特表2021-532965(P2021-532965A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-532965(P2021-532965A)
(43)【公表日】2021年12月2日
(54)【発明の名称】流体流動金属スリーブ
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/32 20060101AFI20211105BHJP
【FI】
   A61B17/32 510
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2021-531159(P2021-531159)
(86)(22)【出願日】2019年7月8日
(85)【翻訳文提出日】2021年2月10日
(86)【国際出願番号】CN2019095058
(87)【国際公開番号】WO2019228544
(87)【国際公開日】20191205
(31)【優先権主張番号】201821373518.X
(32)【優先日】2018年8月24日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】518265085
【氏名又は名称】北京水木天蓬医療技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing SMTP Technology Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】ツァオ, チュン
(72)【発明者】
【氏名】フェン, ゼン
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160JJ49
(57)【要約】
流体流動金属スリーブは、全体として中空構造のスリーブ本体(1)と延伸部分(2)とを含む。スリーブ本体(1)は、延伸部分(2)にネジ状に接続され、スリーブ本体(1)の末端(4)は、超音波メスのハンドルに接続され、超音波メスを通過させる。流体流動金属スリーブは、超音波メスによる切開中に流体流動の方向を制御して、メスヘッドに対する潤滑および冷却効果を達成することができる。さらに、金属構造を使用することにより、使用者は、必要に応じて、超音波メスのハンドルの外側部分から金属スリーブの外壁まで元の保持部を延伸することができる。また、流体流動金属スリーブは、異なる応用シナリオに適合するように調節可能な伸縮機能を有し、外科手術の安全性を向上させるために、切開中の深さを制限するように、メスヘッドの延伸の長さを制限する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
全体として中空構造のスリーブ本体と延伸部分とを備える、流体流動金属スリーブであって、
前記スリーブ本体は、前記延伸部分にネジ構造で接続され、前記スリーブ本体の末端部は、超音波メスのハンドルに接続され、前記超音波メスを通過させ、前記スリーブ本体及び前記延伸部分の表面には、ノイズ低減ノッチが設けられる、流体流動金属スリーブ。
【請求項2】
前記延伸部分は、2つ以上の段部を有する、請求項1に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項3】
前記延伸部分の頭部の前端部と前記スリーブ本体とに耐滑性ノッチが設けられ、前記延伸部分の外側に目盛り線が設けられる、請求項1または2に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項4】
前記耐滑性ノッチが、円弧状凹型ノッチ、矩形状凹型ノッチ、矩形状隆起型ノッチ、または他の不規則な形状である、請求項3に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項5】
前記耐滑性ノッチが、均一に分布している、請求項3に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項6】
前記延伸部分の内側には、前記延伸部分の前記スリーブ本体からの滑りを防止するための制限構造が設けられる、請求項1または2に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項7】
前記スリーブ本体と前記超音波メスのハンドルとが、ネジ構造、スナップ嵌合構造、上ネジ構造、弾性膨張構造、プラグ構造、又はクランプスロット構造によって接続される、請求項1または2に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項8】
前記ノイズ低減ノッチが、長方形、円形、楕円形、又は不規則形状である、請求項1または2に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項9】
前記ノイズ低減ノッチが、貫通構造である、請求項8に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項10】
