(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-527457(P2021-527457A)
(43)【公表日】2021年10月14日
(54)【発明の名称】化粧品ディスペンサー
(51)【国際特許分類】
A45D 34/00 20060101AFI20210917BHJP
A45D 34/04 20060101ALI20210917BHJP
【FI】
A45D34/00 510B
A45D34/04 555
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2020-554871(P2020-554871)
(86)(22)【出願日】2019年6月3日
(85)【翻訳文提出日】2020年10月9日
(86)【国際出願番号】KR2019006650
(87)【国際公開番号】WO2019235790
(87)【国際公開日】20191212
(31)【優先権主張番号】10-2018-0065129
(32)【優先日】2018年6月5日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】520382640
【氏名又は名称】オズ ヘルスケア インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ヒヨプ
(57)【要約】
本発明は、肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサーに関し、より詳細には、診断された皮膚状態に応じて適合の化粧品を選択するか組み合わせて適正量の化粧品を利用できるようにするだけでなく、肌診断や化粧品利用に関する情報を体系的に管理できるようにする化粧品ディスペンサーに関する。
本発明による化粧品ディスペンサーは、診断された皮膚の状態に応じて化粧品を排出する化粧品ディスペンサーにおいて、上方に開口されたマガジン装着部が形成され、前記マガジン装着部の下部にこの排出空間が形成され、前記マガジン装着部から前記排出空間につながる排出ホールが形成された本体と、複数のカートリッジ収容部が円形に配列されて形成され、前記マガジン装着部に回転可能に装着されるカートリッジマガジンと、内部に化粧品が充填され、下部に形成された排出口から化粧品が排出されるようにするポンプ手段を有し、前記排出口が下部に向かって立てられて前記カートリッジ収容部のそれぞれに装着される複数のカートリッジと、前記カートリッジマガジンを回転させるように前記本体に備えられたマガジン回転駆動手段と、前記複数のカートリッジのうち1つの排出口が前記排出ホールに位置された状態で前記カートリッジの上端を押圧して前記カートリッジに備えられたポンプ手段を作動させるように前記本体に備えられたポンプ加圧駆動手段と、診断された皮膚状態に応じて複数のカートリッジのうち少なくとも1つ以上の化粧品が排出されるように前記マガジン回転駆動手段と前記ポンプ加圧駆動手段の作動を制御するための制御手段とを含んで構成されることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
診断された皮膚状態に応じて化粧品を排出する化粧品ディスペンサーにおいて、
上方に開口したマガジン装着部が形成され、前記マガジン装着部の下部にこの排出空間が形成され、前記マガジン装着部から前記排出空間につながる排出ホールが形成された本体と、
複数のカートリッジ収容部が円形に配列されて形成され、前記マガジン装着部に回転可能に装着されるカートリッジマガジンと、
内部に化粧品が充填され、下部に形成された排出口から化粧品が排出されるようにするポンプ手段を有し、前記排出口が下部に向かって立てられて前記カートリッジ収容部のそれぞれに装着される複数のカートリッジと、
前記カートリッジマガジンを回転させるように前記本体に備えられたマガジン回転駆動手段と、
前記複数のカートリッジのうちの1つの排出口が前記排出ホールに位置された状態で前記カートリッジの上端を押圧して前記カートリッジに備えられたポンプ手段を作動させるように前記本体に備えられたポンプ加圧駆動手段と、
診断された皮膚状態に応じて複数のカートリッジのうち少なくとも1つ以上の化粧品が排出されるように前記マガジン回転駆動手段と前記ポンプ加圧駆動手段の作動を制御するための制御手段と、を含むことを特徴とする肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサー。
【請求項2】
前記複数のカートリッジのうちのいずれか1つを認識するためのカートリッジ認識手段が備えられ、
前記制御手段は、化粧品を排出しようとするカートリッジの排出口が前記排出ホールに位置するように前記マガジン回転駆動手段の作動を制御することを特徴とする請求項1に記載の肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサー。
【請求項3】
前記カートリッジ認識手段は、前記カートリッジのそれぞれに対応するように前記カートリッジマガジンに形成されたインデックスを認識するインデックス認識センサを備えて構成されることを特徴とする請求項2に記載の肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサー。
【請求項4】
前記インデックスは、前記カートリッジのそれぞれに対応するようにそれぞれ異なる長さを有して形成されて前記カートリッジマガジンの下部縁に沿って一周して配置され、
