【実施例】
【0104】
本発明による式(I)の化合物を、下記に詳述する一般的な調製戦略に従って調製した。いくつかの化合物の詳細な調製を、本明細書の以下に記載する。
【0105】
試薬および溶媒は、特に言及しない限り、さらなる精製をせずに、商業的供給業者から受け取ったまま使用した。反応は、シュレンク管またはマイクロ波密閉反応器中、典型的にはAr雰囲気下で行った。
【0106】
マイクロ波反応は、Anton Paar Monowave 450装置を使用して行った。
【0107】
実験手順に示された反応温度は、較正された温度センサーで測定された反応系の外部温度(従来の加熱)、または光ファイバー温度センサーで測定された内部反応器温度(マイクロ波支援反応)に相当する。
【0108】
低温反応は、Immersion Cooler Huber modを使用して行った。TC100Eは、Pt100センサー(±0.5Kの温度安定性)を備えていた。この種類のプロセスにおいて、示された反応温度は、較正された温度センサーで測定された内部反応温度に相当する。
【0109】
反応は、シリカゲル60 F254(E.Merck)であらかじめコーティングされた市販のアルミニウムシート(0.2mmの層厚さ)を使用する分析の薄層クロマトグラフィーによって、またはUPLC−MSクロマトグラフィーによって、監視した。分析的UPLC/PDA/MS分析は、UPLC−PDA光学検出器およびスキャンモードにおけるQDa(商標)またはTQD(商標)MS検出器を備えたWaters Acquity Hクラスのクロマトグラフを使用して実施した。クロマトグラフ分析は、以下の条件を使用して行った。
【0110】
方法A:Column Kinetex C18 100×3.0mm、2.6μmカラム。移動相:10mMの炭酸水素アンモニウム(溶媒A)およびメタノール(溶媒B)。9分で0.6mL/分で95%から5%の溶媒A、次いで5%の溶媒Aで0.5分、およびさらに0.5分で95%の溶媒Aに戻るグラジエント。総実行時間10分。オーブン温度30℃。試料温度18℃。
【0111】
方法B:Column Kinetex C18 100×3.0mm、2.6μmカラム。移動相:0.1%ギ酸(溶媒A)およびメタノール(溶媒B)。9分で0.6mL/分で95%から5%の溶媒A、次いで5%の溶媒Aで0.5分、およびさらに0.5分で95%の溶媒Aに戻るグラジエント。総実行時間10分。オーブン温度40℃。試料温度18℃。
【0112】
それぞれの化合物に適用されたクロマトグラフ方法は、「UPLC−(方法の名称)」と記述し、テキスト全体にわたって純度値の後の括弧内に示す。
【0113】
フラッシュクロマトグラフィーによる生成物の精製は、E.Merckシリカゲル(230〜400メッシュ)を使用して行った。視覚化は、UV光下で行った。自動分取フラッシュクロマトグラフィーによる生成物の精製は、Silicycleから購入した4g、12gまたは24gのSiliaSep(商標)またはSiliaSep(商標)C18(17%)のフラッシュカートリッジを使用して、Teledyne Isco製のCombiflash(登録商標)Rf+フラッシュクロマトグラフィーシステムにおいて、あるいはBuchi instruments製のReveleris(登録商標)PREPシステムにおいて行った(3つの異なる波長λ1=254nm、λ2=280nmおよびλ3=220〜230nmで作動するUV検出)。得られた収率は、特に明記しない限り、単離収率である。
【0114】
プロトン核磁気共鳴スペクトルは、重水素化溶媒:クロロホルム、メタノールまたはジメチルスルホキシド中、BRUKER Avance 300MHz装置を用いて、300MHzで記録した。化学シフトは、0.00ppmでのTMSピークに対して、または残留溶媒の対応するシグナルに対して、ppmで報告する。m、s、d、t、q、quintおよびseptという文字は、それぞれ、マルチプレット、シングレット、ダブレット、トリプレット、カルテット、クインツプレットおよびセプツプレットを表す。bという文字は、ブロードシグナルを示す。すべての融点は、補正し、融点管BUCHI(商標)参照017808を使用してB
uchi B−540装置において記録した。
【0115】
式(I)の化合物の合成
本発明の式(I)の化合物は、利用可能な合成手順によって、多段階の連続で合成することができる。例えば、これらは、下記に示す一般スキーム1〜4に要約されたプロセスによって調製することができる。
【0116】
重要中間体Fの合成:本発明に記載のすべての実施例において共通の中間体Fの調製をスキーム1に示す。
【化16】
【0117】
スキーム1.中間体Fの調製のための合成ルート。試薬および条件:(i)Boc
2O、t−BuOH、50℃;(ii)BuLi、TMEDA、Et
2O、−78℃、CO
2(g)、H
2O;(iii)4−DMAP、EDCI、CH
2Cl
2、22℃、MeOH;(iv)濃HCl、MeOH、65℃;(v)尿素、150℃、12時間;(vi)POCl
3、DIPEA、110℃、12時間。
【0118】
実施例1〜38および68〜99の合成:R
2が、N−メチルピペラジン、ピペラジン、N−メチルピロリジン−3−アミン、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エタン−1−アミン、1−メチル−1,4−ジアゼパン、N−メチルピペリジン−4−アミン、ピペリジン−4−アミン、ピロリジン−3−アミンまたはオクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジンである式(I)の化合物の調製を、スキーム1に示される共通中間体Fから出発するスキーム2に表す。
【化17】
【0119】
スキーム2.実施例1〜38および68〜99の調製のための合成ルート。試薬および条件:(vii)RXH、DIPEA、EtOAc(0.14M)、22℃、t(時間);R
3R
2NH、μW、120℃、t(分)。
【0120】
実施例39〜45の合成:R
2が、ピペリジン、1−メチルピペリジン、1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリジンまたは1,2,3,6−テトラヒドロピリジンである式(I)の化合物の調製を、スキーム1に示される共通中間体Fから出発するスキーム3に表す。
【化18】
【0121】
スキーム3.実施例39〜45の調製のための合成ルート。試薬および条件:(viii)RNH
2、DIPEA、EtOAc:DCM 1:1%v/v(0.14M)、22℃、t(時間);(ix)RBpin、Na
2CO
3(2M)、THF(0.27M)、μW、100℃、t(時間);(x)20%w/wの炭素上のPd(OH)
2、H
2(1atm)、EtOAc:MeOH 2:1%v/v(7mM);(xi)濃HCl、MeOH(0.1M)。
【0122】
実施例46〜67の合成:R
3置換が、アルキルまたはHである式(I)の化合物の調製を、スキーム2および3に示される実施例(3、4、6、16、17、18、24、42および43)から出発するスキーム4に表す。
【化19】
【0123】
スキーム4.実施例46〜67の調製のための合成ルート。試薬および条件:(xii)R
3MX、PEPPSI(商標)−IPr、LiCl、DME(4〜6mM)、70℃、16時間;(xiii)Pd/C、H
2(1atm)、EtOAc:MeOH 2:1%v/v(7mM)。
【0124】
工程1:中間体A[CAS:171178−45−3]の合成:
(6−クロロピリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルを、国際公開第2008/130021号、国際公開第2006/024834号、およびOhtaら,Bioorg.Med.Chem.2008,16,7021−7032に由来する適合した手順によって調製した。
【化20】
【0125】
500mlのオーブン乾燥した丸底フラスコ中で、5−アミノ−2−クロロピリジン(20g、154mmol、1当量)をtert−ブタノール(217mL、0.71M)に溶解し、二炭酸ジ−tert−ブチル(38.4g、172mmol、1.12当量)を添加し、溶液を50℃で撹拌した。反応の進行を、5−アミノ−2−クロロピリジンの中間体Aへの完全な変換が達成されるまで(36時間)、TLC(ヘプタン:EtOAc 30:60%v/v)によって監視した。溶媒をロータリーエバポレーターで蒸発させ、残渣を酢酸エチル(500mL)に溶解した。有機相を、水(3×150mL)、ブライン(1×150mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、揮発性物質を減圧下除去して、ピンク色固体を得て、これを自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM 50:25:25%v/vで溶出)によって精製して、(6−クロロピリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチルを白色固体(35.29g、収率99.3%)として得た。純度:99.0%(UPLC−A);融点:127〜129.1℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.245(dd,1H),7.965(d,1H),7.25(dd,1H),6.66(bs,NH),1.52(s,9H);LR−MS(ESI+):m/z=229.1Da[M+H]
+、C
10H
13ClN
2O
2に対する計算値:228.7。
【0126】
工程2:中間体A[CAS:171178−46−4]の合成:
5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−クロロイソニコチネートを、国際公開第2008/130021号および国際公開第2006/024834号に由来する適合した手順によって調製した。
【化21】
【0127】
500mLのオーブン乾燥した3つ口丸底フラスコに、(6−クロロピリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体A)(5g、21.82mmol、1当量)を無水ジエチルエーテル(200mL)に溶解して、黄色溶液を得た。0.1MのTMEDA(11.7mL、76mmol、3.5当量)を添加し、混合物を−78℃に冷却した。2.5Mのヘキサン中のn−ブチルリチウムの溶液(30.5mL、76mmol、3.5当量)を滴下添加した(反応混合物は茶色〜赤色に変化した)。試薬の添加が終了した時に、反応混合物は−10℃に達し、この温度で3時間撹拌した。
【0128】
次いで、反応混合物を−78℃に再冷却し、二酸化炭素ガスバッグ(1gal)をAr雰囲気下で取り付けた。系を、排気し、二酸化炭素で3回流した。反応混合物を、二酸化炭素雰囲気下、大気圧で、−78℃で4時間撹拌した。反応を22℃に温め、18時間撹拌した。水を、固体物質の完全な溶液まで(300mL)、反応混合物に添加した。相を分離し、水相をジエチルエーテル(2×100mL)で洗浄した。その後、水相のpH値を2.7MのHClで6.32に調節し、ジエチルエーテル(4×200mL)およびEtOAc(5×200mL)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、減圧下濃縮して、5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−クロロイソニコチン酸を淡黄色固体(5.13g、収率87%)として得た。純度:99.1%(UPLC−A);
1H−NMR(DMSO−d
6),δ(ppm):10.01(s,1H),9.12(s,1H),7.75(s,1H),1.48(s,9H);LR−MS(ESI+):m/z=273.0Da[M+H]
+、C
11H
13ClN
2O
4に対する計算値:272.7。
【0129】
工程3:中間体C[305371−42−0]の合成:
5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−クロロイソニコチン酸メチルを、Haddletonら,J.Am.Chem.Soc.2012,134,7406−7413に由来する適合した手順によって調製した。
【化22】
【0130】
5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−クロロイソニコチン酸(中間体B)(4.27g、15mmol、1当量)を、撹拌棒を備えた500mLのオーブン乾燥した2つ口丸底フラスコに添加し、ジクロロメタン(187mL、0.08M)に懸濁させ、添加した。4−ジメチルアミノピリジン(7.40g、60mmol、4当量)を、22℃で添加して、均一溶液を得た。N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(4.65g、30mmol、2当量)を同温度で添加し、粗混合物を3時間撹拌した。無水MeOH(HPLC品質)(5.5mL、135mmol、9当量)を溶液に添加し、混合物を22℃で1時間撹拌した。得られた混合物を、アルミニウム加熱ブロックを使用して、72時間加熱還流した。TLC(EtOAc:MeOH 90:10%v/v)は、中間体Bの中間体Cへの完全な変換を示した。反応は、22℃に達し、揮発性物質を減圧下除去した。ジクロロメタン(150mL)を、完全な溶液を達成するまで、残渣に添加し、混合物を分液漏斗に移し、H
2O(1×70mL)、1MのHCl(2×50mL)および飽和NaCl溶液(1×50mL)で洗浄した。有機相を、Na
2SO
4で乾燥し、フィルタープレート上のNa
2SO
4のパッドを通して濾過した。溶媒を減圧下除去して茶色固体を得て、これを自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、100%v/vのEtOAcで生成物が溶出)によって精製して、5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−クロロイソニコチン酸メチルを淡黄色固体(4.04g、収率79%)として得た。純度:99.4%(UPLC−A);融点:90.0〜95.8℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):9.68(bs,NH),9.49(s,1H),7.73(s,1H),7.20(s,1H),3.91(s,3H),1.47(s,9H);LR−MS(ESI+):m/z=287.1Da[M+H]
+、C
12H
15ClN
2O
4に対する計算値:286.2。
【0131】
工程4:中間体D[CAS:1073182−59−8]の合成:
【化23】
【0132】
5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−クロロイソニコチン酸メチル(中間体C)(6.22g、21.68mmol、1当量)をメタノール(165mL)に溶解し、濃塩酸(8.71mL、105mmol、4.85当量)を溶液に添加した。得られた黄色溶液を、撹拌し、完全な変換を達成するまで(22時間)、アルミニウム加熱ブロックを使用して加熱還流した。反応をTLC分析(ヘプタン:EtOAc 30:60%v/v)によって監視した。MeOHを減圧下蒸発させた。DCMを、残渣の完全な溶液を達成するまで添加し(160mL)、水(90ml)を添加した。水相のpH(最初pH0.3)を、1.25Mの水酸化ナトリウム溶液の添加によって13.02に調節し、DCM(4×200mL)で抽出した。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾別し、減圧下濃縮して、5−アミノ−2−クロロイソニコチン酸メチルを茶色〜黄色固体(3.90g、収率95%)として得た。純度:98.4%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.0(s,1H),7.6(s,1H),3.91(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=187.0Da[M+H]
+、C
7H
7ClN
2O
2に対する計算値:186.2。
【0133】
工程5:中間体E[CAS:2190512−63−9]の合成:
【化24】
【0134】
尿素(4.75g、79mmol、10当量)を、アルミニウム加熱ブロックを使用して、150℃で加熱することによって、50mlの丸底フラスコ中で融解させた。中間体D(1.48g、7.9mmol、1当量)を添加し、混合物を150℃で終夜加熱した。茶色油状物の形成が観察された。温度を100℃に低下させ、水(30mL)を添加した。混合物をこの温度で1時間撹拌して、未反応の尿素を溶解させた。水相のpH(最初pH7.63)を、1MのHClの添加によって4.0に調節した。水相をCHCl
3/iPrOH 4:1%v/vで抽出した(3×70mL)。合わせた有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾別し、減圧下蒸発させて、中間体DおよびEの混合物の黄色固体を得た。黄色固体を100mLのDCMに懸濁させ、15分の間撹拌した。懸濁液を、フィルタープレートを通して濾過し、DCM(3×10mL)で洗浄した。DCM含有相を合わせ、溶媒を減圧下除去して、未反応の中間体Dを得た。濾過された黄色固体を乾燥して、6−クロロピリド[3,4−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオンを淡黄色固体(1.20g、収率72%)として得た。純度:93.9%(UPLC−B);融点:315.4〜318.2℃;
1H−NMR(DMSO−d6),δ(ppm):11.60(bs,2H,NH),8.36(s,1H),7.77(s,1H);LR−MS(ESI+):m/z=198.1Da[M+H]
+、C
7H
4ClN
3O
2に対する計算値:197.6。
【0135】
工程6:中間体F[CAS:2143878−49−1]の合成:
2,4,6−トリクロロピリド[3,4−d]ピリミジンを、Koolら,J.Org.Chem.2005,70,132−140;Roseら,J.Chem.Soc.,1947,775−783;Ohtaら,Bioorg.Med.Chem.2008,16,7021−7032に由来する適合した手順によって調製した。
【化25】
【0136】
ジムロート冷却器を取り付けた100mLのオーブン乾燥した2つ口丸底フラスコに含有される6−クロロピリド[3,4−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン(中間体E)(1.19g、6mmol、1当量)に、あらかじめ蒸留したPOCl
3(27mL、288mmol、48当量)およびDIPEA(2.72mL、15.6mmol、2.6当量)を添加した。混合物を還流条件(110℃)下、18時間撹拌した。揮発性物質を、実験室の真空(200〜300mmHg)下、留去した。残渣を、DCM(80mL)に溶解し、水(2×30mL)および飽和NaCl溶液(1×30mL)で洗浄した。有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下除去して、2,4,6−トリクロロピリド[3,4−d]ピリミジンを明茶色固体(1.22g、収率89%)として得た。純度:96.6%(UPLC−B);融点:107.7〜110.3℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):9.30(s,1H),8.07(s,1H);LR−MS(ESI+):m/z=233.8Da[M+H]
+、C
7H
2Cl
3N
3に対する計算値:232.9。
【0137】
工程7:実施例1〜38および68〜99の合成:
一般合成手順A:
【化26】
【0138】
オーブン乾燥したμW反応器に、2,4,6−トリクロロピリド[3,4−d]ピリミジン(中間体F)(234mg、1mmol、1当量)を投入し、セプタムで密封し、Ar雰囲気でパージした(Ar/真空の3サイクル)。次いで、EtOAc(7mL、0.14M)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.51mL、2.9mmol、2.9当量)を添加し、混合物を5分間撹拌することによって均一にした。対応するアミンまたはアルコール(RXH)(1.05mmol、1.05当量)を添加した。得られた混合物を、中間体Fの完全な変換を達成するまで(2〜20時間)、22℃で撹拌した。対応するアミン(R
3R
2NH)(1.5〜10.3mmol、1.5〜10.3当量)を添加した。混合物を、撹拌することによって均一にし、マイクロ波照射下、120℃で15〜30分間の反応(エネルギー出力:60W)に付した。反応の進行をTLC(EtOAc:MeOH)によって確認した。粗混合物をEtOAcの添加によって丸底フラスコに移し、揮発性物質を減圧下除去した。残渣をEtOAc(70mL)に溶解し、分液漏斗に移した。有機相を水(3×30mL)および飽和NaCl溶液(1×30mL)で洗浄した。有機相を、無水Na
2SO
4で乾燥し、フィルタープレートでNa
2SO
4のパッドを通して濾過した。溶媒を減圧下除去して、粗混合物を得、これを自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH)によって精製して、対応する生成物(実施例1〜38および68〜99)を得た。
【0139】
すべての反応するアミンは、実施例14〜18、26〜28、37〜39、41、43、45および71〜90において使用したアミンアルキルスルホンアミドの場合を除いて、市販されている。必要なアミンアルキルスルホンアミドを、文献:Smitsら,J.Med.Chem.2010,53,2390−2400に記載のプロトコールの適合した手順によって調製した。この手順において使用したすべての化合物の構造解析は、2−アミノ−N−ベンジルエタン−1−スルホンアミド塩酸塩;白色固体;重量:3.102g;収率:35%;純度:84.0%(UPLC−A);融点:175.5〜187.9℃;
1H−NMR(CDCl
3:MeOD 4:1%v/v),δ(ppm):7.41−7.29(m,5H),4.31(s,2H),3.43−3.31(m,4H);LR−MS(ESI+):m/z=215.0Da[M+H]
+、C
9H
14N
2O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:214.1を除いて、そこに報告されている。
【0140】
2−アミノ−N−(2−クロロフェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;淡オレンジ色結晶;重量:2.0g;収率:83.0%;純度:98.2%(UPLC−A);融点:179.8〜185.5℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.48−7.40(m,2H),7.36−7.14(m,2H),3.59(t,2H),3.46(t,2H);LR−MS(ESI+):m/z=235.0Da[M+H]
+、C
8H
11ClN
2O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:234.0。
【0141】
2−アミノ−N−(o−トリル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;黄色固体;重量:1.8g;収率:77.4%;純度:85.2%(UPLC−A);融点:156.0〜164.7℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.38−7.10(m,4H),3.62(t,2H),3.47(t,2H),2.27(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=215.2Da[M+H]
+、C
9H
14N
2O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:214.1。
【0142】
2−アミノ−N−(2−メトキシフェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;淡茶色固体;重量:2.0g;収率:77.6%;純度:90.7%(UPLC−A);融点:152.7〜160.0℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.37−7.22(m,2H),7.05(m,1H),6.95(m,1H),3.82(s,3H),3.60−3.40(m,4H);LR−MS(ESI+):m/z=231.0Da[M+H]
+、C
9H
14N
2O
3S(親の遊離塩基)に対する計算値:230.1。
【0143】
2−アミノ−N−(2−アミノフェニル)エタン−1−スルホンアミド二塩酸塩;淡ピンク色固体;重量:1.9g;収率:63.0%;純度:94.1%(UPLC−A);融点:229.6〜237.0℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.67−7.29(m,4H),3.64(t,2H),3.49(t,2H);LR−MS(ESI+):m/z=216.1Da[M+H]
+、C
8H
13N
3O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:215.1。
【0144】
2−アミノ−N−(3−クロロフェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;淡茶色固体;重量:1.8g;収率:75.7%;純度:98.2%(UPLC−A);融点:122.7〜137.8℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.41−7.20(m,3H),7.20−6.93(m,1H),3.57(t,2H),3.39(t,2H);LR−MS(ESI+):m/z=234.9Da[M+H]
+、C
8H
11ClN
