特表2021-530523(P2021-530523A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2021-530523HIVの処置のためのカプシド阻害剤
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-530523(P2021-530523A)
(43)【公表日】2021年11月11日
(54)【発明の名称】HIVの処置のためのカプシド阻害剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/4439 20060101AFI20211015BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20211015BHJP
   A61K 9/48 20060101ALI20211015BHJP
   A61K 9/20 20060101ALI20211015BHJP
   A61P 31/18 20060101ALI20211015BHJP
【FI】
   A61K31/4439
   A61K9/08
   A61K9/48
   A61K9/20
   A61P31/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】195
(21)【出願番号】特願2021-502563(P2021-502563)
(86)(22)【出願日】2019年7月15日
(85)【翻訳文提出日】2021年3月12日
(86)【国際出願番号】US2019041880
(87)【国際公開番号】WO2020018459
(87)【国際公開日】20200123
(31)【優先権主張番号】62/698,611
(32)【優先日】2018年7月16日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】500029420
【氏名又は名称】ギリアード サイエンシーズ, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】バウアー, ローラ エリザベス
(72)【発明者】
【氏名】チウ, アンナ
(72)【発明者】
【氏名】ゴーマン, エリック エム.
(72)【発明者】
【氏名】レヴィン, ダナ ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ムラート, アンドリュー スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】リー, マーティン サンクァン
(72)【発明者】
【氏名】ロー, チャールズ ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】セラーズ, スコット ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ステファニディス, ディミトリオス
(72)【発明者】
【氏名】ツェ, ウィンストン シー.
(72)【発明者】
【氏名】ヤント, スティーブン アール.
【テーマコード(参考)】
4C076
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA12
4C076AA22
4C076AA36
4C076AA44
4C076AA54
4C076AA57
4C076BB01
4C076BB13
4C076BB15
4C076BB16
4C076CC35
4C076CC45
4C076CC46
4C076DD08F
4C076DD09F
4C076DD22Z
4C076DD29H
4C076DD29U
4C076DD30Z
4C076DD37
4C076DD38
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4C076FF43
4C076FF61
4C076GG09
4C086AA01
4C086AA02
4C086BC37
4C086GA07
4C086GA08
4C086GA13
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4C086GA16
4C086MA01
4C086MA03
4C086MA04
4C086MA05
4C086MA17
4C086MA35
4C086MA37
4C086MA52
4C086MA66
4C086NA20
4C086ZB33
4C086ZC20
4C086ZC41
4C086ZC55
(57)【要約】
本開示は、多剤耐性HIV感染を有する重度処置経験患者における、HIV感染の処置に有用な式(Ia)および(Ib)の化合物またはその薬学的に許容される塩に関する。