前記インデックス認識センサは、インデックスの長さを感知してその長さに対応するカートリッジを認識することを特徴とする請求項3に記載の肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサー。
【請求項5】
前記マガジン装着部の中央には軸柱が上方に延長するように形成され、
前記カートリッジマガジンの下部中央には前記軸柱が挿入される柱挿入孔が形成され、
前記カートリッジマガジンは前記軸柱が前記柱挿入孔に挿入されて回転可能に前記マガジン装着部に装着されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサー。
【請求項6】
前記マガジン回転駆動手段は、前記軸柱の内部に装着されたマガジン駆動モータと、前記マガジン駆動モータの回転軸の回転力を前記カートリッジマガジンに伝達するための少なくとも1つ以上のギヤとを備えて構成されることを特徴とする請求項5に記載の肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサー。
【請求項7】
前記ポンプ加圧駆動手段は、前記ポンプ駆動モータと、前記ポンプ駆動モータの回転軸の回転により回転されて前記カートリッジの上端に接触して押圧するポンプカムとを備えて構成されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサーに関し、より詳細には、診断された皮膚状態に応じて適合する化粧品を選択するか組み合わせて適正量の化粧品を利用できるようにするだけでなく、肌診断や化粧品利用に関する情報を体系的に管理できるようにする化粧品ディスペンサーに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、人々の肌はその状態が様々であり、特に、化粧をする人々は、自分の肌の状態に合う化粧品を使用しないと、健康で美しい肌を維持することができない。
【0003】
従って、化粧品を使用する人々は自分の肌の状態に合う化粧品を使用したいと思い、このような必要性の増加により最近は肌の状態を測定及び診断する肌診断器に対する関心が増えている。特に、最近は、大韓民国登録特許第10−1738945号(2017年5月17日、肌測定センサを備えた化粧品使用ガイドシステム)のように肌の状態を測定して適合の化粧品を推薦又は処方するか、大韓民国公開特許第10−2017−0108542号(2017年9月27日、スマートモバイル機器を利用して有線方式で肌を測定できるように肌診断器が取り外し可能に結合された化粧品)のように肌診断器が化粧品と一体として利用できるようにする技術が利用されている。
【0004】
しかしながら、前記肌診断器は、ただ皮膚の状態を診断して皮膚の状態に関する情報又は適切な化粧品に関する情報を使用者に提供するだけであるため、使用者は依然として診断された情報や提供された化粧品の使用量や使用周期などを自分が判断して化粧品を利用するので、依然として適切な化粧品使用による効果を期待するには限界がある。
【0005】
特に、化粧品は、乾性、脂性、中性の他に、悪乾性、悪脂性などのように人によって異なる肌状態だけでなく、同一の人でも季節、その時その時の肌状態又は老化程度による肌タイプの変化などに応じて適切に使用されることが好ましいが、前記のような肌診断器により提供される肌状態や適切な化粧品に関する情報だけでは使用者が本人の肌改善に能動的に対応することが難しいという問題点を有する。
【0006】
このような問題点を解決するために、大韓民国登録特許第10−1778437号(2017年9月7日、肌測定器を含む化粧品ディスペンサー)には、肌診断器を備え、その肌診断器により測定された皮膚状態に応じて適切な化粧品を吐出するようにする化粧品ディスペンサーに関する装置が提案された。
【0007】
しかしながら、前記肌測定器を含む化粧品ディスペンサーの場合、化粧品の吐出のために複数の化粧品容器のそれぞれを加圧するように構成されているため、構造が複雑であり、それぞれの化粧品の使用量や残量に関する情報の管理が行われていないため、使用者の化粧品使用に対する管理が適切に行われない限界を依然として有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】大韓民国登録特許第10−1738945号(2017年5月17日):肌測定センサを備えた化粧品使用ガイドシステム
【特許文献2】大韓民国公開特許第10−2017−0108542号(2017年9月27日):スマートモバイル機器を利用して有線方式で肌を測定できるように肌診断器が取り外し可能に結合された化粧品
【特許文献3】大韓民国登録特許第10−1778437号(2017年9月7日):肌測定器を含む化粧品ディスペンサー