前記ネジ構造は、長方形、台形又は三角形の形状の断面を有する、請求項1または2に記載の流体流動金属スリーブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、医療装置の分野、特に医療用パイプライン装置、とりわけ、流体流動金属スリーブに関する。
【0002】
【背景】
【0003】
現代の臨床医学手術において、超音波手術装置は整形外科、神経外科、火傷、及び眼科のような種々の分野で徐々に応用されている。超音波手術装置は、手術中に体組織に摩擦を生じ、熱を発生する。手術の一部の適用においては、摩擦によって発生する熱は、切開された体組織への止血処置のような積極的な治療効果を有し得るが、ほとんどの場合、摩擦によって発生する熱は、細胞および組織を損傷し、術後合併症を引き起こし、悪影響を及ぼす。従って、外科手術に超音波手術装置を使用する場合、一般に、流体流動スリーブによってメスヘッドの摩擦熱点を冷却する流体流動システムを備える。
【0004】
従来技術における流体流動スリーブのほとんどは、ポリマー材料で作られており、消毒と再使用の繰り返しを達成することができず、従って、環境保護性能が低い。また、スリーブには、切開時に使用者が保持できる部分がなく、不適切な使用で火傷をしやすい。さらに、従来技術の流体流動スリーブはいずれも、長さ調節機能を有しておらず、切開中にツール深さ制限機能を有しておらず、その結果、切開による損傷の危険性が高い。
【0005】
【概要】
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、全体として中空構造のスリーブ本体と延伸部分とを備えた流動金属スリーブを提供することを目的とする。スリーブ本体は、延伸部分にネジ状に接続され、スリーブ本体の末端は、超音波メスのハンドルに接続されて超音波メスを通すことができ、スリーブ本体及び延伸部分の表面には、ノイズ低減ノッチが設けられている。
【0007】
本開示の流体流動金属スリーブにおいて、好ましくは、延伸部分は、2以上の段を有する。
【0008】
本開示の流体流動金属スリーブでは、好ましくは、延伸部分のヘッドの前端及びスリーブ本体に耐滑性ノッチを設け、延伸部分の外側に目盛り線を設ける。
【0009】
本開示の流体流動金属スリーブにおいて、好ましくは、耐滑性ノッチは、円弧状の凹型ノッチ、矩形状の凹型ノッチ、矩形状の隆起型ノッチ、または他の不規則な形状である。
【0010】
本開示の流体流動金属スリーブでは、好ましくは、耐滑性ノッチが均一に分布している。
【0011】
本開示の流体流動金属スリーブでは、好ましくは、延伸部分の内側に、延伸部分のスリーブ本体からの滑りを防止するための制限構造を設ける。
【0012】
本開示の流体流動金属スリーブにおいて、好ましくは、スリーブ本体と超音波メスのハンドルとは、ネジ構造、スナップ嵌合、上ネジ構造、弾性膨張構造、プラグ構造、又はクランプスロット構造によって接続される。
【0013】
本開示の流体流動金属スリーブにおいて、好ましくは、ノイズ低減ノッチは、長方形、円形、楕円形、または不規則形状である。
【0014】
本開示の流体流動金属スリーブにおいて、好ましくは、ノイズ低減ノッチは貫通構造である。
【0015】
本開示の流体流動金属スリーブにおいて、好ましくは、ネジ構造は、長方形、台形または三角形の形状の横断面を有する。
【0016】
本開示に含まれる流体流動金属スリーブは、超音波メスによる切開中に流体流動の方向を制御して、メスヘッドに対する潤滑および冷却効果を達成することができる。その材料は、医療用金属で、環境に優しいだけでなく、繰り返しの消毒や使用が可能である。また、一段または多段の延伸部分の構造を用いることにより、長さの調整が可能となり、操作性が向上する。この調整により、メスヘッドは、切開を行い、露出の深さを制限する(内視鏡等の器具と連携する)機能を実現する。また、延伸部分の内側には、使用時のズレを防止するために、延伸部分の各段が制限動程の安全限界を有するように制限構造が設けられており、使用時の安全性が高い。また、延伸部分の前端部とスリーブ本体には、各種形状の耐滑性ノッチが設けられており、長さ調整や保持の操作性が向上している。さらに、騒音低減ノッチの配置は、切開時のノイズデシベルを低減すると同時に、流体流動金属スリーブの重量をさらに低減することができる。
【0017】
本開示の水噴射スリーブは、単純な構造を有し、便利かつ耐久性があり、機械加工コストが低く、操作に柔軟性があり、外科手術の必要性に応じて異なる形態で使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本開示の特定の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、特定の実施形態の説明において使用される必要がある図面を以下に簡単に紹介する。
図1図1は、本開示の第1の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの斜視構造概略図である。
図2図2は、本開示の第1の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの横断面構造概略図である。
