(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-527521(P2021-527521A)
(43)【公表日】2021年10月14日
(54)【発明の名称】低温抽出された飲料を調製するための自動コーヒーメーカーおよびプロセス
(51)【国際特許分類】
A47J 31/00 20060101AFI20210917BHJP
A23F 3/16 20060101ALI20210917BHJP
A23F 5/24 20060101ALI20210917BHJP
【FI】
A47J31/00 302
A47J31/00 201
A23F3/16
A23F5/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2020-570872(P2020-570872)
(86)(22)【出願日】2019年6月20日
(85)【翻訳文提出日】2021年1月14日
(86)【国際出願番号】US2019038269
(87)【国際公開番号】WO2019246411
(87)【国際公開日】20191226
(31)【優先権主張番号】62/688,056
(32)【優先日】2018年6月21日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】510053422
【氏名又は名称】シャークニンジャ オペレーティング エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】アンソニー、ジョシュア ディ.
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン、イーサン ティ.
(72)【発明者】
【氏名】ハモンド、シュゼット
(72)【発明者】
【氏名】ウッドロウ、チャド
【テーマコード(参考)】
4B027
4B104
【Fターム(参考)】
4B027FB13
4B027FB24
4B027FC02
4B027FP85
4B027FQ19
4B027FR20
4B104AA12
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4B104BA43
4B104BA53
4B104DA23
4B104DA33
4B104EA30
4B104EA40
(57)【要約】
飲料抽出装置を使用して抽出された飲料を調製する方法は、風味剤を提供することと、抽出された飲料を調製するために一つ以上の浸出サイクルを含むプロセスサイクルを識別することと、一つ以上の浸出サイクルを実施することとを含み、一つ以上の浸出サイクルを実施することは、風味剤に流体を提供することと、一つ以上の浸出サイクルのうちの単一の浸出サイクル中に、または一つ以上の浸出サイクルのうちの複数の浸出サイクル間に、風味剤に提供される流体の温度を変化させることと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料抽出装置を使用して抽出された飲料を調製する方法であって、
風味剤を提供することと、
前記抽出された飲料を調製するための一つ以上の浸出サイクルを含むプロセスサイクルを識別することと、
前記一つ以上の浸出サイクルを実施することであって、前記風味剤に流体を提供することを含む、実施することと、
前記一つ以上の浸出サイクルのうちの単一の浸出サイクル中または前記一つ以上の浸出サイクルのうちの複数の浸出サイクル間に、前記風味剤に提供される前記流体の温度を変化させることと、を含む、方法。
【請求項2】
前記温度を第一の温度から第二の温度へと変化させ、かつ前記第一の温度が前記第二の温度より高い、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記温度を第一の温度から第二の温度へと変化させ、かつ前記第二の温度が前記第一の温度より高い、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
所定の容量の前記流体の温度が、前記風味剤に依存する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
調製される飲料の容量および調製される飲料のスタイルのうちの少なくとも一つを選択することをさらに含み、前記一つ以上の浸出サイクルが、前記調製される飲料の容量および前記調製される飲料のスタイルのうちの少なくとも一つを選択することに応じて識別される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記一つ以上の浸出サイクルが、前記風味剤に前記流体を提供する前に、前記流体を加熱機構内で加熱することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
飲料抽出装置を使用して抽出された飲料を調製する方法であって、
抽出バスケット内に風味剤を提供することと、
少なくとも第一の浸出サイクルおよび第二の浸出サイクルを含む抽出プロセスを選択することと、
前記第一の浸出サイクルを実施することであって、前記第一の浸出サイクルが、第一の容量の流体を前記風味剤に提供することを含む、実施することと、
前記第二の浸出サイクルを実施することであって、前記第二の浸出サイクルが、第二の容量の流体を前記風味剤に提供することを含み、これにより前記第一の容量の流体の少なくとも一部分および前記第二の容量の流体の少なくとも一部分を、前記抽出バスケット内で混合する、実施することと、を含む、方法。
【請求項8】
前記第二の浸出サイクルを実施することが、前記第一の容量の流体を前記風味剤から排出することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第二の浸出サイクルを実施することが、前記第一の容量の流体を前記風味剤から排出する際に、前記第二の容量の流体を前記風味剤に提供することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第一の浸出サイクルのうちの前記少なくとも一つが、前記風味剤を前記第一の容量の流体内に事前定義された長さの時間の間浸漬することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記第一の容量の流体が、第一の温度を有し、前記第二の容量の流体が、前記第一の温度とは異なる第二の温度を有する、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
調製される飲料の容量および調製される飲料のスタイルのうちの少なくとも一つを選択することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
風味剤のカテゴリーを選択することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
抽出された飲料を調製する方法であって、
少なくとも一つの浸出サイクルを含む抽出サイクルを選択することと、
前記少なくとも一つの浸出サイクルを実施することであって、前記少なくとも一つの浸出サイクルが、
ある容量の流体を風味剤に提供することと、
前記容量の流体を冷却することと、
冷却された前記容量の流体を前記風味剤からパージすることと、を含む、実施することと、を含む、方法。
【請求項15】
