特表2021-531936(P2021-531936A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-531936(P2021-531936A)
(43)【公表日】2021年11月25日
(54)【発明の名称】髭剃り用剃刀手入れ用具
(51)【国際特許分類】
   A45D 27/18 20060101AFI20211029BHJP
   A46B 5/00 20060101ALI20211029BHJP
   A45D 27/46 20060101ALI20211029BHJP
【FI】
   A45D27/18
   A46B5/00 B
   A45D27/46
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2021-526399(P2021-526399)
(86)(22)【出願日】2019年7月18日
(85)【翻訳文提出日】2021年3月3日
(86)【国際出願番号】US2019042442
(87)【国際公開番号】WO2020018817
(87)【国際公開日】20200123
(31)【優先権主張番号】62/700,372
(32)【優先日】2018年7月19日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/700,359
(32)【優先日】2018年7月19日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/700,368
(32)【優先日】2018年7月19日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/726,311
(32)【優先日】2018年9月3日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/726,358
(32)【優先日】2018年9月3日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/726,359
(32)【優先日】2018年9月3日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】521026297
【氏名又は名称】メラキ パートナーズ エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】グレアム、ジャン − ルイ
(72)【発明者】
【氏名】グレアム、ヤニーク
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA17
3B202AB30
3B202BA13
3B202DB02
3B202DB04
3B202DB08
3B202EA01
3B202EE01
3B202GA12
3B202GB02
3B202GB06
(57)【要約】
剃刀手入れ用具。剃刀手入れ用具が、剛毛筐体及び剛毛筐体の中に固定された複数の剛毛を有するブラシ・ユニットを含み得る。基部が剛毛筐体に接合可能であり、基部が吸盤を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
剃刀手入れ用具であって、
a.剛毛筐体及び前記剛毛筐体に固定された剛毛を備えるブラシ・ユニットと、
b.前記剛毛筐体に接合された基部であって、前記基部が吸盤を備える、前記基部と
を備える剃刀手入れ用具。
【請求項2】
前記基部が延長部分によって前記剛毛筐体に接合されている、請求項1に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項3】
前記剛毛筐体が略長方形である、請求項1に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項4】
前記剛毛の先端が略平面を画定する、請求項1に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項5】
剃刀手入れ用具であって、
a.剛毛筐体及び前記剛毛筐体に固定された複数の剛毛を備える剛毛カートリッジであって、前記剛毛カートリッジがさらに台延長部に接合された略直線状の台を含む、前記剛毛カートリッジと、
b.溝穴筐体であって、前記溝穴筐体が、溝状の切れ込みによって一部が途切れた略細長形状の開口を備え、前記略細長形状の開口が、前記略直線状の台を受けるように相補的であり、且つ前記溝状の切れ込みが前記台延長部を受けるように相補的である、前記溝穴筐体と、
c.前記剛毛カートリッジに接合された基部であって、前記基部が吸盤を備える、前記基部と
を備える、剃刀手入れ用具。
【請求項6】
前記基部が延長部分によって前記剛毛カートリッジに接合されている、請求項5に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項7】
前記剛毛カートリッジが略長方形である、請求項5に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項8】
前記略細長形状の開口及び前記溝状の切れ込みが、略T形の開口を画定する、請求項5に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項9】
前記剛毛カートリッジが前記溝穴筐体に受けられ、且つ摩擦嵌めによって解放可能に固定されるようになっている、請求項5に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項10】
剃刀手入れ用具であって、
a.剛毛筐体及び前記剛毛筐体に固定された複数の剛毛を備える剛毛カートリッジであって、前記剛毛カートリッジが台延長部に接合された略直線状の台をさらに備える、前記剛毛カートリッジと、
b.トレーであって、前記トレーが基部及び側壁を備え、前記基部が溝穴をさらに備え、前記溝穴が溝状の切れ込みによって一部が途切れた略細長形状の開口を備え、前記略細長形状の開口が前記略直線状の台を受けるように相補的であり、且つ前記溝状の切れ込みが前記台延長部を受けるように相補的である、前記トレーと
を備える剃刀手入れ用具。
【請求項11】
前記剛毛カートリッジが略長方形である、請求項10に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項12】
前記略細長形状の開口及び前記溝状の切れ込みが、略T形の開口を画定する、請求項10に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項13】
前記剛毛カートリッジが前記溝穴に受けられ、且つ摩擦嵌めによって解放可能に固定されるようになっている、請求項10に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項14】
壁取付け部材であって、前記壁取付け部材が前記トレーと一体で、且つ前記基部の表面に略直角である前記壁取付け部材をさらに備える、請求項10に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項15】
