特表2021-532755(P2021-532755A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-532755(P2021-532755A)
(43)【公表日】2021年12月2日
(54)【発明の名称】緩め機構及びエアロゾル発生装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20211105BHJP
【FI】
   A24F40/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】40
(21)【出願番号】特願2021-504530(P2021-504530)
(86)(22)【出願日】2018年11月26日
(85)【翻訳文提出日】2021年1月27日
(86)【国際出願番号】CN2018117387
(87)【国際公開番号】WO2020029477
(87)【国際公開日】20200213
(31)【優先権主張番号】201810891826.X
(32)【優先日】2018年8月7日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】520095670
【氏名又は名称】上海新型煙草制品研究院有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】512067757
【氏名又は名称】上海煙草集団有限責任公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 祥林
(72)【発明者】
【氏名】黄 柳▲銘▼
(72)【発明者】
【氏名】王 嘉俊
(72)【発明者】
【氏名】瞿 江洪
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA02
4B162AA22
4B162AC02
4B162AC13
4B162AC17
4B162AC22
4B162AF01
(57)【要約】
本発明は緩め機構(10)及びエアロゾル発生装置(1)に関し、緩め機構(10)は、回転部(101)を備え、回転部がアウタハウジング(14)とインナハウジング(11)を備え、アウタハウジング(14)がインナハウジング(11)に外嵌され、インナハウジング(11)がエアロゾル形成基体を置くのに用いられる。インナハウジング(11)に押圧機構(30)が設けられ、アウタハウジング(14)が周方向に沿って運動可能であって、周方向運動を軸方向運動に転化することで、押圧機構(30)を前記エアロゾル形成基体に径方向の押圧力を加えるように駆動する。インナハウジング(11)が第一位置と第二位置との間に回転可能にエアロゾル発生装置(1)に接続され、第一位置から第二位置への過程において、エアロゾル形成基体と加熱体(23)が周方向で相対運動することができる。第一位置と第二位置のいずれにも、前記エアロゾル形成基体が加熱体(23)に接触する。本発明の緩め機構によれば、ユーザが加熱体(23)からエアロゾル形成基体を気楽に抜き出すことができ、ユーザがエアロゾル発生装置を清潔し易い。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱体が設けられるエアロゾル発生装置に用いる緩め機構において、前記加熱体が前記緩め機構上に置かれたエアロゾル形成基体内に挿入され、前記緩め機構は、
回転部を備え、前記回転部がアウタハウジングとインナハウジングを備え、前記アウタハウジングが前記インナハウジングに外嵌され、前記インナハウジングが前記エアロゾル形成基体を置くためのものであり、
前記インナハウジングに押圧機構が設けられ、前記アウタハウジングが周方向に沿って運動可能であって、前記周方向運動を軸方向運動に転化することで、前記押圧機構を前記エアロゾル形成基体に向かって径方向の押圧力を加えるように駆動し、前記軸方向と前記加熱体の挿入方向が一致であり、
前記インナハウジングが第一位置と第二位置との間に前記エアロゾル発生装置に回転可能に接続され、前記第一位置から前記第二位置への過程において、前記エアロゾル形成基体と前記加熱体が周方向で相対運動することができ、
前記第一位置と前記第二位置のいずれにも、前記エアロゾル形成基体が前記加熱体に接触することを特徴とする緩め機構。
【請求項2】
前記第一位置には、前記エアロゾル形成基体が前記加熱体に対して第一軸方向位置を有し、前記第二位置には、前記エアロゾル形成基体が前記加熱体に対して第二軸方向位置を有し、前記第一軸方向位置と前記第二軸方向位置が同一であることを特徴とする請求項1に記載の緩め機構。
【請求項3】
前記第一位置から前記第二位置への過程において、前記インナハウジングは前記アウタハウジングにつれて前記周方向に沿って同期回転可能であることを特徴とする請求項1に記載の緩め機構。
【請求項4】
前記アウタハウジングの内周面と前記インナハウジングの外周面のうちの一方には、前記軸方向に沿って延伸する第一凹溝が設けられ、他方には突起が設けられ、前記突起が前記第一凹溝に設けられることを特徴とする請求項3に記載の緩め機構。
【請求項5】
前記軸方向に沿って、前記アウタハウジングが前記エアロゾル発生装置に向かう第一端部を有し、前記エアロゾル発生装置が前記アウタハウジングに向かう第二端部を有し、前記第一端部と前記第二端部のうちの一方が第一凸部を備え、前記第一端部と前記第二端部のうちの他方が第二凹部を備え、前記第一凸部と前記第二凹部が嵌合することを特徴とする請求項1に記載の緩め機構。
【請求項6】
前記第一端部は交互に設置される第一凸部と第一凹部で形成され、前記第二端部は交互に設置される第二凸部と第二凹部で形成され、前記第一凸部の形状と前記第二凹部の形状がマッチングし、前記第二凸部の形状と前記第一凹部の形状がマッチングすることを特徴とする請求項5に記載の緩め機構。
【請求項7】
前記アウタハウジングと前記エアロゾル発生装置が螺合することを特徴とする請求項1に記載の緩め機構。
【請求項8】
前記インナハウジングには前記インナハウジングのインナーキャビティに連通する少なくとも1つの第一貫通孔が設けられ、前記第一貫通孔が前記軸方向に沿って延伸し、前記軸方向に沿って、前記押圧機構が第一端と第二端を有し、前記第一端が前記第二端よりも前記インナハウジングの軸方向一端の開口に接近し、前記第一端と第二端のうちの少なくとも一方が前記インナハウジングに固定接続され、前記第一端と前記第二端との間の部分は前記エアロゾル形成基体に向かって径方向の押圧力を加えるためのものであることを特徴とする請求項1に記載の緩め機構。
【請求項9】
前記第一端と前記第二端との間に凸部を有し、前記凸部が前記第一貫通孔から伸出して前記アウタハウジングの内壁に向かって外方に突き出すことを特徴とする請求項8に記載の緩め機構。
【請求項10】
前記第一端と前記第二端のうちの少なくとも一方と前記凸部との間の部分に湾曲部が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の緩め機構。
【請求項11】
前記第一端と前記第二端のうちの少なくとも一方と前記凸部との間の部分が細長状を呈することを特徴とする請求項9に記載の緩め機構。
【請求項12】
前記凸部が前記アウタハウジングの内壁に当接することを特徴とする請求項9に記載の緩め機構。
【請求項13】
径方向に沿って、前記凸部と前記アウタハウジングの内壁との間に弾性力が存在することを特徴とする請求項12に記載の緩め機構。
【請求項14】
前記アウタハウジングの内壁に第二凹溝が設けられ、前記凸部が前記第二凹溝に設けられることを特徴とする請求項9に記載の緩め機構。
【請求項15】
前記インナハウジングが台座を有し、前記台座に凹部が設けられ、前記第二端が前記凹部に挿設されることを特徴とする請求項8に記載の緩め機構。
【請求項16】
前記凹部が前記軸方向に沿って前記台座を貫通することを特徴とする請求項15に記載の緩め機構。
【請求項17】
前記凸部の背面が凹面であることを特徴とする請求項9に記載の緩め機構。
【請求項18】
前記第一端と前記第二端との間の前記エアロゾル形成基体に向かう部分が平面であることを特徴とする請求項8に記載の緩め機構。
【請求項19】
前記第一端と前記第二端との間の前記エアロゾル形成基体に向かう部分に凸起が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の緩め機構。
【請求項20】
前記第一端が前記インナハウジングに固定接続され、前記第二端が前記インナハウジングに可動接続されることを特徴とする請求項8〜19のいずれか1項に記載の緩め機構。
【請求項21】
前記インナハウジングには前記インナハウジングのインナーキャビティに連通する少なくとも1つの第二貫通孔が設けられ、前記第二貫通孔が前記軸方向に沿って延伸し、前記第二貫通孔が前記加熱体を露出させることを特徴とする請求項1に記載の緩め機構。
【請求項22】
前記第二貫通孔は少なくとも2個あり、且つ前記周方向に沿って間隔をあけて設置されることを特徴とする請求項21に記載の緩め機構。
【請求項23】
前記インナハウジング内の砕屑を流出させることができる砕屑排出構造をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の緩め機構。
【請求項24】
前記砕屑排出構造は斜孔を備え、前記斜孔は前記インナハウジング内に位置する砕屑が前記斜孔を経由して流出するように案内することができることを特徴とする請求項23に記載の緩め機構。
【請求項25】
台座をさらに備え、前記砕屑排出構造が前記台座に位置する第三貫通孔を備え、前記第三貫通孔が前記斜孔に連通し、前記斜孔は前記第三貫通孔内に位置する砕屑が前記斜孔を経由して流出するように案内することができることを特徴とする請求項24に記載の緩め機構。
【請求項26】
前記第三貫通孔が前記加熱体を取り囲んで設置されることを特徴とする請求項25に記載の緩め機構。
【請求項27】
前記軸方向に沿って、前記斜孔は対向して設置される第一表面と第二表面を有し、前記第三貫通孔が前記第一表面の所在する平面に位置し、前記第二表面の所在する平面と前記第一表面の所在する平面とが鋭角を呈して設置されることを特徴とする請求項25に記載の緩め機構。
【請求項28】
前記鋭角が30°〜60°であることを特徴とする請求項27に記載の緩め機構。
【請求項29】
前記アウタハウジングは、
アウタハウジング本体部と、
前記周方向に沿って取り巻いて前記アウタハウジング本体部の内周面に設けられるライナーと、を備えることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の緩め機構。