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前記のような点を認識して案出されたものであり、本発明の目的は、診断された肌の状態に応じて適合の化粧品を選択するか組み合わせて適正量の化粧品を利用できるようにするだけでなく、肌診断や化粧品利用に関する情報を体系的に管理できるようにする化粧品ディスペンサーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述したような目的を達成するために、本発明による化粧品ディスペンサーは、診断された肌の状態に応じて化粧品を排出する化粧品ディスペンサーにおいて、上方に開口されたマガジン装着部が形成され、前記マガジン装着部の下部にこの排出空間が形成され、前記マガジン装着部から前記排出空間につながる排出ホールが形成された本体と、複数のカートリッジ収容部が円形に配列されて形成され、前記マガジン装着部に回転可能に装着されるカートリッジマガジンと、内部に化粧品が入っていて、下部に形成された排出口から化粧品が排出されるようにするポンプ手段を有し、前記排出口が下部に向かって立てられて前記カートリッジ収容部のそれぞれに装着される複数のカートリッジと、前記カートリッジマガジンを回転させるように前記本体に備えられたマガジン回転駆動手段と、前記複数のカートリッジのうち1つの排出口が前記排出ホールに位置した状態で前記カートリッジの上端を押圧して前記カートリッジに備えられたポンプ手段を作動させるように前記本体に備えられたポンプ加圧駆動手段と、診断された皮膚状態に応じて複数のカートリッジのうち少なくとも1つ以上の化粧品が排出されるように前記マガジン回転駆動手段と前記ポンプ加圧駆動手段の作動を制御するための制御手段とを含んで構成されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明による肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサーは、前記複数のカートリッジのうちのいずれか1つを認識するためのカートリッジ認識手段を備え、前記制御手段は、化粧品を排出しようとするカートリッジの排出口が前記排出ホールに位置するように前記マガジン回転駆動手段の作動を制御することを特徴とする。
【0012】
また、本発明による肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサーにおいて、前記カートリッジ認識手段は、前記カートリッジのそれぞれに対応するように前記カートリッジマガジンに形成されたインデックスを認識するインデックス認識センサを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明による肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサーにおいて、前記インデックスは、前記カートリッジのそれぞれに対応するようにそれぞれ異なる長さを有して形成されて、前記カートリッジマガジンの下部縁に沿って一周して配置され、前記インデックス認識センサは、インデックスの長さを感知してその長さに対応するカートリッジを認識することを特徴とする。
【0014】
また、本発明による肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサーにおいて、前記マガジン装着部の中央には軸柱が上方に延長するように形成され、前記カートリッジマガジンの下部中央には前記軸柱が挿入される柱挿入孔が形成され、前記カートリッジマガジンは、前記軸柱が前記柱挿入孔に挿入されて回転可能に前記マガジン装着部に装着されることを特徴とする。
【0015】
また、本発明による肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサーにおいて、前記マガジン回転駆動手段は、前記軸柱の内部に装着されたマガジン駆動モータと、前記マガジン駆動モータの回転軸の回転力を前記カートリッジマガジンに伝達するように備えられた少なくとも1つ以上のギヤとを備えて構成されることを特徴とする。
【0016】
また、本発明による肌診断器が備えられた化粧品ディスペンサーにおいて、前記ポンプ加圧駆動手段は、前記ポンプ駆動モータと、前記ポンプ駆動モータの回転軸の回転により回転されて前記カートリッジの上端に接触して押圧するポンプカムとを備えて構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
前記のような構成により、本発明による化粧品ディスペンサーは、診断された肌の状態に応じて適合の化粧品を選択するか組み合わせて適正量の化粧品を利用できるようにするだけでなく、肌診断や化粧品利用に関する情報を体系的に管理できるようにする長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーの構成を示す図である。
【
図2】本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーを示す斜視図である。
【
図3】本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーを示す分解斜視図である。
【
図4a】本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーを分解して示す斜視図である。
【
図5】本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーを示す断面図である。
【
図6】本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーのカートリッジ及びその作動を示す断面図である。
【
図7a】本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーにおいて、マガジン装着部、カートリッジマガジン及びマガジン回転駆動手段を分解して概念的に示す斜視図である。
【
図8】本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーの内部構造を概念的に示す平面図である。
【
