(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-531940(P2021-531940A)
(43)【公表日】2021年11月25日
(54)【発明の名称】スラットベース
(51)【国際特許分類】
A47C 23/00 20060101AFI20211029BHJP
A47C 23/02 20060101ALI20211029BHJP
【FI】
A47C23/00
A47C23/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2021-527254(P2021-527254)
(86)(22)【出願日】2019年7月2日
(85)【翻訳文提出日】2021年2月22日
(86)【国際出願番号】AT2019060218
(87)【国際公開番号】WO2020019007
(87)【国際公開日】20200130
(31)【優先権主張番号】A50639/2018
(32)【優先日】2018年7月24日
(33)【優先権主張国】AT
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】521034030
【氏名又は名称】フレキシノ ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】flexinno GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ヨーゼフ ランゲガー
(72)【発明者】
【氏名】ヨハネス ランゲガー
(57)【要約】
本発明は、横臥家具または着座家具用のスラットベース(1)であって、− 少なくとも2つのゾーン要素(10)を取り付けるためのフレーム(2)であって、ゾーン要素に少なくとも1つのスラット(11)が配置されているフレーム(2)、− 少なくとも1つの弾性的な長手方向緊締手段(4)であって、ゾーン要素(10)が、長手方向緊締手段(4)を介して互いにかつ/またはフレーム(2)の横方向枠辺部材(2b)に結合されている長手方向緊締手段(4)、および− フレーム(2)の長手延在方向(LE)に沿って少なくとも2つのゾーン要素(10)を支持するための、フレーム(2)に取り付けられた少なくとも1つの支持手段(5)を含んでいるスラットベース(1)において、少なくとも1つの弾性的な横方向緊締手段(3)が設けられており、ゾーン要素(10)は、少なくとも1つの横方向緊締手段(3)を介して、フレーム(2)の長手方向枠辺部材(2a)に結合されている、スラットベースに関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
横臥家具または着座家具用のスラットベース(1)であって、
− 少なくとも2つのゾーン要素(10)を取り付けるためのフレーム(2)であって、前記ゾーン要素に少なくとも1つのスラット(11)が配置されている、フレーム(2)、
− 少なくとも1つの弾性的な長手方向緊締手段(4)であって、前記ゾーン要素(10)が、前記長手方向緊締手段(4)を介して互いにかつ/または前記フレーム(2)の横方向枠辺部材(2b)に結合されている、長手方向緊締手段(4)、および
− 前記フレーム(2)の長手延在方向(LE)に沿って前記少なくとも2つのゾーン要素(10)を支持するための、前記フレーム(2)に取り付けられた少なくとも1つの支持手段(5)
を含んでいるスラットベース(1)において、
少なくとも1つの弾性的な横方向緊締手段(3)が設けられており、前記ゾーン要素(10)は、少なくとも1つの横方向緊締手段(3)を介して、前記フレーム(2)の長手方向枠辺部材(2a)に結合されていることを特徴とする、スラットベース(1)。
【請求項2】
前記少なくとも2つのゾーン要素(10)のそれぞれのゾーン要素(10)の間に、少なくとも2つの弾性的な長手方向緊締手段(4)が配置されており、このように互いに結合された前記少なくとも2つのゾーン要素(10)は、少なくとも2つの別の長手方向緊締手段(4)によって、前記フレーム(2)の、互いに向かい合っている2つの前記横方向枠辺部材(2b)に結合されている、請求項1記載のスラットベース。
【請求項3】
前記長手方向緊締手段(4)および前記横方向緊締手段(3)は、被覆されたゴムロープおよび/またはばね要素によって形成されていて、該ゴムロープおよび/またはばね要素は、少なくとも1つの取付け要素(8)を介して前記フレーム(2)および/または1つのゾーン要素(10)に結合されている、請求項1または2記載のスラットベース。
【請求項4】
それぞれのゾーン要素(10)が、少なくとも2つの向かい合っている支持体要素(13)によって形成され、前記支持体要素(13)は、少なくとも1つのウェブ(15)によって互いに結合されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のスラットベース。
