特表2021-534892(P2021-534892A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-534892(P2021-534892A)
(43)【公表日】2021年12月16日
(54)【発明の名称】瘻孔清掃用キット
(51)【国際特許分類】
   A61J 15/00 20060101AFI20211119BHJP
   A61M 39/02 20060101ALI20211119BHJP
【FI】
   A61J15/00 Z
   A61M39/02 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2021-510692(P2021-510692)
(86)(22)【出願日】2018年8月29日
(85)【翻訳文提出日】2021年3月12日
(86)【国際出願番号】IB2018056601
(87)【国際公開番号】WO2020044081
(87)【国際公開日】20200305
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】518263531
【氏名又は名称】オーアンドエム ハリヤード インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スターンズ、ケイ・ビー
(72)【発明者】
【氏名】マクマイケル、ドナルド
(72)【発明者】
【氏名】リエン、コア・ティー
【テーマコード(参考)】
4C047
4C066
【Fターム(参考)】
4C047NN17
4C066AA01
4C066BB01
4C066CC10
(57)【要約】
本発明は、瘻孔を清掃するためのキットであって、容器と、複数の瘻孔清掃用アクセサリと、第1の外部アクセス面とを備えるキットを提供する。容器は、複数の外面を有し、容器内に個別の区画を画定するための複数の仕切りを収容する。複数の外面は、キットのユーザの個別の区画へのアクセスを可能にする開口部を画定する。個別の区画の各々は、複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つを収容するように構成される。第1の外部アクセス面は、個別の区画へのアクセスを選択的に可能にするように、複数の外面のうちの少なくとも1つと共に使用可能である。外面または第1の外部アクセス面のうちの少なくとも1つは、複数の瘻孔清掃用アクセサリの各々を瘻孔の清掃に使用する順序を示すインストラクション及び表示を含む。したがって、複数の瘻孔清掃用アクセサリの各々は、瘻孔を清掃するために順々に使用される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
瘻孔を清掃するためのキットであって、
複数の外面を有する容器であって、前記容器内に個別の区画を画定するための複数の仕切りを収容し、前記複数の外面は、前記キットのユーザの前記個別の区画へのアクセスを可能にする開口部を画定する、該容器と、
複数の瘻孔清掃用アクセサリと、
前記個別の区画へのアクセスを選択的に可能にするように、前記複数の外面のうちの少なくとも1つと共に使用可能な第1の外部アクセス面と、を備え、
前記個別の区画の各々は、前記複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つを収容するように構成され、
前記外面または前記第1の外部アクセス面のうちの少なくとも1つは、前記複数の瘻孔清掃用アクセサリの各々を前記瘻孔の清掃に使用する順序を示すインストラクション及び表示を含み、
前記複数の瘻孔清掃用アクセサリの各々は、前記瘻孔を清掃するために順々に使用されることを特徴とするキット。
【請求項2】
請求項1に記載のキットであって、
前記第1の外部アクセス面は、第1のヒンジ付き蓋を含むことを特徴とするキット。
【請求項3】
請求項2に記載のキットであって、
前記第1のヒンジ付き蓋は、その外側面に設けられたポーチを有し、
前記ポーチは、前記複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つを収容するように構成されたキャビティを画定することを特徴とするキット。
【請求項4】
請求項3に記載のキットであって、
前記ポーチの前記キャビティは、少なくとも1つのドレープを収容するように構成されることを特徴とするキット。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれかに記載のキットであって、
前記第1のヒンジ付き蓋は、その内側面に結合された複数の蓋仕切りを有し、
前記複数の蓋仕切りは、前記複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つを収容するように構成された少なくとも1つの蓋区画を画定することを特徴とするキット。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれかに記載のキットであって、
前記個別の区画へのアクセスを選択的に可能にするように、前記外面または前記第1の外部アクセス面のうちの少なくとも1つと共に使用可能な第2の外部アクセス面をさらに備えることを特徴とするキット。
【請求項7】
請求項6に記載のキットであって、
前記第2の外部アクセス面は、第2のヒンジ付き蓋を含み、
前記第2のヒンジ付き蓋は、前記個別の区画へのアクセスを選択的に可能にするために、前記外面または前記第1の外部アクセス面のうちの少なくとも1つと共に使用可能であることを特徴とするキット。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載のキットであって、
前記外面及び前記第1の外部アクセス面の各々は、前記容器の内容物が外部から見えないようにするために光不透過性を有することを特徴とするキット。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載のキットであって、
前記外面及び前記第1の外部アクセス面の各々は、前記キットの目的が分からないようにするためにファッショナブルなデザインを有することを特徴とするキット。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかに記載のキットであって、
前記個別の区画の各々は、前記個別の区画の各々に対応する前記瘻孔清掃用アクセサリを使用して前記瘻孔を清掃する順序で、順々に印が付けられていることを特徴とするキット。
【請求項11】
請求項10に記載のキットであって、
順々に印が付けられた前記個別の区画のうちの少なくとも1つは、英数字記号または色コード記号のうちの少なくとも1つを含むマークを有することを特徴とするキット。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載のキットであって、
前記外面または前記第1の外部アクセス面のうちの少なくとも1つは、前記複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つの使用が成功したことをユーザがマークできるようにするためにコンプライアンスチェック手段を含むことを特徴とするキット。
【請求項13】
請求項12に記載のキットであって、
