(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-531124(P2021-531124A)
(43)【公表日】2021年11月18日
(54)【発明の名称】カスタマイズ可能なミニサッカーピッチシステムの設計および設置のための装置および方法
(51)【国際特許分類】
A63C 19/00 20060101AFI20211022BHJP
E04H 12/00 20060101ALI20211022BHJP
E04H 3/14 20060101ALI20211022BHJP
A63B 63/00 20060101ALI20211022BHJP
F21S 8/08 20060101ALI20211022BHJP
F21W 131/105 20060101ALN20211022BHJP
【FI】
A63C19/00 A
E04H12/00 C
E04H3/14 C
A63B63/00 C
F21S8/08 410
F21W131:105
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】35
(21)【出願番号】特願2021-504217(P2021-504217)
(86)(22)【出願日】2019年7月23日
(85)【翻訳文提出日】2021年1月29日
(86)【国際出願番号】US2019042957
(87)【国際公開番号】WO2020023466
(87)【国際公開日】20200130
(31)【優先権主張番号】62/703,468
(32)【優先日】2018年7月26日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】515353992
【氏名又は名称】ミュスコ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】特許業務法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クルーカム,ジョー ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ロジャーズ,ジェフリー エー.
(72)【発明者】
【氏名】ボイル,ティモシー ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ヘルツ,ネイサン イー.
(57)【要約】
スポーツプログラムに重点を置く青少年育成プログラムが多数存在する。これらのプログラムのいくつかは、近隣スペースを活性化するプラットフォームで行われて、青少年がスポーツを楽しむためのスペースを作成することで、コミュニティの関わりを向上させる。しばしば、これらの近隣スペースは制約を有するまたは周囲のコミュニティは(照明および座席のような)満たされていないまたは未充足のニーズを有する。青少年経験を豊かにし、プログラム目的をより実現するために、(存在する場合)既存の設備と結合するプレハブの、モジュール式で、可搬式のコンポーネントから多種多様なカスタム解決策が作成できる、これらのニーズを対処するシステムアプローチが想定される。このモジュール式アプローチは、異なるスペース、異なるスポーツ、および異なるレベルの試合の共通インフラストラクチャを提供する。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィールドを基礎としたスポーツ会場と、それぞれ周囲部を有する1以上の競技フィールドとを作成するためのカスタマイズ可能な可搬式システムであって、
a.組み立てられると、前記1以上の競技フィールドの前記周囲部に接近し、
i.既定の風荷重に耐えるまたは剛性を提供するように設計されている1以上のコンポーネントと、
ii.前記1以上の競技フィールドへのアクセスを可能にする1以上のゲートと、
を有する複数の構造的コンポーネントと、
b.前記複数の構造的コンポーネントと動作可能に接続し、それぞれが上昇したポールを有する1以上のポールコンポーネントと、
c.前記1以上の上昇したポールに取り付けられる1以上の電動装置と、
d.前記1以上の電動装置のための電力手段を収容し、前記複数の構造的コンポーネントと動作可能に接続されている1以上のコンポーネントと、
e.前記複数の構造的コンポーネントと動作可能に接続されている1以上の座席コンポーネントと、
f.前記構造的コンポーネント、ポールコンポーネント、電力手段を収容するコンポーネント、または座席コンポーネントのうちの少なくとも1つを水平にする1以上の調整可能なレベリング脚と、
g.コンポーネントを動作可能に接続するための複数の締結具と、
を備えるカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項2】
前記複数の構造的コンポーネントと動作可能に接続されている1以上のストレージコンポーネントをさらに備える、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項3】
前記複数の構造的コンポーネントと動作可能に接続されている1以上のゴールフレームをさらに備える、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項4】
人工ピッチをさらに備える、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項5】
前記複数の構造的コンポーネントは、前記1以上の競技フィールド上にボールまたは対象物を維持するように設計されている1以上のコンポーネントをさらに有する、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項6】
前記複数の構造的コンポーネントと動作可能に接続されている前記1以上のポールコンポーネントは、前記上昇したポールを垂直にする手段をさらに有する、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項7】
前記1以上の上昇したポールに取り付けられる前記1以上の電動装置は、1以上の照明固定具を有する、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項8】
(i)前記照明固定具は事前に照準が合わせられ、(ii)前記構造的コンポーネントは予め製造され、および(iii)前記複数の締結具は着脱自在である、請求項7に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項9】
前記1以上の調整可能なレベリング脚は、
a.既定の風荷重に耐えるまたは剛性を提供するように設計されている前記1以上のコンポーネントと直接的に接し、前記1以上のコンポーネントの高さを調整するように構成される調整可能部と、
b.前記レベリング脚を表面に固定するように構成される部分と、
を有する、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項10】
カスタマイズ可能な可搬式スポーツ設備を提供する方法であって、
a.異なるサイズの複数の構造的コンポーネントを予め製造することと、
b.スポーツ設備のための会場を評価することと、
c.前記会場に対するレベルおよび周囲部を設計することと、
d.前記会場用の設備を設計することと、
e.前記位置で組み立てられた場合、前記周囲部に接近するように前記複数の予め製造された構造的コンポーネントのサブセットを選択することと、
f.前記会場へ前記選択されたサブセットを輸送することと、
g.前記周囲部で共通インフラストラクチャを作成するために前記会場で前記選択されたサブセットを組み立てることと、
h.前記共通インフラストラクチャに前記設備を設置および動作可能に接続することと、
i.任意選択で、前記設備に電力供給して試運転することと、を備える方法。
【請求項11】
前記設備は、
a.ポールと、
b.ストレージユニットと、
c.照明固定具と、
d.センサと、
e.スピーカと、
f.カメラと、
g.バナーと、
h.スコアボードと、
i.映像ボードと、
の1以上を有する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記現場に対するレベルおよび周囲部を設計する工程は、(i)側部の数と、(ii)コーナーの数と、(iii)端部の数と、(iv)競技面の水平度を補償するためのレベリング脚の数量と間隔と、を決定することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記競技面上にピッチを設置することと、前記ピッチの水平度にかかわらず前記共通インフラストラクチャが水平になるように前記レベリング脚を設置することと、をさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記複数の構造的コンポーネントはそれぞれ、標準的な平台トラックで合法的に輸送できるサイズを有し、
前記複数の予め製造された構造的コンポーネントの前記選択されるサブセットを前記会場まで輸送する工程は、平台トラックで合法的に輸送できる総重量の平台トラックで前記選択されるサブセットを輸送することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記周囲部で共通インフラストラクチャを作成するために前記会場で前記選択されたサブセットを組み立てる工程は、構造的コンポーネントを前記周囲部に沿って端部から端部、端部からコーナー、またはコーナーからコーナーに設置することと、複数の締結具でコンポーネントを動作可能に接続することと、を備える、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
複数の組のプレハブコンポーネントから形成される対向する側部および対向する端部を有する周囲部をそれぞれ有する1以上の競技フィールドを有するカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステムであって、
a.長さ、幅、および高さをそれぞれ有する少なくとも2つの側部コンポーネントおよび対向する端部を有し、前記1以上の競技フィールドの1つの少なくとも1つの側部に沿って端部から端部に前記側部コンポーネントを位置決めすることによって前記周囲部の1以上の側部を作成するように構成されているプレハブコンポーネントの第1組と、
b.長さ、幅、および高さをそれぞれ有する少なくとも2つの端部コンポーネントおよび対向する端部を有し、前記1以上の競技フィールドの1つの少なくとも1つの端部に沿って端部から端部に前記端部コンポーネントを位置決めすることによって前記周囲部の1以上の端部を作成するように構成されているプレハブコンポーネントの第2組と、
