間ドメイン反復を表す。通信デバイスは、反復されるダウンリンク基準信号に基づいてCSIフィードバックを決定し、決定されたCSIフィードバックを、例えば基準信号を提供する送信機にレポートする。
【0029】
いくつかの実施形態によれば、ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダは、3つの別個のコードブックに基づき、3つの別個のコードブックは、
―複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の送信側空間ビーム成分のための第1のコードブック(Ω
1)、
―複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の遅延成分のための第2のコードブック(Ω
2)、および
―複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上のドップラー周波数成分のための第3のコードブック(Ω
3)
を含む。
【0030】
いくつかの実施形態によれば、ドップラー遅延プリコーダ行列(W)は、
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、ここで
―U
(l)は、l番目のレイヤについての偏波あたりのビームの数であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤおよびu番目のビームについての遅延の数であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目のビーム、およびd番目の遅延についてのドップラー周波数成分の数であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、d番目の遅延、u番目の空間ビーム、およびプリコーダのp番目(p=1,2)の偏波に関するサイズT×1のv番目のドップラー周波数ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、およびプリコーダのp番目の偏波に関するサイズS×1のd番目の遅延ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤに関するu番目の空間ビームであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、d番目の遅延、v番目のドップラー周波数、およびプリコーダのp番目の偏波に関するドップラー遅延係数であり、
―p
(l)は、すべてのプリコーダレイヤの平均の総送信電力が1になるように保証するためのスカラー正規化係数である。
【0031】
いくつかの実施形態によれば、ドップラー遅延ビームプリコーダは、2段階プリコーダ
W
(l)=W
(1,l)w
(2,l)∈N
t・T・S×1、によって表され、ここで
[この文献は図面を表示できません]
であって
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であり、
w
(2、l)は、複素ドップラー遅延ビーム結合係数を含み、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であって、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、d番目の遅延、u番目の空間ビーム、およびプリコーダのp番目(p=1,2)の偏波に関するサイズT×1のv番目のドップラー周波数ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、およびプリコーダのp番目の偏波に関するサイズS×1のd番目の遅延ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤに関するu番目の空間ビームであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、d番目の遅延、v番目のドップラー周波数、およびプリコーダのp番目の偏波に関するドップラー遅延係数であり、
―p
(l)は、すべてのプリコーダレイヤの平均の総送信電力が1になるように保証するためのスカラー正規化係数である。
【0032】
いくつかの実施形態によれば、
―第1のコードブック(Ω
1)は、ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を選択するためのサイズN
1N
2×O
1,1N
1O
1,2N
2の第1のオーバーサンプリングされたDFTコードブック行列を含み、ここでN
1およびN
2は、それぞれアンテナポートの第1および第2の数を指し、O
1,1およびO
1,2は、オーバーサンプリング係数を指し、O
1,1∈{1,2,3,..}およびO
1,2∈{1,2,3,..}であり、
―第2のコードブック(Ω
2)は、遅延ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を選択するためのサイズS×SO
2の第2のオーバーサンプリングされたDFTコードブック行列を含み、ここでSは、構成されたサブバンド/PRBまたはサブキャリアの数を指し、O
2は、オーバーサンプリング係数O
2=1,2,...を指し、
―第3のコードブック(Ω
3)は、ドップラー周波数ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を選択するためのサイズT×TO
3の第3のオーバーサンプリングされたDFTコードブック行列を含み、ここでTは、観測時間中のタイムインスタンスの数を指し、O
3は、オーバーサンプリング係数O
3=1,2,...を指す。
【0033】
いくつかの実施形態によれば、通信デバイスは、送信機から受信したCSIレポート構成に従ったCSIフィードバックを送信機にレポートするように構成され、CSIレポート構成は、例えば以下の値、すなわち
―cri−RI−PMIDD−CQI、
―cri−RI−PMIDy−CQI、
―cri−RI−PMIDr−CQI、
―cri−RI−LI−PMIDD−CQI、
―cri−RI−LI−PMIDy−CQI、
―cri−RI−LI−PMIDr−CQI、
―cri−RI−PMIDD、
―cri−RI−PMIDy、
―cri−RI−PMIDr
のうちの少なくとも1つを含むパラメータReportQuantityを含み、ここでPMI量は、
―PMIDD−遅延およびドップラー周波数成分構成を含むPMI値、
―PMIDy−ドップラー周波数成分を除く遅延成分構成のみを含むPMI値、および
―PMIDr−遅延成分を除くドップラー周波数成分構成のみを含むPMI値
と定義される。
【0034】
いくつかの実施形態によれば、通信デバイスは、無線リソース制御(RRC)レイヤまたは物理レイヤ(L1)パラメータを使用して送信機から以下の値、すなわち
―遅延およびドップラー周波数成分コードブック(Ω
2、Ω
3)の構成のためのSおよびTの値、および
―第1のコードブック(Ω
1)の構成のためのパラメータN
1、N
2、およびオーバーサンプリング係数O
1,1およびO
1,2
を受信するように構成される。
【0035】
いくつかの実施形態によれば、空間ビーム成分は、以下のように構成され、すなわち
―ビームの数U
(l)がレイヤ間で同一でなく、あるいは
―ビームの数U
(l)が、U
(l)=U,∀lとなるようにすべてのレイヤについて同じである。
【0036】
いくつかの実施形態によれば、遅延成分は、以下のように構成され、すなわち
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスは、ビーム、レイヤ、および偏波インデックスごとに異なってよく、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスは、ビームおよびレイヤのインデックスごとに異なり、偏波インデックス間で同じままであってよく、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスは、すべてのビーム、レイヤ、および偏波インデックスについて同一であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスは、すべてのビームおよびレイヤインデックスについて同一であり、偏波インデックス間で異なってよく、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスは、すべてのビームおよび偏波インデックスについて同一であり、レイヤインデックス間で異なり、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスは、すべてのビームインデックスについて同一であり、レイヤおよび偏波インデックス間で異なり、
―遅延
[この文献は図面を表示できません]
の数は、ビームおよびレイヤインデックスに依存し、あるいは
―遅延
[この文献は図面を表示できません]
の数は、ビームインデックスに依存し、すべてのレイヤインデックスについて同一のまま、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―遅延
[この文献は図面を表示できません]
の数は、すべてのビームインデックスについて同一であるが、レイヤごとに異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―遅延
[この文献は図面を表示できません]
の数は、すべてのビームインデックスおよびレイヤインデックスについて同一、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0037】
いくつかの実施形態によれば、ドップラー周波数成分は、以下のように構成され、すなわち
―
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値、例えばドップラー周波数DFTベクトルのインデックスは、ビーム、遅延、レイヤ、および偏波インデックス間で異なり、
―
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値、例えばドップラー周波数DFTベクトルのインデックスは、ビーム、遅延、およびレイヤインデックス間で異なるが、偏波インデックス間では同一のままであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値、例えばドップラー周波数DFTベクトルのインデックスは、すべてのビームおよび遅延インデックスについて同一であり、レイヤおよび偏波インデックス間で異なってよく、
―
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値、例えばドップラー周波数DFTベクトルのインデックスは、すべてのビーム、遅延、および偏波インデックスについて同一であり、レイヤインデックス間で異なってよく、
―ドップラー周波数成分
[この文献は図面を表示できません]
の数は、ビームインデックス、遅延インデックス、およびレイヤインデックスに依存し、あるいは
―ドップラー周波数成分
[この文献は図面を表示できません]
の数は、
[この文献は図面を表示できません]
であるように、すべてのビーム、遅延、およびレイヤインデックスについて同一であり、あるいは
―ドップラー周波数成分
[この文献は図面を表示できません]
の数は、すべてのビームインデックスおよびすべての遅延インデックスについて同一であるが、レイヤインデックス間で異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
の数は、すべてのビームインデックスについて同一であるが、遅延およびレイヤインデックス間で異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数成分
[この文献は図面を表示できません]
の数は、すべてのビームインデックスおよびレイヤインデックスについて同一であるが、遅延インデックス間で異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数成分
[この文献は図面を表示できません]
の数は、U個のビームについて異なり、すべての遅延およびレイヤインデックスについて同一であり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数成分
[この文献は図面を表示できません]
の数は、ビームおよび遅延インデックス間で異なり、すべてのレイヤインデックスについて同一であり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数成分
[この文献は図面を表示できません]
の数は、ビームおよびレイヤインデックス間で異なり、すべての遅延インデックスについて同一であり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0038】
いくつかの実施形態によれば、
―明示的なCSIは、次元N×S×Tの3次元チャネルテンソル
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、Sは構成されたサブバンド/PRBまたはサブキャリアの数であり、Tは観測時間中のタイムインスタンスの数であり、N=N
r・N
1・N
2・Pであり、このチャネルテンソルの第1、第2、および第3の次元は、時間変化周波数選択性MIMOチャネルの空間、周波数、および時間成分をそれぞれ表し、あるいは
―明示的なCSIは、次元N
r×N
t×S×Tの4次元チャネルテンソル
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、ここでN
t=N
1・N
2・Pであり、Hの第1および第2の次元は、時間変化周波数選択性MIMOチャネルの受信側および送信側の空間成分をそれぞれ表し、Hの第3および第4の次元は、チャネルの周波数および時間成分をそれぞれ表す。
【0039】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサは、ドップラー遅延プリコーダ行列(W)を、例えばドップラー遅延プリコーダ行列Wおよび多次元チャネルテンソルHの関数である相互情報I(W;H)などの性能指標に基づいて選択するように構成される。
【0040】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサは、T個のタイムインスタントについての選択された複合ドップラー遅延ビームプリコーダ行列W
(l)(l=1,..,L)および多次元チャネルテンソルHの通信デバイスにおける平均のブロックエラー率block_error_rate(H|W
(l)(l=1,..,L))を最適化する広帯域CQIを選択するように構成される。
【0041】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサは、
―第1のステップにおいて、多次元チャネルテンソルHからチャネルモデルのパラメータを直接推定するために、あるいはMIMOチャネルテンソルHからパラメータ化されていない形式でH(t、w)の係数を直接計算するために、高分解能パラメータ推定アルゴリズムを使用するように構成され、
―第2のステップにおいて、パラメータ化およびプリコードされた時間変化MIMOチャネルモデルの周波数ドメイン応答を
H
prec(t,w)=H(t,w)[W
(1)(t,w),W
(2)(t,w),...,W
(L)(t,w)]
として計算するために、パラメータ化されたチャネルモデルおよび選択されたドップラー遅延ビーム複合プリコーダW
(l)(l=1,..,L)を使用するように構成され、ここで[H(t,w)]
i,jの(i,j)エントリ=h
i,j(t,w)であり、W
(l)(t,w)はW
(l)のt番目のブロックおよびw番目の列であり、
―第3のステップにおいて、1つ以上の将来のタイムインスタントの1つ以上のCQI値を計算するために、パラメータ化およびプリコードされたMIMOチャネルモデル応答を使用するように構成される。
【0042】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサは、
