【実施例】
【0121】
以下の実施例にて示されるような本発明の任意の組成物は、本発明の組成物の具体的な実施形態を示すものであり、本発明を限定するものではない。他の変更は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、当業者により実行されることができる。
【0122】
以下の試験方法を実施例で使用した。
【0123】
(実施例1)
レモンアスペン抽出物の組成物は、培地で処置されるときにヒト上角膜3D組織におけるMUC1、MUC4及びMUC16遺伝子発現の増加を示した。
【0124】
上角膜3Dヒト組織は、MatTek Company(Ashland,MA,USA)から購入した。上角膜3Dヒト組織の受領時に、それらをMatTekアッセイ培地で、製造元の取扱説明書に従って一晩インキュベートした。上角膜3Dヒト組織を、1群当たり少なくとも3つの組織を有する3つの処置群に分割した。レモンアスペン抽出物を、それぞれ、処置群のうちの2つのヒト上角膜組織を含有する培養培地に添加して、それぞれ0.001%又は0.01%(w/v)の培地濃度を生成した。4つの処置群全てにおける上角膜組織を、2日間インキュベートするのを可能にした。レモンアスぺンの抽出物は、Southern Cross Botanicals(Knockrow Nsw,Australia)で使用され、それにより抽出及び供給される。2日間のインキュベーション後、ムチン1(MUC1)、ムチン4(MUC4)及びムチン16(MUC16)の遺伝子発現を分析した。2日間のインキュベーション後、ヒト上角膜3D組織を半分に切断し、組織の半分を、100部のRLT緩衝液(RNeasy Miniキット、Qiagen、Valencia,CA)からなる350μL溶解緩衝液中で、1部の2−メルカプトエタノールに対して溶解した。製造元の取扱説明書に従ってRNeasy Miniキット(Qiagen、Valencia,CA)を使用して溶液からRNAを抽出し、RNAを25μLのRNaseを含まない水に溶出した。
【0125】
Applied Biosystems High Capacity Reverse Transcription Kit(ThermoFisher Scientific,Bridgewater,NJ)を使用して逆転写(RT)を実施した。ムチン−1(MUC1)、ムチン−4(MUC4)及びムチン−16(MUC16)ポリメラーゼ(RNA)IIポリペプチドA(POLR2A)、及びMaster Mixについて商品名TAQMANで販売されている遺伝子発現アッセイを、ThermoFisher Scientific(Bridgewater,NJ)から購入した。TaqMan(登録商標)Master Mix(ThermoFisher Scientific(Bridgewater,NJ))を使用してqPCR分析を行い、商品名QUANTSTUDIO 7 Flex System(ThermoFisher Scientific(Bridgewater,NJ))で販売されているリアルタイムPCRシステムで実行した。MUC1、MUC4、及びMUC16遺伝子の発現を、ヒトPOLR2Aハウスキーピング遺伝子の発現に対して正規化した。倍率変化を、未処置対照(UT)と比較して計算し、2段階2サンプルスチューデントt検定(Microsoft Office Excel 2007;Microsoft、Redmond,WA,USA)を実行した。結果を
図1に示す。
【0126】
(実施例2)
レモンアスペン抽出物の組成は、培地中で処置したときに、ヒト上角膜3D組織におけるムチン−1分泌の増加を示した。
【0127】
上角膜3Dヒト組織は、MatTek Company(Ashland,MA,USA)から購入した。上角膜3Dヒト組織の受領時に、それらをMatTekアッセイ培地で、製造元の取扱説明書に従って一晩インキュベートした。上角膜3Dヒト組織を、1群当たり少なくとも3つの組織を有する3つの処置群に分割した。レモンアスペン抽出物を、それぞれ、処置群のうちの2つのヒト上角膜組織を含有する培養培地に添加して、それぞれ0.001%又は0.01%(w/v)の培地濃度を生成した。4つの処置群全てにおける上角膜組織を、2日間インキュベートするのを可能にした。2日後、製造元のプロトコルに従って、ヒトムチン−1(CA15−3)酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)キット(EHMUC1,ThermoFisher Scientific、Bridgewater,NJ)を使用して、ムチン1分泌を測定するために培養培地を収集した。活性を評価するために、比色変化は、マイクロプレートリーダ(SpectraMax M2E,Molecular Devices、Sunnyvale,CA,USA)を使用して測定した。このアッセイは、標準的な酵素結合免疫測定法を採用し、サンプル中のムチン−1濃度と比色分析の変化との間に線形相関が存在する。標準曲線を生成して、x軸上のムチン−1濃度及びy軸上の吸光度を用いて、対応するムチン−1濃度を示した。結果を次の
図2に示す。
【0128】
(実施例3)
実施例3〜7に示すように、本発明のレチノール様特性及び/又は利益を有する1つ若しくは2つ以上の化合物及び/又は抽出物を含有する溶液を調製し得る。
【0129】
表1は、従来の混合技術を使用して以下に記載されるように成分を組み込むことができる、このような製剤の成分(製剤3A〜3Dに示すような)を示す。
【0130】
【表1】
*280〜290mOsm/Kgの張度に調整することができる
**pH7.2に調整することができる
***任意選択的に、100重量/重量%になる適量
【0131】
実施例3A〜3Dに関して、ヒアルロン酸ナトリウムは、CONTIPRO A.S.(DOLNI,DOBROUC,CZECH REPUBLIC)により供給することができる
実施例3A〜3Dに関して、レモンアスペン抽出物(Abacross(登録商標)アクロニキア・アシデュラ果実抽出物)は、SOUTHERN CROSS BOTANICALS(KNOCKROW NSW,AUSTRALIA)により供給することができる。
実施例3A〜3Dに関して、ポリソルベート20は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例3A〜3Dに関して、ポリソルベート80は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例5A〜5Bに関して、ポリエチレングリコール400は、Clariant Produkte(BURGKIRCHEN,GERMANY)により供給することができる。
実施例3A〜3Dに関して、ホウ酸は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例3A〜3Dに関して、ホウ酸ナトリウムは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例3A〜3Dに関して、塩化ナトリウムは、Caldic(DUSSELDORF,GERMANY)により供給することができる。
実施例3A〜3Dに関して、塩化カリウムは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例3A〜3Dに関して、塩化カルシウム二水和物は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例3A〜3Dに関して、塩化マグネシウムは、KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例3A〜3Dに関して、ポリクオタニウム−42(33%水溶液)は、DSM BIOMEDICAL(BERKELEY,CA,USA)により供給することができる。
実施例3A〜3Dに関して、亜塩素酸ナトリウム二水和物は、Oxychem(WICHITA,KS,USA)により供給することができる。
実施例3A〜3Dに関して、1N水酸化ナトリウムは、VWR(RADNER,PA,USA)により供給することができる。
実施例3A〜3Dに関して、1N塩酸は、VWR(RADNER,PA,USA)により供給することができる。
【0132】
溶液3Aは、以下のように調製することができる。
1. 1500mLビーカーに、800グラムの精製水USPを添加する。
2. 上記に、10gのポリソルベート80及び50gのポリソルベート20を添加する。両者が十分混合及び溶解するまで、溶液を混合する。
3. 上記に、1.0gのレモンアスペン抽出物を添加する。レモンアスペン抽出物が溶解するまで、溶液を混合する。
4. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
5. 工程4の溶液に、2.0グラムのヒアルロン酸ナトリウムを添加する。溶液を混合して、ヒアルロン酸ナトリウムを完全に溶解させる。
6. 次に、以下の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:2.5グラムのポリエチレングリコール400、6.0グラムのホウ酸、0.05グラムのホウ酸ナトリウム、1.0グラムの塩化カリウム、0.06グラムの塩化カルシウム二水和物、0.06グラムの塩化マグネシウム、及び0.0015グラムのポリクオタニウム42(水溶液)。
7. 混合を継続しながら、0.14グラムの亜塩素酸ナトリウム二水和物を添加し、かつ混合して溶解させる。
8. 処方物の張度を求め、塩化ナトリウムで280mOsm/Kgに調整する。
9. 1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸を用いて、処方物のpHを7.2のpHに調整する。
10. 精製水USPを用いて溶液を1000.0グラムにし、かつ10分間混合して完全に均一にする。
11. 0.22マイクロメートルのフィルタを用いて溶液を濾過する。
【0133】
溶液3Bは、以下のように調製することができる。
1. 1500mLビーカーに、800グラムの精製水USPを添加する。
2. 上記に、2gのポリソルベート80及び10gのポリソルベート20を添加する。両者が十分混合及び溶解するまで、溶液を混合する。
3. 上記に、0.1gのレモンアスペン抽出物を添加する。レモンアスペン抽出物が溶解するまで、溶液を混合する。
4. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
5. 工程4の溶液に、3.0グラムのヒアルロン酸ナトリウムを添加する。溶液を混合して、ヒアルロン酸ナトリウムを完全に溶解させる。
