(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
焼成食品からの取り外しおよび分離を容易にするための1本以上の破断線を有する焼成容器が本明細書に記載される。焼成容器は、側壁および平坦底面を有する。1本以上の破断線は、側壁の高さを下り、平坦底面の一部または全てにわたって延びていてもよい。均一な間隔を有する破断線は、帯を形成してもよく、帯は、側壁を通って容易に裂けるための引っ張りタブを有してもよい。帯は、紐またはリボンで補強されてもよい。破断線は、焼成容器の領域をミシン目または弱化させることによって形成されてもよい。
前記食品と接触したままになるように構成された前記焼成容器の前記部分が、前記焼成容器の総側壁面積の55〜80%である残りの側壁面積を有する、請求項9に記載の焼成容器。
前記食品と接触したままになるように構成された前記焼成容器の前記部分が、前記焼成容器の総平坦底面面積の10〜40%である残りの平坦底面面積を有する、請求項9に記載の焼成容器。
第2の破断線をさらに含み、前記破断線および前記第2の破断線が、前記引裂帯の長さに沿って実質的に一定の幅を有する引裂帯を形成する、請求項1に記載の焼成容器。
前記帯は、前記側壁および/または前記平坦底面を形成する他の場所の材料よりも1.05〜10.00倍の平均厚さを有する材料から形成されている、請求項44に記載の焼成容器。
【発明を実施するための形態】
【0069】
本開示の実施形態は、以下、添付の図面を参照してより詳しく説明し、本開示の、全てではないいくつかの実施形態を示す。
【0070】
本開示は、以下の定義を参照することにより良く理解されるであろう。本明細書で使用される場合、単語「a(一つの)」および「an(一つの)」等は、「1つ以上」の意味を有する。数値制限または範囲が記載されている本開示の説明内では、別段の記載がない限り、その数も含まれる。本明細書で使用される場合、「含む」および/または「含んでいる」という用語は、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではないことを、さらに理解されたい。
【0071】
本明細書で使用される場合、「実質的に」、「約」、「およそ」、または「実質的に類似の」という単語は、記載される値および/または位置が合理的な予想される値および/または位置の範囲内にあることを示すために、大きさおよび/または位置を説明するときに使用されてもよい。例えば、数値は、記載された値(または値の範囲)の+/−0.1%、記載された値(または値の範囲)の+/−1%、記載された値(または値の範囲)の+/−2%、記載された値(または値の範囲)の+/−5%、記載された値(または値の範囲)の+/−10%、記載された値(または値の範囲)の+/−15%、または記載された値(または値の範囲)の+/−20%である値を有してもよい。数値制限または範囲が記載されている本開示の説明内では、別段の記載がない限り、その数も含まれる。本明細書および特許請求の範囲において本明細書で使用される場合、実施例で使用される場合を含め、別段明示的に指定されない限り、全ての数字は、用語が明示的に現れない場合でも、単語「実質的に」、「約」、または「およそ」によって前置きされているように読み取ることができる。また、数値制限または範囲内のすべての値および部分的な範囲は、明示的に書き出されているかのように、具体的に含む。
【0072】
本明細書で使用される場合、焼成容器を取り外しやすくすることまたは取り外すこと、食品を取り出しやすくすることまたは取り出すこと、または焼成容器を食品から分離すること(またはその逆)は、同等の作用と見なされる。焼成容器は、全体的または部分的に取り外されてもよく、食品は、焼成容器の一部が無傷、または食品に付着したままで消費されてもよい。本明細書に記載の焼成容器はまた、ベーキングライナー、マフィンライナー、ディスプレイカップ、菓子カップ、クッキングシート、カップケーキ紙、カップケーキ包装紙、パイプレート、パイ皿、ローフライナー、エクレアライナー等と見なされてもよい。さらに、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を記載する目的のためであり、本発明を制限することを意図するものではない。
【0073】
第1の態様によれば、本開示は、周縁部を有する平坦底面と、周縁部からリムに延びる側壁と、リムから周縁部の第1の点対に延びる2本の破断線とを含む焼成容器に関する。2本の破断線は、2本の破断線に沿って引き裂かれるように構成された帯を形成する。1つのかかる実施形態を
図1Aおよび1Bに示す。
【0074】
一実施形態では、帯は、引き裂かれて、側壁を開き、側壁の中に含まれる食品からの取り外しおよび/または食品の消費を容易にするように構成される。したがって、帯としては、「引裂帯」が考えられる。他の実施形態では、破断線、したがって帯は、底面に沿っておよび/または側壁の反対側の上方に延びうる。これらの実施形態は、側壁を開いて、アイテムの取り出しを容易にすることを可能にするだけでなく、焼成容器を2つの側面に分割することを可能にしてもよい。さらなる実施形態では、これらの2つの側面は、容器の2つの半体に類似していてもよく、これらの2つの側面を開くことは、一対の外側羽根付きドア(例えば、並列冷蔵庫のドア)を開くことに類似していてもよい。
【0075】
例えば、一実施形態では、2本の破断線は、第1の点対から、平坦底面の周縁内に位置する第2の点対にさらに延びる。1つのかかる実施形態を
図2Aおよび2Bに示す。第2の点対が実質的に円形の周縁内に位置する場合、第2の点対は、直径または弦の長さの10〜90%、好ましくは20〜80%、または30〜75%、30〜40%、40〜50%、50〜60%、60〜70%、70〜80%の位置に位置してもよい。加えて、
図2Bに示すように、第1の点対と第2の点対を接続する破断線は、実質的に円形の平坦底面の直径または半径に沿って位置してもよい。あるいは、第1および第2の点対を接続する破断線は、中心から外れてもよく、実質的に円形の平坦底面の直径または半径に沿ってではなく、直径の長さの10〜90%、好ましくは20〜80%、または30〜75%、30〜40%、40〜50%、50〜60%、60〜70%、70〜80%である弦に沿って位置してもよい。実質的に円形の平坦底面および周縁部を有しない焼成容器の場合、第2の点対は、周縁部の2つの点を接続する対角線または他の線に沿って10〜90%、好ましくは20〜80%、または30〜75%、30〜40%、40〜50%、50〜60%、60〜70%、70〜80%の距離に位置してもよい。この対角線または他の線は、平坦底面の幾何学的重心と交差しても交差しなくてもよい。
【0076】
さらなる実施形態では、2本の破断線は、第2の点対から第3の点対にさらに延びる。ここで、第3の点対は、第1の点対から周縁の反対側に位置する。1つのかかる実施形態を
図3Aおよび3Bに示す。
【0077】
さらなる実施形態では、2本の破断線は、第3の点対から、第1の点対から側壁の反対側に位置する第4の点対にさらに延びる。1つのかかる実施形態を
図4Aおよび
図4Bに示す。
【0078】
焼成容器のさらなる実施形態では、2本の破断線は、破断線が最初に延びるリムの反対側に位置する第5の点対に延びてもよい。1つのかかる実施形態を
図5Aおよび5Bに示す。
【0079】
1本以上の破断線が平坦底面の周縁の2つの位置を接続する実施形態では、1本以上の破断線は、例えば、平坦底面の幾何学的重心を交差させることによって、平坦底面にわたって中心に配置されてもよい。実質的に円形の周縁については、これは、1本以上の破断線が平坦底面の直径に沿っていることを意味してもよい。
図3B、
図4B、
図5B、
図10、
図17Bは、1本以上の破断線または引裂帯が平坦底面にわたって中心にある実施形態を示す。他の実施形態では、1本以上の破断線は、平坦底面にわたって中心合せされていなくてもよい。例えば、1本以上の破断線は、平坦底面の中心または幾何学的中心と交差しなくてもよい。1本以上の破断線の長さは、平坦底面にわたる直径の長さの10〜90%、好ましくは20〜80%、または30〜75%、30〜40%、40〜50%、50〜60%、60〜70%、70〜80%または最も長い長さであってもよい。
図12、46、78〜81、および87〜92は、1本以上の破断線が平坦底面にわたって中心になっていない実施形態を示す。平坦底面上の1本以上の破断線は、直線的であってもよいが、他の実施形態では、1本以上の破断線は、湾曲してもよいし、および/または傾斜してもよい。例えば、
図79〜83、
図87および
図91は、周縁の2つの異なる点に接続された単一の直線以上の平坦底面上の破断線を示す。ここでは、破断線は湾曲、ギザギザ、波形がある。他の実施形態では、平坦底面上の1本以上の破断線は、
図2B、3B、4B、5B、10、11、74B、75B、76B、77B、および82〜85のように、回転的に対称であってもよいし、および/または中心にあってもよい。
【0080】
加えて、平坦底面は、複数の破断線を有していてもよく、これらは互いに交差していてもしなくてもよい。
図92に示されるような細長い焼成容器について、間隔をあけた、交差しない破断線は、使用者が残りの焼成容器の長さをより容易に制御することを可能にし得ることが想定される。実質的に円形の平坦底面を有する焼成容器はまた、平坦底面を横切る複数の破断線を有してもよく、複数の破断線は互いに交差しない。平坦底面上の交差する破断線の例としては、
図10、11、84、85、および91が挙げられる。一実施形態では、1本以上の破断線、または1つ以上の帯は、任意の方向から引き裂かれてもよく、部分的に引き裂かれてもよく、または完全に引き裂かれてもよい。ある特定の実施形態では、破断線は、いずれかの端からではなく、破断線内から始まるセグメントから引き裂かれてもよい。
【0081】
一実施形態では、帯は、実質的に一定の幅を有し、つまり、その長さに沿って、幅が平均幅から平均幅の7%未満、好ましくは平均幅の5%未満だけ変化することを意味する。一実施形態では、焼成容器は、0.5〜2.5cm、好ましくは0.6〜2.2cm、より好ましくは0.8〜2.0cmの幅の帯を有してもよい。別の実施形態では、焼成容器は、例えば、2.0〜5.5cm、好ましくは2.2〜5.0cm、好ましくは2.5〜4.5cm、より好ましくは2.6〜4.2cmの範囲の幅を有する広い帯を有してもよい。この幅のある帯は、焼成容器のより大きな部分を開くために、焼成容器の側壁および/または平坦底面上のドアのようにより機能してもよい。繰り返すが、いくつかの実施形態では、帯としては、任意の2本の破断線間の側壁および/または平坦底面の一部であると考えられ、したがって、帯の幅としては、任意の2本の破断線間の距離が考えられる。
【0082】
一実施形態では、1本以上の破断線は、リムから周縁部への最短経路を辿り、周縁部と実質的に垂直な角度を形成する。本明細書で定義されるように、実質的に垂直な角度は、形成される最小角度が80°〜100°、好ましくは85°〜95°、または約90°であることを指す。
【0083】
一実施形態では、1本以上の破断線は、リムから周縁部への最短経路を辿らず、周縁部と実質的に垂直な角度を形成しない。例えば、破断線は、側壁の一部の周囲に巻き付けられてもよい。一実施形態では、破断線は、
図29および86に示されるように、円筒形または円錐台形側壁の一部の周囲に巻き付けられてもよい。さらなる実施形態では、破断線は、円筒形または円錐台形側壁の周囲に完全に巻き付けられてもよい。これらの実施形態では、破断線は、周縁と交差して、20°〜70°、好ましくは25°〜60°、より好ましくは30°〜50°の最小角度を形成してもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、破断線は、20°未満または70°より大きい最小角度を形成する周縁と交差してもよい。別の実施形態において、破断線は、
図64、68〜70、および87〜98に示されるように、側壁上の曲線経路を辿ってもよい。同様に、いくつかの実施形態では、1本以上の破断線は、代わりに、周縁と交差する破断線について言及されるような角度を形成するのではなく、リムと実質的に垂直な角度を形成する。
【0084】
一実施形態では、1本以上の破断線は、切り欠きでリムと交差してもよく、リムのその部分を弱めることによって引き裂かれる破断線の出発点を提供してもよい。別の実施形態では、切り欠きは、破断線の位置を特定するための視覚的または触覚的手がかりを使用者に提供してもよい。切り欠きは、リムから側壁の一部を切断することによって形成され得る。切り欠きは、0.5〜10mm、好ましくは0.8〜8mm、より好ましくは1〜5mmの高さを有してもよく、0.2〜8mm、好ましくは0.5〜6mmの幅を有してもよい。切り欠きは、V形状、長方形形状、または何らかの他の形状を有し得る。V形状を有する切り欠きは、5°〜80°、好ましくは10°〜50°、より好ましくは15°〜45°の範囲の角度を有し得る。
図60、63、64、71、および90はV字型切り欠きを示し、
図70は長方形の切り欠きを示す。リム内の2つの切り欠きは、それらの間に引っ張りタブを形成し得る。他の実施形態では、材料の欠如は、必ずしも材料を除去することなく、リムに切り欠き、または切り欠きと同様の長さを有する切り込みを形成し得る。
【0085】
別の実施形態において、破断線は、実質的に一定の幅を有さないが、周縁部に近い増加した幅を有し得る。この実施形態において、破断線は、対称角度でまたは異なる角度で側壁と交差し得る。一実施形態では、破断線は、帯の異なる形状またはパターンを作成するために、共に近づくおよび/または互いに離れる方向に移動し得る。別の関連する実施形態では、破断線の幅は、周縁に向かって、おそらく平坦底面に沿って増加してもよく、消費者手段が一度に焼成容器の大部分を取り外すことを可能にする。
図39および61はそれぞれ、1つのかかる実施形態を例示する。
【0086】
一実施形態では、破断線が(
図5Aおよび12に示すように)リム間を接続するのではなく、(
図1A、2A、3A、および4Aに示すように)焼成容器内のある位置で終了する場合、破断線は、追加の破断線セグメントによって接続されても、接続されなくてもよい。例えば、
図2Bおよび59のように、破断線が実質的に垂直である追加の接続破断線で終端する場合、帯は、きれいな縁部を有する長方形片としてきれいに引き裂かれ得る。この追加の破断線セグメントは、ミシン目によって、または破断線について記載される他の手段によって形成され得る。あるいは、帯を画定する2本の破断線は、
図64および70に示すように、湾曲した破断線セグメントによって接続され得る。
【0087】
他の実施形態では、破断線は、追加の垂直な破断線セグメントなしで終端してもよい。そのような一例を
図58に示す。より一般的には、この特定の実施形態では、帯は、破断線終端点で分離されてもよく、または使用される材料に応じて、引き裂きは、焼成容器の側壁および/または平坦底面に沿って継続してもよい。関連する実施形態では、破断線が焼成容器内の位置で終了する場合、それらは斜めに交差してもよく、これにより、帯は、
図62に示される帯などの尖った端で引き裂かれ、取り外される。この角度は、5°〜80°、好ましくは7°〜70°、より好ましくは10°〜60°、さらにより好ましくは15°〜60°の範囲であり得る。別の実施形態では、
図65および66に示すように、1本以上の破断線は、側壁および/または平坦底面内のヒンジ、支点、または皺で終端し得る。ヒンジでは、ヒンジを折りたたむことで焼成容器を開いてもよいが、ヒンジは引き裂かれることを意図していない。したがって、ヒンジは、破断線を形成するために記載されるように材料を弱めることによって形成されてもよいが、破断線と同じ程度に弱めることはない。1本以上の破断線がヒンジに接続する実施形態では、ヒンジは、郵便受け、銀行の貸金庫、またはオーブンと同様に、焼成容器の一部をドアのように開けるようにしてもよい。いくつかの実施形態では、ヒンジは、蓋を焼成容器に接続するために説明されたものと類似していてもよい。
【0088】
一実施形態では、破断線がリム間を接続し、