―タイムインスタント/スロットn+KのCQI値を予測するように構成され、ここでnは現在のタイムインスタント/スロットを指し、Kは現在のタイムインスタント/スロットnに対する相対的な時間差を示し、
―K個の予測CQI値を平均CQI値だけ減らすことにより、差分予測CQI値を計算するために、K個の予測CQI値を使用するように構成される。
【0043】
いくつかの実施形態によれば、通信デバイスは、CQI予測のために通信デバイスによって使用される値Kが割り当てられたパラメータCQI−PredictionTimeを含むCSIレポート構成を受信するように構成される。
【0044】
いくつかの実施形態によれば、CSIフィードバックがPMIを使用する場合に、プロセッサは、少なくとも2成分のPMIをレポートするように構成され、
―ここで、第1のPMIは、選択されたベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、
[この文献は図面を表示できません]
、および
[この文献は図面を表示できません]
に対応し、
―ここで、第2のPMIは、通信デバイスから送信機への
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー遅延ビーム結合係数
[この文献は図面を表示できません]
に対応する。
【0045】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサは、
―3要素セットの形態で第1の成分のPMIを表すように構成され、ここで各々の3要素(u、d、v)は、選択された空間ビームベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、選択された遅延ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、および選択されたドップラー周波数ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
に関連付けられ、3要素セットは、i
1=[i
1,1,i
1,2,i
1,3]によって表され、ここでi
1は第1のPMI成分を表し、i
1,1は空間ビームに関する選択されたDFTベクトルのΣ
lU
(l)インデックスを含み、i
1,2は選択された遅延ベクトルの
[この文献は図面を表示できません]
インデックスを含み、i
1,3は選択されたドップラー周波数ベクトルの
[この文献は図面を表示できません]
インデックスを含み、
―コードブック手法を使用してドップラー遅延ビーム結合係数を量子化するように構成され、ここで量子化されたドップラー遅延ビーム結合係数は、i
2、すなわち第2のPMI成分によって表され、
―2つのPMI成分を送信機にレポートするように構成される。
【0046】
いくつかの実施形態によれば、複素ドップラー遅延係数
[この文献は図面を表示できません]
をコードブック手法で量子化するために、各々の係数は、
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、ここで
―
[この文献は図面を表示できません]
は、偏波、ビーム、遅延、ドップラー周波数に依存する振幅係数であり、Nビットで量子化され、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、BPSK、またはQPSK、または8PSK、または任意の他の高次PSKコンステレーションによって表される位相を表し、
ここで各係数は、実数部および虚数部によって
[この文献は図面を表示できません]
と表され、ここで
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
は、それぞれNビットで量子化される。
【0047】
いくつかの実施形態によれば、CSIフィードバックは、ランクインジケータ(RI)をさらに含み、プロセッサは、送信のためのRIをレポートするように構成され、ここでRIは、ドップラー遅延ビームプリコーダ行列W
(l)(l=1,..,L)に関して選択され、ドップラー遅延ビームプリコードされた時間変化周波数選択性MIMOチャネルによってサポートされる平均のレイヤ数を指す。
【0048】
いくつかの実施形態によれば、通信デバイスは、ビーム形成されたCSI−RSのCQIおよび/またはRIおよび/またはPMIのいずれかをレポートするための上位レイヤを介したCSI−RSレポート構成で構成され、第1のコードブック行列内のベクトルは、N
1N
2長の列ベクトルによって表され、ここでm番目のベクトル(m=1,...,N
1N
2)は、m番目の位置にただ1つの1を含み、他の位置にゼロを含む。
【0049】
いくつかの実施形態によれば、通信デバイスは、例えばCSI−RS−BurstDurationと呼ばれ、ダウンリンク基準信号の時間ドメイン反復を、例えばダウンリンク基準信号が反復される連続スロットの数に関して表す上位レイヤ(例えば、RRC)パラメータを含むCSI−RSリソース構成を受信するように構成される。
【0050】
いくつかの実施形態によれば、通信デバイスは、CQI、および/またはRI、および/またはPMIの計算のために、送信機がドップラー遅延ビームプリコーダをv=Lのレイヤについてアンテナポート{1000,1008+v−1}のPDSCH信号に
[この文献は図面を表示できません]
と適用すると仮定し、ここで
[x
(t,0)(i),...,x
(t,v−1)(i)]
TはPDSCHシンボルのシンボルベクトルであって、P∈{1,2,4,8,12,16,24,32}であり、
x
(t,u)(i)は、タイムインスタントtにおけるレイヤuのi番目のシンボルであり、
y
(t,u)(i)は、タイムインスタントtにおいてアンテナポートuで送信されるプリコードシンボルであり、
W(t,i)=[W
(1)(t,i),...,W
(L)(t,i)]は、予測されたプリコーダ行列であり、
(l)(t,i)は、W
(l)のt番目のブロックおよびi番目の列である。
【0051】
<基地局>
本発明は、通信デバイス202を含む無線通信システムにおける送信機200を提供し、この送信機は、
チャネル状態情報(CSI)フィードバックを送信機200へと提供するために本発明の1つ以上の通信デバイス202
1、202
2と無線通信するための複数のアンテナを有するアンテナアレイANT
Tと、
アンテナアレイANT
Tに接続されるプリコーダ200bであって、プリコーダ200bは、アンテナアレイANT
Tの1つ以上のアンテナにビーム形成重みのセットを適用して、アンテナアレイANT
Tによって1つ以上の送信ビームまたは1つ以上の受信ビームを形成する、プリコーダ200bと、
―いくつかのCSI−RSアンテナポートと、ダウンリンク基準信号の時間ドメイン反復を、例えばダウンリンク基準信号が反復される連続スロットの数に関して表す、例えばCSI−RS バースト期間(BurstDuration)と呼ばれるパラメータとを含むCSI−RS構成によるダウンリンク基準信号(CSI−RS)、およびCSI−RS構成を含むダウンリンク信号を、通信デバイス202
1、202
2へと送信し、
―通信デバイス202
1、202
2から複数のCSIレポートを含むアップリンク信号を受信する
ように構成されたトランシーバ200cと、
―複数のCSIレポートから少なくとも2成分プリコーダ行列識別子およびランクインジケータを抽出し、
―PMIの第1の成分および第2の成分を使用してアンテナポートに適用されるドップラー遅延ビームプリコーダ行列を構築し、構築されたプリコーダ行列に応じたビーム形成重みを決定する
ように構成されたプロセッサ200aと
を備える。
【0052】
いくつかの実施形態によれば、QT個の将来のタイムインスタントのプリコーダ行列の予測を容易にするために、プロセッサは、ドップラー周波数DFTベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を長さQTベクトル
[この文献は図面を表示できません]
へと巡回的に拡張するように構成され、巡回拡張は、
[この文献は図面を表示できません]
によって定められ、
ここで
[この文献は図面を表示できません]
であり、
l番目のレイヤおよびq番目(q=1、..、QT)のタイムインスタントの予測されたプリコーダ行列は、
[この文献は図面を表示できません]
によって与えられ、
ここで
[この文献は図面を表示できません]
は
[この文献は図面を表示できません]
のq番目のエントリである。
【0053】
<システム>
本発明は、本発明のUEのうちの少なくとも1つ、および本発明の基地局のうちの少なくとも1つを含む、ベース無線通信ネットワークを提供する。
【0054】
いくつかの実施形態によれば、通信デバイスおよび送信機は、モバイル端末、または固定端末、またはセルラーIoT−UE、またはIoTデバイス、または地上ベースのビークル、または空中ビークル、またはドローン、または移動基地局、またはロードサイドユニット、または建物、またはマクロセル基地局、またはスモールセル基地局、またはロードサイドユニット、またはUE、またはリモート無線ヘッド、またはAMF、またはSMF、またはコアネットワークエンティティ、またはNRもしくは5Gコアコンテキストなどにおけるネットワークスライス、またはアイテムもしくはデバイスが無線通信ネットワークを用いて通信を行うことを可能にする任意の送信/受信ポイント(TRP)であって、アイテムもしくはデバイスは、無線通信ネットワークを用いて通信を行うネットワーク接続機能を備える、任意の送信/受信ポイント(TRP)のうちの1つ以上を含む。
【0055】
<方法>
本発明は、無線通信システムにおいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを提供するための方法を提供し、この方法は、
送信機から、時間変化周波数選択性MIMOチャネルを介して、無線信号を受信するステップであって、無線信号は、いくつかのアンテナポートを含む基準信号構成によるダウンリンク基準信号と、基準信号構成を含むダウンリンク信号とを含む、受信するステップと、
無線チャネル上のダウンリンク基準信号の測定値を使用して、周波数ドメインにおける明示的なCSIを、通信デバイスにおいて推定するステップであって、ダウンリンク基準信号は、特定の観測時間にわたって提供される、推定するステップ、
性能指標に基づいて、複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダのためのドップラー遅延プリコーダ行列(W)を選択するステップであって、ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダは、1つ以上のコードブックに基づき、1つ以上のコードブックは、
―複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の送信側空間ビーム成分、
―複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の遅延成分、および
―複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上のドップラー周波数成分
を含む、選択するステップと、
明示的なCSIと、選択されたドップラー遅延ビームプリコーダ行列(W)を有する複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダとを使用して、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーダ行列インジケータ(PMI)、およびランクインジケータ(RI)のうちの1つ以上を、通信デバイスにおいて計算するステップと、
CQI、PMI、およびRIのうちの1つ以上を含むCSIフィードバックを、通信デバイスから送信機にレポートするステップであって、PMIおよびRIは、構成されたアンテナポートのためのドップラー遅延ビーム3段階複合プリコーダ行列を示すために使用される、レポートするステップと
を含む。
【0056】
本発明は、通信デバイスと送信機とを含む無線通信システムにおける送信のための方法を提供し、この方法は、
いくつかのCSI−RSアンテナポートと、ダウンリンク基準信号の時間ドメイン反復を、例えばダウンリンク基準信号が反復される連続スロットの数に関して表す、例えばCSI−RS BurstDurationと呼ばれるパラメータとを含むCSI−RS構成によるダウンリンク基準信号(CSI−RS)、およびCSI−RS構成を含むダウンリンク信号を、通信デバイスへと送信するステップと、
送信機において、通信デバイスから複数のCSIレポートを含むアップリンク信号を受信するステップと、
送信機において、複数のCSIレポートから少なくとも2成分プリコーダ行列識別子およびランクインジケータを抽出するステップと、
送信機において、PMIの第1の成分および第2の成分を使用してアンテナポートに適用されるドップラー遅延ビームプリコーダ行列を構築するステップと、
構築されたプリコーダ行列に応じて、送信機のアンテナアレイに接続されたプリコーダのビーム形成重みを決定するステップと
を含む。
【0057】
<コンピュータプログラム製品>
本発明は、プログラムがコンピュータによって実行されるときに、コンピュータに、本発明による1つ以上の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0058】
したがって、本発明の実施形態は、例えばマルチパスチャネル環境においてUEの移動度が大であるがゆえにチャネル状態が急速に変化し、チャネルコヒーレンス時間が短いチャネルなどに関して、チャネルの時間変化を追跡するための既存のCSI−RSの拡張を提供する。本発明は、チャネルの時間変化を追跡することにより、チャネル状態が変化するチャネルの場合でも、CSIをあまり頻繁に更新する必要がなく、例えばチャネルコヒーレンス時間の長いチャネルと同様のレートで更新すればよいため、フィードバックのオーバーヘッドを軽減または回避できるがゆえに有利である。例えば、パス損失およびシャドウフェージングなどの大規模なチャネルパラメータは、チャネルコヒーレンス時間が短いチャネルであっても時間変化が急速ではない可能性があり、したがってチャネルの変動は、主に小規模なチャネルフェージングに関係する。これは、パス成分およびチャネル遅延などのインパルス応答のMIMOチャネルパラメータが長期間にわたって変化せず、UEの移動によって引き起こされるチャネル変動が、MIMOチャネルパス成分の位相変動のみを提供することを意味する。これは、空間ビーム、プリコーダドップラー周波数DFTベクトル、遅延DFTベクトル、およびドップラー遅延ビーム3段階プリコーダのドップラー遅延係数が、長期間にわたって同一または実質的に同一のままであり、更新頻度を減らす必要があることを意味する。
【0059】
現在のCSIフィードバック方式が充分ではない従来からの手法における上述の問題に対処するために、本発明の実施形態は、CSIの追跡時間変化を可能にするCSI−RS設計、あるいはチャネルの時間変化を考慮し、圧縮された形態で現在および将来のRI、PMI、およびCQIについての情報を提供してフィードバックレートを下げる新たな暗黙のCSIレポート方式を提供する。
【0060】
図4が、本発明の実施形態によるCSIパラメータの構成、CSI測定、複合プリコーダ行列計算、およびCSIレポートを説明するフロー図である。UEを、UEへの送信に使用される割り当てられたCSI−RSポートの数に関する情報を含む上位レイヤ(RRCなど)を介するCSI−RSリソース構成で構成することができる。CSI−RSポートの数Mは、PN
1N
2(ここで、共偏波アレイアンテナについてP=1であり、基地局の二重偏波アレイアンテナについてP=2である)に等しく、N
1およびN
2は、それぞれgNBアレイの第1および第2の空間次元のアンテナポートの数である。UEは、UEでのCQI、RI、およびPMIなどのCSIフィードバックパラメータの評価のための情報も含む上位レイヤおよび/または物理レイヤ(DCIを介する)を介したCSIレポート構成で構成される。基地局またはgNBは、上位レイヤまたは物理レイヤを介して、(N
1、N
2、P)、S、およびTの少なくとも5つの整数値を通知し、ここで(N
