【実施例】
【0210】
説明1:3-(クロロスルホニル)-4-フルオロベンゾイル塩化物(D1)
【0211】
【化17】
【0212】
3-クロロスルホニル-4-フルオロ-安息香酸(Fluorochem社、カタログ番号037319)(14.2g、59.51mmol)を塩化チオニル(80.39mL、1106.9mmol)へ一度に添加した。得られた黄色がかった溶液を4時間加熱還流し、スラリーを得た。溶媒を、トルエンとの共蒸発によって真空中で除去し、表題化合物D1(15.4g、59.91mmol)を茶色油状物として得た。
【0213】
説明2:2-クロロ-5-(クロロスルホニル)-4-フルオロベンゾイル塩化物(D2)
【0214】
【化18】
【0215】
同様に、2-クロロ-5-クロロスルホニル-4-フルオロ-安息香酸(エナミン、カタログ番号EN300-01843)から出発して、化合物D1の調製に関して記載した手順に従って調製した。
【0216】
説明3:2-ブロモ-5-(クロロスルホニル)-4-フルオロベンゾイル塩化物(D3)
【0217】
【化19】
【0218】
同様に、2-ブロモ-5-(クロロスルホニル)-4-フルオロ安息香酸(エナミン、カタログ番号EN300-52736)から出発して、D1の調製に関して記載した手順に従って調製した。
【0219】
説明4:5-(クロロスルホニル)-2,4-ジフルオロベンゾイル塩化物(D4)
【0220】
【化20】
【0221】
同様に、5-(クロロスルホニル)-2,4-ジフルオロ安息香酸(エナミン、カタログ番号EN300-59276)から出発して、D1の調製に関して記載した手順に従って調製した。
【0222】
説明5:3-(クロロスルホニル)-4,5-ジフルオロベンゾイル塩化物(D5)
【0223】
【化21】
【0224】
同様に、3-(クロロスルホニル)-4,5-ジフルオロ安息香酸(エナミン、カタログ番号EN300-107773)から出発して、D1の調製に関して記載した手順に従って調製した。
【0225】
説明6:5-(クロロスルホニル)-4-フルオロ-2-メチルベンゾイル塩化物(D6)
【0226】
【化22】
【0227】
同様に、5-(クロロスルホニル)-4-フルオロ-2-メチル安息香酸(エナミン、カタログ番号EN300-114063)から出発して、D1の調製に関して記載した手順に従って調製した。
【0228】
説明7:2-フルオロ-5-((3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル)ベンゼンスルホニル塩化物(D7)
【0229】
【化23】
【0230】
D1(15.4g、59.91mmol)を、トルエン(140mL)中に溶解し、加熱還流し、次いでトルエン(50mL)中の3,4,5-トリフルオロアニリン(8.81g、59.91mmol)の溶液を10分にわたって滴加した。懸濁液が形成され、それを1時間還流した。反応物を室温に冷却し、ろ過し、得られたろ塊を少量のトルエンで洗浄し、表題化合物D7(14.5g、39.43mmol)をオフホワイト色固形物として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.32 (t, J 9.03 Hz, 1 H) 7.68 - 7.81 (m, 2 H) 7.90 - 8.03 (m, 1 H) 8.30 (dd, J=6.83, 2.43 Hz, 1 H) 10.71 (s, 1 H). 方法1: Rt=2.43分, m/z=368.32 (M+H)
+.
【0231】
説明8:5-((3,4-ジフルオロフェニル)カルバモイル)-2-フルオロベンゼンスルホニル塩化物(D8)
【0232】
【化24】
【0233】
乾燥トルエン(13.5mL)中のD1(1.8g、7.0mmol)の溶液へ、90℃で、トリエチルアミン(1mL、7.175mmol)及び乾燥トルエン(3.5mL)中の3,4-ジフルオロアニリン(0.904g、7.0mmol)の溶液を滴加した。反応混合物を還流状態で30分間撹拌し、次いで、室温で冷却し、ジクロロメタンで希釈した。有機層を食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、減圧下で蒸発させ、ベージュ色固形物(2.39g)を粗製生成物として得、それをDCM(5mL)中に懸濁し、超音波処置した。得られた固形物をろ過し、DCMで洗浄し、真空ポンプで乾燥し、表題化合物D8を白色粉末(1.73g)として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.26 - 7.48 (m, 3 H) 7.52 - 7.61 (m, 1 H) 7.91 - 7.99 (m, 2 H) 8.30 (dd, J=6.88, 2.38 Hz, 1 H) 10.59 (s, 1 H). 方法1: Rt=2.43分, m/z=350.02 (M+H)
+.
【0234】
説明9:5-[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)カルバモイル]-2-フルオロベンゼン-1-スルホニル塩化物(D9)
【0235】
【化25】
【0236】
同様に、3-(クロロスルホニル)-4-フルオロベンゾイル塩化物D1から出発し、3,4-ジフルオロアニリンの代わりに3-クロロ-4-フルオロアニリンを使用し、D8の調製に関して記載した手順に従って調製して、表題化合物D9を得た。方法1:Rt=2.43分、m/z=366.01(M+H)
+。
【0237】
説明10:2-フルオロ-5-((4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)カルバモイル)ベンゼンスルホニル塩化物(D10)
【0238】
【化26】
【0239】
同様に、出発材料として、D1(500mg、1.94mmol)、及び3,4,5-トリフルオロアニリンの代わりに4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)アニリン(0.25mL、1.94mmol)を使用し、D7の調製に関して記載した手順に従って調製した。反応混合物を真空中で濃縮して、表題化合物D10(805mg)をベージュ色固形物として得、これを次の合成工程で直接使用した。
【0240】
説明11:5-((3-シアノ-4-フルオロフェニル)カルバモイル)-2-フルオロベンゼンスルホニル塩化物(D11)
【0241】
【化27】
【0242】
同様に、出発材料として、D1、及び3,4,5-トリフルオロアニリンの代わりに5-アミノ-2-フルオロベンゾニトリルを使用し、D7の調製に関して記載した手順に従って調製した。
【0243】
説明12:5-((3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)カルバモイル)-2-フルオロベンゼンスルホニル塩化物(D12)
【0244】
【化28】
【0245】
同様に、出発材料として、D1、及び3,4,5-トリフルオロアニリンの代わりに3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロアニリンを使用し、D7の調製に関して記載した手順に従って調製した。
【0246】
説明13:5-((6-クロロピリジン-3-イル)カルバモイル)-2-フルオロベンゼンスルホニル塩化物(D13)
【0247】
【化29】
【0248】
D1(307mg、1.19mmol)を、トルエン(2.7mL)中に溶解し、90℃に加熱した。トルエン(1.2mL)中の6-クロロピリジン-3-アミン(153.5mg、1.19mmol)の懸濁液をゆっくりと添加し、反応混合物を110℃で20分間還流した。次いで、DIPEA(0.31mL、1.79mmol)を添加し、反応物を110℃で更に1時間50分還流した。混合物を真空中で濃縮して、粗製表題化合物D13(702mg)を茶色油状物として得、これを次の合成工程で直接使用した。方法1;Rt=2.17分、m/z=349.00(M+H)
+。
【0249】
説明14:2-フルオロ-4-メチル-5-((3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル)ベンゼンスルホニル塩化物(D14)
【0250】
【化30】
【0251】
同様に、D1の代わりに5-(クロロスルホニル)-4-フルオロ-2-メチルベンゾイル塩化物D6から出発して、D7の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法1;Rt=2.49分、m/z=382.11(M+H)
+。
【0252】
説明15:2-フルオロ-5-((4-フルオロ-3-メチルフェニル)カルバモイル)ベンゼンスルホニル塩化物(D15)
【0253】
【化31】
【0254】
同様に、出発材料として、D1、及び3,4,5-トリフルオロアニリンの代わりに4-フルオロ-3-メチルアニリンを使用して、D7の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法1;Rt=2.38分、m/z=346.17(M+H)
+。
【0255】
説明16:5-((3,5-ジフルオロ-4-メチルフェニル)カルバモイル)-2-フルオロベンゼンスルホニル塩化物(D16)
【0256】
【化32】
【0257】
同様に、出発材料として、D1、及び3,4,5-トリフルオロアニリンの代わりに3,5-ジフルオロ-4-メチルアニリンを使用して、D7の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法1;Rt=2.54分、m/z=364.20(M+H)
+。
【0258】
説明17:2-フルオロ-5-((2,3,4-トリフルオロフェニル)カルバモイル)ベンゼンスルホニル塩化物(D17)
【0259】
【化33】
【0260】
同様に、出発材料として、D1、及び3,4,5-トリフルオロアニリンの代わりに2,3,4-トリフルオロアニリンを使用して、D7の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法1;Rt=2.29分、m/z=368.19(M+H)
+。
【0261】
説明18:2-フルオロ-5-((2,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル)ベンゼンスルホニル塩化物(D18)
【0262】
【化34】
【0263】
同様に、出発材料として、D1、及び3,4,5-トリフルオロアニリンの代わりに2,4,5-トリフルオロアニリンを使用して、D7の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法1;Rt=2.32分、m/z=368.39(M+H)
+。
【0264】
説明19:2-フルオロ-5-((2,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル)ベンゼンスルホニル塩化物(D19)
【0265】
【化35】
【0266】
同様に、出発材料として、D1、及び3,4,5-トリフルオロアニリンの代わりに2-クロロ-4-フルオロアニリンを使用して、D7の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法1;Rt=2.32分、m/z=366.03(M+H)
+。
【0267】
説明20:4-フルオロ-3-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(D20)
【0268】
【化36】
【0269】
D7(3g、8.16mmol)を1,4-ジオキサン(20mL、0.23mol)中に溶解し、アンモニア(10.42mL、163.18mmol)に0℃で一度に添加した。反応物を15分間撹拌し、次いで、水で希釈し、2Me-THFで抽出した。有機層を6N HClで洗浄し、蒸発させ、茶色固形物(2.5g)を得、これをDCMで摩砕し、表題化合物D20(2g、5.74mmol)をオフホワイト色固形物として得た。方法1;Rt:1.85分。m/z:349.21(M+H)
+。
【0270】
説明21:2-クロロ-4-フルオロ-5-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(D21)
【0271】
【化37】
【0272】
20mLバイアルに、3,4,5-トリフルオロアニリン(245.4mg、1.67mmol)を加え、次いでトルエン(5mL)中のD2(221.04mg、0.76mmol)の溶液を一度に添加した。バイアルを密封し、反応混合物を室温で10分間撹拌し、白色スラリーを得た。反応物をトルエン(3mL)で希釈し、マイクロ波照射によって70℃で20分間加熱した。反応スラリーを室温に冷却し、NH
4OH水溶液(およそ30mL)を含むフラスコに注ぎ入れ、室温で一晩激しく撹拌した。得られた白色スラリーをDCMで希釈し、氷で処置し、6N HClを用いてpH=1まで酸性化した。有機層をEtOAcで希釈し、6N HClで2回、食塩水で洗浄し、MgSO
4(乾燥)で乾燥し、ろ過し、最後に蒸発させ、表題化合物D21(250mg、0.65mmol)を白色固形物として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.13 - 7.30 (m, 1 H) 7.53 - 7.66 (m, 2 H) 7.89 - 8.02 (m, 3 H) 11.05 (s, 1 H). 方法9; Rt: 2.02分. m/z: 383.05 (M+H)
+.