図78〜81および87〜90のように偏心である場合、破断線に沿って焼成容器を完全に分離すると、より小さな部分およびより大きな部分が生じる。一実施形態では、より小さい部分は、元の平坦底面面積の約1/3または約1/4の面積を有する底面を有する。別の実施形態において、より小さい部分は、元の平坦底面積の5〜45%、好ましくは15〜44%、より好ましくは20〜40%である底面積を有する。関連する実施形態において、平坦底面上の破断線は、
図79、80、および91にあるように、弧または単一の曲線を辿ってもよい。これらの実施形態は、消費者が食品に付着した紙を異なる量で残すことを可能にする。例えば、
図80の焼成容器を使用する消費者は、破断線に沿って完全に分離しながら、および焼成容器のより大きな部分を保持しながら、焼成容器のより小さい部分を食品から取り外してもよい。焼成容器のこの大きな部分は、食品と接触したままであり、
図80では、より大きな部分は、食品の1口以上の形状に、より適応する。このようにして、焼成容器のより大きな部分は、焼成容器のより小さい部分よりも多くの側壁を有し、焼成容器のより小さい部分よりも少ない平坦底面を有する。より多くの側壁は、一般的に、焼成容器を保持するための表面をより多く提供し、より少ない平坦底面は、消費するためにアクセス可能な食品をより多く提供する。
【0089】
例えば、焼成容器が2つの部分に分離され、一部が食品と接触したままになるように構成された一実施形態では、食品と接触した部分は、焼成容器の総側壁面積の55〜80%、好ましくは60〜75%、より好ましくは65〜70%である残りの側壁面積を有してもよい。別の実施形態では、食品と接触したままになる部分は、焼成容器の全平坦底面積の10〜40%、好ましくは20〜38%、より好ましくは25〜35%、または約25%もしくは約33%である残りの平坦底面積を有してもよい。
【0090】
一実施形態では、帯は、側壁および/または平坦底面を形成する他の場所よりも厚い材料から形成される。帯の材料は、1.05〜10.0、好ましくは1.1〜5.0、より好ましくは1.2〜3.0倍よりも大きい平均厚さを有してもよい。
【0091】
しかしながら、他の実施形態では、帯は、側壁および/または平坦底面を形成する他の場所よりも薄い材料から形成される。例えば、帯は薄くてもよいが、側壁および/または平坦底面を形成する他の場所の材料よりも強い。
【0092】
帯の材料は、側壁の残りおよび/または平坦底面を形成する材料と同じ組成物を含んでもよい。例えば、帯は、ミシン目とされた破断線によって単純に形成されてもよい。あるいは、この実施形態では、帯は、側壁、平坦底面、および/またはリムの一部の上に折り返すことによって形成されてもよい。
【0093】
別の実施形態では、帯の材料は、側壁および/または平坦底面上の他の場所の材料と類似していてもよいが、追加の化合物を含んでもよい。例えば、一実施形態では、側壁および/または平坦底面は、帯を形成する重複した継ぎ目を有してもよく、帯は、継ぎ目を一つに結合するための接着剤をさらに備える。好ましくは、接着剤は食品グレードであり、耐熱性である。同様に、帯は、側壁および/またはリムを折り、接着剤でひだを固定することによって形成されてもよい。別の実施形態では、帯は、帯の強度を増加させるために、合成ポリマー、植物繊維、または他の材料で含浸されてもよい。
【0094】
一実施形態では、焼成容器は、帯の一部に沿って、またはそれ以外の場合、破断線の近くに取り付けられた糸、ステッカー、ひだ、またはリボンをさらに備える。糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、帯内に位置してもよく、または含まれてもよい(例えば、2つの重複する側壁の間に挟まれてもよい)。糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、0.5〜6mm、好ましくは0.6〜5mm、より好ましくは0.8〜3mmの幅または直径を有し得る。しかしながら、他の実施形態では、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、0.5mm未満または6mm超の幅または直径を有し得る。糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、2〜40cm、好ましくは3〜30cm、より好ましくは4〜10cmの全長を有し得るが、いくつかの実施形態では、全長は、2cm未満または40cm超であり得る。一実施形態では、単一の糸は、それ自体の上で折り返されるか、または折重ね得る。糸は、「補強糸」と考えられ得、リボンは、「補強リボン」と考えられ得る。一実施形態では、リボンまたはステッカーは、非多孔質材料であってもよいが、他の実施形態では、織物材料またはメッシュを含むリボンなどの多孔質であってもよい。関連する実施形態では、2つ以上の糸が互いに隣接して接着されて、リボンと同様の材料を形成してもよい。
【0095】
焼成容器が、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンをさらに備える実施形態では、好ましくは、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、耐熱性食品グレード材料を含む。一実施形態では、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、植物繊維、ポリプロピレン、結晶化ポリエチレンテレフタレート(CPET)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ペルフルオロアルコキシアルカン(PFA)、羊皮紙、シリコーン、金属、セラミック、ポリ乳酸、タンパク質系プラスチック、酢酸セルロース、およびシリコーンゴムからなる群から選択される少なくとも1つの材料を含む。
【0096】
一実施形態では、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、合成繊維と見なされる材料を含んでもよい。別の実施形態において、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、天然繊維と見なされる材料を含んでもよい。別の実施形態では、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、繊維を生産するように化学的に処理された天然繊維または天然源に由来してもよい。
【0097】
一実施形態では、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンが植物繊維を含む場合、植物繊維は、軟木材、硬質木材、小麦わら、米わら、亜麻、エスパルト草、リード、麻、インド麻、ジュート、トッサジュート、白ジュート、ケナフ、ラミー、ローゼル、サン、ボンテンカ、アバカ、カンタラ、エネケン、リュウゼツラン、モーリシャス麻、マオラン、シサル、アコンの綿毛、バガス、竹、ボンバクス綿、コイア、綿、トックリキワタ、カポック、トウワタの綿毛、または他の植物繊維に由来してもよい。
【0098】
別の実施形態において、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、焼成容器の外側に取り付けられてもよい。別の実施形態では、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、焼成容器の内側に取り付けられてもよい。さらなる実施形態では、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンが焼成容器の内部に取り付けられ得る場合、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンの一端で内部に取り付けられ得る一方で、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンの長さは、焼成容器内にある。この実施形態では、焼成容器がアイテムで充填されると、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンの長さが所定の位置に保持されるため、片端での取り付けのみが必要とされ得る。いくつかの実施形態では、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、焼成容器から突出して視認可能であってもよいが、他の実施形態では、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンは、例えば、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンの全長が側壁内に埋め込まれているか、コーティングで覆われている場合、完全に隠されてもよい。
【0099】
本明細書で定義されるように、破断線は、側壁および/または平坦底面上の引裂帯の好ましい経路であり、側壁および/または平坦底面上の経路を、側壁および平坦底面の他の場所の材料と比較して弱めることによって作成することができる。
【0100】
一実施形態では、焼成容器は、破断線に沿って引き裂けるまで、側壁および/または平坦底面に対して最大の力に抵抗することができる。例えば、この力が0.5Nである場合、破断線に沿って引き裂けることなく、0.1または0.4Nの力で側壁上の帯を引っ張ることができる。しかしながら、0.5N以上の力で引っ張ると、破断線に沿って引き裂かれる。一実施形態では、この最大力は、0.05〜1.0N、好ましくは0.08〜0.9N、より好ましくは0.15〜0.8N、さらにより好ましくは0.3〜0.7Nであってもよい。他の実施形態では、最大力は、0.05N未満または1.0Nを超えてもよく、引っ張る角度にも依存してもよい。
【0101】
一実施形態では、破断線は、側壁および/または平坦底面の材料を弱めることによって、例えば、シェービング、折り畳み、針でのミシン目、ダイまたはパンチ、研磨材料で擦る、照射、スコアリング、またはエッチングによって形成されてもよい。点線はミシン目に類似して見える場合があるが、図面に示される破断線20は、ミシン目によって形成されても、形成されなくてもよく、ミシン目であってもなくてもよいことに留意されたい。別の実施形態では、破断線は、隣接する側壁および/または隣接する平坦底面を強化することによって、例えば、材料の厚さを増大させることによって(前述のように)、または、糸もしくはリボンを焼成容器に追加することによって形成されてもよい。別の実施形態では、破断線は、側壁および/または平坦底面の材料を弱め、隣接する側壁および/または隣接する平坦底面を強化することの両方によって形成されてもよい。一実施形態では、破断線を形成しない側壁および/または平坦底面は、破断線で抵抗される最大力の0.2〜10倍、好ましくは0.8〜8倍、より好ましくは1.5〜7倍の最大力に抵抗することができる。しかしながら、他の実施形態では、この最大力は、10倍を超えてもよい。一実施形態では、両方の力の間により大きな差を有することは、破断線の外側で誤って引き裂かれるまたは破断する焼成容器の発生を低減する。
【0102】
一実施形態では、破断線は、ミシン目によって形成される。好ましくは、これらのミシン目は、焼成容器がミシン目を通して液体成分を漏出しないように、ある大きさおよび幾何学形状で形成される。例えば、一実施形態では、ミシン目穴を作製するために、針は側壁を貫通して穿刺してもよいが、側壁の弾性のために、穴は閉じ、それ自体を密封してもよい。別の関連する実施形態では、ミシン目穴は、空気の通過を可能にするのに十分な大きさよいが、ケーキバターなどの粘性液体を保持するのに十分な小ささであってもよい。
【0103】
一実施形態では、ミシン目は、ドット、ピンホール、または実質的に円形の穴である。ここで、ドット、ピンホール、または穴は、0.05〜1.00mm、好ましくは0.10〜0.85mm、より好ましくは0.30〜0.80mmの内径を有し得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、ドット、ピンホール、または穴は、0.05mm未満または1.00mm超の内径を有し得る。一実施形態では、ミシン目としては、マイクロミシン目が考えられる。
【0104】
一実施形態では、ミシン目は、0.05〜1.00mm、好ましくは0.10〜0.85mm、より好ましくは0.30〜0.80mmの幅、および1.5:1〜5:1、好ましくは1.7:1〜4:1、より好ましくは1.8:1〜3:1のアスペクト比(長さ:幅)を有する細長いスリットを含み得るが、いくつかの実施形態において、スリットは、1.5:1未満または5:1超のアスペクト比を有し得る。前述のように、いくつかの実施形態では、スリットは、側壁および/または平坦底面を通る連続開口部ではなくてもよく、代わりに、材料の弾性によって密封または閉鎖されてもよい。
【0105】
一実施形態では、ミシン目は、破断線に沿って細長い軸を有する細長いスリットを含む。異なる実施形態において、ミシン目は、破断線に対してある角度を有する長手の軸を有する細長いスリットからなり、例えば、スリットは、破断線の経路に対して20°〜60°、好ましくは30°〜55°の角度を形成していてもよく、破断線の経路は、各細長いスリットの中心を接続することによって画定される。他の実施形態では、ミシン目または他の構造は、異なる形状またはパターンの破断線を形成してもよい。例えば、破断線は、鋸歯波、正弦波、長方形波、台形波、または他の変形形態に類似する形状で形成され得る。一実施形態では、2つ以上の破断線の形態は、互いに対称であってもよく、または非対称であってもよい。
【0106】
一実施形態では、側壁および/または平坦底面上のミシン目は、0.5〜1.5mm、好ましくは0.7〜1.2mm、より好ましくは0.8〜1.0mm間隔であり得、いくつかの実施形態では、ミシン目は、0.5mm未満または1.5mm超の間隔であり得る。
【0107】
一実施形態では、破断線は、形状が、焼成容器の内部に側壁および/または平坦底面を横切る開口部または孔ではなく、側壁および/または平坦底面上の単なる凹みまたは切れ目であることを除いて、ミシン目に関して言及されたものと同様の形状によって形成されてもよい。いくつかの実施形態では、ミシン目、切れ目、ひだ、ステッカー、リボン、または糸は、焼成容器の縁に沿って連続していなくてもよい。例えば、
図41に示すように、帯は側壁の途中で開始してもよく、または平坦底面上で開始してもよい。別の実施形態では、ミシン目、切れ目、折り目、ステッカー、リボン、または糸が縁部に沿って続かない場合、容器は、一端で引き裂かれるように構成されなくてもよく、または、焼成容器のより大きな部分を取り外し得る、比較的制御されない裂け目を有するように構成されてもよい。使用される材料の機械的特性に応じて、短距離の制御された引き裂きに対して破断線を提供することで十分であり、それにより、焼成容器の反対側まで続く、制御されない引き裂きが生じる。
【0108】
別の実施形態では、ミシン目は、形状の混合であり得、例えば、ミシン目は、例えば、交互にドットおよびダッシュのパターンにおいて、ピンホールおよび細長いスリットで形成されてもよい。同様に、破断線は、引き裂くために様々な力を必要とするために、様々なミシン目または弱化領域を含んでもよい。例えば、破断線または帯は、側壁または平坦底面上の特定の点まで容易に裂け、次いで、わずかに大きな力を必要とするだけで継続して裂ける場合がある。この特徴は、例えば、側壁の途中まで破断線または帯を引き裂くための触感を提供し得る。
【0109】
一実施形態では、焼成容器は、単一の破断線を有してもよい。ここで、焼成容器は、周縁を有する平坦底面と、周縁からリムに延びる側壁と、リムから周縁の第1の点に延び、周縁の第1の点から第2の点に延びる破断線とを備えていてもよい。好ましくは、この実施形態では、
図44および45に示される実施形態と同様に、糸、ステッカー、ひだ、またはリボンが破断線に沿って位置する。あるいは、
図63、68、69、および90に示すように、リム内に切り欠き、切り込み、凹み、ひだ、または材料の欠如が存在して、単一の破断線を位置させることができる。関連する実施形態では、単一の破断線を有するベーキングライナーは、本明細書に記載される他の実施形態において帯について言及されるような任意の種類の経路に続く破断線を有し得る。これには、側壁、平坦底面、および/または焼成容器上の異なる点を接続するためのその経路または位置が含まれる。
