特表2021-526979(P2021-526979A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2021-52697990度自動交換機のスピンドル取付アセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-526979(P2021-526979A)
(43)【公表日】2021年10月11日
(54)【発明の名称】90度自動交換機のスピンドル取付アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B23Q 3/12 20060101AFI20210913BHJP
   B23Q 5/04 20060101ALI20210913BHJP
   B23Q 5/06 20060101ALI20210913BHJP
【FI】
   B23Q3/12 F
   B23Q5/04 520C
   B23Q5/06
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2020-568446(P2020-568446)
(86)(22)【出願日】2019年6月6日
(85)【翻訳文提出日】2021年1月8日
(86)【国際出願番号】US2019035696
(87)【国際公開番号】WO2019236784
(87)【国際公開日】20191212
(31)【優先権主張番号】62/681,441
(32)【優先日】2018年6月6日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】505330332
【氏名又は名称】エアー タービン テクノロジー インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ドッズ,ケンマ
【テーマコード(参考)】
3C016
【Fターム(参考)】
3C016FA31
(57)【要約】
空気スピンドルと共に使用される、新しい取付アセンブリが説明される。この取付アセンブリは、取付カラーの中に挿入してその中で回転可能である、挿入可能な頂部を含む。この挿入可能な頂部は、第1の径を伴う上部ディスク形状部、及び第2の径を伴い上部ディスク形状部に隣接する下部ディスク形状部で形成される。上部ディスク形状部の外周には、その中に形成された溝を有し、上部ディスク形状部及び下部ディスク形状部は、これらを貫通して、この溝に対して垂直に軸方向に形成された通路を有する。取付アセンブリは、挿入可能な頂部の下方に配設されたスリーブをさらに含み、このスリーブは、挿入可能な頂部に対して垂直な側壁を伴う開口部を画定し、この開口部は、スピンドルを保持するようサイズが決められ、スリーブの壁の内側におけるポートは、挿入可能な頂部の通路との流体連通をもたらす開口部を画定する。
【選択部】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気スピンドルと共に使用される、取付アセンブリであって、
取付カラーの中に挿入してその中で回転可能である、挿入可能な頂部であって、第1の径を伴う上部ディスク形状部、及び第2の径を伴い前記上部ディスク形状部に隣接する下部ディスク形状部で形成され、前記上部ディスク形状部の外周には、その中に形成された溝を有し、前記上部ディスク形状部及び前記下部ディスク形状部は、これらを貫通して、前記溝に対して垂直に軸方向に形成された通路を有する、挿入可能な頂部と、
前記挿入可能な頂部の下方に配設されたスリーブであって、前記挿入可能な頂部に対して垂直な側壁を伴う開口部を画定し、前記開口部は、スピンドルを保持するようサイズが決められ、前記スリーブの壁の内側におけるポートは、前記挿入可能な頂部の前記通路との流体連通をもたらす前記開口部を画定し、前記開口部に対して垂直の縁部をさらに備え、前記縁部は、前記開口部と同心で所与の深さを有する弓形状のチャネルを画定し、前記弓形状のチャネルは、前記縁部から離れるよう前記側壁の領域に延びる、スリーブと
を備える、取付アセンブリ。
【請求項2】
前記上部ディスク形状部の前記第1の径は、前記下部ディスク形状部の前記第2の径よりも小さい、請求項1に記載の取付アセンブリ。
【請求項3】
前記側壁は、前記開口部内で前記スピンドルを固定するために、前記側壁に対して垂直の1つまたは複数の穴をさらに画定する、請求項1に記載の取付アセンブリ。