c.長さ、幅、高さ、および内部空間をそれぞれ有する少なくとも4つのコーナーコンポーネントを有し、前記周囲部の前記側部および端部の接点に前記コーナーコンポーネントを位置決めすることによって1以上のコーナーを作成するように構成され、前記内部空間が、
i.ストレージスペースと、
ii.ポールを受け付け、および垂直にすることと、
iii.設備を受け付け、および操作することと、
の1以上を構成可能であるプレハブコンポーネントの第3組と、
d.前記1以上の競技フィールドへおよび前記1以上の競技フィールドからのアクセスを可能にする1以上のドアまたはゲートと、
e.1以上のサッカーゴールと、
f.前記ドア、ゲート、サッカーゴール、第1組、第2組、および第3組の少なくともいくつかの部分を一緒に固定して、前記システムを作成する複数の締結具と、
を備える、カスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【請求項17】
前記1以上の競技フィールドに対する前記システムの少なくともいくつかの部分の前記高さを支持、固定、または調整するように構成される1以上のレベリング脚をさらに備える、請求項16に記載のカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【請求項18】
長さ、幅、および高さをそれぞれ有する少なくとも2つの側部コンポーネントおよび対向する端部を有し、前記1以上の競技フィールドを通して端部から端部に前記側部コンポーネントを位置決めすることによって前記周囲部を分割するように構成され、ダブルピッチ競技フィールドを作成するプレハブコンポーネントの第4組をさらに備える、請求項16に記載のカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【請求項19】
それぞれ座席を有する1以上の座席コンポーネントと、表面上で支持するための1以上の脚と、前記システムへの接続のための拡張部とを有するプレハブコンポーネントの第4組をさらに備える、請求項16に記載のカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【請求項20】
コーナーコンポーネントの前記内部空間を取り囲む1以上のプレートをさらに備え、包囲されたストレージスペースを作成する、請求項16に記載のカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【請求項21】
(i)コーナーコンポーネントの前記内部空間に取り付けられる受容部と、(ii)下端部および対向する端部を有するポールと、(iii)前記受容部で受け付けられた場合、前記ポールの前記下端部を垂直にするように構成される複数のセットスクリュと、をさらに備える、請求項16に記載のカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【請求項22】
前記設備は、前記下端部よりも前記対向する端部に近い前記ポールに動作可能に接続され、
a.照明固定具と、
b.センサと、
c.スピーカと、
d.カメラと、
e.バナーと、
f.スコアボードと、
g.映像ボードと、
の1以上を有する、請求項21に記載のカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【請求項23】
前記1以上のサッカーゴールは、
a.ゴール領域を画定するフレームと、
b.前記ゴール領域の少なくとも一部の後ろの粗いまたは細かいネット材と、
を有する、請求項16に記載のカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条により、2018年7月26日に出願された仮出願第62/703,468号に基づく優先権を主張し、その全内容は参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般的に、近隣スペースに合わせてカスタマイズされるプレハブのモジュール式で、可搬式のミニサッカーピッチシステムに関する。さらに具体的には、本発明は、米国サッカー財団の提供するSOCCER FOR SUCCESS(登録商標)プログラム等の青少年育成プログラムを補い、豊かなものにし、従来のピッチの設営が実際的ではないエリアにおいてより広くサッカーにアクセスしやすくするための(競技面およびゴールに加えて)インフラストラクチャ、座席、照明、ストレージ、および他の機能を提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
SOCCER FOR SUCCESS(登録商標)プログラムや同様の他のプログラム(国内および国外)は、多くの場合、青少年に安全な環境と運動活動とを提供する基盤において築かれる。このようなプログラムは多くの場合、切望されるスポーツプログラムとコミュニティの関わりとを提供するために転用可能な古いバスケットボールコート、駐車場、またはその他の近隣スペースを有するコミュニティに焦点を合わせている。スペースは、(都市空間が特別に開発されている場合であっても)ほとんどの場合、常に限られているため、サッカーのスポーツの場合、フルピッチの代わりに、ミニピッチが設置される。利用できるスペース次第で、ミニピッチは、40フィート×84フィート程度ないし60フィート×120フィートとすることが可能で、ゴールサイズ、ゴールの奥行き、および(存在する場合は)ペナルティエリアも同様に変動してもよい。各コミュニティのニーズは異なり、各近隣スペースの制約(例えば、サイズ、レイアウト、設備)も異なり、このことはそれぞれの解決策は固有であることを意味し、課題を呈する。
【0004】
サッカーを基盤とした青少年育成プログラムを例にとると、このようなプログラムはいかなるものもしっかりと構築された資金モデル、ゴール/フィールドラインのレイアウトに対するターンキー解決策、および競技面を据えるための確立された技術を恐らく有すると考えられるが、満たされていないまたは未充足のニーズに対して解決策を提供すれば、価値を高めるためにできることはまだ多くあるとも考えられる。例えば、古いバスケットボールコート等の既存の近隣スペースの多くは照明がなく(稼働時間を制限する)、多くは適切な座席がなく(コミュニティの関わりを制限する)、多くはピッチ上に、近隣の住居または交通から遠ざけてボールを維持するための対策がない(安全性の懸念となり得る)。青少年のために安全な環境および運動活動を提供するという前述の目的は、前述のいずれかを提供することでより満たされ得るが、ニーズと制約との多様な組み合わせに合った共通インフラストラクチャ(common infrastructure)が欠如していることを考慮すると、このようなことを行う単純に容易な方法は存在しない。
【0005】
上記例において必要なものは、システムレベルで、およびプログラム内ですでにしっかりと対処されているゴール/フィールドラインのレイアウトおよび競技面等の機能をも含むような方法で照明、座席、安全性、可搬性等が全て対処できる、プログラム自体のニーズと同程度に多様な解決策である。青少年育成プログラムのためのミニサッカーピッチを設計および設置するこのようなシステムアプローチ(またはその他)は知られておらず、そのため、技術的に改良の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
SOCCER FOR SUCCESS(登録商標)青少年育成プログラム等のプログラムは、様々なニーズを有するコミュニティおよび様々な制約のある近隣スペースに固有の解決策を提案して、青少年に安全な環境と運動活動を提供する。このようなプログラムの焦点は、多くの場合、競技自体にあり、資金に限りがある場合(多くの場合そうであるが)、ゴールや競技面が優先され、座席や照明等には取り組まれず、あるいは未充足なまま残される。たとえ資金が許したとしても、現状の技術では、ニーズを対処する明確に画定されたアプローチはなく、座席および照明ならびにゴールを有するインターフェースに対応し得る上に、それぞれの固有の解決策を生み出すようにカスタマイズ可能なインフラストラクチャは存在しない。さらに、これら近隣スペースの多くは、大型の商用車両のための場所を確保できないため、このようなインフラストラクチャが(たとえ設計されても)どのように輸送され設置され得るのか不明確である。結局のところは、座席や照明等の機能を追加することにより青少年育成プログラムに付加価値を加えられることは明確であるが、最先端技術ではそうするための手段が欠けている。
【0007】
そのため、本発明の主な目的、機能、利点、または態様は、最先端技術を改善するおよび/または技術的な課題、問題、または欠陥を対処することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
想定されるのは、ミニサッカーピッチシステム、すなわち、多数のプレハブのコンポーネントを介して競技面、ゴール、座席、照明、ストレージ、およびその他の機能を提供するシステムアプローチである。前記コンポーネントは、異なる数量で組み合わせて、コミュニティの様々なニーズおよび近隣スペースの制約に対処する固有の解決策を作成することができる。前記コンポーネントは、屋外使用に耐える堅固な構造で、モジュール式であるか、そうでなければ、小型に梱包および標準的な平台トラック(例えば、トレーラ付き長距離輸送セミ/トラクタ)または標準的な輸送コンテナで配達するように寸法決めされ、大量生産でき、比較的少ない数のコンポーネントから数多くの解決策が作り出されるため、費用対効果が良いものである。
【0009】
本発明のさらなる目的、機能、利点、または態様は、下記を1以上備えてもよい。
a.様々なフィールドサイズを含む、シングルおよびダブルピッチレイアウト両方に対する解決策、
b.予期される風荷重に対処するための非ボルト締めおよびボルト締め解決策、
c.近隣スペースにない場合は照明および前記照明のための電力手段、
d.座席および前記座席の近辺に飲料または一時的ストレージ、
e.追加および/または保管ストレージ(例えば、ボール用)、
f.試合中にボールをピッチ上に維持するための解決策、
g.ピッチ整備のための解決策。
【0010】
本発明のこれらおよび他の目的、機能、利点、または態様は、添付の明細書および請求項を参照してさらに明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本明細書において、時折、図面番号によって特定され、以下にまとめられている図面を参照することがある。
【
図1A】典型的な標準サイズのサッカー場の斜視図を示す。
【