1、N
2、P)は、第1のコードブックを構成するために使用され、SおよびTは、それぞれUEでのPMI分解/計算のための第2のコードブックおよび第3のコードブックを構成するために使用される。CQI、RI、およびPMIの選択は、以下で説明される実施形態に従ってUEにおいて実行される。
【0061】
ステップ250において、gNBまたは基地局は、CSI−RS構成およびCSIレポート構成をUEに送信する。いくつかの実施形態によれば、CSI−RS構成は、TS 38.211[1]の第7.4.1.5節およびTS.38.331[4]の第6.3.2節に関するCSI−RSリソース構成を含むことができる。さらに、CSI−RS−BurstDurationと呼ばれる追加の上位レイヤパラメータ構成が含まれる。
【0062】
CSI−RS−BurstDurationは、チャネルの時間変化を追跡可能にするCSI−RS設計を提供するために含まれる。いくつかの実施形態によれば、UEは、CSIの時間変化を追跡するために、TS 38.211[2]の条項7.4.1.5およびTS.38.331[4]の条項6.3.2からの構成に加えて、上位レイヤパラメータCSI−RS−BurstDurationを有するCSI−RSリソースセット構成で構成される。CSI−RSが反復される連続スロットの数に関するCSI−RSの時間ドメイン反復が、上位レイヤパラメータCSI−RS−BurstDurationによって提供される。NR数秘術μに関してCSI−RS−BurstDurationについて可能な値は、2
μ・X
Bスロットであり、ここでX
B∈{0,1,2,...,maxNumBurstSlots−1}である。NR数秘術μ=0,1,2,3,4,...は、例えばNR規格に従って2
μ・15kHzのサブキャリア間隔を定める。
【0063】
例えば、X
Bの値=0であり、あるいはパラメータCSI−RS−BurstDurationが設定されていない場合、複数のスロットにわたるCSI−RSの反復は存在しない。バースト期間は、スロットサイズの減少に対応するように数秘術に比例する。CSI−RSの周期性に使用されるロジックと同じロジックを使用する。
図5(a)が、10スロットの周期性を有し、反復を有さない(CSI−RS−BurstDurationが設定されておらず、あるいはCSI−RS−BurstDuration=0である)CSI−RSを示しており、
図5(b)が、10スロットの周期性および4スロットの反復を有する(CSI−RS−BurstDuration=4である)CSI−RSを示している。
図6が、一実施形態によるCSI−RS−BurstDuration情報要素を示している。新たなRRCパラメータCSI−RS−BurstDurationの情報要素は、次のとおりであり、すなわちテキストburstSlotsの隣の値がX
Bの値を表し、これが、所与のNew Radio数秘術(numerology)μ([1]を参照)に関して、CSI−RSのバースト期間2
μ・X
B、すなわちCSI−RS反復の連続スロットの数を提供する。
【0064】
複数の連続スロットにまたがるバーストCSI−RSは、さらに詳しく後述されるやり方で、CSIの時間変化情報の抽出および例えばPMIの一部としてのプリコーダ行列のレポートを可能にする。換言すると、UEは、複数の連続するスロットにわたるCSI−RSリソースの反復により、後述される実施形態に従ってCQI、RI、およびPMIを計算し、それに応じてそれらをレポートすることができる。
【0065】
図4のフロー図に戻ると、eNBによって提供されるCSIレポート構成は、少なくとも以下のパラメータのうちの1つ以上をさらに含むことができる:
―TS 38.214[2]の5.2.1.1節に関するCSIレポート構成の構成、および以下の上位レイヤパラメータ:TS 38.331[1]に挙げられたReportQuantityおよび以下の追加のパラメータ:
・cri−RI−PMIDD−CQI
・cri−RI−PMIDy−CQI
・cri−RI−PMIDr−CQI
・cri−RI−LI−PMIDD−CQI
・cri−RI−LI−PMIDy−CQI
・cri−RI−LI−PMIDr−CQI
・cri−RI−PMIDD
・cri−RI−PMIDy
・cri−RI−PMIDr
【0066】
レポート量において言及されているCRI(CSI−RSリソースインジケータ)、RI(ランクインジケータ)、およびLI(レイヤインジケータ)がレポートされ、すなわちレポートされる可能性のある値、ならびにCRI、RI、およびLIのレポートの形式は、TS 38.214[2]のものと同一である。ReportQuantityに記載されるPMI量は、以下のように定義される:
・PMIDD−以下の実施形態で説明される遅延およびドップラー周波数成分構成を含むPMI値、
・PMIDy−ドップラー周波数成分を除く以下の実施形態で説明される遅延成分構成のみを含むPMI値、
・PMIDr−遅延成分を除く以下の実施形態で説明されるドップラー周波数成分構成のみを含むPMI値。
―CQI予測のための値Kが割り当てられたパラメータCQI−PredictionTime(構成されている場合)。
【0067】
レポート量において言及されるCQI値、予測CQI値、など(構成されている場合)を、複数のタイムスロットにわたって、以下に記載の実施形態において説明されるように計算することができる。レポートされたCQIの値は、TS 38.214[2]に記載の値と同一である。
【0068】
さらに、以下のパラメータを、eNBによって物理レイヤまたは上位レイヤ(RRC)パラメータを介してユーザ機器に通知することができる:
・遅延およびドップラー周波数成分コードブックΩ
2およびΩ
3の構成のためのSおよびTの値は、それぞれパラメータCodebookConfig−S、CodebookConfig−Tによって表される。コードブックΩ
2およびΩ
3のオーバーサンプリング係数O
2およびO
3は、それぞれCodebookConfig−O2とCodebookConfig−O3によって表される。
・後述のとおりの第1のコードブックΩ
1の構成のためのパラメータN
1、N
2、ならびにオーバーサンプリング係数O
1,1およびO
1,2。パラメータN
1およびN
2は、それぞれCodebookConfig−N1およびCodebookConfig−N2によって表される。オーバーサンプリング係数O
1,1およびO
1,2は、それぞれCodebookConfig−O1_1およびCodebookConfig−O1_2によって表される。
【0069】
レポート構成に応じて、UEは、
―ステップ252において、T個の連続するタイムインスタント/スロットにわたってダウンリンクCSI−RSの測定を実行し、
―ステップ254において、時間変化周波数選択性MIMOチャネルテンソルHを構築し、
―ステップ256において、以下でさらに詳細に説明されるように、特定の性能指標に関して、各レイヤのドップラー遅延ビーム複合3段階プリコーダ行列を選択し(PMI選択)、
―ステップ258において、選択したドップラー遅延ビーム複合3段階プリコーダ行列、ならびにMIMOチャネルテンソルHおよび将来のタイムインスタントのMIMOチャネルテンソルの予測の少なくとも一方を使用して、将来のタイムインスタントまたは一式の将来のタイムインスタントのCQI値、予測CQI値、または予測差分CQI値(構成されている場合)を計算し、随意により、選択したドップラー遅延ビーム複合3段階プリコーダ行列およびMIMOチャネルテンソルHを使用してRI値(構成されている場合)を選択し、
―ステップ260において、CSIレポートをgNBに送信する。
【0070】
gNBは、ステップ262において、ドップラー遅延ビーム複合3段階プリコーダ行列(PMIレポート)を再構築して、マルチユーザプリコーディング行列の計算および将来のタイムインスタントのプリコーダ行列の予測を容易にする。
【0071】
反復されるダウンリンク基準信号に基づいて動作する本発明の手法の他の実施形態は、他のプリコーダまたは他の技術を使用して、反復されるダウンリンク基準信号に基づいてCSIフィードバックを決定し、決定されたCSIフィードバックをレポートすることができる。
【0072】
<複合ドップラー遅延3段階プリコーダを使用するCQI/PMIレポート>
いくつかの実施形態によれば、UEがCSI−RSリソースおよびCSIレポート構成で構成されると(
図4のステップ250を参照)、UEは、PRB上のダウンリンクCSI−RSの測定値を使用して、量子化されていない明示的なCSIを推定し、ここでCSI−RSは、周波数ドメインにおけるT個の連続するタイムインスタント/スロットにわたって構成される(
図4のステップ252を参照)。
【0073】
いくつかの実施形態によれば、明示的なCSIは、次元N×S×Tの3次元チャネルテンソル(3次元アレイ)
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、Sは構成されたサブバンド/PRBまたはサブキャリアの数であり(
図7を参照)、N=N
r・N
1・N
2・Pであり、ここでN
rはUE受信アンテナの数である。ここで、チャネルテンソルの第1、第2、および第3の次元は、それぞれ時間変化周波数選択性MIMOチャネルの空間、周波数、および時間成分を表す。
【0074】
他の実施形態によれば、明示的なCSIは、次元N
r×N
t×S×Tの4次元チャネルテンソル
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、ここでN
t=N
1・N
2・Pである。ここで、Hの第1および第2の次元は、それぞれ時間変化周波数選択性MIMOチャネルの受信側および送信側空間成分を表す。Hの第3および第4の次元は、それぞれMIMOチャネルの周波数および時間成分を表す。
【0075】
次のステップにおいて、UEは、チャネルテンソルHの形態の明示的なCSIと、3つの別個のコードブック、すなわち
―ドップラー遅延ビームプリコーダの送信側空間(ビーム)コンポーネントのための第1のコードブックΩ
1、
―ドップラー遅延ビームプリコーダの遅延成分のための第2のコードブックΩ
2、および
―ドップラー遅延ビームプリコーダのドップラー周波数成分のための第3のコードブックΩ
3
を使用して構築された複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダとを使用して、CQIを計算する。
【0076】
いくつかの実施形態によれば、3つの別個のコードブックを使用する代わりに、上述のビーム、遅延、およびドップラー周波数成分が、単一または共通のコードブックに含まれてよく、あるいは上述のビーム、遅延、およびドップラー周波数成分のうちの2つが1つのコードブックに含まれ、残りのコンポーネントが別のコードブックに含まれる。
【0077】
ランクLの送信を想定すると、l番目のレイヤ(l=1,..,L)の次元N
t・T×Sの複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダW
(l)は、(列ごとの)クロネッカー積(gNBにおける二重偏波送信アンテナアレイを想定)によって、
[この文献は図面を表示できません]
(1)
と表され、ここでU
(l)は、l番目のレイヤについての偏波あたりのビームの数であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤおよびu番目のビームについての遅延の数であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目のビーム、およびd番目の遅延についてのドップラー周波数成分の数であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、d番目の遅延、u番目の空間ビーム、およびドップラー遅延ビームプリコーダのp番目(p=1,2)の偏波に関するコードブック行列Ω
3から選択されたサイズT×1のv番目のドップラー周波数ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、およびドップラー遅延ビームプリコーダのp番目の偏波に関するコードブック行列Ω
2から選択されたサイズS×1のd番目の遅延ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、コードブック行列Ω
1から選択されたl番目のレイヤに関するu番目の空間ビーム(偏波に無関係)であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、d番目の遅延、v番目のドップラー周波数、およびドップラー遅延ビームリコーダのp番目の偏波に関するドップラー遅延係数であり、
―p
(l)は、すべてのプリコーダレイヤの平均の総送信電力が1になるように保証するためのスカラー正規化係数である。
【0078】
ドップラー遅延ビーム複合プリコーダ行列の構造が、サイズN
t・T×Sの複合ドップラー遅延ビームプリコーダ行列を説明する
図8に示されている。
【0079】
他の実施形態によれば、ドップラー遅延ビームプリコーダを、2段階プリコーダ
W
(l)=W(
1,l)W
(2,l)∈N
t・T・S×1
として表現することができる:
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
であって、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であり、W
(2,l)は、複素ドップラー遅延ビーム結合係数を含み、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0080】
いくつかの実施形態によれば、ビーム、遅延、およびドップラー周波数成分
[この文献は図面を表示できません]
の数についての値が、上位レイヤ(例えば、RRCまたはMAC)シグナリングによって構成され、あるいはgNBからUEへのダウンリンク許可におけるDCI(物理レイヤシグナリング)の一部として構成される。別の実施形態によれば、UEは、CSIレポートの一部として
[この文献は図面を表示できません]
の好ましい値をレポートする。他の実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
の値は、UEによって事前に知られている。
【0081】
<ビーム構成>
いくつかの実施形態によれば、ビームの数U
(l)を、レイヤ間で非同一となるように構成することができる。他の実施形態によれば、ビームの数U
(l)を、すべてのレイヤについて同一になるように構成することができる。この場合、U
(l)=U、∀lである。他の実施形態によれば、ビーム構成は、UEによって事前に知られていてもよい。
【0082】
<遅延構成>
種々の実施形態によれば、遅延成分は、以下で説明されるように、さまざまなやり方で構成される。
【0083】
第1の実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスは、異なるビーム、レイヤ、および偏波について異なってよい。
【0084】
第2の実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスは、異なるビームおよびレイヤについて異なってよいが、すべての偏波について同一である。
【0085】
第3の実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスは、すべてのビーム、レイヤ、および偏波について同一である。
【0086】
第4の実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスは、すべてのビームおよびレイヤについて同一であるが、偏波間で異なってよい。
【0087】
第5の実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスは、すべてのビームおよび偏波インデックスについて同一であるが、レイヤ間で異なってよい。
【0088】
第6の実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスは、すべてのビームについて同一であるが、レイヤおよび偏波間で異なってよい。