【請求項30】
前記軸方向に沿って、前記アウタハウジング本体部は接続する第一環状部材と第二環状部材を備え、前記第二環状部材が前記第一環状部材よりも前記エアロゾル発生装置に接近することを特徴とする請求項29に記載の緩め機構。
【請求項31】
前記第二環状部材の表面が凹凸で平坦でないことを特徴とする請求項30に記載の緩め機構。
【請求項32】
前記アウタハウジングと前記インナハウジングが取外し可能に接続されることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の緩め機構。
【請求項33】
エアロゾル発生装置において、
加熱体と、
請求項1〜32のいずれか1項に記載の緩め機構と、を備え、前記加熱体が前記緩め機構に置かれるエアロゾル形成基体内に挿入されることを特徴とするエアロゾル発生装置。
【請求項34】
本体部をさらに備え、前記加熱体が前記本体部に設けられ、前記インナハウジングが前記本体部に周方向で回転可能に接続されることを特徴とする請求項33に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項35】
本体部をさらに備え、前記加熱体が前記本体部に設けられ、前記インナハウジングが前記加熱体に周方向で回転可能に接続されることを特徴とする請求項33に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項36】
前記本体部には収容部を有する固定座が設置され、前記加熱体の取付部が前記収容部に取り付けられ、前記収容部は前記取付部の周方向での運動を制限するためのものであることを特徴とする請求項34又は35に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項37】
前記軸方向に沿って、前記固定座が前記収容部と第四貫通孔を備え、
前記加熱体が前記収容部から前記第四貫通孔への方向に沿って前記第四貫通孔を通り抜け、
前記固定座が回路制御基板に取り付けられ、前記加熱体が前記回路制御基板に電気的に接続されることを特徴とする請求項36に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項38】
ストッパーをさらに備え、前記ストッパーが前記軸方向に沿って前記固定座に取り付けられ、前記取付部が前記ストッパーと前記収容部との間に位置し、前記ストッパーは前記取付部の前記軸方向での運動を制限するためのものであることを特徴とする請求項36に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項39】
前記取付部と前記収容部の横断面が円形でないことを特徴とする請求項36に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項40】
前記収容部から前記第四貫通孔への方向に、前記取付部が第一部分と第二部分を備え、前記収容部が第三部分と第四部分を有し、前記第一部分が前記第三部分に取り付けられ、前記第二部分が前記第四部分に取り付けられ、前記第一部分と前記第三部分の横断面が円形でなく、又は前記第二部分と前記第四部分の横断面が円形でないことを特徴とする請求項37に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項41】
前記収容部から前記第四貫通孔への方向に、前記取付部が第一部分と第二部分を備え、前記第一部分が前記収容部に取り付けられ、前記第二部分が前記第四貫通孔に取り付けられ、前記第一部分と前記収容部の横断面が円形でなく、又は前記第二部分と前記第四貫通孔の横断面が円形でないことを特徴とする請求項37に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項42】
導線をさらに備え、前記加熱体の取付部に前記導線が通り抜ける貫通穴が設けられていることを特徴とする請求項33に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項43】
前記加熱体の取付部の内周面と前記加熱体の外周面が貼合され、且つ前記取付部の内周面と前記加熱体が径方向の間隔を有することを特徴とする請求項33に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項44】
前記固定座が前記回路制御基板に取外し可能な方式で取り付けられることを特徴とする請求項37に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項45】
前記固定座は第一延伸部をさらに備え、前記第一延伸部が前記軸方向に沿って延伸し、
前記ストッパーは第二延伸部を備え、前記第二延伸部が前記軸方向に沿って延伸し、前記第一延伸部と前記第二延伸部との間に回路制御基板が設置され、前記第一延伸部と前記第二延伸部がそれぞれ前記回路制御基板に接続されることを特徴とする請求項38に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項46】
前記第一延伸部と前記第二延伸部がそれぞれ取外し可能な方式で前記回路制御基板に接続されることを特徴とする請求項45に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項47】
前記第一延伸部の前記回路制御基板に向かう部分にそれぞれ前記軸方向に沿って延伸する第一挟持部と第二挟持部が設けられ、
前記第二延伸部の前記回路制御基板に向かう部分にそれぞれ前記軸方向に沿って延伸する第三挟持部と第四挟持部が設けられ、前記第三挟持部と前記第四挟持部が前記第一挟持部と前記第二挟持部との間に位置し、又は、前記第一挟持部と前記第二挟持部が前記第三挟持部と前記第四挟持部との間に位置し、
前記第一挟持部と前記第三挟持部が貼合され、前記第二挟持部と前記第四挟持部が貼合されることを特徴とする請求項45に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項48】
前記第一挟持部、前記第二挟持部、前記第三挟持部及び前記第四挟持部によって限定される挟持空間が前記取付部を収容することができることを特徴とする請求項47に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項49】
前記第二延伸部の前記回路制御基板に向かう部分にストッパが設けられ、前記ストッパが前記軸方向に沿って延伸し、且つ前記取付部に当接することを特徴とする請求項45又は48に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項50】
前記固定座は第三延伸部をさらに備え、前記第三延伸部が前記軸方向に沿って延伸し、前記第三延伸部と前記第一延伸部が前記径方向に沿って対向して設置され、
第二延伸部は挿入端を有し、前記挿入端が前記軸方向に沿って前記第一延伸部と前記第三延伸部との間に挿設され、且つ前記挿入端が前記軸方向で前記第三延伸部に貼合されることを特徴とする請求項45に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項51】
インナハウジング内の砕屑を流出させることができる砕屑排出通路をさらに備えることを特徴とする請求項34又は35に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項52】
前記本体部と前記緩め機構の台座が前記軸方向に沿って間隔をあけて設置されることを特徴とする請求項51に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項53】
前記砕屑排出通路は前記緩め機構の砕屑排出構造と、前記本体部の固定座と緩め機構の台座との間に位置する軸方向の間隔と、を備え、前記砕屑排出構造が斜孔を備え、前記斜孔は前記インナハウジング内に位置する砕屑が前記斜孔を経由して流出するように案内することができることを特徴とする請求項51に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項54】
前記砕屑排出構造は、台座と、前記台座に位置する第三貫通孔と、を備え、前記第三貫通孔が前記斜孔に連通し、前記斜孔は前記第三貫通孔内に位置する砕屑が前記斜孔を経由して流出するように案内することができることを特徴とする請求項53に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項55】
前記第三貫通孔が前記加熱体を取り囲んで設置されることを特徴とする請求項54に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項56】
前記本体部には収容部を有する固定座が設置され、前記加熱体の取付部が前記収容部に取り付けられ、前記収容部は前記取付部の周方向での運動を制限するためのものであり、前記固定座と前記緩め機構の台座が前記軸方向に沿って間隔をあけて設置されることを特徴とする請求項52に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項57】
前記軸方向に沿って、前記固定座の前記台座に向かう部分は前記緩め機構の前記固定座に向かう部分に対して傾斜して設置される表面を有することを特徴とする請求項56に記載のエアロゾル発生装置。
【請求項58】
前記取付部が第一部分と第二部分を備え、前記第一部分の内周面と前記第二部分の内周面がそれぞれ前記加熱体の外周面に貼合され、前記第一部分の内周面と前記加熱体が前記径方向の間隔を有することを特徴とする請求項43に記載のエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエアロゾル発生技術分野に関し、特に、緩め機構及びエアロゾル発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、伝統的な巻きタバコの健康及び環境への影響という問題が次第に世界各国から重要視されている。タバコメーカーのいずれも消費者に危害がより低いタバコ製品を提供するのに力を注いでおり、低温加熱式の燃えないタバコ製品はタバコ消費の新しい形式として、次第に市場に受けていき、日増しに大多数の国の巻きタバコ消費者に受け入れられている。
【0003】