【請求項4】
端部キャップ本体を伴う端部キャップであって、前記端部キャップ本体は、前記挿入可能な頂部を、前記端部キャップに対して360度回転させるのを可能にするよう、前記挿入可能な頂部を受け入れるための、前記端部キャップ本体を貫通する端部キャップ開口部を画定する、端部キャップと、
取付カラー及びカラーアームを伴い、前記取付カラーは、前記端部キャップを受け入れるための、前記取付カラーを貫通するカラー開口部を画定する、カラーと
をさらに含む、請求項1に記載の取付アセンブリ。
【請求項5】
前記挿入可能な頂部を受け入れて、前記カラーに対して360度回転させるのを可能にするよう、前記端部キャップを貫通する端部キャップ開口部を画定するための、外側壁を伴う端部キャップと、
前記挿入可能な頂部の、前記カラーに対する回転量を示すために、前記外側壁に配設されたラジアンスケールと
をさらに含む、請求項4に記載の取付アセンブリ。
【請求項6】
前記取付カラーに連結されたガス入口をさらに備え、
前記取付カラーは、前記ガス入口と前記カラー開口部との間を流体連通する通路をさらに画定する、請求項4に記載の取付アセンブリ。
【請求項7】
前記ガス入口は、ガスを所与の圧力より高くして、前記ガス入口の中に所与の圧力より高く通すよう適応された、チェックバルブを含む、請求項6に記載の取付アセンブリ。
【請求項8】
スピンドルをさらに備える、請求項4に記載の取付アセンブリ。
【請求項9】
前記ガス入口に着脱可能に装着された、空気供給ラインをさらに備える、請求項4に記載の取付アセンブリ。
【請求項10】
前記カラーに着脱可能に装着されたCNC機械をさらに備える、請求項4に記載の取付アセンブリ。
【請求項11】
機械加工システムであって、
スピンドルと、
CNC機械と、
自動交換デバイスと、
ガス供給ラインと、
取付アセンブリであって、
取付カラーの中に挿入してその中で回転可能であり、第1の径を伴う上部ディスク形状部、及び第2の径を伴い前記上部ディスク形状部に隣接する下部ディスク形状部で形成され、前記上部ディスク形状部の外周には、その中に形成された溝を有し、前記上部ディスク形状部及び前記下部ディスク形状部は、これらを貫通して、前記溝に対して垂直に軸方向に形成された通路を有する、挿入可能な頂部と、
前記挿入可能な頂部の下方に配設されたスリーブであって、前記挿入可能な頂部に対して垂直な側壁を伴う開口部を画定し、前記開口部は、前記スピンドルを保持するようサイズが決められ、前記スリーブの壁の内側におけるポートは、前記挿入可能な頂部の前記通路との流体連通をもたらす前記開口部を画定し、前記開口部に対して垂直の縁部をさらに備え、前記縁部は、前記開口部と同心で所与の深さを有する弓形状のチャネルを画定し、前記弓形状のチャネルは、前記縁部から離れるよう前記側壁の領域に延びる、スリーブと
を含む、取付アセンブリと
を備える、機械加工システム。
【請求項12】
前記上部ディスク形状部の前記第1の径は、前記下部ディスク形状部の前記第2の径よりも小さい、請求項11に記載の機械加工システム。
【請求項13】
前記側壁は、前記開口部内で前記スピンドルを固定するために、前記側壁に対して垂直の1つまたは複数の穴をさらに画定する、請求項11に記載の機械加工システム。
【請求項14】
端部キャップ本体を伴う端部キャップであって、前記端部キャップ本体は、前記挿入可能な頂部を、前記端部キャップに対して360度回転させるのを可能にするよう、前記挿入可能な頂部を受け入れるための、前記端部キャップ本体を貫通する端部キャップ開口部を画定する、端部キャップと、
取付カラー及びカラーアームを伴い、前記取付カラーは、前記端部キャップを受け入れるための、前記取付カラーを貫通するカラー開口部を画定する、カラーと
をさらに備える、請求項11に記載の機械加工システム。
【請求項15】
外側壁を伴う端部キャップであって、前記挿入可能な頂部を、前記カラーに対して360度回転させるのを可能にするよう、前記挿入可能な頂部を受け入れるために、前記端部キャップを貫通する端部キャップ開口部を画定するための、端部キャップと、
前記挿入可能な頂部の、前記カラーに対する回転量を示すために、前記外側壁に配設されたラジアンスケールと
をさらに含む、請求項14に記載の機械加工システム。
【請求項16】
前記取付カラーに連結されたガス入口をさらに備え、
