【課題を解決するための手段】
【0013】
発明の概要
本発明は、GDF15に特異的に結合する抗体およびその抗原結合性断片、ならびに使用、および関連の方法を提供する。当業者は、慣用的に過ぎない実験を使用して、本明細書に記載される発明の具体的な実施形態に対する多くの等価物を認識する、またはそれを確認することができる。かかる等価物は、以下の実施形態(E)によって包含される意図である。
【0014】
E1.GDF15に特異的に結合する単離された抗体またはその抗原結合性断片。
【0015】
E2.配列番号21、34、44、53、60、68、73、80、86、93、99、106、112、120、127、136、142、148、155、161および166からなる群のうち1つのHCDR−1、HCDR−2およびHCDR−3配列を含む、E1に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0016】
E3.配列番号11、30、39、49、56、64、71、77、83、90、96、103、109、115、123、131、139、144、151、158および163からなる群のうち1つのLCDR−1、LCDR−2およびLCDR−3配列を含む、E1からE2のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0017】
E4.(a)〜(f):
a)配列番号7、27、36、46、55、62、82、88、95、101、129、138、150および157からなる群から選択されるLCDR−1、
b)配列番号8、28、37、47、70、108、114、122および130からなる群から選択されるLCDR−2、
c)配列番号9、29、38、48、63、76、89および102からなる群から選択されるLCDR−3、
d)配列番号17、32、41、58、66、117、125、133および153からなる群から選択されるHCDR−1、
e)配列番号18、33、42、51、59、67、85、92、98、105、118、126、134、141、146および165からなる群から選択されるHCDR−2、
f)配列番号1、19、43、52、79、111、119、135、147、154および160からなる群から選択されるHCDR−3
のうち1つ以上を含む、E1からE3のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0018】
E5.i)アミノ酸配列GYTFX
1X
2YNIDを含むHCDR−1であって、式中、X
1がSまたはTであり、X
2がSまたはDである、HCDR−1;ii)アミノ酸配列X
3INPX
4X
5GX
6AX
7X
8X
9QKFQGを含むHCDR−2であって、式中、X
3がGまたはQであり;X
4がIまたはNであり;X
5がFまたはNであり;X
6がTまたはLであり;X
7がFまたはNであり;X
8がYまたはFであり、X
9がNまたはAである、HCDR−2;およびiii)アミノ酸配列EX
10ITTX
11GAMDX
12を含むHCDR−3であって、式中、X
10がAまたはQであり;X
11がVまたはIであり;X
12がHまたはYである、HCDR−3、を含む、E1からE4に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0019】
E6.i)アミノ酸配列RX
1SQX
2X
3X
4X
5YLAを含むLCDR−1であって、式中、X
1がTまたはAであり、X
2がSまたはNであり、X
3がVまたはLであり、X
4がHまたはSであり、X
5がNまたはSである、LCDR−1;ii)アミノ酸配列DAX
6X
7RAX
8を含むLCDR−2であって、式中、X
6がSまたはKであり;X
7がTまたはNであり;X
8がDまたはTである、LCDR−2;およびiii)アミノ酸配列QQFX
9X
10X
11PX
12Tを含むLCDR−3であって、式中、X
9がWまたはSであり;X
10がSまたはNであり;X
11がWまたはDであり;X
12がWまたはYである、LCDR−3、を含む、E1からE5に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0020】
E7.以下のうち1つ以上
a)配列番号174のアミノ酸配列を含むLCDR−1、
b)配列番号175のアミノ酸配列を含むLCDR−2、
c)配列番号176のアミノ酸配列を含むLCDR−3、
d)配列番号171のアミノ酸配列を含むHCDR−1、
e)配列番号172のアミノ酸配列を含むHCDR−2、
f)配列番号173のアミノ酸配列を含むHCDR−3
を含む、E1からE6のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0021】
E8.配列番号34、106、148、155および166からなる群から選択される少なくとも1つの配列のHCDR−1、HCDR−2およびHCDR−3配列を含む、E1からE7のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0022】
E9.配列番号30、103、144、151および163からなる群から選択される少なくとも1つの配列のLCDR−1、LCDR−2およびLCDR−3配列を含む、E1からE8のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0023】
E10.(a)〜(f):
a)配列番号27、88、95、101および150からなる群から選択されるLCDR−1
b)配列番号8、28および108からなる群から選択されるLCDR−2
c)配列番号9、29、38、48および102からなる群から選択されるLCDR−3
d)配列番号32、41および153からなる群から選択されるHCDR−1
e)配列番号33、105、146および165からなる群から選択されるHCDR−2
f)配列番号19、52、147および154からなる群から選択されるHCDR−3
のうち1つ以上を含む、E1からE9のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0024】
E11.配列番号166のHCDR−1、HCDR−2およびHCDR−3配列を含む、E1からE10のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0025】
E12.配列番号163のLCDR−1、LCDR−2およびLCDR−3配列を含む、E1からE11のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0026】
E13.以下:
a)配列番号95の配列を含むLCDR−1、
b)配列番号28の配列を含むLCDR−2、
c)配列番号9の配列を含むLCDR−3、
d)配列番号32の配列を含むHCDR−1、
e)配列番号165の配列を含むHCDR−2、および
f)配列番号52の配列を含むHCDR−3
のうち1つ以上を含む、E1からE12のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0027】
E14.配列番号95のアミノ酸配列を含むLCDR−1、配列番号28のアミノ酸配列を含むLCDR−2、配列番号9のアミノ酸配列を含むLCDR−3、配列番号32のアミノ酸配列を含むHCDR−1、配列番号165のアミノ酸配列を含むHCDR−2、および配列番号52のアミノ酸配列を含むHCDR−3、を含む、E1からE13のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0028】
E15.以下の置換:
a)ヒト生殖系列VL配列の対応する残基への、LCDR−1中の1、2、3、4、5または6個の置換、
b)ヒトVL生殖系列配列の対応する残基への、LCDR−2中の1、2、3、4または5個の置換、
c)ヒト生殖系列VL配列の対応する残基への、LCDR−3中の1、2、3、4、5または6個の置換、
d)ヒト生殖系列VH配列の対応する残基への、HCDR−1中の1個の置換、
e)ヒト生殖系列VH配列の対応する残基への、HCDR−2中の1、2、3、4、5、6、7または8個の置換
のうち1つ以上を含む、E1からE14のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片であって、ヒト生殖系列VL配列が、IGKV1−12
*01、IGKV1−13
*02、IGKV1−33
*01、IGKV1−39
*01、IGKV1−5
*01、IGKV3−11
*01、IGKV3−15
*01、IGKV3−20
*01、IGKV3D−20
*02およびIGKV4−1
*01からなる群から選択され、ヒト生殖系列VHが、IGHV1−2
*02、IGHV1−3
*01、IGHV1−46
*01、IGHV1−69
*01、IGHV1−69
*02、IGHV1−8
*01、IGHV3−13
*01、IGHV3−23
*01、IGHV3−23
*04、IGHV3−30
*01、IGHV3−30
*18、IGHV5−10−1
*01、IGHV5−10−1
*04およびIGHV5−51
*01からなる群から選択される、抗体またはその抗原結合性断片。
【0029】
E16.IGHV1−2
*02、IGHV1−3
*01、IGHV1−46
*01、IGHV1−69
*01、IGHV1−69
*02、IGHV1−8
*01、IGHV3−13
*01、IGHV3−23
*01、IGHV3−23
*04、IGHV3−30
*01、IGHV3−30
*18、IGHV5−10−1
*01、IGHV5−10−1
*04およびIGHV5−51
*01からなる群から選択されるヒト生殖系列VH配列に由来するVHフレームワーク配列を含む、E1からE15のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0030】
E17.IGHV1−69
*01 VHフレームワーク配列を含む、E1からE16のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0031】
E18.IGKV1−12
*01、IGKV1−13
*02、IGKV1−33
*01、IGKV1−39
*01、IGKV1−5
*01、IGKV3−11
*01、IGKV3−15
*01、IGKV3−20
*01、IGKV3D−20
*02およびIGKV4−1
*01からなる群から選択されるヒト生殖系列VL配列に由来するVLフレームワーク配列を含む、E1からE17のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0032】
E19.IGKV3−11
*01 VLフレームワーク配列を含む、E1からE18のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0033】
E20.VLフレームワーク配列およびVHフレームワーク配列を含む、E1からE19のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片であって、VLフレームワーク配列が、それが由来したヒト生殖系列配列に対して少なくとも72%同一である、抗体またはその抗原結合性断片。
【0034】
E21.VLフレームワーク配列およびVHフレームワーク配列を含む、E1からE20のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片であって、VLフレームワーク配列が、それが由来したヒト生殖系列配列に対して少なくとも72%、74%、75%、77%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一である、抗体またはその抗原結合性断片。
【0035】
E22.VLフレームワーク配列およびVHフレームワーク配列を含む、E1からE21のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片であって、VHフレームワーク配列が、それが由来したヒト生殖系列配列に対して少なくとも53%同一である、抗体またはその抗原結合性断片。
【0036】
E23.VLフレームワーク配列およびVHフレームワーク配列を含む、E1からE22のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片であって、VHフレームワーク配列が、それが由来したヒト生殖系列配列に対して少なくとも53%、58%、60%、63%、71%、72%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一である、抗体またはその抗原結合性断片。
【0037】
E24.配列番号166に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含むVHを含む、E1からE23のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0038】
E25.配列番号166に対して少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一なアミノ酸配列を含むVHを含む、E1からE24のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0039】
E26.配列番号166のアミノ酸配列を含むVHを含む、E1からE25のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0040】
E27.配列番号163に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含むVLを含む、E1からE26のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0041】
E28.配列番号163に対して少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一なアミノ酸配列を含むVLを含む、E1からE27のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0042】