前記コンプライアンスチェック手段は、前記複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つの使用が成功したことをユーザがマークするための複数のシールまたは穿孔パンチのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とするキット。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれかに記載のキットであって、
前記複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つは、1以上の手袋、ドレープ、清浄液、前記1以上の清浄液と共に使用可能なワイプ、スワブ、瘻孔パッド、または、トラベルパックを含むことを特徴とするキット。
【請求項15】
請求項4または14に記載のキットであって、
前記ドレープは、前記複数の瘻孔清掃用アクセサリの各々を前記瘻孔の清掃に使用する順序を示すインストラクション及び表示を含むことを特徴とするキット。
【請求項16】
瘻孔を清掃するためのキットであって、
複数の外面を有する容器であって、前記容器内に個別の区画を画定するための複数の仕切りを収容し、前記複数の外面は、前記キットのユーザが前記個別の区画にアクセスできるように開口部を画定する、該容器と、
複数の瘻孔清掃用アクセサリと、
前記個別の区画へのアクセスを選択的に可能にするように、前記複数の外面のうちの少なくとも1つの外面と共に使用可能な第1のヒンジ付き蓋と、
前記個別の区画へのアクセスを選択的に可能にするために、前記外面または前記第1のヒンジ付き蓋のうちの少なくとも1つと共に使用可能な第2のヒンジ付き蓋と、を備え、
前記個別の区画の各々は、前記複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つを収容するように構成され、
前記第1のヒンジ付き蓋は、その外側面に設けられたポーチを有し、前記ポーチは、前記複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つを収容するように構成されたキャビティを画定し、
前記第1のヒンジ付き蓋は、その内側面に結合された複数の蓋仕切りを有し、前記複数の蓋仕切りは、前記複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つを収容するように構成された少なくとも1つの蓋区画を画定し、
前記複数の瘻孔清掃用アクセサリの各々は、前記瘻孔を清掃するために順々に使用されることを特徴とするキット。
【請求項17】
請求項16に記載のキットであって、
前記外面、前記第1のヒンジ付き蓋、または前記第2のヒンジ付き蓋のうちの少なくとも1つは、前記複数の瘻孔清掃用アクセサリの各々を前記瘻孔の清掃に使用する順序を示す説明及び表示を含むことを特徴とするキット。
【請求項18】
請求項16または17に記載のキットであって、
前記外面、前記第1のヒンジ付き蓋、または前記第2のヒンジ付き蓋のうちの少なくとも1つは、前記複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つの使用が成功したことをユーザがマークできるようにするためにコンプライアンスチェック手段を含むことを特徴とするキット。
【請求項19】
瘻孔清掃用アクセサリを収容するように各々構成された複数の個別の区画を画定するキットを使用して瘻孔を清掃する方法であって、
第1の区画から手袋を取り出し、前記手袋をユーザの手に装着するステップと、
第2の区画からドレープを取り出し、前記ドレープを作業面として配置するステップと、
第3の区画から清浄液を取り出し、前記清浄液を前記瘻孔及び/または前記瘻孔の周囲の患者の皮膚領域に塗布するステップと、
第4の区画からワイプを取り出し、前記ワイプ及び前記清浄液を使用して、前記瘻孔及び/または前記瘻孔の周囲の患者の皮膚領域を清掃及び/または乾燥させるステップと、
第5の区画からスワブを取り出し、前記スワブを使用して、前記瘻孔及び/または前記瘻孔の周囲の患者の皮膚領域を清掃及び/または乾燥させるステップと、
第6の区画から瘻孔パッドを取り出し、前記瘻孔パッドを、前記瘻孔と共に使用可能な医療機器に適用するステップと、を含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
前記各ステップのうちの少なくとも1つのステップが完了したことを、コンプライアンスチェック手段にマークするステップをさらに含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本発明は、経腸栄養装置と関連して使用される瘻孔清掃用キットに関する。より詳細には、本発明は、瘻孔を清掃するための再使用可能な清掃用キットディスペンサに関する。
【背景技術】
【0002】
所望の医療目的を達成するために、人体の内部に人工瘻孔を介してカテーテルを挿管することを必要とする様々な状況が存在する。比較的一般的な状況は、滞留液を排出する場合と、胃や腸に栄養溶液や薬剤を直接投与する場合である。これらの状況では、瘻孔を経皮的に形成し、形成した瘻孔を通じて留置器具が挿管される。例として、胃壁または腸壁と皮膚の外面との間に延在する外科的開口部(瘻孔)、及び/または、瘻孔を形成する手術は、一般的に、胃瘻/胃瘻造設術、空腸瘻/空腸瘻造設術、回腸瘻/回腸瘻造設術、及び/または、結腸瘻/結腸瘻造設術と呼ばれている。瘻孔を貫通して配置されたカテーテル、例えば栄養チューブを備えた医療機器は、カテーテル(栄養チューブ)を通じて栄養溶液を注入して、胃または腸へ栄養物を直接的に供給することを可能にする(経腸栄養法として知られている)。経腸栄養を目的とした様々な医療機器が長年にわたって開発されてきており、そのようなものとしては、従来型すなわち非薄型の構造を有するものだけではなく、患者の皮膚上に載置される部分が「薄型」の構造を有するものが挙げられる。このような経皮送達デバイスは、しばしば、「胃瘻チューブ」、「経皮胃瘻チューブ」、「PEGチューブ」、または「経腸栄養チューブ」と呼ばれる。栄養チューブとも呼ばれるこれらの経皮送達デバイスは、患者の皮膚の表面に当接して支持される外部ボルスタと、経皮送達デバイスを瘻孔部位で適所に保持するために胃壁に当接して支持される内部ボルスタまたはバルーンとを含む。
【0003】
瘻孔及びそれに関連する栄養チューブの使用に関する問題点の1つは、適切な手入れ及び清掃(クリーニング)である。多くの場合、瘻孔の健康を促進し、感染症を防止、皮膚の発赤を防止し、瘻孔全体の痛みを防止するためには、瘻孔を毎日清掃することが重要である。さらに、患者及び介護者は、一般的に、独立した供給源から供給される瘻孔清掃用品を組み立てることを要求される。加えて、介護者は、そのような独立した供給源から供給される瘻孔清掃用品を使用して瘻孔を適切に清掃する方法を理解するのが困難であると感じることがある。
【0004】
したがって、徹底的な清掃を促進すると共に、清掃手順の複雑さを低減した、瘻孔を清掃するための装置及びそれに関連する方法があれば、当分野で歓迎されるであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様及び利点は、その一部が以下の説明に記載されており、あるいは以下の説明から明らかであり、あるいは本発明の実施により学ぶことができるであろう。
【0006】