2O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:234.0。
【0145】
2−アミノ−N−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;淡茶色固体;重量:2.8g;収率:87.4%;純度:93.6%(UPLC−A);融点:151.6〜162.5℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.42(t,1H),7.23−7.11(m,3H),3.59(t,2H),3.39(t,2H);LR−MS(ESI+):m/z=284.9Da[M+H]
+、C
9H
11F
3N
2O
3S(親の遊離塩基)に対する計算値:284.0。
【0146】
2−アミノ−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;黄色固体;重量:0.439g;収率:43.0%;純度:94.8%(UPLC−A);融点:201.5〜203.5℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.56−7.36(m,4H),3.55(t,2H),3.37(t,2H);LR−MS(ESI+):m/z=268.9Da[M+H]
+、C
9H
11F
3N
2O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:268.1。
【0147】
2−アミノ−N−(m−トリル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;淡黄色固体;重量:1.6g;収率:72.0%;純度:90.0%(UPLC−A);融点:141.6〜148.0℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.24(t,1H),7.03(m,3H),3.53(t,2H),3.37(t,2H),2.24(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=215.0Da[M+H]
+、C
9H
14N
2O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:214.1。
【0148】
2−アミノ−N−(3−メトキシフェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;淡茶色固体;重量:2.0g;収率:84.5%;純度:94.4%(UPLC−A);融点:108.7〜116.7℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.28(t,1H),6.93−6.73(m,3H),3.74(s,3H),3.55(t,2H),3.38(t,2H);LR−MS(ESI+):m/z=231.0Da[M+H]
+、C
9H
14N
2O
3S(親の遊離塩基)に対する計算値:230.1。
【0149】
2−アミノ−N−(3−(メチルチオ)フェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;淡黄色固体;重量:2.2g;収率:53.8%;純度:95.6%(UPLC−A);融点:137.3〜142.7℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.25(m,1H),7.07(m,2H),6.96(m,1H),3.54(t,2H),3.38(t,2H,),2.39(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=246.9Da[M+H]
+、C
9H
14N
2O
2S
2(親の遊離塩基)に対する計算値:246.1。
【0150】
2−アミノ−N−(4−クロロフェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;黄色固体;重量:2.1g;収率:95.0%;純度:91.6%(UPLC−A);融点:198.2〜212.2℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.42−7.17(m,2H),7.16−6.93(m,2H),3.52(t,2H),3.36(t,2H);LR−MS(ESI+):m/z=234.9Da[M+H]
+、C
8H
11ClN
2O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:234.0。
【0151】
2−アミノ−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;オレンジ色〜茶色固体;重量:0.400g;収率:47.1%;純度:97.0%(UPLC−A);融点:118.7〜207.6℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.63(d,2H),7.31(d,2H),3.61(t,2H),3.39(t,2H);LR−MS(ESI+):m/z=268.9Da[M+H]
+、C
9H
11F
3N
2O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:268.1。
【0152】
2−アミノ−N−(p−トリル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;黄色〜茶色固体;重量:1.2g;収率:89.3%;純度:89.0%(UPLC−A);融点:162.0〜173.9℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.18(d,2H),7.10(d,2H),3.51(t,2H),3.37(t,2H),2.23(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=215.0Da[M+H]
+、C
9H
14N
2O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:214.1。
【0153】
2−アミノ−N−(4−(メチルチオ)フェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;灰色固体;重量:1.9g;収率:67.7%;純度:95.8%(UPLC−A);融点:160.7〜169.3℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.21(d,2H),7.12(d,2H),3.50(t,2H),3.35(t,2H),2.36(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=246.9Da[M+H]
+、C
9H
14N
2O
2S
2(親の遊離塩基)に対する計算値:246.1。
【0154】
2−アミノ−N−(ピリジン−3−イル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;淡オレンジ色固体;重量:1.6g;収率:66.3%;純度:89.8%(UPLC−A);融点:165.3〜179.3℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):8.72−8.62(m,1H),8.51(t,1H),8.39−8.24(m,1H),7.97(q,1H),3.92−3.65(m,2H),3.62−3.31(m,2H);LR−MS(ESI+):m/z=202.0Da[M+H]
+、C
7H
11N
3O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:201.1。
【0155】
2−アミノ−N−(6−クロロピリジン−2−イル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;ベージュ色固体;重量:0.400g;収率:20.3%;純度:94.3%(UPLC−A);融点:176.7〜185.3℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):7.62(t,1H),7.05(dd,1H),6.81(dd,1H),3.84(t,2H),3.40(t,2H);LR−MS(ESI+):m/z=235.9Da[M+H]
+、C
7H
10ClN
3O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:235.0。
【0156】
2−アミノ−N−(ピリジン−2−イルメチル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;ベージュ色固体;重量:0.600g;収率:24.0%;純度:97.0%(UPLC−A);融点:166.0〜176.0℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):8.63(dd,1H),8.51(td,1H),8.00(d,1H),7.91(t,1H),4.73(s,2H),3.65(t,2H),3.45(t,2H);LR−MS(ESI+):m/z=216.0Da[M+H]
+、C
8H
13N
3O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:215.1。
【0157】
2−アミノ−N−(ピリミジン−2−イル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;オレンジ色固体;重量:1.2g;収率:52.0%;純度:91.5%(UPLC−A);融点:138.7〜146.0℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):8.53(d,2H),7.07(t,1H),3.73(t,2H),3.46(t,2H);LR−MS(ESI+):m/z=203.0Da[M+H]
+、C
6H
10N
4O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:202.1。
【0158】
2−アミノ−N−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩;淡黄色固体;重量:0.400g;収率:14.5%;純度:90.6%(UPLC−A);融点:182.0〜195.6℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):6.37−6.12(m,1H),3.72(s,3H),3.64(t,2H),3.41(t,2H),2.23(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=219.0Da[M+H]
+、C
7H
14N
4O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:218.1。
【0159】
あるいは、実施例91および92において使用される必要なアミンアルキルスルホンアミドを、文献:Smitsら,J.Med.Chem.2010,53,2390−2400に記載のプロトコールに適合する手順によって、対応する保護誘導体(実施例91のために(O−tert−ブチルジメチルシリル)保護誘導体および実施例92のためにN−tert−ブチルオキシカルボニル保護誘導体)として調製した。これらの実施例において、追加の脱保護反応工程が、目的化合物を得るために必要であった(実施例91および92を参照のこと)。
【0160】
実施例91において反応する2−アミノ−N−ベンジル−N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)エタン−1−スルホンアミドを白色固体として得た;重量:2.28g;収率:75%;純度:98.0%(UPLC−A);
1H−NMR(DMSO−d
6),δ(ppm):7.41−7.27(m,5H),4.41(s,2H),3.49(t,2H),3.29−3.10(m,4H),2.93(t,2H),0.81(s,9H),−0.04(s,6H);LR−MS(ESI+):m/z=373.1Da[M+H]
+、C
17H
32N
2O
3SSiに対する計算値:372.2。
【0161】
実施例92において反応する(2−((2−アミノ−N−ベンジルエチル)スルホンアミド)エチル)カルバミン酸tert−ブチルを淡黄色固体として得た;重量:1.40g;収率:67.0%;純度:93.8%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):7.41−7.27(m,5H),4.45(s,2H),3.32(t,2H),3.20(t,4H),3.08(t,2H),1.49(bs,NH
2),1.43(s,9H);LR−MS(ESI+):m/z=358.1Da[M+H]
+、C
16H
27N
3O
4Sに対する計算値:357.2。
【0162】
加えて、本発明の実施例30および31において、反応するアミンは、対応する保護誘導体(Boc保護)として使用した。これらの実施例において、追加のBoc脱保護反応工程が、目的化合物を得るために必要であった。
【0163】
Boc脱保護手順:対応するBoc誘導体(1当量)をMeOH(0.1M、HPLC品質)に溶解した。濃塩酸(3当量)を添加し、得られた黄色溶液を、総変換を達成するまで(3〜20時間)、還流条件下で撹拌した。反応の進行をTLC(EtOAc:MeOH)によって監視した。混合物を22℃まで冷やし、MeOHを減圧下除去した。残渣を、DCMに溶解し、水に注ぎ、分液漏斗に移した。水相のpHを、1.25Mの水酸化ナトリウム溶液の添加によってpH14に調節し、DCM(3×40mL)で抽出した。合わせた有機相を、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾別し、減圧下濃縮して、対応する脱保護化合物を得た。
【0164】
以下の化合物を、実施例1〜38および68〜99について上記に記載した一般合成手順Aに従って得た。
【0165】
実施例1:6−クロロ−4−エトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン
【化27】
【0166】
RXH:エタノール、59μL;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.143g;収率:40%;純度:85.5%(UPLC−B);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.70(d,1H),7.70(d,1H),4.55(q,2H),3.96(t,4H),2.52(t,4H),2.37(s,3H),1.50(t,3H);LR−MS(ESI+):m/z=308.1Da[M+H]
+、C
14H
18ClN
5Oに対する計算値:307.1。
【0167】
実施例2:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−4−フェノキシピリド[3,4−d]ピリミジン
【化28】
【0168】
RXH:フェノール、89μL;時間:12時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.249g;収率:67%;純度:95.6%(UPLC−A);融点:137.8〜144.2℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.75(d,1H),7.89(d,1H),7.49−7.43(m,2H),7.32(t,1H),7.30−7.22(m,2H),3.78(bt,4H),2.39(t,4H),2.30(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=356.1Da[M+H]
+、C
18H
18ClN
5Oに対する計算値:355.1。
【0169】
実施例3:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化29】
【0170】
RXH:2−チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.27mL,2.5mmol、2.5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、96:4%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.279g;収率:79%;純度:94.3%(UPLC−A);融点:150℃(分解);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.63(s,1H),7.31(s,1H),7.25(dd,1H),7.05(d,1H),6.98(dd,1H),6.01(t,NH),4.94(d,2H),3.98(t,4H),2.49(t,4H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=375.0Da[M+H]
+、C
17H
19ClN
6Sに対する計算値:374.1。
【0171】
実施例4:6−クロロ−N−(フラン−2−イルメチル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化30】
【0172】
RXH:フラン−2−イルメチルアミン、97.2mL;時間:5時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.27mL,2.5mmol、2.5当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、92:8%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:307mg;収率:85%;純度:99.0%(UPLC−B)、融点:158.1〜170.2℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.63(s,1H),7.41(d,1H),7.32(s,1H),6.37(t,1H),6.33(d,1H),5.87(t,1H),4.77(d,2H),3.96(t,4H),2.49(t,4H),2.36(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=359.0Da[M+H]
+、C
17H
19ClN
6Oに対する計算値:358.1。
【0173】
実施例5:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−3−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化31】
【0174】
RXH:3−チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:3時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.54mL,5mmol、5当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、89:11%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.335g;収率:87%;純度:95.8%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.62(s,1H),7.34(s,1H),7.33(d,1H),7.26(d,1H),7.11(d,1H),5.95(t,NH),4.78(d,2H),3.96(t,4H),2.51(t,4H),2.37(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=375.0Da[M+H]
+、C
17H
19ClN
6Sに対する計算値:374.1。
【0175】
実施例6:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−(チオフェン−2−イル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化32】
【0176】
RXH:2−(チオフェン−2−イル)エタン−1−アミン、0.14mL;時間:3時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.17mL,1.5mmol、1.5当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、96:04%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.356g;収率:89%;純度:97.2%(UPLC−B);融点:160.4〜175.1℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.62(s,1H),7.27(s,1H),7.20(d,1H),6.98(dd,1H),6.87(d,1H),5.83(t,NH),3.96(t,4H),3.86(dd,2H),3.23(t,2H),2.51(t,4H),2.36(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=389.0Da[M+H]
+、C
18H
21ClN
6Sに対する計算値:388.1。
【0177】
実施例7:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(チアゾール−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化33】
【0178】
RXH:3−クロロ−2−((クロロ−l5−アザニル)メチル)−2,3−ジヒドロチアゾール−3−イウム−2−イド、192.9mg;時間:4時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、1.16mL、10.3mmol、10.3当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、91:9%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.334g;収率:88%;純度:99.0%(UPLC−A);
1H−NMR(CD
2Cl
2:MeOD 2:1%v/v),δ(ppm):8.53(d,1H),7.78(d,1H),7.71(d,1H),7.38(d,1H),4.23(s,2H),3.90(t,4H),2.48(t,4H),2.33(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=376.1Da[M+H]
+、C
16H
18ClN
7Sに対する計算値:375.1。
【0179】
実施例8:N−((1H−イミダゾール−2−イル)メチル)−6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化34】
【0180】
RXH:2−(アミノメチル)イミダゾール二塩酸塩(dyhydrochloride)、176.80mg;時間:5時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、1.16mL、10.3mmol、10.3当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、78:22%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.278g;収率:62%;純度:97.8%(UPLC−A);
1H−NMR(CD
2Cl
2:MeOD 2:1%v/v),δ(ppm):8.49(d,1H),7.87(d,1H),6.94(s,2H),4.77(s,2H),3.84(t,4H),2.45(t,4H),2.31(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=359.1Da[M+H]
+、C
16H
19ClN
8に対する計算値:358.1。
【0181】
実施例9:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−フェニルピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化35】
【0182】
RXH:アニリン、97μL;時間:12時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、97:3%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.310g;収率:85%;純度:97.2%(UPLC−A);融点:210.8〜218.1℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.68(s,1H),7.66(d,2H),7.49(s,1H),7.42(t,2H),7.30(bs,NH),7.19(t,1H),3.92(t,4H),2.48(t,4H),2.34(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=355.1Da[M+H]
+、C
18H
19ClN
6に対する計算値:354.1。
【0183】
実施例10:N−ベンジル−6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化36】
【0184】