図1B】本発明の態様に従って、設計されるミニサッカーピッチシステムの斜視図を一般的に示す。
【
図2A】
図1Bに示されたようなミニサッカーピッチシステムを共に形成する個々のコンポーネントの様々な図を示し、システムの上面図を示す。
【
図2B】
図1Bに示されたようなミニサッカーピッチシステムを共に形成する個々のコンポーネントの様々な図を示し、
図2Aの詳細Aの(センターフィールドから見ている)拡大未組立図を示す。
【
図2C】
図1Bに示されたようなミニサッカーピッチシステムを共に形成する個々のコンポーネントの様々な図を示し、
図2Aの詳細Bの(センターフィールドから見ている)拡大未組立図を示す。
【
図2D】
図1Bに示されたようなミニサッカーピッチシステムを共に形成する個々のコンポーネントの様々な図を示し、
図2Aの詳細Cの(センターフィールドから見ている)拡大未組立図を示す。
【
図2E】
図1Bに示されたようなミニサッカーピッチシステムを共に形成する個々のコンポーネントの様々な図を示し、
図2Aの詳細Dの(センターフィールドに向かって見ている)拡大切断斜視図を示す。
【
図2F】
図1Bに示されたようなミニサッカーピッチシステムを共に形成する個々のコンポーネントの様々な図を示し、
図2Aの詳細Eの(センターフィールドに向かって見ている)部分的拡大切断斜視図を示す。
【
図2G】
図1Bに示されたようなミニサッカーピッチシステムを共に形成する個々のコンポーネントの様々な図を示し、(
図2Aの詳細Eにおけるセンターフィールドに向かって見ている拡大斜視図の残りの部分である)
図2Fの詳細Fを示す。
【
図2H】
図1Bに示されたようなミニサッカーピッチシステムを共に形成する個々のコンポーネントの様々な図を示し、
図2Aの詳細Gの(センターフィールドに向かって見ている)拡大切断斜視図を示す(なお、コンポーネントに関連する固定装置は、わかりやすくするために、省略されている)。
【
図2I】
図1Bに示されたようなミニサッカーピッチシステムを共に形成する個々のコンポーネントの様々な図を示し、
図2Aの詳細Hの(センターフィールドから見ている)拡大切断斜視図を示す。
【
図3】本発明の態様による、図示され説明されるミニサッカーピッチシステムを設計および設置するための可能性のある方法の1つを示す。
【
図4A】本発明の態様によるミニサッカーピッチシステムの側部へと組み立てられる
図2Aないし
図2Iの個々コンポーネントを示し、センターフィールド位置からの左サイド図を示す(
図2Bの詳細Aと同様)。
【
図4B】本発明の態様によるミニサッカーピッチシステムの側部へと組み立てられる
図2Aないし
図2Iの個々コンポーネントを示し、センターフィールド位置からの右サイド図を示す(
図2Cの詳細Bと同様)。
【
図4C】本発明の態様によるミニサッカーピッチシステムの側部へと組み立てられる
図2Aないし
図2Iの個々コンポーネントを示し、センターフィールド位置からのトップサイド図を示す(
図2Dの詳細Cと同様)。
【
図4D】本発明の態様によるミニサッカーピッチシステムを形成するモジュール式コンポーネント間の多数の接続点のうちのいくつかを矢印を介して示す。
【
図4E】
図4Aないし
図4Dで使用されるレベリング脚の側面図(a)、正面図(b)、および上平面図(c)を示す。
【
図5A】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、
図2Aないし
図2Iのモジュール式コンポーネントを使用して作ることができるいくつかの可能性のあるピッチサイズの上面図を示す。
【
図5B】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、
図2Aないし
図2Iのモジュール式コンポーネントを使用して作ることができるいくつかの可能性のあるピッチサイズの上面図を示す。
【
図5C】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、
図2Aないし
図2Iのモジュール式コンポーネントを使用して作ることができるいくつかの可能性のあるピッチサイズの上面図を示す。
【
図5D】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、
図2Aないし
図2Iのモジュール式コンポーネントを使用して作ることができるいくつかの可能性のあるピッチサイズの上面図を示す。
【
図5E】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、
図2Aないし
図2Iのモジュール式コンポーネントを使用して作ることができるいくつかの可能性のあるピッチサイズの上面図を示す。
【
図5F】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、
図2Aないし
図2Iのモジュール式コンポーネントを使用して作ることができるいくつかの可能性のあるピッチサイズの上面図を示す。
【
図5G】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、
図2Aないし
図2Iのモジュール式コンポーネントを使用して作ることができるいくつかの可能性のあるピッチサイズの上面図を示す。
【
図5H】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、
図2Aないし
図2Iのモジュール式コンポーネントを使用して作ることができるいくつかの可能性のあるピッチサイズの上面図を示す。
【
図5I】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、
図2Aないし
図2Iのモジュール式コンポーネントを使用して作ることができるいくつかの可能性のあるピッチサイズの上面図を示す。
【
図5J】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、
図2Iのゴールコンポーネントで使用するための代替材料を示す。
【
図5K】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、
図2Bないし
図2Dの構造的コンポーネントの代替的なデザインを示す。
【
図5L】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、
図4Eのレベリング脚の代替的なデザインの側面図(a)、正面図(b)、および上平面図(c)を示す。
【
図6A】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、追加のコンポーネントで
図2Aないし
図2Iのモジュールコンポーネントを使用して作ることができる可能性のあるダブルピッチ解決策の様々な図を示し、斜視図を示す。
【
図6B】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、追加のコンポーネントで
図2Aないし
図2Iのモジュールコンポーネントを使用して作ることができる可能性のあるダブルピッチ解決策の様々な図を示し、
図6Aの詳細Iの(センターフィールドに向かって見ている)部分的拡大切断斜視図を示す。
【
図6C】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、追加のコンポーネントで
図2Aないし
図2Iのモジュールコンポーネントを使用して作ることができる可能性のあるダブルピッチ解決策の様々な図を示し、上面図を示す。
【
図7】本発明の態様による様々なオプションおよび代替手段を示し、ミニサッカーピッチシステムで使用するための可能性のある電力手段の1つを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
A.概要
本発明をさらに理解するために、本発明による具体的な実施形態例が詳細に説明される。本明細書において図面の参照が頻繁に行われる。図中の特定の部分を示すために参照番号が使用される。特記のない限り、図面にわたって同じ部分を示すために同じ参照番号が使用される。
【0013】
用語に関しては、本明細書中は多数の用語が交換可能に使用され、ピッチ、フィールド、および競技面は一例である。スペースおよび会場という用語は本明細書中では交換可能に使用され、これは、設備と機能に関しても同様である。1つの用語を他に使用することは単に便宜的な理由からであり、いかなる用語も本明細書中で明示的に定められていない限定を意図すると考えられるべきではない。
【0014】
用語に関してはさらに、本発明の態様は、システム、1以上の側部、および1以上のコンポーネントと関連して説明されている。一般的に言えば、コンポーネントは、本発明の最も基礎的な建築ブロックを形成し、各コンポーネントは多数の部分、ユニット、締結具、デバイス等を備え、これらは全体の機能性に貢献する。例えば、本明細書中ではポールコンポーネントについて言及している。特定の解決策に応じて、追加、省略、または他のコンポーネントと共用されてもよい多くの電気的接続、構造部、締結具等がポールに追加して、そこに関連付けられて存在していても、ポールコンポーネントは、単一コンポーネントと見なされる。ポールコンポーネントは、システムを構築するために他のコンポーネントと共に使用され、システムは1以上の側部を有する。シングルピッチサッカーの場合は4つの側部、ダブルピッチサッカーの場合は少なくとも5つの側部である。当該モジュール式アプローチは、異なるスペースのために解決策の多様な組み合わせを作成するプレハブコンポーネントの共通インフラストラクチャおよび共通のインベントリ(common inventory)を提供する。本発明の態様により作り出される「システム」は、本発明の態様により作り出される他のシステムと異なるような見た目および機能を呈してもよいし、本発明の態様により作り出される他のシステムと異なる数量の側部を有してもよいし、本発明の態様により作り出される他のシステムと異なる数量のコンポーネント(全体としてまたは側部内のいずれかに)を有してもよいことが理解できる。さらに、本発明の態様によれば、全てが可能であり、想定されている。
【0015】
はじめに、
