(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-527000(P2021-527000A)
(43)【公表日】2021年10月11日
(54)【発明の名称】モバイル・プラットフォーム・システム及びその方法
(51)【国際特許分類】
B62D 63/02 20060101AFI20210913BHJP
【FI】
B62D63/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】37
(21)【出願番号】特願2021-518042(P2021-518042)
(86)(22)【出願日】2019年6月6日
(85)【翻訳文提出日】2021年2月3日
(86)【国際出願番号】US2019035784
(87)【国際公開番号】WO2019236840
(87)【国際公開日】20191212
(31)【優先権主張番号】62/682,145
(32)【優先日】2018年6月7日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520479777
【氏名又は名称】ディディ・ダナー・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】DD Dannar, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132263
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 晴彦
(74)【代理人】
【識別番号】100197583
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 健
(72)【発明者】
【氏名】ゲイリー・ドン・ダナー
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン・ティ・ハン
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・スティーブン・ジェノード
(57)【要約】
作業実施及び/又はエネルギー配給アタッチメントを動作可能に受容するためのモバイル・ワーク・システム及びその方法。 ワーク・プラットフォームは、電力出力デバイスによって電力が与えられ、アタッチメントに電力を供給するための電源を有して成る。プラットフォームは、第1の端部及び概して第1の端端と対向している第2の端部を有する。 第1のアタッチメント・インターフェースは第1の端部に接続され、及び第2のアタッチメント・インターフェースは、第1のアタッチメント・インターフェースと動作可能に実質的に同一であり、第2の端部に接続される。プラットフォームの第1の端部は、第1のステアリング機構も有して成り、第2の端部は第1のステアリング機構と動作可能に実質的に同一である第2のステアリング機構を有して成り、それによりプラットフォームは、それぞれ第1及び第2のステアリング機構によって、第1の方向に進み及び操縦され、第1方向と概して対向する第2の方向に進み及び操縦されるようになっている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業を実施する及び/又はエネルギー出力を提供するための、少なくとも一つのアタッチメントを動作可能に受容するようになっているモバイル・ワーク・システムであって、前記モバイル・ワーク・システムは、
プラットフォーム、
少なくとも一つのエネルギー源、
第1のアタッチメント・インターフェース、
第2のアタッチメント・インターフェース、
第1のステアリング機構、
第2のステアリング機構、及び
少なくとも一つの推進装置、
を有して成り、
前記プラットフォームは、少なくとも一つの動力出力デバイスにより動力を与えられ、第1の部分及び該第1の部分から離隔した第2の部分を規定し、
前記少なくとも一つのエネルギー源は、前記少なくとも一つの動力出力デバイスに動作可能に接続され、
前記第1のアタッチメント・インターフェースは、前記プラットフォームの前記第1の部分に接続され及び前記少なくとも一つのアタッチメントを受容するようになっており、
前記第2のアタッチメント・インターフェースは、前記プラットフォームの前記第2の部分に接続され及び前記少なくとも一つのアタッチメントを受容するようになっており、
前記第1のアタッチメント・インターフェース及び前記第2のアタッチメント・インターフェースは動作可能に実質的に互いに同一であり、
前記第1のステアリング機構は、前記プラットフォームの前記第1の部分に接続され、
前記第2のステアリング機構は、前記プラットフォームの前記第2の部分に接続され、
前記第1のステアリング機構及び前記第2のステアリング機構は、それぞれ前記第1の部分及び前記第2の部分の操縦時に、動作可能に実質的に互いに同一であり、並びに
前記少なくとも一つの推進装置は、ホイール、トラック、ローラー、スキッド、及び連結式脚から成る群から選択される前記プラットフォームに接続され、
前記プラットフォームが、前記プラットフォームの前記第1の部分から通じる第1の方向及び前記プラットフォームの前記第2の部分から通じる第2の方向に前記少なくとも一つの推進装置によって進むようになっており、概して互いに同じ方法で、前記第1のステアリング機構及び第2のステアリング機構によって操縦されるようになっている、
モバイル・ワーク・システム。
【請求項2】
前記少なくとも一つの動力出力デバイスが、ディーゼル・エンジン、ガソリン・エンジン、電気モーター、ポンプ、流体圧モーター、及びハイブリッド動力機器構成から成る群から選択される、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項3】
前記少なくとも一つのエネルギー源が、燃料供給体、バッテリー、蓄圧器、燃料電池、フライ・ホイール・デバイス、太陽電池、及び風力エネルギー・デバイスから成る群から選択される、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項4】
前記プラットフォームに接続された少なくとも一つの特定用途のボディ部分をさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項5】
少なくとも一つのスマート・アタッチメント及び/又は非準拠の旧型のアタッチメントをさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項6】
前記スマート・アタッチメントが、前記エネルギー源及び前記動力出力デバイスの少なくとも一つに接続され、並びに機械的作業を実施すること、電力を提供すること、熱動力を提供すること、及び/又は流体動力を提供することの少なくとも一つの動作を実施するようになっている、請求項5に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項7】
前記非準拠の旧型のアタッチメントが、前記エネルギー源及び前記動力出力デバイスの少なくとも一つに接続され、並びに機械的動作を実施すること、電力を提供すること、熱動力を提供すること、及び/又は流体動力を提供することの少なくとも一つの動作を実施するようになっている、請求項5に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項8】
前記スマート・アタッチメントと通信し、前記スマート・アタッチメントの動作を制御するようになっている、少なくとも一つのアタッチメント制御部をさらに有して成る、請求項5に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項9】
少なくとも一つのスマート・アタッチメント又は非準拠の旧型のアタッチメント、及び少なくとも一つのアタッチメント制御部をさらに有して成り、
前記少なくとも一つのアタッチメント制御部は、前記少なくとも一つのスマート・アタッチメント又は非準拠の旧型のアタッチメントと通信し、前記アタッチメントの前記動作を制御するようになっている、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項10】
前記プラットフォーム、前記スマート・アタッチメント、及び前記非準拠の旧型のアタッチメントの少なくとも一つと通信し、該少なくとも一つを制御するようになっている少なくとも一つのユーザー入力デバイスをさらに有して成る、請求項5に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項11】
ユーザー・インターフェース管理部をさらに有して成り、前記ユーザー・インターフェース管理部は、
前記ユーザー入力デバイス及び前記アタッチメント制御部に接続され、前記アタッチメントがスマート・アタッチメントであるか非準拠な旧型のアタッチメントであるかに関わらず及び前記ユーザー入力デバイス又は前記アタッチメント制御部の再プログラミングを要求することなく、前記ユーザー入力デバイスと前記アタッチメント制御部との間の双方向変換を自動的に提供するようになっており、
前記ユーザー・インターフェース管理部は、ユーザーが前記ユーザー入力デバイスを介してアタッチメントを動作させることを可能にする、請求項10に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項12】
前記少なくとも一つの推進装置が、少なくとも一つの第1の推進装置及び少なくとも一つの第2の推進装置を有して成り、
前記少なくとも一つの第1の推進装置は、ホイール、トラック、ローラー、スキッド、及び連結式脚から成る群から選択される前記プラットフォームの前記第1の部分に接続されており、
前記少なくとも一つの第2の推進装置は、ホイール、トラック、ローラー、スキッド、及び連結式脚から成る群から選択される前記プラットフォームの前記第2の部分に接続されている、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項13】
前記少なくとも一つのエネルギー源が電気エネルギー源であり、並びに
前記第1のアタッチメント・インターフェース及び第2のアタッチメント・インターフェースの少なくとも一方が、前記少なくとも一つのエネルギー源に接続された電気コネクターを有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項14】
前記少なくとも一つのエネルギー源がパワー・レールを有して成る電気エネルギー源である、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項15】
前記少なくとも一つのエネルギー源が電力システム機器構成を有して成る電気エネルギー源である、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項16】
前記少なくとも一つのエネルギー源が、電力取込み及び電力送り出しの少なくとも一方のための電力システム機器構成を有して成る電気エネルギー源である、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項17】
前記少なくとも一つのエネルギー源が電気エネルギー源であり、及び電力テイクオフをさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項18】
流体動力システムをさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項19】
流体動力システムをさらに有して成り、及び前記第1のアタッチメント・インターフェース及び前記第2のアタッチメント・インターフェースの少なくとも一方は前記流体動力システムに接続される流体動力コネクターを含む、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項20】
少なくとも一つの圧力レールを有する流体動力システムをさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項21】
流体動力システム及び該流体動力システムに接続された流体動力が供される動力テイクオフをさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項22】
熱管理システムをさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項23】
