特表2021-534046(P2021-534046A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-534046(P2021-534046A)
(43)【公表日】2021年12月9日
(54)【発明の名称】モジュール式ユーティリティボトル
(51)【国際特許分類】
   B65D 41/04 20060101AFI20211112BHJP
   B65D 1/02 20060101ALI20211112BHJP
【FI】
   B65D41/04
   B65D1/02 240
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2021-531467(P2021-531467)
(86)(22)【出願日】2019年8月8日
(85)【翻訳文提出日】2021年3月30日
(86)【国際出願番号】US2019045807
(87)【国際公開番号】WO2020033769
(87)【国際公開日】20200213
(31)【優先権主張番号】62/716,227
(32)【優先日】2018年8月8日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/811,533
(32)【優先日】2019年2月27日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】521056331
【氏名又は名称】モドル アウトドアーズ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】ビクター バラク ジトロン
(72)【発明者】
【氏名】ザッカリー ダブリュー. ライツ
(72)【発明者】
【氏名】ジャスティン ガルド
【テーマコード(参考)】
3E033
3E084
【Fターム(参考)】
3E033AA04
3E033BA08
3E033BA13
3E033CA20
3E033DA03
3E033DA09
3E033DD10
3E033GA02
3E033GA03
3E084AA02
3E084AA12
3E084AA22
3E084AA24
3E084AB01
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3E084BA03
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3E084DA01
3E084DB12
3E084FB01
3E084GA01
3E084GB01
3E084HB09
3E084HC03
3E084HD01
3E084KB01
3E084LA17
3E084LA22
3E084LB02
3E084LB07
3E084LC01
3E084LD01
(57)【要約】
モジュール式ボトル(例えば、液体又は乾燥保存内容物を保持するための)及びその様々な組立体、構成要素、及び構造が提供される。ボトルは、可撓性又は硬質であり得、特に屋外の人々、軍人、旅行者、及びペット所有者などに役立つように動的にモジュール化されている。ボトルは、様々なキャップ、フィルタ、排出口、コンパートメント、及び同様の付属品を用いて変更又は拡張できる両端装置である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
相反する第1及び第2の端部を有する本体部分を備え、該第1の端部が、第1のねじ部分及び第1の開口部を有し、該第2の端部が、第2のねじ部分及び第2の開口部を有し、該第1の開口部と該第2の開口部とが、該本体部分の内部領域と流体連通している、モジュール式ボトルシステム。
【請求項2】
前記本体部分が、少なくとも部分的に折りたたみ可能な材料から構成されている、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記本体部分の第1及び第2のねじ部分のうちの少なくとも1つと螺合するように構成された少なくとも1つのエンドキャップをさらに備える、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つのエンドキャップが、前記内部領域と流体連通する一方向弁を備える、請求項4記載のシステム。
【請求項5】
前記少なくとも1つのエンドキャップが、第1のエンドキャップ及び第2のエンドキャップを含み、該第1のエンドキャップが、前記第1のねじ部分と螺合するように構成され、該第2のエンドキャップが、前記第2のねじ部分と螺合するように構成されている、請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記本体部分が、少なくとも1つの長手方向側面平坦部を備える、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記内部領域と流体連通する延長掛かり付きコネクタを有する少なくとも1つのエンドキャップをさらに備える、請求項1記載のシステム。