冷却された前記容量の流体を、少なくとも部分的に氷で充填された容器に提供することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記抽出サイクルを実施することが、前記容量の流体内に前記風味剤を浸漬することであって、前記容量の流体が、約30℃〜約50℃の温度を有する、浸漬することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記風味剤から冷却された前記容量の流体をパージすることが、重力により前記容量の流体を排出することを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記風味剤および前記容量の流体が抽出バスケット内に収容され、冷却された前記容量の流体をパージすることが、前記抽出バスケット内の圧力を増加させるために圧力源を動作させることさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記風味剤および前記容量の流体が抽出バスケット内に収容され、冷却された前記容量の流体を前記風味剤からパージすることが、前記抽出バスケットの開口部を露出させるために浸漬弁を開くことをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
ユーザインターフェースと通信する飲料抽出装置を使用して抽出された飲料を調製する方法であって、
抽出バスケットを前記飲料抽出装置のハウジングに連結することと、
前記抽出バスケットを連結することに応じて、前記ユーザインターフェース上に一つ以上の入力オプションのカテゴリーを表示することと、を含む、方法。
【請求項21】
第二の抽出バスケットを前記飲料抽出装置のハウジングに連結することと、
前記第二の抽出バスケットを連結することに応じて、一つ以上の入力オプションの第二のカテゴリーを表示することであって、一つ以上の入力オプションの前記第二のカテゴリーが、前記第一のカテゴリーとは異なる、表示することと、をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第一の抽出バスケットおよび前記第二の抽出バスケットが、前記ハウジングと互換的に連結可能である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
一つ以上の入力オプションの前記第一のカテゴリーが、コーヒー飲料に対応し、一つ以上の入力オプションの前記第二のカテゴリーが、茶飲料に対応する、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記第一の抽出バスケットが、第一の構成を有する第一の抽出チャンバを画定し、前記第二の抽出バスケットが、第二の構成を有する第二の抽出チャンバを画定し、前記第一の構成が、前記第二の構成とは異なる、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記ハウジングに連結された前記抽出バスケットを感知して、一つ以上の入力オプションの前記第一のカテゴリーを識別することをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
飲料抽出装置を使用する方法であって、
第一の飲料の調製に関連付けられた少なくとも一つの第一の浸出サイクルを含む第一の抽出サイクルを選択することであって、前記第一の飲料が、第一のタイプの風味剤、第一の抽出スタイル、および第一のサイズに応じて決定される、選択することと、
前記第一の飲料を調製するために前記少なくとも一つの第一の浸出サイクルを実施することと、
第二の飲料の調製に関連付けられた少なくとも一つの第二の浸出サイクルを含む第二の抽出サイクルを選択することであって、前記第二の飲料が、第二のタイプの風味剤、第二の抽出スタイル、および第二のサイズに応じて決定される、選択することと、
前記第二の飲料を調製するために前記少なくとも一つの第二の浸出サイクルを実施すること、を含む、方法。
【請求項27】
前記第一のタイプの風味剤が、前記第二のタイプの風味剤とは異なる、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第一の抽出スタイルが前記第二の抽出スタイルとは異なる、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記第一のサイズが前記第二のサイズとは異なる、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記第一の抽出サイクルのうちの前記少なくとも一つの浸出サイクルに関連付けられたパラメータが、前記第二の抽出サイクルのうちの前記少なくとも一つの浸出サイクルに関連付けられたパラメータとは異なる、請求項26に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の例示的な実施形態は、飲料を抽出するためのシステムおよび方法に関し、より具体的には、異なる風味剤を使用して様々なタイプの抽出飲料を調製するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
コーヒーまたは茶などの飲料を抽出するための様々なシステムおよび方法が公知である。公知のシステムとしては、高温水がコーヒー挽き粉を通してカラフェの中へと抽出するドリップ抽出システムと、コーヒー挽き粉と水とが容器内で混合され、透水性プランジャーが上から容器の中へと押されて、挽いたコーヒーを容器の底部に閉じ込める、フレンチプレスシステムとが挙げられる。加えて、冷やした、または低温抽出された飲料の調製のための特異的な様々なシステムおよび方法も公知である。低温抽出技法の一つの形態は、フィルタデバイス内に保持されたある容量のコーヒー粉を、コーヒー粉の中へと吐出された周囲温度の液体、または冷やした液体と組み合わせて使用する。この技法は、バケツなどの大容量の容器内で長時間にわたって挽いたコーヒーを液に浸漬し、または漬け、浸漬期間後に排出およびフィルタリングを必要とする。別の低温抽出技法は、長期間にわたるコーヒー粉上への周囲温度の水または冷やした水の制御された低速吐出またはドリップ吐出を使用して、水が収集容器の中への後続の吐出のためにコーヒー粉およびフィルタを通過する際のコーヒー粉との接触時間を制限する。これらの低温抽出プロセスは、所望の風味を達成するために数時間かかる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、様々なタイプの風味剤を使用して、様々な風味プロファイルの高温の飲料および冷たい飲料の両方を、時間効率の良い様式で抽出する能力を有する飲料抽出システムが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態によれば、飲料抽出装置を使用して抽出された飲料を調製する方法は、風味剤を提供することと、抽出された飲料を調製するために一つ以上の浸出サイクルを含むプロセスサイクルを識別することと、一つ以上の浸出サイクルを実施することであって、風味剤に流体を提供することを含む、一つ以上の浸出サイクルを実施することと、一つ以上の浸出サイクルのうちの単一の浸出サイクル中または一つ以上の浸出サイクルのうちの複数の浸出サイクル間に、風味剤に提供される流体の温度を変化させることと、を含む。
【0005】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、温度は第一の温度から第二の温度へと変化され、第一の温度は第二の温度より高い。
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、温度は第一の温度から第二の温度へと変化され、第二の温度は第一の温度より高い。
【0006】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、所定の容量の流体の温度は、風味剤に依存する。
