(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-528218(P2021-528218A)
(43)【公表日】2021年10月21日
(54)【発明の名称】厚み確認及びキュー支持用のビリヤードポインタ
(51)【国際特許分類】
A63D 15/00 20060101AFI20210924BHJP
A63B 69/00 20060101ALI20210924BHJP
【FI】
A63D15/00 Z
A63B69/00 504Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2021-521928(P2021-521928)
(86)(22)【出願日】2019年7月3日
(85)【翻訳文提出日】2021年2月18日
(86)【国際出願番号】KR2019008131
(87)【国際公開番号】WO2020009471
(87)【国際公開日】20200109
(31)【優先権主張番号】10-2018-0078961
(32)【優先日】2018年7月6日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】521007735
【氏名又は名称】ゴー キュー インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】GO CUE INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】パク、ジェ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】パク、チョル フン
(57)【要約】
厚み確認及びキュー支持用のビリヤードポインタに関し、人差し指に光照射リングを装着し、光照射リングから2本以上の垂直光が照射されるようにし、照射される各垂直光は手球と第1的球を同時に照射して、手球打撃時にどれくらいの厚みで第1的球に当たるかを予測するようにし、内蔵された勾配センサーによって光照射が一定角度以上に上方に向くと光を遮断させ、親指に嵌められる支えリングをさらに提供して、前記光照射リングと共にキューを上下で支持することによって、キューの左右回動を最小化し、精密な打撃を可能にするなど、初心者が容易にビリヤードを理解し、ゲームが楽しめるようにする。
【選択図】
図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指に嵌めて使用するビリヤードポインタであって、
内部収容空間に発光部(33)を備え、外部に光を垂直光の形態で透過させ、近距離の手球と遠距離の第1的球に同時に垂直光を照射する光照射体(30)と;
前記光照射体の下部と回転可能に結合する上板部(41)、及び前記上板部から下部に延長されて人差し指に嵌める輪部(42)が形成された止め台(40);を含む光照射リングで構成され、
前記光照射体は、発光部を2〜12個で構成し、幅方向に等間隔で照射されるようにし、前記各発光部から照射される垂直光の全体幅間隔は、ビリヤードボールの半径又は直径だけ離隔するように配置する
ことを特徴とするビリヤードポインタ。
【請求項2】
前記光照射体(30)と止め台(40)との回転可能な結合は、
光照射体(30)の下部にはヒンジボール(31)を形成し、前記止め台の上板部には光照射体ヒンジボール(31)を内入するボール溝(44)を形成し、前記ヒンジボール(31)をボール溝(44)に結合した状態で光照射体(30)の底面と上板部(41)の上面を一定幅だけ離隔するように構成することによって、光照射体(30)をヒンジボール(31)とボール溝(44)との結合部分を中心に回転及び上下傾き可能にした
請求項1に記載のビリヤードポインタ。
【請求項3】
前記光照射体(30)は、
内部に収容空間が形成された本体(32)と、前記本体の収容空間に設置される発光部(33)、電源部(34)及び制御部(35)と、本体外面に形成されて発光部を作動させるボタン部(36)と、本体前面又は発光部前面に設置され、発光部から照射される光を垂直光の形態で透過させ、近距離の手球と遠距離の第1的球に同時に垂直光が照射されるようにする垂直フィルター(37)を含む
請求項1に記載のビリヤードポインタ。
【請求項4】
前記光照射体(30)の本体(32)には勾配センサー(38)を装着し、一定角度以上では、制御部(35)によって発光部(33)に供給される電源を遮断させて垂直光の照射を遮断させる
請求項3に記載のビリヤードポインタ。
【請求項5】
前記垂直フィルター(37)は、光が通過する垂直透光部(371)が形成され、各発光部の前面に一体に設置されて垂直光が照射されるようにした
請求項3に記載のビリヤードポインタ。
【請求項6】
前記発光部(33)は、第1発光部(331)と第2発光部(332)で構成され、照射される2本の垂直光のいずれか一方は、手球の中心を通過する中央垂直光として用いられ、他方は、中央垂直光と等間隔で離隔した側面垂直光として用いられる
請求項3に記載のビリヤードポインタ。
【請求項7】
前記第1発光部(331)が側面移動手段(39)によって左右方向に移動し、第1発光部(331)と第2発光部(332)間の間隔が調節される
請求項6に記載のビリヤードポインタ。
【請求項8】
前記側面移動手段(39)は、
第1発光部を側面方向に移動可能に支持する支持台(391)と;
光照射体本体(32)の外部に一端が突き出て手動で回転力が伝達される回転棒(392)と;