前記少なくとも一つのエネルギー源を加熱及び冷却するための熱管理システムをさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項24】
オープン・コマンド・通信バス・システムをさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項25】
前記少なくとも一つのエネルギー源及び前記少なくとも一つの動力出力デバイスの少なくとも一方を制御するようになっている、オープン・コマンド・通信バス・システムをさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項26】
前記少なくとも一つのエネルギー源及び前記少なくとも一つの動力出力デバイスの少なくとも一方のオンボード及びオフボード制御での使用のための、オープン・コマンド・通信バス・システムをさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項27】
オープン・コマンド・通信バス・システム、並びに
前記オープン・コマンド・通信バス・システムと通信するようになっているオペレーター制御をさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項28】
オープン・コマンド・通信バス・システム、並びに
前記オープン・コマンド及び通信バス・システムと有線又は無線通信するようになっているオペレーター制御をさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項29】
ユーザー・インターフェース管理部をさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項30】
複数の機器構成を有するユーザー・インターフェース管理部、
非標準管理用のアダプターを有する前記ユーザー・インターフェース管理部、及び
オンボード制御又は遠隔モビリティ制御と通信するようになっている前記ユーザー・インターフェース管理部をさらに有して成る、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項31】
複数の機器構成を有するアタッチメント通信バスをさらに有して成り、
前記アタッチメント通信バスは、
非標準アタッチメント、
モビリティ制御部、
四輪駆動、
四輪ステアリング、
有線によるモビリティ制御、及び
無線によるモビリティ制御
のために構成された少なくとも一つのアダプターを有する、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項32】
動力管理及び通信バスをさらに有して成り、
前記動力管理及び通信バスは、
構成部品の設置場所に動力を供給する機能、
様々な種類の構成部品に電力を供給する機能、
複数の充電器用アダプター、及び
複数の動力送り出し用アダプターの少なくとも一つを有する、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項33】
エネルギー管理及び通信バスをさらに有して成り、
前記エネルギー管理及び通信バスは、
複数のエネルギー位置及び複数の種類のエネルギーと相互作用する機能、
複数のエネルギー構成部品を操作する機能、及び
複数のエネルギー構成部品の制御のためのアダプターの少なくとも一つを有する、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項34】
車両エネルギー・システム・インテグレーター(VESI)をさらに有して成り、
前記車両エネルギー・システム・インテグレーターは、
前記モバイル・ワーク・システムの適切なコンテンツを検証する機能、及び
前記モバイル・ワーク・システム及び/又は少なくとも一つのアタッチメントによって実施されるタスクのための、所定の性能限界を伝達する機能の少なくとも一方を有する、請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項35】
モバイル・エネルギー・システム・オプティマイザーをさらに有して成り、
前記モバイル・エネルギー・システム・オプティマイザーは、
前記モバイル・ワーク・システムのコンテンツ定義を最適化する機能、及び
前記オンボード又は前記オフボードのタスク・インタープリターである機能の少なくとも一方を有する、
請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項36】
前記プラットフォームの前記第1の部分が前記プラットフォームの第1の端部であり、
前記プラットフォームの前記第2の部分が前記プラットフォームの第2の端部であり、及び
前記プラットフォームの前記第2の端部が、前記プラットフォームの前記第1の端部と対向している、
請求項1に記載のモバイル・ワーク・システム。
【請求項37】
システムであって、
プラットフォーム、
少なくとも一つの動力出力デバイス、
少なくとも一つのエネルギー源、
少なくとも一つの特定用途のボディ部分、
少なくとも一つのスマート・アタッチメント又は少なくとも一つの非準拠の旧型のアタッチメント、
少なくとも一つのプラグラム可能なアタッチメント制御部、
少なくとも一つのプログラム可能なユーザー入力デバイス、及び
ユーザー・インターフェース管理部、
を有して成り、
前記少なくとも一つの動力出力デバイスは、前記プラットフォームを進むようになっており、
前記少なくとも一つのエネルギー源は、前記動力出力デバイスにエネルギーを供給するようになっており、
前記少なくとも一つの特定用途のボディ部分が前記プラットフォームによって運ばれ、
前記少なくとも一つのスマート・アタッチメント又は少なくとも一つの非準拠の旧型のアタッチメントは、前記プラットフォーム及び前記ボディ部分の少なくとも一方に接続され、
前記アタッチメントは、前記エネルギー源又は前記動力出力デバイスに接続され、及び機械的作業を実施する、電力を供給する、熱動力を供給する、又は流体動力を供給するようになっており、
前記少なくとも一つのプラグラム可能なアタッチメント制御部は、前記アタッチメントの動作を制御するための前記アタッチメントと通信し、
前記少なくとも一つのプログラム可能なユーザー入力デバイスは、前記プラットフォーム及び前記アタッチメントの少なくとも一方と通信し該一方を制御するようになっており、
前記ユーザー・インターフェース管理部は、前記ユーザー入力デバイス及び前記アタッチメント制御部に接続され、並びに、
前記ユーザー・インターフェース管理部が、前記アタッチメントがスマート・アタッチメントであるか非準拠の旧型のアタッチメントであるかに関わらず、及びユーザー入力デバイス又はアタッチメント制御部の再プログラミングを必要とせずに、前記ユーザー入力デバイスと前記アタッチメント制御部との間の双方向変換を自動的に提供するようになっており、
前記ユーザー・インターフェース管理部は、ユーザーがユーザー入力デバイスを介してアタッチメントを動作することを可能とする、
システム。
【請求項38】
作業を実施する及び/又はエネルギー出力を提供するようになっているアタッチメントを動作させるための方法であって、該方法は、
少なくとも一つの動力出力デバイスを供すること、
少なくとも一つのスマート・アタッチメント又は非準拠の旧型のアタッチメントを供すること、
少なくとも一つのプログラム可能なアタッチメント制御部を供すること、
少なくとも一つのプログラム可能なユーザー入力デバイスを供すること、
ユーザー・インターフェース管理部を提供すること、及び
前記少なくとも一つのスマート・アタッチメント又は非準拠の旧型のアタッチメントを動作させること、
を含み、
前記少なくとも一つの動力出力デバイスは、少なくとも一つのエネルギーによって動力が供給されるプラットフォームを進むようになっており、
前記少なくとも一つのスマート・アタッチメント又は非準拠の旧型のアタッチメントは、エネルギー源及び/又は動力出力デバイスに接続され、並びに機械的作業を実施し、電力を提供する、熱動力を提供する、及び/又は流体動力を提供するようになっており、
前記少なくとも一つのプログラム可能なアタッチメント制御部は、前記少なくとも一つのスマート・アタッチメント又は非準拠の旧型のアタッチメントと通信し、前記少なくとも一つのスマート・アタッチメント又は非準拠の旧型のアタッチメントを制御するようになっており、
前記少なくとも一つのプログラム可能なユーザー入力デバイスは、前記プラットフォーム、及び前記少なくとも一つのスマート・アタッチメントの少なくとも一方又は非準拠の旧型のアタッチメントと通信し制御するようになっており、
前記ユーザー・インターフェース管理部は、前記ユーザー入力デバイス及び前記アタッチメント制御部に接続され、前記アタッチメントがスマート・アタッチメントであるか非準拠の旧型のアタッチメントであるかに関わらず及びユーザー入力デバイス又はアタッチメント制御部の再プログラミングを必要とせずに、前記ユーザー入力デバイスと前記アタッチメント制御部との間の双方向変換を自動的に提供するようになっている、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2018年6月7日に出願された米国仮出願第62/682,145の利益を主張し、その開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施形態は、とりわけ、複数の作業機器構成(又は構成、又はコンフィギュレーション、又は設定;configuration)が可能なモバイル・ワーク・プラットフォーム(又は移動作業プラットフォーム、又はモバイル作業プラットフォーム;mobile work platform)のシステム及びその方法に関する。
【背景技術】
【0003】
歴史的に、オフロード/オンロード作業車両(又は作業車;work vehicle)は、トラック(又は無限軌道、キャタピラー;track)及び/又はホイール上で、蒸気、石炭、ディーゼル燃料内燃機関によって駆動される機械である。これらの車両は、農業、産業、及び建設目的で使用され、脱穀機、収穫期、トラクター、ローダー、ブルドーザー、フォークリフト、ぺーバー、グレーダー、ダンプトラック、ボーリングマシン、及び掘削機等の機械を含む(まとめて「モバイル・ワーク・マシン(又は移動作業機械;mobile work machines)」と称される)。モバイル・ワーク・マシンは、機械的及び/又は油圧式の付属品と連動し、モバイル・ワーク・マシンが設計された特定の動作を実施し得る。モバイル・ワーク・マシンを駆動するエンジンのサイズ及び設計の最適化が、モバイル・ワーク・マシンの一定の位置(又は固定位置、据え置きの場所;fixed location)にエンジン、オペレーター・ステーション、又はキャブ、及び特定タスクの付属品を有する機器構成を実現させた。その機器構成とは、エンジン又はキャブがモバイル・ワーク・マシンの前方にあり及びタスク機器が後方にあった、又はタスク機器が前方にありエンジンが前方にあるがタスク機器の後方にあった、及びキャブが後方にあった等である。
【0004】
さらに、モバイル・ワーク・マシンの様々な用途の歴史的な発展が、エンド・ユーザーに提供され、時にはカスタマイズされた基準でアタッチメントを取り外して交換することをエンド・ユーザーに委ねてモバイル・ワーク・マシン用の様々な用途を達成する、専用の設計及び単一目的、時には二重目的のモバイル・ワーク・マシンを実現させた。エンド・ユーザーの観点から、モバイル・ワーク・マシンの柔軟性がない点が、幅広い用途を実現するために複数のモバイル・ワーク・マシンを購入する必要をもたらし、それぞれの個々の専用モバイル・ワーク・マシンを必要しない際に実質的に機械を駆動しない中断時間をもたらすことがよくある。
【0005】
従って、複数のモバイル・ワーク・マシンの必要性を低減又は排除して、幅広い用途を達成する柔軟な(又はフレキシブル;flexible)モバイル・システムの必要性がある。
【発明の概要】
【0006】