図1Aに記載のような標準的なサッカー場を考える。典型的に、サッカー場1000は、最小で、ラインを有するフィールド1001、ゴール1002、座席1003、および照明1004を備え、寸法XおよびYは、競争、年齢等のレベルに応じて変えることができるが、それぞれ約240フィートおよび360フィートに達し得る。先に説明されたように、近隣スペースには標準的なサッカー場のためのスペースがないこともあるため、青少年育成プログラムは、多くの場合、ラインを有するフィールド1001および少なくとも1つのゴール1002を備えるミニピッチを設置し、寸法XおよびYはそれぞれ約40フィートおよび80フィートほどまで小さくなり得る。従来のミニピッチシステムは、座席および照明のような機能を持たず、標準的なサッカー場から座席1003および照明1004をミニピッチ場に適用することは、(i)スペースに限りがある、および(ii)そのような大型のアイテムを配達するには(小さな住宅地または都市部では操作不能な)大型の商用車両が必要になると予想されるため、単純に実用的でない。
【0016】
図1Bは、本発明の態様によるミニサッカーピッチシステムを概して示す。ミニサッカーピッチシステム2000も、ゴール(800)と、ラインを有するフィールド(900)とを備えるが、前述の座席と照明と(各400および300)がまた備えられ、剛性および構造(500)を提供するのみならず、オンサイトストレージ(600)としての付加価値も提供する共通インフラストラクチャを介してゴールに動作可能に接続される。実際のところは、ミニサッカーピッチシステム2000を形成するコンポーネントの数量およびレイアウトは、コミュニティのニーズおよび近隣スペースの制約次第であるが、全ての場合において、(i)(例えば、パーツ、製造、組み立て、および整備の)コスト削減および(ii)信頼性および設置の容易性を補助するようにプレハブコンポーネントの群から選ぶことができる。
【0017】
上記の一般例の態様を利用するさらに具体的な実施形態がこれより説明される。
【0018】
B.例示の装置および方法の実施形態1
図1Bの一般的な例に基づく60フィート×120フィートのフィールドの上面図を示す
図2Aに目を向けると、この具体例のシステムを形成するコンポーネントの要旨がわかる。
図2Bないし
図2Iは、コンポーネントをより詳細に示し、追って説明される。
【0019】
1.構造的コンポーネント(
図2Bないし
図2D)
本実施形態によると、コンポーネントは、11ゲージ、2×2のA500構造用鋼角型管および/または奥行き2インチ、厚さ0.120インチの溝形材(または場合によっては山形鋼)から形成され、剛性、腐食保護、(例えば、逸れたボールからの)耐衝撃性、および耐候性を提供する。材料は、ライアーソンホールディングコーポレーション(アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ)から入手可能であるが、当然、このことは材料の種類、寸法、およびサプライヤにおいて異なり得る。コンポーネント101ないし107および201ないし206の各々はプレハブ(prefabricated)であり、標準的な平台トラック(または標準的な輸送コンテナ)で輸送されるサイズであり、寸法は下記の表1に記載されている。実際のところは、インベントリから前述のコンポーネントのいくつかを選択し、それらを(例えば、参照によりその全体が本明細書中に組み込まれる米国特許第6,692,142号に記載されているような)標準的な長距離輸送用トラックによって現場に輸送し、フォークリフトを使ってコンポーネントを所望の数量の側部となるように所望の構成へと設営し、コンポーネントを組み立てる(後述する)ことで、所望の寸法のミニピッチシステムを建設できる。
【表1】
【0020】
所望の場合、逸れたボールをピッチ上に維持するための補助を行う1以上のコンポーネントにわたって、いわゆるワイヤロープ(例えば、www.webrigginsupply.comから入手可能な亜鉛めっきされた航空機用ケーブルの任意のモデル)を水平に(すなわち、
図2Bないし
図2DのX軸方向に沿って)延ばしてもよいし、代替的に、同じ11ゲージ、2×2のA500構造用鋼角型管(またはその他)から形成される垂直に(すなわち
図2Bないし
図2DのY軸方向に沿って)延びるバーを同様の理由で備えることもできる。突き詰めれば、費用対効果が良く、容易にプレハブ化できる任意の材料が試合中にピッチ上にボールを維持する良好な解決策のように思われるが、検査からこのような材料はいかなるものも堅固でなくてはならないこともわかった。典型的なチェーンリンクフェンスによる検査から、青少年の娯楽レベルでさえボールの衝撃による広範囲の損傷が示された。
【0021】
堅固な構造は、ボールの衝撃からの損傷を防ぐためのみならず、システム全体が予期される風荷重に耐えることができるためにも必要であり、コンポーネント102およびゲートコンポーネント106の上側ドアフレームは、特にこの目的のために設計されている。さらに、設計されたシステムは(例えば、永続的な設置または地面にコンポーネントをボルト締めすることが禁止されるコミュニティに適合させるように)ボルト締めされる必要はないが、そのようにすれば風荷重に対する耐性が増大する。
図2Aないし
図2Iに示されるシステムは、ボルト締めされた場合(後述)、120mphまでの風に耐えるように設計されている。
【0022】
2.コーナーコンポーネント(
図2Eおよび2F)
コーナーコンポーネントは、付加機能のための表面およびインターフェースを提供するだけでなく、システムを安定化させるための支援を行う。しかしながら、コンポーネント500および600が実際のコーナーまたは他の形状を成すかどうかにかかわらず、これらのメリットが発揮されることに留意する。例えば、いわゆるガガボールピット(Ga−ga ball pits)の場合、コンポーネント101ないし107および201ないし206は、コーナーコンポーネント500および600と共に、実際のコーナーを有する長方形というよりは円形により近くなるが、コーナーコンポーネントからのメリットはそれにかかわらず発揮される。
【0023】
図2Eのコンポーネント500は、構造的コンポーネントの建造において使用される同じ11ゲージ、2×2のA500構造用鋼角型管(例えば、501ないし504参照)および奥行き2インチ、厚さ0.120インチの溝形材(例えば、505参照)が使用されて部分501ないし505を形成するオープンなインフラストラクチャをより示している。コンポーネント500は、ミニサッカーピッチシステムの各コーナーにおける構造的コンポーネントを包囲する。コンポーネント101(山形鋼)、102、104、201、および202(
図2Aも参照)の相対的な位置を表している。当然、全てのピッチが平坦であるわけでなければ、全ての近隣スペースが水平であるわけでもない。従って、(後に説明される)レベリング脚(leveling feet)700が、コーナーコンポーネント500、コーナーコンポーネント600(
図2F)を含む側部100および200(
図4Aないし
図4C参照)におけるコンポーネントの下の2つの方向のうち一方に配置される。
図2Eおよび
図2Fには両方の方向が示される。レベリング機能を提供するのみならず、これはミニピッチシステムのインフラストラクチャが、ピッチの上に(ここでは約6インチ)「浮上する(float)」ことを可能にする。これは、ピッチ上の葉、水、およびゴミを容易に掃くこと、吹き飛ばすこと、洗い流すことができるので、ピッチを保護し、ピッチ整備に役立つ。コンポーネント500のオープンスペースは、例えば、ごみ箱の収容、(例えば、ボールまたはジャージの袋の)一時的なストレージの提供、またはバナー、フラッグ、または広告を掛けるためのインターフェース(参照により本明細書中にその全体が組み込まれる米国特許第5,377,611号に記載のもの等)を提供するために使用できる。
【0024】
図2Fのコンポーネント600は、コンポーネント500と同様のインフラストラクチャに依存するが、部分(例えば、12ゲージの亜鉛めっきされた鋼鉄プレート)を追加して、そうでなければ開放されているスペースを囲み、分離したユニットを形成する。これらのユニットの各々は、事前に溶接され、予め製造され、会場に輸送されている。例えば、溝形材部601および602は、5つの側部にあるプレート603およびドア604付きプレートと組み合わせて、アクセス可能でありながら封鎖されたスペース(例えば、追加のストレージ)を作成することができる。このユニット全体(その面において約50インチ×36インチで、奥行きが約20インチないし32インチで変動する
図2Fの最左側ユニット)は予め製造され(例えば、工場で溶接され)、部分501にすでに取り付されている会場に輸送されるので、現地での溶接作業が不要で、ユニット全体が部分103に当接して設置されると、運用にあたって必要なことは手工具でのボルト締めだけとなる。所望の場合、窃盗を抑止するためにロック(不図示)が提供され得る。
【0025】
代替的にまたは追加的に、溝形材部601および602は、1以上の側部上のプレート603および耐タンパー性スクリュ611と組み合わせて(例えば、マクマスターカー(アメリカ合衆国イリノイ州エルムハースト)より入手可能な不動態化された耐タンパー性トルクス(登録商標)スクリュの任意のモデル)、その場に取り囲まれて、窃盗および不法な行為から保護されるアクセス可能なスペースを作ることができる。これは、
図2Fの最右側のユニット(ポールコンポーネント300(後述)の1以上の装置のための電力供給手段(例えば、発電機、キャパシタ、またはライン電源を調整する他の装置)を収容し、ほぼストレージユニットと同じサイズである)で示される。その場にプレート603を固定することは、様々な手段により実現できるが、本実施形態によると、溝形材(601および602参照)が工場で穴あけされてもよく、溶接ナット(例えば、前述のマクマスターカーから入手可能な位置合わせ溶接ナットの任意のモデル)がそこに溶接されて、溶接ナットを有する溝形材(それぞれ614および613を参照)を背面側に形成する。これにより、ユニットが予め製造されて、会場に輸送されると、ワイヤを引っ張ることが可能で、装置の設置等がなされ、修正されたバー613および614の前面側(すなわち、非溶接ナット側)にプレート603が位置付けられ、対応する溶接ナットにスクリュ611を着座させるための簡易な手工具を使用してその場に耐タンパー性スクリュ611で不法な行為に抗してユニットが固定される。これは、
図2Fの中央ユニットで示される。
【0026】
コンポーネント600の装置およびコンポーネント300の上昇した電動装置から電力または他の通信を供給することに関しては、電力配線、センサフィードバック配線等が、ポール受け部605の内部空間から導管またはポート607を通って、プレート603およびプレート610(これらは輸送前にポール受け部605に溶接されている)によって形成された内部空間へ、導管またはポート609を通って、電力手段が収容されている内部空間へとルーティングでき、電気的接続が形成されてもよく、両方の開口面は、窃盗および不法な行為に抗して閉じられて固定される。ハンドホール606は、耐タンパー性スクリュ611でプレート603を固定する前にユーザがポールコンポーネント300の上昇した装置から配線を引っ張ることを可能にする。