第1の区画及び第2の区画を画定する分割バッフルをさらに備える、請求項10に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項16】
第1の区画及び第2の区画を画定する分割バッフルをさらに備え、前記第1の区画が前記溝穴を有し、且つ前記第2の区画が刃を整える構成部品を有する、請求項10に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項17】
第1の区画及び第2の区画を画定する分割バッフルをさらに備え、前記第1の区画が前記剛毛カートリッジを受ける前記溝穴を有し、且つ前記第2の区画が、刃を整える構成部品が配置される切れ込みを有する、請求項10に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項18】
前記刃を整える構成部品が、ソープストーン及び刃を研ぐ材料から構成される群から選択される、請求項17に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項19】
壁取付け部材であって、前記壁取付け部材が前記基部の表面に略直角である前記壁取付け部材をさらに備える、請求項17に記載の剃刀手入れ用具。
【請求項20】
前記壁取付け部材が、該壁取付け部材に固定された吸盤を備える、請求項19に記載の剃刀手入れ用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の開示は、剃刀手入れ用具、特に複数刃剃刀の手入れに有用な装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の髭剃り用剃刀は、3枚、5枚又はそれより多くの刃といった複数の刃を有し得る。
【0003】
剃刀の適切な手入れにより、剃刀の寿命が延びるだけでなく、髭剃りが一層快適となる、剃刀が一層清潔になる、水が節約される、剃刀の損傷が最小化するなどの、他の利点がもたらされ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
剃刀、特に複数刃のヘッドを有する剃刀は、刃の上及び間並びに刃と剃刀ヘッドの間に毛の破片、髭剃りクリーム、ごみ、毛包(follicles)などがたまる傾向がある。典型的にはこうした剃刀の使用者は、この髭剃りの残留物を、剃刀を流水下に置く、流し若しくはシャワー室のへりに打ち当てる、又は指を使ってごみをほぐすことにより取り除こうと試みる。しかし、刃を流水下に置くことは、効率が悪い、水を無駄にする、概して効果的ではない多数刃剃刀の掃除方法である。流しのへりに打ち当てると刃を損傷する虞があり、指を使用して刃を掃除すると危険となり得る。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下に続く本開示の具体例の詳細な説明は、本明細書に同封の図面と共に読むと、最もよく理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の斜視図である。
図2図1の剃刀手入れ用具の正面図である。
図3図1の剃刀手入れ用具の上面図である。
図4図1の剃刀手入れ用具の側面図である。
図5】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の分解斜視図である。
図6】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の斜視図である。
図7図6の剃刀手入れ用具の上面図である。
図8図6の剃刀手入れ用具の正面図である。
図9図6の剃刀手入れ用具の側面図である。
図10】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の斜視図である。
図11図10の剃刀手入れ用具の上面図である。
図12図10の剃刀手入れ用具の側面図である。
図13】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の斜視図である。
図14図13の剃刀手入れ用具の分解斜視図である。
図15図13の剃刀手入れ用具の上面図である。
図16図13の剃刀手入れ用具の分解側面図である。
図17】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の斜視図である。
図18図17の剃刀手入れ用具の上面図である。
図19図17の剃刀手入れ用具の背面図である。
図20図17の剃刀手入れ用具の側面図である。
図21】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の斜視図である。
図22図21の剃刀手入れ用具の上面図である。
図23図21の剃刀手入れ用具の背面図である。
図24図21の剃刀手入れ用具の側面図である。
図25】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の分解斜視図である。
図26】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の分解斜視図である。
図27】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の分解斜視図である。
図28】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の分解斜視図である。
図29】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の分解斜視図である。
図30】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の分解斜視図である。
図31】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の分解斜視図である。
図32】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の分解斜視図である。
図33】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の分解斜視図である。
図34】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の分解斜視図である。
図35】本開示の一実施例による剃刀手入れ用具の実例の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図面の中に示した具体例は、本質として例示的なものであり、限定することは意図されていない。さらに、図面及び開示の個々の特徴は、発明を実施するための形態をもって、より完全に明白となり、理解されるであろう。
【0008】
いくつかの具体例を、図1図35の図及び実例と共に、以下に詳細に説明する。
【0009】
