特表2021-531617(P2021-531617A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アイテッド インコーポレイテッドの特許一覧

特表2021-531617発熱モジュール及びこれを含む発熱硝子
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-531617(P2021-531617A)
(43)【公表日】2021年11月18日
(54)【発明の名称】発熱モジュール及びこれを含む発熱硝子
(51)【国際特許分類】
   H05B 3/86 20060101AFI20211022BHJP
   H05B 3/00 20060101ALI20211022BHJP
【FI】
   H05B3/86
   H05B3/00 370
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2021-500389(P2021-500389)
(86)(22)【出願日】2019年6月12日
(85)【翻訳文提出日】2021年1月19日
(86)【国際出願番号】KR2019007071
(87)【国際公開番号】WO2020013459
(87)【国際公開日】20200116
(31)【優先権主張番号】10-2018-0080615
(32)【優先日】2018年7月11日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】520231337
【氏名又は名称】アイテッド インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】ソ ジ−フン
(72)【発明者】
【氏名】ユ クム−ピョ
【テーマコード(参考)】
3K034
3K058
【Fターム(参考)】
3K034AA16
3K034BB05
3K034BB08
3K034BB14
3K034BC16
3K034CA02
3K034CA32
3K034HA09
3K034JA10
3K058AA51
3K058BA17
3K058CA58
3K058CE02
3K058CE16
3K058CE19
3K058CE22
3K058CE29
(57)【要約】
発熱硝子は、硝子基板及び硝子基板の間に配置される発熱モジュールを含む。前記発熱モジュールは、面発熱体及び前記面発熱体と電気的に接続した複数のバスバー、及び前記複数のバスバーに選択的に電力を提供する電力供給モジュールを含む。前記電力供給モジュールが前記複数のバスバーの中で一部に選択的に電力を供給し、前記面発熱体の一部領域が選択的に発熱する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部材;
前記ベース部材上に配置された面発熱体;
前記面発熱体の一側に重なって、前記面発熱体と接触する第1バスバー;
前記面発熱体の他側に重なって、前記面発熱体と接触する第2バスバー;
前記第1バスバーと前記第2バスバーの間に配置されて前記面発熱体と接触し、前記第1バスバー及び前記第2バスバーと接触しない第3バスバー;
前記第1バスバーと前記第2バスバーの間に配置されて前記面発熱体と接触し、前記第1バスバー、前記第2バスバー、及び前記第3バスバーと接触しない第4バスバー;
前記第1ないし第4バスバーの中で、複数のバスバーと電気的に接続した第1電源供給モジュール;
前記第1ないし第4バスバーの中で、複数のバスバーと電気的に接続した第2電源供給モジュール;及び
前記第1電源供給モジュール及び前記第2電源供給モジュールを制御する制御回路を含む発熱モジュール。
【請求項2】
前記面発熱体は、相互所定の距離を離隔した複数のサーブ面発熱体を含み、前記複数のサーブ面発熱体は、各々前記第1ないし前記第4バスバーが延長する方向と交差する方向に延長する、請求項1に記載の発熱モジュール。
【請求項3】
前記第1電源供給モジュールは、前記第1バスバー、前記第2バスバー、及び前記第3バスバーと電気的に接続し、前記第2電源供給モジュールは、前記第2バスバー及び前記第4バスバーと電気的に接続する、請求項1に記載の発熱モジュール。
【請求項4】
前記第1電源供給モジュールは、前記制御回路で受信した第1制御信号によって前記第1バスバー、前記第2バスバー、及び前記第3バスバーの中で2つのバスバーに電力を提供し、前記第2電源供給モジュールは、前記制御回路で受信した第2制御信号によって前記第2バスバー及び前記第4バスバーに電力を提供する、請求項3に記載の発熱モジュール。
【請求項5】
前記第1ないし第4バスバーは、各々第1方向に延長され、前記第3バスバー及び前記第4バスバーは、前記第1バスバーと隣接するように配置され、前記第3バスバーは、前記第1方向上で前記第4バスバーと重なる、請求項4に記載の発熱モジュール。
【請求項6】
前記第2バスバー及び前記第3バスバーの間に配置されて、前記面発熱体と電気的に接続した第5バスバー;及び前記第2バスバー及び前記第4バスバーの間に配置されて、前記面発熱体と電気的に接続した第6バスバーをさらに含む、請求項1に記載の発熱モジュール。
【請求項7】
前記第1電源供給モジュールは、前記制御回路から受信した第1制御信号によって前記第1バスバー、前記第2バスバー、前記第3バスバー、及び前記第5バスバーの中で2つのバスバーに電力を提供し、前記第2電源供給モジュールは、前記制御回路から受信した第2制御信号によって前記第4バスバー及び前記第6バスバーに電力を提供する、請求項6に記載の発熱モジュール。
