特表2021-532944(P2021-532944A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2021-532944破片を除去するためのくしユニットを有する掃除装置におけるノイズ及び/又は振動を低減するためのシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-532944(P2021-532944A)
(43)【公表日】2021年12月2日
(54)【発明の名称】破片を除去するためのくしユニットを有する掃除装置におけるノイズ及び/又は振動を低減するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A47L 9/06 20060101AFI20211105BHJP
   A47L 9/04 20060101ALI20211105BHJP
【FI】
   A47L9/06 Z
   A47L9/04 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2021-507061(P2021-507061)
(86)(22)【出願日】2019年8月9日
(85)【翻訳文提出日】2021年3月22日
(86)【国際出願番号】US2019045936
(87)【国際公開番号】WO2020033848
(87)【国際公開日】20200213
(31)【優先権主張番号】62/717,309
(32)【優先日】2018年8月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/851,294
(32)【優先日】2019年5月22日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】510053422
【氏名又は名称】シャークニンジャ オペレーティング エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】フリース,ジョン
(72)【発明者】
【氏名】スミス,タイラー エス.
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,ウェンショウ
(72)【発明者】
【氏名】リウ,イアン
(72)【発明者】
【氏名】サルダール,ニコラス
【テーマコード(参考)】
3B061
【Fターム(参考)】
3B061AA04
3B061AB01
(57)【要約】
掃除装置は、攪拌器と結合ユニットとの間の接触によって生成される機械的振動を吸収して、ノイズ及び/又は振動低減するように構成される少なくとも1つの分離器を含み得る。分離器は、くしユニットと表面クリーニングヘッドとの間に少なくとも部分的に配置される少なくとも1つのくし分離器を含み得る。代替的に(又は追加的に)、分離器は、掃除装置のハウジングとパネルとの間に少なくとも部分的に配置されるパネル分離器を含み得る。
【選択図】図26
【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除装置であって、
その中に回転攪拌器を少なくとも部分的に受けるように構成された攪拌チャンバを含む表面クリーニングヘッドと、
前記攪拌チャンバ内に少なくとも部分的に配置されるように構成されたくしユニットであって、前記攪拌器内に部分的に延在する少なくとも1つのくし状突出部を含むくしユニットと、
前記くしユニットと前記表面クリーニングヘッドとの間に少なくとも部分的に配置される少なくとも1つのくし分離器であって、前記攪拌器と前記結合ユニットとの間の接触によって生成される機械的振動を吸収してノイズを低減するように構成された少なくとも1つのくし分離器とを備える掃除装置。
【請求項2】
前記くしユニットが、部分的に前記攪拌器内に延在する一連の離間したくし状突出部を含む、請求項1に記載の掃除装置。
【請求項3】
前記表面クリーニングヘッドが、前記攪拌チャンバの一部分を規定するパネルをさらに含み、前記パネルが閉位置と開位置との間で移動するように構成される、請求項1に記載の掃除装置。
【請求項4】
前記くし分離器が、前記結合ユニットと前記パネルとの間に配置される、請求項3に記載の掃除装置。
【請求項5】
前記くしユニットが、バックサポート及び前記攪拌器内に部分的に延在する複数の離間したくし状突出部を含み、前記くし分離器が前記バックサポートと前記パネルとの間に配置される、請求項3に記載の掃除装置。
【請求項6】
前記パネルが、前記表面クリーニングヘッドのハウジングに取り外し可能に連結される、請求項3に記載の掃除装置。
【請求項7】
前記パネルが、少なくとも1つのヒンジで前記表面クリーニングヘッドのハウジングに連結される、請求項3に記載の掃除装置。
【請求項8】
前記表面クリーニングヘッドが、前記攪拌チャンバの少なくとも一部分を規定するハウジングを含み、前記くし分離器が前記くしユニットと前記ハウジングとの間に配置される、請求項1に記載の掃除装置。
【請求項9】
前記くしユニットがバラストを含み、前記バラストが、離間したくし状突出部の材料よりも密度の高い材料から形成される、請求項2に記載の掃除装置。
【請求項10】
前記くし分離器が30〜90のショア硬度を有する、請求項1に記載の掃除装置。
【請求項11】
表面クリーニングヘッドであって、
ハウジングの下側上に開口部を規定し、攪拌チャンバの一部分を規定する前記ハウジングと、
前記攪拌チャンバの別の部分を規定するパネルであって、閉位置と開位置との間で移動するように構成されたパネルと、
前記攪拌チャンバ内で回転するように構成された攪拌器と、
前記攪拌チャンバ内に少なくとも部分的に配置されるように構成されたくしユニットであって、前記攪拌器内に部分的に延在する少なくとも1つのくし状突出部を含むくしユニットと、
前記ハウジングと前記パネルとの間に少なくとも部分的に配置されるパネル分離器であって、前記攪拌器と前記結合ユニットとの間の接触によって生成される機械的振動を吸収してノイズを低減するように構成されたパネル分離器と、を備える表面クリーニングヘッド。
【請求項12】
前記くしユニットが、部分的に前記攪拌器内に延在する一連の離間したくし状突出部を含む、請求項11に記載の表面クリーニングヘッド。
【請求項13】
前記パネルがパネルフレームと窓とを含み、前記パネル分離器が前記パネルフレームと前記窓との間に配置される、請求項11に記載の表面クリーニングヘッド。
【請求項14】
前記窓が少なくとも部分的に透明な材料を含む、請求項13に記載の表面クリーニングヘッド。
【請求項15】
前記パネルがパネルフレームと窓とを含み、前記パネル分離器が前記パネルフレームと前記ハウジングとの間に配置される、請求項11に記載の表面クリーニングヘッド。
【請求項16】
前記パネルが、前記表面クリーニングヘッドの前記ハウジングに取り外し可能に連結される、請求項11に記載の表面クリーニングヘッド。
【請求項17】
前記パネルが、少なくとも1つのヒンジで前記表面クリーニングヘッドの前記ハウジングに連結される、請求項11に記載の表面クリーニングヘッド。
【請求項18】
前記くしユニットと前記パネルとの間に少なくとも部分的に配置される少なくとも1つのくし分離器をさらに含み、前記くし分離器は、前記攪拌器と前記結合ユニットとの間の接触によって生成される機械的振動を吸収してノイズを低減するように構成される、請求項11に記載の掃除装置。
【請求項19】
前記くしユニットがバラストを含み、前記バラストが、離間したくし状突出部の材料よりも密度の高い材料から形成される、請求項11に記載の掃除装置。
【請求項20】
前記パネル分離器が、30〜90のショア硬度を有する、請求項11に記載の掃除装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
[0001] 本出願は、2018年8月10日に出願された米国仮特許出願第62/717,309号及び2019年5月22日に出願された米国仮特許出願第62/851,294号の利益を主張し、これらの両方は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[0002] 本開示は、クリーニング本開示は、クリーニングローラから破片を除去するためのくしユニットを有する掃除機のための表面クリーニングヘッドなどの掃除装置に関し、より具体的には、システムのノイズ及び/又は振動を低減するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 掃除機は一般に、表面クリーニングヘッドへ及びそれを通過する空気(及び破片)を引くために表面クリーニングヘッドの下側に開口部を有する吸引導管を含む。掃除機設計での課題の1つは、望ましい量の吸引を提供するために掃除される表面との吸引導管の係合を制御することである。吸引導管が表面から離間しすぎる場合、空気がより大きな表面積を通して吸引導管内に流れ込むため、吸引は小さくなり得る。吸引導管が表面と直接係合し、従って全ての側にシールされる場合、空気は吸引導管への流れを停止させ、吸引モータは結果として損傷され得る。
【0004】
[0004] 掃除機はまた、一般的に撹拌を使用して破片をほぐし、破片を吸引導管内への空気流に捕捉するのを容易にする。攪拌した破片が汚れ空気入口の中へと流れ込むように、汚れ空気入口に近接する表面クリーニングヘッドの吸引導管に攪拌器が使用されることがよくある。吸引導管内の攪拌器が破片をほぐすことができない場合、又は破片が小さすぎる場合、吸引導管は破片を表面から除去することなく破片を通過し得る。その他の場合、表面クリーニングヘッドは、破片が吸引導管内に取り込まれる(時には除雪と呼ばれる)ことを許容することなく、より大きな破片を前方に押し出し得る。
【0005】