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、調製される飲料の容量および調製される飲料のスタイルのうちの少なくとも一つを選択することを含み、一つ以上の浸出サイクルは、調製される飲料の容量および調製される飲料のスタイルのうちの少なくとも一つを選択することに応じて識別される。
【0007】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、風味のカテゴリーを選択する。
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、風味剤のカテゴリーは、少なくともコーヒーおよび茶から選択される。
【0008】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、風味剤のカテゴリーを選択することは、抽出バスケットを飲料抽出装置のハウジングに取り付けることを含む。
【0009】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、風味剤のカテゴリーの中から風味剤のタイプを選択することをさらに含む。
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、一つ以上の浸出サイクルは、風味剤に流体を提供する前に、流体を加熱機構内で加熱することをさらに含む。
【0010】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、加熱機構の温度は、風味剤に提供される流体の温度と実質的に等しい。
別の実施形態によれば、飲料抽出装置を使用して抽出された飲料を調製する方法は、抽出バスケット内に風味剤を提供することと、少なくとも第一の浸出サイクルおよび第二の浸出サイクルを含む抽出プロセスを選択することと、第一の浸出サイクルを実施することであって、第一の浸出サイクルが第一の容量の流体を風味剤へと提供することを含む、実施することと、第二の浸出サイクルを実施することであって、第二の浸出サイクルが第二の容量の流体を風味剤へと提供することを含む、実施することと、を含み、これにより第一の容量の流体の少なくとも一部分および第二の容量の流体の少なくとも一部分を抽出バスケット内で混合する。
【0011】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第二の浸出サイクルを実施することは、第一の容量の流体を風味剤から排出することをさらに含む。
【0012】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第二の浸出サイクルを実施することは、第一の容量の流体を風味剤から排出する際に、第二の容量の流体を風味剤に提供することをさらに含む。
【0013】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第一の浸出サイクルのうちの少なくとも一つは、風味剤を、第一の容量の流体の中に事前定義された長さの時間の間浸漬することをさらに含む。
【0014】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、風味剤を、事前定義された長さの時間の間容量の流体内に浸漬することは、事前定義された長さの時間中に浸漬弁を閉位置に保持することをさらに含む。
【0015】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第一の容量の流体は、第一の温度を有し、また第二の容量の流体は、第一の温度とは異なる第二の温度を有する。
【0016】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、調製される飲料の容量と、調製される飲料のスタイルとのうちの少なくとも一つを選択することを含む。
【0017】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、抽出サイクルは、調製される容量と、提供される風味剤のタイプとのうちの少なくとも一つを選択することに応じて選択される。
【0018】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、風味のカテゴリーを選択することを含む。
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、風味剤のカテゴリーを選択することは、抽出バスケットを飲料抽出装置のハウジングに取り付けることを含む。
【0019】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、風味剤のカテゴリーの中から風味剤のタイプを選択することをさらに含む。
別の実施形態によれば、抽出された飲料を調製する方法は、少なくとも一つの浸出サイクルを含む抽出サイクルを選択することと、少なくとも一つの浸出サイクル、少なくとも一つの浸出サイクルを実施することと、を含む。少なくとも一つの浸出サイクルを実施することは、ある容量の流体を風味剤へと提供することと、容量の流体を冷却することと、風味剤から冷却された容量の流体をパージすることとを含む。
【0020】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、冷却された容量の流体を、少なくとも部分的に氷で充填された容器に提供することを含む。
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、抽出サイクルを実施することは、容量の流体内に風味剤を浸漬することを含み、容量の流体は、約30℃〜約50℃の温度を有する。
【0021】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、風味剤から冷却された容量の流体をパージすることは、重力により容量の流体を排出することを含む。
【0022】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、風味剤および容量の流体は、抽出バスケット内に収容され、冷却された容量の流体をパージすることは、抽出バスケット内の圧力を増加させるために圧力源を動作させることをさらに含む。
【0023】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、抽出バスケットは、圧力源が動作されたときに隣接する構成要素に対してシールされる。
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、風味剤および容量の流体は、抽出バスケット内に収容され、また冷却された容量の流体を風味剤からパージすることは、抽出バスケット内の開口部を露出させるために浸漬弁を開くことをさらに含む。
【0024】
さらに別の実施形態によれば、ユーザインターフェースと通信する飲料抽出装置を使用して抽出された飲料を調製する方法は、抽出バスケットを飲料抽出装置のハウジングに連結することと、抽出バスケットの連結に応じて、一つ以上の入力オプションのカテゴリーをユーザインターフェース上に表示することとを含む。
【0025】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第二の抽出バスケットを飲料抽出装置のハウジングに連結することと、第二の抽出バスケットの連結に応じて、一つ以上の入力オプションの第二のカテゴリーを表示することとを含み、一つ以上の入力オプションの第二のカテゴリーは、第一のカテゴリーとは異なる。