【請求項8】
前記第1ないし第6バスバーは、各々第1方向に延長し、前記第3バスバーは、前記第1方向上で前記第4バスバーと重なって、前記第5バスバーは、前記第1方向上で前記第6バスバーと重なる、請求項7に記載の発熱モジュール。
【請求項9】
前記第1ないし第4バスバーの中で少なくともある1つはメッシュ形状を有する、請求項1に記載の発熱モジュール。
【請求項10】
前記面発熱体は、銀ナノワイヤを含む、請求項1に記載の発熱モジュール。
【請求項11】
前記面発熱体は、メッシュ形状を有する、請求項1に記載の発熱モジュール。
【請求項12】
ベース部材;
前記ベース部材上に配置された面発熱体;
前記面発熱体に接触する第1バスバー;
前記第1バスバーと離隔して配置され、前記面発熱体と接触する第2バスバー;
前記第1バスバーと前記第2バスバーの間に配置され、前記面発熱体と接触し、前記第1バスバー及び前記第2バスバーと接触しない第3バスバー;
前記第1バスバーと前記第2バスバーの間に配置され、前記面発熱体と接触し、前記第1バスバー、前記第2バスバー、及び前記第3バスバーと接触しない第4バスバー;及び
前記第1ないし第4バスバーの中で少なくとも2つのバスバーに選択的に電力を提供する電源供給モジュールを含む発熱モジュール。
【請求項13】
前記面発熱体は、上面、前記上面に対向する下面、及び前記上面及び前記下面を連結する側面を含み、前記第1バスバー及び前記第2バスバーの中で、ある1つのバスバーは、前記側面に配置され、前記第3バスバー及び前記第4バスバーは前記上面上に配置される、請求項12に記載の発熱モジュール。
【請求項14】
前記第1バスバー及び前記第2バスバーの中で、前記側面に配置される前記ある1つのバスバーは、AgペーストまたはAgインクを含む、請求項13に記載の発熱モジュール。
【請求項15】
前記第3バスバー及び前記第4バスバーは、メッシュ形状を有する、請求項14に記載の発熱モジュール。
【請求項16】
前記電源供給モジュールは、前記第1バスバー、前記第2バスバー、及び前記第3バスバーの中で2つのバスバーに選択的に電力を提供する第1電源供給モジュール;及び前記第2バスバー及び前記第4バスバーに電力を提供する第2電源供給モジュールを含む、請求項13に記載の発熱モジュール。
【請求項17】
前記電源供給モジュールが提供する前記電力によって前記面発熱体の面積の中で80%以上100%以下の面積が発熱する第1発熱モード;及び前記電源供給モジュールが提供する前記電力によって前記面発熱体の前記面積の中で20%以上79%以下の面積が発熱する第2発熱モードを含む、請求項12に記載の発熱モジュール。
【請求項18】
第1硝子基板;
前記第1硝子基板に対向する第2硝子基板;及び
前記第1硝子基板及び前記第2硝子基板の間に配置される発熱モジュールを含み、
前記発熱モジュールは、面発熱体;
前記面発熱体の一側に重なって、前記面発熱体と接触する第1バスバー;
前記面発熱体の他側に重なって、前記面発熱体と接触し、前記第1バスバーと接触しない第2バスバー;
前記第1バスバーと前記第2バスバーの間に配置されて、前記面発熱体と接触し、前記第1バスバー及び前記第2バスバーと接触しない第3バスバー;
前記第1バスバーと前記第2バスバーの間に配置されて、前記面発熱体と接触し、前記第1バスバー、前記第2バスバー、及び前記第3バスバーと接触しない第4バスバー;
前記第1ないし第4バスバーの中で複数のバスバーと電気的に接続した第1電源供給モジュール;
前記第1ないし第4バスバーの中で複数のバスバーと電気的に接続した第2電源供給モジュール;及び
前記第1電源供給モジュール及び前記第2電源供給モジュールを制御する制御回路を含む発熱硝子。
【請求項19】
前記面発熱体は、相互所定の距離を離隔した複数のサーブ面発熱体を含み、前記複数のサーブ面発熱体は、各々前記第1ないし前記第4バスバーが延長する方向と交差する方向に延長する、請求項18に記載の発熱硝子。
【請求項20】
ベース部材;
前記ベース部材上に配置された面発熱体;
前記面発熱体の一側の中で一部分に重なって、前記面発熱体と接触する第1バスバー;
前記面発熱体の前記一側の中で他の部分に重なって、前記面発熱体と接触し、前記第1バスバーと接触しない第2バスバー;
前記面発熱体の他側に重なって、前記面発熱体と接触し、前記第1バスバー及び前記第2バスバーと接触しない第3バスバー;
前記第1バスバー及び前記第3バスバーと電気的に接続した第1電源供給モジュール;
前記第2バスバー及び前記第3バスバーと電気的に接続した第2電源供給モジュール;及び
前記第1電源供給モジュール及び前記第2電源供給モジュールを制御する制御回路を含む発熱モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発熱モジュール及び発熱硝子に関するもので、具体的に領域ごとに仕分けられて発熱することができる発熱硝子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
硝子の場合、一方面と他の面の間の温度差などに起因し、表面に霜や水気などが形成される場合がある。この時、硝子に熱を提供することができる発熱モジュールを配置し、霜や水気などをとり除くことができる。