[0005] 攪拌器の一例は、ブラシロールなどのクリーニングローラである。クリーニングローラは、吸引導管内に位置付けられてもよく、及び/又は吸引導管の先端(例えば、先導ローラ)に位置し得る。特に先導ローラでの1つの課題は、ローラの周りに絡まり合う破片(例えば、毛髪)である。突出部を使用して、破片の除去を容易にするためにローラと係合し得るが、既存の構造はしばしば効果的ではなく、及び/又は表面クリーニングヘッドの動作に干渉する。
【0006】
[0006] 破片がローラの周りに絡まるのを一般に減少及び/又は防止するための1つの解決策は、清拭リブを含むことである。清拭リブは、ローラが清拭リブを超えて回転するにつれて、ローラ上の破片に接触して切断する複数の歯を含み得る。いくつかの実施形態では、ローラの一部分はまた、清拭リブのうちの複数の歯と接触し得る。清拭リブは、一般的に、破片がローラの周りに絡まり合うのを低減及び/又は防止するのに有効であるが、ローラと清拭リブのうちの複数の歯との間の接触は、望ましくない騒ノイズ及び/又は振動引き起こす場合がある。そのため、望ましくない騒ノイズ及び/又は振動最小化及び/又は除去すると同時に、破片がローラの周りに絡まりつくのを一般に低減及び/又は防止できる装置に対するニーズが存在する。
【発明の概要】
【0007】
[0007] 先導ローラを有する表面クリーニングヘッドの特定の実施形態が示されるが、くしユニットを有する掃除装置の他の実施形態は、本開示の範囲内である。掃除装置は、「オールインザヘッド」タイプの掃除機、直立掃除機、キャニスター掃除機、スティック掃除機、ロボット掃除機、及びセントラル掃除機システムを含むが、これに限定されないさまざまな種類の掃除機を含んでもよく、スウィーパ(低吸引、又は吸引無し)で使用され得る。先導ローラを有する掃除装置及び/又は表面クリーニングヘッドはまた、共有され、参照により本明細書に完全に組み込まれる、米国特許第9,456,723号及び米国特許出願公開番号第2016/0220082号に詳細に記載されるタイプのように、開可能な攪拌器チャンバ内に取り外し可能な攪拌器(例えば、ブラシロール)を含んでもよい。先導ローラは同様に取り外し可能であり得る。
【0008】
[0008] 本明細書で使用される場合、「表面クリーニングヘッド」は、吸引空気流、撹拌、又はそれらの組み合わせを使用して表面を清掃するための表面と接触するように構成された装置を意味する。表面クリーニングヘッドは、表面クリーニングヘッドを制御するためのつえへの旋回接続によって旋回可能に又は操舵可能に連結されてもよく、また電動式アタッチメント及び固定表面クリーニングヘッドを含んでもよい。表面クリーニングヘッドはまた、つえ又はハンドルなしで動作可能であり得る。少なくとも1つの実施例では、表面クリーニングヘッドは、ロボット掃除機の一部を形成し得る。本明細書で使用される場合、「シール」又は「シーリング」は、相当量の空気が吸引導管に通過するのを防止するが、気密シールを必要としないことを意味する。本明細書で使用される場合、「攪拌器」という用語は、表面クリーニングヘッド内の吸引空気流への破片の移動を促進するために表面を撹拌することができる任意の要素、部材、又は構造を意味する。本明細書で使用される場合、「軟質」及び「より軟質」は、別の掃除要素よりもより適合性がある、又は柔軟性がある掃除要素の特性を意味する。本明細書で使用される場合、「流路」という用語は、吸引によって引かれる時に吸引導管内に流れる際に空気によって形成される経路を意味する。本明細書で使用される「上」及び「下」という用語は、掃除される表面上の表面クリーニングヘッドの配向に対して使用され、「前」及び「後」という用語は、ユーザーが、表面クリーニングヘッドを掃除されている表面上(つまり、前後)に押す方向に対して使用される。本明細書で使用される場合、「先導」という用語は、少なくとも別の構成要素の前方の位置を意味するが、必ずしも他の全ての構成要素の前面を意味しない。別段の記載がない限り、「実質的に」という用語は、記載の値の±20%を意味することが意図される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0009] 図1図2を参照すると、表面クリーニングヘッド100の一実施形態が一般に図示される。図1図2に示す表面クリーニングヘッド100の実施形態は、単に例示的な目的のためのみであり、本開示は本実施形態に限定されないことが理解されるべきである。表面クリーニングヘッド100は、前側112、後側114、左及び右側116a、116b、上側118、及び下方又は下側120を持つハウジング110を含む。ハウジング110は、ハウジングの下側120の開口部127を有する吸引導管128及び/又は1つ又は複数の攪拌器チャンバ123を規定する(図2に示す)。吸引導管128及び/又は攪拌器チャンバ123は、表面クリーニングヘッド100又は真空内の別の位置のいずれかにおける吸引モータ(図示せず)に至る、汚れ空気入口129に流体連結される。吸引導管128及び/又は攪拌器チャンバ123は、ハウジング110の内壁によって規定される吸引によって引き出される空気を受けて方向づける、内部空間であり、開口部127は、吸引導管128及び/又は攪拌器チャンバ123がハウジング110の下側120と交わる場所である。
【0010】
[0010] 図示の実施形態において、表面クリーニングヘッド100は、二重回転攪拌器122、124、例えば、ブラシロール122及び先導ローラ124を含む。ブラシロール122及び先導ローラ124は、第一及び第2回転軸を中心に回転するように構成され得る(RA1、RA2)。回転ブラシロール122は、少なくとも部分的に、吸引導管128及び/又は攪拌器チャンバ123内に配置される(図2に示す)。先導ローラ124は、ブラシロール122の前で、かつブラシロール122から離間して、少なくとも部分的に攪拌器チャンバ123内に、及び少なくとも実質的に吸引導管128の外側に位置付けられる。いくつかの実施形態では、先導ローラ124の少なくとも内側上部分(例えば、上半分)は、吸引導管128の開口部127への一次空気流路(例えば、矢印40)に露出されない。一方、少なくとも先導ローラ124の底部の内側は、吸引導管128の開口部127への一次流路に露出している。
【0011】
[0011] 先導ローラ124の異なる部分が吸引導管128への流路に露出されるか又は露出されないその他の変形が可能である。その他の実施形態では、例えば、流路は、空気が先導ローラ124の上部分の上に流れることを可能にし得る。先導ローラ124は、先導ローラ/攪拌器チャンバ123、126内に位置する第2回転軸RA2の周りを回転し得る。先導ローラチャンバ126は、先導ローラ124がその中に回転して、例えば、上部の上に流路を形成する時、先導ローラ124の円筒形突出部よりもわずかに大きなサイズ及び形状を有し得る。図1図2は、二重回転攪拌器122、124を有する表面クリーニングヘッド100を示すが、本開示と一致する表面クリーニングヘッドは、単一の回転攪拌器のみ又は三つ以上の攪拌器を含み得ることが理解されるべきである。
【0012】
[0012] 表面クリーニングヘッド100は、掃除される表面10上にハウジング110を支持するための1つ又は複数の車輪130を含んでもよい。ブラシロール122は、掃除される表面10上にハウジング110を支持するための1つ又は複数の車輪130、132(図1を参照)の前に配置され得る。例えば、1つ又は複数のより大きな車輪130は、後側114に沿って配置されてもよく、及び/又は1つ又は複数のより小さな中間車輪132は、ハウジング110の下側116上の中央セクション、及び/又は左右の側116a、116bに沿って提供され得る。その他の車輪構成も使用され得る。また、車輪130、132は、掃除される表面10に沿って、表面クリーニングヘッド100を動かすことを容易にし、またユーザーが、掃除される表面10から表面クリーニングヘッド100(例えば、ブラシロール122及び/又は先導ローラ124)を簡単に傾けること及び旋回させることができるようにし得る。後方車輪130及び中間車輪132は、掃除される表面10との主要接触を提供し、従って表面クリーニングヘッド100を主として支持し得る。表面クリーニングヘッド100が掃除される表面10上に位置付けられる時、先導ローラ124は、掃除されている表面10上に置かれてもよい。他の実施形態では、先導ローラ124は、先導ローラ124が掃除される表面のすぐ上に位置するように位置付けられてもよい。
【0013】
[0013] 回転ブラシロール122は、ブラシ毛、織物、又はその他の掃除要素、又はブラシロール122の外側の任意の組み合わせを有し得る。ブラシロール及び他の攪拌器の例が、米国特許第9,456,723号及び米国特許出願公開第2016/0220082号により詳細に示され、記載され、参照により本明細書に完全に組み込まれる。非限定的な例として、ブラシロールは、0.25mmのブラシ毛直径及び/又は55mmの攪拌器全体直径を有し得る。
【0014】
[0014] 先導ローラ124は、以下に詳細に説明されるように、破片を捕捉するのを容易にするためにパターン(例えば、らせん状のパターン)内に配列された比較的柔らかい材料(例えば、柔らかいブラシ毛、織物、フェルト、ナップ又はパイル)を含み得る。先導ローラ124は、ブラシロール122より実質的に柔軟性があるように選択され得る。先導ローラ124のブラシ毛及び/又はパイルの柔らかさ、長さ、直径、配列、及び弾性は、硬い表面(例えば、固い木製床、タイル床、積層床など)を備えたシールを形成するように選択することができる。一方、ブラシロール122のブラシ毛は、カーペット繊維などを攪拌するように選択され得る。例えば、先導ローラ124は、ブラシロール122よりも少なくとも25%軟質であってもよく、あるいは、先導ローラ124は、ブラシロール122よりも少なくとも30%軟質であってもよく、あるいは、先導ローラ124は、ブラシロール122よりも少なくとも35%軟質であってもよく、あるいは、先導ローラ124は、ブラシロール122よりも少なくとも40%軟質であってもよく、あるいは、先導ローラ124は、ブラシロール122よりも少なくとも50%軟質であってもよく、あるいは、先導ローラ124は、ブラシロール122よりも少なくとも60%軟質であり得る。柔らかさは、例えば、使用されるブラシ毛又はパイルの柔軟性に基づいて決定され得る。