【0110】
例えば、焼成容器は、リムから周縁の第1の点まで延び、周縁の第1の点から周縁内に位置する平坦底面の第2の点まで延びる単一の破断線を有してもよい。帯と同様に、破断線も、引き裂かれて、側壁を開き、側壁の中に含まれる焼成食品からの取り外しおよび/または焼成食品の消費を容易にするように構成される。一実施形態では、破断線は、第1の点から周縁の反対側に位置する第3の点にさらに延びる。別の実施形態では、破断線は、第1の点から側壁の反対側に位置する第3の点から第4の点までさらに延びる。別の実施形態では、破断線は、リム上に位置する第3の点から第5の点までさらに延びる。
【0111】
一実施形態では、焼成容器は、周縁と、周縁からリムまで延びる側壁と、リムから側壁上の第1の点対まで延びる第1の破断線と、両方とも側壁の円周に沿って第1の点対から延びる第2の破断線と、第3の破断線とを有する、平坦底面を有する。第2および第3の破断線は、2本の破断線に沿って引き裂かれるように構成された帯を形成し、帯は、食品と焼成容器の底部を接触させたままにしながら、引き裂かれて、側壁を開き、その中含まれる食品からの取り外しおよび/または食品の消費を容易にするように構成される。
【0112】
一実施形態では、焼成容器は、帯を形成する二重破断線と、帯を形成しない単一の破断線との両者の組み合わせを有してもよい。好ましくは、本実施形態の二重および単一の破断線は、
図8Aのように互いに接続されるが、他の実施形態では、それらは接続されない場合がある。単一の破断線、帯を形成する二重破断線、または両者の組み合わせを有する焼成容器を言及する本明細書に記載の任意の実施形態では、単一の破断線を、帯を形成する二重破断線と交換し、二重破断線または引裂帯を単一の破断線と交換する実施形態を採用し得ることも同様に想定される。例えば、限定するものではないが、図面によって示されるように、
図73A〜B、74A〜B、75A〜B、76A〜B、77A〜Bは、
図1A〜B、2A〜B、3A〜B、4A〜B、および5A〜Bの引裂帯に類似する位置に単一の破断線を有する。
図12は、
図78の単一の破断線に類似する経路に続く引裂帯を有する。
【0113】
一実施形態では、焼成容器は、2つ以上の帯、ひだ、ステッカー、リボン、もしくは糸、または2つ以上の破断線を含んでもよい。
図10および11は、関連する実施形態の例を示す。一実施形態では、帯、ひだ、ステッカー、リボン、または糸を焼成容器から引き離すのではなく、帯、ひだ、ステッカー、リボン、または糸は、焼成容器の内部を通して、したがって内部の食品を通して引き出されてもよい。この実施形態では、帯、ひだ、ステッカー、リボン、または糸は、チーズケーキなどの柔らかい食品を切断するように設計され、この構成の複数の帯、ひだ、ステッカー、リボン、または糸は、例えば、ケーキを6つの類似したピースに分割することによって食品の一人分を作成するために使用されてもよい。一実施形態では、リボン、ひだ、ステッカー、または糸は、それを切断するために食品の内部を通して引き出されてもよく、一方、リボン、ひだ、ステッカー、または糸の元の位置に沿った帯は、容器を分離するために、焼成容器から引き出されてもよい。他の実施形態では、補強リボン、ひだ、ステッカー、または糸の有無にかかわらず、帯は、食品を通して引き抜かれて、食品を同時に切断し、容器を分離してもよい。
【0114】
一実施形態では、側壁および平坦底面は、同じ材料から形成される。さらなる実施形態において、側壁および平坦底面は、焼成容器内に成形された平面材料片から形成されてもよい。この形成は、側壁の折り畳み、プリーツ付け、または溝付けを伴ってもよい。別の実施形態において、側壁は、リムまたは平坦底面を形成するために、重ねて切断および接着されてもよい。他の実施形態では、焼成容器は、折り返された、接着された、ホチキス止めした、またはそれ以外の場合一緒に取り付けられた2つ以上の材料から形成されてもよい。例えば、いくつかの焼成容器は、DIXIEカップまたは他の紙カップと同様の様式で側壁を平坦底面に取り付けることによって構築されてもよい。焼成容器が平坦底面に側壁を取り付けることによって形成される関連実施形態では、平坦底部は、例えば、Uまたは反転Uの形状を形成する上向きまたは下向きに折り返された縁部を有してもよい。
図24〜28は、側壁および平坦底面がどのように一緒に取り付けられ得るかの異なる構成を示す。
【0115】
一実施形態では、帯は、靴のタンと同様の配置である
図72Aおよび72Bに示されるように、焼成容器の中に形成されてもよく、または焼成容器の中に配置されてもよい。ここで、帯は、焼成容器内の周縁の近くの内側側壁に取り付けられる。帯は、ほとんどが、帯の側面および底面縁部に沿って以外は、側壁内の切断を通して視認可能である。靴のタンと同様に、帯の側面が側壁に取り付けられていないことが想定される。代わりに、特に食品が焼成容器内にある場合、帯の側面は、内側側壁との摩擦結合によって所定の位置に保持されてもよい。次いで、帯の上部を上部から外に引き出して、側面から焼成容器を開き、側壁の大きな部分を簡単に開くことができる。同様に、この実施形態は、側壁を内側に折り返すことによって帯の側面を取り付けるように適合させてもよく、接着剤で側壁に接着させてもよいことが想定される。実施形態は、単一の材料から形成されている焼成容器に適合されてよく、帯は、その縁部に沿った破断線を有しても有しなくてもよい。
【0116】
一実施形態では、焼成容器は、凹型底部を有し、言い換えれば、リムから離れた方向に周縁から突出する底面縁部を有する。この実施形態において、底面縁部は、平坦底面と平坦な面との間の空間を有する平坦な面上に焼成容器を座らせることを可能にし得る。一実施形態では、底面縁部は、平坦底面に実質的に平行な平面を囲んでもよいが、いくつかの実施形態では、底縁は、平坦底面に実質的に平行ではない平面を囲んでもよい。一代替の実施形態では、突起、足、または他の支持体は、周縁からまたは平坦底面から延びてもよい。凹型底部の利点としては、焼成によって油分を含む可能性のある平面状の底面の底面が表面に触れないようにすることができることが挙げられる。凹型底部の別の利点は、平坦底面に対して平らに延びていない場合があるため、焼成容器の底部の下に折り返された引っ張りタブが容易にアクセス可能であることであってもよい。その一例を
図17Aに示す。別の変形例では、凹型底部を有する焼成容器は、
図17Bに示すように底部が折り返された引っ張りタブを有していなくてもよいが、代わりに、引き裂くためのつまみ点を形成する側壁の底面縁部の一部を有していてもよい。または、言い換えると、引っ張りタブは、側壁の底面縁部の一部を形成してもよい。
【0117】
一実施形態では、凹型底部は、側壁の底面縁部の上方1〜7mm、好ましくは2〜6mm、より好ましくは3〜5mmの高さを有し得、いくつかの実施形態では、高さは、1mm未満または7mm超であり得る。凹型底部を有する焼成容器は、焼成容器に支持を提供しながら、側壁の底部縁部に破損を有し得るため、側壁の連続底部縁部を必要としない。
【0118】
一実施形態では、焼成容器は、引っ張りタブとして成形されるか、または引っ張りタブをさらに備える帯を有する。引っ張りタブは、1〜3cm、好ましくは1.2〜2.8cm、より好ましくは1.5〜2.5cmの最長寸法または長さを有し得るが、いくつかの実施形態では、引っ張りタブは、1cm未満または3cm超の長さを有し得る。いくつかの実施形態では、引っ張りタブは、帯の幅よりも小さい、実質的に類似している、または大きい長さを有し得る。
【0119】
例えば、引っ張りタブは、0.5〜2.5cm、好ましくは0.6〜2.2cm、より好ましくは0.8〜2.0cmの幅を有し得るが、いくつかの実施形態では、引っ張りタブは、0.5cm未満または2.5cmより大きい幅を有し得る。引っ張りタブは、帯の幅よりも小さい、実質的に類似している、または大きい幅を有し得る。いくつかの実施形態では、引っ張りタブは実質的に平らであってもよく(側壁に類似する厚さを有する)、他の実施形態では、引っ張りタブは、側壁よりも大きな厚さを有する形状に折り返されてもよく、または立体形状を有してもよい。
【0120】
一実施形態では、引っ張りタブは、リムを超えて延びる帯によって形成されるが、他の実施形態では、引っ張りタブは、ステッカーなどの追加の材料を帯または側壁に接着または取り付けることによって形成されてもよい。例えば、ステッカーは、1つのセグメントのみに接着剤を有してもよく、非接着領域が表面から突出するか、または人の指によって容易に持ち上げることを可能にする。
図71は突出領域および接着領域を有する引っ張りタブの例を示す。加えて、
図70の正方形切り欠きおよび
図71のV字形切り欠きによって示されるように、引っ張りタブは、リム内の2つ以上の切り欠きによって形成されてもよい。リム内の切り欠きによって形成される引っ張りタブは、さらに、ひだまたはステッカーを有してもよく、例えば、
図68は、切り欠きおよびひだの両方を有する。
【0121】
焼くことによって生じる場合がある油っぽさのため、引っ張りタブは、使用者が引っ張りタブを滑らずに容易に把持するために、追加のテクスチャを有してもよい。
図67に示すように、引っ張りタブは、把持のための、より大きい表面積を提供するために追加の突起を有してもよい。
図66および69のような追加のテクスチャを有する薄い引っ張りタブは、より多くのベーキングライナー材料を使用することなく、引っ張りタブを容易に把握することを可能にする。そのようなテクスチャリングは、凹みもしくは切れ目(破断線について言及されるものなど)によって、または耐熱材料でコーティングすることによって達成され得ることが想定される。引っ張りタブは、前に述べたように、焼成容器側壁のために強化または補強されてもよい。
【0122】
代替の実施形態では、焼成容器は、特定の破断線を有さなくてもよいが、1つ以上のステッカーが取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、接着された引っ張りタブとしては、ステッカーと同等と考えられるが、いくつかの実施形態では、ステッカーとして、引っ張りタブのより装飾的な形態が考えられる。1つ以上のステッカーは、側壁を焼成食品から引き離すように、引き裂きの有無にかかわらず構成されてもよい。一実施形態では、1つ以上のステッカーは、バケツの持ち手、または土星のリングと同様に、半円形およびアーチ状であってもよい。この代替の実施形態では、ステッカーは、それらが焼成容器を引き裂く、または焼成食品から分離することができるように、それらを焼成容器の外側の任意の場所に置くことを可能にする接着強度を有してもよい。
【0123】
一実施形態では、焼成容器は、平らな表面上または反対側の手のひら上に置かれるときに、片手で食品から分離されるように構成されてもよい。この実施形態では、1本以上の破断線は、側壁および/または平坦底面が容易に引き裂かれることを可能にしてもよい。食品を有する焼成容器は、帯、引っ張りタブ、ステッカー、ひだ、または糸から持ち上げられてもよく、食品の重量は、帯が完全にまたは部分的に引き裂かれ得ることがさらに想定される。あるいは、食品の重量が側壁を引き裂くのに十分でない場合、人物は、帯、ひだ、ステッカー、引っ張りタブ、または糸をつかみながら、焼成容器を振るか、または素早く動かすことがある。
図29および30のような、焼成容器上の帯および破断線の特定の位置に関して、この振るかまたは素早く動かすことにより、焼成容器が回転するまたはスピンする場合がある。
【0124】
同様の実施形態では、焼成容器は、容易に引き裂かれる帯の一端を有していてもよく、他端は、焼成容器に取り付けられたままになるように構成される。この実施形態において、帯、引っ張りタブ、または糸を掴みながら焼成容器を持ち上げる、振る、または素早く動かすことにより、側壁を引き裂き、焼成容器の残りを1片で取り除くことができる。
【0125】
一実施形態では、焼成容器は、2つ以上の帯、2つ以上の引っ張りタブ、および/または1つ以上のひだを有してもよい。例えば、焼成容器は、
図33にあるような一対の耳部を形成するように形作られた2つ以上の引っ張りタブを有してもよく、または
図34にあるような足を有してもよい。別の実施形態では、焼成容器は、互いに向かい合って位置する少なくとも2つの引っ張りタブを有してもよい。引っ張りタブは、低い熱容量を有し得るため、焼くために焼成容器を使用した後、それらはより迅速に冷却し得る。人は、2つの引っ張りタブを使用して、焼き型から焼成容器を持ち上げることができる(例えば、焼成容器が熱く、焼きたてのカップケーキを保持するカップケーキパンから焼成容器を持ち上げること)。
【0126】
一実施形態では、焼成容器上の帯または破断線は、異なる着色またはテクスチャリングによって位置してもよく、または破断線は、容易に視認できるミシン目または切れ目によって形成されてもよい。他の実施形態では、引っ張りタブは、焼成容器の縁部を越えて延びてもよく、容易に視認できるものであってもよく、さらに、コンテナの残りの部分とは異なる着色されてもよい。いくつかの実施形態では、引っ張りタブは、
図35〜38および41のように、側壁の一部から大きく、装飾的で、および/または突出することによって顕著であってもよい。いくつかの実施形態では、引っ張りタブは、
図6A、6B、12、29、38、40〜42、46、58、および59に示されるように、帯の幅に実質的に類似する幅を有してもよい。いくつかの実施形態では、引っ張りタブは、
図60〜62、64、70、および71のように、帯の幅よりも小さい幅を有してもよい。他の実施形態では、
図43〜45に示すように、引っ張りタブの代わりにリングおよび/または糸を使用してもよい。
【0127】
一実施形態では、焼成容器は、焼成容器から帯を引き出すためのつまみ点を形成する帯の縁部または角を有してもよい。一実施形態では、このつまみ点は、単純に(追加の着色またはラベルの有無にかかわらず)周縁の指定された部分であってもよく、糸、リボン、または追加の材料による追加の補強を有しても、有さなくてもよい。いくつかの実施形態では、つまみ点は、
図13および14に示すように、突出して容易に視認可能に形成または折り返されてもよい。
図13の実施形態では、帯は、周縁から、平坦底面を横切って、側壁からリムまで引き裂かれてもよい。しかしながら、帯はまた、反対方向および/または複数の方向から引き裂かれてもよい。関連するつまみ点の変動は、
図15に示すように、または図に示されていないように、引裂帯を伴う、または引裂帯を伴わない円周方向の水平ひだを有する。
【0128】
一実施形態では、焼成容器は、
図16A〜22に描かれるように、平坦底面の底側に位置する引っ張りタブまたはひだを有する。この配置の引っ張りタブまたはひだは、帯またはリボンと接続してもよく、または1本以上の破断線と整列してもよい。焼成容器は、
図18に示すように、その底部に任意の数または配置のひだまたはタブを有してもよく、そのいくつかは機能的な引っ張りタブであってもよいが、場合によっては、全てが機能的な引っ張りタブであってもよい。一実施形態では、これらの底部ひだおよびタブは、任意の形状または配置で形成されてもよい。いくつかの好ましい実施形態では、底部ひだおよびタブは、装飾的なパターンで配置されてもよい。別の実施形態では、引っ張りタブは、凹型底部に隣接して側壁と一体化して形成されてもよい。
【0129】
いくつかの実施形態では、焼成容器は、側壁を開けるか、引き裂くか、または剥がすことができる継ぎ目を有してもよい。特定の実施形態では、側壁は、紙カップ(例えばDIXIEカップ)の構造と同様に、反対側の端部を接着または接続するために巻き付けられた平らな材料から形成されてもよい。これらの実施形態では、側壁の継ぎ目は、継ぎ目の上隅、下隅、および/または中間部分から開かれてもよい。継ぎ目には、簡単に剥離を開始できるように接着されていない部分があってもよい。焼成容器は、1つ以上の指定された破断線または指定された引き裂き経路に沿って継ぎ目から開くことができる。しかしながら、継ぎ目は、
図54および55に示されるように、1本以上の破断線、ならびに帯で容易に構成されてもよい。一部の場合において、継ぎ目は、継ぎ目が重複し、したがって側壁を補強していることを考慮すると、他の箇所に記載されるように、引き裂くための補強されたリボンとして使用されてもよい。