【請求項5】
それぞれのゾーン要素(10)が、少なくとも1つの前記横方向緊締手段(3)および/または少なくとも1つの前記長手方向緊締手段(4)を取り付けるための少なくとも1つの支持要素(16)を有している、請求項1から4までのいずれか1項記載のスラットベース。
【請求項6】
前記少なくとも1つの支持要素(16)は、少なくとも1つのウェブ(15)に配置されている、請求項5記載のスラットベース。
【請求項7】
2つの前記ゾーン要素(10)のそれぞれのゾーン要素(10)が、前記少なくとも1つのスラット(11)を取り付けるための少なくとも1つの、好ましくは弾性的な結合要素(12)を有している、請求項1から6までのいずれか1項記載のスラットベース。
【請求項8】
前記少なくとも2つのゾーン要素(10)を前記フレーム(2)においてテンションを加えて取り付けることによって、前記少なくとも2つのゾーン要素(10)と前記フレーム(2)との間に横方向間隔(Sq)および長手方向間隔(Sl)が形成可能であり、これによって、前記フレーム(2)と前記少なくとも2つのゾーン要素(10)との間の間接的な接触が阻止される、請求項1から7までのいずれか1項記載のスラットベース。
【請求項9】
前記フレーム(2)は、前記2つの長手方向枠辺部材(2a)によって形成され、該長手方向枠辺部材(2a)は、前記フレーム(2)の前記長手延在方向(LE)に沿って、互いに平行に向かい合って、延在していて、かつ互いに平行に向かい合っている2つの横方向枠辺部材(2b)によって互いに間隔をおいて配置されている、請求項1から8までのいずれか1項記載のスラットベース。
【請求項10】
前記長手方向枠辺部材(2a)に沿ってかつ前記長手延在方向(LE)に沿って、前記少なくとも1つの支持手段(5)を取り付けるための複数のフレーム転動体(7)が配置されている、請求項9記載のスラットベース。
【請求項11】
少なくとも1つのゾーン要素(10)が、1つの長手方向枠辺部材(2a)に配置された2つのフレーム転動体(7)の間に配置されている、請求項10記載のスラットベース。
【請求項12】
それぞれ1つのゾーン要素(10)が、1つの長手方向枠辺部材(2a)に配置された2つのフレーム転動体(7)の間に配置されている、請求項11記載のスラットベース。
【請求項13】
前記長手方向枠辺部材(2a)に、少なくとも1つの、好ましくは複数の支持転動体(20)が配置されており、前記支持転動体(20)は、1つのゾーン要素(10)の支持体要素(13)の下の領域において、好ましくは2つのゾーン転動体(14)の間に配置されている、請求項11または12記載のスラットベース。
【請求項14】
前記フレーム(2)に、前記支持手段(5)のテンションを調節するための調節要素(6)が配置されている、請求項1から13までのいずれか1項記載のスラットベース。
【請求項15】
前記長手方向緊締手段(4)および前記横方向緊締手段(3)は、ばね弾性的にまたは弾性的に形成されており、前記少なくとも1つの支持手段(5)は、伸長しないように、好ましくは弾性特性を有しないスタティックロープとして形成されている、請求項1から14までのいずれか1項記載のスラットベース。
【請求項16】
特に請求項1から15までのいずれか1項記載のスラットベース(1)のためのゾーン要素(10)であって、
− 長手延在方向(LE)に延在する、互いに向かい合っていて互いに平行に方向付けられた少なくとも2つの支持体要素(13)、および
− 前記支持体要素(13)を前記長手延在方向(LE)に対して横方向において互いに結合している少なくとも1つのウェブ(15)
を含んでいるゾーン要素(10)において、
少なくとも1つの支持手段(5)において前記ゾーン要素(10)を支持するための少なくとも2つのゾーン転動体(14)が、それぞれの支持体要素(13)の前記長手延在方向(LE)に沿って配置されていることを特徴とする、ゾーン要素(10)。
【請求項17】
前記少なくとも2つのゾーン転動体(14)は、前記支持体要素(13)の、前記ウェブ(15)とは反対側に配置されている、請求項16記載のゾーン要素。
【請求項18】
前記少なくとも2つのゾーン転動体(14)はそれぞれ、固有の回転軸線(D)において前記ゾーン要素(10)の横延在方向(QE)に対して平行に支承されている、請求項16または17記載のゾーン要素。
【請求項19】
前記少なくとも2つのゾーン転動体(14)の前記回転軸線(D)の間の軸線間隔(Z)が、最短80mmで最長220mm、好ましくは最短100mmで最長200mm、特に好ましくは最短120mmで最高180mmである、請求項18記載のゾーン要素。
【請求項20】