一実施形態では、本開示は、治療有効量を、それを必要とする患者に投与することを含む、HIVウイルスにより引き起こされる感染の処置における、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用であって、患者が、多剤耐性HIV感染を有する重度処置経験患者である使用に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
重度処置経験患者においてヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症を処置する方法であって、前記患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化20】
またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
【請求項2】
前記HIV感染症が、1種または複数種の抗レトロウイルス薬に対するHIV−1変異体耐性を特徴とするHIV−1感染症である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記HIV感染症が、2種またはそれよりも多くの抗レトロウイルス薬に対するHIV−1変異体耐性を特徴とするHIV−1感染症である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記HIV感染症が、3種またはそれよりも多くの抗レトロウイルス薬に対するHIV−1変異体耐性を特徴とするHIV−1感染症である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記HIV−1変異体がプロテアーゼ阻害剤(PI)、ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、またはインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)に耐性である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
プロテアーゼ阻害剤に耐性である前記HIV−1変異体が、I50V、I84V/L90M、G48V/V82A/L90M、およびG48V/V82Sから選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤に耐性である前記HIV−1変異体が、K65R、M184V、および6TAMから選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤に耐性である前記HIV−1変異体が、K103N、Y181C、Y188L、L100I/K103N、およびK103N/Y181Cから選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
インテグラーゼ鎖転移阻害剤に耐性である前記HIV−1変異体が、Y143R、E138K/Q148K、G140S/Q148R、E92Q/N155H、N155H/Q148R、およびR263K/M50Iから選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記患者が、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であるHIV−1に感染している、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記患者が、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染しており、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記患者が、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染しており、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびプロテアーゼ阻害剤(PI)から選択される、請求項11または請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記NRTIが、エムトリシタビン、ラミブジン(3TC)、ジドブジン(アジドチミジン(AZT))、ジダノシン(ddI)、ジデオキシイノシン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、スタブジン(d4T)、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC)、およびアバカビルから選択される、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記NNRTIが、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、ネビラピン、およびデラビルジンから選択される、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記PIが、アンプレナビル、アタザナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、およびチプラナビルから選択される、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記INSTIが、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、カボテグラビル、およびビクテグラビルから選択される、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記患者が、少なくとも3カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった、請求項10から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記患者が、少なくとも6カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった、請求項10から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記患者が、少なくとも9カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった、請求項10から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記患者が、少なくとも12カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった、請求項10から17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記患者が、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含む以前のHIV処置レジメンに失敗した、請求項10から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記以前の処置レジメンが2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含み、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記以前の処置レジメンが、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含み、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびプロテアーゼ阻害剤(PI)から選択される、請求項23または請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、経口、皮下、筋肉内、または静脈内に投与される、請求項1から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が経口的に投与される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、約20mg/mL〜約100mg/mLの濃度で経口的に投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、約30mg/mLの濃度で経口的に投与される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、約50mg/mLの濃度で経口的に投与される、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記式(Ia)または式(Ib)の化合物が硬質ゼラチンカプセル剤として製剤化される、請求項27から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記式(Ia)または式(Ib)の化合物が軟質ゼラチンカプセル剤として製剤化される、請求項27から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記式(Ia)または式(Ib)の化合物が錠剤として製剤化される、請求項27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が皮下投与される、請求項26に記載の方法。
【請求項35】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、約50mg/mL〜約500mg/mLの濃度で皮下投与される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が約100mg/mLの濃度で皮下投与される、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が約150mg/mLの濃度で皮下投与される、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が約300mg/mLの濃度で皮下投与される、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が溶液製剤として製剤化される、請求項34から38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が水性懸濁剤として製剤化される、請求項34から38のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記式(Ia)の化合物がナトリウム塩である、請求項39または請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記式(Ib)の化合物がトリフルオロ酢酸塩である、請求項39または請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記式(Ia)または式(Ib)の化合物が、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤、および薬物動態学的賦活薬から選択される1種または複数種の他の化合物と共に製剤化される、請求項26から42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記式(Ia)または式(Ib)の化合物が、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤と共に製剤化される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤が4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン三リン酸(MK−8591)である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が毎日1回投与される、請求項1から45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、1週間、2週間、4週間、8週間、12週間、16週間、20週間、24週間、または48週間に1回投与される、請求項1から45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が4週間に1回投与される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、8週間に1回投与される、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が12週間に1回投与される、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
前記患者が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、HIV−1 RNA約200コピー/mLを超えるウイルス量を有する、請求項1から50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
前記患者が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、HIV−1 RNA約500コピー/mLを超えるウイルス量を有する、請求項1から50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記患者が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、HIV−1 RNA約750コピー/mLを超えるウイルス量を有する、請求項1から50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
前記患者が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、HIV−1 RNA約1000コピー/mLを超えるウイルス量を有する、請求項1から50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記患者が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、HIV−1 RNA約2000コピー/mLを超えるウイルス量を有する、請求項1から50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記患者が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンに失敗している、請求項1から50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与が、前記患者における前記ウイルス量の低減をもたらす、請求項51から56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約0.5log10〜約2.5log10低減する、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約0.5log10低減する、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約1log10低減する、請求項57に記載の方法。
【請求項61】
前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約1.5log10低減する、請求項57に記載の方法。
【請求項62】
前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約2log10低減する、請求項57に記載の方法。
【請求項63】
前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約2.5log10低減する、請求項57に記載の方法。
【請求項64】
前記患者における前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、HIV−1 RNA約200コピー/mLまたはそれ未満である、請求項57に記載の方法。
【請求項65】
前記患者における前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、HIV−1 RNA約50コピー/mLまたはそれ未満である、請求項57に記載の方法。
【請求項66】
前記患者が少なくとも1種の追加の抗レトロウイルス薬で同時的に処置される、請求項1から65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
前記追加の抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、インテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)、gp41融合阻害剤、CCR5共受容体アンタゴニスト、およびこれらの組合せから選択される、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
前記NRTIが、エムトリシタビン、ラミブジン(3TC)、ジドブジン(アジドチミジン(AZT))、ジダノシン(ddI)、ジデオキシイノシン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、スタブジン(d4T)、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC)、およびアバカビルから選択される、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記NNRTIが、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、ネビラピン、およびデラビルジンから選択される、請求項67に記載の方法。
【請求項70】
前記PIが、アンプレナビル、アタザナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル/リトナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、およびチプラナビルから選択される、請求項67に記載の方法。
【請求項71】
前記INSTIが、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、およびビクテグラビルから選択される、請求項67に記載の方法。
【請求項72】
前記gp41融合阻害剤が、アルブビルチド、エンフビルチド、BMS−986197、エンフビルチドバイオベター、エンフビルチドバイオシミラー、HIV−1融合阻害剤(P26−Bapc)、ITV−1、ITV−2、ITV−3、ITV−4、PIE−12トリマー、およびシフュービルタイドから選択される、請求項67に記載の方法。
【請求項73】
前記CCR5共受容体アンタゴニストが、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロク、セニクリビロック、PRO−140、アダプタビル(RAP−101)、ニフェビロック(TD−0232)、抗GP120/CD4またはCCR5二重特異性抗体、B−07、MB−66、ポリペプチドC25P、TD−0680、およびvMIP(Haimipu)から選択される、請求項67に記載の方法。
【請求項74】
多剤耐性HIV−1を有する重度処置経験患者においてヒト免疫不全ウイルス−1(HIV−1)感染症を処置する方法であって、前記患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化21】
またはその薬学的に許容される塩を投与することを含み、
前記患者が、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンで以前処置されたことがあり、前記処置レジメンに失敗しており、
前記化合物の投与が、前記患者におけるHIVウイルス量の減少をもたらす、方法。
【請求項75】
前記多剤耐性HIV−1が、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であり、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記多剤耐性HIV−1が、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であり、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびプロテアーゼ阻害剤(PI)から選択される、請求項75または請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記NRTIが、エムトリシタビン、ラミブジン(3TC)、ジドブジン(アジドチミジン(AZT))、ジダノシン(ddI)、ジデオキシイノシン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、スタブジン(d4T)、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC)、およびアバカビルから選択される、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記NNRTIが、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、ネビラピン、およびデラビルジンから選択される、請求項77に記載の方法。
【請求項80】
前記PIが、アンプレナビル、アタザナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル/リトナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、およびチプラナビルから選択される、請求項77に記載の方法。
【請求項81】
前記INSTIが、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、カボテグラビル、およびビクテグラビルから選択される、請求項77に記載の方法。
【請求項82】
前記患者が、少なくとも3カ月間、少なくとも6カ月間、少なくとも9カ月間、または少なくとも12カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった、請求項74から81のいずれか一項に記載の方法。
【請求項83】
前記以前の処置レジメンが、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含み、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、請求項74から82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項84】
前記以前の処置レジメンが、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含み、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、請求項74から82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項85】
前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびプロテアーゼ阻害剤(PI)から選択される、請求項83または請求項84に記載の方法。
【請求項86】
多剤耐性HIV−1を有する重度処置経験患者においてヒト免疫不全ウイルス−1(HIV−1)感染症を処置する方法であって、前記患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化22】
またはその薬学的に許容される塩を投与することを含み、
前記多剤耐性HIV−1が、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であり、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択され、
前記患者が、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンで以前処置されたことがあり、前記処置レジメンに失敗しており、
前記患者が、前記式(Ia)または式(Ib)の化合物の投与開始時に、HIV−1 RNA約200コピー/mLを超えるウイルス量を有し、
前記化合物の投与が、前記患者におけるHIVウイルス量の減少をもたらす、方法。
【請求項87】
多剤耐性HIVを有する重度処置経験患者においてHIV感染症に関連するウイルス量を減少させる方法であって、前記患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化23】
またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
【請求項88】
式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化24】
またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物であって、溶液の形態であり、前記溶液がPEG300および水を含む、医薬組成物。
【請求項89】
前記溶液が、約5w/w%〜約15w/w%の水、約50w/w%〜約85w/w%のPEG300、および約15w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物を含む、請求項88に記載の医薬組成物。
【請求項90】
前記溶液が、約10w/w%〜約40w/w%の水、約35w/w%〜約75w/w%のPEG300、および約5w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む、請求項88に記載の医薬組成物。
【請求項91】
前記溶液が水酸化ナトリウムをさらに含む、請求項88に記載の医薬組成物。
【請求項92】
前記溶液が、約10w/w%〜約40w/w%の水、約35w/w%〜約75w/w%のPEG300、約5w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物、および約0.05w/w%〜約2w/w%の水酸化ナトリウムを含む、請求項91に記載の医薬組成物。
【請求項93】
溶液形態の医薬組成物であって、前記溶液が、約10w/w%〜約45w/w%の水、約30w/w%〜約85w/w%のPEG300、約0.5w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約0.1w/w%〜約10w/w%のポロキサマー188を含み、前記式(Ia)の化合物が構造:
【化25】
を有する、医薬組成物。
【請求項94】
溶液形態の医薬組成物であって、前記溶液が、約10w/w%〜約45w/w%の水、約30w/w%〜約85w/w%のPEG300、約0.5w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物、約0.01w/w%〜約3.0w/w%の水酸化ナトリウム、および約0.1w/w%〜約10w/w%のポロキサマー188を含み、前記式(Ia)の化合物が構造:
【化26】
を有する、医薬組成物。
【請求項95】
式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む、経口製剤。
【請求項96】
前記経口製剤が、硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤で調製される、請求項95に記載の経口製剤。
【請求項97】
前記硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤が、約30w/w%〜約85w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約1w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物を含む、請求項96に記載の硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤。
【請求項98】
前記硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤が、約30w/w%〜約99w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約1w/w%〜約40w/w%の前記式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む、請求項96に記載の硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤。
【請求項99】
前記式(Ia)の化合物の濃度が約10mg/ml〜約500mg/mlである、請求項96から98のいずれか一項に記載の硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤。
【請求項100】
外部カプセルシェルをさらに含む、請求項96から99に記載の硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤。
【請求項101】
前記外部シェルが、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む、請求項100に記載の硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤。
【請求項102】
式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化27】
またはその薬学的に許容される塩、および1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む錠剤であって、スプレー乾燥分散技術から調製される、錠剤
【請求項103】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量が約5mg〜約500mgである、請求項102に記載の錠剤。
【請求項104】
前記錠剤が、前記式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む、請求項102から103のいずれか一項に記載の錠剤。
【請求項105】
前記錠剤が、約5w/w%〜約45w/w%の前記式(Ia)の化合物のナトリウム塩、約1w/w%〜約10w/w%のコポビドン、約0.01w/w%〜約10w/w%のポロキサマー407、約5w/w%〜約45w/w%の微結晶性セルロース、約15w/w%〜約70w/w%のマンニトール、約1w/w%〜約30w/w%のクロスカルメロースナトリウム、および約0.01w/w%〜約10w/w%のステアリン酸マグネシウムを含む、請求項102から104のいずれか一項に記載の錠剤。
【請求項106】
前記錠剤が、外部フィルムコートをさらに含む、請求項102から105のいずれか一項に記載の錠剤。
【請求項107】
前記外部フィルムコートが、コーティングされていない錠剤に基づき約1%〜約8%の重量増加をもたらす、請求項106に記載の錠剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年7月16日に出願された米国仮出願第62/698,611号の利益を主張し、その全体の内容は、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本開示は、重度処置経験患者(例えば、多剤耐性HIV感染を有する患者)におけるヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の処置のための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ウイルスカプシドタンパク質(CA)は、HIVライフサイクルの複数の段階に不可欠なものである。HIVプロテアーゼによるGagポリタンパク質のプロセシング後のウイルス成熟中に、CAは自己組み立てして、成熟したHIV−1ビリオンの特徴である円錐形コアになる。このカプシドコア内に含有されているのは、ウイルスRNA、ヌクレオカプシド、逆転写酵素、およびインテグラーゼである。適切なコアの生成の失敗は感染力を妨げる。加えて、CAは、HIV複製の初期段階の間、連結した逆転写を介して効率的および生産的なウイルスDNA合成を確実にするための適正なカプシドコア分解(脱殻)動態の規制における重要な役割を含めた複数の主要なプロセスに貢献し、転写活性のある遺伝子座へのウイルスDNA統合を助けるため、統合前複合体の核分画への活発な輸送に貢献している。カプシドの適正な機能に欠陥があれば、効率的な核の取り込みおよびウイルスDNAの宿主ゲノムへの統合が最終的に阻害される。
【0004】
現在、HIV感染と闘うために利用可能ないくつかの抗レトロウイルス薬物が存在する。これらの薬物は、これらが標的とするウイルスタンパク質またはこれらの作用形態に基づきクラスに分類することができる。単独で使用した場合、これらの薬物は、ウイルス複製を減少させるのに有効である。しかし、ウイルスは単剤治療として使用されるすべての公知の剤に対して耐性を容易に生じるので、作用は一時的にすぎない。併用療法は、数名の患者においてウイルスを減少させ、耐性の出現を抑制するのに非常に有効であることが証明された。米国では、併用療法が広く利用可能であり、HIV関連の死亡数が劇的に低下した(Palella, F. J.; Delany, K. M.; Moorman, A. C.; Loveless, M. O.; Furher, J.; Satten, G. A.; Aschman, D. J.; Holmberg, S. D.; N. Engl. J. Med. 1998, 338:853−860)。
【0005】
抗レトロウイルス併用療法の成功にもかかわらず、有意な割合の患者が、患者らの現在のレジメンからのウイルス学的、免疫学的、または臨床的恩恵の損失を経験し、処置の失敗および血液中で測定可能なHIV量のリバウンドをもたらしている。初期の研究は、約30〜50%の患者が抑制的組合せの中の少なくとも1種の薬物において最終的に失敗したことを示している。処置の失敗はウイルス耐性の出現により引き起こされ得る。一方ウイルス耐性は感染症の過程におけるHIV−1の複製率により、さらにこれがウイルスポリメラーゼ関連の比較的高いウイルス変異率とも相まって、およびHIV感染個体がこれらの処方薬物を服用することを厳守しないことにより引き起こされる可能性がある。抗レトロウイルスクラス内の薬物の構造的類似点により、交差耐性は、そのクラスの他のメンバーに共通して見られる(例えば、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)を含有するレジメンに対するウイルス学的失敗は、他の第1世代NNRTI剤に対する交差耐性をもたらすことになる)。患者は抗レトロウイルスの併用療法についてのウイルス学的失敗を繰り返し経験したため、これらのウイルスは、次のラウンドの抗レトロウイルス療法の有効性を制限する広範なマルチクラスの抗レトロウイルス薬物耐性を生じる。多数の重度処置経験患者がいくつかのクラスの抗レトロウイルス薬物に対してウイルス耐性を有しており、新規の、有効な抗レトロウイルスの薬物レジメンのコアを形成するような、依然として完全に活性のある薬物が2種類もない場合が多い。頻繁に、これらの患者は代替の処置レジメンに対する選択肢が限定され、重大な病的状態および死亡率に対するリスクがある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Palella, F. J.; Delany, K. M.; Moorman, A. C.; Loveless, M. O.; Furher, J.; Satten, G. A.; Aschman, D. J.; Holmberg, S. D.; N. Engl. J. Med. 1998, 338:853−860
【0007】
よって、抗レトロウイルス薬物耐性により処置の選択肢が限定された重度処置経験患者のための安全かつ有効な治療法に対する必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、重度処置経験患者においてヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症を処置する方法に関する。本方法は、患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化1】
またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む。
【0009】
一部の実施形態では、HIV感染症は、1種または複数種の抗レトロウイルス薬に対するHIV−1変異体耐性を特徴とするHIV−1感染症である。一部の実施形態では、HIV感染症は、2種またはそれよりも多くの抗レトロウイルス薬に対するHIV−1変異体耐性を特徴とするHIV−1感染症である。一部の実施形態では、HIV感染症は、3種またはそれよりも多くの抗レトロウイルス薬に対するHIV−1変異体耐性を特徴とするHIV−1感染症である。
【0010】
一部の実施形態では、HIV−1変異体は、プロテアーゼ阻害剤(PI)、ヌクレオシドもしくはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシドもしくは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、またはインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)に耐性である。ある特定の実施形態では、プロテアーゼ阻害剤に耐性であるHIV−1変異体は、I50V、I84V/L90M、G48V/V82A/L90M、およびG48V/V82Sから選択される。ある特定の実施形態では、ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤に耐性であるHIV−1変異体は、K65R、M184V、および6TAMから選択される。ある特定の実施形態では、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤に耐性であるHIV−1変異体は、K103N、Y181C、Y188L、L100I/K103N、およびK103N/Y181Cから選択される。ある特定の実施形態では、インテグラーゼ鎖転移阻害剤に耐性であるHIV−1変異体は、Y143R、E138K/Q148K、G140S/Q148R、E92Q/N155H、N155H/Q148R、およびR263K/M50Iから選択される。
【0011】
一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であるHIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、異なるクラスの抗レトロウイルス薬は、ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される。
【0012】
一部の実施形態では、NRTIは、エムトリシタビン、ラミブジン(3TC)、ジドブジン(アジドチミジン(AZT))、ジダノシン(ddI)、ジデオキシイノシン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、スタブジン(d4T)、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC)、およびアバカビルから選択される。
【0013】
一部の実施形態では、NNRTIは、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、ネビラピン、およびデラビルジンから選択される。
【0014】
一部の実施形態では、PIは、アンプレナビル、アタザナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、およびチプラナビルから選択される。
【0015】
一部の実施形態では、INSTIは、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、およびビクテグラビルから選択される。
【0016】
本方法の一部の実施形態では、患者は、少なくとも3カ月間、少なくとも6カ月間、少なくとも9カ月間、または少なくとも12カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった。
【0017】
一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含む以前のHIV処置レジメンに失敗している。ある特定の実施形態では、以前の処置レジメンは、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含んだ。ある特定の実施形態では、以前の処置レジメンは、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含んだ。一部の実施形態では、異なるクラスの抗レトロウイルス薬は、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される。
【0018】
本方法のある特定の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口、皮下、筋肉内、または静脈内に投与される。
【0019】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約20mg/mL〜約100mg/mLの濃度で経口的に投与される。一部の実施形態では、式(Ia)または式(Ib)の化合物は硬質ゼラチンカプセル剤として製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)または式(Ib)の化合物は軟質ゼラチンカプセル剤として製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)または式(Ib)の化合物は錠剤として製剤化される。
【0020】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、皮下投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約50mg/mL〜約500mg/mLの濃度で皮下投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は溶液製剤として製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は水性懸濁剤として製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物はナトリウム塩である。一部の実施形態では、式(Ib)の化合物はトリフルオロ酢酸塩である。
【0021】
本方法の一部の実施形態では、式(Ia)または式(Ib)の化合物は、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤、および薬物動態学的賦活薬から選択される1種または複数種の他の化合物と一緒に製剤化される。一部の実施形態では、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤は4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン三リン酸(MK−8591)である。
【0022】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は毎日1回投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、1週間、2週間、4週間、8週間、12週間、16週間、20週間、24週間、または48週間に1回投与される。
【0023】
本方法の一部の実施形態では、患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、HIV−1 RNA約200コピー/mLを超える、HIV−1 RNA約500コピー/mLを超える、HIV−1 RNA約750コピー/mLを超える、HIV−1 RNA約1000コピー/mLを超える、またはHIV−1 RNA約2000コピー/mLを超えるウイルス量を有する。
【0024】
一部の実施形態では、患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンに失敗している。
【0025】
本方法の一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与は、患者においてウイルス量の低減をもたらす。一部の実施形態では、ウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約0.5log10〜約2.5log10低減する。一部の実施形態では、ウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約0.5log10、約1log10、約1.5log10、約2log10、または約2.5log10低減する。
【0026】
一部の実施形態では、患者のウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、HIV−1 RNA約200コピー/mLまたはそれ未満である。一部の実施形態では、患者のウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、HIV−1 RNA約50コピー/mLまたはそれ未満である。
【0027】
一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の追加の抗レトロウイルス薬で同時的に処置される。一部の実施形態では、追加の抗レトロウイルス薬は、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、インテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)、gp41融合阻害剤、CCR5共受容体アンタゴニスト、およびこれらの組合せから選択される。
【0028】
一部の実施形態では、NRTIは、エムトリシタビン、ラミブジン(3TC)、ジドブジン(アジドチミジン(AZT))、ジダノシン(ddI)、ジデオキシイノシン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、スタブジン(d4T)、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC)、およびアバカビルから選択される。
【0029】
一部の実施形態では、NNRTIは、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、ネビラピン、およびデラビルジンから選択される。
【0030】
一部の実施形態では、PIは、アンプレナビル、アタザナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、およびチプラナビルから選択される。
【0031】
一部の実施形態では、INSTIは、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、およびビクテグラビルから選択される。
【0032】
一部の実施形態では、gp41融合阻害剤は、アルブビルチド、エンフビルチド、BMS−986197、エンフビルチドバイオベター、エンフビルチドバイオシミラー、HIV−1融合阻害剤(P26−Bapc)、ITV−1、ITV−2、ITV−3、ITV−4、PIE−12トリマー、およびシフュービルタイドから選択される。
【0033】
一部の実施形態では、CCR5共受容体アンタゴニストは、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロク、セニクリビロック、PRO−140、アダプタビル(RAP−101)、ニフェビロック(TD−0232)、抗GP120/CD4またはCCR5二重特異性抗体、B−07、MB−66、ポリペプチドC25P、TD−0680、およびvMIP(Haimipu)から選択される。
【0034】
本開示にはまた、多剤耐性HIV−1を有する重度処置経験患者においてヒト免疫不全ウイルス−1(HIV−1)感染症を処置する方法であって、患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化2】
またはその薬学的に許容される塩を投与することを含み、患者が少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンで以前処置されたことがあり、その処置レジメンに失敗しており、化合物の投与が、患者におけるHIVウイルス量の減少をもたらす方法もまた含まれる。
【0035】
本方法の一部の実施形態では、多剤耐性HIV−1は、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である。本方法の一部の実施形態では、多剤耐性HIV−1は、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である。一部の実施形態では、異なるクラスの抗レトロウイルス薬は、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される。
【0036】
一部の実施形態では、患者は、少なくとも3カ月間、少なくとも6カ月間、少なくとも9カ月間、または少なくとも12カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった。一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含んだ。一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含んだ。一部の実施形態では、異なるクラスの抗レトロウイルス薬は、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される。
【0037】
多剤耐性HIV−1を有する重度処置経験患者においてヒト免疫不全ウイルス−1(HIV−1)感染症を処置する方法であって、患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化3】
またはその薬学的に許容される塩を投与することを含み、多剤耐性HIV−1が、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であり、異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択され、患者が少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンで以前処置されたことがあり、その処置レジメンに失敗しており、患者が、式(Ia)または式(Ib)の化合物の投与開始時にHIV−1 RNA約200コピー/mLを超えるウイルス量を有し、化合物の投与が患者におけるHIVウイルス量の減少をもたらす方法が本開示において提供される。
【0038】
多剤耐性HIVを有する重度処置経験患者においてHIV感染に関連するウイルス量を減少させる方法であって、患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化4】
またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法もまた提供される。
【0039】
本開示の追加の実施形態が本明細書で開示されている。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1図1は、式(Ia)の化合物:N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドのH NMR(400MHz、メタノール−d)を示す。
【0041】
図2図2は、式(Ib)の化合物:N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミドのH NMR(400MHz、メタノール−d)を示す。
【0042】
図3図3は、12mg/kgでイヌに、50mg/kgでラットに皮下投薬した場合の、10%のエタノール、13%の水、および77%のPEG200中400mg/mLの式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0043】
図4図4は、ラットに50mg/kgで皮下投薬した場合の、15%の水および85%のPEG300中300mg/mLの式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0044】
図5図5は、イヌに12mg/kgで皮下投薬した場合の、15%の水および85%のPEG300中400mg/mLの式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0045】
図6図6は、イヌに12mg/kgで皮下投薬した場合の、22.6%の水/50%のPEG300/1.1%のNaOH/26.3%の式(Ia)の製剤中の300mg/mLの式(Ia)の化合物のナトリウム塩の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0046】
図7図7Aおよび図7Bは、ラットに50mg/kg(図7A)で、イヌに12mg/kg(図7B)で皮下投薬した場合の、9.8w/w%の水、65.0w/w%のPEG300、および25.2w/w%の式(Ia)の化合物の溶液中の300mg/mlの式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0047】
図8図8Aおよび図8Bは、ラットに50mg/kg(図8A)で、イヌに12mg/kg(図8B)で皮下投薬した場合の、27.92w/w%の水、58.04w/w%のPEG300、13.47w/w%の式(Ia)の化合物、および0.58w/w%のNaOHの溶液中の150mg/mlの式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0048】
図9図9Aおよび図9Bは、ラットに50mg/kg(図9A)で、イヌに12mg/kg(図9B)で皮下投薬した場合の、23.2w/w%の水、50.0w/w%のPEG300、25.7w/w%の式(Ia)の化合物、および1.1w/w%のNaOHの溶液中の300mg/mlの式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0049】
図10図10Aおよび図10Bは、ラットに50mg/kg(図10A)で、イヌに6mg/kg(図10B)で皮下投薬した場合の、30.07w/w%の水、64.40w/w%のPEG300、4.68w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および0.85w/w%のポロキサマー188の溶液中の50mg/mlの式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0050】
図11図11Aおよび図11Bは、ラットに50mg/kg(図11A)で、イヌに6mg/kg(図11B)で皮下投薬した場合の、29.21w/w%の水、62.55w/w%のPEG300、6.97w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および1.68w/w%のポロキサマー188の溶液中の75mg/mlの式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0051】
図12図12Aおよび図12Bは、ラットに50mg/kg(図12A)で、イヌに6mg/kg(図12B)で皮下投薬した場合の、28.36w/w%の水、60.73w/w%のPEG300、9.23w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および1.68w/w%のポロキサマー188の溶液中の100mg/mlの式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0052】
図13図13Aおよび図13Bは、ラットに50mg/kg(図13A)で、イヌに6mg/kg(図13B)で皮下投薬した場合の、27.51w/w%の水、58.92w/w%のPEG300、11.48w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および2.09w/w%のポロキサマー188の溶液中の125mg/mlの式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0053】
図14図14Aは、ラットに50mg/kgで皮下投薬した場合の、26.6w/w%の水、56.97w/w%のPEG300、13.39w/w%の式(Ia)の化合物、0.57w/w%のNaOH、および2.49w/w%のポロキサマー188の溶液中の150mg/mlの式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。図14Bは、イヌに6mg/kgで皮下投薬した場合の、26.6w/w%の水、56.97w/w%のPEG300、13.39w/w%の式(Ia)の化合物、0.57w/w%のNaOH、および2.49w/w%のポロキサマー188の溶液中の150mg/mlの式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0054】
図15図15Aおよび図15Bはラットに50mg/kg(図15A)で、イヌに6mg/kg(図15B)で皮下投薬した場合の、21.97w/w%の水、47.05w/w%のPEG300、25.21w/w%の式(Ia)の化合物、1.08w/w%のNaOH、および4.69w/w%のポロキサマー188の溶液中の300mg/mlの式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0055】
図16図16は、固定用量7.5mgの液体入りカプセルとしてイヌに経口的に投与した場合の、100%グリセロールモノカプリロカプレート中の式(Ia)の化合物の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【0056】
図17図17は、イヌに固定用量300mgで経口的に投与した場合の、式(Ia)の化合物のナトリウム塩のスプレー乾燥分散物から調製した錠剤(Opadry(登録商標)II White 85F18422で作製された外部フィルムコーティングを有する表Tに記載の組成物であり、この外部フィルムコーティングはコーティングされていない錠剤に基づき3%の重量増加をもたらす)の血漿中濃度の時間経過によるプロットを示す。
【発明を実施するための形態】
【0057】
以下の記載は、本開示が、特許請求された主題の例証として考えられるものとされ、添付の特許請求の範囲を例示された特定の実施形態に限定することを意図しないと理解して作成されたものである。本開示全体にわたり使用されている表題は便宜上提供されるものであり、特許請求の範囲を限定するものと決して解釈されてはならない。任意の表題下で例示された実施形態は、任意の他の表題下で例示された実施形態と組み合わせることができる。
【0058】
他に定義されていない限り、本明細書で使用されているすべての技術用語および科学用語は、当業者により一般的に理解されているものと同じ意味を有する。
【0059】
商標が本明細書で使用される場合、これは、商標の製品および商標の製品の活性医薬成分(複数可)を独立して含むことを意図する。
【0060】
本明細書の値またはパラメーターの「約」という言及は、その値またはパラメーター自体を対象とする実施形態を含む(および記載している)。ある特定の実施形態では、「約」という用語は、示された量の±10%を含む。他の実施形態では、「約」という用語は、示された量の±8%を含む。他の実施形態では、「約」という用語は、示された量の±5%を含む。他の実施形態では、「約」という用語は、示された量の±3%を含む。ある特定の他の実施形態では、「約」という用語は、示された量の±1%を含む。また「約X」という用語は、「X」の記載を含む。
【0061】
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用される場合、単数形「a」および「an」および「the」は、文脈が明確に他を指示していない限り、複数の指示対象を含む。よって、例えば、「その化合物」への言及は、複数のこのような化合物を含み、「そのアッセイ」への言及は、1種または複数種のアッセイへの言及を含む、などである。
【0062】
追加の例として、「薬学的に許容される賦形剤」についての言及は、単一の薬学的に許容される賦形剤と、複数の薬学的に許容される賦形剤の両方を含む。
【0063】
本明細書で使用される場合、「HIV」または「ヒト免疫不全ウイルス」は、HIV−1および/またはHIV−2を指す。
【0064】
本明細書で使用される場合、「重度処置経験患者」とは、多剤耐性HIV感染症により処置の選択肢が限定されているHIV感染患者を指す。例えば、一部の実施形態では、「重度処置経験患者」とは、NRTI、NNRTI、PI、およびINSTIからなる群から選択される少なくとも1種のクラスの抗レトロウイルス薬からの抗レトロウイルス薬に対する耐性を生じたHIV患者である。
【0065】
一部の実施形態では、「多剤耐性HIV感染症」は、NRTI、NNRTI、PI、およびINSTIからなる群から選択される少なくとも1種のクラスの抗レトロウイルス薬からの抗レトロウイルス薬に対する耐性を意味する。一部の実施形態では、「多剤耐性HIV感染症」は、NRTI、NNRTI、PI、およびINSTIからなる群から選択される2種のクラスの抗レトロウイルス薬からの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に対する耐性を意味する。一部の実施形態では、「多剤耐性HIV感染症」は、NRTI、NNRTI、PI、およびINSTIからなる群から選択される3種のクラスの抗レトロウイルス薬からの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に対する耐性を意味する。一部の実施形態では、「多剤耐性HIV感染症」は、NRTI、NNRTI、PI、およびINSTIからなる群から選択される4種のクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に対する耐性を意味する。
【0066】
本明細書で使用される場合、「NRTI(複数可)」という用語は、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(複数可)またはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(複数可)を指す。
【0067】
本明細書で使用される場合、「NNRTI(複数可)」という用語は、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(複数可)または非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(複数可)を指す。
【0068】
本明細書で使用される場合、「PI(複数可)」という用語は、プロテアーゼ阻害剤(複数可)を指す。
【0069】
本明細書で使用される場合、「INSTI(複数可)」という用語は、インテグラーゼ鎖転移阻害剤(複数可)を指す。
【0070】
本明細書で使用される場合、「失敗する」または「失敗した」という用語は、HIV療法またはHIV処置レジメンについて言及している場合、HIVを有する患者において将来同じ剤またはクラスの使用を妨げるような処置結果を意味する。これは、予め存在するウイルス耐性により初期のウイルス応答が不十分であること、突発的なウイルス耐性によるウイルスのリバウンドが生じたこと、または不耐容性もしくは安全性の問題から患者が処置を継続できないことが原因となり得る。
【0071】
本明細書で使用される場合、「Cmax」という用語は、薬物の観察された最大血漿/血清中濃度を指す。
【0072】
「薬学的に許容される」とは、獣医学的またはヒトの薬学的使用に対して適切な医薬組成物を調製するのに有用な化合物、塩、組成物、剤形および他の材料を指す。
【0073】
「薬学的に許容される賦形剤」とは、限定なしで、ヒトまたは飼育動物における使用に許容されるとして米国食品医薬品局により認可された任意のアジュバント、担体、賦形剤、流動促進剤、甘味剤、希釈剤、保存剤、色素/着色剤、香味向上剤、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、懸濁化剤、安定剤、等張剤、溶媒、または乳化剤を含む。
【0074】
「薬学的に許容される塩」は、薬学的に許容され、親化合物の所望の薬理学的活性を保有する(または保有する形態へと変換できる)化合物の塩を指す。このような塩として、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸と形成される酸付加塩、または酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプトン酸、グルコン酸、乳酸、マレイン酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、オレイン酸、パルミチン酸、プロピオン酸、ステアリン酸、コハク酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロ酢酸、トリメチル酢酸などの有機酸と形成される酸付加塩、および親化合物中に存在する酸性プロトンが金属イオン、例えば、アルカリ金属イオン(例えば、ナトリウムもしくはカリウム)、アルカリ土類イオン(例えば、カルシウムもしくはマグネシウム)、またはアルミニウムイオンのいずれかで置き換えられた場合、あるいは、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルグルカミンなどの有機塩基を配位する場合形成される塩が挙げられる。アンモニウムおよび置換されたまたは四級化されたアンモニウム塩(例えば、N,N,N−トリメチルエタノールアンモニウム(コリン)カチオンを含有する第四級アンモニウム塩)もまたこの定義に含まれる。薬学的に許容される塩の代表的な非限定的なリストは、S.M. Berge et al., J. Pharma Sci., 66(1), 1−19 (1977)およびRemington: The Science and Practice of Pharmacy, R. Hendrickson, ed., 21st edition, Lippincott, Williams & Wilkins, Philadelphia, PA, (2005), at p. 732, Table 38−5に見出すことができ、両方ともこれにより参照により本明細書に組み込まれている。
【0075】
「患者(単数)」および「患者(複数)」とは、ヒト、飼育動物(例えば、イヌおよびネコ)、家畜(例えば、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギおよびブタ)、実験動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ブタ、ウサギ、イヌ、およびサル)などを指す。
【0076】
本明細書で使用される場合、「処置」または「処置すること」とは、有益なまたは所望の結果を得るための手法である。本開示の目的のため、有益なまたは所望の結果として、これらに限定されないが、症状の軽減および/または症状の範囲の減退および/または疾患もしくは状態に関連する症状の悪化の予防が挙げられる。一実施形態では、「処置」または「処置すること」は、以下のうちの1つまたは複数を含む:a)疾患もしくは状態を阻害する(例えば、疾患もしくは状態から生じる1つもしくは複数の症状を低減させる、および/または疾患もしくは状態の範囲を減退させる);b)疾患もしくは状態に関連する1つもしくは複数の症状の発症を遅らせるもしくは止める(例えば、疾患または状態を安定化させる、疾患または状態の悪化または進行を遅延させる)、および/またはc)疾患もしくは状態を緩和する、例えば、臨床症状の後退を引き起こす、病態を回復させる、疾患の進行を遅延させる、生活の質を上げる、および/もしくは延命する。
【0077】
本明細書で使用される場合、「治療有効量」または「有効量」という用語は、疾患を処置するために患者に投与された場合、疾患に対するこのような処置を実行するのに十分な化合物の量を含めた、所望の生物学的もしくは医学的応答を引き出すのに有効な量、または疾患の罹患もしくは発病を防ぐのに有効な量を指す。有効量は、化合物、疾患、およびその重症度ならびに処置されるべき患者の年齢、体重などに応じて変動する。有効量は、ある範囲の量を含むことができる。当技術分野で理解されているように、有効量は、1回または複数回の用量であってよく、例えば、所望の処置結果を達成するために単回用量または複数回用量が必要とされ得る。有効量は1種または複数種の治療剤の投与との関連で考えることができ、単剤は、1種または複数種の他の薬剤と併せて、望ましいまたは有益な結果が達成され得る、または達成される場合、有効量で与えられたと考えることができる。任意の共投与される化合物の適切な用量は、化合物の組み合わせた作用(例えば、相加または相乗効果)により必要に応じて低下させることができる。
【0078】
他に明示的に定義されている場合を除いて、本開示は、1つの互変異性体のみが明示的に表されていたとしても、本明細書で詳述された化合物のすべての互変異性体を含む(例えば、2つの互変異性体の一対が存在し得る1つの互変異性形態の提示により、両方の互変異性形態が意図され、記載される)。例えば、アミドを含有する化合物について言及されている(例えば、構造または化学名により)場合、このアミドがまるで単独でまたはイミド酸と一緒に明示的に列挙されているかのように、対応するイミド酸互変異性体が本開示に含まれ、記載されていることが理解されている。2つよりも多くの互変異性体が存在し得る場合、本開示は、たとえ単一の互変異性形態のみが化学名および/または構造により示されているとしても、すべてのこのような互変異性体を含む。
【0079】
本開示はまた、ありとあらゆる原子において、天然に存在する同位体の比率よりも高い比率で、これに限定されないが、重水素(HまたはD)などの1つまたは複数の同位体で富化されてよい本明細書で開示されている任意の化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を含むことが当業者により理解されている。
【0080】
炭素原子に結合している1〜n個の水素原子が、重水素原子またはDに置き換えられていてもよい(ここで、nは分子中の水素原子の個数である)化合物もまた開示されている。当技術分野で公知のように、重水素原子は水素原子の非放射性同位体である。このような化合物は、代謝に対する耐性を増加させることができ、よって、哺乳動物に投与された場合、化合物の半減期を増加させるのに有用であり得る。例えば、Foster、「Deuterium Isotope Effects in Studies of Drug Metabolism」、Trends Pharmacol. Sci.、5巻(12号):524〜527頁(1984年)を参照されたい。このような化合物は、当技術分野で周知の手段により、例えば、1つまたは複数の水素原子が重水素で置き換えられている出発材料を利用することにより合成される。
【0081】
開示化合物に組み込むことができる同位体の例はまた、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、塩素、およびヨウ素の同位体、例えば、それぞれH、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、および125Iを含む。陽電子放出同位体、例えば、11C、18F、15Oおよび13Nによる置換は、基質受容体占有率を試験するための陽電子放射断層撮影法(Positron Emission Tomography)(PET)実験において有用であり得る。同位体標識された式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は一般的に、当業者に公知の従来の技術により、または以前に利用されていた非標識試薬の代わりに、適当な同位体標識した試薬を使用して、以下に提示された実施例に記載されているものと類似の方法により調製することができる。
【0082】
本明細書に記載の化合物は、キラル中心および/または幾何異性体中心(EおよびZ異性体)を有することができ、すべてのこのような光学異性体、エナンチオ異性体、ジアステレオ異性体および幾何異性体が包含されることを理解されたい。化合物がこれらのキラル形態で表わされる場合、実施形態は、これらに限定されないが、特定のジアステレオマーまたはエナンチオマー富化形態を包含することが理解されている。キラリティーが特定されていないが、存在する場合、この実施形態は特定のジアステレオマーもしくはエナンチオマー富化形態、またはこのような化合物(複数可)のラセミ混合物もしくはスケールミック混合物のいずれかを対象とすることが理解されている。
【0083】
また本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される水和物、溶媒和物、互変異性形態、多形、およびプロドラッグもまた提供される。
【0084】
一実施形態では、本開示は、治療有効量を、それを必要とする患者に投与することを含む、HIVウイルスにより引き起こされる感染の処置における、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用であって、患者が、多剤耐性HIV感染を有する重度処置経験患者である使用に関する。
【0085】
本開示は、以下の構造を有する、式(Ia)の化合物、N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド:
【化5】
またはその薬学的に許容される塩を、多剤耐性HIV感染を有する重度処置経験患者において、HIV感染症を処置するために使用する方法を含む。
【0086】
本開示はまた、以下の構造を有する式(Ib)の化合物、N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−3−(ジフルオロメチル)−5,5−ジフルオロ−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド:
【化6】
またはその薬学的に許容される塩を、多剤耐性HIV感染を有する重度処置経験患者において、HIV感染症を処置するために使用する方法も含む。
【0087】
一部の実施形態では、化合物は式(Ia)または式(Ib)の化合物の薬学的に許容される塩である。式(Ia)および式(Ib)の化合物の薬学的に許容される塩の非限定的例として、ナトリウム塩およびトリフルオロ酢酸塩が挙げられる。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物はナトリウム塩である。一部の実施形態では、式(Ib)の化合物はトリフルオロ酢酸塩である。
【0088】
本明細書で開示されている方法に使用される化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、プロテアーゼ阻害剤(PI)、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、および/またはインテグラーゼ阻害剤(INSTI)により選択される主要なHIV−1変異体に対して活性がある。
処置の方法
【0089】
患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化7】
またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、重度処置経験患者においてヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症を処置する方法が本開示において提供される。
【0090】
開示された方法では、重度処置経験患者は多剤耐性HIVに感染している。一部の実施形態では、重度処置経験患者は多剤耐性HIV感染を有し、成功が見込めないHIV処置レジメンを受けている。一部の実施形態では、重度処置経験患者は、HIV RNA約1,000コピー/mLを超えるウイルス量を有する。
【0091】
一部の実施形態では、HIV感染症はHIV−1感染症である。一部の実施形態では、HIV−1感染症は、抗レトロウイルス薬、例えば、1、2、3、4種またはそれよりも多くのクラスの抗レトロウイルス薬(例えば、PI、NRTI、NNRTI、INSTIなど)に対するHIV−1変異体耐性を特徴とする。一部の実施形態では、HIV−1感染症は、1種または複数種のクラスの抗レトロウイルス薬に対するHIV−1変異体耐性を特徴とする。一部の実施形態では、HIV−1感染症は、2種またはそれよりも多くのクラスの抗レトロウイルス薬に対するHIV−1変異体耐性を特徴とする。一部の実施形態では、HIV−1感染症は、3種またはそれよりも多くのクラスの抗レトロウイルス薬に対するHIV−1変異体耐性を特徴とする。
一部の実施形態では、HIV−1感染症は、これらに限定されないが、以下を含むHIV−1変異体を特徴とする:
(a)PIに耐性であるHIV−1変異体(例えば、I50V、I84V/L90M、G48V/V82A/L90M、G48V/V82Sなど);
(b)NRTIに耐性であるHIV−1変異体(例えば、K65R、M184V、6TAMなど);
(c)NNRTIに耐性であるHIV−1変異体(例えば、K103N、Y181C、Y188L、L100I/K103N、K103N/Y181Cなど);および/または
(d)INSTIに耐性であるHIV−1変異体(Y143R、E138K/Q148K、G140S/Q148R、E92Q/N155H、N155H/Q148R、R263K/M50Iなど)。
【0092】
一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であるHIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種、2種、3種、4種、またはそれよりも多くの抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、異なるクラスの抗レトロウイルス薬は、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される。一部の実施形態では、異なるクラスの抗レトロウイルス薬はNRTI、NNRTI、およびPIから選択される。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のNRTIおよび少なくとも1種のNNRTIに耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のNRTIおよび少なくとも1種のPIに耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のNRTIおよび少なくとも1種のINSTIに耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のNNRTIおよび少なくとも1種のPIに耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のNNRTIおよび少なくとも1種のINSTIに耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のPIおよび少なくとも1種のINSTIに耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のNRTI、少なくとも1種のNNRTI、および少なくとも1種のPIに耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のNRTI、少なくとも1種のNNRTI、および少なくとも1種のINSTIに耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のNRTI、少なくとも1種のPI、および少なくとも1種のINSTIに耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のNNRTI、少なくとも1種のPI、および少なくとも1種のINSTIに耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のNRTI、少なくとも1種のNNRTI、少なくとも1種のPI、および少なくとも1種のINSTIに耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。
【0093】
一部の実施形態では、患者は、NRTIである、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。NRTIの例として、これらに限定されないが、エムトリシタビン(FTC;Emtriva(登録商標))、ラミブジン(3TC;Epivir(登録商標))、ジドブジン(アジドチミジン(AZT);Retrovir(登録商標))、ジダノシン(ddI;Videx−EC(登録商標))、ジデオキシイノシン(Videx(登録商標))、テノホビル、テノホビルアラフェナミド(Vemlidy(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、スタブジン(d4T;Zerit(登録商標))、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC;Hivid(登録商標))、およびアバカビル(Ziagen(登録商標))が挙げられる。
【0094】
一部の実施形態では、患者は、NNRTIである、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。NNRTIの例として、これらに限定されないが、エファビレンツ(Sustiva(登録商標))、エトラビリン(Intelence(登録商標))、リルピビリン(Edurant(登録商標))、ネビラピン(Viramune(登録商標))、およびデラビルジン(Rescriptor(登録商標))が挙げられる。
【0095】
一部の実施形態では、患者は、PIである、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。PIの例として、これらに限定されないが、アンプレナビル(Agenerase(登録商標))、アタザナビル(Reyataz(登録商標))、ダルナビル(Prezista(登録商標))、ホスアンプレナビル(Telzir(登録商標)、Lexiva(登録商標))、インジナビル(Crixivan(登録商標))、ロピナビル(Kaletra(登録商標))、ネルフィナビル(Viracept(登録商標))、リトナビル(Norvir(登録商標))、サキナビル(Invirase(登録商標))、およびチプラナビル(Aptivus(登録商標))が挙げられる。
【0096】
一部の実施形態では、患者は、INSTIである、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。INSTIの例として、これらに限定されないが、ラルテグラビル(Isentress(登録商標))、エルビテグラビル(Vitekta(登録商標))、ドルテグラビル(Tivicay(登録商標))、カボテグラビル、およびビクテグラビルが挙げられる。
【0097】
一部の実施形態では、患者は、gp41融合阻害剤である、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。gp41融合阻害剤の例として、これらに限定されないが、アルブビルチド、エンフビルチド、BMS−986197、エンフビルチドバイオベター、エンフビルチドバイオシミラー、HIV−1融合阻害剤(P26−Bapc)、ITV−1、ITV−2、ITV−3、ITV−4、PIE−12トリマー、およびシフュービルタイドが挙げられる。
【0098】
一部の実施形態では、患者は、CCR5共受容体アンタゴニストである、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染している。CCR5共受容体アンタゴニストの例として、これらに限定されないが、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロク、セニクリビロック、PRO−140、アダプタビル(RAP−101)、ニフェビロック(TD−0232)、抗GP120/CD4またはCCR5二重特異性抗体、B−07、MB−66、ポリペプチドC25P、TD−0680、およびvMIP(Haimipu)が挙げられる。
【0099】
開示された方法の一部の実施形態では、患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩での処置を受ける前に、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった。一部の実施形態では、患者は、少なくとも3カ月間、例えば、少なくとも4カ月間、少なくとも5カ月間、少なくとも6カ月間、少なくとも7カ月間、少なくとも8カ月間、少なくとも9カ月間、少なくとも10カ月間、少なくとも11カ月間、少なくとも12カ月間、少なくとも18カ月間、または少なくとも24カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった。一部の実施形態では、患者は、少なくとも3カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった。一部の実施形態では、患者は、少なくとも6カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった。一部の実施形態では、患者は、少なくとも9カ月間少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった。一部の実施形態では、患者は、少なくとも12カ月間少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった。一部の実施形態では、患者は、少なくとも18カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった。一部の実施形態では、患者は、少なくとも24カ月間少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった。一部の実施形態では、患者は、少なくとも30カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった。一部の実施形態では、患者は、少なくとも36カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった。
【0100】
開示された方法の一部の実施形態では、患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩での処置を受ける前に、HIV処置レジメンに失敗したか、または成功が見込めていない。一部の実施形態では、以前のHIV処置レジメンは少なくとも1種の抗レトロウイルス薬を投与することを含んだ。一部の実施形態では、HIVに感染した患者は、以前のHIV処置レジメン、例えば、抗レトロウイルス療法に対する初期応答後に再発している。一部の実施形態では、患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩での処置を受ける前、治療法、例えば、抗レトロウイルス療法の約48週間後にHIV RNA約50コピー/mLを超えるウイルス量を有している。
【0101】
一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬を投与することを含む。一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬を投与することを含む。一部の実施形態では、異なるクラスの抗レトロウイルス薬は、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される。一部の実施形態では、異なるクラスの抗レトロウイルス薬は、NRTI、NNRTI、およびPIから選択される。一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、少なくとも1種のNRTIおよび少なくとも1種のNNRTIを投与することを含む。一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、少なくとも1種のNRTIおよび少なくとも1種のPIを投与することを含む。一部の実施形態では、以前の処置レジメンは少なくとも1種のNRTIおよび少なくとも1種のINSTIを投与することを含む。一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、少なくとも1種のNNRTIおよび少なくとも1種のPIを投与することを含む。一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、少なくとも1種のNNRTIおよび少なくとも1種のINSTIを投与することを含む。一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、少なくとも1種のPIおよび少なくとも1種のINSTIを投与することを含む。一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、少なくとも1種のNRTI、少なくとも1種のNNRTI、および少なくとも1種のPIを投与することを含む。一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、少なくとも1種のNRTI、少なくとも1種のNNRTI、および少なくとも1種のINSTIを投与することを含む。一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、少なくとも1種のNRTI、少なくとも1種のPI、および少なくとも1種のINSTIを投与することを含む。一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、少なくとも1種のNNRTI、少なくとも1種のPI、および少なくとも1種のINSTIを投与することを含む。
【0102】
一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、gp41融合阻害剤である、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬を投与することを含む。
【0103】
一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、CCR5共受容体アンタゴニストである、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬を投与することを含む。
【0104】
一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、NRTIである、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬を投与することを含む。NRTIの例として、これらに限定されないが、エムトリシタビン(FTC;Emtriva(登録商標))、ラミブジン(3TC;Epivir(登録商標))、ジドブジン(アジドチミジン(AZT);Retrovir(登録商標))、ジダノシン(ddI;Videx−EC(登録商標))、ジデオキシイノシン(Videx(登録商標))、テノホビル、テノホビルアラフェナミド(Vemlidy(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、スタブジン(d4T;Zerit(登録商標))、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC;Hivid(登録商標))、およびアバカビル(Ziagen(登録商標))が挙げられる。
【0105】
一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、NNRTIである、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬を投与することを含む。NNRTIの例として、これらに限定されないが、エファビレンツ(Sustiva(登録商標))、エトラビリン(Intelence(登録商標))、リルピビリン(Edurant(登録商標))、ネビラピン(Viramune(登録商標))、およびデラビルジン(Rescriptor(登録商標))が挙げられる。
【0106】
一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、PIである、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬を投与することを含む。PIの例として、これらに限定されないが、アンプレナビル(Agenerase(登録商標))、アタザナビル(Reyataz(登録商標))、ダルナビル(Prezista(登録商標))、ホスアンプレナビル(Telzir(登録商標)、Lexiva(登録商標))、インジナビル(Crixivan(登録商標))、ロピナビル(Kaletra(登録商標))、ネルフィナビル(Viracept(登録商標))、リトナビル(Norvir(登録商標))、サキナビル(Invirase(登録商標))、およびチプラナビル(Aptivus(登録商標))が挙げられる。
【0107】
一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、INSTIである、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬を投与することを含む。INSTIの例として、これらに限定されないが、ラルテグラビル(Isentress(登録商標))、エルビテグラビル(Vitekta(登録商標))、ドルテグラビル(Tivicay(登録商標))、カボテグラビル、およびビクテグラビルが挙げられる。
【0108】
一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、gp41融合阻害剤である、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬を投与することを含む。gp41融合阻害剤の例として、これらに限定されないが、アルブビルチド、エンフビルチド、BMS−986197、エンフビルチドバイオベター、エンフビルチドバイオシミラー、HIV−1融合阻害剤(P26−Bapc)、ITV−1、ITV−2、ITV−3、ITV−4、PIE−12トリマー、およびシフュービルタイドが挙げられる。
【0109】
一部の実施形態では、以前の処置レジメンは、CCR5共受容体アンタゴニストである、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬を投与することを含む。CCR5共受容体アンタゴニストの例として、これらに限定されないが、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロク、セニクリビロック、PRO−140、アダプタビル(RAP−101)、ニフェビロック(TD−0232)、抗GP120/CD4またはCCR5二重特異性抗体、B−07、MB−66、ポリペプチドC25P、TD−0680、およびvMIP(Haimipu)が挙げられる。
【0110】
開示された方法の一部の実施形態では、HIVに感染している重度処置経験患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、HIV−1 RNA約200コピー/mL(c/mL)〜約1,000,000c/mLのウイルス量、例えば、約200c/mL〜約500,000c/mL、約200c/mL〜約250,000c/mL、約200c/mL〜約100,000c/mL、約200c/mL〜約50,000c/mL、約200c/mL〜約25,000c/mL、約200c/mL〜約10,000c/mL、約200c/mL〜約5,000c/mL、約200c/mL〜約3,000c/mL、約200c/mL〜約2,000c/mL、約200c/mL〜約1,000c/mL、約200c/mL〜約750c/mL、約200c/mL〜約500c/mL、約500c/mL〜約1,000,000c/mL、約500c/mL〜約500,000c/mL、約500c/mL〜約250,000c/mL、約500c/mL〜約100,000c/mL、約500c/mL〜約50,000c/mL、約500c/mL〜約25,000c/mL、約500c/mL〜約10,000c/mL、約500c/mL〜約5,000c/mL、約500c/mL〜約3,000c/mL、約500c/mL〜約2,000c/mL、約500c/mL〜約1,000c/mL、約500c/mL〜約750c/mL、約750c/mL〜約1,000,000c/mL、約750c/mL〜約500,000c/mL、約750c/mL〜約250,000c/mL、約750c/mL〜約100,000c/mL、約750c/mL〜約50,000c/mL、約750c/mL〜約25,000c/mL、約750c/mL〜約10,000c/mL、約750c/mL〜約5,000c/mL、約750c/mL〜約3,000c/mL、約750c/mL〜約2,000c/mL、約750c/mL〜約1,000c/mL、約1,000c/mL〜約1,000,000c/mL、約1,000c/mL〜約500,000c/mL、約1,000c/mL〜約250,000c/mL、約1,000c/mL〜約100,000c/mL、約1,000c/mL〜約50,000c/mL、約1,000c/mL〜約25,000c/mL、約1,000c/mL〜約10,000c/mL、約1,000c/mL〜約5,000c/mL、約1,000c/mL〜約3,000c/mL、約1,000c/mL〜約2,000c/mL、約2,000c/mL〜約1,000,000c/mL、約2,000c/mL〜約500,000c/mL、約2,000c/mL〜約250,000c/mL、約2,000c/mL〜約100,000c/mL、約2,000c/mL〜約50,000c/mL、約2,000c/mL〜約25,000c/mL、約2,000c/mL〜約10,000c/mL、約2,000c/mL〜約5,000c/mL、約2,000c/mL〜約3,000c/mL、約3,000c/mL〜約1,000,000c/mL、約3,000c/mL〜約500,000c/mL、約3,000c/mL〜約250,000c/mL、約3,000c/mL〜約100,000c/mL、約3,000c/mL〜約50,000c/mL、約3,000c/mL〜約25,000c/mL、約3,000c/mL〜約10,000c/mL、約3,000c/mL〜約5,000c/mL、約5,000c/mL〜約1,000,000c/mL、約5,000c/mL〜約500,000c/mL、約5,000c/mL〜約250,000c/mL、約5,000c/mL〜約100,000c/mL、約5,000c/mL〜約50,000c/mL、約5,000c/mL〜約25,000c/mL、約5,000c/mL〜約10,000c/mL、約10,000c/mL〜約1,000,000c/mL、約10,000c/mL〜約500,000c/mL、約10,000c/mL〜約250,000c/mL、約10,000c/mL〜約100,000c/mL、約10,000c/mL〜約50,000c/mL、約10,000c/mL〜約25,000c/mL、約25,000c/mL〜約1,000,000c/mL、約25,000c/mL〜約500,000c/mL、約25,000c/mL〜約250,000c/mL、約25,000c/mL〜約100,000c/mL、約25,000c/mL〜約50,000c/mL、約50,000c/mL〜約1,000,000c/mL、約50,000c/mL〜約500,000c/mL、約50,000c/mL〜約250,000c/mL、約50,000c/mL〜約100,000c/mL、約100,000c/mL〜約1,000,000c/mL、約100,000c/mL〜約500,000c/mL、約100,000c/mL〜約250,000c/mL、約250,000c/mL〜約1,000,000c/mL、約250,000c/mL〜約500,000c/mL、または約500,000c/mL〜約1,000,000c/mLのウイルス量を有する。
【0111】
一部の実施形態では、患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、HIV−1 RNA約200コピー/mL(c/mL)を超えるウイルス量、例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、約500c/mLを超える、約750c/mLを超える、約1,000c/mLを超える、約2,000c/mLを超える、約3,000c/mLを超える、約5,000c/mLを超える、約10,000c/mLを超える、約25,000c/mLを超える、約50,000c/mLを超える、約100,000c/mLを超える、約250,000c/mLを超える、約500,000c/mLを超える、または約1,000,000c/mLを超えるウイルス量を有する。一部の実施形態では、患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、約200c/mLを超えるウイルス量を有する。一部の実施形態では、患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、約500c/mLを超えるウイルス量を有する。一部の実施形態では、患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、約750c/mLを超えるウイルス量を有する。一部の実施形態では、患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、約1,000c/mLを超えるウイルス量を有する。一部の実施形態では、患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、約2,000c/mLを超えるウイルス量を有する。
【0112】
式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に、有効な投与レジメンに従い、所望の時間または期間の間、例えば、少なくとも約1日、少なくとも約1週間、少なくとも約1カ月、少なくとも約2カ月、少なくとも約3カ月、少なくとも約4カ月、少なくとも約6カ月、または少なくとも約12カ月、またはそれよりも長い間投与することができる。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、毎日または断続的なスケジュールで投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、月に2回(すなわち、2週ごとに)投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、2カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、3カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、4カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、5カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、6カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、5カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、12カ月ごとに投与される。
【0113】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は9カ月ごとに投与される。
【0114】
開示された方法の一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与は、患者におけるウイルス量の低減をもたらす。一部の実施形態では、ウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩をある特定の時間の間投与した後、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約0.5log10〜約2.5log10低減する。例えば、ウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩をある特定の時間の間投与した後、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約0.5log10、約1log10、約1.5log10、約2log10、または約2.5log10低減する。一部の実施形態では、ウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約0.5log10低減する。一部の実施形態では、ウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約1log10低減する。一部の実施形態では、ウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約1.5log10低減する。一部の実施形態では、ウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約2log10低減する。一部の実施形態では、ウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約2.5log10低減する。
【0115】
開示された方法の一部の実施形態では、患者におけるウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩をある特定の時間の間投与した後、約200c/mLまたはそれ未満、例えば、約175c/mLまたはそれ未満、約150c/mLまたはそれ未満、約125c/mLまたはそれ未満、約100c/mLまたはそれ未満、約75c/mLまたはそれ未満、または約50c/mLまたはそれ未満である。一部の実施形態では、患者におけるウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、約200c/mLまたはそれ未満である。一部の実施形態では、患者におけるウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、約200c/mLまたはそれ未満である。一部の実施形態では、患者におけるウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、約100c/mLまたはそれ未満である。一部の実施形態では、患者におけるウイルス量は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、約50c/mLまたはそれ未満である。
【0116】
開示された方法のある特定の実施形態では、重度処置経験患者は、少なくとも1種の追加の抗レトロウイルス薬で同時的に処置されている。一部の実施形態では、抗レトロウイルス薬は、NRTI、NNRTI、PI、INSTI、gp41融合阻害剤、およびCCR5共受容体アンタゴニストから選択される。
【0117】
一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のNRTIで同時的に処置されている。NRTIの例として、これらに限定されないが、エムトリシタビン(FTC;Emtriva(登録商標))、ラミブジン(3TC;Epivir(登録商標))、ジドブジン(アジドチミジン(AZT);Retrovir(登録商標))、ジダノシン(ddI;Videx−EC(登録商標))、ジデオキシイノシン(Videx(登録商標))、テノホビル、テノホビルアラフェナミド(Vemlidy(登録商標))、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(Viread(登録商標))、スタブジン(d4T;Zerit(登録商標))、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC;Hivid(登録商標))、およびアバカビル(Ziagen(登録商標))が挙げられる。
【0118】
一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のNNRTIで同時的に処置されている。NNRTIの例として、これらに限定されないが、エファビレンツ(Sustiva(登録商標))、エトラビリン(Intelence(登録商標))、リルピビリン(Edurant(登録商標))、ネビラピン(Viramune(登録商標))、およびデラビルジン(Rescriptor(登録商標))が挙げられる。
【0119】
一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のPIで同時的に処置されている。PIの例として、これらに限定されないが、アンプレナビル(Agenerase(登録商標))、アタザナビル(Reyataz(登録商標))、ダルナビル(Prezista(登録商標))、ホスアンプレナビル(Telzir(登録商標)、Lexiva(登録商標))、インジナビル(Crixivan(登録商標))、ロピナビル(Kaletra(登録商標))、ネルフィナビル(Viracept(登録商標))、リトナビル(Norvir(登録商標))、サキナビル(Invirase(登録商標))、およびチプラナビル(Aptivus(登録商標))が挙げられる。
【0120】
一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のINSTIで同時的に処置されている。INSTIの例として、これらに限定されないが、ラルテグラビル(Isentress(登録商標))、エルビテグラビル(Vitekta(登録商標))、ドルテグラビル(Tivicay(登録商標))、カボテグラビル(cabortegravir)、およびビクテグラビルが挙げられる。
【0121】
一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のgp41融合阻害剤で同時的に処置されている。gp41融合阻害剤の例として、これらに限定されないが、アルブビルチド、エンフビルチド、BMS−986197、エンフビルチドバイオベター、エンフビルチドバイオシミラー、HIV−1融合阻害剤(P26−Bapc)、ITV−1、ITV−2、ITV−3、ITV−4、PIE−12トリマー、およびシフュービルタイドが挙げられる。
【0122】
一部の実施形態では、患者は、少なくとも1種のCCR5共受容体アンタゴニストで同時的に処置されている。CCR5共受容体アンタゴニストの例として、これらに限定されないが、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロク、セニクリビロック、PRO−140、アダプタビル(RAP−101)、ニフェビロック(TD−0232)、抗GP120/CD4またはCCR5二重特異性抗体、B−07、MB−66、ポリペプチドC25P、TD−0680、およびvMIP(Haimipu)が挙げられる。
【0123】
少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンで以前処置されたことがあり、その処置レジメンに失敗した患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、多剤耐性HIV−1を有する重度処置経験患者においてHIV−1感染症を処置する方法もまた本開示において提供される。一部の実施形態では、HIV処置レジメンは、本明細書に記載されているものなどの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含む。本方法の一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与は、患者においてHIVウイルス量の減少をもたらす。
【0124】
少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンで以前処置されたことがあり、その処置レジメンに失敗した患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、多剤耐性HIV−1を有する重度処置経験患者においてHIV−1感染症を処置する方法であって、多剤耐性HIV−1が、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である方法もまた開示される。一部の実施形態では、異なるクラスの抗レトロウイルス薬は、NRTI、NNRTI、PI、およびINSTIから選択される。一部の実施形態では、患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、約200c/mLを超えるウイルス量を有し、化合物の投与は、患者におけるHIVウイルス量の減少をもたらす。
【0125】
一部の実施形態では、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンで以前処置されたことがあり、その処置レジメンに失敗した患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、多剤耐性HIV−1を有する重度処置経験患者においてHIV−1感染症を処置する方法であって、多剤耐性HIV−1が、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である方法が開示される。一部の実施形態では、異なるクラスの抗レトロウイルス薬は、NRTI、NNRTI、PI、およびINSTIから選択される。一部の実施形態では、患者は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、約200c/mLを超えるウイルス量を有し、化合物の投与は、患者におけるHIVウイルス量の減少をもたらす。
医薬組成物
【0126】
本明細書で開示されている医薬組成物は、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤および必要に応じて他の治療剤と一緒に含有する。活性成分を含有する医薬組成物は、意図する投与方法に適した任意の形態であってよい。
【0127】
本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を含む医薬組成物は、通常の実務に従い選択することができる従来の担体(例えば、不活性成分または賦形剤材料)を用いて調製することができる。錠剤は、流動促進剤、充填剤、結合剤などを含む賦形剤を含有することができる。水性組成物は、滅菌形態で調製することができ、経口投与以外による送達を意図する場合、一般的に等張性であり得る。すべての組成物は、賦形剤、例えば、Rowe et al., Handbook of Pharmaceutical Excipients, 5th edition, American Pharmacists Association, 1986に示されたものを必要に応じて含有することができる。賦形剤として、アスコルビン酸および他の抗酸化剤、キレート剤、例えば、EDTA、炭水化物、例えば、デキストリン、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸などを挙げることができる。
【0128】
一部の実施形態では、錠剤は、流動促進剤、充填剤、結合剤、ポリマーなどを含む賦形剤を含有することができる。注射溶液および懸濁液は、滅菌形態で調製することができ、経口投与以外による送達を意図する場合、一般的に等張性であり得る。すべての組成物は、必要に応じて、賦形剤、例えば、Rowe et al., Handbook of Pharmaceutical Excipients, 5th edition, American Pharmacists Association, 1986に示されたものを含有することができる。賦形剤として、アスコルビン酸および他の抗酸化剤、キレート剤、例えば、EDTA、炭水化物、例えば、デキストリン、ヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシアルキルメチルセルロース、ステアリン酸などを挙げることができる。
【0129】
活性成分(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を単独で投与することは可能であるが、活性成分を医薬組成物として提示することが好ましいこともある。獣医学的使用と、ヒトへの使用の両方のための組成物は、少なくとも式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、1種または複数種の許容される担体および必要に応じて他の治療用成分と一緒に含有する。一実施形態では、医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される賦形剤および治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)本明細書で定義されたような追加の治療剤を含む。一部の実施形態では、医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される賦形剤および他の1種の治療用成分を含む。担体(複数可)は、組成物の他の成分と相容性があり、そのレシピエントに対して生理学的に無害であるという意味で「許容される」。
【0130】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される賦形剤、ならびにテノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、およびビクテグラビルからなる群から選択される他の1種の治療剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される賦形剤、ならびにテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩およびビクテグラビルからなる群から選択される他の1種の治療剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される賦形剤およびテノホビルアラフェナミドを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される賦形剤およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される賦形剤およびビクテグラビルを含む。
【0131】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)または式(Ib)の化合物、薬学的に許容される賦形剤、ならびにテノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、およびビクテグラビルからなる群から選択される他の1種の治療剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)または式(Ib)の化合物、薬学的に許容される賦形剤、ならびにテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩およびビクテグラビルからなる群から選択される他の1種の治療剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)または式(Ib)の化合物、薬学的に許容される賦形剤およびテノホビルアラフェナミドを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)または式(Ib)の化合物、薬学的に許容される賦形剤およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)または式(Ib)の化合物、薬学的に許容される賦形剤およびビクテグラビルを含む。
【0132】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、薬学的に許容される賦形剤、ならびにテノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、およびビクテグラビルからなる群から選択される他の1種の治療剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、薬学的に許容される賦形剤、ならびにテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩およびビクテグラビルからなる群から選択される他の1種の治療剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、薬学的に許容される賦形剤およびテノホビルアラフェナミドを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、薬学的に許容される賦形剤およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、薬学的に許容される賦形剤およびビクテグラビルを含む。
【0133】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩、薬学的に許容される賦形剤、ならびにテノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、およびビクテグラビルからなる群から選択される他の1種の治療剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩、薬学的に許容される賦形剤、ならびにテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩およびビクテグラビルからなる群から選択される他の1種の治療剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩、薬学的に許容される賦形剤およびテノホビルアラフェナミドを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩、薬学的に許容される賦形剤およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩、薬学的に許容される賦形剤およびビクテグラビルを含む。
【0134】
組成物は、様々な投与経路に適したものを含む。組成物は、単位剤形で好都合に提示することができ、薬学の技術分野で周知の方法のいずれかにより調製することができる。このような方法は、活性成分(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物またはその薬学的に許容される塩)を、1種または複数種の不活性成分(例えば、担体、医薬賦形剤など)と合わせるステップを含む。組成物は、活性成分を、液体担体または微細に分割された固体担体または両方と均一および密に合わせること、および次いで、必要な場合、製品を成形することにより調製することができる。技術および製剤は、一般的にRemington: The Science and Practice of Pharmacy, 21st Edition, Lippincott Williams and Wilkins, Philadelphia, Pa., 2006に見出される。
【0135】
経口投与に適した、本明細書に記載されている組成物は、これらに限定されないが、それぞれが既定量の活性成分を含有するカプセル剤、カシェ剤、または錠剤を含めた、別個の単位(単位剤形)として提示することができる。
【0136】
経口投与のために製剤化される場合、錠剤、トローチ剤、ロゼンジ剤、水性もしくは油性懸濁剤、分散性粉剤・散剤(powder)もしくは顆粒剤、乳剤、硬質もしくは軟質カプセル剤、シロップ剤またはエリキシル剤を調製することができる。経口使用を意図する組成物は、医薬組成物の製造の分野で公知の任意の方法に従い調製することができる。このような組成物は、口当たりの良い調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤および保存剤を含む1種または複数種の剤を含有することができる。錠剤の製造に適した無毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合して活性成分を含有する錠剤は許容される。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤、例えば、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、ラクトース、ラクトース一水和物、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム;造粒剤および崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン、またはアルギン酸;結合剤、例えば、セルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ゼラチンまたはアカシア;ならびに滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクであってよい。錠剤は、コーティングされてなくてもよいし、または胃腸管での崩壊および吸着を遅延させ、これにより長期間にわたり持続作用を提供するマイクロカプセル化を含めた公知の技術によりコーティングされていてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリルもしくはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材料を単独でまたはワックスと共に利用することができる。
【0137】
一部の実施形態では、ホットメルト押出しまたはスプレー乾燥分散(SDD)技術から調製することができる経口剤形(例えば、錠剤)が本明細書で開示される。
【0138】
一部の実施形態では、硬質または軟質カプセル剤の製造に適した、無毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合して活性成分を含有する粉末、ビーズ、または顆粒を充填したカプセル剤が本明細書で開示される。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤、例えば、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウム、ラクトース、ラクトース一水和物、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、リン酸カルシウムまたはリン酸ナトリウム;造粒剤および崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン、またはアルギン酸;結合剤、例えば、セルロース、微結晶性セルロース、デンプン、ゼラチンまたはアカシア;ならびに滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクであってよい。一部の実施形態では、カプセル剤は硬質カプセル剤である。一部の実施形態では、カプセル剤は軟質カプセル剤である。
【0139】
一部の実施形態では、硬質または軟質カプセル剤の製造に適した、無毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合して活性成分を含有する液体または半固体混合物を充填した硬質または軟質カプセル剤が本明細書で開示される。これらの賦形剤は、例えば、可溶化油、例えば、トウモロコシ油、ゴマ油、またはコーン油;中鎖トリグリセリドおよび関係するエステル、例えば、変性パーム核油またはヤシ油;自己乳化脂質系(SEDDSまたはSMEDDS)、例えば、カプリル酸トリグリセリドまたはプロピレングリコールモノカプリレートおよび中鎖トリグリセリドのポリエチレングリコールエステル;粘度調整剤、例えば、セチルアルコール、ステアリル(steryl)アルコール、ステアリン酸グリセロール;中鎖モノグリセリドとジグリセリドの混合物;モノグリセリド、ジグリセリド、およびトリグリセリドの混合物、例えば、カプリル酸/カプリン酸のモノグリセリドおよびジグリセリド;ならびに可溶化剤および界面活性剤、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、エタノール、ポリエトキシル化ヒマシ油、ポロキサマー、またはポリソルベートであってよい。一部の実施形態では、カプセル剤は硬質カプセル剤である。一部の実施形態では、カプセル剤は軟質カプセル剤である。
【0140】
一部の実施形態では、硬質または軟質カプセル剤は、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩および1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質または軟質カプセル剤の1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤は、水溶性および/または水不溶性である。水溶性賦形剤の例として、これらに限定されないが、ジメチルアセトアミド(DMA)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、エタノール、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、PEG300、PEG400、PEG600、プロピレングリコール、ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン、スルホブチルエーテル−β−シクロデキストリン、グリセリン、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(例えば、Transcutol(登録商標)HP)、およびリン脂質が挙げられる。リン脂質の例として、これらに限定されないが、水素添加ダイズホスファチジルコリン(HSPC)、ジステアロイルホスファチジルグリセロール(DSPG)、L−α−ジミリストイルホスファチジル−コリン(DMPC)、およびL−α−ジミリストイルホスファチジル−グリセロール(DMPG)が挙げられる。水不溶性賦形剤の例として、これらに限定されないが、蜜ろう、オレイン酸、ダイズ脂肪酸、ビタミンE、コーン油モノ−ジ−トリジグリセリド、中鎖C8〜10モノグリセリドおよび中鎖C8〜10ジグリセリド、ジカプリル酸プロピレングリコール/ジカプリン酸プロピレングリコール、モノリノール酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、長鎖トリグリセリド、および中鎖トリグリセリドが挙げられる。長鎖トリグリセリドの例として、これらに限定されないが、ゴマ油、ヒマシ油、コーン油、綿実油、オリーブ油、ピーナッツ油、ペパーミント油、ダイズ油、水素添加ダイズ油、および水素添加植物油が挙げられる。中鎖トリグリセリドの例として、これらに限定されないが、ヤシ油またはパーム種子油由来の(カプリル酸/カプリン酸)トリグリセリドが挙げられる。
【0141】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質または軟質カプセル剤の1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤は、1種または複数種の界面活性剤を含む。界面活性剤の例として、これらに限定されないが、d−α−トコフェリルポリエチレングリコール1000コハク酸塩(TPGS)、ポリソルベート20、ポリソルベート80、ポリオキシル35ヒマシ油(例えば、Cremophor(登録商標)EL)、ポリオキシル40水素添加ヒマシ油(例えば、Cremophor(登録商標)RH40、Cremophor(登録商標)RH60)、Solutol(登録商標)HS−15、モノオレイン酸ソルビタン(例えば、Span(登録商標)20)、PEG300カプリル酸/カプリン酸グリセリド(例えば、Softigen(登録商標)767)、PEG400カプリル酸/カプリン酸グリセリド(例えば、Labrasol(登録商標))、PEG300オレイン酸グリセリド(例えば、Labrafil(登録商標)M−1944CS)、PEG300リノール酸グリセリド(例えば、Labrafil(登録商標)M−2125CS)、PEG300ラウリン酸グリセリド(例えば、Labrafil(登録商標)M2130CS)、ステアリン酸ポリオキシル8(例えば、PEG400モノステアレート(monosterate))、ステアリン酸ポリオキシル40(例えば、PEG1750モノステアレート)、ポビドンK−90、ステアリン酸ポリオキシル,I型(例えば、Gelucire(登録商標)48/16)、ポリグリセリル−3ジオレエート、モノラウリン酸プロピレングリコール,I型、モノラウリン酸プロピレングリコール,II型、モノカプリル酸プロピレングリコール,II型(例えば、Capryol(商標)90)、モノカプリル酸プロピレングリコール,I型(例えば、Capryol(商標)PGMC)、ラウロイルポリオキシルグリセリド(例えば、Gelucire(登録商標)44/14)、ステアロイルポリオキシルグリセリド(例えば、Gelucire(登録商標)50/13)、ポロキサマー124、ポロキサマー188、およびポロキサマー407が挙げられる。
【0142】
本開示の医薬組成物は、滅菌の注射用調製物の形態、例えば、溶液または滅菌の注射用水性もしくは油性の懸濁剤であってよい。この懸濁剤は、本明細書中に記述されている適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して公知の技術に従い製剤化することができる。滅菌の注射用調製物はまた、1,3−ブタン−ジオール中溶液などの、無毒性の非経口的に許容される希釈剤もしくは溶媒中の注射可能な滅菌溶液もしくは懸濁液であってよく、または凍結乾燥された粉末として調製することができる。利用することができる許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンゲル溶液、および等張性塩化ナトリウム溶液がある。加えて、滅菌の不揮発性油は、溶媒または懸濁媒として慣例的に利用することができる。この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む、任意の無刺激の不揮発性油を利用することができる。加えて、オレイン酸などの脂肪酸を、注射剤の調製において同様に使用することができる。
【0143】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている滅菌の注射用調製物はまた、1,3−ブタン−ジオール中溶液などの、無毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中で、再構成凍結乾燥粉末から調製される注射可能な滅菌溶液または懸濁液であってよい。利用することができる許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンゲル溶液および等張性塩化ナトリウム溶液がある。加えて、無菌の不揮発性油は、溶媒または懸濁媒として慣例的に利用することができる。この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む、任意の無刺激の不揮発性油を利用することができる。加えて、オレイン酸などの脂肪酸を、注射剤の調製において同様に使用することができる。非経口投与に適した製剤として、製剤を、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤および意図するレシピエントの血液と等張にする溶質を含有することができる水性および非水性の滅菌注射剤;ならびに懸濁化剤および増粘剤を含むことができる水性および非水性の滅菌懸濁剤が挙げられる。ある特定の実施形態では、懸濁剤はマイクロ懸濁剤である。ある特定の実施形態では、懸濁剤はナノ懸濁剤である。
