(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-532028(P2021-532028A)
(43)【公表日】2021年11月25日
(54)【発明の名称】真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置
(51)【国際特許分類】
B65D 47/34 20060101AFI20211029BHJP
B65D 77/06 20060101ALI20211029BHJP
【FI】
B65D47/34 110
B65D77/06 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2020-573553(P2020-573553)
(86)(22)【出願日】2019年8月28日
(85)【翻訳文提出日】2020年12月30日
(86)【国際出願番号】CN2019102940
(87)【国際公開番号】WO2020043112
(87)【国際公開日】20200305
(31)【優先権主張番号】201810992347.7
(32)【優先日】2018年8月29日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】521004815
【氏名又は名称】艾比國際有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100175064
【弁理士】
【氏名又は名称】相澤 聡
(72)【発明者】
【氏名】黄偉倫
【テーマコード(参考)】
3E067
3E084
【Fターム(参考)】
3E067AA03
3E067AB81
3E067AB83
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3E084HD03
3E084KB01
3E084LB02
3E084LC01
3E084LD22
(57)【要約】
ヘッド、ポンプ、およびチューブを有し、ポンプの外部に蓋が設置され、ポンプに第一係合部が設置されるポンプディスペンサーユニットと、軟質袋を有し、軟質袋の上端に開口端が設置され、軟質袋の中に流体物質が充填され、開口端に第二係合部が設置され、ポンプディスペンサーユニットのポンプが開口端の中に挿入されることで、開口端の上の密封部品と共に、開口端が密封され軟質袋の内部が密封空間になって、第二係合部が第一係合部と係合することでポンプディスペンサーユニットに接続してチューブが内部に入ることができるソフトバッグと、内部にソフトバッグが設置され、ポンプディスペンサーユニットの蓋が口部に接続する、ボトル本体と、が含まれることで、ソフトバッグ内の流体物質が真空原理の応用で残留されずに完全に送出され、ソフトバッグの交換も補充操作効率の向上で簡単になり、ポンプディスペンサーユニットとボトル本体が再利用可能になり、環境にも優しい目的を達成できる真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッド、ポンプ、およびチューブを有し、前記ヘッドが前記ポンプの上端に接続し、前記チューブが前記ポンプの下端に接続し、前記ポンプの外部に蓋が設置され、前記ポンプに少なくとも一つの第一係合部が設置され、前記第一係合部が前記ポンプの外壁に設置されるポンプディスペンサーユニットと、
軟質袋を有し、前記軟質袋の上端に開口端が設置され、前記軟質袋の中に流体物質が充填され、前記開口端に少なくとも一つの第二係合部が設置され、前記第二係合部が前記開口端の内壁に設置され、前記ポンプディスペンサーユニットの前記ポンプが前記開口端の中に挿入されることで、前記開口端が密封され軟質袋の内部が密封空間になって、真空の効果により負圧状態になり、使用回数および使用量の増加に応じて前記軟質袋の形状および内容積が圧縮され、前記第二係合部が前記第一係合部と係合することで前記ポンプディスペンサーユニットに接続して前記チューブが内部に入ることができるソフトバッグと、
上端に口部を有し、内部に前記ソフトバッグが設置され、前記ポンプディスペンサーユニットの前記蓋が前記口部に接続するボトル本体と、が含まれ、
前記ポンプディスペンサーユニットの前記ヘッドが押される時に、前記ポンプを利用して吸い上げる力を生み、前記ソフトバッグの内部を負圧状態にさせ、真空原理の利用と伴い、流体物質を前記チューブを通して外へ送出させることを特徴とする、真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置。