本明細書に開示した用具、システム、方法及び処理の、構造、機能並びに使用法の原理が全体的に理解されるように、限定するものではない本開示の様々な実施例を以下に説明する。限定するものではないこれらの実施例の1つ又は複数の実例を添付図面に示す。当技術分野の通常の技術者であれば、具体的に本明細書で説明され添付図面に示されるシステム及び方法が、限定するものではない実施例であることを理解するであろう。限定するものではない一実施例と共に示され、又は説明された特徴を、他の限定するものではない実施例の特徴と組み合わせてよい。こうした変更形態及び変形形態は、本開示の範囲に含まれることが意図される。
【0010】
明細書全体にわたる「様々な実施例」、「いくつかの実施例」、「一実施例」、「いくつかの実例の実施例」、「実例の一実施例」又は「ある実施例」への言及は、どの実施例と共に説明される特定の特徴、構造又は特性も、少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。従って、明細書全体にわたる箇所で「様々な実施例では、」、「いくつかの実施例では、」「一実施例では、」、「いくつかの実例の実施例では、」、「実例の一実施例では、」又は「ある実施例では」の句の出現が、必ずしも全て同じ実施例に言及しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性が、1つ又は複数の実施例に、任意の適切な方法で組み合わされてよい。
【0011】
本明細書で論述する実例は例にすぎず、本明細書で説明される用具、装置、システム及び方法の説明を補助するために提供される。図面内に示す又は以下に説明する特徴又は構成部分のいずれも、具体的に必須であると示されない限りは、これらの用具、装置、システム又は方法のいずれかのどの特定の実施に対しても、必須と受け取られるべきではない。容易な把握と明瞭さのため、いくつかの構成部分、モジュール又は方法は、特定の図と共に単独で説明されることがある。構成部分の組合せ又は部分的組合せが具体的に説明されないことはどれも、どの組合せ又は部分的組合せも不可能であることを示していると理解されるべきではない。また、説明されるどの方法に対しても、その方法が流れ図と共に説明されるかどうかにかかわらず、特に文脈で指定又は要求されない限り、方法の実行において行われるステップのどの明確な又は暗黙の順序づけも、これらのステップが示された順序で行わなければならないことを意味するのではなく、その代わりに異なった順序で又は並行して行われてよいと理解されるべきである。
【0012】
剃刀の掃除に関連する問題の解決法を本明細書に開示する。本明細書の中の説明は、主として複数刃の剃刀という文脈であるが、本明細書で説明される用具及び方法は、そのように限定されるべきではなく、任意の剃刀に対して使用可能である。
【0013】
次に図1から図4を参照すると、剃刀手入れ用具100の一実施例が示されている。剃刀手入れ用具100は、延出する剛毛(bristle)112を有するブラシ・ユニットとすることができ、この実施例で示される剛毛112は、上方へ延出し、「上」は、矢印Uで示されるように、基部114から剛毛112の先端116へ向かう方向とみなされる。ある実施例では、剛毛は、基部に対して様々な及び/又はばらついた角度で基部から延出可能である。基部114は、剃刀の刃が剛毛112の先端116に対して押し込まれ、それによって剛毛が刃の間の空間に入り、刃の間から毛の破片、髭剃りクリーム、ごみ、毛包など(以後「ごみ」と称する)を取り除くことができるように、カウンター天板などの表面124へ、相対的に動かないように固定可能である。ある実施例では、剛毛112の先端116が、ごみの除去の補助として剃刀を左右への動かすための掃除面を画定する。ある実施例では、剃刀を剛毛112上で掃除する前、途中又は後に、流水を含めた水中に置くといった追加の水を利用することにより、掃除が促進される。
【0014】
基部114は吸盤型とすることができる。すなわち基部114は、空気又は水の負の流体圧力を使用し部分真空を生み出して表面に付着する装置又は物体とすることができる。剛毛は、基部114から剛毛筐体120へ延在する延長部分118によって基部へ接合可能である。剛毛筐体120は、剛毛112を密集させ、概ね垂直すなわち概ね矢印Uで示された方向に平行な方向へ向けられたままとなるようにする。
【0015】
本明細書に、表面に固定されるとして開示された全ての実施例に対し、吸盤が開示されている。しかし通常、剛毛の表面への付着は、接着剤接合、機械的接合、化学的接合などによることを含む、任意の知られている方法で実現可能である。従って、図1図4に示された実施例で、基部114は接着物質を含み、表面に接着剤で付着させることができる。
【0016】
本明細書に開示した全ての実例の実施例の剛毛112は、天然の獣毛、天然の植物繊維、又は合成繊維を含む、任意の概して堅い材料から作製可能である。ある実施例では、剛毛はナイロン材料を含むことができる。ある実施例では、剛毛はPEEK、ポリエステルPBT、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、PVC及びこれらの組合せを含むことができる。
【0017】
本明細書に開示した全ての実施例の剛毛筐体120、並びに剛毛カートリッジ(以下に開示の)は、射出成型ポリマーを含む成形ポリマーを含んだポリマー材料で作製可能であり、所望の色、耐久性、掃除しやすさなどの仕上げ品質を選択可能である。
【0018】
本明細書に開示した全ての実施例の基部114は、シリコン、ニトリル、バイトンふっ化炭素(Viton fluorocarbon)、ビニール、ネオプレン及びウレタンを含む、概ね柔軟な材料を含み、金属で裏打ちされたハブや弁、例えば表面124からの吸盤の取り外しを助け得る弁122などの、他の構成部分と共に使用可能である。
【0019】
図示した実施例では、剛毛112は、その先端116が実質的に平面に広がるような均一の長さを持つことができる。ある実施例では、剛毛112は、その先端表面が不整の、起伏した、又は他の非平面の表面(図示せず)を呈するような、異なる長さの剛毛を有することができる。ある実施例では、剛毛112の先端116は、掃除平面とみなすことができる。ある実施例では、掃除平面が、剃刀手入れ用具100がその上に固定された表面24と実質的に平行である。
【0020】
別の実例の実施例では、図5図9に示すように、剃刀手入れ用具200は取外し可能な剛毛カートリッジ226を備えることができ、剛毛カートリッジ226は剛毛212を取付け可能で、剛毛カートリッジ226により、剛毛212が取り外され、掃除され、交換され、又は別の方法で基部214とは別々に扱われることが可能となる。実施例に示すように、取外し可能な剛毛カートリッジ226は、基部214から溝穴筐体234へ延在する延長部分218に接合された溝穴筐体234の中の相補的な溝穴228機構の中にそれを挿入することにより、基部214に固定可能である。ある実施例では、基部214及び溝穴筐体234は、取外し可能な剛毛カートリッジ226が、溝穴筐体234の中の使用が可能となる位置まで挿入されると、前述し説明した剛毛筐体とみなすことができる。取外し可能な剛毛カートリッジ226及び相補的な溝穴228の寸法及び形状は、所望の任意の形態とすることができるが、ある実施例では、図5図9に示す通り、結合的に協働する特徴を持つ、概ね実質的に直線状の形態とすることができる。