【0003】
しかし、熱を伝達しようとする対象の面積が大きくなるほど、熱が均一に伝達されにくいという問題点があった。
【0004】
また、一定的な電力を持って熱を伝達すべき対象を全体的に加熱する場合、使用者が願う部分に効果的に熱を伝達しにくい問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、硝子の全体または硝子の一部分に選択的に熱を提供することができる発熱モジュール及び発熱硝子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施例による発熱硝子は、第1硝子基板、上記第1硝子基板に対向する第2硝子基板、及び上記第1硝子基板及び上記第2硝子基板の間に配置される発熱モジュールを含むことができる。
【0007】
上記発熱モジュールは、面発熱体、上記面発熱体の一側に重なって上記面発熱体と電気的に接続する第1バスバー(busbar)、上記面発熱体の他側に重なって上記面発熱体と電気的に接続する第2バスバー、上記第1バスバーと上記第2バスバーの間に配置され、上記面発熱体と電気的に接続する第3バスバー、上記第1バスバーと上記第2バスバーの間に配置されて上記面発熱体と電気的に接続する第4バスバー、上記第1ないし第4バスバーの中で複数のバスバーと電気的に接続した第1電源供給モジュール、上記第1ないし第4バスバーの中で複数のバスバーと電気的に接続した第2電源供給モジュール、及び上記第1電源供給モジュール及び上記第2電源供給モジュールを制御する制御回路を含むことができる。
【0008】
本発明の一実施例で、上記面発熱体は、相互所定の距離を離隔した複数のサーブ面発熱体を含み、上記複数のサーブ面発熱体は、各々上記第1ないし上記第4バスバーが延長する方向と交差する方向に延長することができる。
【0009】
本発明の一実施例で、上記第1電源供給モジュールは、上記第1バスバー、上記第2バスバー、及び上記第3バスバーと電気的に接続し、上記第2電源供給モジュールは、上記第2バスバー及び上記第4バスバーと電気的に接続することができる。本発明の一実施例で、上記第1電源供給モジュールは、上記制御回路で受信した第1制御信号によって、上記第1バスバー、上記第2バスバー、及び上記第3バスバーの中で2つのバスバーに電力を提供し、上記第2電源発熱モジュールは、上記制御回路で受信した第2制御信号によって上記第2バスバー及び上記第4バスバーに電力を提供することができる。
【0010】
本発明の一実施例で、上記第1ないし第4バスバーは、各々第1方向に延長され、上記第3バスバー及び上記第4バスバーは、上記第1バスバーと隣接して配置され、上記第3バスバーは、上記第1方向上で上記第4バスバーと重なることができる。
【0011】
本発明の一実施例による発熱モジュールは、上記第2バスバー及び上記第3バスバーの間に配置され、上記面発熱体と電気的に接続した第5バスバー及び上記第2バスバー及び上記第4バスバーの間に配置され、上記面発熱体と電気的に接続した第6バスバーをさらに含むことができる。
【0012】
本発明の一実施例で、上記第1電源供給モジュールは、上記制御回路で受信した第1制御信号によって上記第1バスバー、上記第2バスバー、上記第3バスバー、及び上記第5バスバーの中で2つのバスバーに電力を提供し、上記第2電源供給モジュールは、上記制御回路で受信した第2制御信号によって上記第4バスバー及び上記第6バスバーに電力を提供することができる。
【0013】
本発明の一実施例で、上記第1ないし第6バスバーは、各々第1方向に延長され、上記第3バスバーは、上記第1方向上で上記第4バスバーと重なって、上記第5バスバーは、上記第1方向上で上記第6バスバーと重なることができる。本発明の一実施例で、上記第1ないし第4バスバーの中で少なくともある1つはメッシュ形状を有することができる。
【0014】
本発明の一実施例で、上記面発熱体は、銀ナノワイヤを含むことができる。
【0015】
本発明の一実施例で、上記面発熱体は、メッシュ形状を有することができる。
【0016】
本発明の一実施例による発熱モジュールは、ベース部材、上記ベース部材上に配置された面発熱体、上記面発熱体と電気的に接続する第1バスバー、上記第1バスバーと離隔して配置され、上記面発熱体と電気的に接続する第2バスバー、上記第1バスバーと上記第2バスバーの間に配置されて上記面発熱体と電気的に接続する第3バスバー、上記第1バスバーと上記第2バスバーの間に配置されて上記面発熱体と電気的に接続する第4バスバー、及び上記第1ないし第4バスバーの中で少なくとも2つのバスバーに選択的に電力を提供する電源供給モジュールを含むことができる。
【0017】
本発明の一実施例で、上記面発熱体は、上面、上記上面に対向する下面、及び上記上面と上記下面を連結する側面を含み、上記第1バスバー及び上記第2バスバーの中である1つのバスバーは上記側面に配置され、上記第3バスバー及び上記第4バスバーは、上記上面上に配置されることができる。
【0018】
本発明の一実施例で、上記第1バスバー及び上記第2バスバーの中で、上記側面に配置される上記ある1つのバスバーは、AgペーストまたはAgインクを含むことができる。
【0019】