【請求項2】
前記第一係合部が係合体であり、前記第二係合部が係合槽であることを特徴とする、請求項1に記載の真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置。
【請求項3】
前記第一係合部が係合槽であり、前記第二係合部が係合体であることを特徴とする、請求項1に記載の真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置。
【請求項4】
前記ソフトバッグの前記開口端が中空円柱体であり、前記ポンプディスペンサーユニットの前記ポンプが円柱状であり、前記係合槽が第一溝槽と第二溝槽を有し、前記第一溝槽が上下に延長し、前記第二溝槽の一端が前記第一溝槽の一端に接続し、前記第二溝槽が環状に伸ばされ、前記第二溝槽が前記第一溝槽と垂直になり、前記係合体が前記係合槽の前記第一溝槽に沿って移動し、前記ポンプディスペンサーユニットと前記ソフトバッグとを回転させることで、前記係合体を前記第二溝槽に入って前記第二溝槽のもう一端までに移動させて固定することを特徴とする、請求項2また3に記載の真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置。
【請求項5】
前記チューブの下端が前記ソフトバッグの下端の内壁に接近することを特徴とする、請求項1に記載の真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置。
【請求項6】
前記チューブの下端と前記ソフトバッグの下端の内壁の間の間隔が1mm〜10mmであることを特徴とする、請求項5に記載の真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置。
【請求項7】
前記ソフトバッグの前記開口端と前記ポンプディスペンサーユニットの前記ポンプの間に、少なくとも一つの第一密封部品が設置されることで、前記ソフトバッグの前記開口端と前記ポンプディスペンサーユニットの前記ポンプの間が緊密に接続されることを特徴とする、請求項1に記載の真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置。
【請求項8】
前記ソフトバッグの前記開口端の上に、少なくとも一つの第二密封部品が設置され、前記第二密封部品が、前記ソフトバッグの前記開口端、前記ポンプディスペンサーユニットの前記ポンプ、前記蓋および前記ボトル本体の前記口部の間に位置することを特徴とする、請求項7に記載の真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置。
【請求項9】
前記蓋が第一ネジ構造を有し、前記口部が第二ネジ構造を有し、前記第一ネジ構造が前記第二ネジ構造と螺合されることにより、前記蓋が前記ボトル本体の前記口部と螺合されることを特徴とする、請求項1に記載の真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置。
【請求項10】
前記ボトル本体がアップケースとダウンケースを含み、前記アップケースと前記ダウンケースが互いに組合わされることを特徴とする、請求項1に記載の真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置。
【請求項11】
前記第一係合部がネジ構造であり、前記第二係合部がネジ構造であり、前記第一係合部が前記第二係合部と螺合されることを特徴とする、請求項1に記載の真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は吸上装置に関し、特に真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現存するシャンプー、ボディソープ、食器用洗剤などの用品が、ボトルに詰込んで、ボトルの開口に設置されるヘッドを押すことによって、ボトル内の流体物質を吸上げて流出させ、使用する。このような方法は便利ではあるが、最後流体物質がボトルの底部に残留し、出し切ることができない問題があり、無駄になり、ボトルやヘッドなどの部品が再使用されずに廃棄され、膨大な浪費となり、ボトルと共に廃棄される残留流体物質も環境に非常に悪い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
