(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-532026(P2021-532026A)
(43)【公表日】2021年11月25日
(54)【発明の名称】水蒸気密閉容器
(51)【国際特許分類】
B65D 43/08 20060101AFI20211029BHJP
B65D 51/24 20060101ALI20211029BHJP
【FI】
B65D43/08 200
B65D51/24 700
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-556363(P2019-556363)
(86)(22)【出願日】2019年9月4日
(85)【翻訳文提出日】2019年10月10日
(86)【国際出願番号】KR2019011363
(87)【国際公開番号】WO2020262760
(87)【国際公開日】20201230
(31)【優先権主張番号】10-2019-0077613
(32)【優先日】2019年6月28日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】519366123
【氏名又は名称】オネスト フード
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】キム、ス ソク
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA05
3E084AA14
3E084AA24
3E084BA01
3E084CA03
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3E084DB09
3E084DB18
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3E084FA09
3E084FC03
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3E084GB12
3E084GB17
3E084HB02
3E084HD04
3E084KA19
(57)【要約】
本発明によれば、側壁のフレームに沿って外側に延設された第1延長部と、第1延長部の下部に離隔した状態で側壁から延設される容器収容部と、を有する容器本体;及び容器本体の上部を覆って、容器本体の内部を密閉する容器蓋;を含み、容器蓋には、第1延長部の上端面に密着される第2延長部;及び第2延長部の下端から下方に延びる鉤状を有する構造体である締結部が形成され、容器蓋を容器本体上に結合する過程において、締結部は、容器収容部の内部空間上に進入し、締結部の下端を成す鉤状は、第1延長部の下端に引っ掛かることを特徴とする水蒸気密閉容器が提供される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側壁のフレームに沿って外側に延設された第1延長部と、前記第1延長部の下部に離隔した状態で側壁から延設される容器収容部と、を有する容器本体と、
前記容器本体の上部を覆って、前記容器本体の内部を密閉する容器蓋と、を含み、
前記容器蓋には、
前記第1延長部の上端面に密着される第2延長部と、
前記第2延長部の下端から下方に延びる鉤状を有する構造体である締結部が形成され、
前記容器蓋を前記容器本体上に結合する過程において、前記締結部は、前記容器収容部の内部空間上に進入し、前記締結部の下端を成す鉤状は、前記第1延長部の下端に引っ掛かることを特徴とする水蒸気密閉容器。
【請求項2】
前記容器本体の第1延長部の上端と対面する第2延長部の中間部分は、上側に屈曲されて、半円形を含む形態で多様に形成されて、前記容器本体の内部で発生する水蒸気が収容される空間である収容部空間を形成する請求項1に記載の水蒸気密閉容器。
【請求項3】
前記容器蓋には、排出孔が形成され、
前記排出孔を開閉するためのチェック弁をさらに含み、
前記容器蓋は、フレキシブルな材質からなり、前記容器蓋の一側から外側に延設される取っ手をさらに備え、
前記取っ手には、前記チェック弁が差し込まれる挿入溝が形成され、
前記チェック弁は、前記排出孔に嵌め込まれる結合部(310)と、前記結合部の上部に形成され、前記排出孔の上面に密着されて、前記排出孔を密閉する開閉板(320)と、前記開閉板の上部に形成され、前記取っ手に形成された挿入溝に差し込まれるように形成された嵌挿突起(330)と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の水蒸気密閉容器。