E29.配列番号163のアミノ酸配列を含むVLを含む、E1からE28のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0043】
E30.配列番号166のアミノ酸配列を含むVHおよび配列番号163のVLアミノ酸配列を含む、E1からE29のいずれかに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0044】
E31.Fcドメインを含む、E1からE30のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0045】
E32.Fcドメインが、IgA(例えば、IgA
1またはIgA
2)、IgD、IgE、IgMまたはIgG(例えば、IgG
1、IgG
2、IgG
3またはIgG
4)のFcドメインである、E31に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0046】
E33.Fcドメインが、IgGのFcドメインである、E32に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0047】
E34.IgGが、IgG
1、IgG
2、IgG
3またはIgG
4からなる群から選択される、E33に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0048】
E35.IgGがIgG
1である、E34に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0049】
E36.配列番号164に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含む重鎖を含む、E1からE35のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0050】
E37.配列番号164に対して少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一なアミノ酸配列を含む重鎖を含む、E1からE36のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0051】
E38.配列番号164のアミノ酸配列を含む重鎖を含む、E1からE37のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0052】
E39.配列番号162に対して少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含むLCを含む、E1からE38のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0053】
E40.配列番号162に対して少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一なアミノ酸配列を含むLCを含む、E1からE39のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0054】
E41.配列番号162のアミノ酸配列を含むLCを含む、E1からE40のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0055】
E42.配列番号164のアミノ酸配列を含む重鎖および配列番号162のアミノ酸配列を含む軽鎖を含む、E1からE41のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0056】
E43.ATCCに寄託され、ATCCアクセッション番号PTA−125038を有するプラスミドの挿入物によってコードされるCDR1、CDR2およびCDR3を含む、E1からE42のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0057】
E44.ATCCに寄託され、ATCCアクセッション番号PTA−125039を有するプラスミドの挿入物によってコードされるCDR1、CDR2およびCDR3を含む、E1からE43のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0058】
E45.ATCCに寄託され、ATCCアクセッション番号PTA−125038を有するプラスミド中の挿入物によってコードされる、E1からE44のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0059】
E46.ATCCに寄託され、ATCCアクセッション番号PTA−125039を有するプラスミド中の挿入物によってコードされる、E1からE45のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0060】
E47.ATCCに寄託され、ATCCアクセッション番号PTA−125038を有するプラスミド中の挿入物によってコードされるアミノ酸配列、およびATCCに寄託され、ATCCアクセッション番号PTA−125039を有するプラスミド中の挿入物によってコードされるアミノ酸配列、を含む、E1からE46のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0061】
E48.Fc融合タンパク質、モノボディ(monobody)、マキシボディ(maxibody)、二機能性抗体、scFab、scFv、ペプチボディである、E1からE47のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0062】
E49.約10nM、5nM、2nM、1nM、900pM、800pM、700pM、600pM、500pM、400pM、300pM、250pM、200pM、150pM、100pM、50pM、40pM、30pM、25pM、20pM、15pMおよび10pMからなる群から選択されるおよその値のK
Dまたはその値未満のK
Dで、ヒトGDF15に結合する、E1からE48に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0063】
E50.約10nM、5nM、2nM、1nM、900pM、800pM、700pM、600pM、500pM、400pM、300pM、250pM、200pM、150pM、100pM、50pM、40pM、30pM、25pM、20pM、15pM、13pM、10pMおよび9pMからなる群から選択されるおよその値のK
Dまたはその値未満のK
Dで、カニクイザルGDF15に結合する、E1からE49に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0064】
E51.約8pMまたは9pMのK
DでカニクイザルGDF15に結合する、E1からE50に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0065】
E52.約8.28pMのK
DでカニクイザルGDF15に結合する、E1からE51に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0066】
E53.ヒトにおける終末相半減期が、少なくとも約16日間である、E1からE52のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0067】
E54.ヒトにおける終末相半減期が、少なくとも17日間である、E1からE53のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0068】
E55.t−レジトープ(t-regitope)(tReg)調整済スコアによって示される、抗体の予測される免疫原性潜在力が、約−24未満である、E1からE54に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0069】
E56.tReg調整済スコアによって示される、抗体の予測される免疫原性潜在力が、約−24、−26、−27、−30、−32、−33、−34、−35、−36、−37、−38、−39、−40、−41、−42、−43、−50および−51からなる群から選択されるtReg調整済スコア未満である、E1からE55に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0070】
E57.tReg調整済スコアによって示される、抗体の予測される免疫原性潜在力が、約−26、−34、−36、−41および−42からなる群から選択される、E1からE56に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0071】
E58.tReg調整済スコアによって示される、抗体の予測される免疫原性潜在力が、約−41または−42である、E1からE57に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0072】
E59.25℃で測定した場合に、少なくとも約10センチポアズ(cP)、少なくとも約15cP、少なくとも約20cP、少なくとも約40cPおよび少なくとも約70cPからなる群から選択される粘度を有する、E1からE58に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0073】
E60.25℃で測定した場合に、約20cPの粘度を有する、E1からE59に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0074】
E61.25℃で測定した場合に、20cPの粘度を有する、E1からE60に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0075】
E62.マウスGDF15への結合と比較した、ヒトGDF15への抗体または抗原結合性断片の結合K
Dの比が、約0.05と約0.10との間である、E1からE61に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0076】
E63.マウスGDF15への結合と比較した、ヒトGDF15への抗体または抗原結合性断片の結合K
Dの比が、約0.07である、E1からE62に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0077】
E64.マウスGDF15への結合と比較した、ヒトGDF15への抗体または抗原結合性断片の結合K
Dの比が、0.07である、E1からE63に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0078】
E65.カニクイザルGDF15への結合と比較した、ヒトGDF15への抗体または抗原結合性断片の結合K
Dの比が、約1.0と約1.5との間である、E1からE64に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0079】
E66.カニクイザルGDF15への結合と比較した、ヒトGDF15への抗体または抗原結合性断片の結合K
Dの比が、約1.2である、E1からE65に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0080】
E67.カニクイザルGDF15への結合と比較した、ヒトGDF15への抗体または抗原結合性断片の結合K
Dの比が、1.21である、E1からE66に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0081】
E68.マウスGDF15への結合と比較した、カニクイザルGDF15への抗体または抗原結合性断片の結合K
Dの比が、約0.03と約0.09との間である、E1からE67に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0082】
E69.マウスGDF15への結合と比較した、カニクイザルGDF15への抗体または抗原結合性断片の結合K
Dの比が、約0.04と0.08との間である、E1からE68に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0083】
E70.マウスGDF15への結合と比較した、カニクイザルGDF15への抗体または抗原結合性断片の結合K
Dの比が、0.05と0.06との間である、E1からE69に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0084】
E71.マウスGDF15への結合と比較した、カニクイザルGDF15への抗体または抗原結合性断片の結合K
Dの比が、0.05である、E1からE70に記載の抗体またはその抗原結合性断片。
【0085】
E72.示差走査熱量測定によって測定した場合に、約71℃以上の、融解温度(T
m1)または抗体のC
H2が50%折り畳まれていない温度で、熱安定性を有する、E1からE71に記載の抗体。
【0086】
E73.示差走査熱量測定によって測定した場合に、71℃と72℃との間の、融解温度(T
m1)または抗体のC
H2が50%折り畳まれていない温度で、熱安定性を有する、E1からE72に記載の抗体。
【0087】
E74.示差走査熱量測定によって測定した場合に、71℃と72℃との間の、融解温度(T
m1)または抗体のC
H2が50%折り畳まれていない温度で、熱安定性を有する、E1からE73に記載の抗体。
【0088】
E75.示差走査熱量測定によって測定した場合に、約80℃以上の、融解温度(T
m2)または抗体のFabが50%折り畳まれていない温度で、熱安定性を有する、E1からE74に記載の抗体。
【0089】
E76.示差走査熱量測定によって測定した場合に、80℃と86℃との間の、融解温度(T
m2)または抗体のFabが50%折り畳まれていない温度で、熱安定性を有する、E1からE75に記載の抗体。
【0090】
E77.示差走査熱量測定によって測定した場合に、84℃と85℃との間の、融解温度(T
m2)または抗体のFabが50%折り畳まれていない温度で、熱安定性を有する、E1からE76に記載の抗体。
【0091】
E78.示差走査熱量測定によって測定した場合に、約82℃以上の、融解温度(T
m3)または抗体のC
H3が50%折り畳まれていない温度で、熱安定性を有する、E1からE77に記載の抗体。