6. 次に、以下の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:2.5グラムのポリエチレングリコール400、6.0グラムのホウ酸、0.05グラムのホウ酸ナトリウム、1.0グラムの塩化カリウム、0.06グラムの塩化カルシウム二水和物、0.06グラムの塩化マグネシウム、及び0.0015グラムのポリクオタニウム42(水溶液)。
7. 混合を続けながら、0.14グラムの塩化ナトリウム二水和物を添加し、かつ混合して溶解させる。
8. 処方物の張度を求め、塩化ナトリウムで280mOsm/Kgに調整する。
9. 1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸を用いて、処方物のpHを7.2のpHに調整する。
10. 精製水USPを用いて溶液を1000.0グラムにし、かつ10分間混合して完全に均一にする。
11. 0.22マイクロメートルのフィルタを用いて溶液を濾過する。
【0134】
溶液3Cは、以下のように調製することができる。
1. 1500mLビーカーに、800グラムの精製水USPを添加する。
2. 上記に、10gのポリソルベート80及び20gのポリソルベート20を添加する。両者が十分混合及び溶解するまで、溶液を混合する。
3. 上記に、1.0gのレモンアスペン抽出物を添加する。レモンアスペン抽出物が溶解するまで、溶液を混合する。
4. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
5. 工程4の溶液に、1.5グラムのヒアルロン酸ナトリウムを添加する。溶液を混合して、ヒアルロン酸ナトリウムを完全に溶解させる。
6. 次に、以下の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:6.0グラムのホウ酸、0.05グラムのホウ酸ナトリウム、1.0グラムの塩化カリウム、0.06グラムの塩化カルシウム二水和物、0.06グラムの塩化マグネシウム、及び0.0015グラムのポリクオタニウム42(水溶液)。
7. 混合を続けながら、0.14グラムの塩化ナトリウム二水和物を添加し、かつ混合して溶解させる。
8. 処方物の張度を求め、塩化ナトリウムで280mOsm/Kgに調整する。
9. 1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸を用いて、処方物のpHを7.2のpHに調整する。
10. 精製水USPを用いて溶液を1000.0グラムにし、かつ10分間混合して完全に均一にする。
11. 0.22マイクロメートルのフィルタを用いて溶液を濾過する。
【0135】
溶液3Dは、以下のように調製することができる。
1. 1500mLビーカーに、800グラムの精製水USPを添加する。
2. 上記に、2gのポリソルベート10及び50gのポリソルベート20を添加する。両者が十分混合及び溶解するまで、溶液を混合する。
3. 上記に、0.1gのレモンアスペン抽出物を添加する。レモンアスペン抽出物が溶解するまで、溶液を混合する。
4. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
5. 工程4の溶液に、1.5グラムのヒアルロン酸ナトリウムを添加する。溶液を混合して、ヒアルロン酸ナトリウムを完全に溶解させる。
6. 次に、以下の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:6.0グラムのホウ酸、0.05グラムのホウ酸ナトリウム、1.0グラムの塩化カリウム、0.06グラムの塩化カルシウム二水和物、0.06グラムの塩化マグネシウム、及び0.0015グラムのポリクオタニウム42(水溶液)。
7. 混合を続けながら、0.14グラムの塩化ナトリウム二水和物を添加し、かつ混合して溶解させる。
8. 処方物の張度を求め、塩化ナトリウムで280mOsm/Kgに調整する。
9. 1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸を用いて、処方物のpHを7.2のpHに調整する。
10. 精製水USPを用いて溶液を1000.0グラムにし、かつ10分間混合して完全に均一にする。
11. 0.22マイクロメートルのフィルタを用いて溶液を濾過する。
【0136】
(実施例4)
表2は、従来の混合技術を使用して以下に記載されるように成分を組み込むことができる、本発明の製剤(製剤4A〜4Dに示すような)の成分を示す。
【0137】
【表2】
*280〜290mOsm/Kgの張度に調整することができる
**pH7.2に調整することができる
***任意選択的に、100重量/重量%になる適量
【0138】
実施例4C〜4Dに関して、ヒアルロン酸ナトリウムは、CONTIPRO A.S.(DOLNI,DOBROUC,CZECH REPUBLIC)により供給することができる
実施例4C〜4Dに関して、タマリンド種子多糖類は、INDENA(MILANO,ITALY)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、レモンアスペン抽出物(Abacross(登録商標)アクロニキア・アシデュラ果実抽出物)は、SOUTHERN CROSS BOTANICALS(KNOCKROW NSW,AUSTRALIA)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、ポリソルベート20は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、ポリソルベート80は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例6C〜6Dに関して、ポリエチレングリコール400は、Clariant Produkte(BURGKIRCHEN,GERMANY)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、ホウ酸は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、ホウ酸ナトリウムは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、塩化ナトリウムは、Caldic(DUSSELDORF,GERMANY)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、塩化カリウムは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、ヒプロメロースE3 2910は、DOW CHEMICAL(PLAQUEMINE,LOUISIANA,USA)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、グリセリンは、Emery Oleochemicals GmbH(DUSSELDORF,GERMANY)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、リン酸二ナトリウムは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、クエン酸ナトリウムは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、乳酸ナトリウムは、乳酸ナトリウム(50%水溶液)としてMerck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、グルコースは、Roquette Freres(LASTREM,FRANCE)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、グリシンは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、アスコルビン酸は、DSM NUTRITIONAL Products(DRAKEMYRE,SCOTLAND,UK)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、ポリクオタニウム42は、ポリクオタニウム42(33%水溶液)としてDSM BIOMEDICAL(BERKELEY,CA)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、エデト酸二ナトリウムは、Merck NV/SA(OVERIJSE,BELGIUM)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、1N水酸化ナトリウムは、VWR(RADNER,PA,USA)により供給することができる。
実施例4A〜4Dに関して、1N塩酸は、VWR(RADNER,PA,USA)により供給することができる。
実施例6A〜6Dに関して、亜塩素酸ナトリウム二水和物は、Oxychem(WICHITA,KS,USA)により供給することができる。
【0139】
溶液4Aは、以下のように調製することができる。
1. 1500mLビーカーに、800グラムの精製水USPを添加する。
2. 上記に、10gのポリソルベート80及び50gのポリソルベート20を添加する。両者が十分混合及び溶解するまで、溶液を混合する。
3. 上記に、1.0gのレモンアスペン抽出物を添加する。レモンアスペン抽出物が溶解するまで、溶液を混合する。
4. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
5. 上記に、1.98gのヒプロメロースE3 Premiumを添加する。ヒプロメロースE3 Premiumが溶解するまで溶液を混合する。
6. 次に次の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:2.50グラムのグリセリン、4.0グラムのホウ酸、0.22グラムのホウ酸ナトリウム、0.27グラムのリン酸二ナトリウム、4.00グラムのクエン酸ナトリウム二水和物、1グラムの塩化カリウム、0.57グラムの乳酸ナトリウム(50%水溶液)、0.13グラムの塩化マグネシウム、0.036グラムのグルコース、0.0002グラムのグリシン、0.0001グラムのアスコルビン酸、0.10グラムのエデト酸二ナトリウム、0.030グラムのポリクオタニウム−42(33%水溶液)、及び0.14グラムの亜塩素酸ナトリウム。
7. 溶液の張度を求め、かつ塩化ナトリウムで280mOsmに調整する。
8. 溶液のpHを測定し、かつ1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸で7.2に調整する。
9. 溶液を精製水で1,000.00グラムの体積にし、かつ10分間混合する。
10. 0.22マイクロメートルのフィルタを用いて溶液を濾過する。
【0140】
溶液4Bは、以下のように調製することができる。
1. 1500mLビーカーに、800グラムの精製水USPを添加する。