図3A図3Aは、本開示の第2の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの一実施例の斜視構造概略図である。
図3B図3Bは、本開示の第2の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの一実施例の延伸部分の前端の横断面図である。
図3C図3Cは、本開示の第2の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの一実施例のA−A線に沿った横断面図である。
図4A図4Aは、本開示の第2の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの別の実施例の斜視構造概略図である。
図4B図4Bは、本開示の第2の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの別の実施例の延伸部分の前端の横断面図である。
図4C図4Cは、本開示の第2の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの別の実施例のA−A線に沿った横断面図である。
図5A図5Aは、本開示の第2の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの更に別の実施例の斜視構造概略図である。
図5B図5Bは、本開示の第2の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの更に別の実施例の延伸部分の前端の横断面図である。
図5C図5Cは、本開示の第2の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの更に別の実施例のA−A線に沿った横断面図である。
図6図6は、本開示の第3の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの斜視構造概略図である。
図7図7は、本開示の第3の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの横断面構造概略図である。
図8図8は、本開示の第4の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの一実施例の斜視構造概略図である。
図9図9は、本開示の第4の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの別の実施例の斜視構造概略図である。
図10図10は、本開示の第4の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの更に別の実施例の斜視構造概略図である。
【実施形態の詳細な説明】
【0019】
以下、図面を参照して、本開示における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、記載された実施形態は、本開示の全てではなく、一部の実施形態である。本開示の実施形態に基づいて、当業者によって、発明の努力を伴わずに得られる他の全ての実施形態は、本開示の保護の範囲内にある。
【0020】
本開示の説明において、「中心」、「上部」、「下部」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内側」および「外側」のような用語によって示される向きまたは位置関係は、図面に示される向きまたは位置関係に基づくことに留意されたい。これは、参照される装置または要素が特定の向きを有するか、または特定の向きで構成され、操作されなければならないことを示す、または暗示するのではなく、本開示を説明し、説明を単純化するための便宜のためだけのものであり、したがって、本開示を限定するものと解釈することはできない。さらに、用語「第1の」、「第2の」および「第3の」は、説明の目的のためにのみ使用され、相対的な重要性を示すまたは暗示するものとして解釈されるべきではない。
【0021】
本開示の説明において、「装着する」、「接続する」、および「接続」という用語は、特に明記または定義されない限り、広義に理解されるべきことに留意されたい。例えば、固定接続、取外し可能な接続、または一体型接続であってもよく、機械的接続または電気的接続であってもよく、また、直接接続であっても、中間媒体を介した間接接続であっても、2つの要素の内部間の伝達(communication)であってもよい。当業者にとって、本開示において上述した用語の特定の意味は、特定の状況に従って解釈されるべきである。
【0022】