RXH:ベンジルアミン、0.11mL;時間:3時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、1.16mL、10.3mmol、10.3当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、96:4%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.285g;収率:75%;純度:97.1%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.62(s,1H),7.38−7.30(m,5H),7.36(s,1H),5.95(t,NH),4.77(d,2H),3.93(t,4H),2.46(t,4H),2.34(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=369.1Da[M+H]
+、C
19H
21ClN
6に対する計算値:368.2。
【0185】
実施例11:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(ピリジン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化37】
【0186】
RXH:ピリジン−2−イルメタンアミン、0.11mL;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、1.16mL、10.3mmol、10.3当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.229.52g;収率:61%;純度:98.3%(UPLC−B);融点:182.3〜193.5℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.62(dm,1H),8.60(s,1H),7.73(td,1H),7.59(t,NH),7.47(s,1H),7.36(d,1H),7.27(t,1H),4.82(d,2H),3.94(t,4H),2.48(t,4H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=313.0Da[M+H]
+、C
18H
20ClN
7に対する計算値:369.2。
【0187】
実施例12:6−クロロ−N−(4−フルオロベンジル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化38】
【0188】
RXH:(4−フルオロフェニル)メタンアミン、0.12mL;時間:3時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、1.16mL、10.3mmol、10.3当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、98:2%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.275g;収率:70%;純度:98.4%(UPLC−A);融点:164℃(分解);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.63(s,1H),7.33(t,1H),7.32(s,1H),7.04(t,1H),5.90(t,NH),4.74(d,2H),3.92(t,4H),2.48(t,4H),2.34(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=387.0Da[M+H]
+、C
19H
20ClFN
6に対する計算値:386.1。
【0189】
実施例13:6−クロロ−N−(4−メチルベンジル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化39】
【0190】
RXH:p−トリルメタンアミン、0.13mL;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、1.16mL、10.3mmol、10.3当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.355g;収率:90%;純度:97.2%(UPLC−B);融点:181.2〜198.0℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.62(s,1H),7.29(s,1H),7.26(d,1H),7.18(d,1H),5.81(t,NH),4.72(d,2H),3.94(t,4H),2.48(t,4H),2.36(s,3H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=383.1Da[M+H]
+、C
20H
23ClN
6に対する計算値:382.2。
【0191】
実施例14:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−メチルエタン−1−スルホンアミド
【化40】
【0192】
RXH:2−アミノ−N−メチルエタン−1−スルホンアミド塩酸塩、185mg;時間:12時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.357g;収率:87%;純度:97.4%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.50(s,1H),7.34(s,1H),6.88(t,NH),4.01(dt,2H),3.91(t,4H),3.45(t,2H),2.83(s,3H),2.52(t,4H),2.37(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=400.2Da[M+H]
+、C
15H
22ClN
7O
2Sに対する計算値:399.1。
【0193】
実施例14からの化合物(0.357mg、0.87mmol、1当量)をMeOH(9.7mL、0.09M、HPLC品質)に懸濁させ、1.25MのMeOH中のHCl(2.1mL、2.6mmol、3当量)を添加した。混合物を22℃で18時間にわたって撹拌した。揮発性物質を減圧下除去して、黄色固体として、定量的に2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−メチルエタン−1−スルホンアミド塩酸塩を得た;純度:97.4%(UPLC−A);融点:232.9℃(分解);
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):8.73(s,1H),7.97(s,1H),4.14(t,2H),3.73(bt,4H),3.60(t,4H),3.31(bt,2H),3.01(s,3H),2.73(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=400.2Da[M+H]
+、C
15H
22ClN
7O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:399.1。
【0194】
実施例15:N−ベンジル−2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタン−1−スルホンアミド
【化41】
【0195】
RXH:2−アミノ−N−ベンジルエタン−1−スルホンアミド塩酸塩、234mg;時間:12時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、97:3%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.389g;収率:80%;純度:97.7%(UPLC−A);融点:222.5〜230.2℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.36(s,1H),7.66(s,1H),7.22−7.09(m,5H),4.12(s,2H),3.86−3.79(m,6H),3.22−3.20(m,2H),2.39(t,4H),2.23(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=476.3Da[M+H]
+、C
21H
26ClN
7O
2Sに対する計算値:475.2。
【0196】
実施例15からの化合物(0.389mg、0.8mmol、1当量)をMeOH(8.9mL、0.09M、HPLC品質)に懸濁させ、1.25MのMeOH中のHCl(1.9mL、2.4mmol、3当量)を添加した。混合物を22℃で17時間にわたって撹拌した。揮発性物質を減圧下除去して、定量的収率でN−ベンジル−2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩を黄色固体として得た;純度:96.7%(UPLC−A);融点:194.8〜204.6℃;
1H−NMR(D
2O),δ(ppm):8.38(s,1H),7.47(s,1H),7.16−7.10(m,5H),4.19(s,2H),3.90(t,2H),3.68−3.62(m,4H),3.41−3.37(m,4H),3.20−3.15(m,2H),2.97(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=476.1Da[M+H]
+、C
21H
26ClN
7O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:475.2。
【0197】
実施例16:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド
【化42】
【0198】
RXH:2−アミノ−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド塩酸塩、225.7mg;時間:12時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、94:06%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.417g;収率:90%;純度:99.5%(UPLC−A);融点:223.1〜229.5℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.47(s,1H),7.73(s,1H),7.29−7.06(m,5H),3.96(t,2H),3.83(t,4H),3.57(t,2H),2.45(t,4H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=462.1Da[M+H]
+、C
20H
24ClN
7O
2Sに対する計算値:461.1。
【0199】
実施例16からの化合物(0.417mg、0.9mmol、1当量)をMeOH(10mL、0.09M、HPLC品質)に懸濁させ、1.25MのMeOH中のHCl(2.2mL、2.7mmol、3当量)を添加した。混合物を22℃で15時間にわたって撹拌した。揮発性物質を減圧下除去して、定量的収率で6−クロロ−2−(ピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン塩酸塩を黄色固体として得た;純度:99.5%(UPLC−A);融点:277.1℃(分解);
1H−NMR(MeOD:D
2O 80:20%v/v),δ(ppm):8.59(s,1H),7.82(s,1H),7.26−7.21(m,2H),7.11−7.06(m,3H),4.05(t,4H),3.70(t,4H),3.69−3.11(bs,4H),3.01(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=462.1Da[M+H]
+、C
20H
24ClN
7O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:461.1。
【0200】
実施例17:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−メチル−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド
【化43】
【0201】
RXH:2−アミノ−N−メチル−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド塩酸塩、293mg;時間:12時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.330g;収率:69%;純度:99.2%(UPLC−A);融点:175.4〜183.9℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.59(s,1H),7.37−7.26(m,5H),7.36(s,1H),6.48(t,NH),4.06(dd,2H),3.89(t,4H),3.40(t,2H),3.37(s,3H),2.46(t,4H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=476.3Da[M+H]
+、C
21H
26ClN
7O
2Sに対する計算値:475.2。
【0202】
実施例18:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化44】
【0203】
RXH:2−(モルホリノスルホニル)エタン−1−アミン塩酸塩、293mg;時間:12時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、92:8%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡黄色固体として得た;重量:0.417g;収率:90%;純度:98.2%(UPLC−A);融点:126.4〜136.8℃;
1H−NMR(CD
2Cl
2),δ(ppm):8.41(s,1H),7.31(s,1H),6.61(t,NH),4.00(dd,2H),3.81(t,4H),3.65(t,4H),3.23(t,2H),3.19(t,4H),2.37(t,4H),2.22(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=456.2Da[M+H]
+、C
18H
26ClN
7O
3Sに対する計算値:455.2。
【0204】
実施例19:3−(((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)インドリン−2−オン
【化45】
【0205】
RXH:3−(アミノメチル)インドリン−2−オン塩酸塩、210mg;時間:12時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.32mL、3mmol、3当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、70:30%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.149g;収率:30%;純度:84.8%(UPLC−A);
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.50(s,1H),7.88(s,1H),7.26−7.23(m,2H),7.02−6.91(m,2H),4.14−3.88(m,3H),3.97(t,4H),2.60(t,4H),2.41(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=424.2Da[M+H]
+、C
21H
22ClN
7Oに対する計算値:423.2。
【0206】
実施例20:6−クロロ−N−イソブチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化46】
【0207】
RXH:イソブチルアミン、0.1mL;時間:3時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.248g;収率:73%;純度:98.4%(UPLC−A);融点:160.4〜163.1℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.61(s,1H),7.37(s,1H),5.89(t,NH),3.93(t,4H),3.41(t,2H),2.49(t,4H),2.35(s,3H),2.03(sept,1H),1.01(d,6H);LR−MS(ESI+):m/z=335.2Da[M+H]
+、C
16H
23ClN
6に対する計算値:334.2。
【0208】
実施例21:6−クロロ−N−シクロヘキシル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化47】
【0209】
RXH:シクロヘキシルアミン、0.12mL;時間:2時間;R
2H:1−メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.260g;収率:72%;純度:99.7%(UPLC−A);融点:155.8〜165.6℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.60(s,1H),7.34(s,1H),5.55(d,NH),4.14−4.03(m,1H),3.92(t,4H),2.49(t,4H),2.35(s,3H),2.17−2.07(m,2H),1.87−1.76(m,2H),1.74−1.65(m,1H),1.52−1.23(m,5H);LR−MS(ESI+):m/z=361.3Da[M+H]
+、C
18H
25ClN
6に対する計算値:360.2。
【0210】
実施例22:N−ブチル−6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化48】
【0211】
RXH:ブチルアミン、0.10mL;時間:1時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.154g;収率:45%;純度:97.9%(UPLC−A);融点:134.7〜140.5℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.62(s,1H),7.30(s,1H),5.58(t,NH),3.94(t,4H),3.59(dd,2H),2.49(t,4H),2.35(s,3H),1.74−1.64(m,2H),1.51−1.39(m,2H),0.99(t,3H);LR−MS(ESI+):m/z=335.2Da[M+H]
+、C
16H
23ClN
6に対する計算値:334.2。
【0212】
実施例23:6−クロロ−N−(シクロヘキシルメチル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化49】
【0213】
RXH:シクロヘキサンメチルアミン、0.13mL;時間:2.5時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.54mL、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、91:9%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.240g;収率:64%;純度:99.9%(UPLC−A);融点:92.8〜103.5℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.60(s,1H),7.37(s,1H),5.89(t,NH),3.93(t,4H),3.43(t,2H),2.49(t,4H),2.35(s,3H),1.82−1.62(m,6H),1.1−0.96(m,5H);LR−MS(ESI+):m/z=375.4Da[M+H]
+、C
19H
27ClN
6に対する計算値:374.2。
【0214】
実施例24:6−クロロ−2−(ピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化50】
【0215】
RXH:2−チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;R
3R
2NH:メチルピペラジン六水和物、980mg、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、89:11%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.307g;収率:82%;純度:96.3%(UPLC−A);融点:88.5〜98.7℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.43(s,1H),7.78(s,1H),7.24(dd,1H),7.05(d,1H),6.94(dd,1H),4.89(d,2H),3.95(t,4H),2.94(t,4H);LR−MS(ESI+):m/z=361.0Da[M+H]
+、C
16H
17ClN
6Sに対する計算値:360.1。
【0216】
実施例24からの化合物(0.307mg、0.82mmol、1当量)をMeOH(9.1mL、0.09M、HPLC品質)に懸濁させ、1.25MのMeOH中のHCl(2.0mL、2.5mmol、3当量)を添加した。混合物を22℃で16時間撹拌した。揮発性物質を減圧下除去して、定量的収率で6−クロロ−2−(ピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン塩酸塩を黄色固体として得た;純度:97.8%(UPLC−A);融点:211.47℃(分解);
1H−NMR(MeOD:D
2O 80:20%v/v),δ(ppm):8.82(s,1H),8.15(s,1H),7.38(dd,1H),7.19(d,1H),7.04(dd,1H),5.06(d,2H),4.29(t,4H),3.47(t,4H);LR−MS(ESI+):m/z=361.0Da[M+H]
+、C
16H
17ClN
6S(親の遊離塩基)に対する計算値:360.1。
【0217】
実施例25:6−クロロ−N−(フラン−2−イルメチル)−2−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化51】
【0218】
RXH:フラン−2−イルメタンアミン、97.2μL;時間:5時間;R
3R
2NH:メチルピペラジン六水和物、980mg、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、60:40%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:158mg;収率:45%;純度:98.2%(UPLC−A);
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.54(d,1H),7.77(d,1H),7.37(dd,1H),6.34(dd,1H),6.28(dd,1H),4.72(s,2H),3.96(t,4H),2.98(t,4H);LR−MS(ESI+):m/z=345.0Da[M+H]
+、C
16H
17ClN
6Oに対する計算値:344.1。
【0219】
実施例26:2−((6−クロロ−2−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド
【化52】
【0220】
RXH:2−アミノ−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド塩酸塩、225.7mg;時間:12時間;R
3R
2NH:メチルピペラジン六水和物、980mg、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、60:40%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.3498g;収率:71%;純度:90.9%(UPLC−A);融点:170.1〜172.9℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.44(s,1H),7.72(s,1H),7.30−7.06(m,5H),3.99−3.92(m,6H),3.56(t,2H),3.07(t,4H);LR−MS(ESI+):m/z=448.1Da[M+H]
+,、C
19H
22ClN
7O
2Sに対する計算値:447.1。
【0221】
実施例26からの化合物(0.350mg、0.7mmol、1当量)をMeOH(7.8mL,0.09M、HPLC品質)に懸濁させ、1.25MのMeOH中のHCl(1.7mL、2.1mmol、3当量)を添加した。混合物を22℃で終夜撹拌した。揮発性物質を減圧下除去して、定量的収率で2−((6−クロロ−2−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド塩酸塩を黄色固体として得た;純度:97.1%(UPLC−B);融点:142.2〜153.5℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.47(s,1H),7.73(s,1H),7.29−7.05(m,5H),3.96(t,2H),3.82(t,4H),3.57(t,2H),2.87(t,4H);LR−MS(ESI+):m/z=448.1Da[M+H]
+、C
19H
22ClN
7O
2S(親の遊離塩基)に対する計算値:447.1。
【0222】
実施例27:2−((6−クロロ−2−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−メチル−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド
【化53】
【0223】
RXH:2−アミノ−N−メチル−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド塩酸塩、293mg;時間:12時間;R
3R