【0092】
E79.示差走査熱量測定によって測定した場合に、83℃と91℃との間の、融解温度(T
m3)または抗体のC
H3が50%折り畳まれていない温度で、熱安定性を有する、E1からE78に記載の抗体。
【0093】
E80.示差走査熱量測定によって測定した場合に、87℃と89℃との間の、融解温度(T
m3)または抗体のC
H3が50%折り畳まれていない温度で、熱安定性を有する、E1からE79に記載の抗体。
【0094】
E81.E1からE80のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片をコードする核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【0095】
E82.E1からE81のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片をコードする少なくとも1つの核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【0096】
E83.ヒトGDF15に特異的に結合する抗体またはその抗原結合性部分の、VL、VH、またはそれら両方をコードする単離された核酸分子であって、配列番号167の核酸配列、配列番号168の核酸配列、またはそれら両方を含む、単離された核酸分子。
【0097】
E84.配列番号167の核酸配列、配列番号168の核酸配列、またはそれら両方を含む、単離された核酸分子。
【0098】
E85.ヒトGDF15に特異的に結合する抗体またはその抗原結合性部分の、軽鎖、重鎖、またはそれら両方をコードする単離された核酸分子であって、配列番号169の核酸配列、配列番号170の核酸配列、またはそれら両方を含む、単離された核酸分子。
【0099】
E86.配列番号169の核酸配列、配列番号170の核酸配列、またはそれら両方を含む、単離された核酸分子。
【0100】
E87.配列番号167、168、169または170として示される配列からなる群から選択される少なくとも1つの核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【0101】
E88.配列番号167として示される核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【0102】
E89.配列番号168として示される核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【0103】
E90.配列番号169として示される核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【0104】
E91.配列番号170として示される核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【0105】
E92.ヒトGDF15に特異的に結合する抗体またはその抗原結合性部分をコードする単離された核酸分子であって、ATCCに寄託され、アクセッション番号PTA−125038を有するプラスミドの挿入物の核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【0106】
E93.ヒトGDF15に特異的に結合する抗体またはその抗原結合性部分をコードする単離された核酸分子であって、ATCCに寄託され、アクセッション番号PTA−125039を有するプラスミドの挿入物の核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【0107】
E94.ヒトGDF15に特異的に結合する抗体またはその抗原結合性部分をコードする単離された核酸分子であって、ATCCに寄託され、アクセッション番号PTA−125038を有するプラスミドの挿入物の核酸配列、およびATCCに寄託され、アクセッション番号PTA−125039を有するプラスミドの挿入物の核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【0108】
E95.ATCCに寄託され、アクセッション番号PTA−125038を有するプラスミドの挿入物の核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【0109】
E96.ATCCに寄託され、アクセッション番号PTA−125039を有するプラスミドの挿入物の核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【0110】
E97.ATCCに寄託され、アクセッション番号PTA−125038を有するプラスミドの挿入物の核酸配列、およびATCCに寄託され、アクセッション番号PTA−125039を有するプラスミドの挿入物の核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【0111】
E98.E81からE97のいずれか1つに記載の核酸分子を含む、ベクター。
【0112】
E99.E81からE97のいずれか1つに記載の核酸分子またはE98に記載のベクターを含む、宿主細胞。
【0113】
E100.哺乳動物細胞である、E99に記載の宿主細胞。
【0114】
E101.CHO細胞、HEK−293細胞、NS0細胞、PER.C6(登録商標)細胞またはSp2.0細胞である、E100に記載の宿主細胞。
【0115】
E102.抗体またはその抗原結合性断片を作製する方法であって、E99からE101のいずれか1つに記載の宿主細胞を、前記抗体または抗原結合性断片が前記宿主細胞によって発現される条件下で培養するステップを含む、方法。
【0116】
E103.抗体またはその抗原結合性断片を単離するステップをさらに含む、E102に記載の方法。
【0117】
E104.E1からE80のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性断片、および薬学的に許容できる担体または賦形剤を含む、医薬組成物。
【0118】
E105.チオテパ、シクロホスファミド(CYTOXAN)、ブスルファン、インプロスルファン、ピポスルファン(piposulfan)、ベンゾドパ(benzodopa)、カルボコン、メツレドパ(meturedopa)、ウレドパ(uredopa)、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド(trietylenephosphoramide)、トリエチレンチオホスホラミド(triethiylenethiophosphoramide)、トリメチロールメラミン(trimethylolomelamine);ブラタシン、ブラタシノン(bullatacinone))、デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール(ドロナビノール、MARINOL)、ベータ−ラパコン、ラパコール、コルヒチン、ベツリン酸、トポテカン(HYCAMTIN)、CPT−11(イリノテカン、CAMPTOSAR)、アセチルカンプトテシン、スコポレチン(scopolectin)、9−アミノカンプトテシン、ブリオスタチン、ペメトレキセド、カリスタチン、CC−1065(そのアドゼレシン、カルゼレシン(carzelesin)およびビゼレシン(bizelesin)合成アナログを含む)、ポドフィロトキシン、ポドフィリン酸(podophyllinic acid)、テニポシド、クリプトフィシン、ドラスタチン、デュオカルマイシン(合成アナログ、KW−2189およびCB1−TM1を含む)、エリュテロビン、パンクラチスタチン、TLK−286、CDP323、経口アルファ−4インテグリン阻害剤、サルコジクチイン(sarcodictyin)、スポンギスタチン、クロラムブシル、クロルナファジン(chlornaphazine)、コロホスファミド(cholophosphamide)、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベンビシン(novembichin)、フェネステリン(phenesterine)、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード、カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン(ranimnustine)、エンジイン抗生物質(カリケアマイシン、カリケアマイシンガンマおよびカリケアマイシンオメガlを含む)、ダイネミシン(dynemicin)、ダイネミシンA、エスペラミシン、ネオカルチノスタチン発色団および関連色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団、アクラシノマイシン(aclacinomysin)、アクチノマイシン、オースラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン(cactinomycin)、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン(chromomycinis)、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン(detorubicin)、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン(ADRIAMYCIN、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン、ドキソルビシンHC1リポソーム注射(DOXIL)およびデオキシドキソルビシンを含む)、エピルビシン、エソルビシン(esorubicin)、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン(potfiromycin)、ピューロマイシン、ケラマイシン(quelamycin)、ロドルビシン(rodorubicin)、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン、メトトレキサート、ゲムシタビン(GEMZAR)、テガフール(UFTORAL)、カペシタビン(XELODA)、エポチロン、5−フルオロウラシル(5−FU)、デノプテリン(denopterin)、メトトレキサート、プテロプテリン(pteropterin)、トリメトレキサート、フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン、アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、イマチニブ、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン、フォリン酸(frolinic acid)、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル(bestrabucil)、ビサントレン(bisantrene)、エダトレキセート(edatraxate)、デフォファミン(defofamine)、デメコルチン、ジアジコン、エフロルニチン(elfornithine)、酢酸エリプチニウム(elliptinium acetate)、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、レンチナン、ロニダイニン(lonidainine)、メイタンシン、アンサミトシン、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール(mopidanmol)、ニトラエリン(nitraerine)、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、2−エチルヒドラジド、プロカルバジン、PSK多糖複合体、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアジコン、2,2’,2”−トリクロロトリエチルアミン、T−2毒素、ベラクリン(verracurin)A、ロリジンA、アングイジン、ウレタン、ビンデシン(ELDISINE、FILDESIN)、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン(gacytosine)、アラビノシド(「Ara−C」)、チオテパ、パクリタキセル(TAXOL)、パクリタキセルのアルブミン操作されたナノ粒子製剤(ABRAXANE)、ドセタキセル(doxetaxel)(TAXOTERE)、クロラムブシル、6−チオグアニン、メルカプトプリン、メトトレキサート、シスプラチン、カルボプラチン、ビンブラスチン(VELBAN)、白金、エトポシド(VP−16)、イホスファミド、ミトキサントロン、ビンクリスチン(ONCOVIN)、オキサリプラチン、ロイコボリン(leucovovin)、ビノレルビン(NAVELBINE)、ノバントロン、エダトレキセート、ダウノマイシン、アミノプテリン、イバンドロネート、トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000、ジフルオロメチルオルニチン(difluorometlhylomithine)(DMFO)、抗エストロゲン剤および選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)(例えば、タモキシフェン(NOLVADEXタモキシフェンを含む)、ラロキシフェン(EVISTA)、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY 1 1 7018、オナプリストンおよびトレミフェン(FARESTON)を含む)、抗プロゲステロン剤、エストロゲン受容体下方調節因子(ERD)、フルベストラント(FASLODEX)、黄体形成ホルモン放出ホルモン(leutinizing hormone-releasing hormone)(LHRH)アゴニスト(酢酸リュープロリド(LUPRONおよびELIGARD)、酢酸ゴセレリン、酢酸ブセレリンおよびトリプトレリン(tripterelin)を含む)、抗アンドロゲン剤(フルタミド(fiutamide)、ニルタミドおよびビカルタミドを含む);アロマターゼ阻害剤(4(5)−イミダゾール、アミノグルテチミド、酢酸メゲストロール(MEGASE)、エキセメスタン(AROMASIN)、フォルメスタン(formestanie)、ファドロゾール、ボロゾール(RJVISOR)、レトロゾール(FEMARA)およびアナストロゾール(ARIMIDEX)を含む)、ビスホスホネート(クロドロネート(BONEFOSまたはOSTAC)、エチドロネート(DIDROCAL)、NE−58095、ゾレドロン酸/ゾレドロネート(ZOMETA)、アレンドロネート(FOSAMAX)、パミドロネート(AREDIA)、チルドロネート(SKELID)およびリセドロネート(ACTONEL)を含む)、トロキサシタビン、アンチセンスオリゴヌクレオチド(PKC−アルファ、Raf、H−Rasおよび上皮増殖因子受容体(EGF−R)を含む)、THERATOPEワクチン、遺伝子治療ワクチン(ALLOVECTINワクチン、LEUVECTINワクチンおよびVAXID(登録商標)ワクチンを含む);トポイソメラーゼ1阻害剤(例えば、LURTOTECAN)、フルベストラント;イマチニブ、EXEL−0862、エルロチニブ、セツキシマブ、ベバシズマブ、イリノテカン(arinotecan)、rmRH(例えば、ABARELIX)、ラパチニブ、二トシル酸ラパチニブ(GW572016としても公知)、17AAG、イノツズマブオゾガマイシン(BESPONSA)、ボスチニブ(BOSULIF)、パルボシクリブ(IBRANCE)、アキシチニブ(INLYTA)、リンゴ酸スニチニブ(SUTENT)、クリゾチニブ(XALKORI)、エンザルタミド(XTANDI)ならびに上記のいずれかの薬学的に許容できる塩および/または酸もしくは誘導体のうち2つ以上の組み合わせ、を含む、E104に記載の組成物。