2. 上記に、10gのポリソルベート80及び50gのポリソルベート20を添加する。両者が十分混合及び溶解するまで、溶液を混合する。
3. 上記に、1.0gのレモンアスペン抽出物を添加する。レモンアスペン抽出物が溶解するまで、溶液を混合する。
4. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
5. 上記に、1.98gのヒプロメロースE3 Premiumを添加する。ヒプロメロースE3 Premiumが溶解するまで溶液を混合する。
6. 次に次の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:2.50グラムのグリセリン、4.0グラムのホウ酸、0.22グラムのホウ酸ナトリウム、0.27グラムのリン酸二ナトリウム、4.00グラムのクエン酸ナトリウム二水和物、1グラムの塩化カリウム、0.57グラムの乳酸ナトリウム(50%水溶液)、0.13グラムの塩化マグネシウム、0.036グラムのグルコース、0.0002グラムのグリシン、0.0001グラムのアスコルビン酸、0.05グラムのエデト酸二ナトリウム、0.015グラムのポリクオタニウム−42(33%水溶液)、及び0.14グラムの亜塩素酸ナトリウム。
7. 溶液の張度を求め、かつ塩化ナトリウムで280mOsmに調整する。
8. 溶液のpHを測定し、かつ1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸で7.2に調整する。
9. 溶液を精製水で1,000.00グラムの体積にし、かつ10分間混合する。
10. 0.22マイクロメートルのフィルタを用いて溶液を濾過する。
【0141】
溶液4Cは、以下のように調製することができる。
1. 1500mLビーカーに、800グラムの精製水USPを添加する。
2. 上記に、2gのポリソルベート80及び10gのポリソルベート20を添加する。両者が十分混合及び溶解するまで、溶液を混合する。
3. 上記に、0.1gのレモンアスペン抽出物を添加する。レモンアスペン抽出物が溶解するまで、溶液を混合する。
4. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
5. 工程4の溶液に、1.2グラムのヒアルロン酸ナトリウムを添加する。溶液を混合して、ヒアルロン酸ナトリウムを完全に溶解させる。
6. 上記に、2.0グラムのタマリンド種子多糖類を添加する。溶液を混合して、タマリンド種子多糖類を完全に溶解させる。
7. 上記に、1.98gのヒプロメロースE3 Premiumを添加する。ヒプロメロースE3 Premiumが溶解するまで溶液を混合する。
8. 次に、以下の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:2.50グラムのポリエチレングリコール400、2.50グラムのグリセリン、4.0グラムのホウ酸、0.22グラムのホウ酸ナトリウム、0.27グラムのリン酸二ナトリウム、4.00グラムのクエン酸ナトリウム二水和物、1グラムの塩化カリウム、0.57グラムの乳酸ナトリウム(50%水溶液)、0.13グラムの塩化マグネシウム、0.036グラムのグルコース、0.0002グラムのグリシン、0.0001グラムのアスコルビン酸、0.10グラムのエデト酸二ナトリウム、0.030グラムのポリクオタニウム−42(33%水溶液)、及び0.14グラムの塩化ナトリウム。
9. 溶液の張度を求め、かつ塩化ナトリウムで280mOsmに調整する。
10. 溶液のpHを測定し、かつ1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸で7.2に調整する。
11. 溶液を精製水で1,000.00グラムの体積にし、かつ10分間混合する。
12. 0.22マイクロメートルのフィルタを用いて溶液を濾過する。
【0142】
溶液4Dは、以下のように調製することができる。
1. 1500mLビーカーに、800グラムの精製水USPを添加する。
2. 上記に、2gのポリソルベート80及び10gのポリソルベート20を添加する。両者が十分混合及び溶解するまで、溶液を混合する。
3. 上記に、0.1gのレモンアスペン抽出物を添加する。レモンアスペン抽出物が溶解するまで、溶液を混合する。
4. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
5. 工程4の溶液に、1.2グラムのヒアルロン酸ナトリウムを添加する。溶液を混合して、ヒアルロン酸ナトリウムを完全に溶解させる。
6. 上記に、2.0グラムのタマリンド種子多糖類を添加する。溶液を混合して、タマリンド種子多糖類を完全に溶解させる。
7. 上記に、1.98gのヒプロメロースE3 Premiumを添加する。ヒプロメロースE3 Premiumが溶解するまで溶液を混合する。
8. 次に、以下の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:2.50グラムのポリエチレングリコール400、2.50グラムのグリセリン、4.0グラムのホウ酸、0.22グラムのホウ酸ナトリウム、0.27グラムのリン酸二ナトリウム、4.00グラムのクエン酸ナトリウム二水和物、1グラムの塩化カリウム、0.57グラムの乳酸ナトリウム(50%水溶液)、0.13グラムの塩化マグネシウム、0.036グラムのグルコース、0.0002グラムのグリシン、0.0001グラムのアスコルビン酸、0.10グラムのエデト酸二ナトリウム、0.015グラムのポリクオタニウム−42(33%水溶液)、及び0.14グラムの亜塩素酸ナトリウム。
9. 溶液の張度を求め、かつ塩化ナトリウムで280mOsmに調整する。
10. 溶液のpHを測定し、かつ1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸で7.2に調整する。
11. 溶液を精製水で1,000.00グラムの体積にし、かつ10分間混合する。
12. 0.22マイクロメートルの親水性フィルタを用いて溶液を濾過する。
【0143】
(実施例5)
表3は、従来の混合技術を使用して以下に記載されるように成分を組み込むことができる、本発明の製剤(製剤5A及び5Bに示すような)の成分を示す。
【0144】
【表3】
*280〜290mOsm/Kgの張度に調整することができる
**pH7.2に調整することができる
***任意選択的に、100重量/重量%になる適量
【0145】
実施例5A〜5Bに関して、ヒアルロン酸ナトリウムは、CONTIPRO A.S.(DOLNI,DOBROUC,CZECH REPUBLIC)により供給することができる
実施例5A〜5Bに関して、レモンアスペン抽出物(Abacross(商標)アクロニキア・アシデュラ果実抽出物)は、SOUTHERN CROSS BOTANICALS(KNOCKROW NSW,AUSTRALIA)により供給することができる。
実施例5A〜5Bに関して、ポリソルベート20は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例5A〜5Bに関して、ポリソルベート80は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例5A〜5Bに関して、ポリエチレングリコール400は、Clariant Produkte(BURGKIRCHEN,GERMANY)により供給することができる。
実施例5A〜5Bに関して、ホウ酸は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例5A〜5Bに関して、ホウ酸ナトリウムは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例5A〜5Bに関して、塩化ナトリウムは、Caldic(DUSSELDORF,GERMANY)により供給することができる。
実施例5A〜5Bに関して、1N水酸化ナトリウムは、VWR(RADNER,PA,USA)により供給することができる。
実施例5A〜5Bに関して、1N塩酸は、VWR(RADNER,PA,USA)により供給され得る。
実施例5A〜5Bに関して、Lumuluse GRH−40は、VANTAGE(GURNEE,IL,USA)により供給することができる。
実施例5A〜5Bに関して、超精製ヒマシ油は、CRODA(EDISON,NJ,USA)により供給することができる。
実施例5A〜5Bに関して、リノレン酸エチルは、SIGMA−ALDRICH(ST.LOUIS,MO,USA)により供給することができる。
実施例5A〜5Bに関して、パルミチン酸レチノールは、SIGMA−ALDRICH(ST.LOUIS,MO,USA)により供給することができる。
実施例5A〜5Bに関して、ポリクオタニウム−42(33%水溶液)は、DSM BIOMEDICAL(BERKELEY,CA,USA)により供給することができる。
実施例5Bに関して、タマリンド種子抽出物は、INDENA(MILAN,ITALY)により供給することができる。
【0146】
溶液5Aは、以下のように調製することができる。
1. 50mLビーカーに、5.0グラムのLumuluse GRH−40を添加する。
2. 混合しながら、6.25グラムの超精製ヒマシ油を添加する。
3. 次に、1グラムのリノレン酸エチル及び0.5グラムのパルミチン酸レチノールを添加して、
均一になるまで混合する。
4. 別の1500mLビーカーに、500グラムの精製水を添加する。
5. 上記に、2gのポリソルベート80及び10gのポリソルベート20を添加する。両者が溶解するまで溶液を混合する。
6. 上記に、1.0グラムのレモンアスペン抽出物を添加する。レモンアスペン抽出物が溶解するまで、溶液を混合する。
7. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
8. 工程7の溶液に、2.0グラムのヒアルロン酸ナトリウムを添加する。溶液を混合して、ヒアルロン酸ナトリウムを完全に溶解させる。
9. 次に、以下の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:2.5グラムのポリエチレングリコール400、6.0グラムのホウ酸、0.06グラムのホウ酸ナトリウム、及びグラムのポリクオタニウム−42(33%水溶液)。
10. 工程3の内容物を添加して、ホモジナイザを用いて均一になるまで混合する。
11. 処方物の張度を求め、塩化ナトリウムで280mOsm/Kgに調整する。
12. 1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸を用いて、処方物のpHを7.2のpHに調整する。
13. 精製水USPを用いて溶液を1000.0グラムにし、かつ10分間混合して十分均一にする。