前記少なくとも2つのゾーン転動体(14)は、主としてプラスチックローラ、木製ローラ、または金属ローラから成っており、前記ローラは、少なくとも1つの玉軸受に回転可能に支持されている、請求項16から19までのいずれか1項記載のゾーン要素。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部の特徴を有する、横臥家具または着座家具用のスラットベースに関する。
【0002】
さらに、請求項16の特徴を有する、スラットベース用のゾーン要素について記載する。
【0003】
冒頭に述べた形式の、ゾーン要素が配置されているスラットベースは、例えば欧州特許第0923331号明細書に基づいて公知である。しかしながら、これらのスラットベースは、個々のゾーン要素の支持に関して大きな欠点を有している。ゾーン要素の支持は、従来技術ではフレームとゾーン要素との間の機械式の結合装置を介して行われる。このことは例えばバーを介して実現され、バーは、対応する開口内においてその長手方向に沿って運動することができ、これによって、フレームとゾーン要素との間のある一定の運動空間を生ぜしめている。この運動空間は、スラットベースの使用者の身体への適合のために使用される。しかしながら、従来技術に示されたスラットベースでは、下記の欠点が存在している、すなわち、
− 機械式の支持装置のバーは、単にその長手方向軸線に沿ってしか可動に支持されていないことによって、ゾーン要素の運動自由度は強く制限される。したがってゾーン要素は、フレームに対して相対的に揺動または振子運動することができず、追加的に使用者の身体に適合することができない。バーの直線運動によっては、鉛直方向におけるゾーン要素の運動しか可能でない。
− さらに、バーと開口との間の接触箇所において摩擦が生じ、このことは摩耗を惹起することがある。
− 開口とバーとの間の摩擦によって、スラットベースの使用者に対して騒音が発生することがある。スラットベースにおける不快な騒音は、様々な観点において使用者には受け入れがたい。
− さらに、ゾーン要素とフレームとの間の重畳された運動によって、バーと対応する開口との間の長手方向ガイドにテンションが発生することがあり、このことはゾーン要素のロックを惹起する。
【0004】
独国実用新案第29902965号明細書に開示された支持要素は、マットレス内に組み込まれているか、またはベッドアンダフレームに取り付けられている。この支持要素は、人体への適合のための回転軸受を有している。横方向スラットは、端部キャップ要素において取り付けられている。ベッドアンダフレームにおける取付けの場合には、使用者にとって不十分なフレキシビリティしか生じない。
【0005】
ゆえに、本発明の課題は、従来技術に比べて改善されたスラットベース、および従来技術に比べて改善されたゾーン要素を提供することである。
【0006】
このことは、本発明に係るスラットベースでは請求項1の特徴部に記載の特徴によって、かつ本発明に係るゾーン要素では請求項13の特徴部に記載の特徴によって達成される。
【0007】
少なくとも1つの弾性的な横方向緊締手段が設けられており、ゾーン要素が、少なくとも1つの横方向緊締手段を介して、フレームの長手方向枠辺部材に結合されていると、ゾーン要素とフレームとの間の、複雑化されていて故障しやすくかつ騒音を発生する機械式の結合装置を使用する必要がなくなる。横方向緊締手段および長手方向緊締手段の使用によって、ゾーン要素はフレーム内においてテンションを加えられて可動に取り付けられかつ支持されることが可能であり、これによって、ゾーン要素は、少なくとも1つの弾性的な横方向緊締手段および少なくとも1つの弾性的な長手方向緊締手段によってフレームに対して間隔をおいて、フレームに接してまたはフレーム内に懸吊されて支持されており、少なくとも2つのゾーン要素の可動性は、支持手段のテンションによって調節可能であり、かつ制限可能である。これによって、ゾーン要素とフレームとの間の間接的な接触は生じなくなる。弾性的な横方向緊締手段および長手方向緊締手段によって、ゾーン要素のための十分な運動自由度が形成され、これによって、使用者の身体への適合を可能にすることができる。ゾーン要素があまり可撓性でないことが望ましい場合には、支持手段には比較的強くテンションが加えられる。ゾーン要素の比較的大きな調節が望ましい場合には、支持手段には相応にあまり強くないテンションが加えられる。
【0008】
少なくとも2つのゾーン要素のそれぞれのゾーン要素の間に、少なくとも2つの弾性的な長手方向緊締手段が配置されており、このように互いに結合された少なくとも2つのゾーン要素が、少なくとも2つの別の長手方向緊締手段によって、フレームの、互いに向かい合っている2つの横方向枠辺部材に結合されていると、フレームにおけるゾーン要素の比較的安定した懸吊状態が生ぜしめられる。そして力を、複数の長手方向緊締手段および横方向緊締手段に比較的良好に分配することができる。長手方向緊締手段は、互いに間隔をおいてかつ互いに平行にフレームの長手延在方向に沿って、または言い換えれば、フレームの長手方向枠辺部材に平行に配置されている。横方向緊締手段は、ゾーン要素を、それぞれ両側に向かって横延在方向の方向にテンションを加えて取り付ける。