【0089】
第7の実施形態によれば、遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
は、ビームおよびレイヤインデックスに依存する。
【0090】
第8の実施形態によれば、遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
は、ビームインデックスに依存し、すべてのレイヤインデックスについて同一のままであり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0091】
第9の実施形態によれば、遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
は、すべてのビームインデックスについて同一であるが、レイヤごとに異なってよく、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0092】
第10の実施形態によれば、遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
は、すべてのビームインデックスおよびレイヤインデックスについて同一であり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0093】
上述の遅延成分構成を、上位レイヤ(例えば、RRCまたはMAC)シグナリングを介して構成することができ、あるいはgNBからUEへのダウンリンク許可におけるDCI(物理レイヤシグナリング)の一部として構成することができる。他の実施形態によれば、遅延構成は、UEによって事前に知られていてもよい。
【0094】
<ドップラー周波数構成>
種々の実施形態によれば、ドップラー周波数成分は、以下で説明されるように、さまざまなやり方で構成される。
【0095】
第1の実施形態によれば、ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、ビームインデックス、遅延インデックス、およびレイヤインデックスに依存する。
【0096】
第2の実施形態によれば、ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
のように、すべてのビーム、遅延、およびレイヤインデックスについて同一である。
【0097】
第3の実施形態によれば、ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、すべてのビームインデックスおよびすべての遅延インデックスについて同一であるが、レイヤインデックス間で異なってよく、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であってよい。
【0098】
第4の実施形態によれば、ドップラー周波数ベクトルの数
[この文献は図面を表示できません]
は、すべてのビームインデックスについて同一であるが、遅延およびレイヤインデックス間で異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0099】
第5の実施形態によれば、ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、すべてのビームインデックスおよびレイヤインデックスについて同一であるが、遅延インデックス間で異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0100】
第6の実施形態によれば、ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、U個のビームについて異なってよく、すべての遅延およびレイヤインデックスについて同一であってよく、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であってよい。
【0101】
第7の実施形態によれば、ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、ビームおよび遅延インデックス間で変化し、すべてのレイヤインデックスについて同一であり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0102】
第8の実施形態によれば、ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、ビームおよびレイヤインデックス間で変化し、すべての遅延インデックスについて同一であり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0103】
第9の実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値(ドップラー周波数DFTベクトルのインデックス)は、ビーム、遅延、レイヤ、および偏波において変化し得る。
【0104】
第10の実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値(ドップラー周波数DFTベクトルのインデックス)は、ビーム、遅延、およびレイヤにおいて変化し得るが、すべての偏波について同一である。
【0105】
第11の実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値は、すべてのビームおよび遅延について同一であるが、レイヤおよび偏波において変化し得る。
【0106】
第12の実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値は、すべてのビーム、遅延、および偏波について同一であるが、レイヤにおいて変化し得る。
【0107】
上述のドップラー周波数成分構成を、上位レイヤ(例えば、RRCまたはMAC)シグナリングを介して構成することができ、あるいはgNBからUEへのダウンリンク許可におけるDCI(物理レイヤシグナリング)の一部として構成することができる。他の実施形態によれば、ドップラー周波数構成は、UEによって事前に知られていてもよい。
【0108】
<Ω
1、Ω
2、およびΩ
3のDFTコードブック行列構造>
次に、上述のコードブックを実装するための実施形態を説明する。
【0109】
いくつかの実施形態によれば、ベクトル(空間ビーム)
[この文献は図面を表示できません]
は、サイズN
1N
2×O
1,1N
1O
1,2N
2のオーバーサンプリングされたDFTコードブック行列Ω
1から選択される。DFTコードブック行列は、2つのオーバーサンプリング係数O
1,1∈{1,2,3,..}およびO
1,2∈{1,2,3,..}によってパラメータ化される。DFTコードブック行列は、一組のベクトルを含み、各ベクトルは、垂直ビームに対応する長さN
1のDFTベクトル
[この文献は図面を表示できません]
および水平ビームに対応する長さN
2のDFTベクトル
[この文献は図面を表示できません]
のクロネッカー積によって表される。
【0110】
遅延ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を、サイズS×SO
2のオーバーサンプリングされたDFTコードブック行列
[この文献は図面を表示できません]
から選択することができる。DFTコードブック行列Ω
2は、SO
2個のベクトルを含み、各ベクトルは、長さSのDFTベクトル
[この文献は図面を表示できません]
によって表される。コードブック行列の各エントリは、特定の遅延に関連付けられている。DFTコードブック行列は、オーバーサンプリング係数O
2=1,2,...によってパラメータ化される。
【0111】
ドップラー周波数ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を、サイズT×TO
3のオーバーサンプリングされたDFTコードブック行列
[この文献は図面を表示できません]
から選択することができる。DFTコードブック行列Ω
3は、TO
3個のベクトルを含み、各ベクトルは、長さTのDFTベクトル
[この文献は図面を表示できません]
によって表される。コードブック行列の各エントリは、特定のドップラー周波数に関連付けられている。DFTコードブック行列は、オーバーサンプリング係数O
3=1,2,...によってパラメータ化される。
【0112】
DFTコードブック行列のオーバーサンプリングされた係数O
1,1、O
1,2、O
2、O
3を、上位レイヤ(例えば、RRCまたはMAC)シグナリングを介して構成することができ、あるいはgNBからUEへのダウンリンク許可におけるDCI(物理レイヤシグナリング)の一部として構成することができる。あるいは、DFTコードブック行列のオーバーサンプリングされた係数O
1,1、O
1,2、O
2、O
3は、UEによって知られていてよい。
【0113】
<WのUE側選択>
UEは、性能指標に基づいて好ましいドップラー遅延プリコーダ行列Wを選択する(
図4のステップ256を参照)。
【0114】
いくつかの実施形態によれば、UEは、構成されたSB、PRB、またはサブキャリアごとに、ドップラー遅延プリコーダ行列Wおよび多次元チャネルテンソルHの関数である相互情報I(W;H)を最適化するプリコーダ行列Wを選択する。
【0115】
他の実施形態によれば、U個の空間ビーム、ドップラー周波数および遅延が、段階的に選択される。例えば、ランク1の送信について、第1のステップにおいて、UEは相互情報を最適化するU個の空間ビームを選択する:
[この文献は図面を表示できません]
(ランク1について)。
【0116】
第2のステップにおいて、UEは、次元2UN
r×S×Tのビーム形成チャネルテンソル
[この文献は図面を表示できません]
をU個の空間ビーム
[この文献は図面を表示できません]
で計算する。
【0117】
第3のステップにおいて、UEは、ドップラー周波数DFTベクトル、遅延DFTベクトル、およびドップラー遅延ビーム結合係数の3要素を選択し、ここで、ドップラー周波数および遅延DFTベクトルは、相互情報
[この文献は図面を表示できません]
が最適化されるように、それぞれコードブックΩ
3およびΩ
2から選択される。
【0118】
<RIのUE側選択>
いくつかの実施形態によれば、UEは、レポートのためにランクインジケータRIを選択することができる(
図4のステップ258を参照)。RIレポートがUEにおいて構成される場合、UEは、送信のランクインジケータ(レイヤの総数)をレポートする。ランクインジケータは、ドップラー遅延ビームプリコーダ行列W
(l)(l=1,..,L)(上記の式(1)を参照)に関して選択され、ドップラー遅延ビームプリコード時間変化周波数選択性MIMOチャネルによってサポートされるレイヤの平均数を指す。
【0119】
<CQIのUE側選択>
いくつかの実施形態によれば、UEは、レポートのためにチャネル品質インジケータCQIを選択することができる(
図4のステップ258を参照)。CQIレポートがUEにおいて構成される場合、UEは、信号対干渉および雑音比(SINR)、平均ビットエラーレート、平均スループット、などの特定の性能指標に基づいて好ましいCQIをレポートする。
【0120】
例えば、UEは、T個のタイムインスタントについて、選択された複合ドップラー遅延ビームプリコーダ行列W
(l)(l=1,..,L)(上記の式(1)を参照)および所与の多次元チャネルテンソルHに関して、UEにおける平均のブロックエラー率block_error_rate(H|W
(l)(l=1,..,L))を最適化するCQIを選択することができる。CQI値は、ドップラー遅延ビームプリコード時間変化周波数選択性MIMOチャネルによってサポートされる「平均」CQIを表す。
【0121】
さらに、他の実施形態によれば、各々の構成されたSBのCQI(複数のCQIレポート)を、T個のタイムインスタントについて、選択された複合ドップラー遅延ビームプリコーダ行列W
(l)(l=1,..,L)(上記の式(1)を参照)および所与の多次元チャネルテンソルHを使用してレポートすることができる。
【0122】
<PMIレポート>
いくつかの実施形態によれば、UEは、レポートのためにプリコーダ行列インジケータPMIを選択することができる(
図4のステップ258を参照)。PMIレポートがUEにおいて構成される場合、UEは、少なくとも2成分PMIをレポートする。
【0123】
第1のPMI成分は、選択されたベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、
[この文献は図面を表示できません]
、および
[この文献は図面を表示できません]
に対応でき、3要素の組の形態で表されてよく、各々の3要素(u,d,v)は、選択された空間ビームベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、選択された遅延ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、および選択されたドップラー周波数ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
に関連付けられる。例えば、3要素の組を、ランク1の送信に関してi
1=[i
1,1,i
1,2,i
1,3]によって表すことができる。ここで、i
1,1は、空間ビームの選択されたDFTベクトルのΣ
lU
(l)インデックスを含み、i
1,2は、選択された遅延ベクトルの
[この文献は図面を表示できません]
インデックスを含み、i
1,3は、選択されたドップラー周波数ベクトルの
[この文献は図面を表示できません]
インデックスを含む。
【0124】
図9が、ビームあたりの遅延数が等しく、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、遅延およびビームあたりのドップラー周波数成分の数が等しく、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であると仮定したレイヤ1送信のビーム、遅延、およびドップラー周波数成分に関するフィードバックインデックスを示している。
図9は、ビームあたりの遅延の数が等しく、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、遅延およびビームあたりのドップラー周波数成分の数が等しく、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であると仮定したレイヤ1送信のビーム、遅延、およびドップラー周波数成分に関するフィードバックインデックスを示している。
図9は、レイヤ1送信のi
1の例を示している。i
1のサブセットi
1,1は、コードブックΩ
1から選択されたビームインデックスを表し、a
u,∀uによって示される。i
1のサブセットi
1,2は、コードブックΩ
2から選択された遅延インデックスを表し、c
d,u,∀d,uによって示される。i
1のサブセットi
1,3は、コードブックΩ
3から選択されたドップラー周波数インデックスを表し、e
v,d,u,∀v,d,uによって示される。
【0125】
いくつかの実施形態によれば、UEからgNBに
[この文献は図面を表示できません]
のドップラー遅延ビーム結合係数
[この文献は図面を表示できません]
をレポートするために、UEは、コードブック手法を使用して係数を量子化することができる。量子化された結合係数は、i
2、すなわち第2のPMIによって表される。2つのPMIがgNBにレポートされる。
【0126】
パス損失およびシャドウフェージングなどの大規模なチャネルパラメータは、時間の経過とともに急速に変化することはなく、チャネル変動は、主に小規模なチャネルフェージングに関係する。これは、パス成分およびチャネル遅延などのインパルス応答のMIMOチャネルパラメータが長期間にわたって変化せず、UEの移動によって引き起こされるチャネル変動が、MIMOチャネルパス成分の位相変動のみを提供することを意味する。これは、空間ビーム、プリコーダドップラー周波数DFTベクトル、遅延DFTベクトル、およびドップラー遅延ビーム3段階プリコーダW
(l)のドップラー遅延係数が、長期間にわたって同一のままであり、更新頻度を減らす必要があることを意味する。
