(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-533857(P2021-533857A)
(43)【公表日】2021年12月9日
(54)【発明の名称】脊椎手術のシステムと方法
(51)【国際特許分類】
A61B 17/70 20060101AFI20211112BHJP
【FI】
A61B17/70
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2021-505755(P2021-505755)
(86)(22)【出願日】2019年7月31日
(85)【翻訳文提出日】2021年3月31日
(86)【国際出願番号】US2019044429
(87)【国際公開番号】WO2020028536
(87)【国際公開日】20200206
(31)【優先権主張番号】62/712,938
(32)【優先日】2018年7月31日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】16/434,976
(32)【優先日】2019年6月7日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】519435968
【氏名又は名称】ゲットセット サージカル ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】特許業務法人 谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョン カピタン
(72)【発明者】
【氏名】オーレ ストックルンド
(72)【発明者】
【氏名】ローレンス バインダー
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL57
4C160LL63
(57)【要約】
骨アンカーシステム は、骨アンカーアセンブリおよびドライバツールを含み得る。骨アンカーアセンブリは一般に、骨ねじ、カラー部材、およびチューリップ部材を含み得る。カラー部材は、ドライバツールの保持フィーチャーを受け入れるように構成された第1および第2の保持アームを含み得る。ドライバツールは、保持フィーチャーがカラー部材の第1および第2の保持アームによって保持されるように、保持フィーチャーをカラー部材の第1および第2の保持アームの間に挿入することによって、骨アンカーアセンブリに取り外し可能に結合可能であり得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨アンカーシステムであって、
骨アンカーアセンブリであって、
骨ねじであって、
シャンクと、
骨と係号するよう構成された前記シャンクに沿った雄ねじと、
前記シャンクの近位端と結合する骨ねじ頭であって、
ドライバ係合フィーチャーを備える骨ねじ頭と、
を備える骨ねじ、
を備える骨アンカーアセンブリと、
カラー部材であって、
後端と、
前端と、
前記カラー部材の後端から突出する第1の保持アームと、
前記第1の保持アームと反対側で、前記カラー部材の後端から突出する第2の保持アームと、
複数の直交する回転軸の周りの任意の範囲の相対配向で骨ねじ頭を受け入れるように構成されたレセプタクルと、
前記レセプタクルに近接するグリップフィーチャーであって、
前記レセプタクルおよびグリップフィーチャーは、骨ねじ頭に係合するように構成されている、グリップフィーチャーと、
を備えた、カラー部材と、
チューリップ部材であって、
後端と、
前端と、
前記チューリップ部材の前記後端と前記前端の間で、前記チューリップ部材を通って延在する内側ボアと、
前記チューリップ部材の前記後端に近接する第1のチューリップアームと、
前記チューリップ部材の前記後端に近接する第2のチューリップアームと、
前記第1および第2のチューリップアーム間に形成される横方向チャネルとを備える、チューリップ部材と、
ドライバツールであって、
近位端および遠位端を有する細長いシャフトと、
前記細長いシャフトの前記遠位端に配置された骨ねじ係合フィーチャーであって、前記骨ねじ係合フィーチャーは、前記ドライバツールで前記骨ねじの回転を容易にするため、前記骨ねじ頭のドライバ係合フィーチャーと係合可能である、骨ねじ係合フィーチャーと、
前記骨ねじ係合フィーチャーの近くに配置された保持フィーチャーであって、前記ドライバツールは、前記保持フィーチャーが前記第1および第2の保持アームによって保持されるように、前記保持フィーチャーを前記前記カラー部材の第1および第2の保持アームの間に挿入することによって、骨アンカーアセンブリに取り外し可能に結合可能であり得る、保持フィーチャーと、を備えるドライバツールと、
を備える、骨アンカーシステム。
【請求項2】
前記保持フィーチャーは、前面および後面を有する半球形状を備えることを特徴とする、請求項1に記載の骨アンカーシステム。
【請求項3】
前記第1の保持アームは、前記第1の保持アームの後端に配置された第1の保持タブをさらに備え、
前記第2の保持アームは、前記第1の保持タブの反対側で、前記第2の保持アームの後端に配置された第2の保持タブをさらに備え、
第1および第2の保持タブは、保持フィーチャーの後面と係合して、ドライバツールを取り外し可能に結合可能にするように構成され、保持フィーチャーを、第1および第2の保持タブを越えて、カラー部材の第1および第2の保持アームの間に挿入することによって、保持フィーチャーを骨アンカーアセンブリに挿入し、保持フィーチャーが、第1および第2の保持アームによって保持されるようにすることを特徴とする、請求項2に記載の骨アンカーシステム。
【請求項4】
前記第1の保持アームと前記第2の保持アームは、弾性であることを特徴とする、請求項1に記載の骨アンカーシステム。
【請求項5】
前記グリップフィーチャーは、コレット構造を備えることを特徴とする、請求項1に記載の骨アンカーシステム。