【請求項8】
前記延長掛かり付きコネクタと取り外し可能に接続されるように構成されたノズルをさらに備える、請求項7記載のシステム。
【請求項9】
前記ノズルが、可撓性コネクタアーム及びストッパー要素を備え、該ストッパー要素が、該ノズルを選択的に塞ぐように構成されている、請求項8記載のシステム。
【請求項10】
第1及び第2の端部並びに第2の内部領域を有する第2の本体部分をさらに備え、該第1の端部が、該第2の内部領域が該第2の本体部分の内部領域と流体連通するように前記本体部分の第2の端部と結合するように構成されている、請求項1記載のシステム。
【請求項11】
前記第2の本体部分が折りたたみ可能である、請求項10記載のシステム。
【請求項12】
前記第2の本体部分の第1の端部を前記本体部分の第2の端部と動作可能に結合する結合要素をさらに備える、請求項10記載のシステム。
【請求項13】
前記内部領域と流体連通する複数の孔を備える少なくとも1つのエンドキャップをさらに備える、請求項1記載のシステム。
【請求項14】
少なくとも1つのエンドキャップ及び可撓性ループ部材をさらに備え、該少なくとも1つのエンドキャップが、該可撓性ループ部材の端部が1つ又は複数のノブ要素と選択的に結合可能であるように、該1つ又は複数のノブ要素を有する、請求項1記載のシステム。
【請求項15】
相反する第1及び第2の端部を有する本体部分であって、該第1の端部が、第1の開口部及び第1のねじ部分を有し、該第2の端部が、第2の開口部及び第2のねじ部分を有し、該第1及び第2の開口部が、該本体部分の内部領域と流体連通している、前記本体部分、
該第1のねじ部分と螺合するように構成された第1のエンドキャップ、並びに
該第2のねじ部分と螺合するように構成された第2のエンドキャップを備える、モジュール式ボトルシステム。
【請求項16】
前記本体部分が、少なくとも部分的に折りたたみ可能な材料から構成されている、請求項15記載のシステム。
【請求項17】
少なくとも前記第1のエンドキャップが、前記内部領域と流体連通する一方向弁を備える、請求項15記載のシステム。
【請求項18】
前記少なくとも第1のエンドキャップが、前記内部領域と流体連通する延長掛かり付きコネクタを備える、請求項15記載のシステム。
【請求項19】
前記延長掛かり付きコネクタと取り外し可能に接続するように構成されたノズルをさらに備える、請求項18記載のシステム。
【請求項20】
第2の本体部分及び結合要素をさらに備え、該結合要素が、該第2の本体部分の第2の内部領域が前記本体部分の内部領域と流体連通するように該本体部分と該第2の本体部分とを接続するように構成されている、請求項15記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権)
本出願は、2018年8月8日に出願された米国仮特許出願第62/716,227号及び2019年2月27日に出願された米国仮特許出願第62/811,533号の優先権及び利益を主張し、引用した出願及び開示はそれぞれ、引用により本明細書に完全に組み込まれる。
【0002】
(技術分野)
本発明は、一般に、容器、より具体的には、代用又は代替の構造的変更を用いて動的機能を提供するように構成されたモジュール式容器又はボトルに関する。
【背景技術】
【0003】
(背景)
従来のウォーターボトルは、水を持ち運ぶことを目的とし、水以外はあまり持ち運ぶことがない。別の機能を提供する特殊なボトルがあるが、それらは通常、非モジュール式の一連の静的な追加機能に限定されている。加えて、従来のウォーターボトルは、使用しないときにかなりのスペースを占め、折りたたむことができず、残念ながら固定アンカー又は取り付け点が1つしかないためボトルの固定が困難であり、内部の空間や隙間にほとんど手が届かず(例えば、汚れ、カビ、細菌などの)清掃が困難であり、従来の円筒形のため横向きに置くと転がって不便である。
【0004】
従って、現状では、アウトドアの冒険家及び愛好家は、水分補給関連やその他の機能及びニーズを満たす万能ナイフ式の多機能性を実現するツールを欲している。
【0005】
従って、従来のボトル又は容器装置の本質的に一次元の機能を解決するための新規の改良された装置及び方法が必要とされている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(概要)
本発明の実施態様は、モジュール式ボトル(例えば、液体又は乾燥保存内容物を保持するための)及びその様々な付属品、構成要素、及び構造を含む。ボトルは、動的にモジュール式であり、特に屋外の人々、軍人、旅行者、及びペット所有者などに役立つように構成されている。ボトルは、様々なキャップ、フィルタ、注入器、清浄器などを用いて変更又は拡張できる両端装置である。
【0007】
