(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-526917(P2021-526917A)
(43)【公表日】2021年10月11日
(54)【発明の名称】消毒を管理するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A61L 2/24 20060101AFI20210913BHJP
A61L 2/10 20060101ALI20210913BHJP
【FI】
A61L2/24
A61L2/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】31
(21)【出願番号】特願2020-569020(P2020-569020)
(86)(22)【出願日】2019年6月12日
(85)【翻訳文提出日】2021年1月19日
(86)【国際出願番号】US2019036865
(87)【国際公開番号】WO2019241453
(87)【国際公開日】20191219
(31)【優先権主張番号】62/684,188
(32)【優先日】2018年6月12日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.ZIGBEE
3.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】519444270
【氏名又は名称】フォーンソープ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】PHONESOAP LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100211395
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 裕貴
(72)【発明者】
【氏名】ウェスリー ラポルテ
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル バーンズ
【テーマコード(参考)】
4C058
【Fターム(参考)】
4C058AA01
4C058BB06
4C058DD05
4C058DD13
4C058DD14
4C058DD16
4C058KK02
4C058KK32
(57)【要約】
モバイルコンピューティングデバイスは、消毒デバイスから放出された電気光学(EO)放射による物体の消毒を監視する。モバイルコンピューティングデバイスは、物体に対する消毒剤デバイスの位置及び/又は配向に基づいて累積曝露を判定する。モバイルコンピューティングデバイスは、物体の画像をキャプチャし、EO放射による物体のそれぞれの部分の累積曝露を示すグラフィック要素で画像を拡張する。拡張画像は、モバイルコンピューティングデバイスのディスプレイ上に提示されるグラフィカルユーザインターフェース内に提示され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消毒デバイスであって、
本体であって、前記本体から電気光学(EO)放射を放出するように構成されたエミッタを備える、本体と、
前記本体に結合されたコンピューティングデバイスであって、
前記エミッタによって放出された前記EO放射の被覆範囲領域に対応するように構成された画像を取得するように構成されたカメラと、
前記取得された画像のうちの1つ以上内でキャプチャされた物体の消毒被覆範囲を判定するように構成された消毒モニタと、
視覚化エンジンであって、画像を拡張することであって、前記物体の前記判定された消毒被覆範囲を視覚的に表現するように構成されたグラフィカルオーバーレイ要素を生成することを含む、拡張することを行うように構成された視覚化エンジンと、
前記コンピューティングデバイスのディスプレイ上に、前記オーバーレイ要素を含む前記拡張画像を表示するように構成されたグラフィカルユーザインターフェースと、を備える、コンピューティングデバイスと、を備える、消毒デバイス。
【請求項2】
前記グラフィカルオーバーレイ要素が、前記エミッタによって放出された前記EO放射への前記物体のそれぞれの部分の累積曝露を視覚的に表現するように構成されたヒートマップを含む、請求項1に記載の消毒デバイス。
【請求項3】
前記コンピューティングデバイスが、前記物体の三次元モデルの領域をそれぞれの消毒閾値に関連付けるように構成された消毒モデラを更に備え、前記物体の前記消毒被覆範囲を判定することが、前記エミッタによって生成された前記EO放射によって前記それぞれの領域の前記消毒閾値が満たされている程度を定量化することを含む、請求項1に記載の消毒デバイス。
【請求項4】
前記グラフィカルオーバーレイ要素が、前記エミッタによって生成された前記EO放射によって前記それぞれの領域の前記消毒閾値が満たされている程度を表現するように構成され、前記視覚化エンジンが、前記領域の前記消毒閾値が満たされているという判定に応答して、領域から前記グラフィカルオーバーレイ要素を除去するように更に構成されている、請求項3に記載の消毒デバイス。
【請求項5】
前記消毒モニタが、
前記物体のそれぞれの部分に対する前記エミッタの位置を監視するように、かつ
前記監視された位置に基づいて、前記物体の前記それぞれの部分の前記消毒被覆範囲を判定するように更に構成されている、請求項1に記載の消毒デバイス。
【請求項6】
前記消毒モニタが、時間の関数として前記物体を含む三次元モデル内の前記エミッタの前記位置を監視するように、かつ前記監視に基づいて、前記物体の前記それぞれの部分の前記消毒被覆範囲を判定するように更に構成されている、請求項5に記載の消毒デバイス。
【請求項7】
前記コンピューティングデバイスが、前記カメラによってキャプチャされた画像データの使用によって、前記三次元モデルを構築するように構成されたモデリングエンジンを更に備える、請求項6に記載の消毒デバイス。
【請求項8】
前記消毒モニタが、サーバコンピューティングデバイスから前記三次元モデルを取り出すように構成されている、請求項6に記載の消毒デバイス。
【請求項9】
前記消毒モニタが、前記エミッタによって放出された前記EO放射による前記物体のそれぞれの領域の累積曝露に対応する第1の被覆範囲データを、異なる消毒デバイスのエミッタによって放出されたEO放射への前記物体の前記それぞれの領域の累積曝露に対応する第2の被覆範囲データと組み合わせるように構成されている、請求項1に記載の消毒デバイス。
【請求項10】
消毒を管理するための方法であって、
第1のモバイルデバイスにおいて、第1のEO曝露データを取得することであって、物体を含む領域の三次元モデル内の前記第1のモバイルデバイスの位置及び配向を監視することを含み、前記第1のモバイルデバイスが、消毒電気光学(EO)放射を放出するように構成されている、取得することと、
前記第1のEO曝露データの使用によって、消毒EO放射への前記物体の表面のそれぞれの領域の累積曝露を判定することと、
消毒EO放射への前記物体の前記表面の前記それぞれの領域の前記判定された累積曝露を表現するように構成された視覚的オーバーレイ要素を生成することと、
前記物体を含む画像を拡張することであって、前記画像内にキャプチャされた前記物体の前記表面の部分上に前記視覚的オーバーレイ要素をマッピングすることを含む、拡張することと、を含む、方法。
【請求項11】
前記第1のモバイルデバイスに結合されたディスプレイ上に、前記拡張画像を表示することを更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のモバイルデバイスに物理的に結合された画像キャプチャデバイスの使用によって、前記画像をキャプチャすることを更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のモバイルデバイスにおいて、前記領域に関するセンサデータを取得することと、
前記第1のモバイルデバイスに結合されたコンピューティングデバイスのプロセッサの使用によって、前記物体を含む前記領域の前記三次元モデルを構築することと、を更に含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
第2のEO曝露データを得ることであって、前記第2のEO曝露データが、前記第1のモバイルデバイスとは異なる第2のモバイルデバイスからの、前記物体を含む前記領域内で放出された消毒EO放射に対応する、得ることを更に含み、
消毒EO放射への前記物体の前記それぞれの領域の前記累積曝露を判定することが、前記第1のEO曝露データを前記第2のEO曝露データと組み合わせることを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
命令を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、コンピューティングデバイスに、消毒を管理するための動作を実行させるように構成されており、前記動作が、
領域に対する消毒モデルを定義することであって、前記消毒モデルが、前記領域の三次元モデルを含み、かつ1つ以上の消毒閾値を指定し、各消毒閾値が、前記領域の前記三次元モデル内の物体の表面のそれぞれの部分の消毒電気光学(EO)放射への曝露量を定義する、定義することと、
前記消毒モデルを第1のモバイルコンピューティングデバイスに提供することと、
前記第1のモバイルコンピューティングデバイスから第1の被覆範囲データを受信することであって、前記第1の被覆範囲データが、第1の消毒デバイスによって放出された消毒EO放射への前記物体の前記表面の指定された部分の累積曝露を示す、受信することと、
前記の第1の被覆範囲データの使用によって、前記消毒モデルの前記消毒閾値が満たされているかどうかを判定することと、
前記消毒閾値のうちの1つ以上が満たされていないという判定に応答して、前記領域の前記三次元モデルに対応する第1のオーバーレイ画像を生成することであって、前記第1のオーバーレイ画像が、前記1つ以上の消毒閾値に対応する前記物体の前記表面の部分を視覚的に識別するように構成されている、生成することと、を含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項16】
前記動作が、
第2の消毒デバイスに結合された第2のモバイルコンピューティングデバイスに前記第1のオーバーレイ画像を提供することであって、前記第2のモバイル通信デバイスが、前記第2のモバイルコンピューティングデバイスのディスプレイ上に前記第1のオーバーレイ画像を提示するように構成されている、提供することを更に含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
前記動作が、
前記第2のモバイルコンピューティングデバイスから第2の被覆範囲データを受信することであって、前記第2の被覆範囲データが、前記第2の消毒デバイスによって放出された消毒EO放射への前記物体の前記表面の指定された部分の累積曝露を示す、受信することと、
前記第1の被覆範囲データを前記第2の被覆範囲データとマージして、組み合わされた被覆範囲データを生成することと、
前記組み合わされた被覆範囲データの使用によって、前記消毒モデルの前記消毒閾値が満たされているかどうかを判定することと、を更に含む、請求項16に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
前記動作が、
前記組み合わされた被覆範囲データの使用によって、前記領域の前記三次元モデルに対応する第2のオーバーレイ画像を生成することであって、前記第2のオーバーレイ画像が、前記第1の消毒デバイス及び前記第2の消毒デバイスのうちの1つ以上によって放出された消毒EO放射によって、前記物体の前記表面の前記それぞれの部分の被覆範囲を視覚的に表現するように構成されている、生成することを更に含む、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項19】
前記動作が、
前記領域内に配置された1つ以上のセンサデバイスの使用によって、前記領域の前記三次元モデルを構築することを更に含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項20】
前記動作が、
前記領域内に配置された1つ以上のセンサデバイスの使用によって、前記物体の前記表面上のアイテムの載置を検出することと、
前記検出に基づいて、前記消毒モデルの1つ以上の消毒閾値を調整することと、を更に含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、消毒を管理するためのシステム及び方法、より具体的には、1つ以上の消毒デバイスの使用によって表面及び/又は物体の消毒を管理するためのシステム及び方法に関する。
【図面の簡単な説明】
【0002】