【0015】
[0015] ブラシ毛及び/又はパイルのサイズ及び形状は、意図される用途に基づいて選択され得る。例えば、先導ローラ124は、5〜15mm(例えば、7〜12mm)の長さを有するブラシ毛及び/又はパイルを含んでもよく、0.01〜0.04mm(例えば、0.01〜0.03mm)の直径を有し得る。一実施形態によれば、ブラシ毛及び/又はパイルは、9mmの長さ及び0.02mmの直径を有し得る。ブラシ毛及び/又はパイルは、任意の形状を有し得る。例えば、ブラシ毛及び/又はパイルは、直線状、弓状であってもよく、及び/又は複合形状を有し得る。一実施形態によれば、ブラシ毛及び/又はパイルは、一般にU及び/又はY形状を有し得る。U及び/又はY字型のブラシ毛及び/又はパイルは、床表面10に接触する点の数を増加させ、それによって先導ローラ124の掃除機能を強化し得る。ブラシ毛及び/又はパイルは、ナイロン6又はナイロン6/6などの、ただしそれらに限定されるものではない、任意の材料上に作製され得る。
【0016】
[0016] 任意選択で、先導ローラ124のブラシ毛及び/又はパイルは、例えば、織布後の熱処理を使用して熱処理され得る。熱処理は、先導ローラ124のブラシ毛及び/又はパイルの寿命を延ばすことができる。例えば、繊維を織って、ベルベットをロール状に切断した後、ベルベットを圧延し、次いで蒸気を豊富に含むオートクレーブを通して実行し、繊維/ブリストルをより弾性繊維にする。
【0017】
[0017] 先導ローラ124は、ブラシロール122の外径Dbrよりも小さい外径Dlrを有し得る。例えば、直径Dlrは、ゼロより大きく、0.8Dbr以下、ゼロより大きく、0.7Dbr以下、又はゼロより大きく、0.6Dbr以下であり得る。例示的な実施形態によれば、直径Dlrは、0.3Dbr〜0.8Dbrの範囲内、0.4Dbr〜0.8Dbrの範囲内、0.3Dbr〜0.7Dbrの範囲内、又は0.4Dbr〜0.7Dbrの範囲内であり得る。例示的な例として、ブラシロール122は、48mmの外径を有してもよく、先導ローラ124は、30mmの外径を有し得る。先導ローラ124は、ブラシロール122の外径Dbrよりも小さい外径Dlrを有し得るが、ブラシロール122は、先導ローラ122のブラシ毛及び/又はパイルよりも長いブラシ毛を有し得る。
【0018】
[0018] 先導ローラ124(ブラシロール122の直径Dbrよりも小さい直径Dlrを有する)をブラシロール122の前方に位置付けることは、多数の利益をもたらす。例えば、この配置は、掃除される表面10から表面クリーニングヘッド100(例えば、ハウジング110)の前面112の高さを減少させる。表面クリーニングヘッド100の前面の高さの減少は、表面クリーニングヘッド100が物体(例えば、家具及び/又はキャビネット)の下にフィットすることを可能にする、より低い輪郭を提供する。さらに、より低い高さは、表面クリーニングヘッド100が物体の下にフィットすることを可能にする一方で、1つ又は複数の光源111(例えば、LEDであるが、それに限定されるものではない)の追加を可能にする。
【0019】
[0019] さらに、先導ローラ124のより小さな直径のDlrは、先導ローラ124の回転軸を表面クリーニングヘッド100の前面112のより近くに配置することを可能にする。回転するとき、先導ローラ124は、先導ローラ124の直径全体に基づく半径を有する略円筒形突出部を形成する。先導ローラ124の直径が減少すると、先導ローラ124の底部接触表面140(図2)は、表面クリーニングヘッド100の前面112に向かって前方に移動する。さらに、表面クリーニングヘッド100が垂直表面12(例えば、壁、トリム、及び/又はキャビネットであるが、これらに限定されない)に接触するとき、先導ローラ124の底部接触表面140も垂直表面12に近くなり、それによって、より大きな直径の先導ローラと比較して、表面クリーニングヘッド100の縁部クリーニングを強化する。さらに、先導ローラ124のより小さな直径のDlrはまた、先導ローラ124を駆動するモータへの負荷/ドラッグを減少させ、それによってモータの寿命を延ばし、及び/又はより小さなモータを使用してブラシロール122及び先導ローラ124の両方を回転させることを可能にする。
【0020】
[0020] 回転ブラシロール122は、電気モータ(AC又はDCのいずれか)に連結されて、回転ブラシロール122を第1回転軸の周りを回転させることができる。回転ブラシロールは、ギア及び/又は駆動ベルトによって電気モータに連結され得る。先導ローラ124は、回転ブラシロール122又は別個の駆動機構を駆動するために使用されるのと同じ駆動機構から駆動され得る。駆動機構の例は、2016年10月21日に出願された米国特許出願第15/331,045号に記載されており、参照により本明細書に組み込まれる。その他の駆動機構も、本開示の範囲内である。
【0021】
[0021] 少なくとも一実施形態では、ブラシロール122及び先導ローラ124は、同じ方向に回転し、破片を吸引導管128に向けて、例えば、図2に示されるように反時計回りに方向づける。この配置は、部品の数を減少させてもよく(例えば、クラッチ又は追加のギアトレインが必要ない)、それによって、表面クリーニングヘッド100を軽くし、駆動トレイン損失を低減し(それによって、より小さく/より安価な高価なモータを可能にする)、かつ製造コストを低減する。任意選択で、ブラシロール122及び先導ローラ124は、同じ速度で回転してもよく、それによって部品の数が減少し(例えば、追加のギアトレインが必要ない)、ドライブトレイン損失が減少し(従って、より小型/より安価な高価なモータ)、表面クリーニングヘッド100が軽くなり、製造費用が低減される。
【0022】
[0022] 図2に示すように、先導ローラ124は、底部接触表面140がブラシロール122の底部接触表面144と比較して掃除される表面10のより近くに配置されるように、ハウジング110内に位置付けられてもよい。この配置により、先導ローラ124は、ブラシロール122が硬い表面10と接触することなく、表面10(例えば、硬い表面)と接触することができる。理解され得るように、先導ローラ124は、硬い表面10から破片をピックアップすることを意図しており、一方で、ブラシロール122は、主にカーペット表面に接触することを意図している。従って、この配置は、先導ローラ124が、表面クリーニングヘッド100の前面112と硬い表面10との間にシールを形成することを可能にし、それによって硬い表面10との気流及び吸引を強化するため、有益である。さらに、(いくつかの実施形態では)ブラシロール122は、硬い表面10に接触する必要がないため、この配置は駆動モータ上のドラッグ/トルクを低減する。低減されたドラッグ/トルクは、より小さく、より安価なモータを可能にすることができ、及び/又はモータの寿命を延ばすことができる。
【0023】
[0023] 先導ローラ124及びブラシロール122の一方又は両方は、取り外し可能であり得る。先導ローラ124は、表面クリーニングヘッド100のハウジング110に取り外し可能に連結され得る。例えば、ハウジング110の一部分(例えば、左側及び/又は右側116a、116bの一部分などであるが、それらに限定されるものではない)は、それと取り外し可能に/ヒンジで連結され得る。先導ローラ124を取り外すために、取り外し可能部分は、ハウジング110の残りの部分から固定解除/連結解除されてもよく、それによって、先導ローラ124が駆動輪から係合解除され、先導ローラ124が先導ローラチャンバ126から取り外されることを可能にする。先導ローラ124をハウジング110内で取り外し可能に連結する他の方法も可能であり、本開示の範囲内である。
【0024】
いくつかの実施形態では、表面クリーニングヘッド100のハウジング110は、1つ又は複数の攪拌器122、124を取り外すことを可能にする、取り外し可能な及び/又はヒンジ付きパネルを含み得る。図1に示すように、例えば、表面クリーニングヘッド100はパネル119を含む。任意選択で、パネル119は、攪拌器チャンバ123へのアクセスを提供する、及び/又は攪拌器チャンバ123の一部分を規定するために、ハウジング110に取り外し可能に及び/又はヒンジで連結され得る。パネル119は、閉位置(例えば、攪拌器チャンバ123の一部分を規定するために、パネル119がハウジング110に固定される)と開位置(パネル119が攪拌器チャンバ123へのアクセスを可能にする)との間で移動するように構成され得る。ブラシロール122を取り外すために、パネル119は、ユーザーが攪拌器ロールチャンバ123にアクセスできるように、ハウジング110から係合解除され得る(例えば、取り除かれ、及び/又はヒンジが付けられる)。取り外し可能なパネル又はカバー及び取り外し可能なブラシロールの例が、米国特許第9,456,723号及び米国特許出願公開第2016/0220082号により詳細に記載され、参照により本明細書に完全に組み込まれる。ブラシロール122及び/又は先導ローラ124を表面クリーニングヘッド100から取り外すことができることで、ブラシロール122及び/又は先導ローラ124をより簡単にクリーニングすることができ、ユーザーは、ブラシロール122及び/又は先導ローラ124のサイズを変更し、ブラシロール122及び/又は先導ローラ124上のブラシ毛のタイプを変更し、及び/又は意図された用途に完全に依存してブラシロール122及び/又は先導ローラ124を除去することができる。
【0025】
[0024] 代替的に(又は追加的に)、先導ローラ124は、同様に取り外し可能であり得る。取り外し可能な先導ローラの別の例は、2016年10月21日に出願された米国特許出願第15/331,045号に記載されており、参照により本明細書に組み込まれる。あるいは、パネル119は、ハウジング110に対して取り外し可能ではなくてもよい。従って、本明細書に記載の実施例のいずれかにおいて、パネル119は、特に記載がない限り、ハウジング110に対して取り外し不可能であってもよく、又はハウジング110に取り外し可能でなく及び/又はヒンジで連結されていなくてもよい。