【0273】
説明22:2-ブロモ-4-フルオロ-5-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(D22)
【0274】
【化38】
【0275】
20mLバイアルに、D3(500mg、1.49mmol)、3,4,5-トリフルオロアニリン(437.85mg、2.98mmol)及びトルエン(4mL)を加えた。バイアルを密封し、室温で撹拌し、10分後に白色懸濁液を得た。反応物をトルエン(3mL)で希釈し、反応混合物をマイクロ波照射によって100℃で15分間加熱し、トルエン(5mL)で希釈し、37%NH
4OH(20mL)へ注ぎ入れた。MeCN(2mL)を添加し、得られた混合物を室温で4時間撹拌した。
【0276】
反応混合物をEtOAcで希釈し、EtOAcで抽出し;有機層をMgSO
4(乾燥)で乾燥し、ろ過し、蒸発させ、表題化合物D22(700mg、純度75%)を得た。この中間体を一切精製せずに次の工程で使用した。方法1;Rt:1.93分。m/z:427.16(M+H)
+。
【0277】
説明23:N-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-4-フルオロ-3-スルファモイルベンズアミド(D23)
【0278】
【化39】
【0279】
D9(200mg、0,55mmol)をMeCN(2mL)中に懸濁し、氷浴を用いて0℃に冷却し、次いでアンモニア水(2.18mL、10.92mmol)で一度に処置した。反応物を0℃で5分撹拌し、黄色がかった溶液を得た。溶媒を真空中で除去し、残渣を水で希釈し、EtOAcで抽出した。溶媒を真空中で除去し、表題化合物D23(200mg、0,55mmol)を得た。方法1;Rt:1.88分。m/z:346.98(M+H)
+。
【0280】
説明24:4-フルオロ-3-(メチルスルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(D24)
【0281】
【化40】
【0282】
0℃に冷却したMeCN(3.55mL)中のD7(150mg、0.41mmol)の溶液へ、DIPEA(217.17μL、1.22mmol)及びメタンアミン(27.54mg、0.41mmol)を添加し、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。水(5mL)を添加し、反応混合物を15分間撹拌した。DCM(5mL)を添加し、撹拌を更に15分間継続した。溶液を相分離機でろ過し、有機層を真空下で濃縮し、粗製表題化合物D24(151mg)を得、これを精製せずに使用した。方法1;Rt=2.01分、m/z=362.79(M+H)
+。
【0283】
説明25:(R)-4-フルオロ-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-3-(N-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)スルファモイル)ベンズアミド(D25)
【0284】
【化41】
【0285】
D7(100mg、0.27mmol)をMeCN(2mL)中に懸濁し、DIPEA(0.24mL、1.36mmol)及び(2R)-1,1,1-トリフルオロ-2-プロパンアミン塩酸塩(81.34mg、0.54mmol)を添加し、得られた溶液を室温で3時間撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し、3N HCl溶液で2回洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮し、粗製表題化合物D25(88mg)を得、それを更に精製することなく次の工程で使用した。方法1;Rt=2.32分、m/z=445.06(M+H)
+。
【0286】
説明26:(S)-4-フルオロ-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-3-(N-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)スルファモイル)ベンズアミド(D26)
【0287】
【化42】
【0288】
同様に、(2R)-1,1,1-トリフルオロ-2-プロパンアミン塩酸塩の代わりに(2S)-1,1,1-トリフルオロ-2-プロパンアミン塩酸塩を使用して、化合物D25の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法1;Rt=2.32分、m/z=445.13(M+H)
+。
【0289】
説明27:3-(N-シクロプロピルスルファモイル)-4-フルオロ-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(D27)
【0290】
【化43】
【0291】
MeCN(1mL)中のシクロプロパンアミン塩酸塩(113.06μL、1.63mmol)の懸濁液をDIPEAを用いて0℃で、次いでD7(150mg、0.41mmol)で処置した。得られた黄色溶液を室温で撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣を、1/1EtOAc/2-メチル-THF中に溶解し、分液漏斗に注ぎ入れた。有機層を、6N HCl、NaHCO
3飽和水溶液及び食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、最後に蒸発させ、表題化合物D27(125mg)を白色固形物として得た。方法1;Rt:2.16分。m/z:389.13(M+H)
+。
【0292】
説明28:trans-4-フルオロ-3-(N-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(D28)
【0293】
【化44】
【0294】
MeCN(1mL)中のtrans-4-アミノシクロヘキサン-1-オール塩酸塩(80mg、0,53mmol)の懸濁液を、トリエチルアミン(197.92μL、1.43mmol)を用いて0℃で、次いでD7(150mg、0.41mmol)で処置した。得られた溶液は白色懸濁液になり、それを室温で撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣を1/1EtOAc/2-メチル-THF中に溶解し、分液漏斗に注ぎ入れた。有機層を、6N HCl、NaHCO
3飽和水溶液及び食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、最後に蒸発させ、表題化合物D28(100mg)を白色固形物として得た。方法1;Rt:1.90分。m/z:447.16(M+H)
+。
【0295】
説明29:cis-4-フルオロ-3-(N-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(D29)
【0296】
【化45】
【0297】
同様に、(2R)-1,1,1-トリフルオロ-2-プロパンアミン塩酸塩の代わりにcis-4-アミノ-シクロヘキサノール塩酸塩を使用して、D25の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法1;Rt=2.00分、m/z=447.22(M+H)
+。
【0298】
説明30:trans-4-フルオロ-5-(N-((4-ヒドロキシシクロヘキシル)スルファモイル)-2-メチル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(D30)
【0299】
【化46】
【0300】
D14(100mg、0.26mmol)をMeCN(1.3mL)中に溶解し、0℃に冷却した。トリエチルアミン(0.13mL、0.92mmol)及びtrans-4-アミノシクロヘキサノール塩酸塩(43.7mg、0.29mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。EtOAc及びMeOH数滴を添加し、混合物を、5%クエン酸溶液及び飽和NaHCO
3溶液で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮し、粗製D30(122mg)を白色固形物として得た。方法1;Rt:2.03分。m/z:461.34(M+H)
+。
【0301】
説明31:tert-ブチル4-((2-フルオロ-5-((3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル)フェニル)スルホンアミド)ピペリジン-1-カルボキシレート(D31)
【0302】
【化47】
【0303】
Tert-ブチル4-アミノピペリジン-1-カルボキシレート(245.11mg、1.22mmol)をMeCN(2mL)中に懸濁し、0℃に冷却し、D7(150mg、0.41mmol)で一度に処置した。得られた白色懸濁液を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣を1/1EtOAc/2-メチル-THF中に溶解し、分液漏斗に注ぎ入れた。有機層を、6N HCl、NaHCO
3飽和溶液及び食塩水で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、最後に蒸発させ、表題化合物D31(140mg)を白色固形物として得た。方法1;Rt:2.37分。m/z:432.23(M-Boc)
+。
【0304】
説明32:4-フルオロ-3-(N-(ピリジン-4-イル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(D32)
【0305】
【化48】
【0306】
D7(50mg、0.14mmol)をMeCN(1mL)中に懸濁し、トリエチルアミン(56.55μL、0.41mmol)及びピリジン-4-アミン(40mg、0.43mmol)で処置し、黄色がかった溶液を得た。反応物を2-メチル-THF及びEtOAcで希釈し、1N HClでpH=1(紙による)に酸性化し、分液漏斗に注ぎ入れ、水性層を分離した。水性層を、NaHCO
3を用いて塩基性化し、EtOAcで抽出し;合わせた有機抽出物を蒸発させ、粗製生成物を含む残渣を得た(60mg)。粗製生成物をDCM中に懸濁し、ろ過し、表題化合物D32を黄色がかった固形物として得た。方法1;Rt:1.57分。m/z:426.15(M+H)
+。
【0307】
説明D33:4-フルオロ-3-(N-(オキセタン-3-イル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(D33)
【0308】
【化49】
【0309】
MeCN(2mL)中のD7(300mg、0.82mmol)の溶液へ、3-オキセタナミン(0.06mL、0.82mmol)を室温で一度に添加した。得られた白色懸濁液を、同じ温度で1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をDCM中に溶解し、5%クエン酸水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、最後に蒸発させ、表題化合物D33(300mg,0.74mmol)を白色固形物として得た。方法1;Rt:1.99分。m/z:405.14(M+H)
+。
【0310】
説明34:tert-ブチル(S)-3-((2-フルオロ-5-((3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン-1-カルボキシレート(D34)
【0311】
【化50】
【0312】
MeCN(2mL)中のD7(200mg、0,54mmol)の溶液へ、tert-ブチル(S)-3-アミノピロリジン-1-カルボキシレート(202.61mg、1.09mmolを室温で一度に添加した。得られた白色懸濁液を、室温で1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をDCM中に溶解し、5%クエン酸水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、最後に蒸発させ、表題化合物D34(280mg、0.54mmol)を油状物として得た。方法1;Rt:2.35分。m/z:518.22(M+H)