14. 0.22マイクロメートルのフィルタを用いて溶液を濾過する。
【0147】
溶液5Bは、以下のように調製することができる。
1. 50mLビーカーに、5.0グラムのLumuluse GRH−40を添加する。
2. 混合しながら、6.25グラムの超精製ヒマシ油を添加する。
3. 将来の使用のために、均一な溶液を保留する。
4. 別の1500mLビーカーに、500グラムの精製水を添加する。
5. 上記に、10gのポリソルベート80及び50gのポリソルベート20を添加する。両者が溶解するまで溶液を混合する。
6. 上記に、1.0グラムのレモンアスペン抽出物を添加する。レモンアスペン抽出物が溶解するまで、溶液を混合する。
7. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
8. 工程7の溶液に、1.0グラムのヒアルロン酸ナトリウムを添加する。溶液を混合して、ヒアルロン酸ナトリウムを完全に溶解させる。
9. 次に、2.0グラムのタマリンド種子多糖類を添加する。溶液を混合して、タマリンド種子多糖類を完全に溶解させる。
10. 次に、以下の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:2.5グラムのポリエチレングリコール400、6.0グラムのホウ酸、0.06グラムのホウ酸ナトリウム、及び0.045グラムのポリクオタニウム−42(33%水溶液)。
11. 工程3の内容物を添加して、ホモジナイザを用いて均一になるまで混合する。
12. 処方物の張度を求め、塩化ナトリウムで280mOsm/Kgに調整する。
13. 1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸を用いて、処方物のpHを7.2のpHに調整する。
14. 精製水USPを用いて溶液を1000.0グラムにし、かつ10分間混合して十分均一にする。
15. 0.22マイクロメートルのフィルタを用いて溶液を濾過する。
【0148】
(実施例6)
表4は、従来の混合技術を使用して以下に記載されるように成分を組み込むことができる、本発明の製剤(製剤6A及び6Bに示すような)の成分を示す。
【0149】
【表4】
*280〜290mOsm/Kgの張度に調整
**pH7.2に調整
***100重量/重量%までの適量
****(2E,4E,6E)−7−(1,1,2,2,3,3−ヘキサメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸
【0150】
実施例6A〜6Bに関して、ヒアルロン酸ナトリウムは、CONTIPRO A.S.(DOLNI,DOBROUC,CZECH REPUBLIC)により供給することができる
実施例6Aに関して、アクチノマイセス種A5640抽出物(IHVRコレクション命名法でIHVR_39565_F7と標識されたIHVRコレクション細菌抽出物)は、Baruch S.Blumerg Institute,Doylestown、PAにより供給することができる。
実施例6Bに関して、化合物1は、Sigma−Aldrichにより供給することができる。
実施例6A〜6Bに関して、ポリソルベート20は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例6A〜6Bに関して、ポリソルベート80は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例8Aに関して、ポリエチレングリコール400は、Clariant Produkte(BURGKIRCHEN,GERMANY)により供給することができる。
実施例6A〜6Bに関して、ホウ酸は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例6A〜6Bに関して、ホウ酸ナトリウムは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例6A〜6Bに関して、塩化ナトリウムは、Caldic(DUSSELDORF,GERMANY)により供給することができる。
実施例6A〜6Bに関して、塩化カリウムは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例6A〜6Bに関して、塩化カルシウム二水和物は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例6A〜6Bに関して、塩化マグネシウムは、KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例6A〜6Bに関して、ポリクオタニウム−42(33%水溶液)は、DSM BIOMEDICAL(BERKELEY,CA,USA)により供給することができる。
実施例6A〜6Bに関して、亜塩素酸ナトリウム二水和物は、Oxychem(WICHITA,KS,USA)により供給することができる。
実施例6A〜6Bに関して、1N水酸化ナトリウムは、VWR(RADNER,PA,USA)により供給することができる。
実施例6A〜6Bに関して、1N塩酸は、VWR(RADNER,PA,USA)により供給することができる。
【0151】
溶液6Aは、以下のように調製することができる。
1. 1500mLビーカーに、800グラムの精製水USPを添加する。
2. 上記に、10gのポリソルベート80及び100gのポリソルベート20を添加する。両者が十分混合及び溶解するまで、溶液を混合する。
3. 上記に、50.0gのアクチノマイセス抽出物を添加する。アクチノマイセス抽出物が溶解するまで溶液を混合する。
4. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
5. 工程4の溶液に、3.0グラムのヒアルロン酸ナトリウムを添加する。溶液を混合して、ヒアルロン酸ナトリウムを完全に溶解させる。
6. 次に、以下の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:2.5グラムのポリエチレングリコール400、6.0グラムのホウ酸、0.05グラムのホウ酸ナトリウム、1.0グラムの塩化カリウム、0.06グラムの塩化カルシウム二水和物、0.06グラムの塩化マグネシウム、及び0.0015グラムのポリクオタニウム42(水溶液)。
7. 混合を続けながら、0.14グラムの塩化ナトリウム二水和物を添加し、かつ混合して溶解させる。
8. 処方物の張度を求め、塩化ナトリウムで280mOsm/Kgに調整する。
9. 1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸を用いて、処方物のpHを7.2のpHに調整する。
10. 精製水USPを用いて溶液を1000.0グラムにし、かつ10分間混合して完全に均一にする。
11. 0.22マイクロメートルのフィルタを用いて溶液を濾過する。
【0152】
溶液6Bは、以下のように調製することができる。
1. 1500mLビーカーに、800グラムの精製水USPを添加する。
2. 上記に、10gのポリソルベート80及び75gのポリソルベート20を添加する。両者が十分混合及び溶解するまで、溶液を混合する。
3. 上記に、50.0gの化合物Iを添加する。化合物Iが溶解するまで、溶液を混合する。
4. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
5. 工程4の溶液に、1.5グラムのヒアルロン酸ナトリウムを添加する。溶液を混合して、ヒアルロン酸ナトリウムを完全に溶解させる。
6. 次に、以下の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:6.0グラムのホウ酸、0.05グラムのホウ酸ナトリウム、1.0グラムの塩化カリウム、0.06グラムの塩化カルシウム二水和物、0.06グラムの塩化マグネシウム、及び0.0015グラムのポリクオタニウム42(水溶液)。
7. 混合を続けながら、0.14グラムの塩化ナトリウム二水和物を添加し、かつ混合して溶解させる。
8. 処方物の張度を求め、塩化ナトリウムで280mOsm/Kgに調整する。
9. 1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸を用いて、処方物のpHを7.2のpHに調整する。
10. 精製水USPを用いて溶液を1000.0グラムにし、かつ10分間混合して完全に均一にする。
11. 0.22マイクロメートルのフィルタを用いて溶液を濾過する。
【0153】
(実施例7)
表5は、従来の混合技術を使用して以下に記載されるように成分を組み込むことができる、本発明の製剤(製剤7A及び7Bに示すような)の成分を示す。
【0154】
【表5】
*280〜290mOsm/Kgの張度に調整
**pH7.2に調整
***100.00%体積までの適量
****4−(1−(1,1,2,2,3,3−ヘキサメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)ビニル)安息香酸
【0155】
実施例7A〜7Bに関して、ヒアルロン酸ナトリウムは、CONTIPRO A.S.(DOLNI,DOBROUC,CZECH REPUBLIC)により供給することができる
実施例7A〜7Bに関して、タマリンド種子多糖類は、INDENA(MILANO,ITALY)により供給することができる。
実施例7Aに関して、アクチノマイセス種A5640抽出物(IHVRコレクション命名法でIHVR_39565_F7と標識されたIHVRコレクション細菌抽出物)は、Baruch S.Blumerg Institute、Doylestown,PAにより供給することができる。
実施例7Bに関して、化合物2は、Sigma−Aldrichにより供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、ポリソルベート20は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、ポリソルベート80は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例7A及び7Bに関して、ポリエチレングリコール400は、Clariant Produkte(BURGKIRCHEN,GERMANY)により供給され得る。