【0119】
E106.GDF15の活性を低減させる方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の実施形態E1からE80のいずれか1つに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片またはE104もしくはE105に記載の医薬組成物を投与するステップ、および抗体の投与前のGDF15の活性を、投与後のGDF15活性のレベルと比較するステップ、を含み、それによって、GDF15の活性を低減させる、方法。
【0120】
E107.GDF15の活性が、
(a)GFRALの結合;
(b)食物摂取を減少させること;
(c)ボディマスを減少させること;
(d)筋肉量を減少させること;
(e)体脂肪量を減少させること;
(f)RETを活性化すること;
(g)ERKのリン酸化(pERK)を増加させること;および
(h)リボソームタンパク質S6(S6)のリン酸化を増加させること
(i)AKTのリン酸化を増加させること;
(j)MAPKのリン酸化を増加させること;および
(k)PLC−γ1のリン酸化を増加させること
からなる群から選択される、E106に記載の方法。
【0121】
E108.遊離GDF15のレベルの低減を必要とする対象において、遊離GDF15のレベルを低減させる方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の実施形態E1からE80のいずれか1つに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片またはE104もしくはE105に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法。
【0122】
E109.投与前の遊離GDF15のレベルが、投与後の遊離GDF15のレベルと比較され、用量および投薬レジメンが、1ng/mlを下回る遊離GDF15のレベルまで低減するように調整される、E108に記載の方法。
【0123】
E110.投与前の遊離GDF15のレベルが、投与後の遊離GDF15のレベルと比較され、用量および投薬レジメンが、0.9ng/mlを下回る遊離GDF15のレベルまで低減するように調整される、E108に記載の方法。
【0124】
E111.投与前の遊離GDF15のレベルが、投与後の遊離GDF15のレベルと比較され、用量および投薬レジメンが、0.8ng/mlを下回る遊離GDF15のレベルまで低減するように調整される、E108に記載の方法。
【0125】
E112.投与前の遊離GDF15のレベルが、投与後の遊離GDF15のレベルと比較され、用量および投薬レジメンが、0.7ng/mlを下回る遊離GDF15のレベルまで低減するように調整される、E108に記載の方法。
【0126】
E113.投与前の遊離GDF15のレベルが、投与後の遊離GDF15のレベルと比較され、用量および投薬レジメンが、0.6ng/mlを下回る遊離GDF15のレベルまで低減するように調整される、E108に記載の方法。
【0127】
E114.投与前の遊離GDF15のレベルが、投与後の遊離GDF15のレベルと比較され、用量および投薬レジメンが、0.5ng/mlを下回る遊離GDF15のレベルまで低減するように調整される、E108に記載の方法。
【0128】
E115.投与前の遊離GDF15のレベルが、投与後の遊離GDF15のレベルと比較され、用量および投薬レジメンが、0.4ng/mlを下回る遊離GDF15のレベルまで低減するように調整される、E108に記載の方法。
【0129】
E116.悪液質を処置する方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量のE1からE80のいずれか1つに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片またはE104もしくはE105に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法。
【0130】
E117.悪液質が、がん、化学療法、がん免疫学治療と組み合わせた化学療法、慢性閉塞性肺疾患、慢性腎臓疾患、慢性心不全、うっ血性心不全またはサルコペニアと関連する、E116に記載の方法。
【0131】
E118.がんが、固形腫瘍がん、膵がん、肺がん、非小細胞肺がん、結腸直腸がん、前立腺がん、卵巣がん、子宮頸がんまたは精巣がんである、E117に記載の方法。
【0132】
E119.化学療法が、チオテパ、シクロホスファミド(CYTOXAN)、ブスルファン、インプロスルファン、ピポスルファン(piposulfan)、ベンゾドパ(benzodopa)、カルボコン、メツレドパ(meturedopa)、ウレドパ(uredopa)、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド(trietylenephosphoramide)、トリエチレンチオホスホラミド(triethiylenethiophosphoramide)、トリメチロールメラミン(trimethylolomelamine);ブラタシン、ブラタシノン(bullatacinone))、デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール(ドロナビノール、MARINOL)、ベータ−ラパコン、ラパコール、コルヒチン、ベツリン酸、トポテカン(HYCAMTIN)、CPT−11(イリノテカン、CAMPTOSAR)、アセチルカンプトテシン、スコポレチン(scopolectin)、9−アミノカンプトテシン、ブリオスタチン、ペメトレキセド、カリスタチン、CC−1065(そのアドゼレシン、カルゼレシン(carzelesin)およびビゼレシン(bizelesin)合成アナログを含む)、ポドフィロトキシン、ポドフィリン酸(podophyllinic acid)、テニポシド、クリプトフィシン、ドラスタチン、デュオカルマイシン(合成アナログ、KW−2189およびCB1−TM1を含む)、エリュテロビン、パンクラチスタチン、TLK−286、CDP323、経口アルファ−4インテグリン阻害剤、サルコジクチイン(sarcodictyin)、スポンギスタチン、クロラムブシル、クロルナファジン(chlornaphazine)、コロホスファミド(cholophosphamide)、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベンビシン(novembichin)、フェネステリン(phenesterine)、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード、カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン(ranimnustine)、エンジイン抗生物質(カリケアマイシン、カリケアマイシンガンマおよびカリケアマイシンオメガlを含む)、ダイネミシン(dynemicin)、ダイネミシンA、エスペラミシン、ネオカルチノスタチン発色団および関連色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団、アクラシノマイシン(aclacinomysin)、アクチノマイシン、オースラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン(cactinomycin)、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン(chromomycinis)、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン(detorubicin)、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン(ADRIAMYCIN、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン、ドキソルビシンHC1リポソーム注射(DOXIL)およびデオキシドキソルビシンを含む)、エピルビシン、エソルビシン(esorubicin)、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン(potfiromycin)、ピューロマイシン、ケラマイシン(quelamycin)、ロドルビシン(rodorubicin)、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン、メトトレキサート、ゲムシタビン(GEMZAR)、テガフール(UFTORAL)、カペシタビン(XELODA)、エポチロン、5−フルオロウラシル(5−FU)、デノプテリン(denopterin)、メトトレキサート、プテロプテリン(pteropterin)、トリメトレキサート、フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン、アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、イマチニブ、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン、フォリン酸(frolinic acid)、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル(bestrabucil)、ビサントレン(bisantrene)、エダトレキセート(edatraxate)、デフォファミン(defofamine)、デメコルチン、ジアジコン、エフロルニチン(elfornithine)、酢酸エリプチニウム(elliptinium acetate)、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、レンチナン、ロニダイニン(lonidainine)、メイタンシン、アンサミトシン、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール(mopidanmol)、ニトラエリン(nitraerine)、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、2−エチルヒドラジド、プロカルバジン、PSK多糖複合体、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアジコン、2,2’,2”−トリクロロトリエチルアミン、T−2毒素、ベラクリン(verracurin)A、ロリジンA、アングイジン、ウレタン、ビンデシン(ELDISINE、FILDESIN)、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン(gacytosine)、アラビノシド(「Ara−C」)、チオテパ、パクリタキセル(TAXOL)、パクリタキセルのアルブミン操作されたナノ粒子製剤(ABRAXANE)、ドセタキセル(doxetaxel)(TAXOTERE)、クロラムブシル、6−チオグアニン、メルカプトプリン、メトトレキサート、シスプラチン、カルボプラチン、ビンブラスチン(VELBAN)、白金、エトポシド(VP−16)、イホスファミド、ミトキサントロン、ビンクリスチン(ONCOVIN)、オキサリプラチン、ロイコボリン(leucovovin)、ビノレルビン(NAVELBINE)、ノバントロン、エダトレキセート、ダウノマイシン、アミノプテリン、イバンドロネート、トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000、ジフルオロメチルオルニチン(difluorometlhylomithine)(DMFO)、抗エストロゲン剤および選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)(例えば、タモキシフェン(NOLVADEXタモキシフェンを含む)、ラロキシフェン(EVISTA)、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY 1 1 7018、オナプリストンおよびトレミフェン(FARESTON)を含む)、抗プロゲステロン剤、エストロゲン受容体下方調節因子(ERD)、フルベストラント(FASLODEX)、黄体形成ホルモン放出ホルモン(leutinizing hormone-releasing hormone)(LHRH)アゴニスト(酢酸リュープロリド(LUPRONおよびELIGARD)、酢酸ゴセレリン、酢酸ブセレリンおよびトリプトレリン(tripterelin)を含む)、抗アンドロゲン剤(フルタミド(fiutamide)、ニルタミドおよびビカルタミドを含む);アロマターゼ阻害剤(4(5)−イミダゾール、アミノグルテチミド、酢酸メゲストロール(MEGASE)、エキセメスタン(AROMASIN)、フォルメスタン(formestanie)、ファドロゾール、ボロゾール(RJVISOR)、レトロゾール(FEMARA)およびアナストロゾール(ARIMIDEX)を含む)、ビスホスホネート(クロドロネート(BONEFOSまたはOSTAC)、エチドロネート(DIDROCAL)、NE−58095、ゾレドロン酸/ゾレドロネート(ZOMETA)、アレンドロネート(FOSAMAX)、パミドロネート(AREDIA)、チルドロネート(SKELID)およびリセドロネート(ACTONEL)を含む)、トロキサシタビン、アンチセンスオリゴヌクレオチド(PKC−アルファ、Raf、H−Rasおよび上皮増殖因子受容体(EGF−R)を含む)、THERATOPEワクチン、遺伝子治療ワクチン(ALLOVECTINワクチン、LEUVECTINワクチンおよびVAXID(登録商標)ワクチンを含む);トポイソメラーゼ1阻害剤(例えば、LURTOTECAN)、フルベストラント;イマチニブ、EXEL−0862、エルロチニブ、セツキシマブ、ベバシズマブ、イリノテカン(arinotecan)、rmRH(例えば、ABARELIX)、ラパチニブ、二トシル酸ラパチニブ(GW572016としても公知)、17AAG、イノツズマブオゾガマイシン(BESPONSA)、ボスチニブ(BOSULIF)、パルボシクリブ(IBRANCE)、アキシチニブ(INLYTA)、リンゴ酸スニチニブ(SUTENT)、クリゾチニブ(XALKORI)、エンザルタミド(XTANDI)ならびに上記のいずれかの薬学的に許容できる塩および/または酸もしくは誘導体のうち2つ以上の組み合わせ、である、E117またはE118に記載の方法。