図55は、容器の底部を残しながら、スープ缶のラベルを取り除くのと同様の方法で開封され得る焼成容器を提供する。
【0130】
一実施形態では、継ぎ目は接着剤によって保持されてもよいが、他の実施形態では、継ぎ目は、留め具、ラッチ、タブ、ねじれ、または他のコネクタ等の構造によって一緒に保持されてもよい。コネクタは、オスおよびメスコネクタ(
図56)などの非対称であってもよく、陰陽型留め具(
図57)などの対称であってもよい。これらの構造は、側壁と同じ材料から形成されてもよい(例えば、単一の紙から切断されてもよい)、または側壁に接着されてもよい。さらなる実施形態では、これらの構造から側壁を開くことはまた、焼成容器の分離された底部部分を残し得る。
【0131】
一実施形態では、平坦底面に垂直な側壁の高さは、周縁に沿って変化する。この実施形態では、リムは、平面形状(例えば、円錐形断面)を囲んでもよいが、平面形状は、平坦底面と平行ではない場合がある。しかしながら、別の実施形態では、平坦底面に垂直な側壁の高さは、周縁に沿って変化し、リムは平面形状を囲まない。この実施形態では、リムは、ロール状またはビーズ状であってもよく、および/または波、傾斜、点、または花の形状を形成してもよい。一実施形態では、リムは、側壁とは異なる材料を備えるか、または側壁に別個に取り付けられてもよい。別の実施形態において、リムは、側壁と同じ材料を含む。
【0132】
一実施形態では、側壁の平均高さは、1〜30cm、好ましくは1.5〜20cm、より好ましくは2〜10cm、さらにより好ましくは3〜8cmであってもよい。しかしながら、他の実施形態では、側壁の平均高さは、1cm未満または30cm超であってもよい。
【0133】
一実施形態では、リムは、ロール状、ビーズ状、フランジ状、またはひだ付きでもよい。さらなる実施形態では、長方形の焼成容器の1つ以上の側面は、2つ以上の焼成容器が互いに崩壊することなく積み重ねることを可能にするために、部分的または完全に焼成容器の開口部の上に折り返されてもよい。
【0134】
一実施形態では、平坦底面は、例えば、一般的なカップケーキまたはマフィンライナーとして実質的に円形である。別の実施形態において、平坦底面は、例えば、楕円形または長円形として、長方形および丸みを帯びていてもよい。別の実施形態において、平坦底面は、長方形であっても、実質的に正方形であってもよい。代替の実施形態では、平坦底面は、直線および/または湾曲した縁部、例えば、半円を有する異なる形状を形成してもよい。
【0135】
実質的に円形の平坦底面は、2〜25cm、好ましくは2.5〜20cm、より好ましくは3〜15cm、さらにより好ましくは3.5〜10cmの直径を有し得る。しかしながら、他の実施形態では、平坦底面は、2cm未満または25cm超の直径を有し得る。
【0136】
一実施形態では、リムおよび平坦底面が実質的に円形である場合、リム直径対周縁直径の比は、1:1〜2:1、好ましくは1.05:1〜1.80:1、より好ましくは1.08:1〜1.20:1であってもよく、1:1の比は、側壁が右シリンダを形成することを示してもよい。
【0137】
一実施形態では、実質的に円形の平坦底面を有する焼成容器は、一般的なパイ皿、深層パイ皿、または9インチの丸形の焼き型に類似する形状およびサイズを有してもよい。他の実施形態では、実質的に円形の平坦底面を有する焼成容器は、一般的なマフィンもしくはカップケーキライナー、または「ミニ」マフィンもしくは「ミニ」カップケーキライナーに類似する形状およびサイズを有してもよい。一実施形態では、焼成容器は、エンゼルケーキパンまたはブンドケーキパンと同様の、チューブパンとしての形状を有してもよい。
【0138】
実質的に長方形の平坦底面は、4〜30cm、好ましくは6〜25cm、より好ましくは8〜20cmの幅を有し得る。実質的に長方形の平坦底面は、1:1〜10:1、好ましくは1:1〜4:1、より好ましくは1:1〜3:1のアスペクト比(長さ:幅)を有し得るが、いくつかの実施形態では、アスペクト比は、10:1を超えてもよい。
【0139】
一実施形態では、リムおよび平坦底面が実質的に長方形である場合、リムの対角線対平坦底面の対角線の比は、1:1〜2:1、好ましくは1.05:1〜1.80:1、より好ましくは1.1:1〜1.7:1であり得る。一実施形態では、実質的に長方形の平坦底面を有する焼成容器は、8インチの正方形の焼き型、9×13インチの焼き型、またはキャセロール皿に類似する形状およびサイズを有してもよい。
【0140】
代替の実施形態では、焼成容器は、ケーキポップ、餃子、たこ焼き、ポップコーンボール、またはクエバフルなどの丸みを帯びたアイテムに使用されてもよく、丸みを帯びた底面(すなわち、非平面)を有してもよい。
【0141】
一実施形態では、側壁および平坦底面によって形成される角度は、90°〜135°、好ましくは92°〜105°、より好ましくは93°〜100°であるが、いくつかの実施形態では、形成される角度は、90°未満または135°を超えてもよい。一実施形態では、角度は、側壁に沿って相対的に一定であってもよく、例えば、角度は、平均側壁角度の5°を超えて変化しなくてもよい。他の実施形態では、角度は、より多く変化してもよい。
【0142】
焼成容器が長方形の平坦底面を有する実施形態では、側壁は、それぞれが角度で平坦底面と交差する4つの四角形(例えば、4つの台形)の形態であってもよい。この角度は、4つの四辺形のすべてについて同様でもよく、または2つまたは3つの四辺形のみが同様の角度を共有してもよい。代替的な実施形態において、4つ全ての四角形は、異なる角度を有してもよい。
【0143】
焼成容器が長方形の平坦底面を有し、側壁が4つの四角形の形態である実施形態では、1本以上の破断線は、4つの四角形のうちの1つの中央領域を通過してもよい。別の実施形態では、1本以上の破断線は、例えば、四角形の長さの3分の1または4分の1中心からずれていてもよい。
図46は、長方形の平坦底面および中心外破断線を有する焼成容器の一例の実施形態を示す。
図90は、長方形の平坦底面および単一の偏心破断線を有する焼成容器の一例の実施形態を示す。別の実施形態では、1本以上の破断線は、側壁に沿って、または側壁の角内に形成されてもよい。
【0144】
一実施形態では、焼く間にケーキまたはマフィンバターを保持するために焼成容器を使用することができる。しかしながら、その焼成容器は、いくつかの他の食品、特に、焼成容器に添加されたときに液体であっても粘性であってもよく、次いで、焼き、調理、冷却、乾燥、または設定後に、それらの形状を焼成容器内に(おそらく内部の縁部に対して)保持し得るものにうまく使用され得ることが想定される。例えば、焼成容器は、酵母生地(例えば、パネトーネ)、無濾過生地、穀物、無穀物生地、挽肉、ピザ、カルゾーン、バークッキー、ドライフルーツ、プリン、ゼラチン、クエ、カスタード、フラン、チーズケーキ、焼きパスタ、ペストリー、焼き卵料理、チーズ、スープ餃子、チョコレート、充填チョコレートまたは重層チョコレート(例えば、REESE’Sピーナッツバターカップ)、ファッジ、キャンディ、バター、アイスクリーム、アイスクリーム、パフ入り穀物スナック(例えば、ライスクリスピートリーツ)、ナッツバター、豆腐、または他の食品と共に使用されてもよい。
【0145】
一実施形態では、生または部分的に調理された食品を、焼成容器に包装して販売用に配布してもよい。ここで、食品は生であってもよく、冷凍であってもよく、冷蔵であってもよく、乾燥されていてもよく、部分的に焼かれていてもよく、1つ以上の材料が欠けていてもよい(水または卵が欠けているなど)。次いで、消費者は、追加の容器を使用することなく、必要な材料を添加して焼くことによって食品を調製することができる。
【0146】
一実施形態では、焼成容器は、リムの一部に取り付けられた上部カバーまたは蓋を備えてもよい。上部カバーまたは蓋は、側壁と一体であるか、または別々に取り付けられてもよい。一実施形態では、この上部カバーまたは蓋は、蒸気を含有するために、焼いている間は閉じられてもよい。上部カバーまたは蓋を閉じた状態での調理または焼くことは、パピヨットまたはアルカルトッチョ調理、すなわち、密封されたパッケージ内での調理と類似していてもよい。別の実施形態では、上部カバーまたは蓋は、より長い期間、蒸気および/または熱を含有するために、焼成後に閉じてもよい。一実施形態では、上部カバーまたは蓋は、焼成容器が帯上または引っ張りタブ上で引っ張ることによってのみ開くことができるように、恒久的に密封または閉じてもよい。
【0147】
別の実施形態では、焼成容器は、饅頭、餃子、ケーキ、またはプリンを蒸すために使用されるために、平坦底面に穴を有するカバーまたは蓋を含んでもよい。別の実施形態では、焼成容器は、電子レンジ調理のためにサセプタで内張りされてもよい。サセプタは、金属化されたフィルム、金属片、またはセラミックを含み得、これらは、「クリスピングスリーブ」と同様の機能で、マイクロ波放射線を吸収し、伝導または赤外線照射によって食品に向けて熱を放出する。サセプタで内張りされた焼成容器は、例えば、焼成容器内でペストリーまたはパイの皮にこんがりと色をつけるために有用であり得る。焼成容器は、任意のタイプの熱源、例えば、限定されないが、薪オーブン、対流オーブン、および電気オーブン、ガスオーブン、チャコールグリル、ソーラーオーブン、燻製器、ステルノ調理燃料、不燃性化学反応、または他の熱源と共に使用されてもよい。
【0148】
一実施形態では、1つ以上の焼成容器は、一緒に取り付けられて形成されてもよい。例えば、1ダースのカップケーキに標準的な金属製の焼き型を使用するのではなく、互いに連結したカップケーキサイズの焼成容器の配列を使用してもよい。好ましくは、焼成容器は、例えば、破断線を有する紙によって取り付けられ、容易に引き裂かれ得る取り付けによって連結される。一実施形態では、そのような取り付けられた焼成容器は、12個以上または12個未満の焼成容器の配列で販売または配布されてもよく、消費者は、使用前に必要に応じて焼成容器を取り外しまたは分離してもよい。別の実施形態では、焼成容器の配列は、焼成容器を互いに取り付けることによってではなく、追加の構造に取り付けることによって形成されてもよく、または焼成容器は追加の構造内に収まってもよい。
【0149】
一実施形態では、焼成容器の側壁および/または平坦底面は、0.05〜0.70mm、好ましくは0.10〜0.50mm、より好ましくは0.15〜0.40mmの厚さを有するが、いくつかの実施形態では、厚さは、0.05mm未満または0.70mmを超えてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、厚さは、0.75〜0.80mm、0.80〜0.90mm、0.90〜1.00mm、または1.00mmを超えてもよい。一実施形態では、側壁および/または平坦底面は、紙の1つの層などの材料の1つの層のみを含んでもよいが、他の実施形態では、側壁および/または平坦底面は、材料の2つ以上の層を含んでもよい。これらの2つ以上の材料層は、同一または異なる材料であってもよく、一緒に接着されてもよく、接着されなくてもよい。
【0150】
一実施形態では、焼成容器は、外層、または外側側壁層をさらに含んでもよい。ここで、内部にある他方の層としては、内層が考えられる。関連する実施形態において、焼成容器は、独自の側壁および平坦底面を有する内層、ならびに独自の側壁および平坦底面を有する外層を含んでもよい。内層および外層は、類似または異なる材料を含んでよく、焼成容器について本明細書に記載されるものと同様の構造を有してもよい。一実施形態では、内層および外層は、ほぼ同じ高さであってもよいが、他の実施形態では、内層は、外層の高さよりも5〜60%、10〜50%、または15〜40%長い周縁からリムの距離を有してもよい。一実施形態では、2つの層のうちの1つは、取り除いた後に引き裂かれてもまたは実質的に変形していなくてもよく、食品のプレートとして使用されてもよい。いくつかの実施形態では、内層および外層は、異なるテクスチャリングされてもよく、例えば、一方の層はテクスチャリングされ、もう一方の層は、平滑であるか、または概ねテクスチャリングされていなくてもよい。例えば、内層が平滑である一方で、外層はリブ付きであってもよい。
【0151】
一実施形態では、内層および外層は、側壁の任意の部分に接着されることなく、平坦底面の一部に接着されてもよい。さらなる実施形態では、内層および外層は、平坦底面の一部に接着されて取り付けられるが、側壁の上部またはリムには接着されなくてもよい。ここでは、側壁またはリムの上部は、内層および外層が糸またはリボンと交差し、縒ってあってもよい。糸またはリボンは、把持および引っ張られるように構成された端部を有し、糸またはリボンを抽出することにより、内層および外層の一部または全てが側壁で分離できるようにする。例えば、糸またはリボンは、途中で織られてもよく、糸またはリボンを引き出すことにより、内層を引き出し、引き裂くために、外層上のひだまたはタブを解放してもよい。内層および外層を有する焼成容器は、内側側壁層および外側側壁層を有すると考えられる。いくつかの実施形態では、単一の平坦底面は、
図27に示されるものと同様の配置を有し得る2つの側壁と接続してもよい。
【0152】
一実施形態では、内側側壁層は、焼成品の形状に適合してもよく、外側側壁層は、特定の角度または距離で内側側壁層からさらに遠くに突出してもよい。一実施形態では、外側側壁層は、内側側壁層からの1つ以上のひだまたは突起を含んでよく、層が部分的に接着された状態で、外側側壁層を引っ張り、内側層を引き裂くためのグリップを提供する。ひだは、垂直、水平、または何らかの中間角度であってもよい。一実施形態では、外側側壁層は、1つ以上の垂直ひだを有してもよい。特に、外側側壁層は、実質的に類似した形状の各々である垂直ひだを有してもよく、側壁の周囲において回転対称に位置してもよい。例えば、外側側壁層は、
図51A〜Bに示されるような、ヒトデまたは5点星に類似した空中図を提供する5つの垂直ひだを有してもよい。別の実施形態では、外側側壁層は、ベルトループ、マグカップハンドル、またはホルスターに類似した、指の把持部を提供する、外側に突出するループを有し、外側側壁層を引っ張って引き裂くようにしてもよい。
図48は、外側側壁層が内側側壁層から外側にループを形成するセクションを有する、1つのかかる実施形態を示す。関連する実施形態において、ループではなく、外側側壁層は、代わりに、指のグリップを提供するためのポケットを有してもよい。他の実施形態では、外側側壁層は、内側側壁層から折り返されてもよく、実質的に水平なひだを作成する。一例では、
図49に示すように、水平ひだが内側側壁層の円周を囲んでよい。
【0153】
一実施形態では、外側側壁層は、内側側壁層を視認可能とする穴を有してもよい。好ましくは、内側側壁層の異なる色が視認可能である。これらの穴は、装飾形状または繰り返しパターンで形成されてもよく、ダイカットまたはレーザーカットであってもよい。そのような一例を
図50に示す。関連する実施形態では、外側側壁層の一部または全体は、メッシュ、スクリーン、透明フィルム、または内層が可視であり得る半透明フィルムを形成してもよい。
【0154】
一実施形態では、焼成容器の側壁、平坦底面、および/または縁は、羊皮紙、ワックス紙、防脂紙、またはベーカリー剥離紙と類似していてもよい。しかしながら、他の実施形態では、紙は、異なるタイプの紙に類似していてもよく、これには、アメート紙、スクリッタ紙、ブロッティング紙、レンズ紙、ボンド紙、段ボール、カードストック、カートリッジ紙、工作紙、コットンペーパー、クレープ紙、ドゥーペーパー、グラシン紙、インド紙、韓国紙(ハンジ)、クラフト紙、敷き紙、マニラ紙、ニュースプリント、オートミール紙(hwangji)、オニオンスキンペーパー、折り紙、精肉店用紙、ライスペーパー、ローリング紙、ラッピング紙、コピー紙、サーマル紙、ティッシュペーパー、トレーシングペーパー、カレンダー紙、和紙、織物紙、ペーパーボード、および玄人紙が含まれるが、これらに限定されない。別の実施形態では、焼成容器は、結晶化PET、シリコーン、またはアルミニウムなどの金属箔など、オーブン可能で食品に安全な非紙材料を含んでもよい。他の実施形態では、側壁、平坦底面、および/またはリムは、糸およびリボンについて先に列挙された繊維または他の材料を含んでもよい。
【0155】