一実施形態では、本開示は、作業実施及び/又はエネルギー配給(又は供給;delivery)アタッチメントを動作可能に(又は操作上、又は操作的に;operationally)受容する(又は受信する;receiving)ためのモバイル・ワーク、又はプラットフォームのシステム及びそれらの方法を含む。ワーク・プラットフォームは、動力出力デバイス(又は動力出力装置;power output device)によって動力が与えられ、アタッチメントに動力を供給するための電源を有して成る。プラットフォームは、第1の端部及び概して第1の端部と対向している第2の端部を有する。第1のアタッチメント・インターフェースは第1の端部に接続され、及び第2のアタッチメント・インターフェースは、第1のアタッチメント・インターフェースと動作可能に実質的に同一であり、第2の端部に接続される。プラットフォームの第1の端部は、第1のステアリング(又は操縦、又は操作;steering)機構も有して成り、第2の端部は第1のステアリング機構と動作可能に実質的に同一である第2のステアリング機構も有して成り、それによりプラットフォームは、それぞれ第1及び第2のステアリング機構によって、第1の方向に進み(又は推進し;propel)及び操縦され、第1方向と概して対向する第2の方向に進み及び操縦されるようになっている。
【0007】
別の実施形態では、モバイル・プラットフォーム・システム及びその使用のために本明細書に記載されている方法は、少なくとも一つの動力出力デバイス(少なくとも一つのディーゼル・エンジン、ガソリン・エンジン、電気モーター、ポンプ、及び/又は流体圧モーター(又は流体モーター、又は水力原動機、又は油圧モーター;fluid motor)を有して成るがこれらに限定されない)及び少なくとも一つのエネルギー源(少なくとも一つの燃料供給体(又は燃料供給、又は燃料供給器;fuel supply)、バッテリー、蓄圧器(又はアキュムレーター;pressure accumulator)、燃料電池、フライ・ホイール・デバイス、太陽電池、又は風力エネルギー・デバイスを有して成るがこれらに限定されない)によって動力を供給されるプラットフォームを有して成るシステムを含む。少なくとも一つの特定用途の(又は用途特定の、又は用途特化の、又はアプリケーション固有の;application specific)ボディ部分がプラットフォームによって運ばれ、少なくとも一つのスマート・アタッチメント及び/又は少なくとも一つの非準拠の旧型(又は従来型の、又は中古の、又はレガシー;legacy)のアタッチメントが、プラットフォーム及びボディ部分の少なくとも一方に接続される。本明細書で使用されるような「スマート(smart)」又は「スマートさ(smartness)」又はその欠如は、ユーザーのコミュニティによって受け入れられた通信、制御、及び反応のための一連の受け入れ可能な規則(又はルール;rules)に従い、同規則で動作する能力によって、それらの規則が1つ以上の公式基準であるか、1つ以上の商業的定義であるかに関わらず、定義されることを理解されたい。本明細書で使用されるような、「非準拠の旧型のアタッチメント」は、「スマートさ」の欠如が前述の受け入れられた通信、制御、及び反応の規則への準拠の欠如を意味するものであることをさらに理解されたい。アタッチメントは、エネルギー源及び/又は動力出力デバイスに接続され、機械的作業を実施する、電力を提供する、熱電力を提供する、及び/又は流体動力(又は流体圧動力;fluid power)を提供するようになっている。少なくとも一つのアタッチメント制御部は、アタッチメントの動作を制御するためにアタッチメントと通信しており、少なくとも一つの遠隔ユーザー入力デバイス(remote user input device)は、プラットフォーム及びアタッチメントの少なくとも一方と通信し制御するようになっている。ユーザー・インターフェース管理部(又は制御部、又は操作部、又は処理部、又はマネージャー;manager)は、ユーザー入力デバイスとアタッチメント制御部に接続され、アタッチメントがスマート・アタッチメントであるか非準拠の旧型のアタッチメントであるかに関わらず、ユーザー入力デバイス又はアタッチメント制御部の再プログラミングを必要とせずに、ユーザー入力デバイスとアタッチメント制御部との間の双方向変換を自動的に提供するように構成され、上記ユーザー・インターフェース管理部は、ユーザーがユーザー入力デバイスを介してアタッチメントを動作させることができる。
【0008】
本明細書で広く開示されるモバイル・ワーク・システム及びその方法は、別の実施形態において、中央又は略中央に取り付けられ相互接続された電気、電子、機械及び油圧システムを有する(CMS)最適化された電気駆動の柔軟なプラットフォームのモバイル・プラットフォーム・システムを含み、CMSは以下を有する。(a)車両としてモバイル・プラットフォーム・システムの前方又は後方として、どちらの方向(又はどちらかの一方の方向;either direction)にも動作できる機能を有し、(b)既製品又はカスタマイズされた油圧、機械、及び/又はCMSの両側(又はどちらか一方の側;either side)のオペレーター・エリア若しくはキャブに、何時でも柔軟に接続する機能を有し、(c)(一般的な交流(AC)電源接続を含むが、これに限定されない接続を介して)オフボード・システムに電力を供給すること、又は追加のオフボード電動工具及び/若しくはアタッチメントを実施することのどちらか一方のプラグイン電源として機能し、(d)補助動力ユニット(APU)と統合されて、モバイル・プラットフォーム・システム(限定されないが、液体燃料ベースのエンジン、燃料電池、ソーラー・パネル、圧縮空気動力及びAPUの他の形態)に追加の発電機を提供することができ、及び様々なオンボード(又は車内;on-board)及びオフボード(又は車外;off-board)・アタッチメントを補助することができ、(e)車両としてのモバイル・プラットフォーム・システムのバランスをとるためにパッケージ化され、及び蓄積エネルギー容量又は電力伝達機能を増強するためにモバイル・プラットフォーム・システムに搭載された追加のバッテリーで増強されることができる、統合されたバッテリー及び駆動システムを有し、(f)オンボードでのオペレーター制御、遠隔制御を介したオフボード・ドライバー、又は自動制御を有するドライバーレス機器構成によって動作されることができ、(g)以下の(1)〜(3)を備えるソフトウェア制御の車両エネルギー・システム・インテグレーター(Vehicle Energy SystemIntegrator
TM)(「VESI
TM」)。(1)接続アタッチメント、オフボード・ツール、又はシステムにおいて、原動力、オフボード電源のためのバッテリー駆動システムの使用又は油圧、機械的システム若しくはその他の電子機器の使用に関して、モバイル・プラットフォーム・システムの性能を最適化し、又は上記オプション間で変化するようにカスタマイズすることができ、(2)センサー及びソフトウェア等を介して、モバイル・プラットフォーム・システムが配置されている特定のアタッチメント又は使用を認識し、あらゆる必要なオペレーター入力なしでアタッチメント又は使用を最適化することができ(しかしながら、オペレーターによってカスタマイズすることもできる)、及び、(3)車両からグリッド、グリッドから車両、及び車両から車両への動力伝達のための適切なモバイル・プラットフォーム・システム構成部品(又は構成要素、又は構成部分;component)のコンテンツ(又は内容;content)及び構成部品の統合を検証することができる。
【0009】
別の例示的な実施形態では、エネルギー及び動力エコシステムが提供され、モバイル動力及びエネルギー・システムは、モバイル動力及びエネルギー・プラットフォーム上に構築され、実用の(又は有効な又は実現可能な;enabling)/アシスト(又は補助又は促進;facilitating)構成部品である。
【0010】
考慮することができものでかつ階層の下位から上位への順序で、本開示の一実施形態によって期待され(又は考えられ;contemplated)、考えられる全体的な「エコシステム」は、以下を含む。(a)柔軟な組み立て(又は組立物、又は構成、又は構造;composition)のエネルギー貯蔵及び動力取り込み(又はインポート;import)/送り出し(又はエクスポート;export)機能を有して成り、現場で再構成可能なモバイル・ワーク・システム。(b)エネルギー及び動力増強構成部品等、又はそのような、特定のタスクのためのモバイル・ワーク・システムの構成の適切な組み立て(つまり、完全で、必要なパーツ又は構成部品を含む)を保証/検証する可変エネルギー・システム・インテグレーター
TM(VESI
TM)。 (c)モバイル・ワーク・システム・レベルのVESI
TMによって検証されたものが、エネルギーや電力増強構成部品等、又はそのような、特定のタスクのための時間枠全体で最適であることを保証する、モバイル・エネルギー・システム・オプティマイザー
TM(MESO
TM)。(d)モバイル及び/又は固定の動力及びエネルギー貯蔵構成部品を有して成り、モバイル・ワーク・システム又は様々な機器構成を有する複数のモバイル・ワーク・システム等のモバイル構成部品は機器構成の柔軟性を提供する複合発電所(又は原動所;power station)の適切な組み立てを保証/検証する、(ステーション・レベルの)VESI
TM。(e)複合発電所レベルのVESI
TMによって検証されたものが、時間枠全体で、特定のエネルギー/動力用途に最適であることを保証する、複合発電所レベルの(ステーション・レベルの)MESO
TM(f)複合発電所レベルのVESIによって検証されるものが、時間枠、及び/又は特定のエネルギー/動力用途のための複合発電所の相互接続されたネットワーク全体の時間枠の連結にわたって最適であることを保証する複合電力ネットワークレベルの(ネットワークレベル)MESO
TM。(g)複合ステーション・レベルのVESI
TMシステムによって検証される複合ステーションの組み立てが、時間枠、又は複合発電所の相互接続されたネットワークにわたる連結された時間枠、の全体での特定のエネルギー/動力用途に最適であり、当該複合発電所には、複合ステーションから複合ステーション(複数の車両と複数のグリッドポイントを含む、マルチポイント車両間(V2G))にネットワーク内を移動できる、モバイル・ワーク・システムのような、再構成可能なモバイル電力/エネルギー構成部品を有して成る。
【0011】
別の実施形態では、モバイル・ワーク・システムは、少なくとも作業を実施する又はエネルギー出力を提供するようになっている少なくとも一つのアタッチメントを動作可能に受容にするようになっており、上記モバイル・ワーク・システムは電力出力デバイスによって動力を与えられるプラットフォーム及び電力出力デバイスに動作可能に接続されたエネルギー源を有する。プラットフォームは、第1の端部及び概して第1の端部と対向する第2の端部、プラットフォームの第1の端部に接続され、アタッチメントを受け取る(又は受容する;receipt)ようになっている第1のアタッチメント・インターフェース、及びプラットフォームの第2の端部に接続され、アタッチメントを受容するようになっている第2のアタッチメント・インターフェース、を有して成る。第1のアタッチメント・インターフェース及び第2のアタッチメント・インターフェースは、互いに動作可能に実質的に同一である。第1のステアリング機構は、プラットフォームの第1の端部に接続され、第2のステアリング機構は、プラットフォームの第2の端部に接続される。第1のステアリング機構及び第2のステアリング機構は、それぞれ、第1の端部及び第2の端部を操作する(又は操縦;steer)際に、互いに動作可能に実質的に同一である。車輪、トラック、ローラー、スキッド及び連結式脚(又は間接式脚;articulated leg)からなる群から選択される推進装置はプラットフォームに接続され、それによってプラットフォームは、プラットフォームの第1の端部から、又は第1の端に向かって、通じる(又は繋がる、導く;leading)第1の方向及びプラットフォームの第2の端部から、又は第2の端部に向かって、通じる第2の方向に推進装置(又は推進アレンジメント;propulsion arrangement)によって進み、第1のステアリング機構及び第2のステアリング機構によって、概して互いに同一の方法で操縦される。
【0012】
特定の例示的な実施形態では、モバイル・ワーク・システムは、ディーゼル・エンジン、ガソリン・エンジン、電気モーター、ポンプ、流体圧モーター、及びハイブリッド動力機器構成からなる群から選択される動力出力デバイスを有して成り、エネルギー源は、燃料供給体、バッテリー、蓄圧器、燃料電池、フライ・ホイール装置、ソーラー・セル、及び風力エネルギー装置からなる群から選択される。
【0013】
ある実施形態では、プラットフォームに接続された特定用途のボディ部分及びエネルギー源に接続され得る1つ以上のスマート及び/又は非準拠の旧式のアタッチメントをさらに有して成り、動力出力デバイスは機械的作業を実施すること、電力を提供すること、熱動力(又は火力;thermal power)を提供すること、及び流体動力を提供すること、の少なくともいずれかの動作を実施するようになっている。