【0009】
長手方向緊締手段および横方向緊締手段が、被覆されたゴムロープおよび/またはばね要素によって形成されていて、該ゴムロープおよび/またはばね要素が、少なくとも1つの取付け要素を介してフレームおよび/または1つのゾーン要素に結合されていると、フレームにおけるゾーン要素のフレキシブルで、安定した、かつ長寿命の、テンションを加えられた取付けが生ぜしめられる。ゴムロープの被覆は、その下にあるゴムの損傷を阻止する。さらに、被覆は、ゴムが過度に大きく伸長することを阻止し、言い換えれば被覆は、「リミットストッパ」としても働くことができ、これによって、ゾーン要素がフレームと衝突することは不可能になる。また複数のばね要素、例えば鋼ばねとゴムロープとから成る混合材が、スラットベースに配置されていてもよい。ゴムロープまたはばね要素のいずれかの使用も同様に可能である。横方向緊締手段および長手方向緊締手段は、取付け要素を介してフレームおよび/またはゾーン要素に結合され、これらの取付け要素は、例えばスクリュアイまたは他の手段によって形成されていてよい。また長手方向緊締手段および横方向緊締手段の端部を、簡単に、間接的にまたは直接的に取付け手段としてゾーン要素および/またはフレームに結合されるグロメットまたはアイによって形成することも考えられる。
【0010】
それぞれのゾーン要素が、少なくとも2つの向かい合っている支持体要素によって形成され、支持体要素が、1つのウェブによって互いに結合されていると、軽くコンパクトでかつ安定したゾーン要素が形成される。さらに、例えば支持体要素の損傷時またはウェブの損傷時にも、コンポーネントの交換を簡単に行うことができる。このとき、ゾーン要素全体を交換する必要はない。さらに、例えば異なった幅のスラットベースにおいて同じ支持体要素を使用することが可能であり、単に、スラットベースの幅への適合のために相応に長いまたは短いウェブを形成するだけでよい。
【0011】
それぞれのゾーン要素が、少なくとも1つの横方向緊締手段および/または少なくとも1つの長手方向緊締手段を取り付けるための少なくとも1つの支持要素を有していると、長手方向緊締手段および横方向緊締手段の係合点または当接点をゾーン要素に確定して形成することができる。このとき、少なくとも1つの支持要素は、少なくとも1つのウェブに配置されていてよい。また単に横方向緊締手段だけが支持要素に係合していてもよく、これに対して長手方向緊締手段は、少なくとも1つのウェブにかつ/または支持体要素に直接当接させられている。
【0012】
2つのゾーン要素のそれぞれのゾーン要素が、少なくとも1つのスラットを取り付けるための少なくとも1つの、好ましくは弾性的な結合要素を有していると、使用者のための追加的なフレキシビリティを得ることができる。個々のゾーン要素のそれぞれのゾーン要素がフレームにおいて可動に支持されているのみならず、ゾーン要素に位置しているスラットもフレームにおいて可動に支持されている。スラット自体は、それ自体が同様に可撓性または弾発性を有しており、このことはスラットベースの快適性を追加的に高める。
【0013】
少なくとも2つのゾーン要素をフレームにおいてテンションを加えて取り付けることによって、少なくとも2つのゾーン要素とフレームとの間に横方向間隔および長手方向間隔が形成可能であり、これによって、フレームと少なくとも2つのゾーン要素との間の間接的な接触が阻止されると、騒音発生、機械式のガイドにおけるゾーン要素のひっかかり、および摩耗が阻止される。さらに、使用者がスラットベースの使用時に、終端位置におけるフレームとのゾーン要素の不快で硬い当接を感じることが阻止される。それというのは、ゾーン要素はフレームに対する間隔に基づいてフレームに接触し得ないからである。
【0014】
フレームが、2つの長手方向枠辺部材によって形成され、該長手方向枠辺部材が、フレームの長手延在方向に沿って互いに平行に向かい合って延在していて、かつ互いに平行に向かい合っている2つの横方向枠辺部材によって互いに間隔をおいて配置されると、安価で安定したフレームが形成される。このようなフレームは、追加的にさらに、互いに平行に向かい合っている2つの横方向枠辺部材の間に取り付けられた横方向ステーによって補強することができる。
【0015】