本発明の一実施例による発熱モジュールは、ベース部材、上記ベース部材上に配置された面発熱体、上記面発熱体の一側の中で一部分に重なって上記面発熱体と電気的に接続する第1バスバー、上記面発熱体の上記一側の中で他の部分に重なって上記面発熱体と電気的に接続する第2バスバー、上記面発熱体の他側に重なって上記面発熱体と電気的に接続する第3バスバー、上記第1バスバー及び上記第3バスバーと電気的に接続した第1電源供給モジュール、上記第2バスバー及び上記第3バスバーと電気的に接続した第2電源供給モジュール、及び上記第1電源供給モジュール及び上記第2電源供給モジュールを制御する制御回路を含むことができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の一実施例によれば、硝子の一面に形成された湿気または水滴を効果的にとり除くことができる発熱モジュールを提供することができる。
【0021】
また、本発明の一実施例によれば、硝子において、使用者が願う部分だけ選択的に加熱することができる発熱モジュールを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1a】本発明の一実施例に係る発熱硝子の斜視図である。
図1b】本発明の一実施例に係る発熱硝子の断面を例示的に示した図である。
図2】本発明の一実施例に係る発熱モジュールを例示的に示した図である。
図3a図2のI−I′に沿って切断した断面の一部を例示的に示した図である。
図3b図2のI−I′に沿って切断した断面の一部を例示的に示した図である。
図4図2に図示された第1バスバーの一部を拡大して示した図である。
図5a】本発明の一実施例に係る面発熱体を例示的に示した図である。
図5b図5aのAA領域を拡大して示した図である。
図6】本発明の一実施例に係る発熱モジュールを例示的に示した図である。
図7】本発明の一実施例に係る発熱モジュールを例示的に示した図である。
図8】本発明の一実施例に係る発熱モジュールを例示的に示した図である。
図9図7のII−II′に沿って切断した断面の一部を例示的に示した図である。
図10】本発明の一実施例に係る発熱モジュールを例示的に示した図である。
図11】発熱硝子を含む自動車を例示的に示した図である。
図12】発熱硝子を含む建物用硝子窓枠を例示的に示した図である。
図13】発熱硝子を含む飛行機を例示的に示した図である。
図14】発熱硝子を含む船舶を例示的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
【0024】
図面において、構成要素の割合及び寸法は、技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものである。「及び/または」は、連関された構成が定義することができる1つ以上の組み合わせをすべて含む。
【0025】
「含む」等の用語は、明細書に記載の特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するためのものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたもの等の存在または付加可能性を予め排除するものではないことを理解しなければならない。
【0026】
図1aは、本発明の一実施例に係る発熱硝子(10)の斜視図を示した図である。図1bは、本発明の一実施例に係る発熱硝子(10)の断面を例示的に示した図である。
【0027】
発熱硝子(10)は、第1硝子基板(100D)、第2硝子基板(100U)、発熱モジュール(200)、第1接着部材(300D)、及び第2接着部材(300U)を含むことができる。
【0028】
発熱モジュール(200)は、第1硝子基板(100D)及び第2硝子基板(100U)の間に配置されることができる。
【0029】
第1接着部材(300D)は、第1硝子基板(100D)と発熱モジュール(200)の間に配置されて、これらを結合させることができる。
【0030】
第2接着部材(300U)は、第2硝子基板(100U)と発熱モジュール(200)の間に配置されて、これらを結合させることができる。
【0031】
第1接着部材(300D)及び第2接着部材(300U)は、各々透明な性質を有することができる。例えば、第1接着部材(300D)及び第2接着部材(300U)は、各々PVB(ポリビニルブチラール)を含むことができる。
【0032】
発熱モジュール(200)は、熱を放出することができ、放出された熱は、第1硝子基板(100D)及び第2硝子基板(100U)に伝達することができる。これによって、第1硝子基板(100D)及び第2硝子基板(100U)の温度が上がれば、発熱硝子(10)の表面に生じた水気を蒸発させることができる。
【0033】
本発明の他の実施例で、第1硝子基板(100D)及び第2硝子基板(100U)は、各々透明なプラスチック、例えばポリカーボネート(PC)などで取り替えることができる。この場合、発熱硝子(10)は、発熱透明基板として理解されることができる。
【0034】
図2は、本発明の一実施例に係る発熱モジュール(200)を例示的に示した図である。
【0035】
本発明の一実施例で、発熱モジュール(200)は、ベース部材(BS)、面発熱体(1000)、バスバー(2001〜2004)、電源供給モジュール(21、22)、及び制御回路(30)を含むことができる。
【0036】