【0027】
3.ポールコンポーネント(
図2G)
ポールコンポーネント300は、実質的に中空なポール受け部605(
図2F)内に挿入され、内側リング612上に載るまたは内側リング612によって受け止められ、セットスクリュ608(例えば、前述のマクマスターカーから入手可能な不動態化された四角カップポイントセットスクリュの任意のモデル)で水平にされ、さもなくば垂直にされる実質的中空部301を有する。これはシステムのモジュール方式の他の例であり、ミニサッカーピッチシステムを築くために如何にコンポーネントが連携するように設計されているかの他の例である。実際のところは、このレベリング機能は、軸(ここでは垂直)上に比較的長いポール(ここでは24フィート)を保持することに役立ち、例えば、照明固定具302等の上昇した装置からの照明が周囲の住居ではなくピッチ900を照らすことを可能にする。照明固定具302は、いかなるデザイン(米国特許第9,951,929号または米国特許出願第15/826,772号明細書に非限定的な例が記載され、それらのそれぞれは参照により本明細書中にその全体が組み込まれている)であってもよく、アーマチュア303(例えば、米国特許第8,337,058に記載され、参照により本明細書中にその全体が組み込まれている)を介して調整可能であってもよく、スピーカ、センサ、バナー付きのクロスアーム、カメラ(例えば、米国特許第9,363,441号に記載され、参照により本明細書中にその全体が組み込まれている)等の他の装置で追加(すなわち、インターフェース306を介して)等されてもよい。当然、ポールコンポーネント300は、所望であれば、完全に、照明固定具302を省くことができる。すでに説明された他のコンポーネントと同様に、ポールコンポーネント300は、予め製造され、事前に配線され、事前に照準が合わせられ、またはほとんどそのように会場に輸送され、現場では最小限の労力しか必要ない(例えば、ジャッキイヤー305を介して中空ポール部301を持ち上げて適所に収める前に、コネクタハーフを、ポールキャップ304を介して接続する)。参照により本明細書中にその全体が組み込まれている米国特許第10,199,712号は、共通のポールに対する異なる装置、会場への輸送、および設置の労力の削減に照準を合わせた工場についてより詳細に説明している。
【0028】
4.座席コンポーネント(
図2H)
座席コンポーネント400は、約2インチ×12インチ×4フィート(例えば、マークスター(アメリカ合衆国メイン州スカボロー)から入手可能なP21204ALモデル)の1以上のベンチ式の陽極酸化アルミニウムシート406を備え、所望の場合、負傷防止または美的景観のためにエンドキャップ(例えば、これもマークスターから入手可能なモデルEC−***/WH)と組み合わせることができる。シート406は、しっかりと締め付けられ、そうでない場合は、(他のコンポーネントに使用されるように、同じ11ゲージ、2×2のA500構造用鋼角型管から形成され得る)脚部405に取り付けられている。脚部405はフレーム404および足部402に溶接されている。部分403は、所望に合わせて長くまたは短くすることができる。すでに分かっているように、多くの場合、観客はシートによじ登るため、ミニピッチシステムの構造的コンポーネントにシートを動作可能に接続することで、座席の剛性および堅固さを向上させることには利点があり、従って、本実施形態では、部分403は構造的コンポーネント107に接続される。同様に、飲料ホルダ407は、ボルト締めされる、またはそうでない場合は安定部401に(例えば、前述の耐タンパー性スクリュで)取り付けられる、または(例えば、前述のマクマスターカーから入手可能な四角Uボルトの任意のモデルで)単純に締め付けられることができ、いずれのオプションも同じ剛性および堅固な構造を提供して、それらによじ登る観客の重量に耐える。飲料ホルダ407は、任意の数量の飲料を保持するようにカスタマイズされることができ、いかなるサイズであることもでき(例えば、大型のウォーターボトルサイズ)、または一時的なストレージのための(例えば、ストラップ、キーホルダ等を掛けるための)ペグ408も含み得る。
【0029】
座席コンポーネント400に対してはさらに、ボルトは、所望の場合、および後述されるように、アスファルトかコンクリートにボルト締めするかによって異なるが、安定部401でだけでなく、両方の足部402で表面にボルト締めされる。安定部401(レベリング脚700(後述)のレベリング機能を含む)は、前述の構造的コンポーネント(ここではコンポーネント107だが、これはシート位置によって異なる)周囲に、締め付けまたはボルト締めまたはその他固定して、安定性を提供する。本明細書中で説明されている他のコンポーネントと同様に、各座席コンポーネント400は、プレハブおよび少なくとも概ね組み立てられた状態で会場に輸送される(例えば、シート406は、現場でキャップをかぶせて締め付けられてもよい)。
【0030】
5.ゴールコンポーネント(
図2Iおよび5J)
ゴールコンポーネント800は、様々な手段(例えば、縄、ひも、リング)を使用して位置的に貼り付けられ得る、ネット材807(
図5Jの金属チェーンのようなより粗い材料(例えば、ラクレードチェーン製造会社LLC(アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス)から入手可能な亜鉛めっきされたダブルループチェーンの任意のモデル)または
図2Iの布、プラスチック、または他の材質のメッシュ等のより細かい材料(例えば、カスケードネッツ(アメリカ合衆国ワシントン州ファーンデール)から入手可能なナイロンバリアネットの任意のモデル))を一般的に備えるが、本実施形態によると、それぞれ上部/下部および側部部分801および802の形成された部分に対して所定の位置に圧着されたS字フック(例えば、前述のマクマスターカーから入手可能な任意のモデル)を介してまたは部分801および802に直接的にねじ切りされたアイボルト(例えば、前述のマクマスターカーから入手可能な任意のモデル)を介して位置的に貼り付けられる。なお、S字フックおよびアイボルトは図面に示されていない。部分801および802は、他のコンポーネントまたはその他に使用されているように、同じ11ゲージ、2×2のA500構造用鋼角型管から形成され得る。本実施形態の一般的な寸法が表2に記載されているが、コンポーネント205の1以上の12ゲージの亜鉛めっきされた鋼鉄プレート部が取り外されて(本例では、これらは溶接されているというよりボルト締めされているため)、効果的にゴールサイズを変更できることに留意することが重要である。
図2Iおよび5Jの側部鋼鉄プレート部205は、約7インチ×67インチであり、上側鋼鉄プレート部205は、約18インチ×115インチである。
【表2】
【0031】
前述の構造的コンポーネント(コンポーネント203、204、および205参照)と結合する安定部804は、11ゲージ、2×2のA500構造用鋼角型管、前述の奥行き2インチ、厚さ0.120インチの溝形材、または前述の山形鋼(またはその他)であることができる。
【0032】
6.設計および設置
すでに述べたが、ミニサッカーピッチシステムは、多数のモジュール式コンポーネントからできており、これらは共に1以上の側部を形成する。シングルピッチかダブルピッチの会場かによって、側部の数は異なってもよい。また、異なるスポーツまたは青少年活動(例えば、ストリートホッケー、ガガボール)は、異なるコンポーネントを有する側部をミニサッカーピッチよりもより多くまたはより少なく有するシステムが必要であってもよい。コンポーネントの数、側部の数、または活動のタイプにかかわらず、青少年育成プログラムのためのニーズと制約との多くの組み合わせを満足するための共通インフラストラクチャに対するシステムアプローチは同じである。このようなシステムを設計および設置する1つの可能性のある方法が
図3に示され、本実施形態のミニサッカーピッチシステムのためにここで議論される。
【0033】
方法4000の第1ステップ4001は、既存の近隣スペースを、適合性、設備等のために評価することを含む。当該ステップの複雑さは、例えば、コミュニティのニーズならびにスポーツおよび試合のレベル次第であり、可能性のある考慮事項は場所、資金調達能力、地面の水平度、電力が使用可能か等を含む。本実施形態に関して、平台トラックまたは輸送コンテナの方がより適切かどうか、会場が沿岸で追加の防食が必要かまたは強風を受けるかどうか、地面が何から成るか(例えば、アスファルト対コンクリート)、地面へのボルト締めが禁止されているかどうか、システムに広告表示手段が必要かどうか(例えば、資金調達を補うため)、システム(インフラストラクチャおよび/またはピッチ)は特定の色で近隣スペースに馴染む必要があるかどうか、既存のサイト電力があるかどうか、既存の照明があるかどうか等のいくつかの具体的な考慮が含まれてもよい。
【0034】
(会場を評価するために現場調査を含みそうな)ステップ4001からの豊富な情報を使用して、ステップ4002によってシステムの設計を開始してもよい。例えば、ステップ4001からスペースのサイズを知ることで、ステップ4002の間に全体的なシステムのサイズおよびコンポーネントの全般的な位置がわかる。本実施形態に関しては、フィールドが60フィート×120フィートのシングルピッチであることを知れば、まずどこに各コーナーコンポーネントが位置するかを精密に示すことが可能になる。各コーナー(すなわち、300、500、および/または600のどれか)設計が、ステップ4001で集められた情報により決定づけられる(例えば、会場にすでに適切な照明がある場合はコンポーネント300が省略されてもよい)。一度、コーナーが示されてしまえば、システムの各側部は構築でき、これは本実施形態のために
図4Aないし
図4Cに示されている。
図4Aおよび
図4Bからわかるように、側部100は、多数のアクセスポイント(
図2Bの詳細Aにおける2つのゲート型出入り口106に注意する)または1つのみ(
図2Cの詳細Bにおける1つのゲート型出入り口106に注意する)および任意の数の座席コンポーネント400を有してもよい。さらに、すべて連携するように設計されているため、コンポーネントは混合およびマッチさせることができる(例えば、各コンポーネントが他のコンポーネントと端部と端部、端部とコーナー、またはコーナーとコーナーで設置されてもよいように、装置を固定するための共通のインターフェース(例えば、ねじ切りされた開口部)と面一で着座する)。