前記回転棒の回転によって第1発光部を側面方向に移動させるギアボックス(393);を含んで構成される
請求項7に記載のビリヤードポインタ。
【請求項9】
前記側面移動手段(39)は、第1発光部(331)を側面方向に移動可能に支持する支持台(391)と;第1発光部を側面方向に移動させるギアボックス(393)と;ギアボックスに動力を伝達するモーター(394)で構成され;
前記第1発光部(331)に距離測定センサー(395)を装着して、第2発光部(332)から照射される垂直光は手球の中央を通過するように固定させた状態で第1発光部(331)を側面方向に移動させて、距離測定センサー(395)によって測定される手球の側面端部まで移動させ、距離測定センサー(395)と第1発光部(331)間の距離だけさらに移動させて、第1発光部(331)と第2発光部(332)との間隔をビリヤードボールの半径と同じ幅で配置する
請求項7に記載のビリヤードポインタ。
【請求項10】
前記側面移動手段(39)は、
光照射体のボタン部(36)のクリック信号が制御部(35)に伝達される第1段階;
制御部が、電源部(34)の電源を第1発光部(331)と第2発光部(332)に伝達させて発光がなされるようにしながら距離測定センサー(395)を作動させる第2段階;
第2発光部(332)の垂直光を手球の中心を通過するように配置し、距離測定センサー(395)の測定位置を手球の中心を通過する水平ラインに設定する第3段階;
モーター(394)に電源を供給して、距離測定センサー(395)が取り付けられた第1発光部(331)を水平に移動させ、距離測定センサー(395)によって連続測定された距離測定値を制御部(35)に伝送する第4段階;
制御部(35)が、受信した距離測定値が急変して測定方向に段差を感知するとモーター(394)の電源を遮断させ、第1発光部(331)の移動を停止させる第5段階;
制御部(35)によってあらかじめ設定された第1発光部(331)センターと距離測定センサー(395)センター間の間隔だけ第1発光部(331)をさらに移動させる第6段階;
によって制御される
請求項9に記載のビリヤードポインタ。
【請求項11】
前記止め台(40)は、
輪部(42)の底面に光照射方向又はキューの長さ方向にガイド溝(43)を形成し、ガイド溝がキューの上部面にスライディング可能に接して準備動作又は打撃動作時にキューを左右揺動なしで長さ方向に移動するように支持する
請求項1に記載のビリヤードポインタ。
【請求項12】
親指を嵌める輪部(42)が形成され、上部面にはキューを安置する安置溝(51)が形成された支えリング(50)をさらに構成し、手球打撃時に止め台(40)と支えリング(50)がキューの上下部と接してキューが長さ方向にのみ移動するように支持する
請求項11に記載のビリヤードポインタ。
【請求項13】
前記止め台(40)と支えリング(50)はシリコン材質で形成し、一体に構成する
請求項12に記載のビリヤードポインタ。
【請求項14】
前記止め台(40)と支えリング(50)との間にはキューが内入される挿入孔(60)を形成し、該挿入孔の内面にはプラスチック材質の内皮層(61)を形成し;該挿入孔(60)は、上下に3等分して上部内面に上部内皮層(611)を形成し、下部内面に下部内皮層(612)を形成し、中間部分にはシリコン材質のみを形成して、外圧時に中間部分の間隔が縮小するように構成する
請求項13に記載のビリヤードポインタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、厚み確認及びキュー支持用のビリヤードポインタに関し、より詳細には、人差し指に光照射リングを装着し、光照射リングから2本以上の垂直光が照射されるようにし、照射される各垂直光は手球と第1的球を同時に照射して、手球打撃時にどれくらいの厚みで第1的球に当たるかを予測するようにし、内蔵された勾配センサーによって光照射が一定角度以上に上方に向くと光を遮断させ、親指に嵌められる支えリングをさらに提供して、前記光照射リングと共にキューを上下で支持することによって、キューの左右回動を最小化し、精密な打撃を可能にするなど、初心者が容易にビリヤードを理解し、ゲームが楽しめるようにするビリヤードポインタに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、ビリヤードは、ビリヤード台上で赤、白などの球をビリヤードキュー(Cue)で打って各自の点数を競うレジャースポーツの一種である。ビリヤードの競技種目には様々なものがあるが、大きく、キャロムゲームとポケットゲームとに分けられる。前記キャロムゲームには、四つ玉、ボークライン、スリークッションなどがある。
【0003】
また、ビリヤードゲームに用いられるキューは、上棒と下棒を結合して構成される長い棒からなっており、主に、木材(又は、鉄材)を材料にして作られる。ビリヤードゲームをする時には、ビリヤード台上に置かれた3以上のビリヤードボールのうち、キューで撞く手球、該手球が移動しながら当てる第1的球及び第2的球が基本要素となる。
【0004】
このように構成されるビリヤードの基本要素では、大きく、キューで手球の撞点を正確に撞くこと、手球と第1的球がある程度の厚みでぶつかること、及びぶつかった手球がどの方向に移動するかを判断すること、が重要である。
【0005】