【0133】
E120.化学療法が白金ベースの化学療法である、E119に記載の方法。
【0134】
E121.対象がヒトである、E106からE120のいずれか1つに記載の方法。
【0135】
E122.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物を皮下投与するステップを含む、E106からE121のいずれか1つに記載の方法。
【0136】
E123.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物を静脈内投与するステップを含む、E106からE122のいずれか1つに記載の方法。
【0137】
E124.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約1週間に2回、1週間に1回、2週間毎に1回、3週間毎に1回、4週間毎に1回、5週間毎に1回、6週間毎に1回、7週間毎に1回、8週間毎に1回、9週間毎に1回、10週間毎に1回、1ヶ月に2回、1ヶ月に1回、2ヶ月毎に1回、3ヶ月毎に1回、または4ヶ月毎に1回、5ヶ月毎に1回、6ヶ月毎に1回、7ヶ月毎に1回、8ヶ月毎に1回、9ヶ月毎に1回、10ヶ月毎に1回、11ヶ月毎に1回または12ヶ月毎に1回投与される、E106からE123のいずれか1つに記載の方法。
【0138】
E125.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約0.1mgと約60mgとの間の用量で、1週間に1回投与される、E106からE124のいずれか1つに記載の方法。
【0139】
E126.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約2mgと約50mgとの間の用量で、1週間に1回投与される、E106からE125のいずれか1つに記載の方法。
【0140】
E127.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約2mg、約5mg、約7mg、約10mg、約12mg、約15mg、約25mg、約40mgおよび約50mgからなる群から選択される用量で、1週間に1回投与される、E106からE126のいずれか1つに記載の方法。
【0141】
E128.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約0.1mgと約130mgとの間の用量で、2週間毎に1回投与される、E106からE124のいずれか1つに記載の方法。
【0142】
E129.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約5mgと約125mgとの間の用量で、2週間毎に1回投与される、E106からE124またはE128のいずれか1つに記載の方法。
【0143】
E130.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約5mg、約12mg、約20mg、約25mg、約30mg、約40mg、約60mg、約90mgおよび約125mgからなる群から選択される用量で、2週間毎に1回投与される、E106からE124またはE128からE129のいずれか1つに記載の方法。
【0144】
E131.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約0.1mgと約400mgとの間の用量で、4週間毎に1回投与される、E106からE124のいずれか1つに記載の方法。
【0145】
E132.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約15mgと約385mgとの間の用量で、4週間毎に1回投与される、E106からE124またはE131のいずれか1つに記載の方法。
【0146】
E133.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約15mg、約40mg、約60mg、約75mg、約100mg、約115mg、約200mg、約300mgおよび約385mgからなる群から選択される用量で、4週間毎に1回投与される、E106からE124またはE131からE132のいずれか1つに記載の方法。
【0147】
E134.医薬としての使用のための、E1からE80のいずれか1つに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片またはE104もしくはE105に記載の医薬組成物。
【0148】
E135.対象においてGDF15の活性を低減させる際の使用のための、E1からE80のいずれか1つに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片またはE104もしくはE105に記載の医薬組成物。
【0149】
E136.GDF15の活性を低減させる方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の、
a)配列番号177のHCDR−1、HCDR−2およびHCDR−3配列ならびに配列番号178のLCDR−1、LCDR−2およびLCDR−3配列、もしくは
b)配列番号177のアミノ酸配列を含むVHおよび配列番号178のアミノ酸配列を含むVL
を含む抗体またはその抗原結合性断片
を投与するステップ、ならびに
抗体の投与前のGDF15の活性を、投与後のGDF15活性のレベルと比較するステップ
を含み、それによって、GDF15の活性を低減させる、方法。
【0150】
E137.GDF15の活性を低減させる方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の、
a)配列番号177のHCDR−1、HCDR−2およびHCDR−3配列;配列番号178のLCDR−1、LCDR−2およびLCDR−3配列を含む抗体もしくはその抗原結合性断片;ならびに薬学的に許容できる担体もしくは賦形剤を含む、医薬組成物、または
b)配列番号177のアミノ酸配列を含むVH;配列番号178のアミノ酸配列を含むVLを含む抗体またはその抗原結合性断片;および薬学的に許容できる担体または賦形剤を含む、医薬組成物
を構成する抗体またはその抗原結合性断片を投与するステップを含み、それによって、GDF15の活性を低減させる、方法。
【0151】
E138.GDF15の活性が、
(a)GFRALの結合;
(b)食物摂取を減少させること;
(c)ボディマスを減少させること;
(d)筋肉量を減少させること;
(e)体脂肪量を減少させること;
(f)RETを活性化すること;
(g)ERKのリン酸化(pERK)を増加させること;および
(h)リボソームタンパク質S6(S6)のリン酸化を増加させること
(i)AKTのリン酸化を増加させること;
(j)MAPKのリン酸化を増加させること;および
(k)PLC−γ1のリン酸化を増加させること
からなる群から選択される、E137に記載の方法。
【0152】
E139.悪液質を処置する方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の、
a)配列番号177のHCDR−1、HCDR−2およびHCDR−3配列ならびに配列番号178のLCDR−1、LCDR−2およびLCDR−3配列、もしくは
b)配列番号177のアミノ酸配列を含むVHおよび配列番号178のアミノ酸配列を含むVL
を含む抗体またはその抗原結合性断片を投与するステップを含む、方法。
【0153】
E140.悪液質を処置する方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の、
a)配列番号177のHCDR−1、HCDR−2およびHCDR−3配列;配列番号178のLCDR−1、LCDR−2およびLCDR−3配列を含む抗体もしくはその抗原結合性断片;ならびに薬学的に許容できる担体もしくは賦形剤を含む、医薬組成物、または
b)配列番号177のアミノ酸配列を含むVH;配列番号178のアミノ酸配列を含むVLを含む抗体またはその抗原結合性断片;および薬学的に許容できる担体または賦形剤を含む、医薬組成物
を構成する抗体またはその抗原結合性断片を投与するステップを含む、方法。
【0154】
E141.悪液質が、がん、化学療法、がん免疫学治療と組み合わせた化学療法、慢性閉塞性肺疾患、慢性腎臓疾患、慢性心不全、うっ血性心不全またはサルコペニアと関連する、E139またはE140に記載の方法。
【0155】
E142.がんが、固形腫瘍がん、膵がん、肺がん、非小細胞肺がん、結腸直腸がん、前立腺がん、卵巣がん、子宮頸がんまたは精巣がんである、E141に記載の方法。
【0156】
E143.化学療法が、チオテパ、シクロホスファミド(CYTOXAN)、ブスルファン、インプロスルファン、ピポスルファン(piposulfan)、ベンゾドパ(benzodopa)、カルボコン、メツレドパ(meturedopa)、ウレドパ(uredopa)、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド(trietylenephosphoramide)、トリエチレンチオホスホラミド(triethiylenethiophosphoramide)、トリメチロールメラミン(trimethylolomelamine);ブラタシン、ブラタシノン(bullatacinone))、デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール(ドロナビノール、MARINOL)、ベータ−ラパコン、ラパコール、コルヒチン、ベツリン酸、トポテカン(HYCAMTIN)、CPT−11(イリノテカン、CAMPTOSAR)、アセチルカンプトテシン、スコポレチン(scopolectin)、9−アミノカンプトテシン、ブリオスタチン、ペメトレキセド、カリスタチン、CC−1065(そのアドゼレシン、カルゼレシン(carzelesin)およびビゼレシン(bizelesin)合成アナログを含む)、ポドフィロトキシン、ポドフィリン酸(podophyllinic acid)、テニポシド、クリプトフィシン、ドラスタチン、デュオカルマイシン(合成アナログ、KW−2189およびCB1−TM1を含む)、エリュテロビン、パンクラチスタチン、TLK−286、CDP323、経口アルファ−4インテグリン阻害剤、サルコジクチイン(sarcodictyin)、スポンギスタチン、クロラムブシル、クロルナファジン(chlornaphazine)、コロホスファミド(cholophosphamide)、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベンビシン(novembichin)、フェネステリン(phenesterine)、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード、カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン(ranimnustine)、エンジイン抗生物質(カリケアマイシン、カリケアマイシンガンマおよびカリケアマイシンオメガlを含む)、ダイネミシン(dynemicin)、ダイネミシンA、エスペラミシン、ネオカルチノスタチン発色団および関連色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団、アクラシノマイシン(aclacinomysin)、アクチノマイシン、オースラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン(cactinomycin)、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン(chromomycinis)、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン(detorubicin)、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン(ADRIAMYCIN、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン、ドキソルビシンHC1リポソーム注射(DOXIL)およびデオキシドキソルビシンを含む)、エピルビシン、エソルビシン(esorubicin)、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン(potfiromycin)、ピューロマイシン、ケラマイシン(quelamycin)、ロドルビシン(rodorubicin)、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン、メトトレキサート、ゲムシタビン(GEMZAR)、テガフール(UFTORAL)、カペシタビン(XELODA)、エポチロン、5−フルオロウラシル(5−FU)、デノプテリン(denopterin)、メトトレキサート、プテロプテリン(pteropterin)、トリメトレキサート、フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン、アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、イマチニブ、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン、フォリン酸(frolinic