2NH:メチルピペラジン六水和物、980mg、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、60:40%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.399g;収率:83%;純度:96.0%(UPLC−A);融点:86.5〜92.0℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.57(s,1H),7.37−7.25(m,5H),7.36(s,1H),6.59(t,NH),4.06(dd,2H),3.84(t,4H),3.42(t,2H),3.37(s,3H),2.92(t,4H),2.59(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=462.2Da[M+H]
+、C
20H
24ClN
7O
2Sに対する計算値:461.1。
【0224】
実施例28:6−クロロ−N−(2−(モルホリノスルホニル)エチル)−2−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化54】
【0225】
RXH:2−(モルホリノスルホニル)エタン−1−アミン塩酸塩、293mg;時間:12時間;R
3R
2NH:メチルピペラジン六水和物、980mg、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、60:40%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.409g;収率:87%;純度:94.1%(UPLC−A);融点:114.3〜123.5℃;
1H−NMR(CD
2Cl
2),δ(ppm):8.43(s,1H),7.55(s,1H),3.93(t,2H),3.79(t,4H),3.65(t,4H),3.24(t,2H),3.16(t,4H),2.82(t,4H;LR−MS(ESI+):m/z=442.1Da[M+H]
+、C
17H
24ClN
7O
3Sに対する計算値:441.1。
【0226】
実施例29:3−(((6−クロロ−2−(ピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)インドリン−2−オン
【化55】
【0227】
RXH:3−(アミノメチル)インドリン−2−オン塩酸塩、210mg;時間:12時間;R
3R
2NH:メチルピペラジン六水和物、980mg、5mmol、5当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、50:50%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.112g;収率:20%;純度:73%(UPLC−A);
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.50(s,1H),7.88(s,1H),7.25−7.19(m,2H),7.01−6.90(m,2H),4.16−3.84(m,3H),3.94(t,4H),2.94(t,2H),2.76(t,2H);LR−MS(ESI+):m/z=410.1Da[M+H]
+、C
20H
20ClN
7Oに対する計算値:409.1。
【0228】
実施例30:6−クロロ−2−(3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化56】
【0229】
上記に記載のBoc脱保護条件下、(1−(6−クロロ−4−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチル(一般合成手順Aによって得た)の反応によって化合物を得た;RXH:チオフェン−2−イルメタンアミン、0.11mL;時間:5 h;R
3R
2NH:3−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)ピロリジン/3−(N−Boc−N−メチルアミノ)ピロリジン、1.02mL、5mmol、5当量;時間:15分。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、50:50%v/vで生成物が溶出)により、(1−(6−クロロ−4−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチルを黄色固体として得た;重量:404mg;収率:80%;純度:94.1%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.65(s,1H),7.36(s,1H),7.23(dd,1H),7.06(d,1H),6.96(dd,1H),4.21(t,NH),4.95(d,2H),3.94−3.87(m,2H),3.65−3.53(m,2H),2.83(s,3H),2.20−2.05(m,3H),1.49(s,9H);LR−MS(ESI+):m/z=476.0Da[M+H]
+、C
22H
27ClN
6O
2Sに対する計算値:475.0。
【0230】
Boc脱保護手順;(1−(6−クロロ−4−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチル(253mg、0.5mmol、1当量);メタノール(5mL、0.1M);濃HCl(0.15mL、1.5mmol、3当量)、時間:12時間。反応の後処理により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:142mg;収率:75%;純度:99.2%(UPLC−B);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.63(s,1H),7.34(s,1H),7.22(dd,1H),7.05(d,1H),6.95(dd,1H),6.25(t,NH),4.91(d,2H),3.89−3.65(m,3H),3.53(dd,1H),3.37(quint,1H),2.49(s,3H),2.25−2.14(m,1H),1.92−1.83(m,1H);LR−MS(ESI+):m/z=375.0Da[M+H]
+、C
17H
19ClN
6Sに対する計算値:374.1。
【0231】
実施例31:6−クロロ−N−(フラン−2−イルメチル)−2−(3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化57】
【0232】
上記に記載のBoc脱保護条件下、(1−(6−クロロ−4−((フラン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチル(一般合成手順Aによって得た)の反応によって化合物を得た;RXH:フラン−2−イルメタンアミン、97.2μL;時間:5時間;R
3R
2NH:3−(N−tert−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノ)ピロリジン/3−(N−Boc−N−メチルアミノ)ピロリジン、1.02mL、5mmol、5当量;時間:15分。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、50:50%v/vで生成物が溶出)により、(1−(6−クロロ−4−((フラン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチルを黄色固体として得た;重量:386mg;収率:83%;純度:98.7%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.63(s,1H),7.42(s,1H),7.37(dd,1H),6.34(dd,1H),6.30(dd,1H),4.86(bs,NH),4.76(d,2H),3.93−3.84(m,2H),3.62−3.50(m,2H),2.83(s,3H),2.19−2.05(m,3H),1.49(s,9H);LR−MS(ESI+):m/z=459.1Da[M+H]
+、C
22H
27ClN
6O
3に対する計算値:458.2。
【0233】
Boc脱保護手順;(1−(6−クロロ−4−((フラン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピロリジン−3−イル)(メチル)カルバミン酸tert−ブチル(230mg、0.5mmol、1当量);メタノール(5mL、0.1M);濃HCl(0.15mL、1.5mmol、3当量)、時間:5時間。反応の後処理により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:134mg;収率:90%;純度:98.4%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.61(d,1H),7.37(dd,1H),7.35(s,1H),6.34(dd,1H),6.31(dd,1H),6.2(t,NH),4.72(d,2H),3.87−3.74(m,2H),3.70−3.61(m,1H),3.51(dd,1H),3.38(quint,1H),2.50(s,3H),2.25−2.15(m,1H),1.93−1.83(m,1H);LR−MS(ESI+):m/z=359.1Da[M+H]
+、C
17H
19ClN
6Oに対する計算値:358.1。
【0234】
実施例32:6−クロロ−2−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化58】
【0235】
RXH:2−チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;R
3R
2NH:1−メチルホモピペラジン、0.26mL、2mmol、2当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.367g;収率:89%;純度:98.5%(UPLC−A);
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.52(s,1H),7.81(d,1H),7.21(dd,1H),7.04(d,1H),6.94(dd,1H),4.90(s,2H),4.01(bs,2H),3.92(bs,2H),2.78(bs,2H),2.70−2.67(m,2H),2.42(s,3H),2.06(bs,2H);LR−MS(ESI+):m/z=389.1Da[M+H]
+、C
18H
21ClN
6Sに対する計算値:388.1。
【0236】
実施例33:6−クロロ−N2−(2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル)−N4−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
【化59】
【0237】
RXH:2−チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;R
3R
2NH:2−(2−アミノエチル)−1−メチルピロリジン、0.30mL、2mmol、2当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、85:15%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.352g;収率:87%;純度:99.2%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3/MeOD 2:1),δ(ppm):8.51(bs,1H),7.75(bs,1H),7.21(dd,1H),7.06(d,1H),6.95(dd,1H),4.92(bs,2H),3.55(t,2H),3.23−3.16(m,1H),2.43(s,3H),2.39−2.31(m,2H),2.14−2.06(m,2H),1.86−1.81(m,2H),1.69−1.62(m,2H);LR−MS(ESI+):m/z=403.1Da[M+H]
+、C
19H
23ClN
6Sに対する計算値:402.1。
【0238】
実施例34:2−(3−アミノピロリジン−1−イル)−6−クロロ−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化60】
【0239】
RXH:2−チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;R
3R
2NH:3−アミノピロリジン、0.18mL、2mmol、2当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、87:13%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.330g;収率:90%;純度:98.2%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3/MeOD 2:1),δ(ppm):8.55(s,1H),7.76(s,1H),7.20(dd,1H),7.07(d,1H),6.94(dd,1H),4.90(bs,2H),3.97−3.83(m,2H),3.79−3.69(m,2H),3.50(d,1H),2.33−2.22(m,1H),1.92−1.86(m,1H);LR−MS(ESI+):m/z=361.0Da[M+H]
+、C
16H
17ClN
6Sに対する計算値:360.1。
【0240】
実施例35:2−(4−アミノピペリジン−1−イル)−6−クロロ−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化61】
【0241】
RXH:2−チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;R
3R
2NH:4−アミノピペリジン、0.23mL、2mmol、2当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、70:30%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.167g;収率:40%;純度:89.8%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.63(s,1H),7.27(s,1H),7.25(d,1H),7.07(dd,1H),6.98(dd,1H),5.81(t,NH),4.95(d,2H),4.87(dt,2H),3.04(td,2H),2.97(tt,1H),1.93(dm,1H),1.34(ddd,2H);LR−MS(ESI+):m/z=375.0Da[M+H]
+、C
17H
19ClN
6Sに対する計算値:374.1。
【0242】
実施例36:6−クロロ−2−(4−(メチルアミノ)ピペリジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化62】
【0243】
RXH:2−チオフェンメチルアミン、0.11mL;時間:5時間;R
3R
2NH:4−メチルアミノピペリジン、240mg、2mmol、2当量;時間:15分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.166g;収率:35%;純度:81.7%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.60(s,1H),7.34(s,1H),7.24(dd,1H),7.05(d,1H),6.97(dd,1H),6.18(t,NH),4.96(dt,2H),4.91(d,2H),2.98(td,2H),2.89(tt,1H),2.55(s,3H),2.08(dm,1H),1.53(ddd,2H);LR−MS(ESI+):m/z=389.1Da[M+H]
+、C
18H
21ClN
6Sに対する計算値:388.1。
【0244】
実施例37:2−((6−クロロ−2−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド
【化63】
【0245】
RXH:2−アミノ−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド塩酸塩、225.7mg;時間:12時間;R
3R
2NH:1,4−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン、0.27mL、2.1mmol、2.1当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、50:50%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.220g;収率:40%;純度:88.7%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.40(s,1H),7.49(bs,2H),7.25−7.11(m,2H),7.19(s,1H),7.06−6.98(m,1H),4.73(d,1H),4.55(d,1H),3.94(bs,2H),3.53(bs,3H),3.41−3.11(m,3H),3.02(t,1H),2.60(t,2H),2.04−1.79(m,3H),1.73−1.54(m,1H);LR−MS(ESI+):m/z=488.1Da[M+H]
+、C
22H
26ClN
7O
2Sに対する計算値:487.2。
【0246】
実施例38:6−クロロ−2−(ヘキサヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン−2(1H)−イル)−N−(2−(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化64】
【0247】
RXH:3−(アミノメチル)インドリン−2−オン塩酸塩、210mg;時間:12時間;R
3R
2NH:1,4−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナン、0.27mL、2.1mmol、2.1当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、50:50%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.313g;収率:54%;純度:83.2%(UPLC−A);融点:化合物の分解が67.3℃までに観察された;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.54(s,1H),7.44(s,1H),7.01(t,NH),4.93(d,1H),4.78(d,1H),4.10(d,2H),3.78(t,4H),3.42−3.27(m,6H),3.26−3.14(m,3H),2.86(t,1H),2.47−2.17(m,3H),2.00−1.75(m,3H),1.68−1.51(m,1H);LR−MS(ESI+):m/z=482.1Da[M+H]
+,、C
20H
28ClN
7O
3Sに対する計算値:481.2。
【0248】
実施例68:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−((3−メチルチオフェン−2−イル)メチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化65】
【0249】
RXH:(3−メチルチオフェン−2−イル)メタンアミン、0.14mL;時間:14時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:05%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.217g;収率:51%;純度:91.3%(UPLC−B);融点:196.2〜200.8℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.62(s,1H),7.28(s,1H),7.17(d,1H),6.85(d,1H),5.75(t,NH),4.86(d,2H),3.98(t,4H),2.50(t,4H),2.36(s,3H),2.28(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=389.0Da[M+H]
+、C
18H
21ClN
6Sに対する計算値:388.1。
【0250】
実施例69:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−((5−メチルチオフェン−2−イル)メチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化66】
【0251】
RXH:(5−メチルチオフェン−2−イル)メタンアミン、0.13mL;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、98:02%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.292g;収率:75%;純度:99.9%(UPLC−A);融点:208.0〜212.1℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.63(s,1H),7.26(s,1H),6.85(d,1H),6.62(dq,1H),5.76(t,NH),4.86(d,2H),3.98(t,4H),2.50(t,4H),2.45(d,3H),2.36(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=389.1Da[M+H]
+、C
18H
21ClN
6Sに対する計算値:388.1。
【0252】
実施例70:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−(チアゾール−2−イル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化67】
【0253】
RXH:2−(チアゾール−2−イル)エタン−1−アミン、0.12mL;時間:15.5時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、96:04%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.265g;収率:67.3%;純度:99.0%(UPLC−B);融点:184.7〜188.7℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.53(s,1H),7.71(d,1H),7.28(s,1H),7.20(d,1H),6.96(t,NH),3.95(dd,2H),3.87(t,4H),3.32(t,2H),2.41(t,4H),2.28(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=390.0Da[M+H]
+、C
17H
20ClN
7Sに対する計算値:389.1。
【0254】
実施例71:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタン−1−スルホンアミド
【化68】
【0255】
RXH:2−アミノエタン−1−スルホンアミド塩酸塩、168.0mg;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.262g;収率:65%;純度:95.5%(UPLC−B);
1H−NMR(CDCl
3:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.48(s,1H),7.56(s,1H),3.94(t,2H),3.88(t,4H),3.38(t,2H),2.52(t,4H),2.33(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=386.1Da[M+H]
+、C
14H
20ClN
7O
2Sに対する計算値:385.1。
【0256】
実施例72:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(2−クロロフェニル)エタン−1−スルホンアミド
【化69】
【0257】
RXH:2−アミノ−N−(2−クロロフェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、290.0mg;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、88:12%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.303g;収率:60.4%;純度:99.0%(UPLC−B);融点:210.5〜225.5℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.47(s,1H),7.73(s,1H),7.56(dd,1H),7.34(dd,1H),7.27(td,1H),7.12(td,1H),3.99(t,2H),3.88(t,4H),3.61(t,2H),2.54(t,4H),2.39(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=496.1Da[M+H]
+、C
20H
23Cl
2N
7O
2Sに対する計算値:495.1。
【0258】
実施例73:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(o−トリル)エタン−1−スルホンアミド
【化70】
【0259】
RXH:2−アミノ−N−(o−トリル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、309.0mg;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.297g;収率:61.8%;純度:98.9%(UPLC−B);融点:226.0〜229.0℃;
1H−NMR(CDCl
3:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.50(s,1H),7.40(s,1H),7.27(d,1H),7.10−6.99(m,3H),3.94(t,2H),3.79(t,4H),3.43(t,2H),2.39(t,4H),2.26(s,3H),2.21(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=476.1Da[M+H]
+、C
21H
26ClN
7O
2Sに対する計算値:475.2。
【0260】
実施例74:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(2−メトキシフェニル)エタン−1−スルホンアミド
【化71】
【0261】
RXH:2−アミノ−N−(2−メトキシフェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、308.8mg;時間:16時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物をオレンジ色固体として得た;重量:0.306g;収率:56.0%;純度:90.0%(UPLC−A);融点:208.5〜213.6℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.46(s,1H),7.71(s,1H),7.39(d,1H),7.04(t,1H),6.89(d,1H),6.84(d,1H),3.95(t,2H),3.83(t,4H),3.70(s,3H),3.57(t,2H),2.47(t,4H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=492.0Da[M+H]
+、C
21H
26ClN
7O
3Sに対する計算値:491.2。
【0262】
実施例75:N−(2−アミノフェニル)−2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタン−1−スルホンアミド
【化72】
【0263】
RXH:2−アミノ−N−(2−アミノフェニル)エタン−1−スルホンアミド二塩酸塩、281.0mg;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(CHCl
3:EtOH、85:15%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.279g;収率:57.7%;純度:98.2%(UPLC−B);融点:223.8〜232.2℃;
1H−NMR(CDCl
3:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.26(s,1H),7.42(s,1H),6.87(dd,1H),6.78(dd,1H),6.53(dd,1H),6.42(dd,1H),3.75(t,2H),3.61(t,4H),3.25(t,2H),2.20(t,4H),2.10(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=477.2Da[M+H]
+、C
20H
25ClN
8O
2Sに対する計算値:476.2。
【0264】
実施例76:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−yl)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(3−クロロフェニル)エタン−1−スルホンアミド
【化73】
【0265】
RXH:2−アミノ−N−(3−クロロフェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、289.9mg;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.287g;収率:56.0%;純度:96.8%(UPLC−B);融点:203.0〜205.0℃;
1H−NMR(CDCl
3:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.46(s,1H),7.46(s,1H),7.06−6.90(m,4H),3.87(t,2H),3.74(t,4H),3.46(t,2H),2.38(t,4H),2.26(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=496.0Da[M+H]
+、C
20H
23Cl
2N
7O
2Sに対する計算値:495.1。
【0266】
実施例77:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エタン−1−スルホンアミド
【化74】
【0267】
RXH:2−アミノ−N−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、359.8mg;時間:17時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:05%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.278g;収率:47.2%;純度:92.5%(UPLC−A);融点:185.7〜189.5℃;
1H−NMR(CDCl
3:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.45(s,1H),7.49(s,1H),7.15(q,1H),7.03−6.95(m,2H),6.83(dt,1H),3.89(t,2H),3.78(t,4H),3.46(t,2H),2.42(t,4H),2.29(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=546.0Da[M+H]
+、C
21H
23ClF
3N
7O
3Sに対する計算値:545.1。
【0268】
実施例78:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)エタン−1−スルホンアミド
【化75】
【0269】
RXH:2−アミノ−N−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、337.5mg;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:05%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.495g;収率:86.0%;純度:92.1%(UPLC−A);融点:211.0〜213.0℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.62(s,1H),7.45−7.38(m,4H),7.17(s,1H),6.26(t,NH),4.10(q,2H),3.87(t,4H),3.56(t,2H),2.44(t,4H),2.34(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=530.0Da[M+H]
+、C
21H
23ClF
3N
7O
2Sに対する計算値:529.1。
【0270】
実施例79:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(m−トリル)エタン−1−スルホンアミド
【化76】
【0271】
RXH:2−アミノ−N−(m−トリル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、292.5mg;時間:13.5時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.338g;収率:69.2%;純度:97.4%(UPLC−A);融点:210.7〜214.2℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.47(s,1H),7.73(s,1H),7.10(t,1H),6.97−6.84(m,3H),3.94(t,2H),3.81(t,4H),3.58(t,2H),2.42(t,4H),2.33(s,3H),2.19(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=476.1Da[M+H]
+、C
21H
26ClN
7O
2Sに対する計算値:475.2。
【0272】
実施例80:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(3−メトキシフェニル)エタン−1−スルホンアミド
【化77】
【0273】
RXH:2−アミノ−N−(3−メトキシフェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、296.7mg;時間:4.5時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.254g;収率:49.7%;純度:96.4%(UPLC−A);融点:215.7〜217.0℃;
1H−NMR(CDCl
3:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.36(s,1H),7.42(s,1H),6.95(t,1H),6.56−6.40(m,3H),3.80(t,2H),3.66(t,4H),3.56(s,3H),3.38(t,2H),2.30(t,4H),2.18(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=492.1Da[M+H]
+、C
21H
26ClN
7O
3Sに対する計算値:491.2。
【0274】
実施例81:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(3−(メチルチオ)フェニル)エタン−1−スルホンアミド
【化78】
【0275】
RXH:2−アミノ−N−(3−(メチルチオ)フェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、310.6mg;時間:16.5時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡茶色固体として得た;重量:0.453g;収率:82.0%;純度:91.9%(UPLC−A);融点:122.1〜137.4℃;
1H−NMR(CDCl
3:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.62(s,1H),7.23−7.17(m,2H),7.02−6.90(m,3H),6.28(t,NH),4.07(dd,2H),3.87(t,4H),3.55(dd,2H),2.45(t,4H),2.43(s,3H),2.34(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=508.0Da[M+H]
+、C
21H
26ClN
7O
2S
2に対する計算値:507.1。
【0276】
実施例82:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(4−クロロフェニル)エタン−1−スルホンアミド
【化79】
【0277】
RXH:2−アミノ−N−(4−クロロフェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、309.7mg;時間:3時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、96:04%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.180g;収率:35.9%;純度:98.8%(UPLC−A);融点:232.1〜241.2℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.46(s,1H),7.71(s,1H),7.22(d,2H),7.11(d,2H),3.93(t,2H),3.81(t,4H),3.56(t,2H),2.44(t,4H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=496.0Da[M+H]
+、C
20H
23Cl
2N
7O
2Sに対する計算値:495.1。
【0278】
実施例83:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エタン−1−スルホンアミド
【化80】
【0279】
RXH:2−アミノ−N−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、329.8mg;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:05%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.246g;収率:43.7%;純度:94.0%(UPLC−A);融点:214.5〜221.5℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.44(s,1H),7.70(s,1H),7.46(d,2H),7.22(d,2H),3.96(t,2H),3.81(t,4H),3.61(t,2H),2.41(t,4H),2.31(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=530.0Da[M+H]
+、C
21H
23ClF
3N
7O
2Sに対する計算値:529.1。
【0280】
実施例84:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(p−トリル)エタン−1−スルホンアミド
【化81】
【0281】
RXH:2−アミノ−N−(p−トリル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、294.8mg;時間:3時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、85:15%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡黄色固体として得た;重量:0.463g;収率92.0%;純度:94.6%(UPLC−A);融点:201.5〜206.1℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.63(s,1H),7.21(s,1H),7.15−7.03(m,4H),4.08(dd,2H),3.87(t,4H),3.49(dd,2H),2.45(t,4H),2.34(s,3H),2.31(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=476.1Da[M+H]
+、C
21H
26ClN
7O
2Sに対する計算値:475.2。
【0282】
実施例85:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(4−(メチルチオ)フェニル)エタン−1−スルホンアミド
【化82】
【0283】
RXH:2−アミノ−N−(4−(メチルチオ)フェニル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、270.5mg;時間:17時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡黄色固体として得た;重量:0.248g;収率:46.4%;純度:95.0%(UPLC−A);融点:228.5〜233.0℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.47(s,1H),7.73(s,1H),7.14−7.06(m,4H),3.94(t,2H),3.81(t,4H),3.57(t,2H),2.45(t,4H),2.43(s,3H),2.34(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=508.0Da[M+H]
+、C
21H
26ClN
7O
2S
2に対する計算値:507.1。
【0284】
実施例86:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(ピリジン−3−イル)エタン−1−スルホンアミド
【化83】
【0285】
RXH:2−アミノ−N−(ピリジン−3−イル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、277.9mg;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、75:25%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.178g;収率:36.3%;純度:94.7%(UPLC−B);融点:196.0〜199.1℃;
1H−NMR(CDCl
3:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.43(s,1H),8.31(d,1H),8.21(dd,1H),7.58(ddd,1H),7.40(s,1H),7.15(dd,1H),3.92(t,2H),3.78(t,4H),3.46(s,2H),3.37(t,NH),2.44(t,4H),2.30(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=463.2Da[M+H]
+、C
19H
23ClN
8O
2Sに対する計算値:462.1。
【0286】
実施例87:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(6−クロロピリジン−2−イル)エタン−1−スルホンアミド
【化84】
【0287】
RXH:2−アミノ−N−(6−クロロピリジン−2−イル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、303.0mg;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡黄色固体として得た;重量:0.440g;収率:85%;純度:96.0%(UPLC−B);融点:252.6〜254.0℃;
1H−NMR(CDCl
3:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.41(s,1H),7.52(s,1H),7.47(s,NH),7.40(t,1H),6.67(dd,2H),3.95(t,2H),3.84(t,2H),3.82(t,4H),3.29(s,NH),2.47(t,4H),2.30(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=497.1Da[M+H]
+、C
19H
22Cl
2N
8O
2Sに対する計算値:496.1。
【0288】
実施例88:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(ピリジン−2−イルメチル)エタン−1−スルホンアミド
【化85】
【0289】
RXH:2−アミノ−N−(ピリジン−2−イルメチル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、272.5mg;時間:3.5時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、91:09%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.326g;収率:67.7%;純度:99.1%(UPLC−A);融点:196.5〜197.2℃;
1H−NMR(CDCl
3:MeOD 70:30%v/v),δ(ppm):8.56(s,1H),8.51(d,1H),7.69(t,1H),7.27(s,1H),7.25−7.20(m,2H),7.10(t,NH),4.49(s,2H),4.06(t,2H),3.90(t,4H),3.41(t,2H),2.47(t,4H),2.34(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=477.1Da[M+H]
+、C
20H
25ClN
8O
2Sに対する計算値:476.2。
【0290】
実施例89:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(ピリミジン−2−イル)エタン−1−スルホンアミド
【化86】
【0291】
RXH:2−アミノ−N−(ピリミジン−2−イル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、311.5mg;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH、90:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡黄色固体として得た;重量:0.109g;収率:23.5%;純度:99.6%(UPLC−B);融点:256.6〜263.8℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.44(s,1H),8.32(d,2H),7.84(s,NH),7.66(s,1H),6.81(t,1H),4.06−3.93(m,4H),3.90(t,3H),2.56(t,4H),2.39(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=464.1Da[M+H]
+、C
18H
22ClN
9O
2Sに対する計算値:463.1。
【0292】
実施例90:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)エタン−1−スルホンアミド
【化87】
【0293】
RXH:2−アミノ−N−(1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−5−イル)エタン−1−スルホンアミド塩酸塩、295.2mg;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、75:25%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡赤色固体として得た;重量:0.128g;収率:25.0%;純度:93.6%(UPLC−B);
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.61(s,1H),7.31(s,1H),6.47(t,NH),5.88(s,1H),4.12(dd,2H),3.92(t,4H),3.80(s,3H),3.54(dd,2H),2.54(t,4H),2.40(s,3H),2.20(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=480.2Da[M+H]
+、C
19H
26ClN
9O
2Sに対する計算値:479.2。
【0294】
実施例91:N−ベンジル−2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−(2−ヒドロキシエチル)エタン−1−スルホンアミド
【化88】
【0295】
下記に記載のシリル脱保護条件下、N−ベンジル−N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタン−1−スルホンアミド(一般合成手順Aによって得た)の反応によって化合物を得た;RXH:2−アミノ−N−ベンジル−N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)エタン−1−スルホンアミド、391.2mg;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH、95:05%v/vで生成物が溶出)により、N−ベンジル−N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタン−1−スルホンアミドを黄色固体として得た;重量:0.544g;収率:83.0%;純度:96.8%(UPLC−B);融点:89.9〜94.6℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.64(s,1H),7.33(s,1H),7.32(m,5H),6.60(t,NH),4.50(s,2H),4.07(dd,2H),3.92(t,4H),3.73(t,2H),3.37(dd,4H),2.47(t,4H),2.35(s,3H),0.89(s,9H),0.07(s,6H),;LR−MS(ESI+):m/z=634.2Da[M+H]
+、C
29H
44ClN
7O
3SSiに対する計算値:633.3。
【0296】
シリル脱保護手順;丸底フラスコに、N−ベンジル−N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタン−1−スルホンアミド(217mg、0.342mmol、1当量)、THF(20mL、0.017M)およびTBAF(411μL、0.411mmol、1.2当量)を投入した。混合物を23℃で85分間撹拌した。反応の進行をTLC(DCM:MeOH、85:15%v/v)によって確認した。反応の後処理により、表題化合物を白色固体として得た;重量:24mg;収率:13.2%;純度:97.9%(UPLC−B);融点:157.5〜161.3℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.56(s,1H),7.31(s,1H),7.28−7.21(m,5H),6.71(t,NH),4.39(s,2H),4.18(dd,2H),3.85(t,4H),3.68(t,2H),3.38(dd,4H),2.41(t,4H),2.28(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=520.1Da[M+H]