前記取付カラーは、前記ガス入口と前記カラー開口部との間を流体連通する通路をさらに画定する、請求項14に記載の機械加工システム。
【請求項17】
前記ガス入口は、ガスを所与の圧力より高くして、前記ガス入口の中に所与の圧力より高く通すよう適応された、チェックバルブを含む、請求項16に記載の機械加工システム。
【請求項18】
前記挿入可能な頂部において軸方向に形成された前記通路には、中に内ネジ及びネジ山が付いたニップルが形成され、圧力ガスが通過し、前記スピンドルを前記スリーブに固定するのを可能にする、請求項11に記載の機械加工システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2018年6月11日に出願された「Ninety Degree Auto Changer Spindle Mounting Assembly」と題する、先行出願の米国仮特許出願第62/681,441号の優先権を主張し、それに関する。記載された説明及び図の全体を含むこの先行出願は、本出願に参照として組み込まれる。
【0002】
本開示は、全体的に機械加工処理に関し、より具体的には、機械加工のための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ数値制御(CNC)機械は、機械加工処理に利用され、コンピュータ制御器を利用する。このコンピュータ制御器は、選択的に金属を取り除くことによって、金属構成要素を製造するために使用される動力機械式デバイスを駆動するための、Gコード命令を一般に読み取る。CNCは、機械の加工エリアにおいて、切削ツールを数値的に指示して補間する。
【0004】
動力機械式デバイスは、空気圧工具(例えばドリル)であることが多く、CNC機械の中に挿入または後退させることによって、CNC機械と連結するよう適合される。空気圧工具またはスピンドルは、手動でCNC機械に連結させる場合があり、または自動工具交換機を利用する場合がある。
【0005】
いくつかの工具は、CNC工具マガジンから利用可能であるが、工具との好適な電力接続を確立し得るよう、交換後に機械を停止させる必要がある。他の工具は、空気圧源に予め接続されているが、手動でCNC機械と係合させなければならない。したがって、CNC機械は一般に、手動による工具の設定、または機械と連結した後で工具との好適な電力リンクを作り出すのを可能にするために、正常な機械加工サイクルの前に停止するようプログラムされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
機械加工のための装置及び方法が提供される。本明細書で説明する例の特徴は、工具の取替処理を向上させながら機械加工を可能にする。これらの特徴はさらに、CNC機械または他の制御デバイスと共に様々なタイプの工具を使用するための、柔軟性をもたらすことができる。
【0007】
今回請求する発明は、工具の取替処理を向上させる、機械加工のための装置及び方法を提供する。本発明はさらに、地面に平行な面上で働く様々なタイプの工具を使用するための、柔軟性をもたらす装置及び方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
より具体的には、開示するのは、空気スピンドルと共に使用される取付アセンブリである。この取付アセンブリは、取付カラーの中に挿入してその中で回転可能である、挿入可能な頂部を含む。この挿入可能な頂部は、第1の径を伴う上部ディスク形状部、及び第2の径を伴い上部ディスク形状部に隣接する下部ディスク形状部で形成される。上部ディスク形状部の外周は、その中に形成された溝を有し、上部ディスク形状部及び下部ディスク形状部は、これらを貫通して、この溝に対して垂直に軸方向に形成された通路を有する。この取付アセンブリは、挿入可能な頂部の下方に配設されたスリーブをさらに含む。このスリーブは、挿入可能な頂部に対して垂直な側壁を伴う開口部を画定し、この開口部は、スピンドルを保持するようサイズが決められる。スリーブの壁の内側におけるポートは、挿入可能な頂部の通路との流体連通をもたらす開口部を画定する。スリーブは、この開口部に対して垂直の縁部をさらに備え、この縁部は、開口部と同心で所与の深さを有する弓形状のチャネルを画定する。この弓形状のチャネルは、縁部から離れるよう、側壁の領域に延びる。
【0009】
1つの例において、側壁は、開口部内でスピンドルを固定するために、側壁に対して垂直の1つまたは複数の穴を、さらに画定する。