ベース部材(BS)は、有機物または無機物を含むフィルムであることができる。ただし、ここに制限されるのではなく、本発明の他の実施例で、ベース部材(BS)は、硝子基板(100D、100U、図1参照)の中で、ある1つであるか、接着部材(300D、300U)の中で、ある1つであることができる。
【0037】
面発熱体(1000)は、ベース部材(BS)上に配置されることができる。面発熱体(1000)は、一側から他側まで電気的に接続した1つの導電体として理解されることができる。
【0038】
面発熱体(1000)は、銀ナノワイヤ(AgNW)を含むことができる。ただし、ここに制限されるのではなく、面発熱体(1001)は、ITO(indium tin oxide)、IZO(indium zinc oxide)、CNT(carbon nanotube)、またはグラフェンを含むことができる。
【0039】
バスバー(2001〜2004)は、面発熱体(1000)と電気的に接続することができる。バスバー(2001〜2004)は、金属を含む配線または印刷回路基板であることができる。
【0040】
バスバー(2001〜2004)は、電源供給モジュール(21、22)から提供された電力を面発熱体(1000)に伝達する導電体であることができる。面発熱体(1000)は、バスバー(2001〜2004)から伝達された電力を熱エネルギーに変換して発熱することができる。
【0041】
本発明の一実施例で、バスバー(2001〜2004)は、面発熱体(1000)に直接的に接触することができる。ただし、ここに制限されるのではなく、バスバー(2001〜2004)は、異方性導電フィルム(ACF)によって面発熱体(1000)と電気的に接続することができる。
【0042】
第1バスバー(2001)は、面発熱体(1000)の一側に配置されることができる。第1バスバー(2001)は、第1方向(DR1)に延長することができる。
【0043】
第2バスバー(2002)は、面発熱体(1000)の他の側に配置されることができる。第2バスバー(2002)は、第1方向(DR1)に延長されることができる。第2バスバー(2002)は、第2方向(DR2)に、第1バスバー(2001)と離隔して配置することができる。
【0044】
第3バスバー(2003)及び第4バスバー(2004)は、第1バスバー(2001)と第2バスバー(2002)の間に配置されることができる。第3バスバー(2003)及び第4バスバー(2004)は、各々第1バスバー(2001)に接するように配置されることができる。第3バスバー(2003)及び第4バスバー(2004)は、各々第1方向(DR1)に延長することができる。第3バスバー(2003)の中で少なくとも一部は、第1方向(DR1)の延長線上で、第4バスバー(2004)と重なることができる。
【0045】
第1電源供給モジュール(21)は、第1バスバー(2001)、第2バスバー(2002)、及び第3バスバー(2003)と電気的に接続することができる。
【0046】
第2電源供給モジュール(22)は、第2バスバー(2002)及び第4バスバー(2004)と電気的に接続することができる。
【0047】
制御回路(30)は、第1電源供給モジュール(21)及び第2電源供給モジュール(22)を制御する回路であることができる。例えば、制御回路(30)は、第1電源供給モジュール(21)を制御するために第1制御信号を生成し、第2電源供給モジュール(22)を制御するために第2制御信号を生成することができる。
【0048】
制御回路(30)は、中央処理装置(CPU)またはメモリー(揮発性メモリーまたは不揮発性メモリー)を含むことができる。
【0049】
第1電源供給モジュール(21)は、制御回路(30)から受信した第1制御信号に対応し、第1バスバー(2001)、第2バスバー(2002)、及び第3バスバー(2003)の中で、2つのバスバーを選択し電力を提供することができる。ここで電力を提供するということは、ある1つのバスバーと他の1つのバスバーの間に電位差を発生させ、電流が流れるようにするということで理解することができる。
【0050】
例えば、第1電源供給モジュール(21)が、第1バスバー(2001)及び第2バスバー(2002)を選択し電力を提供する場合、面発熱体(1000)が全体的に電力を提供され、発熱することができる。すなわち、面発熱体(1000)の全体面積の中で約80%以上の面積が発熱することができる。
【0051】
例えば、第1電源供給モジュール(21)が、第2バスバー(2002)及び第3バスバー(2003)を選択し電力を提供する場合、面発熱体(1000)の中で、左側の部分だけ電力を提供され、発熱することができる。すなわち、面発熱体(1000)の全体面積の中で約79%以下、望ましくは50%以下の面積が発熱することができる。
【0052】
第2電源供給モジュール(22)は、制御回路(30)から受信した第2制御信号に対応し、第2バスバー(2002)及び第4バスバー(2004)に電力を提供することができる。例えば、第1電源供給モジュール(21)は、電力を提供しなく、第2電源供給モジュール(22)だけ第2バスバー(2002)及び第4バスバー(2004)を選択し電力を提供する場合、面発熱体(1000)の中で、右側の部分だけ電力を提供されて発熱することができる。すなわち、面発熱体(1000)の全体面積の中で、約79%以下、望ましくは20%以上50%以下の面積が発熱することができる。