近年、環境問題への意識が高くなってきたゆえ、材料を如何に再利用するかということは、重要な課題になったため、シャンプー、ボディソープや食器用洗剤などの用品について、ボトルに充填されるもの以外、対応する詰め替えというものが販売され、廃棄容器の量を減少してきている。しかしながら、詰め替えは、流体物質をボトルに入れ替えする際に、手間がかかり、手に付着し易く、更に環境への汚染をもたらすことがあり、その後に、大量な水で洗浄する必要があり、使用には不便なことになりつつあるうえに、流体物質が詰め替えの中に残留し、材料のリサイクルが困難になったり、共に棄てられたりして環境へ汚染をもたらす問題になる。
【0004】
上述のように、本発明者は上記課題を解決すべく鋭意検討を重ね、学理の応用と組合わせて、合理的なデザインで上記課題を有効に解決できる本発明を提出する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため、本発明は、部品が再利用可能で、環境への問題にならず、流体物質が残留されずに完全に利用でき、無駄にならず、環境にも負担がかからず、環境にも優しい詰め替えの使用効率を大幅に上げられる真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置を提供することを目的とする。
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明は、ヘッド、ポンプ、およびチューブを有し、前記ヘッドが前記ポンプの上端に接続し、前記チューブが前記ポンプの下端に接続し、前記ポンプの外部に蓋が設置され、前記ポンプに少なくとも一つの第一係合部が設置され、前記第一係合部が前記ポンプの外壁に設置されるポンプディスペンサーユニットと、軟質袋を有し、前記軟質袋の上端に開口端が設置され、前記軟質袋の中に流体物質が充填され、前記開口端に少なくとも一つの第二係合部が設置され、前記第二係合部が前記開口端の内壁に設置され、前記ポンプディスペンサーユニットの前記ポンプが前記開口端の中に挿入されることで、前記開口端が密封され軟質袋の内部が密封空間になって、真空の効果により負圧状態になり、使用回数および使用量の増加に応じて前記軟質袋の形状および内容積が圧縮され、前記第二係合部が前記第一係合部と係合することで前記ポンプディスペンサーユニットに接続して前記チューブが内部に入ることができるソフトバッグと、上端に口部を有し、内部に前記ソフトバッグが設置され、前記ポンプディスペンサーユニットの前記蓋が前記口部に接続するボトル本体と、が含まれ、前記ポンプディスペンサーユニットの前記ヘッドが押される時に、前記ポンプを利用して吸い上げる力を生み、前記ソフトバッグの内部を負圧状態にさせ、真空原理の利用と伴い、流体物質を前記チューブを通して外へ輸出させることを特徴とする真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置を提供する。
【0007】
本発明に係る1つの実施例では、前記第一係合部が係合体であり、前記第二係合部が係合槽であることを特徴とする、真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置を提供する。
【0008】
本発明に係る1つの実施例では、前記ソフトバッグの前記開口端が中空円柱体であり、前記ポンプディスペンサーユニットの前記ポンプが円柱状であり、前記係合槽が第一溝槽と第二溝槽を有し、前記第一溝槽が上下に延長し、前記第二溝槽の一端が前記第一溝槽の一端に接続し、前記第二溝槽が環状に伸ばされ、前記第二溝槽が前記第一溝槽と垂直になり、前記係合体が前記係合槽の前記第一溝槽に沿って移動し、前記ポンプディスペンサーユニットと前記ソフトバッグとを回転させることで、前記係合体を前記第二溝槽に入って前記第二溝槽のもう一端までに移動させて固定することを特徴とする真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置を提供する。
【0009】
本発明に係る1つの実施例では、前記チューブの下端が前記ソフトバッグの下端の内壁に接近することを特徴とする真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置を提供する。
【0010】