長手方向枠辺部材に沿ってかつ長手延在方向に沿って、少なくとも1つの支持手段を取り付けるための複数のフレーム転動体が配置されていると、フレーム転動体および支持手段を介して、ゾーン要素の支持および調節を行うことができる。主支持は、横方向緊締手段および長手方向緊締手段によって形成されていてよい。横方向緊締手段および長手方向緊締手段は、ゾーン要素の状態および位置を確定する。支持手段によってスラットベースの沈み込み深さ、ひいては使用者の身体への適合可能性が調節される。支持手段におけるテンションの消滅によって、ゾーン要素における比較的高いフレキシビリティが得られ、これによって、ゾーン要素は、必要な場合に、使用者の解剖学的な特性により良好に適合することができる。支持手段は、いわば追加的な支持装置として機能し、スラットベースにおけるゾーン要素のフレキシビリティおよび適合可能性のために調節装置として機能する。好ましくは、長手方向枠辺部材に配置された2つのフレーム転動体の間に、少なくとも1つの、好ましくはそれぞれ1つのゾーン要素が配置されていることが提案されている。後者の場合には常に1つのゾーン要素が2つのフレーム転動体の間に配置されている。
【0016】
本発明の好適な構成では、1つの長手方向枠辺部材に、少なくとも1つの支持手段を取り付けるための少なくとも1つの支持転動体が配置されており、この支持転動体は、1つのゾーン要素の支持体要素の下の領域において、2つのゾーン転動体の間に配置されている。このように構成されていると、支持転動体が設けられている領域において、それぞれ支持転動体の上に配置されたゾーン要素の追加的な支持が得られ、これによって、スラットベースのこの領域において、使用者のための比較的硬くかつ安定した支持が与えられる。このような支持は、特に頭部、肩部、および/または腰部の領域において好適であると言える。支持転動体は、フレームの長手方向枠辺部材に取り付けられていてよい。
【0017】
フレームに、支持手段のテンションを調節するための調節要素が配置されていると、使用者自身が、スラットベースのフレキシビリティおよび適合可能性を調節することができる。調節要素は、例えば巻き枠、ロープクリップ、例えばウィンチまたはリニアモータのような電気駆動装置の形態で形成されていてよい。調節要素は、直接支持手段のテンションに、ひいてはスラットベースのフレキシビリティおよび適合可能性に作用し、使用者によって所望のように調節することができる。
【0018】
長手方向緊締手段および横方向緊締手段が、ばね弾性的にまたは弾性的に形成されており、少なくとも1つの支持手段が、スタティックに、即ち伸長しないように、好ましくは弾性特性を有しないスタティックロープとして形成されていると、ゾーン要素のための大きな自由度が、弾性的な緊締手段に基づいて生ぜしめられ、これによって、この自由度をスタティックな支持手段によって低減することができる。ゾーン要素は、使用者による荷重を受けている状態で可動のままであり、しかしながら、ゾーン要素の可動性には、スタティックな支持手段を介して影響を及ぼすことができる。
【0019】
本発明の別の態様によれば、ゾーン要素が提案されており、それぞれの支持体要素の長手延在方向に沿って、少なくとも1つの支持手段にゾーン要素を支持するための少なくとも2つのゾーン転動体が配置されている。2つのゾーン転動体によって、ゾーン要素のそれぞれの側における2つの載置点が生ぜしめられる。ゾーン要素の過度に強いコントロールされていない傾倒が、これらの2つの載置点によって阻止される。これによって、ゾーン要素は、ゾーン転動体の使用に基づいて、設けられている領域における横延在方向を中心にして回転可能にまたは傾倒可能なままである。しかしながら、それにもかかわらず、これらのゾーン転動体は互いに間隔をおいて配置されているので、ある一定の固有安定性が生ぜしめられる。例えば、対応する対応部材内に係合するピンまたはバーの形態の追加的なガイドを設ける必要はない。安定性は、それぞれの側にそれぞれ位置している少なくとも2つのゾーン転動体によって、長手方向緊締手段および横方向緊締手段と一緒に生ぜしめられる。追加的に固有安定性は支持手段によって高められる。
【0020】
少なくとも2つのゾーン転動体が、支持体要素の、ウェブとは反対側に配置されていると、ゾーン要素とフレームとの間の間隔を増大させることができる。さらに、フレームに位置しているフレーム転動体への接触が簡単になる。これによって、ゾーン転動体とフレーム転動体とは同一の鉛直平面に位置していて、少なくとも1つの支持手段によって互いに結合される。
【0021】
少なくとも2つのゾーン転動体がそれぞれ、固有の回転軸線においてゾーン要素の横延在方向に対して平行に支持されていると、2つのゾーン転動体が相互に影響を及ぼすことがなくなる。さらに、少なくとも2つのゾーン転動体の回転軸線の間の軸線間隔は、最短80mmで最長220mm、好ましくは最短100mmで最長200mm、特に好ましくは最短120mmで最高180mmである。この間隔によってゾーン要素の固有安定性が高められる。ローラが互いにより近くに位置していると、ゾーン要素はより変動または傾倒しがちになってしまう。