【請求項4】
前記容器蓋には、排出孔が形成され、
前記排出孔を開閉するためのチェック弁をさらに含み、
前記チェック弁は、前記排出孔を塞ぐように、前記排出孔に差し込まれ、内部に弁空間(612)が形成される弁胴体(610)と、前記弁空間に移動可能に収容されるコークス(620)と、前記弁空間内に収容されて、前記コークスに弾性力を加える弾性部材(630)と、を備え、
前記弁胴体には、前記弁空間と前記容器胴体の内部空間とを連結する内側通路(613)と、前記弁空間と前記容器蓋の外部とを連結する外側通路(614)と、が形成され、
前記弾性部材は、前記コークスが前記内側通路を塞ぐ状態を保持するように弾性力を提供することを特徴とする請求項1に記載の水蒸気密閉容器。
【請求項5】
前記容器蓋には、排出孔が形成され、
前記排出孔を開閉するためのチェック弁をさらに含み、
前記チェック弁は、前記排出孔を塞ぐように、前記排出孔に差し込まれ、内部に上端と下端とが開放された弁空間(712)が形成される弁胴体(710)と、前記弁胴体の開放された上端に移動可能に挿入される弁蓋(720)と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の水蒸気密閉容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二重密着蓋を含む水蒸気などの密閉容器に係り、より詳細には、容器蓋のフレーム延長部分に収容部形状を形成して使用することにより、容器本体の内部で発生して、前記収容部に入力された水蒸気圧力によって容器蓋と容器とがさらに堅固に結合される水蒸気密閉容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、食品は、多様な器や容器に入れて保管される。このような食品保管容器は、一般的に内部に収容空間を提供し、開口部を有する容器本体と、その開口部を開閉する蓋と、この蓋を本体に固定する固定手段と、を備える。容器に備えられる固定手段としては、蓋または本体にヒンジで連結されて蓋を本体に互いに密封されるように固定する固定部材が多く使われている。
【0003】
しかし、食品保管容器が4個の固定部材を容器の4側面に備える場合、ユーザは蓋を開閉する時、4個の固定部材をいちいち手で分離しなければならない煩わしさがある。また、未使用時には、大きな体積によって携帯及び保管が不便であるという問題もある。
【0004】
一方、容器内で水蒸気を用いて容器内にある食べ物を調理するか、温める場合に、一定温度範囲内では水蒸気が外部に漏れてはならないが、それを解決するための適当な容器が存在しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】大韓民国登録特許第10−1580161号
【特許文献2】大韓民国登録実用新案第20−0454719号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、水蒸気が漏れない水蒸気密閉容器を提供するところにある。
【0007】
本発明の他の目的は、密閉容器の保管時に、体積を最小化することができる水蒸気密閉容器を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記本発明の目的を果たすために、本発明の一側面によれば、側壁のフレームに沿って外側に延設された第1延長部と、前記第1延長部の下部に離隔した状態で側壁から延設される容器収容部と、を有する容器本体;及び前記容器本体の上部を覆って、前記容器本体の内部を密閉する容器蓋;を含み、前記容器蓋には、前記第1延長部の上端面に密着される第2延長部;及び前記第2延長部の下端から下方に延びる鉤状を有する構造体である締結部が形成され、前記容器蓋を前記容器本体上に結合する過程において、前記締結部は、前記容器収容部の内部空間上に進入し、前記締結部の下端を成す鉤状は、前記第1延長部の下端に引っ掛かることを特徴とする水蒸気密閉容器が提供される。
【0009】
前記容器本体の第1延長部の上端と対面する第2延長部の中間部分は、上側に屈曲されて、半円形を含む形態で多様に形成されて、前記容器本体の内部で発生する水蒸気が収容される空間である収容部空間を形成する。
【0010】
前記容器蓋には、排出孔が形成され、前記水蒸気密閉容器は、前記排出孔を開閉するためのチェック弁をさらに含みうる。