【0014】
ある実施形態では、スマート・アタッチメント及び/又は非準拠の旧式のアタッチメントと通信しアタッチメントの動作を制御するようになっているアタッチメント制御部、並びにプラットフォーム及びアタッチメントの少なくとも一方と通信し制御するようになっているユーザー入力デバイスを有して成る。
【0015】
さらなる実施形態では、ユーザー入力デバイス及びアタッチメント制御部に接続されたユーザー・インターフェース管理部を有して成り、アタッチメントがスマート・アタッチメントであるか非準拠の旧式のアタッチメントであるかに関わらず、及びユーザー入力デバイス又はアタッチメント制御部の再プログラミングを必要とせず、ユーザー入力デバイス及びアタッチメント制御部との間の双方向変換を自動的に提供するようになっており、さらに、ユーザー・インターフェース管理部は、ユーザーがユーザー入力デバイスを介してアタッチメントを動作することを可能にする。
【0016】
追加の実施形態では、プラットフォームの第1の端部に接続された車輪、トラック、ローラー、スキッド、及び連結脚からなる群から選択される第1の推進装置、及びプラットフォームの第2の端部に接続されたホイール、トラック、ローラー、スキッド、及び連結式脚からなる群から選択される第2の推進装置を有して成る。
【0017】
本開示の他の実施形態では、電気エネルギー源であるエネルギー源、並びにエネルギー源に接続された電気コネクターを有して成る第1のアタッチメント・インターフェース及び第2のアタッチメント・インターフェースを有して成り、エネルギー源はパワー・レール(又は動力レール、又は電力レール;power rail)、電力の取り込み/送り出し、及び/又は電力テイクオフ(又は分岐;take off)のようになっている電力システム機器構成を有して成る。
【0018】
実施形態ではまた、流体動力システムに接続された流体動力コネクター、少なくとも一つの圧力レール、及び/又は流体動力の動力テイクオフ(又はパワー・テイクオフ;power take-offに接続された流体動力コネクターを有して成る、第1のアタッチメント・インターフェース及び第2のアタッチメント・インターフェースの少なくとも一方を含む流体動力システムを有して成る、流体動力システム。
【0019】
いくつかの実施形態では、とりわけ、エネルギー源を加熱及び冷却するための熱管理システムを有して成る。
【0020】
他の実施形態では、CMD/COMMバス・システムとの有線又は無線通信でのエネルギー源、動力出力デバイス、及び/又はオペレーター制御のオンボード及びオフボード制御で使用するために、エネルギー源及び/又は動力出力デバイスを制御するようになっているオープン・コマンド・通信(又はオープン・コマンド及び通信;open command and communication)(CMD / COMM)バス・システムを有して成る。
【0021】
さらに別の実施形態には、複数の機器構成を有し、及び非標準制御用アダプターを有しオフボード制御又は遠隔モビリティ制御と通信するようになっている、ユーザー・インターフェース管理部(UIM)を有して成る。
【0022】
実施形態ではまた、複数の機器構成を有するアタッチメント通信バス、及び下記アダプターの少なくとも何れかを有するようになっており、非標準アタッチメント用アダプター、モビリティ制御部、四輪駆動、四輪ステアリング、有線モビリティ制御、及び無線モビリティ(又は移動;mobility)制御、の少なくともいずれかを有するようになっており、動力管理及び通信バスは構成部品の場所に動力を供給する機能、様々な種類の構成部品に動力を供給する機能、複数の充電器用アダプター、の少なくとも何れかの機能を有する。
【0023】
さらなる実施形態では、複数のエネルギーの設置位置(又は場所;location)及びエネルギーの種類と相互作用する機能、複数のエネルギー成分を操作する機能、複数のエネルギー構成部品制御用アダプターの少なくともいずれかを有するエネルギー管理部及び通信バスを有して成る。
【0024】
さらにさらなる実施形態では、以下の少なくともいずれかを有する車両エネルギー・システム・インテグレーターを有して成る。モバイル・ワーク・システムの適切なコンテンツを検証する機能、及びモバイル・ワーク・システム又は少なくとも一つのアタッチメントによって実施されるタスクの適切な性能限界を伝達する機能及び/ 又は、次の少なくとも一つを備えたモバイル・エネルギー・システム・オプティマイザー:モバイル・ワーク・システムのコンテンツ定義を最適化する機能、及びオンボード又はオフボードのタスク・インタープリター(又は解釈;interpreter)になる機能。
【0025】
本開示のモバイル・プラットフォーム・システムは、スマート・アタッチメントと旧型のアタッチメントの両方を認識して収容する能力、及び真の双方向性を有し、いずれか一方の端部を前、又は後として操作可能であることに加えて、いずれか一方の端部を前、又は後として構成する機能を有する。本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの用途が広い構成の可能性により、最適な使いやすさのために、モバイル・プラットフォーム・システム上又はモバイル・プラットフォーム・システムに接続された構成部品を配置することができる。様々なユーザーのアタッチメントや制御を結び付けるモバイル・プラットフォーム・システムの機能の差別化、つまり、モバイル・プラットフォーム・システムは、既成又はカスタマイズされた油圧式、機械式、及び/又は電気式アタッチメント若しくは制御に対して、電子通信バス、電気及び/又は油圧パワー・レールを介して、事実上いつでも柔軟に接続する機能を有する。これには、標準化されたインターフェース要件に加入し得ない(又は承認し得ない;subscribe)旧式のアタッチメント又は制御、及び/又はCMSの両側のオペレーター・エリア若しくはキャブが含まれる。モバイル・プラットフォーム・システムは、従来の繰り返し並列の専用の電源から負荷の動力/リターン向けのペア(source-to-load power/return pairs) (又は対;pairs)の代わりに、電力バス/レールを含む動力の特徴的な(又は独自の;distinctive)接続/接続性を有する。さらに、モバイル・プラットフォーム・システムには、一元集中されたバルブと繰り返しのソースからロード向け及びロードからタンク向けのペア(centralized valves and repeated source-to-load and load-to-tank pairs)の代わりに、特徴的な油圧動力供給「レール」またはマニホールド供給アタッチメントバルブを有して成る。
【0026】
VESI
TMシステムのモバイル・プラットフォーム・システムは、定期的な自己評価を実施する。モバイル・プラットフォーム・システムがアクティブ化されるごとに、部品表(又はその他の組立シートや仕様)に従ってモバイル・プラットフォーム・システムに取り付けられている全てのものが所定の位置及び適切に作業する順番であることを確認する。 この機能は、モバイル・プラットフォーム・システムが不完全である、誤ったパーツや構成部品が取り付けられている等の場合に動作することから防ぐ。換言すると、モバイル・プラットフォーム・システム自体が、様々なアタッチメント、動作パラメータ等が使用される際に日々又はその日の内に潜在的に変更されやすい機器構成等の、「正しい機器構成」であることを確認することができる。
【0027】
モバイル・プラットフォーム・システムは、略50/50の重量バランスを有し、図に示されているように、運転室はモバイル・プラットフォーム・システムの複数の場所に配置できる。
【0028】
本開示のモバイル・プラットフォーム・システムは、真の双方向方式で動作する、すなわち、従来のトラクターとは対照的に「両手利き」であり、前後に移動することができるが、通常、順方向で最も効率的に動作するように偏る。モバイル・プラットフォーム・システムは永続的であり、「前方」又は「後方」の移動、操縦、及び操作の効率が同一であり、モバイル・プラットフォーム・システムには実際には固有の「前方」又は「後方」の端部がないことを理解されたい。モバイル・プラットフォーム・システムには、同様に順応する両端及び柔軟な構成部品において同じ範囲のステアリング角度と動きで動作する4輪ステアリングを有する。しかしながら、モバイル・プラットフォーム・システムがこの機器構成で製造されている場合、又はある特定の機器構成では、モバイル・プラットフォーム・システムがフォークリフト構成で使用される場合、エンド・ユーザーは一方又は両方の端部を再構成して、停止ブロックが車軸を固定するために追加され得る不整地な構成のように、互いに異なるようにすることができる
【0029】
説明した特徴、機能、及び利点は、様々な例で独立して達成することができ、又はさらに他の例で組み合わせることができ、その詳細は、以下の説明及び図面を参照して見ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本開示の例示的な側面を一般的な用語で説明したため、本開示の概念の様々な特徴及び付随する利点は、参照符号等がいくつかの図全体を通して同じ又は類似の部分を示している、必ずしも原寸に比例して描かれていない添付の図面と組み合わせて検討されて、より十分に評価され、同様によりよく理解される。
【0031】
【
図1】
図1は、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの一実施形態の一例の斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1のモバイル・プラットフォーム・システムの第1の端部側の立面図である。
【
図3】
図3は、
図1のモバイル・プラットフォーム・システムの第2の端部側の立面図である。
【
図4】
図4は、
図1のモバイル・プラットフォーム・システムの側面図である。
【
図5】
図5は、
図1のモバイル・プラットフォーム・システムの上面図である。
【
図6】
図6は、
図1のモバイル・プラットフォーム・システムの底面図である。
【
図7】
図7は、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の斜視図である。
【
図8】
図8は、
図7のモバイル・プラットフォーム・システムの上面図である。
【
図9】
図9は、
図7のモバイル・プラットフォーム・システムの底面図斜視図である。
【
図12】
図12は、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの例示的な実施形態の概略図である。
【
図13】
図13は、本開示の例示的な実施形態のモバイル・プラットフォーム・システムのサブシステムの概略図であり、すなわち、オープン・インターフェース層、プラットフォーム統合ソフトウェア層、及びサプライヤー固有の構成部品のインターフェース層を示している。
【
図14】
図14は、平台型の上面と、側面に配置された区画(又はコンパートメント、又は小部屋;compartment)内の冷却及びパワー・エレクトロニクスを有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図15】
図15は、運転室(又はオペレーター・キャブ;operator cab)に隣接する区画内に冷却システム及び動力システムを有し、運転室がプラットフォーム・ベッド(又は荷台、又は土台、又は台;bed)に隣接する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図16】
図16は、最遠の端部(又は最端部;extreme end)にキャブを有し、冷却システム、キャブに隣接する区画に搭載された電子(又は電子機器;electronics)システム、及び区画に隣接するプラットフォーム・ベッドを有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図17】
図17は、最遠の端部にキャブ、キャブに隣接する冷却システム及び電子システム区画、並びに区画に隣接するプラットフォーム・ベッド上のタンク又は他のコンテナを有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図18】
図18は、キャブに隣接する冷却システム及び/又は電子システム区画を備えた、及び区画に隣接するオープン・シャーシ・レール又はプラットフォームを備えた、狭いキャブを有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図19】