例えば、特許文献1にはエアロゾル発生装置及びその使用方法が提供されている。エアロゾル発生装置は、キャビティケーシングと、キャビティケーシングからなる加熱される媒体を収容するためのキャビティケーシング収容空間を有し、頂部に濾過綿が設けられているキャビティと、前記キャビティの底部に設けられて前記キャビティの底部を密封し、その底部に穿設部が形成されている密封蓋と、密封蓋の下方に設置され、導流溝及び導流孔を有し、導流孔と穿設部が対応設置される空気導流器と、加熱器底蓋及びセラミック加熱片を備え、加熱器底蓋が空気偏向器の下方に設置され、セラミック加熱片が加熱器底蓋に固定され、導流孔を通り抜けて穿設部を刺し通すことでキャビティ収容空間に穿設される加熱器と、を備える。
【0004】
特許文献2にはエアロゾル発生装置が提供されている。このエアロゾル発生装置は、エアロゾル形成基体を受け取るように構成されると共に、内部加熱器と外部加熱器の両者を使用してエアロゾル形成基体を加熱するように構成される。該内部加熱器が基体内に位置決めされ、該外部加熱器が基体外に位置決めされる。内部と外部加熱器両者の使用により、加熱器毎に内部又は外部加熱器を単独で使用する場合に必要となる温度よりも低い温度での操作を許す。内部加熱器より低い温度で外部加熱器を操作することで、基体を、比較的均一な温度分布を有すると共に、装置の外部温度が許容可能な低いレベルに保持できるように加熱できる。
【0005】
従来のエアロゾル発生装置は、一般に加熱器でエアロゾル形成基体を加熱し、生じたエアロゾルをユーザの吸引に供する。ユーザが吸引完了した後、エアロゾル形成基体を抜き出す時、エアロゾル形成基体が加熱器にくっついてしまうことになり、エアロゾル形成基体をエアロゾル発生装置内から抜き出すことはとして難しい、使用が不便であり、消費者ユーザの体験に影響してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】中国特許出願公開第106376975号明細書
【特許文献2】中国特許出願公開第103974640号明細書
【発明の概要】
【0007】
本発明の解決する課題は、ユーザが吸引完了した後、エアロゾル形成基体を抜き出す時、エアロゾル形成基体が加熱器にくっついてしまい、エアロゾル形成基体をエアロゾル発生装置内から抜き出し難く、使用が不便であり、消費者ユーザの体験に影響してしまうことである。
【0008】
上記の問題を解決するために、本発明の目的は、加熱体が設けられるエアロゾル発生装置に用いる緩め機構において、前記加熱体が前記緩め機構上に置かれたエアロゾル形成基体内に挿入され、前記緩め機構は、回転部を備え、前記回転部がアウタハウジングとインナハウジングを備え、前記アウタハウジングが前記インナハウジングに外嵌され、前記インナハウジングが前記エアロゾル形成基体を置くためのものであり、前記インナハウジングに押圧機構が設けられ、前記アウタハウジングが周方向に沿って運動可能であって、前記周方向運動を軸方向運動に転化することで前記押圧機構を前記エアロゾル形成基体に向かって径方向の押圧力を加えるように駆動し、前記軸方向と前記加熱体の挿入方向が一致であり、前記インナハウジングが第一位置と第二位置との間に前記エアロゾル発生装置に回転可能に接続され、前記第一位置から前記第二位置への過程において、前記エアロゾル形成基体と前記加熱体が周方向で相対運動することができ、前記第一位置と前記第二位置のいずれにも、前記エアロゾル形成基体が前記加熱体に接触する緩め機構を提供することにある。
【0009】
好ましくは、前記第一位置には、前記エアロゾル形成基体が前記加熱体に対して第一軸方向位置を有し、前記第二位置には、前記エアロゾル形成基体が前記加熱体に対して第二軸方向位置を有し、前記第一軸方向位置と前記第二軸方向位置が同一である。
【0010】
好ましくは、前記第一位置から前記第二位置への過程において、前記インナハウジングは前記アウタハウジングにつれて前記周方向に沿って同期回転可能である。
【0011】
好ましくは、前記アウタハウジングの内周面と前記インナハウジングの外周面のうちの一方には、前記軸方向に沿って延伸する第一凹溝が設けられ、他方には突起が設けられ、前記突起が前記第一凹溝に設けられる。
【0012】
好ましくは、前記軸方向に沿って、前記アウタハウジングが前記エアロゾル発生装置に向かう第一端部を有し、前記エアロゾル発生装置が前記アウタハウジングに向かう第二端部を有し、前記第一端部と前記第二端部のうちの一方が第一凸部を備え、前記第一端部と前記第二端部中の他方が第二凹部を備え、前記第一凸部と前記第二凹部が嵌合する。
【0013】
好ましくは、前記第一端部は交互に設置される第一凸部と第一凹部で形成され、前記第二端部は交互に設置される第二凸部と第二凹部で形成され、前記第一凸部の形状と前記第二凹部の形状がマッチングし、前記第二凸部の形状と前記第一凹部の形状がマッチングする。
【0014】
好ましくは、前記アウタハウジングと前記エアロゾル発生装置が螺合する。
【0015】
好ましくは、前記インナハウジングには、前記インナハウジングのインナーキャビティに連通する少なくとも1つの第一貫通孔が設けられ、前記第一貫通孔が前記軸方向に沿って延伸し、前記軸方向に沿って、前記押圧機構が第一端と第二端を有し、前記第一端が前記第二端よりも前記インナハウジングの軸方向一端の開口に接近し、前記第一端と第二端のうちの少なくとも一方が前記インナハウジングに固定接続され、前記第一端と前記第二端との間の部分は前記エアロゾル形成基体に向かって径方向の押圧力を加えるためのものである。
【0016】
好ましくは、前記第一端と前記第二端との間に凸部を有し、前記凸部が前記第一貫通孔から伸出して前記アウタハウジングの内壁に向かって外方に突き出す。
【0017】
好ましくは、前記第一端と前記第二端のうちの少なくとも一方と前記凸部との間の部分に湾曲部が設けられている。
【0018】
好ましくは、前記第一端と前記第二端のうちの少なくとも一方と前記凸部との間の部分が細長状を呈する。
【0019】
好ましくは、前記凸部が前記アウタハウジングの内壁に当接する。
【0020】
好ましくは、径方向に沿って、前記凸部と前記アウタハウジングの内壁との間に弾性力が存在する。
【0021】
好ましくは、前記アウタハウジングの内壁に第二凹溝が設けられ、前記凸部が前記第二凹溝に設けられる。
【0022】
好ましくは、前記インナハウジングが台座を有し、前記台座に凹部が設けられ、前記第二端が前記凹部に挿設される。
【0023】
好ましくは、前記凹部が前記軸方向に沿って前記台座を貫通する。
【0024】
好ましくは、前記凸部の背面が凹面である。
【0025】
好ましくは、前記第一端と前記第二端との間の前記エアロゾル形成基体に向かう部分が平面である。
【0026】
好ましくは、前記第一端と前記第二端との間の前記エアロゾル形成基体に向かう部分に凸起が設けられている。
【0027】
好ましくは、前記第一端が前記インナハウジングに固定接続され、前記第二端が前記インナハウジングに可動接続される。
【0028】
好ましくは、前記インナハウジングに前記インナハウジングのインナーキャビティに連通する少なくとも1つの第二貫通孔が設けられ、前記第二貫通孔が前記軸方向に沿って延伸し、前記第二貫通孔が前記加熱体を露出させる。
【0029】
好ましくは、前記第二貫通孔は少なくとも2個あり、前記周方向に沿って間隔をあけて設置される。
【0030】
好ましくは、前記インナハウジング内の砕屑を流出させることができる砕屑排出構造をさらに備える。
【0031】
好ましくは、前記砕屑排出構造は斜孔を備え、前記斜孔は前記インナハウジング内に位置する砕屑が前記斜孔を経由して流出するように案内することができる。
【0032】
好ましくは、台座をさらに備え、前記砕屑排出構造が前記台座に位置する第三貫通孔を備え、前記第三貫通孔が前記斜孔に連通し、前記斜孔が前記第三貫通孔内に位置する砕屑が前記斜孔を経由して流出するように案内することができる。
【0033】
好ましくは、前記第三貫通孔が前記加熱体を取り囲んで設置される。
【0034】
好ましくは、前記軸方向に沿って、前記斜孔は対向して設置される第一表面と第二表面を有し、前記第三貫通孔が前記第一表面の所在する平面に位置し、前記第二表面の所在する平面と前記第一表面の所在する平面とが鋭角を呈して設置される。
【0035】
好ましくは、前記鋭角が30°〜60°である。
【0036】
好ましくは、前記アウタハウジングは、アウタハウジング本体部と、前記周方向に沿って取り巻いて前記アウタハウジング本体部の内周面に設けられるライナーと、を備える。
【0037】
好ましくは、前記軸方向に沿って、前記アウタハウジング本体部は接続する第一環状部材と第二環状部材を備え、前記第二環状部材が前記第一環状部材よりも前記エアロゾル発生装置に接近する。
【0038】
好ましくは、前記第二環状部材の表面が凹凸で平坦でない。
【0039】
好ましくは、前記アウタハウジングと前記インナハウジングが取外し可能に接続される。
【0040】
本発明は、加熱体と、上記のいずれか1項に記載の緩め機構と、を備え、前記加熱体が前記緩め機構に置かれるエアロゾル形成基体内に挿入されるエアロゾル発生装置をさらに提供する。
【0041】
好ましくは、本体部をさらに備え、前記加熱体が前記本体部に設けられ、前記インナハウジングが前記本体部に周方向で回転可能に接続される。
【0042】
好ましくは、本体部をさらに備え、前記加熱体が前記本体部に設けられ、前記インナハウジングが前記加熱体に周方向で回転可能に接続される。
【0043】
好ましくは、前記本体部には収容部を有する固定座が設置され、前記加熱体の取付部が前記収容部に取り付けられ、前記収容部は前記取付部の周方向での運動を制限するためのものである。
【0044】
好ましくは、前記軸方向に沿って、前記固定座が前記収容部と第四貫通孔を備え、前記加熱体が前記収容部から前記第四貫通孔への方向に沿って前記第四貫通孔を通り抜け、
【0045】
前記固定座が回路制御基板に取り付けられ、前記加熱体が前記回路制御基板に電気的に接続される。
【0046】
好ましくは、ストッパーをさらに備え、前記ストッパーが前記軸方向に沿って前記固定座に取り付けられ、前記取付部が前記ストッパーと前記収容部との間に位置し、前記ストッパーは前記取付部の前記軸方向での運動を制限するためのものである。
【0047】
好ましくは、前記取付部と前記収容部の横断面が円形でない。
【0048】
好ましくは、前記収容部から前記第四貫通孔への方向に、前記取付部が第一部分と第二部分を備え、前記収容部が第三部分と第四部分を有し、前記第一部分が前記第三部分に取り付けられ、前記第二部分が前記第四部分に取り付けられ、前記第一部分と前記第三部分の横断面が円形でなく、又は前記第二部分と前記第四部分の横断面が円形でない。
【0049】