【0011】
前記容器蓋は、フレキシブルな材質からなり、前記容器蓋は、前記容器蓋の一側から外側に延設される取っ手をさらに備え、前記取っ手には、前記チェック弁が差し込まれる挿入溝が形成されうる。
【0012】
前記チェック弁は、前記排出孔に嵌め込まれる結合部310と、前記結合部の上部に形成され、前記排出孔の上面に密着されて、前記排出孔を密閉する開閉板320と、前記開閉板の上部に形成され、前記取っ手に形成された挿入溝に差し込まれるように形成された嵌挿突起330と、を備えることができる。
【0013】
前記チェック弁は、前記排出孔を塞ぐように、前記排出孔に差し込まれ、内部に弁空間612が形成される弁胴体610と、前記弁空間に移動可能に収容されるコークス620と、前記弁空間内に収容されて、前記コークスに弾性力を加える弾性部材630と、を備え、前記弁胴体には、前記弁空間と前記容器胴体の内部空間とを連結する内側通路613と、前記弁空間と前記容器蓋の外部とを連結する外側通路614と、が形成され、前記弾性部材は、前記コークスが前記内側通路を塞ぐ状態を保持するように弾性力を提供することができる。
【0014】
前記弾性部材は、圧縮コイルバネであり得る。
【0015】
前記チェック弁は、前記排出孔を塞ぐように、前記排出孔に差し込まれ、内部に上端と下端とが開放された弁空間712が形成される弁胴体710と、前記弁胴体の開放された上端に移動可能に挿入される弁蓋720と、を備えることができる。
【0016】
前記水蒸気密閉容器は、前記容器蓋は、フレキシブルな材質からなり、前記容器蓋の一側に形成されて、折るか、巻き取り形態で巻かれた前記容器蓋を固定するためのフックをさらに含みうる。
【0017】
前記蓋部は、前記第2延長部の内側先端から下に突出して、前記容器本体の側壁上端部の内面と密着する密閉部210をさらに備えることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明による水蒸気密閉容器は、容器蓋のフレーム部分に収容部を形成して使用することにより、容器本体の内部で発生する水蒸気の圧力によって容器蓋が容器本体にさらに密着するように結合されて水蒸気が漏れない。
【0019】
また、本発明による水蒸気密閉容器は、容器本体及び容器蓋をシリコン材にして、折るか、巻き取り形態で巻いて折った状態で取っ手に形成された挿入溝をチェック弁に形成された嵌挿突起に固定させて使用することにより、密閉容器の保管時に、体積を最小化し、特に、容器本体と容器蓋とを結合した状態でも、折るか、巻き取り形態で巻いて保管することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態による水蒸気密閉容器の斜視図である。
【
図2】
図1に示された水蒸気密閉容器の分解斜視図である。
【
図3】
図1に示された水蒸気密閉容器の分解斜視図である。
【
図4】
図1に示された水蒸気密閉容器の平面図である。
【
図5】
図3のA−A線に沿って切断した水蒸気密閉容器の断面図である。
【
図6】
図3のA−A線に沿って切断した水蒸気密閉容器の断面図である。
【
図7】
図1の水蒸気密閉容器にフックが追加された状態を示す平面図である。
【
図8】
図7に示された水蒸気密閉容器が巻き取り形態で折れた状態を示す図面である。
【
図9A】本発明の他の実施形態による水蒸気密閉容器の容器本体と容器蓋との締結方式を示す図面である。
【
図9B】本発明の他の実施形態による水蒸気密閉容器の容器本体と容器蓋との締結方式を示す図面である。
【
図9C】本発明の他の実施形態による水蒸気密閉容器の容器本体と容器蓋との締結方式を示す図面である。
【
図10A】本発明の他の実施形態による水蒸気密閉容器の容器本体と容器蓋との締結方式を示す図面である。
【
図10B】本発明の他の実施形態による水蒸気密閉容器の容器本体と容器蓋との締結方式を示す図面である。
【
図11】本発明のさらに他の実施形態による水蒸気密閉容器のチェック弁を示す図面である。
【
図12】本発明のさらに他の実施形態による水蒸気密閉容器のチェック弁を示す図面である。
【
図13】本発明のさらに他の実施形態による水蒸気密閉容器のチェック弁を示す図面である。
【
図14】本発明のさらに他の実施形態による水蒸気密閉容器のチェック弁を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の構成及び作用を詳しく説明する。