本発明に係る1つの実施例では、前記チューブの下端と前記ソフトバッグの下端の内壁の間の間隔が1mm〜10mmであることを特徴とする真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置を提供する。
【0011】
本発明に係る1つの実施例では、前記ソフトバッグの前記開口端と前記ポンプディスペンサーユニットの前記ポンプの間に、少なくとも一つの第一密封部品が設置されることで、前記ソフトバッグの前記開口端と前記ポンプディスペンサーユニットの前記ポンプの間が緊密に接続されることを特徴とする真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置を提供する。
【0012】
本発明に係る1つの実施例では、前記ソフトバッグの前記開口端の上に、少なくとも一つの第二密封部品が設置され、前記第二密封部品が、前記ソフトバッグの前記開口端、前記ポンプディスペンサーユニットの前記ポンプ、前記蓋および前記ボトル本体の前記口部の間に位置することを特徴とする真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置を提供する。
【0013】
本発明に係る1つの実施例では、前記蓋が第一ネジ構造を有し、前記口部が第二ネジ構造を有し、前記第一ネジ構造が前記第二ネジ構造と螺合されることにより、前記蓋が前記ボトル本体の前記口部と螺合されることを特徴とする真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置を提供する。
【0014】
本発明に係る1つの実施例では、前記ボトル本体がアップケースとダウンケースを含み、前記アップケースと前記ダウンケースが互いに組合わされることを特徴とする真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置を提供する。
【0015】
本発明に係る1つの実施例では、前記第一係合部がネジ構造であり、前記第二係合部がネジ構造であり、前記第一係合部が前記第二係合部と螺合されることを特徴とする真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置を提供する。
【0016】
本発明に採用される技術手段によって、以下の有益効果が達成できる。
本発明のポンプディスペンサーユニットとボトルが再利用可能で、環境への問題にならず、ソフトバッグの内部を真空の状態にすることができ、流体物質が重力でソフトバッグの内部の底部に流れ、真空原理の利用と伴い、流体物質を確実にチューブで送出させ、流体物質がソフトバッグの内部に残留されずに完全に使用されるので、無駄にならず、環境への負担もかからない。
【0017】
本発明のソフトバッグの内部の流体物質がボトル本体に充填される必要がなく、流体物質が手に付着しにくく、ソフトバッグがポンプディスペンサーユニットに係合し、ソフトバッグの取り付けと交換も簡単であるので、環境にも優しい詰め替えの使用効率を大幅に上げることができる。
【0018】
本発明は上記目的を達成するために採用する技術、方法および効果が更に理解できるため、以下本発明に係る説明と図面に参照し、本発明の目的、特徴、および特徴が理解できるようにするが、添付の図面および添付資料は、参照および説明のみを目的としており、本発明を限定することを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1a】本発明に係る1つの実施例の環境にも優しい吸上装置の構造の一部の分解図である。
【
図1b】本発明に係るもう1つの実施例の環境にも優しい吸上装置の構造の一部の分解図である。
【
図1c】本発明に係るもう1つの実施例の環境にも優しい吸上装置の構造の一部の分解図である。
【
図2】本発明の環境にも優しい吸上装置の分解状態の断面図である。
【
図3】本発明の環境にも優しい吸上装置の断面図(一)である。
【
図4】本発明の環境にも優しい吸上装置の断面図(二)である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1a〜
図4に示すように、本発明は、ポンプディスペンサーユニット1と、ソフトバッグ2と、ボトル本体3が含まれる真空原理を利用した環境にも優しい吸上装置を提供する。
【0021】