好ましくは、前記収容部から前記第四貫通孔への方向に、前記取付部が第一部分と第二部分を備え、前記第一部分が前記収容部に取り付けられ、前記第二部分が前記第四貫通孔に取り付けられ、前記第一部分と前記収容部の横断面が円形でなく、又は前記第二部分と前記第四貫通孔の横断面が円形でない。
【0050】
好ましくは、導線をさらに備え、前記加熱体の取付部に前記導線が通り抜ける貫通穴が設けられている。
【0051】
好ましくは、前記加熱体の取付部の内周面と前記加熱体の外周面が貼合され、且つ前記取付部の内周面と前記加熱体が径方向の間隔を有する。
【0052】
好ましくは、前記固定座が前記回路制御基板に取外し可能な方式で取り付けられる。
【0053】
好ましくは、前記固定座は第一延伸部をさらに備え、前記第一延伸部が前記軸方向に沿って延伸し、前記ストッパーは第二延伸部を備え、前記第二延伸部が前記軸方向に沿って延伸し、前記第一延伸部と前記第二延伸部との間に回路制御基板が設置され、前記第一延伸部と前記第二延伸部がそれぞれ前記回路制御基板に接続される。
【0054】
好ましくは、前記第一延伸部と前記第二延伸部がそれぞれ取外し可能な方式で前記回路制御基板に接続される。
【0055】
好ましくは、前記第一延伸部の前記回路制御基板に向かう部分にそれぞれ前記軸方向に沿って延伸する第一挟持部と第二挟持部が設けられ、前記第二延伸部の前記回路制御基板に向かう部分にそれぞれ前記軸方向に沿って延伸する第三挟持部と第四挟持部が設けられ、前記第三挟持部と前記第四挟持部が前記第一挟持部と前記第二挟持部との間に位置し、又は、前記第一挟持部と前記第二挟持部が前記第三挟持部と前記第四挟持部との間に位置し、前記第一挟持部と前記第三挟持部が貼合され、前記第二挟持部と前記第四挟持部が貼合される。
【0056】
好ましくは、前記第一挟持部、前記第二挟持部、前記第三挟持部及び前記第四挟持部によって限定される挟持空間が前記取付部を収容することができる。
【0057】
好ましくは、前記第二延伸部の前記回路制御基板に向かう部分にストッパが設けられ、前記ストッパが前記軸方向に沿って延伸し、且つ前記取付部に当接する。
【0058】
好ましくは、前記固定座は第三延伸部をさらに備え、前記第三延伸部が前記軸方向に沿って延伸し、前記第三延伸部と前記第一延伸部が前記径方向に沿って対向して設置され、第二延伸部は挿入端を有し、前記挿入端が前記軸方向に沿って前記第一延伸部と前記第三延伸部との間に挿設され、且つ前記挿入端が前記軸方向で前記第三延伸部に貼合される。
【0059】
好ましくは、インナハウジング内の砕屑を流出させることができる砕屑排出通路をさらに備える。
【0060】
好ましくは、前記本体部と前記緩め機構の台座が前記軸方向に沿って間隔をあけて設置される。
【0061】
好ましくは、前記砕屑排出通路は前記緩め機構の砕屑排出構造と、前記本体部の固定座と緩め機構の台座との間に位置する軸方向の間隔と、を備え、前記砕屑排出構造が斜孔を備え、前記斜孔は前記インナハウジング内に位置する砕屑が前記斜孔を経由して流出するように案内することができる。
【0062】
好ましくは、前記砕屑排出構造は、台座と、前記台座に位置する第三貫通孔と、を備え、前記第三貫通孔が前記斜孔に連通し、前記斜孔は前記第三貫通孔内に位置する砕屑が前記斜孔を経由して流出するように案内することができる。
【0063】
好ましくは、前記第三貫通孔が前記加熱体を取り囲んで設置される。
【0064】
好ましくは、前記本体部には収容部を有する固定座が設置され、前記加熱体の取付部が前記収容部に取り付けられ、前記収容部が前記取付部の周方向での運動を制限するのに用いられ、前記固定座と前記緩め機構の台座が前記軸方向に沿って間隔をあけて設置される。
【0065】
好ましくは、前記軸方向に沿って、前記固定座の前記台座に向かう部分は前記緩め機構の前記固定座に向かう部分に対して傾斜して設置される表面を有する。
【0066】
好ましくは、前記取付部が第一部分と第二部分を備え、前記第一部分の内周面と前記第二部分の内周面がそれぞれ前記加熱体の外周面に貼合され、前記第一部分の内周面と前記加熱体が前記径方向の間隔を有する。
【0067】
上記のように、本発明は加熱体が設けられるエアロゾル発生装置に用いる緩め機構を提供し、加熱体が緩め機構上に置かれたエアロゾル形成基体内に挿入される。緩め機構は、回転部を備え、前記回転部がアウタハウジングとインナハウジングを備え、アウタハウジングがインナハウジングに外嵌され、前記インナハウジングが前記エアロゾル形成基体を置くのに用いられ、インナハウジングに押圧機構が設けられ、アウタハウジングが周方向に沿って運動可能であって、周方向運動を軸方向運動に転化することで、押圧機構をエアロゾル形成基体に向かって径方向押圧力を加えるように駆動して、軸方向と加熱体の挿入方向が一致である。また、インナハウジングが第一位置と第二位置との間にエアロゾル発生装置に回転可能に接続され、第一位置から第二位置への過程において、エアロゾル形成基体と加熱体が周方向で相対運動することができ、第一位置と第二位置のいずれにも、エアロゾル形成基体が加熱体に接触することができる。
【0068】
ユーザが吸引する時、エアロゾル形成基体をインナハウジング内に置き、加熱体をエアロゾル形成基体内に挿入する。この時、エアロゾル形成基体が加熱体に接触し、エアロゾル形成基体を加熱してユーザの吸引に供するエアロゾルを発生させるように加熱体を制御する。ユーザが吸引完了した時、エアロゾル形成基体を抜き出す前に、アウタハウジングを制御して周方向に沿って運動させ、アウタハウジングが周方向運動する時に周方向運動を軸方向運動に転化することになり、それでは、アウタハウジングの軸方向運動は押圧機構をエアロゾル形成基体に向かって径方向の押圧力を加えるように駆動することになる。
【0069】
径方向の押圧力の作用下で、インナハウジングがアウタハウジングにつれて周方向運動し、インナハウジングが第一位置から周方向に沿ってエアロゾル発生装置に対して回転して第二位置に切り替えることなる一方、エアロゾル形成基体の外包装がインナハウジングにつれて周方向に沿って回転してエアロゾル形成基体と加熱体を周方向で相対運動させることができる。エアロゾル形成基体がインナハウジングにつれて周方向に沿って十分な距離を同期回転した後、即ち、エアロゾル形成基体が加熱体に対して周方向で十分な距離を運動した後、さらに軸方向に沿ってエアロゾル形成基体を加熱体から抜き出す時、加熱体に残留したエアロゾル形成基体の量がより少なくなり、ユーザによるエアロゾル発生装置への清潔により有利である。
【0070】
上記のように、エアロゾル形成基体と加熱体が周方向で相対運動する過程の中で、エアロゾル形成基体と加熱体がブロッキングから緩めになり、ユーザが加熱体からエアロゾル形成基体を気軽に抜き出すことができ、使用し易く、ユーザによるエアロゾル発生装置への清潔も行い易い。同時に、加熱体とエアロゾル形成基体が周方向で相対運動し、軸方向に相対運動がないため、エアロゾル形成基体を抜き出す過程の中で、加熱体が軸方向で運動せず、加熱体とエアロゾル発生装置との接続の安定性を保ち、加熱体の耐用年数を延長した。
【0071】
本発明の上記内容をよりはっきりさせて分かり易くさせるために、下の文に好ましい実施例を挙げて図を合わせて詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0072】
図1図1は本発明実施例のエアロゾル発生装置の斜視図1である。
図2図2は本発明実施例のエアロゾル発生装置の上面図である。
図3図3は本発明実施例のエアロゾル発生装置の斜視図2である。
図4図4は本発明実施例のエアロゾル発生装置の斜視図3である。
図5図5は本発明実施例の緩め機構中の回転部のアウタハウジングの斜視図である。
図6図6は本発明実施例の緩め機構の側視図1である。
図7図7は本発明実施例の緩め機構の側視図2である。
図8図8は本発明実施例の緩め機構の断面図である。
図9図9は本発明実施例のエアロゾル発生装置中の加熱モジュールの斜視図1である。
図10図10は本発明実施例のエアロゾル発生装置中の加熱モジュールの斜視図2である。
図11図11は本発明実施例の加熱モジュール中の固定座の斜視図1である。
図12図12は本発明実施例の加熱モジュール中の固定座の斜視図2である。
図13図13は本発明実施例の加熱モジュール中の加熱体の斜視図である。
図14図14は本発明実施例の加熱モジュール中の取付部の斜視図1である。
図15図15は本発明実施例の加熱モジュール中の取付部の斜視図2である。
図16図16は本発明実施例の加熱モジュール中のストッパーの斜視図1である。
図17図17は本発明実施例の加熱モジュール中のストッパーの斜視図2である。
図18図18は本発明実施例のエアロゾル発生装置中の加熱モジュールの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0073】
以下、特定の具体実施例で本発明の実施形態を説明し、当業者は本明細書に開示された内容から本発明のその他の優れた点及び効果を容易に理解できる。本発明の記述は好ましい実施例と合わせて紹介するが、これはこの発明の特徴が該実施形態のみに限ることを表すものではない。まさしく逆であり、実施形態を合わせて発明を紹介する目的は、本発明の特許請求の範囲に基づいて延伸し得るその他の選択や改良をカバーするためである。本発明に対する深い理解を提供するために、以下の説明において多くの詳細を含む。本発明はこれらの詳細を使わずに実施することもできる。このほか、本発明のポイントを混乱又は曖昧にさせることを避けるために、ある一部の詳細は記述において省略される。説明する必要があるのは、衝突しない場合には、本発明中の実施例及び実施例中の特徴は互いに組み合わせることができる。
【0074】
図1図4を参照し、本発明はエアロゾル発生装置1に用いる緩め機構10を提供する。エアロゾル発生装置1には、緩め機構10上に置かれたエアロゾル形成基体(図示せず)内に挿入するための加熱体23が設けられる。緩め機構10は、回転部101を備え、回転部101がアウタハウジング14とインナハウジング11を備え、アウタハウジング14がインナハウジング11に外嵌され、インナハウジング11がエアロゾル形成基体を置くのに用いられる。インナハウジング11に押圧機構30が設けられ、アウタハウジング14が周方向(図1図3におけるZ方向で示される)に沿って運動可能であって、周方向運動を軸方向(図1図3におけるX方向で示される)運動に転化することで、エアロゾル形成基体に対して径方向(図1におけるY方向で示される)の押圧力を印加するように押圧機構30を駆動し、軸方向と加熱体23の挿入方向が一致である。また、インナハウジング11が第一位置と第二位置との間にエアロゾル発生装置1に回転可能に接続され、第一位置から第二位置への過程において、エアロゾル形成基体と加熱体23が周方向で相対運動を生じることができる。第一位置と第二位置のいずれにも、エアロゾル形成基体が加熱体23に接触する。