【0010】
別の例において、取付アセンブリにおける上部ディスクの第1の径は、下部ディスクの第2の径よりも小さい。
【0011】
さらに別の例において、取付アセンブリは、端部キャップ本体を伴う端部キャップをさらに含む。この端部キャップ本体は、挿入可能な頂部を、端部キャップに対して360度回転させるのを可能にするよう、挿入可能な頂部を受け入れるための、端部キャップ本体を貫通する端部キャップ開口部を画定する。取付アセンブリは、取付カラー及びカラーアームを伴うカラーを含む。この取付カラーは、端部キャップを受け入れるための、取付カラーを貫通するカラー開口部を画定する。
【0012】
異なる例において、取付アセンブリは、貫通する端部キャップ開口部を画定するための外側壁を伴う端部キャップをさらに含み、挿入可能な頂部を、カラーに対して360度回転させるのを可能にするよう、挿入可能な頂部を受け入れる。取付アセンブリは、挿入可能な頂部の、カラーに対する回転量を示すために、外側壁に配設されたラジアンスケールを含む。
【0013】
本開示の、上述及び他の特徴、ならびに利点は、以下の詳細な説明、図、及び添付の特許請求の範囲から、当業者に認識かつ理解される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態による、例示的な機械加工システムの斜視図である。
図2図1のシステムの、別の部分の斜視図である。
図3図1のシステムの、スピンドル及び取付カラーアセンブリの側面図である。
図4図3の取付アセンブリの斜視図である。
図5図4の取付アセンブリの側面図である。
図6図4の取付アセンブリの別の側面図である。
図7】クイック交換アダプタ端部の側面図である。
図8図7のクイック交換アダプタ端部の斜視図である。
図9図7のクイック交換アダプタ端部の底面図である。
図10】異なるクイック交換端部端部アダプタを伴う、図1のシステムにおけるスピンドル及び取付カラーアセンブリの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
必要に応じて、詳細な実施形態が本明細書で開示されるが、開示する実施形態は単に例に過ぎず、以下で説明するシステム及び方法は、様々な形態で具現化され得ることを理解されたい。したがって、本明細書で開示する特定の構造詳細及び機能詳細を、限定としてではなく、単に特許請求の範囲の基礎として、及び当業者に、実質的に任意の適切な詳細構造及び詳細機能において、開示する主題を様々に利用するよう教示するための代表的な基本として、解釈されたい。さらに、本明細書で使用される用語及びフレーズは、限定を意図するものではなく、理解可能な説明を提供することを意図する。
【0016】
本明細書で使用される用語「1つの(a)または(an)」は、1つまたは1つより多いものと定義される。本明細書で使用される用語「複数の(plurality)」は、2つまたは2つより多いものと定義される。本明細書で使用される用語「別の(another)」は、少なくとも2番目以上と定義される。本明細書で使用される用語「含んでいる(including)」及び「有している(having)」は、備えている(すなわちオープン言語)と定義される。本明細書で使用される用語「連結された(coupled)」は、必ずしも直接的ではなく、及び必ずしも機械的ではなくとも、「接続された(connected)」と定義される。
【0017】
用語「空気」は、空気と混合されたオイルを含む、多くの様々なタイプの流体を広範に網羅するよう意図される。様々な材料、または材料の組み合わせを使用して、取付カラーアセンブリ及びその構成要素を構築することができる。例えば、金属、合金、複合材料、プラスチック、セラミック等の材料、及び他の無機材料もしくは有機材料、またはそれらの組み合わせが、使用され得る。
機械加工システム
【0018】
図面、詳細には図1及び2を参照すると、機械加工システムが示され、全体的に参照番号102で表わされる。システム102は、CNC機械などの制御デバイス104、工具用カローセル140、及び1つまたは複数の工具もしくはスピンドル142を含むことができる。制御デバイス104は、命令を入力するためのユーザ入力デバイス106を含むことができる。制御デバイス104は、様々なコンピュータのハードウェア及びソフトウェアを利用して、ワークピースの機械加工処理を実施することができる。本開示は、利用する制御のタイプに基づいて限定することを意図しない。