【0022】
図1ないし
図8を参照すれば、本発明の一実施形態による水蒸気密閉容器10は、容器本体100、容器蓋200及びチェック弁300を含む。
【0023】
容器本体100は、底面と底面のフレームに沿って上側に突設された側壁を備え、内部に調理された食べ物または食べ物を調理するための材料などが収容される内部空間を提供する。容器本体100の上部は、開放されて開口部を形成する。
【0024】
また、容器本体100の側壁のフレームに沿って外側に水平に1次延びて、フランジ形態で形成された第1延長部110と、第1延長部110の先端から下側に折り曲げられて容器蓋200が固定されるように、2次延長係止片120と、が形成される。本実施形態において、1次延長がフレームに沿って外側に水平であるとしたが、他の形状(例えば、傾いた形状)でもあり、多少凹状の溝状も可能である。重要な点は、水蒸気が集まることができる収容空間を形成させるあらゆる形状が、本発明の範囲に属するということである。
【0025】
容器本体100及び/または容器蓋200は、フレキシブル(flexible)に自由に曲がるか、折るか、巻き取り形態で巻かれる材質(例えば、シリコン材)で射出形成されたものが望ましいが、本発明は、これに制限されるものではない。
【0026】
容器蓋200は、容器本体100の上部開口部を覆って容器本体100の内部空間を密閉する。容器蓋200は、容器本体100の開口部を覆う蓋部と、密閉部210、第2延長部220、締結部230、取っ手240、排出孔260及び弾性フックなどを含むフック250を備える。
【0027】
容器蓋200のフレームで延設される構造は、容器本体100の第1延長部110の水平延長部分115と対面する第2延長部220の中間部分が上側に屈曲されて、半円形を含む形態で多様に形成されて、容器本体100の内部で発生する水蒸気が収容される空間である収容部221を形成する。
【0028】
収容部221は、容器本体100に形成される第1延長部110の中間部分である水平部分115と、水平部分115と対面する容器蓋200の第2延長部220の間に形成される空間である。収容部は、多様な形状になり、それぞれの形状は、本発明の範囲に属するものである。
【0029】
密閉部210は、容器本体100の内部空間を1次的に密閉するためのものであって、蓋部の外側先端及び第2延長部220の内側先端の位置から下に突出して、容器本体100の側壁上端部の内面とフレキシブルに密着される。容器蓋200が容器本体100に結合された状態で、密閉部210は、容器本体100の側壁内側面に密着されて容器本体100の内部が密閉される。それにより、容器本体100の内部空間に形成される水蒸気圧力は一定に保持される。
【0030】
第2延長部220は、蓋部の外側先端から外側に延びて容器蓋200のフレームにフランジ形態で形成される。第2延長部220の外側先端には、容器本体100の係止片120を取り囲みながら引っ掛かるように形成された締結部230が備えられる。また、第2延長部220の中間部分は、収容部221を形成するように上側に屈曲された形態を有する。敷衍すれば、前記収容部221は、第1延長部110と半円形状を含む多様な形状に屈曲された状態である第2延長部220が互いに結合される場合に発生する空間である。
【0031】
前記収容部221の形状は、四角状、三角状、菱形状など多様な形状にすることができ、特に、水蒸気が先端地点に集まって蓋を上に引っ張る効果を発生する形状、すなわち、緩やかな半円形状よりは少なくとも45°以上角度以上が望ましい。前記収容部221の形状は、1つの例であり、上部面積が広いものと多様な形状に形成されうる。重要な点は、前記収容部221に集まられる水蒸気圧力の力が蓋を上側方向に引っ張るようにし、その効果によって締結部230が係止片120とさらに堅固に結合され、密着されて水蒸気が密閉される効果が表われるようにする構造が望ましい。
【0032】
前記収容部221は、食べ物によって容器本体100の内部で発生するガスまたは水蒸気圧力によって容器本体100の内部が膨張すれば、容器本体100の側面と密閉部210との間が開かれて水蒸気が外部に排出されるが、このような水蒸気を収容するために形成されるものである。例えば、収容部221に水蒸気が如何なる地点(上部頂点など)に最大に集まれれば、容器蓋200に備えられた締結部230が係止片120にさらに堅固に密着して引っ掛かりながら容器蓋200が上側方向に引っ張られる。このような前記締結部230と係止片120との相互作用によって、容器蓋200は容器本体100にさらに堅固かつ密接に接続されて、容器本体100の水蒸気の外部への流出を防止する。