acid)、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル(bestrabucil)、ビサントレン(bisantrene)、エダトレキセート(edatraxate)、デフォファミン(defofamine)、デメコルチン、ジアジコン、エフロルニチン(elfornithine)、酢酸エリプチニウム(elliptinium acetate)、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、レンチナン、ロニダイニン(lonidainine)、メイタンシン、アンサミトシン、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール(mopidanmol)、ニトラエリン(nitraerine)、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、2−エチルヒドラジド、プロカルバジン、PSK多糖複合体、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアジコン、2,2’,2”−トリクロロトリエチルアミン、T−2毒素、ベラクリン(verracurin)A、ロリジンA、アングイジン、ウレタン、ビンデシン(ELDISINE、FILDESIN)、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン(gacytosine)、アラビノシド(「Ara−C」)、チオテパ、パクリタキセル(TAXOL)、パクリタキセルのアルブミン操作されたナノ粒子製剤(ABRAXANE)、ドセタキセル(doxetaxel)(TAXOTERE)、クロラムブシル、6−チオグアニン、メルカプトプリン、メトトレキサート、シスプラチン、カルボプラチン、ビンブラスチン(VELBAN)、白金、エトポシド(VP−16)、イホスファミド、ミトキサントロン、ビンクリスチン(ONCOVIN)、オキサリプラチン、ロイコボリン(leucovovin)、ビノレルビン(NAVELBINE)、ノバントロン、エダトレキセート、ダウノマイシン、アミノプテリン、イバンドロネート、トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000、ジフルオロメチルオルニチン(difluorometlhylomithine)(DMFO)、抗エストロゲン剤および選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)(例えば、タモキシフェン(NOLVADEXタモキシフェンを含む)、ラロキシフェン(EVISTA)、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY 1 1 7018、オナプリストンおよびトレミフェン(FARESTON)を含む)、抗プロゲステロン剤、エストロゲン受容体下方調節因子(ERD)、フルベストラント(FASLODEX)、黄体形成ホルモン放出ホルモン(leutinizing hormone-releasing hormone)(LHRH)アゴニスト(酢酸リュープロリド(LUPRONおよびELIGARD)、酢酸ゴセレリン、酢酸ブセレリンおよびトリプトレリン(tripterelin)を含む)、抗アンドロゲン剤(フルタミド(fiutamide)、ニルタミドおよびビカルタミドを含む);アロマターゼ阻害剤(4(5)−イミダゾール、アミノグルテチミド、酢酸メゲストロール(MEGASE)、エキセメスタン(AROMASIN)、フォルメスタン(formestanie)、ファドロゾール、ボロゾール(RJVISOR)、レトロゾール(FEMARA)およびアナストロゾール(ARIMIDEX)を含む)、ビスホスホネート(クロドロネート(BONEFOSまたはOSTAC)、エチドロネート(DIDROCAL)、NE−58095、ゾレドロン酸/ゾレドロネート(ZOMETA)、アレンドロネート(FOSAMAX)、パミドロネート(AREDIA)、チルドロネート(SKELID)およびリセドロネート(ACTONEL)を含む)、トロキサシタビン、アンチセンスオリゴヌクレオチド(PKC−アルファ、Raf、H−Rasおよび上皮増殖因子受容体(EGF−R)を含む)、THERATOPEワクチン、遺伝子治療ワクチン(ALLOVECTINワクチン、LEUVECTINワクチンおよびVAXID(登録商標)ワクチンを含む);トポイソメラーゼ1阻害剤(例えば、LURTOTECAN)、フルベストラント;イマチニブ、EXEL−0862、エルロチニブ、セツキシマブ、ベバシズマブ、イリノテカン(arinotecan)、rmRH(例えば、ABARELIX)、ラパチニブ、二トシル酸ラパチニブ(GW572016としても公知)、17AAG、イノツズマブオゾガマイシン(BESPONSA)、ボスチニブ(BOSULIF)、パルボシクリブ(IBRANCE)、アキシチニブ(INLYTA)、リンゴ酸スニチニブ(SUTENT)、クリゾチニブ(XALKORI)、エンザルタミド(XTANDI)ならびに上記のいずれかの薬学的に許容できる塩および/または酸もしくは誘導体のうち2つ以上の組み合わせ、である、E141またはE142に記載の方法。
【0157】
E144.化学療法が白金ベースの化学療法である、E141に記載の方法。
【0158】
E145.対象がヒトである、E136からE144のいずれか1つに記載の方法。
【0159】
E146.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物を皮下投与するステップを含む、E136からE145のいずれか1つに記載の方法。
【0160】
E147.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物を静脈内投与するステップを含む、E136からE146のいずれか1つに記載の方法。
【0161】
E148.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約1週間に2回、1週間に1回、2週間毎に1回、3週間毎に1回、4週間毎に1回、5週間毎に1回、6週間毎に1回、7週間毎に1回、8週間毎に1回、9週間毎に1回、10週間毎に1回、1ヶ月に2回、1ヶ月に1回、2ヶ月毎に1回、3ヶ月毎に1回、または4ヶ月毎に1回投与される、E136からE147のいずれか1つに記載の方法。
【0162】
E149.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約0.1mgと約60mgとの間の用量で、1週間に1回投与される、E136からE148のいずれか1つに記載の方法。
【0163】
E150.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約2mgと約50mgとの間の用量で、1週間に1回投与される、E136からE149のいずれか1つに記載の方法。
【0164】
E151.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約2mg、約5mg、約7mg、約10mg、約12mg、約15mg、約25mg、約40mgおよび約50mgからなる群から選択される用量で、1週間に1回投与される、E136からE150のいずれか1つに記載の方法。
【0165】
E152.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約0.1mgと約130mgとの間の用量で、2週間毎に1回投与される、E136からE148のいずれか1つに記載の方法。
【0166】
E153.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約5mgと約125mgとの間の用量で、2週間毎に1回投与される、E136からE148またはE152のいずれか1つに記載の方法。
【0167】
E154.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約5mg、約12mg、約20mg、約25mg、約30mg、約40mg、約60mg、約90mgおよび約125mgからなる群から選択される用量で、2週間毎に1回投与される、E136からE148またはE152からE153のいずれか1つに記載の方法。
【0168】
E155.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約0.1mgと約400mgとの間の用量で、4週間毎に1回投与される、E136からE148のいずれか1つに記載の方法。
【0169】
E156.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約15mgと約385mgとの間の用量で、4週間毎に1回投与される、E136からE148またはE155のいずれか1つに記載の方法。
【0170】
E157.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約15mg、約40mg、約60mg、約75mg、約100mg、約115mg、約200mg、約300mgおよび約385mgからなる群から選択される用量で、4週間毎に1回投与される、E136からE148またはE155からE156のいずれか1つに記載の方法。
【0171】
E158.血漿中の遊離GDF15のレベルの低減を必要とする対象の血漿中の遊離GDF15のレベルを低減させる方法であって、E1からE80のいずれか1つに記載の抗体またはE104からE105のいずれか1つに記載の組成物を投与するステップを含む、方法。
【0172】
E159.対象の血漿中の遊離GDF15のレベルが、約0.05ng/mL〜約3ng/mL内に低減される、E106からE108またはE116からE158のいずれか1つに記載の方法。
【0173】
E160.対象の血漿中の遊離GDF15のレベルが、約0.1ng/mL〜約1ng/mL内に低減される、E106からE108またはE116からE159のいずれか1つに記載の方法。
【0174】
E161.対象の血漿中の遊離GDF15のレベルが、約0.4ng/mL〜約0.8ng/mL内に低減される、E106からE108またはE116からE160のいずれか1つに記載の方法。
【0175】
E162.対象の血漿中の遊離GDF15のレベルが、0.5ng/mlを下回るまで低減される、E106からE114またはE116からE158のいずれか1つに記載の方法。
【0176】
E163.対象の血漿中の遊離GDF15のレベルが、0.4ng/mlを下回るまで低減される、E106からE158またはE162のいずれか1つに記載の方法。
【0177】
E164.対象の血漿中の遊離GDF15のレベルが、その下限値が、0.05、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9ng/mLからなる群から選択され、その上限値が、0.06、0.07、0.08、0.09、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9および3.0ng/mLからなる群から選択される範囲まで低減される、E106からE108またはE116からE158のいずれか1つに記載の方法。
【0178】
E165.対象の血漿中の遊離GDF15のレベルが、約0.5ng/mL未満まで低減される、E106からE114またはE116からE158に記載の方法。
【0179】
E166.対象の血漿中の遊離GDF15のレベルが、血漿中の遊離GDF15を検出するための当該分野で公知のアッセイを使用した検出の最も低いレベルを超えて低減される、E106からE165のいずれか1つに記載の方法。
【0180】
E167.E1からE80に記載の抗体またはその抗原結合性断片、PD−1軸結合性アンタゴニスト、および薬学的に許容できる担体または賦形剤を含む、医薬組成物。
【0181】
E168.E1からE80に記載の抗体またはその抗原結合性断片、PD−1軸結合性アンタゴニスト、および薬学的に許容できる担体または賦形剤を含む医薬組成物であって、ただし、PD−1軸結合性アンタゴニストがアベルマブではない、医薬組成物。
【0182】
E169.がんを処置するための方法であって、それを必要とする患者に、一定量のPD−1軸結合性アンタゴニスト、および一定量のE1からE80のいずれか1つに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片、または一定量のE167からE168に記載の医薬組成物を投与するステップを含み、これらの量が一緒になって、がんを処置する際に有効である、方法。
【0183】
E170.がんを処置する方法であって、それを必要とする患者に、一定量のPD−1軸結合性アンタゴニスト、および一定量のE1からE80のいずれか1つに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片、または一定量のE167から169に記載の医薬組成物を投与するステップを含み、これらの量が一緒になって、がんを処置する際に有効であり、PD−1軸結合性アンタゴニストがアベルマブではない、方法。
【0184】