【0026】
[0025] 表面クリーニングヘッド100はまた、それぞれが、攪拌器の1つ又は複数(例えば、ブラシロール122及び/又は先導ローラ124)に接触するように構成される、一連のくし状突出部(清拭突起とも呼ぶ)を有する、1つ又は複数のくしユニット/清拭部を含んでもよい。くしユニット/清拭部149の一例を図3に示し、表面クリーニングヘッド100とともにくしユニット/清拭部149の別の例を図4に示す。くし状突出部150は、表面クリーニングヘッド100が(例えば、ユーザーがブラシロール122及び/又は先導ローラ124から破片を手動で除去する必要なしに)使用されるときに、ブラシロール122及び/又は先導ローラ124の周りに巻き付けられ、及び/又は閉じ込められ、又は巻き込まれ得る、破片(髪、ひもなど、ただしこれらに限定されない)を、除去するように構成することができる。一実施形態によれば、くし状突出部150は、ブラシロール122のみ及び/又は先導ローラ124のみに接触し得る。
【0027】
[0026] くし状突出部150は、ブラシロール122及び/又は先導ローラ124の表面と接触するように延在する傾斜した縁部153を有する、複数の離間した歯/リブ152を含み得る。離間したリブ152は、バックサポート151から延び、ベース部154はその間に位置し、離間したリブ152を強化する。図示した実施形態は、単一のバックサポート151から延在する歯152を有するくしユニット150を示すが、くしユニット149はまた、1つ又は複数の歯152を有する複数のバックサポート151を含んでもよい。離間したリブ152の傾斜した縁部153は、20〜25度の範囲内、例えば、23.5度などの15〜20度の範囲内にある角度A(図3を参照)で配設され得る。くし状突出部150のこの例示的な構造は、より少ない点がブラシロール122及び/又は先導ローラ124に接触するので、強度の増加及び摩擦損失の低減を可能にし得る。くし状突出部150のその他の形状及び構成も、本開示の範囲内である。
【0028】
[0027] くし歯152は、攪拌器122、124の回転中心と整列していない傾斜した先端縁部153を有する。傾斜した先端縁部153は、回転攪拌器122、124のくし状部分が最初に当り、攪拌器122、124の回転方向に向かって、又は回転方向に向けられる縁である。より具体的には、くし歯152の先端縁部153は、先端縁部153が攪拌器122、124の外側表面と交差する交点から回転中心に延在する線に対して鋭角Aを形成する。いくつかの実施形態では、角度は、5°〜50°の範囲、より具体的には、20°〜30°の範囲、さらにより具体的には、約24°〜25°である。
【0029】
[0028] いくつかの実施形態では、くし歯152は、攪拌器122、124の底部接点に可能な限り近いが、掃除されている表面(例えば、カーペット)に引っかかるのを防止するのに十分な高さに位置付けられる。くし歯152は、例えば、掃除装置100のハウジング110上の最も低い構造のすぐ上に位置付けられてもよい。くし歯152を攪拌器122、124の底部接点に近づけて位置付けることにより、破片をできる限り早く捕らえ及び除去することができ、それによって破片の除去が改善される。
【0030】
[0029] 再び、くしユニット149は、攪拌器122、124(例えば、回転中心の上方)に対する他の配向及び位置を有し得ることが理解されるべきである。ロボット掃除機では、例えば、くしユニット149は、くし歯152がダストビンに堆積される破片と干渉することを防止するように、高い位置に配置され得る。
【0031】
[0030] くし歯152は、軟質のローラの場合はクリーニングローラ半径の0%〜50%、ふさ状ブラシロールの場合はクリーニングローラ半径の0%〜30%の範囲の深さまで攪拌器122、124内に延在し得る。一実施形態では、クリーニングローラ124は、軟質のローラ(例えば、0.15mm以下の直径、及び3mmを超える長さのナイロンブラシ毛)であり、くし歯152は、15%〜35%の範囲で軟質クリーニングローラ124内に延在する。
【0032】
[0031] 図示した実施形態では、くし歯152は、根幅Wを有するより広いベース部又は根部154、及び直径Dを有する先端部156を有する三角形形状の“歯”輪郭を有する。一般に、ベース部又は根部154は、回転クリーニングローラ124によって接触した時に、歯152が上向きに曲がることを防止するのに十分な幅であってもよく、先端部156は破片を捕捉するのに十分鋭利であり得る。いくつかの実施形態では、先端部156は、3mm未満の範囲、より具体的には、1〜2mmの範囲、さらにより具体的には、約1.6mmの直径で丸められてもよい。根幅Wは、5〜6mmの範囲内であり得る。
【0033】
[0032] 別の実施形態では、くし歯152は、凹曲線を形成する湾曲した先端縁部153を有する湾曲した輪郭を有し得る。本実施形態では、先端部156で湾曲した先端縁部153から延在する線は、交点から回転中心まで延在する線と角度を形成する。湾曲した縁部を有するくし歯152は、本明細書に説明及び示されるように、直線の先端縁部153を有する歯152と同様に配置及び離間し得る。
【0034】
[0033] いくつかの実施形態では、くしユニット149は、インチ当たり4〜16歯、より具体的にはインチ当たり7〜9歯の離間したくし歯152を含む。くし歯152は、プラスチック又は金属から作製されてもよく、回転クリーニングローラ124と係合した時に曲げを防止する所望の剛性を提供する厚さを有し得る。いくつかの実施形態では、くし歯152は、材料に応じて0.5〜2mmの範囲の厚さを有し得る。一実施例では、くし歯152は、プラスチックで作製され、0.8mmの厚さ、約2.4mmの間隔S、及び約3.3mmの中心間間隔Sを有する。
【0035】
[0034] くしユニット149は、等間隔を有するくし歯152とともに示されるが、くしユニット149はまた、例えば、等間隔の歯の群を含む、異なる間隔を有する歯152を含んでもよい。くしユニット149は、毛髪及び類似の破片が回転の間に移動する、クリーニングローラ124の端部に近接する歯及びくし歯152の群を有しない、クリーニングローラ124の中心にセクションを含んでもよい。くしユニット149は、同じ形状又は歯の輪郭及び寸法を有する歯152とともに示されるが、くしユニット149は、くしユニット149に沿った異なる位置で異なる形状、輪郭寸法及び構成の歯を含み得る。
【0036】
[0035] くしユニット149は、くし歯152が、攪拌器122、124の洗浄面の実質的な部分から破片を除去するように、攪拌器122、124の長手方向長さの実質的な部分に沿って延びることができる(すなわち、攪拌器122、124の縦方向の長さの半分を超える、攪拌器122、124の縦方向の長さの75%を超える、攪拌器122、124の縦方向の長さの90%を超える)。くしユニット149は、攪拌器122、124の中心から離れて毛髪及び他の類似の破片を移動させるように設計されたクリーニングローラとともに特に良好に機能する。別の実施形態では、くし歯152は、攪拌器122、124のクリーニング面と、例えば、攪拌器122、124の長手方向長さの50%未満、例えば、攪拌器122、124の長手方向長さの30%未満、及び/又は攪拌器122、124の長手方向長さの20%未満で係合し得る。この例では、くしユニット149は、攪拌器122、124の集合場所(例えば、攪拌器122、124の中心などであるが、これに限定されない、収集領域)に向かって毛髪及び他の類似の破片を移動させるように設計されたクリーニングローラとともに特に良好に機能する。
【0037】
[0036] くしユニット149は、図4に一般に図示するように、表面クリーニングヘッド100の任意の部分(例えば、本体110及び/又はパネル119などであるが、これに以下に限定されない)に取り付けられてもよい。例えば、くしユニット149は、ブラシロール122及び/又は先導ローラ124のいずれかを含むチャンバ(例えば、攪拌器チャンバ123)内に少なくとも部分的に取り付けられてもよい。くしユニット149は一般に攪拌器122、124上の破片の蓄積を低減及び/又は防止するのに有効であるが、攪拌器122、124の回転に起因する、くしユニット149と攪拌器122、124との間の接触は、望ましくない騒音ノイズ及び/又は振動を生じることがある。ノイズ及び/又は振動は、表面クリーニングヘッド100が、調節限界を超えて、及び/又は望ましくないユーザー体験をもたらし得る。
【0038】
[0037] 一実施例によれば、本開示は、くしユニット149と表面クリーニングヘッド100の一部分(例えば、本体110及び/又はパネル119)との間に少なくとも部分的に配置される、1つ又は複数のくし分離器を特徴とする。くし分離器は、攪拌器122、124の回転に起因して、くしユニット149と攪拌器122、124との間の接触によって引き起こされる振動を吸収するように構成される材料から少なくとも部分的に形成され得る。例えば、くし分離器は、くしユニット149からの振動エネルギーを熱に変換し、それによって、表面クリーニングヘッド100(例えば、本体110及び/又はパネル119)への振動エネルギーの伝達を低減し得る。試験は、くし分離器なしの表面クリーニングヘッドが79.9dBaのノイズレベルを生成し得ることを示し、一方、本開示によるくし分離器を有する表面クリーニングヘッド100は、わずか76.6dBaのノイズレベルを生成し得る。もちろん、これは一実施例に過ぎず、本開示はこのノイズ低減に限定されない。従って、くし分離器は、くしユニット149に対するブラシロール122及び/又は先導ローラ124のいずれかの相互作用により、ノイズ及び/又は振動を著しく減少させることができ、ユーザー体験が改善され、及び/又は表面クリーニングヘッド100が、任意の必要なノイズ及び/又は振動要件/ガイドラインを満たすことができる。