【0053】
このように、発熱モジュール(200)は、面発熱体(1000)が全体的に発熱(または全体面積の80%以上が発熱)する第1発熱モード及び面発熱体(1000)の中で一部分だけが発熱する第2発熱モードを有することができる。
【0054】
図3a及び図3bは、各々図2のI−I′に沿って切断した断面の一部を例示的に示した図である。
【0055】
図3aを参照すれば、ベース部材(BS)上に第2バスバー(2002)が配置され、面発熱体(1000)は、ベース部材(BS)上に第2バスバー(2002)をカバーして配置されることができる。図示されてないが、面発熱体(1000)は、他のバスバー(2001、2003、2004)もカバーすることができる。
【0056】
図3bを参照すれば、ベース部材(BS)上に面発熱体(1000)が配置され、第2バスバー(2002)は、面発熱体(1000)上に配置されることができる。図示されてないが、他のバスバー(2001、2003、2004)も面発熱体(1000)上に配置されることができる。
【0057】
図4は、図2に図示された第1バスバー(2001)の一部を拡大して示した図である。
【0058】
図4を参照すれば、本発明の一実施例に係る第1バスバー(2001)は、メッシュ形状を有することができる。図示されてないが、他のバスバー(2002〜2004)も第1バスバー(2001)のようにメッシュ形状を有することができる。
【0059】
バスバー(2001〜2004)がメッシュ形状を有するによって、ヒトの目にバスバー(2001〜2004)がよく視認されないことができる。
【0060】
ただし、バスバー(2001〜2004)の有する形状は、ここに制限されるのではなく、本発明の他の実施例で、バスバー(2001〜2004)は、メタルワイヤまたはメタルフィルムであることができる。
【0061】
第1バスバー(2001)は、複数の第1ライン(LN1)及び複数の第1ライン(LN1)と交差する複数の第2ライン(LN2)を含むことができる。例えば、第1ライン(LN1)及び第2ライン(LN2)は、各々1μm以上3μm以下の線幅を有することができ、望ましくは約2μmの線幅を有することができる。
【0062】
第1ライン(LN1)及び第2ライン(LN2)の中で、隣接した2つのラインの間の距離(WD、以下、離隔距離)は、20μm以上40μm以下であることができる。離隔距離(WD)が20μmより小さな場合、ヒトの目に第1バスバー(2001)が視認され、視認性が悪くなることができ、離隔距離(WD)が40μmより大きい場合、第1バスバー(2001)が他の物体に熱を伝達する能力が悪くなることができる。
【0063】
図5aは、本発明の一実施例に係る面発熱体(1000)を例示的に示した図である。図5bは、図5aのAA領域を拡大して示した図である。
【0064】
面発熱体(1000)は、複数のサーブ面発熱体(1001〜1009)を含むことができる。図5aでは、9個のサーブ面発熱体(1001〜1009)を例示的に図示したが、サーブ面発熱体(1001〜1009)の個数はここに制限されない。
【0065】
本発明の一実施例で、サーブ面発熱体(1001〜1009)は、各々実質的に等しい面抵抗値を有することができる。これは、サーブ面発熱体(1001〜1009)が電力を供給された時、均一に発熱するためである。
【0066】
サーブ面発熱体(1001〜1009)の中で隣接した2つは、所定の距離(LL、以下、パターン距離)だけ離隔することができる。パターン距離(LL)は、100μm以上であることができる。パターン距離(LL)が100μmより小さな場合、光が透過される時、光のにじみのような光学的特性のため視認性が悪くなることができる。
【0067】
図6は、本発明の一実施例に係る発熱モジュール(200−1)を例示的に示した図である。
【0068】
本発明の一実施例で、発熱モジュール(200−1)は、ベース部材(BS)、面発熱体(1000)、バスバー(2001−1〜2006−1)、電源供給モジュール(21−1、22−1)、及び制御回路(30)を含むことができる。
【0069】
バスバー(2001−1〜2006−1)は、面発熱体(1000)と電気的に接続することができる。バスバー(2001−1〜2006−1)は、金属を含む配線または印刷回路基板であることができる。
【0070】
バスバー(2001−1〜2006−1)は、電源供給モジュール(21−1、22−1)から提供された電力を面発熱体(1000)に伝達する導電体であることができる。面発熱体(1000)は、バスバー(2001−1〜2006−1)から伝達された電力を熱エネルギーに変換して発熱することができる。
【0071】
第1バスバー(2001−1)は、面発熱体(1000)の一側に配置されることができる。第1バスバー(2001−1)は、第1方向(DR1)に延長することができる。
【0072】
第2バスバー(2002−1)は、面発熱体(1000)の他の側に配置されることができる。第2バスバー(2002)は、第1方向(DR1)に延長することができる。第2バスバー(2002−1)は、第2方向(DR2)に第1バスバー(2001−1)と離隔して配置されることができる。
【0073】
第3ないし第6バスバー(2003−1〜2006−1)は、第1バスバー(2001−1)及び第2バスバー(2002−1)の間に配置されることができる。