【0127】
<gNBでのプリコーダの構築>
いくつかの実施形態によれば、gNBは、UEからの2成分PMIフィードバックを使用し、gNBにおけるl番目のレイヤのプリコーダのコードブックベースの構築および典型的な構成N
1=4、N
2=2、P=2のアンテナポート(AP)へのl番目のレイヤのプリコーダの関連付けを説明する
図10に示されるコードブックベースの構成に従って、プリコーダ行列を構築することができる。プリコーダ行列情報は、送信パラメータを現在のマルチユーザチャネル条件に適合させるために送信信号に適用されるマルチユーザプリコーディング行列を計算するために使用される。上述のドップラー遅延複合クロネッカーベースのプリコーダ行列の定義は、将来のタイムインスタンスのプリコーダ行列の予測も容易にする。このようにして、CSIレポートの数を大幅に減らすことができ、フィードバックのオーバーヘッドが節約される。
【0128】
QT個の将来のタイムインスタントのプリコーダ行列予測を容易にするために、ドップラー周波数DFTベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を、長さQTのベクトル
[この文献は図面を表示できません]
へと巡回的に拡張することができる。巡回拡張は、
[この文献は図面を表示できません]
、によって定義され、
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
である。l番目のレイヤおよびq番目(q=1,..,QT)のタイムインスタントの予測されたプリコーダ行列は、
[この文献は図面を表示できません]
によって与えられ、
ここで
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
のq番目のエントリである。
【0129】
予測されたプリコーディング行列を、例えば、ユーザの現在および将来のプリコーダ行列の知識を使用することによってすべてのユーザのスループットを最適化しようと試みる予測マルチユーザスケジューリングアルゴリズムにおいて使用することができる。
【0130】
<ドップラー遅延結合係数のコードブック>
いくつかの実施形態によれば、UEを、コードブック手法によって複素ドップラー遅延係数
[この文献は図面を表示できません]
を量子化するように構成することができる。各々の係数は、
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、ここで
―
[この文献は図面を表示できません]
は、偏波、ビーム、遅延、およびドップラー周波数に依存する振幅係数であり、Nビットで量子化され、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、BPSK、またはQPSK、または8PSK、および任意の高次コンステレーションによって表される位相を表す。
【0131】
他の実施形態によれば、各々の係数を、その実数部および虚数部によって
[この文献は図面を表示できません]
と表すことができ、
ここで
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
は、それぞれNビットで量子化される。
【0132】
<CQI値予測への拡張>
さらなる実施形態によれば、UEを、タイムインスタント/スロット「n+K」のCQI値を予測するように構成することができ、ここでnは現在のタイムインスタント/スロットを指し、Kは現在のタイムインスタント/スロットnに対する相対的な時間差を表す。
【0133】
一実施形態において、UEは、第1のステップで、RIMAX(参考文献[5]を参照)などの高分解能パラメータ推定アルゴリズムを使用して、多次元チャネルテンソルHからチャネルモデルのパラメータを直接推定する。例えば、時間変化MIMOチャネルモデルのインパルス応答を、チャネルタップの数によって定めることができ、各々のチャネルタップは、チャネルゲイン、ドップラー周波数シフト、および遅延でパラメータ化される。i番目のgNBアンテナとj番目のUEアンテナと間の時間変化周波数選択性MIMOチャネルモデルの周波数領域応答を、
[この文献は図面を表示できません]
によって表すことができ、
ここで
―Mは、チャネル遅延の数であり、
―h
i,j(m)は、関連のドップラー周波数シフトf
mおよびチャネル遅延τ
mを伴うm番目のパスゲインであり、
―tは、タイムインスタントを表し、
―wは、サブキャリアインデックスを指し、
―Wは、サブキャリアの総数を指す。
【0134】
この例においては、非偏波チャネルモデルが想定され、チャネル遅延はMIMOチャネルのすべてのリンク(i,j)について同一である。
【0135】
H(t,w)の係数も、最小二乗法または最小平均二乗誤差(MMSE)フィルタリングなどの線形ブロックフィルタリング手法を使用することによって、MIMOチャネルテンソルHからパラメータ化されていない形態で直接計算できることに注意すべきである(参考文献[6]および[7]を参照)。この場合、チャネル予測子は、MIMOチャネルテンソルHの加重和によって形成される。
【0136】
第2のステップにおいて、パラメータ化されたチャネルモデルおよび選択されたドップラー遅延ビーム複合プリコーダW
(l)(l=1,..,L)(上記の式(1)を参照)を使用して、パラメータ化およびプリコードされた時間変化MIMOチャネルモデルの周波数ドメイン応答が、
H
prec(t,w)=H(t,w)[W
(1)(t,w),W
(2)(t,w),...,W
(L)(t,w)]
として計算され、
ここで、[H(t,w)]
i,jの(i,j)エントリ=h
i,j(t,w)であり、W
(l)(t,w)は、W
(l)のt番目のブロックおよびw番目のブロックである(
図8を参照)。
【0137】
第3のステップにおいて、UEは、パラメータ化およびプリコードされたMIMOチャネルモデルの応答を使用して、将来のタイムインスタントn+KのCQI値を計算し、すなわちCQI(n+K)はH
prec(n+K,w)の関数として表現される。
【0138】
さらなる実施形態によれば、UEは、上記のパラメータ化されたプリコードされたMIMOチャネル応答を使用して、「n+K」(k=0、..、K)の将来のタイムインスタントについてのK個の将来のCQI値(複数のCQIレポート)を予測することもできる。K個の予測CQI値を、K個の予測CQI値を「平均」CQI値だけ減らすことによって、差分予測CQI値を計算するために使用することができる。予測された単一のCQI値、または予測されたK個のCQI値、または予測されたK個の差分CQI値は、gNBにレポートされる。
【0139】
上述のように、反復ダウンリンク基準信号に基づいて動作する他の実施形態は、他のプリコーダまたは他の技術を使用して、反復ダウンリンク基準信号に基づいてCSIフィードバックを決定し、決定されたCSIフィードバックをレポートすることができる。したがって、本発明のさらなる実施形態は、無線通信システムにおいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを提供するための通信デバイスを提供し、通信デバイスは、例えばCSI−RS−BurstDurationと呼ばれ、ダウンリンク基準信号の時間ドメイン反復を、例えばダウンリンク基準信号が反復される連続スロットの数に関して表す上位レイヤ(例えば、RRC)パラメータを含むCSI−RSリソース構成を受信する。通信デバイスは、反復されるダウンリンク基準信号に基づいてCSIフィードバックを決定し、決定されたCSIフィードバックをレポートする。
【0140】
<ポート選択コードブックへの拡張>
いくつかの実施形態によれば、UEを、ビーム形成されたCSI−RSのためのCQI、RI、およびPMI(構成されている場合)をレポートするための上位レイヤを介したCSI−RSレポート構成で構成することができる。この場合、第1のコードブック行列のベクトルは、長さN
1N
2の列ベクトルによって表さ、ここでm番目のベクトル(m=1,..,N
1N
2)は、m番目の位置に1を1つだけ含み、他の位置にはゼロを含む。
【0141】
<gNBにおけるプリコーダ適用>
いくつかの実施形態によれば、UEは、CQI、および/またはRI、および/またはPMIの計算のために、gNBが、上記の式(1)に関して計算されたドップラー遅延ビームプリコーダを、v=L個のレイヤについてアンテナポート{1000,1008+v−1}上のPDSCH信号に
[この文献は図面を表示できません]
として適用すると仮定することができ、ここで
[x
(t,0)(i),...,x
(t,v−1)(i)]
Tは、TS 38.211[1]の7.3.1.4節で定義されたレイヤマッピングからのPDSCHシンボルのシンボルベクトルであり、P∈{1,2,4,8,12,16,24,32}であり、
x
(t,u)(i)は、タイムインスタントtにおけるレイヤuのi番目のシンボルであり、
y
(t,u)(i)は、タイムインスタントtにアンテナポートuで送信されるプリコードされたシンボルであり、
W(t,i)=[W
(1)(t,i),...,W
(L)(t,i)]は、式(1)に従って計算された予測されたプリコーダ行列であって、W
(l)(t,i)はW
(l)のt番目のブロックおよびi番目の列である。
【0142】
アンテナポート[3000,3000+P−1]で送信される対応するPDSCH信号[y
(t,3000)(i)…y
(t,3000+P−1)(i)]は、リソース要素あたりのエネルギ(EPRE)のCSI−RS EPREに対する比率が、TS 38.214[2]の4.1節において与えられる比率に等しい。
【0143】
[2]で説明されている現在のPDSCH送信方式においては、プリコーダ行列が、レポートされたPMIによって更新されるまで、時間が経過しても一定に保たれることに注意すべきである。対照的に、いくつかの実施形態による手法は、時々刻々のPMIレポートを必要とすることなく、時間の経過に対して継続的にプリコーダ行列を更新することによってチャネル変動を考慮する。
【0144】
いくつかの実施形態によれば、UEを、ドップラー周波数成分コードブックがスカラー値1によって与えられ、ドップラー周波数成分コードブックΩ
3の構成のためのパラメータT=1で構成することができ、ドップラー遅延プリコーダ行列(W)および対応するPMIが、1つ以上の送信側空間ビーム成分のための第1のコードブックおよびドップラー遅延プリコーダ行列(W)の1つ以上の遅延成分のための第2のコードブックに基づくか、あるいはこれらを含む。
【0145】
いくつかの実施形態によれば、無線通信システムは、地上波ネットワーク、または非地上波ネットワーク、あるいは受信機として空中のビークルまたは宇宙のビークルを使用するネットワークまたはネットワークセグメント、あるいはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0146】
いくつかの実施形態によれば、UEは、モバイルまたは固定端末、IoTデバイス、地上ベースのビークル、空中ビークル、ドローン、建物、あるいは無線通信システムを用いた通信を可能にするネットワーク接続機能を備えたセンサまたはアクチュエータなどの任意の他のアイテムまたはデバイスのうちの1つ以上を含むことができる。
【0147】
いくつかの実施形態によれば、基地局は、マクロセル基地局、またはスモールセル基地局、あるいは衛星または宇宙などの宇宙ビークル、あるいは無人航空機システム(UAS)などの空中ビークル、例えばテザーUAS、空気よりも軽いUAS(LTA)、空気よりも重いUAS(HTA)、および高高度UASプラットフォーム(HAP)、あるいはネットワーク接続機能を備えたアイテムまたはデバイスが無線通信システムを使用して通信することを可能にする任意の送信/受信ポイント(TRP)のうちの1つ以上を含むことができる。
【0148】
本発明の実施形態を、ランク1またはレイヤ1通信を採用する通信システムを参照して上述してきた。しかしながら、本発明は、そのような実施形態に限定されず、より高いランクまたはレイヤの通信を採用する通信システムにおいて実装することも可能である。そのような実施形態において、フィードバックは、レイヤごとの遅延およびレイヤごとの複素プリコーダ係数を含む。
【0149】
本発明の実施形態を、送信機がユーザ機器にサービスを提供する基地局であり、通信デバイスまたは受信機が基地局によってサービスされるユーザ機器である通信システムに関して上述してきた。しかしながら、本発明は、そのような実施形態に限定されず、送信機がユーザ機器ステーションであり、通信デバイスまたは受信機がユーザ機器にサービスを提供する基地局である通信システムにおいて実装することも可能である。他の実施形態によれば、通信デバイスおよび送信機が両方とも、例えばサイドリンクインターフェースを介して直接的に通信するUEであってよい。
【0150】
上述した考え方のいくつかの態様を、装置の文脈において説明してきたが、これらの態様が、対応する方法の説明も表し、その場合には、ブロックまたはデバイスが、方法のステップまたは方法のステップの特徴に対応することは明らかである。同様に、方法のステップの文脈において説明した態様は、対応するブロックまたはアイテムあるいは対応する装置の特徴の説明も表す。
【0151】
本発明の種々の要素および特徴を、アナログおよび/またはデジタル回路を使用してハードウェアソフトウェアで実装することができ、1つ以上の汎用または専用プロセッサによる命令の実行を通じてソフトウェアで実装することができ、あるいはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして実装することができる。例えば、本発明の実施形態を、コンピュータシステムまたは他の処理システムの環境において実装することができる。
図11が、コンピュータシステム350の例を示している。ユニットまたはモジュール、ならびにこれらのユニットによって実行される方法のステップを、1つ以上のコンピュータシステム350上で実行することができる。コンピュータシステム350は、専用または汎用デジタル信号プロセッサなどの1つ以上のプロセッサ352を含む。プロセッサ352は、バスまたはネットワークなどの通信インフラストラクチャ354に接続される。コンピュータシステム350は、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)などのメインメモリ356と、例えばハードディスクドライブおよび/またはリムーバブルストレージドライブなどの二次メモリ358とを含む。二次メモリ358は、コンピュータプログラムまたは他の命令をコンピュータシステム350へとロードすることを可能にできる。コンピュータシステム350は、コンピュータシステム350と外部デバイスとの間でのソフトウェアおよびデータの転送を可能にする通信インターフェース360をさらに含むことができる。通信は、電子信号、電磁気信号、光信号、または通信インターフェースによって取り扱うことができる他の信号の形態であってよい。通信は、配線またはケーブル、光ファイバ、電話回線、携帯電話リンク、RFリンク、および他の通信チャネル362を使用することができる。
【0152】
「コンピュータプログラム媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、リムーバブルストレージユニットまたはハードディスクドライブに組み込まれたハードディスクなどの有形の記憶媒体を広く指して使用される。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム350にソフトウェアを提供するための手段である。コンピュータプログラムは、コンピュータ制御ロジックとも呼ばれるが、メインメモリ356および/または二次メモリ358に格納される。さらに、コンピュータプログラムを、通信インターフェース360を介して受信してもよい。コンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム350による本発明の実施を可能にする。とくには、コンピュータプログラムは、実行されると、本明細書に記載の方法のいずれかなどの本発明のプロセスのプロセッサ352による実行を可能にする。したがって、そのようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム350のコントローラを表すことができる。本開示がソフトウェアを使用して実装される場合、ソフトウェアを、コンピュータプログラム製品に格納し、リムーバブルストレージドライブ、通信インターフェース360などのインターフェースを使用して、コンピュータシステム350にロードすることができる。