+。
【0313】
説明35:4-フルオロ-3-(N-(3-ヒドロキシシクロブチル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(D35)
【0314】
【化51】
【0315】
MeCN(2mL)中の3-アミノシクロブタノール塩酸塩(134.44mg、1.09mmol)の溶液を、DIPEA(229.33μL、1.63mmol)で一度に、次いでD7(200mg、0,54mmol)で処置した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣をDCM中に溶解し、5%クエン酸水溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、最後に蒸発させ、表題化合物D35(220mg、0.526mmol)を油状物として得た。方法1;Rt:1.89分。m/z:419.19(M+H)
+。
【0316】
説明36:4-フルオロ-3-(N-((1R,3R)-3-ヒドロキシシクロペンチル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(D36)
【0317】
【化52】
【0318】
MeCN(1.5mL)中の(1S,3S)-3-アミノシクロペンタン-1-オール塩酸塩56.14mg、0.410mmol(コードI-9981、Advanced ChemBlocks社)の懸濁液を、N-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(198.95μL、1.14mmol)で処置し、室温で15分間撹拌した。反応溶液を、氷浴を用いて冷却し、D7(100.mg,0.270mmol)で一度に処置し、0℃で5分間、室温で10分間撹拌し、黄色溶液を得た。溶媒を真空中で除去し、残渣をDCM及びクエン酸(5%水溶液)中に分割した。有機層をNa
2SO
4(無水)で乾燥し、ろ過し、蒸発させ、D36(105mg)を得た。
【0319】
説明37:メチル4-フルオロ-3-メチル-5-スルファモイルベンゾエート(D37)
【0320】
【化53】
【0321】
同様に、出発材料として、メチル3-(クロロスルホニル)-4-フルオロ-5-メチルベンゾエート(エナミン、カタログ番号EN300-266824)を使用して、D20の調製物の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法1;Rt=1.39分、m/z=248.14(M+H)
+。
【0322】
説明38:化合物:4-フルオロ-3-メチル-5-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(D38)の合成
【0323】
【化54】
【0324】
乾燥THF(3mL)中のメチル4-フルオロ-3-メチル-5-スルファモイルベンゾエートD37(150mg、0.610mmol)及び3,4,5-トリフルオロアニリン(116mg、0.79mmol)の溶液へ、THF(3.52mL、3.52mmol)中の1Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミドを滴加した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで更に3,4,5-トリフルオロアニリン(50mg、0.340mmol)及びTHF中の1Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1mL、1mmol)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、EtOAcを添加した。有機層を食塩水で洗浄し、次いでNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。残渣をPEで摩砕して、表題化合物D38(218mg)を薄茶色固形物として得、それを更に精製せずに使用した。方法1; Rt=1.97分, m/z=363.12 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.40 (d, J=2.11 Hz, 3 H) 7.63 - 8.01 (m, 4 H) 8.12 - 8.19 (m, 1 H) 8.19 - 8.25 (m, 1 H) 10.79 (br s, 1 H).
【0325】
説明39:メチル6-クロロ-5-スルファモイルニコチネート(D39)
【0326】
【化55】
【0327】
メチル6-クロロ-5-(クロロスルホニル)ニコチネート(エナミン、EN300-41733;525mg、1.94mmol)を1,4-ジオキサン(2mL)中に溶解し、33%アンモニア水(2.29mL、19.44mmol)を添加し、反応混合物を室温で20分撹拌した。反応物をEtOAc及び水で希釈し、相を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮し、粗製表題化合物D39(285mg)を得、それを更に精製せずに使用した。方法1;Rt=1.20分、m/z=250.91(M+H)
+。
【0328】
説明D40:6-クロロ-5-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ニコチンアミド(D40)
【0329】
【化56】
【0330】
乾燥THF(2.5mL)中の粗製化合物D39(144mg、0,570mmol)及び3,4,5-トリフルオロアニリン(109.9mg、0.750mmol)の溶液へ、THF(3.33mL、3.33mmol)中の1Mリチウムビス(トリメチルシリル)アミドを滴加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、EtOAcを添加した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。得られた粗製生成物を分取HPLC(H
2O/CH
3CN+1%TFA)で精製して、凍結乾燥後に表題化合物D40(40mg)を薄黄色固形物として得た。方法3; Rt: 3.17分, m/z: 366.10 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.61 - 7.82 (m, 2 H) 8.01 (s, 2 H) 8.81 (d, J=2.29 Hz, 1 H) 9.13 (d, J=2.29 Hz, 1 H) 11.00 (s, 1 H).
【0331】
(実施例1)
4-(メチルアミノ)-3-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E1)
【0332】
【化57】
【0333】
D20(58.mg、0.170mmol)を、DMSO(1mL、0.014mol)中に溶解し、メタンアミン(77.59mg、2.5mmol)及びトリエチルアミン(346.27μL、2.5mmol)で処置した。反応溶液を、室温で一晩撹拌した。2回目のメタンアミン(77.59mg、2.5mmol)を、続いてトリエチルアミン(346.27μL、2.5mmol)を添加した。室温で5時間後、MeCN(200μL)を添加し、反応物を室温で一晩撹拌した。反応物を水及びDCMで希釈し、分液漏斗に注ぎ入れ、有機層を水及び食塩水で2回洗浄し、MgSO
4(乾燥)で乾燥し、ろ過し、最後に蒸発させ、黄色がかった固形物(72mg)を得た。DCM(1mL)を添加し、得られた白色懸濁液をろ過し、表題化合物E1を白色固形物(33mg)として得た。方法3; Rt: 3.27分. MS(ES+) m/z: 360.15 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.93 (d, J=4.86 Hz, 3 H) 6.30 - 6.47 (m, 1 H) 6.86 (d, J=8.89 Hz, 1 H) 7.43 (br s, 2 H) 7.64 - 7.86 (m, 2 H) 8.06(dd, J=8.76, 2.06 Hz, 1 H) 8.33 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 10.41 (br s, 1 H).
【0334】
(実施例2)
4-アミノ-3-(N-メチルスルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E2)
【0335】
【化58】
【0336】
1,4-ジオキサン(1.04mL)中の粗製D24(151mg)の溶液へ、アンモニア水(517μL、13.27mmol)を添加し、反応混合物を、密封したバイアル中、90℃で2時間、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。粗製生成物(40.06mg)を分取HPLC(H
2O/CH
3CN+1%TFA)で精製し、凍結乾燥後、表題化合物E2(17.25mg)を白色粉末として得た。残りの粗製表題化合物は精製せずに使用した。方法3; Rt: 3.23 分. m/z: 360.15 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.44 (d, J=5.10 Hz, 3 H) 6.57 (br s, 2 H) 6.95 (d, J=8.70 Hz, 1 H) 7.50 - 7.59 (m, 1 H) 7.68 - 7.81 (m, 2 H) 0.00 (dd, J=9.80, 2.10 Hz, 1 H) 0.00 (d, J=2.10 Hz, 1 H) 10.36 (br s, 1 H).
【0337】
(実施例3)
4-アミノ-3-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E3)
【0338】
【化59】
【0339】
圧力容器に、D7(1.2g、3.26mmol)、1,4-ジオキサン(6mL)及び33%アンモニア水(4mL、34mmol)を加えた。圧力容器を密封し、反応混合物を室温で5分撹拌し、次いで95℃で8時間撹拌した。反応物をEtOAc及び水で希釈し、有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。得られた粗製生成物を分取HPLC(H
2O/CH
3CN+1%TFA)で精製し、凍結乾燥後、表題化合物E3(840mg)を白色固形物として得た。方法3; Rt=3.01分, m/z=346.10 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 6.49 (br s, 2 H) 6.88 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.37 (s, 2 H) 7.62 - 7.81 (m, 2 H) 7.88 (dd, J=8.80, 2.20 Hz, 1 H) 8.26 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.33 (s, 1 H).
【0340】
(実施例4)
4-アミノ-N-(3,4-ジフルオロフェニル)-3-スルファモイルベンズアミド(E4)
【0341】
【化60】
【0342】
同様に、D8から出発してE3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt=2.79分, m/z=328.20 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 6.49 (br s, 2 H) 6.88 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.37 (s, 2 H) 7.62 - 7.81 (m, 2 H) 7.88 (dd, J=8.80, 2.20 Hz, 1 H) 8.26 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.33 (s, 1 H).