【請求項6】
前記カラー部材の前記第1および第2の保持アームは、コネクティングロッドを一時的に保持するよう構成されることを特徴とする、請求項1に記載の骨アンカーシステム。
【請求項7】
前記第1および第2のチューリップアームは、ねじ切りを備え、
前記骨アンカーアセンブリは、前記第1および第2のチューリップアームの前記ねじ切りに係合し、前記コネクティングロッドを前記骨アンカーアセンブリに堅固に結合するように構成される止めねじをさらに備えることを特徴とする、請求項6に記載の骨アンカーシステム。
【請求項8】
ドライバツールであって、
近位端と遠位端とを有する細長いシャフトと、
前記細長いシャフトの前記遠位端に位置する骨ねじ係合フィーチャーと、
骨ねじ係合フィーチャーの近位にある細長いシャフトに沿って配置された保持フィーチャーであって、
前記保持フィーチャーは、前記骨ねじ係合フィーチャーが骨アンカーアセンブリの骨ねじのドライバ係合フィーチャーと係合するように移動されるときに、前記ドライバツールを前記骨アンカーアセンブリに取り外し可能に結合するように構成される、保持フィーチャーと、
を備えることを特徴とする、ドライバツール。
【請求項9】
前記保持フィーチャーは、前記細長いシャフトの少なくとも一部を取り囲む突起を備えることを特徴とする、請求項8に記載のドライバツール。
【請求項10】
前記突起は、半球形状を備えることを特徴とする、請求項9に記載のドライバツール。
【請求項11】
前記突起は、
前面と、
後面と、
前記後面および前記前面の中間にある内側線と、
を備えることを特徴とする、請求項10に記載のドライバツール。
【請求項12】
前記突起は、前記骨アンカーアセンブリの第1の保持アームと第2の保持アームとの間に保持されるように形作られることを特徴とする、請求項11に記載のドライバツール。
【請求項13】
前記突起の前記後面は、前記第1の保持アーム上に配置された第1の保持タブと、第1の保持タブの反対側で、前記第2の保持アーム上に配置されている第2の保持タブとの間に保持されるように成形されることを特徴とする、請求項12に記載のドライバツール。
【請求項14】
前記保持フィーチャーは、前記骨ねじ係合フィーチャーと前記細長いシャフトの前記近位端との中間にあることを特徴とする、請求項8に記載のドライバツール。
【請求項15】
近位端、遠位端、細長いシャフトの遠位端に配置された骨ねじ係合フィーチャー、および骨ねじ係合フィーチャーの近位に位置する保持フィーチャーを有する細長いシャフトを備えるドライバツールを使用して骨アンカーアセンブリを移植する方法であって、前記骨アンカーアセンブリは、ドライバ係合フィーチャーを備え、
前記方法は、
前記骨ねじ係合フィーチャーを前記骨アンカーアセンブリの前記ドライバ係合フィーチャーと位置合わせすることと、
前記骨ねじ係合フィーチャーを前記ドライバ係合フィーチャーと係合するように移動することと、
前記保持フィーチャーを骨アンカーアセンブリと係合させて、骨ねじ係合フィーチャーがドライバ係合フィーチャーと係合すると、保持フィーチャーが取り外し可能になるようにすることと、
前記骨アンカーアセンブリに結合され、前記ドライバツールに結合された前記骨アンカーアセンブリを患者の手術部位に挿入することと、
を備える、骨アンカーアセンブリを移植する方法。
【請求項16】
前記保持フィーチャーは、前面および後面を有する半球形状と、第1の保持タブを有する第1の保持アームおよび、第1の保持タブの反対に、第2の保持タブを有する第2の保持アームを備える骨アンカーアセンブリと、を備え、
前記保持フィーチャーを前記骨アンカーアセンブリと係合させることは、
前記保持フィーチャーの前記前面を前記第1および第2の保持タブと係合させることと、
前記第1および第2の保持タブに対して、前記第1および第2の保持アームを互いに偏向させ、前記保持フィーチャーが前記第1と第2の保持アームの間に形成された空間に入ることを可能にするのに十分な挿入力を保持フィーチャーに加えることと、
前記第1および第2の保持アームの間に前記保持フィーチャーを挿入して、前記第1および第2の保持タブを前記保持フィーチャーの前記後面と係合させ、前記ドライバツールを前記骨アンカーアセンブリに結合すること、
を備えることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記骨アンカーアセンブリに結合された前記ドライバツールにトルク力を適用することにより、前記骨アンカーアセンブリを手術部位で患者の骨に取り付けることをさらに備えることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ドライバツールを近位に引っ張ることにより、前記第1および第2の保持アームの間から前記保持フィーチャーが、切り離されることと、
前記ドライバツールが手術部位から除去されること、をさらに備えることを特徴とする、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記骨アンカーアセンブリの前記第1および第2の保持アームの間から前記ドライバツールの前記保持フィーチャーを切り離すことは、
前記保持フィーチャーの前記後面を前記第1および第2の保持タブと係合させることと、
前記第1および第2の保持タブに対して、前記第1および第2の保持アームを互いに偏向させ、前記保持フィーチャーが前記第1と第2の保持アームの間に形成された前記空間から出るのを可能にするのに十分な切り離し力を前記保持フィーチャーに加えることと、
前記ドライバツールを近位に引っ張ることにより、前記第1の保持アームと第2の保持アームとの間から前記保持フィーチャーを切り離すことと、
をさらに備えることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