図19は、プラットフォーム・システムの一方の最遠の端部にバケット及び/又はローダーを有し、そのようなバケット/ローダーのアーム間に狭いキャブを備え、キャブに隣接する冷却システム/電子システム区画、及び区画に隣接するオープン・シャーシ・レールを備える、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。本実施形態は、SAEJ2513スキッド操縦付属品インターフェースを備えた付属品を運ぶために装備することができると理解されたい。
【
図20】
図20は、ブーム及び/又はフロント・ローダーを備え、狭いキャブの両側にアームが延在し、キャブに隣接する冷却システム/電子システム区画、及びキャブに隣接するプラットフォーム・ベッドを備える、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。本実施形態は、上記で説明した他の方法で本明細書に開示した他の実施形態に提供できるように、SAEJ2513スキッド操縦付属品インターフェースを備えた付属品を運ぶために装備されていることが理解される。
【
図21】
図21は、プラットフォーム・システムの一方の最遠の端部にある狭いキャブ、狭いキャブに隣接する冷却システム/電子システム区画、及び区画に隣接するカバーを有する長台(又は長い荷台、又は長い床台;long bed)、及び移動(又は可動;mobility)のためのプラットフォームを運ぶトラックを有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図22】
図22は、一方の最遠の端端にキャブ、プラットフォーム・ベッド上の中間(又は中央;midway)に取り付けられたクレーン、及び他方の最遠の端部に冷却システム/電子システム区画を有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図23】
図23は、プラットフォームの一方の最遠の端部にキャブ、中間に取り付けられた冷却システム/電子システム区画、及びそのような区画に隣接するプラットフォーム・ベッドを有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図24】
図24は、プラットフォームの一方の最遠の端部にリフト・マスト、リフト・マストに隣接するプラットフォーム上のキャブ、中間に取り付けられた冷却システム/電子システム区画、及びそのような区画に隣接するダンプ・ベッドを有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図25】
図25は、プラットフォーム・システムの一方の最遠の端部にバケット・ローダーを有し、プラットフォーム・システムはバケット・ローダーの連結アーム間の狭いキャブを有し、キャブに隣接する冷却システム/電子システム区画、及び区画に隣接するダンプ・ベッド、クワッドトラックで運ばれるプラットフォームを有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図26】
図26は、プラットフォームの一方の最遠の端部に狭いキャブ、キャブとカバー付きベッドとの間に配置された冷却システム/電子システム区画、プラットフォームの一方の端部にあるハーフトラックで運ばれ、他方の端部にあるスキー又はスキッドで運ばれるプラットフォームを有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図27】
図27は、補助動力ユニット及び動作ステーション、中間に取り付けられた冷却システム/電子システム区画、及びそのような区画に隣接するプラットフォーム・ベッドを有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図28】
図28は、一方の最遠の端部に隣接するプラットフォーム・ベッド及び他方の最遠の端部に隣接する別のプラットフォーム・ベッド、双方のプラットフォーム・ベッドとの間の中間に取り付けられた冷却システム/電子システム区画を有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図29】
図29は、中間に取り付けられた冷却システム/電子システム区画、プラットフォームの両端に隣接する覆われたプラットフォーム・ベッド部分、遠隔制御されるモバイル・プラットフォーム・システムを有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図30】
図30は、中央に取り付けられた冷却システム/電子システム区画、プラットフォームの両端に隣接する覆われたプラットフォーム・ベッド、プラットフォーム、及びプラットフォームの両端の最遠の端部を超えて延在する付属品区画、及び最大電力点追従(MPPT)電子機器、急速充電電気自動車供給装置(EVSE)、及び1つ以上の光起電装置の接続バッテリーバフ及び/又は風力充電ステーションで使用するその他の装置を含む、付属品キャビネット等を有する、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
【
図31】
図31は、左端の列内の、それぞれの行自体に、車両レベル・システムを示しており、特定のシステムのために個別に又は集合的に組み合わせることができるサブシステム/バリエーションがそのような各行中の右側に示されている、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの他の例示的な実施形態の概略図である。
【
図32】
図32は、左端の列内の、それぞれの行自体に、システム・レベル・システムを示しており、特定のシステムのために個別に又は集合的に組み合わせることができるサブシステム/バリエーションがそのような各行中に右側に示されている、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの他の例示的な実施形態の概略図である。
【
図33】
図33は、入力ごと/制御部ごとの使用を介する分散型ユーザー・インターフェース管理部を示している、本開示の例示的な実施形態モバイル・プラットフォーム・システムのサブシステムの概略図である。
【
図34】
図34は、ユーザー入力デバイス、アタッチメント制御部、動力原、及びエネルギー貯蔵デバイスに関する柔軟性を反映する一般的なアーキテクチャを示している、本開示の例示的な実施形態モバイル・プラットフォーム・システムのサブシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本開示の実施例は、本開示の全実施例ではないがいくつかの実施例が示されている、添付の図面を参照して、以下により十分に記載される。実際に、本開示の様々な例示的な態様が、多くの異なる形態で具体化され得て、本明細書に記載の実施例に限定されると解釈されるべきでない。むしろ、これらの実施例は、本開示が十分及び完全であり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。同様の参照番号は、全体を通して同様の要素に言及している。
【0033】
ここで
図1〜6を参照すると、本開示のモバイル・プラットフォーム・システム100の一実施形態が示されている。本特定の実施形態では、モバイル・プラットフォーム・システム100は、モバイル・プラットフォーム・システム100上部を囲むカバーとともに示されている。
図7〜11に示されているような別の機器構成では、カバーはない。
図14〜30は、モバイル・プラットフォーム・システム100の多数の他の実施形態を示す。しかしながら、本明細書で開示されるモバイル・プラットフォーム・システム100の多数の変形を有していても、そのような変形は例示のみを目的としており、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。モバイル・プラットフォーム・システム100は本明細書で示されていないが本開示の範囲内にある多数の他の機器構成をとる。
【0034】
図1を参照すると、少なくとも一つのアタッチメントを動作可能に受信するようになっているモバイル・ワーク・システム100の一実施形態が示されている。モバイル・ワーク・システム100はプラットフォーム100を有して成り、プラットフォーム100は少なくとも一つの動力出力デバイス112(
図12)によって電力が供給される構造的支持フレームを有して成り得る、又は成り得ない。少なくとも一つのエネルギー源114は、動力出力デバイス112に動作可能に接続されている。
【0035】
プラットフォーム110は、第1の端部116、及び第1の端部116と対向する第2の端部118とを規定する。第1のアタッチメント・インターフェース120は、プラットフォーム110の第1の端部116に接続され、少なくとも一つのアタッチメントA(例えば
図19)を受容するようになっている。第2のアタッチメント・インターフェース122は、プラットフォーム110の第2の端部118に接続され、アタッチメントAも受容できるようになっている。第1のアタッチメント・インターフェース120及び第2のアタッチメント・インターフェース122は、それぞれ、互いに動作可能に実質的に同一である。すなわち、ある意味で「両手利き(ambidextrous) 」又は「永続的(又は世俗的;secular)」であり、アタッチメントAは、インターフェース120及びインターフェース122両方に対するアタッチメント間に有意差なしにインターフェース120又はインターフェース122に取り付けられることができる。上記のように、モバイル・ワーク・システム100の本オムニ・アタッチメント(又は全アタッチメント;omni-attachment)機能は、システム100の「前方の」又は「後方の」端部がないという点で、システム100は非常に用途が広い。
【0036】
システム100の各々の端部116、118は、ステアリング機構を有して成り、各々のステアリング機構は互いと比較して実質的に同じ範囲の運動又は弧を介して回転し得るという点で、そのような各ステアリング・システムは、実質的に互いに同一である。 それ以外の点では、同じ方法で同じ程度に操作できる。より具体的には、システム100の第1の端部116は、プラットフォーム110の第1の端部に接続された第1のステアリング機構124、及びプラットフォーム110の第2の端部118に接続された第2のステアリング機構126とを有して成る。少なくとも一つの推進装置M(
図6)がシステム100に設けられており、プラットフォーム110に取り付けられる。推進装置Mは、車輪128、トラック130(
図21)、スキッド132(
図26)、ローラー(図示せず)、連結式歩行脚(図示せず)、及び/又は前述の組み合わせ(
図12)等の様々なモード又は機器構成のいずれかであり得る。
【0037】
したがって、モバイル・ワーク・システム100の上記の実施形態の上述の構造を考えると、プラットフォーム110は、推進装置Mによって、プラットフォーム110の第1の端部116に向かう第1の方向及び/又はプラットフォーム110の第2の端部118に向かう第2の方向に進み得て、並びに第1のステアリング機構124及び第2のステアリング機構116によって、概して互いに同一の方法で操縦することができる。
【0038】
図12に示されているように、モバイル・ワーク・システム100は、ディーゼル・エンジン、ガソリン・エンジン、電気モーター、ポンプ、流体圧モーター、及び/又はハイブリッド動力機器構成を有して成る群から選択される少なくとも一つの動力出力デバイス114を有して成る。さらに、少なくとも一つのエネルギー源114にはモバイル・ワーク・システム100が設けられており、そのようなエネルギー源114は、
図12に示される燃料供給体、バッテリー、蓄圧器、燃料電池、フライ・ホイール装置、太陽電池及び/又は風力エネルギー装置のような、燃料供給体を含む。
【0039】
さらに、モバイル・ワーク・システム100は、1つ以上の特定のタスクのための特定用途となる、又は変化し易い(又は移り気な;variable)用途を有する一般的な実用機器構成の、少なくとも一つのボディ部分144(
図12)を有して成り得る。
【0040】
さらに、システム100は、少なくとも一つのアタッチメントA、又は146(