【0074】
具体的に、第3バスバー(2003−1)は、第1バスバー(2001−1)及び第5バスバー(2005−1)の間に配置されることができる。第4バスバー(2004−1)は、第1バスバー(2001−1)及び第6バスバー(2006−1)の間に配置されることができる。
【0075】
第3バスバー(2003−1)及び第4バスバー(2004−1)は、各々第1方向(DR1)に延長することができる。第3バスバー(2003−1)の中で少なくとも一部は第1方向(DR1)の延長線上で第4バスバー(2004−1)と重なることができる。
【0076】
第5バスバー(2005−1)は、第2バスバー(2002−1)及び第3バスバー(2003−1)の間に配置されることができる。第6バスバー(2006−1)は、第2バスバー(2002−1)及び第4バスバー(2004−1)の間に配置されることができる。
【0077】
第5バスバー(2005−1)及び第6バスバー(2006−1)は、各々第1方向(DR1)に延長されることができる。第5バスバー(2005−1)の中で少なくとも一部は、第1方向(DR1)の延長線上で第6バスバー(2006−1)と重なることができる。
【0078】
第1電源供給モジュール(21−1)は、第1バスバー(2001−1)、第2バスバー(2002−1)、第3バスバー(2003−1)、及び第5バスバー(2005−1)と電気的に接続することができる。
【0079】
第2電源供給モジュール(22−1)は、第4バスバー(2004−1)及び第6バスバー(2006−1)と電気的に接続することができる。
【0080】
第1電源供給モジュール(21−1)は、制御回路(30)から受信した第1制御信号に対応し、第1バスバー(2001−1)、第2バスバー(2002−1)、第3バスバー(2003−1)、及び第5バスバー(2005−1)の中で2つのバスバーを選択し電力を提供することができる。
【0081】
第2電源供給モジュール(22−1)は、制御回路(30)から受信した第2制御信号に対応し、第4バスバー(2004−1)及び第6バスバー(2006−1)に電力を提供することができる。
【0082】
その他の説明は、図2ないし図5で説明した内容と実質的に同一のため、省略する。
【0083】
図7は、本発明の一実施例に係る発熱モジュール(200−2)を例示的に示した図である。
【0084】
本発明の一実施例で、発熱モジュール(200−2)は、ベース部材(BS)、面発熱体(1000)、バスバー(2001−2〜2005−2)、電源供給モジュール(20)、及び制御回路(30)を含むことができる。
【0085】
バスバー(2001−2〜2005−2)は、面発熱体(1000)と電気的に接続することができる。バスバー(2001−2〜2005−2)は、金属を含む配線または印刷回路基板であることができる。
【0086】
バスバー(2001−2〜2005−2)は、電源供給モジュール(20)から提供された電力を面発熱体(1000)に伝達する導電体であることができる。面発熱体(1000)は、バスバー(2001−2〜2005−2)から伝達された電力を熱エネルギーに変換して発熱することができる。
【0087】
バスバー(2001−2〜2005−2)は、面発熱体(1000)と重なるように揃って配置されることができる。バスバー(2001−2〜2005−2)は、各々第1方向(DR1)に延長することができる。
【0088】
電源供給モジュール(20)は、バスバー(2001−2〜2005−2)と電気的に接続することができる。
【0089】
電源供給モジュール(20)は、制御回路(30)から受信した制御信号に対応し、バスバー(2001−2〜2005−2)の中で2つのバスバーを選択し電力を提供することができる。
【0090】
第2電源供給モジュール(22−1)は、制御回路(30)から受信した第2制御信号に対応し、第4バスバー(2004−1)及び第6バスバー(2006−1)に電力を提供することができる。
【0091】
その他の説明は、図2ないし図5で説明した内容と実質的に同一のため、省略する。
【0092】
図8は、本発明の一実施例による発熱モジュール(200−3)を例示的に示した図である。
【0093】
図9は、図8のII−II′を切断した断面の一部を例示的に示した図である。図8及び図9では便宜上、ベース部材(BS、図2参照)を別途図示しなかった。
【0094】
本発明の一実施例で、発熱モジュール(200−3)は、面発熱体(1000)、バスバー(2001−3〜2004−3)、電源供給モジュール(21−3、22−3)、及び制御回路(30)を含むことができる。
【0095】
面発熱体(1000)は、上面、上面に対向する下面、及び上面と下面を連結する側面を含むことができる。
【0096】
第1バスバー(2001−3)は、面発熱体(1000)の側面に配置され、第4バスバー(2004−3)は、面発熱体(1000)の上面に配置されることができる。
【0097】
図9では図示されてないが、第2バスバー(2002−3)も面発熱体(1000)の側面に配置され、第3バスバー(2003−3)は、面発熱体(1000)の上面に配置されることができる。
【0098】
本発明の一実施例で、第1バスバー(2001−3)及び第2バスバー(2002−3)は、各々Agペースト、Agインク、高濃度のAgNW、または金属ナノ粉末ペーストを含むことができる。