ボトルは、本体部分及び1つ又は複数のエンドキャップ又は他の付属品を備えることができる。本体部分は、1つ又は複数の開口部を備えることができ、構成要素の取り付けを容易にするように適合され、ボトルの転がりを最小限に抑える又は防止し、且つ使用者がボトルを握りやすくするために1つ又は複数の側面平坦領域が設けられている。本体部分は、保存、輸送、洗浄などを容易にするために折りたたむ又は平らにすることができるシリコーンゴム又は他の同様の材料などの概ね可撓性の材料から構成することができる。他の実施態様では、本体部分は、金属(例えば、ステンレス鋼)及びポリマーなどの硬質若しくは半硬質材料から構成することができる。さらに、本体部分は、二重壁又は同様の断熱構造を備えることができる。エンドキャップは、本体部分の端部/ネックに直接螺合する、又は端部組立体を介して結合することができる。
【0008】
様々な実施態様では、ボトルは、ガスケット、ナット、ワッシャ、及びマウスピースを含む端部組立体を備えることができる。他の実施態様では、ボトルは、シリコーンマウスピースを備えるステンレス鋼リング又はボトルの端部を含む端部組立体を備えることができる。様々なキャップ又は付属品をボトルと共に使用して、様々な設計上の利点を促進することができる。これらのキャップ又は付属品は、無数の追加の機能及び特徴を促進するように適合された真にモジュール式のボトルを提供し、キャップ及び付属品の実施態様は、端部組立体を介したボトルへの固定又は取り付けに適合している。
【0009】
上記の要約は、本発明の例示された実施態様、クレームされた実施態様、又は実施のそれぞれを説明することを意図するものではない。クレームされた発明の特徴を当業者が十分に理解するために、本発明のために実施される詳細な技術及び好ましい実施態様を、添付の図面と共に以下の段落に記載する。前述の特徴及び以下に述べる特徴は、本発明の範囲から逸脱することなく、特定の組み合わせだけではなく、他の組み合わせで、又は単独で使用できることを理解されたい。
【0010】
(図面の簡単な説明)
本発明は、添付の図面に関連する本発明の様々な実施態様の以下の詳細な説明を考慮すると、より完全に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の実施態様による、2つのエンドキャップを有するモジュール式ユーティリティボトルを示す。
図2図2は、本発明の実施態様による、2つのエンドキャップを有するモジュール式ユーティリティボトルを示す。
図3図3は、本発明の実施態様による、2つのエンドキャップを有するモジュール式ユーティリティボトルの断面図である。
図4図4は、本発明の実施態様による、相反する2つの開口部を有するモジュール式ユーティリティボトルの本体部分を示す。
図5図5は、本発明の実施態様による、相反する2つの開口部を有するモジュール式ユーティリティボトルの本体部分を示す。
図6図6は、本発明の実施態様による、相反する2つの開口部を有するモジュール式ユーティリティボトルの本体部分の断面図である。
図7図7は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するためのベースエンドキャップを示す。
図8図8は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するためのベースエンドキャップを示す。
図9図9は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するためのベースエンドキャップを示す。
図10図10は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するためのベースエンドキャップの断面図である。
図11図11は、本発明の実施態様による、ボトルの両端部にコンパートメントキャップを有するモジュール式ユーティリティボトルを示す。
図12図12は、本発明の実施態様による、図11のモジュール式ユーティリティボトルの断面図である。
図13図13は、本発明の実施態様による、掛かり付きキャップ又はスピゴットキャップを有するモジュール式ユーティリティボトルを示す。
図14図14は、本発明の実施態様による、複数の孔を備えるリンスキャップを有するモジュール式ユーティリティボトルを示す。
図15図15は、本発明の実施態様による、ベースキャップを有するモジュール式ユーティリティボトルを示す。
図16図16は、図13のモジュール式ユーティリティボトルの断面図である。
図17図17は、図14のモジュール式ユーティリティボトルの断面図である。
図18図18は、図15のモジュール式ユーティリティボトルの断面図である。
図19図19a及び図19bは、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するためのリンスキャップを示す。
図20図20a及び図20bは、本発明の実施態様による、掛かり付き部材及び弁装置を有する多目的キャップを示す。