【0021】
取外し可能な剛毛カートリッジ226は、その上に固定された剛毛212を有することができ、剛毛がさらに接合可能な台延長部230に接合された、概ね直線状の台232を有することができる。剛毛212は、台延長部230にそれ自身が接合された実質的に平らな部材に接合可能であり、それによって直線状の台232、台延長部230、及び剛毛212が、固定及び使用のために相補的な溝穴228の中に図5に矢印A1で示した方向に挿入可能な、手で取り扱える別個の構成部品を構成することになる。相補的な溝穴228は、直線状の台232及び台延長部230を収容するための、類似の相補的な寸法及び形状を有することができる。例えば相補的な溝穴228は、台延長部分230を受けることができる溝状の切れ込み236によってその上部が途切れた、実質的に細長い開口238を有することができる。
【0022】
本明細書の説明からわかるように、剛毛212を備えた取外し可能な剛毛カートリッジ226は、相補的な溝穴228機構の中に交換可能に挿入でき、スナップ嵌め、締り嵌め摩擦嵌めなどによるといった、任意の知られている方法によって解放可能に固定できる。一旦挿入されると、基部214に取り付けられた取外し可能な剛毛カートリッジ226は、図1図4に示す実施例に関連して上述したと同じ特徴及び利点を実現する。しかし、図5図9に示す実施例は、思い通りに、特定の種類の剛毛を有するカートリッジを選定、交換又は掃除可能なため、剛毛の選定、剛毛の交換、剛毛の掃除などのさらなる利点をもたらす。
【0023】
本明細書の説明からわかるように、剃刀手入れ用具200は、剛毛の向きに概ね並行な仮想の矢印U(上述の)が上方に向くように、カウンター天板などの水平な表面224上に吸引などにより取付け可能である。同様に、剃刀手入れ用具200は、風呂場の鏡などの鉛直な表面に吸引などにより取付け可能であり、その場合矢印Uが鏡表面から概ね直角に外側へ伸びることになる。さらに、剃刀手入れ用具200は、シャワー室の頂部などの頭上の表面に取付け可能であり、その場合矢印Uが下方に向くことになる。通常、剃刀手入れ用具200は、剃刀を手入れしたい使用者にとって都合の良い任意の表面に取付け可能である。ある実施例では、剃刀手入れ用具は接着材料を含み、水平な又は表面に接着剤で付着させることができる。
【0024】
さらに、本明細書の説明からわかるように、直線状の台232及び剛毛212は概ね長方形に成形されてよく、基部214は概ね円形に成形されてよい。しかし通常、直線状の台及び基部の形状は、使用が可能となる任意の形状及び寸法とすることができる。例えば、直線状の台は、それが相補的な溝穴228機構に結合的に固着し、溝穴228機構に解放可能に固定されるとの認識の上で、曲がりがあってよく、長方形でなくてもよい。同様に、基部は円形でなくてもよく、接着取付け用の接着剤を有する基部などの、非吸引型とすることができる。上述のように、本明細書に図示した実施例は、剃刀の掃除においてさらに補助するために、水と共に使用可能である。例えば剃刀からごみをさらに掃除するために使用する場合、既存の掃除方法と比べ、処理の中で使用する水が相対的に少なくて済み、水の節約が実現可能である。この特徴により、1回の髭剃り当たり約7.57リットル(2ガロン)の水の使用を抑えることが可能と考えられる。また、この器具では、その向きが、髭剃りを掃除するのに相対的に安全な左右の動きを可能にするため、安全な方法で髭剃りを掃除可能にもなる。この器具により使用者は、ごみを除去する補助のために剃刀を左右へ動かすことを実施可能とする、両手が自由になる利用が可能となる。この器具の使用により、剃刀を他の既存の方法よりも効果的に掃除することで、ごみの堆積により詰まった剃刀を廃棄する、刃の切れの効率や快適さが減少するといった選択肢に対して、剃刀の寿命を延ばすことに寄与できる。
【0025】
ある実例の方法では、使用者は小包などで、取外し可能な剛毛カートリッジ226及び相補的な溝穴228を含む基部214機構を受け取ることができる。使用者は小包から構成部品を取り出し得る。使用者は、本明細書に上述したように、直線状の台232を対応する細長い開口238の中に、また台延長部230を溝状の切れ込み236の中に挿入することにより、取外し可能な剛毛カートリッジ226を基部214機構の中に挿入することができる。基部は吸引などにより、カウンター天板、シャワー室の壁、流しの表面などの所望の表面に付着させることができる。剃刀を使用後、使用者は剃刀の刃を剛毛212の先端216に押し付け、刃を左右の動きで動かし、剛毛212を剃刀の刃の隙間の中に押し込むことができる。剛毛212に対する刃の動きは、剛毛の剛性及び所望する刃の掃除によって、比較的優しく又は比較的きつくすることができる。オプションとして、ごみをさらに掃除するために、必要に応じて刃を水中に置くことができる。オプションとして、剃刀手入れ用具200を、流水下や石鹸水の中などに置くことによってといった、十分となる任意の方法で掃除可能である。
【0026】
ある実施例では、剃刀手入れ用具300はトレー又はパレットを備えることができ、トレー又はパレット上に、上述と同様に説明される構成部品と共に、様々な構成部品を配置可能である。例えば、図10図12に示すように、剃刀手入れ用具300は、取外し可能なカートリッジ226に関連して上述したような剛毛カートリッジ326を含むことができ、剛毛カートリッジ326は、基部214の溝穴の中に挿入される代わりにトレー340の溝穴342の中に挿入可能である。図12の断面に示すように、例えばトレー340はその底部表面に溝穴342を有することができ、その中に剛毛カートリッジ326を矢印A2の方向に挿入可能である。ある実施例ではその後、剛毛カートリッジ326を溝穴延長部344の中に図11の矢印A3の方向に押し込むことにより、さらに操作可能である。一旦溝穴の中に説明したように挿入されると、剛毛カートリッジ326は、図10に示すようにトレー340に確実に固定可能である。従って、理解され得るように、剛毛カートリッジ326は、図5図9の取外し可能な剛毛カートリッジ226に関連して上述したような構成となり得る。さらにトレー340はトレー基部346を有することができ、トレー基部346の中には溝穴342があり、溝穴342は、ポケットとして描写でき、剛毛312がその上に固定可能な剛毛カートリッジ326と係合する概ね細長い溝穴とすることができる。また剛毛カートリッジ326は台延長部330に接合された概ね直線状の台332を有することができ、台延長部330にはさらに剛毛が接合可能である。加えて、上述のカートリッジの実例の場合と同じく、トレー340は「T」形状の開口を形成するように延在するスロット延長部344を有することができ、スロット延長部344の中には台延長部330を例えばスライドすることによって押し込み可能である。一旦挿入されると、剛毛カートリッジ326は、スナップ嵌め、締り嵌め摩擦嵌めなどによるといった、任意の知られている方法で固定可能である。ある実施例では、トレー340(及び本明細書で開示された全てのトレーの実例)は、それ自身がカウンター天板などの表面に吸引、接着などによって固定可能である。
【0027】