【0019】
システム102は、スピンドル142と協働するユニバーサルスピンドル取付アセンブリ(USMA)150も有することができ、CNC機械104を用いてスピンドルの自動取替を可能にする。システム102の例示的な実施形態において、スピンドル142は、CNC機械104と工具用カローセル140との間で、後で詳細に説明する自動交換デバイスによって取り替えられる。しかし本開示は、リニアカローセルなどの、USMA150の使用を介してスピンドル142をCNC機械104と接続及び接続解除するための、他の構造及び技術の使用を企図する。
【0020】
図2を参照すると、USMA150は、取付カラーアセンブリ250及び取付ブロックまたはマニフォルド本体200を含むことができる。取付カラーアセンブリ220は、取付カラーアセンブリ230に動作可能に連結され得る。取付カラーアセンブリ230は、示されるようにスピンドル240を地面に平行に保持し、一方で取付ブロックまたはマニフォルド本体200は、CNC機械104に動作可能に連結され得る。ワークピース290は、システム102を用いて機械加工されているよう示される。
90度取付アセンブリ
【0021】
図3は、図1のシステムのスピンドル及び取付カラーアセンブリ240の側面図である。まず上に示されるのは、CNC機械104に機械的に連結される(USMA)150である。次は取付カラー220である。取付カラー220は、頂部側326及び底部側328を含む。取付カラー220は、示されるように頂部側326と底部側328との間を貫通して形成された、カラー開口部324を含む。
【0022】
取付カラー220は、空気入口アセンブリ322とカラー開口部324との間で流体連通する、通路324を含む。空気入口アセンブリ322は、取付カラー330の中に挿入するためのネジ山付き端部323を有する。1つの例において、空気入口アセンブリ322は、バネが装填されたチェックバルブを含む。このチェックバルブは、所与の圧力を上回ると開き、空気などの流動体を空気入口アセンブリ322の中に流す。チェックバルブの使用は、任意の汚れ及び望ましくないごみが、空気入口アセンブリ322に入るのを大幅に軽減させる。これは、切削チップ362を伴う、取付カラーアセンブリ240及びスピンドル360が、工具用カローセルに格納されているとき、ならびに/または使用されていないときに、特に重要である。別の例において、空気は、USMA150自体を通して導かれる(図示せず)。取付カラー220は、カラースリーブ330に機械的に連結される。
【0023】
さらに取付スリーブ330は、以下でさらに説明する取付アセンブリ230を機械的に保持するよう適応される。切削チップ362を伴う先行技術のスピンドル360も示される。本発明は、特定のタイプのスピンドル360に限定されないが、Boca RatonのAIR TURBINE Technologies社から入手可能なスピンドルが、本発明において効果的に作動するよう示される。
【0024】
図4は、図3の取付アセンブリ230の斜視図である。まず上から、取付カラー330の中に挿入するための挿入可能な頂部344が示される。取付アセンブリ230は、取付スリーブ330の内側に回転可能に取り付けられ、360度の円形位置における任意の位置に調節可能である。1つの例において、ラジアンスケール(図示せず)が、取付スリーブ330に対する挿入可能な頂部344の回転角度を示すために、取付アセンブリ230の外側壁に配設される。
【0025】
挿入可能な頂部344は、上部ディスク形状部344及び下部ディスク形状部348を伴って形成され、封止チャネル347の溝を画定する。封止チャネルは、O型リング(図示せず)を含み得る。上部ディスク形状部344の径は、1つの例において、下部ディスク形状部348の径よりも小さい。さらに、上部ディスク形状部344の外周は、その中に形成された溝356を含む。軸方向の空気通路342は、上部ディスク形状部344及び下部ディスク形状部348を含む挿入可能な頂部344を貫通して形成される。軸方向の空気通路342は、図5に示される側面図において破線で示される。
【0026】