実施例7A〜7Bに関して、ホウ酸は、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、ホウ酸ナトリウムは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、塩化ナトリウムは、Caldic(DUSSELDORF,GERMANY)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、塩化カリウムは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、ヒプロメロースE3 2910は、DOW CHEMICAL(PLAQUEMINE,LOUISIANA,USA)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、グリセリンは、Emery Oleochemicals GmbH(DUSSELDORF,GERMANY)によって供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、リン酸二ナトリウムは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、クエン酸ナトリウムは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、乳酸ナトリウムは、乳酸ナトリウム(50%水溶液)としてMerck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、グルコースは、Roquette Freres(LASTREM,FRANCE)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、グリシンは、Merck KGaA(DARMSTADT,GERMANY)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、アスコルビン酸は、DSM NUTRITIONAL Products(DRAKEMYRE,SCOTLAND,UK)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、ポリクオタニウム42は、ポリクオタニウム42(33%水溶液)としてDSM BIOMEDICAL(BERKELEY,CA)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、エデト酸二ナトリウムは、Merck NV/SA(OVERIJSE,BELGIUM)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、1N水酸化ナトリウムは、VWR(RADNER,PA,USA)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、1N塩酸は、VWR(RADNER,PA,USA)により供給することができる。
実施例7A〜7Bに関して、亜塩素酸ナトリウム二水和物は、Oxychem(WICHITA,KS,USA)により供給することができる。
【0156】
溶液7Aは、以下のように調製することができる。
1. 1500mLビーカーに、800グラムの精製水USPを添加する。
2. 上記に、10gのポリソルベート80及び100gのポリソルベート20を添加する。両者が十分混合及び溶解するまで、溶液を混合する。
3. 上記に、50gのアクチノマイセス抽出物を添加する。アクチノマイセス抽出物が溶解するまで溶液を混合する。
4. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
5. 工程4の溶液に、1.2グラムのヒアルロン酸ナトリウムを添加する。溶液を混合して、ヒアルロン酸ナトリウムを完全に溶解させる。
6. 上記に、2.0グラムのタマリンド種子多糖類を添加する。溶液を混合して、タマリンド種子多糖類を完全に溶解させる。
7. 上記に、1.98gのヒプロメロースE3 Premiumを添加する。ヒプロメロースE3 Premiumが溶解するまで溶液を混合する。
8. 次に、以下の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:2.50グラムのポリエチレングリコール400、2.50グラムのグリセリン、4.0グラムのホウ酸、0.22グラムのホウ酸ナトリウム、0.27グラムのリン酸二ナトリウム、4.00グラムのクエン酸ナトリウム二水和物、1グラムの塩化カリウム、0.57グラムの乳酸ナトリウム(50%水溶液)、0.13グラムの塩化マグネシウム、0.036グラムのグルコース、0.0002グラムのグリシン、0.0001グラムのアスコルビン酸、0.10グラムのエデト酸二ナトリウム、0.030グラムのポリクオタニウム−42(33%水溶液)、及び0.14グラムの塩化ナトリウム。
9. 溶液の張度を求め、かつ塩化ナトリウムで280mOsmに調整する。
10. 溶液のpHを測定し、かつ1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸で7.2に調整する。
11. 溶液を精製水で1,000.00グラムの体積にし、かつ10分間混合する。
12. 0.22マイクロメートルのフィルタを用いて溶液を濾過する。
【0157】
溶液7Bは、以下のように調製することができる。
1. 1500mLビーカーに、800グラムの精製水USPを添加する。
2. 上記に、10gのポリソルベート80及び30gのポリソルベート20を添加する。両者が十分混合及び溶解するまで、溶液を混合する。
3. 上記に、5.0gの化合物Iを添加する。化合物Iが溶解するまで、溶液を混合する。
4. 溶液を0.45マイクロメートルのフィルタを通して濾過し、1500mLビーカーに戻す。
5. 工程4の溶液に、1.2グラムのヒアルロン酸ナトリウムを添加する。溶液を混合して、ヒアルロン酸ナトリウムを完全に溶解させる。
6. 上記に、2.0グラムのタマリンド種子多糖類を添加する。溶液を混合して、タマリンド種子多糖類を完全に溶解させる。
7. 上記に、1.98gのヒプロメロースE3 Premiumを添加する。ヒプロメロースE3 Premiumが溶解するまで溶液を混合する。
8. 次に、以下の成分を順次添加し、次のものを添加する前に各々を溶解させる:2.50グラムのポリエチレングリコール400、2.50グラムのグリセリン、4.0グラムのホウ酸、0.22グラムのホウ酸ナトリウム、0.27グラムのリン酸二ナトリウム、4.00グラムのクエン酸ナトリウム二水和物、1グラムの塩化カリウム、0.57グラムの乳酸ナトリウム(50%水溶液)、0.13グラムの塩化マグネシウム、0.036グラムのグルコース、0.0002グラムのグリシン、0.0001グラムのアスコルビン酸、0.10グラムのエデト酸二ナトリウム、0.015グラムのポリクオタニウム−42(33%水溶液)、及び0.14グラムの亜塩素酸ナトリウム。
9. 溶液の張度を求め、かつ塩化ナトリウムで280mOsmに調整する。
10. 溶液のpHを測定し、かつ1N水酸化ナトリウム及び/又は1N塩酸で7.2に調整する。
11. 溶液を精製水で1,000.00グラムの体積にし、かつ10分間混合する。
12. 0.22マイクロメートルの親水性フィルタを用いて溶液を濾過する。
【0158】
本発明の実施形態
1.組成物を投与する工程を含む、角膜からかつ/又は角膜内でのムチンを生成/放出/放出/排出するための(任意選択的に、ムチンのこのような生成/放出/放出/排出を必要とする患者において)方法であって、組成物が、
i)アクロニキア属、リカリア属、キンセンカ属及び/又はレイリョウコウ属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源、並びに式(I)の化合物、のうちの1つ若しくは2つ以上から選択される、ドライアイを治療する際に使用するためのレチノール様特性及び/又は利益を有する、安全かつ有効な量の化合物及び/又は抽出物であって、
【0159】
【化13】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、任意選択的に、点線のうちの1つが、二重結合であり、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子;任意選択的に、メチル(−CH
3)又はメチレン(=CH
2)部分、を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖;1〜20個の炭素原子;任意選択的に、1〜10個の炭素原子;任意選択的に、6個の炭素原子;任意選択的に、芳香族部分、任意選択的に、フェニル部分;任意選択的に、2−メチル−プロパ−1,3−ジエン、を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和若しくは不飽和の炭酸鎖を表す、化合物及び/又は抽出物と、
ii)任意選択的に、眼科的に許容可能な担体と、を含む、方法。
【0160】
2.レチノール様特性及び/又は利益を有する化合物及び/又は抽出物が、アクロニキア属及び/又はリカリア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源である、実施形態1(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0161】
3.レチノール様特性及び/又は利益を有する化合物及び/又は抽出物が、アクロニキア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源である、実施形態1及び/若しくは2(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0162】
4.アクロニキア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源が、アクロニキア・アベランス、アクロニチア・アシデュラ、アクロニキア・アクロニキオイデス、アクロニキア・アキュミナーテ、アクロニキア・バウアレンニ、アクロニキア・クーリーチラム、アクロニキア・クラシペタラ、アクロニキア・ユーゲレンシス、アクロニキア・インペルフォラテ、アクロニキア・ラエヴィス、アクロニキア・ラウリフォリア、アクロニキア・リトラリス、アクロニキア・オブロンジフォリア、アクロニキア・オクタナラ、アクロニキア・パルウィフローラ、アクロニキア・パウシフローラ、アクロニキア・ペダンクラータ、アクロニキア・プベッセンス、アクロニキア種(バタヴィア・ダウンス)、アクロニキア・スベロサ、アクロニキア・ヴェスティータ、アクロニキア・ウィルコクシニア、及びこれらの2つ又は3つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態1〜3のうちのいずれか若しくは組み合わせ(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0163】