【0075】
ユーザが吸引する時、エアロゾル形成基体をインナハウジング11のインナーキャビティ11a内に置き、加熱体23がエアロゾル形成基体内に挿入される。この時、エアロゾル形成基体が加熱体23に接触し、エアロゾル形成基体を加熱してユーザの吸引に供するエアロゾルを発生させるように加熱体23を制御する。ユーザが吸引完了した時、エアロゾル形成基体を抜き出す前に、アウタハウジング14が周方向に沿って運動するように制御して、アウタハウジング14が周方向に沿って運動している時に周方向の運動を軸方向の運動に転化することになり、それでは、アウタハウジング14の軸方向の運動によって、エアロゾル形成基体に対して径方向の押圧力を印加するように押圧機構30を駆動する。
【0076】
径方向の押圧力の作用下で、インナハウジング11がアウタハウジング14につれて周方向に運動することになり、インナハウジング11が第一位置から周方向に沿ってエアロゾル発生装置1に対して回転して第二位置に切り替えることができる一方、エアロゾル形成基体の外包装がインナハウジング11につれて周方向に沿って回転して、エアロゾル形成基体と加熱体23を周方向に相対運動させることができ、エアロゾル形成基体が外包装と分離し難く、これによって、エアロゾル形成基体の外包装がインナハウジング11につれて周方向に沿って同期回転する同時に、エアロゾル形成基体が同期回転しなくなることを防止する。エアロゾル形成基体がインナハウジング11につれて周方向に沿って十分な距離を同期回転した後、即ち、エアロゾル形成基体が加熱体23に対して周方向で十分な距離を運動した後、さらに軸方向に沿ってエアロゾル形成基体を加熱体23から抜き出す時、加熱体23の上面に残されたエアロゾル形成基体の量がさらに少なくなることになり、ユーザによるエアロゾル発生装置1への清潔により有利である。
【0077】
上記のように、エアロゾル形成基体と加熱体23が周方向で相対運動している過程の中で、エアロゾル形成基体と加熱体23はブロッキングから緩めになり、ユーザが気軽に加熱体23からエアロゾル形成基体を抜き出すことができ、使用し易く、ユーザによるエアロゾル発生装置1への清潔にも便利である。同時に、加熱体23とエアロゾル形成基体が周方向で相対運動して、軸方向で相対運動がないため、エアロゾル形成基体を抜き出す過程の中で、加熱体23が軸方向で運動せず、加熱体23とエアロゾル発生装置1との接続の安定性を保ち、加熱体23の耐用年数を延長した。
【0078】
本発明実施例では、インナハウジング11が第一位置から周方向(図3におけるZ方向で示される)に沿ってエアロゾル発生装置1に対して回転して第二位置に切り替え、インナハウジング11は周方向に沿って時計回り(図2におけるB方向で示される)に回転してもよく、又は反時計回り(図2におけるA方向で示される)に回転してもよく、又は時計回り及び反時計回りに交互に回転してもよい。インナハウジング11が第一位置から第二位置への過程の中で、エアロゾル形成基体が加熱体23に接触して接続を保ち、且つエアロゾル形成基体と加熱体23が周方向(図3における3におけるZ方向で示される)で相対運動することができる。
【0079】
第一位置には、エアロゾル形成基体が加熱体23に対して第一軸方向位置を有し、第二位置には、エアロゾル形成基体が加熱体23に対して第二軸方向位置を有し、第一軸方向位置と第二軸方向位置が同一である。即ち、第一位置と第二位置のいずれにも、エアロゾル形成基体が加熱体23に接触し、軸方向には相対運動がない。好ましくは、第一位置から第二位置への過程の中で、エアロゾル形成基体と加熱体23との間には相対的な軸方向運動がない。
【0080】
その他の実施例では、第一軸方向位置と第二軸方向位置が異なり、インナハウジングがエアロゾル発生装置に対して回転する過程の中で、エアロゾル形成基体が加熱体に接触し、両者の間には周方向運動が発生したばかりでなく、軸方向運動も発生することになる。第一位置から第二位置への過程の中で、エアロゾル形成基体と加熱体が周方向で相対運動することができ、且つエアロゾル形成基体が加熱体に接触すればよい。
【0081】
このほか、本実施例では、インナハウジング11が第一位置から第二位置に切り替える過程の中で、インナハウジング11が周方向に沿って回転し、加熱体23が静止したままである。その他の実施例では、加熱体が周方向に沿って回転し、インナハウジングが静止したままであり、第二位置において、エアロゾル形成基体と加熱体が周方向で相対運動さえすればよい。加熱体23が周方向に沿って回転する時、加熱体23の所在するエアロゾル発生装置1につれて同期回転してもよく、加熱体23が回転し、加熱体23の所在するエアロゾル発生装置1が静止を保持してもよい。
【0082】
また、本発明のエアロゾル形成基体の具体的な類型は、加熱体23による加熱の後にユーザの吸引に供するためのエアロゾルを発生させてできるものであれば特に限定されない。加熱体23がエアロゾル形成基体を加熱する過程において、エアロゾル形成基体が加熱されることができるが、燃焼しない。例えば、本実施例では、エアロゾル形成基体は固体エアロゾル形成基体であり、タバコ成分を含有し、エアロゾル形成基体は外包装(例えばアルミ箔層)により包まれる。
【0083】
このほか、加熱体23の具体的な形状を制限せず、本実施例では、加熱体23が柱状を呈し、横断面が円形を呈する。その他の実施例では、加熱体23の横断面が四角形、三角形又は多角形を呈してもよい。加熱体23の横断面の辺の数が多ければ多いほど、加熱体23とエアロゾル形成基体が周方向で相対運動する過程の中で、加熱体23とエアロゾル形成基体がより緩め易い。エアロゾル形成基体を加熱体23から抜き出す時、加熱体23の上面に残されたエアロゾル形成基体の量がより少なくなることになり、さらにユーザによるエアロゾル発生装置1への清潔により有利である。
【0084】
加熱体23の具体的な材質を制限せず、通電後に発熱してエアロゾル形成基体を加熱してエアロゾルを発生させることさえできればよい。例えば、本実施例では、加熱体23の材質はセラミックを含む。
【0085】
また、本実施例では、インナハウジング11が周方向に沿って第一位置から第二位置に同期回転する過程の中で、インナハウジング11がアウタハウジング14につれて周方向に沿って同期回転可能であり、その他の実施例では、アウタハウジングがインナハウジングにつれて同期回転しなくてもよく、エアロゾル形成基体と加熱体が周方向で相対運動することさえできればよい。つまり、アウタハウジングが周方向で回転する過程の中で、少なくともインナハウジングがアウタハウジングにつれて周方向で同期回転する過程があってもよい。本実施例では、第一位置から第二位置への過程の中で、エアロゾル形成基体が径方向の押圧力を受ける。
【0086】
図5を参照し、アウタハウジング14の内周面に突起141が設けられ、突起141の数に制限がなく、本実施例では、アウタハウジング14の内周面に周方向に沿って間隔をあけて3つの突起141が設けられている。図3を参照し、インナハウジング11の外周面に軸方向(図3におけるX方向で示される)に沿って延伸する第一凹溝111が設けられ、第一凹溝111の数に制限がなく、本実施例では、インナハウジング11の外周面に周方向に沿って間隔をあけて3つの第一凹溝111が設けられている。図2を参照し、突起141が第一凹溝111に設けられたことによって、インナハウジング11が周方向に沿って第一位置から第二位置に同期回転する過程の中で、インナハウジング11がアウタハウジング14につれて周方向に沿って同期回転できる。その他の実施例では、アウタハウジングの内周面に軸方向に沿って延伸する第一凹溝が設けられ、インナハウジングの外周面に突起が設けられ、突起が第一凹溝に設けられてもよい。
【0087】
ここで、本実施例では、突起141が軸方向に沿って延伸する。しかし、突起の延伸方向を制限せず、突起が第一凹溝に設けられた後、インナハウジングがアウタハウジングにつれて周方向に沿って同期回転できればよい。又、インナハウジングとアウタハウジングとの間の嵌合方式は突起と第一凹溝との嵌合方式に限らず、さらに、インナハウジングがアウタハウジングにつれて周方向に沿って同期回転できれば、その他の嵌合方式であってもよい。
【0088】
具体的には、図6図7を参照し、軸方向に沿って、アウタハウジング14がエアロゾル発生装置1に面する第一端部を有する。図3図4を参照し、エアロゾル発生装置1がアウタハウジング14に面する第二端部を有し、好ましくは、第一端部の形状と第二端部の形状が互いにマッチングする。本実施例では、周方向に沿って、第一端部が交互に設置される第一凸部143と第一凹部144からなり、第二端部が交互に設置される第二凸部21と第二凹部22からなり、第一凸部143と第二凹部22の形状が互いにマッチングし、第二凸部21と第一凹部144の形状が互いにマッチングする。
【0089】
図1に示されるように、第一凸部143と第二凹部22の形状が互いにマッチングし、第二凸部21と第一凹部144の形状が互いにマッチングしたため、軸方向(図1におけるX方向で示される)に沿って、第一凸部143と第二凹部22が貼合され、第二凸部21と第一凹部144が貼合される。第一凸部143の最高点が第二凹部22の最低点と嵌合し、第二凸部21の最高点が第一凹部144の最低点と嵌合し、第一凸部143と第二凹部22とは軸方向での隙間がなく、第二凸部21と第一凹部144とは軸方向での隙間がない。
【0090】
ユーザが吸引する時、エアロゾル形成基体をインナハウジング11のインナーキャビティ11a内に置き、加熱体23がエアロゾル形成基体内に挿入され、この時、第一凸部143と第二凹部22が貼合され、第二凸部21と第一凹部144が貼合される。ユーザが吸引完了した時、エアロゾル形成基体を抜き出す前に、アウタハウジング14が周方向に沿って運動するように制御して、第一凸部143と第一凹部144が周方向で運動し、この過程において、第一凸部143の最高点が第二凹部22の最低点から離れ、第二凸部21の最高点が第一凹部144の最低点から離れ、第一凸部143と第一凹部144が第二凸部21と第二凹部22の表面に沿って運動し、第一凸部143と第二凹部22が軸方向で隙間を生じ、第二凸部21と第一凹部144が軸方向で隙間を生じる。それによって、アウタハウジング14の周方向運動が軸方向運動に転化することになる。
【0091】