特定の実施形態では、本発明は、瘻孔を清掃するためのキットに関する。本発明のキットは、容器と、複数の瘻孔清掃用アクセサリと、第1の外部アクセス面とを備える。容器は、複数の外面を有し、容器内に個別の区画を画定するための複数の仕切りを収容する。複数の外面は、キットのユーザの個別の区画へのアクセスを可能にする開口部を画定する。さらに、個別の区画の各々は、複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つを収容するように構成される。第1の外部アクセス面は、個別の区画へのアクセスを選択的に可能にするように、複数の外面のうちの少なくとも1つと共に使用可能である。加えて、外面または第1の外部アクセス面のうちの少なくとも1つは、複数の瘻孔清掃用アクセサリの各々を瘻孔の清掃に使用する順序を示すインストラクション及び表示を含む。したがって、複数の瘻孔清掃用アクセサリの各々は、瘻孔を清掃するために順々に使用される。
【0007】
一実施形態では、第1の外部アクセス面は、第1のヒンジ付き蓋を含む。特定の実施形態では、第1のヒンジ付き蓋は、その外側面に設けられたポーチを有する。ポーチは、複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つを収容するように構成されたキャビティを画定する。例えば、ポーチのキャビティは、少なくとも1つのドレープを収容するように構成される。別の実施形態では、第1のヒンジ付き蓋は、その内側面に結合された複数の蓋仕切りを有する。このような実施形態では、複数の蓋仕切りは、複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つを収容するように構成された少なくとも1つの蓋区画を画定する。
【0008】
さらなる実施形態では、本発明のキットは、個別の区画へのアクセスを選択的に可能にするように、外面または第1の外部アクセス面のうちの少なくとも1つと共に使用可能な第2の外部アクセス面をさらに備える。例えば、一実施形態では、第2の外部アクセス面は、第2のヒンジ付き蓋を含む。第2のヒンジ付き蓋は、個別の区画へのアクセスを選択的に可能にするために、外面または第1の外部アクセス面のうちの少なくとも1つと共に使用可能である。
【0009】
別の実施形態では、外面及び第1の外部アクセス面の各々は、容器の内容物が外部から見えないようにするために光不透過性を有する。特定の一実施形態では、第2の外部アクセス面も光不透過性を有する。別の実施形態では、外面及び第1の外部アクセス面の各々は、キットの目的が分からないようにするためにファッショナブルなデザインを有する。さらなる実施形態では、個別の区画の各々は、個別の区画の各々に対応する瘻孔清掃用アクセサリを使用して瘻孔を清掃する順序で、順々に印が付けられている。このような実施形態では、順々に印が付けられた個別の区画のうちの少なくとも1つは、英数字記号または色コード記号のうちの少なくとも1つを含むマークを有する。別の実施形態では、外面または第1の外部アクセス面のうちの少なくとも1つは、複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つの使用が成功したことをユーザがマークできるようにするためにコンプライアンスチェック手段を含む。例えば、ユーザは、複数の瘻孔清掃用アクセサリの各々の使用が成功したことをマークする。この場合、コンプライアンスチェック手段は、複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つの使用が成功したことをユーザがマークするための複数のシールまたは穿孔パンチのうちの少なくとも1つを含む。
【0010】
本発明のキットのさらなる実施形態では、複数の瘻孔清掃用アクセサリの各々は、各瘻孔清掃用アクセサリの規定された供給、例えば少なくとも30日間の供給を含む。一実施形態では、複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つは、1以上の手袋、ドレープ、清浄液、1以上の清浄液と共に使用可能なワイプ、スワブ、瘻孔パッド、または、トラベルパックを含む。特定の実施形態では、ドレープは、複数の瘻孔清掃用アクセサリの各々を瘻孔の清掃に使用する順序を示すインストラクション及び表示を含む。本発明のキットは、本明細書に記載された任意の追加の特徴またはそれらの任意の組み合わせをさらに含み得ることを理解されたい。
【0011】
別の実施形態では、本発明は、瘻孔清掃用アクセサリを収容するように各々構成された複数の個別の区画を画定するキットを使用して瘻孔を清掃する方法に関する。本発明は、第1の区画から手袋を取り出し、手袋をユーザの手に装着するステップを含む。本発明は、第2の区画からドレープを取り出し、ドレープを作業面として配置するステップをさらに含む。本発明は、第3の区画から清浄液を取り出し、清浄液を瘻孔及び/または瘻孔の周囲の患者の皮膚領域に塗布するステップをさらに含む。本発明は、第4の区画からワイプを取り出し、ワイプ及び清浄液を使用して、瘻孔及び/または瘻孔の周囲の患者の皮膚領域を清掃及び/または乾燥させるステップをさらに含む。本発明は、第5の区画からスワブを取り出し、スワブを使用して、瘻孔及び/または瘻孔の周囲の患者の皮膚領域を清掃及び/または乾燥させるステップをさらに含む。本発明は、第6の区画から瘻孔パッドを取り出し、瘻孔パッドを、瘻孔と共に使用可能な医療機器に適用するステップをさらに含む。
【0012】
一実施形態では、本発明は、本発明の各ステップのうちの少なくとも1つのステップが完了したことを、コンプライアンスチェック手段にマークするステップをさらに含む。本方法は、本明細書に記載された任意の追加の特徴をさらに含み得ることを理解されたい。
【0013】
本発明の上記及び他の特徴、態様及び利点は、以下の説明及び添付された特許請求の範囲を参照することにより、より良く理解できるであろう。添付図面は、本明細書に組み込まれてその一部を構成し、本発明の実施形態を図示し、本明細書と共に本発明の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0014】
当業者を対象にした本発明の完全かつ実現可能な開示(ベストモードを含む)が、添付図面を参照して、本明細書に説明される。
【0015】
図1図1は、本発明の瘻孔清掃用キットと共に使用可能な栄養チューブの概略斜視図である。
図2図2は、本開示の一態様に係る、瘻孔清掃用キットの一実施形態を示し、特に、キットの容器及び第1の外部アクセス面を示す。
図3図3は、キットが閉位置にあるときの別の実施形態を示し、特に、第1の外部アクセス面及び第2の外部アクセス面がキットの開口部を塞ぐために閉じられた状態のキットを示す。
図4図4は、容器が複数の瘻孔清掃用アクセサリを収容した状態のキットの別の実施形態を示し、特に、個別の区画が、複数の瘻孔清掃用アクセサリのうちの少なくとも1つを収容するように構成されたキットを示す。
図5図5は、本開示の一態様に係る、瘻孔を清掃する方法の一実施形態を示し、特に、瘻孔清掃用アクセサリを収容するように各々構成された複数の個別のコンパートメントを画定するキットを使用する方法を示す。
【0016】