コネクティングロッドを前記骨アンカーアセンブリに一時的に接続するため、前記コネクティングロッドを前記第1の保持アームと第2の保持アームとの間に挿入すること、をさらに備えることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、外科システム、方法、器具、および装置に関する。より具体的には、本開示は、患者の骨に骨アンカーアセンブリを移植するための改良された外科システム、方法、器具、および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
この出願は、2019年6月7日に出願された「脊椎手術システムおよび方法」と題された米国特許出願第16/434,976号の優先権を主張し、2018年7月31日に出願された米国仮特許出願第62/712,938号の利益を主張する。「脊椎手術システムおよび方法」、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0003】
椎弓根スクリューとロッドベースの固定アセンブリを利用した脊椎固定手順は、低侵襲または侵襲的な脊椎手術を通じて、椎間板変性症、脊椎すべり症、脊椎変形、またはその他の脊椎状態などの脊椎状態を矯正するために使用できる。例えば、2つ以上の骨アンカーアセンブリは、患者の1つまたは複数の椎骨関節を安定させるために、隣接する骨アンカーアセンブリの間に固定されたコネクティングロッドを用いて、患者の椎骨の骨構造に固定され得る。これらのコネクティングロッドは、通常、隣接する骨アンカーアセンブリ間の患者の脊椎の長さに沿って縦方向に走っている。しかしながら、コネクティングロッドは、患者の特定の解剖学的構造および/または特定の脊椎矯正を考慮して、様々な位置および/または構成(必要に応じて、複数のコネクティングロッドおよび/またはクロスバーの使用を含む)に配置することができる。
【0004】
残念ながら、骨アンカーアセンブリがドライバツールに十分に固定されていない場合、適切なドライバツールを使用して骨アンカーアセンブリを移植するプロセスは困難な場合がある。したがって、この特性を低減または排除する改善された外科システム、方法、器具、およびデバイスが望ましいであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の様々なシステムおよび方法は、現在の最先端技術に応じて、特に、現在利用可能な外科用器具、デバイス、システム、および患者に骨アンカーアセンブリを移植するための方法によってまだ完全に解決されていない当技術分野の問題およびニーズに応じて開発されてきた。
【0006】
いくつかの実施形態によれば、骨アンカーシステムは、骨アンカーアセンブリおよびドライバツールを含み得る。骨アンカーアセンブリは、骨ねじ、カラー部材、およびチューリップ部材を含み得る。骨ねじは、シャンク、骨と係合するように構成されたシャンクに沿った雄ねじ、およびシャンクの近位端に結合された骨ねじ頭を有し得る。骨ねじ頭はまた、ドライバ係合フィーチャーを含み得る。カラー部材は、後端、前端、カラー部材の後端から突出する第1および第2の保持アーム、複数の直交する回転軸の周りの任意の範囲の相対配向で骨ねじ頭を受け入れるように構成されたレセプタクル、およびレセプタクルに近接するグリップフィーチャー、を有し得、レセプタクルおよびグリップフィーチャーは、骨ねじ頭に係合するように構成されている。チューリップ部材は、後端、前端、内部ボア、チューリップ部材の後端に近接する第1および第2のチューリップアーム、ならびに第1および第2のチューリップアームの間に形成される横方向チャネルを含み得る。ドライバツールは、近位端および遠位端を有する細長いシャフトと、細長いシャフトの遠位端に配置された骨ねじ係合フィーチャーとを含み得、その結果、骨ねじ係合フィーチャーは、ドライバツールで骨ねじの回転を容易にするため、骨ねじ頭のドライバ係合フィーチャーと係合可能である。ドライバツールはまた、骨ねじ係合フィーチャーの近くに配置された保持フィーチャーを含み得る。ドライバツールは、保持フィーチャーが第1および第2の保持アームによって保持されるように、保持フィーチャーをカラー部材の第1および第2の保持アームの間に挿入することによって、骨アンカーアセンブリに取り外し可能に結合可能であり得る。
【0007】
他の実施形態では、ドライバツールは、近位端および遠位端を有する細長いシャフト、細長いシャフトの遠位端に配置された骨ねじ係合フィーチャー、および骨ねじ係合フィーチャーの近位にある細長いシャフトに沿って配置された保持フィーチャーを含み得る。保持フィーチャーは、骨ねじ係合フィーチャーが骨アンカーアセンブリの骨ねじのドライバ係合フィーチャーと係合するように移動されるときに、ドライバツールを骨アンカーアセンブリに取り外し可能に結合するように構成され得る。
【0008】
さらに他の実施形態では、近位端、遠位端、細長いシャフトの遠位端に配置された骨ねじ係合フィーチャー、および骨ねじ係合フィーチャーの近位に位置する保持フィーチャーを有する細長いシャフトを有するドライバツールを使用して骨アンカーアセンブリを移植する方法は、骨ねじ係合フィーチャーを骨アンカーアセンブリのドライバ係合フィーチャーと位置合わせすることを含み得る。この方法はまた、骨ねじ係合フィーチャーをドライバ係合フィーチャーと係合するように移動すること、保持フィーチャーを骨アンカーアセンブリと係合させて、骨ねじ係合フィーチャーがドライバ係合フィーチャーと係合すると、保持フィーチャーが取り外し可能になるようにすること、及び、骨アンカーアセンブリに結合され、ドライバツールに結合された骨アンカーアセンブリを患者の手術部位に挿入することを含み得る。
【0009】