【0039】
[0038] 少なくとも1つの実施例では、くし分離器は、少なくとも部分的に、エラストマー材料から形成され得る。エラストマー材料の非限定的な例としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ゴム(天然及び合成の両方)、シリコーンなどが挙げられる。エラストマー材料は、30〜90のショア硬度を有し得る。例えば、くし分離器は、その中の全ての範囲を含む、50、70、及び/又は85のショア硬度など、それに限定されるものではない、30〜90のショア硬度を有するPVCから形成され得る。試験は、ショア70が、ショア80及び85と比較して、より大きなSPL減少をもたらすことを示した。
【0040】
[0039] くし分離器のサイズ及び形状は、意図される用途に基づいて選択され得る。例えば、くし分離器のサイズ及び形状は、少なくとも部分的に、攪拌器122、124と、くしユニット149の離間した歯/リブ152との間の衝撃力及び/又は周波数、ならびに振動及び/又は音の所望の減衰量で決定され得る。一実施例によれば、くし分離器は、表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119内に全体に位置し得る。あるいは、くし分離器は、表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119の完全に外側(すなわち、外側)に位置し得る。さらに別の実施例では、くし分離器は、表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119内に部分的に、かつ部分的に外側に位置し得る。
【0041】
[0040] いくつかの実施例では、くしユニット149は、当業者に公知の任意の様式で、くし分離器に固定され得る。くし分離器は、くしユニット149と、表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119との間に少なくとも部分的に配置され得る。例えば、単一のくし分離器は、くしユニット149(例えば、バックサポート151)と実質的に連続的に延在(例えば、同一の広がりを有する)し得るが、1つ又は複数のくし分離器は、結合ユニット149(例えば、バックサポート151)の長手方向長さLに沿って互いに隣接し得ることが理解されるべきである。例えば、二つ以上のくし分離器は、くしユニット149の共通部分に沿って横並び配置に互いに平行に走ってもよく、及び/又は二つ以上のくし分離器は、くしユニット149の長手方向軸Lに沿って移動する際に、互いに連続的に走ってもよい。代替的に(又は追加的に)、二つ以上のくし分離器は、長手方向軸Lを実質的に横断する方向に互いに積み重ねられてもよい。本明細書で使用される場合、「実質的に同一の広がりを有する」とは、くし分離器が、結合ユニット149と、ハウジング110を有する取付表面に近接する(例えば、その間)、結合ユニット149の表面(例えば、バックサポート151)の少なくとも80%と接触していることを意味するように意図される。例えば、くし分離器は、結合ユニット149の表面の少なくとも90%と接触してもよく、及び/又は結合ユニット149の表面の少なくとも95%と接触し得る。くし分離器は、くしユニット149(例えば、バックサポート151)と同一の広がりを有する必要はないことが理解させるべきである。こうした実施形態では、くし分離器は、くしユニット149の一部分のみに沿って、くしユニット149とハウジング110との間に配置され得る。
【0042】
[0041] くし分離器は、くしユニット149と表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119との間の1つ又は複数の別個の及び分離した部分に沿って配置され得る。例えば、複数の別個の及び分離したくし分離器は、隣接する分離器から間隔を置いてもよい。くし分離器は、くしユニット149のバックサポート151と、ハウジング110及び/又は表面クリーニングヘッド100のパネル119との間に配置され得る。例えば、くし分離器は、くしユニット149のバックサポート151と、ブラシロール122及び/又は先導ローラ124のいずれかを含む攪拌チャンバ123の内表面との間に配置され得る。しかしながら、くし分離器は、くしユニット149と、外表面との間に、及び/又はくし分離器と、内表面及び外表面との間の任意の表面との間に位置し得ることが理解されるべきである。従って、くし分離器は、くしユニット149及び表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119の少なくとも一部分に接触するように構成され得る。
【0043】
[0042] くし分離器を、表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119に固定する方法を示す一例が、一般に、図5に示される。くし分離器500は、いかなる追加の構成要素の助けを借りることなく、表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119に固定され得る。換言すると、くし分離器500自体は、表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119との接続を形成し得る。少なくとも1つの実施例では、くし分離器500は、表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119に直接連結され得る。例えば、くし分離器500は、表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119の穴502の一部に対して外向きの半径方向の力を加えて、図5に一般的に示されるように、くし分離器500をそれに固定するように構成され得る。代替的に(又は追加的に)、くし分離器500は、くし分離器500が穴502を貫通しないように成形され得る。例えば、くし分離器500は、穴502の少なくとも1つの断面寸法(例えば、直径又は幅であるが、これらに限定されない)よりも大きな少なくとも1つの断面寸法(例えば、直径又は幅であるが、これらに限定されない)を有する部分504を含み得る。図示の例では、部分504は、拡大ヘッド等を形成し得る。
【0044】
[0043] 代替的に(又は追加的に)、くし分離器500は、表表面クリーニングヘッド100の本体110及び又はパネル119の穴に近接する上面及び底面600、602の一部に対して内向きの圧縮力を及ぼすように構成され得、例えば、図6に一般的に示されるように、くし分離器500をそれに、固定する。例えば、くし分離器500は、それぞれが、穴502の少なくとも1つの断面寸法(例えば、直径又は幅であるが、これらに限定されない)よりも大きな少なくとも1つの断面寸法(例えば、直径又は幅であるが、これらに限定されない)を有する、上部分504及び下部分604を含んでもよい。くし分離器500は、内向き及び/又は半径方向の力を及ぼさず、その代わりに、くし分離器500の上部分及び下部分504、604が、くし分離器500が穴502を通り抜けないように成形され得ることが理解されるべきである。いずれにしても、図5及び6に一般に図示するように、くし分離器500を本体110及び/又はパネル119に直接固定する利点は、製造工程が大幅に単純化され得る一方で、部品数も減少させ、従って製造コストを低減し得ることである。くし分離器500は、接着剤、溶接、成形、及び/又は締め具などであるが、それらに限定されない、当業者に公知の任意の様式で、くしユニット149に固定され得ることが理解されるべきである。
【0045】
[0044] 図7を参照すると、くし分離器500と表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119との間の接続を示す別の例が一般に図示される。特に、くし分離器500は、ブラインドリベット、プッシュピンリベット、拡張リベットなどであるが限定されるものではない、リベットの一部を含んでもよく、及び/又は形成し得る。リベットは、例えば、半径方向の力及び/又は圧縮力を生成するように構成されるマンドレル700又は類似のものを含み得る。任意選択で、マンドレル700はまた、くしユニット149をくし分離器500に固定し得る。リベットを使用して、くし分離器500を本体110及び/又はパネル119に固定することの利点は、それが、くしユニット149のより正確な位置を可能にすることができ、及び/又は本体110及び/又はパネル119への接続の寿命を延ばすことができることである。
【0046】
[0045] ここで図8を参照すると、くし分離器500は、1つ又は複数の締め具800を使用して、表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119に固定され得る。締め具800は、限定されるものではないが、ねじ、ボルト、リベットなどであるがこれらに限定されない、の任意の既知の締め具を含み得る。図示の例では、締め具800は、少なくとも部分的にくし分離器500の一部分を通って延在し、表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119に固定される(例えば、それらの中に及び/又はそれらの上に固定される)。従って、締め具800は、くし分離器500を本体110及び/又はパネル119に直接固定し得る。少なくとも1つの実施例では、くし分離器500は、図9に一般的に示されるような1つ又は複数の締め具800の部分900(例:頭など)の周りにオーバーモールドされ得る。
【0047】