【0153】
ハードウェアまたはソフトウェアでの実装を、それぞれの方法が実行されるようにプログラム可能なコンピュータシステムと協働する(あるいは、協働することができる)電子的に読み取り可能な制御信号が格納されたデジタル記憶媒体、例えばクラウドストレージ、フロッピーディスク、DVD、Blue−Ray、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、またはFLASH(登録商標)メモリを使用して、実行することができる。したがって、デジタル記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能であってよい。
【0154】
本発明によるいくつかの実施形態は、本明細書に記載の方法のうちの1つが実行されるようにプログラム可能なコンピュータシステムと協働することができる電子的に読み取り可能な制御信号を有するデータ担体を含む。
【0155】
一般に、本発明の実施形態を、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品として実装してもよく、プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されたときに方法のうちの1つを実行するように動作することができる。プログラムコードを、例えば、機械可読担体に格納することができる。
【0156】
他の実施形態は、機械可読担体に格納された本明細書に記載の方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを含む。したがって、換言すると、本発明の方法の一実施形態は、本明細書に記載の方法のうちの1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムであり、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されるとき、本明細書に記載の方法のうちの1つが実行される。
【0157】
したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載の方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを記録したデータ担体(またはデジタル記憶媒体、またはコンピュータ可読媒体)である。したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載の方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは一連の信号である。データストリームまたは一連の信号を、例えばインターネットなどのデータ通信接続を介して転送されるように構成することができる。さらなる実施形態は、本明細書に記載の方法のうちの1つを実行するように構成または調整された処理手段、例えばコンピュータ、またはプログラム可能な論理デバイスを含む。さらなる実施形態は、本明細書に記載の方法のうちの1つを実行するためのコンピュータプログラムがインストールされたコンピュータを含む。
【0158】
いくつかの実施形態においては、プログラマブル論理デバイス(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ)を使用して、本明細書に記載の方法の機能の一部またはすべてを実行することができる。いくつかの実施形態において、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本明細書に記載の方法のうちの1つを実行するために、マイクロプロセッサと協働することができる。一般に、これらの方法は、好ましくは任意のハードウェア装置によって実行される。
【0159】
上述の実施形態は、あくまでも本発明の原理を例示するものにすぎない。本明細書に記載された構成および詳細の修正および変形が、当業者にとって明らかであることを理解すべきである。したがって、以下の特許請求の範囲の技術的範囲による限定のみが意図され、本明細書に実施形態の説明および解説として提示された具体的詳細による限定は、意図されていない。
【0160】
<参考文献>
[1]3GPP TS 38.211 V15.1.0,“3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network;NR;Physical channels and modulation(Release 15),March 2018.
[2]3GPP TS 38.214 V15.1.0,“3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network;NR;Physical layer procedures for data(Release 15),March 2018.
[3]K.Manolakis,S.Jaeckel,V.Jugnickel,and V.Braun,“Channel Prediction by Doppler−Delay Analysis and Benefits for Base Station Cooperation,” in 77th IEEE Vehicular Technology Conference,Jun 2013.
[4]3GPP TS 38.331 V15.1.0,“3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network;NR;Radio Resource Control(RRC);Protocol specification(Release 15),March 2018.
[5]R.S.Thoma,M.Landmann,and A.Richter,“RIMAX−A maximum likelihood framework for parameter estimation in multidimensional channel sounding.” Proceedings of the International Symposium on Antennas and Propagation(ISAP’04).2004.
[6]I.Barhumi,G.Leus,and M.Moonen,“Optimal training design for MIMO OFDM systems in mobile wireless channels,” IEEE Trans.Signal Process,vol.51,no.6,pp.1615−1624,Jun.2003.
[7]P.Hoeher,S.Kaiser,and P.Robertson,“Two−dimensional pilot−symbol−aided channel estimation by Wiener filtering,” in Proc.IEEE ICASSP−97,Munich,Germany,Apr.1997,pp.1845−1848.
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【手続補正書】
【提出日】2021年1月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを提供するための通信デバイスであって、
前記通信デバイスは、
送信機から、MIMOチャネルを介して、無線信号を受信するように構成されたトランシーバであって、前記無線信号は、いくつかのアンテナポートを含む基準信号構成によるダウンリンク基準信号と、前記基準信号構成を含むダウンリンク信号とを含む、トランシーバと、
プロセッサと
を備え、
前記プロセッサは、
―前記無線チャネル上の前記ダウンリンク基準信号の測定値を使用して、CSIを推定するように構成され、前記ダウンリンク基準信号は、特定の観測時間にわたって提供され、
―性能指標に基づいて、複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダのためのドップラー遅延プリコーダ行列(W)を選択するように構成され、前記ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダは、1つ以上のコードブックに基づき、前記1つ以上のコードブックは、
・前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の送信側空間ビーム成分、
・前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の遅延成分、および
・前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上のドップラー周波数成分
を含み、
―前記CSIと、前記選択されたドップラー遅延ビームプリコーダ行列(W)を有する前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダとを使用して、チャネル品質インジケータ(CQI)、および/またはプリコーダ行列インジケータ(PMI)、および/またはランクインジケータ(RI)のうちのいずれか1つ以上を計算するように構成され、
―前記CQIおよび/または前記PMIおよび/または前記RIのうちのいずれか1つ以上を含む前記CSIフィードバックを、前記送信機にレポートするように構成され、前記PMIおよび前記RIは、構成されたアンテナポートのための前記ドップラー遅延ビーム3段階複合プリコーダ行列を示すために使用される、
通信デバイス。
【請求項2】
前記ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダは、3つの別個のコードブックに基づき、前記3つの別個のコードブックは、
―前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの前記1つ以上の送信側空間ビーム成分のための第1のコードブック(Ω1)、
―前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの前記1つ以上の遅延成分のための第2のコードブック(Ω2)、および
―前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの前記1つ以上のドップラー周波数成分のための第3のコードブック(Ω3)
を含む、請求項1に記載の通信デバイス。
【請求項3】
前記ドップラー遅延プリコーダ行列(W)は、
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、ここで
―U
(l)は、l番目のレイヤについての偏波あたりのビームの数であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤおよびu番目のビームについての遅延の数であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目のビーム、およびd番目の遅延についてのドップラー周波数成分の数であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、d番目の遅延、u番目の空間ビーム、およびプリコーダのp番目(p=1,2)の偏波に関するサイズT×1のv番目のドップラー周波数ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、およびプリコーダのp番目の偏波に関するサイズS×1のd番目の遅延ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤに関するu番目の空間ビームであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、d番目の遅延、v番目のドップラー周波数、およびプリコーダのp番目の偏波に関するドップラー遅延係数であり、
―P
(l)は、すべてのプリコーダレイヤの平均の総送信電力が1になるように保証するためのスカラー正規化係数である、請求項1または2に記載の通信デバイス。
【請求項4】
前記ドップラー遅延ビームプリコーダは、2段階プリコーダ
W
(l)=W
(1,l)W
(2,l)∈N
t・T・S×1
によって表され、ここで
[この文献は図面を表示できません]
であって
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であり、
w
(2、l)は、複素ドップラー遅延ビーム結合係数を含み、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
であって、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、d番目の遅延、u番目の空間ビーム、およびプリコーダのp番目(p=1,2)の偏波に関するサイズT×1のv番目のドップラー周波数ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、およびプリコーダのp番目の偏波に関するサイズS×1のd番目の遅延ベクトルであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤに関するu番目の空間ビームであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、l番目のレイヤ、u番目の空間ビーム、d番目の遅延、v番目のドップラー周波数、およびプリコーダのp番目の偏波に関するドップラー遅延係数であり、
―P
(l)は、すべてのプリコーダレイヤの平均の総送信電力が1になるように保証するためのスカラー正規化係数である、請求項1または2に記載の通信デバイス。
【請求項5】
―前記第1のコードブック(Ω
1)は、ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を選択するためのサイズN
1N
2×O
1,1N
1O
1,2N
2の第1のオーバーサンプリングされたDFT
に基づくコードブック行列を含み、ここでN
1およびN
2は、それぞれアンテナポートの第1および第2の数を指し、O
1,1およびO
1,2は、オーバーサンプリング係数を指し、O
1,1∈{1,2,3,..}およびO
1,2∈{1,2,3,..}であり、
―前記第2のコードブック(Ω
2)は、遅延ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を選択するためのサイズS×SO
2の第2のオーバーサンプリングされたDFT
に基づくコードブック行列を含み、ここでSは、構成されたサブバンド/PRBまたはサブキャリアの数を指し、O
2は、オーバーサンプリング係数O
2=1,2,...を指す
請求項1〜4のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項6】
―前記第1のコードブック(Ω
1)は、ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を選択するためのサイズN
1N
2×O
1,1N
1O
1,2N
2の第1のオーバーサンプリングされたDFT
に基づくコードブック行列を含み、ここでN
1およびN
2は、それぞれアンテナポートの第1および第2の数を指し、O
1,1およびO
1,2は、オーバーサンプリング係数を指し、O
1,1∈{1,2,3,..}およびO
1,2∈{1,2,3,..}であり、
―前記第2のコードブック(Ω
2)は、遅延ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を選択するためのサイズS×SO
2の第2のオーバーサンプリングされたDFT
に基づくコードブック行列を含み、ここでSは、構成されたサブバンド/PRBまたはサブキャリアの数を指し、O
2は、オーバーサンプリング係数O