本明細書及び図面において繰り返し用いられる参照符号は、本発明の同一または類似の特徴または要素を表すことを意図している。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の様々な実施形態及びその1以上の実施例について詳細に説明する。各実施例は、本発明を説明するために提示されたものであり、本発明を限定するものではない。実際、本発明において、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく、本発明の様々な変更形態及び変形形態が可能であることは、当業者にとって明らかであろう。例えば、ある実施形態の一部として例示または説明された特徴を、別の実施形態と共に用いて、さらなる別の実施形態を創出することもできる。したがって、本発明は、添付された特許請求の範囲及びその均等物の範囲に含まれる限り、そのような変更形態及び変形形態を包含することを意図している。
【0018】
概して言えば、本発明は、瘻孔を清掃するためのキット、及びそのキットを使用して瘻孔を清掃する方法に関する。本発明のキットは、瘻孔清掃用アクセサリのための個別の区画(separate compartments)と、瘻孔清掃用アクセサリを順々に使用するためのインストラクション(instructions)とを含み、より徹底的なかつ一貫した瘻孔清掃を可能にする。例えば、別途に購入した瘻孔清掃用アクセサリが、該アクセサリの使用方法を適切に説明したインストラクションを含んでいない場合や、そもそも瘻孔の清掃を目的としていない場合がある。個別の区画は、瘻孔清掃用アクセサリの意図されている使用順に(例えば、標識によって)順々に印が付けられ、これにより、瘻孔を特定の順序及び流れで清掃することが可能となる。したがって、本発明のキットは、瘻孔の清掃が適切な手順で行われることを確実にするのに役立つ。さらに、本発明のキットは、ユーザ及び/または患者が、瘻孔の清掃に使用するための適切な医療用品を購入するのにも役立つ。本発明のキットはまた、瘻孔清掃用アクセサリを保管するためのプライベートな場所を提供する。本発明のキットの特定の実施形態では、コンプライアンスチェック手段(compliance check-off functionality structure)によって、ユーザ及び/または患者は、毎日の瘻孔清掃が行われことを確認することができ、また、そのような瘻孔清掃の記録を提供することができる。
【0019】
次に図1を参照すると、瘻孔及び/または本発明の瘻孔清掃用キットと共に使用可能な栄養チューブ50の概略斜視図が示されている。なお、他の構成を有する他の栄養チューブも、本開示の瘻孔清掃用キットと共に使用され得ることを理解されたい。さらに、別の実施形態では、本発明の瘻孔清掃用キットは、他の医療器具及び該器具と共に使用可能な瘻孔と共に使用され得る。
【0020】
栄養チューブ50は、外部端部52と、内部端部54と、外部端部52及び内部端部54間に延在するチューブ56とを含む。チューブ56は、1以上のポート72を介して患者に食物、薬剤、またはその両方を送達するためのルーメン68を有する。外部端部52は、患者の皮膚の表面に隣接して配置される外部ボルスタ58を含む。一方、内部端部54は、患者の胃壁に隣接して配置される保持バルーン70を含む。外部ボルスタ58及び保持バルーン70は、瘻孔部位に形成された管路内で、栄養チューブ50を適所に保持する。外部ボルスタ58は、上面76及び下面78を有する基部74を含む。チューブ56を受けるために、スリーブ62が上面76に対して位置決めされる。基部74は、チューブ56を通すことができるボアまたは開口部66を有する。ボアまたは開口部66を通過したチューブ56は、腹壁及び胃壁を貫通して患者の胃に導入される。基部74はまた、その上面76から下面78まで延在する空気孔64を有する。空気孔64は、瘻孔部位の周囲の空気の流れを促進する。必須ではないが、外部ボルスタ58は、基部74の下面78から延出する複数の脚部60を有する。脚部60は、基部74が瘻孔部位に接触することを防止し、患者の皮膚の表面と外部ボルスタ58との間の接触量を最小限に抑え、これにより、瘻孔部位の通気が改善される。特定の状況では、瘻孔部位から体液が漏出することがあり、その場合は一般的に、皮膚感染症や瘻孔の健康状態の悪化が生じる恐れがある。このため、本発明の瘻孔清掃用キットは、所望に応じて、栄養チューブ50自体だけでなく、瘻孔部位からの体液の漏出の清掃にも使用され得る。
【0021】
次に図2を参照すると、本開示の一態様に係る、瘻孔を清掃するためのキット80の一実施形態が示されている。とりわけ、図2は、キット80の容器82及び第1の外部アクセス面84を示す。キット80は、容器82と、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86(例えば図4参照)と、第1の外部アクセス面84とを含む。容器82は、複数の外面88を有する。複数の外面88は、ボックスを形成する。例えば、複数の外面88は、底部90及び1以上の側部92を画定する。特定の実施形態では、ボックスは、長方形または正方形であり得る。さらなる実施形態では、容器82は、複数の外面88によって画定される任意の形状を有し得る。例えば、容器82は、三角形、円形、または他の形状、例えば1以上の直線、曲線、弧状、線形若しくは非線形の外面88の組み合わせ、を有し得る。さらに、容器82は、より少ない数またはより多い数の外面88、例えば、3つ以下または5つ以上の外面88を有し得る。
【0022】
複数の外面88は、キット80のユーザが容器82の内部にアクセスできるように、例えば、個別の区画100にアクセスできるように、開口部94を画定する。例えば、容器82の頂部96は、固定された外面88を含まない。図示の実施形態では、頂部96からのアクセスを可能にするために、開口部94は、容器82の頂部96に設けられる。さらなる実施形態では、開口部94は、容器82の任意の位置、例えば、1以上の側部92及び/または底部90に設けてもよいことを理解されたい。
【0023】
容器82は、容器82内に個別の区画100を画定する複数の仕切り98を収容する。例えば、1以上の直線状の仕切り98が、容器82の或る外面88と、その反対側の外面88との間に延在する。一実施形態では、単一の仕切り98が、容器82の全長Lにわたって延在する。別の実施形態では、複数の仕切り98が、その端部同士を結合させて、容器82の全長Lにわたって延在する。さらに別の実施形態では、少なくとも1つ仕切り98が、容器82の全長Lに部分的に沿って延在する。特定の実施形態では、1以上の仕切り98は、容器82の全長Lにわたって該仕切り98に対して別の仕切り98を略直交して配置することができるように、ノッチを含む。例えば、仕切り98は、容器82の全幅Wに少なくとも部分的に沿って延在する。一実施形態では、1以上の仕切り98が、容器82の全幅Wに沿って延在する。仕切り98の各々は、少なくとも別の仕切り98または外面88に結合させてもよい。特定の実施形態では、容器82の全長Lに沿ってまたは全長Lに部分的に沿って延在する仕切り98と、容器82の全幅Wに沿ってまたは全幅Wに部分的に沿って延在する仕切り98とにより、個別の区画100のグリッドが画定される。
【0024】