【0033】
締結部230は、第2延長部220の外側先端の下部に形成され、容器本体100に形成された係止片120を取り囲むように締結されて、容器本体100の内部空間を2次密閉させる。容器本体100の内部で発生する水蒸気の圧力によって容器本体100と容器蓋200とが膨張すれば、容器本体100は下側方向に圧力が加えられ、容器蓋200は上側方向に圧力が加えられるが、この際、容器本体100に備えられた係止片120は、下側方向に圧力が加えられて締結部230を押し、容器蓋200に備えられた締結部230は、上側方向に圧力が加えられて係止片120とさらに堅固に密閉された状態になる。
【0034】
一方、漏れた水蒸気は、収容部221に集まれ、前述したように、収容部221に集まった水蒸気は、上側に容器蓋200を上げるようになり、それによって、締結部230及び係止片120がさらに堅く結合されて水蒸気漏れを防止することができる。
【0035】
また、締結部230は、内側方向に屈曲された鉤状に形成されて容器蓋200を開閉する用途として使われる。例えば、容器蓋200が容器本体100に締結された状態でユーザが取っ手240を取って上に引っ張れば、締結部230は係止片120から自然に離脱して容器蓋200を容器本体100と分離させる。
【0036】
取っ手240は、容器蓋200の一側から外側に一定長さ延設され、ユーザが容器蓋200を容易に開くようにするために備えられうる。また、取っ手240は、容器蓋200が折れるか、巻き取り形態で巻かれた状態でチェック弁300に固定できるように、長さ方向の外側中間に挿入溝241が形成されうる。例えば、
図8のように、容器蓋200を取っ手240が形成された反対側から巻き取り形態で巻いた状態でチェック弁300に形成された嵌挿突起330に挿入溝241をかけて固定させる。
【0037】
前記のように、取っ手240に挿入溝241を形成し、チェック弁300を差し込んで使用すれば、自由に曲がるようにシリコン材からなる密閉容器10を保管する時、体積を最小化し、特に、容器本体100と容器蓋200とを結合した状態でも、折るか、巻き取り形態で巻いて保管することができるという長所がある。
【0038】
弾性フックを含むフック250は、容器蓋200の一側一端に形成され、望ましくは、弾性を有するバンド状に形成され、折るか、巻き取り形態で巻いた密閉容器10を固定するために備えられうる。例えば、使用済の密閉容器10を
図7のフック250が備えられた反対側から折るか、巻き取り形態で巻いて取っ手240に形成された挿入溝241をチェック弁300に形成された嵌挿突起330に1次固定した後、再びフック250を外側から内側に差し込んで2次固定させる。すなわち、フック250の弾性力によって折るか、巻き取り形態で巻かれた密閉容器10を加圧して外部衝撃にも解けないようにする。
【0039】
排出孔260は、容器蓋200の既定の位置(本実施形態において、中央)に形成され、容器蓋200の内部で発生する水蒸気またはガスを外部に排出させるために形成される。排出孔は、中央の以外に他の位置に形成されうる。
【0040】
チェック弁300は、排出孔260に嵌め込まれ、密閉容器10の内部で発生する水蒸気またはガスを一定水蒸気圧力状態で開閉するために備えられる。チェック弁300は、排出孔260に嵌め込まれる結合部310と、結合部310の上部に形成され、排出孔260の上面に密着されて排出孔260を密閉する開閉板320と、開閉板320の上部に形成され、取っ手240に形成された挿入溝241が差し込まれるように形成された嵌挿突起330と、を含む。
【0041】
結合部310は、開閉板320の下端に形成され、周り方向に一定間隔離隔して複数個からなるように形成されうる。また、結合部310は、排出孔260に挿入されて上方または下方に移動する支持台311と、支持台311の下端に形成され、支持台311が上部に移動する時、排出孔260の底面に密着されて支持台311の移動を制限する密着部312と、を含む。
【0042】
一方、結合部310と近接した他の1つの結合部310との間に空間部313が形成されて、複数個からなる結合部310に弾性が生じるようにし、チェック弁300が上部に移動する時、密閉容器10の内部で発生する水蒸気またはガスの一定量を空間部313を通じて外部に排出させる。
【0043】