【0343】
(実施例5)
4-アミノ-2-クロロ-5-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E5)
【0344】
【化61】
【0345】
D21(250mg、0.650mmol)を、1,4-ジオキサン(0,5mL)中に溶解し、アンモニア(2.mL、117.44mmol)で処置し、密閉バイアル中、90℃で12時間加熱した。黄色がかった反応溶液を注ぎ入れ、EtOAc(およそ20mL)及び水で希釈した。有機層を、食塩水及び0.2N HCl(2mL)で洗浄し、次いで蒸発させ、残渣(220mg)を得た。1回量(One amount)(20mg)を分取HPLC(H
2O/CH
3CN+1%TFA)で精製し、表題化合物E5(11mg)を白色粉末として得た。方法3; Rt: 3.21分. m/z: 380.15 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 6.46 (br s, 2 H) 6.96 (s, 1 H) 7.46 (br s, 2 H) 7.53 - 7.70 (m, 2 H) 7.76 (br s, 1 H) 10.69 (br s, 1 H)
【0346】
(実施例6)
4-アミノ-2-ブロモ-5-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E6)
【0347】
【化62】
【0348】
同様に、D22の2-ブロモ-4-フルオロ-5-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミドから出発して、E5に関して記載した手順に従って調製し、分取HPLC(H
2O,CH
3CN、0.1%HCOOH)で精製した。方法3; Rt: 3.24分. m/z: 424.12 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 6.42 (s, 2 H) 7.14 (s, 1 H) 7.47 (br s, 2 H) 7.60 (dd, J=10.22, 6.56 Hz, 2 H) 7.71 (s, 1 H) 10.73 (br s, 1 H).
【0349】
(実施例7)
4-アミノ-N-(4-フルオロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-スルファモイルベンズアミド(E7)
【0350】
【化63】
【0351】
同様に、D10から出発して、化合物E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt=3.16分, m/z=378.12 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.47 (s, 2 H) 6.88 (d, J=8.62 Hz, 1 H) 7.36 (s, 2 H) 7.50 (t, J=9.90 Hz, 1 H) 7.91 (dd, J=8.67, 2.15 Hz, 1 H) 8.05 - 8.13 (m, 1 H) 8.22 (dd, J=6.69, 2.48 Hz, 1 H) 8.29 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.34 (s, 1 H).
【0352】
(実施例8)
4-アミノ-N-(3-シアノ-4-フルオロフェニル)-3-スルファモイルベンズアミド(E8)
【0353】
【化64】
【0354】
同様に、D11から出発して、E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt=2.65分, m/z=334.95, (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 6.44 (br s, 2 H) 6.88 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.37 (s, 2 H) 7.53 (t, J=9.17 Hz, 1 H) 7.90 (dd, J=8.62, 2.11 Hz, 1 H) 7.99 - 8.13 (m, 1 H) 8.25 (dd, J=5.78, 2.66 Hz, 1 H) 8.28 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.36 (s, 1 H).
【0355】
(実施例9)
4-アミノ-N-(3-(ジフルオロメチル)-4-フルオロフェニル)-3-スルファモイルベンズアミド(E9)
【0356】
【化65】
【0357】
同様に、D12のLF_042_097から出発して、E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt=2.85, m/z=360.08 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.45 (br s, 2 H) 6.87 (d, J=8.62 Hz, 1 H) 7.01 - 7.45 (m, 4 H) 7.86 - 7.98 (m, 2 H) 8.03 - 8.12 (m, 1 H) 8.28 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.25 (s, 1 H).
【0358】
(実施例10)
4-アミノ-N-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-3-スルファモイルベンズアミド(E10)
【0359】
【化66】
【0360】
D23(200.mg、0,580mmol)、1,4-ジオキサン(2mL)及びアンモニア水(2.3mL、10.38mmol)の混合物を、密閉バイアル中、100℃で10時間加熱した。溶媒を除去し、残渣をDCM中に懸濁し、ろ過し、オフホワイト色固形物(110mg)を得た。この粗製生成物の半分を分取HPLC(H
2O/CH
3CN+1%TFA)で精製し、表題化合物E10(8.4mg)をオフホワイト色固形物として得た。方法3; Rt: 2.98分. m/z: 344.07 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 6.45 (br s, 2 H) 6.87 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.31 - 7.43 (m, 3 H) 7.64 - 7.77 (m, 1 H) 7.89 (dd, J=8.67, 2.16 Hz, 1 H) 8.05 (dd, J=6.92, 2.52 Hz, 1 H) 8.26 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.20 (s, 1 H).
【0361】
(実施例11)
4-アミノ-N-(6-クロロピリジン-3-イル)-3-スルファモイルベンズアミド(E11)
【0362】
【化67】
【0363】
同様に、D13から出発して、E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt=2.33分, m/z=327.05 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ ppm 6.49 (br s, 2 H) 6.88 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.37 (s, 2 H) 7.50 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.91 (dd, J=8.62, 2.02 Hz, 1 H) 8.23 (dd, J=8.71, 2.75 Hz, 1 H) 8.29 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 8.77 (d, J=2.57 Hz, 1 H) 10.35 (s, 1 H).
【0364】
(実施例12)
4-アミノ-N-(4-フルオロ-3-メチルフェニル)-3-スルファモイルベンズアミド(E12)
【0365】
【化68】
【0366】
同様に、D15から出発して、E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt=2.83, m/z=324.14 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.23 (br d, J=1.60 Hz, 3 H) 6.40 (s, 2 H) 6.86 (d, J=8.62 Hz, 1 H) 7.10 (t, J=9.26 Hz, 1 H) 7.34 (s, 2 H) 7.50 - 7.60 (m, 1 H) 7.60 - 7.71 (m, 1 H) 7.89 (dd, J=8.62, 2.11 Hz, 1 H) 8.25 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 9.99 (s, 1 H).
【0367】
(実施例13)
4-アミノ-N-(3,5-ジフルオロ-4-メチルフェニル)-3-スルファモイルベンズアミド(E13)
【0368】
【化69】
【0369】
同様に、D16のLF_042_134から出発して、E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt=3.17, m/z=342.25 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.11 (s, 3 H) 6.47 (s, 2 H) 6.87 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.36 (s, 2 H) 7.44 - 7.57 (m, 2 H) 7.88 (dd, J=8.67, 2.16 Hz, 1 H) 8.25 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.25 (s, 1 H).
【0370】
(実施例14)
4-アミノ-3-スルファモイル-N-(2,3,4-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E14)
【0371】
【化70】
【0372】
同様に、D17から出発して、E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt=2.65, m/z=346.17 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 6.47 (s, 2 H) 6.87 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.22 - 7.47 (m, 4 H) 7.88 (dd, J=8.71, 2.20 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.11 (br s, 1 H).
【0373】
(実施例15)
4-アミノ-3-スルファモイル-N-(2,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E15)
【0374】
【化71】
【0375】
同様に、D18から出発して、E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt=2.68, m/z=346.17 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 6.47 (s, 2 H) 6.87 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.22 - 7.47 (m, 4 H) 7.88 (dd, J=8.71, 2.20 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.11 (br s, 1 H)
【0376】
(実施例16)
4-アミノ-N-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)-3-スルファモイルベンズアミド(E16)
【0377】
【化72】
【0378】
同様に、D19から出発して、E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 6.44 (br s, 2 H) 6.87 (d, J=8.62 Hz, 1 H) 7.22 - 7.31 (m, 1 H) 7.35 (s, 2 H) 7.47 - 7.62 (m, 2 H) 7.89 (dd, J=8.80, 2.20 Hz, 1 H) 8.27 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 9.85 (s, 1 H)
【0379】
(実施例17)
4-アミノ-2-メチル-5-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E17)
【0380】
【化73】
【0381】
D14(150mg、0.390mmol)を、1,4-ジオキサン(1mL)中に懸濁し、アンモニア水(0.96mL、24.6mmol)を添加し、反応混合物を100℃で8時間、室温で一晩撹拌した。追加のアンモニア水(0.3mL、7.69mmol)を添加し、反応混合物を100℃で更に8時間撹拌した。反応物をEtOAc及び水で希釈し、有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。得られた粗製物を分取HPLC(H
2O/CH
3CN+1%TFA)で精製し、凍結乾燥後、表題化合物E17(110mg)を白色固形物として得た。方法3; Rt=3.16分, m/z=360.22 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.32 (s, 3 H) 6.22 (br s, 2 H) 6.68 (s, 1 H) 7.26 (s, 2 H) 7.56 - 7.70 (m, 2 H) 7.74 (s, 1 H) 10.49 (s, 1 H).
【0382】
(実施例18)
(R)-4-アミノ-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-3-(N-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)スルファモイル)ベンズアミド(E18)
【0383】
【化74】
【0384】
同様に、D25から出発して、E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt: 3.75分, m/z: 442.16 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.06 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 3.95 - 4.03 (m, 1 H) 6.56 (br s, 2 H) 6.92 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.58 - 7.80 (m, 2 H) 7.91 (dd, J=8.71, 2.20 Hz, 1 H) 8.25 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 8.55 (d, J=9.17 Hz, 1 H) 10.35 (s, 1 H).
【0385】
(実施例19)
(S)-4-アミノ-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)-3-(N-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)スルファモイル)ベンズアミド(E19)
【0386】
【化75】
【0387】
同様に、D26から出発して、E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt: 3.75分, m/z: 442.16 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.06 (d, J=6.88 Hz, 3 H) 3.95 - 4.00 (m, 1 H) 6.57 (br s, 2 H) 6.92 (d, J=8.80 Hz, 1 H) 7.63 - 7.78 (m, 2 H) 7.91 (dd, J=8.80, 2.20 Hz, 1 H) 8.25 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 8.55 (d, J=9.17 Hz, 1 H) 10.35 (s, 1 H).