2=1,2,...を指し、
―前記第3のコードブック(Ω
3)は、ドップラー周波数ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を選択するためのサイズT×TO
3の第3のオーバーサンプリングされたDFT
に基づくコードブック行列を含み、ここでTは、観測時間中のタイムインスタンスの数を指し、O
3は、オーバーサンプリング係数O
3=1,2,...を指す
請求項1〜5のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項7】
前記通信デバイスは、前記送信機から受信したCSIレポート構成に従った前記CSIフィードバックを前記送信機にレポートするように構成され、前記CSIレポート構成は、例えば以下の値、すなわち
―cri−RI−PMIDD−CQI、
―cri−RI−PMIDy−CQI、
―cri−RI−PMIDr−CQI、
―cri−RI−LI−PMIDD−CQI、
―cri−RI−LI−PMIDy−CQI、
―cri−RI−LI−PMIDr−CQI、
―cri−RI−PMIDD、
―cri−RI−PMIDy、
―cri−RI−PMIDr
のうちの少なくとも1つを含むパラメータReportQuantityを含み、ここで前記PMI量は、
―PMIDD−遅延およびドップラー周波数成分構成を含むPMI値、
―PMIDy−ドップラー周波数成分を除く遅延成分構成のみを含むPMI値、および
―PMIDr−遅延成分を除くドップラー周波数成分構成のみを含むPMI値
と定義される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項8】
前記通信デバイスは、無線リソース制御(RRC)レイヤまたは物理レイヤ(L1)パラメータを使用して前記送信機から以下の値、すなわち
―遅延成分コードブック(Ω2)の構成のためのSの値、および
―前記第1のコードブック(Ω1)の構成のためのパラメータN1、N2
を受信するように構成される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項9】
前記通信デバイスは、無線リソース制御(RRC)レイヤまたは物理レイヤ(L1)パラメータを使用して前記送信機から以下の値、すなわち
―遅延およびドップラー周波数成分コードブック(Ω2、Ω3)の構成のためのSおよびTの値、および
―前記第1のコードブック(Ω1)の構成のためのパラメータN1、N2、およびオーバーサンプリング係数O1,1およびO1,2
を受信するように構成される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項10】
前記空間ビーム成分は、以下のように構成され、すなわち
―ビームの数U(l)がレイヤ間で同一でなく、あるいは
―ビームの数U(l)が、U(l)=U,∀lとなるようにすべてのレイヤについて同一である
ように構成される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項11】
前記遅延成分は、以下のように構成され、すなわち
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスが、ビーム、レイヤ、および偏波インデックスごとに異なってよく、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスが、ビームおよびレイヤインデックスごとに異なり、偏波インデックス間で同じままであってよく、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスが、すべてのビーム、レイヤ、および偏波インデックスについて同一であり、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスが、すべてのビームおよびレイヤインデックスについて同一であり、偏波インデックス間で異なってよく、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスが、すべてのビームおよび偏波インデックスについて同一であり、レイヤインデックス間で異なり、
―
[この文献は図面を表示できません]
遅延値、例えば遅延DFTベクトルのインデックスが、すべてのビームインデックスについて同一であり、レイヤおよび偏波インデックス間で異なり、
―遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
が、ビームおよびレイヤインデックスに依存し、あるいは
―遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
が、ビームインデックスに依存し、すべてのレイヤインデックスについて同一のまま、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
が、すべてのビームインデックスについて同一であるが、レイヤごとに異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
が、すべてのビームインデックスおよびレイヤインデックスについて同一、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である
ように構成される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項12】
前記ドップラー周波数成分は、以下のように構成され、すなわち
―
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値、例えばドップラー周波数DFTベクトルのインデックスは、ビーム、遅延、レイヤ、および偏波インデックス間で異なり、
―
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値、例えばドップラー周波数DFTベクトルのインデックスは、ビーム、遅延、およびレイヤインデックス間で異なるが、偏波インデックス間では同一のままであり、
―
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値、例えばドップラー周波数DFTベクトルのインデックスは、すべてのビームおよび遅延インデックスについて同一であり、レイヤおよび偏波インデックス間で異なってよく、
―
[この文献は図面を表示できません]
ドップラー周波数値、例えばドップラー周波数DFTベクトルのインデックスは、すべてのビーム、遅延、および偏波インデックスについて同一であり、レイヤインデックス間で異なってよく、
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、ビームインデックス、遅延インデックス、およびレイヤインデックスに依存し、あるいは
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
であるように、すべてのビーム、遅延、およびレイヤインデックスについて同一であり、あるいは
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、すべてのビームインデックスおよびすべての遅延インデックスについて同一であるが、レイヤインデックス間で異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数ベクトルの数
[この文献は図面を表示できません]
は、すべてのビームインデックスについて同一であるが、遅延およびレイヤインデックス間で異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、すべてのビームインデックスおよびレイヤインデックスについて同一であるが、遅延インデックス間で異なり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、U個のビームについて異なり、すべての遅延およびレイヤインデックスについて同一であり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、ビームおよび遅延インデックス間で異なり、すべてのレイヤインデックスについて同一であり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
であり、あるいは
―ドップラー周波数成分の数
[この文献は図面を表示できません]
は、ビームおよびレイヤインデックス間で異なり、すべての遅延インデックスについて同一であり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である
ように構成される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項13】
―前記
CSIは、次元N×S×Tの3次元チャネルテンソル
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、Sは構成されたサブバンド/PRBまたはサブキャリアの数であり、Tは観測時間中のタイムインスタンスの数であり、N=N
r・N
1・N
2・Pであり、前記チャネルテンソルの第1、第2、および第3の次元は、前記
MIMOチャネルの空間、周波数、および時間成分をそれぞれ表し、あるいは
―前記
CSIは、次元N
r×N
t×S×Tの4次元チャネルテンソル
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、ここでN
t=N
1・N
2・Pであり、Hの第1および第2の次元は、前記
MIMOチャネルの受信側および送信側の空間成分をそれぞれ表し、Hの第3および第4の次元は、前記チャネルの周波数および時間成分をそれぞれ表す、
請求項1〜12のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項14】
前記プロセッサは、ドップラー遅延プリコーダ行列(W)を、例えば、前記ドップラー遅延プリコーダ行列Wおよび多次元チャネルテンソルHの関数である相互情報I(W;H)についての性能指標に基づいて選択するように構成される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項15】
前記プロセッサは、T個のタイムインスタントについて前記選択された複合ドップラー遅延ビームプリコーダ行列W(l)(l=1,..,L)および多次元チャネルテンソルHの前記通信デバイスにおける平均のブロックエラー率block_error_rate(H|W(l)(l=1,..,L))を最適化する広帯域CQIを選択するように構成される、請求項14に記載の通信デバイス。
【請求項16】
前記プロセッサは、
―第1のステップにおいて、多次元チャネルテンソルHからチャネルモデルのパラメータを直接推定するために、あるいはMIMOチャネルテンソルHからパラメータ化されていない形式でH(t、w)の係数を直接計算するために、高分解能パラメータ推定アルゴリズムを使用するように構成され、
―第2のステップにおいて、パラメータ化およびプリコードされたMIMOチャネルモデルの周波数ドメイン応答を
Hprec(t,w)=H(t,w)[W(1)(t,w),W(2)(t,w),...,W(L)(t,w)]
として計算するために、パラメータ化されたチャネルモデルおよび選択されたドップラー遅延ビーム複合プリコーダW(l)(l=1,..,L)を使用するように構成され、
ここで[H(t,w)]i,jの(i,j)エントリ=hi,j(t,w)であり、W(l)(t,w)はW(l)のt番目のブロックおよびw番目の列であり、
―第3のステップにおいて、1つ以上の将来のタイムインスタントの1つ以上のCQI値を計算するために、パラメータ化およびプリコードされたMIMOチャネルモデル応答を使用するように構成される、
請求項1〜13のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項17】
前記プロセッサは、
タイムインスタント/スロットn+KのCQI値を予測するように構成され、ここでnは現在のタイムインスタント/スロットを指し、Kは現在のタイムインスタント/スロットnに対する相対的な時間差を示す、
請求項1〜16のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項18】
前記通信デバイスは、CQI予測のために前記通信デバイスによって使用される値Kが割り当てられたパラメータCQI−PredictionTimeを含むCSIレポート構成を受信するように構成される、請求項17に記載の通信デバイス。
【請求項19】
前記CSIフィードバックが前記PMIを含む場合に、前記プロセッサは、少なくとも2成分のPMIをレポートするように構成され、
―第1のPMIは、選択されたベクトル
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
を示し、
―第2のPMIは、前記通信デバイスから前記送信機へのビーム結合係数を示す、
請求項1〜18のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項20】
前記CSIフィードバックが前記PMIを含む場合に、前記プロセッサは、少なくとも2成分のPMIをレポートするように構成され、
―第1のPMIは、選択されたベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、
[この文献は図面を表示できません]
、および
[この文献は図面を表示できません]
を示し、
―第2のPMIは、前記通信デバイスから前記送信機への結合係数を示す、
請求項1〜19のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項21】
前記CSIフィードバックが前記PMIを含む場合に、前記プロセッサは、少なくとも2成分のPMIをレポートするように構成され、
―第1のPMIは、選択されたベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、
[この文献は図面を表示できません]
、および
[この文献は図面を表示できません]
を示し、
―第2のPMIは、前記通信デバイスから前記送信機への
[この文献は図面を表示できません]
のドップラー遅延ビーム結合係数を示す、
請求項1〜20のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項22】
前記プロセッサは、
―3要素セットの形態で前記第1の成分のPMIを表すように構成され、ここで各々の3要素(u,d,v)は、選択された空間ビームベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、選択された遅延ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、および選択されたドップラー周波数ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
に関連付けられ、前記3要素セットは、i
1=[i
1,1,i
1,2,i
1,3]によって表され、ここでi
1は前記第1のPMI成分を表し、i
1,1は前記空間ビームに関する前記選択されたDFTベクトルのインデックスを示し、i
1,2は前記選択された遅延ベクトルのインデックスを示し、i
1,3は前記選択されたドップラー周波数ベクトルのインデックスを示し、
―コードブック手法を使用して前記ドップラー遅延ビーム結合係数を量子化するように構成され、ここで前記量子化されたドップラー遅延ビーム結合係数は、i
2、すなわち前記第2のPMI成分によって表され、
―前記2つのPMI成分を前記送信機にレポートするように構成される、
請求項21に記載の通信デバイス。
【請求項23】
前記プロセッサは、
―3要素セットの形態で前記第1の成分のPMIを表すように構成され、ここで各々の3要素(u,d,v)は、選択された空間ビームベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、選択された遅延ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