このようなビリヤードの基本要素のうち、手球を撞く前の準備(ストローク;stroke)動作と打撃(ショット;shot)動作時に、キューの前後移動が同一直線上でなされることが重要であるが、ほとんど、初心者や下手な人々にとっては、キューの準備動作と打撃動作時にキューが左右に揺れて正確な位置への打撃ができない問題点がある。また、手球と第1的球が近づいている場合には厚みに対する誤差範囲が狭いが、ある程度以上離れている場合には、手球を第1的球に所望の厚みで当てることが非常に難しいため、このような感覚を身に付けるためには相当量の時間が必要である。
【0006】
特許文献1(韓国登録特許第10−1759701号(2017.07.13.登録;以下、‘先行文献1’という。))ではビリヤード補助ブリッジを提案した。この先行文献1は、手球を撞くビリヤードキューの位置を決め、往復運動のガイド役割を担うビリヤード用補助ブリッジであって、指に嵌める指挿入リング、キューを載せてストローク及びショット動作時のガイド役割を担うキー受け、及び該キー受け上でガイドされるキューの動作を感知するために、前記キューの先端部が向く方向と同じ方向に平行に手球に向かって光を照射して手球に撞点を表示する光源を含む構造である。この先行文献1は、光源によって手球に撞点を表示する構造を有するが、これは、キューと手球間の関係において撞点を表示するだけで、手球と的球間の厚みに関する情報は提供することができない。
【0007】
特許文献2(韓国登録特許第10−1522636号(2015.05.18.登録;以下、‘先行文献2’という。))ではビリヤードストローク練習装置を提案した。この先行文献2は、一側方向に延長される形態で形成されて固定して設置される支持台;該支持台の一側端部に上側方向に曲げ可能な弾性素材で突出して形成され、上側端部に打撃照準点が形成される打撃部;前記支持台の他側端部に上側方向に突出して形成され、上側端部に標的照準点が形成される標的部;及び前記打撃部又は前記標的部のそれぞれの両側に横断面が曲率を有するプレートで形成される複数個の補助装置;を含み、前記打撃部と前記標的部は横断面が曲率を有するプレートで形成され、前記補助装置と前記打撃部又は前記補助装置と前記標的部の配置が円弧状であることを特徴としている。前記先行文献2は、キューで手球の撞点を正確に打撃できる訓練を可能にしたものであるが、これも同様、手球の撞点打撃が可能なだけで、手球と的球間の厚みに関する情報は提供することができない。
【0008】
このように、既存のビリヤード補助装置では手球に対する撞点位置を案内したり、ストローク姿勢を矯正させる装置を提示されているだけで、打撃方向によって手球がどれくらいの厚みで的球に当たるかに関する予測情報は提供できずにいる。
【0009】
したがって、手球が的球に当たる厚みに関する情報を提供してビリヤード学習に助けとなるようにし、正確な方向への打撃を可能にする補助手段の必要性が台頭している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国登録特許第10−1759701号
【特許文献2】韓国登録特許第10−1522636号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで、本発明に係る厚み確認及びキュー支持用のビリヤードポインタは、
指に嵌めてキューと同じ方向に2本以上の垂直光を照射するが、複数の垂直光のうち第1垂直光は手球の中心を通過して第1的球まで照射されるようにし、
【0012】
第1的球が安置された地点における第1垂直光と第2垂直光との間隔は、ビリヤードボールの半径だけ離隔するようにし、打撃された手球が第1的球にどれくらいの厚みで当たるかに関する情報をあらかじめ提供する装置の提供を目的とする。
【0013】
また、本発明の勾配センサーを装着し、光照射方向が一定角上向きになると光照射を遮断させ、光による視力損失を防止する、安全性を向上させる装置の提供を他の目的とする。
【0014】
また、本発明は、キューを握る人差し指及び親指の両方とも、キュー案内溝が形成された光照射リング及び支えリングを装着することによって、光照射リングと支えリングとの間に安置されるキューが一方向に前後移動するようにすることを他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記課題を解消するための本発明の厚み確認及びキュー支持用のビリヤードポインタは、
【0016】
指に嵌めて使用するビリヤードポインタであって、内部収容空間に発光部を備え、外部に光を垂直光の形態で透過させ、近距離の手球と遠距離の第1的球に同時に垂直光を照射する光照射体と;前記光照射体の下部と回転可能に結合する上板部、及び前記上板部から下部に延長されて人差し指に嵌める輪部が形成された止め台;を含む光照射リングで構成される。
【0017】
前記光照射体と止め台の回転可能な結合は、光照射体の下部にはヒンジボールを形成し、前記止め台上板部には光照射体ヒンジボールを内入するボール溝を形成し、前記ヒンジボールをボール溝に結合した状態で光照射体の底面と上板部の上面は一定幅だけ離隔するように構成することによって、光照射体がヒンジボールとボール溝との結合部分を中心に回転及び上下傾き可能にする。
【0018】
前記光照射体は、内部に収容空間が形成された本体と、前記本体の収容空間に設置される発光部、電源部及び制御部と、本体外面に形成されて発光部を作動させるボタン部と、本体の前面又は発光部の前面に設置され、発光部から照射される光を垂直光の形態で透過させ、近距離の手球と遠距離の第1的球に同時に垂直光が照射されるようにする垂直フィルターを含むことができる。