トレー340は、水などの液体用のパレット、受液器又はその他の比較的浅い容器とすることができる。トレー340の中の水350は、任意のさらなる掃除ステップで、剛毛でブラシ掛けされた刃から出るあらゆる残留ごみを水洗いするといった追加の掃除作業のために利用可能である。トレー340は側壁348を有し得る。側壁48は、刃を掃除するために十分な深さとなる、トレー340内の水350の深さを可能にする高さHを有することができる。従って、Hは約1.27cm(1/2インチ)から7.62cm(3インチ)の間の寸法でよく、約2.54cm(1インチ)から5.08cm(2インチ)でよい。使用中、トレー340の中の水位Wは、剛毛カートリッジ326が取り付けられた場合に、剛毛312まで、且つ剛毛312に接する深さであってよい。トレー340(及び本明細書で開示された全てのトレー)は、ポリマー、金属、セラミック、ガラス及びこれらの組合せを含む、任意の好適な材質を含み得る。トレー340(及び本明細書で開示された全てのトレー)は一体の部材であってよく、又は合体されてトレーを形成する複数の構成部分から成ってよい。
【0028】
トレー340は、カウンター天板などの表面324上に置くことができる。ある実例の方法では、使用者は小包などで剛毛カートリッジ326並びに溝穴342及び/又は溝穴延長部344を含むトレー340を受け取ることができる。使用者は小包から構成部品を取り出し得る。使用者は、本明細書に上述したように、概ね直線状の台332及び/又は台延長部330を、対応する溝穴342の中にトレー基部346に直角な第1の方向に挿入し、その後さらに台延長部330を溝穴延長部344の中にトレー基部346と平行な方向に挿入することにより、剛毛カートリッジ326をトレー340の中に挿入可能である。基部は、カウンター天板などの所望の表面上に置く、付着させる、又は他の方法で設置可能である。剃刀を使用後、使用者は剃刀の刃を剛毛の先端316に押し付け、左右の動きで動かし剛毛312を剃刀の刃の隙間の中に押し込むことができる。剛毛に対する刃の動きは、剛毛の剛性及び所望する刃の掃除によって、比較的優しく又は比較的きつくすることができる。オプションとして、ごみをさらに掃除するために、必要に応じて刃を水350の中に沈める、且つ/又は水350の中で振ることができる。この処理は望み通りに繰り返すことができる。水350は望み通りに、追加の例えばきれいな水と交換可能である。
【0029】
ある実施例では、剃刀手入れ用具400及び本開示の方法は、図13図16に示すように、複数区画のトレー460を含むことができる。複数区画のトレー460は、概してトレー340に関連して上述したようであり得るが、トレー460は分割バッフル466により区分された第1の区画462及び第2の区画464を含む少なくとも2つの区画を有することができるという点で異なり得る。第1の区画462は、剛毛カートリッジ426を受けるための受け溝穴442及び溝穴延長部444を有することを含め、本質的にトレー340に関連して上述したようであり得る。第2の区画464は、刃を整える構成部品470を備えることができる。ある実施例では、刃を整える構成部品470は、ソープストーンの概ね長方形のブロックなどのソープストーンとすることができる。ある実施例では、刃を整える構成部品470は、砥石などの刃を研ぐ材料とすることができる。第2の区画464は、その底面に、刃を整える構成部品470が中に比較的確実な装着で設置され得る切れ込み468を有することができる。第1の区画462及び第2の区画464の一方又は両方を、水450で部分的に満たすことができる。複数区画のトレー460は、トレー340に関連して上述したと同じ材料を含むことができる。
【0030】
ある実例の方法では、使用者は小包などで、剛毛カートリッジ426、刃を整える構成部品470並びに受け溝穴442及び/又は溝穴延長部444を含む複数区画のトレー460を受け取ることができる。使用者は小包から構成部品を取り出し得る。使用者は、剛毛カートリッジ426を対応する受け溝穴442の中に、図16に矢印A2により示すような、トレー基部446に直角な第1の方向で挿入し、その後さらに剛毛カートリッジ426を溝穴延長部444の中に、図16に矢印A3で示すような、トレー基部346に平行な方向で挿入することにより、また本明細書で前の実施例において上述したように、剛毛カートリッジ426を複数区画のトレー460の第1の区画462の中に挿入可能である。使用者は刃を整える構成部品470を複数区画のトレー460の第2の区画464の中に設置可能であり、設けられている場合には切れ込み468の中に設置可能である。基部は、カウンター天板などの所望の表面上に、置く、付着させる又は他の方法で設置可能である。剃刀を使用後、使用者は剃刀の刃を剛毛の先端416に押し付け、左右の動きで動かし、剛毛412を剃刀の刃の隙間の中に押し込むことができる。剛毛に対する刃の動きは、剛毛の剛性及び所望する刃の掃除によって、比較的優しく又は比較的きつくすることができる。オプションとして、ごみをさらに掃除するために、必要に応じて刃を水450の中に沈める、且つ/又は水450の中で振ることができる。この処理は望み通りに繰り返すことができる。方法の任意のステップで、使用者は、例えば剃刀の刃を研ぐことによって刃を整える構成部品を利用可能である。水450は望み通りに、追加の例えばきれいな水と交換可能である。
【0031】
ある実施例では、本開示の器具500は、本明細書で上に開示した全ての特徴及び利点を有することができるが、器具を概ね鉛直な表面へ取り付けることを助ける追加の特徴を有することもできる。例えば、図17図24に示すように、トレー540(図17)は、図10図12の実施例に関連して上述したように、単一の区画を有することができ、又は図13図16に関連して上述したものと概ね類似の複数区画のトレー560(図21)とすることができる。いずれの実施例でも、トレー540又は複数区画のトレー560は、使用中にシャワー室の壁などの概ね鉛直な表面に平行となり且つ接合されるように方向付けられた延出部材である、追加の構成部分、壁取付け部材580を有することができる。壁取付け部材580は、トレー540若しくは複数区画のトレー560それぞれと一体化され、又はトレー540若しくは複数区画のトレー560それぞれに接合された部材とすることができる。壁取付け部材はそれに固定された1つ又は複数の吸盤582を備えることができ、それによって、吸盤を所望の位置の表面に対して押しつけ付着させることで、器具500を鏡又はシャワー室の壁などの表面に取付け可能となる。壁への取付けは、接着取付け、機械的止め具、フックなどといった任意の他の手段によることができる。
【0032】
従って、理解され得るように、図17図20の器具500は、上述のように先端516を有する剛毛512を備え、上述のようにトレー540の溝穴542の中に挿入され、確実な使用中の固定のためにさらに位置決めされ得る、剛毛カートリッジ526を含むことができる。同様に、図21図24の器具500は、上述のような剛毛カートリッジ526及び上述のような刃を整える構成部品570を含むことができる。
【0033】