【0026】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第一の抽出バスケットおよび第二の抽出バスケットは、ハウジングと互換的に連結可能である。
【0027】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、一つ以上の入力オプションの第一のカテゴリーは、コーヒー飲料に対応し、一つ以上の入力オプションの第二のカテゴリーは、茶飲料に対応する。
【0028】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第一の抽出バスケットは、第一の構成を有する第一の抽出チャンバを画定し、また第二の抽出バスケットは、第二の構成を有する第二の抽出チャンバを画定し、第一の構成は、第二の構成とは異なる。
【0029】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、ハウジングに連結された抽出バスケットを感知して、一つ以上の入力オプションの第一のカテゴリーを識別することを含む。
【0030】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、抽出バスケットを感知することは、抽出バスケットに接続されたセンサを読み取ることを含む。
【0031】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、センサは磁石である。
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、センサは、無線周波数識別センサである。
【0032】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、一つ以上の入力オプションから抽出サイクルを選択することを含む。
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、抽出サイクルを選択することは、調製される飲料の容量と、調製される飲料のスタイルとのうちの少なくとも一つを選択することをさらに含み、抽出サイクルは、調製される飲料の容量と、調製される飲料のスタイルとのうちの少なくとも一つを選択することに応じて識別される。
【0033】
別の実施形態によると、飲料抽出装置を使用する方法は、第一の飲料の調製に関連付けられた少なくとも一つの第一の浸出サイクルを含む第一の抽出サイクルを選択することであって、第一の飲料が、第一のタイプの風味剤、第一の抽出スタイル、および第一のサイズに応じて決定される、選択することと、第一の飲料を調製するために少なくとも一つの第一の浸出サイクルを実施することと、第二の飲料の調製に関連付けられた少なくとも一つの第二の浸出サイクルを含む第二の抽出サイクルを選択することであって、第二の飲料が、風味剤の第二のタイプ、第二の抽出スタイル、および第二のサイズに応じて決定される、選択することと、第二の飲料を調製するために少なくとも一つの第二の浸出サイクルを実施することとを含む。
【0034】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第一のタイプの風味剤は第二のタイプの風味剤とは異なる。
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第一のタイプの風味剤は第二のタイプの風味剤と同一である。
【0035】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第一の抽出スタイルは、第二の抽出スタイルとは異なる。
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第一の抽出スタイルは、第二の抽出スタイルと同一である。
【0036】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第一のサイズは、第二のサイズとは異なる。
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第一のサイズは、第二のサイズと同一である。
【0037】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、第一の抽出サイクルの少なくとも一つの浸出サイクルに関連付けられたパラメータは、第二の抽出サイクルの少なくとも一つの浸出サイクルに関連付けられたパラメータとは異なる。
【0038】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、パラメータは、各浸出サイクルに対する流体温度、流体の容量、流体流量、および浸漬持続時間のうちの少なくとも一つを含む。
【0039】
上述の特徴のうちの一つ以上に加えて、または代替として、さらなる実施形態では、少なくとも一つの第一の浸出サイクルは、複数の第一の浸出サイクルを含み、また少なくとも一つの第二の浸出サイクルは、複数の第二の浸出サイクルを含み、複数の第一の浸出サイクルのうちの一つは、複数の第二の浸出サイクルのうちの一つと同一である。
【0040】
本明細書に組み込まれ、かつ本明細書の一部を形成する添付図面は、本開示のいくつかの態様を具現化し、また記述とともに本開示の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】一実施形態による飲料抽出装置の概略図である。
【
図2】別の実施形態による飲料抽出装置の概略図である。
【
図3】一実施形態による飲料抽出装置の概略図である。
【
図4】一実施形態による飲料抽出装置の正面図である。
【
図5】一実施形態による抽出バスケットを検出するためのシステムの概略図である。
【
図6】一実施形態による飲料抽出装置とともに使用するための第一の抽出バスケットの斜視図である。
【
図7A】一実施形態による飲料抽出装置とともに使用するための第二の抽出バスケットの斜視図である。
【
図7B】一実施形態による飲料抽出装置とともに使用するための第二の抽出バスケットの斜視図である。
【
図7C】一実施形態による飲料抽出装置とともに使用するための第二の抽出バスケットの斜視図である。
【
図8A】一実施形態による飲料抽出装置のシャワーヘッドの図である。
【
図8B】一実施形態による飲料抽出装置のシャワーヘッドの図である。
【
図9】一実施形態による浸出サイクルのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
発明を実施するための形態は、例示として図面を参照しながら、本開示の実施形態について、利点および特徴とともに説明する。
本明細書に開示される態様および実施形態は、高温抽出された飲料と低温抽出された飲料との両方を含む、様々なタイプの抽出された飲料を調製するためのシステムおよび方法を含む。本開示は、抽出されたコーヒーまたは茶飲料の調製を参照して本明細書に記載されているが、その他の抽出された飲料の調製は本開示の範囲内である。本明細書で使用される場合、「コーヒー」という用語は、コーヒー豆から抽出され、かつ流体中に溶解された固体を含む飲料を指す。
【0043】
ここで
図1〜
図4を参照すると、抽出された飲料を調製するために構成されたシステムの例が示されている。図示された非限定的な実施形態では、飲料抽出システム20は、ハウジング22および流体貯蔵部24を含む。流体貯蔵部24は、例えば、コーヒーまたは茶などの飲料を抽出するために所望の量の流体をその中に貯蔵するように構成され、一部の実施形態では、使用を簡単にするためにハウジング22の残りの部分に取り外し可能に連結されていてもよい。しかしながら、システム20が流体貯蔵部24を含まない実施形態も本明細書で意図されている。こうした実施形態では、システム20は、流体源(図示せず)に接続され、要求に応じてそこから所望の量の流体を受容するように構成されていてもよい。抽出された飲料を調製するために一般的に使用される流体は流体であるが、当然のことながら、本明細書で使用される場合、用語「流体」は、水または任意の他の好適な液体または流体を含んでもよい。