開閉板320は、容器蓋200に形成された排出孔260上に位置し、チェック弁300の移動によって排出孔260を密閉または開放するように備えられる。例えば、チェック弁300を上方に移動させれば、開閉板320が排出孔260から離隔して結合部310に形成された空間部313が外部に露出された状態になるが、この際、外部に露出された空間部313を通じて密閉容器10の内部で発生する水蒸気またはガスを外部に排出させる。
【0044】
嵌挿突起330は、開閉板320の上面と離隔して形成され、開閉板320と嵌挿突起330との間に溝を形成させて、取っ手240に形成された挿入溝241の内側面が差し込まれて固定させる。
【0045】
前記のようなチェック弁300を容器蓋200の中央に設置して使用すれば、密閉容器10の内部で発生する水蒸気によって一定圧力以上発生する場合、密閉容器10の爆発する場合が生じるが、このような爆発を防止するために、本発明でチェック弁300を設置して使用する。
【0046】
すなわち、密閉容器10の内部に一定圧力以上発生すれば、密閉容器10の内部が膨張しながら、チェック弁300が上方に移動するが、この際、上部に移動したチェック弁300によって密閉容器10の内部の水蒸気が外部に排出される。
【0047】
図9Aないし
図9Cは、本発明の他の実施形態による水蒸気密閉容器の容器本体と容器蓋との締結方式を示す図面である。
【0048】
容器本体100’の側壁のフレームに沿って外側に水平に1次延びて、フランジ形態で形成された第1延長部110と、第1延長部110の先端から下側に折り曲げられて容器蓋200が固定されるように、2次延長係止片120と、が形成される。
【0049】
容器本体100’は、側壁のフレームに沿って外側に水平に1次延びて、フランジ形態で形成された第1延長部110及び第1延長部110の下部に離隔した状態で側壁から延設される容器収容部130を含む。前記容器収容部130は、第1延長部110の下部で側壁の外側から水平に延びた後に上方に沿って折り曲げられて延びる構造である。すなわち、容器収容部130は、容器本体100’の側壁上端上で第1延長部110を取り囲むように形成された構造であって、第1延長部110と容器収容部130とを通じて上部が開放された構造を形成する。
【0050】
一方、容器蓋200’は、容器本体100’の開口部を覆う密閉部210’、第2延長部220’、締結部230’、取っ手240’を備える。
【0051】
前記締結部230’は、第2延長部220’の下端から下方に延びる鉤状を有する構造体である。すなわち、容器蓋200’を容器本体100’上に結合する過程において、締結部230’は、容器収容部130の内部空間上に進入し、前記状態で締結部230’の下端を成す鉤状は、第1延長部110の下端に引っ掛かる。
【0052】
一方、容器本体100’の第1延長部110の上端と対面する第2延長部220’の中間部分は、上側に屈曲されて、半円形を含む形態で多様に形成されて、容器本体100’の内部で発生する水蒸気が収容される空間である収容部空間を形成しうる。
【0053】
締結部230’は、容器収容部130に収容されて締結される形態であって、締結部230’と容器収容部130は、弾性変形されて結合及び分離される。締結部230’と容器収容部130を除いた残りの構成は、
図1ないし
図8に示された水蒸気密閉容器の実施形態と同一なので、これについての詳細な説明は省略する。
【0054】
図10Aは、本発明の他の実施形態による水蒸気密閉容器の容器本体と容器蓋との締結方式を示す図面である。
図10Aを参照すれば、容器本体400は、第1延長部110の既定の位置、例えば、先端に形成された係合溝420を備える。係合溝420は、上部が開放された溝であって、上端開口部が内部よりも狭く形成される。容器蓋500は、第2延長部220の外側先端に下に突設される係合突起530を備える。前記係合突起は、前記係合溝に対応する位置に形成されるものであって、前記先端は1つの例である。
【0055】
係合突起530は、係合溝420に収容されて締結される形態であって、係合溝420と係合突起530は、弾性変形されて結合及び分離される。係合溝420と係合突起530を除いた残りの構成は、
図1ないし
図8に示された実施形態の水蒸気密閉容器と同一なので、これについての詳細な説明は省略する。
【0056】
また、
図10Bの実施形態には、
図5に示された締結部230の構成が追加される。すなわち、
図5に示された締結部230が、