【0388】
(実施例20)
4-アミノ-3-(N-シクロプロピルスルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E20)
【0389】
【化76】
【0390】
アンモニア水(0.38mL、3.22mmol)及び1,4-ジオキサン(1.1mL、0.013mol)中のD27(125mg、0.32mmol)の溶液を、密閉バイアル中、100℃で8時間加熱した。溶媒を真空中で除去し、残渣をトルエンで処置し、更に高真空ポンプで蒸発させ、残渣(107mg、オフホワイト色固形物)を得た。この粗製材料(24.5mg)のサンプルを分取HPLC(H
2O/CH
3CN+1%TFA)で精製し、凍結乾燥後、表題化合物E20(13.2mg)を白色固形物として得た。方法3; Rt: 3.55分. m/z: 386.23 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.35 - 0.50 (m, 4 H) 2.11 (td, J=6.51, 3.12 Hz, 1 H) 6.54 (br s, 2 H) 6.91 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.64 - 7.80 (m, 2 H) 7.88 (dd, J=8.70, 2.00 Hz, 1 H) 7.95 (dd, J=2.50 Hz, 1 H) 8.25 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.35 (br s, 1 H).
【0391】
(実施例21)
trans-4-アミノ-3-(N-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E21)
【0392】
【化77】
【0393】
アンモニア水(801.08μL、2.24mmol)及び1,4-ジオキサン(1mL)中のD28(100mg、0.22mmol)の溶液を、密閉バイアル中、100℃で8時間加熱した。溶媒を真空中で除去し、残渣をトルエンで処置し、更に蒸発させた。微量の溶媒を高真空ポンプで除去し、残渣をオフホワイト色固形物(108mg)として得た。この粗製材料(20mg)のサンプルを分取HPLC(H
2O/CH
3CN+1%TFA)で精製し、表題化合物E21(9mg)を白色固形物として得た。方法3; Rt: 3.11. m/z: 444.25 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.87 - 1.35 (m, 4 H) 1.50 - 1.86 (m, 4 H) 2.78 - 2.97 (m, 1 H) 3.20 - 3.34 (m, 2 H) 6.51 (br s, 2 H) 6.88 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.54 - 7.82 (m, 3 H) 7.89 (dd, J=8.71, 2.11 Hz, 1 H) 8.23 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.34 (s, 1 H).
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6+TFA) δ ppm 0.87 - 1.37 (m, 4 H) 1.45 - 1.86 (m, 4 H) 2.79 - 3.01 (m, 1 H) 3.14 - 3.43 (m, 1 H) 6.88 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.55 - 7.82 (m, 3 H) 0.00 (dd, J=8.50, 2.20 Hz, 1 H) 8.23 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.33 (s, 1 H).
【0394】
(実施例22)
cis-4-アミノ-3-(N-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E22)
【0395】
【化78】
【0396】
同様に、D29から出発して、化合物E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt=3.24分, m/z=444.25 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.35 (m, J=3.30 Hz, 4 H) 1.43 - 1.62 (m, 4 H) 2.82 - 3.08 (m, 1 H) 3.49 - 3.58 (m, 2 H) 6.52 (br s, 2 H) 6.87 (d, J=8.62 Hz, 1 H) 7.53 - 7.79 (m, 3 H) 7.88 (dd, J=8.71, 2.29 Hz, 1 H) 8.23 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 10.33 (s, 1 H).
【0397】
(実施例23)
trans-4-アミノ-5-(N-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)スルファモイル)-2-メチル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E23)
【0398】
【化79】
【0399】
同様に、D30のLF_042_146から出発して、化合物E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt=2.03分, m/z=461.34 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 0.94 - 1.30 (m, 4 H) 1.54 - 1.83 (m, 4 H) 2.34 (s, 3 H) 2.77 - 2.96 (m, 1 H) 3.20 - 3.41 (m, 1 H) 6.24 (br s, 2 H) 6.68 (s, 1 H) 7.54 (d, J=7.52 Hz, 1 H) 7.58 - 7.70 (m, 2 H) 7.73 (s, 1 H) 10.46 (s, 1 H).
【0400】
(実施例24)
cis-4-アミノ-3-(N-3-ヒドロキシシクロブチル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E24)
【0401】
【化80】
【0402】
cis-4-フルオロ-3-(N-(3-ヒドロキシシクロブチル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミドを、3-アミノシクロブタノールの代わりにcis-3-アミノシクロブタノールを使用してD35の合成に関して記載した手順に従って調製した。中間体化合物を、E10の調製に関して記載した手順に従って1,4-ジオキサン中のアンモニア水と更に反応させた。方法3; Rt: 3.12. m/z: 416.29 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.43 - 1.74 (m, 2 H) 2.11 - 2.26 (m, 2 H) 2.94 - 3.17 (m, 1 H) 3.59 - 3.71 (m, 1 H) 6.55 (br s, 2 H) 6.88 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.72 (dd, J=10.64, 6.60 Hz, 2 H) 7.86 - 7.95 (m, 2 H) 8.16 - 8.24 (m, 1 H) 10.33 (s, 1 H).
【0403】
(実施例25)
trans-4-アミノ-3-(N-3-ヒドロキシシクロブチル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E25)
【0404】
【化81】
【0405】
trans-4-フルオロ-3-(N-(3-ヒドロキシシクロブチル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミドを、3-アミノシクロブタノールの代わりにtrans3-アミノシクロブタノールを使用して、D35の合成に関して記載した手順に従って調製した。中間体化合物を、E10の調製に関して記載した手順に従って、1,4-ジオキサン中のアンモニア水と更に反応させた。方法3; Rt: 3.04. m/z: 416.35 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.88 (br dd, J=7.93, 4.08 Hz, 2 H) 1.92 - 2.04 (m, 2 H) 3.70 (br d, J=7.70 Hz, 2 H) 4.13 (br t, J=3.58 Hz, 1 H) 6.54 (br s, 2 H) 6.88 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.61 - 7.81 (m, 2 H) 7.90 (dd, J=8.71, 2.20 Hz, 1 H) 7.97 (d, J=8.16 Hz, 1 H) 8.19 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 10.34 (s, 1 H).
【0406】
(実施例26)
4-アミノ-3-(N-((1R,3R)-3-ヒドロキシシクロペンチル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E26)
【0407】
【化82】
【0408】
アンモニア水(0.5mL、4.6mmol)及び1,4-ジオキサン(0.5mL)中のD36(105mg、0.24mmol)の溶液を、密閉バイアル中、100℃で8時間加熱した。反応溶液をDCM/EtOAc(約7/3)及び水で希釈し、次いで有機層を蒸発させ、分取HPLC(H
2O/CH
3CN+0.1%TFA)で精製し、残渣(80mg)を得た。方法3; Rt: 3.11. m/z: 430.27 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.12 - 1.36 (m, 2 H) 1.36 - 1.50 (m, 1 H) 1.50 - 1.64 (m, 1 H) 1.64 - 1.90 (m, 3 H) 3.49 - 3.66 (m, 3 H) 3.95 - 4.15 (m, 1 H) 6.53 (br s, 2 H) 6.89 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.66 - 7.77 (m, 3 H) 7.90 (dd, J=8.71, 2.20 Hz, 1 H) 8.23 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 10.35 (s, 1 H)
【0409】
(実施例27)
tert-ブチル4-((2-アミノ-5-((3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル)フェニル)スルホンアミド)ピペリジン-1-カルボキシレート(E27)
【0410】
【化83】
【0411】
アンモニア水(0.99mL、2.77mmol)及び1,4-ジオキサン(1.1mL)中のD31(147mg、0.28mmol)の溶液を、密閉バイアル中、100℃で8時間加熱した。溶媒を真空中で除去し、残渣をトルエンで処置し、更に蒸発させた。微量の溶媒を高真空ポンプで除去し、残渣をオフホワイト色固形物(107mg)として得た。この粗製材料のサンプル(20mg)を分取HPLC(H
2O/CH
3CN+1%TFA)で精製し、表題化合物E27(19.86mg)を白色固形物として得た。方法3; Rt: 3.93分. m/z: 529.09 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.13 - 1.32 (m, 2 H) 1.36 (s, 9 H) 1.47 - 1.65 (m, 2 H) 2.75 - 2.95 (m, 2 H) 3.05 - 3.23 (m, 1 H) 3.67 (br d, J=13.57 Hz, 2 H) 6.53 (br s, 2 H) 6.89 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.64 - 7.78 (m, 2 H) 7.82 (d, J=7.89 Hz, 1 H) 7.90 (dd, J=8.67, 2.15 Hz, 1 H) 8.24 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.34 (br s, 1 H)
【0412】
(実施例28)
4-アミノ-3-(N-(ピペリジン-4-イル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E28)
【0413】
【化84】
【0414】
DCM(1mL)中のE27の溶液を、TFA(1mL)を用いて室温で処置した。黄色反応溶液を室温で1時間磁気撹拌した。溶媒を真空中で除去し、残渣を分取HPLC(H
2O/CH
3CN+1‰TFA)で精製し、表題化合物E28(8.6mg)をTFA塩として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.40 - 1.64 (m, 2 H) 1.64 - 1.87 (m, 2 H) 2.78 - 3.03 (m, 2 H) 3.08 - 3.28 (m, 3 H) 6.54 (br s, 2 H) 6.91 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.72 (dd, J=10.59, 6.56 Hz, 2 H) 7.91 (dd, J=8.71, 2.11 Hz, 1 H) 8.03 (d, J=7.61 Hz, 1 H) 8.17 (br s, 1 H) 8.25 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 8.41 (br s, 1 H) 10.36 (br s, 1 H).
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6+TFA) δ ppm 1.43 - 1.64 (m, 2 H) 1.75 (br dd, J=13.75, 3.30 Hz, 2 H) 2.79 - 3.00 (m, 2 H) 3.08 - 3.22 (m, 2 H) 3.22 - 3.38 (m, 1 H) 6.91 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.61 - 7.81 (m, 2 H) 7.91 (dd, J=8.71, 2.20 Hz, 1 H) 8.03 (d, J=7.52 Hz, 1 H) 8.13 - 8.34 (m, 2 H) 8.35 - 8.60 (m, 1 H) 10.35 (s, 1 H). 方法3; Rt: 2.48分. m/z: 429.26 (M+H)
+.