[0046] 代替的に(又は追加的に)、くし分離器500は、図10A及び図10Bに一般的に示されるように、クランプ1000などにより本体110及び/又はパネル119に固定され得る。例えば、1つ又は複数の締め具800は、表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119に対してくし分離器500及びクランプ本体1002によって圧縮力を加えるように構成され得る。少なくとも1つの実施例では、クランプ本体1002はまた、振動を吸収するように構成される材料から形成され得る。非限定的な例として、クランプ本体1002は、くし分離器500と同じ材料から形成され得るが、特にそのようにクレームされない限り、本開示の限定ではない。本明細書に開示される実施例のいずれかにおいて、締め具800は、例えば、一般に、図11A及び図11Bに示されるように、くし分離器500によって、少なくとも部分的に囲まれてもよい。特に、くし分離器500の少なくとも一部分1100は、締め具800と表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119との間に配置され得る。くし分離器500の部分1100は、締め具800が本体110及び/又はパネル119に直接接触しないように、締め具800と本体110及び/又はパネル119との間に同一の広がりを有するように配置され得る。クランプ設計の利点は、くしユニット149と表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119との間の接続の分離を増加させることによって、図8図9の締付設計と比較して、振動及びノイズをさらに低減し得ることである。
【0048】
[0047] ここで図12を参照すると、くし分離器500は、接着剤1200を、単独で又は本明細書に記述される他の接続のいずれかと組み合わせて、使用して、表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119に固定され得る。接着剤1200は、当業者に公知の任意の接着剤を含み得る。一実施例によれば、接着剤層1200は、くし分離器500又は表面クリーニングヘッド100の本体110及び/又はパネル119に塗布されてもよく、接着剤層1200の露出表面は、取り外し可能なバッキング(図示せず)を含み得る。接着剤1200は、製造工程を単純化し、部品数を減少させ、従って製造コストを低減させ得、くし分離器500と本体110及び/又はパネル119との間の接触面積を増加させ得る。
【0049】
[0048] くしユニット149の別の例が、図13図14に一般に図示される。特に、図13は、一般に、表面クリーニングヘッド100の一実施例の正面断面図を示す。一方、図14は、図13の線A〜Aに沿った断面図である。くしユニット149は、本明細書に記載される分離器500のいずれかとともに、又はそれらなしで使用され得る。くしユニット149は、くしユニット149の全体質量を増加させ、それによって、くしユニット149が回転攪拌器122、124と接触するとき、くしユニット149の加速を低減することによって、くしユニット149と攪拌器122、124との間の接触によって生成される振動及び/又はノイズを低減するように構成される1つ又は複数のバラスト1300を含んでもよい。バラスト1300は、くしユニット149の全体重量の少なくとも75%であってもよく、例えば、バラスト1300は、くしユニット149の全体重量の少なくとも80%であってもよく、バラスト1300は、くしユニット149の全体重量の少なくとも85%であってもよく、バラスト1300は、くしユニット149の全体重量の少なくとも90%であってもよく、及び/又はバラスト1300は、くしユニット149の全体重量の少なくとも95%の値であってもよく、全ての値を含み及びその範囲を含む。非限定的な例として、バラスト1300なしのくしユニット149は、約16.9gの重量を有するプラスチック149から形成されるバックサポート151及び歯/リブ152を含んでもよく、一方、金属(例えば、鋼及び/又は真鍮であるが、これらに限定されない)から形成されるバラスト1300、及びプラスチック149から形成されるバックサポート151及び歯/リブ152を有する、くしユニット149は、約48.1gの重量を有し得る。
【0050】
[0049] バラスト1300は、バックサポート151及び/又は歯/リブ152の材料よりも高い密度を有する材料から形成され得る。例えば、バックサポート151及び/又は歯/リブ152は、第1材料(プラスチックなどであるが、これに限定されない)から形成されてもよく、一方、バラスト1300は、第1材料(金属などであるが、これに限定されない)よりも高い密度を有する第2材料から形成され得る。
【0051】
[0050] バラスト1300は、一般に、結合ユニット149(例えば、バックサポート151)の長手方向長さLに沿って延在し得る。例えば、バラスト1300は、くしユニット149(例えば、バックサポート151)と実質的に連続的に延在し得る(例えば、同一の広がりを有する)。あるいは、バラスト1300は、結合ユニット149(例えば、バックサポート151)の1つ又は複数の個別の部分に沿って、及び/又はその内部に配置され得る。例えば、複数の別個の及び分離したバラスト1300は、隣接するバラスト1300から間隔を置いてもよい。
【0052】
[0051] バラスト1300は、図13及び図14に一般に図示するように、くしユニット149のバックサポート151によって少なくとも部分的に封入され得る。例えば、バックサポート151及び歯/リブ152は、第1材料から形成されてもよく、一方で、バラスト1300は、第2材料から形成され得る。あるいは、バラスト1300は、例えば、図15に一般的に示されるように、カプセル化されることなく、バックサポート151に連結され得る。
【0053】
[0052] 上記のように、バラスト1300は、図16に一般的に示されているように、任意選択で、本明細書に記載の分離器500のいずれかと組み合わせることができる。試験は、バラスト1300とくし分離器500の組み合わせが一体となって機能し、ノイズを低減するためのシナジー効果の利点をもたらすことを示した。さらに、バラスト1300は、くしユニット149の全体的な剛性を増加させてもよく、それによって、くしユニット149と攪拌器122、124との間のミスアライメントをもたらし得る、くしユニット149の反りを低減及び/又は防止する。理解されるように、くしユニット149のミスアライメントは、アンチ反り性能及びシステム耐久性に望ましくない影響を引き起こす可能性がある。
【0054】
[0053] 本明細書で言及するように、表面クリーニングヘッド100は、例えば、攪拌器122、124のうちの1つ又は複数を除去することを可能にする、1つ又は複数の取り外し可能な及び/又はヒンジ付きのパネル119を含み得る。表面クリーニングヘッド100は、パネル119の少なくとも1つの構成要素の周辺又は接触部分1702の少なくとも一部分の周りに延在するように構成される、1つ又は複数のパネル分離器1700、図17図18を含み得る。くし分離器500と同様に、パネル分離器1700は、攪拌器122、124の回転に起因して、くしユニット149と攪拌器122、124との間の接触によって生じる振動を吸収するように構成される材料から少なくとも部分的に形成され得る。例えば、パネル分離器1700は、くしユニット149からの振動エネルギーを熱に変換し、それによって、表面クリーニングヘッド100(例えば、本体110及び/又はパネル119)への振動エネルギーの伝達を低減し得る。
【0055】
[0054] 図1を参照すると、パネル119は、ハウジング110に移動可能かつ/又はヒンジで連結されるように構成される1つ又は複数の部分を含み得る。パネル119は、任意選択で1つ又は複数の窓105を含み得る。窓105は、パネルフレーム107に取り外し可能に連結され得る。従って、パネル119は、少なくとも二つの構成要素、すなわち、窓105及びパネルフレーム107を有するとみなされ得る。あるいは、窓105は、パネルフレーム107と一体的な構成要素であり得る。
【0056】
[0055] 上述のように、表面クリーニングヘッド100は、パネル119の少なくとも一部分(例えば、窓105及び/又はパネルフレーム107)の周辺又は接触部分1702の少なくとも一部分の周りに延在するように構成される、1つ又は複数のパネル分離器1700、図17図18を含み得る。例えば、1つ又は複数のパネル分離器1700は、パネル119と、パネル119が固定されるように構成されるハウジング110との間に少なくとも部分的に配置され得る。少なくとも1つの実施例では、1つ又は複数のパネル分離器1700は、パネルフレーム107とハウジング110との間に少なくとも部分的に配置される。代替的に(又は追加的に)、1つ又は複数のパネル分離器1700は、窓105とパネルフレーム107との間に少なくとも部分的に配置され得る。
【0057】
[0056] 図示の例では、単一パネル分離器1700は、パネル119の窓105の周辺全体又は接触部分1702の周りに延在する。あるいは、1つ又は複数のパネル分離器1700は、パネル119の窓105の周辺又は接触部分1702の間の1つ又は複数の別個の及び分離した部分に沿って延在し得る。例えば、複数の別個の及び分離したパネル分離器1700は、隣接する分離器から間隔を置いてもよい。従って、パネル分離器1700は、窓105が、窓105をパネルフレーム107に固定する1つ又は複数の締め具及び/又はヒンジを除いて、一般にパネルフレーム107に直接接触しないように、窓105とパネルハウジング107との間に配置され得る。パネル分離器1700は、パネル119の窓105の周辺又は接触部分1702に沿って延びるように示されるが、1つ又は複数のパネル分離器1700は、窓105に隣接するパネル119のパネルフレーム107の周辺又は接触部分1702に沿って延びることができ、及び/又はハウジング110に隣接するパネル119のパネルフレーム107の周辺又は接触部分1702に沿って延在することができる。