図10Aに示された容器蓋500の先端に形成されて、係合溝420が形成されて、下に突出した部分を下で取り囲むように締結される。
【0057】
敷衍すれば、
図10Bに示されたように、前記容器蓋は、前記第1延長部の先端を下で取り囲むように、前記第2延長部の先端に形成され、端部のサイズ(表面積)が端部と連結される連結部の厚さよりもさらに大きな別途の締結部をさらに備えて、締結時に容易に抜けないようにすることを特徴とする。
【0058】
図11と
図12は、本発明のさらに他の実施形態による水蒸気密閉容器のチェック弁を示す図面である。
図11と
図12とを参照すれば、チェック弁600は、弁胴体610と、弁胴体610の内部に収容されるコークス620と、弁胴体610の内部に収容されてコークス620を押す弾性部材630と、を含む。
【0059】
弁胴体610は、容器蓋200に形成された排出孔260に差し込まれる結合部材611と、結合部材611の上端に結合される栓部材617と、を備える。
【0060】
結合部材611は、容器蓋200の排出孔260に差し込まれて排出孔260を閉鎖する。結合部材611の内部には、弁空間612が形成される。結合部材611には、弁空間612と容器本体100の内部空間とを連結する内側通路613と、弁空間612と容器蓋200の外部とを連結する外側通路614と、が形成される。弁空間612には、コークス620と弾性部材630とが収容される。結合部材611の上端は開放され、開放された上端は、栓部材617によって閉鎖される。
【0061】
栓部材617は、結合部材611の開放された上端を塞ぐように結合部材611に結合される。栓部材617には、弾性部材630が差し込まれるように突出した突出部618が形成される。
【0062】
コークス620は、弁胴体610の弁空間612に収容されて、
図10に示されたような状態で内側通路613を塞ぐ。コークス620は、弁空間612で移動可能であり、コークス620が移動して、
図11に示したように、内側通路613から離れた状態で位置すれば、内側通路613と弁空間612とが連結され、容器胴体110の内部空間の水蒸気は、内側通路613、弁空間612及び外側通路614を経て外部に排出される。
【0063】
弾性部材630は、弁胴体610の弁空間612に収容されて、コークス620が内側通路613を塞ぐ状態を保持するようにコークス620に弾性力を提供する。本実施形態において、弾性部材630は、圧縮コイルバネであって、一端はコークス620に差し込まれ、他端は栓部材617の突出部618に差し込まれる。弾性部材630の弾性係数によって排出圧力が調節される。
【0064】
図13と
図14は、本発明のさらに他の実施形態による水蒸気密閉容器のチェック弁を示す図面である。
図13と
図14とを参照すれば、チェック弁700は、弁胴体710と、弁胴体710に結合される弁蓋720と、を備える。
【0065】
弁胴体710は、容器蓋200の排出孔260に差し込まれて排出孔260を閉鎖する。弁胴体710の内部には、弁空間712が形成される。弁胴体710には、弁空間712と容器本体100の内部空間とを連結する内側通路713と、弁空間712と容器蓋200の外部とを連結する外側通路714と、が形成される。外側通路714は、弁空間712の上端が開放されて形成された通路である。外側通路714は、弁蓋720によって開閉される。
【0066】
弁蓋720は、弁胴体710の外側通路714を開閉するように弁胴体710の開放された上端に弁胴体710に対して移動可能に挿設される。弁蓋720は、弁胴体710の開放された上端である外側通路714を通じて弁空間712の内部に挿入される挿入部721と、挿入部721の上端に位置して外側通路714を覆う蓋板部725と、を備える。
図12に示したように、蓋板部725が外側通路714と接する場合には、外側通路714を通じる水蒸気の排出が防止され、
図13に示したように、容器胴体100の内部空間の圧力が上昇して弁蓋720が持ち上げられれば、蓋板部725が外側通路714と分離されて、外側通路714を通じて容器胴体100の内部の水蒸気が外部に排出される。弁蓋720の重量によって排出圧力が調節される。
【0067】
以上、実施形態を通じて本発明を説明したが、本発明は、これに制限されるものではない。前記実施形態は、本発明の趣旨及び範囲を外れずに修正または変更され、当業者は、このような修正と変更も本発明に属するものであるということが分かる。
【国際調査報告】