図21図21は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するための流体ノズルキャップを示す。
図22図22は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するための流体ノズルキャップを示す。
図23図23は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するための流体ノズルキャップを示す。
図24図24は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するための流体ノズルキャップを示す。
図25図25は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するための流体ノズルキャップの断面図である。
図26図26は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するためのループ部材を示す。
図27図27は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するためのループ部材を示す。
図28図28は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するためのループ部材を示す。
図29図29は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するためのループ部材を示す。
図30図30は、本発明の実施態様による、流体ノズルキャップを有するモジュール式ユーティリティボトルを示す。
図31図31は、図30のモジュール式ユーティリティボトルの断面図である。
図32図32は、本発明の実施態様による、相反する2つのエンドキャップを有するモジュール式ユーティリティボトルを示す。
図33図33は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルの端部組立体の組立分解図である。
図34図34は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルの端部組立体の断面図である。
図35図35は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルのキャップ及びナットの調整の拡大図である。
図36図36は、本発明の実施態様による、相互接続された2つのモジュール式ユーティリティボトルを示す。
図37図37は、本発明の実施態様による、2つのモジュール式ユーティリティボトルを接続するためのコネクタ又は結合要素を示す。
図38図38は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するための注入器付属品を示す。
図39図39は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルに装着された注入器付属品の断面図である。
図40図40は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するための乾燥保存用の内容物容器付属品を示す。
図41図41は、本発明の実施態様による、モジュール式ユーティリティボトルと共に使用するためのフィルタ又は清浄器付属品を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、様々な変更形態及び代替形態に適しており、その詳細を、例として図面に示し、詳細に説明する。しかしながら、その意図は、本発明を記載の特定の実施態様に限定することではないことを理解されたい。それどころか、本発明は、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神及び範囲内にあるすべての変更、等価物、及び代替物を網羅するものである。
【0013】
(詳細な説明)
図1図41を全体的に参照すると、モジュール式ユーティリティボトル100(例えば、液体又は乾燥保存内容物を保持するための)及びその様々な組立体、付属品、構成要素、構造が示されている。ボトル100は、ハイカー、キャンパー、サイクリスト、登山者、及びペット所有者などに特に有用であるように構成された多面的なモジュール式ボトルである。ボトル100は、様々なキャップ、付属品、フィルタ、注入器、及び清浄器などを用いて変更又は拡張することができる両端装置である。
【0014】