図7)を有して成り得て、そのようなアタッチメント146又はその構成部品は、「スマート」であり得て、及び/又はアタッチメント146は、部分的又は全体に非準拠の旧型の特性であり得る。上記のように、本明細書で使用される「スマート」又は「スマートさ」又はその欠如は、ユーザーのコミュニティ、標準化団体等によって受け入れられるおよび/又は業界またはそのサブセット内で対応の制定されたコースのコースを通じて認識される、コミュニケーション、制御、及び反応のための一連の受け入れ可能な規則に従い、同規則で動作する能力によって、それらの規則が1つ以上の公式基準であるか、1つ以上の商業的定義であるかに関係なく定義される。本明細書で使用されるような、「非準拠の旧型の」アタッチメント又は特徴は、「スマートさ」の欠如が、前述の受け入れられた通信、制御、及び反応の規則への準拠の欠如を意味するものであることをさらに理解されたい。アタッチメント146は、エネルギー源142に接続され、電力出力デバイス112は機械的仕事を実施する、電力を提供する、熱電力を提供する、及び/又は流体動力を提供する少なくとも一つの動作を実施するようになっている。
【0041】
モバイル・ワーク・システム100はまた、1つ以上のアタッチメント146と通信する少なくとも一つのアタッチメント制御部148(
図12)を有して成り、そのようなアタッチメント146の動作を制御するようになっている。
アタッチメント制御部148は、スマート・アタッチメント146を制御するだけでなく、非準拠の旧型のアタッチメント146も制御するために動作可能となっている。少なくとも一つのユーザー入力デバイス150には、プラットフォーム110及び/又は1つ以上のアタッチメント146と通信し、制御するようになっているシステム100が設けられており、ユーザー・インターフェース管理部152(
図13)は、ユーザー入力デバイス150及びアタッチメント制御部148に接続され、使用されているアタッチメント146がスマート・アタッチメント又は非準拠の旧型のアタッチメントであるかに関わらず、ユーザー入力デバイス150又はアタッチメント制御部148の再プログラミングを必要とせずに、ユーザー入力デバイス150とアタッチメント制御部148との間の双方向変換を自動的に提供するようになっている。換言すると、ユーザー・インターフェース管理部152は、ユーザーが、モバイル・ワーク・システム100に配置され得る、又はモバイル・ワーク・システム100から離れ得る、ユーザー入力デバイス150を介して1つ以上のアタッチメント146を動作することを可能にする。さらに、ユーザー入力デバイス115は、必要に応じて、及び/又は事情の許す限り、有線又は無線でユーザー・インターフェース管理部152に接続することができる。
【0042】
一実施形態では、モバイル・ワーク・システム100は、推進装置Mを有し、当該推進装置Mは少なくとも一つの第1の推進装置(154)(propulsion arrangement)及び少なくとも一つの第2の推進装置(156)を有して成る。そのような各々の推進装置154、156は、様々な推進装置Mに関して上記のような様々な原動装置(motive arrangement)、すなわち、車輪、トラック、ローラー、スキッド、連結式脚等(
図12)から選択され得る。特定の実施形態では、第1の推進装置154は、プラットフォーム110の第1の端部116に接続され、第2の推進装置156は、プラットフォーム110の第2の端部118に接続さ得る。
【0043】
例示的な一実施形態では、エネルギー源114は、バッテリー、発電機、燃料電池、コンデンサー装置及び/又は圧電電気構成(図示せず)等の電気エネルギー源であり、エネルギー源114への電気コネクター(図示せず)を有して成る第1のアタッチメント・インターフェース120及び第2のアタッチメント・インターフェース122の少なくとも一方を有して成る。また、特定の実施形態のエネルギー源114は、電気エネルギー源である、パワー・レール158(
図13、33、及び34)を有して成る。さらに、エネルギー源114は、電力機器構成(図示せず)を有して成り得て、電力受け取り及び/又は電力送り出しするようになり得て、その結果、モバイル・ワーク・システム100は、動力供給機(power provider)となり得て、外部ユーザー、受取者等に動力出力を提供し得て、及び/又はシステム100は、動力受取機(power importer)であり得て、交流電源、直流電源等の外部電源によって、及びグリッド動力、ソーラー・パネル(太陽光発電)、風力、水力、原子力、潮力、及び/又は熱差力を含む動力を提供する電源から電力が供給され得る。一実施形態では、システム100及び/又はエネルギー源114は、1つ以上のアタッチメント146に動力を供給することに関して使用するための電力テイクオフ(図示せず)を動作可能に提供することができる。
【0044】
モバイル・ワーク・システム100は、特定の実施形態では、動力出力デバイス及び/又はエネルギー源114に接続された流体動力システム160(
図31)を有して成り得て、そのような流体動力システム160は、第1又は第2のアタッチメントの少なくとも一方を有して成り得て、第1又は第2のアタッチメントは、流体動力が1つ以上のインターフェース120、122に接続された1つ以上のアタッチメント146が設けられ得るような流体動力システム160に接続された流体動力コネクターを有する。流体動力システム160はまた、加圧ヘッダー及び/又はバス分配システムと同様な、加圧流体の複数の出力を可能にするための少なくとも一つの圧力レール162を有して成り得る。さらに、流体動力システム160は、1つ以上のアタッチメント146に動力を供給するために使用することができる流体動力の電力テイクオフを有して成り得る。
【0045】
モバイル・ワーク・システム100はまた、エネルギー源114を加熱及び/又は冷却するための熱管理システム165(
図31)、及び/又は運転室166(
図15)を有して成り得る。
【0046】
モバイル・ワーク・システム100は、電力出力デバイス112及び/又はエネルギー源114を制御するようになっているコマンド・通信(CMD / COMM)バス・システム168を有して成り得る。CMD/COMMバス・システム168は、特定の実施形態において、エネルギー源112及び動力出力デバイス114のオンボード及び/又はオフボード制御で使用するために構成されている。さらに、バス・システム168は、特定の実施形態では、有線又は無線の方法で、動作制御150に接続される。そのようなバス・システム110は、動作制御150とバス・システム168が接続された他の構成部品との間の情報の双方向転送を可能にする。
【0047】
モバイル・ワーク・システム100は、様々な実施形態において、複数の潜在的な機器構成を有し、非標準制御140用アダプターを有するようになっており、また、オンボード及び/又はオフボード、すなわち、遠隔の動作移動制御(remote, operator mobility control)150と通信するようになっているユーザー・インターフェース管理部(UIM)152を有して成る。
【0048】
さらに、アタッチメント通信バス174には、特定の実施形態においてモバイル・ワーク・システム100が設けられており、複数の機器構成を有して成り、及び非標準アタッチメント用アダプター、モビリティ制御部(mobility controller)、プラットフォーム110用の四輪駆動制御部、プラットフォーム110用の四輪ステアリング制御、及び/又はプラットフォーム110用の有線及び無線モビリティ制御を有して成り得る。
【0049】
さらに、モバイル・ワーク・システム100は、様々な設置場所(又は配置場所、又は場所;location)における構成部品に動力を供給する機能、異なるタイプの構成部品及び/又はアタッチメント146に動力を供給する機能、複数の充電器用アダプター、及び/又は複数の動力送り出し用アダプター、を有する動力管理部通信バス176、を有して成ることができる。
【0050】
モバイル・ワーク・システム100はまた、モバイル・エネルギーの設置場所及びエネルギーの種類と相互作用することができ、複数のエネルギー構成部品を操作し(又は処理し;handling)、及び/又は複数のエネルギー構成部品制御のための1つ以上のアダプターを有することができる、エネルギー管理通信バス178を有して成り得る。
【0051】
さらに、モバイル・ワーク・システム100は、モバイル・ワーク・システム100の電力コンテンツ(又は内容;content)を検証し、モバイル・ワーク・システム100又は少なくとも一つのアタッチメント146によって実施されるタスクの適切な性能限界を伝達する能力を有する、車両エネルギー・システム・インテグレーター180(
図32)を有して成り得る。
【0052】
モバイル・ワーク・システム100は、特定の態様において、モバイル・ワーク・システム100のコンテンツ定義を最適化する能力を有し、モバイル・ワーク・システム100のオンボード又はオフボードのタスク・インタープリターである、モバイル・エネルギー・システム・オプティマイザー182(
図32)を有して成り得る。
【0053】
図1に戻ると、プラットフォーム110、タイヤ190を備えたホイール、プラットフォーム110の第1の端部116上のカバー192、及びプラットフォーム110の第2の端部118上のカバー194を有するモバイル・ワーク・システム100の一実施形態が示されている。ハンドルHは、カバー192、194の一方又は両方を選択的に取り外すように作動し得る。カバー192と194の間に配置されるのは、動力デバイス112及び/又はエネルギー源114を囲む区画198、内へのアクセスを可能にするためのハンドルHaを有するヒンジ式アクセスパネル196を有する電力出力デバイス112である。
【0054】
図2及び3は、それぞれ、第1の端部116及び第2の端部118の図であり、それぞれ、第1のアタッチメント・インターフェース120及び第2のアタッチメント・インターフェース122を示している。
図2及び3は、それぞれの端部116、118の各々に配置されたホイール190を選択的に駆動するための車軸198、及びトランスミッション200を示している。
図2及び
図3は、それぞれ、第1のステアリング機構124及び第2のステアリング機構126を示し、第1のステアリング機構124は、プラットフォーム110の第1の端部116に取り付けられ、第2のステアリング機構126は、プラットフォーム110の第2の端部118に取り付けられる。
【0055】
図4は、区画202及び204を有し、区画202が第1の端部116に向かって配置され、区画204が第2の端部118に向かって配置されるモバイル・ワーク・システム100を示す。区画202及び204は、構成部品を駆動および/もしくは制御のため、並びに/または格納のために使用できる。
【0056】
図5は、カバー192と194を有するモバイル・ワーク・システム100、及び動力出力デバイス、エネルギー源114等の構成部品のために内部区画197への空気の流れを可能にする区画197の上部の通気部分206も示している。
【0057】
図6は、モバイル・ワーク・システム100の実施形態の下面を示し、区画202、204の下面、及びスキッドプレート208の図を含む。
【0058】
図7から
図11は、
図1から
図6に示されるモバイル・ワーク・システム100のシステムのバージョン、又はそのような実施形態の別のバリエーションであり得るモバイル・ワーク・システム100の実施形態を示す。プラットフォーム110は、第1の端部116まで延びる第1のプラットフォーム110aと、第2の端部118まで延在するプラットフォーム110bとを有して成ることに留意されたい。部分110a及び110bの上面は、ブラケット、タイ・ダウン、解放可能なクリップ等(図示せず)が、貨物を固定するため、及び/又はキャブ166、アタッチメント146、特定用途のボディ部分144等の構成部品を固定するために取り付けることができるアタッチメント開口部110cを有して成る。
【0059】
上記のように、モバイル・ワーク・システム100は、特定の実施形態において、最終用途製品である。当該最終用途製品は、(a)特定用途であり得る又はあり得ない、及び(b)特定用途のボディ144に含まれ得る又は含まれ得ない、一連のユーザー制御(又はコントロール、又は管理;controls)1を含む。特定用途のボディ144は耐荷重性があり、同ボディにアタッチメント146が取り付けられ、同ボディ自身が(c)基礎的なモバイル動力及びエネルギー・システムから機械的支持、モビリティ(mobility)、動力、及びエネルギー貯蔵/制御部の機能を受容する。基礎的なモバイル動力及びエネルギー・システムは、動力出力デバイス112及びエネルギー源114ならびに(d)幅広い一連のアタッチメント146からの任意の数のアタッチメント146を含み得る。この任意の数のアタッチメント146は、(i)(1つ以上のフレーム部材を有し得る)プラットフォーム110に機械的に取り付けられ得て、(ii)モバイル・ワーク・システム100の構成部品として提供される、エネルギー源114及び/又は1つ以上の流体動力システム160からの動力を受容する及び/又は入力する。ユーザー制御1、特定用途のボディ144、プラットフォーム110、及びアタッチメント(付属品)146との間の関係が、