本開示は、本明細書で開示される実施形態のより詳細な説明を提供する添付図面を含み、参照する。しかしながら、本開示は、図面に描写される特定の実施形態に限定されない。本開示の教示は、他の実施形態に利用すること及び/若しくは適合させることができ、並びに/又は、本開示の範囲から逸脱することなく、開示される実施形態に対して変更を行うことができる。
【0003】
【
図1A】消毒デバイスの一実施形態の概略ブロック図である。
【
図1B】消毒モデルの実施形態を描写し、対応する画像データは、消毒モデルに関する視覚的フィードバックを含む。
【
図1C】本開示によるISDの別の実施形態を描写している。
【
図1D】本開示によるISDの別の実施形態を描写している。
【
図1E】本開示によるISDの別の実施形態を描写している。
【
図1F】本開示によるISDの別の実施形態を描写している。
【
図1G】本開示によるISDの別の実施形態を描写している。
【
図1H】本開示による統合型インテリジェント消毒デバイスの一実施形態の概略ブロック図である。
【
図2】消毒管理システムの一実施形態の概略ブロック図である。
【
図3】開示された消毒管理システムの実施形態に関する永続的データの例示的な実施形態を描写している。
【
図4】領域モデル、物体モデル、及び対応する消毒モデルデータの実施形態を描写している。
【
図5A】本明細書で開示されるインテリジェント消毒デバイスの別の実施形態を描写している。
【
図5B】本明細書に開示されるインテリジェント消毒デバイスの更なる実施形態を描写している。
【
図5C】本明細書に開示されるインテリジェント消毒デバイスの更なる実施形態を描写している。
【
図6】消毒作業を管理するための方法の一実施形態のフロー図である。
【
図7】消毒作業を管理するための方法の別の実施形態のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
図1Aは、インテリジェント消毒デバイス(ISD)110の一実施形態の概略ブロック図である。
図1Aの実施形態では、ISD110は、消毒デバイス120及びコンピューティングデバイス130を備える。コンピューティングデバイス130は、任意の好適なコンピューティングデバイスを備え得、モバイルコンピューティングデバイス、ポータブルコンピューティングデバイス、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、通信機器、携帯電話、スマートフォン、タブレットコンピューティングデバイス、ノートブックコンピューティングデバイス、ラップトップコンピューティングデバイス、ウェアラブルコンピューティングデバイス(例えば、スマートグラス)、及び/又は同様のものを含み得るが、これらに限定されない。
【0005】
いくつかの実施形態では、消毒デバイス120は、とりわけ、1つ以上のエミッタ124によって生成される消毒電気光学(electro-optical、EO)放射の使用によって、物体(及び/又はその曝露表面)を消毒するように構成され得る。本明細書で使用される場合、消毒EO放射は、物体及び/又はその表面を消毒するように構成されたEO放射を指す(例えば、好適な波長を有する好適なタイプのEO放射、及び/又は強度)。消毒EO放射には、以下が含まれ得るが、これらに限定されない:約280nm〜100nmの間の波長を含むタイプC紫外線EO放射(UV−C)、約280nm〜320nmの間の波長を含むタイプB紫外線EO放射(UV−B)、中紫外線(MUV)、遠紫外線(far ultraviolet radiation、FUV)、イオン化EO放射、非イオン化EO放射、波長の組み合わせ、及び/又は同様のもの。したがって、消毒EO放射は、いくつかの実施形態では、UV放射と呼ばれ得る。
【0006】
コントローラ122は、とりわけ、エミッタ124を電源126に選択的に結合することによって、消毒デバイス120のエミッタ124を選択的に活性化するように構成され得る。電源126は、バッテリ、電力マネージャ、電力管理集積回路(power management integrated circuit、PMIC)、発電機、電力インターフェース(例えば、電力変換器)、及び/又は同様のもののうちの1つ以上を備え得る。コントローラ122は、ヒューマンマシンインターフェース(human-machine interface、HMI)コンポーネント128を備え、及び/又は通信可能に結合され得、これは、とりわけ、選択されたエミッタ124を活性化すること、選択したエミッタ124を非活性化すること、1つ以上のエミッタ124を構成すること(例えば、エミッタ124の電力レベル、それによって放出される消毒EO放射の波長等を設定する)、及び/又は同様のことを含み得る、消毒デバイス120の操作をユーザが制御することを可能にするように構成された入力コンポーネントを備え得る。HMIコンポーネント128は、消毒デバイス120に関する情報を提供するように構成された出力コンポーネントを更に備え得、これには、消毒デバイス120の動作状態(例えば、デバイスが「オン」であるかどうか、消毒EO放射を能動的に放出しているエミッタ124を示し、消毒デバイス120の構成(例えば、1つ以上のエミッタ124によって放出される消毒EO放射の波長(複数可)及び/又は強度)を示し、電源126の充電レベル、エミッタ124の状態(例えば、それぞれのエミッタ124が機能しているかどうか、それぞれのエミッタ124の効率、それぞれのエミッタ124の残りの寿命)、及び/又は同様のものを含み得るが、これらに限定されない。HMIコンポーネント128は、ディスプレイデバイス、タッチスクリーンディスプレイデバイス、及び/又は同様のものを備え得る。
【0007】
エミッタ124は、判定された被覆範囲パターン129に従って消毒EO放射を放出するように構成され得る。被覆範囲パターン129は、消毒デバイス120に対する表面の位置及び/又は配向の関数として表面内の消毒EO放射の強度を判定し得る。いくつかの実施形態では、表面において受容される消毒EO放射の強度(/)は、l(p、o)として表すことができ、ここで、pは、消毒デバイス120に対する表面の位置(例えば、消毒デバイス120からの表面の距離)であり、oは、消毒デバイス120に対する表面の配向(例えば、消毒デバイス120に対する表面の相対的な角度)である。
図1Aに例示される例示的な被覆範囲パターン129は、エミッタ124の単一の行/列に対応し、各エミッタ124は、実質的に円形の照射パターンを有する。しかしながら、本開示は、この点に関して限定されるものではなく、任意の好適な被覆範囲パターンを有するエミッタ124の任意の好適な配置を有する消毒デバイス120と共に使用するように適合させることができる。
【0008】
ISD110は、コンピューティングデバイス130を更に備え得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス130は、とりわけ物理的結合127によって、消毒デバイス120に物理的に結合され得る。物理的結合127は、1つ以上のクランプ、吸盤、ケース、アーム、ジンバル、ストラップ、柄、カフ、接着部材、及び/又は同様のものを含むが、これらに限定されない、コンピューティングデバイス130を消毒デバイス120に物理的に結合させる及び/又は取り付けるための任意の好適な手段を備え得る。物理的結合127は、コンピューティングデバイス130が、消毒デバイス120に選択的に結合及び分離されることを可能にするように構成された取り外し可能な結合であり得る。代替的に、コンピューティングデバイス130と消毒デバイス120との間の物理的結合127は、実質的に永続的であるように構成され得る(例えば、コンピューティングデバイス130が消毒デバイス120から切り離されるのを防止することができる)。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス130は、消毒デバイス120に統合され得る。
【0009】
コンピューティングデバイス130は、プロセッサ131、メモリ132、非一時的記憶装置133、HMIコンポーネント134、ネットワークインターフェースコンポーネント135、及び/又は同様のものを備え得る。プロセッサ131は、回路、チップ、パッケージ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、汎用処理ユニット、専用処理ユニット、処理回路、論理回路、集積回路(integrated circuit、IC)、システムオンチップ(System on a Chip、SoC)、チップ上のプログラマブルシステム(Programmable System on a Chip、PsoC)、システムインパッケージ(System in Package、SiP)、特定用途向け集積回路(Application-specific Integrated Circuit、ASIC)、構成可能な回路、プログラム可能な回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、複雑なプログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device、CPLD)、プログラマブルロジックアレイ(Programmable Logic Array、PLA)、及び/又は同様のものを含むが、これらに限定されない、コンピュータ実行可能命令を処理及び/又は実行するための任意の好適な手段を備え得る。メモリ132は、キャッシュメモリ、揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory、RAM)、ダイナミックRAM(Dynamic RAM、DRAM)、スタティックRAM(Static RAM、SRAM)、サイリスタRAM(Thyristor RAM、TRAM)、ゼロコンデンサRAM(Zero-capacitor RAM、ZRAM)、及び/又は同様のものを含むが、これらに限定されない、電子データを格納及び/又は検索するための任意の好適な手段を備え得る。非一時的記憶装置133は、電子データを永続的に記憶及び/又は検索するための任意の手段を備え得、非一時的な記憶デバイス、非一時的なメモリデバイス、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、磁気ディスクストレージデバイス、光記憶デバイス、テープ記憶デバイス、フラッシュメモリ、NANOタイプのフラッシュメモリ、NORタイプのフラッシュメモリ、プログラム可能なメタライゼーションセル(Programmable Metallization Cell、PMC)メモリ、シリコン−酸化物−窒化物−酸化物−シリコン(Silicon-Oxide-Nitride-Oxide-Silicon、SONOS)メモリ、抵抗変化型RAM(Resistive RAM、RRAM)メモリ、フローティングジャンクションゲートRAM(Floating Junction Gate RAM、FJG RAM)、強誘電体メモリ(ferroelectric memory、FeRAM)、磁気抵抗メモリ(magneto-resistive memory、MRAM)、相変化メモリ(phase change memory、PRAM)、電気的に消去可能でプログラム可能な読み取り専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory、EEPROM)、キャッシュ記憶デバイス、リモート記憶デバイス、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage、NAS)デバイス、及び/又は同様のものを含み得るが、これらに限定されない。
【0010】
HMIコンポーネント134は、入力/出力デバイス、画像キャプチャデバイス、視覚的出力デバイス、ディスプレイデバイス(例えば、ディスプレイ136)、入力/出力ディスプレイデバイス(例えば、タッチディスプレイデバイス)、オーディオキャプチャデバイス、オーディオ出力デバイス、触覚フィードバックデバイス、及び/又は同様のものを含み得るが、これらに限定されない。ネットワークインターフェース135は、コンピューティングデバイス130を、有線通信ネットワーク、無線通信ネットワーク、インターネット、仮想プライベートネットワーク(virtual private network、VPN)、広域ネットワーク(wide area network、WAN)、WiFiネットワーク、公衆交換電話ネットワーク(public switched telephone network、PSTN)、セルラ通信ネットワーク、セルラデータネットワーク、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)ネットワーク、衛星ネットワーク、ニアフィールドコミュニケーション(Near Field Communication、NFC)ネットワーク、Bluetoothネットワーク、メッシュネットワーク、グリッドネットワーク、及び/又は同様のものを含むが、これらに限定されない、1つ以上の電子通信ネットワークに通信可能に結合するように構成され得る。