【0044】
システム20はさらに、コーヒー粉または茶葉などの風味剤Fがその中に収容され得る抽出チャンバ28を有する概して中空の抽出バスケット26を含む。一実施形態では、抽出チャンバ28は、風味剤の予め包装されたカートリッジを受容するように構成される。本明細書で使用される場合、「カートリッジ」という用語は、飲料抽出システム20での使用に適した材料を収容する任意のカプセル、ポッド、サシェ、ラッパー、またはその他の容器またはケースを包含することが意図される。別の方法として、または加えて、抽出バスケット26は、包装していない風味剤との使用に適合可能である場合がある。一つの実施形態では、抽出チャンバ28は、飲料抽出プロセス中に一般的に包装していない風味剤と併せて使用されるような、使い捨てまたは永久フィルタ(図示せず)を受容するように構成される。
【0045】
抽出バスケット26の出口端30は典型的に、風味剤Fから浸出した流体が抽出チャンバ28から吐出される開口部32を含む。一実施形態では、出口端30に隣接して配設される浸漬弁34は、例えば、風味剤Fを流体内に浸漬することを可能にするために、開口部32を選択的にシールし、流体を抽出チャンバ28内に保持するように動作可能である。浸漬弁34は、例えば、アクチュエータ36などの任意の好適な手段によって開位置と閉位置との間で動作してもよい。
【0046】
抽出バスケット26から、抽出された飲料は、直接または一つ以上の導管またはチャンバを通してのいずれかで、隣接する容器38の中へと向けられる。飲料抽出システム20とともに使用するのに適した容器38の例としては、例えば、カラフェ、ハーフカラフェ、トラベルマグ、カップ、またはマグが挙げられるが、これらに限定されない。
図1に示した一実施形態では、抽出された飲料は、抽出バスケット26の出口端30に形成された開口部32から隣接する容器38の中へと重力によりドリップするように構成されてもよい。
【0047】
図2に示す別の実施形態では、圧力源40は、抽出チャンバ28と流体連通して配設され、浸出した流体を抽出バスケット26の抽出チャンバ28から強制するように構成される。圧力源40の例としては、例えば、抽出バスケット26の内部を加圧するように動作可能なモータ駆動の空気ポンプまたは圧力ポンプが挙げられるが、これらに限定されない。こうした実施形態では、抽出バスケット26は、隣接する構成要素に対して概してシールされてもよい。さらに、抽出バスケット26の抽出チャンバ28と関連付けられた弁またはその他の通気機構(図示せず)は、圧力が抽出チャンバ28から大気に通気または解放されるように、抽出バスケット26と隣接する構成要素との間のシールを選択的に破るように動作されてもよい。弁(図示せず)は、下記により詳細に記載するように、圧力源40または飲料抽出システム20のコントローラに動作可能に連結されてもよい。
【0048】
流体送達システム42は、流体貯蔵部24から抽出バスケット26へと流体(例えば、水)を連通するように構成される。流体送達システム42は、流体貯蔵部24の出口端とポンプ機構46との間に延びる第一の供給ラインまたは流体導管44を含む。第二の供給ライン48は、ポンプ機構46の下流端を抽出バスケット26へと接続する。任意の好適なタイプのポンプ機構46としては、例えば、ギアポンプ、蠕動ポンプ、ピストンポンプ、ウェーブポンプ、およびダイアフラムポンプなどが挙げられるが、これらに限定されず、これらは本開示の範囲内である。ポンプ機構46は、第一の供給ライン44を通して流体貯蔵部24から流体を引き出し、第二の供給ライン48を介して抽出バスケット26の抽出チャンバ28に流体を送達するための正のポンプ作用を提供する。
【0049】
流体送達システム42は、さらに流体貯蔵部24から供給される流体を、抽出バスケット26へと送達する前に、所望の温度へと加熱するよう動作可能な加熱機構50を含む。したがって、加熱機構50は、一般的に流体流路に関連してポンプ機構46と抽出バスケット26との間に配置される。一実施形態では、加熱機構50は、例えば、流体が加熱機構50を通過する際に第二の供給ライン48内の流体を加熱するように構成されたフロースルーヒーターまたはボイラーである。しかし当然のことながら、例えば、一定量の流体を保持するための空洞、および空洞内に保持された流体を加熱するための加熱要素(図示せず)を含む加熱機構などの、任意の好適な加熱機構50を、流体送達システム内に含んでもよい。
【0050】
一実施形態では、圧力逃し弁52が、加熱機構50および/または第二の供給ライン48と連通して配設される。圧力逃し弁52は、蒸気および/または流体を通気することによってこれらから圧力を解放するように選択的に動作可能である。図示した非限定的な実施形態では、圧力逃し弁52は、通気した蒸気および/または流体がシステム20内でリサイクルされ得るように、流体貯蔵部24と流体連通して配設される。他の実施形態では、蒸気は、システム20に隣接する大気へと通気されてもよい。
【0051】
ポンプ機構46は、所定の量の流体を加熱機構50へと供給する、従って抽出チャンバ28へと供給するために、調製される飲料のサイズに基づいて所定の期間の間動作可能であってもよい。別の方法として、または加えて、これを通過する流体の量を監視するために、流量計54を使用してもよい。流量計54は、
図1および
図2に示す通り、流体貯蔵部24とポンプ機構46との間に位置してもよく、または流体送達システム42内の別の場所(加熱機構50と抽出バスケット26との間など)に位置してもよい。流量計54を通過する流体の量は、抽出バスケット26の抽出チャンバ28へと提供される流体の量を表す場合がある。様々なタイプの流量計54が、本開示の範囲内である。
【0052】
加熱機構50内で加熱された後、流体は抽出バスケット26の抽出チャンバ28へと送達される。図示された非限定的な実施形態では、流体送達システム42は、抽出バスケット28の端に直接隣接して位置するシャワーヘッド56をさらに含む。シャワーヘッド56は、第二の供給ライン48から加熱された流体を受容し、抽出チャンバ28内の風味剤に加熱された流体を送達するように構成される。典型的にシャワーヘッド56は、抽出チャンバ28の中にある風味剤Fの上に流体を分配する複数の開口部(図示せず)を含む。
【0053】
飲料抽出システム20は、ユーザから一つ以上の入力を受信するためのユーザインターフェース60を含んでもよい。一実施形態では、ユーザインターフェース60は、例えば、複数のサイズのうちの一つを選択することなどのために、一つ以上のボタン、ノブ、または他の制御入力デバイス(図示せず)を含んでもよい。別の方法として、または加えて、ユーザインターフェース60は、タッチスクリーンを含んでもよく、あるいは例えば電話またはタブレットなどのスマートデバイスを介して、「アプリ」または他の好適な接続を介して入力を受信するように構成されてもよい。選択可能な抽出サイズは、マグ(約177ml〜約296ml(約6〜約10オンス))、特大のマグ(約237ml〜約355ml(約8〜約12オンス))、トラベルマグ(約355ml〜約473ml(約12〜約16オンス))、特大のトラベルマグ(約473ml〜約710ml(約16〜約24オンス))、ハーフカラフェ(およそ710ml〜1006ml(およそ24〜34オンス))、およびカラフェ(約1301ml〜約1597ml(約44〜約54オンス))を含んでもよい。ユーザインターフェース60はさらに、コーヒーまたは茶(茶は、紅茶、ハーブティー、ウーロン茶、白茶、緑茶、およびデリケートティーを含む)などの複数のタイプの抽出される飲料の一つを選択し、クラシック、リッチ、氷上、低温抽出、およびスペシャルティなどの抽出スタイルを選択するための入力デバイスを含んでもよい。当然のことながら、本明細書に記載される様々な入力は、例としてのみ意図されており、開示したパラメータ内の他の選択可能なパラメータおよびオプションも本開示の範囲内である。