図1図31を参照すると、本発明のボトル100の様々な実施態様が示されている。ボトル100は、本明細書に記載されるように、本体部分102及び1つ又は複数のエンドキャップを備えることができる。本体部分102は、内部空洞又は領域101と、構成要素の取り付けを容易にするように適合された、開口部を有する端部領域106と、1つ又は複数の側面の長手方向平坦領域108とを備える。領域108は、把持しやすい表面を提供するため、及び地面又は他の表面に置かれたときのボトル100の転がりを最小限に抑える又は防止するにために設けられている。本体部分102は、保存、輸送、洗浄、ボウルとしての使用、他の形態での使用を容易にするために、折りたたむ、圧縮する、又は平らにする、又は他の形状に変更することができる、シリコーンゴム又は他の同様の材料などの概ね可撓性の材料から構成することができる。使用者がボトルに圧力をかける又は該ボトルを強く握ることにより、該ボトルからの液体又はその他の内容物の排出が容易になる。シリコーンゴム又は同様に有益な材料から構成された実施態様はまた、BPAを含まず、衛生的で低刺激性でありながら、望ましい断熱特性を有する無毒のボトルを提供する。他の実施態様では、本体部分は、金属(例えば、ステンレス鋼)及びポリマーなどの硬質又は半硬質の材料から構成することができる。さらに、本体部分は、二重壁又は同様の断熱構造を備えることができる。
【0015】
図1図10のボトル100を参照すると、エンドキャップは、ベースキャップ104を備えることができる。キャップ104、及び本明細書に開示されるキャップのいずれも、該キャップ104の把持及び捻りを容易にするように構成された1つ又は複数の平坦部110(例えば、角度付き又は角度なし)を有する周辺縁を備えることができる。キャップ104は、端部領域106で本体102と螺合するように適合されたねじ105aを有する内部ネック部分105をさらに備えることができる。具体的には、端部領域106は、キャップ104の内側ネック部分105及びねじ105aに螺合する雌ねじ106bを有する延長本体ネック106aを備えることができる。
【0016】
本発明100の様々なキャップはまた、以下でさらに詳述するように、ループ部材192(図26図29を参照)の一部を受け取るように適合された相反するノブ又は同様の突出要素190を備えることができる。さらに、リング(例えば、ステンレス鋼リング)を、ボトル100のネック端部106の延長シリコーン材料に直接成形するか、又は別の方法で取り付けて、キャップ(本明細書に開示されている任意の)の取り付け構造及び方法の質、密封性、及び耐久性を向上させることができる(図23図25を参照)。
【0017】
図11図12は、乾燥保存の選択肢を提供するためにボトル100と共に使用するためのパック又は容器キャップ200を示す。パックキャップ200は、ヒンジ202、旋回可能な蓋203、及び内部コンパートメント本体204(例えば、円筒形)を備えることができる。パックキャップ200は、コンパートメント本体204が本体102内に延在して密封されて、ボトル100内に乾燥保存スペース(例えば、食品、粉末、鍵、金銭などのための)を提供するように、端部領域106に固定することができる。コンパートメント本体204は、様々なサイズ及び形状にすることができる。
【0018】
図13図25は、ボトル100と共に使用するためのキャップの例示的な実施態様を示す。
【0019】
図13図16、及び図20a〜20bは、掛かり付き排出口又はスピゴット部材212を有するキャップ210を示す。スピゴット部材212は、部分214を介して本体102の内部と直接流体連通するように、部材212を貫通して延在する内部チャネルを備える。スピゴット部材212は、ボトル100の内部から使用者への流体の流れを容易にするために、外部チューブ、ノズル、導管、及びマウスピースなどの様々な装置又は付属品を選択的に受け取るようにキャップ210の外側に延出している。掛かり付き部材212は、凹み、溝、テーパ、レッジ、こぶ、突起、狭小部、及び他の特徴を含む、様々な装置又は付属品の取り付けを容易にするための様々な構造及び特徴213を備えることができる。図21図25を参照してさらに詳述するように、1つ又は複数の弁装置233(例えば、一方向弁)及び取り外し可能なノズルなどを、キャップ210及び本明細書に開示される他のキャップに取り付けるために備える、又は設けることもできる。特定の実施態様では、別個の流体又は飲用ノズルは必要ではなく、使用者がスピゴット部材212自体を使用して、ボトルから流体を摂取することができる。
【0020】
掛かり付き排出口212にチューブ又は他の導管を取り付けている場合、使用者は、キャップを外すことも、クリップを外すことも、又はバックパックや自転車などから該ボトル100を取り外すこともなく、便利に該ボトル100から飲むことができる。チューブがボトル内部101に延びている場合、その時にボトル100がどの向きにあっても流体をホースを介して吸入できるように、該ボトル100内で重りをチューブの端部に設けて、該端部が流体と接触したまま、又は流体内に沈んだままにすることができる。浄水器をキャップ210の内部又は外部に取り付けて、ストロー吸引作用による個人用の水の清浄を容易にする(浄水器はボトルの内部である)、又は重力濾過による大量の水の清浄を容易にすることもできる(浄水器はボトルの外部に吊り下げられる)。清浄の目的で、ボトル100は、個人用の水の清浄と集団用の清浄との両方を提供することができる。集団用では、フィルタは、ボトル100の外側のホースを介して接続される。ボトル100は、清浄器が吊り下げられて、1本のボトル100から複数の人が飲まなくても、水が、清浄のために重力によってフィルタを介して引っ張られて滴下するように、清浄器の反対側にあるループ(例えば、192又は132)を使用して吊るされる。