図4Cからわかるように、側部200は、コミュニティのニーズにサイズ合わせされるゴールコンポーネント800を有してもよく、おそらく、異なる年齢グループのハーフフィールドの試合に合わせて、ピッチの両端に異なるサイズのゴールでもよいだろう。さらに、システムのモジュール的特質は、ユーザが(ステップ4001で決定された)コミュニティのニーズに基づいてカスタマイズされたシステムを構築できるようにする。ステップ4002の他の重要な態様は、レベリング脚700をいくつ、どこに設置するかを決定することである。レベリング脚700(
図4E)は、(i)多くの近隣スペースの地面および/または競技面は水平ではなく、および(ii)(例えば、ゴミを掃くこと、吹き飛ばすこと、洗い流すことを可能にすることにより)ピッチ整備のための手段を提供するため、システムにとって重要である。レベリング脚が地面にボルト締めできるかできないかにより、システムの全体の重量および重量分散ならびに風荷重への暴露がより高いシステムの領域(例えば、ポールコンポーネント300)は、レベリング脚700の数量と位置を決定するためのいくつかの考慮事項となる。
図4Aないし
図4Cは、
図2Aの具体例に対する可能性のある位置を示す。
【0035】
ステップ4003によると、コンポーネントはステップ4002で開発される設計を満たすプレハブのインベントリから選択される。ステップ4003の重要な態様は、コンポーネントのタイプおよび数量を特定する(例えば、インベントリからいくつのコンポーネント101を引っ張り出すか、コンポーネント102はいくつか等)のみでなく、コンポーネント内の締結具および個々のユニット/装置のタイプおよび数量も特定する。前述に関して、各コンポーネントはモジュール式であると意図されるため、各コンポーネントは、本実施形態のシステムの他のコンポーネントに(溶接に反して)ボルト締めされている。
図4Dは、様々なコンポーネントを動作可能に接続して設置するように、本実施形態では、1/2インチないし13×2インチの316ステンレス鋼六角ボルト(ITWブランズ(アメリカ合衆国イリノイ州グレンビュー)から入手可能)でボルト締めされているコンポーネント間(およびさらにコンポーネント内)の多数のポイントのほんのいくつかを矢印で示す。ボルトの数(数十個およびおそらく数百個)は、ステップ4003に従って決定および確認されて、インベントリから集められなくてはならない。これは、地面にシステムをしっかりと固定するために使用されるボルトにも同様に当てはまる(ステップ4001に従ってそのようなことが可能だと仮定する)。ステップ4003によると、レベリング脚700、足部402、および安定部401に使用されるアンカーボルトのタイプがまず決定され、それから数量が決定されてインベントリから集められなくてはならない。本実施形態では、1/2インチ×5 1/2インチのウェッジアンカー(例えば、コンクリートファスナーズ社(アメリカ合衆国オハイオ州クリーブランド)から入手可能なパートWA12512)がコンクリートには使用でき、7/8インチ×12インチのグラウト材付アンカー(例えば、アスファルトアンカーズコーポレーション(アメリカ合衆国ニュージャージー州ウェストオレンジ)からそれぞれ入手可能なモデルSP18およびEPX2)がアスファルトには使用できる。
【0036】
ステップ4003の後者の態様(装置の数量とタイプを特定すること)に関して、このことは、例えば、ステップ4002に従って設計されるポールコンポーネント300が照明固定具302とカメラ307との両方を含むこと(
図4Dを再度参照)を単に特定する以上のことを含む。ステップ4003は、プレハブのインベントリから照明固定具302を引っ張り出すのみでなく、送電線を測ってポール301の高さを決定すること、コンポーネント600に収まるように発電機の正しい電力およびサイズを決定すること(サイト電力は使用不可と仮定)等も含んでもよい。
【0037】
ステップ4004に従って、システムの様々なパーツの全てが梱包されて、ステップ4001で特定された輸送方法に従って会場に輸送される。さらに、全てのコンポーネントは、フィールドサイズにかかわらず、標準的な平台トラックまたは標準的な輸送コンテナを使用して輸送されるサイズ(例えば、表1および2を再度参照)に設計される。特に、長さにおいて最大のコンポーネントは約18フィート(しかしながら照明固定具を意図したポールは24フィートまで達し得る)、高さにおいて最長のコンポーネントは約8フィート、および最大フィールドサイズは60フィート×120フィートと想定され、総コンポーネント重量は10,000ポンド未満である(この全てはこのような従来の標準トラックの最大よりも十分低く、さらに参照により組み込まれる米国特許第6,692,142を参照する)。一旦、届けられると、ステップ4005に従ってコンポーネントは組み立てられ、共通インフラストラクチャを構築する。コンポーネントが任意の既存の機能または設備と接合されるのもこのステップである。例えば、ゴールがすでに会場にある場合は、前述の構造的コンポーネントは既存のゴールにボルト締めされて、
図4CおよびDに示されるような終端部を形成する。
【0038】
また、ステップ4005の重要な態様は、レベリング脚700および安定部401を介してのインフラストラクチャのレベリングである。レベリング脚700のための
図4Eで見られるように、構造部703は、前述のアンカー702(地面がコンクリートかアスファルトかによって)のいずれかを使用して地面にボルト締めされ、本明細書中で説明された様々なコンポーネントは、構造部703のU字形状部に着座し(例えば、
図2EおよびFを参照)、ねじ付きボルト701(例えば、前述のITWブランズから入手可能な1、1/2インチないし13×1.5インチの316ステンレス鋼六角ボルト)とナット704(例えば、前述のITWブランズから入手可能な1、1/2インチないし13の六角ナット)との組み合わせが選択的に位置づけられることで、ボルト701の部分がU字状スペース(
図4E内において二重矢印で示される)内へと延びて、その結果、U字状スペースに着座する構造的コンポーネントを選択的に昇降させて(すなわち、ボルト701と直接接触する)、ナット704が選択位置を固定する。安定部401のレベリング工程も同様だが、構造がわずかに異なり、それにより安定部401はレベリング脚として働くのみならず、飲料ホルダ407およびシート406のためのインターフェースとしても働く(部分403を介して、
図2H参照)。
【0039】
インフラストラクチャが設置されてレベリングされた後、ステップ4006によって装置の現場での組み立てを行うことができる。前述の通り、ポールコンポーネント300はセンサ、カメラ、照明固定具、スピーカ、発電機等を有してもよく、ステップ4006によると、これら装置はいかなるものも取り付けもしくは部分的に組み立てられる必要がある、または工場の照準に合わせて、動作可能な配向へとスナップ嵌めする必要があってもよい(参照により組み込まれる米国特許第10,199,712号を再度参照)。本装置は、電源が入れられた後に試運転が必要な場合がある(ステップ4007)。先に説明されているように、実質的に中空のポール部301の上部にあるまたはその近くにある装置は、ポール部301の内部に引き下ろさなくてはならない配線、(例えば、発電機を介して)電源供給される異なるユニットへとルーティングされるワイヤ、ならびに不法な行為に抗して固定されているポール部および電力手段の両方を含むユニットを有してもよいが、これは装置に電力供給するために働くのみである。電力供給後であっても、装置がローカルエリア・ネットワークに接続されなくてはならないこと、全機能を可能にするためにプロダクトキーを入力すること、または装置に遠隔的にアクセスするポータルでユーザがセットアップすることは一般的であり、全てがステップ4007に含まれる。
【0040】
前述の全てが完了後、ステップ4008によって、ピッチ(すなわち、競技面)を据えることができる。これは異なりうるが、実際のところは最後にピッチを据えることで、設置における他のステップ中に損傷しないようにできる。競技面の非限定的な例としては、巻かれた状態から広げられて設置される人工芝の付いたターフマットのシート、カスタムサイズの他の青少年活動に使用されるものに類似した複合材料(例えば、圧縮再生ゴム状材料)、または(例えば、アクリル系材料で)コーティングされた地面自体等も可能である。土台の地面は全く水平でないことが多いため、その上に据えられる競技面も多くの場合、水平でないことに留意することが重要である。これは、(例えば、照明固定具を垂直に維持するための)セットスクリュ608だけでなくレベリング脚700によって解決および修正でき、想定通りにミニサッカーピッチシステムを構築するように如何にコンポーネントが連携するように設計されているかの他の例である。
【0041】
C.オプションおよび代替手段
本発明は、数多くの形態および実施形態を取ってもよい。上述例は単にそのうちのいくつかである。いくつかのオプションおよび代替手段のいくつかの要旨を挙げるため、以下に少し例を挙げる。
【0042】
システムのレベルでは、本発明の態様により可能な多くの選択肢および代替手段が存在する。例えば、本明細書中に説明されている方法論は、より多く、より少なく、または異なるステップを含み得、それにより本明細書中に示されているもの以外のシステムを設計および設置し得る。会場は、最初はボルト締めの解決策を選んでもよいが、その後システムを動かすことが選択されると、ステップ4003はシステムが移動される際に既存のボルト穴を埋めることができるエポキシを供給することを含んでもよい。タイミングは、ピッチ(ステップ4008)が最初に設置されなくてならないようであってもよい。スポーツが異なることもあり得、フィールドのマーキングが異なることもあり得、フィールドサイズが異なることもあり得(例えば、
図5Aないし
図5I参照)、および側部100および200の数、サイズ、および構成等の同類のものが異なることもあり得る。会場の評価(ステップ4001)は、最良の電力オプションが太陽光であることを明らかにしてもよく、そのため、ステップ4002は、システムの一部を形成するが、共通インフラストラクチャの一部ではない
図7で示されるもののような太陽光パネルの設計を含むように変更される必要があってもよい。方法4000の追加ステップは、例えば、単純なオン/オフ制御が必要かまたは遠隔スケジュール制御(参照により本明細書中にその全体が組み込まれている米国特許第7,209,958号に記載等)が必要かどうか、照明および他の装置のための電力要件を決定する必要があってもよい。前述の全てが可能であり、想定されている。
【0043】