焼成容器の一実施形態では、側壁は、平滑、溝付き、ひだ付き、リブ付き、波形、またはプリーツ付きである。さらなる実施形態では、側壁上のこれらの構造は、装飾的であってもよく、例えば、側壁に強度を提供するか、または単一の材料から焼成容器を形成することを可能にするなど、機能的であってもよい。
【0156】
一実施形態では、焼成容器は、焼成容器が自立型であることを可能にする側壁を有し、つまり、焼成容器は、平らな表面上に置かれてもよく、中の食品が側壁の形を損なわないことを意味する。この実施形態において、焼成容器は、焼き型内のライナーとして使用される必要はなく、例えば、カップケーキ形状の焼成容器は、カップケーキ焼き型内に置かれるのではなく、オーブン内のクッキーシート上に置かれてもよい。別の例として、パイプレートまたはパイ皿のように焼成容器を使用してもよい。
【0157】
一実施形態では、焼成容器は、食用材料から作製されてもよく、その結果、焼成容器は、任意で、消費前に取り外されてもよい。この実施形態において、焼成容器は、米、ジャガイモ、トウモロコシ、キャッサバ、ソルガム、小麦、タピオカ、葛、山芋、サツマイモ、または他の果物、穀物、もしくは野菜由来の野菜デンプンを含んでもよい。関連する実施形態では、焼成容器の糸、引っ張りタブ、またはリボンは、食用材料を含んでもよく、例えば、引っ張りタブは、硬質の飴で作製されてもよく、またはリボンは、甘草で作製されてもよい。
【0158】
一実施形態では、焼成容器の側壁および/または平坦底面は、波形繊維板またはボール紙と同様に、2つの平らな層の間に波形層を有してもよい。他の実施形態では、焼成容器は、焼成または調理のために設計されるのではなく、食品包装として設計されてもよい。この実施形態では、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ(乳酸)(PLA)、またはポリ(乳酸−コ−グリコール酸)(PLGA)など、そうでなければ熱感受性を有し得る他の食品安全な材料を使用してもよい。
【0159】
一実施形態では、焼成容器は、リサイクル可能な材料のみを含むか、または焼成容器は、堆肥可能な材料(植物繊維およびPLGAなど)のみを含む。一実施形態では、焼成容器は、天然であるか、または化学的に処理されていない材料のみを含む。例えば、焼成容器は、天然由来の紙または再生紙を含んでもよい。焼成容器は、漂白されていない紙を含んでもよい。
【0160】
一実施形態では、焼成容器の内部は、食品グレードの放出剤でコーティングおよび/または含浸されてもよい。いくつかの実施形態では、食品グレードの放出剤は、植物油またはデンプンであってもよい。別の実施形態では、漂白クラフト、低密度ポリエチレン、アルミホイル、またはシーラントからなるフィルムなどのバリア層が添加されてもよい。あるいは、ライナーは、焼成容器が完全にまたは部分的に形成された後に、焼成容器に挿入されてもよい。関連する実施形態では、焼成容器の内部は、食品が側壁または平坦底面の内部に付着しないようにテクスチャリングされてもよい。あるいは、内部は、焼成を補助するためにテクスチャリングされてもよい。
【0161】
一実施形態では、焼成容器の内部および/または外部は、グラフィック処理または装飾テクスチャを含んでもよい。これには、印刷、スプレー、浸漬、染色、ブラシ、エンボス加工、エッチング、コーティング、つや消しコーティング、光沢コーティング、高光沢コーティング、照射、焦げ、エンボス加工、および/またはデボス加工が含まれるが、これらに限定されない。さらに、サーモクロミックインク、フォトクロミックインク、蛍光インク、および/または蛍光インクなどの特殊インクを使用することができる。関連する実施形態において、焼成容器の内側および/または外側は、装飾、広告、グラフィック、画像、テキスト、または異なる色を含んでもよい。一実施形態では、側壁の内部は、クーポンまたはカスタムメッセージを含んでもよく、クーポンまたはカスタムメッセージは、帯の内部に位置してもしなくてもよい。一実施形態では、内部装飾、広告、グラフィック、画像、テキスト、または着色は、焼成容器の外側からは視認できないため、側壁を開く前に明らかにされない場合がある。しかしながら、別の実施形態では、そのような内部装飾は、外部から部分的に視認できてもよい。
【0162】
いくつかの実施形態では、焼成容器は、限られた数の特徴から構成されてもよい。上述のいくつかの特徴は組み合わせ可能であるが、いくつかの特徴が意図的に組み合わされない、または増加されない場合も、実施形態は可能である。例えば、焼成容器は、1つの引裂帯のみを有してもよい。別の実施形態では、焼成容器は、把持するための1つのひだ、リボン、糸、ステッカー、または引っ張りタブのみを有してもよい。別の実施形態では、焼成容器は、1つのタイプの材料(1つのタイプの紙など)のみから作製されてもよく、および/または1つの側壁および平坦底面のみを有してもよい(すなわち、焼成容器は多層ではない)。
【0163】
ここで図面を参照すると、同様の参照番号は、いくつかの図全体を通して同一または対応する部分を示す。
【0164】
図1A、2A、3A、4A、および5Aは、
図1B、2B、3B、4B、および5Bのそれぞれの上面図を有する焼成容器10の側面図を表す。
【0165】
図1Aおよび
図1Bは、帯22を形成する周縁14、側壁16、リム18、および破断線20を有する平坦底面12を有する焼成容器10を示す。ここで、破断線20は、リム18から周縁14上の第1の点対24にのみ延びる。帯は、両端のいずれかまたは両端から引き裂かれるように構成されてもよい。
【0166】
図2Aおよび2Bは、破断線20が、平坦底面12の周縁14内の第1の点対24から第2の点対26に延びることを除いて、
図1Aおよび1Bと同様の焼成容器10を示す。帯は、両端のいずれかまたは両端から引き裂かれるように構成されてもよい。
【0167】
図3Aおよび3Bは、破断線20が第1の点対24から周縁の反対側に位置する第3の点対28にさらに延びることを除いて、
図2Aおよび2Bと同様の焼成容器10を示す。帯は、両端のいずれかまたは両端から引き裂かれるように構成されてもよい。
【0168】
図4Aおよび
図4Bは、破断線20が第1の点対24から側壁の反対側に位置する第4の点対30にさらに延びることを除いて、
図3Aおよび3Bと同様の焼成容器10を示す。帯は、両端のいずれかまたは両端から引き裂かれるように構成されてもよい。一実施形態では、第3の点対の近くの帯の端部は、
図13に示されるつまみ点36と同様に、引き裂かれるつまみ点を形成してもよい。
【0169】
図5Aおよび
図5Bは、破断線20がさらに、破断線が最初に延びるリムの反対側に位置する第5の点対32に延びることを除いて、
図4Aおよび4Bと同様の焼成容器10を示す。帯は、両端のいずれかまたは両端から引き裂かれるように構成されてもよく、各端が区別できないように対称的に設計されてもよい。
【0170】
図6Aおよび
図6Bは、焼成容器10のそれぞれの側面図および上面図を示す。この実施形態は、リム18をわずかに超えて延びる引っ張りタブ34を特徴とする。本実施形態では、破断線により形成された帯22は、リムから周縁部まで横断し、次いで周縁部の一部に沿って続く。実際には、引っ張りタブ34を引っ張る人が帯22を引き出し、底面12を側壁16から部分的に分離する。いくつかの実施形態では、側壁の周縁または周縁を辿る帯は、完全な円、大きな円弧、または小さな円弧を辿ってもよい。
図7A、7B、および9は、帯がほぼ完全な円を辿る実施形態を示す。
【0171】
一実施形態では、帯22は、側壁の完全な周囲を横切る単一の破断線と交差してもよい。そのような一例を
図8Aの焼成容器10に示す。帯および側壁を取り外すことは、底部54(
図8B)を残してもよく、底部54は、焼成品に依然として取り付けられていてもよく、またはプレートとして使用されてもよい。
図8Bはまた、内面上に印刷ラベル38を有する側壁16の分離された上部を示す。
図9および
図55は、焼成容器10が、底部54を引き裂き、側壁から完全に分離したまま残すように構成され得る関連する実施形態を示す。これらの実施形態では、底面部分は、側壁の総高さの5〜50%、好ましくは10〜45%、より好ましくは15〜40%の高さを有していてもよいが、いくつかの実施形態では、底面部分は、5%未満または50%超の高さを有してもよい。いくつかの実施形態では、焼成容器の底面を完全に分離することは、スプリングフォームパンを開くことと類似していてもよい。
【0172】
図10および11は、2つ以上の帯22が存在し、交差経路が存在する異なる焼成容器10を示す。
図10において、帯は、直交帯22(例えば、水平帯)の側面を引き出すことなく、1つの帯22(例えば、垂直帯)を完全に引き裂くことができるように構成されてもよい。別の実施形態では、両方の帯22は、全ての帯22が一緒に引き裂かれるように、一緒に補強されてもよい。
図11において、帯22は、1つの帯22を引き出すことが他の2つを引き出すように、一緒に補強または接続されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、2つ以上の帯22は平行であってもよく、偏心または非対称パターンで配置されてもよい。関連する実施形態において、焼成容器は、均一な切断または配分を可能にするために半径方向に配置された帯を有してもよい。例えば、焼成容器は、標準的なパイ皿のサイズであってよく、それぞれ約60°の6つの中心角度を形成するための3つの半径方向に配置された帯、またはそれぞれ約45°の8つの中心角度を形成するための4つの半径方向に配置された帯を有してもよい。
【0173】
図12は、引っ張りタブ34を有する帯22を有する焼成容器10の実施形態を示し、帯22は平坦底面12に側壁16を横断し、次いで他端で側壁を横断する。この実施形態において、帯は、平坦底面12を横切る中心に位置しない。この配置が、焼成容器を2つの部分に完全に分離するため、2つの部分のいずれかが食品上に残されてもよい。他の実施形態では、帯の両端に引っ張りタブを有してもよく又どちらにも有していなくてもよい。
【0174】
図13は、破断線および帯が、
図3Bまたは
図4Bと同様の経路を辿る焼成容器10を示す。ここでの違いは、平坦底面12の近くの帯の端部がつまみ点36を形成しているので、帯が容易に把持され、焼成容器のその部分から離れる方向に引くことができることである。この実施形態では、つまみ点36は、例えば、ステッカーとして余分な材料を接着することによって作成された折り目、皺、または延長部によって突出するように設計される。一実施形態では、つまみ点36は、一方の端部に接着された細長いステッカーを有し、他方の端部から持ち上げて引っ張ることにより、特定の方向に引裂帯を生じさせる。別の実施形態では、つまみ点は突出するように設計されていなくてもよいが、その位置における帯の端部は、その位置が焼成容器の底面縁部上にあるため、容易に平らにつまむことができる。いくつかの実施形態では、つまみ点36は、消費者がそれをより容易に見つけることができるように、焼成容器の残りの部分とは異なる着色がされていてもよい。他の実施形態では、つまみ点は、特に焼成容器の外側が油脂と接触している場合、把持を容易にするために粗くした表面または処理された表面を有してもよい。
【0175】
図14は、側壁16の途中までつまみ点36を有する焼成容器10を示す。
図13と同様に、つまみ点は、ひだ、皺、または側壁に直接取り付けられた材料によって突出してもよい。
図14は、焼成容器を下向きに、および底部に沿って引き裂くことを可能にするが、この構造はまた、つまみ点からの上向きの引き裂きを可能にするための追加の破断線で構成され得る。
【0176】
図15は、円周方向のひだ58またはつまみ点を有する焼成容器10を示す。このひだは、焼成容器の全周囲に延びていてもよいが、いくつかの実施形態では、ひだは、側壁の一部に沿って可能な場合もある。
図15は、平坦底面と実質的に平行である円周方向のひだを示すが、他の実施形態では、ひだは傾斜していてもよい。いくつかの実施形態では、円周方向のひだは、惑星の環のように装飾されてもよく、または花弁のように形作られてもよい。
図15は、ひだから始まる引裂帯22を示しており、いくつかの実施形態では、複数の引裂帯は、円周方向のひだから存在してもよい。いくつかの実施形態では、円周方向のひだは、側壁の表面に沿って突出していなくてもよいが、上下に折り返されていてもよい。いくつかの実施形態では、円周方向のひだはカフスのように考えられてもよく、フリルまたは曲がるストローのネック部と同様に、2つ以上の円周ひだが存在してもよい。
【0177】
図16Aおよび16Bは、平坦底面の底側62に底部が折り返された引っ張りタブ60を有する焼成容器10を示す。
図13に示されるつまみ点と共に、この底部ひだ構成は、帯22に接続された引っ張りタブを隠す手段を提供してもよい。
【0178】
図17Aは、底部が折り返された引っ張りタブ60を有する凹型底部64を有する焼成容器10の矢視図を示す。この実施形態において、底部が折り返された引っ張りタブ60は、焼成容器の底部に対して平らに横たわらず、これにより、指によってより容易に持ち上げることを可能にすることに留意されたい。
図17Bは、
図17Aの焼成容器10の底面図を示す。ここで、底部が折り返された引っ張りタブ60は、
図3Bに示される帯22の経路と同様に、まず平坦底面62の底部を横切って、次いで側壁を上方に引き裂かれてもよい。
【0179】
図18〜22は、帯22に取り付けられた底部が折り返された引っ張りタブ60を有する焼成容器10の異なる実施形態を示す。
図19〜22は、1つの帯を有する焼成容器を示すが、それぞれが帯に取り付けられた、2つ以上の底部が折り返された引っ張りタブ60が存在し得ることが同様に想定される。具体的には、
図18に描かれるように、底部62のすべてのひだは、帯に取り付けられた底部ひだ状引っ張りタブ60であってもよい。焼成容器の底部ひだは、直線縁部、または湾曲縁部を有してもよい。場合によっては、底部ひだは、
図20および21にあるように、花弁の設計上同様であってもよく、帯22を引き裂くことは、花びらを摘むことを模倣してもよい。場合によっては、この効果を強調するために、平坦底面の底面62にさらなる装飾66が追加されてもよい。いくつかの焼成容器に関して、底部ひだは、側壁および平坦底面の形状に固有であってもよい。例えば、円筒状または円錐台形の焼成容器は、単一の羊皮紙から成形されてもよい。この形状は、側壁および平坦底面のひだ部を含んでもよく、ここで、底部の1つ以上のひだは、破断線に対応する位置で作られてもよい。
【0180】
図23〜28は、異なる側壁構造を有する焼成容器10の矢視図を示す。
図23は、側壁16および平坦底面12が1つの材料から形成される焼成容器10である。
図24、25、27、および28は、焼成容器10が、例えば接着剤および/またはビーズ付きのひだによって共に接続された2つの材料から形成される、異なる実施形態を示す。
図24および25は、
図24のように側壁16によって囲まれてもよく、または
図25のように側壁16の外側に位置し得るU字型平面底部68を示す。
【0181】
図26〜28は、側壁16の底面縁部の上の高さで平坦底面を位置決めすることによって作成される、凹型底部空間64を有する焼成容器10を示す。凹型底部のこの構成、ならびに
図24および25の焼成容器10の構成は、一般的な紙コップと類似していてもよく、側壁は、平らな材料片を円筒形状になるように転がすことによって形成されてもよい。
【0182】
図26は、側壁16、反転U字型底部70、およびU字型内部68を有する焼成容器10を示す。同様に、焼成容器10は、
図26と同様に形成されてもよいが、2つのU字型および反転U字型の内側部分(68,70)のみが共に接続されていることが想定される。
【0183】
図27は、U字形平面底部68が、側壁内部に沿ってその周縁から上向きに延びる側面を有し得る、焼成容器10の実施形態を示す。
【0184】
図28は、平面底部70が逆U位置にある別の実施形態を示す。
【0185】