【0415】
(実施例29)
4-アミノ-3-((4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)スルホニル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E29)
【0416】
【化85】
【0417】
4-フルオロ-3-((4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)スルホニル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(国際公開第2013/096744号に従って調製した)(50mg、0.11mmol)、1,4-ジオキサン(150μL)及びアンモニア水(0.3mL、2.29mmol)の混合物を、密封した管中、100℃で8時間加熱した。反応物をEtOAc及び水で希釈し、有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、最後に蒸発させた。残渣を、DCM中に懸濁し、ろ過し、表題化合物E29(15.5mg)を白色固形物として得た。方法3; Rt: 3.26分. m/z: 430.2 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.30 - 1.52 (m, 2 H) 1.60 - 1.83 (m, 2 H) 2.77 - 2.92 (m, 2 H) 3.25 (br s, 2 H) 3.45 - 3.65 (m, 1 H) 4.67 (d, J=3.76 Hz, 1 H) 6.53 - 6.75 (m, 2 H) 6.93 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.69 (dd, J=10.50, 6.46 Hz, 2 H) 7.81 - 7.98 (m, 1 H) 8.08 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 10.31 (s, 1 H)
【0418】
(実施例30)
3-((4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)スルホニル)-4-(メチルアミノ)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E30)
【0419】
【化86】
【0420】
DMSO(700μL、0.010mol)及びMeCN(140μL、0.003mol)の混合物中の、3-((4-ヒドロキシピペリジン-1-イル)スルホニル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(国際公開第2013/096744号に従って調製した)(50mg、0.12mmol)、メタンアミン(1.04mL、2.08mmol)の混合物を、トリエチルアミン(480.87μL、3.47mmol)で処置し、室温で一晩撹拌した。反応溶液を分取HPLC(H
2O/CH
3CN+1%TFA)で精製し、表題化合物E30(23mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.28 - 1.51 (m, 2 H) 1.58 - 1.81 (m, 2 H) 2.75 - 2.97 (m, 5 H) 3.19 - 3.28 (m, 2 H) 3.46 - 3.65 (m, 1 H) 4.66 (d, J=3.90 Hz, 1 H) 6.72 - 6.81 (m, 1 H) 6.89 (d, J=8.90 Hz, 1 H) 7.63 - 7.77 (m, 2 H) 8.03 - 8.11 (m, 1 H) 8.15 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.35 (s, 1 H).
【0421】
(実施例31)
4-アミノ-3-(N-(ピリジン-4-イル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E31)
【0422】
【化87】
【0423】
5mLバイアルに、D32(100mg、0.24mmol)、ジオキサン(1mL)及びアンモニア水(2mL)を加えた。バイアルを密封し、100℃で8時間加熱した。溶媒を蒸発によって除去し、残渣を水とEtOAcとの間で分割した。有機抽出物を合わせ、蒸発させ、残渣を、1/2ジオキサン/アンモニア水(2mL)中に溶解し、密閉バイアル中、100℃で8時間加熱した。溶媒を真空中で除去し、残渣を水とEtOAcとの間で分割した。有機抽出物を蒸発させ、残渣を正相フラッシュクロマトグラフィー(EtOAc/MeOH)で精製した。生成物を含むフラクションを合わせ、蒸発させ、残渣(20mg)を得、それを分取HPLC(H
2O/CH
3CN+1‰TFA)で精製し、表題化合物E31をTFA塩(1.24mg)として得た。方法3; Rt: 2.63分. m/z: 423.1 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 6.52 (br s, 1 H) 6.82 (d, J=8.62 Hz, 1 H) 7.03 (br d, J=6.88 Hz, 2 H) 7.66 - 7.79 (m, 2 H) 7.83 (dd, J=8.67, 2.16 Hz, 1 H) 8.03 (d, J=6.00 Hz, 2 H) 8.35 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 10.35 (s, 1 H).
【0424】
(実施例32)
4-アミノ-3-(N-(3-ヒドロキシシクロブチル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E32)
【0425】
【化88】
【0426】
同様に、D35から出発して、E10の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法1;Rt:1.81分。m/z:416.40(M+H)
+。
【0427】
(実施例33)
4-アミノ-3-(N-(オキセタン-3-イル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E33)
【0428】
【化89】
【0429】
同様に、D33から出発して、E10の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3; Rt: 3.20. m/z: 402.30(M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 4.23 - 4.43 (m, 3 H) 4.44 - 4.54 (m, 2 H) 6.58 (br s, 2 H) 6.90 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.60 - 7.80 (m, 2 H) 7.90 (dd, J=8.71, 2.20 Hz, 1 H) 8.18 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 8.66 (br s, 1 H) 10.36 (br s, 1 H).
【0430】
(実施例34)
tert-ブチル(S)-3-((2-アミノ-5-((3,4,5-トリフルオロフェニル)カルバモイル)フェニル)スルホンアミド)ピロリジン-1-カルボキシレート(E34)
【0431】
【化90】
【0432】
出発材料として、D34を使用して、E10の調製に関して記載したのと同様に調製し、分取HPLC(H
2O/CH
3CN+0.1%HCOOH)で精製した。方法3; Rt: 3.81分. m/z: 515.24(M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.35 (br d, J=5.69 Hz, 9 H) 1.55 - 1.77 (m, 1 H) 1.78 - 2.00 (m, 1 H) 2.88 - 3.05 (m, 1 H) 3.07 - 3.31 (m, 4 H) 3.64 (br s, 1 H) 6.56 (br s, 2 H) 6.91 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.64 - 7.79 (m, 2 H) 7.92 (dd, J=8.71, 2.11 Hz, 1 H) 8.07 (br s, 1 H) 8.24 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 10.37 (s, 1 H).
【0433】
(実施例E35)
(S)-4-アミノ-3-(N-(ピロリジン-3-イル)スルファモイル)-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E35)
【0434】
【化91】
【0435】
DCM(0,5mL)中のE34(30mg、0.06mmol)の溶液を、トリフルオロ酢酸(0,5mL、6.53mmol)で室温で処置した。溶媒を真空中で除去し、残渣を得、それを分取HPLC(H
2O/CH
3CN0.1%TFA)で精製し、表題化合物E35(10mg)を白色固形物として得た。方法3; Rt: 2.47分. m/z: 415.27 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 1.61 - 1.85 (m, 1 H) 1.85 - 2.10 (m, 1 H) 2.94 (br s, 1 H) 3.17 (br s, 3 H) 3.57 - 3.88 (m, 1 H) 6.60 (br s, 2 H) 6.95 (d, J=8.71 Hz, 1 H) 7.63 - 7.80 (m, 2 H) 7.95 (dd, J=8.76, 2.16 Hz, 1 H) 8.16 (d, J=6.42 Hz, 1 H) 8.24 (d, J=2.11 Hz, 1 H) 8.47 - 8.68 (m, 1 H) 8.70 - 9.02 (m, 1 H) 10.38 (s, 1 H).
【0436】
(実施例36)
4-アミノ-3-メチル-5-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E36)
【0437】
【化92】
【0438】
圧力容器に、D38(217mg、0.600mmol)、1,4-ジオキサン(1.5mL)及び33%アンモニア水(0.75mL、6.36mmol)を加えた。圧力容器を密封し、反応混合物を95℃で7.5時間加熱し、次いで室温で一晩撹拌した。追加の33%アンモニア水(0.5mL、4.24mmol)を添加し、反応混合物を100℃で更に8.5時間撹拌した。反応物をEtOAc及び水で希釈し、有機層をNa
2SO
4で乾燥し、ろ過し、真空下で濃縮した。残渣をDCMで摩砕し、次いで分取HPLC(H
2O/CH
3CN+1%TFA)で精製し、凍結乾燥後、表題化合物E36(86mg)をオフホワイト色固形物として得た。方法3; Rt=3.19分, m/z=360.15 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 2.22 (s, 3 H) 6.21 (s, 2 H) 7.41 (s, 2 H) 7.65 - 7.79 (m, 2 H) 7.80 - 7.89 (m, 1 H) 8.19 (d, J=2.02 Hz, 1 H) 10.33 (s, 1 H).
【0439】
(実施例37)
6-アミノ-5-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ニコチンアミド(E37)
【0440】
【化93】
【0441】
同様に、D40から出発して、化合物E3の調製に関して記載した手順に従って調製した。方法3: Rt=2.82分, m/z=347.04 (M+H)
+.
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6) δ ppm 7.07 (br s, 2 H) 7.60 (s, 2 H) 7.65 - 7.81 (m, 2 H) 8.46 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 8.80 (d, J=2.20 Hz, 1 H) 10.48 (s, 1 H).