+、C
23H
30ClN
7O
3Sに対する計算値:519.2。
【0297】
実施例92:N−(2−アミノエチル)−N−ベンジル−2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタン−1−スルホンアミド
【化89】
【0298】
下記に記載のBoc脱保護条件下、(2−((N−ベンジル−2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)スルホンアミド)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(一般合成手順Aによって得た)の反応によって化合物を得た;RXH:(2−((2−アミノ−N−ベンジルエチル)スルホンアミド)エチル)カルバミン酸tert−ブチル、278.8mg;時間:3時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.66mL、5.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(DCM:MeOH、92:08%v/vで生成物が溶出)により、(2−((N−ベンジル−2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)スルホンアミド)エチル)カルバミン酸tert−ブチルを黄色固体として得た;重量:405mg;収率:88.0%;純度:99.3%(UPLC−B);融点:86.7〜92.3℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.51(s,1H),7.33(s,1H),7.25(m,5H),6.76(bs,NH),4.86(s,1H),4.40(s,2H),3.97(dd,2H),3.83(t,4H),3.30−3.22(m,4H),3.16(dd,2H),2.40(t,4H),2.27(s,3H),1.35(s,9H);LR−MS(ESI+):m/z=619.2Da[M+H]
+、C
28H
39ClN
8O
4Sに対する計算値:618.3。
【0299】
Boc脱保護手順;μW反応器に、(2−((N−ベンジル−2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エチル)スルホンアミド)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(101mg、0.162mmol、1当量)、メタノール(2.5mL、0.07M)およびTFA(102μL、1.312mmol、8.1当量)を投入した。混合物を、撹拌することによって均一にし、マイクロ波照射下、120℃で45分間の反応(エネルギー出力:50W)に付した。反応の進行をTLC(EtOAc:MeOH、85:15%v/v)によって確認した。反応の後処理により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:69mg;収率:80%;純度:97.6%(UPLC−B);融点:158.0〜162.0℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.62(s,1H),7.40(s,1H),7.34(t,NH),7.31−7.26(m,5H),4.38(s,2H),4.06(dd,2H),3.92(t,4H),3.41(dd,2H),3.37(t,2H),2.82(t,2H),2.48(t,4H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=519.1Da[M+H]
+、C
23H
31ClN
8O
2Sに対する計算値:518.2。
【0300】
実施例93:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−(フェニルスルホニル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化90】
【0301】
RXH:2−(フェニルスルホニル)エタン−1−アミン塩酸塩、258.7mg;時間:18時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、85:15%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.279g;収率:62.0%;純度:99.4%(UPLC−B);融点:141.5〜151.1℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.61(s,1H),7.95(d,2H),7.78−7.50(m,4H),6.40(t,NH),4.07(dd,2H),3.87(t,4H),3.51(dd,2H),2.46(t,4H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=447.0Da[M+H]
+、C
20H
23ClN
6O
2Sに対する計算値:446.1。
【0302】
実施例94:N−(2−(ベンジルスルホニル)エチル)−6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化91】
【0303】
RXH:2−(ベンジルスルホニル)エタン−1−アミン、220.0mg;時間:23時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を白色固体として得た;重量:0.315g;収率:67.7%;純度:99.2%(UPLC−B);融点:217.9〜221.1℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.63(s,1H),7.38−7.35(m,5H),7.25(s,1H),6.30(t,NH),4.33(s,2H),4.06(dd,2H),3.88(t,4H),3.26(dd,2H),2.46(t,4H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=461.0Da[M+H]
+、C
21H
25ClN
6O
2Sに対する計算値:460.1。
【0304】
実施例95:N−(2−(ベンジルスルフィニル)エチル)−6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化92】
【0305】
RXH:2−(ベンジルスルフィニル)エタン−1−アミン、202.6mg;時間:6時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.188g;収率:40.8%;純度:97.6%(UPLC−B);融点:200.7〜203.2℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.62(s,1H),7.41−7.27(m,6H),7.13(t,NH),4.26−4.01(m,4H),3.89(t,4H),3.13−3.02(m,1H),2.93−2.81(m,1H),2.46(t,4H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=445.1Da[M+H]
+、C
21H
25ClN
6OSに対する計算値:444.2。
【0306】
実施例96:3−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルプロパンアミド
【化93】
【0307】
RXH:3−アミノ−N−フェニルプロパンアミド、189.5mg;時間:2時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.315g;収率:72.7%;純度:98.3%(UPLC−B);融点:206.6〜210.6℃;
1H−NMR(CDCl
3:MeOD 90:10%v/v),δ(ppm):8.53(s,1H),7.68(s,1H),7.51(d,2H),7.31(t,2H),7.10(t,1H),4.02−3.88(m,6H),2.79(t,2H),2.56(t,4H),2.39(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=426.1Da[M+H]
+、C
21H
24ClN
7Oに対する計算値:425.2。
【0308】
実施例97:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルアセトアミド
【化94】
【0309】
RXH:2−アミノ−N−フェニルアセトアミド塩酸塩、166.0mg;時間:20時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:20分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色固体として得た;重量:0.251g;収率:56.3%;純度:92.5%(UPLC−B);融点:257.4〜268.7℃;
1H−NMR(CDCl
3:MeOD 90:10%v/v),δ(ppm):8.52(s,1H),7.78(s,1H),7.56(d,2H),7.32(t,2H),7.12(t,1H),4.25(s,2H),3.88(t,4H),2.39(t,4H),2.27(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=412.1Da[M+H]
+、C
20H
22ClN
7Oに対する計算値:411.2。
【0310】
実施例98:3−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−メチルプロパンアミド
【化95】
【0311】
RXH:3−アミノ−N−メチルプロパンアミド、107.3mg;時間:16.5時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を淡茶色固体として得た;重量:0.295g;収率:79.0%;純度:97.4%(UPLC−A);融点:227.6〜235.3℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.43(s,1H),7.75(s,1H),3.90(t,4H),3.81(t,2H),2.71(s,3H),2.56(t,2H),2.50(t,4H),2.33(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=364.1Da[M+H]
+、C
16H
22ClN
7Oに対する計算値:363.2。
【0312】
実施例99:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)アセトアミド
【化96】
【0313】
RXH:2−アミノアセトアミド、79.4mg;時間:16.5時間;R
3R
2NH:1−メチルピペラジン、0.88mL、7.8mmol、7.8当量;時間:30分。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、70:30%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.069g;収率:20.3%;純度:98.6%(UPLC−A);融点:237.1〜241.8℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.52(s,1H),7.76(s,1H),7.47(s,2H(NH
2)),4.11(s,2H),3.88(t,4H),3.35(s,NH),2.47(t,4H),2.31(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=336.0Da[M+H]
+、C
14H
18ClN
7Oに対する計算値:335.1。
【0314】
工程8:中間体Cの合成
一般合成手順B:
【化97】
【0315】
2,4,6−トリクロロピリド[3,4−d]ピリミジン(中間体F)(936mg、4mmol、1当量)を、Ar雰囲気下、撹拌棒を備えた丸底フラスコ中の溶媒の混合物[EtOAc:DCM(1:1)、28mL、0.14M]に懸濁させた。次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.04mL、2.9mmol、2.9当量)を添加し、混合物を5分間撹拌することによって均一にした。対応するアミン(RNH
2)(4.1mmol、1.025当量)を添加し、得られた混合物を、中間体Fの完全な変換が達成されるまで(5〜20時間)、22℃で撹拌した。反応をTLC(ヘプタン:EtOAc)によって監視した。揮発性物質を減圧下除去し、残渣をEtOAc(150mL)に溶解し、水(3×50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下除去して、黄色〜茶色油状物を得て、これを自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM)によって精製して、対応する中間体(G1〜G5)を得た。
【0316】
以下の化合物を、中間体Gについて上記に記載した一般合成手順Bに従って得た。
【0317】
中間体G1:2,6−ジクロロ−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化98】
RNH
2:チオフェン−2−イルメタンアミン、0.43mL;時間:15時間;自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM、80:10:10%v/vで生成物が溶出)により、中間体G1を淡黄色固体として得た;重量:1.06g;収率:85%;純度:99.6%(UPLC−B);融点:168.7〜172.3℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.98(s,1H),7.56(s,1H),7.30(dd,1H),7.14(d,1H),7.00(dd,1H),6.36(t,NH),5.04(d,2H);LR−MS(ESI+):m/z=311.0Da[M+H]
+、C
12H
8Cl
2N
4Sに対する計算値:310.0。
【0318】
中間体G2:2,6−ジクロロ−N−(2−(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化99】
RNH
2:2−アミノ−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド塩酸塩、881.3mg;時間:12時間;自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM、40:30:30%v/vで生成物が溶出)により、中間体G2を黄色固体として得た;重量:1.22g;収率:77%;純度:99.2%(UPLC−B);融点:236.7〜240.4℃;
1H−NMR(MeOH),δ(ppm):8.74(s,1H),7.96(s,1H),4.04(t,2H),3.76(t,4H),3.43(t,2H),3.32(t,4H);LR−MS(ESI+):m/z=392.0Da[M+H]
+、C
13H
15Cl
2N
5O
3Sに対する計算値:391.0。
【0319】
中間体G3:2−((2,6−ジクロロピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド
【化100】
RNH
2:2−アミノ−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド塩酸塩、881.30mg;時間:12時間;自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM、70:15:15%v/vで生成物が溶出)により、中間体G3を淡黄色固体として得た;重量:1.67g;収率:93%;純度:88.6%(UPLC−B);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.80(s,1H),7.99(s,1H),7.21−7.18(m,5H),7.04(t,NH),4.04(t,2H),3.57(t,2H);LR−MS(ESI+):m/z=311.0Da[M+H]
+、C
15H
13Cl
2N
5O
2Sに対する計算値:397.0。
【0320】
中間体G4:2−((2,6−ジクロロピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−メチル−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド
【化101】
RNH
2:2−アミノ−N−メチル−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド塩酸塩、1.144g;時間:10時間;自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM、70:15:15%v/vで生成物が溶出)により、中間体G4を淡黄色固体として得た;重量:1.53g;収率:90%;純度:97.3%(UPLC−B);融点:184.3〜203.4℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.91(s,1H),7.84(s,1H),7.46−7.36(m,5H),7.29(t,NH),4.03(t,2H),3.46(t,2H),3.39(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=412.1Da[M+H]
+、C
16H
15Cl
2N
5O
2Sに対する計算値:411.0。
【0321】
中間体G5:3−(((2,6−ジクロロピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)インドリン−2−オン
【化102】
RNH
2:3−(アミノメチル)インドリン−2−オン塩酸塩、800mg;時間:20時間。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc:DCM、60:20:20%v/vで生成物が溶出)により、中間体G5を黄色固体として得た;重量:0.553g;収率:37%;純度:96.4%(UPLC−B);融点:202.2〜206.8℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.82(s,1H),8.12(s,1H),7.34(d,1H),7.22(t,1H),7.01(t,1H),6.91(t,1H),4.11(dd,2H),3.97(t,1H);LR−MS(ESI+):m/z=360.0Da[M+H]
+、C
16H
11Cl
2N
5Oに対する計算値:359.0。
【0322】
工程9:実施例39および中間体H1〜H4の合成:
一般合成手順C:
【化103】
【0323】
対応する中間体G(1mmol、1当量)、Pd(PPh
3)
4(29.2mg、0.025mmol、0.05当量)および適切なボロン酸ピナコールエステル(RBpin,1.1mmol、1.1当量)を、オーブン乾燥したμW反応器に投入した。μW反応器をセプタムで密封し、Ar雰囲気でパージした(Ar/真空の3サイクル)。無水THF(1.9mL、0.27M)を添加し、混合物を、完全な溶液が達成されるまで、撹拌した。Na
2CO
3(2M、0.75mL、3当量)の溶液を添加し、反応混合物を、マイクロ波照射下、100℃で40分間の反応(エネルギー出力:150W)に付した。中間体Gの全変換をTLC監視(ヘプタン:EtOAc)によって確認した。粗混合物を、EtOAc(70mL)の添加によって、分液漏斗に移した。有機相を水(3×30mL)および飽和NaCl溶液(1×30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥し、フィルタープレートでセライト(登録商標)のパッドを通して濾過した。溶媒を減圧下除去して、粗混合物を得、これを自動フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、対応する中間体H1〜H4または実施例39からの化合物を得た。
【0324】
以下の化合物を、実施例39および中間体H1〜H4について上記に記載した一般合成手順Cに従って得た。
【0325】
実施例39:6−クロロ−2−(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロピリジン−4−イル)−N−(2−(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化104】
【0326】
中間体G2:394mg;RBpin:1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン、250.4mg。粗混合物の後処理により、2つの化合物:予想されるクロスカップリング生成物(6−クロロ−2−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−N−(2−(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン)および表題化合物の混合物が生じ、前者の化合物の異性化を止めた。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/DCM/MeOH、40:40:20%v/vで表題化合物が溶出)は、主生成物として表題化合物の単離をもたらし、クロスカップリング副生成物(7.7%)が混入していた;重量:0.417g;収率:50%;純度:90.1%(UPLC−B);黄色固体;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.84(s,1H),6.16(t,1H),6.03−5.93(m,1H),5.41(d,1H),4.94(d,1H),4.88(t,2H),4.16(t,4H),4.15(t,2H),3.62−3.56(m,2H),3.44(s,3H),3.34(dd,4H),2.86−2.71(m,1H),2.31(dt,1H);LR−MS(ESI+):m/z=454.0Da[M+H]
+、C
19H
25ClN
6O
3Sに対する計算値:453.0。
【0327】
中間体H1:6−クロロ−2−(1−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化105】
【0328】
中間体G1:311mg;RBpin:1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン、250.4mg。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、97:3%v/vで生成物が溶出)により、中間体H1を黄色固体として得た;重量:0.126g;収率:30%;純度:89.1%(UPLC−B);
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.90(s,1H),8.08(s,1H),7.04−7.36(m,1H),7.27(dd,1H),7.13(dd,1H),6.97(dd,1H),5.04(d,2H),3.35−3.28(m,2H),2.92−2.84(m,2H),2.82−2.75(m,2H),2.47(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=372.1Da[M+H]
+、C
18H
18ClN
5Sに対する計算値:371.1。
【0329】
中間体H2:4−(6−クロロ−4−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル
【化106】
【0330】
中間体G1:311mg;RBpin:N−Boc−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−ボロン酸ピナコールエステル、174mg。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、78:22%v/vで生成物が溶出)により、中間体H2を黄色固体として得た;重量:0.185g;収率:79%;純度:97.8%(UPLC−B);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):9.00(s,1H),7.55(s,1H),7.35(bs,1H),7.25(dd,1H),7.09(dd,1H),6.98(dd,1H),6.21(t,NH),5.03(d,2H),4.21(dd,2H),3.66(t,2H),2.82(bt,2H),1.50(s,9H);LR−MS(ESI+):m/z=458.1Da[M+H]
+、C
22H
24ClN
5O
2Sに対する計算値:457.1。
【0331】
中間体H3:4−(6−クロロ−4−((2−(N−フェニルスルファモイル)エチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル
【化107】
【0332】
中間体G3:448mg;RBpin:N−Boc−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−ボロン酸ピナコールエステル、174mg。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、65:35%v/vで生成物が溶出)により、中間体H3を黄色固体として得た;重量:0.465g;収率:83%;純度:97.3%(UPLC−B);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.87(s,1H),7.56(bs,1H),7.44(bs,1H),7.33−7.12(m,5H),6.82(t,NH),4.14(bt,4H),3.61(bt,4H),2.70(bt,2H),1.50(s,9H);LR−MS(ESI+):m/z=545.2Da[M+H]