図29は、破断線20および帯22が側壁を斜めに横切って、それらがさらに側壁の曲率に従うようにする、焼成容器10である。この実施形態において、側壁の連続した部分は、食品から剥離されてもよい。帯22は、1回未満(例えば、270°〜310°の弧を覆う)、約1回、または1回を超えて巻き付けられてもよい。関連する実施形態では、破断線20または帯22は、例えば、長方形の焼成容器の平坦面である側壁16の周囲に巻き付けられてもよい。焼成容器10の周囲に巻き付いた破断線20は、互いに固定された間隔を維持しても、維持しなくてもよい。一実施形態では、焼成容器10の周囲に巻き付いた破断線20は、変化する間隔を有してもよく、または異なるパターンを形成してもよい。一実施形態では、巻きつける形の破断線20を有する焼成容器10は、例えば、広口瓶を開けるのと同様に、使用者が上部を底部に対してねじることによってねじって開けてもよい。このねじれ運動は、1本以上の破断線のうちの1つ以上のセグメントを破壊してもよい。これで、焼成容器10は、より容易に取り外すことができる。関連する実施形態では、焼成容器は、ジグザグ経路に続く帯22、またはいくつかの角度および/またはターンを有する経路を有してもよい。かかる帯22は、焼成容器表面積のかなりの部分を覆ってもよく、直線の帯22よりも焼成容器を取り外すためにより有用であってもよい。好ましくは、ジグザグ経路を有する帯、またはいくつかのターンおよび/または角度は、糸またはリボンで補強される。
図30は、帯22が底部の引っ張りタブ34から引き出されるように構成されることを除いて、
図29の焼成容器10の変形例である。
【0186】
図31〜37は、帯および引っ張りタブの異なる設計を有する焼成容器10を示しており、そのうちのいくつかとして、装飾的または飾りが考えられる。
【0187】
図31は、ファスナー引っ張りタブの形状にあるか、またはファスナー引っ張りタブの印刷された画像を有する、引っ張りタブ34を有する焼成容器10を示す。装飾印刷38は、機能しないファスナー歯を形成してもよい。
【0188】
図32は、引っ張りタブ34が底部から引き出されるように構成されることを除いて、
図31に描かれている焼成容器10の変形を示す。
【0189】
図33は、印刷されたデザイン38による装飾の一部を形成する拡大された引っ張りタブ34を示す。この実施形態では、いずれかまたは両方の引っ張りタブを使用して、焼成容器を開くことができる。好ましくは、引っ張りタブは、幼い子供が簡単に引っ張りタブを把握し、自力で焼成容器を開くことができるような大きさである。
【0190】
図34は、装飾要素を有する焼成容器10の変形を示す。ここで、1つ以上のステッカーは、1つ以上の帯の底部に取り付けられてもよい。これらのステッカーは、装飾および/または拡大された引っ張りタブ34として機能してもよい。
【0191】
図35は、拡大引っ張りタブ34を有する焼成容器10の別の実施形態を示す。引っ張りタブ34は、異なる機会のために任意の様々な形状を形成し得ることが想定される。いくつかの実施形態では、引っ張りタブは、焼いた後に装飾または修正されてもよい。例えば、番号、メッセージ、または人物の名前は、引っ張りタブ34に書き込まれてもよい。いくつかの実施形態では、引っ張りタブは、平らな材料ではなくてもよいが、三次元形状に折り返されてもよい。
【0192】
図36は、拡大された装飾的引っ張りタブ34を有する焼成容器10の別の実施形態を示す。この場合、引っ張りタブは、焼成容器の底部からより容易に引き出すことができる。
【0193】
図37は、リング40の形態の引っ張りタブを示す。穴で構成された他の形状の引っ張りタブを使用して、引っ張りタブ34にグリップを提供し、焼成容器から帯22を容易に引き裂くこともできる。
【0194】
図38は、リム18の幅が周縁の幅とほぼ同じである、直線の辺を有する焼成容器の実施形態を示す。この実施形態において、引っ張りタブ34は、リムから延びるが、帯22または側壁16に対して下向きに折り返す、または平らに折り返すように設計される。加えて、この実施形態は、隆起または波紋を有するリム18を示す。関連する実施形態では、
図38と同様の外観を有する焼成容器は、リムから延びるのではなく、平坦底面からまたは周縁から延びる引っ張りタブを有してもよい。さらに、焼成容器は、例えば、0°〜5°、5°〜10°、10°〜30°、30°〜60°、60°〜90°、90°〜120°、120°〜150°、150°〜170°、170°〜180°の範囲の最小角度を形成する、最寄りの破断線20に対して任意の角度で折り返された引っ張りタブを有してもよい。いくつかの実施形態では、リムの隆起または波紋は、側壁を凹凸または圧着することによって作成されてもよい。他の実施形態では、リム内の隆起または波紋は、それらの形状を直接焼成容器に切断することによって作成されてもよい。他の焼成容器は、波、縞、裂け目、凸凹、溝、ステップ機能、および鋸歯を含んでいてもよいが、これらに限定されない他の形状を有するリムを有してもよい。これらの実施形態では、引っ張りタブは、存在する場合、リムパターンの一部を形成しても、形成しなくてもよい。
【0195】
図39は、平行ではない破断線20を有する焼成容器10の実施形態を示す。この特定の実施形態では、破断線20は同様の内部角度を有するが、他の実施形態では、破断線20は不均等な角度を有してもよく、互いに向かってまたは離れて向けられてもよく、帯22の対称または非対称形状を形成してもよい。この実施形態では、帯22が周縁部14に向かって幅を増加させる場合、拡大帯は、人物がより迅速に食品から焼成容器10の大部分を取り外すことを可能にてもよく、またはそうでなければ焼成容器10の大部分を開くことを可能にしてもよい。一つの関連する実施形態において、焼成容器10から取り外される帯22は、残りの焼成容器の表面積とほぼ等しい表面積であってもよい。別の実施形態において、焼成容器10から取り外される帯22は、残りの焼成容器10よりも大きい表面積を有してもよい。別の関連する実施形態では、帯22は、それが焼成容器10から取り出されるにつれて幅が拡大し続けてもよい。他の関連する実施形態では、破断線20を配置して、異なる形状の帯22を形成してもよい。例えば、帯22は、拡大してロゴを配置するスペースを形成してもよく、または帯22は拡大して、ドル記号($)の輪郭を形成してもよく、帯の長方形のセグメントは、ドル記号内の垂直線を形成する。
【0196】
別の実施形態では、帯の内部は、装飾またはラベル付けされてもよく、帯の幅は、異なる装飾またはメッセージを可能にするようにサイズ決定されてもよい。これらの実施形態では、好ましくは、メッセージまたは装飾は、焼成容器10の外側からは視認できない。帯上のそのような内部装飾は、数字(例えば、くじ引き、ゲーム、またはランダムなグループ割り当てのための数字)、霊動物、占い、漫画キャラクター、宗教的な一説、数学方程式、または特注のメッセージを含んでもよい。
図8Bは、上側側壁の内部部分がラベル38を有する、関連する実施形態を示す。いくつかの実施形態では、帯の内部および側壁の内部の両方が装飾またはラベル付けされてもよい。
【0197】
図40は、破断線20を形成する補強リボン42を有する焼成容器10の実施形態を示し、補強リボンは側壁内に位置する。ここで、補強リボン42は、焼成容器10の弱い側壁16および/または平坦底面12に引張強度を付加する。この実施形態では、側壁16は少量の力で引き裂かれる可能性があるため、弱化またはミシン目された破断線は必要ないかもしれない。したがって、側壁は、補強リボン42の側面に沿って引き裂かれる。
【0198】
図41は、食品44を保持する別の焼成容器10を示す。この実施形態において、破断線20および帯22は、リム18の任意の部分と接続しない。代わりに、破断線20および引っ張りタブ34は、側壁16の途中上方に位置決めされる。このおよび同様の実施形態では、焼成容器10は、リム18で始まるかまたは終わるように引き裂きを制御する必要はないと想定される。代わりに、帯22を使用して、焼成容器10の周りの途中でのみ引き裂くだけで十分であり、この時点で、制御されない引き裂きは、残りの経路を容易に完了できる。あるいは、帯22は、制御された引き裂きの途中でのみ使用され、次いで、消費者は、他の手段によって焼成容器の他の側面を引き裂く、または取り除くことができる。この実施形態では、帯は、引っ張りタブ34またはつまみ点を有することが好ましい。
【0199】
図42は、糸46によって作成された破断線20を有する焼成容器10の実施形態を示す。換言すると、帯22または帯自体の側部は、糸46によって補強される。ここで、糸は側壁16内に取り付けられている。この実施形態において、引っ張りタブ34を引っ張ることは、糸46を間接的に引っ張り、破断線20に沿って帯22を引き裂く。しかしながら、他の実施形態では、糸46自体は、破断線20に沿って引っ張られてもよく、引っ張りタブ34が存在していてもなくてもよい。いくつかの実施形態では、2本の破断線20は、2つの糸46によって形成されるのではなく、ループして方向を逆転する単一の糸によって形成されてもよい。この実施形態において、ループ糸の端部は、帯22を引き裂くために直接引き出されてもよい。
【0200】
図43は、単一の糸48が2本の破断線間の帯22を補強する、焼成容器10の実施形態を示す。この実施形態では、糸は、側壁の内部に対して横たわってもよく、側壁の内部に接着されてもよく、側壁内に配置されてもよい。この実施形態において、側壁が破断線に沿って弱まるか、または帯が他の材料によって補強されるかのいずれかである。この破断線の弱化または帯の補強は、糸がその接触線に直接沿って側壁を引き裂くことを防止し、代わりに破断線20に沿った引き裂きを誘発するために必要である。この実施形態は、補強リボンを使用する
図40と類似していてもよいが、全体的により低いコストまたはより少ない材料を使用するという利点を有し得る。
【0201】
図44は、単一の破断線20を有する焼成容器10の実施形態を示す。ここで、破断線20は、リング40を有する糸46によって作成される。糸は、側壁の内部に横たわってもよく、側壁の内部に接着されてもよく、または側壁内に配置されてもよい。この実施形態において、破断線20は、弱くなっても弱くなくてもよい。いくつかの実施形態では、側壁16は、糸を側壁に抗して引っ張ることにより、糸の経路に沿って、制御された引き裂きをもたらすのに十分な弱さである。先の実施形態で説明した引っ張りタブと同様に、リング40は装飾的であってもよく、糸に取り付けられた紙のタブであってもよい。
【0202】
図45は、単一の破断線20を有する焼成容器10の実施形態を示し、リングまたは他の構造が糸の端部に存在しないことを除いて、
図44の実施形態と同様である。糸は、側壁の内部に横たわってもよく、側壁の内部に接着されてもよく、または側壁内に配置されてもよい。この実施形態において、破断線20は、弱くなっても弱くなくてもよい。いくつかの実施形態では、側壁16は、糸をそれに抗して引っ張ると、糸の経路に沿って制御された引き裂きが生じるほど弱い。
図43、44、および45に関して、糸は、糸を引き出すことができる平坦底面の近くに自由端を有し得ることが同様に想定される。
【0203】
帯を形成する2つの破断線ではなく、単一の破断線が存在する
図44および45において、本明細書で考察される焼成容器実施形態のうちのいずれかは、単一の破断線に還元された個々の帯、または単一の破断線に還元された個々の帯の一部を有し得ることが想定される。これらの単一の破断線は、糸によって作成されていても、作成されていなくてもよい。
【0204】
図46は、長方形の周縁部14およびリム18を有する焼成容器10の実施形態を示す。ここで、帯22は、側壁から対向する側壁まで包み込む。ここでの帯22は偏心して配置されるが、他の実施形態では、帯は中心に位置してもよい。このタイプの焼成容器10としては、ローフケーキのための焼成容器10が考えられる。いくつかの実施形態では、このような焼成容器10のための帯22は、ある角度で横断してもよく、または2つ以上の帯22が存在して、焼成容器10の一部を順次取り外し、均一な切断を可能とし、または焼成容器10全体を一度に取り外すことをより容易に可能にしてもよい。
【0205】
図47は、単一の破断線20およびリムに取り付けられた蓋50を有する焼成容器10の実施形態を示す。ここで、蓋は、側壁16の一体部分として形成されるが、他の実施形態では、蓋は、別個に形成され、取り付けられてもよい。蓋は、リビングヒンジによって接続されてもよいが、他の配置が使用されてもよい。蓋の端部は、蓋の閉鎖を指示する、または蓋を閉位置にロックもしくは固定するための折り返された挿入タブ52を有してもよい。挿入タブは、側壁16のスリットまたは他の構造に挿入されてもよく、いくつかの実施形態では、このスリットまたは他の構造は、焼成容器10を引き裂いて開くための帯または破断線の一部を形成してもよい。例えば、挿入タブは、蓋を閉じてロックし、次いで、焼成容器10を引き裂いて開くための引っ張りタブとしての目的の役割を果たしてもよい。
【0206】
図48〜51Bは、内側および外側側壁層を有する焼成容器10の異なる実施形態を示す。
図48は、食品44を有する焼成容器10を示す。内側側壁層72は、平滑であり、外側側壁層74の上に突出しており、溝付きでもよい。外側側壁は、内側側壁層から突出するループ78を形成し、ループは、破断線20と一体である。
【0207】
図49は、溝付き内側側壁層72および平滑な外側側壁層74を有する焼成容器10を示す。外側側壁層は、
図15と同様の円周方向のひだ58を有し、外側側壁層は、そこから破断線20に沿って引き裂かれてもよい。
【0208】
図50は、内側側壁層72および外側側壁層74が異なる着色をされている焼成容器10を示す。外側側壁層74は、内側側壁層が視認可能であるダイカット形状76を有する。いくつかの実施形態では、ダイカット形状は、焼成容器を引き裂いて開けるまたは取り外すための経路または経路の一部を形成してもよい。しかしながら、他の実施形態では、ダイカット形状が引き裂きの経路と交差しない場合があり、
図50の装飾38などの印刷された形状を使用してパターンを継続することができる。
【0209】
図51Aは、ひとで形状の外側側壁層74および円筒形の内側側壁層72を有する焼成容器10の上面図を示す。
図51Bは、対応する斜視図を示す。ここで、外側側壁層は、焼成容器10を取り外すまたは開くために把持され、引っ張られ得る、突出したひだ80を有する。いくつかの実施形態では、内側および/または外側側壁層は、破断線を含んでもよい。同様の実施形態では、外側側壁層は、内側側壁層からの1つの突起または任意の数または配置の突起を有してもよい。いくつかの実施形態では、突起は回転対称であってもよく、プロペラ、海の生き物、または花などの形状を形成してもよい。
【0210】
図52〜57は、継ぎ目82で閉じたまま保持された側壁を有する焼成容器10の実施形態を示す。
図52および
図53に示すように、継ぎ目を有する焼成容器10は、上または下隅84から開放され、剥離され、引き裂かれてよい。いくつかの実施形態では、上部および下部コーナー84の両方が引き裂くように構成されてもよく、または継ぎ目に沿った任意の場所が剥がれて開いてもよい。継ぎ目から焼成容器を開くそのような動作は、本のページをめくるのと類似していてもよく、またはスープ缶のラベルを剥がすのと同様であってもよい。いくつかの実施形態では、剥離のための継ぎ目の縁部または角は、接着されていなくてもよく、または前述のようなひだ、引っ張りタブ、糸、またはリボンを有して、焼成容器の開封を開始するものでもよい。
【0211】
側壁の継ぎ目を有する焼成容器は、ミシン目の破断線、または指定された引き裂き経路で構成する必要はない場合があるが、これは好ましい。制御された引き裂き経路がないと、どれだけ小切手帳またはペーパータオルをそのロールから取り出すのがどれだけ困難かを想像してみよう。
図54および55はそれぞれ、継ぎ目から剥離が、指定された破断線、例えば、ミシン目によって形成された破断線に沿って制御された引き裂きをもたらし得る実施形態を示す。
図54では、底部の継ぎ目コーナーから上方に引き裂くと、斜めの破断線20に沿って側壁が引き裂かれる。
図55において、継ぎ目82からの開口部は、底部セクション54の後ろに残り得る円周方向の破断線56に沿って引き裂かれることになる。
【0212】
継ぎ目を有する焼成容器は接着されてもよいが、いくつかの実施形態では、それらは継ぎ目のタブまたは留め具によって閉じられてもよい。
図56は、スロット88を通って押し込まれたタブ52によって一緒に保持されている焼成容器10を示し、