仕切り98は、接着剤、テープ、溶接、及び/または機械的締結具(例えば、ボルト、ネジ、リベット)などの任意の適切な手段を用いて、他の仕切り98及び/または外面88に結合させることができることを理解されたい。特定の一実施形態では、仕切り98は、少なくとも1つの他の仕切り98または外面88と共に使用可能なタブノッチ型インターフェースを用いて結合させてもよい。さらに、外面88を、任意の適切な手段を用いて互いに結合させてもよい。1以上の外面88または仕切り98を、互いに一体的に形成してもよいことを理解されたい。例えば、外面88及び/または仕切り98を、ジョイント部102で曲げることによって、単独の材料から形成された単一の構成要素(例えば、第1の外面88、第2の外面88、第1の仕切り98、第2の仕切り98)の別々の部分を画定してもよい。特定の実施形態では、複数の仕切り98を互いに組み合わせることによって、1以上の個別の区画100を形成してもよい。このような実施形態では、個別の区画100は、その後、少なくとも1つの外面88、例えば底部90及び/または1以上の側部92に結合させてもよい。例えば、仕切り98によって形成された個別の区画100は、少なくとも1つの外面88に接着させてもよい。
【0025】
特定の実施形態では、1以上の仕切り98は、非線形形状を画定する。例えば、1以上の仕切り98は、曲線状または円弧状であるか、または任意の次数の任意の多項式により定義される。特定の実施形態では、1以上の仕切り98は、区画100の2以上の面の間にジョイント部102を画定することができる。複数の仕切り98は、任意の所望の形状を形成するように組み合わされることを理解されたい。例えば、複数の仕切り98は、それに関連する瘻孔清掃用アクセサリ86(例えば図4参照)に対応する形状を有する区画100を形成するように配置される。さらに、キット80は、必要に応じてまたは所望に応じて、瘻孔清掃用アクセサリ86を収容するために、より多い数またはより少ない数の個別の区画100を画定することができる。
【0026】
外面88、第1の外部アクセス面84、及び/または仕切り98は、任意の適切な材料または材料の組み合わせから形成することができることを理解されたい。さらに、外面88、第1の外部アクセス面84、及び/または仕切り98の或る部分を或る材料から形成し、外面88、第1の外部アクセス面84、及び/または仕切り98の別の部分を別の材料から形成してもよい。そのような材料としては、これに限定しないが、ボール紙、木材、プラスチック、ポリマー、複合材料、金属、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0027】
さらに、個別の区画100の各々は、図4を参照して以下でより詳細に説明するように、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86のうちの少なくとも1つを収容するように構成される。このように、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86の各々は、図4及び図5を参照して後述するように、瘻孔を清掃するために順々に使用される。より詳細には、キット80は、インストラクション140と、瘻孔及び/または医療機器を清掃するために各瘻孔清掃用アクセサリ86を使用する順序及び流れを示す標識144(例えば、英数字記号、色コード記号)とを含む。
【0028】
第1の外部アクセス面84は、第1の外部アクセス面84により個別の区画100へのアクセスを選択的に可能にするように、少なくとも1つの外面88と共に使用可能である。例えば、第1の外部アクセス面84は、容器82の内部へのアクセスを提供するために、容器82の開口部94を選択的に開閉することができる。一実施形態では、第1の外部アクセス面84は、1以上の外面88に取り付けられるように構成された分離可能な蓋であり得る。例えば、分離可能な蓋(第1の外部アクセス面84)は、タブノッチ型インターフェースを使用して、1以上の外面88に取り付けられる。別の実施形態では、第1の外部アクセス面84は、任意の他の適切な手段を用いて、1以上の外面88に取り付けられる。例えば、分離可能な蓋(第1の外部アクセス面84)は、タブノッチ型インターフェース、オスメス型インターフェース、タイ、フックアンドループ型ファスナ、または他の手段を用いて、1以上の外面88に取り付けられる。一実施形態では、第1の外部アクセス面84の重量により、第1の外部アクセス面84の少なくとも1つの外面88への固定が維持され、その結果、容器82が閉じられる。
【0029】
一実施形態では、第1の外部アクセス面84は、第1のヒンジ付き蓋104を含む。例えば、第1のヒンジ付き蓋104は、1以上の外面88及び/または仕切り98に、枢着部106で取り付けられる。例えば、枢着部106は、容器82の全長Lまたは全幅Wに沿って延在する。図示のように、枢着部106は、容器82の底部90に設けられる。したがって、第1のヒンジ付き蓋104はまた、容器82の側部92の少なくとも1つを画定する。別の実施形態では、第1のヒンジ付き蓋104は、容器82の頂部96に取り付けられる。さらに、第1のヒンジ付き蓋104は、第1のヒンジ付き蓋104を固定するために使用される1以上のウイング部108を含み得る。したがって、ウイング部108は、側部92を画定する1以上の外面88と共に使用可能である。例えば、ウイング部108は、図示した実施形態の場合のように、全幅Wに沿って第1のヒンジ付き蓋104が閉位置にあるときに、枢着部106の軸に沿った第1のヒンジ付き蓋104の変位を低減させることができる。
【0030】
一実施形態では、第1のヒンジ付き蓋104は、第1のヒンジ付き蓋104の内側面112に結合された複数の蓋仕切り110を含む。このような実施形態では、複数の蓋仕切り110は、図4を参照して以下でより詳細に説明するように、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86のうちの少なくとも1つを収容するように構成された少なくとも1つの蓋区画114を画定する。このような実施形態では、容器82は、蓋区画114を収容するように構成されたポケット117を画定する。例えば、第1のヒンジ付き蓋104が閉位置にあるときに蓋区画114が配置される空間を画定するポケット117は、複数の仕切り98により形成される。このように、ポケット117は、蓋区画114、個別の区画100、及び/または瘻孔清掃用アクセサリ86が互いに干渉することなく容器82を閉じることを可能にする。
【0031】
特定の実施形態では、第1のヒンジ付き蓋104は、その外側面118にポーチ116を有する。ポーチ116は、第1のヒンジ付き蓋104の外側面118に結合される。あるいは、別の実施形態では、ポーチ116は、第1のヒンジ付き蓋104の外側面118と一体的に形成される。ポーチ116は、少なくとも1つの瘻孔清掃用アクセサリ86を収容するように構成されたキャビティを画定する。なお、別の実施形態では、ポーチ116は、第1のヒンジ付き蓋104の内側面112に結合させてもよいことを理解されたい。
【0032】