E171.それらの量が一緒になって、がんを処置する際に相乗的治療効果を提供する、E169からE170に記載の方法。
【0185】
E172.PD−1軸結合性アンタゴニストが、抗PD−L1抗体である、E169に記載の方法。
【0186】
E173.PD−1軸結合性アンタゴニストが、抗PD−L1抗体であり、ただし、抗PD−L1抗体がアベルマブではない、E169に記載の方法。
【0187】
E174.PD−L1抗体が、アベルマブ、アテゾリズマブまたはデュルバルマブからなる群から選択される、E172に記載の方法。
【0188】
E175.PD−L1抗体が、アテゾリズマブまたはデュルバルマブである、E172に記載の方法。
【0189】
E176.PD−1軸結合性アンタゴニストが、アベルマブであり、約10mg/kg Q2Wまたは約800mg Q2Wの量で静脈内投与される、E172に記載の方法。
【0190】
E177.PD−1軸結合性アンタゴニストが、抗PD−1抗体である、E168に記載の方法。
【0191】
E178.抗PD−1抗体が、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、スパルタリズマブ、チスレチズマブ、ピディリズマブ、AMP−224、AMP−514、セミプリマブおよびササンリマブ(PF−06801591、RN888、mAb7)からなる群から選択される、E177に記載の方法。
【0192】
E179.PD−1軸結合性アンタゴニストが、ササンリマブであり、約300mg Q4Wまたは約600mg Q6Wの量で皮下投与される、E178に記載の方法。
【0193】
E180.がんが、黒色腫、非小細胞肺がん、腎細胞癌、メルケル細胞癌、卵巣がん、乳がん、膵がん、尿路上皮がんおよび去勢抵抗性前立腺がんからなる群から選択される、E170からE180のいずれか1つに記載の方法。
【0194】
E181.がんが腎細胞癌である、E180に記載の方法。
【0195】
E182.がんが膵がんである、E181に記載の方法。
【0196】
E183.E1からE80のいずれか1つに記載の抗体またはその抗原結合性部分を使用して、サンプル、組織または細胞中のGDF15を検出する方法であって、サンプル、組織または細胞を抗体と接触させるステップおよび抗体を検出するステップを含む、方法。
【0197】
E184.がんの処置を必要とする患者において、がんを処置するための方法であって、患者に、相乗的治療有効量のPD−1軸結合性アンタゴニストおよび相乗的治療有効量のGDF15阻害剤を含む組み合わせ治療を投与するステップを含み、これらの量が一緒になって、相乗的治療効果を提供し、それによって、がんを処置する、方法。
【0198】
E185.がんの処置を必要とする患者において、がんを処置する方法であって、患者に、相乗的治療有効量のPD−1軸結合性アンタゴニストおよび相乗的治療有効量のGDF15阻害剤を含む組み合わせ治療を投与するステップを含み、これらの量が一緒になって、相乗的治療効果を提供し、それによって、がんを処置し、PD−1軸結合性アンタゴニストがアベルマブではない、方法。
【0199】
E186.GDF15阻害剤が、E1からE80のいずれかに記載の抗GDF15抗体またはその抗原結合性断片である、E184からE185に記載の方法。
【0200】
E187.抗GDF15抗体またはその抗原結合性断片が、
a)配列番号95のアミノ酸配列を含むLCDR−1;
b)配列番号28のaa配列を含むLCDR−2;
c)配列番号9のaa配列を含むLCDR−3;
d)配列番号32のaa配列を含むHCDR−1;
e)配列番号165のaa配列を含むHCDR−2;および
f)配列番号52のaa配列を含むHCDR−3
を含む、E186に記載の方法。
【0201】
E188.PD−1軸結合性アンタゴニストが、PD−1に特異的に結合する抗体であって、
a)配列番号216アミノ酸配列を含むLCDR−1;
b)配列番号217のaa配列を含むLCDR−2;
c)配列番号218のaa配列を含むLCDR−3;
d)配列番号210のaa配列を含むHCDR−1;
e)配列番号213のaa配列を含むHCDR−2;および
f)配列番号215のaa配列を含むHCDR−3
を含む抗体である、E187に記載の方法。
【0202】
E189.PD−1軸結合性アンタゴニストが、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、スパルタリズマブ、ピディリズマブ、チスレチズマブ、AMP−224、AMP−514、セミプリマブおよびササンリマブ(PF−06801591)からなる群から選択される抗PD−1抗体である、E186に記載の方法。
【0203】
E190.抗PD−1抗体が、ササンリマブ(PF−06801591)である、E188からE189に記載の方法。
【0204】
E191.PD−1軸結合性アンタゴニストが、抗PD−L1抗体である、E186に記載の方法。
【0205】
E192.ササンリマブが、約300mg Q4Wまたは約600mg Q6Wの量で皮下投与される、E190に記載の方法。
【0206】
E.193.PD−L1抗体が、アテゾリズマブ、デュルバルマブ、BMS−936559、MEDI4736およびMPDL3280Aからなる群から選択される、E191に記載の方法。
【0207】
E194.抗GDF15抗体またはその抗原結合性断片が、配列番号166のアミノ酸配列を含むVHおよび配列番号163のアミノ酸配列を含むVLを含む、E187に記載の方法。
【0208】
E195.抗GDF15抗体が、配列番号164のアミノ酸配列を含むHCおよび配列番号162のアミノ酸配列を含むLCを含む、E194に記載の方法。
【0209】
E196.抗PD−1抗体が、配列番号197のアミノ酸配列を含むHCおよび配列番号199のアミノ酸配列を含むLCを含む、E195に記載の方法。
【0210】
E197.がんが、黒色腫、非小細胞肺がん、腎細胞癌、メルケル細胞癌、卵巣がん、乳がん、膵がん、尿路上皮がんおよび去勢抵抗性前立腺がんからなる群から選択される、E184−E196に記載の方法。
【0211】
E198.がんが、腎細胞癌または膵がんである、E184からE197に記載の方法。
【0212】
E199.相乗的治療有効量の抗PD−1抗体および相乗的治療有効量の抗GDF15抗体を含む、がんの処置のためのキット。
【0213】
E200.がんを処置する方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量のE1からE80のいずれか1つに記載の抗体もしくはその抗原結合性断片またはE104もしくはE105に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法。
【0214】
E201.がんが、例えば、限定なしに、膀胱がん、乳がん、子宮頸がん、絨毛癌、結腸がん、食道がん、胃がん(gastric cancer)、神経膠芽腫、神経膠腫、脳腫瘍、頭頸部がん、腎臓がん、肺がん、口腔がん、卵巣がん、膵がん、前立腺がん、肝臓がん、子宮がん、骨がん、白血病、リンパ腫、肉腫、血液がん、甲状腺がん、胸腺がん、眼がんおよび皮膚がんである、E200に記載の方法。
【0215】
E202.1つ以上のさらなる治療剤を投与するステップをさらに含む、E200またはE201に記載の方法。
【0216】
E203.さらなる治療剤が、化学療法、ワクチン、CAR−T細胞ベースの治療、放射線療法、サイトカイン治療、ワクチン、二重特異性抗体、他の免疫抑制経路の阻害剤、血管新生の阻害剤、T細胞活性化因子、代謝経路の阻害剤、mTOR阻害剤、アデノシン経路の阻害剤、INLYTA、ALK阻害剤およびスニチニブが含まれるがこれらに限定されないチロシンキナーゼ阻害剤、BRAF阻害剤、エピジェネティック修飾因子、Treg細胞および/または骨髄系由来サプレッサー細胞の阻害剤または枯渇因子、JAK阻害剤、STAT阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、生物治療剤(VEGF、VEGFR、EGFR、Her2/neu、他の増殖因子受容体、CD20、CD40、CD−40L、CTLA−4、OX−40、4−1BBおよびICOSに対する抗体が含まれるがこれらに限定されない)、免疫原性剤(例えば、減弱されたがん性細胞、腫瘍抗原、抗原提示細胞、例えば、腫瘍由来の抗原または核酸でパルスした樹状細胞、免疫刺激性サイトカイン(例えば、IL−2、IFNα2、GM−CSF)、例えばGM−CSFであるがこれに限定されない免疫刺激性サイトカインをコードする遺伝子でトランスフェクトされた細胞)、STINGアゴニストならびにtoll様受容体(例えば、TLR3、TLR7、TLR8、TLR9)アゴニストから選択される、E202に記載の方法。
【0217】
E204.さらなる治療剤が、抗CD40抗体である、E202に記載の方法。
【0218】
E205.化学療法が、チオテパ、シクロホスファミド(CYTOXAN)、ブスルファン、インプロスルファン、ピポスルファン(piposulfan)、ベンゾドパ(benzodopa)、カルボコン、メツレドパ(meturedopa)、ウレドパ(uredopa)、アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホラミド(trietylenephosphoramide)、トリエチレンチオホスホラミド(triethiylenethiophosphoramide)、トリメチロールメラミン(trimethylolomelamine);ブラタシン、ブラタシノン(bullatacinone))、デルタ−9−テトラヒドロカンナビノール(ドロナビノール、MARINOL)、ベータ−ラパコン、ラパコール、コルヒチン、ベツリン酸、トポテカン(HYCAMTIN)、CPT−11(イリノテカン、CAMPTOSAR)、アセチルカンプトテシン、スコポレチン(scopolectin)、9−アミノカンプトテシン、ブリオスタチン、ペメトレキセド、カリスタチン、CC−1065(そのアドゼレシン、カルゼレシン(carzelesin)およびビゼレシン(bizelesin)合成アナログを含む)、ポドフィロトキシン、ポドフィリン酸(podophyllinic acid)、テニポシド、クリプトフィシン、ドラスタチン、デュオカルマイシン(合成アナログ、KW−2189およびCB1−TM1を含む)、エリュテロビン、パンクラチスタチン、TLK−286、CDP323、経口アルファ−4インテグリン阻害剤、サルコジクチイン(sarcodictyin)、スポンギスタチン、クロラムブシル、クロルナファジン(chlornaphazine)、コロホスファミド(cholophosphamide)、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベンビシン(novembichin)、フェネステリン(phenesterine)、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタード、カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、ラニムスチン(ranimnustine)、エンジイン抗生物質(カリケアマイシン、カリケアマイシンガンマおよびカリケアマイシンオメガlを含む)、ダイネミシン(dynemicin)、ダイネミシンA、エスペラミシン、ネオカルチノスタチン発色団および関連色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団、アクラシノマイシン(aclacinomysin)、アクチノマイシン、オースラマイシン(authramycin)、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン(cactinomycin)、カラビシン(carabicin)、カルミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン(chromomycinis)、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン(detorubicin)、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、ドキソルビシン(ADRIAMYCIN、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシン、ドキソルビシンHC1リポソーム注射(DOXIL)およびデオキシドキソルビシンを含む)、エピルビシン、エソルビシン(esorubicin)、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンC、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン(potfiromycin)、ピューロマイシン、ケラマイシン(quelamycin)、ロドルビシン(rodorubicin)、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン、メトトレキサート、ゲムシタビン(GEMZAR)、テガフール(UFTORAL)、カペシタビン(XELODA)、エポチロン、5−フルオロウラシル(5−FU)、デノプテリン(denopterin)、メトトレキサート、プテロプテリン(pteropterin)、トリメトレキサート、フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニン、アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジン、イマチニブ、アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタン、フォリン酸(frolinic acid)、アセグラトン、アルドホスファミドグリコシド、アミノレブリン酸、エニルウラシル、アムサクリン、ベストラブシル(bestrabucil)、ビサントレン(bisantrene)、エダトレキセート(edatraxate)、デフォファミン(defofamine)、デメコルチン、ジアジコン、エフロルニチン(elfornithine)、酢酸エリプチニウム(elliptinium