図9】本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーにおいて、カートリッジマガジンに形成されたインデックス枠を展開して示す展開図である。
【
図10】本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーの制御構成を示すブロック図である。
【
図11】本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーの作動を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面及び実施例を参照して本発明による化粧品ディスペンサーをより詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーの構成を示す図であり、
図2は、本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーを示す斜視図であり、
図3は、本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーを示す分解斜視図であり、
図4a及び
図4bは、本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーを分解して示す斜視図であり、
図5は、本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーを示す断面図であり、
図6は、本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーのカートリッジ及びその作動を示す断面図であり、
図7a及び
図7bは、本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーにおいて、マガジン装着部、カートリッジマガジン及びマガジン回転駆動手段を分解して概念的に示す斜視図であり、
図8は、本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーの内部構造を概念的に示す平面図であり、
図9は、本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーにおいて、カートリッジマガジンに形成されたインデックス枠を展開して示す展開図であり、
図10は、本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーの制御構成を示すブロック図であり、
図11は、本発明の一実施例による化粧品ディスペンサーの作動を示すフローチャートである。
【0021】
本発明による化粧品ディスペンサー1は、肌診断器2により測定されて診断された皮膚状態情報や、使用者端末機3及び管理サーバ4により算出されるか又は格納された皮膚状態に関する情報に応じて適切な化粧品を選択して適切な量が排出されるようにすることを特徴とする。
【0022】
前記化粧品ディスペンサー1は、複数の種類の化粧品がそれぞれ入っている複数のカートリッジ30内の化粧品を使用者の手やその他の容器の上に排出するための装置である。
【0023】
図面を参照すると、前記化粧品ディスペンサー1は、本体10、カートリッジマガジン20、カートリッジ30、マガジン回転駆動手段40、ポンプ加圧駆動手段50、カートリッジ認識手段60、手認識手段70、冷却手段80及びタッチスクリーン90を含んで構成される。
【0024】
前記本体10は、カートリッジマガジン20、マガジン回転駆動手段40及びポンプ加圧駆動手段50などが内部に収容されて装着される空間を形成するための構成であって、底面に立てられるボディ11と、前記ボディ11の上部入口を開閉するカバー12とから構成される。前記ボディ11には、前記マガジン20が装着されるためのマガジン装着部13が形成され、前記マガジン装着部13の下の位置には前記カートリッジ30から排出される化粧品を受け取るために使用者の手やその他の容器を入れることができるように前後方に開放された排出空間14が形成される。
【0025】
図面を参照すると、前記ボディ11の上部は上方に開口され、その開口された内部に前記マガジン装着部13が円柱形状の容器状に形成される。前記ボディ11の上部入口縁の後端には、前記カバー12のヒンジ部122がヒンジ連結されるためのヒンジ部111が形成され、前記ボディ11の上部入口縁の前端には前記カバー12に備えられたロッカー122が結合及び解除されるようにするためのプッシュボタン112が備えられる。
【0026】
前記カバー12は、前記ボディ11の上部入口をカバーし、開閉するための構成である。図面を参照すると、前記カバー12は円盤形状に形成されて後方端部に形成されたヒンジ部122が前記ボディ11のヒンジ部111にヒンジで結合されてそのヒンジ連結地点を中心に前方が持ち上げられるか下げられる方向に回動される。前記カバー12が前記ボディ11の入口を塞ぐように閉じた状態で、そのカバー12の前方端部が前記ボディ11に結合されるように、前記カバー12の前方端部には、前記ボディ11の上部入口前端に結合され、前記プッシュボタン112によりその結合が解除されるロッカー122が備えられる。
【0027】
前記カバー12の内部には、前記マガジン装着部13に装着されたカートリッジ30を押して加圧するためのポンプ加圧駆動手段50が装着されるが、これは後述する。
【0028】