5.アクロニキア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源が、アクロニチア・アシデュラである、実施形態1〜4のうちのいずれか若しくは組み合わせ(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0164】
6.アクロニキア及び/又はリカリアの植物抽出物が、抽出物の約1重量%〜約20重量%の式IIの化合物を含み、
【0165】
【化14】
式中、
R
1が、C
1〜C
20アルキル、C
2〜C
20アルケニル、C
2〜C
20アルキニル、及びC
3〜C
8シクロアルキル又はアリールからなる群から選択され、
R
2が、水素、ヒドロキシル、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルキニル、C
3〜C
8シクロアルキル又はアリール、−OC
1〜C
6アルキル、−OC
2〜C
6アルケニル、−OC
2〜C
6アルキニル、−OC
3〜C
8シクロアルキル又はアリール、チオール、−SC
1〜C
6アルキル、−SC
2〜C
6アルケニル、−SC
2〜C
6アルキニル、SC
3〜C
8シクロアルキル又はアリール、−NR
4C
1〜C
6アルキル、−NR
4C
2〜C
6アルケニル、−NR
4C
2〜C
6アルキニル、及び−NR
4C
3〜C
8シクロアルキル又はアリールからなる群から選択され、
R
3が、−CO
2H、−CO
2R
4又はカルボキシ基の等配電子等価物から選択され、R
4が、C
1〜C
6アルキル
、C
2〜C
6アルケニル
、C
3〜C
8シクロアルキル又はアリールであり、
Yが、−(CH
2−CH
2)−、−(CH=CH)−、又は−(C=C)−である、実施形態1〜5のうちのいずれか若しくは組み合わせ(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0166】
7.アクロニキア及び/又はリカリアの植物抽出物が、抽出物の約1重量%〜約20重量%の式IIの化合物を含み、
【0167】
【化15】
式中、
R
1が、C
5〜C
16アルキル、C
5〜C
16アルケニル、及びC
5〜C
16アルキニル、より好ましくは、例えばファルネシルを含むC
5〜C
16アルケニルからなる群から選択され、
R
2が、水素、ヒドロキシル、−OC
1〜C
6アルキル、−OC
2〜C
6アルケニル、−OC
2〜C
6アルキニル、−OC
3〜C
8シクロアルキル、より好ましくは、水素、ヒドロキシル、−OC
1〜C
6アルキル、更により好ましくは、水素又は−OC
1〜C
3アルキルからなる群から選択され、
R
3が、−CO
2H、−CO
2R
4から選択され、R
4が、C
1〜C
6アルキル、又はカルボキシ基の等配電子等価物であり、
Yが、−(CH
2−CH
2)−又は−(CH=CH)−である、実施形態1〜6のうちのいずれか若しくは組み合わせ(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0168】
8.式(II)の化合物が、3−(4−ファルネシルオキシフェニル)−プロピオン酸、3−(4−ファルネシルオキシ−3−ヒドロキシフェニル)−プロピオン酸、3−(4−ファルネシルオキシ−3−メトキシフェニル)−プロピオン酸、そのアルキルエステル、及びこれらの2つ又は3つ以上の組み合わせから選択される酸又はアルキルエステルの形態である、実施形態1〜7のうちのいずれか若しくは組み合わせ(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0169】
9.本発明において有用な式IIの化合物が、3−(4−ファルネシルオキシフェニル)−プロピオン酸及び/又はそのエチルエステルである、実施形態1〜8のうちのいずれか若しくは組み合わせ(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0170】
10.レチノール様特性及び/又は利益を有する化合物及び/又は抽出物が、リカリア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源である、実施形態1〜9のうちのいずれか若しくは組み合わせ(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0171】
11.リカリア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源が、リカリア・ベルニコーサ、リカリア・ブリットニアナ、リカリア・カネラ、リカリア・キュベンシス、リカリア・ベルチナ、及びリカリア・トリアンドラ、並びにこれらの2つ又は3つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施形態1〜10のうちのいずれか若しくは組み合わせ(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0172】
12.リカリア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源がリカリア・ベルニコーサである、実施形態1〜11のうちのいずれか若しくは組み合わせ(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0173】
13.レチノール様特性及び/又は利益を有する化合物及び/又は抽出物が、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源である、実施形態1〜12のうちのいずれか若しくは組み合わせ(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0174】
14.レチノール様特性及び/又は利益を有する化合物及び/又は抽出物が、アクチノマイセス種A5640の細菌抽出物又は抽出物源である、実施形態1〜13のうちのいずれか若しくは組み合わせ(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0175】
15.レチノール様特性及び/又は利益を有する化合物及び/又は抽出物が、式(I)の化合物を含み、
【0176】
【化16】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、任意選択的に、点線のうちの1つが、二重結合であり、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖;1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表す、実施形態1〜14のうちのいずれか若しくは組み合わせ(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0177】
16.式Iの化合物が、(2E,4E,6E)−7−(1,1,2,2,3,3−ヘキサメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸及び4−(1−(1,1,2,2,3,3−ヘキサメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)ビニル)安息香酸及びレチノイド様活性を示すこれらの誘導体並びにこれらの混合物から選択される、実施形態1〜15のうちのいずれか若しくは組み合わせ(又は、以下の実施形態のいずれか)に記載の方法。
【0178】
17.組成物を投与する工程を含む、涙液中のMU5ACの濃度をタンパク質1ミリグラム当たり8ナノグラム以上15ナノグラムまでの範囲内に維持するための(任意選択的に、このような維持を必要とする患者において)方法であって、組成物が、
i)アクロニキア属、リカリア属、キンセンカ属及び/又はレイリョウコウ属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源、並びに式(I)の化合物、のうちの1つ若しくは2つ以上から選択される、ドライアイを治療する際に使用するためのレチノール様特性及び/又は利益を有する、安全かつ有効な量の化合物及び/又は抽出物であって、
【0179】
【化17】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子;好ましくは、メチル(−CH
3)又はメチレン(=CH
2)部分、を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖;直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
aが、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和若しくは不飽和の炭酸鎖を表す、化合物及び/又は抽出物と、
ii)任意選択的に、眼科的に許容可能な担体と、を含む、方法。
【0180】
18.組成物を患者の眼に局所投与する工程を含む、角膜からかつ/又は角膜内でのムチンの減少した又は低レベルの産生/放出/送達/排出を有する患者を治療するための方法であって、組成物が、
i)アクロニキア属、リカリア属、キンセンカ属及び/又はレイリョウコウ属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源、並びに式(I)の化合物、のうちの1つ若しくは2つ以上から選択される、ドライアイを治療する際に使用するためのレチノール様特性及び/又は利益を有する、安全かつ有効な量の化合物及び/又は抽出物であって、
【0181】
【化18】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、好ましくは、点線のうちの1つが、二重結合であり、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子;好ましくは、メチル(−CH
3)又はメチレン(=CH
2)部分、を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖;直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
aが、1〜20個の炭素原子;好ましくは、1〜10個の炭素原子;より好ましくは、6個の炭素原子;好ましくは、芳香族部分、好ましくはフェニル部分;好ましくは、2−メチル−プロパ−1,3−ジエン、を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和若しくは不飽和の炭酸鎖を表す、化合物及び/又は抽出物と、
ii)任意選択的に、眼科的に許容可能な担体と、を含む、方法。
【0182】
19.組成物を局所投与する工程を含む、ドライアイに関連する症状を予防又は治療する(任意選択的に、このような予防又は治療を必要とする患者において)方法であって、組成物が、