【0019】
前記光照射体の本体には勾配センサーを装着し、一定角度以上では、制御部によって発光部に供給される電源を遮断させて垂直光の照射を遮断させることができる。
【0020】
また、前記発光部は2〜12個で構成し、各発光部間の間隔は、ビリヤードボールの半径だけ離隔するように配置し、前記垂直フィルターは、光が通過する垂直透光部が形成され、各発光部の前面に一体に設置されて垂直光が照射されるようにすることができる。
【0021】
また、前記発光部は、第1発光部と第2発光部で構成され、照射される2本の垂直光のいずれか一方は、手球の中心を通過する中央垂直光として用いられ、他方は、中央垂直光と等間隔で離隔した側面垂直光として用いられるようにすることができる。
前記第1発光部は側面移動手段によって左右方向に移動して第1発光部と第2発光部間の間隔を調節させることができる。
【0022】
ここで、前記側面移動手段は、第1発光部を側面方向に移動可能に支持する支持台と;光照射体本体の外部に一端が突き出て手動で回転力が伝達される回転棒と;前記回転棒の回転によって第1発光部を側面方向に移動させるギアボックス;を含んで構成される。
【0023】
また、前記側面移動手段は、第1発光部を側面方向に移動可能に支持する支持台と;第1発光部を側面方向に移動させるギアボックスと;ギアボックスに動力を伝達するモーターで構成され;
【0024】
前記第1発光部に距離測定センサーを装着して、第2発光部から照射される垂直光は手球中央を通過するように固定させた状態で第1発光部を側面方向に移動させるが、手球の側面端部まで移動させ、距離測定センサーと第1発光部の間の距離だけさらに移動させて第1発光部と第2発光部との間隔をビリヤードボールの半径と同じ幅で配置することができる。
【0025】
このとき、前記側面移動手段は、光照射体のボタン部のクリック信号が制御部に伝達される第1段階;制御部が、電源部の電源を第1発光部と第2発光部に伝達させて発光がなされるようにしながら距離測定センサーを作動させる第2段階;第2発光部の垂直光を手球の中心を通過するように配置し、距離測定センサーの測定位置を手球の中心を通過する水平ラインに設定する第3段階;モーターに電源を供給して、距離測定センサーが取り付けられた第1発光部を水平に移動させ、距離測定センサーによって連続測定された距離測定値を制御部に伝送する第4段階;制御部は、受信した距離測定値が急変して測定方向に段差を感知するとモーターの電源を遮断させ、第1発光部の移動を停止させる第5段階;制御部によってあらかじめ設定された第1発光部センターと距離測定センサーセンター間の間隔だけ第1発光部をさらに移動させる第6段階;によって制御され得る。
【0026】
また、前記止め台は、輪部の底面に光照射方向又はキューの長さ方向にガイド溝を形成し、ガイド溝がキューの上部面にスライディング可能に接して準備動作又は打撃動作時にキューを左右揺動なしで長さ方向に移動するように支持することができる。
【0027】
また、親指を嵌める輪部が形成され、上部面にはキューを安置する安置溝が形成された支えリングをさらに構成し、手球打撃時に止め台と支えリングがキューの上下部と接してキューが長さ方向にのみ移動するように支持することができる。
前記止め台と支えリングはシリコン材質で形成し、一体に構成することができる。
【0028】
このとき、前記止め台と支えリング間との間にはキューが内入される挿入孔を形成し、挿入孔の内面にはプラスチック材質の内皮層を形成するが;前記挿入孔は、上下に3等分して、上部内面に上部内皮層を形成し、下部内面に下部内皮層を形成し、中間部分にはシリコン材質のみ形成して、外圧時に中間部分の間隔が縮小するように構成することができる。
【発明の効果】
【0029】
前記解決手段による本発明の厚み確認及びキュー支持用のビリヤードポインタは、
【0030】
指に嵌めて光を照射する形態で提供するものであり、照射される光は少なくとも2本以上の垂直光で提供してキューと手球と第1的球を同一直線に配置させることができ、手球の中心を通過する第1垂直光と該第1垂直光の一側における第2垂直光との間隔を第1的球安置地点からビリヤードボールの半径だけ離隔させ、打撃された手球と第1的球がぶつかる厚みを予測できるので、ビリヤードに入門する練習生や下手又は厚みに自信のない利用者の全てにビリヤード厚みに対する理解を助け、ビリヤード実力の向上を可能にする効果を提供する。
【0031】
また、光照射体をボール結合によって回転又は上下回動可能にすることによって、使用者ごとに異なる手の大きさ、装着位置、又はキューを握る形態などによる光照射方向の誤差を光照射体の回転又は上下回動によって補正して定位置に光を照射させ、正確な厚み情報を提供する有用な装置の提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1A】本発明の実施例に係る光照射体と止め台が回動可能に結合した形態を示す斜視図である。
【
図1B】本発明の実施例に係る光照射体と止め台が回動可能に結合した形態を示す概略断面図である。
【
図2】本発明の好ましい実施例に係る光照射体を示す構成図である。
【
図3】本発明の好ましい実施例に係る手動式側面移動手段が適用された光照射体を示す構成図である。
【
図4A】本発明に係る自動式側面移動手段が適用された光照射体を示す構成図である。
【
図4B】本発明に係る自動式側面移動手段が適用された光照射体を示す工程図である。