【0021】
図14図17、及び図19a図19bは、ボトル100を上下逆さまにすると(及び本体102に圧力をかける又は該本体102を強く握っても)、キャップ220がシャワーヘッドや液体リンス容器などとして機能するように、そこに画定された複数の小さな孔222を有するリンスキャップ220を示す。孔222のサイズ、形状、及び数を変更して、キャップ222から流れる流体の量及びパターンを変更することができる。
【0022】
図15及び図18は、取り外し可能なベースキャップ104を有するボトル100を示す。
【0023】
図21図25は、ボトル100と共に使用するための取り付け可能なノズル(例えば、掛かり付きスピゴットキャップ210上に配設される)を有するキャップ230を示す。キャップ230は、掛かり付き排出口部材212に選択的に接続可能(例えば、ポップ式、スナップ式、又はスライドオン式)且つ取り外し可能な流体ノズル又はマウスピース232を備えることができる。ノズル232は、排出口部材212を出る流体が該ノズル232の上部も通って出るように中心孔を備える。可撓性アームセクション232a及びストッパー又はプラグ232bがノズル232から延びている。これらの構成要素は、少なくとも部分的にシリコーンゴム材料から構成することができる。プラグ232bは、掛かり付き部材212を通る流体の流れを制限するために、ノズル232の上部孔から挿入して該掛かり付き部材212の流体チャネル内に導入することができる。プラグ232bは、流体の流れを可能にするために取り外される。このキャップ230は、「アンブレラ弁」などの一方向弁233をさらに備えることができる。弁233は、ボトル100の外側からの空気の流入は可能にするが、たとえ圧力がかかっても水は逃がさない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な他のタイプの一方向弁及び弁構造を利用することができる。
【0024】
図23図25に示されているように、リング(例えば、ステンレス鋼リング)又はガスケット107を、ボトル100のネック端部106の延長シリコーン材料に直接成形するか、又は別の方法で取り付けて、キャップ取り付け構造及び方法の質、密封性、及び耐久性を向上させることができる。ガスケット107はまた、ボトル100が締められるときにノブ190の割り出し又は位置決め/位置合わせを提供する。
【0025】
図30及び図31は、スポーツ様キャップ230の別の実施態様を示し、流体ノズル232は、図21図25の実施態様の場合のように排出口部材212及びキャップ210と共に使用するために選択的に付加されるのではなく、キャップに組み込まれる。そのような実施態様では、キャップ230は、本体102の内部と直接流体連通するステム部分234を有する液体ノズル232を備える。ノズル232の様々な実施態様は、「ポップアップ」ノズルとして構成することができ、例えば、可撓性本体部分102に絞る力が加えられたときに、ボトル100から液体を飲む、又は他の方法で排出するのを容易にするために流体の流れ制御機能や弁機能などを備えることができる。
【0026】
図26図29は、本発明のいずれの実施態様にも設けることができる可撓性ループ部材192の実施態様を示す。ループ192は、相反する端部孔196a及び本体部分30を備える。ループ192は、それぞれのキャップの両側のノブ190に対して伸長可能であってボトル持ち運びハンドルを画定するように、シリコーンゴム材料から構成することができる。ループ192の端部は、ウェッジカットアウト又はスリット196(例えば、図28及び29図)を備えることができ、端部孔196aは、キャップノブ190の周りに選択的であるが確実に係合するようなサイズ及び形状である。使用しないときは、ループ192の自由端部を直立位置から回動又は回転させ(例えば、90度)、ボトル本体102の側面に沿って伸ばして、保管の邪魔にならないように反対側のキャップ及びノブ190に取り付けることができる。さらに、ループ190は、容易に伸長可能且つ取り外し可能であるため、ボトル100を固定する、取り扱う、又は持ち運ぶためにカラビナなどの装置が必要ない。代わりに、ループ190は、ボトル100の取り付け、配置、吊り下げ、固定などを容易にするために構造の周りをループで囲むように適合されている。
【0027】