【0022】
スラットベースまたはゾーン要素の使用時における騒音発生は、少なくとも2つのゾーン転動体が、主としてプラスチックローラ、木製ローラ、または金属ローラから成っており、ローラが、少なくとも1つの玉軸受に回転可能に支持されていることによって、さらに低減される。ピンにおけるローラの直接的な支持は、騒音を発生させるおそれがある。さらに、玉軸受は、ゾーン要素の運動時における動きやすさを高め、例えば潤滑剤またはこれに類したものによって潤滑する必要がないメンテナンスフリーのシステムを提供する。
【0023】
以下においては本発明のさらなる詳細および利点を、図面を参照しながら、図面に示された実施例に関連して詳説する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図4】スラットベースを断面して横方向から見た断面図である。
【
図5】
図2に示された詳細部分を拡大して示す図である。
【
図6】
図3に示された詳細部分を拡大して示す図である。
【
図7a】支持手段の機能原理を概略的に示す図である。
【
図7b】支持手段の機能原理を概略的に示す図である。
【
図7c】支持手段の機能原理を概略的に示す図である。
【
図8】可動のゾーン要素の機能原理を概略的に示すである。
【
図9】間隔および調節要素と共にフレーム内におけるゾーン要素を概略的に示す図である。
【
図10a】スラットベースの別の実施形態を示す図である。
【0025】
図1に示されたゾーン要素10は、互いに向かい合っていて互いに平行に位置している2つの支持体要素13から成っており、両支持体要素13は、少なくとも1つのウェブ15によって間隔をおいて配置されている。ウェブ15は、
図1においては見えない少なくとも1つの横方向緊締手段3を取り付けるための支持要素16を有しており、取付け区分18において支持要素16に取り付けられている。ウェブ15は、同様に、少なくとも1つの長手方向緊締手段4を当接させることができる取付け区分18をも有している。支持体要素13には結合要素12が位置している。これらの結合要素12は、スラット11をゾーン要素10に結合させている。結合要素12は、弾性材料から製造されてよく、これによって、スラット11のフレキシビリティを促進することができ、スラット11を残りのゾーン要素10に対して相対的に可動にすることができる。長手方向軸線LEに対して横方向に延在する横方向軸線QEに平行に、ゾーン転動体14の回転軸線Dが位置している。これらの回転軸線Dは、軸線間隔Zをもって互いに離れている。
【0026】
図2には、ゾーン要素10が内部に配置されているスラットベース1が示されている。スラットベース1は、長手方向枠辺部材2aと横方向枠辺部材2bとから成るフレーム2を有している。また互いに向かい合っている長手方向枠辺部材2aと互いに向かい合っている横方向枠辺部材2bとの間に、追加的な補強ステーが配置されていてもよい。ゾーン要素10は、長手方向緊締手段4によって互いに結合されている。一連のゾーン要素10におけるそれぞれ最初の部材および最後の部材は、別の長手方向緊締手段4を介してフレーム2に、より正確には、フレーム2の横方向枠辺部材2bに結合されている。長手方向緊締手段4に平行に、支持手段5が両側において延在している。横方向緊締手段3は、フレーム2の長手方向枠辺部材2aに当接されていて、ゾーン要素10に配置された支持要素16に至るまで延在している。
図2の詳細部分Xについては、
図5において詳説する。
【0027】
図3には、スラットベース1が長手延在方向LEで断面された側面図で示されている。支持手段5は、横方向枠辺部材2bから、スラットベース1の他方の側における、向かい合っている別の横方向枠辺部材2bに至るまで延在している。そこで支持手段5は調節要素6に結合されている。横方向枠辺部材2bにおける支持手段5の不動の結合、および向かい合っている横方向枠辺部材2bにおける可動の取付けまたは調節可能な取付けによって、テンションを支持手段5において調節することができる。支持手段5は、ゾーン転動体14にかつフレーム転動体7にも接触している。それぞれ2つのフレーム転動体7の間には、少なくとも2つのゾーン転動体14を備えた1つのゾーン要素10が位置している。支持体要素13の上側には、スラット11を備えた結合要素12が配置されている。
図3に示された詳細部分Yについては、
図6において詳説する。
【0028】
図4には、横方向枠辺部材2bへの視線方向で見た断面図が示されている。ゾーン要素は、フレーム2の長手方向枠辺部材2aから間隔Sqの間隔をおいて配置されている。この間隔は、両側に向かって作用する横方向緊締手段3の使用によって実現され、これらの横方向緊締手段3は、支持要素16と長手方向枠辺部材2aとの間において作用するように当接させられている。支持体要素13と長手方向枠辺部材2aとの間には、ゾーン転動体14およびフレーム転動体7がその間において延在している支持手段5と共に位置している。