【0144】
一部の実施形態では、本開示の医薬組成物は、溶液製剤の形態であり得る。一部の実施形態では、溶液はN−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ポリエチレングリコール(PEG)、水および/またはグリコフロールを含む。一部の実施形態では、溶液はPEG200、エタノール、および水を含む。一部の実施形態では、溶液はPEG300および水を含む。一部の実施形態では、PEG300および水を含む溶液中の水の量は、約25w/w%、約23w/w%、約20w/w%、約17w/w%、約15w/w%、約10w/w%、約9w/w%、約8w/w%、または約5w/w%である。一部の実施形態では、PEG300および水を含む溶液中のPEG300の量は、約90w/w%、約85w/w%、約80w/w%、約75w/w%、約70w/w%、約65w/w%、約60w/w%、約55w/w%、約50w/w%、または約45w/w%である。一部の実施形態では、PEG300および水を含む溶液は、約85w/w%のPEG300および約15w/w%の水を含む。一部の実施形態では、PEG300および水を含む溶液は、塩基をさらに含む。一部の実施形態では、PEG300および水を含む溶液は、無機塩基をさらに含む。一部の実施形態では、無機塩基は水酸化ナトリウムまたはナトリウムエトキシドである。一部の実施形態では、水酸化ナトリウムまたはナトリウムエトキシドは、約3w/w%、約2w/w%、約1w/w%、または約0.5w/w%の量で存在する。
【0145】
一部の実施形態では、非経口投与(例えば、筋肉内(IM)および皮下(SC)投与)に適した製剤は、1種または複数種の賦形剤を含む。賦形剤は、製剤の他の成分と相容性があり、そのレシピエントにとって生理学的に無害であるべきである。適切な賦形剤の例は、非経口製剤の当業者には周知であり、例えば、Handbook of Pharmaceutical Excipients (eds. Rowe, Sheskey & Quinn), 6th edition 2009に見出すことができる。
【0146】
非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)中の可溶化賦形剤の例として、これらに限定されないが、ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20または80)およびポロキサマー(例えば、ポロキサマー338、188、または207)が挙げられる。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、およびポロキサマーを含む非経口投与(例えば、SCまたはIM製剤)が本明細書で開示される。一部の実施形態では、ポロキサマーはポロキサマー338である。一部の実施形態では、ポロキサマーはポロキサマー188である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている非経口投与におけるポロキサマーの量は、約5%未満、例えば、約3%未満、約2%未満、約1%未満、または約0.5%未満である。
【0147】
ある特定の実施形態では、賦形剤として、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ジメチルスルホキシド、ポリエチレングリコールおよび/またはテトラグリコール/グリコフロールが挙げられる。
【0148】
一般的に、ポロキサマーは、2つの親水性のポリプロピレンオキシドに隣接するポリオキシプロピレンの中央の疎水性鎖を有する線状コポリマーの合成非イオン性トリブロックであり、ある特定の場合、重量比は4:2:4である。したがって、ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ならびに1つのポリオキシプロピレンセグメントおよび2つの親水性ポリプロピレンオキシドセグメントで構成されるブロックコポリマーを含む。ある特定の実施形態では、ポリオキシプロピレンセグメントの、2つの親水性ポリプロピレンオキシドセグメントに対する比は4:2:4(親水性ポリプロピレンオキシド:ポリオキシプロピレン:親水性ポリプロピレンオキシド)である。ポロキサマーは、一般的に以下の構造を有すると理解されている:
【化8】
(ここで、aおよびbは整数である)。例えば、aは約2〜約130の間であり、bは約15〜約67の間である。ポロキサマー188は、例えば、約7680〜約9510ダルトンの分子量を有すると理解されている(ここで、aは約80であり、bは約27である)(例えば、International Journal of PharmTech Research, Vol.1, No.2, pp 299−303, April−June 2009を参照されたい)。ある場合には、ポロキサマー188は、約8400ダルトンの平均分子量を有する。ポロキサマー338は、約12700Da〜約17400Daの範囲の分子量を有する(ここで、aは約141であり、bは約44である)。
【0149】
一部の実施形態では、ポロキサマーは、ポリエチレンオキシド(PEO)の2つの親水性鎖に隣接するポリプロピレンオキシド(PPO)の中央の疎水性鎖を有する線状コポリマーの合成非イオン性トリブロックであり、ある特定の場合では、重量比は4:2:4である。したがって、ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ならびに1つのPPOセグメントおよび2つのPEOセグメントで構成されるブロックコポリマーを含む。ある特定の実施形態では、PPOセグメントの、2つのPEOセグメントに対する比は4:2:4(PEO:PPO:PEO)である。ポロキサマーは一般的に以下の構造を有すると理解されている:
【化9】
(ここで、aおよびbは整数である)。例えば、aは約2〜約130の間であり、bは約15〜約67の間である。ポロキサマー188は、例えば、約7680〜約9510ダルトンの分子量を有すると理解されている(ここで、aは約80であり、bは約27である)(例えば、International Journal of PharmTech Research, Vol.1, No.2, pp 299−303, April−June 2009を参照されたい)。ある場合には、ポロキサマー188は、約8400ダルトンの平均分子量を有する。ポロキサマー338は、約12700Da〜約17400Daの範囲の分子量を有する(ここで、aは約141であり、bは約44である)。
【0150】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ポロキサマー、および薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ポロキサマー188、および薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物はポロキサマーを含まない。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、ポロキサマー188を含まない。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される賦形剤を含む溶液である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ポロキサマー、および薬学的に許容される賦形剤を含む溶液である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ポロキサマー188、および薬学的に許容される賦形剤を含む溶液である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物はポロキサマーを含まない溶液である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、ポロキサマー188を含まない溶液である。
【0151】
非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)中の賦形剤の例は、ポリエチレングリコールを含む。一般的に、ポリエチレングリコール(PEG)は一般式H−(O−CH−CH−OHを有するポリエーテルである。ある特定の実施形態では、PEGはアルキル基で、「キャップ」されていてもよい。それらの実施形態では、キャップしたPEGは、式アルキル−(O−CH−CH−O−アルキル(例えば、CH−(O−CH−CH−OCH)である。本開示の医薬組成物は、約100〜約1000の平均分子量を有するPEGを含み得る。一部の実施形態では、医薬組成物内のPEGの平均分子量は約100〜約800である。一部の実施形態では、医薬組成物内のPEGの平均分子量は約200〜約600である。一部の実施形態では、医薬組成物内のPEGの平均分子量は約400である。一部の実施形態では、医薬組成物内のPEGの平均分子量は約300である。一部の実施形態では、医薬組成物内のPEGの平均分子量は約200である。医薬組成物の一部の実施形態では、異なる分子量のPEGを組み合わせることによって、所望の特性(複数可)(例えば、粘度)を得ることができる。PEGの具体例として、これらに限定されないが、PEG100、PEG200、PEG300、PEG400、PEG500、およびPEG600などが挙げられる。PEG100は、例えば、約100の平均分子量を有するポリエチレングリコールを指す。
【0152】
上述のように、一部の実施形態では、本明細書で開示されている、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は溶液の形態である。
【0153】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約50mg/ml〜約500mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約75mg/ml〜約500mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約50mg/ml〜約400mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約50mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約75mg/ml〜約400mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約75mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は、約50mg/ml、約55mg/ml、約60mg/ml、約65mg/ml、約70mg/ml、約75mg/ml、約80mg/ml、約85mg/ml、約90mg/ml、約95mg/ml、約100mg/ml、約105mg/ml、約110mg/ml、約115mg/ml、約120mg/ml、約125mg/ml、約130mg/ml、約135mg/ml、約140mg/ml、約145mg/ml、約150mg/ml、約155mg/ml、約160mg/ml、約165mg/ml、約170mg/ml、約175mg/ml、約180mg/ml、約185mg/ml、約190mg/ml、約195mg/ml、約200mg/ml、約205mg/ml、約210mg/ml、約215mg/ml、約220mg/ml、約225mg/ml、約230mg/ml、約235mg/ml、約240mg/ml、約245mg/ml、約250mg/ml、約255mg/ml、約260mg/ml、約265mg/ml、約270mg/ml、約275mg/ml、約280mg/ml、約285mg/ml、約290mg/ml、約295mg/ml、約300mg/ml、約325mg/ml、約350mg/ml、約375mg/ml、約400mg/ml、約425mg/ml、約450mg/ml、約475mg/ml、または約500mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約50mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約75mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約100mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約125mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約150mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約175mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約200mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約225mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約250mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約275mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約300mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約325mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約350mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約375mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約400mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約425mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約450mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約475mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約500mg/mlである。
【0154】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、PEG300、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)の化合物またはその薬学的に許容される塩、PEG300、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、PEG300、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩、PEG300、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ib)の化合物、PEG300、および水を含む。
【0155】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約500mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約400mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約100mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約125mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約150mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約175mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約200mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約225mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約250mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約275mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約325mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約350mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約375mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約400mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約425mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約450mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約475mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約500mg/mlである。
【0156】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約5w/w%〜約15w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約5w/w%〜約10w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約8w/w%〜約12w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約9w/w%〜約10w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は、約8.0w/w%、約8.1w/w%、約8.2w/w%、約8.3w/w%、約8.4w/w%、約8.5w/w%、約8.6w/w%、約8.7w/w%、約8.8w/w%、約8.9w/w%、約9.0w/w%、約9.1w/w%、約9.2w/w%、約9.3w/w%、約9.4w/w%、約9.5w/w%、約9.6w/w%、約9.7w/w%、約9.8w/w%、約9.9w/w%、約10.0w/w%、約10.1w/w%、約10.2w/w%、約10.3w/w%、約10.4w/w%、約10.5w/w%、約10.6w/w%、約10.7w/w%、約10.8w/w%、約10.9w/w%、約11.0w/w%、約11.1w/w%、約11.2w/w%、約11.3w/w%、約11.4w/w%、約11.5w/w%、約11.6w/w%、約11.7w/w%、約11.8w/w%、約11.9w/w%、または約12.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は、約9.0w/w%、約9.1w/w%、約9.2w/w%、約9.3w/w%、約9.4w/w%、約9.5w/w%、約9.6w/w%、約9.7w/w%、約9.8w/w%、約9.9w/w%、または約10.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約9.5w/w%、約9.6w/w%、約9.7w/w%、約9.8w/w%、約9.9w/w%、または約10.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約9.8w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約10w/w%である。
【0157】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約50w/w%〜約85w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約60w/w%〜約80w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約60w/w%〜約70w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は、約50w/w%、約55w/w%、約60w/w%、約65w/w%、約70w/w%、約75w/w%、約80w/w%、または約85w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約65w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約65.0w/w%である。
【0158】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約15w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約20w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約24w/w%〜約26w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は、約24.5w/w%、約24.6w/w%、約24.7w/w%、約24.8w/w%、約24.9w/w%、約25.0w/w%、約25.1w/w%、約25.2w/w%、約25.3w/w%、約25.4w/w%、または約25.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約25w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約25.2w/w%である。
【0159】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、約5w/w%〜約15w/w%の水、約50w/w%〜約85w/w%のPEG300、および約15w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物を含む。一部の実施形態では、溶液は、約5w/w%〜約10w/w%の水、約60w/w%〜約80w/w%のPEG300、および約20w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物を含む。一部の実施形態では、溶液は、約8w/w%〜約12w/w%の水、約60w/w%〜約70w/w%のPEG300、および約15w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物を含む。一部の実施形態では、溶液は、約9w/w%〜約10w/w%の水、約60w/w%〜約70w/w%のPEG300、および約24w/w%〜約26w/w%の式(Ia)の化合物を含む。一部の実施形態では、溶液は、約9.8w/w%の水、約65.0w/w%のPEG300、および約25.2w/w%の式(Ia)の化合物を含む。一部の実施形態では、溶液は、約10w/w%の水、約65.0w/w%のPEG300、および約25w/w%の式(Ia)の化合物を含む。
【0160】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約500mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約100mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約125mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約150mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約175mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約200mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約225mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約250mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約275mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約325mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約350mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約375mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約400mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約425mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約450mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約475mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約500mg/mlである。
【0161】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約10w/w%〜約40w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約15w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約20w/w%〜約30w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約21w/w%〜約29w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約23.4w/w%〜約27.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約23.41w/w%〜約27.47w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は、約22.0w/w%、約22.1w/w%、約22.2w/w%、約22.3w/w%、約22.4w/w%、約22.5w/w%、約22.6w/w%、約22.7w/w%、約22.8w/w%、約22.9w/w%、約23.0w/w%、約23.1w/w%、約23.2w/w%、約23.3w/w%、約23.4w/w%、約23.5w/w%、約23.6w/w%、約23.7w/w%、約23.8w/w%、約23.9w/w%、約24.0w/w%、約24.1w/w%、約24.2w/w%、約24.3w/w%、約24.4w/w%、約24.5w/w%、約24.6w/w%、約24.7w/w%、約24.8w/w%、約24.9w/w%、約25.0w/w%、約25.1w/w%、約25.2w/w%、約25.3w/w%、約25.4w/w%、約25.5w/w%、約25.6w/w%、約25.7w/w%、約25.8w/w%、約25.9w/w%、約26.0w/w%、約26.1w/w%、約26.2w/w%、約26.3w/w%、約26.4w/w%、約26.5w/w%、約26.6w/w%、約26.7w/w%、約26.8w/w%、約26.9w/w%、約27.0w/w%、約27.1w/w%、約27.2w/w%、約27.3w/w%、約27.4w/w%、約27.5w/w%、約27.6w/w%、約27.7w/w%、約27.8w/w%、約27.9w/w%、約28.0w/w%、約28.1w/w%、約28.2w/w%、約28.3w/w%、約28.4w/w%、約28.5w/w%、約28.6w/w%、約28.7w/w%、約28.8w/w%、約28.9w/w%、または約29.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約23.4w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約23.41w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約27.47w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の水の量は約27.5w/w%である。
【0162】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約35w/w%〜約75w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約45w/w%〜約65w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約48w/w%〜約60w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約50w/w%〜約59w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約50.1w/w%〜約58.8w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約50.13w/w%〜約58.84w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は、約45w/w%、約46w/w%、約47w/w%、約48w/w%、約49w/w%、約50w/w%、約51w/w%、約52w/w%、約53w/w%、約54w/w%、約55w/w%、約56w/w%、約57w/w%、約58w/w%、約59w/w%、約60w/w%、約61w/w%、約62w/w%、約63w/w%、約64w/w%、または約65w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約50.1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約50.13w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約58.8w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中のPEG300の量は約58.84w/w%である。
【0163】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約5w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約10w/w%〜約30w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約11w/w%〜約28w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約13w/w%〜約27w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約13.69w/w%〜約26.46w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約13.7w/w%〜約26.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は、約13.0w/w%、約13.1w/w%、約13.2w/w%、約13.3w/w%、約13.4w/w%、約13.5w/w%、約13.6w/w%、約13.7w/w%、約13.8w/w%、約13.9w/w%、約14.0w/w%、約14.1w/w%、約14.2w/w%、約14.3w/w%、約14.4w/w%、約14.5w/w%、約14.6w/w%、約14.7w/w%、約14.8w/w%、約14.9w/w%、約15.0w/w%、約15.1w/w%、約15.2w/w%、約15.3w/w%、約15.4w/w%、約15.5w/w%、約15.6w/w%、約15.7w/w%、約15.8w/w%、約15.9w/w%、約16.0w/w%、約16.1w/w%、約16.2w/w%、約16.3w/w%、約16.4w/w%、約16.5w/w%、約16.6w/w%、約16.7w/w%、約16.8w/w%、約16.9w/w%、約17.0w/w%、約17.1w/w%、約17.2w/w%、約17.3w/w%、約17.4w/w%、約17.5w/w%、約17.6w/w%、約17.7w/w%、約17.8w/w%、約17.9w/w%、約18.0w/w%、約18.1w/w%、約18.2w/w%、約18.3w/w%、約18.4w/w%、約18.5w/w%、約18.6w/w%、約18.7w/w%、約18.8w/w%、約18.9w/w%、約19.0w/w%、約19.1w/w%、約19.2w/w%、約19.3w/w%、約19.4w/w%、約19.5w/w%、約19.6w/w%、約19.7w/w%、約19.8w/w%、約19.9w/w%、約20.0w/w%、約21.1w/w%、約21.2w/w%、約21.3w/w%、約21.4w/w%、約21.5w/w%、約21.6w/w%、約21.7w/w%、約21.8w/w%、約21.9w/w%、約22.0w/w%、約22.1w/w%、約22.2w/w%、約22.3w/w%、約22.4w/w%、約22.5w/w%、約22.6w/w%、約22.7w/w%、約22.8w/w%、約22.9w/w%、約23.0w/w%、約23.1w/w%、約23.2w/w%、約23.3w/w%、約23.4w/w%、約23.5w/w%、約23.6w/w%、約23.7w/w%、約23.8w/w%、約23.9w/w%、約24.0w/w%、約24.1w/w%、約24.2w/w%、約24.3w/w%、約24.4w/w%、約24.5w/w%、約24.6w/w%、約24.7w/w%、約24.8w/w%、約24.9w/w%、約25.0w/w%、約25.1w/w%、約25.2w/w%、約25.3w/w%、約25.4w/w%、約25.5w/w%、約25.6w/w%、約25.7w/w%、約25.8w/w%、約25.9w/w%、約26.0w/w%、約26.1w/w%、約26.2w/w%、約26.3w/w%、約26.4w/w%、約26.5w/w%、約26.6w/w%、約26.7w/w%、約26.8w/w%、約26.9w/w%、約27.0w/w%、約27.1w/w%、約27.2w/w%、約27.3w/w%、約27.4w/w%、約27.5w/w%、約27.6w/w%、約27.7w/w%、約27.8w/w%、約27.9w/w%、約28.0w/w%、約28.1w/w%、約28.2w/w%、約28.3w/w%、約28.4w/w%、約28.5w/w%、約28.6w/w%、約28.7w/w%、約28.8w/w%、約28.9w/w%、または約29.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約13.69w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約13.7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約26.46w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約26.5w/w%である。
【0164】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、約10w/w%〜約40w/w%の水、約35w/w%〜約75w/w%のPEG300、および約5w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、溶液は、約15w/w%〜約35w/w%の水、約45w/w%〜約65w/w%のPEG300、および約10w/w%〜約30w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、溶液は、約20w/w%〜約30w/w%の水、約48w/w%〜約60w/w%のPEG300、および約11w/w%〜約28w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、溶液は、約21w/w%〜約29w/w%の水、約50w/w%〜約59w/w%のPEG300、および約13w/w%〜約27w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、溶液は、約23.4w/w%〜約27.5w/w%の水、約50.1w/w%〜約58.8w/w%のPEG300、および約13.7w/w%〜約26.5w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、溶液は、約23.41w/w%〜約27.47w/w%の水、約50.13w/w%〜約58.84w/w%のPEG300、および約13.69w/w%〜約26.46w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、溶液は、約27.5w/w%の水、約58.8w/w%のPEG300、および約13.7w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、溶液は、約27.47w/w%の水、約58.84w/w%のPEG300、および約13.69w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、溶液は、約23.4w/w%の水、約50.1w/w%のPEG300、および約26.5w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、溶液は、約23.41w/w%の水、約50.13w/w%のPEG300、および約26.46w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。
【0165】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)の化合物またはその薬学的に許容される塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)の化合物、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ib)の化合物、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む。
【0166】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約500mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約400mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約100mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約125mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約150mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約175mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約200mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約225mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約250mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約275mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約325mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約350mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約375mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約400mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約425mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約450mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約475mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約500mg/mlである。
【0167】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約10w/w%〜約45w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約15w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約20w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約20w/w%〜約31w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約21.9w/w%〜約30.1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約21.87w/w%〜約30.07w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は、約19.0w/w%、約19.1w/w%、約19.2w/w%、約19.3w/w%、約19.4w/w%、約19.5w/w%、約19.6w/w%、約19.7w/w%、約19.8w/w%、約19.9w/w%、約20.0w/w%、約20.1w/w%、約20.2w/w%、約20.3w/w%、約20.4w/w%、約20.5w/w%、約20.6w/w%、約20.7w/w%、約20.8w/w%、約20.9w/w%、約21.0w/w%、約21.1w/w%、約21.2w/w%、約21.3w/w%、約21.4w/w%、約21.5w/w%、約21.6w/w%、約21.7w/w%、約21.8w/w%、約21.9w/w%、約22.0w/w%、約22.1w/w%、約22.2w/w%、約22.3w/w%、約22.4w/w%、約22.5w/w%、約22.6w/w%、約22.7w/w%、約22.8w/w%、約22.9w/w%、約23.0w/w%、約23.1w/w%、約23.2w/w%、約23.3w/w%、約23.4w/w%、約23.5w/w%、約23.6w/w%、約23.7w/w%、約23.8w/w%、約23.9w/w%、約24.0w/w%、約24.1w/w%、約24.2w/w%、約24.3w/w%、約24.4w/w%、約24.5w/w%、約24.6w/w%、約24.7w/w%、約24.8w/w%、約24.9w/w%、約25.0w/w%、約25.1w/w%、約25.2w/w%、約25.3w/w%、約25.4w/w%、約25.5w/w%、約25.6w/w%、約25.7w/w%、約25.8w/w%、約25.9w/w%、約26.0w/w%、約26.1w/w%、約26.2w/w%、約26.3w/w%、約26.4w/w%、約26.5w/w%、約26.6w/w%、約26.7w/w%、約26.8w/w%、約26.9w/w%、約27.0w/w%、約27.1w/w%、約27.2w/w%、約27.3w/w%、約27.4w/w%、約27.5w/w%、約27.6w/w%、約27.7w/w%、約27.8w/w%、約27.9w/w%、約28.0w/w%、約28.1w/w%、約28.2w/w%、約28.3w/w%、約28.4w/w%、約28.5w/w%、約28.6w/w%、約28.7w/w%、約28.8w/w%、約28.9w/w%、約29.0w/w%、約29.1w/w%、約29.2w/w%、約29.3w/w%、約29.4w/w%、約29.5w/w%、約29.6w/w%、約29.7w/w%、約29.8w/w%、約29.9w/w%、約30.0w/w%、約30.1w/w%、約30.2w/w%、約30.3w/w%、約30.4w/w%、約30.5w/w%、約30.6w/w%、約30.7w/w%、約30.8w/w%、約30.9w/w%、約31.0w/w%、約31.1w/w%、約31.2w/w%、約31.3w/w%、約31.4w/w%、約31.5w/w%、約31.6w/w%、約31.7w/w%、約31.8w/w%、約31.9w/w%、約32.0w/w%、約32.1w/w%、約32.2w/w%、約32.3w/w%、約32.4w/w%、約32.5w/w%、約32.6w/w%、約32.7w/w%、約32.8w/w%、約32.9w/w%、または約33.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約21.87w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約21.9w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約26.68w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約26.7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、およびポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約27.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約27.51w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約28.36w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約28.4w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約29.2w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約29.21w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約30.07w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約30.1w/w%である。
【0168】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約30w/w%〜約85w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約35w/w%〜約75w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約40w/w%〜約70w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約45w/w%〜約68w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約46.8w/w%〜約64.4w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約46.84w/w%〜約64.40w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は、約40w/w%、約41w/w%、約42w/w%、約43w/w%、約44w/w%、約45w/w%、約46w/w%、約47w/w%、約48w/w%、約49w/w%、約50w/w%、約51w/w%、約52w/w%、約53w/w%、約54w/w%、約55w/w%、約56w/w%、約57w/w%、約58w/w%、約59w/w%、約60w/w%、約61w/w%、約62w/w%、約63w/w%、約64w/w%、約65w/w%、約66w/w%、約67w/w%、約68w/w%、約69w/w%、または約70w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約46.8w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約46.84w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約57.1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約57.13w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約58.9w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約58.92w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約60.7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約60.73w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約62.55w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約62.6w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約64.4w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約64.40w/w%である。
【0169】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約0.5w/w%〜約40w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約1w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約1w/w%〜約30w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約3w/w%〜約28w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約4w/w%〜約27w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約4.68w/w%〜約26.47w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約4.7w/w%〜約26.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は、約3.0w/w%、約3.1w/w%、約3.2w/w%、約3.3w/w%、約3.4w/w%、約3.5w/w%、約3.6w/w%、約3.7w/w%、約3.8w/w%、約3.9w/w%、約4.0w/w%、約4.1w/w%、約4.2w/w%、約4.3w/w%、約4.4w/w%、約4.5w/w%、約4.6w/w%、約4.7w/w%、約4.8w/w%、約4.9w/w%、約5.0w/w%、約5.1w/w%、約5.2w/w%、約5.3w/w%、約5.4w/w%、約5.5w/w%、約5.6w/w%、約5.7w/w%、約5.8w/w%、約5.9w/w%、約6.0w/w%、約6.1w/w%、約6.2w/w%、約6.3w/w%、約6.4w/w%、約6.5w/w%、約6.6w/w%、約6.7w/w%、約6.8w/w%、約6.9w/w%、約7.0w/w%、約7.1w/w%、約7.2w/w%、約7.3w/w%、約7.4w/w%、約7.5w/w%、約7.6w/w%、約7.7w/w%、約7.8w/w%、約7.9w/w%、約8.0w/w%、約8.1w/w%、約8.2w/w%、約8.3w/w%、約8.4w/w%、約8.5w/w%、約8.6w/w%、約8.7w/w%、約8.8w/w%、約8.9w/w%、約9.0w/w%、約9.1w/w%、約9.2w/w%、約9.3w/w%、約9.4w/w%、約9.5w/w%、約9.6w/w%、約9.7w/w%、約9.8w/w%、約9.9w/w%、約10.0w/w%、約10.1w/w%、約10.2w/w%、約10.3w/w%、約10.4w/w%、約10.5w/w%、約10.6w/w%、約10.7w/w%、約10.8w/w%、約10.9w/w%、約11.0w/w%、約11.1w/w%、約11.2w/w%、約11.3w/w%、約11.4w/w%、約11.5w/w%、約11.6w/w%、約11.7w/w%、約11.8w/w%、約11.9w/w%、約12.0w/w%、約12.1w/w%、約12.2w/w%、約12.3w/w%、約12.4w/w%、約12.5w/w%、約12.6w/w%、約12.7w/w%、約12.8w/w%、約12.9w/w%、約13.0w/w%、約13.1w/w%、約13.2w/w%、約13.3w/w%、約13.4w/w%、約13.5w/w%、約13.6w/w%、約13.7w/w%、約13.8w/w%、約13.9w/w%、約14.0w/w%、約14.1w/w%、約14.2w/w%、約14.3w/w%、約14.4w/w%、約14.5w/w%、約14.6w/w%、約14.7w/w%、約14.8w/w%、約14.9w/w%、約15.0w/w%、約15.1w/w%、約15.2w/w%、約15.3w/w%、約15.4w/w%、約15.5w/w%、約15.6w/w%、約15.7w/w%、約15.8w/w%、約15.9w/w%、約16.0w/w%、約16.1w/w%、約16.2w/w%、約16.3w/w%、約16.4w/w%、約16.5w/w%、約16.6w/w%、約16.7w/w%、約16.8w/w%、約16.9w/w%、約17.0w/w%、約17.1w/w%、約17.2w/w%、約17.3w/w%、約17.4w/w%、約17.5w/w%、約17.6w/w%、約17.7w/w%、約17.8w/w%、約17.9w/w%、約18.0w/w%、約18.1w/w%、約18.2w/w%、約18.3w/w%、約18.4w/w%、約18.5w/w%、約18.6w/w%、約18.7w/w%、約18.8w/w%、約18.9w/w%、約19.0w/w%、約19.1w/w%、約19.2w/w%、約19.3w/w%、約19.4w/w%、約19.5w/w%、約19.6w/w%、約19.7w/w%、約19.8w/w%、約19.9w/w%、約20.0w/w%、約20.1w/w%、約20.2w/w%、約20.3w/w%、約20.4w/w%、約20.5w/w%、約20.6w/w%、約20.7w/w%、約20.8w/w%、約20.9w/w%、約21.0w/w%、約21.1w/w%、約21.2w/w%、約21.3w/w%、約21.4w/w%、約21.5w/w%、約21.6w/w%、約21.7w/w%、約21.8w/w%、約21.9w/w%、約22.0w/w%、約22.1w/w%、約22.2w/w%、約22.3w/w%、約22.4w/w%、約22.5w/w%、約22.6w/w%、約22.7w/w%、約22.8w/w%、約22.9w/w%、約23.0w/w%、約23.1w/w%、約23.2w/w%、約23.3w/w%、約23.4w/w%、約23.5w/w%、約23.6w/w%、約23.7w/w%、約23.8w/w%、約23.9w/w%、約24.0w/w%、約24.1w/w%、約24.2w/w%、約24.3w/w%、約24.4w/w%、約24.5w/w%、約24.6w/w%、約24.7w/w%、約24.8w/w%、約24.9w/w%、約25.0w/w%、約25.1w/w%、約25.2w/w%、約25.3w/w%、約25.4w/w%、約25.5w/w%、約25.6w/w%、約25.7w/w%、約25.8w/w%、約25.9w/w%、約26.0w/w%、約26.1w/w%、約26.2w/w%、約26.3w/w%、約26.4w/w%、約26.5w/w%、約26.6w/w%、約26.7w/w%、約26.8w/w%、約26.9w/w%、約27.0w/w%、約27.1w/w%、約27.2w/w%、約27.3w/w%、約27.4w/w%、約27.5w/w%、約27.6w/w%、約27.7w/w%、約27.8w/w%、約27.9w/w%、約28.0w/w%、約28.1w/w%、約28.2w/w%、約28.3w/w%、約28.4w/w%、約28.5w/w%、約28.6w/w%、約28.7w/w%、約28.8w/w%、約28.9w/w%、または約29.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約4.68w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約4.7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約6.97w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約9.2w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約9.23w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約11.48w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約11.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約13.7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約13.70w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約26.47w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約26.5w/w%である。
【0170】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.1w/w%〜約10w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.3w/w%〜約8w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.5w/w%〜約7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.6w/w%〜約7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.85w/w%〜約4.82w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.9w/w%〜約4.8w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は、約0.5w/w%、約0.6w/w%、約0.7w/w%、約0.8w/w%、約0.9w/w%、約1.0w/w%、約1.1w/w%、約1.2w/w%、約1.3w/w%、約1.4w/w%、約1.5w/w%、約1.6w/w%、約1.7w/w%、約1.8w/w%、約1.9w/w%、約2.0w/w%、約2.1w/w%、約2.2w/w%、約2.3w/w%、約2.4w/w%、約2.5w/w%、約2.6w/w%、約2.7w/w%、約2.8w/w%、約2.9w/w%、約3.0w/w%、約3.1w/w%、約3.2w/w%、約3.3w/w%、約3.4w/w%、約3.5w/w%、約3.6w/w%、約3.7w/w%、約3.8w/w%、約3.9w/w%、約4.0w/w%、約4.1w/w%、約4.2w/w%、約4.3w/w%、約4.4w/w%、約4.5w/w%、約4.6w/w%、約4.7w/w%、約4.8w/w%、約4.9w/w%、約5.0w/w%、約5.1w/w%、約5.2w/w%、約5.3w/w%、約5.4w/w%、約5.5w/w%、約5.6w/w%、約5.7w/w%、約5.8w/w%、約5.9w/w%、約6.0w/w%、約6.1w/w%、約6.2w/w%、約6.3w/w%、約6.4w/w%、約6.5w/w%、約6.6w/w%、約6.7w/w%、約6.8w/w%、約6.9w/w%、または約7.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.85w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.9w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約1.27w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約1.3w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約1.68w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約1.7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約2.09w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約2.1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約2.49w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約2.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約4.8w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約4.82w/w%である。
【0171】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、約10w/w%〜約45w/w%の水、約30w/w%〜約85w/w%のPEG300、約0.5w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約0.1w/w%〜約10w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約15w/w%〜約35w/w%の水、約35w/w%〜約75w/w%のPEG300、約1w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約0.3w/w%〜約8w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約20w/w%〜約35w/w%の水、約40w/w%〜約70w/w%のPEG300、約1w/w%〜約30w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約0.5w/w%〜約7w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約20w/w%〜約31w/w%の水、約45w/w%〜約68w/w%のPEG300、約3w/w%〜約28w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約0.6w/w%〜約7w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約21.9w/w%〜約30.1w/w%の水、約46.8w/w%〜約64.4w/w%のPEG300、約4.7w/w%〜約26.5w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約0.9w/w%〜約4.8w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約21.87w/w%〜約30.07w/w%の水、約46.84w/w%〜約64.40w/w%のPEG300、約4.68w/w%〜約26.47w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約0.85w/w%〜約4.82w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約30.1w/w%の水、約64.4w/w%のPEG300、約4.7w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約0.9w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約30.07w/w%の水、約64.40w/w%のPEG300、約4.68w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約0.85w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約29.2w/w%の水、約62.6w/w%のPEG300、約7w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約1.3w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約29.21w/w%の水、約62.55w/w%のPEG300、約6.97w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約1.27w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約28.4w/w%の水、約60.7w/w%のPEG300、約9.2w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約1.7w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約28.36w/w%の水、約60.73w/w%のPEG300、約9.23w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約1.68w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約27.5w/w%の水、約58.9w/w%のPEG300、約11.5w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約2.1w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約27.51w/w%の水、約58.92w/w%のPEG300、約11.48w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約2.09w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約26.7w/w%の水、約57.1w/w%のPEG300、約13.7w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約2.5w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約26.68w/w%の水、約57.13w/w%のPEG300、約13.70w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約2.49w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約21.9w/w%の水、約46.8w/w%のPEG300、約26.5w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約4.8w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約21.87w/w%の水、約46.84w/w%のPEG300、約26.47w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約4.82w/w%のポロキサマー188を含む。
【0172】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)は水性懸濁剤である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および食塩水を含む水性懸濁剤である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)は式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、食塩水、および懸濁化剤を含む水性懸濁剤である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている非経口製剤(例えば、SCまたはIM製剤)は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、食塩水、およびポロキサマー(例えば、ポロキサマー338、188、または207)を含む水性懸濁剤である。
【0173】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、ポロキサマーおよび食塩水中に含む懸濁剤が提供される。一部の実施形態では、食塩水中のポロキサマーの濃度は約0.1%〜約20%である。一部の実施形態では、食塩水中のポロキサマーの濃度は約0.1%〜約10%である。一部の実施形態では、食塩水中のポロキサマーの濃度は約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、または約10%である。ある特定の実施形態では、食塩水中のポロキサマーの濃度は約2%である。ある特定の実施形態では、ポロキサマーはポロキサマー188である。ある特定の実施形態では、化合物は式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。ある特定の実施形態では、化合物は式(Ia)の化合物である。ある特定の実施形態では、化合物は式(Ia)の化合物のナトリウム塩である。ある特定の実施形態では、化合物は式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。ある特定の実施形態では、化合物は式(Ib)の化合物である。ある特定の実施形態では、化合物は式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩である。
【0174】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、ポロキサマーおよびマンニトール中に含む懸濁剤が提供される。一部の実施形態では、マンニトール中のポロキサマーの濃度は約0.1%〜約20%である。一部の実施形態では、マンニトール中のポロキサマーの濃度は約0.1%〜約10%である。一部の実施形態では、マンニトール中のポロキサマーの濃度は約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1%、約2,%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、または約10%である。ある特定の実施形態では、マンニトール中のポロキサマーの濃度は約2%である。ある特定の実施形態では、ポロキサマーはポロキサマー188である。ある特定の実施形態では、化合物は式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。ある特定の実施形態では、化合物は式(Ia)の化合物である。ある特定の実施形態では、化合物は式(Ia)の化合物のナトリウム塩である。ある特定の実施形態では、化合物は式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。ある特定の実施形態では、化合物は式(Ib)の化合物である。ある特定の実施形態では、化合物は式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩である。
【0175】
ある特定の実施形態では、組成物は固体剤形として製剤化される。一部の実施形態では、固体剤形は固体注射剤形、例えば、固体デポー剤形態である。
【0176】
ある特定の実施形態では、活性成分(例えば、式(Ia)または式(Ib)の化合物)は遊離酸として存在する。ある特定の実施形態では、活性成分(例えば、式(Ia)または式(Ib)の化合物)はナトリウム塩として存在する。ある特定の実施形態では、活性成分(例えば、式(Ia)または式(Ib)の化合物)はトリフルオロ酢酸塩として存在する。一部の実施形態では、活性成分は式(Ia)の化合物である。一部の実施形態では、活性成分は式(Ib)の化合物である。
【0177】
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は非経口製剤である。ある特定の実施形態では、製剤はそれを必要とする患者に皮下投与される。ある特定の実施形態では、製剤はそれを必要とする患者に筋肉内投与される。
【0178】
ある特定の実施形態では、非経口製剤はN−メチル−2−ピロリドン(NMP)を含む。ある特定の実施形態では、非経口製剤は、N−メチル−2−ピロリドンから本質的になる。ある特定の実施形態では、非経口製剤はジメチルスルホキシド(DMSO)を含む。一部の実施形態では、非経口製剤はポリエチレングリコール(PEG)またはグリコフロールを含む。一部の実施形態では、溶液はPEG200、エタノール、および水を含む。一部の実施形態では、溶液はPEG300および水を含む。一部の実施形態では、溶液は食塩水中ポロキサマーを含む。一部の実施形態では、溶液は生理食塩水中2%ポロキサマー188を含む。
【0179】
ある特定の実施形態では、非経口製剤は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および水を含む。ある特定の実施形態では、非経口製剤は、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および水を含む。ある特定の実施形態では、非経口製剤は、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および水を含む。ある特定の実施形態では、非経口製剤はアルコールをさらに含有する。ある特定の実施形態では、アルコールはエタノールである。ある特定の実施形態では、非経口製剤はポリエチレングリコールをさらに含有する。ある特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、約200g/molの平均分子量を有する(例えば、ポリエチレングリコール200)。ある特定の実施形態では、非経口製剤は無機塩基をさらに含有する。ある特定の実施形態では、無機塩基は水酸化ナトリウム(NaOH)である。ある特定の実施形態では、無機塩基はナトリウムエトキシド(NaOEt)である。ある特定の実施形態では、製剤は約0.1モル当量〜約1.5モル当量の無機塩基を含む。ある特定の実施形態では、製剤は約0.5モル当量〜約1.5モル当量の無機塩基を含む。ある特定の実施形態では、製剤は約0.75モル当量〜約1.2モル当量の無機塩基を含む。ある特定の実施形態では、製剤は約1.0モル当量の無機塩基を含む。ある特定の実施形態では、製剤は約1.2モル当量の無機塩基を含む。一部の実施形態では、無機塩基はNaOHまたはNaOEtである。
【0180】
ある特定の実施形態では、非経口製剤は、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水およびポリエチレングリコールPEG300を含む。ある特定の実施形態では、非経口製剤は、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水、およびポリエチレングリコールPEG300を含む。
【0181】
ある特定の実施形態では、非経口製剤は、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水、およびポリエチレングリコールPEG300(300g/molの平均分子量を有するポリエチレングリコール)、およびNaOHを含む。ある特定の実施形態では、非経口製剤は、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水、およびポリエチレングリコール(PEG)300、およびNaOEtを含む。ある特定の実施形態では、製剤は、約0.1モル当量〜約1.5モル当量のNaOHまたはNaOEtを含む。ある特定の実施形態では、製剤は約0.5モル当量〜約1.5モル当量のNaOHまたはNaOEtを含む。ある特定の実施形態では、製剤は、約0.75モル当量〜約1.2モル当量のNaOHまたはNaOEtを含む。ある特定の実施形態では、製剤は約1.0モル当量のNaOHまたはNaOEtを含む。ある特定の実施形態では、製剤は約1.2モル当量のNaOHまたはNaOEtを含む。
【0182】
ある特定の実施形態では、非経口製剤は、エタノール、水、およびポリエチレングリコールの混合物を含む溶液製剤である。ある特定の実施形態では、非経口製剤は、エタノール、水、およびPEG200の混合物を含む溶液製剤である。ある特定の実施形態では、溶液製剤は、約5%〜約20%のエタノール、約5%〜約20%の水、および約60%〜約90%のPEG200を含む。ある特定の実施形態では、溶液製剤は、約10%〜約15%のエタノール、約10%〜約15%の水、および約70%〜約80%のPEG200を含む。ある特定の実施形態では、溶液製剤は、約10%のエタノール、約12%の水、および約78%のPEG200含む。ある特定の実施形態では、溶液製剤は無機塩基をさらに含む。ある特定の実施形態では、溶液製剤は、約10%のエタノール、約13%の水、および約77%のPEG200を含む。ある特定の実施形態では、溶液製剤は無機塩基をさらに含む。ある特定の実施形態では、製剤は、約0.1モル当量〜約1.5モル当量の無機塩基を含む。ある特定の実施形態では、製剤は約0.5モル当量〜約1.5モル当量の無機塩基を含む。ある特定の実施形態では、製剤は約1.0モル当量〜約1.2モル当量の無機塩基を含む。ある特定の実施形態では、製剤は約1.2モル当量の無機塩基を含む。ある特定の実施形態では、無機塩基は水酸化ナトリウムまたはナトリウムエトキシドである。ある特定の実施形態では、無機塩基は水酸化ナトリウムである。
【0183】
ある特定の実施形態では、非経口製剤は水とポリエチレングリコールの混合物を含む溶液製剤である。ある特定の実施形態では、非経口製剤は水とPEG300の混合物を含む溶液製剤である。ある特定の実施形態では、溶液製剤は約5%w/w〜約25%w/wの水、および約75%w/w〜約95%w/wのPEG300を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は無機塩基をさらに含む。ある特定の実施形態では、製剤は約0.1モル当量〜約1.5モル当量の無機塩基を含む。ある特定の実施形態では、製剤は約0.5モル当量〜約1.5モル当量の無機塩基を含む。ある特定の実施形態では、製剤は約0.75モル当量〜約1.2モル当量の無機塩基を含む。ある特定の実施形態では、製剤は約1.0モル当量の無機塩基を含む。ある特定の実施形態では、製剤は約1.2モル当量の無機塩基を含む。ある特定の実施形態では、無機塩基は水酸化ナトリウムまたはナトリウムエトキシドである。ある特定の実施形態では、無機塩基は水酸化ナトリウムである。
【0184】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)の化合物またはその薬学的に許容される塩、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ib)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む。
【0185】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約500mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約400mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約100mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約125mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約150mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約175mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約200mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約225mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約250mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約275mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約325mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約350mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約375mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約400mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約425mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約450mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約475mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約500mg/mlである。
【0186】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水の量は約10w/w%〜約40w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水の量は約15w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水の量は約20w/w%〜約30w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水の量は約21w/w%〜約29w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水の量は約23.2w/w%〜約27.9w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水の量は約23.2w/w%〜約27.92w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水の量は、約22.0w/w%、約22.1w/w%、約22.2w/w%、約22.3w/w%、約22.4w/w%、約22.5w/w%、約22.6w/w%、約22.7w/w%、約22.8w/w%、約22.9w/w%、約23.0w/w%、約23.1w/w%、約23.2w/w%、約23.3w/w%、約23.4w/w%、約23.5w/w%、約23.6w/w%、約23.7w/w%、約23.8w/w%、約23.9w/w%、約24.0w/w%、約24.1w/w%、約24.2w/w%、約24.3w/w%、約24.4w/w%、約24.5w/w%、約24.6w/w%、約24.7w/w%、約24.8w/w%、約24.9w/w%、約25.0w/w%、約25.1w/w%、約25.2w/w%、約25.3w/w%、約25.4w/w%、約25.5w/w%、約25.6w/w%、約25.7w/w%、約25.8w/w%、約25.9w/w%、約26.0w/w%、約26.1w/w%、約26.2w/w%、約26.3w/w%、約26.4w/w%、約26.5w/w%、約26.6w/w%、約26.7w/w%、約26.8w/w%、約26.9w/w%、約27.0w/w%、約27.1w/w%、約27.2w/w%、約27.3w/w%、約27.4w/w%、約27.5w/w%、約27.6w/w%、約27.7w/w%、約27.8w/w%、約27.9w/w%、約28.0w/w%、約28.1w/w%、約28.2w/w%、約28.3w/w%、約28.4w/w%、約28.5w/w%、約28.6w/w%、約28.7w/w%、約28.8w/w%、約28.9w/w%、または約29.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水の量は約23.2w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水の量は約27.9w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水の量は約27.92w/w%である。
【0187】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中のPEG300の量は約35w/w%〜約75w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中のPEG300の量は約45w/w%〜約65w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中のPEG300の量は約48w/w%〜約60w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中のPEG300の量は約49w/w%〜約59w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中のPEG300の量は約50.0w/w%〜約58.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中のPEG300の量は約50.0w/w%〜約58.04w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中のPEG300の量は、約45w/w%、約46w/w%、約47w/w%、約48w/w%、約49w/w%、約50w/w%、約51w/w%、約52w/w%、約53w/w%、約54w/w%、約55w/w%、約56w/w%、約57w/w%、約58w/w%、約59w/w%、約60w/w%、約61w/w%、約62w/w%、約63w/w%、約64w/w%、または約65w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中のPEG300の量は約50.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中のPEG300の量は約58.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中のPEG300の量は約58.04w/w%である。
【0188】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約5w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約10w/w%〜約30w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約11w/w%〜約28w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約13w/w%〜約27w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約13.5w/w%〜約25.7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約13.47w/w%〜約25.7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は、約13.0w/w%、約13.1w/w%、約13.2w/w%、約13.3w/w%、約13.4w/w%、約13.5w/w%、約13.6w/w%、約13.7w/w%、約13.8w/w%、約13.9w/w%、約14.0w/w%、約14.1w/w%、約14.2w/w%、約14.3w/w%、約14.4w/w%、約14.5w/w%、約14.6w/w%、約14.7w/w%、約14.8w/w%、約14.9w/w%、約15.0w/w%、約15.1w/w%、約15.2w/w%、約15.3w/w%、約15.4w/w%、約15.5w/w%、約15.6w/w%、約15.7w/w%、約15.8w/w%、約15.9w/w%、約16.0w/w%、約16.1w/w%、約16.2w/w%、約16.3w/w%、約16.4w/w%、約16.5w/w%、約16.6w/w%、約16.7w/w%、約16.8w/w%、約16.9w/w%、約17.0w/w%、約17.1w/w%、約17.2w/w%、約17.3w/w%、約17.4w/w%、約17.5w/w%、約17.6w/w%、約17.7w/w%、約17.8w/w%、約17.9w/w%、約18.0w/w%、約18.1w/w%、約18.2w/w%、約18.3w/w%、約18.4w/w%、約18.5w/w%、約18.6w/w%、約18.7w/w%、約18.8w/w%、約18.9w/w%、約19.0w/w%、約19.1w/w%、約19.2w/w%、約19.3w/w%、約19.4w/w%、約19.5w/w%、約19.6w/w%、約19.7w/w%、約19.8w/w%、約19.9w/w%、約20.0w/w%、約21.1w/w%、約21.2w/w%、約21.3w/w%、約21.4w/w%、約21.5w/w%、約21.6w/w%、約21.7w/w%、約21.8w/w%、約21.9w/w%、約22.0w/w%、約22.1w/w%、約22.2w/w%、約22.3w/w%、約22.4w/w%、約22.5w/w%、約22.6w/w%、約22.7w/w%、約22.8w/w%、約22.9w/w%、約23.0w/w%、約23.1w/w%、約23.2w/w%、約23.3w/w%、約23.4w/w%、約23.5w/w%、約23.6w/w%、約23.7w/w%、約23.8w/w%、約23.9w/w%、約24.0w/w%、約24.1w/w%、約24.2w/w%、約24.3w/w%、約24.4w/w%、約24.5w/w%、約24.6w/w%、約24.7w/w%、約24.8w/w%、約24.9w/w%、約25.0w/w%、約25.1w/w%、約25.2w/w%、約25.3w/w%、約25.4w/w%、約25.5w/w%、約25.6w/w%、約25.7w/w%、約25.8w/w%、約25.9w/w%、約26.0w/w%、約26.1w/w%、約26.2w/w%、約26.3w/w%、約26.4w/w%、約26.5w/w%、約26.6w/w%、約26.7w/w%、約26.8w/w%、約26.9w/w%、約27.0w/w%、約27.1w/w%、約27.2w/w%、約27.3w/w%、約27.4w/w%、約27.5w/w%、約27.6w/w%、約27.7w/w%、約27.8w/w%、約27.9w/w%、約28.0w/w%、約28.1w/w%、約28.2w/w%、約28.3w/w%、約28.4w/w%、約28.5w/w%、約28.6w/w%、約28.7w/w%、約28.8w/w%、約28.9w/w%、または約29.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約13.47w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約13.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約25.7w/w%である。
【0189】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.05w/w%〜約2w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.1w/w%〜約1.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.3w/w%〜約1.3w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.5w/w%〜約1.2w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.6w/w%〜約1.1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.58w/w%〜約1.1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は、約0.1w/w%、約0.2w/w%、約0.3w/w%、約0.4w/w%、約0.5w/w%、約0.6w/w%、約0.7w/w%、約0.8w/w%、約0.9w/w%、約1.0w/w%、約1.1w/w%、約1.2w/w%、約1.3w/w%、約1.4w/w%、約1.5w/w%、約1.6w/w%、約1.7w/w%、約1.8w/w%、約1.9w/w%、または約2.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.58w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.6w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約1.1w/w%である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、約10w/w%〜約40w/w%の水、約35w/w%〜約75w/w%のPEG300、約5w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物、および約0.05w/w%〜約2w/w%の水酸化ナトリウムを含む。一部の実施形態では、溶液は、約15w/w%〜約35w/w%の水、約45w/w%〜約65w/w%のPEG300、約10w/w%〜約30w/w%の式(Ia)の化合物、および約0.1w/w%〜約1.5w/w%の水酸化ナトリウムを含む。一部の実施形態では、溶液は、約20w/w%〜約30w/w%の水、約48w/w%〜約60w/w%のPEG300、約11w/w%〜約28w/w%の式(Ia)の化合物、および約0.3w/w%〜約1.3w/w%の水酸化ナトリウムを含む。一部の実施形態では、溶液は、約21w/w%〜約29w/w%の水、約49w/w%〜約59w/w%のPEG300、約13w/w%〜約27w/w%の式(Ia)の化合物、および約0.5w/w%〜約1.2w/w%の水酸化ナトリウムを含む。一部の実施形態では、溶液は、約23.2w/w%〜約27.9w/w%の水、約50w/w%〜約58w/w%のPEG300、約13.5w/w%〜約25.7w/w%の式(Ia)の化合物、および約0.6w/w%〜約1.1w/w%の水酸化ナトリウムを含む。一部の実施形態では、溶液は、約23.2w/w%〜約27.92w/w%の水、約50.0w/w%〜約58.04w/w%のPEG300、約13.47w/w%〜約25.7w/w%の式(Ia)の化合物、および約0.58w/w%〜約1.1w/w%の水酸化ナトリウムを含む。一部の実施形態では、溶液は、約27.9w/w%の水、約58w/w%のPEG300、約13.5w/w%の式(Ia)の化合物、および約0.6w/w%の水酸化ナトリウムを含む。一部の実施形態では、溶液は、約27.92w/w%の水、約58.04w/w%のPEG300、約13.47w/w%の式(Ia)の化合物、および約0.58w/w%の水酸化ナトリウムを含む。一部の実施形態では、溶液は、約23.2w/w%の水、約50.0w/w%のPEG300、約25.7w/w%の式(Ia)の化合物、および約1.1w/w%の水酸化ナトリウムを含む。
【0190】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物は、水酸化ナトリウムの存在下、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中、in situで式(Ia)の化合物のナトリウム塩へとイオン化する。よって、一部の実施形態では、式(Ia)の化合物は、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、および水を含む溶液中に式(Ia)の化合物のナトリウム塩として存在する。
【0191】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ポロキサマー、および薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ポロキサマー188、および薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ポロキサマー、および薬学的に許容される賦形剤を含む溶液である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている医薬組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ポロキサマー188、および薬学的に許容される賦形剤を含む溶液である。
【0192】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)の化合物またはその薬学的に許容される塩、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む。
【0193】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約500mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約400mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約100mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約125mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約150mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約175mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約200mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約225mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約250mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約275mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約325mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約350mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約375mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約400mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約425mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約450mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約475mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の濃度は約500mg/mlである。
【0194】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約10w/w%〜約45w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約15w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約20w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約20w/w%〜約31w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約22w/w%〜約30.1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約21.97w/w%〜約30.07w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は、約19.0w/w%、約19.1w/w%、約19.2w/w%、約19.3w/w%、約19.4w/w%、約19.5w/w%、約19.6w/w%、約19.7w/w%、約19.8w/w%、約19.9w/w%、約20.0w/w%、約20.1w/w%、約20.2w/w%、約20.3w/w%、約20.4w/w%、約20.5w/w%、約20.6w/w%、約20.7w/w%、約20.8w/w%、約20.9w/w%、約21.0w/w%、約21.1w/w%、約21.2w/w%、約21.3w/w%、約21.4w/w%、約21.5w/w%、約21.6w/w%、約21.7w/w%、約21.8w/w%、約21.9w/w%、約22.0w/w%、約22.1w/w%、約22.2w/w%、約22.3w/w%、約22.4w/w%、約22.5w/w%、約22.6w/w%、約22.7w/w%、約22.8w/w%、約22.9w/w%、約23.0w/w%、約23.1w/w%、約23.2w/w%、約23.3w/w%、約23.4w/w%、約23.5w/w%、約23.6w/w%、約23.7w/w%、約23.8w/w%、約23.9w/w%、約24.0w/w%、約24.1w/w%、約24.2w/w%、約24.3w/w%、約24.4w/w%、約24.5w/w%、約24.6w/w%、約24.7w/w%、約24.8w/w%、約24.9w/w%、約25.0w/w%、約25.1w/w%、約25.2w/w%、約25.3w/w%、約25.4w/w%、約25.5w/w%、約25.6w/w%、約25.7w/w%、約25.8w/w%、約25.9w/w%、約26.0w/w%、約26.1w/w%、約26.2w/w%、約26.3w/w%、約26.4w/w%、約26.5w/w%、約26.6w/w%、約26.7w/w%、約26.8w/w%、約26.9w/w%、約27.0w/w%、約27.1w/w%、約27.2w/w%、約27.3w/w%、約27.4w/w%、約27.5w/w%、約27.6w/w%、約27.7w/w%、約27.8w/w%、約27.9w/w%、約28.0w/w%、約28.1w/w%、約28.2w/w%、約28.3w/w%、約28.4w/w%、約28.5w/w%、約28.6w/w%、約28.7w/w%、約28.8w/w%、約28.9w/w%、約29.0w/w%、約29.1w/w%、約29.2w/w%、約29.3w/w%、約29.4w/w%、約29.5w/w%、約29.6w/w%、約29.7w/w%、約29.8w/w%、約29.9w/w%、約30.0w/w%、約30.1w/w%、約30.2w/w%、約30.3w/w%、約30.4w/w%、約30.5w/w%、約30.6w/w%、約30.7w/w%、約30.8w/w%、約30.9w/w%、約31.0w/w%、約31.1w/w%、約31.2w/w%、約31.3w/w%、約31.4w/w%、約31.5w/w%、約31.6w/w%、約31.7w/w%、約31.8w/w%、約31.9w/w%、約32.0w/w%、約32.1w/w%、約32.2w/w%、約32.3w/w%、約32.4w/w%、約32.5w/w%、約32.6w/w%、約32.7w/w%、約32.8w/w%、約32.9w/w%、または約33.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約21.97w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約22w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約30.07w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水の量は約30.1w/w%である。
【0195】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約30w/w%〜約85w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約35w/w%〜約75w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約40w/w%〜約70w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約45w/w%〜約68w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約47.1w/w%〜約64.4w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約47.05w/w%〜約64.41w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は、約40w/w%、約41w/w%、約42w/w%、約43w/w%、約44w/w%、約45w/w%、約46w/w%、約47w/w%、約48w/w%、約49w/w%、約50w/w%、約51w/w%、約52w/w%、約53w/w%、約54w/w%、約55w/w%、約56w/w%、約57w/w%、約58w/w%、約59w/w%、約60w/w%、約61w/w%、約62w/w%、約63w/w%、約64w/w%、約65w/w%、約66w/w%、約67w/w%、約68w/w%、約69w/w%、または約70w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約47.05w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約47.1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約64.4w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のPEG300の量は約64.41w/w%である。
【0196】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約0.5w/w%〜約40w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約1w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約1w/w%〜約30w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約3w/w%〜約28w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約4w/w%〜約26w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約4.6w/w%〜約25.2w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約4.57w/w%〜約25.21w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は、約3.0w/w%、約3.1w/w%、約3.2w/w%、約3.3w/w%、約3.4w/w%、約3.5w/w%、約3.6w/w%、約3.7w/w%、約3.8w/w%、約3.9w/w%、約4.0w/w%、約4.1w/w%、約4.2w/w%、約4.3w/w%、約4.4w/w%、約4.5w/w%、約4.6w/w%、約4.7w/w%、約4.8w/w%、約4.9w/w%、約5.0w/w%、約5.1w/w%、約5.2w/w%、約5.3w/w%、約5.4w/w%、約5.5w/w%、約5.6w/w%、約5.7w/w%、約5.8w/w%、約5.9w/w%、約6.0w/w%、約6.1w/w%、約6.2w/w%、約6.3w/w%、約6.4w/w%、約6.5w/w%、約6.6w/w%、約6.7w/w%、約6.8w/w%、約6.9w/w%、約7.0w/w%、約7.1w/w%、約7.2w/w%、約7.3w/w%、約7.4w/w%、約7.5w/w%、約7.6w/w%、約7.7w/w%、約7.8w/w%、約7.9w/w%、約8.0w/w%、約8.1w/w%、約8.2w/w%、約8.3w/w%、約8.4w/w%、約8.5w/w%、約8.6w/w%、約8.7w/w%、約8.8w/w%、約8.9w/w%、約9.0w/w%、約9.1w/w%、約9.2w/w%、約9.3w/w%、約9.4w/w%、約9.5w/w%、約9.6w/w%、約9.7w/w%、約9.8w/w%、約9.9w/w%、約10.0w/w%、約10.1w/w%、約10.2w/w%、約10.3w/w%、約10.4w/w%、約10.5w/w%、約10.6w/w%、約10.7w/w%、約10.8w/w%、約10.9w/w%、約11.0w/w%、約11.1w/w%、約11.2w/w%、約11.3w/w%、約11.4w/w%、約11.5w/w%、約11.6w/w%、約11.7w/w%、約11.8w/w%、約11.9w/w%、約12.0w/w%、約12.1w/w%、約12.2w/w%、約12.3w/w%、約12.4w/w%、約12.5w/w%、約12.6w/w%、約12.7w/w%、約12.8w/w%、約12.9w/w%、約13.0w/w%、約13.1w/w%、約13.2w/w%、約13.3w/w%、約13.4w/w%、約13.5w/w%、約13.6w/w%、約13.7w/w%、約13.8w/w%、約13.9w/w%、約14.0w/w%、約14.1w/w%、約14.2w/w%、約14.3w/w%、約14.4w/w%、約14.5w/w%、約14.6w/w%、約14.7w/w%、約14.8w/w%、約14.9w/w%、約15.0w/w%、約15.1w/w%、約15.2w/w%、約15.3w/w%、約15.4w/w%、約15.5w/w%、約15.6w/w%、約15.7w/w%、約15.8w/w%、約15.9w/w%、約16.0w/w%、約16.1w/w%、約16.2w/w%、約16.3w/w%、約16.4w/w%、約16.5w/w%、約16.6w/w%、約16.7w/w%、約16.8w/w%、約16.9w/w%、約17.0w/w%、約17.1w/w%、約17.2w/w%、約17.3w/w%、約17.4w/w%、約17.5w/w%、約17.6w/w%、約17.7w/w%、約17.8w/w%、約17.9w/w%、約18.0w/w%、約18.1w/w%、約18.2w/w%、約18.3w/w%、約18.4w/w%、約18.5w/w%、約18.6w/w%、約18.7w/w%、約18.8w/w%、約18.9w/w%、約19.0w/w%、約19.1w/w%、約19.2w/w%、約19.3w/w%、約19.4w/w%、約19.5w/w%、約19.6w/w%、約19.7w/w%、約19.8w/w%、約19.9w/w%、約20.0w/w%、約21.1w/w%、約21.2w/w%、約21.3w/w%、約21.4w/w%、約21.5w/w%、約21.6w/w%、約21.7w/w%、約21.8w/w%、約21.9w/w%、約22.0w/w%、約22.1w/w%、約22.2w/w%、約22.3w/w%、約22.4w/w%、約22.5w/w%、約22.6w/w%、約22.7w/w%、約22.8w/w%、約22.9w/w%、約23.0w/w%、約23.1w/w%、約23.2w/w%、約23.3w/w%、約23.4w/w%、約23.5w/w%、約23.6w/w%、約23.7w/w%、約23.8w/w%、約23.9w/w%、約24.0w/w%、約24.1w/w%、約24.2w/w%、約24.3w/w%、約24.4w/w%、約24.5w/w%、約24.6w/w%、約24.7w/w%、約24.8w/w%、約24.9w/w%、約25.0w/w%、約25.1w/w%、約25.2w/w%、約25.3w/w%、約25.4w/w%、約25.5w/w%、約25.6w/w%、約25.7w/w%、約25.8w/w%、約25.9w/w%、約26.0w/w%、約26.1w/w%、約26.2w/w%、約26.3w/w%、約26.4w/w%、約26.5w/w%、約26.6w/w%、約26.7w/w%、約26.8w/w%、約26.9w/w%、約27.0w/w%、約27.1w/w%、約27.2w/w%、約27.3w/w%、約27.4w/w%、約27.5w/w%、約27.6w/w%、約27.7w/w%、約27.8w/w%、約27.9w/w%、約28.0w/w%、約28.1w/w%、約28.2w/w%、約28.3w/w%、約28.4w/w%、約28.5w/w%、約28.6w/w%、約28.7w/w%、約28.8w/w%、約28.9w/w%、または約29.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約4.57w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約4.6w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約25.2w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の式(Ia)の化合物の量は約25.21w/w%である。
【0197】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.01w/w%〜約3.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.01w/w%〜約2.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.05w/w%〜約1.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.05w/w%〜約1.2w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.1w/w%〜約1.1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.10w/w%〜約1.08w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は、約0.01w/w%、約0.02w/w%、約0.03w/w%、約0.04w/w%、約0.05w/w%、約0.06w/w%、約0.07w/w%、約0.08w/w%、約0.09w/w%、約0.1w/w%、約0.2w/w%、約0.3w/w%、約0.4w/w%、約0.5w/w%、約0.6w/w%、約0.7w/w%、約0.8w/w%、約0.9w/w%、約1.0w/w%、約1.1w/w%、約1.2w/w%、約1.3w/w%、約1.4w/w%、約1.5w/w%、約1.6w/w%、約1.7w/w%、約1.8w/w%、約1.9w/w%、または約2.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約0.10w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約1.08w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中の水酸化ナトリウムの量は約1.1w/w%である。
【0198】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.1w/w%〜約10w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.3w/w%〜約8w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.5w/w%〜約7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.6w/w%〜約7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.85w/w%〜約4.69w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.9w/w%〜約4.7w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は、約0.5w/w%、約0.6w/w%、約0.7w/w%、約0.8w/w%、約0.9w/w%、約1.0w/w%、約1.1w/w%、約1.2w/w%、約1.3w/w%、約1.4w/w%、約1.5w/w%、約1.6w/w%、約1.7w/w%、約1.8w/w%、約1.9w/w%、約2.0w/w%、約2.1w/w%、約2.2w/w%、約2.3w/w%、約2.4w/w%、約2.5w/w%、約2.6w/w%、約2.7w/w%、約2.8w/w%、約2.9w/w%、約3.0w/w%、約3.1w/w%、約3.2w/w%、約3.3w/w%、約3.4w/w%、約3.5w/w%、約3.6w/w%、約3.7w/w%、約3.8w/w%、約3.9w/w%、約4.0w/w%、約4.1w/w%、約4.2w/w%、約4.3w/w%、約4.4w/w%、約4.5w/w%、約4.6w/w%、約4.7w/w%、約4.8w/w%、約4.9w/w%、約5.0w/w%、約5.1w/w%、約5.2w/w%、約5.3w/w%、約5.4w/w%、約5.5w/w%、約5.6w/w%、約5.7w/w%、約5.8w/w%、約5.9w/w%、約6.0w/w%、約6.1w/w%、約6.2w/w%、約6.3w/w%、約6.4w/w%、約6.5w/w%、約6.6w/w%、約6.7w/w%、約6.8w/w%、約6.9w/w%、または約7.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.85w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約0.9w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約4.69w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中のポロキサマー188の量は約4.7w/w%である。
【0199】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、約10w/w%〜約45w/w%の水、約30w/w%〜約85w/w%のPEG300、約0.5w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物、約0.01w/w%〜約3.0w/w%の水酸化ナトリウム、および約0.1w/w%〜約10w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約15w/w%〜約35w/w%の水、約35w/w%〜約75w/w%のPEG300、約1w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物、約0.01w/w%〜約2.0w/w%の水酸化ナトリウム、および約0.3w/w%〜約8w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約20w/w%〜約35w/w%の水、約40w/w%〜約70w/w%のPEG300、約1w/w%〜約30w/w%の式(Ia)の化合物、約0.05w/w%〜約1.5w/w%の水酸化ナトリウム、および約0.5w/w%〜約7w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約20w/w%〜約31w/w%の水、約45w/w%〜約68w/w%のPEG300、約3w/w%〜約28w/w%の式(Ia)の化合物、約0.05w/w%〜約1.2w/w%の水酸化ナトリウム、および約0.6w/w%〜約7w/w%のポロキサマー188を含む。
【0200】
一部の実施形態では、溶液は、約22w/w%〜約30.1w/w%の水、約47.1w/w%〜約64.4w/w%のPEG300、約4.6w/w%〜約25.2w/w%の式(Ia)の化合物、約0.1w/w%〜約1.1w/w%の水酸化ナトリウム、および約0.9w/w%〜約4.7w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約21.97w/w%〜約30.07w/w%の水、約47.05w/w%〜約64.41w/w%のPEG300、約4.57w/w%〜約25.21w/w%の式(Ia)の化合物、約0.10w/w%〜約1.08w/w%の水酸化ナトリウム、および約0.85w/w%〜約4.69w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約30.1w/w%の水、約64.4w/w%のPEG300、約4.6w/w%の式(Ia)の化合物、約0.1w/w%の水酸化ナトリウム、および約0.9w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約30.07w/w%の水、約64.41w/w%のPEG300、約4.57w/w%の式(Ia)の化合物、約0.10w/w%の水酸化ナトリウム、および約0.85w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約22w/w%の水、約47.1w/w%のPEG300、約25.2w/w%の式(Ia)の化合物、約1.1w/w%の水酸化ナトリウム、および約4.7w/w%のポロキサマー188を含む。一部の実施形態では、溶液は、約21.97w/w%の水、約47.05w/w%のPEG300、約25.21w/w%の式(Ia)の化合物、約1.08w/w%の水酸化ナトリウム、および約4.69w/w%のポロキサマー188を含む。
【0201】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物は、水酸化ナトリウムの存在下、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中、in situで式(Ia)の化合物のナトリウム塩へとイオン化する。よって、一部の実施形態では、式(Ia)の化合物は、式(Ia)の化合物、PEG300、水酸化ナトリウム、ポロキサマー188、および水を含む溶液中に式(Ia)の化合物のナトリウム塩として存在する。
【0202】
一部の実施形態では、溶液製剤は、約50mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約75mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約125mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約175mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約225mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約250mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約275mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約325mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約350mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約375mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。
【0203】
一部の実施形態では、溶液製剤は、約100mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約150mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約200mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約300mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約400mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。
【0204】
一部の実施形態では、溶液製剤は、約425mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約450mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約475mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。一部の実施形態では、溶液製剤は、約500mg/mLの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む。
【0205】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、皮下注射を介して投与される。一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は筋肉注射を介して投与される。
【0206】
ある特定の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および少なくとも1種の賦形剤の経口製剤が提供される。賦形剤は、エタノール、中鎖トリグリセリド、ビタミンEd−α−トコフェリルポリエチレングリコール1000コハク酸塩(TPGS)、グリセロールモノカプリロカプレート、グリセリン、および/または薬学的に許容される油を含むことができる。適切な中鎖トリグリセリドの例として、これらに限定されないが、MIGLYOL810、MIGLYOL821、およびMIGLYOL840が挙げられる。適切な薬学的に許容される油の例として、これらに限定されないが、ゴマ油、ヒマシ油、ベニバナ油、植物油、およびダイズ油が挙げられる。本明細書で開示されている経口製剤は、1種または複数種の適切な賦形剤の任意の組合せを含むことができる。賦形剤は、一緒にすると、全経口製剤の約65重量%を超えて、全経口製剤の約70重量%を超えて、全経口製剤の約80重量%を超えて、全経口製剤の約90重量%を超えて、または全経口製剤の約95重量%を超えて存在することができる。
【0207】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および本明細書で開示されているような少なくとも1種の賦形剤の経口製剤は、硬質または軟質カプセル剤で調製される。一部の実施形態では、硬質または軟質カプセル剤は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ならびにエタノール、プロピレングリコール、グリセリン、d−α−トコフェリルポリエチレングリコール1000コハク酸塩(TPGS)、ポリオキシル35ヒマシ油(例えば、Kolliphor(登録商標)EL)、グリセロールモノカプリロカプレート(monocapryolocaprate)(例えば、Capmul(登録商標)MCM)、PEG400カプリル酸/カプリン酸グリセリド(例えば、Labrasol(登録商標))、PEG400、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(例えば、Transcutol(登録商標))、モノカプリル酸プロピレングリコール,II型(例えば、Capryol(登録商標)90)、モノオレイン酸グリセリル、40型(例えば、Peceol(商標))、中鎖トリグリセリド(例えば、Miglyol(登録商標)812N)、モノリノール酸グリセリル(例えば、Maisine(登録商標))、およびポリソルベート80からなる群から選択される1種または複数種の賦形剤を含む。一部の実施形態では、硬質または軟質カプセル剤は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、およびエタノール、中鎖トリグリセリド(例えば、Miglyol(登録商標)812N)、d−α−トコフェリルポリエチレングリコール1000コハク酸塩(TPGS)、グリセロールモノカプリロカプレート(例えば、Capmul(登録商標)MCM)、PEG400カプリル酸/カプリン酸グリセリド(例えば、Labrasol(登録商標))、およびPEG400からなる群から選択される1種または複数種の賦形剤を含む。
【0208】
一部の実施形態では、硬質または軟質カプセル剤は、カプセルシェルをさらに含む。一部の実施形態では、カプセルシェルは1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、カプセルシェルの1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤は、ゼラチンシェル、可塑剤、乳白剤、および着色剤からなる群から選択される。可塑剤、乳白剤、および着色剤は当技術分野で周知である。一部の実施形態では、カプセルシェルは、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄からなる群から選択される1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、酸化鉄は酸化鉄(イエロー)を含む。
【0209】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の経口製剤が提供される。ある特定の実施形態では、経口製剤は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む。ある特定の実施形態では、経口製剤は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、約5%〜約20%のエタノール、約10%〜約30%のビタミンE TPGS、および約50%〜約85%のMIGLYOL 812を含む。一部の実施形態では、経口製剤は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、約8%〜約15%のエタノール、約15%〜約25%のビタミンE TPGS、および約60%〜約77%のMIGLYOL 812を含む。ある特定の実施形態では、経口製剤は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、約10%のエタノール、約20%のビタミンE TPGS、および約70%のMIGLYOL 812中に含む。ある特定の実施形態では、経口製剤は硬質ゼラチンカプセル剤で調製される。ある特定の実施形態では、経口製剤は軟質ゼラチンカプセル剤で調製される。
【0210】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および本明細書で開示されているような薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約10mg/ml〜約500mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約10mg/ml〜約400mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約50mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約50mg/ml〜約200mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約50mg/ml〜約100mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は、約10mg/ml、約15mg/ml、約20mg/ml、約25mg/ml、約30mg/ml、約30mg/ml、約40mg/ml、約45mg/ml、約50mg/ml、約55mg/ml、約60mg/ml、約65mg/ml、約70mg/ml、約75mg/ml、約80mg/ml、約85mg/ml、約90mg/ml、約95mg/ml、約100mg/ml、約105mg/ml、約110mg/ml、約115mg/ml、約120mg/ml、約125mg/ml、約130mg/ml、約135mg/ml、約140mg/ml、約145mg/ml、約150mg/ml、約155mg/ml、約160mg/ml、約165mg/ml、約170mg/ml、約175mg/ml、約180mg/ml、約185mg/ml、約190mg/ml、約195mg/ml、約200mg/ml、205mg/ml、約210mg/ml、約215mg/ml、約220mg/ml、約225mg/ml、約230mg/ml、約235mg/ml、約240mg/ml、約245mg/ml、約250mg/ml、約255mg/ml、約260mg/ml、約265mg/ml、約270mg/ml、約275mg/ml、約280mg/ml、約285mg/ml、約290mg/ml、約295mg/ml、約300mg/ml、約305mg/ml、約310mg/ml、約315mg/ml、約320mg/ml、約325mg/ml、約330mg/ml、約335mg/ml、約340mg/ml、約345mg/ml、約350mg/ml、約355mg/ml、約360mg/ml、約365mg/ml、約370mg/ml、約375mg/ml、約380mg/ml、約385mg/ml、約390mg/ml、約395mg/ml、約400mg/ml、約405mg/ml、約410mg/ml、約415mg/ml、約420mg/ml、約425mg/ml、約430mg/ml、約435mg/ml、約440mg/ml、約445mg/ml、約450mg/ml、約455mg/ml、約460mg/ml、約465mg/ml、約470mg/ml、約475mg/ml、約480mg/ml、約485mg/ml、約490mg/ml、約495mg/ml、または約500mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約10mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約20mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約30mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約40mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約50mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約75mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約100mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約125mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約150mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約175mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約200mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約225mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約250mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約275mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約300mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約325mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約350mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約375mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約400mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約425mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約450mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約475mg/mlである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の濃度は約500mg/mlである。