ボトル100、特に本体102の様々な実施態様は、1つ又は複数のリブ支持部材又は要素を備えることができる。これらの支持要素を本体102の内側に設けて、ボトル100の感触を変更し、本体102の選択された部分に沿って(例えば、円筒形本体102の中心から同心円状に、又は該本体102の任意の部分で半径方向若しくは長手方向に)ある程度の構造的剛性を提供することができる。
【0028】
ボトル100の実施態様の形成に使用されるシリコーン材料により、ボトル100の上半分又は他の部分を保管及び取り扱いのために折りたたむことができ、且つ折りたたんで、ボウル形状を含む様々な形状を形成することができる。折りたたまれたボトル100を、ボウルとして、キャンプ中に食事をするために使用したり、ペットの飲食のためなどに使用することができる。
【0029】
ボトル100、キャップ、付属品、及び構成要素の他の様々な実施態様が図32図41に示されている。図32図35のボトル100は、端部組立体114を備えることができる。端部組立体114は、ガスケット116(例えば、シリコーン)、ナット118(例えば、ポリプロピレン)、ワッシャ120(例えば、デルリンワッシャ)、及びマウスピース122(例えば、ポリプロピレン)を備えることができる。図33の組立分解図に詳細に示されているように、ガスケット116、ナット118、及びワッシャ120が、マウスピース122とキャップ104との中間に配設されている。ガスケット116は、スナップ式、又は他の方法でキャップ104内に係合させることができ、マウスピース122とキャップ104との間のシールを形成するために設けられている。ワッシャ120は、スナップ式、又は他の方法でナット118に係合させることができる。ナット118は、マウスピース122を所定の位置に保持し、端部領域106でボトル100のリップに係合して圧力を加えるために設けられている。ナット118は、キャップ104のノッチ部分112が、該ナット118を締めたり緩めたりしてボトル100のリップへの圧力及び固定を調整するために1つ又は複数の歯126に嵌って係合するサイズ及び形状となるように、該1つ又は複数の歯126を備える(図35)。様々な他の構成、構成要素、構造、及び嵌め合い相互作用を、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、実施態様のボトル100、端部組立体114、及びキャップ104と共に使用することができる。
【0030】
マウスピース122は、ベース部分124及びねじ部分128を備える。ナット118は、ねじ部分128に沿ってねじ込み可能であり、キャップ104は、マウスピース122の端部と螺合するように適合されている。マウスピース122のベース部分124は、図34に示されているように、開口部端部106に挿入されて組立体114をボトル100に固定し、ねじ部分128が該開口部端部106から延出するように構成された端部タブ又はリップ領域124aを備える。組立体114及びキャップ104は、ボトル100の一方又は両方の端部に設けることができる。使用者がキャップをねじ込んで締めようとするときに、マウスピース122がボトル100内で回転するのを防止するために、リップ領域124aは、開口部端106におけるボトル100内の構造130に係合する1つ又は複数のノッチを備える。これは、キャップをねじ込んで締める(又は緩める)ときにてこの作用を使用者に提供し、使用中にマウスピース122が望ましくない動きをするのを防止する。他の構造、構成要素、及び技術を使用して、キャップを締める際にマウスピース122がボトル100の内部で回転するのを防止することができる。
【0031】
図36及び図37に示されているように、本発明は、追加の材料又は内容物を保持することができる拡張ボトルを提供するためにコネクタ又は結合要素140を介して端部同士が取り付けられた、2つの別個のボトル100a及び100bを含み得る。結合要素140は、外壁142(例えば、平坦部を備える)及び雌ねじ144を備えることができる。雌ねじ144は、2つのボトル100a、100bの開口部と開口部とを接続するように構成されている。開示されるコネクタ及び技術により、3つ以上のボトルの端部同士を容易に接続できることに留意されたい。加えて、本明細書に開示されるいずれのキャップも、結合要素140の反対側のボトル100a、100bの端部に設けることができる。
【0032】
図36はまた、本発明のいずれの実施態様にも設けることができる代替のループ要素132を示す。ループ132は、シャワーやランタンとしての使用時にバックパック又は他の構造物などへの取り付けのために、ボトル100を垂直に吊るすように適合されている。さらに、ループ132は、使用しないときは、このループ132を含むキャップの側壁に画定された凹んだリング形状のチャネル又は溝110aを用いて仕舞うことができる。加えて、ループ132(例えば、シリコンやパラコードなど)は、キャップ104のいずれかの側の孔を用いて、該キャップ104の内側に通すことができる。他の設計、構造、要素、及び技術を利用して、ループをキャップ又はボトルに取り付ける、収める、又は他の方法で設けることができる。