【0029】
図5には、
図2に示された詳細部分Xが拡大されて示されている。
図5において認識できるように、長手方向間隔Slは、長手方向緊締手段4によって生ぜしめられたテンションによって維持される。さらに、横方向間隔Sqは、横方向緊締手段3によって維持される。フレーム2と個々のゾーン要素10との間のただ1つの接点は、支持手段5、長手方向緊締手段4、および横方向緊締手段3を介して形成される。長手方向緊締手段4および横方向緊締手段3は、取付け要素8を介して、ゾーン要素10の支持要素16および/またはウェブ15に取り付けられている。ゾーン要素10も同様に、取付け要素8を介してフレーム2にテンションを加えられて取り付けられる。本実施例ではそれぞれのゾーン要素10は2つのウェブ15を有している。そして支持要素16が2つのウェブ15を結合している。
【0030】
図6には、
図3に示された詳細部分Yが拡大されて示されている。本実施例ではロープクリップとして形成されている調節要素6は、支持手段5においてテンションを調節するために使用される。これにより支持手段5を引っ張ることによって、比較的高いテンションを得ることができ、このテンションは、調節要素6によって維持されたままになる。図示のようなロープクリップの代わりに、他の調節要素を使用することも可能である。調節要素のためには、例えばローラ、ねじ山式テンショナ、リニアモータ、ウィンチ、クランク、または液体または気体を充填されたシリンダも適している。支持手段5における引張り時に、長手方向緊締手段4におけるテンションも変化する。これによって、長手方向緊締手段4は、支持手段5のテンションに対する反力を生ぜしめ、ゾーン要素10におけるコントロールされない運動を阻止する。これによりフレーム2に沿ったまたはフレーム2内における個々のゾーン要素10の位置決めも、長手方向緊締手段4および横方向緊締手段3によって維持される。しかしながら、十分なフレキシビリティが弾性的な横方向緊締手段3および長手方向緊締手段4によってもたらされ、これによって、ゾーン要素10の可動性が過度に制限されることはなくなる。例えば、スラットベース1を比較的重いまたは比較的軽い使用者に適合できるようにするために、比較的強いまたは比較的弱い横方向緊締手段3および長手方向緊締手段4を使用することも可能である。このような構成には、横方向緊締手段3および長手方向緊締手段4を破壊なしに交換することができるという利点もある。これによって、スラットベース1のある一定の基本調節を体重に適合させて、長手方向緊締手段4および横方向緊締手段3を介しても行うことができ、精密な調整は支持手段5を介して行われる。
【0031】
図7a、
図7b、および
図7cには、ゾーン要素10がフレーム2の長手方向枠辺部材2aに対して相対的な互いに異なった高さで示されている。
図7aにおいて認識できるように、フレーム下縁19に対して相対的なゾーン要素10の調節高さHeは、例えば
図7bにおけるよりも高い。したがって
図7aにおける支持手段5のテンションは、
図7bにおけるよりも高く選択されており、このことは、ゾーン要素10の自由度を、ひいてはスラットベース1のフレキシビリティ、適合可能性、および可撓性を低下させる。
【0032】
図7cに示された場合では、支持手段5のテンションは、ゾーン要素10が完全にフレーム下縁19に至るまで降下しているほど大きく減少させられている。フレーム下縁19には、場合によっては当接条片9が設けられていてよく、当接条片9は、ゾーン要素10がそこに載置されることを可能にする。これによって、スラットベース1の適合可能性およびフレキシビリティは不活性になる。それというのは、支持手段5はテンションが存在しないことに基づいてもはやゾーン要素10に対する影響を有しておらず、ゾーン要素10は硬直的にストッパ9に載置されているからである。このとき、調節高さHeは0である。このように構成されていると、例えば、使用者をより良好に支持することを達成することが可能である。さらに、ゾーン要素10を載置させるために、例えばボタン押圧または他の命令によって、ゾーン要素10全体を完全に降下させることが考えられる。このように構成されていると、使用者を、ゾーン要素10の可撓性が存在しないことによって、比較的容易にベッドにおいて支持することができる。このことは、場合によってはまさに虚弱な人または老人のために極めて有利である。
【0033】