図57は、対称留め具86によって共に保持されている焼成容器10を示す。継ぎ目を一緒に保持するための他の構造およびファスナーが可能であってもよい。食品を取り出すために、消費者は、ファスナーを元に戻すことができるが、いくつかの実施形態では、ファスナーは、機能的であるよりも装飾的であってもよく、前述のもののいずれかなどの食品を取り出すいくつかの他の方法が使用されてもよい。
【0213】
図58〜71は、引っ張りタブ34および切り欠き90を有する焼成容器10の異なる実施形態を示す。
図58は、広い引裂帯22の端部に接続された長方形の引っ張りタブ34を示す。破断線20は、側壁の端部に接続されておらず、帯は破断線の端部のみに引き下げられてもよく、部分的に引き込まれてもよい。しかしながら、帯は、破断線の端部を通って、平坦底面の周りをさらに下方に引き込まれてもよい。
図59は、破断線20を有する焼成容器10が、幅のある引裂帯22を画定する破断線の端部を接続する一実施形態を示す。ここで、帯22は、きれいな縁部で引き裂かれてもよく、または破断線を横切って折り返されてもよい。
【0214】
図60および61はそれぞれ、少なくともリムおよび周縁部を接続し、幅のある引裂帯22の側面を画定する破断線20の異なる配置を有する焼成容器10を示す。
図60は、
図61に示すように、破断線の位置を示すことによって、または引っ張りタブの側面を形成することによって、切り欠き90が引裂帯の上部をどのように画定し得るかを示す。
図61および62は、互いに平行ではない破断線の経路を示し、したがって、変化する幅を有する帯を形成する。
【0215】
図63は、少なくともリムから周縁に接続する単一の破断線20を有し、リム内のV字形切り欠き90によって示される焼成容器10の例を示す。切り欠き90は、破断線の位置でリムを弱めることによって引き裂きの始端を形成するのを助けるか、または焼成容器上の破断線の位置の視覚的もしくは触覚的手がかりを形成するようにしてもよい。
【0216】
図64および65は、異なる引っ張りタブおよび広い引裂帯22を有する焼成容器10の異なる実施形態を示す。
図64において、引裂帯22は、頂部の切り欠き90および底部20上の湾曲した破断線によって画定される。同様に、任意の焼成容器について、側壁上の任意の引裂帯は、平坦底面まで続けてもよく、および/またはさらに焼成容器の反対側の側壁上まで続けてもよいことが想定される。
図65において、引裂帯22は、上部にテクスチャ加工された非長方形の引っ張りタブ92、および下部にヒンジ96によって画定される。引裂帯22は、途中で、またはヒンジまで、またはヒンジ96を通っても引き裂かれてもよい。
【0217】
図66および67は、実質的に垂直な引っ張りタブおよび実質的に水平な破断線を有する焼成容器の実施形態を示すが、しかしながら、他の実施形態は、垂直線からある程度の角度で引っ張りタブを有し、水平線からある程度の角度で破断線を有してもよい。
図66では、テクスチャリングされた引っ張りタブ92は、ヒンジ96に接続する水平破断線56に接続する。その後、側壁をドアのように開くことができる。
図67において、伸長部分94を有するテクスチャ付き引っ張りタブ92は、水平および円周方向の破断線56に接続する。破断線に沿って
図67の焼成容器10を開くと、底部54が残る。
【0218】
図68および69はそれぞれ、湾曲した側壁破断線122を有する焼成容器10を示す。
図68では、破断線は、切り欠き90および折り返された引っ張りタブ34の両方でリムに到達する。
図69において、テクスチャ付き引っ張りタブ92は、破断線122の底部に位置し、その結果、焼成容器10は、破断線122を底部(すなわち、平坦底面の周縁)から頂部に引き裂くことによって開くことができる。他の実施形態では、引っ張りタブは、側壁ではなく平坦底面上に位置してもよい。
【0219】
図70は、湾曲した破断線セグメントによって接続された2本の破断線20によって画定される幅のある引裂帯22を有する焼成容器10を示す。ここでは、引裂帯を、単一の破断線によって確定されるように記述することも可能であってもよい。加えて、この実施形態において、リム18は、ヒンジ96を有するひだ状引っ張りタブ34を有し、引っ張りタブは、リム内の長方形の切り欠き90によって画定される。
【0220】
図71は、リム18内の切り欠き90に接続する破断線20によって画定される引裂帯22を有する焼成容器10を示す。さらに、帯は、ヒンジ96を有する底部引っ張りタブ60を有する。底部引っ張りタブは、接着剤によって取り付けられてもよい。
【0221】
図72Aおよび72Bは、側壁16と食品との間に所定の位置にタックされ、保持され得る、靴のタン98の形態の側壁の一部を有する焼成容器10の図を示す。このタン状部分98は、引裂帯に類似していると考えてもよく、引っ張りタブを有してもよい。タンの底部は、側壁内部または平坦底面12に接続されてもよい。ここで、タンの底部はヒンジ96で接続されており、タン98はその側面で接続されていない。他の変形例では、タンは、折り返された材料または接着剤によって接続されてもよい。
図72Aおよび72Bに示される焼成容器を開くことは、
図58および65などの広い引裂帯について説明されるそれらの実施形態を開くことと類似していてもよい。
【0222】
図73A、74A、75A、76A、および77Aは、
図73B、74B、75B、76B、および77Bのそれぞれの上面図を有する焼成容器10の側面図を表す。
【0223】
図73Aおよび73Bは、周縁14、側壁16、リム18、および破断線20を有する平坦底面12を有する焼成容器10を示す。ここで、破断線20は、リム18から周縁14上の第1の点100までのみ延びる。破断線は、両端のいずれかまたは両端か引き裂かれるように構成されてもよい。
【0224】
図74Aおよび74Bは、破断線20が平坦底面12の周縁14内の第1の点100から第2の点102まで延びることを除いて、
図73Aおよび73Bと同様の焼成容器10を示す。破断線は、両端のいずれかまたは両端か引き裂かれるように構成されてもよい。
【0225】
図75Aおよび75Bは、破断線20が第1の点100から周縁の反対側に位置する第3の点104までさらに延びることを除いて、
図74Aおよび74Bと同様の焼成容器10を示す。破断線は、両端のいずれかまたは両端か引き裂かれるように構成されてもよい。
【0226】
図76Aおよび76Bは、破断線20が第1の点100から側壁の反対側に位置する第4の点106までさらに延びることを除いて、
図75Aおよび75Bと同様の焼成容器10を示す。破断線は、両端のいずれかまたは両端か引き裂かれるように構成されてもよい。
【0227】
図77Aおよび77Bは、破断線20がさらに、破断線が最初に延びるリムの反対側に位置する第5の点108まで延びることを除いて、
図76Aおよび76Bと同様の焼成容器10を示す。破断線は、いずれかまたは両端か引き裂かれるように構成されてもよく、各端が区別できないように対称的に設計されてもよい。あるいは、破断線が第3の点104から第5の点108までさらに延びることを除いて、
図77Aおよび77Bは、
図75Aおよび75Bの焼成容器10に類似していると考えてもよい。
【0228】
図78は、平坦底面12を横切る破断線110が平坦底面の面積を均等に分割しないことを除いて、
図77Aおよび77Bと同様の焼成容器10を示す。平坦底面の破断線は、周縁の2点を直線で接続するが、直線は直径ではない。
【0229】
図79〜82は、リム18から平坦底面12および反対側のリムに接続する単一の破断線を有する焼成容器10を示す。
図79および80は、弧または三日月形と同様の湾曲した破断線112をより具体的に示し、
図81は、波動破断線114を示す。
図82は、平坦底面上に湾曲破断線112および直線破断線セグメントを有し、湾曲破断線は同心曲線上に位置する。
【0230】
図83は、周縁14の一部と同時に走る平坦底面上に湾曲した破断線116を有する焼成容器10の実施形態を示す。いくつかの実施形態では、破断線は、周縁全体を兼ねて設けてもよく、他の実施形態では、破断線は、周縁の全長の5〜98%、20〜97%、または50〜96%を兼ねて設けてもよい。他の実施形態では、周縁部の2つ以上のセグメントは、破断線で形成されてもよい。加えて、
図83は、リムまたは周縁と実質的に垂直な角度を形成しない、周縁にリムを接続する破断線を示す。
【0231】
図84および85は、平坦底面12の幾何学的重心で交差する破断線118を有する焼成容器10を示す。しかしながら、互いに交差する破断線は、周縁、側壁、または平坦底面上の任意の他の位置で交差してもよい。
【0232】
図86は、他の破断線と交差するが、周縁14または平坦底面12に接続しない破断線120を有する焼成容器10を示す。
【0233】
図87〜89は、各々がある種の曲線状側壁破断線122を有する焼成容器10の実施形態を示す。
図87は、小さな角度(30°)でリムと交差し、実質的に垂直な角度で周縁と交差する、湾曲した側壁破断線を有する。
図88および89は、小さな角度で周縁と交差し、実質的に垂直な角度でリムと交差する、湾曲した側壁破断線を有する。
図88および89は、一態様では、異なる方向に湾曲した側壁破断線によって区別される。
図88および89はそれぞれ、平坦底面、12上に直線破断線セグメントを有するが、
図87は、平坦底面上にギザギザしたジグザグ破断線を有する。いくつかの実施形態では、焼成容器の側壁の破断線は、ギザギザまたはジグザグであってもよい。
【0234】
図90は、長方形の平坦底面12と、切り欠き90でリム間を接続する偏心シングル破断線110とを有する焼成容器10を示す。
【0235】
図91は、五角形の平坦底面12を有する焼成容器10、および平坦底面上に湾曲したセグメント112を有する破断線を示す。曲線セグメントおよび追加の破断線は、交差する破断線118である。
【0236】
図92は、スタジアム形状の平坦底面12および交差しない複数のリム間の破断線110を有する焼成容器10を示す。また、焼成容器は、凸ではない平坦底面の形状を有してもよく、平坦底面とは異なる形状である側壁およびリムを有し得ることも想定される。例えば、長方形の周縁を有する焼成容器は、円形または丸いリムを有してもよい。角リムを有する焼成容器は、円形の平坦底面を有してもよい。側壁は、さらに、突起、凹み、および/またはプリーツを有してもよい。
【0237】
図93は、リム18から側壁16上の第1の点対126の対までの単一の破断線20を有する焼成容器10を示す。第1の点対からの水平および円周方向の破断線56は、水平帯22を形成する。この実施形態では、焼成容器を開くことは、底部54を残してもよい。
【0238】
以下は、本開示の例示的な実施形態である。
実施形態1:焼成容器であって、
周縁を有する平坦底面と、
周縁からリムまで延びる側壁と、および
リムから周縁上の第1の点まで延び、周縁上の第1の点から周縁内に位置する平坦底面上の第2の点まで延びる破断線と、を有し、
破断線は、引き裂かれて、側壁を開き、側壁の中に含まれる焼成食品からの取り外しおよび/または焼成食品の消費を容易にするように構成される、焼成容器。
【0239】
実施形態2:破断線が、第1の点から周縁の反対側に位置する第3の点までさらに延びる、実施形態1に記載の焼成容器。
【0240】
実施形態3:破断線が、平坦底面の中心を横切らない、実施形態1または2に記載の焼成容器。
【0241】
実施形態4:破断線が、平坦底面の中心を横切る、実施形態1〜3に記載の焼成容器。
【0242】
実施形態5:破断線が、第3の点から、第1の点から側壁の反対側に位置する第4の点までさらに延びる、実施形態1〜4のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0243】
実施形態6:破断線が、第3の点からリム上に位置する第5の点までさらに延びる、実施形態1〜5のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0244】
実施形態7:焼成容器が、2つの部分に完全に分離されるように構成される、実施形態1〜6のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0245】
実施形態8:焼成容器の1つの部分が、焼成容器が2つの部分に完全に分離されたときに食品と接触したままになるように構成される、実施形態1〜7のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0246】
実施形態9:破断線が、リムから周縁部への最短経路を辿って、周縁部と実質的に垂直な角度を形成する、実施形態1〜8のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0247】
実施形態10:破断線が、リムから周縁部への最短経路を辿らず、周縁部と実質的に垂直な角度を形成しない、実施形態1〜8のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0248】
実施形態11:破断線が周縁と交差して、20°〜70°の最小角度を形成している、実施形態1〜8、または10のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0249】
実施形態12:破断線を形成しない側壁または平坦底面の一部が、破断線で抵抗される最大力よりも0.2〜10倍大きい最大力に抵抗する、実施形態1〜11のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0250】
実施形態13:破断線が、側壁、平坦底面、またはその両方の材料を弱めることによって形成されている、実施形態1〜12のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0251】
実施形態14:破断線が、凹みまたは切れ目によって形成されている、実施形態1〜13のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0252】
実施形態15:破断線が、ミシン目によって形成されている、実施形態1〜14のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0253】
実施形態16:ミシン目が、ドット、ピンホール、または実質的に円形の孔である、実施形態15に記載の焼成容器。
【0254】
実施形態17:ドット、ピンホール、または穴が、0.05〜1.00mmの内径を有する、実施形態16に記載の焼成容器。
【0255】
実施形態18:側壁、平坦底面、またはその両方のミシン目が0.5〜1.5mm間隔である、実施形態15〜17のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0256】
実施形態19:ミシン目が、0.05〜1.00mmの幅および1.5:1〜5:1のアスペクト比を有する細長いスリットを含む、実施形態15または18に記載の焼成容器。
【0257】
実施形態20:細長いスリットが、破断線に沿って細長い軸を有する、実施形態19に記載の焼成容器。
【0258】
実施形態21:細長いスリットが、破断線の経路と20°〜60°の角度を形成する細長い軸を有する、実施形態19に記載の焼成容器。
【0259】
実施形態22:破断線が、隣接する側壁、隣接する平坦底面、またはその両方を強化することによって形成されている、実施形態1〜21のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0260】
実施形態23:隣接する側壁が、その厚さを増大させることによって強化されている、実施形態22の焼成容器。
【0261】
実施形態24:側壁が、溝付き、折り畳まれ、リブ付き、波形、またはプリーツ付きである、実施形態1〜23のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0262】
実施形態25:側壁が滑らかである、実施形態1〜24のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0263】