【0033】
図38及び図39を参照すると、本発明のボトル100と共に使用するための円筒形の注入器付属品150が示されている。注入器150は、複数の注入スリット又はカット154を有する本体部分152と、ボトル100の口に面するか、又は整合する開口部端部156とを備えることができる。注入器150は、ボトル100内に該注入器150を固定するために、本明細書に開示される様々なキャップの実施態様の組立体114又は他の構造及び部分を選択的に備えることができる。注入器150の内容物が水と接触して液体の風味を強める又は変更するように、フルーツ、茶、及びコーヒーなどの内容物をボトル内の液体(例えば、水)と共に該注入器150内に配置することができる。
【0034】
図40は、概ね円筒形であり、本体部分172及び開口部174を備えることができる容器付属品170を示す。注入器150と同様に、容器170は、本明細書に開示される様々なキャップの実施態様の組立体114又は他の構造及び部分との結合を介してボトル内に固定して配置することができる。容器170は、キャップ200と同様に、ボトル100内に乾燥保存スペース(例えば、食品、粉末、鍵、紙など)を提供することができる。
【0035】
図41は、フィルタ本体182及びコネクタ導管184を有する清浄器又はフィルタ付属品180を示す。フィルタ本体182は、濾過機構又は装置を備える。コネクタ導管184は、本明細書に開示される様々なキャップの実施態様の内部スピゴット部分214又は他の構造及び部分を含む、キャップの掛かり付きスピゴット212と動作可能に接続されるように構成されている。特定の実施態様では、フィルタ180(例えば、導管184)と掛かり付きスピゴット212を接続するために、別個の取り外し可能な導管又はストローを備えることができる。従って、使用者は、あらゆる小川又は川などからの水を用いて、掛かり付きスピゴット212を介してボトル100を満たし、該ボトル100内の清浄フィルタで飲用水を得ることができる。加えて、使用者は、ボトル100を水(例えば、小川や川などからの)で満たし、フィルタ180をキャップ210の外側の掛かり付きスピゴット212に取り付け、該ボトル100を逆さまに吊るし、それによって水をフィルタ180に連続的に通して、ボトル100から精製水又は濾過水を得ることができる。この技術を利用して、複数のボトル及び大きな容器などを精製水で満たすことができる。
【0036】
上で詳述したように、本発明は、特定の実施態様では(保存、輸送、及び他の形態での使用のために)使用されていないときに容易に折りたたむことができ、2点ループ固定の結果としてバックパック又は他の構造にクリップで留められると安全なボトルとなる高度にモジュール化されたボトルを提供し、該ボトルは、時間が経過しても汚れる可能性が低く、清掃のための分解が容易であり、横に置いても転がらず、且つ異なる機能上の利点を提供する無数のキャップ及び付属品を備えることができる。本明細書に開示される無数のキャップ及び付属品を、ボトル100に設ける、又は該ボトル100と共に使用してモジュール式キットを提供し、それによって該ボトル100の機能の選択肢を拡張することができる。ボトル100は、例えば、食べ物や飲み物(ラーメン、茶、コーヒーなど)の準備、ネックピローとして、エアポンプ、雨水貯めとして、及び点滴などしてのボトル又は容器以外の多数の作業に使用することができる。
【0037】
本明細書に記載の構成要素の全部又は一部を製造するための様々な材料が確認されている。しかしながら、他の許容可能な材料も使用することが想定されている。例えば、ポリプロピレン、シリコーン、及びステンレス鋼などが確認されているが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、他の材料を使用することもできる。
【0038】
本発明は、最も実用的で好ましい実施態様であると現在考えられているものに関連して説明してきたが、本発明が開示された実施態様に限定されるものではないことは当業者には明らかであろう。当業者であれば、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、多くの修正及び同等の調整を行うことができることは容易に明らかであり、そのような範囲には、すべての同等の構造及び製品を包含するように、添付の特許請求の範囲の最も広い解釈が与えられる。さらに、様々な実施態様の例の特徴又は態様は、本発明の範囲から逸脱することなく、(たとえそのような組み合わせが本明細書に明示的に記載されていなくても)組み合わせて調和させることができる。
図1
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図20b
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【国際調査報告】