【0011】
コンピューティングデバイス130は、位置感知デバイス142、配向感知バイス143、画像キャプチャデバイス144、距離感知デバイス148、及び/又は同様のものを含むが、これらに限定されない、感知デバイス140を更に備え得る。位置感知デバイス142は、コンピューティングデバイス130の位置に関する情報を判定するために構成された1つ以上のデバイスを備え得、これには、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)デバイス、信号測定デバイス(例えば、信号三角測量デバイス)、感知デバイス143、画像キャプチャデバイス144、距離感知デバイス148、及び/又は同様のものを含み得るが、これらに限定されない。配向感知デバイス143は、コンピューティングデバイス130及び/又は消毒デバイス120の配向、速度、及び/又は加速度に関する情報を判定するために構成された1つ以上のデバイスを備え得、これらは、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、コンパス、微小電気機械(Micro-Electro-Mechanical、MEM)デバイス、レベルセンサ、及び/又は同様のものを含み得るが、これらに限定されない。画像キャプチャデバイス144は、後向きカメラ145、前向きカメラ147、ステレオスコピックカメラ、外部画像キャプチャデバイス(図示せず)、光学カメラ、赤外線カメラ、UVカメラ、及び/又は同様のものを含むが、これらに限定されない、画像データをキャプチャすることができる任意のデバイスを備え得る。距離感知デバイス148は、コンピューティングデバイス130及び/又は消毒デバイス120と外部物体及び/又は表面との間の範囲に関する情報を判定するために構成された任意のデバイスを備え得、画像キャプチャデバイス144(例えば、距離カメラ、ステレオスコピックカメラ、構造化光カメラ)、飛行時間感知デバイス、干渉計デバイス、符号化開口デバイス、ライダデバイス、レーザ距離計デバイス、及び/又は同様のものを含み得るが、これらに限定されない。
【0012】
ISD110は、消毒マネージャクライアント(sanitization manager client、SMC)150を更に備え得る。
図1Aの実施形態では、SMC150の一部は、コンピューティングデバイス130記憶媒体133などの非一時的記憶媒体上に記憶されたコンピュータ可読命令として具現化され得る。SMC150は、コンピューティングデバイス130等のコンピューティングシステム上で動作するように構成され得る(プロセッサ131、メモリ132、非一時的記憶装置133、HMIコンポーネント134、及び/又はコンピューティングデバイス130の他のリソースの使用によって)。SMC150は、インターフェースモジュール152、統合モジュール154、モデリングエンジン160、及び視覚化エンジン170を備え得る。インターフェースモジュール152は、とりわけ、SMC150とのユーザ相互作用を提供するように構成され得る。インターフェースモジュール152は、コンピューティングデバイス130のHMIコンポーネント134の使用によって提示され得るユーザインターフェース要素を生成するように構成され得る。インターフェースモジュール152は、コンピューティングデバイス130のディスプレイ136上に提示するためのグラフィカルユーザインターフェース(graphical user interface、GUI)を生成するように構成され得る。本明細書で更に詳細に開示されるように、インターフェースモジュール152は、コンピューティングデバイス130のタッチスクリーンディスプレイ136上の特定の表面の消毒状態に関するグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を表示するように構成され得る。
【0013】
SMC150は、動作に関する状態データを維持するように構成され得る統合モジュール154を備え得、これには、消毒デバイスデータ156、センサデータ157(例えば、コンピューティングデバイス130の感知デバイス140(複数可)の使用によって取得されたセンサデータ)、及び/又はコンピューティングデバイス130の1つ以上の画像キャプチャデバイス144)の使用によってキャプチャされた標的画像データ158を含み得るが、これらに限定されない。消毒デバイス156は、消毒デバイス120の操作に関する任意の情報を含み得、これには、消毒デバイス120の動作状態(例えば、デバイスが「オン」であるかどうか)、消毒EO放射を能動的に放出しているエミッタ124を示し、消毒デバイス120の構成(例えば、1つ以上のエミッタ124によって放出される消毒EO放射の波長(複数可)及び/又は強度)を示す)、電源126の充電レベル、エミッタ124の状態(例えば、それぞれのエミッタ124が機能しているかどうか、それぞれのエミッタ124の効率、それぞれのエミッタ124の残りの寿命)、及び/又は同様のものを含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、統合モジュール154は、コンピューティングデバイス130と消毒デバイス120との間の通信リンクの使用によって、消毒デバイスデータ156を取得するように構成され得、これは、物理通信リンク(例えば、ワイヤ、バス、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus、USB)カップリング、及び/又は同様のもの)、無線通信リンク(例えば、無線ネットワーク接続、WiFi接続、NFC接続、Bluetooth接続、メッシュネットワーク接続、Z−wave接続、Zigbee接続等)、独自の通信リンク、及び/又は同様のもののうちの1つ以上を含み得る。コンピューティングデバイス130が消毒デバイス120に統合される実施形態では、統合モジュール154は、消毒デバイス120のコントローラ122に通信可能に結合され得る。代替的に、又は加えて、統合モジュール154は、コンピューティングデバイス130の1つ以上の感知デバイス140の使用によって、消毒デバイスデータ156を判定し得る。統合モジュール154は、1つ以上の画像キャプチャデバイス144によってキャプチャされた、とりわけ、EO放射に基づいて、消毒デバイス120のエミッタ124が活性であるかどうかを判定し得る。いくつかの実施形態では、統合モジュール154は、消毒デバイス120に関する状態情報を入力することをユーザに促し得る(例えば、消毒デバイス120がいつ活性化されるかを示すことをユーザに促し得る)。
【0014】
センサデータ157は、1つ以上の感知デバイス140の使用によって取得されたデータ(及び/又は測定値)を含み得、これには、1つ以上の位置感知デバイス142の使用によって取得された位置センサデータ、1つ以上の感知デバイス143の使用によって取得されたセンサデータ、1つ以上の画像キャプチャデバイス144によって取得された画像キャプチャデータ、1つ以上の距離感知デバイス148等の使用によって取得された距離感知データ、及び/又は同様のものを含み得るが、これらに限定されない。標的画像データ158は、判定された視野(field-of-view、FOV)159に対応する画像データを含み得る。判定されたFOV159は、消毒デバイス120のエミッタ124の被覆範囲パターン129上又はその周囲の領域に対応し得る。判定されたFOV159は、後向きカメラ145などの画像キャプチャデバイス144のうちの選択された1つのFOVに対応し得る。
図1Aに例示されるように、判定されたFOV159(後向きカメラ145のFOV)は、とりわけ、消毒デバイス120がそれによってキャプチャされた画像を覆い隠すことを防止するために、消毒デバイス120の長手方向軸からオフセットされ得る。
【0015】
SMC150は、モデリングエンジン160を更に備え得る。モデリングエンジン160は、とりわけISD110に近接する領域(「領域モデル」163)に関するモデルを構築するように構成され得るモデルコンストラクタ162を備え得る。本明細書で使用するとき、領域モデル163は、特定の場所、領域、区域、及び/又は同様のもののモデルを指し得る。領域モデル163は、領域(例えば、物体モデル165)内の1つ以上の物体及び/又は表面の情報及び/又はモデルを含み得る三次元モデルを含み得る。モデルコンストラクタ162は、とりわけ、コンピューティングデバイス130の1つ以上の感知デバイス140によって取得されたセンサデータ157の使用によって領域モデル163を判定し得る(例えば、位置感知デバイス142、感知デバイス143、画像キャプチャデバイス144、距離感知デバイス148、及び/又は同様のもの)。モデルコンストラクタ162は、距離感知デバイス148、立体画像キャプチャデバイス、領域内(位置感知デバイス142及び/又は感知デバイス143によって示される)異なる位置(複数可)及び/又は配向(複数可)でキャプチャされた画像データ、及び/又は同様のものの使用によって、領域モデル163(及び/又は1つ以上の物体モデル165)を判定することができる。いくつかの実施形態では、領域モデル163は、とりわけ、130上で動作するAR施設によって生成され得る拡張現実(augmented reality、AR)モデルを含み得る。代替的に又は加えて、領域モデル163は、記憶装置から(及び/又は電子通信ネットワークを介して)取り出された所定の領域モデル163を含み得る。所定の領域モデル163は、ISD110が特定の領域、区域、及び/又は場所(1つ以上の位置感知デバイス142から取得されたセンサデータ157に基づく)内に位置することを判定することに応答して、及び/又はISD110に近接する領域識別子の検出に応答して取り出され得る。本明細書で使用される場合、領域識別子は、領域、区域、物体、表面、及び/又は同様のものに関する好適な識別子を含み得、機械可読コード、QRコード、画像、画像パターン、無線周波数識別子(Radio-Frequency Identifier、RFID)、信号(例えば、ネットワーク信号、NFC信号、Bluetooth信号)、及び/又は同様のものを含むが、これらに限定されない、任意の好適な形態で具体化され得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、消毒モデラ166は、領域モデル163内の(及び/又はそれぞれの物体モデル165に対して)ISD110の位置及び/又は配向に基づいて、それぞれの物体(複数可)の消毒状態を判定及び/又は追跡するように構成され得る。モデリングエンジン160は、本明細書に開示されるように、とりわけ、センサデータ157に基づいて、領域モデル163内のコンピューティングデバイス130の位置及び/又は配向を判定するように構成され得る。いくつかの実施形態では、モデリングエンジン160は、領域モデル163内のコンピューティングデバイス130の初期位置及び/又は配向を判定し得、センサデータ157の使用によって、初期位置及び/又は配向への変化を追跡し得る。初期位置及び/又は配向は、領域モデル163の構築中及び/又は所定の領域モデル163への較正中に判定され得る(例えば、判定された位置及び/又は配向に配置された領域識別子に対する位置及び/又は配向への較正)。モデリングエンジン160は、位置及び/又は配向感知デバイス142及び/又は143の使用によって、初期位置及び/又は配向からのコンピューティングデバイス130の位置及び/又は配向への変化を追跡することができる(例えば、コンピューティングデバイス130の加速度、及び領域モデル163内のコンピューティングデバイス130の位置及び/又は配向への対応する変化を示す加速度計及び/又はジャイロスコープセンサデータ)。代替的に、又は加えて、モデリングエンジン160は、コンピューティングデバイス130上で動作するAR設備の使用によって、領域モデル163内のISD110の位置及び/又は配向を判定し得る。モデリングエンジン160は、とりわけ、コンピューティングデバイス130の判定された位置及び/又は配向オフセットに対して判定された位置及び/又はオフセットを適用することによって、領域モデル163内の消毒デバイス120の位置及び/又は配向を判定するように更に構成され得る。
【0017】
図1Bは、物体(例えば、テーブル)を含む領域180の一実施形態を描写している。モデルコンストラクタ162は、本明細書に開示されるようにコンピューティングデバイス130の1つ以上の感知デバイス140の使用によって、及び/又は領域識別子182の検出に応答して取得されたセンサデータ157の使用によって、領域180に関する領域モデル163Aを構築するように構成され得る。