側部のレベルでは、追加のオプションおよび代替手段が可能であり、想定されている。側部はガガボール等のアクティビティのための曲線に近似するほど側部に似ていなくてもよい。側部は、本明細書中に示されるものよりも多くても少なくてもよい。1つの可能性のあるダブルピッチ解決策3000を示す
図6Aないし
図6Cを参照する。20インチの長さで他のコンポーネントで使用された同じ11ゲージ、2×2のA500構造用鋼角型管から形成される間隔をあけたコンポーネント902によって作られる二重壁中央部のために、ここでは6つの側部が効果的に存在し、それによって、約24インチの2つの中央側部間に全体的な間隔を形成する。
図6Aないし
図6Cはまた、所望のサイズまたは形状を実現させるために側部が異なるタイプまたは数量のコンポーネントを有してもよいことを示す。例えば、レベリング脚700(
図5Lも参照)の代替的デザインに着座した場合、二重壁中央部を安定させるように設計される24インチ×93インチの構造的コンポーネントである
図6Aのコンポーネント901を参照する。コンポーネント903および904は、それぞれ、33インチおよび36インチの長さで他のコンポーネントで使用される11ゲージ、2×2のA500構造用鋼角型管および/または奥行き2インチ、厚さ0.120インチの溝形材(または場合によっては山形鋼)から形成され、ダブルピッチ解決策を作成するために必要な唯一の他のコンポーネントである。すなわち、
図6A(破線で新たに導入されたコンポーネントを示す)で見られるように、非常に少ない数量のコンポーネントをミニピッチシステムに導入して、与えられたスペース内でフィールドの数を効果的に2倍にすることができる。
【0044】
さらに、コンポーネントのレベルでは、追加の選択肢および代替手段が可能であり、想定されている。材料のタイプ、仕上げ、色、および処理はコンポーネント間であっても異なり得る。例えば、
図5Jの代替ゴール材料807を参照する。(存在する場合)コンポーネントに関連付けられている装置の数量およびタイプは、異なり得る。コンポーネントは本明細書中に示されるものから異なり得る。斜めに延びるバーではなくその間に5インチのエアギャップを有する垂直に延びるバーを有する構造的コンポーネントを有する側部100および200を示す
図5Kを参照するまたはレベリング脚700の代替デザインを示す
図5Lを再び参照する。コンポーネントは、例えば、美観のため(例えば、チームカラーに合うように塗装)、摩耗や裂けから保護するため、または耐腐食性の向上のため(例えば、溶融亜鉛めっき)に加工され得る。また、追加のコンポーネントも可能である。例えば、先に述べたように、近隣スペースが太陽光電力の解決策を要することも考えられる。本例では、新しい電力コンポーネント5000(
図7)は、土台5009(参照により本明細書中にその全体が組み込まれている米国特許第5,944,413号に記載等)に固定された場合、特定の角度で特定の方向(例えば、垂直から55度で上向きに真南)を向くように、ポール5008を介して上昇され、(例えば、ブラケット5007を介して支持体5006によりおよび旋回バー支持体5005を介して旋回バー5004により)角度付けされる1以上の太陽電池5001(例えば、アキシテックソーラーUSA(アメリカ合衆国ニュージャージー州デルラン)から入手可能な任意のAXIpremiumモデル)を支持体5003および5006と共に収容可能なフレーム5002を有する。生成された電気は、送電線5010を介して送電されて蓄電(ここではバッテリストレージ5011の形態で)され、例えば送電線5012(地下に延ばされ得るまたはさらにはシステムの構造的コンポーネントに沿ってルーティングされて固定され得る)を介してポールコンポーネント300等の装置に電力供給するために使用される。
【0045】
最後に、ミニピッチシステムのデザインおよび全体的な美観は、本明細書中に示されるものから異なり得るが、本発明による態様から逸脱することはないことに留意すべきである。例えば、コーナーコンポーネント500および600は、そうでなければ、上面からの景観が矩形形状になるであろうものから意図的に外向きに建てられる。これは安定性を補助するのみならず、広告または装飾(例えば、チームカラー)のための表面を提供するが、本発明は、このようなものに限定されない(例えば、コーナーコンポーネントは、丸くされてまたはよりスリムにされて、上面からの景観をより矩形形状に保ち得る)。さらに、構造的コンポーネント102は間隔をあけたバーとして設計されて、(i)重量を減らし、(ii)コストを下げ、(iii)座席にいない観客でも行われている試合を見られるようにするが、本発明はこのようなものに限定されない(例えば、コンポーネント102は中実材料であり得る)。デザインおよび全体的な美観はさらに追加の機能を含み得る。例えば、ポールコンポーネント300にスコアボードまたは映像ボードが含まれるようにできるし、(例えば、青少年育成プログラムのミッションを全般的にサポートする前向きなメッセージを持つ)取り換え可能な標識またはグラフィックアートがほとんどどんなコンポーネントにも含まれるようにもできる。前述の全てが可能であり、想定されている。
【手続補正書】
【提出日】2020年5月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィールドを基礎としたスポーツ会場と、それぞれ周囲部を有する1以上の競技フィールドとを作成するためのカスタマイズ可能な可搬式システムであって、
a.組み立てられると、前記1以上の競技フィールドの前記周囲部に接近し、
i.既定の風荷重に耐えて剛性を提供するように設計されている1以上のコンポーネントと、
ii.前記1以上の競技フィールドへのアクセスを可能にする1以上のゲートと、
を有する複数の構造的コンポーネントと、
b.前記複数の構造的コンポーネントと動作可能に接続し、それぞれが上昇したポールを有する1以上のポールコンポーネントと、
c.前記1以上の上昇したポールに取り付けられる1以上の電動装置と、
d.前記1以上の電動装置のための電力手段を収容し、前記複数の構造的コンポーネントと動作可能に接続されている1以上のコンポーネントと、
e.前記複数の構造的コンポーネントと動作可能に接続されている1以上の座席コンポーネントと、
f.前記構造的コンポーネント、ポールコンポーネント、電力手段を収容するコンポーネント、および座席コンポーネントのうちの少なくとも1つを水平にする1以上の調整可能なレベリング脚と、
g.コンポーネントを動作可能に接続するための複数の締結具と、
を備えるカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項2】
前記複数の構造的コンポーネントと動作可能に接続されている1以上の予め製造され、アクセス可能で、取り囲まれたストレージコンポーネントをさらに備える、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項3】
前記複数の構造的コンポーネントと動作可能に接続されている1以上のゴールフレームをさらに備える、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項4】
人工ピッチをさらに備える、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項5】
前記複数の構造的コンポーネントは、前記1以上の競技フィールド上にボールまたは対象物を維持するように設計されている1以上のコンポーネントをさらに有する、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項6】
前記複数の構造的コンポーネントと動作可能に接続されている前記1以上のポールコンポーネントは、前記上昇したポールを垂直にする手段をさらに有する、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項7】
前記1以上の上昇したポールに取り付けられる前記1以上の電動装置は、1以上の照明固定具を有する、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項8】
(i)前記照明固定具は事前に照準が合わせられ、(ii)前記構造的コンポーネントは予め製造され、および(iii)前記複数の締結具は着脱自在である、請求項7に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項9】
前記1以上の調整可能なレベリング脚は、
a.既定の風荷重に耐えて剛性を提供するように設計されている前記1以上のコンポーネントと直接的に接し、前記1以上のコンポーネントの高さを調整するように構成される調整可能部と、
b.前記レベリング脚を地面に固定するように構成される部分と、
を有する、請求項1に記載のカスタマイズ可能な可搬式システム。
【請求項10】
カスタマイズ可能な可搬式スポーツ設備を提供する方法であって、
a.異なるサイズの複数の構造的コンポーネントを予め製造することと、
b.スポーツ設備のための会場を評価することと、
c.前記会場に対するレベルおよび周囲部を設計することと、
d.前記会場用の設備を設計することと、
e.前記位置で組み立てられた場合、前記周囲部に接近するように前記複数の予め製造された構造的コンポーネントのサブセットを選択することと、
f.前記会場へ前記選択されたサブセットを輸送することと、
g.前記周囲部で共通インフラストラクチャを作成するために前記会場で前記選択されたサブセットを組み立てることと、
h.前記共通インフラストラクチャに前記設備を設置および動作可能に接続することと、
i.任意選択で、前記設備に電力供給して試運転することと、を備える方法。
【請求項11】
前記設備は、
a.ポールと、
b.ストレージユニットと、
c.照明固定具と、
d.センサと、
e.スピーカと、
f.カメラと、
g.バナーと、
h.スコアボードと、
i.映像ボードと、
の1以上を有する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記現場に対するレベルおよび周囲部を設計する工程は、(i)側部の数と、(ii)コーナーの数と、(iii)端部の数と、(iv)競技面の水平度を補償するためのレベリング脚の数量と間隔と、を決定することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記競技面上にピッチを設置することと、前記ピッチの水平度にかかわらず前記共通インフラストラクチャが水平になるように前記レベリング脚を設置することと、をさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記複数の構造的コンポーネントはそれぞれ、標準的な平台トラックで合法的に輸送できるサイズを有し、