本開示のこれらのフィーチャー及び他のフィーチャーと利点は、以下の記載及び付加された特許請求の範囲から十分に明らかとなるか、あるいは本明細書で説明されるシステムおよび方法を実施することによっても知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の例示的な実施形態は、添付の図面と併せて、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろう。これらの図面は例示的な実施形態のみを示し、したがって、添付の特許請求の範囲による範囲を限定するものと見なされるべきではないことを理解して、本開示の例示的な実施形態は、添付の図面の使用を通じて追加の特異性および詳細とともに説明される:
【
図1】
図1は、本開示の一実施形態による、骨アンカーアセンブリ100 の分解図である。
【
図2A】
図2Aは、本開示の一実施形態による、骨ねじ200の側面図である。
【
図3A】
図3Aは、本開示の一実施形態による、カラー部材300の上面斜視図である。
【
図4】
図4は、
図2Aのカラー部材300に結合されている
図2Aの骨ねじ200を含む部分的な骨アンカーアセンブリ400の正面側面図である。
【
図5A】
図5Aは、本開示の一実施形態による、チューリップ部材500の上面斜視図である。
【
図6A】
図6Aは、本開示の一実施形態による、ドライバツール600の斜視図である。
【
図7A】
図7Aは、ドライバツール600を骨アンカーアセンブリ100に結合する前の、ドライバツール600および骨アンカーアセンブリ100を含む骨アンカーシステム700である。
【
図7B】
図7Bは、骨アンカーアセンブリ100に結合されたドライバツール600を備えた、
図7Aの骨アンカーシステム700である。
【
図8】
図8は、本開示の一実施形態による、真っ直ぐなコネクティングロッド800の斜視図である。
【
図9】
図9は、本開示の一実施形態による、湾曲したコネクティングロッド900の斜視図である。
【
図10】
図10は、
図2Aの骨ねじ200、
図3Aのカラー部材300、及び、
図8の真っ直ぐなコネクティングロッド800を含む部分的な骨アンカーアセンブリ1000の正面側面図である。
【
図11A】
図11Aは、本開示の一実施形態による、止めねじ1100の上面斜視図である。
【
図12】
図12は、本開示の一実施形態による、骨アンカーアセンブリ1200の分解図である。
【
図13】
図13は、完全に組み立てられた、
図12の骨アンカーアセンブリ1200の斜視図である。
【
図14A】
図14Aは、本開示の一実施形態による、骨アンカーアセンブリを移植するための方法1400のフローチャートを示す。
【
図14B】
図14Bは、本開示の一実施形態による、骨アンカーアセンブリを移植するための方法1400のフローチャートを示す。
【0011】
図面は、本開示の概念を説明することを目的としており、原寸に比例して描かれていない場合があることを理解されたい。さらに、図面は例示的な実施形態を示しており、本開示の範囲に対する制限を表すものではない。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願の例示的な実施形態は、図面を参照することによって最もよく理解され、図面全体を通して、同様の部品は同様の数字によって指定される。本願の図に概略的に説明および図示されている本開示の構成要素は、多種多様な異なる構成で配置および設計できることは容易に理解されよう。したがって、図に示されるような装置および方法の実施形態の以下のより詳細な説明は、本出願または本出願に優先権を主張する他の任意の出願で主張されるように、本願の範囲を限定することを意図するものではなく、本開示の例示的な実施形態の単なる代表である。
【0013】
この明細書では、標準的な医療の方向性、参照面、および説明的な用語が採用されている。たとえば、全部とは体の正面に向かうことを意味する。後部とは、体の後ろに向かうことを意味する。頭側とは、頭に向かっていることを意味する。尾側とは、足に向かっていることを意味する。内側とは、体の正中線に向かっていることを意味する。外側とは、体の正中線から離れることを意味する。軸方とは、体の中心軸に向かうことを意味する。背軸とは、体の中心軸から離れることをする。同側とは、体の同じ側を意味する。対側とは、体の反対側を意味する。矢状面は、体を左右の部分に分割する。正中矢状面は、体を左右対称の右半分と左半分に分割する。冠状面は、体を前部と後部に分割する。横断面は、体を上部と下部に分割する。これらの説明的な用語は、生物または無生物の体に適用される場合がある。
【0014】
「接続される」、「結合される」および「通信する」という語句は、機械的、電気的、磁気的、電磁気的、流体的、および熱的相互作用を含む、2つ以上の実体間の任意の形態の相互作用を指している。2つの構成要素は、互いに直接接触していなくても、機能的に互いに結合されていることもある。「隣接する」という用語は、互いに直接物理的に接触している物を指すが、物は必ずしも一緒に取り付けられるものとは限らない。「流体連通」という語句は、一方の機構内の流体が他方の機構に流れ込むことができるように接続されている2つの機構を指す。
【0015】
用語「例示的な」は、本明細書では「例、実例、または例示として機能を果たす」ことを意味するように使用される。「例示的な」として本明細書で説明されるいずれの実施形態も、他の実施形態に対して必ずしも好ましい、または、有利なものとして解釈されるわけではない。実施形態の様々な態様が図に提示されているが、特に示されていない限り、図は必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではない。
【0016】
図1は、本開示の一実施形態による、骨アンカーアセンブリ100の分解図を示している。骨アンカーアセンブリ100は、一般に、骨ねじ200、カラー部材300、およびチューリップ部材500を含み得る。カラー部材300およびチューリップ部材500はそれぞれ、以下でより詳細に論じられるように、カラー部材300およびチューリップ部材のそれぞれを骨ねじ200のヘッドに係合および結合するように構成されたグリップフィーチャーを含み得る。