図1Bに例示されるように、領域モデル163Aは、領域180内に位置するテーブルの上部表面に対応し得る物体モデル165を含み得る。モデリングエンジン160は、本明細書に開示されるように、コンピューティングデバイス130から取得されたセンサデータ157の使用によって領域モデル163内の(及び/又は物体モデル165のテーブルの上部表面等の1つ以上の物体に対する相対的な)消毒デバイス120の位置及び/又は配向を判定及び/又は追跡するように構成され得る。
【0018】
図1Aに戻ると、モデリングエンジン160は、特定の領域、物体、及び/又は表面に関する消毒メトリックを判定及び/又は追跡するように構成され得る消毒モデラ166を更に備え得る。いくつかの実施形態では、消毒モデル166は、その中の物体の消毒メトリックを示すことができる領域モデル163に対応する消毒モデル167を判定し得る。消毒モデル167は、消毒物体モデル169を備え得、これは、それぞれの物体(例えば、領域モデル163の物体モデル165)に関する消毒メトリックを判定及び/又は追跡するように構成され得る。代替的に、消毒モデラ166は、領域モデル(複数可)163及び/又は他の近接物体(複数可)とは無関係に、それぞれの物体及び/又は表面の消毒メトリックを追跡するように構成され得る。
【0019】
消毒モデル166は、「未消毒状態」から「消毒状態へ」のそれぞれの領域、物体、及び/又は表面に関する消毒メトリックを追跡するように構成され得る。本明細書で使用するとき、未消毒状態とは、領域、物体、及び/又は表面が未消毒であると考えられ、消毒状態とは、ISD110の使用によって(例えば、ISD110の消毒デバイス120によって放出される消毒EO放射によって)消毒されていると考えられる状態を指す。消毒モデル166は、初期の未消毒状態から消毒状態への消毒メトリックを追跡し得る。本明細書で使用するとき、領域、物体、及び/又は表面の「部分」は、そのサブセット及び/又はサブセクションを指す。消毒モデル166は、任意の好適な粒度及び/又は解像度で、消毒メトリックを判定及び/又は追跡するように構成され得る。
図1Bに例示されるように、初期消毒時間において、テーブルの上部表面に対応する消毒物体モデル169A(物体モデル165)は、テーブルが未消毒状態にあることを示し得る(例えば、実質的に上部表面のいずれも消毒されていない)。
【0020】
消毒モデラ166は、領域モデル163(物体モデル165)内のそれぞれの物体及び/又は表面に対するISD110の判定された位置及び/又は配向の使用によって、それぞれの物体及び/又は表面に対応する消毒モデル167を(例えば、それぞれの消毒物体モデル169)判定及び/又は更新することができる。消毒モデラ166は、領域モデル163内の(及び/又はその中の1つ以上の物体に対する)ISD110の判定された位置及び/又は配向に基づいて、領域モデル163内の消毒EO放射の曝露を追跡し得る。消毒デバイス120がアクティブである間、消毒モデラ166は、消毒デバイス120の被覆範囲パターン129を領域モデル163(及び/又は1つ以上の物体モデル165)にマッピング及び/又は並進するように構成され得る。マッピング及び/又は並進は、領域モデル163内の(及び/又はその中のそれぞれの物体に対する)消毒デバイス120の判定された位置及び/又は配向に基づき得る。マッピング及び/又は並進は、識別された部分(複数可)の消毒メトリックを更新するために使用され得る、消毒EO放射によって被覆された物体(複数可)の部分(複数可)を識別し得る。
図1Bは、(本明細書に開示されるように、領域モデル163内の消毒デバイス120の判定された位置及び/又は配向に基づいて)領域モデル163A内への、消毒デバイス120の被覆範囲パターン129の被覆範囲マッピング129Aを例示する。被覆範囲マッピング129Aは、テーブルの上部表面の一部分(物体モデル165)がISD110によって生成された消毒EO放射に曝露されていると判定するために使用され得る。
【0021】
再び
図1Aを参照すると、消毒モデラ166は、それぞれの物体(複数可)(及び/又はその一部)がISD110によって生成された消毒EO放射に曝露された時間の量に対応する時間ベースの消毒メトリックを追跡するように構成され得る。物体は、判定された時間量(例えば、10秒などの消毒時間閾値)のために消毒EO放射に曝露されることに応答して、消毒状態に遷移し得る。消毒モデラ166は、特定の表面の特性、特定の表面にある可能性のある汚染物質の特性、特定の消毒デバイス120によって生成される消毒EO放射の特性(例えば、強度、波長、及び/又は被覆範囲パターン129)、及び/又は同様のものを含むが、これらに限定されない、1つ以上の要因に基づいて、特定の消毒デバイスによって特定の表面を消毒するために必要な消毒時間閾値を判定するように構成され得る。非限定的な例として、ISD110による表面の消毒のための消毒時間閾値T
S、SDは、S、SC、及びCPの関数として表すことができ、Sは、表面の特性(例えば、吸収、反射率、多孔度など)を定量化し、SCは、おそらくは汚染物質の特性(例えば、起こりやすい汚染物質を消毒するために必要なエネルギー)を定量化し、CPは、ISD110(例えば、波長、強度、被覆範囲パターン129など)によって放出される消毒EO放射の特性を定量化する。
【0022】
消毒モデラ166は、判定された消毒メトリックに距離閾値を適用するように更に構成され得、その結果、表面(及び/又はその一部分)は、消毒デバイス120と表面との間の距離が距離閾値D
SD、S未満である場合にのみ、消毒EO放射によって被覆されていると見なされる。距離閾値は、とりわけ、上記に開示された要因のうちの1つ以上(例えば、表面の特性、汚染物質の特徴、消毒EO放射の特性、及び/又は同様のもの)に基づき得る。非限定的な例として、比較的狭い被覆範囲パターン129を有する第1の消毒デバイス120について判定された距離閾値D
SD1、Sは、より広い被覆範囲パターン129を有する第2の消毒デバイス120について判定された距離閾値D
SD2、Sよりも大きくてもよい。消毒モデラ166は、それぞれの表面(及び/又はその一部)が、判定された距離閾値D
SD、S内で生成された消毒EO放射に曝露される時間を判定及び/又は追跡し得る(及び、そのような表面が被覆範囲マッピング129A内にあるかどうかに関係なく、表面が距離閾値D
SD、Sの外にある時間を無視し得る)。
【0023】
代替的に、又は加えて、消毒モデラ166は、強度及び/又は累積エネルギーに基づいて、消毒メトリックを追跡し得る。表面は、表面について判定された累積閾値C
Sに曝露されたことに応じて、消毒されると考えられ得る。累積閾値C
Sは、表面の特性、表面上の汚染物質の可能性の特性及び/又は同様のものを含むが、これらに限定されない、様々な要因に基づき得る。表面が受容する消毒EO放射の累積エネルギー及び/又は強度の量は、とりわけ、表面に対する消毒デバイス120の位置及び/又は配向、それによって放出される消毒EO放射の特性(例えば、波長、強度、被覆範囲パターン129等)の関数、及び/又は同様のものであり得る。消毒モデラ166は、以下のように、時間の関数として特定の表面によって受容される消毒EO放射の累積エネルギー及び/又は強度(/)を判定するように構成され得る:l(P
SD、S、O
SD、S、EO、t)ここで、P
SD、Sは、表面に対する消毒デバイス120の位置であり、O
SD、Sは、表面に対する消毒デバイス120の配向であり、EOは、消毒デバイス120、EO、t)によって生成された消毒EO放射の特性を定量化し、tは、ISD110が特定の位置及び/又は配向に維持される時間の量である。
【0024】
消毒モデラ166は、本明細書に開示されるように、領域モデル163内の物体のそれぞれの部分(複数可)の消毒メトリックを追跡するように構成され得、これは、消毒モデル167(及び/又は消毒物体モデル169)において、未消毒状態から消毒された状態への進行を追跡することを含み得る。
図1Bに描写している消毒物体モデル169Bは、ISD110の使用によってテーブルの部分を消毒するために、テーブル(物体モデル165)の上部表面のそれぞれの部分について追跡された消毒メトリックを例示する。例示のように、消毒物体モデル169Bは、物体モデル165のそれぞれの部分及び/又は領域を、消毒メトリック164Aからの範囲で、それぞれの消毒メトリック164A〜Eに関連付け、これは、消毒された状態(例えば、閾値時間の消毒EO放射の曝露、閾値累積エネルギー及び/又は強度への曝露、及び/又は同様のもの)に対応する消毒メトリック164Eに対する非消毒状態(例えば、消毒EO放射の実質的な曝露なし)に対応する。消毒メトリック164B〜Dは、164A〜164Eの中間状態に対応し得る。特定の数の消毒メトリック164A〜Eが例示されているが、本開示はこの点に関して限定されず、非消毒状態と消毒状態との間の任意の好適な粒度及び/又は解像度を追跡及び/又は表現するように適合され得る。
図1Bに例示されるように、消毒メトリック164A〜Eは、消毒EO放射によって物体モデル165のそれぞれの部分の被覆範囲を示す、「ヒートマップ」を含み得る。
【0025】
再び
図1Aを参照すると、SMC150は、画像データを向上及び/又は拡張するように構成され得る視覚化エンジン170を更に備え得、これは、とりわけ、そのFOV内の領域の消毒状態に関する情報を含むように構成され得る。視覚化エンジン170は、AR画像データを生成するように構成され得、したがって、AR視覚化エンジンを備え得、及び/又はAR視覚化エンジンと称され得る。視覚化エンジン170は、標的画像データ158を向上及び/又は拡張するように構成され得る。標的画像データ158は、1つ以上の画像キャプチャデバイス144(例えば、130の後向きカメラ145)によってキャプチャされた画像データを含み得る。標的画像データ158の受信に応答して、視覚化エンジン170は、a)標的画像データ158のFOV159を判定し、b)判定されたFOV159に対応する1つ以上の消毒モデル167(及び/又は消毒物体モデル169)を特定し、かつc)1つ以上の消毒モデル167(及び/又は消毒物体モデル169)に関する視覚的フィードバックを含む修正された画像データ178を生成するように構成することができる。標的画像データ158のFOV159は、とりわけ、標的画像データ158をキャプチャするために使用される画像キャプチャデバイス144の位置及び/又は配向(例えば、コンピューティングデバイス130の位置及び/又は配向)、画像キャプチャデバイス144の画像キャプチャ特性(レンズ特性、焦点特性、及び/又は同様のもの)等に基づくことができる。FOV159に対応する1つ以上の消毒モデル167(及び/又は消毒物体モデル169)を識別することは、モデル167、169と標的画像データ158の判定されたFOV159との間のマッピング及び/又は並進を判定することを含み得る。修正された画像データ178を生成することは、判定されたマッピング及び/又は変換の使用によって、モデル167及び/又は169の消毒メトリック及び/又は消毒状態情報に対応する視覚的情報を修正された画像データ178に組み込むことを含み得る(例えば、修正された画像データ内の判定された部分及び/又は領域178をオーバーレイする)。修正された画像データ178を提供することは、1つ以上の視覚的フィードバック要素179を作成することを含み得る。視覚的フィードバック要素179は、それぞれの消毒状態及び/又は消毒メトリックに対応する画像内の領域を識別するように構成されたグラフィックオーバーレイ要素を備え得る。視覚的フィードバック要素179は、ISD110のユーザが、領域モデル163内の1つ以上の表面を完全に被覆することを可能にし得る(例えば、物体モデル165によって表現されるテーブルの上部表面を完全に消毒する)。
【0026】
修正された画像データ178は、インターフェースモジュール152(例えば、ディスプレイ136)の使用によって、コンピューティングデバイス130のHMIコンポーネント134によって表示され得る。修正された画像データ178は、ISD110のユーザ101をガイドして、領域モデル163(及び/又はその物体モデル165)を完全に消毒するように構成された視覚的指示を含み得る。統合モジュール154は、コンピューティングデバイス130から標的画像データ158を定期的及び/又は継続的に要求し(それぞれの画像、画像ストリーム、ビデオストリーム、及び/又は同様のものを要求する)、標的画像データ158を視覚化エンジン170(本明細書に開示されるように、対応する修正画像データ178を生成するためにモデリングエンジン160を使用し得る)に提供し、修正された画像データ178をディスプレイ136に提示されたGUI内で修正された画像データ178を表示するように構成され得るインターフェースモジュール152に経路指定するように構成され得る。