ポンプディスペンサーユニット1は、ヘッド11、ポンプ12、およびチューブ13を有し、前記ヘッド11が前記ポンプ12の上端に接続し、前記チューブ13が前記ポンプ12の下端に接続し、前記ポンプ12が円柱状であることができ、前記チューブ13が中空の管状体である。前記ヘッド11が押される時に、前記ポンプ12を利用して吸い上げる力を生み、チューブ13で流体物質を吸上げ、流体物質を、順にチューブ13、ポンプ12、ヘッド11を通して外へ送出させる。
【0022】
前記ポンプ12の外部に蓋14が設置され、前記蓋14が第一ネジ構造141を有し、前記第一ネジ構造141が内ネジであることで、前記蓋13が前記ボトル本体3と螺合されることができる。
前記ポンプディスペンサーユニット1は押すことで流体物質を吸上げる装置であり、その構造は既存の技術であり、本発明に請求するポイントであらず、また、本発明はポンプディスペンサーユニット1の構造を限定しないので、詳細の説明を省略する。
【0023】
前記ポンプ12に少なくとも一つの第一係合部15が設置され、ソフトバッグ2の第二係合部23と係合できる。本実施例において、第一係合部15がポンプ12の外壁に設置され、第一係合部15が係合体であることができる。第一係合部15が、例えば、2つや3つの複数を設置することが好ましい。
【0024】
前記ソフトバッグ2は、軟質袋21を有し、前記軟質袋21が防水できる材料で形成され、軟質袋21が可撓性を持つものである。前記軟質袋21の上端に開口端22が設置され、前記開口端22が中空の円柱体であり、軟質袋21の内部に連通し、前記軟質袋21の中に、シャンプー、ボディソープ、食器用洗剤などの流体物質が充填され、前記流体物質の種類が制限されるものではない。前記ソフトバッグ2がポンプディスペンサーユニット1およびボトル本体3に取り付けられる前に、密封蓋や密封シート(未図示)で開口端22を密封することで、軟質袋21の流体物質の流出を避け、軟質袋21の輸送や保存が簡単になる。
【0025】
前記開口端22に少なくとも一つの第二係合部23が設置され、ポンプディスペンサーユニット1の第一係合部15と係合できる。本実施例において、第二係合部23が開口端22の内壁に設置され、第二係合部23が係合槽であることができる。第二係合部23が例えば、2つや3つの複数設置が好ましい。第二係合部23が、第一溝槽231と第二溝槽232を有し、第一溝槽231が開口端22の上端から下へ伸ばされ、前記第二溝槽232の一端が第一溝槽231の下端に接続し、第二溝槽232が開口端22の環状方向に伸ばされ、第二溝槽232が前記第一溝槽231と垂直になり、第二溝槽232がL字の係合槽になる(
図1aに示す通り)。
【0026】
前記ソフトバッグ2が係合することでポンプディスペンサーユニット1に接続でき、ポンプディスペンサーユニット1のポンプ12がソフトバッグ2の開口端22の中に挿入されることで、第一係合部15が第二係合部23の第一溝槽231に沿って下へ移動し、第一係合部15が第一溝槽231の下端に移動すると、ポンプディスペンサーユニット1とソフトバッグ2とを回転させることで、第一係合部15を第二溝槽232に入って第二溝槽232のもう一端(末端)までに移動させて固定することによって、ソフトバッグ2がポンプディスペンサーユニット1に係合でき、チューブ13がバッグ2の中に挿入され、前記チューブ13の下端がソフトバッグ2の下端の内壁に接近する。好ましくは、チューブ13の下端とソフトバッグ2の下端の内壁の間隔Gが1mm〜10mmである。
【0027】
ただし、本発明の第一係合部15および第二係合部23の構造が制限されず、既存のあらゆる係合構造であることもでき、例えば、第一係合部15がL字の係合槽であり、第二係合部23が係合体であり、第一係合部15と第二係合部23が相互に係合すること(
図1bに示すように)もできる。第一係合部15があらゆる突出や凹みの構造であり、第二係合部23があらゆる凹みや突出の構造であり、第一係合部15と第二係合部23が相互に係合することもできる。ネジ構造の第一係合部15および第二係合部23が凹みや突出の構造であり、第一係合部15と第二係合部23が相互に係合すること(
図1cに示す通り)もできる。
【0028】
ソフトバッグ2がポンプディスペンサーユニット1に接続し、ポンプディスペンサーユニット1のポンプ12がソフトバッグ2の開口端22の中に挿入されることで、ソフトバッグ2の開口端22が密封されソフトバッグ2の内部が密封空間24になって、ソフトバッグ2の内部が真空の効果により負圧状態になり、使用回数および使用量の増加に応じて軟質袋21の形状および内容積が圧縮される。ポンプディスペンサーユニット1のヘッド11が押される時に、ポンプ12を利用して吸い上げる力を生み、ソフトバッグ2の内部を負圧状態にさせることで、チューブ13で流体物質を吸上げて外へ送出させる。