acetate)、エトグルシド、硝酸ガリウム、ヒドロキシウレア、レンチナン、ロニダイニン(lonidainine)、メイタンシン、アンサミトシン、ミトグアゾン、ミトキサントロン、モピダンモール(mopidanmol)、ニトラエリン(nitraerine)、ペントスタチン、フェナメット、ピラルビシン、ロソキサントロン、2−エチルヒドラジド、プロカルバジン、PSK多糖複合体、ラゾキサン、リゾキシン、シゾフィラン、スピロゲルマニウム、テヌアゾン酸、トリアジコン、2,2’,2”−トリクロロトリエチルアミン、T−2毒素、ベラクリン(verracurin)A、ロリジンA、アングイジン、ウレタン、ビンデシン(ELDISINE、FILDESIN)、ダカルバジン、マンノムスチン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ピポブロマン、ガシトシン(gacytosine)、アラビノシド(「Ara−C」)、チオテパ、パクリタキセル(TAXOL)、パクリタキセルのアルブミン操作されたナノ粒子製剤(ABRAXANE)、ドセタキセル(doxetaxel)(TAXOTERE)、クロラムブシル、6−チオグアニン、メルカプトプリン、メトトレキサート、シスプラチン、カルボプラチン、ビンブラスチン(VELBAN)、白金、エトポシド(VP−16)、イホスファミド、ミトキサントロン、ビンクリスチン(ONCOVIN)、オキサリプラチン、ロイコボリン(leucovovin)、ビノレルビン(NAVELBINE)、ノバントロン、エダトレキセート、ダウノマイシン、アミノプテリン、イバンドロネート、トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000、ジフルオロメチルオルニチン(difluorometlhylomithine)(DMFO)、抗エストロゲン剤および選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)(例えば、タモキシフェン(NOLVADEXタモキシフェンを含む)、ラロキシフェン(EVISTA)、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY 1 1 7018、オナプリストンおよびトレミフェン(FARESTON)を含む)、抗プロゲステロン剤、エストロゲン受容体下方調節因子(ERD)、フルベストラント(FASLODEX)、黄体形成ホルモン放出ホルモン(leutinizing hormone-releasing hormone)(LHRH)アゴニスト(酢酸リュープロリド(LUPRONおよびELIGARD)、酢酸ゴセレリン、酢酸ブセレリンおよびトリプトレリン(tripterelin)を含む)、抗アンドロゲン剤(フルタミド(fiutamide)、ニルタミドおよびビカルタミドを含む);アロマターゼ阻害剤(4(5)−イミダゾール、アミノグルテチミド、酢酸メゲストロール(MEGASE)、エキセメスタン(AROMASIN)、フォルメスタン(formestanie)、ファドロゾール、ボロゾール(RJVISOR)、レトロゾール(FEMARA)およびアナストロゾール(ARIMIDEX)を含む)、ビスホスホネート(クロドロネート(BONEFOSまたはOSTAC)、エチドロネート(DIDROCAL)、NE−58095、ゾレドロン酸/ゾレドロネート(ZOMETA)、アレンドロネート(FOSAMAX)、パミドロネート(AREDIA)、チルドロネート(SKELID)およびリセドロネート(ACTONEL)を含む)、トロキサシタビン、アンチセンスオリゴヌクレオチド(PKC−アルファ、Raf、H−Rasおよび上皮増殖因子受容体(EGF−R)を含む)、THERATOPEワクチン、遺伝子治療ワクチン(ALLOVECTINワクチン、LEUVECTINワクチンおよびVAXID(登録商標)ワクチンを含む);トポイソメラーゼ1阻害剤(例えば、LURTOTECAN)、フルベストラント;イマチニブ、EXEL−0862、エルロチニブ、セツキシマブ、ベバシズマブ、イリノテカン(arinotecan)、rmRH(例えば、ABARELIX)、ラパチニブ、二トシル酸ラパチニブ(GW572016としても公知)、17AAG、イノツズマブオゾガマイシン(BESPONSA)、ボスチニブ(BOSULIF)、パルボシクリブ(IBRANCE)、アキシチニブ(INLYTA)、リンゴ酸スニチニブ(SUTENT)、クリゾチニブ(XALKORI)、エンザルタミド(XTANDI)ならびに上記のいずれかの薬学的に許容できる塩および/または酸もしくは誘導体のうち2つ以上の組み合わせ、である、E203に記載の方法。
【0219】
E206.化学療法が白金ベースの化学療法である、E203に記載の方法。
【0220】
E207.対象がヒトである、E200からE206のいずれか1つに記載の方法。
【0221】
E208.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物を皮下投与するステップを含む、E200からE207のいずれか1つに記載の方法。
【0222】
E209.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物を静脈内投与するステップを含む、E200からE206のいずれか1つに記載の方法。
【0223】
E210.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約1週間に2回、1週間に1回、2週間毎に1回、3週間毎に1回、4週間毎に1回、5週間毎に1回、6週間毎に1回、7週間毎に1回、8週間毎に1回、9週間毎に1回、10週間毎に1回、1ヶ月に2回、1ヶ月に1回、2ヶ月毎に1回、3ヶ月毎に1回、または4ヶ月毎に1回投与される、E200からE206のいずれか1つに記載の方法。
【0224】
E211.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約0.1mgと約60mgとの間の用量で、1週間に1回投与される、E200からE206のいずれか1つに記載の方法。
【0225】
E212.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約2mgと約50mgとの間の用量で、1週間に1回投与される、E200からE206のいずれか1つに記載の方法。
【0226】
E213.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約2mg、約5mg、約7mg、約10mg、約12mg、約15mg、約25mg、約40mgおよび約50mgからなる群から選択される用量で、1週間に1回投与される、E200からE206のいずれか1つに記載の方法。
【0227】
E214.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約0.1mgと約130mgとの間の用量で、2週間毎に1回投与される、E200からE206のいずれか1つに記載の方法。
【0228】
E215.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約5mgと約125mgとの間の用量で、2週間毎に1回投与される、E200からE206のいずれか1つに記載の方法。
【0229】
E216.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約5mg、約12mg、約20mg、約25mg、約30mg、約40mg、約60mg、約90mgおよび約125mgからなる群から選択される用量で、2週間毎に1回投与される、E200からE206のいずれか1つに記載の方法。
【0230】
E217.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約0.1mgと約400mgとの間の用量で、4週間毎に1回投与される、E200からE206のいずれか1つに記載の方法。
【0231】
E218.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約15mgと約385mgとの間の用量で、4週間毎に1回投与される、E200からE206のいずれか1つに記載の方法。
【0232】
E219.抗体もしくはその抗原結合性断片または医薬組成物が、約15mg、約40mg、約60mg、約75mg、約100mg、約115mg、約200mg、約300mgおよび約385mgからなる群から選択される用量で、4週間毎に1回投与される、E200からE206のいずれか1つに記載の方法。
【0233】
E220.がんの処置を必要とする対象において、がんを処置する方法であって、治療有効量のE1からE80に記載の抗GDF15抗体もしくはその抗原結合性断片またはE104もしくはE105に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法。
【0234】
E221.対象に、有効量の1つ以上のさらなる治療剤を投与するステップをさらに含む、E220に記載の方法。
【0235】
E222.さらなる治療剤が、抗CD40抗体またはその抗原結合性断片である、E221に記載の方法。
【0236】
E223.がんが、胃がん(gastric cancer)、肉腫、リンパ腫、ホジキンリンパ腫、白血病、頭頸部がん、頭頸部扁平上皮がん、胸腺がん、上皮がん、唾液腺がん、肝臓がん、胃がん(stomach cancer)、甲状腺がん、肺がん、卵巣がん、乳がん、前立腺がん、食道がん、膵がん、神経膠腫、白血病、多発性骨髄腫、腎細胞癌、膀胱がん、子宮頸がん、絨毛癌、結腸がん、口腔がん、皮膚がんおよび黒色腫からなる群から選択される、E220からE222のいずれか1つに記載の方法。
【0237】
E224.対象がヒトである、E220から223のいずれか1つに記載の方法。
【0238】
E225.がんの処置のために対象に投与される免疫モジュレーターの治療効果を増強するための方法であって、免疫モジュレーターを受けている対象に、有効量のE1からE80に記載の抗GDF15抗体もしくはその抗原結合性断片またはE104もしくはE105に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、方法。
【0239】
E226.がんが、乳がん、胃がん(gastric cancer)、肝臓がん、肺がん、卵巣がん、膵がん、前立腺がん、神経膠腫、神経膠芽腫、腎がん、子宮内膜がんおよび結腸直腸がんからなる群から選択される、E225に記載の方法。
【0240】
E227.サイトカイン放出症候群(CRS)の処置または予防を必要とする対象において、CRSを処置または予防するための方法であって、対象に、有効量のE1からE80に記載の抗GDF15抗体もしくはその抗原結合性断片またはE104もしくはE105に記載の医薬組成物を投与するステップを含み、それによって、対象においてCRSを処置または予防する、方法。
【0241】
E228.サイトカイン放出症候群(CRS)もしくはサイトカインストームを経験しているまたはサイトカイン放出症候群もしくはサイトカインストームに対して脆弱な対象において、毒性を減少させるまたは阻害する方法であって、対象に、有効量のE1からE80に記載の抗GDF15抗体もしくはその抗原結合性断片またはE104もしくはE105に記載の医薬組成物を投与することを含む、組成物を投与するステップを含む、方法。
【0242】
E229.少なくとも1つの炎症促進性サイトカインの産生が、サイトカイン放出症候群もしくはサイトカインストームを経験しているまたはサイトカイン放出症候群もしくはサイトカインストームに対して脆弱であり、E1からE80に記載の抗GDF15抗体またはその抗原結合性断片もE104またはE105に記載の医薬組成物も投与されていない対象と比較して、上記対象において減少または阻害される、E227またはE228に記載の方法。
【0243】
E230.対象が、がん治療を受けており、上記方法が、がん治療の効力を低減させない、E227からE229のいずれか1つに記載の方法。
【0244】
E231.がん治療が、免疫モジュレーターを含む、E230に記載の方法。
【0245】
E232.抗GDF15抗体またはその抗原結合性断片の投与が、がん治療の前に、それと同時発生的に、またはその後に行われる、E230またはE231に記載の方法。
【0246】
E233.免疫モジュレーターが、抗CD40抗体、抗CD47抗体、抗CTLA4抗体、抗4−1BB/CD137抗体、インターロイキン12(IL−12)またはIL−15である、E231からE232のいずれか1つに記載の方法。
【0247】
E234.CRSまたはサイトカインストームの原因が、感染性刺激、状態もしくは症候群を含み、またはサイトカイン放出症候群もしくはサイトカインストームの原因が、非感染性刺激、状態もしくは症候群、またはそれらの任意の組み合わせを含む、E228からE233のいずれか1つに記載の方法。
【0248】
E235.感染性刺激、状態または症候群が、インフルエンザ、鳥インフルエンザ、重症急性呼吸器症候群(SARS)、エプスタイン・バーウイルス関連血球貪食性リンパ組織球症(HLH)、敗血症、グラム陰性敗血症、マラリア、エボラウイルス、痘瘡ウイルス、全身性グラム陰性細菌感染症もしくはヤーリッシュ・ヘルクスハイマー症候群を含み、または非感染性刺激、状態もしくは症候群が、血球貪食性リンパ組織球症(HLH)、孤発性HLH、マクロファージ活性化症候群(MAS)、慢性関節炎、全身型若年性特発性関節炎(sJIA)、スチル病、クリオピリン関連周期性症候群(CAPS)、家族性寒冷自己炎症性症候群(FCAS)、家族性寒冷蕁麻疹(FCU)、マックル・ウェルズ症候群(Muckle-Well Syndrome)(MWS)、慢性乳児神経皮膚関節(Chronic
Infantile Neurological Cutaneous and, Articular)(CINCA)症候群、NLRP3遺伝子における遺伝性もしくはde novo機能獲得型変異を含むクリオピリノパチー(cryopyrinopathy)、遺伝性自己炎症性障害、急性膵炎、重症熱傷、外傷、急性呼吸窮迫症候群、免疫療法、モノクローナル抗体治療、薬物使用に対して二次的、毒素の吸入に対して二次的、リポ多糖(LPS)、グラム陽性毒素、真菌毒素、グリコシルホスファチジルイノシトール(GPI)、またはRIG−1遺伝子発現のモジュレーションを含む、E234に記載の方法。