【0027】
図1Bは、本明細書に開示されるように、視覚化エンジン170によって生成され、及び/又はインターフェースモジュール152によって表示される修正された画像データ178の実施形態を描写している。修正された画像データ178A_1は、物体モデル165の実質的にいずれかの消毒前にキャプチャされた標的画像データ158に応答して生成され得る。したがって、修正された画像データ178A_1は、消毒物体モデル169Aに対応し得、したがって、表面の実質的に全てが消毒状態にあることを示し得る(修正された画像データ178は、ヒートマップ又は他の視覚的オーバーレイを実質的に含まなくてもよい)。代替的に、視覚化エンジン170は、消毒されるべき領域を識別する視覚的フィードバック要素179A(例えば、本明細書に開示される「ヒートマップ」の「逆」)を含み得る修正された画像データ178A_2を生成するように構成され得る。
図1Bは、消毒物体モデル165に対応する修正された画像データ178B_1を更に例示する。描写のように、修正された画像データ178B_1は、消毒物体モデル169Bの消毒状態及び/又はメトリックに対応する視覚的フィードバック要素179B_1を含む(例えば、それぞれの消毒メトリック164A〜Eを有する領域を視覚的に識別する)。代替的に、又は加えて、視覚化エンジン170は、修正された画像データ178B_2を生成するように構成され得、これは、未消毒領域がより暗いグラフィカルオーバーレイ要素でオーバーレイされ、消毒された(及び/又は部分的に消毒された)領域がより明るいグラフィカルオーバーレイ要素でオーバーレイされる逆ヒートマップに対応する視覚的フィードバック要素179B_2を含み得る。
【0028】
上述のように、修正された画像データ178は、領域180内の物体(複数可)の実質的に全て(例えば、物体モデル165のテーブルの上部表面全体)を被覆するようにユーザ101をガイドし得る。消毒モデラ166は、ISD110の動作中に消毒モデル167を更新し続け得、視覚化エンジン170は、それに応じて、更新された修正画像データ178を生成し得る(領域モデル163の物体(複数可)のそれぞれの領域の更新された消毒状態及び/又はメトリックを示す視覚的フィードバック要素179により)。
図1Bは、消毒物体モデル165に対応する修正された画像データ178Cを示す。修正された画像データ178Cは、テーブル表面の下部部分部の実質的に全てが消毒されたことを示す視覚的フィードバック要素179Cを含む。修正された画像データ178Cは、ユーザ101が、表面の残りの未消毒部分(例えば、テーブル表面の上部部分)を消毒することを可能にし得る。消毒物体モデル169Dは、テーブル(物体モデル165)の表面の実質的に全てが完全に消毒されていることを示す(対応する修正された画像データ178は、開示される実施形態の詳細を不明瞭にすることを回避するために図示されていない)ことを示す。
【0029】
いくつかの実施形態では、視覚化エンジン170は、領域モデル163及び/又はその物体モデル(複数可)165に関するレンダリングされた視覚化データ176を生成するように更に構成され得る。レンダリングされた視覚化データ176は、領域モデル163及び/又はその中の物体の視覚的レンダリングを含み得る。レンダリングされた視覚化データ176は、対応する消毒モデル167(及び/又はそれぞれの物体の消毒物体モデル169)の現在の消毒状態及び/又は消毒メトリックに関する視覚的フィードバック要素179を更に含み得る。
図1Bの実施形態では、レンダリングされた視覚化データ176は、物体モデル165のレンダリングを含む領域モデル163Aのレンダリングを含み得る。レンダリングされた視覚化データ176は、上述の消毒作業中のテーブル(物体モデル165)の消毒状態に関する視覚的フィードバック要素179を更に含み得る。レンダリングされた視覚化データ176は、選択された斜視図(例えば、
図1Bのようなトップダウンビュー)によるテーブル(物体モデル165)の視覚的表現を含み得、上記に開示された消毒物体モデル169A、169B、169C、及び169Dに従って、テーブルの表面のそれぞれの部分の消毒状態を示す視覚的フィードバック要素179を含み得る。レンダリングされた視覚化データ176は、領域モデル163A内の(及び/又は物体モデル165に対する)ISD110の現在の位置及び/又は配向の表示を更に含み得る。レンダリングされた視覚化データ176は、インターフェースモジュール152(ディスプレイ136上)によって生成されたGUI内に表示され得、したがって、ユーザ101による表面(物体モデル165)及び/又は領域モデル163Aの完全な消毒を容易にし得る。レンダリングされた視覚化データ176は、修正された画像データ178の代わりに、及び/又はそれに加えて表示され得る。いくつかの実施形態では、インターフェースモジュール152は、修正された画像データ178(キャプチャされた標的画像データ158に基づく)のディスプレイと、領域モデル163内の選択された視点及び/又は配向に対応するレンダリングされた視覚化データ176との間の切り替えを提供し得る。レンダリングされた視覚化データ176の使用は、選択された領域を含む画像データをキャプチャする必要なく、領域モデル163(及び/又は物体モデル165)内の選択された領域の消毒状態の検査を可能にし得る。
【0030】
いくつかの実施形態では、視覚化エンジン170によって生成された視覚的フィードバック要素179は、命令要素175を更に含み得る。命令要素175は、更なる消毒を必要とする領域にユーザ101をガイドするように構成された視覚的要素を含み得る。命令要素175は、ISD110を特定の方向に移動させるようにユーザ101に指示する方向指示器を含み得る。特定の方向は、GUI及び/又はその中に表示された画像データ内に表示され得る。
図1Bは、命令要素175の一実施形態を示す。命令要素175Cは、レンダリングされた視覚化データ176C及び/又は消毒モデル169Cに対応する修正された画像データ178C内に表示され得、テーブルの下部領域からテーブルの上部領域へISD110を移動させるようにユーザ101に指示し得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス130は、(統合モジュール154及び/又はネットワークインターフェース135の使用によって)消毒デバイス120のコントローラ122に通信可能に結合され得る。コンピューティングデバイス130上で動作する統合モジュール154は、消毒デバイス120及び/又はエミッタ124の活性化を選択的に可能及び/又は無効化するように構成され得る。統合モジュール154は、とりわけ、消毒デバイスデータ156、センサデータ157、及び/又は標的画像データ158に基づいて、消毒デバイス120を有効化及び/又は無効化するかどうかを判定するように構成され得る。統合モジュール154は、消毒デバイス120(例えば、過度の温度、バッテリの故障、電力消費、及び/若しくは同様のもの)、並びに/又はそのエミッタ124の1つ以上(例えば、1つ以上のエミッタ124の故障、過度の熱、及び/若しくは電力消費、並びに/又は同様のもの)に関する障害及び/又はエラー状態を示す消毒デバイスデータ156に応答して、消毒デバイス120を非活性化するように構成され得る。統合モジュール154は、そこからの公称消毒デバイスデータ156(及び/又はエラー及び/又は障害状態がクリアされたことを示す消毒デバイスデータ156)を得ることに応答して、消毒デバイス120の活性化を再有効化することができる。統合モジュール154は、センサデータ157に基づいて消毒デバイス120を無効化するように更に構成され得る。統合モジュール154は、ISD110の判定された場所(複数可)への動作を制限するように構成され得、位置感知デバイス142が、ISD110が判定された場所(複数可)の外側に位置することを示している間に、消毒デバイス120の動作を無効化し得る。統合モジュール154は、配向感知デバイス143によって取得された情報に基づいてISD110の動作を制限するように更に構成され得る。統合モジュール154は、ISD110が判定された配向境界の外側にある間(例えば、エミッタ124がダウンロード垂直配向のN度以内にある配向)エミッタ124の活性化を防止することができる。統合モジュール154は、人、動物、又は別の無認可の物体がそのFOV159内にあることを示す標的画像データ158に基づいて、エミッタ124の活性化を制限するように更に構成され得る。統合モジュール154は、画像処理及び/又はパターン認識操作を実行して、無認可の物体、皮膚、及び/又は同様のものを含む画像を検出し得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、消毒デバイス120のコントローラ122は、コンピューティングデバイ130に通信可能に結合され得る(及び/又は、コンピューティングデバイ130の感知デバイス140によって取得されたセンサデータ157及び/又は標的画像データ158を受信することができる)。コントローラ122は、本明細書に開示されるように、センサデータ157、標的画像データ158及び/又は内部状態データに基づいて、エミッタ124の動作を選択的に有効化及び/又は無効化するように構成され得る。
【0033】
図1C〜
図1Gは、ISD110の別の実施形態を描写している。
図1Cは、ISD110の消毒デバイス120の上部部分を示す。コントローラ122及び電源126は、例示される実施形態の詳細を不明瞭にすることを回避するため、
図1C〜
図1Gには示されていない。
図1E及び
図1Fに例示されるように、消毒デバイス120のエミッタ124は、消毒デバイス120の下部部分に配置され得る。物理的結合127は、携帯電話、スマートフォン、PDA、及び/又は同様のもののコンピューティングデバイス130を受容するように構成された凹部領域(ケース)を含み得る。消毒デバイス120の物理的結合127は、コンピューティングデバイス130の1つ以上の画像キャプチャデバイス144(例えば、本明細書に開示される1つ以上の後向きカメラ145)に対応するように構成されたカットアウト部分125を更に含み得る。消毒デバイス120のHMIコンポーネント128は、消毒デバイス120のハンドルに、及び/又はその近くに配置され得る。
【0034】
図1Dでは、コンピューティングデバイス130は、物理的結合127の使用によって(例えば、
図1Cに示す凹部の物理的結合127にコンピューティングデバイス130を挿入することによって)、消毒デバイス120に物理的に結合される。コンピューティングデバイスのプロセッサ131、メモリ132、非一時的記憶装置133、HMIコンポーネント134(ディスプレイ136以外)、ネットワークインターフェース135、感知デバイス140(後向きの画像キャプチャデバイス144以外)、及びSMC150は、開示された実施形態の詳細を曖昧にすることを回避するために、
図1D〜
図1Gには130は示されていない。
図1Eに例示されるように、複数のエミッタ124は、消毒デバイス120の下部部分に配置され得る。カットアウト部分125は、消毒デバイス120を通って(上部部分から下部部分を通って)延在し得る。
図1Fに例示されるように、カットアウト部分129は、コンピューティングデバイス130の画像キャプチャデバイス144が、消毒デバイス120の下部部分の下の領域に対応するFOV159を有する画像データをキャプチャすることを可能にし得る(例えば、本明細書に開示されるように、エミッタ124の被覆範囲パターン129に対応するFOV159)。
図1Gに示されるように、物理的結合127は、コンピューティングデバイス130(例えば、マイクロフォン)のオーディオ入力、コンピューティングデバイス130(例えば、スピーカー)のオーディオ出力、コンピューティングデバイス130のケーブル接続(例えば、USB、ファイアワイヤ、サンダーボルト、及び/又は他のケーブル)、及び/又は同様のもののうちの1つ以上のためのチャネルを提供するように構成されたオーディオ及び/又は接続性カットアウトを更に含み得る。
【0035】
図1Hは、ISD110の別の実施形態を描写している。
図1Hの実施形態では、
図1A及び
図1C〜