次に参照する図5は、図4の取付アセンブリ230の側面図である。取付アセンブリ230の挿入可能な頂部344の下方に配設された、スリーブ352が示される。このスリーブは、側壁360を伴う実質的な円形開口部354を有し、スピンドル360を収容する。側壁360は、軸方向の空気通路342と流体連通するポート364を含む。ポート364は、圧縮空気をスピンドル360に提供するために形成される。軸方向の空気通路342は、USMA150を伴って封止するため、内側壁にO型リング341を含む。軸方向の空気通路342にはさらに、ネジ山付き側壁が形成される。外ネジを伴うニップル343は、軸方向の空気通路342のネジの中にネジ留めされ、圧縮空気が通過すること、ならびにスピンドル360を取付アセンブリ230に固定することを可能にする。任意選択の係止ネジ(図示せず)が、ニップル343に加えて使用され得る。
【0027】
円形開口部354は、軸方向の空気通路342に対して実質的に垂直である。換言すると、この垂直配置は、USMA150に対して90度である。円形開口部354の円周の半分より長く囲むスリーブ352は、円形開口部354に対して垂直の縁部358を含む。縁部358は、円形開口部354と同心の、弓形状のチャネル356を画定する。弓形状のチャネル356は、縁部358から離れるよう、側壁360の領域に延びる深さを有する。
【0028】
図6は、図4の取付アセンブリ230の別の側面図である。縁部358から離れるよう、側壁360の領域に延びる深さを有する、弓形状のチャネル356が示される。内部の弓形状のチャネル366は、側壁360に形成される。内部の弓形状のチャネル366と、弓形状のチャネル356との間は流体連通し、スピンドル360からの排気が、内部の弓形状のチャネル366から弓形状のチャネル356を通過するのを可能にする。
【0029】
図7は、ユニバーサルスピンドル取付アセンブリ(USMA)312などの、クイック交換アダプタ端部310の側面図である。図8は、図7のクイック交換アダプタ端部の斜視図である。812を貫通した複数の開口部802が示される。812を貫通したこれらの開口部802は、ネジ山付きであってよく、取付アセンブリ230を図3の取付スリーブ330の中に保持するために、図4のチャネル347に係合する設定ネジ(図示せず)を有し得る。
【0030】
図9は、図7のクイック交換アダプタ端部の底面図である。
【0031】
図10は、異なるクイック交換端部アダプタ378を伴う、図1のシステムのスピンドル及び取付カラーアセンブリ240の側面図である。切削チップ1040の例も示される。この切削チップ10140は単なる例であり、他の切削チップが本発明の正確な範囲内に企図されることに留意することが重要である。
【0032】
取付カラーアセンブリ240は、様々な金属材料、ならびに有機材料及び無機材料、または複合物を含む非金属材料から組み立てることができる。本明細書で説明する実施形態の例示は、様々な実施形態の構造の全体的な理解をもたらすよう意図され、それらは、本明細書で説明する構造を利用し得る装置及びシステムの、全ての要素及び特徴の完全な説明として役立つようには意図されない。当業者には、上記の説明を考察すると、多くの他の実施形態が明白となろう。構造及び論理の代替ならびに変更が、本開示の範囲から逸脱することなく成され得るよう、他の実施形態が利用され、導出され得る。図も単なる代表的なものであり、縮尺に則っていない場合がある。それらのうち、ある比率は誇張され、一方で他の比率は卑小化され得る。したがって、明細書及び図は、限定ではなく例示として見なされるべきである。そのため、特定の実施形態を本明細書で例示及び説明したが、同じ目的を実現するために計算された任意の配置が、示された特定の実施形態と交換され得ることを理解されたい。本開示は、様々な実施形態の全ての応用または変形を網羅するよう意図される。上記の実施形態の組み合わせ、及び本明細書で具体的に説明しなかった他の実施形態が、上記の説明を考察すると、当業者には明白となろう。したがって、本開示は、本発明を実行するために企図された最良のモードとして開示された、特定の実施形態に限定されないが、本発明は、添付の特許請求の範囲内に収まる全ての実施形態を含むことになる。
図1
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図5
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図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】