さらなる実施形態では、キット80は、外面88または第1の外部アクセス面84のうちの少なくとも一方と共に使用可能な第2の外部アクセス面120をさらに含み、第2の外部アクセス面120は、個別の区画100へのアクセスを選択的に可能にする。例えば、第2の外部アクセス面120は、開口部94を介した個別の区画100の内部へのアクセスを、少なくとも部分的には選択的に可能にする。一実施形態では、第2の外部アクセス面120は、第2のヒンジ付き蓋122を含む。図示のように、第2のヒンジ付き蓋122は、枢着部106において、1以上の外面88及び/または仕切り98に取り付けられる。図示のように、枢着部106は、容器82の頂部96に設けられる。別の実施形態では、第2のヒンジ付き蓋122は、実質的に、第1のヒンジ付き蓋104と同様に構成してもよいことを理解されたい。例えば、第2のヒンジ付き蓋122は、容器82の底部90に結合され、蓋区画114を画定する蓋仕切り110を有し、内側面112及び/または外側面118に配置されたポーチ116を有し、及び/または、1以上のウイング部108を有する。
【0033】
第2のヒンジ付き蓋122は、個別の区画100へのアクセスを選択的に可能にするために、外面88または第1の外部アクセス面84のうちの少なくとも一方と共に使用可能である。例えば、第2のヒンジ付き蓋122は、個別の区画100へのアクセスを可能にするために、少なくとも第1のヒンジ付き蓋104と共に使用可能である。図示の実施形態では、第2のヒンジ付き蓋122は、第1のヒンジ付き蓋104よりも先に閉じられる。したがって、第1のヒンジ付き蓋104は、第2のヒンジ付き蓋122を少なくとも部分的に固定する。別の実施形態では、キット80は、第1のヒンジ付き蓋104が第2のヒンジ付き蓋122よりも先に閉じられ、第2のヒンジ付き蓋122により第1のヒンジ付き蓋104を少なくとも部分的に固定するように構成してもよい。さらに別の実施形態では、第1のヒンジ付き蓋104及び第2のヒンジ付き蓋122は各々、容器82の一部を閉じ、容器82の全長L及び/または全幅Wに沿った所定位置で交わる。例えば、第1のヒンジ付き蓋104及び第2のヒンジ付き蓋122は、容器82の全長Lのほぼ中央で交わる。このような実施形態では、第1のヒンジ付き蓋104及び第2のヒンジ付き蓋122の一方が、第1のヒンジ付き蓋104及び第2のヒンジ付き蓋122の他方と重なり合ってもよい。例えば、図示の実施形態では、第1のヒンジ付き蓋104は、キット80が閉位置にあるときに、第2のヒンジ付き蓋122と重なり合う。別の実施形態では、第1のヒンジ付き蓋104及び第2のヒンジ付き蓋122は、互いに重なり合わず、それらの縁部124において交わる。この場合、第1のヒンジ付き蓋104及び第2のヒンジ付き蓋122は、それらの端部同士を突き合わせる態様で配置したときに(例えば、容器82が閉位置にあるときに)、容器82の長さ全長Lと略同一の長さを有する。さらに、第1のヒンジ付き蓋104及び第2のヒンジ付き蓋122の一方または両方は、容器82を確実に閉じるために、第1のヒンジ付き蓋104及び第2のヒンジ付き蓋122の他方と共に使用可能な閉鎖機構126(例えば、ラッチ、ロック、タイ、接着剤、フックアンドループ型ファスナ)を有し得る。
【0034】
特定の実施形態では、キット80は、外面88、第1の外部アクセス面84、または第2の外部アクセス面120のうちの少なくとも1つに恒久的にまたは選択的に結合されたミラー123を有する。この場合、ミラー123は、瘻孔清掃用アクセサリ86(例えば、図4及び図5を参照)を使用して清掃処置を実施するために、キット80のユーザを補助することができる。より詳細には、ミラー123は、とりわけ患者が瘻孔部位を見ることが困難な場合に、患者が清掃処置を視認することを可能にする。
【0035】
次に図3を参照すると、キット80が閉位置にあるときの一実施形態が示されている。より詳細には、図3に示すキット80では、第1の外部アクセス面84及び第2の外部アクセス面120は、開口部94を塞ぐために閉じられている。例えば、第1のヒンジ付き蓋104及び第2のヒンジ付き蓋122は、容器82の内部へのアクセスを防止するために閉じられている。さらに、第2のヒンジ付き蓋122を第1のヒンジ付き蓋104の上に重ねて閉じることによって、ポーチ116を外部からのアクセスから保護したり、ポーチ116内に収容された瘻孔清掃用アクセサリ86がポーチ116から脱落するのを防止したりすることができることを理解されたい。なお、別の実施形態では、第2のヒンジ付き蓋122は、ポーチ116を部分的にのみ保護する。例えば、ポーチ116は、第2のヒンジ付き蓋122の縁部124を部分的に越えて延在する。さらに、ポーチ116は、キット80の閉位置において完全に視認できるように配置してもよい。例えば、ポーチ116は、第2のヒンジ付き蓋122によって覆われたり塞がれたりしないように、第2のヒンジ付き蓋122の縁部124を越えた位置に配置される。なお、別の実施形態では、ポーチ116は、第2のヒンジ付き蓋122の内側面112に固定され、これにより、第1のヒンジ付き蓋104及び第2のヒンジ付き蓋122を閉じたときにポーチを保護することができる。
【0036】
キット80の一実施形態では、外面88及び/または第1の外部アクセス面84の各々は、容器82の内容物(収容物)が外部から見えないようにするために、光不透過性を有する。特定の一実施形態では、第2の外部アクセス面120は、光不透過性を有する。キット80のユーザ及び/または患者は、キット80の内容物を他人に見られたくないと思っているかもしれないことを理解されたい。したがって、不透明な瘻孔清掃用キット80は、瘻孔清掃用アクセサリ86の保管中及び/または運搬中に、ユーザ及び/または患者のプライバシーを守るのに役立つ。別の実施形態では、外面88、第1の外部アクセス面84、及び/または第2の外部アクセス面120の各々は、キットの目的が分からないようにするために、ファッショナブルなデザインを有する。例えば、キット80の外側面は、キット80の目的を示すようなブランド及び/またはロゴを含まない。さらに、キット80は、閉じたときに、内容物の目的が分からないように、かつ、デザイン及び色を使用してユーザの個人的自由裁量の維持を補助するように構成され得る。
【0037】
次に図4を参照すると、容器82が複数の瘻孔清掃用アクセサリ86を収容した状態のキット80の一実施形態が示されている。図4のキット80は、実質的に、図2のキット80と同一または同様に構成されている。例えば、キット80は、1以上の区画100、蓋区画114、及びポーチ116を有する。明確にするために省略したが、図4のキット80は、ミラー123も有し得る。より詳細には、図4に示すキット80では、個別の区画100の各々は、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86のうちの少なくとも1つを収容するように構成される。さらに、蓋区画114及びポーチ116は各々、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86のうちの少なくとも1つを収容するように構成される。一実施形態では、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86のうちの少なくとも1つは、1以上の手袋、ドレープ、清浄液、1以上の清浄液と共に使用可能なワイプ、スワブ、瘻孔パッド、またはトラベルパックを含み得る。なお、別の実施形態では、より多い数またはより少ない数の瘻孔清掃用アクセサリ86がキット80と共に使用され得る。さらに、キット80は、例示的な瘻孔清掃用アクセサリ86の一部を含まず、他の瘻孔清掃用アクセサリ86を含んでもよい。特定の一実施形態では、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86は各々、1以上の手袋、ドレープ、清浄液、1以上の清浄液と共に使用可能なワイプ、スワブ、瘻孔パッド、またはトラベルパックを含み得る。さらに、ポーチ116のキャビティは、少なくとも1つのドレープを収容するように構成され得る。