【0054】
飲料抽出装置20の動作は、ポンプ機構46、流量計54、加熱機構50、浸漬弁34と関連付けられたアクチュエータ36、および一部の実施形態では、ユーザインターフェース60から受信した一つ以上の入力信号に応答する圧力源40に動作可能に連結されたコントローラ70によって制御される。コントローラ70は、一つ以上のまたはマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、または当技術分野で公知の電子コントローラの任意の他の形態を含んでもよい。一実施形態では、装置20は、例えば、流体送達システム42内の流体の温度を測定するための、貯蔵部24ならびに/または加熱機構50の入口および/もしくは出口に隣接して位置するものなどの一つ以上の温度センサを含む。コントローラ70は、加熱機構50、および従って抽出チャンバ28に提供される流体が、所望の温度を有することを確保するために流体送達システム42の動作を制御するように構成される。
【0055】
前述のように、飲料抽出装置20は、例えば、コーヒーおよび茶の両方を含む、いくつかの異なるタイプの風味剤とともに使用するのに適している場合がある。ここで
図5を参照すると、一実施形態では、飲料抽出装置20は、コーヒー風味剤を受容するように構成された第一の抽出バスケット26aと、茶または他の植物風味剤を受容するように構成された第二の抽出バスケット26bとを含む。第一の抽出バスケット26aおよび第二の抽出バスケット26bは、飲料抽出装置20のハウジング22に互換的に連結される。
【0056】
コントローラ70は、どの抽出バスケット26がハウジング22に連結されているかを判定し、ユーザインターフェース60の入力を介して選択可能な一つ以上のオプションを自動的に調整するよう構成されてもよい。一実施形態では、第一の抽出バスケット26aは、第一のデバイスD1を含み、また第二の抽出バスケット26bは、第二のデバイスD2を含む。デバイスD1、D2は、連結されてもよく、または別の方法として、対応する抽出バスケット26a、26b内に埋め込まれてもよい。例えば、シャワーヘッド56の近くなど、抽出バスケット26に一般的に隣接するハウジング22内に配置される対応する読み取り機72は、第一のデバイスD1および第二のデバイスD2を感知および識別して、どの抽出バスケット26a、26bがハウジング22に取り付けられるかを決定するように構成される。一実施形態では、デバイスD1、D2は磁気センサであり、また読み取り機72は、対応する抽出バスケット26a、26bがハウジング22に対して設置されるとき、各デバイスD1、D2の位置に基づいて、第一のデバイスD1と第二のデバイスD2とを区別するように構成される。しかし当然のことながら、例えば、機械的スイッチまたはプランジャーなどの、抽出バスケット26の同一性を判定するために読み取り機72と通信するように構成された任意の好適なデバイスは、本開示の範囲内である。例えば、一実施形態では、デバイスD1、D2は、RFIDタグであってもよく、また読み取り機72は、RFID読み取り機であってもよい。
【0057】
さらに、提案されるように、コントローラ70は、どの抽出バスケット26がハウジング22に連結されているかに基づいて、ユーザインターフェース60の入力を介して選択可能な一つ以上のオプションを自動的に調整するよう構成されてもよい。例えば、コーヒー飲料の調製に関連付けられた第一の抽出バスケット26aの検出に伴い、ユーザインターフェース60は、ユーザが、コーヒー飲料を調製するための複数のサイズおよび複数のスタイルのうちの一つを選択することを可能にしてもよい。同様に、例えば、茶飲料の調製に関連付けられた第二の抽出バスケット26bの検出に伴い、ユーザインターフェース60は、ユーザが、茶飲料を調製するための複数のサイズおよび複数のスタイルのうちの一つを選択することだけでなく、複数の異なるタイプの茶のうちの一つを選択することも可能にしてもよい。
【0058】
ここで
図6および
図7を参照すると、抽出バスケット26a、26bの各々は、抽出バスケット26a、26bの内部抽出チャンバ28を画定するための、第一の端74、反対側の第二の端76、および第一の端74と第二の端76との間に延びる少なくとも一つの側壁78を含む。示すように、また前述のように、抽出バスケット26a、26bの第一の端74は概して開いており、また抽出バスケット26a、26bの第二の端76は概して閉じており、開口部32のみがその中に形成されている。
【0059】
一実施形態では、第一の抽出バスケット26aおよび第二の抽出バスケット26bの各々の抽出チャンバ28の構成は異なっている。例えば、コーヒー飲料の調製に関連付けられた抽出バスケット26aの抽出チャンバ28の断面積は、抽出バスケット26aの第一の端74から第二の端76へと徐々に減少してもよい。しかしながら、抽出バスケット26aの断面積の形状は、抽出チャンバ28が概して円錐台の形状となるように、抽出バスケット26aの高さにわたって概して円形のままであってもよい。一実施形態では、茶飲料の調製に関連付けられた抽出バスケット26bの抽出チャンバ28の断面積の形状は、
図7A〜
図7Cに示すように、抽出バスケット26bの高さにわたって変化する。例えば、抽出チャンバ28は、第一の端74の近くに配設された概して円形の断面形状から、第二の端76の近くの楕円形の断面形状へと移行してもよい。抽出バスケット26bの下流の第二の端76に向かって、抽出チャンバ28は、湿潤したときに茶葉の膨張を制限し、かつ抽出チャンバ28から特異的な速度で流体を排出するために、所望の傾斜を有する側壁78を形成することによって収縮される。
【0060】
一実施形態では、茶飲料の調製に関連付けられた抽出バスケット26bは、抽出チャンバ28を少なくとも部分的に横切って延びる一つ以上の保持要素80をさらに含んでもよい。単一の棒のような保持要素80が図には示されているが、同様の構成または改変された構成を有する複数の保持要素80を含む他の実施形態も本明細書で意図される。さらに、保持要素80は、固体材料から形成される必要はない。保持要素80は、取り外し可能であってもよく、または別の方法として、例えば、その第二の端76などの抽出バスケット26bの表面に永久的に取り付けられていてもよい。一つ以上の保持要素80は、抽出チャンバ28内の位置に位置し、第二の端76からずれて、抽出チャンバ28へと提供される流体内に配置される茶葉または他の植物風味剤の全体をその中に沈めるのを容易にする。保持要素80は、低温抽出飲料、または氷上飲料の調製中に特に有用である場合がある。これは、冷やした飲料の調製中に、抽出チャンバ28に提供される流体はより低温であり、風味剤が湿潤しにくくなり、ゆえに冷却流体の上部に浮く可能性がより高くなるためである。
【0061】
図8Aおよび