【
図5A】本発明の実施例に係る2本の発光部を有するビリヤードポインタの使用状態を示す概略図である。
【
図5B】本発明の実施例に係る2本の発光部を有するビリヤードポインタの使用状態を示す概略図である。
【
図6】本発明の他の実施例に係る3個の発光部を有する光照射体を示す概略図である。
【
図7A】本発明の実施例に係るガイド溝が形成されたビリヤードポインタを示す側面図である。
【
図7B】本発明の実施例に係るガイド溝が形成されたビリヤードポインタを示す正面図である。
【
図8A】本発明の他の実施例に係る安置溝が形成された支えリングを示す斜視図である。
【
図8B】本発明の他の実施例に係る安置溝が形成された支えリングを示す平面図である。
【
図9A】本発明の他の実施例に係る光照射リングと支えリングが一体に形成された形態を示す側面図である。
【
図9B】本発明の他の実施例に係る光照射リングと支えリングが一体に形成された形態を示す側面図である。
【
図9C】本発明の他の実施例に係る光照射リングと支えリングが一体に形成された形態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施例について詳しく説明する。本発明は、様々な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるところ、特定実施例を図面に例示し、本文で本発明を詳細に説明する。ただし、これは、本発明を特定の開示形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物又は代替物を含むものとして理解すべきである。各図を説明する上で、類似の参照符号を類似の構成要素に使用する。添付の図面中、構造物の寸法は、本発明の明確性を期するために、実際よりも拡大又は縮小して示している。
【0034】
本出願で使う用語は、単に特定の実施例を説明するためのもので、本発明を限定するためのものではない。単数の表現は、文中で明白に断りのない限り、複数の表現を含む。本出願において、“含む”、“備える”又は“有する”などの用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素又はそれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つ又はそれ以上の他の特徴、数字、段階、動作、構成要素又はそれらを組み合わせたものの存在又は付加の可能性をあらかじめ排除しない。
【0035】
別に断りのない限り、技術的又は科学的な用語を含めてここで使われる全ての用語は、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に通常理解されるのと同じ意味を有する。一般に使用され、辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈で有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味で解釈されない。
【0036】
図1A及び
図1Bは、本発明の実施例に係るビリヤードポインタを示す斜視図及び概略断面図であり、
図2は、光照射体の構成図である。
【0037】
参照しているように、本発明に係るビリヤードポインタ10は、光照射体30と、該光照射体の下部に回転可能に結合する止め台40を含む光照射リング20で構成される。
【0038】
前記光照射リング20の光照射体30は、内部に発光部33を備え、外部に垂直光の形態で光を放出して近距離の手球と遠距離の第1的球に同時に垂直光が照射されるようにし、底面にはヒンジボール31を設けて、後述される止め台40のボール溝44に内入されようにする。前記ヒンジボール31は、光照射体30の中心に設けられてもよく、いずれか一側に偏る地点に設けられてもよい。また、光照射体の底面にヒンジボールが直接一体に付着又は結合してもよく、一定長さに突出部が設けられ、該突出部にヒンジボールが結合する形態で提供されてもよい。
【0039】
次に、前記止め台40は、前記光照射体30と一定距離の隙間をおいて結合する上板部41と、該上板部41の底面から下部に突出して形成された輪部42で構成される。また、前記止め台40は、上板部41に形成されたボール溝44に光照射体のヒンジボール31を内入させるボール結合によって光照射体30が止め台40から回転及び傾き可能に結合することができる。前記止め台40のボール溝44と光照射体30のヒンジボール31は略同一直径を有して結合してもよく、ボール溝又はヒンジボールのいずれか一方を弾性拡張又は縮小可能な構造とし、ヒンジボールをボール溝よりも大きい直径にすることによって、外力を加える時にのみ回転及び上下傾き可能に結合するようにしてもよい。ここで、前記ボール溝44は一対の半円容器で構成し、ヒンジボールが挿入される入口側は止め台の上板部の外面と分離構成し、内側一部だけが連結され、一対の半円容器が入口側が広がりながらヒンジボールを内入して結合するようにすることができる。また、前記ヒンジボール31を一対の半球体で形成し、ボール溝にまず挿入される方向に一字又は十字状の隙間を形成し、ボール溝への挿入時に隙間によってヒンジボールの直径が縮小しながらボール結合がなされるようにしてもよい。また、前記ボール溝44とヒンジボール31の構成は、前記形態の他に、光照射体の底面にボール溝を形成し、止め台にヒンジボールを形成した構造にしてボール結合がなされるようにしてもよく、ボール溝の代わりに、ヒンジボールを覆うヒンジボールカバーの形態で突出して形成されてもよいが、このような構造も本発明の権利範囲に属するといえよう。