前記マガジン装着部13は、カートリッジ30が装着されたカートリッジマガジン20が回転可能に装着されるための構成である。図面を参照すると、前記マガジン装着部13は、前記ボディ11と一体に形成されるが、前記ボディ11の上部入口とともに上方に開口した入口を有し、円柱形状の深さを有する容器状に下方に延長された構造を有する。前記のように前記マガジン装着部13が円柱形状の容器状に形成されるため、円柱形状に形成された前記カートリッジマガジン20は前記マガジン装着部13に挿入装着されて回転可能になる。
【0029】
前記マガジン装着部13の内部には、中央の位置において前記カートリッジマガジン20が回転支持されるための軸柱131が上方に突出形成される。図面を参照すると、前記軸柱131は前記マガジン装着部13の中央の位置から上方に延設され、その軸柱131は前記マガジン装着部13に挿入されて装着されるカートリッジマガジン20の下部中央の位置に形成された柱挿入孔22に挿入される。前記軸柱131の上端には、前記カートリッジマガジン20の柱挿入孔22の内部上端に備えられた軸支持溝241に挿入されて前記カートリッジマガジン20が中心から離脱しないように支持するための軸突起131aが上方に突出形成される。
【0030】
前記マガジン装着部13の内部に回転可能に装着されたカートリッジマガジン20を回転駆動させるためのマガジン回転駆動手段40が前記本体10に備えられるが、図面に図示された実施例においては、前記マガジン回転駆動手段40を構成するマガジン駆動モータ41が前記軸柱131の内部に収容されて装着された構造を有する。
【0031】
前記マガジン装着部13の下部には排出空間14が形成されるが、前記マガジン装着部13に装着されたカートリッジマガジン20に収容されたカートリッジ30から排出される化粧品が前記排出空間14に落下するように前記マガジン装着部13の下部底面には前記排出空間14につながる排出ホール132が形成される。
【0032】
前記排出空間14は、前記マガジン装着部13に装着されたカートリッジマガジン20に収容されたカートリッジ30から押出されて排出される化粧品を使用者が手やその他の容器で受け取ることができるように、手や当該容器を入れる空間である。図面を参照すると、前記排出空間14は、前記マガジン装着部13の下部に位置して前記ボディ11の前後方に開放されて前方入口から内部に使用者が手を入れることができるように形成される。使用者が前記排出空間14に手や容器を入れると、後述する手認識手段70により手や容器が前記排出空間14の内部に入って前記カートリッジ30から排出されて前記排出空間14に落下する化粧品を受け取ることができる状態であると認識される。
【0033】
図面には、前記排出空間14の下部底面に機器の動作状態や使用者の確認が必要な情報を表示し、使用者がタッチして必要な命令や情報が入力できるタッチスクリーン92が備えられた実施例が示されている。
【0034】
前記カートリッジマガジン20は、化粧品が収容された複数のカートリッジ30が装着されて使用者が入力した命令や診断された皮膚状態に応じて選択された化粧品が排出されるように前記マガジン装着部13に回転可能に装着される構成である。
【0035】
図面を参照すると、前記カートリッジマガジン20は、前記マガジン装着部13に挿入されて回転可能に円柱形状に形成されたドラム21を備える。前記ドラム21の下部には、中央の位置において前記軸柱131が挿入されるための柱挿入孔22が形成される。また、前記ドラム21にはカートリッジ30が挿入されて収容されるための複数のカートリッジ収容部23が形成される。図面を参照すると、前記カートリッジ収容部23は、それぞれの入口が前記ドラム21の上部に形成された孔形状に形成されて、複数が前記ドラム21の縁に沿って環状に配列される。前記ドラム21の回転(R)により、前記カートリッジ収容部23に挿入されて収容されたカートリッジ30は、その排出口32が前記マガジン装着部13の底面に形成された排出ホール132に合わせられるように移動される。前記カートリッジマガジン20を前記マガジン装着部13に挿入及び取り出しのときに使用者が手で容易につかむことができるように前記ドラム21の上部中央において前記柱挿入孔22の上端部が塞がれた位置に把持環24が形成される。前記把持環24が形成された部分において前記柱挿入孔22の内部天井には、前記軸柱131の上端に形成された軸突起131aが挿入される軸支持溝241が凹み形成される。
【0036】
一方、前記カートリッジマガジン20は、前述したようにマガジン回転駆動手段40により回転されるが、前記軸柱131の内部に収容されて装着されたマガジン駆動モータ41の回転力を伝達するための電動ギヤ42が歯合する従動ギヤ25が、前記柱挿入孔22の下部入口の周辺を囲むように形成される。
【0037】
前記カートリッジマガジン20には様々な化粧品Cが入っている複数のカートリッジ30が装着されるが、本発明は、複数のカートリッジ30のうち使用者の入力又は診断された皮膚の状態に応じて特定のカートリッジ30に入っている化粧品Cが排出されるように、前記カートリッジマガジン20が回転されて、選択されたカートリッジ30の排出口32が排出ホール132に合わされる位置に移動されるように制御される。そのためには、複数のカートリッジ30が区別されなければならず、区別されたカートリッジ30を定位置で停止させる制御が要求される。このような制御のために、本発明はカートリッジ認識手段60を備える。図面には、前記カートリッジ認識手段60のインデックス認識センサ61が前記カートリッジマガジン20に設けられたインデックスを認識してカートリッジ30を認識するように構成された実施例が示されている。前記カートリッジマガジン20を下方から見て示した