図8Bを参照すると、シャワーヘッド56の例がより詳細に示されている。シャワーヘッド56は、ハウジング22内で、抽出バスケット26の垂直に上方の位置に配置される。シャワーヘッド56は、抽出チャンバ28と流体連通して配設される。一実施形態では、シャワーヘッド56は、例えば、抽出バスケット26に面するシャワーヘッドの底部84などの、その中に形成された複数の穴82を有し、また複数の穴82は楕円形のパターンで配設される。一実施形態では、穴82の楕円形パターンの全体的な寸法および間隔は、標準的な紙コーンフィルタ内に置かれたより少ない容量のコーヒー風味剤を均一に湿潤させるように設計される。さらに、茶飲料の調製に関連付けられた抽出バスケット26bの第二の端76の近くの抽出チャンバ28の楕円形状の断面積は、穴82の楕円形パターンと相補的であってもよい。一実施形態では、茶バスケット26bの楕円形の断面形状部分の長さは、その中に受容される風味剤(すなわち、完全なカラフェの調製の際に必要とされる風味剤)の最大量が、シャワーヘッド56の下にある楕円形の垂直の壁があるセクションの中へと入れ子になるように高さが調整される。風味剤(すなわち、茶葉)で充填される抽出バスケット28の一部分を、シャワーヘッド56の複数の穴82に概して相補的な形状で形成することによって、抽出チャンバ28内に配設された風味剤は、最大量の風味剤が抽出チャンバ28内に配設される実施形態でさえも、流体がそこへ供給されるときに実質的に均等に湿潤され、かつ沈められる。
【0062】
サイズ、抽出スタイル、および、風味剤のタイプの任意の選択可能な組み合わせを調製するための抽出サイクルに関連付けられた様々なパラメータは、コントローラ70内に保存され、かつ/またはコントローラ70によってアクセス可能である。一実施形態では、各抽出サイクルを実施するためのパラメータは、風味剤の推奨される容量と関連付けられる。風味剤の推奨されるまたは提案される容量は、調製される飲料のサイズだけでなく、使用される風味剤のタイプにも依存する。例えば、カップ一杯の低温抽出紅茶を調製するために使用される風味剤の提案される量は、カップ一杯の低温抽出緑茶を調製するために使用される風味剤の提案される量とは異なる場合がある。調製される飲料が低温抽出コーヒーである実施形態では、風味剤(すなわち、コーヒー粉)の提案される量は、調製される飲料のサイズに基づいてほぼ直線的に秤量される。一実施形態では、281ml(9.5オンス)のコーヒーを調製するときに推奨される風味剤の量は、およそ17グラムであり、また532ml(18オンス)のコーヒーを調製する時に推奨される風味剤の量は、およそ21グラムである。しかし当然のことながら、一部の実施形態では、同じサイズおよびタイプの異なるスタイルの飲料、すなわちカラフェサイズのクラシックコーヒーおよびカラフェサイズの低温抽出コーヒーなどを調製するために使用される風味剤の提案される量は、変化する場合がある。
【0063】
各抽出サイクルに関連付けられた保存されたパラメータは、浸出サイクルの総数ならびに各浸出サイクルに対する流体温度、流体の容量、流体流量、および浸漬持続時間を含む。抽出装置20による複数の飲料のうちの一つの調製に関連付けられた各抽出サイクルは、一つ以上の浸出サイクルを含む。一部の実施形態では、抽出サイクル内の浸出サイクルの総数は、例えば、12回の浸出サイクルなど、10回の浸出サイクルを超えてもよい。しかし当然のことながら、任意の数の浸出サイクルを有する抽出サイクルは、本開示の範囲内である。浸出サイクルの総数および/または各浸出サイクルに関連付けられたパラメータは、飲料タイプ、抽出サイズ、および抽出スタイルを考慮して、所望の風味プロファイルを達成するために調節することができる。
【0064】
浸出サイクル100の例のフロー図を
図9に示す。一実施形態では、浸出サイクル100は、まず、ブロック102に示すように、事前定義された温度へと加熱機構50に通電することを含む。次に、ブロック104に示されるように、流体を加熱機構50へと提供するために、流体送達システム42の動作が開始される。ポンプ機構46は、流体への熱伝達を最大化し、それによって事前定義された温度を下回る流体の容量を最小化するように意図された、制御された流量で加熱機構50を通して流体を移動するように構成される。ポンプ機構46の動作は、ブロック106に示される、所定の容量の加熱された流体が抽出バスケット26の抽出チャンバ28に送達されるまで続けられる。所望の温度まで加熱された所定の容量の流体が抽出チャンバ28へと送達された後、ポンプ機構46および加熱機構50は非通電状態にされる。
【0065】
一実施形態では、流体が抽出チャンバ28の中へと供給される際、浸漬弁34は閉位置にあってもよく、流体を抽出チャンバ28内に蓄積させ、それによって風味剤を流体内に「浸漬」させることができる。したがって、流体が抽出チャンバ28へと供給される際に浸漬弁34が閉じている浸出サイクルは、本明細書では「浸漬」サイクルとも称される場合がある。抽出チャンバ28への流体の送達の後、所定の長さの時間の間、浸漬弁34は閉じたままであり、ブロック108に示される。この浸漬時間が経過した後、浸漬弁34は、特定の長さの時間の間開き、ブロック110に示すように、風味剤浸出流体を抽出バスケット26の出口端30に形成された開口部32を通して隣接する容器38の中へと排出することができる。前述のように、浸出した流体は、重力により、または圧力源40の動作によって生成される空気パージに応じて排出されてもよい。
【0066】
別の方法として、一部の実施形態では、浸漬弁34は、流体が抽出チャンバ28に供給される際に開構成で配設されてもよい。結果として、抽出チャンバ28へと提供される流体の一部分は、ブロック112に示すように、風味剤によって吸収されていない流体全体がチャンバ28から吐出されるまで、開口部32を通して隣接する容器38の中へと連続的に排出される。したがって、流体が抽出チャンバ28に供給される際に、浸漬弁34が少なくとも部分的に開いている浸出サイクルは、本明細書では「フロースルー」サイクルとも称される場合がある。抽出チャンバ28に提供される流体の流量が、開口部32における流体の流量よりも大きい場合、流体は、抽出チャンバ28内に少なくとも部分的に蓄積する場合がある。
【0067】
一実施形態では、抽出サイクル内のその後の浸出サイクルは、各浸出サイクルの風味剤浸出流体を「ブレンド」するために互いに重複する場合がある。こうした実施形態では、浸出サイクルに関連付けられた流体の容量は、抽出チャンバ28に提供され、一方で、抽出チャンバ28は、前の浸出サイクルからの流体で依然として少なくとも部分的に満たされている。結果として、第一の逐次浸出サイクルおよび第二の逐次浸出サイクルからの流体は、抽出チャンバ28内で混合され、それによって、逐次浸出中に生成される風味剤浸出液間の一貫性が増強される。この浸出物のブレンディングは、ハーフカラフェまたはカラフェサイズのいずれかなどの大容量の茶飲料の調製に関連付けられた抽出サイクルにおいて特に有用である場合がある。しかし当然のことながら、こうした浸出サイクルのブレンディングは、飲料抽出装置20によって任意の飲料の調製中に使用されてもよい。
【0068】
個々の抽出サイクル内のシステム20によって実施される浸出サイクルの総数は、風味剤の配設、より具体的には、風味剤が包装していないかどうか、またはカートリッジ内に配設されているかどうかを含むいくつかの要因に基づいて変化することになる。例えば、開いた抽出バスケット26内で包装していない挽いたコーヒーを使用して低温抽出コーヒーを調製するための抽出サイクルは、典型的に適切な抽出を達成するためにカートリッジを使用して低温抽出コーヒーを調製するための抽出サイクルよりも少ない浸出サイクルを必要とする。同様に、全葉茶を使用する低温抽出茶の調製は、より多くの浸出サイクルを必要する場合があり、または別の方法として、例えば、風味剤がティーバッグ内に配設されている場合とは異なる数の浸出サイクルを必要する場合がある。加えて、浸出サイクルの総数はまた、その抽出に影響を与える可能性がある風味剤の複雑さおよび/またはグラインドのサイズに基づいて変化する場合がある。風味剤が細かく挽いたサイズを有する実施形態では、より大きく挽いたまたはより粗く挽いたサイズを有する風味剤より迅速に風味が抽出される。したがって、抽出サイクルは、所望の風味プロファイルを達成するために使用される風味剤の構成(包装していないまたはカートリッジ内)、複雑さ、およびサイズを補償するように適合することができる。