図1Gに例示される実施形態の消毒及びコンピューティングデバイス120及び130は、同じデバイスに一体化され得る。ISD110は、本明細書に開示されるように、複数のエミッタ124及び電源126を備え得る。ISD110は、プロセッサ131、メモリ132、非一時的記憶装置133、HMIコンポーネント134及び/又はネットワークインターフェース135を更に備え得る。HMIコンポーネント134は、ISD110の上部表面に配置されたディスプレイ及び/又はタッチスクリーンディスプレイ136を備え得る。コントローラ122は、本明細書に開示されるようにエミッタ124を選択的に活性化させるように構成され得る(選択されたエミッタ124を電源126に選択的に結合する)。コントローラ122は、プロセッサ131の使用によって、及び/又はプロセッサ131から別個のコンポーネントとして実装され得る。コントローラ122は、感知デバイス140のうちの1つ以上(例えば、位置感知デバイス142、配向感知デバイス143及び/又は画像キャプチャデバイス144のうちの1つ以上)に通信可能に結合され得る。コントローラ122は、本明細書に開示されるように、感知デバイス(複数可)140から得られたデータに基づいて、エミッタ124の活性化を選択的に遮断及び/又は有効化するように構成され得る。ISD110は、本明細書に開示されるISD110のプロセッサ131上で動作するように構成され得るSMC150を備え得る。
【0036】
図2は、1つ以上のISD110の使用によって1つ以上の領域及び/又は物体の消毒を管理するように構成され得る消毒マネージャ210を備えるシステム200の一実施形態の概略ブロック図である。消毒マネージャ210は、消毒管理サーバ211を備えることができ、これは、処理コンポーネント、メモリコンポーネント、非一時的記憶コンポーネント、HMIコンポーネント、通信インターフェースコンポーネント及び/又は同様のものを含む、コンピューティングデバイスを備え、及び/又はそれによって具体化され得る(例示の実施形態の詳細を曖昧にすることを回避するために
図2には示されていない)。本明細書で更に詳細に開示されるように、消毒マネージャ210は、非一時的データストア212、構成インターフェース214、消毒モニタ216、及びポリシーエンジン218を更に備え得る。
【0037】
消毒マネージャ210は、通信ネットワーク102によって1つ以上のISD110に通信可能に結合され得る。消毒マネージャ210は、それぞれの領域及び/又は物体に関する消毒ポリシーを実装、監査、及び/又は実施するように構成され得、これは、a)領域(複数可)及び/又は物体(複数可)を消毒マネージャ210に登録することと、b)登録された領域(複数可)及び/又は物体(複数可)に関する消毒作業及び/又は汚染事象の監視することと、c)監視に基づいて消毒ポリシー219への準拠を確保することと、を含み得る。非一時的データストア212は、登録された領域、物体、ISD110A〜N、ユーザ101A〜N、それぞれの領域及び/又は物体に関する消毒ポリシー219、及び/又は同様のものなどの、システム200に関する永続的データを含み得る。
【0038】
図3は、消毒マネージャ210に関する永続的データ構造の例示的な実施形態を描写している。ユーザレコード301は、ユーザ101に関する情報(例えば、ユーザ101A〜N)を含み得る。ユーザレコード301は、ユーザ101に割り当てられた一意の識別子(及び/又は認証資格情報)を含み得るユーザ識別子302、並びにユーザ101が使用することを許可されているISD110を示すISD割り当て303(本明細書で更に詳細に開示されるように、1つ以上のISDレコード310へのリンク及び/又は参照によって)を含み得るが、これらに限定されない。ISDレコード310は、ISD110に関する情報を含み得、ISD識別子311を含み得るISD識別子311、消毒剤特性322、コンピューティングデバイスの特性332、及び/又は同様のものを含み得るが、これらに限定されない。ISD識別子311は、ISD110の一意の識別子、ISD110の消毒デバイス120の一意の識別子、消毒デバイス120(複数可)との使用が許可された1つ以上のコンピューティングデバイス130の識別子(複数可)(及び/若しくは対応する認証資格情報)、並びに/又は同様のものを含み得る。消毒剤特性322は、それによって放出されることが可能な消毒EO放射の特性、それによって放出されることができる消毒EO放射の波長、それによって放出されることができる消毒EO放射の出力レベル及び/又は強度、消毒EO放射の被覆範囲パターン129、消毒デバイス120の状態(例えば、ISD110のそれぞれのエミッタ124の状態、効率、及び/若しくは残存寿命)、並びに/又は同様のもののようなISD110の消毒機能に関する情報を含み得る。コンピューティングデバイス特性332は、ISD110(及び/又は本明細書に開示されるような統合ISD110のコンピューティングデバイスコンポーネント)と共に使用することが許可されたコンピューティングデバイス130(複数可)に関する情報、例えば、コンピューティングデバイス130のネットワーク識別子及び/若しくはアドレス、コンピューティングデバイス130に割り当てられた認証資格情報、コンピューティングデバイス130の許可されたユーザ、並びに/又は同様のものを含み得る。
【0039】
ユーザレコード301は、消毒割り当てデータ305及び連絡先データ306を更に含み得る。連絡先データ306は、ユーザレコード301に関連付けられたユーザ101に連絡する際に使用するための情報を含み得る。連絡先データ306は、ネットワークアドレス、メッセンジャーアドレス、電子メールアドレス、電話番号、テキスト番号、及び/又は同様のもののうちの1つ以上を含み得る。消毒割り当てデータ305は、ユーザ101に割り当てられた領域及び/又は物体に関する情報を含み得る。消毒割り当てデータ305は、消毒ポリシーに従って特定の領域及び/又は物体を消毒する責任を有するユーザ101を識別することができる。消毒割り当てデータ305は、ユーザ101に割り当てられた、領域レコード340及び/又は物体レコード350をリンク及び/又は参照することができる。
【0040】
領域レコード340は、特定の領域、区域、場所、部屋、オフィス、キュビクル及び/又は同様のものに関する情報を含み得る。領域レコード340は、ユーザ341に割り当てられた領域識別子382、領域モデル363、領域消毒モデル365、消毒ポリシー373、物体344、及び/又は同様のものを含み得るが、これらに限定されない。領域識別子382は、領域に関連付けられた一意の識別子(例えば、本明細書に開示される領域識別子182を含み得る。領域識別子382を含む機械可読コードは、本明細書に開示されるように、領域内及び/又はそこに近接して配置され得る。割り当てられたユーザ341は、(本明細書に開示されているように、ユーザレコード301の消毒割り当てデータ305当たり)領域を消毒する責任を有するユーザ101を識別し得る。領域モデル363は、領域の三次元モデル(例えば、本明細書に開示される領域モデル163)を含み得る。領域モデル363は、モデリングエンジン160、ARモデリングユーティリティ、ARモデリングサービス及び/又は同様のものによって構築され得る。いくつかの実施形態では、領域の領域識別子382を含む機械可読コードは、領域内の判定された位置及び/又は場所に配置され得、その結果、本明細書に開示されるように、機械可読コードの使用によって、領域モデル363内の(及び/又はその中の1つ以上の物体344に対して)ISD110の初期位置及び/又は配向を較正することができる。領域消毒モデル365は、本明細書に開示されるように、領域内の部分及び/又は領域の消毒状態及び/又は消毒メトリックに関する情報を含み得る。領域レコード340の消毒ポリシー373は、本明細書で更に詳細に開示されるように、領域に関する消毒ポリシー370へのリンク及び/又は参照を含み得る。物体344は、その領域内に配置された1つ以上の物体344に関する物体レコード350を参照及び/又はリンクし得る。
【0041】
物体レコード350は、物体に関する情報を含み得、物体の一意の識別子、割り当てられたユーザ351、物体モデル367、物体消毒モデル369、及び/又は同様のものを含み得る物体識別子383を含み得るが、これらに限定されない。物体の割り当てられたユーザ351は、消毒ポリシー370に従って物体を消毒することに責任のあるユーザ101を識別し得る(例えば、本明細書に開示される1つ以上のユーザレコード301へのリンク及び/又は参照を含み得る)。物体モデル367は、本明細書に開示されるように、物体の三次元モデルを含み得る。物体消毒モデル369は、本明細書に開示されるように、物体の部分の消毒状態及び/又は消毒メトリックに関する情報を含み得る。領域レコード340の消毒ポリシー373は、本明細書で更に詳細に開示されるように、領域に関する消毒ポリシー370へのリンク及び/又は参照を含み得る。代替的に、物体は、対応する領域レコード340の消毒ポリシー373を継承し得る。
【0042】
領域及び/又は物体の消毒ポリシー370は、領域及び/又は物体が消毒を必要とするかどうかを判定するための情報を含み得、ポリシー識別子371、消毒履歴372、消毒スケジュール374、汚染事象376、1つ以上の消毒特性378及び/又は同様のものを含み得るが、これらに限定されない。ポリシー識別子371は、消毒ポリシー370の一意の識別子を含み得る。消毒履歴372は、領域及び/又は物体が消毒された最後の時間、領域及び/又は物体が消毒されてからの経過時間、及び/又は同様のものなどの、領域及び/又は物体に関する以前の消毒作業に関する情報を含み得る。消毒スケジュール374は、領域及び/又は物体が消毒されるスケジュール(例えば、N時間ごと、毎日、毎週、及び/又は同様のもの)を定義することができる。汚染事象376は、最後の消毒時間から検出された事象に関する情報を含み得、これは、領域及び/又は物体の汚染を生じ得る(消毒スケジュール374に従って生じる通常の汚染を超えて)。汚染事象376は、ユーザ指定事象(例えば、ユーザ消毒要求)、検出された汚染事象、及び/又は同様のものを含むが、これらに限定されない、任意の好適な事象に対応し得る。消毒特性378は、適用する消毒EO放射の波長、強度、及び/又は電力レベルなど、領域及び/又は物体のそれぞれの部分が消毒EO放射に曝露される時間、累積エネルギー及び/又は領域及び/又は物体に対する強度閾値、及び/又は同様のもの等、領域及び/又は物体の消毒に関する情報を含み得る。特定のデータ構造が本明細書に記載されているが、本開示は、この点に関して限定されず、任意の好適な配置及び/又は構成を有する任意の好適なデータ構造の使用によって、それぞれの領域及び/又は物体の消毒に関するデータを維持するように構成することができる。
【0043】
再び
図2を参照すると、消毒マネージャ210は、
図3と共に上述した永続的データを定義、修正、除去、作成、及び/又は他の方法で動作させるための構成インターフェース214を備え得る。構成インターフェース214は、本明細書に開示されるように領域及び/又は物体の登録、登録された領域及び/又は物体に関する消毒ポリシーを定義し、消毒ポリシーに従って登録された領域及び/又は物体を消毒するようにユーザ101A〜Nを割り当てることを提供し得る。領域を登録することは、(例えば、本明細書に開示される領域レコード340の一部として)領域の三次元及び/又はARモデルを非一時的記憶装置212にインポートすることを含み得る。物体を登録することは、(例えば、本明細書に開示される物体レコード350の一部として)物体の三次元及び/又はARモデルを非一時的記憶装置212にインポートすることを含み得る。ユーザ101を登録することは、本明細書に開示されるように、ユーザ101を表現するユーザレコード301を作成することを含み得る。ユーザ101を登録することは、本明細書に開示されるように、1つ以上のISD110A〜Nを登録すること、及び/又はユーザ101がISD110A〜Nを使用することを許可すること、ユーザ101に連絡先情報306を明示すること、などを更に含み得る。領域及び/又は物体に対する消毒ポリシー370を確立することは、消毒スケジュールを定義すること、定義された消毒スケジュールに従って、領域及び/又は物体を消毒するようにユーザ101に割り当てること、及び/又は同様のものを含み得る。消毒ポリシー370を確立することは、領域及び/又は物体内で実行される消毒作業に関する情報、領域及び/又は物体に関する汚染事象376、及び/又は同様のものに関する情報を追跡及び/又は記録するように消毒モニタ216を構成することを更に含み得る。
【0044】