図7b及びカートリッジマガジン20が本体10に装着された状態を示した
図8を参照すると、前記カートリッジマガジン20のドラム21の下部底面には縁部に沿って環形の帯状を有するインデックス枠26が形成され、そのインデックス枠26に複数のカートリッジ30に対応するように複数のインデックス261aないし265bが異なる幅を有する溝状に形成された構造を有する。
図9は、前記環形のインデックス枠26を広げた形態を示した展開図であり、これを参照すると、前記複数のインデックス261aないし265bは、5つのカートリッジ30に対応するように5つの認識インデックス261a、262a、263a、264a、265aと停止インデックス261b、262b、263b、264b、265bとが対に形成される。前記5つの認識インデックス261a、262a、263a、264a、265aは、5つのカートリッジ30のそれぞれに対応し、異なる長さを有して形成されて前記インデックス認識センサ61がその長さの差を感知して、該当するカートリッジ30を認識するように構成される。
図9を参照すると、前記認識インデックス261a、262a、263a、264a、265aは右から左に長さが長くなるように形成され、例えば、最短である右側の認識インデックス261aを1番に割り当て、最長である左側の認識インデックス265aを5番に割り当てて順番に1番〜5番まで定めることにより当該カートリッジ30を認識できるようになる。一方、前記カートリッジマガジン20が一方に回転(R)しながら前記インデックス認識センサ61により異なる幅を有する前記認識インデックス261a、262a、263a、264a、265aをセンシングして特定カートリッジ30を認識し、認識された当該カートリッジ30の排出口32が排出ホール132に合わされる位置に当該カートリッジ30が位置するように、前記インデックス認識センサ61により前記停止インデックス261b、262b、263b、264b、265bがセンシングされる位置に前記カートリッジマガジン20が停止するように前記制御手段90によりマガジン回転駆動手段40の作動が制御される。
図9は、カートリッジマガジン20が一方に回転(R)することにより、インデックス認識センサ61が2番の認識インデックス262aを通りながらこれを認識し、直ちにインデックス認識センサ61が2番の停止インデックス262bを認識する瞬間にカートリッジマガジン20が停止した状態を示す図である。
【0038】
前記カートリッジ30は、内部に化粧品Cが充填された状態で前記カートリッジマガジン20に装着されて、前記ポンプ加圧駆動手段50の作動により内部に入っている化粧品Cを排出口32に排出するための構成である。
【0039】
図面を参照すると、前記カートリッジ30は、全体としてシリンジ形態を有し、下部に排出口32が下方に突出するように形成され、前記排出口32から化粧品Cが排出されるようにするポンプ手段33を備える。前記カートリッジ30の断面を示した
図6を参照すると、前記カートリッジ30は、化粧品Cが充填される容器31と、前記容器31の下部に下方に突出して形成された排出口32と、前記容器31と排出口32との間に位置し、前記容器31の内部に充填されている化粧品Cが前記排出口32に排出されるようにポンプするポンプ手段33とを備える。図面を参照すると、前記ポンプ手段33は、排出口32が形成されたピストン331が前記容器31の下部に長さ方向に相対的に移動可能に連結されて全体として伸縮するように構成され、前記ピストン331が容器31から伸長する方向に弾性を加えるばね332を有する。前記のように構成されたカートリッジ30は、前記カートリッジマガジン20のカートリッジ収容部23に該当する孔に挿入されて前記排出口32が下部に向かって立てられるように前記カートリッジ収容部23に装着される。前記のようにカートリッジ収容部23に挿入されて前記カートリッジマガジン20に装着されたカートリッジ30の上端に所定の力(F1)を加えて前記カートリッジ30を下方に押下すると、前記カートリッジ30の容器31が下方(M)に移動しながら前記ピストン331が収縮し、それにより前記容器31の内部に充填された化粧品Cが排出口32に排出される。また、前記カートリッジ30を押す力(F1)が除去されると、前記ばね332の弾性により前記容器31が上方(M)に移動されることにより、前記カートリッジ30は元の状態に復帰する。前記カートリッジ30のポンプ手段33の作動のために前記カートリッジ30の上端に加えられる外力(F1)は前記ポンプ加圧駆動手段40により行われる。図面を参照すると、前記ポンプ加圧駆動手段41のポンプ駆動モータ51の回転によりポンプカム52が回転しながら前記カートリッジ30の上端を押圧する力(F1)が加えられてから除去されることが繰り返される。
【0040】
前記マガジン回転駆動手段40は、カートリッジ装着部13に装着されたカートリッジマガジン20を回転させるように前記本体10に備えられた構成である。図面を参照すると、前記マガジン回転駆動手段40は、前記マガジン装着部13の中央に鉛直に立てられた軸柱131の内部に装着されたマガジン駆動モータ41と、前記マガジン駆動モータ41の回転軸411の回転力を前記カートリッジマガジン30に形成された従動ギヤ25に伝達するようにその従動ギヤ25に歯合するように備えられた電動ギヤ42とを備える。前記マガジン駆動モータ41は、その回転軸411が前記軸柱131の下部入口に位置されるように前記軸柱131の内部に収容されるように装着され、その回転軸411に連結された電動ギヤ42は前記カートリッジマガジン20の柱挿入孔22の下部入口の周辺を囲むように形成された従動ギヤ25と歯合され、前記マガジン駆動モータ41の駆動により、前記カートリッジマガジン20は前記軸柱131を中心に回転される。