ある実例の方法では、使用者は小包などで、剛毛カートリッジ及び/又は刃を整える構成部品、並びにトレー又は複数区画のトレーのいずれかを受け取ることができ、トレー又は複数区画のトレーはさらにそれに接合された壁取付け表面を備え、壁取付け表面は吸盤であり得る取付け手段を有する。使用者は小包から構成部品を取り出し得る。使用者は、本明細書で上述のように、剛毛カートリッジを挿入可能である。供給されている場合には、使用者は、上述のようにトレーの第2の区画の中に刃を整える構成部品を設置可能である。ユニットは、鏡やシャワー室の壁などの鉛直な表面に取付け可能である。剃刀を使用後、使用者は剃刀の刃を剛毛の先端に押し付け、左右の動きで動かし剛毛を剃刀の刃の隙間の中に押し込むことができる。剛毛に対する刃の動きは、剛毛の剛性及び所望する刃の掃除によって、比較的優しく又は比較的きつくすることができる。オプションとして、ごみをさらに掃除するために、必要に応じて刃を水中に沈める、且つ/又は水中で振ることができる。この処理は望み通りに繰り返すことができる。方法の任意のステップで、使用者は、例えば剃刀の刃を研ぐことによって、刃を整える構成部品を利用可能である。水550は、望み通りに洗浄液、きれいな水などの追加の液体と交換可能である。
【0034】
上述の実例のいくつかでは、器具を、1つの構成部品が相補的な溝穴、例えば溝穴228、又は溝穴342などのポケットのような溝穴の中に挿入されることにより結合される構成部品に関連して説明した。しかし、通常、剛毛筐体又は剛毛カートリッジなどのどの部材も、基部又はトレーなどの別の部材に確実に固定可能である。従って、例として、図10に関連して説明した実施例では、剛毛カートリッジ346は、例えば図1に図示した実施例で説明したと同様の形態で実質上一体の器具となるように、トレー340に取付け可能である。
【0035】
上述の実例のいくつかでは、器具を、1つの構成部品が相補的な溝穴、例えば溝穴228、又は溝穴342などのポケットのような溝穴の中に挿入されることにより結合される構成部品に関連して説明した。しかし通常、剛毛筐体又は剛毛カートリッジなどの、ある部材を、基部又はトレーなどの別の部材に、任意の結合的に合致した部材によって接合することは、任意の知られている方法で実現可能である。ある実施例では、剛毛カートリッジなどの、ある部材を、基部又はトレーなどの別の部材に、任意の結合的に合致した部材により、使用可能に且つ取外し可能に取付け可能である。例として、剛毛カートリッジは、基部とトレーの両方と結合的に合致可能であり、それにより剛毛カートリッジが基部に取外し可能に接続され、取り外され、且つトレーに取外し可能に接続され、逆もまた同様となる。ある実例では、剛毛カートリッジが、基部又はトレーの相補的な部分の中に結合的にスナップ留め、ねじ留め又は圧入される部分を有することができ、それによって、使用者による稼働すなわち使用中に、剛毛カートリッジを、取り付けられた基部又はトレーに対して動かずに置かれたままとできる。
【0036】
本明細書に開示した実例では、器具はオスの接合部材を有する第1の構成部品及びメスの接合部材を有する第2の構成部品を有するとして説明可能で、オス及びメスの接合部材は、オス接合部材がメス接合部材に締結されて第1の構成部品を第2の構成部品に確実に固定するように、互いに対して相補的な寸法及び形状である。ある実施例では、剛毛カートリッジを第1の構成部品とすることができ、基部を上述のように第2の構成部品とすることができる。ある実施例では、剛毛カートリッジを第1の構成部品とすることができ、トレーを上述のように第2の構成部品とすることができる。一旦接合されると、第1の構成部品及び第2の構成部品は、取外し可能に固定、又は実質的に恒久的に固定可能である。
【0037】
ある実施例では、図25及び図26に示すように、器具600は「押し込み」接合システムを備える接合システムを含むことができる。押し込み接合システムでは、オス部材が、位置合わせされた結合するメス接合部材の中に押し込まれ、例えば摩擦圧入により、使用が可能となる関係で固定可能である。押し込み接合システム600は、第1の直径寸法を画定する第1の円筒形表面を持つ概ね円筒形の形状をした、少なくとも1つのオス接合部材660を含むことができる。オス接合部材660は任意の断面形状のオス突起を備えることができるが、円形断面が効果的となり得る。オス接合部材660は、先細りの円形断面を有するオス突起を備えることができる。オス接合部材660は、1つ又は複数のピンを備えることができる。オス接合部材660は、剛毛カートリッジ626の、例えば一体となった又は接合された一部分とすることができる。メス接合部材662は、トレー640の下側表面(図25に示すような)により、又は基部部材642(図26に示すような)により画定された開口とすることができ、且つ例えば、第2の直径寸法を画定する概ね円形の開口とすることができる。ここで第2の直径寸法は第1の直径寸法より小さくすることができ、それによってオス接合部材660が、剃刀を掃除するために使用されるときに剛毛カートリッジ626の動きを阻止する摩擦係合の止まり嵌めで、メス接合部材662の中に圧入可能となる。メス接合部材は、最小断面寸法がオス接合部材とメス接合部材の間の圧入をもたらすに足りる寸法であれば、任意の断面形状を有してよい。円形断面が効果的となり得る。第2の直径寸法は、オス接合部材がメス接合部材と軸方向に位置合わせされて図25の破線で示された軸A2に沿って押し込まれ可能となり、それによってオス接合部材がメス接合部材に固定的に確実な結合的関係で入り込むように、第1の直径寸法より十分に小さくすることができる。ある実施例では、上述のように、オス接合部材を剛毛カートリッジの構成部分とすることができ、メス接合部材を基部又はトレーの構成部分とすることができる。ある実施例では、メス接合部材の第2の寸法を、オス接合部材がメス接合部材の中に重力で緩く留まるようにすることができる。
【0038】
ある実施例では、図25及び図26に示すように、オスの接合部材660は2本の対向する足664を備える分割部材とすることができ、足はそのそれぞれの近接側の端部で剛毛カートリッジ626に接合され、分割の隙間668の中に内側へ押し込まれ可能となる片持ち梁の形態で外側へ延出する。オス接合部材660は、第1の直径寸法を画定する第1の円筒形表面を持つ概ね円筒形の形状を有する。オス接合部材660は、全体にわたる断面形状が任意のオス突起を有することができるが、円形断面が効果的となり得る。オス接合部材660は、先細りの円形断面を有するオス突起を備えることができる。オス接合部材660は、剛毛カートリッジ626の、例えば一体となった又は接合された一部分とすることができる。ある実例では、オス接合部材660の一方又は両方の足664が、その末端に又は末端近くに外側へ延出する耳670を備えることができる。耳670は、オス接合部材が係合するメス接合部材662の寸法より大きい、オス接合部材660の末端を横切る寸法まで延出可能である。従って、メス接合部材662はトレー640の下側表面によって(図25に示すように)、又は基部部材642によって(図26に示すように)画定された開口とすることができ、且つ、例えば第2の直径寸法を画定する概ね円形の開口とすることができる。