以下、添付の図面を参照して、特定の実施形態により、本開示を詳細に説明する。図1は、本開示の第1の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの斜視構造概略図である。図2は、本開示の第1の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの断面構造概略図である。図1および図2に示すように、本開示の第1の実施形態に係る流体流動金属スリーブは、スリーブ本体1および延伸部分2を含む。スリーブ本体1および延伸部分2は、ネジ構造3によって接続され、全体として中空構造を有する。延伸部分2は、スリーブ本体1内に後退することができる。ネジ構造は、三角形、台形、長方形等の横断面形状を有していてもよい。使用時には、実際の必要に応じて、延伸部分2をスリーブ本体1から一定の長さだけネジ構造3を通して延伸することができる。本実施形態では、延伸部分2の外側に目盛りライン7を設け、延伸部分2の延伸の長さを調整するとともに、延伸の長さを目視で読み取ることができる。スリーブ本体の末端4は、超音波メスのハンドルに接続され、超音波メスを通過させる。スリーブ本体と超音波メスのハンドルとは、ネジ構造、スナップ嵌合構造、上ネジ構造、弾性伸縮構造、プラグ構造、クランプスロット構造等で接続することができる。ネジ構造は、シングルヘッド、マルチヘッド等の様々な形態をとることができ、三角形、台形、長方形等の横断面形状を有することができる。延伸部分2のヘッドの前端の周囲には、歯状構造の延伸部分耐滑性ノッチ5が設けられている。延伸部分の耐滑性ノッチ5は、円弧状の凹型ノッチ、矩形状の凹型ノッチ、矩形状の隆起型ノッチ、または他の不規則な形状であってもよい。延伸部分の耐滑性ノッチ5は、均一な分布であっても不均一な分布であってもよい。本開示の第1の実施形態に係る流体流動金属スリーブは、金属構造を使用し、元の保持部分は、超音波ハンドルの外側から金属スリーブの外壁まで延在することができ、スリーブ全体は、調節可能な伸縮機能を有し、異なる応用シナリオに適応できる。
【0023】
図3A図3B図3C図4A図4B図4C図5A図5B図5Cは、本開示の第2の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの様々な実施例の斜視概略図および断面図である。図3A図3B図3C図4A図4B図4C図5A図5B図5Cに示すように、スリーブ本体1の周囲には、スリーブ本体耐滑性ノッチ6が設けられている。スリーブ本体の耐滑性ノッチ6は、円弧状凹型ノッチ、矩形状凹型ノッチ、矩形状隆起型ノッチ、または他の不規則な形状であってもよい。スリーブ本体の耐滑性ノッチ6は、均一であっても不均一であってもよい。図3Aは、それぞれ、流体流動金属スリーブの斜視構造概略図を示し、延伸部分の耐滑性ノッチおよびスリーブ本体の耐滑性ノッチは、円弧状の耐滑性凹型ノッチである。図3Bおよび図3Cは、延伸部分の耐滑性ノッチおよびスリーブ本体の耐滑性ノッチの横断面図を示す。図4Aは、延伸部分の耐滑性ノッチおよびスリーブ本体の耐滑性ノッチが矩形の耐滑性凹型ノッチである、流体流動金属スリーブの斜視構造概略図であり、図4Bおよび図4Cは、それぞれ、延伸部分の耐滑性ノッチとスリーブ本体の耐滑性ノッチの横断面図である。図5Aは、流体流動金属スリーブの斜視構造概略図を示し、延伸部分の耐滑性ノッチおよびスリーブ本体の耐滑性ノッチは、矩形の耐滑性隆起型ノッチであり、図5Bおよび図5Cは、それぞれ、延伸部分の耐滑性ノッチおよびスリーブ本体の耐滑性ノッチの横断面図である。また、延伸部分の耐滑性ノッチとスリーブ本体の耐滑性ノッチを設けることにより、長さ調整や保持の操作性を効果的に向上させることができ、使用時のズレれの問題を回避することができる。
【0024】
図6および図7は、それぞれ、本開示の3の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの斜視概略図および断面構造概略図である。図6に示すように、本開示の第3の実施形態に係る流体流動金属スリーブの延伸部分は、第1段延伸部分8と第2段延伸部分9との2段からなる。もちろん、本開示はこれに限定されるものではなく、延伸は多段であってもよい。2段以上の延伸部分を用いることにより、長さ調整範囲が拡大され、操作の利便性や柔軟性が向上する。また、延伸部分の内側には、使用時の滑りを防止するために、延伸部分の各段が制限動程の安全限界を有するように制限構造が設けられており、使用時の安全性が高い。
【0025】
図8図10は、本開示の第4の実施形態に含まれる流体流動金属スリーブの斜視構造概略図である。図8図10に示すように、スリーブ本体1及び延伸部分2の周囲には、各種形状のノイズ低減ノッチが設けられている。図8において、スリーブ本体1及び延伸部分2の周囲には、楕円形状のノイズ低減ノッチ10が設けられている。図9において、スリーブ本体1および延伸部分2の周囲には、円形のノイズ低減ノッチ11が設けられている。図10において、スリーブ本体1及び延伸部分2の周囲には、矩形状のノイズ低減ノッチ12が設けられている。ノイズ低減ノッチは、他の規則的または不規則な形状であってもよい。ノイズ低減ノッチは、貫通構造であっても非貫通構造であってもよく、均一または不均一に分布していてもよい。ノイズ低減ノッチの配置は、流体が流体流動金属スリーブを通過するときに発生するバズ(buzzing)を防止することができ、それによって切開中のノイズデシベルを効果的に低減することができる。一方、ノイズ低減ノッチの配置は、流体流動金属スリーブの重量を更に低減することができる。