実施形態26:破断線に沿って位置する紐、ひだ、ステッカー、またはリボンをさらに備える、実施形態1〜25のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0264】
実施形態27:ひだが存在し、ひだは、つまんで、引いて、破断線を破断させるように構成される、実施形態1〜26のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0265】
実施形態28:紐、ひだ、ステッカー、またはリボンが、0.5〜6mmの幅または直径を有する、実施形態26または27に記載の焼成容器。
【0266】
実施形態29:紐、ひだ、ステッカー、またはリボンが、2〜40cmの全長を有する、実施形態26〜28のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0267】
実施形態30:破断線に位置する引っ張りタブをさらに備える、実施形態1〜29のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0268】
実施形態31:破断線が、異なる着色またはテクスチャリングによって位置する、実施形態1〜30のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0269】
実施形態32:破断線に沿った継ぎ目をさらに備える、実施形態1〜31のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0270】
実施形態33:リムの一部に取り付けられた蓋をさらに備える、実施形態1〜32のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0271】
実施形態34:側壁が、材料の2つの層を含む、実施形態1〜33のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0272】
実施形態35:側壁の内部が、側壁の外部からは見えない装飾、広告、図形、画像、テキスト、または着色を含む、実施形態1〜34のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0273】
実施形態36:第2の破断線をさらに備え、破断線および第2の破断線が、引裂帯の長さに沿って実質的に一定の幅を有する引裂帯を形成する、実施形態1〜35のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0274】
実施形態37:平坦底面が実質的に円形である、実施形態1〜36のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0275】
実施形態38:リムの直径対周縁の直径の比が、1:1〜2:1である、実施形態37に記載の焼成容器。
【0276】
実施形態39:平坦底面が、1:1〜10:1のアスペクト比で実質的に長方形である、実施形態1〜36のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0277】
実施形態40:焼成容器であって、
周縁を有する平坦底面と、
周縁からリムまで延びる側壁と、
リムから周縁上の第1の点対まで延びる2本の破断線と、を含み、
2本の破断線が、2本の破断線に沿って引き裂かれるように構成された帯を形成し、および
帯は、引き裂かれて、側壁を開き、側壁の中に含まれる食品からの取り外しおよび/または食品の消費を容易にするように構成される、焼成容器。
【0278】
実施形態41:2本の破断線が、第1の点対から平坦底面上の第2の点対に延び、第2の点対が周縁内に位置する、実施形態40に記載の焼成容器。
【0279】
実施形態42:2本の破断線が、第1の点対から周縁の反対側に位置する第3の点対にさらに延びる、実施形態40または41に記載の焼成容器。
【0280】
実施形態43:2本の破断線が、第3の点対から、第1の点対から側壁の反対側に位置する第4の点対までさらに延びる、実施形態40〜42のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0281】
実施形態44:2本の破断線が、第3の点対からリム上に位置する第5の点対までさらに延びる、実施形態40〜43のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0282】
実施形態45:帯は、側壁および/または平坦底面を形成する他の場所の材料よりも1.05〜10.00倍の平均厚さを有する材料から形成される、実施形態40〜44のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0283】
実施形態46:帯が、帯をつまんで、引いて、引き裂くように構成された引っ張りタブまたはひだをさらに含む、実施形態40〜45のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0284】
実施形態47:引っ張りタブまたはひだが、平坦底面の底面上に位置する、実施形態40から46のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0285】
実施形態48:引っ張りタブが存在し、引っ張りタブは、帯の幅よりも大きい幅を有する、実施形態46または47に記載の焼成容器。
【0286】
実施形態49:引っ張りタブが存在し、引っ張りタブが、リムを超えておよび/または平坦底面を超えて延びる帯によって形成されている、実施形態46〜48のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0287】
実施形態50:帯が実質的に一定の幅を有する、実施形態40〜49のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0288】
実施形態51:破断線が、リムから周縁部への最短経路を辿って、周縁部と実質的に垂直な角度を形成する、実施形態40〜50のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0289】
実施形態52:破断線が、リムから周縁部への最短経路を辿らず、周縁部と実質的に垂直な角度を形成しない、実施形態40〜51のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0290】
実施形態53:帯が、側壁および/または平坦底面を形成する他の場所よりも厚い材料から形成される、実施形態40〜52のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0291】
実施形態54:帯の一部に沿って取り付けられた、引っ張りタブ、糸、ひだ、ステッカー、またはリボンをさらに備える、実施形態40〜53のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0292】
実施形態55:破断線が、ミシン目によって形成されている、実施形態40〜54のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0293】
実施形態56:外側側壁層をさらに備える、実施形態40〜55のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0294】
実施形態57:帯が、帯をつまんで、引いて、引き裂くように構成された1つ以上のひだをさらに備える、実施形態40〜56のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0295】
実施形態58:側壁が、平滑である、ダイカットされている、凹凸がある、ひだ付き、リブ付きである、波形である、またはプリーツ付きである、実施形態40〜57のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0296】
実施形態59:リムの一部に取り付けられた蓋をさらに備える、実施形態40〜58のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0297】
実施形態60:破断線が切り欠きでリムに接続される、実施形態1〜59のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0298】
実施形態61:平坦底面上の破断線が湾曲している、実施形態1〜36のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0299】
実施形態62:焼成容器が、2つの部分に完全に分離されるように構成されており、
焼成容器の1つの部分が、焼成容器が2つの部分に完全に分離されているときに、食品と接触したままになるように構成されており、および
さらなる実施形態では、食品と接触したままになるように構成された焼成容器の部分は、焼成容器の総側壁面積の55〜80%である残りの側壁面積を有する、実施形態1〜36または61のいずれか一項に記載の焼成容器
【0300】
実施形態63:焼成容器が、2つの部分に完全に分離されるように構成されており、
焼成容器の1つの部分が、焼成容器が2つの部分に完全に分離されているときに、食品と接触したままになるように構成されており、および
食品と接触したままになるように構成された焼成容器の部分は、焼成容器の全平坦底面積の10〜40%である残りの平坦底面積を有する、実施形態1〜36、61、または62のいずれか一項に記載の焼成容器。
【0301】
実施形態64:焼成容器であって、
周縁を有する平坦底面と、
周縁からリムまで延びる側壁と、および
リムから側壁上の第1の点対まで、および第1の点対から側壁の円周に沿って延びる2本の破断線と、を含み、
2本の破断線が、2本の破断線に沿って引き裂かれるように構成された帯を形成し、および
帯は、焼成容器の底面部分を食品と接触させたままにしながら、引き裂かれて、側壁を開き、側壁の中に含まれる食品からの取り外しおよび/または食品の消費を容易にするように構成される、焼成容器。
【0302】
実施形態65:底面部分が、側壁の総高さの5〜50%である高さを有する、実施形態64に記載の焼成容器。
【0303】
実施形態66:焼成容器であって、
周縁を有する平坦底面と、
周縁からリムまで延びる側壁と、
リムから側壁上の第1の点対まで延びる第1の破断線と;および
共に第1の点対から側壁の円周に沿って延びる第2の破断線および第3の破断線と、を含み、
第2および第3の破断線は、第2および第3の破断線に沿って引き裂かれるように構成された帯を形成し、および
帯は、焼成容器の底面部分を食品と接触させたままにしながら、引き裂かれて、側壁を開き、側壁の中に含まれる食品からの取り外しおよび/または食品の消費を容易にするように構成される、焼成容器。
【0304】
実施形態67:底面部分が、側壁の総高さの5〜50%である高さを有する、実施形態66に記載の焼成容器。
【0305】
本明細書で使用される見出し(「背景」および「概要」など)および副見出しは、本発明内の主題の一般的な構成のみを意図し、本発明またはその任意の態様の開示を限定することを意図しない。特に、「背景」に開示される主題は、新規の技術を含んでいる場合もあり、従来技術の列挙を構成しない場合もある。「概要」に開示される主題は、技術またはその任意の実施形態の全範囲の網羅的または完全な開示ではない。特定の有用性を有する本明細書の章の中の材料の分類または考察は、便宜のために行われたものであり、材料が任意の所与の組成物で使用されるとき、材料が必ずしもまたは単にその分類に従って機能しなければならないという推論を引き出すべきではない。
【0306】
本明細書で使用される場合、「および/または」という用語は、関連する列挙されたアイテムのうちの1つ以上の任意のおよび全ての組み合わせを含み、「/」と略す場合もある。
【0307】
本明細書で使用される場合、「好ましい」および「好ましくは」という単語は、特定の状況下で特定の利益をもたらす技術の実施形態を指す。しかしながら、同じまたは他の状況下で、他の実施形態も好ましい場合がある。さらに、1つ以上の好ましい実施形態の列挙は、他の実施形態が有用でないことを示唆するものではなく、他の実施形態を技術の範囲から除外することを意図しない。
【0308】
本明細書で使用される場合、単語「含む」およびその変異形は、リスト内の項目の列挙が、この技術の材料、組成物、デバイス、および方法においても有用であり得る他の同様の項目を除外するものではないように、非限定的であることが意図される。同様に、「can」および「may」という用語、ならびにそれらの変異形は、ある実施形態が特定の要素または特徴を含むことができる、または含むことができる列挙が、それらの要素または特徴を含まない本発明の他の実施形態を除外しないように、非限定的であることが意図される。
【0309】
本明細書において、「第1の」、「第2の」等の用語は、様々な特徴/要素(ステップを含む)を説明するために使用してもよいが、文脈が別様を示さない限り、これらの特徴/要素は、これらの用語によって制限されるべきではない。これらの用語は、1つの特徴/要素を別の特徴/要素から区別するために使用されてもよい。したがって、以下に論じられる第1の特徴/要素は、第2の特徴/要素と称されてもよく、同様に、以下に論じられる第2の特徴/要素は、本発明の教示から逸脱することなく、第1の特徴/要素と称する場合がある。
【0310】
「の下」、「下方」、「下側」、「上方」、「上側」、「前」、「後」などの空間的相対用語は、本明細書では、図に例示されるように、1つの要素または特徴の別の要素(複数可)または特徴(複数可)との関係を説明するために使用する場合がある。空間的相対用語は、図に描かれる方位に加えて、使用または動作中のデバイスの異なる方位を包含することを意図することを理解されたい。例えば、図中のデバイスが反転される場合、他の要素または特徴の「下」または「の下」として記述される要素は、次いで、他の要素または特徴の「上」に配向されるであろう。したがって、例示的な「下」という用語は、上方および下の両方を包含することができる。デバイスは、別の方向に配向され(90度または他の配向で回転され)、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子は、それに応じて解釈されてもよい。同様に、「上向き」、「下向き」、「垂直」、「水平」等の用語は、本明細書において、別途具体的に示されない限り、説明の目的でのみ使用される。
【0311】
本明細書において、特徴または要素が別の特徴または要素の上と称される場合、それは、他の特徴または要素に直接存在することでもよく、または介在する特徴および/または要素も存在してもよい。対照的に、特徴または要素が別の特徴または要素上で「直接」と呼ばれる場合、介在する特徴または要素は存在しない。また、特徴または要素が別の特徴または要素に「接続されている」、「取り付けられている」、または「結合されている」と称されるとき、それは、他の特徴または要素に直接接続されてもよく、取り付けられてもよく、または結合されてもよく、または介在する特徴または要素が存在してもよいことも理解されるであろう。対照的に、特徴または要素が別の特徴または要素に「直接接続されている」、「直接取り付けられている」、または「直接結合されている」と呼ばれる場合、介在する特徴または要素は存在しない。一実施形態に関して説明または示されているが、そのように説明または示されている特徴および要素は、他の実施形態に適用されてもよい。また、「隣接する」別の特徴に配置される構造または特徴を参照することは、隣接する特徴と重複する部分またはその下にある部分を有し得ることも当業者に理解されるであろう。
【0312】
説明、図、および特定の実施例は、技術の実施形態を示すが、例示のみを目的とし、技術の範囲を限定することが意図されない。さらに、記載された特徴を有する複数の実施形態の列挙は、追加の特徴を有する他の実施形態、または記載された特徴の異なる組み合わせを組み込む他の実施形態を除外することを意図しない。特定の実施例は、本技術の組成物および方法の作製方法および使用方法の例示的な目的のために提供されたものであり、特に明示的に明記されない限り、本技術の所与の実施形態が作製された、または試験されていないという表現であることが意図されない。