i)アクロニキア属、リカリア属、キンセンカ属及び/又はレイリョウコウ属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源、並びに式(I)の化合物、のうちの1つ若しくは2つ以上から選択される、ドライアイを治療する際に使用するためのレチノール様特性及び/又は利益を有する、安全かつ有効な量の化合物及び/又は抽出物であって、
【0183】
【化19】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、好ましくは、点線のうちの1つが、二重結合であり、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子;好ましくは、メチル(−CH
3)又はメチレン(=CH
2)部分、を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖;直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
aが、1〜20個の炭素原子;好ましくは、1〜10個の炭素原子;より好ましくは、6個の炭素原子;好ましくは、芳香族部分、好ましくはフェニル部分;好ましくは、2−メチル−プロパ−1,3−ジエン、を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和若しくは不飽和の炭酸鎖を表す、化合物及び/又は抽出物と、
ii)1つ又は2つ以上の粘滑剤又は鎮静剤と、
iii)任意選択的に、眼科的に許容可能な担体と、を含む、方法。
【0184】
20.組成物を投与する工程を含む、眼内及び/又は上の創傷の治癒を促進する又は治癒速度を増加させるための(このような促進された治癒又は増加された治癒速度を必要とする患者において)方法であって、組成物が、
i)アクロニキア属、リカリア属、キンセンカ属及び/又はレイリョウコウ属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源、並びに式(I)の化合物、のうちの1つ若しくは2つ以上から選択される、ドライアイを治療する際に使用するためのレチノール様特性及び/又は利益を有する、安全かつ有効な量の化合物及び/又は抽出物であって、
【0185】
【化20】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、好ましくは、点線のうちの1つが、二重結合であり、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子;好ましくは、メチル(−CH
3)又はメチレン(=CH
2)部分、を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖;直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
aが、1〜20個の炭素原子;好ましくは、1〜10個の炭素原子;より好ましくは、6個の炭素原子;好ましくは、芳香族部分、好ましくはフェニル部分;好ましくは、2−メチル−プロパ−1,3−ジエン、を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和若しくは不飽和の炭酸鎖を表す、化合物及び/又は抽出物と、
ii)任意選択的に、眼科的に許容可能な担体と、を含む、方法。
【0186】
21.組成物を投与する工程を含む、涙液における抗菌特性を改善するための(任意選択的に、このような改善された特性を必要とする患者の)方法であって、
i)アクロニキア属、リカリア属、キンセンカ属及び/又はレイリョウコウ属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源、並びに式(I)の化合物、のうちの1つ若しくは2つ以上から選択される、ドライアイを治療する際に使用するためのレチノール様特性及び/又は利益を有する、安全かつ有効な量の化合物及び/又は抽出物であって、
【0187】
【化21】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、好ましくは、点線のうちの1つが、二重結合であり、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子;好ましくは、メチル(−CH
3)又はメチレン(=CH
2)部分、を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖;直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
aが、1〜20個の炭素原子;好ましくは、1〜10個の炭素原子;より好ましくは、6個の炭素原子;好ましくは、芳香族部分、好ましくはフェニル部分;好ましくは、2−メチル−プロパ−1,3−ジエン、を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和若しくは不飽和の炭酸鎖を表す、化合物及び/又は抽出物と、
ii)任意選択的に、眼科的に許容可能な担体と、を含む、方法。
【0188】
〔実施の態様〕
(1) 組成物を投与する工程を含む、角膜からかつ/又は角膜内でムチンを産生/放出/送達/排出するための方法であって、前記組成物が、
i)アクロニキア属、リカリア属、キンセンカ属及び/又はレイリョウコウ属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源、並びに式(I)の化合物、のうちの1つ又は2つ以上から選択される、ドライアイを治療する際に使用するためのレチノール様特性及び/又は利益を有する、安全かつ有効な量の化合物及び/又は抽出物であって、
【化22】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、任意選択的に、前記点線のうちの1つが、二重結合であり、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子;任意選択的に、メチル(−CH
3)又はメチレン(=CH
2)部分、を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖;1〜20個の炭素原子;任意選択的に、1〜10個の炭素原子;任意選択的に、6個の炭素原子;任意選択的に、芳香族部分、任意選択的に、フェニル部分;任意選択的に、2−メチル−プロパ−1,3−ジエン、を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和若しくは不飽和の炭酸鎖を表す、化合物及び/又は抽出物と、
ii)任意選択的に、眼科的に許容可能な担体と、を含む、方法。
(2) 前記レチノール様特性及び/又は利益を有する化合物及び/又は抽出物が、前記アクロニキア属及び/又は前記リカリア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源である、実施態様1に記載の方法。
(3) 前記レチノール様特性及び/又は利益を有する化合物及び/又は抽出物が、前記アクロニキア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源である、実施態様2に記載の方法。
(4) 前記アクロニキア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源が、アクロニキア・アベランス、アクロニキア・アシデュラ、アクロニキア・アクロニキオイデス、アクロニキア・アキュミナーテ、アクロニキア・バウアレンニ、アクロニキア・クーリーチラム、アクロニキア・クラシペタラ、アクロニキア・ユーゲレンシス、アクロニキア・インペルフォラテ、アクロニキア・ラエヴィス、アクロニキア・ラウリフォリア、アクロニキア・リトラリス、アクロニキア・オブロンジフォリア、アクロニキア・オクタンドラ、アクロニキア・パルウィフローラ、アクロニキア・パウシフローラ、アクロニキア・ペダンクラータ、アクロニキア・プベッセンス、アクロニキア種(バタヴィア・ダウンス)、アクロニキア・スベロサ、アクロニキア・ヴェスティータ、アクロニキア・ウィルコクシニア、及びこれらの2つ又は3つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施態様3に記載の方法。
(5) 前記アクロニキア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源が、アクロニキア・アシデュラである、実施態様4に記載の方法。
【0189】
(6) 前記アクロニキア及び/又はリカリアの植物抽出物が、前記抽出物の約1重量%〜約20重量%の式IIの化合物を含み、
【化23】
式中、
R
1が、C
1〜C
20アルキル、C
2〜C
20アルケニル、C
2〜C
20アルキニル、及びC
3〜C
8シクロアルキル又はアリールからなる群から選択され、
R
2が、水素、ヒドロキシル、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、C
2〜C
6アルキニル、C
3〜C
8シクロアルキル又はアリール、−OC
1〜C
6アルキル、−OC
2〜C
6アルケニル、−OC
2〜C
6アルキニル、−OC
3〜C
8シクロアルキル又はアリール、チオール、−SC
1〜C
6アルキル、−SC
2〜C
6アルケニル、−SC
2〜C
6アルキニル、SC
3〜C
8シクロアルキル又はアリール、−NR
4C
1〜C
6アルキル、−NR
4C
2〜C
6アルケニル、−NR
4C
2〜C
6アルキニル、及び−NR
4C
3〜C
8シクロアルキル又はアリールからなる群から選択され、
R
3が、−CO
2H、−CO
2R
4又はカルボキシ基の等配電子等価物から選択され、R
4が、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル
、C
3〜C
8シクロアルキル、又はアリールであり、
Yが、−(CH
2−CH
2)−、−(CH=CH)−、又は−(C=C)−である、実施態様2に記載の方法。
(7) 前記アクロニキア及び/又はリカリアの植物抽出物が、前記抽出物の約1重量%〜約20重量%の式IIの化合物を含み、
【化24】
式中、
R
1が、C
5〜C
16アルキル、C
5〜C
16アルケニル、及びC
5〜C
16アルキニル、より好ましくは、例えば、ファルネシルを含むC
5〜C
16アルケニルからなる群から選択され、
R
2が、水素、ヒドロキシル、−OC
1〜C
6アルキル、−OC
2〜C
6アルケニル、−OC
2〜C
6アルキニル、−OC
3〜C
8シクロアルキル、より好ましくは、水素、ヒドロキシル、−OC
1〜C
6アルキル、更により好ましくは、水素又は−OC
1〜C
3アルキルからなる群から選択され、
R
3が、−CO