【0211】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む。
【0212】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約10mg/ml〜約500mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約10mg/ml〜約400mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約200mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約100mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約10mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約20mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約30mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約40mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約100mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約125mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約150mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約175mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約200mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約225mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約250mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約275mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約325mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約350mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約375mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約400mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約425mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約450mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約475mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約500mg/mlである。
【0213】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約30w/w%〜約85w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約40w/w%〜約80w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約50w/w%〜約80w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約60w/w%〜約70w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約65.9w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約65.94w/w%である。
【0214】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の量は約1w/w%〜約40w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の量は約1w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の量は約2w/w%〜約30w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の量は約3w/w%〜約28w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の量は約3.4w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の量は約3.42w/w%である。
【0215】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤はカプセルシェルをさらに含む。一部の実施形態では、カプセルシェルは、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、カプセルシェルの1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤は、ゼラチンシェル、可塑剤、乳白剤、および着色剤からなる群から選択される。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄からなる群から選択される薬学的に許容される賦形剤のうちの1種または複数種をさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤はゼラチンをさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤はグリセリンをさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は二酸化チタンをさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は酸化鉄をさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤はゼラチンおよびグリセリンをさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤はゼラチン、グリセリン、および二酸化チタンをさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤はゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄をさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤の酸化鉄は酸化鉄(イエロー)を含む。
【0216】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のゼラチンの量は約10w/w%〜約40w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のゼラチンの量は約10w/w%〜約30w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のゼラチンの量は約15w/w%〜約25w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のゼラチンの量は約18w/w%〜約22w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のゼラチンの量は約19.6w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のゼラチンの量は約19.60w/w%である。
【0217】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセリンの量は約3w/w%〜約25w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセリンの量は約5w/w%〜約20w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセリンの量は約5w/w%〜約15w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセリンの量は約8w/w%〜約12w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセリンの量は約10.8w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセリンの量は約10.80w/w%である。
【0218】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の二酸化チタンの量は約0.01w/w%〜約2w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の二酸化チタンの量は約0.05w/w%〜約1.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の二酸化チタンの量は約0.1w/w%〜約1.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の二酸化チタンの量は約0.1w/w%〜約0.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の二酸化チタンの量は約0.2w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の二酸化チタンの量は約0.22w/w%である。
【0219】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の酸化鉄の量は約0.01w/w%〜約1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の酸化鉄の量は約0.01w/w%〜約0.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の酸化鉄の量は約0.01w/w%〜約0.15w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の酸化鉄の量は約0.01w/w%〜約0.1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の酸化鉄の量は約0.02w/w%である。
【0220】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約30w/w%〜約85w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約1w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約40w/w%〜約80w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約1w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約50w/w%〜約80w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約2w/w%〜約30w/w%の式(Ia)の化合物を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約60w/w%〜約70w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約3w/w%〜約28w/w%の式(Ia)の化合物を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約65.9w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約3.4w/w%の式(Ia)の化合物を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約65.94w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約3.42w/w%の式(Ia)の化合物を含む。
【0221】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約30w/w%〜約85w/w%のグリセロールモノカプリロカプレート、約1w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物、約10w/w%〜約40w/w%のゼラチン、約3w/w%〜約25w/w%のグリセリン、約0.01w/w%〜約2w/w%の二酸化チタン、および約0.01w/w%〜約1w/w%の酸化鉄を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約40w/w%〜約80w/w%のグリセロールモノカプリロカプレート、約1w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物、約10w/w%〜約30w/w%のゼラチン、約5w/w%〜約20w/w%のグリセリン、約0.05w/w%〜約1.5w/w%の二酸化チタン、および約0.01w/w%〜約0.5w/w%の酸化鉄を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約50w/w%〜約80w/w%のグリセロールモノカプリロカプレート、約2w/w%〜約30w/w%の式(Ia)の化合物、約15w/w%〜約25w/w%のゼラチン、約5w/w%〜約15w/w%のグリセリン、約0.1w/w%〜約1.0w/w%の二酸化チタン、および約0.01w/w%〜約0.15w/w%の酸化鉄を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約60w/w%〜約70w/w%のグリセロールモノカプリロカプレート、約3w/w%〜約28w/w%の式(Ia)の化合物、約18w/w%〜約22w/w%のゼラチン、約8w/w%〜約12w/w%のグリセリン、約0.1w/w%〜約0.5w/w%の二酸化チタン、および約0.01w/w%〜約0.1w/w%の酸化鉄を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約65.9w/w%のグリセロールモノカプリロカプレート、約3.4w/w%の式(Ia)の化合物、約19.6w/w%のゼラチン、約10.8w/w%のグリセリン、約0.2w/w%の二酸化チタン、および約0.02w/w%の酸化鉄を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約65.94w/w%のグリセロールモノカプリロカプレート、約3.42w/w%の式(Ia)の化合物、約19.60w/w%のゼラチン、約10.80w/w%のグリセリン、約0.22w/w%の二酸化チタン、および約0.02w/w%の酸化鉄を含む。
【0222】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の酸化鉄は酸化鉄(イエロー)を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約65.9w/w%のグリセロールモノカプリロカプレート、約3.4w/w%の式(Ia)の化合物、約19.6w/w%のゼラチン、約10.8w/w%のグリセリン、約0.2w/w%の二酸化チタン、および約0.02w/w%の酸化鉄(イエロー)を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約65.94w/w%のグリセロールモノカプリロカプレート、約3.42w/w%の式(Ia)の化合物、約19.60w/w%のゼラチン、約10.80w/w%のグリセリン、約0.22w/w%の二酸化チタン、および約0.02w/w%の酸化鉄(イエロー)を含む。
【0223】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約10mg/ml〜約500mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約10mg/ml〜約400mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/ml〜約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約10mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約20mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約30mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約40mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約50mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約75mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約100mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約125mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約150mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約175mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約200mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約225mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約250mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約275mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約300mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約325mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約350mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約375mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約400mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約425mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約450mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約475mg/mlである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物の濃度は約500mg/mlである。
【0224】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約30w/w%〜約99w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約50w/w%〜約99w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約60w/w%〜約99w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約75w/w%〜約98w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約80.09w/w%〜約94.85w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約80.1w/w%〜約94.9w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約80.09w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約80.1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約94.85w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセロールモノカプリロカプレートの量は約94.9w/w%である。
【0225】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約1w/w%〜約40w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約1w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約2w/w%〜約30w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約3w/w%〜約28w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約5.15w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約5.2w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約19.9w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約19.91w/w%である。
【0226】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤はカプセルシェルをさらに含む。一部の実施形態では、カプセルシェルは1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、カプセルシェルの1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤は、ゼラチンシェル、可塑剤、乳白剤、および着色剤からなる群から選択される。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄からなる群から選択される1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤をさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤はゼラチンをさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤はグリセリンをさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は二酸化チタンをさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は酸化鉄をさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤はゼラチンおよびグリセリンをさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤はゼラチン、グリセリン、および二酸化チタンをさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤はゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄をさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤の酸化鉄は酸化鉄(イエロー)を含む。
【0227】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のゼラチンの量は約10w/w%〜約40w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のゼラチンの量は約10w/w%〜約30w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のゼラチンの量は約15w/w%〜約25w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のゼラチンの量は約18w/w%〜約22w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のゼラチンの量は約19.6w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のゼラチンの量は約19.60w/w%である。
【0228】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセリンの量は約3w/w%〜約25w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセリンの量は約5w/w%〜約20w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセリンの量は約5w/w%〜約15w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセリンの量は約8w/w%〜約12w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセリンの量は約10.8w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中のグリセリンの量は約10.80w/w%である。
【0229】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の二酸化チタンの量は約0.01w/w%〜約2w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の二酸化チタンの量は約0.05w/w%〜約1.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の二酸化チタンの量は約0.1w/w%〜約1.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の二酸化チタンの量は約0.1w/w%〜約0.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の二酸化チタンの量は約0.2w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の二酸化チタンの量は約0.22w/w%である。
【0230】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の酸化鉄の量は約0.01w/w%〜約1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の酸化鉄の量は約0.01w/w%〜約0.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の酸化鉄の量は約0.01w/w%〜約0.15w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の酸化鉄の量は約0.01w/w%〜約0.1w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の酸化鉄の量は約0.02w/w%である。
【0231】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約30w/w%〜約99w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約1w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約50w/w%〜約99w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約1w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約60w/w%〜約99w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約2w/w%〜約30w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約75w/w%〜約98w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約3w/w%〜約28w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約80.09w/w%〜約94.85w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約5.15w/w%〜約19.91w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約80.1w/w%〜約94.9w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約5.2w/w%〜約19.9w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約94.85w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約5.15w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約94.9w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約5.2w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。
【0232】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約80.09w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約19.91w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質カプセル剤は、約80.1w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約19.9w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む。
【0233】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、グリセロールモノカプリロカプレート、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤中の酸化鉄は酸化鉄(イエロー)を含む。
【0234】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は食物と共に摂取することができる。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)Cmaxの増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)Cmaxの約2〜10倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)Cmaxの約2倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)Cmaxの約3倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)Cmaxの約4倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)Cmaxの約5倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)Cmaxの約6倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)Cmaxの約7倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)Cmaxの約8倍の増加を示す。
【0235】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤と共に摂取する食物は、低脂肪から高脂肪までの範囲の任意の食物を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤と共に摂取する食物は、低脂肪の任意の食物を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤と共に摂取する食物は、中程度の脂肪の任意の食物を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤と共に摂取する食物は、高脂肪の任意の食物を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤と共に摂取する食物は低脂肪である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤と共に摂取する食物は中程度の脂肪である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤と共に摂取する食物は高脂肪である。
【0236】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は硬質ゼラチンカプセル剤である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は軟質ゼラチンカプセル剤である。
【0237】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の経口製剤は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩のスプレー乾燥分散物から調製した錠剤である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約5mg〜約500mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約25mg〜約500mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約25mg〜約400mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約25mg〜約300mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約50mg〜約500mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約75mg〜約500mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約50mg〜約400mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約50mg〜約300mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約75mg〜約400mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約75mg〜約300mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約5mg、約10mg、約15mg、約20mg、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約105mg、約110mg、約115mg、約120mg、約125mg、約130mg、約135mg、約140mg、約145mg、約150mg、約155mg、約160mg、約165mg、約170mg、約175mg、約180mg、約185mg、約190mg、約195mg、約200mg、205mg、約210mg、約215mg、約220mg、約225mg、約230mg、約235mg、約240mg、約245mg、約250mg、約255mg、約260mg、約265mg、約270mg、約275mg、約280mg、約285mg、約290mg、約295mg、約300mg、約305mg、約310mg、約315mg、約320mg、約325mg、約330mg、約335mg、約340mg、約345mg、約350mg、約355mg、約360mg、約365mg、約370mg、約375mg、約380mg、約385mg、約390mg、約395mg、約400mg、約405mg、約410mg、約415mg、約420mg、約425mg、約430mg、約435mg、約440mg、約445mg、約450mg、約455mg、約460mg、約465mg、約470mg、約475mg、約480mg、約485mg、約490mg、約495mg、または約500mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約5mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約10mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約20mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約25mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約30mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約40mgである。
【0238】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約50mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約75mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約100mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約125mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約150mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約175mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約200mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約225mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約250mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約275mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約300mgである。
【0239】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約325mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約350mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約375mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約400mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約425mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約450mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約475mgである。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤中の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量は約500mgである。
【0240】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ia)の化合物またはその薬学的に許容される塩、および1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ia)の化合物および1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ia)の化合物のナトリウム塩および1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ib)の化合物および1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩および1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む。
【0241】
本明細書で開示されている錠剤の薬学的に許容される賦形剤は、製剤の他の成分と相容性があり、そのレシピエントに対して生理学的に無害であるべきである。適切な賦形剤の例は錠剤製剤化の当業者には周知であり、例えば、Handbook of Pharmaceutical Excipients (eds. Rowe, Sheskey & Quinn), 6th edition 2009に見出すことができる。本明細書で使用される場合、「賦形剤」という用語は、中でも塩基性化剤、可溶化剤、流動促進剤、充填剤、結合剤、滑沢剤、希釈剤、保存剤、界面活性剤、分散剤などを指すことを意図する。この用語はまた、甘味剤、香味剤、着色剤および保存剤などの剤も含む。このような構成成分は一般的に錠剤中に混合されて存在する。
【0242】
可溶化剤の例として、これらに限定されないが、界面活性剤(イオン性と非イオン性界面活性剤の両方を含む)、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20または80)、ポロキサマー(例えば、ポロキサマー188または207)、およびマクロゴールが挙げられる。滑沢剤、流動促進剤およびフローエイドの例として、これらに限定されないが、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、水素添加植物油、パルミトステアリン酸グリセリル、ベヘン酸グリセリル、ステアリルフマル酸ナトリウム、コロイド状の二酸化ケイ素、およびタルクが挙げられる。
【0243】
崩壊剤の例として、これらに限定されないが、デンプン、セルロース、架橋PVP、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスカルメロースナトリウムなどが挙げられる。充填剤(増量剤または希釈剤としてもまた公知)の例として、これらに限定されないが、デンプン、マルトデキストリン、ポリオール(例えば、ラクトース)、およびセルロースが挙げられる。結合剤の例として、これらに限定されないが、架橋PVP、HPMC、微結晶性セルロース、スクロース、デンプンなどが挙げられる。
【0244】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ならびにマトリックス形成剤、界面活性剤、充填剤、崩壊剤、および滑沢剤からなる群から選択される1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、錠剤は約1w/w%〜約10w/w%のマトリックス形成剤を含む。一部の実施形態では、マトリックス形成剤はコポビドンを含む。一部の実施形態では、錠剤は約0.01w/w%〜約10w/w%の界面活性剤を含む。一部の実施形態では、界面活性剤はポロキサマー407を含む。一部の実施形態では、錠剤は約25〜85w/w%の1種または複数種の充填剤を含む。一部の実施形態では、1種または複数種の充填剤は微結晶性セルロースおよび/またはマンニトールを含む。一部の実施形態では、錠剤は約1w/w%〜約30w/w%の崩壊剤を含む。一部の実施形態では、崩壊剤はクロスカルメロースナトリウムを含む。一部の実施形態では、錠剤は約0.01w/w%〜約10w/w%の滑沢剤を含む。一部の実施形態では、滑沢剤はステアリン酸マグネシウムを含む。
【0245】
本明細書で開示されている錠剤は、コーティングされていなくても、いてもよい(この場合、錠剤は外部フィルムコーティングを含む)。コーティングされていない錠剤を使用することができるが、コーティング錠剤を提供することがより通例であり、この場合従来の非腸内コーティングを使用することができる。フィルムコーティングは当技術分野で公知であり、親水性ポリマー材料、これらに限定されないが、多糖材料、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ポリ(ビニルアルコール−co−エチレングリコール)および他の水溶性ポリマーで構成することができる。本明細書で開示されている錠剤のフィルムコーティングに含まれる水溶性材料は単一のポリマー材料を含んでもよいが、この水溶性材料はまた、1種より多くのポリマーの混合物を使用して形成されていてもよい。コーティングは白色であっても、着色されていてもよい。適切なコーティングとして、これらに限定されないが、ポリマー性フィルムコーティング、例えば、ポリビニルアルコールを含むもの、例えば「Opadry(登録商標)II」(部分加水分解されたPVA、二酸化チタン、マクロゴール3350およびタルクを、必要に応じた着色剤、例えば、酸化鉄またはインジゴカルミンまたは酸化鉄イエローまたはFD&Cイエロー#6と共に含む)が挙げられる。コーティングの量は、一般的にコーティングされていない錠剤の重量の約1〜8%である。
【0246】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ia)の化合物またはその薬学的に許容される塩、および1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む。一部の実施形態では、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤は、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムからなる群から選択される。一部の実施形態では、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤はコポビドンを含む。一部の実施形態では、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤はポロキサマー407を含む。一部の実施形態では、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤は微結晶性セルロースを含む。一部の実施形態では、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤はマンニトールを含む。一部の実施形態では、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤はクロスカルメロースナトリウムを含む。一部の実施形態では、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤はステアリン酸マグネシウムを含む。一部の実施形態では、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤はコポビドンおよびポロキサマー407を含む。一部の実施形態では、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤はコポビドン、ポロキサマー407、および微結晶性セルロースを含む。一部の実施形態では、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤はコポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、およびマンニトールを含む。一部の実施形態では、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤はコポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、およびクロスカルメロースナトリウムを含む。一部の実施形態では、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤はコポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む。
【0247】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ia)の化合物またはその薬学的に許容される塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ib)の化合物のトリフルオロ酢酸塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ia)の化合物、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ib)の化合物、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む。
【0248】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約5mg〜約500mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約25mg〜約500mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約25mg〜約400mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約25mg〜約300mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約50mg〜約300mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約5mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約10mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約20mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約25mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約30mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約40mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約50mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約75mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約100mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約125mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約150mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約175mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約200mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約225mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約250mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約275mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約300mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約325mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約350mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約375mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約400mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約425mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約450mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約475mgである。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物の量は約500mgである。
【0249】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約5w/w%〜約45w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約10w/w%〜約40w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約15w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約15w/w%〜約25w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約20.46w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の式(Ia)の化合物のナトリウム塩の量は約20.5w/w%である。
【0250】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のコポビドンの量は約1w/w%〜約10w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のコポビドンの量は約2w/w%〜約10w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のコポビドンの量は約3w/w%〜約8w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のコポビドンの量は約3w/w%〜約6w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のコポビドンの量は約4.88w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のコポビドンの量は約4.9w/w%である。
【0251】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のポロキサマー407の量は約0.01w/w%〜約10w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のポロキサマー407の量は約0.05w/w%〜約8w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のポロキサマー407の量は約0.5w/w%〜約4w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のポロキサマー407の量は約0.5w/w%〜約3.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のポロキサマー407の量は約1.3w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のポロキサマー407の量は約1.33w/w%である。
【0252】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の微結晶性セルロースの量は約5w/w%〜約45w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の微結晶性セルロースの量は約10w/w%〜約40w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の微結晶性セルロースの量は約15w/w%〜約35w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の微結晶性セルロースの量は約18w/w%〜約30w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の微結晶性セルロースの量は約21.28w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中の微結晶性セルロースの量は約21.3w/w%である。
【0253】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のマンニトールの量は約15w/w%〜約70w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のマンニトールの量は約20w/w%〜約60w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のマンニトールの量は約30w/w%〜約55w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のマンニトールの量は約40w/w%〜約50w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のマンニトールの量は約42.55w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のマンニトールの量は約42.6w/w%である。
【0254】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のクロスカルメロースナトリウムの量は約1w/w%〜約30w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のクロスカルメロースナトリウムの量は約1w/w%〜約20w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のクロスカルメロースナトリウムの量は約4w/w%〜約16w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のクロスカルメロースナトリウムの量は約6w/w%〜約10w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のクロスカルメロースナトリウムの量は約8.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のクロスカルメロースナトリウムの量は約8.00w/w%である。
【0255】
一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のステアリン酸マグネシウムの量は約0.01w/w%〜約10w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のステアリン酸マグネシウムの量は約0.05w/w%〜約8w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のステアリン酸マグネシウムの量は約0.5w/w%〜約4w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のステアリン酸マグネシウムの量は約1.0w/w%〜約3.0w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のステアリン酸マグネシウムの量は約1.5w/w%である。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤中のステアリン酸マグネシウムの量は約1.50w/w%である。
【0256】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、約5w/w%〜約45w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、約1w/w%〜約10w/w%のコポビドン、約0.01w/w%〜約10w/w%のポロキサマー407、約5w/w%〜約45w/w%の微結晶性セルロース、約15w/w%〜約70w/w%のマンニトール、約1w/w%〜約30w/w%のクロスカルメロースナトリウム、および約0.01w/w%〜約10w/w%のステアリン酸マグネシウムを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、約10w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、約2w/w%〜約10w/w%のコポビドン、約0.05w/w%〜約8w/w%のポロキサマー407、約10w/w%〜約40w/w%の微結晶性セルロース、約20w/w%〜約60w/w%のマンニトール、約1w/w%〜約20w/w%のクロスカルメロースナトリウム、および約0.05w/w%〜約8w/w%のステアリン酸マグネシウムを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、約15w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、約3w/w%〜約8w/w%のコポビドン、約0.5w/w%〜約4w/w%のポロキサマー407、約15w/w%〜約35w/w%の微結晶性セルロース、約30w/w%〜約55w/w%のマンニトール、約4w/w%〜約16w/w%のクロスカルメロースナトリウム、および約0.5w/w%〜約4w/w%のステアリン酸マグネシウムを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、約15w/w%〜約25w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、約3w/w%〜約6w/w%のコポビドン、約0.5w/w%〜約3.0w/w%のポロキサマー407、約18w/w%〜約30w/w%の微結晶性セルロース、約40w/w%〜約50w/w%のマンニトール、約6w/w%〜約10w/w%のクロスカルメロースナトリウム、および約1.0w/w%〜約3.0w/w%のステアリン酸マグネシウムを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、約20.5w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、約4.9w/w%のコポビドン、約1.3w/w%のポロキサマー407、約21.3w/w%の微結晶性セルロース、約42.6w/w%のマンニトール、約8.0w/w%のクロスカルメロースナトリウム、および約1.5w/w%のステアリン酸マグネシウムを含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、約20.46w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、約4.88w/w%のコポビドン、約1.33w/w%のポロキサマー407、約21.28w/w%の微結晶性セルロース、約42.55w/w%のマンニトール、約8.00w/w%のクロスカルメロースナトリウム、および約1.50w/w%のステアリン酸マグネシウムを含む。
【0257】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、外部フィルムコートをさらに含む。一部の実施形態では、式(Ia)の化合物のナトリウム塩、コポビドン、ポロキサマー407、微結晶性セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムを含む錠剤は外部フィルムコートをさらに含む。一部の実施形態では、外部フィルムコートは、コーティングされていない錠剤に基づき約1%〜約8%の重量増加をもたらす。一部の実施形態では、外部フィルムコートは、コーティングされていない錠剤に基づき約2%〜約6%の重量増加をもたらす。一部の実施形態では、外部フィルムコートは、コーティングされていない錠剤に基づき約2%〜約4%の重量増加をもたらす。一部の実施形態では、外部フィルムコートは、コーティングされていない錠剤に基づき約4%〜約6%の重量増加をもたらす。一部の実施形態では、外部フィルムコートは、コーティングされていない錠剤に基づき約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、または約8%の重量増加をもたらす。一部の実施形態では、外部フィルムコートは、コーティングされていない錠剤に基づき約1%の重量増加をもたらす。一部の実施形態では、外部フィルムコートは、コーティングされていない錠剤に基づき約2%の重量増加をもたらす。一部の実施形態では、外部フィルムコートは、コーティングされていない錠剤に基づき約3%の重量増加をもたらす。一部の実施形態では、外部フィルムコートは、コーティングされていない錠剤に基づき約4%の重量増加をもたらす。一部の実施形態では、外部フィルムコートは、コーティングされていない錠剤に基づき約5%の重量増加をもたらす。一部の実施形態では、外部フィルムコートは、コーティングされていない錠剤に基づき約6%の重量増加をもたらす。一部の実施形態では、外部フィルムコートは、コーティングされていない錠剤に基づき約7%の重量増加をもたらす。一部の実施形態では、外部フィルムコートは、コーティングされていない錠剤に基づき約8%の重量増加をもたらす。一部の実施形態では、外部フィルムコートはOpadry(登録商標)IIを含む。一部の実施形態では、外部フィルムコートはOpadry(登録商標)II Whiteを含む。一部の実施形態では、外部フィルムコートはOpadry(登録商標)II White 85F18422を含む。
【0258】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は食物と共に摂取することができる。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)、Cmaxの増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)、Cmaxの約2〜10倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)、Cmaxの約2倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)、Cmaxの約3倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)、Cmaxの約4倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)、Cmaxの約5倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)、Cmaxの約6倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)、Cmaxの約7倍の増加を示す。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、食物と共に摂取した場合(食物と共に摂取しなかった場合と比較して)、Cmaxの約8倍の増加を示す。
【0259】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤と共に摂取する食物は、低脂肪から高脂肪までの範囲の任意の食物を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤と共に摂取する食物は、低脂肪の任意の食物を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤と共に摂取する食物は、中程度の脂肪の任意の食物を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤と共に摂取する食物は、高脂肪の任意の食物を含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤と共に摂取する食物は低脂肪である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤と共に摂取する食物は中程度の脂肪である。一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤と共に摂取する食物は高脂肪である。
【0260】
剤形を生成するために不活性成分と組み合わせることができる活性成分の量は、意図する処置患者および特定の投与モードに応じて変動し得る。例えば、一部の実施形態では、ヒトへの経口投与のための剤形は、適当な、好都合な量の担体材料(例えば、不活性成分または賦形剤材料)と共に製剤化される約1mg〜約1000mgの活性物質を含有することができる。ある特定の実施形態では、担体材料は、組成物の総重量の約5%から約95%まで変動する。
【0261】
特に上述された成分に加えて、これらの実施形態の組成物は、問題となっている組成物の種類を考慮して、当技術分野で慣習的な他の剤を含むことができることを理解すべきである。例えば、経口投与に適した組成物は香味剤を含むことができる。
【0262】
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている活性成分(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を含む組成物は、1つの変形形態では、活性成分が代謝される速度に影響を与える剤を含有しない。よって、ある特定の実施形態の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、あるいは式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩と別々に、逐次的にまたは同時に投与される任意の他の活性成分の代謝に影響を与える(例えば、遅らせる、妨害する、または遅滞させる)剤を含まないことが理解される。本明細書においてある特定の実施形態で詳述された方法、キット、製造物品などのいずれも、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、あるいは式(Ia)もしくは式(Ib)、またはその薬学的に許容される塩のいずれか1つの化合物と別々に、逐次的にまたは同時に投与される任意の他の活性成分の代謝に影響を与える(例えば、遅らせる、妨害する、または遅滞させる)剤を含有しないこともまた理解される。
【0263】
一態様では、本明細書で開示されている懸濁剤、溶液、硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤、および錠剤を調製するための方法が本明細書で開示される。懸濁剤、溶液、硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤、および錠剤(スプレー乾燥分散技術から調製される)を調製する方法は当技術分野で周知である。
【0264】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている溶液は、個々の成分を一緒に混合し、生成した混合物を加熱することにより調製することができる。
【0265】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤は、個々の成分を一緒に混合し、混合物をホモジナイズすることにより調製することができる。ホモジナイズされた混合物は、脱気し、加熱し、次いで加熱しながら、ゼラチンカプセル剤へと分配することができる。
【0266】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている錠剤は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤と混合し、混合物をスプレー乾燥して粉末にし、次いでこれを乾燥させることにより調製することができる。乾燥粉末は、1種または複数種の追加の薬学的に許容される賦形剤と組み合わせることができる。生成した混合物は、粉砕し、圧縮して錠剤にすることができる。
投与経路
【0267】
式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、処置される状態に適当な任意の経路により投与することができる。適切な経路として、経口、直腸、経鼻、局所的(口腔内頬側および舌下を含む)、経皮、経膣、および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内および硬膜外を含む)などが挙げられる。好ましい経路は、例えば、レシピエントの状態により変動する可能性があることを認識されたい。ある特定の実施形態では、開示された化合物は、非経口的に投薬される。ある特定の実施形態では、開示された化合物は、静脈内、皮下、または筋肉内に投薬される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は皮下投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は静脈内投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は筋肉内投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は経口的に投与される。
【0268】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、注射デバイスを使用して注射を介して投与される。一部の実施形態では、注射デバイスはシリンジであるか、またはシリンジを含み、シリンジは、手作業で、またはシリンジを含有する注射デバイスの一部として利用することができる。多種多様な注射デバイスを使用することができ、これには、これらに限定されないが、それぞれが再利用可能または使い捨てであり得る、手持ち式または着用式オートインジェクター、手持ち式または着用式マニュアルインジェクター、オンボディインジェクター、シレット、ジェット式インジェクター、またはペンインジェクターが含まれる。
【0269】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、化合物の投与に適したシリンジで投与することができる。一部の実施形態では、シリンジは使い捨てである。一部の実施形態では、シリンジは再利用可能である。一部の実施形態では、シリンジは式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を事前に充填している。
【0270】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、シリンジを含むオートインジェクターを用いて投与することができる。一部の実施形態では、シリンジは使い捨てである。一部の実施形態では、シリンジは再利用可能である。一部の実施形態では、シリンジは、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を事前に充填している。
【0271】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は皮下投与用に製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は液剤または懸濁剤として製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、皮下投与用溶液として製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、皮下投与用懸濁剤として製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約50mg/mL〜約500mg/mL、例えば、約50mg/mL〜約400mg/mL、約50mg/mL〜約300mg/mL、約50mg/mL〜約200mg/mL、約50mg/mL〜約150mg/mL、約50mg/mL〜約100mg/mL、約100mg/mL〜約500mg/mL、約100mg/mL〜約400mg/mL、約100mg/mL〜約300mg/mL、約100mg/mL〜約200mg/mL、約200mg/mL〜約500mg/mL、約200mg/mL〜約400mg/mL、約200mg/mL〜約300mg/mL、約300mg/mL〜約500mg/mL、約300mg/mL〜約400mg/mL、または約400mg/mL〜約500mg/mL、または約50mg/mL、約100mg/mL、約150mg/mL、約200mg/mL、約300mg/mL、約400mg/mL、または約500mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は約100mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約150mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約300mg/mLの濃度で製剤化される。
【0272】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約50mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約75mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約125mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約175mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約200mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約225mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約250mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約275mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約325mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約350mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約375mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約400mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約425mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約450mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約475mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約500mg/mLの濃度で製剤化される。
【0273】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、硬質ゼラチンカプセル剤として製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、軟質ゼラチンカプセル剤として製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用硬質ゼラチンカプセル剤として製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用軟質ゼラチンカプセル剤として製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約20mg/mL〜約100mg/mL、例えば、約20mg/mL〜約75mg/mL、約20mg/mL〜約50mg/mL、約20mg/mL〜約30mg/mL、約30mg/mL〜約100mg/mL、約30mg/mL〜約75mg/mL、約30mg/mL〜約50mg/mL、約50mg/mL〜約100mg/mL、約50mg/mL〜約75mg/mL、または約75mg/mL〜約100mg/mL、または約20mg/mL、約30mg/mL、約40mg/mL、約50mg/mL、約60mg/mL、約70mg/mL、約80mg/mL、約90mg/mL、または約100mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は経口投与用に約30mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約50mg/mLの濃度で製剤化される。
【0274】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約10mg/ml〜約500mg/mLの濃度で製剤化される。
【0275】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約10mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約25mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約75mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約100mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約125mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約150mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約175mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約200mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約225mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約250mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約275mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約300mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約325mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約350mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約375mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約400mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約425mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約450mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約475mg/mLの濃度で製剤化される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、経口投与用に約500mg/mLの濃度で製剤化される。
投与レジメン
【0276】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、有効な投与レジメンに従い、所望の期間または継続時間の間、患者に投与される。一部の実施形態では、投与レジメンは、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、少なくとも約1週間、約2週間、約4週間、約8週間、約12週間、約16週間、約20週間、約24週間、もしくは約48週間、またはそれより長い間投与することを含む。
【0277】
一部の実施形態では、投与レジメンは、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、少なくとも約1年、2年、3年、4年、5年、10年、またはそれより長い間投与することを含む。一部の実施形態では、投与レジメンは、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を永久に投与することを含む。
【0278】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、毎日または断続的スケジュールで投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は毎日1回投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は毎月のスケジュールで投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1週間、約2週間、約4週間、約8週間、約12週間、約16週間、約20週間、約24週間、または約48週間に1回投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、4週間に1回(または毎月)投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は8週間(または2カ月)に1回投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、12週間(または3カ月)に1回投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、16週間(または4カ月)に1回投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、20週間(または5カ月)に1回投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、24週間(または6カ月)ごとに投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、52週ごとに(または毎年)投与される。
【0279】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に少なくとも約1カ月間皮下投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に少なくとも約2カ月間、少なくとも約3カ月間、少なくとも約4カ月間、または少なくとも約6カ月間皮下または筋肉内投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約毎月1回皮下投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約3カ月に1回皮下または筋肉内投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約6カ月に1回皮下または筋肉内投与される。
【0280】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約毎月1回筋肉内投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約3カ月に1回皮下投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約3カ月に1回筋肉内投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約6カ月に1回皮下投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約6カ月に1回筋肉内投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約毎年1回皮下投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約毎年1回筋肉内投与される。
【0281】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に毎日1回経口的に投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約1週間ごとに、約2週間ごとに、約4週間ごとに、約8週間ごとに、約12週間ごとに、約16週間ごとに、約20週間ごとに、約24週間ごとに、約48週間ごとに、または約毎年1回経口的に投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約1週間に1回経口的に投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約毎月1回経口的に投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約3カ月に1回経口的に投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約6カ月に1回経口的に投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、患者に約毎年1回経口的に投与される。
【0282】
式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与量または投薬頻度は、投与する医師の判断に基づき、処置の間に調整することができる。
【0283】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は患者(例えば、ヒト)に治療有効量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は毎日1回投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は2カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は3カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は4カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は6カ月ごとに投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は毎年投与される。
【0284】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は有効な投薬量で投与される。一部の実施形態では、投与量は、約1mg〜約1000mgの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。ある特定の実施形態では、投薬量は、約1mg、約10mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約95mg、約100mg、約105mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、または約150mgの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。ある特定の実施形態では、投薬量は、約100mg、約150mg、約200mg、約250mg、約300mg、約350mg、約400mg、約450mg、約500mg、約550mg、約600mg、約650mg、約700mg、約750mg、約800mg、約850mg、約900mg、約950mg、または約1000mgの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
【0285】
ある特定の実施形態では、投薬量は、約1mg、約5mg、約10mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約200mg、約250mg、約300mg、約350mg、約400mg、約450mg、約500mg、約550mg、約600mg、約650mg、約700mg、約750mg、約800mg、約850mg、約900mg、約950mg、約1000mg、約1050mg、約1100mg、約1150mg、約1200mg、約1250mg、約1300mg、約1350mg、約1400mg、約1450mg、約1500mg、約1550mg、約2000mg、約2050mg、または約3000mgの式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩である。
【0286】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投薬量は約1mg〜約2500mgである。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投薬量は約5mg〜約2400mgである。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投薬量は約5mg〜約2000mgである。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投薬量は約5mg〜約1500mgである。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投薬量は約5mg〜約1200mgである。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投薬量は約5mg〜約1000mgである。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投薬量は約5mg〜約500mgである。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投薬量は約5mg〜約300mgである。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投薬量は約5mg〜約200mgである。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投薬量は約5mg〜約100mgである。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投薬量は約5mg〜約50mgである。
【0287】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1mg〜約1500mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約5mg〜約1200mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mg〜約1200mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約200mg〜約1200mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約300mg〜約1200mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約500mg〜約1200mgの1回の日用量で投与される。
【0288】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1mg〜約200mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約5mg〜約200mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約10mg〜約200mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約50mg〜約200mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mg〜約200mgの1回の日用量で投与される。
【0289】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1mg、約5mg、約10mg、約15mg、約20mg、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約105mg、約110mg、約115mg、約120mg、約125mg、約130mg、約135mg、約140mg、約145mg、約150mg、約155mg、約160mg、約165mg、約170mg、約175mg、約180mg、約185mg、約190mg、約195mg、約200mg、約250mg、約300mg、約350mg、約400mg、約450mg、約500mg、約550mg、約600mg、約650mg、約700mg、約750mg、約800mg、約850mg、約900mg、約950mg、約1000mg、約1050mg、約1100mg、約1150mg、約1200mg、約1250mg、約1300mg、約1350mg、約1400mg、約1450mg、または約1500mgの1回の日用量で投与される。
【0290】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1mgの1回の日用量で投与される。
【0291】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約5mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約10mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約15mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約20mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約25mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約50mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約75mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約125mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約150mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約175mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約200mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約300mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約400mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約500mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約600mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約700mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約800mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約900mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1000mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1100mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1200mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1300mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1400mgの1回の日用量で投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1500mgの1回の日用量で投与される。
【0292】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mg〜約2500mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mg〜約2400mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mg〜約2000mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約300mg〜約2500mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約500mg〜約2500mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約800mg〜約2500mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1000mg〜約2500mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mg〜約1200mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約150mg〜約1200mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約200mg〜約1200mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約300mg〜約1200mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約500mg〜約1200mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約600mg〜約1200mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約800mg〜約1200mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1000mg〜約1200mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mg、約125mg、約150mg、約175mg、約200mg、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325mg、約350mg、約375mg、約400mg、約425mg、約450mg、約475mg、約500mg、約525mg、約550mg、約575mg、約600mg、約625mg、約650mg、約675mg、約700mg、約725mg、約750mg、約775mg、約800mg、約825mg、約850mg、約875mg、約900mg、約925mg、約950mg、約975mg、約1000mg、約1025mg、約1050mg、約1075mg、約1100mg、約1125mg、約1150mg、約1175mg、約1200mg、約1250mg、約1300mg、約1350mg、約1400mg、約1450mg、約1500mg、約1550mg、約1600mg、約1650mg、約1700mg、約1750mg、約1800mg、約1850mg、約1900mg、約1950mg、約2000mg、約2050mg、約2100mg、約2150mg、約2200mg、約2250mg、約2300mg、約2350mg、約2400mg、約2450mg、または約2500mgの用量で毎週投与される。
【0293】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約150mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約175mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約200mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約300mgの用量で毎週投与される。
【0294】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約400mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約500mgの用量で毎週投与される。
【0295】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約600mgの用量で毎週投与される。
【0296】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約700mgの用量で毎週投与される。
【0297】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約800mgの用量で毎週投与される。
【0298】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約900mgの用量で毎週投与される。
【0299】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1000mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1100mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1200mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1300mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1400mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1500mgの用量で毎週投与される。
【0300】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1600mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1700mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1800mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1900mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2000mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2100mgの用量で毎週投与される。
【0301】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2200mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2300mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2400mgの用量で毎週投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2500mgの用量で毎週投与される。
【0302】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mg〜約3000mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mg〜約2500mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mg〜約2400mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mg〜約2000mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約300mg〜約2500mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約500mg〜約2500mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約800mg〜約2500mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1000mg〜約2500mgの用量で毎月投与される。
【0303】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約200mg〜約2000mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約300mg〜約2000mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約400mg〜約2000mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約500mg〜約2000mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約800mg〜約2000mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1000mg〜約2000mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mg、約125mg、約150mg、約175mg、約200mg、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325mg、約350mg、約375mg、約400mg、約425mg、約450mg、約475mg、約500mg、約525mg、約550mg、約575mg、約600mg、約625mg、約650mg、約675mg、約700mg、約725mg、約750mg、約775mg、約800mg、約825mg、約850mg、約875mg、約900mg、約925mg、約950mg、約975mg、約1000mg、約1025mg、約1050mg、約1075mg、約1100mg、約1125mg、約1150mg、約1175mg、約1200mg、約1250mg、約1300mg、約1350mg、約1400mg、約1450mg、約1500mg、約1550mg、約1600mg、約1650mg、約1700mg、約1750mg、約1800mg、約1850mg、約1900mg、約1950mg、約2000mg、約2050mg、約2100mg、約2150mg、約2200mg、約2250mg、約2300mg、約2350mg、約2400mg、約2450mg、約2500mg、約2550mg、約2600mg、約2650mg、約2700mg、約2750mg、約2800mg、約2850mg、約2900mg、約2950mg、または約3000mgの用量で毎月投与される。
【0304】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約100mgの用量で毎月投与される。
【0305】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約150mgの用量で毎月投与される。
【0306】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約200mgの用量で毎月投与される。
【0307】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約300mgの用量で毎月投与される。
【0308】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約400mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約500mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約800mgの用量で毎月投与される。
【0309】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1000mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1100mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1200mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1500mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約1800mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2000mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2100mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2200mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2300mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2400mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2500mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2600mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2700mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2800mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約2900mgの用量で毎月投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約3000mgの用量で毎月投与される。
【0310】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約600mgの用量で6カ月ごとに投与される。
【0311】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の本明細書で開示されている投与量および/または用量の量は経口的または非経口的に投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の本明細書で開示されている投与量および/または用量の量は経口的に投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の本明細書で開示されている投与量および/または用量の量は、本明細書で開示されている1錠または複数の錠剤を介して投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の本明細書で開示されている投与量および/または用量の量は本明細書で開示されている1個または複数のカプセル剤を介して投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の本明細書で開示されている投与量および/または用量の量は、本明細書で開示されている1個または複数の硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤を介して投与される。
【0312】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の本明細書で開示されている投与量および/または用量の量は非経口的に投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の本明細書で開示されている投与量および/または用量の量は注射を介して投与される。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の本明細書で開示されている投与量および/または用量の量は皮下注射を介して投与される。
併用療法
【0313】
ある特定の実施形態では、感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染症を処置または予防するための方法であって、ヒトに治療有効量の本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。一実施形態では、感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染症を処置するための方法であって、ヒトに治療有効量の本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。
【0314】
一部の実施形態では、感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染症を処置または予防するための方法であって、ヒトに治療有効量の本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。一実施形態では、感染を有するまたは有するリスクがあるヒトにおいて、HIV感染症を処置するための方法であって、ヒトに治療有効量の本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を、治療有効量の1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法が提供される。
【0315】
一実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を、1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤、および薬学的に許容される賦形剤と組み合わせて含む医薬組成物が提供される。
【0316】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を、1種または複数種の(例えば、1、2、3、もしくは4種、または1もしくは2種、または1〜3種、または1〜4種の)追加の治療剤、および薬学的に許容される賦形剤と組み合わせて含む医薬組成物が提供される。
【0317】
ある特定の実施形態では、本開示は、HIV感染を処置するための方法であって、それを必要とする患者に治療有効量の本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を、HIV感染を処置するのに適切な、治療有効量の1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。
【0318】
ある特定の実施形態では、本開示は、HIV感染症を処置するための方法であって、それを必要とする重度処置経験患者に、治療有効量の本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を、重度処置経験患者においてHIV感染症を処置するのに適切な、治療有効量の1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。一部の実施形態では、重度処置経験患者は多剤耐性HIV感染を有する患者である。
【0319】
ある特定の実施形態では、本開示は、重度処置経験患者においてHIV感染症を処置するための方法であって、それを必要とする患者に治療有効量の本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を投与することを含む方法を提供する。
【0320】
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加の治療剤と組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、1種の追加の治療剤と組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、2種の追加の治療剤と組み合わせられる。他の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、3種の追加の治療剤と組み合わせられる。さらなる実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、4種の追加の治療剤と組み合わせられる。1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加の治療剤は、同じクラスの治療剤から選択される、異なる治療剤であってもよく、そして/またはこれらは異なるクラスの治療剤から選択することもできる。
【0321】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加の治療剤と組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、1種の追加の治療剤と組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、2種の追加の治療剤と組み合わせられる。他の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、3種の追加の治療剤と組み合わせられる。さらなる実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、4種の追加の治療剤と組み合わせられる。1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加の治療剤は、同じクラスの治療剤から選択される異なる治療剤であってもよく、そして/またはこれらは異なるクラスの治療剤から選択することもできる。
HIV併用療法の施行
【0322】
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、1種または複数種の追加の治療剤と共に投与される。本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を、1種または複数種の追加の治療剤と共投与するとは一般的に、治療有効量の本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)、および1種または複数種の追加の治療剤が両方とも患者の体内に存在するように、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)または(Ib)の化合物)および1種または複数種の追加の治療剤を同時または逐次投与することを指す。逐次的に投与される場合、組合せは2回またはそれよりも多くの投与で投与することができる。
【0323】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、1種または複数種の追加の治療剤と共に投与される。本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を、1種または複数種の追加の治療剤と共投与するとは一般的に、治療有効量の本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)、および1種または複数種の追加の治療剤が両方とも患者の体内に存在するように、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)、および1種または複数種の追加の治療剤を同時または逐次投与することを指す。逐次的に投与される場合、組合せ物は2回またはそれよりも多くの投与で投与することができる。
【0324】
共投与は、1種または複数種の追加の治療剤の単位投与量の投与前または投与後の、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の単位投与量の投与を含む。例えば、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、1種または複数種の追加の治療剤の投与から数秒、数分、または数時間以内に投与することができる。一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の単位用量が最初に投与され、数秒または数分以内に、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量の投与が続く。代わりに、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量が最初に投与され、数秒または数分以内に、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の単位用量の投与が続く。他の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の単位用量が最初に投与され、数時間(例えば、1〜12時間)後に、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量の投与が続く。さらに他の実施形態では、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量が最初に投与され、数時間(例えば、1〜12時間)後に、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の単位用量の投与が続く。
【0325】
一部の実施形態では、共投与は、1種または複数種の追加の治療剤の単位投与量の投与前または投与後の、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の単位投与量の投与を含む。例えば、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、1種または複数種の追加の治療剤の投与から数秒、数分、または数時間以内に投与することができる。一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の単位用量が最初に投与され、数秒または数分以内に、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量の投与が続く。代わりに、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量が最初に投与され、数秒または数分以内に、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の単位用量の投与が続く。他の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の単位用量が最初に投与され、数時間(例えば、1〜12時間)後に、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量の投与が続く。さらに他の実施形態では、1種または複数種の追加の治療剤の単位用量が最初に投与され、数時間(例えば、1〜12時間)後に、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の単位用量の投与が続く。
【0326】
念のため書き添えると、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を、1種または複数種の追加の治療剤と共投与するとは、本明細書に記載の治療剤の1種または複数種と共投与することを指すことができる。
【0327】
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、患者への同時投与のために、1種または複数種の追加の治療剤と単一剤形内で組み合わせる。ある特定の実施形態では、このような単一剤形は、処置される状態に適当な任意の経路により投与することができる。適切な経路として、経口、直腸、経鼻、局所的(口腔内頬側(buccal)および舌下を含む)、経皮、経膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内および硬膜外を含む)などが挙げられる。ある特定の実施形態では、開示された化合物は非経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、単一剤形は、静脈内、皮下、または筋肉内に投薬することができる。ある特定の実施形態では、単一剤形は、経口的に生物学的に利用可能であり、経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、単一剤形は経口投与のための固体剤形であってよい。
【0328】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、患者への同時投与のために、1種または複数種の追加の治療剤と単一剤形内で組み合わせる。ある特定の実施形態では、このような単一剤形は、処置される状態に適当な任意の経路により投与することができる。適切な経路として、経口、直腸、経鼻、局所的(口腔内頬側および舌下を含む)、経皮、経膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内および硬膜外を含む)などが挙げられる。ある特定の実施形態では、開示された化合物は非経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、単一剤形は、静脈内、皮下、または筋肉内に投薬することができる。ある特定の実施形態では、単一剤形は、経口的に生物学的に利用可能であり、経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、単一剤形は経口投与のための固体剤形であってよい。
【0329】
本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせて、処置される状態に適当な任意の経路により投与することができる。適切な経路として、経口、直腸、経鼻、局所的(口腔内頬側および舌下を含む)、経皮、経膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内および硬膜外を含む)などが挙げられる。ある特定の実施形態では、開示された化合物は非経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、開示された化合物は、静脈内、皮下、または筋肉内に投薬することができる。ある特定の実施形態では、開示された化合物は、経口的に生物学的に利用可能であり、経口的に投薬することができる。
【0330】
本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせて、処置される状態に適当な任意の経路により投与することができる。適切な経路として、経口、直腸、経鼻、局所的(口腔内頬側および舌下を含む)、経皮、経膣および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、髄腔内および硬膜外を含む)などが挙げられる。ある特定の実施形態では、開示された化合物は非経口的に投薬することができる。ある特定の実施形態では、開示された化合物は、静脈内、皮下、または筋肉内に投薬することができる。ある特定の実施形態では、開示された化合物は経口的に生物学的に利用可能であり、経口的に投薬することができる。
【0331】
ある特定の実施形態では、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物を必要に応じて含有してもよい錠剤として製剤化される。ある特定の実施形態では、錠剤は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物、例えば、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびこれらの組合せを含有することができる。
【0332】
ある特定の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物を必要に応じて含有してもよい溶液製剤として製剤化される。ある特定の実施形態では、溶液は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物、例えば、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびこれらの組合せを含有することができる。