【0099】
図10は、本発明の一実施例に係る発熱モジュール(200−4)を例示的に示した図である。
【0100】
本発明の一実施例で、発熱モジュール(200−4)は、ベース部材(BS)、面発熱体(1000)、バスバー(2001−4〜2003−4)、電源供給モジュール(21−4、22−4)、及び制御回路(30)を含むことができる。
【0101】
バスバー(2001−4〜2003−4)は、面発熱体(1000)と電気的に接続することができる。バスバー(2001−4〜2003−4)は、金属を含む配線または印刷回路基板であることができる。
【0102】
バスバー(2001−4〜2003−4)は、電源供給モジュール(21−4、22−4)で提供された電力を面発熱体(1000)に伝達する導電体であることができる。面発熱体(1000)は、バスバー(2001−4〜2003−4)から伝達された電力を熱エネルギーに変換して発熱することができる。
【0103】
バスバー(2001−4〜2003−4)は、面発熱体(1000)と重なるように揃って配置されることができる。バスバー(2001−4〜2003−4)は、各々第1方向(DR1)に延長することができる。
【0104】
第1バスバー(2001−4)は、面発熱体(1000)の一側の一部分に重なるように配置され、第2バスバー(2002−4)は、面発熱体(1000)の一側の他の部分に重なるように配置されることができる。第3バスバー(2003−4)は、面発熱体(1000)の他側に重なるように配置されることができる。第1電源供給モジュール(21−4)は、第1バスバー(2001−4)及び第3バスバー(2003−4)に電力を提供することができる。第2電源供給モジュール(22−4)は、第2バスバー(2002−4)及び第3バスバー(2003−4)に電力を提供することができる。
【0105】
電源供給モジュール(21−4、22−4)は、制御回路(30)から受信した制御信号に対応し、バスバー(2001−4〜2003−4)に電力を提供することができる。
【0106】
その他の説明は、図2ないし図5で説明した内容と実質的に同一のため、省略する。
【0107】
図11は、発熱硝子(10)を含む自動車を例示的に示した図である。
【0108】
図11に図示されたように、本発明の一実施例に係る発熱硝子(10)が自動車の全面または後面硝子を構成することで、運転手は気象條件に関わらず運転するのに必要な視界を確保することができる。具体的に、本発明の一実施例に係る発熱硝子(10)が適用されることで、自動車の運転手は自分が視界を確保したい領域を選択し、選択した領域を集中的に加熱することで、效率的に視界を確保することができる。
【0109】
図11では、自動車の前硝子が発熱硝子(10)であることを例示的に図示したが、ここに制限されなく、自動車にある硝子の中でいずれでも本発明の一実施例に係る発熱硝子(10)が適用されることができる。
【0110】
図12は、発熱硝子(10)を含む建物用硝子窓枠を例示的に示した図である。
【0111】
図12に図示されたように、本発明の一実施例に係る発熱硝子(10)が建物用硝子窓枠に適用されることで、室内の人々は気象條件に関わらず外部に対する視界を確保することができる。
【0112】
図13は、発熱硝子(10)を含む飛行機を例示的に示した図である。
【0113】
図13に図示されたように、本発明の一実施例に係る発熱硝子(10)が飛行機に適用されることで、飛行機内部の人々は気象條件に関わらず外部に対する視界を確保することができる。
【0114】
図13に図示された発熱硝子(10)は、発熱透明基板で取り替えることができ、発熱透明基板に対する内容は前述した。
【0115】
図14は、発熱硝子(10)を含む船舶を例示的に示した図である。
【0116】
図14に図示されたように、本発明の一実施例による発熱硝子(10)が船舶に適用されることで、船舶内部の人々は気象條件に関わらず外部に対する視界を確保することができる。
【0117】
図14に図示された発熱硝子(10)は、発熱透明基板で取り替えることができ、発熱透明基板に対する内容は前述した。
【0118】
実施例を参照して説明したが、該当技術分野の熟練された当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更することができることを理解できよう。また、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものではなく、下記の特許請求の範囲及びそれと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれるものとして解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0119】
面発熱体を利用して硝子を均一に加熱することができれば、硝子に形成された霜や水気などを効果的にとり除いて硝子の使用範囲を拡大させることができる。よって、面発熱体を利用して硝子を均一に加熱することができる本発明は、産業上の利用可能性が高い。
図1a
図1b
図2
図3a
図3b
図4
図5a
図5b
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【国際調査報告】