【0038】
複数の瘻孔清掃用アクセサリ86の各々は、個々の目的のために使用され、瘻孔を清掃するために特定の順序で使用することを意図している。例えば、手袋126は、清掃処置中に、ユーザが不注意で、瘻孔を細菌、汚物、デブリ、感染症などに曝露させるのを防止するのに役立つ。同様に、ドレープ128は、清掃処置の実施中に他の瘻孔清掃用アクセサリ86を置くための比較的清潔で乾燥した表面を提供する。これにより、使い捨て式のドレープ128は、瘻孔への感染のリスクを低減することができる。さらに、ドレープ128は、清掃処置中に、使用済みの瘻孔清掃用アクセサリ86を置くための便利なレセプタクル(容器)を提供することができる。例えば、ドレープ128は、使用済みの瘻孔清掃用アクセサリ86を収容するための内部キャビティを画定することができ、これにより、図5に示す清掃処置などの清掃処置の完了後に、使い捨て式の瘻孔清掃用アクセサリ86の全てを容易に廃棄することができる。
【0039】
清浄液130は、汚物、デブリ、体液/生体物質、及び/または異物を、消毒したり瘻孔から除去したりすることができる。清浄液130は、水と、1以上の清掃剤及び/または消毒剤とを含み得る。ワイプ132は、清浄液130と共に使用することができ、瘻孔の清掃/消毒を補助する。ワイプ132は、既知の医療用ワイプ、ガーゼ、または、瘻孔の清掃に適した同様の物質を含み得る。スワブ134はまた、瘻孔の清掃/消毒を補助するために清浄液130と共に使用することができる。例えば、スワブ134は、ワイプ132ではアクセスできないか、または適切に清掃することが難しい小さな領域を清掃するのに使用することができる。清浄液130、ワイプ132、及び/またはスワブ134は、瘻孔と共に使用可能な医療機器を清掃するためにも使用できることを理解されたい。例えば、瘻孔清掃用アクセサリ86は、図1の栄養チューブ50を清掃するために使用することができる。一例として、スワブ134は、医療機器の皮膚または瘻孔と接触する領域を清掃するために使用することができる。さらに、別の実施形態では、医療機器は、別の瘻孔清掃用アクセサリ86及び/または追加の瘻孔清掃用アクセサリ86を使用して清掃してもよい。このような追加の瘻孔清掃用アクセサリ86は、キット80内に収容してもよいし、及び/または、瘻孔自体を清掃するための瘻孔清掃用アクセサリ86とは別に収容してもよいことを理解されたい。
【0040】
さらに、瘻孔パッド136は、瘻孔を清潔で乾燥した状態に維持するのを助けるために、栄養チューブ50(例えば、図1参照)などの医療機器に適用され得る。例えば、瘻孔パッド136は、栄養チューブ50の外部ボルスタ58を受容するように構成されたキャビティを有する。さらに、瘻孔パッド136は、栄養チューブ50を瘻孔内に挿入したときに、栄養チューブ50と患者の皮膚との間で少なくとも部分的に、栄養チューブ50の外部ボルスタ58の基部74の下面78の下側に配置されるウィッキング層を有する。このウィッキング層は、瘻孔、及び/または、瘻孔周囲の患者の皮膚から水分をウィッキングして除去することができる。瘻孔から水分を除去することにより、瘻孔部位の感染、発赤、及び疼痛を軽減または回避することができる。瘻孔パッド136はまた、栄養チューブ50を瘻孔に挿入したときに、栄養チューブ50の外部ボルスタ58の基部74の上面76の上側に配置される吸収層を有する。この吸収層は、ウィッキング層によって瘻孔部位から除去された水分を保持することができる。別の実施形態では、キット80は、他の医療機器、または、栄養チューブ50の他の構成要素と共に使用可能な瘻孔パッド136を有し得ることを理解されたい。例えば、瘻孔パッド136は、より多い数またはより少ない数の構成要素を有し、ウィッキング層、吸収層、及び/または、外部ボルスタ58を受容するように構成されたキャビティを有していなくてもよい。
【0041】
トラベルパック138は、手袋126、ワイプ132(ドライタイプ、または清浄液130と共に使用するタイプ)、別個の清浄液130、スワブ134、及び/または瘻孔パッド136の単回使用供給を含み得る。このようなトラベルパック138は、大きなキットの輸送が困難、不便、及び/または不可能である場合に、ユーザ及び/または患者が便利に旅行するために供給され得る。
【0042】
キット80のさらなる実施形態では、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86の各々は、各瘻孔清掃用アクセサリ86の規定された供給、例えば少なくとも30日間の供給を含み得る。例えば、ユーザは、例えば毎月などの所定の間隔で、各瘻孔清掃用アクセサリ86の30日分の供給を受け取るサブスクリプションを購入する。なお、別の実施形態では、キット80は、任意の所望の長さの期間、例えば、30日を超える期間、例えば、2ヶ月、3ヶ月、またはそれよりも長い期間での瘻孔清掃用アクセサリ86の供給を含み得る。別の実施形態では、キット80は、各瘻孔清掃用アクセサリ86の、30日未満の期間の供給を含み得る。容器82、個別の区画100、蓋区画114、及び/またはポーチ116は、互いに異なる期間にわたって、瘻孔清掃用アクセサリ86の所望の供給量をほぼ収容できるようなサイズに形成され得ることを理解されたい。例えば、個別のキット80は、瘻孔清掃用アクセサリ86を供給するように構成され得る。この場合、キット80は、個別のサイズ(小、中、大など)を規定し得る。さらに、キット80は、他の瘻孔清掃用アクセサリ86よりも少ない数のトラベルパック138を有し得ることを理解されたい。例えば、複数のトラベルパック138によって、30日分の供給を含むトラベルパック138を構成してもよい。
【0043】
引き続き図4を参照して、外面88、第1の外部アクセス面84、及び第2の外部アクセス面120のうちの少なくとも1つは、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86の各々を瘻孔の清掃に使用する順序を示すインストラクション140及び表示(indication)を含み得る。例えば、図示の実施形態では、インストラクション140は、第2の外部アクセス面120の内側面142に含まれ得る。これにより、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86の各々を、瘻孔を清掃するために順々に使用することができる。インストラクション140は、瘻孔清掃用アクセサリ86の使用方法及び使用順序を示す文字表示及び/またはグラフィック表示142を含み得ることを理解されたい。また、グラフィック表示142を含むインストラクション140は、様々な言語を話すユーザが、インストラクション140の翻訳を必要することなく、キット80を使用することを可能にすることを理解されたい。特定の一実施形態では、さらにドレープ128が、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86の各々を瘻孔の清掃に使用する順序を示すインストラクション140及び表示を含み得る。
【0044】