【0041】
前記ポンプ加圧駆動手段50は、前記複数のカートリッジ30のうち1つの排出口32が前記排出ホール132に位置した状態でそのカートリッジ30の上端を押圧して前記カートリッジ30に備えられたポンプ手段33を作動させるための構成である。前記カートリッジマガジン20が前記マガジン装着部13に装着されて前記ボディ11の内部に位置されたカートリッジ30の上部に前記ポンプ加圧駆動手段41が位置するように、前記ポンプ加圧駆動手段41は前記ボディ11の上部入口を開閉しながら前記カートリッジ30の上部に位置するカバー12に装着される。図面を参照すると、前記ポンプ加圧駆動手段50は、前記カバー12の内部に装着されたポンプ駆動モータ51と、前記ポンプ駆動モータ51の回転により回転しながら偏心した一部分が前記カートリッジ30の上端に接触して押圧するか、前記カートリッジ30の上端から離れるポンプカム52とを備えて構成される。前記のように構成されたポンプ加圧駆動手段50は、ポンプ駆動モータ51の回転によりポンプカム52が回転されて前記カートリッジ30の上端を押圧する力(F1)が加えられてから除去されることが繰り返される。
【0042】
一方、前記ポンプ加圧駆動手段50は、ポンプカム52の回転により前記カートリッジ30が押される距離は一定であり、それにより、前記ポンプカム52の一回転により前記カートリッジ30から排出される化粧品Cの量は一定である。従って、本発明は、前記カートリッジ30のそれぞれに対して前記ポンプ加圧駆動手段50の作動回数をカウントすることにより、各カートリッジ30から排出された化粧品Cの量を算出することが可能となり、結果的に、当該カートリッジ30から排出されて残った化粧品Cの量を算出することが可能となる。前記のようにカートリッジ30から排出される化粧品Cの量を算出できるように、前記ポンプ加圧駆動手段50には前記ポンプカム52の回転と共に回転されるカム駆動カウントディスク53が備えられ、カム駆動カウントセンサ54により前記カム駆動カウントディスク53の回転数を感知するように構成される。前記カム駆動カウントセンサ54は、リミットスイッチや光センサなどで構成されてもよい。
【0043】
前記カートリッジ認識手段60は、前記カートリッジマガジン20に装着された複数のカートリッジのうち化粧品を排出しようとするいずれか1つのカートリッジ30を認識するための構成である。前述したように、前記カートリッジマガジン20には異なる種類の化粧品Cが入った複数のカートリッジ30が装着されるが、本発明は、複数のカートリッジ30のうち使用者の入力又は診断された皮膚の状態に応じて特定のカートリッジ30に入った化粧品Cが排出されるように、選択された特定のカートリッジ30を化粧品が排出される定位置に停止させる制御が要求される。このために、本発明は、前記カートリッジマガジン20にカートリッジ30に対応するインデックス261aないし265bを設け、そのインデックス261aないし265bを前記カートリッジ認識手段60のインデックス認識センサ61が認識することにより当該カートリッジ30を認識するように構成される。前記インデックス261aないし265bに関する構成はカートリッジマガジン20の説明において前述した。前記インデックス261aないし265bを認識する前記インデックス認識センサ61は、溝形状のインデックス261aないし265bを検出する光センサで構成されてもよい。
【0044】
前記手感知センサ71は、使用者が手やその他の容器を化粧品が落下する排出空間14に位置させる場合にのみ、前記ポンプ加圧駆動手段50が作動して前記カートリッジ30から化粧品が排出されるようにするための構成である。図面を参照すると、前記手感知センサ71は、使用者の手が排出空間14の内部に入っていることを感知できるように、前記マガジン装着部13の底面に光センサを設置して構成される。
【0045】
前記冷却手段80は、前記カートリッジマガジン20に装着されて前記ボディ11の内部に収容されたカートリッジ30の内部に入っている化粧品Cが変質しないように冷却するための構成である。図面を参照すると、前記冷却手段80は、前記カートリッジ装着部13の後方側部に取り付けられた熱電素子81と、前記熱電素子81の発熱部側に取り付けられてそれから放出された熱を空気中に放熱するための放熱ピン82とを備えて構成される。
【0046】
前記制御手段90は、マガジン回転駆動手段40、ポンプ加圧駆動手段50及び冷却手段80の作動を制御するための構成である。前記制御手段90による制御は、使用者が手動で入力した命令やデータに従って行うことができるだけでなく、前記制御手段90は、前記肌診断器2により測定されて診断された皮膚状態に応じた情報、使用者端末機3から送信されたデータや命令、前記管理サーバ4から送信されたデータや命令などに従って制御を行うことができるように構成される。
【0047】