【0017】
図2A〜2Cは、本開示の一実施形態による、骨ねじ200の様々な図を示している。具体的には、
図2Aは、骨ねじ200の側面図であり、
図2Bは、骨ねじ200の斜視図であり、および、
図2Cは、骨ねじ200の上面図である。骨ねじ200の近位端201に結合された骨ねじ頭230と同様に、骨ねじ200は、一般に、近位端201、遠位端202、骨ねじ200の近位および遠位端201、202の間に延びるシャンク210、シャンク210に沿って配置され、骨と係合するように構成された雄ネジ220を含み得る。
【0018】
少なくとも1つの実施形態では、骨ねじ頭230は、半球形状および骨ねじ頭230の円周の周りに形成された1つまたは複数の水平隆起232を含む多軸性であり得る。しかしながら、任意のサイズ、形状、またはスタイルの骨ねじ頭230も使用できることが理解されよう。
【0019】
骨ねじ頭230はまた、骨ねじ頭230内に形成されたドライバ係合フィーチャー240を含み得る。少なくとも1つの実施形態では、ドライバ係合フィーチャー240は、内部六小葉形状を有し得る。しかしながら、任意の適切なサイズ、形状、またはスタイルのドライバ係合フィーチャー240もまた、本開示の教示と併せて使用され得ることが理解されるであろう。
【0020】
図3A〜3Fは、本開示の一実施形態による、カラー部材300の様々な図を示している。具体的には、
図3Aは、カラー部材300の上面斜視図であり、
図3Bは、カラー部材300の底面斜視図であり、
図3Cは、カラー部材300の正面図であり、
図3Dは、カラー部材300の左側面図であり、
図3Eは、カラー部材300の上面図であり、および、
図3Fは、カラー部材300の底面図である。カラー部材300は、概して、後端301、前端302、第1の保持アーム310、第2の保持アーム320、カラー部材300の前端302に形成されたレセプタクル330、および、カラー部材300の前端302から突出するグリップフィーチャー340を含み得る。
【0021】
第1および第2の保持アーム310、320はそれぞれ、カラー部材300の後端301の反対側にあるカラー部材300の後端301から突出し得る。第1の保持アーム310は、第1の保持アーム310の後端311に配置された第1の保持タブ315を含み得、第2の保持アーム320は、第1の保持タブ315の反対側で、第2の保持アーム320の後端321に配置された第2の保持タブ325を含み得る。第1および第2の保持タブ315、325は、それぞれ互いに向かって突出し、第1および第2の保持アーム310、320の間に形成された空間370内に突出し得る。少なくとも1つの実施形態では、第1および第2の保持アーム310、320は、以下で詳細に説明するように、力が第1および第2の保持アーム310、320に加えられたときに、それらが互いに曲がって離れるように曲がることができるように弾性であり得る。しかしながら、他の実施形態では、第1および第2の保持アーム310、320は、剛性および/または実質的に柔軟性がない可能性があることも理解されよう。
【0022】
カラー部材300の前端302に形成されたレセプタクル330は、複数の直交する回転軸の周りで、任意の範囲の相対的な向きで骨ねじ頭230を受け入れて係合するように構成され得る。少なくとも1つの実施形態では、レセプタクル330は、骨ねじ頭230の形状に相補的な半球形状を有し得る。しかしながら、レセプタクル330は、任意の対応するサイズ、形状、または、骨ねじ頭230の任意の対応するサイズ、形状、またはスタイルと相互作用し得るスタイルを有し得ることが理解されるであろう。
【0023】
グリップフィーチャー340は、レセプタクル330に近接し、骨ねじ頭230と係合するように構成され得る。少なくとも1つの実施形態では、グリップフィーチャー340は、カラー部材300の前端302から突出する1つまたは複数のコレットアーム344を備えたコレット構造を備えることができる。1つまたは複数のコレットアーム344は、弾力性があり、および/または1つまたは複数のギャップ342によって互いに分離されていてもよい。1つまたは複数のコレットアーム344は、レセプタクル330の周りに配置され得、および/またはレセプタクル330を少なくとも部分的に取り囲むことができる。1つまたは複数のコレットアーム344のそれぞれは、骨ねじ頭230に形成された1つまたは複数の水平隆起232を把持するように構成されたエッジ341をさらに含むことができる。このようにして、カラー部材300は、複数の直交する回転軸の周りで、相対的な向きの範囲のいずれかで骨ねじ頭230と係合することができる。例えば、
図4は、カラー部材300の前端302から突出する1つまたは複数のコレットアーム344を介してカラー部材300に結合された骨ねじ200を含む部分的な骨アンカーアセンブリ400を示している。
【0024】
カラー部材300は、カラー部材300の後端および前端301、302との間でカラー部材300を通って延びる中央アパーチャ360を含み得る。中央アパーチャ360は、
図7Aおよび
図7Bに関して以下でより詳細に説明されるように、それを介してドライバツールを受け入れるように構成され得る。
【0025】
カラー部材300はまた、第1および第2の保持アーム310、320に近接するカラー部材300の側面に形成されたカラーくぼみ350を含み得る。カラーくぼみ350は、チューリップ部材500のカラー部材300への結合を容易にするためにチューリップ部材500と相互作用することができ、これはまた、
図5A〜5Fおよび
図7A〜7Bに関して以下でより詳細に論じられる。
【0026】
図5A〜5Fは、本開示の一実施形態による、チューリップ部材500の様々な図を示している。具体的には、