【0058】
[0057] 一実施例によれば、パネル分離器1700は、パネル119が一般にハウジング110に直接接触せず、むしろパネル分離器1700を介してハウジング110に連結されるように、パネル119とハウジング110との間に配置され得る。例えば、パネル分離器1700は、パネル119が、パネル119をハウジング110に固定する1つ又は複数の締め具及び/又はヒンジの可能性のある例外を有し、一般にハウジング110に直接接触しないように、パネル119とハウジング110との間に配置され得る。別の実施例によれば、パネル分離器1700は、パネル119がハウジング110に直接接触しないように、むしろパネル分離器1700を介してハウジング110に連結されるように、パネル119とハウジング110との間に配置され得る。
【0059】
[0058] 少なくとも1つの実施例では、くしユニット149は、図17図18に一般に図示するように、くし分離器500をその間に有さない状態で、ハウジング110及び/又はパネル119に固定され得る。例えば、くしユニット149は、1つ又は複数の締め具、接着剤、又は類似のものを使用して、ハウジング110及び/又はパネル119の任意の部分に直接固定され得る。くしユニット149は又はウジング110及び/又はパネル119と統合的及び/又は一体的構成要素として形成され得る(例えば、くしユニット149は、ハウジング110及び/又はパネル119とともに形成/モールドされ得る)。1つ又は複数のパネル分離器1700は、パネル119の少なくとも一部(例えば、窓105及び/又はパネルフレーム107)、及びハウジング110の間(例えば、周辺又は接触部分1702とハウジング110との間)に少なくとも部分的に配置され得、攪拌器122、124の回転に起因する、くしユニット149と攪拌器122、124との間の接触によって引き起こされる振動を吸収する。本明細書に記載される任意の実施例では、パネル119は、ハウジング110に取り外し可能に連結されてもよく、又は取り外し可能に連結されなくてもよいことが理解されるべきである。
【0060】
[0059] 別の例によれば、少なくとも1つのパネル分離器1700は、パネル119の少なくとも一部(例えば、窓105及び/又はパネルフレーム107)と、ハウジング110との間に少なくとも部分的に配置され得、くしユニット149はまた、例えば、図19〜23に一般的に示されるように、くし分離器500を用いてパネル119に固定され得る。図示の例では、くしユニット149は、複数のゴム化グロメット及び締め具800(例えば、肩ねじであるが、これに限定されない)によって窓105に固定される。しかしながら、くしユニット149は、本明細書に開示される分離器500のいずれかを使用してパネル119に連結され得ることが理解されるべきである。くし分離器500とパネル分離器1700の組み合わせは、くし分離器500及びパネル分離器1700のいずれか単独と比較して、振動及びノイズ低減を強化し得る。さらに、バラスト1300を含むくしユニット149は、くし分離器500及び/又はパネル分離器1700のいずれかとともに使用され得る。
【0061】
[0060] 分離器500及び1700の両方を含むシステムの別の例が、図24図26に一般に図示される。パネル分離器1700は、窓105とパネルフレーム107との間のシール及び/又はパネル119(例えば、パネルフレーム107)とハウジング110との間のシールを任意選択で形成し得る。くしユニット149は、バラスト1800を任意選択で含んでもよい。
【0062】
[0061] ここで図27図30を参照すると、非取り外し可能なパネル119を含む表面クリーニングヘッド100の一例が一般に図示される。非取り外し可能なパネル119は、表面クリーニングヘッド100を破壊及び/又は分解することなくパネル119を取り外すことができないように、ハウジング110に連結され得る(すなわち、パネル119は、ユーザーによって除去されることを意図していない)。例えば、パネル119は、ハウジング110に接合され(例えば、接着剤、溶接などを使用して)、及び/又はハウジング110と一体的に形成され得る。パネル119は、任意選択で、1つ又は複数の少なくとも部分的に透明な及び/又は半透明の窓105を含み得る(図は、窓105を固体として示すが、これは単に例示の目的のみであることに留意されたい)。窓105は、1つ又は複数の攪拌器122、124を、表面クリーニングヘッド100の上部から少なくとも部分的に見えるようにし得る。窓105は、パネルフレーム107に取り外し可能に連結され得る。従って、パネル119は、少なくとも二つの構成要素、すなわち、窓105及びパネルフレーム107を有するとみなされ得る。あるいは、窓105は、パネルフレーム107と一体的な構成要素であり得る。
【0063】
[0062] 1つ又は複数のくし分離器500は、くしユニット149と、ハウジング110及び/又はパネル119(例えば、窓105及び/又はパネルフレーム107であるが、これらに限定されない)との間に少なくとも部分的に配置され得る。くし分離器500は、本明細書に記載される任意の機構を使用して、くしユニット149及びハウジング110及び/又はパネル119に連結され得る。非限定的な例として、くし分離器500は、接着剤及び/又は溶接を使用して、くしユニット149及びハウジング110及び/又はパネル119に連結され得る。
【0064】
[0063] 結合ユニット149は、任意選択で、本明細書に記載される1つ又は複数のバラスト1300を含み得る。追加的に(又は代替的に)、1つ又は複数のパネル分離器1700は、パネル119(例えば、窓105及び/又はパネルフレーム107)と、ハウジング110との間に少なくとも部分的に配置され得る。本明細書に記載されるように、パネル119は、ハウジング110に非取り外し可能に連結され得るが、少なくとも1つの実施例では、パネル119は、まだハウジング110に対してわずかに移動して、振動の透過を低減し、及び/又は結合ユニット149と攪拌器122、124との間の相互作用によって生成されるノイズの量を低減することができる。パネル分離器1700はまた、任意選択でパネル119とハウジング110との間にシールを生成して、攪拌チャンバ123内の吸引力を増加させてもよい。
【0065】
[0064] ここで図31を参照すると、本開示は、調整可能な吹出し弁3100も特徴とし得る。調整可能な吹出し弁3100はどこにでも位置し得るが、少なくとも1つの実施例で、調整可能な吹出し弁3100はハンドル3102上に位置する。調整可能な吹出し弁3100は、ユーザーが開口部127及び/又は汚れ空気入口129(例えば、図1)を通して望ましい吸引量を選択するのを可能にするよう構成され得る。例えば、空気流の一部が調整可能な吹出し弁3100を通って流れ、開口部127及び/又は汚れ空気入口129から進路を変えるので、汚れ空気入口129を通る空気流は、調整可能な吹出し弁3100を開くことによって減少され得る。逆に、開口部127及び/又は汚れ空気入口129を通る空気流は、調整可能な吹出し弁3100を閉じることによって増加させ得る。開口部127及び/又は汚れ空気入口129を通る空気流を調整することに加えて、調整可能な吹出し弁3100を使用して、ノイズレベルを低減し得る。特に、ノイズレベルは、調整可能な吹出し弁3100を閉じることによって減少させ得る。理解され得るように、調整可能な吹出し弁3100を通って流れる空気は、特に、調整可能な吹出し弁3100がユーザーに近いハンドル3102上に位置する場合、ユーザーに近接したノイズを生成し得る。調整可能な吹出し弁3100を閉じると、調整可能な吹出し弁100を通る空気流が減少し、それによってユーザー付近のノイズレベルが低減される。調整可能な吹出し弁3100は、ある範囲内で無限に調節可能であってもよく、及び/又は複数の事前設定位置(例えば、完全に開、完全に閉、及び/又は部分的に開)を含んでもよい。調整可能な吹出し弁3100の完全閉位置は、最大カーペットクリーニングモードに対応し得る。少なくとも1つの実施例では、調整可能な吹出し弁3100は、空気入口3106を開閉するために動くスライダ3104を含み得るが、これは、一実施例に過ぎず、調整可能な吹出し弁3100は、当業者に公知の任意の弁を含んでもよい。調整可能な吹出し弁3100は、単独で、又は1つ又は複数の分離器500、1700及び/又はバラスト1800と組み合わせて使用されて、騒音レベルをさらに低減することができる。
【0066】
[0065] 図32図33を参照すると、本開示は、1つ又は複数のモータ分離器3200(図32)及び/又はモータ支持分離器3300(図33)を含んでもよい。モータ分離器3200及びモータ支持分離器3300は、モータ3202と、表面クリーニングヘッド100のフレーム及び/又はハウジング110の一部分との間に少なくとも部分的に配置され得る。図示の例では、モータ3202は、1つ又は複数の攪拌器122、124を回転させるように構成される攪拌器モータを含み得る。例えば、モータ3202は、ギアトレイン及び/又はベルト3208によって攪拌器122、124に連結された駆動シャフト3204及び駆動ギア3206を含み得る。もちろん、これは単に一例であり、本開示は、具体的にクレームされない限り、この例に限定されない。
【0067】
[0066] モータ分離器3200及びモータ支持分離器3300は、モータ3202の回転によって引き起こされる振動を吸収し、振動エネルギーを熱に変換して、それによって表面クリーニングヘッド100への振動エネルギーの伝達を低減するように構成される材料から少なくとも部分的に形成され得る。少なくとも1つの実施例では、モータ分離器3200及びモータ支持分離器3300は、少なくとも部分的に、エラストマー材料から形成され得る。エラストマー材料の非限定的な例としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ゴム(天然及び合成の両方)、シリコーンなどが挙げられる。エラストマー材料は、30〜90のショア硬度を有し得る。例えば、モータ分離器3200及びモータ支持分離器3300は、その中の全ての範囲を含む、50、70、及び/又は85のショア硬度などであるが、それに限定されるものではない、30〜90のショア硬度を有するPVCから形成され得る。