【0040】
前記止め台40の輪部42は、キューを支持する手のうち、キューの上部を包む人差し指に装着し、光照射体30を人差し指の上部に位置させ、高い位置で光照射がなされるようにする。このとき、前記光照射体の光照射位置を上げるために、前記上板部の厚さを増加させることができる。また、図示のように、輪部42を一側が開口したフック状に形成し、人差し指を側面から中心に嵌めて装着されるようにしてもよく、輪部をリング状にして人差し指を軸方向に嵌めて装着されるようにしてもよい。また、輪部42の材質は、弾性力を持つシリコンやゴム材質又は軟質のプラスチックとし、人差し指に密着するようにすることができる。
【0041】
本発明のビリヤードポインタについてより詳細に説明する。
前記光照射体30は、内部に収容空間が形成された本体32を備える。
【0042】
前記本体32は、図示のように円盤型の他に、四角形、直方形などの様々な形態で構成されてもよく、上部面や下部面の全体又は一部を着脱可能な蓋で構成し、内部の各種部品の修理や交換を容易にすることができる。このような本体は、着脱構造のときは、結合部分にOリングを含むパッキングを設置し、水密構造とすることが好ましい。
【0043】
前記本体32の収容空間には、発光部33、電源部34及び制御部35が設置される。前記発光部33は、電源部34から電源を受けて光を発生させるものであり、一般に、LED又はレーザーダイオード(laser diode)が用いられてよく、発生した光を一側方向に集光させる集光部を含むことができる。また、前記発光部は、2個以上の複数個で構成して厚みをmm単位に区画したり、2〜12個、好ましくは2〜3個で構成して厚み確認可能にすることができる。ここで、複数個の光が照射されても、発光部から照射される複数個の光全体幅は、ビリヤードボールの半径又は直径と同じ幅で形成する。また、前記複数の光が照射される場合には、キューと整列される基準光は、他の光と異なる色で提供することによって、厚み確認のための光とキュー整列のための光が容易に区分されるようにすることができる。
【0044】
前記電源部34は、交換型の一次電池又は二次電池を使用したり、充電型の二次電池を使用することができる。交換型の場合、上述したように、本体に蓋を設け、蓋の着脱によって交換装着し、充電型の場合、本体一側に充電端子を設け、外部から充電ケーブル又は無線充電方式によって充電させることができる。
【0045】
前記制御部35は、外部から作動信号が入力されると、電源部34と発光部33を連結して電源を供給させる。このとき、前記発光時間は、作動信号が入力される時間のみ電源供給によって発光されるようにしてもよく、作動信号が入力されると、入力時点から設定された時間のみ電源を供給した後、自動で電源供給を遮断する形態で提供されてもよい。
【0046】
前記本体32には勾配センサー38をさらに装着することができる。前記勾配センサー38は、光照射がなされる前面部が約10〜30°上向きに位置したり、光照射体が側面に約10〜20°傾いたとき、制御部35に信号を送って発光部33への電源供給を遮断させる。これは、ビリヤードボールを打撃するための動作を取る時以外の環境では発光部による光照射を遮断させることによって、照射される光によって周囲の人々の視力を損傷させる危険を除去し、安全性を向上させるためである。
【0047】
なお、前記本体32の外面には、発光部33を作動させるためのボタン部36がさらに設けられてもよい。前記ボタン部36は、スプリングによって弾性反発可能な構造で装着され、押す圧力が除去されると元来の位置に復帰する。
【0048】
また、前記本体32には、前方の方向に透光レンズ321を装着し、発光部33で発生した光が透光レンズを通って外部に照射されてよい。前記透光レンズ321は、本体に通孔を形成して通孔に装着し、周縁はシーリング処理して本体内部を密閉し、異物が流入することを遮断しながら光照射されるようにする。
【0049】
また、前記透光レンズ321と発光部33との間には垂直フィルター37がさらに設置される。前記垂直フィルター37は、垂直透光部371が形成され、発光部で発生して集光された光を垂直光に変換させ、変換された垂直光は最終的に透光レンズ321を通って外部に照射される。また、前記垂直フィルター37は、生成された光を垂直ラインに照射される垂直光としてより集光させるために、発光部の方向には広い面を有し、透光レンズの方向には狭い面を有する三角柱状に反射面を形成して、垂直ラインに集光されるようにしてもよい。このとき、前記透光レンズ321は、平板レンズで形成され、光をそのまま通過させてもよく、凸レンズで形成され、垂直に集光された垂直光の上下長さをより長くして光照射させてもよい。また、前記垂直フィルター37は、四角形の透明体内に反射面を三角柱状に形成した構造とすることができ、このとき、本体内部には垂直フィルターと対応する四角溝を形成し、垂直フィルターを簡単に嵌めて装着及び固定させることができる。
【0050】
前記光照射体30には2個以上の発光部を一定間隔をおいて設置することができる。本発明では、発光部を2個にして説明するが、必要によっては発光部を3個に形成して使用してもよく、これは、本発明に基づいて容易に変更実施できる範囲であろう。
【0051】