さらに、適合可能性の不活性、即ち適合可能性を有しないことは、場合によっては基準値を得るために有利であると見なすことができる。適合可能性の不活性によって使用者は、歩進的に、0値(適合可能性なし)を起点として最大の適合可能性に至るまでの間に、スラットベース1の、使用者にとって所望の適合可能性を実現することができる。
【0034】
図8には、個々のゾーン要素10の自由度が概略的に示されている。これらのゾーン要素10は、スラットベース1の長手延在方向および横延在方向に沿って可動に支持されていて、横延在方向を中心にして揺動することができる。またそれに対して若干の斜め方向運動も、
図8に示されていないフレキシブルな長手方向緊締手段4および横方向緊締手段3に基づいて可能である。これによって、個々のゾーン要素10は単に互いに平行なだけではなく、幾分斜めに位置決めされることも可能である。この斜めの位置決めは、ゾーン要素10が両側においてゾーン転動体14を介して支持されていることによって行われる。前者のすべての自由度は、支持手段5のテンションによって影響を受ける。さらに、自由度は、選択された弾性的な横方向緊締手段3および長手方向緊締手段4の強さに関係する基本調節によって影響を受ける。したがって例えば臀部の領域における1つのゾーン要素の比較的深い沈み込みによって、例えば腰部に対して隣接して位置しているゾーン要素が、上方に向かって移動することができ、これによって、使用者の身体は均一に支持される。このことは、個々のゾーン要素10が支持手段を介して結合されていることによって行われる。
【0035】
図9には、スラットベース1の構造が、横方向間隔Sq、長手方向間隔Sl、長手延在方向LE、および横延在方向QEと共に概略的に示されている。さらに、長手方向緊締手段4および横方向緊締手段3も示されている。本実施例では、電気駆動式の調節要素6が設けられており、この調節要素6は、制御要素17を介して調整および制御することができる。これによって、例えば簡単に制御要素17におけるボタン押圧によって、支持手段5における所望のテンション、ひいてはスラットベース1のフレキシビリティおよび適合可能性を調節することができる。またセンサが、スラットベース1に、例えば調節要素6に、緊締手段3,4に、または直接支持手段5に配置されていてよく、センサは使用者の重量を求め、次いで直ちにスラットベース1のフレキシビリティおよび適合可能性が、センサのデータの検出、および制御要素17へのデータの転送によって自動的に調節される。制御要素17は、例えば遠隔操作を介して間接的に制御することも可能である。遠隔操作の代わりに、例えば、所望のパラメータを制御要素17に転送することができるプログラムを有しているスマートフォンまたはこれに類したものとの接続、例えばBluetooth(登録商標)接続を行うことも可能である。このような使用形態は、例えば、多くの様々な人がスラットベース1を使用しかつスラットベース1を個々の人の特性に合わせて調節することが望ましいと考えられる、ホテルにおいてまたは病院においても有利であると言える。1つのスラットベース1または複数のスラットベース1の調節は、また一元化されてコンピュータまたはこれに類したものを介して、人のデータを入力した後で行うこともできる。
【0036】
図10aおよび
図10bに示された本発明の一実施形態は、支持転動体20を備えており、これによって、重要な身体部分のための追加的な支持を得ることができる。支持転動体20は、それぞれ1つのゾーン要素10の下において2つのゾーン転動体14の間に配置されている。
図10aに示された実施例において認識できるように、スラットベースの、頭部領域および腰部領域が配置される付近には、ゾーン要素10の支持体要素13の下に、それぞれ1つの支持転動体20が配置されている。この追加的な支持によって、荷重作用時に支持転動体20の上にあるゾーン要素10は、あまり強く沈み込まず、これによって、これらの領域において、使用者のための比較的硬くかつ比較的安定した抵抗が生じる。
【0037】
図10bには、
図10aに示された詳細部分Aが拡大されて示されている。
図10bにおいて認識できるように、1つの支持転動体20が、2つのゾーン転動体14の間の領域において支持体要素13の下に取り付けられている。支持転動体20は、フレームの長手方向枠辺部材2aに取り付けられている。支持手段5は、支持転動体20の上において案内される。
【符号の説明】
【0038】
1 スラットベース
2 フレーム
2a 長手方向枠辺部材
2b 横方向枠辺部材
3 横方向緊締手段
4 長手方向緊締手段
5 支持手段
6 調節要素
7 フレーム転動体
8 取付け要素
9 当接条片
10 ゾーン要素
11 スラット
12 結合要素
13 支持体要素
14 ゾーン転動体
15 ウェブ
16 支持要素
17 制御要素
18 取付け区分
19 フレーム下縁
20 支持転動体
Sq 横方向間隔
Sl 長手方向間隔
D 回転軸線
Z 軸線間隔
He 調節高さ
【国際調査報告】