第一凸部143が第二凹部22の最低点から第二凸部21の最高点に運動する過程の中で、アウタハウジング14が第二端部から離間する方向に沿って軸方向運動することになり、第一凸部143が第二凸部21の最高点から第二凹部22の最低点に運動する過程の中で、アウタハウジング14が第二端部に向かう方向に沿って軸方向運動することになる。アウタハウジング14が周方向運動すると、アウタハウジング14の上下往復の軸方向運動に転化することに相当する。第一凸部143が改めて第二凹部22に貼合され、第二凸部21が改めて第一凹部144に貼合され、第一凸部143と第二凹部22とは軸方向で隙間がなく、第二凸部21と第一凹部144とは軸方向で隙間がない場合、アウタハウジング14が軸方向運動をしない。引き続きアウタハウジング14を回転させ、アウタハウジング14が引き続き往復の軸方向運動をし、この過程はエアロゾル形成基体が十分に承受押圧機構30に加えられた径方向押圧力を耐えることに有利であり、エアロゾル形成基体と加熱体23が周方向で相対運動し易い。
【0092】
その他の実施例では、第一端部と第二端部のうちの一方は第一凸部を含み、第一端部と第二端部のうちの他方は第二凹部を含み、第一凸部と第二凹部が嵌合される。例えば、第一端部が第一凸部を含み、第二端部が第二凹部を含み、第一端部の第一凸部の形状と第二端部の第二凹部の形状がマッチングし、互いに嵌合する。又、第一端部は第一凸部を除いた部分が平面部であり、第二端部は第二凹部を除いた部分が平面部であり、第一端部の平面部と第二端部の平面部がマッチングし、互いに嵌合される。第一端部と第二端部はこのような嵌合方式を用いても、アウタハウジングが周方向に沿って運動して、周方向運動を軸方向運動に転化することを実現できる。
【0093】
本実施例では、第一凸部143と第二凹部22との嵌合、及び第二凸部21と第一凹部144との嵌合により、アウタハウジング14の周方向運動から軸方向運動への転化を実現した。しかし、これに限らず、周方向運動を軸方向運動に転化することができればよい。例えば、その他の実施例では、アウタハウジングとエアロゾル発生装置が螺合される。アウタハウジングとエアロゾル発生装置のうちの一方の外周面に雄ねじが設けられ、他方の内周面に雌ねじが設けられることによって、アウタハウジングとエアロゾル発生装置が螺合され、アウタハウジングをねじ込むことで、周方向運動から軸方向運動への転化を実現できることに相当する。
【0094】
又は、その他の実施例では、インナハウジングの外表面に軸方向に沿って延伸する螺旋溝が設けられ、アウタハウジングの内表面に凸部が設けられ、凸部が螺旋溝に設けられ、且つ螺旋溝内に摺動可能である。アウタハウジングを周方向運動させると、凸部が螺旋溝内に摺動することになり、続いて軸方向運動に転化する。
【0095】
引き続き図3を参照し、インナハウジング11に少なくとも1つのインナハウジング11のインナーキャビティ11aに連通する第一貫通孔12が設けられ、第一貫通孔12が軸方向に沿って延伸し、本実施例に3つの第一貫通孔12が設けられ、その他の実施例では、その他の数の第一貫通孔を設置してもよい。図8を参照し、ここで、押圧機構30がインナハウジング11のインナーキャビティ11aに設けられ、軸方向(図8におけるX方向で示される)に沿って、押圧機構30が第一端31と第二端32を有し、第一端31が第二端32よりもインナハウジング11の軸方向一端の開口に接近する。本実施例では、第一端31がインナハウジング11に固定接続され、第二端32がインナハウジング11に可動接続される。その他の実施例では、第一端がインナハウジングに可動接続され、第二端がインナハウジングに固定接続されてもよい。又は、第一端がインナハウジングに固定接続され、第二端がインナハウジングに固定接続される。
【0096】
本実施例では、第一端31と第二端32との間の部分はエアロゾル形成基体に径方向の押圧力を加えるためのものである。第一端31と第二端32との間に凸部33を有し、凸部33が第一貫通孔12から伸出してアウタハウジング14の内壁に向かって外方に突き出す。
【0097】
アウタハウジング14が軸方向運動すると、アウタハウジング14の内壁が凸部33を押圧することになり、第一端31がインナハウジング11に固定接続され、第二端32がインナハウジング11に可動接続されるため、凸部33が押圧された後、第一端31と第二端32との間の部分を駆動して径方向に沿ってエアロゾル形成基体に向かって運動させ、これによって、エアロゾル形成基体に径方向の押圧力を加える。
【0098】
このほか、もしエアロゾル形成基体が吸引された後、押圧機構30を操作せずに、直接喫煙製品を抜き出す場合、喫煙製品のエアロゾル形成基体と外包装との摩擦力がエアロゾル形成基体と加熱体との接着力より小さいため、エアロゾル形成基体と喫煙製品の外包装との分離を引き起こし、加熱体23に粘着する。この時、凸部33を押圧することにより、第一端31と第二端32との間の部分を駆動して径方向に沿ってエアロゾル形成基体へ運動させることで、エアロゾル形成基体に径方向の押圧力を加えて、エアロゾル形成基体を粉々にし、エアロゾル形成基体と加熱体23を分離させ易く、加熱体23への清潔を実現する。
【0099】
ここで、アウタハウジング14の内壁は、下側の内径より上側の内径の方が大きいのような構造であってもよい。初期状態で、凸部33がアウタハウジング14内壁の内径が比較的大きい部分に接触し、アウタハウジング14が軸方向運動すると、凸部33がアウタハウジング14内壁の内径が比較的小さい部分に接触することによって、アウタハウジング14の内壁が凸部33を押圧することになる。アウタハウジング14の内壁形状はこれに限らず、アウタハウジング14が軸方向運動する時、アウタハウジング14の内壁が凸部33を押圧可能であって、これによって、押圧機構30がエアロゾル形成基体に径方向の押圧力を加えることができればよい。
【0100】
引き続き図8を参照し、本実施例では、第一端31と凸部33との間の部分に湾曲部35が設けられ、湾曲部35に少なくとも1つの湾曲段が設けられ、本実施例では、湾曲部35に3つの湾曲段が設けられている。凸部33がアウタハウジング14の内壁に押圧された後、押圧機構30が径方向に弾性変形することになるため、湾曲部35を設置した後、湾曲部35の湾曲構造が押圧機構30による弾性位移を分散させることができ、湾曲部35それ自体の変形が小さくなり、押圧機構30の耐用年数を延長した。第二端と凸部との間の部分が細長状を呈し、即ち第二端と凸部との間の部分には湾曲がない。
【0101】
その他の実施例では、第二端と凸部との間の部分に上記湾曲部が設けられ、第一端と凸部との間の部分が細長状を呈し、即ち、第一端と凸部との間の部分には湾曲がない。又は、第一端と凸部との間の部分に上記湾曲部が設けられるとともに、第二端と凸部との間の部分に上記湾曲部が設けられている。又は、第一端と凸部との間の部分が細長状を呈し、即ち、第一端と凸部との間の部分には湾曲がない。及び、第二端と凸部との間の部分が細長状を呈し、即ち、第二端と凸部との間の部分には湾曲がない。
【0102】
本実施例では、凸部33がアウタハウジング14の内壁に当接し、アウタハウジング14が軸方向運動した後、凸部33が迅速に押圧を受けることで、エアロゾル形成基体が径方向の押圧力を速く受けるようにする。その他の実施例では、凸部がアウタハウジングの内壁に当接しない。又、凸部33がアウタハウジング14の内壁に当接した後、径方向に沿って、凸部33とアウタハウジング14の内壁との間には弾性力が存在する。アウタハウジング14が弾性力の作用下で、軸方向運動が容易に発生することなく、アウタハウジング14が外力を受け、例えば、ユーザがアウタハウジング14を駆動して周方向に運動させる場合こそ、アウタハウジング14がはじめて軸方向運動する。これは、弾性力が軸方向での制限の役割を果たし、アウタハウジング14が軸方向に沿ってインナハウジング11に対して脱落するを防止できることに相当する。又、弾性力は、周方向回転時のアウタハウジング14とインナハウジング11との保持、即ち、アウタハウジング14とインナハウジング11が周方向に沿って安定して回転できることにさらに役立つ。
【0103】
その他の実施例では、初期状態で、凸部とアウタハウジングの内壁との間には弾性力が存在しなくてもよい。同時に、凸部33とアウタハウジング14の内壁との間には弾性力が存在し、アウタハウジング14が軸方向運動した後、凸部33を押圧し、更に押圧機構30がエアロゾル形成基体に径方向の押圧力をより効率的に加えることに有利である。
【0104】
引き続き図5を参照し、アウタハウジング14の内壁に第二凹溝142が設けられ、凸部33が第二凹溝142に設けられる。このように、さらに軸方向での制限の役割を果たすことができる。また、第二凹溝142を設置した後、アウタハウジング14が周方向運動する時、凸部33に作用力を加えることになり、凸部33が周方向運動の傾向を有することになり、それによってインナハウジング11を周方向運動させる。径方向の押圧力の作用下で、エアロゾル形成基体とインナハウジング11が同期に周方向運動して、加熱体23に対して周方向で相対運動し、加熱体23とエアロゾル形成基体との周方向での分離に有利であり、上面に残されたエアロゾル形成基体の量がさらに少なくなり、ユーザによるエアロゾル発生装置1への清潔にさらに有利である。
【0105】
ここで、第二凹溝142の内壁は、下側の内径より上側の内径の方が大きいのような構造であってもよい。初期状態で、凸部33が第二凹溝142内壁の内径が比較的大きい部分に接触し、アウタハウジング14が軸方向運動する時、凸部33が第二凹溝142の内径が比較的小さい部分に接触することによって、第二凹溝142が凸部33を押圧することになる。第二凹溝142の内壁形状はこれに限らず、アウタハウジング14が軸方向運動する時、第二凹溝142が凸部33を押圧可能であって、これによって押圧機構30がエアロゾル形成基体に径方向の押圧力を加えることができればよい。
【0106】
又、第二凹溝142を設置した後、突起141と第一凹溝111を設置しなくてもよい。アウタハウジング14とインナハウジング11が同期に回転することも可能である。例えば、凸部33が第二凹溝142に設けられた後、アウタハウジング14が軸方向運動する過程の中で、凸部33が第二凹溝142から離脱することなく、且つ第二凹溝142が凸部33を周方向運動させることができる。その他の実施例では、同時に突起と第一凹溝を設置してもよい。
【0107】
図8を参照し、本実施例では、インナハウジング11が台座40を有し、台座40に凹部43が設けられ、第二端32が凹部43に挿設される。好ましくは、凹部43が軸方向に沿って台座40を貫通する。第二端32が凹部43に挿設された後、アウタハウジング14が凸部33を押圧する過程の中で、第二端32が凹部43から離脱することができない。このように、押圧機構30の一定の自由度を保証し、アウタハウジング14が軸方向運動して押圧機構30をエアロゾル形成基体に径方向の押圧力を加えるように駆動することに有利である。