【0068】
[0067] モータ分離器3200、図32は、当業者に公知の任意の方法で、モータ32とフレーム/ハウジング110との間に少なくとも部分的に固定され得る。非限定的な例として、モータ分離器3200は、くし分離器500に関して本明細書に記載されるものと類似した任意の様式で固定され得る。例えば、モータ3202は、1つ又は複数の締め具(図示せず)及び1つ又は複数のゴム化グロメット3210を使用して、フレーム/ハウジング110に固定され得る。
【0069】
[0068] モータ支持分離器3300、図33は、モータ3202とフレーム及び/又はハウジング110との間に配置され得る。少なくとも1つの実施例では、モータ支持分離器3300は、モータ3200の周囲の周りに延在する環状リング又は類似のものを形成し得るが、モータ支持分離器3300はモータ3200の一部分のみの周りに延在し得ることが理解されるべきである。
【0070】
[0069] 本明細書に記載の表面クリーニングヘッド100は、任意のタイプの掃除装置の一部であり得る。例えば、図34及び図35は、本明細書に記載の実施形態と一致する、表面クリーニングヘッド100を含み得る二つの異なるタイプの掃除装置3400、3500の例を示す。表面クリーニングヘッド100は、共有され、参照により本明細書に完全に組み込まれる米国特許出願公開第2015/0351596号に記載されたタイプなどの、つえ3404に連結された取り外し可能キャニスター3401を有する直立掃除機3400で使用され得る。表面クリーニングヘッド100は、共有され、参照により本明細書に完全に組み込まれる米国特許出願公開第2015/0135474号に記載されるタイプのような、つえ3504の一端に連結された取り外し可能な手持ち真空部3501を有するスティック型掃除機3500で使用され得る。
【0071】
[0070] 図36は、本明細書に開示される、くしユニット(図示せず)を有する、ハウジング110及びクリーニングローラ3624を含む表面クリーニングヘッド100を形成するロボット掃除機3600を示す。ロボット掃除機3600はまた、掃除される表面の周りに移動するための1つ又は複数の車輪3630を含んでもよい。ロボット掃除機に使用されるくしユニットの例は、2017年3月10日に出願された米国仮特許出願第62/469,853号により詳細に開示されており、参照により本明細書に組み込まれる。
【0072】
[0071] 本発明の原理は本明細書に記載されるが、本記述は、例としてのみ行われ、本発明の範囲に限定されないことは、当業者によって理解されるべきである。その他の実施形態は、本明細書に示される例示的な実施形態に加えて、本発明の範囲内で意図される。当業者による修正及び置換は、本発明の範囲内であると考えられ、以下の特許請求の範囲を除いて限定されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
【手続補正書】
【提出日】2021年3月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
掃除装置であって、
その中に回転攪拌器を少なくとも部分的に受けるように構成された攪拌チャンバを含む表面クリーニングヘッドと、
前記攪拌チャンバ内に少なくとも部分的に配置されるように構成されたくしユニットであって、前記攪拌器内に向かって延在する少なくとも1つのくし状突出部を含むくしユニットと、
前記くしユニットと前記表面クリーニングヘッドとの間に少なくとも部分的に配置される少なくとも1つのくし分離器であって、前記くし分離器が、前記攪拌器と前記くしユニットとの間の接触によって生成される機械的振動を吸収してノイズを低減するように構成されたエラストマー材料を含む、少なくとも1つのくし分離器と、を備える掃除装置。
【請求項2】
前記くしユニットが、前記攪拌器内に向かって延在する一連の離間したくし状突出部を含む、請求項1に記載の掃除装置。
【請求項3】
前記表面クリーニングヘッドが、前記攪拌チャンバの一部分を規定するパネルをさらに含み、前記パネルが閉位置と開位置との間で移動するように構成される、請求項1に記載の掃除装置。
【請求項4】
前記くし分離器が、前記くしユニットと前記パネルとの間に配置される、請求項3に記載の掃除装置。
【請求項5】
前記くしユニットが、バックサポート及び前記攪拌器内に部分的に延在する複数の離間したくし状突出部を含み、前記くし分離器が前記バックサポートと前記パネルとの間に配置される、請求項3に記載の掃除装置。
【請求項6】
前記パネルが、前記表面クリーニングヘッドのハウジングに取り外し可能に連結される、請求項3に記載の掃除装置。
【請求項7】
前記パネルが、少なくとも1つのヒンジで前記表面クリーニングヘッドのハウジングに連結される、請求項3に記載の掃除装置。
【請求項8】
前記表面クリーニングヘッドが、前記攪拌チャンバの少なくとも一部分を規定するハウジングを含み、前記くし分離器が前記くしユニットと前記ハウジングとの間に配置される、請求項1に記載の掃除装置。
【請求項9】
前記くしユニットがバラストを含み、前記バラストが、離間したくし状突出部の材料よりも密度の高い材料から形成される、請求項2に記載の掃除装置。
【請求項10】
前記くし分離器が30〜90のショア硬度を有する、請求項1に記載の掃除装置。
【請求項11】
表面クリーニングヘッドであって、
ハウジングの下側上に開口部を規定し、攪拌チャンバの一部分を規定する前記ハウジングと、
前記攪拌チャンバの別の部分を規定するパネルであって、閉位置と開位置との間で移動するように構成されたパネルと、
前記攪拌チャンバ内で回転するように構成された攪拌器と、
前記パネルに固定され、前記攪拌チャンバ内に少なくとも部分的に配置されるように構成されたくしユニットであって、前記攪拌器内に向かって延在する少なくとも1つのくし状突出部を含むくしユニットと、
前記ハウジングと前記パネルとの間に少なくとも部分的に配置されるパネル分離器であって、前記攪拌器と前記くしユニットとの間の接触によって生成される機械的振動を吸収してノイズを低減するように構成されたパネル分離器と、を備える表面クリーニングヘッド。
【請求項12】
前記くしユニットが、前記攪拌器内に向かって延在する一連の離間したくし状突出部を含む、請求項11に記載の表面クリーニングヘッド。
【請求項13】
前記パネルがパネルフレームと窓とを含み、前記パネル分離器が前記パネルフレームと前記窓との間に配置される、請求項11に記載の表面クリーニングヘッド。
【請求項14】
前記窓が少なくとも部分的に透明な材料を含む、請求項13に記載の表面クリーニングヘッド。
【請求項15】
前記パネルがパネルフレームと窓とを含み、前記パネル分離器が前記パネルフレームと前記ハウジングとの間に配置される、請求項11に記載の表面クリーニングヘッド。
【請求項16】
前記パネルが、前記表面クリーニングヘッドの前記ハウジングに取り外し可能に連結される、請求項11に記載の表面クリーニングヘッド。
【請求項17】
前記パネルが、少なくとも1つのヒンジで前記表面クリーニングヘッドの前記ハウジングに連結される、請求項11に記載の表面クリーニングヘッド。
【請求項18】
前記くしユニットと前記パネルとの間に少なくとも部分的に配置される少なくとも1つのくし分離器をさらに含み、前記くし分離器は、前記攪拌器と前記くしユニットとの間の接触によって生成される機械的振動を吸収してノイズを低減するように構成される、請求項11に記載の掃除装置。
【請求項19】
前記くしユニットがバラストを含み、前記バラストが、離間したくし状突出部の材料よりも密度の高い材料から形成される、請求項11に記載の掃除装置。
【請求項20】
前記パネル分離器が、30〜90のショア硬度を有する、請求項11に記載の掃除装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのくし状突出部が前記撹拌器内に部分的に延在する、請求項1に記載の掃除装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのくし状突出部が前記撹拌器内に部分的に延在する、請求項11に記載の表面クリーニングヘッド。
【請求項23】
表面クリーニングヘッドであって、
ハウジングの下側上に開口部を規定し、攪拌チャンバの一部分を規定する前記ハウジングと、
前記攪拌チャンバの別の部分を規定するパネルであって、閉位置と開位置との間で移動するように構成されたパネルと、
前記攪拌チャンバ内で回転するように構成された攪拌器と、
前記攪拌チャンバ内に少なくとも部分的に配置されるように構成されたくしユニットであって、前記攪拌器内に向かって延在する少なくとも1つのくし状突出部を含むくしユニットと、
隣接するパネル分離器から離間し、前記ハウジングと前記パネルとの間に少なくとも部分的に配置される複数の別個の及び分離したパネル分離器であって、前記攪拌器と前記くしユニットとの間の接触によって生成される機械的振動を吸収してノイズを低減するように構成される、パネル分離器と、を備える表面クリーニングヘッド。
【請求項24】
前記くしユニットが前記パネルに固定されるように構成される、請求項23に記載の掃除装置。
【請求項25】
前記くしユニットと前記パネルとの間に少なくとも部分的に配置される少なくとも1つのくし分離器をさらに含み、前記くし分離器は、前記攪拌器と前記くしユニットとの間の接触によって生成される機械的振動を吸収してノイズを低減するように構成される、請求項24に記載の掃除装置。
【請求項26】
前記少なくとも1つのくし状突出部が前記撹拌器内に部分的に延在する、請求項23に記載の掃除装置。
【国際調査報告】