図5Aは、チューリップ部材500の上面斜視図であり、
図5Bは、チューリップ部材500の底面斜視図であり、
図5Cは、チューリップ部材500の正面図であり、
図5Dは、チューリップ部材500の左側面図であり、
図5Eは、チューリップ部材500の上面図であり、および、
図5Fは、チューリップ部材500の底面図である。チューリップ部材500は、一般に、後端501、前端502、内部ボア560、第1のチューリップアーム510、第2のチューリップアーム520、および第1と第2のチューリップアーム510、520の間に形成された横方向チャネル570とを含み得る。
【0027】
第1および第2のチューリップアーム510、520はそれぞれ、チューリップ部材500の後端501に近接して配置され、および/またはそこから突出し得る。第1および第2のチューリップアーム510、520は、第1および第2のチューリップアーム510、520の間に横方向チャネル570が形成されるように、チューリップ部材500の後端501の反対側に配置することができる。少なくとも1つの実施形態では、第1および第2のチューリップアーム510、520は、剛性であり得る。あるいは、他の実施形態では、第1および第2のチューリップアーム510、520は、力が第1および第2のチューリップアーム510、520に加えられたときに、それらが互いに離れるように曲がり、曲がることができるように弾性であり得る。第1および第2のチューリップアーム510、520は、第1および第2のチューリップアーム510、520の後端511、521に形成されたねじ切り580をさらに含み得る。ねじ切り580は、
図11A〜
図13に関してより詳細に論じられるように、止めねじを受け入れるように構成され得る。
【0028】
チューリップ部材500の内部ボア560は、チューリップ部材500の後端501と前端502との間でチューリップ部材500を通って延びることができる。内部ボア560は、その中にカラー部材300を受け入れるように構成され得る。内部ボア560はまた、
図7Aおよび
図7Bに関して説明されるように、それを介してドライバツールを受け入れるように構成され得る。
【0029】
チューリップ部材500は、第1および第2のチューリップアーム510、520に近接するチューリップ部材500の側面に形成されたチューリップくぼみ550をさらに含み得る。チューリップくぼみ550は、
図7Aおよび
図7Bに示すように、カラー部材300に形成されたカラーくぼみ350と相互作用して、チューリップ部材500をカラー部材300に結合することができる。この結合は、カラー部材300をチューリップ部材500の内部ボア560に挿入し、チューリップくぼみ550をカラーくぼみ350と位置合わせし、圧着工具(図示せず)をチューリップくぼみ550に挿入し、そして、チューリップくぼみ550を互いに向かってそしてカラーくぼみ350内に変形させるために、圧着工具を用いてチューリップくぼみ550に圧着力を適用することによって達成することができる。このようにして、圧着されたチューリップくぼみ550の変形された材料は、カラーくぼみ350の内側に突出し、カラー部材300をチューリップ部材500に結合する。
【0030】
図6A〜6Fは、本開示の一実施形態による、ドライバツール600の様々な図を示す。具体的には、
図6Aは、ドライバツール600の斜視図であり、
図6Bは、ドライバツール600の左側面図であり、
図6Cは、ドライバツール600の右側面図であri、
図6Dは、ドライバツール600の遠位端の斜視図であり、および、
図6Eは、ドライバツール600の底面図である。ドライバツール600は、一般に、近位端601および遠位端602を有する細長いシャフト610、細長いシャフト610の遠位端602に配置された骨ねじ係合フィーチャー630、細長いシャフト610の近位端601に配置されたハンドル620、および保持フィーチャー640を含み得る。
【0031】
骨ねじ係合フィーチャー630は、ドライバツール600を用いた骨ねじ200の回転を容易にするために、骨ねじ頭230に形成されたドライバ係合フィーチャー240と係合可能であり得る。少なくとも1つの実施形態では、骨ねじ係合フィーチャー630は、骨ねじ頭230に形成された内部六小葉形状と相補的な外部六小葉形状を有し得る。しかしながら、任意の適切なサイズ、形状、またはスタイルの骨ねじ係合フィーチャー630および/またはドライバ係合フィーチャー240もまた、本開示の教示と併せて使用され得ることが理解されるであろう。
【0032】
保持フィーチャー640は、骨ねじ係合フィーチャー630の近位に配置され、骨ねじ係合フィーチャー630の近位の細長いシャフトに沿って配置され、および/または骨ねじ係合フィーチャー630と細長いシャフト610の近位端601との中間に配置され得る。少なくとも1つの実施形態では、保持フィーチャー640は、細長いシャフト610の少なくとも一部を取り囲む突起640を含み得る。突起640は、前面642、後面641、および後面および前面641、642の中間にある内側線(例えば、赤道線;
図6Dには示されていない)を有する半球形状を有し得る。このようにして、突起640は、骨アンカーアセンブリ100のカラー部材300の第1の保持アーム310と第2の保持アーム320との間に保持されるように形作られ得る。以下の
図7Aおよび7Bを参照して説明するように、特定の実施形態では、突起640の後面641は、カラー部材300の第1の保持アーム310上に配置された第1の保持タブ315と、カラー部材300の第2の保持アーム上に配置されている第2の保持タブ325(第1の保持タブの反対側)との間に保持されるように成形され得る。
【0033】