図12に示されている。この図面では、モバイル・ワーク・システム100の実施形態の様々な配列(permutation)を作り出す、又は図示し得る。例えば、プラットフォーム110は、流体動力、電力、熱動力を有して成ることができ、及び無線又は有線によって制御することができ、必要に応じて、及び/又は状況に応じて、フレーム部材等の機械的支持を有して成ることができる。
【0060】
さらに、(モバイル・ワーク・システム100は、略50/50の重量分布を有するため)付属品146には、進行方向、ステアリング、重心の考慮に関係なく、両手利き又は永続的に第1の端部116及び第2の端部118が設けられる。 従って、ダンプ・ベッド、リフト、クレーン、プラットフォーム等を有して成り得るトラック・ボディ等の付属品を、プラットフォーム110の端部116、118の1つ以上の端部に追加することができる。同様に、ヒッチ及びテールゲート等のフレーム端部付属品が、農業用器具、産業用器具、フォークリフト・マスク、フロント・ローダー、スキッド・ステア・アタッチメント、及び/又は他のアタッチメント146と同様に、両方の端部116、118に同様に設けられ得る。
【0061】
図13に示されているように、モバイル・ワーク・システム100の様々な他の構成部品及び/又はサブシステムが示されている。例えば、ユーザー・インターフェース管理部152は、ディスプレイ1、ディスプレイ2、及び移動(又はモビリティ;mobility)ジョイスティック、アタッチメント1ジョイスティック、アタッチメント2ジョイスティック、アタッチメント3独立デバイス、無線インターフェース、モバイル通信用グローバル・システム(又は汎欧州デジタル移動電話方式;global system for mobile communications)(GSM)とグローバル・ナビゲーション衛星システム(又は全球測位衛星システム;global navigation satellite system)(GNSS)インターフェース、及び/又は非常停止スイッチ(又は電気停止スイッチ;electric stop switch)から入力を受けることができる。さらに、ユーザー・インターフェース管理部172は、シャーシ・ギアボックス管理部、アタッチメント1管理部、アタッチメント2管理部、管理部アダプター3、アタッチメント3管理部、管理部アダプター4、アタッチメント4管理部、及び/又は診断機器(又は装置;equipment)(図中に示されていない)を接続できる診断コネクターからの入力を受けることができる。
【0062】
ユーザー・インターフェース管理部172へのさらなる入力は、動力管理部173、シャーシ油圧動力ユニット(HPU)モーター・インバーター、牽引モーター・インバーター、補助動力ユニット(APU)、充電器/送り出し機(又は輸出機;exporter)インバーター、低電圧(LV)配電モジュール、冷媒圧縮機(REFRC&P)モーター・インバーター、1つ以上の冷却剤ポンプ、高電圧(HV)配電モジュール、及び/又はHPUモーター・インバーターからあり得る。エネルギー管理部はまた、動力管理部173及びユーザー・インターフェース管理部172と通信し得て、エネルギー管理部への入力をし得て、バッテリーパック1、バッテリーパック2、バッテリーパックN、及び/又は燃料タンク1を有して成り得る。さらに、エネルギー管理部175は、HV配電モジュールと通信することができ、HV配電モジュールはHVDC電力バス及び充電器/エキスパート・コンバーターに相互接続できる。さらに、DC電力バスの代わりに、又はDC電力バスに加えて、充電器/送り出し機インバーターが提供され、AC電力バスと通信する。さらに、HPUポンプ・モーターは、HVモーター・インバーターと通信している両方の油圧レール162と通信することができる。
【0063】
本明細書で開示されるモーター・プラットフォーム・システム及びその方法の実施形態には、エンド・ユーザー/OEMオープン・インターフェース層、例えばプラットフォーム統合ソフトウェア層、及びいくつかの実施形態では、アタッチメント146のためのサプライヤー固有の構成機器インターフェース層及び/又は他の製造業者固有の構成部品、が含まれる。
図12に関して、接続図は、プラットフォーム統合管理モデル、すなわち、統合ソフトウェア層とともに、ユーザー・インターフェース管理部172における既製のサプライヤー・ソフトウェア及びユーザー/OEMソフトウェアを有する、ユーザー・インターフェース管理部172、動力管理部173、及びエネルギー管理部175と他の構成部品との間の制御関係を示している。制御アダプター177(
図33)は、アタッチメント制御バス179とアタッチメント3制御部とアタッチメント4制御部との間に存在する。これらの制御アダプター177は、非準拠の旧型のアタッチメントの使用を容易にし、モバイル・ワーク・システム100との完全な互換性を提供する。
【0064】
本開示の方法におけるモバイル・プラットフォーム・システムは、以下を有するエンド・ユーザー/OEMオープン・インターフェースを有して成る。(a)モバイル・アプリケーションの機械的支持のための機械的フレーム・インターフェース(b)アプリケーション/アタッチメント146動力の電源及び流体動力インターフェース(c)エネルギー構成部品又はシステムへのプラットフォームの接続のための機械的、電気的、及び流体インターフェース(d)用途/アタッチメント146の熱管理ニーズをサポートするための熱管理インターフェース 、及び(e)下記(i)〜(iv)の機能を有するオープンな無線又は有線インターフェース(i)プラットフォームのパワー・トレイン及びシャーシ・システムを介してモビリティ機能を提供するコマンドを受け入れる。(ii)エネルギーの受け取り(充電による)を受け入れる、及び/又はプラットフォームの電気及び流体動力供給インターフェースを介して動力を送り出し/供給するコマンドを受け入れる。(iii)プラットフォーム及び接続されたシステムの監視、及び/又はそのようなシステムに関連する問題診断のための情報のユーザー検索のための接続を提供する。(iv)エンド・ユーザー又はOEMによるエンド・ユーザー制御の選択に関して柔軟性がある。
【0065】
このようなインターフェース層は、エンド・ユーザー又はOEMがそれぞれの定義と使用ガイドラインへのアクセスを有するという意味でオープンなコレクション・インターフェースである。従って、エンド・ユーザー及びOEMは、必要に応じて、独自の用途固有及び/又は一般的な実用ボディ144及びアタッチメント146を自由に使用できる。さらに、モバイル・ワーク・システム100の実施形態は、システム100が実際の「前方」又は「後方」の端部を持たないが、その代わりにその意味で両手利き/永続的であるため、エンド・ユーザーが選択したサスペンション/ステアリング・ベアリング・サブフレームを一方又は両方の端部116、118で受け入れるためのオープン・フレームを有して成る。
【0066】
モバイル・ワーク・システム100の実施はエンド・ユーザー制御を含み得ないが、そのオープン・インターフェース・システムは、モバイル・アプリケーションの実施を容易にする。同モバイル・アプリケーションは、特定用途のユーザー・インターフェース管理部172により、通信機能のために個々の入力デバイス又は制御部を再プログラムする必要なしに、エンド・ユーザー又はOEMがユーザー入力デバイス150及びアタッチメント制御部148を組み合わせて一致させることが可能となる、すなわち、ユーザー・インターフェース管理部により必要な双方向変換が供されることで、多様であるが固有のユーザー制御または制御セットが適切となっているものである。ユーザー・インターフェース管理部はエンド・ユーザー又はOEMによってプログラム可能であるため、そのハードウェアはオープン・インターフェースの一部であり、そのソフトウェアは、必要に応じて、それぞれのエンド・ユーザー又はOEM独自(又は専用の;proprietary)にすることができる。ユーザー・インターフェース管理部の特定の実施形態では、その機能はユーザー入力管理部の翻訳機能(又は変換機能、又は変換関数;translation function)を入力ごと、又は制御部ごとのアダプターに配布することで明らか(又は顕在化、又は明白;manifested)になる。オープン・インターフェース規則に準拠した入力デバイスとアタッチメント制御部は、ユーザー・インターフェース制御部エリア・ネットワーク(CAN)又はアタッチメント制御CANバスに直接接続できる。非準拠の旧型のアタッチメント及び/又はアタッチメント制御部用の旧型の入力デバイス等の互換性を欠くアタッチメント146は、互換性を提供するインターフェース・アダプターを介して経路制御(又はルーティング;routing)することによって取り付けることができる。プラットフォーム統合ソフトウェア層の実施は、プラットフォームのモビリティ(又は移動;mobility)、動力、及びエネルギー・システムが互いにどのように相互作用するかを決定する。本質的に、シャーシ/ギア・ボックス制御部は、ユーザーへのモーション・フィードバック情報の流れと同様に、ユーザー入力の要求に対する実質的に全てのプラットフォーム・モビリティ(又は移動;mobility)の応答を制御する。動力管理部は、ユーザー・インターフェース管理部からコマンドを受信してフィードバックを送信し、すべての動力構成部品(モーターとそのインバーター、動力の受け取り/送り出し/分配構成部品、APU等)の監視を含む、すべてのプラットフォームの動力管理部を制御する。動力管理部が動力の流れを管理する方法は、必要に応じて独自のものであり得て、動力源が動力管理部と接続及び通信する方法、つまり、システム100はオープンであり、システム100に受け取るためのすべての動力源がSAE J1772充電器として電動力管理部に表示され、それぞれがパワー・トレイン−CANバス上で個別に識別できることに留意されたい。
【0067】
図33に示されるように、特定の実施形態におけるモバイル・ワーク・システム100は、ユニットごと/制御部ごとのアダプターの使用に対する分散型ユーザー・インターフェース管理部を有して成る。この装置は、動力管理部173に、動力原の設置場所、すなわち、そのような動力源がオンボードであるかオフボードであるかに関わらず、動力源との相互作用の柔軟性を与える。この装置は、動力管理部が、内部燃焼発電機、燃料電池、太陽光発電インターフェース、レベル1直流に対するレベル2交流等の動力源タイプに関係なく、動力源と相互作用する柔軟性を与える。さらに、この装置は、動力管理部の柔軟性が、複数の動力源と同時に相互作用することを可能とする。ソース用のインターフェースを充電するオンボードSAEJ1772が、他の充電インターフェースノードとは異なるパワー・トレイン−CANノード・アドレスを想定する機能を有していない場合、ソフトウェア・アーキテクチャは、目につかないように、対象の充電器のパワー・トレイン−CANアドレスをシフトするための充電器インターフェースCANアダプターの包含(又は含有;inclusion)を提供する。必要に応じて、そのようなシフトは、カナダのオンタリオ州ミシサガにあるアキシオマティック・テクノロジーズ・コーポレーション(Axiomatic Technologies Corporation)が販売している、アキシオマティック(Axiomatic)AX140X00プロトコル・コンバーター等の1:1バス・ルーターを使用して達成し得る。特定の実施形態では、エネルギー管理部は、監視及びバッテリーパック、燃料タンク、ポンプ等のエネルギー構成部品を含む、すべてのプラットフォーム・エネルギー管理を制御する。エネルギー管理部は、動力管理部からコマンドを受信し、動力管理部にフィードバックを送信して、すべてのエネルギー貯蔵構成部品、バッテリーパック、燃料タンク、燃料ポンプ等の監視を含む主要なプラットフォーム・エネルギー管理部を制御する。エネルギー源がエネルギー管理部と接続及び通信し得る方法、すなわちモバイル・ワーク・システム100は、特定の実施形態において、オープンであり、換言すると、システム100に受け入れ又はシステム100から送り出しするためのエネルギーのすべての収納庫(又はリポジトリー;repository)は、バッテリー−CANバス上で別個に識別可能であるようにエネルギー管理部に現れる。安全バックアップの理由のため、エネルギー管理部はエネルギー・フィードバックを監視し、二次/バックアップ・エネルギー源のシャットダウン/シャットオフを実施する権限を有する。この装置により、エネルギー管理部が、オンボード又はオフボード・システム100に関わらず、エネルギー貯蔵構成部品の設置場所に関係なく、エネルギー貯蔵構成部品と相互作用する柔軟性を得る。さらに、この装置により、エネルギー管理部は、関連する動力源の種類に依存する性質を有する複数のエネルギー貯蔵構成部品と柔軟に相互作用できる。例えば、エネルギーが他のエネルギー源CANノードIDと異なるバッテリーCANノード・アドレスを想定する能力を有さない場合、システム100は、そのエネルギー貯蔵デバイスに対して目に見えない形で、そのバッテリーCANアドレスをシフトするようになっているエネルギー貯蔵インターフェースCANを有して成ることを可能にする。