【0442】
Table1(表1)に示す例は、上述の合成方法に従って調製した。一般的な合成戦略、適切な中間体材料及び適切な反応工程(適切な場合)は、適切なスキームを参照しながらTable1(表1)で示す。
【0443】
【表1A】
【0444】
【表1B】
【0445】
【表1C】
【0446】
【表1D】
【0447】
【表1E】
【0448】
【表1F】
【0449】
【表1G】
【0450】
生物学
アッセイ
細胞及び培養条件
【0451】
HepAD38細胞株(Ladnerら、Antimicrob Agents Chemother、1997、41、1715〜20頁)をHBV阻害アッセイのために使用した。HepAD38は、肝芽腫細胞株HepG2(ATCC(登録商標)番号:HB-8065(商標))由来のサブクローンであり、TET-OFFシステムにおいてテトラサイクリン応答性プロモーターの転写制御下でHBVゲノムを発現し:テトラサイクリン(TET)又はドキシサイクリンを添加すると、HBV複製が制御され、同時にそれを除去すると、プロセスのスイッチが入り、HBVウイルス粒子を細胞上澄み中に放出させる。HepAD38細胞株は、10%のウシ胎仔血清、1%のグルタミン、1%のペニシリン/ストレプトマイシン、0.4mg/mlのG418及び0.3μg/mlのテトラサイクリンが添加されたDMEM/F12中で維持される。HBV阻害アッセイに関しては、ビリオンを産生させるためにドキシサイクリン不含媒体を使用する。
【0452】
異なる単離株に対応するHBVプラスミドをトランスフェクトされたHepG2肝細胞腫細胞を使用して、異なるHBV遺伝子型に対する抗ウイルスアッセイを行った。HBVプラスミドは、1.1-merHBVゲノムを含むフラグメントをpcDNA3.1zeo(-)プラスミド(V86520、Thermofisher Scientific社)のSacI/SalIサイトにクローニングすることによって得た。HepG2細胞株は、10%のFBS、1%のグルタミン及び1%ペニシリン/ストレプトマイシンが添加されたDMEM中で維持した。
【0453】
HepG2-NTCP肝細胞腫細胞株を使用して感染実験を実施した。HepG2-NTCPは、ヒトNTCPを発現するレンチウイルスベクターを使用して、ヒトタウロコール酸ナトリウム共輸送ポリペプチド受容体(hNTCP)のHepG2細胞における異所性発現によって得た(Seegerら、Molecular Therapy-Nucleic Acids、2014)。hNTCPは、最近になってHBV受容体として同定された(Yan H.ら、Elife.2012 Nov13;3)。HBVの完全なウイルスライフサイクルをHepG2-NTCP細胞株において得ることができる。HepG2-NTCP細胞は、10%のFBS、1%グルタミン及び1%ペニシリン/ストレプトマイシンが添加されたDMEM中で維持した。
【0454】
in vitroでの抗HBV活性
in vitroでのHBV阻害活性を、96マルチウェルプレート中で行った。最初の(一次)スクリーニング中に、化合物は、最初に0.1μM、0.5μM及び1μMの濃度で3回試験を行った。選択された化合物に関しては、8点の用量反応曲線を、1:2の連続希釈(一次スクリーニング中に観察された阻害の程度に応じて2.5μM、1.25μM又は0.4μMから出発した)を使用して得た。用量反応曲線から、50%最大有効濃度(EC
50)を計算してもよい(以下も参照のこと)。
【0455】
より詳述すると、化合物(典型的には、DMSO中に溶解した原液)を、100μlの上記媒体中に最終的に所望の濃度の2倍に希釈し(ドキシサイクリンを除く)、96-ウェルプレート中に3回繰り返して播種した。
【0456】
同時に、テトラサイクリン不含媒体中で予め十分に洗浄して、HBV産生を誘導したHepAD38細胞を、100μlのテトラサイクリン不含培地中に2*10
4細胞で懸濁し、プレートの各ウェルに添加して、200μlの最終アッセイ体積を得た。
【0457】
原液及び化合物の希釈に使用したDMSOは、0.5%の最終濃度でアッセイに常に存在する。
【0458】
次いでプレートを37℃で96時間インキュベートし、次いで細胞生存率アッセイ及び細胞外HBV定量化を行って、化合物の細胞毒性の可能性と抗ウイルス活性の両方を評価した。
【0459】
細胞毒性は、細胞生存率と直接関連する細胞の代謝活性を測定する市販の蛍光アッセイ(Cell Titer Blue、Promega社)によって評価した。各化合物に関しては、細胞毒性を、その抗HBV活性を評価するために用いたものと同じ濃度で評価した。
【0460】
抗HBV活性を、直接qPCRを用いた細胞外HBV DNAの定量化によって評価した。特に、上澄みを収集し、遠心分離して細胞残屑を清澄化し、ウイルスDNAを、溶解緩衝液(1mM 1,4-ジチオスレイトール、0.2%ドデシル硫酸ナトリウム)を添加することによってビリオンから抽出し、95℃で10分間インキュベートした。次いでサンプルを1:40に希釈し、SYBRグリーンアッセイ(Power SYBR(商標)Green PCR Master Mix-Thermo Fisher Scientific社)、及び特定のHBVプライマー(HBV-DF:5'-ATTTGTTCAGTGGTTCGTAGGG-3'(配列番号1)、HBV-DR:5'-CGGTAAAAAGGGACTCAAGATG-3'(配列番号2))を用いてリアルタイムPCR増幅を行った。
【0461】
HBV阻害活性を、異なるHBV遺伝子型に対して判定した。この目的のために、プラスミドpcDNA3.1Zeo(-)-HBV1.1発現HBV遺伝子型A、B、C、D、Eを、HepG2細胞株にトランスフェクトし、上述のような直接qPCRによって細胞外HBVの定量化を行った。詳述すると、細胞に、ポリリジン被覆96-マルチウェルプレート中に20,000細胞/ウェルで播種し、24時間後にHBVプラスミドを、製造業者の手順(Lipofectamine 3000試薬、Thermofischer Scientific社)を使用してリポフェクションでトランスフェクトした。トランスフェクトしてから5時間後、細胞をPBSで十分に洗浄し、上述のような0.5%DMSO中の化合物を、用量反応曲線の8点で添加した。37℃でインキュベートしてから4日後、細胞に細胞生存率アッセイ及び細胞外HBV定量化を行って、上述のように化合物の細胞毒性の可能性と抗ウイルス活性との両方を評価した。リアルタイムPCR検出中のプラスミドのキャリーオーバーを回避するために、上澄みを、1単位のDNAseI(DNaseI増幅グレード、Sigma社)で37℃で1時間処置してから直接qPCRを行った。プラスミドのコンタミネーションがないことは、amp特異的プライマー(AMP-F:5'-TGCTTAATCAGTGAGGCACCTA-3'(配列番号3)、AMP-R:5'-AGCCCTCCCGTATCGTAGTTAT-3'(配列番号4))を用いたリアルタイムPCR増幅によって検証した。
【0462】
感染した細胞におけるHBVcccDNAの確立を阻害するための化合物の能力を、HBV感染のin vitroモデルで調査した。この目的のために、HBV受容体ヒトタウロコール酸ナトリウム共輸送ポリペプチド(hNTCP)を安定に発現するように遺伝子操作されたHepG2-NTCP細胞株を使用し、HBV粒子を、標準的な公開手順(Hepatitis B methods and protocols,Guo H.,Cuconati,A.;2017;Humana press)に従ってHepAD38中に産生させた。詳述すると、HepG2-NTCPを、コラーゲン被覆96マルチウェルプレート中に20,000細胞/ウェルで播種した。24時間後、上述のように産生されたHBV粒子を、各ウェルの4%PEG及び2.5%DMSOを含む80μlの完全培地中に500mge(ゲノム等価物の多重度、又は各細胞のゲノム数)で添加した。16時間後、HBV粒子をPBSで十分に洗浄し、細胞を200ul完全培地中、37℃で6日間インキュベートした。化合物処置を、上述のように0.5%最終DMSO中の2μMから出発して1:2に希釈した用量反応曲線の12点で行った。化合物は、ウイルス粒子を添加する3時間前から開始して6日間のアッセイ全てで存在していた。HBVcccDNAの確立を阻害するための化合物の能力は、ELISA(Elisa Kit HBE.CE.製造会社:DIA.PRO社)を用いた細胞外HBeAgの定量化によって評価した。
【0463】
全てのHBV阻害又は抗ウイルス活性データは、非処置参照サンプルに対するパーセント(%)で通常報告する。エクセル及びグラフパッドプリズムプログラムは、データの精緻化及びEC
50の計算のために通常使用する。
【0464】
薬物動態
肝細胞安定性研究
肝代謝は、身体からの薬物クリアランスの主要な要因であることが多い。プールされ凍結保存されたヒト肝細胞(例えば、Bioreclamation IVT社から市販されているLiverPool 20-donor Human Hepatocytes、製品番号X008000)を解凍し、完全な肝細胞培養培地(HCM)(例えば、Lonza社から市販されているHBM Hepatocytes Basal Medium、カタログ番号CC-3199+HCM SingleQuots、カタログ番号CC-4182)中に再懸濁する。化合物を、DMSO中の3mM原液から細胞懸濁液(2.5μl/2.5mL、100万細胞/mL)に希釈し、3μM濃度(0.1%DMSO)を得る。この混合物の150μl(×2)を取り、等体積のクエンチ溶液(100%アセトニトリル+0.1%ギ酸)を含む96-ディープウェルプレートに移して0時間インキュベートを行う。次いで1mL/ウェルの細胞懸濁液-化合物混合物(×2)を24-ウェルプレート中に分散する。インキュベートはDUBNOFF社水浴槽中、37℃で低振とうで行う。化合物を、6時点:0、30、60、120、180及び240分で2回繰り返して試験する。各時点において、150μlのアリコートを取り、96-ディープウェルプレートに移し、次いで反応を、1体積の100%アセトニトリル+0.1%ギ酸を添加することによって停止させる。
【0465】
トリパンブルー排除試験によって、0、120及び240分における生存率測定を行う。
【0466】
サンプルを1100×g、+4℃で30分間遠心分離し、上澄み250μlを新しい96-ディープウェルプレートに移して生化学分析を行う。
【0467】
分析手順:
分析手順のためのサンプルを4500g、4℃で5分間遠心分離し、2つの96ディープウェルプレートに分割する。