図2は、領域レコード340Aの領域モデル363Aの一実施形態を例示する。領域モデル363Aは、本明細書に開示されるように、領域の三次元及び/又はARモデルを含み得る。領域モデル363Aは、医療検査室の三次元及び/又はARモデルを含み得る。領域モデル363Aは、物体モデル365A〜E(及びそれぞれの物体レコード350として登録される)によって表現され得る複数の物体を含み得る。物体モデル365Aは、検査テーブルの表面に対応し得、物体モデル365Bは、机の表面に対応し得、物体モデル365Cは、医師が使用する椅子に対応し得、物体モデル365Dは、医師が診察する患者が使用する椅子に対応し得、物体モデル365Eは、ドアハンドル(又は他の活性化メカニズム)に対応し得る。領域モデル363A及び/又は物体モデル365A〜Eは、モデリングエンジン160、ARアプリケーション、ARユーティリティ、ARライブラリ、及び/又は同様のものによって構築され得る。領域モデル363A及び/又は物体モデル365A〜Eは、それぞれの領域及び/又は物体レコード340、350として記憶され得る。領域モデル363Aに割り当てられた領域識別子382を含む機械可読コード392は、領域レコード340A内の判定された場所に載置され得る。ISD110は、領域レコード340Aの領域識別子382(例えば、機械可読コード392)を読み出し、領域識別子382の使用によって、領域モデル363A(及び/又は物体モデル365A〜E)を消毒マネージャ210から取り出すように構成され得る。ISD110は、本明細書に開示されるように、領域モデル363A内のISD110の初期位置及び/又は配向を較正するために、機械可読コード392の位置及び/又は配向を使用するように更に構成され得る。いくつかの実施形態では、それぞれの物体モデル365A〜Eの物体識別子を含む機械可読コード393A〜Eが提供され得る。固定物体上の機械可読コード393A及び/又は393Bは、その上の判定された位置に配置され得、したがって、それぞれの物体モデル365A及び365Bに対するISD110の位置及び/又は配向を較正するために使用され得る。移動可能な物体モデル365D〜Eの機械可読コード393C〜Eは、その中の任意の位置に位置決めされ得る(及び/又は、RFIDコードなどの無線コードを含み得る)。機械可読コード393A〜Eは、本明細書で更に詳細に開示されるように、それぞれの物体モデル365A〜Eの消毒状態を追跡するために使用され得る。
【0045】
ユーザ101は、(本明細書に開示されるISD110を使用した)消毒作業において、領域レコード340A及び/又はその中の物体を消毒し得る。ユーザ101は、ISD110の使用によって、領域モデル363A(及び/又はその中の物体)を構築し、及び/又は領域モデル363A及び/若しくは物体モデル365A〜Eを、本明細書に開示されるように消毒マネージャ210と登録することができる。代替的に、又は加えて、ユーザ101は、とりわけ、領域モデル363Aに割り当てられた領域識別子を含む機械可読コード392を読み取るようにISD110を位置決め及び/又は配向することによって消毒マネージャ210から所定の領域モデル363A(及び/又は1つ以上物体モデル365A〜E)を取得するようにISD110を構成し得る。これに応答して、ISD110は、通信ネットワーク102を介して領域モデル363A及び/又は対応する物体モデル365A〜Eを要求し得る。
【0046】
本明細書に開示されるように、ユーザ101は、ISD110を位置決め及び/又は配向して、本明細書に開示されるように物体を消毒EO放射に曝露し得る。ISD110は、とりわけ、領域モデル363A内のISD110の判定された位置及び/又は配向」(及び/又は物体モデル365A〜Eのうちの1つ以上に対する)に基づいて、消毒EO放射を追跡し得る。ISD110は、本明細書に開示されるように、領域モデル363及び/又はそれぞれの物体モデル365A〜Eに関する消毒物体モデル369A〜Eに関する消毒モデル365を維持し得る。ISD110は、消毒モデル367及び/又は消毒物体モデル369A〜Eを消毒マネージャ210に通信し得、これは、消毒モデル367及び/又は消毒物体モデル369A〜Eを非一時的データストア214(対応する領域及び/又は物体レコード340、350内)内に記録し得る。永続的ネットワークアクセス可能な記憶装置内の消毒モデル367及び/又は消毒物体モデル369A〜Eを維持することは、複数の異なるユーザ101(及び/又は複数の異なるISD110)によって実行される消毒作業を可能にし得る。非限定的な一例では、第1のユーザ101Aは、第1のISD110Aの使用によって領域レコード340Aの消毒を開始し得る。第1のユーザ101Aは、物体モデル365Aの消毒を完了し得、物体モデル365B及び/又は物体モデル365Cを部分的に消毒し得る(物体モデル365D〜Eは、未消毒のままである)。対応する消毒物体モデル369A〜Eを
図4に描写している。消毒領域モデル367及び/又は消毒物体モデル369A〜Eは、判定された期間(それぞれの領域及び/又は物体レコード340、350内)、非一時的記憶システム212内に維持され得る。消毒領域モデル367及び/又は消毒物体モデル369A〜Eの使用によって、そのような完了が指定された時間閾値内で(例えば、領域レコード340Aの消毒状態が変化する可能性がある前に)、領域レコード340Aの消毒を完了するために使用され得る。
【0047】
第2のユーザ101Bは、指定された時間閾値(第2のISD110Bの使用によって)領域レコード340Aの消毒を完了するように割り当てられ得る。第2のユーザ101Bは、領域レコード340の割り当てられたユーザ341(及び/又は第2のユーザ101Bのユーザレコード301の消毒割り当てデータ305)に基づいて識別され得る。第2のユーザ101Bは、本明細書に開示されるように、第2のISD110Bを構成して、領域及び/又は物体モデル363、365A〜Eを得ることができる。ISD110Bは、部分的に完成した消毒領域モデル367及び消毒物体モデル369A〜Eを取得するように更に構成され得る。ISD110Bは、部分的に完成した消毒領域モデル367及び消毒物体モデル369A〜Eを組み込むことができ、その結果、第2のユーザ101Bが、第1のユーザ101Aが中断した領域レコード340Aの消毒をピックアップすることができる(例えば、第1のユーザ101Aによって既に被覆されている領域を再消毒することなく)。第2のISD110上で動作するSMC150は、視覚的フィードバック要素179及び/又は命令要素175をユーザに表示し得、これは、既に消毒された物体モデル365A、365B、及び365Cの領域を識別し得る。物体モデル365Cは、その機械可読コード393Cの使用によって、可動物体(椅子)に相関され得、その結果、物体モデル365Cの消毒は、第1の消毒作業が実行されてから椅子が再配置されたかどうかに関係なく、第1のユーザ101Aによって実行された第1の消毒作業から再開し得る。第2のISD110Bは、第2のユーザ101Bが領域レコード340Aの消毒完了するときに、消毒状態及び/又はメトリックを追跡し得、領域レコード340Aの消毒が必要に応じて第3のISD110Cの使用によって、第3のユーザ101Cによって完了し得るように更新された消毒領域モデル367(及び/又は更新された消毒物体モデル369A〜E)を消毒マネージャ210に定期的に送信し得る。領域レコード340Aの消毒が完了したと判定すると、消毒モニタ216は、消毒作業の開始及び/又は完了時間を用いて、領域及び/又は物体レコード340、350の消毒ポリシー370の消毒履歴372を更新し得る。
【0048】
再び
図2を参照すると、消毒モニタ216は、それぞれのISD110A〜Nによって実行される消毒作業に関する情報217を取得し、本明細書に開示されるように、対応する消毒モデル及び/又は消毒物体モデル367、369を記録するように構成し得る。消毒モニタ216は、組織の1つ以上の組織化システム203から汚染事象376に関する情報217を得るように更に構成され得る。本明細書で使用するとき、組織化システム203は、登録された領域及び/又は物体に関する情報を含む、コンピューティング、データ記憶、及び/又は管理システムを指す。組織システム203は、ヘルスケア管理システムを含み得、これは、それぞれの領域で実行される、及び/又はそれぞれの物体の使用によって実行されるヘルスケアサービスに関する情報(例えば、特定の部屋で検査される患者、特定の機器の使用によって実行されるテスト及び/又は同様のものに関する情報)を含み得る。消毒モニタ216は、組織化システム(複数可)203を監視し、監視に応答して1つ以上の汚染事象376を検出し得る。本明細書で使用するとき、汚染事象376は、特定の領域及び/又は物体(例えば、特定の検査室に特定の状態を有する患者の検査)の汚染をもたらし得る事象を指す。そのような事象の検出に応答して、消毒モニタ216は、対応する消毒ポリシー370に汚染事象376を記録し得、これにより、ポリシーエンジン218は、消毒スケジュール374及び/又はその消毒履歴372に関係なく、領域及び/又は物体(複数可)の消毒を開始し得る。いくつかの実施形態では、事象は、1つ以上の固定センサ345の使用によって検出され得る。固定センサ345は、1つ以上の画像キャプチャデバイス、立体カメラ、IRセンサ、及び/又は同様のものを含み得る。固定センサ345は、各表面上のアイテムの領域及び/又は載置へのアイテムの入力を検出するための手段を更に備え得る。固定センサ345は、ネットワークセンサ、RFIDセンサ、バーコードスキャナー、及び/又は同様のものを含み得る。固定センサ345は、潜在的に汚染された品目の入力を検出するように構成され得、それに応じて、消毒モニタ2156は、消毒のポリシーを適宜に調整し得る(例えば、予定された消毒、消毒閾値の増加、及び/又は同様のものの繰り上げ)。
【0049】
ポリシーエンジン218は、とりわけ、対応する領域及び/又は物体の消毒が必要であるかどうかを判定するために、それぞれの領域及び/又は物体レコード340、350の消毒ポリシー370を評価するように構成され得る。ポリシーエンジン218は、その消毒ポリシー370を評価することに応答して、領域及び/又は物体が消毒を必要とするかどうかを判定するように構成され得る。領域及び/又は物体の消毒ポリシー370を評価することは、消毒履歴372、消毒スケジュール374、及び/又は消毒ポリシー370の汚染事象376を検査することを含み得る。ポリシーエンジン218は、領域及び/又は物体が最後に消毒されてから経過した時間が消毒スケジュール374を超える(及び/又は消毒スケジュール374の閾値内にある)ことを示す消毒履歴372に応答して、領域及び/又は物体が消毒を必要とすることを判定し得る。代替的に、又は加えて、ポリシーエンジン218は、最後の消毒作業が実行されたために検出された1つ以上の汚染事象376に基づいて、領域及び/又は物体が消毒を必要とすると判定し得る。
【0050】
ポリシーエンジン218は、必要とされる消毒作業を実行するように選択されたユーザ101A〜Nに指示するために、消毒ポリシー219を生成するように更に構成され得る。ポリシーエンジン218は、本明細書に開示されるように、ユーザレコード301の消毒割り当てデータ305、それぞれの領域レコード340の割り当てられたユーザ341、及び/又はそれぞれの物体レコード350の割り当てられたユーザ351に従って、必要な消毒作業を実行するためにユーザ101A〜Nを選択し得る。ポリシーエンジン218は、スケジューリング及び/又は可用性情報に従って、ユーザ101A〜Nを選択するように更に構成され得る。ポリシーエンジン218は、選択されたユーザ101A〜Nにリマインダを送信するように構成され得、これは、選択されたユーザ101A〜Nに関連付けられたISD110及び/又はコンピューティングデバイス130上に表示され得る。ポリシーエンジン218は、そのユーザレコード301に記録された連絡先データ306に従って、選択されたユーザ101A〜Nにリマインダを送信するように更に構成され得る。ポリシーエンジン218は、特定の領域及び/又は物体に対する、消毒作業に対する優先度を割り当てるように更に構成され得る。消毒作業に割り当てられる優先順位は、とりわけ、最後の消毒作業が実行されてからの経過時間(経過時間の増加の優先度の増加)、領域及び/又は物体がその消毒ポリシーに準拠していない時間、領域及び/又は物体に関する汚染事象376及び/又は同様のものに基づき得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、消毒インターフェースデバイス394は、それぞれの領域内に配置され得る。
図2に例示されるように、消毒インターフェースデバイス394は、領域レコード340A内に載置され得る。消毒インターフェースデバイス394は、コンピューティングデバイスを備え得る(例えば、領域レコード340A内に位置する汎用コンピューティングデバイスによって表示するためのGUIを備え得る)。消毒インターフェースデバイス394は、領域及び/又は物体が、消毒ポリシー370、最後の消毒時間、次の予定された消毒時間、及び/又は同様のものなどの、領域レコード340A及び/又はその中の物体の消毒状態を示し得る。消毒インターフェースデバイス394は、消毒ポリシーの非遵守の領域及び/又は物体(複数可)の近傍で人に通知及び/又は警告するように更に構成され得る。消毒インターフェースデバイス394は、非遵守を示す警告メッセージ(及び/又は警告通知音を生成する)を表示し得る。通知の重篤度は、必要とされる消毒作業の優先度に従って設定され得る(及び/又は汚染事象376は、消毒作業の必要性を生じさせる)。