図7Aおよび7Bは、ドライバツール600を骨アンカーアセンブリ100に結合する前、およびドライバツール600が骨アンカーアセンブリ100に結合された後の両方、それぞれで、ドライバツール600および骨アンカーアセンブリ100を含む骨アンカーシステム700を示す。一般に、保持フィーチャー640は、骨ねじ係合フィーチャー630が骨アンカーアセンブリ100内の骨ねじ200のドライバ係合フィーチャー240と係合するように移動されるときに、ドライバツール600を骨アンカーアセンブリ100に取り外し可能に結合するように構成される。
【0034】
少なくとも1つの実施形態では、ドライバツール600は、保持フィーチャー640が、カラー部材300の第1および第2の保持アーム310、320によって保持されるように、カラー部材300の第1および第2の保持アーム310、320の間にドライバツール600の保持フィーチャー640を挿入することによって、骨アンカーアセンブリ100に取り外し可能に結合可能であり得る。
【0035】
特定の実施形態では、カラー部材300の第1および第2の保持アーム310、320の第1および第2の保持タブ315、325は、保持フィーチャー640の後面641と係合して、ドライバツール600を取り外し可能に結合可能にするように構成され得る。保持フィーチャー640が第1および第2の保持タブ315、325を越えて、カラー部材300の第1および第2の保持アーム310、320の間に挿入することによって、保持フィーチャー640を骨アンカーアセンブリ100に挿入し、保持フィーチャー640が第1および第2の保持タブ315、325および/または第1および第2の保持アーム310、320によって保持されるようにする。この結合手順は、以下の
図14A〜
図14Bに関してより詳細に説明される。
【0036】
図8および9は、それぞれ、例示的な直線コネクティングロッド800および例示的な湾曲コネクティングロッド900の斜視図を示しており、これらのそれぞれは、本開示の骨アンカーアセンブリと併せて使用することができる。しかしながら、任意の適切なサイズ、形状、またはスタイルの他のコネクティングロッドもまた、本明細書に開示される骨アンカーアセンブリと併せて使用され得ることが理解されるであろう。
図10は、骨ねじ200、カラー部材300、および、直線コネクティングロッド800を含む部分的な骨アンカーアセンブリ1000の正面側面図を示す。このようにして、カラー部材300の第1および第2の保持アーム310、320はまた、移植プロセスを容易にするために、部分骨アンカーアセンブリ1000の組み立て中にコネクティングロッド800をそれらの間に一時的に保持するように構成され得る。
【0037】
図11A〜11Cは、本開示の実施形態による、本明細書に開示される骨アンカーアセンブリと併せて使用され得る止めねじ1100の様々な図を示す。具体的には、
図11Aは、止めねじ1100の上面斜視図であり、
図11Bは、止めねじ1100の側面図であり、および、
図11Cは、止めねじ1100の上面図である。一般に、止めねじ1100は、近位端1101、遠位端1102、止めねじ1100の遠位端1102に向かって配置された止めねじ本体1110、止めねじ1100の近位端1101に向かって配置された止めねじヘッド1130、止めねじヘッド1130に形成された、および/または止めねじ本体1110に形成された止めねじドライバ係合フィーチャー1140、および、止めねじ本体1110の周りに配置された止めねじのねじ山1120を含み得る。
【0038】
止めねじ1100は、コネクティングロッド800を骨アンカーアセンブリ1200に堅固に結合するために、第1および第2のチューリップアーム510、520のねじ切り580に係合するように構成され得る。これは、
図12および13最もよく見られ、それぞれ、骨アンカーアセンブリ1200(コネクティングロッド800および止めねじ1100を含む)の分解図、および骨アンカーアセンブリ1200の組み立て図を示している。
【0039】
少なくとも1つの実施形態では、止めねじヘッド1130は、止めねじ本体1110に対して、コネクティングロッド800を止めねじ1100を介して骨アンカーアセンブリ1200に堅固に結合するプロセスの間、止めねじ本体に対して十分な大きさのトルク力が止めねじヘッド1130に加えられたときに、止めねじ本体1110(図示せず)から剪断するようにさらに設計され得る。
【0040】
図14A〜Bは、本願の一実施形態による、骨アンカーアセンブリを移植するための方法1400のフローチャートを示す。一般に、方法1400は、近位端、遠位端、細長いシャフトの遠位端に配置された骨ねじ係合フィーチャー、および骨ねじ係合フィーチャーの近位に配置された保持フィーチャーを有する細長いシャフトを含むドライバツールの使用を含み得る。方法1400はまた、ドライバ係合フィーチャーを含む骨アンカーアセンブリを利用することができる。
【0041】
方法1400は、ドライバツールの骨ねじ係合フィーチャーを骨アンカーアセンブリのドライバ係合フィーチャーと位置合わせすることができるステップ1410から開始することができる。少なくとも1つの実施形態では、ドライバ係合フィーチャーは、骨アンカーアセンブリの骨ねじ中に形成することができる。
【0042】
ドライバツールの骨ねじ係合フィーチャーが骨アンカーアセンブリのドライバ係合フィーチャーと位置合わせされると、方法1400は、ドライバツールの骨ねじ係合フィーチャーが骨アンカーアセンブリのドライバ係合フィーチャーと係合するように移動され得るステップ1420に進むことができる。
【0043】
ドライバツールの骨ねじ係合フィーチャーが骨アンカーアセンブリのドライバ係合フィーチャーと係合するように移動されると、方法1400は、ドライバツールの保持フィーチャーが、骨ねじ係合フィーチャーがドライバ係合フィーチャーと係合している状態で、保持フィーチャーが骨アンカーアセンブリに取り外し可能に結合され得るような骨アンカーアセンブリと係合され得るステップ1430に進むことができる。
【0044】