ここで第2の直径寸法は、第1の直径寸法より小さく、同じに、又は大きくすることができ、それによって、オス接合部材660を、オス接合部材がメス接合部材662の中に完全に挿入されるまで、耳670が足664を互いに向かって押し込ませるように、メス接合部材662の中に圧入可能となり、その箇所で、耳が対応する耳受け開口672(図26に示すような)に入ることができ、且つ足664が例えば片持ち梁のばね力によって隙間668から外側へ戻ることができ、従って剛毛カートリッジ626が、剃刀を掃除するために使用できるように、トレー又は基部に機械的に係合される。メス接合部材は、最小断面寸法が、オス接合部材の耳とメス接合部材の間に機械的嵌合をもたらすに足りる寸法であれば、任意の断面形状を有してよい。円形断面が効果的となり得る。オス接合部材は、メス接合部材と軸方向に位置合わせされて、図25及び図26の破線で示された軸A2に沿って押し込まれ可能で、それによってオス接合部材がメス接合部材に固定的に確実な結合的関係で入り込む。ある実施例では、上述のように、オス接合部材を剛毛カートリッジの構成部分とすることができ、メス接合部材を基部又はトレーの構成部分とすることができる。ある実施例では、メス接合部材の第2の寸法を、オス接合部材がメス接合部材の中に重力で緩く留まるようにすることができる。
【0039】
通常、図27及び図28に示す実例の器具700に示すように、押し込み接合システムは、位置合わせされた結合するメス部材の中に押し込まれ、例えば摩擦圧入により使用が可能となる関係で固定可能な、少なくとも1つの、任意の形状又は寸法のオス部材を含むことができる。図示したように、押し込み接合システムは、図示した概ね長方形の形状のような、凸状又は非凸状の多角形(convex or non−convex polygonal)の形状を有する少なくとも1つのオス接合部材760を含むことができる。オス接合部材760は、剛毛カートリッジ726の、例えば一体となった又は接合された一部分とすることができる。メス接合部材762は、トレー740の下側表面又は基部部材742により画定された開口とすることができ、且つ、オス接合部材760がメス接合部材762の中に、例えば押しつけることによって押し込まれ可能なように、オス接合部材760の対応する最大寸法よりも小さい少なくとも1か所の寸法を有する、例えば概ね多角形の形状、例えば長方形の形状の開口とすることができる。メス接合部材は、少なくとも1か所の寸法がオス接合部材とメス接合部材の間の結合的嵌合をもたらすに足りる寸法であれば、任意の形状であってよい。オス接合部材は、メス接合部材と軸方向に位置合わせされて、図27及び図28の破線で示された軸A3に沿って押し込まれ可能で、それによってオス接合部材がメス接合部材に固定的に確実な結合的関係で入り込む。ある実施例では、上述のように、オス接合部材を剛毛カートリッジの構成部分とすることができ、メス接合部材を基部又はトレーの構成部分とすることができる。ある実施例では、メス接合部材の第2の寸法を、オス接合部材がメス接合部材の中に重力で緩く留まるようにすることができる。
【0040】
図29及び図30に示すように、ある実例の器具800では、接合システムは、少なくとも1つの、任意の形状又は寸法のねじ付きオス部材を含む、ねじ付き接合システムとすることができ、ねじ付きオス部材は、位置合わせされた結合するねじ付きメス部材の中に回転させられ、例えばねじ込まれ、例えばねじ嵌めによって、使用が可能となる関係で固定可能である。図示したように、ねじ付き接合システムは、概ね円筒形の形状の少なくとも1つのねじ付きオス接合部材860及び少なくとも1つのねじ866を含むことができる。ねじ866は、内ねじ又は図29及び図30に示すように外ねじとすることができる。ねじ付きオス接合部材860を、剛毛カートリッジ826の、例えば一体となった又は接合された一部分とすることができる。ねじ付きメス接合部材862は、トレー840の下側表面又は基部部材842により画定された開口とすることができ、且つねじ付きオス接合部材860のねじ866がねじ付きメス接合部材862のねじ864にねじ込まれ得るような、ねじ付きオス接合部材860のねじ866に対応する少なくとも1つのねじ864を有する、例えば概ね円筒形の開口とすることができる。ねじ付きメス接合部材は、少なくとも1か所の寸法がオス接合部材とメス接合部材の間のねじ嵌めを可能にするに足りる寸法であれば、任意の形状であってよい。ねじ付きオス接合部材は、メス接合部材と軸方向に位置合わせされて、図29及び図30の破線で示された軸A4に沿って押し込まれ可能で、それによって、ねじ付きオス接合部材が、軸A4の周りの軸方向の動きで、ねじ付きメス接合部材のねじに、固定的に確実な結合的関係でねじ込まれ可能である。ある実施例では、ねじ付きオス接合部材及び/又はねじ付きメス接合部材のねじは、例えばねじ付きオス接合部材の1回転未満の回転で固定を可能とできる。ある実施例では、ねじ付き接合システムは「1/4回転」ねじ付きシステムとすることができ、ねじ付きオス接合部材は、A4軸の周りの1/4回転の軸方向の動きで、ねじ付きメス接合部材のねじに固定的に確実な結合的関係でねじ込まれ可能である。ある実施例では、上述のように、ねじ付きオス接合部材を剛毛カートリッジの構成部分とすることができ、ねじ付きメス接合部材を基部又はトレーの構成部分とすることができる。
【0041】
ある実例では、図31に示すように、器具900が「押し回し」接合システムを備える接合システムを含むことができる。押し回し接合システムは、第1の直径寸法を画定する第1の円筒形表面を持つ概ね円筒形の形状をした、オス接合部材960を含むことができる。オス接合部材960は、オス接合部材960の外側の第1の円筒形表面から外向きに延出する、少なくとも1つの先のとがった延出部966を有することができる。オス接合部材960は、例えば剛毛カートリッジ926の一部分とすることができる。メス接合部材962は、トレー940の基部(又は図示していない基部部材)に、図示したように画定された開口とすることができ、第2の直径寸法を画定する第2の円筒形表面を持つ概ね円筒形の形状とすることができ、ここで第2の直径寸法は第1の直径寸法より大きい。メス接合部材962は、トレー940の内側表面に開口する第2の円筒形表面上に、少なくとも1つの曲線状の溝964を有することができる。少なくとも1つの曲線状の溝は、図31に示すように、実質的に裏返しの「L」形状を有することができる。第2の直径寸法は、オス接合部材960が、メス接合部材と軸方向に位置合わせされて、図31に破線で示された軸A5に沿って押し込まれ可能で、それによって少なくとも1つの先のとがった延出部966が少なくとも1本の曲線状の溝964に入るように、第1の直径寸法より十分に大きくすることができる。オス接合部材960は、先のとがった延出部966を、少なくとも1本の曲線状の溝964の曲線状の部分の中に動かすように、軸A5の周りで回転可能で、それによってオス接合部材を、軸A5に対して移動しないようにメス接合部材に固定する。さらに溝は、先のとがった延出部が、軸A5周りの回転の動きに対してロックする関係に押し込まれ可能な、位置がずれた溝先端部を含む形状を有することができる。ある実施例では、上述のように、オス接合部材を剛毛カートリッジの構成部分とすることができ、メス接合部材を基部又はトレーの構成部分とすることができる。