【0069】
抽出サイクルが複数の浸出サイクルを含む実施形態では、複数の浸出サイクルの各々は、同一であってもよく、または別の方法として、異なっていてもよい。一実施形態では、複数の浸出サイクルを有する飲料の調製中に、各逐次浸出サイクルに対して提供される流体の温度は変化する場合がある。異なる流体温度において、特に茶飲料の調製中に、異なる構成要素または可溶性物質、したがって風味が、風味剤から抽出されるため、風味剤に提供される流体の温度は、結果として生じる飲料の風味プロファイルを増強するために制御される場合がある。よって、流体温度は、抽出された飲料の抽出された風味間の所望のバランスを達成するために、浸出サイクル中に能動的に調整される場合がある。それに応じて、第一の温度を有する流体は、第一の浸出サイクル中に第一の風味を抽出するために使用されてもよく、また第二の温度を有する流体は、第二の浸出サイクル中に、第一の風味とは異なる第二の風味を抽出するために使用されてもよい。第一の温度と第二の温度との間の差は、加熱機構46の動作を制御することによって、および/またはシャワーヘッド56および抽出チャンバ28への流体の送達速度を制御することによって達成され得る。一実施形態では、逐次浸出サイクルのために提供される流体の温度は、徐々に低下させる場合がある。別の方法として、逐次浸出サイクルのために提供される流体の温度は、徐々に増加させる場合がある。他の実施形態では、温度は、逐次浸出サイクルの間に増加し、逐次浸出サイクルの間に減少もするように構成されてもよい。
【0070】
さらに別の実施形態では、単一の浸出サイクル内で抽出チャンバ28に提供される流体の温度は変化してもよい。例えば、抽出チャンバ28に提供される初期の流体は、第一の温度を有してもよい。第一の温度で第一の容量の流体が抽出チャンバ28に提供された後、流体の温度は、第一の温度とは異なる第二の温度を有する第二の容量の流体rが抽出チャンバ28に提供されるように調整されてもよい。こうした実施形態では、第一の容量の流体および第二の容量の流体は、実質的に連続的に抽出チャンバ28に提供される。この温度の変動は、抽出された飲料を自動的に調製する既存の飲料抽出システムと差別化するものである。なぜなら、これらの機械は、典型的に、飲料調製プロセスの長さ全体にわたって、風味剤に提供される流体を一定の温度で維持するように設計されたからである。
【0071】
さらに、一実施形態では、複数の浸出サイクルを有する飲料の調製中に、風味剤が抽出チャンバ28に提供される流体内に浸漬される場合、各浸漬サイクルの浸漬の長さは改変される場合がある。一実施形態では、浸漬の長さは逐次的に減少する。より長い浸漬を使用し、次に漸進的により短い浸漬を使用することは、結果として得られる飲料の風味プロファイルを増強することができる。一実施形態では、抽出チャンバ28に供給される流体の容量は、浸漬の長さに依存する。結果として、流体の容量は、各浸漬サイクルごとに漸進的に減少する場合もある。しかしながら、浸漬の長さが等しく、かつ流体の容量が等しいか、逐次的に増大するか、または無作為に変化する実施形態も、本明細書で意図されている。
【0072】
低温抽出された飲料の調製中に、抽出チャンバ28に送達される流体の温度は、システム20によって製造される飲料の全体的な味覚に影響を与える場合がある。流体が冷たすぎる場合、風味剤からの抽出が少ない場合があり、また別の方法として、水が熱すぎる場合、コーヒー粉から過度の酸味が放出され、また茶葉から過度の渋味が放出される場合がある。低温抽出飲料の調製中に、各浸漬サイクルに関連付けられた流体温度は、約30℃〜約50℃である。一実施形態では、茶飲料の調製に関連付けられた流体温度は、一般的に、コーヒー飲料の調製に関連付けられた流体温度、一般的に、約38℃〜約42℃(40℃など)より温かく、例えば約48℃〜約52℃(50℃など)である。
【0073】
さらに、飲料抽出装置によって調製される低温抽出飲料および氷上飲料の各々は、少なくとも部分的に氷で充填された容器38内に受容されることが意図される。例えば、容器の容量の少なくとも半分は、例えば、角氷で充填されていてもよい。例えば茶などの高温の、または温かい飲料が氷に接触するときに、飲料は濁るようになり、これは一般的に消費者にとって魅力的ではない。一実施形態では、この濁りを防止または低減するために、抽出バスケット26からの風味剤浸出流体出口は、隣接する容器内の氷上に吐出される前に冷却される。この冷却は、風味剤が流体内に浸漬することを可能にすることによって、および/または流体が容器38に提供される流量を制御することによって生じてもよい。
【0074】
本明細書に図示および記載される飲料抽出装置は、調製される飲料のタイプ、スタイル、およびサイズの各組み合わせに対して、理想的な風味をより良好に達成することができる。
【0075】
本明細書に引用された刊行物、特許出願、および特許を含む全ての参考文献は、あたかも各参考文献が個別におよび具体的に参照により組み込まれることが示され、その全体が本明細書に示されるのと同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
【0076】
用語「一つの(a)」、「一つの(an)」、「その(the)」および開示内容を説明する文脈中(特に、以下の特許請求の範囲における文脈中)の類似する指示対象は、本明細書中で別段に示したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、単数および複数の両方を包含するものと解釈される。「含む(comprising)」、「有する(having)」、「含む(including)」および「含む(containing)」という用語は、特に記載がない限り、オープンエンドの用語として解釈されるものとする(すなわち、「含むが、これに限定されない」を意味する)。本明細書の値の範囲の列記は、本明細書中で特に示さない限り、該範囲内の個々の値を個別に参照する簡略な方法として機能することのみが意図されるものであり、個々の値はそれぞれ本明細書に個別に記載されるものとして本明細書に組み込まれる。本明細書中で特に示したり、明らかに文脈と矛盾したりしない限り、本明細書に記載の全ての方法は、任意の好適な順序で実施することができる。本明細書で提示されるありとあらゆる例、または例示的な言語(例えば「など」)の使用は、単に本開示をよりよく明らかにするためのものであり、別の方法で特許請求されていない限り、本開示の範囲を制限するものではない。本明細書中のいずれの語句も、特許請求しない任意の要素を本開示の実施に必須であると示すとは解釈されない。
【0077】
本開示を実施するための発明者に公知の最良のモードを含む、本開示の例示的な実施形態を本明細書に記載する。これらの実施形態の変形は、前述の記載を読むことに伴い、当業者にとって明らかとなり得る。発明者らは、当業者がこのような変形を適切なものとして採用することを期待しており、発明者は本開示を本明細書に特に記載されるもの以外に実施する意図を有する。したがって、本開示は、適用法により許可されている範囲で、本明細書に添付の特許請求に記載された主題の全ての修正および等価物を含む。さらに、本明細書に別段の指示がない限り、または別途文脈によって明らかに矛盾しない限り、その可能性のある全ての変形における上述の要素の任意の組み合わせは、本開示によって包含される。
【国際調査報告】