【0333】
ある特定の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物を必要に応じて含有してもよい懸濁剤として製剤化される。ある特定の実施形態では、懸濁剤は、HIVを処置するのに有用な1種または複数種の他の化合物、例えば、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤、薬物動態学的賦活薬、およびこれらの組合せを含有することができる。
【0334】
ある特定の実施形態では、このような錠剤は、毎日1回の投薬に適している。
HIV併用療法
【0335】
一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、治療有効量の少なくとも1種の追加の治療剤と共に投与される。
【0336】
上記実施形態では、追加の治療剤は、HIVを処置するための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、HIVカプシドを標的とする化合物、免疫ベースの療法、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤、HIV抗体、二重特異性抗体および「抗体様」治療用タンパク質、HIV p17マトリックスタンパク質阻害剤、IL−13アンタゴニスト、ペプチジル−プロリルシス−トランスイソメラーゼAモジュレーター、タンパク質ジスルフィドイソメラーゼ阻害剤、補体C5a受容体アンタゴニスト、DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、HIV vif遺伝子モジュレーター、Vif二量体化アンタゴニスト、HIV−1ウイルス感染性因子阻害剤、TATタンパク質阻害剤、HIV−1 Nefモジュレーター、Hckチロシンキナーゼモジュレーター、混合系列キナーゼ−3(MLK−3)阻害剤、HIV−1スプライシング阻害剤、Revタンパク質阻害剤、インテグリンアンタゴニスト、核タンパク質阻害剤、スプライシング因子モジュレーター、COMMドメイン含有タンパク質1モジュレーター、HIVリボヌクレアーゼH阻害剤、レトロサイクリンモジュレーター、CDK−9阻害剤、樹状ICAM−3結合ノンインテグリン1阻害剤、HIV GAGタンパク質阻害剤、HIV POLタンパク質阻害剤、補体因子Hモジュレーター、ユビキチンリガーゼ阻害剤、デオキシシチジンキナーゼ阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、プロタンパク質転換酵素PC9刺激物質、ATP依存性RNAヘリカーゼDDX3X阻害剤、逆転写酵素プライミング複合体阻害剤、G6PDおよびNADH−オキシダーゼ阻害剤、薬物動態学的賦活薬、HIV遺伝子療法、HIVワクチン、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される抗HIV剤であり得る。
【0337】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、化学療法剤、免疫調節物質、抗体−薬物結合体、遺伝子修飾因子、遺伝子編集因子(gene editor)(例えば、CRISPR/Cas9、ジンクフィンガーヌクレアーゼ、ホーミングヌクレアーゼ、合成ヌクレアーゼ、TALENs)、および細胞療法(例えば、キメラ抗原レセプターT細胞、CAR−T(例えば、YESCARTA(登録商標)(アキシカブタゲンシロロイセル))、および操作されたT細胞レセプター、TCR−Tから選択される。
【0338】
一部の実施形態では、追加の治療剤は、HIVのための併用薬物、HIVを処置するための他の薬物、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤、HIVプロテアーゼ阻害剤、HIV逆転写酵素阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIV侵入(融合)阻害剤、HIV成熟化阻害剤、潜伏反転剤、カプシド阻害剤、免疫ベースの療法、PI3K阻害剤、HIV抗体、および二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質、ならびにこれらの組合せからなる群から選択される。
HIV併用薬物
【0339】
併用薬物の例として、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、およびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル);BIKTARVY(登録商標)(ビクテグラビル、エムトリシタビン、およびテノホビルアラフェナミド);ダルナビル、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、およびコビシスタット;エファビレンツ、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルおよびラミブジン;テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩およびエムトリシタビン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、およびリルピビリン;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル;COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ABC+3TC);KALETRA(登録商標)(ALUVIA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、およびラミブジン);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジン、およびラミブジン;ABC+AZT+3TC);アタザナビルおよびコビシスタット;アタザナビル硫酸塩およびコビシスタット;アタザナビル硫酸塩およびリトナビル;ダルナビルおよびコビシスタット;ドルテグラビルおよびリルピビリン;ドルテグラビルおよびリルピビリン塩酸塩;カボテグラビルおよびリルピビリン;カボテグラビルおよびリルピビリン塩酸塩;ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩、およびラミブジン;ラミブジン、ネビラピン、およびジドブジン;ラルテグラビルおよびラミブジン;ドラビリン、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ドラビリン、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシル;ドルテグラビル+ラミブジン;ラミブジン+アバカビル+ジドブジン;ラミブジン+アバカビル;ラミブジン+テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ラミブジン+ジドブジン+ネビラピン;ロピナビル+リトナビル;ロピナビル+リトナビル+アバカビル+ラミブジン;ロピナビル+リトナビル+ジドブジン+ラミブジン;テノホビル+ラミブジン;およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩+エムトリシタビン+リルピビリン塩酸塩;ロピナビル、リトナビル、ジドブジンおよびラミブジン;Vacc−4xおよびロミデプシン;ならびにAPH−0812が挙げられる。
他のHIV薬物
【0340】
HIVを処置するための他の薬物の例として、アセマンナン、アリスポリビル、BanLec、デフェリプロン、Gamimune、メテンケファリン、ナルトレキソン、Prolastin、REP 9、RPI−MN、VSSP、H1viral、SB−728−T、1,5−ジカフェオイルキナ酸、rHIV7−shl−TAR−CCR5RZ、AAV−eCD4−Ig遺伝子療法、MazF遺伝子療法、BlockAide、ABX−464、AG−1105、APH−0812、BIT−225、CYT−107、HGTV−43、HPH−116、HS−10234、IMO−3100、IND−02、MK−1376、MK−8507、MK−8591、NOV−205、PA−1050040(PA−040)、PGN−007、SCY−635、SB−9200、SCB−719、TR−452、TEV−90110、TEV−90112、TEV−90111、TEV−90113、RN−18、Immuglo、およびVIR−576が挙げられる。
HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤
【0341】
HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤(「NRTTI」)の例として、4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン三リン酸(MK−8591およびEFdAとしても公知)が挙げられる。
HIVプロテアーゼ阻害剤
【0342】
HIVプロテアーゼ阻害剤の例として、アンプレナビル、アタザナビル、ブレカナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、ホスアンプレナビルカルシウム、インジナビル、インジナビル硫酸塩、ロピナビル、ネルフィナビル、ネルフィナビルメシル酸塩、リトナビル、サキナビル、サキナビルメシル酸塩、チプラナビル、DG−17、TMB−657(PPL−100)、T−169、BL−008、およびTMC−310911が挙げられる。
HIV逆転写酵素阻害剤
【0343】
逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤の例として、ダピビリン、デラビルジン、デラビルジンメシル酸塩、ドラビリン、エファビレンツ、エトラビリン、レンチナン、ネビラピン、リルピビリン、AIC−292、KM−023、およびVM−1500が挙げられる。非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤のさらなる例は、米国特許公開第US2016/0250215号に開示されている。
【0344】
逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤の例として、アデホビル、アデホビルジピボキシル、azvudine、エムトリシタビン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、VIDEX(登録商標)およびVIDEX EC(登録商標)(ジダノシン、ddl)、アバカビル、アバカビル硫酸塩、アロブジン、アプリシタビン、センサブジン、ジダノシン、エルブシタビン、フェスティナビル、フォサルブジンチドキシル、CMX−157、ダピビリン、ドラビリン、エトラビリン、OCR−5753、テノホビルジソプロキシルオロテート、ホジブジンチドキシル、ラミブジン、ホスファジド、スタブジン、ザルシタビン、ジドブジン、GS−9131、GS−9148、およびKP−1461が挙げられる。
【0345】
一部の実施形態では、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤の例として、アデホビル、アデホビルジピボキシル、azvudine、エムトリシタビン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、VIDEX(登録商標)およびVIDEX EC(登録商標)(ジダノシン、ddl)、アバカビル、アバカビル硫酸塩、アロブジン、アプリシタビン、センサブジン、ジダノシン、エルブシタビン、フェスティナビル、フォサルブジンチドキシル、CMX−157、ダピビリン、ドラビリン、エトラビリン、OCR−5753、テノホビルジソプロキシルオロテート、ホジブジンチドキシル、ラミブジン、ホスファジド、スタブジン、ザルシタビン、ジドブジン、GS−9131、GS−9148、KP−1461、および4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA)が挙げられる。
HIVインテグラーゼ阻害剤
【0346】
HIVインテグラーゼ阻害剤の例として、エルビテグラビル、クルクミン、クルクミンの誘導体、チコリ酸、チコリ酸の誘導体、3,5−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸の誘導体、アウリントリカルボン酸、アウリントリカルボン酸の誘導体、カフェ酸フェネチルエステル、カフェ酸フェネチルエステルの誘導体、チルホスチン、チルホスチンの誘導体、ケルセチン、ケルセチンの誘導体、ラルテグラビル、ドルテグラビル、JTK−351、ビクテグラビル、AVX−15567、ジケトキノリン−4−1誘導体、インテグラーゼ−LEDGF阻害剤、ledgins、M−522、M−532、NSC−310217、NSC−371056、NSC−48240、NSC−642710、NSC−699171、NSC−699172、NSC−699173、NSC−699174、スチルベン二スルホン酸、T−169およびカボテグラビルが挙げられる。
【0347】
HIV非触媒部位、またはアロステリックな、インテグラーゼ阻害剤(NCINI)の例として、CX−05045、CX−05168、およびCX−14442が挙げられる。
HIV侵入阻害剤
【0348】
HIV侵入(融合)阻害剤の例として、セニクリビロック、CCR5阻害剤、gp41阻害剤、CD4結合阻害剤、gp120阻害剤、およびCXCR4阻害剤が挙げられる。
【0349】
CCR5阻害剤の例として、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロク、セニクリビロック、PRO−140、アダプタビル(RAP−101)、ニフェビロック(TD−0232)、抗GP120/CD4またはCCR5二重特異性抗体、B−07、MB−66、ポリペプチドC25P、TD−0680、およびvMIP(Haimipu)が挙げられる。
【0350】
gp41阻害剤の例として、アルブビルチド、エンフビルチド、BMS−986197、エンフビルチドバイオベター、エンフビルチドバイオシミラー、HIV−1融合阻害剤(P26−Bapc)、ITV−1、ITV−2、ITV−3、ITV−4、PIE−12トリマーおよびシフュービルタイドが挙げられる。
CD4結合阻害剤の例として、イバリズマブおよびCADA類似体が挙げられる。
gp120阻害剤の例として、Radha−108(receptol)3B3−PE38、BanLec、ベントナイトベースのナノメディシン、ホステムサビルトロメタミン、IQP−0831、およびBMS−663068が挙げられる。
【0351】
CXCR4阻害剤の例として、プレリキサフォル、ALT−1188、N15ペプチド、およびvMIP(Haimipu)が挙げられる。
HIV成熟化阻害剤
【0352】
HIV成熟化阻害剤の例として、BMS−955176およびGSK−2838232が挙げられる。
潜伏反転剤
【0353】
潜伏反転剤の例として、ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、プロテアソーム阻害剤、例えば、ベルケイド、プロテインキナーゼC(PKC)活性化因子、BET−ブロモドメイン4(BRD4)阻害剤、イオノマイシン、PMA、SAHA(スベラニロヒドロキサム酸(suberanilohydroxamic acid)、またはスベロイル、アニリド、およびヒドロキサム酸(suberoyl, anilide, and hydroxamic acid))、IL−15、JQ1、ジスルフラム(disulfram)、アムホテリシンB、およびユビキチン阻害剤、例えば、ラルガゾール類似体、およびGSK−343が挙げられる。
【0354】
HDAC阻害剤の例として、ロミデプシン、ボリノスタット、およびパノビノスタットが挙げられる。
【0355】
PKC活性化因子の例として、インドラクタム、プロストラチン、インゲノールB、およびDAG−ラクトンが挙げられる。
カプシド阻害剤
【0356】
カプシド阻害剤の例として、カプシド重合阻害剤またはカプシド破壊化合物、HIVヌクレオカプシドp7(NCp7)阻害剤、例えば、アゾジカーボンアミド、HIVp24カプシドタンパク質阻害剤、AVI−621、AVI−101、AVI−201、AVI−301、およびAVI−CAN1−15シリーズが挙げられる。
免疫ベースの療法
【0357】
免疫ベースの療法の例として、Toll様受容体モジュレーター、例えば、tlr1、tlr2、tlr3、tlr4、tlr5、tlr6、tlr7、tlr8、tlr9、tlr10、tlr11、tlr12、およびtlr13;プログラム細胞死タンパク質1(Pd−1)モジュレーター;プログラム死−リガンド1(Pd−L1)モジュレーター;IL−15アゴニスト;DermaVir;インターロイキン−7;プラケニル(ヒドロキシクロロキン);プロロイキン(アルデスロイキン、IL−2);インターフェロンアルファ;インターフェロンアルファ−2b;インターフェロンアルファ−n3;ペグ化インターフェロンアルファ;インターフェロンガンマ;ヒドロキシウレア;ミコフェノール酸モフェチル(MPA)およびそのエステル誘導体ミコフェノール酸モフェチル(MMF);リバビリン;リンタトリモド、ポリマーポリエチレンイミン(PEI);ゲポン;リンタトリモド;IL−12;WF−10;VGV−1;MOR−22;BMS−936559;CYT−107、インターロイキン−15/Fc融合タンパク質、ノルムフェロン、ペグインターフェロンアルファ−2a、ペグインターフェロンアルファ−2b、組換え型インターロイキン−15、RPI−MN、GS−9620、およびIR−103が挙げられる。
ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)阻害剤
【0358】
PI3K阻害剤の例として、イデラリシブ、アルペリシブ、ブパルリシブ、CAIオロテート、コパンリシブ、デュベリシブ、ゲダトリシブ、ネラチニブ、パヌリシブ、ペリホシン、ピクチリシブ、ピララリシブ、プキチニブメシル酸塩、リゴセルチブ、リゴセルチブナトリウム、ソノリシブ、タセリシブ、AMG−319、AZD−8186、BAY−1082439、CLR−1401、CLR−457、CUDC−907、DS−7423、EN−3342、GSK−2126458、GSK−2269577、GSK−2636771、INCB−040093、LY−3023414、MLN−1117、PQR−309、RG−7666、RP−6530、RV−1729、SAR−245409、SAR−260301、SF−1126、TGR−1202、UCB−5857、VS−5584、XL−765、およびZSTK−474が挙げられる。
HIV抗体、二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質
【0359】
HIV抗体、二重特異性抗体、および「抗体様」治療用タンパク質の例として、DART(登録商標)、DUOBODIES(登録商標)、BITES(登録商標)、XmAb(登録商標)、TandAb(登録商標)、Fab誘導体、bnAB(幅広く中和するHIV−1抗体)、BMS−936559、TMB−360、およびHIV gp120またはgp41を標的とするもの、HIVを標的とする抗体リクルート分子、抗CD63モノクローナル抗体、抗GBウイルスC抗体、抗GP120/CD4、CCR5二重特異性抗体、抗nef単一ドメイン抗体、抗Rev抗体、ラクダ類由来の抗CD18抗体、ラクダ類由来の抗ICAM−1抗体、DCVax−001、gp140標的抗体、gp41ベースのHIV治療用抗体、ヒト組換え型mAb(PGT−121)、イバリズマブ、Immuglo、MB−66が挙げられる。
【0360】
このような方式でHIVを標的とするものの例として、バビツキシマブ、UB−421、C2F5、C2G12、C4E10、C2F5+C2G12+C4E10、3−BNC−117、PGT145、PGT121、MDX010(イピリムマブ)、VRC01、A32、7B2、10E8、VRC−07−523、VRC−HIVMAB080−00−AB、MGD−014およびVRC07が挙げられる。
薬物動態学的賦活薬
【0361】
薬物動態学的賦活薬の例として、コビシスタットおよびリトナビルが挙げられる。
追加の治療剤
【0362】
追加の治療剤の例として、WO2004/096286(Gilead Sciences)、WO2006/015261(Gilead Sciences)、WO2006/110157(Gilead Sciences)、WO2012/003497(Gilead Sciences)、WO2012/003498(Gilead Sciences)、WO2012/145728(Gilead Sciences)、WO2013/006738(Gilead Sciences)、WO2013/159064(Gilead Sciences)、WO2014/100323(Gilead Sciences)、US2013/0165489(University of Pennsylvania)、US2014/0221378(Japan Tobacco)、US2014/0221380(Japan Tobacco)、WO2009/062285(Boehringer Ingelheim)、WO2010/130034(Boehringer Ingelheim)、WO2013/006792(Pharma Resources)、US20140221356(Gilead Sciences)、US20100143301(Gilead Sciences)およびWO2013/091096(Boehringer Ingelheim)に開示された化合物が挙げられる。
HIVワクチン
【0363】
HIVワクチンの例として、ペプチドワクチン、組換え型サブユニットタンパク質ワクチン、生ベクターワクチン、DNAワクチン、CD4由来のペプチドワクチン、ワクチン併用、rgp120(AIDSVAX)、ALVAC HIV(vCP1521)/AIDSVAX B/E(gp120)(RV144)、モノマー性gp120 HIV−1サブタイプCワクチン、Remune、ITV−1、Contre Vir、Ad5−ENVA−48、DCVax−001(CDX−2401)、Vacc−4x、Vacc−C5、VAC−3S、マルチクレードDNA組換え型アデノウイルス−5(rAd5)、Pennvax−G、Pennvax−GP、HIV−TriMix−mRNAワクチン、HIV−LAMP−vax、Ad35、Ad35−GRIN、NAcGM3/VSSP ISA−51、ポリ−ICLCアジュバントワクチン、TatImmune、GTU−multiHIV(FIT−06)、gp140[デルタ]V2.TV1+MF−59、rVSVIN HIV−1 gagワクチン、SeV−Gagワクチン、AT−20、DNK−4、ad35−Grin/ENV、TBC−M4、HIVAX、HIVAX−2、NYVAC−HIV−PT1、NYVAC−HIV−PT4、DNA−HIV−PT123、rAAV1−PG9DP、GOVX−B11、GOVX−B21、TVI−HIV−1、Ad−4(Ad4−env Clade C+Ad4−mGag)、EN41−UGR7C、EN41−FPA2、PreVaxTat、AE−H、MYM−V101、CombiHIVvac、ADVAX、MYM−V201、MVA−CMDR、DNA−Ad5 gag/pol/nef/nev(HVTN505)、MVATG−17401、ETV−01、CDX−1401、rcAD26.MOS1.HIV−Env、Ad26.Mod.HIVワクチン、AGS−004、AVX−101、AVX−201、PEP−6409、SAV−001、ThV−01、TL−01、TUTI−16、VGX−3300、IHV−001、およびウイルス様粒子ワクチン、例えば、偽ビリオンワクチン、CombiVICHvac、LFn−p24B/C融合ワクチン、GTUベースのDNAワクチン、HIVgag/pol/nef/env DNAワクチン、抗TAT HIVワクチン、コンジュゲートポリペプチドワクチン、樹状細胞ワクチン、gagベースのDNAワクチン、GI−2010、gp41 HIV−1ワクチン、HIVワクチン(PIKAアジュバント)、Ii−key/MHCクラスIIエピトープハイブリッドペプチドワクチン、ITV−2、ITV−3、ITV−4、LIPO−5、マルチクレードEnvワクチン、MVAワクチン、Pennvax−GP、pp71欠損HCMVベクターHIV gagワクチン、組換え型ペプチドワクチン(HIV感染)、NCI、rgp160 HIVワクチン、RNActive HIVワクチン、SCB−703、Tat Oyiワクチン、TBC−M4、治療用HIVワクチン、UBI HIV gp120、Vacc−4x+ロミデプシン、変異型gp120ポリペプチドワクチン、rAd5 gag−pol env A/B/Cワクチンが挙げられる。
HIV併用療法
【0364】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、およびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル);アデホビル;アデホビルジピボキシル;コビシスタット;エムトリシタビン;テノホビル;テノホビルジソプロキシル;テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルアラフェナミド;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩;TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、およびラミブジン);ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩、およびラミブジン;ラルテグラビル;ラルテグラビルおよびラミブジン;マラビロク;エンフビルチド;ALUVIA(登録商標)(KALETRA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ABC+3TC);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジン、およびラミブジン;ABC+AZT+3TC);リルピビリン;リルピビリン塩酸塩;アタザナビル硫酸塩およびコビシスタット;アタザナビルおよびコビシスタット;ダルナビルおよびコビシスタット;アタザナビル;アタザナビル硫酸塩;ドルテグラビル;エルビテグラビル;リトナビル;アタザナビル硫酸塩およびリトナビル;ダルナビル;ラミブジン;プロラスチン;ホスアンプレナビル;ホスアンプレナビルカルシウムエファビレンツ;エトラビリン;ネルフィナビル;ネルフィナビルメシル酸塩;インターフェロン;ジダノシン;スタブジン;インジナビル;インジナビル硫酸塩;テノホビルおよびラミブジン;ジドブジン;ネビラピン;サキナビル;サキナビルメシル酸塩;アルデスロイキン;ザルシタビン;チプラナビル;アンプレナビル;デラビルジン;デラビルジンメシル酸塩;Radha−108(receptol);ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;エファビレンツ、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ホスファジド;ラミブジン、ネビラピン、およびジドブジン;アバカビル;ならびにアバカビル硫酸塩から選択される1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加の治療剤と組み合わせられる。
【0365】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、ATRIPLA(登録商標)(エファビレンツ、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);COMPLERA(登録商標)(EVIPLERA(登録商標);リルピビリン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);STRIBILD(登録商標)(エルビテグラビル、コビシスタット、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、およびエムトリシタビン);TRUVADA(登録商標)(テノホビルジソプロキシルフマル酸塩およびエムトリシタビン;TDF+FTC);DESCOVY(登録商標)(テノホビルアラフェナミドおよびエムトリシタビン);ODEFSEY(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、およびリルピビリン);GENVOYA(登録商標)(テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、コビシスタット、およびエルビテグラビル);アデホビル;アデホビルジピボキシル;コビシスタット;エムトリシタビン;テノホビル;テノホビルジソプロキシル;テノホビルジソプロキシルフマル酸塩;テノホビルアラフェナミド;テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩;TRIUMEQ(登録商標)(ドルテグラビル、アバカビル、およびラミブジン);ドルテグラビル、アバカビル硫酸塩、およびラミブジン;ラルテグラビル;ラルテグラビルおよびラミブジン;マラビロク;エンフビルチド;ALUVIA(登録商標)(KALETRA(登録商標);ロピナビルおよびリトナビル);COMBIVIR(登録商標)(ジドブジンおよびラミブジン;AZT+3TC);EPZICOM(登録商標)(LIVEXA(登録商標);アバカビル硫酸塩およびラミブジン;ABC+3TC);TRIZIVIR(登録商標)(アバカビル硫酸塩、ジドブジン、およびラミブジン;ABC+AZT+3TC);リルピビリン;リルピビリン塩酸塩;アタザナビル硫酸塩およびコビシスタット;アタザナビルおよびコビシスタット;ダルナビルおよびコビシスタット;アタザナビル;アタザナビル硫酸塩;ドルテグラビル;エルビテグラビル;リトナビル;アタザナビル硫酸塩およびリトナビル;ダルナビル;ラミブジン;プロラスチン;ホスアンプレナビル;ホスアンプレナビルカルシウムエファビレンツ;エトラビリン;ネルフィナビル;ネルフィナビルメシル酸塩;インターフェロン;ジダノシン;スタブジン;インジナビル;インジナビル硫酸塩;テノホビルおよびラミブジン;ジドブジン;ネビラピン;サキナビル;サキナビルメシル酸塩;アルデスロイキン;ザルシタビン;チプラナビル;アンプレナビル;デラビルジン;デラビルジンメシル酸塩;Radha−108(receptol);ラミブジンおよびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;エファビレンツ、ラミブジン、およびテノホビルジソプロキシルフマル酸塩;ホスファジド;ラミブジン、ネビラピン、およびジドブジン;アバカビル;アバカビル硫酸塩;4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA);ならびにビクテグラビル、またはその薬学的に許容される塩から選択される1、2、3、4種またはそれよりも多くの追加の治療剤と組み合わせられる。
【0366】
上記に列挙された追加の治療剤は、上記に列挙された1つより多くのクラスに含まれていてもよいことは当業者により認識される。特定のクラスは、それらのクラスに列挙された化合物の機能性を限定することを意図していない。
【0367】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、少なくとも1種のHIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤と組み合わせられる。一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、少なくとも1種の逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤と組み合わせられる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、少なくとも1種の逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤および少なくとも1種の逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤と組み合わせられる。別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、およびHIVプロテアーゼ阻害化合物と組み合わせられる。追加の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、および薬物動態学的賦活薬と組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、少なくとも1種の逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、および薬物動態学的賦活薬と組み合わせられる。別の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、2種の逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤と組み合わせられる。
【0368】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、逆転写酵素の1または2種のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤と組み合わせられる。特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤および逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤と組み合わせられる。別の特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Iaもしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、およびHIVプロテアーゼ阻害化合物と組み合わせられる。追加の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシド阻害剤、および薬物動態学的賦活薬と組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、少なくとも1種の逆転写酵素のHIVヌクレオシド阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、および薬物動態学的賦活薬と組み合わせられる。別の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、2種の逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤と組み合わせられる。
【0369】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、ビクテグラビル(またはその薬学的に許容される塩)、または4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA)と組み合わせられる。
【0370】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、少なくとも1種のHIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤と組み合わせられる。一部の実施形態では、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤は4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン三リン酸である。
【0371】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、HIVインテグラーゼ阻害剤と組み合わせられる。一部の実施形態では、HIVインテグラーゼ阻害剤はビクテグラビルである。
【0372】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤と組み合わせられる。一部の実施形態では、ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される。
【0373】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、ビクテグラビル(またはその薬学的に許容される塩)、または4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン(EFdA)と組み合わせられる。
【0374】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)または(Ib)の化合物)、またはその薬学的に許容される塩は、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加の治療剤、ならびにエムトリシタビンおよびラミブジンからなる群から選択される第2の追加の治療剤と組み合わせられる。
【0375】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、アバカビル硫酸塩、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加の治療剤、ならびにエムトリシタビンおよびラミブジンからなる群から選択される第2の追加の治療剤と組み合わせられる。
【0376】
特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加の治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加の治療剤と組み合わせられる。特定の実施形態では、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加の治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加の治療剤と組み合わせられる。特定の実施形態では、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、およびテノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加の治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加の治療剤と組み合わせられる。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ならびに上記に開示された第1および第2の追加の治療剤は同時に投与される。必要に応じて、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ならびに上記に開示された第1および第2の追加の治療剤は、患者への同時投与のために、単一剤形内で組み合わせる。他の実施形態では、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ならびに上記に開示された第1および第2の追加の治療剤は逐次的に投与される。
【0377】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、テノホビル、テノホビルジソプロキシル、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加の治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加の治療剤と組み合わせられる。特定の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、テノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミド、およびテノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加の治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加の治療剤と組み合わせられる。特定の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩は、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシル、およびテノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩からなる群から選択される第1の追加の治療剤、ならびにエムトリシタビンである第2の追加の治療剤と組み合わせられる。一部の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ならびに上記に開示された第1および第2の追加の治療剤は同時に投与される。必要に応じて、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ならびに上記に開示された第1および第2の追加の治療剤は、患者への同時投与のために、単一剤形内で組み合わせる。他の実施形態では、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、ならびに上記に開示された第1および第2の追加の治療剤は逐次的に投与される。
【0378】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、ビクテグラビルまたはその薬学的に許容される塩と組み合わせられる。
【0379】
本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)または(Ib)の任意の化合物)は、式(Ia)または(Ib)の化合物の任意の投薬量で(例えば、約1mg〜約1000mgの化合物)、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせることができる。
【0380】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)の任意の投薬量で(例えば、約1mg〜約1000mgの化合物)、1種または複数種の追加の治療剤と組み合わせることができる。
【0381】
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、約5〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、約5〜10mg、約5〜15mg、約5〜20mg、約5〜25mg、約25〜30mg、約20〜30mg、約15〜30mg、または約10〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)または(Ib)の化合物)、またはその薬学的に許容される塩は、約10mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約25mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、投与量の各組合せがまるで具体的および個々に列挙されているかのように、化合物の任意の投薬量(例えば、約1mg〜約1000mgの化合物)で、本明細書に提供されている剤と組み合わせることができる。
【0382】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、約5〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、約5〜10mg、約5〜15mg、約5〜20mg、約5〜25mg、約25〜30mg、約20〜30mg、約15〜30mg、または約10〜30mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、約10mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物、またはその薬学的に許容される塩は、約25mgのテノホビルアラフェナミドフマル酸塩、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、またはテノホビルアラフェナミド、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、投与量の各組合せがまるで具体的および個々に列挙されているかのように、化合物の任意の投薬量(例えば、約1mg〜約1000mgの化合物)で、本明細書に提供されている剤と組み合わせることができる。
【0383】
ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、約200〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、約200〜250mg、約200〜300mg、約200〜350mg、約250〜350mg、約250〜400mg、約350〜400mg、約300〜400mg、または約250〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、約300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、投与量の各組合せがまるで具体的および個々に列挙されているかのように、化合物の任意の投薬量(例えば、約1mg〜約1000mgの化合物)で、本明細書に提供されている剤と組み合わせることができる。
【0384】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、約200〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、約200〜250mg、約200〜300mg、約200〜350mg、約250〜350mg、約250〜400mg、約350〜400mg、約300〜400mg、または約250〜400mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。ある特定の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、約300mgのテノホビルジソプロキシルフマル酸塩、テノホビルジソプロキシルヘミフマル酸塩、またはテノホビルジソプロキシル、および約200mgのエムトリシタビンと組み合わせられる。本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、投与量の各組合せがまるで具体的および個々に列挙されているかのように、化合物の任意の投薬量(例えば、約1mg〜約1000mgの化合物)で、本明細書に提供されている剤と組み合わせることができる。
【0385】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、約20〜80mgのビクテグラビルまたはその薬学的に許容される塩と組み合わせられる。一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、約50mgのビクテグラビルまたはその薬学的に許容される塩と組み合わせられる。本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)は、投与量の各組合せがまるで具体的および個々に列挙されているかのように、化合物の任意の投薬量(例えば、約1mg〜約1000mgの化合物)で、本明細書に提供されている剤と組み合わせることができる。
【0386】
本明細書で開示されている本方法の一部の実施形態では、本方法は、テノホビルアラフェナミド、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩、およびビクテグラビルからなる群から選択される他の1種の治療剤を投与することをさらに含み、他の1種の治療剤は、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩と同時投与または共投与される。一部の実施形態では、本明細書で開示されている方法は、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩およびビクテグラビルからなる群から選択される他の1種の治療剤を投与することをさらに含み、他の1種の治療剤は、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩と同時投与または共投与される。一部の実施形態では、本明細書で開示されている方法は、テノホビルアラフェナミドを式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩と同時投与または共投与することをさらに含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている方法は、テノホビルアラフェナミドヘミフマル酸塩を式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩と同時投与または共投与することをさらに含む。一部の実施形態では、本明細書で開示されている方法は、ビクテグラビルを式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩と同時投与または共投与することをさらに含む。
【0387】
一実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)を、1種または複数種の(例えば、1種、2種、3種、1もしくは2種、または1〜3種の)追加の治療剤と組み合わせて含むキットが提供される。
【0388】
一部の実施形態では、本明細書で開示されている化合物(例えば、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩)、またはその薬学的に許容される塩を、1種または複数種の(例えば、1種、2種、3種、1もしくは2種、または1〜3種の)追加の治療剤と組み合わせて含むキットが提供される。
キットおよび製造物品
【0389】
本開示は、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含むキットに関する。一実施形態では、キットは、本明細書に記載の1種または複数種の追加の治療剤を含有する。キットは、使用のための取扱説明書、例えば、HIV逆転写酵素の阻害における使用のための、例えば、HIV感染もしくはAIDSの処置における使用のため、または研究ツールとしての使用のための取扱説明書をさらに含有することができる。使用のための取扱説明書は一般的に、文書による指示であるが、指示を含有する電子的記憶媒体(例えば、磁気ディスクまたは光学的ディスク)もまた許容される。
【0390】
本開示はまた、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含有する1つまたは複数のコンテナを含有する医薬キットにも関する。このようなコンテナ(複数可)に必要に応じて付随するのは、医薬品の製造、使用または販売を規制している政府機関により規定された形態の通知であり得る。一部の実施形態では、この通知は、ヒトへの投与のための製造、使用、または販売に対する政府機関による承認を反映する。各構成成分(1つより多くの構成成分が存在する場合)は、別々のコンテナに包装することもできるし、または一部の構成成分は、交差反応性および貯蔵寿命が許容される場合、1つのコンテナ内に組み合わせることもできる。キットは、単位剤形、バルクパッケージ(例えば、複数回用量パッケージ)またはサブユニット用量であり得る。キットはまた、複数の単位用量の化合物および使用のための取扱説明書を含むこともでき、薬局(例えば、病院薬局および調剤薬局)における貯蔵および使用に十分な量で包装することもできる。
【0391】
本明細書に記載されている方法に使用するための、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の単位投与量を適切な包装内に含む製造物品もまた開示される。適切な包装は当技術分野で公知であり、例えば、バイアル、容器、アンプル、ボトル、ジャー、フレキシブル包装などを含む。製造物品はさらに滅菌および/または密閉することができる。
【実施例】
【0392】
(実施例1)
式(Ia)の化合物の合成
【化10】
【0393】
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド(Ia)は、以下に記載され、またその全体が参照により本明細書に組み込まれているWO2018/035359にも記載されている方法に従い合成した。上記に提供された式(Ia)の化合物に対する化合物構造は、CASに従って、1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2]ピラゾール−1−アセトアミド,N−[(1S)−1−[3−[4−クロロ−3−[(メチルスルホニル)アミノ]−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル]−6−[3−メチル−3−(メチルスルホニル)−1−ブチン−1−イル]−2−ピリジニル]−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−5,5−ジフルオロ−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−3−(トリフルオロメチル)−,(3bS,4aR)−(CAS登録番号2189684−44−2)と命名または特定することもできる。
A.化合物(8a)および(8b)の調製
【化11】
【0394】
リチウム2,2,2−トリフルオロ−1−(3−オキソビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イリデン)エタン−1−オレート(2)の合成:反応器にビシクロ[3.1.0]ヘキサン−3−オン(1)(95.6g、0.99mol)、2,2,2−トリフルオロ酢酸エチル(113.2mL、0.95mol)、およびTHF(50mL)を投入した。反応混合物を0℃に冷却した。内部温度を≦1℃で維持する速度で、滴下ロートを介して、LiHMDS(リチウムビス(トリメチルシリル)アミド)(1LのTHF中1.0M溶液、1mol)を加えた。添加が完了した後、滴下ロートを介してヘキサン(235mL)を安定した流れで加え、15分間撹拌した。生成した固体を濾過によって収集し、ヘキサン(3×400mL)で洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。
【0395】
エチル2−(3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(3)の合成:反応器にリチウム2,2,2−トリフルオロ−1−(3−オキソビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イリデン)エタン−1−オレート(2)(177.2g、0.89mol)およびEtOH(エタノール)(779mL)を投入した。温度を0℃にし、0℃で維持した。滴下ロートを介して、ジオキサン中HCl(4.0N、443mL)を加え、これに続いて固体ヒドラジノ酢酸エチルHCl塩(138.4g、0.90mol)を加えた。反応温度を35℃に調整した。1時間後、減圧蒸留により反応容積を約40%減少させた。激しく撹拌しながら、水(1.3L)を加え、温度を15℃に調整した。生成した固体を濾過によって収集し、水(3×500mL)、次いでヘキサン(3×400mL)で洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)275.1[M+H]
【0396】
エチル2−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(4)の合成:反応器にエチル2−(3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(3)(291.2g、1.06mol)、アセトニトリル(1.65L)および水(825mL)を投入し、これに、N−ヒドロキシフタルイミド(17.4g、0.103mol)およびNaClO(41.0g、0.45mol、添加する総量の約20%)を加えた。反応混合物を50℃に加熱し、残りのNaClO(163.0g、1.80mol)を5つの部分に分けて2時間にわたり加えた。出発材料の消費後、温度を20℃に調整し、滴下ロートを介して、水性亜硫酸水素ナトリウム(40%w/w、350mL)を加えた。酢酸エチル(1.75L)を加え、層を分離した。水層をEtOAc(酢酸エチル)(500mL)で逆抽出した。有機層を合わせ、飽和水性NaHCO(500mL)および1:1水/ブライン(500mL)で洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、IPAc(酢酸イソプロピル)(300mL)で共蒸発させた。粗製固体をIPAc/ヘプタンの混合物から結晶化した。生成した固体を濾過によって収集し、ヘプタンで洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)289.0[M+H]
【0397】
2−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(5)の合成:エチル2−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(4)(80.40g、278.95mmol)の2−MeTHF(2−メチルテトラヒドロフラン)(167mL)中溶液に、2Mの水性水酸化ナトリウム(167mL)を加えた。室温で25分間撹拌後、反応混合物を2−MeTHFで希釈し、濃HClの滴下添加によりゆっくりと酸性化した。有機層を単離し、水層を追加分の2−MeTHFで抽出した。合わせた有機層を飽和水性塩化ナトリウムで洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成した油を酢酸エチルに入れた。激しく撹拌しながら、固体形成が観察されるまでヘキサンを加えた。固体を濾過により単離し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)259.00[M−H]
【0398】
2−(3−(トリフルオロメチル)−4,4a−ジヒドロスピロ[シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−5,2’−[1,3]ジチオラン]−1(3bH)−イル)酢酸(6)の合成:2−(5−オキソ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(5)(3.0g、11.5mmol)のDCM(ジクロロメタン)(25mL)中溶液に、1,2−エタンジチオール(1.07mL、12.68mmol)を加え、これに続いて三フッ化ホウ素−酢酸複合体(4.0mL、28.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物に、水(60mL)および2−MeTHF(60mL)を加えた。有機層を単離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物を酢酸エチル(2mL)に溶解し、激しく撹拌しながら、溶液をヘキサン(12mL)で希釈することによって、固体を得た。固体を濾過により単離し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)337.12[M+H]
【0399】
2−(5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(7)の合成:1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(12.75g、44.6mmol)のDCM(35mL)中懸濁液に、ピリジンフッ化水素(5.0mL)を0℃で加えた。懸濁液を0℃で10分間撹拌した。懸濁液に、2−(3−(トリフルオロメチル)−4,4a−ジヒドロスピロ[シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−5,2’−[1,3]ジチオラン]−1(3bH)−イル)酢酸(6)(5.00g、14.9mmol)の溶液を滴下添加した。添加が完了した後、反応混合物を0℃でさらに15分間撹拌した。激しく撹拌しながら、反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(300mL)に注ぎ入れた。有機層を除去し、水層を濃HClでpH約1に酸性化した。3分割したMTBE(メチルtert−ブチルエーテル)で水相を抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成した固体をMTBE(16mL)中に入れ、濾過することによって、任意の生成した固体を除去した。次いで、溶液を2N NaOH(16mL)で抽出した。激しく撹拌しながら、水層を水(16mL)で希釈し、室温で15分間撹拌を継続した。生成した固体を濾過により除去した。激しく撹拌しながら、濃HClのゆっくりとした、滴下添加により、水層をpH約1に酸性化することによって、固体沈殿物を得た。固体を濾過により単離することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)281.12[M+H]
【0400】
2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(8a)および2−((3bR,4aS)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(8b)の合成:2−(5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸を、以下の条件下、キラルSFCにより、その構成成分エナンチオマーである表題化合物に分離した:装置:Thar350分取SFC;カラム:ChiralPak IC−10u、300×50mmI.D;移動相:35%イソプロパノール(0.1%NH・HO)およびCO;流速:200mL/分;カラム温度:38℃;UV検出:220nm;試料の調製:化合物をイソプロパノールに約45mg/mLになるまで溶解した;注入:1回の注入当たり6.5mL。分析用SFC[移動相:COについてAおよびイソプロパノール(0.05%DEA)についてB;勾配:B20%;A;流速:2.35mL/分;カラム:Chiralpak IC−3、150×4.6mm、3um;波長:254nm](8a):t=3.39分、(8b):t=2.17分。
【0401】
化合物(8a):H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 4.93 (s, 2H), 2.52 − 2.43 (m, 2H), 1.44 − 1.38 (m, 1H), 1.15 (m, 1H)。
B.化合物(12)の調製
【化12】
【0402】
7−ブロモ−4−クロロ−1H−インダゾール−3−アミン(10)の合成:EtOH(エタノール)(60mL)中3−ブロモ−6−クロロ−2−フルオロベンゾニトリル(9)(13.9g、59.3mmol)にヒドラジン一水和物(5.77mL)を加えた。反応混合物を80℃に3時間加熱した。周囲温度に冷却後、EtOH(20mL)を加えて撹拌した。固体を濾過により単離し、冷EtOHで洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)247.9[M+H]
【0403】
7−ブロモ−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン(11)の合成:反応器に7−ブロモ−4−クロロ−1H−インダゾール−3−アミン(10)(397.2g、1.6mol)およびCsCO(1052g、3.2mol)を投入し、次いでDMF(ジメチルホルムアミド)(4000mL)で希釈した。これに、滴下ロートを介して、2,2,2−トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(463.2g、1.9mol)をゆっくりと加えた。添加が完了したら、反応混合物を1時間撹拌し、この時点で、HO(16L)をゆっくりと加えた。添加が完了したら、混合物を15℃で12時間撹拌した。スラリーを濾過し、収集した固体をDMF(800mL)中に懸濁させた。これに、HO(4800mL)を加え、生成した固体を濾過によって収集し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)330.1[M+H]
【0404】
4−クロロ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン(12)の合成:反応容器に、7−ブロモ−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン(11)(15.00g、45.66mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(17.39g、68.49mmol)、プロピオン酸カリウム(15.36g、136.98mmol)、ジオキサン(90mL)およびDMF(ジメチルホルムアミド)(30mL)を投入した。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(0.64g、0.91mmol)を加え、アルゴンを2分間バブリングさせることによって、反応溶液を脱気した。反応混合物を105℃に4時間加熱した。周囲温度に冷却後、セライトのパッドを介して、反応混合物を濾過し、シリカゲルをEtOAcで洗浄した。濾液を5%LiCl溶液およびブラインで洗浄した。有機層を分離し、乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を60℃で、IPAc/ヘプタン(1/10)で処理し、次いで周囲温度に冷却し、15時間撹拌した。固体を濾過によって収集し、乾燥させることによって、表題化合物を生成した。MS(m/z)376.7[M+H]+1H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 7.69 (d, 1H), 7.06 (d, 1H), 5.55 (s, 2H), 5.45 (q, 2H), 1.32 (s, 12H)。
C.化合物(14)の調製
【化13】
【0405】
3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン(14)の合成:メタンスルフィン酸ナトリウム(18.47g、175.5mmol)および塩化銅(I)(1.45g、14.6mmol)のDMF(ジメチルホルムアミド)(50mL)中撹拌懸濁液に、3−クロロ−3−メチルブタ−1−イン(13)(15.00g、146.3mmol、16.4mL)を滴下添加した。生成した反応混合物を40℃に加熱し、16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈した。溶液を水およびブラインで洗浄した。有機層を収集し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、次いで濾過した。溶液を真空下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製することによって、表題化合物を得た。Mp:114.8〜115.5℃。H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 3.04 (s, 3H), 2.58 (s, 1H), 1.67 (s, 6H)。
D.化合物(19)の調製
【化14】
【0406】
(S)−N−((3,6−ジブロモピリジン−2−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(16)の合成:3,6−ジブロモピコリンアルデヒド(15)(76.0g、0.287mol)および(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(36.51g、0.301mol)をNMP(N−メチル−2−ピロリドン)(200mL)中で合わせた。反応混合物に、CsCO(41.94g、0.316mol)を固体として一度に加えた。反応混合物を2時間撹拌し、次いで5℃に冷却した。水(1.3L)を反応混合物に加えた。生成した懸濁液を1時間撹拌し、固体を濾過により単離し、次いで水(5×100mL)で洗浄し、乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)368.9[M+H]
【0407】
(S)−N−((S)−1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(17)の合成:反応容器に、(S)−N−((3,6−ジブロモピリジン−2−イル)メチレン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(16)(65.5g、177.95mmol)を投入し、これに続いてDMF(ジメチルホルムアミド)(260mL)を投入した。均質になるまで混合物を5分間撹拌し、溶液を8℃に冷却した。反応混合物に、(3,5−ジフルオロベンジル)臭化亜鉛(THF(テトラヒドロフラン)中0.5M、516.04mL)を90分間にわたり滴下添加した。混合物をさらに2.5時間撹拌した。反応混合物に、水(640mL)中5%AcOH(酢酸)を10分間にわたり加え、これに続いてCPME(シクロペンチルメチルエーテル)(320mL)を一度に加えた。混合物を5分間撹拌し、室温に温め、層を分離した。有機層を5%AcOH(320mL)で洗浄し、次いで0.5M NaOH(330mL)で処理し、ブラインで洗浄した。有機層を収集し、NaSOで乾燥させ、濾過した。粗製混合物に、MeOH(メタノール)(33mL)を加えた。撹拌混合物に、CPME(128mL)中3M HClを15分間にわたり滴下添加した。1時間撹拌後、沈殿物を濾過により除去した。濾液をヘキサン(300mL)で希釈し、生成物を水(450mL)で抽出した。水層を8M NaOHで塩基性化し、CPME(375mL)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過することによって、溶液中で表題化合物を得、これを次の反応でそのまま使用した。MS(m/z)497.0[M+H]
【0408】
(S)−1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エタン−1−アミン(18)の合成:(S)−N−((S)−1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(17)の生成した溶液をCPMEで700mLの容積に希釈し、これにアセトニトリル(350mL)を加えた。撹拌混合物に、濃HCl(37%、16.4mL)を室温で10分間にわたり滴下添加した。厚いスラリーを4時間激しく撹拌した。固体を濾過し、2:1のCPME:ACNで洗浄することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)393.3[M+H]
【0409】
tert−ブチル(S)−(1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(19)の合成:反応容器に、2−MeTHF(190mL)、水(190mL)および(S)−1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エタン−1−アミン(18)(46.9g、0.11mol)を投入し、これに続いてNaHCO(30.34g、0.36mol)を少しずつ加えた。反応混合物を5℃に冷却し、二炭酸ジ−tert−ブチル(27.47g、0.13mol)を加えた。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、周囲温度で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、MTBE(メチルtert−ブチルエーテル)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗製化合物をシリカによるカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)492.8[M+H]H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ 7.85 (d, 1H), 7.42 (d, 1H), 6.90 − 6.72 (m, 3H), 5.33 (dd, 1H), 3.10 (dd, 1H), 2.92 (dd, 1H), 1.36 (s, 9H)。
E.式(Ia)の化合物の調製
【化15】
【0410】
tert−ブチル(S)−(1−(3−ブロモ−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(20)の合成:反応器に、tert−ブチル(S)−(1−(3,6−ジブロモピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(19)(50.00g、101.8mmol)、3−メチル−3−メチルスルホニル−ブタ−1−イン(14)(17.86g、122.2mmol)、DMF(ジメチルホルムアミド)(90mL)およびEtN(トリメチルアミン)(42.5mL、305.4mmol)を投入した。反応混合物を50℃に加熱した。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(2.14g、3.1mmol)およびヨウ化銅(I)(0.58g、3.1mmol)を加えた。30分後、反応混合物をMeCN(アセトニトリル)(200mL)で希釈し、次いで7%水性NHCl(200mL)を滴下添加した。スラリーが形成され、周囲温度に調整した。3時間後、固体を濾過によって収集した。ケーキをMeCN/水(1:1、75mL)で2回洗浄し、MTBE(メチルtert−ブチルエーテル)(75mL)で洗浄した。固体を乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)556[M+H]H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.84 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.29 − 7.15 (m, 1H), 6.70 − 6.55 (m, 2H), 5.79 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 5.57 − 5.45 (m, 1H), 3.21 − 3.05 (m, 4H), 2.99 − 2.88 (m, 1H), 1.80 (s, 6H), 1.40* (s, 7H), 1.30* (s, 2H)。*は、4.6:1の比でのアトロプ異性体の存在を意味する。
【0411】
tert−ブチル(S)−(1−(3−(3−アミノ−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(21)の合成:tert−ブチル(S)−(1−(3−ブロモ−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(20)(1000.0mg、1.79mmol)、4−クロロ−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン(12)(808.5mg、2.15mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(65.6mg、0.09mmol)、および炭酸セシウム(876.7mg、2.69mmol)を丸底フラスコに入れ、アルゴン下に配置した。ジオキサン(10mL)および水(2mL)を加え、アルゴンを60秒間バブリングさせることによって、懸濁液を脱気した。脱気後、反応フラスコに還流コンデンサーを装着し、80℃に終夜加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水層を除去した。有機層を真空下で濃縮し、生成した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)726.1[M+H]H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.69 − 7.55 (m), 7.55 − 7.42 (m), 7.16 − 7.06 (m), 7.07 − 6.96 (m), 6.89 (d), 6.60 (tt), 6.44 (dd), 6.20 (d), 6.16 (d), 6.08 (s), 5.69 − 5.53 (m), 5.29 (s), 5.26 (d), 4.95 − 4.85 (m), 4.64 (q), 4.59 − 4.46 (m), 4.36 − 4.19 (m), 3.94 − 3.76 (m), 3.64 − 3.54 (m), 3.18 (s), 3.17 (s), 3.01 − 2.84 (m), 2.78 − 2.68 (m), 1.86 − 1.82 (m), 1.38 (s), 1.34 (s), 1.26 (s), 1.23 (s), 1.15 (s)。
【0412】
tert−ブチル(S)−(1−(3−(4−クロロ−3−(N−(メチルスルホニル)メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(22)の合成:tert−ブチル(S)−(1−(3−(3−アミノ−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(21)(37.89g、52.18mmol)を、周辺温度で撹拌しながら塩化メチレン(380mL)に溶解した。トリエチルアミン(21.82mL、156.54mmol)を加え、これに続いて塩化メタンスルホニル(8.08mL、104.36mmol)をゆっくりと加えた。反応が完了した時点で、水(200mL)を加え、0.5時間撹拌した。有機層を分離し、水層を塩化メチレンで1回抽出した。合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して、少容積にした。ヘキサンを加えた。液体懸濁液をデカントした。残りの固体を減圧下で乾燥させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z):882.69[M+H]H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ 7.87 (d), 7.83 (d), 7.76 (s), 7.74 (s), 7.69 (s), 7.67 (s), 7.65 (s), 7.52 − 7.47 (m), 7.46 (s), 7.37 (d), 7.33 (d), 7.11 − 7.03 (m), 4.79 − 4.55 (m), 4.51 (t), 4.36 (dt), 4.20 − 4.05 (m), 3.64 (s), 3.62 (s), 3.60 (s), 3.59 (s), 3.23 (s), 3.04 (d), 3.01 (d), 2.95 − 2.83 (m), 1.81 (s), 1.34 (s), 1.29 (s), 0.98 (s)。
【0413】
(S)−N−(7−(2−(1−アミノ−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル)−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−イル)−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミド(23)の合成:塩化メチレン(120mL)に溶解したtert−ブチル(S)−(1−(3−(4−クロロ−3−(N−(メチルスルホニル)メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(22)(39g、44mmol)に、トリフルオロ酢酸(80mL)を加えた。反応混合物を周囲温度で50分間撹拌した。反応混合物を塩化メチレンで希釈し、氷冷した飽和水性NaHCOにゆっくりと注ぎ入れた。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z):782.84[M+H]H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 7.61 (d), 7.54 − 7.44 (m), 7.40 (d), 7.33 (d), 7.20 (d), 6.66 − 6.57 (m), 6.44 (d), 6.33 (d), 6.17 (d), 4.64 (s), 3.68 (s), 3.64 (s), 3.61 (s), 3.55 (s), 3.19 (s), 3.05 (dd), 2.85 − 2.72 (m), 1.86 (s), 1.62 (s)。
【0414】
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(メチルスルホンアミド)−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド(Ia)の合成:(S)−N−(7−(2−(1−アミノ−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル)−4−クロロ−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−イル)−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミド(23)(1757mg、2.25mmol)、2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(8a)(666mg、2.36mmol)、およびHATU(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート)(854mg、2.25mmol)を丸底フラスコに入れ、DMF(ジメチルホルムアミド)(10.0mL)に溶解した。この溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.80mL、4.49mmol)を急速な滴下速度で加えた。添加が完了した後、反応混合物を室温で15分間撹拌することによって、中間体(23b)を得、これは単離しなかった(MS(m/z)1046.65[M+H])。この溶液に、2N水酸化ナトリウム水溶液(5.0mL)を加えた。混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を水と酢酸エチルの間で分配した。有機層を収集し、2分割した5%塩化リチウム溶液で(with two portions of 5% lithium chloride solution)洗浄し、これに続いてブラインで洗浄した。有機層を単離し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。生成した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、アモルファス固体として表題化合物(Ia)を得た。MS(m/z)968.24[M+H]H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ 7.87 − 7.57 (m), 7.33 − 7.09 (m), 6.80 − 6.70 (m), 6.54 (d), 6.47 (d), 6.37 − 6.19 (m), 5.02−4.94(m), 4.90 − 4.70 (m), 4.70 − 4.51 (m), 3.94 (dq), 3.32−3.28 (m), 3.23 (d), 3.07 (dd, J = 13.1, 7.6 Hz), 2.93 (dd), 2.68 − 2.35 (m), 1.81 (s), 1.41 (q), 1.12 − 1.00 (m). 19F NMR (377 MHz, メタノール−d) δ −63.65, −71.78 (t), −72.35 (t), −82.75 (dd), −105.70 (ddd), −111.73 − −113.10 (m)。
【0415】
化合物(23b)を単離し、特徴付けた。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ 9.20 (d), 8.99 (d), 7.96 (d), 7.83 (d), 7.80 (d), 7.76 (d), 7.45 (d), 7.41 (d), 7.31 (d), 7.02 (tt), 6.92 (m), 6.91 (d), 6.48 (m), 4.92 (m) 4.88 (d), 4.79 (d), 4.73 (d), 4.71 (m), 4.69 (m), 4.62 (m), 4.60 (m), 4.38 (dq), 4.12 (dq), 3.68 (s), 3.66 (s), 3.63 (s), 3.58 (s), 3.26 (s), 3.12 (dd), 3.05 (dd), 2.97 (dd), 2.78 (dd), 2.59 (m), 2.53 (m), 1.75 (s), 1.39 (m), 0.98 (m)。
(実施例2)
式(Ib)の化合物の合成
【化16】
【0416】
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−3−(ジフルオロメチル)−5,5−ジフルオロ−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド(Ib)は、以下に記載され、またその全体が参照により本明細書に組み込まれているWO2018/035359にも記載されている方法に従い合成した。上記に提供された式(Ib)の化合物に対する化合物構造はまた、CASに従って、1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−アセトアミド,N−[(1S)−1−[3−[4−クロロ−3−[(シクロプロピルスルホニル)アミノ]−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル]−6−[3−メチル−3−(メチルスルホニル)−1−ブチン−1−イル]−2−ピリジニル]−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル]−3−(ジフルオロメチル)−5,5−ジフルオロ−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−,(3bS,4aR)−(CAS登録番号2189684−45−3)と命名または特定することもできる。
A.化合物(32)の調製
【化17】
【0417】
リチウム2,2−ジフルオロ−1−(3−オキソビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イリデン)エタン−1−オレート(25)の合成:表題化合物(25)は、2,2−ジフルオロ酢酸エチルを利用して、化合物(2)の合成について記載されている方法に従い調製した。H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 6.17 (t, J = 53.6 Hz, 1H), 2.78−2.73 (m, 1H), 2.44−2.39 (m, 1H), 2.25−2.24 (m, 1H), 1.70−1.69 (m, 1H), 1.22−1.14 (m, 1H), 0.31−0.27 (m, 1H)。
【0418】
ナトリウム2−(3−(ジフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(26)の合成:Me−THF(1.32L)を4L反応器に加え、これに続いてリチウム2,2−ジフルオロ−1−(3−オキソビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−イリデン)エタン−1−オレート(25)(247g、1.32mol)を加えた。内部温度を20℃周辺で維持しながら、HCl(ジオキサン中4N)(0.685L、2.74mol)を混合物にゆっくりと加えた。ヒドラジノ酢酸エチル塩酸塩(212.05g、1.372mol)の添加後、生成した混合物を20℃で4時間撹拌した。反応混合物を50℃で終夜加熱した。10Nの水性NaOH(0.548L、5.48mol)を反応混合物にゆっくりと加え、内部温度を20℃で維持した。添加後、300mLのMeTHFを加え、生成した懸濁液を20℃で3時間撹拌した。懸濁液を流出させ、濾過した。濾過ケーキをヘキサン(1L)で洗浄し、真空オーブン内、56℃で乾燥させ、表題化合物を得、これを次のステップでそのまま使用した。MS(m/z)229.1[M−Na+H]
【0419】
エチル2−(3−(ジフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(27)の合成:前のステップからのエチル2−(3−(ジフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(26)を4L反応器に投入し、これに続いて、EtOH(3.5L)および濃HSO(152mL、2.74mol)を加えた。生成した混合物を還流下で2時間撹拌した。EtOHを真空下で150mLに減少させた。次いで、HO(500mL)をゆっくりと加えた。固体を収集し、HOおよびNaHCOで洗浄し、これに続いてヘキサン(500mL)で洗浄した。固体をオーブンで、45℃で乾燥させ、表題化合物を得た。MS(m/z)257.1[M+H]
【0420】
エチル2−(3−(ジフルオロメチル)−5−オキソ−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(28)の合成:表題化合物(28) は、エチル2−(3−(ジフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(27)を利用して、化合物(4)の合成について提示された方法に従い調製した。MS(m/z)271.1[M+H]
【0421】
エチル2−(3−(ジフルオロメチル)−4,4a−ジヒドロスピロ[シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−5,2’−[1,3]ジチオラン]−1(3bH)−イル)アセテート(29)の合成:DCM(2.0L)中のエチル2−(3−(ジフルオロメチル)−5−オキソ−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(28)(148.5g、0.55mol)に、エタン−1,2−ジチオール(88.0g、0.94mol)を一度に加え、これに続いてBF・2AcOH(175.8g、0.94mol)を加えた。反応物を室温で12時間撹拌した。システムを0℃に冷却し、飽和水性NaHCO(1000ml)でクエンチした。有機層を分離し、ブライン(500ml)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空中で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、表題化合物を得た。MS(m/z):347.1[M+H]
【0422】
エチル2−(3−(ジフルオロメチル)−5,5−ジフルオロ−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(30)の合成:DBDMH(99g、0.35mol)のDCM(120mL)中溶液をテフロン(登録商標)ボトルの中で−8℃に冷却した。HF/Py(120mL)を30分間にわたり滴下添加した。反応物を−78℃で30分間撹拌した。エチル2−(3−(ジフルオロメチル)−4,4a−ジヒドロスピロ[シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−5,2’−[1,3]ジチオラン]−1(3bH)−イル)アセテート(29)(40g、0.12mol)のDCM(80mL)中溶液を、−78℃で15分間にわたり滴下添加した。生成した混合物を30分間撹拌し、次いで−30℃にゆっくりと温め、1.5時間撹拌した。反応混合物を水性NaHCO(500mL)にゆっくり注ぎ入れ、酢酸エチル(3×500mL)で抽出した。合わせた有機層を10%水性Na(500mL)、ブライン(500mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空中で除去することによって、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィーによりさらに精製することによって、表題化合物を得た。MS(m/z):293.2[M+H]
【0423】
エチル2−((3bS,4aR)−3−(ジフルオロメチル)−5,5−ジフルオロ−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(31a)およびエチル2−((3bR,4aS)−3−(ジフルオロメチル)−5,5−ジフルオロ−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(31b)の分離:エチル2−(3−(ジフルオロメチル)−5,5−ジフルオロ−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテートを、以下の条件下、キラルHPLCにより、その構成成分エナンチオマーである表題化合物(31a)および(31b)に分離した:カラム:ChiralPak AD;移動相:Hex/3C EtOH=95/5;室温;UV検出:250nm。分析HPLC[移動相:Hex/3C EtOH=95/5;流速:0.75mL/分;カラム:Chiralpak AD−H、150×4.6mm、5um;波長:220nm](31a):t=5.30分、(31b):t=7.00分。
【0424】
化合物(31a):H NMR (400 MHz, クロロホルム−d) δ 6.63 (t, J = 54.8 Hz, 1H), 4.83 (s, 2H), 4.24 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 2.48−2.45 (m, 2H), 1.38−1.36 (m, 1H), 1.28 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.13−1.12 (m, 1H)。
【0425】
2−((3bS,4aR)−3−(ジフルオロメチル)−5,5−ジフルオロ−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(32)の合成:エチル2−((3bS,4aR)−3−(ジフルオロメチル)−5,5−ジフルオロ−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセテート(31a)(26g、89.0mmol)のTHF(180mL)、MeOH(90mL)、および水(90mL)中溶液に、LiOH(5.13g、213.5mmol)を加えた。混合物を4時間撹拌した。混合物を濃縮して、大部分のTHFおよびMeOHを除去し、1N HClによりpHを2〜3に調整することによって、水層を酸性化し、次いで酢酸エチル(2×600mL)で抽出した。有機相を分離し、合わせ、NaSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)265.0[M+H]
B.化合物(34)の調製
【化18】
【0426】
7−ブロモ−4−クロロ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン(33)の合成:2000mLの4口丸底フラスコに、7−ブロモ−4−クロロ−1H−インダゾール−3−アミン(10)(130g、527.40mmol、1.00当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(1300mL)、およびCsCO(260g、797.99mmol、1.50当量)を入れて20分間撹拌し、これに続いて1,1−ジフルオロ−2−ヨードエタン(122g、635.59mmol、1.20当量)を加えた。生成した混合物を65℃で終夜撹拌し、次いで室温に冷却し、3Lの水/氷の添加によりクエンチし、3×1.5Lの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を1×1.5LのHO、1×1.5Lのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、エタノールから再結晶化させることによって、表題化合物を得た。MS(m/z)312.1[M+H]
【0427】
4−クロロ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インダゾール−3−アミン(34)の合成:窒素の不活性雰囲気でパージし、これを維持した3000mLの4口丸底フラスコに、7−ブロモ−4−クロロ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−アミン(33)(80g、257.63mmol、1.00当量)、1,4−ジオキサン(800mL)、N,N−ジメチルホルムアミド(800mL)、KOAc(76g、774.40mmol、3.00当量)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(197g、775.78mmol、3.00当量)およびPd(PPhCl(8g、11.40mmol、0.04当量)を入れた。混合物を110℃で4時間撹拌し、次いで室温に冷却し、5Lの水/氷の添加によりクエンチし、2×2Lの酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を1×1LのHO、1×1Lのブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。シリカゲルカラムに残渣を適用し、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)で溶出することによって、表題化合物を得た。MS(m/z):358[M+H]H−NMR: (DMSO−d, 300MHz, ppm): δ7.63−7.66 (1H, d), 7.00−7.03 (1H, d), 6.06−6.43 (1H, t), 5.46 (2H, s), 4.90−5.01 (2H, t), 1.34 (12H, s)。
C.式(Ib)の化合物の調製
【化19】
【0428】
tert−ブチル(S)−(1−(3−(3−アミノ−4−クロロ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(35)の合成:tert−ブチル(S)−(1−(3−ブロモ−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(20)(300mg、0.53mmol)、4−クロロ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−インダゾール−3−アミン(34)(250mg、0.7mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(14mg、0.016mmol)、および炭酸カリウム(186mg、1.35mmol)をマイクロ波管に入れ、これをアルゴン下に置いた。ジメトキシエタン(2.5mL)および水(0.3mL)を加え、反応混合物を、マイクロ波反応器(Biotage(登録商標)Initiator+)内で7分間130℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcと0.1N HClの間で分配した。水層を除去し、有機層を真空下で濃縮した。生成した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することによって、表題化合物を得た。MS(m/z)708.20[M+H])。H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ 7.91 − 7.50 (m), 7.28 − 6.89 (m), 6.88 − 6.65 (m), 6.56 (dd), 6.46 − 6.17 (m), 6.08 − 5.60 (m), 4.76 − 4.47 (m), 4.04 − 3.73 (m), 3.73 − 3.41 (m), 3.22 (s), 3.17 − 2.69 (m), 1.80 (s), 1.29 (d), 0.98 (d)。
【0429】
tert−ブチル(S)−(1−(3−(4−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(36)の合成:tert−ブチル(S)−(1−(3−(3−アミノ−4−クロロ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(35)(700mg、0.99mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(24mg、0.2mmol)を、周辺温度で撹拌しながらピリジン(2mL)に溶解した。次いでシクロプロパン−1−スルホニルクロリド(222μL、2.2mmol)を加えた。反応が完了するまで反応混合物を70℃で撹拌した。水を加え、1時間撹拌し、生成した沈殿物を真空濾過により収集し、次いで塩化メチレンに溶解し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカクロマトグラフィーにより精製することによって、表題化合物を得た。MS(m/z):812.44[M+H]H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ 7.93 − 7.58 (m), 7.50 − 7.15 (m), 7.00 (dd), 6.82 − 6.51 (m), 6.47 − 6.29 (m), 6.18 − 5.65 (m), 4.77 − 4.43 (m), 4.31 − 4.08 (m), 3.99 − 3.63 (m), 3.22 (s), 3.18 − 2.71 (m), 1.80 (s), 1.28 (s), 1.20 − 0.76 (m)。
【0430】
(S)−N−(7−(2−(1−アミノ−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル)−4−クロロ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−イル)シクロプロパンスルホンアミド(37)の合成:tert−ブチル(S)−(1−(3−(4−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)カルバメート(36)(705mg、0.87mmol)の塩化メチレン中溶液(5mL)に、トリフルオロ酢酸(3mL)を加えた。反応混合物を1時間撹拌し、次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液にゆっくりと注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮することによって表題化合物を生成した。MS(m/z):712.34[M+H]+。H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ 7.93 − 7.58 (m), 7.50 − 7.15 (m), 7.00 (dd), 6.82 − 6.51 (m), 6.47 − 6.29 (m), 6.18 − 5.65 (m), 4.77 − 4.43 (m), 4.31 − 4.08 (m), 3.99 − 3.63 (m), 3.22 (d), 3.18 − 2.71 (m), 1.80 (d), 1.28 (s), 1.20 − 0.76 (m)。
【0431】
N−((S)−1−(3−(4−クロロ−3−(シクロプロパンスルホンアミド)−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インダゾール−7−イル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−2−イル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−2−((3bS,4aR)−5,5−ジフルオロ−3−(トリフルオロメチル)−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)アセトアミド(Ib)の合成:(S)−N−(7−(2−(1−アミノ−2−(3,5−ジフルオロフェニル)エチル)−6−(3−メチル−3−(メチルスルホニル)ブタ−1−イン−1−イル)ピリジン−3−イル)−4−クロロ−1−(2,2−ジフルオロエチル)−1H−インダゾール−3−イル)シクロプロパンスルホンアミド(37)(514mg、0.72mmol)、2−((3bS,4aR)−3−(ジフルオロメチル)−5,5−ジフルオロ−3b,4,4a,5−テトラヒドロ−1H−シクロプロパ[3,4]シクロペンタ[1,2−c]ピラゾール−1−イル)酢酸(32)(191mg、0.72mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(49mg、0.36mmol)、および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(180mg、0.94mmol)を丸底フラスコに投入し、DMF(10mL)に溶解した。次いで、n−メチルモルホリン(0.20mL、1.8mmol)を加えた。反応混合物を周辺温度で30分間撹拌した。水を加え、1時間撹拌した。生成した沈殿物を真空濾過で収集し、次いで塩化メチレンに溶解し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をRP−HPLCで精製することによって、表題化合物(Ib)をTFA塩として得た。MS(m/z)958.88[M+H]H NMR (400 MHz, メタノール−d) δ 7.90 − 7.56 (m), 7.30 − 7.07 (m), 6.91 − 6.54 (m), 6.54 − 6.39 (m), 6.37 − 6.21 (m), 6.16 − 5.70 (m), 4.85 − 4.57 (m), 4.34 − 4.12 (m), 3.87 − 3.41 (m), 3.23 (s), 3.17 − 3.02 (m), 3.00 − 2.77 (m), 2.57 − 2.37 (m), 1.81 (s), 1.50 − 0.84 (m)。
(実施例3)
製剤
【0432】
式(Ia)の化合物を含有する製剤を水溶液または経口製剤として調製し、ラット、イヌ、カニクイザル、および/またはアカゲザルに皮下投与した。
A.10%のエタノール/13%の水/77%のPEG200の溶液(400mg/mLの式(Ia))
【0433】
式(Ia)の化合物の、10%のエタノール、13%の水、および77%のPEG200中溶液(400mg/mL)を調製した。溶液を、12mg/kgの用量でイヌに、50mg/kgの用量でラットに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図3は、時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。両方の種において、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも84日間(12週間)最低標的濃度20nM(IQ5に相当)より上で維持された。結果は以下の表1に要約されている。
【表1】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日
値は3匹の動物からの平均値±SDである
B.15%の水/85%のPEG300の溶液(300mg/mLの式(Ia))
【0434】
式(Ia)の化合物の遊離酸の、15%の水および85%のPEG300中溶液(300mg/mL)を調製した。溶液を雄のWistar Hanラットに50mg/kgの用量レベルおよび0.167mL/kgの用量容積で皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図4は、時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。結果は以下の表2および3に要約されている。
【表2】
【0435】
【表3】
C.15%の水/85%のPEG300の溶液(400mg/mLの式(Ia))
【0436】
式(Ia)の化合物の、15%の水および85%のPEG300中溶液(400mg/mL)を調製した。溶液を12mg/kgの用量レベルおよび0.04mL/kgの用量容積で雄のビーグル犬に皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図5は、時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。結果は以下の表4および5に要約されている。
【表4】
【0437】
【表5】
D.22.6%の水/50%のPEG300/1.1%のNaOH/26.3%の式(Ia)の溶液
【0438】
22.6%の水/50%のPEG300/1.1%のNaOH/26.3%の式(Ia)を含有する、式(Ia)の化合物のナトリウム塩の水および300中溶液(300mg/mL)を調製した。溶液を雄のビーグル犬に12mg/kgの用量レベルおよび0.04mL/kgの用量容積で皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図6は、時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。結果は以下の表6および7に要約されている。雄のビーグル犬に対する結果は表6aにも示されている。
【表6】
【0439】
【表6A】
【0440】
【表7】
E.5%のエタノール/20%のプロピレングリコール/45%のPEG300/30%の0.01N HClの経口製剤
【0441】
式(Ia)の化合物を5%のエタノール、20%のプロピレングリコール、45%のPEG300、および30%の0.01N HCl中に含有する経口製剤を調製した。以下の表8に示されている用量に従い製剤を雄のラット、イヌ、カニクイザル、およびアカゲザルに経口的に投与した。血漿PKパラメーターも表8に要約されている。式(Ia)の化合物は、ラットおよびイヌにおいて中程度のF%(バイオアベイラビリティー)を、カニクイザルおよびアカゲザルにおいて低いF%を実証した。式(Ia)の化合物は、8.7〜18.7時間の間の平均Tmax範囲でゆっくりと吸収された。
【表8】
AUC0−24h=0〜24時間の血漿中濃度−時間曲線下面積;AUC0−72h=0〜72時間の血漿中濃度−時間曲線下面積;AUCinf=時間無限大に外挿された血漿中濃度−時間曲線下面積;Cmax=最大血漿中濃度;F=経口バイオアベイラビリティー;ND=未確定;Tmax=最大血漿中濃度に到達するまでの時間
AUC0−72hに基づき算出
AUC0−24hに基づき算出
値は3匹の動物からの平均値±標準偏差である
F.液体入りカプセル剤
【0442】
100%のグリセロールモノカプリロカプレートまたは20%のカプリロカプロイルポリオキシル−8グリセリドおよび80%のグリセロールモノカプリロカプレートのいずれかを含有する液体入りカプセル剤(LFC)として製剤化された式(Ia)の化合物の単回用量を7.5mgの固定用量で6匹の雄のビーグル犬に経口的に投与した(表9)。100mg/mLの式(Ia)の化合物において、グリセロールモノカプリロカプレート含有量の増加と共にAUCinfが増加した。100%のグリセロールモノカプリロカプレートを有する製剤に対して、50mg/mLでのAUCinfは100mg/mLでのAUCinfより高かった。
【表9】
動物は投薬の少なくとも12時間前に絶食させ、投薬の4時間後に餌を与えた
ペンタガストリン(6μg/kg)を投薬の約30分前に筋肉内投与して、胃腸管内が確実に酸性pHとなるようにした
%Fは、平均IV AUC0−72h=13,467nM・h(1mg/kgにおいて)で、AUC0−72hに基づき算出
値は6匹の動物からの平均値±標準偏差である
G.9.8w/w%の水、65.0w/w%のPEG300、および25.2w/w%の式(Ia)の化合物の溶液(300mg/mLの式(Ia)の化合物)
【0443】
9.8w/w%の水、65.0w/w%のPEG300、および25.2w/w%の式(Ia)の化合物を有する、式(Ia)の化合物の300mg/ml溶液を調製した。溶液を50mg/kgの用量でラットに、12mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図7Aは、ラットにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示し、図7Bは、イヌにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。ラットにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも168日間(24週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。イヌにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも84日間(12週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。結果は以下の表AおよびBに要約されている。
【表A】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
【表B】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
H.27.92w/w%の水、58.04w/w%のPEG300、13.47w/w%の式(Ia)の化合物、および1.1w/w%のNaOHの溶液(150mg/mLの式(Ia)の化合物)
【0444】
27.92w/w%の水、58.04w/w%のPEG300、13.47w/w%の式(Ia)の化合物、および1.1w/w%のNaOHを有する式(Ia)の化合物の150mg/ml溶液を調製した。溶液を50mg/kgの用量でラットに、12mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図8Aは、ラットにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示し、図8Bは、イヌにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。ラットにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも126日間(18週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。イヌにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも56日間(8週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。結果は以下の表CおよびDに要約されている。
【表C】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
【表D】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
I.23.2w/w%の水、50.0w/w%PEG300、25.7w/w%の式(Ia)の化合物、および1.1w/w%のNaOHの溶液(300mg/mLの式(Ia)の化合物)
【0445】
23.2w/w%の水、50.0w/w%のPEG300、25.7w/w%の式(Ia)の化合物、および1.1w/w%のNaOHを有する式(Ia)の化合物の300mg/ml溶液を調製した。溶液を50mg/kgの用量でラットに、12mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図9Aは、ラットにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示し、図9Bは、イヌにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。ラットにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも126日間(18週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。イヌにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも56日間(8週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。結果は以下の表EおよびFに要約されている。
【表E】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
【表F】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
J.30.07w/w%の水、64.40w/w%のPEG300、4.68w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および0.85w/w%のポロキサマー188の溶液(50mg/mLの式(Ia)の化合物)
【0446】
30.07w/w%の水、64.40w/w%のPEG300、4.68w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および0.85w/w%のポロキサマー188を有する式(Ia)の化合物の50mg/ml溶液を調製した。溶液を50mg/kgの用量でラットに、6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図10Aは、ラットにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示し、図10Bは、イヌにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。ラットにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも28日間(4週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。イヌにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも14日間(2週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。結果は以下の表GおよびHに要約されている。
【表G】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
【表H】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
K.29.21w/w%の水、62.55w/w%のPEG300、6.97w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および1.68w/w%のポロキサマー188の溶液(75mg/mLの式(Ia)の化合物)
【0447】
29.21w/w%の水、62.55w/w%のPEG300、6.97w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および1.68w/w%のポロキサマー188を有する式(Ia)の化合物の75mg/ml溶液を調製した。溶液を50mg/kgの用量でラットに、6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図11Aは、ラットにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示し、図11Bは、イヌにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。ラットにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも42日間(6週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。イヌにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも21日間(3週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。結果は以下の表IおよびJに要約されている。
【表I】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
【表J】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
L.28.36w/w%の水、60.73w/w%のPEG300、9.23w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および1.68w/w%ポロキサマー188の溶液(100mg/mLの式(Ia)の化合物)
【0448】
28.36w/w%の水、60.73w/w%のPEG300、9.23w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および1.68w/w%のポロキサマー188を有する式(Ia)の化合物の100mg/ml溶液を調製した。溶液を50mg/kgの用量でラットに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図12Aは、時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも28日間(4週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。結果は以下の表Kに要約されている。
【表K】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
M.28.36w/w%の水、60.73w/w%のPEG300、9.23w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および1.68w/w%のポロキサマー188の溶液(100mg/mLの式(Ia)の化合物)
【0449】
28.36w/w%の水、60.73w/w%のPEG300、9.23w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および1.68w/w%のポロキサマー188を有する式(Ia)の化合物の100mg/ml溶液を調製した。溶液を6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図12Bは、時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも14日間(2週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。結果は以下の表Lに要約されている。
【表L】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
N.27.51w/w%の水、58.92w/w%のPEG300、11.48w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および2.09w/w%のポロキサマー188の溶液(125mg/mLの式(Ia)の化合物)
【0450】
27.51w/w%の水、58.92w/w%のPEG300、11.48w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および2.09w/w%のポロキサマー188を有する式(Ia)の化合物の125mg/ml溶液を調製した。溶液を50mg/kgの用量でラットに、6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図13Aは、ラットにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示し、図13Bは、イヌにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。ラットにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも28日間(4週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。イヌにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも14日間(2週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。結果は以下の表MおよびNに要約されている。
【表M】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
【表N】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
O.26.6w/w%の水、56.97w/w%のPEG300、13.39w/w%の式(Ia)の化合物、0.57w/w%のNaOH、および2.49w/w%のポロキサマー188の溶液(150mg/mLの式(Ia)の化合物)
【0451】
26.6w/w%の水、56.97w/w%のPEG300、13.39w/w%の式(Ia)の化合物、0.57w/w%のNaOH、および2.49w/w%のポロキサマー188を有する式(Ia)の化合物の150mg/ml溶液を調製した。溶液を50mg/kgの用量でラットに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図14Aは、時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも98日間(14週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。結果は以下の表Oに要約されている。
【表O】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
P.26.6w/w%の水、56.97w/w%のPEG300、13.39w/w%の式(Ia)の化合物、0.57w/w%のNaOH、および2.49w/w%のポロキサマー188の溶液(150mg/mLの式(Ia)の化合物)
【0452】
26.6w/w%の水、56.97w/w%のPEG300、13.39w/w%の式(Ia)の化合物、0.57w/w%のNaOH、および2.49w/w%のポロキサマー188を有する式(Ia)の化合物の150mg/ml溶液を調製した。溶液を6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図14Bは時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも56日間(8週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。結果は以下の表Pに要約されている。
【表P】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
Q.21.97w/w%の水、47.05w/w%のPEG300、25.21w/w%の式(Ia)の化合物、1.08w/w%のNaOH、および4.69w/w%のポロキサマー188の溶液(300mg/mLの式(Ia)の化合物)
【0453】
21.97w/w%の水、47.05w/w%のPEG300、25.21w/w%の式(Ia)の化合物、1.08w/w%のNaOH、および4.69w/w%のポロキサマー188を有する式(Ia)の化合物の300mg/ml溶液を調製した。溶液を50mg/kgの用量でラットに、6mg/kgの用量でイヌに皮下投与し、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図15Aは、ラットにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示し、図15Bは、イヌにおける時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。ラットにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも98日間(14週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。イヌにおいて、式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも56日間(8週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。結果は以下の表QおよびRに要約されている。
【表Q】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
【表R】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は3匹の動物からの平均値±SDである
R.液体入りカプセル剤
【0454】
100%グリセロールモノカプリロカプレートを含有する液体入りカプセル剤(LFC)として製剤化された式(Ia)の化合物の単回用量を7.5mgの固定用量で6匹のビーグル犬に経口的に投与し(表S)、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図16は、時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも72時間(3日間)最低標的濃度20nMより上で維持された。
【表S】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;d=日;h=時間
値は6匹の動物からの平均値±SDである
S.スプレー乾燥分散物(SDD)錠剤
【0455】
式(Ia)の化合物のナトリウム塩のスプレー乾燥分散物から調製した錠剤は、以下の表Tに示されている組成で調製し(Opadry(登録商標)II White 85F18422で作製した外部フィルムコーティング付き、この外部フィルムコーティングはコーティングされていない錠剤に基づき3%の重量増加をもたらす)、固定用量300mgで6匹のビーグル犬に経口的に投与し(表U)、薬物動態学的(PK)プロファイルを決定した。図17は、時間の関数としての式(Ia)の化合物の血漿中濃度のプロットを示す。式(Ia)の化合物の血漿中濃度は、少なくとも14日間(2週間)最低標的濃度20nMより上で維持された。
【表T】
【0456】
【表U】
式(Ia):1nM=0.968ng/mL;h=時間
値は6匹の動物からの平均値±SDである
(実施例4)
薬理学
A.HIV臨床分離株に対する活性
【0457】
新たに分離した、PHA刺激ヒト末梢血単核細胞(PBMC)において、式(Ia)の化合物の抗レトロウイルス活性をHIV−1の22のHIV−1臨床分離株および2つのHIV−2分離株のパネルに対して試験した。HIV−1分離株は、サブタイプA、B、C、D、E、F、G、N、O、AE、およびAGからの代表株を含んだ。7日間の感染後、無細胞培養物の上清中の逆転写酵素活性を測定することによりウイルス産生を決定した。式(Ia)の化合物は、試験したすべてのHIV−1臨床分離株に対して、平均EC50値0.05±0.03nM(0.02〜0.16nMの範囲)で強力な抗ウイルス活性を示した(表4)。同じウイルスのパネルに対して並行して試験したところ、DTGおよびAZTは、平均EC50値0.70±0.26nMおよび19.0±13.5nMをそれぞれ示した。式(Ia)の化合物は、HIV−2株CBL−20およびCDC310319に対してEC50値がそれぞれより高い0.57nMおよび1.02nMであることから証明されるように、HIV−1と比べて、HIV−2に対して20分の1〜11分の1の活性を示した(表10)。これらのHIV−2分離株は両方ともドルテグラビル(DTG)およびアタザナビル(AZT)に感受性があった。
【表10-1】
【表10-2】
EC50値はヒトPBMCにおける三連測定の平均値を表した
B.他の抗レトロウイルスクラスに耐性であるウイルスに対する活性
【0458】
MT−2細胞において細胞変性抗ウイルス性アッセイを使用して、HIV PI(ATVおよびDRV)、NRTI(TFVおよびFTC)、NNRTI(RPVおよびEFV)またはINSTI(RAL、EVGおよびDTG)に耐性である公知のHIV−1変異体のパネルについて式(Ia)の化合物の抗ウイルス活性を試験した。式(Ia)の化合物は、PI(表11)、NRTI(表12)、NNRTI(表13)またはINSTI(表14)に耐性である試験したすべての変異体に対して完全に活性があった。これらの結果は、これらの4種の承認クラスの抗レトロウイルスに耐性であるHIV−1変異型による感染の処置に式(Ia)の化合物を使用することを支持している。
【表11】
ATV=アタザナビル(PI);DRV=ダルナビル(DRV);EFV=エファビレンツ(NNRTI);EVG=エルビテグラビル(INSTI)
データは三連で実施した3つの独立した実験の平均値(±s.d.)を表す
変異体/WTのEC50
【表12】
TFV=テノホビル(NRTI);FTC=エムトリシタビン(emtracitabine)(NRTI);EVG=エルビテグラビル(INSTI);ATV=アタザナビル(PI)
データは三連で実施した3つの独立した実験の平均値(±s.d.)を表す
変異体/WTのEC50
【表13】
RPV=リルピビリン(NNRTI);EFV=エファビレンツ(NNRTI);ATV=アタザナビル(PI)
データは三連で実施した3つの独立した実験の平均値(±s.d.)を表す
変異体/WTのEC50
【表14】
RAL=ラルテグラビル(INSTI);EVG=エルビテグラビル(INSTI);DTG=ドルテグラビル(INSTI);EFV=エファビレンツ(NNRTI);ATV=アタザナビル(PI)
データは三連で実施した3つの独立した実験の平均値(±s.d.)を表す
変異体/WTのEC50
C.他の抗レトロウイルスと組み合わせた活性
【0459】
HIV−1 IIIbで感染させたMT−2細胞において、式(Ia)の化合物の抗ウイルス活性を、選択した承認抗HIV薬物:テノホビルアラフェナミド(TAF)、エファビレンツ(EFV)、ドルテグラビル(DTG)、およびダルナビル(DRV)と組み合わせて評価した。式(Ia)の化合物の併用効果を、MacSynergy IIソフトウエアを使用してPrichardおよびShipman方法により分析した。組合せアッセイの結果は、三連で実施した3つの独立した実験から、95%信頼レベルで算出した平均組合せ容積(μM%)として表現した(表15)。組合せ効果は以下のように定義した:
・極めて相乗的:>100μM2%
・中程度の相乗効果:>50および<100μM2%
・相加的:<50および>−50μM2%
・中程度のアンタゴニズム:<−50および>−100μM2%
・極めてアンタゴニスティック:<−100μM2%
【0460】
式(Ia)の化合物のEFV、DTGまたはDRVとの組合せは、極めて相乗的な抗HIV活性を示した。式(Ia)の化合物は、TAFと組み合わせた場合、わずかに相乗的であった。式(Ia)の化合物をそれ自体と組み合わせたもの、TAFをEVGと組み合わせたもの、およびリバビリンをd4Tと組み合わせたものは、相加性、相乗効果およびアンタゴニズムの対照としてそれぞれ使用した。
【表15】
TAF=テノホビルアラフェナミド(NRTI);EFV=エファビレンツ(NNRTI);DTG=ドルテグラビル(INSTI);DRV=ダルナビル(PI);EVG=エルビテグラビル(INSTI);RBV=リバビリン;d4T=スタブジン
相乗効果/アンタゴニズム容積は、三連で実施した3つの独立した実験の平均値(±s.d.)を表す
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【手続補正書】
【提出日】2021年3月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化20】