【0026】
最後に、上述の実施形態は、本開示の技術的解決策を説明するだけのものであり、これに限定されるものではないことに留意されたい。本開示は、上述の実施形態を参照して詳細に説明されたが、当業者は、上述の実施形態に記載された技術的解決策を更に修正することができ、またはその中の技術的特徴の一部または全部を同等に置き換えることができることを理解すべきであり、このような修正又は置換は、対応する技術的解決策の本質を、本開示の実施形態の技術的解決策の範囲から逸脱させるものではない。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2021年2月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
全体として中空構造のスリーブ本体と延伸部分とを備える、流体流動金属スリーブであって、
前記スリーブ本体は、前記延伸部分にネジ構造で接続され、前記スリーブ本体の末端部は、超音波メスのハンドルに接続され、前記超音波メスを通過させ、前記スリーブ本体及び前記延伸部分の表面には、ノイズ低減ノッチが設けられ、前記ノイズ低減ノッチは、前記流体流動金属スリーブからノイズを低減するように構成される、流体流動金属スリーブ。
【請求項2】
前記延伸部分は、2つ以上の段部を有する、請求項1に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項3】
前記延伸部分の頭部の前端部と前記スリーブ本体とに耐滑性ノッチが設けられ、前記延伸部分の外側に目盛り線が設けられる、請求項1または2に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項4】
前記耐滑性ノッチが、円弧状凹型ノッチ、矩形状凹型ノッチ、矩形状隆起型ノッチ、または他の不規則な形状である、請求項3に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項5】
前記耐滑性ノッチが、均一に分布している、請求項3または4に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項6】
前記延伸部分の内側には、前記延伸部分の前記スリーブ本体からの滑りを防止するための制限構造が設けられる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項7】
2段以上の前記延伸部分の内側には、前記延伸部分の各段が前記延伸部分からの滑りを防止するための制限構造が設けられる、請求項2に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項8】
前記スリーブ本体と前記超音波メスのハンドルとが、ネジ構造、スナップ嵌合構造、上ネジ構造、弾性膨張構造、プラグ構造、又はクランプスロット構造によって接続される、請求項1〜7のいずれか一項に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項9】
前記ノイズ低減ノッチが、長方形、円形、楕円形、又は不規則形状である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項10】
前記ノイズ低減ノッチが、貫通構造である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項11】
前記ノイズ低減ノッチは、均一に分布している、請求項1〜10のいずれか一項に記載の流体流動金属スリーブ。
【請求項12】
前記ネジ構造は、長方形、台形又は三角形の形状の断面を有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の流体流動金属スリーブ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、全体として中空構造のスリーブ本体と延伸部分とを備えた流動金属スリーブを提供することを目的とする。スリーブ本体は、延伸部分にネジ状に接続され、スリーブ本体の末端は、超音波メスのハンドルに接続されて超音波メスを通すことができ、スリーブ本体及び延伸部分の表面には、ノイズ低減ノッチが設けられている。ノイズ低減ノッチは、流体流動金属スリーブからノイズを低減するように構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本開示の流体流動金属スリーブでは、好ましくは、延伸部分の内側に、延伸部分のスリーブ本体からの滑りを防止するための制限構造を設ける。
本開示の流体流動金属スリーブでは、好ましくは、2段以上の延伸部分の内側には、延伸部分の各段が延伸部分からの滑りを防止するための制限構造が設けられる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
本開示の流体流動金属スリーブにおいて、好ましくは、ノイズ低減ノッチは貫通構造である。
本開示の流体流動金属スリーブにおいて、好ましくは、ノイズ低減ノッチは均一に分布している。
【国際調査報告】