このような制御のために、前記制御手段90は、演算、データの格納及び外部機器との通信などのための回路が形成された回路基板91、使用者に機器の作動状態に関する情報などを表示し、使用者がデータや命令を入力するためのタッチスクリーン92とを備えて構成される。図面を参照すると、1つの回路基板91が前記ボディ11の下部空間に収容されて装着された実施例が図示されているが、これは適切な個数として形成されて1つの空間や複数の空間に分離して配置されてもよい。前記タッチスクリーン92は、使用者が容易に視認でき、手で容易にタッチできる位置に配置されることが好ましく、図面には前記タッチスクリーン92が前記ボディ11の排出空間14の下部底面に装着された実施例が示されている。
【0048】
前記ボディ11の下部後方には電源スイッチ93と電源端子94が配置されて前記回路基板91及びその他の構成に電源を供給するように構成される。
【0049】
前述したように、前記制御手段90は、手動モードや自動モードが選択されると、それに従って複数のカートリッジ30のうちの少なくとも1つ以上の化粧品が排出されるように、前記マガジン回転駆動手段40と前記ポンプ加圧駆動手段50の作動を制御する。
【0050】
また、前記制御手段90は、前記ボディ11の内部にあるカートリッジ30に入っている化粧品の周囲の温度を温度センサによりセンシングし、それに従って前記冷却手段80の作動を制御する。
【0051】
図11を参照すると、使用者が前記タッチスクリーン92により手動モードを選択し、所望の化粧品の使用のために特定カートリッジ30の番号を選択し、排出量などの情報を入力すると、前記制御手段90は、選択された当該カートリッジ30の排出口32が排出ホール132に合わせられるように前記マガジン回転駆動手段40の作動を制御する。前記マガジン回転駆動手段40の作動によりカートリッジマガジン20が回転しながら、前記カートリッジ認識手段60は選択された当該カートリッジ30を認識し、その認識された情報に応じて前記制御手段90は当該カートリッジ30の排出口32が排出ホール132に合わせられた状態でマガジン回転駆動手段40の駆動を停止させる。前記のように、当該カートリッジ30が排出位置に位置した状態で使用者が手を排出空間14の内部に入れると、手感知センサ71がこれを感知し、その感知が行われると、前記制御手段90は、前記ポンプ加圧駆動手段50を作動させてカートリッジ30を押圧して化粧品が排出空間14の内部に進入している手に排出される。
【0052】
同様に、使用者が前記タッチスクリーン92により自動モードを選択した状態では、使用者が別に備えられた肌診断器2で皮膚状態を測定し、直ちに前記化粧品ディスペンサー1に送信して、前記化粧品ディスペンサー1により化粧品の処方を行うか、測定された皮膚状態に応じた化粧品処方を前記化粧品ディスペンサーに送信してそれに応じて前記化粧品ディスペンサー1が特定のカートリッジ30に入った化粧品を排出するように、前記制御手段90がマガジン回転駆動手段40及びポンプ加圧駆動手段50の作動を制御する。
【0053】
前記のような化粧品使用のための処方は、前記肌診断器2により測定された皮膚状態から算出されるだけでなく、使用者端末機3や管理サーバ4に格納されたデータから算出されて前記化粧品ディスペンサー1に送信されてそれに従って化粧品排出が行われるように制御されてもよい。
【0054】
一方、本発明による化粧品ディスペンサー1は、前記カートリッジ認識手段60によりカートリッジ30が認識され、その認識されたカートリッジ30をポンプ加圧駆動手段50が加圧した回数を前記カム駆動カウントセンサ54でカウントすることにより排出された化粧品の量又は残っている化粧品の量を算出することが可能となり、このような情報は前記制御手段90のタッチスクリーン92を介して使用者が確認できるように表示され、前記使用者端末機3や管理サーバ4に送信されてカートリッジ30の管理が行われるようになる。
【0055】
また、前記肌診断器2により測定された皮膚状態に関する情報、処方された化粧品の使用周期や回数などの化粧品の使用に関する情報は前記使用者端末機3や管理サーバ4に送信されて追加的な皮膚管理のためのデータとして活用できるようになる。
【0056】
前述されて図面に示された化粧品ディスペンサーは、本発明を実施するための一実施例に過ぎず、本発明の技術的思想を限定するものと解釈されてはならない。本発明の保護範囲は、以下の請求の範囲に記載された事項によってのみ定められ、本発明の要旨を逸脱することなく改良及び変更された実施例は、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者に自明なものである限り、本発明の保護範囲に属するものと理解できるであろう。
【符号の説明】
【0057】
1:化粧品ディスペンサー
10:本体
11:ボディ
12:カバー
13:マガジン装着部
131:軸柱
132:排出ホール
14:排出空間
20:カートリッジマガジン
21:ドラム
22:柱挿入孔
23:カートリッジ収容部
24:把持環
241:軸支持溝
25:従動ギヤ
26:インデックス枠
261a、262a、263a、264a、265a:認識インデックス
261b、262b、263b、264b、265b:停止インデックス
30:カートリッジ
31:容器
32:排出口
33:ポンプ手段
40:マガジン回転駆動手段
41:マガジン駆動モータ
42:電動ギヤ
50:ポンプ加圧駆動手段
51:ポンプ駆動モータ
52:ポンプカム
53:カム位置認識ディスク
54:ディスク認識センサ
60:カートリッジ認識手段
61:インデックス認識センサ
70:手認識手段
80:冷却手段
81:熱電素子
82:放熱ピン
90:制御手段
91:回路基板
92:タッチスクリーン
93:電源スイッチ
94:電源端子
2:肌診断器
3:使用者端末機
4:管理サーバ
【国際調査報告】