図3を参照すると、本体32に透光レンズ321を装着し、発光部33は、垂直フィルター37が装着された第1発光部331、及び第2発光部332の2個を設置し、2本の垂直光を照射させることができる。前記発光部は、透光レンズと垂直フィルターをモジュール形態で一体に形成して提供してもよく、発光部と垂直フィルターだけをモジュール形態で一体に形成して提供してもよい。また、発光部である第1発光部331と第2発光部332はお互いに等間隔で光を照射し、前記間隔は、ビリヤードボールの半径と同じ幅とする。
【0052】
なお、前記発光部33は、側面移動手段39によって発光部間の間隔を調節することができる。前記側面移動手段39は、第1発光部331を側面方向に移動可能に支持する支持台391と;光照射体本体32の外部に一端が突き出て手動で回転力が伝達される回転棒392と;前記回転棒の回転によって第1発光部を側面方向に移動させるギアボックス393;を含んで構成される。
【0053】
前記支持台391は、フレームで構成されたり、光照射体本体の内部溝で形成でき、第1発光部331を上下前後回動なしで安定に水平移動可能に支持する様々な手段が含まれる。また、前記回転棒392は、使用者が直接回して回転動力を伝達する構造であるが、回転棒を回転ボタンで構成し、回転ボタンとギアボックスとの間にモーターを装着し、回転ボタンクリックによってモーターを作動させて回転動力を発生させてもよい。前記ギアボックス393は、第1発光部に一体に設置されるラックギア(rack gear)と、回転棒に形成されたウォーム(worm)で構成されてよく、ラックギアとウォームとの間に変速ギアがさらに装着された構成であってもよい。このような構造において回転棒を回転させると、回転力はウォームを通じてラックギアに伝達され、ラックギアと一体に結合した第1発光部を左右方向である側面方向に微細に移動させ、第1発光部と第2発光部間の間隔を調節することができる。
図4Aを参照すると、側面移動手段39に自動方式を適用して第1発光部と第2発光部間の間隔を調節することもできる。
【0054】
図示のように、前記側面移動手段39は、第1発光部331を側面方向に移動可能に支持する支持台391と、第1発光部を側面方向に移動させるギアボックス393と、ギアボックスに動力を伝達するモーター394を含んで構成され得る。前記第1発光部331に距離測定センサー395を装着し、第2発光部332から照射される垂直光は手球中央を通過するように固定配置させた状態で第1発光部331を側面方向に移動させ、第1発光部331と第2発光部332間の間隔をビリヤードボールの半径間隔とする。このとき、間隔は、距離測定センサー395によって測定され、距離測定センサー395は、手球の中心を通る水平線上に沿って測定を行い、測定値が急変して段差が発生する時点を手球側方向の端部と判断し、第1発光部331の自動移動を可能にする。このとき、さらに、第1発光部331の光照射地点と、距離測定センサー395の測定基準点間の間隔だけ第1発光部331をさらに移動させ、正確な第1発光部と第2発光部の間隔をビリヤードボールの半径とすることができる。その他、前記ビリヤードボールの大きさを感知する方式は、発光部から照射される光を直接受光して感知したり、複数の映像カメラで測定するなど、様々な公知技術を適用し、大きさを感知することができる。
図4A及び
図4Bを参照して、側面移動手段の自動作動過程を説明する。
【0055】
光照射体30におけるボタン部36のクリック信号が制御部35に伝達される第1段階が行われる。前記ボタン部36は、作動信号を発生させて制御部35に伝達するが、発光部を発光させるボタンと距離測定センサーを作動させるボタンを一体に構成したり、又は別個に構成し、それぞれの信号を発生させて制御部に伝達することができる。
【0056】
次に、第2段階は、作動信号が伝達された制御部35は、電源部34の電源を発光部33である第1発光部331と第2発光部332に伝達して発光させながら距離測定センサー395を作動させる段階である。すなわち、作動信号が伝達されると、制御部35は、発光部33に電源を連結すると同時に、距離測定センサー395にも電源を供給して作動させる。
【0057】
第3段階は、第2発光部332の垂直光を手球又は的球の中心を通過するように配置し、距離測定センサー395の測定位置を手球の中心を通過する水平ラインに設定する段階である。すなわち、ビリヤードボールの左右側面方向のうち、最外側地点を確認し、ビリヤードボールの半径を判断するためのものである。前記距離測定センサーは、赤外線、超音波、レーザーなどを用いて測定することができる。
【0058】
第4段階は、モーター394に電源を供給し、距離測定センサーが取り付けられた第1発光部331を水平に移動させ、距離測定センサーによって連続測定された距離測定値は制御部35に伝送する段階である。この段階における測定は、実質的な距離測定値が重要ではなく、距離測定値の変化程度が重要であるので、制御部では、受信した距離測定値の変化量を中心に判断が行われる。
【0059】
第5段階は、制御部35が、受信した距離測定値が急変して測定方向に段差を感知されるとモーター394の電源を遮断させ、第1発光部331の移動を停止させる段階である。この段階で、距離測定値が連続的ではなく急変すると物体に段差がある場合であり、前方の物体がビリヤードボールである場合は、ビリヤードボールの外側境界を外れたことを意味するので、急変地点をビリヤードボールの最外側と判断し、第1発光部を停止させる。
【0060】