【0029】
ソフトバッグ2の密封空間24の密封性を向上するために、ソフトバッグ2の開口端22とポンプディスペンサーユニット1のポンプ12の間に、少なくとも一つの第一密封部品25が設置されることで、前記第一密封部品25がソフトバッグ2の開口端22の内壁とポンプディスペンサーユニット1のポンプ12の外壁と間に位置し、ソフトバッグ2の開口端22とポンプディスペンサーユニット1のポンプ12の間が緊密に接続されることによって、外部の空気がソフトバッグ2の中に入ることを防ぐことができ、ソフトバッグ2の密封空間24の内部が真空の状態を保つことができる。ポンプディスペンサーユニット1とソフトバッグ2が直接に結合されることによって、ポンプディスペンサーユニット1とソフトバッグ2の間により良い密封性を有することができる。
【0030】
ボトル本体3は、ソフトバッグ2を収納できる中空の容器であり、前記ボトル本体3が上端に開口形状の口部31を有し、口部31がボトル本体3の内部に連通する。前記口部31が第二ネジ構造311を有し、前記第二ネジ構造311が外ネジであることができ、第一ネジ構造141が第二ネジ構造311と螺合されることにより、蓋14がボトル本体3の口部31と螺合されることができる。本発明のもう1つの実施例において、蓋14が係合することでボトル本体3の口部31に接続することもできる。
【0031】
前記ソフトバッグ2がボトル本体3の内部に設置されるので、設置の利便性のために、本実施例のボトル3がツーピースの構造を採用し、即ち、ボトル本体3がアップケース32とダウンケース33を含み、アップケース32とダウンケース33が、係合や螺合によって互いに組合わされ、ソフトバッグ2を簡単にボトル本体3の内部に設置することができる。
【0032】
なお、ソフトバッグ2の開口端22の上に、少なくとも一つの第二密封部品26を設置することができ、前記第二密封部品26が、ソフトバッグ2の開口端22、ポンプディスペンサーユニット1のポンプ12、蓋14およびボトル本体3の口部31の間に位置し、前記第二密封部品26が第一密封部品25と共に設置されることで二重密封の効果を形成でき、ソフトバッグ2の密封空間24の内部が真空の状態を保つことができる。
【0033】
本発明の環境にも優しい吸上装置は、前記ソフトバッグ2の内部が真空の状態を形成でき、ポンプディスペンサーユニット1のヘッド11を押すときに、ソフトバッグ2の内部を真空引きさせ、ポンプディスペンサーユニット1が気体の再補充もしないので、真空原理を利用してソフトバッグ2の内部の流体物質を送出できる。ソフトバッグ2の内部の流体物質を使い切った際に、新しいソフトバッグ2(内部に流体物質がある)を交換することで使用し続けることができる。
【0034】
故に、本発明のポンプディスペンサーユニット1とボトル本体3が再利用可能で、環境への問題にならず、流体物質が重力でソフトバッグ2の内部の底部に流れ、真空原理の利用と伴い、流体物質を確実にチューブ13で送出させ、流体物質がソフトバッグ2の内部に残留されずに完全に使用される(
図4に示すように)ので、無駄にならず、環境への負担にもならない。
【0035】
また、本発明のソフトバッグ2の内部の流体物質がボトル本体3に充填される必要がなく、流体物質が手に付着しにくく、ソフトバッグ2がポンプディスペンサーユニット1に係合し、ソフトバッグ2の取り付けと交換も簡単であるので、環境にも優しい詰め替えの使用効率を大幅に上げることができる。
【0036】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様の作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【符号の説明】
【0037】
1 ポンプディスペンサーユニット
11 ヘッド
12 ポンプ
13 チューブ
14 蓋
141 第一ネジ構造
15 第一係合部
G 間隔
2 ソフトバッグ
21 軟質袋
22 開口端
23 第二係合部
231 第一溝槽
232 第二溝槽
24 密閉空間
25 第一密封部品
26 第二密封部品
3 ボトル本体
31 口部
311 第二ネジ構造
32 アップケース
33 ダウンケース
【国際調査報告】