【0042】
ある実例では、図32及び図33に示すように、器具1000が「スナップ留め」接合システムを備える接合システムを含むことができる。スナップ留め接合システムでは、オス接合部材が、位置合わせされた結合するメス部材に押し込まれ、例えばスナップ嵌めにより、図25及び図26に関連して上述した実施例と類似の形態で、使用が可能となる関係で固定可能である。スナップ留め接合システムは、少なくとも1つのオス接合部材1062及び結合するメス接合部材1060を含むことができる。ある実施例では、オス接合部材1062は、トレー1040(図32)又は基部部材1042(図33)に固定可能で、トレー1040の底部表面又は基部部材の上端表面から概ね直角に延出可能である。ある実施例では、オス接合部材1062は、近接側の端部でトレー1040(又は基部部材)に一体となり又は接合され、且つトレー1040基部表面(又は基部部材上端表面)に概ね直角な第1の方向に、末端にある耳1068へと延出する片持ち梁部材を含むことができ、片持ち梁部材は、第1の方向と概ね直角な第2の方向に押されると、片持ち梁形式のオス接合部材の曲げを伴うばね作用で動くことができる。メス接合部材1060は、オス接合部材がメス接合部材に入り込むことができれば、任意の断面形状を有してよい。メス接合部材は、図32及び図33に示すような、剛毛カートリッジ1026の底部表面などの表面に開口する溝部材を有することができる。メス接合部材の溝の末端は耳受け部分1070とすることができ、耳受け部分1070は、オス接合部材がメス接合部材と軸方向に位置合わせされて、図32及び図33の破線で示された軸A6に沿って押し込まれると、オス接合部材の耳1068を受けることができる。従ってオス接合部材が、耳が耳受け部分1070に到達するまで、耳1068が上述の第2の方向、例えばトレー1040の底部表面に概ね平行な方向に対応する方向で押し込まれ得るように、メス接合部材にある距離入り込み、そこで耳が耳受け部分1070に固定的に確実な結合的関係でスナップ留め可能となる。ある実施例では、上述のように、メス接合部材を剛毛カートリッジの構成部分とすることができ、オス接合部材を基部又はトレーの構成部分とすることができる。
【0043】
ある実例では、図34及び図35に示すように、器具1100が、図32及び図33に関連して上述した器具と逆の、オス接合部材が剛毛カートリッジから、トレー又は基部部材のメス部材と結合的関係のために延出する、「スナップ留め」接合システムを備える接合システムを含むことができる。従って、スナップ留め接合システムは、少なくとも1つのオス接合部材1162、及び結合するメス接合部材1160を含むことができる。図示した実施例では、オス接合部材1162は剛毛カートリッジ1126に固定され、その底部表面から概ね直角に延出可能である。ある実施例では、オス接合部材1162が近接側の端部で剛毛カートリッジに一体となり又は接合され、剛毛カートリッジに概ね直角な第1の方向に、末端において外側に延出する耳1168へと延出する片持ち梁部材を含むことができ、片持ち梁部材は、第1の方向と概ね直角な第2の方向に押されると、片持ち梁形式のオス接合部材の曲げを伴うばね作用で動くことができる。メス接合部材1160は、オス接合部材がメス接合部材に入り込むことができるのであれば、任意の断面形状を有してよい。メス接合部材は、トレー1140(図34)又は基部部材1142(図35)の表面などの表面に開口する溝部材を有することができる。メス接合部材の溝の末端は耳受け部分1170とすることができ、耳受け部分1170は、オス接合部材がメス接合部材と軸方向に位置合わせされて、図34及び図35の破線で示された軸A7に沿って押し込まれると、オス接合部材の耳1168を受けることができる。従ってオス接合部材が、耳が耳受け部分1170に到達するまで、耳1168が上述の第2の方向、例えばトレー1140の底部表面に概ね平行な方向に対応する方向で押し込まれ得るように、メス接合部材にある距離入り込み、そこで耳が耳受け部分1170に、固定的に確実な結合的関係でスナップ留め可能となる。ある実施例では、上述のように、メス接合部材を剛毛カートリッジの構成部分とすることができ、オス接合部材を基部又はトレーの構成部分とすることができる。
【0044】
本明細書で説明した様々な実施例のトレーは長方形として示したが、トレーは長方形の形状に限定される必要はないことが理解され得る。通常、様々な実施例のトレーは、3つ以上の側面を有する任意の多角形を含む、所望の任意の形状とすることができる。トレーは五角形などの凸状の多角形形状又は星形などの非凸状の多角形形状とすることができる。様々な実施例のトレーの形状はn角形とすることができ、nは3と100の間の任意の整数である。様々な実施例のトレーの形状は、例えば円形、ハート形状、動物の形状などを含む滑らかな側面を持つ形状とすることができる。同様に、剛毛筐体及び/又は剛毛カートリッジの形状は、図示したような長方形に限定される必要はなく、所望の任意の多角形形状又は滑らかな側面を持つ形状とすることもできる。
【0045】
「具体的に、」、「好ましくは、」、「一般的に、」、及び「典型的に、」などの用語は、本明細書では、主張する開示の範囲を限定するために、又はある特徴が、主張する開示の構造又は機能に不可欠な、絶対的な、又は重要なさえも、意味するために用いられているのではないことに留意されたい。むしろこれらの用語は、単に、本開示の個別の実施例において、利用してよく又は利用しなくてよい代替の、又は追加の特徴を強調することが意図される。また、「実質的に」及び「約」などの用語は、本明細書では、どの定量的比較、値、測定値又は他の表現にも属することがある、固有の不確かさの度合いを表すために用いられていることに留意されたい。
【0046】
本開示を詳細に、その具体的な実施例に関して説明したことで、添付の特許請求の範囲に定義される開示の範囲から逸脱することなく、修正及び変形が可能であることが明白となろう。より具体的には、本開示のいくつかの態様が本明細書で好ましい又は特に有利であると扱われても、本開示が、本開示のこれらの好ましい態様に必ずしも限定されないことが意図される。
【0047】
本開示の、「発明を実施するための形態」に引用された全ての文書を、関連部分において、本明細書に引用して援用し、どの文書の引用も、本開示に関連した従来技術であることの容認と解釈されるべきではない。この書面にした文書の中の用語のどの意味又は定義も、引用により援用した文書の中の用語のいずれかの意味又は定義と矛盾する限り、この書面にした文書の中の用語に割り当てられた意味又は定義が支配的になるものとする。
【0048】
本開示の特定の実施例を図示し説明したが、当技術分野の技術者なら、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な他の変更及び修正を行うことが可能であることが明白であろう。従って、添付の特許請求の範囲の中で、本開示の範囲内の全てのこうした変更及び修正を包含することが意図される。
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【国際調査報告】