【0052】
図5Aは、本明細書に開示されるISDの別の実施形態を描写している。
図5の実施形態は、専用ISD(SISD)510の実施形態を例示している。SISD510は、特定の種類の物体の消毒のために構成され得る。SISD510は、キーボード502、マウス503、マウスパッド504及び/又は同様のものの入力/出力デバイス(複数可)の消毒のために構成され得る。SISD510は、1つ以上の垂直支持部材(左右の支持部材512及び513)によって支持される実質的に水平なクロス部材511を備え得る。1つ以上のエミッタ524は、水平クロス部材511の下部部分に配置され得る。エミッタ524は、下方方向に消毒EO放射を放出するように配向されてもよい(例えば、水平クロス部材511の下の領域を被覆するように)。SISD510の前側及び後側部分は開放され得、そのため、エミッタ524は、約265〜285nmの波長及び比較的低い強度のEO放射を発生させるように構成され得る。したがって、SISD510の下から反射及び/又は拡散された消毒EO放射は、人間の曝露に有害でない可能性がある。更に、水平クロス部材511及び/又は支持部材512及び513の内表面は、消毒EO放射を吸収するように、及び/又は別の方法で、標的領域514の外側で反射及び/又は拡散される消毒EO放射の量を最小化するように構成され得る。SISD510は、コンピューティングデバイスモニタ504などのコンピューティングデバイスコンポーネントのためのスタンド及び/又は支持を果たすように構成され得る。
【0053】
SISD510は、エミッタ524を選択的に活性化させる(例えば、エミッタ524を電源126に選択的に結合する)ように構成され得るコントローラ522を備え得る。SISD510のHMIコンポーネント526は、ユーザが消毒作業を実行することを可能にするように構成され得る。本明細書で使用するとき、消毒作業を実行することは、判定された期間にわたってエミッタ524を活性化するように、SISD510を構成することを含み得る。
【0054】
コントローラ522は、1つ以上の感知デバイスに通信可能に結合され得、これには、1つ以上の圧力感知デバイス541、画像キャプチャデバイス544、及び/又は配向感知デバイス543を含み得るが、これらに限定されない。圧力感知デバイス541は、支持部材512及び/又は513が実質的にレベルの表面501上に載置されているかどうかを感知するように構成され得る。コントローラ522は、支持部材512及び/又は513のうちの1つ以上が表面501に確実に結合されていないことを示す圧力感知デバイス(複数可)541に応答して、エミッタ524の活性化を無効にするように構成され得る。配向感知デバイス543は、SISD510の配向を判定するように構成され得る(加速度計、ジャイロスコープ、MEMデバイス、及び/又は同様のものを含み得る)。コントローラ522は、SISD510が
図5Aに例示される下方向きの配向以外の配向にあることを示す配向感知デバイス543に応答して、エミッタ524の活性化を無効にするように構成され得る。画像キャプチャデバイス544は、水平部材511(及びエミッタ524)の下の領域に対応するFOVを有する画像データをキャプチャするように構成され得る。画像キャプチャデバイス544は、キーボード502、マウス503、マウスパッド504、及び/又は標的領域514内の他の許可された物体の存在を検出するように構成され得る。画像キャプチャデバイス544は、標的領域514内の無認可の物体を検出するように更に構成され得る。これに応答して、コントローラ522は、無認可の物体が除去されるまで、エミッタ524の活性化を無効にし得る。いくつかの実施形態では、SISD510は、
図2の消毒マネージャ210などの消毒管理システムに通信可能に結合され得る。SISD510は、感知デバイス541、543、及び/又は544のうちの1つ以上によって取得されたセンサデータを、消毒マネージャ210(又は他のコンピューティングシステム)に通信し得る。これに応答して、消毒マネージャ210は、センサデータを評価し、評価に基づいてエミッタ524の活性化を可能にするかどうかを判定することができる。
【0055】
いくつかの実施形態では、キーボード502、マウス503、マウスパッド504、及び/又は同様のものなどの認可された物体は、それぞれの物体識別子を割り当てられ得る。物体識別子は、それぞれの物体上に配置された機械可読コードで具現化され得る。本明細書に開示されるように、機械可読コードは、QRコード、画像、画像パターン、無線周波数識別子(RFID)、信号(例えば、ネットワーク信号、NFC信号、Bluetooth信号)、及び/又は同様のものを含むが、これらに限定されない、識別子を記録及び/又は提示するための任意の好適な手段を含み得る。コントローラ522は、機械可読コード(複数可)から識別子(複数可)を取得し、かつ/又はエミッタ524の活性化を可能にするかどうかを判定するように構成され得る。コントローラ522は、識別子を検証するように(例えば、識別子がコントローラ522及び/又は消毒マネージャ210に登録されているかどうかを判定するように)構成され得、有効な識別子に関連付けられていない標的領域514内の物体の検出に応答して、エミッタ524の活性化を防止し得る。コントローラ522及び/又は消毒マネージャ210は、ユーザ確認に応答して、及び/又は標的領域514からの無効な物体の除去に応答して、エミッタ524の活性化を可能にするように構成され得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、コントローラ522及び/又は消毒マネージャ210は、領域モニタ550に通信可能に結合され得る。本明細書で使用するとき、領域モニタ550は、部屋、オフィス、キュビクル及び/又は同様のものの特定の領域を監視するように構成されたデバイスを指す。領域モニタ550は、人がSISD510に近接しているかどうかを判定するように構成され得る(動き感知デバイス、EO感知デバイス、赤外線感知デバイス及び/又は同様のものの1つ以上の感知デバイスの使用によって)。コントローラ522及び/又は消毒マネージャ210は、SISD510に近接していないことを示す領域モニタ550に応答して、自動的に消毒作業を実行するように、SISD510を構成し得る。コントローラ522及び/又は消毒マネージャ210は、SISD510に近接した人物を検出することに応じて(SISD510の領域モニタ550、並びに/又は感知デバイス541、543、及び/若しくは544の使用によって)消毒作業を自動的に停止するように構成され得る。
【0057】
コントローラ522及び/又は消毒マネージャ210は、1つ以上の物体(例えば、キーボード502、マウス503、マウスパッド504、及び/又は同様のもの)についての消毒スケジュールを判定し得るSISD510に関する消毒ポリシーを含み得る。SISD510は、そこから読み取られた識別子の使用によって、物体の消毒を追跡し得る。SISD510は、消毒ポリシーに従って、消毒作業を自動的に開始し得る。SISD510のHMIコンポーネント526は、ユーザがSISD510に近接して存在しない間に自動消毒作業が実行され得るように、キーボード502、マウス503、及び/又はマウスパッド504を標的領域514内に載置することをユーザに促すように構成され得る。代替的に、又は加えて、HMIコンポーネント526は、キーボード502、マウス503、及び/又はマウスパッド504のうちの1つ以上の消毒を手動で開始することをユーザに促し得る。HMIコンポーネント526及び/又は消毒マネージャ210は、物体のうちの1つ以上が不適切に位置決めされる場合(例えば、標的領域514の部分的に外側にある場合)、ユーザに通知するように構成され得る。いくつかの実施形態では、通知は、HMIコンポーネント526の使用によって生成される視覚、聴覚、及び/又は触覚アラートを含み得る(ユーザがSISD510に近接している間)。代替的に、通知は、メッセージングシステム(例えば、電子メール、テキストメッセージ、インスタントメッセージ及び/又は同様のもの)を介してユーザに通信され得る。通知(複数可)は、本明細書に開示されるように、とりわけ、物体が最後に消毒されてからの経過時間、汚染事象、及び/又は同様のものに基づき得る、消毒作業の優先度を示し得る。
【0058】
図5Bは、本明細書に開示されるSISD510の別の実施形態を描写している。
図5Bは、水平部材511及び支持部材512及び513を含むSISD510の斜視図を示す。例示の実施形態の詳細を不明瞭にすることを回避するために、コントローラ522、エミッタ524、電源126、及び感知デバイス541、543、及び/又は544が示されていない。いくつかの実施形態では、SISD510のHMIコンポーネント526は、標的領域514に対応する境界523を表示するように構成され得る。境界523は、プロジェクタ、EO放射エミッタ、及び/又は同様のものの使用によって表示され得る。代替的に、又は加えて、境界523は、SISD510の下に載置されたパッド又は他の部材の使用によって示され得る。パッドは、エミッタ524によって生成された消毒EO放射を吸収するように構成され得る。
図5Cは、水平クロス部材511の下部部分に配置されたエミッタ524を示すSISD510の底面図である。
【0059】
図6は、本明細書で開示される、消毒作業を管理するための方法600の一実施形態のフロー図である。工程610は、ISD110の1つ以上のEO放射エミッタ124の位置及び/又は配向を監視することを含み得る。工程610は、エミッタ124に物理的に結合されたモバイルコンピューティングデバイスによって実行され得る。工程610は、物体を含む領域の三次元モデル内のモバイルコンピューティングデバイスの位置及び/又は配向を判定することを含み得る。工程610は、エミッタ124の位置及び/又は配向を時間の関数として監視することを含み得る。
【0060】
工程620は、エミッタ124によって放出されるEO放射への物体のそれぞれの表面の累積曝露を判定する工程を含み得る。工程620は、本明細書に開示されるような1つ以上の消毒メトリック(例えば、累積エネルギー、強度など)を判定することを含み得る。工程620の判定は、本明細書に開示されるように、エミッタ124の監視された位置及び/又は配向に基づき得る。
【0061】
工程630は、工程620で判定された累積曝露を視覚的に表現するように構成されたグラフィックオーバーレイを生成することを含み得る。工程630は、本明細書に開示されるように、ヒートマップ、逆ヒートマップ、及び/又は同様のもののうちの1つ以上を生成することを含み得る。
【0062】
工程640は、物体を含む拡張画像を表示することを含み得る。工程640は、物体を含む画像に、グラフィックオーバーレイをマッピングすることを含み得る。マッピングは、本明細書に開示されるように、とりわけ、画像をキャプチャするために使用されるカメラの視野、物体に対するカメラの位置及び/若しくは配向、並びに/又は同様のものに基づき得る。拡張画像は、モバイルコンピューティングデバイスのディスプレイ上に提示されるGUI内に表示され得る。
【0063】
図7は、本明細書で開示される、デバイスの消毒を管理するための方法の一実施形態のフロー図である。工程710は、本明細書に開示されるように、物体を含む領域の三次元モデルを取得することを含み得る。工程710は、消毒デバイス120に結合されたコンピューティングデバイス130上で動作するモデリングエンジン160によって実行され得る。モデリングエンジン160は、1つ以上のセンサデバイスによって取得されたセンサデータの使用によって、三次元モデルを構築し得る。代替的に又は加えて、工程705は、領域内に配置されたセンサデバイス345などの他の外部センサデバイスによって取得されたセンサデータの使用によって、三次元モデルを構築することを含み得る。
【0064】
工程710は、本明細書に開示されるように、三次元モデル内の第1の消毒デバイスの位置及び/又は配向を監視することを含み得る。工程720は、本明細書に開示されるような表面の累積曝露を判定することを含み得る。工程730は、三次元モデル及び/又は第1の消毒デバイスによる被覆範囲に関する情報を、第2の消毒デバイスに結合された第2のコンピューティングデバイスに提供することを含み得る。工程740は、第1のエミッタに対応する被覆範囲データを第2のエミッタに対応する被覆範囲データと組み合わせることを含み得る。工程750は、本明細書に開示されるように、組み合わせられた被覆範囲を視覚的に表現するように構成されたグラフィックオーバーレイで拡張画像を表示することを含み得る。
【国際調査報告】