特定の実施形態では、保持フィーチャーは、前面および後面を有する半球形状を含み得、骨アンカーアセンブリは、第1の保持タブを有する第1の保持アームおよび、第1の保持タブの反対に、第2の保持タブを有する第2の保持アームを含み得る。この実施形態では、保持フィーチャーを骨アンカーアセンブリと係合させることは、さらに以下を含み得る。(1)保持フィーチャーの前面を第1および第2の保持タブと係合させること、(2)第1および第2の保持タブに対して、第1および第2の保持アームを互いに偏向させ、保持フィーチャーが第1と第2の保持アームの間に形成された空間に入ることを可能にするのに十分な挿入力を保持フィーチャーに加える、(3)第1および第2の保持アームの間に保持フィーチャーを挿入して、第1および第2の保持タブを保持フィーチャーの後面と係合させ、ドライバツールを骨アンカーアセンブリに結合すること。
【0045】
ドライバツールの保持フィーチャーが骨アンカーアセンブリと係合して、ドライバツールを骨アンカーアセンブリに取り外し可能に結合すると、方法1400は、(ドライバツールに結合された)骨アンカーアセンブリを患者の手術部位に挿入することができるステップ1440に進むことができ、方法1400は終了することができる。あるいは、または、それに加えて、方法1400は、以下で論じられるように、ステップ1450〜1480のいずれか、または、全てに進むことができる。
【0046】
(ドライバツールに結合された)骨アンカーアセンブリが患者の手術部位に挿入されると、方法1400は、骨アンカーアセンブリが手術時に骨アンカーアセンブリに結合されたドライバツールにトルク力を適用することにより、患者の骨に取り付けられ得るステップ1450に進むことができる。
【0047】
骨アンカーアセンブリが患者の骨に取り付けられると、方法1400は、ドライバツールの保持フィーチャーが、ドライバツールを近位に引っ張ることにより、骨アンカーアセンブリの第1の保持アームと第2の保持アームとの間から切り離され得るステップ1460に進むことができる。
【0048】
特定の実施形態では、骨アンカーアセンブリの第1および第2の保持アームの間からドライバツールの保持フィーチャーを切り離すことは、以下を含み得る。(1)保持フィーチャーの後面を第1および第2の保持タブと係合させること、(2)第1および第2の保持タブに対して、第1および第2の保持アームを互いに偏向させ、保持フィーチャーが第1と第2の保持アームの間に形成された空間から出るのを可能にするのに十分な切り離し力を保持フィーチャーに加えること、(3)ドライバツールを近位方向に引っ張ることにより、第1の保持アームと第2の保持アームとの間から保持フィーチャーを切り離すこと。
【0049】
ドライバツールの保持フィーチャーが骨アンカーアセンブリの第1の保持アームと第2の保持アームとの間から切り離されると、方法1400は、ドライバツールが手術部位から除去され得るステップ1470に進むことができる。
【0050】
ドライバツールが手術部位から取り外されると、方法1400は、コネクティングロッドを骨アンカーアセンブリに一時的に接続するため、コネクティングロッドを骨アンカーアセンブリの第1の保持アームと第2の保持アームとの間に挿入する、ステップ1480に進むことができ、方法1400が終了し得る。
【0051】
本明細書で開示されるいずれの方法も、説明される方法を実行するための1つまたは複数のステップまたは作用を含む。方法のステップおよび/または作用は、互いに交換することもできる。換言すれば、実施形態の適切な動作のために特定のステップまたは作用の順序が必要でない限り、特定のステップおよび/または作用の順序および/または使用を変更することができる。
【0052】
本明細書全体を通して「実施形態」または「その実施形態」への言及は、その実施形態に関連して説明された特定の特徴、構造または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体で引用される引用句またはその変形は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているわけではない。
【0053】
同様に、実施形態の上記の説明では、開示を簡素化する目的で、様々な特徴が単一の実施形態、図、またはその説明に一緒にグループ化される場合があることを理解されたい。しかしながら、この開示の方法は、いかなるクレームもそのクレームに明示的に列挙されたものよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、以下の請求項が反映するように、発明の態様は、前述の単一の開示された実施形態のすべてより少ない特徴の組み合わせにある。したがって、この詳細な説明に続く請求項は、これにより、この詳細な説明に明確に組み込まれ、各請求項は、別個の実施形態として独立している。この開示には、独立クレームとその従属クレームのすべての順列が含まれる。
【0054】
特徴または要素に関する用語「第1」の請求項の列挙は、第2または追加のそのような特徴または要素の存在を必ずしも意味しない。ミーンズプラスファンクション(means-plus-function)形式で列挙された要素は、米国特許法第112条第6段落に従って解釈されることを意図している。本明細書に記載される基本的な原理から逸脱することなく、上記の実施形態の詳細に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
【0055】
本開示の特定の実施形態および用途を例示し説明してきたが、添付の特許請求の範囲は、本明細書に開示された正確な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。本明細書に開示された方法およびシステムの構成、動作、および詳細において、当業者には明らかであろう様々な修正、変更、および変形を行うことができる。
【国際調査報告】