【0108】
引き続き図8を参照し、本実施例では、凸部33の背面が凹面34であり、凹面34の設計は、凸部33がアウタハウジング14に押圧され、押圧機構30がエアロゾル形成基体に径方向の押圧力を加えるためになる。又、第一端31と第二端32との間のエアロゾル形成基体に向かう部分が平面である。具体的には、凹面34と第二端32との間のエアロゾル形成基体に向かう部分が平面であってもよい。平面の設計によって、押圧機構30とエアロゾル形成基体との接触面積が大きくなり、耐える径方向の押圧力が大きくなる。
【0109】
本実施例では、周方向に沿って間隔をあけて3つの押圧機構30が設けられ、その他の実施例では、その他の数の押圧機構を設置してもよい。接触面積を増大した後、周方向に沿って間隔をあけて複数の押圧機構30を設置することで、更にエアロゾル形成基体の受けた力を均一にさせることができ、エアロゾル形成基体がインナハウジング11につれて同期に周方向運動することに有利である。
【0110】
その他の実施例では、第一端と第二端との間のエアロゾル形成基体に向かう部分に凸起(図示せず)が設けられている。凸起はエアロゾル形成基体をクランプする役割を果たすことができ、同時にエアロゾル形成基体に径方向の押圧力を加えることもできる。
【0111】
引き続き図3図4を参照し、本実施例では、インナハウジング11にはインナハウジング11のインナーキャビティ11aに連通する少なくとも1つの第二貫通孔13が設けられ、第二貫通孔13が軸方向に沿って延伸し、第二貫通孔13に加熱体23を露出させる。第二貫通孔13の数に制限がなく、本実施例では、第二貫通孔13は少なくとも2つであり、周方向に沿って間隔をあけて設置される。第二貫通孔13を設置したことで、エアロゾル形成基体を取り出した後、ブラシ(図示せず)が第二貫通孔13を介して加熱体23を清潔し易い。
【0112】
本実施例では、アウタハウジング14とインナハウジング11が取外し可能に接続され、加熱体23を清潔する必要がある場合、アウタハウジング14を軸方向に沿ってインナハウジング11に対して運動させ、アウタハウジング14に加えられた作用力は凸部33とアウタハウジング14との間の弾性力を乗り越えて、アウタハウジング14とインナハウジング11を分離させる。アウタハウジング14を取り外した後、第二貫通孔13が露出されることによって、ブラシ(図示せず)により加熱体23を清潔することができる。
【0113】
又、本発明の緩め機構10は、インナハウジング11内の砕屑を流出させることができる砕屑排出構造をさらに備える。図3図4を参照し、本実施例では、砕屑排出構造は斜孔42を備え、斜孔42はインナハウジング内に位置する砕屑を斜孔42を経由して流出させるように案内することができる。
【0114】
具体的には、図3図4を参照して図8に示されるものを合わせて、砕屑排出構造は台座40に位置する第三貫通孔41を備え、斜孔42が第三貫通孔41に連通する。本実施例では、第三貫通孔41が加熱体23を取り囲んで設置され、第三貫通孔41と加熱体23が径方向の間隔を有する。台座40の外周面に第三貫通孔41に連通する少なくとも1つの斜孔42が設けられ、斜孔42は第三貫通孔41内に位置する砕屑が斜孔42を経由して流出するように案内することができる。もし砕屑が第三貫通孔41内に落ち込むと、斜孔42を設置しない場合、第三貫通孔41内の砕屑を清潔し難い。斜孔42を設置したことで、図8における点線矢印に示される軌跡のように、第三貫通孔41内の砕屑が斜孔42に沿って流出することになり、清潔し易い。その他の実施例では、第三貫通孔41が台座40のその他の部分に設けられ、加熱体を取り囲んで設置されるものではなく、斜孔に連通する。
【0115】
引き続き図8を参照し、軸方向に沿って、斜孔42は対向して配置されたの第一表面44と第二表面45を有し、第一表面44が台座40の後述の固定座25に向かう表面であり、第二表面が後述の固定座25の台座40に向かう表面である。固定座25の上面、台座40の下面44が斜孔42の砕屑排出通路を形成し、砕屑排出通路が第三貫通孔41に連通すると理解できる。即ち、斜孔42の砕屑排出通路は固定座25と台座40が共同で形成される。その他の実施例では、斜孔の砕屑排出通路が台座により形成され、即ち、斜孔の第一表面と第二表面がともに台座に設けられる。
【0116】
本実施例では、第三貫通孔41が第一表面44の所在する平面に位置し、第二表面45の所在する平面と第一表面44の所在する平面が鋭角を呈して設置される。本実施例では、鋭角が30°〜60°であり、30°と60°を含み、さらに43.5°であってもよい。この角度範囲内に、第三貫通孔41内の砕屑が斜孔42から流出するために更に有利である。
【0117】
又、引き続き図8を参照し、本実施例では、アウタハウジング14はアウタハウジング本体部とライナー14bを備え、ライナー14bが周方向に沿って取り巻いてアウタハウジング本体部の内周面に設けられる。また、図6図7に示されるように、アウタハウジング本体部が接続し合う第一環状部材14aと第二環状部材14cを備え、第二環状部材14cが第一環状部材14aよりもエアロゾル発生装置に接近する。即ち、本実施例では、アウタハウジング14は第一環状部材14a、第二環状部材14c及びライナー14bが共同で形成され、このように、それぞれ加工し易く、それから、第一環状部材14a、第二環状部材14c及びライナー14bを組み立ててアウタハウジング14を形成する。第一環状部材14a、第二環状部材14c及びライナー14bの相互間の接続方式は限定されず、例えば、接着、係合、熱溶融、溶接等であってもよく、三者を一緒に固定してアウタハウジングを形成することができればよい。
【0118】
ここで、上記アウタハウジング14の内壁はライナー14bの内壁であり、上記アウタハウジング14の内壁上の構造はライナー14bの構造である。即ち、ライナー14bの内壁に第二凹溝142と突起141が設けられている。第二環状部材14cが上記第一端部を有する。又、本実施例では、第二環状部材14cの表面が凹凸で平坦でなく、第二環状部材14cの表面摩擦力が増大され、ユーザが第二環状部材14cを把持してアウタハウジング14を周方向で回転運動させるためになる。
【0119】
その他の実施例では、アウタハウジングが一体成形である。
【0120】
図1図4を参照し、本発明実施例はエアロゾル発生装置1をさらに提供する。該エアロゾル発生装置1は、加熱体23と、上記いずれか1つの実施例に記載の緩め機構10と、を備え、加熱体23は緩め機構10に置かれるエアロゾル形成基体内に挿入するためのものである。本体部20をさらに備え、加熱体23が本体部20に設けられ、インナハウジング11と本体部20が周方向で回転接続可能であり、又は、インナハウジング11と加熱体23が周方向で回転接続可能である。このように設計したことで、インナハウジング11が周方向で回転し、加熱体23が静止を保持する。又は、加熱体23が周方向で回転し、本体部20が加熱体23につれて同期に回転せず、インナハウジング11が静止を保持し、いずれもエアロゾル形成基体と加熱体23が周方向(図1中Z方向で示される)で相対運動することを実現できる。
【0121】
図9図10を参照し、エアロゾル発生装置1の本体部20内に加熱モジュールがさらに設けられ、加熱モジュールが固定座25を備え、本体部20が収容部252を有する固定座25が設置され、加熱体23の取付部27が収容部252に取り付けられ、収容部252が取付部27の周方向での運動を制限するのに用いられる。具体的には、図11図12を参照し、軸方向(図11におけるX方向で示される)に沿って、固定座25は収容部252と第四貫通孔253を備える。加熱体23が取付部27に設けられる。本実施例では、加熱体23が収容部252から第四貫通孔253への方向(図12におけるC方向で示される)に沿って第四貫通孔253を貫通し、取付部27が収容部252に取り付けられ、収容部252が取付部27の周方向での運動を制限するのに用いられる。固定座25が回路制御基板24に取り付けられ、加熱体23が回路制御基板24に電気的に接続される。
【0122】
なお、加熱体23の取付方向が制限されず、収容部252に取り付けられることができ、収容部252が取付部27の周方向での運動を制限することができればよい。又、固定座25の具体的な構造はこれに限らず、取付部27の周方向での運動を制限することができればよい。
【0123】
このように設置したことで、組み立て易く、生産過程において、量産でき、加熱モジュールを組立完了した後に全体を組立部材とするので、部品が混乱になり、マッチングしないという問題が発生することはない。
【0124】
本実施例では、加熱体23の取付部27の内周面が加熱体23の外周面に貼合され、取付部27の内周面と加熱体23が径方向の間隔を有する。
【0125】
又、図10を参照し、加熱モジュールはストッパー26をさらに備え、ストッパー26が軸方向(図10におけるX方向で示される)に沿って固定座25に取り付けられ、取付部27がストッパー26と収容部252との間に位置し、ストッパー26が取付部27の軸方向での運動を制限するのに用いられる。取付部27が軸方向に制限及び周方向に制限された後、加熱体23の軸方向と周方向での運動が制限され、加熱体23が取付され易くて接続が安定である。
【0126】
本発明の取付部27と収容部252の横断面が円形ではないことによって、取付部27が収容部252の収容キャビティ254内に設けられた後、取付部27の周方向での運動が制限される。具体的には、図11図13及び図14を参照し、取付部27と収容部252の横断面がともに多角形を呈し、本実施例では、取付部27と収容部252の横断面がともに正方形を呈し、その他の実施例では、長方形、三角形又はその他の多角形であってもよい。収容部252は正方形の収容キャビティ254を有し、取付部27が収容部252の収容キャビティ254内に設けられた後、周方向での運動が制限される。
【0127】
具体的には、収容部252から第四貫通孔253への方向(図12におけるC方向で示される)において、取付部27は第一部分271と第二部分272を備え、第一部分271が収容部252の収容キャビティ254に取り付けられ、第二部分272が第四貫通孔253に取り付けられ、第二部分272の外周面が第四貫通孔253の内周面に貼合される。本実施例では、第一部分271と収容部252の横断面が円形でなく、第一部分271と収容部252の収容キャビティ254の横断面がともに多角形を呈し、本実施例では、第一部分271と収容部252の収容キャビティ254の横断面がともに四角形を呈する。第二部分272と第四貫通孔253の横断面がともに円形を呈する。又は、第二部分272と第四貫通孔253の横断面が円形でない。このように設置したことで、取付部27が収容部252内に設けられた後、取付部27の周方向での運動が制限され、即ち加熱体23の周方向運動が制限される。