2H、−CO
2R
4から選択され、R
4が、C
1〜C
6アルキル、又はカルボキシ基の等配電子等価物であり、
Yが、−(CH
2−CH
2)−又は−(CH=CH)−である、実施態様6に記載の方法。
(8) 前記式(II)の化合物が、3−(4−ファルネシルオキシフェニル)−プロピオン酸、3−(4−ファルネシルオキシ−3−ヒドロキシフェニル)−プロピオン酸、3−(4−ファルネシルオキシ−3−メトキシフェニル)−プロピオン酸、そのアルキルエステル、及びこれらの2つ又は3つ以上の組み合わせから選択される酸又はアルキルエステルの形態である、実施態様7に記載の方法。
(9) 本発明において有用な前記式IIの化合物が、3−(4−ファルネシルオキシフェニル)−プロピオン酸及び/又はそのエチルエステルである、実施態様8に記載の方法。
(10) 前記レチノール様特性及び/又は利益を有する化合物及び/又は抽出物が、前記リカリア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源である、実施態様2に記載の方法。
【0190】
(11) 前記リカリア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源が、リカリア・ベルニコーサ、リカリア・ブリットニアナ、リカリア・カネラ、リカリア・キュベンシス、リカリア・ベルチナ及びリカリア・トリアンドラ、並びにこれらの2つ又は3つ以上の組み合わせからなる群から選択される、実施態様10に記載の方法。
(12) 前記リカリア属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源が、リカリア・ベルニコーサである、実施態様11に記載の方法。
(13) 前記レチノール様特性及び/又は利益を有する化合物及び/又は抽出物が、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源である、実施態様1に記載の方法。
(14) 前記レチノール様特性及び/又は利益を有する化合物及び/又は抽出物が、アクチノマイセス種A5640の細菌抽出物又は抽出物源である、実施態様13に記載の方法。
(15) 前記レチノール様特性及び/又は利益を有する化合物及び/又は抽出物が、式(I)の化合物を含み、
【化25】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、任意選択的に、前記点線のうちの1つが、二重結合であり、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖;1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表す、実施態様1に記載の方法。
【0191】
(16) 前記式(I)の化合物が、(2E,4E,6E)−7−(1,1,2,2,3,3−ヘキサメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)−3−メチルオクタ−2,4,6−トリエン酸及び4−(1−(1,1,2,2,3,3−ヘキサメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)ビニル)安息香酸、並びにレチノイド様活性を示すこれらの誘導体及びこれらの混合物から選択される、実施態様15に記載の方法。
(17) 組成物を投与する工程を含む、涙液中のMU5ACの濃度をタンパク質1ミリグラム当たり8ナノグラム以上15ナノグラムの範囲内に維持するための方法であって、前記組成物が、
i)アクロニキア属、リカリア属、キンセンカ属及び/又はレイリョウコウ属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源、並びに式(I)の化合物、のうちの1つ又は2つ以上から選択される、ドライアイを治療する際に使用するためのレチノール様特性及び/又は利益を有する、安全かつ有効な量の化合物及び/又は抽出物であって、
【化26】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子;好ましくは、メチル(−CH
3)又はメチレン(=CH
2)部分、を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
aが、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和若しくは不飽和の炭酸鎖を表す、化合物及び/又は抽出物と、
ii)任意選択的に、眼科的に許容可能な担体と、を含む、方法。
(18) 眼、患者に組成物を局所投与する工程を含む、角膜からかつ/又は角膜内でのムチンの減少した又は低レベルの産生/放出/送達/排出を有する患者を治療するための方法であって、前記組成物が、
i)アクロニキア属、リカリア属、キンセンカ属及び/又はレイリョウコウ属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源、並びに式(I)の化合物、のうちの1つ又は2つ以上から選択される、ドライアイを治療する際に使用するためのレチノール様特性及び/又は利益を有する、安全かつ有効な量の化合物及び/又は抽出物であって、
【化27】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、好ましくは、前記点線のうちの1つが、二重結合であり、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子;好ましくは、メチル(−CH
3)又はメチレン(=CH
2)部分、を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
aが、1〜20個の炭素原子;好ましくは、1〜10個の炭素原子;より好ましくは、6個の炭素原子;好ましくは、芳香族部分、好ましくはフェニル部分;好ましくは、2−メチル−プロパ−1,3−ジエン、を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和若しくは不飽和の炭酸鎖を表す、化合物及び/又は抽出物と、
ii)任意選択的に、眼科的に許容可能な担体と、を含む、方法。
(19) 患者に組成物を局所投与する工程を含む、ドライアイに関連する症状を予防又は治療するための方法であって、前記組成物が、
i)アクロニキア属、リカリア属、キンセンカ属及び/又はレイリョウコウ属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源、並びに式(I)の化合物、のうちの1つ又は2つ以上から選択される、ドライアイを治療する際に使用するためのレチノール様特性及び/又は利益を有する、安全かつ有効な量の化合物及び/又は抽出物であって、
【化28】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、好ましくは、前記点線のうちの1つが、二重結合であり、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子;好ましくは、メチル(−CH
3)又はメチレン(=CH
2)部分、を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
aが、1〜20個の炭素原子;好ましくは、1〜10個の炭素原子;より好ましくは、6個の炭素原子;好ましくは、芳香族部分、好ましくはフェニル部分;好ましくは、2−メチル−プロパ−1,3−ジエン、を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和若しくは不飽和の炭酸鎖を表す、化合物及び/又は抽出物と、
ii)1つ又は2つ以上の粘滑剤又は鎮静剤と、
iii)任意選択的に、眼科的に許容可能な担体と、を含む、方法。
(20) 組成物を投与する工程を含む、患者の眼の中かつ/又は眼の上の創傷の治癒を促進するか又は治癒速度を増加させるための方法であって、前記組成物が、
i)アクロニキア属、リカリア属、キンセンカ属及び/又はレイリョウコウ属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源、並びに式(I)の化合物、のうちの1つ又は2つ以上から選択される、ドライアイを治療する際に使用するためのレチノール様特性及び/又は利益を有する、安全かつ有効な量の化合物及び/又は抽出物であって、
【化29】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、好ましくは、前記点線のうちの1つが、二重結合であり、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子;好ましくは、メチル(−CH
3)又はメチレン(=CH
2)部分、を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
aが、1〜20個の炭素原子;好ましくは、1〜10個の炭素原子;より好ましくは、6個の炭素原子;好ましくは、芳香族部分、好ましくはフェニル部分;好ましくは、2−メチル−プロパ−1,3−ジエン、を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和若しくは不飽和の炭酸鎖を表す、化合物及び/又は抽出物と、
ii)任意選択的に、眼科的に許容可能な担体と、を含む、方法。
【0192】
(21) 組成物を投与する工程を含む、患者の涙における抗菌特性を改善するための方法であって、前記組成物が、
i)アクロニキア属、リカリア属、キンセンカ属及び/又はレイリョウコウ属の植物由来の植物抽出物又は抽出物源、アクチノマイセス属の細菌抽出物又は抽出物源、並びに式(I)の化合物、のうちの1つ又は2つ以上から選択される、ドライアイを治療する際に使用するためのレチノール様特性及び/又は利益を有する、安全かつ有効な量の化合物及び/又は抽出物であって、
【化30】
式中、
点線が、単結合又は二重結合を表し、好ましくは、前記点線のうちの1つが、二重結合であり、
R
1が、H、1〜20個の炭素原子を含む、直鎖、環式、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
R
2が、1〜20個の炭素原子;好ましくは、メチル(−CH
3)又はメチレン(=CH
2)部分、を含む、直鎖、環式環状、又は分枝鎖の飽和又は不飽和の炭酸鎖を表し、
aが、1〜20個の炭素原子;好ましくは、1〜10個の炭素原子;より好ましくは、6個の炭素原子;好ましくは、芳香族部分、好ましくはフェニル部分;好ましくは、2−メチル−プロパ−1,3−ジエン、を含む、直鎖、環状、又は分枝鎖の飽和若しくは不飽和の炭酸鎖を表す、化合物及び/又は抽出物と、
ii)任意選択的に、眼科的に許容可能な担体と、を含む、方法。