【0468】
研究サンプルを更にn倍希釈するか又は窒素下25℃で乾燥し、開発された分析方法に従って復元する。最終プレートを10分間混合し、超音波で5分間処置し、サンプルをLC-MS/MS又はLC-HRMSシステムに注入する。サンプル分析を、Acquity UPLC Sample Managerオートサンプラー及びAcquity UPLC Binary Solvent ManagerポンプからなるLCシステムにTurbo Ion Spray(ESI)を介して接続されたAPI 4000QTrap Mass Spectrometer又はDionex Ultimated 3000 UHPLCからなるLCシステムに接続されたThermo Scientific Orbitrap QExactiveを使用して行った。
【0469】
結果:
安定性を、面積比(分析物のピーク面積対内部標準のピーク面積)を使用して、インキュベート時間の関数としての化合物の消失の分析に基づいて判定する。消失定数kは、片対数スケールで平均消失値をプロットし、最適な線形回帰でフィッティングすることによって計算する。時間で示される半減期(t1/2)は、式1:t1/2=ln2/(-k)を使用して導出する。半減期が計算できなかった場合、データは<0.5又は>4時間のように報告する。μl/分/百万細胞で与えられる固有クリアランスは、式:Clint=KV/N(式中、K=0.693/t1/2、V=インキュベート体積(ml)及びN=肝細胞数/サンプル)を使用して計算する。
【0470】
マウスPK研究
C57BL/6マウスを使用して、静脈内及び経口投与後の血漿及び肝臓への曝露並びに薬物動態パラメーター(被検化合物及び投与経路によって2から200mpkまで)を評価する。12匹(+3匹のスペア)の健常C57BL/6N雄マウスは、Charles River S.p.A.Calco社(コモ)、イタリアから入手する。動物は、21から27グラムでおよそ7週齢のものを注文する。試験前及び試験中は、動物をIndividual Ventilated Cages(IVCs Tecniplast社)で飼育し(1ケージあたり動物3匹)、床敷としておがくずを用いる。ケージは、サンプルID、動物数及び処置の詳細(経路、用量及び性別)を記録した色コードラベルによって同定する。動物は、永続的なマーカーによる尻尾の固有の番号によって同定する。動物室の制御は、温度を20から24℃の範囲内に、相対湿度を40から70%の範囲内に、平均1日気流が1時間当たり少なくとも10回の換気を維持するように設定する。実際の状態を記録する。部屋は毎日12時間の明暗人工サイクルが与えられるように制御された蛍光管によって点灯する。全ての動物の体重を試験直前に測定する。動物に摂食状態でIV投薬し、絶食状態でPO投薬した。
【0471】
化合物(被検化合物及び投与経路によって0.4から20mg/mL)を、IV投与に関してはDMSO/PEG400/H
2O(20/60/20)中に、PO投与に関してはクエン酸緩衝液pH=5中の0.5%Methocel E50又は20%ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン(HP-β-CD)に溶解する。体重に従って各動物に関して計算した試験項目の適切な用量体積(投与体積:IVに関しては5mL/kg又はPOに関しては5mL/kg又は10mL/kg)を、IV投与に関しては2.5mLの注射器(BD Plasipak社)を使用して外側尾静脈に注射によって投与し、PO投与に関しては5mL注射器(BD Plastipak社)を使用して強制投与によって経口で投与する。全血サンプル(約0.200mL)は、麻酔薬としてイソフルレンを使用した後眼窩洞を介して採取する。血液は、動物数及び時点を示す適切に標識されたLi-Heparin Sartsted(登録商標)ゲルチューブに採取する。チューブを氷水(wet ice)に入れ、次いで血液を採取してから15分以内に遠心分離する。遠心分離は、Heraeus Multifuge(登録商標)3S/3S-Rセットを使用して、2200×gで10分間行い、内部温度を4℃に維持する。遠心分離後、血漿サンプル約100μLが得られ、ただちに1.5mLのエッペンドルフチューブに移し、-20℃(24/24時間アラームを取り付ける)で凍結する。全血サンプルを、投薬後の異なる時点(0-0.25-0.5-1-2-4-6-8-24時間)で採取し、LC/MS/MSでアッセイするまで凍結(-20℃)を維持する。肝臓は、異なる時点(0-8-24時間)で外植し、生理食塩水溶液で洗浄し、エッペンドルフチューブに移し、LC/MS/MSでアッセイするまで-80℃で凍結する。
【0472】
分析手順:血漿サンプルは、アセトニトリルを用いたタンパク質沈殿によってLiquid Handling Robot Hamilton StarPlusを使用して抽出する。次いでサンプルを遠心分離し(3000rpm×15分、4℃)、上澄みを移し、窒素下で乾燥する。サンプルを水/アセトニトリル90/10又は50/50中で復元し、次いでUPLCカラムに直接注入する。サンプル分析は、Acquity UPLC Sample Managerオートサンプラー及びAcquity UPLC Binary Solvent ManagerポンプからなるLCシステムにTurbo Ion Spray(ESI)を介して接続されたAPI 4000又は/及びAPI 5000又は/及びAPI 4000QTrap Mass Spectrometerを使用して行う。結果は、1/x*x重み付けを用いたAnalyst Softwareの線形回帰を使用して計算する。アッセイ精度は、Watson LimsデータベースによってQuality Controlsに関して計算する。
【0473】
Cmaxは、経口投薬による最大化合物濃度であり;Tmaxは、Cmaxに到達する時間であり;AUC(0-24)は、0から24時間までの濃度対時間曲線下面積であり;AUC extrapは、最後に観察された濃度に基づいて投薬時間から無限大までが外挿された曲線下面積(AUC)である。
【0474】
薬物動態分析:化合物の血漿クリアランス(CLp)は、用量を0時間から無限大までの血漿濃度-時間曲線下面積(AUC
0-∞)で割ったものとして計算する(Watson PKプログラムを使用する)。見かけの半減期を、log血漿濃度-時間データの終末期の傾きから推定する。分布の体積(Vdss)は、以下の非コンパートメント法を使用して判定する:
Vdss=(用量IV×AUMC)/(AUC
0-∞)2
(式中、AUMCは、0時間から無限大までの薬物濃度時間曲線の最初の瞬間の下の総面積である)。バイオアベイラビリティは、経口及び静脈内投与後のAUC
0-∞比として推定し、用量における差異に関して正規化する。
【0475】
結果
本明細書において記載する例示の化合物は、上述のアッセイで試験を行った。全ての化合物は、被検化合物濃度において測定可能な細胞毒性を示さなかった。
【0476】
HBV阻害に関する結果を、以下のTable2(表2)で報告する。
【0477】
凡例:Aは、表で示された濃度で50%超のHBV阻害又は1μM未満のEC
50を示し;Bは、表で示された濃度で50%未満のHBV阻害又は1μM超のEC
50を示す。
【0478】
【表2A】
【0479】
【表2B】
【0480】
【表2C】
【0481】
【表2D】
【0482】
【表2E】
【0483】
【表2F】
【0484】
Table2(表2)の結果は、本発明の化合物が抗HBV活性を示すことを明確に示す。
【0485】
化合物E17の抗ウイルス活性を、異なるHBV遺伝子型に対して及びin vitro感染モデルにおいて評価した。結果を、Table3(表3)及びTable4(表4)にHBV阻害EC
50及びHBeAg阻害EC
50としてそれぞれ表す。データは、少なくとも3回の独立した実験の平均及び標準偏差として示す。
【0486】
【表3】
【0487】
上記Table3(表3)では、化合物E17のHBV阻害のEC
50を各HBV遺伝子型に関して報告する。データは、少なくとも3つの独立した実験の平均及び標準偏差として示す。
【0488】
【表4】
【0489】
上記Table4(表4)では、化合物E17のHBeAg阻害EC
50を報告する。データは、少なくとも3回の独立した実験の平均及び標準偏差として示す。上記化合物が、異なる遺伝子型の間で保存された活性を示し、同じ効力を維持する点に留意することは興味深い。興味深いことに、Zhou T.ら、Antiviral Res.2006で報告されているようなcccDNAの確立の代替としてのHBeAgの放出(release of HBeAg)を使用すると、化合物は、0.147μMのEC
50でcccDNA生合成に対する阻害活性を示し、したがって、HBVウイルスの完全な根絶に関して重要な効果を示す。
【0490】
in vivo特性
本発明の化合物を、in vitro及びin vivo薬物動態研究において評価した。化合物4-アミノ-3-スルファモイル-N-(3,4,5-トリフルオロフェニル)ベンズアミド(E3)は、マウス及びヒト肝細胞において安定である(データは示していない)。マウスにin vivoで投薬した場合、化合物は、低いin vivoクリアランス(10mL/分/Kg)を示した。
【0491】
0.5%methocell中の100mpkでのマウスにおけるPO投与後の血漿PKパラメーター並びに血漿及び肝臓濃度を化合物E3に関して評価し、以下のTable5(表5)、Table6(表6)及びTable7(表7)に要約した。
【0492】
【表5】
【0493】
【表6】
【0494】
【表7】
【0495】
Table6(表6)及びTable7(表7)で報告するように、PO投与した後のE3肝臓レベル(8時間)は、血漿よりも13倍高い。データは、同じ時点(8h)における肝臓と血漿濃度と間の比を表す。
【0496】
異なる用量でのマウスにおけるPO投与した後の血漿PKパラメーター及び肝臓濃度を化合物E17に関しても評価した。結果を、以下のTable8(表8)で報告する。
【0497】
【表8】
【0498】
肝臓が、B型肝炎疾患の影響を受ける主要な組織であるので、E3及びE17の高い肝臓対血漿濃度は、考慮すべき重要な因子である。肝臓選択的分布プロファイルを有するHBV阻害剤は、安全な薬物候補の開発において重要な戦略となる(Tu M.ら、Current Topics in Medicinal Chemistry、2013、13、857-866)。