+、C
25H
29ClN
6O
4Sに対する計算値:544.2。
【0333】
中間体H4:4−(6−クロロ−4−((2−(N−メチル−N−フェニルスルファモイル)エチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)−3,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸tert−ブチル
【化108】
【0334】
中間体G4:422mg;RBpin:N−Boc−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−ボロン酸ピナコールエステル、174mg。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、70:30%v/vで生成物が溶出)により、中間体H4を黄色固体として得た;重量:0.442g;収率:79%;純度:99.9%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.93(s,1H),7.65 7.64−7.09(m,6H),4.17−4.09(m,4H),3.63(t,2H),3.47(t,2H),3.36(s,3H),2.81−2.67(m,2H),1.51(s,9H);LR−MS(ESI+):m/z=559.2Da[M+H]
+、C
26H
31ClN
6O
4Sに対する計算値:558.2。
【0335】
工程10:実施例40〜41の合成:
以下の化合物を、実施例1〜38について上記に記載したBoc脱保護手順に従って得た。
【0336】
実施例40:6−クロロ−2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化109】
【0337】
中間体H2:(233mg、0.5mmol、1当量);MeOH(5mL、0.1M);濃HCl(0.15mL、1.5mmol、3当量)、時間:17時間。反応の後処理により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:186mg;収率:99%;純度:94.9%(UPLC−B)、融点:248℃(分解);
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.90(s,1H),7.94(s,1H),7.43(bs,1H),7.18(dd,1H),7.07(dd,1H),6.94(dd,1H),4.99(d,2H),3.61(dd,2H),3.09(t,2H),2.76−2.68(m,2H);LR−MS(ESI+):m/z=359.1Da[M+H]
+、C
17H
16ClN
5Sに対する計算値:358.0。
【0338】
実施例41:2−((6−クロロ−2−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド
【化110】
【0339】
中間体H3:(279.7mg、0.5mmol、1当量);MeOH(5mL、0.1M);濃HCl(0.15mL、1.5mmol、3当量)、時間:17時間。反応の後処理により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:239mg;収率:98%;純度:91.0%(UPLC−A)、融点:243.0〜247.3℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):9.21(s,1H),8.33(s,1H),7.43−7.39(m,1H),7.33−7.20(m,5H),7.13−7.06(m,1H),4.26(t,2H),4.11(dd,2H),3.68(t,2H),3.54(t,2H),3.04−2.96(m,2H);LR−MS(ESI+) :m/z=445.1Da[M+H]
+、C
20H
21ClN
6O
2Sに対する計算値:444.1。
【0340】
工程11:実施例42〜45の合成:
一般還元手順:
【化111】
【0341】
250mLのオーブン乾燥した丸底フラスコ中で、適切な化合物(実施例39または中間体H1〜H4)(0.5mmol、1当量)を、Ar雰囲気下、溶媒の混合物[EtOAc(46mL)およびMeOH(23mL、HPLC品質)]に溶解した。20%w/wの炭素上のPd(OH)
2(70.8mg、0.1mmol、0.1当量)を添加し、H
2/真空の3回のサイクルを、溶媒から残留ガスをパージするために行った。反応混合物を、H
2雰囲気下、22℃で撹拌した。反応を、全変換が達成されるまで、TLC(EtOAc:MeOH)によって監視した。粗反応混合物を、フィルタープレート中のセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、溶媒を減圧下除去した。残渣を自動フラッシュクロマトグラフィーによって精製して、対応する化合物(実施例42〜45)を得た。
【0342】
以下の化合物を、実施例42〜45について上記に記載した一般還元手順に従って得た。
【0343】
実施例42:6−クロロ−2−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化112】
【0344】
中間体H1:208mg。自動フラッシュ逆相クロマトグラフィー(水:MeOH、20:80%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.132g;収率:65%;純度:91.5%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):9.00(s,1H),7.50(s,1H),7.26(dd,1H),7.09(dd,1H),6.98(dd,1H),6.02(t,NH),5.04(d,2H),3.05−2.94(m,2H),2.87−2.74(m,1H),2.34(s,3H),2.17−1.98(m,6H);LR−MS(ESI+):m/z=374.1Da[M+H]
+、C
18H
20ClN
5Sに対する計算値:373.1。
【0345】
実施例43:6−クロロ−2−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N−(2−(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化113】
【0346】
実施例39:252mg。自動フラッシュ逆相クロマトグラフィー(水:MeOH、60:40%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.414g;収率:55%;純度:60.4%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.91(s,1H),8.12(s,1H),4.65(t,2H),4.13(t,4H),3.77(t,2H),3.32(dd,4H),3.06−2.93(m,2H),2.86−2.73(m,1H),2.18−1.96(m,6H),2.43(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=455.0Da[M+H]
+、C
19H
27ClN
6O
3Sに対する計算値:454.1。
【0347】
実施例44:6−クロロ−2−(ピペリジン−4−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化114】
【0348】
中間体H2:189mg。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、89:11%v/vで溶出)により、4−(6−クロロ−4−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た;重量:205mg;収率:74%;純度:82.9%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):9.00(s,1H),7.54(s,1H),7.26(dd,1H),7.09(dd,1H),6.99(dd,1H),6.19(t,1H),5.04(d,2H),4.22(dd,2H),3.66(t,1H),3.05−2.76(m,3H),2.10−1.84(m,3H),1.48(s,9H);LR−MS(ESI+):m/z=460.2Da[M+H]
+、C
22H
26ClN
5O
2Sに対する計算値:459.1。この化合物(205mg、0.37mmol)を、実施例1〜38について上記に記載したBoc脱保護手順下の反応に付して、表題化合物を黄色固体として得た;重量:92mg;収率:69%;純度:100%(UPLC−A);
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.92(s,1H),8.23(s,1H),7.28(dd,1H),7.13(dd,1H),6.92(dd,1H),5.12(d,2H),3.59−3.40(m,4H),3.31−3.09(m,1H),2.30−2.17(m,1H);LR−MS(ESI+):m/z=360.1Da[M+H]
+、C
17H
18ClN
5Sに対する計算値:359.1。
【0349】
実施例45:2−((6−クロロ−2−(ピペリジン−4−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−メチル−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド
【化115】
【0350】
中間体H4:280mg。自動フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc、10:90%v/vで生成物が溶出)により、4−(6−クロロ−4−((2−(N−メチル−N−フェニルスルファモイル)エチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た;重量:238mg;収率:85%;純度:99.0%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.96(s,1H),7.54(s,1H),7.38−7.24(m,5H),4.27−4.04(m,4H),3.41−3.34(m,1H),3.36(s,3H),2.96−2.65(m,4H),2.00−1.63(m,4H),1.47(s,9H);この化合物(238mg、0.43mmol)を、実施例1〜38について上記に記載したBoc脱保護手順下の反応に付して、表題化合物を黄色固体として得た;重量:152mg;収率:75%;純度:97.7%(UPLC−A);
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):9.14(s,1H),8.37(s,1H),7.57−7.17(m,5H),4.37−4.16(m,2H),3.76−3.58(m,1H),3.62(t,2H),3.51(t,2H),3.39(s,3H),3.30−3.10(m,2H),2.54−2.10(m,4H);LR−MS(ESI+):m/z=461.2Da[M+H]
+、C
21H
25ClN
6O
2Sに対する計算値:460.1。
【0351】
工程12:実施例46〜61の合成:
一般合成手順D
本発明に記載の一般脱ハロゲン化手順は、以下のウェブサイトに記載のプロトコールから抽出された手順から適合された手順であった。
−PEPPSI(商標)触媒:ウェブサイト:www.sigmaaldrich.com/content/dam/sigma−aldrich/docs/Aldrich/Bulletin/al_peppsi_activation_guide.pdf(2018/07/20にダウンロード)
− PEPPSI(商標)活性化ガイド:ウェブサイト:https://www.sigmaaldrich.com/content/dam/sigma−aldrich/docs/Aldrich/Bulletin/al_peppsi_activation_guide.pdf
【化116】
【0352】
オーブン乾燥したシュレンク管に、Ar雰囲気下、撹拌棒、PEPPSI(商標)−IPr(7mg、2mol%)およびLiCl(69mg、1.6mmol、3.2当量)を投入し、セプタムで密封した。DME(0.8mL、使用直前に真空下(<1mmHg)、650℃で加熱するオーブン乾燥したシュレンク管中で活性化された4Åモレキュラーシーブで新たに乾燥した)を添加し、懸濁液を、PEPPSI−IPrが溶解するまで撹拌した。この時間の後、有機ハライド化合物(RX、0.5mmol、1当量)を添加し、混合物を、RXの完全な溶液まで、撹拌した。いくつかの場合において、余分のDME0.2〜0.4mLの追加が、RXを溶解するために必要であった。均一溶液が達成されたら、有機金属化合物(R
3MX、0.8mmol、1.6当量)を、Ar雰囲気下、シリンジを介して滴下添加した。反応は、触媒の高効率の活性化を示すオレンジ色〜茶色になった。セプタムを、Ar雰囲気下、スクリューキャップ付きガラス二方コックに置き換え、70℃で18時間にわたって撹拌した。反応を22℃まで冷やし、10mLの飽和NH
4Cl溶液を添加した。反応をこの温度で5分間撹拌して、未反応の有機金属(R
3MX)種をクエンチした。混合物を、80mLのEtOAcおよび20mLの飽和NH
4Cl溶液を有する分液漏斗に移した。相を分離し、有機相を水(2×20mL)および飽和NaCl溶液(1×20mL)で洗浄した。有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、セライト(登録商標)のパッドで濾別した。揮発性物質を減圧下除去して、黄色油状物を得、これを自動フラッシュカラム(EtOAc:MeOH)によって精製して、対応する生成物(実施例46〜61)を得た。
【0353】
以下の化合物を、実施例46〜61について上記に記載した一般合成手順Dに従って得た。
【0354】
実施例46:6−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化117】
RX:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例3)、187mg;R
3MX:メチルマグネシウムブロミド(Et
2O中3M)、0.27mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、93:7%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.104g;収率:56%;純度:96.7%(UPLC−A)、黄色固体;融点:214.0〜217.0℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.80(s,1H),7.22(dd,1H),7.14(s,1H),7.04(d,1H),6.95(dd,1H),6.36(t,NH),4.94(d,2H),3.97(t,4H),2.51(s,3H),2.50(t,4H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=355.1Da[M+H]
+、C
18H
22N
6Sに対する計算値:354.1。
【0355】
実施例47:N−(フラン−2−イルメチル)−6−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化118】
RX:6−クロロ−N−(フラン−2−イルメチル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例4)、179mg;R
3MX:メチルマグネシウムブロミド(Et
2O中3M)、0.27mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.080g;収率:45%;純度:92.5%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.80(s,1H),7.39(dd,1H),7.011(s,1H),6.36(dd,1H),6.31(dd,1H),5.97(t,NH),4.77(d,2H),3.95(t,4H),3.42(s,3H),2.50(t,4H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=339.1Da[M+H]
+,C
16H
22N
6Oに対する計算値:338.1。
【0356】
実施例48:6−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−(チオフェン−2−イル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化119】
RX:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−(チオフェン−2−イル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例6)、194mg;R
3MX:メチルマグネシウムブロミド(Et
2O中3M)、0.27mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、97:3%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.161g;収率:82%;純度:97.2%(UPLC−A)、黄色固体;融点:171.1〜176.6℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.80(s,1H),7.19(dd,1H),7.03(s,1H),6.98(dd,1H),6.86(d,1H),5.92(dd,NH),3.95(t,4H),3.86(dd,2H),3.23(t,2H),2.55(s,3H),2.50(t,4H),2.35(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=369.1Da[M+H]
+、C
19H
24N
6Sに対する計算値:368.1。
【0357】
実施例49:2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6−プロピル−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化120】
RX:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例3)、187mg;R
3MX:n−プロピル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.185g;収率:97%;純度:95.1%(UPLC−A);融点:54.4〜62.3℃;
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.83(s,1H),7.24(dd,1H),7.09(s,1H),7.05(d,1H),6.97(dd,1H),6.17(t,NH),4.95(d,2H),3.99(t,4H),2.75(t,2H),2.54(t,4H),2.37(s,3H),1.79−1.66(m,2H),0.92(t,3H);LR−MS(ESI+):m/z=383.2Da[M+H]
+、C
20H
26N
6Sに対する計算値:382.2。
【0358】
実施例50:2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−6−プロピル−N−(2−(チオフェン−2−イル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化121】
RX:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−(チオフェン−2−イル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例6)、194mg;R
3MX:n−プロピルマグネシウムクロリド(Et
2O中2M)、0.4mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.023g;収率:12%;純度:95.4%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.83(s,1H),7.20(dd,1H),6.98(s,1H),6.98(d,1H),6.87(d,1H),5.78(t,NH),3.96(t,4H),3.87(dd,2H),3.24(t,2H),2.77(t,2H),2.51(t,4H),2.36(s,3H),1.79−1.71(m,2H),0.95(t,3H);LR−MS(ESI+):m/z=397.2Da[M+H]
+、C
21H
28N
6Sに対する計算値:396.2。
【0359】
実施例51:N−(フラン−2−イルメチル)−6−イソプロピル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化122】
RX:6−クロロ−N−(フラン−2−イルメチル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例4)、179mg;R
3MX:i−プロピル亜鉛クロリド(MeTHF中1M)、0.8mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、97:3%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.030g;収率:13%;純度:95.4%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.85(s,1H),7.41(dd,1H),7.06(s,1H),6.37(dd,1H),6.33(dd,1H),5.83(t,NH),4.79(d,2H),3.96(t,4H),3.09(sept,1H),2.51(t,4H),2.36(s,3H),1.32(d,6H);LR−MS(ESI+):m/z=367.2Da[M+H]
+、C
20H
26N
6Oに対する計算値:366.2。
【0360】
実施例52:6−イソプロピル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化123】
RX:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例3)、187mg;R
3MX:i−プロピル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.177g;収率:93%;純度:96.4%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.84(s,1H),7.22(dd,1H),7.15(s,1H),7.04(d,1H),6.95(dd,1H),6.47(t,NH),4.95(d,2H),3.98(t,4H),3.05(sept,1H),2.50(t,4H),2.34(s,3H),1.27(d,6H);LR−MS(ESI+):m/z=383.1Da[M+H]
+、C
20H
26N
6Sに対する計算値:382.2。
【0361】
実施例53:6−イソプロピル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−(チオフェン−2−イル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化124】
RX:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−(チオフェン−2−イル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例6)、194mg;R
3MX:i−プロピル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色油状物として得た;重量:0.164g;収率:79%;純度:95.0%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.83(s,1H),7.18(dd,1H),7.12(s,1H),6.97(dd,1H),6.86(d,1H),6.36(t,NH),3.97(t,4H),3.85(dd,2H),3.06(sept,1H),2.53(t,4H),2.35(s,3H),1.28(d,6H);LR−MS(ESI+):m/z=397.1Da[M+H]
+、C
21H
28N
6Sに対する計算値:396.2。
【0362】
実施例54:2−((6−イソプロピル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド
【化125】
RX:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド(実施例16)、231mg;R
3MX:i−プロピル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%で生成物が溶出)により、表題化合物を黄色油状物として得た;重量:0.131g;収率:68%;純度:95.7%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.79(s,1H),7.14(s,1H),7.21−7.07(m,5H),6.74(t,NH),4.03(dd,2H),3.84(t,4H),3.54(t,2H),3.05(sept,1H),2.49(t,4H),2.35(s,3H),1.27(d,6H);LR−MS(ESI+):m/z=470.2Da[M+H]
+、C
23H
31N
7O
2Sに対する計算値:469.2.