前記複数の予め製造された構造的コンポーネントの前記選択されるサブセットを前記会場まで輸送する工程は、平台トラックで合法的に輸送できる総重量の平台トラックで前記選択されるサブセットを輸送することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記周囲部で共通インフラストラクチャを作成するために前記会場で前記選択されたサブセットを組み立てる工程は、構造的コンポーネントを前記周囲部に沿って端部から端部、端部からコーナー、またはコーナーからコーナーに設置することと、複数の締結具でコンポーネントを動作可能に接続することと、を備える、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
複数の組のプレハブコンポーネントから形成される対向する側部および対向する端部を有する周囲部をそれぞれ有する1以上の競技フィールドを有するカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステムであって、
a.長さ、幅、および高さをそれぞれ有する少なくとも2つの側部コンポーネントおよび対向する端部を有し、前記1以上の競技フィールドの1つの少なくとも1つの側部に沿って端部から端部に前記側部コンポーネントを位置決めすることによって前記周囲部の1以上の側部を作成するように構成されているプレハブコンポーネントの第1組と、
b.長さ、幅、および高さをそれぞれ有する少なくとも2つの端部コンポーネントおよび対向する端部を有し、前記1以上の競技フィールドの1つの少なくとも1つの端部に沿って端部から端部に前記端部コンポーネントを位置決めすることによって前記周囲部の1以上の端部を作成するように構成されているプレハブコンポーネントの第2組と、
c.長さ、幅、高さ、および内部空間をそれぞれ有する少なくとも4つのコーナーコンポーネントを有し、前記周囲部の前記側部および端部の接点に前記コーナーコンポーネントを位置決めすることによって1以上のコーナーを作成するように構成され、前記内部空間が、
i.ストレージスペースと、
ii.ポールを受け付け、および垂直にすることと、
iii.設備を受け付け、および操作することと、
の1以上を構成可能であるプレハブコンポーネントの第3組と、
d.前記1以上の競技フィールドへおよび前記1以上の競技フィールドからのアクセスを可能にする1以上のドアまたはゲートと、
e.1以上のサッカーゴールと、
f.前記ドア、ゲート、サッカーゴール、第1組、第2組、および第3組の少なくともいくつかの部分を一緒に固定して、前記システムを作成する複数の締結具と、
g.前記1以上の競技フィールドに対する前記システムの前記高さを支持、固定、および調整するように構成され、前記競技フィールドの水平度を補償し、前記システムが前記競技フィールドの上に浮上することを可能にする複数のレベリング脚と、
を備える、カスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【請求項17】
長さ、幅、および高さをそれぞれ有する少なくとも2つの側部コンポーネントおよび対向する端部を有し、前記1以上の競技フィールドを通して端部から端部に前記側部コンポーネントを位置決めすることによって前記周囲部を分割するように構成され、ダブルピッチ競技フィールドを作成するプレハブコンポーネントの第4組をさらに備える、請求項16に記載のカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【請求項18】
それぞれ座席を有する1以上の座席コンポーネントと、表面上で支持するための1以上の脚と、前記システムへの接続のための拡張部とを有するプレハブコンポーネントの第4組をさらに備える、請求項16に記載のカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【請求項19】
コーナーコンポーネントの前記内部空間を取り囲む1以上のプレートをさらに備え、包囲されたストレージスペースを作成する、請求項16に記載のカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【請求項20】
(i)コーナーコンポーネントの前記内部空間に取り付けられる受容部と、(ii)下端部および対向する端部を有するポールと、(iii)前記受容部で受け付けられた場合、前記ポールの前記下端部を垂直にするように構成される複数のセットスクリュと、をさらに備える、請求項16に記載のカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【請求項21】
前記設備は、前記下端部よりも前記対向する端部に近い前記ポールに動作可能に接続され、
a.照明固定具と、
b.センサと、
c.スピーカと、
d.カメラと、
e.バナーと、
f.スコアボードと、
g.映像ボードと、
の1以上を有する、請求項20に記載のカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【請求項22】
前記1以上のサッカーゴールは、
a.ゴール領域を画定するフレームと、
b.前記ゴール領域の少なくとも一部の後ろの粗いまたは細かいネット材と、
を有する、請求項16に記載のカスタマイズ可能な可搬式ミニサッカーピッチシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
3.ポールコンポーネント(
図2G)
ポールコンポーネント300は、実質的に中空なポール受け部605(
図2F)内に挿入され、内側リング612上に載るまたは内側リング612によって受け止められ、セットスクリュ608(例えば、前述のマクマスターカーから入手可能な不動態化された四角カップポイントセットスクリュの任意のモデル)で水平にされ、さもなくば垂直にされる実質的中空部301を有する。これはシステムのモジュール方式の他の例であり、ミニサッカーピッチシステムを築くために如何にコンポーネントが連携するように設計されているかの他の例である。実際のところは、このレベリング機能は、軸(ここでは垂直)上に比較的長いポール(ここでは24フィート)を保持することに役立ち、例えば、照明固定具302等の上昇した装置からの照明が周囲の住居ではなくピッチ900を照らすことを可能にする。照明固定具302は、いかなるデザイン(米国特許第9,951,929号または米国特許出願第15/826,772号明細書
(2019年7月2日に米国特許第10,337,693号として発行)に非限定的な例が記載され、それらのそれぞれは参照により本明細書中にその全体が組み込まれている)であってもよく、アーマチュア303(例えば、米国特許第8,337,058に記載され、参照により本明細書中にその全体が組み込まれている)を介して調整可能であってもよく、スピーカ、センサ、バナー付きのクロスアーム、カメラ(例えば、米国特許第9,363,441号に記載され、参照により本明細書中にその全体が組み込まれている)等の他の装置で追加(すなわち、インターフェース306を介して)等されてもよい。当然、ポールコンポーネント300は、所望であれば、完全に、照明固定具302を省くことができる。すでに説明された他のコンポーネントと同様に、ポールコンポーネント300は、予め製造され、事前に配線され、事前に照準が合わせられ、またはほとんどそのように会場に輸送され、現場では最小限の労力しか必要ない(例えば、ジャッキイヤー305を介して中空ポール部301を持ち上げて適所に収める前に、コネクタハーフを、ポールキャップ304を介して接続する)。参照により本明細書中にその全体が組み込まれている米国特許第10,199,712号は、共通のポールに対する異なる装置、会場への輸送、および設置の労力の削減に照準を合わせた工場についてより詳細に説明している。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
座席コンポーネント400に対してはさらに、ボルトは、所望の場合、および後述されるように、アスファルトかコンクリートにボルト締めするかによって異なるが、安定部401でだけでなく、両方の足部402で表面にボルト締めされる。安定部401(レベリング脚700(後述)のレベリング機能を含む)は、前述の構造的コンポーネント(ここではコンポーネント107だが、これはシート位置によって異なる)周囲に、締め付けまたはボルト締めまたはそ
うでない場合は固定して、安定性を提供する。本明細書中で説明されている他のコンポーネントと同様に、各座席コンポーネント400は、プレハブおよび少なくとも概ね組み立てられた状態で会場に輸送される(例えば、シート406は、現場でキャップをかぶせて締め付けられてもよい)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
側部のレベルでは、追加のオプションおよび代替手段が可能であり、想定されている。側部はガガボール等のアクティビティのための曲線に近似するほど側部に似ていなくてもよい。側部は、本明細書中に示されるものよりも多くても少なくてもよい。1つの可能性のあるダブルピッチ解決策3000を示す
図6Aないし
図6Cを参照する。20インチの長さで他のコンポーネントで使用された同じ11ゲージ、2×2のA500構造用鋼角型管から形成される間隔をあけたコンポーネント902によって作られる二重壁中央部のために、ここでは6つの側部が効果的に存在し、それによって、約24インチの2つの中央側部間に全体的な間隔を形成する。
図6Aないし
図6Cはまた、所望のサイズまたは形状を実現させるために側部が異なるタイプまたは数量のコンポーネントを有してもよいことを示す。例えば、レベリング脚700(
図5Lも参照)の代替的デザインに着座した場合、二重壁中央部を安定させるように設計される24インチ×93インチの構造的コンポーネントである
図6Bのコンポーネント901を参照する。コンポーネント903および904は、それぞれ、33インチおよび36インチの長さで他のコンポーネントで使用される11ゲージ、2×2のA500構造用鋼角型管および/または奥行き2インチ、厚さ0.120インチの溝形材(または場合によっては山形鋼)から形成され、ダブルピッチ解決策を作成するために必要な唯一の他のコンポーネントである。すなわち、
図6B(破線で新たに導入されたコンポーネントを示す)で見られるように、非常に少ない数量のコンポーネントをミニピッチシステムに導入して、与えられたスペース内でフィールドの数を効果的に2倍にすることができる。
【国際調査報告】