またはその薬学的に許容される塩を含、重度処置経験患者においてヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症を処置するための組成物
【請求項2】
前記HIV感染症が、1種または複数種の抗レトロウイルス薬に対するHIV−1変異体耐性を特徴とするHIV−1感染症である、請求項1に記載の組成物
【請求項3】
前記HIV−1変異体がプロテアーゼ阻害剤(PI)、ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、またはインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)に耐性である、請求項1または2に記載の組成物
【請求項4】
前記プロテアーゼ阻害剤が、I50V、I84V/L90M、G48V/V82A/L90M、およびG48V/V82Sから選択され
前記ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤が、K65R、M184V、および6TAMから選択され;
前記非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤が、K103N、Y181C、Y188L、L100I/K103N、およびK103N/Y181Cから選択され;そして/または
前記インテグラーゼ鎖転移阻害剤が、Y143R、E138K/Q148K、G140S/Q148R、E92Q/N155H、N155H/Q148R、およびR263K/M50Iから選択される、請求項に記載の組成物
【請求項5】
前記患者が、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であるHIV−1に感染している、請求項1からのいずれか一項に記載の組成物
【請求項6】
前記患者が、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染しており、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、請求項1からのいずれか一項に記載の組成物
【請求項7】
前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびプロテアーゼ阻害剤(PI)から選択される、請求項に記載の組成物
【請求項8】
前記NRTIが、エムトリシタビン、ラミブジン(3TC)、ジドブジン(アジドチミジン(AZT))、ジダノシン(ddI)、ジデオキシイノシン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、スタブジン(d4T)、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC)、およびアバカビルから選択され
前記NNRTIが、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、ネビラピン、およびデラビルジンから選択され;
前記PIが、アンプレナビル、アタザナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、およびチプラナビルから選択され;そして/または
前記INSTIが、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、カボテグラビル、およびビクテグラビルから選択される、請求項6または7に記載の組成物
【請求項9】
前記患者が、少なくとも3カ月間、少なくとも6カ月間、少なくとも9カ月間、または少なくとも12カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった、請求項からのいずれか一項に記載の組成物
【請求項10】
前記患者が、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含む以前のHIV処置レジメンに失敗した、請求項からのいずれか一項に記載の組成物
【請求項11】
前記以前の処置レジメンが2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含み、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、請求項10に記載の組成物
【請求項12】
前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびプロテアーゼ阻害剤(PI)から選択される、請求項11に記載の組成物
【請求項13】
前記組成物が、経口、皮下、筋肉内、または静脈内に投与される、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物
【請求項14】
前記組成物が経口的に投与される、請求項13に記載の組成物
【請求項15】
前記組成物が錠剤として製剤化される、請求項14に記載の組成物
【請求項16】
前記組成物が皮下投与される、請求項13に記載の組成物
【請求項17】
前記組成物が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩約50mg/mL〜約500mg/mLの濃度で皮下投与される、請求項16に記載の組成物
【請求項18】
前記組成物が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩約300mg/mLの濃度で皮下投与される、請求項17に記載の組成物
【請求項19】
前記組成物が溶液製剤として製剤化される、請求項16から18のいずれか一項に記載の組成物
【請求項20】
前記式(Ia)の化合物がナトリウム塩である、請求項19に記載の組成物
【請求項21】
前記組成物が、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤、および薬物動態学的賦活薬から選択される1種または複数種の他の化合物と共に製剤化される、請求項13から20のいずれか一項に記載の組成物
【請求項22】
前記組成物が、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤と共に製剤化される、請求項21に記載の組成物
【請求項23】
前記HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤が4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン三リン酸(MK−8591)である、請求項22に記載の組成物
【請求項24】
前記組成物が毎日1回投与される、請求項1から23のいずれか一項に記載の組成物
【請求項25】
前記組成物が、1週間、2週間、4週間、8週間、12週間、16週間、20週間、24週間、または48週間に1回投与される、請求項1から23のいずれか一項に記載の組成物
【請求項26】
前記患者が、前記組成物の投与開始時に、HIV−1 RNA約200コピー/mLを超えるウイルス量を有する、請求項1から25のいずれか一項に記載の組成物
【請求項27】
前記患者が、前記組成物の投与開始時に、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンに失敗している、請求項1から25のいずれか一項に記載の組成物
【請求項28】
前記組成物の投与が、前記患者における前記ウイルス量の低減をもたらす、請求項26または27に記載の組成物
【請求項29】
前記ウイルス量が、前記組成物を約24週間投与した後、前記組成物の投与開始時のウイルス量と比較して約0.5log10〜約2.5log10低減する、請求項28に記載の組成物
【請求項30】
前記患者における前記ウイルス量が、前記組成物を約24週間投与した後、HIV−1 RNA約200コピー/mLまたはそれ未満である、請求項28に記載の組成物
【請求項31】
前記患者が少なくとも1種の追加の抗レトロウイルス薬で同時的に処置される、請求項1から30のいずれか一項に記載の組成物
【請求項32】
前記追加の抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、インテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)、gp41融合阻害剤、CCR5共受容体アンタゴニスト、およびこれらの組合せから選択される、請求項31に記載の組成物
【請求項33】
前記NRTIが、エムトリシタビン、ラミブジン(3TC)、ジドブジン(アジドチミジン(AZT))、ジダノシン(ddI)、ジデオキシイノシン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、スタブジン(d4T)、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC)、およびアバカビルから選択され
前記NNRTIが、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、ネビラピン、およびデラビルジンから選択され;
前記PIが、アンプレナビル、アタザナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル/リトナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、およびチプラナビルから選択され;
前記INSTIが、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、およびビクテグラビルから選択され;
前記gp41融合阻害剤が、アルブビルチド、エンフビルチド、BMS−986197、エンフビルチドバイオベター、エンフビルチドバイオシミラー、HIV−1融合阻害剤(P26−Bapc)、ITV−1、ITV−2、ITV−3、ITV−4、PIE−12トリマー、およびシフュービルタイドから選択され;そして/または
前記CCR5共受容体アンタゴニストが、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロク、セニクリビロック、PRO−140、アダプタビル(RAP−101)、ニフェビロック(TD−0232)、抗GP120/CD4またはCCR5二重特異性抗体、B−07、MB−66、ポリペプチドC25P、TD−0680、およびvMIP(Haimipu)から選択される、請求項32に記載の組成物
【請求項34】
多剤耐性HIV−1を有する重度処置経験患者においてヒト免疫不全ウイルス−1(HIV−1)感染症を処置するための組成物であって、前記組成物が、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化21】