【0363】
実施例55:2−((6−イソプロピル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−メチル−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド
【化126】
RX:2−((6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−N−メチル−N−フェニルエタン−1−スルホンアミド(実施例17)、238mg;R
3MX:i−プロピル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:5%で生成物が溶出)により、表題化合物を黄色油状物として得た;重量:0.0616g;収率:57%;純度:95.8%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.84(s,1H),7.37−7.35(m,5H),7.01(s,1H),6.27(t,NH),4.09(dd,2H),3.90(t,4H),3.39(t,2H),3.36(s,3H),3.10(sept,1H),2.50(t,4H),2.37(s,3H),1.32(d,6H);LR−MS(ESI+):m/z=484.3Da[M+H]
+、C
24H
33N
7O
2Sに対する計算値:483.2。
【0364】
実施例56:6−(tert−ブチル)−N−(フラン−2−イルメチル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化127】
RX:6−クロロ−N−(フラン−2−イルメチル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例4)、179mg;R
3MX:tert−ブチル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色油状物として得た;重量:0.036g;収率:16%;純度:85.5%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.14(d,1H),7.39(dd,1H),7.12(d,1H),6.35(dd,1H),6.30(dd,1H),5.79(t,NH),4.76(d,2H),3.96(t,4H),2.50(t,4H),2.36(s,3H),1.61(s,9H);LR−MS(ESI+):m/z=381.2Da[M+H]
+、C
21H
28N
6Oに対する計算値:380.2。
【0365】
実施例57:6−(tert−ブチル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化128】
RX:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例3)、187mg;R
3MX:tert−ブチル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、EtOAc 100%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色油状物として得た;重量:0.006g;収率:2%;純度:74%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.14(d,1H),7.24(dd,1H),7.09(d,1H),7.07(d,1H),6.98(dd,1H),5.82(t,NH),4.95(d,2H),4.00(t,4H),2.54(t,4H),2.37(s,3H),1.61(s,9H);LR−MS(ESI+):m/z=397.3Da[M+H]
+、C
21H
28N
6Sに対する計算値:396.2。
【0366】
実施例58:N−(フラン−2−イルメチル)−6−イソブチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化129】
RX:6−クロロ−N−(フラン−2−イルメチル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例4)、179mg;R
3MX:i−ブチル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、94:6%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を茶色油状物として得た;重量:0.089g;収率:35%;純度:90.7%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.77(s,1H),7.33(dd,1H),6.98(s,1H),6.29(dd,1H),6.25(dd,1H),5.88(t,NH),4.70(d,2H),3.89(t,4H),2.58(d,2H),2.45(t,4H),2.29(s,3H),2.04(m,1H),0.83(d,6H);LR−MS(ESI+):m/z=381.2Da[M+H]
+、C
21H
28N
6Oに対する計算値:380.2。
【0367】
実施例59:6−イソブチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化130】
RX:6−クロロ−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例3)、187mg;R
3MX:i−ブチル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、95:05%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色油状物として得た;重量:0.0198g;収率:9%;純度:88.1%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.85(s,1H),7.26(dd,1H),7.09(s,1H),7.01−6.98(m,2H),5.84(t,NH),4.97(d,2H),3.98(t,4H),2.65(d,2H),2.50(t,4H),2.35(s,3H),2.17−2.06(m,1H),0.91(d,6H);LR−MS(ESI+):m/z=397.3Da[M+H]
+、C
21H
28N
6Sに対する計算値:396.2。
【0368】
実施例60:6−メチル−2−(ピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化131】
【0369】
tert−ブタノール(0.7mL、0.7M)中、6−クロロ−2−(ピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例24)(0.414g、1mmol、1当量)と二炭酸ジ−tert−ブチル(241mg、1.1mmol、1.1当量)の50℃での16時間の反応によって、化合物を調製した。この時間の後、混合物を50mLのジクロロメタンに希釈し、有機相を温水(6×20mL)で洗浄した。有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、揮発性物質を減圧下除去して、4−(6−クロロ−4−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た;重量:0.404g;収率:78%;純度:89%(UPLC−A)。このようにして得られた生成物を、さらなる精製をせずに、一般合成手順DにおけるRX試薬として使用した;RX:4−(6−クロロ−4−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル、231mg;R
3MX:メチルマグネシウムブロミド(Et
2O中3M)、0.27mL、0.8mmol、1.6当量;反応の後処理により、4−(6−メチル−4−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを高純度87%(UPLC−A)で得た。このようにして得られた生成物を、さらなる精製をせずに、実施例1〜38について上記に記載したBoc脱保護手順下の反応に付して、表題化合物を黄色固体として与えた;重量:0.148g;収率:82.0%;純度:88.2%(UPLC−A);
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.62(s,1H),7.62(s,1H),7.26(dd,1H),7.09(d,1H),6.96(dd,1H),4.93(d,2H),4.0(t,4H),3.01(t,4H),2.57(t,3H);LR−MS(ESI+):m/z=341.1Da[M+H]
+、C
17H
20N
6Sに対する計算値:340.2。
【0370】
実施例61:2−(ピペラジン−1−イル)−6−プロピル−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化132】
【0371】
tert−ブタノール(0.7mL、0.7M)中、6−クロロ−2−(ピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(実施例24)(0.414g、1mmol、1当量)と二炭酸ジ−tert−ブチル(241mg、1.1mmol、1.1当量)の50℃での16時間の反応によって、化合物を調製した。この時間の後、混合物を50mLのジクロロメタンに希釈し、有機相を温水(6×20mL)で洗浄した。有機相を無水Na
2SO
4で乾燥し、揮発性物質を減圧下除去して、4−(6−クロロ−4−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た;重量:0.329g;収率:65%;純度:91%(UPLC−A)。このようにして得られた生成物を、さらなる精製をせずに、一般合成手順DにおけるRX試薬として使用した;RX:4−(6−クロロ−4−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル、232mg;R
3MX:n−プロピル亜鉛ブロミド(THF中0.5M)、1.6mL、0.8mmol、1.6当量;自動フラッシュクロマトグラフィー(100%v/vのEtOAcで生成物が溶出)で、4−(6−プロピル−4−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルを黄色固体として得た;重量:0.087g;収率:36%;純度:96.3%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.84(s,1H),7.24(dd,1H),7.09(s,1H),7.07(d,1H),6.97(t,1H),6.13(t,NH),4.96(d,2H),3.93(t,4H),3.52(t,4H),2.76(t,2H),1.80−1.68(m,2H),1.50(s,9H),0.93(t,3H);LR−MS(ESI+):m/z=469.3Da[M+H]
+、C
24H
32N
6O
2Sに対する計算値:468.2。
【0372】
4−(6−プロピル−4−((チオフェン−2−イルメチル)アミノ)ピリド[3,4−d]ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(87mg、0.18mmol)を、実施例1〜38について上記に記載したBoc脱保護手順下の反応に付して、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.068g;収率:95.0%;純度:91.5%(UPLC−A);融点:70.1〜81.6℃;
1H−NMR(MeOD),δ(ppm):8.64(d,1H),7.61(d,1H),7.25(ddd,1H),7.08(dd,1H),6.94(dd,1H),4.92(d,2H),3.92(t,4H),2.89(t,4H),2.78(t,2H),1.83−1.71(m,2H),0.98(t,3H);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.83(s,1H),7.25(t,1H),7.08(s,1H),7.07(d,1H),6.97(t,1H),6.10(t,NH),4.95(d,2H),3.98(t,4H),3.01(t,4H),2.76(t,2H),2.50(t,NH),1.80−1.68(m,2H),0.93(t,3H);LR−MS(ESI+):m/z=369.1Da[M+H]
+、C
19H
24N
6Sに対する計算値:368.2。
【0373】
工程13:実施例62〜67の合成:
一般脱ハロゲン化手順:
本発明に記載の一般脱ハロゲン化手順は、Jangら,Tet.Lett.2006,47,8917−8920によって公開された適合された手順であった。
【化133】
【0374】
250mLのオーブン乾燥した丸底フラスコ中で、適切な化合物(実施例3、4、6、18、42または43)(0.5mmol、1当量)を、Ar雰囲気下、溶媒の混合物[EtOAc(46mL)およびMeOH(23mL、HPLC品質)]に溶解した。10%w/wのPd/C(26mg、0.025mmol、0.05当量)を添加し、H
2/真空の3回のサイクルを、溶媒から残留ガスをパージするために行った。反応混合物を、H
2雰囲気下、22℃で撹拌した。反応の進行をTLC(EtOAc:MeOH 90:10%v/v)によって監視した。全変換が達成されたら(1〜3日)、反応をフィルターパット中のセライト(登録商標)のパッドを通して濾過し、溶媒を減圧下除去して、黄色油状物を得、これを自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH)によって精製して、実施例(62〜67)を得た。
【0375】
以下の化合物を、実施例62〜67について上記に記載した一般脱ハロゲン化手順に従って得た。
【0376】
実施例62:2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化134】
【0377】
実施例3(187mg、0.5mmol、1当量)。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:113mg;収率:60%;純度:90.2%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.86(s,1H),8.18(d,1H),7.26(d,1H),7.24(dd,1H),7.06(d,1H),6.97(dd,1H),6.18(t,NH),4.94(d,2H),4.0(t,4H),2.54(t,3H),2.37(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=341.2Da[M+H]
+、C
17H
20N
6Sに対する計算値:340.2。
【0378】
実施例63:N−(フラン−2−イルメチル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化135】
【0379】
実施例4(179mg、0.5mmol、1当量)。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:129mg;収率:67%;純度:83.9%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.86(s,1H),7.20(d,1H),7.39(dd,1H),7.29(t,1H),6.34(dt,2H),6.03(t,NH),4.78(d,2H),3.99(t,4H),2.53(t,4H),2.38(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=325.1Da[M+H]
+、C
17H
20N
6Oに対する計算値:324.1。
【0380】
実施例64:2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−(チオフェン−2−イル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化136】
【0381】
実施例6(194mg、0.5mmol、1当量)。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、90:10%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:111.2mg;収率:62%;純度:98.8%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.86(s,1H),8.19(d,1H),7.20(dd,1H),7.14(d,1H),6.98(dd,1H),6.87(dd,1H),5.75(t,NH),3.98(t,4H),3.88(q,2H),3.24(t,2H),2.52(t,4H),2.37(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=355.1Da[M+H]
+、C
18H
22N
6Sに対する計算値:354.2。
【0382】
実施例65:2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−(2−(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化137】
【0383】
実施例18(228mg、0.5mmol、1当量)。自動フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH、80:20%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:160mg;収率:72%;純度:94.6%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):8.71(s,1H),8.17(d,1H),7.73(dd,1H),4.04(dd,2H),3.98(t,4H),3.73(dd,4H),3.45(dd,2H),3.27(dd,4H),2.55(t,4H),2.37(s,3H);LR−MS(ESI+):m/z=422.1Da[M+H]
+、C
18H
27N
7O
3Sに対する計算値:421.2。
【0384】
実施例66:2−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N−(チオフェン−2−イルメチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化138】
【0385】
実施例42(187mg、0.5mmol、1当量)。逆相の自動フラッシュクロマトグラフィー(水/MeOH、70:30%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:124mg;収率:68%;純度:93.2%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):9.21(s,1H),8.55(d,1H),7.46(d,1H),7.25(dd,1H),7.11(dd,1H),6.98(dd,1H),6.22(t,NH),5.05(d,2H),3.26−3.14(m,2H),3.02−2.88(m,1H),2.51(s,3H),2.40−2.14(m,6H);LR−MS(ESI+):m/z=340.2Da[M+H]
+、C
18H
20N
5Sに対する計算値:339.5。
【0386】
実施例67:2−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N−(2−(モルホリノスルホニル)エチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
【化139】
【0387】
実施例43(227mg、0.5mmol、1当量)。逆相の自動フラッシュクロマトグラフィー(水/MeOH、70:30%v/vで生成物が溶出)により、表題化合物を黄色固体として得た;重量:0.181g;収率:25%;純度:58%(UPLC−A);
1H−NMR(CDCl
3),δ(ppm):9.10(s,1H),8.58(d,1H),7.99(d,1H),4.65(t,2H),4.13(t,4H),3.77(t,2H),3.33(dd,4H),3.06−2.98(m,2H),2.95−2.81(m,1H),2.41(s,3H),2.38−2.14(m,6H);LR−MS(ESI+):m/z=421.1Da[M+H]
+、C
19H
28N
6O
3Sに対する計算値:420.1。
【0388】
生物学的アッセイ
H4結合アッセイ
材料
JNJ7777120、イメチット、チオペラミド、ヒスタミン、ならびにTris−HClおよびEDTAなどの化学試薬は、Sigma−Aldrichによって供給され、VUF10947は、FAES FARMAの施設(Lamiako−Leioa、スペイン)で合成され、JNJ10191584は、Tocris Bioscienceから購入し、マルチスクリーンマイクロプレート(MSFBN6B50)は、Merck Milliporeから入手し、シンチレーション液(Microscint 20)、ヒトH
4膜(ES−393−M400UA)および
3H−ヒスタミン(histamina)(NET 732)は、PerkinElmerによって提供された。
【0389】
方法
ヒスタミンH4受容体に対する親和性をH
4結合アッセイによって決定した:
− CHO−K1細胞由来の膜をヒトH
4受容体でトランスフェクトし、96ウェル形式のマイクロプレートを使用した。
− 競合研究のために、細胞膜を、50mMのTris−HCl、5mMのEDTA、pH 7.4中でホモジネートし、およそ15μg/ウェルの濃度でマイクロプレートに添加した。膜懸濁液を、試験化合物とともに25℃で15分間インキュベートし、結合反応を、5〜8nMの最終濃度での特異的H
4放射性リガンド[
3H]ヒスタミンの添加によって、開始した(K
D=11.1nM;B
max=4.13pmol/mgタンパク質)。非特異的結合は、10μMの非標識ヒスタミンを使用して定義し、総インキュベーション体積は、ウェルあたり275μlであった。
− インキュベーションを、穏やかな撹拌下、25℃で60分間行い、あらかじめ浸漬したフィルター(0.5%ポリエチレンイミン)を使用する急速真空濾過で終了させた。冷洗浄緩衝液(50mMのTris−HCl緩衝液)による10回の急速洗浄後、フィルタープレートを室温で30分間乾燥した。
− 最後に、シンチレーション液(Microscint 20)を、特異的シンチレーションカウンター(Top Count−NXT)を使用して、フィルター上に保持された放射活性を測定するために、全マイクロプレートに添加した。曲線解析およびIC
50の値を、Grap Pad Prismプログラム(GraphPad Software、サンディエゴ、米国)を使用して決定した。
− 試験化合物を、最初に、1つの濃度(1μM)で評価し、その後、有意な変位が観察されたら(>40%)、濃度反応曲線を導いた。それぞれの試験濃度を三反復で測定した。
− 参照化合物として、JNJ7777120、JNJ10191584、イメチット、チオペラミドおよびVUF−10497を使用した。
【0390】
H1結合アッセイ
材料
セチリジンおよびピリラミンは、Sigma−Aldrichによって供給され、ビラスチンは、FAES FARMAの施設(Lamiako−Leioa、スペイン)で合成され、Na
2HPO
4、KH
2PO
4またはポリビニルピロリドン(polyvinilpirrolidone)などの化学試薬およびマルチスクリーンマイクロプレート(MSFBN6B50)は、Merck Milliporeから購入し、シンチレーション液(Microscint 20)、ヒトH
1膜(ES−390−M400UA)および
3H−ピリラミン(pirilamina)(NET 594)は、PerkinElmerによって提供された。
【0391】
方法
ヒスタミンH1受容体に対する親和性をH
1結合アッセイによって決定した:
− CHO−K1細胞由来の膜をヒトH
1受容体でトランスフェクトし、96ウェル形式のマイクロプレートを使用した。
− 競合研究のために、細胞膜を、50mMのリン酸緩衝液(Na
2HPO
4およびKH
2PO
4をpH7.4に25℃で混合)中でホモジネートし、およそ5μg/ウェルの濃度でマイクロプレートに添加した。膜懸濁液を、試験化合物とともに25℃で15分間インキュベートし、結合反応を、0.75nMの最終濃度での特異的H
1放射性リガンド[
3H]ピリラミンの添加によって、開始した(K
D=1.9nM;B
max=16.1pmol/mgタンパク質)。非特異的結合は、10μMの非標識ピリラミンを使用して定義し、総インキュベーション体積は、ウェルあたり275μlであった。
− インキュベーションを、穏やかな撹拌下、25℃で60分間行い、あらかじめ浸漬したフィルター(0.5%ポリビニルピロリドン)を使用する急速真空ろ過で終了させた。冷洗浄緩衝液(50mMのリン酸緩衝液)による10回の急速洗浄後、フィルタープレートを室温で30分間乾燥した。
− 最後に、シンチレーション液(Microscint 20)を、特異的シンチレーションカウンター(Top Count−NXT)を使用して、フィルター上に保持された放射活性を測定するために、全マイクロプレートに添加した。曲線解析およびIC
50の値を、Grap Pad Prismプログラム(GraphPad Software、サンディエゴ、米国)を使用して決定した。
− 試験化合物を、最初に、1つの濃度(1μM)で評価し、その後、有意な変位が観察されたら(>40%)、濃度反応曲線を導いた。それぞれの試験濃度を三反復で測定した。
− 参照化合物として、ピリラミン、セチリジンおよびビラスチンを使用した。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【0392】
活性クラスの範囲:
A:Ki<100nM
B:Ki<1000nM
【0393】
最後に、実施例3における化合物のヒスタミンH4受容体に対する親和性を、上記に記載の同じプロトコールを使用するH
4受容体に対する結合研究によって、対応するキナゾリン3Qおよびピリド[4,3−d]ピリミジン異性体3Pと比較した。Ki、阻害%およびIC
50値を第2表に示す。
【表9】
【0394】
上記に示されるように、本発明の式(I)の化合物は、対応するキナゾリンの化合物および異性体化合物を上回る、ヒトヒスタミンH
4受容体に対する改善された親和性を提供する。