【0128】
その他の実施例では、収容部から第四貫通孔への方向において、取付部は第一部分と第二部分を備え、収容部が第三部分と第四部分を有し、第一部分が第三部分に取り付けられ、第二部分が第四部分に取り付けられ、第一部分と第三部分の横断面が円形でなく、例えば、ともに多角形を呈し、第二部分と第四部分の横断面ともに円形を呈する。又は、第二部分と第四部分の横断面が円形でない。このように設置したことで、取付部が収容部内に設けられた後、取付部の周方向での運動も制限され、即ち加熱体の周方向運動が制限される。
【0129】
図13を参照し、本発明実施例の加熱モジュールは導線をさらに備え、取付部27に導線が貫通する貫通穴28が設けられている。本実施例では、導線は、一端が回路制御基板24に接続され、他端が加熱体23内の抵抗素子(図示せず)に接続される第一正極導線231と、一端が回路制御基板24に接続され、他端が加熱体23内の抵抗素子に接続される第一負極導線233と、一端が回路制御基板24に接続され、他端が加熱体23内の温度検出素子に接続される第二正極導線232と、一端が回路制御基板24に接続され、他端が加熱体23内の温度検出素子に接続される第二負極導線234と、をさらに備える。このように設置したことで、加熱モジュールの加熱回路と温度検出回路が別々に設置されるので、それぞれ制御し易く、相互の干渉が小さく、加熱と温度の制御がより精確である。
【0130】
図14図15を参照し、取付部27に第一正極導線231、第一負極導線233、第二正極導線232及び第二負極導線234がそれぞれ貫通する貫通穴28が設けられている。取付部27は貫通孔273を有し、貫通孔273が加熱体23を取り囲んで設置される。具体的には、貫通孔273が軸方向に沿って取付部27の第一部分271と第二部分272を貫通する。第一部分271の内周面と第二部分272の内周面がそれぞれ加熱体23の外周面に貼合され、第一部分271の内周面と加熱体23が径方向の間隔を有する。径方向間隔29を設置したことで、加熱体23と取付部27との接触面積が減少し、断熱性能が良好である。
【0131】
本実施例では、固定座25は取外し可能に回路制御基板24に取り付けられる。例えば、固定座25はボルトを介して回路制御基板24に接続され、取外し易い。
【0132】
引き続き図11図12を参照し、固定座25は第一延伸部251をさらに備え、本実施例では、第一延伸部251は収容部252の第四貫通孔253とは反対側の部分に設けられ、第一延伸部251が軸方向(図11中X方向で示される)に沿って延伸する。図16図17を参照し、ストッパー26は第二延伸部261を備え、第二延伸部261が軸方向に沿って延伸する。図9図10を参照し、本実施例では、径方向(図9図10におけるY方向で示される)に沿って、回路制御基板24が第一延伸部251と第二延伸部261との間に位置し、第一延伸部251と第二延伸部261がそれぞれ回路制御基板24に接続される。第一延伸部251と第二延伸部261が回路制御基板24を挟持することに相当し、接続がより安定である。
【0133】
本実施例では、第一延伸部251と第二延伸部261がそれぞれ取外し可能な方式で回路制御基板24に接続され、例えば、ボルト接続の方式で取外し可能な接続を実現し、取外し易い。
【0134】
引き続き図11図12を参照し、第一延伸部251の回路制御基板24に向かった部分にそれぞれ軸方向に沿って延伸する第一挟持部257と第二挟持部256が設けられ、径方向(図11におけるY方向で示される)に沿って、第一挟持部257と第二挟持部256が対向して設置され、且つ互いに平行する。図16図17を参照し、第二延伸部261の回路制御基板24に向かった部分にそれぞれ軸方向に沿って延伸する第三挟持部262と第四挟持部263が設けられ、径方向(図16におけるY方向で示される)に沿って、第三挟持部262と第四挟持部263が対向して設置され、且つ互いに平行する。図18を参照し、第三挟持部262と第四挟持部263が第一挟持部257と第二挟持部256との間に位置し、その他の実施例では、第一挟持部と第二挟持部が第三挟持部と第四挟持部との間に位置する。
【0135】
図18を参照し、本実施例では、第一挟持部257と第三挟持部262が貼合され、第二挟持部256と第四挟持部263が貼合されたため、固定座25とストッパー26との接続が安定になる。本実施例では、第一挟持部257、第二挟持部256、第三挟持部262及び第四挟持部263によって限定された挟持空間は取付部27を収容可能である。同時に、図16を参照し、第二延伸部261の回路制御基板24に向かった部分にストッパ264が設けられ、ストッパ264が軸方向に沿って延伸し、取付部27に当接する。本実施例では、ストッパ264が軸方向に沿って加熱体23に当接し、加熱体23の軸方向運動を制限する。また、本実施例では、ストッパ264がそれぞれ第三挟持部262と第四挟持部263に平行し、かつ、第三挟持部262と第四挟持部263との間に位置する。それによって、挟持空間とストッパ264を設置したことで、取付部27の軸方向運動が制限され、続いて加熱体23の軸方向運動が制限され、取付易い。
【0136】
なお、ストッパ、第一挟持部、第三挟持部、第三挟持部及び第四挟持部の相対位置関係はこれに限らず、その他の相対位置関係であってもよく、第一挟持部、第二挟持部、第三挟持部及び第四挟持部によって限定された挟持空間が取付部を収容可能であり、ストッパは取付部の軸方向運動を制限し、続いて加熱体の軸方向運動を制限することができという条件を満たす。
【0137】
引き続き図11図12を参照し、固定座25は第三延伸部255をさらに備え、本実施例では、第三延伸部255が収容部252の第四貫通孔253とは反対側の部分に設けられ、第三延伸部255が軸方向に沿って延伸し、第三延伸部255と第一延伸部251が径方向(図12におけるY方向で示される)に沿って対向して設置される。図16図17を参照し、第二延伸部261が挿入端265を有し、図10に示されるように、挿入端265が軸方向に沿って第一延伸部251と第三延伸部255との間に挿設され、且つ挿入端265が軸方向で第三延伸部255に貼合される。このように設置したことで、固定座25とストッパー26との接続の安定性を保証した。
【0138】
本実施例では、挿入端265が当接部265aを有し、挿入端265が軸方向に沿って第一延伸部251と第三延伸部255との間に挿設され、挿入端265の当接部265aが軸方向で第三延伸部255に貼合される。このように設置したことで、固定座25とストッパー26との接続の安定性を保証した。
【0139】
本発明のエアロゾル発生装置1は緩め機構10のインナハウジング11内の砕屑を流出させることができる砕屑排出通路をさらに備える。本発明の本体部20と緩め機構10の台座40が軸方向に沿って間隔をあけて設置され、本実施例では、本体部20の固定座25と緩め機構10の台座40が軸方向(図8中X方向で示される)に沿って間隔をあけて設置される。
【0140】
具体的には、図8を参照し、本実施例では、砕屑排出通路は、上記緩め機構10の砕屑排出構造と、本体部20の固定座25と緩め機構10の台座40との間に位置する軸方向間隔を含む。また、台座40が固定座25を取り囲んで設置され、台座40が固定座25を取り囲んで周方向運動することができる。
【0141】
ここで、砕屑排出構造は斜孔42を含み、斜孔42はインナハウジング11内に位置する砕屑が斜孔42を経由して流出するように案内することができる。台座40の外周面に第三貫通孔41に連通する少なくとも1つの斜孔42が設けられ、第三貫通孔41が加熱体23を取り囲んで設置される。その他の実施例では、第三貫通孔41が台座40のその他の部分に設けられ、加熱体を取り囲んで設置されるものではなく、斜孔に連通する。
【0142】
斜孔42を設置したことで、図8における点線矢印に示される軌跡のように、第三貫通孔41内の砕屑が固定座25と台座40との間の軸方向間隔に流れ込み、最終的に斜孔42に沿って流出することになり、清潔し易い。
【0143】
図8図10及び図12を参照し、本体部20には収容部252を有する固定座25が設置され、加熱体23の取付部27が収容部252に取り付けられ、収容部252が取付部27の周方向での運動を制限するのに用いられ、固定座25と緩め機構10の台座40が軸方向に沿って間隔をあけて設置される。軸方向に沿って、固定座25の台座40に向かう部分は緩め機構10の固定座25に向かう部分(図面において第一表面44で示す)に対して傾斜して設置される表面(図面において第二表面45で示す)を有する。即ち、固定座25の上面、台座40の下面44、第三貫通孔41及び斜孔42が砕屑排出通路を形成する。つまり、砕屑排出通路は固定座25と台座40から形成される。
【0144】
第二表面45の所在する平面と第一表面44の所在する平面が鋭角を呈して設置される。本実施例では、鋭角は30°〜60°であり、30°と60°を含み、さらに43.5°であってもよい。この角度範囲内に、さらに第三貫通孔41内の砕屑が斜孔42から流出するためになる。なお、緩め機構10の台座40が回転可能に本体部20に接続された後、台座40と固定座25が径方向間隔を有し、これによってアウタハウジング14がインナハウジング11を駆動して周方向で運動させ、台座40が固定座25を取り囲んで周方向で運動する時、固定座25との摩擦を生じることなく、エアロゾル発生装置を使用する耐用年数を延長した。又、砕屑が台座40と固定座25の径方向の隙間内に落ち込むことを防止するように、台座40と固定座25との径方向間隔ができる限り小さく、貼合したが、力を受けない状態にあることが最適である。
【0145】
上記のように、本発明が提供した上記実施例はただ例示的に本発明の原理及びその効果を説明しただけであり、本発明を制限するためのものではない。如何なるこの技術をよく知っている人々は、皆本発明の精神及び範囲を外れることなく、上記実施例について修飾又は変更をすることができる。そのため、凡そ所属する技術分野において通常の知識を有する者が本発明に開示された精神と技術思想から逸脱することなくなされた全ての等価修飾または変更は、依然として本発明の特許請求の範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
【国際調査報告】