またはその薬学的に許容される塩を含み、
前記患者が、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンで以前処置されたことがあり、前記処置レジメンに失敗しており、
前記組成物の投与が、前記患者におけるHIVウイルス量の減少をもたらす、組成物
【請求項35】
前記多剤耐性HIV−1が、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であり、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、請求項34に記載の組成物
【請求項36】
前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびプロテアーゼ阻害剤(PI)から選択される、請求項35に記載の組成物
【請求項37】
前記NRTIが、エムトリシタビン、ラミブジン(3TC)、ジドブジン(アジドチミジン(AZT))、ジダノシン(ddI)、ジデオキシイノシン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、スタブジン(d4T)、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC)、およびアバカビルから選択され
前記NNRTIが、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、ネビラピン、およびデラビルジンから選択され;
前記PIが、アンプレナビル、アタザナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル/リトナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、およびチプラナビルから選択され;そして/または
前記INSTIが、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、カボテグラビル、およびビクテグラビルから選択される、請求項36に記載の組成物
【請求項38】
前記患者が、少なくとも3カ月間、少なくとも6カ月間、少なくとも9カ月間、または少なくとも12カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった、請求項34から37のいずれか一項に記載の組成物
【請求項39】
前記以前の処置レジメンが、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含み、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、請求項34から38のいずれか一項に記載の組成物
【請求項40】
前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびプロテアーゼ阻害剤(PI)から選択される、請求項39に記載の組成物
【請求項41】
多剤耐性HIV−1を有する重度処置経験患者においてヒト免疫不全ウイルス−1(HIV−1)感染症を処置するための組成物であって、前記組成物が、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化22】