さらに別の実施形態では、個別の区画100、蓋区画114、及び/またはポーチ116の各々は、それらの各々に対応する瘻孔清掃用アクセサリ86を瘻孔の清掃に使用する順で順々に印付けされる。例えば、個別の区画100、蓋区画114、及びポーチ116のうちの1以上は、区画100、蓋区画114、及び/またはポーチ116の各々に隣接する、1以上の仕切り98、外面88、蓋仕切り110、第1の外部アクセス面84、及び/または第2の外部アクセス面120にマークされた標識144を含み得る。例えば、区画100、蓋区画114、及び/またはポーチ116には、標識144としての英数字記号(例えば、「1、2、3」または「A、B、C」)が順々にマークされる。別の実施形態では、区画100、蓋区画114、及び/またはポーチ116にマークされた標識144は、色分けされる。さらに別の実施形態では、標識144は、各瘻孔清掃用アクセサリ86を使用する順序を示すために使用される任意の記号を含み得る。インストラクション140は、標識144と連携して、瘻孔清掃用アクセサリ86を使用する順序及び流れを決定するのを助けることができる。したがって、インストラクション140は、瘻孔清掃用アクセサリ86の各々に関連付けられた標識144に対応するインストラクション140の各ステップについての標識144を含み得る。例えば、インストラクション140の標識144は、区画100、蓋区画114、及び/またはポーチ116の各々の標識144に対応する色を用いて、瘻孔清掃用アクセサリ86の使用順を示すことができる。特定の区画100、蓋区画114、及び関連する瘻孔清掃用アクセサリ86は、1つの英数字記号及び/または色コード記号を共有できることを理解されたい。例えば、一緒に使用されるように構成された瘻孔清掃用アクセサリ86は、それらを所定の清掃手順で使用するために、単一の標識144による指定を共有することができる(例えば、清浄液130、ワイプ132、及び/またはスワブ134は、単一の英数字記号及び/または色コード記号を含み得る)。
【0045】
別の実施形態では、外面88、第1の外部アクセス面84、または第2の外部アクセス面120のうちの少なくとも1つは、ユーザが複数の瘻孔清掃用アクセサリ86のうちの少なくとも1つの使用が成功したことをマークできるようにするために、コンプライアンスチェック手段146を含む。例えば、ユーザは、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86の各々の使用が成功したことをマークする。特定の実施形態では、ユーザは、各瘻孔清掃用アクセサリ86の使用に対応する箇所148を、(例えば、ペンまたは鉛筆で)毎日マークすることができる。特定の実施形態では、ユーザは、毎日の全ての清掃処置の完了に対応する箇所148をマークすることができる。別の実施形態では、コンプライアンスチェック手段146は、複数の瘻孔清掃用アクセサリ86のうちの少なくとも1つの使用が成功した後に、そのことに対応する箇所148をマークするために、複数のシールまたは穿孔パンチのうちの少なくとも一方を含む。特定の別の実施形態では、コンプライアンスチェック手段146は、ホワイトボード部分(dry-erase portion)、または同様の部分を含む。これにより、ユーザは、例えば、瘻孔清掃用アクセサリ86の30日分の供給の終了時などにおいて、キット80及び関連する瘻孔清掃用アクセサリ86の使用が成功したことを示すマークを消去することができる。
【0046】
少なくとも一実施形態では、コンプライアンスチェック手段146は交換可能である。例えば、新しいコンプライアンスチェック手段146が、瘻孔清掃用アクセサリ86の30日分の供給毎に、例えば、30日分の瘻孔清掃用アクセサリ86を配達するサブスクリプションの出荷毎に提供される。なお、コンプライアンスチェック手段146に含まれる期間は、任意の他の適切な期間であってもよいことを理解されたい。例えば、コンプライアンスチェック手段146は、1週間、2週間、6週間、2ヶ月、60日、3ヶ月、90日、または任意の他の適切な期間に対応するマーク可能な箇所148を含み得る。
【0047】
次に図5を参照すると、本開示の一態様に係る、瘻孔を清掃する方法(200)の一実施形態が示されている。具体的には、図5は、瘻孔清掃用アクセサリを収容するように各々構成された、複数の個別の区画を画定するキットを使用する方法を示す。例えば、本方法(200)は、図2〜5を参照して説明したキット80と共に、及び/または図1の栄養チューブ50のような医療機器を清掃するために用いることができる。別の実施形態では、本方法(200)は、キット80の任意の構成要素と共に、及び/または別の医療機器または栄養チューブ50の別の構成要素と共に用いることができることを理解されたい。さらに、本方法(200)は、より多い数またはより少ない数のステップを含み得る。また、本方法(200)は、インストラクション140、及び、インストラクション140に含まれ、区画100、蓋区画114、及びポーチ116を指定するのに使用される関連する標識144の順序及び流れを反映していることを理解されたい。
【0048】
本方法(200)は、第1の区画から手袋を取り出し、その手袋をユーザの手に装着するステップ(202)を含む。本方法(200)はまた、第2の区画からドレープを取り出し、そのドレープを作業面として配置するステップ(204)を含む。本方法(200)はまた、第3の区画から清浄液を取り出し、その清浄液を瘻孔及び/または瘻孔周囲の患者の皮膚領域に塗布するステップ(206)を含む。本方法(200)はまた、第4の区画からワイプを取り出し、そのワイプ及び清浄液を使用して、瘻孔及び/または瘻孔周囲の患者の皮膚領域を清掃及び/または乾燥させるステップ(208)を含む。本方法(200)はまた、第5の区画からスワブを取り出し、そのスワブを使用して、瘻孔及び/または瘻孔周囲の患者の皮膚領域を清掃及び/または乾燥させるステップ(210)を含む。本方法(200)はまた、第6の区画から瘻孔パッドを取り出し、その瘻孔パッドを、瘻孔と共に使用可能な医療機器に適用するステップ(212)を含む。上記のステップ206〜210は、瘻孔自体の清掃に関して一般的に説明したが、本方法(200)の各ステップは、瘻孔清掃用アクセサリ86を使用して瘻孔を清掃する場合と概ね同様に、栄養チューブ50などの医療機器を清掃するために用いることができることを理解されたい。
【0049】
一実施形態では、本方法(200)は、上記の各ステップのうちの少なくとも1つのステップが完了したことを、コンプライアンスチェック手段にマークするステップ(214)をさらに含む。例えば、ユーザは、本方法の各ステップの完了をマークすることができる。さらに、本方法(200)は、本明細書に記載された任意の追加の特徴をさらに含み得ることを理解されたい。
【0050】
本明細書は、実施例を用いて、最良の実施の形態(ベストモード)を含む本発明の内容を開示し、かつ本発明を当業者が実施(任意の装置またはシステムの作製及び使用、並びに組み込まれた任意の方法の実施を含む)することを可能にしている。本発明の特許される技術範囲は、特許請求の範囲の請求項の記載によって定義され、当業者が想到可能な別の実施形態も含まれ得る。そのような別の実施形態は、各請求項の文言と相違しない構成要素を含む場合、または、各請求項の文言とは実質的に相違しない均等な構成要素を含む場合、その請求項の範囲内に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】