必要に応じて、このようなシフトは、1:1バス・ルーターを使用して、また、例えば、アキシオマティック(Axiomatic)AX140X00プロトコル・コンバーター等を使用して達成し得る。
【0068】
シャーシ/ギア・ボックス制御部、動力管理部、及びエネルギー管理部は全て、インターフェースとプログラミング・ツールは、それぞれのサプライヤー(又は供給者;supplier)独自のものである既製(OTS)の電子制御モジュール内に配置し得る。
しかし、サプライヤーのツールを使用してこれらの電子制御モデルに作製及び/又はダウンロードされたアプリケーション・ソフトウェアは、独自のものであり得て又はあり得ない。
【0069】
図34は、
図33に示されるシステムの別の実施形態であり、
図34は複数の多様なエネルギー貯蔵デバイスと同様に、複数の動力源を備えた一般的なアーキテクチャを示している。
【0070】
サプライヤー固有の構成部品インターフェース層は、モバイル・ワーク・システム100のモビリティ、動力、及びエネルギー・システムがそれらを構成する構成部品とどのように相互作用するかを規定する。事実上すべての構成部品が既製であり得るため、システム/構成部品インターフェースの独自の性質はサプライヤーの裁量に左右される。実際には、これらのシステム/構成部品インターフェースが閉じられて(又はクローズドされて;closed)おり、構成部品インターフェース情報の要求者は、それぞれの構成部品サプライヤーからアクセスする必要がある(たとえ構成部品インターフェースが開いている(又はオープンである;open)ことが公に知られている場合でも)。
【0071】
図14は、平台型の上面228と、側面に配置された区画230内の冷却及びパワー・エレクトロニクスを有する、モバイル・プラットフォーム・システム100aの別の例示的な実施形態を示す。
【0072】
図15は、運転室166に隣接する区画234内に冷却システム及び動力システムを有し、運転室166がプラットフォーム・ベッド236に隣接する、モバイル・プラットフォーム・システム100bの別の例示的な実施形態を示す。
【0073】
図16は、最遠の端部にキャブを有し、冷却システム、キャブに隣接する区画240に搭載された電子システム、及び区画240に隣接するプラットフォーム・ベッドを有する、モバイル・プラットフォーム・システム100cの別の例示的な実施形態を示す。
【0074】
図17は、最遠の端部にキャブ、キャブに隣接する冷却システム及び電子システム区画240、ならびに区画に隣接するプラットフォーム・ベッド上のタンク又は他のコンテナ242を有するモバイル・プラットフォーム・システム100dの別の例示的な実施形態を示す。
【0075】
図18は、狭いキャブ166aを有し、キャブに隣接する冷却システム及び/又は電子システム区画240と、区画に隣接するオープン・シャーシ・レール244又はプラットフォームとを有するモバイル・プラットフォーム・システム100eの別の例示的な実施形態を示す。
【0076】
図19は、プラットフォーム・システムの一方の端部にバケット及び/又はローダー246を有し、そのようなバケット/ローダーのアーム間に狭いキャブを備え、キャブに隣接する冷却システム/電子システム区画、及び区画に隣接するオープン・シャーシ・レールを備えた、本開示のモバイル・プラットフォーム・システム100fの別の例示的な実施形態を示す。この実施形態は、SAEJ2513スキッド・ステア付属品インターフェースを備えた付属品を運ぶために装備できることを理解されたい。
【0077】
図20は、ブーム及び/又はフロント・ローダー248を備え、狭いキャブの両側にアームが延在し、キャブに隣接する冷却システム/電子システム区画、キャブに隣接するプラットフォーム・ベッドを備える、モバイル・プラットフォーム・システム100gの別の例示的な実施形態を示す。この実施形態は、上記で議論され、又は本明細書で開示される他の実施形態に提供され得るように、SAE J2513スキッド・ステア付属品インターフェースを備えた付属品を運ぶために装備されることが理解される。
【0078】
図21は、プラットフォーム・システムの一方の最遠の端部に狭いキャブを有し、狭いキャブに隣接する冷却システム/電子システム区画、及び区画に隣接するカバーを備えた長台を備えた、及びモビリティのためのプラットフォームを運ぶトラック250モバイル・プラットフォーム・システム100hの別の例示的な実施形態を示す。
【0079】
図22は、一方の最遠の端部にキャブ、プラットフォーム・ベッドの中間に取り付けられたクレーン252、及びプラットフォームの他方の最遠の端部に冷却システム/電子システム区画を備えたモバイル・プラットフォーム・システム100iの別の例示的な実施形態を示す。
【0080】
図23は、プラットフォームの一方の最遠の端部にキャブ、中間に取り付けられた冷却システム/電子システム区画、及びそのような区画に隣接するプラットフォーム・ベッドを備えた、モバイル・プラットフォーム・システム100jの別の例示的な実施形態を示す。
【0081】
図24は、プラットフォームの一方の最遠の端部にリフト・マスト254、リフト・マストに隣接するプラットフォーム上のキャブ、中間に取り付けられた冷却システム/電子システム区画、及びそのような区画に隣接しているダンプ・ベッドを有する、モバイル・プラットフォーム・システム100kの別の例示的な実施形態を示す。
【0082】
図25は、プラットフォーム・システムの一方の最遠の端部にバケット・ローダー256を有し、そのようなバケット・ローダーの関節式アーム間に狭いキャブ、キャブに隣接する冷却システム/電子システム構成部品、及び構成部品に隣接するダンプ・ベッド258、クワッドトラック260で運ばれるプラットフォームを有する、モバイル・プラットフォーム・システム100lの別の例示的な実施形態を示す。
【0083】
図26は、プラットフォームの一方の最遠の端部に狭いキャブを有し、キャブとカバー付きベッドとの間に配置された冷却システム/電子システム区画、その一方の端部ハーフトラック262、及びその他方の端部のスキー又はスキッド264で運ばれるプラットフォーム、を有するモバイル・プラットフォーム・システム100mの別の例示的な実施形態を示す。
【0084】
図27は、補助動力ユニット266及びオペレーター・ステーション、中間に取り付けられた冷却システム/電子システム区画268、及びそのような区画に隣接するプラットフォーム・ベッドを備えた、モバイル・プラットフォーム・システム100nの別の例示的な実施形態を示す。
【0085】
図28は、プラットフォーム・ベッドが一方の最遠の端部に隣接し、別のプラットフォーム・ベッドが他方の最遠の端部に隣接し、そのようなプラットフォーム・ベッドの間の中間に取り付けられた冷却システム/電子システム区画268を有する、モバイル・プラットフォーム・システム100pの別の例示的な実施形態を示す。
【0086】
図29は、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図であり、中間に取り付けられた冷却システム/電子システム区画、プラットフォームの両端に隣接する覆われたプラットフォーム・ベッド部分、遠隔管理されるモバイル・プラットフォーム・システムを有する。
【0087】
図30は、本開示のモバイル・プラットフォーム・システムの別の例示的な実施形態の概略図であり、中央に取り付けられた冷却システム/電子システム区画、プラットフォームの両端に隣接する覆われたプラットフォーム・ベッド、プラットフォーム、及びプラットフォームの両端の最遠の端部を超えて延在する付属品区画、及び最大電力点追従(MPPT)電子機器、急速充電電気自動車供給装置(EVSE)、及び1つ以上の光起電装置の接続バッテリーバフ及び/又は風力充電ステーションで使用するその他の装置を含む、付属品キャビネット等を有する。
【0088】
本明細書に記載のシステム及び/又はその方法は、複数の作業機器構成が可能なモバイル・ワーク・プラットフォームを提供する。より具体的には、本明細書で説明するシステム及びその方法は、幅広い用途を達成するために複数のモバイル・ワーク・マシンの必要性を低減又は排除する柔軟なモバイル・プラットフォーム・システムを提供する。
【0089】
本発明の様々な例の特定の特徴は、いくつかの図面に示され、他の図面には示されない場合があるが、これは便宜上のものにすぎない。本発明の原理によれば、図面の任意の特徴は、他の任意の図面の任意の特徴と組み合わせて参照及び/又は主張することができる。
【0090】
この書面による説明は、実施例を使用して、最良のモードを含む様々な例を開示し、任意のデバイス又はシステムの作製及び使用、及び任意の組み込まれた方法の実施を含み、当業者がそれらの実施例を実践できるようにする。特許請求の範囲は、請求項によって定義され、以下に記載に従うことを選択し得る又はし得ない当業者に生じる他の実施例を含み得る;アブラハム(Abraham)らの米国特許第7,603,207号;フォース(Force)の9,648,808;マクガイア(McGuire)の8,593,102;フランケンベルガー(Frankenberger)の9,780,579;クエナー(Kuehner)らの5,521,588;バーガー(Berger)らの6,061,617;オスワルド(Osswald)らの8,602,153;ムチョウ(Muchow)らの7,230,819;及びカスティール(Casteel)の公開特許出願公開番号US2014/285005;マルドーン(Muldoon)らのUS2018/0057004; コンケ(Kohnke)のUS2017/0174092;ミンデマン(Mindeman)のUS2009/0171482;アシュビー(Ashby)のUS2015/0045992;グリーン(Greene)のUS2010/0206354;シュナイダー・エレクトリック(Schneider Electric)のホワイトペーパー20、北米の様々なタイプのAC電源コネクター(Rev.2)、http://www.apc.com/salestools/SADE−5TNRML/SADE−5TNRML_R2_EN.pdf;及びケンタッキー州オーエンズボロのライト・インプルーメント(Wright Implement)の精密AGプロダクト製品(http://www.wrightimp.com/Precision−Ag/Precision−Ag−Product.aspx);ISO 11783、農林業用トラクター及び機械−シリアル制御及び通信データ・ネットワーク(「ISOバス(bus)」又は「ISOバス(BUS)」)、SAE J1939プロトコル(CANbusを含む)に基づく農業業界向けの通信プロトコル、https:/en.wikipedia.org/wiki/ISO_11783。前述の全ての全体が参照により本明細書に組み込まれる。そのような他の例は、それらがクレームの文字通りの言語と異ならない構造要素を有する場合、又はそれらがクレームの文字通りの言語と実質的に異なる同一の構造要素を含む場合、クレームの範囲内にあることを意図している。
【0091】
現在の主題の他の実施形態は、本明細書の考察又は本明細書に開示される主題の実施から当業者には明らかであろう。従って、前述の明細書は、現在の主題の単なる例示と見なされ、その真の範囲は、以下の特許請求の範囲によって定義される。
【国際調査報告】