、および選択されたドップラー周波数ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
に関連付けられ、前記3要素セットは、i
1=[i
1,1,i
1,2,i
1,3]によって表され、ここでi
1は前記第1のPMI成分を表し、i
1,1は空間ビームに関する前記選択されたDFTベクトルのΣ
lU
(l)インデックスを示し、i
1,2は前記選択された遅延ベクトルの
[この文献は図面を表示できません]
インデックスを示し、i
1,3は前記選択されたドップラー周波数ベクトルの
[この文献は図面を表示できません]
インデックスを示し、
―ードブック手法を使用して前記ドップラー遅延ビーム結合係数を量子化するように構成され、ここで前記量子化されたドップラー遅延ビーム結合係数は、i
2、すなわち前記第2のPMI成分によって表され、
―前記2つのPMI成分を前記送信機にレポートするように構成される、
請求項19〜22のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項24】
前記複素ドップラー遅延係数
[この文献は図面を表示できません]
をコードブック手法で量子化するために、各々の係数は、
[この文献は図面を表示できません]
によって表され、ここで
―
[この文献は図面を表示できません]
は、偏波、ビーム、遅延、ドップラー周波数に依存する振幅係数であり、Nビットで量子化され、
―
[この文献は図面を表示できません]
は、BPSK、またはQPSK、または8PSK、または任意の他の高次PSKコンステレーションによって表される位相を表し、
ここで各係数は、実数部および虚数部によって
[この文献は図面を表示できません]
と表され、ここで
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
は、それぞれNビットで量子化される、請求項1〜23のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項25】
前記CSIフィードバックは、ランクインジケータ(RI)をさらに含み、
前記プロセッサは、送信のための前記RIをレポートするように構成され、前記RIは、前記ドップラー遅延ビームプリコーダ行列W(l)(l=1,..,L)に関して選択され、ドップラー遅延ビームプリコードされたMIMOチャネルによってサポートされる平均のレイヤ数を指す、請求項1〜24のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項26】
前記通信デバイスは、ビーム形成されたCSI−RSのCQIおよび/またはRIおよび/またはPMIのいずれかをレポートするための上位レイヤを介したCSI−RSレポート構成で構成され、前記第1のコードブック行列内のベクトルは、N1N2長の列ベクトルによって表され、ここでm番目のベクトル(m=1,...,N1N2)は、m番目の位置にただ1つの1を含み、他の位置にゼロを含む、請求項1〜25のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項27】
前記通信デバイスは、例えばCSI−RS−BurstDurationと呼ばれ、前記ダウンリンク基準信号の時間ドメイン反復を、例えば前記ダウンリンク基準信号が反復される連続スロットの数に関して表す上位レイヤ(例えば、RRC)パラメータを含むCSI−RSリソース構成を受信するように構成される、請求項1〜26のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項28】
前記通信デバイスは、CQI、および/またはRI、および/またはPMIの計算のために、前記送信機がドップラー遅延ビームプリコーダをv=Lのレイヤについてアンテナポート{1000,1008+v−1}のPDSCH信号に
[この文献は図面を表示できません]
と適用すると仮定し、ここで
[x
(t,0)(i),...,x
(t,v−1)(i)]
Tは、PDSCHシンボルのシンボルベクトルであって、P∈{1,2,4,8,12,16,24,32}であり、
x
(t,u)(i)は、タイムインスタントtにおけるレイヤuのi番目のシンボルであり、
y
(t,u)(i)は、タイムインスタントtにおいてアンテナポートuで送信されるプリコードされたシンボルであり、
W(t,i)=[W
(1)(t,i),...,W
(L)(t,i)]は、予測されたプリコーダ行列であり、
(l)(t,i)は、W
(l)のt番目のブロックおよびi番目の列である、請求項1〜27のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項29】
ビームの数U(l)がすべてのレイヤについて同一であり、したがってU(l)=U,∀lである、請求項1〜28のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項30】
遅延の数
[この文献は図面を表示できません]
が、レイヤインデックスに依存する、請求項1〜29のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項31】
前記遅延成分構成が、前記送信機から前記通信デバイスへの上位レイヤシグナリング、例えばRRCまたはMACシグナリングを介して構成され、あるいは前記遅延構成が、前記通信デバイスによって事前に知られている、請求項1〜30のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項32】
前記ビーム構成が、前記送信機から前記通信デバイスへの上位レイヤシグナリング、例えばRRCまたはMACシグナリングを介して構成され、あるいは前記ビーム構成が、前記通信デバイスによって事前に知られている、請求項1〜31のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項33】
前記ドップラー周波数成分構成が、前記送信機から前記通信デバイスへの上位レイヤシグナリング、例えばRRCまたはMACシグナリングを介して構成され、あるいは前記ドップラー周波数成分構成が、前記通信デバイスによって事前に知られている、請求項1〜32のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項34】
前記DFTに基づくコードブック行列の前記オーバーサンプリングされた要素O1,1、O1,2および/またはO2および/またはO3が、前記通信デバイスによって知られてよい、請求項1〜33のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項35】
前記通信デバイスは、レポートのための前記チャネル品質インジケータ(CQI)を選択し、CQIレポートが前記通信デバイスにおいて構成される場合に、前記通信デバイスは、信号対干渉および雑音比(SINR)、平均ビットエラーレート、平均スループット、などの特定の性能指標に基づく好ましいCQIをレポートする、請求項1〜34のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項36】
前記第1のコードブック(Ω1)は、ポート選択コードブックを表し、前記第1のコードブックの各ベクトルは、ただ1つの1と、その他の場所のゼロとを含む、請求項1〜35のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項37】
前記第1のコードブック(Ω1)は、ポート選択コードブックを表し、前記第1のコードブックの各ベクトルは、ただ1つの1と、その他の場所のゼロとを含む、請求項1〜36のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項38】
前記ドップラー遅延プリコーダ行列(W)は、前記1つ以上の送信側空間ビーム成分のための第1のコードブックおよび前記ドップラー遅延プリコーダ行列の前記1つ以上の遅延成分のための第2のコードブックに基づく、請求項1〜37のいずれか一項に記載の通信デバイス。
【請求項39】
無線通信システムにおいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを提供するための通信デバイスであって、
前記通信デバイスは、例えばCSI−RS−BurstDurationと呼ばれる、上位レイヤ(例えば、RRC)パラメータなどのパラメータを含むCSI−RSリソース構成などの基準信号リソース構成を受信するように構成され、前記パラメータは、例えばダウンリンク基準信号が反復される連続スロットの数に関して、前記ダウンリンク基準信号の時間ドメイン反復を表し、
前記通信デバイスは、前記反復されるダウンリンク基準信号に基づいて前記CSIフィードバックを決定し、前記決定したCSIフィードバックをレポートするように構成される、
通信デバイス。
【請求項40】
通信デバイスを含む無線通信システムにおける送信機であって、
前記送信機は、
チャネル状態情報(CSI)フィードバックを前記送信機へと提供するために請求項1〜39のいずれか一項に記載の1つ以上の通信デバイスと無線通信するための複数のアンテナを有するアンテナアレイと、
前記アンテナアレイに接続されるプリコーダであって、前記プリコーダは、前記アンテナアレイの1つ以上のアンテナにビーム形成重みのセットを適用して、前記アンテナアレイによって1つ以上の送信ビームまたは1つ以上の受信ビームを形成する、プリコーダと、
―いくつかのCSI−RSアンテナポートと、ダウンリンク基準信号の時間ドメイン反復を、例えば前記ダウンリンク基準信号が反復される連続スロットの数に関して表す、例えばCSI−RS BurstDurationと呼ばれるパラメータとを含むCSI−RS構成による前記ダウンリンク基準信号(CSI−RS)、および前記CSI−RS構成を含むダウンリンク信号を、前記通信デバイスへと送信し、
―前記通信デバイスから複数のCSIレポートを含むアップリンク信号を受信する
ように構成されたトランシーバと、
―前記複数のCSIレポートから少なくとも2成分プリコーダ行列識別子およびランクインジケータを抽出し、
―前記PMIの第1の成分および第2の成分を使用して前記アンテナポートに適用されるドップラー遅延ビームプリコーダ行列を構築し、構築したプリコーダ行列に応じたビーム形成重みを決定する
ように構成されたプロセッサと
を備える、送信機。
【請求項41】
QT個の将来のタイムインスタントのプリコーダ行列の予測を容易にするために、前記プロセッサは、前記ドップラー周波数DFTベクトル
[この文献は図面を表示できません]
を長さQTのベクトル
[この文献は図面を表示できません]
へと巡回的に拡張するように構成され、巡回拡張は、
[この文献は図面を表示できません]
によって定められ、
ここで
[この文献は図面を表示できません]
であり、
l番目のレイヤおよびq番目(q=1、..、QT)のタイムインスタントの予測されたプリコーダ行列は、
[この文献は図面を表示できません]
によって与えられ、
ここで
[この文献は図面を表示できません]
は
[この文献は図面を表示できません]
のq番目のエントリである、請求項40に記載の送信機。
【請求項42】
請求項1〜39のいずれか一項に記載の少なくとも1つの通信デバイスと、
請求項40または41に記載の少なくとも1つのBSと
を含む、無線通信ネットワーク。
【請求項43】
前記通信デバイスおよび前記送信機は、
―モバイル端末、または
―固定端末、または
―セルラーIoT−UE、または
―IoTデバイス、または
―地上ベースのビークル、または
―空中ビークル、または
―ドローン、または
―移動基地局、または
―ロードサイドユニット、または
―建物、または
―マクロセル基地局、または
―スモールセル基地局、または
―ロードサイドユニット、または
―UE、または
―リモート無線ヘッド、または
−AMF、または
―SMF、または
―コアネットワークエンティティ、または
―NRもしくは5Gコアコンテキストにおけるネットワークスライス、または
―アイテムもしくはデバイスが前記無線通信ネットワークを用いて通信を行うことを可能にする任意の送信/受信ポイント(TRP)であって、前記アイテムもしくはデバイスは、前記無線通信ネットワークを用いて通信を行うネットワーク接続機能を備える、任意の送信/受信ポイント(TRP)
のうちの1つ以上を含む、請求項42に記載の無線通信ネットワーク。
【請求項44】
無線通信システムにおいてチャネル状態情報(CSI)フィードバックを提供するための方法であって、
前記方法は、
送信機から、MIMOチャネルを介して、無線信号を受信するステップであって、前記無線信号は、いくつかのアンテナポートを含む基準信号構成によるダウンリンク基準信号と、前記基準信号構成を含むダウンリンク信号とを含む、受信するステップと、
前記無線チャネル上の前記ダウンリンク基準信号の測定値を使用して、CSIを、通信デバイスにおいて推定するステップであって、前記ダウンリンク基準信号は、特定の観測時間にわたって提供される、推定するステップと、
性能指標に基づいて、複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダのためのドップラー遅延プリコーダ行列(W)を選択するステップであって、前記ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダは、1つ以上のコードブックに基づき、前記1つ以上のコードブックは、
・前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の送信側空間ビーム成分、
・前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上の遅延成分、および
・前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダの1つ以上のドップラー周波数成分
を含む、選択するステップと、
前記CSIと、前記選択されたドップラー遅延ビームプリコーダ行列(W)を有する前記複合ドップラー遅延ビーム3段階プリコーダとを使用して、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーダ行列インジケータ(PMI)、およびランクインジケータ(RI)のうちの1つ以上を、前記通信デバイスにおいて計算するステップと、
前記CQI、前記PMI、および前記RIのうちの1つ以上を含む前記CSIフィードバックを、前記通信デバイスから前記送信機にレポートするステップであって、前記PMIおよび前記RIは、構成されたアンテナポートのための前記ドップラー遅延ビーム3段階複合プリコーダ行列を示すために使用される、レポートするステップと
を含む、方法。
【請求項45】
通信デバイスと送信機とを含む無線通信システムにおける送信のための方法であって、
前記方法は、
いくつかのCSI−RSアンテナポートと、ダウンリンク基準信号の時間ドメイン反復を、例えば前記ダウンリンク基準信号が反復される連続スロットの数に関して表す、例えばCSI−RS BurstDurationと呼ばれるパラメータとを含むCSI−RS構成による前記ダウンリンク基準信号(CSI−RS)、および前記CSI−RS構成を含むダウンリンク信号を、通信デバイスへと送信するステップと、
前記送信機において、前記通信デバイスから複数のCSIレポートを含むアップリンク信号を受信するステップと、
前記送信機において、前記複数のCSIレポートから少なくとも2成分プリコーダ行列識別子およびランクインジケータを抽出するステップと、
前記送信機において、前記PMIの第1の成分および第2の成分を使用して前記アンテナポートに適用されるドップラー遅延ビームプリコーダ行列を構築するステップと、
前記構築されたプリコーダ行列に応じて、前記送信機のアンテナアレイに接続されたプリコーダのビーム形成重みを決定するステップと
を含む、方法。
【請求項46】
コンピュータ上で実行されたときに請求項44または45に記載の方法を実行する命令を格納したコンピュータ可読媒体を含む非一時的なコンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]