第6段階は、第1発光部331で垂直光を照射するセンターと、距離測定センサー395で距離測定基準点間の間隔だけ第1発光部331をさらに移動させ、距離測定センサーの測定地点に第1発光部のセンターを整列させる段階である。この段階における移動距離はあらかじめ設定し、自動で第1発光部と距離測定センサー間の隔離距離だけ補正されるようにし、光照射体から発生する2本の垂直光が、一方は手球の中心に照射される時、他方は手球の最外側の側面に照射されるようになり、手球の後方に位置する第1的球と当たる厚みを確認することができる。
【0061】
図5A及び
図5Bを参照すると、本発明に係る光照射リング20の光照射体30から照射される2本の垂直光のうち一方の第1垂直光335を手球80の中心を通過するように配置すれば、他方の垂直光である第2垂直光334は、手球の幅方向の外側地点を表示する。したがって、
図5Aのように、第2垂直光334を的球90のうち第1的球91の中心を通過するように整列させた状態で手球80を打撃すれば、手球80と第1的球91は半分ずつずれてぶつかりながら手球が対角線に移動して第2的球92を打撃する。また、手球80を第1的球91に薄く当たらせるためには、
図5Bのように、第2垂直光334が第1的球91の幅方向外側地点に偏る地点を通過するようにしながら手球80を打撃すればいい。したがって、手球80を打撃した時、手球80と第1的球91が当たる厚みは、第2垂直光334が第1的球91に対してどれくらい内側を通過するかによって決定される。
【0062】
また、本発明は、
図6に示すように、第3発光部333をさらに設置して3本の垂直光が照射されるようにしてもよい。前記3本の垂直光のうち、中間の第3発光部333から照射される垂直光は手球の中心を通過するようにし、両側垂直光は手球の幅方向最外側地点を通過するように照射される。このとき、ビリヤードボールの幅設定は、上述した方法で第1発光部331を側面移動手段によって移動させて設定し、制御部35によって第1発光部331の移動量と同一分だけ第2発光部332を移動させ、3本の垂直光を等間隔で照射させることができる。
【0063】
一方、
図7A及び
図7Bを参照すると、前記止め台40は、準備動作又は打撃動作時にキューが左右揺動なしで長さ方向に往復移動可能に、キューと接する輪部42の底面にガイド溝43が形成される。
【0064】
前記ガイド溝43は、輪部42の幅方向に対して曲面で形成してキューを包むようにし、好ましくは、キューの曲面と類似に、垂直光が照射される前方の曲面直径が後方の曲面直径よりも小さい円錐状曲面で形成する。その他、U字溝、V字溝など、キューの円形断面を支持可能な様々な形態でガイド溝を形成してもよい。
【0065】
図8A及び
図8Bを参照すると、本発明のビリヤードポインタ10は、親指に嵌める支えリング50をさらに備え、キューを光照射リング20と支えリング50によって上下部で支持し、キューを左右揺れなしで長さ方向に安定に移動させることができる。
【0066】
前記支えリング50は、親指に嵌められる輪状又はフック状を有し、上部側にはキューを安置する安置溝51が形成される。前記安置溝51は、親指に支えリングを装着して人差し指でキューを包んで支持するとき、キューの長さ方向に形成され、上部光照射リングの止め台に形成されたガイド溝と同じ方向に形成される。
【0067】
このように、本発明のビリヤードポインタ10は、光照射リングの止め台40に形成されたガイド溝43によってキュー上部を下向き加圧し、支えリング50の安置溝51によってキュー下部を上向き加圧する。これは、長さ方向に移動するキューを上下部からガイド溝43と安置溝51によって加圧して左右揺れを最小化し、準備動作又は打撃動作時に手球の所望の位置を打撃することができる。
このような光照射リング20と支えリング50は、図示のように、分離した形態で提供されてもよく、一体に形成された形態で提供されてもよい。
【0068】
図9Aを参照すると、一体型ビリヤードポインタ10は、光照射リング20部分と支えリング50部分との間に、キューを挿入する挿入孔60を形成し、キューが挿入孔内で長さ方向に往復移動可能にすることもできる。また、光照射リング20部分では、止め台を輪状にしてもよいが、好ましくは、図示のように、フック状にし、支えリング部に親指を挿入装着した状態で止め台部分に人差し指を嵌めて装着されるようにする。
【0069】
ここで、前記挿入孔60は、
図9Bを参照すると、挿入孔の内面に堅いプラスチック材質の内皮層61を形成し、外側はシリコン材質で形成してもよい。このような構造で提供されると、キューが接する挿入孔60の内皮層61は摩擦なしでキューの前後移動を容易にさせ、外側では、加圧による弾性変形力を挿入孔内皮に伝達し、内皮層の形態変形によってキューを加圧及び支持することができる。
【0070】
また、
図9Cを参照すると、内皮層をリング状に提供せず、挿入孔を上下に3等分して、上部内面に上部内皮層611を形成し、下部内面に下部内皮層612を形成し、中間にはシリコン材質を形成することで、外圧時に中間部分の間隔が縮小して上部内皮層611と下部内皮層612がキューを上下加圧して支持するようにしてもよい。
【0071】
また、本発明のビリヤードポインタ10は、前記止め台40の通孔軸と支えリング50の通孔軸が並んで形成されたり、手に装着時の便宜のために一定角だけ軸が離隔して形成されるなど、ビリヤードポインタを手に安定に装着するための様々な設計変更を含む。
【国際調査報告】