またはその薬学的に許容される塩を含み、
前記多剤耐性HIV−1が、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であり、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択され、
前記患者が、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンで以前処置されたことがあり、前記処置レジメンに失敗しており、
前記患者が、前記組成物の投与開始時に、HIV−1 RNA約200コピー/mLを超えるウイルス量を有し、
前記組成物の投与が、前記患者におけるHIVウイルス量の減少をもたらす、組成物
【請求項42】
多剤耐性HIVを有する重度処置経験患者においてHIV感染症に関連するウイルス量を減少させる組成物であって、式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化23】

またはその薬学的に許容される塩を含組成物
【請求項43】
式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化24】

またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物であって、溶液の形態であり、前記溶液がPEG300および水を含む、医薬組成物。
【請求項44】
前記溶液が、約10w/w%〜約40w/w%の水、約35w/w%〜約75w/w%のPEG300、および約5w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む、請求項43に記載の医薬組成物。
【請求項45】
溶液形態の医薬組成物であって、前記溶液が、約10w/w%〜約45w/w%の水、約30w/w%〜約85w/w%のPEG300、約0.5w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約0.1w/w%〜約10w/w%のポロキサマー188を含み、前記式(Ia)の化合物が構造:
【化25】

を有する、医薬組成物。
【請求項46】
溶液形態の医薬組成物であって、前記溶液が、約10w/w%〜約45w/w%の水、約30w/w%〜約85w/w%のPEG300、約0.5w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物、約0.01w/w%〜約3.0w/w%の水酸化ナトリウム、および約0.1w/w%〜約10w/w%のポロキサマー188を含み、前記式(Ia)の化合物が構造:
【化26】

を有する、医薬組成物。
【請求項47】
式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化27】

またはその薬学的に許容される塩、および1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む錠剤であって、スプレー乾燥分散技術から調製される、錠剤
【請求項48】
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量が約5mg〜約500mgである、請求項47に記載の錠剤。
【請求項49】
前記錠剤が、前記式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む、請求項47または48に記載の錠剤。
【請求項50】
前記錠剤が、約5w/w%〜約45w/w%の前記式(Ia)の化合物のナトリウム塩、約1w/w%〜約10w/w%のコポビドン、約0.01w/w%〜約10w/w%のポロキサマー407、約5w/w%〜約45w/w%の微結晶性セルロース、約15w/w%〜約70w/w%のマンニトール、約1w/w%〜約30w/w%のクロスカルメロースナトリウム、および約0.01w/w%〜約10w/w%のステアリン酸マグネシウムを含む、請求項47から49のいずれか一項に記載の錠剤。
【請求項51】
前記錠剤が、外部フィルムコートをさらに含む、請求項47から50のいずれか一項に記載の錠剤。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
本開示の追加の実施形態が本明細書で開示されている。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
重度処置経験患者においてヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症を処置する方法であって、前記患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化20】

またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
(項目2)
前記HIV感染症が、1種または複数種の抗レトロウイルス薬に対するHIV−1変異体耐性を特徴とするHIV−1感染症である、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記HIV感染症が、2種またはそれよりも多くの抗レトロウイルス薬に対するHIV−1変異体耐性を特徴とするHIV−1感染症である、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記HIV感染症が、3種またはそれよりも多くの抗レトロウイルス薬に対するHIV−1変異体耐性を特徴とするHIV−1感染症である、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記HIV−1変異体がプロテアーゼ阻害剤(PI)、ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、またはインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)に耐性である、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
プロテアーゼ阻害剤に耐性である前記HIV−1変異体が、I50V、I84V/L90M、G48V/V82A/L90M、およびG48V/V82Sから選択される、項目5に記載の方法。
(項目7)
ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤に耐性である前記HIV−1変異体が、K65R、M184V、および6TAMから選択される、項目5に記載の方法。
(項目8)
非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤に耐性である前記HIV−1変異体が、K103N、Y181C、Y188L、L100I/K103N、およびK103N/Y181Cから選択される、項目5に記載の方法。
(項目9)
インテグラーゼ鎖転移阻害剤に耐性である前記HIV−1変異体が、Y143R、E138K/Q148K、G140S/Q148R、E92Q/N155H、N155H/Q148R、およびR263K/M50Iから選択される、項目5に記載の方法。
(項目10)
前記患者が、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であるHIV−1に感染している、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
前記患者が、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染しており、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、項目1から10のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
前記患者が、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性である多剤耐性HIV−1に感染しており、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、項目1から10のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシドまたはヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびプロテアーゼ阻害剤(PI)から選択される、項目11または項目12に記載の方法。
(項目14)
前記NRTIが、エムトリシタビン、ラミブジン(3TC)、ジドブジン(アジドチミジン(AZT))、ジダノシン(ddI)、ジデオキシイノシン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、スタブジン(d4T)、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC)、およびアバカビルから選択される、項目11から13のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
前記NNRTIが、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、ネビラピン、およびデラビルジンから選択される、項目11から13のいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
前記PIが、アンプレナビル、アタザナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、およびチプラナビルから選択される、項目11から13のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
前記INSTIが、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、カボテグラビル、およびビクテグラビルから選択される、項目11から13のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
前記患者が、少なくとも3カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった、項目10から17のいずれか一項に記載の方法。
(項目19)
前記患者が、少なくとも6カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった、項目10から17のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
前記患者が、少なくとも9カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった、項目10から17のいずれか一項に記載の方法。
(項目21)
前記患者が、少なくとも12カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった、項目10から17のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
前記患者が、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含む以前のHIV処置レジメンに失敗した、項目10から21のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
前記以前の処置レジメンが2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含み、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、項目22に記載の方法。
(項目24)
前記以前の処置レジメンが、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含み、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、項目22に記載の方法。
(項目25)
前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびプロテアーゼ阻害剤(PI)から選択される、項目23または項目24に記載の方法。
(項目26)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、経口、皮下、筋肉内、または静脈内に投与される、項目1から25のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が経口的に投与される、項目26に記載の方法。
(項目28)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、約20mg/mL〜約100mg/mLの濃度で経口的に投与される、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、約30mg/mLの濃度で経口的に投与される、項目28に記載の方法。
(項目30)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、約50mg/mLの濃度で経口的に投与される、項目28に記載の方法。
(項目31)
前記式(Ia)または式(Ib)の化合物が硬質ゼラチンカプセル剤として製剤化される、項目27から30のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
前記式(Ia)または式(Ib)の化合物が軟質ゼラチンカプセル剤として製剤化される、項目27から30のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
前記式(Ia)または式(Ib)の化合物が錠剤として製剤化される、項目27のいずれか一項に記載の方法。
(項目34)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が皮下投与される、項目26に記載の方法。
(項目35)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、約50mg/mL〜約500mg/mLの濃度で皮下投与される、項目34に記載の方法。
(項目36)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が約100mg/mLの濃度で皮下投与される、項目35に記載の方法。
(項目37)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が約150mg/mLの濃度で皮下投与される、項目35に記載の方法。
(項目38)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が約300mg/mLの濃度で皮下投与される、項目35に記載の方法。
(項目39)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が溶液製剤として製剤化される、項目34から38のいずれか一項に記載の方法。
(項目40)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が水性懸濁剤として製剤化される、項目34から38のいずれか一項に記載の方法。
(項目41)
前記式(Ia)の化合物がナトリウム塩である、項目39または項目40に記載の方法。
(項目42)
前記式(Ib)の化合物がトリフルオロ酢酸塩である、項目39または項目40に記載の方法。
(項目43)
前記式(Ia)または式(Ib)の化合物が、HIVプロテアーゼ阻害剤、逆転写酵素のHIV非ヌクレオシドまたは非ヌクレオチド阻害剤、逆転写酵素のHIVヌクレオシドまたはヌクレオチド阻害剤、HIVインテグラーゼ阻害剤、HIV非触媒部位(またはアロステリックな)インテグラーゼ阻害剤、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤、および薬物動態学的賦活薬から選択される1種または複数種の他の化合物と共に製剤化される、項目26から42のいずれか一項に記載の方法。
(項目44)
前記式(Ia)または式(Ib)の化合物が、HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤と共に製剤化される、項目43に記載の方法。
(項目45)
前記HIVヌクレオシド逆転写酵素転座阻害剤が4’−エチニル−2−フルオロ−2’−デオキシアデノシン三リン酸(MK−8591)である、項目44に記載の方法。
(項目46)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が毎日1回投与される、項目1から45のいずれか一項に記載の方法。
(項目47)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、1週間、2週間、4週間、8週間、12週間、16週間、20週間、24週間、または48週間に1回投与される、項目1から45のいずれか一項に記載の方法。
(項目48)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が4週間に1回投与される、項目47に記載の方法。
(項目49)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、8週間に1回投与される、項目47に記載の方法。
(項目50)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が12週間に1回投与される、項目47に記載の方法。
(項目51)
前記患者が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、HIV−1 RNA約200コピー/mLを超えるウイルス量を有する、項目1から50のいずれか一項に記載の方法。
(項目52)
前記患者が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、HIV−1 RNA約500コピー/mLを超えるウイルス量を有する、項目1から50のいずれか一項に記載の方法。
(項目53)
前記患者が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、HIV−1 RNA約750コピー/mLを超えるウイルス量を有する、項目1から50のいずれか一項に記載の方法。
(項目54)
前記患者が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、HIV−1 RNA約1000コピー/mLを超えるウイルス量を有する、項目1から50のいずれか一項に記載の方法。
(項目55)
前記患者が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、HIV−1 RNA約2000コピー/mLを超えるウイルス量を有する、項目1から50のいずれか一項に記載の方法。
(項目56)
前記患者が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時に、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンに失敗している、項目1から50のいずれか一項に記載の方法。
(項目57)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与が、前記患者における前記ウイルス量の低減をもたらす、項目51から56のいずれか一項に記載の方法。
(項目58)
前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約0.5log10〜約2.5log10低減する、項目57に記載の方法。
(項目59)
前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約0.5log10低減する、項目57に記載の方法。
(項目60)
前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約1log10低減する、項目57に記載の方法。
(項目61)
前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約1.5log10低減する、項目57に記載の方法。
(項目62)
前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約2log10低減する、項目57に記載の方法。
(項目63)
前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与開始時のウイルス量と比較して約2.5log10低減する、項目57に記載の方法。
(項目64)
前記患者における前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、HIV−1 RNA約200コピー/mLまたはそれ未満である、項目57に記載の方法。
(項目65)
前記患者における前記ウイルス量が、前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩を約24週間投与した後、HIV−1 RNA約50コピー/mLまたはそれ未満である、項目57に記載の方法。
(項目66)
前記患者が少なくとも1種の追加の抗レトロウイルス薬で同時的に処置される、項目1から65のいずれか一項に記載の方法。
(項目67)
前記追加の抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、インテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)、gp41融合阻害剤、CCR5共受容体アンタゴニスト、およびこれらの組合せから選択される、項目66に記載の方法。
(項目68)
前記NRTIが、エムトリシタビン、ラミブジン(3TC)、ジドブジン(アジドチミジン(AZT))、ジダノシン(ddI)、ジデオキシイノシン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、スタブジン(d4T)、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC)、およびアバカビルから選択される、項目67に記載の方法。
(項目69)
前記NNRTIが、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、ネビラピン、およびデラビルジンから選択される、項目67に記載の方法。
(項目70)
前記PIが、アンプレナビル、アタザナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル/リトナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、およびチプラナビルから選択される、項目67に記載の方法。
(項目71)
前記INSTIが、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、およびビクテグラビルから選択される、項目67に記載の方法。
(項目72)
前記gp41融合阻害剤が、アルブビルチド、エンフビルチド、BMS−986197、エンフビルチドバイオベター、エンフビルチドバイオシミラー、HIV−1融合阻害剤(P26−Bapc)、ITV−1、ITV−2、ITV−3、ITV−4、PIE−12トリマー、およびシフュービルタイドから選択される、項目67に記載の方法。
(項目73)
前記CCR5共受容体アンタゴニストが、アプラビロック、ビクリビロック、マラビロク、セニクリビロック、PRO−140、アダプタビル(RAP−101)、ニフェビロック(TD−0232)、抗GP120/CD4またはCCR5二重特異性抗体、B−07、MB−66、ポリペプチドC25P、TD−0680、およびvMIP(Haimipu)から選択される、項目67に記載の方法。
(項目74)
多剤耐性HIV−1を有する重度処置経験患者においてヒト免疫不全ウイルス−1(HIV−1)感染症を処置する方法であって、前記患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化21】

またはその薬学的に許容される塩を投与することを含み、
前記患者が、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンで以前処置されたことがあり、前記処置レジメンに失敗しており、
前記化合物の投与が、前記患者におけるHIVウイルス量の減少をもたらす、方法。
(項目75)
前記多剤耐性HIV−1が、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であり、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、項目74に記載の方法。
(項目76)
前記多剤耐性HIV−1が、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であり、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、項目74に記載の方法。
(項目77)
前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびプロテアーゼ阻害剤(PI)から選択される、項目75または項目76に記載の方法。
(項目78)
前記NRTIが、エムトリシタビン、ラミブジン(3TC)、ジドブジン(アジドチミジン(AZT))、ジダノシン(ddI)、ジデオキシイノシン、テノホビル、テノホビルアラフェナミド、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、スタブジン(d4T)、ザルシタビン(ジデオキシシチジン、ddC)、およびアバカビルから選択される、項目77に記載の方法。
(項目79)
前記NNRTIが、エファビレンツ、エトラビリン、リルピビリン、ネビラピン、およびデラビルジンから選択される、項目77に記載の方法。
(項目80)
前記PIが、アンプレナビル、アタザナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル、インジナビル、ロピナビル/リトナビル、ネルフィナビル、リトナビル、サキナビル、およびチプラナビルから選択される、項目77に記載の方法。
(項目81)
前記INSTIが、ラルテグラビル、エルビテグラビル、ドルテグラビル、カボテグラビル、およびビクテグラビルから選択される、項目77に記載の方法。
(項目82)
前記患者が、少なくとも3カ月間、少なくとも6カ月間、少なくとも9カ月間、または少なくとも12カ月間、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬で以前処置されたことがあった、項目74から81のいずれか一項に記載の方法。
(項目83)
前記以前の処置レジメンが、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含み、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、項目74から82のいずれか一項に記載の方法。
(項目84)
前記以前の処置レジメンが、3種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含み、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択される、項目74から82のいずれか一項に記載の方法。
(項目85)
前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、およびプロテアーゼ阻害剤(PI)から選択される、項目83または項目84に記載の方法。
(項目86)
多剤耐性HIV−1を有する重度処置経験患者においてヒト免疫不全ウイルス−1(HIV−1)感染症を処置する方法であって、前記患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化22】

またはその薬学的に許容される塩を投与することを含み、
前記多剤耐性HIV−1が、2種の異なるクラスの抗レトロウイルス薬のそれぞれからの少なくとも1種の抗レトロウイルス薬に耐性であり、前記異なるクラスの抗レトロウイルス薬が、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害剤(PI)、およびインテグラーゼ鎖転移阻害剤(INSTI)から選択され、
前記患者が、少なくとも1種の抗レトロウイルス薬の投与を含むHIV処置レジメンで以前処置されたことがあり、前記処置レジメンに失敗しており、
前記患者が、前記式(Ia)または式(Ib)の化合物の投与開始時に、HIV−1 RNA約200コピー/mLを超えるウイルス量を有し、
前記化合物の投与が、前記患者におけるHIVウイルス量の減少をもたらす、方法。
(項目87)
多剤耐性HIVを有する重度処置経験患者においてHIV感染症に関連するウイルス量を減少させる方法であって、前記患者に、治療有効量の式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化23】

またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
(項目88)
式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化24】

またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物であって、溶液の形態であり、前記溶液がPEG300および水を含む、医薬組成物。
(項目89)
前記溶液が、約5w/w%〜約15w/w%の水、約50w/w%〜約85w/w%のPEG300、および約15w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物を含む、項目88に記載の医薬組成物。
(項目90)
前記溶液が、約10w/w%〜約40w/w%の水、約35w/w%〜約75w/w%のPEG300、および約5w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む、項目88に記載の医薬組成物。
(項目91)
前記溶液が水酸化ナトリウムをさらに含む、項目88に記載の医薬組成物。
(項目92)
前記溶液が、約10w/w%〜約40w/w%の水、約35w/w%〜約75w/w%のPEG300、約5w/w%〜約35w/w%の式(Ia)の化合物、および約0.05w/w%〜約2w/w%の水酸化ナトリウムを含む、項目91に記載の医薬組成物。
(項目93)
溶液形態の医薬組成物であって、前記溶液が、約10w/w%〜約45w/w%の水、約30w/w%〜約85w/w%のPEG300、約0.5w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物のナトリウム塩、および約0.1w/w%〜約10w/w%のポロキサマー188を含み、前記式(Ia)の化合物が構造:
【化25】

を有する、医薬組成物。
(項目94)
溶液形態の医薬組成物であって、前記溶液が、約10w/w%〜約45w/w%の水、約30w/w%〜約85w/w%のPEG300、約0.5w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物、約0.01w/w%〜約3.0w/w%の水酸化ナトリウム、および約0.1w/w%〜約10w/w%のポロキサマー188を含み、前記式(Ia)の化合物が構造:
【化26】

を有する、医薬組成物。
(項目95)
式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、およびグリセロールモノカプリロカプレートを含む、経口製剤。
(項目96)
前記経口製剤が、硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤で調製される、項目95に記載の経口製剤。
(項目97)
前記硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤が、約30w/w%〜約85w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約1w/w%〜約40w/w%の式(Ia)の化合物を含む、項目96に記載の硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤。
(項目98)
前記硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤が、約30w/w%〜約99w/w%のグリセロールモノカプリロカプレートおよび約1w/w%〜約40w/w%の前記式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む、項目96に記載の硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤。
(項目99)
前記式(Ia)の化合物の濃度が約10mg/ml〜約500mg/mlである、項目96から98のいずれか一項に記載の硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤。
(項目100)
外部カプセルシェルをさらに含む、項目96から99に記載の硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤。
(項目101)
前記外部シェルが、ゼラチン、グリセリン、二酸化チタン、および酸化鉄を含む、項目100に記載の硬質ゼラチンまたは軟質ゼラチンカプセル剤。
(項目102)
式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物:
【化27】

またはその薬学的に許容される塩、および1種または複数種の薬学的に許容される賦形剤を含む錠剤であって、スプレー乾燥分散技術から調製される、錠剤
(項目103)
前記式(Ia)もしくは式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容される塩の量が約5mg〜約500mgである、項目102に記載の錠剤。
(項目104)
前記錠剤が、前記式(Ia)の化合物のナトリウム塩を含む、項目102から103のいずれか一項に記載の錠剤。
(項目105)
前記錠剤が、約5w/w%〜約45w/w%の前記式(Ia)の化合物のナトリウム塩、約1w/w%〜約10w/w%のコポビドン、約0.01w/w%〜約10w/w%のポロキサマー407、約5w/w%〜約45w/w%の微結晶性セルロース、約15w/w%〜約70w/w%のマンニトール、約1w/w%〜約30w/w%のクロスカルメロースナトリウム、および約0.01w/w%〜約10w/w%のステアリン酸マグネシウムを含む、項目102から104のいずれか一項に記載の錠剤。
(項目106)
前記錠剤が、外部フィルムコートをさらに含む、項目102から105のいずれか一項に記載の錠剤。
(項目107)
前記外部フィルムコートが、コーティングされていない錠剤に基づき約1%〜約8%の重量増加をもたらす、項目106に記載の錠剤。
【国際調査報告】